約 608,723 件
https://w.atwiki.jp/masakif-22sama/pages/35.html
くし【串】 竹(鉄)を箸のように細かくし、先をとがらしたもの。食物などを刺し通すのに使う。 数え方¦一本………
https://w.atwiki.jp/masakif-22sama/pages/10.html
@wikiにはいくつかの便利なプラグインがあります。 アーカイブ インスタグラム コメント ニュース 人気商品一覧 動画(Youtube) 編集履歴 関連ブログ これ以外のプラグインについては@wikiガイドをご覧ください = http //atwiki.jp/guide/
https://w.atwiki.jp/masakif-22sama/pages/11.html
関連ブログ @wikiのwikiモードでは #bf(興味のある単語) と入力することで、あるキーワードに関連するブログ一覧を表示することができます 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_161_ja.html たとえば、#bf(ゲーム)と入力すると以下のように表示されます。 #bf
https://w.atwiki.jp/mh_rifujin/pages/626.html
Q: 328 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:2008/01/23(水) 22 42 42 ID G9UWUWek 闘技場の真ん中にある樽みたいな物体が意味不明で理不尽です。 動き回る際、邪魔です。 A: 329 :ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン:2008/01/23(水) 22 48 31 ID dnEh2nOx 328 あれは竜撃槍のスイッチです。 大闘技会で実際に使用できます。 闘技場
https://w.atwiki.jp/gundamfamily/pages/694.html
こんにちはシーブックです。ガンダム兄弟の中ではコウと一緒に『地味キャラ』とか言われてる。 弟のシンなんかは16年くらい誰にも気づかれなかったとかって設定があったような気もするけど、 最近はそんな事もなく回想にも極自然に登場するし、地味キャラなんて言葉とは無縁のようにも思える。 しかも天然美少女ステラと妹系美少女マユの二人とイチャイチャベタベタ……。 兄としてちょっと切ない気持ちになった時は、シーマさんに迫られてるコウ兄さんを見て自分を慰めているのは内緒の話。 シーマさんは魅力的な女性とは思うが、年齢差を考えるとなー……。 そんなシーマさんに迫られつつも、見事なまでに脱童貞とは縁の無いコウ兄さんに比べれば、俺はとても幸せだ。 何せ俺にはセシリーっていう彼女がいるんだからな。 鉄仮面やドレルやザビーネが邪魔ではあるけど、セシリーとはいい感じだし、お年頃な事も考えれば俺も近いうちに……。 昔は恋愛に疎くてあんまり女に興味の無い奴とか思われてたけど、 俺だって男子の嗜みとして財布にスキンを忍ばせてるし、ポルノだって見る。夢精もする。ソースは小説版だ。 そんな俺がついに彼女をゲット。脱童貞も近いなと安心しているから、別段焦って童貞を捨てる必要も無い。 さて、今日もパン屋でアルバイトだ。今日は鉄仮面が留守にするらしいから、パン屋を閉めた後がチャンス。 ――と思ったら今日はアルとシュウトが晩御飯のお手伝いをしたらしいから、家族みんなで食べる事になった。 可愛い弟達の真心こもった手料理より、性欲なんてものを優先するほど焦ってはいない。 セシリーとはまた今度って事にして今日は家に帰ろう。 どうせまた来週くらいにはチャンスがあるさ、ハハハ。 そして翌週。 こんにちはシーブックで(ry 脱童貞は焦ってな(ry 今日セシリーと二人きりになるチャンスが(ry でも今日はカミーユ兄さんがプチモビの大会で(ry ささやかなパーティー(ry どうせまた来週には(ry そして翌々週。 こんにちはシーブ(ry 脱童t(ry 今日セシリーと(ry でも今日は(ry どうせ来週(ry 以下エンドレスワルツ link_anchor plugin error 画像もしくは文字列を必ずどちらかを入力してください。このページにつけられたタグ シーブック・アノー 日常
https://w.atwiki.jp/faren_ency/pages/785.html
このマップではこの魔法を使う意味がありません 特定条件においてデリュージを使用すると表示されるメッセージ。 低地が無いマップで水魔法Sのデリュージを使おうとしたときに出るメッセージ -- 名無しさん (2022-05-22 23 15 30) これが出る戦場は良心的 デリュージを使ったらマップの済の一部がちょっと浸水しただけの時の虚しさったら‥ -- 名無しさん (2022-05-29 20 51 02) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/kumicit/pages/86.html
批判サイド 創造論者の主張 Claim CB902.2 Creationists recognize that small microevolutionary changes occur, but small changes do not imply large changes, so the theory of macroevolution is unjustified. 創造論者は、小さな小進化的変化が起きることは認識しているが、小さな変化は大きな変化を意味しない。従って、大進化の理論は正当化されない。 Response この主張は、大進化の結論が小進化の観察のみから為されたと誤った仮定に上になされている。事実、小進化は進化が起きたことを示す証拠全体のひとつのピースである。化石記録や現生種の類似パターンや、現生種のの違いや、遺伝子比較など、他にも証拠はある[Darwin 1872; Theobald 2004]。 小さな変化は、ある一般的な条件のもとでは、大きな変化を意味する。ひとつの方向への変化に対する選択圧があれば、変化は累積する。そのような条件は起きうる。たとえば、漸進的な気候変動や、進化的軍拡競争など。まったく選択圧がなくても、スタート地点から違いは大きくなっていける。小さな変化が大きな変化につながらないのは、以下の条件下だけである:生物がそのままの形態でいるような安定化選択があるか あまりに時間が短すぎるか 遺伝的なメカニズムが変化を限定しているか 安定化選択はときどき起きるが、一般的なものではない。我々は地球と生命がとても古いことを知っている。そこに変化を限定するメカニズムの兆候はない。従って、我々は基本原則のもと大きな変化が起きると期待できる。 Links Theobald, Douglas, 2004. 29+ Evidences for macroevolution The scientific case for common descent. References Darwin, C. 1872. (see below) Theobald, D. 2004. (see above) Further Reading Darwin, Charles. 1872. The Origin of Species, 1st Edition. London Senate. オリジナルページ これは Index to Creationist Claims, edited by Mark Isaak の和訳です。
https://w.atwiki.jp/dqdic/pages/41.html
*「武器や防具は 持っているだけじゃ 意味がないぞ! ちゃんと 装備しないとな!」 ゲーム序盤にほぼ確実に言われる台詞。兵士などが言う事が多い。 中盤以降では、武器防具を道具として使うことが多くなるため、持っているだけで十分な時もある。
https://w.atwiki.jp/yamamura2/pages/10838.html
【TOP】【←prev】【Nintendo DS】【next→】 意味までわかる 大人の熟語練習 角川類語新辞典から5万問 タイトル 意味までわかる 大人の熟語練習 角川類語新辞典から5万問 機種 ニンテンドーDS 型番 NTR-P-C5JJ ジャンル 教育・学習 発売元 任天堂 発売日 2009-1-15 価格 3990円(税込) 駿河屋で購入 ニンテンドーDS
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/3069.html
『始まりの意味(後編)』 27KB 愛で いじめ 虐待 思いやり 差別・格差 仲違い 嫉妬 飼いゆ 野良ゆ 愛護人間 虐待人間 うんしー 本当は最初の設定は随分と違うものだったのよ…ウォッカ 5.説明するということ 金バッヂとは知識もあり、道徳心もあるゆっくりに与えられる物だ。されども、一度金バッヂを手にしたからといって、それが持続するわけではない。 金バッヂを笠に、他のゆっくり。例えば野良ゆっくりを差別し、暴挙を働くゆっくりがいる。それらは隠れゲスという風に呼ばれたりもする。 飼い主の知らぬところで、粗野な行動を行い、非人道的というか非ゆん道的な行為を行うゆっくりを指している。 そういったゆっくりは飼い主からは、悉く嫌われるものだ。 さて、れいむはどうだろうか。俺に事実と反する嘘をつき、相手が野良ゆっくりだからといって差別的な行為を行った。 そして俺が普通の食料を分け与えても構わないと、れいむに提案した。しかし、れいむは土下座を条件に与えるとまりさに言った。 俺は土下座を条件に食料を与えろなどとは言っていない。あくまで、自分の判断であげても構わないという許可を出したに過ぎない。 しかし、プライドの高い、意地っ張りなまりさはそれに屈さなかった。そのまりさに、今度は自らの糞尿を笑いながら放出したのである。 嘘をつき、同じゆっくりを差別し、自らの存在は高いところにあると考えるゆっくり。それは紛う事なきゲスである。 「残念だよ。お前は金バッヂだし、思いやりを持ってると思っていたんだがな。少なくともそう思って、接してきたし教育してきたんだがな」 「ゆあ…ゆあ…ど、どういうごどなの!?」 れいむは狼狽えていた。そんなれいむに、俺は上記の事を説明した。すると、れいむはブンブンと首を横に振り始めた。 「ちがう! ちがう! れいむげすじゃない! ゆっくりしてるもん!」 「そんな物は当てにならないんだよ」 「ちがう! ちがうよ!」 「何も違わないし、俺が求めていたのは金バッヂ以上に大切なものだ」 俺がそういうと横から、まりさが口を挟んできた。 「ゆへへへ! おこられてるのぜ! いいきみなのぜ!」 「まりさ、これはお前にも関係した話なんだぞ」 「ゆへへ…ゆへ…」 まりさは乾いた笑いを浮かべた後、すっかりと大人しくなった。れいむは逆に酷く焦る一方だった。 「ちがう! れいむはきんばっぢで、おにいさんのことをだいいちにかんがえていて…それからそれから…」 「それから?」 「すっごいゆっくりしているよ!」 気付けば、俺はれいむを右足で蹴飛ばしていた。 「ゆごべっ!」 そのままれいむは空中を舞うとリビングの端まで転がっていった。顔に赤い痣を作り、呻いていた。 「い、いだいいいいいいいい!! なにずるのおおおおお!!?」 「素が出たな」 「ゆひっ!? い、いだいごどじないでね! れいむがわるがっだよ! あやばるよ!」 俺はこの瞬間、全てを理解した。れいむは金バッヂである。しかし、所詮は取り繕いの金バッヂである。 何故、俺がこのような事をしたか説明しようと思った。しかし、それをするにはまだ時期尚早である。 「じゃあ、れいむとまりさを交換しなければならんな。そうでないと、益にならん」 「いだいよ! いだいよ! おにいざん、れいぶがわるがっだよ! あやばるよ!」 俺はれいむの声を無視して、れいむを掴み上げた。その際、金バッヂは外してやった。 「おぞらどんでるみだい!」 恒例の声を出したれいむを掴み上げたまま、俺は透明な箱まで近づいた。 「まりさ、聞いての通りだ。お前とれいむを交換する」 「こうかん…? なんなのぜ? まりさのかっこいいおぼうしと、こうかんするってことなのぜ?」 「いやいや、違う。お前はそこから出て飼いゆっくりとしての生活をしろ。れいむを、その糞尿地獄へ案内してやる」 「ゆがーん! ど、どぼぢでぞんなごどいうのおおおおお!!?」 怪訝そうに俺を見つめるまりさ。慌てふためくれいむ。俺は透明な箱の蓋を外すと、まりさを外へと出してやった。 「ゆゆ! すっさまじいかいほうかんなのぜ!」 そんな感想を述べるまりさを余所に、俺はれいむを透明な箱の一階部分に置いた。当然、蓋は閉めた。 「ゆやだあああああ!! だじでえええ!! だじでよおおおおお!! ぐざいよおおお!!」 「ゆゆー! まずはゆっくり、からだをきれいにしたいのぜ!」 泣き叫ぶれいむと、この上なくすっきりしたというまりさ。二匹はここに来るまで、ずっと対照的であった。 俺はまりさを風呂場へと連れて行くと、シャワーで軽く洗い流してやった。まりさは光沢を持った、とりあえずは美しいゆっくりになった。 「すっきりー!」 そう言うまりさを俺はリビングまで連れ戻す。れいむは相変わらず泣き叫んでいたが無視して、俺はまりさに説明をする。 「いいか、まりさ。よく聞け」 「ゆ? なんなのぜ?」 「お前は、れいむが今まで食べていた食料を食べて良しとする」 「ゆおっしゃああああああ!!」 「そして、あそこに閉じ込められたれいむに糞尿をするも良し。自らの餌を与えるも良しとする」 「ゆへへへ……ゆっくりりかいしたのぜ」 それから二時間余りが経過した頃だろうか。まりさは汚らしく食事を開始した。 「むーしゃむーしゃ…ししし、しあわせー!」 「ゆやああああああ!! れいぶのごはんざんがああああああ!!」 「うるさいのぜ! おまえはうんうんでもくってればいいのぜ!」 「どぼぢでぞんなごどいうのおおおおおおお!!?」 「だっておまえは、のらゆっくりなのぜ!」 「ぢがううううううううう!! ごれはぢがうのおおおおおおお!!」 「ゆゆゆ? なにがちがうのかしらないけど、まりささまはうんうんしたくなったのぜ!」 「ゆ!? やべでねやべ…ごっぢごないでえええええええ!!」 れいむの言葉も虚しく、まりさは透明な箱にスロープを伝って行った。そこで排泄を始めるまりさ。 「ゆーんゆーん…すっきりぃ! うんうんとしーしーの、こらぼれーしょんはどうなのぜ?」 「ゆぎゃあああああああああ!! ぐざいいいいいいいいいい!! やだやだゆやだああああああ! おにいざんだずげでええええええ!!」 「ゆっへっへっへ! まりささまをばかにした、つけなのぜ!」 「ゆやああああああああああ!! ゆひぃ! ゆひぃ! もうやだおうぢがえるううううううううう!!」 余りの絶叫ぶりに、糞尿をまき散らしたまりさも言葉を失ってしまっている。 それほどれいむは乱れていた。俺はそれをジッと見ていた。 「……それをくわなきゃ、しぬのぜ」 「やだあああああああああ!! ごんなのだべだぐないいいいい!! のみだぐないいいいいい!! じにだぐないいいいいいい!!」 「しにたくないなら、たべるのぜ! たべたくないなら、しぬのぜ!」 「どっぢもいやだあああああああああ!! おにいざんだずげでええええええ!! ごごがらだじでええええええ!!」 「れいむ、おまえはいったいなんなのぜ? まりさがそこにいたときと、いってることがぜんぜんちがうのぜ!」 「うるざいいいいいいいい!! のらゆっぐじのぐぜに、ぐだぐだいうなああああああああ!!」 「いまのじょうきょうは、どうかんがえても、おまえのほうがのらゆっくりなのぜ!?」 「うるざいだまれええええええええ!! おにいざんおねがいだがらだずげでぐだざいいいいいいいいい!! れいぶあやばりばずがらあああああ!!」 れいむがこちらを涙で潤った瞳で、ジッと見つめた。俺はそれを鼻で笑うと、リビングを出て洋間へと向かった。 洋間へ辿り着き、例のモニターを見る。そこにはまりさの下で、絶望の表情のままリビングのドアを見つめ、固まったれいむがいた。 6.立場逆転? 「ふん、相手の気持ちを思いやれぬゆっくりでも、金バッヂは取れるものか……」 所詮、人が作った制度など欠陥があるのだろう。進み行く時代には、どんどんと後れを取っていく。 取り残された制度。そして老人達。孤独な老人達。大東亜戦争を戦い抜いた古強者達は、今や孤独。 「……おまえはいきるためにくろうしたことないのぜ?」 スピーカーから声が聞こえてきた。まりさの声だった。俺はモニターを見た。 そこには透明な箱の二階部分から、下を見下ろすまりさ。そして、一階部分には糞尿に混じって啜り泣くれいむがいた。 「れいぶは…れいぶはいがじでもらっでるんだよ…ぞんなのわがっでるよ…」 「いかしてもらってる? じゃあ、どうしてこんなことになってるのぜ?」 「ぞれは…れいぶがわるいがらだよ…ぎっど、なにがわるいごどじだがらだよ…だがら、おにいざんにごめんなざいじなぎゃいげないんだよ…」 「なんであやまるのぜ?」 「ゆっぐじがにんげんにわるいごどじだら、あやばるのはどうぜんでじょおおお!!?」 「……それがきんばっぢさんなのぜ?」 「あだりまえでじょおおおおおおおおお!!」 「じゃあ、どうしてあのくそにんげんが、れいむからきんばっぢをうばいとったのか、かんがえてみるのぜ」 「ぞれがわがっだらぐろうじないでじょおおおおお!! れいぶがなにがわるいごどやっだがらにぎまっでるでじょおおおお!!?」 中々、ゆっくりにしては深みのある話し合いだった。だが、れいむの言葉を聞いたまりさの表情が先程とは一変した。 「まりさは…まりさのおとうさんおかあさんは、にんげんにころされたのぜ……」 「だがらどうじだのおおおおおお!!? のらゆっぐじなんだがらごろざれであだりまえでじょおおおお!!?」 「だまってきくのぜ!」 「ゆひぃ!?」 激怒したまりさの声によって、れいむは震えながら黙り込んだ。それから、まりさはポツリポツリと呟き始めた。 「まりさのりょうしんは、にんげんさんにめいわくをかけたからしんだのぜ。それぐらい、まりさにだってわかるのぜ。 そのげんいんは、まりさがにんげんさんのくつをよごしたからなのぜ。まだ、あかゆっくりのじだいだったのぜ…」 「だ、だがらなんなの…」 「まりさと、まりさのりょうしんは、そのくそにんげんにあやまったのぜ。おねがいだから、たすけてくださいって。 それでも、くそにんげんのゆるしはえられなかったのぜ。さいしょにくそにんげんは、まりさのおとうさんをころしたのぜ。 まりさはすごくびっくりしたのぜ。かりもとくいで、つよいおとうさんが…あんないっしゅんでやられるとはおもわなかったのぜ」 「い、いいがげんにそのながばなしを…」 「いいから、だまってきくのぜ! まりささまは、だいじなはなしをしてるのぜ!」 「ゆひっ!?」 「おかあさんは、くそにんげんにゆるしてもらえないことをしると、まりさをくちのなかにいれてにげだしたのぜ。 うしろからくそにんげんの、あしおとがどんどんとちかづいてきたのぜ。おかあさんは、あるていどにげたところで、まりさをくさむらにかくしたのぜ。 それでおかあさんはいったのぜ。おかあさんはしぬけど、おまえだけはいきろって。ものすごい、らんぼうなくちょうだったのぜ。 まりさはいやだっていったのぜ。でも、おかあさんはそんなまりさを、つきとばしたのぜ……」 長い長いまりさの話が続いていた。要はまりさが赤ゆっくり時代に、人間の靴を何らかで汚してしまったのだという。 それが原因で最初に父親が殺された。母親は小さなまりさを口に入れると、逃げ出した。しかし、人間にすぐさま追いつかれた。 その直前に、母親は口からまりさを放り出すと「自分は死ぬが、お前は生きろ」と言ったという。 まりさは頑なにそれを拒んだが、母親はまりさを突き飛ばした。そして草むらに転がったまりさ。 母親は転がったまりさに向かって、最後の言葉を言ったそうだ。 「飼いゆっくりは生かされているが、野良ゆっくりは生きている。そして、人間の都合で殺されていく。でも、それはゆっくりだから仕方ない。 それでも悪い事をしたならば、何が悪かったのか知るべきだ。そして、責任を取るべきだ。その裁量が見合ったものでなくても、受け入れるしかない。 今回はついてなかった。まりさのせいで私は死ぬ。しかし、いずれ皆死ぬ。その時、何かのために死ぬならば、お母さんは歓迎する。特にまりさの為なら」 その長い言葉を、ゆっくりにしては珍しく早口で言った後、まりさの眼前で母親は人間に踏み殺されたそうだ。 まりさはそれからしばらく、その言葉の意味が分からぬままに生きていた。自堕落に生きて、そんじょそこらの野良ゆっくりと変わらぬ生活を営んでいたそうだ。 「まりさのおかあさんは……むかし、かいゆっくりだったそうなのぜ」 「だがら…なんなの…」 最早、心神喪失状態のれいむにまりさは尚も語り続けた。 「いまさっきまで、まりさはさいあくなじょうたいにおかれていたのぜ。でも、それのおかげで、なんとなくわかったのぜ」 「なにがわがっだっでいうの…れいぶはごんなひどいめにあっでるのに…」 「だれだって、ひどいめにあうのぜ? まりさがこうえんでくらしてたころ、べんちにもたれかかって、ためいきをついてるにんげんはいっぱいいたのぜ?」 「だからなんなのおおおおおお!!? れいむはかいゆっくりなんだよ!? とくべつなゆっくりなんだよ!? きんばっぢだっでもっでるんだよ!?」 「それがなんなのぜ!?」 「ゆ!?」 「きんばっぢがなんなのぜ?! にんげんがきめた"かち"なのぜ! かいゆっくりはすぺしゃるで、のらゆっくりはうんうんなんて、だれがきめたのぜ!?」 「ぞんなのじるわげないでじょおおおおおお!!?」 「きんばっぢのくせに、こたえられないのぜ? れいむは、じぶんがしたわるいことをりかいしてないのぜ!?」 「じらないがらごまっでるんでじょおおおおお!! わがらないがら、あやばっでもゆるじでもらえないがらごまっでるんでじょおおおお!!」 「それなのぜ」 「ゆ!?」 「それがさいあくなのぜ。なにがわるいかもしらないまま、あやまればすむとおもってるのぜ」 「あやばりゃ、ずむでじょおおおおおお!!?」 「ちがうのぜ…あやまってもすまないことはいっぱいあるのぜ…だから、まりさのりょうしんはころされたのぜ……」 「ゆっぎいいいいいいい!! おばえがなにいっでるがざっばりわがらないいいいいい!! ででいげええええ!!」 「いわれなくても、でていくのぜ。かいゆっくりになったら、ゆっくりできるなんてまぼろしだったのぜ。 でも、まりさはれいむとちがうのぜ。いま、うんうんとしーしーをれいむにいっぱいかけたのぜ。 でも、それはまちがいだったのぜ。まりさは、れいむをゆるすのぜ。おわびにこれでもたべるのぜ…」 何やら噛み合わぬ話だらけだった。俺がれいむとまりさを入れ替えたのは、実は「思いやり」を理解させるという目的があったからだ。 その「思いやり」は、単純に自分がされて嫌な事を他人にするな。自分がされて嬉しい事を、他人に率先して行え。 そういった道徳心を植え付けるための物だった。しかし、今現在。俺の目の前に映し出されている光景は違った。 れいむは飼いゆっくりは特別なものだと思い込み、何か粗相をしたら謝れば済むと思っている。なぜなら自分は金バッヂだからだ。 一方のまりさは辛酸を舐めるような人生もとい、ゆん生を歩んできた。そして、まりさは今し方何かに気付いた。 それは、まりさにとっては大切な事なのだろう。まりさは透明な箱を出て行き、器に盛りつけられたフードを口に含むと再び透明な箱へと戻っていった。 口の中に詰め込まれたフードを吐きだし、下にいるれいむに分け与えた。俺にとっては全くの誤算であった。 「……なんのづもり…?」 れいむが冷めた口調で、まりさに尋ねた。 「せめてものおわびなのぜ。まりさはここからでていくのぜ。まりさはのらゆっくりでいいのぜ。 のらゆっくりになって、なにかのためにいきるのぜ。そして、じぶんいがいのなにかのためにしんでいくのぜ。 きっと、それでいいのぜ。いままでいっぱい、ゆっくりがしぬところをみてきたのぜ。みんな、じぶんのいのちがおしかったのぜ。 でも、いまかんがえると、みんな、なにかのためにしんでいったのぜ。そのほとんどは、じぶんのおちびちゃんのためだったけども」 まりさの言葉がスピーカーから改めて響き渡った。俺はそっと洋間を出て、リビングに足を踏み入れた。 「ゆ…ちょうどよかったのぜ、くそにんげん。まりささまは、ここからでていくのぜ」 「いや、その必要は無い」 「…ゆ?」 「おにいざん…なにをがんがえでるの…」 7.鬼威惨の思惑。 俺はビジネスをしている。孤独な老人相手に、話し相手を紹介するという仕事だ。まるでホスピスでも紹介するような気分である。 死期を目前とした老人達がいる。その老人達は子供達がいたり、いなかったり様々だ。しかし、それに係わらず孤独を抱え込む老人は多い。 俺はそんな老人をターゲットにした。思いやりを持ち、それなりの知識を持ち得た人語を話す生物。ゆっくりを売りつけるのだ。 代償は老人達の遺産である。ただし、ゆっくりを必要とするならばペットショップで済む話だ。それなら、俺の出番はない。 ただし、老人達が求めるのは腹を割って話し合える仲間。いわば、家族といった存在である。 低級な銅バッヂでは無理があるし、かといって金バッヂだからといって世話は欠かせない。 そして老人達は孫に甘い性質を持っている。ゆっくりはいわば永遠の子供のような存在である。 当然、老人達はゆっくり達を甘やかし続けるだろう。それによって増長し続けるゲスの度合い。 老人達が死ぬ頃には、純度百パーセントのゲスのできあがり。こんな筈ではなかったと思いながらも、そんなゲスゆっくりに看取られるのは御免被るはずだ。 だから、俺は「思いやり」を持ったゆっくりを創り上げる事にした。 どれだけ甘やかしても自制を欠かさず、老人達を腹を割って話し合える。そんな存在を作り出そうとした。 そしてそれは、今のところ上手く行っている。俺が納入したゆっくり達は、老人の最期まで看取る。 自分なりの、ゆっくりなりの言葉で励ましながら、愛情を持って対等に接していく。そして老人は死ぬ。 老人の死後、遺産は俺に入ってくる。勿論、期待に添えなかった場合は俺に遺産は入らない。ガメツイ親族や国に財産全てを奪われる。 残されたゆっくり達の殆どは老人の後を追って自殺する。皆一様に老人の後を追いたい、老人と天国で会いたいという理由で自殺を遂げるのだ。 中にはそれを拒む者もいる。自己保身というよりは、他にも孤独を抱え込んだ老人がいるはずだ。 その老人達の面倒を看たい。せめて、老人達の心の支えになりたい。そういったゆっくり達も少数ではあるが存在する。 「思いやり」や「自己犠牲」は言葉に表すと簡単である。しかし、これらを行えるのは人間でも数少ないのが現状だ。 ましてゆっくりに教育を施し、こういった概念を教え込むのには時間が掛かる。そして、俺はれいむに期待していた。 金バッヂを取得できる程の餡子がある。そして、思いやりがあった。老人達の世話をさせるには十分だった。 それの最終確認として二階建て住宅のような透明な箱と、野良ゆっくりのまりさを使った。 結果はいわずもがなである。最悪であった。れいむは差別をし、自分と違うというだけで相手を糞尿まみれにする。 その顔に反省の色はないし、一階部分に閉じ込められた今となっても何が悪いのかさっぱり分からないようだ。 ここからは俺の勘になる。もし、れいむをこのまま老人に引き渡したとしよう。 上っ面の演技で、上っ面の親切と思いやりを演じ、上っ面の涙声で老人を看取るだろう。 そんな事はあってはならない。私の顧客は、祖国のために戦った老人達が殆どを占めているのだ。 そんな彼らにビジネスといえども、感情無しで商売は出来ない。俺は彼らに誠実でありたい。 それをぶち壊されないための最終テストに、れいむは見事失敗した。そして意外な事に、俺が求めていた事をまりさが理解していた。 だから俺はまりさに、今までの事を詫びつつもこれからの事を話さなくてはならない。俺はそっと目の前のまりさに口を開いた。 「話をしよう」 8.誰が為 「はなし? なんなのぜ? まりささまは、もうここからでていってやりなおしたいのぜ」 まりさが眉間に皺を寄せて言った。俺は正座をすると、手を床について頭を下げた。土下座である。 「まりさ! 申し訳なかった!」 「ゆ!? ななな、なんなのぜ!?」 「おにいざんどぼぢであやまっでるの!? ぞいづはのらゆっぐじだよ! あど、れいぶがゆっぐじあやばるがら、ごごがらだじでね!」 困惑するまりさと、余計な一言を付け加えるれいむ。俺は頭を上げて、ジッとまりさを見つめた。 「まりさ、俺はお前を利用した。それは事実だ」 「ゆ? りよう? なんでもいいから、さっさとここからでたいのぜ」 「まりさ、お前は人間の為に働けるか?」 「ゆ!? なんで、くそにんげんのためにはたらかなくちゃいけないのぜ!?」 俺は説明した。孤独な老人がいる事。皆、何かのために戦ったが最期には独りぼっちになっていること。その全てを、れいむにも聞こえる音量で話した。 「お前は痛みを理解し、思いやり、自己犠牲を理解している」 「……でも、まりさは」 「野良ゆっくりだと言いたいのか? それは間違いだ。お前は俺の飼いゆっくりである事に違いない」 「ゆぅ…でも、かいゆっくりはまりさにはむいてないのぜ! やめるのぜ!」 「強制はしない。出て行きたいなら出て行けばいい。ただ、お前を必要としている人間がたくさんいることを忘れるな」 「ひつよう…? まりさを…? な、なんのじょうだんなのぜ?」 「お前とれいむのやり取り。今までの全てを俺は見聞きしていた」 「ゆうううううううううううう!!? まっでえええええ!! おにいざんまっでえええええ!!」 れいむが表情を一変させて、大声で叫び始めた。しかし、俺には最早れいむなど関係なかった。 「まりさ、もう一度尋ねる。お前を必要としている者のために、どうか働いてくれないか」 「……まりさはあたまわるいのぜ…そんなのが、つとまるかどうか…」 「お前はあのゲスれいむを許した。そして、自らの罪も謝った。お前の死んだ母親の言葉も、今し方お前自身は理解した」 「……っ!」 「もういいだろう。お前は一体何が"ゆっくり"なのかを理解したはずだ」 俺は土下座を止めて立ち上がり、まりさに向かってそう言った。まりさは顔を伏せながら、ポツリポツリと言い始めた。 「どうしてなのぜ……なにもしらずに、ばかやってたほうがよかったのぜ…」 「それすらも理解したならば、バッヂなんてのは要らないはずだ。お前にはそれだけの資格がある。理解した以上、お前にはそれだけの義務がある」 まりさはしばらくの沈黙の後、顔を上げてこちらに目を向けた。その目は何かを覚悟したような目だった。 「わかったのぜ…! まりさにできることはかぎられてるのぜ…でも、なんとかしてみるのぜ…!」 「ベストを尽くせ。後はお前次第だ。下手をすれば死ぬかも知れない。だが、お前はこの上なく大切なものを得られるだろう」 「ゆ…そのたいせつなものってなんなのぜ…?」 「そうだな。筆舌しがたいものだ。思いやりや自己犠牲といった言葉では軽薄すぎる。重く、暖かいものだ」 「……わかったのぜ。できることから、はじめてみるのぜ…」 「そうか、それは良かった」 俺はまりさに向けてそれだけ言うと、ポケットから携帯電話を取りだした。宛先は既に契約した老人だ。 言葉遣いとモラルに問題有り。しかし、大切なものが何かは理解している。それだけ伝えると、老人は契約を良しとした。 「契約成立だ」 「ゆ…」 俺は携帯を閉じてまりさに言った。 「お前はこれから、ある老人の下で生活する事になる。その老人は非常に粗野だ。だが、お前同様大切なものが何かは分かっている。 事実、その老人はその大切なものの為に戦った。だが今は独りで生活している。まりさ、今度はお前が彼のために戦ってくれないか」 「いいのぜ…やってやるのぜ……それに、"そや"っていうのは、らんぼうってことなのぜ? ……なんだかきがあいそうなのぜ!」 「そうか、それは良かった。では、玄関で待っていてくれ」 俺はリビングの開け放たれたドアを指さした。まりさはその方向に向かって、部屋を去った。 取り残された俺と、透明な箱の中に入ったれいむ。 「おにいざん…」 「ん、どうした?」 「れいぶはきんばっぢだよ…」 「ああ、そうだったな」 「やざじぐじないどだめなんだよ…」 「それはお前が勝手に決めた事だ」 「ぞんなのじらないよ…れいぶ、おにいざんのだめに…いっばいづぐじだよ…いっばいゆっぐじざぜだよ…」 「例えばどんなことだ?」 「……れいぶのゆっぐじじだ、ずがだをみぜで、おにいざんをゆっぐじざぜでだよ」 「ああ、今まではそれで良かった。でも、お前はダメだ」 「どぼぢで…」 「お前は、あのまりさと協力すべきだった。せめて、粗野なまりさに対して教育を行うべきだった。 それだというのに、お前は差別をした。とても、金バッヂとは思えないような行動でな」 「だっで…あいづはのらゆっぐじ」 「未だ分からないのか? 金バッヂだろうと、銀バッヂだろうと、野良だろうと変わらないんだ」 「なにが…なにががわらないんだあああああああ!! ばがやろおおおおおおおお!!」 「お前は金バッヂだろうと! 何バッヂだろうと! ゆっくりなんだ! 何一つ他者と変わらぬゆっくりなんだ!」 「ゆ゛っ……!!」 れいむはそれっきり押し黙った。俺は手間暇掛けて育てたれいむに、こんな事を言うつもりは無かった。 しかし、それも当初だけの事。今となってはどうでもいいことだ。俺は部屋を後にすると、玄関に佇むまりさに声を掛けた。 「おい、まりさ」 「ゆ? なんなのぜ?」 「お前にこれをやるよ」 そう言って俺はポケットから、れいむから没収した金バッヂを取り出し、まりさの帽子に取り付けた。 「きんばっぢなのぜ? でも…これはれいむの…」 「あいつにその資格は無い。お前はこれを教訓に、誰が為に生きるかを考えてくれ」 「ゆゆ…ゆっくりりかいしたのぜ…でも、くそにんげん。これだけはおぼえておくのぜ」 「何だ?」 「ゆっくりは……すくなくとも、まりさのねだんは、ほかのだれにもきめられないのぜ!!」 「……ああ、何者もお前の値段を決められはしないさ。お前が自分を見限らない限りは」 「ゆっへん!!」 まりさは力強く返事をした。やがて、引き取りの業者が来た。まりさを老人の下へと連れて行くのが彼らの仕事だ。 まりさが去った後、俺はリビングに戻った。 「…………だせ」 「断る」 「……だせ」 「お断りだ」 「だぜえええええええええええ!! れいぶをごごがらだぜええええええええ!! きんばっぢだぞおおおおおおお!! かいゆっぐじだぞおおおおおおおおお!! おまえをさんざんゆっぐじざぜでぎだだろおおおお!! おんじらずううううう!!!」 「そうか、そんなに出たいのか」 「でだいにぎまっでるだろおおおおおおお!! ごんなうんうんど、しーしーにまみれだどごろに、だれがいだいっでいうんだあああああ!!?」 「じゃあ、出してやろう。条件付きだがな」 「……ゆ゛!?」 俺は携帯電話を取りだし、先程とは別の業者に電話を掛けた。相手は加工所の技術担当の人間だ。 9.エピローグ的な あれから数ヶ月が過ぎた。例の老人は死んだ。そして、俺はゆっくり達に思いやりと自己犠牲を説いている。 家の中で説教を垂れているのだが、相手は一匹ではない。複数のゆっくりだ。何匹もが気怠そうに話を聞いている。 今度からは教育の方法を変えた。言う事を聞かなければ処刑。上っ面だけで取り繕うならば、やはり処刑。 本当に思いやりというものを理解した者だけが、生きて出られる。ただし、行き先は死にかけの老人の下ではある。 ここにいるのは全て野良ゆっくりである。皆が皆、飼いゆっくりになることを望んでここに来たのだ。 そして、俺の隣にはまりさがいる。そうだ、あのまりさだ。言葉には出来ない大切なものを理解した、まりさがいる。 まりさも、俺の真似をして説教を垂れている。文句を垂れるゆっくりには、体当たりで制裁を加える。 いわば鉄拳制裁な訳だが、まりさは至って真面目である。ここには、あのれいむはいない。今現在、どこで何をしてるかも分からない。 れいむは、俺が呼んだ加工所の技術者によって、不老不死の体に仕立て上げられた。何をどうやっても死ぬ事すらできない。 何かのために生きる事、死ぬ事ができないというのは、どれほどの不幸か。また、それを理解するのはいつの事なのか。 俺が死んだ後だろうか。少なくとも、間違ってもあの駄作であるれいむに最期を見届けては欲しくない。 俺はこれからも老人達にゆっくりを提供し続ける。遺産と引き替えに、大切なものを届ける。失敗は許されない。俺は後悔したくないからだ。 これで俺の話は終わる。しかし、俺とまりさの物語は続くだろう。死を迎えるその日まで。 10.れいむ れいむは加工所の技術者によって、不老不死の体に作り替えられた。硫酸を掛けても、爆撃をされても死なない体になっていた。 代償として歩くスピードは大きく落ちた。小麦粉の体は鋼になった。すーりすーりもできない。まして子作りもできない体である。 「ゆぎぎ…どぼぢでごんなごどに…」 れいむは悔しくてたまらなかった。金バッヂも剥奪され、妙な体に仕立て上げられた。その挙げ句に野良ゆっくり生活を営む事になった。 死なない体。それは飢えの苦しみ、刺激される痛みが消え去るわけではない。苦痛から逃れる最後の手段。死を奪われたのだ。 そして生きようにも、普通の生き方は出来ない。飾りこそあれど、鉄仮面のような鋼の体では、他のゆっくりとは仲良くできない。 その見てくれからして、話しかける前に避けられてしまう。実にゆっくりできない生活を送っていた。 それでもれいむは生き続ける。何の意味もない、無意味な灰色で乾ききった人生を送り続ける。 数年が経ち、数十年が経ち、数千年が経った。人類も滅び、ゆっくりも何もかも滅びた。植物などはとっくに消え失せていた。 あるのは明けない夜と、不毛の大地と枯れた海。ただそれだけだった。話しかける相手もいなければ、怒りをぶつける相手もいなかった。 れいむは世界中を旅した。何処かに誰かが生きていると信じて。しかし、重い足取りでの旅は苦痛でしかなかった。 それでも希望を持って歩き続けた。やがて誰もいない、れいむ独りぼっちであることを知る。 「だれが…だれが…ざびじいよ…いっじょに…いっじょにゆっぐじじようよ…」 れいむは呟いたが、その言葉に返ってくる返事はなかった。世界が滅亡した原因はれいむには分からない。 大きな光に包まれて、瞬きをした瞬間に全てが消え去っていた。 旅を終え、れいむは動く事を止めた。そして後悔した。誰かの為に生きて、誰かの為に死ぬという事。 それがどれだけ大変で、幸せに満ち溢れた栄誉のあるものかと。鬼威惨は、れいむにそれを教えようとしていた。 しかし、れいむは理解していなかった。反対に、出会って間もない野良まりさは理解した。 「……ごべんなざい…」 全ての物事を理解し、自分の行った悪行を詫びた。その時、自分の内部で何か機械の動作する音が聞こえた。 「ゆ…なに…」 「おめでとう」 「ゆ…?!」 鬼威惨の声が頭の中から聞こえてきた。それと同時に自らの意識も段々と薄れてきた。 「君は多くの時間を費やした。だが、俺が伝えたかった事を理解できた。だから、お前は死ぬ」 「ゆ……」 「嬉しいか」 「ゆん…ゆっぐじりがいでぎだだげでも…れいぶは…れいぶは…」 「嬉しかった」と言おうとした。でも、れいむはそれを言い切る前に安寧の笑みを浮かべて死んだ。 鬼威惨と技術者は、不老不死の体に死をもたらすトリガーを設定していたのだ。それが、れいむの最期であり始まりだった。 機械と化したれいむはバラバラに崩れた。餡子が漏れ出し、地上に染みを残した。それから数ヶ月経った。 れいむが死んだ場所には小さな一輪の花が咲いていた。僅かながらではあるが、太陽の光が差し込んでいた。 その一輪の花に向かって光を射し込ませていた。雨はたったその一輪の花のために、降っては止んでを繰り返した。 れいむは何か尊いものの為に死ぬ事が出来た。だが、気付くのが遅すぎたのだ。全ては理解できなかったせいで。 終わり あとがき いやね、二階建ての透明な箱で虐待するのが最初の設定だったのね。 それが、ポーランドの映画の「誰がため」という映画を見たら、何か色々書きたくなってしまっちゃって。 そんで、結果こういう作品になっちゃったのよ。で、読み返したらやっぱり、自分の腕は未熟だなぁって思ったよ。 いや、校正は結構やったのよ。ウォッカ呑みながらだけれども。本当にコテ名の通り、ポマギーチェ状態ですわ。 専門学校の手続きもやらなくちゃいけないし、高校時代の文芸部からのお誘いで作品も書かなくちゃいけないし。 それを放り出して、これに専念してたらあっという間に時間が経って、マジでポマギーチェ。 一応参考作品としては「サルバドールの朝」というスペイン映画と、「誰がため」というポーランド映画。 いずれも実話を参考にした作品なのね。これを連続で見ると胃が重くなるから、要注意。 ちなみに「誰がため」には、「カジノロワイアル/007」で登場した悪役の人が、助演を務めているからオススメです。 「サルバドールの朝」は、ガロットという処刑道具が使われるシーンがあるけど、それが非常に痛々しい。 「ゆっくりうむ」と「eratoho」作者さん達、頑張ってえええええ!!