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セブン-イレブンへ昼時に行くと混雑しています。 近所のオフィスの会社員や学生たちでいっぱいです。 そこでおかずでもサラダでもサンドイッチやお弁当おにぎりデザートとなんでも揃います。 前菜メインディッシュデザートと考えて揃えることもできますね。 シメのコーヒーも本格的なカフェ・コーヒーがありますよね。 あのコンビニだけでちゃんとした食事がそろってしまいます。 デパ地下で買い物が間に合わないときなんか コンビニでもいいおかずがそろうようになっています。 揚げ物でも味がいいしサラダを買ってお皿に盛り付ければ それなりに見えてしまいます。 疲れて晩ご飯が作れない時には頼りにできるセブン-イレブンです。 ほんと助かっています。
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今日 - 合計 - With You ~みつめていたい~の攻略ページ 目次 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 名前 コメント 選択肢 投票 役に立った (0) 2012年10月09日 (火) 13時04分47秒 [部分編集] ページごとのメニューの編集はこちらの部分編集から行ってください [部分編集] 編集に関して
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Contents トップページ コメントボード 記録 2008-04-12 第五回特撰落語会~ほたると白酒と権太楼~@江戸深川資料館 2008-04-08 なかの談志独演会@なかのZERO小ホール 2008-04-05 ラジオデイズ落語会@四谷コア石響 2008-03-30 立川談笑月例独演会@お江戸日本橋亭 2008-03-29 ビクター落語会@三田仏教伝道センター →more 演者 立川談笑 立川談春 立川談志 橘家文左衛門 桃月庵白酒 柳家花緑 柳家権太楼 柳家喬太郎 柳家三三 柳亭市馬 →more 演目 黄金の大黒 雛鍔 道灌 替り目 時そば 文七元結 擬宝珠 宮戸川 二番煎じ →more 会場 国立演芸場 四谷コア石響 下北沢本多劇場 お江戸日本橋亭 →more メディア 2008-03-29 笑う岐阜に福来る~第5回全日本学生落語選手権~ 2008-03-28 えほん寄席『一目上がり』 2008-03-27 えほん寄席『子ほめ』 2008-03-26 えほん寄席『反対車』 2008-03-25 えほん寄席『粗忽の釘』 2008-03-24 えほん寄席『死神』 2008-03-23 落語研究会-15 →more その他 チケット情報 リンク集 管理者(rei) 管理者専用 Total - Today - Yesterday -
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24ページ目 「大佐っ……! 大佐!」 ドアを蹴飛ばすように、というかドアを蹴飛ばしてやってきたのは給仕係の女性兵士だった。 「……」 大佐――スピリグリー・スピニグトライヴ大佐はデスク上に足を乗っけて踏ん反り返っていた。 無造作に髭を生やし、適度に太っていながらも威厳を保った風格のスピリグリーは、舌打ちをしながら女性を睨みつけた。 「……超能力者がここを攻撃してきたのだろう。それについては既にこの男から聞いておる」 スピリグリーが顎を傾ける。 女性はデスクの前に立つ中肉中背の男性に目をやった。 「ブロックK、隊員番号TH72。ジャック・ウルフェンだ」 男は自己紹介をしたのち、敬礼をした。 「――私はブロックMの給仕係を勤める、隊員番号AZ91のメアリー・ラインベルトと申します」 女も同じく自己紹介と敬礼をした。 「いやしかし、まさか【アザーズ】を裏切る行為をするとはね。あの小娘――」 スピリグリーは椅子を回す。きぃ、という鋭い金属音が鳴った。 ――この時、この二人は聞き慣れない単語を確かに耳にした。 「……アザーズ、と言いますと?」 メアリーが先に質問をした。 「ん。いいだろう。どの道我々は助からん。ついでに教えてやる」 スピリグリーは眉を上げながら立ち上がった。 水槽を泳ぐ熱帯魚を少し眺めてから、口を開く。 「――我々【アザーズ】は、今年2013年で創立300周年が経過する秘密結社だ。 アザーズは常に事柄の全てを“シナリオ通りに”行う、というスタンスを通し続けている。 目的は私のような下っ端には伝えられていない。――上層部の指示の通りに、機械的に役割を果たす駒に成り切る。その為に生まれ、その為に育てられたのだよ。8歳で大学までに習う知識を全てインプットし、10歳で5ヶ国語を全て覚え、18歳までには、あらゆる格闘戦術、暗殺術、学問、宗教、政治、近代兵器などの知識及び技能を叩き込まれる。 第二次世界大戦勃発も、国際連合の設立も全て彼らの“シナリオ”の一つに過ぎないのだ。 そして彼らは、邪魔になってしまった駒の数々を、大事件が起きた、という設定(シナリオ)の元に“処分”する――」 スピリグリーはため息をつきながら窓を眺めた。 「私達はこれからその犠牲になるのだよ。駒に指名されてしまった以上、その役割を全うするしかない――いや、全うすることしかできない」 「――その組織の裏切り者がここを破壊しようと?」 ジャックは静かに口を開いた。 「ああ、もとよりここは破壊される予定だった。しかし予定よりも明らかに早い段階で進んでいる……。アザーズも想定外のはず」 唸りながら顎に手をやると、ジャックを睨みつけた。 彼は首を傾げている。 「……何か?」 ジャックが訊いた途端、表情を崩しながら高らかに笑った。 「くっくっくっ……『何か?』じゃないだろう! ……君も“わかりきっている事を聞かされる”のは辛いだろう?」 「大佐、それはどういう――」 メアリーは聞こうとしたが、口を閉ざした。 ――隣のジャックがくすくすと笑っている。 瞬間、メアリーは目を見張った。 彼は首元に手を突っ込むと――そのまま、皮を剥ぎ取った。 「……!」 皮、というのは正確な言葉ではない。マスクを剥ぎ取った、というほうが確実だろう。 「ホワイト学院の高倉戉(たかくら えつ)か……ガキどもの中にも内通者がいるなんて、な」 ふふん、と皮肉を交えてほくそ笑む。 ――マスクを取ったジャック(高倉)の姿は一変、短く切られた緑色の髪を撫で付けていた。 「じき格納庫以外の全てのブロックは爆破され沈む! メアリーとやら、君は見逃してあげよう。ハワイまで頑張って泳ぐといい」 高倉は半笑いでそう言う。――要するに、溺れ死ねという訳だ。 しかしメアリーは同じく半笑いで言った。 「その必要は無いわ。――だって」 髪を纏めていたゴムを解く。頭を軽く左右させ、枝毛一つとない黒髪を揺らす。 「私は超能力者だもの」 神崎美穂は不敵に笑った。 ◇ クラウディアは格納庫とブロックNを結ぶ橋に辿り着いた。 既に日は没しはじめていた。 海に食い込んでいく太陽が、返り血一滴とない真っ白なドレスを橙色に染め上げている。そして橋や格納庫も、その橙に同化するように色付けられていた。 その橋の上に一つ、異形が立ちはだかる。 「ン貴様が侵入者だなァァァァッ!!!」 大柄過ぎるその男は、耳を塞がざるをえないような剣幕で怒鳴り散らす。 クラウディアは、ブレのない視線で男を見据える。 「私の名はッ! レッドヴル・スクエアジャンクション中佐だァァァァッ!!!」 ハンドガンを懐から取り出し即座に発砲する。 クラウディアは、少しはがり首を傾ける。――首元を弾丸が通過した。 「ほう! 今の早打ちを見切ったか!! ならばッ!!!」 レッドヴルは懐から“本”を取り出す。 「“宣言”するッ! 『今から貴様に能力の解説をしよう』!!」 ――そう。これがレッドヴルの能力。 面倒に感じたクラウディアは足を動かそうとしたが、動かなかった。眉を潜めて疑問に感じていると、レッドヴルは高らかに笑い声をあげた。 「私の能力、《この世を意のままに(メルキュール・ラズベリー)》は対象者に能力の説明をする事から始まるッ! この説明をしている間、対象者はいかなる能力を行使したとて、その場から動くことは叶わん!! 諦めて聴き入るがよいッッッ!!!」 クラウディアは拘束を解くことが出来ないとわかった途端、普段の表情に元通りになった。 「この能力は“世界のあらゆる物事”を自由に書き換えることができる絶対絶強不可避不可侵の能力! 例え相手が人外だろうと不死身だろうと私が“書き換え”てしまえば瞬殺中の瞬殺!! 貴様らの、その中学生が思いついたかのような在り来りのチンカススキルでは到底辿り着くことの出来ない境地に私は居る!!! 世界の真理は私の心理也……!」 その間クラウディアは、腕を広げ雄大に語るレッドヴル――の頭上を飛ぶカモメを見ていた。 ある程度説明が終盤に近づいたか、と判断すると。 クラウディアは能力の行使をはじめた。 「ぐゎぼっ――!?」 クラウディアが念じるようにスカラー電磁波を飛ばすと、レッドヴルの首が爆ぜた。 「……動けなくても、遠距離攻撃が使える」 あえて彼女は説明をした。――もはや動きはしないレッドヴルに。 能力を存分に発揮することなく、簡単すぎる落とし穴に気付かず一瞬で絶命した彼の印象は、クラウディアにとって正直強烈であった。 「たぶんお前は、馬鹿なんだと思う」 血を噴水めいた勢いで噴射するレッドヴルの遺体に、それだけ言うと格納庫へと進んでいった。 パスワードやら指紋認証やらを求められたが、クラウディアはスカラー電磁波を用いてセキュリティーを全て無効化していった。 次へ トップへ
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#blognavi 787 本当にあった怖い名無し 2006/04/17(月) 15 58 04 ID Lk/2c2M70 海の底に正体不明の巨大な生物が居ると考えただけで、恐怖で脱糞しそうになるw 788 本当にあった怖い名無し sage 2006/04/17(月) 16 13 14 ID gj+xUPA+O 海中で脱糞したら、撒き餌と間違えて小魚が寄ってくるぞ その小魚を狙って、中型→大型→…→… 最後に正体不明の巨大な生物が… 海中脱糞は気を付けろ 789 本当にあった怖い名無し sage New! 2006/04/17(月) 19 33 26 ID TpoLwrDY0 グレートシングを妄想した 790 本当にあった怖い名無し New! 2006/04/17(月) 19 46 48 ID NU9U4c8M0 海中放尿もきもちいい。 まるで自分が海と一体化してしまったような心地になる。 791 本当にあった怖い名無し New! 2006/04/17(月) 19 51 51 ID YHBTxsRNO 銭湯でも擬似体験できるな。 まるで自分が風呂と一体化してしまったような心地になる。 792 本当にあった怖い名無し sage New! 2006/04/17(月) 20 01 13 ID Z6Rn0uow0 →791 先週、鶴の湯なんかくさいとおもったら・・・ お 前 か !!!!! 793 本当にあった怖い名無し New! 2006/04/17(月) 20 07 06 ID YHBTxsRNO (´・ω・`)スマソ カテゴリ [深海ヤバイ] - trackback- 2006年04月17日 20 29 14 名前 コメント #blognavi
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【スレ31】「後片付けをせずに退去したお宅」の後片付けをしていた人 このページのタグ:ハードなお仕事 556 :おさかなくわえた名無しさん:2008/01/04(金) 13 18 08 ID EsJBP2yg 「後片付けをせずに退去したお宅」の後片付け、清掃のバイトをしたことがあります。 その会社は県とか市から業務を委託されていたのか、現場は市営住宅や県営住宅が ほとんどでした。 「後片付けをせずに退去したお宅」というのもいろいろありまして、夜逃げ、一人暮らしの 方が亡くなられて遺族と連絡がとれないため部屋の後片付けをする人がいない、あとは たまにあるのが、引越をして家具とかは新居で新しく揃えたいから古いものはいらないと 置いていくケースなどがあります。 夜逃げの部屋は切なくなることがあるので、あまりやりたくないです。というのは、 当然何の準備もせずに身の回りのものだけを持って逃げていくので、生活していた そのままの状態を片付けていきます。例えば壁に子どもが書いた絵や習字が貼って あったり、家族の写真が飾ってあったりするのを捨てるというのは気分のいいものじゃ ありません。 ちなみに掃除をしていて、たまに現金が出てくることがあります。大抵は硬貨ですが 一度だけ1万円札が出てきたことがあり、そのときはみんなでジュースをいただきました。 あと、大量のハルシオンがあったこともあります。 たいした話もできませんが、もし質問があればどうぞ。 557 :おさかなくわえた名無しさん:2008/01/04(金) 13 23 29 ID enMifi5f お、もしかして特殊清掃の方ですか? 今まで1番グロかったものってなんですか? 560 :556:2008/01/04(金) 13 55 50 ID EsJBP2yg 残念ながらw特殊清掃ではありません。 でも、どこの家にも「その家の匂い」がありますよね。あれが、なんとなく独特な気が します。体調の良くない時には吐きそうになることもあります。 いつ漬けたのかわからない梅酒やら梅干はある意味グロかもしれません。 派遣で来た助っ人君がうっかり梅酒を割ってしまったときには、その場の全員が 凍りつきました。 561 :おさかなくわえた名無しさん:2008/01/04(金) 13 58 48 ID 9wRJzjel 556 発見した金銭はあなた達がもらっちゃっていいものなんですか? 562 :おさかなくわえた名無しさん:2008/01/04(金) 14 29 56 ID ZXmEO+kW 560 梅干はわかりませんが、年代物の梅酒は貴重品ですよ。 梅酒スレに行けば、欲しがる人がわんさか出るくらい。 でも、そういう家庭の梅酒は得体の知れないもので気味悪いかもしれませんが あまり怖がらずに頑張ってください。 563 :556:2008/01/04(金) 15 14 09 ID EsJBP2yg 561 そこ、突っ込まれるかなーと思っていましたw 自分はバイトなので、会社と依頼者との契約はどうなっているのか、わかりません。 でも、その部屋にあったものはすべて撤去しなければならず、お金を捨てるわけにも いかないので、いただいちゃってるんじゃないでしょうか? これが犯罪なら、ごめんなさい。 562 まだ梅酒とか梅干とか判別できるものはいいほうで、瓶に入った何だかわからない液体 とかも結構あります。 もちろん気味の悪いものだけじゃなくて、ちゃんと鑑定してもらったら結構いい値段が つきそうなものとかもあります。あと、かなり新しい電化製品とかも。 持ち帰ってリサイクルショップに…と思ったことも何度かあります。(さすがにそれは やっていません) 564 :おさかなくわえた名無しさん:2008/01/04(金) 15 20 09 ID Wa+qTHkT 556もったいないなあと思うものでもやはり仕事だからどんどん捨てていくしかないのですか? リサイクルできそうなものでもなんでも全部捨てるんですか? 565 :おさかなくわえた名無しさん:2008/01/04(金) 16 30 56 ID Mk1jqN/J えっ そんな梅酒マニアがいるんだ。知らなかった。 566 :556:2008/01/04(金) 16 42 37 ID EsJBP2yg 564 自分のようなバイトは現地に集合して、部屋の中のものをトラックに 積み込んでしまったらその場で解散してしまうので、そのトラックが どこへ行くのかもわかりません。 なので、もしかしたら会社のほうで、リサイクルできるものとゴミとに 分けているのかもしれませんが、その割には扱いが雑だったように 思います。(リサイクルショップに持ち込むつもりなら、少しでも きれいな状態で、と思いますよね) 567 :おさかなくわえた名無しさん:2008/01/04(金) 16 43 54 ID J4b3MvlI 564 こっそりオクに流している人がいそうだよね。 568 :おさかなくわえた名無しさん:2008/01/04(金) 17 20 26 ID sQ6Kteha 血税の消費を抑えるために、使えるものは業者に売却して費用に充てるべきだな 569 :おさかなくわえた名無しさん:2008/01/05(土) 00 38 47 ID AIoOkIev そういや、ワイドショーで他人の土地にゴミを大量に放置されてるので(変人がやってる)、市が撤去して費用が2000万。 変人も払うつもりなさそうだった。分別して業者に売れば、少しは費用回収出来たろうな。 570 :おさかなくわえた名無しさん:2008/01/05(土) 15 25 39 ID 0945HI82 撤去費用は税金から出てるんだよな。踏み倒し勝ちになるのが腹立つわ・・・。 そういう奴は強制労働で金を取り返せるようにして欲しいわまったく。 【関連】 【スレ27】かの国の人の夜逃げをお手伝いした人
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ボクらが叶える未来 仲間を信じていたい ◆7pf62HiyTE E-3……ヒビノ・ミライはヴィータと別れた後、彼もまたE-4の図書館を出てある場所を目指して歩いていた。その場所はF-2にある翠屋……なのはの家である。 ミライはひとまずなのは、フェイト、ユーノと合流する事を考えた。しかし、何処へ行けばいいかわからない。そこで地図を見て3人が目的地にしそうな場所を考えて思い当たったのが翠屋である。 そこへ行けばなのは達と合流出来るかも知れない、ミライはそう考えたのだ。勿論そんな都合良くいくとは思えないがそもそも手がかりが無いのだ、やってみるしかないだろう。 だが、正直な所なのは達にどう話せばいいのかわからなかった。そう、クロノが自分とヴィータを助ける為に死んだ事を……きっとなのは達はショックを受けるはず、ミライにはそれが辛かったのだ。 ミライはアグモンやクロノを守れなかった事を悔やんでいた……学校でもっと自分が上手くやれればアグモンもクロノも死なせずに済んだのではないかと…… いち早く赤いコートの男の襲来に気付いていればアグモンを死なせずに済んだだろうし、 メビウスに変身さえ出来ればミライとヴィータが学校を抜け出す為にクロノ1人を戦わせて死なせる事も無かったのではないかと…… ミライの脳裏にある言葉がよぎる……それはミライが初めて地球で戦ったが市街に大きな被害を出してしまった時にかつての仲間……CREW GUYSのアイハラ・リュウから言われたある言葉…… 『―――全然……何も守れてねぇじゃねぇかよ!!』 状況は若干違うものの守れていないという意味では全く同じなのだ。 それでもミライは足を進める…地球を、人々を、全てを守る光の巨人ウルトラマンとして助けを求める人々を守る為に……。 と、足を進める中、 『さて、皆が待ち望んだ最初の放送の時間が来たわ。』 首輪から最初に殺し合いの説明をした女性……プレシアの声が響いた…… 「放送……」 そう、禁止エリアと死者を発表する放送が始まったのだ。ミライには少なくとも3人の名前が呼ばれる事がわかっている。 ヴィータが連れて来ていたデジモン……その時には既に死んでいたギルモン、 大男に襲われていた所をミライが助けたが赤いコートの男に殺されたアグモン、 そしてミライやヴィータを助ける為に赤いコートの男と戦い…そして殺されたクロノ、 これ以上誰も死んで欲しくない……ミライは地図と名簿とペンを手に取りそう願った……だが…… その放送はミライの心を更に締め付けるには十分過ぎるものだった。 非常な事に放送では13人もの死者が出たというのだ。そう、前述の3人以外にも10人が…… それだけではない。ミライが合流しようと思っていたなのはの名前も呼ばれたのだ。 なのは達を含む13人の死がミライを締め付ける。自分は地球や人々を守る光の巨人ウルトラマンのはずだ。それなのに、自分はこれまでに何が出来た? たった一度アグモンを大男から助けただけで何も出来ていないではないか、そのアグモンすら気が付けば赤いコートの男に殺された。 そう、この殺し合いが始まってからミライは何一つ守れていないのである……。 「僕は……ウルトラマン失格だ……」 思わずそう呟いた……何も出来ず気が付いた時にはアグモンを死なせてしまい、どういうわけか変身も出来ずに自分とヴィータが逃げる為にクロノを死なせ、さらにはその間になのは達計13人を死なせてしまったのだ。 そんな自分がウルトラマンだと言えるのか?言えるわけがない。こんな自分に他の参加者を守り、殺し合いを止める事なんて出来るのだろうか……ミライは苦悩し暫くの間その場から動く事が出来なかった……。 今、ここにいるのはウルトラマンメビウスに変身する光の戦士ではなく、ただ後悔と無力さにうちひしがれる只の青年だった…… …… ………… ……………… 一体どれだけこうしていただろうか?10分程度だったのか?1時間以上だったのか?それはミライ自身もわからない…… ミライはその間自身の無力さを悔いていた…… その中でミライはなのはたちの世界に飛ばされる前にいた世界の仲間達……CREW GUYSの事を思い出していった……彼らと共に過ごした日々の事を…… 「リュウさん……ジョージさん……マリナさん……テッペイさん……コノミさん……サコミズ隊長……僕は……」 かつての仲間達に対し自身の無力さを悔やむ……そんな中、ミライはある言葉を思い出す。 それは最初の戦いの後、後にCREW GUYSのクルーとなるアマガイ・コノミ、カザマ・マリナ、イカルガ・ジョージ、クゼ・テッペイを連れてガンフェニックスの翼にファイアパターンを施そうとするリュウの所に行った時、、 リュウはウルトラマンに守っていいと思っている奴らに翼は触らせないと言った上でこう言ったのだ、 『地球は、我々人類自らの手で守り抜かなければならないんだ』 「……そうだ……」 その後、皆でペイント作業を手伝った。そして街に出現したグドンに対して仲間達を協力した事で撃退する事が出来、初めて街を守る事ができたのだ。 「そうだった……」 そして、その後もCREW GUYSの仲間と協力して様々な怪獣と戦って街や人々を守ってきた時の事を思い出す……そして気付く、 「地球を守っているのは僕達……ウルトラマンだけじゃないんだ……」 そう、地球を守ってきたのはウルトラマンだけではなく、CREW GUYSもまた地球を守っていたのだ。 彼らがいたからこそ地球が守られていたのではないのか?彼らもまた地球を守っていたのではなかったのか? 守る事にウルトラマンかどうかなど関係ない、ミライはそう思い直したのだ。 「僕は戦う……仲間と力を合わせて……この殺し合いを止めてみせる……!」 ミライは顔を上げた。そして決意を新たにした。ウルトラマンメビウスとしてだけではなく、地球を守るCREW GUYSの隊員ヒビノ・ミライとして仲間と共に人々を守り、殺し合いを止める事を。 そう決意したミライは名簿を再び見る。五十音順に並んでいる名簿には死亡者の名前の所に印が付いている。 「アグモン……エリオ君……カレンさん……優衣さん……ギルモン……クロノ君……シグナムさん……殺生丸さん…… なのはちゃん……ティアナさん……ディエチさん……ミリオンズさん……想さん……アリサちゃん……死んでいったみんなの為にも僕は戦うよ……」 ミライが知る者、知らぬ者問わず13人……いや、最初に殺されたアリサを含めて14人の死者全てにこの殺し合いを止める事を改めて誓うミライであった。 だが、14人の中には殺し合いに乗り他の参加者を殺した参加者もいるという事実……そう、なのはを殺した参加者もいるという事実をミライは知らない。そんな中、 「あれ……?なんだろう……何か引っかかるんだけど……」 ミライは名簿を見て違和感を覚える。今一度名簿を見直しそして気付く、印の付いていないなのはの名前があったことに……だが、すぐ上に印の付いているなのはの名前がある事を確認する。 「あ、そうかなのはちゃんとフェイトちゃんの名前2つずつあるんだった。」 そう、なのはとフェイトの名前が2つずつあった事をミライは思い出す。最初に見た時はどういう事かよくわからなかったが、クロノの仮説を聞いた今のミライはその理由がある程度推測出来る。 「クロノ君は僕の事を知らない世界から来ていた……確かクロノ君はよく似た並行世界から連れて来られた可能性があるって言っていたな……もしかして、この2つある名前も……」 ミライはなのはとフェイトの名前が2つある理由を異なる並行世界から連れて来られた事によるものだと考えていた。 そして、それはクロノの仮説をより強固にするものとなる。クロノはあの時、互いに嘘を付いている可能性、記憶改変の可能性も指摘したが、この2つの場合はなのは達の名前が2つずつある理由を説明出来ない。 つまり、2つある名前は並行世界説を裏付けるものとなるのである。もっとも、これについても可能性が高まった程度で断言出来るレベルではないが。 「この内の片方は僕とは違う世界……いや……もしかしたら……」 少なくても片方はミライとは違う世界から来ている事は間違いない…… だが、たった1つしか名前の無かったクロノがミライと違う世界から来ていたという事実から考えると、2つあるなのはやフェイトの両方ともミライとは違う世界から連れて来られている可能性はある。 勿論、1つしか名前のないユーノについても同じ事が言えるのは言うまでもない。 つまり、なのは達が自分を知らないという可能性があるということなのだ。それはミライを知る者が誰もいない可能性がある事を意味する。 勿論、並行世界のクロノがそうであったようになのは達もその根本自体は同じなのは達だろうから、仮にそうであってもミライは構わない。だが、自分を知らないかもしれないのについては少し寂しさを感じていた。 「……あれ、ちょっと待って」 ミライは名簿のフェイトの所を見る。 「どうしてフェイトちゃんの名字がクロノ君と同じハラオウンなんだろう……」 ミライの知るフェイトの名前はフェイト・テスタロッサである。だが名簿にあるフェイトの名前は2つともフェイト・T・ハラオウンである。 Tは恐らくテスタロッサだろうが、問題は何故ハラオウンというクロノやリンディと同じ姓が付いているかである。 と、ミライはある事を思い出す。 「そういえば、リンディさんとフェイトちゃん親子になるって話していたな……でも確かフェイトちゃんの気持ちの整理が付いてからって話だったと思うけど……」 リンディがフェイトを養子にするという話があり、それについてはミライも聞いていた。確かにそれならばフェイトの姓がハラオウンとなっていてもおかしくはない。 だが、フェイトの気持ちの整理の問題から先の話だったはずである。と、ミライにある仮説が浮かぶ。 「もしかして……フェイトちゃん、親子になった後から連れて来られたんじゃ……」 ミライは2人のフェイトが共にリンディの娘になった後の時間軸から連れて来られたのではないかと考えた。そしてその可能性から考えて、参加者は違う時間軸から呼び出されている可能性もあるという事を考える。 つまり、なのはが今より未来の時間軸から呼び出されていてフェイト、ユーノ、クロノ以外の沢山の人と出会っている可能性もあるし、 なのはが今より過去の時間軸から呼び出されていてフェイト、ユーノ、クロノとも出会っていない可能性もあるということだ。 ミライはこれがどれだけの意味を持つかが現在の所良くわからないしこれもまた断定出来るものではない。だが、この後で他の参加者と出会う時にはその事についても頭に置こうと思った。 その一方、ミライはアグモンの事を思い出す……確かアグモンはキャロ・ル・ルシエに会いたがっていた。最早それが叶う事は無いがキャロと何とか再会して彼女を守りたいと思っている。 と、アグモンが言っていた言葉を思い出す…… 『誰と一緒かっていうのなら、姉御とかエリオとかと一緒だったけど』 つまり、アグモンの仲間にはエリオもいたという事である。同時にそれはキャロとエリオが仲間である事を意味する。 だが、既にエリオも死亡している……その事実を知ってキャロはどうなっているのだろうか? ミライはキャロの身を案じた……ちなみに、この時はキャロがアグモンやエリオとは違う世界から連れて来られている可能性については思案は及ばなかった。 「キャロちゃん……」 続いてミライはヴィータの事を思い出す……ヴィータとは殺し合いに連れて来られる前には敵対していた。 だが、あの場にいたヴィータはミライの事を事を知らなかった。その事から彼女もミライとは別の世界から連れて来られたのだろう。 しかし、クロノ同様その根本自体は同じはずだろう。つまり、彼女の仲間についてもミライの世界にいたヴィータと大差はないということだ。 そして、ミライがいた世界でヴィータと戦った時、彼女の仲間がやって来た時の言葉を思い出す。 『シグナム、ザフィーラ……』 この2人はヴィータの仲間なのだろう。名簿を見ると2人ともこの殺し合いに参加させられている……そして、既にシグナムは死亡している…… 「ヴィータちゃん……シグナムさんが死んで落ち込んでいないだろうか……」 敵対していたであろうクロノが死んでも泣いていたのだ。もし仲間であるシグナムが死んだならばきっと酷く悲しむだろう…… と、ミライはヴィータが別れる前に言っていた言葉を思い出した。 『……はやてを、少しでも早く、はやてを救わなくちゃ、ダメなんだ……』 そう、ヴィータは彼女が一番大切にしている者を助ける為にミライと別れた。その人物ははやて……八神はやてである。ミライはヴィータがはやてを救える様に願った……と、 「あれ……確か……!」 ミライは何かを思い出し再び名簿を確認する。そう、なのはとフェイト意外にももう1人名簿に2つずつ名前がある人物がいたのだ。それがはやてである。 「という事は……はやてちゃんも……」 それははやての片方は確実に違う並行世界から連れて来られている事を意味している。と、 「ちょっと待って……はやてちゃんはヴィータちゃんの事を知っているのかな……?」 ミライは自分でも嫌な可能性を考えてしまった。それはヴィータとはやてが違う並行世界から連れて来られていて、なおかつはやてはヴィータの事を知らない世界から連れて来られているという可能性である。 ヴィータとはやての関係を詳しく聞いていたわけではないが、その可能性が無いとは言い切れない。もしも、はやてがヴィータの事を知らず、その事をヴィータが知ったとしたらヴィータはどうなってしまうだろうか? ミライ自身もなのは達が自分達を知らない可能性があると知って寂しい気持ちになったのだ、ヴィータはきっと大きなショックを受けるだろう。 願わくばそれが杞憂で終わる事をミライは考えていた。仲間が死に、大切な人が自分を知らないというのはあまりにも辛すぎるのだから……。 そしてミライは再び歩き出す、仲間と共にこの殺し合いを止める為に…… 当面の目的地はやはり翠屋だ。翠屋に行けばもしかしたらもう1人のなのはやフェイト、ユーノに会えるかも知れないのだ。彼女達が自分を知らない可能性はある。だが、それでもミライは彼女達の力になりたいと思っていた。 その一方でミライは考えていた。仲間達と協力するとして、その中で自分はどうやって戦っていけば良いのかを……そして考えるのは…… 「どうしてあの時変身できなかったんだろう……?」 そう、赤いコートの男に襲われた時、ミライはクロノ達を守る為ウルトラマンメビウスに変身しようとした。 だが、ブレスレットは反応せず変身は出来なかった。もしあの時メビウスに変身出来ていたならばクロノと共に逃亡する事も出来たかも知れなかったのだ。 変身そのものは可能なのはミライも知っている。何故ならアグモンが大男に襲われた時、ミライはメビウスに変身してアグモンを助ける事が出来たのだ。 「ギルモン助けた時と学校の時で一体何が違うんだろう……」 何故、大男の時は変身出来て、赤いコートの男の時は変身出来なかったか……ミライはその理由がわからなかった。 もし、その理由がわからなければいざという時に変身出来ず、学校の時の様に誰か犠牲者を出してしまう……ミライはそれを危惧していた。 そして、仮に変身出来ないとしたら別の方法で戦わなければならないわけではあるが…… 「他に何かあれば良かったんだけど……」 ミライはクロノが龍の戦士に変身する為に使った道具や、ヴィータが槍を持っていた事を思い出していた。2人共それぞれが本来持っているデバイスは持っていなかったが、それに変わる武器があったのだ。 対してミライは変身する為のメビウスブレスはあったものの、他の武器は全く無い。その為ミライは途方に暮れていた。 参加者はそれぞれが元々持っている道具を没収され、それをプレシアが何処かから持ってきた道具と混ぜてランダム……一部意図的な面も含まれている可能性はあるが参加者に配られている。 だが、一部の参加者の幾つかの道具はどういう理由かはともかく没収されていない。そう、ミライのメビウスブレスはその1つなのだ。 更に言えばミライはその性格ゆえ、間違いなく殺し合いの傷害となる……故にプレシアはミライに支給する道具を他の参加者よりも少なめにしていたのである。 もっとも、メビウスブレスがそのままなので他の参加者と比べて不利になっているとは言い切れないので問題があるわけではないのだが。 さて、前述の通り、ミライにも道具は他の参加者よりも少ないものの確かに支給されている。だが、ミライはその事に気付いていない。 何故か?それには2つの理由がある。 1つはこの殺し合いが始まってからのミライの行動を振り返ってみればわかるだろう。 ミライは殺し合いが始まった時、自分の知るアリサと似た『アリサ』を助けられなかった事で絶望に打ちひしがれていた。そう、支給品の確認すら行っていなかったのである。 その後、助けを呼ぶ声を聞きメビウスに変身してアグモンを助け、その後アグモンの知り合いをすると共に初めて名簿を確認したのである。だが、あくまでも名簿の確認が主でそれ以上は確認していない。 その後はクロノの声を聞き学校へ向かい、学校に着いてからはクロノとの会話、ヴィータの襲来、そしてアーカードの襲撃、学校からの離脱と非常に慌ただしかった。 学校から図書館へは逃げるのに必死だったし、図書館についてからはアグモンとクロノの死で意気消沈していた。そして再び参加者を守る為に歩き出したわけではあるが…… そう、ここまでの間でデイパックの中身をじっくりと確認した事は一度もなかったのだ。それ故にミライは支給品の存在に気付いていなかった。 さて、ここである疑問が浮かんでくるだろう。そう、普通に考えればデイパックの中を覗いた時点で気付くのでは?という疑問だ。 確かにその疑問はもっともだ。だが、ミライは未だにそれに気付いていない。 それが2つ目の理由である……そう、その支給品は小さい部類に入る物だったのだ。 ミライの支給品……それは2つ共カードである。カードはせいぜい掌に収まるサイズで地図や名簿などよりもずっと小さいしデイパックには他にもランタンやノートや筆記用具等様々な道具が入っている。 つまり、よく確認しなければ見落としていても不思議は無いのである。 さて、その具体的にどういうカードかと言えば……1つは『コンファインベント』と呼ばれる仮面ライダーが使うカードで相手の技を無効化する力を持つ。 もう1つは……正確には3枚セットで支給されていた。つまり、最後の支給品は3枚で1つと扱われたのである。 それは『おジャマイエロー』、『おジャマブラック』、『おジャマグリーン』……デュエルモンスターズと呼ばれるカードゲームのモンスターカードである。 3匹のおジャマ達は兄弟であり、その攻撃力は3体とも0であるとはいえ彼らは参加者の1人である万丈目準にとってのエースカードであるはずだったのだ。 そして彼らは他のモンスターカードとは少し違っている。 万丈目や遊城十代がこの殺し合いに連れて来られる前にいた異世界では召喚を行う事でモンスターが実体化していた。 だが、幾つかのカード……精霊とも呼ばれるカードは召喚を行わなくても実体化する。例えば十代の持つ『ハネクリボー』がそれにあたる。そしておジャマ達もそれに該当するのだ。 さて、この殺し合いの場に置いてもモンスターは実体化するという事実がある。そこから考えるにこの場では彼らも普通に実体化する可能性はあるのだ。 だが、どういう理由かは不明だが現状では実体化されていない……デイパックから出さなければ実体化できないのか、召喚しなければ実体化できないのか、そこまでは不明だが今現在は実体化していない。 彼らはきっと本来の持ち主である万丈目に会いたがっているだろう……だが、ミライがデイパックから彼らを出さない限りそれは決して叶う事は無いだろう……。 ミライはデイパックに眠るカードの存在に未だ気付くことなく翠屋を目指して足を進めていた。 何とかして仲間を探してメビウスに変身出来なかった理由を確かめなければならないと考えていた……変身出来たとしてもそうだが、変身出来ない場合には仲間の助けが必要不可欠だからだ……。 そして、その理由さえわかれば仲間達と協力して戦えると……もう1人のなのはやフェイト達と協力してキャロ達を守り、はやてを救う出来たヴィータとも合流してこの殺し合いを止める事が出来ると…… だが、ミライは2つの事実を見落としていた。 1つはこの間にも殺し合いが進み既に何人かの新たな死者も出ているという事実を…… もう1つは放送で言っていた優勝者に願いを叶えるという言葉……ミライ自身はそれを聞いた所で殺し合いに乗るつもりは無いから全く考えもしなかったのだが……参加者がその言葉に乗る可能性を見落としていたのである。 そう…… なのはの友達の少女が殺し合いに乗る決意をした事も…… アグモンが会いたがっていた少女が殺し合いに乗る決意をした事も…… ミライが身を案じた少女が守りたがっていた少女が命を落とした事も…… その現実をミライは未だ知らない……ミライの歩む道は遙か険しい…… 【1日目 朝】 【現在地 E-3】 【ヒビノ・ミライ@ウルトラマンメビウス×魔法少女リリカルなのは】 【状態】哀しみ、背に切傷 、強い決意 【装備】メビウスブレス@ウルトラマンメビウス×魔法少女リリカルなのは 【道具】基本支給品一式、『コンファインベント』@仮面ライダーリリカル龍騎、『おジャマイエロー』&『おジャマブラック』&『おジャマグリーン』@リリカル遊戯王GX 【思考】 基本:仲間と力を合わせて殺し合いを止める。 1.翠屋に向かい、仲間を集める。 2.助けを求める全ての参加者を助ける。 3.なのは、フェイト、ユーノ、キャロと合流したい。 4.ヴィータが心配。 5.メビウスに変身出来なかった理由を確かめたい。 6.アグモンを襲った大男(弁慶)と赤いコートの男(アーカード)を警戒。 【備考】 ※メビウスブレスは没収不可だったので、その分、ランダム支給品から引かれています。 ※制限に気付いてません。 ※デジタルワールドについて説明を受けましたが、説明したのがアグモンなので完璧には理解していません。 ※参加者は異なる並行世界及び異なる時間軸から連れて来られた可能性がある事に気付きました。 ※支給品の中にカードがある事に気付いていません。 Back サンダー遭難中... そして、バクラの考察 時系列順で読む Next 仮面ライダーらしく Back XANADO 投下順で読む Next 仮面ライダーらしく Back パンドラの箱は王の手に ヒビノ・ミライ Next メビウスの輪から抜け出せなくて(前編)
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2017年2月17日 衆議院予算委員会において福島伸亨衆議院議員の質問に対し、「いずれにいたしましても、繰り返して申し上げますが、私も妻も一切、この認可にもあるいは国有地の払い下げにも関係ないわけでありまして(中略)私や妻が関係していたということになれば、まさに私は、それはもう間違いなく総理大臣も国会議員もやめるということははっきりと申し上げておきたい。」などと答弁した。 なお、2018年5月28日 参議院予算委員会において、「不正というのは何でしょうか。不正というのは、例えば金品を授受をして、授受をしてですね、行政にこれはこういうふうに政策を変えろと、こういうことであります。これがまさに今まで政治の世界においては大きな問題になってきた、贈収賄として問題になってきたところであります。まず、それでは全くないということは申し上げておきたいと。そして、そういう私は文脈の中において、一切関わっていないということを申し上げているわけでございます。そういう質問が出たときには、それは今までも……(発言する者あり)いや、今までも何回もそういう私は答弁をもうこの一年間ずっとやっているんですから、同じ答弁をさせていただいております。」と答弁するなど、一転して、2017年の答弁における「関係」は、贈収賄の関係に限定される旨答弁した。 さすが聖帝だ。 そして来たる2022年7月8日 山上徹也の協力のもと、晋さんは総理も議員も人間もやめ、5年前のセリフ通り有言実行した。 ちなみに、人間を辞めた晋さんは神になった模様 ご利益は絶対に捕まらないとかだろう 「安倍元首相を神として祭りたい」 世界遺産の宮司が語る神社建立計画 ソース 動画 画像 議事録 第193回国会 衆議院 予算委員会 第12号 平成29年2月17日 第196回国会(常会) 参議院 質問主意書
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すでに学園を包む衝撃は絶え間ないものとなっていた。各所で行われている戦いが、それだけ激戦となっているのだろう。 それはつまり、まだみんな生きていることの証拠。誰も俺達は欠けていない。だから今はただ、走る。 乃愛「それにしてもここまでお膳立てされていると、次は誰が出てくるのかつい考えてしまわないかい?」 大翔「ええまあそりゃあ考えますけど……後残ってるのって言うと」 美優「ファイバー、エラーズ、それからポーキァ……ですね」 ポーキァか。また嫌なやつが残ったもんだ。また絡まれたりするんだろうか。前回存分に罠にはめてぼこぼこにしてやったし、ガキっぽいあいつは相当怒ってるんじゃないだろうか。 ……むしろガキっぽいから逆に忘れてたりな。そっちのほうがありそうだ。 ポーキァ「なぁーんかすっげぇ馬鹿にされてる気がするんだけどぉー?」 大翔「うぉ、ポーキァ!? よう、そんなところで黄昏てどうした」 窓に腰掛けていたポーキァにまったく気づかずに通り過ぎるところだった。思わず普通の知り合いにするように話しかけてしまったではないか。 ポーキァ「どうもこうもねーよ。もう少し早く来るかと思ったんだけどなぁ。待ってるこっちの身にもなれっつーの」 どうやらここで待っている間にやる気がなくなってきたらしい。 大翔「別に無理してやるこたないだろ。んじゃ、俺達は先に行くぜ――っと!」 軽く退いた頭の鼻先を小さな雷撃が走った。ちり、と鼻先が少し焦げた。 ポーキァは窓枠から立ち上がる。ぱりぱりと、青白い電気が弾けた。じり、と何かが焼ける音と嫌な臭いが漂いだす。 ポーキァ「悪ぃけどそーゆーわけにもいかねえんだ。ようやく俺達の目的のブツが手に入るんだからな、アンタ等に余計なことをされちゃあ困る」 大翔「さっきと言ってる事が逆じゃねーか。それなら、俺達を待つのはおかしいだろ」 全員でかかってくるか、あるいは俺達の手の届かないところにさっさと行ってしまえばいいのだ。後者に関しては、この学校に何か仕掛けがしてあるのだろうと大体推測が立つ。だが、前者は? なぜ明らかな邪魔になる俺達をさっさと潰さない? ポーキァ「俺達にも色々都合があってね。まあとりあえず、あんたらはここで俺と遊んでてよ」 大翔「お断りだクソガキ」 美優「絶対、や!」 レン「断固拒否する」 乃愛「頼み方に誠意が足りないな誠意が。土下座でもしたまえ、少年」 俺達の一斉の拒絶に、ポーキァがこめかみに血管を浮かべ目を吊り上げる。それにしても乃愛さん、何気に一番酷いこと言ってませんでしたか。 大翔「というかだな、ポーキァ。お前は重大なことを忘れている」 ポーキァの背後――俺達が今しがた通ってきた道を指し、その後、俺の背後――これから進むべき方向を指す。 立ち位置が、徹底的に悪すぎる。ていうかアホだろお前。 大翔「そんなわけで、俺達はせっかくだからお前を無視して進ませてもらうぜ!」 ポーキァ「うお、おいこらちょっと待て!!」 ポーキァに背を向けて走り出す――なんて事を、当然黙って見逃すようなやつではない。 逃げる俺達に対して、次々に雷撃を放ちながら追いかけてきた。炎や水、氷やら風ならともかく雷となると基本的に回避は不可能だ。美優の魔法でどうにか防いでいるが、さすがにいつまでも逃げられるとは思えない。何より美優への負担が大きすぎる。 大翔「やっぱり、誰かが足止めしないと無理か……?」 けど、誰にだ? 相手がポーキァで雷電の特殊魔法では、この中でまともに相手ができるのは俺しかいないだろう。何しろこの至近距離、相手の魔法がどこに来るのか感知できる俺でなければかわすことはできないからだ。 ……けど、なぁ。俺がここでポーキァを引き止めて残りの三人だけを進ませるのも気が引ける。エーデルに頼まれた手前もある。 いや、俺は別に物語の主人公でもなんでもないんだ。できる人間がやることをやるべきだろう。 大翔「よし、ここは俺が残って、ポーキァを引き止めます。だからみんなは――」 美優「だめ、絶対にだめ!!」 美優に全力で否決された。なぜだか怒っている。 美優「ユリアさんは、お兄ちゃんが助けに行かないとだめなの! お兄ちゃんが行かないとだめなの!」 大翔「いやそんなこと言ってる場合じゃ……大体なんでいきなりそんなルールができてるんだよ」 美優「だめなものはだめ! じゃないとお兄ちゃんが……」 乃愛「あーはいはい、二人とも落ち着いて。ここは私が引き受ける、それで全て解決だろう?」 俺達の間に割って入った乃愛さんは、足を止める。悠然と立つその姿に隙はない。 大翔「いいんですか、乃愛さん? いくらあなたでも、あの雷撃は」 乃愛「これでも君よりも長い間タイヨウさんの師事を受けていたんだ。それに絶体絶命の状況など、すでに慣れたものだ。あんな風に、やんちゃな子供の躾もね」 そういって笑った乃愛さんの顔は、なんというかその、ぞっとしないものだった。 ああそういえば、昔乃愛さんが起こったりなんかするときはあんな顔してたっけ。うん、ひたすらに怖かった。何しろガキ相手に容赦しねぇ。 大翔「わかりました、お願いします。けど、絶対に死んだりしないでくださいよ」 乃愛「悪いが、あの程度の相手に死ぬ方法が思いつかなくてね。さあ行きたまえ少年少女、君達の望むその先へ」 芝居がかった言葉とともに、乃愛さんはポーキァへ一気に距離をつめた。すべるような動作でポーキァに一撃を加えたのを見送り、俺達は逆の方向へと走り出した。 階段は、図ったかのようにすぐそこにあった。 ……やはり、この戦いもやつらの目論見どおりなのだろうか。だがその結果までその通りにはさせない。 意思を改めて確かめ、階段に足をかけた。 なるほど、と。そう思った。 話には聞いていたし多少の言動から想像はしていたが、それでもこうやって向かい合うと、そう思わずにいられなかった。 乃愛「確かに彼らに似ているようだな。こういうものは見ていて辛いだろうな、嫉妬するのもわかる」 殴り飛ばされたポーキァが立ち上がるのを見ながら、乃愛はどこか醒めた様子で呟いた。 結城大翔と黒須川貴俊。彼等とポーキァはよく似ていた。いや、それを言うのなら、ファイバーたち全員が似ているといえるだろう。 乃愛「さて、それを矯正するのも教師の役目か。さあかかってきたまえポーキァ君、存分に君を叩いて打ちのめし鍛えなおしてやろう」 ポーキァ「ちっ、なんなんだよアンタは……ああ、ファイバーからそういえば聞いたぜ、最悪に凶悪なオンナだって」 血の混ざった唾を吐き捨てながら、四肢に雷を纏う。乃愛は答えず、冷静にその様子を観察する。構えから発動までの時間、その間のポーキァの視線や表情、筋肉の動き。感じられるありとあらゆるを解析する。 乃愛の魔法は『錯覚』であり、相手の脳に偽りの情報を叩きつけることだ。本来ならば実践向きの能力ではない。故に解析する。偽りの情報を送り込むためには、正しく自他周囲の情報を自身が認識しなくてはならない。そして糸口を掴む。己の勝利へといたる道筋への入り口を。 乃愛「覚悟したまえポーキァ君。その最悪に凶悪な存在が、数年ぶりの全力で目の前の獲物を屠ろうとしているのだからね」 ざわり、と。空気の質が変わる。 乃愛は静かに構えを取る。それは、大翔と同じスタイルの構え。結城大洋が世界に残したもののうちの、そのひとつ。 ――ファイバーが奪い去った命の、遺産。 乃愛「運命とはどこまでも皮肉なものだ。だがそれも、一興というのかな」 ポーキァ「運命ね、俺のいっちばん嫌いな言葉だ。アンタこそ覚悟しろよ、俺の一撃はかなり応えるぜ?」 青白い光が暗い世界を照らしつける。 暴れまわる雷撃は天井を床を削り、電灯を破裂させる。 乃愛「出力は確かに驚異的だな。だが――」 互いににらみ合いながら、乃愛は静かに過去を思い出す。彼女にとって誰よりも敬愛すべき存在であり、今なおその心に住まう存在。結城美玖。 優しく気高く誇らしく、そしてそれ以上になによりも型破りで、強かった。彼女に比べれば、目の前の力が恐ろしいなどと欠片ほども思うわけがない。何よりも自分には彼女の言葉が残っているのだから。それがある限り、自分には何も恐れるものなどないのだと。 そう確認し、確信し、乃愛は笑う。そして彼女は、乃愛をやめる。 ノア「さあはじめようか青少年、持てる力の全てでぶつかって来たまえ! そして君にも教えてやろう、君の知らない世界、弱肉強食のみで構成されたあの忌まわしき世界においてすら、生まれてきた瞬間に恐怖された、私という存在を」 ノア・アメスタシアの全力。 ノア「『敗北とは勝てないことではなく相手を負かせないことだ』という、その屁理屈をどこまでも信じ続ける私の力を」 それは、徹底的に敵を叩き潰すことに特化した戦法。いや、戦法も何もないそういった存在となること。 彼女と戦うならば、そこに引き分けなどは存在しない。後に残るのは勝ちか負けのみ。そして敗北即ち死の世界で生まれた彼女は、敗北をどこまでも拒絶し、貪欲に勝利を奪い取る。 故に彼女は常勝無敗。ファイバーをして最悪に凶悪といわしめた彼女を知る少ない者達は、彼女をこう呼ぶ。 大蛇。敗北を喰らう蛇。 雷撃と錯覚。ベクトルのまったく違う力が、激突する。 あと一階。あとひとつ階段を上れば、屋上だ。そして屋上は棟ごとに分離していることから考えても、使うべき階段はすでにわかりきっている。 大翔「中央棟の階段!」 中央棟へ向けて駆ける俺達。もはや遮るものはなく、目的地へと向けて突き進むだけだ。 その前に悠然と現れたのは―― 大翔「変態仮面!!」 エラーズ「ああもう、なんだか私としても訂正するのも面倒になりますね、これは」 狐の面の向こうでため息をついた。確かそう、エラーズといったか。別に変態仮面でいいじゃんか。わかりやすいし。 大翔「んじゃあそのお面を真っ赤に塗りつぶせよ。そしたらなんか別の名前考えるから」 まるちゃんとか。 だがエラーズは俺の親切な提案をさらりと無視した。 エラーズ「さて少年、ファイバーが御指名だ。ひとりでこの先へ行ってくださ」 そう言って、階段の前から退くエラーズ。随分と親切なことだが……ひとり、だと? 大翔「お前に言われなくても行くのは行くさ。でもわざわざ譲ってもらわなくても、俺達三人でお前を叩き込んで通るって選択肢もあるぜ?」 エラーズ「また随分と悠長な話ですね。三人なら私を一瞬で倒せると思ったのですか? 舐めないでもらいたいですね」 エラーズが不快そうに声を沈めた。なんとなく、気配も変わる。 エラーズ「言っておきますが、そんなことは不可能ですよ」 レン「随分な自信だな。それでは、試してみるか?」 キン、と静かに剣に手をかけるレンさん。二人の間に静かな緊張が生まれる。 エラーズ「ふふ……私を甘く見すぎですよ皆さん。私はね……逃げ足にはこの上ない自信があるのですよ!」 大翔「偉ぶって情けない事を大声で宣言してんじゃねえ!」 しかも微妙に共感してしまいそうになった。こいつら本当に世界を滅ぼす気あるんだろうな。 なんか壮大なドッキリにでもはめられているんじゃないかと疑いたくなってきた。 エラーズ「まあ冗談はともかく、私もそうやすやすとやられはしないということです。そうそう、それから、私達の計画は時間がたてば成就されますとも言っておきましょう」 つまりのんびりしている暇はないということか。でもそれならわざわざ俺を通すのはなぜだ? やはりそれも計画に関係があるのか。もしそうならば、むしろ俺がひとりでのこのこ行くのは逆に危険だともいえる。それでやつらの計画が達成されては元も子もない。 だが、このまま放置していてそれで本当に連中の計画が達成されればそれで終わりだ。さて、どうする――? 美優「お兄ちゃん、悩んでも仕方ないよ。先に行って」 レン「そうだな、このままここで悩んでいるわけにもいかないのなら、あとは賭けるしかないだろう」 大翔「美優、レンさん……わかった。それじゃあ、先に行ってまってる」 俺は二人から離れ、階段に向かう。エラーズは面のおかげで、その表情は見えない。なにを仕掛けてくるかもわからない。油断なく注意しながら、その横を通り抜け―― エラーズ「まあ、やるだけやってみなさい」 大翔「え?」 ようとしたところで、何か呟きが聞こえた……と、思う、んだが。 エラーズを振り返っても、その顔はただまっすぐと美優とレンさんに向けられていた。励まされた? いや、まさかな。俺は階段を駆け上がり、屋上への扉に手をかけた。 ――ギィン! 背後で金属のぶつかる音。振り返ると、レンさんがエラーズに斬りかかっていた。美優も今にも魔法を放とうとしていた。 美優が、小さく笑った。いつもの、気の弱いものじゃない。しっかりとした笑顔。 行ってらっしゃい。 たぶん、そういわれた。だから俺も、親指と笑顔でそれに返事をする。 行ってきます。 剣戟と爆音を背に、俺は扉を一気に開いた。 エラーズの動きは鍛えられたものだった。その様子からなんとなく察してはいたが、実際に戦ってみるとその強さを実感する。 美優が放つ炎に合わせて、突撃。距離を一瞬でつめた勢いと共に放たれた突きはしかし、エラーズを捉えずに壁を粉砕するのみ。 レン「あの男、先ほどの言葉はある意味冗談ではなかった、ということか。ならば……」 魔法との連携の一撃を事もなくかわすあの動き。只者ではない。だがしかし、レンの攻撃手段は剣だけではない。 レン「これはどうだ! 『単剣一刃』!」 レンの剣に魔力が宿り、その剣を床へと振り下ろした。 瞬間、レンの剣筋をなぞるように白い光が現れ、光は床を砕きながら一瞬でエラーズへと迫る。だが、まるでそれを知っていたかのように最小限の動きで光の刃をかわし、反撃の拳を打ち込む。 重い一撃を、剣の腹で受け止める。 美優「レンさん、下がって!」 氷の刃が次々に現れ、エラーズへと襲い掛かる。が、取り囲むように発生したそれを、背後からの攻撃すら振り返らずに回避する。 レン「なんなんだあの動きは! あれではまるで――」 美優「お兄ちゃんみたい」 レンが言葉の途中ではっと息を呑み、その言葉を美優が受け取った。 まるで魔法の発生とその効果を先読みしたような動き。それはまさしく、大翔が違和感を感じるといっていたその動きそのものだった。違いがあるとすれば、特殊魔法の発生さえも感知してしまう、というところか。 レン「くっ、あの体術に加えてこちらの魔法を感知するとなれば、かなり厄介だぞ」 一端美優の傍まで距離をとる。エラーズは積極的に仕掛ける気はないのか、追撃をかけてくる様子はなかった。 レン「すまないな、ミユ殿。私一人で押さえ込めたのならよかったのだが、それも無理そうだ」 美優「だいじょうぶです。これでも、お兄ちゃんの妹なんですよ」 美優は力のこもった瞳でまっすぐにレンを見やる。 レン「君は本当に、ヒロト殿を好きなのだな。ヒロト殿が羨ましいことだ」 美優「それを言うなら、レンさんもユリアさんが大好きじゃないですか」 確かに、と笑う。 レンにとっては、ユリアは姫という以上の存在だった。その身分など関係ない、ただその存在に自分は仕えると、そう誓えるほどの。 だからこそ、彼女にとって結城大翔という存在は扱い辛いものだった。ユリアが彼に対して、単純な親愛以上の感情を抱いていると察してしまってからは、特に。 美優「ごめんなさい、レンさん。うちのお兄ちゃんがあんなので……」 レン「うん? ああしまった、顔に出ていたかな」 美優「いえ、なんとなく。でも、ワタシはああいうお兄ちゃんは、見ていて嬉しいです。正直、うまくいってほしいと思っています」 レン「私もそう思っているのだが、なかなか感情というものは厄介なものでな」 割り切れないこともある。 いや、レンにとってこの世界は割り切れないことで溢れている。だがそれでも、その中でも、ただひとつ信じると決めたものがある。 レン「なに、悩むのは後だ。今は、我々のやるべきをやらねばな」 美優「はい、そうですね」 その決意を立ててからすでに何年も経った。その間、その決意が揺らいだことは一度もない。そして今、この瞬間も。 レン「いくぞエラーズ、世界の敵! 我が名はレン・ロバイン。ここより彼方の異世界の王国に属する、ユリア・ジルヴァナただひとりの剣だ!」 美優「あ、あう……! い、いきます! 私は結城美優。絆だけで繋がった、お兄ちゃんとお姉ちゃんの妹です!」 その二人の名乗りに、仮面の奥でエラーズは小さく笑った。決して馬鹿にしたわけではない。むしろ、どこかうらやむような。 エラーズ「ええ、かかってきて下さい。私はエラーズ。醜く小さな願いを棄てきれずしがみ付く、世界の誤謬!」 割れんばかりに地を蹴り、壁を使って飛び上がる。そのレンとそれに追随する雷を迎え撃つエラーズ。 魔法は悉くかわされ、剣は受け流される。それでも、ひたすらに剣は翻る。剣が魔法が拳が嵐のようにぶつかり合う。 黒い雲に覆われた空。びゅうびゅうと吹き付ける風。 手を離すと、支えを失った扉は重い音を立ててしまった。視線はまっすぐに前を向いている。その先には両手両足を紐で縛られたユリアと、その横に立つファイバー。二人の視線は向かい合っており、ユリアの瞳には…… 大翔「ファイバアァァァ!」 何も考えずに地を蹴る。 大翔「てめえ、なにユリアを泣かせていやがる!!」 涙に濡れた瞳。やつがなにをしたのかは分からないがそんなこと分かる必要はない。ユリアを泣かせた時点で、あいつをぶっ飛ばすことは決定事項だ! 右の拳に力を集める。いける! その確信と共に、力を解き放つ! 魔法は空を貫き、ファイバの鎧の一部を削り取った。くそ、直前でかわされた! だが距離は開いた。今のうちにユリアを―― ファイバー「その程度の腕で、我らの夢を阻めると思うな!」 ドンッ! 脇腹に鋭い一撃。体が横に折れ曲がり、フェンスに激突する。 大翔「ゲホッ、ぐ……そ……」 痛みに顔をしかめながら、立ち上がる。衝撃は逃したので、ダメージはそれほど酷くない。 ファイバーを睨みつける。俺とやつの立ち位置はちょうどユリアを挟んで対極に位置している。今の状況だとユリアを解放するのはちと無理か。 再び地を蹴り今度はファイバーへと向かう。ファイバーは風のハンマーを次々に放ちながら突っ込んできた。感覚を便りにハンマーをかわす。 大翔「おおお!」 ドンッ! 空気が爆発したような音と共に、ファイバーと激突する。流れるように体を捻り、顔面へ蹴りを放つ。首を捻るだけでかわされ、反撃に拳を振り下ろされる。両腕を使って受け止め、半歩下がる。 一撃一撃が、いちいち重い! けど、どうにかしないと。ユリアを、助けるために! 両足で力強く地を踏みしめ、腹に力を込める。倒すべき相手を睨みつけ、俺は躊躇うことなく踏み込んだ――。 呆然と……まるで意識が肉体から遊離したような気分で、私は目の前の戦いを見ていた。 両手両足は魔力を封じる縄で縛られているおかげで、魔法を使うこともできない。ううん、たとえ魔法を使えたとして、今の私が使うのかどうか。 この瞳から涙が零れていることにさえ、ヒロトさんの言葉で気づいたというのに。 ユリア「――――ヒロトさん」 かすれた声で、無意識のうちに口をついてでた、彼の名前。それを呼ぶだけでこんなに心が苦しいのは、やはりファイバーが先ほどいった通りなのだろうか。 ファイバー『貴様は所詮、タイヨウの死の責任の重さを軽くしようとしているだけなのだろう。だからこそ、あの小僧の傍にいるのだろう。そうやってこの世界を守ってあの小僧さえ守りさえすれば、その責任から解放されると思っているのだ!』 違う。そんなの違う。 だって、ヒロトさんは言ってくれた、もう怯えなくていいって。あの瞳で伝えてくれた、もう背負わなくていいって。 だから……だから私は!! ファイバー『冷静に考えて、貴様はもう元の世界へ帰っているべきだった。まあ我々としてはそれで助かるが……貴様がそうしなかった理由は何だ。いつまでも縛られているからだ。実に、自分本位な理由にな』 ……そうなのだろうか。そうなのかもしれない。 私も、考えていた。なぜ私は帰ろうとしないのか。そう私が決めたから? うん、確かにそう。でもここまで事態が進行した以上、ファイバーたちが現れたあの時点で、一国の王女として私は国へ引き返すべきだった。明確な敵が現れ、それが私を狙っているのだから。 けれど私はどこまでも、自分の力でこの世界を……ううん、彼を守ることにこだわった。それは、なぜ? 答えは私自身にも、わからない。けれど、本当にファイバーの言うとおりなら。それなら私はなんて愚かしいのだろう。 この苦しみも悲しみも切なさも全て、私の身勝手なもの。 ヒロトさんのように、純粋な意志のみに根ざしたものではない、卑しいもの。そうだというのなら、私は……彼の前に、いるべきではないのかもしれない。 それはなぜか、胸を締め付けるほどに悲しいこと。ねえヒロトさん、私はあなたの傍にいてもいいのかな? 私は、どうしたら…… 大翔「ごちゃごちゃごちゃごちゃごちゃごちゃごちゃごちゃ! てめえは質問してばっかだなクソッたれ!!」 はっと顔を上げた。ヒロトさんは服はところどころ破け傷も負っていたけれど……それでも、あの力強い瞳の輝きは決して鈍ってなんか、いない。 ファイバー「ならば貴様は答えが出せるのか、自分が今、何のためにここにいるのかという答えを!?」 拳を、体をぶつけ合いながら、ファイバーは問いかけていたのだ。なにをかは分からない。けれど、その言葉はまるで自分に叩きつけられたかのように全身に衝撃を受けた。 大翔「答え? 答えって何だよ。答えがあれば全部納得できるのか、答えさえあれば全部信用できるのか? 大体俺がここにいんのはてめえがユリアを攫ったからだろうが、いちいち答えるまでもない!」 ファイバー「なぜ彼女を助けようと思う。それは世界を救うためか、それとも個人的な感情によるものか?」 炎や氷、風や雷が次々と放たれ、ヒロトさんはそれをかわすけれど全てをかわしきれはしない。少しずつ、全身の至る所に傷を増やしていく。 それでもまっすぐにファイバーを睨みつけ、ヒロトさんは走る。 大翔「理由なんかどうでもいい――」 その心の、赴くままに。 実力差は明らかだった。身体能力にはそこまで目立った差はない。動きだけならむしろ鎧のある向こうよりこっちのほうが早く動けるくらいだ。 だがしかし、俺の腕力と技術じゃその鎧の向こうにまで攻撃を届けさせられないし、魔法を使うにしても完全に扱えない俺じゃあ魔法を放つまでにどうしても一瞬の隙を生んでしまう。目の前の男相手にその隙は致命的過ぎた。 そしてその実力差のせいか、野郎はやたらと余裕綽々に俺に対してあれこれ質問してきやがるのだ。 何のために戦うのかに始まり、この世界を守る意志があるのか、父の弔いのつもりか、仲間を見捨てることに躊躇いはなかったのか、なぜここまで来たのか。 どれもこれもふざけた質問ばかりだ。 大翔「理由なんかどうでもいい、俺は俺がこうすると決めたことをやり抜いているだけだ!!」 だから足を止めない、下を向かない。前へ進む。それしかできないのなら、できることを貫き通すだけだ! ガゥンッ! 鎧の板金を強く打ち据える。ただの鋼じゃない、異常な硬さ。おそらく、魔法か何かの効果でもあるんだろう。そういうことができるのかどうかはわからないが。 ファイバー「理由もなく理想もなく願いもなく目的もない、と?」 大翔「そうだよ、なんだ不満そうだな。人のやり方にけちつけんなよ。お前らなんか散々人様に迷惑かけてんだから」 ファイバー「だが我らには理由があり願いがある。それがある限り貴様に負けはしない」 そうですかそれはえらいですね花丸でもくれてやるよ。だから帰って糞して寝てろ。 大翔「お前らのその願いやらなにやらに巻き込まれる人の身にもなって見やがれってんだよ!」 ガゥンッ! ガゥンッ! 体重と遠心力を乗せた回し蹴り。繋いでかかと落し。正確に防がれてしまう。技術の差というよりは、経験の差か。 ファイバー「そうは言うがな、それなら貴様を巻き込んだ姫君を貴様はどうする?」 大翔「あぁん? なんだそれ、どういう意味だ?」 いつの間にかこちらを凝視していたユリアの瞳が揺れた。なぜかその瞳に迷いが見える。 ファイバー「彼女はタイヨウの死に責任を感じていた。お前も不自然に思っただろう、一国の姫が貴様のような人間の家に来たことを。いつまでもそこに留まり続けたことを」 それは、確かにその通りだ。とはいえ、自分の好きにすればいいといったのが俺だったので特に聞くこともしなかった。 というか正直どうでもいいと思っていたような気がする。結局俺にとって、ユリアはお姫様という認識はあったものの、実感は乏しかった。 ただの、ちょっと変わった女の子がそこにいただけだ。 ファイバー「彼女はその償いにお前を利用したに過ぎん。貴様は彼女により巻き込まれ今こうして理不尽な戦いに身を投じ、己の大切な人々を危険に晒しているのだぞ!」 親父の死。確かに、ユリアはそれに責任を感じていただろう。それはたぶん、俺が少し何かを言ったくらいでどうにかなるもんじゃない。 今の俺なら、きっと少しはそれがわかる。自分が背負うものの重さの大切さと、その辛さが。それらを背負って、俺も今ここにいるんだから。 大翔「それは許す」 ユリア「は……?」 若干呆れた声が聞こえたがとりあえず無視。 大翔「ていうか許すも何もないんだよそんなもん。それでユリアが少しでも心の重荷を減らすことができるんならそれでいいだろ、いくらでも利用してくれて結構だっつーの。それが、俺がこうするって決めたことなんだから」 ファイバー「わけが分からんな。貴様は他人に迷惑をかけられるのが嫌いなのではないのか」 その言葉に思わず苦笑した。 大翔「分かってんじゃねーか。他人に迷惑かけられるのなんか絶対御免だ、俺はそんなの受け入れられるほど人間できてねーんだよ。だから、ユリアに迷惑かけられるのは問題ないんだろうが」 ユリア「ヒロト、さん? それって、どういう……」 ユリアも困惑している。 ああそういえば、ユリアには言った事はないのか。まあいちいち言うようなことでもないしな。 大翔「家族だろ、俺達」 それはもう、俺の中では当然になっていたことだ。この数ヶ月の生活でそうなっていたことだ。 大翔「俺はな、決めたんだよ。ずっと忘れてたことだ。そのために俺は親父に鍛えてもらった。俺は家族を守る。家族がいられる場所を守る。そのために、ここに来たんだ。だからファイバーはぶっ飛ばす、ユリアはつれて帰る。そんで世界もついでに守って、あとは新学期に備えるだけだ」 ファイバー「それが、貴様の戦う理由か」 大翔「戦う理由なんかじゃない。俺が俺でいるために必要なだけだ」 世界も他人も関係ない。一番自分勝手なのは、たぶん俺だ。 家族を守りたいから、家族が家族でいられる場所を守りたいから。そんな理由で、家族を危険に晒している。矛盾している、自分勝手だ。我が侭にもほどがある。 大翔「俺はガキだ、ただのガキだ。我が侭で自分勝手な。だからユリア、なーんにも、気にすんな。自分のやりたいようにやればいい、迷うかもしれないし躊躇うかもしれないけど、なにもしないよりきっとマシだ」 何かをすることは常に失敗の恐怖が付きまとう。自分の心が分からないまま動かなくちゃならない事だってある。 けど、動けばきっと何かが変わる。動かなければ、たぶん何も変わらない。だから動く、歩く、進む。 大翔「理由なんか小さいことだ。ユリアがどんな理由で俺の傍にいてくれたにしろ……俺は君に、目一杯救われてる。だからユリア、ありがとう」 ユリア「ヒロトさん……私は、あなたの傍にいても、いいの?」 おいおい、なんつーことで悩んでるんだか。今更も今更、そんな質問、答えるまでもなく答えは決まっている。 大翔「君が望むのなら、俺が望む限り」 ユリア「……うんっ!」 ユリアの涙に濡れた笑顔を見て、ほっとした。ああ、そうだ、俺はこれを取り戻しに来たんだ。 だから、そのためには―― 大翔「さあ――倒すぜ、俺の敵」 ファイバー「いいだろう――かかって来い。俺の、敵」
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スポーツをしていれば安心(健康)と思われがちです。 若い保護者とお話しすると、スポーツをさせたいと考える人が増えている事がわかります。しかも、3歳から幼稚園に通い、早くから様々な運動を経験させられているので、出来ないことを悩む保護者が多いようです。 例えば「なわとび」、男の子は4・5歳で1人なわとびができない子が多いですが、幼稚園で出来る女の子にバカにされるといって練習するのです。そのやり方を見ているとまだまだその前に動きづくりとしてやらなければ縄跳びが出来るはずがないと思われます。 しかも元気いっぱいの男の子の動きを見ていると、動きを調整する能力よりも、俗に言う暴れまわる方に力の発揮がなされており、リズム系の調整が出来ない状況にある事がわかります。 男の子は、幼児期に1人なわとびを無理にやらなくても、3人組のなわとび練習を数多くやることがよいと思います。幼稚園から縄を持たされると、家で練習させなくてはならないので気が重いという保護者。何回とべたかがなぜ課題となるのかがまったくわかりません。縄を持たずにやってもうまくリズムに乗って跳躍できない男の子も、他の動きづくりをしているうちにリズムが少しずつ取れるようになります。それでも縄をもって1人なわとびをする必要はないと考えます。できるならばよいのですが、できないことを練習したり悩んだりする必要はまったくないと考えます。低学年のうちにやれるようになります。 幼稚園の先生から聞いたという「3歳から運動をさせないといけない」と。オリンピックの選手が3歳から始めたという話を聞いて、にわかに早まる幼児期からのスポーツ活動。環境と素質をよく見て、本当にオリンピックを狙うのか、狙えるのか、狙う必要があるのか?保護者はその選択をきちんとした理論的背景の元に考えて子どもにチャンスを与えていくべきと考えます。 水泳の指導者をしていた親の影響で早くから水泳をやり、オリンピックに出る事ができた選手は北海道でも例があります。 しかし一方で、同じような例で小さいときから水泳をほとんど毎日のようにやり、小さい大会では活躍していた子が、中学生になって急にやめ、どんどん太りだし今は肥満児になっているという子もいます。 いろいろなからだの動かし方を経験し、いつの間にか種目が選択されていくようであれば長く続くでしょうが、やらされていたのかもしれないやり方では、つまずきがあったときに継続意志が急に薄れてしまいかねません。 北海道の中学女子の体力が全国最下位。うなずける事態が目に付き何とかしなくてはと考えていますが、高学年になって動きたくなくなる女子をどのように身体を動かすチャンスを与えるかは難しいところです。 4歳から私達の活動に参加する女子が、5年生になり、あんなにきれいに走り、気持ちよさそうに走っていたのに走りたくないというようになりました。長くやっていた剣道もやりたくなくなってきたとのこと。 ここから太り始める年齢で、11歳肥満日本一の北海道の子どもをどうするか悩みます。肥満といっても見かけではなく、脂肪質で代謝の悪いからだになることですから、太っていないからよいと考える保護者が多いのですが、汗をかかない、かけない、動きたくない、動けない、低体温で寒がりの冷え性をもっと心配しなければなりません。 その上、日本人に多い糖尿病も、肥満によるばかりではなく、やせぎす女子の糖尿病も心配されるようになりました。実際、太目の人は痩せる努力で病状が変化しますが、痩せている人はその治療が難しいといわれます。子どもは風の子、寒くても外で遊ぶのが大好きです。外がいやだといっていた子ども達が寒くても、雪が降っても外がよいというようになります。 福島の子ども達は外で遊べなくてかわいそうといいますが、北海道の子ども達は外で遊ばなくても保護者も心配しません。なぜでしょうか。 外で元気に遊んだ経験のない人が子育て年齢になっていますので、幼児でさえ、家の中で静かに遊ばせる方を選択する母親が増えています。 キッズクラブで参加の母親が「子どもってこんなに動くものなんですねー」 びっくりです。これは当たり前ですよといいますが、「疲れるー」。母親の体力不足、運動不足が蔓延です。 一方で低年齢からの偏ったスポーツ活動にあおられ、からだの使い方が悪いことによるスポーツ障害が増加しています。バランスの偏り・体のねじれ・ゆがみは、年齢を重ねていく上で様々な影響を及ぼします。 からだの使い方や筋肉の動かし方、トレーニングの仕方を学び、じっくり自分のからだを再発見しながら構築する必要があります。 成長盛んな時期に正しい動きを身につけることが、将来の健康長寿を約束してくれます。 布上恭子/ライフスタイル研究所 当サイトは@wikiにて作成されています Copyright(c) 2007 Kyoko Nunogami, All rights reserved. 禁無断転載