約 291,799 件
https://w.atwiki.jp/dmjinja/pages/28.html
今日ご紹介するのは、東京都新宿区にある発明神社ですっ(著作権フリーの画像がなかったため画像はなしです、ごめんなさいっ)!ちょっと変わった名前ですね。こちらはいわゆる一般的な神社ではなく、社会法人「発明学会」のための神社なんだそうです。日本の偉大な発明家たちを祀っているそうです。 ちょっとすると不思議な神社ですが、ちゃんと天皇家との関わりもあるんです。発明学会創設者の豊澤豊雄氏が、知人の結婚式で知り合った名も知らぬ紳士と意気投合し発明家育成論に花を咲かせ、名刺を交換したら「東久邇宮盛厚(ひがしくにのみやあつもり)」とのお名前が。天皇家の方だったそうです。 その後東久邇宮盛厚殿下が発明学会の名誉総裁となり、病床で仰られた「発明には上下貴賎の別はない、みんな尊い。ノーベル賞を百とるより、国民一人一人が小発明をすることの方が大切だ。一億総発明運動を起こしたい」という言葉が理念となり、昭和38年に東久邇宮記念会が発足しました。 この東久邇宮記念会では自薦他薦問わず何らかの発明を審査し受賞者が決まるそうです。そしてこの際の表彰状を渡すための場所が発明神社なんだそうです。また来る11月3日(文化の日)には東久邇宮文化褒賞の受賞も行われるそうで、こちらはノーベル物理学賞を受賞した江崎玲於奈氏も賜ったそうです。 さて、本日10月21日はかの有名なエジソンが電球を完成させた日だそうで、またノーベル賞の由来となったダイナマイトの発明者、アルフレッド・ノーベルの誕生日でもあるそうで、いみじくも発明に縁のある日ですねっ。天才、池袋晶葉さんもこういう日に発明を完成させたらすごいなって思います! そんなわけで、今日の神社紹介は以上ですっ!また来週もよろしくお願いしますっ!
https://w.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/1339.html
此処は、病院だ。部屋の片隅には点滴等が置いてあり、 ところどころに血痕の跡なども見られる。果たしてそれが織田信長の殺戮の跡かは、分からない。 しかし、そんな病室に、空を仰ぐ一人の男がいた。 ――――――――――――――浦島太郎。 といっても、童話の浦島太郎ではない。 彼は御伽銀行という組織に所属する一人の学生だ 顔は端整で、性格も女には優しい。まあ、男にまったく興味がなく、女性に目がないのが玉にキズだったが、彼を一途に愛してくれる女性がいた。 『私は、太郎様をいつまでも、愛していますよ』 「………………やっぱり、負けるわけにはいかないな」 浦島はポケットのホルスターから一丁の銃を取り出す ウィンチェスター銃で、西部劇でよく使われるものだ 弾丸は六発。おそらく織田信長が生み出したものだろう、織田の家紋があるあたり。 浦島は構える真似事をしてみると、もう一度ホルスターにウィンチェスターをしまった。 全て殺そう、乙姫の為に。全て壊そう、自分の為に。 次の瞬間、 「うああああぁぁぁぁああああああああああああああっ!!」 少年の叫びだった 後ろを振り返ると、眼鏡の少年が金属バットを振りかざしていた 「ちっ!!」 浦島は少年のわき腹に蹴りを叩き込む。 グラッ、と少年の重心が崩れたのを確認して、構え直される前に銃を構えた。 パァン、パァン。 二発の銃声が響いて、少年の顔面が吹き飛んでいた。 強力に改造されているのだろうか、と浦島が考えた瞬間、自分は一度しか引き金を引いていないし、そもそもリロードをしていないことを思い出す。 だが、浦島の右肩に、激痛が走った。 「な………ん、だ…これは…っ!」 致命傷にはなっていないが、これは何かに支障が出るかもしれない。 浦島は左手でウィンチェスターを構え直し、出口付近に向けた。リロードは少年を殺したときに終わっていた。引き金を引けば、あれだけの威力の弾丸が放たれるのだ。 しかし、銃口の先に立っていたのは、見知った顔だった 「――――――――――――――――――大、神」 「何やってんだよ、浦島……!?」 大神涼子。浦島の同僚で、同じくこのゲームの参加者だ。 これは不都合だ、と浦島は思う。いくら浦島がゲームに乗っていても、同僚を殺して心が痛まないほど終わってはいない。 だが、大神は躊躇なく浦島を撃った。おそらく少年を助けようとしたのだろう。銃に慣れていたら、危険だった 「何で、こいつを殺したんだよ!!お前はこんなくだらない実験に乗ったのか?」 「ああ、乗った」 即答した 「俺は乙姫のところに帰らなくちゃならない、あいつを裏切ることはできないんだ」 「だから、俺は大神、お前や頭取、………森野も殺すことになる」 森野と聞いたとき、涼子は銃を再び構える。 「撃ってみろよ、大神」 浦島が少し、笑みを浮かべてそういった。 「撃てる覚悟はお前にはないんだろ?急所に当てるなんて、絶対お前にはできない」 「違う!お前が亮士を殺すっていうんなら、俺だってお前を殺す!!」 涼子の手は、小刻みに震えていた。手の震えは、銃撃の精度を大きく下げる。 「お前は人を殺せない。大体、リロードを忘れるような素人には、俺は殺されない」 場を、沈黙が支配した。 数秒、いや、数分だったかもしれない。時間が経ち、涼子は悲しそうに眉をひそめ、 銃をゆっくり降ろした。 そして、毅然とした表情で、浦島にこう言った。 「確かに、今の俺には浦島どころか、ほかの奴だって殺せないだろうさ。だけど俺は、強くなる!そして、お前を止めてやる!」 「楽しみにしてるよ」 浦島は、至急品の包帯で止血をしながら、涼子の前を立ち去った。 「浦島…………」 【一日目/深夜】 【浦島太郎@オオカミさんと七人の仲間たち】 [状態]右肩に銃創(止血済) [装備]改造ウィンチェスター [所持品]基本支給品一式 [思考・行動] 基本:殺し合いに乗る 1:大神、頭取、森野にも容赦はしない。 [備考] 【一日目/深夜】 【大神涼子@オオカミさんと七人の仲間たち】 [状態]健康、悲しみ [装備]拳銃(警官) [所持品]基本支給品一式 [思考・行動] 基本:殺し合いに乗らない。主催者を倒す。 1:浦島…。 [備考] ※アニメ最終話、亮士に恋心を抱いていることを確信したときからの参戦です 【小鳥遊宗太@WORKING!!】 死亡確認 【残り27/29人】
https://w.atwiki.jp/naianakikaku/pages/1168.html
こんな光景を見るのは何時振りだろうか。 闇の中に浮かぶ「僕」が見る者は、「過去の僕」。 せわしく響き渡る足音の中に立っている「僕」を、「僕」は見ているようだった。 そうだ、これはまだ僕が人間だったころ。 僕が「死ぬ」直前の風景だ…。 「界夢先生!さようなら!」 女学校の生徒が手を振る。 彼は笑顔で手を振り返した。 「気をつけて帰ってくださいね。」 「彼」の名前は、音無 界夢。明治時代、女学校の国語教師をしていた男だ。 特別目立つ教師でもなかったが、生徒と接するたびに笑顔で話しかけてくれていた。 この時は、何の能力ももたない、まして能力の存在を知らなかった。 そう。この時までは…。 「ふぅ…。仕事も終わったことですし、そろそろ帰りますか。」 書類を整理しトランクにしまいこむと、残業をしている仲間に一礼し、彼は学校を出た。 時刻はかなり遅かった。外はすっかり暗くなり、ガス灯もほとんど役に立っていなかった。 それでも帰り路を覚えていた彼は一人、暗い道を歩いていた。 歩いて数分経った頃だろうか。 一番暗い路地に差しかかったその時だった。 「…うっ!?」 突然、後ろから誰かが飛びかかって来た。 そのまま口元に湿った布があてがわれる。 必死に声をあげたり抵抗したりするが、元来体力に自信のない彼はのがれることができない。 そのうちに鼻から入ってくる匂いに意識が朦朧とし、彼は徐々に抵抗する体力を失ってきた。 そして、意識が飛ぶと同時に後ろの人に体を預けるように倒れ込んだ。 …今、自分は目を覚ましたはずだ。 それなのに、どうして真っ暗なんだ? まだ目が覚めていないのか? いや、そうではない。 彼は閉じ込められたのだ。 音も光もない「闇」の中に――。 『…経過はどうだ?』 『順調だ。今、被検体が目を覚ました。』 闇に閉ざされた男を見る、数人の男。 色の薄い髪と目の持ち主たちは、外国のものと思われる言葉をかわす。 『これが解明できれば、我々は大きく評価されることだろう。ぬかるなよ。』 『了解。観察を続ける。』 人間は常に「変化」を求める。 気がつかない間にもどこかが変化し、音を鳴らし、目に見える形と化す。 もし、「変化」が一切ない世界に閉ざされたとしたら。 音も光もない世界に閉ざされたとしたら。 変化を求める人間の脳は、変化しない情報に狂いだす。 本人が気付かないうちに神経が乱れ、少しずつ機能を停止させていく。 そして挙句、「生きたい」という生きるための根本の欲望までも殺していくのだ。 薄い酸素。蒸し暑く感じる湿度と温度。分からない時間。 それらはより、彼の体力を奪っていった。 彼がさらわれて16時間。既に彼はうつ伏せに倒れ込んだまま、動かなくなっていた。 荒い息だけが空間に吸い込まれ、虚ろな瞳は最早何処を見ているのかさえ分からない。 このまま僕は死んでいくのだろうか。 そんな思考にさえ、最早恐怖は感じられなくなっていた。 『…そろそろ、だな。』 『ああ。準備はできてるな?』 『当然だ。』 『よし。それでは、スイッチを入れろ。』 「それ」は突然、衰弱しきっていた彼を襲った。 何が襲ってきたかは、この時の彼には分からなかった。 ただ、覚えていることと言えば。 割れるような頭の痛み。耳をふさいでも鼓膜を貫いた高い音。 その「突然の変化」に、彼の頭はついていかなかった。 「うっ!うああっ!!」 上体を起こし、何もない空を仰ぐ。 吐き出される声は、最早獣の咆哮と相違なかった。 鳴りやまない音。静まらない痛み。目から涙が零れおちた。 そして。 完全に破壊された脳に命ぜられるままに、彼は素手で、その喉を引き裂いたのだ――…。 ―――――――――― どれくらいの時間、寝ていたのだろう。 目を覚ますと、黒い猫が心配そうにこちらを覗きこんでいた。 「! カイム!大丈夫か!?」 「…シキ…君?」 そう呟くと、黒猫は自らに飛び乗るように寄りかかった。 「よかった!マジで心配したんだぞ!このままずっと眠ってるんじゃないかって…!!」 「…そっか…。心配かけたね…。」 彼は黒猫の頭をなでた。 「ごめんね…。」 そういう彼は、静かに涙を流していた。 「お、おい、何でお前が泣くんだよ!泣きたいのは…俺だってのに…。」 「でもね…。ごめんね…。」 闇の中 「え?僕のこと?…いいよ。どの道長い付き合いになるんだ。君には、話しておいた方がいいかもね…。」
https://w.atwiki.jp/cross_ss/pages/27.html
葵せり 「あたしの他にもちゃんとした仲間ができる!やったね!」 見滝原中2年生の魔法少女。その姿から通称「死神」、「灰色の魔法少女」と呼ばれている。 大鎌を武器とし、結界、盾などの防御魔法を得意とする。普段は仮面をつけて行動している。 マミと同じように両親がおらず、年の離れた姉が地方にいる。 本来の性格は優柔不断で自分では物事を決められなかったため契約の内容は「どんな現実を受け入れ決断する勇気が欲しい」。 京真は初恋の相手で、魔法少女であることを知られ、さらにオルフェノクであることを知って互いに距離を置くことになってしまう。 人魚の魔女戦で助けられ、意識しあう仲になる。 野村誠一郎 「言っておくがね!私は弱いんだ!だから戦力としてみないでくれ!」 元スマートブレイン社研究員。現在は「西洋洗濯舗 菊池」に居候している。元大学教授。常にモノクルをかけている。 ギア不適合者でも服用すれば一度だけベルトで変身できる代わりに死んでしまうというドリンク剤「変身一発」を開発した。 が、結果失敗作であったために改良した「超・変身一発」の開発、さらにオートバジン、カイザギアの修復に成功する。 オルフェノクでもあり、コックローチオルフェノクである。カイザ、デルタ、クスィーに変身した。 要亨 「俺の夢、守りたかったよ。でも、今は・・・」 元画家で、妹の静久と共に殺されて兄妹共々オルフェノクとなる。 まどかとは近所で、他人のような気がしなかったため、何かと気にかける。 まどかとさやかがオルフェノクに襲われた際に正体を現さずに助けた。 その後もカイザやデルタに変身し、ライダー達を影ながらサポートしていた。 正体が判明してからは距離を置きながらもまどか達を助け続けた。 グリフォンオルフェノクとの戦いでは満身創痍になりながらもサイガに変身、これを撃破する。サイガギアは直後に破壊した。 再生アークアルフェノクとの戦いでまどかを庇い致命傷を負い、人間の姿のまま灰化して消滅した。 須田京真 「・・・まったく、どうしてこうなった」 見滝原中3年生。ファルコンオルフェノク。 昔は好青年であったが今は無表情、無感情を形にしたような人物。 隠してはいるが重度のねらーで、気が緩むとスラングを口に出すことがある。過去の経験からトカゲが苦手。 使徒再生による覚醒ではなくかつての木場と同じようにオリジナルである。死因は「自殺」である。 両親は他界しており、資産家である伯父が持て余していた家に住んでいる。 剣術や槍術を得意とし、魔女やオルフェノクを狩っていた。 魔法少女が魔女になる瞬間を目撃しているため、キュゥべぇを憎んでいる。 ファイズ、カイザ、デルタに変身し、クスィーのメイン変身者である。 せりとはそこまで関係がなかったが、魔法少女であることを知ってからはさらに魔女狩りを進めるようになった。 同じオルフェノクである亨とはある事情により対立関係にあった。 終盤でその正体を自ら明かす。人魚の魔女戦ではその身を盾にした。 ワルプルギスの夜戦ではせりを乗せて戦った。 霧間 「Ξのベルト・・・一体どこに隠したんですか?」 野村の元教え子。野村が研究していた「あるもの」に関する資料を我が物にする為に野村を探していた。 カメレオンオルフェノクで、姿を消しつつ追い詰めたが結局倒され灰になった。 弟斬ソウマ 「世界とは理不尽である・・・かつての俺の言葉だ」 ビートルワーム。ワームでありながらネイティブと人類の共存のために影で動いていた。とある地下の研究所で生活している。 矢車と影山を保護して影山を人間に戻し、ホッパーゼクターを強化した。 魔女狩りをしていた京真と遭遇したことで戦いに巻き込まれる。紅茶通。 クールではあるが、情に脆く、京真が提供したデータの調べ魔女化の仮説を立てながらもそれを防げなかったことを後悔した。 ダークカブトゼクターの資格者であり、回数は少ないながらも変身した。 ∀ リターンエーと読む。ジョーカーの開放と「もうひとつのフォーティーンの石版」を探すために放浪する。 人造アンデッドであるが戦闘態にはならない。 ワイルドジョーカーに吸収されるもケルベロスのカードを消滅させることに成功させるが、石版を奪われてしまう。 そして自らと引き換えに自爆し消滅する。 ラインハルト・H・ハイデリッヒ 「俺の強さを証明する!ゆえに異形は狩る!」 タイガーオルフェノク。ディケイドに登場したものとは別固体。 ドイツと日本のハーフで武士のような性格をしている。京真と同じように魔女やオルフェノクを狩っている。 京真や亨を「わが友」とし、ソウマに敗北してからは彼を師と仰ぐ。アンクが何故か気に食わない。 ファイズ、カイザにも変身した。ライダー側のオルフェノクだがライダー達との接点は少ない。 志貴邑秋葉 かつてシュラウドに仕えていた燕尾服を纏った男。G1メモリを所持していた。姓は「しきむら」と読む。 太極拳の使い手で、変身しなくても十二分の戦闘能力を持つ。 オーシャン・ドーパント、仮面ライダーオーシャンである。またナスカ、ウェザー、メタル、トリガーのドーパントにも変身している。 レキ 「にゃっははーん!さてはさては隠し事かなー?」 正体不明の女性。自称記憶障害で、「レキ」という名が本名かは不明。ガイアメモリやコアメダルを所持していた。 自分の事を「おねーさん」と呼び、魔法少女の戦いに首を突っ込む。 この世界の人間ではなく、まったく異なる場所からきた「らしい」。 仮面ライダーエターナル・ブラックフレアでもあり、仮面ライダークロノに変身する。 ファウスト 「時よ止まれ、汝は美しい」 最終回のみに登場。レキと通話していた謎の人物。彼女にクロノメモリを含むガイアメモリを渡した張本人。 桐生真哉 「約束は、果たすさ・・・必ずな」 最終回に登場。セルの人間態の基となった少年。奇妙な結晶を持ち歩いている。 謎多き人物だが、その謎が明かされるのは、また別の物語。
https://w.atwiki.jp/vermili/pages/1514.html
こうこうかぐつち ・ にちりんえん 煌煌迦具土神・日輪焱 天地(あめつち)、劫火で焼き祓わん 輝け、天式── 土御門羅睺が人式によって魔人と化し、神級マガツ魔塵龍・八岐大蛇を術の砲台とした放った、人の身では不可能とされた星招術。 八岐大蛇の首を砲台とし、半人半魔に改造された羅睺が引き金となることで発動を可能にした。掴み取ったのは、最もシンプルかつ、既存霊煌術と似通っている天式。 天式の火力を上回るものなど、この宇宙には存在しない。ゆえに顕現するは死の熱線。 バックログでは確認できないが、伝説の大天魔──神級マガツ、魔塵龍・八岐大蛇の召喚詠唱。 + ... 神慮拝聴・斯くやあらん 逢魔に吼えるは魔塵龍、八岐大蛇が御一首(おんひとく) いざ、おいでませ、おいでませい──! 詠唱 我が誓願。聞き届けたまえ、極晃よ 頸切り刃に散る焔。燃える血潮に咲く炎産霊。 産声満たすは十拳の軌跡。神裔たる御前(おんまえ)に御業御降(みわざおさがり)くだされや 幸え給え、言祝ぎ給え。九曜の光を仰ぐが如く。 天地(あめつち)、劫火で焼き祓わん 輝け、天式──星招術 煌煌迦具土神(こうこうかぐつち)・日輪焱(にちりんえん)ェェンッ! 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/8862.html
前ページ次ページ萌え萌えゼロ大戦(略) 「ミスタ・ラルカス?」 ふがくたち、それに遅れること一日で学院に戻ったコルベールたちから さらに遅れること一日。魔法学院に戻ったばかりのタバサは、戻るなり ルイズに捕まった。 「そう。三十年前にガリア王国南薔薇花壇騎士だったって聞いたから。 タバサはガリアの出身でしょ?だからどこにいるか聞いたことがないかな?って…… 有名な人だった、って聞いたし」 ルイズは言葉を選びながらタバサに問いかける。この間のタルブの村の 一件で多少距離が縮まったとはいえ、まだタバサの纏う雰囲気はルイズに 打ち解けてはいない。突き放しはしないが親身でもないその態度は、 ルイズにも緊張を強いる。 しばしの沈黙。思わず息を呑むルイズに、タバサは静かに告げた。 「……その人に会うのは諦めて」 「え?」 いきなり何を言い出すの?――そう口にしようとしたルイズに、 タバサはとどめの一言を突きつける。 「……私が……殺したから」 タルブの村から戻ったコルベールは、自分の研究室に真ん前に鎮座 していた『竜の羽衣』に思わず腰を抜かしそうになった。 それでも事情を聞けば俄然奮発するのは、彼も立派な癈じ……もとい 技術者の一人だと言えるだろう。 旅装を解くのももどかしく、コルベールは早速『竜の血』ことガソリンの 合成に取りかかった。ルーリーからふがくに手渡された手引き書を元に 手持ちの材料と格闘するその傍らには、ふがくと、そして成り行きで 巻き込まれたギーシュがいた…… 目の前に置かれたグラスに少しだけ入った無色透明な液体。ふがくは グラスを手で仰いでにおいをかぐと、意を決したようにくいっと中身を 飲み干した。 そして……顔をしかめる。 「これ……軽油……。少しだけなら発動機の掃除にいいけど……」 「うーん。難しいな。『錬金』の配合がまだ甘かったか……」 苦々しく顔をゆがめるふがくと、考える仕草のコルベール。 その横から、ギーシュが別のグラスを差し出した。 「これはどうかな?」 ふがくはグラスを受け取ると……無言で中身を床にぶちまける。 「ああ!何をするんだ!?」 思わず声を上げるギーシュに、ふがくは怒りの表情をあらわにする。 「アンタねぇ!私を壊す気?何さりげなく廃油なんて出してくるのよ!」 「廃油って……それはさっき僕が作った油なんだけど」 「できばえが廃油だって言ってるの!さっき出してきた重油の方が まだマシよ!それとも何?こんな短時間で腐るほど足が早いって言う気!? どっちにしても使えないわよ!」 それを聞いてうなだれるギーシュ。彼にしてみれば先のフィールドワークに 引き続いて巻き込まれただけ(単位がもらえると言われたのもあるが)なのに、 やってみれば怒りの矛先を向けられるだけ。ドットとはいえ『土』メイジの 端くれとして、『錬金』でここまでけちょんけちょんにのされるのは 凹むどころの話ではない。もっとも、ふがくにしてみれば無茶な油で 壊されるのは真っ平ごめんとばかりに態度が硬化するのも無理はない ことであるが。 「まあまあ。ミスタ・グラモンも悪気があってやったわけじゃないから」 「悪気があったら困るわよ!」 コルベールのフォローも役に立たず、ふがくの怒りは収まらない。 混乱の度合いを深める研究室を、モンモランシーとルイズが遠巻きに 見つめていた。 「……何やってるのよギーシュは……」 思わず額に指を当てて溜息をつくモンモランシー。タルブの村で見た 『竜の羽衣』が自分たちより先に戻っていることは、馬で走る自分たちの 真上を轟音ととも飛び去っていったことで知っていた。ここに一機しか ないということは、もう一機は見送りだけで引き返したのだろう。 その乗り手がシエスタだということにも驚いたが。 その横で、ルイズは無言のままだ。モンモランシーがここに来た時には もうルイズが先にいたが、そのときから一言も言葉を交わしていない。 (わたしにあんなことを聞いてきた時から悪くなってるわね。タバサとも 話していたようだったけど、何かあったのかしらね?) ルイズの様子にモンモランシーは内心で小さく溜息をついた。 そして、フィールドワークから戻ってすぐのことを思い出す―― 「……それで、話って?」 旅装を解くのももどかしく、珍しい来客にモンモランシーは秘薬の 原料保存用冷蔵庫から冷えたハーブティーを取り出してルイズに振る舞う。 もっとも、ケティのようにお菓子作りに使うわけでもなく、懐にも厳しいのを 承知で何とか頑張って買った代物だったが、こういうことにも役立つとは モンモランシー本人が思っていなかったのではあるが。 ハーブティーのカップを前にして、もじもじと言葉を選ぶルイズ。 急かした割にはそんなに言いにくいことなのだろうか?とモンモランシーは いぶかったが、とりあえず本人が言い出すまで待つことにする。 それから数分経ってから、ルイズはようやくまともな言葉を口にした。 「あ、あのね。あなたの、おばあさまのことなんだけど……」 「うちのおばあさまが、どうしたの?先に言っておくけど、おばあさまは もう十年以上前に死んでしまっているわよ」 「うん。それは知ってる。あかぎに聞いたから」 その名を出されて、モンモランシーはルイズが聞きたいことを悟った。 「……『命を移す秘法』かしら?聞きたいのは?」 そう言って自分のグラスを指で弾く。澄んだ音が響き、部屋に木霊する。 「う、うん。あなたか、あなたのお母さまが、その技を受け継いで いないかな?って……」 虫の良い話だと思っているのだろうか?ルイズの言葉には遠慮ばかりで 全く自信が感じられない。 モンモランシーはこれ見よがしに溜息をつくと、ルイズにきっぱりと 言い放つ。 「ああ、もう!いったいどうしたのよ?さっきから遠慮っていうか、 煮え切らないわね!」 「ご、ごめんなさい」 しょげるルイズ。そこにモンモランシーがもう一度溜息をつく。 「……ひょっとして、あなた、わたしがあなたのこと嫌ってるって思ってる? そう思われているなら心外だわ。 確かにちょっとからかったことはあるけど、他の娘みたいに公爵家に 喧嘩売った結果も考えずにいじめに回った事なんて一度もないわよ。 第一、うちはあなたの家に足を向けて眠れないくらいなんだから」 モンモランシーの言葉を、ルイズは反芻する。そういえば――入学した ときも、自分の評価が『ゼロ』に定まった後でも、モンモランシーの 態度は一貫して変わっていなかったっけ、と。 縮こまっていたルイズが顔を上げると、モンモランシーは「しっかり しなさいよね」と言わんばかりの表情でルイズを見る。そして、言った。 「……ちょっと長くなるけど、いい?先に言っておくけど、昔話。 つまらないかもしれないわよ?」 「え?あ……うん」 ルイズの返事を聞いてから、モンモランシーは語り出す。 「……実はね。わたしは、小さい頃おばあさまの笑顔が怖かった。 おばあさまはいつも笑っていて……笑うことしかできなくなっていたの」 モンモランシーはそこで一度言葉を切る。そしてルイズに問いかけた。 「ルイズ、あなたは三十年前にこのハルケギニアで何があったか知ってるわね? あかぎさんに会ったんだし」 「ええ。『キョウリュウ』って化け物が暴れ回って、たくさんの人が 死んだって。わたしの母さまもあかぎのおかげで助かったって聞いたわ」 「そこまで知っているなら話が早いわ。『キョウリュウ』の毒ってね、 目に見えない空気みたいなものなんだって。生き物の根幹を破壊するもので、 たくさん浴びて吸い込めばすぐに死んでしまうけど、そうでなくても じわじわと苦しめられて死んでいく……そういう毒。鉛に変えられた 『キョウリュウ』の死体がうずくまる旧クロステルマン伯爵領のその場所は、 今も立ち入りが禁止されているって話よ。心臓から毒が放たれ続けて 危険だからって。 わたしのおばあさまはあかぎさんからその毒の治療方法を教わったけど、 それは非常に限定的で、施術の難しい術式だった。それにね、平民の あかぎさんを認めない多くの貴族はおばあさまにだけ目を向けた。 このトリステインだけじゃない。ゲルマニアもそうだったわ――」 そう。このハルケギニアにおいて、『放射線』というものはまだ理解の 埒外に存在するものだ。それは今でもほとんど変わらない。 かつてこの世界に召喚された大日本帝国の秘密兵器、試製核動力二足 歩行型超重戦車『キョウリュウ』との戦いにおいて、臨界に達して暴走した 原子炉は大量の放射線をばらまき、この世界に未曾有の被害をもたらした。 急性放射線障害によって多くの人間が苦しめられる中、多少なりとも その実情を知る鋼の乙女であるあかぎによって、大日本帝国でも まだ臨床試験の段階にすら達していなかった骨髄移植手術が実施され 重篤な患者が救済されたことは、たちまちハルケギニア中に驚きと称讃を 伴って伝えられた。 しかし、その際にいずこかの者によって、この世界では平民扱いされる あかぎの名は伏せられ、トリステインのモンモランシ夫人とガリアの 騎士ラルカスが共同で治療方法を開発したとねじ曲げられた。 そして、同じく『キョウリュウ』による大きな被害を受けながらも その治療方法開発において蚊帳の外に置かれていたゲルマニアは、 外交チャネルを通じてガリアに治療方法の提供を要請するが、時の王 ルイ一三世は全く相手にせず、やむを得ずラ・ヴァリエール領近くの 国境においてゆるやかな交戦状態が継続していたトリステインに協力を仰ぐ。 その際、停戦条件としてゲルマニアは数多くの条件を突きつけられることに なるのだが、それらをすべて丸呑みしてでも国民を救いたいと願う 時の皇帝アルブレヒト一世は、何一つ言い訳もせず事実上の降伏文書とも いえる停戦文書にサインしたと伝えられている(そしてそれが国内に波紋を 投げかけ、現在のアルブレヒト三世が即位するまでの血を血で洗う凄惨な お家騒動の元になったのだが……それはここで語られることではない)。 そのようないきさつもあり、トリステインからモンモランシ夫人を 中心とした医療チームがゲルマニアに派遣される。 だが、今や『命を移す秘法』として知られる骨髄移植手術を施術できるのは トリステインではあかぎを除けばモンモランシ夫人だけであるため、 他のメンバーは彼女のサポートしかできない有様だった―― 「――わたしはおばあさまの日記でしかその状況は知らないけど、 派遣された当日の日記にはたった一言、『地獄(エンフェル)』とだけしか 書かれていなかったわ」 その言葉にルイズは息を呑む。モンモランシーは続けた。 「その日から、おばあさまの日記には、自分の無力さと絶望ばかり 書かれていた。助けたいのに助けられない。そんな自分を助けてくれる人も そばにはいない。それでも手を止めるわけにはいかない。治療を旨とする 『水』メイジにとって最悪な状況よね。わたしだったらたぶん折れてる。 そんな状況で、おばあさまは一年間ゲルマニアで治療を続けた――」 放射線被害の回復に最も貴重なものは時間だ。治療までの時間が延びれば 延びるほど、その患者の生存率は絶望的な数値にまで落ちる。 そんな放射線を知らない、というハルケギニア、そして帝政ゲルマニアの 状況は、その中でも最悪なものとなっていた。 モンモランシ夫人は、ガリアのサナトリウムで見た光景以上の凄惨な 状況に言葉を失った。だが、それでも、彼女は表向きはその感情を表に 出さず、患者に笑顔と希望を振りまき続けた。奇しくもかつて騎士ラルカスが してきたことと同じ事を彼女は祖国から遠く離れたこの地ですることになり、 彼女は四六時中休むことなく動き続けた。 そうして――派遣された一年間で百人ほどの人間を救い、その百倍近い 人間を見送った彼女がトリステインに帰国した時。彼女を見た国王 フィリップ三世は、その変わりように絶句した、と伝えられている。 祖国に戻ったモンモランシ夫人は、終始笑顔だった。そう。何があろうとも。 今回のゲルマニアへの人道的派遣で、多くのメイジが心を壊した、 との報告を国王は受けていた。当初より期限を短縮させて一年間で彼女たちを 呼び戻したのも、そういう理由からだ。 今回の派遣で、トリステインはゲルマニアへの治療方法そのものの 提供を厳に禁じていた。施術は派遣したトリステインのメイジだけで 行い、道具一つもゲルマニアに用意させなかった。 それが完全に裏目に出た。 『お客さん』扱いのモンモランシ夫人たちにゲルマニアの対応は 決して親身ということにならず、それが彼女たちの心をすり減らした。 一人、また一人と心を壊し、最後に残ったのはモンモランシ夫人と あと一人の若い女メイジだけだった、と記録には残っている。彼女の名は 今に残っていない。アカデミーの将来を有望視された人材だった、とあるが、 この派遣から時を置かずトリステインを出奔してしまったためだ。 その行方は杳として知れない。 そこまで話してから、モンモランシーは一息つく。そしてすっかり ぬるくなったグラスでのどをしめらせた。 「帰国してから、おばあさまはその秘術について一言も口にしなくなったわ。 トリスタニアのサナトリウムではまだ毒に苦しむ患者が多くいたし、 フィリップ三世陛下すら、その毒でみまかられたというのにね。とはいえ、 トリステインだとまだあかぎさんがいたから、おばあさまがそんな状態に なっても何とかなったみたいだけど。 でもね。その派遣でうちは昔ほどじゃないけど結構盛り返したわ。 転封された領地は戻してもらえなかったけど、傷ついた家格は雪ぐことができた。 だけど、十年前、おばあさまが死んでしまった後でお父さまが先物で 大失敗して、うちは屋敷も何もかも売り払わなければならなくなりそうになった。 そんなある日の夜、あなたのお母さまが突然従者一人だけ連れて訪ねて こられたのよ。公爵家の奥方様がそんなのありえないわよね。 しかも、そのときあなたのお母さま、何て言ったと思う?」 モンモランシーの言葉に、ルイズは小さく首を振った。 その様子に、モンモランシーは一つ釘を刺した。 「……わたしが言ったってこと、絶対に内緒にしてよね? あなたのお母さま、うちの両親に『二十年前の手術代をお支払いに 来ました』って、そう言ったのよ。その上で、従者に運ばせていた トランクいっぱいに詰められた金塊をうちの両親の前に差し出したの。 そりゃ一ドニエでも欲しい時だもの。うちの両親も驚いたって聞いてる。 それに、うちのおばあさまがラ・ヴァリエール公爵夫人の手術をやった、 なんてそのときまで聞いたこともなかったし。第一、仮にそうだとしても、 ラ・ヴァリエール公爵家ともあろう家がそんなに支払いを滞らせるはず なんてないわよね。だけど、あなたのお母さま、それ以上のことは言わなかった。 おかげでうちはクルデンホルフへの借金を完済して、ボロボロだった 屋敷も修理することができた。本当に、感謝してもしきれないくらいなのよ。 うちは」 モンモランシーはそう言って、ようやくルイズの問いに答える。 「そういういきさつもあって、うちはあなたの家に足を向けて眠れないし、 おばあさまはお母さまやわたしにその秘術を伝えることなく死んでしまったわ。 道具もほとんど残ってないわね。おばあさまの遺言で壊したから。 それ以外だと……確かトリスタニアの博物館に注射筒が一つあったと思うけど。 あれはギーシュの大伯父さまが作ったものだって聞いてるし」 「そう……なんだ」 「悪いわね。あなたの期待に応えられなくて。 それに、昔話聞かせちゃって、退屈だった?」 「ううん。こっちこそ、あなたの家の恥を無理矢理聞いたみたいになってゴメン」 「いいわよ。それよりも、あなたの身内にあの秘術が必要な人がいるって いう方が心配よ。もしかして……お姉さま?」 「うん。あかぎもはっきりとは言わなかったんだけど……」 「そう。大変ね」 「今はあかぎの秘薬で落ち着いてるんだけど……。 やっぱり、ちい姉さまに元気になって欲しいって思ったから。 わたしのわがままね」 「そんなことはないわよ。 ……もし、待っていてもらえるなら……わたし、学院を卒業したら あかぎさんに師事しようかな?トリスタニアのアカデミーとサナトリウムで 研究が続けられてるって聞いたことがあるけど、おばあさまのこともあるしね」 ――意外なところで、道、見つけちゃったかな?とモンモランシーは思う。 あのタルブでの戦いで見た、あかぎの『癒しの抱擁』。 あれを習得できるとは思えないが、ハルケギニアではまだ遠く及ばない 遠い異国の医術を学び、それが活かせるなら、きっと多くの人を救うことが できるだろう。『水』のメイジとして、それに勝る喜びはない。 祖母の悲劇を繰り返さないためにも、孫である自分が何かできるのであれば、 それは何よりのことだと、モンモランシーは思った。 モンモランシーがそう思いを固めた時。研究室にマチルダが息せき切って 入ってくる。コルベールが何事かと彼女に駆け寄ると、マチルダは それを振り払ってふがくに懇願した。 「ふがく!あたしをタルブの村に連れて行って!学院長の許可はもらってるから!」 うちひしがれるコルベールに目もくれず、マチルダはふがくの両肩を 掴んでそう言った。普段の落ち着いた様子で己を包み隠すことも忘れるほど 焦るその姿に、ふがくはまず落ち着かせようと慎重に言葉を選ぶ。 「落ち着いて!深・呼・吸!それに地が出てるって!」 「そんな暇ないんだよ!アンリエッタ姫より先にタルブに着かないと あの子が!」 「それ?どういうこと?」 その声にマチルダがはっと振り返る。そこに立っていたのは、ルイズだ。 「ねぇ?どういうこと?姫さまが、何?」 ルイズの問いかけに、マチルダは答えられない。ここにはコルベールや ギーシュ、モンモランシーもいる。そんな中で、言えるはずもない。 言いよどむマチルダに、ルイズは疑惑の視線を向ける。それは信頼して いたものを侮辱された目だ。そして、言う。 「わたしも行くわ」と。 ルイズがそんなことを言い出してマチルダたちのタルブ到着が遅れるのをよそに。 ワルド子爵の駆る風竜は、タルブの村をその視界に捉えていた。 魔法衛士隊の保有する最速の風竜だけあり、通常の風竜の二割増しの 速さで空を駆け抜ける。訓練の際に集合地点の目標にする全長一リーグほどの 『竜の道』を目にした時、ワルドは自分の背中に掴まるアンリエッタ姫に 話しかける。 「ご気分はいかがですか?」 「悪くはありませんわ。でも、かのふがくはこれよりももっと速いのですよね?」 「はい。あの速度……万が一敵に回ったとすれば、その強襲を防ぐ手立ては 今のトリステインにはありません」 「今日のことで、それが現実になってしまうかも知れませんわね」 「ご冗談を」 「そうとも言い切れませんわ。ルイズ・フランソワーズがどう動くか……」 アンリエッタ姫のその言葉に、ワルドは返す言葉が見つからなかった。 ワルドがタルブの村の『竜の道』に降り立った時。村の警護を隊長 アニエスから委譲されていた第七小隊小隊長エミリーは突然の来客に 驚きを隠せなかった。 「ひ、姫殿下?」 その驚きは、エミリーの隣に立つ第一小隊第一分隊長のエルザも同様。 だが、エルザにとって、今日は驚きばかりの日になった。 最初の驚きは、今朝早くに到着した高速乗合馬車から降りてきた人間だった。 ミス・エンタープライズの知人からの紹介だと名乗ったティファニアという、 同性の自分から見てもはっと息を呑むような雰囲気とスタイルの少女と、 彼女が連れているチハという貧相なんだがすごいのかよく分からない 装備に身を包んだ少女の二人は、数人の幼子たちを連れてこの村にやって来た。 次の驚かされたのは、ティファニアたちと一緒にやって来たシンが、 実は今まで知らされていなかった銃士隊小隊を率いてやって来たということ。 第八小隊など、隊長のアニエスからは聞かされたこともなかった。 だが、シンはアニエスから『自分付きのゲスト』と紹介されたことが あったため、アニエスは当然知っていて話さなかったのは明白。 だが、彼女が驚いたのはそれだけではなかった。 (シン小隊長と一緒に来た三人だけでなく、先に一人身分を隠して村に 来ていたというのが、ね……) エルザは自分の横にいるシンにちらりと視線を向けてから内心嘆息する。 あのティファニアという少女は、それだけ重要な存在なのだろうか? 帽子を目深にかぶったままで、身体検査もシンがすでにやったと言うことで 省略――妙におどおどした感じで、人慣れていないあの少女が……と そこまで彼女が考えたところで、ワルドに手を引かれてアンリエッタ姫が 風竜から降り立った。 「みなさん。ご苦労さまです」 アンリエッタ姫はそう三人に声をかけた。それを受けて、先任のエミリーが 質問する。 「あの、姫殿下?ひょっとして、ここに来たのは誰にも告げずに…… なんてことありませんよね?」 「もちろんです。ワルド子爵しかわたくしがここにいることは知りませんわ」 「やっぱり……」 苦笑するエミリー。それを聞いてエルザは卒倒しそうになった。 一人シンだけが平然と答える。 「でも、これで王宮の膿が出せますよね。アニエス隊長は今頃大変 でしょうけど」 「王宮の……膿?」 「あーそういうことですか。シンさん、その辺全部知ってますね?」 困惑するエルザと、地球でのシンの話を聞いたことがあるエミリーは 対照的に諦めたような顔をする。シンは間違いなくアンリエッタ姫が 突然王宮から姿を消したことに関係している。今まで表に出なかった 小隊を率いているということは、そういうことだ。 前ページ次ページ萌え萌えゼロ大戦(略)
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/1127.html
奇妙なサーカス 前編 901 :ぽち:2012/06/06(水) 23 36 03 奇妙なサーカス 後編 夢幻会が集めた兵達と白金こと「顔無し」の手勢の戦いは続いていた。 そんな中、妙にむっつりな顔でツキを、蹴りを繰り出し次々に人形どもを破壊する一人の男の姿があり そしてその男に話しかげる騎馬の男の姿があった。 「久しいなケンシロウよ」 「お、お前は・・・・・・・・ラオウ!」 彼らは素手で人形どもを砕きながらまるで、それが日常であるかのごとく会話を続ける。 「貴様は今、何をしている?」 「幸い多少の蓄えはあったので働きながら大学に通い、資格を取って教師をしている」 「ほう教師か 世に言う学級崩壊とかもあるのか」 「多少は騒ぐが俺が『黙れ』と言えばおとなしくなってくれる さすが子供とは素直なもの 時折珍妙な親が怒鳴り込んでくるが『貴様ごときに何がわかる』と理を尽くして話せば落ち着いて話を聞いてくれるな 学級崩壊なぞ本当にあるのか時折疑問に思うくらいだ」 「それはなによりだな トキはどうしている」 「トキ兄さんは資格を取り、整体師、鍼灸師として働いている そういうあなたはどうなのだ」 「・・・・・・・・・・笑うがいい 天に挑みこの世を掴むといいながら、結局はドカタや警備員で糊口をしのぐ日々よ 今は北海道の牧場に住み込みで働いておるわ 黒王の面倒も見てくれるしな」 目じりに光るものを宿らせながら天を仰ぐラオウ。 そして白金の前に数名の男たちが姿を現し、ただ一人老人といっていい容貌の男性がにらみつける。 「終わりだ白金よ、貴様のウザっちい横恋慕もこれまでだ」 だが、追い詰められたはずの『顔無し』は全身から凄まじいまでの闘志を湧き立たせる。 その激しさたるや、遠く離れているはずの周囲で戦う男たちの幾人かが思わず反応してしまうほどだった。 「礼を言わせてくれないかな、シマダくん。キミはいま、僕がこの世で最も、この手で殺したいくらい憎んでる連中をわざわざ僕の前に連れてきてくれたんだ」 お前あいつに何かしたのか全然記憶にないよ、といった感じの彼らに『顔無し』は語りかける。 「まずはキミだよカトウナルミ!我が愛するフランシーヌの生まれ変わりであるエレオノールの心を手に入れてるよね。 そしてエレオノールにとどまらずしろがねのファティマ、しろがねOの馬 麗娜に 国際アクション女優のミンシアといったか?そしてローエンシュタインのお姫様にフランスの女教師、いったい何人の女性の心を手に入れれば気が済むのかね?」 周囲のジト目に焦るカトウナルミ。 「い、いや俺のせいなのか?俺が悪いのか?」 「それにキミらも何人事みたいな反応してるんだろうね、我が息子才賀勝よ。 かつて通っていた学校のクラスメートに動物使いの少女、同じサーカスの・・・・リョーコといったか? 果ては黒賀村の三姉妹とすこしは自重して欲しかったね、覗き見しといてなんだけどさぁ そっちの男、お前もだよ!」 へ?自分?といった感じに戸惑う眼鏡男 「そうだよお前だよ!内務省特務機関超能力支援研究局、B.A.B.E.L.の皆本光一! 小学生三人に手ェだしたあげくそのうちの一人の姉と母親と、同僚の部下な女子高生に上司の秘書にも手ェだしやがってこの鬼畜が!」 誤解だ冤罪だ訴えるぞこの野郎!と喚く眼鏡男を尻目に『顔無し』の演説?は続き 「お前たちみたいな複数の美女美少女をげっとするなどという人類最低最悪のクソッタレ野郎は絶対生かしておくわけにはいかない!ディスプレイの前の皆もそう思うだろう? だからボクは スパーン! 突然背後から頭を叩かれることで中断する。 902 :ぽち:2012/06/06(水) 23 37 58 「な、なんだ?」 振り向いた彼が見たものは「蜂のように刺し!ゴキブリのように逃げーる!」 とある青年が「師匠!」と土下座したという噂が流れるほどの、それは見事な逃げっぷりだった。 「お前もだ横島忠男!元幽霊巫女さんに狼娘に狐娘にロボ子に竜神とやら! お前はいったい何人に手ェだしてるんだぁ!」 一言怒鳴ると再び嶋田老達に向かい合う。 「そんな人の世の秩序を乱すクソッタレなリア充どもをこの世から皆殺しにする、それもまた僕の目的のひとつなんだよ」 そう呟くと、掌の中のボタンを押す。 「何をした」 「たいした事じゃないよ ただの合図さ・・・・・・・・同志たちへの、ね」 「猛虎高飛車!」 一人の、お下げの少年がまた一体人形を破壊する。 「やれやれ、人形の数もかなり減ったしそろそろ勝ちが見えて・・・・きた・・・・・・・・・なんだありゃ?」 彼が思わず絶句したのも無理はない。 彼らの戦場である小さな古城を包囲するかのように数万を超える男達が現れたのだ。 人種も年齢も体格も全てまちまちな彼らに共通するのは、その眼光であった。 強烈な憎しみに燃えるその瞳だった。 そして彼らはいっせいに手を、斜め前方に向かって突き出す。 まるで誰かに忠誠を誓うかのように。 「「「「「「我ら名前をしっと団!」」」」」」 「「「「「「正しきしっとの名の下に!」」」」」」 「「「「「「振るう刃はリア充のみを!」」」」」」 「「「「「「背後は血潮の海となる!」」」」」」 ひときわ巨体を誇る(ただしそのほとんどは脂肪)白いマスクを被った男が吼える。 「特別顧問からの連絡だ!幾人ものリア充どもがいま特別顧問のもとにいるらしい! われらの目的はそいつらの抹殺だ! 諸君!正義は我らのものぞ! ディスプレイの前の皆も我等の味方だ!」 「お前ら何考えてるんだ!お前らが味方してるのが何考えて何しようとしてるのかわかってるのか!」 義父からの呪いとでもいうべき「正義の味方たるべし」という意思を義理の姉やら同級生やらの美少女「たち」によってたかって矯正された赤毛の魔術使いが叫ぶが意に介しはしない。 当然だ たとえ人類が滅びることとなろうともリア充をこの世から抹殺すること以上に正しい事などありえないのだから なあ、あんたもそう思うだろう?
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/4332.html
【登録タグ NexTone管理曲 S 夜助P 曲 鏡音リン】 作詞:夜助P 作曲:夜助P 編曲:夜助P 唄:鏡音リン 曲紹介 歌詞は切ない心情を描いている。 リンが歌ってるように聴こえないくらいの低音リンの調声ぶり。 歌詞 (作者ブログより転載) 流れを止めぬ風に汚れを拭うように 差し出すこの手のひら 拒むは月明かり ねぇ 聞こえてますか? 深く堕ちてゆく鼓動が あなたの罪が Stay on my side 永遠に 終わりが来ない時の中 Say my name 私はもう あなたしか愛せないから 冷たく仰ぐ夜空 私は傍にいるよ ねぇ 覚えてますか? 出会い…別れ… 私の心狂わせた事 Stay on my side このまま 二人寄り添い眠りたい You're all of me 抱きしめて あなたの香りが消えないように ゆらり ゆらり 揺らぐ水面 朧に映る醜い花 Stay on my side 永遠に 終わりが来ない時の中 Say my name 私はもう あなたしか愛せない Stay on my side このまま 二人寄り添い眠りたい You're all of me 抱きしめて あなたの香りが消えないように Stay on my side... コメント ボカランEDから。良い声だし、素晴らしい曲だ -- 名無しさん (2009-03-18 11 57 06) オケもリンの声も大好きです。もっと評価されるべき。 -- 名無しさん (2010-09-22 16 36 36) joysound配信おめでとうございます! -- 名無しさん (2011-03-09 22 05 53) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/47841.html
【検索用 よあけのくりさりて 登録タグ 2021年 GUMI VOCALOID よ ニコニコ外公開曲 志茉理寿 曲】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:志茉理寿 作曲:志茉理寿 編曲:志茉理寿 唄:GUMI 曲紹介 "零れた願い事見つけてよ" 読み仮名:よあけのくりざりで 志茉理寿氏の32作目。 イラストは宇都宮氏が手掛けている。 歌詞 (YouTube動画説明文より転載) 「またね」の意味はどこかに記されていて 密かに口裏合わせている どうして振り上げられた言葉よりも ひとひらのその影を追い続けている 溺れてく 流されてく 無限の夜にひとつ落ちた欠片を探してる 暗闇恐れてまだ何もできないの 永久の夢を見て 零れた願い事見つけたら 抱きしめて 途切れた記憶の果て紡ぐように 確かに手繰り寄せた想いは どうして解れてまた離れてくの 孤独に彷徨うまま時を繋いでる 壊れてく 錆びついてく ゆがんだ色にひとつ落ちた光を探してる 悲しみ恐れてまだ何も見えないの 空を仰ぐだけ 零れた願い事見つけてよ 何を捨てても 暗闇恐れてまだ何もできないの 永久の夢を見て 零れた願い事見つけたら 抱きしめて コメント 本当好きだわ・・・ -- 名無しさん (2023-02-05 12 22 42) はあ…沁みる……(;-;) -- Imug (2024-02-24 17 32 22) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/pawa14_wii/pages/248.html
ライジングシリーズ 友沢がチームメートであり、スターダムシステム発生状態でオリジナル変化球非所持のとき、プレーオフで10月1週の試合に勝利すると発生。 ライジングシリーズの練習を友沢に気づかれて、アドバイスを仰ぐかどうか。 はいライジングシリーズの習得へ いいえそれ以外へ ライジングシリーズの習得 失敗した場合は下記。 球速とコントロールが高いほど成功しやすい。 ライジングショット成功…直球の名前がライジングショットになる ライジングキャノン成功…直球の名前がライジングキャノンになる ソニックライジング成功…直球の名前がソニックライジングになる、ノビ5取得 失敗時、直前の試合がカイザース戦ならば低確率でパターンA、それ以外はB。 パターンA…選択したライジングを習得、友沢評価アップ パターンB…ケガをする、体力ダウン(大)、球速-2km、コントロール-20 それ以外 ジャイロボールならどうだと言われる。 やってみる…ジャイロボール、友沢評価アップ やらない…筋力・技術アップ(中)、変化球アップ(大)、友沢評価アップ TOP > スター街道編 > イベント攻略(街道編)