約 25,936 件
https://w.atwiki.jp/mahabharatapotal/pages/1163.html
第7-97章.第7-98章.第7-99章. 第7-98章. ドリタラーシュトラは言った、「サンジャヤよ、ヴリシュニ族の第一人者であるユユダナによって、ドローナの矢が断ち切られ、ドリシタデュムナがこうして救出された後、あの偉大な弓の使い手、すなわち武器を扱う全ての第一人者であるドローナは、人間の中の虎、すなわちシニの孫に対して、戦いの中で何をしたのでしょうか? サンジャヤは言った、「その時ドローナは強大な蛇のように、毒は怒り、伸ばした弓は大きく開いた口、鋭い矢は歯、砥いだ矢は牙であり、目は怒りで銅のように赤く、息は荒く、完全に恐れを知らない、人の中の強大な英雄は、大空に舞い上がるような、または山の頂上に着くような、速度の速い赤い馬にまたがり、黄金の翼を装備した矢をばらまきながら、ユユダナに向かって突進した。その時、敵対する都市を征服した、戦闘において無敵のシニ族の英雄は、矢の雨をその水のような降雨に、車の車輪の音をその轟音に、伸ばした弓をその量に、長いシャフトをその稲妻に、ダーツと剣をその雷に、怒りを風に、そしてハリケーンを構成するそれらの馬に促されている、抵抗できないドローナの雲を見た、 スータよ、その勇猛なブラーフマナ、その職務から外れ、ドリタラーシュトラの息子の避難所、(クル族の)王の悲しみと恐怖の払拭者、すべての王子の訓戒者、その武勇を常に誇る戦士に対して、その駿馬を最大限の速度に駆り立てながら、迅速かつ陽気に進め」と微笑みながら言った。 ' それから、マドゥの種族の彼のものである銀色の色合いの優れた馬は、風の速さを備え、すぐにドローナに向かって進んだ。その時、ドローナとシニの孫の二頭の敵の懲らしめ役が互いに戦い、それぞれが何千本もの矢で相手を打った。人の中のこの二頭の雄牛は、矢の雨で荒野を埋め尽くした。実際、二人の英雄はその矢で羅針盤の十点を覆った。またかれらは,夏の終わりに2つの雲が(大地に)注ぐように,互いの矢を浴びせ合った。太陽は見えなくなった。風も吹き止んだ。その結果、大地を埋め尽くした矢の雨のために、他の勇士たちには耐え難いような、絶え間なく続く厚い暗黒がそこに生じた。そして、ドローナとシニの孫の矢がそこにその暗黒をもたらした時、二人とも射撃を止めることはなかった。二人とも武器の扱いが素早く、人の中のライオンと見なされていた。両者の矢がぶつかり合う音は、サクラが放つ雷の音に似ていた。バーラタよ、長い矢で射抜かれた勇敢な戦士たちの姿は、猛毒の蛇に打たれた蛇のように見えた。勇敢な戦士たちは、弓の音と掌の音を絶え間なく聞き分け、山頂に落ちる雷の音に似ていた。王よ、これらの戦士の車、彼らの馬、黄金の翼の軸で貫かれた彼らの戦車は、見るために美しくなった。王よ、激しく降り注ぐ雨は、明るくまっすぐで、猛毒を持つ蛇が沼から解き放たれたような輝きを放っていた。両軍の傘は切り落とされ、両軍の旗も切り落とされた。両者とも血にまみれ、勝利への希望に燃えていた。両者の四肢には血が滴り落ち、まるで分泌物が体を伝う象の夫婦のようであった。そして、彼らは致命的なシャフトでお互いを打ち続けた。王よ、兵士たちの唸り声や叫び声、法螺貝の音や太鼓の鼓動は止んだ。すべての師団が沈黙し、すべての戦士が戦いを止めた。人々は好奇心に満たされ、その一騎打ちの観衆となった。車騎兵、象騎兵、騎馬兵、歩兵が、人間の中の二頭の雄牛を取り囲み、その出会いを確かな目で見届けた。そして、象の師団は静止し、馬の師団も静止し、車の師団も静止した。すべてが静止し、整列していた。真珠と珊瑚で彩られ、宝石と金で飾られ、基準と装飾品で飾られ、金で作られた帷子で、象の豊かな頭巾をつけた凱旋旗で、上等な毛布で、明るく鋭い武器で、金と銀で飾られたヤクの尾で、馬の頭に飾られた、 クルとパーンダヴァの軍勢は、まるで夏の終わりの雲の塊のようであり、鶴が列をなし、(その下には)無数の火蠅が舞い、虹と稲妻の閃光で飾られていた。私たちの部下もユディシュティラの部下も、ユユダナと高慢なドローナとの戦いを見ていた。ブラフマーとソーマを筆頭に、シッダ、チャラナ、ヴィダダーラ、大蛇の神々も、空を飛ぶ車の先頭に陣取ってそれを見ていた。そして、それらの獅子が人の間で前方や後方に様々に動き、互いに打ち合うのを見て、観衆は驚きで満たされた。ドローナとサティヤキは共に大きな力を持ち、武器の使い方の手際の良さを見せながら、互いを軸で貫き始めた。その時、ダサルハの一族である彼は、その強力な軸で、その戦いで輝かしいドローナの軸を切り落とし、一瞬のうちにドローナの弓も切り落とした。しかし、瞬く間にバラドワジャの息子は別の弓を取り、それを張った。その弓もサティヤキに切られた。ドローナは素早く別の弓を手にした。しかし、ドローナが弓を張ると、何度でもサティヤキは弓を切った。彼はこれを9回と7回繰り返した。その時、ユユダナの戦闘における超人的な技を見て、君主よ、ドローナは心の中でこう思った。『このサトワタの中の第一人者に見られる武器の力は、ラーマやダナンジャヤにもあり、カルタヴィリヤや人間の中の虎、すなわちビーシュマにも見られた。それゆえバラドワジャの息子は、サティヤキの腕前を心から称賛した。ヴァーサヴァ自身にも劣らないその軽やかな手さばきを見て、再生者たちの第一人者、武器に精通した者たちの第一人者は、マダヴァと共に大いに喜んだ。神々もまた、ヴァーサヴァを筆頭に、それに満足した。君主よ、神々とガンダルヴァたちは、彼らやシッダやチャラナたちはドローナの技を知っていたが、素早く動くユユダナのあの手の軽さを見たことがなかった。それからドローナは、武器に精通した第一人者であり、クシャトリヤの挽き手であったが、別の弓を取り、いくつかの武器に狙いを定めた。しかし、サティヤキは、自分の武器の幻影でそれらの武器を困惑させ、いくつかの鋭いシャフトで彼を打った。このすべてが非常にすばらしく思えた。その超人的な戦いの技、他の誰にもできない技、非常に優れた技を目の当たりにして、汝の戦士の中で技量を判断する者たちは拍手喝采した。サティヤキはドローナが撃ったのと同じ武器を撃った。これを見て、あの敵の灼熱者、すなわち戒師は、いつもより少し大胆さを欠いて戦った。その時、王よ、あの兵法の達人は怒りに満ちて、ユユダナを滅ぼすために天空の武器を発動した。その恐ろしい敵がアグネヤの武器で屠られるのを見て、あの屈強な弓の名手サティヤキは、もう一つの天の武器、すなわちヴァルナを呼び出した。二人が天空の武器を手にするのを見て、「ああ」と「残念」という大きな叫びがそこに起こった。まさに天空を素とする生き物たちが、天空を飛び回るのを止めた。こうして、ヴァルナとアグネーヤの武器は、互いの軸に接ぎ木された。 ちょうどその時、太陽はその航路を通り過ぎた。その時、ユディシュティラ王とパーンドゥの子ビーマセーナとナクラとサハデーヴァは、サティヤキとマツヤ族とサルウェヤ軍を守るために、急いでドローナに向かって進んだ。数千の王子たちはドゥフシャーサナを先頭に、敵に囲まれたドローナに向かって急いだ。そして王よ、彼らと汝の弓兵との激しい戦いが始まった。大地は塵で覆われ、(両軍が)放った矢の雨で覆われた。こうして何もかもが覆われ,もはや何も見分けられなくなった。軍隊がこうして砂塵に覆われた時、戦闘は(人や規則を)全く無視して進行した。 第7-97章.第7-98章.第7-99章.
https://w.atwiki.jp/vipcomiket/pages/37.html
1日目まとめ 徹夜組が痴漢 京浜東北で人身事故 今年もバカがニコ生でコミケ配信 1列目に割り込もうとした馬鹿達をスタッフがブロック? 飛行船でブシロード NTTビル陰の草むらで野糞。立小便しに来た別の奴がそれを踏む 去年会社の社長の息子とばったり遭遇した奴、今回社長命令でなのは列に並ぶ 曇りにもかかわらず、九時過ぎの時点で熱中症で運ばれる脱落者が出る スタッフの走らないでくださーいに一人のオタクが「はいッ!」と言いながらムーンウォークして後退 なんか隣の人がガタガタ震えてるから大丈夫ですか?って声かけたら、「武者震いなんでw」ってニヤッと笑いながら言った 大井町の駅員「皆様、駅のホームは走らずにお願いします。GoGoManiacではなくGoGo Yukkuriを心がけてください」 スタッフ「DSやPSPを出さないでください!彼女といちゃついてる場合じゃないですよ!」 スタッフが走り出しそうな列に「ちょうしにのっちゃだめー」 んでんでんでwwww なのは厨が場所ブース間違えたらしくて発狂 サンクスのリポD完売 売り子、参加者ともに脱糞放尿者5人確認 何か2-30人くらいでえーりんえーりん叫んでる奴らを確認 ニコ生配信者様が通報されて警察沙汰 竜騎士またもや毟られる ID 7CK8Oa9u0「シュエエエィアィサィ!!」誰か「ターアィサィ!!」wwwww 去年会社の社長の息子とばったり遭遇した奴、今回社長命令でなのは列に並ぶ⇒社長の息子ともども無事ゲット。保存用になる。(営業部主任から他部署部長昇格) 2日目まとめ 徹夜厨の野グソを注意したらゴリラだった 今年もやっぱり2日目は小中多し 新木場駅シャッターダッシュでそろそろ流血 大井町「少しでもつめてください、田井中りっちゃんのおでこぐらいで構いません」 あと駅員のポケットに律のペンケース 最大手西列トイレ情報、最大で40分待ち(朝7時現在) 男性が電車と接触。側頭部裂傷、出血量多し、救急隊到着済み。一時運転を見合わせる 4時半から断固として右手をピストルの形から崩さない人現る 仮設トイレの中から「天使ちゃんマジ天使ぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」→一仕事終えたような顔のピザが出てきて便器に精子みたいなのが付着 地元で可愛い子に同人誌拾ってもらい「今日も楽しみましょうね」→現地で「赤い携帯落とされた方ー!!」→これなんてエロゲ⇒17時過ぎに報告あり。同人誌を諦めて一緒に帰り、お茶をしていま別れました。 迷子の幼女上原ちゃん(4)拡声器で「ゆりかもめの始発から2番目の列車で来た山田さんとイチさん、いたら手を挙げてください」→合流 西で拍手喝采 竜騎士不自然にフッサフサでボディビルみたいな体格に。肩幅拡大 東側に飛行船ふたたび来週 東待機列にて熱中症患者発生→搬送 やべえ!下痢のおれズボンから下痢はみでた!トイレ並んでる!なにしてんだおれ! 上海アリス委託のコースターは会場に届かなかったので無し、10時半時点で3→1限に変更、10時40分過ぎヤフオクにて確認 東、中高生殴り合い、ボヤ騒ぎ 厨房垣根から侵入スタッフに追われる 自演乙が近所のサークルで迷惑行為していた東方厨に説教(自演乙はチルノのコスプレでベルト巻いて売り子) あずまんがの財布拾ってスタッフの所に落とし主が居て渡したら号泣、「お礼はいいからトマトを食べるんだ」でさらに号泣 ID aPM9Do/a0が携帯盗まれる→電話するも繋がった瞬間切れる 東方列でいきなりノーパソ取り出して天則 経験者なのにけいそうで行く猛者現る リア充に写真撮られる(珍獣と間違えられたか?) ID wdmsNNusO「まじハーパンでもいいからだれかくれよ!」「3万まで払いますお願いします」 東3の端で女性が酸欠か過呼吸で倒れ救護される 西階段降りたところでフェイトの抱き枕カバーに入って寝てるミッション終了後の男 ソフトバンクコミケにWiFi忍者6部隊放つ LeicaM9紛失者出現 なんと現行70万以上のカメラ カメコ噴死かと思いきやレイヤーさんに拾われて手元に戻ってくる。 プロのスリ集団参戦 コスプレ会場で配信してたニコ生配信者が通報されて涙目撤退 ゆりかもめ車内。ビッグサイトを見ながら子供が「すごい!ゴミみたいな人がいっぱい!」とはしゃぐ。微妙に間違えてるが実は正解 花火会場と間違えてビッグサイト来ちゃってるパンピー浴衣カップル「何ここ気持ち悪い」 3日目まとめ なのは夜明け前に完売 vipから、らき☆すたで無料配布で40部 モモーイの曲に合わせてヲタ芸の徹夜組、一緒に踊るスタッフ。でもラジカセは没収 粉末のポカリ食べる人現れる 凍った麦茶だと思ったら、めんつゆだった 上半身裸でフェイトの抱き枕持った猛者が出現 スタッフ「無駄に外で力を出さずに男は黙って中で出してください」 仮設トイレがトラップ化。鍵が勝手に掛かって出られなくなり泣きながらドアを叩いて外に助けを求める タクシー運ちゃんが大変「上野からタクシーのった4人、トランクから荷物おろしたときにタクシーの運ちゃんの荷物もおろしたから運ちゃん困ってるぜ」 「コミケの為にジムで鍛えた」とスレに体をうpしたマッチョマン参戦。ダッシュする不届者を跳ね返し、声をかけてきたvipperにSOYJOYをあげる なのは列でヴィヴィオみたいな幼女がレ○プ 今日も参加者の肩に蝉の脱け殻置く奴現る メガネに囲まれて脱糞しちゃった43歳。戦線離脱 唯と初春を筆頭に乱闘騒ぎが起こる 列でチ○コ擦り付けてたデブが入場と同時に息子にキックくらってKO 「今日終戦記念日らしいぜ」 「馬鹿野郎まだ終わってねえよ」 スレ違ったらいつの間にか入れ歯がひっついてる 西→東の通路の途中にある一方通行の看板に「あくせられーた」 Q 熱中症で運ばれたらどこに連れて行かれるの?A 集計の結果「あの世と天国に近い、仮設トイレになりました」 ファミマの店員が「おかえりなさいませ!!」 歩き茶髪に注意したらタバコに胸どつかれる 朝、西の待機列で置き引き犯人を現行犯で発見 指摘すると「間違えた」と速効で逃げる青T犯人 C78終了とともに、なのは厨が次回の冬コミC79の列形成し始めた スタッフ発言まとめ 「押さないで歩いてください!前の人押しても貴方たちの人生はリセットされませんよー!!!」 ス「おはよーございます」 皆「ございまーす…」 ス「声が小さい!!!!」 皆「おはよーございます!!!!!!!」 「前の方は弾幕ではございません!当たっても死ぬ事はないので詰めて座って下さい!」 「皆さんテンション上昇ルララなのはわかりますが少し落ち着いてください」 「はーい!今から整列を行いま~す。この列は私に当たらないようにしてくださーい!ちなみに当たり判定は服まであるので気をつけてくださいねー!」 「パンフレットまだまだ残ってますから慌てないでくださーい。エサに群がるコイみたいにならなくて大丈夫でーす」 「ジャッジメントですの!そこの殿方!ポイ捨てしないでくださいまし!」 末広町ファミマ店員「コミケ期間中はこの辺り全店の精鋭全員が、有明のファミマに駆り出されてます。えぇ、赤紙が来るんです」 西迷子捜索スタッフ「さすがに小学生は放置できねぇよ…」 やだカッコイイ 郵パック配達員「今日はみんなビッグサイトから重い段ボール来てるんですけど… ビッグサイトでお米フェスタか何かやってるんですか?」 なのは厨まとめ 先頭のなのは軍団円陣組んで歌いながら大回転 なぜか仲間内で取っ組み合いのケンカ メンバーの娘なのか知らんが、なのはのコスプレ幼女が異常にかわいい ちなみに母親ぽい人がフェイトのコスプレ(この人もマジでかわいい) なのは列「こころの種が生まれるでしゅうううううう」脱糞危機 ※来場者数 1日目、17万人、2日目、19万人、3日目、20万人、計56万人。 出典 コミケ78 1日目 2ちゃんねる 実況 まとめ 【2ch】ニュー速VIPブログ(`・ω・´) http //blog.livedoor.jp/insidears/archives/52356351.html コミケ78 2日目 2ちゃんねる 実況 まとめ 【2ch】ニュー速VIPブログ(`・ω・´) http //blog.livedoor.jp/insidears/archives/52356665.html コミケ78 3日目 2ちゃんねる 実況 まとめ 【2ch】ニュー速VIPブログ(`・ω・´) http //blog.livedoor.jp/insidears/archives/52357013.html ※コピペブログ嫌う人も多いかもしれんけど、そこまでやる労力がないのでここからコピペしてきた、すまん byこのページまとめた人
https://w.atwiki.jp/studentx/pages/871.html
アイアンマン(Iron Man)/トニー・スターク(Tony Stark) (マーベル・シネマティック・ユニバース) コミック版の詳細はアイアンマンを参照 初登場:アイアンマン(実写映画) 概要 映画アイアンマンシリーズの主人公。 巨大企業スターク・インダストリーのCEOにして天才発明家。派手なことが大好きなプレイボーイ。 金属製のパワードスーツを装着して戦う「アイアンマン」となる。 経歴とストーリー 『アイアンマン』(2008年) 世界最高の兵器開発者ハワード・スタークの息子。 4歳で回路基板を製作 6歳でエンジンを製作 17歳でMITを首席で卒業 1991年12月17日、交通事故で両親を失う。 21歳で父の親友で一時的に会社を管理していたオバディア・ステインに代わりスタークインダストリーのCEOに就任した。 アフガニスタンで新兵器ジェリコのデモストレーションを行い、移動中に無国籍テロ組織テン・リングスの爆撃で致命傷を負い拉致される。 檻の中で目覚めると胸に電磁石が埋め込まれていて、同じく捕虜のホー・インセン教授から爆弾の破片が心臓に達するのを引き止めるため埋め込んだと説明を受ける。 ここではテロ組織が自社製の兵器を使っていることを目の当たりにする。そしてジェリコの製作を強要されるが、電磁石のかわりに小型のアーク・リアクターを作成して胸に埋め込み、さらに鋼鉄の戦闘用スーツを作り脱出。 帰国後に開いた記者会見で「自社製の兵器がアメリカ人兵士も殺していると知ったため」兵器製造の中止を宣言する。 その後スーツのバージョンアップを繰り返していたが、インセン教授の故郷グルミラがテン・リングスの襲撃を受けるとマーク3スーツで飛来して撃退。その帰路ではアメリカの飛行禁止区域に侵入してしまい、空軍のスクランブル発信を受ける。このとき事故から1機を撃墜するが、パイロットを救出する。この一連の出来事のため軍にその存在を知られるが、親友で空軍中佐のジェームズ・ローディがマスコミ対応を含めて隠蔽してくれた。 こうして死の商人をやめ、人々を守ることに目的を見出したトニーはスーパー・ヒーローへの道を歩んでいくことになる。 しかしビジネスパートナーでスターク・インダストリーのナンバーツー、オバディア・ステインがトニーを暗殺し、会社を乗っ取ろうとしていることを知る。さらにオバディアはテン・リングスが回収したスーツの残骸と設計図を奪い、新たなスーツ「アイアン・モンガー」を開発させていた。オバディアが秘密を知った秘書ペッパー・ポッツの命を狙っていることを知ると、アイアンマンとなって飛来し、ペッパーと協力してアイアン・モンガーを倒した。 これらの事件に対し、親友で空軍中佐のジェームス・ローディやSHIELDのエージェントフィル・コールソンらが隠蔽工作をしてくれるが、記者会見であっさり「私がアイアンマンだ」と宣言してしまった。 ポスト・クレジット その直後SHELDの長官ニック・フューリーが現れ「君はより大きな世界の一員となった」「アベンジャーズ計画の話をしにきた」と告げられる。 『アイアンマン2』(2010年) その存在が東西関係を安定化させるなど英雄視されるようになった。また科学博覧会スターク・エキスポを開催し、スピーチでは拍手喝采を浴びるようにもなった。ところが実は生命維持装置として装着し続けていたアーク・リアクターの燃料『パラジウム』の毒性のため命の危機に瀕していた。 一方でアメリカ政府はアイアンマンのスーツを強力な「兵器」と看做し、上院軍事委員会の兵器化スーツ防衛計画公聴会を開き引き渡しを要求するがトニーは「私こそがアイアンマンでありスーツと一体だ」と言って取り合わない。さらには専門家として招聘されたハマー・インダストリーCEOジャスティン・ハマーに「専門家とは思えない」と言い切る。公聴会は各国が追従して同様のスーツを開発している事実から危険性を訴えるが、トニーはそれらの失敗を証明する映像、またハマーが新スーツの開発に失敗した映像などを流し、スーツの開発は5年から10年以上かかると発言し、委員会を論破してみせた。この失態によりハマーは国防総省との契約打ち切りの危機に陥る。 会社に戻ったトニーは秘書のペッパー・ポッツから会社が混乱していると詰め寄られると「君をCEOにする」と宣言。一方で美人の社員ナタリーに出会うと、ペッパーの反対を押し切りこっそり自分の助手にしてしまった。 カーレースのモナコグランプリに突如出場し、レース中にアーク・リアクターと電磁ムチを装備したイワン・ヴァンコに襲撃される。アイアンマンスーツマーク5を装着し撃退に成功し、イワンは逮捕されたが、公聴会でのトニーの発言に沿わない新たなスーツを使用しての犯行にアメリカ政府の疑念は高まってしまった。 トニーは血中に蓄積される毒素が高まる中で死を覚悟し、最後の誕生日と思ってパーティを開催。泥酔したトニーを止めるためローディ・ローズはマーク2スーツを着て大乱闘に。お互いのリパルサー・レイを放出し合うことで大爆発を引き起こし、パーティはお開きに。ローディは「欲しければくれてやる」と言われたマーク2を装着したまま空軍基地に降り立った。 トニーはSHELD長官のニック・フューリーの訪問を受け、ナタリーの正体が「SHEILDのスパイでナターシャ・ロマノフ」であることを明かされる。またパラジウムの毒素を一時的に緩和する薬剤を投与された。 ニック・フューリーはトニーが冷淡に扱われていたと信じていた父ハワードが実はトニーに期待していたことを告げると、実は父がSHELDの創始者メンバーだったことを明かし、その遺品の数々を引き渡した。 トニーは社長室で父が残した1974年のスターク・エキスポ会場のミニチュアを見ると、会場の建物の配置こそパラジウムの代用となる新元素の構造図だったことに気づき、これをもとに新元素の製造に成功。毒素もなく、より強大なエネルギーを生むリアクターの開発に成功するのだった。 スターク・エキスポではジャスティン・ハマーが陸海空軍と海兵隊用のドローン兵団、及び指揮官として機能するウォーマシンを公開。しかし操作はイワンの遠隔操作に乗っ取られており、異変を察知したトニーが駆けつけ戦闘になる。 その頃、ブラック・ウィドウとハッピー・ホーガンがハマー社に乗り込みブラックウィドウがウォーマシンの操作系統を回復。 アイアンマンとウォーマシンの協力で次々ドローンを撃破していく。 そこへ現れた完成体のウィップラッシュが2人を圧倒するが、パーティでの喧嘩と同様2人のリパルサー・レイを同士討ちさせ大爆発を起こすことで撃破。 しかしイワンは破壊されたドローンを自爆させることを選び、自らも爆発に巻き込まれてしまう。 脱出したトニーはドローンの近くにいたペッパーを救出。その中でトニーがパラジウムの毒で死に瀕していたことを知ったペッパーと口論になるが、2人はビルの屋上で口付けをかわす。 ニック・フューリーに呼び出されたトニーは、ブラック・ウィドウの調査に基づき、アベンジャーズの相談役に任命することを約束。 本来ならトニーはイワンがアイアンマンを凌駕するスーツを開発したことやスターク・エキスポの大乱闘などで国防総省や世間の糾弾を浴びるはずだったが、ニック・フューリーが手を回し、事態を収集した手柄で勲章を授与されることとなり、トニーとローディの2人は英雄として讃えられるのだった。 登場作品 アイアンマン インクレディブル・ハルク(カメオ出演) アイアンマン2 アベンジャーズ アイアンマン3 アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン キャプテン・アメリカ シビル・ウォー アベンジャーズ インフィニティ・ウォー アベンジャーズ エンドゲーム アメコミ@wiki
https://w.atwiki.jp/kikipedia/pages/820.html
0001-0050/0051-0100/0101-0150/0151-0200/0201-0250 0201 KARASU(2007-12-13)スネ喰いはやばいぞw勧進狸 建長寺の和尚 何かどっちがどっちか分からない。 0202 hyousen(2007-12-14)めもめも(黒)非電話詐欺 琵琶牧々「ぼくぼく」 0203 nanaki(2007-12-14)洗濯キラー 小豆洗い「洗うのは俺に任せろ」 0204 sudou(2007-12-15)あだるちーテイストも少々… 夜の働き者 泥田坊 微笑みの男繰り(おとこくり) 倩々女(けらけらおんな)妖界の美人局(つつもたせ) 濡女(ぬれおんな) 0205 KARASU(2007-12-15)環境保護者 置いてけ堀 堀の環境はオラが守る! 0206 hyousen(2007-12-17)あ、かっこいいwww 境内まれに誤射 寺つつき 0207 KARASU(2007-12-17)堀限定ですがw 不信心成敗 おとろし 0208 hyousen(2007-12-17)酒類溶解 怪哉 化粧浪費 否哉 0209 akin8823(2007-12-17 )ありゃっいつの間にか違う企画?? 落書き無用 のっぺらぼう 0210 KARASU(2007-12-17)秋専用 たんころりん 0211 hyousen(2007-12-17)夜間外商部 川獺 0212 shion(2007-12-18)訓読み愛好家 馬鹿 0213 akin8823(2007-12-18)長寿の素 人魚 0214 hyousen(2007-12-18)本格風味 蛤女房 0215 nanaki(2007-12-18)金利が安い 二つ岩団三郎 0216 hyousen(2007-12-18)無制限バイキング 鬼一口 0217 KARASU(2007-12-18)一瞬長身 見越入道 0218 hyousen(2007-12-18)一瞬ww 長距離住所 あかえい 0219 nanaki(2007-12-18)伝説のパーカッショニスト 天狗倒し 0220 hyousen(2007-12-18)スタジオブースに入れなさそうwww お遊戯三昧 座敷童 0221 nanaki(2007-12-18)wwww 百発百中 天狗礫 0222 KARASU(2007-12-18)滑空三昧 野襖 0223 nanaki(2007-12-18)金物の大御所 やかんづる 0224 shion(2007-12-19)顔から火が出僧(でそう) ニ恨坊の火 0225 hyousen(2007-12-19)無傷茶器 禅釜尚 負傷してません。 0226 nanaki(2007-12-19)瀬戸物の大御所 瀬戸大将 だが弱い。 0227 KARASU(2007-12-19)wwww 世界の 麒麟 0228 Pocopen(2007-12-20)皆様がたがた! ありがとうございます。ありあまるネタ!?の数々・・・喉はひゅ~ぅひゅ~ぅ 頬はヒクヒク 腹は♪のってけのってけのってけサ~フィンッ♪状態ですぅ。ではでは、遅れ気味に(苦笑)張り切って4項分のみレスさせて頂きます。 KARASUさん ★横丁ルーキー 今回認定カード 6枚 ファイリングシート 20枚 きゅあん☆食品 スネコスリ 小さな巨人 コロポックル 屍傀儡師 猫又 昇殿義理義理 五位鷺 Pツボ・ボーナス ファイリングシート10枚×2 隠密道中 猪口暮露 きゅあん☆テロリスト スネコスリ からすさん、毎度ありがとうございますノシ のっけから来ましたねェ、スネコスリぃ!!!!しかも、すどー君にはカードにされてるし・・・(笑) sudouさん ★横丁の申し子 今回認定カード 19枚 ファイリングシート30枚 希代の化学者 鼬 夜中のお迎え 反枕 あばら家の魔術師 鬼一口 人類最強の敵 火間蟲入道 具現化した未練 後神 陰気の化身 火消し婆 深山の哲学者 覚 生臭和尚 岩魚坊主 生臭住職 白蔵主 生臭檀家 塗仏 ラマダン体験鬼 ひだる神 風呂嫌い つらら女 缶詰長者 hyousen 酒客小町 wasabi 老いぼれ酔いどれ sudou スネ喰い文士 KARASU Pツボ・ボーナス ファイリングシート10枚×3 股下ランナー カタキラウアー 玉箒愛好家 酒呑童子 吉川線の申し子 縊鬼 すどーさん おはようございますノシ 開き直って、暴走を認めておられましたねェ(笑)ありがとうごじゃりまするぅ~♪ 大歓迎ですよォ!! 嬉しい限りです。え~まずは、注釈ありがとう!! 大いに助かりました。ニヘッ☆ ひょうせんさんご指摘!?の『三色団子投法』うならせて頂きましたァ。もォ~ねッ、股下のランナーはッ!!!! 振り切ることが出来ません。酒は憂いの玉箒~って事で更に飲み進んだ事は、後の祭り・・・久方ぶりの二日酔いを経験したり・・・ nanakiさん ★横丁のロッカー 今回認定カード 5枚 ファイリングシート 20枚 家計の敵 火車 子育ての名人 姑獲鳥 京都の暴れ者 鵺 Pツボ・ボーナス ファイリングシート10枚×2 ロックの神様 弊六 歌謡界の帝王 ムーク行縢 ななきさん おはよーございますノシ なんつっての…「へい。ロック」に解っていながらハマってしまう私・・・ムークさん登場に拍手喝采!! マイクが何より似合いますぅ♪ shionさん ★横丁の文繰り 今回認定カード 3枚 百銃の王 野鉄砲 超ゆ~め~人 獏 何か妖怪? ぬらりひょん しおんさん おはようございますノシ えw この世のオジサマのハートをくすぐるカードの数々・・・お見事です!! え~クセレントっ☆ hyousenさん ★横丁のプロデューサー 今回認定カード 7枚 ファイリングシート 30枚 百年臭気 白うねり 顔成長期 朱の盤 生首ガッシリ くびかじり あくびシマクリ? 木魚達磨 Pツボ・ボーナス ファイリングシート10枚×3 着色料上等 赤舌 自首シマセン つちのこ 花笠踊りの魔帝 フルーツ・BO ひょうせんさん おはようございますノシ 着色料上等ォーーーー!!!! あっ!私の頭の中では、「古空穂」は完全に『フルーツ・BO』に乗っ取られてますから~朱の盤・・・お顔が・・・成長期だったとはッ(爆) 反抗期もあったり!? 0229 Pocopen(2008-2-12)大変! 遅くなり・・・申し訳なく思っております。では、言い訳三昧にならぬ間に~ KARASUさん ★横丁のSPエージェント 認定カード 13枚 ファイリングシート 50枚 今回認定カード 7枚 勧進狸 建長寺の和尚 うん。ややこしやァ~ややこしやァ~♪ 不信心成敗 おとろし はい! ドゴぉーーーーンと容赦なく成敗ィ!!!! 秋専用 たんころりん 秋の風物詩!?でございます。 世界の 麒麟 ええ! でも、ビールを浮かべてしまう私は・・・罰当たりですぅ Pツボ・ボーナス ファイリングシート10枚×3 環境保護者 置いてけ堀 保護団体 ではなく「保護者」なところに健気さ!?が感じられます(笑) 一瞬長身 見越入道 w(爆)一瞬ですか! 瞬時にじゃなくて 一瞬長身な貴方が愛おしい・・・ 滑空三昧 野襖 いいっすね☆ ○○三昧!!って好きです。 hyousenさん ★横丁の頭取 認定カード 17枚 ファイリングシート 60枚 今回認定カード 10枚 境内まれに誤射 寺つつき スカったら、笑いが込上げますね・・・ 酒類溶解 怪哉 酒によって愁いが溶かされるぅ~♪ 私も溶け出したいです! 化粧浪費 否哉 浪費!!です。 徳用とか増量とかされてる化粧品じゃないとモチマセンww 本格風味 蛤女房 う~ん 匂いが漂ってきます。 無制限バイキング 鬼一口 正に「大食いキング」ですぅw 長距離住所 あかえい 郵便は、アバウトな住所書きでOK! 腹かヒレ辺りには届くらしい・・・ 無傷茶器 禅釜尚 私のお肌はつるりんこ。ひび割れなんて許さないわ~ Pツボ・ボーナス ファイリングシート10枚×3 非電話詐欺 琵琶牧々 非!w(爆) ぼくぼく・・・ 夜間外商部 川獺 wwイイ! 川獺さんにペッタリな肩書きだと思います。 お遊戯三昧 座敷童 三昧~♪ 三昧~♪ きゅあん☆ nanakiさん ★横丁の打ち姫 認定カード 11枚 ファイリングシート 50枚 今回認定カード 6枚 洗濯キラー 小豆洗い おまかせします! 百発百中 天狗礫 おお! そォーげ そげそげ、そげキ~ング(笑) 瀬戸物の大御所 瀬戸大将 弱いw 取り扱い注意!! Pツボ・ボーナス ファイリングシート10枚×3 金利が安い 二つ岩団三郎 流石大親分!・・・借りたお金が木葉だったりしません? 伝説のパーカッショニスト 天狗倒し スピーカーも音量で破壊されるんでしょうね・・・ 金物の大御所 やかんづる w(爆)何か、金物の響きにクッ!ときました。最強です! sudouさん [b]★横丁の夜の帝王 認定カード 22枚 ファイリングシート50枚 今回認定カード 3枚 夜の働き者 泥田坊 はいw 夜な夜な罵っておりまするぅ~ Pツボ・ボーナス ファイリングシート10枚×2 微笑みの男繰り 倩々女 朱唇をひるがえして男を意のままに♪ 妖界の美人局 濡女 三町先からの巻き返し・・・逃げ切れませんなァ akinさん ★横丁の看板 認定カード 2枚 落書き無用 のっぺらぼう ええ~w 書いちゃダメ!? ガビョウも刺しちゃダメ? 長寿の素 人魚 一口喰らえば死ねなくなるわよ♪ じゅっごォーん☆ shionさん ★横丁の言繰り師 認定カード 5枚 Pツボ・ボーナス ファイリングシート20枚 今回認定カード 2枚 Pツボ・ボーナス ファイリングシート10枚×2 顔から火が出僧(でそう) ニ恨坊の火 かかりまくってます! やられたァーー!! 訓読み愛好家 馬鹿 w(爆) 訓読み愛好家!!!! 長い間、楽しませて頂きました!!ありがとうございましたァーー!!!! 横丁王座★妖怪キング
https://w.atwiki.jp/acrap/pages/15.html
ファーローズトゥーロードとは 通称『ファーローズ』。 1983年にツクダホビーより発売されたローズトゥーロードシリーズの第三弾で、1993年に遊演体より発売された国産ファンタジーRPG。 ACRAPでは黎明期より現在に至る10年以上もの間続けられている唯一のセッションでもあります。 ↓下記サイトにてリプレイを公開中。 クステ別のキャラクターシートとアーティクルシートもあります。 需要はほとんどないだろうけど! http //m-note.heya.jp/ ↓大旗戦争アナザーストーリー あらすじ 一行はふとしたきっかけで暗殺の濡れ衣を着せられているマバール家嫡男オスレヴェーグと出会う。彼の護衛を買って出た一行はその親友というメストメッドの元に訪れ、そこでデュラの脅威が迫っていると告げられる。現状ではストラディウムに勝ち目はないと言う。しかし彼は2つの希望を示唆し、そのうちの1つを一行に委ねる。 その希望を辿り一行はアウロンの浜へ向かい、そこで古の子の双子、オルサとエルサに出会う。しかしその前にデュラの将軍ドゥクゼ・バイアーが姿を現すのだった。 (第1話 双子のフェルダノン) 死闘の末ドゥクゼ・バイアーを退けた一行。しかしランの行方はようとして知れず、フェルダノンの兄妹オルサとエルサの助力を得てランの救出に向かう。 少ない手がかりを追って一行は魔物の巣窟と化した旧エンダルノウムへと到着。そこで不思議な気配を放つ大樹を発見する。やがてオルサとエルサはその樹の中へと姿を消し、一行は敵地で孤立してしまう。そこへ“骨の商人”グドルが現れ、あわやというところで謎の白い光に包まれ意識を失う。 そして気が付くとそこは統一王朝が栄えていた頃のアウロンであった。 (第2話 白き生命の樹) オルサが告げた“永遠の断絶”というキーワードについて調べるべく、一行は一路“三千と一つの島々”へと向かう。そこで絶滅したはずの海の妖精たちと出会う。そして一行は海の妖精たちが逃れ住んでいる強力な結界を有す、“虹の聖地”と呼ばれる最南の島へと到着する。しかし船長ガードンの裏切りにより一行は島へと取り残され帰る手段を失ってしまった。仕方なく島を散策する一行の前にかの統一王朝の遺物が姿を現すのだった。 (第3話 遙かなる島々) “三千と一つの島々”の奥地で“ハヴァエルのとばり”に飲み込まれた一行。そこへ突然謎の結界が出現し難を逃れる。そしてその結界の中には異形の青年が居た。と、同時にランが覚めぬ眠りについてしまい一行は彼女を起こすべく精神世界へと侵入して行く。そこで見た彼女の姿はどこか現実味を欠いていた。そして探求の末に彼女の精神の中に不可思議なものを目撃するのだった。 (第4話 想い出の欠片) “ハヴァエルのとばり”の影響により外の世界はすでに2年の月日が経過していた。ストラディウムへの帰路の途中、手に入れた“永遠の断絶”が奪われてしまう。内乱のさなかにあるストラディウムにてその痕跡を見つけ追跡する一行の前にランの兄レイオンが“永遠の断絶”を持って姿を現した。しかし、その顔に生気はなくただの操り人形と化していた。 そして双子のフェルダノンの協力により彼を捕らえ、“永遠の断絶”を取り戻す。しかし“永遠の断絶”には謎の模様が浮かび上がりその精霊体もまるで違うものに変化してしまっていた。一行はこれらの謎を知るであろうレイオンの人格を取り戻すべく再び“魂の門”を潜るのであった。 (第5話 ストラディウム争乱) レイオンの意識回復と“永遠の断絶”を“ストラディウムの魔女”に委ねた一行。しかしレイオンの意識回復にはまだ情報が足りないと言い、一行に更なる情報の収集を依頼する。そして人伝にこのストラディウムに古くから生きているフェレルダが統治する隠れ里があると知り、旅立つ一行。そこで“永遠の断絶”の詳細を知るも、“魔女”の突然の行方不明によりそれはまたもや一行の手を離れてしまう。 そして半年後、ストラディウムはヒュノーの侵攻にあい戦火にさらされる。そんな折り、ストラディウム上空に円形の虹が出現し、またも“永遠の断絶”を巡る争いが繰り広げられる。 (第6話) 主な登場キャラクター 地妖王 パシェラ 地妖王(セルメルダ)。ガルパニの加護を一身に受け、すさまじいまでの威厳を誇る。が、その威厳がパーティ内に通用することはない。 戦闘においては月光刀(メルラウム)と夢想弓(メルエ·ユライド)を駆使する。戦闘外においてはシルバーンの刃に無条件でかかる。 金銭感覚に乏しく、いつも金欠なので主食は塩水と塩スープ。しかし最近になって金の使い方と流通に目覚めたらしい。 古妖精 ラン・カルレナ・ユン・エル・ラウム 夢想弓(メルエ·ユライド)を得意とする古代妖精族(エセリア)の美女。PCを色々とサポートしてくれるパーティーの影の実力者。 GMを勤める「ますたぁ氏」の元持ちキャラだったけど諸事情でNPCに。 雪妖精 シルバーン・シニー 間違ってもシルなんて略して呼んではならない。シル=シルフィアーナの事である。 閉鎖的かつ排他的な種族である雪妖精(シレリ)の中にあっては異端な好奇心のある雪娘。 一撃必殺の暗殺術「暗夜刀(ダイノ・バウ)」を駆使したパシェラとの夫婦漫才はもはやお約束。 半妖精 シン ザリの信者である半妖精(エネン)。超絶世の美男子で彼に一目惚れした女性の数は星の数程とも言われている。 炎旗盾(ドゥアフェルトーグ)と雷槍術(ザルバドゥルス)の2種類の武術を操る武芸の達人のハズなんだが運命の星(クステ)の都合上戦場ではロクな目に遭わない···orz 髭小人 ハイホー・ジゴロー パシェラと双璧をなす威厳的髭妖精。力が強く殴り合いなら負け知らず。なのだが足が短いため(?)すばしっこい相手は苦手としている。 歌唱の腕前がなかなかでよく宿屋や酒場で披露しては拍手喝采を浴びている。闇斧(デュンカーヴェ)という武術の使い手でもある。 人間 ラフィータ・リリカス 熱いハートでクールに決めるぜ居合い<終止剣-エサイセヴァ>使いの女剣士。この度キャンペーン開始にあたり合流。狩人なのに能力値が低く、弓がマトモに当たらないため、居合い剣士に。 ブランクが長く、能力値的に他の連中には劣るものの、意外と活躍していない? 口癖は「私は···二人目だから」のはずだが、まだ言っていない。 巨人族 モモイモッチェ(ジャック) 愛称はジャック。 頭にかぶったモイモイ(大きな両手鍋)がトレードマークの巨人族の男。 巨人族としては彼は小柄で温和な性格な為ストラディウムの公営図書館で司書官をしている。 実は賽の目がゾロ目だった時、戦場だとファンブルに、図書館のような静かな場所だと幸運な状況になるという設定上プレーヤーキャラとしては扱いにくい為NPCになってしまった不憫なキャラ。(実際は身体のサイズがネックで洞窟とか室内に入れないからNPCになった。) ジュン イツモジュン。 ダカラジュン。 人間 モウ·ハンチャ 東奔西走目指すは大商人。袋の中にはゴミから塵芥までウリモンが揃ってます。売ってみせるぜ100万ドルで! 目が三角だけどな。 現在は放置状態になっている。が、強烈なインパクトで後世に残るキャラクターになっている、といいなぁ。 人間 マリネ 港湾都市でもあるストラディウム出身の漁師の娘。 毎日漁船に乗って鍛えた強靭な足腰の粘りから生まれるデンプシーロールで敵を倒す日は··たぶん来ない。 人間 マーナ ストラディウム郊外に住む農夫の娘。 パシェラがゾッコンで暇さえあれば彼女の家に入り浸って世話焼きするのをシルバーンは面白く思っていないらしい。 しかしながら、当の本人はパシェラの好意には全く気付いていない。がんばれ、パシェラ! ストラディウムの魔女 裏の世界の動向を監視し表の世界との均衡をとっている謎の女魔術師。 強力な魔術やネットワークを駆使してパーティーにいつも無理難題を押し付けて来る。 最近は以前より話の分かる人になってきたような…気のせいか。 ラフィータ追記 -- (ライデン) 2006-12-20 19 25 31 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/anima_rp/pages/108.html
麗「──というわけで、これが"こっち"の結末、まとめれば美代聖樹が暴走して星を喰らおうとしたから父さんが原初のVenomを取り込んで対抗、世界から表向きはVenomがいなくなってめでたしめでたし、蓋を開けたらまだVenomはいるしその能力を生かして技術は進歩しましたとさってこと、OK?母さん」 夏希「……全くOKじゃないですが納得します…頭痛い……」 神城製薬へと美代聖樹を連れて帰還した早乙女麗は、この世界の母親である早乙女夏希との対話、及び事情の説明を行っていた…が、その態度は良くなく、未来では関係は良くないことが伺える…とはいえ、この世界の早乙女夏希に娘などいないし、別世界の話をされたところで予め知ってはいたとはいえ理解が及ばない所も多々ある。 わかったのは美代の暴走の原因が"神城夏希の選択"にあるということで、その時点で別世界の自分は自分と思考が違うのかもしれないと思うしかなかった。 麗「そう、じゃあ私は怪我人の治療に行くから…これでも医者なので、こっちの技術フル投入で全員一週間以内には前線復帰させますよー、チャオ☆」 夏希「あ、その…まだ聞きたいことが……はぁ…いきなり娘とか言われても困るんですよ…27歳とか言われても困るし、どうしよ……」 夏希の話など聞かず部屋を出ていく麗、一人残された執務室で額に手を乗せ背もたれに身を投げながら溜息を吐き天井を眺めること数秒、遂にアニマギアの解析を終え、黒塚の回収した予言書に軽く目を通して感じた疑問、大したことではないが"早乙女夏希"ならやらないはずがない選択── 夏希「アニマギアはコアドライバーさえあれば理論上幼児でも使える…なら、コアドライバーの量産ができる以上、一般市民にも配布してアニマノイドに対する自衛策とするべき…なのに何故未来ではそうなっていないの?」 インジェクトドライバーはVenomとの適合が必要だったが、アニマギアは違う、コアドライバーを付けさえすれば使えるギアとの兼ね合いはあるが何かしら一つは使える筈なのだから、コアドライバーを量産しているのだから自衛策として市民に与えるべきなのだと考える…"そうすれば市民も戦力となるのだから" ──────── 稲荷崎「今から10年前、世界は滅びかけた…これはウチらの世界も同じや、差異はあるけどどちらの世界も"英雄"の登場によって救われた、数多の犠牲が出たけれど、最大多数の幸福を得たのでめでたしめでたし…物語ならハッピーエンドで拍手喝采やろな、けど物語が終わっても救われた世界には先がある さて、世界が滅びかけたその原因、Venomは偶然この星に落ちた、きっかけは確かに偶然やった…けれど、世界を滅ぼそうとしたのはどっちも人や、人為的に引き起こされようとしてた…そしてそれは実現一歩手前まで行ってしまった、意味…わかる?」 その部屋は手術室のようで、手術台の上には手足を拘束された西園寺桃胡の姿があった。 西園寺「世界は人の手で滅ぼせてしまう…ですわ」 稲荷崎「せやな、条件さえ揃えば人は世界を滅ぼせる、それなら悪人ならば一度くらい世界を滅ぼしたいと思うもんなんよ…まぁ、それはどうでもええねん、ウチは正義の味方やからそんなことになったら戦うねん… 大事なのは、最大多数の幸福の方や…これって卑怯やと思うんよ、世界を救った結果の最大多数の幸福なんてそりゃ全人類が当てはまるわ、そんな中で"私は幸せじゃありません"なんて言ってみよか…誰も相手にせんわ」 その声音はシンプルで、怒り。 誰もが幸せな中で不幸だと嘆くその声を封殺する多数に対する明確な憎悪。 稲荷崎「だから見方を変えようや、世界を救って何を失い何を得たか、それで考えよう、羽矢蔵碧琉は世界を救って何を失い何を得た?岡村忠道は?神凪歩夢は?初草雪は?豊奥果因は?美代聖樹は?早乙女涼雅は?神城夏希は? 世界は一部の者に犠牲を強いすぎる、負担を背負わせすぎてる、そんな世界おかしいやろ?なんで功績者が不幸になっとるんや…些細なことやない、重要なことや、これを理解しないから何もわからない豚でいられるんや、どいつもこいつも生き汚い愚鈍で惨めで救いようのない豚ばかり…」 簡単な話だ、「虐げられた者」と、「虐げた者」がいる。 虐げられた者は虐げた者を絶対に許さない、何を言おうと、何を成そうと、謝罪の方法も贖罪の機会も最初から無い。 虐げられた者が虐げた者に復讐を果たす、それだけの物語。 めでたしめでたし── だが、ここに追加する役者達がいる。 「何もしなかった者達」と、「何も知らなかった者達」がいて、「そういうものだ」とそれを許した世界がある。 こうなれば最早全てが混沌と化す、無辜の加害者が多過ぎるのだ── ではどうするか?縺れた紐など全て切ってしまえば良い。 つまりは、世界を憎むなどあまりに簡単な話である。 稲荷崎「けど、そんなもんもどうでもええわ、世界を変えるなんて難しすぎてやる気にならん、せやから妥協に妥協を重ねた上でもう一個妥協してバグズに乗った、争いのない世界で満足しようやないか…せやから、その邪魔する奴は目障りなんよ…意味、わかるな?」 西園寺「えぇ、予言書を奪われた私が目障りなのでしょう?あぁ…予言書を奪わせたと言い換えましょうか?貴方の前では隠し事など無意味ですし」 稲荷崎「せやな、わかっとるならええわ、ウチへの嫌がらせは楽しいんかねぇ…予言書が無くて次何すればええかわからんくて内容知っとるキミに頭下げて頼む姿でも見たら満足? でも残念、先生にも言っとらんかったんやけど、ウチも白ギア作れるねん」 白いアニマギアを作れる、それは大きな前提条件がある、つまりは西園寺桃胡の視界に見えるライフストリームと呼ばれるエネルギーを目視し、それを操る技術が要求される。 そして予言書はライフストリームで文字を書かれていて、つまり能力を持たない人間には読めない。 逆に言えば、白いアニマギアを作れるということは、予言書を読むことが出来るということ。 そして、西園寺桃胡は一度、稲荷崎恭弥に予言書を読ませている、その際は「何も書いてないやん」と返されたが… 西園寺「読めていた…?あの時、読んでいた…と?」 稲荷崎「そやで、全部読んで覚えとる…キミが読めもしないのに必死になってるウチを見て笑ってたけど、その間にじっくり読ませてもらったわ…見えんフリするのも疲れるんやで?なぁ…根上桃胡はん」 その呼び方に、西園寺の表情が固まる。 誰も知らない筈の名字、"根上"姓を名乗らせないために結婚も何もしなかった為に正式には西園寺姓が正しいのだが、正しく結ばれていたならば"根上"を名乗っていた少女。 稲荷崎「バグズに入った本当の理由は父親に会うため…で、会えたん?キミの父親には…会えとらんよなぁ、あの人会う気ないもんなぁ…そんじゃ、話はここら辺にして、死なない程度にお仕置きしよか」 西園寺「稲荷崎っ!貴方やはり──!!!!!」 西園寺の言葉は最後まで続かず、手術室には工具の音と鈍い音に甲高い悲鳴の唄が響き渡る── その一週間後、神城製薬本社ビルに稲荷崎恭弥が出頭した。 "全ては部下の暴走を止められなかった己の責任であり、バグズは活動を停止し独断で命令を下していたカサートカ=オフショアの処刑、及び同氏の指示によりばら蒔かれたアニマノイドの処分に尽力し、その証として己を拘留し、全ての案件が片付き次第釈放すること"を要求し、それが承諾された。 こうして、神城製薬本社ビルの地下に作られた拘留所に稲荷崎恭弥が収容されることになったのだった。 稲荷崎「さぁ、フェーズ2の始まりだ」 NEXT Chapter
https://w.atwiki.jp/oblivionlibrary/pages/260.html
盗賊の台頭 アニス・ノルー 著 「おもしろいぞ」と、インディクは言いながら、黒い服の行列が人里はなれた城の尖塔に向かって進むのを注視した。彼らの荷物は全て見慣れない派手な紋章で飾られ、月の光に照らされて光っていた。「どういうやつらだと思う?」 「お金持ちなのは間違いないわね」相棒のハリアがにやりと笑った。「新しくできた、金儲けのための帝都の秘密結社かも」 「町へ行って、あの城のことを調べてこいよ」と、インディクが言った。「俺はあのよそ者たちがどういうやつらなのか調べてみる。明日の夜、この丘で落ち合おう」 ハリアは、錠前破りと情報集めの名人だった。次の日の日暮れ前に、彼女は丘へ戻ってきた。インディクが戻ってきたのはその1時間後だった。 「あの城はアルド・オリラっていうんですって」と彼女は言った。「第二紀に、貴族の一団が伝染病から自分たちを隔離するために建てたみたい。伝染病患者たちが入ってきて病気をばらまかないように、その貴族たちは当時としてはすごく高度な防護設備を作ったの。もちろん、今ではほとんどが壊れてしまってるけど、まだ残ってる錠前や罠についてもちゃんと調べてきたわ。そっちは何かわかった?」 「そっちほど上手くいかなかったよ」インディクは顔をしかめた。「あの一団について、誰も何も知らなかった。あいつらがここにいることすら誰も気付いてない。あきらめかけていたとき、ある修道院の修道士が、聖エドニュア団という秘密結社に仕えていると言ったんだ。そのパラティオという修道士と少し話したんだが、どうやら今夜、その秘密結社の祝祭の宴会が開かれるらしい」 「それで、あいつらは金持ちなの?」ハリアが急かすようにたずねた。 「そいつが言うには、びっくりするほど金持ちらしい。でも、やつらが城にいるのは今夜だけだ」 「ちょうどピックを持ってるわ」ハリアが片目をつぶった。「私たち、ついてるわよ」 彼女は、地面に城の図面を描いた。大広間と厨房は正門の近くにあり、馬小屋や厳重な武器庫は裏手だ。この2人の盗賊たちは、今まで失敗したことのない手口を持っていた。インディクがそこにいる人間の気をそらしている間に、ハリアが別のところから忍び込んで盗めるだけ盗むというやり方だ。インディクは、ハリアが壁をよじ登っていくのを待ってから、門を叩いた。今回は、吟遊詩人のふりでもしようか、それとも道に迷った冒険家のほうがいいかな。彼は、細かい嘘話を即興ででっちあげるのが楽しくて一番好きだった。 ハリアは、門のところでインディクと出てきた女が話している声を聞いたが、何を話しているかまでは聞こえなかった。だが、どうやら彼はうまくやっているようだった。すぐに、扉の閉まる音が聞こえた。あの男の、そうやって人を丸め込む魅力は、ハリアも認めるところだった。 武器庫の錠前や罠のうち、実際に使われているのは数個しかなかった。きっと、長い年月の中で鍵が失われてしまったのだろう。それらとは別に、団員の宝物を守るために彼らの手下がつけたと思われる新しい錠前がいくつかあった。新しい鍵の構造は入り組んでおり、掛け金やボルトをいじって開けるには時間がかかった。それが終わると、古いが未だに有効な錠前や罠をなんとかせねばならなかった。しかし、ハリアの胸は期待に高鳴っていた。これだけ厳重に守られているということは、中身は相当価値のあるものなのだろう。 ようやく扉が静かに開いたとき、ハリアの欲深い夢は正夢になった。山のような黄金の宝物、秘められた魔法の力できらきら輝く古代の遺物、最上級の武器、こぶし大の宝石、ずらりと並んだ不思議な薬の数々、貴重な文書や巻物で一杯の棚。彼女はこの光景に目を奪われてしまい、背後から近づいてくる男に気付かなかった。 「トーザデ夫人、こんなところにいたのですか」男が言い、彼女は飛び上がった。 それは、黒地に金銀の糸で複雑な模様が織られたフード付きのローブを着た修道士だった。一瞬、彼女は何も答えられなかった。インディクはこういった状況が大好きだったが、彼女はといえばただ首を縦にふり、怪しく見えないように祈ることしかできなかった。 「ごめんなさい、ちょっと、迷ってしまって」と、彼女はどもりながら言った。 「そうみたいですね」男は笑った。「ここは武器庫ですよ。食堂へご案内しましょう。あなたが来られないのではないかと、皆で心配していたんですよ。宴会はもうすぐ終わってしまいます」 ハリアは修道士の男について中庭を通り抜け、食堂の二重扉の前まで来た。男のものと同じローブが食堂の外の壁にかかっており、男はそれをハリアにわたして意味ありげにほほえんだ。彼女はそれを着ると、男の真似をしてフードを深くかぶり、食堂に入った。 たいまつの火が大きなテーブルを囲んだ人々を照らしていた。全員が同じ黒のローブで全身を隠しており、見たところ晩餐は終わった後のようだった。所狭しと並べられた大小の皿やグラスには食べ物の汁や小さなかけらが残っているだけだった。ハリアは少しだけ、ごちそうを食べ逃してしまった気の毒なトーザデ夫人のことを思った。 テーブルの真ん中に、一つだけ変わったものがあった。それは巨大な黄金の砂時計で、中の砂はあと数分で落ちきってしまうように見えた。 人々はみな同じ格好だったが、寝ている者もいれば周りと楽しく話している者もおり、一人はリュートを弾いていた。インディクのリュートだと、彼女は気付いた。そして、引いている男の指にはインディクの指輪があった。ハリアは顔を隠してくれるフードに感謝した。インディクはおそらく彼女に気付かず、彼女が失敗したことにも気付かないだろう。 「トーザデが来ましたよ」男がそこにいる人々に向かって言うと、皆がいっせいに彼女を見て拍手喝采した。 社交的な数人は立ち上がって彼女の手にキスをし、自己紹介をした。 「リドルアです」 「スウレセです」 「クリレです」 奇妙な名前が次々に出てきた。 「ノワポです」 「スリィテスです」 「オティラパです」 彼女は我慢できず笑い出してしまった。「わかった。逆さまに読むのね。本当の名前は、アルドリン、セレウス、レリク、ポワノ、スティリス、それにパラティオね」 「そのとおりです」と、男が言った。「おかけになりませんか?」 「そうだわ」空いていた椅子に座り、この仮面舞踏会のような雰囲気に慣れてきたハリアはくすくす笑った。「あの砂時計の砂が全部落ちたら、逆さま読みの名前も元に戻るんじゃない?」 「そのとおりですよ、トーザデさん」と、隣にいた女性が言った。「これは、この団のちょっとしたお楽しみなんです。この城はこの会にぴったりの会場ですわ。それが元々、伝染病にかかって彼らの言葉で言う歩く死体になった人々を締め出すために厳重に建てられた城だなんて、皮肉で素晴らしいわ」 ハリアは、たいまつの臭いで一瞬めまいを起こし、隣で寝ていた男にぶつかってしまった。彼は、顔面からがっくりとテーブルに倒れこんだ。 「ウソチゴ・ノメジハときたら──」横にいた男が支え起こしてやりながら言った。「我々を楽しませすぎたな」 ハリアはよろめきながら立ち上がり、頼りない足取りで門のほうへ向かって歩き出した。 「どこへ行くのかな、トーザデ?」と、馬鹿にしたような声で、一人が言った。 「トーザデじゃないわ」と、彼女は言って、インディクの腕をつかんだ。「ごめんね、失敗したの。逃げるわよ」 その男がフードをとるのと、砂時計の最後の砂が落ちるのは同時だった。その男はインディクではなかった。人間ですらなかった。飢えてぎらぎら光る目と横に広がった口、イノシシのような牙を持つ、身の毛もよだつような何かだった。 ハリアはよろけて、ウソチゴ・ノメジハと呼ばれた男のほうへ倒れこんだ。彼のフードがめくれ、インディクの青白く血の気のない顔が現れた。彼女が叫び声をあげると同時に、まわりの人々がとびかかってきた。 最期の瞬間、ハリアはやっと「トーザデ」が何の逆さ読みかに気付いた。 小説・物語 茶4
https://w.atwiki.jp/itsu-rai/pages/77.html
M-1関連問題発言 【やらかしのまとめ】 「TVに出れなくなったら(M-1 2009)出なしゃーない」 「M-1獲ってもイマイチだった(からKOCに出場)」 松本人志の前で「王者なのに扱い雑」 島田紳助の前で「M-1効果ってこんなもん?」 「M-1優勝したのに 褒めない審査員 ダメ出し連発」 オードリー若林の誕生日にM-1トロフィーの画像を送りつける 詳細は以下に参照 2009-07-13 M-1グランプリ2009 開催概要発表会見 井上「自分らの代でM-1が終わればいいのにという気持ちでいっぱい」 同席したオートバックス社長に「何とか2009年はやらない方向にならないですかね」 石田「みんながビックリするほどネタ書けなくなりました。 (M-1を獲って)どんだけ自分でハードル上げてるか…」 ツアーに向けたネタ作りでも10本中7本がボツになる有様だという。 「ぼくたちも一応出られるチャンスはありますので…」 「ツアーの出来を見てから考えたい」 井上「歴史に残る事をしてみたい」石田「前向きに検討します」 と、出場に含みを持たせたコメントを連発。 しかしオートバックス社長に「出るんでしょ?」と聞かれると ノンスタの2人の回答は「まだ、わかりませんよ!」 会見出場者それぞれが、M-1に負けた際の公約(罰ゲーム)を発表、 記事にも「それぞれ今年の大会に挑む公約をユーモアたっぷりに宣言し、 会場に集まった報道陣を大いに笑わせた。」と書かれるが、 ノンスタの回答は 「エントリーしたときは優勝するつもりですから」=石田 記事 ttp //www.sponichi.co.jp/entertainment/flash/KFullFlash20090713051.html ttp //sankei.jp.msn.com/entertainments/entertainers/090713/tnr0907131534006-n1.htm yahooのトップページに 前回Vのノンスタ「M-1終われ」 と書かれる。 スクリーンショット M-1終われ 集合写真で、石田のみでトロフィーを抱え井上と逆方向をむいている 隣の土屋(ナイツ)が相方のような姿で写真に写る。 ttp //sankei.jp.msn.com/photos/entertainments/entertainers/090713/tnr0907131534006-p2.jpg ttp //mainichi.jp/enta/geinou/graph/200907/13/14s.jpg ケータイよしもと8月の月刊NON STYLEより(一部抜粋) http //hideyoshi.2ch.net/test/read.cgi/geinin/1251361271/547/ ―― 今年のM-1はどうなんでしょうか? 井上「(前略)8月・9月の僕らの位置にもよりますし」 ――といいますと? 井上「たとえば” ノンスタイルあかん”って事になって8月、9月、テレビに出れなくなってたら、 出なしゃーなくなってくると思うんですよ。だからこの1ヶ月、2ヶ月 いただいてる仕事を頑張って、僕らがどれだけ売れてるか次第ですね。(後略)」 2009-09-06 さんまのスーパーからくりTVSP http //hideyoshi.2ch.net/test/read.cgi/geinin/1252169532/765/ 「TSURAI」(TSUNAMI の替え歌) 風によろめく 細身の僕 クシャミすると あばら折れる ツッコミ肩を叩く すぐに脱臼弱すぎる 腹弱くてM-1前 トイレさまようさだめ 優勝したのに 褒めない審査員 ダメだし連発 「ネタはいいけど 君たち おしゃべり出来ない」 王座つかんだ半年後 売れたのはオードリー 何故? 2009-09-22 キング オブ コント2009 http //hideyoshi.2ch.net/test/read.cgi/geinin/1253553212/614/ 松本が審査員席にいるノンスタをみつけて 「ノンスタイルおるやん! なんで出たんや!」 そしたら石田が 「知ってますやん。M- 1獲ってもイマイチだったからですわ!」 2009-09-26 22 48 石田ブログ (前略) あっ!先日、シノビーナで共演しているオードリーの若林くんの誕生日やったんで おめでとうメールに、この画像を添付して送ってやりました。 ttp //nonstyleshiro.laff.jp/photos/uncategorized/2009/09/26/2009081210310000.jpg (M- 1王者に渡されるトロフィーの写真) ケケケ。 すると、若林くんからありがとうメールが返ってきました。 画像が添付されていたので見てみると… そこにはオードリーのスケジュールが。参りました。 2009-10-13 08時00分配信 ORICON STYLE ttp //career.oricon.co.jp/news/69731/full/ 昨年の『M-1グランプリ』の覇者・NON STYLEが 12日、都内で行われた全国ツアー『~M-1優勝できました。感謝感謝の1万人動員ツアー~』の ファイナルのステージで、2年連続で同グランプリに出場することを宣言した。 「歴史に名を刻みたい」という史上初の2連覇を目指す井上裕介は、 賞金の1000万円が下心丸出しの目的かと思いきや 「とりあえず、去年の優勝は忘れてできることをやる」と余裕の表情。 一方、石田明は昨年の優勝の時のような「涙はみせない!涙腺を手術する」と公約を宣言した。 全国14か所、10758人を動員したライブの締めで突如「重大発表がありまして……」と切り出した井上は 「(M-1覇者で)2年連続出場もいないし、 2連覇もいない。やるからには歴史に名を刻みたい!」。 石田から「なぜ出たいと思った?」と振られると“ナルシストキャラ”全開で「そこに、勝負があると思ったんです!」と言い切り、 集まった観客からの拍手喝采を浴びた。(中略) 井上は「(M-1出場条件の)10年を経過すると出場できなくなるのでそれまではやっぱり出たい。やりたい漫才をやって、もう1度決勝の舞台に立ちたい!」。 前回の賞金はすでに2人とも借金返済で無くなったこともあり報道陣からは、 早くも2連覇達成時の賞金の使い道を聞かれ 「(大ファンの)上戸彩ちゃんのように両親に家を買ってあげたい」(井上) 「無料ライブをやりたい。結婚資金? まだ(交際相手の)お父さんから無視され続けてるので、何とか(優勝して)かいくぐりたい。 あと、公約で絶対に涙はこらえる!涙腺を手術します」(石田)。(後略) 3月号のマンスリーよしもとに載ってたノのM-1インタビューを一部抜粋 2010/2/1発売 ―本戦には残れなかった。気持ちをすぐ敗者復活戦に切り替えられましたか? 井上 「本当は敗者復活戦は出なくても良かったんですよ。そのまま返還式に行けば 世間で、僕らが二連覇を目指して今年も出場してる事を知ってる人なんて、ほんとの お笑い好きの方だけですから、前年チャンピオンなのに落ちたっていう悪いイメージは 広がらなかったかも知れない。でも、逃げ出すのは嫌ですから。だったら ポジティブに捉えて「敗者復活から優勝ってドラマチックで格好ええやん」と。 さっきも言いましたけど、僕、格好良いことが大好きですから(笑) ただし、そこで負ける事があかんので、その辺はハイリスクでしたね」 (中略) ―ルールでは、一応、2010年も出られるんですよね? 井上 「そうですね。でも、もう良いかなと。正直、終わった時は、そりゃ悔しかったですけど、 1年目のM-1から考えたらこんな事になってるなんて考えられない事ですから、感無量ですよね。 大往生したという感じ。だから、これで芸人としての一つ目の人生は終わって、第二の人生が始まる。」 ―でも、優勝したあとの2009年からが第二の人生だったんじゃないですか? 井上 「僕にとっては、2009年は次のレースに出るための準備期間だったんです。 2008年は漫才をやるための荷物しかリュックに入れずに歩いていた。そこから いきなり次のレースには行けない。だから、2009年は荷物を入れ替えつつ歩いた。 そのおかげで、今は荷物がちゃんと入れ替わってる。忘れ物もなく。 これで、心置きなく新しいレースに参加できるわけです。そういう意味では 2008年よりも2009年の方がターニングポイントだったのかもしれませんね」
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/9177.html
前ページ次ページるろうに使い魔 『魅惑の妖精』亭の一室で、キュルケはベットに体を預けた。 貴族を追っ払ったあの後、店内は拍手喝采だった。それに満足しながらワインを煽っていたのだ。 しばらくそうやって盛り上がっていた後、そろそろ夜も更けたということでこの店に泊まることにした。無論ルイズのツケで。 「あああ、あの女、いいい、いつか絶対殺してやるんだから…」 遠巻きにそんなことを呟いていたルイズを思い出しながら、キュルケはふと起き上がった。 夜で暗くなった外は、街の灯りだけが綺麗に映し出されていた。その中に、あの子の姿は見当たらない。 「本当にどうしたのかしら…」 何か事件に巻き込まれたのだろうか、探しに行った方がいいかな。とそんなことを考えているキュルケだった。 しかし今でも不思議に思う。最初に会った頃なんて「本の虫」以外の感想なんて無かった筈の彼女に対して、こんな気持ち…。 もしあの決闘がなかったら…未だに自分と彼女とは犬猿の仲だったろう。決闘の後、何であんなこと言ったのかは自分でも分からないけど…悪い気はしなかった。 それに、あの子は今大きなものを背負い込んでいる。決して消えぬ復讐の怒りと、あるもの全てを奪われた悲しさ、その両方のせいで、あんな無表情が出来上がってしまったのだ。 あの子の素性と過去を知った今、少しでも助けになってあげたい。それはキュルケの感情の中にも確かにあった。 「…やっぱり、探しに行こ」 そう言って、キュルケは仕度を整える。するとドタバタするような音が、下の階から響いてきた。 第四十一幕 『微熱と雪風 後編』 店の下では、大変な騒ぎとなっていた。何せさっきこっぴどくやられた貴族たちが、今度は一個小隊レベルの兵隊を連れてきたのだから。 数からして五十かそこらだろうが、それでもその数が店の前に並ぶといいのはまさに圧巻と言えた。 さて、そんな軍隊の前に立つ貴族の一人…キュルケに瞬殺された男は、腰を抜かしているギーシュ達の方へと歩み寄った。 「な…何の用ですか?」 震える声で、ギーシュは尋ねる。男はにっこりと笑いながら言った。 「いや何、是非とも我ら、先程のお礼を申し上げたいと思ってな。しかし我らだけでは十分なお礼が出来そうもないので、このように軍隊を引っ張ってきた次第」 ギーシュ達は唖然とする。そして窓の外には更に何十人もいるのを見て、椅子から転げ落ちそうになった。 そして直ぐに逃げようとしたが、その道をほかの騎士たちに阻まれた。 「ちょっと待って、アイツを今呼んできますんで!!」 「いやいや、お礼でしたら貴方達も一緒に。仇を討ち、討たれるのはこれ、友人の権利であり、義務でありますからな」 そう言って、ギーシュやルイズ、モンモランシーを引っ張って外に連れ出した。 「助けて!!」 そう絶叫したが、それを聞き届けてくれる人は居なかった。 外へと連れ出されたルイズ達は、そこで兵隊五十人以上を前にして囲まれていた。こんな数の軍隊を目の当たりにしたのはワルドの時以来だった。 あの時は、剣心が神速の剣術で敵を一瞬の内に薙ぎ払っていたが、今回その頼りになる使い魔がいない。 ルイズ達はガタガタと震えた。彼女は今働き詰めで精神力を使い果たしていたし、ギーシュなんかはとっくに戦意喪失している。モンモランシーは必死で中立宣言していたが認められていないようだった。 「あんただけ逃げるんじゃないわよ!!」 「何よ、わたしは関係ないでしょ!!」 騎士たちより先に喧嘩を始めるルイズとモンモランシーだったが、それで状況が変わるわけない。キュルケにやられた騎士の一人が、ニヤリと笑った。 「まあまあ、あのレディのご友人なのだから、貴方達も相当の使い手でしょう? ご遠慮なさらずに精々暴れていただきたい!!」 「いや、わたし達アイツの友人なんかじゃないから!!!」 そうルイズ達が思いっきり叫んでも、その言葉は虚しく空に響くだけだった。 騎士はゆっくりと杖を掲げる。それに合わせて周りの兵隊も杖を上げた。 「いやぁああああ!! 助けてぇ!!!」 脳裏に彼の姿を思い浮かべながら、ルイズは目を瞑った。そんな時、向こう側から声が聞こえた。 「只の喧嘩でござろう? そんな大人数でするものではないでござろうに」 若干呆れたような声、そちらをルイズ達は素早く振り向く。 そこには剣心とタバサが立っていたのだ。 「ケンシン!! タバサ!!」 ようやくホッと胸をなでおろしながら、ルイズは叫んだ。 「あら、あんた達こんなとこで何してんの?」 今度は、店の入口からそんな声が聞こえてくる。ギーシュ達が見ればそこにキュルケがいたのだった。 キュルケの姿を見た騎士は、怒りで顔を歪ませながら言った。 「何、お礼参りに来ただけですよ。貴方の前にそこのご友人たちに相手をしてもらおうと思った次第」 「なあに、貴方達そんな殊勝なことしてくれていたの?」 クスクスと笑いながら、キュルケはルイズ達を見る。すかさずルイズ達は叫んだ。 「んな訳ないでしょ!! 元はといえばあんたのせいでしょうが!! あんた何とかしなさいよ!!」 しかしキュルケは、そんなルイズたちの心の叫びをスルーしてタバサを見た。 「あっ、タバサ!! 丁度良かった。今から探しに行こうと思っていたのよ」 「人の話を聞きなさああああい!!」 最早緊張感もへったくれもないような空気が流れていたが、それを振り払うように騎士が告げる。 「なれば丁度いい。ここで今仇も揃ったことだし、改めてお相手願いたい」 「まあまあ落ち着いて。ここで喧嘩したって周りが迷惑かけるだけでござろう?」 剣心が諌めるように口を開いた。剣心としても、余り目立つようなことはしたくない。敵にここに居るとバラすようなものだ。 だが、彼等はそんな剣心を一瞥して叫ぶ。 「貴様のような平民風情に用はない!! 私は彼等に話しているのだ。引っ込んでいろ」 どうにも彼らは止まりそうもなかった。既に掲げた杖は、ひっきりなしに剣心達に向けている。引く気は皆無のようだった。 「ほらキュルケ、あんた何とかしなさいって」 ルイズがここぞとばかりに口を開く。キュルケはキュルケで、心底呆れたような顔で先程酌を誘った騎士の一人を見つめた。 「男の嫉妬程醜いものはないわね。どうしてここの国はそんなにプライドや面子にこだわるのかしら。大して大事そうにも見えないのに」 だがその言葉は、完全にここの兵隊連中(ついでにルイズたち)の心に火をつける結果となった。ふざけるな!! お前なんかに何がわかる!! この牛女!! 乳女!! と口々に怒鳴り込む。 (あ~あ、やっちゃったか…。ま、いいか) そう思いながらもそれを気にした風でもなく、キュルケは杖を構える。 と、その前にタバサが身を乗り出した。 「加勢なら間に合ってるわよ。あなたは関係ないんだから」 「借りがある」 タバサは、キュルケの方を振り向いて言った。 「ラグドリアンの件? あれはいいのよ。あたしが好きで行ったんだし」 「違う。その前」 タバサは、人差し指を突き立ててはっきりと言った。 「一個借り」 それを聞いたキュルケは、優しげに微笑んだ。 「随分前のこと覚えているのね。でも今それを返さなくてもいいのよ。また別の機会にでも―――」 と言いかけて、タバサの周りに冷たい氷が吹きすさぶのを感じた。思わず兵たちや騎士も後ずさりする。風自体が音を立てているわけでもないのに、異様な圧迫感を醸し出していた。 それを気にせず、タバサは剣心の方を向いて言った。 「貴方は見ていて欲しい。目立つのは避けたいはず」 まるで一人で全員を相手にするかのような物言いに、騎士たちは恐れながらも憤慨した。 「コラコラ、人を舐めるのを大概にしないか!! 君一人で私たちを相手にするとでも!!」 「…そうでもしなければ、先には進めない」 そう言い置いて、タバサは一歩前へ出る。それを見た騎士たちは笑うというより、呆れ果てた様子だった。 「子供がお遊びで首を突っ込むものじゃない!! そこまで我らを愚弄するか!!」 「ああ、言い忘れていたけれど、この子はあたし以上の使い手よ。何せ『シュヴァリエ』の称号を持っているのだからね」 シュヴァリエ…。そう聞いただけで兵隊達は顔を見合わせる。あの子供が…? 「その反応だと、シュヴァリエの称号を持つ者はここにはいないようね。なら相手にとって不足はないのでは?」 キュルケはそう言ったが、流石にこの数相手だと心配なのか、こっそりタバサに耳打ちして囁く。 「…無理だと思ったらあたしも介入するから。元々あたしの蒔いた種だしね」 「大丈夫、見ていて」 キュルケと、剣心を見てタバサは言った。二人共、いつでも加勢できるように油断なく構えていた。 「でもあの子ってば、つまらない約束をいちいち覚えているんだから」 どこか嬉しそうに、キュルケはそう呟いた。 既に周りでは、人だかりで一杯だった。誰も彼もが、恐れながらもこの決闘の行く末を見届けたかったのだろう。 しかし、王軍の兵隊達からすれば、なんとも舐められたものだった。この数相手にたった一人、しかも『シュヴァリエ』を擁しているからとは言え、見た目は年端もいかぬ少女ではないか。 これでは名誉も何も…と思ったが、軍隊を引き連れている時点でもはや名誉もへったくれもないのではあるが、それでも子供相手に本気など出せぬ。それこそ名誉が地に落ちてしまう。 ならばどうすれば良いか? 「簡単だ。子供に教育を行うのは、大人の役目であろう?」 先に杖を抜かせればいい。要はそういうことだった。よくよく見れば、あんな子供がシュヴァリエの称号を持つなんて笑わせる。 どうせ詐称かハッタリだろう。ならばここで間違いは正さねばならん。 誰も彼も、こんな少女に負ける姿なんて想像もつかなかったのであろう。 騎士の一人が、前に乗り出して杖を構えた。 「お嬢さん、先に杖を抜きなさい」 タバサは、ゆっくりと杖を構える。だがそれは、騎士や兵達から見ても独特の構えだった。 飛びかかるように腰を屈ませ、杖は鞘を持つように後ろにし、もう片方の手で丸みの手前部分に手をかける。 抜刀術の構え…それを彼女なりにアレンジしたものだった。 「おいおい、何だあの構えは!!」 「ひどいものだ。本当にシュヴァリエなのかも怪しいな!!」 それを見た兵隊は、どっと笑った。だがタバサはそれを気にする風でもなく、ただその構えで佇んでいる。 前に出た騎士が、呆れたようにため息をついた。 「やれやれ、構えすらまともに出来ん子供がシュヴァリエなどとは笑わせる。詐称は正せねばならん。悪く思うなお嬢さ―――」 しかし、言葉はそこでうち切られた。 タバサの居合を放つかの如く、杖を振り抜く動作と共に、『エア・ハンマー』を唱えたからだった。 「――――ぐわっ!!?」 視界から、身を乗り出した騎士の姿が吹き飛ばされ消える。囲んでいた何人かの兵士を巻き込んで。 彼らがそれに呆気にとられる隙に、タバサは走って前に詰めた。 「このガキ―――」 驚き、そして怒りながらも杖を向けようとするも、その前にタバサの風によって薙ぎ払われる。 返すように杖を振って、そこで四、五人が宙を舞う。その隙に敵の魔法が着弾するかと思えば、まるで天狗のように『フライ』で身を空に踊らせ、それらをかわしていく。 その華麗でいて流暢、美しさすら感じられる動きに兵士たちが見惚れる、その隙を的確に狙い風と氷の魔法を撃ち込んでいく。相手も負けじと魔法を放つが、それすらも上手く同士打ちを誘うように狙わせて、その数を減らしていった。 「…凄い…」 「え…彼女、ここまで強かったのかい…?」 「わ、わたしには何が何だか…」 ルイズ達が呆然としてその光景を見ている。隣ではシルフィードが嬉しそうにきゅいきゅい喚いていた。 「ほら、そこ、今なのね!! お姉さまもっとやっちゃえなのね!!」 そしてタバサの戦いぶりを見て、驚いたのはルイズ達だけではなかった。 「…あの子、やっぱり強くなってる」 キュルケもまた、思わずそう呟いた。随分昔に決闘したときとは、まるで別人のように動きが違っている。 もう一年以上前の話だが、それでもここまで強くなっていると感じたことは無かった。何せあの時以来ずっと一緒にいたのだから、こうまで腕を上げているのなら気付くはずだから…。 そして剣心も剣心で、彼女の動きに中々に目を見張らせていた。 (あれは『見取り稽古』か?) 彼女の身のこなし、あれは間違いなく自分の動きとかぶるものがあった。アンドバリの指輪の一件で、どことなく自分の動きを参考にしていたのは知っていたが、こうやって見るともう間違いなかった。 『見取り稽古』というものがある。日々の稽古に加え、更に強敵との戦いを見てそれを取り入れる練習法。 自分のよく知る一番弟子も、飛天の技を模倣とはいえ使いこなしているのを聞いたことがある。 彼女の動きはまさにそれだった。小さな体躯を利用して動き回り、素早い魔法で的確に倒す。まだまだムラっ気はあるが、足りない部分は魔法でカバーしている。 それはちゃんと一つの戦い方になっていた。 (そういえば、タバサ殿は隣で拙者の戦いをよく見ていたでござるな) フーケとの時や、ワルドだった仮面の男との時のことを、剣心は思い出した。式場でワルドとの戦闘も、彼女は動き一つ漏らさず自分の剣を見ていたっけ…。 けど、だからといって直ぐに覚えられる程甘いものではない。それこそ血の滲むような努力と執念とも言える向上心があって初めて培われるものだ。 (一体何がここまで、彼女を動かすのだろう…?) やはり、剣心はタバサに対してそう思わずにはいられなかった。 「くそっ、ここまで来て負けられるかぁ!!!」 ここで、キュルケにやられたあの騎士が叫ぶ。 既に兵の大半が倒れ、残りも恐れをなして逃げていく、そんな中で彼は怒りに任せて突進していった。 杖を強化する『ブレイド』を唱え、接近戦を仕掛けてくる。騎士の振り下ろした一撃が、タバサの真上へと飛んでくる、そんな事態でもタバサは慌てなかった。 「喰らえ!!!」 空を切るような音と共に剣の一閃が光を放つが、そこにタバサはいなかった。否、空を飛んでいた。 『フライ』を唱え、一早く上空へと逃れたタバサは、杖を振り上げてそのまま騎士目掛けて落下していく。騎士は、それに迎え撃つ形で杖を振り上げた。 『フライ』+―龍槌閃― 騎士の杖が、落ちてくるタバサの頬を掠める。対してタバサは、落下の勢いに乗りながら杖を振り下ろし、騎士の頭へ打ちはなった。 ガツン!! と小気味よい音を響かせながら、タバサはふわりと着地する。頭を打たれた騎士は、目を上に回して昏倒していった。 「ひっひいいいいいいいいいい!!!」 「わ、分かった。あんたは本物の『シュヴァリエ』だよ!!」 「だっだから助けてぇぇぇぇ!!!」 この攻防が決定打になったのか、残りの兵隊達は皆恐れをなして逃げ出していった。誰も彼も、進んであんな目に遭うのは御免被りたかったのであろう。 タバサは杖をおろした。それと共に、周りからは拍手喝采で包まれる。 「すげえ!! あの数相手に対したもんだぜ嬢ちゃん!!」 「見たかよ、逃げたアイツ等の顔! みっともねえったらありゃしねえぜ!!」 普段からの貴族の振る舞いに鬱憤を貯めていたのだろう。まるで英雄のようにタバサをはやし立てた。 タバサはそれを気にせず、いつも通りの無表情でキュルケ達の元へと歩み寄る。その顔はとてもさっきまで戦闘を行っていたようには見えない雰囲気だった。 「これで一個返し」 「ええ…でも貴方、いつの間にそんなに強くなったのよ?」 驚きの感情が抜けきっていないのか、どこかポカンとしながらもキュルケは尋ねた。 しかし、タバサはいつもの無表情で言った。 「別に…何でもない」 そして今度は、剣心の方を向いた。 「どうだった?」 「今のは……『龍槌閃』?」 剣心はポツリとそう呟いた。さっきの技は間違いない。今のは確かに自分の十八番の『龍槌閃』だ。 それを聞いたタバサは、ゆっくりと首を振る。 「まだ完璧じゃない」 けど、一応形にはなっている。『模倣』や、『見様見真似』がつくが、今のは確かに『龍槌閃』だった。 「これでもまだ、その人には敵わないの?」 タバサは、周りの倒れた兵士達を見て剣心に問うた。その目は相変わらず、どこか危なげな印象を与えた。 一見、確固たる信念を持ちつつも、少し崩すと脆く散っていきそうな、そんな目だった。 「…敵う敵わないではござらんよ。奴は『強い』んじゃなく、『危ない』でござるから…」 しばらくすると、向こうから更にたくさんの兵達が押し寄せてくる。どうやら騒ぎを聞きつけ本格的に動き出したようだった。 「いたぞ! こっちだ!!」 流石にこれ以上はマズイだろう。特にタバサの場合、先陣切って暴れた張本人なのだから、この場にいると厄介事になりそうなのは火を見るより明らかだった。 「…しばらく身を隠す」 タバサは、シルフィードを連れてそう言った。戸惑うルイズ達に、更にこう付け加えた。 「この騒ぎはわたしが起こしたことにして。それであなたたちに火の粉はかからない筈」 「…タバサ殿」 剣心は、その意味を素早く理解する。このままでは素性がバレる剣心にとって、こちらの情報を敵に与えるようなものだ。だから自分が身代わりになることでそれを一手に引きうけるつもりなのだ。 それを聞いたキュルケは、慌てて口を開く。 「ちょっと待ってよ、事の発端はあたしよ。何もそこまでして―――」 タバサは、皆まで言わせず首を振った。そして意味深げにこう呟く。 「…これでいい」 そして最後に、剣心の方を向いて言った。 「もし何か進展があったら、連絡する」 「もう、止まらないのでござるか?」 タバサは、剣心を強く見つめた。その目はもう、留まることを知らない。 剣心は、小さくため息をついた。 「分かった…でも絶対に一人で追わないで欲しいでござるよ。必ず知らせて欲しいでござる」 コクリ、と頷くと、シルフィードを呼んで一目散に駆け出していく。 「じゃあ皆、バイバイなのね~~!!」 いまいち状況をよく分かってないシルフィードの呑気な声が、最後に辺りに残っていった。 キュルケと剣心は、どんどん小さくなるタバサの後ろ姿を見つめた。考えることは違えど、恐らく二人は同じような気持ちをタバサに向けていた。 そんな剣心の腕を、ルイズが不安そうな表情で無意識に掴んでいた。どこにも行って欲しくなさそうに…。 前ページ次ページるろうに使い魔
https://w.atwiki.jp/dangeroussstree/pages/42.html
【※GK注:このSSは2020/08/23 0 04に投稿されており、遅刻ではありますが、締め切り直前に遅刻が可能かの旨を相談いただいていたため、今回は掲載する判断をいたしました。投票していただくことも可能です。】 樹を捨てよ、街に出よう 戦いがあった。 そして、これはその後の話だ。 ◆ ◆ ◆ 「はい、ではシルクハットにこのカードを入れてー。そしてハンカチをかけてー……」 黒色のシルクハットを手元に構えた少女が、満面の笑みで観客に語り掛けた。 少女の格好……燕尾服にシルクハットという、いかにも【私は手品師です!】と全力で主張する姿がやや受けしたのか、道行く人々がそれなりに足を止めて見守っている。 その視線に気をよくしたのか少女は笑みを深め、すう、と息を吸い込む。 「わーんつー……すりー!」 雑な発音のカウントと同時に、ハンカチがぱっと取り除けられた。 「なんと、カードが花束になっちゃった!」 なんでだ。 この手品を見た観客の反応は大きく三つに大別された。 脈絡の無さに苦笑いする者、突然の事にぽかんとする者、素直に感心し拍手を送る者。 俺は1番目。そして。 「おおー!!」 婦警は3番目だった。 それはもう目をキラッキラさせて拍手喝采している。 「はーい、婦警のお姉さんありがとう!」 「どういたしまして! でもワタシは府警じゃないんですけど」 「またまたー。あ、せっかくなんでこれはお姉さんにあげるね!」 「わ、と……あ、ありがとうございます!」 手品師の少女に渡された花束を手の中で持て余しながら、婦警は少女に一礼した。 多分、この少女は婦警の中で「守るべき一般市民」に分類されているのだろう。その機嫌を損ねるような事はしたくない、といったところか。 婦警は俺の方を見て、ちょっと困ったような笑みを浮かべている。 「……後で持ってやるよ」 俺が小声でそう伝えると、婦警の笑みから憂いが消えるのが分かった。 やれやれ。だがまあ、悪くない。 俺は小さくため息をつくと、頭上を見上げた。 そして、何にも遮られていない、青空を見た。 ◆ ◆ ◆ 「ありがとうございますウォーたん。そんなに持ってもらっちゃって」 「構わねえさ。どうせ両手は空いてたし。……しかし」 横を歩く婦警をチラ見した後、俺は大きくため息をついた。 「あのお嬢ちゃん、まじでこれしか持ち芸なかったのな……」 俺の両手には紙袋。袋の中身は、大量の花束。 言うまでもなく、さっきの手品師嬢ちゃんから貰ったものだ。 彼女の芸は、全てが『何かを花束と入れ替える』ものであり、婦警と俺以外の観客はすぐに飽きて三々五々去っていき。 そして、彼女に気に入られた婦警はその花束を逐一手渡され、荷物持ちの俺がそれを運ぶことになった、という流れである。 「そうですねえ。きっと……」 言うまでもなく、これは手品師少女の魔人能力だろう。 『視界外にある所有物を花束に変える能力』といった辺りか。 だが。 「きっと、この芸がすごく好きで、それだけをずっと練習したんでしょうね。すごいです!」 婦警がそう認識すれば、そうなる。 哀れな魔人手品師は、熟練の一芸手品師へと書き換えられる。 ……今更ながら、俺は『常識強制』の恐ろしさを腹の底から味わっていた。 街をちょっとパトロールするだけでこの始末だ。いつの間にか一般人にされた魔人の数は十や二十ではあるまい。 警察が何を考えてこんな女を抱えているのか、万能ならざる俺には分からなかった。 考えたところで、何か回答が与えられるはずもなかった。 なので、俺はもう一つため息をついて。 「……ま、そうなんだろうさ」 適当に相槌を打った。婦警は我が意を得たり、といった顔で頷いている。 やれやれ。出来る事なら、こんな危険物との付き合いはとっととやめて、久々の一般人ライフをエンジョイしたい所なのだが。 「……どうにかやめられないのかね、このデートもどき」 「デートもどきじゃありません! あ、もちろんデートでもないですけど」 「そこ、念を入れて否定する必要あったか?」 「ウォーたんには乙女心が分からないんですね。ところで質問の答えですが」 婦警、カチュア=マノーは人差し指を立てると、笑顔で言った。 「もちろんダメです。忘れたんですか、ウォーたん? あなたが『世界樹消失事件』の重要参考人だってこと」 ◆ ◆ ◆ 世界樹は跡形もなく消え去った。 ドンダーの奴が望んだとおりに、それは何の痕跡も被害も残さず、きれいさっぱり無くなった。 だが、それが存在した記録、人々に植え付けた記憶まではそうもいかない。 これまで当たり前のようにあった物がなくなる事による混乱は、手をこまねいていれば世界を三回は転覆させただろう。 必然として、この世界を治める側の連中はその辺りの対応に奔走することを強制された。 それは国府州警(けいさつ)とて例外ではない。 元々その辺り、治安の維持は彼らの管轄であるのだから、当然と言えばそうだ。 だが、表向きには秘されたものの、その消えた経緯を知る当事者を抱えるとなると話が変わってくる。 この辺りについて詳細を語り始めると明らかに本筋から脱線するので、詳細は省略するが。決して面倒だからではない。 結論から言えば、おれは国府州警(かれら)の重要参考人となり、婦警(カチュア)はその護衛と監視、さらにパトロールを兼ねて俺とともに街に出ている、という訳だ。 無論、忘れていたはずは無い。 ないが、納得できるかと言うと話は別だ。 ◆ ◆ ◆ 「ダメか」 「そうです」 「どうしてもか」 「どうしてもです」 「いや、でもなー」 俺はため息をついて、周囲の街並みを見渡した。 電気屋の街頭テレビでは最近世間を騒がす謎の怪盗とやらの特集番組が映し出され、一人の少女がそれを真剣に見ている。 車道では、荷台に様々な荷物を積んだ軽トラが信号待ちで止まっている。荷物にいくつか家具が見えるところからすると、引っ越しだろうか。 電気屋の隣の喫茶店からは店長らしき老年の男性が出てきて、大きく伸びをしている。 その横を、巨乳の姉ちゃんが側転で通り抜けていく。 呆れるような日常だ。 俺がしばらく前に失い、そして再び手に入れたものだ。 「こう……こういう失った物をかみしめる的シーンを、他人と一緒にやりたくはないというか」 「まあ、ずっとあんな所にいたら息が詰まる、というのは分かりますけどね」 「だろう?」 「でも、それとこれとは別の話です。ウォーたんにどんな事情があったとしても、法規にのっとってワタシが監視することに決まっているんですから」 「……まあ、そうなんだが」 でもなあ。四六時中、風呂とトイレと寝るとき以外監視のために大体一緒にいます、が法規に書いてあるとは思えないんだが。 「あれか? 俺がイケメンすぎて惚れ」 「あ、すいません電話が」 「せめて最後まで言わせろよボケを!」 恥ずかしいだろうが! と食って掛かろうとした俺を静かにのジェスチャーで黙らせ、婦警は携帯電話を耳に当てる。 「はい、カチュア=マノー。はい……ええ!? 脱獄!? 彼がですか!?」 ああ。俺は実感する。 どうやら、新しく手に入れた日常は……。 「分かりました、急行します。重要参考人は……はい、規定にのっとり協力要請。わっかりました!」 ……ひどく、騒々しい物らしい。 ◆ ◆ ◆ この話は、四人の候補者の物語だ。 この節は、異能の特異点の終着だ。 天に根を張り、地に枝を伸ばし、さかしまにそびえ立つ、世界樹のまやかし。 愚者が世界へ至る、或(あ)る彼方(かなた)への行程の、終点。 世界樹の形をした神秘現象(アルカナータ)は、ここで潰える。 だから、俺がアンタたちに話しかけるのも、これが最後だ。 ただ、一つだけ覚えていてほしい事がある。 例え道が分かれ、再び交わらなくても、俺は歩みを止めない。 そして、アンタたちも歩んでいる事を、俺は疑わない。 だから、どうか。 アンタたちにもそうあってほしい。 歩みを止めず、俺が歩んでいることを疑わないでほしい。 それを、俺、異能の特異点ウォーダンとアンタたちとの、最後の約束にする。 それじゃあ、縁があれば、また。 SSツリーリンク 初回 第2回 第3回 第4回 最終回 天より伸びよさかしまの樹 星に手を伸ばすふたりの人 斯くして闖入者は場を紊す 此れは”四人”の物語 (このSS) + 蛇足 蛇は靴下を履かない 「……ああ、帰ってたのですか? お帰りなさい、ホリィ」 「ただいま。帰りたくなんてなかったのですが。また、死ねませんでした」 「うーん、相変わらずですね。そんなだから“矛盾の特異点”なんて呼ばれるのですよ」 「……別に、私は特異でも点でも、何より矛盾しているつもりもないのですけどね。呼びたい人がそう呼ぶのは構いませんが」 「ははは。まあそんなことより、世界樹殺し(ミッション・ニーズヘグ)、お疲れ様でした」 「……その命名はどうかと思いますが、結末はしかるべく。本当に、その命名はどうかと思いますが」 「おや、蛇はお嫌い?」 「靴下を履かない生き物は嫌いです」 「左様ですか。……まあ、ともあれ無事に始末できたようで幸いです」 「……“先代”の手を借りざるをえなかったのは嫌な気分でしたが」 「そう言わないでください。使える手は何だって使うでいいじゃないですか」 「私の趣味に合わない、と言っているのですが通じませんでしたか、“虐殺”? そもそもがあなたの尻拭いなんですよ、これは」 「おっと、これは失敬“自殺”の令嬢。それを言われてはぐうの音も出ませんね」 「危うく識家に魔人工場とのコネクションができるところでした。……自覚しているのなら何より」 「やれやれ。……これからどうするのです、ホリィ?」 「そうですね。1年喪に服します。……知人が死んだので」 「……それはそれは」 「……では、失礼しますね」 「はい。お気をつけてホリィ。……ところで、なぜそんなに急いでいるのです?」 「……分からないのですか?」 「「こんな“名探偵”と一緒の部屋になんていられるか! 私は一人でいさせてもらう!」」 「ではまた」 「ええ、また」 SSツリーリンク 初回 第2回 第3回 第4回 最終回 天より伸びよさかしまの樹 星に手を伸ばすふたりの人 斯くして闖入者は場を紊す 此れは”四人”の物語 (このSS)