約 276,559 件
https://w.atwiki.jp/yakei/pages/14.html
東京都
https://w.atwiki.jp/ynu_archi09/pages/18.html
国立京都国際会館 (大谷幸夫) 織陣 (高松伸) JR京都駅 (原広司) TIME S (安藤忠雄) 京都会館 (前川國男設計事務所) 東華菜館 (ヴォーリズ建築事務所) 大丸ヴィラ (ヴォーリズ建築事務所) 日本キリスト教団京都御幸町教会 (ヴォーリーズ建築事務所) 同志社大学 ( ) 京都大学 建築学教室本館 (武田五一) 京都大学YMCA会館 (ヴォーリーズ建築事務所) アートコンプレックス1928(旧毎日新聞社京都支局) (武田五一) 京都市役所本館 (武田五一+中野進一) 京都タワー (山田守) 京都ホテル (清水建設) 先斗町歌舞練場 (木村得三郎/大林組) 弥栄会館 (木村得三郎/大林組) 丸東第15ビル (若林広幸) 丸東第17ビル (若林広幸) 南座 (白波瀬直次郎)
https://w.atwiki.jp/1989_1990/pages/24.html
東京都の情報
https://w.atwiki.jp/gosyutan/pages/86.html
京都市中京区 革堂 六角堂 誓願寺 神泉苑 下御霊神社 隼神社 正運寺 薬師院 京都市左京区 金戒光明寺 大蓮寺 京都市上京区 相国寺 大聖寺 護浄院 蘆山寺 菅原院天満宮神社 護王神社 白雲神社 京都市下京区 粟嶋堂 京都市東山区 建仁寺 禅居庵 観音寺 法音院 新善光寺 青龍寺 法性寺 仲源寺 京都市南区 東寺 観智院 城興寺 京都市山科区 随心院 宇治市 平等院 平等院最勝院 平等院浄土院 宇治上神社 宇治神社 縣神社 萬福寺 宝蔵院 宝善院 宮津市 籠神社
https://w.atwiki.jp/syutokenac/pages/13.html
東京都のcafe情報 JR 山手線 東京メトロ 都営地下鉄 山手線 東京 とうきょう 有楽町 ゆうらくちょう 新橋 しんばし 浜松町 はままつちょう 田町 たまち 品川 しながわ 大崎 おおさき 五反田 ごたんだ 目黒 めぐろ 恵比寿 えびす 渋谷 しぶや 原宿 はらじゅく 代々木 よよぎ 新宿 しんじゅく 新大久保 しんおおくぼ 高田馬場 たかだのばば 目白 めじろ 池袋 いけぶくろ 大塚 おおつか 巣鴨 すがも 駒込 こまごめ 田端 たばた 西日暮里 にしにっぽり 日暮里 にっぽり 鶯谷 うぐいすだに 上野 うえの 御徒町 おかちまち 秋葉原 あきはばら 神田 かんだ
https://w.atwiki.jp/livehouse/pages/24.html
京都市 京都 音や 京都 憧夢 京都 MOJO WEST 丸太町 CLUB METRO 四条 ARCDEUX 四条烏丸 MOJO 四条 KYOTO MUSE 京都 都雅都雅 京都 磔磔 京都 拾得 京都 VOX hall 京都 coconi 京都 陰陽~ネガポジ 京都 和音堂 西院 OOH-LA-LA 木屋町 Modern Times(モダンタイムス) 二条城 LIVE&SALON 夜想 三条 Live Spot RAG 木屋町 CLUB EAST(イースト) 四条 Live House WHOOPEE S 四条 SILVER WINGS 京都 the weller s club 福知山市 福知山 FARM
https://w.atwiki.jp/pokegai1noaa/pages/58.html
東京都 松井 ゼロ がれす
https://w.atwiki.jp/kofsetti/pages/39.html
京都市a-cho プレイランドキング七条店 スーパーヒーロー山科 サードプラネットBiVi京都二条店 セガワールド六地蔵 宇治市ゲームスペースプラニー 京都市 a-cho 京都市中京区寺町通四条上る東大文字町302-303 営業時間:9~24時 KOF13:2台(全台赤ビュー)、1プレイ50円 KOF98,2002(切り替え台),KOF2002UM2台 補足 98・02・02UMはボタン配置切り替え可 13は現在L型(A落ち)配置のみ。近い内に切り替えになる プレイランドキング七条店 京都市下京区東境町187 1クレ50円 スーパーヒーロー山科 京都市山科区御陵鳥ノ向町2番地フウキビル サードプラネットBiVi京都二条店 京都市中京区西ノ京栂尾町1-6 セガワールド六地蔵 京都市伏見区桃山町山ノ下32京都ショッピングセンタービルAM棟2階 宇治市 ゲームスペースプラニー 宇治市広野町西浦100番地
https://w.atwiki.jp/dangerousew/pages/115.html
12月某日 東京都府中市 米軍府中基地跡 市街地の中に残る広大な廃墟の中に、あひる侍はいた。 「うううっ……私は何てことを……」 あの日の決闘。毎晩のように見る悪夢。 決闘の地は人気の無いところを選んだつもりだった。 子供が飛び出してきた時点で決闘を中断すべきだった。 だが、咄嗟の事だったため、勢い余って彼は刀を振り下ろしてしまった。 子供は斬らなかったが、子供を連れ戻そうとした母親を彼は斬った。 母親は即死した。彼は母親の一家に浮かぶ怨恨の目に堪えることができなった。 いや、彼はそう思い込んでいた。そう思い込む事で、彼は母親の一家へ謝罪する事から逃げていた。 その日から、彼は放浪した。 僅かな情報だったとしても、何としてもあの日に戻れるならという思いで、彼は動いた。 情報が間違っていたとしても、次の情報を頼りに彼は動き続けた。 それにより、彼は幾度と無く死体を作った。多くの敵も作った。 もはや彼は、日の当たる場所を歩けないだろう。 それでも、あの日をやり直せるなら……! そんな中、彼は山乃端一人を殺せば、ダンゲロスと呼ばれる願いが叶う大会が開かれるという情報を得た。 情報の出どころは彼には分からなかった。それでも彼は構わなかった。 今更山乃端一人という女性を殺す事に対して、彼に躊躇いは無かった。 『山乃端一人は今府中近辺にいるらしい』 その情報を手に入れた彼は、米軍府中基地跡を拠点にし、山乃端一人をひたすら探していた。 この日も、あひる侍は山乃端一人についてそれ以上の有力な情報を得ることができなかった。 米軍府中基地跡にある彼の寝床に戻ると、一枚の手紙が置かれているのを彼は見つけた。 あひる侍へ 俺も確証を持って書いている訳では無いが、もしあひる侍が柳生総二なら、俺は会いたい。 今日の深夜0時、多磨霊園で待つ。 柳生優一郎 柳生総二……もはやその名前は捨て、あひる侍として生きていくことを決心した彼だが、何処か懐かしく感じた。 「兄上……」 総二がずっと目標にしていた歳の離れた兄、柳生優一郎の手紙だったからだ。 あひる侍の目に、名古屋の実家で暮らしていた頃の記憶がよみがえった。 「この!この!この!」 「ははは、総二、こんなんじゃまだまだ!」 兄、柳生優一郎に向かい、竹刀を振り回す子供、柳生総二。だが、優一郎は余裕で対処する。 「さて、稽古はここまでだ。早くお母さんの元へ戻ろう」 「お兄ちゃん!なんでこんなに強いの?」 「そうだね、先生の言う事を聞いたからかな?だから総二も先生の言う事を聞くんだよ」 「うん!」 名古屋の柳生家の分家として生まれた2人は、実家の道場で毎日のように剣術の稽古をしていた。 優一郎は、道場に通う高校生の中では最も強かった。まだ小学生の総二も、それを目標にして、剣術の稽古をしていた。 ある日、総二はそんな優一郎に夢を聞いた事があった。 「お兄ちゃん、そんなに強くなってどうするの?」 「そうだなぁ、戦闘機のパイロットになろうと思っている」 「えっ?何で?剣士にならないの?」 「俺だって剣の道で食べていけるならそうなっていたよ。ただ、俺はそこまで強くなかった。そんな俺が更なる高みを求める事ができる戦場は何処だと考えて思いついたのが空だった」 「空?」 「空は過酷だぞ。音速を超える速さで飛び、もの凄い重力がかかる世界だ。意識を失いかける事もあるらしい。俺はそんな世界に身を置きたいと考えている」 「何だかよく分からないけど、凄いね!」 「ああ、ごめん、ちょっと難しい言葉が混じったね。とにかく俺は、パイロットになろうと思っている」 そして兄はその夢を叶え、航空自衛隊の戦闘機パイロットとなった。 あひる侍は悩んでいた。 こんな姿、兄に見せられるかどうか。 だが、久しぶりに兄に会えるならという思いも、あひる侍には浮かんできた。 深夜0時 東京都府中市 多磨霊園 あひる侍が向かうと、既に優一郎が待っていた。 「ようやく来たか。あひる侍、いや、ここに来たということは、総二か?」 「……そうだ」 「お前に何があったかは大体知っている。まずはそのあひるの被り物を外したらどうだ?」 「……今の私には、兄上の前でこれを外す資格はない」 「兄としては久々に弟の顔を見たいが、無理強いはしない、そのまま話そう」 優一郎の顔は老けたものの、あの日総二に優しく話しかけた表情をしている。 「そもそも何故兄上がここに……?」 「1か月前に府中基地司令に任命されてね。府中市にあひるの被り物をした剣士の恰好をした人がいるという話を聞き、まさかと思ったら総二だった訳だよ」 府中基地……米軍府中基地跡の南にある自衛隊の基地だ。あひる侍も時折府中基地から訓練の声が上がっているのを聞いている。 兄はそのトップ、司令になっていたのか……。あひる侍は驚いていた。 「さて、早速本題に移るが総二、いまだに無関係の女性を斬った事を悔いているようだな」 「……」 「更にそれをやり直そうと思い情報を漁り、結果更に多くの人を斬っているようだな」 「兄上……!」 痛いところを突かれ、苦悶の表情を被り物の下でするあひる侍。 「今度は何の情報を追い求めて府中に来た?」 「……山乃端一人を斬れば、ダンゲロスという願いが叶う騒乱が開かれると聞いてやって来た」 「……そうか……」 あひる侍が山乃端一人を斬ると言っても、優一郎はあひる侍の事を軽蔑する事は無かった。 「2年前の俺なら、何も考えずにその身を挺してでも総二の事を止めていただろうな……」 「……」 「だが、1年前、俺は……俺のミスで部下を死なせてしまった……!」 「兄上……!」 「上層部は他にも要因があるということで、俺を減給や停職にする事は無かった。だが、これは間違いなく俺のミスだ……!」 兄も人を死なせてしまったのか……。あひる侍は何も言えなかった。 「俺だって、山乃端一人の命を奪ってミスを帳消しにできるなら、そうしたい!ただ、それは駄目なんだ……!」 「……」 「確かに俺にとって、部下は大切な存在だ。一方で山乃端一人にも、家族だったり、友達だったり、色々な大事な人がいるだろう。そういう思いを、俺の欲望で奪っていいものか!?」 あひる侍も、最初はそういう思いだった。だが、もう戻れない。 「……すまない、興奮してしまった。今なら総二の気持ちも、少しだけ分かる……」 「……私はそれでも、山乃端一人を斬ろうと思っている」 「気持ちとしては止めたいが、正直、俺も迷いがあって総二を止める事はできないだろう」 「……そうか」 「……総二、俺の事を斬るか?今の剣の腕は明らかに総二の方が上だろう」 「私は兄上を斬りたくない。が、山乃端一人を斬る邪魔をするなら、兄上と雖も斬るかもしれない」 「分かった。俺はこの辺りで去ることにするよ。兄としては、弟に会えただけでも嬉しいよ」 優一郎はその場を離れた。 一人残されたあひる侍は、兄、優一郎の事を思いつつ、その場に佇んでいた。 12月某日 東京都八王子市 私、瑞浪星羅は一人さんが入院している病院にお兄ちゃんと一緒に来ていた。 病院の受付に名前を書くと、面会室に案内された。 一人さんの怪我は幸いにも内臓を傷つける事無く、また塗られていたと思われる毒も軽いものだったため、今は普通に歩ける程度まで回復しているようだ。 面会室でしばらく待つと、とても嬉しそうな表情をして、一人さんが入ってきた。 「星羅さん!衛さん!来てくれたんですね!」 「一人さん!大丈夫?」 「それが傷は本当に軽いみたいで、24日には退院ができるって医師が言っていた!」 「本当!?」 「だから25日のクリスマスパーティには参加できるって小松川さんに言っておいて!」 「分かった!」 そう、25日は待ちに待ったシャーロキアンのクリスマスパーティ。通常営業終了後にシャーロキアンの常連を集めてケーキを食べたりプレゼント交換をする会なんだけれども、小松川さんもこの日は気合いを入れて大きいケーキを頼んだり高いお酒を買ったりするから、私も含めて結構楽しみな人が多い。 ま、私は19歳でまだお酒を飲めないんだけどね。来年のクリスマスパーティには絶対お酒を飲むんだから! ちなみに25日にクリスマスパーティを行うのは、24日は家族と過ごしたいという人がシャーロキアンの常連には多いからである。 そう言えば一人さんは初めてクリスマスパーティに参加するんだっけ。きっと驚くだろうなぁ。 「あー、クリスマスパーティは俺も楽しみだし、山乃端が参加してくれるのはとてもありがたいと思うのだが、一つ山乃端に話しておきたい事がある」 お兄ちゃんが話の流れを止めるかのように話した。 「どうかしましたか?」 「山乃端、単刀直入に言う。今、山乃端の命は狙われている」 「……!」 一人さんは驚いたような顔をした。 「この前も誘拐され、殺されかけただろう。幸いにもこの事件は解決したが、実は山乃端の命を狙う計画は他にもいくつかある」 「……本当……ですか」 「俺が聞いた情報だと、山乃端が殺されると東京が壊滅すると言われているようだ。どのようにして東京が壊滅するかは分からないが……」 えっ、一人さんが殺されると東京が壊滅ってどういうこと!? 「そう……ですか……」 「おそらく東京を壊滅させたい勢力は山乃端の事を消したいと思っているだろうし、そうでなくても、東京が壊滅する事とは関係なく、山乃端の事を消そうと思っている人もいるだろう。……山乃端、くれぐれも気を付けろ……」 「はい……」 一人さんの表情は暗い。 「山乃端は各地のカフェを巡るのが好きだと聞いているが」 「そうですね」 その話は私も知っている。山乃端さんは本当に東京近郊のカフェに詳しくて、今度、小金井にあるドーナツが美味しいカフェに行こうと私を誘ってくれた。カフェのために神楽坂や清澄白河にも行ったことがあるみたい。 「今後、一人でカフェ巡りをするのはやめた方がいいかもしれない」 「そうですね……」 趣味を封じられ、落ち込む一人さん。 「どうしてもカフェに行きたかったら、極力、俺を連れていって欲しい。俺は探偵見習いとして父の興信所を手伝っているが、今の俺の仕事はほぼ山乃端に関係する事だから、いつでも対応できる。一応、ある程度の荒事も経験しているから、いざという時には護衛することができる」 「……」 「ま、確かに俺と2人でというのは行きづらいところがあるかもしれない。その時は、星羅も連れていくといい」 「一人さん、私も一人さんに何かがあった時は助けたいから!」 「ありがとう……」 「ただ、星羅は荒事には慣れていない。星羅と2人でカフェというのもできる限り避けて欲しい」 「分かりました」 一人さんの趣味に対し、何とか落としどころと付けられたせいか、安堵する一人さん。私も一人さんの紹介するカフェに行きたいと思っていたから、完全に禁止とならなくて良かったと思っている。 と言うより、これはお見舞いに行く前、私がお兄ちゃんに頼み込んで条件を変えてもらった。お兄ちゃんは一人さんのカフェ巡りをできるだけ禁止させたかったみたいなんだけれど……。 「さて、面会時間も後僅かだ。こんな話ばかりだと滅入るだろう。クリスマスパーティの概要に移るとしよう」 「はい!」 「参加にはプレゼントの持ち込みが必要だが、値段は500円まで。後は誰に渡るか分からないから、誰に渡っても喜ばれるようなものを選ぶといい」 「誰に渡っても喜ばれるようなもの?」 「迷ったら図書カード500円分でも大丈夫だし、過去にはうまい棒500円分とかビールをプレゼントした人がいるみたいだから、深く考えなくてもいいよ。さすがにビールは未成年者に当たって他の参加者と交換することになったけれども……」 「分かりました」 私達はクリスマスパーティの話に戻った。 同日 東京都立川市 小松川健一は、山乃端とは別の病院を訪れていた。 横には深い傷を負った誘拐犯の一人、雲井がベッドの上にいた。 「……何だ?お前は」 「小松川興信所の元所長、小松川健一だ。雲井、少し話が聞きたい」 「ちっ、小松川の健さんに目を付けられたというのか……。引退したと聞いているが」 「俺も一回は手を引いたつもりだったが、どうしても見過ごすことができない事が発生してしまってね」 「そんな健さんが一体何の用だ?」 「山乃端一人の事だ」 山乃端一人、その名前を聞くと、雲井はビビった。 「お、俺は知らねぇ!山乃端一人という女を殺して銀時計を奪って欲しいという依頼が入っただけなんだ!それだけなんだ!誘拐は俺達が勝手に考えた事なんだ!」 「知らないなら無理に話す事は無い。今の俺は探偵ではなくただのカフェの店主だ」 「ただ、山乃端一人をいざ誘拐してみると、何かがおかしいとは思った」 「どういう事だ?」 「俺は山乃端一人について、多摩市の女子高に通う高校生で、頭をポニーテールにしていると聞いていた、だが誘拐した山乃端一人は明らかに高校を卒業した雰囲気だったし、頭もポニーテールでは無かった」 「なに……?」 「仲間でもあいつは人違いじゃないのかと一回は揉めたよ。ただ、銀時計を首に掛けていた事から、やはり山乃端だと判断し、誘拐することを決めた」 誘拐された山乃端の特徴は小松川も知っている山乃端だった。既に姫代学園を卒業している事から高校生ではない。 それにも関わらず多摩市の女子高に通っているとは……?山乃端一人という同姓同名の人がいるのか? 「分かった……。貴重な情報をありがとう」 「俺の知っている事はそれだけだ。健さんとはできるだけ喋りたくない。さっさと出て行ってくれ」 小松川はその場を去った。 12月25日 東京都八王子市 カフェ『シャーロキアン』 「メリークリスマス!」 八王子市役所職員の本郷さんの掛け声と共に、クリスマスパーティが始まった。 参加者は10名程。お父さんやお母さん、居酒屋店主の勝浦さんは不参加だけど、小説家の八幡さん、警察官の鳴海さんも参加していた。 勿論、一人さんやお兄ちゃんは同じテーブルにいる。 「それでは今年のケーキの登場です!」 そう本郷さんが言うと、小松川さんがクリスマスケーキを裏から運んできた。10人前ということもあり、かなり大きい。 「今年はオーソドックスに、ショートケーキとなっております!」 ケーキの上には苺が乗り、更にサンタの砂糖菓子も付いている。 「サンタの砂糖菓子が欲しい方はいらっしゃいますか?」 本郷さんがそう言うと、一人さんは大きく手を挙げた。 「はい、欲しいです!」 「山乃端さんが名乗り出ましたが、他に欲しい方はいらっしゃいますか?」 そう呼ばれても、誰も手は挙げなかった。どうやら初参加の一人さんに砂糖菓子を譲るつもりらしい。 「それでは山乃端さん、砂糖菓子の乗ったケーキをどうぞ!」 一人さんはケーキをもらいに行く。 「私しか砂糖菓子が欲しい人が居なかったけど、大丈夫かな……?」 「大丈夫だって。初参加なんだから遠慮なくもらっちゃいなよ」 そう私が言うと、一人さんは笑顔になった。 やっぱり一人さんの笑顔はいいなぁ……。 参加者の食事をする手が大体止まった辺りで、本郷さんが再び前に立つ。 「それでは本日のメインイベント、プレゼント交換に移りたいと思います!」 そう言うと、カウンターに大小さまざまな袋に包まれたプレゼントが用意された。 「プレゼントにはそれぞれ番号が付けられています。これから、参加者には番号の書かれたくじを引いてもらいます。書かれた番号のプレゼントを持っていって下さい!」 本郷さんはくじの入ったレジ袋を持ち、私達のところにやってきた。 私はくじを引く。9番だ。9番のプレゼントは随分小さい。 開けてみると500円分の図書カードだった。 「ごめん……それ、私なの。プレゼントを選ぶ時間が無かったので……」 恥ずかしそうに一人さんが喋る。 「いやいや、大丈夫だよ。むしろ欲しかった本の足しにできるから!本当にありがとう!」 次に一人さんがくじを引く。3番だ。中には今話題の鬼を倒す漫画のキャラが描かれたキーホルダーが入っていた。 「えっ!これは?」 「私。こういうのならプレゼントにしてもいいかなと思って選んだけど、まさか一人さんに当たるとは思っていなかったな」 「星羅さんからのキーホルダーね、ありがとう!大切にするよ」 私がこれを選んだのには理由がある。 勿論、今話題の漫画だからという理由はあるけれども、命を狙われている一人さんを助ける、ヒーローみたいな存在がいたらいいかなって思い、その願いを漫画のキャラに込めた。 ……まぁ、本当に一人さんに当たるとは思わなかったし、正直、その漫画も大ヒットしたアニメ映画しか見ていないので、詳しい事は分からないんだけど……。 ちなみに、お兄ちゃんは小松川さんからの、使い捨てではないカイロが当たった。小松川さんからのプレゼントに、お兄ちゃんは何度も「ありがとうございます!」と言っていた。 今年のクリスマスパーティは、山乃端さんがいてくれたおかげで、例年以上に楽しいと思った。 同日 東京都府中市 府中駅前 イルミネーションが輝きを見せる中、柳煎餅は一人、通りのベンチに座っていた。 「はぁ……一体ここは何処なんだろう……」 幾度となく襲う自動生成柳生に、柳は疲れ果てていた。 確かにお金は自動生成柳生を退治すれば何とかなる。しかしそれをすると警察と呼ばれる人達が柳を追いかけてくる。柳は幾度となく警察を斬ろうと思ったが、自動生成柳生以外を斬って面倒事になるのを避けるため、ひたすら逃げた。 そのような事を繰り返しているうちに、柳は海沿いから内陸の府中まで逃げる事となった。 そして、あの日出遭った山乃端一人ともはぐれてしまった。 「鏡助ってヤツに言われたのはいいけどさ……一体どこに行ったんだろう……」 柳は自分の境遇を嘆いていた。 周囲を見ると、赤い服を着たお爺さんや、トナカイをデフォルメしたキャラに光が灯されており、元の世界には無いイルミネーションに柳は何度も美しいと思った。 だが、美しいものを見たところで、何も変わらない。 そう思った矢先、通行人の一人が柳に向かって襲い掛かる。 額には”柳生”と書かれている。柳は知る由も無いが、柳生クリぼっちが、彼女を求めてさまよっているようだ。 「はぁ……またか」 柳は呆れつつも、柳生クリぼっちを一刀両断する(刀は持っていないが)。 柳生クリぼっちはその場に倒れたものの、いきなりの凶行に、通行人は驚き、その場から離れていった。 一人になる柳。もうすぐ警察もここに来るだろう。 「もう、どうしたらいいんだろう」 柳がそう思うと、路地裏から一人の少女が現れた。 髪は黒のポニーテール、お洒落な制服を着ているが、あちこちが擦り切れている。 普段の柳であれば、気にも留めなかっただろう。もしかしたら、斬っていたかもしれない。 しかし、その顔、いつかあの日に出遭った少女に似ていた。 その少女に向かって、別の柳生クリぼっちが襲い掛かってきた。 少女は少し回りを見渡しながら、懐中時計を掲げようとした。 (助けなければ……!) 柳は迷わなかった。少女に襲い掛かろうとした柳生クリぼっちに向けて、剣禅一如を発動した。 無の刀より出るビームにより、柳生クリぼっちははるか遠くのビルまで吹き飛んだ。 「大丈夫?」 「……何者?」 少女は自分が助けられた事よりも、自分の前で起こった事態に対して驚いていた。 「私は柳煎餅。襲い掛かられそうになったから助けた」 「あ……ありがとう……。私は山乃端一人。この恩は必ずお返しするわ」 「山乃端一人……!?」 柳は驚いた。あの日出遭った少女と同じ名前だったからである。 府中駅に近い大國魂神社の周辺に移動した2人は、お互いの事について話した。 「ふーん、要するに煎餅さんは私と同姓同名の少女を助けたって訳ね」 「助けたかどうか分からないけど、鏡助にとっては助けた事になったみたい」 「しかし、山乃端一人を守って欲しいと言った鏡助という男は気になるわね」 「私も鏡助がどんな男かは知らないし、私の助けた山乃端一人と貴方が関係あるかどうかは分からない。ただ……」 柳は少し悩みつつも強く答えた。 「よく分からないけど、山乃端一人は助けなければならないと思う。それは私が出遭った山乃端一人もだし、貴方もそう」 「それはありがたい話だけれども、私には近寄らない方がいいかもしれない」 「どうして?」 そう山乃端が言うと、ポケットから銀時計を取り出した。 「私の家は、この銀時計に12体の魔神(デミ・ゴッド)を封印している。……とは言っても、残り1体なんだけれど」 「でみ……ごっど?」 「この世のものではない生物のこと。危険すぎるから封印されているとは言われているけど、私はそうは思わない」 魔神(デミ・ゴッド)……私の世界の柳生みたいなものだろうか?柳は想像を膨らませていた。 「私は魔神(デミ・ゴッド)もちゃんと話せば付いてきてくれると思っているし、仲間だと思っている。けど、そう思わない勢力が、山乃端の名を汚しているといい、私の命を狙っている。父さんも母さんも、その勢力によって殺された」 「……」 「それに、最後の魔神(デミ・ゴッド)、クリープは現れるだけで周囲全てに被害を与える能力を持っている。それでもわたしを助けようというの!?」 柳の答えは決まっていた。 「それでも、助けるよ。それに私だって……」 2人が話している間に、刀を持ち、額に”柳生”と書かれた神職、柳生神職が襲い掛かろうとしている。 「私だって、柳生という勢力に追われている。だから、私に近寄ると、危ないかもしれない」 「……お互い様ね。大丈夫?煎餅さん。疲れていない?」 柳は答えなかったが、先ほどの剣禅一如の疲れが多少残っているようだった。 山乃端は続けた。 「ここは私に任せて。ただ、私がいいと言うまで、私の方を絶対に見ないでね」 「分かった」 柳が目を隠したのを確認したのち、山乃端は懐中時計を掲げた。 「来て!クリープ!」 そう山乃端が言うと、懐中時計が光り、赤い瞳を持つ銀髪の女性、クリープが出現した。 全く、お嬢様も私の力を出し惜しみするなんて困りますね。 しかし、そこがお嬢様の優しいところ、まぁ、今のところは私もお嬢様に逆らおうとは思っていませんが。 「クリープ、額に"柳生"を書かれた敵を倒して!」 「お任せください。お嬢様」 私の姿を確認した敵は、早速「や……柳生……クリープ……」と私の事を考え始めています。 まぁ、それ程知性の無い相手なので、しばらくすれば私の思い通りになるでしょう。 敵は私に対して近づき、刀を振り下ろしてきました。 しかし、その太刀筋はとても迷いがあるもの。私は余裕でダマスカスナイフを右手に持ち、防ぎます。 今度は横に向かって刀を振り下ろしましたが、それも私は防ぎます。 「まぁ、このまま廃人にしても構わないのですが、お嬢様はここを離れたいと思っているので、早めに終わらせましょう」 私は即座に2本目のダマスカスナイフを左手に持ち、敵の胸に突きつけます。 刀を2度も防がれた事により、動揺した敵は、私の攻撃を防ぐ事無く、胸にナイフが突き刺さりました。 敵はその場に倒れます。 「もういいわ。クリープ。戻って」 了解です。お嬢様。 「……煎餅さん。もう大丈夫」 山乃端がそう言うと、柳はゆっくりと目を開いた。 そこには、柳生神職が血を流して倒れていた。 「一体、何をやったの……?」 「これが、クリープの力。クリープは強い。けど、煎餅さんは、それを見てはいけない」 「何で?」 「クリープは他を魅了する。それは、例え味方であっても。私は無関係な人たちを巻き込みたくない」 一体どういう事なのだろう。柳にはよく分からなかったが、とりあえずクリープを見てはいけない事だけは理解できた。 「……で、これからどうしよう」 柳はこれからの事を心配した。例え自動生成柳生を倒したとしても、何も状況は変わらない。 「私も戻れるなら煎餅さんを連れて家に戻りたいけど、稲城にある私の家はすでに私の敵によって押さえられているでしょうね。戻る訳にはいかないわ」 「えっ……じゃあ私は」 「家にあったお金はある程度持ってきているから、しばらくはホテルに泊まろうかしら。できれば煎餅さんにもホテル代を出してもらいたいけど、さすがに持っていないよね……」 「お金なら持っているけど」 「あ、意外と持っているのね……」 2人は府中市にあるホテルに向かった。 12月27日 東京都八王子市 カフェ『シャーロキアン』 昨日は定休日だったから行けなかったけど、今日はいつものようにお兄ちゃん、一人さんと一緒にシャーロキアンでお茶会だ。 私も一人さんも大学が冬休みに入ったので、午前中から来ている。 昨日は一人さんと会えなかったけど、特に襲撃者とかは来なかったみたい。まぁ、ベイカー街の人たちも24時間365日一人さんを見張っているって訳にはいかないからね。勿論緊急時はお兄ちゃんか小松川さんに連絡するように言っているけど。 「一人さん、大丈夫?」 「怪我の調子はかなりいいかな。命を狙われている事については……不安だけど、気を付けて行動するしかないね」 「そう……」 一人さん、やっぱりストレスが溜まっているのかな……?とても心配。 「そう言えばお兄ちゃん。今年、まだ行っていなかったよね。墓参り」 「言われてみればそうか」 「墓参り?」 「ああ、一人さん。私の両親の墓参りの事ね。例年であれば両親の命日に、育ての両親、お兄ちゃんと一緒に多磨霊園にある瑞浪家の墓に行くんだけど、今年は忙しくて行けなかったんだよね」 「まぁ、星羅の事情と言うよりかは俺や父の仕事の関係だったんだけどな。今年の年末もお父さんとお母さんは忙しいから、今年中に行くなら2人でバスを使う事になるが、それでもいいか?」 待って、良い事思いついた! 「うーん、お兄ちゃん。さすがに一人さんと一緒に年末に墓参りっていうのはできないよね。そのついでに小金井のドーナツが美味しいカフェに行きたい!」 多磨霊園に向かうバスは、確か武蔵小金井駅から出ていたはず。午前中に多磨霊園で墓参りをして、お昼頃に武蔵小金井駅に戻れば、そのカフェに行けるんじゃないかなと思う。 「おいおい、それは山乃端が戸惑うだろ……」 「別に私は一緒に多磨霊園に行っても構わないと思っています。カフェの為に私だけ後から武蔵小金井駅で合流というのも面倒ですし、今の状況なら2人と一緒に居た方がいいかなと思っているので」 「まぁ……それなら俺も行ってもいいとは思うが……」 「折角だから明日行こうよ!」 「え?明日!?まぁ……俺も明日は空いているから構わないのだが……山乃端は?」 「私も明日は空いていますね」 「じゃあ明日は3人で墓参りに行こう!」 本当は墓には楽しんで行くところではないのかもしれないけど、私はお父さんとお母さんに私が笑顔なところを見せたいと思っている。きっとお父さんもお母さんも許してくれると思う。 ……まぁ、カフェが楽しみっていう理由は大きいんだけれども。ごめんね。お父さん、お母さん。 同日 東京都府中市 府中の森公園 柳とクリープを封印している山乃端は、府中の森公園にいた。 山乃端を狙う追手や自動生成柳生を警戒し、2日間府中市内を転々としていたが、不思議と追手は25日の柳生クリぼっち、柳生神職以来出てこなかった。 追いかけられる日々から一時とは言え開放された2人は、安堵していた。 「追手がいないのはありがたい事ね。まだ油断は禁物だけど」 「私も柳生のいない日々は久しぶりだから、力が抜けそう」 「全くだわ」 ふと、2人は、府中の森公園の横にある、柵に囲まれた敷地を見ていた。 「山乃端さん、あれは?」 「あれは自衛隊の基地みたいね」 「自衛隊?」 「ええと、国に何かあった時に守る人たちの事」 自衛隊……柳生に何かあった時に動く柳生旗本団みたいな人達だろうか?柳は推測していた。 2人が耳を澄ませると、訓練と思わしき声が柵の中から聴こえてきた。 それを山乃端が聞くと、独り言のように喋った。 「あーあ、警察や自衛隊の人たちが私の追手を何とかしてくれるといいんだけど」 「私じゃ力不足?」 「そういう訳じゃないんだけど、一人で私の事を守っていたら、疲れるでしょ」 「まぁ……そうだけど」 そういう取り留めの無い話をしていると、2人はある人物を目撃する。 「……!」 「どうしたの?煎餅さん?」 「待って、何かこいつ、様子がおかしい」 まだ遠くにはいるものの、あひるの被り物をした武士のような人が、周囲を見渡しているようだった。 被り物には血が涙のように滲んでおり、明らかに危ない臭いがしていた。 「!!山乃端ぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 あひるの被り物をした怪人物が2人に気づくと、山乃端の名前を叫び、刀を抜き、こちらに向かって走ってきた。 「山乃端さん!ここは逃げるよ!」 「待って煎餅さん!こいつも柳生なんちゃらじゃないの!?」 「柳生の追手は山乃端さんを襲う事を主目的にしていないから、こいつは違う!!」 2人は全力で走り、その場を離れた。 「はぁ……はぁ……はぁ……」 「何とかあいつから逃れたようだね」 2人は府中の森公園から大きく離れ、東にある多磨霊園の辺りまで来ていた。 「……とは言え、さっきの武士のような人も明らかに山乃端さんを狙っていたから、何処かで倒さなければいけないだろうね」 「何か考えはある?」 「あの時は急だったから一旦逃げたけど、私の柳生新陰流なら、きっと勝てる」 「明らかに古武道の柳生新陰流と違うような気がするけど、頼んだわ」 柳は決意を固めていた。 「そう言えば、この近く、多磨霊園なんだ……」 ふと、山乃端は多磨霊園の方を向いた。 「多磨霊園に何かある?」 「私の家の墓がここにあるの」 「寄っていく?」 「多磨霊園はかなり広いし、今日はとりあえずいいわ。けど明日、爺ちゃんに挨拶するために寄っていこうかしら」 「そうするといいと思う。ご先祖様を敬うのは良いことだと、私は教えられたから」 そう言いつつ、柳は少し寂しい思いになった。柳生の世界でも先祖や父母を大事にするのがよいと教えられたし、初代柳生皇帝で、現在の柳生皇帝の祖父、柳生石舟斎は神格化されている。けど、私の先祖って一体……。 ともかく、明日は多磨霊園に山乃端さんと一緒に行こう。柳はそう思った。 あひる侍は悔いていた。 あの少女は確かに銀時計を付けていた。まず間違いなく山乃端一人だった。 だが、ようやく山乃端を見つけた興奮で、正面から襲い掛かってしまった。 その結果、早い段階で見つかり、逃げられてしまった。 「次に見つけた時は、そうはいかん……」 2人は東の方面へと逃げた。 あひる侍も東に向かう事にした。 同時刻 東京都府中市 府中基地 西に府中の森公園、北に米軍府中基地跡がある府中基地は、いつものように訓練が行われていた。 一見何の変哲も無い光景に思える。 しかし、府中基地のトップ、司令の名前は『柳生優一郎』。 これが災いし、府中基地は若干とは言え、柳生の気が強いスポットとなった。 顕著となったのは、柳煎餅、いや、柳生千兵衛が府中市に来た事。 自動生成柳生は25日以来、生成させていなかった訳ではなかった。 ここ、府中基地に集中して生成されていたのだ。 同日 カフェ『シャーロキアン』 星羅、衛、そして2人と親しい山乃端は、正午頃にシャーロキアンを後にした。 その夕方、とある客がシャーロキアンを訪れていた。 「久しぶりだな。柳生」 「ご無沙汰しております。小松川さん」 「いつ東京に戻った?」 「1か月前です。その前は岐阜基地にいました」 府中基地司令、柳生優一郎だ。 優一郎はコーヒーを頼んだ。 しばらく待っていると、小松川がサービスで砂糖菓子を出した。 「小松川さん、これは?」 「一昨日のクリスマスパーティの余りだ。遠慮なく食べてくれ」 「……いただきます」 優一郎は砂糖菓子を頬張った。 「……その顔だと随分と疲れているようだな」 「ええ、実はずっと会えていなかった弟と会えまして、何でも山乃端一人という女性を斬れば、ダンゲロスという願いが叶う騒乱が開かれるという事を言っていまして……いくら過去を清算したいと言っても、人を斬るのは良くないですよね……?」 「山乃端一人……!?」 小松川は衝撃を受けた。 「えっ、山乃端一人という女性に何か問題でもあるのですか?」 「……いや……何でもない」 「ええ、人を斬るのは良くないとは思いつつも、俺も1年前に部下をミスで失っているので、正直気持ちとしては分かるところもあり、とても悩んでいるのですよ」 「……」 「大丈夫ですか?小松川さん」 「……済まない。ちょっと俺も疲れているのかもしれない。話を続けてくれ」 山乃端一人を斬るとダンゲロスと呼ばれる願いが叶う騒乱が開かれる……?小松川はずっと気になり、その後の優一郎の話を上手く聞き取る事が出来なかった。 「……やっぱり様子がおかしいですよ。小松川さん。俺はこの辺りで退店するので、今日は早めに休んだ方がいいですよ」 「本当に申し訳ない……」 12月28日 東京都府中市 多磨霊園 私、お兄ちゃん、一人さんは瑞浪家の墓の前に到着した。 私とお兄ちゃんは墓石を水で洗った後、花とお菓子をお供えした。 「星羅さん!私も手伝った方がいい?」 「さすがに一人さんにさせる訳にはいかないよ!」 そして、私は、線香に火をつけ、線香立てに立てた。 それに合わせて、3人は墓に向かって手を合わせた。 私の脳裏に、両親との思い出が蘇ってくる。 お父さん……仕事が忙しくてなかなか構ってもらえなかったけど、休みの日、2人で高尾山に登った事ははっきり覚えている。 お母さん……今でもお母さんが作る野菜炒めの味が一番だと思っている。 今の育ての両親とも高尾山には行ったし、野菜炒めは美味しいと思っているけど、やっぱり、実の両親との思い出はとても大事だ。 なのに、何で事件に巻き込まれたんだろう……。 私は思わず涙が出てきた。 「……ごめんね、お兄ちゃん。お父さんとお母さんには笑顔を見せたいと思ったけど、やっぱり私、悲しいよ」 「……俺だって悲しい、が、星羅の悲しみはそれ以上だろう。今は気が済むまで泣け。カフェに行ったら、思いっきり話を聞いてやる」 お兄ちゃんがそっと私の肩に手を添える。 「……大丈夫。あまり一人さんを待たせる訳には行かないから、片づけたら武蔵小金井駅に戻ろう」 「そうだな」 私とお兄ちゃんは、お供え物の片づけをし始めた。 ふと、墓の近くの道を2人の少女が通っていくのに気付いた。 一人はポニーテールの黒髪の少女、もう一人は薄い桜色の髪の少女。 それだけなら気にも留めなかったが、ポニーテールの少女は一人さんが持っているような懐中時計を持っており、かつ顔つきも何処か一人さんと似ているような気がした。 私は思わずその2人の少女の方を凝視していた。 すると、2人の少女が私に気づいた。 「……何か、私に用ですか?」 「……いえ、何でもありません」 ところが、少女の持つ銀時計に気づいたお兄ちゃんは、機転を利かせて質問した。 「申し訳ございません。私、小松川興信所の瑞浪衛という者です。山乃端一人さんという方についてお聞きしたい事がありますが、少々お時間宜しいでしょうか?」 「山乃端一人……?私の事でしょうか?」 山乃端一人!?この少女も山乃端一人という名前なの!? 私達5人は多磨霊園内の休憩所に移動した。 少女の身分証明書を確認したが、確かに名前は山乃端一人だった。 どうやら稲城に住んでいたらしいが、魔神(デミ・ゴッド)と呼ばれる人外を巡る争いに巻き込まれたらしく、今、命を狙われていると言った。 何か私の知っている一人さんみたいだな……。 一人さんにその事を聞くと、そう言えば姫代学園に同姓同名の人が居たのを確認したけど、別に友人付き合いは無かったし、周囲の人がややこしいだけで特に気にする事は無かったと言った。 しかもこの山乃端さん、姫代学園ではなく多摩市の女子高の人なんだけど……。えっ?山乃端一人って名前、そんなにありふれているものなの……? 「正直、そんなにいるとは思わなかったが、山乃端一人という名前の人が一人ではないというのは間違いないようだな……」 どうやらお兄ちゃんは、山乃端一人という名前の女性が複数人いる可能性がある事を小松川さんから聞いていたらしい。 「今後、ややこしくなるので、住んでいる場所を取り、私達の知っている山乃端を八王子の山乃端と呼び、ポニーテールの山乃端さんを稲城の山乃端さんと呼びますが、宜しいでしょうか」 「別にそれで構いません」 稲城の山乃端さんは丁寧に答えた。 お兄ちゃんは話を続ける。 「さて、稲城の山乃端さんが既に命を狙われているとおっしゃったので、この忠告は今更のものになるのですが、今、山乃端一人という女性の命を狙う計画が、いくつもあります」 「まぁ、そうでしょうね」 「しかし、山乃端一人という女性が一人ではない以上、別の山乃端一人を狙う計画が混同している可能性があります。現に、八王子の山乃端も誘拐されましたが、実行犯は、稲城の山乃端さんを誘拐するつもりで犯行に及んだと答えております」 「立川の方にも、私の追手がいたのね……」 稲城の山乃端さんは複雑な表情を浮かべた。 「その混同の原因の一つが、おそらく銀時計にあると考えております。八王子の山乃端、銀時計をしっかり見せてくれないか?」 「はい」 一人さんは、首から掛けた銀時計を正面に掲げた。 「……貴方も銀時計を持っていますか」 稲城の山乃端さんは驚いていた。 「山乃端一人を狙う計画の中には、この銀時計を目印にするものが多々あります。しかし、2人の山乃端さんも銀時計を別の所に置くという事はしたくないですよね」 「私は魔人能力に関わっているので……」 「私もですね」 「2人とも、今後はできるだけ銀時計を目の前に出さないでください。お願いします」 そうお兄ちゃんが言うと、2人の山乃端さんは銀時計を隠した。 「さて、稲城の山乃端さんと柳さんに忠告しておかなければならないのは、現在府中市近辺には、山乃端一人を斬ると、ダンゲロスと呼ばれる願いが叶う騒乱が開かれると信じてやまない、武士のような恰好をしたあひる侍と呼ばれる怪人物が出没しています。最大の特徴は、名前の通り、頭にあひるの被り物を被っているようです」 「まさか、昨日、公園で出会ったヤツの事!?」 「既に出会っているのですか!あひる侍に出会ったらくれぐれも気を付けて下さい!」 私も墓参りに行く前、お兄ちゃんからあひるの被り物をした怪人物には気を付けろと散々言われていたけど、2人は見覚えがあるらしい。 「それとは別に府中市近辺では事件が多発しており、その共通点がどこかしらに”柳生”があるという話があります。こちらも気を付けた方がいいでしょう」 そうお兄ちゃんが言うと、柳さんが申し訳無さそうに答えた。 「多分、それは私の追手です。やっぱり自動生成柳生、他の人を巻き込んでいたんだ……」 柳さんはとても沈んでいた。 同時刻、柳生優一郎も多磨霊園に居た。 彼は休みになると、自宅近くの多磨霊園でジョギングをするという習慣がある。 今日もその習慣を行っているに過ぎないが、何処かで弟、柳生総二の事が頭に浮かんでいた。 (総二……馬鹿な真似はしないでくれ……) まだ自分自身に迷いがあるものの、やはり、弟が凶行に走る事を、兄としては見過ごす事ができない。念のため、優一郎は竹刀を持って行った。 (俺は非魔人だが、子供の頃に習った柳生新陰流と、パイロットで培った判断力がある。総二には敵わないだろうが、足止めする事位はできるだろう……) 優一郎の悪い予感は的中した。遠くの方にあひる侍、いや、総二が何かを探しているように動いているのを見つけた。 (総二……!) 優一郎は総二を尾行する事にした。 同時刻 府中基地 府中基地正門から、幾台もの自衛隊車両がゾロゾロと出発した。 どの車両にも、多くの自衛官が乗っていた。その額や小銃には、”柳生”の文字が確認できる。 その数、約1,000人。 府中基地にて結成された、柳生自衛官により構成された部隊、柳生科連隊は、柳煎餅の命を狙わんと、多磨霊園へと向かった。 私とお兄ちゃん、一人さんは、稲城の山乃端さんと連絡先を交換した(柳さんは携帯電話を持っていなかった)。 「何かあったら、私の携帯電話に連絡して下さい。できるだけ、力になりたいと思います」 「ありがとうございます。さ、煎餅さん、行くわよ」 2人が私達と別れようとしたその時、柳さんが警戒を強めた。 「……気を付けて……あひる侍!」 柳さんの見る方向には、あひるの被り物の、武士のような恰好をした人がいた。 「あれが……あひる侍!」 「……見つかる前にここを立ち去るぞ!」 お兄ちゃんはこう言い、その場を離れようとする。だが、あひる侍はこちらの方に走ってきた。 「お前が、山乃端か!!」 あひる侍は、私達の事を怒鳴りつけた。 私達は一目散に逃げた。 「はぁ……はぁ……」 「大丈夫!?一人さん!」 「大丈夫……逃げないと!」 一人さんはかなり疲れているそうだが、ここは逃げないといけない。 しばらく逃げると、自衛官らしき人の集団を見つけた。 何故ここに自衛官?と疑問を持つ事無く、私達はその場を走り去ろうとした。だが。 ダダダダダッ! 自衛官の人たちが私達に向けて一斉に小銃を発射した。 「こ……こいつらは自動生成柳生!」 柳さんは動揺した。 よく見ると、小銃の先には刃がつけられており、また、額には”柳生”と書かれていた。 彼らの登場により、私達はバラバラに逃げる事となった。 府中基地司令、柳生優一郎 あひる侍、柳生総二 柳煎餅、いや、柳生千兵衛 そして、柳生科連隊が多磨霊園に集まった。 これにより、多磨霊園は一大柳生スポットと化した。 それを喜ぶかのように、多磨霊園の納骨堂、みたま堂からは、大量の柳生ゾンビが沸きあがる……! 「星羅!何処に行った!」 「山乃端さん!!いたら返事して!」 「はい!私はここにいます!」 「貴方じゃない!ポニーテールの山乃端さんの事!でも守ってみせるよ!」 柳、衛、八王子の山乃端は、何とか合流できたものの、柳生科連隊の苛烈な攻撃に苦しめられていた。 柳生科連隊の隊員一人一人はそれほど強くはない。しかし、数が非常に多く、柳にも衛にも疲れの顔が見えていた。 更に墓より湧き出る柳生ゾンビも加わり、もはやそこら中敵だらけといった感じだ。 「どうしますか、柳さん」 「どうするもこうするも、これは私を狙った追手、私が始末するしかない」 柳は息を整えた。 「-『勇之事(ゆうのこと)』!」 そう柳が気合いを入れると、柳を中心にドーム状のオーラが生成された。 「……はっ!」 オーラは更に広がり、近くに寄ってきた柳生自衛官と柳生ゾンビを吹き飛ばしていく。 勇之事(ゆうのこと)とは、勇気を持つことにより、その力で相手を物理的に吹き飛ばす異界産柳生新陰流の技である。 「す、凄い……」 衛は柳の力に、素直に驚いていた。だが、即座に柳生自衛官の一人が山乃端に向かって襲い掛かってきた。 「デミゴット!頼んだ!」 そう山乃端が言うと、銀時計が光り、白く光る蛇が柳生自衛官に襲い掛かった。 隊員は白く光る蛇に噛まれ、その場に倒れた。 「大丈夫か!山乃端!」 「大丈夫!それよりアレを見て!」 柳生ゾンビは想像の通り、多磨霊園に葬られた遺骨が柳生の力によって蝕まれ、復活したもの。 当然、柳生ゾンビの中には、著名人を元にした柳生ゾンビもいる。 三島・柳生・由紀夫! 岡本・柳生・太郎! 丹波・柳生・哲郎! 3人の柳生ゾンビ達が柳たちの元に立ちふさがった。 「この3人……明らかに他の柳生ゾンビと風格が違う……」 「それでも……やるしかないな……」 「私も頑張る!」 柳達は覚悟を決めた。 ゴゴゴゴゴゴゴ…… 岡本・柳生・太郎が地面に手を当てると、その下から何かがせり上がってきた。 その形は万博記念公園の太陽の塔に極めてよく似ているが、刀のようなものが右腕のような部分に付いている。 ―――柳生太陽の塔だ。3人は柳生太陽の塔に乗って柳達を見下ろした。 そこに丹波・柳生・哲郎がお経のようなものを唱えると周囲にいた柳生自衛官及び柳生ゾンビが一斉に襲い掛かる。柳は再び勇之事(ゆうのこと)を使おうとする。だが、それが丹波・柳生・哲郎の狙いだった。 即座に柳生太陽の塔の先端から芸術的エネルギーによりビームが発生。柳達の足元が爆発する。そこら中に吹き飛ぶ柳生自衛官と柳生ゾンビ。 勝ちを確信した3人だが、咄嗟に柳が刀中蔵(とうちゅうぞう)を使った。柳達の前には巨大な刀が出現し、ビームを防いだ。 「な……何なんだよ!こいつら!」 「俺も自信は無いですが、何処かで見た事のある顔ですね」 「要するに有名人の柳生ゾンビって訳だな!」 ビームにより倒れないと見るや、三島・柳生・由紀夫は残り2人に後方を任せ、一人柳生太陽の塔を降りた。その手には、関孫六が握られている。 柳は見えない刀を三島・柳生・由紀夫に対し振り下ろすも、それを上手く躱し、逆に柳を斬りつける。 「ぐっ……!」 「大丈夫か!」 心配する衛だが、丹波・柳生・哲郎がお札のようなものを飛ばし、衛に貼り付けた。 「ぐっ、何だこれは……!」 衛は徐々に自分の身体が思い通りに動かなくなっているのを感じた。丹波・柳生・哲郎により呼び出された柳生幽霊が、衛に取り憑いたのである。 衛はポケットよりピアノ線を出し、魔人能力『必殺仕事人』を使い、山乃端一人の首にピアノ線を巻き付けた。 「な……何でだ……身体が思い通りに動かせない……!」 「山乃端さん!」 その場に駆け付けようとする柳、だが、三島・柳生・由紀夫が邪魔をし、助けに行くことができないでいた。 「助けて……デミゴット……」 その時、山乃端の銀時計が再び光った。今度は白く光る馬が多磨霊園に現れた。 馬は柳生太陽の塔に体当たりをした。体当たりをした部分が爆発を起こし、馬は傷つくも、それでも体当たりを続けた。 柳生太陽の塔は揺れ、バランスを崩した2人は柳生太陽の塔から落下。丹波・柳生・哲郎がひるんだ事により、衛は柳生幽霊から一時的に開放された。 すぐさま山乃端からピアノ線を外し、今度は落下した2人に対し、『必殺仕事人』を発動。ピアノ線が2人に巻き付く。 動きが取れなくなった2人に対し、白く光る馬が最後の力を振り絞り、体当たりをした。2人は完全に戦闘不能となった。 力を使い果たした馬は、光になって消えていった。山乃端も疲れ果て、その場に倒れた。 「さて、残りはあんただけだな」 2対1になったとしても、三島・柳生・由紀夫は動じる事は無かった。むしろ、その顔には気迫すら感じられる。 今度は三島・柳生・由紀夫の方から仕掛けた。彼は無刀取りの刀の位置まで読んだつもりだった。 「そうはさせない……っ!」 そこに衛が三島・柳生・由紀夫の腕にピアノ線を巻き付け、動きを封じた。焦りの表情を見せる三島・柳生・由紀夫。 「-『三学円之太刀(さんがくえんのたち)』」 そう柳が呟き、刀を振った。すると、三島・柳生・由紀夫の身体が2つに斬られ、その場に横たわった。 「……ふぅ、危なかった」 「大丈夫ですか?」 「そっちこそ」 柳も衛もかなり疲れているようだが、2人共無事なようだ。 衛は倒れた山乃端のところに向かう。 「大丈夫か!山乃端!」 「……大丈夫……疲れただけ」 山乃端も無事なようだ。 「まだ自動生成柳生はそこらじゅうにいる。急いでポニーテールの山乃端さんのところに急ごう!」 「煎餅さん!一体何処に!」 「お兄ちゃん!」 星羅と稲城の山乃端もまた、合流はしたものの、柳生自衛官と柳生ゾンビの苛烈な攻撃に苦しめられていた。 ドン!近くで柳生迫撃砲が着弾し、大きな音が鳴り響く。 「うわっ!」 その場に転ぶ山乃端。 「大丈夫?立てる?」 星羅がそう言うが、星羅の力を借りる事無く山乃端は立ち上がった。 「この位は、自分で何とかできますから」 だが、その顔には疲れが見えた。何とか多磨霊園を抜け出さなければ……! しかし、二人の目の前にあひる侍が立ちはだかる。 「山乃端……山乃端ァァァァァァァァ!」 「!!!!」 あまりの気迫にビビる2人。 そこに、一人の壮年の男性が駆け付けた。 「おじさん!危ないです!」 思わず叫ぶ星羅だが、男性は気にする事無く、2人の前に出た。 すると、不思議とあひる侍は大人しくなった。 「……兄上……」 「総二、やはり、山乃端一人を斬るのだな」 「……もう私は元には戻れない。私は山乃端一人を斬ることでしか救われないのだ!!」 「なら俺が相手しよう!2人共、早く逃げろ!」 そう男性は言うものの、星羅は男性の事を見捨てる事ができなかった。 「どなたかは存じ上げませんが、私も山乃端一人を守らなければならないのです。ここは私が戦います!」 星羅は魔人能力『ノックスの十戒』により、大鎌を出した。 「そうか……魔人だったか……だが、俺もあひる侍を止めなければならない。ならば一緒に戦おう。名前は」 「瑞浪星羅と言います」 「俺は柳生優一郎……あそこにいるあひる侍、柳生総二の兄だ……」 あひる侍の兄。だからこそ、あひる侍を止めようとしている。 星羅はその気持ちを、強く受け止めた。 あひる侍は、中段の構えをしている。 星羅はそこに向かって、鎌を横に振った。 だが、あひる侍に近寄った時、違和感を覚えた。 「!!!」 身体の動きがとても遅くなっているのだ。 あひる侍は余裕で星羅の攻撃を躱し、かつ星羅の胴体を刀で斬りつけた。 「がっ……!」 猛烈な痛みに堪えつつ、星羅は立ったままだった。 「どういう事だ!総二」 「兄上、見ての通りだ」 そうあひる侍が言うと、今度はあひる侍の方から星羅に近寄った。 優一郎もあひる侍に近づき、対抗しようとする。 だが、優一郎もあひる侍に近寄った時、動きがとても遅くなったように思えた。 「兄上、御免……!」 あひる侍は優一郎の方を振り向き、刀を突きたてた。 「ぐっ……」 刀を優一郎から抜くあひる侍。優一郎からは大量に出血するものの、立ち上がったままだった。 「まだだ……まだ、負ける訳には……」 「兄上、2人掛かりで来られても私は負けない。山乃端一人の首を差し出せ!」 お嬢様は相当悩んでいました。 私、クリープをこの場に呼ぶか、呼ばないか。 私が出さえすれば、あひる侍も手玉に取る事ができるでしょう。 しかし、お嬢様は戦っている2人に被害が出るのを嫌がっているようです。 2人共、お嬢様と出会ったのはさっきの事でしょう。 何も迷わず、私を出せばいいのに。 観念したお嬢様は、銀時計を手に取り、私を呼び出そうとします。 稲城の山乃端はクリープを呼び出そうと、銀時計を取り出そうとした。 その時、1人の柳生ゾンビがあひる侍に向かって後ろから襲い掛かった。 「な!」 「ここだ!」 星羅はその隙を見て、あひる侍に再び近寄ろうとした。 柳生ゾンビはあひる侍に近づくと動きが遅くなり、その間にあひる侍が一刀両断した。 だが、後ろから襲い掛かられた事で、あひる侍に大きな隙が発生、何とか対処し、星羅を斬りつけるものの、あひる侍の腕に星羅の大鎌の傷が付いた。 そして、斬りつけられる直前、星羅は柳生ゾンビの顔を見た。 それは星羅の父親の顔(・・・・・・・)だった。 お父さん!お父さん! 何でまたお父さんの苦悶の表情を見なければならないの! 私が何かしたっていうの!? やっぱり魔人のせいじゃないの!? そうに決まっている。 魔人が悪い。 魔人が悪い。 魔人が悪い。 魔人が悪い。 魔人が悪い。 魔人が悪い。 魔人が悪い。 魔人が悪い。 魔人が悪い。 魔人が悪い。 ………… 星羅は倒れた。しかし、血まみれになりながらも、すぐ起き上がった。 「瑞浪さん!大丈夫か!」 心配そうに声を掛ける優一郎。だが、星羅の様子がおかしい事に気づく。 山乃端もクリープを出す手を止め、その様子を見ていた。 「まだ立ち上がるとは、随分としぶといな」 あひる侍は呆れつつも、中段の構えを取り、星羅の攻撃を防ごうとした。 「貴方のせいで……お父さんがまた苦しんだ……絶対に許さない」 そう言い放ち、星羅があひる侍に近づく。 「何度やっても無駄な事!」 あひる侍も星羅の攻撃を読み、刀を振る。だが、近づかれても星羅の動きは遅くならない。 戸惑う暇も無く、あひる侍の身体に星羅の大鎌が深く刺さる。 「な……何だと!ガハッ!」 あひる侍は刀を手から放し、その場に倒れた。 「教えてあげる。私の能力は魔人を否定する能力」 星羅はあひる侍に大鎌を振り下ろした。 「私の大鎌に傷ついた魔人は、能力が使えなくなる」 星羅はあひる侍に大鎌を振り下ろした。 「どんな魔人能力を持っていたとしても、無駄ってわけ」 星羅はあひる侍に大鎌を振り下ろした。 「貴方はまだ死なせない。最上に苦しんでから死ね」 星羅はあひる侍に大鎌を振り下ろした。 ………… 薄れゆく意識の中、あひる侍は一つの言葉を思い出していた。 『仁義礼智信』 仁とは、人を思いやる事。 義とは、人として正しい事。 礼とは、礼儀と感謝の心。 智とは、道理をよく得ている事。 信とは、うそを付かない事。 母親を斬った時、謝罪をしていれば、こんな事にならなかっただろう。 過去の罪に固執しなければ、こんな事にならなかっただろう。 情報に惑わされ、人を斬らなければ、こんな事にならなかっただろう。 ダンゲロスの開催を願わなければ、こんな事にならなかっただろう。 仁義礼智信を破った私は、地獄に堕ちるだろう。 「やめろ!!」 優一郎が星羅に向けて、強く竹刀を振り下ろした。 それにより、星羅は意識を失い、その場に倒れた。 「確かに弟は人の道を外れたかもしれない!それでも弟だ!兄にとっては大事な弟だ!それをこんな目に……!」 優一郎は憤っていた。 優一郎はあひる侍の元に向かい、あひる侍に話しかけた。 「大丈夫か!総二!」 「……兄上……申し訳……ない……」 あひる侍、いや、柳生総二は兄、優一郎の腕の中で息を引き取った。 「ぐっ……すまない……すまない……総二……」 優一郎は泣いていた。 優一郎に対して、山乃端は、何も言えなかった。 しばらく泣いた後、優一郎は何か憑き物が落ちたかのような表情となり、山乃端の方を向いた。 「総二……俺は決心した……!」 優一郎は山乃端の方にゆっくり歩いた。 「……山乃端一人、覚悟!」 いきなり竹刀を構え、山乃端の頭に向けて振り下ろした。 全く、不意打ちでお嬢様に攻撃するなんて卑怯者ですね。 「な、なんだ……お前は……」 突然私が出てきた事により、優一郎はお嬢様から距離を取ります。 「何故お嬢様を守ろうとした貴方が、いきなりお嬢様を攻撃したのですか」 私は優一郎に問い詰めます。 「お嬢様とは山乃端一人のことか?俺は確かに、総二……弟が凶行に及ぶ事を止めたかった。しかし、俺もまた、山乃端一人の命を奪う事で、ダンゲロスを引き起こし、それによって願いが叶うのなら、山乃端一人の命を奪いたい……ッ!俺はもう迷わない!部下を蘇らせる事ができるなら、弟を蘇らせる事ができるなら、弟の罪を清算することができるなら、俺は修羅になってやる!」 「そう……、それは困りますね。私はお嬢様に死なれたら困りますもの」 「ならお前の命も奪う!!」 優一郎は私に対し、竹刀を振り下ろしました。 私は衣装からダマスカスナイフを取り出しますが、竹刀は強く打っており、思わずナイフを手放してしまいました。 優一郎は非魔人かと思われますが、かなり強いですね。 更に優一郎は、竹刀を続けて私に対し打ってきます。 これには私も防ぎようがありません。 「ぐっ……!」 「お前は人間ではないかもしれない。だがな、お前は俺が必ず倒す!」 私もナイフを使い、優一郎に対し攻撃しますが、その度に竹刀でナイフを弾かれ、逆に私が攻撃を受けてしまいます。 これを何度も繰り返され、私の身体も痛みで動かなくなりつつありました。 「これは……まずい……ですね……」 「覚悟しろ!」 「ですが……これで十分でしょう……柳生自衛官の皆さん!」 そう私が言うと、周囲にいた柳生自衛官が、優一郎に向かって一斉に小銃を乱射します。 「ぐっ……何だ!」 「柳生自衛官、確かに統率は取れていると思います。しかし、知性はそれ程では無かったようですね。あっと言う間に私の言いなりになりましたよ」 「どういう事だ……?」 「大丈夫、貴方のそのうち、あのようになりますから……」 優一郎は被弾により大量の血を流し、倒れました。 「私を守ってくれてありがとう、クリープ」 「いえいえ、お嬢様の為とあらば、いつでも」 さて、お嬢様の仲間と合流する前に、私は引っ込みましょうか。 優一郎が倒れてしばらくすると、柳、衛、八王子の山乃端がやってきた。 柳は稲城の山乃端が無事だと知ると、泣いて喜んだ。 「山乃端さん!良かったよぉ……」 「私は大丈夫よ。それより、星羅さんが……」 稲城の山乃端が指す方向を見ると、あひる侍と星羅が横たわっていた。また、稲城の山乃端の近くには優一郎が横たわっていた。 衛は星羅のところに向かう。 「星羅!星羅!」 倒れている星羅に向けて、衛は呼びかける。 しばらくすると、星羅が目を覚ました。しかし、衛に向けて、星羅は大鎌を振り回した。 何とか避ける衛だが、完全には避けきれず、顔に若干切り傷を作ってしまった。 「くっ……!別人格が発現していたのかっ!」 衛は愕然としていた。 「貴方たちも魔人……魔人は絶対に消さなければならない存在……」 そう言うと、星羅は柳に向かい、大鎌を大きく振った。 柳は無刀取りで対応するが、鎌の先の方が胴体に当たり、そこに小さい傷が作られた。 「!!、刀が!」 柳は焦った。無刀取りの刀があるような感覚が無くなったからである。 だが、周囲にいた柳生科連隊と柳生ゾンビが、一度に消えた。 全員が驚いたが、これを見た八王子の山乃端はデミゴットを呼び出した。再び白く光る馬が現れ、星羅に体当たりをした。 衛は柳と稲城の山乃端に叫ぶ。 「今のうちに逃げろ!星羅は何とかする!」 それを聞いた2人は、その場から離れた。 馬のデミゴットの体当たりにより、再び気絶する星羅。 衛は警戒しつつ、星羅の元に向かった。 「大丈夫か……星羅……」 「……お兄ちゃん……私は……痛っ!」 星羅は無事なようだ。人格も元に戻っている。あひる侍に斬られた傷で、とても痛そうだ。 「そうだ……あひる侍は……?」 星羅が言うと、衛はあひる侍のところに行った。大鎌で何度も刺したかのような傷が残っており、既に生きている様子は無かった。 星羅もあひる侍のところへ向かう。 「!!……これは!!?」 「星羅、見るんじゃない。あいつは星羅の命も狙ったんだろう。これは星羅だけが悪いという訳じゃない……正当防衛だ……」 「まさか、私は、あひる侍の事を……!」 星羅は強いショックを受けていた。いくら一人さんの命を狙っていたとは言え、あんな風に人を殺してしまうとは……! 「う……う……うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!」 星羅は大泣きした。 柳と稲城の山乃端は、多磨霊園駅付近まで逃げていた。 「はぁ……はぁ……はぁ……」 「大丈夫……山乃端さん……?」 「何とか……」 柳は怪我をしており、時折痛そうな顔をしていたが、それ以上の山乃端の事が心配だった。 柳が念じると、再び手に刀が握られる感触がした。 「魔人能力が戻った……」 また山乃端を守れると思った柳は、安堵していた。 「そう言えば星羅さん、さっき魔人の能力を否定する能力とか言っていたわ。あの大鎌に斬りつけられると能力が使えなくのかもしれない」 「斬りつけられた時に自動生成柳生が消えたという事は、あれも私の能力の一つなのかな……?」 「その可能性はあるわね」 「と言うことは、また、あいつらが襲ってくるのか……」 柳は意気消沈した。 「煎餅さん、これからどうするつもり?」 「何も決まっていないけど、私が最初に出会った山乃端一人にまた会えればと思っている」 「どの辺りで出会ったか覚えていたりする?」 「そう言えば会った場所の近くで町田って地名を見たような気がする」 「町田?まさか、電車とか乗らずにここまで来たの!?」 「電車って横を走っているあれ?」 丁度、京王線の電車が2人の横を通って行った。確かに柳と合流してからは、電車を使わずに移動していたことを山乃端は思い出した。 「中に人が乗っているようだったけど、私だけでは乗り方が分からないから歩いてきた」 「町田から府中まで歩いてきたってどういう事よ……いいわ、電車の乗り方を教えてあげる」 「どういう事……?」 「私も付いていくわ。町田に行き、煎餅さんの出会った山乃端一人を探しましょう」 山乃端の申し出に、柳は嬉しい反面、自動生成柳生によって迷惑を掛ける事に申し訳なく思っていた。 同日 東京都府中市 柳生優一郎は、怪我がひどかった為、多磨霊園からの匿名通報により、病院に運ばれた。 救急隊が多磨霊園に来た時には、既に優一郎一人だった。あひる侍、総二の死体は何処かに消えていた。 優一郎はいまだ、憤っていた。 確かに弟は人を何人も斬っており、矯正は望めないかもしれない。 だが、それでも弟には生きていてもらいたかった……! それを、あそこまで無残に殺されるとは……! もう俺の立場はどうなっても構わない。瑞浪星羅と山乃端一人を殺してやる! 優一郎は改めて、復讐とダンゲロスの開催を誓った。 それはそれとして、最後の戦った女性、何者なのだろうか? 優一郎の心に、クリープの記憶が強くこびりついていた。 12月31日 東京都八王子市 私、瑞浪星羅は入院していた。 多磨霊園で受けた傷が深く、しばらく安静にしなければならなかったからだ。 比較的傷の浅かったお兄ちゃんと一人さんは、入院しなかった。 あの日から、私は夜になると、血だらけのあひる侍の夢を見るようになった。 毎晩のように、私はお前のせいで死んだんだと言い続ける夢だ。 お兄ちゃんはあひる侍の事は忘れろと言っていたが、あんな酷い傷、私は見た事が無かった。 これを、私がやったなんて……。 確かに一人さんは大事だけれども、人を殺してまで守ったら……!! 『松田、OUT!』 テレビでは、5人のタレントが、笑うとお尻を叩かれる番組をやっていた。 毎年楽しみにしているが、とてもじゃないけど今年は楽しむ事はできない。 年越しはどうでもいい。もう、寝よう。 1月1日 東京都八王子市 瑞浪邸 大晦日恒例のお尻を叩かれる番組が終わり、衛がお風呂から出ると、洗面所から何かの声が聞こえた。 「衛さん、明けましておめでとうございます。」 「……鏡助か?」 鏡の方から声がする。衛はこれが小松川さんや父が言っていた鏡助かと、今更ながら思っていた。 「そうですね。まずは山乃端一人を守っていただき、ありがとうございます」 「山乃端一人を守っていただきありがとうございます……?ふざけるな!」 衛は鏡助に怒鳴っていた。 「確かに俺達は山乃端一人の命は守った!そしてそのうちの一人は俺達にとって大事な友達だ!だが、その結果、俺の大切な従妹の星羅が戦いに巻き込まれ、殺人を犯し、心を閉ざしてしまった!どういう訳か警察は追ってこないが、これが感謝される事か!?俺は最悪山乃端一人を犠牲にしてでも星羅の事を守りたい!」 「そうですか……ですが、私は山乃端一人を守ってもらわなければ困るのです」 「教えてくれ……山乃端一人の命が奪われた結果起こるダンゲロスとは、一体何のことなんだ……!?」 「そうですね、色々な形態がありますが、今回の場合、東京で大きな魔人同士の殺し合いが繰り広げられる事となるでしょう」 「今の状況でも十分大きな魔人同士の殺し合いが起こっていると思うが……」 「この比ではないですね。それこそ、東京が壊滅するレベルの争いですね」 「そうか……」 「私にとってはこれが起こると困りますからね、本当にお願いしますよ!」 そう言うと、鏡助は鏡の中から去っていった。 「ダンゲロス……鏡助がそこまでして防ぎたいものとは一体……いや、まずは俺の知っている山乃端と星羅を守ることだけを考えよう」 鏡助は頭を抱えていた。 『この世界には山乃端一人が複数いる』 鏡助の知識では、山乃端一人は1つの世界に1人のはずだった。それが、どうしてこんな事に……。 もしかしたら、1人位殺されても東京は壊滅しないかもしれないし、1人でも殺されれば東京は壊滅するかもしれない。 分からない以上、山乃端一人は全員守らなければならない。 心配な事と言えば、瑞浪星羅の事だ。 多磨霊園での戦いで、山乃端一人は2人共無事、あひる侍の死体は協力者により何とか隠す事ができたものの、星羅が殺人をしたという事実までは表の人格に対し隠す事ができず、星羅の心は大きなダメージを負ってしまった。 星羅が転校生になる条件を、鏡助は大体推測していた。そして、星羅がその行動を起こすかは、星羅の心の状態に左右されるという事も、鏡助は想定していた。 「このままでは山乃端一人が殺される前に、星羅が転校生になってしまう可能性がある……!もし星羅が転校生になったら……全てが終わる!」 鏡助にとって、それは絶対に避けたい事だった。
https://w.atwiki.jp/doujinshop/pages/21.html
京都市北区 店舗名(社名) 所在地 営業時間 店休日(定休日) 交通手段(バス・鉄道など) 店舗用の駐車場(駐輪場)の有無 備考 (店舗名) (所在地) (営業時間) (店休日) (交通手段) (駐車場の有無) (備考) (店舗名) (所在地) (営業時間) (店休日) (交通手段) (駐車場の有無) (備考) (店舗名) (所在地) (営業時間) (店休日) (交通手段) (駐車場の有無) (備考) 京都市上京区 店舗名(社名) 所在地 営業時間 店休日(定休日) 交通手段(バス・鉄道など) 店舗用の駐車場(駐輪場)の有無 備考 (店舗名) (所在地) (営業時間) (店休日) (交通手段) (駐車場の有無) (備考) (店舗名) (所在地) (営業時間) (店休日) (交通手段) (駐車場の有無) (備考) (店舗名) (所在地) (営業時間) (店休日) (交通手段) (駐車場の有無) (備考) 京都市左京区 店舗名(社名) 所在地 営業時間 店休日(定休日) 交通手段(バス・鉄道など) 店舗用の駐車場(駐輪場)の有無 備考 (店舗名) (所在地) (営業時間) (店休日) (交通手段) (駐車場の有無) (備考) (店舗名) (所在地) (営業時間) (店休日) (交通手段) (駐車場の有無) (備考) (店舗名) (所在地) (営業時間) (店休日) (交通手段) (駐車場の有無) (備考) 京都市中京区 店舗名(社名) 所在地 営業時間 店休日(定休日) 交通手段(バス・鉄道など) 店舗用の駐車場(駐輪場)の有無 備考 メロンブックス京都店 京都市中京区永楽町234 ショウキンビル2F 11:00~21:00 年始 地下鉄東西線京都市役所前駅より徒歩9分 なし らしんばん京都店 京都市中京区六角通麩屋町東入八百屋町113 寺町六角ビル2F西側 平日・土日祝11 00~21 0020 00買取受付終了 年末年始 地下鉄東西線京都市役所前駅より徒歩9分 なし 中古のみ (店舗名) (所在地) (営業時間) (店休日) (交通手段) なし (備考) 京都市東山区 店舗名(社名) 所在地 営業時間 店休日(定休日) 交通手段(バス・鉄道など) 店舗用の駐車場(駐輪場)の有無 備考 (店舗名) (所在地) (営業時間) (店休日) (交通手段) (駐車場の有無) (備考) (店舗名) (所在地) (営業時間) (店休日) (交通手段) (駐車場の有無) (備考) (店舗名) (所在地) (営業時間) (店休日) (交通手段) (駐車場の有無) (備考) 京都市下京区 店舗名(社名) 所在地 営業時間 店休日(定休日) 交通手段(バス・鉄道など) 店舗用の駐車場(駐輪場)の有無 備考 とらのあな京都店 京都市下京区貞安前之町613 タニヤマムセンライフ館 月~金11:00~20:00土日祝10:00~20:00 年中無休 阪急京都線河原町駅より徒歩5分 なし 2020年8月31日閉店予定 (店舗名) (所在地) (営業時間) (店休日) (交通手段) (駐車場の有無) (備考) (店舗名) (所在地) (営業時間) (店休日) (交通手段) (駐車場の有無) (備考) 京都市南区 店舗名(社名) 所在地 営業時間 店休日(定休日) 交通手段(バス・鉄道など) 店舗用の駐車場(駐輪場)の有無 備考 (店舗名) (所在地) (営業時間) (店休日) (交通手段) (駐車場の有無) (備考) (店舗名) (所在地) (営業時間) (店休日) (交通手段) (駐車場の有無) (備考) (店舗名) (所在地) (営業時間) (店休日) (交通手段) (駐車場の有無) (備考) 京都市右京区 店舗名(社名) 所在地 営業時間 店休日(定休日) 交通手段(バス・鉄道など) 店舗用の駐車場(駐輪場)の有無 備考 (店舗名) (所在地) (営業時間) (店休日) (交通手段) (駐車場の有無) (備考) (店舗名) (所在地) (営業時間) (店休日) (交通手段) (駐車場の有無) (備考) (店舗名) (所在地) (営業時間) (店休日) (交通手段) (駐車場の有無) (備考) 京都市伏見区 店舗名(社名) 所在地 営業時間 店休日(定休日) 交通手段(バス・鉄道など) 店舗用の駐車場(駐輪場)の有無 備考 (店舗名) (所在地) (営業時間) (店休日) (交通手段) (駐車場の有無) (備考) (店舗名) (所在地) (営業時間) (店休日) (交通手段) (駐車場の有無) (備考) (店舗名) (所在地) (営業時間) (店休日) (交通手段) (駐車場の有無) (備考) 京都市山科区 店舗名(社名) 所在地 営業時間 店休日(定休日) 交通手段(バス・鉄道など) 店舗用の駐車場(駐輪場)の有無 備考 (店舗名) (所在地) (営業時間) (店休日) (交通手段) (駐車場の有無) (備考) (店舗名) (所在地) (営業時間) (店休日) (交通手段) (駐車場の有無) (備考) (店舗名) (所在地) (営業時間) (店休日) (交通手段) (駐車場の有無) (備考) 京都市西京区 店舗名(社名) 所在地 営業時間 店休日(定休日) 交通手段(バス・鉄道など) 店舗用の駐車場(駐輪場)の有無 備考 (店舗名) (所在地) (営業時間) (店休日) (交通手段) (駐車場の有無) (備考) (店舗名) (所在地) (営業時間) (店休日) (交通手段) (駐車場の有無) (備考) (店舗名) (所在地) (営業時間) (店休日) (交通手段) (駐車場の有無) (備考) その他の市・町・村 店舗名(社名) 所在地 営業時間 店休日(定休日) 交通手段(バス・鉄道など) 店舗用の駐車場(駐輪場)の有無 備考 (店舗名) (所在地) (営業時間) (店休日) (交通手段) (駐車場の有無) (備考) (店舗名) (所在地) (営業時間) (店休日) (交通手段) (駐車場の有無) (備考) (店舗名) (所在地) (営業時間) (店休日) (交通手段) (駐車場の有無) (備考)