約 1,971,508 件
https://w.atwiki.jp/83452/pages/4379.html
唯「おかしいねぇ」 律「おかしいなぁ」 唯「私たちくらい可愛ければ下駄箱一杯来てもいいのに・・」 律「アニメ化したのにな」 唯「美少女設定だと思うんだけどなぁ」 ドサドサドサ 澪「ひぃ・・・・・」 紬「あらあら」 唯「澪ちゃんはいつもモテモテなのにね」 律「私なんて他の女子に陰口叩かれてんのに・・」 紬「今日も凄い数のラブレターね」 澪「全員が女性だけどね…」 紬「あらあら素敵じゃない」カパッ ドサドサ 紬「まぁまぁまぁまぁまぁまぁ」 唯「6回!」 律「ムギも相変わらず多いな…」 紬「今日は17通ね!」 澪「はぁ~ムギも凄いなぁ」 紬「澪ちゃん程じゃないわ」 律「くそー!あいつらと何が違うんだ?髪の長さか?それとも顔なのか!?」 唯「り…りっちゃん落ち着いて…」 律「だってよー…」 「あ…あの…」 律「ん?誰?」 「2年生の陽向夏美と言います…あの、突然で申し訳ありませんがこれを!」 律「これってまさか…」 唯「ラブレターだよりっちゃん!」 律「おお…私も遂にラブレターを貰ったぞ…」 唯「やったねりっちゃん!」 夏美「ではその手紙を、澪先輩に渡しといて下さい!」 律「………」 律「へ?」 唯「え?」 夏美「では失礼します!」タッタッタッ 律「あ、ちょっと!」 唯「行っちゃった…」 カァー カァー カァー 律「……」 律「…ぐすっ」 唯「あわわわわ…泣かないでりっちゃん!」 律「結局こうなるんだな…」ぐすっ 唯「取り敢えずハンカチ貸すから、これで涙拭いてよ」 律「おぅ…ブシュバベララブシュァ」チーン 唯「」 澪「…何やってんだ?」 紬「さっきから呼んでたんだけど…」 唯「私のハンカチが…ぐすっ」ベチョー 澪「律…まさか泣いてるのか?」 律「な、泣いてねーし!」 律「それと…これお前にだとよ」スッ 澪「手紙?」 律「ラブレターだよ。2年生の女子からだ」 澪「またか…」 唯「私のハンカチが…あは…は…」 紬「唯ちゃんしっかり!」 澪「はぁ…毎日毎日こうラブレターを渡されるのはな…」 紬「あら、良いじゃない♪」 律「モテすぎて大変ですぅ~ってか?良いよな澪とムギはモテモテで…」 澪「ど、どうしたんだよ律」 律「どうせお前らに私の気持ちなんかわかんねぇよな!昔から人気あったお前らには!」ダッ 澪「あ、おい!」 澪「律…どうしたんだよ急に…」 紬「りっちゃんもラブレター欲しかったんじゃないかしら?」 澪「でも相手は女性だぞ?高校入学以前は、普通に好きな男子がいるって相談を何度も受けてたし…」 紬「多分、りっちゃんが求めてるラブレターと澪ちゃんが考えてるラブレターとは少し違うんじゃないかな?」 澪「というと?」 紬「りっちゃんは愛がどうこうより、周りの人達にもっと自分を見てほしいんじゃないかしら」 澪「自分を?」 紬「ほら、前にりっちゃん言ってたじゃない…『もっと目立ちたい』って」 澪「そんな事もあったなぁ…」 紬「だから、もっと周りから注目されたいとかそういう意味でのラブレターを欲しがってたのよ」 澪「確かに律は、昔から目立ちたがりだったからな…」 唯「(私いつの間にか空気…会話に混ざれない)」 梓「もう、先輩達遅いですよ!ずっと待ってたんですから」 澪「あ、ごめんごめん…すっかり忘れてたよ」 梓「全く…」 紬「そうだ、梓ちゃんにも協力して頂きましょうよ!名付けて、“りっちゃんを人気者にしよう大作戦”!!」 澪「唐突だな…」 梓「話が飲み込めません…」 唯「私空気…」 紬「実はさっき、かくかくしかじか四角いムーヴ・星を護るは天使の使命!!って事があったの」 梓「何というか…律先輩らしいですね」 澪「で、具体的に何するんだ?」 紬「それはね…」ゴニョゴニョゴニョ 紬「って感じで行こうと思うの」 梓「う~ん、大丈夫ですかそれ」 澪「ま、やるだけやってみるか」 紬「それじゃファイト・オー!」 澪梓「お、おー」 唯「(憂、今日の晩御飯は何を作ってるのかなー)」 一旦CM エピソードレッド 律「ちょっと危ないぞ」 エピソードブルー 憂「今までありがとう…」 唯「憂…」 エピソードイエロー 澪「私に盗まれる事を光栄に思いたまえ」 三部作連続公開! 梓「赤・青・黄…信号機見たら思い出せよ!」 その日の夜! 律「はぁ…勢いで澪とムギに酷い事言っちゃったな…絶対に怒ってるよなぁ」 ダービーエー! ウンメーノバディエンソーゥ ヒトツーニ 律「ん?澪からメール?」 澪『明日暇か?ムギが遊園地に誘ってくれたんだが、お前も行くか?』 律「あれ…怒ってないのかな…」 律「勿論行きますよっと…送信」 律「…ま、明日謝れば良いかな」 律「…ん?まだ下に続きがある」カチカチ 律「何々…」 澪『律…私はお前のおでこ、ペロペロしたいぐらい好きだぞ?』 律「……」パタン 律「さて寝るかな」 翌日! 律「おーい」 ムギ「あ、りっちゃん来たわ」 律「何だ…もうみんな来てたのか~」 澪「唯より遅かったな!」 唯「ぶー!私だってやれば出来る子なんだよ!」 梓「はいはい、では普段からちゃんとして下さいね」 唯「すんません…」 律「ふっ…相変わらずだな唯も」 律「あ、昨日はごめんな…あんな事言っちゃって…」 澪「え?あぁ、別に気にしてないから」 澪「私こそごめんな」 律「なーに澪が謝ってんだよ!一方的に私が」 紬「まぁまぁまぁまぁまぁまぁ」 唯「6回」 紬「もうこれでお終い、せっかく遊園地に来たんだから楽しみましょう」 澪「…だな」 律「おう!」 梓「取り敢えずは一件落着ですね」 唯「じゃあまずはどこ行くの?」 律「やっぱりお化け屋ry澪「メリーゴーランド!」 梓「ジェットコースry澪「観覧車!」 紬「す…素早い」 唯「相変わらずだねー澪ちゃんは」 澪「だって怖いのは…」 紬「じゃあ、ジャンケンで決めましょうよ」 律「それなら公平だな…ジャーンケーン」 梓「ちょ、律先輩早いです」 律「ポン」 唯パー 澪パー 律チョキ 紬パー 梓パー 律「お化け屋敷に決まりー」 梓「わずか1ターン…」 澪「うう…」 律「じゃあ2・3でチーン分けしようぜ」 梓「チーン?」 律「チ、チーム!」 唯「チーン…そう言えば私のハンカチがりっちゃんに」ガタガタガタ 澪「ああ!唯のトラウマが」 10分後 梓「ふぅ…やっとおさまりましたね」 唯「すいませんでした…」 澪「ま、これも元々は律が」 律「すいませんでした…」 紬「さ、気を取り直してチーム分けしましょう」 律「グーかパーで別れましょ」 唯グー 澪パー 律グー 紬グー 梓パー 紬「決まりね」 梓「宜しくお願いします澪先輩」 澪「う、うん宜しく…(はぁ…お化け屋敷に入るのやだなぁ…)」 律「じゃ、行ってくる」 唯「またねーあずにゃん」 律「お化けにビビって気絶するなよ澪ちゅわーん」 澪「う、五月蝿い!早く行け!」 律「はいはい♪じゃ、行きますか♪」 10分後 紬「なかなか面白かったわ」 唯「お化けさん可愛かったね!」 律「さ、次は澪と梓の番だぞ」 澪「うぅ…」 ギュ 澪「え?」 梓「こうやって手を繋いでいれば少しは違いませんか?」 澪「梓…」 紬「あらあらまぁまぁまぁ///」 澪「(…よし!)」 澪「私…頑張ってみる!」 律「よく言った!」 唯「それでこそ澪ちゃんだよ!」 澪「行こう梓!」 梓「先輩とならどこまでも!」 紬「素早いわぁ//」 こうして、澪は自分に打ち勝つためお化け屋敷へと向かった…明日を掴み取る為に! 第一部完結 戻る
https://w.atwiki.jp/tpbattleroyale/pages/96.html
-壱- 見滝原という町は、大きく分けて三つの区分に別れている。 東をさびれた工業地帯に任せ、南には所々草茂る閑静な住宅街と学校があり、北には高く近代的な建物が幅を効かしているのだ。 東側など云うに及ばず、南側もちょっとした繁華街があるばかりなので、いつもぺちゃくちゃ盛んに喋っている学生などの帰り道は大抵極まっていた。 日々北側街の、賑やかな町並みに足を運び、CDを買い、洒落た喫茶店で菓子とお茶をたしなむのである。 折よく典型例というべき少女が帰宅途中であるようだ。 この少女は美樹さやかと云う学生で、薄い藍色の髪を頤ほどの長さに揃えた、それなりに整った容姿をしている。 無鉄砲でとても利発とは云えないが、気前の良く、正義感の強い娘であった。 「…………うるさい」 そんな娘であるから、生涯別段深い哀しみを抱く事も無く、只々ありきたりな日々を送った事だろう。 大学を卒業する頃には、幾ばくか前に病状の回復した上條恭介という男と、将来について浮き足だった話をしていたかもしれない。 娘は耳に手を当てる。 「……うるさいって言ってんでしょ!」 一瞬間の後には、顔の側面から肌色の蝸牛が二匹、中空に投げ出された。云うべくも無く耳である。 至極当然の事ながら、娘にこの語りが聞こえていて、それが当たり障ったのではない。 この不可解な行動の裏には、さっきから嗚咽混じりで喘ぐ、「後悔はないのか」「助けずに捨て置くのか」という何者かの詞が、心持ちを、文字通り目に見える形で曇らせている事が深く関連しているのであろう。 今の娘の精彩を欠いた瞳と、吹き出した血液を拭おうともしないこの面妖さからは、想像もつかない事だろうけれど、 決して美樹さやかの人と為りについて、筆者の訂正する可き所は────文筆の未熟な為に起こった間違い以外、ない。 ただし全ては過去である。 -弐- 広い這入口の前には、この娘の外誰もいない。 唯昔の黒洞々たる夜を廃する代わり、空に星(きぼう)をも見せてはくれぬ、眩い街灯が立ち並ぶばかりである。 この集合住宅の自動扉は、流行りの新しいセキュリティを売り文句の一つにしていた。 今となっては、全く阿呆のように、恥じらいもせず口を開けていて、防犯も糞もあったものではない。 娘は雨やみを待つ失業者ような嫌な気分で門を抜けた。 事実、娘の境遇と思惑からすれば、職業人間からは失格通知を受けているし、職務同然の正義の味方と云う倫理からは、もう外れてしまっている。 いっそ殺して回って、全て無かった事にしてしまえれば、どんなに好いだろう。 だのに娘にとって、かの尊ぶべき倫理は殆悉(ほとんどことごとく)爪先まで浸透しているもので、捨てきれるものでもない。 かといって、最期に目の当たりにした真実に、今のバトル・ロワイヤルと云う現実を照合せしめるならば、現実に沿うようにして立ち振る舞う物騒な輩共を成敗しなければならないが、 そんなような事を続けていけば、加虐を加える下手人が、悪党共から余程厄介なセンチメンタリズムの権化とも呼べる存在に、ただとって代わると云う末路が頭をもたげる。 そうした経緯から、八方塞がり甚だしいのだが、娘にはそれらどうにもならない事をどうにかする腹積もりは毛頭無い。 緩やかに下る景色を眺めながら、これ以上泣き言の届かぬ場所へ旅立つ心地でこれ迄を回想する事にした。 正義に殉じた先輩。 幼馴染みへの恋慕。 親友の隠れた想い。 赤い生き写し。 そして鏡の向こう側へ語った大いなる矛盾を、走馬灯のごとく窓の向こうへと投影してみる。 それも身の内から沸く詞の動揺を、いたずらに強くする外ない。 もう玄関口と己との間にさして隔たりもなくなった頃には、一つ一つがカオスを為して、ほとんど銃撃だか剣撃だかを受けているのと区別がつかなくなっていた。 暗悔な星影だけが、虚ろな胸の中と体外の魂とを繋ぎ止めている。 耳に滴る血を拭い、取っ手に手を掛ける、当然鍵は掛かっていない。 -参- 「あんた誰。ここ、私の家なんだけど」 寝室には見慣れない客が上がり込んでいた。お気に入りのランプを勝手に使って呑気に本なんぞ読んでいるから、表情も顰まってしようがない。 冷静な目で見て、街も含めて命の掛かった鉄火場、内に誰か入っていても格別な意味は無い。 同時に、目の前に標的が無防備にしているのに、取って喰うでもないので、きっと人を愛し、友人を大事にする、正義感の強い若者なのであろう。 打っ附かっていく意味はこれっぽちも無い。 しかし腹は立つ、機嫌が悪いからである。 「そういうあなたは美樹さやかさん、ですよね。 で、何であなたの家にいるかというと、最初に気がついたらこの部屋にいたって事と、 部屋を一つ一つ調べるのが億劫になるような建物の方が、考えを纏めるのにうってつけだからです。 もし、迷わずここに来る人間がいるとしたら、あなたかあなたのご友人ぐらいですから」 よく々々手の内を覗きこむと、なるほど、本の題は詳細名簿となっている。 どうりで面が割れている事には合点がいった。 大方安寧秩序の中で拵えられた人格では虫も殺せないと好い気になっているのであろう。 きっとそうに違ない。 娘はわざとらしく溜め息を吐いて、手提げ鞄を突き出した。 「じゃあこれ、あげるから出てってよ。 別にこの部屋じゃなくても、それ、読めるでしょ」 「嫌だと言ったら、どうするんです」 娘は黙っていた。 黙って変身していた。 衝突を避けようとは思ったが、青年が退かない限りは、辿るべき蜘蛛の糸すら掴めない。 「力尽くでも、という訳ですか。退きませんよ、あなたに死なれると僕は困った事になる」 「はぁ?あんた何、電波さんな訳。私が死ぬわけないじゃん。意味不明なんですけど」 「いや、あなたは死にに来た筈だ。ここなら誰も来ない。遺書を書いても他人の手には渡らない。 それでいて思い入れのある場所というと、ここですからね」 「だからさあ、動機は?あんたの持っているのに、どれぐらい詳しく書いてあんのか知らないけど。自分の部屋に帰って来るのに、理由が必要なの」 「・・・・。まず第一に、この本に書いてあるあなたが辿った道程から考えると、こういう状況下に置かれた場合あなたがとる行動は二つに一つ。過去の事は開き直ってあの男を打ちのめしに行くか、もしくは自殺です」 「勝手に決めつけないでよ」 「じゃあ七十人もの人間を見殺しておいて、絶望する事も無く。 正義を信じていた人間を塵のように殺した奴と、契約を交わすつもりですか? そんなことはあなたに出来ることじゃあない」 「そんなのはただの推測」 「それに、このゲームの主催を打倒する気があるのなら、ここに帰っては来ない筈だ。 もし仮に、この街が本当に見滝原なのか。それを確認するつもりだったとしても、乗っていない人間に対して、ここを出ていけ、というのは不自然です」 思った以上に利口な青年らしかった。 「お手の筋」だとでも云いたい程適中したので歯噛みする外にない。 こう具体的に云われると、同じ状況に置かれた中に、如何程かは生かす価値もない、外道が腐り散らかしているのだという想いが根本から込み上げてきて、胸の内が湧き返るような、、歯茎がぐらつくような心持ちがする。 けれど、打附かって、むしゃぶり附いて、太平無事に大団円となったとして、結局魔女となってしまうフェイトに変わりはないとも思う。 自分の為に祈ったことも言い逃れはできない。 死人でいる事にも終わりはない。 結果は既に極った事なのだ。 途中下車以外に、レールを外れる術が何処にあるというのだろう。 「ステレオタイプな物言いになってしまいますが、君のやろうとしていることは無駄だ。無駄は辞めた方がいい。 巴マミから受け継いだ意志も、上條恭介や鹿目まどかの心配も裏切って、一体どうしようっていうんです」 「あんたなんかに何が分かるってのよ!そんな、本しか読んでない癖にっ」 声が際立って鋭くなっている。 娘はあんまり気に障るようだから、五体満足で帰すのも惜しくなって、ジョルノを袈裟斬りに切り伏せたつもりでいた。 さぞ苦痛に顔を歪めているだろう、気まずい罪悪感から、覚えずそちらへ目を向けていた。 鳥の囀の声でも聞いているのでもあるまいか、と錯覚するような澄んだ微笑みだった。 何か----特別な仔細があると見て、ぐんと後退をしてみる。 痛覚の遮断をしていたから、普通にするより余程腰を抜かした、左肩から右脇にかけて、自分が袈裟斬りにされていた。 「僕の能力、ゴールドエクスペリエンスは生命を産み出します。 その生命を傷付けた者は、同じ傷を負うことになる。カーペットの一部を樹木に変えた、あなたが今斬ったのはそれです」 魔法少女でもなしに、どう工面したかは知らないが、種が割れたというのは本当だ。 どうした事か知れたのだから、遠慮を効かせて対処すれば良い。 力でもって目の前の青年を、えいやと投げ捨てさえすれば、全く万事整って、魔女の卵に成り果てる前に死でもって明日を憂う人々に貢献出来る。 しかし「すれば」は結局「すれば」に終わった。 視界が頸と胸との守りを欠いた、生き残るには不自然で、理解不能で、不完全な障壁に集中した時点で、「ジョルノ・ジョバーナを外へ追いやる」という発想は萎えてしまったのである。 もう血は残すところ僅かに、後ろ髪を濡らしている。 -肆- 「なんでよ、何で急所を守らないの。あんたも死体って事?命が大事じゃないわけ」 「いえ、僕は普通の人間です。当然首を斬られれば死ぬし、心臓を刺されれば無事ではいられない。ただ、君はいい人だからな。絶対に僕を殺さないと予想していただけです。 実際、君はすぐに死ぬような深手を受けてはいないでしょう。それは本気で殺そうとはしてなかったという、何よりの証拠です」 感傷でもって危害を加えてきた、下等の輩に対してさえ、気の利いた甘く優しい声と、柔らかで包み込むような眼差しを向けるその志に、堅牢だった牙城の中身も、透けて見えるようになってきた。 「やめてよ、私、全然いい人なんかじゃない。 自分の事しか考えてない、石ころより酷い、土人形みたいなものだもん。 恭介と付き合いたくて、それで願い事使ったんだってわかって、そんな自分が、嫌になって。そうしたら、何もかもわけ分からなくなって。 魔女を倒すどころか、人を傷付けて、恨んで妬んで、酷いこと、言って、迷惑かけて」 声も切れ切れになって、末の方なぞ涙声になっている。 自分でもどうしてこんな、身の上話をしているのか、霞掛かっていて釈然としない。 ただジョルノの目を見ていると、何故だか話さねばならないような、そんな気にさせられるのだ。 「いいかいさやか、君の良くない所は“そこ”なんだ。人は誰しも成人君主になれる訳じゃあないし、“正義の味方”の全部が全部、一切の穢れも無いなんて事はありえない。 麻薬をばら撒くギャングから街を救った人間が、元汚職警官だったり、ちょっとした口論で教師を半殺しにする人間だったりする事だって往々にしてある」 「そういう人間を知っている僕から言わせて貰うと、君のその、“正義の味方”に対する完璧主義は実の所、無駄だ。 自分の利益のためだけに弱者を利用することは吐き気を催す邪悪、それ自体は同意できる。しかし誰も恨まず傷付けず、自分の事を一切考えず、尚且つ苛立ちをも表に出さないというのはそれこそ人間じゃあない。 叶わないどころか、存在しない。そんなものを追い続けても無駄だ。無駄無駄」 ジョルノの詞が耳朶から染み渡るにつれ、自分の胸の中に眠っていた或る物が醒覚したような気が起こって、今度こそ娘の拵えた城塞は音を立てて崩落し始めた。 出来もしない理屈で粋がって、勝手に荒廃せしめる存在と、幸せを投遣りに扱う、世間を憂うべくも無い、風邪で死ぬと叫ぶ馬鹿者とで何が違うというのか。 赤の他人に自身の隅々までを覗かれ、これ迄の醜態を万人に晒されたような“恥”を感じ、腕で体を抱えていなければ、とても立ってはいれないような気がして、涙を流して上気した顔を殊更に赤くしている。 それでも、今となっては縋る所の無い、宙ぶらりんの覚悟となってしまっている小娘には、その詞を積極的に肯定するだけの勇気は無い。 「それじゃあ、それじゃあジョルノは、“正義の味方”ってどんなものだっていうのよ?どんな“覚悟”で世界を守って行ったら皆を助けられるの。棄てられずに済むの」 「“覚悟とは、犠牲の心ではない。覚悟とは、暗闇の荒野に、進むべき道を切り開くことだ”。以前、今は僕の右腕をやっている拳銃使いの仲間にそう忠告しました。 どんな“覚悟”で“正義の味方”になったらいいのかではなく、未来を切り開こうとする“覚悟”を持っているもの、それが君の言うところの“正義の味方”に当たる行動に繋がるんです。 そして、それが上っ面から染み出た“覚悟”でないならば、それは“真実”から出た行動です。“真実”から出た真の行動は決して滅びはしない。棄てられはしないんです」 今時分になって、一つ、痛切に掛け違えていたのを思い知るのは、このジョルノ・ジョバーナ、尊敬と驚嘆とを洩らす事を優に飛び越え、狼狽と寒気すら覚える程の手練であった事。 巴マミや他の魔法少女のように、実力が優れているとか、想像を絶する特殊能力があるとか云う、せせこましい事を提示しているのではない。 唯対峙しただけで、その意思の中に包容され、支配を受けるのではないかとすら感じさせる、何者も零す事の無い器。 ジョルノという人間に失望されることは避けたいという阿諛が生まれるのも致し方の無いことであろう。 「このジョルノ・ジョバーナには夢がある、ギャングスターになるという夢が。前ボスが消えても、ディアボロの残した負の遺産は依然として残っている。取り除かなければならない。何年掛かってでも。 その為に、まず二度とこんな事の繰り返されないように、ここに呼び寄せたものを玉座から引き摺り下ろして、脱出する必要がある。 しかしそれには共に支えあう仲間が必要です、信頼に足る仲間が」 正義を謳う真の強者の掌が、宙に投げ出された掌が、名も無い小娘としてでなく、美樹さやかの腕を引いてくれようというのだと得心するのには、数秒の時間を要した。 「いいの?私、ゾンビだよ。もしこれが濁りきったら魔女になっちゃうのに、本当に」 「嫌ですか、なら仲間ではなく友達になろう、君が一歩を踏み出せないなら僕が半歩を踏み出そう」 「ううん、手伝わせて欲しい。一体何が大切で、何を守ろうとしてたのか、ジョルノといればわかる気がするしさ」 その掌を取ったさやかはもう幻聴に悩まされることは無く、肌にはうっすらと赤みが差し、眼には力が漲っていた。 空には明星が煌き、血も傷も流れて落ちて雫すら無し。 【B-6見滝原:さやかのマンション/1日目/深夜】 【ジョルノ・ジョバーナ@ジョジョの奇妙な冒険】 [状態] 健康 [装備] スタンド「ゴールドエクスペリエンス」 [道具] ランダム支給品(1~3)、基本支給品一式、刀の在りかを書いた紙(不明・不明) [思考・状況]基本行動方針:主催者を打倒し、黄金のような夢を追う。 1:さやかと情報交換しながら名簿を読み進める。 2:速やかに基本的な方針を決め、行動に移る。 3:父さんが、来ている・・・・?それにディアボロ、何故生きているんだ。 ※参戦時期は本編終了後暫く経ってからです。 【美樹さやか@魔法少女まどか☆マギカ】 [状態] 健康、ソウルジェムの濁り48% [装備] 無し [道具] ランダム支給品(1~3)、基本支給品一式+グリーフシード(未使用)、刀の在りかを書いた紙(不明・不明) [思考・状況]基本行動方針:主催者を打倒して、自分の“覚悟”を見つける。 1:ジョルノと情報交換。 2:最初に会えたのがジョルノでよかった。 3:そういえば名簿も何も見てないや。 ※本編魔女化後からの参戦です。 back 目次へ next HUKUTU2~墓場の手前~ 時系列順・目次 ミカウの歴史 HUKUTU2~墓場の手前~ 投下順・目次 不闘不屈(闘わず屈せず) back キャラ追跡表 next ── ジョルノ・ジョバーナ [[]] ── 美樹さやか [[]]
https://w.atwiki.jp/okura/pages/586.html
79 :名無したんはエロカワイイ:2009/09/05(土) 13 37 22 ID YxFlmT7qO 引退して欲しく無いし、毛利軍のPCが増えるならば… ・あくまでも元就様の捨て駒キャラ ・PS3の能力をフル活用したグラフィック で、脳裏に浮かんだ新キャラが コレ→(* 。 ) 80 :名無したんはエロカワイイ:2009/09/05(土) 13 48 47 ID aT0ZyfGVO 清水 81 :名無したんはエロカワイイ:2009/09/05(土) 18 49 33 ID Xge7Eb0zO 五本槍路線で30人くらい塊にして我らは所詮捨て駒よ!ってならいいけど 個が目立つのは毛利軍的に微妙かな 毛利軍は全体主義的なとこが特徴だし 82 :名無したんはエロカワイイ:2009/09/05(土) 21 24 01 ID +K9mScKS0 綾○形式で名前だけ3代目輝元もありかもしれない 州゜‐) いいや、知らんのだ。多分、我は3人目であろうから… (゜д▼;)多分?3代目の間違いじゃなくて? 83 :名無したんはエロカワイイ:2009/09/05(土) 21 24 37 ID TNnIHbKXO 81 炎の捨て駒1!とか言ってる捨て駒達が浮かんだwww 84 :名無したんはエロカワイイ:2009/09/05(土) 22 36 00 ID GmGOMGfC0 (* 。 )<氷の捨て駒 2! 85 :名無したんはエロカワイイ:2009/09/05(土) 22 53 08 ID N5yHFdXv0 81 30人の捨て駒の塊www 「炎の~」とか「氷の~」とか、全員分を考えるだけでも大変そうなのに いざやってみたら名乗ってる間・もしくは名乗る前に まとめて吹っ飛ばされてそうだwww 86 :名無したんはエロカワイイ:2009/09/05(土) 23 43 20 ID +K9mScKS0 85 名乗っている間に囲んだ敵もろとも一撃BASARA技みたいに元就様が縛ってくださるのを希望 87 :名無したんはエロカワイイ:2009/09/06(日) 03 27 57 ID CffMgj37O (* 。 )捨て駒三十本槍 「炎の捨て駒!壱」から「なんかの捨て駒!三十!」で構成されている 元就様の「散れ!」の一声でもれなく爆散 三十人三十一脚の横一列で特攻してくるが 一人が転ぶと皆が転んでしまい、爆散 なんかの捨て駒三十がドジっ子担当でよく転ぶ、爆散 88 :名無したんはエロカワイイ:2009/09/06(日) 16 04 22 ID q+mQX4oe0 捨て駒に個性などいらぬ 89 :名無したんはエロカワイイ:2009/09/06(日) 16 11 29 ID 364At9uJ0 毛利軍は無個性なのがいい 90 :名無したんはエロカワイイ:2009/09/06(日) 17 10 30 ID KpSK5Ni20 85 「氷の~」は捨て駒達の中で競争率高そうだなw 「元就様とおそろいなんて一人だけずるいぞ!」ってw 91 :名無したんはエロカワイイ:2009/09/07(月) 00 52 28 ID Dx2t2/nn0 ( 。 )( 。 )( 。 )( 。 )<解せぬ! ((( 。 *;) 84 92 :名無したんはエロカワイイ:2009/09/07(月) 00 55 11 ID 1lWQ3CvEO 少しだけでいいから、おまけで松寿丸様使ってみたい 今と性格変わってないのも良いが某12アニメの黒麒麟の様に 心根の優しいお子様だったりするのも良い 州 д ) <われは にちりんのもうしご!しょーずみゃる! 州; д`) <あ…ちょっとだけ かんじゃったぁ 93 :名無したんはエロカワイイ:2009/09/07(月) 01 09 24 ID FrjgoLrt0 州 д ) <やけこげよ! 94 :名無したんはエロカワイイ:2009/09/07(月) 02 15 05 ID WdYLYqxZ0 光の捨て駒、虹の捨て駒、愛の捨て駒も壮絶な奪い合いだな 捨て駒はやはり常にbasaraX並みのウザさであってほしい 92 はじめてのわな 捨て駒を実験台に罠の練習をする松寿丸様 影でコッソリ見守る杉の方と興元様 最後は松寿丸様の罠に命がけでわざとひっかかってあげる清水 95 :名無したんはエロカワイイ:2009/09/07(月) 18 07 50 ID 7ILPqlsqO 94 シミ――――ズ!!! 清水には是非いつまでも元就様のお側に居てほしい お互い口には出さないけど、唯一無二の主君と家臣だったらいい 他の皆もそうであるかは分からないが、2とかで元就様プレイしてると 何故か高確率で清水がどこまでもお供してくれるので、元就様を慕ってるんだなあ……!というか なんかとても嬉しい気持ちになる 102 :名無したんはエロカワイイ:2009/09/08(火) 05 02 00 ID 9k1OvGdaO ・元就様を身を挺してお守りする。 ・コンボを稼いでおられる際は一人でも多く元就様の攻撃射程内に誘い込む ・ただし撃破人数が40または90人代の時はおにぎりを所望されている可能性が高いので、お守りしつつ元就様の攻撃は邪魔しない位置取りをする ・さりげなく死角をカバー ・窮地に陥っても元就様のお手を煩わせぬよう善処すべし ・隊列は崩さぬこと
https://w.atwiki.jp/okura/pages/551.html
579 :名無したんはエロカワイイ:2007/06/15(金) 07 28 01 ID eDXAkmXN 厳島の海に突き出た能舞台は元就様の発案だってね。 580 :名無したんはエロカワイイ:2007/06/15(金) 08 20 37 ID aXvUwQha BASARAの元就様はそういった芸能に理解があるのだろうか 581 :名無したんはエロカワイイ:2007/06/15(金) 08 27 43 ID 9W6rxCBy 普段から能面… もとい氷の面な方だからな でも第弐衣裳で舞を舞われるところを想像するだけでハァハァで あれ急に緑色の日輪g 584 :名無したんはエロカワイイ:2007/06/15(金) 15 07 53 ID QKtyYhWr 昔は芸能と神事(仏教含む)は密接な関係にあったから理解ある人だと解釈してる。 元就様に舞って頂きたいという意見は前々から聞くが 実際に舞われるとしたら曲目は何だろうな。 姫/神の曲とか合うなーとかは思ったが。 585 :名無したんはエロカワイイ:2007/06/15(金) 15 53 43 ID dj0qYSjt フツー? に能系だと思ってた 笛と鼓でやるやつ 586 :名無したんはエロカワイイ:2007/06/15(金) 15 58 44 ID CpgaHlgI 584 敦盛 587 :名無したんはエロカワイイ:2007/06/15(金) 16 10 25 ID lvwb4SLW 敦盛はすでに魔王が 588 :名無したんはエロカワイイ:2007/06/15(金) 16 22 00 ID ni9N0LaU 主が主なら部下も部下で ここの住人は博識が多いな 舞のことさっぱり判らんのでぐぐってくるわ 589 :名無したんはエロカワイイ:2007/06/15(金) 17 42 19 ID RCpY3jlL 元就様の舞っつったら、オクラホマミキサーしかないだろう。 華麗なるステップで、ダンス界のツンドラ王子と讃えられること間違いなし! あれなんか窓の外雲の隙間からオクラがふりそそいdあqうぇdrty 590 :名無したんはエロカワイイ:2007/06/15(金) 18 03 11 ID YJc1x9QQ (* 。 )<大将と共に輪になって踊れー 元就様まであと3人……2人…あと1人…! あ!曲終わっちゃったよ!うわああぁぁぁん!! …という甘酸っぱい思いがしたい 591 :名無したんはエロカワイイ:2007/06/15(金) 19 00 27 ID zCEtz29w 元就様は背が低いから、フォークダンスではきっと 女子役の方にまわされてるんだぜ( ー )イヒヒヒ あ、元就様おこらないでおこらないでおくらないdギャボー 592 :名無したんはエロカワイイ:2007/06/15(金) 19 08 54 ID 3ucX7w6/ ほんの数秒とはいえフォークダンスで元就様と手が繋げるなんて…いっそ骨が砕けるぐらい強く握って欲しいよ! ミシミシボキボキギャァァァァァ 593 :名無したんはエロカワイイ:2007/06/15(金) 19 52 17 ID aXvUwQha 数多の兵が失われそうなフォークダンスですね 594 :名無したんはエロカワイイ:2007/06/15(金) 20 05 45 ID OtajXzSB 多分元就様は輪刀装備したまま輪の中に入ってくるに違いない… 595 :名無したんはエロカワイイ:2007/06/15(金) 20 29 28 ID YuGJ2YN5 元就様はフォークダンスで、手を繋ぐとき露骨に嫌な顔するタイプ こーゆータイプにこそ、いくらキモがられても手を思いっきり握ってやるべし
https://w.atwiki.jp/vtsr/pages/692.html
【初音ミク】 オリジナル曲 「今日もありがとう」 完成版 http //www.nicovideo.jp/watch/sm1526226 http //www.nicovideo.jp/watch/sm1526226 Vocaloid2のオリジナル曲 使用Vocaloidは初音ミク 製作者はHAMMM_P 一つ前のページにもどる
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/4155.html
『れいむは、今日もゆっくりしていた。』 7KB 小ネタ 野良ゆ 現代 安西先生、ジャンルが、決めづらいです… ・死も虐もなし。 ・構想0分思いつきのままに。 ・賢い、というわけではないけど愚かキャラではないれいむ。 ・個人的にこの話で書いたあのれいむは好き。 ・予定より大分長くなったかなと。ほんとは5kb未満予定だった。 れいむは、今日もゆっくりしていた。 れいむは元野良で元飼いゆっくりで現野良である。 正確には、元野良から飼いゆっくりとなったが野良に戻ったれいむである。 野良出身だから粗相をしたのか? いいや違う。 れいむは自ら進言して野良の生活に戻してもらった。 これは事実だ。 このれいむ、汚れこそ野良らしいものの、人間が見てもとてもゆっくりしたれいむだった。 人間に突っかかることもなく、人間に関わる事もなく、というよりも無関心に近かった。 だからこそ、逆に人間の関心を買い、先日一人の人間に飼われみないか、と言われたのだ。 れいむはとりあえず飼われてみた。 しかし、落ち着かなかった。 雨風をしのげて騒音もある程度遮断する頑丈な家。 ゆっくり達にとってはとてもとても広い空間。 ゆっくりの雑然とした部屋と違って綺麗に整頓された部屋。 野良からすれば豪勢過ぎる市販のゆっくり用食品による食事。 綺麗に洗浄された自分。 そのどれもが落ち着かなかった。 れいむは三日で野良に戻りたいと言った。別段怒鳴るなどしてはおらず、ただ淡々と。いつものようにゆっくりしながら。 最初は人間も止めたが、れいむが折れないとわかると渋々ながら了承した。 無愛想に近いとはいえ、この三日間、帰れば一言くれるれいむは、一人暮らしの人間にとって良い心の癒しとなったのだろう。 れいむは生粋の野良。 何代も重ねた野良の血統で、いつの時代からここにいるかもしらない。 だからこそか、れいむは窮屈で、脆くて、汚くて、質素以下で、汚れた環境に落ち着きを感じていた。 外は危険がいっぱいである、と人間には言われたが、それでも自分はゆっくりしているから問題ない。 ゆっくりしているのだから。 れいむが一度飼いゆっくりとなった事は近所のゆっくりのほとんどが知っていた。 そんなれいむがすぐに戻ってきた事に興味関心を示さないわけがない。 飼いゆっくりといえば、ほとんどのゆっくりからすれば生きて天国へ行く事と同義である至上の喜びのはずなのだ。 れいむは同属達の質問攻めに、ただただ、人間がゆっくりできてもゆっくりがゆっくりできるようなものじゃない、と答えた。 ぱちゅりーが言う。 ――あのような広い家を独り占め、あるいはひとつの家族で独占するのは間違っている。 れいむは言う。 ――それは人間の大きさと活動範囲の問題。出入り口が硬く閉ざされていている上にゆっくりするためのものが無いから自由が無い。ゆっくりできない。 ありすが言う。 ――自分色に染め上げればいいのではないか。 れいむは言う。 ――それならばもっと自分のためにちょっとした空間があればいいだけだ。あれではただ広いだけで気分を害する。ゆっくりできない。 まりさが言う。 ――あれだけの豪勢な食事を食べられるのは卑怯だ。 れいむは言う。 ――食事の時間、量、食べ方、全てにおいて自由が無いため、味を噛み締める事が出来ない。ゆっくりできない。 れいむは次々に論破していった。 もっとも、これはれいむの主観だっただけなので、否定しようと思えばいくらでも否定は出来たはずなのだが。 そこはゆっくりという種族。目先のゆっくりを見ているこの生物は、れいむの言う事に論理的な反抗ができない。 ほとんどの者はれいむがおかしい、と言ってはいた。 しかし、れいむの堂々とした態度。いつもゆっくりとしている佇まい。何より至上の楽園を自ら放棄してきたという事実が、自分たちの想像する理想郷に疑いを持たせるようになる。 元は飼われていて、粗相をして捨てられた者も中にはいたのでそれに大きく反発したのだが、今は無い過去のゆっくりを喚き散らす者と堂々と今をゆっくりする者、どちらを支持するかはわかりきったことだった。 いつしかその近辺に住むゆっくりは飼いゆっくりになりたいという理想を抱かなくなっていく。 人間に関わる者も、人間の家に侵入するものも減少した。 それで何が変わったのかと言えば何も変わった事は無い。人間からすれば単にゆっくりの被害に少し変化が出ただけ。 だが、野良に生きる者たちは少しずつ減っていった。 野良は半数が人間に飼われる事を夢見て生きてきた者達だ。 その理想が崩れた以上、街にいる意味は無い。生きる意味すら失った者も少なくなかった。 一部は野を目指し、一部は残る。 あのれいむは、そんな事は気に留めず、今日もやはりゆっくりしていた。 別にみんながれいむのようになるわけではなく、ひもじくなれば物乞いをし、苛立ちを覚えれば人間に食って掛かる。 その末路は言うまでも無いだろう。 れいむはゆっくりしている。 その日の糧を得るために走り、辛い思いをし、死の危険と隣り合わせに生きる。だが、それも今ゆっくりするためである。 人間の家は確かに住み心地が良かった。だがゆっくりは出来なかった。 ゆっくりという存在はゆっくりする事を至上の喜びとする。 人間に飼われるというのは、そのための通過点、過程でしかないはずだった。 しかし、ほとんどの野良ゆっくりは、いつしか人間に飼われるという事が終着点となってしまった。 れいむは、そんな中に生まれた限り無く“ゆっくり”と言う種族の本能に忠実に生きられる存在なのだろう。 ゆっくりとは思い込みの生き物であるらしい。 れいむは、人間の家はゆっくりできないと思った。 他のゆっくりはおそらくゆっくりできるだろう。 だが、れいむはそう思わなかった。ただそれだけ。 最近はゆっくりによる屋内被害がめっきり減った。 いつしか野良ゆっくりの間では人間の住居はゆっくりできないもの、と言われるようになった。 それなのに、ゆっくりによる被害件数と言う意味では減少がほとんどなかった。 今度は飼いゆっくりへの執拗な嫌がらせが増えたのだ。 ゆっくり出来ないところに住んでいる哀れなゆっくり、と。 昔は近づこうともしなかったのに、ついには飼いゆっくりに攻撃するという実害まで出すようになった。 おかげでその区画の野良は駆除対象とされる。 人間の家屋に侵入したのならその進入固体だけが駆除対象だが、群れと呼ばれる小さな区を形成しているゆっくりの溜まり場でそれが起こってしまえば、駆除されるのはその区画の全員である。 人間の目にはゆっくりが凶暴性を増したとしか見えないだろう。 あのれいむは、そんな事は気に留めず、今日もやはりゆっくりしていた。 れいむはこれからもゆっくりするだろう。 毎日の辛さも、その後のゆっくりで洗い流すだろう。 もしかしたら明日、いや今すぐ死ぬかもしれないが、それでもゆっくりするだろう。 なに、問題は無い。 だってれいむはゆっくりしているのだから。 ある日、れいむがいる地域で駆除が始まった。 周りのゆっくりたちはあわただしく騒いでいる。 逃げる者、隠れる者、喚く者、様々だ。 そんな時でもあのれいむは、そんな事は気に留めず、今日もやはりゆっくりしていた。 あとがき 感想スレ、いろいろ指摘ありがとうございます。肝に銘じておきます。 ちなみにあのれいむが飼われてみたにんげんさんはその後、ペットショップでそれなりのれいむを買ってきて、一緒にゆっくりしました。 多少躾に苦労したようですが、我が子に言い聞かせるように大事にし、れいむからも信頼され、充実したゆっくりらいふを送りましたとさ。 れいむの住む区画が駆除される事になったのは、このにんげんさんのれいむが襲われたため。一応大事無く済んだけれど、危険視されるという結果に。 裏設定乙。 『anko4107 れいむ』 実は初案だと飼い主さんの策略的な流れにしようかと思ってたり。 anko1241 ゆっくり教材Vol.1『野良に憧れるれいむ』 anko1257 ゆっくり教材Vol.2『大人になれないまりさ』 anko1272 ゆっくり教材Vol.3『ゆっくりありすの注意点』 anko2390 ゆっくり教材Vol.4『ゆっくりぱちゅりーの弱さ』 anko4106 ゆっくり教材Vol.5『ペットとちぇんと野良と飼い主』 anko1246 特集『ゆっくりに脅かされる農家』 anko2426 ゆっくり研究所 anko2430 ああ、無情。 anko2433 ゆっくりは繰り返す anko2439 ゆっくりがいる日常。 anko2421 生きてるのは知ってるけどそれが何か? anko4103 ゆっくりと人間は違う anko4107 れいむ
https://w.atwiki.jp/kotarowaka/pages/13.html
素行
https://w.atwiki.jp/denyuden/pages/51.html
伝説の勇者の伝説8 行方知れずの恩知らずとは、 富士見ファンタジア文庫より発売されている、伝説の勇者の伝説の本編の1つである。 概要 平成17年6月25日初版。 「ローランド編」の1つ。 新装版は「ティーア・ルミブル」が表紙。 収録 EPILOGUE Ⅰ 絶望が埋め尽くす仕組み 第一章 白の思惑、黒の思惑 第二章 価値のない神、退屈な女神 第三章 北に待つ鍵、南の門 第四章 絶望が埋め尽くさない心 EPILOGUE Ⅱ 絶望が埋め尽くす仕組み あとがき 主な関連用語 ライナ・リュート シオン・アスタール フェリス・エリス ミラン・フロワード ルーク・スタッカート ルシル・エリス ティーア・ルミブル ラフラ プエカ キファ・ノールズ レファル・エディア リーグルワーズ・ペンテスト スイ・オルラ クゥ・オルラ リル・オルラ ローランド帝国 ガスターク帝国 魔眼(神の眼) 複写眼(アルファ・スティグマ) 殲滅眼(イーノ・ドゥーエ) 怨嗟眼(ウィルノ・ヘイム) 夢置眼(エブラ・クリプト) 未来眼(トーチ・カース) ラッツェルの糸 グロウヴィル 石喰い(スパンクエル) 來獣の指輪 勇者の遺物 忘却欠片(ルール・フラグメ) 『すべての式を解く者』 聖洞
https://w.atwiki.jp/imasss/pages/1688.html
グリP「はあ…今日も残業か」 杏奈「……」 執筆開始日時 2014/10/27 元スレURL http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1414411174/ 概要 P「こう毎日残業が続くと、流石に堪えるなあ……」コキコキ 杏奈「……プロデューサーさん、疲れてる……の?」 P「ん? ああ、すまんな。急にため息なんかついて」 杏奈「目……クマ、出来てる……」 P「はは、こんなの珍しくともなんともないって」 杏奈「……プロデューサーさんは、お休みしないの?」 P「そんな暇があったら、お前達の為に体動かしてた方がよっぽど有意義さ」 杏奈「……お仕事以外に、やりたいこととかは……」 P「そうだなあ。もしそんな時間が出来るんなら、久しぶりに丸一日杏奈とゲームでも没頭してたいかな」ハハッ 杏奈「……杏奈と、ゲーム……」 P「もしの話だから気にするなって。ほら、そろそろ外も暗くなるし、杏奈も早く家に帰りなさい」 杏奈「……」 タグ ^望月杏奈 まとめサイト えすえす えすえすゲー速報 エレファント速報 だる速 にこえす ひとよにちゃんねる プロデューサーさんっ!SSですよ、SS! ポチッとSS!! SSまとめ みりえす! SSちゃんねる SSウィーバー SSびより SSマンション SS 森きのこ! SS Spawn SS2chLog wiki内他頁検索用 Pドル いちゃコメ ミリオンライブ 望月杏奈
https://w.atwiki.jp/at-party/pages/46.html
名前 おもな出現場所 適当な説明とか ビックスライム プニプニ平原 最初に見るであろうボス 初期はつええ でもそのうちスラランで雑魚として出てきちゃう 人面樹 キノコの森 毒キノコ2名と一緒に登場 すなけむりがうざい でもそんなにつよくないので序盤でも割と倒せちゃう 亡霊剣士 幽霊城 わりと剣士のスキル使ってくる ソロでいくとみねうちがうざい キラーシェル&デビルシェル 海辺の洞窟 2人で登場 守りをかためてるけどそんなに強くない ゴーレム 地獄の砂浜 物理職でいくとすなけむりと最初についてる攻軽減が目ざわり 順当にいくと割とつよかったりする 闇の魔術師 魔術師の塔 闇の()とかついてるくせに闇魔法つかってこない ダンジョンの魔法の塔で再登場するときはちょっとやっかいかもしれないかもしれないかもな ギガンテス 荒野の獣道 デフォで眠りと二倍がついてるからノーダメージで撃破とかザラ 火の鳥 マグマ山 物理でいくと命中下げがちょっとやっかいやねんな そんくらい そんなに強い敵ではない ヘビーモス 妖精の森 おもに竜騎士スキルつかってくるから素早ささげたり攻撃さげたり命中下げたりでふるぼっこ キングスライム スライムランド ちょっとかわいい がいこつさん 死霊の沼地 横の死霊さんがちょいうざいくらい さみだれぎり() ――――――――カンスト相手に勝てるかの壁――――――― 竜王 ドラゴンの谷 息() 魔王 暗黒魔城 ジゴスパークいてつくはどうあたりがまあまあ強かったりする 調子こいてるとちょっとまじsYレならんしょ・・・? 死に紙 死の大地 油断してると即死技でしぬる ブラッディカードでもしぬ サタン 魔界 いびるちゃん2体とご一緒に登場 イビルAはふういんとかちょっとイラッとする技使ってくるからテンションためる戦法取る人はとっとと抹殺したほうがい サタンちゃんはソルジャー/堕天使というみんなには無理な職合わせ ゴールデンスライム マダムガーデン メタル切りでさくさくたおしたいがマダンテが強いので注意 はこ's 幻の秘境 ごりごりいけばなんとかなる でもたまに即死魔法で死んじゃうから注意 悪の口 闇のランプ きゅうけつきスキルつかってきちゃうこまったちゃん 正直カンストしてれば雑魚 右目左目もいっしょにでてくるよ お前ら ラーの鏡 鏡の経験値は転職回数*3だと思われる 片翼の天使 天空城 一番まともに食らうとやばいのはダークメテオ 全員カンストで言ってもアレだと負けることもある カタス カオスフィールド 最初からSHTとかチート 大暴走直後の二倍狙うといいかもしれない 両端に死神と魔王がいるのでそっちもやばい なんちゃらごーれむ 力の洞窟 だいぼうそうとかちょっとうざい その程度 魔封さえなんとかなればあんまり苦戦しない アルテマ 魔法の塔 アルテマ!!!11 るしふぁー ヘブンズドア るしふぁああさんは死の炎と一緒に参戦だよ 死の炎Bには光魔がはいってるから先にルシファーやっちゃうと完全蘇生可能性があるとかちょっとsYレならんしょ・・・? でぃあぼろす ヘルズ めいやく→あんこくけんで割と即死級の威力がでるしぬ にじくじゃく 大灯台 マダンテを使ってくるため、対策していないと全滅する危険性が高い。しかし数回マダンテを撃つとMPがなくなって通常攻撃しかしてこなくなるので、対策さえできていれば倒しやすいボスといってもいい バブルキング 大灯台 特に問題は無いかと思われる。容姿がかわいいため、仲間にするために魔物使いに転職して行ってもいい グラコス おさんぽダンジョン1 単体に致命的なダメージを与えてくる他、つなみで全体攻撃をしてくる。倒すには2~3人パーティで行き、相互の回復を丁寧に行っていけば問題ないだろう 偽りの恩人 おさんぽダンジョン1 テンプテーションで魅了にしてくるが、ボス自体を回避することも可能。もしも戦いたい場合は魅了になりにくくなるアミュレットの装備をオススメする。 リュウグウノツカイ おさんぽダンジョン1 マグニチュードとつなみで強力な全体攻撃をしてくるが、つなみに関しては息属性なので風水のおいかぜで反射したり、賢者のフバーハで軽減することで楽になる。マグニチュードはランダムで攻撃力が決まるため、運だのみ。 愛ゆえに殺めるもの おさんぽダンジョン1 強力なテンプテーションをしてくるため、アミュレットの装備がほぼ必須となる。HPも高く、攻撃も激しいのだが、単独で登場するボスなの5秒行動で一気にたたみこもう キャプテン 大海原など ザコとしてもでてくるモンスターで、熾烈な攻撃をしてくる。しかしながら全ての攻撃スキルが攻撃力依存のため、賢者のヘナトスにより無力化する一面もある ダユー イスの神殿 基本的な攻略は偽りの恩人と同じで、回避できる点もまた同じ。 クラーケン イスの神殿 触手とともに現れるボス。しょくしゅは5体に見えるが体力や状態異常は共有しており、全体魔法が効きやすい。本体及び触手ともに熾烈な攻撃をしてくるが、本体のスキルは全て息属性のため風水師や賢者に弱く、触手のスキルは攻撃属性なので賢者のヘナトスに弱い 偽勇者御一行 錬金術の都 特に問題はないかと思われるが、一部の攻撃は700ダメージを超えるため注意が必要 伝説のパーティ 錬金術の都 ボスはランダムで選出される。はぐれメタルがいる場合もあるため、一応魔半減や魔反射のスキルを持っておくといいだろう。なお、倒すと君たちも伝説のパーティの一員として記録され、後にここで出現することになる。 時の砂 錬金術の都 特に攻略方法を説明する必要はないだろう わたぼう モンスターひろば 天使+エルフ ラリホーアローとてんしのやがウザい。蘇生スキルを複数持っているのでそこそこの割合でわるぼうを生き返す。 わるぼう モンスターひろば 魔人+ダークエルフ ペインフレアで約5000ダメージ。先に倒した方がいいかも。魔反射があれば安全に倒せる。 ジャボテンダー モンスターひろば 一時状態「速攻」で5秒ルール無効。針99999本で99999前後のダメージを与える攻撃しかしてこないのでジャボテンダーが動く=誰か死ぬ。防御力も高く1~2のダメージしか与えられないが、HPが非常に低くソロだとHP3~4しかない。メタル斬りや多段攻撃で殺られる前に殺れ! ラビ モンスターひろば 1/10くらいの確率で会えるらしい。攻属性で攻めてくる。倒すと経験値99999 ブラックラビ モンスターひろば 特盛ちゃん