約 2,249,612 件
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/358.html
無駄に豪勢でどことなくハリポタちっくなトリステイン魔法学院の食堂。 卓上に並ぶ朝っぱらから重そうな食事に、見るだけで胸やけしそうになる中年のアヴドゥル。 (ワインまで置いてあるぞ) まさに、至れり尽くせりの光景はアヴドゥルを呆れさせる。 「おい、見てみろよ『ゼロ』のルイズの使い魔」 「ちょっwマジで平民じゃんw」 遠巻きに聞こえる陰口の影響からか、機嫌の下降したルイズは睨みながらアヴドゥルに言う。 「気が利かないわね。イスを引いてちょうだい」 アヴドゥルは黙ってルイズのイスを引いてやり、自分も座ろうとイスに手を掛けるが、 「待ちなさい。あんたの場所はそこ」 冷たい言葉と共に、貧相なパンとスープの置いてある床を指差すルイズ。 昨日今日で、だいたいルイズのことを理解してきたアヴドゥルは大人しく従う。 ブリミルへの長い『いただきます』を終え『ささやかな』食事を始める貴族達。 あっさりと食事を終えたアヴドゥルは、好奇の視線に耐えながらルイズが終えるのを待つ。 (さすがにアレだけでは足らんな…、後で厨房にでも顔を出すか) アヴドゥルがシエスタの言葉を思い出し、そんなことを考えていると、ルイズが食い物の載った皿を突きつけて来た。 「……なんだ?」 意味が分からず問うアヴドゥルに、そっぽ向きながら……、 「べべべ、別にあんたに優しくしようってわけじゃないのよ。洗濯もきちんとしたみたいだし、そのご褒美なんだから!」 少し赤くなった顔でツンるルイズ。 今までが今までなので一瞬止まるが感謝の言葉を返すアヴドゥル。 「すまない。アレでは足りなかったのでな、助かる」 「……ふんッ、調子に乗らないの。でも…そうね、次からもう少し多めにするよう言っておくわ」 従順な姿に気を良くしたのか『食い物握って躾け大作戦』を修正するルイズ。 皿には大きめの鶏肉に野菜などが置かれていた。 さっそく食べ始めると、自然に言葉が零れる。 「……上手いな」 料理自体の上手さに加え、不器用なルイズの優しさが零させた感想だった。 教室に移動し今度は自分からルイズのイスを引いてやり、邪魔にならない壁際の床に座るアヴドゥル。 授業が始まるにはまだ時間があるようなので、周りに居る他の使い魔でも眺め、 (イギーがいたら喜こんだかもな) どこか、周りの動物を馬鹿にしていた賢かった犬の戦友のことを思い出していると、フレイムが寄って来た。 「きゅる」 「ああ」 挨拶交わしていると、他の使い魔もアヴドゥルに寄って来る。 前の世界にもいた猫や犬といった動物、本の世界でしか見たことの無い幻獣。 多種多様の生物だが、フレイムと仲がいいのが関係したのかみな好意的だった。 「おい、見てみろよルイズの使い魔」 「他の使い魔に囲まれてるな。しかも……」 「ああ。まるで違和感が無いな」 「もしかしてあいつ、平民じゃなくて変種の魔物なんじゃねw」 そんなことを囁かれているとは露知らず、アヴドゥルは他の使い魔たちと交流を深めていく。 授業が始まり、魔法に興味のあったアヴドゥルは熱心に聞く。 幸運にも基礎のおさらいから始まり、 魔法には火、水、風、土の4系統がある。 失われし系統『虚無』 メイジの強さの基準である魔法を足せる数、ドット、ライン、トライアングル、スクウェア。 etc 幾つかの情報を手に入れるアヴドゥル。 だが、おさらいが終わり専門的になってくると、アヴドゥルには理解できなく関心が薄れていく。 (どうやら魔法と言うのもスタンドと同じく、生命エネルギーのようだな……ん?) 得られた情報より推論を出していると、シュヴルーズが錬金で石を真鍮に変え、アヴドゥルは思わず目を見張る。 一方、ルイズはというと………。 授業開始前のアヴドゥルへの陰口は、机を叩き威嚇+睨みつけで止めさせた。 しかし、授業が始まり再開した陰口を止める術はなく、苛苛し勉強に集中できないでいた。 「聞いているんですか?ミス・ヴァリエール」 「…へッ!?」 いつの間に名前を呼ばれていたのか、ルイズはとっさに返事できず、 「仕方ありませんね。授業を聞いていなかった罰です。ミス・ヴァリエール、前で錬金しなさい」 みんなの前で、錬金をさせられることになった。 「先生!危険です!」 「そうです、『ゼロ』のルイズに魔法使わせるなんて」 「止めてください」 いきなり騒がしくなる教室。 耳ざとく『ゼロ』の言葉を察知したルイズは、言ったピザに言い返す。 「先生!かぜっぴきのマリコルヌに侮辱されました!」 それを聞いたピザ(マリコルヌ)と罵り合いになる。 醜い争いはシュヴルーズがピザの口に栓をし、ルイズを教壇に来させることで決着した。 ルイズの錬金が決定したことにより大慌てで机の下に隠れる他の生徒。 シュヴルーズはどうやらルイズの噂を知らないのかのほほんと構えている。 しかし、そんなことも目に入らないほどルイズは集中していた。 (大丈夫よ。落ち着くのよルイズ。ゆっくり素数を数え……) 素数から勇気を貰い、ゆっくりと石へ杖を向ける。 (サモン・サーヴァントが出来たんだからきっと出来るはず) そこでちらりとアヴドゥルに視線を向けると……視線が合った。 ここで失敗し、無様な姿は見せられない。 大きな覚悟を持ち、唱えた錬金の魔法は………やはり爆発した。 ドーーーーーーッン! 「へ?」 至近距離で爆発を受け、吹っ飛ぶシュヴルーズはそのまま壁に当たり気絶する。 また、突然の爆発に驚き暴れだす使い魔たち………アヴドゥルを巻き込んで。 「なッ!?」 爆発にも驚いたが、問題はそれだけでない! 首を蛇に締められ、犬には噛み付かれ、猫には引っかかれる。 止めにフレイムがアヴドゥル目掛け炎を吐いてくる。 間一髪、伏せアフロだけは免れたが、 「ぐぼあッ!?」 炎は不幸にもピザな少年に直撃していた。 なんとか爆発から身を守った生徒は騒ぎ出す。 「あいつ、辞めさせろ!」 「なんでいつも爆発なんだよ!」 「マリコルヌ気をしっかり持て!」 「なんてこった!マリコルヌの髪がアフロに!」 そんな、阿鼻叫喚の光景の中、ルイズは呟く。 「ちょっと失敗したようね」 悪びれる様子もないルイズをさらに罵倒する生徒。 むざむざ黙って言われるだけじゃないルイズが言い返し、収拾がつかなくなる。 結局授業は中断することになり、ルイズに後始末が命じられとりあえず一件落着となった。 蛇に締め落とされかかっているアヴドゥルを放置して。
https://w.atwiki.jp/marurowa/pages/203.html
【名前】ゼロ(ルルーシュ・ランペルージ) 【出典】コードギアス ナイトメアオブナナリー 【種族】人間 【性別】男 【口調】一人称: 私 二人称・三人称: 【性格】 【能力】 ワイアードと呼ばれる能力を持つ。その力は契約に縛られる通常のギアスをはるか上回り 「神に匹敵する」とされ、ゼロが言うには「魔王の素質」。 拳銃で撃たれても物ともしない、生身でKMFを機能停止させ、瞬間移動で人間離れした能力を見せる。 【備考】 賭けチェスの帰りにシンジュクゲットーを通っていたルルーシュはそこでC.C.と出会うが、 XOO(ミサイル)の爆発に巻き込まれ生死不明となる。登場初期はルルーシュと同一人物なのかは明言されていなかったが、 中盤にてC.C.と融合して「神の力」と云われるほど強力なギアスを手に入れた存在となって、 ゼロとなったことが明らかになった。本人は自らを「魔王」と称している。 C.C.と融合したことで、銃撃がきかない・いつの間にか姿を現し消えている・サザーランドやグロースターを生身で行動不能するなど 人外の戦闘力を持つ存在になっている。 ちなみに本編のルルーシュとは完全に別人のような体格(筋骨隆々)になっている。 以下、マルチジャンルバトルロワイアルにおけるネタバレを含む 対応するregion、endregionプラグインが不足しています。対になるようプラグインを配置してください。 ゼロの本ロワにおける動向 初登場話 0001 古城跡戦 死亡話 --- 登場話数 5話 スタンス 対主催 現在状況 一日目朝の時点で生存 キャラとの関係(最新話時点) キャラ名 関係 呼び方 解説 初遭遇話 カズマ 敵対 MH5による混乱の中別れる 0001 古城跡戦 レヴィ 敵対 MH5による混乱の中別れる 0001 古城跡戦 水銀燈 友好 水銀燈 行動を共にしている 0027 我が﨟たし悪の華
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/2359.html
ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは焦っていた。 背後から注ぐ、うららかな春の草原には似つかわしくない、憐憫と嘲笑に満ちた視線に、肉体的な痛みすら覚える。 ……あと何回失敗が許されるだろうか。いや、そもそも失敗などありえない呪文が、一度ならず二度までも爆散しているこの状況が既にヤバい。 留年、という文字が脳裏をよぎる。いやいやそれはない、それこそありえない。 公爵家の息女が留年するなど末代までの恥だ。 そうでなくとも既に上から、行かず後家、貧弱!貧弱ゥ!、と揃ってしまっているのだ、そこに落第が加わったら目も当てられない。 血脈に止めを刺したヴァカ、として歴史に名を残してしまう。そして間違いなく『あの人』の逆鱗に触れる。ゾッ、と背筋が冷たくなる。 杖をつかむ手が、ぬるり、と滑る。失敗したらあらゆる意味で最後だ。生きていたいなら、成功ッ、それしかないッ! 一生に一度くらいは成功させろォォ、このクサレ脳ミソがァ―― ――ッ! 我が名はルイズ・フランソワーズ・ル!・ブラン・ド!・ラ!・ヴァリエールッ!、五つの力を司るペンタゴゴゴゴォン! 我のッ! 運命に従いしィ! “使い魔”をォッ! 召喚せよォォォ!」 ドグオオオン! 絶叫そして爆発。違う。これまでとは明らかに違う規模の爆発を、その爆風を全身に感じる。 これは来た。来たな。来ないはずがない。舞い上がった土煙をかき分け、爆心へ向かう、その足取りが先ほどまでの己のものとは思えないほどに力強いことに気づく。 確信の笑みがこぼれる。何が出てもかまわない。見栄えのする幻獣など端から望んでいないし、もはや生物であることさえ望まない。何であれ、そこに在りさえすればいいのだ。 留年さえ回避できれば、あとはどうとでもなる。 すり鉢状のクレーター。その中心に着いて跪く。カッと見開いた眼が“それ”を探して左右を睨み、再びその中心へ戻ったその時、それは地表より五サントほど上の空間から出現した。 銀色の円柱が何もない空間から現れる。髪型を模したものだろうか。 やがてそれに吊られるような格好で、やけに広い額につながった眉のない奇妙な人面に、奇怪な意匠の眼帯を施した彫像が盛り上がってくる。背景が透けているのは、これが実体ではないということだろうか。 生首。生首、のようなもの。が、宙から生えた。これがその状況である。 しかしヴァリエールはうろたえない。『これ』が『それ』ならば、そは我が運命。異形なればこそ我が使い魔にふさわしい。 先ほどまでの焦燥を微塵も感じさせない、落ち着いた口調で契約の呪文を唱えると、ルイズは生首に口づけをした―― 「――それでいい……ジョルノそれでな……それが生き残った者の役目だ……行こうか……コロッセオに…………っておいっ、何だこれは! おい! ジョルノ? ミ、ミスタ? トリッシュ? おーい。誰か?」 ジャン=ピエール・ポルナレフは困惑していた。己の分身であるスタンドを失い、次いで身体そのものを失い、残ったのは亀にしがみつく魂、という末路を辿るはめになった死闘がやっと終わったのが今、だったはずだ。それがどうして…… 「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール、五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我の使い魔となせ」 何か来る。桃色の髪をした怖い人が来る。唇を突き出して。何だこれは。来るなッ、オレのそばに近寄るなあーッ。しかし運命は無情、契約は成された。そして―― ジャン・コルベールは絶句していた。彼女はいったい何をしているのだ。爆発は理解できる。爆発はいつものことだ。だがそのあとがおかしい。 なぜ彼女は左手を押さえて転げまわっているのだ? あ、起き上がった。何やら誰かと話しているようだ。 やがて納得と得心がいったのか、自信満々の威容でこちらに向かってくる。 ふむ、どうやら混乱も落ち着いたようで、いやそもそも誰もいない空間と会話するありさまについて、それはどうなのかとツッこみたいが…… 彼女は誇らしげな笑みを浮かべつつ、コルベールに左手を差し出して言った。 「成功しました! 彼はポルナレフ。ジャン=ピエール・ポルナレフです!」 「私は幽霊だとか言ってますけど、召喚して契約できたのだから問題ないですよね?」 「あと、なぜか使い魔のルーンがわたしの左手に刻まれてしまったけど、幽霊なら仕方がないですよね?」 この左手が何だというのだろう。ルーン? どこに? どうみてもただの左手では…… 。 「ミスタ、どうかしました? わたしの使い魔に、何か、問題でも?」 じろり、とコルベールを見上げるその眼差し! こ、この、小娘にあるまじき眼光には、問答無用で己を認めさせる『凄み』があるッ。ここは『退く』のだ……この『恫喝』から身を隠し復権の機会を待つ……ここで一時『退く』のは敗北ではない……! コルベールの宣言により、『誰にも見えない』使い魔が正式に認証され、最後の一人であったルイズ・ラ・ヴァリエールの召喚の儀が終わり、その場は解散となった。 「さすがゼロのルイズッ、使い魔まで見えない! それすなわち『ゼロ』!」 「おれたちにできない事を平然とやってのけるッ、そこにシビれない、あこがれない。むしろ引く」 「腐ってやがる……早過ぎたんだ」 だのと、ずいぶんな言い草を喰らったり、それを誰がそれを吐かし、誰がそれに賛同したのか、と。帳面に執行令状をしたためるルイズの姿があったとか、なかったとか。 『うむ、それについては先ほど説明した通りだ。私は既に死んでいる』 「まあそれは見れば判ることだし、それはもう仕方のないことよね」 『そうだ。だから物理的に君の役に立つことはできないだろう』 「それも判る。それは構わない。それでもあなたには『知識』、それも幾度となく死線をくぐり抜けた者のみが持つ知識、経験、それがある」 『ああ、だからこの世界、そして他ならぬ君に呼ばれたのだろう』 「全てを、その全てを教わりたい。あなたとあなたのいた世界、そしてその『スタンド』の知識を、経験を」 『それに吝かでないが、しかし君は、私のこの血塗られた運命を、果たして必要とするのか?』 「それはわたしが判断します。この世界に存在しない力、私はそれが欲しい」 『すまないが、たぶんそれは無理だと思うよ。基本的にこれは生まれついてのものだ。特殊な血統による発現と、あの『鏃』によって強制的に発動させられることはあるが、それもこの世界にはないだろう。そしてその先にある『更なる力』を得るためには、『既にそれを持っている』ことが条件になる。制約が厳しいのだ』 「鏃、ですか。まあいずれ見つけられたら、試してみましょう」 『や、ちょっと待て。その鏃が行うのは二つに一つ、能力を得るか死ぬか、そのどちらかでしかない』 「上等。この世界の貴族として魔法の行使力を持たない私には、既に存在価値がありません。死ぬか得るか、その機会があるだけでも僥倖と心得ます」 『そうか、それほどの覚悟、君の命がけの行動ッ! 私は敬意を表するッ! 機会があれば必ず応えよう』 「ありがとう、ポルナレフ」 それが、契約の日に交わされた彼女と『彼』の約束。血みどろの道を進むことになる、二人の出会いであり、破られなかった契約の刻まれた、記念すべき一日の始まりと終わりである。 学院の朝は早い。起床と洗顔、洗濯を済ませ、朝食の場に集う。これに間に合わなければその日の一食を失う。怠惰な者に食を得る資格はない。 『おい、起きろよ。ルイズ。もう朝も遅いぞ』 挙手、の格好で挙げられた左手から声がする。寝相の悪さがこの淑女の特徴らしい。 「……ん、うふん。ふが。うううんー、眠い」寝言で眠い、だと。どんだけフリーダムなんだこの小娘は。ありえん。 『起きろー、ねぼすけー』物理的な干渉のできないポルナレフとしては、声を(聞こえているのかどうか、怪しいが)かけるのが精一杯だ。無理だよなあこれは。 そこで現われたる褐色の美女。何とも凶悪な迫力が胸にある。ポルナレフはこの時ほど肉体を失った後悔を、実感したことはなかったそうな。 『ブラボー! おお……ブラボー!』 「起きなさいよー、ルイズー?、朝よぉ?」 「ふが。ふがが?」 がくがくがく。ルイズの身体が上下に揺すられる。しかしそれでも目覚める様子がない。大したものだ。 まあ、どちらも慣れたもののようだから、これが毎日のイベントなのだろう。しかし無念だ。手が、この手が実体を持たないのが無念だ。 「ポルナレフ! あなたもなんで起こしてくれないのよ!」 『いやいや、起こしてるぞ。私の全力で』 「はぁ、誰よポルナレフって?」 「くそう、片方が幽霊だから話が通じない!」 『まあほら、私の声もルイズにだけは届いているのだから、聞こえたら起きるといいぞ』 「うるさいうるさい、うるさい!」 「幽霊って何よ! 何よ何よ!」 『見えないというのも、便利なようで不便なものだな』 三人が並んで食堂へ向かう。少し急いだ方がいいかも知れない。 「あんた! 死ぬまで、そして死しても戦った騎士の誇りが、この乳牛に屈するというの!」 食堂に着いても会話は踊る。なぜか本題が胸の威力・貴賎を問う形になっているが。 『いや、それとこれとは全く、完全に、別だ。私のそもそもの性質は大の女性好きだ。依然変わりなくッ! ああ、でも大きさは重要ではないぞ。大きさは。世界が求めるのは即ち、形と位置だ』 「ち、ちちうしとは失礼ね! これは女性的魅力の権化、全ての男が平伏する絶対的存在よ! ていうかさっきから誰と話してるのよ!」 「うううるさいわね! そんなことは聞いてないのよ! で? どちらが上だと?」 『そ、その質問に答えるのは難しいぞ。わ、私はそのどちらをも、視認したことがないのだから、な』 「嘘だ!」 『ぷー』 「これは『嘘』をついてる味だぜ。間違いねえ」 どこか、ネアポリス辺りのチンピラが吐かしそうな台詞だ。怖い。 「お風呂」ギクッ。 「左手に憑いたあなたと一緒に、入浴したわよねえ」 「誰が一緒だったって?」 『いや、断じて君の生まれたままの姿を拝んではいないぞ。約束した通りだ』 「鏡に映る『それ』も?」ギクッ。 「だから誰が、あの難攻不落の要塞に忍び込んだっていうのよ!」 それは大いなる勘違いだ。彼女の使い魔は誰にも見えないし、もっとも身近なところにいるのだから。 「答えなさいよ。わたしとこの女の胸、どちらが魅力的なのよ!」 「……だから。あんた一体、さっきから誰と話してるのよう」 『スマンがそれは私だ。君には見えない』 「いま大事なところなんだから! いいから答えなさい!」 さっきのブラボーが聞こえてないことを祈るぜ相棒! 『私は美乳が好きだ。美乳とは程よい位置に君臨する、決して大き過ぎなくそして小さ過ぎない、なだらかな円形をやや高めの位置にましまし、その頂に桃色の小さな突起を纏う霊峰。それは……』 「ややや、や、やらしいのよ何よ何よその微に入り細に渡るおっぱいソムリエ並みのおっぱい賛歌は!」 ドグシャア、と左手に生える銀髪に黄金の右が炸裂するが、残念! ポルナレフは既に幽霊ッ! 見事に空振る軌跡!。ポルナレフは既に死んでいることに感謝した。 「誰がおっぱいソムリエよ! 私のこれを賞賛されることはあっても、人様のそれを云々する趣味はないわ!」 「え? ああ、あなたの事じゃないのよ。この幽霊が……」 その単語にびくりと身を震わせた少女が、同じ食卓の隣にて突然の尿意を催したのは、幸い、誰にも知られることがなかった。 眼前に現れた六体のゴーレムを睨み、ルイズが問う。 「ポルナレフ、アレどうにかできると思う?」 『おお、何だか懐かしいな。私のチャリオッツも甲冑を纏っていた。ま、アレよりは遥かに趣味の良いデザインだったがな』 「昔語りはあとで。いま必要なのはアレを倒す方法よ」 「……ルイズ、君はいったい誰と話しているんだい? 大丈夫か?」 「うるさいわね、ギーシュ。ちょっと黙ってなさい」 『そうだな、まず第一の答だが、君が対する必要があるのはあの甲冑ではない』 「どういうこと?」 『目標はあの小僧の杖。そして必要なのは、今日の授業で君が使った『錬金』の呪文だ。 甲冑どもの攻撃を回避しつつ、奴の杖に意識を集中させ――』 「――そして爆発させる。イイわね、気に入ったわ」 『回避の指示は私が出す、君はその通りに動いてくれ。いいか、ためらわずにだ』 「了解!」 「待たせたわね、ギーシュ・グラモン。さあ、掛かってらっしゃい」 杖を握る手に力を込める。鈍器として充分な破壊力を持ったそれは即座に『武器』と認識され、左手のルーンがまばゆく光る。もっとも、その光はルイズとポルナレフのほかには見えないのだが。 「かかれっ、僕のワルキューレ! 生意気なルイズをフルボッコだ!」 先頭のゴーレムがルイズに向けて拳を振り下ろす。喰らえば骨の一本も折れそうな豪腕パンチだが、既にそこにルイズの姿はない。 右翼のゴーレムが水平に腕をなぎ払う。左翼のゴーレムが必殺の突きをくり出す。 三列目のゴーレムが同時に袈裟懸けの手刀。しかし当たらない。それもそのはず―― ――ガン=ダールヴの最大の特徴は、武器を手にすれば飛躍的に戦闘力が上がる事とされている。ガン=ダールヴは基礎の動きをマスターするだけで、攻撃力は少なくとも一二〇%上昇。また一撃必殺の技量も六十三%上昇する―― 辛酸をなめ尽くした果てに手に入れた、ルイズのこの『能力』。加えて、かつて十年の修行を経て、そして数々の死闘から生還(?)した、最速のスタンドを行使していた男が指示を出しているのだ。 所詮、実戦経験のない小僧が遠隔で操作するゴーレムが、ついて来られる速度ではない。 『集中は整ったか?』 「できた。今」 『よし、では決め台詞だ』 残像すら見える速度で回避を続けていたルイズが、ギーシュの正面に静止して宣告する。 「さあ、侵攻と攻撃を開始しよう。自覚と覚悟はいいかね? グラモン」 『ちょ、我が名は……の方じゃないのかよ?』 自信満々の攻撃がことごとくかわされ、呆然の体のギーシュの持つ、杖。バラの造花をかたどったその杖に、ルイズの杖がゆっくりと下ろされ、触れた。 ドグオオオン! 理解不能! 理解不能! 理解不能! という表情でブッ飛ぶギーシュ。かたや爆風にたじろぎもせずに仁王立ちのルイズ。誰の目にも勝者は明らかだった。『ゼロ』のルイズが『二股』のギーシュを下す、の報が学院を駆け巡った日の、これがその記念すべき瞬間である。 「剣を教えて欲しいの」 『おお、そう来なくてはな、ルイズ。私の得意分野だ。かつて私が学んでそして振るったこの経験を全て伝授しよう。そう、全てをだ』 そんなわけでトリステインにある武器屋にやって来たのだ。 「貴族が剣を! おったまげた!」 「そうよ。何か、問題でも?」いつものように『凄み』で睨みをきかせると、店主がまるで歴戦の兵に相対したかのように緊張する。 ある意味それは間違っていないのだが、どちらかというとその本体の方が恐ろしいのがこれがまた。 「いえ、滅相もありません。生意気言ってすみませんでした」 「大きくて太いのがいいわ」 『ルイズ、そのルーン頼りでは長時間の戦闘は不可能だぞ。大きくて太いのの他に、片手で扱える小剣を二本、それと投げナイフを一揃え、これが私のおすすめだ』 「……なるほど、確かにそうね」 「では店主、大業物を一振りと脇差を二振り、それとこの店にある全ての飛苦無を頂こう か」 「はっ、お待ちを」 そこで外野から野次が飛ぶ。店内にはこの三人しかいないはずだったのだが。 「おいおい、その姉ちゃんがそんだけ使うってか? ありえねえよ常識的に考えて!」 「おいデル公、失礼なことを言うんじゃあない!」 「これは?」 「いえ、そこに刺さってる剣なんですがね、これがいわゆるインテリジェンスソードって奴でして」 『なん……だと……』 「へぇ、それは珍しいわね」なぜか動揺するポルナレフを無視して続ける。 「はあ全くで。ただこれがどうにも口が悪くていけませんでして、買い手もつかないまま錆朽ちている、まあ何というかボロ剣ですハイ」 ほほう、と、声のした方に向かい、やがて一振りの剣をつかみ出すルイズ。 「先ほど生意気な口を利いたのは、貴様か」 「うおっ、あんた『使い手』だったのかい。スマン、さっきのは失言だった」 「あぁ?」そこでまた繰り出される『凄み』! デル公はふるえている。 「生意気言ってすみませんでした」 「ま、いいから。ちょっと来なさい」 借りるわよ、と店主に声をかけ、剣をつかんだまま外に出る。薄暗い路地裏、都合もよく人目はない。ルイズは右手に杖を掴み、左手のデル公を無造作に転がす。 「小便は済ませたか? 神様にお祈りは? 部屋のスミでガタガタ震えて命乞いをする心の準備はOK?」 「あ、ああ、あう、あ」 「そうね。ちょっと時間が掛かるのが面倒だけど、『錬金』の呪文を差し上げようかしら 」 錬金、と聞いてデル公の比喩的な頬が緩む。 「ククク……甘いぜ嬢ちゃん。この齢六千年のデルブリンガー様に掛けられた『固定化』の呪文、そこらの棒切れと一緒にされてはな……クククッ」 詠唱と共にゆっくりと振り下ろされる杖、デル公の比喩的な笑みは崩れない。しかし、その甘い、甘すぎる予想は爆発と共に瓦解する。 ドグオオオン! 「ぐおあっ?」何が何やらわからない衝撃に、がらんがらんと転がされる。柄が吹き飛んで砕け散る。 生まれたままの姿を晒しつつ、デル公はいま、かつてない比喩的な痛みを感じている! 何だこれは。剣であるこの俺様が『痛み』を感じるだとッ! ありえない! 誰なんだこの男は! 「いま、何と?」 「へ?」 「誰が男だって?」 「あら、口に出てましたぁ?」 「よし。うぬの『覚悟』、しかと覚えた。なればさらに『長い』呪文にて仕ろう」 「え?」 じと、と比喩的な冷や汗が比喩的な首筋を伝わるのを感じる。その威力はッ、もしかしなくてもおそらく間違いなくッ、呪文の長さに比例して…… 「サモン・サーヴァントだッ!」 「いやああああああぁぁ」 「……我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール、五つの力を司るペンタゴン。我の運命に従いし使い魔を召喚せよ……」 その日、王都に超弩級の爆音が轟いた。 『しかし丈夫な剣だな』 「見てくれは散々だけどね」 辺りの惨状と同程度に薄汚れ、端々がズタボロのように欠けているそれは、もはや剣と称するにはおこがましい。 「なまくらと申したか」 「どう見てもなまくらじゃない。その錆まみれでブッ壊れたありさまは」 と、その刀身がまばゆい光に包まれ、その中から不吉に鈍く輝く人切り包丁が現れた。 「これがおれの本体のハンサム顔だ!」 「しかもこの本体の性能はッ! 魔法を吸い込むことができるッ! 吸い込んだ魔力の分だけ使い手を操ることができるッ! こわれないぞ」 操る、のくだりでポルナレフが過去のトラウマを刺激されたのか、のけぞるような格好になる。心底いやな思い出のようだ。 「気に入ったッ! わたしの『爆発』に耐えたその刀身、およそいかなる打撃にも耐えるであろう。受け太刀はいかんと言っていたが、ポルナレフ? これならばどれだけ受けても構わないのではないか?」 『……う、うむ。本人もこわれないと言ってるしな。いいんじゃないの?』 「では買おう。デル公とやら、よく仕えるがいい」 「あ……う……よ、よろしくです(くそッ余計な自慢するんじゃなかったー)……」 ――大きいもの。硬いもの。雄々しいもの。それは、ルイズ・ラ・ヴァリエールのデルフリンガーである。 ポルナレフの剣技と、ヴァリエールの爆発と衝撃が、ハルケギニアを大きく震わす。二人、男の太さを競う―― 初めに長く二回、それから短く三回…… ルイズの表情が急に張りつめる。音もなくベッドから降り立つと、やはり音もなくドアの死角へまわる。やや腰を落とし、水月に拳を構え、静止する。 「プリンセスアンロック!」 絶大の衝撃を受けたドアが吹き飛ぶ。一瞬の踏み込みで室内に現れた人物――黒いフードに隠れ、その顔を窺うことはできない――が、ルイズの構える死角に、迷わず貫き手を繰り出す。一撃が必殺の威力を持っている。つかまれた瞬間に関節が『ありえない方向』に曲がる、それは既に確定している。しかしヴァリエールはうろたえない。 「蒼天鳳翼固め!」 極められたら決して逃れられない、大戦鬼の技が炸裂する。しかしッ、異常な身体能力が技の隙間を抜け、間合いを取り戻す。 この距離、この近さ、どちらかの技が極まればすなわち決着ッ! しかし意外! ふっ、と双方が構えを解き、破顔する。 「フフッ、衰えてはいないようね」 「姫さまこそ『王者の技』の冴え、さらに磨きがかかっておいでの様子、嬉しゅうございます」 「ふわふわのクリーム菓子、ドレス、お姫さま役……あなたとわたくしの間にはつねに闘争がありました。わたくしのプリンセス金剛拳と、あなたのヴァリエール流葬兵術、決着にはついぞ至りませんでしたが……」 肉体言語で語りあった日々を楽しげに回想する二人。 『物騒な思いで語りだな、おい』 無数の死線を潜り抜けてきた騎士にしても、その光景は異様なものと映ったようだ。 「わたくしは国策として、ゲルマニア皇帝との婚姻を結ぶことになりました」 ビキッと奥歯を噛む音が響く。 「だが……第一位王位継承権者が他国へ嫁ぐなど、言語道断ッ。わたくしはこの状況を打破するべく、アルビオンへ向かいます」 「!」 「アルビオン王党派の即時撤退、トリステイン国内にて亡命政府の樹立、そして皇太子ウェールズ・テューダーとわたくしが婚礼を果たし、トリステイン=アルビオン王国を建国するのです。これで内政干渉のそしりを受けることなく、アルビオン大陸の併呑に取りかかれます」 アルビオン王国が崖っぷちに立たされるまで、機会を待っていたというのか、この人は。老獪、プリンセスにあるまじき老獪さ! 「時は満ちたのです。この偽りの仮面をはぎ取り、天下布武を掲げる日が来たのです」 「しかし、全てはアルビオン王党派が王家の正統性を失うことなく、この国への撤退を完了させてから、のことです。 しかもこの行動にトリステイン王国は『公式には』関われません。彼らが正式に亡命を申し込み、それをわが国が正式に受諾するまでは。したがってアルビオン王国へはごく少数の者のみが、潜入することとなります」 「そのための準備は今日、整いました。老オスマンより徴発したスキルニルが、わたくしの影武者を勤めます。わたくし自身は得意の変装をもって『さる人物』に化け、『あること』を行います。そして」 往年の『スゴ味』もそのままの、ブッ殺したような視線をルイズに向け、 「ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール、わたくしと共にあなたも来るのです」 「ククッ……成長されましたな、姫さま。おもしろい! やはりあなたはおもしろい!このルイズ、地獄の底までお供をしましょうぞ! 」 「ありがとう、あなたなれば必ずそういってくれると信じておりましたよ。……そしてあなたと共にわたくしの右腕として、盾として立つもののふを紹介しましょう」 と、軽く視線をやってささやく。 「アニエス?」 「はっ、ここに」するりとドアを抜け、歩み寄った人物がアンリエッタに跪く。どうやら護衛のようだ、が、腰には杖ではなく剣が下げられている。 「我々が行うのはまず撤退戦です。殿はわたくしとあなた、そしてこのアニエスともう一人、『ある方』が受け持ちます。敵はおよそ五万、不足はないでしょう?」 「五万!」 「その五万のどこかに、あなたの仇もおりますよ、アニエス」 「先日、リッシュモンを罷免して追放しました。レコン・キスタに通じた彼が、貴族派に合流したのは間違いないでしょう。そしてその男こそが、ロマリアの手先として『虐殺』を命じた張本人です」 「!」 「わたくしの与り知らぬところで行われたとはいえ、王権に携わる者としての責任、重大と心得ます。かの地にてリッシュモンへの仇討ち、これは全ての任務に優先して構いません。彼を発見次第、護衛の任を解きます」 「殿下……」 「ま、あのすくたれもののことですから、陣の奥深くから動くこともないとは思いますが、あなたの草が必ず見つけてくれると、わたくしは信じていますよ」 「……必ずや!」 「ああ、でも決して死んではなりませんよ。あなたはこれから、わたくしと共にあなたの仇の首魁、ロマリアを討たねばなりませんからね」 「おおお、殿下ッ! このアニエスッ! 決して、決して、死なずにッ! 殿下の下に仕え、覇道の露払いをいたしますぞ!」 「それでこそわたくしの騎士、全ての怨敵を誅滅して、この国に、この世界に、正義を打ち建てるのです。見敵必殺、それがわたくしの命令です。そして正義は、絶対に、一度として、負けてはなりません」
https://w.atwiki.jp/shining-wind/pages/63.html
ゼロ CV:保志総一朗 ???の扉イベント(※)終了後仲間に加入する。 使いやすいシングル技に超攻撃力のリンク技を持ち、パートナーとしての性能は凶悪の一言。 ゼロ固有の特徴として武器が装備できないというものがあり、 ほかのキャラに比べて攻撃力と魔法攻撃力で劣る。 その代わり筋力と器用、及び技の攻撃力が高くなっている。 初期レベルが高いため、ステ振りの自由は少ない。 残りのポイントは、全て器用に割り振ってしまって問題ないだろう。 勘違いしがちだが、防御面は普通の人なので、あまり突出させないこと。 オートスキルが全てチェイン系だが、稼ぐ前に敵を殲滅してしまう、 稼いだ頃には敵を殲滅してしまったというパターンに嵌りがち。 リンク技を使わなければ、又は瞬間的にであればチェインを稼ぎやすい部類ではある。 シングル技の技名は前作と同じだが、全体的に弱体化。同じ感覚で使うと死ねる。 ※ゼロに会って以降(?)涙の[[ソウルピース]]を三つ以上もった状態で光風館やセイラン城などの霊樹を調べると"???の扉"を開けられる。 それを三回繰り返す。 涙のソウルピースはよくある質問 (FAQ)参照 シングル技 説明 備考 △△グラビティスラッシュ 一段目で前方に重力を発生させて敵を引き寄せ、二段目で衝撃波を飛ばす近接物理攻撃。基本的にはエクスカリバーと一緒だが、こちらは重力場の停滞時間がかなり短くなっている(1秒強程度)。そのため補助技としては使いにくい。攻撃力は充分なので、普通に攻撃技として使っていくのが吉。 初段に攻撃判定はない二段目は無属性、状態異常付加可 □△サウザンドスラスト 前方に多段ヒットする風を発生させる近接物理攻撃。高レベル時の動作時間の長さ以外はシーナのガトリングスラストとほぼ同様の技で、シングル技の主力。グラビティで一度敵をまとめてから撃つというのもアリ。五寸釘等と組み合わせるのも良。 スキルレベル3でモーションが2回、レベル5で3回になる属性は装備依存、状態異常付加可 □□△サンダーブレイド 前方をなぎ払う、雷属性の近接物理攻撃。基本的な性能はカリスのものと同様。攻撃力は高いが、他の技に比べると範囲が狭くて使い辛い。放置を推奨。 雷属性、状態異常付加可 リンク技 説明 備考 近距離フルバーストレーザー ゼロを中心としてキリヤとは反対側に、扇状にレーザーを発射する物理攻撃。攻撃力は高いが射程は短め。ザコ戦でも使えるが、真価を発揮するのは大型のボス戦。全段ヒットでダメージは4桁を余裕で超える。凶悪の一言に尽きる。 密着すると全方位にレーザーが出る。属性はランダム。 中・遠距離ゾーンオブカオス ゼロを中心とし、パートナーとの距離を半径とする円内の敵を攻撃する闇属性魔法。非常に範囲が広く、全リンク技中最強の攻撃力を持つ。連射性能はあまり高くないが、やはりこれも凶悪な性能。これだけ魔法攻撃だが、技自身が強力なので、知力を上げる必要は特にない。 闇属性 ロック技 説明 備考 絶対鏡界 ゼロの前方に射出攻撃を跳ね返す盾を出現させる。レベルが上がると反射攻撃の攻撃力が上がる。 敵とキリヤはシールドに近づけない。 ダッシュ技 説明 備考 ウィングラッシュ ダッシュ時に翼を広げ、翼に触れた敵を麻痺させる。CPUに操作させる分には必要ない。敵に突っ込んでのリンク技が凶悪 オートスキル 説明 備考 シンクロナイズ チェイン数に応じて攻撃力上昇。サウザンドスラストとの相性は良い。武器を装備できないので優先的に上げたい。 チェインシールド チェイン数に応じて防御力、魔法防御力が上昇する。 ソウルチャージ チェイン数に応じて、ソウルゲージの回復率が上昇する。リンク技を多用する場合は重要。 AIコマンド 説明 ついてこい キリヤの後ろをついてくる。近くに来た敵だけを攻撃する。 つっこめ 視野に入った敵を片っ端から攻撃する。 守ってくれ キリヤの周囲を一定距離から離れずに戦う。 一撃離脱 ヒット&アウェイで戦う。 初期パラメータ LV 41 HP 250 筋力 85 知力 55 器用 84 体力 56 ソウルマトリクス最終形 __● _○●●● ●●○● __●
https://w.atwiki.jp/aomaru/pages/30.html
第三章サブクエスト 一日目グルメガイドの取材協力 偽ブランド商の追跡 不審人物の調査 旧鉱山の手配魔獣 副局長の依頼(隠し) 二日目誤配荷物の再配達 テーマパークのアルバイト 不審商人の調査 西クロスベル街道の手配魔獣 テロ事件に関する取材協力(隠し) 三日目暴走車の追跡 ジオフロントD区画の手配魔獣 秘密の演技指導(隠し) 一日目 グルメガイドの取材協力 期間:長 発生時期:3章1日目開始時 捜査手当:2000ミラ 取得 DP5(+2) 港湾区のクロスベル通信社に入り、受付嬢トリアに話しかける。 各地のグルメスポットを最低6ヵ所以上訪問し、受付に報告する。 全員の一押しグルメを見つけられたらDP+2。 (※第3章3日目は雨天により屋台を訪問できないので注意) 【港湾区:屋台 麺処《オーゼル》】・・・天上麺《日輪》(ランディ一押し)⇒『ピリ苦坦々麺』のレシピを入手 【行政区:屋台 《クロマのドリンクスタンド》】・・・ベルベリージュース 【歓楽街:屋台 《ソフィーユのアイスクリーム屋》】・・・氷菓《七彩》(ティオ一押し「これぞまさに、ジェラート革命……!」) 【中央広場:カフェレストラン《ヴァンセット》】・・・ハーブパスタ 【西通り:ベーカリーカフェ《モルジュ》】・・・しっとりカツサンド 【東通り:宿酒場《龍老飯店》】・・・天下一炒飯(ノエル一押し) 【鉱山町マインツ:宿酒場《赤レンガ亭》】・・・スタミナステーキ 【アルモリカ村:宿酒場《トネリコ亭》】・・・匠風オムライス(ロイド一押し) 【タングラム門:食堂】・・・芳醇潮鍋(ワジ一押し) 【ベルガード門:食堂】・・・満腹寄せ鍋 【聖ウルスラ医科大学:ビュッフェ《レクチェ》】・・・三日間煮込みシチュー(エリィ一押し)(※第3章3日目に訪問しないと食べられないので注意) 偽ブランド商の追跡 期間:短 発生時期:3章1日目開始時 捜査手当:1500ミラ 取得:DP4(+1) クロスベル駅へ入り、レイモンド捜査官(中央の金髪の男性)に話しかける。 イベント後、選んだキャラと2名で戦闘。 選択したパートナーの絆ポイントを獲得 1戦目 共和国系テロリストx2 ゲストNPCとしてレイモンドが参戦。拳銃による攻撃のみで大して頼りにならない。 テロリストは銃による範囲攻撃が中心。そこそこタフだが状態異常耐性は無い。 撃破後、奥に進むと戦闘。 2戦目:共和国系テロリストx3、偽ブランド商 テロリストだけ倒して戦闘を終わらせるとDP+1。 偽ブランド商は直接攻撃してこないが、全体に補助(SPDアップ・状態異常回復)/妨害(DEFダウン)をしてくる。 レイモンドは手近な敵を攻撃するので、偽ブランド商を攻撃することもある。一撃で倒されることはまず無いが、DPボーナス獲得のためにもテロリストのみ手早く始末したい。 クロスベル駅に戻り、イベント後クリア。 - ◆戦闘手帳 東クロスベル街道 ◆戦闘手帳 東クロスベル街道 名前 備考 共和国系テロリスト 要アナライズ 偽ブランド商 要アナライズ 不審人物の調査 期間:短 発生時期:3章1日目開始時 捜査手当:2000ミラ 取得DP:4 アルモリカ村の村長の家で村長と話す。 村で以下の人から聞き込みをする。 宿酒場《トネリコ亭》の主人ゴーファン 《レオール雑貨店》のレオール老人 《レオール雑貨店》北にある民家のアンジェ夫人 建物から出るとイベント。 車の側に居るエルキンに近づくとイベント。 クロスベル市へ戻り、歓楽街《ホテル・ミレニアム》3Fのドアを調べるとイベント。 再びドアを調べると部屋の中に入りイベント。 イベント後クエストクリア。 旧鉱山の手配魔獣 期間:長 発生時期:3章1日目開始時 捜査手当:3000ミラ 取得DP:4 『旧鉱山の鍵』を持っていない場合は、まず旧鉱山へ行く前に鉱山町マインツへ行き、村長から鍵を受け取る。 鉱山に入ったら、下に降りて梯子を下り、回復装置先の以前ボスと戦った場所まで進むと該当の手配魔獣がいる。 戦闘:メガロバット×6 弱点属性は水≫火空>地。全状態異常と遅延が無効。 攻撃手段はまるかじり(混乱付与[3])とファットプレス(全体攻撃・SPDダウン[3])。いずれも物理攻撃なので、アクアミラージュで回避率を上げたい。 魔獣撃破後、『戦術書・爆』を入手。ティオとノエルのコンビクラフト『ブラストハンマー』を修得。 第3章3日目まで持ち越せる。その頃に足を運ぶと同域にあるLV85の宝箱の魔獣が倒し易くなっているので、ついでに挑んでみよう。 - ◆戦闘手帳 旧鉱山 ◆戦闘手帳 旧鉱山 名前 備考 メガロバット 要アナライズ 副局長の依頼(隠し) 期間:短 発生時期:3章1日目開始時 報酬:1500 取得DP:5(+2) クロスベル警察本部で自販機前にいる副局長に話しかける。 クエストを受けた後、中央広場のカフェレストラン《ヴァンセット》に入るとイベント。 警察本部の副局長室で情報整理。正解を選ぶとDPボーナス。 ※インターミッションでマーガレット夫人に所々で会うことが出来るので、話しかけていると答えのヒントは出ている。 クライドの正体は? セールスマン クライドはどこのセールスマン? 不動産業者 クラブへ移動してイベント。 警察本部に戻って副局長との会話で任務完了。 二日目 誤配荷物の再配達 期間:短 発生時期:3章2日目開始時 捜査手当:2000ミラ 取得DP:4 ※この支援依頼を終わらせると次の日までアンティーク屋《イメルダ》を利用できなくなる。家具『オルゴール』など買い物は済ませておくように。 クロスベル空港に入り、中央にいるカプア特急便の配送員アロンと会話。 鉱山町マインツの宿酒場《赤レンガ亭》の主人ノーマと会話。 聖ウルスラ医科大学の受付嬢セラと会話し、2階ナースステーション裏の部屋でマーサ師長と看護師シロンに話しかける。 クロスベル市の住宅街にあるキャンベル議員邸の隣の家の門を調べ、家の中に入るとイベント。 自動的にクロスベル空港へ戻り、クエストクリア。 このクエストのクリア直後のみ、先ほどの家に入ってすぐの本棚で『ディープカラー』を入手可能。 テーマパークのアルバイト 期間:短 発生時期:3章2日目開始時 捜査手当:2000ミラ、みーしぇぐるみ(ティオの部屋の家具) 取得DP:3(+4) 港湾区の水上バスからテーマパークへ。(施設の利用などはできない) 『みっしぃ』の着ぐるみを着てアルバイトをする。 こういうときならどう答えるかな? みししっ、楽しんでいってネ~♪ なにか対処しないと・・・・・・ くすぐる こういうときはどうするべきかな? 2人の間に立つ ここで、最後のキメゼリフ! エンジョイみっしぃ☆ 選択肢で正解する毎にDP+1。 間違えると、ティオの蹴りが炸裂する。 3番目の選択肢で「彼女の横に立つ」を選ぶと、撮影係が「もやっ」とする。 最後の選択肢で間違えると…… 終了後、港湾区に自動で戻ってきてクエストクリア。 ティオの部屋の家具『みーしぇぐるみ』を入手。(選択肢を全て間違えても貰える) 不審商人の調査 期間:短 発生時期:3章2日目開始時 捜査手当:3000ミラ 取得DP:4(+4) 住宅街《ヘイワース宅》でハロルドとトルタ村長に話しかける。 西通り《グリムウッド法律事務所》に入るとイベント。 住宅街《マクダエル議長邸》2F西側にあるエリィの部屋で本棚を調べる。 IBCの受付嬢ランフィと会話。 住宅街《ヘイワース宅》でハロルドとトルタ村長とイアン弁護士に話しかける。 アルモリカ村でイベント。 ミンネスの計画について矛盾する点とは 計画が進行している 昨日のミンネスの話しと資料の事実が矛盾する点とは? 甘い物が苦手 ミンネスがアルモリカ村で詐欺を働こうとした真の目的とは? 土地の横取り 写真のリドナーと同じ顔をしている理由は? 同一人物 選択肢で正解する毎にDP+1を獲得 帝国の男爵領を詐欺で奪ったという話はカプア一家のことだろうか。 西クロスベル街道の手配魔獣 期間:中 発生時期:3章2日目開始時 捜査手当:3000ミラ 取得DP:4 停留所からクロスベル側に1マップ先(シャイニングポム出現地点付近)のMAPに討伐対象の魔獣がいる。 戦闘:ネペンテスG×6 攻撃 詳細 カッフーネ 攻撃:暗闇 深遠よりの激震 攻撃:全体、SPD↓50%[3]、反撃 火>風属性が弱点、地属性に耐性。ステータス低下、遅延、凍結、石化、火傷、封魔、封技、麻痺が有効。 暗闇攻撃と反撃の地震攻撃に注意。地震を食らうとかなり痛いので、アーツなどで全員の火力を強化してから一気にコンビクラフトやSクラフトを立て続けに連発してまとめて倒してしまうと楽。 撃破後、『戦術書・裏』を入手。ランディとワジのコンビクラフト『ラストリベリオン』を修得。 第3章3日目まで持ち越せる。その頃に足を運ぶと同域にあるLV86の宝箱の魔獣が倒し易くなっているので、ついでに挑んでみよう。 - ◆戦闘手帳 西クロスベル街道 ◆戦闘手帳 西クロスベル街道 名前 備考 ネペンテスG 要アナライズ テロ事件に関する取材協力(隠し) 期間:短 発生時期:3章2日目開始時 捜査手当:2000ミラ 取得DP:4(+2) ローゼンベルク工房へ行く前に鉱山町マインツの宿酒場《赤レンガ亭》客室にいるニールセンと会話すると開始。 ※第1章の隠し支援要請【教団事件に関する取材協力】を完了している必要がある。 通商会議を狙ったテロリスト集団とは? その両方 テロ事件における、オズボーン宰相とロックスミス大統領の狙いとは? 国内の反対派への牽制 テロ事件の対処を通して、帝国と共和国は同盟関係を結んだのか? あり得ない 三日目 暴走車の追跡 期間:短 発生時期:3章3日目開始時 捜査手当:2000ミラ 取得DP:4(+3) ベルガード門の駐車場でミレイユ三尉と会話で開始。 暴走車を追いかけることになる 。 緊急ナビ(1回目) 急ブレーキをかける 緊急ナビ(2回目) ノエルの判断に任せる 緊急ナビ(3回目) 前に回り込んで止める ジオフロントD区画の手配魔獣 期間:短 発生時期:3章3日目開始時 捜査手当:3000ミラ 取得DP:4 旧市街の南の《ギヨーム工房》の右辺りまで進むとイベント。そこからジオフロントD区画へ入れる。 回復装置の先でイベント。 入って正面の赤いパネルを操作。 左から上へ上がって赤いパネルを操作。 奥へ進み、裏から入り口の上まで来たら赤いパネルがあるので操作。 3つのパネルのスイッチを操作すると、正面の扉が開く。 扉から先へ進み、リフトで移動する。 先へ進んだところに該当の魔獣がいる。(第2章でボス戦を行なったところにいる。) 戦闘:ゴルドクリケット×6 攻撃 詳細 不協和音(A) 攻撃:自分中心・中円、STR-50%[3] 不協和音(B) 妨害:自分中心・中円、CP-30、MOV-3[3] 属性有効率:地 115 水 100 火 155 風 125 石化・封技・混乱・気絶・即死、遅延無効。 睡眠が有効なのでノエルのSグレネードⅡで大量に無力化できる。起きてるものから各個撃破すれば特に苦もなく倒せる。 不協和音はいずれも物理攻撃扱い。 撃破後、『戦術書・昇』を入手。ティオとワジのコンビクラフト『Σアセンション』を修得。 - ◇宝箱 ジオフロントD区画 ◇宝箱 ジオフロントD区画 アイテム 入手場所 備考 命中3 トライアタッカーRII&CII&SII&ティーゲルV×5 全セピス×80 EPチャージII 3つ目の操作パネルの右側 アセラスの薬 ゲート開放後のMAP ここまで宝箱全て取って45.4% - ◆戦闘手帳 ジオフロントD区画 ◆戦闘手帳 ジオフロントD区画 名前 備考 ゴルドクリケット 要アナライズ 秘密の演技指導(隠し) 期間:短 発生時期:3章3日目開始時 捜査手当:3000ミラ 取得DP:4(+2) 歓楽街《アルカンシェル》へ入り、劇場へ入るとイベント。(支援要請開始の確認あり) シュリのジャンプの着地に合わせて○ボタンを押す。 ノーミスでDP+2を獲得できる ノーミスを狙う場合は、劇場に入る前にセーブを推奨。 長時間滞空しているときと最後でミスをしやすい。 成功が失敗を上回っているとDP+1? 演技指導の成功失敗に関わらず、クエスト達成時にイリアとシュリの絆ポイントを獲得。
https://w.atwiki.jp/anime_wiki/pages/2797.html
マクロスゼロ Blu-ray Box プレミアムリマスターEdition 特装限定版 発売日:2月28日 ■本編映像が最新のアップコン技術により最高クオリティで蘇る! ■シリーズ初の本格3DCGを導入したアクションシーン、 ロイ・フォッカー(声:神谷明)の登場等ファンには堪らない見所満載。 ■前回のBlu-rayBOXの特典に加え、 40ページの大ボリュームブックレットや新規のオーディオコメンタリー収録や特製収納BOXなど特典も満載! ■実力派スタッフが集結! ここを編集 2002年12月OVA発売開始。超時空要塞マクロスの前日譚。シリーズにマクロスプラス、マクロス7、マクロスFがある。 http //www.macross.co.jp/zero/ 監督 河森正治 脚本 大野木寛 キャラクターデザイン 齋藤卓也 メカニックデザイン 河森正治、石垣純哉、宮武一貴(4・5話) 特技監督 板野一郎 鳥人デザイン 宮武一貴、okama(5話) カデゥンデザイン うつのみや理 ディスプレイデザイン 佐山善則(5話) 美術監督 太田大 色彩設計 海鋒重信 撮影監督 前田庸生(1話)、前田洋志(2・4・5話) 撮影監修 笹倉逸郎(3話) 編集 竹内康晃 音響監督 三間雅文 音楽 蓜島邦明 アニメーション制作 サテライト 脚本 大野木寛 絵コンテ 河森正治 ところともかず 演出 ところともかず 西山明樹彦 田中孝行 工藤進 作画監督 齋藤卓也 大久保宏 水畑健二 仲田美歩 藤原潤 松山光治 柳野龍男 鷲田敏弥 遠藤ひろみ 入江篤 3Dモーションレイアウト 村木靖 鴨川浩 ■関連タイトル マクロスゼロ Blu-ray Box プレミアムリマスターEdition 特装限定版 マクロス ゼロ Blu-ray Disc BOX マクロス音楽証言集 1982-2018 マクロスゼロ 1/60 完全変形VF-0D フェニックス 工藤シン搭乗機 ねんどろいどぷち マクロスヒロイン マクロス ゼロ ORIGINAL SOUNDTRACK 1 マクロス30周年記念 マクロス・シリーズトレーディングストラップ Wave マクロスゼロシリーズ VF-0S マクロスゼロ 1/60 完全変形 VF-0S rakuten_design= slide ;rakuten_affiliateId= 053df7e0.7c451bd1.0c852203.190c5695 ;rakuten_items= ctsmatch ;rakuten_genreId=0;rakuten_size= 468x160 ;rakuten_target= _blank ;rakuten_theme= gray ;rakuten_border= on ;rakuten_auto_mode= on ;rakuten_genre_title= off ;rakuten_recommend= on ; 随時更新! pixivFANBOX アニメ@wiki ご支援お待ちしています! ムック本&画集新刊/個人画集新刊/新作Blu-ray単巻/新作Blu-ray DVD-BOX アニメ原画集全リスト スタッフインタビューwebリンク集 最新登録アイテム Switch ゼルダの伝説 Tears of the Kingdom Switch 世界樹の迷宮Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ HD REMASTER Switch ピクミン 4 大友克洋 Animation AKIRA Layouts Key Frames 2 小説 機動戦士ガンダム 水星の魔女 1 ONE PIECE FILM REDデラックス・リミテッド・エディション 4K ULTRA HD Blu-ray Blu-ray 劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 冥き夕闇のスケルツォ 完全生産限定版 Blu-ray 映画『ゆるキャン△』 Blu-ray 【コレクターズ版】 Blu-ray ウマ娘 プリティーダービー 4th EVENT SPECIAL DREAMERS!! Blu-ray 天地無用!GXP パラダイス始動編 Blu-ray第1巻 特装版 天地無用!魎皇鬼 第伍期 Blu-ray SET 「GS美神」全話いっき見ブルーレイ Blu-ray ソードアート・オンライン -フルダイブ- メーカー特典:「イベントビジュアル使用A3クリアポスター」付 ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 5th Live! 虹が咲く場所 Blu-ray Memorial BOX 宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち Blu-ray BOX 特装限定版 地球へ… Blu-ray Disc BOX 完全生産限定版 神風怪盗ジャンヌ Complete Blu-ray BOX HUNTER×HUNTER ハンター試験編・ゾルディック家編Blu-ray BOX BLEACH Blu-ray Disc BOX 破面篇セレクション1+過去篇 完全生産限定版 MAZINGER THE MOVIE 1973-1976 4Kリマスター版 アニメ・ゲームのロゴデザイン シン・仮面ライダー 音楽集 テレビマガジン特別編集 仮面ライダー 完全版 EPISODE No.1~No.98 MOVIE リスアニ!Vol.50.5 ぼっち・ざ・ろっく!号デラックスエディション ヤマノススメ Next Summit アニメガイド おもいでビヨリ アニメ「魔入りました!入間くん」オフィシャルファンブック 『超時空要塞マクロス』パッケージアート集 CLAMP PREMIUM COLLECTION X 1 トーマの心臓 プレミアムエディション パズル ドラゴンズ 10th Anniversary Art Works はんざわかおり こみっくがーるず画集 ~あばばーさりー!~ あすぱら画集 すいみゃ Art Works trim polka-トリムポルカ- つぐもも裏 超!限界突破イラスト&激!すじ供養漫画集 開田裕治ウルトラマンシリーズ画集 井澤詩織1st写真集 mascotte 鬼頭明里写真集 my pace 内田真礼 1st photobook 「まあやドキ」 進藤あまね1st写真集 翠~Midori~ 声優 宮村優子 対談集 アスカライソジ 三石琴乃 ことのは 亀田祥倫アートワークス 100% 庵野秀明責任編集 仮面ライダー 資料写真集 1971-1973 金子雄司アニメーション背景美術画集 タローマン・クロニクル ラブライブ!サンシャイン!! Find Our 沼津~Aqoursのいる風景~ 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 友の会[復刻版] 梅津泰臣 KISS AND CRY 資料集 安彦良和 マイ・バック・ページズ 『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』編 氷川竜介 日本アニメの革新 歴史の転換点となった変化の構造分析 Blu-ray THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 10th Anniversary Celebration Animation ETERNITY MEMORIES Blu-ray おいら宇宙の探鉱夫 ブルーレイ版 Blu-ray 映画 バクテン!! 完全生産限定版 アイカツ! 10th STORY ~未来へのSTARWAY~ Blu-ray BOX 初回生産限定版 はたらく細胞 Blu-ray Disc BOX 完全生産限定版 Blu-ray 長靴をはいた猫 3作品収録 Blu-ray わんぱく王子の大蛇退治 Blu-ray 魔道祖師 完結編 完全生産限定版 魔道祖師Q Blu-ray Disc BOX 完全生産限定盤 にじよん あにめーしょん Blu-ray BOX 【特装限定版】 Blu-ray 鋼の錬金術師 完結編 プレミアム・エディション Blu-ray付き やはりゲームでも俺の青春ラブコメはまちがっている。完 限定版【同梱物】オリジナルアニメ Blu-ray「だから、思春期は終わらずに、青春は続いていく。」
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/825.html
『老化執行中 脱出進行中』 「てめーにも…覚悟してもらうぜ…」 その言葉と共にワルドの腕を掴む手に力が入る。 「うぉぉぉぉぉおお!我が風の偏在ィィィイイイ!最後の力を振り絞れェーーーーーーーーッ!!」 一瞬。老化する僅かだがほんの一瞬早く分身が放った風の魔法がワルドの腕を切り飛ばしたッ! ズキュン! 「チッ・・・!」 斬り飛ばされた腕のみ老化し、干からびたそれを投げ捨てもう一度直を仕掛けるべく掴もうとするが脚に力が入らなくなり膝を付く。 「くそ…だが…危なかった…腕一本犠牲にした価値はあったというものだ…!」 あれ程のダメージを受け印の効果で無理矢理体を動かしここまできたのだ。限界などとうに超えている。 「私の…腕一本の代償としては高くついたが…ここはウェールズを斃せただけでもよしとせねばなるまい…!」 残った右手で杖を握り中空に浮く。ワルドの方も一瞬だが老化させられた事と左腕を失った事で、もう分身は消えている。 「この城はじきに我が軍が落す…!そうなれば今の貴様達ではどうしようもあるまい…愚かな主人共々薄汚い傭兵にでも首を取られるがいい!」 逃げようとするワルドに対して広域老化を再び仕掛けようとするが、気を失ったのか突っ伏してブッ倒れているルイズが視界に入り (…殺すより生かす方が先かッ!) ここで広域老化からの直触りを行えば恐らく、いや確実に敵中突破するだけのパワーは残らない。そう思いワルドを見逃した。 デルフリンガーを杖にして立ち上がる。戦闘はほぼ不可能だが移動は辛うじて可能だった。 ルイズに近付き起こそうとするが、起きようとしない。 軽く、デルフリンガーの柄で頭を小突くが、それでも起きない。 水でもあればブッかけ叩き起こすところだが生憎ここにはそんな物は無い。 ブチ破った扉の外の方から足音や怒号、悲鳴などの叫びが流れ込んでくる。 ここで起こそうとして時間を食ってはマズイ。そう判断しグレイトフル・デッドの指が三本しか無い手で器用に抱えあげる 「兄貴ィ……船はもうとっくに出ちまったがどうするんだ…?」 「考え無しに残るかよ…隠し港にタバサを待たせてある」 「敵は五万だぜ?突破できるのか…?」 「勝ち戦が確定した敵ってのは無駄死にを避けるもんだ… 残ったスタンドパワーを全て最初に注ぎ込むッ!それで駄目なら…そんときゃあ最期の最期まで敵のノドに食らい…付くまでだ」 「やっぱり兄貴はスゲーや!そうだな、たかが5万。兄貴にとっちゃあ飯を食いに行くようなもんだな」 その言葉と共にルイズを抱えたグレイトフル・デッドの体から煙が流れ出す。 礼拝堂の外に出ようとするが倒れているウェールズに気が付いた。…老化はしていない。 氷で冷やしているものを除けばグレイトフル・デッドで老化しないものは『無機物』と『死んだ生命体』だけになる。 ゴールド・エクスペリエンスが終わってしまった生命を呼び戻す事ができないようにグレイトフル・デッドも終わってしまった生命を老化させる事などできやしない。 斃れているウェールズに近付きその指に嵌っている大粒のルビーを抜き取り言葉を紡ぎだす。 「その覚悟だけは…認めてやる…それに免じてオメーの言葉は伝えといてやるよ…」 そうして、自分がブチ破った扉に向き直りウェールズの死体に背を向けると 「アリーヴェデルチ」 ただそれだけを言い残し礼拝堂を後にした。 城の中に一人だけの足音が静かに鳴り響く。 城の外は未だ大砲の音や兵士達の叫びが聞こえるが、それに反して城の一角だけは静寂に包まれていた。 朽ち果てたメイジや兵士達の死体を踏み越えながらただ前に突き進む。 ―――死は誰にでも訪れる。例え貴族だろうと平民だろうと平等に。 王軍はウェールズの戦死も手伝い士気が下がり城の内部にまで突入され全滅が確定している。 ならばここで全員を巻き込もうが問題無い。この城に残った連中はその覚悟ができているはずだ。文句を言われる事などあろうはずもない。 隠し港へ向かうまでに呻き声をあげ辛うじて生きているヤツらも居たが、その生き残りの全てにトドメを刺す。 無論、王軍、貴族派の区別などしない。淡々と、そして平等に命を狩り獲る。 比率で言えば貴族派の人数が圧倒的に多かったし王軍の生き残りの貴族などほぼ皆無だったがそれでも数人は居た。 だが、それでもトドメを刺した。どの道広域老化が解除されれば包囲され殺されるか捕縛され処刑される運命だ。 なら早めに楽にしといてやるという気になっただけことだ。 周りの呻き声すら聞こえなくなった頃には城の内部に突入してくる部隊は皆無になっていた。 この戦いは貴族派の勝利が確定している。だからこそこんな訳の分からない…老化などで死にたくないという感情で支配されている。 主力部隊が傭兵で構成されているならその感情は加速度的に膨れ上がる。 傭兵はあくまで金で雇われた存在であり、雇い主に忠誠を誓う存在ではない。 金で雇われているからこそ傭兵は無謀な突撃などはしたりしない。命が無ければ報酬を受け取ることもできないからだ。 ぶっちゃけハッタリである。スタンドパワーなぞスデに尽きている。 グレイトフル・デッドそのものは発現させる事はできるが、老化を起こすだけのパワーは無い。 最後の力を使えばまだやれない事はないだろうが、それでは離脱するだけのパワーが無くなる。脱出経路が存在するのに特攻する気など毛頭無い。 全力で城の中で老化を引き起こし、敵の戦意を喪失させこれ以上の介入を防ぐ。 人これを良く言えば『策略』悪く言えば『ペテン』と言う。 その目論見は成功したようだが、あまり長くは持ちそうもない。隠し港へ続く道以外の生き残った敵はそろそろ老化から回復している頃だ。 その連中が外に出れば、今度こそ夥しい数の敵が雪崩れ込んでくる。 そうなる前に目的地にたどり着かねばならないが、負傷も手伝いギリギリと言ったところだろう。 だが、歩いている途中に再び膝を付く。 「血が少しばかり足りねぇな…」 急所は避けたとはいえ5体のワルドの攻撃を受け続け血を流しすぎている。 立ち上がり歩を進める。止血する道具など無い上に時間すら残されてはいない。 壁を支えに手を付き港に向かうが、その壁にも血の跡は残されていた。 鍾乳洞の港の穴の上でホバリングをしているシルフィードの上でタバサとキュルケがプロシュートの到着を待つ。 ヤバくなったら逃げろとは言われていたがギリギリまで待つつもりだった。 「さっきまで静かだったけど、そろそろ危なくなってきたわね…」 再突撃が行われ、遠くから兵の叫びや破壊音などが徐々に近付いてきているが肝心の者はまだ現れない。 しばらく時間が経ちこの港にも反乱軍が雪崩れ込んでくると思ったその時 ――来た 宙に浮き運ばれているルイズの後ろに血に塗れたプロシュートがゆっくりとだが歩いている。 タバサがシルフィードに命じ二人に近付く。 「その怪我はどうしたの!?」 「説明してる暇…はねーぞ…」 港の入り口の方から兵士達の声が聞こえ、敵がもうそこまで迫っている事を理解させた。 「ワルド子爵は?」 「あのヤロー…は敵だ」 「…よく分かんないけど逃げた方がいいって事ね」 「掴まって」 這い上がるようにシルフィードに乗り込むと穴の中へと降下を始める。 それと時を同じくして貴族派のメイジや兵士が港に雪崩れ込んできた。 「間一髪ってとこだったけど…その傷大丈夫なの?」 壁に打ち付けられ出来た傷は打撲などが殆どで出血自体は大した事は無いがワルドと分身にやられた傷はそうも言ってられなれない。 他の傷はシルフィードに積んできた包帯や薬などで止血もする事はできたが、大腿部に受けた一撃がヤバイ。 動脈の一部が傷付き血が止まらないでいる。下手すればトリステインに帰り着く頃には失血死だ。 キュルケとタバサの顔が青くなる。系統が水でない以上治癒の魔法は使えないし、使えたとしても秘薬など無い。 プロシュートが深く息を吐く。それを見て、まさか諦めたのではないかと思った二人がその両眼をで見るがそんな絶望したような目は見せていない。 「折れた剣…アレまだあるか?」 「……え?ええ、そりゃあの武器屋に突き付けてやろうと思ってたから持ってきてるけど…なにに使うの?」 「…火出してくれ」 キュルケが火球を作ったのを確認すると折れた剣を手に取りその中に刀身を突っ込む。 (メタリカがありゃあこんな事しなくても済むんだがな…) 適度に熱せられ刀身が赤熱するとそれを火球の中から引き抜き息を吸い再び深く息を吐き厚く巻いた布を咬むと…… 刀身を…その傷口にッ!『ブッ刺したッ!!』 ドジュゥゥゥ 「…ッ!~~~がッ!!」 一瞬血が流れ出るが赤熱した刀身に焼かれ瞬時に血は止まる。 焼いて傷口を塞ぐ。最も原始的だが最も確実に血を止める方法だ。 当然、その痛みは半端無い。傷口に刺された痛みとその傷口を焼かれる二重奏曲とも言える激痛が駆け抜ける。 1秒…!2秒…!3秒…!4秒…!5秒…! その行動に半ば放心したように見ている方もやっている方もその5秒がやけに長く感じられ4秒と5秒の1秒間の間に 『8秒経過!ンッン~~♪実に!スガスガしい気分だッ!歌でもひとつ歌いたいイイ気分だ~~ フフフフハハハハ。100年前に不老不死を手に入れたが……これほどまでにッ!絶好調のハレバレとした気分はなかったなァ… フッフッフッフッフッ、ジョースターの血のおかげだ。本当によくなじむッ!最高に『ハイ!』ってやつだアアアアアアハハハハハハハハハーッ 9秒経過ッ!』 (長いんだよ…ボケがッ!) やけにテンションの高い幻聴が聞こえ心の中で突っ込みを入れ5秒経ち血が止まったのを見ると剣を引き抜き投げ捨てる。 少なくともこれで失血死の可能性は無くなった。 赤熱した剣を引き抜くまで意識を保っていたという精神力そのものが賞賛に値されるものだが さすがに、度重なる傷の痛みと極度の疲労により意識を落し未だ気絶しているルイズの方に倒れ込んだ。 ―――主に忘れられた中庭の池。 その池に浮かぶ小船の中にルイズが居た。 10年前ならワルドがこの場所から連れ出してくれただろうが、今は違う。 信頼を裏切り、ウェールズを殺し、自分すら殺されかけたことを思い出し泣いた。 泣いていると船が動き島の湖岸から船に手がかけられ引き寄せられる。 それに気付き手の先を見る。 プロシュートとなにやら得体の知れない化物がそこに立っていた。 その化物に抱きかかえられ船から地面に降ろされる。 「泣いてんのか?」 そう言われ、子供のように頷くと―――思いっきり殴られた 「この腑抜けがッ!なんだ!?あのザマは!?ええ!?」 さすがに踏まれこそしないが襟首をグィィッと掴まれ顔を引き寄せられる。 「いいかッ!オレが怒ってんのはなてめーの『心の弱さ』なんだルイズ! そりゃあ確かに『ワルド』にいきなり裏切られたんだ!衝撃を受けるのは当然だッ!自分まで殺されかけたんだからな。オレだってヤバイと思う だが!オレ達チームの他のヤツならッ!相手に裏切られたとしてもうろたえたりはしねぇッ!たとえ腕を飛ばされようが脚をもがれようともなッ!! オメーはマンモーニなんだよ…ルイズ!ビビったんだ…甘ったれてんだ!分かるか?え?オレの言ってる事 『裏切り』のせいじゃあねぇ。心の奥のところでオメーにはビビリがあんだよ! 『成長しろ』ルイズ!成長しなけりゃあオメーは栄光を掴めねぇ!」 唐突に殴られ半ば放心しながらそれを聞いていたが、使い魔に殴られた事に怒ろうとした。 だが、怒ろうにも相手の方がそれを上回っており……目が覚めるまで説教が続き、さっき泣いていた事とは別の意味で『泣きたくなった』 軽い衝撃を受け目を覚ます。 薄く目を開けると空と自分の顔の横に使い魔の顔があった。 夢と違うのは体のあちこちから血を流している事だ。少し顔を動かすとキュルケとタバサが珍しく慌てた様にしてこっちを見ている。 風に紛れて鉄と何かか焦げたような臭いが流れ、血と何かが焼けた臭いだろうと思い、自分が助かった事を認識する。 体を動かそうとするが動かない。 当然だ。倒れたプロシュートの体が半分ぐらい自分に重なっている。 血の臭いとその重さにそれを退けようと思ったが、あの時自分の魔法を信頼し命を賭けてくれた事を思い出しそのままにしておこうと思った。 ワルドの分身に襲われる瞬間まで魔法を撃っていたが、そこからの記憶無い。 生きているという事はワルドに勝ったのだろうが…そのせいでプロシュートがこんな大怪我をしてしまったという事に少し悲しくなった。 「……この腑抜け野朗が…!」 そう呟くような声にハッっとする。思わずその顔を見るがその目を閉じたままだ。 「…オメーは…マン…ーニなんだよ…ッシ」 ……さっきまで夢の中で受けていた説教とほぼ同じような事を言っている事に『実は起きてるんじゃないか?』と思い動く方の手で顔をつねってみる。 起きていれば多分えらい事になっていただろうが、反応は無い。 その後も半ばうわ言のようにそれが続いているが、ただ違うのは相手が自分ではなく時折聞こえる『ペッシ』という人物であるという事だ。 それが誰なのか気にはなったが 『ブッ殺…と心の中で思っ…なら…その時スデに…動は終わって…るんだ』 という危険極まりない言葉に、帰ったらはしばみ草を食べさせてやろうかと思いになり流れる雲をぼんやりと見ながら再び目を閉じた。 「分かったよ!プロシュート兄ィ!兄貴の覚悟が!『言葉』でなく『心』で理解できた!」 そう叫ぶ弟分はもうマンモーニの目はしていない。 別世界にいる弟分に覚悟が伝わったかどうか分からないが、少なくともこの夢の中のペッシはマンモーニではない。 「やれ…やるんだペッシ…オレはお前をここから見守っているぜ…」 このペッシにすらそれが聞こえているか分からないが、それでも今は見守ろうと思った。 プロシュート兄貴 ― 左脚にひび 右大腿部に火傷 全身打撲 出血多量 [[←To be continued ゼロの兄貴-24]] ---- #center(){[[戻る< ゼロの兄貴-22]] [[目次 ゼロの兄貴]] [[>続く ゼロの兄貴-24]]} //第五部,プロシュート
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/728.html
結局爆発がルイズの魔法の失敗による物とわかり、マリコルヌが呼んで来た先生達は ルイズに罰として教室の片づけを命じた。 当然の如くルイズは、平民であり使い魔の育郎におしつけようとしたのだが、 「怪我は無いみたいだけど、念のため休んでいた方が良い」 と先に言われてしまい、やることもなく育郎を眺めているのであった。 変な奴… なんで文句一つ言わないのよ? 魔法を失敗して教室をこんな風にしたのは自分なのに… 押し付ける気だったのに、ついそんなことを考えてしまう。 「ねえ、あんた…何か言う事は無い?」 「?」 声をかけられた育郎が、手を止めてルイズの方を向く。 「ほら、あれよ…その…私の魔法…」 「ああ、誰だって失敗ぐらいあるさ」 一瞬わかってて言っているのかと、頭に血が上りかけるが、この従順な使い魔が そんな事を考えるわけは無いと思い直す。 「…私がなんで『ゼロのルイズ』なんて呼ばれてると思う? 魔法の成功率ゼロだからよ…みんな私を馬鹿にしてる…」 二つ名を自分で口に出すと、いつもより惨めな気分になってきた。 「魔法…つかえたじゃないか?僕を呼び出せた」 「……あんたなんか唯の平民じゃない…失敗よ、失敗! 成功したと思ったのに、なんで…なんであんたなんか…」 勝手に呼び出しておいて、あんまりといえばあんまりだが、うつむいて悔しさに 震えるルイズを見ると、育郎は彼女が不憫に思えてならなかった。 「確か…使い魔の一番の役目は主を守る事だったね」 「…それがどうかしたの?」 「見てて」 爆発で砕けた石のかけらを手にもち、 「………ウソ!?」 育郎が手に力こめた次の瞬間、石が粉々になっていた。 「どうかな?」 口をぽかんと開けて育郎の手を見つめていたルイズが、慌てて平静を装う。 「ま、ま、まあまあじゃない…す、少しは評価してあげてもいいわね」 「ありがとう」 「ちょ、調子にのらないでよね、ただ馬鹿力なだけじゃない!使い魔ってのは」 「ルイズ」 「こ、今度は何?」 「そろそろお昼ご飯じゃないか?」 育郎が時計を指差すと確かにもう昼食の時間だった。 「後はやっておくから、先に行っておいで」 『ゼロのルイズ』か… 一人掃除をしながら育郎は考えた。 魔法がつかえない魔法使い。 ルイズは『貴族』である自分を『誇り』に思っている。 しかし貴族の証明たる魔法が扱えないのだ。 『誇り』を持つが故に、魔法が使えないと言う事実が彼女を傷つける 自分が彼女になにかしてやれる事はないのだろうか? 「ん?」 ふと視線を感じたので思考を中断し、そちらの方を向く。 「あれは…キュルケさんの使い魔だったか…どうかしたのかい?」 近づこうとすると、どこかに走り去ってしまった。 「なにやってんのよ。掃除は終ったの?」 振り返るとルイズが教室に入ってきて、こちらを見ている。 「ああ、ルイズか。今そこにキュルケさんの使い魔がね」 「キュルケの~?」 露骨に嫌そうな顔をするルイズ。 「掃除ならもうすぐ終るけど」 「まったく、グズなんだから…ホラ」 そう言って何かが入った包みを育郎に渡す。 「これは?」 「アンタの昼食よ、もう昼からの授業も始まるから食堂に行く時間もないでしょ? ご主人様がわざわざ持ってきてあげたんだからありがたく思いなさいよ」 包みの中を見るとサンドイッチが入っている。 「…ありがとう、ルイズ」 「使い魔の面倒を見るのはメイジの役目なの!か、勘違いしないでよね!」 その夜、トイレから部屋に戻ろうとすると、部屋の前にサラマンダーが居た。 こちらに気付くと、きゅるきゅると鳴きながら近づき、育郎のズボンをくわえる 「な、なんだい?」 等といっても答えるわけもなく、そのままグイグイとズボンを引っ張る。 「ふふ、準備完了ね…」 部屋の明かりを消して、キュルケは一人ほくそえんだ。 あのルイズの使い魔… す ご く い い ! 今日の出来事から、自分の使い魔を使って育郎を観察していたキュルケは さっそく育郎を自分の新しい恋人にすることを決め、使い魔のサラマンダー、 フレイムに育郎を連れてくるよう命じたのであった。 顔も良いし、優しいし、なによりもあのルイズの使い魔ってのが最高ね! 家同士の因縁で、ルイズとの仲は最悪といって良い。 そのルイズから使い魔を奪い取ると考えただけで笑いがこみ上げてくる。 ほえ面をかくルイズを想像していると、部屋のドアが開き、誰かが入ってくる。 きたわね… 当初の予定道り、少しずつ蝋燭をともしてゆき、ムードをだす。 闇の中、淡い光にともされて、足がグンバツ、胸が何想像してんのさ!な美女が 下着姿で現れるのである。大抵の男はこれだけでやられてしまう。 「ようこそ、こちらにいらっしゃ…ってあれ?」 「なにやってのんのよ、キュルケ!」 しかして暗闇から現れたのは、育郎ではなくルイズだった。 「ちょっと、なんであんたがいるのよ?あんたの使い魔はどうしたの」 「あいつが何時までたっても帰ってこないから、もしやと思えば… やっぱりあんた、私の使い魔をたぶらかそうとしてたのね!」 「あら、恋愛は自由よ…悔しいならあなた自身の魅力で繋ぎ止めればいいのよ ま、その胸じゃ無理だろうけど」 「なんですってぇぇぇぇぇ!」 一触即発の空気が流れる中、育郎は 「すいません、こんな時間に。えっと…」 「あ、シエスタって言います。 お気遣いなさらなくても結構ですよ、使い魔に食事を出す事も私達のお仕事ですし」 きゅるきゅる 出された肉を美味しそうに食べるサラマンダーを見て、育郎は微笑んだ。 「やっぱりお腹がすいてたんだな…」 そんな育郎の横顔を見ていると、シエスタは (この人、よく見ると結構格好いいかも) なんて事を思ってしまい、少し頬が赤くなってきた。 「何か、僕の顔についてますか?」 「い、いえ!あの…イクローさんもどうですか?余り物ですけど ミス・ヴァリエールから申し付けられた量では足りないでしょうし」 「…いいんですか?」 「ええ、平民同士は助け合わないと!」 「それではお言葉に甘えさせてもらいます。本当にすいません」 フラフラ ア、アシガモツレテ 大丈夫ですか!? ゴロニャン なんだかんだでいい思いをしていた。 ルイズ・キュルケと壮絶なダブルKO キュルケ・同上 ぺリッソン・キュルケとルイズの争いに巻き込まれてリタイヤ スティックス・同上 マニカン・同上 エイジャックス・同上 ギムリ・同上 マリコルヌ・使い魔と散歩をしていたら、上の5人が次々に降ってきてリタイヤ
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/824.html
アヴドゥルは決闘の翌日に自分の行動がいかに浅はかだったか気付く。 ゼロ魔世界の住人にとって未知の力-スタンド-マジシャンズ・レッド………そんなものを大っぴらに使ってしまったことだ。 (スタンドの)解析のため研究所に送られ、モルモットにされる可能性は非常に高い。 そう易々と捕まるつもりはない………が相手は国。本気で来られては一人のアヴドゥルになす術はない。 ちょッ、やばくねwな感じで内心ビクビクしていたアヴドゥルだったが。 しかし、心配など意味の無いかのように特に何も無く。 実際は-ルイズ以外の貴族が未開の地から来た『亜人』とアヴドゥルを認識-教師間で危険指定され警戒を向けられることになっていたが。 数日もするとアヴドゥルも忘れ、今までより有意義な生活を送り始める。 どの辺が有意義になったかというと…… まず、ルイズからの待遇が『かなり』上昇したのがいえる。 使い魔のアヴドゥルが変な力(スタンド)を使え、ご主人様であるルイズが魔法すら使えない。 癇癪持ちのルイズなら当然、アヴドゥルに勝手な言いがかりを付けるところだ。 しかし、そこはなんだかんだでおっさんのアヴドゥル。伊達に知能派を気取ってない。 上手く煽てて-あの爆発は強力。異世界から召喚するなんて伝説級など-言いくるめようとし。 以外に単純なルイズは-メイジの実力を見るにはまず使い魔を見ろ-という常識もあるため、簡単に納得しご機嫌急上昇。 移動時は今まで『ゼロ』と呼んでいた連中に-あんたの使い魔なんて目じゃないのよ-とでも言いたげに、 後ろに従えたアヴドゥルを慎ましげな胸を張り見せびらかす始末。 苦笑しながらも大人しくアヴドゥルが付いていくため、優秀で従順な使い魔にルイズの心も広くなり、 (アヴドゥルの周囲に生徒が近づかないため)席に着き食事(部屋から出てこなくなったギーシュの分)をする権利を与える。 他にもアヴドゥルの話にも耳を傾け、ルイズも少しづつだが信頼関係を築こうと歩み寄っていく。………デレ期にはまだ遠いけど。 また、シエスタからの尊敬の眼差し。女子高生くらいの娘からの視線に、思わず年甲斐もなくはしゃぎそうになるおっさん。 シエスタに朝の選択を手伝ってもらう代わりに、アヴドゥルも手伝いをするようになり急速に仲良くなっていく二人。 ルイズもアヴドゥルに恋愛感情なんて『一切!微塵!』も抱いていないため何も言って来ず。 安心?して憧れのおじさんキャラを堪能するアヴドゥル。 さらに、あの炎に皆感激したらしく、使い魔会議によって学院の使い魔のボスに目出度く就任することになった。 フレイムはもちろん、きゅいきゅい、ロビン、モグラなどと共に中庭で宴会をし交流を深める。 それを見た生徒から『魔物使い』の噂が広まり。ますます生徒や教師から敬遠されることになる。 あとは………ロングビルとの接触がある。知的そうな顔立ち。クールで落ち着いた雰囲気。何より巨乳! 『少し』おっぱい星人なアヴドゥルにとって、かなりストライクポイントに来る女性だ。 スタンドについて熱心に聞いてくるロングビル。大人の纏う色気につい口が軽くなってしまうのも仕方なく。 世渡り上手なロングビルの話術で、何度も話している内に-まじ?春来た!?-となってしまうのも仕方ないことだった。 この件についてもルイズからは-ほどほどにしときなさいよ-との一言のみ。放任主義にすることにしたようだ。 仕事に差し支えない程度で、少しでもロングビルの好感度を上げようとがんばるアヴドゥルだった。 そして、今日もシエスタといっしょに働き、ロングビルと談話するアヴドゥル。 …後ろで見ている親友フレイムに気付くことなく。 …………微熱の夜が来る。
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/1378.html
翌日、『竜の羽衣』こと零式艦上戦闘機を学院に運ぶべくシルフィードで学院に戻り オスマンに竜騎士隊を手配してもらいゼロ戦を運んだのだが それを見たコルベールが妙にテンパった様子で頭を…もとい顔を輝かせて『ゼロ戦』に寄ってきた。 ちなみに輸送代はギーシュの遺産+オスマンに負担させた分で全額出したので問題無い。 彼の生き甲斐は研究と発明であり、ドラゴンに運ばれてきたゼロ戦を見て、好奇心を刺激されスッ飛んで駆けつけてきた。 息切れしながら走り、ただでさえ少ない髪の毛がヤバイ事になってるのも気にしない。 「き、きみ…これは…一体何だね!?」 汗まみれの顔で質問攻めにしてくるので非常に鬱陶しい。いっその事老化させちまおうと思ったのだが その心を読んだ他の三人が悲しそうな顔をしているので止めた。 やはり、これ以上髪が減るのは見るに耐えないらしい。 「…この前、言ってたエンジンを積んでるやつで、オレんとこじゃあ、飛行機ってやつだ」 「ひこうき…?飛行というからにはこれが飛ぶというのかね!?詳しく説明してくれたまえ!!」 顔を寄せてくるコルベールをスタンドで阻む。弟分でもないオッサンの顔を至近距離で見る趣味は無い。 「そうだが…それ以上寄ると毛を抜くぞ、てめー」 ~5秒後~ 「調子乗ってスイマセンでした」 綺麗に土下座するコルベールの姿がそこにあった。 「次、その顔で寄って来たら全滅させっからな…」 スーツに中年の汗が付くと言うのは非常に避けたい事なのでこっちもこっちで結構必死だ。 土下座を終え顔を上げると、ゼロ戦の近くに寄りあちこちを探り始めそこからまた質問攻めを始めた。 「いや、ホントすまなかったからそれだけは…それでこれは羽ばたくようにできていないが、どうやって飛ぶんだね!?」 「エンジンでそこのプロペラが回って推力を得て飛ぶ」 「なるほどよく出来ておる!私の作ったエンジンでも、これと同じものが飛ぶようになれば…」 半分陶酔したような顔をしているコルベールに三人娘が引いているが当の本人は気にしていない。 「では早速飛ばして見せてくれんかね! ほれ! もう好奇心で手が震えておる!」 もうスデに彼の頭の中ではゼロ戦と自分が作ったエンジンを積んだ飛行機が大隊を組んで飛行している姿が映っているらしい。 今にも「バンザーーーーーイ」と叫んで何かに特攻しそうだったが、とりあえずガソリンが作れるかどうかを言う事にした。 「その為の燃料…風石みたいなもんなんだが、ガソリンっつーもんがねぇと飛ばねぇんだよ、そいつは」 「ガソリン…なんだね?それは」 今にも『しぶいねぇ…』と言いたげな顔のコルベールを無視し、ゼロ戦の燃料タンクを開き 固定化のおかげで化学変化を起こさずに僅かに残っていたガソリンの臭いをかがせた。 「ふむ…嗅いだ事のない臭いだ…温めなくてもこのような臭いを発するとは…… 随分と気化しやすいのだな。これは、爆発したときの力は相当なものだろう」 「火気厳禁だ。仮にこのタンクが満タンで、そこに少しでも火が入ると、この周りが吹っ飛ぶ」 「私が作った愉快なヘビ君に使ってた油では駄目なのかね?」 「ありゃ駄目だな。オレんとこじゃ石油っつーやつから精製したモンがガソリンになるんだが。こっちに石油はあんのか?」 「石油とだけ言われてもな…どういったものなんだね?」 「化石燃料…だったな。地下に埋まってるモンで『粘り気のある黒い液体』ってとこだ。もちろん燃えるが…そのままだと煙とかがスゲーって聞いたな」 一方こちら三人娘。科学的話をされてもサッパリ分からないので完全に放置食らっている。 「……今日の晩ごはんなんだろ」 「……よく、あの臭いをかいだ後でそんなこと言えるわね」 「……はしばみ草!」 「黒い燃える液体か…自然に湧き出したりするものかね?」 「普通、掘って採掘するもんだからな…無いとはいえねぇだろうが」 「とりあえずサンプルを採って私の研究室に来たまえ。それと…君達三人は分かってるだろうね?」 コルベールが妙に体を捻らせ三人を指差しつつ、ズキュゥゥゥゥンというような音を出しながら、三人娘に窓拭きを命じた。 研究室は本塔と火の塔に挟まれた一画にあった。お世辞にも綺麗とは言えない。むしろボロいという表現が適切な掘っ立て小屋である。 「自分の部屋では追い出されてしまってね」 そう説明されるが、この臭いだ。そりゃあそうだろうと思う。 回りを一瞥するが、、本棚や天体儀はまだいい。オリに入ったヘビやトカゲなどがいて、妙な異臭が漂いそれに顔を顰めた。 「なあに、臭いはすぐに慣れる。しかし、ご婦人方には慣れるということはないらしく、この通り独身なんだがね」 「ヤローでも慣れたくねぇよ…で、ガソリンなんだがどうにかなりそうか?」 「難しいな…石油というのがあれば錬金できるかもしれないが…それに近いものでもいい」 「化石燃料っつーぐらいだからな…こっちに石炭はあんのか?石炭も化石燃料のはずだぜ」 「石炭か…それなら用意できる…おもしろい!調合は大変だがやる価値はあるな!」 「頼む」 「しかし、東の地の技術は素晴らしい…私も何時の日か行ってみたいものだ」 「期待させたようでわりーが、こいつぁ別の世界の技術だ」 東の地という事で通してもよかったが、ガソリンの精製をやってくれる者に偽りで通すのは、恩を仇で返す事になる。 リスクはあるが、他のヤツにベラベラと話すようなタイプでもあるまいと判断し事実を話す事にした。 「別の世界…なるほど。確かに君が取ったミスタ・グラモンへの言動、行動、そしてその能力。その全てが我々ハルケギニアの常識から掛け離れている」 「あのマンモーニか…あいつにオレを平民だからっつーナメた理由で、殺す気があったからな。 悪いが見せしめも兼ねて始末させて貰った。ここのマンモーニどもじゃあ、ああでもしねぇと後が鬱陶しい」 ぶっちゃけ、コルベールの耳が痛い。彼自身はそうでもない方だが プロシュートが召喚されたとき、やり直しを要求したルイズを突っぱねて契約させたという理由がある。 貴族がいくら神聖だの、重要だの言ったところで、呼ばれた方からすれば、いきなり拉致され一方的に奴隷契約を結ばれるようなものだ。 命を救われたという恩義があったからよかったようなものの、そうでなければどうなっていたか分かったものではない。 魔法学院、下手すればトリステインは今頃老人の死体だけという事もありえただけに、少々背筋が寒くなった。 『炎蛇』の二つ名を持つコルベールであるが、何故か、過去に捨てたはずの軍人としての本能が『悪魔憑き』の能力の前には歯が立たないと警告している。 火を出した瞬間、死亡確定だからなのだが、体温の上昇で老化速度が変わる事はコルベールには知りようの無い事だ。 そう考えているコルベールを射抜くような目で見ているプロシュートに気付いたのか、話を戻す。 「私は、周りから変わり者だの、変人だの言われていて、未だに嫁さえこない。しかし…このコルベールには信念がある!」 いい年こいたオッサンが15の少年のような目をして熱く語り始めている姿を見て少し引いたが、言ってる方は構わず話を続ける。 「ハルケギニアの貴族は、魔法をただの道具……それでも使い勝手のいいような道具ぐらいにしかとらえておらん だが、私はそうは思わないのだよ。魔法は使い方次第で変わる。伝統や既存の考えに拘らず、様々な使い方を試してみるべきだとね」 それを聞いて、なにかわからんがコルベールが未熟ながらもエンジンを作れた理由を納得した。 能力の応用という、ここにおいては珍しい事ができる存在。 スタンド使いが最も必要とさせられる能力。それをコルベールは持っていた。 「能力の応用…ホルマジオがよく言ってる、くだるくだらねーは使い方次第って事だな」 「やはり君は別の世界の人間のようだね。そのホルマジオ君という人にも会ってみたいものだよ」 「……そいつぁ無理だ」 「別の世界だからなのだろう?分かっているよ。だが何時の日か君の世界との道を「違う」」 ちょっとトリップしているコルベールの言葉を遮る。 「……そいつはもう死んでるんでな」 「………拙い事を聞いてしまったようだね」 「気にするこたぁねー。…『覚悟』の上での結果なんだからよ」 組織から離反した事を後悔など微塵もしていない。 そんな事をすればホルマジオとイルーゾォの覚悟を汚す事になる。 「それで、ガソリンの他にもう一つ頼みてぇ事があるんだが…日食って何時起こるか分かるか?」 「日食…か。前に起こった時期を調べれば大体は特定できるだろうが…余裕があれば調べてみよう」 「つ…疲れた…」 よろよろとベットにボテっとルイズが倒れこむ。 そりゃあ学院の窓拭きやっていたのだから疲れも溜まるというものだ。 もちろんプロシュートは生徒でもないので、そんな事は知ったこっちゃあない。 「姫様の結婚式までもうすぐなのに…詔も考えなくちゃいけないのに…どうしよう」 「つまり、まぁ何も思いつかなくてヤバイってわけか」 ぶっちゃけ、どうでもいいため殆ど聞いていない。 「そうなんだけど…なにも思いつかないから困ってるのよ」 どうでもいい。と言おうとしたが、そんな事を言えば確実にこじれるので一応聞く事にした。 「じゃあ、考え付いたとこだけ言ってみな」 その後、ルイズが前文と各属性への感謝を読み上げるが 「そりゃ詩じゃなく、形容詞や諺だろ」 という突っ込みにあえなく爆沈させられたのは割愛させていただく。 ベッドに倒れたまま、床に藁の上に布を重ねた即席布団で寝ているプロシュートにルイズが尋ねた。 ちなみに、ベッドに寝ていいと言ったが 「んな事できるか」 の一言に一蹴させられている。 「組織ってとこで…何やってたの…?」」 「…どうしても聞きたいってのなら教えてやらねーでもないが…後悔すんなよ?」 「わたしは、あんたの使い魔なんだから…そのぐらい知っておく義務があるのよ」 少しばかり躊躇ったが、きっぱりと言った。 「暗殺だ」 「…あ、暗殺って…こ、殺すやつよね…人を」 「そりゃあな」 暗殺という言葉にビビったが、よくよく思い出してみれば 『ブッ殺すと心の中で思ったなら』発言などがあるために真実味があった。 「な、何で…そ、その…暗殺なんてやってたの…?」 「あそこで、生きるための手段だ。別に趣味でやってたわけじゃねぇよ」 趣味では無いと聞き安心したが、やはり殺しである事に少しだけ嫌な感じがする。 「それで、組織に信頼を裏切られて離反したんだったのよね…逃げようとは思わなかったの?」 「そこで逃げるようなヤツなら暗殺チームなんぞに属してねーよ。 殺すっつー『覚悟』を持ってるからには殺されるかもしれねぇっていう『覚悟』も持ってなけりゃあいけないんだからな…」 「…元の世界に帰っても…暗殺とか…するの?」 「さぁな、ボスが生きてたら報いを受けさせるために殺るだろうが…それが終われば、他人の命令で殺す気にはなれねぇな」 当然、リゾット達が生きていても、それに加わる気は無い。 そう言うとルイズがベッドから降り、即席布団の上で腕組んで寝ているプロシュートの横に寝てきた。 「狭いんだが、何やってんだ」 文句に答えずに、怒ったような声で続ける。 「わたしが、帰らないでって命令しても…帰るの?」 「あいつらは仲間通り越して家族みてーなもんだったからな。日食が来る時期が分かんねー。来れば、そん時決める」 「家族か…そりゃあ帰りたいわよね…」 自分とて家族、特にカトレアの安否が不明になればスッ飛んで駆けつけるはずだと思う。 だから、それ以上何も言えなかった。 しばらく沈黙が続いたが、片方が口を開いた。 「ま…オメーもペッシみてーなもんだからな」 要は弟分扱いなのだが、兄貴属性的に未熟な弟分を放って帰るってのもどうかと思い始めている。 短期間で成長させられればいいのだが、経験上それがそう巧くいかない事をよく知っているため、結構悩むところである。 ペッシ=マンモーニ扱いされた事により何らかのリアクションがあるかと思っていたがルイズはスデに夢の世界に突入して子供のような寝息を立てていた。 「……このマンモーニが」 ペッシと違うのは、ギャング的説教で叩き込めれないとこだ。 ギャング世界に漬かりきっていたため、それを封印して成長させるとなると結構な事だった。 数日後 トリステイン艦隊旗艦『メルカトール』号がラ・ロシェール上空に艦隊を率いて布陣していた。 艦隊戦を行うわけではない。新生アルビオン政府がゲルマニア皇帝とアンリエッタの婚礼に出席する大使を乗せた艦隊の出迎えに出ているのである。 「やつら遅いではないか。艦長」 そうイラついた声で呟いたのは、艦隊総司令『ラ・ラメー』 「獅子身中の虫ですからな。虫は虫なりに着飾っているのでしょう」 そう返すのは『メルカトール号』艦長フェイヴス。この男もアルビオン嫌いで通しているため似たような状態だ。 「左舷上方より艦隊接近!…確認しました。アルビオン艦隊旗艦『ロイヤル・ソヴリン』級…『レキシントン』です」 鐘楼に登った水平の報告に、ラ・ラメーと艦長がそちらを見ると、巨大な艦が後続艦を引きつれこちらに降下してきていた。 「あれが『ロイヤル・ソヴリン』か…なるほど、あの艦を奪われたのでは王党派が太刀打ちできんわけだ」 あえて、現在の艦名であるレキントンとは言わないのが彼なりの意地である。 「戦場では会いたくないものですな…こちらの戦列艦が小型艦艇のようにしか見えません」 「正面からぶつかればな…そうでなければ、やりようはある。……もっとも今砲撃されれば成す術は無いが」 「は…?今なんと?」 「いや、ただの杞憂だ」 砲撃云々の部分は、聞こえない程度の呟きだったのでフェイヴスには聞こえていない。 そこにアルビオン艦隊の旗流信号を確認した水兵が内容を報告した。 「レキシントンより旗流信号を確認しました。『貴艦ノ歓迎ヲ謝ス。アルビオン艦隊旗艦『レキシントン』号艦長』以上です」 「こちらは提督を乗艦させているというのに、艦長名義での発信とは…」 「あの艦があるにしろ…元々我が艦隊とアルビオン艦隊では 空挺戦力に差がありすぎるのだから仕方あるまい。返信だ。『貴艦隊ノ来訪ヲ心ヨリ歓迎ス。トリステイン艦隊司令長官』、以上」 『メルカトール』のマストに旗流信号がのぼるとアルビオン艦隊から大砲が一定の間隔を開け放たれた。 儀礼用の空砲だが、その空域の空気を震わせるのは十分だ。 「…よし、答砲だ。順に7発」 「よろしいのですか?最上級の貴族なら11発と決められておりますが」 「向こうは、艦長が旗流信号を出してきたのだろう?司令長官でもないのに11発撃つ必要はあるまい」 くだらない意地と言えばそうだが、フェイヴスもそれが気に入ったのかにやりと笑ってラ・ラメーを見つめると命令を出した。 「答砲用意!砲数7発、順次射撃!準備出来次第撃ち方初め!」 「ハルケギニア中に恥を晒す事になる…か」 そう低く呟くのはレキシントン号艦長ボーウッドだ。 正直、この作戦には乗り気ではないのだが、軍人である自分には命令に拒否権は無い。 まして、戦死したはずのウェールズもそれに関わっているとなると… 艦隊司令長官のサー・ジョンストンが何か喚いているが聞いていない。 実戦経験の無い司令長官など飾りもいいとこである。空なら自分がルールブックだ。 「左砲戦準備!気付かれるなよ」 「Sir!Yes Sir!左砲戦準備!」 それと同時に、轟音が鳴り響きトリステイン艦隊より答砲が放たれる。 「作戦開始だ!『ホバート』号乗員は速やかに退避!退避が完了し次第『ホバート』号を自沈させよ!」 その瞬間軍人の顔に変化した。ここまでくれば後戻りは出来ない。そうなればただ、作戦を遂行するのみである。 答砲を発射しているメルカトール号の艦上が騒がしくなる。 アルビオン艦隊、最後尾の旧型艦が炎上、轟沈したからだ。 「旗流信号を確認しました!『『レキシントン』号艦長ヨリ トリステイン艦隊旗艦。我ガ方ノ『ホバート』号ヲ撃沈セシ、貴艦ノ砲撃ノ意図ヲ説明セヨ』以上です!」 「撃沈だと!?馬鹿なッ!至急返信!『本艦ノ砲撃ハ答方ナリ。実弾ニアラズ」 そう送るが、すぐさまレキシントンより返答が返された。 「タダイマノ貴艦ノ砲撃ハ空砲ニアラズ。我ガ艦隊ハ貴艦ノ攻撃ニ対シ応戦セントス」 その瞬間ラ・ラメーが悟った。そして瞬時に命令を下す。 「…謀ったな!!全艦に伝達!砲撃に備えよ!!」 艦隊に指令が行き渡ると同時にアルビオン艦隊から轟音が鳴り響いた。 「て、敵艦発砲!!……『ニーベルング』!『ヴァレンシュタイン』!『ケルンベル』!被弾!!」 「こ、この距離で大砲が届くだと…!?閣下!至急アルビオン艦隊に砲撃の中止を!」 「…無駄だ。我々は奴らに嵌められたのだ!」 「では、応戦ですか?」 「我々は浮き足立っている…準備万端のアルビオン艦隊と浮き足立った我々では勝ち目はあるまい。降伏か撤退しかあるまいが…降伏は性に合わん、逃げる事にしよう」 続けざまにレキシントンから砲撃が撃ち込まれ各艦が被弾していく。旗艦は今のところ健在だが何時撃沈させられるか分かったものではない。 「伝達。『旗艦ガ最後列ニ残リ味方ノ撤退ヲ援護スル。各艦艦長ノ裁量ニヨッテ戦域ヲ離脱セヨ』…以上だ」 メルカトール号より右舷大砲が砲撃を行うが射程外からの砲撃だ、届くはずもない。 放物線描き数発着弾した砲もあったが、そんな勢いの無い砲弾ではレキシントンの分厚い装甲に阻まれ殆ど被害らしきものを出してはいない。 メルカトール号同様に残り撤退を支援する艦もあったが、次々と被弾し撃沈させられていく。 「『ヴァレンシュタイン』大破轟沈!『ホーランド』沈みます!」 次々と僚艦が沈められていくが、旗艦は各所に被弾しながらも未だ健在であり、何とか踏みとどまっていた。 しかし、火災を起こし火薬庫に引火するのも時間の問題である。 「…味方は脱出できたか?」 「『ロイヤル・ソヴリン』の砲の射程が思いのほか長かったため…脱出艦艇は約4割程度かと…その内、何隻が無傷かは…」 「…全滅よりはマシといったところだろう、本艦も退避命令を……」 そこに、トドメの砲撃が撃ち込まれ船体が大きく揺れた。 「…間に合わん…か、旗艦に乗り合わせた者には悪いことをしたな」 ラ・ラメーとフェイヴスが向かい合い敬礼をすると同時に甲板がめくりあがりメルカトール号が爆沈した。 「思いの他、敵艦隊の行動が早かったですな」 被弾しながら射程外に離脱していくトリステイン艦隊を見送りながら、上陸作戦の指揮を取るワルドが呟いた。 「の、ようだな子爵。だが、旗艦を初め主力艦をほとんど撃沈したのだ。 すでに勝敗は決した。…しかし、制空権を抑えておきながら、あの作戦にレキシントンを使う必要があるのかね?」 「恐らくガンダールヴも出てくるでしょう。ヤツの奇妙な魔法ならレキシントンがいくら巨大でも数分で制圧されますな」 「それほどのものかね…」 「それに、私が新たに召喚した使い魔ならばレキシントンなど無くとも、十分です」 そこにレキシントン号の艦上から万歳の叫びが聞こえボーウッドが眉をひそめる。司令長官のサー・ジョンストンまでそれに混じっているのが拍車をかけた。 「トリステインの司令長官は、乗艦を犠牲にしてまで味方の撤退を支援したというのに、我が方の司令長官がアレではな…」 戦力そのものの差と奇襲という戦術上の優勢、それが無ければどうなっていたかと思い、思わずそう呟く。 「艦長、彼が来たようです。御紹介した方がよろしいですかな?」 「ああ、頼む」 扉が開きボーウッドが視線をそちらに向けると、アルビオン艦隊司令長官よりも長官らしい佇まいの人影が入ってくるのを見た。 トリステイン艦隊 ― 大破轟沈6割 残存艦艇中 中破4割 小破5割 健在艦艇1割 司令長官ラ・ラメー以下旗艦『メルカトール』号乗員全員『戦死』 閃光のワルド ― ザ・ニュー使い魔! 戻る< 目次 続く