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【カードナンバー】:TSE-004 【名称】:怪しい通販 【属性】:変身 【コスト】:5 【変化値】:2 【テキスト】: 【TS後効果】毎ターン、自分が最初に使用するTSエフェクトカードのコストは1減少する。 【フレーバー】:「え……背が伸びるんじゃないの……?」 【イラストレーター】:Ruins カードの説明、使用感 TS後、ターンの最初に使うエフェクトカードのコストを1下げる効果があるエフェクト。 威力もあるので主力にしやすい。 コストを下げる効果は他の属性でも受けられるので混色でも使い勝手が良い。 +詳しい解説はこちら 5コストで変化値2と高威力なエフェクトカード。 成立した次のターン(成立したターンはこのエフェクトが既に使われているため効果対象が無い)から効果が使える。 デメリットはあまり無いので『とりあえず積む』ぐらいの感覚で使って行ける。 強いて言えばコストを下げ過ぎると通常は『TSV-009 小さなお守り』の対象にされないはずのエフェクトが刈られてしまう事があるぐらいか。 拡張フレーバー 今日ご紹介致しますのは、背が小さくて悩んでいる男性の皆様必見の商品でございます。 なんと、一日一回飲むだけで、背が小さいことなんて気にならなくなる魔法のようなカプセル! さらに効果はそれだけではございません。今まであなたを馬鹿にしていた人の態度が一変してしまうことでしょう!
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268 :終わらないお茶会 ◆msUmpMmFSs [sage] :2006/07/13(木) 18 34 00 ID GXffaKv/ 夜の路地を歩きながら、グリムは楽しそうに口笛を吹く。 その曲は『雨に唄えば』の一節で、壊れたラジオのように、サビの部分だけをループしている。 それは、厳密には彼女の癖ではない。 彼女の『お兄ちゃん』の癖だ。 「、、、――、……、――♪」 お兄ちゃんの名前を、グリムは知らない。 五月生まれの三月ウサギ。その通り名しか知らない。 名前だけではない。それ以外のことについても、グリムは殆ど知らない。 どこに住んでいるのか、とか。 どんな人間なのか、とか。 そういった、普通真っ先に知るべきであろうことを、グリムは知らない。 知ろうともしなかった。 初めて会った瞬間、『あの人がお兄ちゃんだ』と決めたのだ。 そして、グリムにとっては、それで十分だった。 ようするに、一目ぼれだったのだろう。 ほんの少し、歪なだけで。 「――――――、……、、……♪」 狂気倶楽部に来てよかった、とグリムは思う。 半年前に死んだ従姉妹、その子の日記帳から、グリムは狂気倶楽部のことを知った。 日記帳というよりは、それは――小説だったけれど。 歪な愛情を記した小説。 そしてグリムは、その小説に出てくる『お兄ちゃん』という人物が気に入ってしまった。 従姉妹同士、趣味が似ていたのかもしれない。 そういうわけで――グリムはこっそりと喫茶店『グリム』を訪れ、狂気倶楽部の一員となった。 マッド・ハンターに話したことも嘘ではないけれど、本当でもない。 ただ、そんなことはやっぱり――どうでもいいのだ。 彼女にとって一番大切なのは愛情であり、それ以外はどうでもいいのだから。 「……、……♪」 唄いながら、グリムは考える。 お兄ちゃんのことを。 もう何人になるか判らない兄のことを。 本当の兄は死んでしまったし、その次の兄は死んでしまったし、その次の兄も死んでしまった。 ヤマネと同じように――自分だけのものにしなくては、気が済まないのだ。 かつての兄のことを、グリムはもう覚えていない。 今頭にあるのは、新しいお兄ちゃんのことだけだ。 足を両方とも切ってしまって、どこにもいけないようにしよう。そう思った。 「――、……、、、――♪」 グリムは歌い、 ――その歌が、途中で途切れた。 269 :終わらないお茶会 ◆msUmpMmFSs [sage] :2006/07/13(木) 18 34 55 ID GXffaKv/ 何が起こったのか、グリム自身にも分からなかった。 唄っていたはずだ。今も唄おうとしている。けれど、口からは声がでない。 ひゅう、ひゅうという、かすかな息が漏れるだけだ。 何が起きたのか、グリムには分からない。 夜の路地は暗くて、街灯の光は頼りなくて。 その少女が持っているナイフは、まるで血がこびりついたかのように真っ黒で。 だから――自分の喉にナイフが刺さっていることに、グリムは、すぐには気付かなかった。 「その歌は――私と、兄さんだけのものです」 声は、ずいぶんと下から聞こえた。 グリムは、首を動かすこともできず、視線だけで声のした方を見る。 ――闇色の少女が、そこにいる。 黒い髪、黒いセーラー服、黒いプリーツスカート。手に持つ細く長いナイフも、また黒い。 全体的に黒いせいで、闇夜に違和感なく紛れ込んでいる。 声が低い理由は簡単だ。その少女は、車椅子に乗っていた。 両足は義足。左手も義手。 ただ一つ、唯一右手だけが生身で――その右手で、ナイフを持っていた。 「だから、最初は喉」 言葉と共に、その右手が閃く。 喉に刺さっていたナイフが横に引かれ、皮膚と肉と動脈を根こそぎながら抜けていった。 一瞬の、間。 心臓が一回鼓動する時間。 その時間が過ぎた瞬間――グリムの喉から、一気に血が噴き出た。 角度の都合上、当然のように少女にも血は注ぐ。常人なら噎せ、吐いてしまいそうな血を浴びても少女はどうじない。 薄く、笑っている。 黒い服が血を吸い、さらに黒くなる。 「初めましてグリムさん。私は八月生まれの三月ウサギ。 ――知ってましたか? 兄さんを、兄さんって呼んでいいのは、私だけなんですよ。 あなたと違って、本当の妹なんですから」 その言葉に、グリムは答えられない。 噴出す血と共に――彼女の意識もまた、ほとんど消えかけていた。 命の灯火は当然のように消え去り、もはや考えることなどできるはずもない。 うろんな瞳で、三月ウサギをグリムは見る。 その視界が、かしいでいく。 自分が倒れていくことに、グリムは、もう気付かない。 270 :終わらないお茶会 ◆msUmpMmFSs [sage] :2006/07/13(木) 18 36 00 ID GXffaKv/ 「その腕で兄さんに触れたんですね――だから、次は腕」 倒れ掛かったグリムの脇に、三月ウサギはナイフを沿える。 そして、地面に倒れようとする体の勢いを利用し――ナイフを力の限り上へと切り上げた。 三つの力が同時に働き、グリムの腕がもげる。歪んだ間接でかろうじて繋がっているくらいだ。 倒れるさいにその腕を背中側に巻き込み、ほとんど千切れてしまう。 腕を失っても、グリムに痛みはない。熱いとも、寒いとも感じない。 少し身体が軽くなった――そんなことを、ぼんやりと思う。 「足がなければ兄さんのところにいけないですよね――だから、次は足」 車椅子から三月ウサギが降りる。義足はうまく動かないのか、四つんばいになってグリムに近付いた。 右手には、変わらず、ナイフがある。 それを一度ぶん、と振い、こびりついた血と肉片を払って――そのまま、突き下ろした。 グリムの、足へと。 手の力だけなので、足は千切れはしない。たとえ生きていても、二度と使えなくなるだけだ。 切り口からは、血がほとんど零れない。 それはもう、心臓に蓄えられていた血が、あらかた喉から出て行ってしまったことを意味していていた。 何もしなくても、グリムは死ぬだろう。 それでも、三月ウサギは、止まらなかった。 血たまりの中を四つんばいで歩き、グリムの身体に山乗りになって見下ろした。 「いやな目ですね。私をこんな身体にした、あの子もそんな目をしていました」 グリムは、三月ウサギを見上げている。 その目は、ほとんど死人のそれだ。何も映すことのない、ガラス玉のような瞳だ。 その瞳に見えるように、三月ウサギは左手を掲げた。 黒い義手。神経の通わない、動かすことのできない、左右のバランスを保つだけのような――意味のない義手。 その指先は、まったく不必要なほどに、鋭い。 三月ウサギは左手を高く掲げ、 「だから、次は、目です」 力の限りに、振り下ろした。 グリムの瞳に向かって。 尖った指がグリムの瞳に突き刺さり、そのさらに奥にまで突き進む。 グリムも、三月ウサギも、痛みを感じない。 痛みを感じるような機能は、もはや残されていない。 ゆっくりと、三月ウサギは左手を引き抜く。つぶれた眼球と千切れた神経がついてくる。 グリムの顔に、二つの穴が開いていた。 その姿を見て、三月ウサギは「盲目的な『盲目のグリム』が、本当に盲目に――」と嘯いた。 「あの子のこと、怨んではないんですよ。死を見て、私は兄さんと同じところへといけた。 愛する兄さんを、本当に理解することができた。 だから、あの子には感謝すらしているんです――私の手で、殺してあげたかったくらいに」 その言葉を聞く、もう、グリムはすでに死んでいたけれど。 その心臓、心がある位置に、ナイフを突き立てた。 最後の『心』を殺すかのように。 横に倒して落としたナイフは、肋骨の隙間をすべり、心臓に突き刺さり――反対側へと貫通した。 まるで昆虫のように、グリムの身体が、コンクリートへ縫い付けられる。 両手両足をもがれ、喉を切り裂かれ、地面に縫い付けら、大量の血に塗れる死体。 その上にまたがって――血まみれの三月ウサギは微笑んでいた 271 :終わらないお茶会 ◆msUmpMmFSs [sage] :2006/07/13(木) 18 38 01 ID GXffaKv/ 「あなたは代わり。兄さんにとって『私』の代わり。 あなたは代わり。私にとって『ヤマネ』の代わり。 そしてあたなは死体に変わる。 さようなら、誰でもないあなた」 別れの言葉は、それだけだった。 そこにはもう、グリムはいない。 誰のものでもない――ただの死体があるだけだ。 「――雨に、唄えば――」 三月ウサギは楽しそうに唄い、ぴちゃぴちゃと、音を立てながら四つんばいで歩く。 まるで、雨の中を歩いているかのようだった。 紅色の水溜りの上を、唄いながら、三月ウサギは行く。 「雨に――唄え、ば――」 唄い、再び車椅子に乗る。特注の、漆塗りの車椅子。両親の保険金で買ったものだ。 右手だけで操作できるようになっているのは、正直にいえば楽だった。 あの事件の後遺症で、満足に動くのは、右手だけだった。 それでも、別に構わなかった。 自分は生きていて――生きている限り、兄と愛し合うことはできるのだから。 「――雨に――唄えば――」 唄いながら、車椅子を動かす。 目的地は、喫茶店『グリム』――そしてその地下図書室だ。 マッド・ハンターと名乗る女性にお礼を言おう、と三月ウサギは思う。 狂気倶楽部までたどり着いたのは実力だけれど――その後の顛末などを教えてくれたのは、彼女だからだ。 あれが、何の目的を持っていたのか、三月ウサギは知らない。 知ろうともしない。 兄と自分の間を邪魔するなら殺す。それだけしか思わない。 女王――誰か――に命令されたからではなく。 自分と兄のために、処刑をする。それが八月生まれの三月ウサギなのだから。 「――雨に――――唄え――ば――」 唄いながら複雑な路地をさらに奥へと進み、三月ウサギは扉の前に辿り着く。 喫茶店『グリム』の入り口扉へと。 その先には、兄がいる。 地下には、マッド・ハンターと、愛しい兄が、テーブルを囲むようにしてまっている。 ――愛しい兄さん、今行きます。 心の中で、そう呟く。 扉の向こうには――まるで、お茶会でもするかのように、彼らが待っている。 一人欠けて、また一人。 減って増えて同じ数。 何人死のうと――お茶会が終わることはない。 三月ウサギは思う。自分もその一員になるのだ、と。 ――だから――愛して、くださいね。 紅色の唇が、艶やかに微笑み。 血に濡れた指先が、扉のノブへとかかる。 そして三月ウサギは――狂気倶楽部へと扉を開けた。 272 :終わらないお茶会 ◆msUmpMmFSs [sage] :2006/07/13(木) 18 38 33 ID GXffaKv/ お茶会は、終わらない。 《続かない》
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217 :終わらないお茶会 ◆msUmpMmFSs [sage] :2006/07/06(木) 19 48 37 ID JKeN3p5I 「決まってる、決まってる、決まってるだろうとも。 君は知っているし、私も知っている。 なぜなら――私はあそこにいたんだよ?」 確信をつく言葉を、この上なくさらりと、マッド・ハンターは吐いた。 その言葉は、つまるところ、 「全て、知ってるってことか」 幹也の言葉に、マッドー・ハンターは両手をあげ、おどけたように笑う。 「全て、全て、全てと! 全てを知るものはいないよ。 私が知っているのは、君とヤマネ君の顛末くらいだ」 「僕にとっては、それがすべてだよ」 「そうとも、そうとも、そうともさ! 君は全てを失い、全てを手に入れた」 言って。 マッド・ハンターの顔から、笑みが消えた。 初めて――幹也が知る限り、初めて――真顔になったマッド・ハンターは立ち上がる。 手にもった杖で、こつん、こつん、と床を鳴らしながら、彼女は歩き始めた。 まるで、名探偵が解決編を始めるかのように。 「あの日、君とヤマネは、手に手をとって逃げ出した――」 唄うような言葉を聞きながら、幹也はその光景を鮮明に思い出す。 血と汚濁に塗れた少女を抱き寄せた夜のことを。 月明かりの中、二人で手を繋いで歩き出した。行くあてなんてどこにもなかった。 「もちろん簡単に逃げ切れるものじゃない――」 ヤマネも幹也も、お金も何も持たなかった。 お互い以外には何も持たず、駆け落ちのような逃避行だった。 218 :終わらないお茶会 ◆msUmpMmFSs [sage] :2006/07/06(木) 19 50 07 ID JKeN3p5I 「私たちみたいな人間が好む場所、廃ビルや廃工場。その一つで、君たちは身を休めた――」 出来かけたままの鉄筋ビル。朽ちることもないのに、終わってしまった場所。 始まる前に終わった世界。 そういうものを彼女たちは愛していた。 幹也は、どちらでもよかった。退屈をしのげるのならば。 むき出しのコンクリートの上に座って、二人で身体を休めた。 「ヤマネは当然のように愛を求めて――」 お兄ちゃん、抱きしめてっ! ぎゅって! ヤマネはそう言って抱きついてくる。 「君は当然のようにそれを受け入れて――」 幹也は抱きしめる。いつものように。 強く抱きしめて、舌を動かす。食べるように。 けれど―― 「けれど、ヤマネは、そこから先を求めた――」 抱きしめていたヤマネが身を離す。 その顔は、すこしだけ膨れたような、恥かしそうな顔。 首を傾げる幹也に向かって、ヤマネははっきりという。 ――ちゃんと、抱いて。ね。 そして、スカートをたくしあげる。 初潮がきたかのような、返り血で濡れた、下着のない下腹部。 そして―― 「そして――君らは、一線を越えた」 219 :終わらないお茶会 ◆msUmpMmFSs [sage] :2006/07/06(木) 19 56 35 ID JKeN3p5I 幹也は、ヤマネを抱いた。 初めての性交。返り血とヤマネ自身の血が混ざり合い、白い太腿を伝っていく。 身体から血が零れるかのように。 抱きしめた身体は柔らかく、細く、壊れてしまいそうだったことを幹也は覚えている。 痛いはずのなのに、最後まで、ヤマネが笑っていたことを覚えている。 そして。 一線を越えて。 「ヤマネは一線を越えて、さらなる幸せを得た。 問題は君だ――君もまた、一線を越えてしまった」 一線を越えて。 一線を越えて。 一線を越えて。 一線を越えて。 一線を越えて―― 「――一線を越えて、君が、ヤマネを愛してしまった」 こつん、と、杖の鳴る音が、すぐそばで止まった。 見上げる。すぐそこに、マッド・ハンターがいた。 口元は笑っていない。それなのに、その瞳は、堪えようもなく笑っているような気がした。 「勿論、勿論、勿論のこと――これは推測だよ。 君の中で何があったのか、私には判らないしね。 あくまでも傍から見た、私の推測。 それを踏まえたうえで聞くけど――君、彼女の事を、愛したんだろう? さんざん遊んでおきながら――初めて、本当に、心の底から愛したんだろう?」 幹也は。 心の中に退屈を飼う、誰に対しても情動を抱かないはずだった少年は。 マッド・ハンターの顔を見返して、はっきりと言った。 「――その通りだよ」 衝撃的な告白にも、マッド・ハンターはたじろぐことはない。 むしろ、何事でもないかのように、さらりと答えた。 「だから、君はヤマネ君を殺したんだね?」 そして、幹也もまた。 何事もないように、さらりと、「そうだよ」と答えた。 221 :終わらないお茶会 ◆msUmpMmFSs [sage] :2006/07/06(木) 20 18 03 ID JKeN3p5I マッド・ハンターは続ける。 「愛しまったから、殺した。それとも、殺したから愛した?」 幹也は答える。 「一緒だよ。僕にとってはね。自覚したのはここ一年だけど」 「シザーハンズみたいな男だね、きみは!」 そう言って、マッド・ハンターは笑う。 幹也は笑わず、思い返した。 あの日、あの夜のことを。 自分の胸の中で喘ぐヤマネ。身体を突き入れるたびにがくがくと揺れる小さな身体。 ――自分のことを好きだから、他の全てを排除しようとした。 ――自分のことを好きだから、家族を殺した。 ――自分のことを好きだから、彼女は今、ここにいる。 身体を重ね、彼女の心について考えて、初めて――愛しいと思った。 そしてその瞬間には手が伸びていた。いや、その瞬間より前に、手は伸びていた。 ヤマネの首へと。 そして、愛しいと思った瞬間は。 自分の胸の中で、ヤマネが動かなくなった瞬間なのだから。 自分のために生きた少女。自分のために死んだ少女。 その骸を抱きしめて、幹也は初めて――彼女を好きだと思ったのだ。 好きだと思えた。 退屈でないと、思ったのだ。 「君は、ヤマネのことが好きだったのかな?」 「好きだよ」 幹也は答える。 過去形ではなく、今も好きだ、と。 その言葉を聞き、マッド・ハンターは鬼の首でもとったかのように言う。 「君の『先代』――12月生まれの三月ウサギに対しても、君は同じように言ったね。 好きだ、って。それはつまり、つまるところ、そういうことなの?」 嘘を言っても意味がないので、幹也は正直に頷いた。 それだけで、充分だった。 その意味に気づいているマッド・ハンターは、ここでようやく、けたけたと笑い出した。 もはや笑いを堪えることができなかったのだろう。 222 :終わらないお茶会 ◆msUmpMmFSs [sage] :2006/07/06(木) 20 22 06 ID JKeN3p5I 「傑作、傑作、傑作だ! 彼女を殺したも君か!」 「半分は事故だけどね」 いつものように、窓辺で会って。 いつものように、首をしめて。 いつもと違って、転落した。 それだけのことだ。 「文字通り『退屈しのぎ』か! だから君は彼女を好きになったわけだ。 そして、次の三月ウサギになったのね。 シザーハンズよりも質が悪いじゃない!」 「人のこと言えるのかよ。質が悪いのは一緒だろ、マッド・ハンター。 話聞く限りじゃ、後つけて死体始末したんだろ。 僕は放置して帰ったのに」 その言葉に、マッド・ハンターはわざとらしいため息を付いた。 やれやれ、とばかりに肩を竦める。 その仕草が少しばかり気に入らなかったけれど、幹也はつとめて無視した。 マッド・ハンターは子どもに言い聞かせるかのように、 「仕方がない、仕方がない、仕方がないよ。 私は『首切り女王』のために働く、しがないマッド・ハンター。 狂気の帽子屋、兇器の狩人。死体専門だけどね。 『狂気倶楽部』の『外』で起きた問題の後始末係さ」 「いやな役だよな、それ。楽しいか? できれば――僕に関わってほしくない役だ」 「『裁罪のアリス』のような処刑人を送り込まれないだけありがたいと思いなよ。 それにもちろん、役得もある」 言って、マッド・ハンターはくるりと踵を返した。 幹也から離れて、さらにもう一回転する。 距離を取り、向かい合って、マッド・ハンターはポケットに手を突っ込んだ。 そこから取り出したのは、小さな透明のペンケース。 ただし、中に入っているのは筆記用具ではない。 入っているのは――長い、栗色の髪の毛。 「という、というわけで、ということだよ。私も私なりに役得がある。 君は私より、自分のことを考えるべきだと思うよ。 また逃避行を続けるのかい?」 マッド・ハンターの言葉に、幹也は「あー」と厭そうな声を漏らす。 「どうせ退屈だし……しばらくここにいてもいいけど。 日本の警察って有能らしいし、」 また逃げるかな、そう言おうとした。 その言葉が――言えなかった。 223 :終わらないお茶会 ◆msUmpMmFSs [sage] :2006/07/06(木) 20 24 35 ID JKeN3p5I 「――大丈夫だよっ、お兄ちゃん!」 言ったのは、幹也でもマッド・ハンターでもなかった。 二人のどちらでもなく、この場にいる最後の一人の声。 場にそぐわない、能天気なほどに明るいグリムの声。 その声に、続いて。 ――ズド、と。 厭な、本当に厭な音がした。 「え――あ、?」 幹也は、ゆっくりと、ゆっくりと顔を下ろす。 そこにいるのは、グリムだ。生きている少女。 けれど。 揺らぎ始めた視界のせいで、その姿が、なぜだかヤマネとかぶさって見えた。 そう――視界が、揺らいでいった。 思考と同じ速度で、景色が歪んでいく。 その原因を、幹也は、不安定な中で確かに見た。 ――自分の腹に突き刺さった、小さなナイフを。 おかしなことに、痛みはまったくなかった。ナイフは確かに腹に刺さっているのに、痛いとも思わない。 ただ、熱い。ナイフの柄を伝ってぽたり、と血が流れ出る。引き抜くまで、血は大量に流れはしない。 熱い。ナイフが熱を持ったかのように熱い。どうしようもないほどに、熱い―― そして、目の前には、温度を感じさせない――能面のような、グリムの笑み。 「だって、お兄ちゃんはもうどこにもいかないんだもんっ! ずっと、ずっとグリムのものだよ」 グリムは二本目のナイフを取り出す。 そのナイフが、股間ぎりぎりの太腿に、ホルスターのようにしまわれたものだということにようやく気づく。 倒錯行為は、性行為ではない。あくまでも、相手を捕食するかのような愛撫。 普通の性行為をしていれば気づいたであろうそれに、幹也は気づかなかった。 気づいたときには、遅かったのだ。 幹也の視線に気づいたのか、グリムは二本目のナイフをちらりと見て、 「最近物騒だもんねっ! でも大丈夫、お兄ちゃんはグリムが守ってあげるよっ!」 言って――グリムは、二本目のナイフを、幹也の脚に突き刺した。 ――今度こそ、激痛がきた。
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怪しい目線 依頼主 :ウ・ラタロ(南ザナラーン X16-Y30) 受注条件:レベル31~ ウ・ラタロ 「冒険者サン、冒険者サン。 ラタロのお願い、聞いてくれない? 私たちね、狩りの後にここで水浴びをするんだけど、 なんだか妙な視線を感じるの・・・・・・。 覗き見してる不埒な男がいたら「怒って」ほしいのっ!」 @@@@@@@@@@ 計測している男 「ふむふむ、なるほど・・・・・・ あれは理想の大きさだな・・・・・・後学のためになる。」 (怒る) 計測している男 「わわっ! やっ! あのっ! いっ、岩の大きさを測ってただけですけどっ!?」 目利きの男 「いいか・・・・・・俺が見るに・・・・・・ あのボディは・・・・・・ベリー・・・・・・ラ・・・・・・。」 (怒る) 目利きの男 「ご、ごめんなさいいぃ!! あまりの楽園に、オアシスに・・・・・・っ! つ、つい魔が差してしまいまして・・・・・・!」 安らぎを求める男 「・・・・・・見てのとおり、ただの休憩中だ。 あー、マジ、緑の中は安らぐわー。」 (怒る) 安らぎを求める男 「あー、マジ、あのボディは高まるわー。 ハッ!? ぐぬぬ・・・・・・覚えてろ!」 意思の弱い男 「けしからんっ・・・・・・! なんという眩しさ! 脚が動かん・・・・・・。 あのミコッテ、まさか・・・・・・剣術士か!?」 (怒る) 意思の弱い男 「ふ、不覚・・・・・・私の敵視を奪うとは・・・・・・! もっと鋼の意志を持つよう精進せねば!」 仕事中の男 「お、俺ぁ、ただ暑いから休んでるだけだ。 砂漠の中での行商は、暑いからな・・・・・・。 よ、横目で見てても熱いけどな・・・・・・。」 (怒る) 仕事中の男 「うわっ! すみません、仕事に戻りますぅ!!」 集中している男 「うるさいな・・・・・・! 精神統一できないだろう・・・・・・!」 (怒る) 集中している男 「ひぃっ! ご、ごめんなさい、もう覗きませんー!!」 ウ・ラタロに報告 ウ・ラタロ 「ウフフ・・・・・・覗いてた人たちはいなくなったみたい! 冒険者サン、ラタロ、う・れ・し・い! ありがとうね!」
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怪しい指し手 入手方法 説明文 ヒロシ博士イベント参照 中盤で相手を惑わす指し手をする。局面が互角に近くなる
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ロラン「怪しいと言えば、最近なんですけど夜眠ってる時、ふと誰かの視線を感じて目が覚める事が……」 アムロ「ヒイロ、撃退用の罠は?」 ヒイロ「完璧だ」 アムロ「キャプテン、夜の見回りは」 キャプテン「かかさず行っている」 アムロ「まあいい、とりあえずミンチにして風に乗せて飛ばしてしまえば当分帰ってこれないだろう」 ヒイロ「いや、その2人なら罠にかかるかキャプテンに撃退されるかをしている」 キャプテン「故にロランの感じる視線の正体がその2人である可能性は0%です」 アムロ「仕方ない。カミーユ、よかったらロランの部屋に泊まってくれないか?」 カミーユ「NT能力で探せってのか? まあいいけど、念のため起きておくかな」 ロラン「ご迷惑おかけします」 夜 ロラン「スー、スー……」 カミーユ「よく眠ってる……。さて、俺も寝たフリをするか。 …………。 …………。 …………。 …………きた」 ???「…………」 カミーユ「窓の外にいるな、しかし酷く気配が希薄だ」 ララァ『あら、カミーユ。どうかした?』 カミーユ「あ、ララァさん。実は毎晩ロランを見張る奴がいるとかで」 ララァ『そうなの? 1週間くらいここにいるけど、そんな人は見かけないわ』 カミーユ「そうなんですか? おかしいな……ところでララァさんはそこでいったい何を?」 ララァ『ロランの寝言が面白くて……』 カミーユ「寝言?」 ロラン「うぅ……ん……。キエルお嬢さんのマロングラッセ、ユニバースですよぉ……ムニャムニャ。 ああ、ディアナ様もご一緒にお作りになられたんですか? ユニバース……ユニバース……。 ギンガナムさん、それはハリーさんの分です……。ハリーさんの阪神ですよぉ。 スヤスヤ……あれ、ソシエお嬢さん、何だかご機嫌が悪いようでいらっしゃる……」 ララァ『ね、面白いでしょう?』 カミーユ「プッ、確かに」 カミーユ「という訳で犯人は分からなかったよ。ロランの気のせいなんじゃない?」 アムロ「NTでも分からないとなると、そうなのかもな」 ロラン「どう考えても理由はひとつしかありませんよぉー!!」 link_anchor plugin error 画像もしくは文字列を必ずどちらかを入力してください。このページにつけられたタグ カミーユ・ビダン ララァ・スン ロラン・セアック
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構成 中衛・ワスプ 前衛・ファンガス 中衛・ワスプ 出現場所 黒煙の森 戦利品 毒々しいキノコ 蜂蜜 経験値 Lv6・2人→100 Lv7・2人→80 備考 コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る メニュー 敵パーティ 怪しいキノコ (C) 2010 Lindwurm/Miracle Positive All Rights Reserved.
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怪しい探検隊 530 名前:水先案名無い人 :2005/08/04(木) 14 41 22 ID +8TBlu790 全怪しい探検隊選手入場!! 活字中毒者は生きていた!! 更なる研鑚を積み本の雑誌社が甦った!!! 釜炊き!! 目黒孝二だァ――――!!! アフリカ乱入作戦はすでに我々が完成している!! たわし髭の登山家 大蔵喜福だァ――――!!! インドのすべてを撮りまくってやる!! 「インドでわしも考えた」代表 カメラの山さんだァッ!!! ぼったくりテーマパークなら千葉の浮島がものを言う!! ゴーマン・ハラダチお説教島 平田老人!!! ニタリノフの便座を知らしめたい!! 何でも直す 新田隆だァ!!! 身分はドレイだが力なら全隊員中オレが最強だ!! バカデカフライパンの名手 米藤俊明だ!!! アニサキス対策は完璧だ!! 精神科医 中沢正夫!!!! 全テントのベスト・ディフェンスは蚊取線香にある!! 神島古代の殺人蚊が来たッ ヤブ蚊&ハマダラアカイエ蚊!!! タイマンなら絶対に敗けん!! 凶眼三島のケンカ見せたる 特攻隊長 三島悟だ!!! にごりまなこならこいつが怖い!! 役無しのピュア・メンバー にごり眼イサオだ!!! 八丈島から炎の船が上陸だ!! 荒波ケトばせ! 第一東ケト丸!!! ルールの無いいたずらがしたいから覆面木村(弁護士)になったのだ!! プロの無線攻撃を見せてやる!!パンツ一号・二号!!! 焚き火の宴に水素ボンベとはよく言ったもの!! 酔っ払いの奥義が今 大喝采の中バクハツする!! 即製豪華焚火術 依田セーネンだ―――!!! 野田カヌー親分こそが隊員最強の代名詞だ!! まさかこの男がきてくれるとはッッ 野田知佑!!! 見張りの裏をついてここまできたッ トリック一切不明!!!! 深夜のミステリートレイン 隙目車掌だ!!! オレは親の七光りで最強ではないアメリカ留学で最強なのだ!! 御存知岳物語 椎名岳!!! 見世物小屋の本場は今やスリランカにある!! 上底墓穴につっこむ奴はいないのか!! ラッキョ仮面だ!!! デカァァァァァいッ説明不要!! 牛肉七キロ!!! 目玉焼き20ヶ!!! 馬鹿デカフライパンだ!!! 犬はカヌーで使えてナンボのモン!!! 超実践ユーコン河下り!! 野田知佑テントからカヌー犬・岳の登場だ!!! 殺気はヤクザなみ カメラを向けるやつは思いきり睨み思いきり襲うだけ!! アフリカ大陸統一王者 戦闘マサイ! 自分を試しに東ケト会へきたッ!! 琵琶湖遠征の新米ドレイ 日向寺タロー!!! 黒い瞳に更なる磨きをかけ ”最年少”フジケンが帰ってきたァ!!! 今の自分に軍手はないッッ!!赤手袋欠航記 音吉じいさん&猿の吉の助!!! 昭和戦中派の昔話が今ベールを脱ぐ!! 長老 山森俊彦だ!!! ファンの前だろうがオレはいつでも陰気だ!! 燻ぶる焚き火 陰気な子安 通称で登場だ!!! 写真家の仕事はどーしたッ 口笛の癖 未だ消えずッ!! ずりずらもひりひらも思いのまま!! 佐藤秀明だ!!! 特に理由はないッ いないと寂しいのは当たりまえ!! 女房にはないしょだ!!! 走馬灯的人生! 沢野ひとしがきてくれた―――!!! 北の街で磨いた実戦料理!! 二代目炊事班長のデンジャラス・一発芸 火吹きの長谷川だ!!! 海中だったらこの人を外せない!! 超A級写真師 中村征夫だ!!! 超一流弁護士の超一流の即興節だ!! 生で聞き入りオドロキやがれッ 波の間に間に猿が飛ぶ~う!! 木村晋介!!! 林さんチャーハンはこの男が完成させた!! いやはや隊の切り札!! 林正明だ!!! バカ旅作家が帰ってきたッ どこへ行っていたンだッ 隊長ッッ 俺達は君を待っていたッッッ椎名誠の登場だ――――――――ッ 関連レス 533 名前:水先案名無い人 :2005/08/04(木) 15 23 17 ID kzPySX7M0 怪しい探検隊ワロスw 534 名前:水先案名無い人 :2005/08/04(木) 21 02 48 ID 56GKrCVa0 椎名誠しか知らんがなんとなくワラタ 535 名前:水先案名無い人 :2005/08/05(金) 07 05 58 ID xk2yXg4uO なんつーネタを…… 久々に直撃だった。超GJ!! 536 名前:水先案名無い人 :2005/08/05(金) 15 07 37 ID 3suVRLOW0 GJ!怪しい探検隊懐かしー! 夜叉猿ポジションは犬ガクかな。 537 名前:水先案名無い人 :2005/08/05(金) 15 11 25 ID 3suVRLOW0 と思ったらちゃんと本部のとこに犬ガクいたのね、 出来れば椎名の息子は岳(漢字)、カヌー犬はガク(カタカナ)で分けてくれたら完璧だったッス。 コメント 名前
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怪しいお仕事 【スレ1】賭けポーカー店の店長 【スレ23】ごみ集積所から古新聞等を集める非合法バイトをしていた人 【スレ23】テキヤ・啖呵売 【スレ23】ブラック企業の採用担当官 【スレ25】教育教材のセールスマン 【スレ26】893がお祭り等で出店している屋台でバイトしていた人 【スレ26】もぐりのマッサージ師 【スレ26】バカラカジノでアルバイトしていた人 【スレ26】不法滞在の中国人を多数雇用する肉屋で働いていた人 【スレ26】占いの本をつくるために占い師とコンタクトしていた人 【スレ27】かの国の人の夜逃げをお手伝いした人 【スレ29】パチンコ会社の別業種立ち上げに関わった人 【スレ29】メールレディ 【スレ30】「胡散臭いほうのダイヤルQ2サービス」に関わっていた人 【スレ30】先物取引会社に勤める人 【スレ30】電気街の露天商 【スレ31】ブラック企業で働いていた人 【スレ31】実際に援助交際の斡旋をしている出会い系サイトでサクラをやっていた人 【スレ31】消費者金融の無人契約機の中の人 【スレ32】ヤミ金紹介屋の広告部で働いていた人 【スレ33】催眠商法の会場で粗品だけもらって帰った人 【スレ33】出会い系サービスで働いていた人(サクラ・事務) 【スレ33】占い師 【スレ33】友人が悪徳商法に引っかかり、消費者相談に同行した人 【スレ33】祖父が山師、父親が土地ブローカー&競売ビジネスをしていた人
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4,水の都アイヴィアス9,怪しい来訪者概要 1,街の案内 2,平和な街並み 3,子供たちの笑い声 4,別れ際の強襲 コメント 概要 魔導師ランク 初段以上 街の案内 消費魔力 15 バトル数 ◯ ステージ 街道(昼) 獲得経験値の目安 ◯ 獲得ゴールドの目安 ◯ 平和な街並み 消費魔力 15 バトル数 ◯ ステージ 街道(昼) 獲得経験値の目安 ◯ 獲得ゴールドの目安 ◯ 子供たちの笑い声 消費魔力 15 バトル数 ◯ ステージ 街道(昼) 獲得経験値の目安 ◯ 獲得ゴールドの目安 ◯ 別れ際の強襲 消費魔力 19 バトル数 ◯ ステージ 街道(昼) 獲得経験値の目安 ◯ 獲得ゴールドの目安 ◯ コメント 名前 コメント