約 25,937 件
https://w.atwiki.jp/tesu002/pages/5310.html
佐「それにしても佐藤さん、瀧さん、 あなたたちがARCHの一員だったなんて。 毎日同じ教室で授業を受けていたのに全然気づかなかったわ」 佐藤「一員どころじゃないわ。 私は副リーダーで、エリはリーダーなのよ」 エリ「アカネ……」 佐「へえー、まさかリーダー自ら最前線に出てくるとはね。 吹奏楽部大逆事件の時にも思ったけれど、 あなたたちは本当に愚かしいわね。そして面白い」 梓「……」 佐「それで、出生証明書を持っているのは誰なのかしら? リーダーの瀧エリさんかな?」 風子「多分そこのちっこいツインテの子よ、佐々木さん。 この平沢さんはその子を呼んだもの」 佐「ふーん、あなたねぇ。まだ2年生か」 梓「く……」 佐々木は少しずつ梓ににじりよっていく。 佐「私は下級生だろうと、反体制者には容赦しないわよ。 はやく出生証明書をこっちに渡しなさい。 それさえ取り戻せれば澪ファンクラブは永遠に無敵なのよ!」 佐藤「おらぁっ!」 佐「ぎゃっ!」 佐々木が梓に掴みかかろうとした瞬間、 すきを見てアカネがタックルをかました。 それをモロに食らってしまった佐々木は尻餅をつき、 その上からアカネが抑えこむ。 エリ「あ、アカネ!」 佐「くそっ、何をするの! 私にこんなコトして、ただじゃおかないわよ!!」 佐「はやく逃げて、エリ! ARCHのリーダーであるあなたまで捕まってしまったら、 今度こそ本当にARCHは……!」 佐「どきなさい、この卑しい反体制者め!」 佐「私には構わないで、はやくっ!」 佐「ちょっと高橋さん! 助けなさい!」 風子「は、はいっ」 風子は佐々木のほうへと駆け寄ろうとしたが その場からは一歩も動くことができなかった。 風子が捕まえていた唯が、今度は逆に風子をしっかりと捕まえていた。 梓「逃げましょう、エリ先輩」 エリ「で、でもっ……アカネが……ムギや唯だって」 梓「今ここで全員が捕まってしまうより 仲間を見捨ててでも私たちが生き残るべきなんです!」 佐藤「梓ちゃんの言うとおりよ、 琴吹さんもそろそろヤバそうだから……今のうちに逃げてっ」 エリ「でも、でもっ」 梓「デモもストライキもありませんっ! ほらっ!」 おろおろとうろたえるエリを見かねて、 梓はその手を強引に引っ張って 屋上から校舎内へと逃げていった。 紬が力尽きたのはそれとほぼ同時であった。 紬「も、ダメ……」ばたん 佐「ええい、いいかげん離しなさい!」がばっ 佐藤「ぎゃっ」 佐「戦闘員は今すぐあの2人を追いなさい!! どんな手を使っても捕まえて、粛清してしまうのよ!!」 「はっ!」 律の病室。 ガラッ 梓「……」 エリ「ただいま……」 律「おー、おかえり。 その調子じゃうまくはいか……なかったみたいだな」 梓「ニセモノ作戦にしてやられました……」 律「……他のヤツらはどうした?」 エリ「多分捕まっちゃったと思う……」 律「そうか……出生証明書は?」 梓「それはまだここにありますけど」 律「そうか、それならまだ大丈夫だ。 今度はちゃんと作戦を練って、ファンクラブをぶっ飛ばして、 唯やムギ、アカネを助けだしてやろうぜ!」 梓「はいっ」 律「ほら、エリも」 エリ「そ、そうだね…… いつまでも落ち込んでても仕方ないよね、うん」 律「そーだぜ、エリが落ち込んでるのなんて似合わねーよ。 お前がARCHのリーダーなんだし、 元気なくしてたら他のメンバーも困るぜ?」 エリ「うん、ありがとう律」 律「今日はとりあえず二人とも休めよ。 また明日から行動を開始すればいい」 梓「そうですね……今日はちょっと疲れました。色々ありましたし」 律「はやく帰って寝たほうがいいな」 梓「はい、そうします」 エリ「ちょ、ちょっと待って!」 梓「え、なんですか?」 エリ「家に帰るのはヤバいよ。 私たちのこともう向こうにバレちゃったから…… 家の前に張り込んでるに決まってる」 梓「あっ、そうか……!」 律「じゃあどうするんだ?」 エリ「ここに泊まろう」 梓「えっ」 エリ「いいかな?」 律「私は別にいいけど…… 病院の人に見つかったら叩き出されるぞ」 エリ「バレないようにするから~」 律「えー…… まあ他に行くとこないんじゃ仕方ないか……」 梓「すみません、ありがとうございます」 律「まあいい、今日は一日中作戦会議だ。 今度こそ澪ファンクラブをやっつけるぞ!」 梓「はい!」 エリ「おう!」 律「で、なにかいい案はあるかね」 梓「ありません!」 エリ「うーん……明日中には行動を起こしたいんだよね…… みんなを助けたいし」 律「まずみんなを助けるのを優先するか」 梓「そうですね、洗脳されちゃう前に……」 梓「でも助けるって言っても…… 捕まったみんなはどこに連れてかれたんでしょうね」 エリ「さあ、それが謎なんだよね…… ARCHでも前から行方を追っているけど、 全然見つからないんだよ」 律「澪ファンクラブしか知らない秘密の場所、か」 エリ「校内であることは間違いないんだけど」 梓「学校の地下に秘密基地でもあるとか」 エリ「あはは、いくらなんでもそれはないよ」 梓「ですよねぇ」 エリ「うーん……どうすればいいんだろ」 梓「てゆーか私たちが反体制者ってバレちゃいましたし もう普通に学校にいくのも無理ですよねぇ」 エリ「ああ、そっか…… 学校でみんなを探し出すってのもムリなんだ……」 梓「やばいですねぇ」 エリ「ファンクラブに見つからないようにこっそり…… っていうのも難しいか」 梓「やっぱりあれですね。 みんなを助け出すには澪ファンクラブそのものを 潰すしかないのかもしれません」 エリ「でも……二人でやれるかなぁ」 梓「やるしかないです。やってやるんです…… ていうか他のARCHの隊員って協力してくれないんですか」 エリ「先の吹奏楽部大逆事件のせいでみんなビビッちゃって。 今日も協力を呼びかけてみたんだけど、誰も」 梓「そうだったんですか……」 エリ「うーん……私がリーダーに向いてないのかな……なんちて」 梓「そんなことないですよ」 エリ「えへへ、ありがとう……」 律(他のARCHメンバーの協力は得られない…… となるとマジで動けるのはこの2人だけか。 これじゃいくらこっちに出生証明書があるとはいえ 流石にヤバいんじゃないのか……? こうなったら……いやダメダメ、何考えてんだ私) その後もろくな作戦が思いつかないまま 時間だけがいたずらに過ぎていった。 面会時間が終わっても梓とエリは病室に残り、 ナースが来たときにはベッドの下に隠れてやり過ごした。 その頃、地下壕では尋問…… いや、世にも恐ろしい拷問が 絶え間なく続けられていた。 拷問を受けているのは 捕虜収容室にぶちこまれた唯、紬、アカネ、 前からここにいた姫子。 佐々木、風子、和は部屋の外から様子を観ている。 風子は今日の作戦の成功を認められて晴れて幹部に昇格、 地下壕に出入りできるようになったのだ。 佐「うーん、ときめきシュガーは効果がないみたいね」 唯「澪ちゃんの恥ずかしい詞には 免疫ついてるから平気だよー。ね、ムギちゃん」 紬「そうそう、表に出ている歌詞よりも 何十倍もの量を読まされてきたんだから」 佐藤「あなた達すごいわね…… 私はもうときめきシュガーだけで……うえっ」 姫子「う……思い出しただけで頭痛が」 佐「やり方を変えましょう。 DVDとモニターを持ってきなさい」 佐々木が部下に命じた。 それを聞いた部下は顔色を変える。 会員「ま、まさかアレをやる気ですか……!? アレは危険度ランクSの拷問、 施された全ての人間が精神崩壊したというシロモノですよ」 佐「うるさいわね、つべこべ言わずに用意しなさい」 会員「は、はいっ」 和「DVDにモニター……まさか、アレ?」 佐「そう、アレよ。 約40人の反体制者を廃人にして ファンクラブへと寝返らせたアレを使うわ」 風子「アレ……?」 唯「あ、アレって何?」 佐藤「知らないけど……なにかすごい物みたいね……」 紬「40人もの反体制者を廃人にして洗脳したって……」 姫子「ま、まさか……私たちをビビらすために 大げさに言ってるだけに決まってるわ」 会員「佐々木さん、用意できました!」 佐「ご苦労。早速はじめてちょうだい」 会員「はっ!」 部下はモニターとDVDを部屋の中にセットして、 再生ボタンを押した。 モニターに映し出されたのは 軽音楽部の学園祭ライブの映像だった。 澪がふわふわ時間を歌っているので、 2年前のものである。 唯「ああ、澪ちゃんがパンモロしたときのやつだね」 佐藤「秋山さんのパンツを見せて廃人にしようって? そんなのにかかるわけないでしょう」 紬「澪ちゃんがパンツ見せるシーンなら 私たちもDVDで何度も見てるわー」 姫子「何が出てくるかと思ったら、こんなのか……」 佐「ふっ……余裕こいていられるのも今のうちよ」 和「高橋さんは見ないほうがいい……刺激が強すぎる」 風子「へ?」 モニター内では既に演奏が終わっていた。 ひとしきり拍手喝采を浴びた後、 澪が観客席に背を向けて、 退場しようとしたところで ついうっかりコードに足を引っ掛け、 そのまま転んでしまい…… 唯「……あれっ?」 紬「止まった?」 そう、映像は止まってしまったのだ。 澪が体制を崩してパンツが見えるその直前で。 佐「ふふん」 映像が自動的に巻き戻される。 演奏終了後からまた再生され、澪が後ろを向いて足を引っ掛けて 転ぼうとした瞬間、また映像は止まってしまった。 唯「ああっ! また止まったっ!」 紬「これじゃパンツが見えないじゃない!」 その後も何度も何度も巻き戻され、 何度も何度も同じシーンで停止した。 和「……この映像を見る人間は無意識のうちに 澪のパンツが見えるシーンをクライマックスに置く。 当然そのクライマックスに向けて見る者の心は高ぶっていく…… しかしその直前で寸止めを食らうことによって 消化されなかった期待感がストレスとなって蓄積される。 そのストレスを解消するには澪のパンツを見るしかない…… 澪のパンツというクライマックスを迎えるために映像にかじりつき、 そうなるほどに余計ストレスが溜まって最終的に精神が崩壊する……恐るべき拷問だわ」 風子「なんやそれ」 7
https://w.atwiki.jp/psps/pages/234.html
2008年12月31日(水)NHKホール 19 20~23 45 NHK「第59回NHK紅白歌合戦」公開生放送 セットリスト ポリリズム(紅白ver) 【テクノポップユニット】Perfume 865【夢の舞台へ】 【テクノポップユニット】Perfume 866【念願の紅白】 【テクノポップユニット】Perfume 868【スタートダッシュ2009!!】より 937 名前:ファンクラブ会員番号774 投稿日:2008/12/31(水) 17 38 44 ID JXRFMYkc こちらスネーク 寒い 940 名前:ファンクラブ会員番号774 投稿日:2008/12/31(水) 17 40 00 ID tTY6vda6 937 スネークキター 941 名前:ファンクラブ会員番号774 投稿日:2008/12/31(水) 17 40 00 ID llCJca+F 937 寒いのはわかっておる。 今日の任務は厳しいぞ 967 名前:ファンクラブ会員番号774 投稿日:2008/12/31(水) 17 47 14 ID JXRFMYkc 先頭集団を見ていないので珍古の有無は不明 外から見て判る所にオフィシャルグッズを身につけている人は2人程度 979 名前:ファンクラブ会員番号774 投稿日:2008/12/31(水) 17 50 49 ID wfcGzRza 967 二人いるのが驚きだわw …だって紅白よ!? 60 名前:ファンクラブ会員番号774 投稿日:2008/12/31(水) 18 12 17 ID JXRFMYkc まだNHKホールの裏 75 名前:ファンクラブ会員番号774 投稿日:2008/12/31(水) 18 17 33 ID 026tZdYn 60 オレT着ろよ。 周りに迷惑かけないようにな。 78 名前:ファンクラブ会員番号774 投稿日:2008/12/31(水) 18 18 42 ID /S7YYmpy 60 風邪ひかないようにね ちゃんと着替えるんだよ 88 名前:ファンクラブ会員番号774 投稿日:2008/12/31(水) 18 22 00 ID JXRFMYkc オレTはコートの下に着こんでいます 121 名前:ファンクラブ会員番号774 投稿日:2008/12/31(水) 18 39 08 ID JXRFMYkc 2階C12の3 良くもなく悪くもなく 2階ならちゃあぽんとか来てないかなあ。見当たらないけど 126 名前:ファンクラブ会員番号774 投稿日:2008/12/31(水) 18 40 27 ID llCJca+F 121 全体が見渡せるいい場所だな。審査員席の周辺に注目なんじゃないか 136 名前:ファンクラブ会員番号774 投稿日:2008/12/31(水) 18 43 54 ID Slu3Cl+o 121 座席表にて確認してきたw 全体が見渡せそうだね。 347 名前:ファンクラブ会員番号774 投稿日:2009/01/01(木) 12 22 03 ID cZXRICST このときあ~ちゃんが発見したのはご家族?それともオレT?w 385 名前:ファンクラブ会員番号774 投稿日:2009/01/01(木) 13 07 56 ID D+5b/6hC 347 2階にはちゃあぽんとかいなかったので、オレTと思われる 2階前方のオレTか、2階後方のオレT(スネーク) 396 名前:ファンクラブ会員番号774 投稿日:2009/01/01(木) 13 16 18 ID D+5b/6hC 関係者招待席は1階にあった模様です 422 名前:ファンクラブ会員番号774 投稿日:2009/01/01(木) 13 47 40 ID D+5b/6hC 昨日はNHKホール内が圏外でスネークに失敗しましたが、珍古スレに会場の模様を書いてみました。 以下転載 今日も大橋のぞみちゃんにがっついて爆レスを貰い、最高に上がってたあ~ちゃんでした。 脇の通路で他歌手の応援中にのぞみちゃんが棒立ちになっていると、何かを話しかけ、 (おそらく「こうやっておてて叩いて応援しようね」とか)のぞみちゃんも手拍子を始めました。 紅白歌合戦観覧では 347の後、飛行船レポに切り替わったところでオレTで武道館タオルを 掲げたらあ~ちゃんに手を振ってもらえました。 何かの時、袖からはける場面がありました。下手の人からはけていったのですが、 歌の最中で声が聞こえないため、指示がうまく伝わっていません。 一番下手にいたかしゆかがはける指示に気付き、上手にいたあ~ちゃんの袖をひっぱります。 あ~ちゃんも指示に気付きさらに上手にいたのっちに指示を伝えます。 かしゆかとあ~ちゃんははけていきますが、のっちはさらに上手にいる人に声をかけようと 振り向いたものの、そこにいたのはアキコ・ワダでした。一瞬固まるのっち。 のっちの福山魂に火がつく前にディレクターさんがアキコ・ワダに「はけてはけて」と ジェスチャーをしてアキコ・ワダもはけ始めます。 のっちは福山魂を発揮せずに済み、ほっとしたかどうかわかりませんが小走りに あ~ちゃんの方へ駆け寄ったのでした。 427 名前:ファンクラブ会員番号774 投稿日:2009/01/01(木) 13 52 08 ID mUFaiNYI 422 レポアリガト のっち、がんばれのっちwww 428 名前:ファンクラブ会員番号774 投稿日:2009/01/01(木) 13 52 49 ID OHZjv2JK 422 のっちはさらに上手にいる人に声をかけようと 振り向いたものの、そこにいたのはアキコ・ワダでした。一瞬固まるのっち。 俺が飲んでたポカリを返せww 432 名前:ファンクラブ会員番号774 投稿日:2009/01/01(木) 14 00 25 ID D+5b/6hC いま紅白録画したやつ見たけど、飛行船中継の前にも客席を指差して何かを見つけて 手を振ってるんだな。多分自分たちの方向。 あの日、オレTを着ていってよかった・・・本当によかった。 GNDの時に「あ~ちゃーん!」とか ポリのときに「のっちー!」とか大声で叫んだりしてたのは2階席のDD 誰の時でも大声で名前を叫んでいた。おそらくPA次第で聞こえたり聞こえなかったりしたと思われ 434 名前:ファンクラブ会員番号774 投稿日:2009/01/01(木) 14 07 22 ID URvXvtA5 DDでぃーでぃー(アイドル) アイドルファンの特有の愛情表現の一形態で、「誰でも大好き」(Daredemo Daisuki)の頭文字を取ったもの。 一つ賢くなったw 449 名前:ファンクラブ会員番号774 投稿日:2009/01/01(木) 14 16 23 ID ZV2DZiit 422 のっち最高だなw で貴方テレビに映ってなかったかい? 454 名前:ファンクラブ会員番号774 投稿日:2009/01/01(木) 14 18 12 ID D+5b/6hC 449 ゲスト審査員紹介の時の中居くんの頭と同じX軸にうっすらオレンジ色の物体が見えます。 アンヌ、それが僕だよ 459 名前:ファンクラブ会員番号774 投稿日:2009/01/01(木) 14 22 02 ID oqmnaw1V 飛行船中継って誰の時のだろう わからんかった 467 名前:ファンクラブ会員番号774 投稿日:2009/01/01(木) 14 26 23 ID D+5b/6hC 459 オープニングで女性の総合司会を紹介するときです。 場内のスクリーンでテレビ放映の様子は分かるので、ステージの映像から切り替わったことに 気付いた瞬間、武道館タオルを頭上で掲げて思い切りヒラヒラさせました
https://w.atwiki.jp/japanesehiphop/pages/904.html
Format Title Artist Label Model Number Release Press 12 握手で始まり拍手で終わり(WATARAI REMIX) GORE-TEX GUNTEZ RECORDS GUNLP-1002 1998/--/-- - Side Track Title Produce A 1 握手で始まり拍手で終わり(WATARAI REMIX) DJ WATARAI B 2 握手で始まり拍手で終わり(WATARAI REMIX)(Inst) DJ WATARAI PERTAIN CD WATER PROOF-REMIX-
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/9018.html
724 名前:635[sage] 投稿日:2024/03/03(日) 19 03 06 ID 119-171-255-180.rev.home.ne.jp [6/9] 銀河連合日本×神崎島ネタSS ネタ ゲートの先は神崎島もヤルバーンも無いようですその一〇六 「疲れたのです…。」 「アハハ…ホント疲れましたね。」 「電もマシュも休むならせめて衛生カプセルで汚れ落としてからにしなさいよ。」 ぐったりしまままポテっと睡眠ポッド…ではなくベッドに倒れ込む電、マシュは隣のベッドに座り込むとそのまま背をベッドに預けた。 雷はそんな二人に注意をする。 二人、特に電は精神的に疲れ果てていた。 そんな三人がいるのはゲートフェルさんの御実家、つまりはあのお城である。 イゼイラ到着のライブ終了後にその後に会談やらがあるゲート日本の者らや神崎ら銀連日本側の高官と別れ電やマシュはゲートフェルさんの御実家にお邪魔している。 まあそれもこれもマシュがイゼイラに流れ着いた時にお世話になっていたのがここだったからである。 他にもそのフェルさんと太陽の子柏木夫妻、藤丸立香(女)他、そしてナヨ様などが滞在している。 ナヨ様が御実家到着した際はそうりゃあうっひゃあな状況であった。 それもその筈、イゼイラで最も信奉されイゼイラ人を救うために降臨しヂラール…悪魔を蹴散らした創造主がかつて居住していた地に帰還したという一大事である。 侍従のサンサなどは想定していなかったので直ぐ様式典というか儀式?を企画しゲートフェルさんに止められたがナヨ様より良い良いと言われ渋々承諾したりなどひと悶着あった。 それで電たちはようやっとその式典を終え自らに割り当てられた部屋…イゼイラでマシュが使っていた部屋に入った所である。 イゼイラに流れ着いたマシュはフェルさんのお城に居候し生活していたとのことで マシュが一人で使っていた部屋とはいえ現フリンゼの御実家であるからしてメチャクチャ広い上に調度品も上等なお部屋である。 同行していた女の方の立香は泊まったら幾らになるのだろと考えをてしまっていたり。 ま、貨幣経済ではないのでそこいら辺考えるだけ無駄なのだが。 「そういや立香さんは?」 「キャストリアさん(妖精國原産)と一緒に城内の探検に行っています。」 そういえばと雷は同じ部屋に宿泊することになってる人物について思い出すとマシュが答える。 ちなみに先輩の鯖の方がアルキャスで妖精國産はキャストリアと区別されている。 その立香はマシュその他と再会したことで精神が安定してきたのかここ暫くは生来の好奇心が顔を覗かせる様になり電らがいなくとも動き回る様になっていた。 その前は戦闘終了後の数日は電やマシュが近くにいないと泣いて探し回るほどであったが。 「おーい電いる?…いい具合に疲れ果ててるね。」 「今後の予定について確認しようと来たのですが…夜には夜会もありますし後の方がよろしいかしら?」 ギィっとドアが開くとおウマさんのトウカイテイオーが顔を出しその後ろにはメジロマックイーンがいる。 その二人の声に電は枕に顔埋めたままひらひらと手を振り、それを確認するとテイオーとマックイーンは部屋に入りそこらの椅子を引いてくるとベッドの側に置き座った。 マックイーンは手元のPVMCGでゼルモニターを立ち上げメモ用のゼルボードも造成する。 725 名前:635[sage] 投稿日:2024/03/03(日) 19 04 03 ID 119-171-255-180.rev.home.ne.jp [7/9] 「明日は総理や提督の皆様は会談や式典等目白押しですが私達はフリー…とはなりませんわね。」 「ライブ会場の下見と振り付けやら何やらの確認もしないとだからねえ…解呪ためだけど主にマシュのせいで。」 マックイーンの言葉にテイオーは椅子の背もたれに顎を乗せながらマシュの方にジトっとした視線を向けるとマシュはアハハと誤魔化す様に笑う。 昼間のライブから今後更にライブ…というか惑星イゼイラツアー的なものやる羽目になった。 実際マシュは来たての頃やったらしい。 マシュのその様子にため息をつきマックイーンはテイオーと会話を続ける。 「それだけではありませんわ。文化交流の展示レースを行うレース場の造成状況も確認もしなくては…。」 「まあ、そっちはルドルフ達が関わるって言ってたから大丈夫だと思うよ。造成後の試走は必要だけど。」 二人の会話を聞きながらマシュは寝そべりながら頬杖をつくとテイオーに尋ねる。 「そういえばテイオーさんはルドルフさんのことウマ娘のテイオーさんの様に会長呼びではないんですね。」 「親子だしねえ…実感ないけど…それに競走馬だからあの子みたいにカイチョーに憧れてレースの世界へってワケでもないし。」 そんな話をしているとピコンとマックイーンのゼルモニターに銀河連合日本の時事情報バンクからの通知の報が来た。 あらと呟きながらアプリを立ち上げ内容を読むと眉を寄せる。 「マックイーン?」 「警察の警備掻い潜り”また”アナスタシア大使が襲撃されたそうですわ。」 「またあ!?」 テイオーが大声を出し驚いた電がビクッと起き上がる。 ヂラールとの戦闘以降一週間足らずの間にゲート日本に滞在する駐ゲート日本銀河連合日本側ティ連全権大使であるアナスタシアへの襲撃が度々発生していた。 日本国憲法を破った銀河連合日本が許せなかった、暴力で全ては解決しないと示したかった異口同音に似たような主張をしている。 ヂラールの襲撃以降、害獣駆除を名目にした自衛隊による防衛行動がどれ程悪であるか、法を犯しているかを報道していたマスコミや知識人はこれに拍手喝采を送った。 武力行使を暴力で否定することこそ軍による暴力を禁じた平和の為の護憲、 公権の者を殺し軍事力を否定するその行動こそは個人の生命と民主主義を守る日本国憲法の理念そのものとの厚顔無恥な主張を展開していた。 「初回や模倣犯の二回目は兎も角今回は軍用爆薬と軍用自動小銃…81式自動歩槍やAK-103、他欧米のもの。 しかも複数人…流石に個人的な単独犯(ローンウルフ)という言い訳は効きませんわね。」 「これで何度目だよ……しかも明らかに今回の国外勢力の支援受けてるよね? やっぱ誰か警備情報を中露辺りに流してるんじゃないの?警備薄い時間と場所で襲撃とマスコミが集まってるの重なってるんだもの。」 「まあそれで自分達のお尻に火が着いたことに気づいたのか漸く組織犯罪として捜査開始、直ぐ様に拠点発見とは出来すぎてますわね。」 726 名前:635[sage] 投稿日:2024/03/03(日) 19 05 00 ID 119-171-255-180.rev.home.ne.jp [8/9] 初回は刃物、二度目は自作拳銃…そして今回は軍用品。 全て警察の警備突破され警官にも死傷者発生した上、 過半が銀連側の警備に取り押さえられ残りはその警護対象のアナスタシア自身が捕縛した。 警察にとって渋谷暴動などの大規模騒乱や武装した左派による銃器や飛翔弾によるテロリズムは過ぎ去った歴史と化し、 平成の御代は大量の死傷者を出した史上初かつその後の世界でも類を見ない大量破壊兵器テロリズム”程度”しかなかった。 この平和な日本でテロなど決して起きないだろうと想定される時代…警察にとっては警備内容に問題があった訳ではない。 想定される状況は昼間に大声上げながらナイフ振り回す単独犯がバカ正直に警察の真正面にやってくるという想定だ。 それに対処すれば良い、良かった筈だ…今回が”たまたま”想定外であっただけ。 事前に警察非主流派により新設された強化ロボットスーツ部隊の警備投入の必要性を訴える声もあったが、 警察に死傷者が出て警備を突破されたが銀河連合日本の警備やアナスタシア自身の自己防衛により無傷だったので部隊を投入し非主流派の手柄とならず警察上層部は安堵した。 後は一部に責任取らせて家宅捜索して犯人を捕まえて全て終わりの”筈”だった。 そう筈だったのだ。 「まあ事は上からの続報待ちしかないのです。」 「だね…トウキョウフーチ(神崎島情報部)も動いてるだろうしこっちにもその内降りてくるだろうね。」 起き上がった電がそう言うとテイオーも同意した。 マシュ ^0_0^)<電お姉さんトウキョウフーチって南日本のあのトウキョウフーチですか!? 雷 ;`・∀・´)<思わぬ所から反応が…トウキョウフーチって神崎島の情報部のことよサハリンホールと呼ぶ人もいるけど マシュ ^0_0^)<何と!サハリンホールまで!! テイオー ;・∀・)<マシュまさか時間犯罪者D.S.をご存知で? マシュ ^0_0^)<はい!暇だった時にライブラリで発見して【統一戦争】も読みました!ライブラリに残っていたネットのまとめなども マックイーン ;`・ω・´)<といことはそちらでの【北米大惨事世界大戦】や【反応兵器戦争後】は? マシュ ^0_0^)<拝読しました。作者の方が亡くなられ続き見られないのは残念でしたが…まさか!? 電 ´・ω・`)<生存して完結しているのです マシュ ^0_0^)<ああ何と…はっ!?よくよく考えれば護衛艦やまとさんは見られる…? 雷 `・∀・´)<石狩湾上陸演習ってので大和さんが藤堂さんを艦長に据えて打撃護衛艦やまと役したから後でライブラリ見るといいわ(ステマ) マシュ ^0_0^)<なんと映像化が!? 電 ´・ω・`)<播磨とフォン・ヒンデンブルグも現物が居るので見たかったら地球に戻ったらゲート日本の軍港に行くのです
https://w.atwiki.jp/kuriari/pages/223.html
クリフトとアリーナの想いはPart7 871 :いのちをだいじに 1/8 ◆e.sLpeggy2 :2007/11/03(土) 10 55 29 ID nHoEIJ8h0 クリフトがザオリクを覚えてからというもの、蘇生はもっぱらクリフトの役割となった。 蘇生確立が5割のザオラルよりも、より多くの魔法力を使うとはいえ、 クリフトのザオリクの方が効率が良いのは致し方ない。 最初はザオリクを唱えるたびに肩で息をしていたクリフトも、 戦闘中、誰かが倒れ伏すたびに駆けつけて蘇生呪文を唱えているうちに、 当初のぎこちなさが消え、蘇生までの時間も早くなってきた。 しかし、勇者は、それにつれてクリフトの口数が少なくなってきているのに気が付いていた。 ある日、勇者はクリフトが一人のときを選んで、クリフトに声をかけた。 「クリフト。最近、悪いな。お前ばっかりに蘇生をまかせちまって…。」 クリフトは面食らった顔をした。 「ソロさん。いきなり何をおっしゃるかと思えば。」 「いや、みんな気軽にお前にザオリクほいほい頼んでるけど、 他の奴ら、蘇生呪文を使うのが、どんなにきついもんかってわかってないんだ。」 まあ、お前一人に押し付けてる俺も同罪だけどな、と勇者は頭をかいた。 クリフトは、そんな勇者に首を振った。 「別に、今ではもう、ザオリクを使うこと自体は、私の体の負担にはなってませんよ。」 「…だって、お前、最近疲れてないか?」 「いいえ、全く。ザオリクもコツを覚えればそれ程きついものでは…。」 とクリフトは言いかけ、低い声で独り言のようにつぶやいた。 「そう、むしろ、それが問題なんだ…。」 「何?なんか言ったか、クリフト?」 「いえ、なんでもありません。とにかく、私は大丈夫です。」 クリフトはにっこり微笑むと、歩み去った。 勇者は、釈然としない気持ちのままその場に取り残されたが、そこに声をかけた者があった。 「ソロさん…。」 「ミネア。」 ミネアからの提案を聞いて、勇者は驚いた。 「ザオラルを学びたい?」 ミネアが真剣な顔で頷く。 「ええ、お願いします。ザオリクは無理でも、ザオラルを覚えれば、 クリフトさんの負担を少しでも軽くできるかもしれない…。」 「…ミネア、お前、いい奴だなー。」 感心した顔をする勇者に、ミネアは赤くなった。 「そうじゃないんです…ただ、今のクリフトさんを見ていると…危ういような気がして…。」 勇者は、ミネアの言葉に顔を曇らせた。 「ああ…確かに、何かこう、いっぱいいっぱいっていう感じはするな…。」 勇者とミネアは心配そうに顔を見合わせた。 それから、数ヶ月が過ぎた。 「ミネアも、ザオラルを覚えたの!?すごいじゃない!」 恥ずかしそうに、ザオラル習得を告げたミネアに、皆が拍手喝采した。 クリフトは、驚いたようにミネアを見ると、複雑な表情をした。 勇者は、クリフトの表情に気づき、わずかに眉をひそめた。 「これで、3人目か~、旅が効率よく進むようになるわね~。」 マーニャが嬉しそうにミネアに笑いかけた。 ライアンがそれに呼応して頷く。 「ふむ。前は誰かが戦死するたび教会のある街や村まで戻っていたからの。」 「それに、私は、教会よりも、クリフトさんのザオリクの方が好きですね。」 「そうね、クリフトの蘇生呪文って、何だかほんわりと暖かくて、柔らかいのよね。」 「ああ、あれは不思議に良い心地がするものじゃて。」 そこから、一行は、クリフトからザオリクを受けたときの感想に花を咲かせ始めた。 当のクリフトは皆の会話に参加せず、表情を硬くして前を向いている。 勇者とミネアは、気遣わしげに、そんなクリフトと会話をしている仲間を交互に見ていた。 アリーナが、仲間達の言葉に目を輝かせた。 「へー、クリフトのザオリクって、そんなに気持ちいいの?」 「そうか、アリーナ姫は、まだ一度も蘇生呪文を受けたことはなかったか。」 「そりゃーそうよ、この子、いつも有り余るほど回復呪文かけてもらってるもの。」 マーニャは笑ったが、アリーナは悔しそうに頬を膨らませた。 「えー、でも、そんな気持ちいいなら、今度私もザオリク受けてみたいって」 「いい加減にしてください!」 アリーナの言葉を遮って、クリフトの叫びがあたりに響いた。 場がしん、と静まり返った。 クリフトは、立ち上がり、体を震わせていた。 アリーナは、驚いたように目を見張ってクリフトを見上げた。 クリフトが、このように激しい感情を顕にすることはめったにないことだ。 勇者が、首を振って小さなため息を吐いた。 「いいかげんにしてください、姫様も、皆さんも…!」 クリフトは、震える声で言った。 「蘇生呪文が禁呪とされていることの理由が、今なら良く分かります…。 ザオリクのせいで皆さんは、生命の尊さを忘れてしまっています。 …命を手放すということを、そんなに簡単に考えないで下さい!」 皆、言葉もなくクリフトを見つめていた。 「こんなことなら、私は、もう、蘇生呪文は使いません!!!」 そういうと、クリフトは皆から顔を背け、足早にその場を立ち去っていった。 「…クリフトが怒るのも当たり前だ、お前ら、能天気なこと言いやがって。」 勇者が不機嫌そうに皆をにらみつけた。 「軽々しく、死んだらどうとか言うもんじゃねえよ。」 ミネアも、厳しい顔をして頷いた。 他の仲間達は、うなだれ、あるいは面目なさそうに首をすくめた。 「とにかく、アリーナ、行って謝って来いよ。」 アリーナが、勇者の言葉に不服そうな顔をする。 「え、なんで私だけ?みんなで一緒に行こうよ!」 「いいから。他の奴らとお前では、同じこと言っても罪の重さが違うの!」 「…何それ。訳分からない。」 ぶつぶつ言いながらも、アリーナは立ち上がると、クリフトの後を追った。 アリーナは、すぐにクリフトを見つけた。 クリフトは、森の外れの木にもたれかかって、ぼんやりと空を見ていた。 その表情の暗さに、アリーナはギクリとなった。 後悔の色を顔一杯に浮かべ、アリーナはクリフトに駆け寄った。 「クリフト!」 クリフトは、はっとしたように体を起こした。 「姫様…。」 アリーナは、クリフトの袖をつかんで見上げた。 「ごめん、ごめんね、クリフト。…無神経なこと言って。」 クリフトは、驚いたようにアリーナを見ると、悲しげに頭を垂れた。 「申し訳ありません…。姫様が、謝られる必要など、ないんです。」 「だって…。」 クリフトは首を振った。 「違うんです…本当は、問題があるのは、私の方なんです。」 「え…?どういうこと?」 アリーナは首をかしげた。 クリフトは、ため息をつくと、遠い目をして空を眺めた。 「蘇生呪文を覚えてすぐの頃は…呪文を使うのが、本当に辛かった…。 仲間の死に顔が目の前にちらついて、しばらくは眠れませんでした。」 クリフトは自分の手に目を落とした。 「…なのに…今は、何も感じないんです。」 「…。」 「仲間の血塗れで息をしていない体、見開いたまま動かない瞳、 そんなものを目の当たりにしても、夢に見ることもなくなりました。 私が、その前にひざまずいてザオリクを唱えれば、彼らは息を吹き返す。 死が一体なんだというのだ、と、どこかで思っている自分がいるんです。」 クリフトは、両手を握りこんで目をつぶった。 「死の呪文と蘇生の呪文を当然のように繰り返していくうちに、 私は、自分が、だんだん人の生死に無関心になっていくことが怖い。 このままでは、私は…!」 「クリフト!!」 アリーナの強い声に、クリフトははっと我に返った。 「あ…。」 アリーナは、真剣な顔でクリフトを見上げていた。 「す、すいません、姫様…。」 アリーナは、ゆるゆると首を振ると、クリフトの手をとった。 「ううん…私こそ、ごめん、クリフト。…私、知らなかった。 クリフトが、蘇生呪文のたびに、そんな辛い思いをしていたなんて…。」 「いえ、そんな、姫様…。」 「でもね、クリフト。」 アリーナは瞳に強い光を宿してクリフトを見た。 「クリフトは、命を軽々しく考えてなんかいないわよ。」 「え…。」 「みんな、言ってたでしょ。クリフトのザオリクは暖かいって。 教会の神父さんなんかより、ずっと気持ちが良いって。 それは、きっと、クリフトが命を大切に思ってるから。 クリフトの、命を大切に思う気持ちが、呪文に溢れてるからなの。」 「そんなことは…。」 否定しようとするクリフトを、アリーナは遮った。 「私は、ずっと昔からクリフトを見てるもの。分かるの。 この先、何があっても、クリフトが命をおろそかにすることなんて、ない。」 自信たっぷりにそう言うと、アリーナはにっこりと微笑んだ。 「姫様…。」 クリフトは、呆然とアリーナを見ると、アリーナに手を伸ばしかけた。 しかし、はっとしたようにその手を握りしめた。 「クリフト…?」 アリーナが不思議そうにクリフトを見上げた。 クリフトは、泣き笑いのような顔でアリーナを見た。 「姫様…どうもありがとうございます。 ご心配をおかけして、本当に申し訳ありませんでした。」 アリーナは明るく笑った。 「クリフトったら、またそんな馬鹿丁寧なの、やめてよ! このパーティの中では、私達、主人と臣下じゃなくて、 同等の仲間でいたいと思ってるんだから!」 「…同等の……仲間、ですか…。」 クリフトが呟いた。 その表情は、影になっていてアリーナからは見えなかった。 アリーナは、うんうんと頷くと、笑顔を浮かべた。 「そう、大切な仲間!だから、私ばっかり特別扱いもナシ!」 「…。」 くすり、とクリフトの口から笑いがこぼれた。 「何?」 「いえ…。」 クリフトは顔を上げると、アリーナに向かって微笑んだ。 「…ありがたいお言葉、どうもありがとうございます。」 アリーナは両手を振り上げた。 「だからー、そうゆうのがダメなんだってばー! もうっ、みんなのところに戻るよ、クリフト!!」 アリーナの背中を見ながら、クリフトは、口の中で何か小さく呟いた。 しかし、先を行くアリーナにはその言葉は聞こえないようだった。
https://w.atwiki.jp/theurgy/pages/281.html
5話――青年と恋人 地下に設えられたダーツバー――若人たちが賑やかな夜を過ごすには最適の場所。 酒にグラスを満たして闊歩する気の好さそうな男/下手糞なゲームに興じる仲間を囃し立てる女たち/初めて会話をする人間との挨拶にグラスをぶつける男女/初めて知り合った人間との対戦(ゲーム・オン)に拳をぶつける男たち。 その一角で、静かに三投目を終えた男がいた。 サヴィーノ・サンツィオ=店内では知れた名。 初見して注目の的となる右腕=義手。最初は隠していたが、現在は長袖やグローブを着けず剥き身となっている。 露出した鈍色のフレーム/ぴっちりと隙間を埋める硬質ゴム――無骨極まりないながらも、ゴムのすぐ内側で人工筋肉の収縮が僅かな隆起と沈降を繰り返す――気持ち悪いほど生き物じみた機械の塊。 神経と電子回路の接続で再現できる挙動の限界――それ以上の精緻な動きを成すためにCPUを詰めこんだ義腕。 軽量ながら金属に劣らない高度を誇る金属性炭素繊維(メタリック・カーボン・ファイバー)のフレーム。その隙間を縫うように張り巡らされた回路。 「おっと」 右腕――野球の投手じみた投げ方(フォーム)で振りかぶる女性の手首を掴む/左手――勢いのままに放たれたダーツを掴む/右手――女性の肘を持ち上げて、その場に固定/左手――落ちる前に掴んだダーツを握らせる。 その時点で並大抵の身体能力では信じがたいほどに素早く的確な挙動/あまりにも自然すぎて、そういうものとして受け入れてしまう周囲・女性。 「肘は水平にするぐらいがちょうど良いんだ。この位置を覚えて……」 女性=以前にサヴィーノ……の右腕(ヴィットーリア)がカクテルをぶっかけた相手。 意外にも、サヴィーノからアプローチしたのではない。 「本当は相当苛立っていたんでしょ」――たった一言だけ。先日の謝罪すらひらひらと振った掌にかき消された。 「それより、ダーツって興味あったんだけどわからないの。教えてくれない?」 ……たったそれだけが、このカウントアップに至る経緯。 そしてカウントアップと同時に、右腕の沈黙が始まった。 「……そう。手首のスナップで、あのど真ん中(インブル)を押しこむような気持ちで投げるんだ」 投げ方を教えていくサヴィーノ=努めて紳士的/先日にあったはずの他意を全く見せない。 女性の一投――足腰の重心が定まらずブレブレの上半身/律儀に言いつけだけ守って力を漲らせたままの全身=強く握りすぎた左手/ぎくしゃくした動き。 だがどうにか的に収まって点数が表示される。 天井と床にしか当たらなかった最初からすれば、拍手喝采できるほど目覚ましい成長ぶり。 女性の挙動――その全身をくまなくチェックするサヴィーノ=スタンドテーブルに置かれたグラスを手に取る。 スプモーニ=カンパリ/グレープフルーツ/トニック――薬のような酸味/締めつけるような苦味/刺激的なほろ苦さ……断じて浮かれない戒律じみたカクテル。 「へぇ。相当やりこんでるんだね」 「リハビリの一環さ。気づけば本気でハマってた」 意気揚々と肩を回す/達成感に口を開く/好奇心に目を光らせる女性――羨望+親愛=笑顔を向ける。 サヴィーノ=肩をすくめ/口角を上げ/目を伏せる――だけ。 「次はリラックスして投げよう」 「じゃあ、この間は義手の誤作動とか?」 「あ、いや……」 唐突に頭蓋の奥から響いてくる音がサヴィーノの表情を歪ませる。 呻き・唸り・吠え――その全てが濃縮された、威嚇に鼻を鳴らす犬のような声。 カウントアップが始まってから、右腕に宿っているうるさい悪魔は珍しく黙っていた/右腕の挙動を奪わなかった。 だが今になって、今まで聞いたことのない怒声を浴びせてくる。 左手でスプモーニを口に運んでから、誤魔化しに視線を逸らす。 「……君には申し訳ないことをした。あそこでハイスコアを決められなかったのも」 意識では釈明に右手を開いていたつもり……だが尻から電撃の如く襲い来る激痛に、思わず歯を食いしばる。 『千切ってやる』 『待て! お前がやったことだろ!?』 傍目からすれば、ただ自分の尻を摘んでいるだけの光景。 だが実際は肉体を失うかどうかという拷問じみた状況。 額に浮かぶ脂汗を知ってか知らずか、女性はすぐ近くまで来て、イプシロングラスを取る。 ディサリータ――以前にぶっかけたカクテル。 嫌悪感も敵意も見せること無く、唇に滲ませた女性が再度笑顔を作る。 「私これ好きかも」 「かなり濃い部類だぞ?」 生返事のように力ない――未だ右腕が臀部を引き裂けんばかりに掴んだまま。 ヴィットーリアに奪われたままの右腕。隠すように座る向きを調整する。 「それで、投げないの?」 「あ……?」 ふと投げかけられた言葉に、一瞬呆然とした。 ちらりと見たダーツボード=すでにサヴィーノのターン=痛みに悶える間に、女性が三投を終わらせていた。 急いで左手でダーツを掴む/パッと臀部から離された右手――次の瞬間には三本とも右手に奪われていた。 「しょうがないな。ちゃんと見ててくれよ」 「わかったよ」 仕方なく左手を振る/またグラスを持っている女性が同じように振り返す。 解放された臀部がヒリヒリ痛む/見せまいと耐える/投げ位置(スローライン)に右足を添えて、体制を整える。 『なんだ? 俺が何かしたか?』 『別に』 つっけんどんで短い返事。だがダーツの羽の端を頬に擦りつけてくる――切り傷ができそう。 『どうせ、あの子引っ掛けてホテルに行くんでしょ?』 『拗ねてるのか?』 『別に』 全く意識しないタイミングで放たれた矢/体がつんのめりそうになるほどの膂力。 ボードにヒビが走りそうな勢い/銃撃並みの重い音/衝撃に揺れる筐体。 ……穿たれた点数=1――アウトでないだけマシ/だが店内が一瞬でしんと静まり返る/後ろで目を点にする女性。 『私が守ってあげなきゃ死んでたの、わかってる?』 『まあな。それは感謝してるつもりさ』 『あんだけ言ったのに聞かないでコクピットから飛び出してさ』 『あの時は……悪いな。そこまで頭が回ってなかった』 『結局あの後どうなったのか、話してくれない』 『言いたくない。お前には』 『それで女にウキウキしてるわけ?』 『……なあヴィットーリア。お前何がした――』 再びボードを打ち砕かんばかりの勢いで放たれたダーツ――もはや人が殺せるほどに力がこもっている。 また注目を浴びせられる――だが前回とは違う奇異の目。 『終わったんでしょ、復讐。じゃあもう戦わなくていいじゃない。 どこでも、あんたの好きなところに行けるようになったでしょ』 ……耐えかねて、三投目をすることなくターンを切り上げた。 次もヴィットーリアがこの調子で投げてしまえば、今後こそ筐体を破壊しかねない。 「また調子が悪いの?」 「あとで調整し直さなきゃな」 やや心配げな声。焦りを隠せないままに返答する。 そのまま左手にスプモーニを持つ/今度は脱力しきって重しのようにだらりと垂れる右腕を見つめる。 ……その奥にいる、ヴィットーリアが何を考えているのか。 そんなことを知らない女性がさらりと吐く。 「もっと良い腕とかに変えてもらえば? 義手ならそういうの、できるんじゃない?」 『……』 ヴィットーリアが何かを言いかけた。だが結局沈黙したまま、じっとしている。 それがサヴィーノの返答を待っているということぐらいは、すぐに理解できる。 ……小さくため息をついて、サヴィーノは口を開いた。 「いや、これでも大事な俺の右腕だからな。ずっと付き合っていくさ」 「へえ」 女性が背を向けると同時に、スプモーニを空にして立ち上がる。 気がつけば自分の意識に返されていた右腕でウェイターを呼ぶ。 女性が三投を終えて振り向いた時には、前回のツケと清掃代まで全て会計を終えたところだった。 左手で手を振りながら、持ち前の甘いマスクに笑顔を貼り付ける。 「急用ができちまった。また今度だ」 「え。ちょっと……」 「悪いな」 そして足早に店を去る……その間、決して振り返ることはなかった。 『……良かったの? せっかくのホテルでしょ?』 ヴィットーリアの声――先程までの不機嫌さはない/むしろ後ろめたいような暗さ。 意に介さないとでも言わんばかりに、サヴィーノは口を開いて、右腕へ語りかける。 努めて明るく/おどけるように/限りなく真剣に。 「じゃあ埋め合わせてくれ。どこに行きたい?」 『そんなのどこだって』 「デートだ。俺はお前が行きたいところに行きたい」 『私はあんたの右腕で、戦闘用の人工知能なの!』 「お前自身はそう思ってほしくない。だろ?」 『……』 すでに暗くなった町中。あまりにも大きすぎる独り言を撒き散らすサヴィーノ。 それは店の中に居たときよりも奇異の視線を集めているだろう。 しかしサヴィーノはやめない。 「それにまだ、お前を見たこともない。部隊の連中も、あの爺さんも、レメゲトンを見たことあるのに、だ」 『……今度。出撃の時に見せたげるから』 「戦いながらデートなんかできるか。まず車を買うぞ。ナビの中ならお前も入れるだろ」 言葉通りに、歩は近くにあった自動車の販売店へ向かっていた。 『いい。いいから! ……わかったよ。見せりゃいいんでしょ?』 終始恥ずかしそうに、しかし諦めた声。 ヴィットーリアは右腕に宿っているが、サヴィーノと神経で繋がることで脳内会話を成立させている。 今までは音声のみでやりとりをしていたが、それだけしかできないわけではない。 ふとサヴィーノが瞬きをした次の瞬間……眼前に、見知らぬ女性が現れた。 あたかもその場にいるかのような誤解を、サヴィーノの脳が下している。 現実にはそこに、町中に、豪奢なランジェリー姿の、真っ赤な髪をした女性などいるはずもない。 「これで、どう? 幻滅した?」 普段聞き慣れているはずの声が、改めて見た目を伴うことの違和感を拭いきれない。 しかし悪い気分はしなかった。 「いや……満足だ。ちゃんとデートに誘いたくなるほど好みだ」
https://w.atwiki.jp/ponkichi/pages/36.html
サンドリア宮廷魔導師 9.最終話 (1) ここはラテーヌ高原…… かつては野生チョコボの産地として知られていたたであった大草原地帯。 雨後によく虹がかかり、そして高原を縦横に切り裂いた地裂の谷底には、 巨大な草花による幻想的な風景が美しく、訪れる旅行者も少なくない。 その高原で、チョコボを連れた軽装のサンドリア騎士二名。 「なぁイーゴ。本当に今日、カルスは帰ってくるんだろうな?」 「ディヴァン。隊長……じゃなくてカルス殿は必ず」 「別に言い直さなくてもいいだろ。まったくあいつは……む?誰か追われているな。」 「よし、助けに行きましょう!これぞサンドリア騎士の役目!」 「おうッ!」 「だ、誰かタスケテー!!オークが、オークがぁー!!」 「グホッグホッ!グヘヘヘヘ……」 旅人を一匹のオークが目を付けたらしい。 必死で逃げる相手を嬲るように追いかけるオーク。 しかし……運が悪かったな。丁度、俺様が戻ってきたときに出くわすとは! 「向こうからも、誰かやってくるぞ?」 「……あ……あぁッ!!あの方だ!ついに、あの方が帰ってこられたんだ!」 (2) そう!怪しく輝く真っ赤なローブを身にまとい現れたのは! 「わーはっはっはっはっはっはーッ!!大魔導師カルス!只今参上ッ!」 バシィィィッ!! 「ギャァァァアアアアッッ!!」 見たか!このクラーケンクラブの威力!オークなんぞ一撃だ!! 「カルス殿ォナイト仮面止めたんじゃ無かったんですかァ?」 「……魔導師なら魔法を使え。」 何故か、うろたえながら礼を繰り返す旅人を見送り、やっと俺は旧友に向き直った。 「待たせたな……あれから何年になるだろう。」 「あいかわらず、お元気そうで……私はもう……」 「泣くなよイーゴ。こいつ、何にも成長せずに戻って来やがった。」 「ディヴァン……もうちょっと俺を歓迎してくれ」 などと言いながら、サンドリアへとチョコボを飛ばし…… (3) 俺は遂にウィンダス連峰政府の公認上級魔導師としての認定を受け、 サンドリアへと戻ることになったのだ。 「さよならは言わない。先生、行ってきます。」 「はいはい。宿題はちゃんと送って下さいね。」 先生やウィンダスとの別れは、そんなあっさりとした見送りで終わってしまった。 ……先生、せっかくの決め台詞なんだから、もうちょっとなんか言ってくれ。 ロンフォールの森を抜けると、いよいよサンドリアの城塞都市が見えてくる。 「さて……既に俺は外国人扱いになっている訳だったな。」 「心配無用です。さぁ、みんな待っていますよ。」 「……」 みんな、か。俺の友人や知人の大部分は、前の戦火で倒れたはず…… 門番の兵士も、みんな見知らぬ顔だ。以前は俺の顔だけで門が開いたのに。 やれやれ、山のような手続きが待ってるのか……と考えていたが、 「ああっ!あなたはナイト仮面さんですね?おーい、みんな!ナイト仮面のご帰還だぞ!」 「あなたがそうですか!初めまして、俺とっても大ファンなんですっ」 「ち、ちょっと待ってて。私の絵本にサインを一筆」 「俺も頼む……いや、違う!そんな入国申請なんぞほっとけ!」 ……忘れてた。絵本がベストセラーとか言ってたな。 自分で自分の顔が、徐々に恐怖で歪んでいくのを感じていた。 (4) 普通に入国するより3倍の時間は掛かったかも知れない。 しかし、それは序の口だった。 魔導師の格好をしたエルヴァーン、それがナイト仮面の正体というのが既に広まっており、 街を歩けば誰彼無く声をかけつつ近づいてくる。 知り合いの数は減っているはず、大した出迎えなんぞありえないと思っていたが、 終いには騎士隊が人員整理するほどの大騒ぎになってしまった。 「うはははっ大人気だろ?どうだ、まいったか!」 「お、おいディヴァン!笑ってないで助けてくれ!」 俺は、てっきり寂しい帰国になると思ってたが、これほどの暖かい…… 違う、熱狂的だ。もう暑苦しい。 もしかしたら、あいつが喋ってくれたこその大歓迎なのかも知れないが、 喜んでいいのやら、怒った方が良いのやら。 とにかく、これでは収集が付かない。そうだ、少しだけサービスしてやろう。 見よ、魔導師として帰ってきた俺の姿を。 「……むんっ!!」 シュゴォォッ!……ケアルガの最高位魔法。周囲の人々が輝かしい光に包まれる。 「おお、すごい!ナイト仮面の新技だ!」 パチパチパチパチ…… 拍手喝采。何やってもナイト仮面かよ…… (5) なんとか懐かしいドラギーユ城へ入城した。 あれこれと、手続きに向かう前に……これだけは、言っておかなくては。 「イーゴ……町中はおろか、城壁の外側もまるで戦火の痕が感じられないな。」 「あの、オークの来襲は確かに」 「判っているさ。大きな戦いがあったにもかかわらず、 街の人々や兵士達は、みな朗らかで幸せそうだった。」 「……」 「よくぞ……みんな守り通したな……」 「はい!」 「これからは、俺も一緒にやらせてもらうぞ。」 「はっ」 カッと敬礼するイーゴ。 困ったな、魔導師の衣装の時はウィンダス式の敬礼が良いのだろうか。 「それでは、こちらの部屋へ」 「ありがとう」 「では、後で例の酒場に。」 そう言うとイーゴは去っていった。 そして薄暗い部屋を見渡すと、机の上に積み上げられた黒い影…… (6) 予想通りだ。『ナイト仮面』の絵本。苦笑いしながら本を手に取る。 『ナイト仮面 登場!』 『ナイト仮面 対 ナイト仮面ブラック』 …… ブラックもやはり絵本にしてしまったのか。 しょうがなく、タルタル族の子供達の前で演技をする羽目になったエピソードだ。 あいつめ、台本まで用意していやがった……ああ……あいつも居なくなったんだな…… すこし、しんみりしながら絵本の背表紙を読んでいく。 『にせナイト仮面現る』『ナイト仮面 危機一髪』…… 前に言ってた奴だな。しかし、こう言う展開、既にパターン化してるような…… 『ナイト仮面の入学式』 『ナイト仮面の夏休み』 『ナイト仮面の遠足大作戦』 なんだと!!俺はびっくりして本を開く。 馬鹿な。それはウィンダスの連中でしか知るはずも無いエピソードのはずだ。 そこには、ナイト仮面という影の顔を持ちながら正体を隠して子供達と魔導学校に通い、 子供達を救う変身ヒーローとして、あるいは慣れない勉強に苦しむ生徒として、 多少の脚色も加えつつも俺そのままの姿が描かれていた。 ウィンダスの連中……正体を知ってたんだな。まさかとは思ってはいたが。 いったい、いつの間にウィンダスまで来て、インタビューなんぞやらかしたんだろう。 協力者としてウィンダスの人々の名前が記載され、しかもその一冊一冊の最終ページに、 彼らのメッセージが記されていた。 (7) 『ナイト仮面 登場!』 「あの時のこと、何があっても忘れません。」 クミミ 『ナイト仮面の授業参観日』「同窓会に来なかったらブン殴ってやるッ」 元クラスメート一同 『ナイト仮面とチョコボ』 「たまには、あの子達に会いに来い」 チョコボ屋店主 『ナイト仮面の遠足大作戦』「いつの日か、再び我々の陣頭指揮を!」 ウィンダス連邦・戦闘魔導団 『ナイト仮面 0点』 「また、お説教聞きに戻ってらっしゃい」 マタタ教授 『ナイト仮面 0点』には大笑いした。 0点取って落ち込んでいた時のことを、怪人ヤグードとの対決で勉強する時間が奪われた、 というエキサイティングな演出で言い訳してくれていたのだ。 夢中でページをめくり、爆笑しながら読みふけった。 これほどに、これほどに涙が出るほど笑ったのは初めてだ。 あふれる笑いはもう止められない。 ウィンダスのみんなが集めてくれた思い出を、 ずっとサンドリアの人々が見届けてくれていたのだから。 (8) そして……俺は目立つローブを脱いで約束した酒場へと向かった。 わずかに残った友人達が迎え、酒を注文しつつ俺を座らせる。 さぁ、みんなの供養の始まりだ。そう言って最初の乾杯。 あまり悲しむ雰囲気もなく、イーゴはオークとの大戦について語り出す。 特に、アリサの話には力が入っていた。 いかに勇敢だったか、その毅然とした指揮ぶりは、などなど…… その隣で、なんとなくニヤニヤしながら酒を飲んでいるディヴァン。 ……悪いな。お前らの企みはもう知ってるんだよ。 そして、いよいよとばかりに、ディヴァンが話を引き継ぐ。 「……だがな。いいか?奇跡が起こったんだ。まさに奇跡の大脱出だ!」 扉が開いて誰かが入ってきた。松葉杖をついた痛々しい右足の無い姿で。 そして、連れの女騎士の手を借りながらこちらに近づいてくる。 「彼女はオークに捕らえられながらも、生き延びて耐えしのいでいたんだ! そして彼女は自力で……おい、ちょっとは驚けよ……」 彼女は……アリサは俺の隣に椅子にどっかり座って第一声。 「ごめん。それ嘘。」 「はぁ???」 (9) 「右足無くして、自力でダボイの奥底から切り抜けるなんて出来るわけ無いでしょ? まったく、男ってのは……ねぇナイト仮面さん?」 チロリと俺を見ていった。みんなの驚く顔を見て実に楽しそうだ。 顔には以前無かった傷が走っている。だが、得意満面の笑顔は輝いていた。 「みんな、なんとか言ってよ。この、ウィンダスから私の臭いをかぎ当てた鼻。 世界中の犬が泣いてるわ。ああ、もうこんな奴を歓迎しなくてもいいわよ。 どう思う?私を届けておきながら、誰にも言わずにウィンにとって返すなんて。」 そう。イーゴから話を聞いて、居ても立っても居られずダボイに潜入したのだ。 誓いを破りナイトの衣装を引きずり出し、友人となった魔導師達の手も借りつつ、 数ヶ月も捕らえられ、生死の境目で彷徨っていた彼女の救出に成功した。 なぜ、彼女が生きていると思い込んだんだろう。今となっては奇跡だ。 「もう秘密にしなくていいのよね。今度は私、ずいぶん我慢したでしょ? それじゃ始めるわよ。ナイト仮面・最終話『ダボイからの救出劇』」 で、また本にする訳か。 はたして、俺が「宮廷魔導師」などと呼ばれるのは、いつのことやら…… (完)
https://w.atwiki.jp/comedians/pages/1303.html
ハッピーエンドをお気に入りに追加 ハッピーエンドとは ハッピーエンドの72%はやらしさで出来ています。ハッピーエンドの10%はアルコールで出来ています。ハッピーエンドの8%は波動で出来ています。ハッピーエンドの5%は陰謀で出来ています。ハッピーエンドの5%は苦労で出来ています。 ハッピーエンドの報道 杉咲花の号泣にもらい泣き!ユキコと黒川の別れに視聴者は「辛すぎます」 - auone.jp 【最愛】第9話 加瀬に“犯人説”…盛り上がり見せる考察も悲痛の声「加瀬さんだけはやめて」 - ENCOUNT 『あなたの番です 劇場版』黒島ちゃん&どーやんはどうなる!? 西野七瀬&横浜流星インタビュー|オリコン|北國新聞 - 北國新聞 【ビルボード 2021年年間TOP Lyricists】作詞家ランキングはAyaseが1位、優里が4位に上昇 - テレビファン・ウェブ 『海賊王女』第11話/特別インタビュー&クライマックス特番公開! - マイナビニュース 100周年の宝塚花組新トップコンビは「すごい役者たち」「キャッチボール見えた」 - スポーツ報知 「スーパージュニアは死んだ」から1年…リコシェ初優勝でハッピーエンド!【第21回(2014年)スーパージュニア/週刊プロレス】(BBM Sports) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 二十歳を迎えたら退団”少女歌劇団ミモザーヌ”「きくたまこと卒団公演」直前インタビュー 第三回 - TV Bros.WEB (テレビブロス ウェブ) 優里、1stアルバム『壱』は“歩み”と“今”が詰まった全16曲 トレーラー映像を公開(Billboard JAPAN) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【鑑賞眼】宝塚歌劇団宙組「プロミセス、プロミセス」 不倫劇もハッピーに - 産経ニュース マカロニえんぴつ「ブルーベリー・ナイツ」自身2曲目のストリーミング累計1億回再生突破(Billboard JAPAN) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース YOASOBI、武道館ライブに2年連続の紅白出場...躍進を続ける音楽ユニットの魅力(HOMINIS(ホミニス)) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース なぜ新谷仁美はエース区間を外れたのか? 積水化学、悲願の駅伝初優勝の裏側と“知られざる愛” - goo.ne.jp 「婚姻届けに判を捺しただけですが」第9話で柊(坂口健太郎)が明葉(清野菜名)に片思い?第8話ネタバレと予告動画 - navicon [ナビコン] YOASOBI、日本武道館ライヴの映像使用した「もしも命が描けたら」ティーザー映像公開。 情熱大陸 出演直前の12/12 23時にMVプレミア公開 - Skream! 「何も考えずに行動した」。トップモデルのジゼル・ブンチェン、水着姿の“救出劇”に拍手喝采!(フィガロジャポン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 声優が小説を創作&朗読する番組『声優、書く、語りき』が2021年12月8日(水)より配信開始! 細谷佳正さん、諸星すみれさん出演のVol.1公式レポートが到着! - アニメイトタイムズ ゴディバ2021年末福袋オンライン販売 12月8日予約開始、オリジナルバッグとフォンダンショコラやトリュフチョコレート、アイス引換券などセットに - 食品産業新聞社 『最愛』第8話“ジリキュンシーン”オフショット公開「ホントお似合い」「結婚して」(クランクイン!) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 阪神・近本「3番を打ちたい」切り込み隊長が転身宣言 来季は「ホームラン打って勝たせたい」(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 戸塚翔太のクールガイぶりも見どころ 「凛子さんは~」に毎回ドキドキ - ニフティニュース 中国の児童誘拐。14年ぶりに誘拐された息子に再会(宮崎紀秀) - 個人 - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース ついていけない…! 約1000人の男性と婚活した女性が出会った「残念な男性」3選 - ananweb マカロニえんぴつ新曲「ワルツのレター」TBS系報道番組『news23』エンディングテーマ曲に - Fashion Press UPSTART、新曲「ReZARD」配信リリース - BARKS デビスカップ王者はロシア!クロアチアを破り、15年ぶり3度目の優勝(THE TENNIS DAILY) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 全日本・野村直矢が突然の退団発表「新たにやりたいことが見つかりました」(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 「最愛」考察 犯人不在「全部事故」で完結説も 梨央血まみれ最後場面は悲しい結末なのか(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【漫画】暴君への諫言は鉄板「死亡フラグ」…天下統一の野望を持つ君主に訪れた悲劇にユーザー爆笑(ウォーカープラス) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 「最愛」考察悲鳴 梨央が素手で不正PC触ってしまった 山尾捜査で暗転か【ネタバレ】(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 『パワポケ』ファンアンケート結果発表!人気の彼女候補や印象的なエンディングなど、気になる結果は?【『パワプロクンポケットR』発売記念】(ファミ通.com) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 「ディズニー マジックキャッスル マイ・ハッピー・ライフ2」をMay J.さんがプレイする動画が公開に - 4Gamer.net 【先ヨミ・デジタル】マカロニえんぴつ「なんでもないよ、」ストリーミング首位走行中 宇多田ヒカル、Saucy Dogが速報トップ10入り(Billboard JAPAN) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【月刊新作映画レビュー】『世界で一番美しい少年』ほか12月はコレ観なきゃマンスリー - ELLE 東京五輪に変異株……海堂尊氏最新小説は、リアルすれすれのフィクションで日本を描く“コロナウイルス小説” - ダ・ヴィンチニュース 「銀座ダイヤモンドシライシ」新ブランドムービー公開/(映画監督)行定 勲が描くシリーズ完結篇「再びのプロポーズ」三浦 貴大×土村 芳が出演 - PR TIMES 12/18・25放送 土曜ドラマ『風の向こうへ駆け抜けろ』メインビジュアル公開! - nhk.or.jp 「千鳥・大悟の能力が欲しい」と絶賛した四千頭身・後藤ら人気芸人たち(11月30日のテレビ)(QJWeb クイック・ジャパン ウェブ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【YouTubeチャート】なにわ男子「初心LOVE(うぶらぶ)」6週目で初の首位獲得(オリコン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【ビルボード】Hey! Say! JUMP「Sing-along」20万枚を売り上げ総合首位、宇多田ヒカル「君に夢中」総合2位にジャンプアップ(Billboard JAPAN) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース ボローニャの“軌跡”が紡ぐハイブリッド第1弾(GOETHE) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 目指せハッピーエンド、みんなと楽しく平和に生きたい悪役令嬢を描くコミカライズ1巻(コミックナタリー) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【宝塚】ネタバレあり!彩風咲奈さん・朝月希和さんお披露目公演『CITYHUNTER』『Fire Fever!』を観てきました【ヅカオタ編集Mがアツく語る】|CLASSY.(magacol) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース マカロニえんぴつ、メジャー1stアルバム『ハッピーエンドへの期待は』初回盤特典映像を一部先行解禁(THE FIRST TIMES) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 東海大・佐土原遼、大学バスケ界のシンデレラボーイは「スイッチが入ったら負けない」 - 4years. 東京都渋谷公園通りギャラリー 「語りの複数性」展で考える、 異なる他者への想像力(美術手帖) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【気になる!】コミック『狐の掟 中国幻想選』 - 産経ニュース 【洋楽を抱きしめて】リンゴ・スターが歌っていたかもしれない「幸せの黄色いリボン」(オーヴォ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 仲村トオルインタビュー「20代で経験した、舘ひろしさんと柴田恭兵さんのかっこいい生き様の影響が大きい」(GetNavi web) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 7年ぶり入替戦の京大、1部残留 三輪誠司HC「何回やっても胃が痛い」関西学生アメフト(スポーツ報知) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース ホラーBLゲーム「チギリバコ」,赤城“紅ルート”の8〜10話が配信開始 - 4Gamer.net 『かまいたちの夜』がスーパーファミコンで発売。真冬のペンションで巻き起こる殺人事件が題材のサウンドノベルで、選択肢による多彩な分岐も話題を集めた【今日は何の日?】(ファミ通.com) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 『木綿のハンカチーフ』制作秘話 歌詞のモデルはディレクター(NEWSポストセブン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【ビルボード】優里「ベテルギウス」がストリーミング2連覇 マカロニえんぴつ「なんでもないよ、」がトップ3入り(Billboard JAPAN) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース マカロニえんぴつ、『マカロックツアーvol.13』に全国9ヵ所の追加公演が決定(THE FIRST TIMES) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 破局後も仲良しなセレブカップルたち(ELLE DIGITAL) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース ハッピーエンドのウィキペディア ハッピーエンド Amazon.co.jp ウィジェット ハッピーエンドの掲示板 名前(HN) カキコミ すべてのコメントを見る ハッピーエンドのリンク #blogsearch2 ページ先頭へ ハッピーエンド このページについて このページはハッピーエンド のインターネット上の情報を時系列に網羅したリンク集のようなものです。ブックマークしておけば、日々更新されるハッピーエンド に関連する最新情報にアクセスすることができます。 情報収集はプログラムで行っているため、名前が同じであるが異なるカテゴリーの情報が掲載される場合があります。ご了承ください。 リンク先の内容を保証するものではありません。ご自身の責任でクリックしてください。
https://w.atwiki.jp/yonta/pages/44.html
「祭りの中のエトセトラ」 side-A-2~仁義無き舞踏~ 色鮮やかな桜景色の会場は、帝国中から観光に来たわんわんと、越境してきたにゃんにゃん達であふれかえっていた。 普段なら、ええい。にゃんこめコンチクショーという所だが、今日はお祭り。守備兵も見てみぬふり、というか、ニコニコ顔でよんた慢なんかを薦めてたりする。 ずんちゃっちゃ~ずんちゃっちゃ~♪と陽気なリズムを刻んでいたバンド演奏が壮大な和音を響かせて演奏を終えると、会場からは初夏の雷雨にも似た、ごうごうとした盛大な拍手が沸きあがった。 と、次の瞬間。キィィィー……ンと酷い耳鳴りのような音がその拍手を遮り、舞台袖にいる男が、囁き声で歌う歌手のようにマイクにほっぺたを寄せ、喋りだす。 というより叫びだした。 多段階加速ロケットな、怒涛の勢いで。 「ッさぁーーーーーーーーーア、本日会場にお越しの800万のレィディーースェーーンドジェントゥルメぇェンの皆様!!いよいよ、待ちに待った第47回よんた藩国桜祭りの開催時刻が近づいてま・い・り・まぁしたァ!!えー手元の資料によりますとぉ、今年の開花は例年より、、、ッてこんな事は、どーでもEe-------ぃえあァ!!以下メンドーな所はぜぇんぶ省略といたしまして今回の祭りの司会進行はかえるぴょこぴょこみぴょぴょこバスガス爆発な瓜売りが瓜売りに来て瓜売り残し売り売り帰る瓜売りの声!!よっしゃきょーぉも、絶・好・調の私ヴァイス・左京。奥さんバイスじゃないですよヴァイスですよ奥さんハァハァなヴァイス・左近と文族なのに出番が少ない・未だに手品師キャラが掴めない・何でお前だけメードじゃないんだ・あと関西弁がわかんねぇよでお馴染みのライ~ライ~ラ~イ・La ・i・La・ Lai♪雷羅 来さんの解説でお送りします」 「よろしゅーお願いします。あとこの文章書いた奴は洩れなく体中の関節を面白い方向に曲げたるんで、覚悟せえや」 「おーっとぉ、早くも腹黒トークが炸裂の来さんですが、どうですかぁ。今年の桜祭りは」 「せやなぁ。天気も良くて桜もキレーやけど、いかんせん鳩が足りな、」 「おっと、ここで桜祭りのメーンイベント。桜娘の登場まであと10分と連絡が入りました。っと、どうかしましたか解説の来さん?鳩なんか取り出して。」 「……まぁ、ええわい。今からが自分の出番やしな」 いそいそと懐に鳩をしまう来。心なしか背中がひと回り小さく見える。 「ハイ、では桜娘登場までの10分間ですが、自称手品師。来さんのマジックショーで暇を潰しましょう。 あ、皆さん空き缶とか食べ残しは投げないで下さいね。掃除が大変ですから」 コイツは後でハトの糞まみれにしてやると呪詛を吐きながらマジックの準備に入る来。 今回の仮設舞台は軍務に付く整備兵やエンジニアが1週間がかりで造り上げた大掛かりな物だった。 その広さと豪華さは一般の大劇場と比べても遜色が無い程の出来栄えである。 そして、そのステージに来は、数日に渡り、準備に準備を重ねてマジックのタネを仕込んでいた。 華やかなラストを終え、拍手喝采に包まれる自分を想像して、むふふと笑う来。 準備が終わり、サイドに設けられた楽団席に居るコンマスの言成に合図する。 視線の先の言成は一升瓶片手に既にベベレケだった。 大丈夫かいなと本気で心配する来に、言成はニッと白い歯を見せて笑うと、指を躍らせリュートをかき鳴らしはじめた。 その途端、流れるようなリュートの旋律と低音の鼓動が手を取り合い情熱的なリズムが生まれ、会場全体に流れ出す。 来は一度深く息を吸い込んで、ギュと腹に力を入れると、久々の大舞台に指先まで喜びに震えながら開演の挨拶を始めた。 「みなさぁーーーん。どうも、どうも。コンチワー!手品師やらしてもろぅてる雷羅 来いいます~短い時間ですけどね、皆さんに楽しんで貰えたら、もー、しゃーわせですわ~。 ほな、とりあえず一発目いきましょか。この箱ね。タネも仕掛けもないただの箱ですわ。 ね?中身なんも入ってないでしょ?これをね。こー、布で包んで3・2・1」 ドォーーーーーーーーーーーン!!! / * / 「かぁ~~くぅ~~たさぁぁんン!!」地の底から漏れ出したかのような声が会場に響く。 轟音と共に飛び出したのは鳩ではなかった。 来の背後。舞台中央の壁が吹っ飛び、木片と一緒に飛び出してきた、箒を手にするメード姿の男だった。 パラパラと木片が舞い散る中、状況が飲み込めず、水を打ったように静まる会場。 もうもうと立ち込める煙の中から、声の主たる着物姿の女性が登場する。その手には物騒な獲物が握られていたが、それを差し引いてもなお、否、それを持つからこそ、ひとしおに引き立つその美しさに全ての者が息を呑んだ。 それを見て、とっさに言成に合図を送る来。彼は天性の芸人であった。そう。そこが舞台の上ならば、いつ誰よりも的確に行動することの出来る人間であった。 言成は合図を受けると、ヘッ、今日の俺っちはサイッコーにカッコイイとこ見せるッスよ と呟き、一升瓶をぐびりと傾けると、静かにリュートを置く。 未だ静寂が支配する桜の園。 静寂を引き裂く為に、言成が手に取るは銀に輝くトランペット。 言成の胸いっぱいの風を受け、フォルティッシシモな独奏より始まりしは、仁義無き旋律。 静寂の終焉を聞き、束の間の眠りから目覚め始めた楽器たちが、ベース、ドラム、ギターと緩やかに、だが確実に追随し始める。 それを聞いた赤ら顔の観衆は、その曲と共に徐々に、だが確実に盛り上がりを取り戻し、言成入魂のソロが終わる頃には、やんややんやの大盛りあがり。方々から、「今年の演出はスゲぇーなぁ」「あのオネーさんキレーねぇ」などの喜声や歓声が上がっていた。 来と言成の機転により、この状況を完全に祭りの演出。というか、余興芝居とみたようだ。 「フフフッ、まさかこの姿を貴女に見られてしまうとはね。 だが、この高機動メードかくた。そんな豆鉄砲で殺られはせん。殺られはせんよ!!」 威勢がいい上に、この上なく変態な敵役の台詞にさらに沸き返る会場。 その言葉にニコッと微笑み「あら、そう」と素っ気なく言うと、真砂はCA870を捨て、着物の裾を大胆にまくった。 表れた美脚に、おぉぉぉぉ!!!とどよめく会場。 一部に黄色い声援や『姐さんステキー!』な声も混じっている。 その美脚には皮帯で留められた、機能美を湛えし暴力装置が整然と並んでいた。 そのうちの一つをクルクルと廻し手に取る真砂。その獲物の名は「ライトニング」拳銃形ながら、27mmグレネード弾2発を発射できる化物である。 真砂は何の躊躇いもなく、かくたに銃口を向け、かぎ型に曲げた白魚の如き指でクンッとトリガーを引く。表情は笑顔のままだった。ただ、その眼差しは慈しむようでもあり、射るようでもあった。 ぴゅるるるるっ と何処か間抜けな音を立てて、かくたに迫る2発のグレネード弾。 通常ならば避けられる距離ではない。仮に避けたとて破片と爆風による損傷は避けられない。 しかし 今のかくたは、かくたにして、かくたに非ず そう。この日、この時、この瞬間のかくたは『高機動メードかくた』 かつて硝煙弾雨の戦場を疾風の速さで華麗に舞い、かすり傷一つ負う事無く、箒一本を武器に敵を蹂躙し尽くした正真正銘の生体兵器。 着弾。爆発。爆発。 着弾地点を中心に、大気はヒステリックに悲鳴をあげ、炎はその長い舌を伸ばして獲物を求め暴れ狂う。 殴られるような大気の咆哮を、口を開けて笑って受け流し、無数の破片を全て箒で叩き落とす。本当に笑い声を上げている事からすると、それは鼓膜を守るためというより、本当に楽しんでいるようだった。あるいは悲しんでいるのかもしれないが。 熱狂は不可視の大波となりて全てを飲み込み、もはや桜の園の視線全てが二人の舞踏に注がれようとしていた。 / * / 次々と獲物を変え、全弾必殺で撃ちまくる真砂と、その全てを、もはや人外の動きで悉く避け、あるいは叩き落すかくた。 それを遠目に見ていた者達がいた。 「・・・アレ、本物よ、ね?」 その言葉が指すのは本物の変態という意味なのか、それとも実弾よねという意味なのか。もしくはその両方か。 半笑いしながら、あきれた様に呟くフィサリス。ホントこの国に来て以来、退屈しないなぁとか思う。 「そうだよなぁ・・・」紫煙を吐きながら、力なく言う士朗。 苦心して作り上げた舞台が秒単位でスクラップになっていくのを、表情にこそ出さないが、内心ルールーと泣きながら見ている。 初の出番がコレってどうよ?な心境でもあるが、まぁ次回以降に期待して頂きたい。 「こりゃ、まぁた、派手な痴話ゲンカだなぁ。止めに入らなくていいんですかい?ハンオゥさま」頭を掻きながら眠たげに呟くのは、蒼麒。白衣のポケットはその辺から拝借してきたよんた慢で膨れており言葉とは裏腹に、絶対この光景を楽しんでるふうである。 「いいんじゃねぇの?観客に被害は及んでないしー。それより、フィサリスちゃん。この桜よんた慢美味いねぇ。どう?ムサイ文族同盟なんか抜けて、ウチの城で料理人しない?」 もふもふと桜よんた慢を頬張りながら暢気に言う藩王。 そう言いながらも、最初の爆発と同時に観客に被害が及ばないようにSPに前列の観客の誘導を指示していた。 「ホントっス。この桜よんた慢はリアルに美味いッス。フィサリスさんホントに店とか出さないんスか?」藩王の隣で、同じく、もふもふと桜よんた慢を頬張る忠汰。と言いつつも、目線は舞台に釘付けである。やっぱりサクラと喧嘩は祭りの華ッスねぇ とか考えていた。 / * / 手元の銃器をすべて使い尽くした真砂は接近戦に持ち込んだ。 武道というよりは舞踏と表すべき流麗な動作でかくたの懐に入り、水月に捻転を加えた渾身の一撃。くの字に曲がり飛び出た顎に真下から掌を決め、かくたを空中に浮かす 会場からはどよめきと歓声。ヴァイスも完全に実況者モードである。 「おぉーーーっとぉ、空中を舞う変態を他所に、着物のお嬢さんがクルクルと回り始めましたよ。いっかーい。にかーーい。さんかーーーい。あっ、そっか。体重が足りないぶん、遠心力で威力を増してるんですねぇ!!」 遠心力が限界まで載り切ったヒールを、墜ちて来たかくたの背中に強かに打ち込む真砂。 四肢を面白い方向に曲げて再びクルクルと蒼天に舞うかくた。 それをデジカメで激写するダビサ婆さん。今年のピューリッツァーはイタダキだと思った。 / * / 大穴の開いた壁から顔を出した支那実が見たのは、空中をクルクルするかくただった。 「あ、あのー…いったい、何が…」近くにいた来に声を掛ける支那実。 声を掛けられた来は、なんと言ったものかと思案したが、支那実の持つウィンチェスターを見て、何か思いついたのか、その眼を輝かせる。 「ちょ、ちょいとそれ貸してんか」と支那実の銃を奪うと、何やらゴソゴソと細工しはじめた。 来が支那実に銃を返したのと、真砂が支那実を見つけたのは同時だった。 「打つのよ!しなみちゃん。私が許すわ!!」かくたを指さし、笑顔で言う真砂。ただ眼がマジだった。 許すって…と苦笑し固まる支那実に「撃ってええよ」と来。そして 「ええから、自分に任しとき。奇術師に不可能はないんやで♪」 と、場違いなほど愉快そうにそう続け、固目を閉じる来を、見て 何か思うところがあったのだろう しなみは、ゆっくり頷くと ウィンチェスターを 空中のかくたに 放った。 パァーーーーーーーーン!! その銃から舞い出るは無数の桜花と紙吹雪。そして陽光を浴びて金銀に輝く無数の紙帯。おまけに背後からは大量のハトが飛び出し、言成達の奏でるファンファーレが響き渡る。 その瞬間、会場の盛り上がりは最高潮に達した。 「っさぁーーーア、例年にないド派手な演出で幕を開けた第47回桜祭りィィ!!皆様、どうぞ存分に熱狂と感動と美酒美食に酔いしれ、最後まで楽しんでいってくださぁぁぁい。以上。実況は私、バイスじゃないよ。ヴァイスだよ。ヴァイス左京がお送りしました」 かくしてついに、祭りの幕は上がった。 かくも楽しき祭りの幕が。 → side B-2へ続く。 (文責 槙 昌福) 転載にあたり、桜祭りSS4(前編)と桜祭りSS4(後編)をひとつにまとめました。 (転責:グラジオラス)
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/55334.html
登録日:2023/12/17 Sun 03 11 24 更新日:2024/09/09 Mon 15 24 49NEW! 所要時間:約 16 分で読めます ▽タグ一覧 THE IDOLM@STER お祭り アイドルマスター アイドルマスター シャイニーカラーズ アイドルマスターシンデレラガールズ アイマスvsラブライブ ウンババ構文 クロスオーバー コラボイベント スーパーアイドル大戦 ミリオンライブ! ライブ ラブライブ! ラブライブ!サンシャイン!! ラブライブ!スーパースター!! ラブライブ!蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 伝説 全てが異次元級 公式が無法地帯 冷静に考えてセトリが強すぎる 夢の共演 布教合戦 歴史的瞬間 異文化交流 異次元フェス 繚乱!歌合戦! 誰がここまでやれと言った 豪華共演 『異次元フェス アイドルマスター★♥ラブライブ!歌合戦』とは、2023年12月9日~10日に東京ドームで開催されたライブコンサート。 タイトル通り、アイドルマスターシリーズとラブライブ!シリーズによる合同イベントである。 正式名称は本文冒頭のように絵文字の★と♥(*1)が使用されているが、機種依存文字のため項目名はアルファベットの「x」で代用している。 ▽目次 概要 参戦作品・出演者・披露楽曲一覧★アイドルマスターシリーズアイドルマスター シンデレラガールズ アイドルマスター ミリオンライブ! アイドルマスター シャイニーカラーズ ♥ラブライブ!シリーズラブライブ!サンシャイン!! ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 ラブライブ!スーパースター!! 蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ スクールアイドルミュージカル レジェンド プロモーションテーマソング 宣伝隊長・アンバサダー コラボカバー 会場物販・展示企画 アイドルマスター★♥ラブライブ!異次元交流局 余談 概要 バンダイナムコミュージックライブによる、あらゆるコンテンツの垣根を越えた「異次元」のコラボレーションを実現すると銘打たれた音楽イベント「異次元フェス」の第1弾企画。 公式の略称は「アイラブ歌合戦」だが、次弾が発表されていないため「異次元フェス」でも今のところは通じる。 そもそもこれに見劣りしないコラボって「バンナムの音楽企画」という体で存在し得るのか……? 今回のコラボレーションは2000年代後半~2010年代前半に誕生し、以来「アイドルアニメ」というジャンルを一躍人気に押し上げた二次元アイドルコンテンツの二大巨頭といえるシリーズ。 両シリーズはアニソンフェスなどで共演したことこそあるものの、1対1でのコラボは今回が初であり、特にラブライブにとっては史上初の別コンテンツとの合同開催ライブでもある。 両者は’00~’10年代を代表するアイドルコンテンツとして絶大な人気を誇ると同時に、それぞれのファンにとっては同業者としてお互いをライバル視していた存在でもあった。 公式には良くも悪くも特に何も言わなかったが、アイドルコンテンツの掛け持ちがよくある中で2023年に至るまで、両シリーズ間でレギュラーのアイドルを掛け持ちしたキャストは1人も存在しない(*2)事も、お互いに意識し合う関係である事を裏付けていた。 そんな2つのシリーズが、それぞれのシリーズにとって大切な「聖地」でもある東京ドームで一同に会するというこのイベントの発表は、それぞれのファンに多大な衝撃を持って迎えられた。 一方、時に「抗争」と言えるほどファン間で激しく火花を散らしあった過去もあっただけに、「歌合戦」……即ち「互いの優劣を決める殺伐としたイベントになるのでは」と危惧したファンも少なくなかった。 そんな期待と不安が入り交じった空気の中、各作品を応援するプロデューサーやラブライバー達は東京ドームや配信ページへと乗り込んだのだが…… ……終演後、東京ドームから帰還した者は口々にこう語った。 ───「アイマスとラブライブで殴り合うイベントだと思っていたら、初手から両者肩を組んでこちらに殴りかかってきた」と。 そう。このイベントは各作品をライバルとして競い合わせる「対バンライブ」のようなイベント ……に見せかけて、参戦したオタク達を夢のコラボというVo力暴力で焼き尽くすイベントだったのだ。 今回のライブ最大の特徴が、普段交わる事のない作品同士が手を取り合って同じステージに立つという点。 もちろん各作品単体のステージもあるのだが、それと同時にセットリストの3分の1近い楽曲はシリーズ間どころかアイマスとラブライブの垣根すら取っ払ったコラボメンバーでの歌唱によって披露された。 ライブ合間のMCもそれぞれの作品から1名ずつ選抜された4人が入れ替わりに掛け合いをするというもので、それぞれのキャラを知っている人には夢の共演であると同時に知らないキャラがいても掛け合いによって興味を持てるようになっている。 いわばこのイベントは、お互いのファンに未履修の作品を認知させる布教合戦だったのだ。 そして肝心のセットリストも、各作品のファンを揃って唸らせるほどに珠玉の楽曲を詰め込んだ選曲。 披露された楽曲は一部を除きDay1とDay2で全く異なり、各公演50曲、両日で100曲という特大ボリューム。ちなみに単独でほぼ同じ事をやった参戦作品もいる。 披露された楽曲もそれぞれの作品を代表するテーマソングやコンテンツ外にも認知されている有名曲はもちろん、カップリングやBlu-rayの特典曲まで「真にそれぞれのファンに人気のある曲」をセレクト。 そのため全作品履修済でない限り完全な予習は不可能と言っていい代わりとにかく「強い曲」が並ぶ非常に「ライブ映え」する内容であり、予習漏れのあった曲にこそ興味を持てるようなものとなっている。 ありったけの高火力でぶん殴るのは布教の常套手段 ライブはオープニングアクトを除いて大きく4部構成となっており、各ブロックごとに直前のMCで発表されたテーマに沿った曲を披露する形式。 元気に!歌合戦 パッション溢れる盛り上げ担当曲が多く並び、最初のブロックだけあって切り込み隊長的な役割を担うブロック。 ……なのだが、やけにジャンル詐欺が多いブロックでもある。 ゴリッゴリのエモ曲を平然とぶち込んできたり、「確かに元気な曲だけど……!(泣)」な選曲だったりと最初からクライマックスである。誰が元気枠で泣き曲をやれと言った。 かわいく!歌合戦 アイドルといえば可愛い、可愛いといえばアイドル。 言わば両シリーズの花形とも言える王道ソングが多く並ぶブロック……とでも思ったか? 「さっきのブロックでやる曲じゃ……?」な曲や「これ『カッコいい』とか『おしゃれ』の枠では?」な相変わらずのジャンル詐欺は序の口。 相変わらずぶっ込まれる泣き曲、気づいたらジャングルにいた、かと思えば今度は正面160km/hストレートで脳を破壊しに来る大量破壊兵器……とセトリが情緒不安定にも程がある。 カッコよく!歌合戦 後半戦一発目はいわゆる「燃え曲」が多く並ぶブロック。 各グループで一、二を争うようなブチ上げ担当曲が集い、どれもこれもが単独公演でハイライトを飾るような人気曲ばかり……なのだが、他のブロックが「濃すぎる」せいか王道すぎて影が薄い気すらしてくる。 このブロックで注目すべきは選曲もさることながら、披露キャストのラインナップだろうか。 アイマス勢やニジガクといった人選に自由の効くグループはここぞとばかりに各作品の擁する指定Vo力団を投入してくる。 究極の歌合戦 ここまで散々好き放題やってきたこのライブが最後で妥協するはずがなかった。 このブロックは全楽曲がコラボ枠となっており、各作品が擁する最強ソングやシリーズの節目節目で歌い繋いできた「特別な曲」を、あえてグループ単独ではなく作品の枠を跨いで披露する。 そして、最終盤には伝説のあの曲が……! 参戦作品・出演者・披露楽曲一覧 今回はそれぞれの初代作である765PRO ALLSTARSやμ'sは参戦せず、2作目から最新作までというラインナップ。 以下、キャラクター名/キャスト名 の形で表記。 ★アイドルマスターシリーズ 『アイマス』は基本的に特定メンバーでのパフォーマンスを前提としない作品で、また程度に差はあるがどの作品も比較的大所帯であるため、メンバーを選抜した上で両日で出演キャストを総入れ替えする形を取っている。 アイドルマスター シンデレラガールズ コラボイラスト:島郷海水浴場で遊ぶ凛・ありす・アナスタシア アイマス側としては最古参の参戦作品で、全参戦作品中でも最古参。 元が古のソシャゲであるために総勢約190名、CV付アイドルに絞っても本公演が行われた2023年時点で約100名という参戦作品中ぶっちぎりの大所帯故、全員参加させようとするとそれだけで出演枠がほぼ埋まってしまう程の規模を誇る。 Day1は自由なキャスティングを行っている一方で、Day2は看板ユニットの3人+春にアニメが放送された『アイドルマスター シンデレラガールズ U149』のメンバーという明確な方向性が見られる。 特に『U149』組に関しては、これがアニメ以後でライブイベントにまとまって出演する初の機会(*3)となった。 中でも市原仁奈役の久野美咲氏は古参ながらサプライズゲストという形でないライブ出演は初めてとなる。そんなくのちゃんにコッキャンやらせたんスか。 また古賀小春役の小森結梨氏はこれが初めてのライブ出演。 アナスタシア役上坂すみれ氏と橘ありす役佐藤亜美菜氏は最後に出演したシンデレラ10thLIVEツアー地方公演から約3年とおそらく本公演出演者の中でブランクが最も長かったにもかかわらず高いパフォーマンスを披露している。 ラブライブ側との共通点としては、Aqoursとは「偉大な初代の背中を見て育ち、先輩達を追いかけつつも独自路線を歩む2代目」という点が特に重なるか。 また、Liella!とはお互い「しぶや」に縁がある舞台が近い者同士でもある。 ちなみに初代ラブライブのアニメ版に半レギュラーのモブ役として出演していたキャストも多く、オーディオコメンタリーでは懐かしく語る場面も。 Day1出演メンバーのほとんどとDay2出演メンバーの一部は2024年開催の「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS UNIT LIVE TOUR ConnecTrip!」各公演に出演が決定している。プロデューサーの上半期は忙しい。 <Day1> 一ノ瀬志希 / 藍原ことみ 双葉杏 / 五十嵐裕美 宮本フレデリカ / 髙野麻美 乙倉悠貴 / 中島由貴 速水奏 / 飯田友子 浅利七海 / 井上ほの花 アナスタシア / 上坂すみれ 新田美波 / 洲崎綾 砂塚あきら / 富田美憂 塩見周子 / ルゥティン ナターリア / 生田輝 久川凪 / 立花日菜 大槻唯 / 山下七海 ▼楽曲 (S)はショートver.、(C)はコラボver.での披露。 Shine!!(S) 無重力シャトル Let's Sail Away!!!(C) ラブレター 生存本能ヴァルキュリア Tulip(S)(C) GOIN’!!!(C) <Day2> 島村卯月 / 大橋彩香 渋谷凛 / 福原綾香 本田未央 / 原紗友里 橘ありす / 佐藤亜美菜 赤城みりあ / 黒沢ともよ 的場梨沙 / 集貝はな 結城晴 / 小市眞琴 佐々木千枝 / 今井麻夏 龍崎薫 / 春瀬なつみ 市原仁奈 / 久野美咲 古賀小春 / 小森結梨 佐城雪美 / 中澤ミナ 遊佐こずえ / 花谷麻妃 ▼楽曲 (S)はショートver.、(C)はコラボver.での披露。 Yes! Party Time!!(S) 流れ星キセキ Shine In The Sky☆ ガールズ・イン・ザ・フロンティア さよならアンドロメダ(C) アイドルマスター ミリオンライブ! コラボイラスト:原宿駅前交差点を渡るジュリア・静香・歌織・紬 ライブ開催時点で最新作アニメが放送中という、アイマスシリーズ中で最もホットな作品。 一方でコンテンツとしては全参戦作品中でも『シンデレラガールズ』に次ぐ古参で、しかも『シンデレラガールズ』以上にリアルライブ重視の展開をしてきた作品であるため、歴戦の猛者揃いである。 ミリオンからは8人ずつ計16名が出演。 特にニジガクとは、それぞれ豊洲・お台場とホームグラウンドとなる街同士が大変近い(*4)点でネタにされており、また今回のコラボ以前から物理的な面に限らない「雰囲気の近さ」もそれぞれのファンから指摘されている作品でもある。 <Day1> 春日未来 / 山崎はるか 最上静香 / 田所あずさ 伊吹翼 / Machico 箱崎星梨花 / 麻倉もも 天空橋朋花 / 小岩井ことり ロコ / 中村温姫 北上麗花 / 平山笑美 横山奈緒 / 渡部優衣 ▼楽曲 (S)はショートver.、(C)はコラボver.での披露。 Brand New Theater!!(S) Eternal Harmony fruity love FairyTaleじゃいられない アライブファクター(C) <Day2> ジュリア / 愛美 七尾百合子 / 伊藤美来 矢吹可奈 / 木戸衣吹 桜守歌織 / 香里有佐 高山紗代子 / 駒形友梨 豊川風花 / 末柄里恵 白石紬 / 南早紀 百瀬莉緒 / 山口立花子 ▼楽曲 (S)はショートver.、(C)はコラボver.での披露。 Rat A Tat!!!(S) ジャングル☆パーティー Sweet Sweet Soul 侠気乱舞(S)(C) Raise the FLAG ハーモニクス(C) Thank You!!(C) アイドルマスター シャイニーカラーズ コラボイラスト:虹ヶ咲学園を訪れる灯織・甘奈・樹里 劇場アニメシリーズが展開中であり、ライブ直前には派生作のシリーズ最新アプリ『Song for Prism(シャニソン)』がサービスインした、アイマスシリーズ最新作にしてミリオンに負けず劣らず勢いのある作品。 シャニマスからはユニット単位で登場し、日替わり制ではあるものの全アイドルが出演を果たしている。 中でもトピックは、件の『シャニソン』から本格始動を果たした新ユニット「CoMETIK」がDay2に参戦することか。 今回がドーム初経験となる3人に注目が集まることに。 ニジガク・蓮ノ空とは「スマホゲーム主体の活動から徐々に人気を伸ばしていった」という点が共通しており、特に蓮ノ空とは「ユニット別活動がメイン」という点でも通じるものがある。 <Day1> L’Antica 月岡恋鐘 / 礒部花凜 田中摩美々 / 菅沼千紗 白瀬咲耶 / 八巻アンナ 三峰結華 / 希水しお 幽谷霧子 / 結名美月 アルストロメリア 桑山千雪 / 芝崎典子 大崎甜花 / 前川涼子 大崎甘奈 / 黒木ほの香 noctchill 浅倉透 / 和久井優 樋口円香 / 土屋李央 福丸小糸 / 田嶌紗蘭 市川雛菜 / 岡咲美保 SHHis 七草にちか / 紫月杏朱彩 緋田美琴 / 山根綺 ▼楽曲 (S)はショートver.、(C)はコラボver.での披露。 Spread the Wings!!(S) 今しかない瞬間を アルストロメリア ラブ・ボナペティート(C) abyss of conflict OH MY GOD Dye the sky.(C) <Day2> イルミネーションスターズ 櫻木真乃 / 関根瞳 風野灯織 / 近藤玲奈 八宮めぐる / 峯田茉優 放課後クライマックスガールズ 小宮果穂 / 河野ひより 園田智代子 / 白石晴香 西城樹里 / 永井真里子 杜野凛世 / 丸岡和佳奈 有栖川夏葉 / 涼本あきほ Straylight 芹沢あさひ / 田中有紀 黛冬優子 / 幸村恵理 和泉愛依 / 北原沙弥香 CoMETIK 斑鳩ルカ / 川口莉奈 鈴木羽那 / 三川華月 郁田はるき / 小澤麗那 ▼楽曲 (S)はショートver.、(C)はコラボver.での披露。 シャイノグラフィ(S) 学祭革命夜明け前 Happy Funny Lucky キャットスクワッド(S)(C) Wandering Dream Chaser 無自覚アプリオリ Tracing Defender(C) ♥ラブライブ!シリーズ 『ラブライブ!』は全員でのグループパフォーマンスを基本とするシリーズであるため、全参戦作品が両日フル出演する。 ただし、各作品とも主役グループのみの登場となっている。 ちなみに、過去2回東京ドームでの単独ライブ経験があるAqoursを除いた3ブランドはいずれも今回が初の東京ドーム。 特にLiella!や蓮ノ空を中心に活動開始から1年未満というキャストも多数在籍していたのだが、そうした背景を全く感じさせないパフォーマンスは大きな注目を集めた。 ラブライブ!サンシャイン!! コラボイラスト:渋谷スクランブル交差点を行く千歌と善子 ラブライブ!側における最古参作。 夏にスピンオフアニメ『幻日のヨハネ -SUNSHINE in the MIRROR-』が放送されたが、今回は『サンシャイン!!』として出演しているためか『幻日』の曲は披露されなかった。『幻日』世界の9人はスクールアイドルではないからか? とはいえ、シリーズ中最も活動経歴の長い作品だけあり、8年間ブランドを引っ張ってきた貫禄を見せてくれる。 実はライブ異次元フェスの翌週に3Daysでの単独ライブ「幻日のヨハネ -The Story of the Sound of Heart-」を予定している中での参戦という過密スケジュールでもあったりする。 Aqours 高海千歌 / 伊波杏樹 桜内梨子 / 逢田梨香子 松浦果南 / 諏訪ななか 黒澤ダイヤ / 小宮有紗 渡辺曜 / 斉藤朱夏 津島善子 / 小林愛香 国木田花丸 / 高槻かなこ 小原鞠莉 / 鈴木愛奈 黒澤ルビィ / 降幡愛 ▼楽曲 (S)はショートver.、(C)はコラボver.での披露。 <Day1> 青空Jumping Heart(S) DREAMY COLOR Guilty Night, Guilty Kiss!(S)(C) 未体験HORIZON(C) <Day2> 未来の僕らは知ってるよ(S) WATER BLUE NEW WORLD My舞☆TONIGHT(S)(C) コットンキャンディえいえいおー!(C) ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 コラボイラスト:聖蹟桜ヶ丘駅前を訪れる歩夢とせつ菜 初夏に劇場OVA『NEXT SKY』が公開、そして翌2024年からは劇場アニメ3部作の展開開始を予定している、ラブライブ!側で最も勢いのある作品。 ステージメンバーではないため、「わちゅごなどぅー」を披露しない限りステージでは出番がない侑(矢野)だが、虹ヶ咲での定期ライブと同様「応援出演」として参加。 基本的にステージには出ない代わりに、ハーフタイム中のMCとして活躍する。 優木せつ菜役林鼓子氏は同年春楠木ともり氏からせつ菜役を受け継いだばかり。直後に開催されたファンミーティングツアーに全公演出演しており本公演にも追加出演が決定したことで晴れてニジガク全員での出演が成った。 彼女らもAqoursの更に翌週に「6th Live! I love You ⇆ You love Me」を開催した。ラブライバーの師走は忙しい。 <Day1 Day2> 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 上原歩夢 / 大西亜玖璃 中須かすみ / 相良茉優 桜坂しずく / 前田佳織里 朝香果林 / 久保田未夢 宮下愛 / 村上奈津実 近江彼方 / 鬼頭明里 優木せつ菜 / 林鼓子 エマ・ヴェルデ / 指出毬亜 天王寺璃奈 / 田中ちえ美 三船栞子 / 小泉萌香 ミア・テイラー / 内田秀 鐘嵐珠 / 法元明菜 高咲侑 / 矢野妃菜喜 ▼楽曲 (S)はショートver.、(C)はコラボver.での披露。 <Day1> TOKIMEKI Runners(S) わちゅごなどぅー Dream with You(S) Butterfly(S) ツナガルコネクト(S) VIVID WORLD(S) Eutopia(S) 決意の光(S) Colorful Dreams! Colorful Smiles!(C) <Day2> Love U my Friends(S) CHASE!(S) めっちゃGoing!!(S) Toy Doll(S) 虹色Passions!(S)(C) 無敵級*ビリーバー(S) オードリー(S) 哀温ノ詩(S) Happy Nyan! Days(S)(C) Just Believe!!! 繚乱!ビクトリーロード(C) ラブライブ!スーパースター!! コラボイラスト:765プロライブ劇場を訪れるかのんと可可 今年に入って新たなメンバーを2人加え、翌2024年に放送予定のアニメ3期に期待が高まる作品。 『蓮ノ空』展開開始までは最後発の作品だったため、これまでの合同展開では「妹分」的な立場だったが、今回で蓮ノ空と初共演した事で先輩としての立場にも立つ事に。 蓮ノ空メンバーから先輩として敬われるかのん達の姿は、展開開始から追ってきたファン達には刺さるものがある。 また、冬毬役の坂倉花氏は今年この役で声優デビューという身であり、半年前まで一般人だったとはまるで感じさせないパフォーマンスには注目が集まった。 『デレマス』とは上述している名前繋がりや舞台の近さ以外にもコンセプトにも近しいものがあり、 デレマスのP達には『スーパースター!!』のキャッチコピー「私を叶える物語」が、 Liella!ファンには今回のライブでも披露された『ガールズ・イン・ザ・フロンティア』の一節「自分の足で歩けシンデレラ」が それぞれシンパシーを感じると注目されることに。 Liella! 澁谷かのん / 伊達さゆり 唐可可 / Liyuu 嵐千砂都 / 岬なこ 平安名すみれ / ペイトン尚未 葉月恋 / 青山なぎさ 桜小路きな子 / 鈴原希実 米女メイ / 薮島朱音 若菜四季 / 大熊和奏 鬼塚夏美 / 絵森彩 ウィーン・マルガレーテ / 結那 鬼塚冬毬 / 坂倉花 ▼楽曲 (S)はショートver.、(C)はコラボver.での披露。 <Day1> 常夏☆サンシャイン(S) オルタネイト WE WILL!!(C) 不可視なブルー Jump Into the New World MIRACLE NEW STORY(C) <Day2> ビタミンSUMMER!(S) スター宣言 Dancing Raspberry Day1 私のSymphony(C) 蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ コラボイラスト:北陸新幹線車内で東京観光のプランを練る花帆と梢 今年4月に本格始動、展開開始から半年あまりという全参戦作品中最後発の作品。 しかしながら現時点で40曲超という凄まじいペースで楽曲を展開しており、『Link!Like!ラブライブ!』にて毎月行っているオンラインライブに加え直近には1stライブツアーも大成功を収めた。 そうして着実に増やしつつある蓮ノ空のこと好き好きクラブのみなさん(公式のファン愛称)の皆さんと共にドームに乗り込む。 コラボイラストで一作品分多い弊害をモロに食らってしまい、先輩達が相手作品の聖地で遊んでいる中花帆たちだけ越境なしにされてしまった。哀れ。 今回のライブ以前にも3都市を巡る単独ライブツアーを筆頭に何度か大きな公演も経験していたのだが、 それら単独ライブのメディア化スケジュールの関係で、実はこの異次元フェスが最初にメディア化を果たしたライブ映像となった。 スリーズブーケ 日野下花帆 / 楡井希実 乙宗梢 / 花宮初奈 DOLLCHESTRA 村野さやか / 野中ここな 夕霧綴理 / 佐々木琴子 みらくらぱーく! 大沢瑠璃乃 / 菅叶和 藤島慈 / 月音こな ▼楽曲 (S)はショートver.、(C)はコラボver.での披露。 <Day1> Dream Believers(S) ド!ド!ド! Holiday∞Holiday ハクチューアラモード(S)(C) Tragic Drops 永遠のEuphoria(C) <Day2> On your mark(S) ノンフィクションヒーローショー Mix Shake!!(S)(C) 眩燿夜行 KNOT フォーチュンムービー(C) スクールアイドルミュージカル ちょうど1年前となる2022年末に初演を公演し、予想外の大好評を受けて本格的にツアー公演を実現させるべくWキャスト体制を整備。 翌2024年からの再々公演を間近に控えたシリーズきっての異色作。 参戦作品中唯一となる2.5次元からの参戦という特異性やミュージカルという媒体故の合同ライブでの扱いの難しさからか、今回はゲスト参加としてハーフタイム直後に2曲だけ披露する形を取る。 <Day1 Day2> 椿ルリカ / 堀内まり奈 皇ユズハ / 浅井七海 北条ユキノ / 杏ジュリア 天草ヒカル / 小山璃奈 三笠マーヤ / 佐藤美波 滝沢アンズ / 関根優那 岩槻ミスズ / 南野巴那 来栖トア / 黒木美佑 鈴賀レナ / 加藤夕夏 晴風サヤカ / 山本愛梨 鈴木まゆり、森田佳花、森本さくら、渡辺七海(アンサンブル) ▼楽曲 Day1・Day2共に同一。 きらりひらり舞う桜 ゆめの羅針盤(コンパス) レジェンド それぞれの「はじまり」を彩ったあの曲達。 全て「究極の歌合戦」ブロックにて披露された。 <Day1> SESSION! READY!! 僕らは今のなかで <Day2> Snow halation M@STERPIECE プロモーション テーマソング 異次元★♥BIGBANG 作詞:UiNA 作曲:小高光太郎 今回のために書き下ろされた、史上初のアイマスシリーズとラブライブシリーズとの合同楽曲。 それぞれのシリーズの魅力を掛け合わせたかのような、「わちゃわちゃ感」と「エモさ」がミックスされた夢のお祭り騒ぎにピッタリな曲に仕上がっている。 オリジナルの歌唱メンバーは卯月・静香・恋鐘・千歌・歩夢・かのん・花帆で、イベントのキービジュアルを飾る7人。 ラブライブ!側は各作品の主人公・代表メンバーで統一されているのに対し、アイマス側はバラバラなポジションの選抜メンバー……という点はお互いのシリーズの方向性の現れとも見ることができるか。 ライブでは両日共にライブの大トリを飾る50曲目として、全参加メンバーが総出演して披露した。 宣伝隊長・アンバサダー ライブ開催の約1ヶ月前に両シリーズから宣伝隊長が任命され、ライブに向けた広報活動をVTuber形式で行う形となった。 アイドルマスターからは冬優子が、ラブライブ!からは善子が選出。「2つの顔を持つ苦労人ポジション」という共通点は何の因果か。 また、企業VTuber界の二大巨頭であるホロライブとにじさんじ(逆の順番で併記する方が一般的かと思われるが、続く文章との兼ね合い優先とご理解いただきたい)からラプラス・ダークネスとドーラがそれぞれアイマスとラブライブのアンバサダーに就任し、こちらもそれぞれのアプローチで広報活動を実施。 2人はハーフタイム中にもゲスト出演している。 コラボカバー 今回のライブを記念して、お互いの最新作が相手シリーズ初代作の曲を交換する形でのカバーver.が公開された。 ラブライブ!からは、蓮ノ空が「CHANGE!!!!」をカバー。同楽曲は12/10に『リンクラ』内でもカバー曲として実装されている。 アイドルマスターからは、バーチャル研修生ユニットνα-liv(ヴイアライヴ)が「No brand girls」をカバーした。 να-livはフェスには出場しないものの、冬優子とはまた別方面からアイマス側の広報活動を担っていた。 会場物販・展示企画 超有名作品同士のコラボというだけあって会場外での企画も多く、当日は東京ドーム周辺がちょっとしたお祭りのような様相になった。 会場周辺には東京ドームシティ内に有志から寄せられたイラストを用いた多数ののぼりが掲げられたほか、物販以外にも各コンテンツの最新企画・アイテムの展示会場も設けられた。 また、物販や展示企画は東京ドームだけでなく科学技術館でも実施された。 アイドルマスター★♥ラブライブ!異次元交流局 ライブ開催より約半年後の2024年4月より、YouTubeの「アイドルマスターチャンネル」と「(Love Live! series)ラブライブ!シリーズ公式チャンネル」それぞれで不定期に公開されている(*5)webラジオ番組。 ライブに出演したキャストが番組に寄せられたお便りも紹介しつつセットリストや楽屋でのウラ話などを振り返る、という内容のラジオで、出演キャストは毎回3〜4名ずつが入れ替わりとなる。 披露曲の紹介パートでは実際のライブ映像も部分的に視聴でき、ライブの様子を振り返るにはピッタリの番組となっている。 余談 ウンババ構文 両日合わせてのべ100曲が披露された今回のライブにて、特に話題を呼んだものの一つが『ミリオンライブ!』の『ジャングル☆パーティー』。 ミリオンの全出演者による野生のどんちゃん騒ぎは特にラブライバー側に「アイマスってこんな曲もあるの!?」と大きな衝撃を与え、曲中で登場する叫び声である「ウンババ」がSNSでトレンド入り。 その後、『ミリシタ』で以前(*6)開催されたこの曲のイベントのあらすじを模し、どんな文章も最後を「そこはジャングルだった」で締めると途端にミリオン特有のトンチキ世界観が現れるという『ウンババ構文』が生み出され、ラブライバーとPにより各作品のあらゆる場面が野生に還らされる事態になった。 繚乱!歌合戦! 今回のセトリでジャン☆パと並んで特に話題になったラブライブ側の楽曲が、虹ヶ咲の全員曲「繚乱!ビクトリーロード」。 所謂自己紹介ソングで、元々「治安が悪い(褒め言葉)」「カップリングで出ちゃいけない音してる(*7)」と虹ヶ咲のファンに大人気だったこの曲だが、今回はまさかのコラボ枠で披露。 しかも今回の為だけに虹ヶ咲以外のラブライブ!作品だけでなく、アイマス側まで含めたコラボメンバー分の口上を原曲作詞者のチバニャン氏が自ら新規に書き下ろし、 さらに専用衣装である特攻服+ライトセーバー厄介棒までわざわざ用意という大盤振る舞い(*8)となった。 このサプライズにはラブライバーもプロデューサーも度肝を抜かれ、公演後は特にP側で「今回披露されなかった担当アイドルの口上を考える」遊びが流行している。 冷静に考えてセトリが強すぎる 上記の通り、歩みを始めたばかりでありながら本イベントに参加し熱演を見せた事で、知名度の向上に成功した蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ。 今回披露した楽曲群がサブスクリプション音楽配信サービス「Spotify」のバイラルチャート(*9)にて上位にランクインするなど大いに盛り上がりをみせることに。 蓮ノ空の公式サイドももちろんこの機会を逃すことはなく、YouTubeにて過去のストーリーやライブの同時視聴会を実施するなどアピールに務めた。 その流れの中、とあるライブの配信URLを蓮ノ空公式X(旧Twitter)が共有した際に添えられていた一文が「冷静に考えてセトリが強すぎる」。 公式という立場から突如その辺のオタク視聴者側のような、「冷静に考えて」という割には冷静さのかけらもない発言がなされた事が大きな笑いと困惑を呼び、キャストである野中ここな氏(村野さやか役)からも「多分アカウント間違えてます、、」とツッコミが入ることとなった。 その後、特に訂正やポスト消去といったフォローもなかったため、本当にアカウントを間違えたのかどうかは公式のみぞ知るというところだが、一部からは「蓮ノ空の公式ならこれくらいの発言はする」と意図的な発言と捉えられている。 追記・修正は夢の舞台を見届けたプロデューサー/ラブライバーの皆様にお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 立てといてお恥ずかしい限りですが、当方ラブライバー側の人間ゆえアイマス側の知識が圧倒的に不足しております……。特にキャラ周りは正直自信がありません。協力して頂けるプロデューサーの方いましたら情報提供だけでも頂けると大変ありがたいです -- 建て主 (2023-12-17 03 14 44) 建て乙です。企画発表当時は不安だったけど、蓋を開けてみれば素晴らしいフェスだった。アイマス側もラブライブ側も、ライブ後にお互いのお薦めを紹介し合う交流が続いていて良い。 -- 名無しさん (2023-12-17 09 28 37) スクールアイドルミュージカルからも参戦するとは、驚きですな。 -- 名無しさん (2023-12-17 10 59 47) 公式もファンも尋常じゃない気合いの入れ方したお祭りだったよね -- 名無しさん (2023-12-17 18 31 40) とにかく最高だった 古参面できる程ではないが、Liellaのユニット曲や蓮ノ空の曲の認知度上がって嬉しいし、強い曲たくさんあるんですよ!ってアピールできて楽しかった -- 名無しさん (2023-12-17 20 20 08) スタッフ、キャスト、そしてファンのいずれの熱量も凄まじかったライブ。合同やクロスオーバーはかくあるべきといったような素晴らしいフェスだった -- 名無しさん (2023-12-17 20 32 47) 配信コメ欄の異文化交流も楽しいフェス。そしてDay1のREADY!!での会場およびコメ欄のざわめきがフェスのおおよその評価固めたと言って良さそう -- 名無しさん (2023-12-17 20 44 34) Vのファンの人からしたらちょっと思う所もあったかもしれないねぇ -- 名無しさん (2023-12-17 21 45 10) なんつーか、互いの垣根を真正面から取り外しに来た感じ 自分プロデューサーで恥ずかしながらラブライブ側はほぼ無知の状態で参加したんだけど、ライブ後は今までの反動のように曲漁ってるよ。友人のライバーもそうだったし、今後も地道に互いの交流が続くといいね -- 名無しさん (2023-12-18 02 41 53) マネモブとキモ傘が手を取り合うから尊いんだちくしょう!絆が深まるんだガハハ -- 名無しさん (2023-12-18 20 47 41) メンバーにいないのでクソコラグランプリはなかったが…もしあったらどうなっていたやら -- 名無しさん (2023-12-18 23 04 46) 「帰れー!!」なんと言いますか、自分の好きなコンテンツへの愛情?熱量?気合い?が凄いファンがいてね、どちらのファンか或いは両方のファンか分からないけれど、情熱的なファンがいてよかったですね。 -- 名無しさん (2023-12-20 05 35 28) 環の言う通りジャングル・パーティーでみんなが友達になれて、おやぶんとして鼻が高いよ… -- 名無しさん (2023-12-21 10 12 16) ミリオンの公式グッズで「そこはジャングルだったアクスタ」がついに登場。公式曰くSNS映えがウリらしいけどこれバズるのX限定じゃねーか! -- 名無しさん (2024-09-09 15 24 49) 名前 コメント