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Q.時間の円環構造って、いったい何のことやら? A.【推測】円、環、そのまま英語にすると「ループ」。……。 DREAM編の往人が7/31から過去に戻ると、カラスが主人公のAIR編(7/16~)になる。 AIR編のそらが過去に戻ると、今度は少年視点のDREAM編(7/17~)に戻る。 戻るったって、7/17に戻っただけなら、7/16から目覚めたそらがいるはずなのに、いないし。 こういう行ったり来たりを指して「ループ」と称しているんだろうが、因果律はメチャクチャである。
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Q.数億年前からずっと記憶を一度も還していないということになるよね? A.記憶を星に還すということは、親子の「世界でいちばん悲しい」別れを意味する。だからなかなか記憶を星に還すことができなかった。 SEEN430.TXT 【みすず】「真っ白なつばさで、わたし、空を飛んでた…」 【母】「そか、ええ夢見たな」 【みすず】「ううん」 【みすず】「かなしい夢だった」 【みすず】「世界でいちばんかなしい夢」 加えて、たった一度返してしまったこと、それ自体が、親子の離別という悲しい記憶として翼人を縛ることになる。悲しみに満ちた記憶は星に返せない。運命は初代翼人の母親の思惑とは正反対の方向に突き進んでいく。 悲しむことはありません。 わたしはいつまでも、あなたと共にあるのです。 雨粒が大河となり、そして海に集まるように… だから… あなたには、あなたの幸せを。 その翼に、宿しますように。 「あなた」が直後に宿したのは、幸せではなく悲しみだ。 無理もない。この母親は、別れの悲しみを知らなかったのだから。出会いの喜びと幸せだけしか知らない母親は、無邪気に「幸せになれ」と告げてこの世を去っていく。 結果として、滅びの段になっても翼人の記憶は星に返せず、その膨大な容量は人間には引継ぎ困難なものとなっていた。
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Q.みちるがしゃぼん玉遊びばかりしているのはなぜ? A.直接的な理由としては、遠野みちるが胎児の時に聞いていた美凪の願いに答えたかったから。 「あのね、いっしょにね、おままごととかシャボン玉遊びとかしてあそびたいの」 だが、物語全体という観点から見ると、二つの意味が込められているように思える。 なかなか飛ばないしゃぼん玉は、生まれてくることができなかったみちる自身の象徴。 空に浮かび上がったしゃぼん玉は、空で泣いている神奈に届けたい幸せな思い出の象徴。 しゃぼん玉とんだ やねまでとんだ やねまでとんで こわれてきえた かぜかぜふくな しゃぼん玉とばそ しゃぼん玉きえた とばずにきえた うまれてすぐに こわれてきえた かぜかぜふくな しゃぼん玉とばそ (作詞:野口雨情 大正11年) しゃぼん玉をテーマにした有名な曲だが、この歌詞の作者である野口雨情は作詞する一昨年前、娘をわずか二歳で失っている。だから「うまれてすぐに こわれてきえた」と嘆く。幼くして亡くした我が子を悼む詩だ。 SEEN601.TXT 飛べないシャボン玉が、いくつもいくつも、生まれたと思ったら壊れて消えた。 美凪シナリオでも同じように「生まれて」すぐに「壊れて消えた」と表現される。明らかに野口雨情の詩を意識しているのが分かるだろう。ここでしゃぼん玉は、はかなさと壊れやすさの象徴として扱われている。 みちるも同じだ。 SEEN603.TXT 【美凪】「…でも…みちるは生まれてくることができなかったんです…」 遠野みちるは生まれてくることすらできなかった。みちるは所詮ニセモノでしかないし、彼女自身そのことを知っている。 なかなか飛ばないしゃぼん玉は、みちるという不確実な存在そのものを象徴しているように見える。 SEEN609.TXT 【みちる】「…でもね…」 【みちる】「やっぱりみちるはみちるじゃない…」 【みちる】「ほんとうのみちるはどこにもいない…どこにも居場所なんてないの…」 SEEN607.TXT みちるの声が、空を知ることなく、生まれてすぐに消えたシャボン玉のような声に聞こえた。 いずれは美凪を残し空へと消えることになるだろう自分の運命を、みちるはしゃぼん玉に重ねて儚んでいたかもしれない。 しかし、それだけではないだろう。 くるくると色を変えながら浮かぶしゃぼん玉を、とても綺麗だといってみちるは喜ぶ。空へと浮かび上がるかわいらしい姿に、みちるはきっと自分の持つ願いを重ね見てもいた。空に届けたい願い。空で泣いている神奈に、少しでも幸せな夢を見せてあげたい。 【みちる】「みちるは…しあわせな思い出をいっぱいもらったから…」 【みちる】「美凪と…それに国崎往人にも、いっぱいもらったから…」 【みちる】「女の子からもらった悲しいだけの思い出に、少しはしあわせな夢を みせてあげることができたとおもうから…」 【みちる】「だからね、みちるはあの女の子に羽をかえしにいくの」 【みちる】「しあわせな思い出をいっぱいかかえて、女の子に会いにいくの」 いつの間にか笑わなくなってしまった美凪。自分のせいで、彼女から笑顔が消えた。美凪に笑っていて欲しい、幸せになって欲しい。それは、みちるの存在理由。 【みちる】「みちるね、美凪の笑ってる顔好きだよ」 【みちる】「美凪の笑ってる顔をみると、心があったかくなるもん」 みちるは願う。美凪に幸せになって欲しい、と。美凪が笑ってくれたなら──。美凪との幸せな思い出を届けて、神奈に少しでも幸せな夢を見せてあげることができる。 空に浮かぶしゃぼん玉は、みちるの必死の願い、空に届けたい願いの象徴でもあっただろう。 悲しみ、そして希望。全てを託して、みちるはしゃぼん玉を飛ばす。 自分の存在そのものが、美凪を足踏みさせているとしても。 風は吹くと、信じて。 風が吹けば、しゃぼん玉は壊れて消えてしまう。それでも。 風はきっと、空へと願いを届けてくれる。 しゃぼん玉きえた とばずにきえた うまれてすぐに こわれてきえた かぜかぜふくな しゃぼん玉とばそ
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Q.封術について、具体的に教えて。 A.空間を丸ごと閉じ込め、現世から隔絶された異空間としてしまう呪術。 以下の柳也のセリフが参考になる。 SEEN702.TXT 裏葉は『ここは結界の只中だ』と言った。 空間そのものを封じこめる呪術があると聞く。 法師や陰陽師(おんみょうじ)があやつる力だ。 その異空間では、時間の流れも通常空間とは違うようだ。 SEEN703.TXT 【知徳】「あのお方を、高野の僧たちは不老不死と信じておりました」 【知徳】「高野秘伝の封術(ふうじゅつ)によって無理に生き長らえさせていたものを、不老不死とは…」 SUMMERでは「封術」が幾箇所にも登場する。 高野全体を(おそらくは吾妻侍から)覆い隠す封術。 八百比丘尼を閉じ込めていた封術。 神奈を空に囚えた封術。
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Q.少年の言葉「目指して」も… A.【推測】もちろん、往人とそらが使っていたのと同じ意味で「目指す」という言葉を言っている。 AIR編ラストシーン 【少年】「無限の終わりを目指して」 無限という言葉には「無限に続く蒼い空」と「無限に繰り返してきた時間」という二つの意味が含まれていることは既に述べた。 往人も、そらも、そして観鈴も、ずっと、その「無限」の「終わり」を「目指し」てきた。 それを一言で言い表しているのが「ゴール」だ。 SEEN400.TXT だからきっと、辿り着ける。 ふたりで目指したゴールに。 誰も辿り着けなかった…ゴールに。 頑張れ、観鈴。 SEEN430.TXT 【みすず】「そこまで辿り着いたら、もうゴールしていいよね」 【母】「そか、もう疲れたか」 【母】「よし、ゴールしたら、家に帰ってトランプでもして遊ぼか」 【みすず】「ううん…」 【みすず】「わたしのゴール」 【みすず】「ずっと目指してきたゴール」 「辿り着く」「目指す」「ゴール」というふうに、往人と観鈴の言葉が完全に重なっているのがわかる。 そして、ラストの少年も、このことを「覚えて」いるのだろう。 「無限」の「終わり」を「目指して」。無限に続くように見える海岸線、その先に待つものは「終わり」であり、つまり「ゴール」だ。終わりとは、二人の「ゴール」のことだ。観鈴の転生であり、わずかながら記憶を引き継いでいる少女が、「ずっと目指してきたゴール」、つまり「ずっと探してたばしょ」を見てみたいと思ったのも当然のことだ。 もちろん、少年が目指すと言っても直接「往人と観鈴のゴール」を目指すわけではない。少年たちにとって往人たちのゴールは直接は関係ないのだから。 彼らは既に、ゴールの「先」にいる。
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Q.AIRって因果関係おかしくない? A.涼元氏によれば、神奈の羽根が壊れたまま地上のあらゆる場所・時間に散ってしまったことで時系列に歪みが生じ、円環構造を成しているとのこと。 ──ゲームを進めていくと、記憶と存在が混乱した感じになるというか、一種のタイム パラドックスが発生しているように思えるのですが、同時に時系列による因果を敢えて 軽視しているような印象もあります。その辺は、どう捉えてますか? 涼元 羽根というのは、『AIR』の世界に於いては「記憶」そのものなんですよ。 ところが、羽根というのは、少し壊れてしまっているんです。そして、羽根が舞って、 地上に分散した形で遺されたことで、時系列に歪みが全じたり、時間が円環構造になって しまったり、という状況を作り出しているんですね。 ttp //www.geocities.com/airflowmsz/PUREGIRL200103_AIR_interview.htm#10 涼元の言う「記憶」とは星の記憶のことだろう。翼人の羽根が「星の記憶の記録・再生装置」だとして、そのビデオデッキのようなものが地球上に幾つも存在し、同期せずバラバラに動作しているようなものか。世界各所に散らばった砂時計(光の往復で時間を計る『光時計』でもいい)それぞれの砂の落ち方が違う、そんなイメージを漏れは思い浮かべてはいるが、正確なところはもちろん涼元以外にはわからない。 まぁ要するに少しぐらい物事の順番が狂っていても大目に見てくれ、ということなんだろうが(w
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Q.美凪の家の壁に飾られていた「羽を持つ少女の絵」って何だったの? A.涼元氏によれば「通常版のパッケージの絵だと思ってほしい」とのこと。 http //key.visualarts.gr.jp/product/air/image/air_normal.gif 翼人の髪の色は、判明している限り青系統。なのにこの絵は、観鈴と同じくブロンド。 それにどのような意図があるのかは不明だが、おそらく「観鈴は翼人の記憶を自分のこととして夢に観ている」ことと関係があると思われる。観鈴ら「空にいる少女」たちは、夢の中での自己認識を自分そのものと捉えている。彼女たちがもし、自分の見た夢を絵に描いたなら。 または、こんなふうにも考えられる。往人が7月30日の朝に見た夢だ。観鈴が泣いている。峠道で背を斬られて転がる自分の死体に、取りすがって泣き叫ぶ観鈴。その背中には…矢傷によってボロボロに傷つきつつも、薄ぼんやりと輝く羽根が見えていたはずだ。 ブロンドの髪に、輝く羽根を持つ少女の絵の由来。もちろんそのようなエピソードなどないが、二次創作のネタとして使えそうな感じではある。
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Q.ラストの少女って、結局何なの? A.【推測】観鈴の転生、かもしれない。少なくとも観鈴の記憶を引き継いでいるように見える。だが観鈴の記憶は、神奈の記憶+呪いと一緒に星へ返してしまったため、以前のことはほとんど何も覚えていないようだ。 まず、彼女の声。DREAM観鈴シナリオの7月31日、往人が子どもを笑わせるコツを教わる女の子が出てくるが、その声がラストの少女と同じ。 【往人】「どこが面白かった?」 【女の子】「えっとね…」 【女の子】「ぜんぶ、おもしろかったよ」 【往人】「そうか…」 その少女の笑顔は、観鈴と似ているという。 小さな女の子の笑顔が、観鈴と似ていた。 その女の子のあだ名は「ゆりっぺ」。その子の描写が観鈴と重なる。 次の文は、往人から見た「ゆりっぺ」と、そらから見た「観鈴」の描写。 逆接接続詞+、+逃げ+否定の助動詞「ず」+に+いる+過去形 SEEN311.TXT(DREAM編、往人) 【女の子】「え…?」 女の子は驚いたようだった。 でも、逃げずにいてくれた。 SEEN163.TXT(AIR編、そら) だけど、逃げずにいた。 その音が、なつかしいような気がして。 往人が追いかけてきたことに驚いたはずの少女が、なぜそら(DREAM編の子ガラス)のように逃げなかったか。 往人の声を聞いて、なつかしいような気がしたからだろう。 「すごい」→「おもしろくない」 SEEN311.TXT 【女の子】「わぁ…すごい」 とてとて… 歩き始める。 女の子は人形の動きをじっと見つめている。 【往人】「どうだ?」 【女の子】「うーん…ふしぎ~」 【往人】「面白いか?」 【女の子】「ふしぎだけど…おもしろくはないよ」 【往人】「だよな…」 SEEN190.TXT とてとて… 歩き出す。 【往人】「どうだ」 【観鈴】「すごい…」 【往人】「他に感想は」 【観鈴】「えっと…すごい」 【観鈴】「じゃ…」 【観鈴】「おもしろくない?」 【往人】「おまえには二度と見せない」 「すごい」けど、でも「(平仮名で)おもしろくない」と評価したのは、観鈴とラストの少女だけ。 人形さん SEEN190.TXT(604) 【観鈴】「人形さん動かせるんだもんね」 SEEN190.TXT(676) 【観鈴】「人形さんは海を泳ぎ切れるか」 SEEN311.TXT(328) 【女の子】「あ、人形さん」 全文検索をかけても、「人形さん」という言葉を使うのは観鈴とラストの少女だけ。 観鈴に笑顔が似ていて、描写が重なり、少女と話す場面のBGMは観鈴のテーマ曲でもある夏影。笑顔が似ているのはおそらく、そらが「連れ帰ってきた」から。 結局その少女の笑顔は、往人が観鈴の元へ戻るためのきっかけを作った。少女と少年が、町を去ろうとしていた往人のそばで遊んでいたのは偶然だろうか? いや、おそらくそうではない。少年は7/17、堤防で並んで座る往人と観鈴を目にしたことで、往人としての記憶を思い出し始める。だから7/31、往人がどこで何をしていたか、どうして観鈴の元に戻ろうと思ったか、知っていたはずだからだ。 ※ラストの少女は、どの程度観鈴の記憶を引き継いでいるのだろうか。少年は7/17、堤防に並んで座る二人を見て「前世」を思い出し始めるが、少女は何も思い出さなかったように見える。少なくとも、それを示すような描写はない。少年の言葉にも「わたし、そんなこと言ったっけ…」と首をひねるばかり。それでも、「人形さん」という呼び方や、観鈴に似た笑顔、往人を怖がらないところなど、観鈴としての記憶を徐々に思い出しているのは間違いない。
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Q.往人が観鈴に手を伸ばしているシーン、あれは一体? A.【推測】みちるが実体を持っているのと同じような状態と思われる。 AIR編8/3 ただ、さいごに一度だけ… このつたない体で、みすずを… 俺はぼやける意識の中で…腕をのばした。 そして往人は自らの腕で観鈴を抱きしめ、観鈴は抱き返す。 この往人は、実体なのだろうか? それともただの夢なのだろうか? 夢、そうかもしれない。だが、その直前のシーンまで現実に人形で観鈴を笑わせているように見えるので、このシーンも現実に起きていると考える方が適切に思える。 ではなぜ観鈴は往人に触れることができたのか? …もちろん、はっきりした答えは提示されてはいない。だが、DREAM編でただの「夢」に過ぎなかったはずのみちるをさんざん殴ったり抱きしめたりできていたことを考えると、AIRという世界では「夢」はただの「夢」ではないのだろう。「実体を伴ったホログラムのようなもの」か。 ちなみにこのシーンのCGをよく見ると、ベッドの中心から往人の上半身だけが生えている。往人の体は観鈴の両足の間からベッドを突き抜けて床まで達しているように見えるが、物理的にあり得ないので、これは上半身の記憶だけが往人の願いに応じて再生されたということなのかもしれない。
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Q.観鈴たちが通う学校ってどんな所? A.ミッション系。おそらくはカトリック。 胸元に輝く銀の十字架、血のように真っ赤なスカーフ、修道服を思わせる黒衣のジャンパースカート。外見的にはいかにもミッション系という感じの制服だが、実際グラフィックデザイナーの樋上いたる氏の発言から、AIRの制服はカトリックをイメージしてデザインされたと推測できる。 「(ONEの制服は)最初のイメージは黒と白で、カトリックなかんじにしたかったの。 でも恋愛物に黒は×って(麻枝氏に)言われて、泣く泣く赤になりました。 いつか黒を使うっスー!」(樋上いたる同人誌『AquaLovers3』より) AIRでは主人公の服からヒロインの制服、カラスやオタマジャクシに至るまで黒尽くしだが、つまりAIRは恋愛物ではないと麻枝氏は暗に言っているわけだ(w 観鈴が初めて画面に登場した時のCGは、両手で海からの風を受けるものだった。見方を変えればあれは十字架にかかるキリストのようにも見える。キリストは人類全ての罪を背負って死んだが、観鈴は翼人や「空にいる少女」たち全ての呪いや願い、哀しみを抱えて死んだ。 オープニングの美凪は両手を合わせ、何かに祈りを捧げている。物語中でそれは「自分の心を綺麗にして欲しい」と星空に願う姿だとわかる。言い換えれば「みちるを呪った罪の許しを乞い願う」姿であり、これはまさに「懺悔」だ。 これだけをもってAIRが宗教を意識しているとするのは早計かもしれない。だが、何らかの意識をしているように見えるのは樋上氏の発言からも明らかではなかろうか。