約 98,314 件
https://w.atwiki.jp/gods/pages/68955.html
ヨーレイズ 北欧神話ニャールのサガに登場する女性。 関連: シズランディ (父) ハル(4) (夫) ソルステイン(3) (息子) エギル(9) (息子) ソルヴァルズ (息子) リョート (息子) シズランディ(3) (息子)
https://w.atwiki.jp/gods/pages/6820.html
ラーヴァナ インド神話の魔王。 10の頭と20の腕をもつラクシャサの王。 ラーマ(ヴィシュヌ神の化身)の不倶戴天の敵。 ニカシャーやプシュポートカターを母とする説もある。 関連: ヴィシュラヴァス (父) ケーシニー (母) ヒラニヤカシプ (化身) シシュパーラ (化身) クンバカルナ (弟) ヴィビーシャナ (弟) シュールパナカー (妹) カラ(3) (妹) アクシャ (息子) アティカーヤ (息子) デーヴァーンダカ (息子) トリシラス(2) (息子) ナラーンタカ (息子) マンドーダリー (妻) インドラジト (息子) 別名: ヴィシュラヴァナ ラヴァナ ラーバナ
https://w.atwiki.jp/gods/pages/100090.html
カルロニセイ(カルロ2世) ナポリ王の一。 シチリア王、プロヴァンス伯、アンジュー伯、アカイア公。 関連: カルロイッセイ (カルロ1世、父) ベアトリスドプロヴァンス (ベアトリス・ド・プロヴァンス、母) マリアドゥンゲリア (マリア・ドゥンゲリア、妻) カルロマルテッロ (カルロ・マルテッロ、息子) マルグリットダンジュー (マルグリット・ダンジュー、娘) ルドヴィコ (息子) ロベルトイッセイ(4) (ロベルト1世、息子) フィリッポイッセイ(2) (フィリッポ1世、息子) ブランカデナポレス (ブランカ・デ・ナポレス、娘) ライモンドベレンガリオ (ライモンド・ベレンガリオ、息子) ジョヴァンニ(13) (子) トリスタノ (子) エレオノーラダンジョ (エレオノーラ・ダンジョ、娘) マリア(81) (娘) ピエトロ(11) (息子) ジョヴァンニディドゥラッツォ (ジョヴァンニ・ディ・ドゥラッツォ、息子) ベアトリーチェ(16) (娘) 別名: シャルルニセイ(9) (シャルル2世) シャルルニセイダンジュー (シャルル2世・ダンジュー)
https://w.atwiki.jp/gods/pages/97164.html
ナリマンタス ピンスク公国の君主。 ピンスク公、ポロツク公。 関連: ゲディミナス (父) アレクサンドラス(2) (息子) ユルギス(3) (息子) ミカロユス (息子) パトリカス (息子) シメオナス(2) (息子) 別名: グレプ(3)
https://w.atwiki.jp/gods/pages/97993.html
アデールドフランス(アデール・ド・フランス) フランク王の系譜に登場する人物。 関連: ロベールイッセイ(2) (ロベール1世、父) アデールデュメーヌ (アデール・デュ・メーヌ、母) エルベールニセイ (エルベール2世、夫) ウード(11) (息子) アデルドヴェルマンドワ (アデル・ド・ヴェルマンドワ、娘) アルベールイッセイ (アルベール1世、息子) エルベールサンセイドヴェルマンドワ (エルベール3世・ド・ヴェルマンドワ、息子) ロベールドヴェルマンドワ (ロベール・ド・ヴェルマンドワ、息子) リューガルドドヴェルマンドワ (リューガルド・ド・ヴェルマンドワ、娘) ユーグ(16) (息子) ギーイッセイ (ギー1世、息子) 別名: アデルドフランス(3) (アデル・ド・フランス)
https://w.atwiki.jp/gods/pages/96131.html
ウラジーミルニセイモノマフ(ウラジーミル2世モノマフ) キエフ大公国リューリク朝の大公。 関連: フセヴォロドイッセイ (フセヴォロド1世、父) ソフィーウラジーミロヴナ (ソフィー・ウラジーミロヴナ、娘) ギータオブウェセックス (ギータ・オブ・ウェセックス、妻) ムスチスラフイッセイ (ムスチスラフ1世、息子) イジャスラフウラジミロヴィチ(3) (イジャスラフ・ウラジミロヴィチ、息子) スヴャトスラフウラジミロヴィチ(2) (スヴャトスラフ・ウラジミロヴィチ、息子) ヤロポルクニセイ (ヤロポルク2世、息子) ヴャチェスラフイッセイ (ヴャチェスラフ1世、息子) マリヤ(11) (娘) エフィミヤ (妻) ロマンウラジミロヴィチ (ロマン・ウラジミロヴィチ、息子) エヴフィミヤウラジミロヴナ (エヴフィミヤ・ウラジミロヴナ、娘) アガフィヤウラジミロヴナ (アガフィヤ・ウラジミロヴナ、娘) ユーリーイッセイドルゴルーキー (ユーリー1世ドルゴルーキー、息子) アンドレイウラジミロヴィチ (アンドレイ・ウラジミロヴィチ、息子) 別名: ウラジーミルモノマフ (ウラジーミル・モノマフ) ヴラヂーミルフタローイマナマーフ (ヴラヂーミル・フタローイ・マナマーフ) ヴォロディームィルニセイモノマフ (ヴォロディームィル2世モノマフ) ヴォロドィームィルドルーヒイモノマーフ (ヴォロドィームィル・ドルーヒイ・モノマーフ) ヴォロディームィルヴセーヴォロドヴィチ (ヴォロディームィル・ヴセーヴォロドヴィチ) ヴォロディームィルヴセーヴォロドヴィチュ (ヴォロディームィル・ヴセーヴォロドヴィチュ) ウラジーミルフセーヴォロドヴィチ (ウラジーミル・フセーヴォロドヴィチ) ウラジーミルフスィェーヴァラダヴィチュ (ウラジーミル・フスィェーヴァラダヴィチュ) ヴォロディーメル ヴァシーリー
https://w.atwiki.jp/gods/pages/21395.html
タケウチノスクネ(武内宿禰) 日本神話に登場する人物。 関連: ヤヌシオシオタケオゴコロ (屋主忍男武雄心命、父) カゲヒメ (影姫、母) ウマシウチノスクネ (甘美内宿禰、弟) ハタノヤシロノスクネ (羽田矢代宿禰、息子) コセノオガラノスクネ (許勢小柄宿禰、息子) ソガノイシカワノスクネ (蘇賀石河宿禰、息子) ツクノスクネ (木菟宿禰、息子) キノツノノスクネ (紀角宿禰、息子) クメノマイトヒメ (久米能摩伊刀比売、娘) ヌノイロヒメ (怒能伊呂比売、娘) カズラキノナガエノソツビコ (葛城長江曾都毘古、息子) ワクゴノスクネ (若子宿禰、息子) 別名: タケノウチノスクネ (武内宿禰) タケシウチノスクネ (建内宿禰) ウベ (宇倍神) ウベノカミ (宇倍神) ゼンシンオウ (善神王) 祭神とする神社: 銀杏岡八幡神社(東京都台東区) 鵜甘神社(福井県今立郡) 宇倍神社(鳥取県岩見郡) 恵比須神社(福岡県北九州市) 金峰神社(秋田県仙北市) 住吉神社(京都府京都市)
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/2571.html
『きょういくてきしどう』 14KB 制裁 仲違い 嫉妬 飾り 日常模様 お家宣言 同族殺し 飼いゆ 姉妹 子ゆ 現代 なかとそとの人です はじめに この作品は・・・ 人間が話す形式の文体でゆっくりのセリフはありません 人間の行動や性格に不快感を感じる可能性があります 以上の点に注意してお読みになるようお願いします 1 それは唐突もなく訪れた招かれざる客だった 12才と10才になる二人の息子と外で夕食を済ませて自宅に戻ると 窓ガラスを割って侵入した野良ゆっくりの一家が、部屋を荒らしていた 大きいのが二匹と小さいのが二匹 大きいのは 黒髪に赤いリボンをつけているのと 黒い帽子を被った金髪のとが一匹ずつ ゆっくりのなかでは特に数の多い種類の奴だ 名前は知らない 小さい方は 黒帽子とおんなじ姿をしている 髪型や話し方、名乗った名前まで 親のそれと一致している 巷でよく聞く、お家宣言というやつなのだろう 私と息子達の姿を見るや否や 出て行けとのたまう野良一家 別に、仏のような慈悲など持ち合わせていない私は その一家を制裁した ただし、制裁したのは親の方だけで 二匹の子供には手を出さなかった 息子たちは以前からゆっくりを飼いたがっていたので 二人の息子にそれぞれ一匹ずつ与えることにした 2 息子達はゆっくりを気に入ったようで それぞれ大切に育てている 全く同じ恰好で、全く同じ大きさでなので 見分けがつくように目印を付けた 兄の方の黒帽子には黒いバツ印を 弟の方の黒帽子には赤いバツ印を それぞれ油性ペンで底の部分につけておいた 部分的に尻と言った方がいいだろうか 兄の方は指でつついたり、はじいたりして ゆっくりをよく泣かせていた 弟の方は無暗に触ったりせずに 根気よく話しかけてしつけをしている 他の動物とは違い 人語を話せる点において このナマモノはペットとしては 特殊な部類に入るのだろう もしかしたら、子供に与えるには 危険な代物だったのかもしれない そんな危機感を覚えつつ 仕事でほとんど相手をしてやれない息子達に いい遊び相手ができたと 私はのんきに考えていた 3 弟の方が腕に包帯を巻いていることに気付く 右手に何重にもしてぐるぐると白い布をまとわりつかせている 一体どうしたのかと尋ねると なんでもないと相手にしてくれない 兄の方に何か知らないか聞いたが あいつは俺のことが嫌いだから何も答えてくれない というばかりで詳しいことは解らない 多少、心配になったが それ程の手負いでもないので 私はそっとしておくことにした 次の日も仕事なのだ 息子ばかり気にかけるわけにはいかない 4 仕事を早めに切り上げて帰宅して 久しぶりに息子達に手料理をふるまった 息子達は大げさにおいしいおいしいと言って食べてくれる もしかしたら気を使っているのだろうか? 食事が終わると 兄の方が、飼っている黒帽子に芸をさせると言う 片づけを終わらしてから さっそくその芸を見せてもらう 上の息子は得意げに黒帽子を手に乗せると 手のひらの上をくるくると回らせた ゆっくりが止まると、ポケットから飴玉を取り出して与える おいしそうに飴玉を舐めるゆっくりに 息子はもう一つ命令をした 今度は、手のひらで宙返りさせるのだと言う まさかそんなことまでできるはずないだろう? と私が言うと息子はむきになって命令した 結果は散々だった 手のひらの上の黒帽子は そんなことはできないと泣きながら訴え 癇癪を起した息子に額を指ではじかれた とたんに泣き出してしまう黒帽子 私は息子に弱い者いじめはいけないと諭すと お父さんはこの前、家に入ってきたゆっくりを虐めたじゃないかと切り返される 痛いところをつかれたが あれは虐待ではなく駆除だというと なんとなく納得してくれた 5 今度は下の子が自分の黒帽子に芸をさせるのだと言う 仕事から帰ったばかりの私は スーツを着たまま芸を見せてもらうことにした 上の子が芸をして見せた時と同じように 手のひらに黒帽子をちょこんと乗せる なんと、これから宙が入りをさせるのだと言う 昨日、お兄ちゃんがやって失敗していたのを見ていただろう? そう言うと、息子はふふふと笑った もう片方の手で指をはじいて合図をすると 黒帽子はぽゆんと跳ね 宙でふわりと回転して手のひらに着地した すごいじゃないか 私がそう褒めると 息子は恥ずかしそうにうつむいた お兄ちゃんには内緒にしてね 息子がそういうので理由を尋ねると だって可哀そうだから・・・と答える 私はそんな息子の頭をなでてやり やさしいんだな・・・と言ってあげた 6 兄の方は何度も私に黒帽子に仕込んだ芸を見せに来た 弟の方は兄にばれないようにこっそりと見せに来た 兄の方の黒帽子は口が汚くなり くそじじいと私のことを罵った 弟の方の黒帽子は礼儀正しくなり ゆっくりしていってね。と私に挨拶をしてくれた 兄の方の黒帽子は生傷が絶えない いつもいじめられているのだろうか 弟の方の黒帽子は笑顔が絶えない きっと大切に育てられているのだろう 私は上の息子を叱ることにした 生き物は大切にしなくちゃいけないといつも言っているだろう? そう言うと、息子は不貞腐れて悪態をついた 頭にげんこつをくれてやると 涙目になってごめんなさいと謝った お父さんだって俺のことを虐めるじゃないか そう反論した息子に これは躾で暴力ではないというと じゃあ、俺のやってるのも躾だよというので 私はもう一発げんこつを入れた 7 残業をしていると仕事場に下の息子が泣きながら電話をしてきた 話を聞くと兄にいじわるをされたのだと言う 帰ったら話をすると言って電話を切った 残業を終え、帰宅したのは十時を少し過ぎるころ 息子達はまだ起きていた 上の息子は泣きながら俺は悪くないと言った 下の息子は泣きながら兄が悪いと訴えた 何があったのか弟から話を聞くと 兄が勝手に弟の黒帽子と自分の黒帽子を入れ替えたのだと言う 兄から話を聞くと少し違った答えが返ってくる ゆっくり達がかってに帽子を交換したのだと言う 私は一体なぜそんなことになったか理解できなかった いじわるをするにせよ帽子だけを交換するというのは何処か解せない 上の息子が言うとおり、ゆっくり同士で帽子を交換するとしても それは一体どういった理由でそうしたのか 私にはわからない 8 結局、そのまま帽子はそのままにして この件について決着をつけた どの道、帽子が入れ換わっただけで本体はそのままなのだ これと行って変わった点はないだろう そう軽く考えていたのが悪かったのかもしれない 上の息子は自分の黒帽子に大けがをさせてしまった なんでも、言うことを聞かず 自分の飼い主は弟の方だと言ったそうだ だが底につけた目印を見れば直ぐに見分けがつく 兄は間違いを指摘した だが、何を言ってもそう言い続けるので 癇癪をおこして自分のゆっくりを壁に叩きつけてしまった 簡単に死んでしまう脆いゆっくりは 壁にぶつかって餡子を吐いて瀕死の状態になってしまった しかし、弟が救命措置の方法を知っていて オレンジジュースをかけて一命は取り留めたのだと言う 私は、兄から黒帽子を取りあげて弟に与えることにした 泣いて抗議する上の息子に 生き物を大切にしない罰だと言って黙らせた 9 それから、下の息子は兄のものだった黒帽子の面倒を熱心にみた 汚い言葉づかいは直ぐに矯正され 宙返りやバク宙などの芸を仕込んでいった 相変わらず兄に気を使っているのか 下の息子はこっそりとしか芸を見せてくれない お兄ちゃんにも見せてあげないのかい と聞くと、それはできないと首を振る 上の息子もゆっくりを触りたがっているから 少しでも見せてやれないかと言うと もう少ししたら、預かっている黒帽子は 芸を仕込んで兄に懐かせてから返すのだと言う 優しいな、と言って頭をなでてやると 下の息子は照れ臭そうに笑った しかし、気になることがあった 下の息子の腕には以前と同じように 白い包帯が巻かれていた 怪我をしたのかと尋ねると 転んですりむいたのだと言う 私は深く追求しないでおいた 10 それからしばらくした日のこと 数日間出張で家を開けることになり 息子達だけで留守番させることになった 多少不安ではあったが もう、そんなに小さい年でもないので 私は近所の人に様子を見るようお願いをして 出張に出かけて行った 出張が終わる最終日 家に電話をした しかし、誰も出ない 妙に不安になり 近所の人に様子を見てもらうように連絡を入れた しばらくして近所の人から電話がかかってきた 様子を見に行ったが誰もいないという 私は青くなって上司に連絡を取り 直ぐに帰宅することにした 11 新幹線の中で 何度も何度も家に電話を入れたが誰も出ない 額から汗がにじみ、身体が小刻みに震える 貧乏ゆすりをやめることができない 近所の人に頼んで警察に連絡してもらった 自治会の人にも頼んで総出で捜索してくれているらしい 私は何度も見えない相手に頭を下げた 喉が渇く 煙草が吸いたい 何かしていないと不安で押しつぶされそうだ 私はこれと言って特定の宗教は信仰していない しかし、この時ばかりは神に祈らずには居られなかった 息子達の無事を願い 合掌した拳に額をこすり付けた 12 駅からタクシーを拾い 大急ぎで自宅に戻ると パトカーが赤色灯をともして 我が家の前に止まっていた 私を見つけた警察官と近所の人が近寄って来て 息子達の無事を教えてくれた 力がどっと抜けてその場に膝をつく私を 周囲の人間が支えてくれた 二人の息子は 服を泥だらけにして、あちこちに擦り傷を作りながらも 大けがをすることなく無事であった 近くの山の林の中でうずくまっているところを保護されたらしい 私は二人の頭にげんこつをして 警察官や捜索に協力してくれた人たちに頭を下げさせた 13 ひと段落した後、息子達から理由を聞いた 二人を正座して座らせると まず、弟の方が口を開いた 曰く 上の息子が黒帽子を山に捨ててしまったのだと言う 捨てに行こうとする兄を引き留めるためについて行ったが 一緒になって山の中で迷子になってしまったらしい 上の息子にどうしてこんなことをしたのか尋ねると なかなか答えようとしないせず口ごもり 弟の方にチラリチラリと視線を向ける 弟の前では話ずらいのかと聞くと小さく頷いた 仕方ないので、下の息子には先に部屋に行かせ 二人っきりで話をすることにした 上の息子は弟が部屋に行くのを確認すると 黒帽子の入った虫かごを持ってきた 捨てに行く振りをして家の中に隠しておいたのだと言う それから彼が話したことは、にわかには信じられない内容だった 14 まず、下の息子は黒帽子を躾けるのにコンパスの針を使っていた 黒帽子が生意気な態度をとったり 言うことを聞かなかったりすると コンパスで突き刺して服従させていたらしい このことを上の息子が知ったのは最近で 私が黒帽子を兄から取りあげて弟に与えた後のことだと そこまでは、まだ分からなくもない 異常だと感じたのは、その後に兄が教えてくれたことだ 弟はコンパスを刺して躾をしたあと 自分の腕にも同じようにコンパスを突き刺していたのだという 私は下の息子が包帯を腕に巻いていたのを思い出した あれはコンパスで自傷した後を隠すためのものだったのだ そして、上の息子は黒帽子を捨てに行った理由を話しはじめる 弟は兄から預かっていた黒帽子にも同じように躾をしていた 躾の成果が出たのか、黒帽子は従順で礼儀正しい態度をとる様になった だが、弟は兄の黒帽子には冷たく接していたのだと言う どんなに素晴らしい芸を披露しても どんなに従順に命令に従っても 弟は兄から預かった黒帽子にはそっけない態度を取ったのだと言う まるで見ていたかのように話すんだな そう聞くと上の息子は こいつに聞いたんだと言って 黒帽子の入った虫かごを差し出した 虫かごの中には一匹の黒帽子と 何か鋭い物で突き刺されて穴だらけになった 黒帽子の残骸が入っていた 15 上の息子が学校から帰ると 弟の部屋から騒ぎ声がした 部屋に入ると、片方の黒帽子たもう一方の黒帽子を 下の息子が工作で使った小さな釘を咥えて襲いかかっていた 襲われていた方の黒帽子は既に絶命しており その亡骸を執拗に傷つけていたと言う 捕まえて底を見ると、黒いバツ印がついていた 何故こんなことをしたのかと尋ねると 弟がこいつばかりにかまっているので こいつを制裁して無きものにすれば 自分がかまってもらえると答えたらしい これを知った弟は間違いなくこいつに制裁を加える 弟はその制裁と同じ苦痛を自分にも与えてしまう そう予測を立てた兄は そうならないために、私が帰ってくるまで この黒帽子を隠しておこうとしたのだと言う 16 私は下の息子を呼び出して話を聞いた 彼は泣きながら訳を話した 自分にも同じような酷い目に逢わなければ 酷いことをされたゆっくりも納得がいかない だから自分の腕にも同じ苦痛を与えた 兄から預かった黒帽子にも同じように躾けた 結果、言うことを聞く素直ないい子になった だが、自分になついてしまったら兄に返せなくなってしまう だから、あえて冷たい態度をとり可愛がらなかったのだ その結果、嫉妬した兄の黒帽子は 弟の黒帽子を殺害してしまったのだ 私は下の息子に いくらなんでも自分の身体を傷つけるようなことはしてはいけない と何度も何度も強く言い聞かせた 下の息子が分かったと言ったので そのまま部屋に行かせた 上の息子の頭をなでてやり よくやったと褒めてやると 彼は、照れ隠しなのか これからは殴って怒るのはやめてね と、おどけて言った 17 私は久しぶりに酒を煽った 飲まずには居られない気分だった 息子達のことを何も分かってやれなかった 仕事ばかりでかまってやれなかったのが悪かったのか それとも、男手ひとりで育てたためなのか 妻が生きていればこんなことにはならなかったのか 色々と逡巡していいると 虫かごの中の黒帽子が何か言っているのが聞こえる まりさはわるくない まりさはなんにもわるいことしてない そういえばこの黒帽子の名前はまりさって言ったっけ まりさは、まりさは・・・ いや、もういい 五月蠅いから少し黙ってろ 酔っていた私は飲んでいたウィスキーを黒帽子の頭に垂らした とたんに悶絶して苦しい苦しいと喚く黒帽子 やはり野良だったのがいけなかったのだろうか ちゃんとゆっくりショップで躾されたものを買い与えた方がよかったのかもしれない 18 今、我が家には新しいゆっくりがいる ありすという外人のような名前のゆっくりだ 外人っぽいのは名前だけではなく その風貌も異国の民を思わせる ありすの頭には金色のバッチが着いている 厳しい審査を経て、人間に従順で社会性を認めらた 優良品種であることを証明している 息子達はありすを相当気に入ったようで 仲良く二人と一匹で遊んでいる やはり、まだ成長途中で精神の形成が完全でない息子達に 人語を話すゆっくりの教育は早かったようだ ありすは息子たちよりも社会性があり 決められたルールをきちんと守っている 息子達が何か粗相をすれば ありすを引き合いに出して叱る様になった もう、むやみやたらに殴ったりすることはやめよう 私は拳を強く握り締めて亡き妻に誓った 19 余談ではあるが 例の、黒帽子・・・まりさというゆっくりはというと 台所のコンポストで元気に生きている ゆっくりには生ごみを食べさせてゴミ箱の代わりにするという飼い方もあると知り さっそくこの同族殺しで試したのだ 加工所特性の透明の箱に入れ 食べ残したり、腐らしてしまったものを中に入れる まりさは泣きながらそれを食べて餡子に変換してくれるのだ その餡子は息子達のおやつにもなるし、一石二鳥といったところか 入れられているのが透明な箱のせいか ありすが過ごしているところを見ているらしく ここからだしてゆっくりさせろと言ってくる しかし、出すわけにはいかない 殺さない代わりに人間で言う懲役刑を受けさせているのだ そうすることで、身体的な罰を与えることを避け 姉妹を殺害したことに対するけじめをつけさせることができる なに、永遠にその中に閉まったままにしてしまうわけではない そのうち出してやらなくもない 十五年たったらな 終 おわりに ここまで読んでいただきありがとうございました 短いですね・・・ 特に何も考えずに、淡々と描き続けたらこうなりました 最後の『十五年』というのは人間の懲役刑だったらこれくらい?みたいな 禁固刑ではなく懲役刑というのも、コンポストとして働かせてるし・・・っていことで それにしても、相変わらず私の作品に出てくる人間はこんなんばっかですね 父親が上の息子を叱る時の言い分はそのまま、自分の親の言い分を流用しました 今思うと理不尽なダブルスタンダードで納得のいかないことばかり 自分も子供ができたらおんなじようなことを言ったりするんだろうか ということで、ここまでお付き合いいただきありがとうございます では 書いたもの anko2410 さくのなかとそと anko2428 はんせいしてますごめんなさい anko2441 ありすはありす anko2469 にくたいげんご anko2505 いのちはたいせつ 前篇 anko2507 いのちはたいせつ 中篇 anko2508 いのちはたいせつ 後篇 anko2519 ほんとうのうえ 前篇 anko2520 ほんとうのうえ 後篇
https://w.atwiki.jp/gods/pages/67.html
ポントス 海そのものをあらわす原初神。 不毛の海神。 関連: アイテル (父) ガイア (母・妻) ポルキュス (息子) タウマス (息子) ネレウス (息子) エウリュビア (娘) ケト (娘) ハリア (娘) プロテウス (息子) テルキネス (娘) テルキネス(2) (息子たち) タラッサ (愛人)
https://w.atwiki.jp/gods/pages/92995.html
ジュンイク(荀彧) 中国後漢末期の政治家。 三国志演義に登場する。 関連: ジュンコン (荀緄、父) ジュンウン (荀惲、息子) ジュング (荀俁、息子) ジュンシン(3) (荀詵、息子) ジュンギ (荀顗、息子) ジュンサン (荀粲、息子) 別名: ブンジャク (文若)