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登録日:2019/03/13(水) 20 35 00 更新日:2023/11/12 Sun 18 34 11NEW! 所要時間:約 22 分で読めます ▽タグ一覧 本質 灼眼のシャナ 自在師 自在法 魔法 自在法とは、ライトノベル「灼眼のシャナ」に登場する能力の一つである。 概要自在式 主な自在法共通化されているもの 討ち手の自在法 “徒”の自在法 番外編 神威召喚 概要 作中に登場する“紅世”関連の技法の一つで、“存在の力”を使用し、『在り得ぬ不思議を現出させる術』の総称。 本来この世に在り得ない事象を、無理矢理に押し通すことで存在させることで成り立つ。 “存在の力”を操り、「この世にないものを実体化させる」ことを『顕現』という。“紅世の徒”などが「この世」で実体化しているのも全てこの「顕現」によるものだが、この中でもイメージや意思に沿って外部の存在に干渉するものを特に「自在法」と呼ぶ。 “存在の力”とは簡潔に言えば「大きな可能性を秘めた『そこにいることのできる』力」であり、これを自己に及ぼせば強化などに、他に及ぼせば自在法となる。 作中では「魔法のようなもの」と言われているが、ファンタジーものの魔法とと決定的に違うのは、普遍的な体系や形式を全く持たないこと。 「自ら在る法」と書くように、自在法の形態は使用する“徒”や討ち手の個々によって全く異なり、“螺旋の風琴”リャナンシーなどが開発した、あるいは“覚の嘯吟”シャヘルが伝えたものなど、一般に広まった共通のもの以外は、それぞれの本性・本質、存在の在り方に根差した効果を発揮する。 また、自在法の扱いに長けた者は「自在師」と呼ばれる。この中でも“螺旋の風琴”リャナンシーは本物の天才であり、自在式と自在法に関する造詣が深い上に構築にも長け、さらに自身の本質として自在法を思うが儘、文字通り自在に行使できる。 自在式 自在法を扱うための“存在の力”の結晶。 定義としては「自在法の構成と“存在の力”の流れを現す式」「自在法行使の際に現れる紋様」「自在法を強化する紋様」の三つがあり、式ごとに役割は異なる。 自在式だけでは意味がなく、そこに“存在の力”を込めることで対応する自在法が発動される。 ちなみに、自在法を使うために必須と言うわけではないのだが、効果の増大や補助などの効果が見込める上、式さえ用意しておけば“存在の力”を込めるだけで同じ効果が見込めるというメリットもある。 “探耽求究”ダンタリオンは一時、人間と共同で式のみの研究を行っていた時期があり、リャナンシーが後にこのうちのいくつかに目をつけ、自動的に“存在の力”を込められるように改造したことで実用化している。 VII巻ではこれら自在法と自在式について、マルコシアスが端的にまとめている。 「よーするに、自在式は『譜面』、自在法は『歌』ってことよ。封絶みてえにミナミナ知ってる名曲ってな例外で、ほとんどの奴ぁ、他人の譜面読んで歌うより、気楽な自前の鼻歌を選ぶのさ」 式そのものが特殊な事例としては、以下のものがある。 大命詩篇 構築者:“祭礼の蛇” 創造神が、願いを叶えて大がかりな創造を行う際、その設計図として組み上げる自在式。 かつては『大縛鎖』を作ろうとして失敗し、狭間をさまよう中で書き直しを続けて『無何有鏡』の設計図に変わった。 ベルペオルの右目だった『旗標』とヘカテーとの共振を手がかりに、試作の式をどんどんもたらし続けたが、創造神自身も試行錯誤を繰り返していたため、実用に耐えないものも多くある。 しかし、それら古すぎるものも含めて「完全一式」という特性を持ち、一度ものに刻めば干渉や破壊を受けなくなる。 こうなった場合、オリジナルの式を持つヘカテーが近くまで出向き、共振によって破壊するしかない。 ちなみに、アラストールは神威召喚されていれば、この式を問答無用で破壊できる。 転生の自在式 構築者:“狩人”フリアグネ 宝具『アズュール』の内側に刻まれていた式。膨大極まる“存在の力”が必要だが、起動すれば『アズュール』を持っていた者を、他の“存在の力”に依拠せず在ることのできる「確固たる存在」に変化させる。 フリアグネは自身の“燐子”である『可愛いマリアンヌ』にこれを使おうとしていたが失敗、後に『アズュール』の持ち主となった悠二に対し、リャナンシーが「シャナとのキス」を起動条件として加えたものが発動、彼の存在を確立した。 復元の自在式 構築者:“螺旋の風琴”リャナンシー 「この世」で存在を完全になくした器物を復元する。さすがに「死」という普遍的現象は払えないものの、“存在の力”を失ったことによる存在の欠落ならば、この式によってその欠落に“存在の力”を補填することで復元可能。 ただし、空前絶後の莫大な力が必要になるため、実質的には机上の空論に近かった。 そのため式そのものは編み上がっていたが、起動に必要な“存在の力”が足りず、トーチを拾って地道に蓄えていた。 後に『無何有鏡』創造が成された際、「この世」を出て行った“徒”の残した“存在の力”によって起動、ドナートがかつて描いたリャナンシーの絵を再生させた。 その後、悠二がこの式を受け取り、御崎市全体に生じた欠落を(悠二自身の分を除いて)完全復元させている。 主な自在法 ハッキリ言って枚挙にいとまがない。 ここでは名前の明示されているもののみを挙げるが、名前がなく使用の描写のみの自在法まで含めると恐ろしい数になる。 なお、炎が介在する場合は使ったものの炎の色になる。 共通化されているもの 封絶 マルコシアス曰くの「名曲」その1。“存在の力”でドーム状の壁を作り、内部の因果を世界の流れから切り離すことで、外部から隔離、隠蔽する因果孤立空間を作り上げる。 内部では“紅世の徒”、討ち手、『零時迷子』のミステス以外は全て停止し、外部からは封絶の張られた一帯が認識不能となる、というか一時的に「ない」ものとなる。 また因果が断ち切られているため、討ち手であっても外部からの感知は難しい。 内部で破壊されたものや人は、トーチなどの“存在の力”を使用し、外部の因果との整合性を取ることで「修復」が可能。 自在法としての難易度は非常に低く、基本中の基本とされる。 有用性に反して歴史は結構浅く、19世紀にリャナンシーが完成させ、シャヘルが神託で広めた。 “徒”にとっては人食いを隠すため、討ち手にとっては被害を狭めるため、意図に違いはあれど「超常の力を用いる時は封絶」というのは20世紀ではもはや常識であった。 ちなみにオルゴンやニティカなど、移動式の封絶を張れるものもおり、“天目一個”は自身のみを効果範囲とする封絶を張っていた。 炎弾 「名曲」その2。“存在の力”にもっとも単純な「破壊」のイメージである炎の形態をとらせて射出・炸裂させる。 自在法としては封絶よりもちょっと難しい程度だが、それでもほとんどの“徒”や討ち手は常識レベルで使用でき、ウコバクなど特別弱い者は例外中の例外。 非常に単純かつ使い勝手が良いためか、作中では戦闘になるととにかく多用され、中には時間差起爆や別の自在法を織り込んだ者もいる。 達意の言 「名曲」その3。言葉の意味を翻訳する。“徒”の世界では辞書として使われているらしい。 ちなみにシュドナイが使った際の事例を見るに、“徒”の「この世」での公用語は英語のようだ。 “徒”は例外なくこの自在法を使用できるが、もし使わないと「音でこんな声が出せるのか」という違和感バリバリの声になる。 さらに正しく使っても「声がそのまま表れたような」違和感が残る。 また、文字については筆記は対象外だが、読み取りはOK。 清めの炎 「名曲」その4。討ち手と契約した“紅世の王”が使う自在法で、炎で討ち手の体を覆うことで汚れなどを落とし、精神状態や肉体の異常を正常化させる。 あらかじめ纏っておくことで、その手の自在法を防御することも可能。 ちなみにアラストールは契約前のシャナ(と後に呼ばれる少女)に対して使用していたことがあり、“徒”ならば一応使えるようだが、逆に討ち手側の意志では基本使えない模様。 調律 人食いで歪んだ地域に対し、その地域で育った人間の「あるべき地域のイメージ」を元とした修復を行い、歪みをならして緩和する。 戦いに疲れた討ち手はこれを目的として世界を回る「調律師」になることも多い。 遠話 読んで字の如く、遠くの相手と会話する。 この手の通信系自在法の中では基本的なものだが、封絶が広まって以降は内部で通信機器が全く使えないことからより重要性が高まっている。 ただし、最も必要になるだろう戦場では混線するリスクの方が大きいため、伝令が現役なのが実情。 人化 シャヘルが伝えた自在法の一つ。「この世」に渡り来た“徒”が、人間の姿に化身する。 元々の姿とは当然異なるが、ある程度の要素は残る。近世になり、“徒”が人間への憧憬を抱いたことで爆発的に広まった。 人間社会にいない“徒”はもちろん使わないこともあったが、『無何有鏡』では仮装舞踏会(バル・マスケ)の重臣の面々もしっかり使用している。 討ち手の自在法 フレイムヘイズの自在法は、本人の抱く「強さのイメージ」と、契約した“王”の力の融合によって発現する。 そのため、“徒”と異なり、本質そのままではなく討ち手側のイメージの影響を強く受ける。特にアラストールやタケミカヅチなど、用いる力に明確な形がない場合はこれが顕著。 真紅 使用者:『炎髪灼眼の討ち手』シャナ アラストールの炎を衣として纏う。この衣は近づくものを弾き飛ばして焼き尽くす、いわば攻性防御の性質を持つ。 御崎市に来てから使い出した「紅蓮の双翼」の完成型であり、衣の状態から翼、腕、足、頭部などアラストールの体を象って具現化させることで、格闘戦のリーチを大きく伸ばすことが可能。 熟練してからはアラストールの全身を具現化させ、本人の意志を表出させることで、天罰神の疑似神体を顕現させるという応用を身に着けている。 飛焔 使用者:『炎髪灼眼の討ち手』シャナ 指向性を持たせた炎を放つ。 貫通力・攻撃範囲に優れており、習得後のシャナはこれを主力として使用している。 審判 使用者:『炎髪灼眼の討ち手』シャナ 光背の形で背負った炎の一つ目。これと視覚を同調させることで“存在の力”の流れ、つまりは自在式や自在法、“徒”の位置などを観測する。シャナ自身が使いだして間がないためか、見えたものに気を取られて周囲の警戒がおろそかになる欠点あり。 断罪 使用者:『炎髪灼眼の討ち手』シャナ 御崎市に来てから身に着けた「炎の大太刀」の完成形。『贄殿遮那』の刀身を媒介として、アラストールの炎による実体の刀身を生み出し、接触したものを焼き滅ぼす。「飛焔」の応用で刀身だけを飛ばすことも可能。 ちなみにシャナは前身である「炎の大太刀」を素手で使用しており、やろうと思えばこちらでも可能と思われる。 屠殺の即興詩 使用者:『弔詞の詠み手』マージョリー・ドー 正確には自在法そのものではなく、マージョリーが自在法を使用する際に読む「マザー・グース」を元ネタにした詩。 マルコシアスとの掛け合いで自在式をその場で組み上げ、自在法として発動する。ちなみにマージョリーだけでも一応使用可能。 カデシュの心室 使用者:『儀装の駆り手』カムシン・ネブハーウ 『儀装の駆り手』の基礎となる自在法。褐色の炎で構成された脈打つ心臓、という形をしている。 ここに後述の「カデシュの血脈」を介して瓦礫を引き寄せることで、戦闘形態である瓦礫の巨人『儀装』を纏って暴れまわる、というのがカムシンの戦闘スタイル。調律の際のイメージ採取にも使用される。 ちなみに、中に入ると一時的に全裸になる(イメージ的なものらしく、出ると元通りになる)。 カデシュの血印 使用者:『儀装の駆り手』カムシン・ネブハーウ 同名の自在式を周囲の物体に刻み、統御下に置く。『儀装』を組むために使用される他、一時的に隔離空間を作るのに使用されたこともある。 ここから発せられる炎のラインを象ったエネルギー流「カデシュの血脈」を『カデシュの心室』に接続することで、統御した物体を組み合わせ『儀装』を組み上げる。 ラーの礫 使用者:『儀装の駆り手』カムシン・ネブハーウ 『儀装』の状態で使用。宝具『メケスト』を柄とした瓦礫の鞭を振り回し、先端の瓦礫を射出する。命中すると大爆発を起こす。破壊力は大きいが狙いが大雑把なのが難点であり、XVIII巻では誤射でシャナが死にかけた。 アテンの拳 使用者:『儀装の駆り手』カムシン・ネブハーウ 『儀装』の状態で使用。要するにロケットパンチである。命中するとやっぱり大爆発を起こす。 使った後は当然片腕がなくなるが、瓦礫があれば修復可能。 セトの車輪 使用者:『儀装の駆り手』カムシン・ネブハーウ 「ラーの礫」の応用。『メケスト』に接続した瓦礫を高速回転させ、周囲一帯に射出する。 命中すると例によって大爆発。 隷群 使用者:『魑勢の牽き手』ユーリイ・フヴォイカ 小動物や虫などの生物を支配して使い魔として操り、数多くの使い魔たちを力の奔流と変えて操る。 これらの使い魔を介して会話なども可能だが、ユーリイは未熟ゆえにごく小規模にしか使えなかった。 なお、前任者『虫愛づる姫君』(本名不明)はそれこそ竜巻のような規模でこの自在法を使えたらしい。 清なる棺 使用者:『棺の織手』ティス 小規模な隔離空間を作り出す。ティスは“徒”の体の各部に同時発動・起爆することで一撃必殺に追い込んでいた。 後に“王”として顕現したアシズも使用できたが、ティスがアシズに教えられた彼の自在法をそのまま使用していたのか、アシズがティスのイメージによる自在法をそのまま使い続けているのかは不明。 ちなみにこの隔離空間は「外界との因果が断絶する」という特性がある。 時系列を考えると、リャナンシー辺りがこの自在法を参考に封絶を組み上げたのではないか、という説もある。 グリペンの咆&ドラケンの哮 使用者:『極光の射手』カール・ベルワルド→キアラ・トスカナ 神器「ゾリャー」左右の窪みに極光をチャージ、光弾として連射する。右手側が「グリペンの咆」、左手側が「ドラケンの哮」。 突撃しながらこれらを連射するのが『極光の射手』本来の戦闘スタイルである。名称こそ異なるものの内実は全く同じという変わった自在法。 カールとキアラが共に使用していること、キアラは姉妹から教えられて使用していることを踏まえると、イメージではなく姉妹の本質である「夜にゆらめく光」を現した自在法と思われる。(*1) 騎士団(ナイツ) 使用者:『炎髪灼眼の討ち手』マティルダ・サントメール アラストールの炎で騎士の軍団を象る。 マティルダにとっての強さのイメージである「己を先頭に切り込む騎士団」をそのまま具現化した自在法で、マティルダの用いる武具や乗騎の馬などもこれで作られている。 原理としてはシャナの『真紅』と同じ。 城塞の壁を破るのに特化した『破城槌』、ゴグマゴーグの巨体をも破壊する『大殲滅密集突撃』(ヴォーパルファランクス)など応用性も高い。 一体一体が並みの討ち手レベルの強さを持つ上に率いるマティルダ自身が強い、というまさに「一騎当千」を地で行く自在法だが、一定レベル以上の破壊には耐性がなく、防御にも向かない。 また、大質量による物理攻撃には対応不能。 通常はその辺りをヴィルヘルミナがフォローしていたが、それでも対応しきれない『虹天剣』を持つメリヒム、頑強極まるイルヤンカはまさに天敵であった。 『炎髪灼眼の討ち手』の自在法の名前は2代揃って単純である。 サックコート 使用者:『空裏の裂き手』クロード・テイラー カイムの力を空色のエネルギーコートに変えてまとい、ワシの脚として具現化させ格闘戦に用いる。 直接戦闘に長けていないとはいえ、サーレを一撃で戦闘不能に陥れるほどの破壊力を持つ。 アルカサル 使用者:『荊扉の編み手』セシリア・ロドリーゴ 対象の周りに実体の無い柳色の枝葉を発生させ、絡みつかせた物の形質を強化する。 敵の炎を吸い取ってどんどん密度と強度が増し、接触せずとも壁として機能するため、仮に地中まで檻として囲めば、力で無理やり突破しない限り脱出は不可能。 欠点としては設置に時間がかかること。 捨身剣醒 使用者:『剣花の薙ぎ手』虞軒 神器『昆吾』を核に、討ち手の体を紅梅色の霞に変える。 この霞は天女のような盛装をまとった女性の姿を取り、また炎としての性質を持つため、『昆吾』による攻撃をかわしても霞による高熱攻撃が待ち構えている。 また、討ち手の体そのものであるとはいえ、霞の部分は物理的攻撃が通じず、『昆吾』をどうにかしないと対抗できない。 ただし、自在法による強力な攻撃には弱く、また『昆吾』を捕えられると動けなくなる。 爆弾 使用者:『輝爍の撒き手』レベッカ・リード 着弾すると大爆発を起こす光の球を操る。レベッカの戦闘はほぼこの自在法が核であり、生成する数、速度、規模、熱量や爆発力のコントロール、爆破のタイミングは文字通り自在。 ちなみにレベッカはネーミングセンスがまるでないため、使用法をそのまま自在法の名前にしている。 地雷 使用者:『輝爍の撒き手』レベッカ・リード 『爆弾』の応用。神器『クルワッハ』を模した一つ目型の自在式を地面に設置、周囲を監視すると共に近辺に入ってきた敵を爆破する。 プレスキット 使用者:『具象の組み手』ダン・ロジャース 神器『B.S.I.』を振るって目的の場所に自在式を刻み、式の刻まれた物質に対して強力な形質強化を施す。 ただし、自在式の部分だけは対象外であり、ここを破壊されると強化が切れる。 瞑目の夜景 使用者:『昏鴉の御し手』ヒルデガルド 自他の影を操る。鎧として纏わせる、攻撃に使用するなど使い道は多いようで、単に会話のために使うこともある。破壊力も折り紙つきで、並みの“徒”なら一網打尽となる。 本編では防衛戦という都合上小規模だったが、本来は「夜景」の名の通り、見渡す一円の影を同時に操作できる。 ジシュカの丘 使用者:『犀渠の護り手』ザムエル・デマンティウス 神器『ターボル』を弾き、その余韻を握った手を地面に叩き付けることで発動。地面を材料に建材を生み出し、それを用いて“存在の力”で形質強化された建造物を作り上げる。 これ自体には破壊力はないが、地形を直接操れるアドバンテージは非常に大きく、単独戦闘では敵を閉じ込め動きを封じる用途に使用される。 ジクムントの門 使用者:『犀渠の護り手』ザムエル・デマンティウス 「ジシュカの丘」の応用。建造物に他の討ち手の力を吸収・貯蔵することで、それをザムエル自身の力として行使できる。ザムエルが「集団戦を前提とした変人」と呼ばれる所以がこの自在法である。 攻撃に防御にと用途は多いが、前提条件の都合上その場から動けない。よって、基本的にその場にとどまって戦う必要があり、かつ多数の味方がいる、要は撤退戦や防衛戦で真価を発揮する自在法と言える。 車両要塞 使用者:『犀渠の護り手』ザムエル・デマンティウス 石製の大型馬車のような車両を太い鎖で連結し、その全体を一つとして運用し、馬車を可動する城壁のように幾重にも連ねて拠点防衛に使用する。 車両から矛槍や小型の砲などの様々な武器を無数に突き出すことで迎撃を行う。 車両の一つを切り離して味方を運んだり、意志の疎通を図ったりもできる。その分消耗が嵩むため、本来はこちらも「ジシュカの丘」の建造物に蓄えた味方の力で賄う。 トラロカン 使用者:“雨と渡り行く男”『皓露の請い手』センターヒル 一定の超広範囲に、植物への還元能力を持った大雨の大結界を展開する。 中で“徒”が死ぬと、“存在の力”を「この世」の植物として還元する。 また、『蛍燎原』など一定範囲に作用するタイプの自在法は展開不能となり、遠話の自在法は妨害され、強化タイプの自在法は解除される。 センターヒル自身はこの中を短距離転移で移動可能である他、雨粒を攻撃に使用することもできる。 取り込まれたが最後、身一つの力でセンターヒルと戦わねばならないため、かつては踏み入ったが最後の「戦鬼の庭」として恐れられていた。 ちなみに「四神」の他の三人と並んだ場合、感知不能・強化不能の戦場に「夜の問い」が降り注ぎ「パチャクチ」で作られた亡者が暴れまわり、間を縫って「セドナの舞」へ水が補給され続ける、というシャレにならない惨状を引き起こす。 夜の問い 使用者:“全ての星を見た男”『星河の喚び手』イーストエッジ 自身を中心とした一定の超広範囲の光を凝縮し、炎への還元能力を持った流星雨を降り注がせる。 命中・爆砕された“徒”が死ぬと、“存在の力”を「この世」の炎として還元する。 イーストエッジ自身も白兵戦に長けており、相対すると一撃必殺の流星雨を掻い潜りながら彼と対峙せねばならない、という絶望的状況になる。 セドナの舞 使用者:“波濤の先に踊る女”『滄波の振り手』ウェストショア 自身を中心とした一定の超広範囲の水を操り、水への還元能力を持った水の獣(鮭やアザラシなどネイティブアメリカンと縁の深い動物が多い)を使役する。 この水に捕えられると、“徒”は“紅世”に帰還する以外は脱出不能となり、そうでない場合“存在の力”を「この世」の水として還元する。 質量で押し流す、獣で食らう、単純に捕まえるなど、シンプルながらバリエーションに富み、変換した水はそのままウェストショアの統御下に置かれるため、戦うほど規模が拡大する。 ただし変換能力には限界があり、強すぎる攻撃は防ぎきれないこともある。また、莫大ではあるものの、制御できる水の量には限界がある。 パチャクチ 使用者:“死者の道を指す男”『群魔の召し手』サウスバレイ 自身を中心とした一定の超広範囲に半透明の下僕「亡者」を召喚し、物質に取りつかせてコントロールする。 基本的には土に取りつかせ、土への還元能力を持った黄金の仮面をつけた様々な怪物を召喚・使役する。 この状態の「亡者」は“徒”を食らうことでその“存在の力”を「この世」の土として還元し、肥え太り、ある程度太ると分裂して増える。 また、土を崩して他の形態に変えることもでき、土器を作り出して火柱による攻撃を行ってもいる。 この特性上、相手にすると軍団戦ではほぼ勝ち目がなく、良くて互角。 ただしセドナの舞と同様、サウスバレイの制御できるキャパシティを超えて亡者を増やすことはできない。 パラシオスの小路 使用者:『興趣の描き手』ミカロユス・キュイ 内部に侵入したものを捕える結界を張る。 この結界には周囲の景色が描かれており、踏み入るまでは結界があること自体わからない。 巴字奔瀑(はじぼんばく) 使用者:『露刃の巻き手』劉陽 震脚で地面を叩き、膨大な量の水を噴出させてコントロールする。 移動の補助や形態変化させての攻撃など用途は多岐にわたる他、この自在法で生じた水煙は“存在の力”を感知する媒介として働く。 アクス 使用者:『氷霧の削ぎ手』ノーマン・パーセル 手刀を核に氷の刃を作り出して打ち下ろす。単純だけに威力も高く、人間程度ならばたやすく切り裂く上、直撃せずとも衝撃波が10m四方に及び、一帯を霜で覆うほどの冷気を伴う。 スペイキル 使用者:『氷霧の削ぎ手』ノーマン・パーセル 氷でできた分身を5つ作り出す。それぞれが自在法を個別に使うこともできるが、普通の銃弾でも砕け散るほどに脆い。 本体はこの分身の中にいるのだが、どの順番で倒そうが最後に残った一人がノーマン本体になるという特性がある。 ただしその都合上、広域殲滅の攻撃が弱点となる(倒す順番があるだけで本体が必ずその場にいるため、「わずかな時間差で順番に」薙ぎ払われると逃げられない)。 ゲイル 使用者:『氷霧の削ぎ手』ノーマン・パーセル 氷の槍を作り出す自在法。穂先を伸ばすことで間合いをある程度無視できる。 「スペイキル」と併用することが多い。 “徒”の自在法 こちらは本質そのままの現れが大半。 発動プロセスを自在式として表せば改造も可能だが、実行したのはサブラクとバロメッツのみ。 都喰らい 使用者:“棺の織手”アシズ、“狩人”フリアグネ(未遂) 本来食らうに適さない「物質」をも高純度の“存在の力”に変換・吸収する超大規模な自在法。 アシズはトーチに「鍵の糸」という自在式を仕込んだものを大量に用意し、これらを同時一斉に消滅させることで生じた巨大な歪みを拡大することで、オストローデという町一つをまとめて食らってのけた。 フリアグネは「鍵の糸」の代わりに宝具『ダンスパーティ』を用いて同様の効果を得ようとしていた。 揺りかごの園(クレイドル・ガーデン) 使用者:“愛染他”ティリエル ティリエルの本質たる「溺愛の抱擁」の顕現。山吹色の木の葉と霧で満たされた隔離空間を作り出す。封絶の亜種であり、普段はティリエル自身が最小規模で纏っている。 御崎市に現れた際は“燐子”ピニオン、宝具『オルゴール』を絡めることで絶対的有利な状況を作り出しており、「ピニオン」を介して人を食らうことで“存在の力”を供給、『オルゴール』でこの自在法を延々と維持する、という形式をとっていた。 おまけに自在法の射出口となっている「ピニオン」を破壊しても仕込まれたトラップが発動し、自在式そのものも無茶苦茶な装飾と偽装の自在式で覆われているため、普通の感覚では理解することすら不可能。 超感知能力の悠二、腕利きの自在師であるマージョリーがいなければ完全に詰んでいた。 レギオン 使用者:“千征令”オルゴン オルゴンの本質たる「千の軍を率いるモノ」の顕現。自らの存在を紙に書かれた/紙でできた騎士の軍団として顕現させ、羽帽子とマントと手袋だけ、という姿の司令塔が意志総体を宿し指揮を執る。 騎士の一つ一つは並みの討ち手くらいには強く、切り札たる「四枚の手札」、すなわち「ホグラー」「ヘクトル」「ラハイア」「ランスロット」は非常に精強。また、前述したとおりオルゴンの存在の顕現であるため、彼を討滅するには司令塔を含めた軍勢自体を一撃で消し去る必要がある。 なお、ヴィルヘルミナはこれを「『騎士団』の薄っぺらな猿真似」と評し激昂していたが、原理がまるで違うため完全な言いがかりである。 彼女にしてみれば、亡き親友との約束を果たす間際になって現れた、親友の力と似て非なる自在法が単純に気に入らなかったのだろうが。 虹天剣 使用者:“虹の翼”メリヒム メリヒムの本質たる「空を貫いて飛ぶ虹の龍」の顕現。背中に広がる虹の双翼を、サーベルを砲身として射出する。 距離によって減衰しないレーザーというべき自在法であり、射程距離・破壊力とも当時最強と言われた。 本来は光背の如く円形に広がる翼を収束させて切っ先から放つのだが、シャナと戦った際は消耗ゆえか、双翼を刀身に沿って滑らせ撃ち出す形となっていた。 “燐子”であるガラスの盾「空軍(アエリア)」を使用し、変質・反射させることで広域殲滅も可能、と攻撃型自在法としては一級品。 ちなみに素手でも使用可能。 幕瘴壁(ばくしょうへき) 使用者:“甲鉄竜”イルヤンカ イルヤンカの本質たる「不変鉄壁の鎧」の顕現。火山の噴煙に似た鈍色の煙を体から噴出させ、攻撃を防ぐ。 煙の形態ではあるが硬度・強度は当時どころか現在に至るまででも最強クラスであり、空中に広げれば壁となり、身にまとえば鎧となる。 また、先端のみを超強化した噴進弾として攻撃に用いることもできる。 イルヤンカは巨体の姿勢制御にも使用していた。 ラビリントス 使用者:“大擁炉”モレク モレクの本質たる「抱いて守り封じる炉」の顕現。自身の骨体を媒介とした迷宮型の結界を構築し、敵をその中に取り込む。 難攻不落に限りなく近く、一部を破壊されてもモレクの力が続く限りいくらでも修復可能であり、手勢を抱え込んでいれば討ち手100人だろうが悠々持ちこたえる。 ちなみにチェルノボーグはモレクの冗談交じりの自賛を真に受け、本当に難攻不落だと思っていた。 外から見るとうずくまる巨牛に見える。 マティルダはこれに対し、全域を一度に爆破するという荒業で突破した。 影浸 使用者:“闇の雫”チェルノボーグ チェルノボーグの本質たる「暗闇に滴る水」の顕現。体全体もしくはその一部を近距離内の影の中へと転移・同化し、そこに潜む。 あり得ない位置からの不意打ちも可能であり、チェルノボーグの暗殺の業を支えていた。 ネサの鉄槌 使用者:“厳凱”ウルリクムミ ウルリクムミの本質たる「凱歌を上げる大山」の顕現。周辺から鉄を筆頭に硬いものを大量に寄せ集め、“存在の力”による強化を加えて一気に射出する。 鉄の怒涛が降ってくる、という単純ゆえに恐るべき自在法であり、食らうとまず助からない。 五月蠅(さばえ)る風 使用者:“凶界卵”ジャリ ジャリの本質たる「不吉の境界となる卵」の顕現。無数の蝿を生み出して自在に操り、蝿を介することで常識外れの広範囲の状況を見聞きする。 蝿の数は遠くから見れば雲と見間違うような膨大な量であり、『大戦』では規模を常より縮小したにも関わらず戦域一帯の空を覆い尽くしていた。 蠅の一匹一匹は非力であるため、一定の防御力を持つ相手には全く通用しないが、そうでないなら群がり立って喰らってしまう。[とむらいの鐘]に参ずる以前はこれで人間を食いまくっていたと思われる。 碑堅陣(ひけんじん) 使用者:“焚塵の関”ソカル ソカルの本質たる「焼き払い塵となす門」の顕現。石の大樹で構成された黒い森林、という様相の防御陣を展開する。 ソカル本人はこの森の中に潜み、さらに樹木を自在に操ることで味方を援護し、遠隔から自身も攻撃し、森林内の状況をリアルタイムで把握し、と非常に有利な条件を保つことができる。 この森林地帯を前進させて押しつぶすこともできるため、攻性防御の性質も持つ。高空まではさすがに対応不能だが、[とむらいの鐘]ではメリヒムやジャリが対空を担っていたため問題はなかった。 敵に対して面制圧を行うタイプの自在法であるため、多対多の状況において最も力を発揮できる。反面、力の作用する範囲が広く分散するため、高速で一点突破を図る強力な討ち手には不利。 ソカル自身の指揮能力もあって「大戦」までは一度たりとも破られることがなかったが、高速高火力の"極光の射手"カールには相性最悪であったため敗北、討滅される。 ちなみにウルリクムミはソカルを「陰険悪辣の嫌な奴」と評しているが、この自在法にもその評価は当てはまる。 ゲマインデ 使用者:“戯睡郷”メア メアの本質たる「夢で遊ばせる者」の顕現。 対象者の記憶から夢の世界を作り出し、そこに対象の精神を飛ばして遊ばせる。 夢の世界の内部はメアの思いのままだが、起きた事象が現実には反映されない、現実で経過する時間は僅かである、解除されると夢の世界の出来事は対象者の記憶には残らない、メアが受けたダメージだけは現実になるなど、効果の割にリスクが大きい。 メアはこれを逃走用の情報集めと、自身が“ミステス”に乗り移った上での『戒禁』破りに使用していた。 風の転輪 使用者:“彩飄”フィレス フィレスの用いる探査用の自在法。 意志総体をコピーして世界中に放ち、人間やトーチに接触して伝播→トーチから集めた“存在の力”で意志総体を保ちつつ、目的物を発見したら意志総体を核に傀儡を形成→本体を呼び寄せて融合、という手順。 また、傀儡自体を人間に偽装する使い方もある。 インベルナ 使用者:“彩飄”フィレス 両肩の装飾の口から吸いこんだ空気を放出し、暴風の渦を作り出して敵を閉じ込める。 気流により視界が遮られる上、フィレスの気配を風自体が宿しているため、気配の探知や“存在の力”の察知はほぼ不可能となる。 倉蓑笠(くらのみのかさ) 使用者:“深隠の柎”ギュウキ ギュウキの本質たる「深く隠れた土台」の顕現。百鬼夜行逃げの切り札その1。 スクリーン状の自在式を被せることで対象の気配を隠蔽し、その表面に任意の映像を映すことができる。 通常は隠れ潜む、あるいは逃げる距離を稼ぐために使うが、他人に使うことで囮にする、という性格の悪い用法もある。 通常運行時はギュウキの体に対して施されており、これがパラの“燐子”を覆っている。 ただし、なんらかの実体に被せなければ使用できない。 ヒーシの種 使用者:“輿隷の御者”パラ パラの本質たる「全てを従える御者」の顕現。自らの体を媒介とするタイプの自在法で、黒い翳りをバラ撒いて物体に取りつかせ、コントロールする。 普段はこれでバスを“燐子”に変えることで運び屋稼業を行っている。 副産物として取りついた物体の解析も可能。 地駛(じばしり) 使用者:“坤典の隧”ゼミナ ゼミナの本質たる「深奥へ続く隧道」の顕現。[百鬼夜行]逃げの切り札その2。 地面に大穴を直接開け、目的地まで貫通させる。 「掘る」のではなく「開ける」ため、音が発生しない。自在法には珍しく戦闘の用途が存在しない、完全な逃走用。 一味が逃げる際はゼミナが道を開け、ギュウキが気配と足取りを隠し、パラが物体操作で攪乱、という連携で姿をくらます。 呪眼(エンチャント) 使用者:“征遼の睟”サラカエル サラカエルの本質たる「遠方を平らげる視線」の顕現。 縦に裂けた目の形状をした自在式を無数に生み出し、コントロールする。爆破や変形による攻撃・防御も可能だが、真価はこの自在式に別の自在法を織り込み、「エンチャント」の読みが示すようにそれを他の対象に付与すること。 これにより生物無生物は問わず、“徒”も討ち手も関係なく様々な自在法を付加できる。性質的には宝具「コルデー」に近い。 さらに、サラカエルが睨みつけた対象に即座に付加されるという効果もあり、即効性も高い。 金切り声(トラッシュ) 使用者:“吠狗首”ドゥーグ ドゥーグの本質たる「首をもたげ吠える獣」の顕現。自身の燐子“黒妖犬”が自壊するほどの吠え声を一斉にあげさせ、ぶつける。 ドゥーグ自身が弱小の“徒”であるため、意識をかく乱させ聴覚を一時的にマヒさせる程度の効果しかない。 星(アステル) 使用者:“頂の座”ヘカテー ヘカテーの本質たる「神の座に輝く星」の顕現。明るすぎる水色の光弾を放つ。一発一発の軌道が複雑であり、また同時に多数放たれることもある。 着弾すると爆発し、余波で周囲を炎上させる。 マグネシア 使用者:“嵐蹄”フェコルー フェコルーの本質たる「嵐の如く挽き潰す蹄」の顕現。現代最強の防御型自在法。臙脂色の粒子からなる大嵐を巻き起こす。 粒子は付着力が高い上に非常に重く、巻き込まれると動きを封じられた上でガリガリと物理的に削り殺される。 単純な防壁としても「幕瘴壁」に匹敵するレベルの強度であり、粒子の立方体を作り出すことで攻撃も可能。 展開速度も速いが、大規模に使うと味方を巻き込むという難点もある。 プロビデンス 使用者:“淼渺吏”デカラビア デカラビアの本質である「遥かに広がる水を統べる者」の顕現。 長大な魚身を覆う鱗を、この自在法の作用たる「あらゆるものを通す力」の媒体とし、自在法の行使や通話、監視を行う。 恐るべきはその射程距離と持続時間で、距離は世界全土、時間は力が続く限り、鱗が壊れない限り永続。 普段はこれを組織の重要な面子に渡し、連絡に使っている。 デカラビア自身がこれを使用した場合、鱗全てが転移の自在法として機能し、無敵の鎧となる。 鐙の寵 使用者:“獰暴の鞍”オロバス オロバスの本質たる「荒ぶる力を御する鞍」の顕現。 自身に接触している相手を強化するが、同時にその行動をある程度制御することができる。 ニムロデの綺羅 使用者:“朧光の衣”レライエ レライエの本質たる「波打ち広がる光」の顕現。 身にまとっている白い衣を糸状に変化させてほどき、正面で薄絹の形状に再変形させて防壁を形成する。 受け止めるのではなく受け流すタイプの防御用。 羅唆 使用者:“化転の藩障”バルマ バルマの本質たる「変幻自在の障壁」の顕現。 象の姿を形成する色付きの糸をコントロールする自在法で、これを解いたり編み直したりして姿を変化させる。 本来の用途は分解状態から服に変形し、味方を覆って強化するものだが、劇中では披露されていない。 プロツェシオン 使用者:“翠翔”ストラス ストラスの本質たる「厄除けと吉祥の翼」の顕現。大規模高速輸送のための自在法で、輸送対象を鳥に変化させて、高速で飛ばして運んだ上で元の姿に戻す。 更に輸送対象の存在の力を縮め、余所から行軍に気づかれないというメリットもある。 ストラス自身もあまり使わなかったのか、フレイムヘイズたちも知らなかった。 ダイモーン 使用者:“蠱溺の杯”ピルソイン ピルソインの本質たる「惑わし殺す毒の杯」の顕現。吸い込んだ“徒”や討ち手を酩酊・混乱に陥れる靄を展開する。討ち手に使用した場合は契約している"王"ごと混乱させる性能を持ち、一度食らうと単独での回復は絶望的。 「清めの炎」で防げるとはいえこれだけでも十分恐ろしいのだが、ピルソインは攻撃に長けたリベザルとコンビを組んでいるため、余計に恐れられている。 ただし、効果を及ぼせるのは一度の使用につき“徒”か討ち手のどちらかと言う制限がある。強風の影響下では靄が吹き散らされるため、使用できない。 獅子吼/ファンファーレ 使用者:“哮呼の狻猊”プルソン プルソンの本質たる「高貴に吼え猛る獅子」の顕現。大きく息を吸い込んで咆哮、衝撃波を放つ。 ただそれだけの単純な自在法だが威力は大きく、カムシンの『儀装』を容易に粉砕、余波だけでも討ち手の全身をひっぱたくレベルの衝撃波を発する。 ラッパ型の“燐子”を用い、一発の威力を落とした代わりに範囲拡大と遠隔操作を可能とした「ファンファーレ」というバリエーションもある。 スティグマ/スティグマータ 使用者:“壊刃”サブラク サブラクが殺し屋と恐れられるゆえんの一つで、彼の本質たる「全てを破壊する刃」の顕現の一部。 「スティグマ」は彼の持つ剣全てに施された自在法であり、つけた傷が塞がらず、時間と共に拡大・深化する。 逃げ回ってもサブラクの本体が浸透した地域を抜けない限り弱り続け、最後には殺されることになる。 御崎市での戦いでヨーハンの自在式を持っていたヴィルヘルミナに破られたため、あらためて塞がらないことに特化した改良版「スティグマータ」を開発。 こちらはサブラクが接近すると傷から自在式が伸び、これを攻撃することで傷を広げることが可能。 貪恣掌(どんししょう) 使用者:“冀求の金掌”マモン マモンの本質たる「激しく欲し求める掌」の顕現。体の一部、おもに掌に自在式を灯し、目標物を引き寄せる「原始的な欲得の力」。 文字通り「手のひらを返す」ことで拒絶することもでき、マモンはこれを応用して防御を行ったこともある。 「引力と斥力を操る」というシンプルながら強力な効果を持ち、キアラの放った「グリペンの咆」「ドラケンの哮」を制御下に置いて撃ち返す、など応用範囲も広い自在法と言える。 螢燎原(けいりょうげん) 使用者:“煬煽”ハボリム ハボリムの本質たる「盛んに火気を煽り立てる者」の顕現。自身の炎を戦場一帯に広げ、それを踏んだ味方の体を覆わせることで戦闘能力を大幅に強化する。 本来は広域感知用の自在法であり、この領域内であれば起きている事象をすべて把握し、即座の通信すら可能とする。さらに炎に沈み込み、別の場所に浮上することで移動可能。 作中では実現しなかったがオルゴンの「レギオン」とのシナジー効果が凄まじく、超強化された上に全滅させないと倒せない紙の軍勢というシャレにならない状況が出来上がる。 千里眼 使用者:“笑謔の聘”ロフォカレ 目によらぬ視覚で遠くの様子を捉える。ロフォカレがシャヘルの眷属に任命されたのはこの自在法ゆえだと思われる。 範囲は地域丸ごとであり、視野は個人レベル。 啖牙の種(マールス) 使用者:“踉蹌の梢”バロメッツ バロメッツの本質たる「当て所なく終末を呼ぶもの」の顕現。 特殊な隠蔽方式と潜伏力を持つ罠型の自在法だが、「無何有鏡」に渡り来てから尽きない“存在の力”を利用して改良されている。 改良後の特性は、指先大の種として各地にばらまき、あらかじめ設定した条件に引っかかった“徒”や討ち手の“存在の力”の一部を、それぞれの炎ごとバロメッツのもとに転移させること。 これを吸収することで力を高めることもできるが、バロメッツは“存在の力”を吸収するのではなく、保存状態のまま自他に根付かせることで力の統御限界を加算する方法を編み出している。 隠羽織(ミュステリア) 使用者:“踉蹌の梢”バロメッツ バロメッツが使用するもう一つの自在法。株分けした自身の分身を相手に寄生させ、強化を施す。 使用の絶対条件として寄生先の相手の同意を得なければならないが、寄生先はバロメッツの分身となり支配される。 「啖牙の種」で奪った“存在の力”をこれに織り込んで与えることで、安易に力を求める“徒”への需要を生み出していた。 番外編 文法(グランマティカ) 使用者:“廻世の行者”坂井悠二 御崎市での決戦の際に火事場の馬鹿力で発現させた固有の自在法。 悠二は元“ミステス”だが、この自在法は彼の本質である「理屈で物事を通す」在り方の顕現であり、形態としては“徒”の自在法に近い。 「黒い炎を燃やす透明なレンガ型の自在式」を複数組み合わせ、目的の効果を発揮させる。発揮する効果がピンポイントであること、熟練しないと複数の効果を同時には使えないことなど、欠点も多いが、「理屈が通ればなんでもできる」という多岐万能っぷりが長所で、決定的な対策はない。 作中ではこれ一つで「物理的な壁」「短距離の瞬間移動」「自在法の探知」「自在式の解析・改変」とまるで異なる効果を発揮した。 神威召喚 厳密には自在法ではないが一応ここに記載。 “紅世”における世界法則の体現者、「真正の神」の権能を発揮させるための儀式。 神それぞれに対して呼びかけ、降臨を要請する手順をこう呼ぶ。内実は神の意志を降臨を求めた者に向けさせること、ついで了解を得る代償として犠牲を払う、という二つのプロセスを踏む。 ちなみに“王”と討ち手の契約はこのプロセスを応用したもの。 なお、劇中での召喚は「この世」でのプロセスであり、“紅世”においてどうなのかは不明。 天破壌砕 神:“天壌の劫火”アラストール 天罰神を降臨させる儀式。 「紅蓮の帳」を展開して内部の“徒”の動きを止め、そのうち1体の存在の影を浸食・吸収・変換、顕現したアラストールの動力たる「心臓(コル)」に変換する。 天罰神は要するに「罰する神」であるため、欲望の肯定こそが全ての“徒”にとっては「動いて欲しくない神」である。 ゆえに、創造神によって窓口たる眷属が作られることもなかったが、その代わりに非常にシンプルなプロセスで神威召喚が可能。 なお、「この世」においては器たる『炎髪灼眼の討ち手』が儀式を行う。 祭基礼創 神:“祭礼の蛇” 創造神を降臨させる儀式。 創造神が受け取った“徒”たちの願いをまとめ上げ、全てが納得する形を組み上げた上で「黒き御簾」を展開、生贄となる“徒”を浸食、創造の種火とする。 これらの儀式は眷属たる「三柱臣」が執り行い、生贄は願いの化身たる巫女“頂の座”で固定されている。 神威召喚の後は、生贄となった“頂の座”と共に、叶えた願い相応の期間の眠りにつくことになる。 嘯飛吟声 神:“覚の嘯吟”シャヘル 導きの神を降臨させる儀式。シャヘルは他の神と異なり常に目覚めており、眷属に任命した“徒”の耳目を通して世の移り変わりを観察している。 その中に「全く新しい、しかし守らなければ消えていく可能性」を見出した時、シャヘル自身がそれを発見した眷属に「知らしむるべし」との霊告を降ろし、儀式を命じる。 ゆえにこの儀式のみ「神意召喚」と表記される。 内容は実に単純で、新たなものを見つけ、知り、儀式を行う眷属自身を生贄とし、その存在を神の声に変換、“存在の力”を操る全ての者に忘れることのできない神託を与える。 シャヘルの眷属は神意召喚を悲願として世界を放浪しており、ゆえに新たな可能性を見つけ、この儀式を行って死ぬことは最上の栄誉とされている。 一方でこの儀式は振り回される側にとって最悪のタイミングで起きるという謎のジンクスがあり、シャヘルが“徒”から忌み嫌われる要因となっている。 追記・修正をお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 冗談をうっかり盲信するチェルノブさんかわいい -- 名無しさん (2019-03-14 02 14 54) 単語自体すっかり忘れてて論理学かなんかの記事かと思った -- 名無しさん (2019-03-14 09 14 30) 名前 コメント
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気狂いピエロ 題名:気狂いピエロ 原題:Obsesion (1962) 著者:ライオネル・ホワイト Lionel White 訳者:矢口誠 発行:新潮文庫 2022.5.1 初版 価格:¥630 ファム・ファタール(運命の女)と言うには、あまりに少女過ぎるが、本質的には奔放な魅力で男たちを操るエゴイストなヒロイン。彼女に対する原題通りのObsession(妄執・執着)を抱えて、破滅への道をまっしぐらに進む主人公を、かの映画作品では、ジャン・ポール・ベルモンドが演じた。30代。酔いどれ。性と悪の暴走まっしぐらの、青春と言うには幼すぎたり遅すぎたりする女と男の、ホンキートンクな愛の道行き。 罪を恐れず暗黒界の大物までをも翻弄しようとする怖さ知らずの自由なヒロインと、大人としての人生をしくじり破天荒な道を辿ろうとしている語り手の主人公。この二人があることから手に入れた地に足のつかない賭け金。それは、彼らの足跡に血と復讐の置き土産をくっきりと遺す。愚かな青春。愚かな肉欲。愚かな執着。 ゴダールの映画の中で最も強烈なインパクトを遺した『気狂いピエロ』であるが、今、この段になってその原作が邦訳されるとは、まるで夢のようである。あの赤や黄色や青の原色が強烈だった伝説的前衛シネマが、過去の時代とともに蘇る。ベルモンドの名を映画史に刻んだ、人を食ったような映画の結末は、原作とどう違うのか。あの奇妙な後味は? それは本作で確認して頂くとして、それにも増して眼と心とを引っ張ってゆく物語力は壮絶であった。そう。掛け値なしのノワールであったのだ。 昨秋亡くなったベルモンドという役者の栄誉を称えるかのように、同じくゴダールによる『勝手にしやがれ』ともども古いフィルムがデジタル化され、劇場での二本立て公開上映されているそうである。ベルモンドもゴダールも共に代表とする名画の二本立てとは何とも贅沢な話題! さて、本書。半世紀前の作品とは言え、人間を作る感情・欲望・愚かさなどは、今も昔も寸分も変わらない。人間の心、青春の抑圧されたエネルギー、それらをもたらす環境等々、今の時代もそれらは前に進むことなく、人間の限界点を予感させつつ、敢え無く暴走する負のエネルギーとなって常に心の裏側に潜んでいる。その負のエネルギーが、人間の弱さを捉える落とし穴のような瞬間を、誰にでもどこにでも何時でも、創り出して全く不思議はない。 小説は現実を写し、映画はまたそれを拡散する。人間の逃れようのない弱さと愚かさ。そんな欲望にまみれた悲しい現実を。 本書も映画も、人生の示唆に富んでいるわけでもなく説教じみたものでもない、破滅のブルースしか、この作品にはあり得ない。半世紀を経た今の世にこの小説を読んでも、さほどの古さは正直感じなかった。映像の鮮烈さに比して、とても暗いモノクロームの小説。金と犯罪と欲望と、その裏で微笑むファム・ファタル(宿命の女)。これぞノワールである。掛け値なしの。 (2022.5.7)
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~とある山の森の奥~ 三日月が浮かぶ夜... 少年「・・・あれ?ここはどこだ?」 静かな森に迷い込んだ少年は,自身の状況を理解できないでいた アロケン「お待ちしておりました」 少年に声をかけてきたのは,黒服に身を包んだ執事のような男 金色に輝く片グラスの奥には,底知れぬ灰色の目がうごめいている 少年「え~と,何が何やら状態なんですけど?」 アロケン「ほほほ・・・確かに不自然な状況かもしれませんが,これは夢です」 少年「あぁこれは夢なのね。夢なら仕方ない」 アロケン「・・・それでは私と少しゲームでもしましょうか」 少年「唐突だけど夢だから仕方ない。で,どんなゲームをしようって?」 アロケン「”真実の名ゲーム”・・・巷では10Qなどと呼ばれる推理ゲームですよ」 少年「あぁ知ってる知ってる。出題者の考えた”ナニカ”を回答者が10回の質問であてるってやつね」 アロケン「早速始めましょう。私が出題者です。今宵,あなたに当てていただくのは・・・」 パリーン 木々の間の空間がガラスのように割れ,奥から誰かが飛び出してきた ???「だめよ。ぜんぜんだめ」 アロケン「お・・・お前は・・・」 ???「あなたは序列第52位のアロケン=ルートビヒね。いいのかしら?このままゲームを始めて?」 アロケン「ど・・・どういうことだ・・・?」 ???「私が知らないとでも思って?あなた達と人間のゲームを行う前には,必ず詳細な説明をした上で契約を交わす必要があるはず。アロケン,あなたは契約を交わさずゲームを始めようとしましたね。この事が”あの方”の耳に入ったら,あなたはどうなるでしょう?」 アロケン「・・・私にどうしろというのですか?」 ???「話が早いわ。なに,ゲームの開始を少し遅らせて欲しいだけよ。ルールの詳細は私から彼に説明しておくけど,いいわね?」 アロケン「・・・承知しました。それでは明日の夜月が天頂に輝く刻をゲーム開始の合図とします」 そう告げると,彼の体は巨体な黒馬にまたがり森の奥へと消えていった 少年「あの~僕の夢の中で勝手に動き回らないでもらえますか?せっかくゲームをしようってなってたんですけど」 ???「これは夢じゃないわ。現実よ。あなたは悪魔とゲームを興じる寸前だったのよ」 少年「そんなこと急に言われても・・・あ、こんな展開やっぱ夢なんだ♪」 ???「このままじゃなにを言っても信じてもらえないようね。ふぅ」 彼女が少年の頭に手をかざし「目覚めなさい」とつぶやく するとどうだろうか 少年の意識ははっきりとしたものになり,この世界を現実と認識しだしたのだ 少年「これは夢じゃない・・・現実だ!!」 ???「はっきりしたところで自己紹介といこうかしら。私は果倉部かもめ。先生と呼んでください」 少年「僕の名前は・・・あれ?思い出せない・・・」 かもめ「一時的な記憶障害ってところでしょう。名前が無いのは不便でしょうから,しばらくはあなたを”ホシミツ”と呼ぶというのはどうでしょう?」 ホシミツ「・・・うん,いい名前だ。徳川三代家光に近い名前ですね」 かもめ「あら,歴史に詳しいのね。では,自己紹介も済んだところで・・・」 ~第零問答~ かもめ「早速このゲームの本質を明らかにするわ」 ホシミツ「本質って・・・”真実の名ゲーム”は単に出題者の意図を推理して答える単純なゲームですよね?」 かもめ「それでは50点ね。本質は・・・模擬ゲームであなたに分かってもらおうかしら?」 かもめ「いくわよ。ホシミツ君に当ててもらう真実の名。それは・・・」 かもめ「私の好きな果物。どう?当ててみて♪」 ホシミツ「ん~それは皮をむいて食べますか?」 かもめ「答えはYES」 ホシミツ「それは赤色ですか?」 かもめ「答えはNO」 ホシミツ「じゃ~それは黄色ですか?」 かもめ「答えはYES」 ホシミツ「わかった!先生の好きな果物はずばりバナナですね!」 かもめ「残念でした,答えはNOよ。私の好きな果物はレモンでした♪」 ホシミツ「あ~そっちか~。あ、分かりました。このゲームの本質は10回の質問を使い切るって事ですね」 かもめ「それは前提条件として既知のものよ。それに今回のゲーム,あなたはどうやっても当てることはできなかったわ」 ホシミツ「え,それはどういうことです,先生?」 かもめ「あなたが「バナナ」といったから私は「レモン」と答えた。もし,あなたが「レモン」といったら私は「バナナ」と答えた」 ホシミツ「後出しじゃんけんってことですね・・・なるほど」 かもめ「それから私が好きな果物はレモンじゃないわ」 ホシミツ「じゃあ・・・やっぱろバナナだったとか?」 かもめ「答えはNO」 ホシミツ「じゃあ・・・む~なんですか?」 かもめ「フォックスフェイス」 ホシミツ「・・・なんですかそれ?あぁそうか質問者が知らないものが解答になりうる・・・それが本質ですか・・・」 かもめ「それだけじゃないわ。問題によっては出題者すら知らない解答であることもありえるわ」 ホシミツ「それって・・・ゲームとして成り立たないんじゃ・・・」 かもめ「問題の答えは明かされるまで分からないパンドラの箱なの」 かもめ「それがこのゲームの怖いところよ。論理的水平思考。それがこのゲームの本質ね」 ~第壱問答~ 翌日,三日月が美しく輝くころ 静寂の中,戦いの火蓋は切って落とされたのであった アロケン「はじめさせていただきます」 アロケン「・・・と,その前に。プレイヤーはあくまでもホシミツ様であり,カモメ様は助言などなさらぬようにお願いします」 かもめ「了解よ」 アロケン「今宵,ホシミツ様に当てていただくのは・・・」 アロケン「『名のなき戦士の正体』にございます」 アロケン「ホシミツ様はゲームに参加されるのは初めてでいらっしゃる。そこでヒントをひとつ」 アロケン「名のなき戦士はASキャラの中に存在する」 アロケン「問答の上限は10。このときよりゲームを開始いたします!!」 ホシミツ「・・・」 ホシミツ「さて,かもめ先生。確認したいことがある」 かもめ「はい,なんでしょう?」 アロケン「ホシミツ様,カモメ様に知恵を借りようというのですか?」 ホシミツ「ゲーリー!!そんなことしないさ。僕はかもめ先生の知恵を借りるだけだ。それなら問題ないだろう?」 ホシミツ「改めて,名のなき戦士とは,アンモライレモンド王国に伝わる伝説のひとつに登場する人物ですよね」 かもめ「そうね。でも最近の学会の見解では,あまりにも内容が現代に酷似していることから,偽造された書物に書かれた虚偽の史実とされているわね」 ホシミツ「(よし・・・戦略は立てた!!)」 ホシミツ「アロケン,あなたに問う。今,この場に名のなき戦士が存在している!!」 かもめ「あら,この質問はなかなかね」 ホシミツ「ここにいる3人はそれぞれ素性がはっきりしているものではない。僕も含めてね」 アロケン「ホホホ。まずは土台固めということですね。ですが・・・」 アロケン「答えはNOです。ここにいる3人は名の無き戦士ではなく,一切のかかわりがありません」 ~第弐問答~ ホシミツ「じゃあ次だ。名の無き戦士は特別なSPECを持っている。かつその能力は時間を超越する能力だ」 アロケン「複合提唱ですか・・・本来ならば認められない一手ですが,まぁいいでしょう」 アロケン「確かに名のなき戦士は特別なSPECを持っています。ですがその能力を明かすことはできません」 かもめ「中立的な立場からいわせてもらいます。ホシミツ君,さすがにそこまで求めるのはよくないわ。悪魔でも相手は出題者。全てを明らかにするのはあなたの役目なんだから」 ~第参問答~ ホシミツ「・・・なら次だ。名の無き戦士が持つSPECは【天生】に加えてもうひとつある!!」 アロケン「・・・今何と仰られました・・・か・・・」 ホシミツ「あなたが質問してどうするんだよ。ふぅ。もう一度いってやろう。名の無き戦士が持つSPECは【天生】であり,加えてもうひとつのSPECを持つ!!」 かもめ「ホシミツ君・・・急にどうしたの?論理的水平思考はどうしたの?」 ホシミツ「まぁ見ててください♪さぁアロケン,答えてくれよ」 アロケン「・・・YES・・・全てYESです」 ~第四問答~ ホシミツ「さて,お次はっと」 かもめ「ちょっと待って。ホシミツ君,説明して。あなたの思考が読めないわ。第参問答は論理的に明らかにありえない質問よ」 ホシミツ「ん~もうちょっと待ってもらえますか。今,ゲームの真っ只中なんで」 そこでかもめが見た少年の顔を彼女は忘れることはできないだろう 年端もいかぬはずの少年には似つかぬ底知れぬ知略あふれるその顔を 数千年を生きた彼女の思考を超えたものを少年は秘めていたのだろうか かもめ「まさか・・・私の【天帝】が彼の秘めたるモノを目覚めさせてしまったとでも言うの?」 ホシミツ「アロケン,ちょうどいいころあいだから言っておくぜ」 ホシミツ「お前はもう僕から逃げられない。お前の思考,全て奪い取ってやる!!」 「真実の名ゲーム」において,偽証は許されない それは出題者が誰であってもだ ゆえに,裏を返せば出題者は可能な限り問答に対して真実を述べなければならない 先ほどの「明かすことができない」理由等がない限り ホシミツ「次は~」 ~第五問答~ ~第六問答~ ~第七問答~ ~第八問答~ ~第九問答~ ~第拾問答~
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元ネタ語録 すばらしきわが人生 すばらしきわが人生で岸本加世子さん、山本リンダさん、雪村いづみさんが話していた言葉です (ナレーター:創価ルネサンスの年。笑顔と希望に溢れ、新たな年が開幕しました。池田先生の下には喜びに満ちた創価の友が集い合い、芸術部のメンバーも心温まる激励を受けました。) 岸本加世子 (ナレーター:ドラマやCMで大活躍の岸本加世子さん。独特のキャラクターを持つ彼女はお茶の間の人気者です。そんな彼女も創価学会の女子部員として学会活動に励んでいます。) 「家庭訪問とかも入れるんですか?」 岸本「家庭訪問はねぇ…年明けてから一緒に、行ってもらったほうがいいかな…」 母が昭和32年に静岡で入信できまして、で、私が昭和35年の終わりに産まれたんですけど、あのーそのときに母が骨盤を損傷してる障害者なもんですから、私が、あのー産まれるときに、あのーすごく一生懸命題目をあげてくdくれて。で、医者が「無理だ」って言ったんですけど、普通分娩で、あのー未熟児だったんですけど産んでくれて、よく母が題目を真剣に上げてる背中を見て、そいで、育ったんですよねー。 「…じゃないww」「違うくないよwもう一回ね」「あのね体力がついたら」(一同爆笑) (ナレーター:学会二世として元気に活動する岸本さん。しかし、かつては学会活動から遠のきかけたこともありました。) 15歳で芸能界に飛び込んだときには、あの寮の生活だったんですプロダクションの。で、もちろんご本尊様ないし、まったくもう誰ひとり知らない芸能界にポツンと入ったもんですから。で、母が芸能界に入ることは反対はしなかったんですけれど「先生とご本尊様だけはどんなところにいても忘れちゃいけない」って。それをね母がもう再三、私に手紙や電話で、そのことしか言わないんですよ。でうるさいなぁw思って。それがすっごく煩わしかったんですけど、で、一時反発してて、信心してなくたって成功してる人はいっぱいいるし、当時私はもう、誰も信用してなかったですし、自分一人で頑張っていくんだって。自分さえやる気があれば、自分さえ努力すれば、必ず芸能界で成功するんだっていう思いがあったんですね。 で、そんな時に、二十歳になって芸能界入って5年目のときに、あのー、池田先生にお目にかかることができまして、先生との出会いがなかったら、きっと自分の中のつまらない、あのー…こう理屈でね…ただ理想だけを追いかけてて、こう、自滅しちゃったと思うんですけど、先生にお目にかかってから、ほんとにあの学会の素晴らしさとか、こう素直に、なれるようになりまして。ほんとに信心自分が始めたのは先生にお目にかかったあの日から私は信心できるようになったんだなっていう、いう思いでいます。 岸本「本部の別館において、あの代表メンバーの…」 (ナレーター:地域では女子部の副本部長として後輩の育成に心を配る岸本さん。いつも明るく爽やかな姿は、女子部から善きお姉さんとして、また善き相談相手として慕われています。) 岸本「一番新しい『ある日ある時』を頂戴しまして…」 母が突然脳溢血で倒れまして、で、お医者さんに「あと三日の命です」って言われたんですね。あと三日で死ぬっていう現実が目の前に立ちふさがったときに、もう気がついたらベッドの下で、病院で、ずっと題目を上げてたんですね。だからあの時にほんとに力ある信仰がなかったら、ただ、もう、こう、狼狽し現実を受け止められないままに母を失ってたんだなって(スー)、思いがすごくするんですけど、あの時はほんとに先生と(スー)ご本尊しかなかったですね。 で、母がもうとにかく三日の命だって言われたんですけれども、あのー、命を取り留めまして、で、でも障害者っていう身体の上に、さらに脳溢血によって半身不随になってしまったんですけれども、でも母が「もう一回歩きたい」っていう風に、すごくあの頑張りまして、で、リハビリがすごく辛かったみたいでね。その一番辛いときに、先生が激励してくださり、「先生が見てくれてるから頑張ろう!」って思えて、母はなんていうかその負けじ魂で「絶対に歩いてみせる」って。で、すっごい頑張って、病院の中を折伏して歩いたんですね。 そしたらほんとに歩いて、杖一本で歩いて退院することができたんですね。現実に打ち勝つことができたのは、やっぱりその人生の師によって、がいなかったらやっぱり分かんなかったでしょうね。信心って言うのはほんとにすごいなって。叶わないことはないんだなって。母は病気に勝ち、自分に勝ったんですね。だから信心って言うのは、自分自身に勝つことなんだなっていうことを、母に教わりました。 (題目の大合唱) (ナレーター:その後、7年も寿命を永らえて、福運輝く感謝?の人生を送った母、幸子さん。今は亡き母の強き公布への思いを胸に抱きしめて、今日も岸本さんは明るく創価の道を歩みます。) 「バンザーイ!!」 山本リンダ 「(♪どうにもとまらない@紅白歌合戦)うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁおおおおおぅぅぅぅ!!!!やぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!ウォホォォォォォォ!!!!噂を信じちゃいけないよ♪」 (ナレーター:浮き沈みの激しい芸能界。その中でリンダさんはひたすら自分を信じて、こつこつと歌い続けてきたのです。そして今やリンダブームを生んでいます。) ま、自分にしてみればブームという言葉が当てはまるのかな?どうなのかな?っていう風に思ってるんですけれども、ブームって言ってみたとしても、あまりそれには左右されてないというか。 とにかくこれは私の長い人生のうちの一つの出来事であって、またこの芸能界って言うのはとにかく厳しいところなので、今年よかったから来年がいいとか、ね、来年いいからまたその次いいとか決まっていませんので。もう1回1回が戦いだなって。 やはりご本尊に、あの、小学生のときから巡り会ってね、祈ってきたその福運の結果としてね、あのー、一つ一つこういう大好きな仕事を続けさせていただいているなってこと思いますのでね。 戦いでもありますけどまた、それを私の喜びとしながら、あのー頑張らせていただけるってことほんとに功徳だなって、幸せだなって思ってます。 (ナレーター:仕事の合間に少しでも時間があれば┏(^o^)┓聖教新聞や池田先生のスピーチを読むリンダさん。リンダさんのエネルギーはここから湧いてくるのかもしれません。) 創価学会ってすごいなって思うのは、目の前のちっちゃなことで悩んでた自分とか、ちっちゃな目標だけで必死になってた自分が、もっともっと大きな、ほんとに人のことを思っていける自分になっていくし、そういう自分を感じたときがすごく嬉しいんです。あ、人のことを一生懸命こうやって悩んで上げられてる自分なんだって、思えたとき嬉しいし、友人が一緒になってその悩みを乗り越えてくれて、で、「ありがとう」と応援してくれて、それが私の励みになって。役に立てたな、嬉しいなって思えますし、そういう積み重ねだって思うんです。 学会員ってみんなそうなんですよね。だから世間の週刊誌やなんかで、三流の週刊誌やなんかで書かれている学会じゃない。だから長続きするし、そしてどんどんどんどん広がっていくし、やっぱり人間は誰もバカじゃなくて、どんなバカだと思われる人だとしても、真実ってやっぱり見抜いていきますし、感じていきますし。どんな人がどんな作文をもってね、人々を騙そうとして、インチキのですね記事を書いたり、あのー噂を…「噂を信じちゃいけないよ」って言いますけど、変な噂をね流したとしても、真実はみんな見抜いていきますから。 事実じゃないことを言われたときは「なにくそ!真実を見せてやろうじゃないか!」って底力が湧いてきますしね。それが私たち創価学会員の、やっぱり一番のあのいいとこだなって思っているんですよね。 (ナレーター:学会の正しさは信仰者としての自らの振る舞いにあると、リンダさんは全力投球で仕事に臨みます。) 武道館で芸術祭って言うのが昭和43年の11月にあったんです。そのときに先生が、あのヤング☆パワーっていうグループを作ってくださったんですけれど、あのー「焦らないでねじっくりと福運を積んでいくことだよ」ってあの話があったんです。私たちヤング☆パワーに。で、私は、「あ、そうだ」やっぱりどうしても焦っちゃうんですよねー、芸能界のお仕事は大変…焦っちゃうんですよ「そうか、焦らないでじっくりと福運を積んでいくことなんだな」と思いました。 それからもう一つ先生が言われてることに、あの「いっくら芸が素晴らしくても名声があっても、どんないいものを持っていようが、」あのー「人間として本当にその人が幸せになっていかなきゃいけない」。有名であればあるほど、芸術が素晴らしいほど逆に不幸になってる人って多いと思うんです。そういう中でほんとに信心をしているってことは、自分の芸も磨いていけるし、福運も積んでいけるし、そして人間としても成長していけるし、またいい友人本当にいい仲間をね作っていくことができる。 自分には何にもなくても、クオ☆クォンツォ(このご本尊)を知っていれば、この創価学会を知っていれば、悩んでる友達に最高の、その友達本人が自分の力で希望を見出してね、人生を勝っていくそういう切欠を教えてってあげることができる。これはすごいなって、最高の宝だなって、そう思います。 (ナレーター:さらに自分を磨いて新境地を拓いていきたいと、リンダさんは新しいリサイタルのレッスンに余念がありません。人々に生きる歓びをもたらす、心にしみる歌声をこれからも聞かせてくれることでしょう。) 雪村いづみ (DX超弩級ジェットガルーダで遊ぶ子供) (ナレーター:家族に囲まれ団欒のひと時を過ごす雪村いづみさん。美空ひばりさんや、江利チエミさんとともに三人娘として映画にステージにと大活躍を続けてきました。その雪村さんが創価学会と出会ったのは自由の天地アメリカだったのです。) 子供「しばたけ」 私がまだデビューして間もない頃、お手伝いをしてくださってた方が信心をしてらっしゃったんですね。それでとても折伏を受けてたんです。でもそれこそデビューしたてで人気の絶頂で若いし、「宗教なんていらないわ(笑う」っていう感じでしたもんですから、もう全然、理由はなくあのー10年ぐらい反対してました。 それでそのうちに何か色んなことがうまくいかなくなって、ものすごく膨大な借金背負ってることが分かったり、色んな意味で最低になっちゃったときに、アメリカへ、まぁ逃げるように家族で行っちゃったんですね。 それでそこで、アメリカ人のテレビのプロデューサーに「Do you know 南無妙法蓮華経?」って言われたんです! ェェエエビックリしちゃって!!「まあ!アメリカにも創価学会があるんだ!」って思って、ビックリしました。 楽屋でアメリカの、あの創価学会のメンバーに「一生懸命ねイヅミサン信心しましょうすr素晴らしいんですからしましょうよイヅミサン本当に幸せになれるんですからしましょうよ」って言われて。そのみんなの顔を見てると、ほんっとに明るくって、優しくって、いsssっ所懸命なのよね。 それでね、まー、こんな世知辛い世の中に、こんだけ人の幸せとかね、「イヅミサン幸せになってほしいんですよやりましょうよー」ってねほんとに真剣に人のことをね、思ってくれる人がいるんだなって、羨ましいなって思ったんです。 やっぱりみんなのその情熱と、一生懸命さと、純粋さに、☆押されて☆、「はい、じゃあ信心してみます」ってゆったんです。 そしたらみんながもうね、拍手してね、もうスクラム組んでね、私の周りでスクラム組んでね、なんか…歌ってくれましたよ!泣きながら!ほんとに。 だからあの時のアメリカのメンバーのしつこさがなかったら、今の私はほんとに無いっていうことと、この宗教は世界的になってるんだって思ったんですね。 だからあの今の創価学会も、世界のほうがすごくて(笑う、今に日本が一番遅れる(^Д^)っていう感じににゃんじゃにゃいかなってww 「私その代表でーす┗(^o^) 逆輸入信心の代表です」 「…煩悩即菩提と説かれるように、」 (ナレーター:信心したあとも、雪村さんは様々な宿命に直面しました。それらを乗り越えることができたのは、剛情な信心と温かく見守る人生の師匠の存在でした。) あたしは、池田先生がいらっしゃるから、信心続けてこられたと思ってます。まぁご本尊様やっぱり根本ですし、御書根本ですけれども、ご本尊様は何にも言ってくれませんしww御書もなかなか難しいですけれどもwwww本当に先生の、いま先生が世界に向かってなさってること、世界中の信心してる人もしてない人も含めて、あんっだけ人を幸せにし、人に尊敬され、あんっだけの労働をしてる人は、世界広しといえども先生しかないですね。 (ナレーター:絵画も雪村さんにとって欠かせない世界です。昭和57年に二科展に入選して10年、創作活動を続けていく中で多くの友との出会いがありました。) もう皆さん私信心してることはあのご存知なんです。だからやっぱり気持ちのいいお友達のお付き合いをたくさん持っていきたいし、これからやっぱりほんとに、法華経は人の振る舞いって言われるから、自分が「あー、信心してる人って素晴らしいな」って言われるような自分になるように常にまいしゅんね、まいしゅん宿命転換しながら、人間革命しながら、一人でも多くの方にね、あのこの信心をお教えする役割を果たしていきたいって、それが私の生まれてきた本当の目的なんだって、やっぱり思います。 歌手は手段なんだって。そこらへんがねはっきり分かったときに、私の人生は変わりました。はい。 (ナレーター:歌手として画家として、そして学会の太陽、婦人部として。どこまでも自由闊達に人生を歩む雪村さん。その明るい姿は信仰による勝利の証といえるのではないでしょうか。) (ナレーター:創価ルネサンスの輝く新時代。限りない希望と勇気と歓喜に満ちた、すばらしきわが人生!今、新しい旅立ちのときが訪れているのです!)
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最終更新日 2023-04-1604 36 17 yaxiyete aš lar a ██. rukare a care letüš a rukare ï foš(あなたの名前は、██。見て、知って、触れてほしい。すべてに。).a care a ivcutiyiv ar. an düš nanaazev ï maar liyare(そうしてきっと、いつか大事なものと巡り会う。だからどうかあなた達の道行きに、真名の導きを). ――ある赤子の、名付けの一幕。 名の文化 「森」が「名無しの森」と呼ばれる由来は、 人々の「名」を奪い、本来持っていたその者の本質を奪い去ってしまうことにある。 ゆえに森辺に住まう人間たちは、 「森」から名を奪われぬために幾つかの名前を持っている。 一つは自身と他人を分けるために持つ「仮名」、 もう一つは自身を守る大地生から与えられる「恵名」、 その者自身が積み上げた足跡によって付けられる「二つ名」。 そして、すべからく森辺の民が生来追い求め、その者の本質を示すとされる「真名」。 「森」にかかわる多くの人間にとって、 「真名」は人生を賭けて探し当てるべき哲学的な目標点と考えられている。 「命名規則」はこちら。 名の文化「仮名」 「恵名」 「真名」 「二つ名」「名付け」 「森の噂」 法則「禁忌」 「例外」 「名失くし」「欠け名」 「継ぎ名」 「名無し」 「仮名」 「名無しの森」は、その者が「真名」を得るための場とされていると同時に、 それを手に入れるまでの間、名付けられることを待つ自身の本質を守る必要がある。 そのために付けられるのが「仮名」であり、単に他者との区別を付けるためのものでもある。 とは言え、大概の者は「真名」を得られることはなく、生涯「仮名」と共に人生を過ごす。 また、「仮名」は「森」で使われる名としてはそこまでの強さを持たないとされている。 名付けられた際の祈りの重さによってその守りの力の総量から、 その名に縛られる度合に至るまでが大きく変わるとも言われており、 奪われることを初めから想定してあえて重い意味を持たせない親も居る。 「仮名」は「森」をさまよう内に喪失することもあり、周囲の認識からも含めその名は忘れられてしまう。 そうなった場合に限り、新たな「仮名」を付けることが許される。 「恵名」 「森」の中で人は非常に弱く、そうでなくとも儚い存在だ。 そんな人々が、古来より寄り添い守護を与えてくれた大地生の名に頼ったことは必然だった。 これを「恵名」と言い、「仮名」よりも強い力を持つ。 地球で言うところの苗字に近く、「仮名」・「恵名」の順で名乗る。 多くの場合は自身の生まれた地域に散在する「骨」――大地生の名から下賜されるもので、 子は親が名乗っている「恵名」を使うことがほとんど。 また、方々を飛び回る潜森士や旅を生業とする者たちは、 思い出深い場所のそれや、大地生ごとに異なる祝福の力を基準にして名付けることもある。 大地生の「恵名」は、元となった「骨」が存在する限り決して「森」の影響を受けないが、 歌姫の与える力が途絶えてしまうと「骨」ごと「恵名」が消え去ってしまうことがある。 「真名」 その者が心の深奥に秘め、「森」の奥底で明らかになると伝わる到達点。 昔話や神話において多く語られ、手に入れた偉人や伝説は少なからず存在するが、 実際に「真名」を得て「森」の終端から帰ってこられたとされる者の逸話は僅か。 森辺の民にとってそれを見つけ出すことは人生を賭けた使命であると言われているが、 本当にそれを信じて探し求める人間は一部の夢見がちな潜森士くらいなもので、 ほとんどの人間からはおとぎ話のようなものだと思われており、実在を疑われている。 「二つ名」 「森」で挙げた功績や戦果などによって、組合や国家から下される、 あるいはその者の行いから噂が立ち、次第とそれが定着することによって決まる異名。 その大きさ次第で本人が元々持っていた「仮名」の力よりも強くなることがあり、 人々の間で語られ膨らみすぎた二つ名が仮名を押し潰すことさえあるという。 しかしその加護の力は大きく、「森」の中で自身を守るためにこれ以上のものはない。 一般的な森辺の民は持っておらず、 もっぱら潜森士や、「森」への関わりが極めて深い特例的な人々が持つことが大抵。 「名付け」 「森」の中には、まだ名付けられていない様々なものが存在する。 生物、漂着物、ランドマーク、その他未発見の現象など……。 それらに名を付けることは、潜森士はもちろんそうでない者にとっても栄誉なことであり、 新種に触れ合うことのある一部の学者や、新発見の漂着物に関わりがちな鑑定士には、 手ぐすね引いてその機会を狙っている者も少なくない。 また、潜森士にとっては重要視される意味合いもあり、 新たに名付けられるモノの意味や力を僅かに借り受けられるとされている。 この力は分類としては二つ名の一部に含まれ、潜森の助けになる力となってくれる。 時折新たに付けられた名前を「森」から持ち帰れない場合があるが、 その多くは潜森士の死や失踪、名の喪失を原因とすることがほとんど。 しかし単に潜森士の危機をその名が肩代わりしたことによって忘れられてしまうこともあり、 そうなった場合には改めて、その名を持つはずだったモノをもう一度再発見する必要がある。 この再発見は、同一の人物が行っても問題ない。 「名付けるということは人の範疇に理解のできるものに落とし込むということ」でもあるため、 あえて名を付けないことで本来の力を削り取らずに使われている、もしくは存在しているモノもある。 「森の噂」 「二つ名」を持てるのは、何も人々だけではない。 当然、名の影響は獣なども持つ場合がある。 多くは名付けられたことによる一般への浸透から弱体化、もしくは一般化が起きる傾向にあるが、 一部の獣はその被害の大きさなどから二つ名――つまりは「噂」が根付き、 より特異な、凶暴で狡猾な個体へと変貌することがある。 原因は不明だが、そうなった獣の多くは知恵を使うことを覚え、 より深刻で厄介な被害を生じさせてることがある。 これを避けるため、あえて「森」内の情報や被害の流布が制限されるなどの対策が取られる。 法則 「禁忌」 この世界で「仮名」と「恵名」、そして「二つ名」以外に名を持とうとすると、 名前同士の持つ意味や力が混濁し、本人の行動や精神、思考にも影響が及ぶ。 そのため、法則の下で決められた名称以外のものを複数持つことは許されない。 無理してまで持とうものなら、 その人間は遠からず自身の本質を損壊してしまい、最悪の場合廃人にまで至ってしまう。 この命名における絶対的なルールこそが、 「真名」の存在の裏付けであると主張している者も少なくない。 「例外」 「森」は、単一個体が持つ固有名詞であるところの「仮名」を奪うことはできるが、 一般に浸透した普通名詞、各地で共通して使われる固有名詞、 つまり文化的に定着している言葉と、そして大地生が持つ名前については奪うことができない。 これを奪うことができない理由は、人々が「言葉」に持つ認識の大きさが「森」に咀嚼しきれず、 飲み込み切ることができないからと考えられており、 また大地生のものについては、その歴史的背景、「森」との敵対の過去に源流があるとされている。 とは言え、前述の通り「骨」そのものが「森」に溶け奪われることによって その大地生の名――「恵名」が喪失してしまうことはある。 「名失くし」 「森」の影響を受け続け、自身の「仮名」や「真名」に至るまでを喪失した者を指す。「朽木」とも呼ぶ。 それぞれの名がどのようにして失われていくかは判然としておらず、 自身を構成する名がバラバラに削れていく者も居れば、逆に一つのものから急激に抜け落ちていく者、 あるいはまったく影響を受けていないように見えながらも唐突にすべてを失うものなど、 欠如の法則性は明らかではなく、名へよりも自身の身体そのものへの影響が大きく出る場合もある。 生涯にわたって「森」を探索し続けたにもかかわらず影響を受けなかった者なども存在するため、 なんらかの対策法があるのではと考えられてはいるが、その方法は今もって掴めてはいない。 「欠け名」 上記の「名失くし」までは行かないものの、「仮名」の一部を失くしている状態。 その影響の受け方は様々だが、記憶の喪失や錯綜を起こすことがあり、 その起因とする原因もわからぬまま感情のままに行動を起こすなど、周囲に危険が及ぶことも。 自身の名の喪失を感じながらも、正気を保てる者も居る。 「継ぎ名」 「欠け名」を自覚できている者が、一時しのぎ的にその穴を塞ぐ行い。 継ぎに使う名は二つ名の一部を用いたり、既に死した仲間の仮名のそれを用いたりと多様だが、 大きな穴を他者の「仮名」で埋めた場合には、 元となった人物の人格や、その人物と共有する記憶が混濁したりする。 二つ名から使用した場合には、元となる記憶が基本的には自分由来であるゆえ記憶の混乱はないが、 その二つ名を得るに至った経緯やその時抱いた感情の記憶など、そういった部分に影響が起きる。 「名無し」 存在し得ないもの。 「名無し」という言葉は存在するが、 「凪」に名を付けられないように「名無し」という言葉を人に付与することはできず、 対象が人である内は「名失くし」という言葉が宛てられることがほとんど。
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最終更新日 2024-06-2807 44 50 yaxiyete aš lar a ██. rukare a care letüš a rukare ï foš(あなたの名前は、██。見て、知って、触れてほしい。すべてに。).a care a ivcutiyiv ar. an düš nanaazev ï maar liyare(そうしてきっと、いつか大事なものと巡り会う。だからどうかあなた達の道行きに、真名の導きを). ――ある赤子の、名付けの一幕。 名の文化 「森」が「名無しの森」と呼ばれる由来は、 人々の「名」を奪い、本来持っていたその者の本質を奪い去ってしまうことにある。 ゆえに森辺に住まう人間たちは、 「森」から名を奪われぬために幾つかの名前を持っている。 一つは自身と他人を分けるために持つ「仮名」、 もう一つは自身を守る大地生から与えられる「恵名」、 その者自身が積み上げた足跡によって付けられる「二つ名」。 そして、すべからく森辺の民が生来追い求め、その者の本質を示すとされる「真名」。 「森」にかかわる多くの人間にとって、 「真名」は人生を賭けて探し当てるべき哲学的な目標点と考えられている。 名の文化「仮名」 「恵名」 「真名」 「二つ名」「名付け」 「森の噂」 法則「禁忌」 「例外」 「名失くし」「欠け名」 「継ぎ名」 「名無し」 「仮名」 「名無しの森」は、その者が「真名」を得るための場とされていると同時に、 それを手に入れるまでの間、名付けられることを待つ自身の本質を守る必要がある。 そのために付けられるのが「仮名」であり、単に他者との区別を付けるためのものでもある。 とは言え、大概の者は「真名」を得られることはなく、生涯「仮名」と共に人生を過ごす。 また、「仮名」は「森」で使われる名としてはそこまでの強さを持たないとされている。 名付けられた際の祈りの重さによってその守りの力の総量から、 その名に縛られる度合に至るまでが大きく変わるとも言われており、 奪われることを初めから想定してあえて重い意味を持たせない親も居る。 「仮名」は「森」をさまよう内に喪失することもあり、周囲の認識からも含めその名は忘れられてしまう。 そうなった場合に限り、新たな「仮名」を付けることが許される。 「恵名」 「森」の中で人は非常に弱く、そうでなくとも儚い存在だ。 そんな人々が、古来より寄り添い守護を与えてくれた大地生の名に頼ったことは必然だった。 これを「恵名」と言い、「仮名」よりも強い力を持つ。 地球で言うところの苗字に近く、「仮名」・「恵名」の順で名乗る。 多くの場合は自身の生まれた地域に散在する「骨」――大地生の名から下賜されるもので、 子は親が名乗っている「恵名」を使うことがほとんど。 また、方々を飛び回る潜森士や旅を生業とする者たちは、 思い出深い場所のそれや、大地生ごとに異なる祝福の力を基準にして名付けることもある。 大地生の「恵名」は、元となった「骨」が存在する限り決して「森」の影響を受けないが、 歌姫の与える力が途絶えてしまうと「骨」ごと「恵名」が消え去ってしまうことがある。 「真名」 その者が心の深奥に秘め、「森」の奥底で明らかになると伝わる到達点。 昔話や神話において多く語られ、手に入れた偉人や伝説は少なからず存在するが、 実際に「真名」を得て「森」の終端から帰ってこられたとされる者の逸話は僅か。 森辺の民にとってそれを見つけ出すことは人生を賭けた使命であると言われているが、 本当にそれを信じて探し求める人間は一部の夢見がちな潜森士くらいなもので、 ほとんどの人間からはおとぎ話のようなものだと思われており、実在を疑われている。 「二つ名」 「森」で挙げた功績や戦果などによって、組合や国家から下される、 あるいはその者の行いから噂が立ち、次第とそれが定着することによって決まる異名。 その大きさ次第で本人が元々持っていた「仮名」の力よりも強くなることがあり、 人々の間で語られ膨らみすぎた二つ名が仮名を押し潰すことさえあるという。 しかしその加護の力は大きく、「森」の中で自身を守るためにこれ以上のものはない。 一般的な森辺の民は持っておらず、 もっぱら潜森士や、「森」への関わりが極めて深い特例的な人々が持つことが大抵。 「名付け」 「森」の中には、まだ名付けられていない様々なものが存在する。 生物、漂着物、ランドマーク、その他未発見の現象など……。 それらに名を付けることは、潜森士はもちろんそうでない者にとっても栄誉なことであり、 新種に触れ合うことのある一部の学者や、新発見の漂着物に関わりがちな鑑定士には、 手ぐすね引いてその機会を狙っている者も少なくない。 また、潜森士にとっては重要視される意味合いもあり、 新たに名付けられるモノの意味や力を僅かに借り受けられるとされている。 この力は分類としては二つ名の一部に含まれ、潜森の助けになる力となってくれる。 時折新たに付けられた名前を「森」から持ち帰れない場合があるが、 その多くは潜森士の死や失踪、名の喪失を原因とすることがほとんど。 しかし単に潜森士の危機をその名が肩代わりしたことによって忘れられてしまうこともあり、 そうなった場合には改めて、その名を持つはずだったモノをもう一度再発見する必要がある。 この再発見は、同一の人物が行っても問題ない。 「名付けるということは人の範疇に理解のできるものに落とし込むということ」でもあるため、 あえて名を付けないことで本来の力を削り取らずに使われている、もしくは存在しているモノもある。 「森の噂」 「二つ名」を持てるのは、何も人々だけではない。 当然、名の影響は獣なども持つ場合がある。 多くは名付けられたことによる一般への浸透から弱体化、もしくは一般化が起きる傾向にあるが、 一部の獣はその被害の大きさなどから二つ名――つまりは「噂」が根付き、 より特異な、凶暴で狡猾な個体へと変貌することがある。 原因は不明だが、そうなった獣の多くは知恵を使うことを覚え、 より深刻で厄介な被害を生じさせてることがある。 これを避けるため、あえて「森」内の情報や被害の流布が制限されるなどの対策が取られる。 法則 「禁忌」 この世界で「仮名」と「恵名」、そして「二つ名」以外に名を持とうとすると、 名前同士の持つ意味や力が混濁し、本人の行動や精神、思考にも影響が及ぶ。 そのため、法則の下で決められた名称以外のものを複数持つことは許されない。 無理してまで持とうものなら、 その人間は遠からず自身の本質を損壊してしまい、最悪の場合廃人にまで至ってしまう。 この命名における絶対的なルールこそが、 「真名」の存在の裏付けであると主張している者も少なくない。 「例外」 「森」は、単一個体が持つ固有名詞であるところの「仮名」を奪うことはできるが、 一般に浸透した普通名詞、各地で共通して使われる固有名詞、 つまり文化的に定着している言葉と、そして大地生が持つ名前については奪うことができない。 これを奪うことができない理由は、人々が「言葉」に持つ認識の大きさが「森」に咀嚼しきれず、 飲み込み切ることができないからと考えられており、 また大地生のものについては、その歴史的背景、「森」との敵対の過去に源流があるとされている。 とは言え、前述の通り「骨」そのものが「森」に溶け奪われることによって その大地生の名――「恵名」が喪失してしまうことはある。 「名失くし」 「森」の影響を受け続け、自身の「仮名」や「真名」に至るまでを喪失した者を指す。「朽木」とも呼ぶ。 それぞれの名がどのようにして失われていくかは判然としておらず、 自身を構成する名がバラバラに削れていく者も居れば、逆に一つのものから急激に抜け落ちていく者、 あるいはまったく影響を受けていないように見えながらも唐突にすべてを失うものなど、 欠如の法則性は明らかではなく、名へよりも自身の身体そのものへの影響が大きく出る場合もある。 生涯にわたって「森」を探索し続けたにもかかわらず影響を受けなかった者なども存在するため、 なんらかの対策法があるのではと考えられてはいるが、その方法は今もって掴めてはいない。 「欠け名」 上記の「名失くし」までは行かないものの、「仮名」の一部を失くしている状態。 その影響の受け方は様々だが、記憶の喪失や錯綜を起こすことがあり、 その起因とする原因もわからぬまま感情のままに行動を起こすなど、周囲に危険が及ぶことも。 自身の名の喪失を感じながらも、正気を保てる者も居る。 「継ぎ名」 「欠け名」を自覚できている者が、一時しのぎ的にその穴を塞ぐ行い。 継ぎに使う名は二つ名の一部を用いたり、既に死した仲間の仮名のそれを用いたりと多様だが、 大きな穴を他者の「仮名」で埋めた場合には、 元となった人物の人格や、その人物と共有する記憶が混濁したりする。 二つ名から使用した場合には、元となる記憶が基本的には自分由来であるゆえ記憶の混乱はないが、 その二つ名を得るに至った経緯やその時抱いた感情の記憶など、そういった部分に影響が起きる。 「名無し」 存在し得ないもの。 「名無し」という言葉は存在するが、 「凪」に名を付けられないように「名無し」という言葉を人に付与することはできず、 対象が人である内は「名失くし」という言葉が宛てられることがほとんど。
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ブライアン・トレーシー 野上 洋幸 ブライアン・トレーシーさんの本が読んでみたかったので、 比較的最近の本をピックアップしてみました。 とても丁寧でわかりやすくていい内容でしたが、 この本じゃないと得ることが出来ないという内容ではありませんでした。 成功習慣を作るには目標設定が大事です。 本書の冒頭で、目標設定の7つの鍵があげられていたので紹介します。 ①目標ははっきりとした、具体的で、詳細に紙に書かれたものでなければなりません。 ②目標は、ものさしで測れ、客観的でなければなりません。 ③目標は時間、スケジュール、締め切り、中間締め切りで縛られたもので なければなりません。 ④ゴールは挑戦心があるものでなくてはなりません。 ⑤目標は価値観と一致し、お互いに調和するものでなくてはなりません。 ⑥ゴールは、キャリアやビジネス、経済的生活、家族、健康、精神的生活、 そして地域社会との関わりとバランスのとれたものでなくてはなりません。 ⑦人生に大きな具体的な目的を持たなければならないということです。 他にもいろいろ書かれてありましたが、結局はこの部分が一番大事だと感じました。 このようなタイプの本を読んだことのない人には、 わかりやすく書かれているのでお勧めです。 2010.3.28 ★★★★☆ 購入する
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【種別】 悪魔 【元ネタ】 Wikipeia -コロンゾン ジョン=ディーのエノク魔術体系を実践したアレイスター=クロウリーが呼び出した悪魔。 30のアエティール(魔術的宇宙領域、エア)の内、10番目の「ザクス」にわだかまる深淵(アビス)の主。 拡散を本質とする邪悪な意識の集合体とされる。 この召喚実験には『銀の星』の弟子ヴィクター=ニューバーグが付き従い、アルジェリアの砂漠で行われた。 【初出】 名前の登場は新約十八巻。 ただし2006年発表のSS『とある三月の二〇一巻』では「サハラの一点で蠢くアレ」として、 本編だと新約十四巻では「誰も見たことのない大悪魔」として、既に存在が示唆されていた。 【CV】 川澄 綾子(ローラ=スチュアートと同じ) 【概要】 【解説】 【作中での行動】 【概要】 1909年に魔術師アレイスター=クロウリーが召喚した大悪魔。 別名「ザクス」。数価は「333」。 クロウリーによると「世の理の結合を妨げる存在」。 本質は『拡散』であり、知識を探求して「深淵」を超える者を騙し、接触者を起点に世界に汚泥と悪逆を撒き散らす大悪魔とのこと。 その本質から、結束を内側から破壊することを好んでいる節がある。 あらゆる宗教、神話、伝承に属さない存在であり、重要度はエイワスにも匹敵する。 【解説】 当時、クロウリーはセフィラとセフィラの間を越えようと30もの天使と接触しようとした。 そして10番目の領域にわだかまる「深淵」を乗り越える為に、その「深淵」と同化する事で霊的負担を負わずに済む手法を選択。 北アフリカの砂漠で三羽の鳩の血を使用して即物的な魔法陣を形成し、 30の天使の内10番目の存在であるザクス(コロンゾン)との接触に成功する。 しかし、クロウリー自身を霊媒(アバター)として召喚された大悪魔コロンゾンはその制御を振り切った。 この時はあらかじめブレーカーとして付き従わせていた弟子のヴィクター=ニューバーグが適切に機能して事なきを得たという。 (ちなみに「三羽の鳩の血を振りかけた三角形の召喚陣」はピジョン・ブラッドにも通ずる) クロウリーは気付いていなかったが、それ以前にすでにメイザースによって召喚されており、 クロウリーを破滅に導く旨の契約を交わしていた。 契約に従って北アフリカから英国に渡り、 クロウリーの第二子ローラの体を乗っ取りローラ=スチュアートを名乗るようになった。...と、本人は語る。 実際のところ、ローラの肉体を乗っ取ったというのはコロンゾンが正体隠しのためについた嘘。 そもそもローラ=ザザは1907年生まれ。1909年の時点ではまだ幼い子供であり、最大主教になれるはずがないのである。 つまり、ローラ=ザザはコロンゾンに襲われることなく平穏に生きていた。 現在コロンゾンが使っている肉体は、ローラ=ザザのものではなくコロンゾン自身が独力で構築したもの。 ちなみに、スチュアートを名乗るのはメイザースがスチュアート王朝の復活を望んでいた点に由来した一種のサービス精神。 普段はローラの長い金髪の奥に隠れているが、これは「女の髪には魔が宿る」という民間伝承に由来している。 【作中での行動】 窓のないビルで上条に敗北したクロウリーを始末し、学園都市を占拠。 メイザースとの契約は完了したと考え、学園都市を利用して自分本来の目的に移ろうとしたが、 その直後、10億人以上に分化したクロウリーに英国およびイギリス連邦加盟国すべてを奪われて反撃宣言を受けた。 新約十九巻では、アレイスターの手でビルごと大気圏外に撃ち出された。 エイワスと宇宙で戦闘しながら並行して別の霊媒であるA・O・フランキスカを動かし、 学園都市の統合データベースである今代の書庫、『プロセッサスーツ』を奪取。 囮として組み立てたスーツを浜面仕上に着せたが、スーツ同士の競合で書庫にアクセス不可能となり、 フランキスカを使って浜面仕上を狙うことになる。 エイワスとの戦闘に勝利した後、既に太陽圏外にまで移動していた「窓のないビル」を学園都市に墜落させたが、 ウラシマ効果が生じてズレた時系列である新天地に奇跡的に迷い込んでしまい、 結果として、既に上里翔流によって追放されていた魔神たちに遊び相手として戦わされる羽目になる。 ちなみに新天地に迷いこむ事すらアレイスターの計算通りであり、エイワスもこうなる事を知っていたらしい。 理屈は不明ながら「力業で」魔神たちの追撃を振り切り、娘々とネフテュスにヘドロのように絡みつかれた状態で新天地からの帰還に成功。 (コロンゾン自身も数多の魔神の追撃は堪えたのか、生まれたての子鹿のようにへたり込んでいた) しかし直後にアレイスターの学園都市凍結宣言を受けて焦燥し、「『娘(ローラ)』は返して貰う」と宣戦布告され頭を踏みつけられた上で、 『西旗』を利用した即興の術式で学園都市に封印された。 しかしこの封印も、コロンゾン相手には時間稼ぎ程度の代物でしかないらしく、遅かれ早かれ封印を力技で食い破ってくることは間違いないという。 アレイスター曰く、封印を破られる前に対処できなければ手の打ちようが無くなるらしい。 その後、メイザースを出し抜くためにアレイスターが学園都市の機能を解除したことで復活。 都市内に配備されていた対魔術式駆動鎧のスペアを解析して得た翼を使って英国に舞い戻り、 「本当は自分はローラではない」という真実を明かしつつアレイスターに重傷を負わせた。 その後、モ・アサイアの儀を執行するための道具としてオナーズオブスコットランドとクイーンブリタニア号を求め、 その過程で浜面仕上と取引し行動を共にした。 その後は船上でアレイスターや上条達との最終決戦に挑むも、一方通行が人造の樹(クロノオト)を確立した影響で肉体と本体を分離される。 苦し紛れに美琴の対魔術式駆動鎧を操り上条の右手を切断したが、 その際に発生した火花の干渉で上条の右腕の中身を目覚めさせてしまい、本体を貪られ逆に敗北。 残った肉体には、死亡したはずのアレイスターが何故か宿り、 アレイスターの意識とコロンゾンの意識が同居した状態となっている(肉体の主導権はアレイスター側にある)。
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■オーバールック レゲン…ドワーフの女性。"山の炉辺"亭の女主人。 ブリスター地区の宿屋"山の炉辺"亭(マウンテンズ・ハース)を経営するレゲンは 歯に衣を着せぬ物言いと実利的な考え方のためにつっけんどんな印象を相手に与えるが、 接客業としてのプロ意識と、そして何よりももてなしの心はその運営に行き届いており、 語るよりも実践を旨とすると言わんばかりに、実際炉辺亭の評判と結びついて結果を出している。 ブラム・アイアンフェル…ドワーフの男性。エルシア協同組合(コンソーシアム)の代表。 ブラム・アイアンフェルはブロンドの髭と髪(両脇からやや後退しかけている)の身なりの良いドワーフであり、 身に着けたたくさんの宝石の指輪や装身具から、一目で彼がただものではないことがわかる。 実際彼はエルシア谷中の商売の何割かを一手に占めるエルシア協同組合の代表であり、創設者である。 ライバルであった商人たちをまとめ上げ、一代にして巨大企業体を築き上げた彼の手腕は疑いようがなく、 ブラムはその商人らしく人当たりがよく丁寧な物腰の奥で、 相手を常に観察し、分析し、看破することを怠らない。 ギルガソーン…エルフの男性。傭兵。 オーバールックの防衛のためにケア・オーバールックに集められた傭兵の一人。 片目に眼帯をし、武器をいくつも帯びている剣呑なエルフ。 あまりに刺々しいその見た目により、その片目は自分の数多くの武器のひとつで過って突き刺したのではないかとすら思える。 長老カドリック…ドワーフの男性。長老評議会の一人。 オーバールックを統治する長老評議会の5人のうちの最若手。 長老評議会は男性のドワーフ3名と女性のドワーフ2名からなるが、老齢で気力も衰えつつある他の二人に比べると 比較的若い(とはいってもあくまで"比較的"ではあるが)カドリックは精力的に政務に取り組んでおり、 今回のオークの侵攻に対しても、まさに要といえる役割を担っている。 ドゥルキク・フォージハート…ドワーフの男性。モラディンの大神官。 ドゥルキク・フォージハートはよく肥えて脂ぎった年配のドワーフであり、 オーバールックのモラディンの大聖堂"石の鉄床(ストーン・アンヴィル)"の大神官の職を 30年に渡って務めている。 ドゥルキクは彼の僧侶としての経歴を敬虔な神の僕として歩み始めたが、 腐敗、富、そして地位の年月が彼の理想の追求を徐々に削ぎ落として行き、 彼を貪欲な日和見主義者、 町の生命を少しずつ吸い上げて窒息させる官僚主義の役人同然のものとしてしまった。 カドリックと長老評議会により、現在彼はボルドリンズ・ウォッチ防衛の兵を率いる最高指揮官の立場となっている。 ■フリーライダーズ/自由の乗り手 …オーバールックへ集まっている冒険者団のひとつ。 メーガン・スウィフトブレード…人間の女ファイター。フリーライダーズのリーダー。 ラグナム・ドゥアストーン…壮年のドワーフ。モラディンのクレリック。 サイレン・リーフランナー…エルフの野伏(レンジャー)。 ゲーナ・テンソン…人間の女魔法使い(ウィザード)。 マドリック…ノームの若者。ローグ。フラミーの旧友。 ■ファー・ストライダーズ/遠旅隊 …オーバールックへ集まっている冒険者団のひとつ。数々の功績により現在のエルシア谷で最も有名であり、実力があるとされている。 オーク軍襲来に際し、ボルドリンズ・ウォッチ防衛の本隊と分かれてベント、そしてネクサス封印の任を託される。 すでにトンネルに侵入していたオークたちを退け、ネクサスに熱湯を流し込むためのバルブ開放を成し遂げるも、 続く敵の圧倒的な物量の前に全滅。ただ一人逃げ延びたウーラスを残して殺害された。 エドガー・ソマーフィールド…人間の男ウォーロード。沈着冷静なファー・ストライダーズのリーダー。 ウーラス…エルフの双子姉妹の自由奔放な姉。弓使いの野伏(レンジャー)。 ライナー…エルフ双子姉妹の冷静な妹。双剣使いの野伏(レンジャー)。 ジェン…ハーフエルフの女妖術師(ウォーロック)。何を考えているのかわからない。 コルベン…人間の男ファイター。一行の中で最も若く、血気盛ん。 ■切り離された鎖の修道院 カラド…ドワーフの男性。モラディンの聖騎士(パラディン)。 切り離された鎖の修道院の最後の生き残りであるカラドは中年のドワーフであり、 ドワーフにしては背が高く、筋骨逞しい体つきをしているが、 その髭はオークたちによる拷問の際にずたずたに切られており、今もなお痛々しい。 肉体的な傷が完全に癒えたとしても、その表情には未だ苦悩が見える。 襲撃の際の恐怖が彼を苛んでおり、 オークの企てが阻止されるまでは、彼は平穏を知ることはないだろう。 信心深い聖なる戦士の典型らしく、カラドは毎日の一定の時間を深い祈りに費やし、 導きと癒し、そして邪悪と戦い続けるという決意を新たなものとするべく神に祈る。 そうした個人的な時間のほかは、カラドはぶっきらぼうではあるが、友好的であり、 いつでも仲間に助力を惜しまないが、常に客観的であろうとする。 彼はユーモアとは縁がなく、周囲の冗談や冷やかしを無視する。 彼には使命があり、そしてその終わりを見届けるつもりなのである。 カラドはなかなか他人と打ち解けようとはしないが、 実際のところこれほど献身的な味方はそうはいないだろう。 このドワーフの聖騎士はドゥエラクら4人を神の使いであるとさえ考えている。 神々が彼を助け、彼の人生の目的を示すべく遣わした英雄であると。 そのために、彼はさらなる啓示を求めてこの新たな仲間を見ている。 次に彼を待ち受けるものを照らす明かりを求めて。 ■オーク軍 イランドラ…ダーク・クリーパーの男性。オーク軍の同盟者? ベントに侵入していたオーク軍に同行していた、シャドウフェルの住人ダーク・クリーパーの一人。 ボイラー室の戦いでゾンガに倒されて死亡する。 用途不明な真鍮の鍵を所持していた。 タスク…オログの男性。オーク軍("黒き刃"軍と自称していた)の指揮官。 ミリッサ…シャダーカイの女性。タスクの愛人。 タスクはストーンホーム山脈の西、オークの国の荒野で生まれ育ったオログの戦士である。 その卓越した戦闘力とカリスマ性により、タスクはばらばらであったオークの諸部族をまとめあげて (その過程で半ダースほどのオークの部族長を皆殺しにして)軍を組織し、 十分な準備が整った段階で東進を開始した。 いにしえの敵たるドワーフどもを蹂躙し、 彼らオークが当然得るべきもの、ネンティア谷をその手に収めるために。 山道をふさぐボルドリンズ・ウォッチに敵を釘付けにし、 その間に見つけ出した山脈に秘密裏に作られたトンネルを抜けて背後を奇襲するという彼の計画は 半ば以降までうまく行っていたが、 最終的には"オーバールックの英雄"たちによって阻止され、 彼自身もネクサスの熱湯の中に沈んで行った。 ミリッサはシャドウフェルに適応した元人間であるシャダーカイという種族の女であり、 出身は実際シャドウフェルである。 物質界へ気まぐれに降り立った際に彼女は偶然にもオログの部族長であるタスクと出会い、 その並外れた資質と暴力性の虜となった。 タスクの"黒き刃"軍に援軍と武器防具を調達したのは 彼女の故郷の"知人"の計らいであった。 ミリッサはタスクの作り出す血と屍の道に魅せられ、それを最も側で見届けることを望んでいたが、 最期も彼と同じ戦場にて倒れた。
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リビングドール計画 +目次 登場作品レイズ ミラージュプリズン 関連リンク関連項目 類似項目 登場作品 レイズ ミラージュプリズン アスガルド帝国の聖母メルクリアが「「ビフレスト皇国復活」の為の一環である「魔鏡戦争で死亡したビフレスト国民の復活」」という目的の為に進めている計画。 内容は、「アニマを失って空っぽの人間に、魔鏡結晶に閉じ込められているイクスと後天的にリンクさせたナーザを通して死の砂嵐から取り出したアニムス粒子を利用して別のアニマを注入してキメラ結合させ、魂を持った人形を作る」というもの。 具体的には被験者の心核を取り出して人工心核を入れ(初期のリビングドールにはこのプロセスはない)、そこにアニマを注入してキメラ結合する事で死者を蘇らせる。 取り出した被験者の心核が破壊されてしまうと肉体も失われてしまう為、安全な場所で保管されているらしい。 この計画には帝国側が具現化したり帝国に囚われた者の関係者である鏡映点や故人の死体が利用されている。 実験の条件を整える際、アニマを何らかの手段で失わせるのが主な手段だが、アニマを消し去り切れなかった場合、感情が破壊される等の悪影響がある。 計画の目的の本質は「魔鏡戦争でビフレストを滅ぼしたゲフィオン及びセールンド王国への復讐」で、「オリジナルのイクスを殺したビフレストへのゲフィオンの復讐」と根本的には同じ。しかし、イクスからは「それを反省して世界を救おうとした彼女と最初からエゴしかないメルクリアとは違う」と評されている(マークは「それも彼女(ゲフィオン)のエゴ」としているが)。 復活させるのはビフレストの人間だけな点や、リビングドールのやり方の非道さを改善する気がない事から、ナーザとバルドはこの計画に否定的。 +ネタバレ フェアリーズレクイエム編では、ナーザが死亡したことにより魔鏡結晶から死の砂嵐にアクセスできなくなったため、 クンツァイトを解析して人工知能を人工心核に宿したβ(ベータ)版の【リビングドールβ】を作っている。 第一弾の被験者はウッドロウ、アトワイト、ティルキス、リヒター。 なお、リビングドールβを作っているのは魔鏡技師であるグラスティンとそれに協力しているハロルド。 シグレ攻略戦あたりからグラスティンが生み出した技術「リビングドールγ(ガンマ)」も登場。 心核を抜いてはおらず術で洗脳して操っているため、倒せばリビングドールγにされた者は正気に戻る。 また倒さずともワルターやルキウスのように強い意志を持つ者であれば自力でかけられた術を解除することもできる様子。 ▲ 関連リンク 関連項目 ナーザ ▲ 類似項目 ▲