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オタクはつらいよ 【投稿日 2006/03/03】 オタクはつらいよシリーズ 「ワタクシ、ツルペタ属性、前世はヘビの生まれ、 姓は班目、名は晴信、人呼んでマムシ72歳と発します」 どうせおいらはヘタレなオタク わかっちゃいるんだ春日部さん いつかアンタを見返すような マシな男になりたくて 奮闘努力の甲斐もなく 今日も稼ぎを 同人漁りで散財だ 散財だ~ 秋葉でオタグッズを大量に仕入れた班目は、アキバ専用服を颯爽と羽織って旅に出た。 電車賃をケチって大船から歩きはじめ、やがて三浦海岸の西の岬までやってきた。 「だいぶ過疎化が進んでるんだなぁ」 コーヒーショップでひと休みのつもりが、カフェを営むアルファさんなる癒し系美人に一目惚れ。 優しく応対してくれることで班目の期待は高まるが、アルファさんがA7M2人間型ロボットだと知って、恋はかなく散るのだった。 完
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【検索用 ふらいはんP 登録タグ 作ふ 作ふら 作り手】 + 目次 目次 特徴 リンク 曲 CD 動画 コメント 【ニコニコ動画】%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%82%B8%E3%83%8A%E3%83%AB%E6%9B%B2 特徴 作り手名:『ふらいぱんP』 「空飛ぶパン」とも呼ばれる。 2022年6月、「おまつり」にてボカロPデビュー。 使用合成音声は初音ミク、四国めたん、剣崎雄雌、ずんだもん、春日部つむぎ、雨晴はう、知声、重音テト,惡音キンなど。 中学生ボカロP。 リンク YouTube piapro Twitter 曲 りんごだよ☆あっぷるあっぷるあっぷるあっぽーあっぽーあっぽーあっぽーりんごだよりんごりんごりんごりんごっていってんだろうがあっぽーあっぽー CD まだCDが登録されていません。 動画 コメント 名前 コメント
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天空に紅い月が昇るとき、闇の眷属『エミュレイター』たちが人の世界へと侵入してくる。 彼らには『科学』という『常識で生み出された力』は一切通用しない。 闇に対抗しうる唯一の力、人々が遠き過去に忘れ去った『魔法』を駆使して戦う者たち。 その者たちの名は夜闇の魔法使い。 ……ナイトウィザード。 グアアアッ! 前方にはライオンとヤギの頭、胴のうしろに蛇の尾を持つ巨大な四本足の怪物、キマイラがほえる。 怒りに満ちた目、よだれをたらしながら大きく開かれた口、何よりも見上げるばかりのその巨体。 鎌首をもたげる蛇の頭のついた尾からは何かがこすれるような不気味な音が。 土の上とはいえ、地面にめりこんだ足からは、その重量がかなりのものであると予想できる。 怪物の目の前には髪をポニーテールに結わえたスーツ姿の女性が。 さらに女性の後ろには、小学生と間違われそうなくらいに小柄なセーラー服姿の長髪の少女。 厚く雲で覆われた星の見えない夜空の真上に煌々と輝く、紅い満月に照らされたふたりの目に恐怖はない。 ふたりと異形の化け物がいるのはフェンスで囲まれた、土があらわになっている巨大な空き地。 フェンスのそばには何本もの木が植えられ、青々とした葉を茂らせていた。 黒井の見つめる正面には3階建て、右手には4階建てと2階建ての鉄筋コンクリート製の建物が並ぶ。 そして足元の地面にはラインが引かれ、そこが運動をするスペースであることを示していた。 そこは、糟日部市にある陵桜学園高校の校庭、そしてふたりの通いなれた母校である。 女性は陵桜学園の世界史教師、黒井ななこ、そして少女は黒井が担任をしている3年B組の生徒、泉こなた。 エミュレイターと戦うふたりはこの地を守るウィザードであった。 キマイラへの攻撃をこなたに任せ、自分は周囲に漂うゴーストを倒すことに集中する黒井。 それでも、キマイラが炎を吐いたときには魔力で黒い球体を呼び出して、こなたを守ることは忘れてはいなかった。 何度も任務を共にしてきたふたりの信頼関係は高く、お互いの動きを注視することはない。 だが、常に互いの状況に気を配っていることに変わりはなかった。 おかげでこなたの攻撃は順調にキマイラにダメージを与え続け、黒井はその間に2体のゴーストを消滅させることに成功していた。 直後のゴーストの攻撃をかわし、魔力をこめた腕輪を通じて手から生じる闇の刃をかまえ体勢を整える。 間もなく、勢いよく振り払われた刃が3体目のゴーストを消滅させることに成功した。 だがゴーストを両断したそのとき「くっ!」という声が聞こえ、こなたが出遅れたことに気づいた! (あかん!) おそらく、かわした時にうっかり態勢を崩してしまったのだろう。 結果、立て直しに失敗したこなたは、キマイラの前に無防備なまま立つことに! こなたが攻撃を受ける前に何とかしなくては、そう思った黒井の背すじに寒気が走る。 大きく開かれたキマイラの二つの口の奥に、かすかな輝きが生まれたのに気づいたからだ。 ( 『火炎攻撃(ブレス)』がくる!) 黒井は手にした巨大な本を急いでめくり、こなたに向かい手をかざす。 そして一瞬の集中の後、聞いたことのない言語でつづられた呪文を、一息にそして大きな声で吐き出した! 「 《 暗き守り手、躍り出よ! 》 」 かざされた手のひらから巨大な暗黒の球体が飛び出し、こなたとキマイラの間に割って入る。 直後、キマイラの口から、滝の流れにも似た炎の激流が二人に向かってほとばしる。 鉄をも溶かす灼熱の炎を目に歯を食いしばるふたりだったが、炎はまつわりつくことすらできなかった。 こなたに向かった炎のほとんども、黒い球体に吸われて中心部をかすかに光らせただけだった。 ホッとため息をつく黒井だったが、そのとき一瞬だけこなたの姿がほのかに赤く輝いたことには気づかなかった。 黒井のおかげで大きなダメージを受けることのなかったこなた。 そしてそれはこなたに態勢を立て直すだけの時間を与えることとなった。 万全の態勢で攻撃のかまえを取るこなただが、その手に武器はない。 格闘技経験者とはいえ、通常の攻撃手段ではエミュレイターにダメージを与えることは不可能なのに。 だが、こなたに攻撃の手段がないわけではない。 なぜなら、こなたは自らの肉体を武器として戦うウィザード、龍(ロン)使いなのである。 「はあああっ!」 気合と共にこなたの拳がキマイラに突き出される。 直後、拳圧と思われる風と共に、何本もの電光がからみあいながらキマイラを直撃! バシッと何かがぶつかるような音と共に、キマイラの巨体が揺らぎだす。 ズン…… キマイラは倒れ付し、その姿があっという間にかき消されていく。 鈍い光を放つ紅い宝石をその場に残して。 大地に残された赤い宝石を無言で拾い上げ、黒井に手渡すこなた。 黒井はかるく感謝の言葉を返して、そばの空間に手を差し入れる。 ウィザードの使える個人結界『月衣(かぐや)』の効果で、ある程度のものはしまっておくことができるのだ。 「なんとか終わりましたね、黒井先生」 こなたが笑顔で語りかけると、少しだけ緊張が解けた黒井がうなずく。 ふだん口数の多い黒井ではあったが、このときばかりは口を開くことがままならなかった。 全力疾走直後のように荒い息を整えようとして動きが鈍くなっている、汗だくの黒井であった。 黒井はウィザードとはいえ、力に目覚めてからそれほど多くの実戦を経験したわけではない。 まだまだ戦いに無駄な動きも多いため、戦いによる疲労を少なくすることは難しかった。 一方のこなたは汗ひとつかいていない。 それはこなたのほうが歴戦の勇士であることを証明していた。 とはいえ時には力不足を感じることも多く、聞いている経歴に謎があることを感じている黒井であった。 黒井が手を空間から引き抜くと同時に紅い月が消え、戦いの痕跡がかけらも存在しない、ごく普通の夜景へと変わりゆく。 やがて息を整え終えた黒井がこなたに近より、そこで激戦があったとは思えないほどに軽い口調で声をかける。 「しっかし、よりにもよって陵桜学園に出るとはたいした連中やな」 「学校壊しちゃったらどうしようかと思っちゃいましたよ」 今にも舌を出しそうに、猫を思わせるような表情で笑うこなた。 先ほどまでとは別人を思わせるほどの変貌ぶりである。 だが黒井も慣れたもので、動じる様子を見せることはなかった。 「月匣(げっこう)張っとけば跡は何にも残らんから、その辺は心配しとらんかったけどな。 ちゅうか泉のほうが先輩やろ? そんな心配せんでもええって知っとるやないか」 「いやあ、月匣がいつ消えるか心配だったんですよ。あいつらが『月匣の主(ルーラー)』とは思えないし」 表情を変えないままのこなたの言葉に黒井は少し考え込む。 そして頭をかいてつぶやくように言う。 「確かにな。せやけど連中が消えたら月匣も消えたんや。連中の中にルーラーがおったんちゃうか?」 「まあ、どこかの『下がる男』みたいに魔王とばかり戦ってきたわけじゃないですからね。私もよくわかんないです」 こなたは肩をすくめる。 その姿が『無理に大人ぶっている子ども』を思わせてかわいいと黒井は思った。 こなたは他に何者かがいないかを確認するために、周囲をキョロキョロと見る。 そのそばで黒井もこなたの死角を補うように、あたりをチェック。 無言の連携がそこにもあった。 やがてあたりに誰もいないことを確認し、ホッとひと息ついて、こなたは言う。 「とりあえず、これでおしまいのようですね」 東の空高く輝く三日月の光の下、ふたりは胸をなでおろす。 と同時に、ふたりとも汗ばんでいることを思い出し、それぞれ手近な空間からタオルを取り出し汗をふいた。 汗だくの黒井とは対照的に、こなたはうっすらと汗をかいているだけではあったが。 「そやな。ほなら任務完了やな。連絡取る前にヒールしたろか? キマイラのブレス、ダークバリア使たとはいえ、無傷やないやろ?」 そう言って大きな本、魔道書を小脇に抱えてこなたに寄っていく黒井。 あちこち触れながらケガの程度を調べると案の定、こなたの手や顔に火ぶくれが見つかった。 「やっぱりなあ、魔法に耐性のあるウチもそうやし。 さて、ほならヒールするで、泉」 そう言って黒井は、キマイラたちとの戦いを思い出していた。 こなたも、黒井も、キマイラから2度もブレスを浴びていたのだ。 呪文が主戦力となる魔術師である黒井はともかく、こなたの受けたダメージは相当なものである。 普通なら消し炭すら残さずに消し飛んでいたはずであった。 実は、こなたのそばに出現させた暗黒の球体の正体は、ダークバリアという魔法の障壁であった。 球体のそばで発動する『攻撃力を持った魔法』を吸い寄せる魔法である。 とはいえ、キマイラの強力な火炎を防ぎきることはできなかったようで、こなたも黒井も、からだのあちこちに火ぶくれができていたのだ。 それでも、まともに火炎を浴びるより、はるかにマシであることは確かであった。 こなたのそばに立ち、黒井は魔導書片手に呪文を唱える。 「 《 清らなる、癒しの御手よ 》 」 黒井のからだが、こなたのからだが、うっすらと輝きだす。 こなたは自分に魔力が流れ込んでくること、それまであった痛みが少しずつ引いていくことを感じる。 しばらくたてば、火ぶくれが跡形もなく消えるであろうことは間違いなかった。 「先生、きょうもフォローありがとうございます。先生がサポートしてくれるからこそ、私が思い切って前に出られるわけで。 タンカーだけでは持ちこたえられませんからね。 ……あ、まあ、さっきは先生の後ろに立っちゃいましたけどね」 こなたの発するネトゲ用語に、黒井は出会った日にふたりで決めたことを思い出す。 『泉、ウチらの任務のこと、ネトゲのフリして話さんか? これやったら学校で話したりメールでやり取りしてもおかしないやろ?』 この言葉を聞いた時の、こなたの狐につままれたような顔を、黒井は今でも思い出す。 当時、それなりに社交性を発揮するものの、どこか覚めたところがあった、こなた。 そのためか友人らしい友人はおらず、どことなくクラスで孤立しかけていた。 とはいっても完全に孤立しているわけではなく、一歩引いたところからみんなを見ている感じであった。 そんなこなたが大きく顔をくずしたことが、その時のことを強く印象付けていた。 やがてふたりを包んでいた魔力の輝きが薄れる。 呪文の発動が終わったのだ。 「よっ……と。うん、全部治ったみたいですね」 精神集中を解いた黒井が、呪文を唱えている最中のこなたの言葉に答える。 「さっきのはしゃあないって、ふたりっきりで戦ったんやし。 ま、マジックユーザーだけでもしゃあないんや。これからも頼むで、泉」 続けて自分自身に呪文を唱える黒井を見ながら、こなたは答えた。 「こちらこそ、黒井先生」 笑顔で答えるこなたを見つめ、黒井はこなたの成長に思いをはせる。 どこか覚めたところがあり表面的な付き合いはできていたものの、親しい友人のいなかった入学当初のこなた。 その表情が人懐っこさのある明るいものへと変わり、多くの友人に囲まれるようになっていた。 なにが変化の理由だったのだろうかと思い返しているうちに、ひとりの少女とその友人たちの姿が浮かんでくる。 休み時間に、黒井が担任をしているこなたのクラスにちょくちょくにやってくる、髪をツーテールに結わえた神社の娘。 四人姉妹の三女で、こなたと同じクラスに双子の妹がいる、こなたがもっとも仲のよい友人。 柊かがみ。 彼女の双子の妹で、こなたと同じクラスにいる、柊つかさ。 そして、なぜかこなたたちと馬があう、学級委員を務めている優等生、高良みゆき 彼女たち3人とかかわりだすようになってから、こなたの表情が豊かなものへと変貌していったのだ。 (学級委員の高良や柊の妹にも影響受けとるけど、何より柊の姉のおかげやな) 黒井は温かい目でこなたを見つめる。 そんな黒井の視線に気づいたこなたは、キョトンとするばかりであった。 「黒井先生、どうかしました?」 無邪気な顔で見つめるこなたに、黒井は時の流れを感じていた。 そして、はじめてウィザードとして対面した時のことを改めて思い返す。 「泉、自分が三岬町から越してきたウィザードか?」 黒井の質問に無言でうなずくこなたに、黒井は返す言葉を失っていた。 ここで黒井が会うはずたったのは、少し前まで三岬町で活動していたベテランウィザード。 ところが、目の前に立っているウィザードは、自分の教え子だったのだ。 「先生が孤高の黒豹? じゃあ、自己紹介は省かせてもらいますね。 で、用件ですけど、私、日本コスモガード連盟から先生を指導するようにって頼まれました」 ほほえんではいるものの、黒井を見つめるこなたの目は覚めていた。 (あれから2年とちょっと……か。あっという間やったな) ひたっていた思い出から抜け出して今を思う。 そして、自分を覆っていた魔力の光が消えていることに、その時気づく。 「おっ、きっちり治ったみたいやな」 それまで痛みを感じていた部分に触れてみると、もう痛みは感じない。 治療は完璧に終わったようだ。 「さて、と」 携帯を取り出し、いずこかへと連絡を取る黒井。 しばらくコール音がなった後、出た相手に黒井が話し出す。 「日本コスモガード連盟ですか? 黒井ななこです。泉こなた共々、任務、無事に完了しました。 詳細は後ほど書面にて連絡しますよってに。ほなら」 黒井は携帯をしまい、こなたを見るとニヤリと笑って口を開く。 「泉、きょうはこれでしまいやな。だいぶ遅うなったけど、宿題忘れたらあかんで」 「うぇぇぇっ! 黒井先生、任務なんだから仕方ないじゃないですかあ」 「そないなことが理由になるかい。第一、任務のことはみんなに内緒にせなあかんのやなかったか? そんなんで宿題免除できる思うとったら大間違いやで。ほなら、学校でな」 こなたに手を振ってから小声で何かつぶやくと、黒井の姿はかき消すように消えた。 黒井は転送魔法を使って自宅まで戻ったのである。 直後、こなたも黒井と同じ転送魔法で姿を消すこととなった。 「で、いったい何の用だ? アンゼロット」 こなたと黒井が陵桜学園の校庭で激戦をくりひろげてから数日後、どことも知れない場所に立つ巨大な白亜の城のテラスに声が響く。 広々とした海の上に浮かぶ巨大な岩山がいくつもあり、そのひとつひとつの岩山の上に城が建てられている。 岩山は城の建てられている頂上付近と波打ち際につながる麓はしっかりとしているものの、その間をつなぐ部分はまるで針金細工のように細くなっていた。 巨大な城壁の上に高々と伸びるいくつもの尖塔が並び、全天を覆う青い空には巨大な星がいくつも見え、その中にはなんとわれわれの住む地球までふくまれていたのだ。 一幅のシュルレアリスム絵画のような光景に囲まれ、そびえたつ城。 その中のひとつ、もっとも巨大な城にその声は響いたのだった。 そこは、われわれの世界とは異質な場所にある、『世界の守護者』の居城であった。 テラスの中央に置かれた大きめの丸いテーブルに3人の人物が座り、そのまわりにはエンジ色の軍服を着た男たちが何人も立っている。 男たちは美形ぞろいと思われるが、その顔は仮面で覆われてよく見えない。 だがその表情は硬く、何かを警戒しているようだった。 テーブルでは人形を思わせる銀髪の少女と、白い小袖に緋袴という巫女装束の若い女性が、ひとりの青年を見つめている。 青年はTシャツにジーンズ、パーカーといったラフなかっこうをしており、どう見てもこの場にはそぐわない。 しかも、腕を組んで銀髪の少女をにらみつけており、とても穏やかな話しが行われているとは思われなかった。 先ほどの声の主はこの青年のようであった。 テーブルには三つのティーカップ。 青年の隣に座っている少女と、女性の分は少なからずカップの中身が減っていたが、青年の前に置かれたカップに注がれた紅茶は出された時のままであった。 「そんな怖い顔でにらまないでください、柊さん。怖い顔がもっと怖くなりましてよ」 「やかましい! とっとと任務の内容を教えやがれってんだ!」 笑顔を絶やさずに青年に話しかける少女の名は真昼の月『アンゼロット』、全てのウィザードに指令を出すことのできる世界の守護者である。 われわれの住む世界、『第八世界ファー・ジ・アース』とも呼ばれるこの世界は、幻夢神と呼ばれる神の見ている夢として生まれた世界である。 そして、大いなる観察者『ザ・ゲイザー』、そして本当の名前が不明でTISという呼び名で呼ばれる少女、この二柱の神の分身が代理でこの世界を治めているのだ。 アンゼロットはゲイザーの指示の元、永遠とも思える長い時間、この世界を守護してきたのである。 そんなアンゼロットに諫言をする者はいても、くってかかる者などまずいない。 ある種、この青年だけに許された特権とでも言っていいのだ。 とはいえ、青年の払った代償を考えると割に合わない特権ではあるが。 「ホント、柊は怒りっぽいんだから。せっかくアンゼロットがお茶を出してくれたんだから、少しは飲みなよ」 「何が入っているかわからないもん、飲めるか!」 青年はぷいと横を向く。 その大人気ない態度に、女性は隣で肩を落とすしかなかった。 ふてくされたような態度を取る青年をあきれ顔で見つめる、巫女装束の女性の名は赤羽くれは。 青年の幼馴染で陰陽師の名家と呼ばれる赤羽家の長女で、その力でエミュレイターと戦うウィザードのひとりである。 かつて『星の巫女』という運命を背負い、世界を滅ぼす原因になると世界中から狙われたこともあった。 だが、共に高校生だった青年とローマ聖王庁の使者、そして『星の勇者』の運命を背負った後輩と協力し、その宿命を打ち破ることに成功。 その時以来、青年への思いはさらに強くなったのだが、青年はいつまでたっても気づいてくれない。 それだけが、くれはの不満であった。 なお、巫女装束は中学時代からくれはの常服となっており、自宅、学校、その他を問わず常に同じ姿である。 それはくれはの通っていた輝明学園、そして赤羽家の特色であり、くれはもそのことに異議を唱えたことはなかった。 だが、他校の生徒との交流から巫女装束を常服としていることは『普通ではない』ということに気づいてはいる。 とはいえ、このまま家業を継ぐことはすでに決めており、他の服装をする機会が少ないことに不満は抱いていない。 そのくれはが見つめている青年の名は柊蓮司(ひいらぎ・れんじ)。 どこにでもいそうなガラの悪い青年にしか見えないが、世界の危機を人知れず何度も救ったことのある英雄なのだ。 もちろん、そんな彼がただの人間であるわけはない。 彼もまた日本コスモガード連盟に所属するウィザードのひとりなのである。 彼の活躍は『柊サーガ』としてウィザード、特に世界各地にあるウィザード組織の幹部たちに知られている。 魔王の力により、その名を冠した小惑星『ディングレイ』が地球に衝突するおそれがあるという危機に陥ったときが、彼の名が知られるようになった最初である。 このとき彼は小惑星を導く役目を担ったエミュレイター『星を継ぐ者』を、『星の勇者』が滅ぼす助太刀をしたのだ。 つづいて異世界『第一世界ラース=フェリア』に存在する魔王ディングレイの本体が、こちらの世界に戻ってきたところをラース=フェリアの戦士たちと協力して撃破。 これで、幼馴染のくれはが背負っていた『星の巫女』としての運命を完全に断ち切ることもできたのだ。 さらに金色の魔王『ルー=サイファー』が世界結界と呼ばれるエミュレイター排除の結界を操作し、ウィザードの持つ力を失わせようとする企みをも阻止したのだ。 これらは全て、ひとつの目的に沿って魔王たちの企んでいたものであり、その最終目的が七徳の宝玉の収集であった。 「どんな願いでもひとつだけかなえることができる」という宝玉の争奪戦、後にマジカル・ウォーフェアと名づけられた戦いの中心に、彼はいた。 だがアンゼロットにも裏界の魔王たちにもひとつの誤算があった。 宝玉がそろった時に起きるのは「願いをひとつかなえること」ではなく、裏界の皇帝『シャイマール』の復活。 シャイマールの力で世界を滅ぼすことこそが、宝玉の収集をアンゼロットに命じたゲイザーの真の狙いであった。 だが、その企ても大勢のウィザードたち、特に柊蓮司の手によって阻止されたのだった。 その他にも、彼は大きな戦いをいくつも経験している。 近い将来、自らが魔王となって、はるか未来で世界を滅ぼすことになるウィザードが、魔王として覚醒することを防いだこともある。 「柊力」と呼ばれる謎の力を狙ってきた古のウィザードを倒したこともある。 異世界に逃亡した魔王のかけらがその異世界を狙うものの力を取り込み、復讐に戻ってこようとすることを防いだこともあるのだ。 さて、柊蓮司が出された紅茶に手をつけないのには理由がある。 『アンゼロットのオモチャ』とも言われる柊蓮司がアンゼロットから受けたさまざまな仕打ちに、アンゼロットから出された紅茶が絡んでいるからであった。 任務完了の慰労と共に出される紅茶、それは次の任務の指令を出すための前置きでしかないことがほとんどであった。 時には紅茶を飲んだとたん眠らされ、次の任地へと連れて行かれたこともある。 こんな仕打ちを受けてばかりいたら、飲むことを躊躇するのもやむをえないと誰もが思うであろう。 と思うのは彼ばかり、他のだれもがそのことを気にも留めていなかった。 にらみつける彼の視線を軽く受け流してアンゼロットは口を開く。 「では、お話したいと思います」 ふたりの次の任地は埼玉県鷹宮市および糟日部市、任務の内容は陵桜学園で起きている異常事態の調査。 そして、鷹宮神社およびその関係者の護衛であった。 「柊」 「ああ」 鷹宮神社と聞いたとき、くれはと柊蓮司の顔つきが変わる。 神社の宮司一家は彼の親族にあたり、今の宮司と彼の父親は再従兄弟(またいとこ)の関係にあった。 親族としてのつながりは薄いが、赤羽家とのつながりもあり、宮司夫妻と娘の四姉妹とは彼が中学生のころまで、何度か顔をあわせたことがあったのだ。 ウィザードとなってからは任務に追われて会うこともなくなっていたが、彼は姉妹と一番最後に会ったときのことを思い出していた。 姉妹の上ふたりは自分の姉である柊京子とフンイキの似たところもあり、苦手な相手ではあったが、話し相手にはなってくれた。 だが、下の双子は近寄るそぶりすら見せず、口を聞くことすらできなかった。 双子の姉のほうからにらみつけられていたことを思い出し、つい苦笑する。 (そういや、『お姉ちゃん』のガードが固かったっけなあ) 「柊さんには陵桜学園高校で、それからくれはさんには鷹宮神社での護衛をお願いしますね」 「ちょっと待った!」 思い出にふけっている柊蓮司は、肩を震わせながら叫ぶ。 それは恐怖ゆえの震えではない。 かつて任務で行われた処置を思い出して、怒りに満ちているが故の震えであるのだ。 「まさかこの年で高校に通えって言うんじゃないだろうな、アンゼロット! 今さら高校生に『下がる』なんてイヤだぞ!」 「はわぁ、柊、また『下がる』んだ」 「下がってたまるか!」 「はわっ!」 柊蓮司の即答にくれはは驚く。 そんなくれはの顔と、アンゼロットの邪気にあふれる笑顔をよそに怒号があたりに響く。 その表情はそれまで以上にあせりを感じるものになっていた。 『下がる』 それは、彼がウィザードとなってからずっと、つきまといつづけている言葉であった。 彼の本来の二つ名である『裏切りのワイバーン』より、『下がる男』という呼び名のほうが知られていることも、それを証明している。 高校生の時、2年から3年に進級するはずが『なぜか』1年に学年が『下がった』のがそのはじまりであった。 その後、別の任務において成長した力が強すぎるという理由で、その能力を『下げられ』てしまう。 さらに別の任務では、せっかく復帰した高校3年から中学3年にまで学年が『下がり』、復帰後さらに別の任務において高校2年に『下がって』しまっていた。 しかも、アンゼロットに渡された『下がるお茶』で年齢まで『下がって』しまったことまである、という始末なのだ。 その結果、彼にとって『下がる』という言葉は既に忌まわしいものでしかなくなっていた。 「輝明学園とは勝手が違いますから、柊さんにも臨時雇いの職員という形で行っていただきます。 柊さんは陵桜学園の警備および用務員ということで、くれはさんは鷹宮神社のお手伝いということで。 それぞれ近くに住居も用意してありますので、このままお連れしますね」 アンゼロットは終始笑顔を絶やさぬまま言葉を締めくくろうとしたそのとき、くれはが言い出す。 「ねえねえアンゼロット。ちょっと、お願いがあるんだけど……」 席を立ち、まっすぐアンゼロットのそばに近寄るくれは。 周囲で警戒している精鋭部隊『ロンギヌス』のメンバーに、かすかに緊張が走った。 アンゼロットに危害が加えられることを警戒してのことである。 だが、くれはに危害を加える意図がないことを感じ取ったアンゼロットが、目でロンギヌスたちを制止した。 このやり取りに気づいたのかはわからないが、くれははそのままアンゼロットの脇に立ち、柊蓮司に聞こえないように小声で耳打ちをする。 その内容にアンゼロットは目をみはった。 「よろしいんですか?」 くれはは大きくうなずいて、ポリポリと頭をかきながら言った。 「ここら辺で、ちょっと思いきっとかないとダメだろうしね」 くれはとアンゼロットはそろって柊蓮司を見つめる。 彼はキョトンとするばかりであった。 「なんだあ?」 そのとき、急に何かを思いついたかのようにポンと手を打ってくれはが言う。 少々芝居がかって見えるのは、意図的なものなのであろうか。 「そうだ柊! たしか、鷹宮神社の親戚も『柊』だったよね? じゃあさ、呼び方変えてもいいかな? ……『蓮司』って」 「いいぜ! ……っていうか、前に向こうの連中と会ったときも、そう呼んでたじゃねえか。今さら気にすんなって!」 途中から赤くなってモジモジしながら話すくれはの言葉に、彼はあかるく答える。 それは何も考えずに発せられた言葉のようであった。 その態度にくれはとアンゼロットは頭を抱えるしかなかった。 だが、それを見た彼は頭をひねるだけであり、ふたりの落胆の度合いはますます深くなっていった。 「ダメだ…… ぜんっ…… ぜん、わかってない」 「柊さんが鈍感であることはわかってましたけど、これほどだとは……」 こめかみを押さえながらのふたりのやり取りに、キョトンとするばかりの柊蓮司であった。 ← Prev Next →
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ナナスタの事務所でくつろいでいる支配人とコニーのもとに清掃のアルバイト募集に応募したいと言う十六歳の女の子・春日部(かすかべ)ハルが訪れる。 類まれなる爽やかさと彼女の笑顔に可能性を感じたコニーと支配人はさっそく彼女をナナスタのアイドル候補生としてスカウトするが、彼女は2人の前で ――「アイドルなんてだいっきらいです!」と言い放つ。 はてさて…… 第1話『アイドルなんてだいっきらい!』 第2話『ピッカピカにしちゃいます!』 第3話『逃げ出した記憶』 第4話『さようなら、ナナスタ』 最終話『アイドルが大好きです!』 第1話『アイドルなんてだいっきらい!』 第2話『ピッカピカにしちゃいます!』 第3話『逃げ出した記憶』 第4話『さようなら、ナナスタ』 最終話『アイドルが大好きです!』
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カーター・マロリー 種族 人間 出身 エリアドゥ 性別 男性 髪の 金 色 肌の 白 色 所属 銀河共和国 セスウェナ防衛軍 共和国辺境領域保安軍 コルサント星系軍 銀河統合軍 「・・・次元世界?それはアザースペースのことでしょうか?」 カーター・マロリーは人間の男性で、銀河統合軍アジア方面軍在日部隊の副司令官。階級は大佐。工業惑星エリアドゥの出身で、かつてはそこの防衛軍および共和国辺境領域保安軍に所属していたが、コルサント星系軍設立に際し、ジェイス・ダリンの誘いで星系軍に参加した。また、彼の父親はスターク・ハイパースペース紛争に参加していたが、艦隊のナビ・コンピュータに放たれたコンピュータウイルスにより乗艦がブラックホールに突っ込んでしまい、戦死している。彼は銀河の人間にしては珍しく眼鏡をかけており、金髪の髪を七三分けにきっちりなでつけていた。
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#blognavi 今日部屋の掃除をしました。 数か月分の週刊雑誌をまとめて捨てました。扇風機も片付けました。 部屋が少し広くなった気がします。 なぜか部屋に古い壊れたエレクトーンがあるのでそれを捨てたい。 でも、部屋から出すのにクレーン使わなきゃいけないし、捨てるのに金かかるしでどうにもできない。狭い。 引っ越したいなー。ひっこーし!ひっこーし!バンバン! 追伸 さっきから近くの消防隊員がうるさい。「うおーいーいーちーにーいーさーんしーいーごーうおっ!やばいやばい」ってかなり太い声で聞こえる 今度は部室の倉庫も掃除な カテゴリ [椛] - trackback- 2006年05月21日 15 55 32 ご苦労様でした~! -- 笹木 (2006-05-22 16 46 53) 名前 コメント #blognavi
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久しぶりにおきて寝癖がひどいプレイヤーwデス -- れな (2009-09-04 20 49 39) かわえぇ(b^⋎^d) -- コロ (2009-09-04 20 50 18) 寝起きw! かわいい^^ ウチのプレイヤーもきっと こうなるw((さいきんやってないOTL -- なつき (2009-09-04 20 52 52) コロ≫かわいくないけどアリガトオオォ! なつきs≫私もwやってないですよww中学行くだけでも一苦労でやる暇がっっ -- れな (2009-09-04 20 57 11) 中学生なんですか! 同じだぁぁ(泣) -- なつき (2009-09-04 21 00 29) 疲れますよねっw期末テスト昨日終わったのに体育祭練習って!!! -- れな (2009-09-04 21 02 07) そうなんですか! こっちは最近 実力テストがあってw 運動会の練習wOTL -- なつき (2009-09-04 21 04 10) テストワないんですが。。明日部活の大会がっっっ\(゜ロ\) -- れな (2009-09-04 21 06 51) 名前 コメント
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赤羽ストリートピアノ 演奏可能時間 12 00 - 19 30 設置期間 2019年12月21日 - 2019年12月22日 ※2019年6月1日 - 2019年6月2日にも設置していた。 設置場所 東京都北区赤羽2-16-1、Coco壱番屋前 アクセス JR宇都宮線・高崎線・湘南新宿ライン・上野東京ライン・埼京線・京浜東北線 赤羽駅から徒歩4分。 東京メトロ南北線・埼玉高速鉄道 赤羽岩淵駅から徒歩8分。 羽田空港から 下田から 草津から 仙台から 品川から 飯能から 川越から 大宮から 春日部から 柏から 設置ピアノ ヤマハ アップライト(6月) フクヤマ アップライト(12月) 設置環境 屋外、アーケード内 近隣のまちなかピアノ 新井商店: 赤羽駅から電車で6分(赤羽→西川口)、西川口駅下車、徒歩5分。 NAVITIME検索結果はこちら その他 2019年6月の演奏可能時間は、10 00 - 19 30であった。 関連リンク
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【巻数】 1巻 【ページ数】 32ページ 【解説】 笹原が春日部さんにグーで殴られた時に思わず言ってしまったセリフ。~ 元ネタは「機動戦士ガンダム?」の第9話「翔べ!ガンダム」で、アムロがブライトに2回殴られた後に言ったセリフから。 ちなみに正確なやりとりは以下の通り。~ 1発目 アムロ「殴ったね!」~ ブライト「殴ってなぜ悪いか!貴様はいい、そうして喚いていれば気分も晴れるんだからな!」~ アムロ「ぼ、ぼくがそんなに安っぽい人間ですか!」~ 2発目 アムロ「2度もぶった! 親父にもぶたれたことないのに!」 ブライト「それが甘ったれなんだ! 殴られもせずに一人前になった奴がどこにいるものか!」 アムロ「も、もうやらないからな、誰が2度とガンダムなんかに乗ってやるものか!」. 【コメント】