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しかくいシカク キャラクター コメント ざら先生による漫画作品。 キャラクター スワンナ:渡来十子(特性:はとむね) ケイコウオ:新阪魚(名前から) バチュル:内富良茜(金髪で小柄) マタドガス:一天円(初期の頃は愛煙家) メガヤンマ:久田桃枝 トリデプス:十子のクラスの担任 ハーデリア:くるぶし星人 キノガッサ:テニス部の少女 コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る
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◆星乃結美(声:小清水亜美) 「内気なヒロイン」 クラス 2年A組 所属 図書委員 好きなこと 読書、お掃除、整理整頓 苦手なこと 人前で話す、目立つこと 趣味 読書 将来の夢 明るくなりたい ◆里仲なるみ(声:水橋かおり) 「かわいい下級生」 クラス 1年A組 所属 家庭部 好きなこと うどん、先輩(主人公)、マンガ 苦手なこと じっとしていること、くら~い雰囲気 趣味 料理、うどん作り 将来の夢 おじいちゃんのうどん屋を手伝うこと ◆水澤摩央(声:池澤春菜) 「年上の幼なじみ」 クラス 3年C組 所属 とくになし 好きなこと おしゃべり、ファッション 苦手なこと 勉強アレルギー、教科書に触るだけでジンマシンが出る 趣味 ショッピング 将来の夢 フライトアテンダントなど、華のある職業に就くこと ◆咲野明日夏(声:広橋涼) 「スポーツ大好きサッカー娘」 クラス 2年C組 所属 サッカー部 好きなこと サッカー、スポーツ全般 苦手なこと 勉強,読書、うじうじしたこと、オフサイド 趣味 サッカー 将来の夢 プロサッカー選手 ◆二見瑛理子(声:田中理恵) 「冷たい天才」 クラス 2年B組 所属 とくになし 好きなこと ひとりでいること、実験、考えごと、ジャンクフード 苦手なこと おせっかい、人混み 趣味 実験 将来の夢 消えてしまいたいと思っている ◆祇条深月(声:能登麻美子) 「従順なお嬢様」 クラス 2年C組 所属 とくになし 好きなこと 好きな人につくすこと、伝統あるもの 苦手なこと とくになし 趣味 英国のアンティーク集め、ピアノ、クラシックバレエ 将来の夢 好きな人と結ばれること ◆菜々(声:野川さくら) 「お兄ちゃん大好き?の甘えっ子な妹」 クラス 1年A組 所属 とくになし 好きなこと お兄ちゃん、デコちゅ~(おでこにキス) 苦手なこと ひとりぼっち 趣味 小物集め 将来の夢 お兄ちゃんのお嫁さん ◆川田知子(声:川澄綾子) 「かわいいお姉さん先生」 クラス 3年C組担任 現代国語担当(水澤摩央のクラスの担任) 所属 水泳部顧問(明日夏が掛け持ち所属する部活) 好きなこと 恋の話、占い 苦手なこと 忘れ物、特に宿題の忘れ物
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まどかは広い道路を走っていた。 都市のように開発されている見滝原は、それでいて緑に囲まれており、 自然と都市の調和が美しい街だ。 木漏れ日も、暖かく降り注いでいる。 ある程度走っていくと、二人の少女が見えてくる。 緑髪のおっとりとした美少女と、活発な雰囲気を醸し出す青い髪の少女だ。 二人はまどかを見つけると、笑顔で彼女に手を振った。 「おはよー、さやかちゃん、仁美ちゃん」 「おはようございます、まどかさん」 「まどか、遅ーい! お、かわいいリボンしてるねぇ」 「そ、そうかな? 派手すぎじゃない?」 「とても似合っていますわ」 まどか達はいつも通りのやりとりをしながら歩き始める。 時折駆けたり、ゆっくりと歩いたり。 笑いが絶えない通学であった。 今度はゆっくりと歩きながら、まどか達は一列になる。 「でね、『ラブレターじゃなく直に告白できなきゃ駄目だ』って」 真ん中に居るまどかは、二人に朝聞いた母の話をしてやる。 「相変わらずかっこいいねえ、まどかのママは。 美人だし、バリキャリだし!」 一番前を歩いていた仁美が振り返った。 「そんな風に割り切れたらいいのですけど……はぁ……」 仁美が溜め息を吐き、俯く。 その顔は憂いを帯びており、この少女の美しさを際立たせる。 さやかが意地の悪い笑みを浮かべながら、仁美をからかう。 「羨ましい悩みだねぇ?」 「いいなぁ……私も一通くらい貰ってみたいな。 ラブレター」 まどかやさやかは、仁美のようにラブレターを貰うことなど無い。 というより普通は無いのだが、目の前の仁美がこうもよくラブレターを 貰っているのを見ると、羨ましくもなってくる。 「ほぉーう? まどかも仁美みたいにモテモテの美少女に変身したいと? それで、まずはリボンからイメチェンですかなぁ? ……さては、ママからモテる秘訣を教わったな~? けしからんっ!」 「ち、違うよ! そんなんじゃないよ!」 「えぇーい、問答無用! そんな子は、私が嫁に貰ってやるぞぉ!」 さやかとまどかがじゃれ合っているさまを見て、仁美はまた溜息をつく。 ここはもう校門に近い。 近くに居る仁美も、かなり恥ずかしいのだ。 「……なにやってんの、お前ら」 そこへ、不意に男の声が入ってくる。 見た目からして警官のようだ。 いかにもなお巡りさんの格好をして、いかにもな自転車に乗っている。 ただ一つ違和感があるとすれば、何故か銀色のトランクを持っていることだ。 「あら、加賀美さん。 おはようございます。 いえ、あのように二人でじゃれ合っていまして……」 真っ先に気付いた仁美が、彼に挨拶と説明をする。 それを聞いた警官――加賀美と呼ばれた――が、盛大に溜め息をつく。 「ああ、おはよう仁美ちゃん。 ……お前らな、もうここ校門前だぞ? 恥ずかしいと思わないのか?」 「あ、おはよう、加賀美さん。 違うんですよ、さやかちゃんがぁ……」 「うーっす加賀美ー。 お、私のせいにするのかぁまどか? お主がハレンチなのがいけないのだぞぉー?」 「おはよう、まどか。 ……加賀美『さん』だろさやか。 まあ、おはよ」 さやかに釘を差しつつ、二人に挨拶を返す加賀美。 どうやら彼は、年下に慕われやすい上、舐められやすい体質のようだ。 それだけ、親しみやすい人柄というのもあるのだろう。 加賀美の横槍のおかげで冷静になったのか、まどかは頬を若干赤く 染めながら俯く。 対してさやかは、すでに加賀美をからかう方向へとシフトしていた。 「おやおやー? この街のお巡りさんは、いたいけな女の子をいじめる趣味を 持ってるんですかなー?」 「誰が、いつ、そんなことをしたんだよ……」 顔をひくつかせながら、ツッコミを入れる。 心なしか、まどかと仁美も意地の悪い笑みを浮かべている。 「加賀美さん……私、傷付けられましたぁ……」 「あら加賀美さん? そういうのはよろしくないんではなくって?」 加賀美の顔が、どんどん引きつっていく。 まどか達はとても楽しそうに、加賀美をいじり続けた。 主にさやかが、ではあるが。 「お前ら、いい加減に……しろぉ!」 「おぉぉぉっ……ととと」 加賀美が遂にさやかに拳骨を下ろそうとするが、それは間一髪避けられてしまう。 「うぉっ!? こら逃げんなさやかぁ!」 「やーだね! 捕まえてみなさーい?」 一目散に校門に向かって行くさやかに対し、 加賀美はしてやったり、という表情になる。 「ククククク……流石に俺は大人だからな。 もうお前には振り回されないぞ!」 ありもしない顎髭をなぞる動作をしながら、加賀美はまどかと仁美に顔を向ける。 その顔はとても得意げだ。 いわゆる『ドヤ顔』である。 まどか達は、そんな加賀美に苦笑いを浮かべながら、さやかを追いかけ始める。 「それじゃあ、加賀美さん。 いってきます!」 「おお、行ってらっしゃい。 何かあったらすぐに連絡するんだぞー!」 「わかっております。 では、いってきますわ」 こうして、少女達は学校へと入っていく。 あさから元気いっぱいの少女達に、加賀美は満足そうな表情をした。 「街の子供たちの元気な笑顔。 うーん、この仕事してて良かった~! ……さやかの生意気な態度はムカつくけど」 加賀美はそう呟くと、改めて自分の勤める派出所に向かうのであった。 「さやかちゃん、走るの速いよ……」 結局、まどか達がさやかと合流するのは、教室の中になってしまった。 さやかも得意げな『ドヤ顔』になっている。 「あー、ごめんごめん。 加賀美の反応があまりに面白くってさー!」 「もうっ! 加賀美さん結構怒ってたよ?」 「大丈夫大丈夫。 どうせ明日には忘れてるって! 毎回そうだし」 あっけらかんと宣言するさやか。 その様子を見て、まどかは溜め息を吐いた。 「はぁ……なんか二人とも、いっつも同じやりとりしてるよね…… よく飽きずにやるよ……。 あ、先生入ってきた」 時計を見ると、すでにホームルームの時間となっていた。 「お、じゃあ席戻るとしますか。 って言っても、まどかの一個前なんだけど」 「そうですわね」 ホームルーム開始のチャイムがなると、担任教師がおもむろに話し始める。 「今日は皆さんに大事なお話があります。 心して聞くように!」 担任はすうっと息を吸うと、凄まじい声量でまくし立てた。 「目玉焼きとは、半熟ですか!? かた焼きですか!? はい、中澤くん!」 「えぇっ!? えっ……と。 どっちでもいいんじゃないでしょうか……」 「その通り! どっちでもよろしい! たかが卵の焼き加減で、女の魅力が決まると思ったら大間違いですっ!」 担任は感情が高まったのか、遂に持っていた指し棒をへし折ってしまう。 小気味のよい音をならして折れ曲がった指し棒を見ながら、さやかはまどかにひそひそと 話しかける。 「やっぱり駄目だったんだ、新しい彼氏と」 「あはは……」 その間にも、担任はガミガミと大声でしゃべり続けている。 よほど鬱憤が溜まっているようだと、生徒一同で感じとっていた。 そんな教室に、急に入ってくる男性が一人。 いかにもなスーツを着込んでいる男性の首には、『研修』と書かれた札がかけてあった 「……話が長いぞ」 「て、天道さん!?」 「うっそ、マジ?」 その男を見たまどかが、驚きの声を上げる。 後ろのさやかも、同じ反応をしていた。 「あ、天道先生。 卵の焼き加減は――」 もはや暴走状態となっている担任は、天道にも同じ質問をしようと するが、途中で遮られる。 「目玉焼きは、難しい料理の一つだ。 それに好みの問題でもある。 だが、あえて言うならば、そうだ、固くも無く、半熟でもない。 それでいてしっかりとしていて、しかも口に入れるととろけるような、 そんな目玉焼きこそが最高の物だ。 ……中澤、目玉焼きには何をかける?」 「ま、また俺? 醤油、ですけど」 「ちなみに俺は何もかけん。 卵料理一つとっても、好みはそれぞれだ。 そういう訳だ。 わかったか?」 いきなり目玉焼きについての持論を展開する天道。 それを見て担任も落ち着いた、というよりも圧倒されていた。 「あ、ああ、その通りです、ね? ……あ、こちら教員研修生の天道総司先生です」 さらっと衝撃発言をする担任。 おいそっちの方が大事だろと、生徒全員が思った。 そんな生徒達などには構わず、天道はデジタルボードに名前を書き込んでいく。 名前を書き終えると生徒の方へ向き直り、その腕を掲げ、天に指差した。 「天の道を往き、総てを司る男―― 天道総司。 存分に俺に教えを請い、成長するといい」 あまりに前衛的な自己紹介に、生徒のほとんどが唖然とする。 天道は更に続ける。 「今日は転校生が来ている。 新しい人間というのは話しかけづらいが、 まあ仲良くしてやってくれ。 ……入れ」 いかにも前から自分がここに居たように天道が入り口に向けてそう言い放つと、 転入生の少女が教室に入ってくる。 長い黒髪に細身の体。 かわいいというよりも、凛々しい顔つき。 その少女に、まどかは見覚えがあった。 「うっわ、すげぇ美人!」 「……うそ……」 さやかがまどかに耳打ちする。 まどかには、それに答える余裕もない。 少女は教卓の場所で立ち止まり、正面を向いた。 担任が少女に自己紹介を促すと、少女はゆっくりと口を開いた。 「暁美ほむらです。 よろしくお願いします」 担任が、名前をボードに書こうとするが、ボードの左から右まででかでかと 書かれた『天道総司』の字が邪魔をする。 こんなにも大きく書いておいて、達筆なのに腹が立つ。 ほむらはもう一本のペンを持つと、隙間に器用に名前を書いた。 書き終えるともう一度生徒達に向き直り、深く一礼すると、 生徒達は戸惑いながらも拍手する。 「愛想が悪いな。 これから同じクラスなんだ、 もっと明るくわかりやすく挨拶したらどうだ」 「……アンタが言うか、アンタが」 小声でさやかが突っ込む。 天道が居ることに既に適応しているあたり、 適応力は流石に高い。 まどかとほむらの目が会う――否。 ほむらがまどかを見る。 まどかはそれに耐え切れず、軽くうめいて目を逸らした。 休み時間に入ると、ほむらは真っ先に女生徒に囲まれた。 転入生の宿命、質問攻めである。 ほむらはある程度それに答えると、突然立ち上がった。 「ごめんなさい……ちょっと気分が悪いから、保健室に行かせてもらってもいいかしら」 ほむらがそういうや、周りの生徒は皆して案内役を申し出る。 しかし、ほむらは全て断ると、別の席でさやか達と雑談していたまどかのもとへと歩み寄る。 「鹿目まどかさん。 あなたが、このクラスの保健係よね。 保健室に連れて行ってくれないかしら」 「あ……うん」 まどかは戸惑いながらも了承し、二人で教室を出た。 ほむらと共に保健室へ向かう廊下を歩く。 まどかが案内すると言いつつ、先導するように歩くのはほむら―― 何故か彼女は何の迷いも無く廊下を歩いて行く。 まるで予め道筋を知っているかのように。 まどかはオドオドしながら、ほむらの後ろに付いて行く。 「あ、あの……その。 私が保険係だって、どうして……?」 「天道先生から聞いたわ」 そう言われるとまどかは得心が行ったのか、苦笑いを浮かべた。 「あはは……そ、そうなんだ……。 あ、て、天道さ――先生はね? あんな感じだけどいい人……だから。 ……担任の早乙女先生もだよ?」 「……そう」 ほむらは一言だけ応えると、あとは無言で進んで行く。 時折まどかが話しかけても、一切返してこない。 「あ、あの、暁美、さん?」 「ほむらでいいわ」 「ほ、ほむら……ちゃん?」 「……何かしら」 きちんと名前を呼ぶと、一応は返事をしてくれる。 そうわかると、まどかは何とかして話題を探す。 「え、っと、か、かわった名前だよね!」 ほむらは答えない。 名前というのは何分コンプレックスになりやすいものだ。 怒らせてしまったのだろうか。 「いや、その……変な意味じゃ無くてね? か、かっこいいなあ、なんて……」 ほむらが突然振り返る。 まどかがびくんと肩を震わせ、どんな怒りの言葉が飛んで来るのかと 怯えた瞳でほむらを見た。 だが、その口からは突拍子も無い言葉が出てきた。 「……鹿目まどか」 「は、はいっ」 「……あなたは、自分の人生を尊いと思う? 家族や友達を、大切にしてる?」 怒られるものと思っていたまどかは、多少安堵しつつも、 質問の意味をはかりかねていた。 「えっ、と。 私は……大切、だよ。 家族も、友達の皆も。 皆みんな大好きで、とっても大事な人達だよ」 それは、まどかにとっては当たり前の認識。 家族も友達も、皆全て大切にする。 微笑みを携えて、まどかは答えた。 「本当に?」 「本当、だよ。 嘘なわけないよ!」 「……そう」 ほむらは、一切表情を変えずに語る。 「もしそれが本当なら、今とは違う自分になろうだなんて、絶対に思わないことね。 ……さもなければ、全てを失うことになる。 あなたは、鹿目まどかのままでいい。 今までも、そしてこれからも」 そう言うと、ほむらは振り返り、歩き出す。 「ま、待って!」 しかし、まどかに呼び止められ、また振り返った。 まどかは、今度は真っ直ぐにほむらを見つめる。 「……何?」 「あ、あのね? わ、笑わないで聞いてね?」 「……だから、何だというの?」 まどかは、恐る恐る語りだした。 自分が学んだことを。 「わ、私の、尊敬する人がね? 教えてくれたんだ。 『世界は自分を中心に回ってる。 そう思った方が楽しい』……って。 あの時はわからなかったけど、もしかしたらそれってさ、 『自分が変われば世界も変わる』って意味なんじゃないかな、って……」 ほむらが苦い表情になる。 「でも、その変わった世界は、あなたの望む物では無いわ」 底から沸き上がる悲しみを抑えるような声で、ほむらが返す。 まどかは、あくまで穏やかに、ほむらを見つめていた。 「でも私、他人の為に変われる事って人間の良い所だって、教えてもらったから」 「っ……!」 まどかが、恥ずかしそうな笑みを浮かべながら、控えめに腕を掲げ、天を指差す。 「『天の道』って、言うんだって。 えへへ……まだ、よくわかんないけどさ」 「天の、道……」 ほむらは一度そう言うと、今度こそ踵を返して歩き出した。 その顔は、怒りに歪む。 今度はまどかが追ってこない。 まどかと完全に別れると、歩きながらほむらは呟いた。 「天道、総司―― 許せない、あの男は」 「呼んだか?」 「っ!」 今一番憎い相手が、ほむらの前に現れた。 ほむらは、怒りのままに言葉をぶつけてしまう。 今一番憎い相手が、ほむらの前に現れた。 ほむらは、怒りのままに言葉をぶつける。 「あなたは! どうしてそんな無責任なことを……っ! その言葉が、あとでどんな影響を及ぼすか、考えたことがあるの……!?」 天道は、余裕の笑みを崩さない。 「何をそんなに怒っている。 俺は無責任などではない。 世界の中心は俺だ。 全ては俺が背負っている。 中心たる俺の近くにいたまどかが変わったのは、必然だ」 「それは傲慢よ! 何も守れない癖に! 為す術も無い癖に!」 もしかしたら、この男はあの戦士達の一人だったのかも知れない。 しかし、結局は何もできなかったではないか。 ほむらの言葉には、そういった意味が込められていた。 天道は笑みを消し、ほむらを見つめ直した。 しかしその眼差しの中に敵意は無い。 それでいて、鋭い眼差し。 「お前が何を知っているのかは知らん。 だが、一つだけ言えることがある」 天道がほむらに近づき、その肩に手を乗せる。 その手をほむらはすぐに打ち払い、キッと天道を睨みつけるが、天道はそのまま通りすぎていく。 「そう攻撃的になるな。 そんな調子じゃ肩が凝る。 少しは力を抜け。 おばあちゃんが言っていた――『未熟な果物は酸っぱい。 未熟者ほど喧嘩をする』ってな」 ほむらはもう答えない。 天道はもう一度立ち止まり、振り返らずに言った。 「それともう一つ。 朝にも言っただろう――『存分に俺に教えを請い、成長するといい』ってな。 それはお前も例外じゃない。 お前が求めるなら、俺はいつだって応えてやる」 天道はほむらからの返答を待つこともせず、そこから立ち去った。 ――そこに残ったのは、ただ立ち尽くすほむらだけであった。 仮面ライダーカブト! 助けて、加賀美! まどかが、まどかが―― またこいつを使うことになるなんて……変身!―― 私は巴マミ。 あなた達と同じ、見滝原中の生徒よ―― 僕と契約して、魔法少女になってよ―― おかしいに決まってるだろ! 同じ魔法少女なんだろ? なら、協力すべきだ―― 次回『それはとっても嬉しいなって / 来てくれ、ガタックゼクター!』 天の道を往き、総てを司る! 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KC0046~KC0050 KC0056~KC0060 カード一覧表 ステータス一覧表 エボ一覧表 KC0051 七井 真由 KC0052 沢桐 唯 KC0053 霧島 加奈子 KC0054 杉内 麻莉亜 KC0055 ミア=N=森下 KC0051 七井 真由 1限目ミニガチャ・ガチャ レア 【1年A組 七井 真由(なない まゆ)】「あ、はじまったー♪」 家に帰ってきて自室へ駆け込み、服も着替えずテレビをつけて食い入るようにそれを見ている。 少し幼く見える真由だが、これでもれっきとした高校生だ。 しかし、彼女が今見ているのは変身魔法少女のアニメで、これに大ハマリしている。さらに、趣味はコスプレ。 もちろん、一番のお気に入りは、魔法少女もののコスプレだ。 そのせいかどうかはわからないが、本物の魔女っ娘である、麻耶に対して、密かな対抗心をもっていたりもするらしい・・・。 作者名 みずきほたる 生命力 900 攻撃力 190 防御力 195 特殊効果 防御力+5 属性初期値 愛 6 学 1 体 2 マ 4 セ 3 エボ値 ( KC0059 / テレポーター 真由 ) 愛 18 学 4 体 6 マ 9 セ 8 属性最大値 愛 30 学 8 体 10 マ 16 セ 12 KC0052 沢桐 唯 1限目ミニガチャ・ガチャ レア 【1年A組 沢桐 唯(さわぎり ゆい)】 「お待たせっ! 次、あっちのお店にいってみよ!」 腕に沢山の買い物袋をさげて友達に駆け寄る唯。 少し日の暮れた学校帰り、友達と一緒に 他愛のない会話で笑いながら、ショッピングを 楽しんでいる。 よくある、どこにでもいる高校生が楽しんでいる 風景に見えるが、実は唯にはある秘密があった。 それは・・・。 作者名 伊能津 生命力 950 攻撃力 190 防御力 190 特殊効果 生命力+20 属性初期値 愛 2 学 3 体 4 マ 2 セ 5 エボ値 ( KC0060 / サイレントスナイパー 唯 ) 愛 5 学 6 体 10 マ 6 セ 17 属性最大値 愛 10 学 12 体 16 マ 10 セ 28 KC0053 霧島 加奈子 1限目ミニガチャ・ガチャ レア 【1年A組担任 霧島 加奈子(きりしま かなこ)】 「あれ? え~っとこの公式は・・・」 黒板の前で、困った顔をして考え込んでしまっているのは、このクラスの担任の先生だ。 加奈子は、小学校の先生を目指していたのだが、彼女が持つアビリティに目をつけた 桜ヶ浦学園の理事長の頼みでこの学園へと赴任してきた。 そして、赴任して1年目にして早くも担任を 任させる事となった。 努力家で何事にも一生懸命な性格の加奈子だが、元々は小学校の先生を目指していたので、高校の授業に関しては、苦労しているようだ。 がんばれ加奈子! 負けるな加奈子! 作者名 てるみぃ 生命力 900 攻撃力 195 防御力 195 特殊効果 愛情+2学力+2体力+2マナー+2センス+2 属性初期値 愛 3 学 3 体 3 マ 5 セ 3 エボ値 ( KC0061 / クローンマスター 加奈子 ) 愛 8 学 8 体 6 マ 18 セ 6 属性最大値 愛 12 学 12 体 12 マ 30 セ 12 KC0054 杉内 麻莉亜 1限目ミニガチャ・ガチャ ノーマル 【1年A組 杉内 麻莉亜(すぎうち まりあ)】 「・・・お腹すいた」 金髪の可愛らしい人形を、常に持ち歩いて いる麻莉亜。 麻莉亜は、6歳の頃に施設に預けられたらしいのだが、預けられるに到った経緯は不明で、さらに麻莉亜自身にも預けられる以前の記憶が一切無い。 唯一の手がかりが、その時に持っていたこの人形だった。 どうやら、この人形は彼女と深い関係があるようだ。 施設育ちという同じ境遇のミアとは仲がいいらしい。 作者名 かわいけい 生命力 750 攻撃力 180 防御力 180 特殊効果 学力+5 属性初期値 愛 1 学 5 体 2 マ 3 セ 3 エボ値 ( KC0062 / 不思議な人形使い 麻莉亜 ) 愛 3 学 15 体 5 マ 7 セ 10 属性最大値 愛 5 学 28 体 10 マ 14 セ 14 KC0055 ミア=N=森下 1限目ミニガチャ・ガチャ ノーマル 【1年A組 ミア=N=森下】 【(ミア=N=もりした)】 「う~ん、眩しくていい天気♪」 日差しに目を細めながら、眩しさを楽しんでいるようなミア。 名前や肌の色から分かるとおり、彼女の出身は 赤道付近にある国だ。 彼女は、赤ん坊の頃に両親を事故で亡くし、 施設に預けられていたが、8歳のときに 偶然施設に立ち寄った森下夫妻の目にとまり、 養子として迎えられ、日本で暮らすことになった。 今の森下夫妻を本当の親以上に慕い、 自分を育ててくれた恩を返そうと がんばっている。 施設育ちという同じ境遇の麻莉亜とは仲が いいらしい。 作者名 Hirokorin 生命力 800 攻撃力 170 防御力 185 特殊効果 マナー+5 属性初期値 愛 2 学 2 体 3 マ 5 セ 3 エボ値 ( KC0063 / 闇の女王 ミア ) 愛 7 学 6 体 9 マ 13 セ 7 属性最大値 愛 10 学 10 体 15 マ 22 セ 13 KC0046~KC0050 KC0056~KC0060 カード一覧表 ステータス一覧表 エボ一覧表 ■更新履歴■(最終更新2010-01-14) 【1年A組 七井 真由(なない まゆ)】 「あ、はじまったー♪」 家に帰ってきて自室へ駆け込み、服も着替えず テレビをつけて食い入るようにそれを見ている。 少し幼く見える真由だが、これでもれっきとした高校生だ。 しかし、彼女が今見ているのは変身魔法少女の アニメで、これに大ハマリしている。 さらに、趣味はコスプレ。 もちろん、一番のお気に入りは、 魔法少女もののコスプレだ。 そのせいかどうかはわからないが、 本物の魔女っ娘である、麻耶に対して、 密かな対抗心をもっていたりもするらしい・・・。 作家名:みずきほたる -- 名無しさん (2009-11-11 20 14 44) 【1年A組 沢桐 唯(さわぎり ゆい)】 「お待たせっ! 次、あっちのお店にいってみよ!」 腕に沢山の買い物袋をさげて友達に駆け寄る唯。 少し日の暮れた学校帰り、友達と一緒に 他愛のない会話で笑いながら、ショッピングを 楽しんでいる。 よくある、どこにでもいる高校生が楽しんでいる 風景に見えるが、実は唯にはある秘密があった。 それは・・・。 作家名:伊能津 -- 名無しさん (2009-11-11 18 02 52) 【1年A組担任 霧島 加奈子(きりしま かなこ)】 「あれ? え~っとこの公式は・・・」 黒板の前で、困った顔をして考え込んでしまっているのは、このクラスの担任の先生だ。 加奈子は、小学校の先生を目指していたのだが、彼女が持つアビリティに目をつけた 桜ヶ浦学園の理事長の頼みでこの学園へと赴任してきた。 そして、赴任して1年目にして早くも担任を 任させる事となった。 努力家で何事にも一生懸命な性格の加奈子だが、元々は小学校の先生を目指していたので、高校の授業に関しては、苦労しているようだ。 がんばれ加奈子! 負けるな加奈子! 作家名:てるみぃ -- 名無しさん (2009-11-11 20 15 17) 【1年A組 杉内 麻莉亜(すぎうち まりあ)】 「・・・お腹すいた」 金髪の可愛らしい人形を、常に持ち歩いて いる麻莉亜。 麻莉亜は、6歳の頃に施設に預けられたらしいのだが、預けられるに到った経緯は不明で、さらに麻莉亜自身にも預けられる以前の記憶が一切無い。 唯一の手がかりが、その時に持っていたこの人形だった。 どうやら、この人形は彼女と深い関係があるようだ。 施設育ちという同じ境遇のミアとは仲がいいらしい。 作家名:かわいけい -- 名無しさん (2009-11-11 20 18 18) 【1年A組 ミア=N=森下】 【(ミア=N=もりした)】 「う~ん、眩しくていい天気♪」 日差しに目を細めながら、眩しさを楽しんでいるようなミア。 名前や肌の色から分かるとおり、彼女の出身は 赤道付近にある国だ。 彼女は、赤ん坊の頃に両親を事故で亡くし、 施設に預けられていたが、8歳のときに 偶然施設に立ち寄った森下夫妻の目にとまり、 養子として迎えられ、日本で暮らすことになった。 今の森下夫妻を本当の親以上に慕い、 自分を育ててくれた恩を返そうと がんばっている。 施設育ちという同じ境遇の麻莉亜とは仲が いいらしい。 作家名:Hirokorin -- 名無しさん (2009-11-11 20 16 50) センス8確定 -- 真由 (2009-11-12 12 39 15) 本日 - 昨日 - 総計 -
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6年3組担任教師 熊塚 ヒロト(くまづか ひろと) 稲成 ルル(いなり るる/ロコン♀) 犬宮 ナオキ(いぬみや なおき/デルビル♂) 水瀬 ユウタ(みなせ ゆうた/ブイゼル♂) 岩峪 マナカ(いわさき まなか/ヨーギラス♀) 龍堂 アズサ(りゅうどう あずさ/ハクリュー♀) 桐野 リョウヘイ(きりの りょうへい/ニューラ♂)
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「どうか、いや、どうかしましたか?」 「この佐々木という子なんですが」 それはある日の職員室、受験生を担任する教師が頭を抱えていた。 「どうもね。自分にもっと自信を持って欲しいのだけれど」 「ああ、例の」 教師がひらひらと進路希望表をひらめかせると、傍らの男性教師は眉根にしわを寄せる。 「ええ」 問題の生徒、というと語弊があるが、佐々木と書かれた進路表を前に二人はそろって腕を組む。 問題があるといっても、周りに迷惑をかけるような類ではないからだ。 しかし教師にとってはこれはこれで厄介なタイプである。 強いて言うなら進路相談の上で厄介なタイプだ。 「自分に出来る事は他人にも出来るって考えるタイプなんですよね」 「自分を客観視してるつもりが、変に低く評価する結果になるってタイプ、か」 言葉を継いで、男性教師がコーヒーを差し出す。 「おや、うん、ありがとうございます」 進路希望表の主、佐々木は傍目からすれば成績優秀、眉目秀麗、品行方正とさえ言っていいタイプであるが そうしたタイプにはありがちな事というか、品行方正すぎるゆえに自制心がしっかりとしすぎており、おごるということが無い。 むしろ抑制が効きすぎ、自己評価が低いと言ってもよい。 少年らしく自分なら何でも出来る万能感が強すぎるのも困るが、こういう子にはもっと自分を出させてやりたい。 せっかく能力があるのだから、教師としてはもっともっと自分に素直になってほしいのだ。 キミはそれができる、それをしていいだけの積み重ねをしているのだから。 その点から言えば困った子だとも言える。 「ま、思春期にはありがちなタイプだな」 言って男性教師がコーヒーをひと啜りすると、一緒に啜りこんだ担任教師が吹き出した。コーヒーが軽く飛び散る。 「おいおい大丈夫か?」 「く、くくくく、すまない」 男性教師からアイロンの効いたハンカチを受け取りながら、担任は丁寧に口元を拭う。 おかげでごく薄く塗ったリップが剥げてしまったが、まあ学校内であるし気にする程のこともない。 「しかし思春期にありがちなタイプ、か。くく」 「なんだ、じゃない。なにかおかしいことを言いましたかね?」 よほどツボに嵌ったらしく、担任の女教師は座ったまま身体をくの字にして笑っている。 くつくつと独特な笑い声が喉奥から漏れた。 「いや。キミが言うのかと思ってね」 「佐々木先生。口調がプライベートに戻ってますよ」 「おや、これはしたり」 佐々木女教師はカップを片手に、チャックでもするようにすっと指を唇に這わせる。 そのままスーツ姿の足を組み替え、ニヤリと片頬を釣り上げて笑うと 「うふん。まったく。岡目八目、自分だってそうだったろうに」 その女教師の言葉に、今度は男性教師が噴出した。彼の着たジャージの胸元にコーヒーが霧を吹く。 「なに言いやがる佐々木。お前こそそうだったろうが」 「え、なんだってキョン?」 「名前もそうだがな、成績やら平均を上回るくせにやたらと自分を低く見積もるなんてお前そっくりだぞ?」 「む。いや進学校志向だったわけだし。だいたい佐々木性というのは漢字三文字の姓として日本最多なんだぞキョン」 「中学時代からそうだったろうが。むしろ違うのは性別くらいだ」 ひらひらと佐々木少年の進路希望表が舞う。 「だいたいキミは成績こそ悪かったが理解力は高かったし、潜在的な学力は高かったんだ。それなのに自分を低く評価してだね」 「実際に成績が良かったくせに自分を平均以下の凡人とか証したお前がいう事か佐々木」 「ええい、ああ言えばこう言うね。そういう切り返しのよさこそキミの理解力の証明なんだよ」 「そうした評価が出来るって事こそお前の理解力の証明だろうが」 「だから僕はねキョン」 言いかけた佐々木の肩をとんとん、と皺のある指が叩く。 二人は揃って沈黙した。 「先生方。そろそろ昼休みも終わりですので」 「は」 「はい」 いつものように、にこにこしながら告げた教頭がくるりと踵を返すと二人は揃って胸をなでおろす。 「……まったく。昔からお前は自己評価がちぐはぐなんだよ」 「その言葉、そっくり返すよキョン」 ジャージとスーツの肘でつつきあい、小声でやりあう二人。 と、そこでくるりと再び教頭が首だけ向けた。 「夫婦仲がよろしいのも結構ですが、プライベートとは分けて考えてくださいね?」 「……はい」 ぺたぺたとスリッパが遠ざかっていくのを見つめながら、 「……職場では旧姓を名乗るのと同様、ちゃんとプライベートとは分けて考えないとですね」 「まったくですね。佐々木先生」 「やれやれ」 キョン、そして佐々木(旧姓)は二人揃って肩をすくめるのだった。 )終わり 「ねー、さっき通りがかったんだけどさ、職員室で佐々木先生が僕っ子になってたよ」 「マジで? よかったじゃん!」 学校内では滅多に見られない佐々木先生の「僕」モード。 見たらその日は一日幸せになれるという噂が流れているとかいないとか。 )終わり 「そういえば何で学外はカウント外なん?」 「そりゃね。あ、ほら」 「ほらキョン、そっちをちゃんと持ちたまえ」 「とか言って振り回すんじゃねえ、ちゃんと持てないだろうが」 「くっくっく、そこをうまくやってくれるのが僕の夫ってものだろう?」 「……えーと、一つのビニール袋を二人で?」 「甘甘だねっ!」 なんとなく理由がわかった生徒Aであった。 )終わり
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正当派無産派文芸理論の確立 山崎今朝彌 と云ふ題で実は文連綱領規約の素人解釈を試みてみる。 一 第一に文芸とは何ぞや。玄人は一致して文字を以てする芸術だと云つた、従て漫画演劇文芸にあらずと。道理でプロ連は初め文芸連盟と称し後に芸術連盟と変へた。僕は文学芸術之を略して文芸と謂ふと思つた。今規約全体を通覧するとドツチがドツチだか一向にワカらない。 次に党派的文芸とは何ぞや。例へば文線一派の如く文放一派の如しと。然らばデロ連一派の如きは如何? 暫くして答へて曰く、文連は可を可とし否を否とす、故に一派の故を以て可も否とし否も可とする党派にあらずと。矢鱈に六ケ敷してヤヤコ敷事斯くの如く、寧ろ一人で静かに考へるの勝れるに如かず。 第三に正統文芸とは何ぞや。正統は正当にして又正道なり、既に邪道に陥りたる文芸を正道に恢復するも正統なり、之れから正当なる文芸を樹立するも亦正統なり、色々議論多かつたが之れ位の処が素人に一番よくワカル。 次に綱領第三は仮発企中の大問題であつたに拘はらず創立総会には少しも問題でなかつた。文芸は本質解放運動の現役たり得ない、予備後備の第三戦線文化戦野以上ではあり得ない、併し我等は第一戦線に政治戦線に経済戦線に立ち得る、又ねばらぬ、が其れは其人一人の事であり個人の事である、団体として連盟が行動するときは必らず文化戦野の範囲内に限られる。といふのが此頃の眼目であつたと思ふ。此の意味がお手のものの文芸上此の文面に充分表はれて居るなら其れで問題なし。 最後に日本無産派文芸連盟とは、日本プロレタリア或は労農文芸連盟の事である。初めの触れ出しは労働文芸農民文芸の略称日本労農文芸連盟であつたが、其れは労農ロシア日本出張所の文芸連盟の如くにも聞え又日本労農党一派の文芸連盟の如くにも響くと云ふ理由でムザンヤムサンハとなつて了つた。すると結局どうしても日本無産派文芸連盟は日本プロレタリア芸術連盟に対立するもので、其本質根本上の差異区別は、デロ連は洋語左書、ムサ連は漢字右書といふ点にある。 も一つ最後に驚いたは、無産文芸といふ奴中々面倒な小六ケ敷い屁理窟もので法律のように常識と理窟で、素人にでもワカるといふ簡単なワケには一寸行かぬものだといふ事であつた。素人論なら、文学だか文芸だか芸術だか知らないが、絵にしろ小説にしろ芝居にしろ、泣くか笑ふか憤るか、面白いか或は又考へさせるかするものが即ち芸術で、ヨリ良く利くのがヨリ良い芸術である。畢竟芸術はカラ畑の肥しであるからソレコソ全く糞の役に立つに過ぎない、其れが芸術唯一の功徳効能であらふ。が其れ以上の何物でもない。成程無産文芸ならビラ広告宣伝文にも立派に役立つ、だから誰れも芸術にビラ効なしとは云はぬ。が文芸批評とか理論とかいふ六づかしい高等議論に至つては文芸家を以て任じない無産大衆に取つては只もうアクビの種のみで之を以つてはビラ一枚も貼れなければ屁の足しにもならない。理を作るより詩を作れ、詩を作るより田を作れ。流石にレニンはウマイ事を云つた。 かくて問題は進展する。されば文芸は本質上解放運動に何等重要性がない。精々ビラ書き装幀立芝居に過ぎない事が、素人にもよくワカる。だからフラフラフラツと全線的政治闘争的一斉的進出を宣言号令し折角自己陶酔し、大声叱呼コノ証拠を見よと叫んだ処で出て来るものはポスター日記に無産者のタばかりだと云ふ事になる。ソレ見た事か組合主義だ折衷主義だ正体を曝露した、モツト左翼戦線戦線と力んだ所が文芸の落行く先は結局文化批判に過ぎない。否否千度も否萬度もギツチラコ僕等の方には検束がある、示威運動に参加したと威張つて見た所が其れは其人個人の功績に属すべき事で文学と何の関りあらんやだ。誰でもよい素人にワカル国語縦書の出来る人から此辺の説明を教わりたいもんだ。 二 今度は規約の番だ。規約に就ては入会者には制限がないか、除名は出来るか、規約の変更はどんな条件かと云ふ質問があつただけで少しも議論はなかつた。 仮設例として文戦文放の同人が入会申込をした場合が問題となつた。可とする者曰く、文線の如き其後数回主張を変へテーゼを取消し之れを中止し今や最近号に於てはあわただしくもコンミニ文芸を抛棄して我々の綱領と全く抵触せざるに至つた。二夕月も三月も前の事を云つてはならないと。否とする者曰く、其れは余り厚ツペラでない一人か二人の事であらふ、陣営内の整理、共産党文芸の宣言は僅々一昨日の事ではなかつたかと。しかし何でも構はぬ、通過した法律否規約には「連盟の綱領に賛成して入会する者を会員とす」と書いてある(傍点筆者<「綱領に賛成して入会する者を会員とす」まで傍点>)苟も日本人-否外国人でもよい-である以上仮令其れか何であつても文芸家でなくつても苟も金一円を出して綱領に賛成した者は入会出来ると解すべきである。が一体全体好んでコンナ杞憂を杞憂するに至つてはバカゲた話である。お先様がお笑なさる。 除名も規約変更も、別に禁じてないから勿論大会の多数決で何時何ん時でも出来ると解すべきだ。大会の年一回は定期だから臨時大会は何時でも幹事が召集し得る事と解釈出来る。 尚各部門の細則は当然各部門で定められるが支部準則と大会細則は如何にして定めるか、別に定める事が規定され定める必要があるから其れは連盟事務の一部で、事務は幹事が処理するから幹事会で定めべきものと思ふ。 序に総会で各部と其担任者とが挙げられ其担任者は当然幹事と云ふ事になり僕は庶務会計兼出版部担任となつた。他の担任者と同様献身的にやらねばならぬとなれば到底事実ヤリ切れぬ、ソコで僕から其為め一人を特に頼む事として其人選を幹事会に依頼し幹事会は松本淳三君を選定してくれた。で責任はトモ角事実出版庶務会計の事務取扱(従つて其幹事)は松本君であつて僕でない。 出版部の主なる仕事たる機関の雑誌は『解放』ときまつたが之れも一言を要する。連盟と僕との協定は文芸一切は連盟の自由処分に任せるが評論思想其他文芸以外のものは旧態依然矣。併し此方も編集の実務は松本君がヤツてくれる筈。オイタがハゲしくて同居人が逃去すか騒ぎがヒドくて階下が引越すかは何れ時日が決定する。忘れて居た、各部の部員は担任(御担当と云へば囚人頭の言葉で面白いのだが)がキメる事になつたから出版部即編集部の部員には幹事と仮発企人たりし人になつて貰つた。其中から常任又は専務を松本君に頼んで貰ふ事になつて居る。 三 かくて一応は正統無産派文芸の理論が確立された。されなかつたら吾々は更に又其機会に有つであらう。 <以上は、山崎今朝弥氏が著作者である。> <旧仮名遣いはそのままとし、踊り字は修正した。旧漢字は適宜新漢字に直した。> <底本は、『解放』(解放社)第6巻8号70頁(昭和2年(1927年)6月1日発行)>
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【種別】 【初出】 2巻-273 【登場巻数】 2巻、 【解説】 私立慧心学園初等部6年D組の担任。本名不明。 真四角な短髪、変な色(サテン調の紫)のジャージ、色黒マッチョな逆三角ボディなど、絵に描いたような体育会系教諭。 昴が隠れたとび箱を持ち上げても気がつかない、すごく鈍い人。
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太平洋のイケメン 「おおっ」 担任の先生が名の読み上げを止め、名簿を見たまま声を上げた。 「お前達3人、頭文字とると太・平・洋になるな!がはは!」 静かだった教室が、少しだけ笑いに包まれる。 新学期でまだお互いの名前を知らない者が多い中。 どうしたって遠慮がちになるのは仕方ない。 そして僕も周りに合わせて微妙に笑いつつも、 担任の言った事実に少なからず驚いていた。 すると僕の二つ前に座る男が、急に後ろを向いた。 僕が洋野だから、彼が太のつく名字なんだろう。 彼は間の男を見て、そして僕を見て。 僕と目があうとなぜかニコーッと笑った。 人懐こそうな、満面の笑みだった。 それが最初。 いつも僕達3人はひとまとまりにされる事が多いから、自然と3人つるむようになり仲良くなるまで時間はかからなかった。 「なぁチョコいくつもらった?俺はな、25個!」 太田が言った。 「……18個」 平沢が眼鏡のズレを直しながら言った。 「あ、えっと僕は…21個…」 僕も後に次いで報告する。 それを聞いて太田はヨッシャ!とガッツポーズをとった。 「俺が一番だぜ! 平沢よぉ、おまえはもっと女子と喋れ!交流を持て!」 「…興味ない」 平沢はそう一蹴して、持っていた参考書に目を落とす。 やれやれとポーズを取りながら大げさにため息をついた太田が、今度は意気揚々と僕の肩を強く抱いた。 「俺らはそこそこ女子と話すもんな!来年も負けねぇようにしような洋野?」 太田の人懐こい笑顔が近い。 勢いにおされてつい頷く。 「…くだらん」 参考書から目を離さずにぼそりと呟く平沢。 「くだらんとは何だお前。勉強ばっかりしやがってお前」 また睨み合ってる二人に苦笑する。 乱暴でがさつだけど、大柄で運動センス良くて優しい一面もある太田。 寡黙で落ち着いていて、常に成績トップのインテリ系な平沢。 そして何でも平均な僕、洋野。 イケメン二人が女子にきゃあきゃあ言われるのはよくわかるけど、なんで僕ももてはやされてるんだろう。 女子って不思議だ。 鶴×亀