約 73,456 件
https://w.atwiki.jp/haruki0325/pages/14.html
◆過去も含めたサークルの状況 ・発行前に少部数しか刷らない、通販はしないと購入者煽りをしてイベントでは最初の方に買いに来てもらうよう宣伝⇒牛歩で列を作り⇒イベント後にやっぱり通販します商法が毎度行われる ・列が出来て島潰しをしている状況で、新刊完売になってもアナウンスはしない、待機列にお品書きや値段のわかる物をまわすことはないので並ぶ側は先頭に行くまで本があるか無いかもわからない ・机の上に冊数をあまり置かないためにどれぐらい残っているのか在庫がわかりにくい、机の上に取り出すのに時間をかける ・牛歩で列ができているが「既刊もどうですか?」という内容のトークで対応を引き延すことがあった ・牛歩島潰しが頻繁で、周りのサークルにやんわりと改善を求められも大袈裟に謝るか無視のどちらかで改善される事が無い ・単品でも数冊まとめてもお釣りが出やすい価格設定にし、電卓で計算する頻度が高い (春コミは1800円、400円、500円で他イベントでも端数がでやすい金額設定は毎度→学級会にて指摘コメントが上がると即pixivお品書きを削除される)(買い手が事前にpixivのお品書きを確認しぴったりの金額を並んでいる最中に用意していたが、会計の際にはるき氏が電卓で金額の確認をするので時間がかかる) ・半端な金額で販売するがノベルティは既刊の新書版(↑の頒布物の値段や部数の調節の余地はあったが意図的にしていなかった?) ・会計ははるき氏のみで、売り子を頼んでも品出しをメインでされていた ・頻繁にスタッフにも注意されていたが、牛歩島潰しは改善されなかった ◆当日の状況 ・イベント当日見かねて手伝った別サークルさんの売り子がいた時だけ列の進みが早かった様子 ・挨拶や、迷惑をかけた謝罪は両隣にしかしていなかったと本人の謝罪内に掲載(春コミでは牛歩による島潰しで10サークル程被害にあったという証言がでてくる) ・イベントのサークル参加規約として「近隣サークルの迷惑となる展示・頒布方法」の禁止、「列整理はサークル側が行うこと」があり それに同意してサークルは参加をするはずだが上記全ての状況でもサークル主が列整理を行わず牛歩島潰しを繰り返し行って来た ・そもそもイベント初参加ではなく、前ジャンル、二年前(黒バス紫氷)から牛歩サークルとして活動界隈では認識され、苦言は受けていたようだが、無視か大袈裟に謝罪だけをして苦言側を悪者にし改善されることはなかった ※なぜ牛歩するの?そのメリットはなに? 列が出来て人が並んでいると「人気サークル」として周りに認識される。 買いたい人が大勢で列をさばいても長蛇の列があるようにみせかけ、 対応をゆっくり行う事によりずっと買い手が絶えない人気サークルという演出に使える (ただし列がこんなに出来てしまって演出に使われるのは同じように費用をかけて本を刷りイベントに参加をしている周辺サークル前のスペースであり、満たされるのは牛歩を行うサークル主の自己顕示欲) ※買い手が大勢並んだら列が出来てしまう事は仕方がないだろう →大手サークルで買い手が大勢居て長蛇の列が出来る事と、 牛歩販売の島潰しをしても列整理をしないことは一緒にはできない(列整理はサークル側の責任) 春コミで作られた牛歩列の証言図 はるき氏が3月23日に一度謝罪している内容 (自身のTwitterにてメモ画像内で謝罪文掲載)
https://w.atwiki.jp/pokemonnhp/pages/273.html
各掲示板にはそれぞれ目的があります。 その目的に沿わない使い方はお止め下さい。 他の利用者の方が迷惑するだけでなく、掲示板としての意味がなくなります。 例えば・・・ 小説掲示板で攻略する、絵を描く、無関係な雑談を持ち込む。 攻略掲示板で無関係な雑談をする、絵を描く、小説を作る。 お絵かき掲示板でお絵かき以外のことをする。 これらは全て場違いな書き込みとします。 また、発見次第削除しますがデータの復元などは出来ませんのでご注意下さい。
https://w.atwiki.jp/revival/pages/708.html
オラクルにより蹂躙された町は、未だ喧騒の最中にある。事後処理に忙殺されていたメイリンだったが、昼過ぎにはアスランと会うことができた。元々抱え込みがちな人物だが、今回の事件は特に堪えたらしく笑顔で迎えてくれたものの表情に陰りが見える。 「また、たくさんの人が死んだな……いつまで続くんだろうな、こんなこと」 めったに吐かないアスランの弱音が、メイリンの気を重くさせる。 今回の騒動に関してアスランには責がない。そして身も蓋もない言い方をすれば、アスランがいてもいなくても、結末にはそれほどの変化はなかっただろう。 しかし、それでも起こった悲劇に心を痛めずにはいられないのがアスランの優しさである。だからこそメイリンもこの男性とともに生きようと決めたのだった。だから、言えなかった。すでに情報管理省がこの件で動いていることを。今回のシノ=タカヤについて、「ユーラシアで非業の死を遂げた少女」として宣伝に使うつもりらしい。今回は死人に口無しというやつで、いくら取り上げたところでどこからも苦情がくる心配はないからだ。 ソラの騒動で懲りたかと思えば、またこれだ、とメイリンは憂鬱になる。せめて自分からは、アスランの耳には入れまいと決めていた。しかし、そんな裏事情を聞かずとも十分にアスランはやるせない気持ちになっていた。ソラから聞いた話のせいである。 「シーちゃん、小さいころは西ユーラシアに住んでいたって聞いたことがあります。そのときに、仲良くしていた近所に住む兄弟がいたって。いつも一緒に、まるで三人兄弟のように遊んでいたって。その後、両親を一度に失くして私達の孤児院に来ました。きっと、その兄弟は、セシルとカシムのことだったんですね。いくらシーちゃんが無鉄砲だからって、交換留学で少し接しただけの男の子の後を追いかけたり、何も知らない外国でこんなに自由に行動できるなんて、おかしいと思っていました」 まだ幼くて、幸せだった頃の友達。十年近くの時を経て、留学生として現れたその友達との再会。ほのかな恋心の芽生え。少女の青春の一ページとして、まぶしい記憶になるはずだった出来事は、死別という、何一つ救いの無い結末を迎えた。 もっとも、アスランはただ嘆いていたばかりではないようで、最後にはこう言ったのだ。 「このままで終わらせはしない」 それは今回の事件の真相を必ず明らかにし、起きた悲劇の責任を首謀者に必ず取らせる、という決意の表れだった。メイリンもうなずいた。そもそも今回の事件はおかしなことが多すぎる。ローゼンクロイツ残党によるテロ行為。基本線はそれで間違いないだろう。 組織は早々と、自分達のアジトが今回の攻撃により破壊され犠牲者が出たことを表明し、自分達も今回の件では被害者であると懸命にアピールしていた。だが、誰がそんな言い訳を信用するものか、とメイリンは思う。逆にその素早い反応こそ、彼らが今回の事件の首謀者であると暴露しているようなものだ。「今は非常事態なので、政府に対する反抗活動はしばらく中断する。一刻も早く市民に安全を取り戻すために、われわれもできる限り協力するつもりだ」としおらしく言ってはいるが、誰がそのような戯言を受け入れるだろうか。まさしく失笑ものだった。 しかし一方で、今回は運用や維持に莫大な金額と設備を必要とするデストロイタイプのMSとエクステンデッドが事件に絡んでいる。さらには破壊されたMSの内部からは、輸出が厳格に規制されているNJCまで発見されているのだ。これを、落ち目のローゼンクロイツが全て自前でそろえた、というのも、到底受け入れられない推論だった。何が目的かまではさすがに今の段階では推測できないが、ローゼンクロイツにこれらの物資を提供した黒幕というべき存在が必ずいるはずだった。 アスランは既にオーブと連絡を取り、自身の配下である監査チームの派遣を要請している。彼らは数日中には西ユーラシアに到着するだろう。メイリンも、できる限りの協力をするつもりだった。 ところで当然ながら、シノとともにソラも帰国すると思われていたが、彼女はそうしなかった。かわりに、ジェスにある提案をする。 ある意味、後先考えずに西ユーラシアに来たことよりも、はるかに突拍子も無い提案だった。ジェスはさすがに首を縦には振らず、懸命にソラが翻意するように説得を試みたが、彼女の決意は変わらない。 最後には逆にソラに押し切られた形のジェスは、遠くから二人の口論を見ていたアスランのもとに近づいていく。そして、ジェスがアスランの耳元で何かをささやいた。 「……何だって?」 アスランが聞き返したのはジェスの声が聞き取れなかったからではない。その口から出た言葉がまったく想像もできなかったことだったからだ。ジェスは、離れた場所で指揮を取っているメイリンに聞こえないようにとしてなのか、できるだけ小さな声で、もう一度くりかえした。 「……ソラが言っているんだよ。『自分が仲介するから、一度シンと会ってくれ』って」 一人の少女の決意がシン=アスカとアスラン=ザラの運命を再び交錯させることになった。 コーカサス州に建造中の巨大地熱プラント。 第一次汎地球圏大戦にて使われたNJCによる未曾有のエネルギー危機。そのときから、このプラント完成は東ユーラシアの悲願であった。半永久的に絶えることの無い膨大な地熱エネルギー。このプラントが本格的に稼動すればコーカサス州のみならず、東ユーラシア全土で必要とされる電力の三分の一を供給できる試算である。 第一次の大戦ではサイクロプス使用による国力の疲弊、第二次の大戦ではブレイク・ザ・ワールドとベルリン侵攻による未曾有の大混乱。そういった諸々の事情のために、常に先延ばしになってきた地熱プラントは、そのエネルギーに目をつけた統一連合の協力もあって、ようやく正式稼動の目処が立つところまでになった。 しかし陳腐な物の言い方にはなるが、二度あることは三度ある。 プラント完成を目前にして、その行く末にはまたも暗雲が立ち込めていた。それは、東ユーラシアの政府や軍人に言わせれば、厳しさを増す冬と、活発化するレジスタンス――彼らが言うところのテロリストの破壊活動であっただろう。 だが、それは理由の一部ではあっても、最大のものではなかった。 一番の不安要素は、外ではなく、内側にあったのである。 イザーク=ジュールは苛立ち紛れに、あてがわれた個室の椅子を蹴飛ばした。哀れな椅子は宙を飛び、壁に叩きつけられて、派手な音を鳴り響かせる。 ディアッカは帰還後に親友をからかうネタにしようと、初めの頃こそ彼が椅子を蹴飛ばす回数を数えていたが、17回を超えたあたりから数えるのをやめた。もはや椅子は原型をとどめず、本来の役目には使えないほどに脚も背もたれも歪んでしまっている。 すぐに熱くなり我を忘れてしまう親友をなだめ、抑える役割を続けているうちに、年齢に似合わない落ち着きと忍耐強さを持っていると周囲から評価されるにいたったディアッカ。 しかしその彼をして、今回ばかりは親友と一緒に爆発したいのを、必死にこらえなければならなかった。 「あの無能どもめ! もうたくさんだ! 次こそ作戦会議への出席などボイコットしてやる!」 軍隊においてはご法度である上官批判。しかしイザークは堂々と上官を無能と断じてはばからず、ディアッカもそれをとがめることはしなかった。 「……それで、我らが司令官殿と副司令官殿は、今回は何をやらかしたんだ? それとも、リー・アーメイ殿からヒヨッコ呼ばわりされたあげくに、口汚く罵倒でもされたのか?」 今更聞いても、空しくなるだけだとは分かっていたが、イザークの愚痴を聞いてやるのも仕事の一つと割り切って、ディアッカはあえて尋ねた。その声にイザークがゆっくりと振り向く。 目が据わっていた。眉間には特大の皺が寄っている。ハンサムな顔が台無しだぞ、と言いたいのをぐっとディアッカはこらえ聞き役に徹する事にした。 「聞きたいか? そうか聞きたいか、なら教えてやろう!」 イザークの怒号が部屋中に響き渡った。 「あの糞司令官と阿呆副司令官め! 何と言ったと思う? 『地熱プラント周辺の詳細な地図は現在ユーラシア政府に提供を依頼している途中だ。それまでは各部隊長が臨機応変に対応すべし』と言ったんだぞ! ふざけるな! どこの世界に、まっとうな地図も用意せずに作戦を実行する阿呆な軍隊がいるものか! 司令官殿は一度暗闇で耳栓をされた状態で喧嘩をしてみるといい! そうすれば、如何に自分達が無茶な命令を下しているのか分かるだろうよ!」 ディアッカは一通り聞き終えると、こめかみを押さえて大きなため息をついた。 今回の作戦指揮官であるイエール=R=マルセイユ中将、副司令官のカリム=ジアード中将。マルセイユ中将は、凡庸ではあるが決して無能ではなく、地位に見合った行動の取れる人物である。 そしてジアード中将については、有能の誉れも高く、将来は地上軍総大将の地位もささやかれているほどの指揮官である。 両名ともに過去の実績も申し分なく、部下からの信望も厚い。その点についてはイザークもディアッカも認めるのにやぶさかではない。 しかし二人は、現在統一地球連合軍で激しく対立している派閥のそれぞれ中心にいる立場の人間である。 その二人が同じ部隊にいるとあっては、敵よりもまず身近の競争相手に注意が向けられるのは当然の結果だった。 大規模地熱プラントの防衛、東ユーラシアの治安回復、第三特務隊を壊滅させたテロ組織「リヴァイブ」の殲滅。 今回の遠征で得られるであろう軍功を相手に与えてなるものかと、お互いの派閥が意地を張り合った結果がこれである。司令官と副司令官は常に火花を散し合っており、相手が自分を出し抜こうと考えているのではないかと疑心暗鬼に陥っている。遠征のキャンプ内でも、派閥同士がいがみ合って空気が重く、イザーク隊のようにどちらの派閥にも属さない人間達にとっては、モチベーションが削がれることこのうえない。 さらにその派閥対立に乗じて、ダニエル=ハスキルなる東ユーラシアから派遣された将校が大きな顔をしてのさばっているのが、イザークの神経を逆撫でしていた。 今回の防衛戦でのアドバイサー、協力者との触れ込みで派遣されてはきたものの、ダニエル=ハスキルがやることと言えば、マルセイユやジアードの対立を煽るようなことばかりだった。 ある時は両方に媚を売り、ある時はそれぞれをけしかけ、あまつさえ自分の持っている情報、特に地熱プラント周辺の地理情報やテロ組織の戦力情報などを交渉材料としているのである。 その姿勢をイザーク他の下級将校が非難すると、逆にマルセイユやジアードからハスキルへの非礼を咎められる始末である。 今回の地熱プラント防衛戦に、統一連合地球軍が投入した軍勢は空前の規模である。 歩兵二万人、戦車百二十台、歩兵戦闘車七百台、歩兵装甲車百三十台、モビルスーツ百九十四機。 それに対して予測されるレジスタンス組織の兵力は、兵士が数千人、モビルスーツ数は四十から五十機、他に戦闘車等々と貧相極まりない。このような弱小勢力に対して遅れを取ることなど、万が一にもありえない。 しかし、統一連合軍の内実はまったく統制が取れておらず、一丸とは程遠い有様だ。 またハスキルの派遣に見られるように、東ユーラシア政府が敵対、とまでは言わないものの、とても協力的とは言えない態度であるのも気がかりである。ありえない万に一つの可能性に向かって、統一連合地上軍は突き進んでいるのではないか。 まだ苛立ちを消す事ができないのか、落ち着き無く部屋を歩き回るイザーク。それを横目に見ながら、ディアッカは不安な気持ちが頭をもたげてくるのを抑えられなかった。 オラクル暴走から数日後。 西ユーラシアで巨大MSが暴走したというニュースはガルナハンにも届いていたが、結局は遠い土地の出来事であるうえ、間近に控える地熱プラント戦の準備に気持ちが向いていたせいか、事件はその重大さほどには、リヴァイブメンバーの話題にのぼることはなかった。せいぜい「こりゃ、西ユーラシアの駐留軍は事後処理で、今回の戦闘には出てこられないだろうな」程度の感想が交わされる程度である。 今回の事件の裏事情を知っていれば、そうはいかなかったことであろうが。 「うひょお、艦橋から見る眺めって、なかなか良いじゃん! 」 「シゲト、ガラスに口を付けるのは、さすがにみっともないからやめた方が……」 無邪気に外を見回すシゲトをそれとなく注意するサイだったがまったく効果はないようだ。それを見ていた少尉が茶化すように言う。 「固いこと言うなってサイ。高いところに登って喜ぶのは、お子様の習性だ」 「ひっでー少尉、ガキ扱いしないでくれよ!」 「そういうトコがお子様なのよ」 「何をーっ!」 出撃準備に余念のないスレイプニールの艦橋は、和気あいあいとした空気に包まれていた。 はて、自分たちはこれから生死をかけた戦いが必至の遠征に向かうはずなのだが、いつから遠足気分になったのだろうか? ラドル艦長は、自艦が観光バスになったかのような錯覚を覚えていた。 これから統一地球連合地上軍の大部隊と戦うのだ。東ユーラシア軍の部隊と散発的に戦うのとはわけが違う。もう少し緊張感とか、悲壮感とかがあってしかるべきだと思う自分はおかしいのであろうか。 そんなラドルの表情を読んで、ロマが申し訳なさそうに頭を下げた。 「あれでも彼らなりのリラックス法なのですが……申し訳ない」 「あ、いえ、そんなことは……」 フォローしようとしたラドルの背後で、少尉にヘッドロックをかけられたシゲトの悲鳴と、それを引き剥がそうとするサイのあわてた声が響いた。艦橋のクルー達もその光景に笑いを堪え切れず肩を震わせている。 ロマは言葉を失い、ため息を付いた。仮面で見えないが、赤面しているのかもしれない。 「……ま、まあしかし、若い者達はあれくらい元気があった方が、いいかもしれませんね。変に気負って沈うつになるよりはよほど」 ラドルが必死にロマを慰めるが、あまり効果はないようだった。 今回の地熱プラント攻略戦で、リヴァイブとスレイプニール隊は一つの部隊に合流して作戦にあたることとなった。そのため、ロマを初めとしたリヴァイブの主要メンバーのほとんどが、スレイプニールへ乗り込んでいる。 結果として、現在東ユーラシアのレジスタンスで稼動しているシグナス全四十機のうち、(ダストを含めて)実に五機がスレイプニールに搭載されている勘定になる。さらにユーコとリュシーの乗るエゼキエル二機を加えれば、レジスタンスたちの中でも五指に入るほどの戦力が、この部隊に集中していることになる。 本来は別個に活動しても良いこの二つの部隊を集結させたのには、もちろん理由がある。 「俺達の今回の役割は『撒き餌』だ」 作戦に先立ち、戦闘要員たちを集めてのブリーフィングが行われたが、説明役の大尉は自分達の部隊をそう表現した。 「第三特務隊を倒したシンの存在を、遠征軍の連中は絶対に無視できないはずだ。そもそも派遣が決まったのは第三特務隊を倒しちまったからだからな。シンを含めた俺達の部隊が動けば、嫌でも注意がそちらに向けられる。うまく相手を引き回して統制が乱れたところを本隊が叩く、というのが戦術の基本路線だ。 だからせいぜい派手に、目立つように、うまく立ち回らなければならん」 それはある意味、非常に危険な役割だった。少しでも作戦行動に乱れが生じたり、相手の動きを読み違えて引き際を誤れば撒き餌は食べ散らかされた挙句に、獲物の魚は逃げてしまうという事態もありえるのだ。 「期待されているのはありがたいけれど……責任重大よね、これ」 シホの言葉は皆の気持ちを代弁していた。もっとも、彼女をはじめとしてリヴァイブやスレイプニール隊の目には弱々しさが無かったが。 彼らは自分達の指揮官を信頼している。そのロマやラドルが「今回の統一連合軍はまったく統制が取れていない。苦しい戦いには違いないが、普段通りに戦えば、十分に勝機はある」と言っているのだから、自分達はそれを信じて全力を尽くすだけだ、と良い意味で割り切っているのだ。 そのため、困難な任務を前にしても彼らには緊張感が無いように見え、悲壮感も薄かった。 頼もしいと思うと同時にラドルは上に立つ者の気持ちとしては、少しだけ不安を感じていた。この期に及んでシゲトの「ギ、ギブ、ギブアップ!」がBGMになっているようでは少し力が抜きすぎていると思えたからだ。 いい具合に肩の力が抜けているリヴァイブ=スレイプニール合同部隊ではあったが、あと数日で作戦が開始されるまでになると、さすがに乗員達の口数も少なくなり、張り詰めた雰囲気が支配するようになっている。 準備に余念の無いメンバーたち。そんな中、銃器のチェックをしていたコニールは不意に後ろから声をかけられる。 「……あれ、どうしたのよ、シグナスの整備中じゃないの? 」 振り返るとそこには中尉がいた。中尉は無言でハンガーの片隅を指差す。少し顔を貸してくれ、ということらしい。何の用事だろうかとコニールは疑問に思ったが、とりあえずは素直に従った。 「まず、本当にこの前は迷惑をかけました。私達の至らなさのせいでシンに負担をかけただけでなく、その後のフォローまで貴方任せで解決させてしまって。面目ない」 深々と頭を下げる中尉にコニールは面くらう。そんなに今更かしこまらないでよ、と言うのが精一杯だった。 ドムクルセイダーをシンが単騎で迎え撃たなければならなくなったとき、確かにコニールはその場にいない大尉、中尉、少尉を非難するような発言をしたが、冷静になってみれば彼ら三人の行動に非がある訳ではない。 呑気に色街に繰り出していた事には、女の立場としてみれば多少腹が立たないこともないが、それで三人を糾弾するのはお門違いと言うものであろう。それとこれとは別の話題のはずである。 だからあの後に事情を知ってとんぼ返りし、土下座してメンバー達に謝ろうとした三人を、ロマもセンセイも、そしてコニールも責めることは無かった。当然ながらシンもである。 ただ、この話は前段に過ぎず、中尉が本当に言いたかったのは次の話題のようだった。 「……これはセンセイとも話し合ってのことなのですが、シンの様子にはもう少し気を配り続けた方がいいと思います」 シンの? と首をかしげるコニールに中尉は、普段の寡黙さとはうって変わって滔々と説明をした。 「彼は強い。その反応速度、冷静でありながら大胆な判断、窮地に陥ったときに発揮する常識外れの戦闘能力、私が今までに見てきたパイロット達とは比較にならない。ザフトのトップガンであるFAITHの称号は伊達ではない、と思います」 一呼吸置いて、中尉はただし、と続けた。 「でも今回、戦闘後にしばらく気持ちが不安定になったように、シン=アスカという人間にはどことなく危うさがつきまとっているんですよ。 ナイフのような鋭さと、ガラスのような脆さが同居している、と言ったら少し気障でしょうが、そうとしか表現できない側面を持っている。今回は貴方のおかげで何とか沈んだ気持ちを克服した様子ですが、こうして立て続けに大規模な作戦行動に駆り出されることになってしまった。これでは、いつまた振り子が悪い方に大きく揺り戻されるか心配だとセンセイは言っていました。正直、私も同じ意見です」 心配のし過ぎではないのか、とはコニールは言えなかった。それは、コニール自身が捨てきれない考えでもあったからだ。 「とりあえずこちらでも注意はします。ただし私達も所詮は戦争屋です。戦うことには慣れているから、戦うことで受けるシンの心のダメージを見過ごしてしまうことはあるでしょう。彼はまだまだリヴァイブに必要とされている人間です。仲間だからこそ頼るだけでなく、重荷をできる限り軽くしてあげることも必要だと思いましてね」 コニールは頷いた。そしてこう問いかける。 「それにしても、中尉も結構気を使うタイプなんだね。シンのことがそんなに心配? 」 半ば軽口のつもりだったが、中尉の返答は意外なものだった。 「なに、私も同じような経験がありましてね。色々と事情があって、押し潰されそうになっていたとき、大尉や少尉に何かと助けてもらったんですよ。他人事とは思えないだけに、つい、というやつですね」 コニールは今度こそ驚いた。冷静沈着、沈思黙考、不言実行を絵に描いたような中尉にそんな経験があったとは意外だったのだ。 そんなコニールに、照れたようなかすかな笑いを向けながら、中尉は「それではくれぐれもお願いします」と言い残して背を向けたのだった。 「何だ? あの二人、やけに熱心に話し込んでいるな」 《大方、猪突猛進してよく搭乗機を壊す傾向のある問題パイロットの手綱を、いかにして上手に握るか。それを真剣に議論でもしているのではないか》 「……いったい誰のことだよ、おい」 コクピット内でダストの調整に余念の無いシンとレイ。コニールと中尉の様子をモニターで眺めつつ交わした会話は冗談で終わってしまったが、レイの指摘がある意味事実を言い当てていることには、さすがに二人とも気付かない。 《とりあえず、ローゼンクロイツから部品を大量に手に入れたおかげで、今回は整備が楽だったとサイが言っていたな。それを考慮しても、いつにも増してメカニック陣の仕事は完璧だ。見事なものだ》 「ああ、後は俺達がその仕事に見合った働きをするだけだ」 シンの言葉にも緊張が込められている。アメノミハシラから地上に降り、傭兵として様々な戦場を渡り歩いたが、これほど大規模な戦闘に臨んだことはない。しかも、自分たちは陽動部隊として戦場を縦横無尽に駆け巡ると言う、作戦の要を担う役割を負っている。 その思いが我知らずこぼれる。 「やってやるさ……統一連合の奴らに一泡吹かせてやるためにもな!」 全てを失ったあの日から、五年もの月日が経った。言葉どおりの徒手空拳、傍らにいるレイを除いては、何もかもゼロから始めなければならなかった頃を思えば、今の自分は最終的な目的に向かって大きく前進している。 ようやく統一連合の本隊と、まともにぶつかり合えるところまで来たのだ。シンは胸の前で拳を打ち鳴らした。戦意を鼓舞するかのように。 その時不意にシンを呼ぶ声がした。コクピットから顔を出して覗き込んでみれば、ユーコが手を振っている。 「おーい、降りといでーっ! 懐かしい人から手紙が届いているよーっ!」 大人二人がかりでようやく運べるほど大きいダンボール箱。レジスタンスを介して届けられたその荷物の表面には大きく“From Jess the Onlooker!(野次馬のジェスより)”とあった。 中身は山ほどの映像ソフトだった。ジェス自身によるドキュメンタリー番組、過去の映画の名作全集、コメディショー、お色気映像など、ジャンルは様々だ。娯楽の少ないレジスタンスにとっては、非常にありがたい差し入れである。中にはジェスからの手紙もあり、サイが皆を代表してそれを読み上げる。 「何、えーと『親愛なるレジスタンスの皆様。ユーラシアでは常になく厳しい冬が訪れていると聞きます。曇天が続く中では、なかなか気分も晴れないでありましょう。そこでささやかながら贈り物をしたいと思い立ちました。会社の無料配布物の余剰分ではありますが、わずかでも皆様の心を慰められれば幸いです。……なお、これが代価というわけではありませんが、お預けしてあるアウトフレームの整備をくれぐれもよろしくお願いします』だってさ」 サイは苦笑する。自前の機体だけでなく、ジェスの置き土産の整備まで押し付けられた身としては「こんな程度で釣り合うか。さっさと引き取りに来い!」と嫌味の一つも言いたくなるというものだ。しかしながら、映像ソフトを手に歓声を上げる仲間たちを見ているうちに、まあいいかという気持ちになった。ただでさえ殺伐とした環境なのだ。少しは気晴らしも必要だろう。 しかし一番気分転換が必要だと思われるシンは、ジェスの贈り物にも特に興味を示した様子もなく、機体の整備に戻ろうとしていた。そんなシンを、サイが慌てて呼び止める。 「ちょっと待てシン。お前宛にメッセージがあるぞ……えっと『追伸、シン=アスカ殿。今取材で西ユーラシアにいるのですが、面白い人物に出会いました。貴方とは旧知のアレックス=ディノ氏です。貴方の話をしたところ、ぜひ会って思い出話をしたいとお望みです。せっかくなので、彼からのメッセージを同封しておきました。ぜひご覧ください。なお、もしご希望ならば再会の仲介をいたしますので、ご連絡をお願いします』だってさ」 シンは無言のままサイのところに戻り、手を差し出す。その手にサイが光学メディアを乗せた。少しの間メディアを眺めていたシンだったが、その表面は無地で、記憶容量と製造元会社のロゴしか書かれていない。 あらためてシンは皆に背を向けると、そのまま歩いて自室へと戻っていった。 サイは、ほんの少しだけだが、そんなシンに違和感を覚える。 (あいつ、いつもなら整備を終わらせてから見るのに……よっぽど親しい相手なのかな、アレックスとかいう奴) そこで違和感に気付く。サイがおかしいと感じたのは受け取った時のシンの眼に怒りとも悲しみとも取れる複雑なものを見たからだという事を。
https://w.atwiki.jp/yukimi0/pages/221.html
オラクルにより蹂躙された町は、未だ喧騒の最中にある。事後処理に忙殺されていたメイリンだったが、昼過ぎにはアスランと会うことができた。元々抱え込みがちな人物だが、今回の事件は特に堪えたらしく笑顔で迎えてくれたものの表情に陰りが見える。 「また、たくさんの人が死んだな……いつまで続くんだろうな、こんなこと」 めったに吐かないアスランの弱音が、メイリンの気を重くさせる。 今回の騒動に関してアスランには責がない。そして身も蓋もない言い方をすれば、アスランがいてもいなくても、結末にはそれほどの変化はなかっただろう。 しかし、それでも起こった悲劇に心を痛めずにはいられないのがアスランの優しさである。だからこそメイリンもこの男性とともに生きようと決めたのだった。だから、言えなかった。すでに情報管理省がこの件で動いていることを。今回のシノ=タカヤについて、「ユーラシアで非業の死を遂げた少女」として宣伝に使うつもりらしい。今回は死人に口無しというやつで、いくら取り上げたところでどこからも苦情がくる心配はないからだ。 ソラの騒動で懲りたかと思えば、またこれだ、とメイリンは憂鬱になる。せめて自分からは、アスランの耳には入れまいと決めていた。しかし、そんな裏事情を聞かずとも十分にアスランはやるせない気持ちになっていた。ソラから聞いた話のせいである。 「シーちゃん、小さいころは西ユーラシアに住んでいたって聞いたことがあります。そのときに、仲良くしていた近所に住む兄弟がいたって。いつも一緒に、まるで三人兄弟のように遊んでいたって。その後、両親を一度に失くして私達の孤児院に来ました。きっと、その兄弟は、セシルとカシムのことだったんですね。いくらシーちゃんが無鉄砲だからって、交換留学で少し接しただけの男の子の後を追いかけたり、何も知らない外国でこんなに自由に行動できるなんて、おかしいと思っていました」 まだ幼くて、幸せだった頃の友達。十年近くの時を経て、留学生として現れたその友達との再会。ほのかな恋心の芽生え。少女の青春の一ページとして、まぶしい記憶になるはずだった出来事は、死別という、何一つ救いの無い結末を迎えた。 もっとも、アスランはただ嘆いていたばかりではないようで、最後にはこう言ったのだ。 「このままで終わらせはしない」 それは今回の事件の真相を必ず明らかにし、起きた悲劇の責任を首謀者に必ず取らせる、という決意の表れだった。メイリンもうなずいた。そもそも今回の事件はおかしなことが多すぎる。ローゼンクロイツ残党によるテロ行為。基本線はそれで間違いないだろう。 組織は早々と、自分達のアジトが今回の攻撃により破壊され犠牲者が出たことを表明し、自分達も今回の件では被害者であると懸命にアピールしていた。だが、誰がそんな言い訳を信用するものか、とメイリンは思う。逆にその素早い反応こそ、彼らが今回の事件の首謀者であると暴露しているようなものだ。「今は非常事態なので、政府に対する反抗活動はしばらく中断する。一刻も早く市民に安全を取り戻すために、われわれもできる限り協力するつもりだ」としおらしく言ってはいるが、誰がそのような戯言を受け入れるだろうか。まさしく失笑ものだった。 しかし一方で、今回は運用や維持に莫大な金額と設備を必要とするデストロイタイプのMSとエクステンデッドが事件に絡んでいる。さらには破壊されたMSの内部からは、輸出が厳格に規制されているNJCまで発見されているのだ。これを、落ち目のローゼンクロイツが全て自前でそろえた、というのも、到底受け入れられない推論だった。何が目的かまではさすがに今の段階では推測できないが、ローゼンクロイツにこれらの物資を提供した黒幕というべき存在が必ずいるはずだった。 アスランは既にオーブと連絡を取り、自身の配下である監査チームの派遣を要請している。彼らは数日中には西ユーラシアに到着するだろう。メイリンも、できる限りの協力をするつもりだった。 ところで当然ながら、シノとともにソラも帰国すると思われていたが、彼女はそうしなかった。かわりに、ジェスにある提案をする。 ある意味、後先考えずに西ユーラシアに来たことよりも、はるかに突拍子も無い提案だった。ジェスはさすがに首を縦には振らず、懸命にソラが翻意するように説得を試みたが、彼女の決意は変わらない。 最後には逆にソラに押し切られた形のジェスは、遠くから二人の口論を見ていたアスランのもとに近づいていく。そして、ジェスがアスランの耳元で何かをささやいた。 「……何だって?」 アスランが聞き返したのはジェスの声が聞き取れなかったからではない。その口から出た言葉がまったく想像もできなかったことだったからだ。ジェスは、離れた場所で指揮を取っているメイリンに聞こえないようにとしてなのか、できるだけ小さな声で、もう一度くりかえした。 「……ソラが言っているんだよ。『自分が仲介するから、一度シンと会ってくれ』って」 一人の少女の決意がシン=アスカとアスラン=ザラの運命を再び交錯させることになった。 コーカサス州に建造中の巨大地熱プラント。 第一次汎地球圏大戦にて使われたNJCによる未曾有のエネルギー危機。そのときから、このプラント完成は東ユーラシアの悲願であった。半永久的に絶えることの無い膨大な地熱エネルギー。このプラントが本格的に稼動すればコーカサス州のみならず、東ユーラシア全土で必要とされる電力の三分の一を供給できる試算である。 第一次の大戦ではサイクロプス使用による国力の疲弊、第二次の大戦ではブレイク・ザ・ワールドとベルリン侵攻による未曾有の大混乱。そういった諸々の事情のために、常に先延ばしになってきた地熱プラントは、そのエネルギーに目をつけた統一連合の協力もあって、ようやく正式稼動の目処が立つところまでになった。 しかし陳腐な物の言い方にはなるが、二度あることは三度ある。 プラント完成を目前にして、その行く末にはまたも暗雲が立ち込めていた。それは、東ユーラシアの政府や軍人に言わせれば、厳しさを増す冬と、活発化するレジスタンス――彼らが言うところのテロリストの破壊活動であっただろう。 だが、それは理由の一部ではあっても、最大のものではなかった。 一番の不安要素は、外ではなく、内側にあったのである。 イザーク=ジュールは苛立ち紛れに、あてがわれた個室の椅子を蹴飛ばした。哀れな椅子は宙を飛び、壁に叩きつけられて、派手な音を鳴り響かせる。 ディアッカは帰還後に親友をからかうネタにしようと、初めの頃こそ彼が椅子を蹴飛ばす回数を数えていたが、17回を超えたあたりから数えるのをやめた。もはや椅子は原型をとどめず、本来の役目には使えないほどに脚も背もたれも歪んでしまっている。 すぐに熱くなり我を忘れてしまう親友をなだめ、抑える役割を続けているうちに、年齢に似合わない落ち着きと忍耐強さを持っていると周囲から評価されるにいたったディアッカ。 しかしその彼をして、今回ばかりは親友と一緒に爆発したいのを、必死にこらえなければならなかった。 「あの無能どもめ! もうたくさんだ! 次こそ作戦会議への出席などボイコットしてやる!」 軍隊においてはご法度である上官批判。しかしイザークは堂々と上官を無能と断じてはばからず、ディアッカもそれをとがめることはしなかった。 「……それで、我らが司令官殿と副司令官殿は、今回は何をやらかしたんだ? それとも、リー・アーメイ殿からヒヨッコ呼ばわりされたあげくに、口汚く罵倒でもされたのか?」 今更聞いても、空しくなるだけだとは分かっていたが、イザークの愚痴を聞いてやるのも仕事の一つと割り切って、ディアッカはあえて尋ねた。その声にイザークがゆっくりと振り向く。 目が据わっていた。眉間には特大の皺が寄っている。ハンサムな顔が台無しだぞ、と言いたいのをぐっとディアッカはこらえ聞き役に徹する事にした。 「聞きたいか? そうか聞きたいか、なら教えてやろう!」 イザークの怒号が部屋中に響き渡った。 「あの糞司令官と阿呆副司令官め! 何と言ったと思う? 『地熱プラント周辺の詳細な地図は現在ユーラシア政府に提供を依頼している途中だ。それまでは各部隊長が臨機応変に対応すべし』と言ったんだぞ! ふざけるな! どこの世界に、まっとうな地図も用意せずに作戦を実行する阿呆な軍隊がいるものか! 司令官殿は一度暗闇で耳栓をされた状態で喧嘩をしてみるといい! そうすれば、如何に自分達が無茶な命令を下しているのか分かるだろうよ!」 ディアッカは一通り聞き終えると、こめかみを押さえて大きなため息をついた。 今回の作戦指揮官であるイエール=R=マルセイユ中将、副司令官のカリム=ジアード中将。マルセイユ中将は、凡庸ではあるが決して無能ではなく、地位に見合った行動の取れる人物である。 そしてジアード中将については、有能の誉れも高く、将来は地上軍総大将の地位もささやかれているほどの指揮官である。 両名ともに過去の実績も申し分なく、部下からの信望も厚い。その点についてはイザークもディアッカも認めるのにやぶさかではない。 しかし二人は、現在統一地球連合軍で激しく対立している派閥のそれぞれ中心にいる立場の人間である。 その二人が同じ部隊にいるとあっては、敵よりもまず身近の競争相手に注意が向けられるのは当然の結果だった。 大規模地熱プラントの防衛、東ユーラシアの治安回復、第三特務隊を壊滅させたテロ組織「リヴァイブ」の殲滅。 今回の遠征で得られるであろう軍功を相手に与えてなるものかと、お互いの派閥が意地を張り合った結果がこれである。司令官と副司令官は常に火花を散し合っており、相手が自分を出し抜こうと考えているのではないかと疑心暗鬼に陥っている。遠征のキャンプ内でも、派閥同士がいがみ合って空気が重く、イザーク隊のようにどちらの派閥にも属さない人間達にとっては、モチベーションが削がれることこのうえない。 さらにその派閥対立に乗じて、ダニエル=ハスキルなる東ユーラシアから派遣された将校が大きな顔をしてのさばっているのが、イザークの神経を逆撫でしていた。 今回の防衛戦でのアドバイサー、協力者との触れ込みで派遣されてはきたものの、ダニエル=ハスキルがやることと言えば、マルセイユやジアードの対立を煽るようなことばかりだった。 ある時は両方に媚を売り、ある時はそれぞれをけしかけ、あまつさえ自分の持っている情報、特に地熱プラント周辺の地理情報やテロ組織の戦力情報などを交渉材料としているのである。 その姿勢をイザーク他の下級将校が非難すると、逆にマルセイユやジアードからハスキルへの非礼を咎められる始末である。 今回の地熱プラント防衛戦に、統一連合地球軍が投入した軍勢は空前の規模である。 歩兵二万人、戦車百二十台、歩兵戦闘車七百台、歩兵装甲車百三十台、モビルスーツ百九十四機。 それに対して予測されるレジスタンス組織の兵力は、兵士が数千人、モビルスーツ数は四十から五十機、他に戦闘車等々と貧相極まりない。このような弱小勢力に対して遅れを取ることなど、万が一にもありえない。 しかし、統一連合軍の内実はまったく統制が取れておらず、一丸とは程遠い有様だ。 またハスキルの派遣に見られるように、東ユーラシア政府が敵対、とまでは言わないものの、とても協力的とは言えない態度であるのも気がかりである。ありえない万に一つの可能性に向かって、統一連合地上軍は突き進んでいるのではないか。 まだ苛立ちを消す事ができないのか、落ち着き無く部屋を歩き回るイザーク。それを横目に見ながら、ディアッカは不安な気持ちが頭をもたげてくるのを抑えられなかった。 オラクル暴走から数日後。 西ユーラシアで巨大MSが暴走したというニュースはガルナハンにも届いていたが、結局は遠い土地の出来事であるうえ、間近に控える地熱プラント戦の準備に気持ちが向いていたせいか、事件はその重大さほどには、リヴァイブメンバーの話題にのぼることはなかった。せいぜい「こりゃ、西ユーラシアの駐留軍は事後処理で、今回の戦闘には出てこられないだろうな」程度の感想が交わされる程度である。 今回の事件の裏事情を知っていれば、そうはいかなかったことであろうが。 「うひょお、艦橋から見る眺めって、なかなか良いじゃん! 」 「シゲト、ガラスに口を付けるのは、さすがにみっともないからやめた方が……」 無邪気に外を見回すシゲトをそれとなく注意するサイだったがまったく効果はないようだ。それを見ていた少尉が茶化すように言う。 「固いこと言うなってサイ。高いところに登って喜ぶのは、お子様の習性だ」 「ひっでー少尉、ガキ扱いしないでくれよ!」 「そういうトコがお子様なのよ」 「何をーっ!」 出撃準備に余念のないスレイプニールの艦橋は、和気あいあいとした空気に包まれていた。 はて、自分たちはこれから生死をかけた戦いが必至の遠征に向かうはずなのだが、いつから遠足気分になったのだろうか? ラドル艦長は、自艦が観光バスになったかのような錯覚を覚えていた。 これから統一地球連合地上軍の大部隊と戦うのだ。東ユーラシア軍の部隊と散発的に戦うのとはわけが違う。もう少し緊張感とか、悲壮感とかがあってしかるべきだと思う自分はおかしいのであろうか。 そんなラドルの表情を読んで、ロマが申し訳なさそうに頭を下げた。 「あれでも彼らなりのリラックス法なのですが……申し訳ない」 「あ、いえ、そんなことは……」 フォローしようとしたラドルの背後で、少尉にヘッドロックをかけられたシゲトの悲鳴と、それを引き剥がそうとするサイのあわてた声が響いた。艦橋のクルー達もその光景に笑いを堪え切れず肩を震わせている。 ロマは言葉を失い、ため息を付いた。仮面で見えないが、赤面しているのかもしれない。 「……ま、まあしかし、若い者達はあれくらい元気があった方が、いいかもしれませんね。変に気負って沈うつになるよりはよほど」 ラドルが必死にロマを慰めるが、あまり効果はないようだった。 今回の地熱プラント攻略戦で、リヴァイブとスレイプニール隊は一つの部隊に合流して作戦にあたることとなった。そのため、ロマを初めとしたリヴァイブの主要メンバーのほとんどが、スレイプニールへ乗り込んでいる。 結果として、現在東ユーラシアのレジスタンスで稼動しているシグナス全四十機のうち、(ダストを含めて)実に五機がスレイプニールに搭載されている勘定になる。さらにユーコとリュシーの乗るエゼキエル二機を加えれば、レジスタンスたちの中でも五指に入るほどの戦力が、この部隊に集中していることになる。 本来は別個に活動しても良いこの二つの部隊を集結させたのには、もちろん理由がある。 「俺達の今回の役割は『撒き餌』だ」 作戦に先立ち、戦闘要員たちを集めてのブリーフィングが行われたが、説明役の大尉は自分達の部隊をそう表現した。 「第三特務隊を倒したシンの存在を、遠征軍の連中は絶対に無視できないはずだ。そもそも派遣が決まったのは第三特務隊を倒しちまったからだからな。シンを含めた俺達の部隊が動けば、嫌でも注意がそちらに向けられる。うまく相手を引き回して統制が乱れたところを本隊が叩く、というのが戦術の基本路線だ。 だからせいぜい派手に、目立つように、うまく立ち回らなければならん」 それはある意味、非常に危険な役割だった。少しでも作戦行動に乱れが生じたり、相手の動きを読み違えて引き際を誤れば撒き餌は食べ散らかされた挙句に、獲物の魚は逃げてしまうという事態もありえるのだ。 「期待されているのはありがたいけれど……責任重大よね、これ」 シホの言葉は皆の気持ちを代弁していた。もっとも、彼女をはじめとしてリヴァイブやスレイプニール隊の目には弱々しさが無かったが。 彼らは自分達の指揮官を信頼している。そのロマやラドルが「今回の統一連合軍はまったく統制が取れていない。苦しい戦いには違いないが、普段通りに戦えば、十分に勝機はある」と言っているのだから、自分達はそれを信じて全力を尽くすだけだ、と良い意味で割り切っているのだ。 そのため、困難な任務を前にしても彼らには緊張感が無いように見え、悲壮感も薄かった。 頼もしいと思うと同時にラドルは上に立つ者の気持ちとしては、少しだけ不安を感じていた。この期に及んでシゲトの「ギ、ギブ、ギブアップ!」がBGMになっているようでは少し力が抜きすぎていると思えたからだ。 いい具合に肩の力が抜けているリヴァイブ=スレイプニール合同部隊ではあったが、あと数日で作戦が開始されるまでになると、さすがに乗員達の口数も少なくなり、張り詰めた雰囲気が支配するようになっている。 準備に余念の無いメンバーたち。そんな中、銃器のチェックをしていたコニールは不意に後ろから声をかけられる。 「……あれ、どうしたのよ、シグナスの整備中じゃないの? 」 振り返るとそこには中尉がいた。中尉は無言でハンガーの片隅を指差す。少し顔を貸してくれ、ということらしい。何の用事だろうかとコニールは疑問に思ったが、とりあえずは素直に従った。 「まず、本当にこの前は迷惑をかけました。私達の至らなさのせいでシンに負担をかけただけでなく、その後のフォローまで貴方任せで解決させてしまって。面目ない」 深々と頭を下げる中尉にコニールは面くらう。そんなに今更かしこまらないでよ、と言うのが精一杯だった。 ドムクルセイダーをシンが単騎で迎え撃たなければならなくなったとき、確かにコニールはその場にいない大尉、中尉、少尉を非難するような発言をしたが、冷静になってみれば彼ら三人の行動に非がある訳ではない。 呑気に色街に繰り出していた事には、女の立場としてみれば多少腹が立たないこともないが、それで三人を糾弾するのはお門違いと言うものであろう。それとこれとは別の話題のはずである。 だからあの後に事情を知ってとんぼ返りし、土下座してメンバー達に謝ろうとした三人を、ロマもセンセイも、そしてコニールも責めることは無かった。当然ながらシンもである。 ただ、この話は前段に過ぎず、中尉が本当に言いたかったのは次の話題のようだった。 「……これはセンセイとも話し合ってのことなのですが、シンの様子にはもう少し気を配り続けた方がいいと思います」 シンの? と首をかしげるコニールに中尉は、普段の寡黙さとはうって変わって滔々と説明をした。 「彼は強い。その反応速度、冷静でありながら大胆な判断、窮地に陥ったときに発揮する常識外れの戦闘能力、私が今までに見てきたパイロット達とは比較にならない。ザフトのトップガンであるFAITHの称号は伊達ではない、と思います」 一呼吸置いて、中尉はただし、と続けた。 「でも今回、戦闘後にしばらく気持ちが不安定になったように、シン=アスカという人間にはどことなく危うさがつきまとっているんですよ。 ナイフのような鋭さと、ガラスのような脆さが同居している、と言ったら少し気障でしょうが、そうとしか表現できない側面を持っている。今回は貴方のおかげで何とか沈んだ気持ちを克服した様子ですが、こうして立て続けに大規模な作戦行動に駆り出されることになってしまった。これでは、いつまた振り子が悪い方に大きく揺り戻されるか心配だとセンセイは言っていました。正直、私も同じ意見です」 心配のし過ぎではないのか、とはコニールは言えなかった。それは、コニール自身が捨てきれない考えでもあったからだ。 「とりあえずこちらでも注意はします。ただし私達も所詮は戦争屋です。戦うことには慣れているから、戦うことで受けるシンの心のダメージを見過ごしてしまうことはあるでしょう。彼はまだまだリヴァイブに必要とされている人間です。仲間だからこそ頼るだけでなく、重荷をできる限り軽くしてあげることも必要だと思いましてね」 コニールは頷いた。そしてこう問いかける。 「それにしても、中尉も結構気を使うタイプなんだね。シンのことがそんなに心配? 」 半ば軽口のつもりだったが、中尉の返答は意外なものだった。 「なに、私も同じような経験がありましてね。色々と事情があって、押し潰されそうになっていたとき、大尉や少尉に何かと助けてもらったんですよ。他人事とは思えないだけに、つい、というやつですね」 コニールは今度こそ驚いた。冷静沈着、沈思黙考、不言実行を絵に描いたような中尉にそんな経験があったとは意外だったのだ。 そんなコニールに、照れたようなかすかな笑いを向けながら、中尉は「それではくれぐれもお願いします」と言い残して背を向けたのだった。 「何だ? あの二人、やけに熱心に話し込んでいるな」 《大方、猪突猛進してよく搭乗機を壊す傾向のある問題パイロットの手綱を、いかにして上手に握るか。それを真剣に議論でもしているのではないか》 「……いったい誰のことだよ、おい」 コクピット内でダストの調整に余念の無いシンとレイ。コニールと中尉の様子をモニターで眺めつつ交わした会話は冗談で終わってしまったが、レイの指摘がある意味事実を言い当てていることには、さすがに二人とも気付かない。 《とりあえず、ローゼンクロイツから部品を大量に手に入れたおかげで、今回は整備が楽だったとサイが言っていたな。それを考慮しても、いつにも増してメカニック陣の仕事は完璧だ。見事なものだ》 「ああ、後は俺達がその仕事に見合った働きをするだけだ」 シンの言葉にも緊張が込められている。アメノミハシラから地上に降り、傭兵として様々な戦場を渡り歩いたが、これほど大規模な戦闘に臨んだことはない。しかも、自分たちは陽動部隊として戦場を縦横無尽に駆け巡ると言う、作戦の要を担う役割を負っている。 その思いが我知らずこぼれる。 「やってやるさ……統一連合の奴らに一泡吹かせてやるためにもな!」 全てを失ったあの日から、五年もの月日が経った。言葉どおりの徒手空拳、傍らにいるレイを除いては、何もかもゼロから始めなければならなかった頃を思えば、今の自分は最終的な目的に向かって大きく前進している。 ようやく統一連合の本隊と、まともにぶつかり合えるところまで来たのだ。シンは胸の前で拳を打ち鳴らした。戦意を鼓舞するかのように。 その時不意にシンを呼ぶ声がした。コクピットから顔を出して覗き込んでみれば、ユーコが手を振っている。 「おーい、降りといでーっ! 懐かしい人から手紙が届いているよーっ!」 大人二人がかりでようやく運べるほど大きいダンボール箱。レジスタンスを介して届けられたその荷物の表面には大きく“From Jess the Onlooker!(野次馬のジェスより)”とあった。 中身は山ほどの映像ソフトだった。ジェス自身によるドキュメンタリー番組、過去の映画の名作全集、コメディショー、お色気映像など、ジャンルは様々だ。娯楽の少ないレジスタンスにとっては、非常にありがたい差し入れである。中にはジェスからの手紙もあり、サイが皆を代表してそれを読み上げる。 「何、えーと『親愛なるレジスタンスの皆様。ユーラシアでは常になく厳しい冬が訪れていると聞きます。曇天が続く中では、なかなか気分も晴れないでありましょう。そこでささやかながら贈り物をしたいと思い立ちました。会社の無料配布物の余剰分ではありますが、わずかでも皆様の心を慰められれば幸いです。……なお、これが代価というわけではありませんが、お預けしてあるアウトフレームの整備をくれぐれもよろしくお願いします』だってさ」 サイは苦笑する。自前の機体だけでなく、ジェスの置き土産の整備まで押し付けられた身としては「こんな程度で釣り合うか。さっさと引き取りに来い!」と嫌味の一つも言いたくなるというものだ。しかしながら、映像ソフトを手に歓声を上げる仲間たちを見ているうちに、まあいいかという気持ちになった。ただでさえ殺伐とした環境なのだ。少しは気晴らしも必要だろう。 しかし一番気分転換が必要だと思われるシンは、ジェスの贈り物にも特に興味を示した様子もなく、機体の整備に戻ろうとしていた。そんなシンを、サイが慌てて呼び止める。 「ちょっと待てシン。お前宛にメッセージがあるぞ……えっと『追伸、シン=アスカ殿。今取材で西ユーラシアにいるのですが、面白い人物に出会いました。貴方とは旧知のアレックス=ディノ氏です。貴方の話をしたところ、ぜひ会って思い出話をしたいとお望みです。せっかくなので、彼からのメッセージを同封しておきました。ぜひご覧ください。なお、もしご希望ならば再会の仲介をいたしますので、ご連絡をお願いします』だってさ」 シンは無言のままサイのところに戻り、手を差し出す。その手にサイが光学メディアを乗せた。少しの間メディアを眺めていたシンだったが、その表面は無地で、記憶容量と製造元会社のロゴしか書かれていない。 あらためてシンは皆に背を向けると、そのまま歩いて自室へと戻っていった。 サイは、ほんの少しだけだが、そんなシンに違和感を覚える。 (あいつ、いつもなら整備を終わらせてから見るのに……よっぽど親しい相手なのかな、アレックスとかいう奴) そこで違和感に気付く。サイがおかしいと感じたのは受け取った時のシンの眼に怒りとも悲しみとも取れる複雑なものを見たからだという事を。
https://w.atwiki.jp/cappu/pages/71.html
Eclipseのエディタを作成時、popupメニューを、プラグインで外部公開した場合に、意図しない、他のメニューまで出てしまう現象の回避方法: getEditorSite().registerContextMenu(menuMgr, viewer , false ); ※getEditorSite()がみそ。getSite()にはないAPI。
https://w.atwiki.jp/devilsummoner/pages/195.html
TOP|基本|PSP版|悪魔|マップ|シナリオ |その他 僕ら合体事故求めて デビルサマナーでの合体事故が起こる確率というのは、かなり低い。しかし合体事故でなければ造れない悪魔もいるので、延々と悪魔合体を繰り返したという人も多いはずだ。 当サイトのBBSに、この合体事故を起こすパターンの解析に関する投稿があり、それを検証すべく悪魔合体をおこなっていたところ、どういうわけか2回目の合体で必ず合体事故が起こるパターンというのを発見した。以下に、その手順を書く。 事故までの手順 セーブデータをロードし、COMP内の仲魔をすべて外す。 業魔殿へ行く。 業魔殿にて全書から、魔獣カブソと妖獣スイコを召喚する。 月齢を7/8にあわせ(満月の一歩手前)、探偵事務所でセーブする。 一旦ゲームを終了する。 ゲームを再開し、業魔殿に19歩目で入る。このとき目玉男のいる路地を通り、話しかけるか?の問いに「NO」を選択しておく。 業魔殿に入ったらすぐ「合体をする」を選ぶ。ヴィクトルと世間話はしない。 全書から初めに妖精ピクシー、次に夜魔ナハトコボルトを召喚する。 上記2体を合体させ、妖魔アガシオンを造る。 再び全書から妖精ピクシーを召喚して、妖魔アガシオンと合体させる。すると、ここで必ず合体事故が起こる! 念のためストーリーの進行レベルが違う4つのデータで、まったく同じ手順で試してみたが、まったく同じように合体事故が起きた。このとき、手順10でカブソとスイコを合体させると、珍獣ができたので、同じように神族をあらかじめ召喚しておいて合体させれば、秘神ができるかもしれない。 COMPの中身を一度一掃しなければならないという条件上、実用的ではないし、またUMDが初回版であるかベスト版であるか、あるいはPSPの型番の問題など、不明瞭な部分は多い。したがって、手順どおりにやっても事故を起こせない人もいるかもしれない。しかし管理者のデータでは、4回中4回、100%の確率で必ず事故を起こせている。 もしかしたらここから新しい発見があるかもしれないので、BBSから転載しておく。もし何か新しい発見があれば、ぜひBBSまで。 上へ
https://w.atwiki.jp/kaohnotbuy/pages/15.html
東京女子医大病院 医療事件の真相 暴力団 2014年と2001年の東京女子医大病院の医療事件は暴力団が絡んでます 患者が死んだことにして臓器を売り飛ばそうとしました 悪徳集団です 東京女子医大病院 暴力団 マフィア 裏社会 臓器ブローカー 中共 悪徳 悪徳集団 東京女子医大病院 暴力団 マフィア 裏社会 臓器ブローカー 中共 悪徳 悪徳集団 東京女子医大病院 暴力団 マフィア 裏社会 臓器ブローカー 中共 悪徳 悪徳集団 東京女子医大病院 暴力団 マフィア 裏社会 臓器ブローカー 中共 悪徳 悪徳集団 東京女子医大病院 暴力団 マフィア 裏社会 臓器ブローカー 中共 悪徳 悪徳集団 東京女子医大病院 暴力団 マフィア 裏社会 臓器ブローカー 中共 悪徳 悪徳集団 東京女子医大病院 暴力団 マフィア 裏社会 臓器ブローカー 中共 悪徳 悪徳集団 東京女子医大病院 暴力団 マフィア 裏社会 臓器ブローカー 中共 悪徳 悪徳集団 東京女子医大病院 暴力団 マフィア 裏社会 臓器ブローカー 中共 悪徳 悪徳集団 東京女子医大病院 暴力団 マフィア 裏社会 臓器ブローカー 中共 悪徳 悪徳集団 東京女子医大病院 暴力団 マフィア 裏社会 臓器ブローカー 中共 悪徳 悪徳集団 東京女子医大病院 暴力団 マフィア 裏社会 臓器ブローカー 中共 悪徳 悪徳集団 東京女子医大病院 暴力団 マフィア 裏社会 臓器ブローカー 中共 悪徳 悪徳集団 東京女子医大病院 暴力団 マフィア 裏社会 臓器ブローカー 中共 悪徳 悪徳集団 東京女子医大病院 暴力団 マフィア 裏社会 臓器ブローカー 中共 悪徳 悪徳集団 東京女子医大病院 暴力団 マフィア 裏社会 臓器ブローカー 中共 悪徳 悪徳集団 東京女子医大病院 暴力団 マフィア 裏社会 臓器ブローカー 中共 悪徳 悪徳集団 東京女子医大病院 暴力団 マフィア 裏社会 臓器ブローカー 中共 悪徳 悪徳集団 東京女子医大病院 暴力団 マフィア 裏社会 臓器ブローカー 中共 悪徳 悪徳集団
https://w.atwiki.jp/souku/pages/2660.html
《遅延》《公開済》SEV001523 シナリオガイド 公式掲示板 蒼空のフロンティアへようこそ! マスターシナリオを体験してみよう! 担当マスター 蒼フロ運営チーム 主たる舞台 ツァンダ ジャンル 冒険 募集スケジュール 参加者募集開始日 参加者募集締切日 アクション締切日 2011-12-16 2011-12-23 2011-12-24 リアクション公開予定日 募集時公開予定日 アクション締切後 リアクション公開日 2012-01-05 - 2012-01-06 サンプルアクション (シナリオ参加者の方にお願い、サンプルアクションの具体的な内容を補完していただけないでしょうか)(サンプルアクション名の下の四角をクリックするとでてくる「部分編集」をクリックすると登録できます)(もしくはサンプルアクション登録用掲示板へお願いします。) モンスターと戦う(1) + ... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 ▼キャラクターの目的 ▼キャラクターの動機 ▼キャラクターの手段 モンスターと戦う(2) + ... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 ▼キャラクターの目的 ▼キャラクターの動機 ▼キャラクターの手段 モンスターと戦う(3) + ... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 ▼キャラクターの目的 ▼キャラクターの動機 ▼キャラクターの手段 戦闘をフォロー!(1) + ... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 ▼キャラクターの目的 ▼キャラクターの動機 ▼キャラクターの手段 戦闘をフォロー!(2) + ... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 ▼キャラクターの目的 ▼キャラクターの動機 ▼キャラクターの手段 村人を救助する!(1) + ... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 ▼キャラクターの目的 ▼キャラクターの動機 ▼キャラクターの手段 村人を救助する!(2) + ... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 ▼キャラクターの目的 ▼キャラクターの動機 ▼キャラクターの手段 俺がヒーロー! + ... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 ▼キャラクターの目的 ▼キャラクターの動機 ▼キャラクターの手段 あたしがヒーロー! + ... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 ▼キャラクターの目的 ▼キャラクターの動機 ▼キャラクターの手段 調査を行う(1) + ... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 ▼キャラクターの目的 ▼キャラクターの動機 ▼キャラクターの手段 調査を行う(2) + ... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 ▼キャラクターの目的 ▼キャラクターの動機 ▼キャラクターの手段 火事場泥棒する(1) + ... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 ▼キャラクターの目的 ▼キャラクターの動機 ▼キャラクターの手段 火事場泥棒する(2) + ... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 ▼キャラクターの目的 ▼キャラクターの動機 ▼キャラクターの手段 モンスターから逃げる! + ... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 ▼キャラクターの目的 ▼キャラクターの動機 ▼キャラクターの手段 避難してきた村人のフォロー + ... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 ▼キャラクターの目的 ▼キャラクターの動機 ▼キャラクターの手段 イコンで戦う(1) + ... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 ▼キャラクターの目的 ▼キャラクターの動機 ▼キャラクターの手段 イコンで戦う(2) + ... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 ▼キャラクターの目的 ▼キャラクターの動機 ▼キャラクターの手段 整備班でイコン戦のフォロー! + ... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 ▼キャラクターの目的 ▼キャラクターの動機 ▼キャラクターの手段 その他補足等 [部分編集] 【タグ:SEV ツァンダ 冒険 蒼フロ運営チーム 遅延公開済】
https://w.atwiki.jp/monosepia/pages/6357.html
トルコ 田中宇の国際ニュース解説 会員版(田中宇プラス)2013年7月1日 http //tanakanews.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★トルコ反政府運動の意図と今後 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 5月末から続いているイスタンブールを中心とするトルコの反政府運動は、 まだ継続している。しかし、イスタンブールの街頭デモの規模は数十万人から 数千人へと縮小している。運動が沈静化する半面、運動の最大の標的にされた エルドアン首相は、反政府運動による混乱の拡大に乗じて政治に再び介入して くる恐れがある軍部を抑制する法制の改定に乗り出すなど、政権転覆を防ぐた めの反撃を拡大している。 http //www.bloomberg.com/news/2013-06-27/erdogan-s-government-moves-to-further-curb-turkish-army-s-powers.html Erdogan's Government Moves to Further Curb Turkish Army's Powers http //www.hurriyetdailynews.com/quo-vadis-akp-.aspx?pageID=449 nID=49461 NewsCatID=411 Quo vadis AKP? エルドアン政権(公正発展党。AKP)は2002年以来、3回にわたって 総選挙で圧勝している。AKPは来年の選挙でも優勢が変わりそうもなく、十 分に「民主的」な政権であり、報道がイメージ喚起する「独裁」でない。欧州 とアジアにまたがるトルコのうち、今回の反政府運動の中心になった欧州側の イスタンブールには、欧米風のリベラル政治を好む世俗的(非イスラム的)な 人々多く、彼らはイスラム主義を広めるエルドアンを憎悪している。だが、彼 らはトルコ全体の人口比で見ると少数派だ。 http //www.haaretz.com/opinion/is-secular-turkey-dying.premium-1.531568 Is secular Turkey dying? トルコ国内でも、アジア側(アナトリア)には、エルドアンが進めるイスラ ム化に賛成の人が多い。イスタンブールでなく、アナトリアの人々が、トルコ の多数派であり、エルドアンは彼らの得票によって3選されている。イスタン ブールでエルドアンに下野を求める人々は、選挙でエルドアンを下野させるこ とができないので、都市開発反対、都会の緑を守れ的な脇筋の運動にまぶして エルドアンを批判している。選挙で勝てないのでデモで騒いで政権交代を試み るイスタンブールの人々や、世俗政治を好みイスラム主義を嫌うのでエルドア ンの「独裁的なやり方」(「的」を入れて曖昧化して逃げ道を作っておくのが マスコミの手口)を非難する欧米マスコミの方が「非民主的」といえる。AKP はデモ隊に「選挙で戦うべきだ」と言っている。 http //www.foreignaffairs.com/articles/139438/halil-karaveli/erdogan-in-trouble Erdogan in Trouble エルドアンは、トルコの政治体制を従来の世俗主義(政教分離)から、イス ラム主義に転換させようとしている。エルドアンが首相になる直前の04年に も、イスタンブールを中心に、エルドアンの就任に反対する数十万人規模の政 治集会が、世俗派主導で開かれている。今回の反政府デモは04年からの流れ をくむものだ。 今の時期に反政府デモが再発した一つの理由は、憲法改定によって、来年の 大統領選挙後、トルコの最高権力が首相から大統領に移ることになっているか らだ。反政府派は、来年エルドアン政権の長期化が確定する前にデモで下野さ せたいのだろう。AKPは党規約で党首の再選が3期までとなっており、エル ドアンは来年、任期切れで党首と首相をやめねばならない。権力喪失を防ぐた め、エルドアンは大統領の権限を首相以下から首相以上に引き上げる憲法改定 を実現し、来年の選挙で自ら大統領に横滑りし、2期10年大統領をやるつも りだ。ロシアのプーチン大統領が、再選禁止条項を回避するため、大統領から 首相になってまた大統領に戻る策を行ったが、エルドアンはプーチンの真似を しているようだ。 http //www.ansamed.info/ansamed/en/news/nations/turkey/2013/06/05/Turkey-Erdogan-Gul-ambitions-behind-curtains_8824639.html Turkey Erdogan-Gul ambitions behind the curtains トルコは、国家のあり方として、最近まで、イスラム色を排除した「世俗政 治」に対して非常に強いこだわりを持っていた。トルコの近現代化は、13世 紀からトルコを中心に存在していたイスラム政治体制(スルタン・カリフ制) のオスマントルコ帝国が、第一次大戦で英仏軍に破れて解体され、1920年 代に国家を失って大混乱に陥ったところから始まっている。 オスマントルコ帝国の領土のうち、英仏の影響下に入ったアラブやバルカン の地域を外し、トルコ民族が多く住むアナトリアを中心に、将軍ケマル・アタ チュルクらによって近代トルコ国家(トルコ共和国)が作られた。トルコを強 い国として再生するには、欧米の技術や制度を採り入れるため、オスマントル コの伝統を破壊し、政治を欧米化(非イスラム化、世俗化)するしかなかった。 トルコにとって近代化(現代化)とは、政治の中からイスラム色を排除して 欧米風の世俗政治の体制を作ることを意味するようになった。 http //newsjunkiepost.com/2013/06/24/turkeys-unrest-a-fight-for-secularism/ Turkey's Unrest A Fight for Secularism 現代トルコの初代大統領になったアタチュルクは、オスマン帝国の体制を壊 すため、近代トルコの国是(基本方針)として、共和主義(オスマン帝国のス ルタン制を否定)、世俗主義(反イスラム主義、政教分離)、トルコ・ナショ ナリズム(オスマン帝国はトルコ人主導だが汎イスラム主義で、言語もトルコ 語のほかアラビア語やペルシャ語が使われる国際主義だった)など「ケマル主 義」と総称される6項目を掲げた。ケマル主義から逸脱するイスラム主義者や 共産主義者(親ソ連)は排除され、政府上層部が混乱や失策の傾向を見せると、 軍部がケマル主義復活の名目でクーデターを起こして政権を転覆させたり、 軍事政権化して政治介入した。97年には、イスラム主義のエルバカン政権が、 軍のクーデターで潰されている。 http //en.wikipedia.org/wiki/Kemalism Kemalism From Wikipedia 世俗主義が国是のトルコだが、イスラム主義を信奉する勢力はずっと存在し、 エルドアン首相も1960年代からイスラム主義政党や政治運動に参加して いた。89年の冷戦終結でソ連が消え、トルコにおいてイスラム主義と並ぶ野 党系勢力だった左翼が弱くなった後、90年代後半にイスラム主義の政治運動 が拡大した。80年代から政治家をしていたエルドアンは、その急先鋒だった。 98年にイスラム主義運動を鼓舞した罪で投獄されたが、02年の選挙でイス ラム主義政党AKPを勝たせて政権に就いた。エルドアンは03年から10年 間、首相をしている。 http //en.wikipedia.org/wiki/Justice_and_Development_Party_(Turkey) Justice and Development Party (Turkey) エルドアンは、軍部やマスコミ、法曹界などのケマル主義者たちが秘密組織 を作って政権転覆の謀略を行っているとする「エルゲネコン事件」を暴いて (もしくはでっち上げて)主要な将軍たちを逮捕や退役に追い込み、軍部から 権力を剥奪した。同事件では、世俗主義を信奉してイスラム主義を非難してき たトルコのマスコミ上層部も逮捕され、エルドアンはマスコミを黙らせた。 http //en.wikipedia.org/wiki/Ergenekon_(organization) Ergenekon From Wikipedia http //www.presstv.ir/detail.aspx?id=77062 sectionid=351020204 Mossad role in Turkey coup plot revealed 今回の反政府運動を受けて軍部が再台頭しかねないため、エルドアンは軍部 が持つ憲章の中の「治安が乱れたら軍が政治に介入してかまわない」という条 項を議会に削除させる動きを開始した。この条項は、軍が初めてクーデターを 起こした1960年に加筆されたものだ。 http //www.reuters.com/article/2013/06/27/us-turkey-military-idUSBRE95Q0YH20130627 Turkey's Erdogan seeks to further curb army power エルドアンの与党AKPは、自党について「イスラム主義政党ではない」と 主張し、トルコの国是である世俗主義を変えるつもりはないと言っている。し かし、エルドアンやAKPを敵視するリベラル派(ケマル主義者)や左派は、 その言葉を信じず、エルドアンが隠然とトルコをイスラム主義の方向に転換さ せようとしていると考えている。この疑念はおそらく正しい。急に厳しいイス ラム主義の政治を導入しようとすると、イスラム主義化による社会的自由の抑 制を嫌がる人々が増えて失敗するので、エルドアンやAKPは、表向きリベラ ル(世俗的)政治体制を重視する姿勢を保持しつつ、何年もかけて、禁酒や妊 娠中絶禁止、ヘジャブ義務化などの規制を強化している。 エルドアンは首相になった後、トルコのEU加盟を熱心に推進してきた。し かしこれも、自らを世俗的な指導者と見せかけるための策略かもしれない。エ ルドアンは若いころからイスラム主義を信奉しており、世俗主義の維持が前提 のEU加盟を心底支持しているとは考えられない。トルコが世俗主義を離れて イスラム主義になる可能性がある以上、EUの方も本気でトルコを受け入れる 気がない。だからトルコとEUの加盟交渉は、双方にとって、やっているふり だけだ。最初から実現する可能性が低いとわかっているので、エルドアンは熱 心にEU加盟交渉を進めてみせ、国内のリベラル派からの反感を消そうとした と考えられる。 エルドアンは90年代前半にイスタンブール市長をした当初、政界のリベラ ル派から「エルドアンはイスラム主義化を推進するので危険だ」と批判されて いたが、市長就任後、公共施設の改善など市民生活の向上に力を入れ、自らに 対する人々の印象を転換させている。本当にやりたいことと別の、反対派が望 むことをまずやり、人気や権力を掌握して何年も経ってから、本当にやりたい ことを隠然とやり出すのがエルドアンの政治戦略のようだ。首相になった後も、 エルドアンは政治のイスラム主義化より先に自由市場経済の改革を進め、それ までのトルコに欠けていた高度成長を実現し、再選を果たした後にイスラム 主義化を顕在化している。 http //online.wsj.com/article/SB10001424127887323300004578557693146971554.html Erdogan Tightens Grip on Turkey, Putting Nation at Crossroads こうした裏のある戦略はAKPの全体に言えそうだ。たとえば今回の反政府 運動で「エルドアンを下野させ、代わりにギュル大統領を権力の座に就けよう」 というかけ声があった。アブドラ・ギュルはAKPのナンバー2で、エルドア ンの盟友だが、エルドアンよりも穏健な姿勢と言われている。急進派のエルド アンを外して穏健派のギュルに替えれば、イスラム主義化の動きが減速すると いうのが世俗派の読みだろう。しかし、ギュルは以前、エルドアンに劣らない 強硬な急進派のイスラム主義者だった。AKPが政権をとるに当たり、エルド アンが急進派でギュルが穏健派という役回りを演じることにしたとも考えられ る。エルドアンをギュルに差し替えたところで、AKPによるイスラム主義化 の策略が続くことに変わりなさそうだ。謀略が多いのはイスラム政治の特色だ。 イランやエジプトの政界も謀略が深い。 http //www.ibtimes.co.uk/articles/477699/20130612/turkish-protests-highlight-akp-s-power-struggle.htm Turkish Protests Highlight AKP's Power Struggle between Gul and Erdoan エルドアンやAKPは、なぜトルコを世俗政治から離脱させ、イスラム主義 化したいのか。宗教的にイスラム教を強く信仰しているからと考えることもで きる。しかし、国家戦略の面を重視すると、別の見方もできる。第一次大戦で 勝った英国などは、オスマントルコを解体して支配したアラブ諸国をいくつも の国民国家に分割し、それぞれの国が個別のナショナリズムと非イスラム的な 世俗政治体制を持つように仕向けた。近代トルコのケマル主義も、こうした英 国の思惑に沿っている。 こうすることで、当時の覇権国だった英国は、中東の人々がイスラムのもと に再団結することを防ぎ、シリアやレバノンやイラクやイランやトルコやクウ ェートやヨルダンやエジプトやスーダンやサウジアラビアといった、細分化さ れたナショナリズムに固執して、イスラム教どうし、アラブ人どうしが相互に 対立し合う状況を作り出し、英国(欧米)が恒久的に中東を支配できるように した。18世紀に欧州が産業革命で急発展するまで、中東は欧州より進んだ強 い勢力だった。英国が、中東の恒久的な弱体化と分割支配を試みるのは自然だ った。 現代人は「民主的な国民国家こそ最良の国家体制だ」と刷り込まれているの で、英国が中東に敷いた体制を「善」と思い込む人が多い。だが中東において は、細分化された国民国家よりも、汎イスラム、汎アラブ的なイスラム主義政 治の方が、結束や安定、繁栄を生むことができる。このような考え方に基づく と、エルドアンやAKPがトルコの政治をイスラム主義化しようとしているこ とは、信仰上の問題でなく、自国とイスラム世界を強化し、第一次大戦以来の 100年間の欧米支配からの脱却をめざす策略と考えられる。 http //www.bloomberg.com/news/2013-06-05/is-erdogan-s-turkey-the-next-putin-s-russia-.html Is Erdogan's Turkey the Next Putin's Russia? 01年の911事件以来、米国のイスラム敵視の単独覇権主義の反動として、 中東全域でイスラム主義運動が勃興している。パキスタンからモロッコまで のイスラム諸国のほとんどすべてで、イスラム主義運動の政治勢力(王室を含 む)が、与党もしくは最大野党になっている。世俗政権が維持されているのは、 シリアとヨルダンぐらいだ。トルコの動きは、イスラム世界の全体の動きに 合致している。 トルコは、中露と中央アジア諸国で構成する「上海協力機構」に加盟してい く方針を持っている。イランやパキスタン、アフガニスタンも、上海機構への 加盟を希望している。トルコ、イラン、アフガニスタン、パキスタンといった 中東の北辺の国々は、上海機構の版図(中露の影響圏)と接しており、上海機 構の拡大は、中露と中東との協調を強化する。これは、今後の世界の多極型の 覇権体制を象徴する動きだ。 http //stratrisks.com/geostrat/12367 Turkey Sees Future in Asia With Joining SCO http //www.todayszaman.com/news-305166-erdogan-turkey-considers-shanghai-organization-an-alternative-to-eu.html Turkey considers Shanghai organization an alternative to EU エルドアン政権は、クルド人との和解も進めている。クルド人をトルコ人の 中に同化させようと試み、クルド人がそれに反対して分離独立運動で対抗する 従来の構図は、トルコがケマル主義に基づく「トルコ・ナショナリズム」を追 求していたことに基づいている。トルコがイスラム主義に転換するなら、クル ド人もトルコ人もイスラム教徒であり、トルコの中に2つの民族がいて何の問 題もない。エルドアンがクルド人と和解するのは当然の動きだ。 エルドアンやAKPは、トルコがアラブ諸国やイランを支配していたオスマ ントルコ時代の国際影響力を復活しようとする「新オスマン主義」の戦略を隠 し持っているとリベラル派が疑っている。トルコが新オスマン主義に向かって いるなら、いずれイランやアラブ諸国との対立が激しくなる。これは、スンニ 対シーアの宗派対立や、取り残されるイスラエルとの関係と合わせ、今後の中 東の不安定要素になる。 しかし、トルコ・アラブ・イランという中東の3大勢力間の抗争や、スンニ とシーアの対立、イスラエルとイスラム世界の対立(パレスチナ問題)は、い ずれも欧米が中東を分割支配する戦略の一環として、欧米によって煽られてき た経緯がある。米国の中東覇権が減退し、中東諸国がイスラム主義で統合協調 を強めることができれば、中東内部の対立は、外部から煽られなくなる分、現 在よりも弱くなり、乗り越えやすくなる。イスラエルも、米国の後ろ盾が完全 になくなると、イスラム世界に対して譲歩せざるを得なくなる(イスラエル右 派は、その前に米国を巻き込んで戦争を起こそうとしているようだが)。 トルコに続き、エジプトで、ムスリム同胞団のモルシー政権を潰そうとする 反政府運動が盛り上がっている。反政府運動でモルシー政権が潰れたり、エジ プトが混乱して弱体化すると、イスラエルにとって好都合だ。反政府運動の背 後関係が気になるところだ。中東のイスラム主義化は一本線で進まず、行きつ 戻りつの煮え切らない動きになっている。サウジなど湾岸産油諸国とイランと の対立も強いままだ。しかし、10年ぐらいの長期で見ると、中東は、イスラ ム化と脱傀儡化が進んでいることがわかる。 トルコやアラブ諸国がイスラム主義化していくのをしり目に、欧州はEU統 合を推進している。EU統合は、欧州(欧米)が世界を支配する覇権勢力でな くなりつつあることと同期した動きだ。欧米が世界を支配し続けるなら、欧州 だけでEUとしてまとまる必要はなく、世界規模の自由貿易体制のみが重要に なるはずだ。トルコはイスラム世界と統合していき、それと別の動きとして、 EUが政治統合している。これはトルコ(やイスラム世界)とEUとの対立激 化を示すのでなく、むしろ逆に、いずれ米国覇権が失われた後の多極型の世界 において、イスラム世界とEUが別々の極として存在しつつ、相互に協調する ことを意味している。問題は、その「いずれ」がいつ来るのか、その前に何が 起きるのかだ。イスラエルの核戦争や中東のさらなる混乱、もしくは米国発の 金融大崩壊が起きるのか、などが気になる。 この記事はウェブサイトにも載せました(会員のみ閲覧できます)。 http //tanakanews.com/130701turkey.php ●これまでのトルコ関連記事 http //tanakanews.com/091118mideast.php 近現代の終わりとトルコの転換 http //tanakanews.com/120312mideast.php 中露トルコが中東問題を仕切る? http //tanakanews.com/111123mideast.php イスラム化と3極化が進む中東政治 http //tanakanews.com/110905israel.htm イスラエルを悪者に仕立てるトルコ http //www.tanakanews.com/100522turkiye.php トルコ・ロシア同盟の出現 http //tanakanews.com/120104turkey.php トルコとEUの離反 .
https://w.atwiki.jp/fumiduki1985/pages/272.html
BlueprintにてUIウィジェットのテキストカラーを変更する処理を作成していた際、不透明黒(R=0,G=0,B=0,A=1)を指定しているのに実行した結果透明になってしまう問題が発生した。 一度別の色に変更してから不透明黒に戻したところ改善した。 カラー作成ノードを配置したデフォルトの状態(色の表示は不透明黒)のまま使用するとこの現象が発生していた可能性があるが、その後再現しておらず詳細は不明。 このページのタグ一覧 Blueprint UnrealEngine プログラミング