約 3,476 件
https://w.atwiki.jp/sinsougou/pages/389.html
幕間『朝倉純一の憂鬱』 「……かったる」 昼休みも終わりに差し掛かった頃、朝倉純一は自分の席で呟いた。 教室内は後数分で授業が始まるとは思えない騒がしさ。 まあそれもそのはずで、黒板にはデカデカと『自習』の二文字があったりするのだが。 「ねえ朝倉。これ何の騒ぎ?」 純一に席の近い水越眞子が話しかけてくる。 眞子はシンが来る前に教室を出ていたし、その後は屋上で鍋をつついていた筈だ。 だから事態を知らないのだろう。 「さーぁ。俺にはさっぱり」 とりあえず適当に返事をする。 眞子は訝しげに純一に視線を投げつつも、自分の席へ帰っていった。 (つっても。間違いなくシン絡みだろうけど……) ただ、純一にわかるのはそれだけ、そこまでだ。 騒ぎの中心にシンが居る事はわかるが、実際にシンが何の罪で追われているのか全く知らない。 生徒間で囁かれている内容は伝言ゲームのごとくバラバラな内容ばかり。 女子更衣室に忍び込んだとか、テスト問題を盗んだとか、誰かの貴重品を盗んだとか―― 純一は別にシンを疑ってはいる訳ではない。 ただシンがトラブルに巻き込まれやすい体質だという事は知っているので、今の状況は何となく理解できた。 (何にせよ……シンも災難な事で) 始業の時間になったが、教室の騒ぎは止む気配がない。 ぐるりと教室を見回してみる。 午前と違い、杉並と音夢の姿がない。 杉並は昼休みの初期に姿を消していたし、音夢とは食後に別れた。 帰ってきてないという事は、二人とも騒ぎに参加したと見ていいだろう。 ちなみにさくらも昼休みから何処へと消えている。 (さくらはまあシン側かな。杉並はさっきの様子だとシンに付きそうだけど……音夢は堅物だからなぁ) 席を立つ。 「あれ、朝倉どこ行くの?」 「……んー。トイレだよ、トイレ」 眞子に適当な返事を投げて、純一は教室を出た。 さくらにしろ杉並にしろ、生粋のトラブルメーカーだ。協力がプラスになるかどうか疑問が残る。 「…………かったるい」 呟いて純一は歩き出した。 さてとりあえず 幕間終了 ――俺が何したっていうんだよコンチクショウ 掃除用具入れのロッカーの中、心の中で吼えてみる。 校舎内に忍び込んでから小一時間程経過している。 追っ手には外に逃げたと思われているのか、校舎内に俺を探している人間はほとんど見当たらない。 だが生徒やらが多くて動き難いが。 (放課後まで待つ…………いや、駄目だ。犯人に逃げられちゃ意味が無い) そう、俺は犯人を捕まえるつもりで学園に居残っている。 逃げるだけなら簡単だ。だけど見に覚えのない疑いをかけられたままじゃ気分が悪い。 それにさくら達に迷惑がかかるような真似だけは避けたい。 だから、俺が取る道は一つ。 この騒ぎの真犯人を捕まえて、俺の無実を証明する事。 「人が急に少なくなった……午後の授業が始まったか」 俺は極力音を立てないように、廊下の隅の寂れたロッカーから這い出た。 周囲に気配が無い事を確認してから、学園の見取り図を広げる。 「ていうか俺は何したことになってんだろう……?」 実は未だにそれが何なのか解らない。 立ち聞きした分では覗きとか泥棒が主だった。 どちらにしろ不名誉な事だが、とにかく情報が足りない。 最低限、俺が何の容疑で疑われているかだけでもはっきりさせておきたいところだ。 「お困りのようだな」 ――声。 見つかったか!? と高速で声の方向へ振り向く。 予想に反し。そこに居たのは教師などではなく一人の男子生徒だった。 「アンタ……確か杉並とか言ったっけ」 元男子生徒A(仮)。教室の窓に張り付いている俺に『話を聞きたい』と声をかけた変人だ。 「こんな所で何してる?」 俺の問いに杉並はニヤリと笑い、意外な言葉を述べた。 「無実の罪で追われているのだろう? 俺でよければ力を貸すぞ?」 提案事態は魅力的だ。 この杉並という人物は、情報通という点に置いて度々朝倉兄妹の話にあがっている。 今はとにかく情報が欲しい。だが、 「信用できないな。アンタは部外者の俺に協力して何のメリットがあるっていうんだ?」 「何、俺はお前に興味があるだけだ。過度な報酬は望んでなどいない。 ただ上手く事が運べば、少々俺に付き合ってもらうことにはなるがな」 「…………」 あくまで等価の取引という事か。 考える。 助力を請うのも悪くは無いかもしれない。実際このままでは手詰まりだ。 それに杉並が俺を貶めたいならわざわざ声をかける必要は無かった筈だ。 ただ教師なり用務員なりに俺の居場所を教えればいい。 「忠告しておくが、この学園の風紀委員のしつこさを甘く見ないほうがいいぞ、シンとやら。 俺の見立てではお前は卓越した運動能力を持っているようだが、それでは不足だ。 特に朝倉妹のしつこさなどそれはもう靴の裏に張り付いたガムの如く――」 多分杉並はだからこそ助力が必要だと繋げるつもりだったのだろう。 だが言葉を言い終わらぬうちに、それは誰かの声と足音で遮られる事となった。 「――――誰がガムですって?」 足音に鈴の音を混じらせて、一人の女子生徒がゆっくりと歩いてくる。 チ、と心中で舌打ちする。よりによって厄介な奴が……! 「さあアスカ君。この騒ぎについて、職員室でたっぷり説明してもらいます」 にじり寄る朝倉妹。 しかし悪評に定番のある杉並は例外とするにしても、朝倉妹のような”一般人”にこうも容易く見つけられるとは。 俺はここまで来るのにも痕跡は残していないし、人にも見られていない筈だ。 知らず知らずのうちに、俺の感覚も衰えていたのかもしれない。 「杉並君を見張っておいたのは正解でしたね。必ずアスカ君に接触すると思いました」 この世界平和だからなぁ……ってオイ。 「厄介ごとを引き連れてきた事に対する弁明は?」 朝倉妹を指差しつつ、杉並をジト目で睨む。 「ふっ。流石は朝倉妹といったところか」 「聞けよ人の話を」 マズイ。状況は最悪の方向に進みつつある。 抜け目のない朝倉妹の事だ、既に教師陣への連絡も済ませているに違いない。 こうなったら…… 「杉並! 取引成立だ! その鈴リボンの足止めは任せたからな!!」 「よかろう」 「誰が鈴リボンですか!?」 朝倉妹に背を向けて駆け出した。とにかく此処から少しでも離れよう。 「くっ――だがその展開は予想済みです! 美春!」 「了解です、音夢先輩――!!」 朝倉妹の掛け声と同時、通路の先の曲がり角からオレンジ髪の女の子が出現する。 「さあ! ここは通しませんよ――!!」 「ダストボックス。デッドエンドシュート」 立ち塞がる女の子の頭上めがけて通路の脇に転がっていたゴミ箱を蹴り上げる。 舞い上がったゴミ箱は天井にぶつかった後落下し、オレンジ髪の女の子の顔に綺麗に嵌まった。 「ああ! 前が見えません――!!」 排除完了。そのままゴミ箱ゾンビの横を走り抜ける。 後ろで朝倉妹が何か叫んでいるのが聞こえるがが、追ってくる気配は無い。 杉並が上手く足止めしているのだろう。 ――俺はそのまま、全速力で通路を駆け抜けた。 朝倉妹の追撃はかわしたものの。 「結構ヤバいな……」 校舎外壁にピタリと背を付け、足音が通り過ぎるのを待つ。 よりにもよって廊下の両側から来るとは。 咄嗟に窓から外に出たはいいが、この様子だと中に戻るのは危険かもしれない。 ルートを考えていると再び足音。今度は外! 校舎内に戻るか!? いや今入ればさっき通った連中に見つかる可能性がある。 予定とは随分離れるがしょうがない。ここは一旦逃げを優先――!! 「――こっち。こっちです」 バタバタと足音。 「どうかしたんですか?」 「――ああ白河か。不審な男を見なかったか、黒髪の」 「いえ。私はこっちから歩いて来ましたけど……そういう人は見ていませんよ?」 「そうか。見かけたら教師に通達するように。危険かもしれないから決して近付くなよ」 足音が遠ざかる。 「もう大丈夫だと思いますよ?」 「……そうみたいだな」 ずりずりずりと茂みから這い出て、髪やら服に付いた木の葉を払い落としつつ立ち上がる。 「あー、えっと」 言葉に詰まる。 目の前にはロングヘアの女の子が一人。頭に被った白い帽子が印象的だ。 何と話しかけたものか。まずは礼を言うべきなのか。ていうかそもそも誰だ? 「私、白河ことりって言います。シン・アスカ君……ですよね?」 「え? ああ、そうだけど」 何やら絶妙なタイミングで名乗ってくれた。 というか俺名乗った覚えは無いんだが、この子は何で俺の名前を知ってるんだろうか。 「朝倉君に頼まれたんですよ。友達が面倒ごとに巻き込まれてるから、見かけたら助けてやってくれって」 またしても絶妙のタイミングで俺の欲しい返答。その言葉にああと納得する。 なるほど朝倉の知り合いだったのか。 「まあ、何にせよ助かった……ありがとう」 「いえいえ」 満面の笑みを浮かべる白河ことり。その笑顔は凄く自然で、可愛らしかった。 黒い笑顔の似合うどこぞの鈴リボンとはえらい違いだ。 ……ん、白河ことり? 「あぁ思い出した。そういや朝倉兄妹とかさくらが言ってたな、風見学園には歌の上手いアイドルが居るって」 思い出した思い出した。アイドルだ、アイドル。風見学園のアイドルの白河ことり。 どっかで聞いた名前だと思った。 「そ、そんなに連呼されるほど、大したものじゃ……」 恥ずかしそうに俯く白河ことり。 そこまで連呼してるつもりは無いけど。まあそういうのを気にする性質なのかもしれない。 「あぁごめん。ところで、聞きたい事があるんだけど」 「何ですか?」 「俺が何で追われてるか知ってる?」 俺の一番欲しい情報。 でも一応聞いてみただけで、実はあまり返答は期待していない。生徒の間には噂しか流れていないようだし。 「女子更衣室の進入及び窃盗容疑ですよ」 だが、俺の予想に反して白河ことりはキッパリ言い切った。 再び移動を開始してから五分後。 「ええと」 後ろを振り返ると、そこには何故かついてきた白河ことりが居る。 足を止めて、溜息を一回。しょうがない、ちょっとキツくても言っておこう。 「……もうついてこなくていいよ。実際、俺一人の方が動きやすいしさ」 とにかく迷惑はかけたくない。 「助けてもらったのには感謝してるけど、これから飛んだり跳ねたりする時とか多分あるし」 一緒に居るのを見られるだけで向こうの立場も悪くなるだろう。 「ほら。アンタ運動得意そうじゃなさそうだしさ。こっから先は居ない方が」 だから、いっそ嫌われるくらいの言葉と勢いで言ったつもりだったんだけど。 なのに何故か、眼前の白河ことりはすごく可笑しそうで。 「……何が可笑しいのかぜんっぜんわかんないんだけど」 「いえいえ、何でもないですよ?」 またも満面の笑み。 なんか見透かされてるよう思うのは気のせいだろうか。 「でも、ここまで誰にも見つかってませんよね?」 「それはそうだけどさ」 確かに。俺が一人で行動していた時と違い、今まで誰にも見つかっていない。 ニアミスは何度もあったが、その都度その都度白河ことりの的確な指示によって事なきを得ている。 それほどまでに、白河ことりのナビは的確だった。 「大丈夫ですよ。迷惑なんて思ってませんから」 「だけどさぁ」 「ほら、じっとしてると見つかるんじゃないですか?」 俺を追い抜いて先導するように歩き出す白河ことり。 ……確実にペースを握られてる。 俺は再度溜息を吐いた。本当にどこまでニブったんだろう。 同い年の女の子にまるで歯が立たないなんて。 これでも一応、元”軍人”だし。”ザフト”の”赤服”だったんだけどな 「ゃ――――え?」 物凄い勢いで振り向く白河ことり。表情が明らかにただ事じゃない。 俺が何かしたのだろうか? もしくは気に触ることでも言ったのか? 「え、何? お、俺何かした? 何か気に触ることでも――!?」 「……い、いえいえいえ。何でもない、何でもないんです! ごめんなさい、驚かせちゃって」 互いに微妙な間合いを保ちつつ叫びあう俺と白河ことり。 俺は何をやっているんだろう? 「あ! だ、誰か来ます! 多分、先生達があっちから――!」 「げ、とりあえず逃げるぞ!」 謝るのは後だ! 白河ことりの手を引っ掴んで、走り出す。 俺が全速力を出したら多分ついてこれないだろうから、あくまで補助するくらいの速さを心がけつつ。 「何だろう、今の。ノイズ、みたいな…………?」 走っている途中に、白河ことりが何か言っていたのはわかった。 けど、その呟きは小さすぎて聞き取れなかった。 追っ手をかわし、隠れるという行動を繰り返す。 事件現場の更衣室には行きたいが、万が一犯行現場に居る所を見られたらもう言い訳出来ない。 とりあえず事件の全容を掴むのが先決。 必要なのは犯行現場の状況、犯行時間、盗まれた物品が何なのか。 「という訳で、白河には情報収集を手伝ってもらいたい」 俺は自由に動けない。だからこそ白河は職員室や更衣室等で情報を仕入れてもらうよう頼んだ。 これなら安全だろう。 「アスカ君はこれからどうするんですか?」 「とりあえず、外部から進入した形跡が無いかとか調べてみる。内部犯か外部犯かで対処変えなくちゃいけないしな。 あと出来れば杉並と合流したいけど……難しいだろうな」 「了解っす。そういえば、アスカ君って何で疑われてるんですか?」 「いや何か。校舎の外壁登ろうと思って。紐ひっかけるのにちょうどいい場所探してうろうろしてたらいきなり追いかけられる羽目に」 「それは疑われても仕方が無い気が……」 「えぇー」 校舎内に消えた白河を見送る。 まずはさっきも言ったとおり、外部からの侵入者が俺以外に居ないかどうかの確認からだ。 進入した痕跡が無ければ、内部犯である可能性が高い。その時は白河からの情報待ち。 その間に、挙動不審な人物や犯行に使用された道具類でも見つけられれば御の字だ。 増える追っ手に減っていく時間と、状況はよろしくないが、白河という協力者も得られた。 まだ希望が消えたわけじゃない……! 「よし! 行くか――!」 駆け出すために足のバネを力いっぱい引き絞り、地面を踏み締めて、蹴る。 その時だった。 ――ぴんぽんぱんぽーん 鳴り響くのは、放送を告げるチャイム。 『シン君聞いてる~? こっちで解決したからもう出てきても大丈夫だよ~』 そして響き渡る家主の声をきっかけに、絶望的なまでに脱力する俺の身体と精神。 今まさに翔けださんとしていた俺の身体は若干空中にあって。 俺はずべっしゃーんなんて冗談みたいな音を立てながら、思いっきり地面と激突した。 事態は、俺の知らぬところでとっくに解決していたらしい。 「…………目茶苦茶疲れた」 夕焼けで染まった桜並木を歩く。 疑いは晴れたのだが、学園に勝手に入ったことでこってり絞られたせいでもうヘトヘトだった。 あと事件の真相はあまりにもくだらないので割愛する。 簡単にまとめると『鍵の閉め忘れ』と『勘違い』と『動物』だ。 「ま、何にせよよかったじゃないか。大事にならなくて」 「……まあな」 朝倉に投げやりに返事をした。もうあまり気力が残っていないせいだ。 今の面子は朝倉兄妹、さくら、杉並。 あとゴミ箱ゾンビ――じゃなかった、天枷美春。朝倉達の後輩らしい。 「あぁ。朝倉とさくらには礼を言とおかないとな。正直すごく助かった」 「まあ気にすんなよ。まあどうせなら今晩のおかず一品増やしてくれると嬉しいがな」 「元々はボクがお弁当忘れたせいだしね」 用事があるとかで途中で別れた白河にも、今度改めて礼を言っておかないとな。 「ああそうそう。鈴リボンに恨み言を言わないといけなかった」 「ま、まだ根に持ってるんですか……というか! 鈴リボンだけは訂正を要求します!!」 あーあーきこえなーい。 「しかし鈴リボンとはなかなかに的確な呼び方だな。シンとやら、天枷ならどういう呼び名になる?」 「その呼び方を定着させないで下さい! 仕方ないでしょう委員会の仕事だったんですから!」 鈴リボンを無視して、天枷美春をずいと俺の前に突き出す杉並。 数秒間だけ見て、俺は一つの単語を口にした。 「オレンジヘアバンド?」 「ま、まるで私の本体がヘアバンドみたいです!?」 「じゃあコイツは?」 今度は杉並でなく、朝倉がずいと俺の眼前に一人の少女を突き出した。 俺は反射の速度で相手の容姿の特徴をまとめ、一つの単語に収束させる。 そして、その単語を口にした。 「ロリツインテ」 「うたまる。やっちゃえ」 「しまったつい本音痛ででででで――っ!!」 全く反応できなかったとか、そもそも何で居るのか。 もしかして最初から居たのかなんて数々の疑問を爆砕するほどの激痛が俺の顔面を襲う。 多分今俺の顔には三次元を侮辱したようなフォルムをした謎の生命体が張り付いているんだろう。 噛み付かれているのか引掻かれているのかわからないが、とりあえず顔面が凄く痛い。 洒落にならない。 「おぉ、怪奇・顔面猫男」 杉並は後で絶対ブン殴るとして。 「痛ででででっ! と、とにかく誰でもいいから何とかしてくれ――――――ッ!!」 俺の絶叫から数十秒後。 ベリなんて音と共に俺の顔面から引き剥がされる謎の生命体。 「た、助かった…………サンキュ-朝倉」 「とりあえずお前が正直すぎる人間だってのはよくわかった」 「……つい」 「まあネタ振った俺にも微妙に責任あるしな。それはさておき――頑張れ」 純一がついと、ある方向を指差す。 その指の先には――仁王立ちする小さな大魔神が居た。 「ふーん。そういう事言うんだ、シン君は?」 「ま、待て! とにかくその投擲体勢を解いてくれ!!」 右手に鷲掴んだ白い謎物体を振りかぶりながら俺ににじり寄るさくら。 眼が実に本気である。 「見たまんま言っただけだろ!?」 「人の身体的特徴けなす人ボク嫌い!」 「うおお!?」 高速で投擲された白い謎物体が俺に飛来する。小柄のさくらの何処にそんな力があるのかという剛速球だった。 ……もしかしてあの謎物体が自力で飛行しているんじゃないだろうな。 それはさておき! 今度はさっきとは状況が違う。見えていれば避けられるッ!! 軌道は単純、一直線。 俺目掛けて一直線に飛来する白い謎物体を身体を捻ってかわす。 白い謎物体はそのまま俺の背後にあった木目掛けて飛んでいった。 だが 「――何ィッ!?」 木に激突した瞬間、ゴム鞠の様に跳ねて再び俺目掛けて飛翔する白い謎物体! こいつ本当に猫か!? 違う! これは猫じゃない! もっと恐ろしい何かだ!! とにかく迎撃する為に、身体の向きを180度回転させて白い謎物体に向き直る。 避けても跳ね返ってくるなら――今度は叩き落してやる。 ぐ、と腰を落とした瞬間。 後ろから不意打ちが来た。 「!?」 加重が一気に身体に加わる。後ろからおぶさるように組み付いてきたさくらによって乱される俺の重心。 そしてバランスが崩れに崩れた俺は迎撃体制なんて取れる筈も無く。 ベチンと音を立てて、俺の顔に白い謎物体が張り付いた。 今度は激痛が襲ってこない。そのまま微妙な沈黙が続く。 「………………えーと。ゴメンナサイ」 沈黙に耐えかねて俺は口を開く。 顔に張り付いていた白物体が剥がれる。多分主の頭の上に戻ったんだろう。 「ぶー」 おぶさったままのさくらが家の方向を指差す。どうもこのままおぶって帰れ、という事らしい。 ……マジ? 「……こういうのは朝倉に頼めよ」 ただいま同級生の女の子(見た目幼い)をおぶっての帰り道という罰ゲーム執行中。 恥ずかしい事この上ない。 「お兄ちゃんは乗ろうとしても避けるもん」 さくらはどうもまだご立腹らしく、返事の声が堅い。 仕方が無い。今晩は少し気合を入れて夕飯を作るとしよう。 ちなみに何時の間にか居なくなっていた朝倉兄妹の分は無い。白湯で十分だ。 「シン君は避けなかったね。避けれたのに」 「避けたら危ないだろ。転んだらどうするんだ」 ――そんなにちまっこいのに、と続けようとして慌てて言葉を切ったのは秘密だ。 「こどもあつかいはんたーい」 さくらがぐわんぐわんと上体を揺らし、慌てて落としそうになった。 「揺らすな! 落ちるぞ!?」 「はんたーい、はんたーい」 うなー、うなーと白い謎物体もわる。 「はんたーいはんたーい♪」 ノってきたらしい。そのまま歌うように言い続けるさくら。 「はんたーいはんたーい、ゆうかいはんたーい♪」 今何か大変な台詞混じってなかったか!? 「ああ――もう! いい加減にしろ――――ッ!!」 結局家に着くまで合唱は続いた。 後日、ご近所の人の俺を見る視線が微妙に冷たくなったのは気のせいだと思いたい。 デスティニーだったもの「 」 フォース 「デスティニーちゃ――――んッ!?」 ソード 「ほ、ほら! お前の出番だぞ! 次回予告コーナーだぞ!!」 ブラスト 「……これが本当のフェイズシフトダウン、か」 つ原稿 アイシア 「えーと。向こうが取り込んでるので私が……」 『最初に言っておく! 投下遅くてあとやたら長くてゴメンナサイ!! さて。微妙すぎる伏線と共に桜の島の歌姫登場の回をお送りしました。 次回は今回の純粋な続きである、シンが学校に通う事になる話。 もしくは芳乃家での最初の一週間の話。そのどちらかになる予定です。 とはいえ最近忙しくなってきたので投下が遅れるかもしれません。 戻ってきたら『あぁ、居たなこんなヤツ』な感じで思い出してやってください』 デスティニーだったもの「 マスターノバカー」 前に戻る -04へ進む 一覧へ
https://w.atwiki.jp/minnanoutacd/pages/11.html
1991年 うちゅうのうた おお牧場はみどり たいへんだぁ アップルパップルプリンセス キングレコード クマカイマニマニ コンピューターおばあちゃん サイクリングリンリン シーハイルの歌 ドラキュラのうた ドンキホーテ ヒーハイホー ピエロのトランペット メトロポリタン美術館 ユミちゃんの引越し~さよならツトム君~ 元気に笑え 南の島のハメハメハ大王 回転木馬 恋するニワトリ 森の熊さん 河は呼んでいる 発売日 1991年03月05日 規格品番 KICG-2022 レーベル キングレコード 収録曲 1.南の島のハメハメハ大王/上條恒彦 2.たいへんだぁ/タンポポ児童合唱団 3.ユミちゃんの引越/川橋啓史 大塚佳子 4.ドラキュラのうた/クニ河内 5.コンピューターおばあちゃん/酒井司優子 東京放送児童合唱団 6.恋するニワトリ/増田直美 7.メトロポリタン美術館/新倉よしみ 8.うちゅうのうた/たいらいさお 9.アップルパップルプリンセス/中村美樹 10.ピエロのトランペット/春口雅子 杉並児童合唱団 11.ヒーハイホー/東京放送児童合唱団 上條恒彦 12.ドンキホーテ/たいらいさお 13.元気に笑え/東京少年少女合唱隊 14.シーハイルの歌/ザ・ブレッスン・フォー 15.おお牧場はみどり/東京放送児童合唱団 16.クマカイマニマニ/杉並児童合唱団 17.森の熊さん/ダーク・ダックス 18.回転木馬/東京少年少女合唱隊 石井好子 19.河は呼んでいる/春口雅子 20.サイクリングリンリン/東京荒川少年少女合唱隊
https://w.atwiki.jp/together/pages/46.html
プロダクション人力舎 所在地 東京都杉並区高円寺南
https://w.atwiki.jp/shuin/pages/339.html
永福稲荷神社 東京都杉並区永福1-24-6
https://w.atwiki.jp/animesongs/pages/4518.html
オムニバス盤 テレビまんがレコードの殿堂=コロムビア・マスターにより 昭和キッズTVシングルス Vol.2 昭和キッズTVシングルス Vol.2(Amazon) 発売元・販売元 発売元:コロムビアミュージックエンタテインメント株式会社 販売元 発売日 2003.02.21 価格 3500円(税抜き) 内容 DISC1 リボンの騎士 歌:前川陽子/ルナ・アルモニコ リボンのマーチ 歌:前川陽子/ヤング・フレッシュ ターザンのうた 歌:コロムビアゆりかご会 たたかえ!ターザン 歌:三鷹淳/コロムビアゆりかご会 ピッカリ・ビーのうた 歌:天地総子/ボン・クール ピッカリ・ビーはいいな 歌:真理ヨシコ マッハ・ゴー・ゴー・ゴー 歌:高橋元太郎/東京マイスター・ジンガー たまにゃのどかに 歌:ボーカル・ショップ/杉並児童合唱団 ウルトラセブンのうた 歌:みすず児童合唱団/ジ・エコーズ ウルトラ警備隊のうた 歌:東京マイスター・ジンガー 夢を見よう 歌:藤田淑子/コロムビア女声合唱団 朝の光 歌:オーレ/宍倉正信/水垣洋子/ヤング・フレッシュ/藤田淑子 小さな姉弟 歌:新藤恵美/高田敏江/四方晴美/宮脇康之 子どものうたごえ 歌:杉並児童合唱団 おれは怪物くんだ 歌:白石冬美/今西正男/大竹宏/兼本新吾 そろた怪物3人組 歌:今西正男/大竹宏/兼本新吾 男はひとり西をめざす 歌:日本合唱協会 青空のバラード 歌:鈴木やすし 行け行け飛雄馬 歌:アンサンブル・ボッカ 友情の虹 歌:ジ・エコーズ DISC2 アニマル1のうた(コロムビア・カヴァー・ヴァージョン) 歌:鶴間えり/コロムビアゆりかご会 ナナ子のうた(コロムビア・カヴァー・ヴァージョン) 歌:額田和枝/コロムビアゆりかご会 マイティジャック 歌:フールサンズ合唱団 進めマイティジャック 歌:上高田少年合唱団/フールサンズ合唱団 あかねちゃん 歌:松島みのり ヒデバロ・ソング 歌:高橋和枝 ファイトだ!!ピュー太 歌:フォア・ジェッツ ピュー太ぐるぐるソング だれが主役だ? 歌:伊藤牧子/相模武/小林恭治/関敬六/菅谷政子 グズラ音頭 歌:大平透/堀絢子/コロムビアゆりかご会 おらぁグズラだど(コロムビア・カヴァー・ヴァージョン) 歌:大平透/コロムビアゆりかご会 ホルスの大冒険(コロムビア・カヴァー・ヴァージョン) 歌:杉並児童合唱団/新室内楽協会 ヒルダの子守歌 歌:増田睦実/浜田三彦 怪物くん音頭 歌:石川進/白石冬美 怪物くんの子守歌 歌:白石冬美/大竹宏/今西正夫/兼本新吾 サスケ 歌:ハニー・ナイツ かあさんのうた 歌:岡田恭子 恐怖の町 歌:サニー・トーンズ 怪奇ソング 歌:サニー・トーンズ 応援歌 赤かて!白かて 歌:鈴木やすし/コロムビアゆりかご会/水垣洋子 ドキドキ音頭 歌:鈴木やすし/コロムビアゆりかご会 備考
https://w.atwiki.jp/datugenn/pages/448.html
「高江ヘリ着陸帯/中止に踏み切る時がきた」(社説)『琉球新報』2012年7月12日 http //takae.ti-da.net/ 転載 『琉球新報』はついに社説で工事の中止を書いて下さいました。 「高江ヘリ着陸帯/中止に踏み切る時がきた」(社説)『琉球新報』2012年7月12日。 オスプレイ配備反対と、オスプレイが使う恒常的な着陸帯建設を容認する矛盾は大きくなるばかりだ。着陸帯の建設工事は中止すべき時を迎えている。 「夜陰に乗じる」は、裏をかく、虚を突くという意味を帯びる。 米軍基地問題を所管する沖縄防衛局の対応は、夜陰に乗じることが目立つようになった。今回の着陸帯工事再開では、反対する住民が手薄になった夕刻以降に、50人以上の防衛局員や工事業者がなだれ込み、重機などを運び入れた。 昨年末、仕事納めの日の県庁で、防衛局職員が夜明け前に普天間飛行場の名護市辺野古移設に向けた環境影響評価書を搬入した対応と重なる。 住民を力ずくで排除するなど、公権力の行使者とは思えない振る舞いは、新基地建設やオスプレイ配備に猛反対する沖縄の民意とのずれが拡大してきていることを映し出している。 もはや着陸帯はオスプレイ配備と同根であり、仲井真弘多知事も建設反対に転換すべきだ。 ――――――――――――――――――――――― ●高江は遠いけど抗議や要請で支援できるというばあいの宛先。 1)内閣、防衛省、防衛局に抗議をお願いします。 *沖縄防衛局 TEL098-921-8131 FAX 098-921-8168 *防衛省03-5366-3111 *内閣官房 03-5253-2111 2)県知事、東村村長に工事即時中止・建設反対表明を要請して下さい。 *沖縄県知事公室 TEL:098-866-2460 FAX:098-869-8979 *東村役場 TEL:0980-43-2201 FAX:0980-43-2457 3)あなたの応援している、沖縄県議会と市町村の議員・政党に工事即時中止・建設反対決議を採択するよう申し入れてください。 4)全国のあなたの市町村で、反対決議を採択するよう働きかけて下さい。 ____ 高江に昨日から急な動きがあり、現地は緊張した空気の中座り込みが続いているようです。http //takae.ti-da.net/ 行ける方には駆けつけて頂けるようお願いを拡散していただけませんか。 また、上記はtakae.ti-da.netの冒頭にある支援方法の転載です、 先ほど内閣府の各省府宛意見サイトhttps //www.e-gov.go.jp/policy/servlet/Propose から意見を送りました。https //form.cao.go.jp/okinawa/opinion-0001.html 沖縄政策への意見フォーム aa001201@pref.okinawa.lg.jp 沖縄県 知事公室 基地対策課 などもお願いします。 現場の詳しい様子は新聞報道や地元の皆さんの気持ちがレポートが 写真報告の形で詳しく書いてあります、 takae.tidaのサイトをご覧の上、 どうぞできる事で何かひとつでもご支援くださいますようお願いいたします。 大変稚拙な文なのですが、急ぎこんな感じで意見を 関連各位へ送っています。(MH) _____ 沖縄、高江の様子をごらんください。http //takae.ti-da.net/ オスプレイパッドの建設工事が再開されようとしている事に対して、 現地の住人が建設を容認できないとして抗議、抵抗しています。 新聞報道によれば、オスプレイの配備にはまだ自治体等でも統一した合意はない状態で、 沖縄県はこれに反対の意を表明。 全国的に平和と環境保護を求める市民は、 沖縄の犠牲をこれ以上増やさないよう、 特にこのオスプレイは、より強固なアジアの軍事拠点基地として 沖縄を今後も位置づけ開発する事につながるとして、強い懸念を持って反対しています。 環境アセスは詳細まできちんと精査したものでもなく、地元住人の許諾がないまま、 アメリカ軍の要請にだけ従う事のないよう強く求めます。 ____ >オスプレイに関する琉球新報社説を紹介します。 「墜落事故隠し オスプレイは飛ぶ資格なし」http //ryukyushimpo.jp/news/storyid-193722-storytopic-11.html ---------- 転送メッセージ ---------- 日付 2012年7月12日 11 14 件名 オスプレイ沖縄配備に反対する集会のご案内 --- 反原発運動の高揚とならび、沖縄ではオスプレイ配備に怒りが高まり 阻止する運動が拡大しています。沖縄と結ぶ集会が杉並で開かれます。 辺野古現地から安次富さん、教科書問題から沖縄に関わる高島伸欣さん の講演をお聞きします。集会へのご賛同と、ご参加をお願いします。 沖縄戦67年,復帰40年 オスプレイ配備反対!いのち守り、海・森を護る 第10回 沖縄と結ぶ杉並の集い ◆日時 7月22日(日) 開会 午後2時(開場1時半) ◆会場 杉並産業商工会館地下/1・2集会室 ◎資料代 500円(高校生までは無料) ◎現地報告 安次富 浩さん(辺野古から、ヘリ基地建設反対協議会共同代表) ◎特別講演 高嶋 伸欣さん(琉球大学名誉教授、横浜教科書裁判原告) 主催 “沖縄と結ぶ杉並の集い”実行委員会 杉並区成田東1-48-13-102 090-1500―9886(新城せつこ) 呼びかけ人:大田昌秀元沖縄県知事,山内徳信参議院議員,上江田千代〈ひめゆり 学徒生存者〉亀川正子, 真野美代子,山内勝規,小堀房子,小多宏子, 東仲盛光,長島真理子,新垣美音子,新城峯子
https://w.atwiki.jp/iron_nerves/pages/4.html
杉並区役所 警察署 郵便局 税務署 東京ガス 東京電力 水道局
https://w.atwiki.jp/wiki2_affiliate/pages/765.html
〒168-0073 東京都杉並区高井戸2-10-3 運営責任者 後藤康憲 事業内容 インターネット情報サービス エンジェルマネー
https://w.atwiki.jp/liveintokyo/pages/14.html
23区西部 杉並区 中野区 練馬区
https://w.atwiki.jp/sysd/pages/5509.html
銀座ルノアール 本店:東京都杉並区高円寺北二丁目2番5号 【商号履歴】 株式会社銀座ルノアール(1979年5月4日~) 【株式上場履歴】 <大証JASDAQ>2010年4月1日~ <ジャスダック>2004年12月13日~2010年4月1日(取引所閉鎖) <店頭>1989年11月28日~2004年12月12日(店頭登録制度廃止) 【合併履歴】 2003年10月 日 株式会社アミーゴ 2003年10月 日 株式会社モンブラン珈琲 2003年10月 日 有限会社モンブラン珈琲販売 1988年4月 日 株式会社ニュー花見 1988年4月 日 有限会社花見珈琲 【沿革】 昭和39年10月 有限会社花見煎餅(その他の関係会社)の喫茶部門独立のため有限会社花見商事(資本金1,000万円)を設立し、日本橋に第1号店を開店する。 昭和45年5月 有限会社花見企画(有限会社モンブラン珈琲販売 )を設立。 昭和46年2月 有限会社銀座ルノアール(現・連結子会社)を設立。 昭和54年5月 組織変更並びに社名変更し、株式会社銀座ルノアール(資本金7,350万円)となる。 昭和58年7月 立川駅前店の開店により100店舗を達成する。 昭和58年12月 喫茶業において初めてPOSシステムを導入し営業資料の把握及び管理業務の効率化を計る。 昭和59年7月 株式会社アートコーヒーとの共同出資により、株式会社アミーゴを設立。 昭和63年4月 株式会社ニュー花見(昭和62年7月設立)及び有限会社花見珈琲を吸収合併する。 平成元年6月 本社所在地を東京都杉並区高円寺北2丁目2番1号に移転する。 平成元年11月 株式を店頭売買銘柄として社団法人日本証券業協会に登録する。 平成2年11月 自家発行型プリペードカードを導入し、顧客確保、販売促進及び顧客サービスの充実を計る。 平成7年12月 株式会社テスラ(埼玉県和光市)の全株式を取得し、株式会社モンブラン珈琲に社名変更し、自家焙煎をスタートさせる。 平成9年7月 本店所在地を東京都杉並区高円寺北2丁目2番5号に移転する。 平成11年6月 低価格形態のコーヒーショップ、「ニューヨーカーズ・カフェ室町店」を開店する。 平成12年6月 株式会社羽前を設立し、喫茶等事業以外の日本そば事業に進出する。 平成15年7月 新業態の喫茶店「カフェ・ミヤマ」1号店を新宿南口へ出店する。 平成15年10月 株式会社アミーゴ、株式会社モンブラン珈琲及び有限会社モンブラン珈琲販売を合併。 平成16年5月 連結子会社(株式会社羽前)の株式を売却し、日本そば事業より撤退。 平成16年12月 日本証券業協会への店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場。