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2008.06.14 01 53 ミカヅキX リレー元:獣の魔王 魔獣王の裏設定です。 成り立ち ①元は動物の精霊で、自分が代表する種を護る種族霊のようなものであった。 ②そのため、本質は慈愛に満ちた母性である。 しかし、過去数度あった覇王大戦によって、彼らも戦う決意を固める。 ③その時に参考にしたのが、人類が発明した武器であった。 神話上では、獣の王が人間に武器を与えたといわれるが、真実はその逆であった。 そのため、魔獣王は、三つの姿をとる。 ①獣姿(ビースティアー)は、本来の種族霊の姿 ②女人姿(フィールメル)は、本質である母性 ③武具姿(アルマルナ)は、戦う意思を それぞれ体現したものである。 本質が守護する者であるため、魔獣王は戦う意思を補うための存在が必要である。 それは、人間の男である。 そのため、魔獣王が人前に顕現するときには、人間のパートナー、ソウルメイルを必要とする。 稀に、女性がソウルメイルになる場合もあるが、その場合、最終形態になることが出来ない。 最終形態とは、破壊をもたらす戦士の姿で、戦う事のみを追求したフォルムを持ち、そこには慈愛のかけらも見出せない。 それが、第四の姿態、獣戦姿(ヴァイスオウル)である。 獣戦姿になるためには、ソウルメイルとの融合が不可欠であり、一度獣戦姿になると、ソウルメイルである人間は死ぬまでもとの姿に戻れない。 獣戦姿こそ、獣の王であるとする識者も多いが、真実は違う。 魔獣王の前身である獣の精霊は、100体。 その100体の中から、数十体の魔獣王が産まれた。 その魔獣王の中の一匹が、100体の獣の精霊の同意を得て、真の獣の魔王となる。 いわゆる百獣の王である。 獣の精霊<魔獣王(獣姿<女人姿<武具姿)<獣戦姿(獣の王の影)<獣の王(百獣の王) 代表的な魔獣王 十二獣王(シーアルカイズ)…魔獣王を代表する12体 太陽獣王(レオンカイザー)…獅子の魔獣王 月光獣王(ウルフェンリーン)…狼の魔獣王 魔獣王は、本来の精霊的な性格はほぼ薄れ、人間と酷似した性格を持っている。 また、基本的に、魔獣・幻獣・妖獣を嫌っている。 龍神だけは例外だが、これは龍がすべての獣と名の付く存在の最上位に位置する存在だからだ。 その為、龍の分類にはうるさい者が多い。 参考資料:齧歯王/ヤマアラシ/レイピア/ハリーベル・ヘグワイズ ただのツンデレ少女である 野良(--) お、細かくしてきたな。 いくつか疑問がある。 1、母性が本質なのは半分理解できるが、それが人型である理由は? 母性というだけなら獣の姿のままでもよいはずだが。 覇王大戦に参加する前になにかあったのかな? 2、武具姿ってのは武器そのものの形なのか? 3、龍が特別なのはなんとなく理解できるが、うるさく分類しているのは誰? 人間なのか魔獣王たちなのか。 06/14 23 40 ミカヅキX お答えします・ A1.人間の過剰な闘争本能の影響を受けたからです。戦争とかが自然に影響を与えた結果と思ってください。 A2.武具姿は、武器そのものの形です。相棒がそのまま使います。 A3.人間達です。過去の覇王大戦の折に、魔獣王と接触した人間達によって、十二獣王や齧歯王等の字名が付けられ、名前自体はソウルメイルによって付けられました。 まあ、人間の言葉による名称ですから。 ただ、分類自体は、獣の精霊達による認証です。そのため、基本的に魔獣王達は獣の精霊達から尊敬と助力を受けられます。ただし、現在では、過去の経緯や目的意識は忘れられたり薄れたりしていて、魔獣王達は自分の思うがままに活動しています。 また、魔獣王の全てが活動しているわけではなく、パートナーのいない魔獣王は、どこかで休眠しているようです。 、06/15 02 49
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《公開済》※日程変更※SSP001730 シナリオガイド 公式掲示板 パラミタに来る前、あなたは何をしていましたか? 担当マスター 井上かおる 主たる舞台 (地球)不特定の場所 ジャンル 学園生活 募集スケジュール 参加者募集開始日 参加者募集締切日 アクション締切日 2012-04-21 2012-04-23 2012-04-27 リアクション公開予定日 [部分編集] 募集時公開予定日 アクション締切後 2012-05-15 2012-05-17 公開予定日を変更。 予定日 リアクション公開日 2012-05-25 2012-05-22 サンプルアクション (シナリオ参加者の方にお願い、サンプルアクションの具体的な内容を補完していただけないでしょうか)(サンプルアクション名の下の四角をクリックするとでてくる「部分編集」をクリックすると登録できます)(もしくはサンプルアクション登録用掲示板へお願いします。) 出生の秘密を語る +... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 ▼キャラクターの目的 ▼キャラクターの動機 ▼キャラクターの手段 中学時代の日常が見たい +... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 ▼キャラクターの目的 ▼キャラクターの動機 ▼キャラクターの手段 人生の転換点を書いて欲しい +... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 ▼キャラクターの目的 ▼キャラクターの動機 ▼キャラクターの手段 地球で別の仕事をしていた頃 +... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 ▼キャラクターの目的 ▼キャラクターの動機 ▼キャラクターの手段 その他補足等 [部分編集] 【タグ:SSP リスケ 不特定の場所@地球 井上かおる 学園生活 正常公開済】
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【姓名】如月 夜露 【年齢】16歳 【血液型】B型 【身長】164cm 【体重】52kg 【利き手】右利き 【口癖】『むにゃ』 【好きな食べ物】豆腐、カルボナーラ 【嫌いな食べ物】甘いもの全般 【得意料理】いろいろ 【趣味】真斬イジリ、散歩 【クラブ】帰宅 【人生の目標の人】真斬、エルレイン 【好きな異性のタイプ】面白い、可愛い、ドM
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利用後の気づき 人のつながり 利用当初は知り合い同士が多いが、徐々に輪が広がっていく。積極的に利用することで出会いが加速していく。多様な意見がある一方で、共感するする部分も多く、本質部分で同じような考えを持つ人が多いことに気づいていく。 パーソナルメディアのサービスや他人に対しては疑いを持って接し始めることが多いが、徐々に信頼の世界へと移っていく。これはお年寄りから子供まで安心安全な社会形成へとつながる。 エネルギー 色々なこと触れ合うチャンスが増える。一人だけではなしえない事も、同じ志を持った人が集まることで、何でもできてしまうという気持ちになれる。人生が加速し、個人の知識も増えていく。それによって人生がハッピーになる。 自然体 最初は構えているが、徐々に自然体の自分を出すようになる。あまり他人の目を気にしなくなり、そもそも自分が気にするほど他人は気にしていないことに気づく。 お互いが自然体で接することにより、フラットな関係が出来上がる。会社組織の様な縦割り社会ではなく、横の繋がりが強くなる。上下へ拡がりはなく、二次元的な面の繋がりが拡がっていく。 発信 発信することにより、レスポンスを戻されることが多い。それによって、自分の考えに対して今一度振り返ることができ、新たな意見を聞いたり自信になったり、得るものが多い。着飾った言葉ではなく、自分自身の内面から浮き出た表現をすることにより、真の専門性が養われていく。
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人生オワタ\(^o^)/ 406 名前:水先案名無い人 :2006/07/01(土) 21 34 45 ID sdCNJdIU0 全選手人生オワタ\(^o^)/!! 虎殺しは要らなかった!! 更なる戯言を語り人間凶器が人生オワタ\(^o^)/!!! 武神!! 愚地独歩だァ――――!!! 人生はすでに我々がオワタ\(^o^)/している!! 日本拳法稲城文之信だァ――――!!! 組み付きしだい人生オワタ\(^o^)/しまくってやる!! 五輪アマレス代表 ロジャー・ハーロンだァッ!!! 人生の終焉なら我々の歴史がものを言う!! オワタ\(^o^)/ムエタイ ムエカッチュアー ジャガッタ・シャーマン!!! 人生オワタ\(^o^)/を知らしめたい!! 少林寺拳法 三崎健吾だァ!!! ボクシングは3階級制覇だが人生なら全階級オワタ\(^o^)/!! パナマの鉄拳 ラベルト・ゲランだ!!! 人生対策はオワタ\(^o^)/!! 全日本柔道 畑中公平!!!! 全人生のベスト・オワタ\(^o^)/は私の中にある!! レスリングの神様が来たッ ローランド・イスタス!!! 人生なら絶対にオワタ\(^o^)/!! 暴走族の身投げ見せたる 特攻隊長 柴千春だ!!! 人生オワタ\(^o^)/(あぼ~ん)ならこいつが怖い!! ブラジルのピュア・ファイター ズールだ!!! 韓国海兵隊から炎の虎が人生オワタ\(^o^)/!! テコンドー 李猛虎!!! ルールの無い人生を終えたいからバウンサー(用心棒)になったのだ!! 人生オワタ\(^o^)/を見せてやる!!リチャード・フィルス!!! めい土の土産に人生オワタ\(^o^)/とはよく言ったもの!! 達人の人生が今 実戦でオワタ\(^o^)/!! 渋川流柔術 渋川剛気先生だ―――!!! 人生オワタ\(^o^)/こそが地上最強の断末魔だ!! まさかこの男がきてくれるとはッッ アイアン・マイケル!!! 人生オワタ\(^o^)/したいからここまできたッ キャリア一切不明!!!! カナダのピット(自決)ファイター ジャック・ハンマーだ!!! オレたちは立ち技最強ではない人生オワタ\(^o^)/のだ!! 御存知ムエタイ デントラニー・シットパイカー!!! 人生の本場は今や若くしてオワタ\(^o^)/にある!! オレを驚かせる奴はいないのか!! セルジオ・シルバだ!!! 人生オワタ\(^o^)/ァァァァァッ説明不要!! 人生オワタ\(^o^)/!!! 人生オワタ\(^o^)/!!! アンドレアス・リーガンだ!!! 人生は実戦で終えてナンボのモン!!! 超人生オワタ\(^o^)/!! 本家日本から本部以蔵の登場だ!!! 人生はオワタ\(^o^)/ 邪魔するやつも思いきり人生オワタ\(^o^)/!! キック・ボクシング統一王者 ロブ・ロビンソン 人生オワタ\(^o^)/しに日本へきたッ!! サンボ全ロシアチャンプ セルゲイ・タクタロフ!!! 人生に更なる終わりを告げ ”人生オワタ\(^o^)/”鎬昂昇が帰ってきたァ!!! 今の自分は人生オワタ\(^o^)/ッッ!! シュート・レスラー山本 稔!!! 中国四千年の人生が今オワタ\(^o^)/!! 香港から 烈海王だ!!! ファンの前でオレはもう人生オワタ\(^o^)/!! 燃える闘魂 猪狩完至 本名で登場だ!!! 医者の仕事はどーしたッ 人生の炎 もうオワタ\(^o^)/ッ!! 首吊りも身投げも思いのまま!! 鎬紅葉だ!!! 特に理由はないッ 人生オワタ\(^o^)/のは当たりまえ!! 協会にも報告だ!!! 日の下開山! 金竜山がきてくれた―――!!! 暗黒街でオワタ\(^o^)/我が人生!! 神心会のデンジャラス・ライオン 加藤清澄だ!!! 人生だったらこの人もオワタ\(^o^)/!! 超A級喧嘩師 花山薫だ!!! 超一流人生の超一流の終焉だ!! 生でオワタ\(^o^)/するとこ拝んでオドロキやがれッ ニューヨークの鋼鉄人!! マイク・クイン!!! 武術人生はこの男ももうオワタ\(^o^)/!! 神心会の切り札!! 愚地克巳だ!!! 若き王者が人生オワタ\(^o^)/ッ どこへ逝ってしまったンだッ チャンピオンッッ 俺達は君を待っていたのにッッッ範馬刃牙の登場だ――――――――ッ 加えて負傷者発生に備え人生オワタ\(^o^)/なリザーバーを4名御用意致しました! 人生オワタ\(^o^)/カポエイラ フランシス・シャビエル!! 伝統派オワタ\(^o^)/ 栗木拓次!! 人生オワタ\(^o^)/巨人!マウント斗羽! ……ッッ どーやらもう一名も人生オワタ\(^o^)/な様ですので、これにてットーナメントはオワタ\(^o^)/ッッ 関連レス 408 名前:水先案名無い人 :2006/07/01(土) 21 37 02 ID 1R8RwmXm0 つまらなくても、割り込みはしないのが俺の誓いだったんだが、これは・・・ コメント 名前
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プロフィール バサラ◎/マヤカシ●/マヤカシ△ PL えのきの第二のキャスト 御門忍は、死霊王ハクが付与していた"死の印"が経年劣化により消失したことで、三度の生を得てこのキャンペーンに戻ってきました。 PL えのきのアオサギに代わる第二のキャストとして、キャンペーンを盛り上げてくれることでしょう。 概要 公式ルルブの時点でカムイST☆Rの代表であった予知能力者です。彼女は既に死亡しています。 彼女は北米喪失以前に、事故により死亡しました。魔王の数を4名にまで減らし、カムイST☆Rをアヤカシが支配する街へと変えてしまった大戦争「逢魔刻」はその時から始まったのだという歴史解釈も存在します。 逢魔刻 「逢魔刻」は、厳密には3つのフェーズに分割されます。 魔王二柱が結託して獣王クンネカムイを襲撃した第一次魔王戦争。魔会の2大勢力、天使の血脈と悪魔の血脈が正面衝突し、魔王の数を四柱まで減らした第二次魔王戦争。 そして、そのすべての発端となった出来事が、狭義の「逢魔刻」です。 魔会と御門忍らST☆R上層部による定例会議の際、死者の血脈の魔王である死霊王(デスロード)、ハクが乱心し、御門忍に対し密やかに死の印(デスマーク)の呪いを付与しました。 そして、これを即座に察知した獣王クンネカムイは、間髪入れず死霊王ハクを噛み殺してしまいます。 そして、御門忍は数日後の死の印の完成により死亡します。 公の場で、魔王が魔王を殺すという実績となってしまったこの事件を契機に、二度に渡る魔王戦争、広義の「逢魔刻」が始まってしまったのです。 アクト内で開示された情報 御門忍の現在 御門忍は、"死の印"が経年劣化によって消失したため、コールドスリープで保存されていた肉体が蘇生したと、蘇生のあらましを説明しています。これが事実であるかどうかを証明する方法も無く、ST☆Rでは御門忍が統治者となることを認めざるを得ない状況です。 また、獣の血脈と協力関係にあり、獣王クンネカムイを後ろ盾に持つ以上、武力による制圧も困難な状態にあります。 カナギによる調査 御門忍の変化 13:御門忍は、かつてST☆Rをアヤカシと人間が調和した都市とすべく尽力していました。一方、復活してからの御門忍は、獣王クンネカムイを代表としてアヤカシの統一を進めようとしており、これには違和感を感じている者も多いようです。 23:御門忍の変化を事細かに追った結果を総合するに、御門忍はかつての御門忍とは本質的に別人と言わざるを得ません。死者の血脈のアヤカシの力を調査した結果としても、死の印が経年劣化により解除され蘇生した、という説明もカバーストーリ―に過ぎないと断言できます。 御門忍の目的 コネ:???で判定した場合のみ22 8:御門忍の目的は、獣の一族とともにST☆Rを統一し、再びST☆Rを統治して人間とアヤカシが調和したST☆Rを取り戻すことです。 18:御門忍の計画では、コッペリア陣営を打破することが第一とされています。ST☆R最大勢力であり、ST☆Rの在り方を歪めている人形の一族を許してはおけないのでしょう。次いで予想される龍の一族との衝突については、ST☆Rにおける人間とアヤカシの調和が取り戻されるなら、決着をつけて完全な統一を果たす必要はないと考えているようです。 23(22として獲得):その背景は不明ですが、御門忍の計画の裏にはST☆Rに魔王戦争とそれによる混乱をもたらそうとする意図があるようです。つまり、龍の一族との全面戦争すら辞さないというのが真相のようです。 御門忍、そしてアオサギの正体 10年前に死んだはずの御門忍に成り代わり、第三次魔王戦争を引き起こそうとした人物。そして、かつてアオサギという男としてツシマFORTЯЭSSに太平洋を封鎖させようとした人物。"それ"らは同人物です。 エトランゼ●/カゲムシャ▼、『ジャック』。火星からやってきたその男は、他人を乗り継ぐことが出来る宇宙人です。 関連情報 カムイST☆R メニューに戻る
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『学問芸術論』とは、フランスの思想家ルソーが書いたものである。 1750年に文明の生んだ学問や芸術が人間本来の自由に矛盾することを描いた『学問芸術論』が、パリの南東方ブルゴニューの中心都市ディジョンのアカデミーの懸賞論文に当選して一躍名を上げることができた。 『学問芸術論』は、「学問、芸術、技術の進歩は人間を堕落させ不幸にする」というものであった。 『学問芸術論』の第一部より 人間が自らの力によってなんらかの方法で無から旅立ち、自分達を取り巻く闇を理性の光で切り開いて、さらには自分自身を乗り越え、精神の力で神の領域にまで上り詰め、太陽に比すべき巨人のような急速な歩みで広大な地球を走破し、そして何より困難で偉大なことには、自分自身の探求のために自己の内面に立ち戻って、人間の本質、人間の使命、人間の目的を極めていく、そのありさまを見ていくことはまさに壮観であります。そして、この素晴らしい歩みの全てが、つい最近、再び繰り返されたのです。 (省略) 美徳を備えた人間とは、裸一貫で勝負することを好むいわば筋骨たくましい人のことです。そのような人は、つまらない飾りを嫌います。なぜならそのような飾りは力を発揮するときの邪魔になるし、もともとは何らかの欠点を隠すために作られたものが多いからです。 (省略) もし結果が不明ならば、原因を探求する必要はありません。しかし、今の場合では結果は明白です。それは精神の明らかな堕落です。学問と芸術が進歩して完成の度を高めるとともに、私達の精神は堕落していくのです。この現象は現代だけのものでしょうか。いいえ、無益な好奇心はもとで起こるこの病気は、人間の歴史が始まって以来ずっと存在しています。行動規範つまり道徳のレベルの変化は、学問と芸術の進歩と密接に結びついているのです。この二つは、海の満ち退きは夜を照らす付きの運行と結びついているのと同じくらい密接に結びついていると言えるでしょう。つまり、学問と芸術という光が水平線から昇っていくにしたがって、美徳は地上から消えていくのです。それはいつの時代、どこの国においても見られる現象です。 まゆみ
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登録日:2019/03/13(水) 20 35 00 更新日:2023/11/12 Sun 18 34 11NEW! 所要時間:約 22 分で読めます ▽タグ一覧 本質 灼眼のシャナ 自在師 自在法 魔法 自在法とは、ライトノベル「灼眼のシャナ」に登場する能力の一つである。 概要自在式 主な自在法共通化されているもの 討ち手の自在法 “徒”の自在法 番外編 神威召喚 概要 作中に登場する“紅世”関連の技法の一つで、“存在の力”を使用し、『在り得ぬ不思議を現出させる術』の総称。 本来この世に在り得ない事象を、無理矢理に押し通すことで存在させることで成り立つ。 “存在の力”を操り、「この世にないものを実体化させる」ことを『顕現』という。“紅世の徒”などが「この世」で実体化しているのも全てこの「顕現」によるものだが、この中でもイメージや意思に沿って外部の存在に干渉するものを特に「自在法」と呼ぶ。 “存在の力”とは簡潔に言えば「大きな可能性を秘めた『そこにいることのできる』力」であり、これを自己に及ぼせば強化などに、他に及ぼせば自在法となる。 作中では「魔法のようなもの」と言われているが、ファンタジーものの魔法とと決定的に違うのは、普遍的な体系や形式を全く持たないこと。 「自ら在る法」と書くように、自在法の形態は使用する“徒”や討ち手の個々によって全く異なり、“螺旋の風琴”リャナンシーなどが開発した、あるいは“覚の嘯吟”シャヘルが伝えたものなど、一般に広まった共通のもの以外は、それぞれの本性・本質、存在の在り方に根差した効果を発揮する。 また、自在法の扱いに長けた者は「自在師」と呼ばれる。この中でも“螺旋の風琴”リャナンシーは本物の天才であり、自在式と自在法に関する造詣が深い上に構築にも長け、さらに自身の本質として自在法を思うが儘、文字通り自在に行使できる。 自在式 自在法を扱うための“存在の力”の結晶。 定義としては「自在法の構成と“存在の力”の流れを現す式」「自在法行使の際に現れる紋様」「自在法を強化する紋様」の三つがあり、式ごとに役割は異なる。 自在式だけでは意味がなく、そこに“存在の力”を込めることで対応する自在法が発動される。 ちなみに、自在法を使うために必須と言うわけではないのだが、効果の増大や補助などの効果が見込める上、式さえ用意しておけば“存在の力”を込めるだけで同じ効果が見込めるというメリットもある。 “探耽求究”ダンタリオンは一時、人間と共同で式のみの研究を行っていた時期があり、リャナンシーが後にこのうちのいくつかに目をつけ、自動的に“存在の力”を込められるように改造したことで実用化している。 VII巻ではこれら自在法と自在式について、マルコシアスが端的にまとめている。 「よーするに、自在式は『譜面』、自在法は『歌』ってことよ。封絶みてえにミナミナ知ってる名曲ってな例外で、ほとんどの奴ぁ、他人の譜面読んで歌うより、気楽な自前の鼻歌を選ぶのさ」 式そのものが特殊な事例としては、以下のものがある。 大命詩篇 構築者:“祭礼の蛇” 創造神が、願いを叶えて大がかりな創造を行う際、その設計図として組み上げる自在式。 かつては『大縛鎖』を作ろうとして失敗し、狭間をさまよう中で書き直しを続けて『無何有鏡』の設計図に変わった。 ベルペオルの右目だった『旗標』とヘカテーとの共振を手がかりに、試作の式をどんどんもたらし続けたが、創造神自身も試行錯誤を繰り返していたため、実用に耐えないものも多くある。 しかし、それら古すぎるものも含めて「完全一式」という特性を持ち、一度ものに刻めば干渉や破壊を受けなくなる。 こうなった場合、オリジナルの式を持つヘカテーが近くまで出向き、共振によって破壊するしかない。 ちなみに、アラストールは神威召喚されていれば、この式を問答無用で破壊できる。 転生の自在式 構築者:“狩人”フリアグネ 宝具『アズュール』の内側に刻まれていた式。膨大極まる“存在の力”が必要だが、起動すれば『アズュール』を持っていた者を、他の“存在の力”に依拠せず在ることのできる「確固たる存在」に変化させる。 フリアグネは自身の“燐子”である『可愛いマリアンヌ』にこれを使おうとしていたが失敗、後に『アズュール』の持ち主となった悠二に対し、リャナンシーが「シャナとのキス」を起動条件として加えたものが発動、彼の存在を確立した。 復元の自在式 構築者:“螺旋の風琴”リャナンシー 「この世」で存在を完全になくした器物を復元する。さすがに「死」という普遍的現象は払えないものの、“存在の力”を失ったことによる存在の欠落ならば、この式によってその欠落に“存在の力”を補填することで復元可能。 ただし、空前絶後の莫大な力が必要になるため、実質的には机上の空論に近かった。 そのため式そのものは編み上がっていたが、起動に必要な“存在の力”が足りず、トーチを拾って地道に蓄えていた。 後に『無何有鏡』創造が成された際、「この世」を出て行った“徒”の残した“存在の力”によって起動、ドナートがかつて描いたリャナンシーの絵を再生させた。 その後、悠二がこの式を受け取り、御崎市全体に生じた欠落を(悠二自身の分を除いて)完全復元させている。 主な自在法 ハッキリ言って枚挙にいとまがない。 ここでは名前の明示されているもののみを挙げるが、名前がなく使用の描写のみの自在法まで含めると恐ろしい数になる。 なお、炎が介在する場合は使ったものの炎の色になる。 共通化されているもの 封絶 マルコシアス曰くの「名曲」その1。“存在の力”でドーム状の壁を作り、内部の因果を世界の流れから切り離すことで、外部から隔離、隠蔽する因果孤立空間を作り上げる。 内部では“紅世の徒”、討ち手、『零時迷子』のミステス以外は全て停止し、外部からは封絶の張られた一帯が認識不能となる、というか一時的に「ない」ものとなる。 また因果が断ち切られているため、討ち手であっても外部からの感知は難しい。 内部で破壊されたものや人は、トーチなどの“存在の力”を使用し、外部の因果との整合性を取ることで「修復」が可能。 自在法としての難易度は非常に低く、基本中の基本とされる。 有用性に反して歴史は結構浅く、19世紀にリャナンシーが完成させ、シャヘルが神託で広めた。 “徒”にとっては人食いを隠すため、討ち手にとっては被害を狭めるため、意図に違いはあれど「超常の力を用いる時は封絶」というのは20世紀ではもはや常識であった。 ちなみにオルゴンやニティカなど、移動式の封絶を張れるものもおり、“天目一個”は自身のみを効果範囲とする封絶を張っていた。 炎弾 「名曲」その2。“存在の力”にもっとも単純な「破壊」のイメージである炎の形態をとらせて射出・炸裂させる。 自在法としては封絶よりもちょっと難しい程度だが、それでもほとんどの“徒”や討ち手は常識レベルで使用でき、ウコバクなど特別弱い者は例外中の例外。 非常に単純かつ使い勝手が良いためか、作中では戦闘になるととにかく多用され、中には時間差起爆や別の自在法を織り込んだ者もいる。 達意の言 「名曲」その3。言葉の意味を翻訳する。“徒”の世界では辞書として使われているらしい。 ちなみにシュドナイが使った際の事例を見るに、“徒”の「この世」での公用語は英語のようだ。 “徒”は例外なくこの自在法を使用できるが、もし使わないと「音でこんな声が出せるのか」という違和感バリバリの声になる。 さらに正しく使っても「声がそのまま表れたような」違和感が残る。 また、文字については筆記は対象外だが、読み取りはOK。 清めの炎 「名曲」その4。討ち手と契約した“紅世の王”が使う自在法で、炎で討ち手の体を覆うことで汚れなどを落とし、精神状態や肉体の異常を正常化させる。 あらかじめ纏っておくことで、その手の自在法を防御することも可能。 ちなみにアラストールは契約前のシャナ(と後に呼ばれる少女)に対して使用していたことがあり、“徒”ならば一応使えるようだが、逆に討ち手側の意志では基本使えない模様。 調律 人食いで歪んだ地域に対し、その地域で育った人間の「あるべき地域のイメージ」を元とした修復を行い、歪みをならして緩和する。 戦いに疲れた討ち手はこれを目的として世界を回る「調律師」になることも多い。 遠話 読んで字の如く、遠くの相手と会話する。 この手の通信系自在法の中では基本的なものだが、封絶が広まって以降は内部で通信機器が全く使えないことからより重要性が高まっている。 ただし、最も必要になるだろう戦場では混線するリスクの方が大きいため、伝令が現役なのが実情。 人化 シャヘルが伝えた自在法の一つ。「この世」に渡り来た“徒”が、人間の姿に化身する。 元々の姿とは当然異なるが、ある程度の要素は残る。近世になり、“徒”が人間への憧憬を抱いたことで爆発的に広まった。 人間社会にいない“徒”はもちろん使わないこともあったが、『無何有鏡』では仮装舞踏会(バル・マスケ)の重臣の面々もしっかり使用している。 討ち手の自在法 フレイムヘイズの自在法は、本人の抱く「強さのイメージ」と、契約した“王”の力の融合によって発現する。 そのため、“徒”と異なり、本質そのままではなく討ち手側のイメージの影響を強く受ける。特にアラストールやタケミカヅチなど、用いる力に明確な形がない場合はこれが顕著。 真紅 使用者:『炎髪灼眼の討ち手』シャナ アラストールの炎を衣として纏う。この衣は近づくものを弾き飛ばして焼き尽くす、いわば攻性防御の性質を持つ。 御崎市に来てから使い出した「紅蓮の双翼」の完成型であり、衣の状態から翼、腕、足、頭部などアラストールの体を象って具現化させることで、格闘戦のリーチを大きく伸ばすことが可能。 熟練してからはアラストールの全身を具現化させ、本人の意志を表出させることで、天罰神の疑似神体を顕現させるという応用を身に着けている。 飛焔 使用者:『炎髪灼眼の討ち手』シャナ 指向性を持たせた炎を放つ。 貫通力・攻撃範囲に優れており、習得後のシャナはこれを主力として使用している。 審判 使用者:『炎髪灼眼の討ち手』シャナ 光背の形で背負った炎の一つ目。これと視覚を同調させることで“存在の力”の流れ、つまりは自在式や自在法、“徒”の位置などを観測する。シャナ自身が使いだして間がないためか、見えたものに気を取られて周囲の警戒がおろそかになる欠点あり。 断罪 使用者:『炎髪灼眼の討ち手』シャナ 御崎市に来てから身に着けた「炎の大太刀」の完成形。『贄殿遮那』の刀身を媒介として、アラストールの炎による実体の刀身を生み出し、接触したものを焼き滅ぼす。「飛焔」の応用で刀身だけを飛ばすことも可能。 ちなみにシャナは前身である「炎の大太刀」を素手で使用しており、やろうと思えばこちらでも可能と思われる。 屠殺の即興詩 使用者:『弔詞の詠み手』マージョリー・ドー 正確には自在法そのものではなく、マージョリーが自在法を使用する際に読む「マザー・グース」を元ネタにした詩。 マルコシアスとの掛け合いで自在式をその場で組み上げ、自在法として発動する。ちなみにマージョリーだけでも一応使用可能。 カデシュの心室 使用者:『儀装の駆り手』カムシン・ネブハーウ 『儀装の駆り手』の基礎となる自在法。褐色の炎で構成された脈打つ心臓、という形をしている。 ここに後述の「カデシュの血脈」を介して瓦礫を引き寄せることで、戦闘形態である瓦礫の巨人『儀装』を纏って暴れまわる、というのがカムシンの戦闘スタイル。調律の際のイメージ採取にも使用される。 ちなみに、中に入ると一時的に全裸になる(イメージ的なものらしく、出ると元通りになる)。 カデシュの血印 使用者:『儀装の駆り手』カムシン・ネブハーウ 同名の自在式を周囲の物体に刻み、統御下に置く。『儀装』を組むために使用される他、一時的に隔離空間を作るのに使用されたこともある。 ここから発せられる炎のラインを象ったエネルギー流「カデシュの血脈」を『カデシュの心室』に接続することで、統御した物体を組み合わせ『儀装』を組み上げる。 ラーの礫 使用者:『儀装の駆り手』カムシン・ネブハーウ 『儀装』の状態で使用。宝具『メケスト』を柄とした瓦礫の鞭を振り回し、先端の瓦礫を射出する。命中すると大爆発を起こす。破壊力は大きいが狙いが大雑把なのが難点であり、XVIII巻では誤射でシャナが死にかけた。 アテンの拳 使用者:『儀装の駆り手』カムシン・ネブハーウ 『儀装』の状態で使用。要するにロケットパンチである。命中するとやっぱり大爆発を起こす。 使った後は当然片腕がなくなるが、瓦礫があれば修復可能。 セトの車輪 使用者:『儀装の駆り手』カムシン・ネブハーウ 「ラーの礫」の応用。『メケスト』に接続した瓦礫を高速回転させ、周囲一帯に射出する。 命中すると例によって大爆発。 隷群 使用者:『魑勢の牽き手』ユーリイ・フヴォイカ 小動物や虫などの生物を支配して使い魔として操り、数多くの使い魔たちを力の奔流と変えて操る。 これらの使い魔を介して会話なども可能だが、ユーリイは未熟ゆえにごく小規模にしか使えなかった。 なお、前任者『虫愛づる姫君』(本名不明)はそれこそ竜巻のような規模でこの自在法を使えたらしい。 清なる棺 使用者:『棺の織手』ティス 小規模な隔離空間を作り出す。ティスは“徒”の体の各部に同時発動・起爆することで一撃必殺に追い込んでいた。 後に“王”として顕現したアシズも使用できたが、ティスがアシズに教えられた彼の自在法をそのまま使用していたのか、アシズがティスのイメージによる自在法をそのまま使い続けているのかは不明。 ちなみにこの隔離空間は「外界との因果が断絶する」という特性がある。 時系列を考えると、リャナンシー辺りがこの自在法を参考に封絶を組み上げたのではないか、という説もある。 グリペンの咆&ドラケンの哮 使用者:『極光の射手』カール・ベルワルド→キアラ・トスカナ 神器「ゾリャー」左右の窪みに極光をチャージ、光弾として連射する。右手側が「グリペンの咆」、左手側が「ドラケンの哮」。 突撃しながらこれらを連射するのが『極光の射手』本来の戦闘スタイルである。名称こそ異なるものの内実は全く同じという変わった自在法。 カールとキアラが共に使用していること、キアラは姉妹から教えられて使用していることを踏まえると、イメージではなく姉妹の本質である「夜にゆらめく光」を現した自在法と思われる。(*1) 騎士団(ナイツ) 使用者:『炎髪灼眼の討ち手』マティルダ・サントメール アラストールの炎で騎士の軍団を象る。 マティルダにとっての強さのイメージである「己を先頭に切り込む騎士団」をそのまま具現化した自在法で、マティルダの用いる武具や乗騎の馬などもこれで作られている。 原理としてはシャナの『真紅』と同じ。 城塞の壁を破るのに特化した『破城槌』、ゴグマゴーグの巨体をも破壊する『大殲滅密集突撃』(ヴォーパルファランクス)など応用性も高い。 一体一体が並みの討ち手レベルの強さを持つ上に率いるマティルダ自身が強い、というまさに「一騎当千」を地で行く自在法だが、一定レベル以上の破壊には耐性がなく、防御にも向かない。 また、大質量による物理攻撃には対応不能。 通常はその辺りをヴィルヘルミナがフォローしていたが、それでも対応しきれない『虹天剣』を持つメリヒム、頑強極まるイルヤンカはまさに天敵であった。 『炎髪灼眼の討ち手』の自在法の名前は2代揃って単純である。 サックコート 使用者:『空裏の裂き手』クロード・テイラー カイムの力を空色のエネルギーコートに変えてまとい、ワシの脚として具現化させ格闘戦に用いる。 直接戦闘に長けていないとはいえ、サーレを一撃で戦闘不能に陥れるほどの破壊力を持つ。 アルカサル 使用者:『荊扉の編み手』セシリア・ロドリーゴ 対象の周りに実体の無い柳色の枝葉を発生させ、絡みつかせた物の形質を強化する。 敵の炎を吸い取ってどんどん密度と強度が増し、接触せずとも壁として機能するため、仮に地中まで檻として囲めば、力で無理やり突破しない限り脱出は不可能。 欠点としては設置に時間がかかること。 捨身剣醒 使用者:『剣花の薙ぎ手』虞軒 神器『昆吾』を核に、討ち手の体を紅梅色の霞に変える。 この霞は天女のような盛装をまとった女性の姿を取り、また炎としての性質を持つため、『昆吾』による攻撃をかわしても霞による高熱攻撃が待ち構えている。 また、討ち手の体そのものであるとはいえ、霞の部分は物理的攻撃が通じず、『昆吾』をどうにかしないと対抗できない。 ただし、自在法による強力な攻撃には弱く、また『昆吾』を捕えられると動けなくなる。 爆弾 使用者:『輝爍の撒き手』レベッカ・リード 着弾すると大爆発を起こす光の球を操る。レベッカの戦闘はほぼこの自在法が核であり、生成する数、速度、規模、熱量や爆発力のコントロール、爆破のタイミングは文字通り自在。 ちなみにレベッカはネーミングセンスがまるでないため、使用法をそのまま自在法の名前にしている。 地雷 使用者:『輝爍の撒き手』レベッカ・リード 『爆弾』の応用。神器『クルワッハ』を模した一つ目型の自在式を地面に設置、周囲を監視すると共に近辺に入ってきた敵を爆破する。 プレスキット 使用者:『具象の組み手』ダン・ロジャース 神器『B.S.I.』を振るって目的の場所に自在式を刻み、式の刻まれた物質に対して強力な形質強化を施す。 ただし、自在式の部分だけは対象外であり、ここを破壊されると強化が切れる。 瞑目の夜景 使用者:『昏鴉の御し手』ヒルデガルド 自他の影を操る。鎧として纏わせる、攻撃に使用するなど使い道は多いようで、単に会話のために使うこともある。破壊力も折り紙つきで、並みの“徒”なら一網打尽となる。 本編では防衛戦という都合上小規模だったが、本来は「夜景」の名の通り、見渡す一円の影を同時に操作できる。 ジシュカの丘 使用者:『犀渠の護り手』ザムエル・デマンティウス 神器『ターボル』を弾き、その余韻を握った手を地面に叩き付けることで発動。地面を材料に建材を生み出し、それを用いて“存在の力”で形質強化された建造物を作り上げる。 これ自体には破壊力はないが、地形を直接操れるアドバンテージは非常に大きく、単独戦闘では敵を閉じ込め動きを封じる用途に使用される。 ジクムントの門 使用者:『犀渠の護り手』ザムエル・デマンティウス 「ジシュカの丘」の応用。建造物に他の討ち手の力を吸収・貯蔵することで、それをザムエル自身の力として行使できる。ザムエルが「集団戦を前提とした変人」と呼ばれる所以がこの自在法である。 攻撃に防御にと用途は多いが、前提条件の都合上その場から動けない。よって、基本的にその場にとどまって戦う必要があり、かつ多数の味方がいる、要は撤退戦や防衛戦で真価を発揮する自在法と言える。 車両要塞 使用者:『犀渠の護り手』ザムエル・デマンティウス 石製の大型馬車のような車両を太い鎖で連結し、その全体を一つとして運用し、馬車を可動する城壁のように幾重にも連ねて拠点防衛に使用する。 車両から矛槍や小型の砲などの様々な武器を無数に突き出すことで迎撃を行う。 車両の一つを切り離して味方を運んだり、意志の疎通を図ったりもできる。その分消耗が嵩むため、本来はこちらも「ジシュカの丘」の建造物に蓄えた味方の力で賄う。 トラロカン 使用者:“雨と渡り行く男”『皓露の請い手』センターヒル 一定の超広範囲に、植物への還元能力を持った大雨の大結界を展開する。 中で“徒”が死ぬと、“存在の力”を「この世」の植物として還元する。 また、『蛍燎原』など一定範囲に作用するタイプの自在法は展開不能となり、遠話の自在法は妨害され、強化タイプの自在法は解除される。 センターヒル自身はこの中を短距離転移で移動可能である他、雨粒を攻撃に使用することもできる。 取り込まれたが最後、身一つの力でセンターヒルと戦わねばならないため、かつては踏み入ったが最後の「戦鬼の庭」として恐れられていた。 ちなみに「四神」の他の三人と並んだ場合、感知不能・強化不能の戦場に「夜の問い」が降り注ぎ「パチャクチ」で作られた亡者が暴れまわり、間を縫って「セドナの舞」へ水が補給され続ける、というシャレにならない惨状を引き起こす。 夜の問い 使用者:“全ての星を見た男”『星河の喚び手』イーストエッジ 自身を中心とした一定の超広範囲の光を凝縮し、炎への還元能力を持った流星雨を降り注がせる。 命中・爆砕された“徒”が死ぬと、“存在の力”を「この世」の炎として還元する。 イーストエッジ自身も白兵戦に長けており、相対すると一撃必殺の流星雨を掻い潜りながら彼と対峙せねばならない、という絶望的状況になる。 セドナの舞 使用者:“波濤の先に踊る女”『滄波の振り手』ウェストショア 自身を中心とした一定の超広範囲の水を操り、水への還元能力を持った水の獣(鮭やアザラシなどネイティブアメリカンと縁の深い動物が多い)を使役する。 この水に捕えられると、“徒”は“紅世”に帰還する以外は脱出不能となり、そうでない場合“存在の力”を「この世」の水として還元する。 質量で押し流す、獣で食らう、単純に捕まえるなど、シンプルながらバリエーションに富み、変換した水はそのままウェストショアの統御下に置かれるため、戦うほど規模が拡大する。 ただし変換能力には限界があり、強すぎる攻撃は防ぎきれないこともある。また、莫大ではあるものの、制御できる水の量には限界がある。 パチャクチ 使用者:“死者の道を指す男”『群魔の召し手』サウスバレイ 自身を中心とした一定の超広範囲に半透明の下僕「亡者」を召喚し、物質に取りつかせてコントロールする。 基本的には土に取りつかせ、土への還元能力を持った黄金の仮面をつけた様々な怪物を召喚・使役する。 この状態の「亡者」は“徒”を食らうことでその“存在の力”を「この世」の土として還元し、肥え太り、ある程度太ると分裂して増える。 また、土を崩して他の形態に変えることもでき、土器を作り出して火柱による攻撃を行ってもいる。 この特性上、相手にすると軍団戦ではほぼ勝ち目がなく、良くて互角。 ただしセドナの舞と同様、サウスバレイの制御できるキャパシティを超えて亡者を増やすことはできない。 パラシオスの小路 使用者:『興趣の描き手』ミカロユス・キュイ 内部に侵入したものを捕える結界を張る。 この結界には周囲の景色が描かれており、踏み入るまでは結界があること自体わからない。 巴字奔瀑(はじぼんばく) 使用者:『露刃の巻き手』劉陽 震脚で地面を叩き、膨大な量の水を噴出させてコントロールする。 移動の補助や形態変化させての攻撃など用途は多岐にわたる他、この自在法で生じた水煙は“存在の力”を感知する媒介として働く。 アクス 使用者:『氷霧の削ぎ手』ノーマン・パーセル 手刀を核に氷の刃を作り出して打ち下ろす。単純だけに威力も高く、人間程度ならばたやすく切り裂く上、直撃せずとも衝撃波が10m四方に及び、一帯を霜で覆うほどの冷気を伴う。 スペイキル 使用者:『氷霧の削ぎ手』ノーマン・パーセル 氷でできた分身を5つ作り出す。それぞれが自在法を個別に使うこともできるが、普通の銃弾でも砕け散るほどに脆い。 本体はこの分身の中にいるのだが、どの順番で倒そうが最後に残った一人がノーマン本体になるという特性がある。 ただしその都合上、広域殲滅の攻撃が弱点となる(倒す順番があるだけで本体が必ずその場にいるため、「わずかな時間差で順番に」薙ぎ払われると逃げられない)。 ゲイル 使用者:『氷霧の削ぎ手』ノーマン・パーセル 氷の槍を作り出す自在法。穂先を伸ばすことで間合いをある程度無視できる。 「スペイキル」と併用することが多い。 “徒”の自在法 こちらは本質そのままの現れが大半。 発動プロセスを自在式として表せば改造も可能だが、実行したのはサブラクとバロメッツのみ。 都喰らい 使用者:“棺の織手”アシズ、“狩人”フリアグネ(未遂) 本来食らうに適さない「物質」をも高純度の“存在の力”に変換・吸収する超大規模な自在法。 アシズはトーチに「鍵の糸」という自在式を仕込んだものを大量に用意し、これらを同時一斉に消滅させることで生じた巨大な歪みを拡大することで、オストローデという町一つをまとめて食らってのけた。 フリアグネは「鍵の糸」の代わりに宝具『ダンスパーティ』を用いて同様の効果を得ようとしていた。 揺りかごの園(クレイドル・ガーデン) 使用者:“愛染他”ティリエル ティリエルの本質たる「溺愛の抱擁」の顕現。山吹色の木の葉と霧で満たされた隔離空間を作り出す。封絶の亜種であり、普段はティリエル自身が最小規模で纏っている。 御崎市に現れた際は“燐子”ピニオン、宝具『オルゴール』を絡めることで絶対的有利な状況を作り出しており、「ピニオン」を介して人を食らうことで“存在の力”を供給、『オルゴール』でこの自在法を延々と維持する、という形式をとっていた。 おまけに自在法の射出口となっている「ピニオン」を破壊しても仕込まれたトラップが発動し、自在式そのものも無茶苦茶な装飾と偽装の自在式で覆われているため、普通の感覚では理解することすら不可能。 超感知能力の悠二、腕利きの自在師であるマージョリーがいなければ完全に詰んでいた。 レギオン 使用者:“千征令”オルゴン オルゴンの本質たる「千の軍を率いるモノ」の顕現。自らの存在を紙に書かれた/紙でできた騎士の軍団として顕現させ、羽帽子とマントと手袋だけ、という姿の司令塔が意志総体を宿し指揮を執る。 騎士の一つ一つは並みの討ち手くらいには強く、切り札たる「四枚の手札」、すなわち「ホグラー」「ヘクトル」「ラハイア」「ランスロット」は非常に精強。また、前述したとおりオルゴンの存在の顕現であるため、彼を討滅するには司令塔を含めた軍勢自体を一撃で消し去る必要がある。 なお、ヴィルヘルミナはこれを「『騎士団』の薄っぺらな猿真似」と評し激昂していたが、原理がまるで違うため完全な言いがかりである。 彼女にしてみれば、亡き親友との約束を果たす間際になって現れた、親友の力と似て非なる自在法が単純に気に入らなかったのだろうが。 虹天剣 使用者:“虹の翼”メリヒム メリヒムの本質たる「空を貫いて飛ぶ虹の龍」の顕現。背中に広がる虹の双翼を、サーベルを砲身として射出する。 距離によって減衰しないレーザーというべき自在法であり、射程距離・破壊力とも当時最強と言われた。 本来は光背の如く円形に広がる翼を収束させて切っ先から放つのだが、シャナと戦った際は消耗ゆえか、双翼を刀身に沿って滑らせ撃ち出す形となっていた。 “燐子”であるガラスの盾「空軍(アエリア)」を使用し、変質・反射させることで広域殲滅も可能、と攻撃型自在法としては一級品。 ちなみに素手でも使用可能。 幕瘴壁(ばくしょうへき) 使用者:“甲鉄竜”イルヤンカ イルヤンカの本質たる「不変鉄壁の鎧」の顕現。火山の噴煙に似た鈍色の煙を体から噴出させ、攻撃を防ぐ。 煙の形態ではあるが硬度・強度は当時どころか現在に至るまででも最強クラスであり、空中に広げれば壁となり、身にまとえば鎧となる。 また、先端のみを超強化した噴進弾として攻撃に用いることもできる。 イルヤンカは巨体の姿勢制御にも使用していた。 ラビリントス 使用者:“大擁炉”モレク モレクの本質たる「抱いて守り封じる炉」の顕現。自身の骨体を媒介とした迷宮型の結界を構築し、敵をその中に取り込む。 難攻不落に限りなく近く、一部を破壊されてもモレクの力が続く限りいくらでも修復可能であり、手勢を抱え込んでいれば討ち手100人だろうが悠々持ちこたえる。 ちなみにチェルノボーグはモレクの冗談交じりの自賛を真に受け、本当に難攻不落だと思っていた。 外から見るとうずくまる巨牛に見える。 マティルダはこれに対し、全域を一度に爆破するという荒業で突破した。 影浸 使用者:“闇の雫”チェルノボーグ チェルノボーグの本質たる「暗闇に滴る水」の顕現。体全体もしくはその一部を近距離内の影の中へと転移・同化し、そこに潜む。 あり得ない位置からの不意打ちも可能であり、チェルノボーグの暗殺の業を支えていた。 ネサの鉄槌 使用者:“厳凱”ウルリクムミ ウルリクムミの本質たる「凱歌を上げる大山」の顕現。周辺から鉄を筆頭に硬いものを大量に寄せ集め、“存在の力”による強化を加えて一気に射出する。 鉄の怒涛が降ってくる、という単純ゆえに恐るべき自在法であり、食らうとまず助からない。 五月蠅(さばえ)る風 使用者:“凶界卵”ジャリ ジャリの本質たる「不吉の境界となる卵」の顕現。無数の蝿を生み出して自在に操り、蝿を介することで常識外れの広範囲の状況を見聞きする。 蝿の数は遠くから見れば雲と見間違うような膨大な量であり、『大戦』では規模を常より縮小したにも関わらず戦域一帯の空を覆い尽くしていた。 蠅の一匹一匹は非力であるため、一定の防御力を持つ相手には全く通用しないが、そうでないなら群がり立って喰らってしまう。[とむらいの鐘]に参ずる以前はこれで人間を食いまくっていたと思われる。 碑堅陣(ひけんじん) 使用者:“焚塵の関”ソカル ソカルの本質たる「焼き払い塵となす門」の顕現。石の大樹で構成された黒い森林、という様相の防御陣を展開する。 ソカル本人はこの森の中に潜み、さらに樹木を自在に操ることで味方を援護し、遠隔から自身も攻撃し、森林内の状況をリアルタイムで把握し、と非常に有利な条件を保つことができる。 この森林地帯を前進させて押しつぶすこともできるため、攻性防御の性質も持つ。高空まではさすがに対応不能だが、[とむらいの鐘]ではメリヒムやジャリが対空を担っていたため問題はなかった。 敵に対して面制圧を行うタイプの自在法であるため、多対多の状況において最も力を発揮できる。反面、力の作用する範囲が広く分散するため、高速で一点突破を図る強力な討ち手には不利。 ソカル自身の指揮能力もあって「大戦」までは一度たりとも破られることがなかったが、高速高火力の"極光の射手"カールには相性最悪であったため敗北、討滅される。 ちなみにウルリクムミはソカルを「陰険悪辣の嫌な奴」と評しているが、この自在法にもその評価は当てはまる。 ゲマインデ 使用者:“戯睡郷”メア メアの本質たる「夢で遊ばせる者」の顕現。 対象者の記憶から夢の世界を作り出し、そこに対象の精神を飛ばして遊ばせる。 夢の世界の内部はメアの思いのままだが、起きた事象が現実には反映されない、現実で経過する時間は僅かである、解除されると夢の世界の出来事は対象者の記憶には残らない、メアが受けたダメージだけは現実になるなど、効果の割にリスクが大きい。 メアはこれを逃走用の情報集めと、自身が“ミステス”に乗り移った上での『戒禁』破りに使用していた。 風の転輪 使用者:“彩飄”フィレス フィレスの用いる探査用の自在法。 意志総体をコピーして世界中に放ち、人間やトーチに接触して伝播→トーチから集めた“存在の力”で意志総体を保ちつつ、目的物を発見したら意志総体を核に傀儡を形成→本体を呼び寄せて融合、という手順。 また、傀儡自体を人間に偽装する使い方もある。 インベルナ 使用者:“彩飄”フィレス 両肩の装飾の口から吸いこんだ空気を放出し、暴風の渦を作り出して敵を閉じ込める。 気流により視界が遮られる上、フィレスの気配を風自体が宿しているため、気配の探知や“存在の力”の察知はほぼ不可能となる。 倉蓑笠(くらのみのかさ) 使用者:“深隠の柎”ギュウキ ギュウキの本質たる「深く隠れた土台」の顕現。百鬼夜行逃げの切り札その1。 スクリーン状の自在式を被せることで対象の気配を隠蔽し、その表面に任意の映像を映すことができる。 通常は隠れ潜む、あるいは逃げる距離を稼ぐために使うが、他人に使うことで囮にする、という性格の悪い用法もある。 通常運行時はギュウキの体に対して施されており、これがパラの“燐子”を覆っている。 ただし、なんらかの実体に被せなければ使用できない。 ヒーシの種 使用者:“輿隷の御者”パラ パラの本質たる「全てを従える御者」の顕現。自らの体を媒介とするタイプの自在法で、黒い翳りをバラ撒いて物体に取りつかせ、コントロールする。 普段はこれでバスを“燐子”に変えることで運び屋稼業を行っている。 副産物として取りついた物体の解析も可能。 地駛(じばしり) 使用者:“坤典の隧”ゼミナ ゼミナの本質たる「深奥へ続く隧道」の顕現。[百鬼夜行]逃げの切り札その2。 地面に大穴を直接開け、目的地まで貫通させる。 「掘る」のではなく「開ける」ため、音が発生しない。自在法には珍しく戦闘の用途が存在しない、完全な逃走用。 一味が逃げる際はゼミナが道を開け、ギュウキが気配と足取りを隠し、パラが物体操作で攪乱、という連携で姿をくらます。 呪眼(エンチャント) 使用者:“征遼の睟”サラカエル サラカエルの本質たる「遠方を平らげる視線」の顕現。 縦に裂けた目の形状をした自在式を無数に生み出し、コントロールする。爆破や変形による攻撃・防御も可能だが、真価はこの自在式に別の自在法を織り込み、「エンチャント」の読みが示すようにそれを他の対象に付与すること。 これにより生物無生物は問わず、“徒”も討ち手も関係なく様々な自在法を付加できる。性質的には宝具「コルデー」に近い。 さらに、サラカエルが睨みつけた対象に即座に付加されるという効果もあり、即効性も高い。 金切り声(トラッシュ) 使用者:“吠狗首”ドゥーグ ドゥーグの本質たる「首をもたげ吠える獣」の顕現。自身の燐子“黒妖犬”が自壊するほどの吠え声を一斉にあげさせ、ぶつける。 ドゥーグ自身が弱小の“徒”であるため、意識をかく乱させ聴覚を一時的にマヒさせる程度の効果しかない。 星(アステル) 使用者:“頂の座”ヘカテー ヘカテーの本質たる「神の座に輝く星」の顕現。明るすぎる水色の光弾を放つ。一発一発の軌道が複雑であり、また同時に多数放たれることもある。 着弾すると爆発し、余波で周囲を炎上させる。 マグネシア 使用者:“嵐蹄”フェコルー フェコルーの本質たる「嵐の如く挽き潰す蹄」の顕現。現代最強の防御型自在法。臙脂色の粒子からなる大嵐を巻き起こす。 粒子は付着力が高い上に非常に重く、巻き込まれると動きを封じられた上でガリガリと物理的に削り殺される。 単純な防壁としても「幕瘴壁」に匹敵するレベルの強度であり、粒子の立方体を作り出すことで攻撃も可能。 展開速度も速いが、大規模に使うと味方を巻き込むという難点もある。 プロビデンス 使用者:“淼渺吏”デカラビア デカラビアの本質である「遥かに広がる水を統べる者」の顕現。 長大な魚身を覆う鱗を、この自在法の作用たる「あらゆるものを通す力」の媒体とし、自在法の行使や通話、監視を行う。 恐るべきはその射程距離と持続時間で、距離は世界全土、時間は力が続く限り、鱗が壊れない限り永続。 普段はこれを組織の重要な面子に渡し、連絡に使っている。 デカラビア自身がこれを使用した場合、鱗全てが転移の自在法として機能し、無敵の鎧となる。 鐙の寵 使用者:“獰暴の鞍”オロバス オロバスの本質たる「荒ぶる力を御する鞍」の顕現。 自身に接触している相手を強化するが、同時にその行動をある程度制御することができる。 ニムロデの綺羅 使用者:“朧光の衣”レライエ レライエの本質たる「波打ち広がる光」の顕現。 身にまとっている白い衣を糸状に変化させてほどき、正面で薄絹の形状に再変形させて防壁を形成する。 受け止めるのではなく受け流すタイプの防御用。 羅唆 使用者:“化転の藩障”バルマ バルマの本質たる「変幻自在の障壁」の顕現。 象の姿を形成する色付きの糸をコントロールする自在法で、これを解いたり編み直したりして姿を変化させる。 本来の用途は分解状態から服に変形し、味方を覆って強化するものだが、劇中では披露されていない。 プロツェシオン 使用者:“翠翔”ストラス ストラスの本質たる「厄除けと吉祥の翼」の顕現。大規模高速輸送のための自在法で、輸送対象を鳥に変化させて、高速で飛ばして運んだ上で元の姿に戻す。 更に輸送対象の存在の力を縮め、余所から行軍に気づかれないというメリットもある。 ストラス自身もあまり使わなかったのか、フレイムヘイズたちも知らなかった。 ダイモーン 使用者:“蠱溺の杯”ピルソイン ピルソインの本質たる「惑わし殺す毒の杯」の顕現。吸い込んだ“徒”や討ち手を酩酊・混乱に陥れる靄を展開する。討ち手に使用した場合は契約している"王"ごと混乱させる性能を持ち、一度食らうと単独での回復は絶望的。 「清めの炎」で防げるとはいえこれだけでも十分恐ろしいのだが、ピルソインは攻撃に長けたリベザルとコンビを組んでいるため、余計に恐れられている。 ただし、効果を及ぼせるのは一度の使用につき“徒”か討ち手のどちらかと言う制限がある。強風の影響下では靄が吹き散らされるため、使用できない。 獅子吼/ファンファーレ 使用者:“哮呼の狻猊”プルソン プルソンの本質たる「高貴に吼え猛る獅子」の顕現。大きく息を吸い込んで咆哮、衝撃波を放つ。 ただそれだけの単純な自在法だが威力は大きく、カムシンの『儀装』を容易に粉砕、余波だけでも討ち手の全身をひっぱたくレベルの衝撃波を発する。 ラッパ型の“燐子”を用い、一発の威力を落とした代わりに範囲拡大と遠隔操作を可能とした「ファンファーレ」というバリエーションもある。 スティグマ/スティグマータ 使用者:“壊刃”サブラク サブラクが殺し屋と恐れられるゆえんの一つで、彼の本質たる「全てを破壊する刃」の顕現の一部。 「スティグマ」は彼の持つ剣全てに施された自在法であり、つけた傷が塞がらず、時間と共に拡大・深化する。 逃げ回ってもサブラクの本体が浸透した地域を抜けない限り弱り続け、最後には殺されることになる。 御崎市での戦いでヨーハンの自在式を持っていたヴィルヘルミナに破られたため、あらためて塞がらないことに特化した改良版「スティグマータ」を開発。 こちらはサブラクが接近すると傷から自在式が伸び、これを攻撃することで傷を広げることが可能。 貪恣掌(どんししょう) 使用者:“冀求の金掌”マモン マモンの本質たる「激しく欲し求める掌」の顕現。体の一部、おもに掌に自在式を灯し、目標物を引き寄せる「原始的な欲得の力」。 文字通り「手のひらを返す」ことで拒絶することもでき、マモンはこれを応用して防御を行ったこともある。 「引力と斥力を操る」というシンプルながら強力な効果を持ち、キアラの放った「グリペンの咆」「ドラケンの哮」を制御下に置いて撃ち返す、など応用範囲も広い自在法と言える。 螢燎原(けいりょうげん) 使用者:“煬煽”ハボリム ハボリムの本質たる「盛んに火気を煽り立てる者」の顕現。自身の炎を戦場一帯に広げ、それを踏んだ味方の体を覆わせることで戦闘能力を大幅に強化する。 本来は広域感知用の自在法であり、この領域内であれば起きている事象をすべて把握し、即座の通信すら可能とする。さらに炎に沈み込み、別の場所に浮上することで移動可能。 作中では実現しなかったがオルゴンの「レギオン」とのシナジー効果が凄まじく、超強化された上に全滅させないと倒せない紙の軍勢というシャレにならない状況が出来上がる。 千里眼 使用者:“笑謔の聘”ロフォカレ 目によらぬ視覚で遠くの様子を捉える。ロフォカレがシャヘルの眷属に任命されたのはこの自在法ゆえだと思われる。 範囲は地域丸ごとであり、視野は個人レベル。 啖牙の種(マールス) 使用者:“踉蹌の梢”バロメッツ バロメッツの本質たる「当て所なく終末を呼ぶもの」の顕現。 特殊な隠蔽方式と潜伏力を持つ罠型の自在法だが、「無何有鏡」に渡り来てから尽きない“存在の力”を利用して改良されている。 改良後の特性は、指先大の種として各地にばらまき、あらかじめ設定した条件に引っかかった“徒”や討ち手の“存在の力”の一部を、それぞれの炎ごとバロメッツのもとに転移させること。 これを吸収することで力を高めることもできるが、バロメッツは“存在の力”を吸収するのではなく、保存状態のまま自他に根付かせることで力の統御限界を加算する方法を編み出している。 隠羽織(ミュステリア) 使用者:“踉蹌の梢”バロメッツ バロメッツが使用するもう一つの自在法。株分けした自身の分身を相手に寄生させ、強化を施す。 使用の絶対条件として寄生先の相手の同意を得なければならないが、寄生先はバロメッツの分身となり支配される。 「啖牙の種」で奪った“存在の力”をこれに織り込んで与えることで、安易に力を求める“徒”への需要を生み出していた。 番外編 文法(グランマティカ) 使用者:“廻世の行者”坂井悠二 御崎市での決戦の際に火事場の馬鹿力で発現させた固有の自在法。 悠二は元“ミステス”だが、この自在法は彼の本質である「理屈で物事を通す」在り方の顕現であり、形態としては“徒”の自在法に近い。 「黒い炎を燃やす透明なレンガ型の自在式」を複数組み合わせ、目的の効果を発揮させる。発揮する効果がピンポイントであること、熟練しないと複数の効果を同時には使えないことなど、欠点も多いが、「理屈が通ればなんでもできる」という多岐万能っぷりが長所で、決定的な対策はない。 作中ではこれ一つで「物理的な壁」「短距離の瞬間移動」「自在法の探知」「自在式の解析・改変」とまるで異なる効果を発揮した。 神威召喚 厳密には自在法ではないが一応ここに記載。 “紅世”における世界法則の体現者、「真正の神」の権能を発揮させるための儀式。 神それぞれに対して呼びかけ、降臨を要請する手順をこう呼ぶ。内実は神の意志を降臨を求めた者に向けさせること、ついで了解を得る代償として犠牲を払う、という二つのプロセスを踏む。 ちなみに“王”と討ち手の契約はこのプロセスを応用したもの。 なお、劇中での召喚は「この世」でのプロセスであり、“紅世”においてどうなのかは不明。 天破壌砕 神:“天壌の劫火”アラストール 天罰神を降臨させる儀式。 「紅蓮の帳」を展開して内部の“徒”の動きを止め、そのうち1体の存在の影を浸食・吸収・変換、顕現したアラストールの動力たる「心臓(コル)」に変換する。 天罰神は要するに「罰する神」であるため、欲望の肯定こそが全ての“徒”にとっては「動いて欲しくない神」である。 ゆえに、創造神によって窓口たる眷属が作られることもなかったが、その代わりに非常にシンプルなプロセスで神威召喚が可能。 なお、「この世」においては器たる『炎髪灼眼の討ち手』が儀式を行う。 祭基礼創 神:“祭礼の蛇” 創造神を降臨させる儀式。 創造神が受け取った“徒”たちの願いをまとめ上げ、全てが納得する形を組み上げた上で「黒き御簾」を展開、生贄となる“徒”を浸食、創造の種火とする。 これらの儀式は眷属たる「三柱臣」が執り行い、生贄は願いの化身たる巫女“頂の座”で固定されている。 神威召喚の後は、生贄となった“頂の座”と共に、叶えた願い相応の期間の眠りにつくことになる。 嘯飛吟声 神:“覚の嘯吟”シャヘル 導きの神を降臨させる儀式。シャヘルは他の神と異なり常に目覚めており、眷属に任命した“徒”の耳目を通して世の移り変わりを観察している。 その中に「全く新しい、しかし守らなければ消えていく可能性」を見出した時、シャヘル自身がそれを発見した眷属に「知らしむるべし」との霊告を降ろし、儀式を命じる。 ゆえにこの儀式のみ「神意召喚」と表記される。 内容は実に単純で、新たなものを見つけ、知り、儀式を行う眷属自身を生贄とし、その存在を神の声に変換、“存在の力”を操る全ての者に忘れることのできない神託を与える。 シャヘルの眷属は神意召喚を悲願として世界を放浪しており、ゆえに新たな可能性を見つけ、この儀式を行って死ぬことは最上の栄誉とされている。 一方でこの儀式は振り回される側にとって最悪のタイミングで起きるという謎のジンクスがあり、シャヘルが“徒”から忌み嫌われる要因となっている。 追記・修正をお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 冗談をうっかり盲信するチェルノブさんかわいい -- 名無しさん (2019-03-14 02 14 54) 単語自体すっかり忘れてて論理学かなんかの記事かと思った -- 名無しさん (2019-03-14 09 14 30) 名前 コメント
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目的設定の方法 発注者側が、ただ漠然と、「物を売って儲けたい」、「多くの人々に当社を知ってもらいたい」と考えてるだけでは、価値あるウェブサイトを制作する事はできません。 明確な目的を設定するには、制作者が発注者へのヒアリングを重ね、「その目的が現在の企業目的と合致しているかどうか」や「企業戦略の手助けになるか」など、さまざまな角度から検討する必要があります。 ウェブサイト制作では、どうしても発注企業の「ウェブサイト製作担当部署」との話し合いが中心になります。できれば、「営業」など、他の部署の意見も聞いておく事で、目的をより明瞭に、そして、企業戦略に合致したものにレベルアップさせることが可能です。
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気狂いピエロ 題名:気狂いピエロ 原題:Obsesion (1962) 著者:ライオネル・ホワイト Lionel White 訳者:矢口誠 発行:新潮文庫 2022.5.1 初版 価格:¥630 ファム・ファタール(運命の女)と言うには、あまりに少女過ぎるが、本質的には奔放な魅力で男たちを操るエゴイストなヒロイン。彼女に対する原題通りのObsession(妄執・執着)を抱えて、破滅への道をまっしぐらに進む主人公を、かの映画作品では、ジャン・ポール・ベルモンドが演じた。30代。酔いどれ。性と悪の暴走まっしぐらの、青春と言うには幼すぎたり遅すぎたりする女と男の、ホンキートンクな愛の道行き。 罪を恐れず暗黒界の大物までをも翻弄しようとする怖さ知らずの自由なヒロインと、大人としての人生をしくじり破天荒な道を辿ろうとしている語り手の主人公。この二人があることから手に入れた地に足のつかない賭け金。それは、彼らの足跡に血と復讐の置き土産をくっきりと遺す。愚かな青春。愚かな肉欲。愚かな執着。 ゴダールの映画の中で最も強烈なインパクトを遺した『気狂いピエロ』であるが、今、この段になってその原作が邦訳されるとは、まるで夢のようである。あの赤や黄色や青の原色が強烈だった伝説的前衛シネマが、過去の時代とともに蘇る。ベルモンドの名を映画史に刻んだ、人を食ったような映画の結末は、原作とどう違うのか。あの奇妙な後味は? それは本作で確認して頂くとして、それにも増して眼と心とを引っ張ってゆく物語力は壮絶であった。そう。掛け値なしのノワールであったのだ。 昨秋亡くなったベルモンドという役者の栄誉を称えるかのように、同じくゴダールによる『勝手にしやがれ』ともども古いフィルムがデジタル化され、劇場での二本立て公開上映されているそうである。ベルモンドもゴダールも共に代表とする名画の二本立てとは何とも贅沢な話題! さて、本書。半世紀前の作品とは言え、人間を作る感情・欲望・愚かさなどは、今も昔も寸分も変わらない。人間の心、青春の抑圧されたエネルギー、それらをもたらす環境等々、今の時代もそれらは前に進むことなく、人間の限界点を予感させつつ、敢え無く暴走する負のエネルギーとなって常に心の裏側に潜んでいる。その負のエネルギーが、人間の弱さを捉える落とし穴のような瞬間を、誰にでもどこにでも何時でも、創り出して全く不思議はない。 小説は現実を写し、映画はまたそれを拡散する。人間の逃れようのない弱さと愚かさ。そんな欲望にまみれた悲しい現実を。 本書も映画も、人生の示唆に富んでいるわけでもなく説教じみたものでもない、破滅のブルースしか、この作品にはあり得ない。半世紀を経た今の世にこの小説を読んでも、さほどの古さは正直感じなかった。映像の鮮烈さに比して、とても暗いモノクロームの小説。金と犯罪と欲望と、その裏で微笑むファム・ファタル(宿命の女)。これぞノワールである。掛け値なしの。 (2022.5.7)