約 859,644 件
https://w.atwiki.jp/ankopoemgee/pages/71.html
【01-10】 【11-20】 【21-30】 【31-40】 【41-50】 【51-60】 【61-70】 【71-80】 【81】 【82】 【83】 【84】 【85】 【86】 【87】 【88】 【89】 【90】 【91-100】 http //ikura.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1325259263/ 126 名前:†[sage] 投稿日:2012/01/01(日) 00 05 59.41 ID uVRIkS3R0 [1/5] 129 名前:†[sage] 投稿日:2012/01/01(日) 00 06 46.75 ID uVRIkS3R0 [2/5] 211 名前:† 【大吉】 [sage] 投稿日:2012/01/01(日) 15 20 18.22 ID c4ARnEHk0 264 名前:†[sage] 投稿日:2012/01/02(月) 00 06 15.97 ID Bhy7vpx90 [1/5] 266 名前:†[] 投稿日:2012/01/02(月) 00 15 40.30 ID tEtBFm7M0 [1/2] 267 名前:†[sage] 投稿日:2012/01/02(月) 00 22 06.37 ID tEtBFm7M0 [2/2] 371 名前:†[sage] 投稿日:2012/01/03(火) 00 29 53.74 ID ex8xYvQa0 [1/8] 517 名前:†[sage] 投稿日:2012/01/04(水) 00 22 52.16 ID 8D2S/ygf0 [1/2] 613 名前:†[sage] 投稿日:2012/01/05(木) 00 08 28.98 ID L8F1nhhj0 704 名前:†[sage] 投稿日:2012/01/06(金) 00 21 09.12 ID xzJgbgsO0 767 名前:†[sage] 投稿日:2012/01/07(土) 00 39 21.97 ID q45ZEEIM0 920 名前:†[sage] 投稿日:2012/01/08(日) 00 00 03.21 ID RZWLNs920 975 名前:†[sage] 投稿日:2012/01/08(日) 10 47 07.89 ID GgzSe2us0 980 名前:†[sage] 投稿日:2012/01/08(日) 12 23 22.26 ID Fonpe8rj0 [2/2] 126 名前:†[sage] 投稿日:2012/01/01(日) 00 05 59.41 ID uVRIkS3R0 [1/5] こんな寒い中にご苦労様と言いたくなるような人混みから少し離れた林 あたしは恋人と寄り添い合いながらそれを見ていた 住職のつく鐘の音が寺に、町中に響き渡る その鐘の音は煩悩を消すと言われるらしい 全ての執着を溶かし、煩悩をかき消す響き あたしと恋人は互いの顔を見つめ合って苦笑した 「なんか悪い事してるみたいだね。本来なら煩悩を消す為の鐘の音なのに」 あぁ、それなのにあたし達は互いの愛に執着して、求め合っているんだからな 「それなのに、全く反省もしないで、こんな事やってるなんてほんとバチ当たりだよね」 かもな、でも仕方ねーじゃん。あたしはあんたが好きなんだから あたしはあいつの華奢な身体を抱き寄せて、その潤った唇を指でなぞる 乾燥する時季なのに、その可愛らしい唇は潤っていて気持ちいい しばらく彼女の唇を指で撫でているとあいつは痺れを切らせたようにあたしに抱きついてきた そして、柔らかくて温かい感触があたしの唇に触れる 「今年の最後くらい焦らさないでよぉ・・・」 紅く蕩けた彼女の舌が、あたしの舌を愛撫する あたしはそんなあいつが愛おしくて、愛おしくて仕方がなかった 強く締め付けたら崩れ去ってしまいそうに儚く華奢なあいつの身体 あたしはそれが分かっていたはずなのに思いきり抱きしめてしまった 「えへへ、苦しいよ杏子ちゃん・・・。でも、わたし、とっても幸せだよ」 こんなにか弱い身体なのに、こいつは何処までもあたしに尽くしてきてくれた あたしが熱を出した時は寝ずに看病してくれて、 あたしが腹減ったと言えば最高の料理を作ってくれて、 あたしが憂鬱な気分になった時はあたしを抱きしめてくれた コメント 129 名前:†[sage] 投稿日:2012/01/01(日) 00 06 46.75 ID uVRIkS3R0 [2/5] 住職の鳴らす鐘の音一つ一つがあたしに今年の想い出を想起させる 初めてこいつと出逢った時のこと、初めて料理を作ってもらった時のこと、 初めて同じベッドで語り明かした時のこと、初めてキスをした時のこと 全てあたしの大切な宝物だ あたしを人間に戻してくれたはこいつだ あたしを無限回廊のような生活から救い出してくれたのはこいつだ こいつは本当にあたしにとってかけがいのない宝物だ そして、最後の鐘が響くと同時に人混みから歓声が上がった どうやら年が明けたようだ 「普通に年が明けちゃったね、杏子ちゃん」 あいつが笑いながらあたしの腕を掴んでくる でも、あたし達らしくていいんじゃねーの?こういうのもさ 「うん。そうだね、わたし達らしくていいね♪」 あたしはこうやって好きな人と無事年を越すことが出来て嬉しいよ こんな幸せなこと、あたしにとってはご無沙汰だからな 「あ、そうだ。杏子ちゃん?」 ん?あぁ、そうだったな 「あけましておめでとう、杏子ちゃん!今年もよろしくね!」 こちらこそよろしく頼むよ、今年も・・・いや、ずっとよろしくな! そして、あたし達は新年一回目の口付けを交わした コメント 211 名前:† 【大吉】 [sage] 投稿日:2012/01/01(日) 15 20 18.22 ID c4ARnEHk0 新年だし杏子ちゃんに和歌を贈ろうか うつせみに 命受けたる 我と君 年明けし時に 心も開けむ くさまくら 年開け嬉し 寺往かむ 幸を祈りて 雪踏む積もり ひさかたの 光明けしき 富士の山 君と見る日は 限りなしかな コメント 264 名前:†[sage] 投稿日:2012/01/02(月) 00 06 15.97 ID Bhy7vpx90 [1/5] 1月2日、まだあたし達のお正月は始まったばかりだ といってもこれといってやることがあるわけじゃない 昨日、元日は初日の出を見たし、初詣も済ませた でも、いつもどおり炬燵に篭っていたらなんか勿体無い気もする そう思いつつも、あたしは炬燵でぬくぬくしながら蜜柑の皮を剥く テレビをつけると駅伝の中継放送がされている こんな寒いのに大変だなー、と思いながら見ているとあいつが皿を持って炬燵に入ってきた 「お餅焼けたよ杏子ちゃん」 部屋中に磯辺餅のいい香りが広がる 「まだお雑煮は残ってるけど、ずっと同じものじゃ飽きちゃうもんね」 あたしはお礼を言って熱々の餅の海苔の部分を掴んで大きく齧り付く 熱ッ━━! あたしは口の中を火傷してしまった! 「大丈夫!?杏子ちゃん!」 あいつは慌てて洗面所へ走り出し、コップに水を入れて持って来てくれた ほんと助かったよ・・・マジで死ぬかと思った・・・ 餅はぴったりとくっついてしまうから危ない 美味しいやつにはトゲがあるもんだとつくづく思う この世界は希望と絶望の差し引きは0でできているとあたしは考えている 美味しさが希望なら火傷する危険性は絶望か・・・ 「大丈夫、杏子ちゃん?もし痛かったらお医者さん行く?」 あいつは心配そうにあたしの瞳を見つめている まだ上顎と舌がヒリヒリするけど、大丈夫さ 「杏子ちゃん痛いの?じゃあ、羽根つきはまた明日にした方がいいね・・・」 あいつはシュンとしてしてまった。でも、そんなあいつも可愛いな/// そういえば羽根つきって何だっけ?バドミントンみたいな奴だっけ? 「うん、そうだよ。和服を着て羽子板でぽんぽんって羽根をつきあうんだよ」 面白そうだな!ごめんな、あたしの所為で出来なくなっちまって・・・ 「ううん、大丈夫。わたし、今、面白い事を思いついたから♪」 そういうとあいつは冷蔵庫の方に小走りで走って行った そして冷蔵庫の製氷室を開け、氷を口に含んであたしのもとに戻ってきた いったい何をす━━━ッ! するとあいつはいきなりあたしの唇を奪ってきた 何すんだよぉ・・・/// あたしが抗議の声を漏らすとあいつは悪戯な笑顔でこう言った 「氷つきだよっ!明日の羽根つきの練習も出来るし杏子ちゃんの火傷にも効くし一石二鳥の遊びなんだよ」 氷つき・・・初めて聞いたぞそんなもんは・・・ 「うんっ♪今わたしが考えたんだもん!えーと、ルールを言うね お互いの口の中の氷を舌を使ってつき合うのっ!最後に氷を口の中で溶かしちゃった方が負け。簡単でしょ?」 あんたはなんてもんを・・・。それで、負けたらどうするんだ? 「負けた方は勝者の言う事を一日中聞くの!絶対遵守だよっ!」 正直やりたくねーな・・・そんなの 「あれれー?杏子ちゃん自信ないの~?ざぁ~んねぇ~んだなぁ~?」 むっ・・・それはあたしが負けず嫌いだってことを知ってのことだな? いいよ・・・受けてやるよ!その氷つきってのをさ! 結局あたしは大負けして、日が昇るまであいつに遊ばれてしまったのだった/// でも、不思議と嫌な気分はしなかったんだ・・・/// コメント 266 名前:†[] 投稿日:2012/01/02(月) 00 15 40.30 ID tEtBFm7M0 [1/2] 今日、俺は彼女と初詣に来ている。 何時もより機嫌が悪い。 俺は、仕事の都合上元旦に休みを取る事ができなかったのだ。 屋台も閉まり、二人きりの神社。 「なぁ、あんたは何てお願いしたんだ?」 突然、杏子が俺に聞いてきた 「知ってるか?杏子、日の本の八百万の神々に対しての願いは 簡単に口に出さないほうが良いっていわれてるぞ」 杏子はイマイチ理解できない様子だったので、分かりやすく言い直した 「まぁ、ようするにだお祈りした事を簡単に喋ると、その祈りは叶わなくなるって 言い伝えがあるんだ」 そうか、と杏子は小さくつぶやくとふてくされたように歩き始める。 人はだれも居ない。 そしてこの寒さだ、 杏子がブルブルと震えているのが分かる 「寒いか?」 「ちょっとだけ」 杏子が小さく答える。 「じゃぁこうしてやるよ」 俺は杏子を強く抱きしめた コメント 267 名前:†[sage] 投稿日:2012/01/02(月) 00 22 06.37 ID tEtBFm7M0 [2/2] 「あんたにぎゅっとされるとあったかいな」 杏子は消えそうな声で俺に言う いつも“恥ずかしい”事を言う時は小さな声になってしまう。 こういう所がたまらなく可愛い。 「あんたと、今年も、来年も再来年もずっとこうしてたい」 杏子はそういうと、俺の唇を奪ってきた。 いつもより激しく、そして長いその行為。 もう、俺は歯止めが利かなくなってしまった。 この1月の寒空の下、ムーンライトに照らされながら 俺と杏子は雪をも溶かす勢いで燃え盛るような炎のように ひたすらに愛を重ねあった コメント 371 名前:†[sage] 投稿日:2012/01/03(火) 00 29 53.74 ID ex8xYvQa0 [1/8] 1月3日、三箇日の最終日 今年の正月の締めくくりにあたしはあいつと羽根つきをするんだ 羽根つきというものをあたしはした事がなかった うちは教会、つまりキリスト教だったので和服も来たこともなければ羽根つきというものもしたことがない 別に親父から禁じられていたというわけではない ただ、あたしが羽根つきに触れたことがなかっただけだ あたしは羽根つきというものを知らなかったというわけではない 当時のあたしにとって『羽根つき』は『凧揚げ』と同じような正月にやる遊びという感覚でしかなかった あたしは遊ぶことは好きだったが、別に凧揚げや羽根つきをやってみたいと思ったことはない これは多分、あたしの育ってきた環境によるものだろう 恐らく、あたしの育った家庭がキリスト教系でなければ羽根つきに触れることもあったかもしれないな あたしは別にキリスト教系の家庭が全て羽根つきをしないと言っているわけではない ただ、うちみたいなキリスト教系の家庭はそのような日本独特の文化に触れる機会が少ないだろう 逆に言えば、あたしは他の人よりキリスト教に関することは詳しいと思っている さて、そんなわけで羽根つきに触れてきたことのなかったあたしだが、今はけっこう興味がある 何せ、恋人が誘ってくれた遊びだ。楽しみじゃないわけがない 本当なら昨日やるはずだったらしいが如何せんあたしが口の中を火傷して痛みに喘いでいたので先送りになってしまった 本来なら、口の中の火傷というものはあと1週間くらいしないと治らないらしいのだが、あたしは魔法少女だ 魔法少女は普通の人間より治癒スピードが速い。だからお陰で火傷はすっかり治っている これで心おきなくあいつと羽根つきに興じられるというものだ 「さすが杏子ちゃんだね。もうやり方を覚えちゃうなんて」 あいつはラケット(羽子板というらしい)で羽根を返しながら言った まぁ、運動には自信があるしな あたしは返事をしなから羽根も返す 「やっぱり杏子ちゃんは天才だね」 あいつはひらひらと和服の袖を揺らしながら羽根を返す それにしても和服ってのもいいかもな 動きにくいけど 「気にいってくれた?その和服」 いや、あんたの和服姿が可愛いからさ あたしがそう言うとあいつは顔を赤くして空振りしてシリモチをついてしまった 「いたた・・・ひどいよ杏子ちゃん!いきなりそんなこと言うなんて///」 はは、ごめんな でも、本当に似合ってて可愛いぜ? あたしは地べたにぺたんとシリモチをついている恋人に手を差し伸べる するとあいつは「すきあり~!」と言ってあたしのことを押し倒しじゃれついてくる 幸い川原の草っぱらだったので怪我はしなかった あたしもやられっぱなしは癪なのであいつにじゃれつき返す そんなことをしていたら、あたしたちの着物は乱れてしまった でも、あたしの心はあの大空のようにとっても清清しかった 晴れた正月に原っぱであいつとじゃれつき合う 「杏子ちゃん、羽根つきは面白かった?」 あぁ、あんたとやったからかな?最高の遊びのように感じたよ 「えへへ、杏子ちゃんが喜んでくれたら、それはとっても嬉しいなって」 そう言って微笑むとあたしに顔を近づけてきた 「しちゃおっか?///」 あいつは目を閉じてあたしのある行為を待つ 外だから今はこれだけな そう言ってあたしはあいつの可愛らしい唇に優しくキスをした そして、家に帰ってからあたし達は再びつき合った 勿論、羽根なんかじゃなく、二人の愛をね コメント 517 名前:†[sage] 投稿日:2012/01/04(水) 00 22 52.16 ID 8D2S/ygf0 [1/2] 1月4日、お正月が終ってやっと新年が始まったという感じがする 今日は三大奇書の一つとして有名な『ドグラ・マグラ』の著者夢野久作や点字開発者ルイ・ブライユの誕生日 また、日本で軍人勅諭が発布された日でもあり、日米間で国際電話が開通した日でもあるらしい 今日も色々あった日らしいけれど、やはり仕事始めという印象が一番強い そんな今日もわたしは杏子ちゃんを愛で続ける さて、今日はどうやって杏子ちゃんと愛の協奏曲を奏でようか 雲ひとつない一月の霄 温かい太陽の光はとても心地良い わたしの目の前には自転車をこぐ杏子ちゃん わたしはひらひらと揺れる杏子ちゃんの可愛らしいアホ毛を見つめる まるで生きているみたいに杏子ちゃんのアホ毛は風に吹かれ踊っている 「気分はどうだい?」 杏子ちゃんがわたしに声をかけてくれた 最高だよ。杏子ちゃんの後ろで風を切るなんて わたし達は今日、天気が良いのでサイクリングに出かける事にした しかし、自転車が一台しかなかったのでわたしは杏子ちゃんの後ろに乗る事にしたの と言うよりも杏子ちゃんがわたしに、後ろに乗ってくれとお願いしてきてくれたのだ どうやら杏子ちゃんはまた、ドラマとかアニメに影響されてしまったようだ こんな経験、この前もあったような気がするが気にしないでおこう だって杏子ちゃんとなら、どんなに経験した事でも新鮮に感じるから 杏子ちゃんと一緒ならどんな既知も、わたしにとっては未知となり得る これも愛の力ってやつなのかな 杏子ちゃんの身体はとても温かかった 自転車から落ちてしまわないように杏子ちゃんに掴まって密着しているととても温かく感じる わたしがちょっとした悪戯で手の位置を上げ、杏子ちゃんの小さな胸を触ると杏子ちゃんの体温は一気に上昇する 「変なことすんなよ!///事故ったら危ねーだろ!///」 わたしは身体を少し斜めにして杏子ちゃんの横顔を見てみると杏子ちゃんの顔は真っ赤だ わたしの嗜虐心は益々未知を求めていた だから、わたしは後ろから杏子ちゃんの首筋に息をかけてみた 「ひゃんっ///」 杏子ちゃんの可愛らしい声とともに自転車は運動を止めた 「あんたさぁ・・・///」 杏子ちゃんは自転車を止めるとすぐにわたしの身体を抱きかかえた あれ・・・怒っちゃったかな?やりすぎちゃったかな? そんな事を思っている間に杏子ちゃんはわたしの身体を抱えて人気の少ない林の方へと入っていく ちょっと杏子ちゃん!?何しようとして━━━━っ/// わたしの抗議を杏子ちゃんは自分の口を以って封じた 「ここなら誰の目にもつかねーよな・・・さっきまでのし返し、させてもらうよ///」 わたしは杏子ちゃんにお姫様抱っこされたままで身動きが取れず、逃げる事が出来ない 杏子ちゃんの意のままに口の中を、舌を愛撫されていったの でも、満更でもなかったわたしは黙って目を瞑って、全てを杏子ちゃんに委ねたの それにしても今日の杏子ちゃんは大胆だな/// 昼とは思えない静寂の林の中 そこに木霊するのはわたしと杏子ちゃんの愛の歌劇 それを見て歓喜するのは風に吹かれた葉っぱの合唱 わたしと杏子ちゃんは自然に讃えられながら最高の愛を奏でたのでした コメント 613 名前:†[sage] 投稿日:2012/01/05(木) 00 08 28.98 ID L8F1nhhj0 1月5日、なかなか正月気分が抜けなくて困る 今日は細菌学者の北里柴三郎や政治学者の吉野作造の誕生日らしい でも、教えてもらっておいてアレだけど正直あたしはよく知らない 自慢できることじゃないけれど、あたしはとことん無知だ 当たり前だよな、あたしは学校に通っていないんだから いや、それは逃げか だって、学校に行けないからといって勉強ができないということはないのだから でも、別にあたしはそれを嘆いたりはしない 寧ろ心の何処かでは喜んでるのかもしろない そのお陰であたしはあいつから教えてもらえることに新鮮味を感じられるのかもしれない あたしはあたしにもっと色々なことを教えてもらいたいと思ってる あいつは鉛筆を回しながら、何やら難しそうな顔をしてホッチキスでとめられた紙を見ている その紙を覗いてみると沢山のアルファベットが文章となって記されていた あいつに聞いてみると、どうやら英語の宿題というものらしい 学校に行ってないあたしと違ってあいつには勉強という仕事がある 「めんどくさいよ~」 あいつは背伸びをして、その宿題に対する拒絶を露わにする それにしても意外だな。物知りなあんたが学校の宿題なんかにてこずるなんてさ 「物知りなんかじゃないよ。実際、学校の宿題で悲鳴をあげてるわたしだよ?」 あいつはあたしの方に寄りかかってきて、あたしを上目遣いで見つめる そっか…あんたもあんたで大変なんだな… 「いつも魔女を倒してる杏子ちゃんには及ばないよ」 はは、でも最近その魔女も出て来ないんだよな~ 「魔女も年末年始は忙しいんじゃない?」 結界の中で大掃除したりお節料理食べたりしてんのかもな 「それならずっと中でパーティーでもやってればいいのにね」 へへ、あんた面白いこと言うね 「えへへ」 「ありがとね、杏子ちゃん。杏子ちゃんと話してたらやる気が湧いてきたよ」 そりゃ良かった こんくらいでいいならいつでも力になるぜ? 「じゃあ、もう一つお願いしてもいいかな?」 あいつの唇の甘さがあたしに伝わった そして、あたしたちは保健体育の実技をした へへ、気持ちいい勉強もあるもんだな/// コメント 704 名前:†[sage] 投稿日:2012/01/06(金) 00 21 09.12 ID xzJgbgsO0 1月6日、ようやく正月気分が抜けてきた 今日はフランスの英雄的存在ジャンヌ・ダルクの誕生日で人形浄瑠璃作家近松門左衛門の命日らしい このくらいならあたしでも知っている また、今日は1月6日で色の日とも言われているらしい これは知らなかったよ 色と言えばあたしとあいつの愛は何色だろうか あたしは魔法少女の服から考えて赤色だろう あいつはきっと桃色、ピンクだろう あの可愛らしい姿に可愛らしい性格、まさしく桃色だろう じゃあ、赤とピンクを混ぜて濃いピンクというべきだろうか 赤が薄れてピンクに近づく… あたしがあいつ色に染まるということか 真紅の花と桃色の花、そして濃いピンクの花畑… それはきっと世界一幸せな色だろうな 寒風が頬を切る自然公園の花畑 花壇を彩る光のイルミネーションに照らされた花は美しかった そして、その光に照らされたあたしの恋人の姿もこの上ないほど可愛らしい あたしの手を握り、顔を近づけて光の中の花を見つめる 「きれいだね、杏子ちゃん」 うっとりと蕩けた表情のあいつ そんなあいつを見ているとあたしまで蕩けちまいそうだよ あたし達は光の色に咲く花を楽しみながらお互いの手を握って歩み出す 光と花の景色が移り変わっていく 碧の光の中には青の花 白の光の中には白の花 黄金の光の中には黄色の花 紅の光の中には赤の花 そして、桃の光の中には桜色の花 そこであたし達は立ち止まった 静寂の公園には噴水の音にあたし達の足音が響く あたしの右側には噴水、左には恋人と花畑 「綺麗だね…」 あぁ、ほんとだな。色とりどりの花… 「違うよ。杏子ちゃんだよ」 そう言って、あたしの懐に入ってきた 「イルミネーションで映えてるのはお花だけじゃないよ」 そうだな。イルミネーションに照らされたあんたは闇に舞い降りた天使のようだよ 「そう言う杏子ちゃんだって、聖女さんみたいだよ」 ありがとな。褒められて嫌な気分はしないよ それにしても、あたし達はどんな色なんだろうな あたしは恋人を抱き締めて赤と桜の海を見る 「きっと、このお花畑のように綺麗な色だよ」 そう言って恋人は背伸びしてあたしの唇に触れようとする あたしはそんなあいつを抱きかかえて、彼女の唇に触れる イルミネーションの光で虹色に輝く噴水 そんな中に二つの陰 陰は互いを求め合い、激しく揺れている そんな夜の公園で愛の夜想曲が奏でられる 今宵は夜の音楽会だ 風に揺れる花の音 噴水が水面を打つ音 そして、あたし達の愛の夜想曲 それらが全て混ざって協奏曲となるか コメント 767 名前:†[sage] 投稿日:2012/01/07(土) 00 39 21.97 ID q45ZEEIM0 1月7日、早いもので1月の第一週も終わりだ 今日は武烈天皇、天智天皇、清和天皇、そして昭和天皇が崩御された日である また、一部では今日がクリスマスらしい その一部とはユリウス暦を使う正教会らしく、グレゴリオ暦の1月7日がクリスマスに当たる 因みに、現在日本でも使われているのがグレゴリオ暦だ そう言えば杏子ちゃんの教会はどうだったのだろうか? それと別の話になるが今日は爪切りの日とも言われているらしいのだ 由来などは知らないがせっかくの爪切りの日だ 今日は杏子ちゃんの爪を切って愛でてあげようかな? でも、切った爪はどうしよう… わたしは杏子ちゃんの全てを愛している それ故に、杏子ちゃんの爪とて例外ではない しかし、流石に爪を保存したりしたら杏子ちゃんに引かれてしまうだろうか でも、それを捨てるなんてわたしには耐えられない 杏子ちゃんの一部を捨てるなん て、この身を引き裂かれても出来ないよ… 世間一般では、このような考えは異端と言われるのだろうか でも、この信念だけは揺るがない お義父さん。今なら分かる気がします 貴方が胸に抱いた信仰を異端として攻撃された貴方の気持ちが… 「へぇ~爪切りの日ねぇ」 杏子ちゃんの爪を切りながら爪切りの日の話をする パチンパチンという音が静かな部屋に広がる 「爪って言えばこの前変な噂を聞いたな~」 変な噂? 「あぁ、なんか黒くて馬鹿でかい爪を持った魔法少女が出たんだとさ」 魔法少女?じゃあ、杏子ちゃんの同業者みたいなもんだね 「それがそうもいかないみたいなんだよなぁ。聞くところによるとそいつは同じ魔法少女を狙っているらしいんだ」 物騒だね…。しばらく杏子ちゃん、魔女を狩るのやめた方がいいよ そんなおっかない子に何かされたら大変だよ! 「はは、安心しろよ。それ以前に最近、気持ち悪いくらいに魔女が出て来ないんだ」 良かった、とわたしは胸を撫で下ろした 「でも、心外だねぇ。あたしがわけの分からない通り魔ヤローになんか負けるとでも?」 杏子ちゃんはそう言ってニッと笑った そうだよね…杏子ちゃんが負けるわけないよね! 「当たり前さ。ってワケでこれから外出る時は気をつけろよ?一般人を狙うとは思わねーが一応、な」 わたしはこくりと頷く。 あのね、もし、もしだよ?わたしがその通り魔に教われたらどうする? 「殺す。その通り魔ヤローを絶対に殺す。何があってもあたしはそいつを許さない」 そう答える杏子ちゃんはさっきまでのヘラヘラした調子ではなく、真面目な顔つきになっていた 「まぁ、あたしがそんな危ねー奴をあんたに近付けたりしないけどな」 杏子ちゃんはそう言って、真面目な表情を解いて、笑いながらわたしの頭を撫でる 「あたしはあんたの騎士だ。通り魔どころか蟻一匹すらあんたに触れさせないさ」 えへへ、ありがとね。わたしだけの騎士様。 わたし達はお姫様と騎士様の甘い誓いをしたの 杏子ちゃんがわたしの爪に、手の甲に、そして唇に甘いキスをする そして、二人で歌劇を演じたの コメント 920 名前:†[sage] 投稿日:2012/01/08(日) 00 00 03.21 ID RZWLNs920 1月8日、正月以来の日曜日だ 今日は戦陣訓の布告された日で、元内閣総理大臣を務めた小泉純一郎の誕生日でもある それと同時に今日は天文学者ガリレオ・ガリレイや探検家マルコ・ポーロの忌日でもあるとか わたしもマルコ・ポーロのように世界中を探検してみたいものだ 勿論、わたしの最悪の杏子ちゃんと一緒に 南極や北極、エジプトのピラミッドにシャングリラ、世界の全てを杏子ちゃんと見てみたい 高天原にヴァルハラ、黄泉の国にニヴルヘイム、神の国にエデンの園、想像するだけで心が躍る 実際に行けなくても、それを夢見るだけで気持ちが高揚する でも、やっぱり行ってみたいという気持ちはないと言ったら嘘になる せめて、ヨーロッパくらいには杏子ちゃんと旅行してみたいものだ 三千世界の鴉を殺し、貴女と旅行がしてみたい 「気持ちいいな~」 杏子ちゃんの柔肌がわたしの素肌に触れる 「雪景色の見える露天風呂って一同入ってみたかったんだよなー」 海外旅行は無理だけど、国内の温泉旅行くらいはしてみようと思ってやってきたのだ 一泊二日と短い旅行だが杏子ちゃんが喜んでくれたなら、それはとっても嬉しいなって そんな事を思っていると突然、わたしの顔にお湯の塊がぶつかった 「へへっ!何ぼーっとしてんだよ!せっかくあたし達以外誰もいないんだから遊ぼうぜ」 杏子ちゃんは楽しそうにわたしの顔にお湯をかけ続ける 確かにそれもそうだ。露天風呂でこんなに空いているのは滅多にないしね わたしはさっきのお湯攻撃の仕返しに杏子ちゃんの腋をくすぐる 「やめっ…///あたし、そういうの苦手なんだよぉ///」 杏子ちゃんはバシャバシャと手足をばたつかせて暴れる そんなに暴れたら… 「あっ!」 言わんこっちゃない…。でも目の保養にはなるね! 杏子ちゃんの身体を守っていたタオルが外れ、穢れを知らない無垢な柔肌が露わになる それはどんな宝石よりも美しく、強い魔性を持っていた わたしはその魔性に心を奪われ、わたしの手は杏子ちゃんの身体に手を伸ばしていた 具体的にいうと杏子ちゃんの母性の象徴のあたりに/// 「馬鹿っ!何してんだよぉ///」 杏子はそう言ってわたしに抱きついてくる って…あれ? 「だって、こうしないとあんた絶対に見んだろ!///」 だからって抱きついて見えないようにするとは…。その発想はなかったよ でも、恥ずかしがる杏子ちゃんは言葉にならないほど可愛いな だから、わたしは杏子ちゃんの反応をもうちょっと楽しんでみようと思ったの ねぇ杏子ちゃん?見るってわたしが何を見るって言うのかな? 「なっ///そんなの言えるわけ…///」 言葉にしてくれないと分からないよっ! わたしは少し語気を強めてみた 杏子ちゃんはわたしに抱きつきながら、今にも泣き出しそうな顔で口を動かしている ごめんね杏子ちゃん。でも、聞こえないよ…。もうちょっと大きな声でお願いしたいな 「胸…///」 え? 「だから離れたらあんたがあたしのおっぱい見んだろって言ってんだろ!///」 杏子ちゃんはそう叫んでわたしの胸元に真っ赤になった顔を埋めた。 くすぐったくてわたしも恥ずかしいよぉ/// どうやら恥ずかしすぎて泣いてしまったようだ なんか悪いことしちゃったかな… 罪滅ぼしってわけじゃないけど泣いてる杏子ちゃんを抱きしめて慰めてあげたの お昼には恥ずかしがっていた杏子ちゃん でも、夜になると立場は逆転 わたしは杏子ちゃんにいっぱい恥ずかしい事をされちゃったの/// コメント 975 名前:†[sage] 投稿日:2012/01/08(日) 10 47 07.89 ID GgzSe2us0 杏子ちゃんの一日は激痛から始まる 寝相の悪い杏子ちゃんはベッドから落ちてしまって朝っぱらから全身打撲で涙目 ついてないなぁと杏子ちゃんは頭を掻きながら立ち上がる すると、別の部屋からまどっちが光の如き早さで杏子ちゃんに入ってくる 「凄い音したけど大丈夫?」と満身創痍の杏子ちゃんを抱きしめるまどっち 杏子ちゃんは照れ臭そうに「大丈夫だよ。心配かけてごめんな」と呟いてまどっちと唇を重ねる 既に杏子ちゃんの痛みは消え、温かい気持ちが芽生えていた そんな杏子ちゃんの朝食は昨晩の残りのカレーだ コメント 980 名前:†[sage] 投稿日:2012/01/08(日) 12 23 22.26 ID Fonpe8rj0 [2/2] 朝目を覚ましたら杏子ちゃんがいた 同じベッドでお互いを見つめ合っていた 杏子ちゃんはわたしが目を覚ましたのを確認すると、わたしの頬に顔を近付けた 甘い熱が頬から身体全身に伝わった 「おはようのキスだよ!」 そうだった、わたしは昨日、杏子ちゃんと結婚したのだった コメント
https://w.atwiki.jp/madoka_tuyosa/pages/32.html
【名前】佐倉 杏子 マミの死後、見滝原を自分の縄張りにするために現れた魔法少女。 自分と同じく「他人のための祈り」から魔法少女になったさやかに強い関心と反発を抱いていたが、 両者は根本的には似た者同士でもあり、徐々に助言を与えるなど気にかけるようになる。 さやかが魔女化した際はさやかを人間に戻す手段がないことを信じず、「人魚の魔女」と化したさやかと戦うが、 最期は自爆魔法により「人魚の魔女」と共に戦死する。 最初は悪役のように登場するが、退場間際には良心的存在となっていく役回りの人物。 (wikipediaより引用) 【攻撃力】 伸縮、分割自在の槍。槍としての長さは確認できる中では最大5m程度 途中で分割する事で多節棍としても使用可能鎖部分は設定資料中で「打撃用」と明言、切断効果はなし。 鎖部分を身体の周りに高速で展開する事で攻撃が可能(本編7話他)。「おりこ☆マギカ」劇中での台詞から当スレでは「範囲攻撃」と呼称される 5話では鞭状に変形。さやかが投げた剣を弾き落とした。 石突は鎖分銅に変形する。 未変身状態でもSGから槍を出せる。 巨大な槍を地面から出し、多節棍にして足場にする事が出来る(9話)。 ロッソ・ファンタズマ幻覚の力による分身魔法。分身の数は最大13体。 TDS及び御崎海香によるコピーの描写によると、分身には実体があり本体と同等の身体能力がある模様。 TDSでは僅かに魔力が戻り、一体のみ使用が可能になった。PSP版では問題なく使用可能。当スレではPSP版ゲームパートは考慮外。TDS内の描写に従い1体のみ使用可能とする。 【防御力】 さやかよりも防御力が低い。攻撃を食らうと意外と脆く、防御系は苦手である。 縛鎖結界自分とさやかの決闘からまどかを隔離する、オクタヴィアの攻撃からまどかを守るなどのシーンで使用 【素早さ】 同じスピード&パワー型のさやか相手に一方的に戦うことができる。小説版では回復(さやかの固有魔法)すら間に合わないほど速いとされる。 マミの銃撃も回避しながら戦える(ドラマCD「フェアウェル・ストーリー」、「おりこ☆マギカ」2巻より)。 【固有魔法】 「人に話を聞いてほしい」という願いをかなえた為、眩惑や幻覚の魔法を得た。家族を失ったことでその力を潜在意識で完全否定してしまい、本来の魔力を失っているためアニメ本編では使用不能。 現在の所、はっきりしている使用法は自分の分身を作っての攻撃(ロッソ・ファンタズマ)のみ。 【備考】 6話と漫画版で杏子の強さに対するキュゥべえの言及があった。「余分なグリーフシードがあれば、魔法を出し惜しみせずに、無駄使いすることだって出来る。それが杏子の強みだ」(6話) 「こればっかりは仕方ないよ。杏子は素質がある上にベテランだし」(6話) 「佐倉杏子が強いのはその為さ 彼女は常に最良の状態で戦ってるからね」(漫画版2巻)
https://w.atwiki.jp/ankopoemgee/pages/77.html
【01-10】 【11-20】 【21-30】 【31-40】 【41-50】 【51-60】 【61-70】 【71】 【72】 【73】 【74】 【75】 【76】 【77】 【78】 【79】 【80】 【81-90】 【91-100】 http //yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1321283271/ 139 名前:†[] 投稿日:2011/11/16(水) 00 18 06.09 ID ycKKCGDa0 [1/4] 270 名前:†[sage] 投稿日:2011/11/17(木) 00 25 56.93 ID 8+PdZW5G0 [1/3] 438 名前:†[sage] 投稿日:2011/11/18(金) 00 21 58.09 ID +Mfdhpv/0 [1/4] 456 名前:†[sage] 投稿日:2011/11/18(金) 01 03 49.32 ID ajieUvJE0 [1/2] 478 名前:†[sage] 投稿日:2011/11/18(金) 11 05 37.98 ID imUteHgS0 [3/13] 627 名前:†[sage] 投稿日:2011/11/19(土) 00 23 21.37 ID jE7FvBQL0 [1/3] 774 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/11/20(日) 00 41 49.60 ID qFzHYsHJ0 [2/2] 805 名前:†[sage] 投稿日:2011/11/20(日) 08 21 01.28 ID iPOCOP/z0 936 名前:†[sage] 投稿日:2011/11/21(月) 00 22 32.77 ID L4lVY7/t0 [1/3] 139 名前:†[] 投稿日:2011/11/16(水) 00 18 06.09 ID ycKKCGDa0 [1/4] 君の仮面を外してからもう半年以上経ったね あの頃の君は獰猛な蛇のようで、狼のようだった この腐りきった世界で孤高に生き続ける為に必要だったのだろう でも、僕には一目見ただけでわかった 君が仮面を被って劇を演じているのを 其れは古典的な悲劇などではなく、まさしくシュトゥルム・ウント・ドラング 其れは荒々しい疾風怒濤の戯曲 ファウストにもテンペストにも劣らぬ君の戯曲に僕の心は躍らされた でも、その戯曲を味わった僕に更なる慾望の甘い吐息が訪れる 僕は役者としての君ではなく、本当の君を知りたくなったのだ 君は僕を煙たがったね 当たり前だろう 君くらいの少女は他人に付き纏われる事を嫌うだろう しかし、僕は諦める事は出来なかった だから、ずっと君の傍で滑稽に一人で踊り続けたんだ でも、そんな君も徐々に心を開いてくれていったね 覚えているよ、あの日、あの時、あの場所で 君からもらったあのチョコレート 甘くて蕩けるチョコレート 仮面を外した本来の君 その笑顔は眩しくて、優しくて、 僕の心は激情の稲妻と恋慕の焔で無茶苦茶に乱されていった 恋しくて、恋しくて、僕はどうにかなってしまいそうであった 僕は神を呪った どうして僕を苦しめるのだと 僕は神を讃えた よくぞ僕と彼女を巡り合わせてくれたと そして、あの夜に僕は君の仮面を完全に剥いだ もはや、君は僕を拒もうとすらしない 聖女のような微笑みを魅せてくれた君は僕に全てを委ねてくれた 初めての愛の口付けを交わそうとする僕達だったが、僕達は互いの名前を知らなかった 全く以って滑稽な劇だ だが故に面白い その時初めて、君の名前を知った 『佐倉杏子』 うん、実にいい名前だ 桜咲く教会の庭で僕は初めての君を知った それからというもの、僕と君は毎日逢瀬を繰り返し ともに食べ、ともに眠り、ともに愛を語り合ったことを僕は忘れない 喜劇は永遠に続く たとえその生命が枯れ果てようとも コメント 270 名前:†[sage] 投稿日:2011/11/17(木) 00 25 56.93 ID 8+PdZW5G0 [1/3] 今日は杏子ちゃんとスキー場に行ったの まだ、ちょっと早かったのか、人は少なかったよ 杏子ちゃんと一緒にリフトに乗って雪景色を眺めるの 一面永遠の銀世界とは言えないけれど、雪景色は綺麗だったよ 多分、この雪は人工雪だと思った 今度はちゃんと天然の雪が振る時に日を改めて再び訪れようと思ったよ 杏子ちゃんとこうしてあんあんしてるだけでも楽しいけれど 白い粉雪が舞い散る銀世界であんあんするのはまた格別だと思うから 杏子ちゃんの話によると、どうやら少なくとも1回はスキーをした事があるらしい ご存知の通り杏子ちゃんは運動神経抜群だが、それは幼い頃からそうだったらしいのだ 杏子ちゃんはお義父さんが滑るのを一度見て、滑り方を教わっただけで上手く滑ることが出来たらしい 一方、妹のモモちゃんは滑れるようになるまで、けっこう時間がかかったらしい どうやらモモちゃんは杏子ちゃんと同じ血を引いている所為か、とても負けず嫌いだったようだ だから、杏子ちゃんに滑り方を習うのを嫌がって、お義母さんの方から教えてもらったらしい 最終的にはモモちゃんもちゃんと滑れるようになって、家族みんなで仲良く滑る事が出来たんだって その日の帰りにスキー場で食べたステーキの味は今でも鮮明に蘇ってくるという 運命の悪戯のように思えてしまうが、今日訪れたこのスキー場は昔に杏子ちゃんが家族と来たスキー場と同じだという 杏子ちゃんは昔を懐かしむような口ぶりで教えてくれた そんな事をお喋りしているうちにリフトは『想い出の路(初心者コース)』に着いた さて、滑ろうかと杏子ちゃんがポッキーを咥えながら提案してくる どうも杏子ちゃんのスキーウェアのポケットが膨らんでいると思ったらこういうことだったんだね よし、滑ろうかとわたしが答えようとした瞬間、ストックが手から落ちてしまった それを拾おうとしゃがむと、何故かわたしの身体は徐々に滑っていってしまう わたしはここが斜面だという事を忘れていた わざと転んで減速しようとしても、すでにかなりの加速を始めてしまっている わたしが焦っている間に目の前に崖が現れた 嫌だ、落ちたくないと願って、必死に減速しようとするが時既に遅し わたしは恐怖の余り目を閉じる しかし、わたしの身体は崖を落ちるどころか、加速することすらしなかった 杏子ちゃんがわたしのことを抱き抱えてくれたのだった 「転ぶより先に八の字でブレーキしろよ・・・まったく・・・」と杏子ちゃんは呆れたように言う ごめんなさいとわたしは心配をかけてしまったことを心から謝った 「ったく・・・あとで特訓決定だな」と杏子ちゃんは笑いながら言った 「じゃあ、まずはここを下っちまうから、暴れるなよ」 そう言って杏子ちゃんはわたしをお姫様抱っこしたまま斜面を下っていく 杏子ちゃんに悪いから自分で下りると言っても、ヒヤヒヤするという理由で却下されてしまった でも、わたしは嫌な気分は全くしなかった 杏子ちゃんに抱えられて下る斜面はスピード感があって爽快だった そして、杏子ちゃんの温もりがとても温かかった それはとても安心できて、幸せで だから、わたしは雪上を滑走する杏子ちゃんのほっぺたにキスをした コメント 438 名前:†[sage] 投稿日:2011/11/18(金) 00 21 58.09 ID +Mfdhpv/0 [1/4] もう11月も半分もない もっと言ってしまえば今年もあと1ヶ月ちょっと 杏子ちゃんと出逢ってけっこうたったんだなぁ でも、もっとたくさん杏子ちゃんのことが知られたらそれはとっても嬉しいなって そんな事を考えながらわたしは引き出しを整理する 少しずつ掃除を進めて、大晦日にドタバタとしないようにする為だ 大晦日はゆっくり杏子ちゃんの傍で蕎麦を食べて過ごすんだ だから、その為にも今出来る事からコツコツとやっていかなくちゃ まずはいらないモノは葬り捨てなくては そう思って引き出しの中のモノをすべて外に出す ん?これは・・・!懐かしい玩具が出てきたものだね 「何やってんだ?」とお昼寝してた杏子ちゃんが目を覚まし、話しかけてきた お片づけだよ、とわたしは杏子ちゃんに返事したの 杏子ちゃんは散らばった玩具を手に取り弄り始めた 「遊戯王にベイブレードって・・・あんたけっこう懐かしい玩具持ってんだな」 杏子ちゃんも遊んでたの?、とわたしは聞いてみると 「ウチは貧乏だったから・・・学校のヤツがそれ持ってるのを見た事があるってだけだよ」 けっこう重いことを言っているのに、杏子ちゃんの表情には曇りはなかった 「このドランザー欲しかったんだよな~」と杏子ちゃんはまじまじと散らばった玩具のうちの一つを見る そんな純心無垢な杏子ちゃんを見ていると心がポカポカしてきた だから、わたしは杏子ちゃんに提案してみたの 遊んでみる?、って 杏子ちゃんは幼い子供のような純粋な目で、ぶつかり合うコマを見ている わたしのドライガーは杏子ちゃんのドランザーに吹っ飛ばされ、壁に叩きつけられてしまった 「面白いなコレ!」と杏子ちゃんは一昔も二昔も前の玩具に興じている 杏子ちゃんがこんなに楽しんでくれるんなら捨てない方がいいかな?と訊いてみると 「玩具を粗末にするんじゃねー!」と怒られてしまった 「大切にしなよ。欲しくたって、手に入らないやつもいるんだからさ」と杏子ちゃんが優しく付け足す わたしはそんな杏子ちゃんがとても愛らしく思って、思いっきり抱きしめてあげた 「な、何するんだよ・・・///」 ごめんね、でもわたしは杏子ちゃんのこと、ずっと大切にするよ 「な・・・なんだよぉ///」 わたしは恥かしがる杏子ちゃんの頭をよしよしと撫でてあげる 「あたしもあんたのこと大切に思ってるぞ・・・///」 杏子ちゃんは顔を赤らめて、わたしの身体に思いっきり抱きついたの そして、その晩、わたしと杏子ちゃんはコマのように廻り続け、ぶつかり続け、愛し続けたのだった コメント 456 名前:†[sage] 投稿日:2011/11/18(金) 01 03 49.32 ID ajieUvJE0 [1/2] なあ杏子、覚えてるか……? 初めて出会った日の事。 降り注ぐ雨の中、廃墟になった教会の前で佇んでるお前を見つけて、 俺は思ったよ。捨て猫みたいな女の子だって。 俺はお前に傘を差し出してやった……。 どうしてそうしたのかはよく分からないけれど、 多分……お前を歪んだ欲望の捌け口にしようとしていたんだ。 俺にとって、それが愛するという事だったんだ。 そしたらお前、笑って「ありがとう」って言ってくれた。 それからずっと一緒に過ごして、お互いに何十回、何百回って 「ありがとう」って言い合ったな。……楽しかった。 なあ杏子、お前は生きていくためにたくさんの罪を犯してきたよな……。 それはきっと、世間では悪とみなされるんだろう。 でも、世間がお前の事をいくら悪と思っても、 俺にとってお前は確かに生きる希望であり、心の支えだった。 なあ、これは俺の勝手な思い込みだけど……、 お前、大好きだった父親を悪にしないために、 自分が悪だって思い込んでたんじゃないのか? 悪いのは自分だって思う事で、父親を守ろうとした……。 それが真実なのか、俺の妄想なのかは分からないけど、 俺の同じ事しようと思う。 悪いのは全部俺で、お前は何も悪くない。 お前が悪にならないように、俺が全部の悪を、罪を、背負ってやる。 だから……「ありがとう」って言って欲しいな。それが最後の望みだ。 なあ杏子、今まで本当にありがとう…… じゃあね コメント 478 名前:†[sage] 投稿日:2011/11/18(金) 11 05 37.98 ID imUteHgS0 [3/13] 外に不審な物音を聞いた気がして、佐倉杏子は目を覚ました さやかか? 彼女は枕元の目覚まし時計に手を伸ばした。三年近く愛用してきた、ゴミ捨て場で拾った時計だ もう七時過ぎだ。朝日がまぶしい。こんな朝っぱらに来てくれるほどさやかとは親密ではない 「さやかぁ~~~~……」 杏子はむくりと起きあがり、腫れぼったいまぶたをごしごしと擦りながら、パジャマ代わりのジャージ姿のままダンボールハウスを出る 外には近所の白猫が居た 「にゃあ」 「あ。うまそー……」 猫はただならぬ悪寒を感じ取って走って逃げ出した そろそろ出かける時間だ 彼女は朝食をとった。昨日コンビニで廃棄処分される所を貰ってきた弁当。さやかに叱られて以来、盗みはしていない なかなか豪勢な朝食だった。家族と暮らしていた頃、一週間近くリンゴ半分だけだった経験を思い出せば、なおさらの事だった 続いて、杏子は近くの公園で手短に洗顔と歯磨きを済ませた 公衆トイレの鏡で、猫の尻尾のようなポニーテールを整える 三分間、鏡をのぞく ほっそりとした、幼さの残る顔。ちょっと気の強い釣り目。強がってるけど、どこか子供じみた印象がとても可愛い 「ニカッ」 わざわざ笑ってみると、やんちゃな八重歯が口からのぞき、愛嬌がでてきた。まぁ、こんなところだろう 彼女はダンボールハウスに戻り、ポケットの点検を始めた うんまい棒、うんまい棒、マーブルチョコ、ロリポップ、林檎、チェロス、饅頭(餡子) 「……うっし、完璧」 彼女は床に置いたひび割れた写真立てに目を向けた。写真の中で、父親と母親と妹、そして小さい頃の自分が微笑んでいた 「じゃ、行ってくるな、親父、お袋、モモ」 杏子は写真に向かって微笑むと、いつもと変わらぬ見滝原の街へと出て行った さぁ、急ごう。今日も刺身にタンポポを乗せるバイトの日だ コメント 627 名前:†[sage] 投稿日:2011/11/19(土) 00 23 21.37 ID jE7FvBQL0 [1/3] 杏子ちゃんは炬燵に入ってお気に入りのゲームボーイアドバンスに興じている この前はゲームボーイカラーをやっていたのだが、どうやらGBCのソフトは全てクリアしてしまったらしいの 攻略本なしにオルゴデミーラ作っちゃうなんて、やっぱ杏子ちゃんはすごいよ! そんな杏子ちゃんは新しいゲームはないかと聞いてきたので、わたしはアドバンスをあげたんだ DSやPSPも勧めてみたのだけれど、杏子ちゃんは3D酔いが酷いらしいので返されてしまった 杏子ちゃん曰く「移動する度に頭がクラクラする」とのこと わたしも最初は慣れなかったけど、杏子ちゃんはもっとらしい でも、杏子ちゃんは楽しそうにアドバンスをプレイしてるからまぁいいかな 無理矢理やらせて3D酔いなんてさせたら可愛そうだもんね 杏子ちゃんはゲームのBGMの鼻歌をご機嫌そうに歌っていた あ、ハイラル城のテーマだ 時間がたつ度に杏子ちゃんの鼻歌はBGMと共に変わっていく 杏子ちゃんの顔を見るとどうやら悩んでいるみたい どうやら困り果ててしまったらしく、わたしに「次はどこに行けばいいんだ?」と聞いてきた アイテム欄を見ると持っているものが少しめちゃくちゃだった おそらく、ストーリー関係なしにあっちこっちに行って迷ってしまったのだろうね わたしもよくやったなぁと懐かしく思ってきたよ 杏子ちゃんは「分かったか?」と心配そうな顔で訊ねてきた 一昔も二昔も前のゲームをこんなに楽しそうにやってる杏子ちゃんが可愛い そうだね・・・杏子ちゃんは今まで、ゲームセンター以外のゲームをやった事がないって言ってたね だから、杏子ちゃんにとっては昔のゲームだって、やった事のないものだから新鮮さを感じているんだね そう思うと益々杏子ちゃんが可愛くみえてきた 「なー、あたしの顔なんて見てねーで次何処に行けばいいのか教えてくれよー!」と杏子ちゃんはわたしの身体を揺さぶる 嗚呼、気持ちいいよ杏子ちゃん・・・ 「ふー、やっと念願のマスターソードを手に入れたぞ!」とはしゃぐ杏子ちゃん 杏子ちゃんがカチャカチャとボタンを押すのに合わせてアドバンスからヤアッ!ヤアッ!という声が聞こえる ライフ満タン時に出るビームで周りの敵を無差別に倒したり看板を切ったりして遊んでいる すると杏子ちゃんがいきなり焦ったように言った 「あっ!せっかくいいところなのにランプが赤色になっちまった!」 どうやら、遊びすぎて電池残量があと僅かになってしまったらしい 杏子ちゃんは「ちぇっ」といいながらセーブをして、電源を切った ごめんね杏子ちゃん、アドバンスSPはどこかにいっちゃったの・・・、とわたしは杏子ちゃんに謝る 「なんであんたが謝るのさ?あたしは、こんな面白いもんが出来て幸せだよ?」と杏子ちゃんはわたしの手を握ってきた 「ほんとありがとな、やっぱあんたに逢ってから人生変わったよ」と優しい声で囁く杏子ちゃん 「当たり前のことだけど、ゲームだけじゃない。あんたに逢ってから全てが幸せに見えてきたんだ」 わたしはいつの間にかに杏子ちゃんを抱きしめていた 「どうしたんだよ・・・いきなり・・・ 恥ずかしいだろ?///」 ねぇ、杏子ちゃん?今から別のゲームしてみない? そう言ってわたしは杏子ちゃんと唇を重ねる そして、わたしと杏子ちゃんは愛のゲームを一晩中愉しんだのだった セーブ機能なんて無粋なものはなく、 それはただ、お互いにお互いの愛を囁き続ける最高のラヴ・ゲームなの コメント 774 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/11/20(日) 00 41 49.60 ID qFzHYsHJ0 [2/2] 能力の有無はもはや関係ない 目の前に山があれば登るように、目の前に海があれば潜るように、目の前にあんこちゃんがいればあんあんするのみ むしろ時間を止めたらあんこちゃんの反応が見れない 安易な方法であんあんして意味があるのか? お前はヘリがなければ山の頂上に行かないのか?潜水艦がなければ海に潜らないのか? 確かに、時間を止めれるのなら好きにできるだろう。誰の目を気にせずあんあんできる でも、それで、あんあんしたと、そう言えるのか? コロンブスは、大陸があると信じて、自分の目で確認しようと海を渡った 三蔵法師はシルクロードを旅した 人間は宇宙に出て地球の青さを知った 目の前にあんこちゃんがいて、耕作員がすることはなんだ?時間を止めてあんあんするか? 違うんじゃ、ないかな。耕作員がすることは、恥も外聞も関係ない 土下座でもなんでもしたら良い あんこちゃんの、止まっていないあんこちゃんをあんあんして、生の反応を楽しむ事じゃないのかな いずれ、息子が出来て、こう聞かれる時が来るだろう 『お父さん、お母さんをあんあんしたらどうなるの?』 そんな時、時間を止めてあんあんしかできなかったから想像した事、伝聞した事を伝えるのか 自分の目で、確認した真実を伝えるのか 俺は、真実を伝えられる後者でありたいと……そう、思うよ コメント 805 名前:†[sage] 投稿日:2011/11/20(日) 08 21 01.28 ID iPOCOP/z0 杏子ちゃんの一日は朝支度に始まる カーテンを開け、ポストから新聞を取り、顔を洗い、歯を磨く 今日、杏子ちゃんは友達とお買い物に行く予定なのだ そんな杏子ちゃんの朝食はバタートーストに目玉焼きだった コメント 936 名前:†[sage] 投稿日:2011/11/21(月) 00 22 32.77 ID L4lVY7/t0 [1/3] あたしは何故走っているのか あたしは何故こんな激しい雨の中走っているのか それは栄光の為、あたしの願望の為だ このマラソン大会とやらで優勝すればポッキー3ヶ月が手に入るんだ それの為にあたしは走り続ける あたしの恋人は、今日、あたしがこの大会に参加することを止めようとした あいつはあたしの身体を気遣って言ってくれたことだろう 本当に優しいやつだよ、あんたは するとあいつは諦めたように溜め息をつきながらこう言ったんだ 「じゃあ、わたしもゴールで杏子ちゃんのことを待ってるよ」って 風邪をひくからやめろって言ってもあいつは聞く耳を持たなかった やっぱりあたしたちって似ているのかもな そう思うとなんか面白いな あたしはスタートの直前にあいつの頬にキスをして約束した この大会が終ったら一緒にポッキーの山を食べ尽くそうな、って 物好きなヤツもいるようだ こんな大雨の中にわざわざこんな大会に参加するヤツがいるなんて といってもやはり人数は少ない 20人いるかいないかってところだ まぁ、あたしが言えたことじゃないけどな でも、あたし以外のヤツらはもうギブアップしてしまったらしい あたしの後ろには誰もいない ただ見えるのは果てしない道と吹きつける雨のみ 聞こえるのは土砂降りの音と暴れる風邪の音のみ 流石に魔法少女のあたしと言えども、長距離には息があがる 荒野を走る死神の列は黒く歪んで真っ赤に揺れる 疾風の如き死神の列に抗う術はあたしにはないのか・・・? 分かっている、こんなの疲労が見せている悪い悪夢だ 孤独を感じるあたしだった 長距離走者は孤独なのだ それでも、あたしは諦めずに足を休めることをしない こんなの、ワルプルギスの夜と比べたら屁でもないね そう自分に言い聞かせ自分自身を鼓舞する 冷たい無情な雨に体温を奪われ続けてもあたしは負けない こんなところで無様に諦めるなんて そんなのあたしが許さない ゴールが見えてきた、あともうひと踏ん張りだ あたしは自分の身体に鞭を打ち、走れ走れと命令する 嵐の轟音の中であいつの声が聞こえてきた 「がんばって、杏子ちゃん!」 これは幻覚でも蜃気楼でもない まぎれもなく現実のあたしの恋人の声だ あたしは死力を尽くしてラストスパートを駆ける 幾千の暴風の壁と暴雨の槍があたしの道を遮ろうとも、全てを打ち払ってあたしは進む そして、あたしはゴールして、そのままぶっ倒れそうになる しかし、あいつが地面に叩きつけられようあたしの身体を支えてくれた 「お疲れ様、杏子ちゃん」 あいつは涙を流して、あたしのことを抱きしめてくれた それにつられて、あたしも感極まって泣いてしまう あいつはあたしの涙を冷たい手で拭う そうか・・・あいつも、寒い中であたしのことを待ち続けてくれていたんだ そう思うとまた感極まって、再び涙を流した あぁ、雨が、風が、気持ちいい・・・ 今まで冷たかった無情な雨が、あたしたちを祝福する天の恵みに変わったような気がした コメント
https://w.atwiki.jp/ankopoemgee/pages/57.html
【01-10】【11-20】【21-30】【31】【32】【33】【34】【35】【36】【37】【38】【39】【40】【41-50】【51-60】【61-70】【71-80】【81-90】【91-100】 http //yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1305628389/ 73 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/18(水) 00 01 06.38 ID OUfryRYJ0 121 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/18(水) 01 00 05.63 ID O4BM0jEA0 281 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/19(木) 00 00 00.74 ID 6X0gzMQl0 282 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/19(木) 00 00 30.37 ID 131XQ7X50 479 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/19(木) 23 59 35.06 ID UuuJpY420 480 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/20(金) 00 00 01.02 ID IYXg5PWS0 642 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/21(土) 00 00 00.93 ID IYXg5PWS0 643 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/21(土) 00 00 44.11 ID hTa8kIAU0 773 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/21(土) 23 59 28.06 ID T6l1SczL0 775 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/22(日) 00 00 21.64 ID 7GXZHTZ+0 780 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/22(日) 00 02 56.42 ID +gzS0JsEO 73 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/18(水) 00 01 06.38 ID OUfryRYJ0 【荒城の月 人気のない廃墟にて夜空の月を仰ぐ杏子と僕 此処は所謂廃墟街、無限城みたいな処だ 此処に迷い込んだ者は魔女に喰われるという 杏子はその魔女からGSを狩る為に此処に来たのである 僕は付き添いだ 静かに吹く薄ら寒い風が漆黒の夜の暗黒を増長させるかのようだ されど満月は黄金の如く輝き其れは美しい でも、僕の隣の真紅の花嫁の足元にも及ばないけどね Dies irae━━ダビデとシビラの預言の通り世界を灰燼に帰すつもりかい? いいだろう、僕と永遠に女性なるもの杏子の『愛』を証明してみせよう とくと御覧あれ━━幕開けだ━━】 (轟音と爆音と共に狂気的な魔女空間が悲鳴を上げ自壊する) http //www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1646741.jpg どうだった? 「うん、いつもと大して変わらない魔女さ」 強かった? 「う~ん、まぁ、そこそこ強い部類には入るだろうね」 流石ベテランさんだね 「茶化すなよ!それよりさ…」(顔を近づけてくる) いつもの? 「そう、いつもの!」(恥ずかしげもなく唇を近づけてくる 人気がないからかな?) お疲れ様(杏子の唇に優しいキズを) 「えへへ…///」(すごく可愛い杏子 杏子ちゃんは二人きりの時だけは素直に甘えてきてくれる!) いつも、このくらい素直だったらいいのに(ツンッ) 「やめろよ~」(満更じゃないね杏子ちゃん!) さて、そろそろ帰ろっか 「疲れた~!」(だだこね杏子ちゃん レア度1000だ!) じゃあおんぶしてくよ(杏子をおぶる) (帰路にて) 『あれ?杏子?』(誰かが杏子の名を呼ぶ 後ろから声と足音が聞こえる) http //www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1646733.gif あ、美樹さんじゃないか こんばんは(声の主は美樹さやかだった) 『こんばんは!杏子は?』 疲れて眠っちゃったようだね 「にゃんだよ…うるひゃいなぁ」(眠り姫が起きたようだ) 「あ…さやか…」(杏子ちゃん、おんぶ状態) 『おはよう』(さやわかな笑顔!) 「…!///」(杏子ちゃん慌てて背中からアクロバティックに地上に降りる) 『起きなくていいよ 杏子の寝顔かわいかったのにな~』(からかうように) 「うるせーよ!///」(そっぽ向いちゃう杏子 通常モードだ) 『あはは、嫌われちゃったみたいだしそろそろ帰ろっかな』 じゃあね お休みなさい 「フン…!///」(まだ顔が紅い) 『杏子~ちゃんと挨拶しないとダメだぞ~! じゃあ二人ともおやすみ~!』(最初から最後までさやわかな少女だった) 「おい!」 ん? 「何、さやかにデレデレしてんだよ!」(ゲシッと僕の足を踏む) 別にしてないよ!!こんなの絶対おかしいよ! ひょっとしてヤキモチさんになっちゃった? さっきはあんなに素直だったのに… 「うるせー!」(ポカポカ叩く杏子ちゃん おぉ、いと気持ちよし) 「ほらっ!」(杏子が身を寄せてくる) 「許してやるから、早く抱きしめろよ…///」(顔をピトと僕の身体に密着させる) はいはい…大好きだよ杏子(優しく抱きしめて口付けを交わす) 「んっ…っ…はぁ…」 「えへへ///」 やっぱ杏子は最高のお姫様だよ コメント 121 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/18(水) 01 00 05.63 ID O4BM0jEA0 今日はあんこちゃんのお洋服を選んでたの。 あたしはどんな服でもいいって言ってたんだけど、僕があんこちゃんに もっと綺麗なあんこちゃんが見てみたいって言ったら、しぶしぶだけど一緒にお買い物に来てくれたの。 あんこちゃんは値段を気にして安い服を選ぼうとするんだけど、僕はあんこちゃんがずっと見てた服を見逃さなかったの。 だから、あんこちゃんが選んだ服を会計する時に、こっそりとその服も会計してあげたの。 お家に帰って、袋を開けたあんこちゃんはビックリしてるの。 無理しやがってとか文句を言ってくるけど、そのお顔はとっても嬉しそうだったの。 そこで、僕はもう一つ隠していたドッキリを披露したの。 たくさんの布とミシンを出して、あんこちゃんにもっと似合うお洋服を作ってあげるって言ったの。 そうしたら、あんこちゃんはもっともっと顔を真っ赤にして、無駄遣いしやがってってポカポカぶってきたの。 その後は、あんこちゃんの体のサイズをしっかり測ったの。 実際に手を使って図ったあんこちゃんのサイズはしっかり覚えたから、きっととっても似合うお洋服が作れるの。 コメント 281 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/19(木) 00 00 00.74 ID 6X0gzMQl0 今日はあんこちゃんと一緒にお家のお掃除をしたの。 何時もは掃除しないような家具の後ろも、キチンとお掃除して なんだかお部屋の空気も晴れ晴れとした気がしたの。 そうしたら、あんこちゃんが何かを握り締めたまま座り込んでるの。 どうしたの? って聞いたら、なんでもねーって言いながら、顔を真っ赤にしてその場から離れようとしたの。 でも、お掃除中だったから、何かに躓いて転んじゃったの。 その拍子に、あんこちゃんが握ってたものが僕のほうに転がってきたの。 前に、お買い物に行ったときに、あんこちゃんに買ってあげたネックレスだったの。 懐かしいなって思ってたら、あんこちゃんが急に泣き出しちゃったの。 何でないテルの川からなかったから、僕はギュッて抱きしめてあげたの。 暫くしたら、あんこちゃんが泣き止んだから、どうしたのって聞いたの。 「ずっと無くしたと思ってた……せっかく、買ってもらったのに」って放してくれたの。 そんなに高いものじゃなかったのに、あんこちゃんがそこまで大事にしていてくれたことが嬉しくて、 僕はもっと強くあんこちゃんを抱きしめてあげたの。 「バカ!! 苦しい」 ってひざを蹴られたけど、その仕草も凄く愛らしかったの。 その日の夜は、僕の綺麗な宝石をペロペロして綺麗にお掃除してあげたの。 余計な装飾品をつけなくても、その宝石はまばゆいばかりの輝きを放ってるの。 そんな宝石を抱きながら、今日も二人で仲良く眠りに就くの。 コメント 282 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/19(木) 00 00 30.37 ID 131XQ7X50 (5月19日(木) AM0:00 自宅にて) (ピアノを奏でる僕http //www.youtube.com/watch?v=tEETYoBvSy4 feature=related) 「お前ピアノなんて弾けたんだな けっこーうまいじゃん!」 http //www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1649862.jpg ありがとね 「ところでこの曲なんて言うんだ?」 ノクターン 夜を想う曲って書いて夜想曲だよ 「ふーん、ノクターンねぇ…マミのやつが好きそうな言葉だな」 でも、僕は夜自体を想って弾いているわけじゃないんだ 「じゃあ、何を想ってんのさ?」 夜の杏子のことさ 「…///」 何紅くなってるの?あ、嫌らしいコト考えた?杏子ちゃんって意外とエッチなんだね/// 「ウルセー!!///」(杏子ちゃんのみだれひっかきが5回くらい当たった 気持ちいい…) そろそろ眠くなってきたね 「(一緒に)寝るかい?」 ふふ、甘えんぼさんだね杏子は 「そんなんじゃねーよ! ただ…二人で寝た方が暖かいじゃんか///」(今は5月ですぜ杏子さん・・・) (Here is in our bed !) そういえば今日は何の日か知ってるかい? 「5月19日…何かあったっけ?」(考える杏子ちゃんかわいい!) 恋(51)に狂(9)う日さ 「ははっ、ただの語呂合わせじゃねーか! でもロマンティックだな…///」 ねぇ、杏子ちゃん 「なんだよ、いきなりちゃん付けなんて」 僕たちも『恋』してみない? 「///」 http //www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1649865.png 「いいよ…恋しようじゃないか///」(真っ赤な杏子ちゃん可愛いなあもう!) じゃぁ、夜の杏子を想いながら曲でも奏でるとしようかな///(抱きしめる) 「ひゃぁん!///やめろよぉ///」(満更でもない杏子ちゃん) これじゃあ夜想曲じゃなくて協奏曲になっちゃうね///(顔を近づける) 「どうせならさ、交響曲を奏でようよ」 「それも飛びっきり壮大なヤツをさ///」(杏子も顔を近づけてくる 二人の距離はお互いの息がかかるくらい!) http //www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1649869.png 杏子…好きだよ!(杏子の唇を奪う) 「んっ…はぁはぁ…えへへ…」(とっても可愛い 語彙が少ないのが辛いぜ) Einsatz 「んっ…あっ…ぷはっ…今日のお前は激しいな…」 そう?一昨日の杏子はこんくらい激しかったよ/// Crescendo 「でも、激しいのも嫌いじゃないよ///」 Da capo 今宵は眠らせないよ コメント 479 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/19(木) 23 59 35.06 ID UuuJpY420 「なぁ、何読んでんだ?」 ん?コレかい?ヘーゲルの本さ 「へーげる?」 うん、ヘーゲル 哲学者だね 「哲学なんて難しいもん読んでて面白いか?」(不思議がる杏子) はは、確かに難しくて大変だけどね 「じゃあ、なんで読んでるんだ?」 うーん、僕と杏子がもっと幸せになれるようにする為かな? 「お前///」 「哲学やると幸せになれんのか?」 一概には言えないけど、何かを識るってのは幸せなことだと思うよ 「へー」 あ、そうだ!僕とある事を実践してみない? 「ある事?」 うん、弁証法っていうんだけどさ 「べんきょうほう!?ヤだよ!アタシ、勉強なんかしなくてもいーし!!」(可愛いなぁ) 勉強法じゃなくて弁証法!弁証法ってのはね…(かくかくしかじかあんあんさやさや) 「なんとなく分かったけどそんなのどうやって実践すんだよ?」 まぁ、僕に任せてよ それに哲学は実践する為にあるんだからさ(爽やかアルカイックスマイル) (真夜中 二人の愛の巣(人は其れを寝台と呼ぶ)にて) 「で、どうするんだよ///」(顔が紅い杏子ちゃん) いつもの通りにしてくれればいいよ 僕があとはリードするからさ/// 「うん わかったよ///」(杏子が僕の唇を求める) まず、女の子の杏子を正(テーゼ)としよう 「んっ・・・てーぜ?・・・あんっ・・・んっ…ぷはぁ///」(甘いキス) そうっ…んっ…そして…んっ…僕を反(アンチテーゼ)と…んっ…するん…っだ///(杏子に応える) 「はぁはぁ・・・んっ・・・あんちてーぜ?///」(段々と杏子の顔が蕩けてくる) そう…んっ…はぁはぁ・・・そして、僕達はっ…止揚(アウフヘーベン)するんだ…んっ…///(僕も蕩ける) 「はぁ…んっ…/// なんだよこれっ…ただのキスなのにっ…いつもより気持ちいいっ///」(思いっきり抱きしめてくる杏子) えへへ///僕達の『愛の弁証法』は大成功だよ///僕達は合(ジンテーゼ)となった///(思いっきり抱きしめ返す) 「じんてーぜ・・・?どういうこと?///」 二人はずっと一緒ってコトだよ///もう神様だろうが悪魔だろうが僕達を切り離す事は出来ないんだよ/// 「ずっと一緒かぁ・・・・・・えへへ、それは嬉しいな///」(満面の笑みで微笑む杏子 ここは天国か!?) コメント 480 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/20(金) 00 00 01.02 ID IYXg5PWS0 今日はあんこちゃんと一緒にテレビを見てたの。 そうしたら、新発売のお菓子のCMが流れたの。 それを見たあんこちゃんが、うまそーだなって呟いたのを僕は聞き逃さなかったの。 ちょっとコンビニに言ってくるけど、何か欲しいもの有る? って聞いたらあんこちゃんは 今のお菓子が欲しい、ってか細い声で呟いたの。 そんなあんこちゃんの姿が可愛くて、天にも昇るような気持ちでコンビにまで言ってきたの。 お菓子を二個買って、家に戻ると、なんか台所の方からいい香りがしてくるの。 なんだろうって台所まで行くと、あんこちゃんがお料理してたの。 どうしたのって聞いたら、あたしもお前の好きなもの出してやるよって言いいながら、僕の好物 を作ってくれてたの。 僕は嬉しくて、後片付けをしているあんこちゃんに後ろから抱きついたの。 そうしたら、冷めないうちに食えって怒られちゃったの。 それで、僕があんこちゃんの手料理を幸せに食べてる間、あんこちゃんは僕が買ってきたお菓子を 嬉しそうに食べてるの。 でも、途中で、あっって声を上げたの。 どうしたのかなって思ったら、二個目のお菓子をジット見つめてるの。 「料理一個じゃチャラにならないな」 って言ってきたから、あんこちゃんの手料理なら10個分以上の価値があるよって言ったの。 そうしたら、また顔を真っ赤にして、二個目の包みを開け始めたの。 その夜は、二個目のお菓子の分として、あんこちゃんをギュッとさせてもらったの。 あんこちゃんはとってもいい香りがして、お菓子10個じゃ釣り合わないほど愛らしいの。 すやすや眠るあんこちゃんを眺めながら、明日はどんなお菓子を買ってあげようか考えつつ、僕も眠りに就くの。 コメント 642 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/21(土) 00 00 00.93 ID IYXg5PWS0 今日はあんこちゃんって呼ばないで、キチンと杏子ちゃんって呼んでみたの 起きて、居間に行ったら、朝食の用意を終えた杏子ちゃんがおはようって言ってくれたの だからすかさず、おはよう杏子ちゃんって言ったの。 そうしたら、一瞬キョトンとした後、あっとちゃんと名前を覚えたかって言って、朝食を食べ始めたの その後も、ちゃんと杏子ちゃんって言ってたら、途中で杏子ちゃんが泣き出しちゃったの。 ビックリして、どうしたの? って聞いたら、あんこちゃんが咽びながら、だって、距離……置かれてるひっく……気がして あたしが、ヒック、なにか……したならゴメンなさい。って話してくれたの。 その瞬間、僕は自分で自分の頬を殴ってたの。 ビックリしてるあんこちゃんが、止めてくれるまで何度も何度も殴ってたの きゅ、きゅうにどうしたんだよ!! ってものすごく心配してくれるあんこちゃんに僕は謝るの。 イタズラのつもりで、あんこちゃんを傷つけちゃってゴメンなさいって泣きながら謝るの。 あんこちゃんも、せっかく名前で呼んでくれたのに、ごめんなって泣いちゃうの。 二人で抱き合って泣きながら、ずっと謝ってるの。 暫くたって、二人とも泣き止んだらもうお昼を過ぎてるの。 冷えた朝食を温めなおして、二人で仲良くお食事するの。 美味しいねあんこちゃんって言ったら、今日だけは素直にそうだなって言ってくれるの。 その日の夜は、ちゃんと耳元であんこちゃんって言ってあげたの。 顔を真っ赤にしてるけど、何時もより嬉しそうだったの。 でも、あんこちゃんはあんあんカワイイからあんこちゃんなんだねって言ったら、頭を叩かれたの。 あんこちゃんが寝ちゃった後に、僕は今日のことを反省したの。 もうあんこちゃんを泣かせたりしないように、明日からもあんこちゃんのためにがんばるって決めたの。 コメント 643 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/21(土) 00 00 44.11 ID hTa8kIAU0 (僕は書斎にてスラスラと羊皮紙に洋墨を付けた羽根に文字を綴る) 「なぁ、何書いてんだ?」(ちょこんと顔を覗かす杏子) ん?あぁ、叙事詩(ポエム)だよ 「ふーん、ポエムねぇ でも羽根に日本語ってのはなんか似合わないな」 だよね、本当はラテン語とかドイツ語とかで書ければいいんだけどね 「マミはイタリア語ならできるらしいぞ」 すごいなぁ 日本語もいいけど外国語もいいよね、いつか勉強したいものだよ 「お前は、勉強家だな アタシは勘弁だけどね」 「ところでどんな詩を書いてんだ?」 毎日の事さ、杏子と過ごした楽しい日々を詩として書き残しておくのさ 人生は無限に有限だしね でも書物や詩は永遠だよ 伝説の詩人ホメロスの詩だって残ってるしね 「寂しい事言うなよ…」(暗くなっちゃった杏子) 「確かにお前もアタシもいつかは死ぬ でもそんなのわざわざ言わなくたっていいじゃんか…」(そうだった、彼女は一家族のの死を見たんだった) 「アタシはお前と離れ離れになるなんて考えたくねーしさ…」 何言ってるんだ…死んでも死ななくても杏子と僕はずっと一緒だよ(杏子を抱きしめる) 「そうだよな…ありがと……」(杏子、あったかい) そうだ、偶には叙情詩でも書いてみようかな、杏子にも手伝ってもらうよ 「?よく分からないけど手伝ってやるよ」 「大切な人の願い事だからな///」 (白薔薇と赤薔薇を模した王族のような寝台) では詩を謳おうか 紅き姫の麗しの唇 私はその果実を享受する それは優しく美しく 刹那に輝く宝石か 宝石に私の露が煌く さぁ、一緒においでお姫様 コメント 773 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/21(土) 23 59 28.06 ID T6l1SczL0 今日は雨が降ってたから、あんこちゃんとお家で過ごしてたの。 でも、特にやることもなかったから、二人で窓越しに外の様子を眺めてたの。 雨が売ってるお庭の様子は、何時もの世界とはちょっと違って、なんだか不思議な感じだったの 暫く眺めてたら、あんこちゃんがお茶とお菓子を持ってきてくれたの。 そして、二人で景色を見ながら茶会をしたの。 雨に濡れる景色を見ながら、色々なお話を考えたり、耳を傾けたりして過ごしたの。 気が付いたら夕方になってたの。 すっかり「話し込んじゃったね、って言ったら、あんこちゃんが空を見上げて驚いてるの。 僕も空を見上げたら、凄く綺麗な虹がかかってたの。 だから、あんこちゃんお次にこの世界で綺麗な虹だねって言ったら、かっこつけすぎだって頭をはたかれたの。 その日は、夕食も窓際で食べることに下の。 ほっとするくらいに冷えた空気の中で、カエルが鳴いて、なんだか即席のレストランみたいな感じだったの。 デートしてるみたいだねって言ってみたら、バカって言いながら俯きながら顔を真っ赤にして料理を口に運んでるの。 デートのその後は、あんこちゃんとチェックインするの。 あんこちゃんの花園は昼間の雨にうたれたお庭みたいになってるんだけど、それもまたとっても綺麗なの。 そして、最期には虹よりも美しいあんこちゃんの表情を見ることができたの。 未だに鳴き続けてるかえるの合唱を子守唄にしながら、あんこちゃんと一緒に眠りに就くの。 コメント 775 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/22(日) 00 00 21.64 ID 7GXZHTZ+0 (一面の花畑 野薔薇が所狭しと互いに己の美しさを競い合うかのように咲いている) (幸せの鳥は唄を囀りながら空で踊る) 「綺麗なとこだな」 うん、そういえば杏子には花の名前が二つも入ってるね 「おい、アタシはあんずじゃなくてきょうこだぞ」 知ってるよ でも漢字は「アンズ」じゃないか それに苗字の「佐倉」も読みは「桜」と同じじゃないか 「まぁ、そーだけど それがどうかしたのか?」 アンズの花言葉を知ってるかい? 「花言葉? 生憎だけどアタシはそんな乙女チックなもんには縁がないよ」 そんな事ないと思うけどぁ アンズの花言葉は『乙女のはにかみ』『臆病な愛』だよ 『臆病な愛』ってのは恥ずかしがりやさんって事かな? 君にピッタリじゃないか 「やめろよ…こっぱずかしい///」 ちなみに、桜の花言葉は『純潔』『精神美』だよ 苗字までピッタリだね! 「純潔…///」(顔が真っ赤な真紅の薔薇姫) やっぱ、名前ってのはその人の本質を示すんだろうね 「なぁ、その…そこの木の影で休まないか?」 ?いいけど… (http //www.youtube.com/watch?v=snRwrnSwki8) どうしたんだい?わざわざ木陰になんて 「ここなら誰にも見られないだろ…?」 誰にもって…鳥くらいしかいないよ? 「鳥に見られるのもイヤなんだよ!」 で、何をするんだい? 踊るかい、お姫様? 「茶化すなよ…それに焦らすようなこともすんな///」(杏子が身体を寄せてくる) 分かってるって(杏子の身体をひょいと抱き抱える) 「へへ///」(お姫様抱っこな杏子姫) 「ん…///」(目を瞑り甘く美しい果実を僕の唇に近づける) 可愛いな(その可愛らしい果実を優しく頂く) ああ、杏子はなんて可愛いのだろう とても愛おしい、放したくない この美しさは表象的なものだけではない とても精神的な、プラトニックな美しさを感じる 素敵だよ杏子 コメント 780 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/22(日) 00 02 56.42 ID +gzS0JsEO はぁ・・あんこちゃんと一緒にプールに行きたい。 夏休みの昼下がり。太陽がギラギラと輝いていて、僕とあんこちゃんは部屋でグッタリしているの。 すると、テレビを見ていたあんこちゃんはいきなり「・・・プールに行きたい。」と呟くの。テレビではプール特集をしていて、それを見たあんこちゃんは行きたくなったみたいなの。 もちろん僕はOKして、さっそく準備を始めるの。 近くにある市民プールに到着した僕達。あんこちゃんは「早くチョー泳ぎたい!」と目を輝かせているの。 更衣室で別れる僕とあんこちゃん。僕は着替えている最中に、あんこちゃんの水着姿を想像して1人でニヤニヤしてしまうの。 僕はシャワーを浴びて、プール場内で待ち合わせしていたの。 しばらくすると、「お、おまたせ」とあんこちゃんの声が聞こえてくるの。振り向くと、そこにはフリフリの可愛い水着を着た美少女がいたの・・・ 僕はその姿に魅入ってしまって、あんこちゃんに肩を揺さぶられるまで我を失ってしまうの。 そんなこんなでさっそくプールで遊ぶ僕達。あんこちゃんと一緒にボールを投げて遊んだり、泳ぎを競争したりして楽しむの。 僕はすぐにバテてしまってベンチで休憩するんだけど、あんこちゃんは一人で25mのプールを何往復もしているの。 そして夕方になって、遊び疲れた僕達はプールを後にするの。 さらにプール上がりのアイスを食べているあんこちゃんはすっかりご機嫌になって「また連れてってくれよ」と僕に言ってくるの。可愛い。 その夜、今まで以上に仲良くなった僕達は何だか良い雰囲気になっちゃうの・・・ 僕はあんこちゃんを押し倒しちゃって、あんこちゃんも顔が真っ赤になってるの。 あんこちゃんは「あ、あたしを食うかい・・///?」と言ってきて、僕はもう我慢出来なくなっちゃってあんこちゃんの身ぐるみを剥がしちゃうの/// 僕はすっかりプールになっちゃったあんこちゃんの下のお水を、僕の巨大なモップできれいにお掃除してしまうの/// そして・・お互いに激しい愛と言う名のプールに溺れてしまうの。 コメント
https://w.atwiki.jp/encyclepedia_rougui/pages/186.html
杏子の父(キョウコノチチ) 目次 back→<一般人・他に戻る> プロフィール 杏子の父 プロフィール 商業作品 各作品の総括 杏子の父 各作品の総括 本編 アニメーション 杏子の父 魔法少女まどか☆マギカ 関連作品(外伝、パロディを含む) ドラマCD 杏子の父 フェアウェル・ストーリー コミック 杏子の父 魔法少女まどか☆マギカ(コミカライズ版) 杏子の父 魔法少女まどか☆マギカ アンソロジーコミック 小説 杏子の父 魔法少女まどか☆マギカ(小説版) ゲーム 杏子の父 魔法少女まどか☆マギカ ポータブル ネット上での扱い(注意!人によっては不快な内容を含む恐れあり!) ネット上での扱いの総括 杏子の父:ネット上での扱いの総括 二次設定とネタ(あるいは叩き) 杏子の父 二次設定とネタ(あるいは叩き) 各所での扱い 杏子の父 2ちゃんねる、コピペブログでの扱い 杏子の父 ニコニコ動画(ニコニコ大百科)での扱い 杏子の父 Pixv(ピクシブ百科事典)での扱い back→<一般人・他に戻る>
https://w.atwiki.jp/1548908-nt/pages/51.html
登場デュエリスト:真崎杏子 カードトレード:以下の中からランダムで選んでくる(A→|←Bこの表記は固定) ●真崎杏子→ ←プレイヤー もけもけ 魔性の月 ピケルの魔方陣 踊る妖精 マジシャンズ・サークル→ ←賢者の宝石
https://w.atwiki.jp/ankopoemgee/pages/110.html
【01-10】 【11-20】 【21-30】 【31-40】 【41-50】 【51-60】 【61-70】 【71-80】 【81-90】 【91】 【92】 【93】 【94】 【95】 【96】 【97】 【98】 http //ikura.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1335458702/ 【前】 597 名前:†[sage] 投稿日:2012/05/08(火) 00 38 10.38 ID Ahpd/T+W0 [1/2] 650 名前:†[sage] 投稿日:2012/05/09(水) 00 37 00.99 ID k1LbWgSy0 [1/2] 684 名前:†[sage] 投稿日:2012/05/10(木) 00 17 55.74 ID mXPSfYyl0 [1/2] 749 名前:†[sage] 投稿日:2012/05/11(金) 00 15 38.82 ID wddil/Jy0 [1/2] 850 名前:†[sage] 投稿日:2012/05/13(日) 00 41 29.37 ID aCKJb++R0 [1/4] 897 名前:†[sage] 投稿日:2012/05/14(月) 00 46 32.94 ID lUrj3pMy0 993 名前:†[sage] 投稿日:2012/05/15(火) 00 42 24.06 ID wFRCFO5b0 [1/2] 597 名前:†[sage] 投稿日:2012/05/08(火) 00 38 10.38 ID Ahpd/T+W0 [1/2] 5月8日、今日は晴れたね杏子ちゃん! 今日は珊瑚海海戦が起こった日でヨーロッパ戦勝記念日 第33代アメリカ合衆国大統領ハリー・S・トルーマンの誕生日で哲学者ジョン・スチュアート・ミルの命日 1945年5月7日にドイツが降伏文書に調印して連合国がヨーロッパにおいて勝利し、 5月8日を以ってヨーロッパにおける全ての戦闘が中止されたことを記念して今日は「ヨーロッパ戦勝記念日」とされる トルーマン大統領は日本への原爆投下を承認した事やマッカーサーを更迭した事で有名だ 原爆投下に対しては米国内でもかなりの反発があったらしいが、トルーマンがそれを強行したと言われる また、トルーマンは1941年6月24日のニューヨーク・タイムズには彼のとんでもない言葉が残されているみたい 「もしドイツが勝ちそうならロシアを、ロシアが勝ちそうならドイツを助けねばならない。 そうして彼らが出来るだけ多くを殺すよう仕向けるのである」 恐ろしすぎて笑えないね杏子ちゃん また、今日は「ゴー(5)ヤー(8)」の語呂合せで「ゴーヤの日」とされているようだよ ごめんね杏子ちゃん。わたし、ちょっとゴーヤは好きじゃないの… その代わりに杏子ちゃんにトロピカルなジュースを奢ってあげるね なんか暇だなー わたしは暇つぶしに杏子ちゃんのアホ毛を引張ってみることにした ターゲットの杏子ちゃんは酷い寝相でおへそを出して絨毯の上で寝転がっている さーて、じゃあさっそく一本抜いてみるとするよ! 「痛っ!」 あれ?寝てたんじゃなかったの杏子ちゃん? 「あんたに今起されたところだ!」 杏子ちゃんはちょっと涙目になっていた。痛かったのかな? ごめんね杏子ちゃん。悪気はなかったの! 「嘘つけ!人の髪の毛引張っといてさすがにそりゃないぜ」 それにしても杏子ちゃんのアホ毛ちゃんって甘い味がするねぺろぺろちゅぱちゅぱ 「うわっ!汚いからやめろよ!///」 そんな事言ったって杏子ちゃんのアホ毛ちゃん美味しいんだもん 今度はそっちの生えてる方のアホ毛ちゃんをぺろぺろさせてもらおうかな? 「おいばかやめろ」 嗚呼、杏子ちゃんの頭とってもいい匂いがするよぉ/// 「ふっざけんじゃねぇ!そろそろいい加減怒るぞ?」 あんあんぺろぺろあんあんあん!!!/// 「」バシッ え? 「気持ち悪…」 え?… 「きめーんだよ、あんた」 えっ?… 「正直引くわ…」 … そ、そ、そんな事言っちゃって照れてるんだね?あんあんぺろぺろ!!!!1 「やめろよ」バシッ ご、ごめんなさい… その日は結局、一度も杏子ちゃんは口を利いてくれなかった でも、「いただきます」と「ごちそう様でした」だけはちゃんと言ってくれた でも、本当にそれだけ?美味しい?って聞いても無言で食べる杏子ちゃん 聖女の顔も三度までってわけだね杏子ちゃん… 自業自得とは言え、今日一日はすごい寂しい思いをする事になっちゃった。 でも杏子ちゃんに冷たくあしらわれるのも…悪くないかもしれないなぁ 寧ろ、ちょっと癖になっちゃいそうだよ/// コメント 650 名前:†[sage] 投稿日:2012/05/09(水) 00 37 00.99 ID k1LbWgSy0 [1/2] 5月9日、呼吸を整えて杏子ちゃんとあんあんあん! 今日は日本初の飛び降り自殺があった日で、赤軍がプラハを占領した日 鎌倉幕府初代将軍源頼朝の誕生日で詩人フリードリヒ・フォン・シラーの命日 プラハの戦いは5月5日から始まっており、ナチス・ドイツが8日に降伏文書に調印したにも関らず、 ソビエト赤軍によるプラハへの攻撃は5月11日まで続いたという 因みに旧日本軍も降伏後(ポツダム宣言受諾後)、樺太の戦いや占守島の戦いもソ連軍と交戦しているが、 日本の場合、日本が正式に降伏文書に調印したのは9月2日の事なので、 日本の対ソ戦とドイツのプラハの戦いは少し勝手が違うかもしれない 源頼朝はいい国(1192)つくろう鎌倉幕府で有名な鎌倉幕府初代将軍だ でも最近は1192年より1185年という説の方が有力みたい。これじゃあいい箱作ろう鎌倉幕府になっちゃうね なんか鎌倉幕府って地味だよね杏子ちゃん って言おうと思ったけど鎌倉幕府は源氏将軍、摂家将軍、宮将軍とけっこう忙しい時代だったね やっぱり地味なのは室町幕府かな?わたしはけっこう好きだけどね また、「アイスクリームの日」みたいだよ。社団法人日本アイスクリーム協会が1965年に制定したんだって たまにはアイスクリームでも食べてみようか杏子ちゃん! 今日は杏子ちゃんと一緒に鎌倉にやって来たよ! 鶴岡八幡宮とかを観光ついでにアイスクリームを買ったの 杏子ちゃんは舌をちろちろさせてアイスクリームを舐める 美味しい?と聞くと杏子ちゃんは快く頭を縦に振ってくれたの そんなご機嫌な杏子ちゃんと一緒にわたしは海岸の方に歩いていった それにしても日が伸びたね。この前はもう真っ暗だったのに綺麗な夕陽が輝いているよ 「なぁ」 杏子ちゃんは凛々しくも可愛らしいお顔でわたしの顔を見つめる ヤダ…///見つめ合うと素直にお喋り出来ないよぉ/// 「津波のような侘しさに怯えてるかい?///」 うん///めぐり逢えた瞬間から杏子ちゃんの愛に怯えてるの/// 「そんなこと言わないで死ぬまで好きと言ってくれよ///」 鏡のような夢の中で微笑みをくれた杏子ちゃんにならいいよ/// 「へへへ///」 わたしの馬鹿に付き合ってくれてありがとね/// じゃあそろそろ夜のラブラブタイムを始めようか?/// あんっ///濡れた性みたいに妖しげに五臓六腑を駆け抜けるような激しさだよぉ/// 「どうだい?あたしとあんたのロマンティックな愛のジュースは?///」 もっと抱きしめて!///わたしのどがからからだよぉ///杏子ちゃんの愛に枯渇してるの/// 「しかたねーやつだな///あたしの愛が刃を剥くぜ?」 ,/ i / !,...'/__ _ ,rヘ、 , / レ( i ; -i, > / / ,ヽ/(` ̄ ̄ ̄`─`‐,| ;. .──‐┐ / ゝ,( ` ヘ ヘ /そ i、 ,ム' , , ^ 、 \-.、 / / | ヽ ).、 , < / ∠ノ ヽ , 、 ` V r 、_ ゝ __, , ,ノ ヽ. rx,ヘ ̄ フ // ヽ`.十─ , rヽ、└,_ ム< ∧ ゝ, -/ /7' \i \ /.x ゝ___/ ハ ゝ,「.'./,ァ / \ ,x ──.\ / ` ─ .i ! ヽ ./ /,,, ̄ ̄ _ ̄ ̄ ̄,,, / ' ,ノ /. ゝ ./ 〈 r 'ゝ' ヽ / / /i┘ / V<i. .、 i ) フ ! ,/ | ヾ >.、 ゝ ` .V.x`┐、 `____ ,! ゝ (--.! i ヽ∧ ' >x、 |ヽヾ!- ノ!< ,〉 _ i__ノヽ' i >┐-x二O'__ > `ヾ ---, ノ,..--、 ヽ Y--x / i iヽ、 ヽ、 \ ヽ「iノ /__, / i .〉 .} 〉 ヽ `ヽヽ  ̄ , 「 .i ム ' ` - ' ヽ ` .ヽ、 .,/,丿,ム ̄ ヽ __/`--' vv') ̄ ヽ ゝ-vニ'‐'__/ 〉 ` ̄ ^.─ コメント 684 名前:†[sage] 投稿日:2012/05/10(木) 00 17 55.74 ID mXPSfYyl0 [1/2] 5月10日、孤島で杏子ちゃんと二人きりで暮らしてみたいなぁ 今日は最澄と空海が遣唐使として入唐した日でイギリス軍がアイスランドに侵攻した日 清和天皇や伏見天皇の誕生日で小説家二葉亭四迷の命日 空海と最澄は唐から密教を持ってきた事で有名だが、この二人は書物の貸し借りを巡って絶交したらしい 最澄は空海に「経典を見せてほしい」と頼んだところ、空海は「お前にはまだ早い」と答えたみたい 昔、テレビか何かで見ただけだから詳しくは覚えてないの。ごめんね杏子ちゃん 知っての通り空海の方が最澄より唐で学んだ期間は長い。だから、空海の方が密教には詳しかっただろう 最澄ももっと唐で長く学びたかっただろうけど、日本に帰らねばなかったの。因みに最澄は空海より年上。 なんか最澄が少しかわいそうに思えてくるね。プライドがズタズタだよ! 二葉亭四迷は『浮雲』や『平凡』を著した小説家 夏目漱石はI love youを「月が綺麗ですね」と訳したけど、四迷は「私、死んでもいいわ」と訳したみたい なんかロマンチックでいいね杏子ちゃん また、今日から17日までは「愛鳥週間」らしいよ そういえばこの前トキの赤ちゃんが生まれたとかニュースでやってたね ちゃんと元気に育つといいね杏子ちゃん! 杏子ちゃんはバードウォッチングとかに興味があったりするのかな? なんて聞くのは無粋だよね。杏子ちゃんは鳥の観察よりも焼き鳥を食べたりする方が好きだもんね! 「やっぱ焼き鳥屋の焼き鳥はうめーな!」 そうだね杏子ちゃん。スーパーの焼き鳥とは比べ物にならない美味しさだよ 「スーパーとかのも嫌いじゃないけど、やっぱり焼き鳥屋の焼き鳥には敵わねーよなー」 特にレバーは焼き鳥屋さんのとスーパーのじゃ天地の差だよね 「あー。なんとなく分かるな、それ」 杏子ちゃんは美味しそうにレバーをもぐもぐしている。杏子ちゃんのレバー。えへへ、杏子ちゃんのレバー/// 「どうしたんだ?そんなニヤニヤしてさ」 ううん、なんでもないよ! 「でも、焼き鳥食ってるとなんか美味い飲み物とか一緒に枝豆とかが欲しくなるな」 ビールとか焼酎とか?おつまみにはイカの一夜干しとかもいいよね! 「あんた…まさか飲酒してるのか?おつまみのチョイスもなんかおっさんみたいだぞ」 そんなことしてるわけないよ!未成年の飲酒は禁止されているんだよ杏子ちゃん! でも、大人になったら杏子ちゃんと一緒に居酒屋めぐりとかしてみたいな! 「へへ、あたしも楽しみにしてるよ。でもあんたって本当にチョイスがおっさんみたいだなー」 でも居酒屋メニューって美味しいの多くない?ホッケとか唐揚げとか焼き鳥とか… 「確かにそう言われてみるとそうだな。デザートのバニラアイスとかも美味そうだし……」 よだれ出ちゃってるよ杏子ちゃん!ぺろぺろぺろぺろぺろりんが 「わっ!きたねーからやめろよぉ///」 汚いなんてとんでもない!杏子ちゃんの涎は透明で綺麗で甘くて美味しい聖水だよ/// あぁん、止みつきになっちゃうよぉ/// 「バカ///口の中にまで舌入れてくるなよぉ///」 ごめんね杏子ちゃん/// でも、杏子ちゃんの涎が美味しすぎていつもこうやって摂取してないと禁断症状になっちゃう/// 「仕方ねーな///あたしもあんたとキスしてないと禁断症状になっちまいそうだよ///」 あの木の枝を見て杏子ちゃん。仲睦まじそうな鳥の番がわたし達の事を見ているよ 「仲良さそうな鳥だな。まるであたし達みたいだ///」 杏子ちゃんったら/// わたしと杏子ちゃんは比翼連理だね/// コメント 749 名前:†[sage] 投稿日:2012/05/11(金) 00 15 38.82 ID wddil/Jy0 [1/2] 5月11日、久しぶりに杏子ちゃんが鯛焼きをはむはむしていた 今日は大津事件が起こった日でノモンハン事件が発生した日 呉の初代皇帝孫権や初代柳生藩主柳生宗矩の命日でもあるよ ノモンハン事件は1939年に起こった日ソ両軍の国境紛争事件だね 「事件」とは言っても、実際、日ソ両軍はかなりの量の戦車や航空機を戦闘に動員しているよ 日本とソ連はこの軍事衝突は一国境紛争に過ぎないとしていたみたいだけど、 中国とモンゴルは「ハルハ河戦争」と称しているみたい 柳生宗矩は将軍家御流儀としての柳生新陰流の地位を確立した剣術家だよ でも杏子ちゃんと言ったら槍だよね!でも槍術ってあまりメジャーな言葉じゃないね 流派としては竹内流・新陰疋田流・鹿島神流・宝蔵院流というのがあるみたい 槍術と一口に言ってもかなりの種類の槍術があるみたいだよ 使う槍にも素槍・大身槍・鎌槍・管槍・手突槍と色々な種類があるんだって 杏子ちゃんの槍はどの部類に入る武器なんだろうね? 蛇腹剣?多節棍?でも、これじゃあ最早「槍」じゃないよねー… もう「杏子ちゃんの槍」って分類でいいんじゃないかな? そういえば、最近は魔女が少ないとかで杏子ちゃんの華麗な槍捌きを見ていないなー 平和なのは何よりだけど偶には杏子ちゃんの華麗な魔女狩りを見てみたいなと思ってしまうのでした 「すごい嵐だなー。ってこの前もこんな天気じゃなかったか?」 そうだね、杏子ちゃん。最近はお天気が不安定で嫌だよね さっきから風とか雷とか五月蝿くて気が滅入るよ…。 「こう、昼からこんな真っ暗だと色々とやる気がなくなっちまうよな」 本当にその通りだよ!だって、暗くて杏子ちゃんの可愛らしいお顔がよく見えないもんね 「照れるじゃんかよ…。それに暗けりゃ電気を点けりゃいいじゃんか」 確かにその通りなんだけど、何かこんなお昼から電気つけるのが悪いような気がしちゃうの ほら、世間は『節電しよう!』みたいな風潮じゃない 「でもあんた夏にはクーラー、ガンガンにつけるんだろ?」 うっ…。それを言われるとちょっと困っちゃうなー 「そんな神経質になって節電する必要なんかねーって。必要な時には使えばいいんだよ それで、あとは無駄遣いしないように気をつけりゃいいだけだしさ」 確かに…。もっともな意見だね杏子ちゃん! でも、電気はつけないよ杏子ちゃん 「どうしてさ?」 こんな天気だし何かをやるにしてもやる気が湧かないと思うの だから、偶にはお昼寝なんかしてみようかなーって 「確かに昼寝するんなら電気点ける必要もないな」 それで、杏子ちゃんも一緒にお昼寝する? 「そうだな、あたしもあんたと一緒に昼寝することにするよ」 寝台の上でわたしは杏子ちゃんにぴったりくっついて目を閉じる 「なんでそんなあたしにぴったりくっついてんだ?」 雷が怖いの。激しい風の音がわたしの不安を掻き立てるの 「不安?一体何の不安さ?」 こんなに頻繁に雷が落ちる音を聞いているとそのうちここにも落ちてきちゃいそうで怖いの ━━ババリバリッシュ!ズドドドドーン!━━ ほら、また雷が何処かで落ちたよ。ひょっとしたら今日のうちに撃たれて死んじゃうかも 「心配症だな」 雷がここに落ちてきたら杏子ちゃんはわたしのこと助けてくれる? 「あぁ。間に合えばな」 間に合わなかったら? 「そしたら悪いがあたしと一緒に雷に撃たれて死んでくれ」 杏子ちゃんは寂しがりやさんだね 「だってひとりぼっちは寂しいじゃんか」 うん、ひとりぼっちは寂しいよね それに杏子ちゃんと一緒に死ねるならわたしも本望だよ さあ、変な事考えてないでそろそろ寝よっか? 「そうだな。あたしの手、ギュッとしててもいいぞ」 ありがとね、杏子ちゃん。お言葉に甘えさせてもらうよ コメント 850 名前:†[sage] 投稿日:2012/05/13(日) 00 41 29.37 ID aCKJb++R0 [1/4] 5月13日、今日は雨が降らなかったね。やったね杏子ちゃん! 今日は金閣寺の上棟式が行われた日で宮本武蔵と佐々木小次郎が巌流島で決闘したとされる日 浄土宗開祖法然の誕生日で戦国武将武田信玄の命日でもある 金閣寺というのは通称で正式名称は鹿苑寺、臨済宗のお寺だよ 室町幕府の第三代将軍足利義満の時代の文化、所謂北山文化に代表される建築物として有名だね 罰当たりな事に1950年に21歳の或る大学生に放火され、金閣寺の貴重な文化財が数点消失してしまったの その5年後の1955年に再建されたのが現在の金閣寺の姿だという 武田信玄は戦国時代の武将の中でも最も知名度の高い武将の一人だよね わたしはあまり戦国武将についてよく知らないけど風林火山くらいなら知ってるよ杏子ちゃん! そういえば、風林火山って孫子の言葉らしいね また、今日は「メイストームデー」らしくて別れ話を切り出すのに最適な日とされているみたい こんな記念日わたしたちにはいらないよ!ねっ、杏子ちゃん? カレンダーを見ると今日は先勝。「先んずれば即ち勝つ」の意味らしい 午前中は吉、午後二時より六時までは凶とされるとか 「『善は急げ』ってやつだな」 それの反対の意味の諺に『悪は延べよ』ってのもあるんだよ杏子ちゃん 「へー。でも悪はしない方がいいよな」 そういうニュアンスも含まれて入るみたいだよ でも、先勝って早起きが苦手なわたしにはちょっと勿体無いなー 先負の方がわたしには合ってるよ。勝負事には向いてない日らしいけど 「でもその先負って魔法少女には向いてないよな」 確かにそうだね。でも、あくまでも迷信だからそんなに気にしない方がいいよ 「そうだな。そういえば、『赤口』ってのはどんな日なんだ? 仏滅とか友引とか大安とかはなんとなく字から分かるけど赤口は何か分からねーんだよな」 赤口はわたしの記憶が合っていれば確か六曜の中で最悪な凶日だったと思うよ 「死」を連想される物に注意すべき日とされるとかどうとか聞いた事があるの よくわたしには分からないけど赤って字は火の元とか刃物とかを連想させるらしいよ 赤口は午前11時頃から午後1時頃までは吉でそれ以外は凶なんだって 「どういうことだオイ…あたしのイメージカラー赤だぞ…」 まぁ、迷信だからね。でも、わたし赤口はけっこう好きだよ 「どうしてさ?あんたの話によると赤口って最悪じゃねーか」 ううん、そっちの赤口じゃなくてこっちの赤口だよ 「赤」い杏子ちゃんの可愛らしいお「口」、とっても潤っていて綺麗だよ/// 「そっちかよぉ…///」 そう言えば今日は先勝だから何をするにしても早くしちゃった方がいいね/// 「いったい何をするっていうのさ?///」 分かってるクセに///杏子ちゃんお顔真っ赤だよ? まだお日様が顔を出したばっかだっていうのに杏子ちゃんったら/// 「そういうあんたの顔も真っ赤だぞ?///」 じゃあしよっか?/// 「あぁ///」 こうしてわたしと杏子ちゃんは午後になるギリギリまで激しく愛し合ったの/// コメント 897 名前:†[sage] 投稿日:2012/05/14(月) 00 46 32.94 ID lUrj3pMy0 5月14日、今日も杏子ちゃんに恋してるよ! 今日は紀尾井坂の変が起こった日で、チャールズ・チャップリンが初来日した日 社会改革家ロバート・オウエンの誕生日で鎌倉時代の随筆家吉田(卜部)兼好の命日 紀尾井坂の変は1878年に起こった内務卿大久保利通が殺害された事件のことだよ この事件によって維新の三傑が全て亡くなった事になるね 維新の三傑は倒幕・維新に尽力した木戸孝允・西郷隆盛・大久保利通の3人を指すの ロバート・オウエンは人間の活動が環境によって決定されるとする環境決定論を主張したの 日本の環境決定論というと和辻哲朗の『風土』を思い出すね さぁ、今週も一緒に頑張ろうね杏子ちゃん! どうも最近は怠け癖がついてしまっていけない 休日は杏子ちゃんに起される事もしばしば だから、わたしはdecide、determineしたの! このグダグダを直さなくては、と まず初めに杏子ちゃんが起きる1時間前には起床して、朝ご飯を作り始める 最近はバタートーストとかごはんですよだけとか朝ご飯に手抜きしちゃってたから、久しぶりに本格的なのを作ろう 今日の朝ご飯の主食はトーストだけれど、それだけじゃ芸がないよね せっかくだからウインナーにスクランブルエッグ、ハッシュドポテトも付けよう こんな早くにキッチンに立ったのは久しぶり。正直、ちょっと眠いよ… でも杏子ちゃんが美味しそうに食べてくれる姿を想像すれば、こんな眠気は他愛ない フライパンの上で踊るウインナーが食欲をそそる匂いを放つ その匂いに釣られて寝癖でボサボサの髪型の杏子ちゃんが起きてきた リボンはつけていないみたいで髪はおろしたまま。この姿の杏子ちゃんもとってもcuteだよ 「おはよう。今日は早いな~」 杏子ちゃんは眠たそうな目をこすりながらわたしのそばにやってきた おはよう杏子ちゃん、もうちょっとだから少し待っていてね 「おっ!今日の朝ご飯はなんか豪華そうだな!」 杏子ちゃんが笑顔を見せてくれた。それはとっても嬉しいなって でも、同時にこのくらいの朝食で「豪華」だなんてわたしはいったい今までどんな手抜きをしていたんだろう… ちょっと滅入ってしまったけど、これから改善していけばいいよね 杏子ちゃんは朝ご飯が待ち切れないようでわたしの隣で穴が開きそうなほどにフライパンの上のものを見つめる 「なぁ、まだか?まだか?」 杏子ちゃんはついにそわそわし始めた。やっぱり食べるのが好きな娘は可愛い そこでわたしは杏子ちゃんに食器棚からお皿を持ってきてくれるようにお願いした 「おう、任せろ!」 杏子ちゃんはバタバタと足音を立てて食器棚の方へ向かった 杏子ちゃんったらはしゃぎすぎだよ こんなに美味しそうに朝ご飯を食べる杏子ちゃんなんて久しぶりに見たよ いつもの手抜き朝ご飯でも「美味しい」って言って食べてくれる杏子ちゃんだけど 今日の杏子ちゃんはいつもより美味しそうに食べてくれているの お口の周りはケチャップだらけ。まるで幼児みたい。でも、そこがいいんだけどね 「こんな豪華な朝ご飯を食べられるなんてあたしは幸せだなー」 杏子ちゃんにそう言ってもらえるわたしはもっと幸せだよ! 「でも、どうしたんだ?いつもの朝ご飯も美味いけど今日のは飛びっきりで美味いよ!」 うん、最近わたしってだらしなくなってきたでしょ? この前だって杏子ちゃんに起してもらっちゃったし… だからそろそろ生活を規則正しいものに改善しようと決心したの! それでまずは早起きしてちゃんと朝ご飯を作ろうと思ったんだ ごめんね、今まで朝ご飯、手抜きばっかしちゃって 「手抜きだなんて思ったことはないぞ?」 ありがとね、杏子ちゃん。じゃあ明日からずっと卵かけごはんでいい? 「うっ…。確かに卵かけご飯は嫌いじゃないけどずっとはちょっと…」 えへへ、嘘だよ、嘘。ちゃんと明日も手間隙かけた美味しい朝ご飯をつくってあげるからさ 「なんだよビックリさせんなよー」 ごめんね杏子ちゃん。でも、杏子ちゃんの反応って見てると面白いからついからかいたくなっちゃうの ちょっと早起きして、ちょっと手間をかけて朝ご飯を作るだけで杏子ちゃんはこんなに喜んでくれる ならば、早起きしない理由なんてないよね? コメント 993 名前:†[sage] 投稿日:2012/05/15(火) 00 42 24.06 ID wFRCFO5b0 [1/2] 5月15日、杏子ちゃんは今日も可愛いね! 今日は五・一五事件が発生した日でアメリカから沖縄が返還された日 婦人運動家の市川房枝の誕生日で飛鳥時代の豪族蘇我倉山田石川麻呂の命日 五・一五事件は日本帝国海軍の青年将校が首相官邸に乱入し犬養毅首相を暗殺した事件 「話せば分かる」「問答無用」という犬養首相と青年将校のやりとりは有名だよね この事件により加藤高明内閣以来続いた憲政の常道が破られ、本格的に軍部の台頭が始まっていくの 蘇我倉山田石川麻呂は大化の改新後の政府において右大臣に任命されるの でも、謀反の疑いをかけられてしまい、中大兄皇子に攻められ山田寺で自害したよ そういえば、今日はローマ神話に登場する商業神メルクリウスの祝日に因んで「商人の祝日」らしいよ メルクリウスというと某聖槍十三騎士団・黒円卓第十三位のチート魔術師さんを思い出しちゃう 因みにacta est fabulaは最大の教父アウグスティヌスの言葉らしいよ さて、今日も杏子ちゃんと未知を既知に変える愛の作業を始めようか 早起きするだけでは健康的ではない 人間には毎日、適度な運動が必要なの 杏子ちゃんは職業柄もあってそれには問題がなかったみたいだけど、 最近は魔女の出現件数が減っているので身体が鈍っているみたい まぁ、勿論平和なのが一番いいことだけどね 一方、わたしと言えばここ最近殆んど運動らしい運動をしていない だからと言って別に体重が激増してしまったとかそういうわけではないけれど でも、やっぱり運動は大切だよね そんなわけで、今日の朝は杏子ちゃんと朝のお散歩をする事にしたの 本当はジョギングとかの方がいいんだろうけど、そんな事したらわたしが死んじゃう それにジョギングに適したジャージとか、そういう衣類は持っていない 学校で使用する肌の露出度の高い体操着やはっきり言ってダサいジャージもあるけど、そんなの絶対着たくない 杏子ちゃんにそういうのを着せるのは眼福かもしれないけど自分が着るのは絶対に嫌だ だから、普段のカジュアルな服でお散歩するだけ。因みに杏子ちゃんはいつものパーカーとホットパンツ姿。 杏子ちゃんはお口にお菓子を咥えながら気分良さそうにわたしの前を歩いている 朝の町は人通りも少なく、暑くもないのでけっこう快適なの たまに吹く風は冷たく感じる事もあるけど、身を寄せ合えば温かい それでも寒い時は杏子ちゃんがパーカーを貸してくれる こんな感じに杏子ちゃんと他愛ない事をお喋りしながら見る朝日の輝きは美しいの おしゃべりに夢中になりすぎて、いつの間にかに知らない道を歩いている事もしばしば でも、別に気にしないの お散歩は何処を歩いているかは重要ではなく、どんな気持ちで、何を思って、歩いているかが重要だと思うから だからわたしは杏子ちゃんと一緒ならどんな状況でどんな道を歩いていても幸せなの お菓子を口に咥えた杏子ちゃんの後を付いて行くのも好き 八重歯を見せて笑う杏子ちゃんと手をつないで歩いて行くのも好き 杏子ちゃんに手を引かれながら知らない道を歩くのも好き 杏子ちゃんの手を引いてお気に入りの道を進んで行くのも好き だからわたしは杏子ちゃんと一緒にお散歩をするの 今思い返すと、「健康の為」なんてただの口実だったのかもしれない ただ杏子ちゃんとお散歩するのが好きで、でも最近それをしてないなって思って、 それで杏子ちゃんを連れて朝からお散歩に出かけたのかもしれない ひょっとしたら杏子ちゃんには甚だはた迷惑な話かもしれない それでもきっと杏子ちゃんは笑ってわたしと一緒にお散歩をしてくれただろう だからわたしはそんな杏子ちゃんの好意に甘えて幸せな朝のお散歩を満喫する ごめんね杏子ちゃん。そして、ありがとね杏子ちゃん。 そろそろ鯛焼き屋さんが開店する時間だ 今日のお礼に杏子ちゃんにたくさんの鯛焼きを買ってあげよう コメント 【前】
https://w.atwiki.jp/radiomati/pages/43.html
【URL】http //apricot0071xx.radilog.net/ 【性別】女 【職業】お面狂 【特技】結婚詐欺 【決め台詞】結婚しよっか! 【好きなもの】お面 【紹介文】 突如ラジオ待ちに現れたアカサギ、この女の甘い声に騙された 男は数知れず・・・現在も順調に被害者を増やしている。 でもこの子に言われたら断れないよね。 「結婚しよっか!」 お料理ラジオをするも手際の悪さが露呈してしまったりドジっ子な一面もある。 しかしそれも計算のうちなのかは不明。杏子恐ろしい子・・・。 ちなみに広場では某固定としても活躍していたお方です。 最近では路線を変更してお面マニアまるだしである。 リスナーからの「黙ってる時はお面のこと考えてるの?」という問いに 「黙って無くてもお面のことしか考えてない」という 四六時中お面のこと考えてる発言をしたくらいである。 いつかはお面のことだけを話し続けるお面ラジオをしたいという願望すら持っている。 それくらい今の彼女にとってお面は不可欠なのである。 ちなみにお面というのはお面を被って活動をしている某バンドのことを指す 決してお祭りとかで売っているお面とかではない。 尚、ラジオ中にお面の話題を振るととてつもなく食いつくため、 ラジオ中にはなるべくお面の人の話を避けたほうがいいかもしれない。 お面の人の話をする人=結婚しよっか!に繋がるため、 彼女に好かれたくないならお面の人というワードは禁句。
https://w.atwiki.jp/ankopoemgee/pages/25.html
【01-10】【11】【12】【13】【14】【15】【16】【17】【18】【19】【20】【21-30】【31-40】【41-50】【51-60】【61-70】【71-80】【81-90】【91-100】 元スレ:http //yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1299160479/ 77 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/03/03(木) 23 56 42.38 ID 9lLMDB220 82 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/03/04(金) 00 00 05.25 ID PBaeMZTf0 77 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/03/03(木) 23 56 42.38 ID 9lLMDB220 あんこちゃんと何時ものようにリの字で寝てるとね夢のなかに"て んし"が出てくるの。それで『お前の願いを叶えよう』っていうのね。 この時僕は廻りを見て、天使の顔を見ていうの。「今まで通りの 生活ができますように」そしたら天使が『お前は一人だぞ』って。 きづいてないんだなって僕は思って言うの。「君が居るんだよ」っ て、あんこちゃんの顔をした天使に言うの。 コメント 82 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/03/04(金) 00 00 05.25 ID PBaeMZTf0 あんこちゃんと一緒に「魔法少女まどか☆マギカ」を見るの。 このアニメとっても面白くて、これを見て、あんこちゃんと沢山お話してから一緒に寝るの。 あんこちゃんは佐倉杏子っていうキャラがお気に入りみたいで、実は僕もなの。 この間あんこちゃんと一緒にショッピングに行ったときは、二人で杏子が食べてた鯛焼きを食べたくらい好きなの。 それで、今二人とも杏子ちゃんがどうなるか、とても気になってるの。 特にあんこちゃんは、昨日僕が「明日杏子は死ぬんじゃないか…」なんて言ったらあんこちゃんは泣きそうな顔をしながら、 『死なない、杏子は絶対しなねーよ』っていう位気になってて、感情移入してるの。 それを見て僕も、僕も杏子には死なないで欲しいと思う。 見れば見るほど、あんこちゃんに似てて、アニメで杏子ちゃんが嫌な思いをすれば、まるであんこちゃんが嫌な思いをしたように胸が痛む。 それに、杏子には杏子の望んだことを実現させて欲しいとも思う。 あんこちゃんだから、っていう理由だけじゃもうなくて…杏子ちゃんの性格、境遇、何もかもを受け入れた上で言えるの。 僕は、怒って泣きそうになりながらほっぺをぷくーって膨らませるあんこちゃんに、そうやってつたないながらも説明するの。 そしたらあんこちゃんはとっても喜んでくれて、僕達は抱きしめ合うの。 あんこちゃんは耳元で、「あたしはもう自分があんこなのか杏子なのか分からなくなってるの」って囁いてきて、僕は「それで良いんだよ」って。 あんこちゃんとキスするの。 コメント
https://w.atwiki.jp/ankopoemgee/pages/66.html
【01-10】 【11-20】 【21-30】 【31-40】 【41-50】 【51-60】 【61-70】 【71-80】 【81】 【82】 【83】 【84】 【85】 【86】 【87】 【88】 【89】 【90】 【91-100】 http //ikura.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1328979134/ 80 名前:†[sage] 投稿日:2012/02/12(日) 23 59 55.73 ID ok31frIi0 [4/4] 178 名前:†[sage] 投稿日:2012/02/14(火) 00 05 53.84 ID 5fA2/yR50 [1/4] 318 名前:†[sage] 投稿日:2012/02/15(水) 00 04 33.02 ID bxW4dDRg0 [1/5] 412 名前:†[sage] 投稿日:2012/02/16(木) 00 01 27.41 ID zuU0gqxh0 [1/4] 505 名前:†[sage] 投稿日:2012/02/17(金) 00 16 34.49 ID bC2KXifY0 [1/6] 613 名前:†[sage] 投稿日:2012/02/18(土) 00 06 32.21 ID bC2KXifY0 [6/6] 699 名前:†[sage] 投稿日:2012/02/19(日) 00 18 19.19 ID pNNtmD8u0 [1/6] 822 名前:†[sage] 投稿日:2012/02/20(月) 00 03 26.91 ID pNNtmD8u0 [6/6] 931 名前:†[sage] 投稿日:2012/02/21(火) 00 05 45.27 ID nH9OkY1g0 [1/2] 80 名前:†[sage] 投稿日:2012/02/12(日) 23 59 55.73 ID ok31frIi0 [4/4] 2月13日、そろそろ2月もあと半分だ 今日は坂下門外の変で安藤信正が水戸の浪士に襲撃され負傷した日で、英・米空軍が無防備都市宣言していたドレスデンを空襲した日 鎌倉幕府第3代将軍源実朝やその甥公暁の命日である 公卿は第2代将軍源頼家の子で、暗殺された父頼家の仇討ちとして実朝を討ったとされ、その公卿も即日暗殺されてしまったという しかし、実は頼家を殺害したのは実朝ではなく北条氏の手兵によって殺害されたとされている それを北条氏が公暁に頼家を殺害したのは実朝である、と唆した事により公暁が実朝殺害に至った つまり頼家・実朝、そして公暁は全て北条氏の思惑通りに動かされて、そして死んでいったのだ こうして源氏将軍が途絶えてからは北条氏が権力を握り幕府を思うままに支配していった 源氏将軍の後にも摂家将軍、宮将軍と将軍職は続いたが、やはり北条氏、執権の傀儡にすぎなかったといえる こうやって歴史を見ると昔はかなり血生臭かったという事がわかる わたしと杏子ちゃんが生まれた時代が平和な時代でよかったと切に思う だから平和に感謝してわたしと杏子ちゃんは優しい愛を育むの はぁ、行きたかったなぁ・・・とわたしは溜め息をつく 「どうしたんだ?溜め息なんてついて」 ワンダーフェスティバルっていうイベントが昨日あったんだけど、遠くて行けなくてね・・・ 「そりゃ残念だったな。でも、そんな溜め息ばっかついてついてると幸せが逃げてっちまうぞ~」 杏子ちゃんはわたしのほっぺたをつんつんしてわたしを慰めてくれる。優しいね杏子ちゃん 「ほら、十六茶でも飲んで元気出しなよ?」 まだ残ってたんだね十六茶・・・。正直、ちょっと飽きたなって 「少なくともあと20本は残ってるぞ」 うへぇ・・・ 「あんたはそんなもったいないことしないと思うけど、捨てたりすんなよ? どんなに飽きたって食い物飲み物なしじゃあたし達は生きていけないんだからな」 軽そうに杏子ちゃんは言うけれど、その言葉には重みがあった きっとそれは杏子ちゃんの過去に因るものだろう 「あっ、ごめんな偉そうに言っちまって」 ううん、杏子ちゃんの言う通りだよ。それにまだ賞味期限切れるまで時間あるから少しずつ飲んでいけば大丈夫だよね わたしと杏子ちゃんはお風呂に入っていた。時間は8時、ちょっと早いかな? 「お風呂は温まるなー」 湯気で色んなところが霞んで見えてしまうのが残念だ 「冷蔵庫で冷やした十六茶美味しいな、あんたも飲むかい?」 わたしは杏子ちゃんからそれを受け取ってごくごくと全て飲み干した 温かいところで飲む冷たいものはやっぱいいね! 「いい飲みっぷりだな!でも、全部飲んでいいなんて言ってないぜ?」 ごめんね、杏子ちゃん。今ちょっと冷蔵庫から持ってくるね 「そのすっぽんぽんの姿でか?」 杏子ちゃんの言葉に思わずわたしは耳まで赤くしてしまう 「別に持ってこなくたっていいさ。だって、目の前にお茶よりももっといい飲み物があるからな」 杏子ちゃんはわたしの身体を舐めるように手を回して、一通り撫で終えるとぎゅっとわたしの身体を抱きしめた 恥ずかしいよぉ杏子ちゃん…/// 「あんたが恥かしがってくれた方が、あんたのミルクは甘くなるからな///」 そんなことっ…///ないよぉ/// 「そんなことあるんだよな、それが」 んっ…///根拠は何なの?/// きゃっ…!///そんなとこ触っちゃ駄目だよぉ…/// 「統計さ///」 そう言って杏子ちゃんはわたしの唇を貪り、撫で尽くし、舌を絡ませる 「ほおら、あたしの言った通り、今のあんたはとっても甘くて美味しいよ…///」 杏子ちゃんはわたしのことをとっても甘いって褒めてくれたけど、杏子ちゃんもとっても甘くて美味しかったよ/// コメント 178 名前:†[sage] 投稿日:2012/02/14(火) 00 05 53.84 ID 5fA2/yR50 [1/4] 2月14日、所謂バレンタインだ 今日はウァレンティヌス司祭が処刑されたとされる日で近衛文麿が昭和天皇に米英との講和を唱える上奏を行った日 万能人レオン・バッティスタ・アルベルティや第31代内閣総理大臣岡田啓介の誕生日 もともとヴァレンタインは聖ウァレンティヌスに由来するものだとされ、かなり血生臭いお話のようだ どうやらそれはローマ帝国の時代にまで遡るものらしいが、事実としてはどうであったかは分からない 当時、ローマでは、2月14日は女神ユノの祝日で、ローマの宗教行事は野蛮であるという印象を与える為に、 初期キリスト教会が創作したという説もあるらしい でも、日本はクリスマスもお正月も存在する国だからバレンタインの起源なんてものはあってもないようなものかもしれない 日本でのバレンタインは主に女性が男性に親愛の情を込めてチョコレートを贈る、というものだが、それは日本独自のものらしい 言うまでもないが日本のバレンタインは殆んどキリスト教の関連はないと言ってもいいかもしれない 文化というものは姿を変えて伝播する事もあるので日本のバレンタインもそれの一種のようなものだろう 杏子ちゃんは教会の娘という立場からバレンタインを見ると微妙な位置に立っているのかもしれない それでもきっと杏子ちゃんはチョコレートをもらったら喜んでくれるだろう だから、わたしは「日本のバレンタイン」で杏子ちゃんにチョコレートをプレゼントしてあげるの 「こんなに貰っていいのか!?」 杏子ちゃんはアホ毛をぴょこぴょこ動かしながら尻尾を振って喜んでくれた 今日はバレンタインだからわたしは杏子ちゃんに手作りチョコレートをプレゼントしたの 4種類も作っちゃったけど全部本命チョコだよ! 「ひゃっほう!やっぱあんた最高だよ!」 杏子ちゃんが頬擦りしてくる。円環の幸せに導かれそうだよ!/// 「それにしても、あんたも可愛いことするじゃないか/// クリームでLove Me Do なんてさ///」 そう言われるとちょっと恥ずかしいな/// 「でも味は最高だよ!あんたも食えよ」 ううん、わたしはいいの。だって、杏子ちゃんの為に作ったんだから 「よくなんかねーよ!あんたと一緒に食べた方があたしももっと幸せになれるからな」 杏子ちゃん…/// 「ほら、口あけろよ///」 あーん/// 本当だ、自画自賛は恥ずかしいけど我ながらによく出来てるね/// 「そういえば、こっちの小さい3つの玉みたいなチョコは何なんだ?」 これは試験的に作ってみたものだよ。ひょっとしたら不味いかもしれないから小さく作ったの 「あんたが作ったものが不味いわけないじゃん!」 杏子ちゃんはそのチョコをひょいっと摘み口の中に放り込んだ 「ん?美味いけど不思議な味がするな…。どこかで飲んだような」 うん、十六茶だよ!十六茶チョコ!不味くない? 「不味くなんかねーよ!それにしてもチョコと十六茶を混ぜるなんてその発想はなかったよ」 じゃあ、わたしもお一つ頂こうかな。・・・うん、意外と悪くないね! 最後に一つ残っちゃったね 「そうだな」 どうする杏子ちゃん 「二人で食べようぜ…交互に口移しして///」 うん///わたしもそのつもりだったよ/// 杏子ちゃんは最後の一つのチョコの表面に舌を這わせて、それをわたしの口に入れる わたしはそのチョコを舌の上で転がして、杏子ちゃんと唇を密着させる そして、舌で転がして杏子ちゃんの口に移す これを何回も何回も繰り返す 「さっきのより甘いな///」 そうだね/// 「それに何だか温かいな///」 わたしと杏子ちゃんの濃厚なミルクが混ざったチョコだからね/// こうやって転がし合っているとチョコレートは溶けて消えてしまった でも、わたしと杏子ちゃんはそれに気付かずにお互いの唇と舌を貪り合っていた いつの間にかにわたしは杏子ちゃんの身体を、杏子ちゃんはわたしの身体を思いっきり抱きしめていたの チョコレートも甘いけどやっぱ杏子ちゃんには敵わないよ/// コメント 318 名前:†[sage] 投稿日:2012/02/15(水) 00 04 33.02 ID bxW4dDRg0 [1/5] 2月15日、久しぶりに雨が降っている 今日は西南戦争が始まった日で、WWⅡ期にシンガポールのイギリス軍が山下奉文中将率いる日本軍に無条件降伏した日 哲学者のアルフレッド・ノース・ホワイトヘッドや九鬼周造、天文学者ガリレオ・ガリレイ(ユリウス暦)らの誕生日だ 山下奉文と言えば「イエスかノーか」と英軍に降伏に迫ったとして有名だが、実際はそのような高圧的な態度ではなかったという 日本語の拙劣な通訳と新聞などでの脚色が組み合わさって「イエスかノーか」という言葉が有名になってしまったのだろう 実際、山下は日本国内で英雄視されており、軍歌「比島決戦の歌」では「陸には猛虎の山下将軍」というフレーズもある また、日本軍が真珠湾を攻撃する前に宣戦布告なしでコタバル奇襲を行ったが、その時の指揮官は山下である ホワイトヘッドと言えば「西洋の全ての哲学はプラトン哲学への脚注に過ぎない」という「過程と実在」におけるくだりは有名だ 九鬼周造はメジャーな哲学者ではないが三木清や和辻哲郎、西田幾多郎などと同様に日本を代表する哲学者の一人だ 彼はあちこちに留学しており、フランスではベルクソン、ドイツではハイデッガーに師事したと言われる また、彼がフランスで若い頃のサルトルから直接的にフランス哲学・フランス語を教わっていたという逸話もあるそうだ わたしも海外に留学してみたいなと思う。勉強はしたくないけれど それじゃあ、ただの海外旅行か・・・ でも、一度は杏子ちゃんと一緒に海外旅行をしてみたいと思うの 今日のお昼ご飯は久しぶりに外食だ と言っても、ただのファミレスだけどね 雨のお陰かお客さんの数は少なめだった 「ドリンクバーって本当にお得だな!」 杏子ちゃんはメロンソーダをストローでちゅーちゅーと吸っている ストローを咥えた杏子ちゃんの唇・・・とっても可愛らしい 「久しぶりに十六茶以外のものを飲んだ気がするよ!」 ごめんね、杏子ちゃん・・・。でも、あと3本で終わるから我慢してね 「おいおい、何謝ってるのさ。あたしは十六茶も好きだよ?」 杏子ちゃんはランチセットのハンバーグをもぐもぐさせながら言う 「雨だと色々と滅入るけど、実際に外に出てみると違うもんだな 食い終わったらちょっと散歩でもして帰らないかい?」 うん、いいよ。杏子ちゃんとなら雪の日でも槍の日でも一緒に散歩したいな 「槍が降ってきたらあんたを抱えて避けるのが大変そうだな」 わたしのこと抱えちゃうの?わたしちゃんと避けられると思うけどなー 「それはないね。結構あんた抜けてるところあるしおっちょこちょいだし」 酷い言われようだね、杏子ちゃん 「でも、安心しろよ。本当に槍が降ってきたらあたしが抱えて、あんたのことを守ってやるからさ」 えへへ、その時はよろしくね。わたしの王子様♪ ファミレスで食事を終えたわたし達は町を見下ろせる丘にやって来た 去年の夏に杏子ちゃんと一緒に夜空を眺めた丘だ わたし達は傘を指しながら雨の町を眺める 雨の所為だろうか。出歩いている人数は少ないようだ 「雨の景色ってのも乙なもんだね。空はとても綺麗なんて言えるもんじゃないけれど」 でも、たまにはこういうのもいいよね。雨の音をBGMに杏子ちゃんと雨の町を眺めるのも 「雨の音は景色を眺めるだけのBGMじゃないぞ?」 杏子ちゃんは差していた傘を畳みわたしの傘の中に入ってきた 相合傘だね…/// 「なぁ、しようぜ…///」 杏子ちゃんはそう言ってわたしの唇を奪った 瀟瀟と降る雨の中、わたしたちは曲を奏でる それは雨の中で奏でる雨奏曲で杏子ちゃんと奏でる杏奏曲だった コメント 412 名前:†[sage] 投稿日:2012/02/16(木) 00 01 27.41 ID zuU0gqxh0 [1/4] 2月16日、今日の杏子ちゃんのアホ毛は5本だった 菅原道真が大宰府へ向けて出発した日で、ロッキード事件の証人喚問が開始された日 狩野派絵師狩野永徳や経済学者有沢広巳の誕生日 ロッキード事件は大規模な汚職事件だが、「記憶にございません」という言葉が流行したのも、これが契機らしい 確かに有用性のある言葉だ、流行るのもよく分かる 杏子ちゃんがわたしのとっておいたプリンを食べちゃった時、杏子ちゃんを問いただしてみたら 顔を青くして「あたしの記憶にないね」って言ってたのを思い出した 結局、その時はお仕置きとして杏子ちゃんの身体を2時間くらい弄繰り回させてもらったの 別にプリンくらいどうでもよかったけど、嘘はやっぱり良くないからね でも、お仕置きなのに杏子ちゃんはとても幸せそうに悦んでいて、あれじゃあお仕置きになってなかったかもしれない そんな事を言ってるわたしも偶に杏子ちゃんにお仕置きされる事があるけど、やっぱりわたしも悦んでしまう お仕置き、説教ってのは愛情を以って行うものだから、そうなってしまうのも仕方がないのかもしれない 愛情の込められていないお説教なんて、それは説教じゃない。ただのウサ晴らしだ そう考えると、心を鬼にして子供を叱れる親というものは凄いと思う わたしも杏子ちゃんもお互いの事を思って叱ったりするけど、いつの間にかに愛の営みになっているのだから 嗚呼素晴らしきかな此世界、世界は愛の御陵威で満ち溢れているよ 杏子ちゃんは布で何やら赤い宝石を磨いている 卵のような形で全てを吸い込んでしまいそうな真紅の宝石を黄金の杯のようなものが支えている わたしがそれを見たのは久しぶりだ。確か杏子ちゃんの話だとそれは「ソウルジェム」と呼ばれるもの 魔法少女の契約、願望の現実化の代価として魔女との戦いを架せられる契約によって生み出されるもの 魔法少女が魔法少女たる事を証明する魂の輝きを放つ大切な宝石らしい 「よし、これでオッケーだな!」 杏子ちゃんは見事に拭き終えた宝石を見て「これでよし」と呟いた どうやら杏子ちゃんはパーカーのポッケ中にその宝石を入れていたらしいのだが、それを忘れてポッケにお菓子を入れてしまったらしい その結果、ソウルジェムはお菓子で汚れてしまったという だらしのない杏子ちゃんでも流石にマズイと思ったようで、それを綺麗にしようと思ったとか 先ずは濡れた布で汚れを落としてから、乾いた布で拭いて仕上げを終えた杏子ちゃんは一仕事終えたような顔をしている そんな頑張った杏子ちゃんにわたしはホットココアを出してあげるの 「ありがとな!一仕事した後の甘いものは格別だな」 杏子ちゃんは喜んでくれたようでわたしもとっても嬉しいなって わたしは杏子ちゃんの綺麗にしたソウルジェムを見てうっとりしてしまった 「そんなに珍しいか、あたしのソウルジェム?」 うん、テレビとかお店とかで何度か宝石を見た事はあるけどこんなに綺麗な宝石は初めてだよ きっと杏子ちゃんのソウルジェムだからだろうね 「嬉しいこと言ってくれるじゃないの、ちょっとくらいなら触ってもいいよ」 え?本当にいいの?ソウルジェムは魔法少女にとっては大切なものなんじゃ…? 「あぁ、とても大切なもんだ。でも、あたしはあんたに心を預けられると思ってる。 だから、あんたに触ってもらえるなら光栄だよ」 杏子ちゃんにそんな風に思ってもらえるなんてわたしは世界一の幸せものだよ 杏子ちゃんのお言葉に甘えて布越しにソウルジェムを触ってみる 「ひょっとして指紋とか気にしてるのか?そんなのあたしは気にしないから地肌で触ってみろよ」 でも、わたしの指紋なんかがついたら折角の綺麗なのが汚れちゃうよぉ… 「そう卑下するなって。それに寧ろあたしはあんたに指紋をつけてもらいたいって思ってるんだ あんたの痕跡をソウルジェムに残してもらいたいんだ… ってなんか恥ずかしいな、へへ…///」 杏子ちゃん…/// 分かったよ、わたしの痕跡、ちゃんと残すね わたしはそっと杏子ちゃんのソウルジェムに触れる。それはとっても温かかった もうちょっと痕跡を残しちゃおっかな? うん、わたしの愛の痕跡を/// わたしは杏子ちゃんの魂の宝石にそっと口付けをする。やっぱりそれは温かかった 「なんだかあたしの身体まで熱くなってきちまった/// あたしにもキスしてくれよ///」 じゃあ、次は杏子ちゃんに痕跡を残すね/// わたしは火照る杏子ちゃんの身体を抱きしめて、その柔らかそうな唇を塞いだ もちろん、それはとっても温かくて、美しくて、甘かったの そして、わたしと杏子ちゃんは海に臨む小さな丘の上に愛の記念碑を建てたの/// コメント 505 名前:†[sage] 投稿日:2012/02/17(金) 00 16 34.49 ID bC2KXifY0 [1/6] 2月17日、今日は何か嫌なものを見た 今日はジョルダーノ・ブルーノが火刑に処せられた日で、中川昭一財務大臣兼金融担当大臣が朦朧会見の責任をとり辞任した日 『舞姫』などで有名な小説家の森鴎外や『檸檬』などで有名な梶井基次郎の誕生日でもある ブルーノは宇宙が無限であると主張し、コペルニクスの地動説を擁護したことで有名な哲学者だ 彼は異端であるとの判決を受けても決して自説を撤回しなかった為に火刑に処せられたという そういえば今日は「天使の囁き記念日」と言われているらしい 1978年2月17日に北海道幌加内町母子里の北海道大学演習林で最低気温氷点下41.2℃を記録したことに由来するみたい 因みに天使の囁きとはダイヤモンドダストの比喩。なんともロマンチックな表現なのだろうか でも、天使の囁きと言うとわたしは別のものを想起する。そう、杏子ちゃんの声だ 甘くて優しい杏子ちゃんの声は天使の比喩がピッタリだ 夜の営みの時の杏子ちゃんの愛の囁きは本当に天使のようで声を聞くだけでわたしは神の国に行けてしまうような気になる だから、わたしは今日も杏子ちゃんが囁いてくれるように杏子ちゃんを愛するの 気が付いた時、わたしの身体は宙を飛んでいた そして、地面に叩きつけられた。トラックに撥ねられたようだ 痛みは感じない。否、感じられないのかもしれない ふとわたしは気が付く。景色が赤色に染まっているのを 鉄の臭いがわたしの嗅覚を刺激する。自分の鉄だ。赤い鉄の液体だ。 私の網膜には沢山の人の像が映る。皆、わたしを見ている。倒れたわたしを 誰かがわたしの身体を持ちあげたようだ。人々はその「誰か」を非難する 「そのままにしておけ」「救急車を待て」「素人が動かすんじゃない」 「誰か」は言葉にならない大声を張上げた。「誰か」はわたしを担いでその場を人間離れした跳躍力で離脱した 「誰か」は涙声でわたしの名前を呼び続けた。「あたしの魔法でなんとかしてやる」と言ってくれた その「誰か」の身体はとても温かくて安心出来るものだった 人気のない所で「誰か」はわたしの身体に「魔法」を施した。でも、もう遅かったようだ 何も感じない。ただ、赤髪の少女が顔をぐしゃぐしゃにしながらわたしに魔法を施し続ける 「誰か」はわたしの大好きな恋人だった。わたしは自分の最期を予期した。 わたしは満足だった。大好きな人の腕の中で息絶えるのが わたしはそこで死んだ。 わたしの身体はなかった。ただ触覚を除いた感覚だけがある。 まるで神の視点から世界を見ているようだった。 わたしの目(身体がないのに「目」というのは違和感があるが)の前には泣き続ける少女の姿があった パーカー姿のポニーテール。可愛らしい目と八重歯が特徴的な・・・。わたしの恋人だった 彼女は何度も地面を殴りつけて、そして泣いていた。わたしはそれを見るのが辛かった。 しかし、わたしへの追い討ちは留まる事を知らなかった。 彼女が地面を殴りつけているとパーカーからころんと何かが転がり落ちた それは黒く濁った赤い宝石。殆んど真っ黒だったが少しだけ赤い光を発していた 彼女はそれを見て、涙を落とした。 「なんであたしを置いて逝っちまうんだよ…ずっと一緒だって約束したじゃんか…」 その涙が宝石の上に落ちる。すると、その宝石からは僅かな赤の光すら消え失せた。 そして何やらどす黒い濁りのようなものを発し、宝石に亀裂が入った。 しかし、彼女はそれに気付いてすらいないようだ。否、気付けないのかもしれない。 更に彼女の涙が宝石の上に落ちる。宝石は悲鳴を挙げて砕け散った すると彼女はその場に倒れ混み、魂が抜けたように横たわる そして得体の知れない「何か」が現われた。 わたしの記憶はそこで途切れている 「おい!大丈夫か!?」 その声でわたしは目を覚ました。その声は杏子ちゃんのものだった 「悪夢でも見たのか?凄い魘されていたぞ?」 わたしはわけがわからなくなっていた。ただ、安堵からか涙だけが零れ落ちる 「おい!どうしたんだよ!」 わたしはそれを話そうにも呂律が回らず言葉にならない 杏子ちゃんは察したように、わたしの身体を抱き寄せた 「何を見たか知らないけど、落ち着くまで胸貸してやるよ。でも、落ち着いたら話してくれよ」 恐ろしすぎて何も話せないよ・・・ でも、杏子ちゃんの身体はとても温かくてわたしはすぐに眠ってしまった コメント 613 名前:†[sage] 投稿日:2012/02/18(土) 00 06 32.21 ID bC2KXifY0 [6/6] 2月18日、三寒四温、温はまだ来ないのだろうか 田沼意次が老中に就任した日で、アメリカのクライド・トンボーが冥王星を発見した日 戦国大名上杉謙信や新選組隊士斎藤一の誕生日である 冥王星と言えば2006年まで惑星とされていた事で有名だが、現在は準惑星に区分されている 因みに冥王星は英語でPlutoでローマ神話の冥府を司る神らしい ギリシア神話で言うところのハーデースに相当する神様だ 上杉謙信は軍神などの異名を持つ戦国大名として有名だが、初名は長尾景虎だった のちに関東管領上杉憲政から上杉氏の家督を譲られ、上杉氏と名乗るようになったという 田沼意次は賄賂政治で失敗というイメージが強いが、近年は研究により再評価されている人物の一人だとか 時代も変われば評価も変わる。至って当然の事だろう。芸術の世界では顕著にそれが分かるだろう だから、杏子ちゃんのお父さんもいつか評価される時が来るかもしれない 信者だった人がお義父さんの教えを思い出して、「今になって思うと、あの話は素晴らしいものだったなぁ」と 宗教という世界では非常に難しい事かもしれないが、お義父さんの説く「新しい信仰」も見直される時が来るかもしれない もし、見直されなかったとしても自分の教説を多くの人に知ってもらえたと知ったら、天国のお義父さんも喜んでくれるだろう そして、杏子ちゃんもきっと喜ぶだろう。そんな日がいつか来る事を願ってわたしは杏子ちゃんの身体を今日も抱きしめる 杏子ちゃんが軽々と振り回すそれは予想以上に重かった わたしの質量が小さい事を踏まえても、これはとても重すぎる 持ち上げるだけで肩が外れてしまいそう。こんなの振り回すなんて杏子ちゃんはやっぱり凄いなぁ 「あたしは魔法少女だからな。つーか、あんま無理すんなよ?怪我したら大変だからな」 そういえば杏子ちゃんの槍は戦ってる時に多節棍みたいになってたけど今は普通の槍の状態だね 「基本は槍の形だよ。武器も持った事のないあんたがそんなの振り回したら危ないからな」 わたしはそんな危ない事しないよぉ…。それに、振り回す力なんてないし 「それもそうだな。 もういいか?あんた腕がプルプルしてるぞ?」 うん、ありがとね杏子ちゃん わたしがお礼を言うと杏子ちゃんはひょいっと槍をわたしの手から取ったの そして、魔法少女の姿を解いていつものパーカー杏子ちゃんの姿に戻る そういえば、魔法を解くと武器も一緒に消えちゃうんだね 「確かにそうだな。あたしの知ってる限りでは」 ちょっと杏子ちゃん、腕触ってみてもいい? 「ん?別に構わないけど」 杏子ちゃんはそう言ってパーカーの袖を捲り素肌を晒す。わたしはそれを触ってみる。すべすべだよぉ…/// あんな重い槍を軽々と持ってしまうというのに杏子ちゃんだったけど、超人強度1000万のマッチョウーメンというわけではなかった わたしと比べたら確かに筋肉はあるかもしれないけれど、それでも普通の女の子と大差ないように見える 「あぁ、筋肉か。あたしそんなについてないと思うんだけどなぁ」 でも、そんな華奢な身体であんな重い槍を自在に操れるなんて杏子ちゃんは凄いね! 「たぶん、魔法少女だからじゃねーかな?あたし自身、そんな自覚してるわけじゃないけど身体能力とかが上がってるんだと思う ひょっとしたら常に肉体強化みたいな魔法がかかってるんじゃねーのかな?よく分からないけど」 ねぇ、杏子ちゃん。わたしが武器を持つとしたら何がいいと思う? 「…あたしはあんたに戦わせたりしないしよ。それにテキトーな理由で契約をさせたりもしない」 分かってるよ。仮の話だよ仮の話。わたしの願いは杏子ちゃんと一緒にいる時点でもう叶ってるし 「そっか。疑っちまって悪かったな・・・。 で、あんたに合う武器だったか。弓矢とかどうだい? もちろん、弦を引いたりするにはそれなりに力もいるだろうけど剣とか槍とかと比べたらラクだと思うよ」 弓かぁ…。銃火器とか大砲とかの方が色々爆発とかして燃え上がれ~って感じで強そうだけどなぁ 「銃火器って結構重いらしいよ?あと、大砲は個人的にやめてほしいな。なんか技にイタイ名前とか付けそうだから」 技名?何の事? 「いや、何でもねーよ!やっぱ、あんたは弓矢が一番似合うと思うな、色んな意味で!」 色んな意味って? 「だって、あんたはあたしの心を射抜いちまったじゃねーか///」 杏子ちゃん/// 今日は一晩中わたしの愛の弓矢で杏子ちゃんの心を狙い撃つよ/// コメント 699 名前:†[sage] 投稿日:2012/02/19(日) 00 18 19.19 ID pNNtmD8u0 [1/6] 2月19日、今年の今日は雨水らしい 今日は硫黄島の戦いが始まった日で昭和天皇の日本全国巡幸が開始した日 天文学者ニコラウス・コペルニクスの誕生日で日本海軍の大将近藤信竹の命日でもある 硫黄島の戦いといえば大東亜戦争での日本本土の戦いとして有名で、これを題材とした作品は多々ある 日本軍の指揮官は名将栗林忠道陸軍大将であったが、彼は硫黄島の地で戦死し、日本軍はこの戦いで敗北した しかし、この戦いは米軍の完全圧勝というわけではなく、稀有な事に米軍の損害が日本軍の損害を上回ったという コペルニクスといえば当時主流だった天動説を覆し地動説を唱えた人物として有名だ 哲学者イマヌエル・カントはコペルニクスの名を借り、自身の哲学をコペルニクス的転回と称した 実際にカントの認識論は従来の哲学の常識に対し、人間は物自体を認識することはできず、人間の認識が現象を構成するのだと説いている これから派生してパラダイムの転換をコペルニクス的転回と言う事があるそうな 因みにわたしのパラダイムもある出逢いを機にシフトした。そう、杏子ちゃんとの出逢いだ 何の目的もなく夢もなく惰性的に生きていたわたしの人生は情熱的で生き生きとした生に溢れた人生になった このようにわたしの世界観は杏子ちゃんとの出逢いによってコペルニクス的転回を為した されど、わたしの世界はまだ転回を行うだろう。杏子ちゃんとの愛が増せば増すほど更に世界は姿を変えるだろう わたしは十分杏子ちゃんの愛を育んでいると自信を持って自負出来るが愛は無限に無限だ。だから世界も無限だ 久しぶりの杏子ちゃんの教会 教会の掃除をする為に来たわたし達。でも、もう掃除は終え一室で一息ついているところだ 「そういえば、今日でちょうど一年だ。あんたにあたしのことを話したのは」 杏子ちゃんも数えていたんだ。勿論、わたしも数えていたけどね 「正直、不愉快じゃなかったか?聞かれてもないのに勝手に自分の不幸話なんて聞かせちゃってさ 普通はこういう話ってのは他人に話すもんじゃなかったんだろうけど、あんたになら話してもいいかなって思ってさ」 不愉快だなんてとんでもないよ。それに嬉しかった。同時に悲しくて辛かったけどね 杏子ちゃんがそういう話をしてくれるってことはわたしに心を許してくれたってことだもんね 「まぁ、そういうことになるかな?でも、今だから言うけれどあの時、完全にあんたに心を許したわけじゃねーんだ 久しぶりに話し相手…いや、友達が出来て話してみようかと思ったんだ。でも、ドン引きされてもおかしくない話だよな」 でも、たとえ少しでもわたしに心を許してくれたってだけでわたしは嬉しいよ 「ほんと、あんたは優しいな。でも、ああやってあんたに話せたのもある程度気持ちの整理が付いていたからかもな」 気持ちの整理・・・どういうこと? 「けっこう前にあたしに魔法を教えてくれた人がいたって言ったじゃん?その人にその話をしたんだ もちろん、その人もあたしのことを慰めようとしてくれた。でも、あたしはそれを素直に受け取れなかった それどころか勝手に暴走して挙句の果てにはその人と武器を交えて絶交しちまった」 杏子ちゃん… 「でも、あんたと逢ってからしばらくしてその人に再び逢った。きちんと謝ったってわけじゃねーけど一応関係は修復できた なんでだと思う?あんたに逢えたからだよ」 わたしに逢えたから?どういうこと? 「あんたがあたしの傍にいてくれたからだ。あんたが捻くれたあたしを素直にしてくれたからだよ あんたがあたしに忘れていた何かを取り戻してくれたんだ」 よく分からないけどわたしが杏子ちゃんの役に立てたなら本望だよ 「役に立ったなんてもんじゃねーよ。あんたはあたし自身を変えてくれた。 正確に言えば取り戻してくれたって言った方が合ってるかもしれないけど、あんたがあたしを導いてくれたことには変わりないさ」 そう言うとわたしの反対側の椅子に座っていた杏子ちゃんがわたしの隣の椅子に移った 「本当にあんたのお陰であたしの人生が180度変わったよ。本当にありがとな…」 杏子ちゃんはゆっくりとわたしの身体を抱きしめてくれた でも、杏子ちゃん。わたしの人生を転回させてくれたのも杏子ちゃんなんだよ? 魔法少女になって一回、惨劇と決別で一回、そしてわたしとの出逢いで一回 杏子ちゃんの世界はいったいどれだけ変わり続けてきたのだろう でも、わたしの存在が杏子ちゃんの人生を良い方向に転回させる契機となっているのなら、わたしにとってそれ以上の幸福はない だから、わたしは杏子ちゃんの世界をもっと幸せに、良い方向に導く為に今晩も杏子ちゃんを愛するの コメント 822 名前:†[sage] 投稿日:2012/02/20(月) 00 03 26.91 ID pNNtmD8u0 [6/6] 2月20日、最近は何故か杏子ちゃんの寝相がよくなった 今日は小林多喜二が特高警察の拷問により築地警察署で亡くなった日で、大阪ドームが完成した日 小説家の志賀直哉や詩人の石川啄木、プロレスラーのアントニオ猪木らの誕生日でもある 小林は『蟹工船』を著したプロレタリア作家として有名だが、危険思想を抱懐しているとして特高警察にマークされていた 特高警察とは大日本帝国の秘密警察であり、多少相違点はあるがナチス・ドイツのゲシュタポのようなものだ 志賀直哉は白樺派を代表する小説家として有名で『暗夜行路』、『和解』などの著作がある また、今日は「交通事故死ゼロを目指す日」らしい。わたしも交通時には気をつけないと でも、わたしはいつも事故を起してしまうの。毎晩、毎晩、杏子ちゃんと愛の交通事故をね 杏子ちゃんとの愛の正面衝突、杏子ちゃんとの愛の玉突き事故、全部激しい愛の物語だよ 長い時間、永劫回帰したネタは新鮮味が欠けて真の意味で「美味しい」寿司とは言えないのかもしれない しかし、高級な御寿司屋さん、例えば久兵衛なんかにはとてもじゃないけれど行けない 一貫食べただけで財布が空っぽになってしまうという高級寿司。それだけ美味という事だろうか そういえば杏子ちゃんが以前に言っていた言葉を思い出した 「奇跡ってのはタダじゃないんだ」「希望を祈れば、それと同じ分だけの絶望が撒き散らされる」 「そうやって差し引きをゼロにして、世の中のバランスは成り立ってるんだよ」 そう、高級なお寿司を得る為にはそれに吊り合う対価を払わなくちゃいけないんだ。当たり前だよね でも、わたしはそれをいつか杏子ちゃんに食べさせてあげたいと思っている だから今日は回転寿司で我慢してね杏子ちゃん 「我慢も何も美味いじゃん、ここのお寿司」 杏子ちゃんは中トロをもぐもぐしながら言った。口元には醤油が付いている。かわいい 回転寿司で満足してくれる杏子ちゃんは優しいね。でも、どうせなら高級なお寿司も食べてみたいと思うでしょ? 「あたしは高級なもんより美味しいもんの方が好きだな。それに高級=美味いとは限らないだろ? マツタケは高級品らしいけど、特別アレが美味しいものだとは思わないけどな。」 「それにあたしはどんな高級品より、あんたが作ってくれたもんの方が好きだよ」 嬉しいなぁ杏子ちゃん/// じゃあ、今度試しにお寿司でも握ってみようかな? 「ほんとか!?あたし楽しみに待ってるよ」 杏子ちゃんはそう言いながら回ってきたウニに手を伸ばした そういえば杏子ちゃんがメロンとかプリンに手を着けないなんて珍しいね 「あぁ…。親父が本部から破門される前、まだ一般水準の暮らしが送れた頃に家族で回転寿司に来たことがあったんだ それで、その時にあたしがメロンに手を伸ばしたら親父はブチ切れたよ 娘のあたしを、寿司を食べに来ているのにメロンを食うなんて言語道断、無粋にも程があるぞって罵った それから、あたしは回転寿司でメロンやスイーツに手を伸ばさないようにしたんだ」 け・・・けっこう厳しい人だったんだね、お父さん… 「でも、今思い返すと親父が言ってたことは道理に適ってると思うんだ。あの時は理解できなかったけどな それにあの頃の親父は確かに厳しかったけど、とっても優しかった 母さんがあたしとモモに「金皿は一人二枚まで」って言ったんだけど親父は好きなだけ食っていいって言ってくれたんだ 親父曰く食い物でケチケチしてたら心まで貧しくなってしまう、なんだってさ」 厳しい面を持ちつつも優しい面を持つお父さん…。現代社会に求められている素晴らしいお父さんだったんだね 「あぁ、本当に良い人だったよ…」 杏子ちゃんは遠くを眺めるような感じで言った 「でも、あの頃のことを思い出せたのはあんたと一緒に回転寿司に来ることができたお陰だよ。ありがとな」 お礼には及ばないよ。それに杏子ちゃんからお義父さんの話が聞けてわたしも嬉しいよ 一度も会った事もない人だけれど、杏子ちゃんの話から温かさが伝わってくるよ 「あたしも親父の話を出来る相手がいて嬉しいよ。親父のことを良く思ってない人もけっこういるだろうし、 それ以前に親父のことなんか知らないって人も多いだろうしな あたしはあんたの優しさを知ってるからあんたに何でも話せるんだ って長話しちまったな、寿司がカピカピになっちまうよ」 そしてその晩、わたしと杏子ちゃんは一緒に愛のお寿司を握ったの…/// コメント 931 名前:†[sage] 投稿日:2012/02/21(火) 00 05 45.27 ID nH9OkY1g0 [1/2] 2月21日、久しぶりに寝ている杏子ちゃんの舌を掴んでみた。噛まれた。気持ちいい。 今日はジャンヌ・ダルクの異端審問が開始された日でマルクスとエンゲルスの『共産党宣言』が出版された日 陰陽師安倍晴明の誕生日で哲学者バールーフ・デ・スピノザの命日である 哲学者マルクスの影響は凄まじく、マルクス主義の思想は多方面に広がった 彼の影響を強く受けた代表として挙げられるのがレーニンやスターリン、毛沢東だろう スピノザはデカルトやライプニッツと並ぶ合理主義哲学者として有名だ 彼はユダヤ人の子として生まれたが、当時のユダヤ教の信仰のありかた等に対して批判的な態度を取り破門された 神即自然の思想を唱えた為に彼はキリスト教神学者に非難され、無神論者として攻撃された しかし、彼の思想は後の世のヘーゲルやドゥルーズらに批判されつつも評価されていたという また、今日は「国際母語デー」と呼ばれているらしい 言語と文化の多様性、多言語の使用、そしてそれぞれの母語を尊重することを推進することを目的とする日のようだ だから、今日はいっぱいの言葉を用いて杏子ちゃんと愛を語り明かすの 杏子ちゃんは先ほどから「眼がかゆい」と言って手で擦っている 見たところ充血しているというワケではないが、ひょっとしたら花粉症かもしれない 些か早いかもしれないが、2月現在、耳鼻科では花粉症の患者さんがちらほらと訪れるという スギ花粉のピークは三月頃だが、早い人は既に発症してしまっているらしい わたしも毎年花粉症に苦しめられるので、春の到来は素直に喜べない 杏子ちゃんの様態を見たところ鼻水や咳は出ていないようなので、ただ眼がドライアイ状態になっているだけかもしれない それでも、杏子ちゃんが苦しんでいるのを見るのは嫌なので目薬を差してあげる事にした 杏子ちゃんは「いやだ」とジタバタして抵抗したが、我慢出来たら雪見大福を買ってあげると交換条件を出したら抵抗を止めてくれた わたしは杏子ちゃんに膝枕をして、杏子ちゃんの瞳を見つめる。わたしの顔が映っていた 「そんなにじっくり見つめんなよ…///」 わたしの瞳にも顔を赤くした可愛らしい杏子ちゃんの顔が映っていた じゃあ、目薬を差すから動いたり瞬きしたりしないでね杏子ちゃん、とわたしは杏子ちゃんの顔を押さえる 「やるなら一思いにやってくれ…」 うん、分かったよ。我慢してね、杏子ちゃん…。杏子ちゃんの瞳に目薬が一滴落ちる 杏子ちゃんの瞳に一粒の潤いが満ちると同時に「あんっ!///」と杏子ちゃんは身を震わせる 目をしばしばさせる杏子ちゃん。少し落ち着いたのか瞬きのスピードが遅くなった 潤った杏子ちゃんの瞳にはわたしの顔が映っていた 眼って不思議なもんだね、杏子ちゃん。 Iのeyeに映る杏子ちゃんはこんなに愛らしいなんて運命のようなものを感じるよ 「はは、上手いな。でも、ただの言葉遊びだろ?」 うん、確かにただの言葉遊びだよ。でもeye(眼)を通して愛を見るなんてロマンチックだと思わない? それにわたしはeyeがあるから「逢い」があって、そこから愛が生まれると思うの 同時にeyeは「遭い」も視る事があるからeyeは相反する二つのものを見るってことになるね 「面白いな、でもそりゃ当たり前だよ。この世界には希望もあれば絶望もある。上手く五分五分で吊り合ってるのさ でも、絶望があるから希望がある。闇があるから光があるんだと思うよ」 RPGのラスボスみたいな事を言うね、杏子ちゃん 「茶化すなよ。そういえば、さっきあんたに目薬差してもらったお陰ではっきりとあんたの顔が見えるよ それに痒みも痛みもなくなったし。これでちゃんとあんたのことを愛してやることができるな」 でも、恋は盲目って言うよ?ひょっとしたら恋っていうのはぼやけているものなのかもしれないね 「そうかもね、でもあたしがあんたに抱いてる気持ちは恋じゃなくて愛だから関係ないね」 杏子ちゃんはそう言うとわたしの身体を抱き寄せた 「うん、やっぱりものははっきりと見えた方がいいな。あんたの可愛い見られないなんて損にも程があるよ」 ありがとね、杏子ちゃん。ところで、その目でわたしの愛は見えるのかな?/// 「あぁ、見えるよ。とっても可愛らしくて、綺麗で、ちょっとえっちな色をしている愛だな」 これも目薬のお陰だね。目薬、めぐすり、愛ぐ薬・・・。流石に考えすぎかもしれないね お互いの眼の中で、お互いの愛は出逢って結ばれたの コメント