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《平沢 唯(084)》 キャラクターカード 使用コスト2/発生コスト2/緑/AP10/DP20 【メイド】 〔天然(2)〕 (これ持っていけばいいんだよね?) けいおん!で登場した緑色・【メイド】を持つ平沢 唯。 天然を持つ。 コスト2以下のキャラからは妨害されないため、ポイントゲッターとして役に立つ。 ただしAPは10と低いため、相手の場にコスト3以上のキャラがいる時にアプローチするのはお勧めできない。 元々天然を持っているため、《ドジっ娘メイド(174)》とのシナジーは薄い。 《千石 撫子(074)》や《平沢 唯(322)》の下位互換。 特に《平沢 唯(322)》は同コストのバニラと同等のAP・DP(20/20)に天然2、強力な使用型テキストまで兼ね備えた超パワーカードである。 これらの強力な上位互換カードと差別化を行い、現環境でこのカードを活躍させるには特徴の【メイド】を生かすしかないだろう。 カードイラストはメガミマガジン2009年6月号の版権絵。フレーバーは第8話「新歓!」での唯のセリフ。 関連項目 《ドジっ娘メイド(174)》 《秋山 澪(085)》 《田井中 律(086)》 《琴吹 紬(087)》 《中野 梓(088)》 《山中 さわ子(089)》 《千石 撫子(074)》 《平沢 唯(322)》 収録 けいおん! 01-084 編集
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《猪熊 陽子(029)》 キャラクターカード 使用コスト2/発生コスト1/赤/AP30/DP0 【和服】 このカードが登場した場合、自分の捨て札置き場にある赤の『きんいろモザイク』のイベントカード1枚を手札に戻すことができる。 (まずは一周して食べたいものやりたいものチェックだなー。) きんいろモザイクで登場した赤色・【和服】を持つ猪熊 陽子。 登場した時に自分の捨て札置き場の赤色の『きんいろモザイク』のイベントカード1枚をサルベージする効果を持つ。 《千石 撫子(053)》の下位互換。 サルベージできるのは赤色の『きんいろモザイク』のイベントカードのみであり、対象は8枚に限られている。 コンバットトリックである《夏祭り(107)》が主なサルベージ対象となる。 カードイラストは描き下ろし。フレーバーは第6話「金のアリス、金のカレン」での陽子のセリフ。 このカードでサルベージできるカード 《金髪に浴衣》 《会いに来たよ》 《思い出の一枚》 《バースデーソング》 《夏祭り(107)》 《花火(108)》 《デートのお誘い》 《イギリス人少女》 関連項目 《千石 撫子(053)》 収録 きんいろモザイク 01-034 パラレル きんいろモザイクスターターデッキ 01-034 編集
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SR クシナダヒメ:水属性・MP24 覚醒前 覚醒後 基本情報 豊穣な稲田を象徴する女神。 大和撫子のモデルとしても知られる。 【非公式豆知識】 クシナダヒメって? →日本神話において八岐大蛇の伝説に登場。 スサノオの活躍により生贄としての難を逃れ、後に妻となった。 各地の氷川神社で祀られている。 ステータス 上から、覚醒後0凸・1凸・2凸・3凸・4凸後の最大値 武 智 美 ・Lv 60 :6985・Lv 75 :・Lv 90 :8987・Lv 105:・Lv 120: ・Lv 60 :7337・Lv 75 :・Lv 90 :9339・Lv 105:・Lv 120: ・Lv 60 :6853・Lv 75 :・Lv 90 :8855・Lv 105:・Lv 120: スキル 黄金の稲穂 → 味方の水属性の智を特大UP アビリティ アビリティ1:水陣の流法(初期に習得済み) 敵3人に水属性の全ステータスを大きくUPした攻撃・聖印数+5・消費SP6・制限4回・AP25 アビリティ2:撫子の流法(2凸で習得) 敵5人に水属性の智を大きくUPした攻撃・聖印数+5・消費SP8・制限6回・AP29 関連イベント 特記事項(入手方法など) プレミアムガチャ SR以上確定ガチャチケット
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008 人吉善吉という人間を説明するとする。 人吉瞳の一人息子で、 箱庭学園1年1組所属で、 箱庭学園第98・99代生徒会執行部庶務で、 格闘技・サバットの使い手で、 欲視力(パラサイトシーイング)の持ち主で、 並外れた服装センスの持ち主で、 「デビル」「カッ!」が口癖で、 普通(ノーマル)の人間で、 口調はぶっきらぼうで、 でも実は真面目で、 かなりの努力家で、 友情に厚くて、 実際は臆病で、 母想いの男。 たった一人の人間にも、これだけの情報がある。 だいぶ主観が入っているが、そのことを抜きにしても、一人の人間を説明するには事足りる情報量だ。 だがやはり、人吉善吉という人間を語るには、黒神めだかの存在は欠かせない。 二歳の頃から、めだかと常に一緒に過ごしてきた。 めだかに生きる意味を与え、また、めだかから傍に居る価値を与えられ。 少々歪とはいえ、二人は支え合いながら生きてきた。 そんな使い古した上に青臭い表現にも、なんら違和感がない関係。 善吉は、めだかの一番の理解者としてめだかの傍にいる。 目安箱の案件を解決するときも。 フラスコ計画を破壊するときも。 生徒会戦挙戦で決闘するときも。 そして、今このときも。 意図してか否かは関係なく。 善吉はめだかの傍に居続けるために、無謀ともいえる闘いに挑む。 009 絶対に倒す。 ただそれだけの思いを胸に、俺は眼帯野郎と対峙していた。 「うおおおおおっ!」 試合開始のゴングも待たずに、俺は眼帯野郎に向かって駆けだした。 先手必勝、攻撃は最大の防御だ。 一気に距離を詰めて、間合いを測ることもせずに踏み込む。 「おらぁっ!」 先制の一撃は、首を狙った蹴り。 だが、それは眼帯野郎が少し体を逸らしただけで、いとも容易く避けられた。 俺の右脚が風を切る音だけが、空しく聞こえた。 歯をむき出して笑った顔が見える。 脚を戻し、体勢を整えてから舌打ち。 こうも当然のように回避されるとは予想外だ。 実力差ってやつを見せつけられたようで気分が悪い。 鍛練は人並みに積んでいるつもりだが、どうやらまだ足らないらしい。 「おらあっ!」 勿論、先制攻撃を外したからといって諦めはしない。 眼帯野郎は、まだ蹴りが届く間合いにいる。 脚を素早く切り替えて、左脚でハイキック。 そこから続けざまに五本。 左右交互に、全て人に当たれば脳震盪を起こせるくらいの威力で蹴りを見舞う。 だが、しかし。 「へっ」 俺の蹴りは、一撃たりとも、掠りもしなかった。 如何に強力な攻撃だったとしても、当たらなければどうということはない。 そう言いたげな、眼帯野郎の余裕な表情が視界に入る。 「く……」 焦燥感が俺を支配する。 少女の前であれだけカッコつけておいて、傷一つ付けられないのか。 そんな囁きが、どこかから聞こえた気がした。 「くそっ!」 俺は次の手を考えるよりも速く、眼帯野郎へと足を繰り出した。 馬鹿正直に連撃したところで、全て避けられる。 ならどうする。 俺が考えたのは、月並みで申し訳ないがフェイントだ。 眼帯野郎の立っている位置と体勢から、攻撃が可能な箇所を探す。 そして先程と変わらない強力な蹴り――と見せかけて、身体を横にずらす。 見定めておいた、刀の防御が追いつかないであろう背中の一点に、蹴りを叩き込んだ――。 「がっ……は!」 ――刹那の後。 肺が圧迫される感覚と同時に、俺は数メートルほど地面を転がっていた。 二転三転どころか七転八倒だ。 なんて、詰まらないボケをかましている余裕もない。 土が擦れる音で、眼帯野郎が近付いてきたと分かった。 「猛襲が通じねえなら奇襲。状況に応じて戦い方を変えるのは初歩の初歩だ。 上手くできてるとは思うが――それだけじゃあ俺は倒せねえ」 そうして、俺を見下ろしながら指南めいたものを垂れた。 ご丁寧にどうも、と言いたいところだったが、胸の痛みがそれを拒否した。 ただ、黙って殺されるわけにはいかない。 俺はまだ満足に呼吸のできない身体を無理やり立ち上がらせると、落ち着くために呼吸を整えた。 ふと気づくと、手の平に汗が滲んでいた。動揺の表れだ。 「……読まれたってのかよ……」 口に出して確認するまでもなく、俺の攻撃は相手に予測されていたらしい。 蹴りが眼帯野郎に当たるか当たらないか、その一瞬の間に、俺は眼帯野郎に刀の柄で一撃を貰ったというわけだ。 初めて闘った相手に、フェイントを見破られた。 とても信じられないし、信じたくもなかったが、胸の痛みが証拠となっている。 「へっへっ……」 笑う眼帯野郎を見ると、手にした刀を未だに構えていない。 あからさまに舐められている。 「どうした?まだ終わりじゃあねえだろう?」 その眼帯野郎が、ふてぶてしい声で話しかけてきた。 闘いを催促するかのように、持ち前の鋭い眼光で俺を射竦めた。 そのとき俺は、自分の脚が、身体が、震えていることに気付いた。 それは肉体の痛みから来る震えではない――認めたくはないが、眼帯野郎の強さに怯えているということだろう。 まるで伝説上の鬼か、悪魔か、死神か、と思うくらいに。 鬼にも悪魔にも、もちろん死神にも出遭ったことはないけどな。 「カッ……俺は確かに普段からデビルとか好んで言ってはいるが、本物に会いたいとかそういう願望はないぜ」 俺は、目の前の眼帯野郎への絶望感と、自嘲を含めて呟いた。 実際問題、この眼帯野郎の戦闘力は、めだかちゃんにも引けを取らないかもしれない。 めだかちゃんレベルの相手を、俺がどうこうできるとは思えない。 それが今の俺の、正直な気持ちだった。 「おいおい、まだ始まったばかりだろうが」 そんな俺の弱気な心を読んだかのように、眼帯野郎が乱暴に言い放った。 低くドスの利いた、かつ僅かに落胆を含んだ声。 笑顔は消えて、鋭い眼光が残る。 俺には眼帯野郎が、失望させるなよ、と暗に言っている気がした。 「言われなくても、っ!」 身体の痛みを振り切るように、俺は叫んだ。 血と泥で汚れた制服の上着を脱いで、後ろに放り投げる。 シャツ一枚の姿になった俺は、ズボンのポケットをまさぐった。 「……ああ?」 眼帯野郎が怪訝な顔つきをするが、構ってはいられない。 ポケットから取り出した小瓶を開けて、錠剤を取り出す。 『死ぬ気丸』。 俺のランダム支給品として入っていたそれは、文字通り、死ぬ気になれる薬らしい。 仕組みはよく分からないが、使うべきなのは今だと確信していた。 「なにしてる、人吉!敵が目の前にいるんだぞ!?」 後ろから坂上先輩の声がした。 だが、目の前にいる眼帯野郎は、先程から微塵も動いていない。 油断しているのか、余裕で構えているのか。 なんにせよ、薬を使うチャンスは――死ぬ気で闘うべきなのは――今だ。 そう考えた俺は、錠剤を一粒、口に含んだ。 010 調子が良い。 最初に抱いた感想はそれだった。 次に抱いたのは、頭が熱い、という小学生並みの感想だ。 額に掌を近付けると、炎らしきものの揺らめきが感じられた。 それは直接触っても熱くはなかった。 本当に熱いのは――そう、心の中に熱く燃え盛る炎。 死ぬ気の炎という未知の領域に踏み込んだ俺は、けれど困惑することなく、再び眼帯野郎に向かって行った。 さっきよりも速さと威力の増した蹴りを、眼帯野郎の胴に叩き込む。 その瞬間、眼帯野郎は「ぐうっ」と呻いた。 綺麗に蹴りが入った。この戦闘が始まって初めて。 そう思うと、高揚せずにはいられなかった。 この機を逃すわけはない。 頭へ、腰へ、再び胴へ。 俺は立て続けに蹴りを入れた。 全てがジャストミートした感触を得たとき、俺は思った。 倒せるのではないかと。 勝てるのではないかと。 眼帯野郎を打ち破る、一筋の光明が見えた気がした。 ――しかし。 ――現実は甘くない。 ――死ぬ気の炎も、圧倒的な実力差の前には、大した意味を為さない。 「が、はっ……」 数分後、片膝を着いていたのは俺だった。 眼帯野郎への蹴りは、入ることは入る。 だが、そこからのカウンターの一撃の重さが、俺の蹴りの比ではない。 一撃を決めたところで、更に強い一撃で返されるのでは、どちらが先に力尽きるかは明白だ。 それに、眼帯野郎は、何故か刀で斬るという動作をしてこない。 攻撃方法は柄で撲る、刀の峰で打つなどに限定している。 何故かと考えれば、それは実力差があるからに他ならない。 俺は未だに、眼帯野郎に舐められているのだ。 (――足りないっていうのか) 死ぬ気で挑んでも、勝ちが見えない。 俺は再び、絶望感に押し潰されていた。 精神的な面か、肉体的な面か。どちらかは分からないが、もう、立つことも難しい。 いつの間にか熱さを失った身体は、すっかり重くなっていた。 (もう、駄目、なのか……?) 「……終わりか」 顔を上げることができない俺に、眼帯野郎はそう言った。 その声に含まれた明らかな失望も、今の俺にはなんの効果もなかった。 反駁する気力もない。 ――死ぬ気の炎は、目的を果たしていない場合、五分で消失する。 ――そして、このとき、死ぬ気丸の効果は切れていた。 ――そうとも知らずに意気消沈する善吉に、悪鬼はゆっくりと近づき、刀を大上段に振り上げる。 ――死神の鎌よろしく、命を奪わんとする鋭い刃。 ――しかし、その手は振り下ろされずに止まった。 011 「待てっ!タイムだ、タイム!」 「……ああん?」 割り込んできた声。それは相沢のものだった。 俺が顔を上げると、相沢は俺と眼帯野郎の間に身体を割り込ませていた。 その身体は僅かだが震えており、相沢が必死であることが分かった。 「これからこの人吉善吉が、もっと強くなって、お前を倒す。だけどそれには準備が要る。だから時間をくれ」 「……五分だ」 「せめて五分くらい――って、は?」 「さっさとしろ。俺の興が醒める前にな」 相沢の説得に対して、横柄な態度でそう言ってから、眼帯野郎は俺と相沢に背を向けた。 それを確認した相沢は、悪鬼があまりに簡単に刀を収めたことに拍子抜けしたような顔をしていた。 だが、すぐさま我に返ったように真顔になると、即座に俺の胸倉を掴んだ。 そして一瞬の後、力任せに殴った。 ひどく痛かった。 どうやら口の中が切れたらしく、血の味がした。 「お前、あれだけ大見得切っておいて諦めちまうのか?」 「……だけど、そう言ったってよ……奴には敵う気がしない」 掛けられた言葉は、予想していたものだった。 俺は予定調和のように、弱気な心を曝け出す。 先程の闘いは、圧倒的な実力差は、死ぬ気になろうと埋められない、と教えられたようなものだ。 ――お前じゃ俺には勝てない――そう言われただけだった。 今さらどう励まされたところで、この実力差は埋められないのだ。 だが、次の相沢の言葉に、俺は顔を上げた。 「確かに俺は、お前のことをよくは知らない。 でもな、お前がここで挫けるような奴には見えないんだ」 沈み切っていた俺は、相沢のまっすぐな瞳に、言葉を失った。 まったく予想外の方面からの発破だった。 「俺自身、満足に戦えないから、こんなことを言うのは筋違いというか、完全に第三者としての言葉になっちまう」 そういえば、相沢自身、肉体的にも精神的にも、余裕があるわけではないはずだ。 だというのに、身の危険を冒して、俺を立ち直らせようとしてくれている。 真摯な眼差しを向けてくれている。 何故だろうか。 「けど、お前は女の子を守るために立ち上がれるようなやつだ! 一度立ち上がったんだ、そう簡単に諦めるのは……なんかこう、違うだろ!」 答えは単純だった。 相沢も、俺と同じ思いなのだ。 もしかしたら、それ以上に、俺と相沢は似ているのかもしれない。 眼帯野郎が女の子を襲おうとしたときも、俺が庇わなければ、相沢が庇っていたに違いない。 きっと相沢も、俺と同じで困っている人は条件反射で助けてしまう、そんな人間なんだ。 少しの親近感を覚えて、同時にあることに気付くことができた。 「そうだな、大事なのは彼我の実力差うんぬんじゃない」 それ以前の問題だった。 「思い出したよ、俺のすべきことを」 如何な内容でも。 如何な条件でも。 如何な困難でも。 如何な理不尽でも。 「全てを享受する、それが、箱庭学園生徒会執行部だ」 そしてそれが、俺の大事な居場所だ。 今の今まで忘れていたことを、相沢のお陰で思い出せた。 自分の中にある原点に、立ち返ったようなものだ。 そうだ、俺は負けるわけにはいかない。 どんなに強大な敵でも、必ず打ち破るのだ。 思いを再確認することで、心に立ち込めていた絶望感は晴れてきた。 「……大丈夫みたいだな」 「ん、何がだ?」 「人吉、お前の瞳はまだ死んでない」 正直この言い回しはいささかクサいように思えた。 喜界島あたりが聞いたら、ドン引きだろうな。 でも、俺は口角が吊り上がることを抑えられなかった。 そして、ニヤリとした表情のまま言った。 「……その台詞、デビルかっけえな」 相沢は少し不思議そうな顔をして、無視して話を続けた。 抱えていたデイパックから、装飾のされた靴と、その説明書を取り出して俺に手渡す。 「モーセの奇跡」と銘打たれたこの武器は、どうやら攻撃力やクリティカル率が上がるらしい。なんのこっちゃ。 わけが分からないと思いつつ、俺の履いていた靴よりは強そうだとも思った。 「これを履け。俺の支給品だが、足が武器のお前が使った方がいい」 「小さくないか?これ」 少し笑って「俺に文句を言うのは筋違いだ」と言う相沢。 俺もつられて、口もとが緩んだ。 そろそろ、五分が経つだろう。 靴を履きかえた俺は、膝に手を着いて、ゆっくりと立ち上がった。 そして、再び死ぬ気丸を口に含む。 「……じゃあ、行ってくる」 身体が熱くなるのを、冷えた頭で認識しながら、俺は相沢にそう言った。 ついでに、邪魔になると思ったから、死ぬ気丸の入った瓶を渡しておく。 受け取った相沢は、俺にゲンコツを向けた。 俺もゲンコツを作り、それに応じる。 すると少し笑って、相沢は言った。 「行って来い」 そのまま、坂上先輩の方へと戻っていく相沢。 俺が意識を入れ替えて前を向くと、悪鬼がゆっくりと振り向いた。 そのいかつい顔には、待っていたぞと言わんばかりに、満面の笑みを湛えている。 俺は、ふっと息を吐いて、覚悟を決めた。 覚悟を言葉に、強く刻み込むように宣言する。 「俺はっ!お前に勝つ!!」 012 「うっ……」 宣言した直後に、死ぬ気丸の効果が現れる。 身体が芯から熱くなるような感覚。 心の底から湧き上がる、ある強い気持ち。 それは、ついさっき薬を飲んだときよりも、なお強くなっていた。 戦いに挑む覚悟が、今度こそ完了したからだろう。 「見える」 目を閉じる。感覚が最大まで研ぎ澄まされているのを感じる。 鮮明に見えるのは、たくさんの顔。 阿久根先輩の不敵な笑みが。 喜界島の心配そうにする顔が。 不知火の無邪気で残酷な笑顔が。 「俺は……」 見えてくる。 宗像の無表情に応援してくる顔が。 名瀬師匠の心底呆れたような顔が。 江迎の人を殺してしまいそうな顔が。 真黒さんの落ち着き払った優しい顔が。 「俺は、いろんな人に支えられていた……」 更に目を凝らす。 日向の顔が、鍋島先輩の顔が、雲仙先輩の顔が、母さんの顔が。 都城王土の顔が、日之影先輩の顔が、安心院さんの顔が。 俺が箱庭学園で関わって来た、およそ考えうる限り全員の姿が。 みんなが俺を見ている姿が、見える。 ここで死ねば、俺は必ず後悔する。 「失いたくない……!」 そして、めだかちゃんの凛とした立ち姿が、はっきりと見えた。 めだかちゃんは、俺を見てはいない。 ただ、何も心配をすることはないとでも言うように、どっしりと構えている。 その姿に、何故だか俺は安心した。 ゆっくりと、目を開ける。 目の前にあるのは、死神の姿。 俺は、圧倒的な強さを持つそいつに言い放つ。 「俺は、死ぬ気でお前を倒す!! 倒さなきゃ……死んでも死にきれねえっ!!!」 後悔を力に変える。 それが、死ぬ気の力――これが、死ぬ気の炎。 「生徒会を執行するぜ!」 これが、俺の居場所――そして、俺の誇り。 013 唐突ですが、再び撫子視点で進みます。 「な……?」 「……へっ」 ポタポタと、地面を緋色に染める鮮血。 それは、悪鬼のものであり、人吉さんのものでした。 二人が血を流している一番の原因は、言うまでもなく撫子です。 撫子がしたことは単純明快です。 持っていた武器、すごい長さに伸びる神鎗という刀を、伸ばしただけのことなのです。 撫子が最初に悪鬼を見たときにしたのと、同じことをしただけです。 違うのは、故意にやったか否か。 意図してやったか否か。 意識してやったか否か。 もっと言えば、殺意があったか否かです。 「な……」 人吉さんが、ゆっくりと後ろを振り向きます。 苦悶の表情を浮かべており、口の端からは血がたらたらと流れ出ています。 撫子が刺したことに気付いた人吉さんは、目を見開いて、すぐに力が抜けたような顔になりました。 それは少し寂しそうにも見えました。 人吉さんの寂しそうな顔を見るのは些か心が痛みます。 しかし、撫子が人吉さんを刺すことになった原因は、人吉さんの言葉です。 “――俺がアイツを倒すから、心配するな――” こんな優しい言葉をかけてくれる人は、暦お兄ちゃんの他にはいませんでした。 自分の体を、命を張って、年下の少女を守ってくれる存在など、暦お兄ちゃんの他にはいませんでした。 完全無欠でパーフェクト、文句の付けようのない完璧人間であるところの暦お兄ちゃんの他にはいませんでした。 いえ、いてはいけないのです。 人吉さんのことを暦お兄ちゃんに似ていると、わずかでも感じてしまった撫子を消し去りたいです。 でもそれは自殺なので、そんなことをしたら暦お兄ちゃんは悲しむでしょうし、怒りもするでしょう。 それよりなにより、撫子が暦お兄ちゃんに会うことができなくなってしまいます。 だから、認めるわけにはいかないのです。 人吉さんは少しも暦お兄ちゃんに似ていません。 決して、絶対に、似ていません。 それを確定事項にするために、人吉さんには死んでもらうしかありませんでした。 人吉さんを殺し、人吉さんのことを暦お兄ちゃんに似ていると感じた、という事実を消してしまえばいいのです。 我ながら完璧なアイデアだと思います。 「はは、っ……デビル、かっこ、わりー……」 人吉さんは、両膝を地面につけると、そう独白しました。 そしてそのまま、力なく前のめりに倒れていきます。 死ぬときは前のめり。立派な男ですね。 もちろん、暦お兄ちゃんには遠く及びませんよ。 【人吉善吉@めだかボックス 死亡】 これでオッケー。 もう撫子が人吉さんのことを暦お兄ちゃんに似ているなどと考えることはなくなりました。 一件落着、いえ、まだでしたね。 「人吉いぃぃぃぃぃぃ!!!!!」 男の人の叫び声が聞こえましたが、無視します。 もっと面倒な悪鬼が、人吉さんの後ろに控えているのですから。 「ははははは!これだから殺し合いはおもしれえんだ……!」 悪鬼は、ふらつきながらも倒れることなく笑っています。 やっぱり怖いです。狂気の沙汰としか思えません。殺しておきましょう。 暦お兄ちゃんが殺されでもしたら困りますからね。 心臓を狙って伸ばした刀は、狙いは外れました。 ですが、撫子が最初に悪鬼に刀を刺したときとは比べ物にならない量の血が出ています。 独特な模様の羽織は、赤くない箇所の方が少なくなっています。 心臓ではなくとも、うまく内臓を突き刺せたのかもしれません。 現に、悪鬼の動きはかなり鈍くなっています。 鈍重です。それはもう、牧場の牛さんかと思うくらいに。 それでもなお、刀を振りかざそうとする悪鬼に、撫子は再び刀を刺しました。 一回では不安だったので、もう一度。 出血量は凄いけど、でもやっぱり不安なのでもう一度。 手ごたえが今までと違って、かなり重たかったけど、念のためもう一度。 もう一度。 もう一度。もう一度。 もう一度。もう一度。もう一度。 もう一度。もう一度。もう一度。もう一度。 もう一度。もう一度。もう一度。もう一度。もう一度。 もういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちどもういちど。 【更木剣八@BLEACH 死亡】 「ふう……」 今度こそ、悪鬼は動かなくなりました。立ち往生です。 確実に死んだでしょう。 なんといっても、余すところなく、全身くまなく刺されたのですから。 まだ原型を留めているのが、不思議なくらいです。 まあ死んだからいいんですけど。 結果オーライというやつです。 さてと。 はた、と後ろを振り向くと、ぽかんと口を開ける男女がいました。 まるで自分たちの目にしたことが、夢であるかのような表情です。 撫子は、そんな二人を尻目に、血の付いた刀を持って、走り出しました。 たたたた、と。小走りで。 返り血を浴びない武器でよかった、なんて、他愛ないことを考えながら。 014 凶暴な悪鬼と勇敢な青年は、横槍によって死にました。 そんなことに関係なく、撫子の物語はまだまだ続きます。 ただ進むのではなく、加速していきます。 そんな中で、撫子はどう行動したらいいのでしょうか。 混乱した状況。 どこともわからぬ森の中に一人。 まずはこの状況において撫子がどう動くか、それを決めないといけません。 可能性は無限大――クチナワさんの言ったとおりです。 物語はあらゆる可能性を秘めています。 ヒーロー参上勧善懲悪の熱血王道展開にも。 主催者登場謎が謎呼ぶミステリー展開にも。 血みどろドロドロ残酷描写のグロ展開にも。 行動ひとつで、どんな展開にも成り得ます。 でも、やっぱり。 純真無垢な少女が望むのは、ベタなラブストーリーです。 結局のところ撫子は、すぐにでも暦お兄ちゃんと会いたいのです。 撫子を心配して、かけつけてきた暦お兄ちゃんに、これでもかと抱き着く。 そんな展開に、物語を傾けていくためにも。 『ごめんなさいね参加者の皆さん。改めて進行役の郷田真弓です。』 なにやら臨時の放送があるようです。 良い契機になるかもしれませんね。 ゆっくりと息を吐いて、体内の血液を循環させて、呼吸を整えます。 さあ、それではいきましょう。 しんどいけれど、やるしかないのですから。 運命を決める、と言っては大袈裟ですかね? なにはともあれ、シンキングタイム、スタート。 【E-4 森/午前(番外放送直後)】 【千石撫子@物語シリーズ】 【装備:神鎗@BLEACH】 【所持品:支給品一式、ランダム支給品×2】 【状態:疲労(小)、精神的疲労(大)】 【思考・行動】 0:しんどいけど、どうしようか考える。 1:クチナワさんの体を探す。 2:暦お兄ちゃんは死んでほしくない。 【備考】 ※囮物語の暦の家で寝泊まりした直後からの参戦です。 ※彼女は右腕にある白いシュシュをクチナワという神になっているという妄想に取り憑かれています。 しかし、人前ではこの妄想は発生しません。 ※クチナワの体は蛇のお札で、撫子がお札を食べてしまうと神様になり同時に怪異になります。 【坂上智代@CLANNAD】 【装備:薙刀@現実】 【所持品:支給品一式、巨大な十字架@物語シリーズ、タマ@ハヤテのごとく!、ランダム支給品×1】 【状態:健康、呆然自失】 【思考・行動】 0:……。 1:朋也たちと合流 2:ゲームをぶっ壊す 【備考】 ※智代ルート、卒業式直前からの参戦です 【相沢祐一@Kanon】 【装備:木刀正宗@ハヤテのごとく!、死ぬ気丸×8@家庭教師ヒットマンREBORN!】 【所持品:支給品一式×2、レインボーパン@CLANNAD、ランダム支給品×2】 【状態:疲労(大)、傷(大)、呆然自失】 【思考・行動】 0:……。 1:智代さんと協力する 2:殺し合うつもりはなく主催者に怒りを感じている。 3:音無と仲間を探す。 4:佐々木小次郎を屈伏させたい。 【備考】 ※舞ルート確定直前からの参戦。 【備考】 ※モーセの奇跡@ペルソナ4は、人吉善吉の遺体に装備されています。 ※人吉善吉の所持品は、相沢祐一が回収しました。 ※更木剣八のデイパック、10年後山本武の刀@家庭教師ヒットマンREBORN!は付近に落ちています。 ※ちょうど番外放送が始まりました。 【死ぬ気丸×10@家庭教師ヒットマンREBORN!】 服用することで死ぬ気モードになれる錠剤。 超(ハイパー)死ぬ気モードになるには二錠服用する必要がある。 作中ではバジルが最初に使用し、その後沢田綱吉も使用している。 人吉善吉に支給。 【モーセの奇跡@ペルソナ4】 里中千枝専用の最強の装備武器。ゲーム中ではクリティカル率が大幅に上がる。 女子の装備なのでサイズは男子には小さめ。相沢祐一に支給。 099 ある日 森の中 球磨川さんに出会った 時系列 101 零れたカケラ達 109 acceleration 投下順 111 [[]] 087 撫子の唄 坂上智代 [[]] 人吉善吉 DEAD END 更木剣八 DEAD END 相沢祐一 [[]] 千石撫子 [[]]
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編集する。 2024-09-02 02 29 48 (Mon) - キャラクター人気投票 順位 選択肢 得票数 得票率 投票 1 千石 撫子 27 (18%) 2 戦場ヶ原 ひたぎ 27 (18%) 3 忍野 忍 21 (14%) 4 八九寺 真宵 15 (10%) 5 キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード 13 (9%) 6 神原駿河 11 (7%) 7 羽川 翼 10 (7%) 8 阿良々木 火憐 9 (6%) 9 阿良木月火 6 (4%) 10 阿良暦 4 (3%) 11 貝木泥舟 3 (2%) 12 影縫余弦 2 (1%) 13 忍野メメ 2 (1%) 14 斧乃木 余接 2 (1%) その他 投票総数 152 化物語とは、西尾維新のライトノベル。 キャラクター人気投票 阿良々木 暦(あららぎ こよみ) 戦場ヶ原 ひたぎ(せんじょうがはら ひたぎ) 八九寺 真宵(はちくじ まよい) 神原 駿河(かんばる するが) 千石 撫子(せんごく なでこ) 羽川 翼(はねかわ つばさ) 忍野 忍(おしの しのぶ)/キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード 阿良々木 火憐(あららぎ かれん) 阿良々木 月火(あららぎ つきひ) 戦場ヶ原の父 貝木 泥舟(かいき でいしゅう) 影縫 余弦(かげぬい よづる) 斧乃木 余接(おののき よつぎ) リンク内部リンク 外部リンク 討論用 情報収集 編集者用ミニ編集参加(文の提供・嘘の可能性・誤字等) 出典、参考 阿良々木 暦(あららぎ こよみ) 戦場ヶ原 ひたぎ(せんじょうがはら ひたぎ) 八九寺 真宵(はちくじ まよい) 神原 駿河(かんばる するが) 千石 撫子(せんごく なでこ) 羽川 翼(はねかわ つばさ) 忍野 忍(おしの しのぶ)/キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード 阿良々木 火憐(あららぎ かれん) 阿良々木 月火(あららぎ つきひ) 戦場ヶ原の父 貝木 泥舟(かいき でいしゅう) 影縫 余弦(かげぬい よづる) 斧乃木 余接(おののき よつぎ) リンク 内部リンク 化物語 化物語の登場人物 化物語の用語・解説等 外部リンク 化物語 - 西尾維新アニメプロジェクト 化物語 - Wikipedia 上へ 討論用 名前 コメント すべてのコメントを見る 編集する。 2024-09-02 02 29 48 (Mon) - 情報収集 トラックバック一覧 trackback(化物語) テクノラティ検索結果 #technorati 口コミ一覧 #bf 関連ブログ一覧 #blogsearch リンク元 #ref_list 上へ 編集者用 ミニ編集参加(文の提供・嘘の可能性・誤字等) 出典、参考 上へ
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《羽川 翼(406)》 キャラクターカード(サポート) 使用コスト1/発生コスト2/青 このカードが登場した場合、このターン、自分が次にプレイする「羽川 翼」1枚は、使用コスト-3を得る。 [メイン/自分] [↴]自分の「羽川 翼」1枚は、ターン終了時まで+20/+20を得る。 (貝木さん、戦場ヶ原さんを助けてあげてくださいね。) 物語シリーズ セカンドシーズンで登場した青色を持ち、特徴を持たない羽川 翼。 登場した時に次にプレイする羽川 翼1枚の使用コストを3減らす効果、自分の羽川 翼1枚のAP・DPを20上昇させる使用型テキスト効果を持つ。 1つ目の効果はコスト軽減効果。 コスト軽減値が多く、コスト3以下の羽川 翼をノーコストで登場させることができる。 効果使用後も2つ目の効果により腐らないので使いやすい。 2つ目の効果は強化効果。 羽川 翼専用のパンプカード。 上昇値が高く、毎ターン発動できるので強力。 《忍野 忍(412)》《戦場ヶ原 ひたぎ(451)》《千石 撫子(480)》とサイクルをなし、対象が異なるだけで効果は全く同じ。 カードイラストは描き下ろし。フレーバーは第21話「ひたぎエンド 其ノ肆」での翼のセリフ。 関連項目 《忍野 忍(412)》 《戦場ヶ原 ひたぎ(451)》 《千石 撫子(480)》 収録 物語シリーズ セカンドシーズン 04-006 パラレル 編集
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539 :名無しさんなんだじぇ:2010/08/30(月) 12 56 04 ID fUFqgzHU ◇第七競技 部長「さあついにメイン三種目のひとつチーム対抗ビーチバレーよ!」 小萌「円形のコートでの3チーム対抗戦ですぅ。コートに入れるのは1チーム6人ですぅ。選手交代は3回まで。デュースは無しで10点先取したら勝ちですぅ。ネットで相手にポイントを与える場合、相手チーム両方に入るので気を付けてくださーい。10ポイント先取したチームには200ポイント、その次にポイントを高く持っていたチームは100ポイント獲得ですぅ!」 ひたぎ「ついに来たわね。さぁ、戦争を始めましょう」 神原「ここでエロバレーの……」 真宵「さってこれはどう料理しましょうか」 ファサリナ「追い付かれましたし、ここはがんばらないと」 キャスター「さっきは欲望に負けたけど、今度はいいとこ見せるわよ」 あずにゃん「唯先輩だってがんばってるんだ。今度は私が……」 美琴「あたしたちは練習を積んだんだから怖いものなんてないわ!」 かじゅ「ああ、やるぞ!」 プリシラ「勝つよ~!」 セイバー「今度こそ約束された勝利をつかみます!」 とーか「目立ちますわぁぁぁぁぁ!」 アーニャ「がんばる」 イリヤ「さぁ行くわよ!」 首輪ちゃん「休養十分!そろそろ働かないと大将に怒られちまうぜ」 カマやん「負けてばかりというのは屈辱的ゆえ、ここは勝たせてもらおう」 和「咲さんがいい流れを作ったんですからそれに乗らないと」 インデックス「やるよ~」 妹E「うおおおおおお!とミサカは気合いを高ぶらせます」 540 :名無しさんなんだじぇ:2010/08/30(月) 14 03 39 ID TMVh4JMs 咲「ふあ…うくっ…あう…」ビクビクッ 部長「和ったら、久しぶりだからって咲を消耗させすぎよ」 美穂子「あの…宮永さん、大丈夫でしょうか」 部長「ビーチバレーが終わるころには回復するんじゃない?」 美穂子「はい…」 部長(まぁ放っておいたら迷子になりそうだし、これはこれでいいのかしら?) 541 :名無しさんなんだじぇ:2010/08/30(月) 17 20 27 ID Zpg5//JI D「さぁ始まりました、変態ビーチバレー!非常に分かりづらい競技なので、我々としても実況解説のやりがいがあります!」 K「まさかバレーボールを鼎戦にするとは…ブロックを掛けようにもタイミングを図るのがかなり難しくなってくる」 D「ここまで全てのスパイクをレシーブしている御坂選手の防御力は凄まじいですね」 K「そのかわり風紀委員はアタッカー不在なのが厳しいところだ。セイバーにはマークを付けられているからな」 D「そうなるとバランスの良い主催チームが有利、ということですか?」 K「それは既に点数に出ている。今のところ主催チームのみ3点先取。他チームは未だポイントが入っていない」 とーか「あっ…!」 ゴシュ! D「あー逝ったああああああああああああああ!戦場ヶ原選手の強烈なスパイクがついに龍門渕選手の顔面をクリーンヒットォ!」 K「真宵の執拗なフェイントに御坂が騙されたか。これは立てないな」 D「しかし!ボールは生きている!ボールは生きているぞー!」 アーニャ「トス」 セイバー「卑怯者め!騎士王が裁きを下してくれる!」 シュゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ! ひたぎ「ひっ!」 神原「戦場ヶ原先輩!」バッ ドシュ!プシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ! D「決まったああああああああああああああ! 戦場ヶ原選手を狙ったスパイクは神原選手の土手っ腹を貫通!コートはスプラッタだああああああ!」 K「さすがだな、セイバー。しかし良くボールがもったものだ」 ひたぎ「神原!」 神原「戦場ヶ原先輩…どうか、ご無事で…」ガクッ ひたぎ「誰か!誰かあああ!」 カイジ「龍門渕!大丈夫か、龍門渕!」 とーか「はらほれひれはれ~」 D「コート内は騒然です!一時試合中断する模様です」 K「これで主催3:風紀1:特攻0、か。しかし、層が厚い風紀委員はいいとして、特攻野郎はかなり台所事情が厳しいのではないかな」 D「と、いいますと?」 K「いくら死者スレ内とはいえ達人の船井ですら復活に数時間はかかる。神原の大会中の復帰は望むべくもない」 D「あー」 K「主力の一人を失った特攻野郎はこの試合だけでなく、この先、大きなハンデを負ったな。あのままひたぎを見殺しにすればよかったものを」 542 :名無しさんなんだじぇ:2010/08/30(月) 17 38 53 ID fUFqgzHU 美琴「透華さんがやられちったからメンバーチェンジだけど……久さん大丈夫ですか?」 部長「オーケーよ、じゃいっちょやりますか」 美穂子「がんばってくださいね」 池田「ファイトだし!」 ひたぎ「こっちのメンバーチェンジはどうするの?」 真宵「とりあえず現状は……滅さんお願いします!」 律「わかったぜ」 真宵「後、やっておくべきことは……CDさん、CDさん」 C.C.「何か用か?」 真宵「こっちのメンバーに入ってもらえませんか?報酬は先ほどの限定ピザ5枚で」 C.C.「……10枚なら考えてやろう」 真宵「了解です。後、監獄さん、監獄さん」 撫子「何、真宵ちゃん?」 真宵「暇だったらウチのチームに加勢しませんか?」 撫子「あっ、うん、いいよ」 真宵「ありがとうございます」 D「おっと両陣営に動きが!負傷者に代え風紀委員は竹井久、特攻野郎は田井中律をそれぞれ投入!しかも特攻野郎のベンチにはC.C.と千石撫子が!」 K「先を見越して暇人をチームに取り込んだか。さてこの選択がどう転ぶか……」 543 :名無しさんなんだじぇ:2010/08/30(月) 18 10 59 ID dw8XzRdY キャスター(しかし先程からこちらの防御結界が弱められている… セイバーのスパイクも結界内ならばあれほどの殺人能力を発揮しないはずなのに… やはり…介入してきたか、荒耶宗蓮) カマやん(セイバーに対しマンマークを掛けてきたが、やはり対魔能力は高い ならばと思いキャスターの防御結界に干渉してみたが…結果は予想以上だったか。 このままあと三回特攻側をリタイアさせていけば彼等を負けさせることは容易。 出来ればあと一点取っておきたい所だが、それでなくとも以降の特攻側を大きく弱体化させることは出来るか…) 544 :名無しさんなんだじぇ:2010/08/30(月) 18 51 12 ID CKyFVGR6 カマやん(あれが噂の暴れ龍か…?ただの小娘ではないか。用心する必要もないな) 真宵(烈さんのスパイクはかなり強力ですが…ツッコミ補正等が加わるとその威力は格段に上がる。 ボケなくてもいい…誰か烈さんを刺激してくれれば…) 律(…久さんが出てきたか。セイバーと同様、スパイクの破壊力がやばそうだな…。 直撃したら……いや、大丈夫だ。キャスターさんの魔術を信じろ!) 部長(戦場ヶ原さんとかいう彼女のスパイクが厄介ね…。潰すべきかしら…。でも律も放っておけないわね) 545 :名無しさんなんだじぇ:2010/08/30(月) 19 29 16 ID dw8XzRdY ひたぎ「神原、あなたの仇は討つ!」 D「おーっと、戦場が原選手、セイバーに向けて殺人スパイク!」 K「無駄なことを。セイバーにその程度の攻撃が…な、なにぃ?!」 D「戦場が原選手、分身!分身です!さらにカーブぅ?御坂選手、大きくかく乱されたぁっ!」 御坂「くっ!セイバー!?」 セイバー「舐めた真似を!エクス、カリバー!」 カッ! D「セイバー選手、エクスカリバー!直線上にいたプリシラ、中野選手を直撃~っ!」 K「馬鹿な…」 D「ボールは真っ二つになって、風紀チームと特攻チームのコートに落ちたぁ!こ、これは?」 K「無論、主催チームの得点だ」 D「主催4:風紀1:特攻0となりました!なお、セイバー選手は当然退場。また、消滅したプリシラ選手、中野選手が交代となります」 K「風紀側は三回の交代権を使い切ったか」 D「コートの整備でまたも一時中断です!」 546 :名無しさんなんだじぇ:2010/08/30(月) 19 42 47 ID fUFqgzHU 唯「あ、あずにゃん生きてる!?」 あずにゃん「な、なんとか……死んでますけど」 キャスター「今度はどうするの真宵ちゃん?」 真宵「仕方ありません、この策は使いたくなかったのですが……」 かじゅ「ぷ、プリシラ……?」 プリシラ「えくすかりばーってこんなにえげつないんだ……」 部長「よし……ライダーさん、池田さん!」 ライダー「了解です」 池田「わかったし!」 美琴「で、向こうの交代選手は紬さんかなって……千石さん!?」 アーニャ「そうきたか、さすがゴーストね」 撫子「どうすればいいの?」 真宵「アタックはホチキスと骨さんに任せればいいのでトスをお願いします」 撫子「うん、わかった」 D「おっと特攻野郎、なんと先ほどスカウトした千石撫子を投入だ!」 K「なるほど、彼女がいれば少なくとも風紀委員は手加減をせざるを得ないからな。うまい策を使う」 547 :名無しさんなんだじぇ:2010/08/30(月) 20 08 32 ID 6NsK8rnE 部長「えいっ!」 撫子「よいしょっ」ポンッ ひたぎ「はっ!」ビシッ 部長(う~ん…撫子ちゃんに当たると可哀想だからあまり強烈なスパイクは撃てないわね…。これが狙いなのかしら) 首輪ちゃん(は~ん…なるほどな。手加減狙いってヤツか。だが――こっちにはそんなもの通用しない!)バンッ 妹「トスです。とミサカはボールを高く上げてアタックを催促します」 カマやん「その小娘を狙わなければ強烈なスパイクを撃っても構わんだろう!どりゃああ!!」ズバシッ D「これは強烈!特効野郎チームをボールが強襲します!」 K「また特効野郎チームは選手を狩られるな」 律(なっ…この人のスパイクもやばい!風紀委員しかマークしてなかった…!!) キャスター(くっ…やはり結界がうまく働かない!このままじゃ律ちゃんが――) ダッ ドガァッ!! キャスター「ぐっ!!」 律「キャ、キャスターさん!?」 キャスター「…」ドサッ D「おおっと!神原選手よろしく、キャスター選手も身を挺してメンバーを守りました!ボールもぎりぎり生きている!!」 K「しかしかなり強力な一撃だったからな。さすがのサーヴァントもアレを顔面にもらって意識を保っていられなかったか」 D「戦場ヶ原選手が滑り込んでボールを繋ぐ!」 K「だがもう特効野郎チームはメンバーをやられすぎて満身創痍だ。勝利は難しいだろう」 カマやん「その通り。これが狙いだ。これで要注意するべくは風紀委員のみ!」 部長(いや…これは――) 真宵「勝った…」 カマやん「ん…?」 律「…っ!!」ダンッ カマやん「な、何!?」 律「よくもキャスターさんをおおおおおおおおおおおお!!」 ズバアアアアアアアアン!!ドゴォッ!! カマやん「ぐあああああああああああぁ!?」 妹「ボールが隕石に見えました、とミサカはその場に凍りつきます」 D「おぉっと!ここで田井中選手突然の覚醒!吹っ飛んだカチューシャがまるで今まで彼女を押さえつけていた拘束具のように思えます」 K「あの前髪の下から覗く目…まるで鬼人のようだ」 D「これで主催4:風紀1:特攻1。ようやく特効野郎チームに得点が入りました」 K「ここからどうなるか。展開が予想できないな」 548 :名無しさんなんだじぇ:2010/08/30(月) 20 22 49 ID fUFqgzHU 真宵「しかしその代償でキャスターさんも交代ですか、こちらの戦力ならKCさん」 ムギ「ゴースト、私に行かせて」 真宵「オーナー!?貴女は球技が苦手なのでは!?」 ムギ「今はそんなこと言ってる場合じゃないでしょ」 あずにゃん「ムギ先輩……」 キャスター「(気絶中)」 ムギ「梓ちゃん、キャスターさん。仇は必ずとるわ」 美琴「ついに来たわね、紬さん」 かじゅ「なんだあのオーラは……」 リリーナ「あれは怒り。何も含まないとても純粋な怒り……」 ムギ「あまり私を怒らせないほうがいいですよ」ゴゴゴゴゴゴ 唯「ムギちゃん、キャラが違うよ」 D「キャスターの戦闘不能に伴い、特攻野郎チームも交代権を使いきりオーナーを投入だぁ!」 K「彼女の纏う怒気も凄まじいな。これはいよいよわからなくなってきたな」 549 :名無しさんなんだじぇ:2010/08/30(月) 20 27 19 ID aen137BM イリヤ「やられたわ。でも、まだ大丈夫!ひとまず妹Aを投入!そして、サーシェス!妹E!アレで決着を付けるよ!!」 首輪「よっしゃー!!任せろ」 妹E「プランX、アレですね……とミサカはついに来たと思いつつ決死の覚悟を決めます」 D「おおっと、ここで主催チームの首輪選手と妹E選手が同時に動いた!」 K「あれは…まさか!必殺技・魔のX攻撃!!」 D「なんと、両サイドから飛び上がったミサカシリーズの二人が空中でクロスしたところで強烈なスパイク!」 K「あれではどっちが打ったかわからない!そして相手はボールの軌道が読めない!まさか科学的に禁断な技をここで拝められるとわ!!」 D「そこは何でもアリの死者スレですから。しかし、シンクロした二人のミサカが放つそれはまさに魔球!! 特攻野郎は誰一人動けず!またしても主催チームに1ポイントが入ったぁ!!もはや誰も彼らの勢いを止められないのだろうか!!!」 551 :名無しさんなんだじぇ:2010/08/30(月) 21 09 37 ID Vq/4Z5.. ミサカーシェス「よっしゃ、もう一発喰らいな!」 ムギ「まずい、撫子ちゃんの方に行ったわ!」 撫子「きゃ……」 パァン!! 律「……今、わざと撫子ちゃんを狙ったろ……」 ミサカーシェス「な、何だありゃ!? 素人の出せる殺気じゃねえぞ!!」 ガハラ「トス上がったわよ!」 律「よし、喰らえぇぇぇぇぇぇっ!!!」 ミサカーシェス「っと、危ねえ!!」 妹E「ぶべらっ!! とミサカは身代わりにされて吹き飛びます」 D「おーっと、ここで田井中選手本領発揮!! 妹E選手をコート外まで吹き飛ばしたー!!」 K「荒耶宋蓮を仕留めた事で醒めた頭が、千石撫子が危機に瀕した事で再び逆上したようだな。 サーシェスは迂闊としか言いようがあるまい」 D「あーっと!! 竹井選手、こぼれ球を田井中選手目掛けクイック!!」 K「主催チームに意識が向いている隙を狙ったか。 だが、甘いな」 D「な……田井中選手、これは凄い!! 竹井選手の放った殺人スパイクを片手でわし掴みだー!!」 部長「う、嘘でしょ!? 手加減無しで撃ったのに!」 律「……竹井さん」 部長「な、何かしら?」 「邪 魔 し な い で 貰 え ま す か ?」 部長「(コクコク)」ブルブルガクガク
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A級フラグ建築士 ■性別 無性 ■学年 その他 ■所持武器 場合に応じて ■ステータス 攻撃:0/防御:0/体力:7/精神:3/FS(A級フラグ建築学):20 桜花院 撫子(おうかいん なでしこ)の生存フラグ 発動率92% 成功率100% 効果1:味方戦闘員召喚 範囲+対象:隣接1マス内1人 時間:一瞬 効果2:味方通常攻撃強制施行 範囲+対象:隣接1マス内1人 時間:一瞬 消費制約:永続戦線離脱 【味方戦闘員設定】 名前:名も無き一般生徒 性別:男性 学年:1年生 所持武器:モップ キャラクター説明: 魔人にとって食われそうになっている美少女を助けるため、そのへんにあったモップを手にとり戦う勇敢なモブ。 不意打ちで魔人を背後からブン殴った後は、「こっちだ!」と言い、美少女の手をとりその場から逃げる。 将来は何かしらの主人公になれるかもしれない。 攻撃:20/防御:0/体力:2/精神:3/FS(迷い):0 特殊能力:なし 能力原理 ひょんなことからハルマゲドンの戦場に取り残されてしまった、か弱きメイン級ヒロイン、桜花院 撫子(おうかいん なでしこ)。 あまりの恐怖に立つこともできず、教壇の中に隠れ震えていた彼女に近づく魔人の足音。 「(嫌っ……おねがい、こっちにこないで……!)」 祈りむなしく、一歩、一歩と足音は着実に教壇へと迫ってくる。 「(いやっ……誰か、誰かっ!)」 ついには魔人の手が教壇へとかかった。 ぎゅっと体をかき抱き、強く目を瞑る撫子。 次の瞬間! キャラクター説明 「フラグ建築」とは世界を相手取った大ペテンである。 高い所から低い所に水が流れるように、東から出た太陽が西へ沈むように、世界にはちょっとやそっとでは揺るがない確かな「理」が存在する。 体系付けて説明できた理を人は「科学」と呼び、残りは認知されないか、あるいは一部で「魔法」と称される。 「フラグ建築」はそんな魔法の一種であり、言動・行動などの「シチュエーション」で世界を捕え、術者の都合の良い未来へと誘導するのだ。 例えば、A(全年齢)級フラグ建築学を修めるにあたって最初に習う、「やったか!?」は、その行動が失敗した世界を引き寄せる。 A級フラグ建築士はそのような数多のフラグを修めた、魔法使いの一種である。 たった一つの固有魔法「変身」を武器に、様々なキャラクターになりきり、時に笑い、時に泣き、理想の世界を味方につける。 勝利、敗北、生存、死亡、繁栄、滅亡。 全てはたった1つのフラグの結果。 ○外見 目深なフードを被った幼女。 両手は獣の手(ネコ)になっている。 これがA級フラグ建築学上、最も突然死を回避できるフォームらしい。
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《羽川 翼(014)》 キャラクターカード 使用コスト2/発生コスト2/青/AP20/DP20 【制服】/【メガネ】 このカードは、【メガネ】を持つキャラのコストとして使用する場合、発生コスト+1を得る。 (学校の先生とかには、まだ秘密にしておいてね。言ったら、きっとびっくりしちゃうんじゃないかと思うから。) 化物語で登場した青色・【制服】【メガネ】を持つ羽川 翼。 【メガネ】キャラのコストにする時に発生コストが1増える効果を持つ。 【メガネ】用3ソースカード。手札コスト・ポイントコストのどちらでも使える。 『化物語』か青色の、【メガネ】キャラに対して適用できる。 《羽川 翼(016)》《前川さん(023)》などをこのカード1枚で出せるため、展開しやすくなる。 なおコンビキャラはコンビの片方をコストに含む必要があるため、《黒猫&高坂 桐乃(029)》などはこのカード1枚では登場できない。 【メガネ】キャラの使用型テキストのコストにしても効果が発動し、例えば《鹿目 知久(089)》の効果はこのカード1枚をコストとすることで使用できる。 コスト増加の効果は《千石 撫子(054)》と重複する。 そのため、《千石 撫子(054)》が場にある時にポイント置き場のこのカードをポイントコストにすれば、《羽川 翼(017)》をこのカード1枚で登場させられる。 関連項目 《イカ娘(084)》 《徳川 千(078)》 収録 化物語 01-014 編集
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338. ヒナヒナ 2011/12/15(木) 20 27 45 ・本当にどうでもいいネタ ミステリはお休み。でもネタは書くよ。 果てしない物語が書かれたのは1979年だとか、 ファンタージェンは読み手の心象世界だとか、そこら辺は気にしない方向で。 ・ネバーエンディングストーリー とある帰国子女用女学校の図書館。 大日本帝国に最初期に開校した帰国子女用の学校とあって、かなりの設備を誇っている。 史実日本で、バカ女学生の代名詞でもあった英文科女子学生(笑)を塗り替えるために、 辻らの奮闘で図書館などの教養施設に力が入れられている。 そこでとある本が発見された。 皮装丁の大きな本で何故今まで誰にも発見されなかったのか不思議なくらいの存在感だ。 その表紙には二匹の蛇が絡み合って互いの尾を噛んでいる意匠の細工が象嵌されていた。 その本の題名は「Die unendliche Geschichte」。 ……英語に直すならThe Neverending Storyと書かれていた。 驚いた逆行者によってその本は夢幻会に送られた。 夢幻会の会合後のお好み焼き屋の別室。 大戦の後始末もだいぶ片がつき、身が自由になった者も多いなか、 いい大人が集まって、この本の朗読会が開かれようとしていた。 誰が読むかでMMJや映画派などが争った結果、 いつもどおり、首相兼進行役であった嶋田が読み手を押し付けられることとなった。 もちろん本文もドイツ語であったが、首相になってからドイツ語などの言語を勉強させられ、 海軍軍人ながらドイツ語も異様に堪能になっていたため、その役目を強制させられることとなった。 首相が部屋の真ん中で胡坐をかきながらファンタジーを読み上げ、 その周囲で大日本帝国の重鎮達が感涙に浸るといった異様な光景が繰り広げられる。 ―アトレイユは幸いの竜のファルコンに乗ってファンタージェン国の空を……― 嶋田が読み上げるたびに、締め切った室内に何処からか風が吹いたり、外が嵐になったりする。 「うおおお、これが果てしない物語か。これが解析されればVRMMOが作れるぞ。」 「アウリンがあれば超大和型戦艦がいくらでも……ふはははは。」 「おさな心の君かわいい。永遠の幼女とか胸熱。」 「ファンタージェンに領土を、いや傀儡政権でも設立できないものですかねぇ。」 周囲は盛り上がって物語に埋没していくが、 読んでいる当人である嶋田は、終始こんな合いの手が入るため、 まったく物語に集中できなかった。 そのため、周囲の人間は原作どおりに本の世界を疑似体験しているのに、 嶋田だけ普通に本を朗読している状態になっていた。 別に死亡フラグ満載のファンタージェン国になんて行きたくも無いが、 自分だけ現実逃避も許されないのかと、嶋田はひそかに涙した。 夕方から始められた朗読会は宵の口に入って、山場に差し掛かった。 外は完全な嵐となっている。 「俺は何をしているんだろう。」と自分に問いかけること数回。 嶋田はすでに無我の境地に至りかけていた。 そうこうしている間に物語は佳境に入りファンタージェン国は崩壊しかけている。 国を統べる幼女に名前が無いため、国ごと存在が消えかかっている。 彼女とファンタージェン国を救うには新しい名前をつけなければならない…… そんな場面だ。 339. ヒナヒナ 2011/12/15(木) 20 28 44 ―嶋田。私に名前をつけてください― その場の全員が噴出し、嶋田が本を投げ捨てた。 「くっそ、なんで俺なんだ! そこはバスチアンだろJK。しかも何故苗字なんだ。」 「ぶっ……さあ、嶋田さんご指名ですよ。おさな心の君に名前をつけるのです。」 「ロリババァいいよ。エヴァたんだろうやっぱり。」 「永遠の幼女だろう、撫子と名前をつけて、ロリ神として神社に祭ろう。」 「バカ、原作に沿ってモンデンキントだろうが!」 何故か本気になって嶋田に詰め寄りはじめる辻ら。 その欲望むき出しのぎらぎらした目に嶋田は恐ろしい物を感じて、部屋の隅へと後退する。 すでに嶋田は朗読していないのに、嶋田を呼ぶ幼女の声が響く。 ……何故か日本語で。 ―手遅れになってしまう前に早く。嶋田!― 「さあ、嶋田さん」 「嶋田さん。男ならドイツ風のモンデンキントですよね。」 「嶋田さん。撫子と叫ぶのです。」 「ロリババァ、ハァハァ」 ―嶋田!― ついには嶋田は追い詰められ、部屋の壁に背がついてしまう。 嵐で留め金が外れたのか窓が開き、窓の前にいる嶋田に豪雨が降り注ぐ。 外からは相変わらずおさな心の君の声。 日々の激務や夢幻会の面々の奇行に色々と溜まっていた嶋田はキレた。 「俺が何をした! 嶋田、嶋田って連呼するな!」 嶋田の絶叫が周囲に轟いた瞬間。嵐がぴたりと止んだ。雲の切れ目から月まで見える。 え? っと疑問符を浮かべる面々。 そして、嶋田は原作の展開を思い出して顔を青くする。 「ま、まさか……」 理性が飛んだ所為か、いつの間にか嶋田まで本の世界にトリップしてしまったようだ。 周囲にファンタージェン国の残骸が漂う象牙の塔。ラストシーンだ。 夢幻会のメンバーもその場にいる。 玉座から進み出た少女を見て絶句する。 「新しい名前をありがとう。嶋田撫子です。」 そこに居たのはどう見ても日本人の少女だった。 どうも強すぎる周囲の雑念が混じったらしかった。 嶋田(嶋田命名)撫子は、10代の少女(MMJ)でドイツ風(原作派)の甲冑を纏った、 黒髪のセイバー(月型愛好者)という女王(交渉が出来る的な意味で辻)だった。 乾いた笑いを浮かべる嶋田と、理想の女性に色めき立つ夢幻会の面々。 もちろん「Yesロリータ、Noタッチ」の紳士協定に基づいて、 抱きつこうとするような不埒者はいない。 「さあ、新しいファンタージェン国を創造するためにアウリンに願い事を。」 嶋田はショックで、膝をつき、いつの間にか手に持っていたアウリンを落とす。 それに群がる夢幻会の面々。 「アウリン、超大和級戦艦……いや、いっそヤマトを!」 「撫子タン。はぁはぁ」 「原型をなくしてしまったチハたんのために、史実のチハをこの世界で……」、 「ファンタジー系美少女の人材交流を希望します。」 嶋田は朦朧とする意識の片隅で、そんな同僚達の声を聞いた。 340. ヒナヒナ 2011/12/15(木) 20 29 14 激務続きだった嶋田が一時的に夢の世界に逃避してしまう程のダメージを負ったが、 幸いなことに、本の世界は本の世界で、現実にとって代わる事はなかった。 翌日、嶋田が総理官邸の寝所で夢オチかとホッとしていると辻が訪ねてきた。 手にはあの本が…… 表紙の字が「果てしない物語」と日本語表記に代わっているが、 アウリンも付いているし、間違いない。 再び絶句している嶋田に、辻は無常にも告げる。 「いやあ、昨日の出来事は集団トリップかとも思ったのですが、これだけ手元に残ったのですよ。」 辻がパラパラとページを捲ると、何故かドイツ語だった文字もすべて日本語になっている。 そして、最終ページの挿絵はドレス姿のおさな心の君ではなかった。 なぜかアニメ調の絵で黒髪セイバー姿の嶋田撫子が玉座に掛けている後ろに、 ヤマトやチハが描かれ、女子高生っぽい制服のネコ耳少女達がかしずいているという、 非常にカオスな絵面だった。 後世で、果てしない物語の名前で、世界中で愛読されることになる本の原作だった。 この本が何処から来たのかは分からないが、 嶋田原作などとして売り出すわけには行かなかったので、 作者としてミヒャエル・エンデという名が記された。 史実世界での原作者であるが、この世界ではすでに亡くなっていて無名であるようだったので、 このドイツ人原作者に敬意を表して、記したのだった。 341. ヒナヒナ 2011/12/15(木) 20 29 48 あとがき 作者のミヒャエル・エンデが親日家で、奥さんが日本人なのは知っていたのですが、 果てしない物語のおさな心の君の原作者イメージが「白装束を着た日本人少女」で あったことを知って、これは書かざるを得ないと思った。 原作者のエンデって、反ナチスでレジスタンス活動していたし、 (16歳で兵役拒否して、シュヴァルツヴァルトの森を夜間移動のみで80km踏破して逃げ切った) 憂鬱世界では死んでいるかも……というので、あのラストです。 しかし、アメリカが作った映画版は自分のイメージと全く違うとして、 クレジットに自分の名前を入れるのを拒んだ人だし、かなり怒られそうw 嶋田さんTSネタ以外で撫子ちゃんを出してみたかった。 単発ネタだから勘弁して下さい。 どうでもいいけど、羽賀研二の歌う日本語版テーマ曲のコレジャナイ感は異常。