約 70,239 件
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/1266.html
125 :4:2012/07/28(土) 23 33 21 本編時系列 提督たちの憂鬱 第4話 1/6 1927年 夢幻会会合 嶋田繁太郎:海軍大学校校長。 会合出席。 夢幻会の組織力を改めて実感。カップ麵の試食会に頭を痛める。 海軍大学の教育改革推進。陸海軍の協調を目指す文化祭、運動会共に成功。 『ひょっとして自分だけが異常なんだろうか…… 嶋田は人知れずそんな不安を感じた。』本編4話より抜粋 伏見宮博恭王、大角岑生、南雲忠一:会合出席。新発売されるカップ麵を試食。 辻政信:会合出席。新発売されるカップ麵を試食。聖ペテロ女学院設立。 『「東京近郊の学校には、やたらとロシア系美少女が多いようですが? ああ、モンゴロイド系もコーカソイド系もいましたね」』本編4話より抜粋 三菱代表:会合出席。新発売されるカップ麵を試食。政財界に絶大な影響力を持つ。 『「まあ憲政会の政治家たちにも飴は与えてあります。 イザというときには役に立つでしょう」』本編4話より抜粋 伊藤博文、山県有朋:死去。 126 :4:2012/07/28(土) 23 34 02 2/6 若槻禮次郎:名前だけ登場。若槻内閣不成立。 『「片岡を外して作ることも出来たが、 別に若槻内閣を作る必要なかったからな」』 『「政友会でうまくやっている。 わざわざ憲政会に組閣をさせてやる必要はないだろう」』本編4話より抜粋 片岡直温:名前だけ登場。 若槻内閣大蔵大臣。 史実では失言で金融恐慌が発生していたが本編では任命されず金融恐慌も防ぐ。 インスタントラーメン:新発売されるカップラーメン。 トランジスタ開発:コンピュータ開発でのアドバンテージを得るために必要。 1932年から開始する予定の第二次五ヵ年計画の中で開発を進める。 満州:『第一次世界大戦後、連盟の監視下で満州は合法的に日本の影響下にあった。 連盟(列強)の監視もあって治安も安定しておりわざわざ張作霖を排除するような機運はなかった。 さらに米もあまり反日を煽れば連盟の警戒と日本による武力介入を呼ぶ可能性があるとして 極端な日中離反工作はできないでいた。さらに21ヵ条要求などをしていないので反日機運もそこまで高くは無く、 むしろ反英機運が高かった。』本編4話より抜粋 聖ペテロ女学院:亡命ロシア人子女の為に設立。 陸軍:『米国企業を馬賊、そして最近出没するようになった共産ゲリラなどから護ると同時に、 米財界とのコネクション作りを着々と進めていた。』本編4話より抜粋 127 :4:2012/07/28(土) 23 34 46 3/6 1928年 嶋田繁太郎:球磨型軽巡洋艦弐番艦「多摩」艦長就任。 張作霖:暗殺を免れる。 『史実では国民党の北伐による北京制圧と満州某重大事件と呼ばれる張作霖暗殺事件が起こった。 しかしながらこの世界ではそれらのイベントは発生していなかった。 米国の支援を受けた張作霖は依然として華北部を中心に強力な戦力を保持し、 国民党相手に一歩も引くことなく北京を維持していたのだ。 これによって張作霖は中華民国の正統政府は自分達であると主張して止まなかった。 勿論、国民党の蒋介石はこれに反発したが、 米国(+日本)をバックに持つ張作霖に真っ向から戦うことはできず、 華南での足固めに終始していた。』本編4話より抜粋 128 :4:2012/07/28(土) 23 35 16 4/6 1929年 世界恐慌前 嶋田繁太郎:天城型航空母艦「天城」艦長就任。航空無線を取り入れた集団戦法の研究を進める。 『後々に、この集団戦法は日本軍の航空部隊の基本戦術となっていく。』 『嶋田は、海軍有数の派閥の一員なのだ。尤もそれだけ色々と苦労も多い。 妬む奴もいれば、媚を売ってくる奴もいて、人間関係で気がめいることが多いのだ。』 『嶋田は新たな戦術を研究すると共に、 赤城型空母『赤城』の艦長となった山本五十六と航空機の未来について話す機会を多々設けた。 彼等は飲み屋や寮などで大いに話を盛り上げた。 尤も嶋田は海軍有数の名将と呼ばれる事になる山本五十六を前にして 緊張のあまり背中で汗を流していたが。』本編4話より抜粋 山本五十六:赤城型航空母艦「赤城」艦長就任。嶋田さんと航空機の未来について語り合う。 129 :4:2012/07/28(土) 23 36 13 5/6 1929年10月24日 暗黒の木曜日 世界恐慌 夢幻会会合 『この恐慌の発生を予め知っていた日本は、 むしろこの大暴落を利用して莫大な資金を稼ぎ出した。 それは各省庁の裏金や、皇室財産からも資金をひねり出して 仕掛けた夢幻会一世一代の大博打だった。尤も彼らの行為は、 インサイダー取引なんて目じゃないほどのインチキだが、 インチキはばれなければ問題ない。』本編4話より抜粋 『世界恐慌によって世界各国で生産縮小、企業の倒産が相次いでいた。 その中で日本は巧みな金融政策、経済政策でその打撃を最小限に抑えた。』本編4話より抜粋 嶋田繁太郎:会合出席。辻~んの爆弾発言に思わず持っていた湯のみを落とした。 東条さんの股間に零れる。 南雲忠一:会合出席。嶋田さんを宥める。 『「南雲さん。今、私は5.15や2.26事件を引き起こした将校たちの気分が わかったような気がしますよ」』本編4話より抜粋 辻政信:MMJ幹部。会合出席。黒ニーソ派。爆弾発言で会合が大荒れ。 『世界恐慌で荒稼ぎした金の総額を見た辻が、 喜びのあまり何やら高笑いをしていた。』 『「そうです化学繊維を作るためです。 ぶっちゃけ、高オクタンのガソリンは二の次です!」』本編4話より抜粋 化学繊維開発:デュポン社より早く特許を押さえ莫大な利益を得る為辻~んが推進。 130 :4:2012/07/28(土) 23 37 04 6/6 1930年1月 ロンドン銀相場暴落 ロンドン銀相場暴落でも荒稼ぎ。 1930年 ロンドン軍縮会議 1月21日~4月22日 日英同盟:駆逐艦の排水量制限を緩和させることを条件に対米戦争参戦義務削除。 米国国務省は外交での勝利と考えたが、実際には日本のシナリオどおりであった。
https://w.atwiki.jp/kancolle_ero/pages/19.html
「提督にお手紙があるみたい・・・」 「お?そうか、ありがとう」 扶桑から手紙を受け取る いつもの戦績報告書だろうとおもったら・・・母さんからか [元気にしてるか] あぁ、してるよ [飯は食ってるか] 間宮さんの飯はうめえさ、心配いらねぇよ [早く嫁さん見つけてきな、孫が見たい] そう、か・・・いや、心に決めたやつはいるんだけどな・・・ [うだうだ考えてないでぶつかってきな。どうせフラれやしないかとビクビクしてるんだろう?] なぜお見通しェ・・・ まぁ、そうだな・・・踏み出さないと掴めないもんもあるってもんだよなぁ 「提督・・・?あの、どうかしました?」 心配そうに覗き込んでくる扶桑 「なぁ、扶桑」 「・・・?」 きょとんと首をかしげる彼女に 「好きだ、結婚を前提に付き合ってほしい」 「へ・・・?け、結婚・・・?えっと・・・えぇーーーー!?」 思わず驚嘆の声を上げさせるほどの爆弾発言を行った 「え、あの?提督?結婚?結婚ってその、男女が夫婦になって、あの、その、え?え?」 いつものおっとりした彼女が一転してあたふたしている。これはこれで非常にかわいいと思うのだが、少しかわいそうかな 「扶桑、落ち着いてくれ、深呼吸だ」 「あ、はい・・・。すー、はー、すー、はぁ~」 落ち着いたようだ 大げさに深呼吸したようでおっぱいが強調されて実にスバラシイ! ・・・失礼 「あの・・・提督、ほんとうに・・・?本当に私でいいの・・・?」 「あぁ、一目見たときからずっと思っていたんだ。一目ぼれってやつだな・・・」 「でも・・・きれいな子やかわいい子は他にいっぱいいるわ・・・私なんて・・・」 「それに、私たち姉妹がなんて言われているか知っているわよね?あなたまで不幸だなんて呼ばれたら、私は・・・っ!?」 信じられない、そんな風にネガティブな発言をする彼女を抱きしめて黙らせた 「実力行使にでるが・・・俺がこんなことをしたい、と思うやつはお前しかいない」 言いながらぎゅっと抱きしめる 俺よりも背の低い彼女は胸板に顔を付けるようにすっぽりと埋まっている ふわり、と長い髪からいい匂いが流れてくる 背中に背負った砲塔が頭にぶつかってすごい音がしたがまぁ問題ない。鉄板に顔の熱を奪われて意識がぶっ飛ばないで済む 「ぁ・・・、すごい、ドキドキしてる・・・」 「わかるか?これ結構勇気だしてやってるからな?」 「わかるわ・・・顔が真っ赤だもの・・・」 そういってひんやりとした手をこちらの頬に添えて見つめてくる扶桑 その少しうるんだ瞳に吸い込まれそうになる 「ほかの奴?確かにいろいろいるだろう」 「だが、それがどうした?俺はお前に一番心を惹かれてる」 「あだ名は知ってる、不幸姉妹・・・だろう?ふざけるな」 「俺が提督である以上お前らを絶対不幸になんてしてやるものか。過去がなんだっつーのそんなもん鼻で笑って俺の鉄拳という名の主砲でぶっとばしてやる」 普段から思っていたことを一気にまくし立てる そして目をぱちくりさせている彼女にしっかりと目を合わせてもう一度 「俺はお前が好きだ、お前の素直な気持ちを教えてほしい」 馬鹿正直に告白してやった。これでフラれたら俺は回天にでも乗って敵本拠地に突撃してこようと思う 「・・・はい、私でいいなら喜んで」 彼女は涙をたたえながら微笑み、答えてくれた──そして 「私もずっとずっと好きでした・・・もう、離れません」 嬉しさ爆発と言わんばかりに抱きつき返してきた 「~~♪」 ご機嫌な様子でほおずりしてくる扶桑 こんな一面もあるらしい。すごいふにゃふにゃしてる、かわいい、なんだこの生き物 「・・・」 頭に手を置き、髪を梳くように通しながら撫でてやると 「はぁ・・・♪」 恍惚の表情を浮かべてしなだれかかってきた お、おう、その、なんだ、やべぇこっちもドキドキしすぎていろいろと我慢がきかんっ 「扶桑」 「はい?」 「キスしたい」 節操ないな、俺。畜生悪いか初彼女で童貞だったら暴走するしか道はないだろう! 「───」 固まった。まずい、がっつきすぎたか── 「はい♪」 幸せそうにはにかんで答えると 「──どうぞ」 目を閉じて迎えてくれた 一見落ち着いているように見えるが耳まで真っ赤になっているし、肩もふるふると震えている ここで応えなきゃ漢じゃねぇっ! 「──んっ」 「ん、んむ、ちゅっ」 腰と頭に手を回し、抱き寄せてキスをすると彼女から積極的に吸い付いてきた 「ちゅっちゅ、ぁむ、む、ちゅ、ちゅっちゅ──んぅ!?」 「ん、んむむ、ん、ちゅるっ」 負けじと舌をねじ込む。最初は驚いた彼女もすぐに順応してお互いの口内を蹂躙する 「ぷぁ、は・・・っ」 「はっ、ふぅ・・・」 息が続かなくなり離れると、二人の間に唾液で橋ができ、月明かりを受けてきらり、と光る 「いきなり激しかったな」 「だって・・・ほしかったんだもの」 指を合わせてもじもじする扶桑。本当にどこまで俺を萌えさせれば気が済むのだろうこの子は もうあれだ、我慢できん。最後まで行ってもいいよな? みなさんお分かりのことだとは思うが、童貞ボーヤ(愛宕にとてもいい笑顔で言われた)がこんなことをしたら下半身は見事に反応するわけで 扶桑も顔を真っ赤にして所在なさげにしている 「提督・・・あの・・・何か、あたって」 うん、だよね・・・というわけで 「すまん扶桑、抱きたい・・・というか抱く」 「・・・はい///」 ぱんぱかぱーん!すごい、こんな気持ち初めて!もう何も怖くない! 我、夜戦ニ突入ス! いたすにはちょっと邪魔な装備を一旦はずし、お姫様抱っこで布団まで運ぶ。 「あ・・・」 寝かせてやると、恥ずかしさと嬉しさと期待を込めたまなざしで見つめてくる 「その、ゆっくりできないと思うから先に謝っとくな、ごめん」 「・・・ふふっ、大丈夫よ。それだけあなたが想ってくれているってわかっているもの」 やさしく応えられてしまった。さすがはお姉さんか 「じゃあその・・・脱がすよ」 言って彼女の服に手をかける 彼女の手伝いもあり、するりと簡単に脱げ、一糸まとわぬ彼女の身体は 「きれいだ・・・」 「~~~~~っ///」 飾った言葉なんて考えられないほど美しかった 胸や秘所を隠そうとする手を上にのけて、その姿を目に焼き付けながら おもむろに胸に手を伸ばした 「───んっ」 ふにゅっと手でつかんだ分形を変える胸──あたたかくて、柔らかい。 そのままこねるように、また、ふにふにと感触を楽しむように揉んでいく 「ん、ぁ、ひゃ、やん、あ、あ・・・っ」 切なげに声を漏らす扶桑、どうやら痛くはないようだ そのまま触り続けていると、先端部分が固くなってきた。どうやらちゃんと感じてくれているらしい ので、こりっとつまんでみた 「ふああっ!?あ、やっ・・・!?」 ビクン、と大きく跳ねたちょっと刺激が強かったか・・・? 「あぁ・・・ん、ぁ・・・」 少し弱めながらくりくりすると甘い声を上げながらもだえる彼女、どうやらこれくらいがいいらしい おっぱいを刺激すること約10分ほど さっきからもじもじと太ももをすり合わせていることには気づいていたのでそちらも触ることにした 「ぁ・・・ひゃ!?」 胸は一度解放し、両手で閉じた脚を開かせると彼女の秘部からあふれたもので敷布団のカバーにシミができていた 「やぁ・・・みないで・・・」 恥ずかしいとばかりに顔を覆ってしまった扶桑、そのいじらしさに感動を覚えつつ くちゅ・・・ 「ひあぁっ!」 「濡れてるな、ここ・・・」 水源を指でなぞっていった 「あ、あ、だめ・・・そんな・・・はあぁ・・・」 「気持ち良くなってる証拠だよ、俺としては嬉しいな・・・」 「そう、なの・・・?」 「あぁ、だからもっと力を抜いて・・・」 少しいやいやと首をふる彼女をなだめ、本番のための準備を開始するべく指を侵入させる 「あ、あぁ、あ・・・ひゃぁ、あ・・・っ!」 くちゅくちゅと中を刺激してみる奥からとろり、とろりと愛液があふれてくる 「あ、あぁ、ふあ、あああ・・・っ」 「よく濡らさないと痛いらしいからな・・・」 言い訳しながら彼女を攻めたてる 部屋には水音と彼女の喘ぎ声だけが静かに響く 「あ、ぁ・・・提督、なにか、なにか・・・くるの・・・」 「いいよ、そのまま身を任せて・・・」 限界が近いらしい彼女をイかせるために少しスパートをかける 「あ、あ、あ、あああ、あああああああぁ~~~っ!!!」 布団をぎゅっとつかみながらピンとのけぞり硬直する扶桑 どうやら無事イったらしい 「はぁ、はぁ、あ・・・」 脱力し、ぼんやりと中空を見つめる扶桑を前に自らも裸になり覆いかぶさる 「あ・・・」 「本番、するからな」 「はい・・・あなたを、ください・・・」 ギンギンに屹立したモノをあてがい ずぷり 「~~~~っ!!」 彼女の中に侵入した 「くぁ、きっつ・・・」 「う、くぅ・・・っ」 十分準備したつもりだが初めてってのはこんなにきっついもんなのか・・・ 「大丈夫・・・じゃないよな、すまん・・・」 「いいえ、だいじょう、ぶ、です・・・だから、さいごまで・・・っぅ」 痛みに耐え、涙を浮かべながらも受け入れようとしてくれる彼女 「わかった、一気にいくから少し我慢な・・・!」 感謝をしながら、せめて痛みは一瞬に、と腰を突出し一気に突き進む 「くぅあ、あっ・・・!」 みち、ぶち、と肉を引き裂いて行き止まりまで押し込んだ 「はいった・・・!」 「は・・・い・・・」 ふるふると震えながらも笑顔をうかべてくれる彼女 そして、それとは別にぎちぎちと締め付けてくる内部に我慢をできずに 「動くな・・・」 「はい・・・!」 彼女を貪る 「うくっ、あ、あぁ・・・!」 苦悶の表情を浮かべる彼女だったが、こちらが心配して腰を止めると 「大丈夫ですよ・・・?この痛みも、あなたとつながっていることを教えてくれて、うれしいのです・・・」 嬉しいのだと、大丈夫なのだと受け入れられてしまった こうなったら男としてはもう甘える他無く 「んく、あ、うぁっ、あぁぁ・・・っ!」 彼女の身体におぼれていった 彼女と交わり始めてどれくらい経っただろうか 「ん、あ、あぁ、あんっ、ぁ・・・っ」 痛みは薄れてきたようで、甘い喘ぎ声を上げてくるようになった 中の反応も、押し出すような締め付けではなく、もっと奥へ、奥へと引き込むように変化していた こちらの限界は近い。おそらくこれ以上我慢は効かないだろう 「すまない、先に・・・」 「はい、あなたのお好きなように・・・」 情けない話だがその言葉を受け取って 少し乱暴に腰の動きを速めて、俺は限界に達した どぷっ、どくっ、どくんびゅるっ! 「あああっ、あ、ひゃああっ!」 最奥部に押し付け、全部中に放つ 彼女も逃がすまいというように背中に腕を回し、脚で身体を挟みこんで受け止めてきた いわゆるだいしゅきホールドとかいうやつだ 「あぁ、あ・・・あついのが、なかに・・・」 「う、うぅ、くっ」 全部出し切ると彼女の上に突っ伏し 「ありがとうございます・・・」 「それはこっちのセリフだよ・・・」 嬉しそうに抱きとめて頭を撫でてくる彼女に身を任せ、二人一緒に軽い眠りについた 「しちゃい・・ましたね」 「あぁ、そうだなぁ・・・」 「みなさんにご報告はどうしましょう」 「遠征組が帰ってきたらまとめて全員にしよう・・・ただ、山城には先にな」 「えぇ、あの子には祝福してほしいのたけれど・・・」 「難しいかもな・・・でも、認めてもらうさ。俺は二人の仲を引き裂くつもりはまったくないしな」 「わかりました、お任せします」 少しして目を覚まし、抱き合ったままの姿でそんなことを話し今後の騒動をどう収めようか考えたあと せめて今だけはと事後の余韻にひたりいちゃつくのであった
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/1310.html
流離提督ニンブル・ミキッタ C 光文明 (4) クリーチャー:グレートメカオー 2500 ■相手のターン中に、このクリーチャーが自分の手札から捨てられる時、墓地に置くかわりにバトルゾーンに出してもよい。そうした場合、バトルゾーンにある相手のクリーチャーを1体タップする。 作者:赤烏 フレーバーテキスト DMW-08 「超越編 第4弾 終焉聖典(グリモワール・スパーク)」ここは通さんと、倒産した父さんが言っていた! ――流離提督ニンブル・ミキッタ DMWC-14 「デュエリスト・スペシャル2 ロード・オブ・ディメンションズ」「ここは通さん!」 ――倒産した父さん 収録 DMW-08 「超越編 第4弾 終焉聖典(グリモワール・スパーク)」 DMWC-14 「デュエリスト・スペシャル2 ロード・オブ・ディメンションズ」93/140 評価 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/kancolle_ero/pages/629.html
839 :名無しの紳士提督:2015/01/25(日) 22 50 33 ID YUPE4SWA 流れ豚切ですいません投下します。 ※一部メタい 「姉様?何をなさっているのですか」 「あら山城」 夜更けの鎮守府、扶桑姉妹の部屋にて。 妹の問いに、姉は声を潜めて語り出す。 「……提督を盗撮したわ」 「!?」 突然の告白に驚きのあまり声が出ない山城。それを見て扶桑は続ける。 「やはり驚くわよね…。無理もないわ」 そう言って山城の目をじっと見据え、言い聞かせるようにゆっくりと言葉を紡ぐ。 「でもね、これは仕方のない事。こうしなければならなかったのよ」 「え?」 「いい山城?考えてみて。私達の存在感を」 言われて山城はふと考える。 視覚的インパクトという点では自分たちの巨大な艤装は非常に大きな存在感を示しているだろう。 しかし他の戦艦に比べて突出している部分があるかと言われれば、その点では圧倒的火力と耐久を誇る大和型や、 高速かつ戦艦としては燃費のいい金剛型ほど目立った点は無い。 航空戦艦という新たな道もあるが、それに関しては伊勢型が元祖である。 (言われてみれば……。いえ!有るわ!他の誰も、そう私自身も到底及ばない扶桑姉様という神々しいまでに完全無欠の存在が!!) 「何をおっしゃいます姉様。姉様は姉様であるという事だけで、他の何者も並び立つことなど不可能です!」 そう断言する山城の目は、そこに一切疑念の余地はないと光り輝いている。 扶桑は恥ずかしそうに少し頬を赤らめてはにかんだ。 「ありがとう。そう言ってもらえる私は幸せ者ね」 「姉様……っ!」 山城の目に涙が浮かぶ。 今まで不幸だと思っていた。良い事なんて無いと思っていた。 そんな自分が姉を、憧れの姉を、自分と同じように不幸だと思っていた姉を幸せにすることができた。 これこそ妹冥利、不幸冥利に尽きるというもの。 姉様が幸せならば私も幸せです。そんな言葉が出かかった時、扶桑は言葉をつづけた。 「でもね山城、世間はそうは思ってくれなかった。これを見て」 扶桑は懐から折りたたんだ紙を取出して山城の前に広げる。 何重にも折られたそれは、広げるとかなり大きく、扶桑は壁に画鋲でとめて講義するようにそこに書かれた表を指して説明する。 840 :名無しの紳士提督:2015/01/25(日) 22 53 55 ID YUPE4SWA 「これは昨年の年末に行われたあるイベント―イベント海域ではなく秋雲と漣と夕張がはりきっていた方のイベント―と某書店における同人誌の取り扱いに関する表よ」 扶桑が示す表は表1と題され次のように書かれていた。 同人誌登場頻度(艦種別) 空母(正・軽):史実並みの活躍 重巡洋艦:ワシントン条約下レベルにお盛ん 軽巡洋艦:夜戦の花形(意味深) 駆逐艦:最高だぜ! ※あくまで扶桑さんの主観です 「次にこっちの表をみて」 そう言って表1の下、表2と題された表に移動する。 同人誌登場頻度(戦艦) 金剛型:史実並みの活躍 長門型:八八艦隊級の量産体制 大和型:最大最強だし、多少はね? ビスマルク:おっぱいプルンプルン!! ※繰り返しますがあくまで扶桑さんの主観です 「そして私達は……ほとんど見なかったわ」 「そんな!?」 山城には理解できなかった。自分はともかくとして、扶桑姉様がそんな扱いの筈がない。 だって姉様はこれほどまでに魅力的で素晴らしいのに、世の男達が放っておく訳がない。 そんな理不尽への憤りにも似た疑問が浮かんできたが、同時にあることに気付いた。 「あっ、姉様。この表、伊勢と日向が載ってませんけど」 「良いところに気付いたわね山城。あの二人も私たち同様、それほど多くはなかったわ」 ここにきて、扶桑は問題の中核に触れる。 「今私達はあの二人に並んでいる。そしてあの二人に改二がない今こそ、私達が存在感を示す絶好のチャンスなのよ」 扶桑には確信があった。 改二の実装された今であれば、伊勢日向を引き離して、自分たちの人気を確立し、提督のハートを掴めるはず。 だが同時に焦りもあった。 ただの改である相手に改二でスペック面では一部勝った。 これは言い換えれば、改の相手に改二を使ってしまったということ。 伊勢型に改二が実装されれば、スペックでは引き離されてしまう可能性が高い。 ならば尚更、今のうちに手を打たねばならない。 841 :名無しの紳士提督:2015/01/25(日) 22 58 44 ID YUPE4SWA そこで冒頭に話は戻る。 「対策を練るため、青葉さんに頼んで提督と伊勢の行動を盗撮してもらいました」 「流石です姉様!敵を知り己を知れば百戦して危うからずですね!」 姉に関することで、山城に倫理観や冷静な判断というものは存在しない。 早速テレビを準備し、青葉からもらったという映像を再生する。 部屋の電気を消し、二人とも布団に潜って頭だけ出している姿は、こっそり入手したAVを見る中学生のそれである。 映像は提督の執務室を映し出す。 どうやったのかかなり高い位置に設置されているカメラは、室内のほぼ全体を見下ろしている。 室内には提督が一人机に向かっていたが、やがて伊勢が入ってきた。 「ただいま戻りました。あぁ~寒かった」 「おう、お疲れさん」 伊勢は両手をすり合わせながら提督の方へと近づいていく。 画面端には窓が映っていて、外の枯れ木が海からの風に揺れているのが見える。 画面下に書かれている撮影時間は既に東の空が紫から黒に変わり始める頃だ。この時期のこの辺りで日が沈んだなか冷たい海風に吹かれるのは大層寒いだろう。 伊勢は不意に両手をすり合わせるのをやめると、ゆっくりと提督の後ろに回り、彼の両頬を包み込んだ。 「冷たっ!!」 「あはは、提督温か~い」 最初こそびくりとした提督だったが、満更ではないようで伊勢のしたいように任せている。 伊勢はするすると両腕を提督の首に回し、それによって上半身を提督の背中に密着させ、頭を彼の横に並べる。 「……しよっか」 「何を?」 顔のすぐ横にある伊勢の頭を撫でながら提督が答える。 「何をするのか、お前の口から具体的に教えてほしいな」 「……意地悪」 頬をほんのり赤らめてちょっとむくれたようにそう言う伊勢の頭を提督はポンと軽くたたき、首に回った両腕をほどくと立ち上がる。 「冗談だよ」 一度画面外へ提督が消えたと同時に扉に鍵をかける音がして再び現れる。 戻ってきた提督はカーテンを閉めて机の前に移動していた伊勢を戻る勢いのまま抱きしめた。 伊勢の両腕も、今度は提督の背中に回る。 「伊勢も温かいじゃないか」 体の真ん中に伊勢の体温を感じながら、より強くしっかりと抱きしめる。 密着した二人は体に続いて顔も近づけていき、やがて唇が重なり合う。 お互いを求めるように、その形のまま伊勢の腕がぎゅっと提督を抱きしめる。 842 :名無しの紳士提督:2015/01/25(日) 23 02 02 ID YUPE4SWA やがて口が離れると、提督は伊勢を抱きかかえ、さっきまで使っていた机に彼女を仰向けに寝かせて、その短い袴に手を伸ばす。 刀と床がカシャンと音を立てる。 するすると衣擦れの音をさせ、袴と下着がおろされて床に落ちる。 露わになった伊勢の秘所に提督の指がそっと触れる。 「んっ…」 指が伊勢をこすりながら少し進み、戻り、また進み、また戻る。 「あっ、んっ、あっ、うぅっ」 伊勢の顔はカメラの位置からは提督の背中に隠れて見えないが、指の動きに合わせて上がる彼女の切ない声が、彼女の状態をしっかりと伝えている。 伊勢の中に入った指が、生温かい彼女の中に入り込んでその感触を確かめるように動く。 「ああっ、ひんっ、んああっ」 伊勢の声が先程より大きくなり、湿って強張りのとれた膣から指が引き抜かれると、今度は怒張した一物がそれに換わる。 「あっ!ああっ!ひああっ!」 指の通ったルートを一物がなぞり、伊勢が嬌声と呼ぶべき声を上げる。 指の時とは違い、伊勢の体は一物を受け止めようとするように膣全体が吸い付いていく。 その中をさらに奥まで突っ込んでいく提督。 「ふぁっ!!ひゃん!!あああっ!!」 やがて最奥を突かれ、伊勢が大きく喘ぐ。 カメラには机に向かって一心に腰を動かす提督と、その両脇に伸びて、時折ビクビクと動く伊勢の両足が映っている。 「あひっ、ふぁあ!!ああーっ!!」 伊勢が声を張り上げ、両足がぴんと硬直する。 やがて提督も腰の動きが止まり、伊勢から離れると、カメラに初めて伊勢の姿が映し出される。 先程ぴんと張った両足はだらりと力を抜いて自然に折れ曲がり、机の上で仰向けのまま胸を上下させて荒い息をしている。 「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……」 急に静かになった室内に、伊勢の息が響く。 映像が終わって、テレビの前で扶桑と山城は固まっていた。 「ね、ね、姉様……」 「す、すごいものを見てしまったわね……」 二人の仲がいいことは知っていたし、もしかしたらとも思った。 青葉が気まずそうに「視聴は自己責任で」と言っていたので、なんとなく予想はしていた。 だが実物は違った。 考えてみれば、これは登場人物全員顔見知りの無修正AVである。なんのリアクションもするなと言う方が無理だ。 暫しの沈黙の後、扶桑は深呼吸を一つ。 「でも、怖気づいてはいられないわ」 「姉様!?」 こくりと山城の白い喉が動く。全て言葉にしなくとも姉の決意はびりびりと伝わってきた。 「…伊勢・日向には、負けたくないの!」 845 :名無しの紳士提督:2015/01/25(日) 23 04 29 ID YUPE4SWA 翌日。 一人執務室にいた提督は、ふと窓の外を見る。 あの日と同じどんよりと鉛色の空の下、静かで寒々しい冬の海が見える。 不意に、誰かが扉をノックする音が聞こえた。 「どうぞ」 視線を扉の方に移すと、視界の下端に数日前伊勢と行為に及んだ机が見える。 (あれは結局気のせいだったのか?) あの時、提督も伊勢も誰かに見られているような気がしたがあの日あの場所には二人しかいなかった。 扉に鍵をかける時も外に誰もいない事を確認したし、窓もカーテンを閉めていた。 そして昨日、自室で伊勢と再度及んだ時は何も異常は無かった。 やはり気のせいだったのだろうと結論付けようとして、提督はその認識が誤りであること、自分たちの感覚が正しかったことを理解した。 その証拠に、開かれた扉の向こうには机と提督に交互に目をやりながら胸元をはだけさせ、黒インナーを見せつけている扶桑がいて…… 終 これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
https://w.atwiki.jp/kancolle_ero/pages/558.html
前回の話 『提督を信じてた僕が、とても馬鹿みたいだよ』 …………。 『あんなに提督を慕っていたのに、最低ですわ』 ……五月蝿い。 『私、感情表現は苦手ですけど、もう提督には嫌悪の感情しか出ないわ』 五月蝿い。 『大井っちが言った筈だよね? 裏切ったら沈めるって。まあ今の提督には弾薬使うのも勿体無いんだけどさ……』 五月蝿い! 『だからさ、沈んだ大井っちのいる海は触らないで、どこかで飛び降りてよ』 五月蝿いっ!! …………………… ………… …… 「……っ! ……っ」 口をぱくぱくさせるが、思うように声が出なかった。 自分の意識が静かに浮上した今、既に動悸は不健康なまでに著しく激しい物になっている。 自分の中では悪夢に分類されたそれは、不本意ながら脳に深く刻み込まれてしまった。 大勢の艦娘らに糾弾され、下衆を見るかのように酷く濁らせた目で自分を見限ったのち向こうへ行ってしまう夢。 背景もまた自分の今の精神状態を表すような、荒んだ灰色であった。 勿論これは実際に起きた事ではないのだが、これから起きる正夢と言う奴なのではないかと勝手に恐怖する。 ――唯の夢じゃないか。馬鹿馬鹿しい―― 精一杯の虚勢を張ってそう自分に言い聞かせ、 目から距離のある真っ暗闇が広がる天井から逃げるように寝返りを打ち、布団を頭まで被る。 明日も仕事なのだ。睡眠時間は今しかない。 それなのに……。 ――"飛び降りてよ"―― 虚勢は虚勢にしかならなかった。 布団を被ろうが瞼を閉じようが、夢の余韻は絶たれず、瞼の裏で尚再生し続ける。 寝付こうと数分そうしていても動悸は収まらない。 耐え切れなくなった自分はやがて飛び起きて軍服を羽織り、 私室を飛び出し執務室箪笥の一番動きの悪い引き出しに組み付く。 その中のまた一番奥の陰った隅に置いている物に手をつけた。 そして、多くの艦娘が眠る庁舎を抜け出した。 …………………… ………… …… 「……あら?」 大破入渠から復帰し、どうせなら添い寝でもしてあげようかと思い立ったがマルヨンマルマル。 支援艦隊として敵艦隊の隅から忍び寄るくらいに気をつけて一切の音を殺して扉を開けたが、 その向こうにはまず音を立てる物が何もなかった。 ベッドの中がもぬけの殻だ。 その文字通り脱皮でもしたみたいに、布団が乱雑に床に放られている。 今の時間はマルヨンマルマルを過ぎた頃。 休養の時間真っ只中のこの時間に私室にいないとなると。 ――いた―― 魚雷発射管を外した代わりに足に装着した探照灯が、寂れたベンチを照らす。 誰もいない、空高くそびえる敷地内の明かりが届かないそのベンチに、その人はくたびれたように腰掛けて項垂れていた。 軍帽を被らない提督が、面倒臭そうに座ったままでゆっくりとこちらへ振り向く。 「…………」 元からなのか、探照灯が眩しすぎるのか、提督は弾薬よりも目を細めて眉間の皺の明暗を強く表していた。 背もたれからは紫煙がくゆり、一層この人の今の状態が良くないことを表す。 「修復が終わったなら寝なさい」 口を開けば、普段の調子に靄がかった声が発せられた。 そんな声の提督の追い払う命令は、私の耳には届かない。 傍まで近づくと足に装備した探照灯がこの人を照らさなくなり、 月明かりさえも雲で塞がれているので視界はほぼ漆黒の青に染まるが、 見下ろすとベンチの上で小さな火が灯っているのが分かるので、それを取り上げるのに難はなかった。 案外この人は抵抗しない。 私はそれを地面に叩きつけて、艦底である丈夫な靴で踏みにじる。 「何のつもりだ」 この人の声に静かな憤りが含まれた。 玩具を取り上げられただけでそんな声に変わるなんて、子供みたい。 「また買ったんですか」 「……さあね」 この人は私の追求には応じようとしない。 斜に構えている、ように見せかけている証拠だ。 「提督が煙草なんか吸っているようじゃ、私達が提督を守る意味がなくなるんですよ」 「お前等が守っているのは国民だろ」 「提督は国民ではないと言うんですか?」 立って向き合おうとしない提督に追求はやめない。やめてはいけない。 確かに国民を守るのが私達の使命だけど、それ以上に守りたいものがあってもいいじゃないですか。 駄目だと言うのならそれは私達艦に自我を持たせた神様にでも言って欲しい。 理論の伴っていない言葉しか返せないこの人は今虚勢だけで保っている。 この姿勢を撃ち崩すべく、私は敢えて辛辣な言葉を並べ立てる。 「提督のこんな姿を他の艦が見たら、どう思うんでしょうね」 「五月蝿い」 「悩むのは誰しもあると思いますけど、それを誰にも打ち明けないで自分の体を傷つける提督は、軟弱で臆病者です。 なんでこんな人が提督なんかやっているのか甚だ疑問です」 「……っ」 斜に構えているというか、この人は逃避しているだけ。 遂にはこうして顔さえも逸らして再び項垂れてしまったこの人は、ただ臆病なだけなのだ。 この人のこういったところは呆れるし腹立たしいけど、一番気に入らないのはまた別のところにある。 「結婚までしたのに水臭くありませんか」 「お前にぶつけたって何もならん」 「提督にとって結婚とはなんなんですか。強い絆を結んだのは私の思い上がりだったんですか」 「…………」 「……はあ」 溜息が零れる。 以前からも度々提督のこうしけた姿は見てきたけど、 今のような関係ではないそれまでは煮え切らない思いのままあまり注意してこなかった。 しかし今は違う。 もうそれまでとは違い、嫌な事悲しい事をぶつけ合っても何ら問題はないはずですよね。 もっと私を頼ったらどうなんですか。 仕事の補佐をするだけの秘書以上に頼ったらどうなんですか。 「こっちを向いてください」 「……? んむっ……」 …………。 「ぷぁっ、おま、いきなり……!」 「何かあったら煙草に当たるのはもうやめてください」 「キスの味が煙草臭いのは嫌ですから」 悲しみに暮れる夜もそろそろ更けてきた。 水平線から顔を出そうとする日の淡い光の下、 隙だらけな提督の驚いた顔を尻目に、提督のポケットの中の紙の箱を力の限り握り潰した。 これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
https://w.atwiki.jp/kancolle_ero/pages/159.html
前回の話 0600時 目覚ましの鳴る前に目が覚める。 視界に入ってきたのは普段と異なる天井だった。 「知らない天井だ……」 などと数日前イムヤ達と視聴したアニメのセリフを口にしながらここが今まで使っていた居室ではないのを思い出す。 「ちょっと重たい……ってまぁ当然か」 俺の上では昨晩排卵日でありながらがっつり中出ししてしまった熊野が抱き付いたまま眠っていた。 その寝顔は幸せそのもので、かわいい寝息を立てている。 「熊野、可愛いぞ……」 「ん……おはようございます提督」 こちらがキスをしようと思ったら熊野に起きられてしまった。 でも、おはようのキスをするのは変わらないからこのまま続行だ。 「おはよう、ん……ちゅうっ」 「んん……あんっ……提督のオチンポが……」 「あ……そうか……」 昨晩はあの後、二人で思いっきり甘いトークをしたあとそのまま寝てしまったんだよな。 要するに俺の肉棒は熊野の膣内に収まったままというわけで、しかも朝勃ちしているから熊野が感じるのも当然だった。 いかん、俺の上でムズムズしている熊野を見ると……。 「熊野、このまましちゃおうか……」 「勿論、よろしくてよ」 そのまま、夜戦突入ならぬ朝戦突入してしまった。 当然、昨晩に続いてそのまま中出し……嗚呼、俺も熊野も朝から元気だよなぁ。 0700時 朝からいたした後、ひと風呂浴びてから朝食をとりに食堂へ向かう。 熊野と腕組んで歩いていると、第六駆逐隊の皆と出会った。 彼女たちもこれから朝食らしい。 「司令官、熊野さんおはよう!」 「ごきげんようなのです」 「おはよう」 「はわわっ、おはようございますなのです」 うん、皆いい挨拶だ。 「あー、司令官と熊野さんが腕組んでる。私も腕組んじゃうんだからね」 俺と熊野が腕組んでいるのを見た雷が俺の左腕に自分の腕を絡ませる。 「電も……司令官さんと一緒なのです」 「司令官、いいかな?」 すると、電ちゃんと響も服の左袖をつかんできた。 「暁はいいのか?」 「お、お子様じゃないんだからそんなにベタベタしないわよ!」 そうは言っても本当は腕を組みたいのがミエミエなのだけど、そこがまた可愛いんだよな。 「暁ちゃん、一人前のレディなら殿方と腕を組んでエスコートするのは当然でしてよ」 「熊野さんがそう言うなら……」 熊野が言うと暁もおずおずと俺の右袖をつかんできた。 だがしかし……。 「これじゃちょっと歩きにくいな……」 「そうですわね……」 「ねぇ、それならじゃんけんで決めない?」 雷の一言に思わずうなずく。 じゃんけんで勝ち残った子が俺と腕を組むならいいか。 そして早速その場でじゃんけんが始まったのだが……。 「うん、やっぱり私達の司令官だけの事はあるわね」 「皆の前でこんな風に抱っこされるなんて……嬉しいけれど少し恥ずかしいですわ」 「はわわっ、高いけど司令官さんが転んだら大変なのです」 「暁がちゃんとエスコートしてあげるんだから」 「司令官の背中……広いな」 結果、じゃんけんは熊野と雷が最後まで勝負付かずでコイントスでようやく決まった。 だけどこれはどういうことだ? 現在俺は熊野をお姫様抱っこしながら雷と電ちゃんを両肩に乗せた上、背中に響をしがみ付かせ暁は右腕をがっしと掴んでいる。 それでいて食堂まで普通に歩いているんだから俺もタフになったよな……。 まぁ、普段から書類が山のように詰まったダンボール箱積み上げたのを手に軽々と歩いているわけだから当然か。 案の定食堂に着いたら、皆から奇異の目で見られた。 「提督ぅー!」 そこへ金剛が一言。 多分、お姫様抱っこして欲しいんだろうな。 「私も肩車して欲しいデース!」 「そっちかーい!」 思わずツッコミを入れてしまった。 ちなみに本日の朝食はトレーに山積みされたホットサンドを熊野と第六駆逐隊の皆で食べることになった。 朝食が終わったら帰還してくる遠征組の報告を聞いてから労ってやらないとな。 大きな海戦も無いみたいだし当面は平和だろう。
https://w.atwiki.jp/kancolle_ero/pages/87.html
ちょっと修羅場系なので、苦手な人は注意をお願いします。 『出口がない』 真っ赤な夕日が、ラバウルの海原を鮮烈な赤に染めていた。 「中世のポーランドでは、貴婦人に貴族はこう挨拶した」 暮色に染まった執務室で、若い士官は、駆逐艦・吹雪の前に跪き、彼女の手を取った。吹雪が彼 の行動に驚き戸惑っていると、目を閉じた彼は艦娘の手に顔を近づけ、柔らかい手の甲へ唇を落と した。雪のような白い頬を赤くした吹雪を見上げ、彼女の司令官――提督は言った。 「私の礼節をすべて貴女に捧げる、という意味だ。……これからも一緒に戦ってくれ」 吹雪と提督が初めて、鎮守府周辺の敵艦隊を初めて殲滅した後のことだった。あの時、確か吹雪 は、提督が新しく建艦した駆逐艦とともに初めての任務を終えたのだった。 あの時建艦されたのは誰だったか、もう思い出せない。 「司令官。戦果のご報告に参りました」 「吹雪か。入れ」 提督の執務室に入ると、吹雪は柳眉を曇らせた。 机の上の書類に目を向けている司令官の傍らには、吹雪と同じように秘書艦を務める艦娘たちが いた。歴戦の実力者である彼女たちは、入れ替わり立ち代わり旗艦を交替し、提督の艦隊の先頭で 戦っている。 「うざい。うざい。マジうざい」 何やら抗議の声を上げているのは、重巡洋艦・摩耶。戦況が激化してきたころ、吹雪に代わって旗 艦の任に就き、吹雪よりも早く改造を受けた艦娘だった。彼女は、提督の艦隊で最初に戦艦や空母 を打ち沈めた主力艦だった。 摩耶は提督がペンを握っていない方の肩に縋り付き、提督が彼女の足の間に差し入れた手を動か すたび、上気した顔で提督を罵っていた。とはいえ、物欲しげに緩んだ唇や、提督の服をつかむ指 先は、彼女の科白とは不釣り合いだった。 ペンを置いた提督は、侍従のごとく傍らに侍る長身の美女に目を向けた。 「金剛が改造を完了し、空母や戦艦もだいぶ数が揃ってきた。長門、沖ノ島海域の突破を試してみよ うと思うが、どう思う?」 戦艦・長門は、怜悧な美貌を提督に向けると、提督のペンを置いた右手を取り、艶めかしく自分の 腰や胸元へ誘った。彼の手に愛撫を受けながら、彼女は熱のこもった目で提督に囁いた。 「同意する、造物主殿。あなたの命を受ければ、私はいかなる海域にも赴き、いかなる敵艦も沈めて みせよう」 長門は“造物主”と提督を呼んだ。 平然と。“青い空”とでも言うかのように。 この艦隊の、提督自ら資源を割いて建艦した、“建艦組”の艦娘たちにままあることだった。“建艦 組”のうち、第一線で戦い続けている艦娘たちは、自ら挙げた武勲と、司令官と戦いの中で築いた 絆、そして提督の手によって作り出されたという自負を同一視し、提督を唯一無二の指導者と仰いで いた。 「頼もしい。アレクサンドル・ネフスキー勲章ものだ」 長門に、提督は肉付きの薄い頬に皮肉な笑みを浮かべて応えた。提督は長門から手を戻すと、硬 直した吹雪が両手で持ったままの報告書へ差しのべた。慌てて吹雪が差し出した報告書を受け取る と、若い士官は静かな笑顔で言った。 「ありがとう、吹雪」 その笑顔が、吹雪がはじめて彼に出会ったころとまったく同じで、吹雪は見るに堪えなかった。 「いえ、提督、私は」 彼の顔から眼をそらし、口の中で声にならない声をつぶやく吹雪の前で、提督は書面に目を落とし ながら平然と言った。 「とはいえ、弾薬が枯渇してきた。もう少し資源を確保してからだな」 「長門の言った通りだぞ、提督」 いつの間にか床に腰を下ろした摩耶が、提督の膝にそろそろと手を這わせながら言った。 「お前が指令を下してくれれば、あたしは……」 摩耶は言いながら提督のベルトを緩めた。白いズボンの中から、充血した陰茎がはね出ると、摩耶 はそれを見つめて陶然とため息をついた。吹雪が見ている前で、摩耶は醜悪な肉の塊にためらうこ となく口づけ、雄の体臭を吸い込み、黒々とした怒張に舌を這わせた。 吹雪はしばらく、この異様な肉の宴の前で立ち尽くしていた。 「どうした?」 提督は茫然と立つ吹雪に目を向けた。 摩耶の奉仕を受けていた提督は、摩耶の柔らかい髪を撫で、彼女の白い耳朶に何事か囁いた。摩 耶は不満そうに提督を見上げたが、喉まで飲み込んでいた男根から唇を離すと、静かに体をひい た。提督は濡れた男根をしまうと、立ち上がって吹雪の前に歩いてきた。 「吹雪?」 提督は膝を折ると、頭一つ背が低い吹雪の顔を覗き込んだ。吹雪は、摩耶の憎悪に満ちた瞳から 床へ目をそらしていた。吹雪の顔を見て、眉をひそめた提督は白い手袋を彼女の頬へやった。 「具合が悪そうだ」 「な、何でもないんです!」 吹雪は反射的に彼の手を払いのけた。目を見開く提督の顔を見て、吹雪はまるで自分が平手打ち されたかのように愕然とした。茫然と彼女を見ている提督に、吹雪は慌てて弁解した。 「あっ……こ、これは違うんです、提督、私は……」 提督が口を開く前に吹雪は踵を返し、執務室の入口へ駆け出した。 後ろから、摩耶の怒りに満ちた声と、いつも冷静な長門の声が聞こえてきた。 「なんだ! 最初の秘書艦だか何だか知らねえけど、バカにしやがって! 提督、なんであんな駆逐 艦をいつまでも置いておくんだ? あたしや隼鷹の近代化材料にしちまえばいいんだ!」 「やめろ、摩耶。吹雪は造物主殿を最も長く支えた、最古参の戦士だ。造物主殿には造物主殿のお 考えがある」 鎮守府の海岸で、提督は砂の上に座って夜の真っ黒な海を眺めていた。その背後に何者かが立 つ気配を感じると、彼は振り返りもせずに言った。 「吹雪」 こちらに顔も向けないまま声をかけてきた提督に、吹雪は自嘲するように言った。 「司令官……私も、あなたを神と呼んだ方がいいですか?」 「次にそんなことを言えば、君を解体する」 提督は間髪入れずに吐き捨てた。吹雪は微笑して、司令官の横に座った。吹雪は、彼女に目もく れずに夜の海を見ている提督の横顔を見た。 「構いませんよ。普通の女の子になって、本当の秘書になりましょうか」 「君は秘書艦だ。初めて就任した時からの戦友だ。対等な存在だ」 嘆息すると、提督は軍帽の庇で顔の半分を隠した。 「摩耶を許してやってくれ」 「提督に、近代化を重ねていただきましたけど、もう私は沖ノ島海域では戦力になれませんから」 苦々しげに言う提督に、吹雪は悪びれずに言った。提督の顔を見つめたまま、膝を抱いた吹雪は 彼に問いかけた。 「なぜ建艦した艦娘たちを特別扱いするのです?」 「別に、入渠や補給の順に差をつけたことはない」 「なぜ抱くのです?」 静かに答えた提督に、吹雪は質問を重ねた。 「あなたの閨に行ったことがあるのは、赤城ではなく加賀です。羽黒や愛宕ではなく、摩耶や高雄。 龍驤ではなく、飛鷹と隼鷹。比叡や金剛は一度もないのに、長門だけ。私や島風ではなく、響。な ぜ、彼女たちにだけお情けを?」 吹雪は膝を抱いた腕に力を込めた。 「それに、あんな呼び方は、本来あなたなら許さないはずです」 提督は黙っていた。 南海の星空の下で、吹雪はただ彼の答えを待っていた。無理矢理に聞き出す話題ではないと思っ たからだ。吹雪は潮騒と、夜風と、提督の息遣いだけを耳にしながら、彼が口を開くのをずっと待って いた。 彼女の司令官は、やがて軍帽を脱いで、帽子の内側に目を落としながら言った。 「俺は二度も建艦した船を沈めた。千代田が轟沈した時、俺は二度と同じ愚を踏まんと誓った。しか し木曾までも沈めた。千代田の時も、木曾の時も、君たちは俺のせいじゃないと言ってくれた。だが、 俺のせいだ。一生忘れられない、おぞましい記憶だ」 提督は吹雪に初めて顔を向けた。若い士官は、目だけが不釣り合いな真っ黒な目をしていた。 「俺は、一緒に戦ってくれと君に頼んだ。なのに、俺は君たちを使い潰した。俺は、せめて彼女たち には、轟沈した二人にしてやれなかったことをしてやりたい。して欲しいことは何でもするし、呼び方 ぐらいで目くじらを立てたりはしない。……任務中でなければ」 彼は吹雪の顎に手をやった。 「提督、私は」 吹雪が何かを言おうとする前に、提督は吹雪の顎から手を離した。彼は吹雪に背を向け、砂の上を 歩いていった。やがて、鎮守府の砂浜の上には、吹雪だけが取り残されていた。彼女は暗い海を背 にしながら、姿を消した司令官のことを思った。 塩気の混じった風が、吹雪の黒髪を揺らした。 彼女は呟いた。 「愛しています」 Das Ende/конец/おわり
https://w.atwiki.jp/kancolle_ero/pages/153.html
「提督、何かお飲みになりますか?」 「ん?あぁ・・・ほうじ茶を頼むよ」 一日も半分を過ぎ、そろそろおやつという時間。 書類に目を通し、サインをする。 大体が報告書だ。提督への報告もあれば、大本営への報告もある。 「もう少しこういった雑多な書類が減ればいいんだがなぁ」と一人ごちた。 「大本営への日次報告なんて纏めて一括でいいだろうに、何故態々各任務毎に書式を・・・」 ぶつくさと文句を垂れる提督の鼻腔を、香ばしい薫りがくすぐる。 「ふふっ、そう仰らないで」 ことん、と置かれた湯飲みを手に取り茶を啜る。 「・・ふー・・・。悪いね千歳、何時もありがとう」 ばつが悪そうに返すと、人差し指を立てて 「いいえ、これも秘書艦としての勤めですから」 ウインク、可愛い奴め。 「後もう少しですから、ね?」 「全くだ、片付けてしまおう」 そして、残り一山の書類に手を伸ばした。 「午後五時。提督、綺麗な夕焼けですよ」 「おー・・・こっちもこれで綺麗に片付くぞ」 最後の1枚を手に取ると細部まで目を通し、サイン。 「これは工廠行きと・・・」ぴっ、と投げるようにカゴへ書類を放り込む。 「お疲れ様でした、提督」 大きく息を付き伸びをすると、両肩に温かい感触が置かれた。 「肩、お揉みしますね?」 ゆっくりと、凝った肩が揉み解されていく 「あぁ~・・・気持ち良い」思わず出た声に、千歳がくすくすと笑う。 「いやいや・・ほんとに気持ち良いんだよ?」 「ありがとうございます、揉んでる甲斐もありますよ?」 「そりゃどうも・・・」 心地よさに負けて、どうにも顔が緩んでしまう。 「何かして貰ってばかりで申し訳ないな・・・千歳はして欲しい事、無いのかい?」 手が止まる 「えっ。して欲しい事、ですか・・・?」 「うん、何でもは聞けないが。どうだろう?」 「して欲しい事・・・」 うーん、と唸る千歳。どうも悩ませてしまったようだ。 「そこまで考え込まれる様な事だと出来かねるなぁ・・ 僕個人で出来る事ならまだいいけどね、例えば頭撫でて欲しいとか」 軽い冗談のつもりだった。 「へっ!?」 「・・・どうした、素っ頓狂な声あげて。」 振り向くと、顔を真っ赤にした千歳の姿があった。 「え、えっと・・・そのぉ・・・」 急に両手を合わせてもじもじとしだし、目を逸らす千歳。 「・・・・よし、分かった。」 椅子を引き、立ち上がる。 「えええっと、あの。提督?」 普段の落ち着きは何処へやら、提督の一挙一動にびくびくしている。 「ほら、千歳」 両腕を広げ、手のひらでおいでおいで、とジェスチャーをする。 「て、提督!?その「いいから、来なさい」 千歳の言葉を遮り、1歩近づく。 「じゃ、じゃぁお言葉に甘えて・・・」 おずおずと腕の中に入るが、そこで止まる千歳。 「・・・ほら。」 「あっ」 肩と背中に腕を回し、しっかりと抱きしめる。 「う・・・」 「どうした、顔が赤いようだね」 「もう・・いじわるですね、提督は」 「随分慌ててたからつい、ね。落ち着いたかい?」 こてん、と頭を胸に寄せる。 「はい。・・・提督」 「・・・なんだ」 出来る限りの精一杯で、優しく頭を撫でる。 「・・・大好きです。」
https://w.atwiki.jp/kancolle_ero/pages/103.html
コン……コン。 控えめなノックが、執務室に漂う夜の静寂を打ち破った。 「入りたまえ」 僕は努めてぶっきらぼうに、ドアの向こうの気配へと声をかける。 「て、提督、失礼……します」 おどおどした様子のひとりの少女が、月明かりだけが照らす執務室の扉を開いた。 「い、磯波……です。ご、ご命令により……出頭いたしました」 消え入りそうな声で彼女は名乗り、執務室の入り口で敬礼をした。 僕が黙って頷くと、磯波は真鍮のドアノブを回し、静かに扉を閉めた。 しばし僕は、青白い月の光に浮かぶ磯波の姿をしげしげと観察する。 穏やかな波間を思わせる、三つ編みの黒髪。日々、遠征の任に駆り出されながらも白さを保つ若々しい肌。 膝より少しだけ高い、吹雪型のセーラー服から垣間見える、柔らかそうな太腿――。 普段彼女が足を踏み入れることも、いや、直接的に話したことさえも殆どない僕の部屋に 招かれた彼女は、いつにも増して小さく、儚く見える。兵装が完全に解かれている今は尚更だ。 現に、この部屋の中にいるのは磯波と僕だけだというのに、彼女は一向に僕と目を合わせようとしない。 照明が完全に落とされた執務室の中、磯波の長いまつ毛の奥にある瞳は、内股に寄せられたブーツへと 所在なさげに落とされたままだ。 ふぅ、と僕が大きくため息をつくと、それだけで磯波は細い肩をぴくっと躍らせた。 それでも僕は黙ったまま、磯波に更に視線を注ぎ込む。 「……ぅう」 磯波は、吹雪型が揃って纏うセーラー服の胸元の紐をいじりながら、チラチラと僕を見た。 僕からの一言を引き出そうと、必死のようだった。 海から吹き込む穏やかな風が窓から吹き込み、白いカーテンを揺らす。重たい空気の中、 時が確かに進んでいることを示すかのように。 だが、それでも僕は革張りの椅子に深く腰をかけたまま、彼女をじっ……と見つめたままだ。 磯波は、震えているようにさえ見えた。 「あっ……あのう……提督」 部屋の隅と僕の間を、まるでげっ歯類の動物のように素早く、しかし居場所なさげに視線を 揺らしながら、磯波がようやく唇を開いた。 「磯波に……何かご用でしょうか?」 彼女がこの鎮守府に配属されて2週間。僕は初めて、その声をまともに聞いたような気がした。 それは、本当に女の子らしく、か細く……そして消え入りそうな声だった。 仮に月が雲に隠れていて、磯波の実体が目の前に映し出されていなければ、耳に届いてさえ いなかったかもしれない。 磯波はそれ程までに控えめな声で、ようやく言葉を口にしたのだった。 僕はその声の余韻を耳に感じながら、彼女を手招きする。 部屋に入ってからというもの、一歩たりとその場を動かなかった磯波が、ようやく小股で 執務机へと近づいてきた。しかし絨毯が敷いてあるとはいえ、足音がほとんどしない。 意識的に音を殺しているのだとすれば、どれだけ自分に自信がないのだろうか。 ――もっとも、僕が彼女をこの部屋に呼んだ理由は、まさにそれなのだけど。 磯波は思った通り、執務机の前にたっぷり1メートルの間を取って、僕の正面に立った。 僕からは机を挟んで、ほとんど2メートルも離れていることになる。 「はぁ……」 予想はしていたことだが、僕は思わず2度目のため息をつき―― 「磯波?」 ようやく彼女の名前を口にした。 優しく名前を呼んだつもりが、彼女は身体を強張らせ、両目をぎゅっと閉じてしまった。 言い訳もできず、叱られるのを待つだけの子供のようだ。 「自分がどうしてこの部屋に呼ばれたか、分かっているかい?」 首を縦にも、横に振るでもなく、ますます磯波は体を小さく、固くしてしまう。 僕はほの暗い中、デスクの書類受けに手を伸ばした。 「磯波、配属されてどれくらいになった?」 「えっ?」 「二週間だ」 忠実な秘書艦娘が纏めた数枚のレポートをぱらぱらと捲り、そのうちの一枚を彼女の方へと差し向ける。 「見たまえ」 磯波はまるで危険な生き物にでも触れるかのように、コピー用紙におどおどと手を伸ばす。 暗闇の中では読みづらいのだろう、柔和そうな垂れ気味の目が細められ、書類を走った途端―― 「あ……ぅ……!」 磯波は驚愕とも恐怖ともつかない顔になり、そのまま硬直した。 「それは君の、ここ二週間の成績を纏めたものだが、見てのとおりだよ。残念ながら 、先輩諸氏のような戦績を残せてはいない。遠征にしても、作戦にしても、だ。分かるね?」 「は……はい……」 磯波はがっくりと肩を落としたまま、細い首を小さく縦に振った。 「同じ吹雪型と比較すると、なおのこと顕著だ。どうしてこんなに差が出るんだろうな? ん?」 月明かりのせいでなく、磯波の顔は、真っ青だった。 「あのっ……あの、提督……!」 磯波はレポートを持つ両手を強張らせながら、何かを伝えようと必死だった。 「これは……そのっ、私……」 「それに聞いたところによれば、何度か他の艦娘と衝突しかけたとか?」 意見しかけた磯波を、僕はより強い言葉で一蹴してやる。 「その衝突が原因で隊は陣形を乱し、結果的に燃料と弾薬を海中に失ったそうじゃないか……」 磯波は口を開いたまま、自分の意見を完全に失っていた。息をするのさえ忘れていそうだった。 「あの日は悪天候だったからな。遠征の報告書には、荒天に伴う高波の影響で物資を消失した、 とされていたよ。正式な報告書には、君の不始末はひとつも上がってきていない。言った通り、 あくまで『噂』だ」 磯波は魂が抜けたような、愕然とした表情のまま、何も映ってはいないであろう瞳をレポート用紙に 落としている。提督である僕と会話していることさえ、否定するかのように。 「だが、君の成績を見るにつけ、一度直接に確認しておかねばと思ってね。磯波、衝突は真実か?」 答える代わりに磯波は、よろけるように半歩、後ろに下がった。 「どうした磯波、答えたまえ」 「……う……わ、わた……」 「磯波! はっきり答えたまえ!」 焦れた僕は、少しだけ語気を荒げ彼女の言葉を再び遮った。それだけで―― 「くぅ、 う……」 どこまでも静まり返った部屋に、たっ、たっ……と、絨毯に雫が落ちる音が響いた。 磯波の、涙だった。 磯波は薄い唇を噛みしめ、必死に涙を堪えようとしている。しかしその意志とは裏腹に、 熱い雫が白い頬に幾重もの軌跡を描いては、カーテンを透かす星の光に輝いた。 「それが貴艦の答えか、磯波?」 僕は椅子から立ち上がると、磯波の方へとゆっくり近づいていく。 「その涙が、僕に対する答えだというんだな?」 静かな僕の怒声に、ひんっと磯波が子犬のように鳴いた。 そしてまるで磁石の同極のように、僕が近づいた分だけ離れようとする。 だが、逃がすつもりは毛頭ない。 「どこへ行くんだ」 磯波の細い手首を、僕はがっしりと掴む。 「いや……あっ!」 磯波はレポートを取り落とし、僕から逃れようと顔を背けた。 「その涙が何で出来ているか、分かって泣いてるのか! 答えろ磯波!」 「うぅっ、は、放してぇ!」 「貴艦が目からこぼしているそれは、何だと聞いてるんだ、僕は!」 抵抗しようとする磯波の手を振り払い、僕はもう片方の手で磯波のきれいに編み込まれた おさげを掴み、容赦なく引っ張った。 「きゃあぁぁ!?」 磯波の悲鳴と散らした涙がきらめいて、暗黒の絨毯へと吸い込まれていく。 「提督ッ! うあっ、痛い、いたいですぅっ!」 「まだ『無駄』にする気か、その涙を、あぁ?」 悲鳴を上げるのも構わず、僕は磯波の小さな耳を引き寄せて、息さえかかるであろう距離で言い放つ。 「貴艦が流しているそれは、戦列を同じくしている駆逐艦娘達が運んできた『燃料』だろうが!?」 抵抗する磯波の体から、ふっと力が抜けたのが、良く分かった。 「日々危険な海域を掻い潜り、やせ細る兵站を何とか維持しているのに……何だ貴艦は? 燃料一滴持ち帰れもせず、ロクな戦果も無いくせに、のうのうと補給まで受けて、更に無駄遣いか!」 返事がない中、「ふっ」と僕は小さく鼻で笑い、もう一言。 「磯波……我が鎮守府はね、常に逼迫しているんだよ。燃料も弾薬も……それに鋼材も」 力の抜け切った磯波の腕を放し、僕は頬を伝う涙を指で掬った。人間のそれと同じく、熱い。 「この涙さえ、一滴も無駄にはできないんだぞ?」 言って、朴は磯波の雫を口に含んで見せた。 塩辛く、ほのかに甘い味が舌に広がり、消えた。 「常勝無敗、そんなもの僕は端から求めていやしないさ。だがね、子供のお使いにも劣るような 近海の輸送任務も果たせず、あまつさえ味方に損害を与えてしまうような艦は……僕の手には 少々余ってしまってね」 「あ……あ、ぁ……」 「君の処遇は、試験運用期間の終わりを待つまでもなく決まりそうだ、磯波。貴艦の意向は既に伺ったしな」 「え……?」 顔を背けたままの磯波が、怯えきった表情で僕を見つめた。 「わたし……まだ、何も」 「何を言ってるんだ、貴艦は。僕は確かに『聞いた』よ?」 磯波の細い肩にぽんと手を突き、僕は笑顔で首を横に振った。 「僕の質問に対して、磯波。貴艦は無言だった。即ち衝突の一件は申し開きの余地無し、と。そうだな?」 ただでさえ青白かった磯波の顔から、さああっと音を立てて血が引いていった。 「ち、ちが――」 「磯波、貴艦は最期に正しい判断をした。衝突した艦を修理するために、自ら一肌脱いで――」 「だめっ……提督! い、嫌……いやあぁ……ッ!」 僕の最後通告は、磯波のか細い悲鳴にかき消された。 硬直したままだった磯波の身体が急にがくがくっ! と震えたかと思うと―― ぽたっ、ぱたぼた……っ。 スカートの下から漏れ出した雫が、絨毯に染みを広がらせていく。やがてその波は勢いを増し―― しゅわああ、あああ……。 あふれ出した温かな金色の流れが、湯気を上げながら絨毯へと降り注いだ。 太腿にも幾筋もの細かな流れが至り、紺のハイソックスをしとどに濡らしている。 「うぅっ、うううう~ッ……」 磯波は絶望とも、解放ともつかない声で呻いた。きつく閉ざされた瞼の間からも、まだ涙が溢れている。 僕がおさげを放してやると、磯波は自分の作った水たまりの上に膝を折りへたり込んだ。 まだ全てが出切らないのだろう。細い肩を震わせ、磯波は両手で顔を覆い、すすり泣いている。 「ふっ、何だ貴艦は。燃料タンクにも欠陥があるのか?」 たった今、体を離れたばかりの生暖かく、そして若々しい磯波のにおいを吸い込みながら、僕は笑う。 「貴艦の姉さん達が聞いたら、さぞ悲しむだろうね。それこそ姉妹などとはもう――」 「いゃ……です……! て、と……く……!」 磯波は顔を覆っていた両手で濡れたスカートの裾を握りしめ、僕を食い入るように見つめていた。 「提……督……! 磯波の、お願いです……!」 そして涙に揺れる瞳に、ありったけの哀願と崩壊寸前の理性を浮かばせ、 「か、解体だけは……どうか……許してください……! えぐ……ひうっ……うぅぅ……」 何とかそれだけを言い切ると、磯波は天井を仰ぎ、静かにすすり泣き始めてしまった。 「すんっ……まだっ、まだ、磯、波は……うあぁ……あぁ……ぁぁ……」 僕の乱暴な扱いに抗ったからだろう。セーラー服はすっかり着崩れ、さらけ出た肩が夜風に震えている。 月夜に照らされながら細い顎を上げて涙にくれる磯波は、船首をもたげて静かに沈んでいく軍艦を思わせた。 磯波は、完全に堕ちかけていた。このまま放っておけば、手を下さずとも次の作戦あたりで 沈むかもしれない。 静かに彼女が朽ち果てる姿を見ていることもできる。だが、僕はそうはしなかった。 ――そうしては、意味が無いのだからね。 「磯波……解体は、嫌か?」 磯波はうっすらと黒い瞳を開き、言葉を知らぬ子供のようにこくっと頷いた。 まだ、魂は生きているようだ。そこは艦娘、歴戦の軍用艦の名を引き継ぐ少女達である。 「そうか……だが磯波、僕は貴艦を今のまま運用することはできない。故に『改造』する」 「かい、ぞう?」 「あぁ、そうだ」 言いながら、僕は磯波の前にしゃがみ込んで視線を同じくした。 「磯波……人にも艦にも、『向き不向き』がある。僕は貴艦らのようには戦えない。しかし、 貴艦らを率い、深海棲艦に立ち向かう術を与えることはできる。『適材適所』とでも言おうか」 「はい……」 磯波は時折しゃくりあげながら、涙声で応じる。僕はゆ磯波が落ち着くのを待ち、続ける。 「磯波、君は艦娘ではあるが、今はたまたま、戦いに『向いていない』だけかもしれない。 ならば、貴艦は生まれ変わらねばならない。貴艦が建造され、進水され、この鎮守府に就役した ことに、意味を持たせる。それは貴艦を『改造』する事のみによって成し得ることだ。分かるね?」 「は、はい……!」 磯波は若い。蒼白だった頬に血色が戻り、何も知らない子供同然の瞳に、月と星の光が再び 差し込んでいる。暴れて着崩れたセーラー服の奥で止まりかけていた心臓が強く動き出して いるのが手に取るように分かった。 僕はよし、と小さく頷く。 「磯波、では早速だが、改造の儀式に移る。深呼吸して、息を整えろ」 「はい、提督!」 磯波は袖で顔を拭うと、言われた通り、二度、三度と胸を開いて大きく息を吸い、少しむせながら 吐き出した。 「よおし、いいだろう」 僕は人差し指を柔らかな磯波の頬に寄せ、拭いきれなかった涙をそっ……と掬い取る。 そしてその指を、ゆっくりと磯波の鼻先へ。 「磯波……目を離すな。僕の、貴艦の提督の、人差し指から」 「はい……」 磯波の黒目がちな瞳が、しっかりと、僕の指先を捉えている。 「貴艦を改造する第一歩、それは、貴艦自信をよりよく知ることに他ならない」 「はい……」 僕はその視線を試すように、ほんの僅かに指を右へ、左へと動かしながら、静かに囁く。 「磯波、僕はこれからひとつ質問をするが」 「はぃ」 「貴艦はその答えを、もう知っている。僕は既に、貴艦に答えを与えている。磯波……いいね?」 「は…………ぃ」 極度の集中からか、磯波の表情は虚ろになりつつも、その唇は既に僕がこれから命じようと してることを鋭敏に察していた。 僕は磯波の正中で、ぴたりと指を止め、問う。 「磯波……貴艦の身体から零れた『これ』は、何だ?」 磯波は答えるよりも早く、そっと唇を開き―― 「んっ……」 僕の指を、優しく暖かな口の中へと運んで、ちゅぱっと涙を舐めとった。 「ん……ふっ……。『これ』は、皆が運んでくれた……燃料、です……提督」 「良い娘だぞ、磯波」 優しく頭を撫でてやると、雲間を抜けた月の光が、ふっと強まった。 カーテン越しに届くその静かで鮮やかな白に照らされた磯波の表情を見て、僕は少し驚いた。 磯波は、笑顔を浮かべていた。 「あ、ありがとうございます、提督……」 思わず細められた磯波の眼から、悲しみや恐怖とは違う涙がこぼれる。 「おっと、磯波?」 「も、申し訳ありません……れろ……んちゅ」 咄嗟に僕が手で受け止めたそれに、磯波は躊躇なく滑らかな舌を這わせ、丹念に舐め取る。 「は、初めて……だったので、つい」 「何がだい?」 「そのっ、提督に……褒められたのが」 磯波は僕の手を取ったまま、はにかむように小さく、口もとだけで笑った。 瞳からまた涙がこぼれるのを防いだつもりだったのかもしれない。 ――成程、健気で……想像以上に早い『仕上がり』だな。 「磯波……!」 次の段階の到来を感じた僕は、へたりこんだままの磯波の足元へと手を伸ばした……。磯波ちゃん×提督6-853に続く
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/3083.html
時空提督ソウル・ブリッジ R 光文明 (4) クリーチャー:グレートメカオー/キカイヒーロー 3500 ■ブロッカー ■相手のターン中に、このクリーチャーが自分の手札から捨てられる時、墓地に置くかわりにバトルゾーンに出してもよい。そうした場合、コスト5以下のサイキック・クリーチャーを1体、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。 作者:赤烏 フレーバーテキスト DMW-15 「レジェンス編II ビガの野望」「遊者とはハンドレス。おてんとさんが昇った後の事なんて知らねえのサ。」 ――時空提督ソウル・ブリッジ 収録 DMW-15 「レジェンス編II ビガの野望」 評価 名前 コメント