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テーマ曲 ファイアーエムブレム 手強いシミュレーション やり始めたら眠れない 勝てるはずなのに 必殺一撃 残るライフに あせるリライブ 攻めるも守るも ナイ知恵しぼって 誰一人として死なせはしない ファイアーエムブレム 手強いシミュレーション やり始めたら眠れない 強い男に 入れこみすぎて まわりの戦士は ヘナチョコばかり ファイアーエムブレム 手強いシミュレーション 愛と勇気の物語 ファイアーエムブレム 手強いシミュレーション 勝って来るぞと勇ましく 危なくなったなら スタコラ逃げろ おごれるものは ドツボにはまる ファイアーエムブレム 手強いシミュレーション 勝って来るぞと勇ましく ファイアーエムブレムシリーズのメインテーマに合わせた歌詞 暗黒竜と光の剣のCMで使われたが 封印の剣のCMで、オペラバージョンにリメイクされて使われた 使われたのは一番下の歌詞のみで、他はサウンドトラックに収録されている ファミコンウォーズやゼルダの伝説神々のトライフォースなど 昔の任天堂はCMでオリジナルの歌詞を入れることが多かった
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(----ここからテンプレート----) (曲名) シーン: データ BPM 拍子 再生時間 調性 コード進行 解説 コメント この曲の話題なら何でもOK! 名前 コメント すべてのコメントを見る (----ここまでテンプレート----)
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現在工事中 担当者 曲 BPM 提出音声 提出動画 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 音声まとめ: 動画まとめ:
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収録曲一覧 隠し曲一覧 隠し要素 太鼓の達人Wii 隠し曲一覧(70曲中28曲が隠し曲)です ナムコオリジナル24曲、クラシック4曲 合計28曲 ジャンル 曲名 wiiの要素 出現方法 アーティストや説明 ナムコオリジナル 戦国三弦 簡単:☆×4 普通:☆×5 難し:☆×6 鬼:☆×9 どん幼稚園前 三弦は三味線のこと ナムコオリジナル 夜桜謝肉祭 簡単:☆×4 普通:☆×6 難し:☆×8 鬼:☆×10 どん小学生前 - ナムコオリジナル どん子のファーストデート 簡単:☆×4 普通:☆×4 難し:☆×3 鬼:☆×5 どん小学生 ナムコオリジナル Stage 0.ac11 簡単:☆×5 普通:☆×7 難し:☆×8 鬼:☆×9 どん小学生 ナムコオリジナル われら無敵のドコン団 簡単:☆×4 普通:☆×5 難し:☆×6 鬼:☆×8 どんツッパリ - ナムコオリジナル Hole in the wall 簡単:☆×4 普通:☆×6 難し:☆×7 鬼:☆×8 どんツッパリ 新曲? ナムコオリジナル メカデス。 簡単:☆×4 普通:☆×6 難し:☆×7 鬼:☆×9 どん吹っ飛ばされる ナムコオリジナル ハッピーでリッパ! 簡単:☆×3 普通:☆×3 難し:☆×6 鬼:☆×7 どん吹っ飛ばされる ナムコオリジナル 伝説の祭り 簡単:☆×3 普通:☆×4 難し:☆×5 鬼:☆×7 金どんにレベルアップ後 ナムコオリジナル 風のファンタジー 簡単:☆×4 普通:☆×6 難し:☆×7 鬼:☆×9 黒どん ナムコオリジナル メンクイミラクル 簡単:☆×5 普通:☆×6 難し:☆×8 鬼:☆×9 黒どん ナムコオリジナル Rotter Tarmination 簡単:☆×4 普通:☆×7 難し:☆×7 鬼:☆×9 王冠100個で出現 ただし金の王冠100個 Sampling Master MEGA ナムコオリジナル きたさいたま2000 簡単:☆×5 普通:☆×7 難し:☆×8 鬼:☆×10 太鼓カウンター99999発 ナムコオリジナル 太鼓のマーチ 簡単:☆×5 普通:☆×6 難し:☆×6 鬼:☆×7 太鼓カウンター76500発 ナムコオリジナル The Carnivorous Carnival 簡単:☆×5 普通:☆×7 難し:☆×7 鬼:☆×10 金どんにレベルアップ後 ナムコオリジナル さいたま2000 譜面分岐あり簡単:☆×5 普通:☆×7 難し:☆×7 鬼:☆×9 太鼓カウンター99999発 ナムコオリジナル ケチャドン2000 譜面分岐あり ※バグ報告あり簡単:☆×5 普通:☆×6 難し:☆×7 鬼:☆×10 太鼓カウンター99999発 ナムコオリジナル 恋文2000 譜面分岐あり簡単:☆×5 普通:☆×7 難し:☆×8 鬼:☆×10 太鼓カウンター99999発 ナムコオリジナル タベルナ2000 簡単:☆×5 普通:☆×7 難し:☆×8 鬼:☆×10 太鼓カウンター99999発 ナムコオリジナル よくでる2000 簡単:☆×5 普通:☆×6 難し:☆×7 鬼:☆×10 太鼓カウンター99999発 ナムコオリジナル 十露盤2000 簡単:☆×5 普通:☆×7 難し:☆×8 鬼:☆×10 太鼓カウンター99999発 モールス信号解読 ナムコオリジナル てんぢく2000 簡単:☆×4 普通:☆×7 難し:☆×8 鬼:☆×10 太鼓カウンター99999発 ナムコオリジナル EkiBEN2000 簡単:☆×5 普通:☆×7 難し:☆×8 鬼:☆×10 太鼓カウンター99999発 ナムコオリジナル X-DAY2000 歌詞あり 簡単:☆×5 普通:☆×7 難し:☆×8 鬼:☆×10 太鼓カウンター99999発 クラシック カレ・カノ・カノン 歌詞あり簡単:☆×4 普通:☆×5 難し:☆×5 鬼:☆×9 王冠200個で出現 銀でも可能 クラシック オーソレミオ(私の太陽よ) 簡単:☆×3 普通:☆×4 難し:☆×6 鬼:☆×8 太鼓カウンター20000発 イタリアのナポリでの民謡 クラシック トッカータとフーガとロック 簡単:☆×5 普通:☆×7 難し:☆×7 鬼:☆×10 王冠100個ゲットで出現 銀でも可能 七代目仕様 クラシック リパブリック産科 簡単:☆×3 普通:☆×4 難し:☆×6 鬼:☆×8 太鼓カウンター50000発 アメリカ民謡 800 :爆音で名前が聞こえません:2008/12/10(水) 18 32 34 ID fe4UUZU30 あひゃひゃひゃひゃ 801 :爆音で名前が聞こえません:2008/12/10(水) 18 33 29 ID JDwTxSED0 出すぎワロタ 802 :爆音で名前が聞こえません:2008/12/10(水) 18 33 37 ID 7WhyNrsw0 うそーんwww 803 :爆音で名前が聞こえません:2008/12/10(水) 18 33 42 ID iRFT3A3T0 800 うわああああああああ 息できねぇwwww 神すぎるwwwww 804 :爆音で名前が聞こえません:2008/12/10(水) 18 35 14 ID G6oyltSe0 嘘だと言ってくれw 805 :爆音で名前が聞こえません:2008/12/10(水) 18 35 17 ID iRFT3A3T0 800 なんじゃこりゃー! 涙が出てきた 息できねえwwww 神だーーーーーーーーー! 807 :爆音で名前が聞こえません:2008/12/10(水) 18 36 36 ID IPs953gP0 もしかしてこれで太鼓最終作ってことないよな・・・? まさかだよな・・・ 808 :爆音で名前が聞こえません:2008/12/10(水) 18 38 03 ID saJTf4M7O 807 俺もそれ思った…まさか…ね 809 :爆音で名前が聞こえません:2008/12/10(水) 18 38 51 ID 9IYZlG9h0 蓄勢なさそうだな… 810 :爆音で名前が聞こえません:2008/12/10(水) 18 39 00 ID tG5mmKac0 なんだこれ… 814 :爆音で名前が聞こえません:2008/12/10(水) 18 41 11 ID iRFT3A3T0 やってくれるぜ!ナムコ! 一年は持ちそうだぜw 815 :爆音で名前が聞こえません:2008/12/10(水) 18 42 08 ID yJinJ362O 2000曲勢揃いワロタ ACよりもこっちの方がはまりそうだ 816 :爆音で名前が聞こえません:2008/12/10(水) 18 42 50 ID iRFT3A3T0 これで裏譜面あったら死ねるw 817 :爆音で名前が聞こえません:2008/12/10(水) 18 43 11 ID j2CtdG+eO 何この集大成フラグw そういえばハッピーでリッパ☆いくつだった? 818 :爆音で名前が聞こえません:2008/12/10(水) 18 44 26 ID BQMa/hGk0 800 ちょまwwwwwwwww 819 :爆音で名前が聞こえません:2008/12/10(水) 18 45 45 ID ibNYSRmV0 800 ちょwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww 俺絶対買うからな
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step1→step2→step3 ■収録曲候補 VOCALOID曲候補から選考された曲たち ここでどの曲を入れるか、または入れられるかの選考に入る。 許可が取れるかどうかもここで。 ※……できれば「収録曲39(ミク)曲以上!」って書きたいよね。 選曲を考える際、解禁順も考慮に。 簡単なステップ→難しいステップの流れが描けるように選曲を考えたい。 許可のマークについて △:作者からHPなどで使用許可が出ているもの ◎:作者から直接許可をいただいたもの(曲尺の編集も含めて) 収録決定曲 解禁条件 曲名 作者 ボーカル nico 許可 無し Light Song kz ミク ■ タイムリミット 畳 ミク ■ ◎ 伸びろ ぼくの 動画 koushirou(卑屈P) ミク ■ △ packaged kz remix baker ミク ■ チョコレート・トレイン PENGUINS PROJECT ミク ■ メルト 2M MIX ryo ミク ■ ワールドイズマイン ryo ミク ■ なんということでしょう Shibayan ミク ■ △ えれくとりっく・えんじぇぅ ヤスオ ミク ■ クローバークラブ ゆうゆ ミク ■ △ 子猫のパヤパヤ ワンカップP remix ゆうゆ ミク ■ サイハテ 小林オニキス ミク ■ △ 原曲解禁後 サイハテ -heavenly_mix- 黒鳥P ミク ■ さよなら 林檎 remix baker ミク ■ 大したことでも フナコシ ミク ■ EX-GIRL くちばしP ミク ■ 「アナロ熊のうた」をリミックスしてみた 卑屈P remix さつきがてんこもり ミク ■ ぽっぴっぽー ラマーズP ミク ■ ハイセンスナンセンス MOL. ミク ■ しろいそら ドッP ミク ■ 2.5次元糸あつめワールド カオスP ミク ■ 僕、新生活が不安です。いや全然大丈夫っしょ!余裕っしょ!ディスコ ラヴリーP ミク ■ エピデミク・ガール X-Plorez ミク ■ ■ 炉心融解 iroha(sasaki) リン ■ 原曲解禁後 炉心融解(Hard-R.K.mix) cosMo(暴走P) リン ■ RING×RING×RING OSTER project リン ■ △ 右肩の蝶 のりP リン ■ のろいのめか゛ね ~ stray girl in her lenses ぶっちぎりP リン ■ Dog Day Afternoon ラムネP リン ■ ■ SPICE! みなと(流星P) レン ■ ■ PASSIONAIRE yanagi MEIKO ■ ◎ Nostalogic (radio edit) yuukiss MEIKO ■ ■ ダブルラリアット アゴアニキP ルカ ■ ■ 全曲解禁後 初音ミクの消失 cosMo@暴走P ミク ■ EXTRA解禁後 魔法少女ラジカルペイント cosMo@暴走P ミク ■ いろいろ見て回ったところ、デPとじゅるP関連は無許可でも何とかなりそうですよ -- 名無しさん (2008-12-07 21 45 35) 情報ありがとうございます!ただ、使用フリーの楽曲でも収録するならできるだけ許可、ないし報告をしたいと思いまして。 -- ネギマ (2009-01-11 00 58 55) あ゛ー……リンレンの踊れそうな曲が全然見つからない……。コレじゃコースも作れないよ……。 -- ネギマ (2009-03-31 23 44 12) ちょっとメモ http //www.nicovideo.jp/watch/sm3374993 -- ネギマ (2009-05-18 13 16 02) 現在、候補が32曲。KAITO兄さんの曲が無いのが問題。 -- ネギマ (2009-05-31 03 30 03) KAITO兄さん……うろたんだー……いや、でもあの曲で踊るってのは……うーん。 -- ネギマ (2009-06-26 15 18 37) おじゃまします。 KAITO曲なら「千年の独奏歌」は矢印の置き場もありそうな感じ。直感だから根拠はないけど。 -- Liner (2009-11-12 01 01 54) ジミーサムPno -- 名無しさん (2009-11-20 00 41 01) KAITOはPane dhiraとか月光トータルイクリプスぐらいしか思いつかない…。 -- 名無しさん (2010-11-14 12 20 54) 名前 コメント
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ソロ曲披露(そろきょくひろう) 2012年6月24日(日曜日)のワンダーシティ南熊本屋外豪雨ライブから、 毎回センスメンバーの誰かがソロ曲を披露する事になった。 発声練習(ボイストレーニング)を怠っていないのが容易に窺える歌唱力を見せてくれている。 ●1回目(ワンダーシティ南熊本)・・・齊藤三咲(みぃちゃん)が披露 歌手:いきものがかり 曲名:歩いていこう ●2回目(動植物園ライブ1回目)・・・いまりんが披露。 歌手:Superfly(スーパーフライ) 曲名:愛をこめて花束を ●3回目(動植物園ライブ2回目)・・・みずほが披露。 歌手:Kiroro(キロロ) 曲名:未来へ SENSE用語辞典
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そうそうきょく【登録タグ VOCALOID そ トマ豆腐 曲 鏡音レン】 作詞:トマ豆腐 作曲:トマ豆腐 編曲:トマ豆腐 唄:鏡音レン 歌詞 目の前広がる大きな大地の 踏まれて見えない小さき花よ 記憶の内から消えて消されてく 誰もがそのことを問うたりせずに 悲しみ大事に残すこと それすら許されぬ 移り行く季節を待たずに 一つの生を終える 栄華、脚光を望んだあまりに 何かを欠かせた愚かな者よ 始まりあるものはやがては衰え 終焉へと続く階段上る 平凡でやわらかな日々も 愉しむ余裕無く 流れ行く時にいつしか 存在を溶かしてゆく 別れを惜しむ奇声を聞きながら 振り返らずに逝く兄の 二度とは見ることはできぬ背を もうすぐ追ってゆきます 目にはもう何も映ることなく 自身の腐敗を待つばかり コメント え、歌詞これだけだったのか・・・もっと長いかと思ってた -- 名無しさん (2011-01-26 01 20 30) 名前 コメント
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【検索用 はんてみっくにしてあける 登録タグ PU VOCALOID は 初音ミク 暫定歌詞 曲 替え歌】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:PU 作曲:ika 編曲:ika 唄:初音ミク 曲紹介 曲名:『パンデミックにしてあげる♪』(ぱんでみっくにしてあげる) 2009年の新型インフルエンザの流行に便乗して作られた替え歌。原曲はもちろん『みくみくにしてあげる♪』である。 この動画が投稿された約半月後に、投稿者の地元で感染者が出たらしい。 歌詞 (動画より聞き取り) 医学の限界を超えて私は来たんだよ ワクチン 出来てないけど今更遅いよ あのね、早くレベルを上げてよ どうしたの? うごニュースずっと見つめてる 君のこと パンデミックにしてあげる 豚はまだね、頑張るから パンデミックにしてあげる だからちょっと覚悟をしててよね (してあげるから) パンデミックにしてやんよ 鳥もまたね、頑張るから パンデミックにしてやんよ だからちょっと油断をしてあげて パンデミックにしてあげる 世界中の誰、誰もが パンデミックにしてあげる だからもっとタミフル使わせてね コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/tequiradio/pages/23.html
低層ループが抜けられない (エアーマンが倒せない) 気がついたら同じ階ばかりプレイ そしていつも同じ敵で死ぬ 諦めずにアイテムゲット挑戦するけど すぐに敵に化けるよ 目薬草があれば すぐに的だと察知できるけど 何回やっても何回やっても あのンドゥバが倒せないよ あの数子は何回やっても倒せない 後ろに下がって回復するけどいずれは壁に挟まれる 薬草連打も試してみるけど与ダメが1じゃ意味が無い だから次は絶対勝つために 僕は無敵草は死ぬまでとっておく 気がついたら 巻物が一つも無い そしていつもそこでMHに出会う 諦めずに階段まで行こうとするけど すぐにライフなくなる 困ったときがあれば楽にMH打開できるけど 何回やっても何回やっても 特殊ハウスが倒せないよ あのゲイズは低層にいてはいけない とにかく逃げようと一歩動くとアークに黒焦げにされる 誰もいないと安心するけど隣がデビルじゃ意味が無い だから次は絶対勝つために僕は底抜けだけは死ぬまでとっておく 必着の腕輪があれば楽にケンゴウ退治できるけど 何回やっても何回やっても 後ろの入道倒せないよ あのコンボは何回やってもよけれない ケンゴウ見つけて後ろに下がっても既に入道仁王立ち 封印の杖も試してみるけど回数きれてちゃ意味が無い だから次は絶対勝つために 僕はいちしのだけは最後まで採っておく
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/2430.html
後年に『アルビオン戦役』と呼ばれることになる戦争は、こうして突如として終了した。トリステイン側の勝利である。神聖アルビオン帝国は滅亡する運びとなった。 だが、トリステインにとってこの勝利はとても苦いものとなっていた。実質ガリアの突然の介入がなければ、自分が敗北していたかもしれないのだ。 そのような流れから、旧アルビオン領の支配権をめぐる国際会議に、トリステインとゲルマニアに加え、本来同盟国ではないガリアが列席したのは当然といえた。 ハルケギニアの歴史上、この会議は難航する、と思われた。かつて第一回聖帝会議の折、サー・グレシュフルコに『会議は踊る』と酷評されたように、この三国が集う会議は決まって、内容が傍論にそれるのが通例となっていたからだ。 だが、予想外なことに、ガリアが折れた。 みな欲深い要求をしてくると予想していたが、当の『無能王』ジョゼフは、 「会議よりも今日の晩のメニューが気になる」 と、軍事上重要な拠点の割譲のほかは、ほとんど要求を行なってこなかった。 戦争の第一人者であるガリアがこのような様子であるから、戦争に少ししかかかわらなかったゲルマニアは、要求すること事態ためらわれたのだった。 結果、アンリエッタの常態とは思えぬ働きぶりもあって、アルビオンの領土は、大半をトリステインが管轄する運びとなったのだった。 とにかく戦争は終わった。誰もが、突如として訪れた平和の予感に胸をときめかせた。 だが、ガリアの王女、イザベラだけは不満であった。 わざわざアルビオンにまで出向いて功績を挙げたのに、当のジョゼフには何の評価も得られなかったのだ。自分なりにガリアのことを思っての行動だっただけに、余計堪えた。だが国際会議で、すでにガリアの功績は王の発言により半ば隠されてしまっている。また、彼女の行動を知る者は会議に参加しなかった。 結果、彼女はガリアの首都、リュティスに与えられた自分の城で怒鳴り散らすしかなかった。 「全く忌々しいね! なんで親父はあのヒス女王を勝たせるまねなんざしたんだい! それにアルビオンの領土の大半をくれてやっちまってさ!」 手に持ったワイングラスから、血のように赤いワインが零れ落ちる。零れ落ちたそれは、真紅のじゅうたんを汚らしく染め上げるのだった。 「さすがに、無能王と呼ばれるだけのことはあるね。あんなに良い手ごまがそろっていて、アルビオンひとつ自分のものにできないなんてさ!」 侍従に当り散らしていたイザベラであったが、そのとき、ガリア王からの手紙に目を通し、ほくそ笑んだ。 「だが、今度の仕事は面白そうだね……親父もたまにはいいことを考えるじゃないか」 イザベラは手紙の書かれた羊皮紙をくるくると丸め、それを持ってきた使者に話しかけた。 「あんた、ビダーシャルとかいったね。あんた、アレかい? 野蛮なエルフなのかい?」 「野蛮なのは君達蛮族のほうであろう。だが、私がエルフであることは否定するつもりはない」 「気に入らないねえ。まあいい、この依頼、北花壇警護騎士団が引き受けたよ」 「久しぶりだねえ、ガーゴイル」 「任務は何?」 相変わらず無愛想な従姉妹に、イザベラは憤怒の表情を見せかけた。が、我慢する。 あの娘にぎゃふんといわせる任務なんだよ。ここは冷静にならなくちゃ。 「おや、つれないねえ。今度は大物だよ。いつもの冒険ごっことはわけが違う。くれぐれも心してかかりな」 イザベラは思わずほくそ笑んだ。 「相手は、伝説のガンダールヴだ。そいつを殺りな」 いつもは全くの無表情で通すシャルロットは、このときほんの少しだけ表情を動かした。 「トリステインの?」 「そう、あんたもよく知る二人組さ。それ以外に誰がいるってんだい? あんた馬鹿じゃないのかい?」 そうは行っては見たものの、目の前のシャルロットが馬鹿ではないことはイザベラが百も承知していた。 ガーゴイル! あんたも同じだ、私の親父と。私の取り巻きの貴族連中と。内心では私のことを見下してさッ! さぞ面白いでしょうね、ガーゴイル。正当な血族である完璧な父親に愛されて。何一つ馬鹿にされることなく育ったお前に、私の、無能の父親に人形扱いされてきた、今までの私の気持ちがわかるもんかい! でも、この任務でちょっとは私の気持ちが分かるでしょうよ! 「もし、任務を果たしたら、あんたの母親」 いつまでたっても無言を貫き通すシャルロットに堪えられなくなって、イザベラは自分から話しかけることにした。 「母様?」食いついてきた。よしよし。 「解毒剤、報酬に上乗せしてやるよ」 今度こそシャルロットの瞳が揺れ動く。 戦争も終わり、学徒兵が帰ってきたこともあって、トリステイン魔法学校はいつもの喧騒を取戻していた。 中庭では生徒達が自分の使い魔とコミュニケーションをとり、図書館では、露伴がタバサをアシスタントに漫画の原稿を描いている。 だが、露伴の見るところ、タバサの様子がおかしい。時々手を止めては、露伴の顔を伺うようなまねをしている。今も、台詞を考えているような顔をしながら、露伴の手元をチラチラと見ているようであった 「どうした、タバサ。調子でも悪いのか?」 タバサはフルフルとかぶりを振った。違うらしい。だが、彼女は決心した風に、 「相談がある」 「なんだい? 僕に相談? ブチャラティかコルベールのほうが適任じゃないか?」 露伴は驚いた。 自分は他人の相談に乗るようなタチじゃない。 だが、タバサは、 「露伴でないと駄目」 とのことらしい。 「しかたないなあ、で、どんな悩みなんだ?」 「具体的にはいえない。けど、大切なものが二つあって、今もってるひとつを手放す代わりに、なくしたはずのもうひとつの大事なものをとり戻せるかも知れないとしたら、どっちを選ぶ?」 どういうことだ? 「えらく抽象的だなぁ」 「……ごめんなさい」 露伴はとりあえず漫画を描く手を止め、タバサの顔に向き直った。 「まあ、あやまるようなことじゅあない。そのなくしたものってのは、それ以外に取戻す方法はないのかい?」 「ほぼ絶望的」 「手放すほうは、手放すと見せかけてとっておくことは?」 「無理」 まるで謎賭けのようだ。それともタバサはこの露伴に何か隠しているのか? 「う~ん。なんともいえないけど、セオリーどおりに行けば、僕は両方取れる機会を待つね」 「そんな機会がなかったとしたら?」 「ないとしても、僕のキャラクターには、自分から何か大事な者を手放すような真似はさせない。手放すとしても、対価を確実に得られると確証してからだな。そういうのが取引の基本だと僕は思う」 「そう……ありがとう」 タバサは弱弱しく、だが、何かを決心した風にうなずいた。 「で、結局何がいいたいんだ?」 「露伴、私の母様のこと、覚えてる?」 露伴は思い出した。以前、タバサの母親を『ヘブンズ・ドアー』で診察したのだった。何者かに毒でやられたタバサの母親をしかし、露伴は治すことができなかったのだ。露伴はその事実を、苦い思い出とともに記憶の奥底にしまってある。 「ああ」 「もし、仮に、私に何かあったら、母様をお願い」 「……ああ、いいとも。だが、なぜ急に?」 そこまで言ったとき、タバサが急に活気づいた風に原稿に顔を埋めたのだった。 「そんなことより、この原稿、今日中に台詞を入れないと」 「? そうだったな。今日は急いで早めに仕事を終わらすとするか」 露伴は、なんとなく、タバサの頭をなでてみた。 なんとなく、タバサの顔が赤くなったような気がした。 タバサの姿が学院から消えたのは、その翌日のことである。 一人の学生が寮から消え去ったわけだが、トリステイン魔法学院は動かなかった。 タバサの部屋はきれいに整頓されていたし、何より、タバサは前にもそうやって学院を抜け出して授業を受けなかったことが多々あるからであった。 だが、露伴には一抹の不安がある。 なぜタバサはあの日、自分の母親のことを言い出したのだろうか? しかも頼む、などと。まるで、これから自分の身に異変でもあるかのように? 「ひょっとして、何かの事件に巻き込まれたんじゃないだろうな?」 今日、露伴は図書館のなか、たった一人で仕事をしていた。だが、どうにも仕事がはかどらない。タバサの行方が気になるのであった。 「そんなに気になるのかい、あの娘っ子が」一人のはずの部屋に、露伴以外の声が響き渡る。 「いたのか。つーか、あったのか。デルフリンガー」 「おめー、久しぶりに発言したってのにその扱いかよ!」 「僕としたことが。刃物を出しっぱなしにしてるとは。危ない危ない」 「ちょ、ちょっと棒読みくさいぞその台詞! やめて! ちょっとは話させて!」 「分かったよ、で、何のようだ?」 「いや、うら若き恋の予感がしてだな。それで」 パチン。露伴は勢いよく剣を柄に収めた。 「……」 少しばかり剣を抜き出してみる。 「ごめんなさいごめんなさいもう生意気言いません許してくださいだからもう少し喋らせて」 「で、なんのようだ?」 「兎も角、あの娘っ子は『かあさまを頼む』って言ったんだろう。じゃあ、その『かあさま』の様子を見に行ってみないか?」 「それはいい案だな」 「だろ。ナイスだろ? だから」 パチン。 露伴は矢も盾もたまらず図書館を飛び出した。 「露伴、君はタバサがガリアの王族だったことを知っていたのか?」 「何でそんなこと黙っていたのよ!」 さらりと何気なく質問するブチャラティと、激高するルイズ。その表情は静と動、対照的だった。 「ああ、知っていたさ。ルイズ、君達は今までそんなこと聞かなかったじゃないか。そんなことに答える義理も義務もないね」 彼らは馬に乗り、トリステインとガリアの国境を越えて、タバサの実家にいた。無論ルイズは授業をサボってのことである。先生方が頭を抱える様子が目に浮かぶようだ。 タバサの家に、唯一残った老執事が屋敷を案内する。その間に、露伴は大体のことを話して聞かせた。 タバサは、実はガリア王国の王族であったのだ。その秘密は、一行の中では、露伴だけが知っていた。彼女の実の父親は、現ガリア国王ジョゼフの兄シャルルであり、魔法の才能では王族随一。血統の点でも次期国王にもっともふさわしい存在であるといっても良かった。しかし、それを隠すように、トリステインに留学していたのにはわけがある。 「それは、タバサの家の執事から話すべきだ。僕が説明することじゃない」 露伴がうなずくと、タバサの老執事は涙を浮かべながら露伴の話を受け継いだ。 「はい、そもそも先代王の御世にこの悲劇は始まったのでございます」 「そういえば、タバサの家の紋章、王族だけど、不名誉印が記されていたわ。王家に反逆でもしたの?」ルイズは言った。彼女の言うとおりなら、タバサが人目を忍んでトリステインに留学していたのも分かる。 「反逆など! とんでもございません! シャルロット様。学院ではタバサ様と御名乗りにおらられていましたが、父君であるシャルル様は、今の無能王と比べてとても王家の才能に富んでおられる方でした。ですが、それをねたんだ無能王に、なんと痛ましいことか! 毒殺されてしまわれたのでございます!」 「もっとも、物的証拠はないがな」露伴が補足する。 「ですが、状況的証拠は有り余るほどございます。その直後、なんと言うことか、あの非道な無能王は、シャルロット様をもその手にかけようとなさったのでございます」 「タバサが?」ルイズが驚く。彼女にそんな過去があったとは。 「ええ、ある祝いの席で、君側の奸が、シャルロット様の杯に心を狂わせる毒を仕込んだのでございます。それを察知した母君が、とっさに身代わりになってその毒を飲み干してしまわれたのです」 露伴は、その光景を、タバサの視点で見聞き、知っていた。その光景がフラッシュバックとなり、露伴の心に再現される。 「私がこの杯を飲み干せば、王様、私達親子に反逆の心などないことがお分かりになりましょう。どうかシャルロットにはお慈悲を」 そういって、タバサの母はタバサから杯を奪い取り、一気に飲み干したのだった。 「その日から、母君は心を狂わされてしまわれました。その日からシャルロット様のお命を狙うものは消えましたが、なんと言う代償。なんと言う悲劇!」 老執事は感極まっておいおいと泣き出した。 「その日からシャルロット様は変わりました。以前は明るく活発な方でしたのに、暗く、誰とも打ち解けなくなってしまいました。そのようなシャルロット様に対し、あの無能王は、王家の影の仕事をシャルロット様に課すようになったのでございます」 あるときは吸血鬼退治、違法賭博の潜入捜査。ルイズには、とても同年代の人間がやれるような仕事とは思えない言葉が、老執事の口から次々と飛び出して行った。 「そして、先日も無理な依頼が無能王から課せられました」 「どんな内容だったんだ?」 「それは、露伴様。あなたを殺す任務です」 「何だって?」 「何ですって」 これには、誰も彼もが驚いた。 「はい、紛れもない事実でございます」 老執事が淡々と述べる。 「ひょっとすると、その依頼を無事成し遂げられたのであれば、母君を治す治療薬が得られるかもしれない、ともおっしゃっておりました」 「何だと……あの日の会話はそういうことだったのか」 露伴に、図書館でタバサとの会話が思い出される。手放す大事なものと、取戻せるかもしれないもの……くそっ、そういうことか! 「タバサのかあさまはどういう状態なの?」 ルイズの言葉に、老執事ははっとなった様子であった。 「ご案内いたします」 その部屋は、一見語句普通の寝室であった。 薄紅色のベッドに、女性が座っている。だが。 「誰じゃ、そなたらは! また私達親子をいたぶりに来たのか」 その女性は、老執事に案内されたルイズたちが部屋に入ってくるとたんに立ち上がり、薄汚れた人形を抱き、立ち上がった。野良猫のように威嚇をしている。 「シャルロット様の母君でございます。あの日から、この方は人形のほうをシャルロット様と勘違いしているのでございます」 「出てゆけ! でないとただではおかぬぞ。いとしのシャルロットには手を出させぬ!」 「……学院では、シャルロット様は、『タバサ』と御名乗りになっていたとか……実は、シャルロット様があの人形を母君に差し上げたときに名づけた名が、『タバサ』なのでございます」 「……」 「誰か! 誰かいないのかえ!」 沈黙が、女性の騒音の中に紡ぎ出された。 「僕がタバサに殺されていたら、彼女は正常に戻っていたのか……」 「いえ、露伴様。畏れながら私はそうは思いません。なぜならその提案を行なったのは、今まで迫害の限りを尽くしてきた無能王だからです。あの男が、シャルロット様を操る重要な『カード』を簡単に手放すとは思いません」 「なるほど、ジョゼフ王とは、人を物扱いするような人間なのか」 ブチャラティがつぶやく。彼の顔には静かな怒りの表情が見て取れた。 「はい。かの無能王は自分以外の人間を同じ人とみなしてはおりません」 「でも、こんなことって……」ルイズがしゃくりあげる。 「あの時、シャルロット様が屋敷にお帰りになった日のことでございます」 次の部屋に案内された一行は、先ほどとは違った意味で絶句した。 見たところ、部屋中の壁紙が無残に切り裂かれている。柱も何本か折れているようであった。 「先日、シャルロット様は母君をトリステインに連れて行こうとしておりました。すでにそのとき、ガリア王家に反逆しようと決めておられたのでしょうな。ゆるぎない決意の心を私は感じました」 老執事は続ける。 「ですが、そのとき一人のエルフがガリア王家から派遣されてきていたのです」 「エルフ?」ルイズが素っ頓狂な声を上げる。この世界でエルフといえば、ルイズたち人間の天敵ではないか。 「無能王はすでにシャルロット様の行動を見切っていたのでしょう。そして、シャルロット様とエルフはこの部屋で戦い……シャルロット様はお敗れになったのでございます」 「これが、その惨状か……相手は相当のてだれのようだな」 ブチャラティは部屋にできた傷をなでながら言った。そういわれると、その傷一つ一つが生々しい。 「ええ、いつか言ったでしょ。エルフは先住魔法を使うの」 「で、タバサはつかまったのか。どこに連れて行かれたか分かるか?」 「おそらくアーハンブラ城でございます。あのエルフは、私にここからアーハンブラ城まで、どのくらいかかるか聞いてきましたから」 「タバサは無事なのか?」 「はい。エルフは不思議な術を使ったので。シャルロット様は敗れはしましたが、無傷のご様子でした」 「そうか……」 「露伴、彼女を救いに行かないのか?」 「もちろん、いくさ。だが、君達には関係のないことだ」 「何言ってるの?私の使い魔の問題は私自身の問題よ!」 「それに、アルビオンであったガリアの王族の者――イザベラと言ったか――彼女の存在も気になるしな。俺も同行したい」 「ふたりとも……ふん。勝手にしろ。僕は警告したからな」 「おお! 皆様救出していただけるのですか!」 老執事はありがたい、といい、また泣き出したのであった。 アーハンブラ城は、砂漠の、ガリアとエルフとの国境地帯に建つ交易城砦都市である。 もともとはエルフが建造した城であるため、ハルケギニアの建築様式とは異なった、美しい幾何学模様の城壁があることで有名でもある。 ルイズたちが到着したとき、この時期には交易商人くらいしかいないと思われた。この町はオアシスに隣接する形で存在しているのだが、そのオアシスに、ガリア兵が三百人ほど駐留しているのが遠目にも見えた。 「どうするの?」 「決まっているだろ? ただの兵士なら問題ない」 ブチャラティは言い放つ。 「強行突破だ」 「ええ?」 ルイズが逡巡している間に、二人の使い魔はどんどん先に進んでいく。 「ブチャラティ、この兵士達は任せた」 「ああ」 「ちょっと待ちなさいよ」ルイズがあわててついていく。 「あ、何だ?」 城内の門扉に建っていた歩哨は、近づいてくる一人の男に気がついた。 「立ち止まれ、ここに入ってはいけない」 槍を構え、お決まりの言葉を口にする。 だが。 「ヘブンズ・ドアー!」 瞬間。 歩哨の意識は途絶えた。 「おい、あの男。様子が変だぞ」 オアシスの駐屯地で待機していた兵士が、一人の男と少女の接近に気がつく。 その男の瞳には、決意の炎が宿っている。 「何だ? やる気か?」 男は兵士の一団に近づき、 「き、消えた?」 跡形もなく姿を消した。 一団の男が急にうずくまる。 「どうした?」 「き、気分が……」 別の男は、その男の背中から、何者カの腕が飛び出していることに気がついた。 「お前、おかしいぞ。その、腕に見える物は一体何なんだ?」 「え?」 そのとき、接近してくる少女が目をそらしたことに誰も気がつかない。 「げぇ!」 背中から、先ほどの男が『生えた』。 その兵士は音も言わずにばらばらになった。 そして、彼の腕は、分離してまた別の兵士の腹に食い込み…… 「開け、ジッパー!」 混沌が、兵士達を襲った。 アーハンブラ城につれてこられたタバサは、ふと、外の兵士が騒いでいるような気がした。 もしかしたら、誰かが私を助けに来てくれたのだろうか? おとぎ話の『イーヴァルディの勇者』のように。私は、漫画『ブルーライトの少女』のように華麗に助け出されるのか? そんなはずはない。 かあさまがお倒れになってから、私はいつも孤独だった。 私はこれからも孤独であり続けるだろう。 いや、これからはそんな気遣いも無用か。 私はこれから狂うのだ。ビダーシャルと名乗るエルフの作る薬によって。 私の心は、かあさまと同様に。 それが、ガリアの考え出した刑。無能王の考えた娯楽。 「薬は、いつできるの?」 タバサは、一緒の部屋にいたエルフに、感情なく話しかけた。私ではこのエルフにはかなわない。たとえ今杖があっても、この男に勝利することはできない。 「もうすぐだ。だが、お前は怖いと感じたことはないのか?」 ビダーシャルは、何か作業を行なっていたが、その手を止め、タバサに顔を向ける。 「あなたには無関係のこと」 「そうだったな。私もそれほどには興味がない」 それはまさしく本音らしく、彼の表情にいっぺんの曇りもない。 だが、 「あの王との約束だが、その前に厄介が増えそうだな」 ビダーシャルは薬を作る手を止め、部屋を出て行く。 一体どういうことであろうか? タバサはため息をひとつ、ついた。 「かあさま……」 ビダーシャルが次の部屋に続くドアを開けると、 「見つけたぞ……ここか」タバサにとって信じられない男の声がした。 まさか、あのめんどくさがりの男が、ここまで? 「露伴……」 岸辺露伴は、そのドアを開けた。 果たして、目的の少女はそこにいた。耳の端が妙に長い、ルックスもイケメンの青年とともに。 「みつけたぞ……」 露伴のタバサを見る視線はしかし、その青年の体によって阻まれる。 「私はビダーシャル。お前達に告ぐ」 「なんだと?」 「すぐにここから立ち去れ。私は戦いを好まぬ」 「ならば、タバサを返すんだな、小僧」 ビダーシャルはまゆをピクリと動かせる。 「あの子か。それは無理だ。私は王と『ここで守る』と約束してしまったのだ」 「ならば戦うしかないだろう。僕とお前とは相容れない」 露伴はデルフリンガーをもって突撃した。先住魔法だかなんだか知らんが、先制攻撃してしまえば何も問題ない! 「『ヘブンズ・ドアー』!『先住魔法が使えない』」 露伴は確かに書き込んだ。だが、 「ふう、あくまでも戦う気か」 ビダーシャルの顔が『本』のページになる。だが、それも一瞬のこと。見る間に元の顔に戻っていった。 「ふむ。君は面白い技を使うようだな。だが、無駄だ」 露伴は思わず自分の顔を触ると、なんと自分の顔のほうが本になってしまっている。 「なるほど、その人の記憶を本にする能力か。どうやら魔法ではないようだな。どちらかといえば、我々の大いなる力に近い」 「何だとッ?!」 「お前の顔に書かれているぞ。『先住魔法が使えない』だと……なるほど、そういう使い方もできるのか」 ビダーシャルはあくまで冷静に言った。 ようやく本化が収まった露伴は、改めてビダーシャルを見やる。開幕以来、彼は一歩たりとも彼は動かなかったようである。 「一体何が起こっているんだ?」 「アレは『反射』だ。あらゆる攻撃、魔法を跳ね返しちまうえげつねえ先住魔法さ」デルフリンガーが言う。 「『反射』?」 「ああ、戦いが嫌いなんて抜かすエルフがよく使う厄介な魔法さ」 「戦いが嫌、か」露伴はつぶやく。 ビダーシャルが両手を挙げる。 とたんに周囲の石壁が無数の礫となって襲い掛かってくる。 露伴は剣で受け止めたが、なにぶん礫の数が多い。大半が受けきれず。露伴に切り傷や打撲傷となって痕を残していった。思わず倒れる。 「蛮人よ。無駄な抵抗はやめろ。我はこの城を形作る石の精霊と契約をなしている。この地の精霊はすべて我の味方だ。お前では決して勝てぬ」 露伴はゆっくりと立ち上がった。 「この戦いはお前の意思か?」 「違うな。これはお前が仕掛けたもの。我は戦いは嫌いだ」 「嫌いだと……フフフ」 「どうした。おかしくなったか? それとも引く気になったのか」 「断る。僕は漫画家だ。僕は人に読んで面白いと思ってもらうために、十六歳のころから漫画を描いてきた。決して人にちやほやされるためでじゃあない。それは僕自身の意思で行なってきたことだ……そして、僕は自分の意思でここに来た。状況に流されているだけの貴様がッ! 気安くこの僕に意見するんじゃない!」 「もはや語る言葉はない……か」 ビダーシャルはそういうと、新たな呪文を唱え始めた。 今度は石の床がめくりあがり、巨大なこぶしに変化した。 「所詮私に勝てないものの世迷言か」 「違うな。僕にとっての強敵はお前なんかじゃない。もっとも強い敵は自分自身さ。いいかい、もっともむずかしい事は! 自分を乗り越える事さ! ぼくは自分をこれから乗り越える!」 「『ヘブンズ・ドアー』!」 「無駄だ」 ビダーシャルの言ったとおり、反射で防がれた能力は、ビダーシャルではなく露伴の顔を本にし……彼の体を中に浮かせた。 「何ッ?」 ビダーシャルの体に衝撃が走る。高速で飛んできた露伴と正面衝突したのだ。 その速度は異常であった。たまらずにうめき声を上げる。肋骨が何本か折れたるほどの衝撃である。 「ぐぅ!!!」吹っ飛ばされ、全身打撲だらけでしりもちをつくビダーシャル。あるいはしりもちだけですんで幸運だったかもしれない。 「ど、どうだ。時速六十キロ……」衝撃を受けたのは露伴も同様のようで、彼の声も絶え絶えになっている。 「『時速六十キロで敵と衝突する』と書いた……これなら、反射で跳ね返されてもその行為自体が無意味だ……!」 「なぜ、ここまでして戦うのだ……?」 「貴様とは、魂の動機が違うんだ! 僕はこの戦いに明確な意思を持って望んでいる!」 彼の言うとおりだった。ビダーシャルはしりもちをついていたが、露伴は同程度以上の傷を受けたというのに、まだ両の足で立ち上がっている。 露伴は片足を引きずりながら、ビダーシャルに近づいていった。 「あえて言い換えるぞ……! 僕は上、お前は下だ……!」 「うぉおっ! この気力はっ! そこまでこの子が大事かッ!」 ビダーシャルは思わず後ずさった。だが、露伴は歩みを止めない。 「もういっぱあああああつッ!」 「『ヘブンズ・ドアー』!」 強烈な衝撃が、再び両者を襲う。 「ぐぉおおッ!」 ビダーシャルは初めてこの男に脅威を覚えた。 もし、この衝撃があと一発でも加えられたのなら、自分はどうなるか分からんッ! やつはもう一度体当たりをするだけの体力はあるのか? ビダーシャルが露伴を見やると、露伴は仰向けに倒れ、息も絶え絶えになっていた。露伴の肺が破れたのか、彼の呼吸音にヒューヒューという不吉な音が漏れ出でている。 もうあの男が動くことはない。 そう思った矢先に。 「もう……いっぱあああつ……」 露伴は這いずり回って、ビダーシャルに接近してきたのだった。 「何……だと?」ビダーシャルは全身に驚愕を覚えた。 「覚悟はいいか? 僕は……できてる……」 「ここは引くしかないか……」露伴に接近しないように、ビダーシャルは片手を挙げた。 指にはさんであった風石の力が作動する。彼は露伴と距離をとった。だが、それはタバサと距離を置くことも意味する。彼は護衛の任務を放棄する事を決断した。 風の彼方にビダーシャルの姿が消える。エルフは撤退したのだ。 「露伴!」 倒れた露伴の下に、タバサは思わず駆け寄る。 「ゴホッ」露伴は血を吐いた。 「急いで治療の魔法を!」そうタバサは思ったが、あいにく杖がない。 何かないか探していると、露伴が、 「君に……謝らなくちゃいけないことが……」 「なに?」思わず涙がこぼれそうになる。 「実は、僕が君とであったときに、僕は君を本にしていたんだ……」 「……」 「僕はその時点で君の不幸を知っていた……でも、僕はそれを知らん振りして君に接してきた……」 「……」 「許してもらおうとか、そういうことを思ってきたわけじゃない……でも、そのことは、君に知っておいてほしかったんだ……」 「……」 「……」 「……バカ……」タバサは涙目で、にっこりと微笑んだ。 こつん。 タバサのおでこを露伴のおでこにくっつける。 「……本当に……バカ……」 「……」 「……」 「それはいいが、できれば治癒の魔法をかけてほしいな」 はっとしたタバサは、近くに木の棒があるのを発見し、あわててそれを手に取った。 「自分の杖じゃないから、うまくいかないかもしれない」 「かまわないよ」露伴は、ニッと、笑った。 急造の杖から癒しの光が輝きだす。 「痛いッ!」思わずもだえる露伴。しかし、タバサがそれを押さえつける。 「我慢して。男の子でしょ」 城の外にいた護衛兵三百人を相手にしていたブチャラティとルイズは、ようやくその任務を終わらせた。いそいで露伴と合流しようと走って行った。が、ひたすら走るルイズと比べて、ブチャラティは、途中でであった兵士を相手にしなければいけなかった。 自然と、ルイズがかなり先行する形となった! 「あの部屋ね!」 ルイズが先ほどまで爆音をとどろかせていた部屋に飛び込む。おそらくそこで露伴はエルフと戦っているのだろう。音がないのを考えると、すでに決着がついているかもしれない。まさか、露伴が負けるような――? 「大丈夫? 露伴! 今助けに――」 露伴は果たしてそこにいた。仰向けに横たわって、タバサに抱きかかえられている。タバサはちょうど背を向けているので、ルイズには気づかないようだ。 だが、問題は二人の言動である。 「ああ! タバサ! もっとやさしく!!!」 「……なに、あれ……」 ルイズには、二人、というか、タバサが露伴に何をしているのか、角度の関係でよく見えない。 「そこはダメ! ダメ! ダメ! ダメッ!」 「……こう?」 「ああ! やさしくして、やさしく!」 「……」 「服を脱がせないでッ! 感じる!」 「難しい……」 「うああああ ダメ、もうダメ~ッ!」 「!!! !! !」 その地に、廊下をブチャラティが走ってきている。 「どうだルイズ。いたか、二人は?」 「え? い……そっその……あの……」 「どうしたっ!」 「アレッ! 急に目にごみが入った! 見えないわ!二人なのかよく分からないわ!」見てない。私はなぁーんにも見てないッ!