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終わりを望む十三人に名を連ねる一人。世界の破滅を望む理由は「時間という概念を破壊するため」。 ESP技能の暴走により永遠に時間が停止した身体になってしまい、他人と同じ時間を歩むことが出来ず、 さらに時間停止したその肉体は死する事すら許されず、絶望の果てに時間の破壊を目論むに至る。 有り余る時間を使い様々な知識や技術を吸収し、時空間断面の分断実験の才に偶然手に入れた 次元の狭間でのみ精製されるハルモニウムという金属のひとかけらを手に入れたことで、 多次元世界論の研究に着手し、存在することも習得することも不可能なはずの魔法を習得する。 さらに多次元世界論・ハルモニウム・魔法の3要素を効率的に稼動させるために、非合法手段にて MMMICS「エヴァリュエイター」を建造、合一化することで人間であることを完全に放棄する。 時空連環を破壊することも可能とされる、十天魔王器「時空環器 ワールドストッパー」を狙い 十六聖天の存在する世界に転移するが、その際戯れに仇敵ディヴァイザー・アルダレストを 時間跳躍に巻き込み、「仇敵に自分を追わせる」という最期の娯楽に興じている。
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「数々の次元が崩壊し、全ての生命が塵と化すのを見てきた。私ほどの闇の心の持ち主でも、そこには何の喜びも無かった。」 ――ソリン・マルコフ "I have seen planes leveled and all life rendered to dust. It brought no pleasure, even to a heart as dark as mine." ――Sorin Markov ゼンディカー 【M TG Wiki】 名前
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神もしくは神的存在が、その義に照らして人間の思い、ことば、行ないを裁くことを、裁き、審判という。これが世界の終末に全人類に対してなされるとき最後の審判と呼び、カトリックなどでは各自の臨終に行なわれるいわゆる私審判に対して公審判と呼ぶ。 ゾロアスター教では、死後霊魂は報復者の橋を渡り、もし悪業が善業を上回ると橋がせばまって地獄に落ちるという。しかし終末には、アフラ・マズダが魔王アーリマンに勝って全人類を復活させ、最後の審判を主宰して世界を善に建て直すとされる。 ユダヤ教では、前8世紀頃から「主の日」(アモス書5・18ほか),すなわちイスラエルの神「ヤハウェの日」が強調され、この日には裁き主なる神が直接人間の歴史に介入し、その義を顕してイスラエルとすべての民族を裁き、神の国を始めると信じられた。 この終末史観と密接に関連した最後の審判の思想は、キリスト教でも継承され、救い主イエス・キリストおよびその復活と再臨への信仰と結合して、神はみずからその子イエス・キリストに「裁きを行なう権威」(ヨハネ福音書5・27)を与え、イエスを通して「義をもってこの世界を裁くためその日(主イエス・キリストの日)」(使徒行伝17・31)を定めたと説く。審判を通しての救いの完成がいっそう明確に強調され、死者は朽ちざる者として復活すること、すなわち永遠の生命にあずかることによって死を克服し、神の国を継ぐという秘義も告げられている(マタイ福音書25・31~46ほか)。この場合の審判は,単に善業,悪業の比較考量ではなく、神意に対する人間の内的根本的態度への批判としてとらえられている。 イスラム教でも、世の終わりにはすべての人間はいったん死んだのちに復活し、各自の首にかけられた善業と悪業を記録した二つの帳簿の重さに従い、悪業の帳簿の重い者は地獄の上にかかる橋から落下するとしている(クルアーン101章)。同様な最後の審判における善悪の考量は、エジプトなど近東の諸宗教にも見出される。 クルアーン101[恐れ戦く] 6-11 それで,かれの秤が(善行で)重い者は、幸福で満ち足りて暮らすであろう。だが秤の軽い者は、奈落が,かれの里であろう。それが何であるかを,あなたに理解させるものは何か。(それは)焦熱(地獄)の火。 クルアーン45[跪く時] 27-35 天と地の大権は、アッラーの有である。時が、到来する日、虚偽に従う者は失敗者となる。 あなたは、各集団が跪きながら、夫々の集団で自分の記録の所に呼ばれるのを見よう。この日、あなたがたが行ったことに対して報いられるのである。このわれの記録こそはあなたがたについて真実を語る。本当にわれは、あなたがたの行ったことを書き留めさせて置いた。それで信仰し、行に勤しんだ者、主はかれらを、慈悲の中に入らせられる。これは明らかに至福の成就である。 それから不信者に対しては、「われの啓示が、あなたがたに読誦されなかったのか。あなたがたは高慢で、犯罪者である。」(と言われよう)。そして(かれらに向かって,)「アッラーの御約束は,本当に真実である。(審判の)時は,疑いの余地はないのである。」と告げられると,あなたがたは,「時が何であるのか,わたしたちには分りません。それは全く臆測に過ぎないと思います。だからわたしたちは,しっかりした確信など持てません。」と言った。こうして、かれらの行った様々な悪がかれらに現われ、かれらの嘲笑していたことが、かれらをとり囲む。仰せられよう。「今日われは、あなたがたを忘れるであろう。あなたがたが、この日の対面を忘れたように。あなたがたの住まいは業火である。あなたがたには、(もはや)助ける者はないのである。それはあなたがたが、アッラーの印を嘲笑し、現世の生活があなたがたを欺いていたためである。それで今日は,そこから出して貰えず、また、(アッラーの)御恵みにもあずかれない。」 なお最後の審判は、キリスト教美術では重要な主題の一つで、ルネサンス期の有名な作例では、フィレンツェのサン・マルコ美術館所蔵のフラ・アンジェリコの板絵、ローマのシスティナ礼拝堂のミケランジェロのフレスコ画がある。 最後の審判のついての記載は聖書内に散在しているが、主には『ヨハネの黙示録』に書かれている。 ここでは旧約聖書における最後の審判の記述について紹介する。新約聖書においてはより詳しく世の終末の項目で紹介する。 アモス書による「主の日」の預言 「主の日」に、偶像崇拝をやめないイスラエルの民が裁かれることが書かれている。 アモス書5 18-20 災いだ、主の日を待ち望む者は。 主の日はお前たちにとって何か。 それは闇であって、光ではない。 人が獅子の前から逃れても熊に会い 家にたどりついても 壁に手で寄りかかると その手を蛇にかまれるようなものだ。 主の日は闇であって、光ではない。 暗闇であって、輝きではない。 (第三)イザヤによる終末の預言 主を信じない者を主が滅ぼす、という思想はイザヤ書にすでに現れる。 敵を滅ぼされる方 ここでは、主を信じない者を主が滅ぼすことが記されている。 イザヤ書63 1-6 「エドムから来るのは誰か。 ボツラから赤い衣をまとって来るのは。 その装いは威光に輝き 勢い余って身を倒しているのは。」 「わたしは勝利を告げ 大いなる救いをもたらすもの。」 「なぜ、あなたの装いは赤く染まり 衣は酒ぶねを踏む者のようなのか。」 「わたしはただひとりで酒ぶねを踏んだ。 諸国の民はだれひとりわたしに伴わなかった。 わたしは怒りをもって彼らを踏みつけ 憤りをもって彼らを踏み砕いた。 それゆえ、わたしの衣は血を浴び わたしは着物を汚した。」 わたしが心に定めた報復の日 わたしの贖いの年が来たので わたしは見回したが、助ける者はなく 驚くほど、支える者はいなかった。 わたしの救いはわたしの腕により わたしを支えたのはわたしの憤りだ。 わたしは怒りをもって諸国の民を踏みにじり わたしの憤りをもって彼らを酔わせ 彼らの血を大地に流れさせた。 豊かな神の恵み 主がイスラエルの民の救い主となって、多くの恵みを与えたことが書かれている。しかしながら、民は主に報いず、主を信じなかったため、主は民を滅ぼすことに決めたのである。 イザヤ63 7-10 わたしは心に留める、主の慈しみと主の栄誉を 主がわたしたちに賜ったすべてのことを 主がイスラエルの家に賜った多くの恵み 憐れみと豊かな慈しみを。 主は言われた 彼らはわたしの民、偽りのない子らである、と。 そして主は彼らの救い主となられた。 彼らの苦難を常に御自分の苦難とし 御前に仕える御使いによって彼らを救い 愛と憐れみをもって彼らを贖い 昔から常に 彼らを負い、彼らを担ってくださった。 しかし、彼らは背き、主の聖なる霊を苦しめた。 主はひるがえって敵となり、戦いを挑まれた。 主の恵みを思い出して ここで、具体的に主の恵みが思い出される。 イザヤ6 11-14 そのとき、主の民は思い起こした 昔の日々を、モーセを。 どこにおられるのか その群れを飼う者を海から導き出された方は。 どこにおられるのか 聖なる霊を彼のうちにおかれた方は。 主は輝く御腕をモーセの右に伴わせ 民の前で海を二つに分け とこしえの名声を得られた。 主は彼らを導いて淵の中を通らせられたが 彼らは荒れ野を行く馬のように つまずくこともなかった。 谷間に下りて行く家畜のように 主の霊は彼らを憩わせられた。 このようにあなたは御自分の民を導き 輝く名声を得られた。 神のあわれみを求めて祈る祈り イザヤ63 15-19 どうか、天から見下ろし 輝かしく聖なる宮から御覧ください。 どこにあるのですか あなたの熱情と力強い御業は。 あなたのたぎる思いと憐れみは 抑えられていて、わたしに示されません。 あなたはわたしたちの父です。 アブラハムがわたしたちを見知らず イスラエルがわたしたちを認めなくても 主よ、あなたはわたしたちの父です。 「わたしたちの贖い主」これは永遠の昔からあなたの御名です。 なにゆえ主よ、あなたはわたしたちを あなたの道から迷い出させ わたしたちの心をかたくなにして あなたを畏れないようにされるのですか。 立ち帰ってください、あなたの僕たちのために あなたの嗣業である部族のために。 あなたの聖なる民が 継ぐべき土地を持ったのはわずかの間です。 間もなく敵はあなたの聖所を踏みにじりました。 あなたの統治を受けられなくなってから あなたの御名で呼ばれない者となってから わたしたちは久しい時を過ごしています。 どうか、天を裂いて降ってください。 御前に山々が揺れ動くように。 ダニエル書における終末の預言と最後の審判 最後の審判という発想はダニエル書に現れる。 ダニエル書12 1-2 その時、大天使長ミカエルが立つ。 彼はお前の民の子らを守護する。 その時まで、苦難が続く 国が始まって以来、かつてなかったほどの苦難が。 しかし、その時には救われるであろう お前の民、あの書に記された人々は。 多くの者が地の塵の中の眠りから目覚める。 ある者は永遠の生命に入り ある者は永久に続く恥と憎悪の的となる。 新約聖書における最後の審判 世の終末も参照されたい。 第二テサロニケ1章5-9節 これは、あなたがたを神の国にふさわしい者とする、神の判定が正しいという証拠です。あなたがたも、神の国のために苦しみを受けているのです。神は正しいことを行われます。あなたがたを苦しめている者には、苦しみをもって報い、また、苦しみを受けているあなたがたには、わたしたちと共に休息をもって報いてくださるのです。主イエスが力強い天使たちを率いて天から来られるとき、神はこの報いを実現なさいます。 主イエスは、燃え盛る火の中を来られます。そして神を認めない者や、わたしたちの主イエスの福音に聞き従わない者に、罰をお与えになります。彼らは、主の面前から退けられ、その栄光に輝く力から切り離されて、永遠の破滅という刑罰を受けるでしょう。 ヨハネの黙示録20章11-15節 わたしはまた、大きな白い玉座と、そこに座っておられる方とを見た。天も地も、その御前から逃げて行き、行方が分からなくなった。わたしはまた、死者たちが、大きな者も小さな者も、玉座の前に立っているのを見た。幾つかの書物が開かれたが、もう一つの書物も開かれた。それは命の書である。死者たちは、これらの書物に書かれていることに基づき、彼らの行いに応じて裁かれた。海は、その中にいた死者を外に出した。死と陰府も、その中にいた死者を出し、彼らはそれぞれ自分の行いに応じて裁かれた。死も陰府も火の池に投げ込まれた。この火の池が第二の死である。その名が命の書に記されていない者は、火の池に投げ込まれた。 命の書については、パウロ書簡にも現れる。 フィリピ4 2-3 わたしはエボディアに勧め、またシンティケに勧めます。主において同じ思いを抱きなさい。なお、真実の協力者よ、あなたにもお願いします。この二人の婦人を支えてあげてください。二人は、命の書に名を記されているクレメンスや他の協力者たちと力を合わせて、福音のためにわたしと共に戦ってくれたのです。
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角谷杏 キャラクター概要 車長車長スキル 車長考察 コンビネーション その他備考 乗員として キャラクター概要 大洗女子学園生徒会長(TVアニメ、劇場版)にしてカメさんチーム車長兼通信手(場合により砲手も兼任)。 文科省役人によって大洗女子学園の廃校を言い渡された際、不意に口ずさまれた戦車道という言葉に彼女が着目して廃校撤回の打開策として復活させたことが、物語の発端となる。そこに「西の西住」と呼ばれる名門の娘が転入してきたことは、彼女にとって僥倖だった。この時ばかりは有無を言わさぬ強硬手段で彼女を戦車道に導いた。 どんな危機的状況に陥っても決して諦めず、それを周囲に悟らせずに飄々とした態度で臨む強靭な精神力、そして冷静に状況分析しつつ最適解を模索し、確実に結果として出すリーダーシップがある。 このように非常に交渉力に長け、また初対面となる他校の隊長相手でも気さくに接する社交性を持つ。 また、五十鈴華とはまた違った気丈さ、豪胆さがあり、親善試合では誰もが忌避する罰ゲームを用意した挙げ句、自ら嬉々として参加したり、母校の命運のかかった全国大会においても序盤は悠々と干し芋を食べて静観に徹したりしていた。しかしここ一番の大勝負では率先して大役に出てしっかり実績を残してもいる。そのせいか度々隊長のみほから”無茶な作戦”を振られることもある。 車長 車長獲得条件 ステージ名 感想戦モード#11 または エクストラマッチ#5 をクリア 車長スキル 車長スキル 硬そうで参っちゃうな~ 効果:停止状態でスコープモード中、攻撃力80上昇。効果時間45秒。 車長考察 車長スキルは停止状態&スコープモードのみ効果を発揮するため、使用条件が限られる。 ノンナと同じく攻撃力の高い戦車に乗せればスキルを活かすことができるだろう。 コンビネーション 新旧・生徒会 乗員 武部沙織 五十鈴華 秋山優花里 小山柚子 河島桃 効果 攻撃力↑C 索敵↑A 整備↑C 最終章第1話から。 杏たちは進学のために生徒会を引退。新生徒会は会長に華、副会長に優花里、広報に沙織が抜擢された。 歓迎!島田愛里寿さん 乗員 西住みほ 島田愛里寿 小山柚子 河島桃 効果 攻撃力↑E 操作性↑E 整備↑C 劇場版OVA特典「アリス・ウォー!」から。 高校に編入したいと願い出た島田愛里寿は一番初めに大洗女子学園を訪れる。 ライバル、家元との繋がり等から、杏はみほを引き連れて愛里寿を迎えに行くが・・・ まあまあ、あんこう鍋でも食べて 乗員 西住みほ 小山柚子 河島桃 効果 照準性能↑E 装甲↑E TV版プラウダ戦前から。 杏から大事な話があるからと、みほは生徒会室に向かうが・・・ 結局生徒会から特に重要な話が出ないまま、4人で杏が作ったあんこう鍋をつついて終わった。 杏はこの時、廃校危機があることを伝えようとしていたが、みほ達に余計なプレッシャーを与えたくないという思いから言い出せなかった。 直したばっかなのにー!! 乗員 小山柚子 河島桃 黒森峰車長(支援カード) 効果 攻撃力↑E 整備↑C TV版黒森峰戦から。 カメさんチームに二回も履帯を切られたヤークトパンター。 2回目に切られた際に、車長(小島エミ)が叫んだ言葉。 自習室 2番の鍵 乗員 小山柚子 河島桃 澤梓 効果 装填速度↑E 照準性能↑E 装甲↑D 索敵能力↑B 最終章ドラマCD1から。 梓がテスト勉強のため、生徒会から借りた自習室の鍵の番号のこと。 カメさんチーム 乗員 小山柚子 河島桃 効果 装填速度↑E 整備↑D 大洗女子学園、カメさんチーム兼生徒会の3人。 余談だが、各大洗の戦車に描かれているチームイラストは杏がデザインしているとのこと。 ツインテールズ 乗員 大野あや アンチョビ 効果 照準性能↑E 操作性↑E 整備↑D 作中でツインテールの3人です。 バレー部復活裁判 乗員 磯辺典子 近藤妙子 河西 忍 佐々木あけび 西 絹代 効果 攻撃力↑C 装甲↑B 最高速度↑E 操作性↑E 索敵能力↓B 整備↑B PS4版ドリタン、初回生産限定盤スペシャルコンテンツ ピクチャードラマ「戦車裁判です!」での一コマから。 学校・・・守れたよ 乗員 西住みほ 効果 照準性能↓E 装甲↓E 操作性↓E 索敵↑A TV版ラスト。 黒森峰に勝利し、みほに抱き着いた時に杏が伝えた言葉から。 ちなみに劇場版では、大胆にも両手両足いっぱいに広げ、飛びつくように抱き着いた杏。 しかし、杏は何も言わずただ顔をみほの肩に埋めていた。 もしかして感極まり、涙がここで溢れてしまったのかと思うと、尊い。 その他備考 乗員として 攻撃力と整備(ACTゲージ上昇)があがる。同じように整備の上昇が高いダージリンと組ませると、クルセイダー等に乗せた場合30秒前後走り続ければスキルが使えるようになる。 島田愛里寿も似たようなステータス上昇だが、こちらは整備がやや杏に劣るが、攻撃力の上昇が杏よりも高い。 使う戦車の性格に合わせて使い分けるとよいだろう。
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快速連結 人類武器 人類防具 人類道具 戰車裝備 戰車道具 装備道具輔助類道具 輔助類道具(消耗品) 特殊砲弾 其他一般モンスター掉落 賞金首掉落・任務報酬・探索等 戦車パーツ素材 コメント 装備道具 輔助類道具 ※只要放在戰車道具欄就能夠自動發揮作用。不過,除了裝甲,其他物品同時持有多個的效果都不會疊加。 名字 対 属 性能 價格 入手方法 備註(其他用途等) 滅火装置 單 - 「燃燒」狀態30%幾率變為「正常」 1,000 G 阿摩斯特、C01~07 換氣扇 單 - 「毒氣」狀態30%幾率變為「正常」 2,000 G C01,05~07 車載暖爐 單 - 「凍結」狀態30%幾率變為「正常」 1,500 G 諾斯雷克、城牆之下、城牆之內C12~14 外掛裝甲帶Lv.1 單 - 「通常」類傷害減少10% 3,500 G 阿摩斯特、城牆之巔、城牆之內C02,04,06~09,12~14 電磁屏障Lv.1 單 - 「電撃」類傷害減少10% 2,600 G C08~09 耐火塗層Lv.1 單 - 「火炎」類傷害減少10% 2,600 G C08,10~11 耐冷塗層Lv.1 單 - 「凍結」類傷害減少10% 2,600 G 城牆之巔、城牆之內、C08,10~14 音波吸収機Lv.1 單 - 「音波」類傷害減少10% 2,600 G C08,10~11 鏡面塗層Lv.1 單 - 「光束」類傷害減少10% 3,000 G C08~09 戦車道具袋 單 - 道具槽+2。(実質+1) 重複無效。 100,000 G 阿摩斯特 上限30。 汎用増加装甲 單 - 戰車的[HP]最大値+50。 200 MC MC商店 汎用増加装甲II 單 - 戰車的[HP]最大値+80。 合成 亡霊装甲 單 - 戰車的[HP]最大値+20。 合成 期間限定素材品 ゲンゴロ引擎 單 - 戰車的[行動値]最大値+556。 賞金首掉落 戦車道具箱 單 - 道具槽+6。(実質+5) 重複無效。 300 MC MC商店 上限30。 輔助類道具(消耗品) ※只要放在戰車道具欄就能夠自動發揮作用。這些屬於消耗品。 名字 対 属 性能 價格 入手方法 備註(其他用途等) 反應裝甲Lv.1 單 - 完全抵擋一次傷害。中彈后有100%的幾率壞掉。 100,000 G 城牆之下、城牆之巔、城牆之內、合成 合成(反應裝甲Lv.2) 反應裝甲Lv.2 單 - 完全抵擋一次傷害。中彈后有90%的幾率壞掉。 合成 合成(反應裝甲Lv.3) 反應裝甲Lv.3 單 - 完全抵擋一次傷害。中彈后有80%的幾率壞掉。 合成 合成(反應裝甲Lv.4) 反應裝甲Lv.4 單 - 完全抵擋一次傷害。中彈后有70%的幾率壞掉。 合成 反應裝甲Lv.5 單 - 完全抵擋一次傷害。中彈后有60%的幾率壞掉。似乎可以抵擋穿透類傷害 100 MC MC商店 ※100MC/5個 交通安全護符 單 - 被擊破的戰車在戰鬥結束后會回到HP1的狀態 100 MC MC商店 救車符 單 - 戰鬥中導致戰車直接進入[大破]狀態的攻擊無效。發揮作用后在戰鬥結束的時候消失 100 MC MC商店 大型拖車 單 - 似乎是…?即使沒有戰車,也可以牽引大破后的戰車? 100 MC MC商店 特殊砲弾 放在戰車道具欄中,戰鬥時在回合結束的時候會自動使用,當然,是一次性消耗品。 必須裝備主炮才能使用。 只造成基本傷害「装備中的主炮的攻撃力(技能不對此產生影響)」、必中、裝備多門主炮時取平均值。 名字 対 属 性能 價格 入手方法 備註(其他用途等) 啞彈 單 - [通常]屬性的追加攻擊。*0.5? 店売 50 G 敵掉落 合成(特殊砲弾系) 狀態良好的啞彈 單 - [通常]屬性的追加攻擊。*0.5? 店売 500 G 敵掉落 合成(特殊砲弾系) 預備彈 單 - [通常]屬性的追加攻擊。 店売 100 G 合成、敵掉落 榴弾 隊 - [通常]屬性的追加攻擊。 店売 100 G 合成、敵掉落 燃燒彈 單 火 [火炎]屬性的追加攻擊。 能附加燃燒狀態 店売 100 G 合成 冷凍弾 單 氷 [氷結]屬性的追加攻擊。能附加冰凍狀態 店売 100 G 合成 音波弾 單 音 [音波]屬性的追加攻擊。 店売 100 G 合成 電子弾 單 電 [電撃]屬性的追加攻擊。 店売 100 G 合成 近炸榴彈 單 空 [対空]屬性的追加攻擊。 店売 100 G 合成 穿甲彈 單 破 [破壊]屬性的追加攻擊。 店売 100 G 合成、敵掉落 光子弾 單 光 [激光]屬性的追加攻擊。 店売 100 G 合成 ギョギョライ 單 水 [水生]屬性的追加攻擊。 店売 1000G 敵掉落 ギョ導彈 隊 水 [水生]屬性的追加攻擊。 店売 1500G 敵掉落 可可反應彈 單 - 命中時、傷害值在1~1000萬中取隨機值,不過還真浪費呀…… 店売 G 合成 作成素材是期間限定品 NW弾 單 - 給予賞金首1萬傷害。如果打在雜魚身上,則是即死效果。 50MC MC商店 其他 一般モンスター掉落 名字 対 属 性能 價格 入手方法 備註(其他用途等) 鐵碎片XS 店売 100 G 敵 資源合成 合成で使用 鐵碎片S 店売 200 G 敵 資源合成、合成 合成で使用 鐵碎片M 店売 300 G 敵 資源合成、合成 合成で使用 鐵碎片L 店売 400 G 敵 資源合成、合成 合成で使用 鐵碎片XL 店売 500 G 敵 資源合成、合成 合成で使用 鐵碎片XXL 店売 1,000 G 敵 資源合成、合成 合成で使用 鉄塊 店売 5,000 G 敵 資源合成、合成 合成で使用 裝甲碎片XS 店売 40 G 彷徨的裝甲片Lv5-20 合成(裝甲碎片S、反應裝甲Lv.1) 裝甲碎片S 店売 80 G 彷徨的裝甲片Lv5-40 合成 合成(裝甲碎片M、亡霊装甲+1) 裝甲碎片M 店売 120 G 彷徨的裝甲片Lv30- 合成 合成で使用(裝甲碎片L、反應裝甲Lv.2、亡霊装甲+2) 裝甲碎片L 店売 160 G 彷徨的裝甲片Lv30- 合成 合成で使用(裝甲碎片XL、反應裝甲Lv.3、亡霊装甲+3) 裝甲碎片XL 店売 200 G 彷徨的裝甲片Lv50- 合成 合成(裝甲碎片XXL、反應裝甲Lv.4) 裝甲碎片XXL 店売 G 合成 車輪殘骸 店売 1,500 G 敵 合成(戰車履帶:大腳) 強化導引頭 店売 9,000 G 敵 合成(強化型ATM、強化型大型導彈、強化型小豬飛彈) 自行火炮機架 店売 9,900 G T01自行火炮Lv194- 飛空坦克框架 店売 50,000 G 飛空坦克 彷徨的脚部残骸 店売 300 G 流浪導彈、流浪榴彈、流浪徹甲彈 彷徨的脚部破片 店売 300 G 流浪導彈、流浪榴彈、流浪徹甲彈 死神C裝置残骸 店売 G 死神戦車 死神框架 店売 G 死神戦車 賞金首掉落・任務報酬・探索等 名前 価格 敵掉落(品質) 其他入手方式 備註(用途等) 機械蜘蛛框架 店売 3,000 G M機械蜘蛛(中) 溴化物合成 溴化物合成(波利火焰)、合成(蜘蛛坦克) 車燈残骸 店売 800 G 新甲殼蟲(下) 合成(甲殼蟲機架) 甲殼蟲框架 店売 6,500 G 新甲殼蟲(上) 溴化物合成 合成(甲殼蟲機架) 裝潢卡車廣告版 店売 3,000 G 巨輪(下) 合成(大型卡車) 卡車車頭 店売 7,500 G グレートホイール(上) 溴化物合成 合成(大型卡車) MWS機架 店売 8,500 G MWS多頭蛇(上) 合成(MWS車身)、雕像合成 一號機的殘骸(大) 店売 25,000 G 大星冠(上) 二號機的殘骸(大) 店売 25,000 G 大星翼(上) 三號機的殘骸(大) 店売 25,000G 大星鑽(上) 四號機的殘骸(大) 店売 25,000 G 大星履(上) 章魚嘴 店売 14,600 G 雪原的悪魔(上) 合成(雪原的悪魔炮) 列車砲機架 店売 12,800 G 無敵列車砲(上) 80cm炮殘骸 店売 9,800 G 無敵列車砲(中) 合成(列車砲R) 巨大砲弾 店売 G 無敵列車砲(下) 飛魚機架 店売 10,000 G 齊柏林飛魚(上) 雕像合成 飛魚砲残骸 店売 50,000 G 齊柏林飛魚(中) シェルフレーム 店売 G 白色基地(上) 合成(TYPE-WS) シェルポッド残骸 店売 G 白色基地(中) 合成(W.S.PC) 鉄道車両残骸A 店売 3,000 G 探:無敵車輛中心5F 合成(LE-189S) 鉄道車両残骸B 店売 3,000 G 探:無敵車輛中心7F 合成(AC-DC/DSEL-81S) 鉄道車両残骸C 店売 3,000 G 探:無敵車輛中心10F 合成(AC-DC/DSEL-510S) 超電磁核心 店売 39,800 G 探:超未来発電所8F 脂鯉殘骸A 店売 G 探:TN X19.Y18 任務(報酬 脂鯉框架A) 脂鯉殘骸B 店売 G 探:月影60大樓50F 任務(報酬 脂鯉框架B) 脂鯉殘骸C 店売 G 探:TN X09.Y01 任務(報酬 脂鯉框架C) 脂鯉殘骸D 店売 G 探:海浜工場地帯A8F 任務(報酬 脂鯉框架D) 脂鯉框架A 店売 G 任務 脂鯉框架B 店売 G 任務 脂鯉框架C 店売 G 任務 脂鯉框架D 店売 G 任務 鐵桶 店売 10 G 打工:推鐵桶 任務、99個合成(鐵桶(人間武器)) ゲンゴロ腕残骸 店売 G 機械飛蟲(中) 合成(ゲンゴロブレード) ゲンゴロM残骸 店売 G 機械飛蟲(大) 合成(ゲンゴロミサイル) ゲンゴロエンジン 店売 G 機械飛蟲(超) ナマバル残骸 店売 G 鯰魚潛水艇(大) 合成(鯰魚巴爾幹) 放電装置残骸 店売 G 鯰魚潛水艇(中) 合成(鯰魚電磁砲) 萬聖節之魂・大 店売 G 萬聖節活動賞金首掉落 合成(南瓜炮塔) 萬聖節之魂・小 店売 G 萬聖節活動賞金首掉落 合成(南瓜炮塔) 戦車パーツ素材 名前 価格 入手方法 備考(用途等) 巴特工具箱 1000 MC店売 500 G MC商店、探 GW x20,y17 合成で使用 基礎駆動部 店売 100 G 合成 合成(足周り) 砲塔基部 店売 100 G 合成 合成(砲塔) ポリタンボディ 店売 61,500 G 合成 合成(ポリタンク) ビートラボディ 店売 115,000 G 合成 合成(ミニビートラ) トレーラーボディ 店売 136,000 G 合成 合成(ビッグキャリー) MWSボディ 店売 G 合成 合成(MWS) カラシンボディ 店売 G 合成 合成(カラシン) 真・佐助ボディ 店売 34,860 G 合成 合成(NTH-Q58-SKNTH-Q58-SK) 真・才蔵ボディ 店売 34,860 G 合成 合成(B-NTH-SZ) 通用框架A 店売 G 合成 合成(戦車) 通用框架B 店売 G 合成 合成(戦車) 通用框架C 店売 G 合成 合成(戦車) 対空対応キット 店売 G 合成 合成(テクニカルAA,対空はしご車) コメント 編集が苦手な方はこちらからどうぞ 古いコメントは装備・道具/コメントログに格納されます。 啊啊啊啊!!!沒翻譯的部份就等蘑菇先上好了…… - 美樹沙耶加 2012-02-22 12 26 26 啊啊啊啊啊啊!动物武器需要补完…… - 仙那度 2012-06-25 19 52 19 名前
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誰かツバキのセリフでかえしてやれよ…テイガーさん出てきちまったじゃねーか… -- (名無しさん) 2012-08-15 07 45 08
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これは、最初から閉じられた物語なのだ。 始まりから結末まで定められた運命とでも言うのだろうか。 嗚呼、ならば。こんな物語の線路上に乗せられた自分達は――どうしようもなく道化だ。 放送はつつがなく進行した。死者も呼ばれた。殲滅戦は続くことも証明された。 全て、現実だ。自分達に突きつけられたモノは、全て正しい。 (…………クラーラ殿) それは、目の前の死体もまた、正しいのだと証明している。 自分達が殺した彼女も正しい結果として此処に在る。 では、秋山優花里の正しさとはどう重なるのだろう。 その正しさは他者に投げかけられるものなのか、と。 誓って、はっきりと言える。こんなあやふやで、霧のような正しさあってないようなものだ。 西住みほなら、と思考停止した正義に何の価値もありやしない。 肯定をしたければ肯定すればいい。誇らしげに持ち歩いて、掲げればいい。 されど、この戦場においては邪魔な荷物だ。 眉を顰められ、遠回しに否定されるのが目に見えている。 この戦いは戦車道に基づいて行われているものではない。 殲滅戦――生き残りを懸けた殺し合い。身一つで暴に立ち向かい、打ち倒す生存闘争。 人並みの善意はあると自負している者ならば、誰もが憤慨するだろう。 今はもう、その気力すらないけれど。 ――何を信じて、何を正しいと叫びたかったのか。 殲滅戦は終わらない。綺麗なままではいられない。 かつて語った理想はもう潰えてしまった。 誰も犠牲を出したくない。その言葉のなんと軽いことか。 許してはいけないといった行為をやったのは――自身である。 クラーラを殺したのは、秋山優花里だ。まずはその事実を受け入れ無くてはならない。 殺すつもりはない、そんな甘ったるい言葉は胸へと染み渡らなかった。 横にいるホシノは茫然自失といった表情で下を向いて座り込んでいる。 心此処にあらず。今なら、銃口を向けて引き金を引くだけで死者が一人増える。 きっと、そうされても抵抗はしない。否、できないだろう。 責任転嫁はできない。西住みほは、此処にいない。 ぎゅっと掌を開いては握り締めて。思うように力の入らないこの手は血で汚れてしまった。 ぶるりと震えた身体は何か――目に見えない恐怖に怯えるように。 からからに渇いた口の中は唾液すら思うように出てくれない。舌でべろりと口内を舐めても、全く濡れてくれやしない。 目を細め、重い溜息を吐き捨てた。流れた放送はそれだけのダメージを優花里へとぶつけてくる。 いないものに縋り、支えてくださいと求めることの何と醜いことか。 色々と大層なお題目を並べておきながら、結局は死にたくないという思いが強かっただけだ。 自分とホシノ。どちらが殺したかなんてさして重要な問題ではない。 どちらにせよ、自分はクラーラを切り捨てることを心の何処かで許容していた。 殺したのは自分達だ。今度は倒せないかもしれないという弱さが、クラーラを殺すことに決断を傾けた。 明確な殺意がなかったとはいえ、彼女を殺した以上、これは他でもない秋山優花里が背負わなくてはならない“責任”だ。 みほがいたら殺さなかった? 確かにその通りだろう。 西住みほの言葉はは綺麗で、愛情に満ちている。 彼女なら、こんな乱暴なやり方をせずにスマートなやり方で無力化したはずである。 彼女なら、殲滅戦に積極的なクラーラを説得して仲間に引き込むことができたはずである。 ――西住みほなら、もっとうまくやれた。 自らの判断で動いたからこのような結末になってしまった。 これまでの道程を振り返って、自分に何ができた? ただ状況を悪化させているだけじゃないか。 仲間を救えず、敵を殺す。これでは、殲滅戦に積極的な参加者そのものである。 (に、西住殿なら、きっと、許して) 根拠のない甘えを勝手に生み出してしまう程、今の優花里は弱りきっていた。 会って、どうする。慰められて、そこから先が思い浮かばない。 みほはきっと許してくれるだろう。自分がどれだけ悪手を打とうと、決して見捨てない。 そういった彼女だからこそ、皆付いてきた。 優しくて、強くて、諦めなくて。太陽のように眩しい彼女にずっと憧れているからこそ、会いたい。 もう、限界だった。 虚勢を張り、平常を保ったふりをするのも、自らが最前に立ち、行動することも、嫌だ。 みほの指示に身を委ね、その型通りに行動する。それが最良なのだから。 (そうですよ、許してくれる。西住殿ならきっと、仕方ないなって!) ただ、みほに会いたかった。彼女の顔を見るだけで世界は変わる。 背負わされている重みも軽くなるはずだ。 思い詰めていた表情がほんの少し和らいだ気がした。 彼女なら優花里と共に歩いてくれる。また、一緒に戦車道を――――。 ――――チームのメンバーは既に欠けてしまったのに? 絶対に、元には戻らない。戻れないのに、願ってしまった。 五十鈴華が呼ばれた。他の大洗のチームメンバーも当然の如く名を連ねている。 眼の前で死んだ磯辺典子も、優花里達が殺したクラーラもだ。 最初から気づいておくべきだった。 もう一度戦車に乗るとしても、元通りにはならない。 誰もが笑えるハッピーエンドは失われてしまった。 問いかける。自らの奥底へと、世界へと、日常へと。 大切な仲間が死んだ上で、あの全国大会の時のように、自分は戦車に乗れるのだろうか。 口から空虚な溜息が勝手に漏れ出した。その溜息が答えとして現れている。 例え、西住みほに出会おうとも、背負った重りは外されない。 ずっと、ずっと。何があろうとも、延々と背負わなくてはならない枷として優花里を縛り付ける。 戦うことも、殺すことも、優花里は何の覚悟も誓えていなかった。 屈した膝は立ち上がらず。 逸見エリカに見せていた余裕なんてとうにない。 そもそもあれは余裕ではなく、虚勢だ。あんな紛い物が余裕であってたまるものか。 優花里は、俯瞰してわかったような言動を心底恥じる。 湧き上がる恥と後悔の残響が、胸に反響しながら疼いているのを自覚する。 自らは絶対に死なないと思っていた傲慢では、誰かを導き、救えるはずがないのに。 ――贖いは、何処にある? 罪には罰を。栄光には報酬を。 どんな事象であっても、返ってくるものがある。 例えば、善行。綺麗事を振るえば必ず誰かが感謝を述べ立てる。 例えば、悪行。当たり前と言わんばかりに非難が投げつけられ、骨の髄まで叩かれる。 さて、自らの行いはどっちだ。 考えても、仕方がないことだというのに。断罪してくれる者なんて此処にはないのに。 結局の所、お手軽な救済を求めているだけだ。 どれだけ思考を重ねても、正しさを脳内で論議しても、結局の所は心底変えられない。 “このせかいがつらいから、たすけてください”。 みっともなく、泣きついて、縋って。そうした方が軽いから。 投げ捨てた責任が“西住みほ”を殺す。背負ってしまったみほが死んだら、また次の誰かへと。 そうして責任が最終的に返って来た時、優花里はどうする。 悪意の芽はとっくに咲いている。茎が伸びて、枝が生まれ、花を生む。 その果てで、枯れて、地面へと堕落する。 堕落するのは自身の全て。これまで地道に積み重ねてきた思い出とほんの少しの夢と希望。 (――――ああ、そうなんだ。そうだったんだ) ここまで並べ立てると、もはや、わかりきっていることだった。 けれど、それを言ってしまえばどうしようもない。 これまで維持していた傲慢は脆く崩れ去る。 嗚呼、でも。でも、と。もうどうだっていい。 たった数時間で全部、折れてしまった。後生大事にと抱えていたものさえも、今は見失っている。 (私は、とっくに汚れていたんだ) 生き残ってしまって、ごめんなさい。 生きてしまって、ごめんなさい。 残ったものは懺悔だけ。潰えた理想は蘇らず、ただ朽ちていく。 確固とした自己は泡沫のように消えていった。 ごぼりと這い出る泡は懇願。 都合のいい、現況の困難から救ってくれるヒーローがどうか来てくれますように。 思考停止だ、ここまで来ると自らの甘さに笑いが出てくる。 綺麗だとか、爽やかだとか、瑞々しいだとか。 そんな風評文句を箱に挙げ連ねておきながら、表に出してみれば、ただの腐った果物だ。 ――確固たるカリスマがない弱者は、どうしたらいい。 ただ、夢を追い求めていられたらよかったのに。 悪いことをした自分はそんな些細なことすらも許されないのでしょうか、と。 虚空に問いかけた問いかけは、窓から入ってくる風に乗って揺蕩った。 回答はない。そもそもの話、正解がないのだから何も言えない。 空っぽだ。あれだけ必死だったのに、何をするにも適当という言葉が拭えなくなってしまった。 だから、この行動は本当に何となくといった衝動からくるものだ。 取り出したのは仲間の遺品――典子のスマートフォンである。 もしかすると彼女は何かを遺しているかもしれない。 恨み言を言うような性格には到底思えないし、さっぱりした典子のことだ。 そんな後悔に塗れたものなんて――。 「…………えっ」 その驚きの声は自然と口から漏れ出していた。 動画が一つ。メモ帳に一つ。動画の方は、フォルダ分けもされず無造作に押し込まれている。 動画についてはクラーラから逃亡をしている間、そんなことをする余裕もなかったことからあの校門での宣誓を行う前に遺したものだろう。 テキストについてはわからない。典子を助けるべく、家探しをしている最中にでも文章を打ったのか。 ともかく、だ。見つけてしまったのだから見るしかない。 それが、彼女を看取った自分達にできる贖いだ。 その程度のことしかできない、選べない、決められない。 嗚呼、なんて情けないのか。 ふとスマートフォンから視界を戻し、見上げると、ホシノも顔を上げてこちらを見ている。 驚きが伝わったのだろう、怪訝な表情を浮かべていた。 「磯辺殿が撮った、動画が残っていました」 改めて自分で口にしても、やはりまだ現実味がない。 ほんの数時間前までは生きていたのに、今はもう死んでいる。 部屋の片隅で冷たくなった彼女と自分。そこには絶対的な隔絶が存在する。 「私達が、見るべきであると思います」 再び、その隔絶と向き合う覚悟は在るのか。 ある訳がない、と。殲滅戦に巻き込まれる前ならば、迷いなく言えた言葉は口からは出なかった。 このまま放置していてもいい。きっと、誰かに渡せばその意を汲んでくれるだろうし、自分達よりもよっぽどうまくやれる。 それでも、すべきであるという意からすると、やはり自分達が最初だ。 優花里とホシノを生かした理由もあるし、典子の死を間近で見ていたからこそ、受け止めなければならない。 これでバレー部の誰かが生き残っていたらともかく、唯一呼ばれていた近藤妙子は既に死んでしまった。 「…………ああ」 か細い声でホシノが肯定する。 握り締められた拳は震え、表情は煤けている。 その胸中には今もまだ、この大洗の何処かで生きている大切な後輩のことが頭にあるのだろう。 彼女にはまだ残っている。戦車道に関わる前から、ずっと一緒だったツチヤが戦っている。 自分にだってそうだ。西住みほが、武部沙織が、冷泉麻子が、残っている。 五十鈴華が欠けてしまっても、まだ大切な人達はこの大洗にいるのだから。 もしも、自分以外に知り合いがいなかったら。 そんな考えても仕方がないイフに、手を伸ばしたがっている。 安易な決断に浸っても待っているのは破滅だけだ。 此処で踏み留まって典子の死を糧にするのが、一番である。 けれど、そんな論理――どうだっていい。 二人は怖くて怖くてたまらないのだ。 彼女の真っ直ぐさと自分達の矮小さを直視してしまうから。 (見るべき、なんて嘘。本当はその逆だ) “磯辺典子”という輝きがあっけなく散った事実も怖い。 数時間前まで元気で五体満足だった仲間の映像を見るのだって怖い。 それが、どれだけ恐怖心を煽ることか。 銃で撃てば、人は死ぬ。刃物で刺せば、人は殺せる。 この閉じられた箱庭では、命など塵のように軽く吹き飛ぶのだから。 (私もホシノ殿もわかっている。見た所で、何も変わらない。 磯辺殿は強い。真っ直ぐで直向きな抱負を映したエールは、毒になる) そんな鬱屈した世界で、磯辺典子は輝いていた。 太陽のように眩しく、周りを照らしていた。 だからこそ、その熱さに自分達は焼かれたのだ。 正しすぎて、綺麗すぎて、純真なその想いを受け止めきれなかった。 死の間際まで仲間を信じ、戦い続けた彼女を、怖いと感じてしまうなんて。 (――――情けないですね。私達は強く、在れない) 仲間の想いを裏切らなかった。 仲間の死を穢すことをしなかった。 自分達とは大違いの彼女は、きっと――――。 ■ 「そういえば、さっきの話には続きがあるのよ」 「へっ、そうなんです?」 「そうなの。まあ、あれでいて、キャプテンは繊細な所もあってね」 バレーの休憩中、河西忍が大野あやに突然声をかけてくる。 数時間前の雑談の続きであろう、あやも顔を忍に向けた。 同じ戦車道を履修してはいるが、こうして話すのはほとんど初めてのようなものだ。 自らのチーム、隊長である西住みほが率いるチームならともかく忍のチームとは交友らしい交友もない。 「私からするといつも真っ直ぐで根性~ってイメージだから、繊細とは結びつかないけど」 「そうね。傍から見るとキャプテンはあまりそういう所を見せないから」 外部から見る磯辺典子とはひたすらに強い少女だ。 真っ直ぐに進み、転んでも立ち上がることができる。 自分達のように、怯えながら戦車に乗っていた時も、彼女は最初から強かった。 されど、忍が言うには全然そんなことはなく彼女もまた、繊細な所がある、と。 「その割には、あんまり頼ってくれないのよ。キャプテン、大抵のことは一人で抱え込んじゃうし」 「一人だけ先輩ですしねぇ」 「それも踏まえて、あの姿勢なのよ。ほんと、背負いたがりな所は本当に治して欲しいわ」 ちょっとだけ寂しそうに笑う忍に、あやは何も言えなかった。 バレー部は典子以外全員一年生だ。一人だけ高学年であり、背負わなくてはならないものもある。 気丈に振る舞い、前だけを見るその姿勢を維持することだって並大抵のものではないはずだ。 一人で走って先導する彼女のことをあやは遠い世界の住人とさえ感じてしまう。 「もっとも、私達も深く知るまではキャプテンは強い人だって思っていたわ」 「というと、気づく一件があったと?」 「そうね。私達が用事があって部活を休む時も、キャプテンは一人で毎日練習しているんだけどさ」 「ほぇー……」 「私達も最初は、キャプテンは一人でも立てる。私達がいなくても、バレー部を続けられるって思ってたの」 実際、彼女の熱意はすごい。 背中で語り、プレーで魅せる。典子をキャプテンと慕うのも無理はない。 それだけ、彼女はバレー部の太陽であり、欠けてはならない存在なのだろう。 こうして強化合宿で外れているだけでもバレー部の二人は心細そうにバレーの練習をしていたのだから。 「けれどね。偶々、私達の用事がキャンセルになって急遽練習に行こうってなった時さ、見ちゃったのよ」 その心細さは典子も当然のように持ち合わせているのだ。 そんな当たり前に気づくまで――否、気付かされるまで。 忍達は無邪気が過ぎたのだろう。 典子が、必死に、虚勢を張って騙して、目を逸らして――彼女が隠してきた顔。 体育館で一人、ぼんやりと宙を見上げる姿を、見てしまった。 寂しそうにバレーボールを抱える背中は、普段の典子とは比べ物にならないくらい小さかった。 横顔はいつもみたいに輝いてなくて、何処か不安に満ちていて. 「バカだったわ。私達、何も気づけなかった。一人でバレー部を引っ張って、部員を集めて。 たった一人の年長者で、先輩も同級生もいない中で何も感じないはずがないのに。不安になるのは当然のことね。 キャプテンを完璧超人だって思っていた自分が恥ずかしいわ」 いつも典子の周りには自分達がいた。 一緒に走ってくれる仲間がいたから、慕ってくれる後輩がいたから、頑張れた。 典子は口癖のようにそう言っていた。 「私達がキャプテンを支えにしているように、キャプテンも私達を支えにしているの」 もしも、自分達がいなかったらどうなっていただろう。 誰も入部希望がおらずバレーの練習なんてまともにできない。 そんな環境で、明るく立ち振る舞えたのだろうか。 今のバレー部はそんな奇跡を幾つも重ねた上で存在しているのだ。 だからこそ、この一瞬を大切にしたい。そう、思って自分達はバレーをやっている。 「キャプテンだって一人の人間で、人並みに苦しむし辛かったりする時もある。 まあ、そういう弱みを見せてくれない所は本当にもう……ってなっちゃうけれど。 でも、私はそれでも、付いていこうと思えた。やっぱり、キャプテンが好きだから」 典子は自分達がいたからあんなにも頑張っているのだし、前を向けるのだろう。 気恥ずかしいが、典子の原動力はきっと後輩だ。 忍達がいるから、真っ直ぐ走れるし、根性を振り絞れる。 「まあ、そういう訳で、カリスマだけじゃなくて、全部ひっくるめてキャプテンなの」 「愛だねぇ」 「そんな大層なものじゃないの。他の皆はどう思ってるかはともかく、私は――」 ――ああなりたい、と。 いつか自分達が先輩になった時、典子のように後輩を導けるように。 そして、一緒の歩幅で寄り添って歩けるように。 仲間と一緒に強くなれる人間として、強く尊敬しているのだ。 ■ 『この動画を誰かが見ているってことはきっと、私は死んでいると思います』 その動画の始まりはネガティブな独白から始まった。 一瞬だけではあるが、呆然とした。それは優花里の想定とは違った弱音である。 磯辺典子ならば、明るく元気な映像を残していると思ったので意外だ。 とはいえ、こんな閉塞的でいつ誰かが狂ってもおかしくはない状況で明るく、というのも無理な話だ。 自分達の前では普段の典子をできる限り装っていたが、中身は脆く儚い。 『ああ、もう、悔しいなあ。こんならしくないメッセージ、見られたくないのに。 それでも、残してしまうのはきっと……心細さがあったのかもしれません。 あー、すいません。最初から弱音ばっかりって見たくもなくなりますね』 死ぬのは怖い。あの演説でも言ってた言葉だが、実際の所、それでも動いた彼女は強い。 だから、この動画でネガティブな思いをぶちまけるとは思っていなかった。 認識の剥離だ。根性、と。頑張って生きてくれといった類のエールを見せられると思っていた二人は口を間抜けにも開けたまま、目を見開いている。 画面の中にいる典子の笑顔は少し引きつっていて、日常で見せていた笑顔とは程遠い。 これは断じて生者へのエールではない。悔恨と恐怖と絶望が入り混じった不安の吐露だ。 『自分でもおかしいと思っているんです、こんな動画。この動画を撮っている時点では、私は生きているのに。 死ぬつもりはないのに、遺言のような動画を撮るなんて、間違っている。 けれど、たぶんですけど、わかるんです。私は長く生き残れない。今からやることを思えば、その考えがどうしても離れてくれない』 強く抗うと、楽に死ねない。そんなこと、誰もがわかっている。 わかっているからこそ、見知らぬ誰かは自殺を選んだのだし、他の誰かは生き残る為に人を殺すことを選んだ。 そして、典子は拡声器を用いて、反抗を叫ぶことを決めた。それを快く思わない参加者に殺される可能性をわかっていながら、選んだのだ。 最初から、典子は殲滅戦はそう簡単には終わらないと理解していた。 言葉の語気の弱さがその証拠だ。 『何かあったら、後輩が危険な目に晒されていたら、私は耐えられないし、じっとしていられない。 客観的視点とかリスクとかそんなもの、全部放り投げちゃうんです』 それは、悔恨と恐怖と絶望を、鍋の中で煮詰めたような表情だった。 『例えば、もしもバレー部の皆が殺されようとしていたら――私は後先なんて考えずに飛び出しますしね』 ああ、その通りだ。この動画の数時間後、典子は誰もが予測できたありふれた結末を迎えることになる。 拡声器で正しさを説き、潰されて、その果てに仲間を庇って死んでいった。 蛮勇と無謀を重ねて、当然のように殲滅戦から退場した。 『怖いのに、辛いのに、死にたくないのに』 芯に本質的な強さがあったから。苦悩を封じ込めて動けてしまうだけの意志があったから。 磯辺典子は足を踏み出せてしまった。普通なら踏み出さず躊躇するような一歩を、真っ先に。 そうでもなきゃ、拡声器で殲滅戦を否定するなんてできやしない。 『…………拭えないものを込めたくなったから動画を遺したんです。例え、間違っていたとしても、遺したいと思ったから。 今からやることを思うと、怖くてたまらない。けれど、誰かがやらなくちゃいけない。見てください、手も足も震えてみっともない』 その一歩を鈍らせた鬱屈を何とか吐き出す為に用いたのが、この動画だったのだろう。 物語に描かれる英雄のように、迷いなく進めない。そうした苦悩を払拭すべく、一人の少女が本気になるべく置き去りにした弱さが画面には鮮明に映っている。 こんな弱気な表情、自分達には決して見せなかった。 銃で撃ち抜かれた時も、手当を受けている時も、死の間際の時も。 典子は優花里達を鼓舞するべく、気丈な姿勢を崩さなかった。 『忘れられたくないから。ずっと、誰かに覚えていてほしいから。置いていかれるのが嫌だから。 もしかしたら、この動画が何かのきっかけになるかもしれない。そんな理由もあってこの動画を撮っているんです』 そんな彼女が弱音を吐き捨てている。独りよがりな理由で傷を残そうとしている。 申し訳なさそうに、あるいは、恥ずかしそうに目を伏せる典子を見て、優花里は顔を顰め、一粒、涙を零す。 口から漏れた言葉にならない声は、ある一つの事実に辿り着くことを意味していた。 同じだった。磯辺典子も、秋山優花里と同じだ。死にたくなくて、怖くて、恐怖に震えて悔やんでいた。 強くて、弱い。武器を持って戦うことなんてしたくなかった。 それでも、戦った。己に克ち、確固たる意志を以って、最後の最後まで貫き切った。 『元気と根性が取り柄だとは思っていますが、弱音もたまには吐いてしまうということで許してくださいっ』 目を細め、指で頬を掻きながら、典子は笑う。 これは、本来は辿るはずもなかった道だ。彼女は廃校を覆した大洗で、バレー部復活を掲げて青春に汗を流すはずだった。 自分だってこの先、みほと共に戦車道を極めるべく鍛錬を重ねるはずである。 全部、全部、殲滅戦が奪っていったのだ。 『……私、逃げたいです。諦めたいです。殲滅戦なんて聞きたくないし、知りたくもない。 きっと、巻き込まれた時点で手遅れだって、わかっている。ここから先は辛いことばかりで、根性なんて言葉はきっと通用しない』 だから、もういいや、と思っていた。 奪って、無くして、また奪って、無くして。その果てに何がある? 何もないじゃないか。 たった一度の略奪と喪失で摩耗しているのだ、それは先程の自問自答で自覚できた。 疲れ切った心は容易く、楽な道へと進もうとする。 これ以上、自分が自分でなくなる恐怖と戦うくらいならいっそ――。 『それでも、私は叫びたいし、貫きたい! 根性って!!!!!! 私と同じ思いを抱いた人達の居場所を作りたいって決めたから!』 けれど。そう、けれど。 『怖くたって、痛くたって、前に進むのが、私だから! 自分の心に嘘をつかないで、胸を張って、誇れるように!!』 画面の向こうにいる彼女は、その甘えを明確に否定した。 曇天の空に風穴を開けるように破顔一笑、力の限り声を上げる。 その愚かしくも尊い決意は白銀のように透き通るように光り輝いていた。 最高で最低な自分勝手。最善で最悪な自分の宣誓。 結局の所、典子はやりたいことを抑えられない子供だったのだ。 『ルール違反上等! でも、私が掴んだ選択は、きっと、きっと――! この動画を見てくれた誰かが認めてくれるものだ! いつか、どこかで、誰かもわからないけど、絶対そうだって信じてる!』 その眩しい正しさを、典子は選び取った。 だから、拡声器で思いの丈を叫んだのだろう。不安も決意も、何もかもをぶちまけた。 そして、死んでいった。自分を偽ってまで掴む生を否定した。 『こそこそと隠れながらなんて私らしくない! 自分を曲げて、誤魔化して! そうやって、生きるのは、嫌だったから!』 再び問う。今の自分は、どうだ? 秋山優花里は何かを曲げていないか? やりたいことを見失っていないか? 自らに問う、今も生きている仲間達に問う、殲滅戦という現実に問う、過去の思い出に問う、未来の夢に問う――――! クエスチョン。秋山優花里が、やりたいことは? アンサー。――――――――あぁ、思い出した。 『やりたいことを貫く! それが、私の生き方だ――っ!』 そんなこと、問わずとも、最初から定まっていた。 西住みほに誇れる自分でいたい。彼女の後ろではなく、横で支え合える関係でいたい。 孤独たる無双など、彼女にさせてなるものか。 ああ、なんだ思い返せば、簡単だったじゃないか。 秋山優花里の戦車道はみほの横だ。重ならなくともいい、彼女と対等に歩けるなら、それでいい。 だって、西住みほは親友だから。大切だからこそ、彼女の背中に自らを預けっぱなしなんて許せない。 長い時間をかけたけれど、彼女と並走して走れる道だってようやく気づくことができた。 ここにきて、ようやく頭が落ち着いた。殲滅戦が始まってから、今に至るまで、優花里は酷く動揺し、自分を見失っていたのだろう。 『私は最後まで諦めない! だから、他の皆も頑張れ!! 無責任だけど、頑張れっ! 自分を見失わないで、生きろぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!』 これまで流すまいと耐えてきた涙は自然と瞳から零れ落ちる。 みっともなく、情けなく。優花里は嗚咽をあげながら泣き続けた。 人を殺したという事実は消えない。殲滅戦の恐怖に負けたことはこの先も優花里に纏わりつくだろう。 それでも、這いつくばってでも進まなくてはいけない理由ができた。 このまま顔を俯かせてはみほの顔だって見れない。 もう一度、零から。いや今の自分はマイナスだ。殲滅戦に一度は呑まれたメンタルは簡単には拭い去れないけれど。 一歩、進む。秋山優花里の、秋山優花里だけの戦車道を歩んでいく為にも、今この瞬間だけは恥も外聞もなく涙を流していよう。 『以上ッ! 磯辺典子ッ! 遺言というか、エールというか! とりあえず、メッセージ、残しますっ!!! できることなら、この動画を見ている人が、最後まで自分を貫けるように、私は願っています!』 最後に典子は満面の笑みを浮かべ、動画は終わる。 胸を張って選んだ道なのであれば、どんな結果でも、胸を張って享受すればいい。 改めて考え直してみたら簡単なことだった。 ああ、本当に彼女はカリスマに溢れていた。こんなキャプテンがいるのだ、後輩の部員は愚直に付いていくだろう。 接点の薄い自分でさえ、こうも充てられるのだから尚更だ。 「――――いやぁ、気持ちのいい啖呵だ」 されど、そのカリスマが万人に届くかと言えば、ノーである。 ■ これは、怠惰と呼ぶ感情である。ホシノは苦笑いを表情に貼り付け、絞り出すように言葉を吐き出した。 夏の茹だるような暑さに負けて、引き篭もった時を思い出す。今、抱いている想いは自分でも自覚している、嫌という程に。 ノー勉で挑むテストよりもタチが悪い。なにせ、どう足掻いても解決方法なんてないのだから。 たったひとつの冴えたやりかたは、存在しない。 「やっぱ、キャプテンっていうのは人を乗せるのがうまい。 西住隊長もそうだけど、上に立つ人間の才覚ってやつはオンリーワンだね」 深海に沈んでいくように、ホシノの表情は虚ろだ。 全ての希望を削り落とされた現状、それはどう足掻いても自分には無理なポジティブさだ。 本来なら、ホシノはのんべんだらりと自動車をいじっているだけの女子高校生である。 殲滅戦なんてものに耐えれる強いメンタルなんて持ってはいない。 「けれど、どう言い繕ったって人殺しは人殺しだ。気づきたくなかったのに、気づかないままでいられたのに。 もう遅い、私は気づいてしまった。ああ、何をしたって、変えたって、意味なんてない」 何度やり直しても、固定された――起こってしまった過去は変わらない。 絶望が止まらない。フルスロットルでかかったエンジンは既に動力として起動してしまった。 「……重いよ。重すぎて、辛すぎて、動けない。生きる為とはいえ、な。 たった一度だけなのに、こんなにも私の体に纏わりつく!」 要するに、後生大事に持っていた正しさなんて、殲滅戦に巻き込まれた時に、とっくに砕け散っていたのだ。 過去も、未来も、思い出も。何もかもが行方不明で足元すらおぼつかない。 積み上がった残骸がかろうじて息をしていただけ。自動車部の後輩がいなかったらとっくに自分は消えていた。 「そこからはもう簡単さ。気持ち悪くて、下らなくて、バカになる。 ただ惨めったらしく息をしているだけの人間もどきさ。ああ、ったくもう。生き残るべきは私じゃなかった。 口にしたら駄目な言葉だけどさ、吐き捨てなくちゃやってられないんだ」 ひらひらと振って、ぽとりと地面に投げ出した手は傷だらけだ。 そして、腕には明確な害意から生まれた――悪意の象徴。 こんなはずじゃなかった世界を表しているかのように、吹き出た血とグロテスクな刺突痕が残っている。 「だから、私とお前は違う。同じ人殺しでも、明確に格差がある。もう戻れない私と違って、お前はまだ間に合うんだろうな」 ホシノは口を軽く開いてくつくつと笑い声を上げた。 それは、疲れ切った――遠い昔のことを思い出すような、深く深く、痛ましげな笑みだった。 この腕じゃあ取り柄だった車の運転もできないしな、なんて。 投げやりに呟いたホシノに優花里は何も言い返せなかった。 声なき声が、無音の叫びが、優花里に刺さる。 「目を見りゃわかるよ。お前はまだ進めるんだろ。ああそうだ、だったら進むべきだ。 やらないで後悔するより、やって後悔をした方がいい。そっちの方がずっといいってことはわかる。 でも、私は――――」 ――何もしたくない。 そんな汚い弱音は、末尾まで言い切れなかった。 弱音すら満足に言えない自分を騙すかのように、ホシノは目を細め、へにゃりと笑う。 ああ、けれど、鏡がないからわからない。今の自分は上手く笑えているだろうか。 膝の上に肘を乗せ、だらしがない姿勢で普段通りを演じてはみるものの自信がない。 顎を手で支え、くつり、と。いつもなら出さないような小さな笑い声を吐いて、吸いたくもない空気を吸って。 「ああ、そんな心配するような顔するなって。人を殺した、だからといって自殺なんてしない。 ……そこまでする気力もないから。生きるのも死ぬのも、もうたくさんなんだ」 ――そうして、ゆっくりと朽ちていく。 この両手がハンドルを握ることはもうない。 夢から醒めて現実を知った自分。恐怖に負け、両手を汚した自分。 それを受け入れられる程、ホシノは強くなかった。 「そういうことだからさ、ここから先は一人で行け。おっと、説得はやめてくれよ。 無理に希望を重ねたってどうにもならない。ガソリンの入ってない車と同じさ。 動かないものは動かない、そうだろ?」 「……はい」 優花里は食い下がらなかった。 瞳の中にある諦観を見抜いたのか、それとも他の誰かを想う余裕が無いのか。 おそらくは前者だろう。観察眼はある後輩だ、それは戦車道をやっていてわかる。 できることなら、自分にも手を伸ばしたいのだろう。 とはいえ、お荷物を背負って歩くには、今の彼女はまだ弱い。 もっと、強くなければ。典子のように迷いなく動けるくらい、強く在ったら、“もしかしたら”はあったかもしれない。 「今は無理でも、いつかは連れ出しますから」 ひとまず、諦めないと言外に言えるだけ、上出来だ。 そのいつかはもう来ないのに。人を殺してしまった時点で未来は真っ黒だというのに。 「ああ、いつかな」 口から出たのは、地の底から蠢くような、低い掠れ声だった。 それでも、否定をする気にはなれなかった。 胸の内にある希望とやらは完全に死んではいないのか。ホシノは自然と言葉を返すことができた。 「そんじゃあ、行ってこい。こいつらの埋葬は任せておけ。それぐらいは役立たずの私でもできる。 お前は早く誰かと合流して、やりたいことを貫いてみな」 口から出た言葉は本心からくるものだ。 足を引っ張って後輩の重みになるようなことはしたくない。 どうやら、こんな状態になっても、そのような嫉妬は生まれないのは性分か。 いいや、乾き切った感情が何かを生み出すなんてないのだろう。 「できたらでいい。そうやって貫いた結果を、私に見せてくれよ。人を殺してしまっても、まだ貫けるものを――戦車道を。 それが見れたら万々歳さ。お前を送り出したかいがある」 「必ず見せます。だから、死なないでください。どれだけ疲れていても、それだけは選ばないでください」 「ははっ、死なないさ。自棄になってはいるが、そこまでじゃないよ」 そうして、二人は別れることになった。 さよならは言わない。言ってしまえば、もう会えなくなってしまうと思ったから。 ホシノと優花里は別々の道を進む。 「……さて、と。ああは言ったけど、やっぱ死にたいわな」 別れて数分後、ホシノは浮かべていた苦笑いを潰し、芒洋と宙を見上げた。 前に進めた者と進めない者。その差は顕著であり、埋められない溝はそのまま二人の距離感として現れている。 「ここで軽々と死ねたら楽なんだろうけど、そんな都合よくはいかないか」 疲弊した精神は楽を求めている。手元にある拳銃にそっと触れ、トリガーに指をかけた。 そのまま銃口を頭に向けて指先に力を込める。 ただそれだけで、人は死ぬ。あっけなく、無様に、人は死ねるのだ。 優花里にこそ死なないとは言ってるが、内心ではもうどうしようもなく“駄目”だった。 人を殺した重みが、常に身体へと纏わりつく。 「はーっ、ままならないなぁ」 トリガーは引けなかった。 どっちつかずの宙ぶらりんな心の天秤は傾かず。 言葉の通り、ままならない。八方塞がりの現実だけが確かでそれ以外は全部不確かだ。 今のホシノは、可能性という可能性を奪われた――出来損ないだった。 そうやって卑下しても何の情動も湧かない自分が、生きていてもいいのだろうか。 ――どれだけ考え抜いても、答えは出なかった。 【C-3・塀のある民家/一日目・日中】 【秋山優花里@フリー】 [状態]決意、頭部から出血(治療済) [装備]軍服 迷彩服 TaserM-18銃(1/5回 予備電力無し) [道具]基本支給品一式 迷彩服(穴が空いている) 不明支給品(ナイフ) [思考・状況] 基本行動方針:西住みほの後ろではなく横に並び立てる自分で在り続ける。 1:自分自身が納得できる戦車道を見つける。その過程でみほと違う道であっても、“根性”で進んでみせる。 2:誇れる己を貫く。誰かに依存することを諦める。 3:クラーラを殺したことも、背負う。人殺しであっても、戦車道を貫く。 クラーラの背嚢(基本支給品一式(典子の遺言動画が入ったスマホ)、ドラグノフ狙撃銃(3/10)、カラテル、折り畳みシャベル、マキシムM1884の布製弾薬帯(250/250))はホシノと分割しました。 分割内容は次の書き手におまかせします。 【ホシノ@フリー】 [状態]精神的疲労極大、心に大きな諦観、右上腕部に大きな刺し傷(申し訳程度にタオルで止血) [装備]ツナギ姿 S&W ヴォルカニック連発銃(装弾数3/8) 予備ロケットボール弾薬×8 [道具]基本支給品一式、スキナーナイフ、RQ-11 レイヴン管制用ノートパソコン、布切れとかしたプラウダの制服 [思考・状況] 基本行動方針:みんなで学園艦に帰りたかった。 1:疲れた。どうせ死ぬなら、楽に死にたい。 2:何もしたくない。けれど、典子達の埋葬くらいはしないといけない。 3:ツチヤについては――考えたくない。 [備考] ※磯辺典子が拡声器で発した言葉を聞きました 時系列順 Back 永別 Next わたしたちの戦車道 投下順 Back 永別 Next わたしたちの戦車道 登場順 Back Name Next 043 地獄の骸骨船 ホシノ - - 043 地獄の骸骨船 秋山優花里 - -
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キャラクター紹介 物語に登場するキャラクター達… グローブストリート CJ達が率いるサンアンドレアスで一番有名なギャング。 街のヒーローとも言われている。 地元を愛し、反薬制の社交的ギャング。 アステカス 多少荒いところもあるが、車好きなら憧れのギャング。 グローブストリートと同盟を組み、週末にはローライダーの集会を行う。 C.R.A.S.H. テンペニーの過ちでロス市警最悪の科のレッテルを張られる 組織犯罪対策課、通称C.R.A.S.H.。 テンペニーはまだこの科におり、立て直しに必死に勤めている スクールガール グローブストリートのギャング達に憧れる近くの高校のグループ。 サバイバルゲームや戦車道をこよなく愛する。 幻想組 SAには来たばかりだが、現実とは駆け離れた力で一気に名をなせている。 隊長は霊夢ではあるものの、まだ上があるらしい。 超燃料や超電池などを裏で販売する。 SAレンジャーズ CJの知り合いの民間軍事組織。戦車に乗るだけのバカではない。 航空機や自走砲等、様々な武器でお客様の期待に答える。 カポネア・ギャング アメリカで話題の平和的ギャング同盟を創設したアル・カポネン率いるギャング。 平和を目指し、ギャングによる犯罪を許さない。 反社会的なギャングの密輸や、組織犯罪を見逃さない。 幻想組特務 スカーレット中隊 数ある幻想組の一つの部隊。諜報が主な任務だが、 戦闘経験も豊富であり、幻想組の火力支援も行う。 CJの身内 CJの知り合い。便りになるやつから頭を押さえたくなる奴まで… その他のキャラクター(現状) 現在のところモブ、未所属 バラスとバゴス 敵対関係ギャング。ジュラル星人指揮下のバラスと やわらかギャングの名のもとのバゴス。 前は同盟関係にあったが今では御互いとても仲が悪い
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あとには退けない戦いです! 大洗対黒森峰の決勝戦。市街地に入った大洗の戦車達の前に、重戦車マウスが立ちふさがり、その攻撃でカバさんチームの三突とカモさんチームのチャーチルが撃破された。 エルウィン「我らの・・・」 カエサル「歴史に・・・」 左衛門佐「今・・・」 おりょう「幕が下りた・・・」 そど子「何よ!あんな大きな図体して何がマウスよ!」 ゴモ代「残念です」 パゾ美「無念です・・・」 そど子「冷泉さん後は頼んだわよ!約束は守るから! 麻子「おーっ」 エリカ「2輛撃破しました!」 まほ「後5輛」 エリカ「こちらはまだ16輛残ってます」 まほ「フラッグ車を倒さねば、意味はない」 オレンジベコ「流石マウス。大洗女子は正念場ですね」 ダージリン「正念場を乗り切るのは勇猛さではないわ。冷静な計算の上に立った、捨て身の精神よ」 オレンジベコ「はい」 大洗の戦車はマウスを一斉に攻撃するも、物ともせずに前進する。 あけび「はっ」 梓「こっち来る!」 桃「身を隠せ!」 89式、M3,ヘッツアーが倉庫の陰に隠れたが、マウスの砲撃でその倉庫が破壊された。 桃「戦術的退却!」 大洗の戦車は距離を取って、再度マウスを砲撃するも、やはり通用しない。 桃「何してるんだ叩き潰せ!図体だけがでかいウスノロだぞ!」 みほ「砲身を狙ってください!」 三号車長「お前達の火力で装甲が抜けるものか!あひゃひゃひゃ!」 黒森峰の三号戦車はマウスの後ろでそう余裕をこいていたが、砲撃を食らい、白旗が上がった。 マウスの砲撃が来て、大洗の戦車が退いた。 みほ「市街戦で決着付けるにはやっぱりマウスと戦うしかない・・・ぐずぐずしてると主力が来ちゃう・・・」 優花里「マウス凄いですね!前も後ろもどこも抜けません!」 沙織「いくら何でも大きすぎ・・・こんなんじゃ戦車が乗っかりそうな戦車だよ!」 みほ「あ・・・」 みほ「ありがとう沙織さん!」 沙織「えっ」 みほ「カメさん、アヒルさん、少々無茶な作戦ですが、指示通りに動いてください」 典子「分かりました!」 杏「何でもするよ」 みほ「ちょっと負担をかけてしまうかもしれませんが・・・」 桃「今更なんだ!いいから早く言え!」 マウスが十字路に来た所で、右側に大洗の戦車が待っていた。 大洗の戦車は、ヘッツアーを先頭にして、マウスに向かって行く。 桃「まさかこんな作戦とは・・・」 柚子「やるしかないよ桃ちゃん!」 杏「燃えるね~」 ヘッツアーはマウスに突っ込んでいき――― マウスにぶつかり、前部を持ち上げていく。 カチューシャ「まあ!」 マウス車長「何だ!?」 M3とポルシェティーガーがマウスの側面に回った。 あゆみ「撃てるもんなら」 あや「撃ってみやがれ!おりゃあ!」 M3とポルシェティーガーが機銃でマウスを撃ち、 マウスは砲塔をそちらに向けた。 ナカジマ「来た来た~」 桂里奈「逃げろー!」 M3とポルシェティーガーが退いた。 典子「さあ行くよ!」 あけび・忍・妙子「「「はい!」」」 あひる「「「「そーれ!」」」」 八九式がヘッツアーを踏み台にして、マウスの上に登り、 砲塔を押さえ込んだ。 典子「よし、ブロック完了しました!」 みほ「了解、頑張って何とか踏み止まってください!」 マウス車長「おい軽戦車そこをどけ!」 典子「嫌です、それに八九式は軽戦車じゃないし」 あけび「中戦車だし」 マウス車長「くそう振り落としてやる!」 典子「なんの!」 ヘッツアーの中は軋んでいた。 柚子「車内ってコーディングで守られてるんじゃ・・・」 杏「マウスは例外なのかもね」 Ⅳ号が河原の上から、マウスを狙う。 みほ「後ろのスリッドを狙ってください!」 華「はい」 桃「もう駄目だー!」 柚子「もう持ちこたえられない!」 典子「根性で押せ!」 あけび「はい!」 妙子「気持ちは分かりますけど、意味ないですから」 みほ「撃て!」 Ⅳ号の砲撃がマウスの後部スリッドに直撃し、マウスから白旗が上がった。 新三郎「奥様!お嬢がやりました!」 オレンジベコ「凄い!マウスを仕留めました」 ダージリン「私達も今度やろうかしら、マークⅥで」 エリカ「マウスが・・市街地へ急げ!」 梓「黒森峰、後3分で到着します」 みほ「分かりました、次の行動に移ってください」 典子「はい!」 杏「はーい」 大洗の戦車が動き出したが、ヘッツアーが止まった。 ヘッツアーのエンジンから黒い煙が吹き出し、白旗が上がった。 みほ「あ・・・・」 桃「良くやってくれたな、ここまで・・・・」 柚子「うん」 杏「我々の役目は終わりだな」 桃「西住隊長!」 みほ「すみません・・・」 柚子「謝る必要ないよ」 桃「いい作戦だった」 杏「後は任せたよ」 桃「頼むぞ! 柚子「ファイト!」 みほ「はい!」 みほ「こちらは4輛です、相手はまだ14輛。ですが、フラッグ車はどちらも1輛です! 向こうの狙いはフラッグ車である私達あんこうチームです。皆さんは相手の戦力をできる限り分散してください!」 典子「みんなー敵を挑発するよ!」 あけび・妙子。「「「はい!」」」 みほ「あんこうは敵フラッグとの一対一の機会をうかがいます。レオポンチームの協力が不可欠です!」 ナカジマ「心得た!」 ツチヤ「燃えるねー」 みほ「前方はもちろんですが、後続のヤークトティガーや、特にエレファントの火力にも充分注意してください」 梓「隊長!後続の方任せてもらっていいですか!」 みほ「お願いします!」 優季・あや・あゆみ「「「よっしゃ!」」」 桂里奈「やったるぞー!」 みほ「麻子さん、袋小路に気を付けて相手を攪乱してください」 麻子「OK」 みほ「沙織さん、お互いの位置の把握、情報を密にしてください 沙織「了解」 みほ「華さん、優花里さん、HS0017地点まで極力発砲を避けてください!」 華・優花里「「はい!」」 みほ「それではこれより最後の作戦、ふらふら作戦を開始します!」 黒森峰の戦車が市街地に入り、 Ⅳ号、八九式、ポルシェティーガーを発見した。 黒森峰生徒「敵発見」 黒森峰の戦車がⅣ号達を追いかけると、 黒森峰の死角に隠れていたM3が動き出した。 89式は一番後ろで蛇行しながら進んでいた。 エリカ「邪魔よ!」 分かれ道で、Ⅳ号と八九式、ポルシェティーガーが分かれた。 沙織「こちらあんこう、448ジャンクション左折します。レオポン、373左折。アヒルさん、373右折してください」 典子「373の先、後3つ直進」 忍「はい!」 梓「最後尾発見」 M3が、黒森峰の最後尾を進んでいたエレファントの前に出てきた。 エレファント車長「え?」 あや「とりゃあ!」 M3がエレファントを砲撃した。 エレファント車長「このー!」 エレファントがM3を追いかける。 あゆみ「怒ってる怒ってる」 優季「桂里奈ちゃん次右折ね!」 桂里奈「あい!」 優季「その次も次も次も右折!」 桂里奈「あいあいあーい!」 梓「昨日徹夜で研究した作戦を実行する時が来たよ!名づけて!」 梓・優季・あゆみ・あや・桂里奈「「「「「戦略大作戦!!」」」」」」 M3は路地を回り、エレファントの後ろに出た。 エレファント車長「回り込まれた!旋回!」 エレファントは旋回しようとしたが、砲塔が壁につかえて旋回できなかった。 エレファント車長「あれ?」 その隙にM3がエレファントを砲撃したが、効いてなかった。 あや「固すぎる・・・・」 梓「0距離でも倒せないともう無理じゃない・・・」 その時、これまでずっと黙っていた紗希が口を開いた―――― 紗希「薬莢、捨てるとこ・・・」 あや「凄い!紗希ちゃん天才!」 あゆみ「よーし!せーので撃とう!」 あや「分かった!」 あゆみ・あや「「せーのーで!」」 M3の砲撃がエレファントの薬莢排出口に当たり、エレファントは白旗を上げた。 エレファント車長「こちらエレファント!M3にやられました!」 エリカ「何やってんのよ!」 まほ「フラッグ車だけを狙え!」 八九式が黒森峰の戦車の所に来て、砲撃を始めた。 黒森峰生徒「挑発に乗るな!落ち着け!」 八九式が黒森峰の戦車の間に潜り込んだ。 黒森峰生徒「このお!」 「八九式のくせに!」 典子「やーいやーい」 黒森峰生徒「待て-!」 M3はヤークトティーガーへの攻撃を始めた。 梓「撃て-!」 ヤークトティーガーが退き、M3が追いかける。 あや「逃げたぞ」 あゆみ「追え-!」 ヤークトティーガーは路地から出た。 梓「あっ!停止!」 桂里奈「っえーい!」 M3が路地の出口で急停車すると、路地の左側で待ち構えていたヤークトティーガーが 砲撃し、M3の前部に書かれたウサギさんマークを削っていった。 M3が路地をバックし、ヤークトティーガーがそれを追う。 あや「ちょっと128ミリちょー怖いんだけど!」 梓「桂里奈ちゃんそのまま真っ直ぐバッグね!」 あゆみ「ってゆーかどうすんのこれ!」 桂里奈「そっか!くっつけばいいんだ!」 M3がヤークトティーガーに密着した。 優季「すごーい桂里奈ちゃん頭いいー!」 あや「あっ離れる!」 桂里奈「そうはさせうか!」 あや「今度は押されてる!」 あゆみ「1年なめんな!」 桂里奈「なめんな!」 M3は密着状態からヤークトティーガーを砲撃する。 優季「この後ろの方、ちょっとやばいかも・・・」 桂里奈「何が!?」 梓「ヤークト、西住隊長の所に向かわせちゃいけない!ここでやっつけよう!」 優季「どうやって!?」 梓「合図ですぐ左に曲がって!1か8かだけど!」 路地から出ると同時に、M3がヤークトティーガーから離れたがそれと同時に砲撃を食らい、横転した。 しかし、ヤークトティーガーもその先にあったガードレールを突き破り、 水路に転落、砲塔を下りながらひっくり返り、白旗が上がった。 梓「すみません、ウサギチームやられました・・・ごめんなさい、後は先輩達よろしくお願いします!」 あや・優季・あゆみ・桂里奈「「「「よろしくお願いしまーす!」」」」 沙織「みんな怪我してない!?」 梓「梓大丈夫です」 あや「あや元気でーす」 優季「優季無事でーす」 桂里奈「桂里奈絶好調!」 あゆみ「あゆみも平気でーす。紗希も大丈夫って言ってまーす」 ナカジマ「こちらレオポン、今どこですか?」 みほ「0017に移動してください」 ナカジマ「はーい」 Ⅳ号は高校の校舎に辿り着いた。 Ⅳ号は正門をくぐり、黒森峰のフラッグ車のティーガーⅠが正門をくぐった所で、 ポルシェティーガーが割り込み、黒森峰の後続の道を塞いだ。 中庭で、Ⅳ号とティーガーⅠ―――みほとまほが相対する。 まほ「西住流に逃げるという道はない。こうなったらここで決着をつけるしかないな」 みほ「受けて立ちます」 ナカジマ「ここから先は行かせないよ~」 エリカ「何やってるの!失敗兵器相手に!隊長、我々が行くまで待っていてください!」 逃げるⅣ号をティーガーⅠを追う。 Ⅳ号が離れた所で、砲撃音が響いた。 みほ「榴弾・・・・止まって!」 Ⅳ号が進んでいた道の先が、ティーガーⅠの崩した瓦礫で埋まっていた。 みほ「後退してください!」 Ⅳ号が後退している所にティーガーⅠが来た。 みほ「全速後退!」 Ⅳ号が密着した所でティーガーⅠが砲撃を放ち、余波でⅣ号の左舷の前部装甲が弾けた。 八九式は黒森峰の戦車の一部に追われ、砲撃を返すも、黒森峰の戦車には効かなかった。 典子「くそう!」 あけび「もっと火力を・・・」 ポルシェティーガーは黒森峰の戦車の集中砲火に晒されていた。 ナカジマ「うーん中々・・・・」 ティーガーⅠの砲撃で、Ⅳ号の右舷後方の装甲がもぎ取られた。 ティーガーⅠはⅣ号のもがれた装甲を踏み砕きながら、進み、 再度砲撃し、その砲撃はⅣ号のあんこうマークを掠めていった。 やがて八九式に砲撃が直撃し、横転した。 ポルシェティーガーも、集中砲火に晒されながらも3台の戦車を撃破したが、 戦闘不能となった。 審判「大洗女子学園、ポルシェティーガー、八九式中戦車走行不能!」 オレンジベコ「後1輛・・・」 エリカ「突撃!中央広場へ急げ!」 黒森峰生徒「ポルシェティーガーが邪魔で通れません!」 エリカ「回収車急いで!」 ナカジマ・ホシノ「「ゆっくりでいいよー」」 Ⅳ号とティーガーⅠが中庭で相対していた。 ナカジマ「こちらレオポン、なんかねー黒校が無理矢理乗り越えようとしてるから気を付けてねー。っていうか、あんた達強引だって」 黒森峰の戦車が走行不能になったポルシェティーガーを乗り越えようとしていた。 沙織「みぽりん敵が近づいてるから急いで!」 みほ「やっぱり一撃をかわしてその隙に距離をつめるしか・・・優花里さん、装填時間更に短縮可能ですか!」 優花里「はい!任せて下さい!」 華「行進間射撃でも可能ですが、0。5秒でもいいので停止射撃の時間を下さい。確実に撃破してみせます」 みほ「麻子さん、全速力で正面から一気に後部まで回り込めますか!」 麻子「履帯切れるぞ」 みほ「大丈夫、ここで決めるから」 麻子「わかった」 エリカ「今行きます!待っててください隊長!」 戦闘不能になり、回収された大洗のチームがオーロラビジョンで試合の行方を見守っていた。 華「この一撃は、みんなの想いを込めた一撃・・・・」 みほ「前進!」 みほ「グロリアーナの時は失敗したけど、今度は必ず・・・!」 みほ「撃て!」 Ⅳ号がティーガーⅠを砲撃するも、装甲に弾かれた。 まほ「撃て!」 ティーガーⅠの砲撃はⅣ号の右舷に当たった。 しかしⅣ号は履帯を千切れさせながらもドリフトし、ティーガーⅠの後部に回り込む。 Ⅳ号がティーガーⅠの後ろで停止したのと同時に、ティーガーⅠも砲塔をⅣ号に向け---互いの砲撃が同時に放たれ、爆煙が立ちこめた。 中庭に駆けつけたエリカ達の車両が、立ち尽くす中、やがて煙が晴れていった。 まほはみほを見つめ、微笑を浮かべた。 Ⅳ号とティーガーⅠは共に損傷していたが、白旗を上げていたのはティーガーⅠだった。 審判「黒森峰フラッグ車走行不能!よって、大洗女子の勝利!」 審判「黒森峰フラッグ車走行不能!よって、大洗女子の勝利!」 信三郎「よっしゃー!」 オレンジベコ「やったー!」 桃「勝った・・・のか」 柚子「そうだよ桃ちゃん!」 杏「優勝だ」 桃「っ!」 沙織「やったよみぽりん!」 華「勝ちました!」 優花里「私達、勝ちました!」 麻子「ん」 みほ「勝った・・・んだよね」 沙織「うん!」 梓「あ、せんぱーい!」 あや「やりましたねー!」 優季「凄いです」 あゆみ「お帰りなさーい」 桂里奈「かっこよかったー!」 回収されたⅣ号に、大洗の仲間達が駆け寄っていく。 カエサル「エクセレント!」 エルヴィン「ビットマン級だったな!」 左衛門座「お見事!」 おりょう「やったぜよ」 そど子「やるじゃないの!」 忍「ワールドカップクラスでした!」 妙子「すごいアタックでした!」 典子「ナイスクイック!」 ナカシマ「いい走りだったよー」 スズキ「しびれました!」 ツチヤ「ひゃっほう!」 みほ「みんな・・・ありがとう」 沙織「みぽりん、下りよう」 みほ「あ・・・うん」 優花里「西住殿?」 沙織「どうしたの?」 みほ「力が入らなくて・・・」 麻子「しっかりしろ隊長」 みほは、沙織達に支えられⅣ号から下りた。 優花里「この戦車でティーガーを・・・」 華「ええ・・・」 沙織「お疲れ様でした」 桃「西住!西住・・・このたびの活躍、感謝の念に堪えない・・・本当に・・・本当に・・・ありが・・・」 桃は号泣しだした。 柚子「桃ちゃん泣きすぎ・・・」 柚子も涙を浮かべていた。 杏「西住ちゃん」 みほ「あ、はい」 杏「これで、学校、廃校にならずにすむよ」 みほ「はい!」 杏「私達の学校、守れたよ」 みほ「あ・・・はい!」 杏が飛び上がり、みほに抱きついた。 杏「ありがとね」 みほ「いえ・・・私の方こそありがとうございました」 麻子「あ」 麻子がそど子の方を見ると、そど子はタブレットを操作し、麻子の遅刻データを消去した。 そど子「あなたの遅刻データ全部消したわよ」 麻子「おおおっ・・・ありがとうそど子!」 典子「よーし来年も戦車道やるぞー!」 典子・妙子・あけび・忍「「「「おーっ!」」」」 ねこにゃー「次は頑張ろー」 ぴよたん「頑張るずら」 ももがー「頑張るずら 梓「私達も頑張ります」 優季「うん、目指せ重戦車キラー」 ナカシマ「今夜は徹夜して全車が自走できるくらいには直すよ」 ススキ「OK」 ホシノ「任せろ」 ツチヤ「そうこなくっちゃ」 左衛門佐「勝ちどきでござる!」 左衛門佐・エルヴィン・おりょう・カエサル「「「「えいえい・おー!」」」」 杏「よーし、じゃ行くぞー」 みほ「あ、ちょっとだけ」 みほはまほの元に来た。 みほ「お姉ちゃん」 まほ「優勝おめでとう。完敗だな」 みほがまほと握手を交わした。 まほ「みほらしい戦いだったな。西住流とはまるで違うが」 みほ「そうかな」 まほ「そうだよ」 みほ「じゃあ行くね」 まほ「ああ」 みほ「お姉ちゃん」 まほ「ん?」 みほ「やっと見つけたよ、私の戦車道!」 まほ「うん」 エリカ「次は、負けないわよ」 みほ「はい!」 黒森峰の生徒達が去って行った。 審判「優勝、大洗女子学園!!」 オレンジベコ「おめでとう!」 ダージリン「おめでとう」 ケイ「コングラチュレーション!」 カチューシャ「ハラショー!」 ノンナ「バズドラヴリアーユ!」 百合「おめでとう」 新三郎「お嬢-!」 みほとまほの母であるしほも、静かに握手を送った。 そして、大洗の街にみほ達が戦車と共に返ってきた。 みほ「帰ってきた」 優花里「はい」 杏「隊長、何か言え」 みほ「え、あの・・・えーと・・・パンツアー・フォー!!」 大洗の仲間たち「「「「「おーっ!」」」」 優勝旗を掲げたⅣ号を先頭に、大洗の戦車が街を行進する。 街の人達がみほ達に歓声を送る。 その中には、華の母親の百合と新三郎に、優花里の両親の好子と淳吾郎もいた。 麻子の祖母の久子も少し離れた所にいて、麻子に見られると踊り出し、麻子が笑った。 そして、沙織も第1話で見た映像の様に男達からの歓声を受けていた・・・おじさん達から。 沙織「ねえ帰ったら何する?」 華「お風呂入って」 麻子「アイス食べて」 優花里「それから?」 沙織「戦車乗ろっか!」 みほ「うん!」 みほ達は戦車で自分達が守り抜いた大洗の学園艦へと帰って行った。 おわり
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したらばからこのページへのリンク貼ってあるけど古すぎてゴミじゃねーか -- (名無しさん) 2015-05-05 17 53 07