約 11,267 件
https://w.atwiki.jp/jfsdf/pages/1180.html
第231話 とあるアメリカ人捕虜の日常 1485年(1945年)3月18日 午前7時 シホールアンル帝国北東部 耳元に、けたたましい音が鳴り響いて来る。 サイレンのようでもありながら、そうでもない不快気な金属音は、眠る者の耳元に容赦なく突き刺さり、眠りの中に沈んでいる捕虜達の意識を、 夢の世界から現実世界に引き戻して行く。 「クソ……忌々しい音だ……」 アメリカ海軍大尉であるロナルド・ブガーリンは、寝ぼけた口調で呟いた後、耳を抑えて睡眠を続けようとする。 だが、不快気な金属音は尚も鳴り響き、彼が眠りに付く事を執拗に妨げた。 「ええい……!」 ブガーリンは、全身にかぶせていた粗末な毛布を思い切り吹き飛ばし、ベッドから姿勢を起こした。 「うるせえぞ馬鹿野郎!さっさとこの糞みたいな音を止めろ!!」 ブガーリンは、固く閉ざされた鉄製のドア目掛けて罵声を放った。 その直後、耳障りな金属音は鳴り止み、室内は再び、静寂に包まれた。 「おはよう。ブガーリン大尉。」 ドアの向こう側から、野太い声が聞こえた後、監視口が開かれ、そこから無機質な視線が室内に注がれた。 「今日もいい朝だな。」 「いい朝?ここにぶち込まれてから、いい朝なんてあるもんか。」 馴れ馴れしい口調で喋るシホールアンル人士官に対して、ブガーリンは憎々しげに返す。 「まっ、噂に聞いていた、捕虜の虐待とやらが殆ど無い事に関してはいいもんだなとは思ったがね。」 「ハッハッハ。そいつはどうも。我々も、捕虜の扱い方に関しては勉強しているのでね。」 シホールアンル人士官は、心地良さげに笑ってから、ドアの前から離れて行った。 「勉強している……ねぇ。じゃあ、昨日遅くまで、拷問室からうっすらと聞こえてきたあの悲鳴は、一体何だったのやら………」 ブガーリンは眉をひそめながら呟いた後、ゆっくりと固いベッドから立ち上がり、吹き飛ばした毛布を畳んでベッドの上に置いた。 彼は、青い捕虜服の袖を軽くはたいた後、警備兵がドアをノックするのを確認してから外に出た。 個室の外に出ると、そこには、長さ20メートルほどの通路が伸びており、その両側には8個もの独房が設けられ、中から彼と同じ アメリカ人捕虜が出てきた。 通路の所々には、武装したシホールアンル兵が睨みを利かせながら立っている。 ブガーリンは、通路の右側に顔を向けた。 通路の右側は、他の区画に繋がる出入り口となっており、左側は壁で行き止まりとなっている。 出入り口付近には、士官と思しきシホールアンル将校が仁王立ちで8名のアメリカ軍捕虜を見回していた。 「おはよう諸君。これより、いつもの点呼を始める。」 幾分、猫撫で声のようにも思えるトーンの高い声音が通路に響く。ブガーリンと会話を交わした将校は、この男である。 「番号1!」 「2!」 「3!」 通路内の捕虜達が次々と自分に割り振られた番号を読み上げて行く。 「7!」 ブガーリンは、張りのある声音で自分の番号を言った。 点呼は10秒もかからぬうちに終わった。 「分長殿。緑3-5分区の点呼終わり。異常ありません。」 「よろしい。」 分長と呼ばれた男は、満足そうに頷いた。 「それでは諸君。これより朝食を取る事にしよう。今日の作業は午前8時から開始となっている。それまで、しっかりと英気を養っておくれ。」 シホールアンル将校はそう言った後、部下2人を連れて立ち去って行った。 ブガーリンも含めた8人の捕虜達は、シホールアンル兵に監視されたまま緑3-5区分と呼ばれた場所から食堂に移動していく。 程無くして、8人は収容所内にある食堂に辿り着くや、粗末な食器を持って今日の朝食を受け取った。 食堂内の大きさは、計300人程の人員が収容できる程で、捕虜達は、長テーブルの両側に置かれたイスに座り、そこで食事を取る。 給仕係は、捕虜達が交代で行っている。 ブガーリンは、2皿の食器に卵と肉を適当に混ぜた物とパンらしき物を入れて貰った後、とぼとぼと長テーブルに食料を置いて食べ始めた。 彼が半ば寝ぼけながら、あまり美味いとは言えない朝食を口に運んでいる時、向かいに別の捕虜が座った。 「おはようございます、大尉殿。」 若いエルフの男性が、にこやかな笑みを浮かべながら挨拶を送って来た。 「おはようさん。レンヴィスはいつも爽やかだな。」 ブガーリンは、半ば羨ましげな口調で、エルフの男性に言う。 「ええ。どんな状況でも常に元気であれ、というのが自分の心得ですからね。」 目の前のミスリアル人中尉の言葉に、ブガーリンはまたその言葉かと思いつつも、同時に感心もしていた。 レンヴィス・クルヴァウト中尉は、捕虜になる前はミスリアル軍第5機械化歩兵師団のいち小隊長として戦っていたが、昨年の7月、彼の率いる 小隊はシホールアンル軍の待ち伏せを受け、大損害を被った。 レンヴィスは、自ら囮となって部下を逃したが、彼は逃げ切れずに捕虜となった。 「しかし大尉殿も、本当に運が良いですな。私なんかは、ここに来る前に別の収容所に入れられていましたが、そこでは看守共の捕虜虐待なんかは 日常茶飯事です。その捕虜収容所も、アメリカ軍爆撃機の誤爆で吹き飛ばされてしまいましたが、そのお陰で、自分はここに来る事が出来ましたよ。 不幸中の幸い、って奴ですね。」 「ありゃ痛恨のミスだったと俺は思う。俺は海軍所属だから詳しい話は知らんが、B-29の爆撃手は恐らく下手糞だったのだろうな。」 「でしょうね。」 レンヴィスは相槌を打った後、朝食を取り始める。 「とはいえ、この国もそろそろ、詰み始めていますね。レスタン領はもはや失われ、本土の中部にまでスーパーフォートレスが飛び始めているんじゃ、 この戦争の行く末は決まったも同然です。もしかしたら、今年中までには、自分達は祖国に帰れるかもしれませんよ?」 「ハハ、そうだと良いんだがなぁ。」 レンヴィスの言葉に、ブガーリンは苦笑しながら答える。 彼は再び、卵と肉を混ぜ合わせた料理を口に運んだが、相変わらず、味は良くなかった。 (幸運か……確かに、俺は運が良かったな。本当なら……俺は1月23日の時点で、死んでいる筈だったからな) ブガーリンは心中で呟きながら、自らがここに来るきっかけとなった、ある出来事を思い出した。 ロシア系アメリカ人であるロナルドは、1941年に海軍航空隊に入隊した後、42年中盤まで訓練を行い、42年12月末には、当時最新鋭の 空母であったエセックスの艦攻隊の一員として前線配備され、以後、各地の戦線を転々としていった。 レーミア沖海戦時には、空母エセックス艦攻隊の一小隊長として敵機動部隊攻撃に参加したが、彼の乗機は対空砲火によって撃墜された。 機体が光弾をもろに浴びて火を噴いた時、操縦を担当していた彼はこの時、自らの死を覚悟した。 機体が海面に激突した瞬間、彼の意識はぷっつりと消え、ロナルドは自らの生命が終わったのだと、否応無しに思わされた。 だが……幸運な事に、彼は生きていた。 次に気が付いた時には、彼はシホールアンル駆逐艦の医務室で寝かされていた。 ロナルドはそこで、シホールアンル駆逐艦の軍医に自らが救助された時の状況を伝えられた。 軍医の話によれば、ロナルドの機体は、竜母に魚雷を発射した後、対空砲火を食らって火を噴き、そのまま滑り込むような形で海水に着水した。 ロナルドのアベンジャーは、その1分後に水没したが、偶然にも、ロナルドは自力で機体から這い出して来たという。 その後、駆逐艦の艦長は独断でロナルドの救助を命じ、彼はその10分後に、駆逐艦に拾い上げられたようだ。 その時の記憶は、ロナルドには全く無かった。 ロナルドは、自分が機体から脱出し、救助されて医務室に転がされるまでの記憶が全く無い事を軍医に言うと、軍医は首をかしげた。 「全く覚えていないのかね?君は、救出された後、うちの水兵から2発ほどぶん殴られていたんだが。もしかして、それがきっかけで一時的な 記憶喪失が起きたのかな。」 その時、ロナルドは微かに、右頬の辺りに痛みを感じたが、その後に湧いたのは、自分が生き残る事が出来たという感情と……他の2人は どうなったかという不安であった。 「軍医長。自分の仲間2人は………2人は、どうなったのでありますか?」 「……機体から脱出して来たのは、君だけだったよ。」 軍医の口から吐き出された残酷な現実の前に、その時のロナルドは、一瞬、目の前が真っ白になった。 シホールアンル軍は、彼が事前に聞いていた噂とは違い、ロナルドを丁重に扱った。 ロナルドは、脱出の際、右腕を負傷していたが、軍医は敵であるロナルドに手当てを施し、温かい食事を与えてくれた。 シホールアンル駆逐艦は、その後、戦闘海域から離れ、1月27日にはシホールアンル本土西部にあるヒレリイスルィに到着し、そこで、 ロナルドは身柄をシホールアンル陸軍に引き渡され、途中で簡単な尋問を受けながら、このシホールアンル本土北東部にあるフレイラング捕虜収容所に 移送された。 ロナルドは、フレイラング捕虜収容所に移送される間、シホールアンル兵に虐待を受けるのではないかと思っていた。 だが、シホールアンル兵は、彼を口汚く罵りはしたものの、それ以外は何ら暴行を働く事もなく、旅路の後半では、彼と少しばかり親しくなったほどである。 この収容所に来てから、ロナルドの捕虜生活は始まった。 フレイラング捕虜収容所には、総計で2000名の連合軍捕虜が捉えられており、そのうち、半数はアメリカ軍人であった。 ロナルドは、心中では捕虜生活を憂鬱に思ってはいたが、それでも、捕虜生活には必要な、親しい知り合いを作る事には全力を尽くした。 その親しい知り合いの1人が、目の前にいるエルフの青年である。 「今日もまた、鉄道建設をやらされるのかなぁ。」 「ここ1週間はそればかりですから、今日もそうでしょう。」 ロナルドの言葉に対して、レンヴィスは爽やかな口調で答える。 「まったく、面倒な物だな。鉄道建設はシホット共だけでやればいいのに。」 「大尉殿は動くのが苦手ですか?」 「ああ、苦手だよ。」 ロナルドは自嘲気味に答える。 「特に、自分が望んでいない仕事を無理やりやらされるのは大嫌いだ。俺達は捕虜なんだから、独房で寝そべっているだけで十分だろうに。」 「そうですかね……私は、適度に運動が出来て良いと思いますよ。作業自体はきついですが。」 「運動なんて、収容所のど真ん中にある広場を散歩するだけでいいだろう。わざわざ重労働をさせるのは、俺達に対する嫌がらせだと思うんだが。」 「まぁ……そう言われれば確かに。」 レンヴィスは肩を竦めた。 「でも、自分達は敵に囚われの身となっていますから、今は、命があるだけでも儲け物ですよ。ちょっと前までは、自分と大尉殿が、こうして 自由に話しただけでも、即刻処刑された事もあったようですから。これは別の収容所での話ですが。」 「ホント、シホット共は野蛮だよな。」 ロナルドは忌々しげに言った後、残った不味い朝食を一気にかきこんだ。 午前8時からは、収容所から4キロほど離れた北の森林地帯で鉄道の建設を行った。 鉄道建設に駆り出されたのは400名で、1個中隊のシホールアンル兵が目を光らせている中での重労働であった。 午前12時になると、1時間半の大休止が命ぜられ、捕虜達は、その場その場で休憩を取った。 ロナルドは、休憩中の間、東の方角を見続けるのが最近の日課となっていた。 「……あの、海の向こうには、アリューシャンがあるんだよなぁ。」 彼は、作業場である森林地帯から見える海岸線を見ながら、遥か向こうにある合衆国領に思いを馳せて行く。 ロナルドは、アリューシャン列島のウラナスカ島で生を受け、少年時代は父と共に、外海へよく漁に出ていた。 その際、アリューシャン列島沿いの島に立ち寄る事もあり、列島の西端部に位置するキスカ島やアッツ島にも寄港した事がある。 キスカやアッツは、北の何も無い島と言う記憶しか無かったが、今では、その2つの島が恋しくて仕方が無かった。 「あそこに行けば、俺は、シホットの土地から解放された事になる。あんな島でも、あそこはアメリカ合衆国の領土だ。だが、俺は、 合衆国でなく、敵国の土地で、こうして捕虜生活を送っている……若い時は、別に無くてもいいとすら感じていたあの島を、これほど 恋しく、そして、羨ましく思う時が来るとはね。」 ロナルドは深く溜息を吐いた。 気温が低いせいで、彼の口からは真っ白な煙が吐き出される。 アリューシャン列島よりもやや高い緯度にあるこの地域は、3月はまだまだ冬の季節である。 彼らの作業場である森林地帯には、所々に雪が積もっている。 今日は晴れであるため、気温はまだ高いが、それでも8度しかない。 普段の作業をするにも、分厚い防寒服を付けなければまともに働けない季節である。 ただ、今日は晴れと言う事もあり、防寒服を少しばかり着崩した形で休憩を取る事が出来た。 勿論、隣に暖房用の焚火を焚いてからだが。 「おや……こんな所にいたのか。」 ロナルドは、声が聞こえた方向に目を向けた。 「やあ、隊長さん。こんな所と言っても、作業場からは大して離れていないと思うが。」 隊長と呼ばれたシホールアンル軍将校は、そう言われてから苦笑を浮かべた。 フリスラ・ヴェイスグ大尉は、収容所内を警備する警備大隊に属する中隊の指揮官である。 昨年の9月より採用された、緑と茶色の混ざったシホールアンル軍野戦迷彩服に身を包んだ彼は、身長が180センチほどと高く、体つきも がっしりとしているが、顔つきはどこか柔和である。 ただ、過去の戦で受けたと思しき右目の傷跡は、その柔和そうに見える顔つきを精悍な物にしていた。 「歩いて50歩ほどしか離れていないが、それでも少し遠すぎるな。せめて、俺達の目に付く所に居て貰わなければ。」 「む。目に付く所に居てくれだと?あんたらの事はしっかり考えた筈だがね。」 ロナルドはそう言いながら、焚火に指をさした。 「俺達は捕虜だ。逃げはせんよ。」 彼はそう言いながら、仰向けに寝転がった。 「いつになるかは分からんが、この戦争も終わるだろう。」 「ああ。そうだろうね。」 フリスラも肩を竦めながら相槌を打った。 ロナルドは、この若い中隊長が気に入っていた。 フリスラは、シホールアンル軍人には必ず見られるような、尊大な態度や、捕虜に対する悪態を全く付かなかった。 それどころか、フリスラはどのような捕虜に対しても親しげに喋り、常に自分の事を謙遜する紳士であった。 彼は、一見すれば戦場でも名を馳せた歴戦の戦士に見え、実際、北大陸統一戦初期から、昨年の8月まではエルネイル戦で戦ってきた文字通りの強者である。 だが、フリスラの性格は、歴戦の勇士には似合わない、心優しい物であり、捕虜達の間でも、フリスラは人間の出来たいい奴だ、という評判を得ていた。 「しかし、不思議だよなぁ。」 ロナルドは、何気無い口調で言葉を紡ぐ。 「この収容所の連中は、人にはよるが、俺が今までに聞いて来たシホールアンル軍人とは全く印象が異なるな。収容所の連中には、俺達に対して あからさまな態度を取る奴も当然いるが、そんな奴も、裏では捕虜に作業の仕方を真摯に教えたりと、なかなかに出来た奴でね。まっ、素行不良な 捕虜には当然容赦ねえが、何もしなければ、連中も何の危害も加えない。隊長さん、この収容所には、他と違って、いい奴ばっかりが集められてるのかね?」 「いい奴……俺達が、かね?」 「ああ、そうだ。」 ロナルドは頷く。 「俺は正直言って、シホットが嫌いだった。でも、あんたらを見ていたら、いいシホールアンル人がいるんだなと思ったよ。」 「……あんたらアメリカ人も、いい奴らばっかりだよ。」 フリスラは、どこか、悲しげな口調でそう言う。 「だが……どうしてこうなってしまったのだろうか。何故、俺の祖国は、何の考えも無しに戦争なんて起こしたのだろうか……」 「………」 フリスラは、唯一動く左目を、しきりに瞬かせながら呟いた。 「あまり深く考えるなよ。」 ロナルドは、フリスラの肩を叩いた。 「戦争は、今も続いているんだ。どう終わらせるかは、お偉いさん達に任せるしかない。」 「……言われてみれば、確かにそうだが……」 口籠るフリスラを見たロナルドは、別の話題に切り替えた。 「そういや、あんたは、この戦争が終わったら何をしたいか考えているかい?」 「な……何を言うかと思ったら、いきなりそれか!」 突拍子もない事を言い出すロナルドに、フリスラはやや戸惑った。 「まあまあ、落ち着けよ。」 「うむむ……君のこう言う所は既に何度か経験しているが……本当に怖い物知らずだな。俺ならまだいいが、人によっては馬鹿にしているのか と言われかねんぞ。」 「怖い物知らずじゃなきゃ、雷撃屋なんてやっとれんからね。」 ロナルドは誇らしげに言いながら、右手の親指を自分に向けた。 「はぁ……戦争が終わった後ねぇ。」 フリスラは仕方ないとばかりに、前々から考えていた戦後の身の振り方を話し始める。 「俺は、西部の商屋の生まれなんだが、16歳の時に軍に入って以来、常に前線で戦い続けた。だが、もう戦いに疲れてしまってね……良い面も見たが、 それ以上に悪い面も見せられたせいで、もう軍隊は嫌になってしまった。この戦争を生き延びる事が出来たのならば、軍を辞めて、親父の後を継ごうかなと 考えているよ。」 「軍を辞めるのか。あんた、シホールアンル軍内では、冷厳のウェイスグとか呼ばれて英雄視されているそうじゃないか。他の警備兵が噂話にしていたのを、 俺はちゃんと聞いたぜ。あんたなら、軍に残っても出世しそうなんだが。」 「そんな俺が、どうして、こんな僻地に居ると思う?」 フリスラは、自嘲気味な口調でロナルドに聞く。 「……?」 「左遷されたのさ。」 その時、ロナルドは自分が不味い事を聞いてしまったと思った。 「昨年8月末のジャスオ戦線で、俺は死守命令が下りていたにもかかわらず、独断で部隊を後退させたんだ。あの時、俺の中隊は既に8割が死傷し、 とても戦闘が続けられる状態じゃなかった。なんとか敵を追い返し、後方の大隊本部に後退の許可を願い出たら、死守せよの繰り返せ、だ。 当時は、前線に突出していた部隊は俺の中隊だけで、あとは後退するだけだった。だが、敵は何故か、俺の中隊に波状攻撃を仕掛けて来る。俺の中隊は、 何度も敵の攻撃を跳ね返したが、4度目の攻撃を撃退した所で部隊は大損害。もはや、防衛は無理と判断して後退許可を願い出たら、出てきたのは 死守命令と言う有様。俺はやっていられなくなって、負傷者を馬車に乗せて後退したんだ。だが、その後に待っていたのは、命令無視を名目にした、 大隊長殿の憂さ晴らしさ。」 「似たような話を、陸軍に行っている弟から聞いた事があるな。馬鹿な上官が居るのは、どこの国でも一緒か。」 「ま、そう言う事になるな。」 ロナルドは不意に、胸ポケットに手を入れる。そして、中身が無い事に気付き、恥ずかしさの余り顔を赤くした。 「お、どうかしたのか?」 「いや……まぁ、なんだ。」 彼は恥ずかしげに呟いた後、体を起こした。 「俺はね、捕虜になる前はタバコを吸ってたんだ。」 「タバコというと、紙で巻いた葉の事か?」 「ああ。さっき、胸ポケットに手を入れたのは、タバコを吸いまくっていた時の名残でね。」 「そういえば、俺の国は、アメリカほど紙巻きタバコが出回っていないどころか、キセルで吸う奴しかないからな。」 「そう。そして、そのような嗜好品は無いから俺達はタバコを吸えん。だが、おれのような重度のヘビースモーカーは、時として、あのような 恥ずかしい癖を見せてしまう物なんだ。まったく、タバコが吸えない事は辛いなぁ。」 「不便だろうが、我慢してくれる事を願うよ。」 フリスラの言葉に、ロナルドは不機嫌そうな口調で答える。 「わかっとるよ。俺達は、あんたらに捕えられた身なんだからな。贅沢言わずに、大人しく従うさ。」 「……俺達としても、君らを不自由にするのは心苦しい事だが、頼むよ。」 「はいはい。仰せの通りにいたしますよ、大尉殿。」 ロナルドは、わざとらしそうな口調でフリスラに言った。 「ひとまず、俺の戦後はこんな物だな。今は、中東部の辺りに家を構えているが、いつかは妻と子供と一緒に、西部の実家に戻りたいなぁ。」 「妻子持ちか、羨ましいねぇ。」 「おや?君はまだ、相手が居ないのかね?」 フリスラ質問すると、ロナルドは左手をひらひらと振った。 「生まれてから過ごした時間と、彼女いない歴が一緒だからな。何度か告白したんだが、全部駄目だったよ。」 「うむ……悪い事を聞いてしまったかな。」 「いや、いいさいいさ。女に恵まれない分、戦場では結構、運に恵まれていたからな。ただ、女のハートじゃなく、魚雷を当てるのだけ上手く なっても、自慢にはならんがね。」 ロナルドは、後頭部をぼりぼりと掻きながら、半ば自嘲気味に話した。 「あんたは、戦争が終わったら実家に帰ると言ったが、俺の場合、国に帰ったらまず、彼女を探す事だな。生まれてから30年過ぎても、彼女の 1人すらいない状況じゃ、うちの両親に申し訳が立たんよ。まぁ、これまでの経験からして、雷撃を行うよりも難しいと、俺は思っているけどね。」 「いやいや、意外とすんなり行くかも知れんぞ?女という奴は、野生味のある男に惹かれるらしいぞ。君なんて、3回の魚雷攻撃に成功した歴戦の 勇士じゃないか。俺達の味方が犠牲になった事に関しては、幾らか憎い分はあるが、それを差し引いても、君は立派な奴だと思うな。」 今度はフリスラが、ロナルドの肩を叩いた。 「自信を持て。そうすりゃ、女の2、3人ぐらい、すぐに引っ掛けられるさ。」 「2、3人はやりすぎだな……女は1人で十分だと思うぞ。でなきゃ、どっちか一方に恨まれた挙句、馬乗りにされながらナイフでめった刺しに されかねんぞ。いや、場合によってはショットガンで頭を吹き飛ばされるかも知れん。」 「ハハハ、また自信の無い事を言う。まぁ、要はそのような気概で行けば良いという事だよ。俺は実際、そんな気持ちで好きな人に告白したぞ。 何事も自信を持て。猛烈な対空砲火を幾度も掻い潜って来た君なら、恋人探しもちょろいもんだろう。」 「ほほぅ……そこまで言われると、俺もやれそうな気がして来たな。」 フリスラの言葉に勇気づけられたロナルドは、次第に自信が湧き始めて来た。 「よし!では、戦争が終わったらあんたの言う通りにやってみるよ!」 「おう、その調子だ。」 フリスラはそれに気を良くしたのか、にこやかな笑みを浮かべつつ、懐にしまってあった時計を取り出した。 「おっと、休憩時間はもう終わりだ。せっかく、良い気分になった所悪いが、午後もうんと働いて貰うぜ。」 「もう終わりか。時間の流れは早いねぇ……」 ロナルドは、先とは打って変わったつまらなそうな口ぶりでぼやきながら、素早く焚火を消して、足早に作業場に戻って行った。 3月20日 午後7時 フレイラング収容所内 その日、ロナルドは収容所の屋上に上がるため、ゆっくりとした足取りで階段を上がって行った。 「しかし、僅かながらとはいえ、収容所内を自由に歩ける場所があるのは良い事だな。昼間は所内の真ん中にある運動場で暇を潰せるし。 あと1週間は外の重労働も無いから、しばらくのんびり出来る。」 彼は、のほほんとした声音で呟きつつ、口元にくわえた小さな木の管を右手で掴む。 「はぁ……これでタバコが吸えれば、文句無しなんだが……贅沢は言っとれんな。」 ロナルドは小さなため息を吐いた後、再び木の管をくわえ始めた。 ヘビースモーカーであるロナルドは、せめてもの慰めとして、食事の際に出される小さな木の管をタバコ代わりにくわえているのだが、 最近は空しさばかりが増しているような気がするため、近々やめようかと考えていた。 3階の屋上に繋がる木製のドアの前に立った時、ドアの向こう側から声が聞こえてきた。 「それでは隊長、自分はこれで……」 そのような言葉を耳にした時、唐突にドアが開かれた。 ドアの向こう側からは、フリスラの副官であるシホールアンル軍軍曹が現れた。 その軍曹は、ロナルドと目が合うや、鋭い目つきで彼を見据えた。 「………何だよ。」 「………アメリカ人というのは、大した道化だな。」 軍曹は、皮肉気な口調でそう言うや、慌ただしい足取りでロナルドの側を通り過ぎて行った。 「一体、どうしたってんだ?」 ロナルドは首を捻った後、軍曹の言った言葉をさほど気にもせぬまま、ドアを開いて屋上に出た。 屋上には、冷たい風が吹いていた。ロナルドは、屋上の隅で、手すりにだらしなくもたれかかっている男がいる事に気が付いた。 「……おう、どうしたんだ?」 その男は、すっかり顔なじみとなったフリスラであった。 フリスラは、呆然とした表情のまま反応しない。不審に思ったロナルドは、もう1度声をかけた。 「おい、どうしたんだ?大丈夫か?」 ロナルドの声が聞こえたのか、フリスラが顔を向けて来た。 「……なんだ。俺に何か用か。」 フリスラは、無表情のまま答えて来た。いつもは、明るく、紳士的な態度を見せて来た彼であるが、この時は、まるで、抜け殻を 思わせるかのような姿であった。 「いや……用は無いんだが……それよりも、どこか調子が悪いのか?顔が真っ青だぞ。」 「……これが原因さ。」 フリスラは、いつからから持っていた紙をひらひらと振った後、いきなり、ロナルドの胸倉を掴んで来た。 「な……おい、何をするんだ!?」 「………!!」 ロナルドは、突然襲い掛かって来たフリスラの顔を見るなり、愕然とした。 フリスラの顔は、憎悪で歪んでいた。 「………ロナルド!あんたはいつだったか、アメリカはシホールアンルと違って後方にいる無垢な一般市民を最初から狙い撃ちにした事は無い、 と言っていたな?ならば……これは、どういう事なんだ?」 「どういう事だと?俺には意味がわからんが……」 「うるさい!!」 フリスラは叫ぶ。 「俺の……俺の妻と子供は、昨日。あんたらアメリカ軍の爆撃のせいで死んだんだ!!」 「!!!」 突然の告白に、ロナルドは仰天し、言葉に詰まってしまった。 「俺の家族は、軍需工場の近くに住んでいたが、爆弾が落ちた時は、家から1ゼルド(3キロ)も離れた待避所にいた。なのに、アメリカ軍機の 投下した爆弾は、待避所にも落下し、そこに避難していた300名の一般市民が死亡した……その中に、俺の家族も含まれていたんだ……!」 「………」 「今しがた、軍曹がこいつを渡してくれた。正直言って、俺は……この現実を受け入れ難い。いや、受け入れたくない。嘘だと信じたい…… でも、この書類には、死亡は確実であると明記されている。」 フリスラの声が、次第に震えて来た。 「俺は認めたくないのに……こいつは、はっきりと認めろ……と、書いてある……なぁ、ロナルド……これは認めるしかないのか?」 「……」 「何か……なにか言ったらどうなんだ!!」 「………」 「何か言えと言っているんだ!この虐殺者が……!」 フリスラは、激情に任せるまま、ロナルドの顔を殴ろうとしたが……その拳は、ロナルドの頬に当てられる事は無かった。 「……う………ぐ……」 「……殴っても良いぜ。それで気が晴れるんなら、俺は構わんさ。」 「……!」 「あんたの家族を殺したのは、俺と同じアメリカ人だ。そのアメリカ人を、あんたはぶちのめす権利がある。いや、あんたが腰に吊っている剣で 殺しても構わんだろう。復讐は何の意味も成さない愚かしい行為だが……少なくとも、心情的には満足する事が出来る。あんたは、それをする 権利がある。」 「………うう……」 「さぁ、気が晴れるまでやってくれ。」 「………」 フリスラは、再び拳を振り上げる。だが、拳はすぐに下げられ、フリスラはその場に蹲り、すすり泣いた。 「……いいや、いいんだ。こんな俺に、復讐をする権利なんて……元から無かった。」 「ん?それは、どういう事だ?」 「簡単な………話さ。」 フリスラは、服の袖で涙を拭いた後、俯いていた顔を上げた。 「俺は、このような事に遭って、当然の事をしでかしたんだ。」 「おいおい、一体、何を言っているんだ。」 「すまないが、俺の過去話に付き合ってくれんか?」 「な、何だと?」 フリスラの一方的な言葉の前に、ロナルドは戸惑ったが、フリスラはそれを気にする事無く、話を続けた。 「俺は、今から11年前……1474年2月に、一下士官としてレスタン戦争に参加した。俺達の部隊はある時、戦火から逃れた住民達から 保護してくれとお願いされた。俺は小隊長から許可を貰って、住民達を保護し、まだ残っていた民家に住まわせた……だが、後続の国内相軍部隊が、 何を血迷ったのか、住民達は敵だと決め付け、攻撃しようとしたんだ。」 「国内相軍……あの、悪名高いギャング共か。」 「俺は、必死に国内相軍を説得しようとしたが、駄目だった。それどころか、国内相軍の連中は、俺達を親レスタン派というレッテルまで貼って 激しく追及し始めた。最終的に、俺は彼らに屈するしか無く、国内相軍は、住民達を民家ごと焼き払ったんだ。あの時犠牲になった住民は、 俺の顔を見るなり、裏切者と罵っていた。そして、俺の家族も、自分達と同じように、虫けら同然に殺されていくがいい、と言う住民も、何人いた事か……」 「ちょっと待て、あんたは、ギャング共の脅迫に屈しただけで、手を下していないじゃないか。」 「俺が手を下したも同じだ。」 ロナルドの言葉を、フリスラはきっぱりと否定する。 「俺がもっと粘っていれば……国内相軍の連中を退けていれば、その場に居た、600名の住民達は助かったのかもしれない。それ以前に、 彼らにここは安全だと言って、もぬけの殻の村落に引き止めたのは俺だ。俺が引き止めさえしなければ、あの悲劇は起こらなかったんだ。」 「……」 「彼らが味わった事を、今度は俺自身が味わう事になった……それだけの話さ。」 フリスラは、諦観の念を浮かべた後、ゆっくりと立ち上がった。 「さっきはすまなかった。虐殺者は、君より、むしろ、俺の方だったな。」 「いや……その……」 「いや、いいんだ。勝手に八つ当たりした俺が悪かったよ。そうだ、君の言う通りだ。過ちを犯した俺に、君を殴る権利は全く無い。復讐なんて おこがましい事だった。だから、先程の非礼は、許してくれ。」 フリスラは作り笑いを浮かべると、持っていた紙をびりびりと破き、その場に捨てた。 「俺は、そのようなつもりで言った訳じゃ……」 ロナルドは、フリスラとの会話を続けようとしたが、彼は、ロナルドに背を向け、それ以上話を聞かなかった。 173 :ヨークタウン ◆x6YgdbB/Rw:2011/09/24(土) 22 11 29 ID 8niukkLQ0 「じゃ、今日はこれで休むよ。またいつかな。」 フリスラは背を向けたままそう言うと、飄々とした足取りで屋上から立ち去って行った。 「……あんたは、本当は辛いんだろう?いっその事、あらん限りの声で鳴き叫びたいんだろう?」 ロナルドは、深い悲しみを背負った、フリスラの後ろ姿を思い浮かべながらそう言い放った。 「なのに、あんな作り笑いを浮かべて……馬鹿野郎が。無茶しやがって……」 3月22日 午後8時 同収容所内休憩室 ロナルドは、1人で考え事に耽っていた所に、唐突に、フリスラから声を掛けられた。 「やあロナルド。浮かない顔をしているな。」 「おお、あんたか。久しぶりだな。」 「久しぶりという程でもないだろう。」 「いや、この狭い収容所内で2日も顔を合わせなかったらそうなるよ。」 ロナルドは苦笑しながら、フリスラにそう言った。 彼は、2日前の事が気になり、フリスラに話をしようとしたが、寸での所で抑えた。 (うちの親父から聞いた話では、心に深い傷を負った奴には、迂闊な事は聞くなとあったな。今はまだ、ショックが抜けていない だろうから、聞くのは止めよう……まぁ、聞きたい事は他にもあったんだが、それはまた、別の機会に。) 「あー………そういや、2日後にまた野外労働をやるそうだな。」 「この間の続きだな。今度は、線路敷設予定地点の木を伐採して貰う事になる。」 「木こりさんの真似事って訳かい。」 「なあに、木の数を数えながら切り倒して行く、簡単な仕事さ。」 「チェッ、言ってくれるね。実際にやるのは俺達なんだぜ。あんたらの課す労働はどれも重労働ばかりだぜ。」 「こっちも色々と考えながらやってるんだよ。それに、労働を課せと言っているのは上からの命令でね。」 「……ふむ、上からの命令とあらば、仕方ないって事か。」 「そういう事だな。」 フリスラは肩を竦めながら、ロナルドに言う。 「……じゃあ、それまではのんびりと過ごさせて貰うよ。」 ロナルドは、生あくびをしながらフリスラに返した。 「………ロナルド、君は私に、聞きたい事があるんだろう?」 「聞きたい事?何をだい?」 「あの時、俺が何故、君を殴らなかった事をだ。」 「……」 図星であった。 普通なら、ロナルドはフリスラに殴られて当然であった。 彼は、フリスラに対して何故、すぐに殴らなかったのかと疑問に思っていた。 最初、フリスラがロナルドを殴らなかったのは、単に殴るタイミングを逃しただけであり、その後は殴る気が失せただけだろう、としか思っていなかった。 それから、自らが迂闊な事を口にしなかった事も、フリスラがすぐに手を上げなかった原因にもなったのではないか?とも考えていた。 だが、よくよく考えてみると、それは少し違っていたような気がしていた。 この収容所内のシホールアンル兵は、見た所はいい奴が揃っているが、捕虜側が何らかの不手際を起こしたりした場合は、すぐに暴行を加える者も居る。 だが、フリスラは、他の捕虜達からも評判が良く、ある兵士は、フリスラを誤って転げさせた事があったが、フリスラはそれを気にする事無く、逆に、 転ばせた捕虜に怪我はないかと心配して来たという。 通常のシホールアンル将兵と違って、フリスラは何かが違っていた。 その違いが何であるか。ロナルドはそこが気になっていた。 「ロナルド、君はエルグマド将軍を知っているかい?」 「ああ。知ってるよ。確か、レスタン領駐屯軍の司令官だった人だよな?」 「そうだ。最も、今は軍の要職から解任され、予備役編入となったが……俺は、あの人の下で2年ほど働いた事があるが、その間、俺は色々と学んだよ。」 フリスラは、ロナルドに向けて顎をしゃくった。 「君をすぐに殴らなかったのも、エルグマド将軍が口ずさんでいた言葉を思い出したからさ。」 「ほほう……その言葉とは、何だい?」 「捕虜は決して傷付けたり、侮辱しようとはするな、とね。エルグマド将軍が言うには、最後まで戦場で戦い抜いて来た捕虜は、何にも劣らぬ戦士であり、 名誉ある存在だ。それを汚そうとするやつは、身も心も汚れた、ただの馬鹿者らしい。俺は、ただの馬鹿者にはなりたくなかった。」 「だから、俺を殴らなかったという事か。」 「……そう言う事だな。」 フリスラはそう言った後、右手の人差し指を地面に指した。 「ちなみに、ここの所長も、もとはエルグマド将軍の後輩だ。この収容所が他と比べてのんびりしているのも、所長の配慮のお陰さ。まぁ、最近は余所から やって来た兵が馬鹿な事をしている事に悩んでいるようだが。」 「それはまた……シホールアンルにも、いい奴は居るんだなぁ。本当に、俺は運が良かったんだな。」 ロナルドは、ほっとした表情でそう呟く。 「それから、君に朗報だ。」 フリスラはニヤリと笑うと、持っていたカバンの中から四角い、小さな箱を取り出し、それをロナルドに投げた。 「うぉっと!いきなり物を投げて来るなよ……」 「いや、すまんすまん。ひとまず、その箱を見てくれ。」 「箱を見ろだと……って、コイツは……!?」 ロナルドは、思わず目を剥いた。 その箱は、紛れもなくタバコの入った箱であった。 彼が捕虜になる前に、頻繁に吸っていたタバコ。それも、大好きな銘柄、ラッキー・ストライクである。 「昨日、この近辺に駐屯していたうちの憲兵隊が軍の物資を横流ししていた馬鹿共を捉えてね、その際、馬車の中に入っていた物資の中に、 コイツを見つけたんだ。話によると、ケリストロルゼ作戦中に、アメリカ軍が遺棄した大量の物資の中にこのタバコも含まれていて、そいつを 接収した際に、裏からこっそりと持ち込まれたらしい。余りにも数が多いもんだから、憲兵隊の連中はどう処理しようか困ったようなんだが、 そこにうちの所長が気を利かして、大量のタバコを譲って貰ったんだ。」 「ヘイ、その所長さん大したもんだよ。俺が合衆国大統領なら、名誉勲章をあげたいぐらいだ。」 「ハハハ、そいつは光栄だね。」 フリスラはまんざらでもない様子で、ロナルドにそう返した。 「この収容所内に喫煙所って……いや、元から無かったか。となると、薄ら寒い屋上で吸うしかないな。」 ロナルドは、やれやれといった様子でイスから腰を上げたが、彼がわざわざ、遠い屋上(ロナルドからしたら、である)まで歩く必要はなかった。 「ここで吸っても構わんよ。」 「お、いいのか?」 「今日は特別さ。少しぐらいなら、部屋にタバコの匂いが染みつく事も無いだろう。」 「いやあ、そいつはあり難いね……あ、でも、ライターが無いな。」 ロナルドは、火を持っていない事に気付き、半ば落胆した。 「火ならあるぜ。ほら。」 そこで気を利かせたフリスラが、ランプを取って来た。 「……何から何まであんたに頼ってしまうとは、申し訳ないね。」 「気にするこたないさ。互いに、同じ人間なんだからな。」 ロナルドは、フリスラに軽く頭を下げた後、箱の包みを取って、タバコを1本取りだした。 タバコをくわえ、先端に火を付けた瞬間、懐かしい味と感覚が口の中に広がった。 思いきり煙を吸い込んだロナルドは、一気に紫煙を吐きだした。 「いやぁ……やはり、タバコはいいねぇ!」 「どれ、俺も1本貰っていいかな?」 フリスラの発した唐突の言葉に、一瞬、ロナルドは動きが止まった。 「む?あんた、タバコ吸えるのか?」 「こう見えても、ちょくちょくキセルは吸っているぞ。自分の愛用のキセルを持っているほどだ。君ほどは頻繁に吸って無いと思うが。」 フリスラは不敵な笑みを浮かべた。 「こりゃ嬉しい発見だね。敵とは言え、タバコ仲間が居るとは。では、仰せのままに。」 「すまないね。」 フリスラは、箱からタバコを1本取ると、ロナルドと同様、口にくわえ、先端に火を付けた。 「ふぅ~……これが紙巻きタバコの味か。悪くないね。」 フリスラは、初めて味わうラッキー・ストライクの味覚に早くも満足したようだ。 その時、休憩室に軍曹の階級章を付けた男が入って来た。 「中隊長!ここにおられましたか!!」 「おお、どうした軍曹。何かあったのか?」 「はい。大変な事が起こりました!」 その言葉を聞いたフリスラは、表情を固くした。 「大変な事だと?」 「はい!中隊長のご家族が……」 その瞬間、フリスラは、西部に居る実家に何かがあったのだと確信した。 そして、ほぼ同じ事をロナルドも考えていた。 (おいおい……まさか、フリスラは親にも不幸があったのか?) ロナルドは心中で呟くと、フリスラに同情の念を抱いた。 だが、事態は思わぬ方向に進んだ。 「中隊長殿の妻子が、収容所の正門前に……」 「な、何ぃ!?それは確かか……!」 フリスラは、思ってもみなかった出来事に、飛び上がらんばかりに驚いていた。 「はい!ひとまず、こちらへ!」 フリスラは、その場にあった空き缶にタバコを押し付けると、軍曹の言われるがまま、すぐに収容所の正門前へと駆けて行った。 休憩室には、先程と同様、ロナルドただ1人だけが取り残された、と思いきや、中にレンヴィスが入って来た。 「あ、お疲れ様です大尉殿。」 「おう、お疲れさん。」 ロナルドは、これまでに無いほど陽気な口調でレンヴィスに挨拶した。 「大尉殿、それ、どうしたんですか?」 「ああ、これか。今しがた、飛び出して行ったシホールアンル将校からプレゼントされたんだ。どうだ?」 ロナルドは、ラッキー・ストライクの箱をレンヴィスに向けた。 「いえ、自分はタバコは吸いません。」 「そうか。それは残念だ。」 「さっきの将校はどうしたんですか?えらい勢いで部屋から飛び出して行きましたが。」 「ちょいと嬉しい事があったらしい。」 「嬉しい事……ですか。」 レンヴィスは、シホールアンル将校が飛び出して行ったドアに目を向けた。 「どこの国の人間も、嬉しい事がある時は、爽やかな顔になるんですねぇ。」 「人間は、悪逆非道な国に生まれようが、どえらいお花畑の国に生まれようが、基本は変わらんもんさ。」 ロナルドはタバコを口にくわえ、一息吸ってから言葉を続けた。 「今日は、俺にとってとんでもないラッキーデーとなったが、あいつにとってもラッキーデーになったか。こう言う事が起きるのも、 ある意味、戦争ならではなのかもしれんなぁ。」 ロナルドは、しみじみとした口調で喋りながら、紫煙を吐きだした。 戦後、フリスラはレスタン戦役時の戦争犯罪行為を指揮した罪で立件され、死刑を求刑される事になるが、最終的にはロナルドが証人 として証言台に立ったお陰で、フリスラは無罪が確定し、以降、数十年に渡って2人の親交は続く事になるが、それはまだ、遠い未来の話である。
https://w.atwiki.jp/ssmusou/pages/34.html
移転しました http //www13.atwiki.jp/musou-online/
https://w.atwiki.jp/relay_campaign/pages/417.html
魚の上の捕虜 GM モスルクの人 [雑談]ステラ:土水風光 [雑談]ステラ:doubrat [雑談]メルヴィレイ:うそねずみ [メイン]ゲスオ:「きな臭いでゲスねえ~」 [メイン]メルヴィレイ:「そうなの……だからみんなには何が起きているのか調べてみてほしいの」 [メイン]ヴォーテックス:「なんでもいい、壊すだけだ」 [メイン]ゲスオ:「わかったでゲス~」 [メイン]メルヴィレイ:「うーん、別に壊すまではしなくてもいいのよ?」 [メイン]ステラ:「…????」 [メイン]ステラ://頬をつねる [メイン]メルヴィレイ:「原因が分かれば近づかなければいいだけだから」 [メイン]ブドー:「元気そうで何よりだ、ゲスオ [メイン]ゲスオ:「金目のものがあったら取ってきていいでゲス?」 [メイン]ステラ:「??????」 [メイン]メルヴィレイ:「何をするのも自由よ!」 [メイン]ゲスオ:「お陰様でゲス~」 [メイン]ヴォーテックス:「どうした?ステラ」 [メイン]ブドー:「ふぅむ…。体調が悪いのか? [メイン]ステラ:2d+12 ぼーちゃん SwordWorld2.5 (2D6+12) → 10[6,4]+12 → 22 [メイン]ゲスオ:「無理は禁物でゲスよ」 [メイン]ブドー:「それとも、またそこの下衆が何かやらかしたのではないな? [メイン]ゲスオ:「何もやってないでゲスよ~」 [メイン]ブドー:「だろうな。できる筈もない [メイン]メルヴィレイ:ステラはゲスオが一度、間違いなく死亡していることを思い出します [メイン]メルヴィレイ:不自然な光景と、それを当然と思っているような周囲に言い知れぬ不安と恐怖を抱きます SAN1d6/1d10 [メイン]ステラ:1d10 SwordWorld2.5 (1D10) → 3 [メイン]ステラ:「…」ゲスオをつっつく [メイン]ゲスオ:「? どうしたでゲス?」 [メイン]ステラ:「…触れる…???」 [メイン]ゲスオ:「当たり前でゲスよ~」 [メイン]メルヴィレイ:「どうかしたの、ステラ?」 [メイン]ブドー:「…ステラ、言っておくが。そこの下衆な男は間違いなくゲスオだ。 [メイン]ステラ:「そんな…でも…あのとき…」 [メイン]ブドー:「あの程度で下衆が断ち切れる筈も無かろう [雑談]ステラ:ジ ョ ジ ョ 6 部 の ラ ス ト [メイン]ゲスオ:「良く分からないでゲスが…」 [メイン]ブドー:「さてBOSS。仕事の話に戻ろう [メイン]ステラ:「うーん…」 [メイン]メルヴィレイ:「そうね、といっても、よく行方不明者が出る海域を見てきてほしいだけなの」 [メイン]ヴォーテックス:「容易そうだ」 [メイン]ゲスオ:「楽勝でゲス」 [メイン]メルヴィレイ:「うん、みんなそう言って帰ってこなかったのよ」 [メイン]ヴォーテックス:「弱かっただけだろう」 [メイン]ゲスオ:「えっ、怖いでゲス~」 [メイン]ブドー:「ククク…そうくことだ。 [メイン]メルヴィレイ:「そうね、あなた方なら大丈夫だと思うわ」 [メイン]メルヴィレイ:「ちゃんと帰ってくるのよ?」 [メイン]ブドー:「大船に乗ったつもりで待っていろ [メイン]ゲスオ:「当たり前でゲスよ~」 [メイン]メルヴィレイ:「それじゃあ、頑張ってね~」 [メイン]メルヴィレイ:それでは海の上 [メイン]メルヴィレイ:怪しげな建造物を発見 [メイン]ブドー:「装填…。 [メイン]ヴォーテックス:「壊すのか?」 [メイン]ゲスオ:「おっぱじめるでゲス?」 [メイン]ブドー:「挨拶代わりだ。我々の力を示す。 [メイン]ステラ:2d+12 ぼーち SwordWorld2.5 (2D6+12) → 7[1,6]+12 → 19 [メイン]ゲスオ:2d+11 冒+知力 SwordWorld2.5 (2D6+11) → 6[1,5]+11 → 17 [メイン]ヴォーテックス:2d+12 SwordWorld2.5 (2D6+12) → 6[3,3]+12 → 18 [メイン]メルヴィレイ:かなり老朽化していてハッキリとは判別できないが、伝統的な神殿の様式に近い [メイン]ステラ:「ま、まって、たぶん神殿だと思う」 [メイン]ヴォーテックス:「そのようだな」 [メイン]ブドー:「それは…破壊してはならないものか? [メイン]ヴォーテックス:「なにか価値のあるものはありそうだろうか」 [メイン]ゲスオ:「古いとカネになる場合もあるでゲスね」 [メイン]ゲスオ:「オイラとしては無事なまま確認してみたいでゲス~」 [メイン]ブドー:「いいだろう。一先ずは、上陸だ [メイン]メルヴィレイ:外装についても老朽化していて判然としないが、少なくとも名のある神の神殿ではなさそう [メイン]メルヴィレイ:神殿動いてます [メイン]ゲスオ:「どういうことでゲス?」 [メイン]ヴォーテックス:「わからん」 [メイン]メルヴィレイ:あと海藻だとかが付着していたりする [メイン]ゲスオ:「動く神殿なんて初めて見たでゲスよ」 [メイン]ステラ:「うーん…妖精さんに海の中見てもらう?」 [メイン]ステラ:「短い時間しかできないけど」 [メイン]ゲスオ:「お願いするでゲス~」 [メイン]ステラ:サモンフェアリー MP5 [メイン]ステラ:2d SwordWorld2.5 (2D6) → 10[4,6] → 10 [メイン]ステラ:ヴァンニク呼んでみてきてもらいます [メイン]ステラ:「おねがいね」 [メイン]ブドー:「ふっ…流石はステラよ。我々に出来ぬことを平然とやってのける。 [メイン]メルヴィレイ:この神殿は巨大な魚のようなものの上に建設されている [メイン]ステラ:「ええ…(困惑)」 [メイン]ステラ:「…やっぱり夢?」ホッペツマミー [メイン]ヴォーテックス:「謎だな」 [メイン]ゲスオ:「どうするでゲス?」 [メイン]ブドー:「生き物ならば…手懐けられるな? [メイン]ヴォーテックス:「何か探してみるとしよう」 [メイン]ヴォーテックス:「侵入口なら作れる」 [メイン]ステラ://松明 [メイン]ゲスオ:「良く見えるでゲス~」 [メイン]ヴォーテックス:「箱のようだ」 [メイン]ブドー:「温かい… [メイン]メルヴィレイ:神殿内は暗く、床がぬるぬるしていてうっすら生臭い [メイン]メルヴィレイ:居住区 [メイン]メルヴィレイ:向かう途中でわかるが、人型の何かが何体も立っている [メイン]ステラ:それは死体ですか? [メイン]メルヴィレイ:いいえ [メイン]ステラ:人形ですか? [メイン]メルヴィレイ:いいえ [メイン]ステラ:ドールですか? [メイン]ブドー:「ステラ、下がれ。 [メイン]メルヴィレイ:いいえ [メイン]ステラ:「う、うん」 [メイン]ゲスオ:「邪魔なら片づけるだけでゲスよ~」 [メイン]ブドー:「その通り。 [メイン]ヴォーテックス:「何なんだあれは」 [メイン]ブドー:「HAHAHA!!! [メイン]メルヴィレイ:近くまで来ると、人型は微かに動いていて、立ったまま寝ているのだと分かる [メイン]ヴォーテックス:2d SwordWorld2.5 (2D6) → 8[5,3] → 8 [メイン]ブドー:2d ちき SwordWorld2.5 (2D6) → 8[5,3] → 8 [メイン]ステラ:2d+11 まもちき SwordWorld2.5 (2D6+11) → 8[2,6]+11 → 19 [メイン]ゲスオ:2d まもちき SwordWorld2.5 (2D6) → 7[2,5] → 7 [メイン]メルヴィレイ:数十体の深き者が立ったまま寝ている [メイン]ステラ:2d+11 まも SwordWorld2.5 (2D6+11) → 10[6,4]+11 → 21 [メイン]ヴォーテックス:「なんなんだこいつら…」 [メイン]メルヴィレイ:寝ているのでそちらから&最初転倒&判定不可 [メイン]ブドー:「魚面になったことを悔いるがいい。 [メイン]ヴォーテックス:ラック mp3 [メイン]ヴォーテックス:2d SwordWorld2.5 (2D6) → 5[2,3] → 5 [メイン]ブドー:2d SwordWorld2.5 (2D6) → 8[5,3] → 8 [メイン]メルヴィレイ:転倒状態ではない [メイン]ブドー:k20+14@12 ダメージ SwordWorld2.5 KeyNo.20c[12]+14 → 2D [3,3]=6 → 4+14 → 18 [メイン]ブドー:2d SwordWorld2.5 (2D6) → 5[3,2] → 5 [メイン]ブドー:k20+14@10 ふみつけ SwordWorld2.5 KeyNo.20c[10]+14 → 2D [2,4]=6 → 4+14 → 18 [メイン]深き者:「何? 何が起きてるの?」 [メイン]ブドー:「ヴォーテックス!!! [メイン]ブドー:FA [メイン]ブドー:2d SwordWorld2.5 (2D6) → 4[3,1] → 4 [メイン]ブドー:k20+14@12 SwordWorld2.5 KeyNo.20c[12]+14 → 2D [6,3]=9 → 7+14 → 21 [メイン]ブドー:2d+12 踏みつけ SwordWorld2.5 (2D6+12) → 8[6,2]+12 → 20 [メイン]ブドー:k20+14@10 ダメージ SwordWorld2.5 KeyNo.20c[10]+14 → 2D [4,3]=7 → 5+14 → 19 [メイン]ブドー:「この魚人をつぶせぃ! [メイン]ヴォーテックス:「そうするとしよう」 [メイン]ヴォーテックス:2d+12 17 全力攻撃 SwordWorld2.5 (2D6+12 17) → 11[5,6]+12 → 23 → 成功 [メイン]ヴォーテックス:k40+34@10 SwordWorld2.5 KeyNo.40c[10]+34 → 2D [3,2]=5 → 6+34 → 40 [メイン]ブドー:「HAHAHA!!!すり身の出来上がりだ! [メイン]ステラ:「うわ!なんかでてきた!」 [メイン]ゲスオ:二挺撃ち [メイン]ゲスオ:ソリバレ*2 [メイン]ゲスオ:2d 命中 SwordWorld2.5 (2D6) → 6[3,3] → 6 [メイン]ゲスオ:2d 命中 SwordWorld2.5 (2D6) → 5[4,1] → 5 [メイン]ゲスオ:k20+11@10 SwordWorld2.5 KeyNo.20c[10]+11 → 2D [2,1]=3 → 1+11 → 12 [メイン]ゲスオ:k20+11@10 SwordWorld2.5 KeyNo.20c[10]+11 → 2D [3,6]=9 → 7+11 → 18 [メイン]ステラ:ウインド [メイン]ステラ:2d+12 こうし SwordWorld2.5 (2D6+12) → 10[4,6]+12 → 22 [メイン]ステラ:k10+12 SwordWorld2.5 KeyNo.10c[10]+12 → 2D [4,4]=8 → 4+12 → 16 [メイン]海魔:毒液/3(10)/生命抵抗力/消滅 ブ [メイン]ブドー:2d+12 =10 SwordWorld2.5 (2D6+12 =10) → 5[1,4]+12 → 17 → 成功 [メイン]海魔:そちら [メイン]ブドー:2d+8 =10 SwordWorld2.5 (2D6+8 =10) → 8[5,3]+8 → 16 → 成功 [メイン]ゲスオ:2d SwordWorld2.5 (2D6) → 4[1,3] → 4 [メイン]ヴォーテックス:2d SwordWorld2.5 (2D6) → 5[1,4] → 5 [メイン]ステラ:2d SwordWorld2.5 (2D6) → 7[1,6] → 7 [メイン]ステラ:ウインド [メイン]ステラ:2d SwordWorld2.5 (2D6) → 7[6,1] → 7 [メイン]ステラ:k10+12 SwordWorld2.5 KeyNo.10c[10]+12 → 2D [5,2]=7 → 3+12 → 15 [メイン]ブドー:2d+14 =19 命中 SwordWorld2.5 (2D6+14 =19) → 7[2,5]+14 → 21 → 成功 [メイン]ブドー:《爆撃投獣》 [メイン]海魔:1d+2 SwordWorld2.5 (1D6+2) → 1[1]+2 → 3 [メイン]海魔:残り30体 [メイン]海魔:再び入口 [メイン]ステラ:2d 石壁 SwordWorld2.5 (2D6) → 5[2,3] → 5 [メイン]海魔:しばらくすると壁の向こうから叩く音が聞こえてくる [メイン]深き者:「だせー、だせー」 [メイン]ヴォーテックス:「沈んでいてくれ」 [メイン]ブドー:「炎の差し入れが必要かね? [メイン]ステラ:「ごめんねー!用事が済んだら解くからー!」 [メイン]ゲスオ:「金目のものを奪って逃げるでゲスよ~」 [メイン]深き者:移動に1R [メイン]ステラ:「解けそうになったら戻ってこないと」 [メイン]深き者:物置 [メイン]深き者:古いものから新しいものまで様々なものが乱雑に置かれている [メイン]ステラ:2d+12 SwordWorld2.5 (2D6+12) → 6[5,1]+12 → 18 [メイン]ヴォーテックス:2ds [メイン]ヴォーテックス:2d SwordWorld2.5 (2D6) → 5[2,3] → 5 [メイン]ブドー:2d+11 探索 SwordWorld2.5 (2D6+11) → 7[3,4]+11 → 18 [メイン]ゲスオ:2d SwordWorld2.5 (2D6) → 9[4,5] → 9 [メイン]深き者:ステラJ ヴォーE ブドーJ ゲスオG [メイン]ブドー:2b6 SwordWorld2.5 (2B6) → 4,4 [メイン]ゲスオ:2B6 SwordWorld2.5 (2B6) → 5,1 [メイン]ステラ:2b6 SwordWorld2.5 (2B6) → 2,2 [メイン]ヴォーテックス:2b6 SwordWorld2.5 (2B6) → 6,2 [メイン]ステラ:choice[あか,みどり,くろ,しろ,きん] SwordWorld2.5 (CHOICE[あか,みどり,くろ,しろ,きん]) → くろ [メイン]ゲスオ:黄金のマトック [メイン]ヴォーテックス:ビーストバスター クロスボウB [メイン]深き者:ここまで2R [メイン]深き者:3R [メイン]深き者:本尊4R [メイン]深き者:やたら広い空間 [メイン]ヴォーテックス:「広いな」 [メイン]深き者:床には何故か三眼の蛇のような紋章がある [メイン]ゲスオ:「見覚えがある気がするでゲス~」 [メイン]ブドー:「ん?何故この印がここに…? [メイン]深き者:部屋の奥の方には裁断があり [メイン]深き者:祭壇 [メイン]深き者:大きな供物台が見える [メイン]深き者:奥の壁には魔法文明語が刻まれている [メイン]深き者:偉大なる*******。剣が**し原初の獣。 遍く生******。その牙は岩を***を砕き、鱗は****雷を弾き、三眼は*****映す。 人も魔もなく食ら******。剣の意思なりし*******。 許されざる大罪人****、********妬みて神を騙る。 蒙き**エンリケ、自らの*******嫉妬を手放さず。 教主*****は無限を手にし、我**授けた。我ら無限の待ち人なり。 幾百***時を待とう、***剣意を再び**知らしめん。 [メイン]ステラ:「…だって」 [メイン]ヴォーテックス:「わからん」 [メイン]ブドー:「わけわからん [メイン]ゲスオ:「カネになりそうでゲスかね?」 [メイン]ヴォーテックス:「壊すか?」 [メイン]ブドー:「伝わらないメッセージに価値は無い [メイン]ステラ:「もしかしたらメルヴィレイさんならなにかしってるかもしれないよ?」 [メイン]ステラ:「だからこわすのはちょっと…」 [メイン]ヴォーテックス:「了解した」 [メイン]ブドー:「流石はステラ…冴えている。 [メイン]ゲスオ:「お小遣いもらえるかもしれないでゲスし、メモを控えておくでゲス~」 [メイン]ステラ:(メモ…?やっぱりゲスおじさんじゃない…?) [メイン]ブドー:「ほぅ?何時から文字を書けるようになったのだ? [メイン]ゲスオ:「最初からでゲスよ~」 [メイン]ブドー:「そうだったか。HAHAHA [メイン]深き者:5R [メイン]深き者:6R宝物庫 [メイン]深き者:儀式用と思しき物品が収められている [メイン]深き者:燭台、鏡、巨大な鱗と牙 [メイン]ブドー:「さて…略奪の時間だな [メイン]ステラ:1d6 SwordWorld2.5 (1D6) → 3 [メイン]深き者:3000G分の物品を持ち出せる [メイン]ブドー:くらみつ算 [メイン]深き者:7R [メイン]深き者:9R 保管庫 [メイン]深き者:鎖に繋がれた人々と幻獣がいる [メイン]ブドー:「なんだコイツらは? [メイン]深き者:いずれもかなり衰弱していて、こちらを見ても弱々しい声を上げるのみ [メイン]ゲスオ:「ここに連れ込まれてたんでゲスね」 [メイン]深き者:人のほうは海賊さんたちです [メイン]ブドー:「ほぅ?ここに幽閉されていたか? [メイン]ヴォーテックス:「なるほど」 [メイン]ステラ:「た、たいへんだよ、なにか食べ物とかあげないと!」 [メイン]ブドー:「それも必要だが、まずはここから移動させなければな [メイン]ステラ://ヒールウォーター使って水あげてる [メイン]船員:「ありがとう、ありがとう……」 [メイン]ブドー:「さてと、歩けるか? [メイン]ブドー:「ステラよ、時間稼ぎを任されてくれないか? [メイン]ステラ:「いいけど…お水どうしよ…」 [メイン]ブドー:「船の上に乗せてからでも遅くはない [メイン]ブドー:「安全確保が優先という訳だ [メイン]ステラ:「わかった、一応誰か一人でいいからいっしょにきてくれないかな?」 [メイン]ブドー:「ゲスオ [メイン]ブドー:「ステラを頼むぞ [メイン]ヴォーテックス:「万が一を考えると俺が行こう」 [メイン]ヴォーテックス:「ゲスオは誘導を頼むぞ」 [メイン]船員:「かたじけねえ……」 [メイン]ゲスオ:「わかったでゲス~」 [メイン]ゲスオ:「死にたくなかったらさっさと移動するでゲスよ」 [メイン]ブドー:~~~~~~~~~~~ [メイン]ブドー:「よし、全員乗ったな? [メイン]船員:「もう待てねえよ、早く出してくれ」 [メイン]ブドー:「これを…。(松明) [メイン]ブドー:「神殿の中は油まみれになっている [メイン]ステラ:「え?」 [メイン]ブドー:「屈辱を晴らせ。 [メイン]ゲスオ:「そんな時間あったんでゲスねえ」 [メイン]ブドー:「なに、魚の油が大量にあったからな [メイン]ステラ:「えっと、メルヴィレイさんにみせなくていいの?この神殿」 [メイン]ブドー:「完全に焼けることはなかろう。むしろ、中の魚類を排除する必要がある [メイン]ブドー:「BOSSの安全を確保するだけさ。HAHAHA [メイン]ブドー:~~~~~~~~~~ [メイン]ステラ:「…ごめんなさい」 [メイン]メルヴィレイ:拠点 [メイン]ブドー:「BOSS!!!ただいま戻ったぞ! [メイン]メルヴィレイ:「すごいわ! みんな連れ戻してくるなんて!」 [メイン]ヴォーテックス:「生きていたようだ」 [メイン]ブドー:「当然だ。我々は 皆 優秀だからな。 [メイン]メルヴィレイ:「ええ、本当に想像以上だったわ」 [メイン]メルヴィレイ:「今度何かご褒美を用意しなくちゃいけないわね」 [メイン]ゲスオ:「お金がほしいでゲス~」 [メイン]ブドー:「ゲスオ、慎ましくしろ。 [メイン]メルヴィレイ:「でも、どこで見つけたの?」 [メイン]ステラ:「おっきいお魚さんの上!」 [メイン]ゲスオ:「何かの神殿だったでゲスね」 [メイン]メルヴィレイ:「おっきいお魚さん? 神殿?」 [メイン]ヴォーテックス:「不気味な連中がいた」 [メイン]ブドー:「あぁ、その通りだ [メイン]ゲスオ:「魚人間がいて…こんな文章も書いてあったでゲス」//メモを差し出す [メイン]メルヴィレイ:「わ、わ、いっぺんにいろいろ教えられても整理しきれないわ」 [メイン]メルヴィレイ:「一から確認するわね?」 [メイン]メルヴィレイ:「大きいお魚さんの上に、その神殿があって、そこに魚人間? がいたのね?」 [メイン]ステラ:「うん」 [メイン]ブドー:「魚類だが? [メイン]ステラ:「サハギン?とは違ったの」 [メイン]メルヴィレイ:「その人たちが持っていた文章に、これが書いてあったのね?」 [メイン]ステラ:「壁に書いてあったの、訳したのあたしだから間違ってるかもだけど」 [メイン]ゲスオ:「大事そうに祀ってあったでゲス」 [メイン]メルヴィレイ:「剣、原初の獣、大罪人……エンリケ」 [メイン]メルヴィレイ:「いえ、きっと間違ってないわ」 [メイン]ヴォーテックス:「なんなんだ?」 [メイン]ゲスオ:「知ってるでゲスか?」 [メイン]メルヴィレイ:「ええ、たぶんね」 [メイン]ブドー:「ほぅ?是非聞かせて欲しいものだが [メイン]メルヴィレイ:「きっと、私の信じる神のお話ね」 [メイン]メルヴィレイ:「ほとんど記録は残っていないけど、始まりの剣が生み出した最初の獣を退治した人のおはなし」 [メイン]ブドー:「ゴッドか…。人の宗教観について、とやかくは言わぬ。 [メイン]メルヴィレイ:「エンリケはとてもマイナーな神様だし、説明も難しいのよね……」 [メイン]ブドー:「構わぬよ。難しいのならな。 [メイン]メルヴィレイ:「でも、残るところには残っていたのね」 [メイン]メルヴィレイ:「今度見てみたいわ、場所を教えてちょうだい?」 [メイン]ブドー:「この世界のゴッドは、やはり信仰甲斐があるな。 [メイン]ブドー:「ここだ。 つ地図 [メイン]メルヴィレイ:「ありがとう!」 [メイン]メルヴィレイ:そう言うとメルヴィレイはウキウキ顔で去って行きました [メイン]メルヴィレイ:めでたしめでたし [メイン]ブドー:「ククク…上司への媚へつらいは大切であるよなぁ? [メイン]メルヴィレイ:報酬フェイズ!! 経験点30,000 成長20回 ガメル50,000G 名誉500点 [メイン]ステラ:魚の上の [メイン]ステラ:捕虜 [メイン]メルヴィレイ:採用 [メイン]ヴォーテックス:gr20 SwordWorld2.5 [6,6]- (精神力) | [2,3]- (敏捷度 or 筋力) | [2,6]- (敏捷度 or 精神力) | [5,5]- (知力) | [5,5]- (知力) | [2,1]- (敏捷度 or 器用度) | [1,3]- (器用度 or 筋力) | [2,4]- (敏捷度 or 生命力) | [3,4]- (筋力 or 生命力) | [3,2]- (筋力 or 敏捷度) | [2,1]- (敏捷度 or 器用度) | [2,1]- (敏捷度 or 器用度) | [6,4]- (精神力 or 生命力) | [4,6]- (生命力 or 精神力) | [5,3]- (知力 or 筋力) | [3,5]- (筋力 or 知力) | [2,3]- (敏捷度 or 筋力) | [4,6]- (生命力 or 精神力) | [6,1]- (精神力 or 器用度) | [3,3]- (筋力) [メイン]ステラ:gr20 SwordWorld2.5 [2,3]- (敏捷度 or 筋力) | [3,2]- (筋力 or 敏捷度) | [5,4]- (知力 or 生命力) | [2,6]- (敏捷度 or 精神力) | [6,6]- (精神力) | [1,3]- (器用度 or 筋力) | [5,3]- (知力 or 筋力) | [5,5]- (知力) | [6,1]- (精神力 or 器用度) | [2,6]- (敏捷度 or 精神力) | [2,2]- (敏捷度) | [3,3]- (筋力) | [4,3]- (生命力 or 筋力) | [5,4]- (知力 or 生命力) | [4,3]- (生命力 or 筋力) | [4,5]- (生命力 or 知力) | [2,3]- (敏捷度 or 筋力) | [1,5]- (器用度 or 知力) | [2,2]- (敏捷度) | [1,1]- (器用度) [メイン]ゲスオ:gr20 SwordWorld2.5 [1,6]- (器用度 or 精神力) | [6,2]- (精神力 or 敏捷度) | [6,1]- (精神力 or 器用度) | [3,3]- (筋力) | [4,2]- (生命力 or 敏捷度) | [4,3]- (生命力 or 筋力) | [6,2]- (精神力 or 敏捷度) | [5,2]- (知力 or 敏捷度) | [2,3]- (敏捷度 or 筋力) | [1,6]- (器用度 or 精神力) | [6,1]- (精神力 or 器用度) | [3,6]- (筋力 or 精神力) | [5,2]- (知力 or 敏捷度) | [2,6]- (敏捷度 or 精神力) | [6,1]- (精神力 or 器用度) | [2,3]- (敏捷度 or 筋力) | [1,4]- (器用度 or 生命力) | [2,3]- (敏捷度 or 筋力) | [3,6]- (筋力 or 精神力) | [1,6]- (器用度 or 精神力) [メイン]ヴォーテックス:4b6 SwordWorld2.5 (4B6) → 1,3,1,2 [メイン]ゲスオ:1d6 SwordWorld2.5 (1D6) → 6 [メイン]ブドー:gr20 SwordWorld2.5 [6,6]- (精神力) | [1,3]- (器用度 or 筋力) | [3,4]- (筋力 or 生命力) | [5,3]- (知力 or 筋力) | [5,2]- (知力 or 敏捷度) | [4,1]- (生命力 or 器用度) | [3,6]- (筋力 or 精神力) | [3,5]- (筋力 or 知力) | [1,2]- (器用度 or 敏捷度) | [6,2]- (精神力 or 敏捷度) | [6,4]- (精神力 or 生命力) | [6,6]- (精神力) | [4,5]- (生命力 or 知力) | [1,6]- (器用度 or 精神力) | [2,4]- (敏捷度 or 生命力) | [2,2]- (敏捷度) | [3,2]- (筋力 or 敏捷度) | [2,3]- (敏捷度 or 筋力) | [1,2]- (器用度 or 敏捷度) | [2,2]- (敏捷度) [メイン]ステラ:6d6 SwordWorld2.5 (6D6) → 24[3,6,5,6,2,2] → 24 [メイン]ステラ:1d6 SwordWorld2.5 (1D6) → 2 [メイン]ステラ:1d6 SwordWorld2.5 (1D6) → 4 [メイン]ゲスオ:器用7敏捷6生命1精神6
https://w.atwiki.jp/359bb/pages/129.html
A -- (名無しさん) 2008-01-06 22 30 05 達成度Aで懐中仙箪でした報酬 -- (名無しさん) 2008-01-06 22 30 25
https://w.atwiki.jp/wiki3_eq2/pages/49.html
準備 Fighter限定 クエスト「[3]ゴブリンの補給拠点を襲撃」終了後 Braksan 手順 1. 5匹のGruttooth Aggressorを挑発してから倒す。 2. Braksanと話す必要がある。 コツ 報酬 フットマンレギング /手順2.で入手 62c /手順2.で入手
https://w.atwiki.jp/pakemon/pages/613.html
【042】戦闘捕虜防衛 ◆地下通路B 戦闘捕虜を守り抜くミッションです。 (戦闘捕虜が死亡するとミッション失敗。ターゲット数:30。) 【ミッションリザルト】 VERSUS OPSにて「ピルボックス・パーガトリー」が使用可能になる。
https://w.atwiki.jp/bmrog/pages/271.html
(GMmaru) (GMmaru) (GMmaru) 『ある捕虜囚Sの記録』 (GMmaru) (GMmaru) (GMmaru) (自己紹介) (M _Syl)【シルヴィア】「ん…ボクはシルヴィア。海軍の軍人だよ。って、君たちも知ってると思うけど」 (M _Syl)【シルヴィア】「で、ボクの初めての話を聞きたいってわけだ。ずいぶん鬼畜な事をするね」 (M _Syl)【シルヴィア】「まぁ、構わないよ。試合にも負けちゃったしね。そう言えば、あの時も捕虜だったね…」 (M _Syl) 以上 (GMmaru) (GMmaru) (GMmaru) GM○ エロセでは初GM。戦闘メインではありませぬー、趣味:着衣えち(ぇ (GMmaru) (GMmaru) (GMmaru) ○プリプレイ (GMmaru) ない (GMmaru) (GMmaru) (GMmaru) ○オープニング 『信頼の置ける仲間達』 (GMmaru) (GMmaru) (GMmaru) 軍曹シルヴィア、彼女は幾年かの軍事訓練を得て、ようやく軍隊のある小隊に配属された。 (GMmaru) そこでは、気の良い仲間達、隊長のヤラレ隊長はメイデンではあるが女性である君を気遣ってくれ、同時期に配属されたメイデンは君の友として互いに高めあった。 (GMmaru) (GMmaru) そして、君がその小隊に配属されて、初の実戦が迫っている。 (GMmaru) 緊張で震える君に、同僚のメイデン…カレンは励ますように微笑んだ。 (GMmaru) (RP開始) (M _Syl)【シルヴィア】「ん…初めての実践、か」槍の使い心地を確かめるように、何度も柄を握りしめて (GMmaru) 【カレン】「ヴィア、そんなに緊張しなくても大丈夫だってば、メイデンが二人もいるのよ、楽勝楽勝♪」ケラケラと笑いながらシルヴィアに微笑みかけるのは君と同じぐらいの年齢のナイスバデーの少女。 (GMmaru) だが、よく見るとカレンの手も震えている、彼女にとっても初めての実戦だからか、それでも同僚の君に優しく微笑んで自分自身をも励まそうとしているのが半年ぐらいのシルヴィアには見て取れる。 (M _Syl)【シルヴィア】「ん、まぁ、やるだけやれば、きっと大丈夫、ってところかな」カレンほどポジティブにはなれないが、それでも励ましてくれる心遣いが嬉しくて (GMmaru) 【カレン】「ん、そうそう、そうだ、ヴィア?どっちが多く倒したか掛けない?、勝った方が今年の春物の洋服を相手に買ってもらえるの、どう?」くすりと微笑んで、そんな事を提案する。軍部に所属のシルヴィアやカレンには近くの街での買い物ぐらいしか楽しみが無いが、それさえも楽しみに出来る様にに提案して (M _Syl)【シルヴィア】「ん、そうだね。財布の中身、気にしておいた方がいいと思うよ」クスリと笑みを浮かべ、こっそり勝利宣言 (GMmaru) 【カレン】「そっちがね?」微笑みを返し…今年の春物に想いをめぐらせる。 (GMmaru) そんな風に話し合ってた時。 (GMmaru) (GMmaru) (GMmaru) ちゅどおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおん (GMmaru) (GMmaru) (GMmaru) 「な、なんだー!?」「て、敵襲ー!敵襲ー!!」「な、魔族まで?!こいつらなんで?!」「うわぁーーーー」 (GMmaru) 爆発音のすぐ後に、君達の部隊の後方から悲鳴に近い声が聞こえてくる。それはもう渾沌にちかい統制の取れていない叫び声。 (M _Syl)【シルヴィア】「カレン、行くよ」槍を構え、真剣かつ緊張した面持ちで空を飛び、戦場へと向かっていく (GMmaru) 【カレン】「う、うんー」馬に乗り、シルヴィアに続くようにパカラパカラッと馬を走らせ! (GMmaru) 暫くすると、その惨状に絶句する。 (GMmaru) 昨日まで、共に笑い話していた仲間が、地に倒れ伏せていて。 (GMmaru) もはや動ける者を探す方が難しい。そして、その者達を集めて縛り上げてる敵部隊。 (GMmaru) そんな中で、シルヴィアを目ざとくみつめたヤラレ隊長が君のほうに向かってきます。 (M _Syl)【シルヴィア】「ヤラレ隊長、いかがしますか?」歯を食いしばりながらも現状を受け止め、この状況下でどうすればいいのか、上長の指示を仰いで (GMmaru) 【やられ役】「シルヴィア!カレン!こんな所にいたか!…ここはもうダメだ、後方に引き、一度部隊を立てなお…ぎゃああ」シルヴィアに命令を下してる途中に肩から血が吹き荒れ――地面に倒れる。 (M _Syl)【シルヴィア】「カレン、先に後退して。ボクがしんがりを勤めるから」と、最後尾になることを言って (GMmaru) 隊長の後ろの方を見ると、ニヤニヤとした敵兵共が弓を構え――一人の隊長各の男が君たちに向かいあるいてきます。 (GMmaru) 【カレン】「ん、わか…あ」その光景に、愕然として逃げられないと悟ったかのように、顔に絶望の色が染まります。 (M _Syl)【シルヴィア】「…じゃあ、せめて、一矢報いようかな。カレン、良いよね?」槍を再び握り直す (GMmaru) 【カレン】「ん、うん。わかった!!いくよ!!」シルヴィアに頷き、気を入れなおしたように馬を走らせて (M _Syl) 槍を構え、将を堕とそうと、一直線に飛んで向かっていく… (GMmaru) (GMmaru) (GMmaru) そこまでが、シルヴィアの覚えているその戦場での最期の記憶であった。 (GMmaru) (GMmaru) (GMmaru) (GMmaru) ○ミドルシーン 『囚われたシルヴィア…其処は絶望の園』 (GMmaru) (GMmaru) (GMmaru) ピタピタッと頬につめたい滴が当たっているのが感じる。 (M _Syl)【シルヴィア】「…ん」冷たいその刺激に意識が覚醒する。が、しばらくは目に映る景色もおぼろげで (GMmaru) ひんやりとした冷たい空気、黒く汚れた床が、今居る場所が牢獄だと示していて… (GMmaru) 周囲からは好奇の、そしていやらしい視線がシルヴィアの胸や太ももにねっちょりと絡みつく。 (GMmaru) そして気を覚醒してないシルヴィアに…上から男の声が掛けられる。 (GMmaru) 【??】「おい、起きろ、雌鳥。いつまでもねてるなよ?」 (M _Syl)【シルヴィア】「ん…ここは…?」次第に視界や意識がはっきりとしてくる。辺りを見渡して、現状を確認しようと (GMmaru) 目を覚ますと、キミと同じ牢獄の中に先ほど見た敵の隊長、その外に部下が10何人か配置され、君を厭らしい笑みを浮かべながら眺めている (M _Syl)【シルヴィア】「捕まった…って所かな?」身体の状況を確認してみる。拘束はされてないが、武器防具は奪われ、翼も思うように動かない。目の前の敵を相手して、勝てるはずもないだろう (GMmaru) 【??】「ああ、あの状態から責めてくるとはさすがメイデン、恐れ入るね。俺の大事な部下が 人もやられちまったよ」その男はそれでも圧倒的優位を確信してキミを上から見下して (GMmaru) 【??】「まぁ、いうとおり捕まったんだがな、しかし、お前の国も酷いなぁ?、毛も生えてない子供を戦場に出すなんてよ?」くっくっと笑いながらもう既に体は調べた事を証し (M _Syl)【シルヴィア】「…っ! …それで、何のよう?」尋問してきた…様には見えない。シルヴィアの階級は軍曹だし、大して情報を持っているわけでもない (GMmaru) 【??】「まぁ、その前に自己紹介と行こうじゃないか。俺はラル=クラン、この部隊の隊長をさせてもらっている、お穣ちゃんのお名前はなんだい?」慌てるな、慌てるなというように手で堂々と制して… (GMmaru) 後ろからは「隊長、いいなー」「俺も紹介したいぜー」「アッハッハ、体にしたいんだろ、おまえはよー」などと笑い声が聞こえてくる (M _Syl)【シルヴィア】「…シルヴィア」偽名を使う価値はおそらく無いだろう。淡々と本名を告げて (GMmaru) 【ラル】「そうかい、シルヴィアちゃんか。うん、君はとても運が良いぞ、俺達の部隊は捕虜を優しくする部隊で有名なんだ、お前が素直でいる限りは、な」希望を与えつつもどちらがイニシアチブを持っているかをはっきりと示し (GMmaru) そのまま、とてとてと石畳の上を歩き、シルヴィアの顎をくいっと持ち上げます。 (M _Syl)【シルヴィア】「…」反抗的とも、従順とも言い難い沈黙をしながら、ラルを上目遣いに見つめ続ける (GMmaru) 【ラル】「だから、お前に選択権をやるよ、俺とこいつら、どっちに飼われたい?」顎を持ち上げたまま、何処からか取り出した首輪をスッとシルヴィアの肩にかけさせて… (GMmaru) 【ラル】「ああ、遠慮は要らないぜ?メイデンはもう一人手に入ったからな、ちゃーンとどっちかには一人が割り当てられるって言う寸法だ」人質にとっていると言外に良い愉しげに頬を歪ませ (GMmaru) 「俺たちが良いぜー、俺達はやさしいからよー」「そうそう、でも子供だしなぁ」「ばっか、子供だからこそいいんじゃねえか?」「隊長相手だとスライムとか触手とかモンスターで苛められるぜー」 (GMmaru) などと、後ろから色々とはやし立てられる。 (M _Syl)【シルヴィア】「…」カレンの事を考えると、階級の高い方に気に入られた方が良いだろうと思い「…彼らがいいです」隊員達の慰み者になることを決意して (GMmaru) 「おお、リンカーン希望だってよ」「えれえドすけべなこどもだなー」「ハッは、優しくしてあげるよー、シルヴィアちゃん」 (GMmaru) やんややんやと歓喜の声が上がり (GMmaru) 【ラル】「おぅけー。じゃあシルヴィア、その首輪はどうすればいいか、わかるな?」薬と肩にかけられた黒皮の首輪をみて、ちゃりんと足でならします。 (M _Syl)【シルヴィア】「…一応、21歳」幼児体型なのは自分でも解ってるが、それでも言いたくて。今抵抗してもどうしようもないことを悟り、自分で首輪を身につける (GMmaru) 「おお、えろく頼むぜー?おじさん丁寧に頼まれれば頑張っちゃうよ~」「おいおい、頼まれなくても処女まんこを弄繰り回す気まんまんなくせによ」「ひゃっひゃ、ちげえねえ」「ヴィアちゃんはペットなんだから語尾に何かつけなきゃだめだぜ?」 (M _Syl)【シルヴィア】「…わかりましたちゅん」無茶があるかなと思いつつ、とりあえず他にネタが無かったので無理矢理語尾に付けてみる (GMmaru) 【屑A】「あっはっは、ちゅんだってよ、そりゃいい」笑いながら一人階級の高い男が前に出てきて…首輪のリードを渡すように手を差し出します。 (M _Syl)【シルヴィア】「…」黙って首輪のリードを屑Aに手渡します (GMmaru) 【屑A】「お・ね・が・い・は?」にたりと下品な笑みを浮かべてリードを受け取り…おねだりをしろと要求する。 (GMmaru) 【屑B】「アッハッハ、ヴィアちゃんは処女だからまだわかんないんだよ」【屑C】「あ~まだ子供だもんなぁ~」【屑D】「そうそう、これからおれたちがやさしくおしえてこんでやらないとよがっはっは」 (GMmaru) 歳という言葉を信じていないのか、素直に無視しているのか、それともあえて苛めているのかわからずに。 (GMmaru) いつの間にか屑隊員達はシルヴィアの周りを囲み…、君の薄い布切れから覗く胸や太ももに興味を抱いている。 (M _Syl)【シルヴィア】「…」彼らにこの身が弄ばれるのかと思うと、屈辱と不安で身体が震えてしまう「…お願いします」 (GMmaru) 【ラル】「じゃあ、優しくしてやれよ。じゃあなヴィアちゃん」そんな様子をにやりと笑いながら見つめ――部屋から出て行きます。 (M _Syl)【シルヴィア】「…」出て行く際、鍵が閉められる扉に、脱出への絶望感を抱いてしまう。 (GMmaru) 【屑A】「くはは、そんなに怖がらなくても良いのによ、気持ちよくなるだけサ、なら楽しんだ方がましだろう?」シルヴィアの小さな身体を抱き上げながら、顔の位置にシルヴィアを持ち上げると舌でぺろりと頬を舐め… (M _Syl)【シルヴィア】「んんっ…!」身体を子供のように持ち上げられると、それはそれで恥ずかしく思い。見ず知らずの敵の男に頬を舐められると、悔しさで歯を食いしばってしまう (GMmaru) 屑B「そうそう、いったろ、俺たちは捕虜に優しいんだぜ?」もう一人の男がしゃがみ込み、布の中に顔を潜らせると唯一、以前から付けていたショーツを脱ぎ脱ぎと下ろさせて…「この綺麗な処女まんこも立派な淫乱まんこにしたてあげてやるからよぉ、ん~ちゅぱ♪」 (GMmaru) 恥丘にキスをして…そのまま誰も招き入れたことの無い股に顔を埋めすりすりとまんことうちももの感触を楽しみ。 (M _Syl)【シルヴィア】「…んんっ!?!」気を失っている間に見られたと思われる所だが、こうやって直に見られ、キスをされ、ほおずりまでされると恥ずかしいくて死にそうになってしまう。 (GMmaru) 【屑C】「アッハッハ、顔を赤くして可愛いなぁ、シルヴィアちゃんはよー?ほれ、こっちのおっぱいも子供が出来た時に困らないように飲みやすくしないとなぁ?」後ろから抱きつくとその小さな胸をマッサージするようにむにゅむにゅっと乳首に触れないようにマッサージをして (M _Syl)【シルヴィア】「んくっ、んんっ!!!」自分以外に触られたことのない小さな胸。それを優しいとはいえ好き勝手揉まれるのは悔しいが、それと同時に気持ちよくもあって。顔を真っ赤にしながら歯を食いしばって声が漏れるのを押さえて (GMmaru) 【屑A】「シルヴィアちゃん、気持ち良いなら声を出さないと?俺達は恋人同士じゃなくて、それより深い毎日身体による主従関係を結ぶんだぜ?、ほら、もっと気持ち良いところを教えな?」頬を舐めていた舌を離すと、そのままちゅるっと舌を指し込み深い深いキスをして… (GMmaru) シルヴィアの小さな口内をマーキングするように、丁寧にねろりねろりと舌を絡めていく (M _Syl)【シルヴィア】「ん、んんんっっ!? ん、んん、んんん…」唇を塞がれ、舌をねっとりと絡められていくと、その淫靡な行為にはからずとも興奮して荒く鼻で息をしてしまう。身体が火照り始め、白い肌がピンク色に染まっていく (GMmaru) 【屑A】「(ぷは)ヴィア、まず一個目の教えな、キスをしたらご主人様がいうよりも先に自分の舌を相手の口に差し入れるんだぜ?、アハハ、恋人から習わなかったかい」唇を離すと唾液にヴィアと屑との間に銀の橋が出来ていて、興奮し始めたヴィアに子供に言い聞かせるようにとセックスを、雌の作法を教え込む。 (M _Syl)【シルヴィア】「ん…ぷは…恋人は…いなかったから…」これが初めてのキス。見知らぬ男に奪われた上に、興奮させられたと思えば、さらに悔しさで顔が真っ赤になって。 (GMmaru) 【屑D】「あっはっは、なーに、これからはここにいる全員が恋人でありご主人様だぜ?、ちゃんとこれからおしえていってやるよ?」恋人がいないという告白に、色々と教え篭めれるという欲望が溢れてきて、男が自分のそそり立ったものをズボンの上から握らせ… (M _Syl)【シルヴィア】「…ん」握らさせられるのは男の穢らわしい部分。これに処女を散らされ、犯されるのかと思うと、絶望的な未来に身体を震わせて (GMmaru) 【屑B】「しかし、その割には感度が良いじゃねえか?犬でも飼ってここにバターでも塗って遊んでたのか…あ、それとももう一人のメイデンとレズごっこか?」柔らかい肌触りを堪能すると、筋に沿って下から上につつ~~と舌を這わせ… (M _Syl)【シルヴィア】「ん…そんなこと…ない…んんんっっ!!」他の人どころか、自分もそう触ることのない筋を、あろうことか男に舐められて、だがその快感にびりびりと身体を震わせてしまう (GMmaru) 【屑A】「ほんとかなぁ?…こんな可愛い反応させておいて…ほれ、手を上げて、服を脱がせてやるからよぉ、ヴィアちゃん」服というには余りにもぼろい布切れを、あえて親が子供にするように脱がすと良い、更に辱めを与え… (M _Syl)【シルヴィア】「…」服を脱がされる。全裸にさせられる。裸を見られる。犯される。そのために手を自分からあげなければならないのかと思うと、切なく、悔しい。けれども従う以外道はなく、顔を背けて手を挙げてしまう (GMmaru) 【屑A】「よしよし、良い子だなぁ、ヴィアは」頭に手を置くとよく出来ましたと褒めるようにごつい手でシルヴィアの綺麗な髪を撫でて、服を脱がしていきます (GMmaru) そして、その曝け出された肌に、口々に感想が飛び出てきます。 (M _Syl)【シルヴィア】「…」全裸にされてしまうと、無駄だと思いながらも恥ずかしすぎるので胸と股間に手を置いて隠してしまう (GMmaru) 【屑B】【うわぁ、うすぺったい胸だなぁ?」【屑C】「わかってねえなぁ、それが男心をくすぐる作戦だろ」【屑D】「アッはは、そりゃいーや、俺たち皆ひっかかったというわけだw、淫乱なシルヴィアには困るなぁ」【屑A】「うんうん、恥ずかしげもなく晒されるより隠された方が燃えるもんなぁ」 (GMmaru) 口々にそんな事を言いながら、シルヴィアの周りに好奇な視線、そんな言葉がシルヴィアに幾つも突き刺さります。 (M _Syl) とりあえず、ここまでの間に《はじめてのキス》《小さな胸》《はえてない》《突き刺さる視線》を使っておきますw (M _Syl) で、《純血の証》を使用します (GMmaru) 【屑A】「うんうん、裸になって、恥じらいがましたようだな、ヴィアちゃん?」煮たりと笑いながら男の一人もズボンからそそり立ったものをでろんっと抜き出して (GMmaru) そのそそり立ったものをシルヴィアの鼻先にちょんっと触れさせます。 (M _Syl)【シルヴィア】「…」男が取り出した、肉棒。シルヴィアを犯す、それ。鼻先に触れるとその特徴的な匂いにくらくらとしてしまう (GMmaru) 【屑B】「こらコラ、雌鳥のヴィアちゃん、無言じゃダメだよ、そのおちんちんにキスして、犯してくださいってお願いしないと」となりの尾と焦がそう生やしてたると、回りからも好奇に満ちたそうだそうだーという声が次々に上がり。 (GMmaru) 屑Åはにたにたしたまま、シルヴィアの挙動を見ている。 (M _Syl)【シルヴィア】「…ん」身体を手で隠したまま、諦めたように瞳を閉じて、目の前の肉棒に口づけをする「…犯して、ください」自分で口に出して言うと、その被虐に心が切なく震え、使ったことのない子宮がきゅうっとしてしまう (GMmaru) 【屑A】「アッハッハ、良いぜ。シルヴィアちゃん、これからシルヴィアちゃんの処女膜を俺がきっちりやぶってあげるからな」シルヴィアを床に押し倒すと…周りの男達が、シルヴィアの足を持って、ぐいっと引張り大股に開かせて (GMmaru) 【屑A】「最初の俺ので慣れておかないと、他の連中の相手もしなきゃいけないからなぁ、一杯感じて濡れるんだぜ?」秘所に指をやり、濡れているかどうかクチクチと手で弄り、確かめて… (M _Syl)【シルヴィア】「…っっ!!」床に押し倒されると石床の感触が固く冷たくて。両手で隠そうとしても両手も床に押しつけられ、小さな乳房と秘部を見せつけるように晒しながら、けれども何も出来ず (M _Syl)【シルヴィア】「…んんっ!」素質があったのだろうか、それとも環境だからか。処女だというのにかかわらず、男が触れるとしっとりと濡れ始めてきている。 (GMmaru) 【屑A】「おうおう、濡れすぎだろ?こんな処女いんのかよ、さすが隊長が見込んだ雌鳥じゃねえか?くすりも用意したけど、いらねえかこりゃ?」胸から出した小瓶…今の言い方だと、媚薬かなにかだろう…を置いて、弄っていた手をぺろりと舐めてシルヴィアの愛液を味わうと… (M _Syl)【シルヴィア】「…んん」自分の愛液を舐められるのを見ると、恥ずかしくて顔から火が出そうで顔を背けてしまう。 (GMmaru) 【屑A】「…んじゃ、俺がシルヴィアちゃんの初めてなー♪」そのまま、そそり立った肉棒をシルヴィアのねっちょりぬれた割れ目に突きつけて…くちゅくちゅと愛液を亀頭に塗す様に薄く抜き差しして… (GMmaru) ある程度濡れたところで…ぐっと力任せに、亀頭を突き入れると…ぶちぃっ…という音と共にシルヴィアの中に初めて男というものを突き入れて (M _Syl)【シルヴィア】「く、うう…あぁぁぁっっっ!!」まるで焦らされるように事前運動をされ、瞳を閉じて覚悟を決めていると、膜が裂かれる痛い刺激と、犯されたという屈辱に頭が真っ白になってしまう (GMmaru) 【屑A】「シルヴィアちゃん、そんなぼーとしてないで、ほら、初めてのおなかで味わうおちんちんの味はどうだ?」奥深くに突き入れたまま、少し慣れるまであえて動かずに、首とかに舌を這わせて…痛みを和らげるように別所から快楽を与えて (M _Syl)【シルヴィア】「…痛い、ん、あ、んんっ!!」ポロポロと涙を流しながらも、痛みを緩和させるように快楽を与えられると、もくろみ通りに痛みが引いて気持ちよくなってきてしまう。それが溜まらなく悔しい (GMmaru) 「ちぃ、俺もシルヴィアちゃんの初めてになりたかったな」「全くだぜ、籤で負けたのがなぁ」「でも、次は俺達で楽しめるんだろ、いいじゃねえか」「おいおい、無駄口叩くなよ、ほら準備手伝えよ」 (GMmaru) 【屑A】「痛いか?でも、その割にはシルヴィアちゃんの雌まんこは嬉しそうに俺のおちんちんを咥え込んで放さないんだけどな」軽くグチュグチュと揺すると――ぐいっとシルヴィアを抱き上げるように持ち上げて… (GMmaru) 【屑A】「ほら、みて皆、シルヴィアちゃん?」さっと周りを見せると…いつの間にか、隊員達が巨大な鏡を用意して、四方八方から初めてシルヴィアが男を受け入れた頭をシルヴィアに、マザマザと見せつけて (M _Syl)【シルヴィア】「ん…あ、あぁ…あぁっぁっ!!」耳から入ってくる男達の言葉に、これが最後じゃないことを教えられて。身体を持ち上げられると小柄ながらも重力によってさらに深々と刺さってしまい、仕方なくも男に抱きついて胸をくっつけてしまう (M _Syl)【シルヴィア】「…っ!!!」男の物を膣で咥える姿を鏡越しに見てしまい、その姿を周りの男達に見られていると思うと、真っ赤になって顔を背けてしまう。 (GMmaru) 【屑A】「アッハッハ、だめだぜ、シルヴィアちゃん、今の自分の姿をよーく見ないと、首輪を付けて、男のおちんちんをくわえ込んでる淫乱な雌奴隷の姿をよ…なーに、こんな可愛い雌奴隷なら皆大切に扱ってくれるからな」そのままシルヴィアの身体をグチュグチュとリズムよく犯して、膣壁に何度も先走りなどを擦りつけながら、その姿さえも見せ付けるように鏡を見やすい位置に位置取り (M _Syl)【シルヴィア】「…んんっ…んん…あ、あん…ん、あぁ…」命令させられると、見ないわけにはいかず。男の言うとおり、首輪を付けて全裸で男の物をくわえ込む、淫靡な捕虜。その姿を知らず知らずのうちに脳内に焼き付けながらも、いつしか嬌声が漏れてしまう (GMmaru) 【屑A】「締め付けが良くなったぜ?、ヴィアちゃんの体は奴隷向きだな、こんな風に犯されて、嬉しそうな甘い声出しやがって」ぐちぐちと肉棒を膣内に突き入れるスピードを速めると、そのままゴツゴツッと子宮口に亀頭で叩くように突き上げて (M _Syl)【シルヴィア】「んんっ、ん、あぁ、ああ、あぁっ、あぁっっっ!!!」見ず知らずの男に犯されている。だと言うのに気持ちよくさせられて、悔しくて、涙を流しても、やっぱり気持ちよくて。それだけで頭が沸騰してしまいそうで (GMmaru) 【屑A】「んっ、更に締め付けがよくなりやがった、この雌鳥!?…たくっっ…こりゃもうたえられねえな!」処女特有のきつい締め付けに、限界に早くも達し…耐えることもせずに、グンッと子宮内に肉棒を突きいれれば… (GMmaru) どぴゅどぴゅるるっ!! と大量に熱い牡の子種で大量に、今まで誰にも穢されたことの無いシルヴィアの子宮を汚し…支配していく。 (M _Syl)【シルヴィア】「…あぁぁぁっぁっっっ!!!!!!」子宮内に熱い液体を注ぎ込まれたと思えば、本当に穢されたのだと涙して、それでも何故か穢されたことが心地良くて、絶頂する自分に嫌悪しながらもイッてしまう (GMmaru) 【屑A】「はぁ、はぁ…良かったぜ、シルヴィア…」最後に残りまで出すように ・ 回ゆさゆさとシルヴィアの身体を揺らスト、床に下ろし…肉棒をにゅぷっと抜く。 (M _Syl)【シルヴィア】「…あ…」床に下ろされた少女は目から光をなくし、胸や秘部を隠す気力すらなくして、開かれた足の間からトロトロと白濁の液体を零して (GMmaru) 【屑B】「んじゃ、次俺な、ヴィアちゃん、Aよりも気持ちよくしてやるよ」抜かれ、白いのと赤いのが濡れて、言ったばかりの処女まんこにまた男が肉棒を突きいれると…今度は焦らしもなく、自分の快楽を求めるが様に腰を動かし始めて (GMmaru) 【屑C】「じゃあ、俺はヴィアのお口を貰おうかなー」と、また別の男が突き立った肉棒を口に突きいれて…他の男達も手に太ももに、シルヴィアの前進を犯すように肉棒を擦りつけ (M _Syl)【シルヴィア】「…あぁ、ああんん、あん、あぁ、むぐぅ、むぅっっ!!!」抵抗する気を失ったシルヴィアは押しつけられる快楽に流されるように、男達の快楽を満たすための道具となりはてていく。男達が命令されるがままに肉棒に舌を這わせ、指先でしごいて(GMmaru) (M _Syl)【シルヴィア】「んん、んん、んんんんんっっっ!!!」男達の行為は決して自分を満たす物だけではなく、シルヴィアもイカせるもの。それだけに絶頂を迎える度に悔しさで涙を零し、それでも男達を気持ちよくさせる以外生きる術は無くて。少しずつ穢れていくのを感じて、それが気持ちよくなるのを理解していって、そんな日々を過ごしていった (M _Syl) 《ぎこちない仕草》《乳辱》《口辱》も使っちゃいますねw (GMmaru) 了解w (GMmaru) (GMmaru) (GMmaru) それから、一月の間、シルヴィアはこの隊のペット兼雌奴隷として過ごす事になる。 (GMmaru) (GMmaru) (GMmaru) ○クライマックス(でも、謎解きで、戦闘じゃない) 『約束という名の束縛』 (GMmaru) (GMmaru) (GMmaru) それから、一月経った頃。 (GMmaru) 快楽に慣れ、素直な自分が雌鳥だと自覚して…従順にこの部隊で生活をしていると。 (GMmaru) ある時、ラルという、この部隊の隊長がお呼びが掛かった。 (GMmaru) (GMmaru) そして、君は、今…彼の部屋の前にいる。 (GMmaru) (GMmaru) (RP開始) (M _Syl)【シルヴィア】「…」何故呼ばれたのかわからないが、黙って待っている (GMmaru) 待っていると、一月前に分かれた切りの、同僚のメイデン…カレンの喘ぎ声が聞こえてきた。 (M _Syl)【シルヴィア】「…カレン!」彼女の声に、思わず声を出してしまう (GMmaru) 【カレン】「ぁ…んっ…や、ラル様…そんなの…無理…だ、だめで…」という、甘い喘ぎ声が扉の中から聞こえてきて… (GMmaru) 扉の鍵は開いていて…いつでも入れといっている。 (M _Syl)【シルヴィア】「カレン!」扉を開けて、かつての同僚の名を呼ぶ (GMmaru) 扉を開けると部屋の中の様子が見える。 (GMmaru) 部屋の真ん中に居る男――ラル――は、女性を四つんばいにさせて、その上に、腰を降ろし、冷徹な笑みを浮かべていた。椅子になっている女性は、ボールギグを口に咥え、秘所には責め具が付けられ、喘ぎ声をふしゅーふしゅー上げている。 (GMmaru) そして、カレンの方を見ると、大きくなったお腹がまず真っ先に目に入り、そして…触手が口やまんこに突きつ入れられて、淫靡に甘い声をあげながら…目が既に正気を保っているか壊れているか微妙な感じで色を失っている。 (M _Syl)【シルヴィア】「カレン…大丈夫…?」思わず駆け寄って、カレンを見つめてしまう。そしてその悲惨さに、きっとラルを睨み付けて (GMmaru) 【カレン】「あ、ぅ…しる・・ヴぃ・・・あ?」トローンとした快楽に濡れた目をシルヴィアに向けている。口元はだらしなく開き… (GMmaru) 何度イったかも分からないほどイかされて…突然の懐かしい同僚の呼びかけに、自体が飲み込めてないようだ。 (M _Syl)【シルヴィア】「…よくも、カレンを…」ラルを睨み付けて、握り拳を作り、何で呼びつけたかのを問いただそうと (GMmaru) 【ラル】「ああ、よく来たな、雌鳥…シルヴィアといったけかな?」女性の上に座ったまま、あえてゆっくりと名前を言い…くいっと指先を動かすと、カレンに付きこまれている触手が震え、またも射精をする。 (GMmaru) 【カレン】「ふぁあああああぁ~♪」甘い喘ぎ声を上げて、またイってしまい…くたぁと気絶する (M _Syl)【シルヴィア】「…シルヴィア、です」ラルを睨み付け、だがまだ拳を振るうことはなく。 (GMmaru) 【ラル】「おお、あってたか、…で、用があるから呼んだに決まってるだろ?」その敵意の篭った視線を心地良さそうに受け流し、女体の背もたれに背を預け (M _Syl)【シルヴィア】「…何の用?」余裕ぶっこいているラル。確かに状況は自分の方が不利だが、許せそうになくって (GMmaru) 【ラル】「賭けをしようとおもってな、まぁ、そんな所にいても話し辛えよ、こっちにきな」あえて、その敵意を持っているシルヴィアを自分の元に呼び寄せる。 (M _Syl)【シルヴィア】「…」もともとここは敵の陣地。罠だろうが何だろうが、話に乗るしかなく。彼の近くまで行って (GMmaru) 【ラル】「うし、…でもまぁ、まだ雌奴隷と話せる状態にはなってねえなぁ?」シルヴィアを抱き上げると…既に出されていた既に汚れていた肉棒――恐らくカレンを弄んでいた――の上に座らせて…「これでいい、じゃあ話すぜ?」 (GMmaru) 【ラル】「お前…ここを抜け出る気は無いか?、本当はカレンに頼むつもりだったが、アイツ孕んじまってさぁ…お前に白羽の矢がたったんだけど」気軽に世間話をするように、自らが孕ましたメイデンの名前を言い (M _Syl)【シルヴィア】「…んんん! …なん、ですか…?」既に陵辱によって調教された身体は、易々とラルの物を飲み込んでしまう (M _Syl)【シルヴィア】「…抜け出す…?」何故そんなことを言うのか、理解できずに目を白黒させて (GMmaru) 【ラル】「まぁ、餌ってやつさ。でも、お前の制限をつける気はねえよ、自由にしていいさ…ちゅ…」軽く始めて触る雌奴隷の唇を奪いながら、自分の部下達が調教し開発した女の体を確かめるように巨大な肉棒を膣内で暴れさせて (M _Syl)【シルヴィア】「ひゃっ、んんんんっ!!」身体は身悶え、膣はきつくラルの物を締め付けるが、目は真実を語れと睨み付けて (GMmaru) 【ラル】「やれやれ、強気なメスだな、嫌いじゃねえけれどよ。 そうだな、メイデンって言うのはメイデンをひきつけるんだよ、お前を泳がせて、お前に他の生かを作ってもらう…ソレだけの事さ。その時、お前が仲間を裏切れば好都合だけれども…な」くすりと微笑んで、真実を語りながら、暴れられないように背後から伸びる触手がシルヴィアの四肢を押さえ…余った触手は羽にこすり付けられる。 (M _Syl)【シルヴィア】「んん…何故、抜け出す? 開放じゃなくて?」そこが気になったのか、犯されながらも尋ねて (GMmaru) 【ラル】「分かってねえなぁ、俺の個人的なお願いだからさ。軍からのお願いじゃねえんだよ」余りにも大事な事をあっけらかんと言って、子宮を犯しながら胸を揉みしだき…「アハは、一ヶ月犯されてた割には胸は成長してねえな?」 (M _Syl)【シルヴィア】「んん…わかった…その話に…乗る」大きなお世話だと言わんばかりにキッと睨み付けて (GMmaru) 【ラル】「良い子だ、お前が仲間の信用を勝ち取り、仲間に愛を振り向けば振り向くほど良い、シルヴィア…お前が俺との約束を守ってる限りはカレンは無事だと思っていい」最後に弱みを突きつけて…そのまま中に射精すべく…子宮全体を刺すように…小さな体の一番奥に、熱い子種を どぴゅっどくっっ!!と打ち付けて…ソレが契約の証とでも言うように、何度もこすり付ける。 (M _Syl)【シルヴィア】「ふあぁあ、あ、あ、あぁぁぁっっっ!!!」ドクドクと精が膣内に放たれる。心の意に反して膣はキュウキュウとラルのものを締め付け、少しでも多く精を子宮内に流し込もうとして (GMmaru) 【ラル】「良い締め付けだ!、体はともかく女には立派になったみたいだな?」シルヴィアのいく姿を見て、にたりと邪悪な笑みを浮かべ…ぐちゅぐちゅっと一滴も残さないようにシルヴィアの膣内に射精して―― (M _Syl)【シルヴィア】「くっ…それで、どうやって抜け出せと…?」ラルの挑発にギッときつい目で睨み付けて (GMmaru) 【ラル】「簡単だ。お前が今抜け出せないのは飛べないからだろ?」手には二本の注射器を持って… (GMmaru) そう、あえて飛べない事を意識させてるのか、ここは空を飛べれば逃げれるように…かなり天井は甘いつくりになっている。 (M _Syl)【シルヴィア】「で、その薬で空飛べるようにして、外に逃げろ…ってわけ…」注射器が怖いのか、震えて (GMmaru) 【ラル】「そういう訳で、ここで二本注射器がある?、一つはまた空を飛べるようになるくすり、もう一つは、俺特製の薬…、これから出すクイズに正解すれば、それを飛ぶ薬だけ、失敗すれば二本共だ」シルヴィアの言葉に頷きながら―― (M _Syl)【シルヴィア】「クイズね…良いよ」最初から二本刺せば良い物を、そして特製の薬とやらで失敗する可能性もあるというのに、それもこの男の戯れかと歯を食いしばるも、その余裕がチャンスなので素直に受けて (GMmaru) 【ラル】「簡単なクイズだ。お前の部隊覚えているか?…あの部隊がなんでいきなり強襲を受けたか? 1、隊長が裏切った 、俺たちが狡猾だった 3、エレンが裏切った…さて、答えな?」それはヒントの無い答え…つまりは分からない答えを即座に出せという意地悪すぎる質問。 (GMmaru) 手で注射器を弄びながら、シルヴィアが答えを出すのを待っている。恐らく正解しても、不正解でも彼にとっては何の意味も無い、ただの戯れ。 (M _Syl)【シルヴィア】「…4番」隊長が裏切ったのなら、シルヴィアに逃げろと指示したのは不自然。だが、彼らが仮に狡猾だとしても、強襲がここまで上手く行くのは何か理由があるはず。また、カレンが裏切ったにしても、その後の対応は不自然。そして、この男はそこまで親切ではない (GMmaru) 【ラル】「答えは,…今の状況が当てはまるな、俺の言った言葉を思い出せよ?」くすりと笑うと、一つ目の注射器をシルヴィアの羽にちくりと突き刺して…驟雨とくすりを流し込み (GMmaru) 【ラル】「ま、この注射器も、カレンも刺されていたからだけれどな」答えは3、シルヴィアに今言ったとおり…囮として、仲間を連れて、彼を討とうとして、利用された。 (M _Syl)【シルヴィア】「…カレン、かな。今のボクと同じように…仲間を連れて来た…で、カレン自身も知らないけれど、君にはわかるようにはなってる…違うかな?」薬を受けながらも、辛そうな表情でラルを睨み付ける (GMmaru) 【ラル】「そう、その通りだ。…惜しかったな、仲間を信じようとしたのが冷静な判断を狂わせたな、雌鳥?」そういうと首筋に二本目の注射を刺して――「ま、安心しな、すぐには効果は出ない、一ヶ月から半年先になる薬さ」 (GMmaru) そして、注射器の中の液体を全て、注ぎこむと…立ち上がり、にゅぷっと…シルヴィアの中から肉棒を抜いて… (M _Syl)【シルヴィア】「くっ…」理論的に推理していったはずだが、さすがに本人も自覚がないとなると推理は難しく、ただそれが外れただけで。肉棒を抜かれると、ぐたりと身体を床に落とすが、健気に立ち上がる (GMmaru) 【ラル】「行きな、また会おうぜ?、俺の可愛い雌鳥シルヴィア」軽く頭を撫でて…トンッと首輪を外し、代わりに…魔力で首の周りに魔力あとが付いて、それが首輪の代わりとでも言うように (GMmaru) 【ラル】「…俺は、まぁどこにでもいる。気が向いたら俺からでも会いに言ってやるし、お前が会いたければそう願えばいい、アハハ、流石に自惚れすぎか?」瘴気を溢れさせて…メイデンであるシルヴィアにはそれが魔族…ソレもクィーンかキング級だと気付くが。 (M _Syl) 【シルヴィア】「…悪いけど、ボクは君の物じゃないよ」舌を付きだしてから、窓から空を舞う。 (GMmaru) 【ラル】「すぐにそうなるさ。メイデンは俺の可愛い性奴隷だからな。ああ、それと」二枚ほど金貨を投げ渡そう。 (GMmaru) 【ラル】「お前の破瓜画像、中々好評だったぜ、駄賃だ」くくっと愉しそうにお金の意味を言う( (M _Syl)【シルヴィア】「…ありがたく使わせて貰うよ」ぱしりっと金貨を受け取り、だがそれ以上は言わず去っていく (GMmaru) そのまま、シルヴィアが飛び去るのを見届けて (GMmaru) 【ラル】「さて…今度は可愛い妹の調教に戻るかな、名前は…クランだったな」 (GMmaru) (GMmaru) (GMmaru) ○追加シーン 屑Aが視界の先に見得る空の上で( (M _Syl) (M _Syl) (M _Syl)【シルヴィア】「ん…?」逃走中に、屑Aが地上に居るのが見えて。余裕はないはずなのだが、彼の目の前まで降りて (GMmaru) 【屑A】「ん、ヴィア…え、何でお前空飛んで?」空から降りてきたシルヴィアを目をパシパシさせながら見て (M _Syl)【シルヴィア】「ん…まぁ、脱走だね」クスリと笑みを浮かべながら、彼に近寄る「よくボクのファーストキスとバージンを奪ってくれたね?」 (GMmaru) 【屑A】「あはは、なんだ出て言っちまうのかよ…何、中々締まり具合だったぜ、シルヴィア」ただの人である彼にメイデンであるシルヴィアに勝てるはずも無いが、そこで逃げるのも今更で、それ以前に、最後であるならキチンと姿を見ていたく、軽口を叩きます。 (M _Syl)【シルヴィア】「ふーん、よりによってそんなことを言うんだ」笑みを浮かべたまま、彼の目の前まで来る。メイデンである彼女なら、彼をあっさりと屠れる力を持つ。が「んん…」シルヴィアから口づけをし、舌を自ら進んで口の中に入れていく (GMmaru) 【屑A】「んぅ…んん…」驚きながらも、舌を受け入れて…その招き入れられた舌に舌を絡めて… (M _Syl)【シルヴィア】「ぷは…こっちも中々だったよ。初めてのご主人様」もう一度軽く口づけをしていくと、一気に翼を羽ばたかせて、みるみるうちに空へ消えてしまう (GMmaru) 【屑A】「ん、ちゃんと覚えてたみたいだな。ああ、また飼われたくなったらいつでも戻ってこいよ」その姿を見送って (GMmaru) (GMmaru) (GMmaru) 【屑A】「たく、良い女になったじゃねえか、あいつも…。はん、少しばかり寂しいのかね」煙草に火をつけて…スパーと煙を吐き出し…また宿舎に戻ります。 (GMmaru) (GMmaru) (GMmaru) ○エンディングフェイズ (GMmaru) (GMmaru) そんな風に、昔語りが終わり…今も裸でシルヴィアマニア達が、天を向き涙を流している。 (M _Syl)【シルヴィア】「ん…まぁ、そう言うわけなんだよね」いつものように、後ろ手に縛られて裸身を彼らに晒しながら、昔の事を語り終えて (GMmaru) 「「「「おお、屑A殺すうううううう!!!」」」」 (GMmaru) どうも、ラルの事よりも、そっちの方が彼らにとっては優先らしい(ぇ (M _Syl)【シルヴィア】「ん、やっぱりそう言うとは思ってたよ」予想済みだったのか、そう言って苦笑して (GMmaru) 【隊員A】「シルヴィアちゃん、今は俺達の方がいいんだよね?!、そんな敵野郎の肉棒より、俺たちのこの立派なやつのほうが!」とシルヴィアの方に肉棒を突きつけて (GMmaru) 【隊員B】「そうだよ、俺達だってシルヴィアちゃんを大事にちゃんと性欲処理奴隷としてやさしくあつかってるじゃんな」一人はシルヴィアの乳首に肉棒をくりくりと擦り付けて (GMmaru) そんな感じで、屑Aに負けるかとシルヴィアの方に隊員達が詰め寄ってきて何時ものように犯して生きます。 (M _Syl)【シルヴィア】「ん…それはまぁ、今日の扱われ方次第かな?」そんな風に煽りながらも仲間達の精処理を行い、心地良い一日を過ごしていく (GMmaru) (GMmaru) (GMmaru) 終了~~! GM感想:セッション形式になりきらなかったのが悲しい所。エロセの時間配分は難しいorz シルヴィアは可愛かったのですが、羽とかを責めるプレイを居れらなかったのもしょぼいにゃーあう、 次回はもっと上手くできるようにと、時間を余裕を持ってGMをやるべきかなぁという所。 追記:シルヴィアをペットにした(どかーん
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/150.html
684. 名無しモドキ 2010/12/23(木) 14 29 17 貧乏性なのか、華々しい前線部隊のことよりもマスコミが取り上げない部隊が 気になります。 忘れられた戦場「上海日記」 −第十七捕虜収容所 Stalag 17 − 先週送りました葉書はもう着きましたか。ここ上海は、年の瀬というのに、 新年を迎える内地のような慌ただしさはありません。本当の新年の祝いは、旧 正月に盛大に行われるそうです。 葉書は比較的自由に出せますが、手紙は検閲を通過したものしか出せません。 今は戦争中ですからある程度は仕方ないと思っています。でも、ここで見聞き したことは少しばかりでも書きためて置こうと思います。 無事に内地に帰るときは、自分宛の手紙だと思って持って帰ります。もし、 自分が死んだときは戦争が終わってからでよいのでお父さんに届くように遺言 を残しています。 10月5日:先週、上海第十七捕虜収容所に着任しました。我々の小隊は一 週間の予定で警備に関する教練を受けました。警備方法の実地訓練と座学で す。ジュネーブ協定に関いて、捕虜の取り扱いと、実際に捕虜との接し方を いくつもの場面を想定して教官が、この場合はどうするかと質問してきます。 結局、我々がたたき込まれたのは、捕虜は犯罪者ではなく、兵士として処遇せよといった、観念的なことよりも、「捕虜から物を貰うな。貰えば何かしらの対価を与えざるえなくなる」「捕虜へ物を与えるな。但し、一本づつタバコを与えることは緊張緩和から容認される」といった細かなことでした。明日から我々だけで所内巡回に行きます。 それから、父さんは大学に入れてやれなかった。なんとか金を工面してや るんだったと今でも悔やんでいると母さんからの手紙で知りました。確かに、 大学生になれば兵役猶予で、卒業するころには戦争が終わっていたかもしれ ません。 でも、誰かがここに来なければいけなかったのです。誰かが成し遂げなけ ればいけない責務なら自分から進んで果たしたいと思います。愛国心とかで はなく、そんな人間であり続けたいと思っています。 10月12日:巡回任務や歩哨にも大分慣れてきました。分隊長に、そう話 すと「慣れたはいけない。慣れは緩慢と油断に繋がる。」と叱責されました。 所長も訓辞でよくそのことを言います。 所長は予備役の中佐です。訓辞の時は、よく第一次世界大戦で中隊長とし て参加した話をするだけあって還暦に近い歳だろうと思います。 何故か、この所長の命令で、起床の合図に、アメリカの曲を流しています。 「ジョニーは戦場へ行った」という曲だそうです。勇ましいのか、もの悲しい のか。アメリカ兵には好評のようです。古参兵が、どうしてこの曲を流すのか 聞いたところ「第十七捕虜収容所だから。」と答えたらしいです。父さんは、 どういうことかわかりますか。 10月18日:収容所の要所要所に書いてある注意書きは、もちろん、英語で す。よく内地で見るような可愛い女の子の絵が必ずその横に添えられています。 便器の使い方なんかの説明書も、女の子が何をしている絵です。 日本人が誤解されないかと心配していましたらアメリカ兵の中に、そのマネ をして中々に上手な絵を収容棟の壁に描く連中が現れました。今まで気にしま せんでしたが、日本人の描く女の子は、やっぱり日本人で、似ていてもアメリ カ人の描く女の子はアメリカ人なんだと感心します。 685. 名無しモドキ 2010/12/23(木) 14 44 01 10月23日:今日、ちょっとした事件がありました。捕虜が何かを何遍も 聞いてきます。アメリカでは津波で何人死んだか。ニューヨークはどうなっ た。と聞いているようでした。そこで、1000万人が死んだ。自由の女神が倒 れたと、片言の英語と身振りで伝えました。 すると、後ろの方にいた男が、「ライアー」と言って突進してきました。こ ちらは慌てて銃で威嚇すると、周囲のアメリカ兵が、その男を押しとどめま した。班長があわててアメリカ兵に収容棟に入るように命令して大事にはな りませんでした。 副官に呼び出されました。叱責されるのかと思っていると、今日の状況を詳 しく書き記して報告書を提出せよとの命令でした。ホッとしましたがその為 に夜間巡回のための仮眠時間がまるまる無くなってしましました。 腕立て百回の方がよかったと思います。ビンタで顔が腫れあがる覚悟もして いましたから、それを思って自分を慰めています。 お父さん心配してくれていましたが、この小隊では少なくともビンタはあり ません。訓練の時には匍匐がなってないと、毎日、内出血になるくらいケツを 思いっきり踏みつけられていましたが。 10月28日:この間の報告書の件が、今だにたたっています。この収容所だ けで、1000人近いアメリカ兵がいます。いつも、波風が立たないというわ けには行きません。ちょっとした反抗、捕虜同士の諍いなどは毎日あります。 その度に、現場にいた兵隊に報告書を提出させるのですが、お前は筆が立つ そうじゃないか。いい中等学校に行っていたそうじゃないかと言っては、古参 兵が代筆させるのです。今日も夜間巡回の仮眠時間がなくなりそうです。 でも、幾つか報告書を書いていると上層部の意図がなんとなくわかります。 どのような時にまずい状況が起こるのか、捕虜の精神状態はどのようになって いるのかといった情報が欲しいようです。 11月4日:今日は、捕虜を連れて、戦闘で崩れた街区の整理に行きました。 いつもは専門の小隊が行くのですが、そこの小隊長が急病になって、我が小隊 が出動することになりました。 うちの小隊長なかなかカッコよかったです。アメリカの士官と向かい合わせ になったお互いに敬礼します。小隊長が英語で何か言うと、アメリカの士官、 といっても我が軍でいう准尉なので小隊長より格下です。その准尉が 「イエッサー」と言って敬礼します。准尉はアメリカ兵にトラックに乗るよう に命令します。 我々が指定場所に着くと、其処には完全武装した海援隊の小隊が居ました。 小隊長から我々は捕虜の監視、海援隊は我々の護衛との説明がありました。最 初は屋上に屋上を重ねる話だと思っていましたが、作業を始めて暫くすると海 援隊がいる理由がわかってきました。 最初は人っ子一人いなかったのに、いつの間にか大勢の中国人が集まってき ます。どの目も敵意に満ちていて、遠くにいても殺気が伝わってきます。アメ リカ兵は中国人と目を合わさないように下を向いて作業をしています。中国人 達を近づけないように海援隊が銃を構えて、この場を立ち去るように言ってい ます。(こちらに来てから簡単な中国語は習いました) 兵隊のわたしが言うのも変な話ですが、海援隊というのは本職の兵隊だと思 いました。中国人の殺気以上の威圧感です。命令で躊躇わずに人を殺せるとい う威圧感です。 中国人たちは「チッキン、チッキン、ヤンキー、ヤンキー」と囃し立ててよ うやく去っていきました。帰ってから、古参兵が「うまいこと考えやがる」と いうので、聞いて見ると今日いた海援隊の連中は、南洋(現在の東南アジアの こと)の奴らが多かったのと、白系ロシア人が混じっていたのは、日本兵に余 計な反感を持たせない手だと教えてくれました。あいつらと俺らじゃ、すぐ区 別がつくからだそうです。 でも、もっと物知りの下士官は経費の問題だといいます。いくら兵隊の給料 が安くても、海援隊をその場、その場で雇った方が、まだ安いそうです。 686. 名無しモドキ 2010/12/23(木) 14 50 52 11月10日:夕方の30分ほど収容所の一角に中国人の行商人達を入れます。 行商人はアメリカ兵相手の商売をします。最初は、戸惑いましたが、ここでの 習慣だそうです。 当初は、アメリカ兵のドルが結構羽振りを効かせていたそうですが、すっか り暴落してほとんどの行商人は受け取りません。今では、捕虜は私物と物々交 換をしています。捕虜が欲しがるのは、アメリカ製の書籍雑誌やレコードです。 この上海であった数ヶ月前の略奪の事を考えれば、その品の出所は聞かない方 が花でしょう。 今日、モノポリーを売っている行商人を見ました。任天堂が作った「独占」 は、当初は売れなかったのに、アメリカで「モノポリー」と名付けて販売した ら大ヒットして、日本に逆上陸して流行したというゲームです。 ただ、我々は、行商人からの物品購入は禁止されていますので欲しかったけれ どあきらめました。 我々が市内で、よく使うのは日本円です。今のところ、これが一番喜ばれて いるようで助かります。二番目は日本の軍票です。でも、大蔵省のエライさん が、軍票の増加に難色をしめしているとかで、そんなに出回っていません。 三番目が、福建政府の札、四番目が重慶政府の札です。其の次が、広東政 府の札です。中国人は本能的に信用出来る札を選別するといいます。重慶政 府は復活すると判断しているのでしょうか。因みに、華北政府の札はドル紙 幣と同じ扱いです。 11月13日:アメリカ兵は自由時間に、思い思いに楽器を奏でたり、トラン プ遊びや、例の「モノポリー」なんかで遊んで陰鬱さはありません。 驚いたのは、所長に願い出て収容所の裏手にあった空き地を野球ができるよ うに整地したことです。日々の作業が終わってから、疲れも知らないごとく熱 心に、歌いながら作業をする姿には感心しました。 道具はどうするのかと思っていると、破れて着られなくなった皮の軍服など を使って器用にグローブを作ってしまいます。所長も感心してグランド完成の お祝いに、上海中から探し出して本物のグローブやボールを、アメリカ側の士 官に贈呈しました。喜んだアメリカ兵は早速野球を楽しんでいます。 11月16日:ここ上海は九州の種子島くらいの緯度だそうです。それでも、 11月の半ばになると多少の寒さを感じます。捕虜もつらいかも(最近はそ うも見えませんが)しれませんが巡回と歩哨、作業現場での監視と単調な 日々に「慣れてはいけない」と命令され続ける我々こそ大変です。 その捕虜と我々の共通の楽しみは食事です。基本的に捕虜の食事と我々の 兵食は同じ材料です。違うのは我々が米で、アメリカ兵はパン(しばしば米 も)ということと、アメリカ兵の食事はアメリカ兵の炊事係が作るので同じ 材料でもできあがってくるメニューが違います。 ただ、我々は非番の日は外食もできますし、食欲以外も満足させることが できますからまったく同じでとはいえません。でも、結構いい待遇を与えて いるんじゃないかと思います。 厚遇しすぎだ言う兵隊もいますが、所長は捕虜は赤十字を通じて故郷に、 検閲されるとはいえ手紙を出しているので、ここでの待遇以下の扱いを我が 軍の捕虜も受けないようにするためだと言います。でも、日本の兵隊が何処 で捕虜になっているんだという疑問があります。 主計課がたまには、ご馳走してやろうと、名物の上海蟹を仕入れてきまし た。我々は腹一杯喰いましたが、まだまだ余っていたのでアメリカ兵に提供 しました。 喜ぶかと思うと、残念だが今年の蟹は食えないといいます。今年の蟹は、 人間の死体で大きくなった蟹だからと・・。気持ち悪くなりました。 687. 名無しモドキ 2010/12/23(木) 14 55 14 11月21日:今日、収容棟で、大幅なアメリカ兵の入れかえを行いました。 東部出身のアメリカ兵と他の地域出身の兵隊の間で、もめ事が多いので東部 出身の兵隊を、ひとまとめにしました。 東部出身のアメリカ兵は、ふさぎ込むような様子や投げやりな態度が目に 付きます。自分は戦場で命を保てたのに、家族の安否がわからないからでし ょう。 そのことが別の地域のアメリカ兵からは、理屈では同情しても疎ましく思わ れるようです。 赤十字を通じて慰問物資が送られてきますが、カリフォルニアなどの西海 岸出身者には、州からの加配がついています。東へいくほど、それは少なく なって、東部からは何も送ってきません。 もちもん、アメリカ政府やアメリカ赤十字からの物資は、全員で平等に分け ますが、その量は西部の州が送ってくる量の半分もありません。陸軍は州単位 だそうですが、ここのアメリカ兵は海兵隊なので様々な州から来ているそうで す。 この待遇の差は、明らかにもめ事の原因になっています。アメリカ政府や軍 も少し考えればわかりそうなものです。州が勝手に自分の州の兵隊だけを援助 なんてことは、国全体の調整が上手くできてないのでしょう。一介の兵隊でも そう思います。 11月23日:せっかくの新嘗祭というのに脱走騒ぎです。朝の点呼の時に、 一人の上等兵が脱走しているのが発覚しました。 今日は慰問隊として、なんと、高峰秀子が、収容所にくる予定でした。捕虜 にも歌を聞かせる予定だったのに。特別食と酒の加配が出るという噂だったの に。捕虜にも感謝祭ということで、七面鳥のがわりのアヒルを用意していたの に。 総べてがすっかりおじゃんです。 どうせ、脱走するにしても明日にしろと皆怒っています。普段見せない我々 の乱暴な態度にアメリカ兵も戸惑っています。後で悪いことをしたかと思いま したが、銃床で思いっきり脱走者の出た棟の兵隊の腰を打ち付けました。 そのアメリカ兵は悲鳴を上げて、しばらくうずくまってしまいました。 脱走者を出した棟は全員個別に尋問を受けました。その結果、誰にも知らせ ずに、単独で脱走したことがわかりました。真面目な性格で、かえってからか われることもあったようですが、収容所の生活にも馴染んでいたようなので、 他のアメリカ兵も驚いていました。 11月25日:先日、脱走したアメリカ兵が見つかりました。中国人の一団が 捕虜を捕まえたと軍政本部に死体を持ち込みました。ここでは書けないくらい に無惨な死体になっていたそうです。 中国人達は報償を要求して、一日中騒いでいたということです。根負けした 軍政本部が、正直な顛末の説明と、今後は生きたまま連行することを条件に、 幾ばくかの謝金を出したそうです。 収容所の方でも調査に進展がありました。脱走したアメリカ兵の数少ない友 人が自供を始めました。 それによると、件のアメリカ兵には、中国人の恋人がいたそうです。奥地か ら酒場に出稼ぎに来た女で、何回か通っているうちにわりない仲になったそう です。 収容所に来ている行商人から、その女がアメリカ人の妾ということで酷い目 にあっている。それから、お前の子を宿している。近いうちに、その子ともリ ンチで殺されるだろう。といったような話を聞かされたそうです。 件のアメリカ兵は、悩み抜いた挙げ句に、その女を連れて、軍政本部に出頭 して保護を求めるために脱走したというのです。その提案も、手引きをするか らと、行商人から持ちかけられたそうです。 今から思えば、最近、その行商人の姿が見えない。罠だったんだと。 彼は、俺が止めなかったからだと泣き崩れました。軍政本部の調査も大方で 一致したそうです。 688. 名無しモドキ 2010/12/23(木) 15 00 28 11月28日:先日の事件の概要が伝わってきました。殺されたアメリカ兵を 脱走させたのは、幇(パン)と呼ばれる上海にいくつかある犯罪組織だそうで す。 アメリカ兵を捕まえた彼らは、敵を討たせてやると、アメリカ人に身内を殺 された人々を集めて金を取っていたそうです。 アメリカ兵を殺してしまった後で、幾ばくかの金を取り戻そうと困窮者が軍 政本部に押し寄せた次第です。 十四、五歳の少年もいたそうですが、彼の父親は、負傷して家に転がり込ん できたアメリカ兵を親切に治療したのに、踏み込んできた別のアメリカ兵に問 答無用で撃ち殺されたそうです。 本当かどうかは、わかりませんが似た話はいくつも聞きます。 便所の壁に「 チンク(中国人に対する蔑称)を吊せ」と落書きがありまし た。しつこく「銃を貸せ。奴らを十人殺したら帰ってくる。」と怒鳴るアメ リカ兵もいます。 収容所の中も外も憎しみで満ちています。日本人だけが蚊帳の外です。本来 なら軍政を行っている日本、自分たちを収容所に閉じこめている日本ですから 中国人とアメリカ人の両方から憎まれてもいいはずなのにです。憎しみは、憎 しみを育てているようです。日本は絶対にそのような負の連鎖に陥ってはいけないと思います。 12月15日: ようやく収容所も落ち着いてきました。所長とアメリカ側の代 表が話し合って大きな看板を作りました。等身大の女の子、例の日本風の女の 子と、アメリカ風の女の子が「人を殺すより、人を救おう。故国に帰って復興 のために義務を果たそう。」と英語で呼びかけています。 それから所長の提案で、アメリカ側と野球の試合をすることになりました。 中学で野球部だったことから外野手として選ばれました。 12月17日:今日は、久しぶりに上海の街に出ました。とはいっても自由に 歩けるのは、租界の中と、隣接したごく限られた中国人地区です。中国人地区 の要所には海援隊の警備兵が立っており、指定された区域が塀で囲まれていま す。 そこには、軍政本部の許可書を持った中国人しか入れません。何回か行った 「星鼠」という食堂に立ち寄りました。 今日の戦の前の腹ごしらえです。食堂の親父は片言の日本語をしゃべります し、価格も納得できます。そのため、いつも日本人がいます。つい何ヶ月か前 に逃げ出した日本人がもう大勢戻ってきて商売を始めています。 商社マン風の日本人が兵隊さんに奢りたいといって同席を求めてきました。 しばらく談笑しました。慎重に言葉を選んで。 ひょっとしたら、兵隊の信条調査を行う特務機関の人間かもしれませんか ら。大陸に来て少し利口になり、慎重に生きるようになりました。 食事を終えて出て行こうとすると、よれよれの燕尾服を着た三人の中国人 が入ってきました。顔を靴墨で塗っています。サックス、クラリネット、ア コーディオンを持った流しです。 隣にいた水兵の一団の一人が、リーダーらしい男に声をかけると、中国人 は「モウマンタイ」とワザと日本語なまりの返事をします。 演奏が始まりました。「軍艦(軍艦行進曲)」です。海軍さんのご所望ら しいです。上官から中国人を刺激する行為を控えるようにと言われているこ ともから、この程度のことは、どうなんだと思っていると、なんとジャズで す。ジャズ調の「軍艦」に海軍さんらは顔を見合わせていました。 最初に、声をかけた水兵さんが、ジャズ調にあわせて歌い出しました。音 楽の素養があるのか演奏に負けないくらい上手です。それにつられて他の水 兵さんも歌い出します。 シュールな世界です。上海で黒人を真似た中国人が、アメリカのジャズで 軍艦を演奏して、大日本帝国海軍の水兵が日本語で歌う。もし彼らが、ジャズ 調で「君が代」の演奏を始めたら、どうして良いのかわからなくなります。 そんなことにならない前に店を出ました。 689. 名無しモドキ 2010/12/23(木) 15 10 22 12月21日:いよいよアメリカ兵との野球の試合です。こちらのエースは、 中等野球で県の準決勝までいったという少尉です。ただ、残りのメンバーが いささか、頼りありません。 アメリカ側の投手も、マイナーリーグに数ヶ月いたという触れ込みでなか なか打てません。試合は、一対一のまま延長に入りました。照明がないので、 この回が終われば引き分けということになりました。 先攻の我がチームはワンアウト二三塁と好機を作りますが、スクイズに失 敗して、アメリカ側の最後の攻撃になりました。ツーアウト二塁から大きなセ ンターフライが出ました。 絶対に抜かれたと思ってボールも見ずに走りました。ふと見上げると上手 い具合にボールが取れそうです。ボールを見ながら背走、また背走、キャッ チしたとたんに転倒しました。 一瞬、応援が静まりかえりました。ボールを手にとって高々と見せると、 日本側からも、アメリカ側からも大きな声援が起こりました。 試合の後でアメリカ兵が「お前はジャパニーズ・ウィリー・メイズ(1931 年のワールドシリーズでメジャー史に残る背走によるスーパーキャッチを行 う)だ」と言ってくれました。 このこととは関係ないと思いますが、中隊で一番早く上等兵への昇進を内 示されました。それと、よくない兆候だとは思いますが、最近町中より収容 所の方が心が安らぎます。 12月25日:アメリカ兵たちがクリスマスを祝っています。驚くことに、 アメリカの軍隊には、神父だの牧師だのがいます。この収容所にはいません が、ユダヤ教のラビという坊さんもいるそうです。 多くの宗教を信じている人間が集まっているのでそんな手間をかけるので しょう。また、それを実行して、一つの軍隊集団としてまとめているアメリ カ軍の底力が恐ろしくなります。 近々、我々の小隊は配置換えになるそうです。街の片付けが一段落したの で、上海近郊の○○に新しく○○○を捕虜を使役して建設するそうです。 ジュネーブ協定では捕虜をこのような使役には使うためには日当を出すそ うですが、中国人を雇った方が安いそうです。ところが機密保持のために捕 虜の方が良いということで、その為に捕虜を動員するのです。 捕虜より安い中国の人件費とか、機密保持には敵国捕虜とか頭がくらくらし そうです。捕虜は何日かそこで作業をするので収容所には、今までの半分ほど の人数しか残りません。 また、現地には、別の部隊が駐屯しており、現地で監督を行うそうです。 つまり、収容所の人間がそれほど必要なくなるということです。 690. 名無しモドキ 2010/12/23(木) 15 17 10 12月27日:今までの手紙は、父さんと、初恵さんに出したものです。でも この手紙は初恵さんだけに出します。 今日、配置換えの命令がきました。あまり長く同じ兵隊を捕虜収容所に置く と、慣れと慣れあいが防げなくなるということで我々の小隊は、上海の治安維 持部隊に配置されました。 どうか卑怯な男と思ってもらって結構です。初恵さんだけには、本当の僕を 知って貰いたいのです。その為に、初恵さんに嫌われるかもしれないことも隠 さずに書いてきました。 僕は恐い。とても恐い。内地では我々が上海の街を把握して、軍政の元で統 治をしていると信じていると思います。表面上はそうです。日本軍に表だって 反抗する中国人はいません。少なくとも新聞にはそう書いてあると思います。 実は秋から以降でも、二十人以上の兵隊が命を落としています。負傷者はそ の数倍でしょう。上海の街の中でです。租界だってまったく安心ではありませ ん。 今も武器を持った更衣兵や、共産党の工作員、純粋に日本を目の敵にしてい る一般市民もいます。 日本の為に、何かをしてくれる中国人も大勢います。それは自分の当面の利 益になるからです。心の中はわかりません。もし、心から日本に協力するよう な中国人であれば、本当の意味の売国奴かもしれません。 上海だけで200万の中国人がいます。周辺の治安悪化から100万以上の 難民が上海に移動しています。それなのに上海の我が軍は海軍部隊も併せて、 4万もいないのです。上海だけでも、隠された銃は5万丁とも言われています。 我々は今も戦争を続けているのです。決して勝てない戦争です。中国という 国や政府になら勝てるかもしれません。しかし、中国あるいは中国人に勝つこ とは出来ないでしょう。4億の民の暮らす、この広大な土地で我が軍は一滴の 水です。 我が軍は虚勢を持って、4億の民と心理戦を続けているのです。奥地に進軍 を命じなかった政府は賢明でした。 上海も中国の一角です。僕は恐い。戦争のために中国にいる僕は恐い。初恵 さん、僕が死んだらこの手紙が届くかもしれません。けれども、その時は読ま ずに焼いて僕のことを忘れてください。同じ文言を一枚目に書いておきます。 報告書:1月5日、上海○○地区ヲ警邏中、付近ノ露天商ヨリ発砲事件 ノ通報ヲ受ク。我ガ分隊ハ直チニ近隣ノ廃屋群集ス無人地区ノ捜索ヲ開 始シタリ・・。 僕はドアを蹴り開けた。震えながら拳銃をこちらに構えた少年。 「撃て」と頭のなかの自分が叫んでいる。よく見ろ。怯えた、かっぱらい の少年だ。更衣兵でも共産党の工作員でもない。ひどく怖がっている子 どもだ。 「撃て」 頭の中でまた自分が叫ぶ。 足下には土まみれの食べかけの饅頭が転がっている。おや、額から生 え際にかけての酷い火傷に目を取られていたが、この子は女の子だ。前 髪で火傷を隠して綺麗に顔を洗えば愛らしい少女だ。 そう、始めて女学校に通う初恵さんを見かけたのもこんな年頃だった。 「撃て」 何度もうるさいな。僕はゆっくりと銃を下ろそう。お前も拳銃 をこちらに向けるな。 僕は防弾服を着ている。あんな拳銃じゃ、余程当たり所が悪くない限 り死ぬことはないさ。 「××、撃て」いつの間にか来た戦友が後ろから叫んでいる。僕は決め た。今日は誰も死んではいけない。誰も殺してはいけない。 その士官は、中に人の気配を感じると玄関を開ける前にもう一度、服装を整 えた。「××さん、おじゃまいたします。ご子息のことで、ご報告にまいりま した。」士官は引き戸を開けた。 史実では薄い紙で郵送された戦死公報は、この世界では留守師団の担当士官 によって直接家族に届けられる。
https://w.atwiki.jp/nankinjiken/pages/44.html
俘虜の待遇に関する千九百二十九年七月二十七日の条約 (外務省条約局) 【前文】 獨逸国大統領、亜米利加合衆国大統領、墺地利共和国連邦大統領、白耳義国皇帝陛下、「ボリヴィア」共和国大統領、「ブラジル」合衆共和国大統領、「グレート、ブリテン」、「アイルランド」及「グレート、ブリテン」海外領土皇帝印度皇帝陛下、「ブルガリア」国皇帝陛下、「チリ」共和国大統領、中華民国主席、「コロンビア」共和国大統領、「キュバ」共和国大統領、丁抹国及「アイスランド」国皇帝陛下、「ドミニカ」共和国大統領、「エジプト」国皇帝陛下、西班牙国皇帝陛下、「エストニア」共和国大統領、「フィンランド」共和国大統領、佛蘭西共和国大統領、希臘共和国大統領、「ハンガリー」国摂政殿下、伊太利国皇帝陛下、日本国皇帝陛下、「ラトヴィア」共和国大統領、「ルクセンブルグ」国大公殿下、「メキシコ」合衆国大統領、「ニカラグァ」共和国大統領、諾威国皇帝陛下、和蘭国皇帝陛下、「ペルシャ」国皇帝陛下、「ポーランド」共和国大統領、「ポルトガル」共和国大統領、「ルーマニア」国皇帝陛下、「セルブ、クロアート、スロヴェーヌ」国皇帝陛下、暹羅国皇帝陛下、瑞典国皇帝陛下、瑞西連邦政府、「チェコスロヴァキア」共和国大統領、「トルコ」共和国大統領、「ウルグァイ」共和国大統領、「ヴェネズエラ」合衆共和国大統領は 戦争なる極端な場合に於て能ふ限り其の避くべからざる惨害を軽減し且俘虜の状態を緩和することは一切の国の義務たることを認め 「ヘーグ」の国際条約殊に戦争法規及慣例に関する条約並に之に付属する規則を作成したる原則を拡張せんことを浴し 之が為条約を締結することに決し左の如く各其の全権委員を任命せり (中略)(帝国全権委員、吉田伊三郎、下村定、三浦省三) 因て各全権委員は互に其の全権委任状を示し之が良好妥当なることを認めたる後左の如く協定せり 第一編 総則 【第一条】 (俘虜の語義)本条約は第七編の規定を害することなく左の者に適用せらるべし (一)陸戦の法規慣例に関する千九百七年十月十八日の「ヘーグ」条約付属規則第一条、第二条及第三条に掲ぐる一切の者にして敵(註)に捕へられたる者 (二)交戦当事者の軍に属し海戦又は空戦中に於て敵に捕へられたる一切の者但し捕獲の状況が本条約の適用を不可能ならしむる場合は此の限りに在らず然れども右の除外は本条約の基本的原則を害することを得ず捕へられたる者が俘虜収容所に達したるときは直に右の除外は消滅すべし (註)付属規則 第一条 戦争の法規及権利義務は単に軍に之を適用するのみならず左の条件を具備する民兵及義勇兵団にも亦之を適用す 一 部下の為に責任を負ふ者其の頭に在ること 二 遠方より認識し得べき固着の特殊徽章を有すること 三 公然兵器を携帯すること 四 其の動作に付戦争の法規慣例を遵守すること 民兵又は義勇兵団を以て軍の全部又は一部を組織する国に在りては之を軍の名称中に包含す 第二条 占領せられざる地方の人民にして敵の接近するに当り第一条に依りて編成を為すの遑なく侵入軍隊に抗敵する為自ら兵器を操る者が公然兵器を携帯し且戦争の法規慣例を遵守するときは之を交戦者と認む 【第二条】 (敵国の権内に属す)俘虜は敵国の権内に属し之を捕へたる個人又は部隊の権内に属することなし (保護)俘虜は常に博愛の心を以て取扱はるべく且暴行、侮辱及公衆の好奇心に対して特に保護せらるべし (報復手段の禁止)俘虜に対する報復手段は禁止す 【第三条】 (人格及名誉の尊重)俘虜は其の人格及名誉を尊重せらるべき権利を有す婦人は女性に対する一切の斟酌を以て待遇せらるべし (権利能力の保持)俘虜は其の私権の完全なる享有能力を保持す 【第四条】 (給与義務)俘虜捕獲国は俘虜を給与するの義務を負ふ (待遇の差別)俘虜の待遇の差別は其の待遇を受くる者の軍事的階級、肉体的又は精神的健康状態、職業的技能又は性の区別に基くに非ざれば不法とす 第二編 捕獲 【第五条】 (氏名、階級及番号に関する訊問応答)俘虜は其の氏名及階級又は登録番号に付訊問を受けたるときは実を以て答ふべきものとす 若右の規定に背くときは同種の俘虜に与へらるる利益を制限せらるることあるべし (情報獲得を強要せらるることなし)俘虜は所属軍又は其の国の状況に関する情報を獲得する為俘虜に何等の拘束を加へらるることなかるべし回答を拒絶する俘虜は脅迫、侮辱を受くることなかるべく又如何なる性質たるを問はず不愉快又は不利益を被らしめらるることなかるべし (身分を示すこと能はざる場合)俘虜にして肉体的又は精神的理由に依り其の身分を示すこと能はざる者は衛生部に委託せらるべし 【第六条】 (保有し得べき衣類及物品)個人用の衣類及物品(武器、馬匹、軍用装具及軍用書類を除く)並に金属兜及瓦斯予防「マスク」は俘虜の保有たるべし (金銭の取扱)俘虜の所持する金銭は将校の命に依り且金銭を検証したる後に非ざれば取上ぐることを得ざるべし取上げたる金額に付ては受取証を交付すべし右金銭は各俘虜の勘定に記入せらるべし (身分証明書等の保有)身分証明書、階級の徽章、勲章及貴重品は俘虜より取上ぐることを得ざるべし 第三編 拘束 第一款 俘虜の後送 【第七条】 (危険区域より後送)俘虜は危険圏外に置かるる為捕獲後成るべく速に戦闘区域より充分遠ざかりたる地域に在る収容所に後送せらるべし (危険区域に留置し得る場合)俘虜にして負傷又は病気の為後送することが現地に留るよりも一層危険なる者に限り一時危険区域に留置せらるることを得べし (無益に危険に曝すことを得ず)俘虜は戦闘区域より後送せらるる前無益に危険に曝さるることなかるべし (徒歩に依る後送)徒歩に依る俘虜の後送は通常一日二十キロメートルの旅程を以て為すべきものとす但し水及食料の貯蔵所に到達する必要上一層長き旅程を必要とする場合は此の限に在らず 【第八条】 (捕獲及宛名に関する相互通告)交戦者は第七十七条に規定する俘虜情報局を通じ成るべく速に一切の俘虜の捕獲を相互的に通告するの義務を有す交戦国は又俘虜に宛てたる家族の通信の到達すべき公の宛名を相互的に通告するの義務を有す (家族との通信)一切の俘虜は成るべく速に第三十六条以下に規定する条件の下に自ら家族と通信することを得せしめらるべし (海洋捕獲の場合)海洋に於て捕へられたる俘虜に関して本条の規定は港に到着後成るべく速に適用せらるべし 第二款 俘虜収容所 【第九条】 (留置、幽閉又は禁足)俘虜は一定の地域外に出でざる義務を負はしめて之を都市、城塞其の他の場所に留置することを得べし俘虜は又垣を綾らせる営内に留置することを得べし幽閉又は禁足は巳むを得ざる保安又は衛生上の手段として且該当手段を必要とする事情の継続中に限り之を為すことを得べし (不健康地及有害地よりの移送)不健康地に於て又は気候温和なる土地より来れる者に対し有害なる気候の地に於て捕へられたる俘虜は成るべく速に一層良好なる気候の地に移さるべし (異人種及異国籍人の分離収容)交戦者は同一収容所内に異人種又は異国籍の俘虜を収容することを出来得る限り避くべし (危険地域の回避)俘虜は如何なる時たるを問はず戦闘区域の戦火に曝さるべき地域に移送さるることなく又其の所在に依り或地点又は或地域を砲爆撃より避けしむる為に利用せらるることなかるべし 第一章 俘虜収容所の設備 【第十条】 (宿泊所)俘虜は衛生及保健に付出来得る限りの保障ある建物又は假建物内に宿泊せしめらるべし 該宿泊所は全然湿気を避け、必要の程度に保温且照明せらるべし火災の危険に対しては一切の予防法講ぜらるべし (寝室)寝室(総面積、最少気容、寝具の設備及材料)に関しては捕獲国の補充部隊に対すると同一条件たるべし 第二章 俘虜の食糧及被服 【第十一条】 (食料)俘虜の定糧は其の量及質に於て補充部隊のものと同一たるべし 右の外俘虜は其の処分し得る食糧補足品を自ら調理する手段を供せらるべし 飲料水は充分に供給せらるべし喫煙は許さるべし俘虜は炊事場に使役せらるることを得べし 食糧に関する一切の団体的懲罰手段は之を禁止す 【第十二条】 (被服)被服、下着及靴は捕獲国に依り俘虜に支給せらるべし此等用品の交換及修理は規則的に為さるべし右の外労働者は労働の性質上必要なる場合は何処に於ても労働服を支給せらるべし (酒保)各收容所内には酒保を設け俘虜をして地方的市価を支払ひて食料品及日用品を購買し得しむべし 酒保に依り収容所管理部の收むる利益は俘虜の為に利用せらるべし 第三章 俘虜収容所の衛生 【第十三条】 (衛生的措置)交戦者は牧容所の清潔及衛生を確保し且伝染病予防の為必要なる一切の衛生的措置を執る義務あるべし 俘虜は生理的法則に適ひ且常に清潔に保持せられたる設備を日夜供せらるべし 右の外収容所が出来得る限り設備すべき浴場及灌水浴場の外に俘虜は身体の清潔を保つ為充分なる水を供給せらるべし 俘虜は運動を為し及外気に当る機会を与へらるべし 【第十四条】 (医療)各收容所は医務室を備へ俘虜が其の必要とすることあるべき有らゆる性質の手当を受くることを得べし必要に応じ隔離室は伝染病患者の用に供せらるべし 治療の費用(補欠用假装置の費用を合む)は捕獲国の負担たるべし 交戦者は要求ありたるときは治療を受けたる一切の俘虜に対し其の病気の性質及期間並に受けたる手当を示す公の証明書を交付するの義務あるべし 交戦者は特別協定に依り医師及看護人を收容所内に留め置き之と同国籍の俘虜を介抱せしむるの権利を相互的に有することを得べし 俘虜にして重病に罹りたる者又は其の病状が重大なる外科手術を必要とする者は捕獲国の費用を以て比等俘虜を治療することを得べき一切の軍用又は民間の病院に收容せらるべし 【第十五条】 (健康診断)俘虜の医学的検査は少くも月に一回為さるべし該検査は一般の健康状態及清潔状態の監督並に伝染病特に結核及花柳病疾患の検出を目的とす 第四章 俘虜の智的及道徳的要望 【第十六条】 (礼拝)俘虜は軍事官憲の定むる秩序及取締に関する規定に服することを唯一の条件として其の宗教の運行に付一切の自由を与へられ其の宗派の礼拝式に参列することを得べし 俘虜にして或宗派の司教たる者は該宗派の名称如何に狗はらず自由に同宗派に属する者の間に宗教を司ることを許さるべし 【第十七条】 (智的及体育的娯楽)交戦者は出来得る限り俘虜の計画計畫する智的及体育的娯楽を奨励すべし 第五章 俘虜收容所内の規律 【第十八条】 (収容所の監督)各俘虜收容所は責任ある将校の管下に置かるべし (礼式)俘虜は自国軍内に於て自国人に関し現に行はるる規則に依り定められたる礼式の外捕獲国の一切の将校に対して敬礼する義務あるものとす 俘虜たる将校は捕獲国の上級又は同階級の将校に対してのみ敬礼する義務あるものとす 【第十九条】 (徽章及勲章)階級の徽章及勲章の佩用は許さるべし 【第二十条】 (用語)一切の規則、命令、通告及公告は俘虜の了解する国語を以て通知せらるベし訊問に関しても同様の主義採用せらるベし 第六章 将校及之に準ずる者に関する特別規定 【第二十一条】 (称号及階級の相互通知)戦争開始後直に交戦者は相当階級の将校及之に準ずる者の間に於ける待遇の平等を確保する為に各自国軍内に於て使用せらるる称号及階級を相互的に通知するの義務を有すべし (将校の待遇)俘虜たる将校及之に準ずる者は其の階級及年齢に相当する敬意を以て待遇せらるべし 【第二十二条】 (将校収容所に於ける従卒)将校収容所の用務を辨ぜしむる為将校と同一軍に層する兵卒たる俘虜にして且出来得る限り同国語を話す者を該将校牧容所に派遣すべし右兵卒の数は将校及之に準ずる者の階級を考慮し充分なる数たるべし (将校の食糧及被服)該将校及之に準ずる者は捕獲国に依り支払はるる俸給を以て其の食糧及被服を求むべし将校自身に依る日用品の管理は諸般の便宜を与へらるべし 第七章 俘虜の金錢収入 【第二十三条】 (将校の俸給)交戦国間の特別協定時に第二十四条に規定する協定を留保し俘虜たる将校及之に準ずる者は捕獲国より該国軍の相当階級の将校と同一の俸給を受くべし但し該俸給は俘虜が其の勤務したる国の軍に於て受くる権利を有する俸給を越過することを得ず右俸給は出来得れば月に一回金額を支払はるべく且捕獲国の負担と為るべき支出が俘虜の利益の為なりし場合と雖も該支出の為何等減額を為すことを得ず 交戦者は右の支払に適用せらるべき為替相場を協定すべし比の種の協定なきときは戦争開始の際に於ける相場適用せらるべし 俸給として俘虜に為されたる一切の支払は俘虜の服役したる国に依り戦争終了後返済せらるべし 【第二十四条】 (所持金の最高限額及預金)交戦者は戦争開始後直に各種の階級及役種の俘虜が所持することを許さるべき現金の最高限額を協定すべし俘虜より取上げられ又は留保せられたる超過額は俘虜に依り為されたる預金と同様俘虜の勘定に記入せらるべく且其の同意なくして他の種の貨幣に換へらるることなかるべし 俘虜の勘定の貸方額は拘束の終了に際し俘虜に支払はるべし 拘束期間中俘虜は右金額の全部又は一部を其の本国の銀行又は個人に移送するに付便宜を供与せらるべし 第八章 俘虜の移送 【第二十五条】 (傷病者の移送)作戦の進行上必要ならざる限り傷病俘虜は旅行に依り其の恢復を妨げらるる虞ある間移送せらるることなかるべし 【第二十六条】 (移送に関する措置)移送の場合には俘虜は其の新なる目的地を公に予告せらるべし俘虜は其の個人用品、通信及自己宛小包を携帯することを許さるべし 旧收容所に宛てられたる通信及小包が遅滞なく俘虜に輸送せらるる為有用なる一切の措置執らるべし 移送せられたる俘虜の勘定に属する預金は該俘虜の新居所の権限ある官憲に輪送せらるべし 移送に依り費されたる費用は捕獲国の負担たるべし 第三款 俘虜の労働 第一章 総則 【第二十七条】 (兵卒)交戦者は将校及之に準ずる者を除き健康なる俘虜を其の階級及才能に従ひ労働者として使役することを得べし (将校)尤も将校又は之に準ずる者自己に適する労働を欲するときは出来得る限り之を与ふべし 俘虜たる下士は特に報酬的作業を要求せざる限り監督労働にのみ服せしめらるべし (労働災害に対する措置)交戦者は拘束期間を通じ労働災害の罹災者たる俘虜をして捕獲国の法制上同一種類の労働者に適用せらるべき規定の利益を受けしむる義務あるものとす右捕獲国の法制上の理由に依り右の如き規定の適用を受くること能はざる俘虜に関しては該国は罹災者に対し衡平に賠償するに適する一切の措置を執るべきことを其の立法府に建議する義務あるものとす 第二章 労働の組織 【第二十八条】 (労銀等の支払の責任)補獲国は個人の為に働く俘虜の給養、手当、俸給及労銀の支払に関し全責任を負ふべし 【第二十九条】 (不適当なる労働に使役するを得ず)俘虜は何人と雖も肉体的に不適当なる労働に使役せらるることなかるべし 【第三十条】 (労働時間及休養)俘虜の一日の労働時間(往復時間を含む)は過度ならざるべく且如何なる場合と雖も該地方に於て同一労働に従事する民間労働者の為認めらるる労働時間を超過することを得ざるべし各俘虜に対し毎週連続二十四時間成るべく日曜日に休養を与へらるべし 第三章 禁止労働 【第三十一条】 (作戦行動に関係ある労働)俘虜に依り為さるる労働は作戦行動に何等直接関係なきものたるべし特に俘虜を各種兵器弾薬の製造及運搬並に戦闘部隊に宛てられたる材料の運搬に使役することを禁止す 前項の規定に違犯したるときは俘虜は命令実行の後若は実行の初に当り第四十三条及第四十四条に規定する任務を有する信任者又は信任者なき場合は保護国の代表者の仲介に依り其の要求を提出せしむる自由を有す 【第三十二条】 (不健康又は危険なる労働)俘虜を不健康又は危險なる労働に使役すべからず (懲罰手段としての労働)懲罰の手段として労働条件の一切の加重は禁止せらる 第四章 労働分遣所 【第三十三条】 (労働分遣所の制度及所属)労働分遣所の制度は俘虜收容所の制度と同一たるべし特に其の衛生的条件、食糧、災害又は病気の場合の手当、通信並に小包の受領に関して然りとす 一切の労働分遣所は俘虜收容所に属すべし該收容所の所長は労働分遣所内に於ける本条約の規定の励行に付責に任ずべし 第五章 労銀 【第三十四条】 (労銀を要せざる労働協定労銀)收容所の管理、整理及保存に関する労働に対しては俘虜は労銀を受けざるべし 他の労働に使役せらるる俘虜は交戦者間に協定せらるべき労銀を受くる権利あるべし 該協定は又收容所菅理部の留保することを得べき割合、俘虜に属すべき金額及拘束中該金額の交付せらるべき方法を規定すべし (労銀決定の原則)右協定の締結せらるる迄は俘虜の労働の報酬は左の原則に従ひ定めらるべし (イ)国家の為に為されたる労働は当該国軍に属する軍人が同一労働に従事する場合に於ける現行定率に従ひ又は定率なき場合は為されたる労働に比例する率に従ひ支払はるべし (ロ)他の公共団体又は個人の為に為されたる労働に対しては軍事官憲と協議の上条件を定むべし (預金の処分)俘虜の貸方に殘る金額は拘束の終了に際し俘虜に交付せらるべし死亡の場合に於ては外交手続に依り死者の相続人に移送せらるべし 第四款 俘虜と外部との連絡 【第三十五条】 (外部との連絡に関する措置の公表)戦争開始後直に交戦者は本款の規定の実施に関し定められたる措置を公表すべし 【第三十六条】 (信書及郵便葉書に依る通信)各交戦者は各種類の俘虜が一月内に発送することを許さるべき信書及郵便葉書の数を定期に定め之を他の交戦者に通告すべし該信書及葉書は郵便に依り最短路に従ひ送付せらるべし懲罰的理由を以て此等郵便物を延著せしめ又は抑留することを得ざるべし 各俘虜は收容所到着後遅くも一週聞以内に及病気の場合に同様に其の家族に宛て捕獲及健康状態を報知する為郵便葉書を発迭することを許さるべし該郵便葉書は成るべく速に送付せらるべく且何等の方法を以てするを問はず遅滞せらるることなかるべし 通則として俘虜の通信は其の母国語を以て書かるべし交戦者は他国語に依る通信を許すことを得べし 【第三十七条】 (小包郵便物の接受)俘虜は其の食用又は被服に供する為の食料品及其の他の物品を含む小包郵便物を個人的に受領することを許さるべし小包は受取証と引換に名宛人に交付せらるべし 【第三十八条】 (郵便料金の免除)直接又は第七十七条に規定する情報局を通じて俘虜に宛てられ又は其の発したる信書、金錢又は有価物の送付及小包郵便物は差出国、名宛国及通過国に於て一切の郵便料金を免除せらるべし (贈与品及救恤品に対する税金及運賃の免除)同様に俘虜に宛てたる贈与品及救恤品は輸入税其の他の諸税及国有鉄道の運賃を免除せらるべし (電信の発送)俘虜は承認せられたる急用の場合には通常の料金を支払ひて電信を発することを許さるべし 【第三十九条】 (書籍の接受)俘虜は個人的に書籍の送付を受くることを許さるべく該書籍は検閲せらるることを得べし (図書室用著作物の接受)保護国及公認救恤団体の代表者は俘虜收容所の図書室に著作物及書籍集を送付することを得べし 検閲の困難を理由として該送付物を図書室に交付するを遅延せしむることを得ざるべし 【第四十条】 (通信の検閲及小包郵便物の監督)通信の検閲は成るべく速に為さるべし尚小包郵便物の監督は小包の包含することあるべき食料品の保存を確保するに適する条件の下に且出来得れば名宛人又は名宛人に依り正当に認められたる信任者の面前に於て為さるべし (通信の禁止は一時的たるべし)軍事上又は政治上の理由に依り交戦者の発令する通信の禁止は一時的の性質のみを有し得べく且出来得る限り短期間たるべし 【第四十一条】 (文書の送達)交戦者は俘虜に宛てられ又は其の署名したる証書、文書又は記録特に委任状及遺言状の送達に一切の便宜を与ふべし (公証事務)交戦者は必要ある場合には俘虜の為せる署名の公証を確保するに必要なる措置を執るべし 第五款 俘慮と官憲との関係 第一章 拘束制度に関する俘虜の苦情申出 【第四十二条】 (拘束制度に関する苦情)俘虜は之を監督する軍事官憲に対し其の服する拘束の制度に関し申請を為すの権利を有すべし 俘虜は又保護国の代表者に対し拘束の制度に関し有することあるべき苦情の諸点を指示する為に陳述を為す権利を有すべし 右の申請及苦情の陳述は迅速に伝達せらるべし 該申請及苦情の陳述が根拠なしと認定せらるる場合に於ても之か為何等処罰せらるることなかるべし 第二章 俘虜の代表者 【第四十三条】 (信任者の指定)俘虜は其の所在する一切の地方に於て軍事官憲及保護国に対し自己を代表する任務を有する信任者を指定することを許さるべし 右の指定は軍事官憲の承認を受くべし 信任者は合同送付品の接受及分配に当るべし又俘虜が其の間に相互扶助の制度を組織することを決定する場合には該組織は該信任者の権限内に置かるべし尚信任者は俘慮に対し俘虜と第七十八条に規定する救恤協会との関係を容易ならしむる為仲介の労を提供することを得べし 将校及之に準ずる者の牧容所に於ては最高級先任将校たる俘虜は収容所官憲と俘虜たる将校及之に準ずる者との間の仲介者として認めらるべし之が為該将校は牧容所官憲との交渉に際し通訳として用ふる為一人の俘虜将校を指定する権限あるべし 【第四十四条】 (信任者の待遇)信任者にして労働者として使役せらるる場合には俘虜の代表者としての其の活動は義務労働時間内に計算せらるべし 信任者と軍事官憲及保護国との通信の為該信任者は一切の便宜を与へらるべし該通信の数は制限せられざるべし 俘虜の代表者は其の後継者をして進行中の事務に通ぜしむる為必要なる時間を与へらるることなくして移転せしめらるることを得ざるべし 第三章 俘慮に対する処罰 一 総則 【第四十五条】 (法規命令服従の義務)俘虜は捕獲国軍の現行法律、規則及命令に服従すべし 総て不従順の行為あるときは俘慮に対し該法律、規則及命令の規定する手段を施すことを得べし 尤も本章の諸規定を留保す 【第四十六条】 (罰に関する内国軍人待遇)俘虜は捕獲国の軍事官憲及裁判所に依り同一事実に付該国軍の軍人に対すると異なる罰を課せらるることなかるべし (懲罰に関する内国軍人待遇)同一階級に付ては懲罰を受くる俘慮たる将校、下士又は兵卒は捕獲国軍に於て同一罰に関し定められたるものより不利なる待遇を受くることなかるべし (体刑、暗室及残酷なる罰の禁止)一切の体刑、日光に依り照明せられざる場所に於ける一切の監禁及一般に一切の殘酷なる罰を禁止す (連座罰の禁止)同様に個人の行為に付団体的の罰を課することを禁止ず 【第四十七条】 (規律違反に対する措置)規律違反を構成する事実特に逃走の企は至急確認せらるべし官等あると否とを問はず一切の俘虜に対し予防的拘留は最少限度に止めらるべし (裁判手続)俘虜に対する裁判手続は事情の許す限り速に為さるべし予防的留置は出来得る限り制限せらるべし (予防的留置期間の刑期への算入)一切の場合に於て予防的留置期間は該国軍人に対し認めらるる限り懲罰又は刑罰の期間より控除せらるべし 【第四十八条】 (処罰後の待遇)俘慮は其の課せられたる刑罰又は懲罰を終へたる後他の俘虜と異なる待遇を受くることなかるべし 尤も逃走の企に依り罰せられたる俘虜は特別の監視の下に置かるることを得べし但し該監視は本条約に依り俘虜に与へらるる保障を何等除去することを得ざるべし 【第四十九条】 (官等剥奪の禁止)捕獲国は俘虜の官等を剥奪することを得ず (懲罰に付せられたる将校の特権保持)懲罸に付せられたる俘虜は其の階級に付帯する特権を奪はるることなかるべし特に自由の剥奪を伴ふ罰を受くる将校及之に準ずる者は下士又は兵卒にして罰せられたる者と同一場所に置かるることなかるべし 【第五十条】 (逃走に対する懲罰)逃走したる俘虜にして其の軍に達する前又は之を捕へたる軍の占領したる地域を離るるに先ち再ひ揃へられたる者は懲罰のみに付せらるべし 俘虜にして其の軍に達し又は之を捕へたる軍占領したる地域を離れたる後再び俘虜と為りたる者は前の逃走に対しては何等の罰を受くることなかるべし 【第五十一条】 (逃走の再企は利の加重情状となることなし)逃走の企は再犯の場合と雖も俘虜が該企中人又は財物に対して犯せる重罪又は軽罪に付裁判所に訴へられたる場合に於て刑の加重情状として考慮せられざるべし (逃走幇助は懲罰せらる)逃走の企又は其の成就後に於て逃走に協同せる逃走者の同僚は其の理由に依り懲罰のみに付せらるべし 【第五十二条】 (処罰の量定)交戦者は俘虜の犯せる犯行が懲罰に付せらるべきや刑罰に付せらるべきやの問題の量定に関し当該官憲に於て最寛大なる態度に出づる様注意すべし 特に逃走又は逃走の企に関連する事実の量定に関し然るべし 俘虜は同一事実又は同一訴追事項に関し一度のみ罰せらるることを得べし 【第五十三条】 (懲罰に付せられたる者の送還)懲罰に付せられたる俘虜にして送還に関し規定せられたる条件に適合する者は該罰を終へざることの理由を以て留置せらるることなかるべし 送還すべき俘虜にして刑事上の訴追中の者は裁判手続の終了迄又場合に依り刑期の満了迄送還より除外せらるることを得べし判決の結果既に留置中の者は其の終了迄留置せらるることを得べし 交戦者は前項の理由に依り送還を許されざる俘虜の名簿を相互に通告すべし 二 懲罰 【第五十四条】 (最重き懲罰)拘留は俘虜に課せらるべき最重き懲罰とす 同一罰の期間は三十日を超過することを得ず 右の三十日の最大限は俘虜か数箇の事実に付懲罰を受くべき場合に於て右事実が相関連すると否とを問はず超過せらるることなかるべし 拘留中又は其の期間満了後俘虜が新なる懲罰を受けたる場合に於て拘留期間の何れかが十日又は十日を超ゆるときは両拘留の間に少くも三日の期間を置くべし 【第五十五条】 (罰の加重)第十一条末項の目的とする規定の留保の下に懲罰に付せられたる俘虜に対し捕獲国軍内に行はるる食糧制限を罰の加重として適用することを得べし 尤も右の制限は罰せられたる俘虜の健康状態が之を許す場合に非ざれば之を命ずることを得ざるべし 【第五十六条】 (懲罰を受くる場所)如何なる場合に於ても俘虜は懲罰を受くる為懲治所(刑務所、懲治監、徒刑場等)に移さるることを得ざるべし 懲罰を受くる場所は衛生上の要求に適合するものたるべし 罰せられたる俘虜は自ら清潔を保持することを得しめらるべし 右俘虜は毎日運動を為し又は少くも二時間屋外に留まることを得べし 【第五十七条】 (読書及手紙の発受)懲罰に付せられたる俘虜は読み且書くこと及手紙を発受することを許さるべし 之に反し小包及送金は満罰期迄名宛人に交付せざることを得べし配付せられざる小包にして腐敗し易き食料品を含むときは該品は医務室又は收容所炊事場に付与せらるべし 【第五十八条】 (患者の診察及手当)懲罰に付せられたる俘虜は其の要求に基き日日の診察を受くることを許可せらるべし該俘虜は医師の必要と認むる手当を受け且必要に応じ收容所医務室又は病院に引取らるべし 【第五十九条】 (懲罰の言渡)裁判所及上級軍事官憲の権限を留保し懲罰は收容所又は分遣所の所長として懲罰権を有する将校又は該将校を代理する資任ある将校のみに依り言渡さるべし 三 訴追 【第六十条】 (裁判手続関係)俘虜に対する裁判手続の開始に際し捕獲国は成るべく速に且常に弁論の開始期日前に保護国の代表者に之を通告すべし 右の通告は左の事項を含むべし (イ)俘虜の戸籍及階級 (ロ)滞在又は留置の場所 (ハ)適用法規を記載する訴追事項の明細書 右の通告に於て事件の審理に当るべき裁判所、弁論開始期日及弁論の行はるべき場所の指示を与ふること能はざる場合に於ては後日成るべく速に且何れの場合に於ても弁論開始の前少くも三週間前に該指示を保護国の代表者に与ふべし 【第六十一条】 (弁護)俘虜は弁護の機会を与へられずして処罰せらるることなかるべし 俘虜は其の訴へられたる事実に対して有責なりと自認する為強制せらるることなかるべし 【第六十二条】 (弁護人の帯同)俘虜は其の選択する有資格の弁護人を帯同し且必要に応じ適当なる通訳を用ふる権利を有すべし俘虜は捕獲国に依り弁論の開始前適当なる時機に其の権利に付通告を受くべし 俘虜が選択せざる場合に於ては保護国は該俘虜に弁護人を付することを得べし捕獲国は保護国の請求に基き弁護を為す資格ある者の名簿を保護国に送付すべし 保護国の代表者は訴訟弁論に立会ふ権利を有すべし 右の原則に対する唯一の例外は国家の治安の為訴訟弁論の秘密を要する場合なりとす此の場合には捕獲国は保護国に之を予告すべし 【第六十三条】 (判決)俘虜に対する判決は捕獲国軍に属する者に関すると同一の裁判所に於て且同一の手続に依りてのみ言渡さるることを得べし 【第六十四条】 (上訴権)一切の俘虜は自己に下されたる一切の判決に対し捕獲国軍に属する者と同様の方法に依り上訴する権利を有すべし 【第六十五条】 (判決の通知)俘虜に対し言渡されたる判決は直に保護国に通知せらるべし 【第六十六条】 (死刑言渡及言渡後の通知)俘虜に対し死刑の言渡さるるときは犯行の性質及情状を詳細に記述する通知は俘虜の服役したる軍の所属国に移送せらるる為成るべく速に保護国の代表者に送付せらるべし 該判決は右通知より少くも三月の期間満了前に執行せられざるべし 【第六十七条】 (拘束に関する申請及苦情陳述の権利)俘虜は判決に依ると否とを問はず本条約第四十二条の規定の利益を剥奪せらるることを得ざるべし 第四編 拘束の終了 第一款 直接送還及中立国に於ける收容 【第六十八条】 (重病者及重傷者の送還)交戦者は重病者及重傷者たる俘虜が移送せられ得る状態に至りたる後階級及数に関係なく之を其の本国に送還する義務あるべし 従て交戦者は協定を以て成るべく速に直接送還の原因と為るべき負傷又は病気の場合及必要に応じて中立国に於て收容せしむべき場合を定むべし該協定の締結に至る迄は交戦者は本条約に参考として付属せられたる標準協定に依ることを得べし 【第六十九条】 (混成医員会)戦争開始後直に交戦者は混成医員会を構成する為協定すべし同会は三名の委員より成り中二名は中立国に属し一名は捕獲国の指名する者たるべし中立国医師の中一名を以て委員長とす同会は俘虜にして病者又は傷者たる者を診察し且之に対し有用なる一切の決定を為すべし 同会の決定は過半数を以て為さるべく且成るべく速に執行せらるべし 【第七十条】 (右医委員会の診察を受くべき俘虜)收容所の医官に依り指定せられたる者の外次に掲ぐる俘虜は直接送還又は中立国に於ける收容の為に第六十九条に規定する混成医員会の診察を受くべし (イ)收容所の医官に対し直接に右要求を為す俘虜 (ロ)第四十三条に規定する信任者の申出に依る俘虜但し該信任者は自己の発意に依り又は俘虜の要求に基き行動するものとす (ハ)俘虜にして其の服役したる軍の所属国又は該国に依り公認せられたる救恤協会に依り提議せられたるもの 【第七十一条】 (労働災害の罹災者)俘虜にして労働災害の罹災者と為りたる者は送還又は必要に応じ中立国に於ける收容に関し同一の規定の利益を享有せしめらるべし但し故意の傷者は此の限に在らず 【第七十二条】 (長期拘束者の送還又は収容)戦争の継続中及人道上の理由の為交戦者は健全なる俘虜にして長期の拘束を受けたる者の直接送還又は中立国に於ける收容の為協定を締結し得べし 【第七十三条】 (送還、移送の費用)俘虜の送還又は中立国への移送の費用は捕獲国の国境外に於ては右俘虜が服役したる軍の所属国に依り負担せらるべし 【第七十四条】 (送還せられたる者の兵役)送還せられたる者は現役の軍務に服せしめらるるを得ざるべし 第二款 戦争終了の際に於ける解放及送還 【第七十五条】 (送還規定の設置)交戦者が休戦条約を締結せんとするときは右交戦者は原則として俘虜の送還に関する規定を設くべし此の点に関する規定が右条約に挿入せられ得ざりし場含と雖も交戦者は成るべく速に之が為連絡をとるべし一切の場合に於て俘虜の送還は平和克復後成るべく速に行はるべし 尤も俘虜にして普通法上の重罪又は軽罪の為訴追中の者は右手続の終了迄及場合に依り刑期の満了迄留置せらるるを得べし普通法上の重罪又は輕罪の為刑の宜告を受けたる者に付ても同様なるべし 離散せる俘虜を捜索し且其の送還を確保する目的を以て交戦者は合意の上委員会を設置するを得べし 第五編 俘虜の死亡 【第七十六条】 (遺言及死亡証明書)俘虜の遺言は内国軍軍人と同一の条件を以て受領せられ且作成せらるべし 同様に死亡の証明に関する書類に関しても同一の規則に従ふべし 交戦者は拘束中死亡したる俘虜が鄭重に埋葬せらるる様及墳墓が有用なる一切の表示を有し、尊敬せられ且相応に維持せらるる様注意すべし 第六編 俘虜に関する救恤及情報局 【第七十七条】 (官立情報局)戦争開始後直に各交戦国並に交戦者を收容したる中立国は其の領域内に在る俘虜に関する官立情報局を設置すべし 各交戦国は其の軍に依り為されたる俘虜の一切の捕獲を成るべく速に其の情報局に通知し其の有する認識に関する一切の情報にして迅速に関係家族に了知せしむるを得べきものを右情報局に供給し且家族が俘虜に通信を為し得べき公の宛名を右惜報局に通知すべし 情報局は一方保護国の仲介に依り及他方第七十九条に規定せらるる中央部の仲介に依り前記一切の情報を関係国に速に伝達すべし 情報局は俘虜に関する一切の問合に答ふるの任務を有し俘虜の留置、移動、宜誓解放、送還、逃走、入院、死亡に関する一切の通報並に其の他各俘虜に関し銘銘票を作成補修する為に他の必要なる情報を各主務官憲より受くべし 情報局は該票に出来得る範囲内に於て且第五条の規定を留保して登録番号、氏名、出生日付及出生地、当人の階級及所属部隊、父の名及母の氏、災害の揚合に通知すべき者の宛名、負傷、捕獲の、留置の、負傷の、死亡の日附及場所並に他の一切の重要なる情報を記載すべし 各俘虜の認識を容易ならしむべき一切の新規の情報を含める週刊名簿は関係諸国に交付せらるべし 俘虜の銘銘票は平和克復後其の服役したる国に交付せらるべし 尚惰報局は送還せられ、宜誓解放せられ、逃走し又は死亡したる俘虜に依り遺留せられたる一切の自用品、有価物、信書、給料帳、認識票等を收集し且之を関係国に交付するの義務を有すべし 【第七十八条】 (俘虜給恤協会)慈善行為の媒介者たる目的を以て自国の法律に従ひ正式に組繊せられたる俘虜救恤協会は其の博愛的事業を有効に遂行する為交戦者より自己及其の正当の委任ある代表者の為に軍事上の必要に依りて定められたる範囲内に於て一切の便宜を受くべし右協会の代表者は各自軍事官憲より免許状の交付を受け且該官憲の定めたる秩序及取締に関する一切の規律に服すべき旨書面を以て約したる上收容所並に送還俘虜の途中休止所に於て救恤品を分与することを許さるべし 【第七十九条】 (情報中央部)俘虜情報中央部は中立国に設立せらるべし赤十字国際委員会は必要なりと認むるときは該部の組織を関係国に提議すべし 該部は俘虜に関する一切の情報にして公の又は私の方法に依り其の獲得し得べきものを蒐集するの任務を有すべし該部は右情報を俘虜の本国又は俘虜が服役したる国に成るべく速に交付すべし 此等の規定は赤十字国際委員会の博愛的活動を制限するものと解釈せられざるべし 【第八十条】 (料金、諸税の免除)情報局は郵便物に関する料金の免除並に第三十八条に規定せらるる一切の免除を享有すべし 第七編 或種非軍人に対する条約の適用 【第八十一条】 (非軍人たる従軍者の俘虜の取扱)通信員、新聞の探訪者、酒保商人、用達人の如き直接に軍の一部を為さざる従軍者にして敵の権内に陥り敵に於て之を抑留するを有益なりと認めたる者は其の随伴したる軍の軍事官憲の証明書を携帯する場合に限り俘虜の取扱を受くるの権利を有すべし 第八編 条約の執行 第一款 総則 【第八十二条】 (条約の尊重)本条約の規定は一切の場合締約国に依り尊重せらるべし 戦時に於て交戦者の一が本条約の当事者たらざる場合と雖も本条約の規定は之に参加せる交戦者の間に拘束力を有すべし 【第八十三条】 (俘虜特別条約)締約国は俘虜に関する一切の問題にして特に規律するを適当なりと認むるものに関し特別条約を締結するの権利を留保す 俘虜は送還の完了迄引続き右協定の利益を享有すべし但し前記協定若は将来に於ける協定に含まるる反対の明白なる規定又は同様に何れかの交戦者に依り其の留置する俘虜に関し執らるる更に有利なる措置ある場合は此の限に在らず 本条約の規定の相互の適用を確保し且前記特別条約の締結を容易ならしむる為交戦者は戦争開始後直に俘虜管理の任務を有する各自の官憲の代表者の会合を許可することを得べし 【第八十四条】 (条約本文の掲示用の国語)本条約及前条に規定せられたる特別条約の本文は一切の俘虜に依り参照せられ得べき場所に於て能ふ限り俘虜の母国語にて掲示せらるべし 右条約の本文は掲示せられたる本文を知ることを得ざる俘虜の要求あるときは之に対し通知せらるべし 【第八十五条】 (条約の訳文及法規の通知)締約国は本条約の公の訳文並に本条約の適用を確保する為採用せしめらるることあるべき法律及規則を瑞西連邦政府の仲介に依り相互に通知すべし 第二款 監督の組織 【第八十六条】 (条約適用の保障)締約国は本条約の正確なる適用が交戦者の利益の保護を委託せられたる保護国の協力の可能なるに依り保障せらるるものなることを認む此の点に関し保護国は外交官以外に自国人民又は他の中立国人民より代表を任命することを得べし右代表は其の任務を執行せんとする側の交戦者の承認を受くべし 保護国の代表者又は其の代表にして承認を受けたる者は俘虜の留置せられたる一切の場所に例外なく到ることを許可せらるべし右代表者又は代表は俘虜に依り占められたる一切の場所に到り且一般に立会人なく、自ら又は通訳の仲介に依り俘虜と会談することを得べし 交戦者は保護国の代表者又は代表にして承認を受けたる者の職務を容易ならしむべし軍事官憲は右代表者又は代理者の訪問を通知せらるべし 交戦者は俘虜の国籍を有する者が右視察旅行に参加を許さるることを承認する為協定し得べし 【第八十七条】 (交戦者間の紛争処理)本条約の規定の適用に付交戦者間に意見の不一致ある場合には保護国は右紛争の処理の為能ふ限り周旋すべし 之が為各保護国は関係交戦者に対し必要に応じて適当に選択せられたる中立地域に於る右関係交戦者の代表者の会合を特に提議し得べし交戦者は右趣旨を以て自己に対し為さるる提議を遂行するに努むべし保護国は場合に依り中立国に属する者又は赤十字国際委員会に依り派遺せられたる者にして右会合に参加を招請せらるべきものに対し関係国の承認を求むることを得べし 【第八十八条】 (前記規定は赤十字国際委員会の博愛的活動を妨げず)前記諸規定は赤十字国際委員会が関係交戦者の承認を得て俘虜の保護の為為し得べき博愛的活動を妨ぐるものに非ず 第三款 最終規定 【第八十九条】 (「ヘーグ」条約の補足)陸戦の法規慣例に関する「ヘーグ」条約(千八百九十九年七月二十九日のものたると千九百七年十月十八日のものたるとを問はず)に依り拘束せられ且本条約に参加する諸国間の関係に於て本条約は右「ヘーグ」条約付属規則第二章を補足すべし 【第九十条】 (署名)本日の日付を有すべき本条約は千九百二十九年七月一日「ジュネーブ」に開会したる会議に代表者を派遣したる一切の国の名に於て千九百三十年二月一日迄に署名せられ得べし 【第九十一条】 (批准)本条約は成るべく速に批准せらるべし (寄託)批准書は「ベルヌ」に於て寄託せらるべし 各批准書の寄託に付調書一通作成せられ其の認証謄本は瑞西連邦政府に依り一切の国にして其の名に於て本条約が署名せられ又は加入が通告せられたるものの政府に交付せらるべし 【第九十二条】 (実施)本条約は少くとも二箇の批准書が寄託せられたる後六月にして実施せらるべし 爾後本傑約は各締約国に付其の批准書の寄託後六月にして実施せらるべし 【第九十三条】 (加入)本条約は其の実施の日より一切の国にして其の名に於て本条約が署名せられざりしものの名に於て為さるる加入の為開かるべし 【第九十四条】 (加入の効力発生)加入は書面を以て瑞西連邦政府に対し通告せらるべく加入書が同国政府に到達したる日の後六月にして効力を生ずべし 瑞西連邦政府は一切の国にして其の名に於て条約が署名せられ又は加入が通告せられたるものの政府に加入を通知すべし 【第九十五条】 (戦争状態に在る諸国に対する効力発生)戦争状態は戦争開始前又は開始後交戦国に依り寄託せられたる批准及通告せられたる加入に対し直に効力を生ぜしむべし戦争状態に在る諸国より受領せられたる批准又は加入の通知は最迅速なる方法に依り瑞西連邦政府に依り為さるべし 【第九十六条】 (廃棄)各締約国は本条約を廃棄するの権能を有すべし廃棄は書面を以て之を瑞西連邦政府に通告したる後一年を経過するに非ざれは効力を生ずることなかるべし瑞西連邦政府は右通告を一切の締約国の政府に通知すべし 廃棄は之を通告したる国に対してのみ其の効力を生ずべし (戦争中の廃棄国に対し効力を発生せず)尚右廃棄は廃棄国が参加せる戦争中其の効力を生ぜざるべし此の場合に於ては本条約は一年の期間満了後平和克復迄引続き其の効力を保有すべし 【第九十七条】 (認証謄本の寄託、批准、加入、廃棄の通告)本条約の認証謄本一通は瑞西連邦政府に依り国際連盟の記録に寄託せらるべし同様に瑞西連邦政府に通告せらるべき批准、加入及廃棄は瑞西連邦政府に依り国際連盟に通知せらるべし 【末文】右証拠として前記全権委員は本条約に署名せり 千九百二十九年七月二十七日「ジュネーブ」に於て本書一通を作す右一通は瑞西連邦政府の記録に寄託保管せらるべく其の認証縢本は会議に招請せられたる一切の国の政府に交付せらるべし (全権委員名省略)(署名国左の如し) 獨逸国、亜米利加合衆国、墺地利国、白耳義国、「ボリヴィア」国、「ブラジル」国、「グレート、ブリテン」及北部「アイルランド」並に国際連盟の個個の連盟国に非ざる英帝国の一切の部分、「カナダ」、「オーストラリア」、「ニュー、ジーランド」、南阿弗利加、「アイルランド」自由国、印度、「ブルガリア」国、「チリ」国、中国、「コロンビア」国、「キュバ」国、丁抹国、「ドミニカ」共和国、「エジプト」国、西班牙国(政府の承認を条件とす)、「エストニア」国、「フィンランド」国、佛蘭西国、希臘国、「ハンガリー」国、伊太利国 日本国 吉田伊三郎 下村定 三浦省三 「ラトヴィア」国、「ルクセンブルグ」国、「メキシコ」国、「ニカラグァ」国、諾威国、和蘭国下、「ペルシァ」国、「ポーランド」国、「ポルトガル」国、「ルーマニア」国、「セルブ、クロアート、スロヴェーヌ」王国、暹羅国、瑞典国、瑞西国、「チェコスロヴァキア」国、「トルコ」国、「ウルグァイ」国、「ヴェネズエラ」国
https://w.atwiki.jp/ja2047_memorial/pages/469.html
Re 日本人捕虜への拷問 2006/ 3/22 3 52 [ No.35416 / 39216 ] 投稿者 ja2047 これも既出でしょうが、、、、 思いっきり既出です。 http //messages.yahoo.co.jp/bbs?action=m board=1835559 tid=fn5febg5tbba6a1a6bdbe730v0bix6afc0a9oa29ta4obbvbcb sid=1835559 mid=7121 http //messages.yahoo.co.jp/bbs?.mm=GN action=m board=1835559 tid=fn5fe5tbba6a4oa4ga4ca4abeea42a4h3nbfaea47a4fa4a4a4k sid=1835559 mid=30178 http //messages.yahoo.co.jp/bbs?.mm=GN action=m board=1835559 tid=fn5febg5tbba6a1a6bdbe730v0bix6afc0a9oa29ta4obbvbcb sid=1835559 mid=7131 処刑、拷問されているのが日本人だというのは全くのガセと見て良いようです d(^^ 返信 これは メッセージ 35414kaminokunidayoさんに対する返信です もどる