約 207 件
https://w.atwiki.jp/flightglide/pages/440.html
第六章 「騎士」を喪失した騎士 中近世のクランダルト帝国において、家畜を持つということは裕福な環境に置かれているということの証左である。家畜を維持するものは野を掘り起こし、荘園を造成した結果として莫大な富を得ることができた。そのような富豪を人々は貴族と呼び、貴族は人々を従えることで、土地を領地という単位にまで発展させることができた。貴族は自らの所領と、その領民の生活を安堵させるために戦闘行為を行うこともあった。その際の貴族は「騎士」と呼ばれ、領民からは非常に高い畏敬の念を集めることで、貴族としての地位をさらに高めた。 騎士は現代でも貴族にたいして呼称される敬称の一種であるが、その背景にはクランダルト帝国における宗教の変遷が深くかかわっている。本章では、クランダルト帝国における「騎士」の成り立ちと、近代以降の環境の変化における「騎士」像の消失について論じる。 第一節 原始的な宗教と神話にみるスカイバードとの関係 現代における倫理観とは裏腹に、クランダルト帝国が勃興する以前の大陸南部において主流だった宗教としては、惑星――太陽や月といった――信仰を除けば、スカイバード信仰によるものが大多数を占めていたことは『ダルク以前の貨幣史』で語られるとおりである。 帝国ダルクが支配する前の貨幣として有名なものを挙げれば、原始石貨七六番と原始金属貨三番を上げることができるだろう。この二種の貨幣は同地域で大量に発見される貨幣であり、貨幣からその部族が支配していた地域を特定できる重要な特徴をもっている。[中略]石貨と金属貨幣が入れ替わる時期において、顕著に相違が現れるのは、意匠の部分である。石貨時代では、この文明特有の圧縮祝詞が用いられているのにたいし、鋳造製法による金属貨は精巧な文様による祝詞が刻まれる傾向が強くなっている。[中略]しかし、そのどれにも共通している点は、スカイバードを神として称えている点であり、部族の一貫した姿勢としてスカイバードへの原始的信仰心が定着していたことを表している。 なぜパルエでスカイバードが特に神聖視されるようになったかといえば、スカイバードが足を持たない動物であり、地に足をつけることのない動物だからである。世俗と非世俗を分かつ要素については様々な観点が存在するが、神話という形態においては、俗世の常識とは違う形態を維持している点が重要だとされている。この事象は『司祭と巫女』において「神の姿は常に見えるものではなく、世俗の事情に関わらず顕現する。つまり、それが第一の非世俗なのである」と説かれているとおり、人間が考えうる常識の範囲の外にある事象において特に発揮されるものであり、その民族が世俗の外にあるものを見出した瞬間から「神」が生まれるのである。 人間の常識の外に置かれる事象にたいして、人間が神性を認定するというのは、心理学によれば「人間による神の発見」と呼ばれている。例えば、人間よりも足の速い動物がいたとして、人間は足が人間より速いという部分に神性を見出す。また、魚のように泳ぎに特化した種別であれば、そのなかに神性を発見し、賛美し神格化するといったように、人間の日常生活のなかにある、人間とは別の、異能の能力を持つ動物にたいして、人間は畏怖の念と尊敬を込めて、そこに神を認定していたのだ。 そこでスカイバードに注目すると、スカイバードも確かに異能の存在であることは周知の事実である。人間とは違う造形をしており、空を飛び、いくつかの種では露出した発光体によって夜闇のなかでも観測が容易である。しかし、それだけでスカイバード信仰が活発になったと考えるのは難しい。その程度であれば他の動物も同じように、人間が驚嘆する機能を保有しているからである。スカイバードとそれ以外の動物の決定的な違いについて『神たる資格 ――スカイバードはなぜ人を引き付けたか――』では、次のような特徴が挙げられている。 つまり、スカイバードが動物信仰の上位に存在するのは、次の要素を満たしているためなのである。第一に、体躯の大きい個体が存在し、人に認知されやすいこと。また、発光する体躯を遮蔽のない空に浮かばせていたため、どの民族でも等しくスカイバードを観測することができたこと。第二に、絶対に人が触れえない位置に存在し、個体数を減じるようなことがなかったこと。魚や鳥のように、人が直接触れ、まして狩ることができるようなものではなかったために、パルエの表半球では、どの地域でもスカイバードについての記録が残されていること。第三に、常にいるわけでもないが、常にいないわけでもないということ。惑星信仰と違い、常にスカイバードは人の前に姿を見せるわけではない。とはいっても、ふと気づけば空を飛んでいる。このランダムな登場によって人は平静を欠き、畏れられる存在となったのだ。 認知性、不可触性、偶然性の三要素があったため、スカイバードは「神」のなかでも一般的な信仰対象になったと考えることができる。これには、古来よりスカイバードが鳥類に分類されていたことも関係している。表半球では陸地が大半を占めているため、人の生活圏は内陸部に偏在する傾向があった。たいていの人間にとって食料は穀物と陸上動物の肉であり、魚を食する機会を持たない民族が多かった。魚についての知識がほとんどない状態の当時では、動物についての言葉の使い分けにも偏りが生まれている。『民族による鳥類の定義』では「[内陸部では]おおむね、空を飛ぶものは鳥として発話されることが多く[中略]スカイバード――またはそれに類する飛行生物――が鳥類として規定されており、『足と翼骨を持たない鳥』として認知され」ていたために、鳥類の中では特に異質な、地面に足をつくことがないという特徴を持ち、それゆえに永遠性の象徴として神聖視されていた。これはクランダルト帝国が勃興する前の大陸南部でも同じであり、大陸北側と同様にスカイバード信仰が根付いていることを示している。 第二節 騎士となった貴族が「騎士」と呼ばれた理由 騎士は、その名の通り「騎乗する戦士」を指し、動物に騎乗して戦闘行動を遂行するものである。騎士の発展は貴族と、その領地の拡大によってもたらされた。結果的に騎士の呼び名は格別なものとなり、現在のクランダルト帝国でも航空騎兵団や、近衛騎士団として語り継がれている。 表半球の大陸南部において人々の活動が激化したのはパルエ歴二〇〇年代から三〇〇年代初頭にかけてである。魔術的な扱われ方をしていた科学が科学として認知され始めた頃を境として、大陸南部では急速に食糧の増産体制が整備されていった。肥料による土壌改良が頻繁に行われたと同時に、豪族が貴族階級の頂点として地位を確立したことで、その地域を管理する役目を負い、トップダウン方式での命令系統が構築されたためである。豪族と貴族の関係について『豪族たちの戦争』では次のように述べている。 それまで富を蓄えるだけだった各地の貴族が、終わらない戦争という消耗戦に遭遇したのは、ちょうどパルエ歴三〇〇年を境としている。この時期は、二〇〇年代から始まった貴族階級の膨張が加速し、ついに隣の貴族の領域に接してしまった時期と重なっている。家畜と人的資源の力を背景に、隣接していた少数民族を撃滅し、迎合させていた貴族は、自身と同等の力関係を持つ貴族と隣同士となったところで、お互いが重圧を与え、与えられる関係となった。[中略] 緩衝地帯をなくした戦争は激しさを増し、自分たちの威厳を保つために引けなくなった貴族たちは、戦闘に参加する有志を半ば強制的に募り、略奪行為などの見返りを与えることで戦意を高揚させようとした。豪族の指揮する戦争に加担し、略奪行為で富や土地を得たものは貴族としての地位を得た。この過程で、貴族階級でも特に資産を持つものは豪族となり、豪族を頂点とする命令系統が発達したのである。 もちろん、ここで消耗しつくしてしまった豪族が戦争に負け、土地を追われたことは言及するまでもない。最終的に、この豪族による果てのないと思われた戦争は、クランダルト帝国そのものが、インダスラトリーゼ体制の発布により国家を中心とした中央集権構造へと変化した三八〇年代を境に、お互いに遺恨が解消されないまま一時的な休戦状態へと移行した。マルアーク家、エグゼイ家、そしてグレーヒェン家は、豪族の子孫――家名が当時と違うものもあるが――であり、皇帝より叙勲されたことで正式な騎士の地位を得ることになる。 貴族が騎士となる妥当な理由として、家畜を多数保有していることが挙げられる。豪族が領地を拡大していくほど遠隔地の管理が難しくなるなかで、手持ちの家畜を効率的に増産し、有効利用できた豪族は生存競争を生き抜くことができた。まず、領地のなかの謀判や反乱を抑えるためには、機動力と戦力、伝達力が一体となった組織が必要不可欠であり、人は足の速い家畜に騎乗することで内憂を鎮圧した。その戦力は強大であったために、容易に外征に利用され、家畜を有効的に利用できなかった他の民族の土地を略奪した。最後に、豪族同士の隣接によって外征に利益が生まれなくなったときは、豪族を内政に目を向けさせるきっかけとなり、農地の生産性を向上させ、領民の状態を改善させるために家畜が用いられた。 これ以上の収奪が難しい以上、内政へと転換した豪族が外征嫌いになるのは時間の問題であり、そのうちに外征は一部の好戦的な貴族が他領地の貴族をけん制するための手段と化していった。略奪によって成り上がった貴族は、豪族が内政に傾倒していく課程で領地を守る存在へと姿を変えていくことになる。豪族が領地を維持するためには、国境線沿いに位置する貴族への支援は必要不可欠である。豪族は貴族への金銭、資材、家畜の貸与を行うことで貴族の所領を安定させ、外敵への備えを整えさせた。貴族は潤沢な家畜を得ることができ、豪族のための戦力として騎兵団が誕生する基礎となった。領民としては、外敵を撃退して領地の安泰に尽力する騎兵、つまり貴族はかけがえのない存在であったため、敬われる存在としての騎士像が形成され、人々の文化に定着していった。 ところで、騎士という言葉の語源はどのようなものであるかを確認すると、スカイバード信仰に関する宗教用語として用いられていることがわかる。『ダルト語大辞書』では、騎士の項目は次のように記載されている。 きし【騎士】キ─シ 名詞 一、動物に騎乗する戦士 二、領主により叙勲され、権力者に仕える戦士階級 三、パルエ歴三八〇年代に、クランダルト帝国皇帝によって一部領主に与えられた称号 四、神話における神聖騎士。宗教神話で飛行生物に跨乗(こじょう)する神の使い 領主である豪族に叙勲された貴族騎士と、皇帝によって叙勲された豪族騎士とで、異なる意味として記載されていることに注目されたい。後述することにもなるが、戦士階級に属する貴族と、それを統括している豪族とでは騎士への任ぜられ方が異なっている。まず貴族が先に騎士という地位を得た。次いで、皇帝によって正式にその地方の領主として認められた豪族が、騎士という名誉ある地位を下賜されたという流れが存在する。ただし、別々に規定された騎士の呼び名は、宗教を基盤としていたため、同じ意味に収束している。ここで記載されている神聖騎士というものが、宗教用語としての「騎士」であり、騎士の語源となっているためである。『民族宗教事典』では、神聖騎士に関しての詳細な記述が見受けられる。 神聖騎士【シンセイ─キシ】 スカイバード信仰地域において、スカイバードに跨乗するものを指す。神話上では、スカイバードに跨乗するものは神の使いであり、領地を見守り、信賞必罰をもたらす公正な存在であるとされる。[中略]当初は「騎士」ではない様々な呼び名が存在したが、バセン公国が飛行生物を戦略資源として用い始めた時期に「騎士」呼びが定着した。これを境として、陸上動物に騎乗して戦闘を行うものを神聖視する時代背景が重なり、動物へ跨乗する兵士そのものが騎士と呼ばれるようになる。 騎士という呼称はただ単に騎兵へ向けられた敬意というだけではない。宗教上の神聖な存在に関係する宗教用語だったことを鑑みれば、騎士は「騎士」、つまり神聖騎士の流れをくむ存在として、特別な意味を込めて呼ばれていたことは明らかである。騎士の名乗りをすることは、自身が神聖騎士であることを強調し、神話上の神の使いであることを指し示すことでもある。そのため、戦闘においても騎士は「騎士」であるがゆえに、神の威光を背に外征行為を正当化することができた。また、神の使いである「騎士」の名は領地の内政をまとめるために多用され、内政に成功した豪族とその貴族は、神の使いの子孫として強大な権力を維持したまま、インダスラトリーゼ体制によってクランダルト帝国そのものの戦力として取り込まれていった。 第三節 「騎士」の具現化 各地の豪族がクランダルト帝国皇帝を中心とするインダスラトリーゼ体制に迎合した理由は、帝都インダスラトリーゼ自体が、豪族のために用意されたある種の生産設備であったからだ。なにを生産する場所だったかといえば、帝都の都市鉱山の様相をみれば、金属製の兵器であることは明らかだろう。皇帝は各地豪族に武具を供給するために、都市を一大工場に仕立て上げることで、手綱を握りきれなかった遠方の豪族を懐柔しようと画策していたのである。裏を返せば、豪族がそれで懐柔されなかった場合は、その生産設備で地方豪族を撃ち滅ぼすという示威行動も含まれており、実質的に豪族は半強制的に帝国の一員として迎え入れられた。 ここで注目すべきは、一連の流れにおいて皇帝が豪族を騎士として叙勲した意味についてである。380年代のクランダルト帝国はスカイバード信仰からの決定的な離脱を示す予備期間にあたる時期であり、スカイバードへの信仰心が薄れていく時期でもある。そこで騎士という称号をあえて叙勲する意味はどのようなものであるだろうか。「歴史」では、三八〇年までに発生したクランダルト帝国の変化について次のように述べている。 [クランダルト帝国は]宗教面に関しては原始的なスカイバード信仰を保持していましたが、三三三年の記録的大冷夏によって弱ったスカイバードを捕獲するや否や、大主教主導のもとに秘密裏に生体研究を開始。 天空の神として畏怖された対象を解剖し、その力を手に入れようとしたタブー破りが今後の帝国を決定づけます。 結果としてその五〇年後[三八〇年代]にはかつての信仰対象であったスカイバードを乗りこなす空中騎兵が登場することになり、南半球の諸国家統合に成功。(一) 豪族が各地で戦乱を繰り広げている間に、クランダルト帝国の中枢では宗教についての歴史的な大事件が起きていた。スカイバードを捕獲したことについて、皇室はスカイバードの解剖を支持する立場をとり、科学者は生体研究を行う研究機関としての地位を確立した。これが後に誕生する研究機関テクノクラートの前身であり、皇帝による直接の推薦――諸説あり、推薦したのは当時の大主教であるとの資料も存在する――によって、帝都インダスラトリーゼとなる予定地に最初期から進出し、帝国の生体科学における中核を担う存在となった。 三八〇年までのスカイバード研究における最終的な目的は、バセン公国を強く意識したものであり、バセン公国が持つ神聖騎士を帝国でも誕生させることにあった。バセン公国が当時の列強に名を連ねていた理由は、強大な戦力と、それを維持する強大な大義名分を持っているからであり、大義名分を維持しているのは神聖騎士、ひいてはスカイバード信仰に裏打ちされた空中騎兵の存在であると確信していた。帝国の皇室もスカイバード信仰を維持していた以上、「騎士」の子孫であるとの大義名分は存在していたが、バセン公国のように実際に飛行する生物を乗りこなす騎兵というものは皆無だった。このため、クランダルト帝国の急務としては、帝国にも空中騎兵団を創設することにあった。 生体研究が大詰めを迎えた三八〇年、皇室は豪族を迎合させ、なおかつ統括して戦力とする案を実行に移した。クランダルト帝国は創設された空中騎兵団を用い、各地に圧力をかけ始めた。まず、クランダルト帝国への恭順を示さず、加えて蒸気機関という異端の技術を使いこなすオット国が標的となり、クランダルト帝国軍本隊によるオット国への侵略が行われた。公式な戦闘記録では、この際に空中騎兵団の最初の交戦が行われたとなっている。バセン公国は帝国のオット国への侵略にたいしての否定的な見解を表明したのち、スカイバードへの虐待をおこなっているとしてクランダルト帝国に宣戦布告した。しかし、クランダルト帝国軍本隊と、示し合わせたように侵攻を開始した各豪族によってバセン公国は山岳部以外の領土を喪失し、滅亡にも等しい併合を余儀なくされた。 この戦闘の数年前から、皇帝は豪族に向けて使者を出しており、豪族による共同戦線に向けての同意を取り付けることに成功していた。それは、もちろん発足したての空中騎兵団を背景にした威圧外交も含まれていたが、豪族の関心事は別にあった。皇帝による「騎士」への叙勲について、皇帝側の当初の想定以上に豪族側が興味を示したのである。 クランダルト帝国は、バセン公国のヘイテ騎兵などとは違い、本物のスカイバードを用いての、本当の空中騎兵を誕生させていた。それは、スカイバード信仰における神話上の「騎士」そのものである。神話と同じ情景を見せつけられ、「騎士」と同じ境遇を約束された豪族やその貴族は、クランダルト帝国に従うことで、言い伝えや伝承などというあいまいなものではなく、本当に神聖なものになることができるのだと歓喜した。「ファースト・フライト」では、神話と空への欲求について、次のように解説している。 スカイバードを畏怖するパルエ人にとって空を飛ぶことはすなわち神のなせる技でした。 当時の壁画や物語にも有翼人や空飛ぶ魔法の乗り物が散見されています。空をとぶことは同時に強いあこがれでもあったのです。[中略] もともと人に懐かないスカイバードの上に騎乗する術を獲得したのは以外にもクランダルト帝国だけでした。 彼らはスカイバードを部分的に酩酊させる特殊な香を使用して騎乗を可能にしていました。 最初は試験的試みであったスカイバード属の騎乗も、比較的温和で扱い易い種が発見され、その畜産が可能となると騎乗は急速に広まっていったのです。(二) スカイバード信仰と、神聖騎士という概念がいまだ深く残っていた三八〇年代において、人が神話に肩を並べるという驚異は、どのような犠牲を払ってでも得たいものだった。実利の面を考慮しても、実際に神のような存在としてふるまえるとすれば、それだけでも周辺地域を平伏させることができるため、どの豪族もクランダルト帝国に迎合する流れが生まれた。それにたいして皇帝が豪族に要求した事柄は、豪族同士の戦闘行為を停止することと、テクノクラートが位置するインダスラトリーゼを発展させるために、朝貢の強化を受け入れるという譲歩的なものであり、各地の豪族は大挙して帝国の傘下に完全に収まることとなった。 インダスラトリーゼへの投資の集中は工業地帯化を促進し、圧倒的な資金がテクノクラートの成長を促進させた。皇帝の意識はテクノクラート、ひいては将来的な帝都の更なる発展に向けられ、スカイバードをはじめとした生体研究を促進することで、「騎士」となった豪族に武装を供与することができた。もちろん、スカイバード騎兵がクランダルト帝国広域に配置されるようになったのもこの時期からであり、人々は帝都について、金属製武装の供給源であるとともに、「騎士」を生産することができる神聖な場所であるという認識を持つようになった。 騎士の概念が「騎士」のそれに合流したことで、『帝国の防人』で言及されるように「貴族が領民を守るという目的は、肥大化したクランダルト帝国の領民それそのものを守る崇高な行為へと意味を拡大し、最終的に帝国そのものへの忠誠心に置換され」たのである。 第四節 家畜としてのスカイバードと神話の残滓 三八〇年以降の帝国において、スカイバードは神としての威厳を失うとこになる。それは、帝国がスカイバードを科学的な解剖にかけ、大々的に技術力を公表したからに他ならない。人の意識からスカイバードへの不可触性がなくなり、誰もがスカイバードを近い存在であると認識できるようになったために認知性が拡大した。そして、スカイバードへの狩猟が解禁されたことで人は神を追い、狩る存在となった。テクノクラートの生体研究によってスカイバード種の一部養殖が可能になったこともあり、スカイバードは空を飛ぶだけの動物であるとの再定義を免れず、他の動物と同様に家畜化されていった。家畜化を推進しながらもスカイバード信仰が根強いバセン公国との違いが生まれたのも、膨張したテクノクラートによる急進的な生体研究によって近代化が促進された結果、新しい倫理観によって旧来の倫理観が完全に解体されたためだ。動物や生体の形状を一つの魂として考えていたバセン公国は、形を崩すことが魂を崩してしまうことであるとして禁忌であったため、その思想が動物信仰、ひいてはスカイバード信仰を維持する要因となっていた。そのため、戦争に敗れてもスカイバードへの強い信仰心は維持された。 スカイバードが人によって従えられる立場になったことで、人々は家畜を神と認めるより、空の神であるスカイバードを従えた皇帝を新しい神として迎え入れるように、認識が変化するのに時間はかからなかった。皇帝側としても、大陸南部において仮想敵をすべて排除した結果、クランダルト帝国の版図の急拡大による監視体制の再構築は急務だった。監視の届かない辺境地が離反することを防ぐためにも、中央集権体制を強化することで皇室への権力の一本化を推し進めた。そして、スカイバード信仰による王権神授説から、皇帝自身が神の化身であるという認識を強化するように促し、皇帝を中心とする神権政治体制に移行したのである。最終的に、五〇〇年代に差し掛かるとスカイバードを用いた航空艦の大量生産が行われたことで――乱獲によるスカイバードの個体数減少の問題が持ち上がったにせよ――人の日常生活に溶け込む存在として道具化してしまい、スカイバード信仰というものが完全に消失してしまった。 国策による積極的なスカイバードの家畜化と、その結果として生まれた生体科学によるスカイバードの道具化は速やかに信仰を破壊した。しかし、この時点では「騎士」概念そのものが消滅することはなかった。豪族や貴族のなかで、神へのあこがれによって騎士の地位を得たものは、皇室がスカイバードを否定しようとも、その地位がスカイバードと密接に関係していることを把握していた。また、皇族に迎合しても物理的な距離が離れていた地域によっては、帝都の啓蒙活動に直接触れる機会が少なかったこともあり、熱心なスカイバード信仰を維持する地域も存在していた。グレーヒェン家などはその典型例であり、三八〇年時点で体制に迎合した豪族出身者のなかでも、帝都とは離れた地域で活動していたために、スカイバード信仰が完全に消え去ることはなかった。 神話を自らの意思で崩壊させたクランダルト帝国においても、神秘によって新たな神話が生まれることもあった。クランダルト帝国の軍人には、航空艦と化したスカイバードとの交信をおこなえる人物が多数在籍しており、四〇〇年代中期までは操艦技術とスカイバードとの交信についての研究文献に、交信をおこなえる軍人の名簿を列挙した人名辞典が含まれているほどである。五〇〇年代には風紀の壊乱行為、さらには皇室への反逆行為として記録は停止してしまうが、それまではグレーヒェン家をはじめとした貴族の家系の名前を見ることができる。スカイバードと交信できるものの多くが操艦について非常に卓越した技術を持つ人物であることは、試験記録からも明らかとなっており、帝国でも戦力として重要視されていた。これは『「彼女」との旅』にも記載されており、航空艦と乗員の関係を端的に表現している。 私が船を操っているわけではないのだと、この頃になると気づくようになった。いつも私の隣に「彼女」がいて、私がなにを望んでいるのかをわかってくれる。いや、もしかしたら私が「彼女」のしたいことをわかっていて、その通りにしているのかもしれない。 ただただ、主従という言葉から永遠に離れ去った二人の信頼関係だけが風のなかに横たわっているようだった。私以外の――「彼女」を感じられない――乗員船が操るとき、私は「彼女」の不機嫌さを感じ取れたし、私は自分の女が誰かに寝取られたような怒りと鬱屈に似た感情に陥り、もはや「彼女」とどこか船のなかで結びついているのだと確信を得るまでになっていた。 私は遠い昔、祖父から聞いたおとぎ話の騎士を思い出していた。祖父のもごもごとした口から呪文のように発せられる神代の時代の雑多な話は、私と「彼女」の関係と似通っていた。 ここで言及されているおとぎ話の騎士というのは、まさに神聖騎士の神話のことを指す。本文が執筆された時期は四八〇年代のことであり、スカイバードが持つ人格を「彼女」と言い換える表現も、帝国でのスカイバード信仰が否定されたため発生した表現方法である。 スカイバードの威厳が失墜した後も、貴族の持つ伝承――おとぎ話や、両親の経験談――を糧として「騎士」の話は受け継がれてきた。そして、その伝承に触れたものが騎士となったとき、神秘に触れることで受け継がれた神話を振り返り、騎士が「騎士」であったことを再確認することで、神話がそこにあったことを次の世代に伝える循環が発生した。 第五節 神話の喪失と「騎士」時代の終わり クランダルト帝国が北半球国家との戦時体制に突入してからは、ヒグラート渓谷での戦闘を境として戦線は長期的な膠着状態に陥った。外征による収奪がなければ、騎士として迎え入れた豪族が謀判を企てる可能性が高まり、戦時中のクランダルト帝国崩壊という最悪の事態に発展しつつあった。これは、長年の神権政治によって、当時の豪族が「騎士」の地位を与えられたのかがわからなくなってしまったためである。政策の転換により、帝国の騎士が「騎士」としてクランダルト帝国の旗のもとに集結したことを抹消しようとした結果、外征という利益を使って豪族をまとめる以外の方法を喪失していた。スカイバードは軍人にとって「生活必需品のように当然そこにあるべき」な道具の一つでしかなかった。統計学と分析学の発達がスカイバードの感情を数値化したこともあって、スカイバードと交信せずとも容易に艦を操ることができるようになっていた。器官士が正式に機関士と名前を変えたのも六〇〇年代初頭からであり、スカイバードや、それに類する生体技術が着々と工業化されていた時期と重なっている。『道具となった家畜』で言及されるように「六世紀から七世紀にかけて、人々は徐々に、それ[生体製の製品]が家畜だったと認識しなくなっていった。あたかも大陸北部の民族が生み出す秀逸な機械製品を見るかのような視線を肉の塊に向け」ていたことからも、スカイバードも含めて、生体工学が生み出す製品を、誰も家畜だと認識することができなかったのは明らかである。 スカイバードとの交信ができるものが減ることで「騎士」を伝承する循環が円滑に行われなくなったことは事実であるが、伝承者の自然減少が直接的な原因となって「騎士」伝承が失われたわけではない。要因として挙げられるのは、標準教育の実践と教育の均質化によるものである。 戦時中に行われる工業製品の均質化は生産効率を上昇させる一環として機能する。道具を扱う人間にもそれは適用でき、標準教育を受けさせることで、軍人を増産する試みが施行されていた。結果として、騎士階級に所属するものが少数派となり、平民や移民を中心とした集団が多数派を占めるようになった。神権政治下の純粋な教育を受け、軍人となるための標準教育を受けた彼らは、当然ながら教養としての「騎士」の伝承を持っているはずがなかった。平民の大量流入で伝承が希釈された環境において、騎士の語源や、「騎士」がどのようなものであったかということを伝承することは非常に難しくなってしまったのだ。平民が軍人となる過程で、特に空軍に所属する場合は騎士章を授与される。しかし、その騎士章に描かれる騎士の理念は理解できても、「騎士」を理解するものはいなかった。 伝承の循環に致命的な破滅をもたらしたのは、六二一年一五月三〇日に決行された皇位継承闘争――通称「ラツェルローゼの大掃除」――である。武闘派と和平派に分かれて政治闘争をおこなっていた派閥争いが、フリッグ皇女の皇位継承権を認めさせるための武力闘争に拡大した事件である。皇女派であり和平派である帝国近衛騎士団長クランダル・ブルガロードヌイ=ラツェルローゼが闘争の先陣となり、武闘派を一掃し、武闘派に関与して行われていた腐敗政治の根幹を切り崩したことによって、大量の粛清者と追放者を生み出した。 なお、皇帝フリッグの時世から首都がノイレラントに遷都されたことは、「騎士」時代の終わりを明確にする出来事である。戦争の早期終結を目的とした軍縮の傾向によって、インダスラトリーゼは豪族へ武装を絶え間なく供給するという役割を終えつつあった。また、テクノクラートの解体と、それに連なる貴族の粛清、「騎士」意識の喪失によって、インダスラトリーゼは当初からの存在する目的――「騎士」を生み、テクノクラートを発展させ、武装を生み出す――を失ってしまったからだ。 うずたかく積み上げられた金属ごみの人口密集地と化した帝都は、急激な軍縮によって失業者が増加し、一時的な治安の悪化に晒された。そのなかで起きた皇帝フリッグ暗殺未遂事件は、帝都インダスラトリーゼ自体が現状に合わない都市となってしまったことを悟らせるに十分だった。帝都機能の喪失と皇帝襲撃の因果関係が疑われるなか、皇帝の保身も考慮に入れ、ノイレラントへの皇室の遷都が実行に移された。主要機能を喪失したインダスラトリーゼは七世紀までに産業廃棄物問題を解決するのだが、クランダルト帝国が豪族へ武装供与という形で示した上下関係の終焉を象徴するものであり、オービッタ・パレア時代における第三国の乱立を加速させることにもつながった。 しかし、歴史を振り返れば、ラツェルローゼがフリッグ皇女を皇帝の地位に据えたことで早期に混乱は解消され、速やかに停戦に向けた戦時体制を維持することができ、アーキル連邦をはじめとした大陸北部の国々と休戦協定を有利に進めることに成功したことは、僥倖であったといえる。その他にも、クランダルト帝国はグレーヒェン家を後援者の地位に据えたことで、離反者が六王湖へ逃亡するという悪い流れを、ヨダ管区で封じ込めることに成功し、豪族の離反を最小限に抑えることに成功していた。その後は帝国の飛び地としてガリアグル、オージア、バセン三国の緩衝地帯として重要な要害となりえたことで、クランダルト帝国は内政に注力することができたといっても過言ではないだろう。 旧貴族の追放と離散は、神話体系の維持できる規模を大きく下回る結果をもたらした。伝承者がいなくなったことと、その穴を埋めるための、神話との関係を持たずに騎士となった平民出身の軍人の急激な登用が重なり、六二二年には、「騎士」神話は完全に意味を喪失した。現在では、軍属によく見受けられる称号として、単なる名誉としての、誰が呼び始めたのかさえ定かではない、騎士の格調高い呼び名だけが残るのみとなった。 結論 本論では、スカイバードを中心とした宗教観から生まれた騎士の「騎士」性を中心に、その変遷と衰退を論じた。 第一節では、表半球における原始宗教について考察をおこなった。人が神を認定する定義を一定の基準に当てはめることで、スカイバードが宗教における神聖な存在として認知される過程を述べた。さらに、大陸南部における原始宗教においても、大部分がスカイバード信仰をおこなっていたことを明らかにした。 第二節では、貴族と豪族の成立の過程を論じた。外征と内政による富の偏重が貴族と豪族を発生させることとなった。また、家畜へ騎乗する騎士の呼び名と、スカイバード信仰からくる「騎士」像が合わさり、貴族を身分の高い役職としたことを明らかにした。加えて、クランダルト帝国皇帝が豪族を「騎士」へ叙勲したことで、騎士が宗教的な意味を帯びていたことを明らかにした。 第三節では、クランダルト帝国によるスカイバードの解剖と、現実に「騎士」が誕生したことについて論じ、騎士を前面に押し出した外征によって大陸南部を併合した点に着目した。さらに、テクノクラートを基幹に工業分野を強化した結果、帝都インダスラトリーゼが「騎士」を生産する場所であることを強く意識させていたことを解明した。 第四節では、政治体系の変化によるスカイバード信仰の衰退について論じた。航空艦の基礎建材として道具化されたスカイバードが、神としての一定の基準を下回ったことを挙げた。ただし、貴族の継承するスカイバード信仰の残滓が、スカイバードとの交信という神秘的な体験を生み出していたことを明らかにした。 第五節では、スカイバード信仰の継承が途切れる過程について論じた。生体技術の工業化がスカイバードとの交信の必要性を薄れさせるとともに、標準教育によって育成された、貴族以外の軍人の登用により、スカイバード信仰が損なわれた。最終的に、六二一年の皇位継承闘争が帝都の機能を喪失させた結果、スカイバード信仰とともに「騎士」の意味が完全に失われ、騎士という言葉だけが軍人の称号として残留する結果となった。 結論として、大陸南部のスカイバード信仰は古くから存在しており、「騎士」という言葉とともに発展してきた。クランダルト帝国においてもそれは例外ではなく、「騎士」が人々を引き付けてきた。しかし、スカイバードが身近な存在となることで神聖さを喪失し、「騎士」はスカイバード信仰とともに失われたと結論付ける。 注記 (一)「クランダルト帝国 - ラスティフロント@Wiki - アットウィキ」、https //www59.atwiki.jp/flightglide/pages/23.html (二〇一九年四月二五日閲覧)。 (二)「黎明航空機の進歩 - ラスティフロント@Wiki - アットウィキ」、https //www59.atwiki.jp/flightglide/pages/115.html (二〇一九年四月二五日閲覧)。
https://w.atwiki.jp/maoyu/pages/56.html
<前9-1へ|次9-3へ> 魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」9-2 269 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 18 37 08.36 ID chcZF3wP ――鉄の国南部、辺境の森の中 ガササッ。ガササッ。 鉄国少尉「もう少し先ですね」 衛門案内兵「そうです」 鉄腕王「……」 軍人子弟「王よ、そんなに気むずかしい顔はしないでござるよ」 鉄国少尉「そうですよ」 鉄腕王「うむ。しかし……」 ガササッ。ガササッ。 衛門案内兵「この谷をお借りしています」 鉄腕王「ふむ」 ザッザッザッ 衛門案内兵「鉄の国の王をご案内しました」 ガサッ 東の砦将「ご苦労さん」 軍人子弟「ふむ」 鉄国少尉(随分出来る気配の人だな……) 東の砦将「色々お礼を述べなければなりませんが、 あちらに天幕が張ってあります。ご案内しましょう」 271 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 18 40 16.01 ID chcZF3wP ――鉄の国南部、辺境の森、獣人族の大天幕 バサッ 鉄国少尉(ふむ……) 東の砦将「こちらにどうぞ。……あー。 すいませんね、根ががさつなやつらばかりなもので。 おい、飲み物をお持ちしろ」 獣牙戦士「はっ」 軍人子弟「いや、お気になさらず、楽に。 拙者達も軍人でござるから。 礼儀作法にこだわりはないでござるよ」 東の砦将「そう言っていただけると助るな。 いや、生まれが悪いもんで言葉遣いは勘弁してくれ。 俺は、東の砦将。もとは第二回聖鍵遠征軍参加の 傭兵で、そのあとは長い間開門都市の駐留部隊の 分隊長をやっていた。 運命の変転だか数奇な偶然だかに巻き込まれて、 いまでは開門都市自治委員会のとりまとめ、 九氏族の一つ、衛門族の長をやっている。 今回の蒼魔討伐作戦では、左府将軍を仰せつかった」 銀虎公「我の名は銀虎公。 魔界の九氏族の一つ、獣牙一族の長。 今回の戦いでは、右府将軍を務めるものだ」 鉄国少尉(……こっちの将軍は、すごい闘気だな) 273 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 18 41 49.99 ID chcZF3wP 軍人子弟「拙者は鉄の国の護民 卿を拝命している 軍人子弟と申す者でござる。 先だっての蔓穂ヶ原の戦いでは副司令官を つとめてござった。 こちらにいらっしゃるのが、鉄腕王。 この鉄の国の王にして、南部連合首脳でござる。 本日は、南部連合の代表としてこの会見に 参加しているでござるよ」 鉄腕王 こくり 銀虎公「まずは、この場を借りてお礼を申し上げる。 蒼魔族は我ら魔族にとっても魔王殿に弓引く逆賊。 その討伐のために軍の通行を許可いただいた。 我らは恩義を感じている」 東の砦将「魔族の勢力争い、いわば内輪もめの とばっちりを人間界にかけたことに関しても 氏族は謝意をもっている」 鉄腕王「……」 軍人子弟「王。鉄腕王。……意地張っている場合 じゃないでござるってば」 鉄国少尉「そ、そうですよっ」 鉄腕王「……」じぃっ 銀虎公「……」じっ 276 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 18 44 25.10 ID chcZF3wP 鉄腕王「……今回の戦いでは、獣牙一族も 大きな犠牲を出したと聞くが」 銀虎公「たしかに。人間の乱入軍のもつ 得体の知れない武器に傷つき倒れた者もいる。 しかしいずれの獣牙の勇者達。雄々しく散ったのだ」 鉄腕王「心中お察しする」 銀虎公「……」 東の砦将(ふぅ……) 軍人子弟(何とかなったでござるか) 鉄腕王「この森は深い。未開の原生林だ。不便はないかね」 銀虎公「ない。我らは山野の民だ。ここは空気が美しく 過ごすのによい場所だ。提供してくれたことを感謝しよう」 軍人子弟「食料はどうですか?」 東の砦将「あっちから持ってきたものがある。 あと箱森で、猪だの鹿だのを多少とらせてもらえば それで間に合うはずだ。なんにせよ、長居するつもりもない」 鉄腕王「では、後ほど、いくつかの物資と酒を届けさせよう」 銀虎公「かたじけない」 鉄腕王「では、行くぞ」がたり 278 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 18 45 38.97 ID chcZF3wP 東の砦将「いやいやっ。せっかく来ていただいたんだ」 軍人子弟「そうでござるよ。この機会に詰めておくべき事も」 鉄腕王「互いにともがらを失ったのだ。 それを送るには、今少しの時間と酒がいるだろう。 われら鉄の国は武の国だ。武には武の礼節がある」 銀虎公「……」 東の砦将「……」 軍人子弟「そう……で、ござるね」 東の砦将「お気遣い、感謝いたす」 鉄腕王「それに細々しい外向的な用向きは 冬の女王と、そちらの外交使節団が片付けるだろうよ。 まだ魔族と急に握手をする気にはなれん。 多くの国民もそうだろ。 しかし今度逢う時は、もうちょっと わだかまり無く酒が飲める。そんな時代になるといいな」 銀虎公 こくり 東の砦将「……」 鉄腕王「では、行く」 ざっ 銀虎公「獣牙の戦士を、槍を掲げてお送りしろ」 獣牙戦士「はっ」 獣牙戦士「戦士の一族の魂に慰めあれっ」 282 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 19 17 36.57 ID chcZF3wP ――冬越しの村、湖畔修道院、院長の私室 女騎士「ふむ……」 魔王「覚悟は決めた」 メイド長「まおー様も立派になられて」うるっ 女騎士「で、どうするつもりなの?」 魔王「それが全く判らない」 女騎士「……おいおい」 魔王「いや、私たちの一族は誰でもそうだが 基本的には自分の研究ジャンル以外には疎いのだ。 わたしは経済と言うことで、技術史や社会学にも 多少の知識はあるが、それでも専門からはほど遠い。 ましてや軍事学など専門外なのだ」 女騎士「そうか……。 魔王だからてっきりそっちの専門家かと」 魔王「とんでもない」 女騎士「だがしかし、マスケットとかは 魔王がアイデアをスケッチして、 鉄の国の技術者に施策を依頼したのだろう?」 魔王「そうだ。その情報が漏れて、 中央に伝わったとしか考えられない。 わたしは異端騒ぎで掴まっていたりしたからな。 そんなときに怖くなった職人の誰かから 聖教会へと漏れたのだろう」 メイド長「……そうですね」 283 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 19 19 59.35 ID chcZF3wP 女騎士「これか」 かちゃり メイド長「あら、手に入れたのですか?」 女騎士「戦場を捜索して何個かはな。 だが、やはり良く判らない。 説明をしてみてくれないか?」 ガチャガチャ 魔王「ふむ、思ったよりも軽いな。 工作精度の問題か……。 乱暴に説明をするとこのマスケットは、鉄の筒だ。 筒の中に、丸い金属の玉と、火薬を詰める」 女騎士「火薬というのは昔話していたあれ?」 魔王「そうだ。ガンパウダーだ。 この火薬という物質は、火を付けると激しい勢いで爆発する。 密閉された容器での爆発力は開放部分に集中するので、 高速で玉が飛び出す。言ってしまえばそれだけの仕掛けだ」 女騎士「聞いてみると随分単純な武器なんだね」 魔王「単純だが、要するに刃のついた棒を 振り回しているだけの剣や槍よりは複雑だな」 女騎士「それもそうか……。 で、このマスケットは武器としての性能は どのようなものなの?」 魔王「正確なものは実験しなくては判らない。 と、いうものの、基本構造は今言ったように単純だが、 精度や工夫には様々な課題があるからだ」 284 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 19 21 25.50 ID chcZF3wP 女騎士「……そうか」 魔王「だが、見た感じで言うと、 射程距離はおおよそ100歩くらいで、 威力は板金鎧を打ち抜くほどではないだろうか」 女騎士「たいしたものだ。石弓を上回るんだね」 魔王「そうだ。発射間隔は5分に一度から、 1分に一度程度まで、これは射手の練習度に大きく依存する。 命中精度もまた同じく射手次第だな」 女騎士「ふむふむ」 魔王「ただし、この長い筒を玉が駆け抜けていって 殆ど直線上に飛ぶし、矢よりも風の影響は受けづらい。 だから、素人が使うのならば、矢よりも命中率はいいはずだ」 女騎士「……」 魔王「それに、説明でうすうす想像もついているかと思うが 弓の反発力で矢を飛ばす長弓は、弓の大きさ素材が威力を 決める。つまり、引く力が威力に直結する。 石弓も同じ機構だが、クランクやギアなどで引く力を 肩代わりできる点が違うわけだな。 そこへゆくと、このマスケットは火薬の爆発力が 威力を決める。 力が強いものが使っても威力は増えないが、 逆に力が弱いものが使っても威力は減らない。 どんな痩せた小男であろうと、板金鎧を貫く力が手に入る」 285 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 19 22 45.86 ID chcZF3wP 女騎士「だいたい、判った」 魔王「ふむ」 女騎士「この武器自体は問題じゃない」 魔王「そうなのか?」 女騎士「やっかいな武器ではあるけれど、所詮武器。 戦術を適切に立てれば、勝つことは難しくない。 だいたい射程の百歩だって、そこまではないと思う。 50歩もはなれたら、鎧で止まるのじゃないかな。 それに、命中精度は相当に低い。 司令官を狙うのなら熟練の長弓兵の方が期待できる」 魔王「そうなのか?」 女騎士「しかし、それは人数が等しい場合だ。 この武器がやっかいなのは、いや、そうじゃないな。 こんどの聖鍵遠征軍がやっかいなのは、 このマスケットの持つ考え方に正しく気がついて 運用してきた所にある。 つまり、“この発明は人間同士の力の差を小さくする” って言う部分なんだろうな。 おそらくこのマスケットを配った10人の農夫と 10人の騎士が闘えば、10人の騎士が勝つだろう。 でも、30人の農夫ならば、農夫が勝つ。 騎馬の持つ力や重装甲の絶対的有利が 崩れてしまう武器なんだな」 魔王「……」 メイド長「……」 286 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 19 24 41.55 ID chcZF3wP 女騎士「おそらくこの武器を最も有効に活用する方法は 平原における会戦で、歩兵の密集隊形からの射撃だろうな」 魔王「ふむ」 女騎士「……さて」 魔王「どうだ?」 女騎士「魔王が思いつく、この武器の弱点は?」 魔王「簡単な所では、着火機構だな。 火のついた縄を用いるせいで信頼度が低い。 つまり、発射しない時があるのだ。 それに射撃姿勢の自由度も失われる。 水平射撃が最も安定するな。 また、当然火を使うために水気に弱い。雨は大敵だ。 火縄を用いる構造上、完全な密集隊形はとりづらいと 言うこと点ある。 補給にも問題があるな。 火薬がないと無用の長物になるし、火薬は、たとえば 予備の矢の用に戦場で作るわけには行かないから」 女騎士「……そう言った機構上の弱点を改良する 方法はあるのだろう?」 魔王「うむ。それはフリントロックと言われている、 このマスケットの一段階進歩したタイプでな。 着火機構に火打ち石を使うことによりいくつかの 弱点を克服できることになる。密集率をより上げるとか」 女騎士「うーん。その情報も漏れている可能性は?」 魔王「否定は出来ない。けれど、量産はまだなんだろうな。 もし量産が成功していたら、 こんな旧式が沢山配備されているのはおかしい」 289 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 19 27 29.73 ID chcZF3wP 女騎士「……まず、このマスケットを我が 南部連合でも大量に生産するというアイデアは却下だ」 魔王「そうか」ぱっ 女騎士「別に魔王の良心におもんばかっている訳じゃない。 けれど、このマスケットの一番の特徴は “人数を戦闘力に置き換える”と言う部分だと思う。 だとすれば、同じマスケットと同じ戦法でぶつかり合えば 人数が多い方が勝ってしまう。 もちろん現場での用兵で寡兵が多数に勝つこともあるが その場合でも、少数の側の被害を押さえることは難しい。 その“人数を戦闘力に置き換える”というのは おそらく専門の軍人ではない、短期間の訓練を施した 即席兵を戦場にかり出すことで実現されるはずだ。 聖鍵遠征軍なんて、まさにそのためのお題目なんだから。 相手の得意な戦場で戦ってはだめだ。 三ヶ国は人工ではまだまだ中央国家に及ばないんだからな。 わたしは馬鹿だけど、それくらいは戦場の常識だ」えへん 魔王「そうだな。それでは意味がない」 女騎士「一番良いのは、兵糧攻めだ。 闘わずして勝つことが出来る。相手は数も多いしな」 魔王「それならば専門分野にも近い。多少は協力できるはずだ」 女騎士「だが、そうなると、今度は暴走が怖いんだ。 飢えて凶暴になった20万の軍が、自暴自棄になって 襲いかかってきたら、どんな国の軍だって 引き裂かれてしまう」 魔王「うん」 290 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 19 29 04.87 ID chcZF3wP 女騎士「それに戦場では常に想定していないことが起きる。 それをわたしは今回高い代価を払って学んだ。 兵糧攻めだけでどうにかなるなんて 甘い考えはよした方がいいな」 魔王「うん……」 メイド長「でも、マスケットの集団と闘うのは どうやっても犠牲が大きくなりすぎますよね……」 女騎士「……」 魔王「……」 メイド長「……」 女騎士「魔王、威力は力には依存しないと言ったけれど では火薬の量には依存するのか?」 魔王「おおむねそうだな。 火薬を増やし、火薬に耐えうるだけの筒の強度を保証し 玉の大きさを大きくすれば、当然威力は上がる」 女騎士「威力が上がれば射程も伸びるか?」 魔王「当然な。だが、まぁ、玉も重くなるから 火薬を二倍にすれば二倍、と言うわけにはならない」 女騎士「射程だけを増やす方法はないのか?」 魔王「射程……」 女騎士「相手と同じ戦場で戦うのは、 無意味であるばかりか有害だ。 で、あるならば、同じ戦場にいるべきではない。 そうだろう? 射程があれば、それが可能だ」 魔王「射程……か」 314 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 20 38 23.39 ID chcZF3wP ――開門都市、『同盟』の商館 がやがや 辣腕会計「ふぅ」 同盟職員「一通りの手紙の処理は終わりましたかね?」 火竜公女「あとは、私的なものだけですゆえ」 辣腕会計「転移魔法ももうちょっと気楽に 使えればいいんですけれどね。 週一回で、小包程度じゃ貿易には使えない」 同盟職員「それでも、無ければ連絡だけで 大変な手間になってしまっていましたよ」 火竜公女「その辺は追々工夫してゆかぬといけませぬね」 辣腕会計「委員からの手紙は無かったんですか?」 同盟職員「へぇー」にやにや 火竜公女「私的に手紙をもらうような関係では ありませぬゆえ、当たり前です」ぷいっ 辣腕会計「そう言うことにしておきましょうか」 同盟職員「あれ、じゃぁこれは?」 火竜公女「ああ。これは妾の文通相手です」 316 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 20 40 05.48 ID chcZF3wP 辣腕会計「へ? 文通?」 火竜公女「ええ。妾の大事な薔薇水晶の角を触らせた おのこですゆえ。慕ってきて可愛いのです」 辣腕会計「えーっと」 同盟職員「内緒にしておきます?」 辣腕会計「記憶にあるような無いような」 同盟職員「進んでいるなぁ」 火竜公女「ふぅむ」 「こんにちは! 火竜の公女さま。お仕事いかがですか? 冬の国では、いま、一年で一番良い季節を迎えています。 夏なので馬鈴薯が沢山取れて、毎日王宮にも運ばれてきますし 食卓も彩り豊かです。ことしは、カブがとても豊作でした。 だから、豚さんもいっぱい食べて元気です。 この間。鉄の国で痛ましい戦争がありました。 商人先生は毎日難しい顔をしています。 ぼくは毎日帳簿の整理と清書をしています。 最近では、6桁の暗算も出来るようになりました。 毎日やるとすごく早くできるようになりますね。 でも、まだ先生には内緒です。 公女さまは、また冬の国に来ませんか? はちみつのお菓子の新しいのがとても美味しいのです」 317 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 20 41 19.03 ID chcZF3wP 火竜公女 くすくすっ 「えっと。それで。 この間、考えてもらったチーズの作戦は やっぱり公女さまの言うとおりでした。 一生懸命調べたら、担保になる期間がありました。 担保と蒲公英って似てますよね? 熟成っていうんですよ。 公女さまは知ってらっしゃいましたか? 一緒に入れたのは立ててみた計画です。 先生にはお褒めいただきました。 でも、先生は意地悪なので、ご褒美ではなくて また新しい課題を出してきたんです」 火竜公女「おやおや」 「今度は長靴です。僕たちは、柔らかい皮で作った 長靴を履きます。たいていの人は、靴を二足もっています。 長靴と、夏用の短い靴ですよ? 貴族の人はもっともっていますけれどね。 冬には、フェルトや毛皮で作った外靴を履いて 雪や寒さを防いだりします。 靴は大事なので、寝る時はベッドの下にしまいます。 村には裁縫の得意な人や専門の人がいて皮をなめしたり 靴の修理をしてくれます。新しく頼むのもこの人達です。 先生は、この靴をどうにかしたい、と言います。 本当は予算とか国の仕事じゃないんだけれど 今は人手が足りないのだそうです。 軍の人が履く、長い距離を歩いても疲れない靴って ご存じないですか? 知ってたら教えてください。 またお手紙します。公女さまとお菓子が食べたいです」 辣腕会計「……楽しそうですね」 火竜公女「なかなかにな。 苦労しているさまが目に浮かぶゆえ」くすくす 318 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 20 43 55.08 ID chcZF3wP 同盟職員「良く判りませんね」 火竜公女「商売の種は何処に転がっているか 判らぬとは、本当にその通りよな」 辣腕会計「儲け話ですか?」 火竜公女「“儲かる話に化けさせる”ではないかの?」 辣腕会計「ははは。呑み込んできましたね」 火竜公女「この都市には腕の良い靴職人はいるかや?」 辣腕会計「それは探せばいるでしょう」 火竜公女「今年は獣の皮が随分取れていると聞きますゆえ」 辣腕会計「ええ、鹿に猪、それから氷蛇。季候も良かったし 大きなは戦もありませんでしたから」 同盟職員「そう言う意味では、仕入れ時かも知れないですね」 火竜公女「それにしても行軍用の靴、か」 辣腕会計「面白い話かもしれません」 同盟職員「そう言えば、魔界の靴は出来がいいですね」 火竜公女「靴底すらない人間界の靴が おかしいように妾には思える。 あれでは厚手の革製靴下ではないか」 辣腕会計「でも、あっちではそれが普通ですしね」 同盟職員「これは確かに商売になるかも知れないな」 324 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 21 08 27.40 ID chcZF3wP ――冬越しの村、村はずれの館、厨房 ぐらぐら、ぐらぐら 魔王「沸騰したぞ、勇者」 勇者「ここで塩をひとつまみ」 魔王「こうか」 どさっ 勇者「それはひとつかみじゃないか?」 魔王「む。違うのか?」 勇者「同じだろう。塩は塩だ」 ぐらぐら、ぐらぐら 魔王「うむ。大差はあるまい、で?」 勇者「そこのソーセージを入れる」 ちゃぷん、ちゃぷん、ぐらぐら 魔王「で?」 勇者「次は、切ったキャベツも入れる」 魔王「ほほう。切るとは?」 勇者「俺がやるよ」シャキーン! ひゅばんっ! ぼちゃ 魔王「完璧ではないか」 勇者「ああ、自分が恐ろしいぜ」 327 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 21 11 03.29 ID chcZF3wP 魔王「これでいいのか? もう食べられるのか?」 勇者「いや、まて。じっくり茹でて加熱する。 おおよそ5分茹でるべし、とある」 魔王「5分か」そわそわ 勇者「うん、5分だ」 魔王「もういいかな?」 勇者「そんなに早いわけがあるかっ」 魔王「時間が判らないではないか」 勇者「しかたないなぁ。……いーち、にーい、さーん、しー」 魔王「……」わくわく 勇者「にじゅうごーにじゅうろくーにじゅうしちー」 ぐらぐら、ぐらぐら 魔王「かき回してみるか」ぐるぐる 勇者「さんじゅうしーさんじゅうごーさんじゅうろくー」 魔王「ああ、いい匂いだ」 勇者「ごじゅうにーごじゅうさんーごじゅうしー」 ガチャン 女騎士「なんだ。いるじゃない。……何をやってるの?」 魔王「いや、夕食の用意を」 勇者「ななじゅうはーちななじゅうきゅーはちじゅー」 330 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 21 12 31.17 ID chcZF3wP 女騎士「なんで?」 魔王「この間から非情に貧しい食事を続けていてな。 それをメイド長にぼやいた所、レシピを押しつけられて 最低限出来ないとどうにもならないので学べ、と……」 勇者「ひゃくいちーひゃくにーひゃくさんー」 女騎士「それはもっとも。――メニューは?」 魔王「茹でソーセージとキャベツ。あと、パン」 女騎士「そうか。失敗のしようもないね。 で、勇者は何をやっているんだ?」 勇者「ひゃくにじゅうにーひゃくにじゅうさーん」 魔王「ああ、数字を数えているのだ。 茹で時間を計らねばならぬからな」 ぐらぐら、ぐらぐら 女騎士「適当ではまずいのか?」 魔王「適当っ!? 我らに適当なものを 食べさせようというのか」 女騎士「いや、料理って適当なものだろう」 魔王「そんなことはない。完璧なハルモニアとは 完璧な準備と計算、そして連携に基づくものだ」 女騎士「そうなのかなぁ」 ぐらぐら、ぐらぐら 333 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 21 14 27.99 ID chcZF3wP 勇者「にひゃくにじゅうにーにひゃくにじゅうごー」 女騎士「随分湯が少なくなってきていないか?」 魔王「蒸発したのだろう。水分が気体となって 空中へと拡散するのだ。理論的に正しい現象だ」 女騎士「煮詰まってるんじゃないの?」 魔王「いいや、蒸発だ。科学的な帰結だ」 女騎士「ふむ」 勇者「にひゃくさんじゅごーにひゃくさんじゅろーく」 ぐらぐら、ぐらぐら 魔王「そろそろかな」 勇者「にじゃくよんじゅーにひゃくよんじゅういちー」 女騎士「皿を出さなきゃまずいのではないかな」 魔王「はっ。そう言えばそうだ」 勇者「にひゃくななじゅうろくーにひゃくななじゅうしちー」 魔王「勇者、300で火力停止だっ!」 勇者「心得たっ! “氷結呪”っ!」 パリーン!! 345 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 21 23 11.22 ID chcZF3wP 魔王「完成だ」 きゅるるー 勇者「ああ、長い戦いだったぜ」 ぎきゅるるー 女騎士「……」 魔王「さぁ、食べようではないか。勇者! この勝利を分かち合うのだ」 勇者「おう! 魔王! 女騎士もどうだ?」 女騎士「い、いや。わたしは結構だ。 見過ごしてしまった良心の疼きは感じるが メイド長の教育の過程を邪魔したくはない」 魔王「そうなのか? いただきまーっす。あむっ」 勇者「いっただっきー! ばくっ」 魔王「……」 勇者「……」 魔王「うぐっ。なんでこんなに辛いのだ」 勇者「塩が、塩がっ!?」 女騎士「塩を入れすぎだろう」 魔王「まさかっ? 指示通りだったはずだ」 勇者「常識を越えた味だぞ」 魔王「ううー。水をくれ」 女騎士「やれやれ」 とぽととぽ 勇者「俺にもだ」 347 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 21 24 28.44 ID chcZF3wP 女騎士「ああ。見てられない。貸してっ」 魔王「へ? 食べれないぞ、こんなもの」 勇者「塩辛すぎだ。生まれるのが早すぎたんだ」 女騎士「だからって捨てたらもったいないだろう。 湖畔修道会は、質素、倹約、勤勉を説いてるんだし」 魔王「それはそうだが」 勇者「でも、さすがに食える味じゃないぞ」 女騎士「まぁ、多少は味が落ちるが仕方ない」 トタタタタタン 魔王「へ?」 女騎士「きざんで、水をかけて軽く塩を抜くだろう? で、ベーコンの脂身を炙ったフライパンで炒めて ……このきざんだ塩ソーセージとキャベツの細切れを 入れてしまう」 じゃっじゃっじゃっ! 魔王「おおっ」 女騎士「火は調節するのが難しいから、 距離で加減するんだよ。火から離れれば弱火だ。 で、いい匂いがしてきたら、溶いた卵を六個入れる」 じゅわぁぁ~♪ 勇者「なんだか料理みたいだ!」 348 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 21 26 00.14 ID chcZF3wP 女騎士「卵を入れたら蓋をして、 火から離してしばらく待つんだ。蒸らされるまでね」 勇者「いくつ数えればいい?」 女騎士「適当だよ。皿を出して待ってれば良い」 魔王「心得た!」 女騎士「ほら」 ぱかっ。ほわぁぁ~。 魔王「美味しそうだ」 勇者「美味そうだ!!」 女騎士「……なんだか2人は意気投合しているね」 魔王「うむ。もう同居も長い。絆だ」 勇者「空腹者は特有の連帯感を覚えるんだな」 女騎士「一つ屋根の下か。……ハンデだなぁ」 魔王「まだ食べてはだめなのか?」 勇者「もういいだろう? 女騎士っ」 女騎士「まだだめだ。両手にフォークを装備してもだぁめ。 さらに、この固くなりかけのチーズを上から削ってかける。 これで完成。皿を持ってね。半分ずつとるから」 魔王「ううう」 勇者「いい匂いだなぁ」 350 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 21 27 04.61 ID chcZF3wP 女騎士「最近は、仲がよいのかな?」 魔王「仲は最初から良い」 勇者「まぁ、そうだな。がっふがっふ」 女騎士「そうか……」魔王「美味しいな。女騎士は料理も出来るのか」 勇者「そう言えば、昔も作っていたな」 女騎士「修道士は自分の面倒を自分でみるのが基本だし。 まぁ、パーティーで一番料理が旨いのは変態だった わけだけど」 魔王「変態?」 勇者「冬の国の執事のことだよ」 女騎士「昔のことだ」 魔王「そうか?」 勇者「もっきゅもっきゅ♪」 魔王「ところで今日は、どんな用事があったんだ?」 勇者「オムレット作ってくれに来たんだろう?」 女騎士「あ、いや。うん、たいした用事じゃないから」 勇者「そなのか?」 女騎士「うむ。戦略的に見て出直そうと思う」 368 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 22 04 45.62 ID chcZF3wP ――新生白夜王国、兵舎付きの執務室 王弟元帥「どうだ? あの軍を率いてみて」 灰青王「悪くはありませんね」 王弟元帥「ほう」 灰青王「確かに農民ゆえ、無統制になる局面がありますが 貴族の私軍とは違い、良くも悪くも素直ですな」 王弟元帥「マスケットはどうだ?」 灰青王「現状では、強力な石弓、しかし欠点も多い。 そういった感じです。提出した書面の方は?」 王弟元帥「読んである」 灰青王「あそこにも書きましたが、沼沢地での戦闘ですと 水気がある分、火薬が湿気ってどうしても不発が多くなる。 不発が多いと暴発などの事故にも繋がる。 負傷者のうち少なくない数が、 自分のマスケットで怪我をした事例になりますね」 王弟元帥「ふむ」 灰青王「面白み、はあります」 王弟元帥「面白みか」 灰青王「現在までの貴族軍での戦争は、 あまりにも貴族軍の連合体であると言う事実に縛られてきた。 今回の戦で、その盲目については気がつかされましたよ。 正直に言えば、戦争の覚悟のない農奴は、 やはり所詮農奴ですよ。臆病で身勝手だ。 しかし、そこに面白みのようなものがある」 369 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 22 06 44.40 ID chcZF3wP 王弟元帥「現在の問題点は?」 灰青王「資料を」 秘書官「はっ」 灰青王「現場の指揮官としてでよろしいですね?」 王弟元帥「そうだ」 灰青王「まずは最初に、攻撃力の集中です。 これは戦場の広がりに対して 攻撃力を一点の集中させると言うことでもあるし 時間の広がりに対して、ある一瞬に攻撃力を 集中させると言うことでもあるわけですが、 これがなっていない」 王弟元帥「ふむ」 灰青王「古来この戦力集中については、兵士の質的向上。 つまるところ個人的な武勇の研鑽と、指揮官の采配に 素早くしたがうことが出来るか否かという点によって 改善されてきた歴史がある。 しかし今回のこの、元帥閣下の軍。聖鍵遠征軍においては 個人の武勇、と言う点にそこまで重きを置きたくはない。 そうでしょう?」 王弟元帥「ふふふっ」 灰青王「で、あれば練兵は指揮に従うためのものを 中心にそれだけをみっちりと仕込み、 攻撃集中力そのものの強化は、武器の進歩……。 いわば改良に期待をしたい」 371 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 22 09 13.78 ID chcZF3wP 王弟元帥「ふぅむ」 灰青王「いかがです?」 王弟元帥「すでに新型マスケット、 フリントロックの作成は発注済みだ。 しかし、工作精度の問題で数が出そろうの先になる」 灰青王「かまいません。どうせ運用しながらでないと、 実戦訓練にはなりませんからな。 次の問題点は防御能力です」 王弟元帥「それは、書面でも触れられていたな」 灰青王「ええ、マスケットは一回撃ったらお終い。 もちろん再装填をすれば良い訳ですが、 混乱する戦場でそれだけの余裕を持つのが至難。 そして、撃った直後から著しい防御力の低下がある」 王弟元帥「うむ」 灰青王「これについては、王弟元帥がかねてから 提案なさっていたとおり、槍兵との連携運用で 解決がつきます」 王弟元帥「よかろう。ほかには?」 灰青王「マスケット単体の問題ではありませんが 参加している貴族達とのあいだの意識の乖離。 特に貴族側の、マスケット兵に対する嫌悪感と軽蔑。 これは問題です」 王弟元帥「貴族だからな」 灰青王「ええ。そうです。 しかしマスケット兵は、その攻撃力と数において 瞠目すべき点がありますが、あくまで農奴中心の部隊。 専門的な軍事訓練を受けたわけではない。 やはり高速で多様な軍事機動などは、 貴族の持つ騎馬兵力に頼らなければならないような 場面が今後も数多くあるでしょう。 それゆえ、現状貴族とも上手く付き合わなければなりません。 マスケットは無敵の兵ではないのですから」 372 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 22 10 48.20 ID chcZF3wP 王弟元帥「その点について、何かの具申はあるか?」 灰青王「それは、今後、王弟元帥がどのような 国家を作っていくかの想定次第でしょうねぇ」にやり 王弟元帥「……ほぅ」 灰青王「今のままの体制を維持し、貴族と王族が 互いに助け合い、と言えば聞こえはいいですが、 牽制し合いながら民の上に君臨してゆくか、 王族が民を直接統治してゆく絶対王政を敷いてゆくか」 王弟元帥「……」 灰青王「現在の中央国家群は、国家乱立とは云え、 その実、教会による横のつながりの輪の中に囚われた 複数の馬のようなもの。その中で長兄たる聖王国の 影響力は消して小さくはないでしょうな」 王弟元帥「ふっ。戯れ言だ。我ら聖王国も 光の精霊の1人の信徒に過ぎない。 こたびの遠征軍も、諸王国、諸貴族、そして民の自由な 信仰心の発露によるもの……」 灰青王「ははははは。だが、その自由を許していては 反感も連携の不備もどうにもなりません」 王弟元帥「――ふっ。大主教がどのようにお考えかは 自ずと別として、わたし自身は今後も貴族は 必要不可欠と考えている。ただ、時代によって その求められる資質が変わるだけなのだ」 373 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 22 12 43.43 ID chcZF3wP 灰青王「そう言うことであれば、信賞必罰。 武門のよって立つ所にしたがいて、軍規をつくり これに王族、貴族から率先して従うことにより、 民に範を示す。また貴族にはその働きに応じて 褒美を取らせる。 お定まりの手ですが、これを実行してゆけば いずれは軋轢も少なくなりましょう。 本来的には同じ魔族と戦う軍なのですから。 傭兵が混じるとこの種の法はやっかいだが 元々我ら国家にとって傭兵は、兵力が足りない時の 予備兵力だった。今回の戦いでも、貴族の私兵としての 傭兵はあっても、聖鍵遠征軍として雇った傭兵はいない。 で、あれば問題ないでしょう。 問題ある貴族がいるのならば、その貴族は…… そう、おそらく――背教者なのだから」にやっ 王弟元帥「司令官が言うのであればそうなのだろうな」 灰青王「では、そのように軍規を改めましょう」 王弟元帥「期待しているぞ」 灰青王「今回の指揮で、マスケットの射程や、 その攻撃タイミング、クセなどはつかみました。 次回からの前線指揮は より確実なものにしてご覧に入れましょう」 王弟元帥「それでこそ、霧の国の若き英雄王だ」 灰青王「ははっ」 377 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 22 26 35.46 ID chcZF3wP ――冬の国、城下町の一軒家の前 「にゅーっほっほっほ、にょーほっほっほ」 女騎士「……」 「わ! これは素敵ですぞぉ! ふくらみ、まろみ。淑女のレディですなっ!」 「もう、お怪我にさわっても知れませんよ?」 「いやいやいや。これがあるから治るのです。 そーっれ、ぱっふぱっふ」 「きゃ。うふふふ。ぱっふぱっふ♪」 女騎士「……」 「そーれもういっちょー♪」 「いやん、元気すぎ~っ」 「ぱっふぱっふ。にょほほほ~」 「うふふふっ。ぱっふぱっふ♪」 ガチャリ。 女騎士「失礼する」 執事「……」 看護の娘さん「……」ぴきっ 女騎士「あー。いい加減にした方がいいと思うぞ」 執事「なっ。なにもしておりませんぞっ!?」 383 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 22 29 45.44 ID chcZF3wP ――冬の国、城下町の一軒家のなか 女騎士「もういいのか、爺さん」 執事「ごほっ、ごほっ。お気遣い無く。 わたくしはもう年老いた老兵に過ぎません。 老兵は死なず、ただ去りゆくのみ。 ……あの葉が落ちる時には、この爺めも」 女騎士「なんで死にそうな爽やかさなんだ。 さっきまであんなに楽しそうだったのに」 執事「あれはですねっ。 全然全くやましい事など無いのですぞ!」 女騎士「“そーれもういっちょー”」 執事「なっ! ど、どこから聞いていたのですか!?」 女騎士「何も聞いてない……ことにしたい」 執事「とにかく何らやましい事はないのですぞ。 それどころかあの状況で奮い立たなかったら 男としてのやましさを感じること請け合いですぞ」 女騎士「全く、いつまでたっても年をとらないなぁ」 執事「にょっほっほっほ!」 女騎士「褒めてないからなっ」 執事「しょぼん」 384 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 22 30 43.62 ID chcZF3wP 女騎士「でも、元気そうで安心した」 執事「まぁ、これでも鍛えていますからな」 女騎士「治癒術はしたのか?」 執事「ええ、大丈夫ですよ。お気遣いありがとうございます」 女騎士「これは見舞いだ。梨なんだが」 執事「嬉しいですね」 女騎士「剥いてもらうといいぞ。胸のでかい娘さんに」 執事「にょっほっほっほ」 女騎士「……胸のでかい娘さんになっ」 執事「こほん。いえ、ありがとうございます」 女騎士「……ふぅ」とさっ 執事「どうしました?」 女騎士「……じつは」 執事「……」 女騎士「……うん」 執事「なにかあったのですか? 勇者との仲を決定的にすべく、 この老爺の知恵でも借りに来たのですかな?」 女騎士「何で判ったのだ!?」 執事「年の功と申しますか、はははっ」 386 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 22 33 32.25 ID chcZF3wP 女騎士「そうなのか?」 執事「女騎士が勇者にほの字なのは、 それもう、最初からばればれでしたからね。 にょっほっほっほっほ」 女騎士「そうか……」 執事「ええ、そうですよ。 一緒に旅をしていたあの当時から、あなたたち2人の 視線の先にはいつでも勇者が居ましたから。 とんだ迂闊の童貞ボーイですよ。にょほほ」 女騎士「2人?」 執事「いえ、それは何でもありませんよ。 ところで、何処まで進んだのですか?」 女騎士「どこまで?」きょとん 執事「勇者との男女の仲ですよ」 女騎士「ああ、剣を受け入れてもらった。 わたしはもう勇者のものなのだ」えへんっ 執事「……はぁ」 女騎士「何でため息をつくっ!?」 執事「こともあろうに“騎士の宣誓”を男女の仲の 進展具合にカウントするとは。この執事も情けなくて 笑い声が出てしまいます。にょっはっはっはっは!!」 女騎士「笑ってくれるな。わたしだってきわきわなんだし」 387 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 22 35 03.52 ID chcZF3wP 執事「まぁ、お二人とも奥手ですからね。 おまけに相手はあの勇者ですし。 まぁ、相当の難物ですよ」 女騎士「そうなのか?」 執事「ええ、魔王も困っているでしょう」 女騎士「そういえば魔王のことは、 冬寂王には報告しないで良いのか?」 執事「それは、この爺には手に余る案件です。 いずれ時が至れば、若が己で知るでしょう」 女騎士「そうか……。困るって、勇者はもしかしてその……」 執事「ん?」 女騎士「もしかして私たちのことを嫌いなんだろうか?」 執事「いえいえ、そんなことはないと思いますよ。 ただ、勇者は難しい相手だ。 とこのように申し上げただけで」 女騎士「それはなんでだ?」 執事「ふぅむ」 女騎士「昔のよしみだ。何かヒントをくれないか? わたしだって変態の知恵を借りるのは忸怩たる思いだが いい加減魔王に差を付けられていて、 このままでは色々取り返しがつかなくなりそうなんだ」 ページトップへ <前9-1へ|次9-3へ>
https://w.atwiki.jp/mcz3001d/pages/13.html
対処方法の基本(スレ文より抜粋) 1 :IC MCZ3001D:2007/10/27(土) 00 41 39 数年前に社告(ソニー製カラーテレビ無償点検・修理のご案内)出してます (※スレ主じゃないけど補足:社告にはコンデンサと書いてあるが実際には新電元製高圧制御IC MCZ3001D)。 今は無償修理対象であることを知らずに買い替えしてしまっている人が多い。 もったいないから直してもらってね。 症状・・・スイッチ入れると音は出るが数秒で電源が切れてしまい、スタンバイランプ点滅する。(画像は出ない) 原因は。。。IC不良、上記症状でMCZというICがついている機種なら9割がたこの部品による故障でしょう。 ただで直せます。捨てないでね。 2 :IC MCZ3001D:2007/10/27(土) 01 12 41 修理依頼の仕方。 受付センターにTELして型式、使用年数、症状などを言っても社告対応かどうか等言ってこない。 こちらから聞いても受付の人はまず分からない。 「最低でも出張料と診断費はかかります。」と言ってくる。 取り合えずここは受付だけしておく。 次にサービスマンからTELがあり、訪問日時など打ち合わせをしてくるので、 この時にMCZの故障ではないかと聞きましょう。 可能性ありなら、9割は固い。もし来てもらって珍しくMCZでなかったこしょうの場合はMCZも壊れていたことにしてもらい、 残りは部品代だけの支払いで済むように計らってもらうのがマル秘。。 TELの時点で「MCZは使われて無い商品です。」と言われたら社告品ではありません。 ソニーのTVの修理の3割はこの修理なので上記症状であれば非常に確立は高いですよ。 3 :IC MCZ3001D:2007/10/27(土) 01 19 50 こんなに多い故障なのになぜか受付の人は社告を知りません。 ソニーの体質に問題があると思わざるを得ない。 毎日相当数のTVが、社告を知らないユーザーに処分されているはず。 (以上、スレ主の文より) 補足 ブラウン管テレビに限らず、液晶やプラズマでも搭載機種があるとの情報あり。またOEMなどでソニー製品でない機種でもMCZ搭載事例もあり。 MCZ3001D MCZ3001Dの外観 MCZ3001D内部構成 修理事例 テレビが写ンなくなりました! SONYのWEGA KD-28HR500によると、ソニーのサービスステーションで対策品のMCZ3001DBを買うと1個¥630だそうです。 2009年の段階でも同じ価格 2回目の故障→http //tokyoswan.web.fc2.com/4htm/hr500/nr500A.htm 2011年 テレビが写ンなくなりました 3回目 3回目の発症 SONYによる情報(社告) 社告 ソニー製カラーテレビ無償点検・修理のご案内 同社の告知済み対象機種一覧(ただし下記一覧は不完全) スレで出てきた関係する機種の一覧はこちら 同社の資料に含まれていないが、プロジェクションテレビにも該当機種がある(KDF-xxHD900など) KV-28SF1 KV-32SF1 KV-28SF3 KV-28SF5 KV-28SF7 KV-32SF7 KV-28SF7M KV-32SF9 KV-25ST12 KV-28W10 プレスリリース ソニー製カラーテレビ無償点検・修理のご案内 スタンバイ/オフタイマーランプ (画面下の赤色のランプ) が点滅しているのですが? スタンバイ/オフタイマーランプの点滅回数とその意味は機種が違うと意味も違うらしい。ある程度は同じなのかもしれないけど・・。 ※対象機種はリンク先で確認してください。 なお対象機種は不明ですが、 HD700を含むST12以降の故障自己診断回路搭載機種(≒MCZ搭載機種と見て問題なさそう)のランプ点滅回数と内容 点滅回数 内容 原因 4 垂直偏向 故障 12V生成不良 7 水平偏向 故障 9 電源ZEROクロス検知 故障 という情報もあります。 機種 症状またはレス 修理結果(そのレス内のみ) 関連レスなど MCZ3001搭載機種 827 :It's@名無しさん:2013/08/27(火) NY AN NY.AN昨年、電源が入らなくなった(スタンバイ7回点滅)36HD700。それ以来、コンセント抜いてホッタラカシにしてた。いい加減捨てようかと思い、昨日もう一度コンセンさしてみたら、電源入った!今日も快調に映ってる。なんじゃこりゃ?MCZ故障かと思ってたが、違うのか? - - MCZ3001搭載機種 831 :It's@名無しさん:2013/10/01(火) 03 12 52.42点滅4 垂直偏向 故障7 水平偏向 故障9 電源ZEROクロス検知 故障諸外国でも悩んでるんだな。 - 827 MCZ3001搭載機種 844 :It's@名無しさん:2014/03/03(月) 10 25 26.76 831これは36HD700向けの不具合に対応したもの?ソニーのサイトだと点滅回数とその内容は「テレビのモデルごとに、状態と点滅回数は異なりますので」とあるけどソニー スタンバイ/オフタイマーランプ (画面下の赤色のランプ) が点滅しているのですが? (ブラウン管テレビ)http //qa.support.sony.jp/solution/S1110278007514/ - 831 MCZ3001搭載機種 845 :It's@名無しさん:2009/03/30(月) 11 45 14HD700でも同様ですよ。96頃のST12から採用の自己診断回路。要は垂直回路の電源の12vが作れなければ、4回点滅。半田がてんぷらしててw、ビームが振れなくても4回点滅ですからw7回も9回もMCZ。 - 844 元スレ 2ch ソニー板、ブラウン管TV 社告無償修理 http //gimpo.2ch.net/test/read.cgi/sony/1193413299/ 元スレ 新 2012/03/01現在 ブラウン管TV 社告無償修理 http //awabi.2ch.net/test/read.cgi/sony/1193413299/ 元スレのログ ブラウン管TV 社告無償修理 レスNo.430 2010/01/05(火) 07 31 26 まで ブラウン管TV 社告無償修理 レスNo.765 2011/12/24(土) 18 14 55 まで ブラウン管TV 社告無償修理 レスNo.768 2012/03/22(木) 09 54 39 まで 注意点 ・MCZ搭載の当該機種かわからない場合はサービスセンターに電話して聞くのが得策。 ・サービスマンへの通達(?)で、2009年3月17日からは2001年以前のモデルはMCZ不良でも有償修理という情報があるが、それ以降でも無償修理されている事例がある。MCZ3001D問題 MCZ無償交換期限情報参照。 ・MCZの部品代だけタダで、手数料等で金取られた例もあり(ソニーのせいなのに悪質かも)。DRX7のレス81参照。 ・ソニーの社告は発生原因、該当機種、問題が全然合っていません(SF1,SF5,SF7,SF7M,ST12,W10とMCZ3001D問題機種一覧を参照)。しかしサービスセンターやサービスマンはMCZが問題だということはわかっているようです。そのうえで無償修理を終了するとか対応がむちゃくちゃになっています(でも無償で修理してもらってる事例も多々あます)。上記の無償交換期限情報やDX750のレスNo.478を参照。 ・スタンバイランプの点滅回数(回数があってる/あってない)だけではMCZ問題に該当するか/しないか判断できないこともある(レスに回答してるものをみると回数は統一されている感じはするが・・?)。 ・MCZ3001DをMCZ3001DBに交換後、動作テストせずに電解コンデンサなども一緒に交換されるとそれを理由に金を取られることがあるので、あらかじめMCZ3001Dの交換だけをしてから動作テストをしてもらったほうがよい(しかしそうすると電解コンを交換せずに修理を終了されてれしまう可能性のある諸刃の剣?!)。また場合によってはサービスモードであらかじめランプ点滅履歴をみてもらって、それから修理を開始してもらったほうがいい(確認しない、確認の仕方を知らないサービスマンもいる)。 ・MCZ3001DBに交換しても、それが壊れることもあるとのこと。レスNo.130,DX550のレスNo.317参照。 ・MCZ3001Dが複数実装されていることもあるので、全部交換したほうがいい。サービスマンにはちゃんとは言わないと全部交換してくれないことがある。 ・症状が似ててもスタンバイランプ点滅回数やブラウン管点灯状況でMCZ3001Dと関係ないこともあるのでMCZ問題と決めつけてかからない方が無難。 ・製品の保証書の有無は関係ない(社告およびIC自体の不良のため)。 ・スレ主=IC MCZ3001D (?)は全機種の実装状況を把握しているわけではない様子(MCZ3001D問題 非該当機種一覧を参照)。 ・レスに返答してる人も間違った指摘や回答してる人がいるので掲載されてる内容が全て正しいわけではない。 ・PC用モニターでもMCZを搭載している機種がある様子。レスNo.152を参照。 ・ネットでの故障診断/修理申込 http //www.sony.jp/support/repair.html MCZ3001D問題の機種 一覧 MCZ3001D問題機種一覧(シリーズ名別) MCZ3001D問題の不明機種事例、参考情報など 機種 症状またはレス 修理結果(そのレス内のみ) 関連レスなど 機種不明その他 271 :It's@名無しさん:2009/03/30(月) 11 45 145年前のTV今月で3回目だよ 9回点滅後に電源切れる現象。サポートに電話したら問題ないと これはもうリコールだろ 最低 - - 機種不明その他 254 :It's@名無しさん:2009/03/07(土) 16 05 29スイッチを入れても画面が黒いまま、音声は聞こえる。ソニーに電話し修理依頼しました。即日修理、当然「無償修理」だと思っていましが。 MCZx3取替え、無償でした。 - 機種不明その他 291 :It's@名無しさん:2009/05/23(土) 15 47 07今日の朝テレビが壊れた。自己診断の点滅は8回。 さっそく 2の手順をふんでサービスマンにMCZと唱えたら「その場合は無償で・・・」とのこと。今日中には修理してくれるみたいだ。このスレ読んでよかった~。 - 機種不明,その他 36 :It's@名無しさん:2007/11/17(土) 10 10 59電源を入れても映らない、ランプが4回点滅する 部品2個の交換(無料) - 機種不明その他 155 :It's@名無しさん:2008/10/08(水) 00 49 51 うちに来たサービスマンは「まだご購入いただいてから5年しか経っていないということで、無料修理ということにさせていただきます」って言いやがった。「社告の事知ってますよ」って言ったら苦笑いしてた - 機種不明その他 188 :It's@名無しさん:2008/11/19(水) 14 14 51点滅しないと該当しないの? - - 機種不明その他 206 :It's@名無しさん:2008/12/21(日) 20 31 44単独スレが立つほど有名な故障だったのか。先週日曜日に9回点滅。 月曜日に連絡して昨日修理。途中見れたりもした。修理後、「ファントム・メナス」見てたら一時間ほどしたところで再生停止し30秒スキップした。「TVの次はDVD(当然SONYである)かよ」と思いながらもPCで検証したらソフトの不良だったお。 - 機種不明その他 207 :It's@名無しさん:2008/12/23(火) 20 36 48:It's@名無しさん:2008/12/23(火) 20 36 48この大リストラな状況でも無償修理してくれますか? - 208 機種不明その他 208 :It's@名無しさん:2008/12/25(木) 17 48 38:It's@名無しさん:2008/12/25(木) 17 48 38リコール品なら無償。 - 207 機種不明その他 357 :It's@名無しさん:2009/08/26(水) 20 56 592年前に9回点滅して無料修理してもらったが今日また9回点滅しました。2回目なった人いますか?これもまた無料で直すのかな?いいかげんにしろよ。 ? - 機種不明その他 361 :It's@名無しさん:2009/08/27(木) 22 05 00しかしここのサポセンの人や修理業者は絶対ソニーのテレビ買わないだろうな。今日購入して5年間で3回目の9回点滅キタ━━(゚∀゚)━━!! 壊れすぎだろ。 - 362 機種不明その他 362 :361:2009/08/28(金) 19 28 54今日修理完了しました。やっぱりMCZの故障で対策品が故障して3個とも取替えてもらいました。今回は無料でやらせてもらいます。って言われたが、3度目(無料が)ですよ。と言い返したら苦笑いしてました。修理した人も再発がありますからご用心してください。 - 361 機種不明 475 :名無し:2010/03/18(木) 12 04 54It's@名無しさんのおかげで、3月だけど無償修理してもらいやした。普通に受付→料金承諾確認(出張代・部品代込みで一律24000円)→翌日の朝修理担当から時間確認電話「MCZ交換なら無償ですよね?」と電話越しに確認。修理担当が「無償は1月末で・・・」と言ってましたが、とりあえず、見てからであいと、というので、出張代の3150円勉強代として見込みつつ来てもらって、やっぱり交換。どうやら(予測だけど)、書き込みを見て、「1月で終了」は利用してたみたいです。 - 476 機種不明 476 :It's@名無しさん:2010/03/18(木) 17 29 00 475参考までに、機種と製造年月日は?意外と、品質保持部品(だったっけ?)の保有期間である、製造(打ち切り)後8年を目安に無償交換を打ち切っているだけ=機種によってまちまち、だったりして。 - 475 機種不明 477 :It's@名無しさん:2010/03/18(木) 17 44 06ここでそんなメーカーサイドに有利になるだけの情報いらんアンチは論外だがあきらかな欠陥なんだから。 - 475~476 その他 484 :40:2010/03/19(金) 09 24 29ここは、2chでは珍しく(?)消費者にとって有益なスレだね。このスレのお陰で、無償修理できた人も多いと思う。サービスステーションにポスターが掲示(少なくとも1年前はあった。今は知らない。)してあるけど、WEBで検索しても、見つかるのは2chの情報ばっかり。メーカとして、もう少し情報周知に力を入れてもいいような気がする。 - - MCZ3001D問題 PCモニター事例 機種型番 症状またはレス 修理結果(そのレス内のみ) 関連レスなど PC用モニター 152 :It's@名無しさん:2008/10/03(金) 17 45 38PC用のブラウン管モニタが急に映らなくなり電源ランプが点減。カナダのSONYサイトに有ったサービスマン用のマニュアルを見るとMCZ3001Dの文字が… - - MCZ3001D問題の全機種該当または有用情報 機種型番 症状またはレス 修理結果(そのレス内のみ) 関連レスなど 全機種保証書 70 :It's@名無しさん:2008/02/29(金) 21 01 11中古で買って保証書ついてないのは無料修理無理? - 71 全機種保証書 71 :IC MCZ3001D:2008/02/29(金) 23 14 1270さんへ 保証期間中ならOKでしょ、バカ正直に申し出ればだめだけどね - 70 全機種,保証書 269 :It's@名無しさん:2009/03/27(金) 23 09 19中古で買って保証書ないんだがMCZ無料交換無理かな? - 270 全機種保証書 270 :It's@名無しさん:2009/03/28(土) 00 19 46 269無問題 - 269 全機種有用情報 29 :It's@名無しさん:2007/11/12(月) 21 40 14 1 数年前って正確には何年前からなの? - 30~31 全機種有用情報 30 :It's@名無しさん:2007/11/12(月) 21 59 15MCZ3001Dで検索かけるとウジャウジャと出てきますねウィキペディアより抜粋2000年頃から数年の間生産された殆どのソニー製ブラウン管テレビで、製品を使用し続けていると数年で電源が正常に入らなくなる故障が多発した。これは使用されているIC(新電元製MCZ3001D)の耐久性が極端に低い為で、一時期ソニーでは無料で修理に応じていた。ソニーはこの事実を一般には公にせず、有料での修理を依頼したユーザーの製品をサービスマンが無料で修理することで対応した。修理内容は対策品のIC(新電元製MCZ3001DB)への交換である。 - - 全機種有用情報 31 :It's@名無しさん:2007/11/13(火) 03 26 45それなんてリコール隠し? - 29~30 全機種有用情報 37 :IC MCZ3001D:2007/11/18(日) 00 14 5926さんの機種(※補足 KV-25SF1)にはMCZ付いていない。残念、92%の確立でブラウン管の故障です。 - 38 全機種有用情報 38 :It's@名無しさん:2007/11/18(日) 00 29 20残りの8%は何? とりあえずHD*00、HR500(B)、DX*50、DA*5、DS*5とかの型番が危ないって思えばいいのかな。 - 37 全機種有用情報 302 :It's@名無しさん:2009/06/01(月) 14 48 442000年1-6月期製 3日前、突如テレビが映らなくなり(スタンバイランプ点滅4回→7回)、原因がICである可能性をネットで突き止め、こちらへと辿り着きました。同日、サポートセンターに電話。本日修理へ。結果、先程掛かって来た修理担当者との電話の時点で修理を断念しました。大よその会話内容は、電話のやり取りでICの件や、ネットでの同事例について触れたものの、今年3月の時点で会社より通達が出ていて、該当機種に於けるIC交換無償受付は終了したとの事。ただ、担当の方のお話が曖昧に聞こえたので粘ってみました。私:それでは今年3月以降、同様のICを積んだ機種を全国的にも無償修理してはいないんですね?担:機種により製造された時期が違うので何ともいえませんが、お客様の型に関しては3月で終わってしまったので、その後は有償でお願いしております。とのことでした。有用な情報でなく恐縮ですが、ご報告までに。どなたか3月以降、同機種で無償修理された方はいらっしゃるのでしょうか? - 303~304,306~307 全機種有用情報 303 :It's@名無しさん:2009/06/01(月) 19 56 08君のすぐ上の書き込み見て分からんかね - 302,304,306~307 全機種有用情報 304 :It's@名無しさん:2009/06/01(月) 20 46 19 303 レス有難う御座います。同ICであるとは思いますが、KD-36HD900は02年製、当方のKV-36DRX7は00年製とで2年差があり、あなたのは古い為…と担当者にかわされるのではと思いました。今回の修理担当者の話によれば、お客様の型に関しては今年の3月で無償は終わりとの事でした。私の追跡?をかわしたくそう言ったのか、事実そうであったのか判断が付かず、全くの同型で3月以降無償修理なされた方はいないかと、ご質問した次第です。 - 302~303,306,307 全機種有用情報 306 :It's@名無しさん:2009/06/02(火) 01 11 29 305 レス有難う御座います。そうですね…今更ですが電話口で済ませてしまったことを後悔しております。無償修理なされた方が多い中、一部有償だった方もいるようで、修理後に請求されては断われないのではと、少々構え過ぎておりました。。。DRX7にはまだまだ現役で頑張って欲しいので、諦めずにまた電話してみようと思います。 - 302~304,307 全機種有用情報 307 :It's@名無しさん:2009/06/02(火) 11 47 05 306 来て貰って、修理前(部品交換前)に見積をくれると思うよ。若しくは下さいと。お願いしてみる。そこで交換部品等の説明があったときに、MCZ交換のみならば、無償修理の件を話したらいい様な気がしますね。どうしても有料で金も払いたくなかったら、修理中止。出張費(2625円)は取られるかもしれないけど...。 - 302~304,306 全機種有用情報 327 :It's@名無しさん:2009/07/25(土) 15 35 232003年製のKD-32H900が、スタンバイランプ5回点滅で、電源切れの故障発生。 翌日修理で、「電源コントロールIC×2個」の交換で30分足らずで修理完了。何の交渉もなしで請求額0円の修理明細書を出され、サインしておしまい。担当者は毎日5~6件の修理で大忙しとのこと。 修理相談窓口では、出張料などの金額説明があったが、このIC交換修理は(2009/07/25現在)未だ無料交換を継続しているようだ。ブラウン管TVでBSデジタル受信可の製品すべてに、この欠陥ICが使われているようなので、「スタンバイランプ点滅後、電源切れ」の症状が出たら、迷わず修理を受けたほうが良いと思う。 328 全機種有用情報 130 :It's@名無しさん:2008/09/04(木) 18 25 30トリニトロンスレで最近気になるのが、修理後半年かそこらで又同じ故障が起きるケースがあることだな 修理交換済みのMCZは改良版ではなかったのか? 製造不良とかそれ以前に設計が悪いのではないかと疑ってしまう - - 全機種 313 :It's@名無しさん:2009/06/09(火) 14 42 24Speaker で帯磁した場合に、ブラウン管の消磁乃至対処方法はいかに。 - 下記参照 全機種 地磁気が影響している場合とかに調整する、画面の傾きや上下補正の設定でも補正できることがある様子。下記参照画像について「アレッ?」っと思ったら 画像の一部に色ムラがあるんだけど?それでも駄目な場合、以前シャドゥマスクブラウン管テレビを修理した際にアノードキャップを外してアノードキャップの付いていたブラウン管側のアノード穴の内部の放電をしてやると色ムラを全くない状態にできた(おそらく電界が消えるから保持されていた磁界も消えるのではないかと)。消磁器(搭載されているものでなく)などでは色ムラが残ってしまう場合も、この方法だとうまく均等になる場合がある。ただしトリニトロンは(シャドゥマスクでもみたことあるけど)ひずみ補正に磁石パッチ当ててることもあるからリセットしちゃうと逆に問題出るかも。責任は取れないのであしからず。あと高圧がかかってるのでよくわからないひとはやめたほうがいい(俺的レス) - 313 全機種有用情報 486 :It's@名無しさん:2010/03/19(金) 14 56 06KV-32DX750本日修理予定でしたが、修理に来る前に電話があり「無償修理は1月末で終了。有償ならば修理に伺います」と言われました。3月に無償で修理したと掲示板に書いてあったと言ってもそれはインターネット上の書き込みなので。。会社としては1月末という事になってます。と言われました。納得できなかったので、しばらく話していると修理費・出張費で1万5千円にしますとの事でしたが、それでも納得できなかったので保留のままです。どうしようかと思っています。 - 487~491 全機種有用情報 487 :It's@名無しさん:2010/03/19(金) 15 50 59タタカウベシ - 486,488~491 全機種有用情報 488 :It's@名無しさん:2010/03/19(金) 17 46 00代替部品があって修理できるのに有償に切り替え。1月までリコールで修理してたのにって消費者センターに通報してやれ。 - 486~487,489~491 全機種有用情報 489 :It's@名無しさん:2010/03/19(金) 19 10 24下記に国民生活センターでの掲載があるけど、不具合内容、該当機種を偽装していると通知してもいいかも。おまけに交換してもまた壊れるとか根本原因の対処もされてない。http //www.kokusen.go.jp/recall/data/s-20030730.html だいたい、リコールで全ての機種、台数の対処が終了してないのに無償対応終了自体おかしい。国民生活センターに未だに掲載されている時点でもソニーが消費者庁など関係各所に通知してない事(※)が考えられる。※補足 リンク先のように、回収、補修が終了次第、国民生活センターでの表示は終了する手はずになっているが未だに掲示されたままのため。なお、取り下げる際は回収率・修理状況を通知する様子。どんだけ対応したのか数字を見てみたいもんだ - 486~488,490~491 全機種有用情報 490 :It's@名無しさん:2010/03/19(金) 19 30 50↑コレなんでKDシリーズとか抜けてるんだろね? - 486~489,491 全機種有用情報 491 :It's@名無しさん:2010/03/20(土) 09 07 12 489情報ありがとう。あるところには、まだ掲示されてるんだね。KV-25SF1が、該当機種じゃないことに不信感を感じる。w(症状が同じ不具合で壊れたから)この頃のSONYのTVは、多くの台数が売れたためにリコールするとなると、莫大な金額が必要だろうし、火災の心配もないとなると、なるだけ隠密に処理したいんだろうな。 - 486~490 全機種有用情報 492 :It's@名無しさん:2010/03/20(土) 09 47 4710年以上も前の製品不具合なんだから、そろそろ勘弁してやれよ。エコポイントもあることだし、そろそろ買い換えが妥当だと思うがな。(ただし、2月から有償修理に賛成という意味ではない。要請がある以上、メーカの責任として誠意に対処しないと)俺は、どの製品であれ購買時にSONYが選択肢に入れることは無くなった。(借りは必ず返す。因果応報、信賞必罰が俺のモットーw) - 486~491 全機種有用情報 493 :It's@名無しさん:2010/03/20(土) 13 17 36 492まだ10年経ってない機種も多いよ - 486~492 全機種有用情報 494 :It's@名無しさん:2010/03/20(土) 13 26 04 491このスレの書き込みからSF1はMCZ非搭載機種って事になってるけど。ただ、実際バラして調べた人がいないから情報がないんだけど。 - 486~493 全機種有用情報 495 :It's@名無しさん:2010/03/20(土) 19 35 27 492発売後、1年ちょっと辺りから不具合出だして、2~3年後から急増でメーカーも原因と問題点を把握しているのに、火災に繋がる恐れのあった(小火等が起きた)機種のみリコール。その他は、同じ原因で苦情多発でも一切告知・公表せずに有料修理をしたり、一方的に無償修理を打ち切ったり。だから、皆怒ってる訳。KD-**HR***なんて、10年どころか5年経ってない人もいる。 - 486~494 全機種有用情報 496 :It's@名無しさん:2010/03/22(月) 11 59 10 489で紹介のあった、国民センターのHPに「KV-25ST12、KV-28SF1、KV-28SF3、KV-28SF5、KV-28SF7、KV-28SF7M、KV-28W10、KV-32SF1、KV-32SF7、KV-32SF9上記10機種で、製造時期表示ラベルが98製1-6月期、98製7-12月期、99製1-6月期のものが対象となります。 」とあったから、10年以上という認識だったんだけどね。告知時期は、「平成15年7月30日」なので、まだ7年も経過していない。どれが、対象機種か、混乱してきた。誰か、整理してくれないか? - 486~494 全機種有用情報 497 :It's@名無しさん:2010/03/22(月) 12 03 37ATWIKIくらいみろ - 486~494,496 全機種有用情報 498 :It's@名無しさん:2010/03/22(月) 12 05 10ブラウン管TV 社告無償修理まとめ@wiki - MCZ3001D問題http //www31.atwiki.jp/mcz3001d/pages/13.html - 486~494,496~497 全機種有用情報 499 :It's@名無しさん:2010/03/22(月) 12 06 20追伸、 489紹介のHPには、「なお、故障が発生した際に「パチッ」という音がし、当該部品が焦げることによりまれに発煙することもありますが、発生時には保護回路がすぐに動作し電源が切れますので、当該部品以外に被害が拡大することはございません。」ともある。 495のように、「火災に繋がる恐れのあった(小火等が起きた)機種」が本当なら、社告自体、うそっぱちじゃねぇか。 - 486~494,496~498 全機種有用情報 501 :It's@名無しさん:2010/03/22(月) 12 27 17メーカの正式コメントとしては、HPにあげられている、10機種が対象ということでいいよね。それ以外の機種は、メーカの優柔不断な姿勢が災いしてるのか、対象機種拡大の周知をしない杜撰な企業体質をさらけだしているのか不明だが、適当に対処しているということで、なんだね。 - 486~494,496~499 全機種有用情報 765 :It's@名無しさん:2011/12/24(土) 18 14 55.50KD-28HR500(2003年10月発売)、本日MCZの無償交換修理をして貰いました@愛知県 MCZ交換の場合、無償修理で対応しなさいと通達されているのは、今日現在、液晶TVのうちMCZを使用している機種全てと、ブラウン管TVだとHD900(2002年9月発売)あたりかそれ以降のモデルとの事でした。それ以前の機種については、同じMCZ3001使用機種でも、もう無償にはならないそうです。保安部品保有期限(8年?)と無償修理の期間とは関係が無いそうですが、HR500も何時頃まで無償修理の対象になるかはこちらでは分からないとの事。 763氏のHD800はもう対象外だったのかな? まあ、修理依頼を検討されている方は早目の行動が吉かと。尚、保証書等の提示は必要ありませんでしたが、修理受付窓口(TEL)ではTVの型式・購入時期等を聞かれた後、出張費他で2万円ちょっとの費用が必要になる旨同意させられます。また、修理作業の際リモコンを使用するので、忘れずに準備(電池は新しいものに(笑))しましょう。掃除機、エアダスター等があれば完璧。MCZを3個交換の他、色ズレ調整、チップ抵抗追加(又は交換)でメモリースティック対応容量を増加(2GBまで)してくれました。感謝。以上、どなたかの参考にでもなれば幸いです。 763 MCZ3001D問題のMCZ搭載機種関連レス 機種型番 症状またはレス 修理結果(そのレス内のみ) 関連レスなど MCZ搭載レスの件 65 :It's@名無しさん:2008/02/19(火) 18 37 34KV-24DA1、点滅4回きちゃいました。画も音も出ません。一応裏蓋開けて見たらMCZ3001Dありました - 49,53,67,72,84,86,94 MCZ搭載レスの件 67 :IC MCZ3001D:2008/02/23(土) 22 37 34KV-24DA1にはMCZ付いてないはず。KD-28HD900は使ってたかもね。 - 49,53,65,72,78,83~84,86,94 MCZ搭載レスの件 72 :It's@名無しさん:2008/03/01(土) 02 58 05ちなみにKV-24DA1は付いてると技術の人が答えてくれたよ。。。 - 49,53,65,67,83~84,86,94 MCZ搭載レスの件 78 :It's@名無しさん:2008/03/05(水) 18 41 37うわぁこんなスレあったんだ!もう廃棄しちゃったよ。勝手にスタンバイになったりまた点いたりするのでサービスセンターにリコールの問い合わせをしました。しかしリコール対象ではない。有償修理の一点張り。シリアルナンバーから製造時期がリコール外だったらしい。その後落ちないまま、有償修理するのも癪なのでダマしダマし使ってました。しかし、映画のいい場面で突然スタンバイになったりして堪忍袋の緒が切れました!!もう二度とソニー製品は買わない!! - 49,53,65,67,83~84,86,94 MCZ搭載レスの件 83 :IC MCZ3001D:2008/03/06(木) 23 35 36 78さんの症状はMCZと関係ありませんけどね。このスレの1から3をお読みくださいませ。。。 - 78,84,86,94 MCZ搭載レスの件 84 :It's@名無しさん:2008/03/07(金) 21 54 37 83 内部の方ですか? - 78,83,86,94 MCZ搭載レスの件 86 :It's@名無しさん:2008/03/08(土) 19 02 42 84 中の人かもシレンがMCZ搭載機種100%把握してるわけでもなさそう - 78,83~84,94 MCZ搭載レスの件 94 :IC MCZ3001D:2008/04/14(月) 23 02 1891さん 画面表示はすぐ出ますか?出れば水晶振動子の交換もしくは半田付けで直りますよ。 93さん 有償でしょうね・・・ 86さん その通りかも(笑) - 78,83~84,86 MCZ3001D問題 MCZ無償交換期限情報 機種型番 症状またはレス 修理結果(そのレス内のみ) 関連レスなど MCZ無償交換期限 259 :It's@名無しさん:2009/03/14(土) 19 03 43MCZが無償修理なのは3/16までの有限らしい。あと2日しかない。 - 260,262~266,273~274,316,342 MCZ無償交換期限 260 :It's@名無しさん:2009/03/18(水) 00 30 17内部情報おつ、ご同輩w - 259,262~266,273~274,316,342 MCZ無償交換期限 262 :It's@名無しさん:2009/03/22(日) 22 22 49 259 そうなのか?今日発生、明日修理予定なんだが、金取られるのか?リコールに等しい話なのに… たまたま、転勤で2年ほどテレビを使ってなかったから、発生が遅かったんだが、なんだか大きく損をした気分だ。 - 259~260,263~266,273~274,316,342 MCZ無償交換期限 263 :It's@名無しさん:2009/03/23(月) 13 07 02 262 報告頼むぜ おまいが大丈夫だったら俺も修理しようw - 259~260,262,264~266,273~274,316,342 MCZ無償交換期限 264 :It's@名無しさん:2009/03/23(月) 18 19 01どんなに設計に問題がある欠陥品でも生命を脅かす危険のある故障でなければ リコール扱いにならないってのも酷い話だよな。 - 259~260,262~263,265~266,273~274,316,342 MCZ無償交換期限 265 :It's@名無しさん:2009/03/23(月) 23 56 57 263 今日、修理完了した。例の如く、IC3個の交換で、料金は無料。うちのは、メモリースティック絡みのリコール対象製品でもあったので、ついでにそちらの作業もやってもらって、当然そちらも無料。俺は仕事で不在だったんだが、嫁さんが言うには、こちらが主張するまでもなく、相手は元から無料修理のつもりで来たようだった、とのこと。ちなみに、「よくあるんですか?」と聞いたら、「ええ、ネット上では結構書かれてますよ。」という返事が返ってきたとか。ということで、16日は過ぎたが、まだ無料修理してくれたぞ。 - 259~260,262~264,266,273~274,316,342 MCZ無償交換期限 266 :It's@名無しさん:2009/03/24(火) 07 22 10なんだガセかよ - 259~260,262~265,273~274,316,342 MCZ無償交換期限 273 :It's@名無しさん:2009/04/11(土) 19 00 40ということで 259 はガセネタ - 259~260,262~266,274,316,342 MCZ無償交換期限 274 :259:2009/04/12(日) 00 10 21修理に来たベテランのサービスマンから聞いたんだけどなw その時はコンデンサの故障が原因だったけど MCZを2個交換してくれて主原因をMCZにしてくれて修理代をタダにしてくれたよ。 MCZの方がコンデンサよりも交換が大変そうだった。 - 259~260,262~266,273,316,342 MCZ無償交換期限 316 :It's@名無しさん:2009/06/12(金) 17 51 202000年モデルのDRX7の無償修理が打ち切りになったから1999年モデルのDRX9も当然打ち切りだろう。 - 314 MCZ無償交換期限 342 :It's@名無しさん:2009/08/07(金) 10 36 142001年以前のモデルならMCZ不良でも3/17から有償修理だから。 - 337,340~341,343 MCZ無償交換期限 2010/01/14(木) 13 15 51現在の無償交換状況 DX550のレス434参照。 - - MCZ無償交換期限 2010/02/03(水) 13 39 54現在の有償交換状況 DX550のレスNo.447参照 - - MCZ無償交換期限 2010/02/04(木) 19 26 22現在の有償交換状況 HD800のレスNo.444~452参照 - - MCZ無償交換期限 2010/03/18(木) 22 00 01現在の有償交換状況 DX750のレスNo.478~481参照 - - MCZ3001D問題 MCZ実装場所 機種型番 症状またはレス 修理結果(そのレス内のみ) 関連レスなど MCZの実装場所 182 :It's@名無しさん:2008/11/15(土) 13 33 18MCZってどこらへんに埋め込んであるの?裏開けたらすぐ見つかる? - 183,222,225 MCZの実装場所 183 :It's@名無しさん:2008/11/15(土) 19 04 38フライバックトランスの近くの基板だったような気がする - 182,222,225 MCZの実装場所 222 :It's@名無しさん:2009/01/12(月) 07 47 41社告の型番ではありませんが、時期的にほぼ同じです。症状は2秒で電源が落ち、4回点滅です。分解は自分でできます。MCZ300Dというチップはどこについてるか教えてください。確認して、電話したいと思います。 - 225,182~183 MCZの実装場所 225 :It's@名無しさん:2009/01/13(火) 16 43 40 222サービスマンに来て交換してもらった時ずっと見ていたが、フライバックトランス付近の電源周りの基板だったはず でも自前でMCZ取り寄せると当然部品代はかかる罠 222,182~183 情報希望 MCZ問題にはICの温度や湿度に影響があるとかいう情報もちらほら見受けられるけど・・・2002年頃(発表時)、富士通のHDD問題でICのプラスチックモールド(住友ベークライト製「EME-U」シリーズ)に添加される難燃剤(赤燐系)のものが吸湿して短絡する不具合となるのがあったけど、それに症状が似てるような気もする(なお、同材料は1995年に開発を完了し,1996年6月からユーザー(半導体後工程企業)への製品供給を開始)。だれかプラスチックの材質分析できる人いない?MCZのモールド分析してモールド剤のメーカーとかわからんかなぁ?ふつうモールドはダメージとか与えない限りそう簡単に吸湿するようなものじゃないはずなので・・。 関連リンク PC Watch HDD不具合問題リンク集 関連リンク ハードディスク MPG3409AT が逝ってしまった そういえば、CCDのワイヤボンディングが断線するって不具合も出してたよね・・。ガラスとセラミックを接着する樹脂に含まれるヨウ素化合物がボンディングの品質に影響したとか・・。まぁMCZはプラスチックモールドでワイヤはモールドに封止されてるから中空になってるCCDとは違うけどね。詳細は「ソニー CCD問題」でググってください。
https://w.atwiki.jp/epolitics/pages/400.html
国会での審議の中継 参議院・法務委員会(2009/04/09)/前川清成議員(民主党所属)在留特別許可の判断要素について 法務大臣の裁量の枠について 衆議院・法務委員会(2009/04/17)/赤池誠章議員(自民党所属)入管行政の目的について カルデロン一家事件の事実関係について 法務省の対応が変わった理由について 重国籍と国籍選択制度について 参議院・法務委員会(2009/05/12)/石関貴史議員(民主党所属)カルデロン一家の判断の理由について 国会での審議の中継 衆議院インターネット審議中継 http //www.shugiintv.go.jp/jp/index.cfm 衆議院-会議録 http //www.shugiin.go.jp/index.nsf/html/index_kaigiroku.htm 参議院インターネット審議中継 http //www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php 参議院-会議録 http //www.sangiin.go.jp/japanese/frameset/fset_b07_01.htm 参議院・法務委員会(2009/04/09)/前川清成議員(民主党所属) ○前川清成君 民主党の前川清成でございます。同僚議員の皆さん方の御配慮で、四週連続質問に立たせていただけますことを本当に感謝いたしております。ありがとうございます。 在留特別許可の判断要素について さて、今日は裁判員裁判の集中審議ということで、私も本当に山のようにお尋ねしたいことがあるんですが、その前にどうしても一点だけ、前々から通告させていただいて、それでいてお尋ねできていないカルデロン・ノリコさんのことについてお伺いをしたいと思っています。 日本で生まれ育った、昨日始業式で中学校二年生になった、その一人の女の子がただ一人で日本に残って、お父さん、お母さんはフィリピンに帰るという結論になったわけですけれども、その結論に至るまで大臣も様々にお考えになられたと思いますし、世論の中にもいろんなお考え方があったと思います。 そこで、その判断に至ったプロセスをお尋ねするまず第一として、この出入国管理法の第五十条一項四号の法務大臣が特に在留を許可すべき事情があると認めるとき、この特別に在留を許可すべき事情というのはどのように御理解されているのか、まず大臣にお伺いしたいと思います。 ○国務大臣(森英介君) そこに至るまでの経緯についてはよろしゅうございますか。 ○前川清成君 特別に在留を許可すべき事情について。 ○国務大臣(森英介君) 事情ですね。 ○前川清成君 はい。 ○国務大臣(森英介君) それは、退去強制事由に該当する外国人は入管法に従い本国に退去していただくことが原則であります。 これに該当する者であっても、個々の事案ごとに様々な事情を有しており、それらの事情を考慮して、法務大臣は特例として恩恵的に引き続き在留を認める場合があります。この場合の許可を在留特別許可といい、その許否判断に当たっては、個々の事案ごとに、在留を希望する理由、家族状況、生活状況、素行、内外の諸情勢、人道的な配慮の必要性、さらには我が国における不法滞在者に与える影響等、諸般の事情を総合的に勘案して、在留を認めるべき事情が存するか否かの判断をすることとしており、一義的に在留を許可すべき事情が定まっているものではありません。ただし、法務省においては、在留特別許可に係るガイドラインを作成しておりまして、その許否判断に当たって考慮する事項を公表しております。 当該ガイドラインにおいては、積極要素として、日本人又は特別永住者の子である場合、日本人又は特別永住者との間に出生した実子を扶養している場合、日本人又は特別永住者との婚姻が法的に成立している場合、人道的配慮を必要とする特別な事情がある場合などを掲げております。他方、消極要素としては、刑罰法令違反又はこれに準ずる素行不良が認められる場合、出入国管理行政の根幹にかかわる違反又は反社会性の高い違反をしている場合、過去に退去強制手続を受けたことがある場合を掲げております。 法務大臣の裁量の枠について ○前川清成君 大臣、そのガイドラインもちょうだいしておりますので十分承知した上でお尋ねしているんですが、今大臣がおっしゃったように、事案ごとに諸般の事情を勘案すると、こうおっしゃっていただいても、もちろん大臣が恣意的に御判断されているとは思いませんが、思いませんが、ある一定の広い裁量権があるとしても、その裁量の枠があるはずだと思うんです。ですから、どういうような考え方でこの特別に在留を許可すべき事情というのをお考えになっているのかをお伺いしたかったわけですが。 それでは、このノリコさん、この方については特別に在留を許可すべき事情があるというふうに御判断されたわけですが、この中学校二年生についてはどのようなことで特別に在留を許可する事情があると、こういうふうな御結論になったのか、諸般の事情等々を教えていただきたいと思います。 ○国務大臣(森英介君) お子さんに先立ちまして、まず全体的な判断について申し上げたいと思います。 カルデロン一家の父母は、両名共が他人名義の旅券を行使して不法に入国し、不法就労を続けた上、一家の不法滞在は、母の出入国管理及び難民認定法違反による逮捕により発覚したものであります。母は、刑事裁判により懲役二年六か月、執行猶予四年との有罪判決も受けているものであり、父母の在留形態は我が国の出入国管理の根幹を揺るがす極めて悪質なものであって、これを看過することはできないと考えております。 これに加えて、同一家に対する退去強制令書発付処分の取消し訴訟において当局の判断が適法であることが認められ、これが確定していることなどで、同一家の父母については、というか同一家については、様々な事情を考慮した結果、在留を特別に許可すべき事情はないと判断いたしました。 しかしながら、法務省といたしましては、司法判断においても処分の適法性が認められたことから、同一家に対して速やかに本国に帰国するべく求めていたところですが、両親の側から、長女については親族の適切な監督、保護、養育の下でこのまま学業を継続させたいとの申出があり、またあらゆる事情をしんしゃくする中で、監護者の適切な監護意思等が確認できたことから、長女の我が国での学業継続に係る強い希望を最大限に考慮し、長女については、裁決時とは事情が異なり在留を特別に認めてもよいとの結論に達したもので、さきの裁決を取り消して、在留を特別に許可するに至ったものでございます。 ○前川清成君 今大臣が結論に至るプロセスを御説明いただきましたけれども、そのお話を聞く限りでは、この法律の五十条一項四号の条文というのは、余り判断基準になっていないなというふうに思うんです。 それで、当然、この判断に至る場合には、日本国の法務大臣でいらっしゃいますので、日本の国益をまず第一に考えて御判断されたと思うんですけれども、どうも私が分からないのは、分からないのは、中学校二年生の女の子をお父さん、お母さんと切り離さなければならない、要するにお父さん、お母さんをフィリピンに送り返す、それによって日本が得られる国益というのは何があるのかなと。あるいは、お父さん、お母さんを今までどおり、今までどおり日本で生活させることによって損なわれる国益というのは何かあるのかな。わざわざ親子を引き離してまで、今回のお父さん、お母さんをフィリピンに帰すと、どれだけの意味があるのだろうなと私は正直思っているんです。 世論の中にも多少は情緒的な意見があるかと思いますが、私のある親しい方で、別に人権問題や外国人の問題について全然関心お持ちでないだろうなというような方からも、大変気の毒ですねと、あんな方だったら、まあ何かのあれかもしれませんが、私の養子にしてあげて日本で住んでもらってもいいですよねというようなお話を承ったことがあるんです。 そこで、大臣、もう一度お聞きしたいんですが、中学校二年生の女の子を日本でたった一人暮らさせなければならない、それによって大臣が守ろうとした国益というのは一体何なんでしょうか。その点、ちょっとお伺いしたいと思います。 ○国務大臣(森英介君) ちょっとその前に、ちょっと事実誤認がありますので改めて説明を申し上げますと、決して私どもが親子を切り離したわけではありません。あくまでも私どもの判断は親子三人で本国に帰ってもらうということでありまして、しかもこの一家の場合は、日本で稼いで本国に送金して、つまり本国との関係は決して薄いわけじゃなくて、しっかりとした向こうにまだ根の残った一家であります。むしろ家族の方からの希望で、しかも叔父さん、叔母さんが近くにいるので、その叔父さん、叔母さんを頼って日本で学業を継続したいという希望がありましたから、むしろ温情的措置として特別に在留を許可したものであって、決して私どもが私どもの都合で親子別々に暮らすようにしたものではないということを、どうか御認識いただきたいと思います。 ○前川清成君 ただ、大臣、そうはおっしゃっても、日本で生まれ育って、フィリピンの言葉も話せない中学校二年生の女の子が一緒に帰るというのは事実上できないわけであって、例えば、今回の三月二十七日の東京地裁の判決がありまして、大臣も御存じかと思いますけれども、日本で前科前歴もなく平穏な社会生活を送って、日本社会にも生活の根を下ろして暮らしている、そういう外国人に対する対応をどうするのかというのは、この機会に、私もこういう問題について今まで深く考えたことはありませんでしたけれども、今回政府から法案も提出されることですし、この事件も踏まえて、もちろん日本の国益というのもあるでしょうし、あるいは外国人に対する、外国人の人権というのもあるでしょうし、あるいは国際社会、その多様性をどう受け入れるのか、様々な問題があると思いますので、是非この機会に大臣御自身もお考えをいただきたいと思いますし、もう一つ、この出入国管理法の条文自体が判断基準になっていないのであれば、すべて法務大臣に広範な裁量権が与えられていて、あとは官僚たちが作ったガイドラインでその都度その都度判断するということであれば、どうしても恣意的にやっているのかなというふうに疑われても仕方ありませんので、是非制度自体をこの機会に少しは見直したらどうかなと私は思っています。 衆議院・法務委員会(2009/04/17)/赤池誠章議員(自民党所属) ○赤池委員 次に、入国管理行政についてお伺いをしたいというふうに思います。 入管行政の目的について 入国管理行政の目的というのは、これは「ルールを守って国際化」、入国管理局のスタッフの方々は名刺にも入れて、そういったスローガンを合い言葉にして、出入国管理行政を通じて日本と世界を結んで、人々の国際的な交流の円滑化を図るとともに、我が国にとっては好ましくない外国人を強制的に国外に退去させることにより、健全な日本社会の発展に寄与するというふうにうたっているわけでありますが、局長、これでよろしいですか。 ○西川政府参考人 委員御指摘のとおり、入管行政といたしましては、出入国の公正な管理を図るために、法令の規定に従って、ルールを守る外国人の円滑な受け入れを図る一方、不法滞在者等につきましては、基本的には関係機関と連携した強力な摘発の推進等、厳格な対応を通じてその減少に努める、これを使命にしているというふうに思っております。 ○赤池委員 いわゆる信賞必罰ではありませんが、ルールを守っていただける方にはしっかり国際交流を図っていただく。しかし、ルールを守らない方にとっては、これは強制的にでも国外退去を含めて厳罰に処する、これが当然だと思っておりますし、国民も、それであればこそ入管行政、ひいては法務行政への信頼が確保されるということであります。 最近、体感治安という言葉があるとおりに、数字だけではなくて、国民の中では治安への不安感というのが出ているということでありまして、それが一体どこから来るものなのかなということを感じたときに、やはり具体的な事例、特に大きくマスコミに報道されることによって不安感が増幅されている部分があるのではないかなということを感じております。 カルデロン一家事件の事実関係について 具体的な事例を挙げますと、去る四月十三日に、御承知のとおり、埼玉県のフィリピン人のカルデロン・アランそしてサラ父母が強制退去処分にされました。長女の方が在留特別許可となって日本に残った。その強制退去となった父母は、当然、強制退去になったわけでありますから、法令に従えば通常五年間入国できないにもかかわらず、長女と面会の目的で日本を訪れる場合には、短期間であれば上陸特別許可を付与してもいいという話になっているということであります。 私は、法務当局の今回の対応というのは、ルールを守らない外国人に対してなぜ特別扱いするのか、法の番人として国家を守る上で、このことが国民の不安を増大させて、大変な問題になっているのではないかということを感じております。 そこで、一つずつ事実を確認したいと思うんですが、カルデロン・アラン、サラ父母はフィリピン生まれで、フィリピン時代から恋人関係であった、マニラ市内の大学を中退して、日本で就労して多くの収入を得るために、ブローカーから他人名義でフィリピン旅券を入手して、平成四年に母親となるサラさん、翌年、平成五年に父となるアランさんが相次いで不法入国をした、さらに、それぞれ他人名義で外国人登録までしている、そして、さらに平成七年には長女であるノリコさんが日本で生まれて、入管法の在留資格取得を申請することなく、長女も不法残留となった。 これは三重の罪ということになるわけでありますが、これは間違いないでしょうか、局長。 ○西川政府参考人 委員御指摘の今の事実関係については、カルデロン一家についての退去強制取り消し訴訟の第一審の判決の中でも指摘されておりますので、間違いがない事実だと考えております。 ○赤池委員 さらに問題なのは、そのアラン、サラ両家の家族でありまして、カルデロン・アランさんの家族は、兄を除いて、両親二人、姉一人が不法残留歴がある、姉は在留特別許可をもらって日本に今現在いらっしゃる、そして、サラさんの、母親の家族は、弟一人を除いて、両親二人、弟、妹の四人に不法残留歴がある、弟、妹の二人は定住者の在留資格取得をして現在日本にいる。 カルデロン父母の両親、家族はほとんどが不法入国、または不法残留したことがあって、現在、日本においても、その二人が入ってきたときに同居もしている、親族関係にある者が感化し合って、集団で入管法違反を繰り返していて、日本の法律を遵守しようとする意識が極めて希薄であるということが判決でも指摘をされているということであります。 これは、入管当局としても事実として認識なさっていますか。 ○西川政府参考人 本件に直接関係のない人の不法滞在歴等の詳細について申し上げるのはいかがかと思いますが、今委員御指摘のような事実が退去強制処分取り消し訴訟の判決で指摘されているということは事実でございますので、事実であろうと思います。 ○赤池委員 そして、平成十三年、父アランが長女ノリコさんを認知して、平成十八年二月、父母が婚姻をした、その年の七月に母親のサラが入国管理法違反により警察に逮捕された、これは報道があるとおり、職務質問を路上でされて警察に逮捕されたわけですね。次の月、八月には父及び長女が東京入国管理局に出頭して、不法滞在であったことを申告した、九月には母親のサラさんがさいたま地裁において、入管法違反によって懲役二年六カ月、執行猶予四年の判決が言い渡されて、東京入管に収容された、さらに十月、父及び長女が仮放免となって、十一月に正式に一家三名に退去強制令書が発付をされたということですね。 これは間違いないですか。 ○西川政府参考人 委員御指摘の事実関係であるというふうに思います。 ○赤池委員 そして、十二月になって、一家三名が東京地裁に退去発付処分取り消し訴訟を提訴して、続いて、入管に再審査願いを申し立てる、十九年五月に母親が仮放免となる、平成二十年一月に東京地裁において国側が勝訴したわけですね、一家三名の退去強制令書は適法である、妥当であるということですね。さらに五月に東京高裁においても国側が勝訴判決、六月に一家三名が最高裁に上告及び上告受理申し立てを行ったところ、九月には一家三名、最高裁において上告が棄却されて、上告不受理の決定がなされて、同日、刑が確定した、行政罰だけじゃなくて、裁判でも、最高裁でも、三審やって適法であるということが認定されたわけですね。 東京地裁の判決を読んでみても、子どもの権利条約を初め国際条約の違反に当たらない、日本で生まれ育って現地語ができない長女がフィリピンでは困難に直面するが、それは帰国子女一般にも当てはまることで、両親はフィリピンで生まれ育ち、フィリピンには、両親の家族、父には母と兄二人、母には弟と妹二人がおり、支援が期待できる、長女は子供で、柔軟性、可塑性があり、フィリピンに順応して困難を克服できると指摘していて、年少の長女が自立できるまでの間、両親の扶養を受けて、両親とともに生活する、離れ離れにならないということが福祉にかなうとまで、東京地裁判決が明確に指摘をしているということであります。私は、この場で改正国籍法の最高裁違憲判決は大変おかしいと指摘をしたんですが、この東京地裁の判決を読んで事実確認をしたところ、全く当然の判決だというふうに感じております。 しかし、これからが問題なんです。 今、一つ一つ事実確認をしてきました。ブローカーから他人名義の旅券を入手して相次いで不法入国した入管法違反、外国人登録をした外国人登録法違反、さらに長女も在留資格を申請しない入管法違反で、三重の違反を犯して、その両親、家族それぞれが入国、不法残留歴があって、裁判でも、感化し合って、協力し合って日本に入ってきていると。ぐるみですね。 法務省の対応が変わった理由について そして、裁判でも、最高裁でも確定したにもかかわらず、法務当局は、三月十一日の国会答弁でも明らかなとおり、両親の在留は認めがたく、したがって、三人での在留は認められないとの結論に達した、これは当然ですね、しかし、長女については、永住者等の在留資格で在留している三人のおじさん、おばさんがすぐ近所におられることから、これは不法入国、残留歴のあるおじさん、おばさんのことですね、適切な監督保護、養育者のもとで学業を続けさせたいとの理由から在留を希望するのであれば、在留特別許可をしてもいいと考えて、その旨をわざわざ伝えたと。また、長女の在留が特別に許可された場合には、両親については、一定の期間が経過した後、長女と面会の目的で日本を訪れる場合には、短期間であれば上陸特別許可を付与してもいいと考えて、その旨もわざわざ伝えているということを国会で明言なさっているわけなんです。 なぜ法務省の対応が変わってしまったんですか。裁判でも勝訴したのに、なぜ長女だけ特別在留許可を出さなきゃいけなかったんですか。なぜ、国外退去した父母には、短期間であればわざわざ上陸特別許可を付与して、特別扱いをするんですか。私は全く理解できません。 国民にこの事実を踏まえてどう説明なさるのか、局長、御答弁をお願いいたします。 ○西川政府参考人 お尋ねのカルデロン一家三名につきましては、今委員のおっしゃられた経過で退去強制令書が発付され、また、同一家が提起した行政訴訟における司法判断においても、処分の適法性は認められたことから、法務大臣の御指示を仰ぎつつ、速やかに本国に帰国すべく求めておりました。 したがって、この事実関係を踏まえれば、両親の側につきまして在留特別許可に付す余地はないというふうに考えましたが、両親の側から、長女については、その時点で中学校一年生になっておって、親族の監護養育のもとでこのまま学業を継続させたいという申し出がございまして、あらゆる事情をしんしゃくする中、監護者の監護意思も確認できたことから、長女の我が国での学業継続に係る強い希望を最大限考慮して、長女については、裁決時と事情が異なるというふうに考えまして、在留を特別に認めてもよいという結論に達し、さきの裁決を取り消して在留を特別に許可するというふうに至ったというものでございます。 次に、両親の再入国についてでございますが、我が国から退去強制された者は、一定期間、我が国に入国できないというふうにされておりますが、当該外国人から上陸拒否期間内に上陸の申請があった場合は、個々人の事情を勘案して、法務大臣が当該外国人について特別に上陸を許可すべき事情があると認めるときには、法務大臣の裁決の特例として、上陸を特別に許可することができるとされております。 お尋ねの父母につきましては、最低五年間、上陸が拒否されるところ、長女はいまだ未成年であること等、人道的観点から配慮すべき点も認められたことから、法務大臣の御指示を得た上で、一定期間が経過した後、長女のもとを訪れるなどの理由であれば、短期間、上陸を特別に許可することも検討する旨伝えているというものでございます。 以上でございます。 ○赤池委員 他人名義で日本に入ってくるというのは、大変悪質な不法行為ですよね。その子供に何の罪もないのはもちろんでありますが、これが前例になると、どんな形でも不法入国して子供さえ産んだら子供は日本に残れる。日本に子供が残れば、どんな形で国外退去処分にしても短期間で日本に帰ってこられる。 局長、これは前例にならないんですか。 ○西川政府参考人 在留特別許可の許否の判断につきましては、個々の事案ごとに、積極要素、消極要素、諸般の事情を総合的に勘案した上で判断しているということでございます。 本件も一つの処分事例ということではございますが、同様の事案と思われるものも、それぞれ事情が異なりますので、今後も、個々の事案ごとに種々の事情を総合的に考慮して判断していくことになろうというふうに思います。 ○赤池委員 結局、積極事由、消極事由、犯罪を犯したら在留特別許可、上陸特別許可は当然おろさないと。であれば、その積極事由の中には、結婚して子供さえ産んだら日本にいられるんだと。 実際、カルデロンの父母は、長女のノリコさんを帰化させて、それによって日本に永住したいという意向が現地のフィリピンの報道機関には流されているということにもなっているわけであります。 以上、このカルデロン一家の入国管理行政について、これは、法務省としては個別の事情をかんがみた上での法務大臣の裁量権だという言い方なんですが、このことが国民に、法務行政、一番水際の入管行政、ルールを守らなくてもいいんじゃないか、そういう発想につながっているというふうにならないんでしょうか。 在留特別許可というのは、法務省の資料によると、去年、二十年で八千五百二十二件あるんですね。これは私も聞いて驚いたんですが、特別じゃなくて普通じゃないですか。二十万人以上いた不法残留を、皆さん五年間一生懸命御苦労なさって、半減プロジェクトで十一万人にした。しかし、この半減プロジェクトで半減した中には、このような形で、日本人と結婚して、個別の事情をかんがみて在留特別許可を出した、そういった方も当然含まれているわけですね。 それによって云々ということは言いたくはないわけでありますが、李下に冠を正さずではありませんけれども、こういった事例、それも大きくマスコミに報道されて、お子さんがかわいそうだというだけで、どう考えても人道的配慮というよりも感情論じゃないかという批判が大変多く私のところにも寄せられているわけでありまして、そういった不安、不信に、法務行政、入国管理行政として、どうきちっと国民の皆様に納得いただくのか。ルールを守らない外国人に対して、なぜこのような温情的措置をとるのか。ルールを守って入ってきた外国人の方々、また、ルールを守って一生懸命働いて、この大変厳しい不況の中でも頑張っていらっしゃる日本人の方々に対して、どう答えるのか。 局長、入国管理行政の基本方針を改めて教えてください。 ○西川政府参考人 繰り返しになりますが、冒頭に申し上げました入国管理における基本方針というものは変わりがございません。円滑な受け入れと不法滞在者に対する厳格な対応、こういうことに尽きるのであろうというふうに思っております。 ただ、個々の事案につきましては、やはり在留特別許可の判断については、さまざまな積極要素、消極要素、それを総合考慮して、一番いい解決を探していかなければならない、こういう面はあろうというふうに思います。今回は、そういうさまざまなことを考慮して、長女については、監督者がいて日本に残すという選択肢を選んだということでございますので、このことを十分説明すれば、いろいろなお考えはあろうというふうに思いますが、一つの解決策ということで納得がいただけるのではないかと思いますし、これを拡大して不法滞在に対する助長になるのではないかというのは、それほどの心配はないのではないかというふうに考えております。 ○赤池委員 局長、助長にならないだろうと。 そのお子様が一生懸命日本で学業に励まれて頑張っていらっしゃる、それは我々も応援をしたいというふうに思うわけでありますが、しかし、その受け入れ先の御家族、御親族が不法滞在、残留と。当然確認はなさっているとは思いますけれども、それを踏まえて、十分な養育監護、本当に大丈夫なのかという疑念を持たれているわけであります。それも、数字的に言っても、八千件、九千件、一万件と、年によって当然変動があるわけでありますが、すべて法務大臣が見るわけではなくて、当然、現地、現場の局長が確認をしているわけでありますので、そういった積み上げがこの間の数字ということでありますから、これは相当しっかり、今まで以上に、当然なさっているとは思いますが、引き続き、入国管理行政、国民の不安また不信感が相当強いという思いの中でやっていただきたいというふうに思っております。 重国籍と国籍選択制度について ちょっと時間が、最後五分になってきたので、もう一点だけ。 これは前回も聞いている話なんですが、昨年の改正国籍法をきっかけにいたしまして、一月一日から施行されました。それによって、既に申請が二百件以上なされている、順次確認をして受理をしているということを聞いております。 その状況の中で、警察庁また法務局含めて連携を強固にしているということは聞いてはいるわけですが、当然、自然と重国籍者がこの改正国籍法によってもふえていくわけですね。お伺いしたところによると、昭和六十年の国籍法の改正以来、両系血統主義のもとで、五十八万人もの方が日本国内において重国籍者だろうと推定をなさっているわけですね。 国籍唯一の原則の中で、日本国籍もしくは外国籍、どちらかを唯一取ってくださいというのが法の趣旨であり、そのために催告制度という制度を設けているわけでありますが、法改正以来二十四年間、一度も催告制度をとらない。自主的な判断に任せるといって何を通知なさっているかといえば、ポスター、リーフレット、パンフレットをつくっていますと。これで果たして、法務行政として、国籍唯一の原則といいながら、そのまま野放しにしていると言われてもおかしくないんじゃないでしょうか。 改めて、民事局長からも重国籍者についての御見解をお伺いしたいと思います。 ○倉吉政府参考人 国籍唯一の原則は、これはもう現行国籍法の理念でございます。重国籍についてはこれを解消することが望ましいということで、国籍選択制度等も設けてその解消を図っているところでありまして、法務省としても、その基本的な理念、法の趣旨をきちっと踏まえて、基本的には重国籍を解消することが望ましいと考えております。ここは少しも揺るぎはございません。 重国籍でありながら所定の期限までに国籍の選択をしない者については、今御指摘のとおり、法務大臣が国籍の選択をすべきことを催告することができるとされております。ただいま御指摘のとおり、これまで催告をした実例はございません。 これは、催告を行った場合に、催告を受けた日から一カ月以内に日本国籍を選択しなければ自動的に日本国籍を喪失することと国籍法の十五条三項は明記しているわけでありますけれども、これは重国籍者本人のみならず、その親族等関係者の生活等に極めて重大な影響を及ぼすものであることから、やはり慎重に対処する必要がある、このように考えているためでございます。 前回も同じ答弁をしたかと思いますけれども、国籍選択義務の履行は、重国籍者の自発的な意思に基づいてされるのが最も望ましい。そこで、法務省としては、催告をするまでもなく重国籍が解消されるよう、国籍選択制度の周知に努めているところであります。 ただし、将来的に重国籍の弊害が現実化し、我が国の国益が著しく損なわれる、そのような具体的なケースが生じた場合には催告の必要性を検討しなければならない、これも真摯に考えております。 ○赤池委員 国籍選択というのは、個々にとっては当然大変重い選択であります。最近では、有名な事例でいえば、WBCで活躍した日本ハムのダルビッシュ有投手が、イラン人のお父さん、お母さんは日本人ということで、国籍選択をなさったということも報道されているところでありまして、大変重い選択というのは重々承知なわけであります。 ただ、その一方で、法務行政として、国籍唯一の原則、これは、国家というのは自国民を保護するという義務があり、また、国民にとっても、アメリカの国籍法に書かれているとおり、国家に対する永世忠誠義務を負う、そういった関係にあるのではないかというふうに思うわけでありまして、これは平時、まさに平和だからこそ許される部分。しかし、最初に質問させていただきました北朝鮮のミサイル発射事件、これがまさに、拉致問題を初め、有事ということが相当日本国にとっては言われているわけであります。他国の中国やロシアも含めて、反日的な国々に囲まれた日本の中で、こういった懸念というのは全く絵そらごとではないというふうに感じている中で、具体的に、仮に北朝鮮と有事になったら、北朝鮮籍と日本籍、重国籍者の方々はどうなるのか、どう国家が取り扱うのかということは近々の問題だというふうに思っております。 そうなったときにそうするではなくて、やはり日ごろから、今、一万人の方々が重国籍者で、約千人、二千人の方が自発的に選択している、八千人の方がどんどんどんどん積み上がって、その数が五十八万人だと。減りはなく、これはどんどんふえていくわけですね。そういった問題をそのまま放置していくということ自体が、法務行政の不作為、それが、先ほど冒頭からお話ししている現状追認型、法というのは建前で、現状を追認するのみだということで、国民の不信が生まれることにつながってくるような気がして仕方がございません。ぜひ、入管行政、そしてこの重国籍者の問題に関して、当然、自発的に、意思を尊重するといいながら、ただそれだけでいいのかということを踏まえて、法務当局としてきちっと検討をしていただきたいというふうに思います。 最後、局長、一言ございましたらお願いいたします。 ○倉吉政府参考人 ただいまの国籍選択制度、その催告制度をどうするのかということも含めて、重国籍の問題に関しては非常に難しい問題が多いわけでございます。 今委員の御指摘になったことは、それぞれ重い問題であるということは私も十分に承知しております。これも委員も御承知のとおりでありますが、この点も含めて、重国籍の問題については、自民党法務部会の国籍問題に関するプロジェクトチームでも御議論をいただいている。しかし、そこでもさまざまな御議論があって、いろいろと深い検討をいただいていると承知しております。 私どもとしては、これまでも国籍法につきましては、その時々の国際情勢に合わせて、それから、日本の国内の国民感情等も考慮しながら、適切に改正をしてきたつもりでございます。今後とも、そういった所要の法改正を行うということも含めて、引き続き対処しなければいけないと思っておりますけれども、そのためにも、この種のことをめぐる議論が一層これからも深まっていくということをぜひ期待したいと思っております。 ○赤池委員 時間が参りましたので終わりたいと思いますが、当然、自民党内でもしっかり議論はしていくわけでありますが、現状の法というものが既にあるわけでありますから、であるから、議論が今与党の中で進んでいるからそれを見守るというだけでは、まさにそれこそが法務行政の不作為と言われても仕方がないではないかと思っておりますので、私どもは私どもでしっかり議論をしたいと思いますし、法務当局もしっかり検討していただきたいと思います。 以上です。ありがとうございました。 参議院・法務委員会(2009/05/12)/石関貴史議員(民主党所属) カルデロン一家の判断の理由について ○石関委員 次は、入管行政について幾つか御質問いたします。御説明いただいてと思いましたけれども、私の方で簡単にお話をして御答弁をいただきたいと思います。 カルデロン・ノリコさん一家のことをお尋ねしようと思いましたけれども、何度もこれはここでも取り上げられております。ただ、これは先日、赤池議員だったと思いますけれども、赤池議員のところには、こういう不法滞在していた人を何か守るような、そういったものはいかがなものかといういろいろな電話等が殺到しているやにここで御発言をされておりました。 これもこれで、確かにもともと不法なんだからどうなんだろうというふうにも思いますし、一方でしかし、日本にこれだけ長い間住んで、また、この娘さんについては学校でしっかりと勉強されてお友達もいっぱいいるということですから、これはなかなか、人情で考えると、まあ、いさせてやればいいじゃないかということですし、法律でいうと、そもそも違法にいるわけですから、これは大臣、今回のことについても大変悩まれたと思いますけれども、どのようなお考え、御判断をされたのか。大臣、大変だったと思いますけれども、いかがでしょうか。 ○森国務大臣 これもいろいろな場面で再々御説明申し上げておりますけれども、そもそもが偽造のパスポートで入国してきた相当悪質な事案でございます。かつ、日本でできた女の子はずっと十四年日本だけで育って、しかし結局のところ、また、摘発されてそれが発覚したわけでありますから、二重の意味で問題性があると考えるわけでございます。 したがって、本来であれば家族そろって退去してもらうのが原則だというふうに思いますが、そうはいっても、まず女の子について、これだけ日本に定住しているし、加えて、この家族の場合というか、女の子の側からいうと、血を分けたおじさん、おばさんがすぐ近くに三人もいました。ということですから、最終的には、家族側の希望を聞きまして、では女の子だけ残るということを家族から申し出がありましたので、そのようにしたわけであります。 またさらに、そんなことをいっても今からフィリピンに追い返されても両親が生きていけないじゃないかみたいなことを言う方もあるんですけれども、実は、もうずっと夫婦はフィリピンに送金をしていて、フィリピンにも十分まだ根拠があるわけですね。 ですから、そういった総合的にさまざまな事情を勘案して判断したものでございまして、そうはいっても、両方からの御批判があるものですから大変苦渋の決断ということでございましたけれども、私なりの最良の判断をしたつもりでございます。 ○石関委員 立派な大臣の御判断だなと思って、お気持ちをお聞きしたかったものですからお尋ねをしたところです。
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/8520.html
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第五十話 退場者と入場者 宇宙魔人 チャリジャ 登場 晴天の夜空に満天の星々が輝き、青い半月が地上を柔らかく照らし出している。 耳をすませば、どこからか虫の鳴く声が細く聞こえてきて、夜が決して無音の死の時間ではないということを教えてくれる。 「この空の果てで、悪魔が蘇ってるなんてとても信じられねえよな」 才人はぽつりと、宿屋の窓から空を見上げてつぶやいた。 アーハンブラ城からティファニアを助け出し、ビダーシャルと別れてから二日ほど。彼らはへき地の小さな宿場町で宿を借りていた。 振り向いて部屋の中を見ると、ルイズが薄汚れた毛布をかぶってすやすやと眠っているのが目に映る。両隣の 部屋では、エレオノールとルクシャナ、ロングビルとティファニアがそれぞれ同じように寝息を立てているだろう。 思い返せば、この旅が始まったときには、エレオノールが仮にも貴族のわたしがこんなダニやノミの巣みたいな 汚いところで眠れないわと、さんざん文句を言っていて、なだめるのに苦労した。だが、わからなくもない、ルイズも あちこち泊まり歩き始めたころは似たようなものだったし、自分だってハルケギニアに来るまでは、よそに泊まると いえば修学旅行の旅館くらいしか経験がなかった。 自分で言うのもなんだが、適応力は人よりかなりあるほうだと思っている。ルイズの使い魔になってすぐのとき、 寝床がないからといってあてがわれたわら束に、数日で愛着まで持てるようになったのは我ながらすごいと思う。 誰にも自慢できることではないけれど…… とはいえ、もう旅慣れてしまった自分たちに比べたらエレオノールもよくがんばったほうだろう。ごねはしたけれど、 連日の疲れが数日で抵抗の意思すら削ぐ中で、それでも帰らずに最後は野宿までできるようになった。 そして、最後はそれぞれの力を合わせてティファニアを救い出し、ジョゼフの用意した刺客も倒すことができた。 これが子供向けのおとぎ話か何かであれば、めでたしめでたしとなっているころだろう。 きっと、今ごろはつらかったけどいい思い出になったなと、夢に見て楽しむことができたかもしれない。 しかし、そうはならずに、才人たちの心境は旅立つ前よりも、はるかに危機感に満ちていた。 「ヤプールが、とうとう復活しやがった。しかも、おれたちが手を出しようのないエルフの土地で」 美しい星空を見ているというのに、才人は奥歯をぎりりと噛み締めた。 二日前、エルフの竜騎兵が命がけで伝えてくれた知らせは、ティファニアの救出成功に沸いていた才人たちに冷水を浴びせた。 異次元人ヤプールの復活。その攻撃を受けて、エルフの本国艦隊の一個艦隊が壊滅。水軍も大損害を受けて、大敗したという。 青天の霹靂というには凶事に過ぎる知らせに、ビダーシャルやルクシャナが驚愕したのはいうまでもない。 一方で、才人たちにとっては恐れていたことがついにやってきたという感じで、ショックは受けたが驚きはさほどではなかった。 しかし、ヤプールの復活自体は、ほぼ確定事項だったが、その場所が才人たちの予想を超えており、さらに大きな問題があった。 占領されたのは、サハラの洋上の群島『竜の巣』。ほとんどのエルフにとって、そこは地図上の地名のひとつに 過ぎない忘れられた土地だった。だが、エルフの最高意思決定機関『評議会』の議長から命を受けてきた竜騎兵は、 その土地のことを『シャイターンの門』と呼んで、ビダーシャルのみならずルクシャナをも驚かせた。 「叔父さま、シャイターンの門って! まさか」 「そのまさかだ。なんということだ……これは、大変なことになったぞ」 二人のエルフは深刻な様相を見せ、それをルイズやエレオノールは見逃さなかった。 「あなたたち、今『シャイターンの門』って言ったわね。そこって、わたしたちがいう『聖地』でしょ。そこにヤプールが現れたっていうの!」 「ぬっ。それは、お前たちには知る必要がないことだ」 「関係おおありよ。ヤプールは私たちの世界の侵略を企んでるのよ。いずれ、間違いなくやつはハルケギニアも攻撃してくるわ」 「ルイズの言うとおりね。それにしても、まさか先にエルフの国に現れるとは思ってもみなかったわ。それに、 これまで、『聖地』がエルフの国のどこにあるのかは謎だったけど、まさか海の上だったとは盲点だったわね」 してやったりと睨むエレオノールに、ビダーシャルは苦虫をかんだような不快感を覚えたが、顔には出さなかった。 だが、ルイズやエレオノールは無言で逃げるのは許さないとばかりに睨んでくる。彼は、蛮人にこのことを明かすのは 本来大罪であるのだが、もうほぼ推測されているだろうとして、あきらめることにした。 「……仕方がないな。確かに、お前たちのいう『聖地』、われらにとっての『シャイターンの門』は海上にある。 ただし、このことは我らのなかでも最重要機密事項に指定されているので、一般の者には『竜の巣』とだけ教えてある。 しかし……わざわざタブーを犯してまでその名を伝言させるとは、テュリューク統領も相当あせっているらしいな」 ただシャイターンの門に異変があったと伝えるなら、竜の巣の正体を知っているビダーシャルならば「竜の巣で 異変が起きた」だけですむはずだ。それを秘密が漏洩することを承知で伝言に入れるとは、危機の重大さを強調 したかったからか。それとも、なにか別にもくろみがあったのか……ビダーシャルは、旧知の仲であるエルフの 最高指導者の人を食った顔を思い浮かべた。 使者のエルフは、ビダーシャルに伝言を語り終えると、そこで気力が尽きたのか沈むように気を失ってしまっている。 彼は、ヤプールの呼び出した二大怪獣によって壊滅した第一艦隊の生き残りだという。ときおりうわ言を言いつつ うなされているのは、あの戦いのことを夢に見ているからなのか。しかし、生きて帰れただけ、彼は相当に幸運だったと いえるだろう。 もっとも、彼と彼の愛竜ともに奇跡的に無傷で生還したおかげで、テュリューク統領の執務室に呼ばれたのは不運で あったかもしれない。そして、労をねぎらうのもそこそこに、老エルフは彼に彼を呼んだ理由を説明した。 「よく来てくれたのう。さっそくじゃが、評議会の連中が大慌てで、わしもすぐに行かねばならんので手短に話そうかい。 君は先日の、『竜の巣』での会戦の生存者じゃのう? おおまかなことは報告書を読んだが、どうじゃった。実際に 体験してみた敵の感想は」 「はっ、我らの力がまったく通じず。悪夢としか、いいようがないものでした……」 「そうか、ヤプール……と、そやつは名乗ったそうじゃな。わしも調べてみたが、そやつはここ最近、蛮人世界を 荒らしている正体不明の侵略者だという。それがついにサハラにも手を伸ばしてきたということのようじゃ。それにしても、 我らの力も通じず、精霊すら陥れるとは恐ろしい……だが、ほとんどの者は知らぬが、ヤプールはただ『竜の巣』を 占領しただけではなく、もっと恐ろしいことをもくろんでいるのに違いない」 「もっと、恐ろしいことですか?」 「うむ、君を呼んだのはそのことで特別な任務を与えたいためじゃ。ただし、これからわしが語る秘密を他言しないと誓約し、 なおかつ大変な危険もともなう。そのため君に拒否権を与える。これはわしの個人的な要望じゃ。拒否しても、君の軍歴に 支障は残らんし、逆に成功しても功績にはならん。どちらかといえば命令というよりは頼みじゃ、どうかな?」 「いえ! 統領ご自身のたっての頼みがくだらないことのはずはありません。私もサハラを守る戦士の一員、喜んで 誓約し、任務を請け負わせていただきます」 そうして、テュリュークは彼にエルフの秘密を教えた。すなわち、『竜の巣』にこそ『シャイターンの門』はあり、敵がそこを 占領したのはそれを狙っているからとして間違いないこと。そのために、蛮人世界に調査におもむいているビダーシャルを、 すぐに連れ戻してほしいということを。 「了解いたしました。しかし、なぜわたくしのようなものにそんな任務を? 呼び戻すだけならば、ガーゴイルによる通信でも なんでもあるではないですか」 「いいや、敵の力をじかに体験した君の話だからこそ信憑性があるのじゃよ。それに、シャイターンの門を襲った敵は、 我々が懸念していたシャイターンの末裔ではない、まったく別の敵じゃ。我々は正直、この敵に関してなにも知らんが、 蛮人世界を見て回った彼ならば、なにかを掴んでいるかもしれぬ。間接的な方法では、間に合わないかもしれないんじゃ」 そうして、彼は危険を承知で砂漠を横断する道を選んだ。しかし、統領直々の極秘任務ということではやりたち、若さと 竜の力にまかせての強硬な横断は無謀にすぎた。砂漠を越えられただけでも奇跡、さらに力尽きたところにビダーシャルが いたとは、奇跡を超えて超越的な意思の存在を信じたくなったとしても無理はない。 「まったく無茶をする。しかし、おかげでサハラの危機をいち早く知ることができた。礼をいうぞ」 ビダーシャルは、木の根元で濡れタオルで頭を冷やしながら眠っている彼に、ねぎらいの言葉をかけた。 竜のほうは、砂漠の熱気から解放されるとたくましく息を吹き返した。これから、ビダーシャルは彼とともにこの竜に乗り、 船のある場所へと急ぐことになる。しかし、その前にルイズやエレオノールは、ビダーシャルからシャイターンの門について 可能な限り聞き出そうとした。 だが当然のことながら、シャイターンの門に関してはいくら直接手を下すのを諦めたとはいえ、人間に教えることを彼は拒否した。 「まだ、お前たちを完全に信用しきったわけではない。この中の一人からでも、シャイターンの門の秘密が漏れたならば、 それ幸いにサハラへの侵攻をもくろむ人間が出てこないとも限らんからな」 「う……」 それを言われるとぐぅのねも出なかった。どんな世界にも馬鹿者はいるものだ。世界が危機にあることもわきまえず、 己の独善でエルフに戦端を開こうとする愚か者にそんなことが知れ渡れば、せっかくかかりだした二つの種族の 架け橋が崩されてしまうことは間違いない。かといって、ルイズたちは、ほぼ一方的にビダーシャルから情報を得ようと していたわけだから、強く言う材料を持ち合わせていなかった。 けれど、ヤプールがそのシャイターンの門に、なんらかの理由を持って現れたのならば、どうしてもある程度のことは 知っておきたい。しかし彼を説得する方法が見つからないまま、立ち去ろうとする彼を見送りかけていたとき、才人が 彼を呼び止めた。 「ちょっと待てよ。じゃあ交換条件ならどうだ? あんた、ヤプールのことを知りたいんだろう。教えてやるから、代わりに ルイズたちにシャイターンの門とかいうやつのことを教えてくれよ」 「なに!? なぜ、お前がそんなことを知っているのだ?」 ビダーシャルは、竜に乗ろうとしていた手を下ろして振り返った。彼としては、サハラを襲った敵の情報は本国に 帰る上でぜひともほしい情報であったから当然だ。しかし、ヤプールに関してはビダーシャル自身も滞在中に調べは したものの、超獣と呼ばれる巨大生物をどこからともなく送り込んでくること以外、ほとんどなにもわからなかった。 それを、教えてやると言われて、関心を持たないわけはない。 才人は、ビダーシャルが食いついたことにほっとすると、彼の質問に答えた。 「おれはルイズの召喚魔法で異世界から来たんだ。ヤプールってやつは、元々はおれたちの世界で暴れていた侵略者なのさ」 そう言うと、才人は信用を得るためにビダーシャルにGUYSメモリーディスプレイを手渡した。その精巧なメカニックに、 ビダーシャルは息を呑んで見入り、ルクシャナやエレオノールが関心を持って触りたがるが、後でと言って抑えた。 ただ、ルイズは才人の耳元で「秘密をそんな簡単にばらしちゃっていいの?」と、ささやいてくる。しかし才人は「もう、 なりふりを構っているようなときじゃないだろ」と、リスクを負うことは覚悟だと返した。秘密を聞き出すためには、こちらも ある程度の見返りは必要だ。 ビダーシャルは才人にメモリーディスプレイを返すと、数秒悩んだ後に言った。 「わかった。ただし、話すのはお前が先だ。それで、信憑性を量る」 「疑り深い人だな。まあいいや、かいつまんで話すと……」 才人は、かっこうをつけて咳払いをすると、自分の知っているヤプールについてのすべてを語った。 異次元人ヤプール、その正体は、生物の邪悪な心の集合体である。やつは、優れた技術で怪獣と他の生物を 合成して、生物兵器である超獣を作り出して、地球を攻撃してきた。 人間側もこれを迎え撃ち、エースをはじめとするウルトラ兄弟の力も借りて、ついにヤプールを撃破することに成功する。 しかし、ヤプールはマイナスエネルギーの集合体という性質上、完全に滅ぼすことはできなかった。 パワーアップして何度も復活を続けるヤプールと、地球人やウルトラ一族との戦いは延々と続いた。 その長さは、ウルトラマンAからメビウスの時代にいたるまでの、実に三十年以上にも及ぶ。 むろん、常に現れ続けたわけではなく、なりを潜めていた期間はある。しかし、人間の知らないところでもヤプールの 暗躍は続いていた。タロウに倒されてから力を溜め続けたヤプールは、二十年ほど前に究極超獣Uキラーザウルスとして 復活を果たし、以来ウルトラ四兄弟の手で封印されてきたから、実質ヤプールは二十年近く生き続けていたことになる。 その間にも、ひたすら人間とウルトラ兄弟への恨みを積み重ねてきたヤプールの怨念の深さは計り知れない。 「少し待て、それではヤプールが恨みを抱いているのはお前たちの世界ではないか。なぜ我々が狙われねばならない?」 「ヤプールは悪のエネルギーの集合体だって言っただろ。奴にとっては、自分以外のすべての生命体が侵略の 対象に過ぎないのさ」 才人はビダーシャルに、侵略そのものを目的としているという、生き物の常識を真逆にしたような存在こそが ヤプールだと説明した。サイモン星人など、地球以外にもヤプールに滅ぼされた惑星が存在することはTACの 時代から確認されている。 奴らは自らを、暗黒より生まれすべてを闇に返すものと名乗る。命あるものを光とするならば、ヤプールは闇の存在、 すなわち反生命と呼んでも過言ではないのだ。 だからこそ、ヤプールを捨てておくことは全宇宙の破滅をも意味する。そのため、蘇るたびにウルトラマンたちは 全力でヤプールを倒してきた。それでもヤプールはあきらめずに蘇り、今度は別世界からの侵略をもくろんだのだ。 それらのことをメモリーディスプレイも使いながら説明し終えると、彼はようやく納得したようにうなずいてくれた。 「にわかには信じがたい話だが、言っていることには筋が通っている。その話が本当だとすると、我々は、恐ろしい相手に 目を付けられてしまったようだな。このことは、すぐにでも本国に報告する必要がありそうだ。もし、逆上して総攻撃でも かけたならば大変なことになってしまう」 才人はほっとした。この世界の人間からしたならば、信憑性どころか正気を疑われても仕方ない話だったが、 ビダーシャルは信用してくれた。やはり、話の前に直接ウルトラマンAの戦いを見ていたのが大きいだろう。論より証拠、 百聞は一見にしかずというのは、世界を問わずに通用する真理らしい。 それからビダーシャルは、ルクシャナから一冊のノートを受け取った。それは、アカデミーに回収されたメカギラスや ホタルンガなどの怪獣・超獣の調査結果を彼女がまとめたもので、これも評議会を説得する重要な材料になるだろう。 ただ、一部の阿呆どもはそうもいかないかもしれないが、犠牲を少しでも減らせるにこしたことはない。 「がんばって説得してくれよ。ヤプールはいずれ、エルフや人間どころか世界中のあらゆる生き物を滅ぼす気だぜ。 じゃあ、今度はあんたが約束を守る番だ」 「ああ、約束は守ろう。しかし、蛮人にこれを教えたことが知れれば、私も立派な民族反逆者だな」 どことなく達観した様子ながら、ビダーシャルは約束を守ってくれた。ただし、どこに耳があるのかはわからないので、 ティファニアやロングビルには明かさずに、ルイズと才人とエレオノールに限定され、メモをとることも禁じられた。もっとも、 才人やルイズが聞いても大方はちんぷんかんぷんなので、詳しいことはエレオノールが後でまとめて教えてくれることになった。 けれど、漠然とだがヤプールがシャイターンの門を狙った理由かもしれない情報を得ることができた。 ”大厄災のあらゆる惨劇はシャイターンの門の向こう側からやってきたという。悪魔どもは、その門からありとあらゆる 害悪を呼び出して世界を汚し、最後は自らも滅んだと、我々のなかでもごく一部のものには言い伝えられてきた。 現在でも、シャイターンの門の周辺では用途不明な道具が発見されることが多々ある。それらは、現在でもわずかながら 活動を続けているシャイターンの門から吐き出されたものらしい” 災厄を呼び出す門。それだけでもヤプールが狙う理由は十分に思えるが、自らが作り出す超獣に絶対の自信を 持っているヤプールから考えると、それだけでは納得できない。門というからには、どこかにつながっているのだろうが、 そのどこかとはどこか? 虚無の担い手の召喚術は、次元をも超えて人間を呼び寄せる効果を持っている。となると、 その門にはそれ以上の効果があると推測するべきだろう。 『異次元人』が、『門』を手に入れる。単語のつながりだけでも、悪寒がひしひしとする。 そのほかの情報は、トリステインに帰ったあとでエレオノールがまとめるのを待たねばならないが、少なくともいい予感はしない。 話を終えると、ビダーシャルは竜で急いで帰還していった。 あれから二日。彼はもうサハラに到着しただろうか? エルフたちが無茶な行動に出ないように抑えてくれているだろうか。 「まったく。ろくでもない遺産を残すと子孫が苦労するんだぜ」 才人は、自分がこの星の人間でもないくせに、天国のブリミルにむかって悪態をついた。 よい親は子供の成長のために良い田畑を残さないというが、いらない遺産を子孫に押し付ける先祖はなんだろうか。 地球でも、東西冷戦時代に作られた星の数ほどの原水爆が、平和の障害として残っている。まともな使い道など皆無で、 解体するにも莫大な労力と費用が必要な、最悪のゴミを押し付けられた子孫はいい迷惑である。 そのとき、いつのまに起きたのかルイズが後ろから話しかけてきた。 「ずいぶんと始祖ブリミルに言いたい放題言ってくれるわね。異端審問にかけるわよ」 「ルイズ、起きてたのか?」 「あんたが深刻な声でぶつぶつ言ってるから目が覚めてね。まあ気持ちはわかるけど……なんか、一気に大変なことに なってきたものね」 ルイズも憂鬱な表情で、才人の隣から夜空を見上げた。青い月の光がルイズの桃色の髪に当たって、不思議な光沢と なって輝いている。才人は少しのあいだ、その神秘的な美しさに見とれた。 「きれいだな」 そう口にできればいいなと才人は思った。好きな女の子への褒め言葉も軽く出てこないとは、まったくいくじなしというか。 でも、頭の中では言えるのだが、どうしても口にできない言葉というものはあるものだ。本当に、よくこんな自分を好きに なってくれる女の子がいてくれたものだとつくづく思う。 ただ、言えば言ったで照れて怒るだろう。才人は柄にもない考えはやめて、真面目な話をすることにした。 「また、戦いが始まるな」 「わかりきってることを言わなくてもいいわよ。こうなることは、とっくの昔に覚悟してたでしょ。いまさらおじけづいた?」 毅然として言うルイズに、才人は「ああ……」と、ややあいまいに答えた。むろん、中途半端な態度はルイズに嫌悪され、 彼女の才人を見る目が厳しくなる。 だが、才人はむしろルイズがうらやましかった。いつでも肝が据わっていて、男の自分以上にたのもしく見える。 やっぱり、地球で安全に育ったおれとはできが違うと、自分がずっと小さく思える。 けれど、ルイズもけして才人を見下しているわけではない。ため息をつくと、ぽつりとつぶやいた。 「世界の心配するのもいいけど、少しはわたしのことも気にかけなさいよ……なんて、どうしてわたしって、世界が 大変だってときに自分のことしか考えられないのかしらね」 「ん? なにか言ったか?」 「なにも! あんたはいつまでもかっこ悪いままねって愚痴ってただけよ」 結局、どちらもどちらなのだった。自分にないものを相手に見て、なくていい劣等感を覚えてしまう。長所と短所、美点と 汚点というのは、実は似たようなものなのである。 しかし、そうしたことをすべて悟るには十六・七歳は若すぎる。世界というものがとても複雑で、数え切れないほどの 矛盾を抱えていることを理解するには、もっと遠くまで歩き続けなくてはいけないだろう。そして、男と女が本当の意味で 互いのことを理解しあうには、それこそ二人とも白髪になるくらいまで必要かもしれない。 でも、それでいいのだ。自分の子供の考えていることがわからなくて悩む親があたりまえにいるのだから、赤の他人の 考えていることなどわからなくて当然。むしろ、相手のことがわからないからこそ、気遣いや心配も生まれてくるというものだ。 まだまだ大人と呼ぶには程遠い二人は、形容しがたいもどかしさをごまかすように話を続けた。 「まあ、エルフのことは別としても、意気揚々と帰るはずが、むしろ行きより気が重いぜ」 「そうね。帰ってから、ティファニアの住む場所も探さなきゃいけないし、姫さまにはお祝いの席に凶報を届けなきゃ いけないし。お母さまには怒られるだろうし……はぁ」 「心配事と考えなきゃいけないことが多すぎて、気がめいってくるな」 そのほかにも帰ってからやることが山のようにあると、二人はそろってため息をついた。その中でも、とりあえずの課題は ティファニアの帰ってからの処遇だ。ただ、これが相当に難題であった。 「ともかく、テファはしばらくトリステインに残ってもらうしかないよな。ウェストウッドに帰して、またさらわれたじゃシャレにもならねえ」 「それに、子供たちやあの子も、いつまでも森に隠れてるわけにはいかないでしょう。この際、人のいるところで暮らすことに 慣れ始めたほうがいいわ」 「でも、ハーフエルフだってことを人に知られたら危険なんだろう。ロングビルさんはいつまでも仕事を休めないし、その点をどうする?」 才人が尋ねると、ルイズは指をあごに当てて首を傾ける仕草をとった。 「姫さまに相談するしかないわね。ヴァリエール家が後ろ盾になってもいいけど、いくらわたしの家でも、トリステインでは 一貴族にすぎないから……お話を聞いてくださるといいけど」 「あの姫さまは優しい人だから大丈夫だと思うぜ。でも、正直、助け出した後のことをろくに考えてなかったなあ」 善は急げで行動したものの、終わったら終わったで頭が痛くなる。しかも、今度は単純ではなく、世の中というものが 相手であるから、まだ世間知らずなルイズや異世界人の才人は正直手も足も出ない。しかし、連れ帰るからには ティファニアの将来に責任を持たなければならない。 「こんなとき、タバサがいてくれたらなあ」 才人がおもわずそう愚痴ると、ルイズもすぐにうなずいた。 「そうね。こんなときはタバサの知恵に頼りたいわね」 自分たちの中で一番の知恵袋のことを思い出して、二人ともほおを緩ませた。 思えば、ずいぶん前からタバサには助けてもらった思い出がある。いっしょに行動したときは、必ずどこかでタバサの力に 頼っているし、才人が地球に帰るかどうかで二人が迷っていたとき、舌鋒鋭く後押ししてくれたこともある。口数は少ないが、 頭はいいし気はいいし、素性については知らないことが多いが、それはまあどうでもいい。ともかく、早く会いたい。 「おれたちが帰り着くころには、タバサとキュルケも学院に帰ってるかな。お母さん、病気だっていうけど大丈夫かな?」 「きっと大丈夫よ。でも、あまり頼りすぎるわけにもいかないし、わたしたちもがんばらないとね。先行きは……あんまり明るくないけど」 確実に苦労が待っていると知って気が重くならない人間は少ない。しかし、それも無事に帰りつけたらという前提が 実ってからのことである。今のところは大丈夫だが、いつ来るかわからないジョゼフからの攻撃に身構えておかなければ 必要がある。それで無事帰れたとしたら、虚無の残りの謎を探したり、並行してヤプールのハルケギニアへの攻撃へ 備えなければいけない。まさに、体も頭もいくつあっても足りないことになりそうだ。 しかし、決して悲観的なことばかりではない。才人には、大きく期待していることがあるのだ。 「異次元ゲートが閉じて、三ヶ月が過ぎた。もうすぐ、GUYSが第二の異次元ゲートを開けるはずだ。そうしたら、 ウルトラ兄弟と力を合わせて、一気にヤプールをやっつけてやる」 そう、地球でも来るべきヤプールとの決戦に備えて準備を整えているはずだ。同時に、M78星雲でも宇宙警備隊が 出動態勢を整えているに違いない。ヤプールがパワーアップして復活したとしても、蘇ったばかりの今ならば不完全な 部分が必ずあるはずだ。 その期を逃さず、全力で叩き潰して、やつをこの世界から追い出してやる。そうすれば、またいつか蘇るとしても、 かつてヤプールの復活に何度も関わったというエンペラ星人がすでにいない今なら、長い平和な時間を手に入れることができるだろう。 メビウスは地球でがんばっているだろうか。あのときに託したガンクルセイダーやガッツブラスターはどうなっただろうか。 またGUYSの人たちと会えるのが楽しみだ。それに、今度ゲートが開いたときにはいったん地球に帰って、 GUYSクルーの入隊試験を受けさせてもらうことになっている。平和になったあとで、地球とハルケギニアの関係が どうなるかはわからないが、ふたつの世界を行き来することができるのは地球防衛隊員でなければ禁止されるだろう、 地球に帰ってかつルイズたちと別れないために、GUYSライセンスの受験勉強をしてきたのだから、絶対に落ちるわけにはいかない。 様々なことを脳裏に浮かべているうちにも、月は天頂から沈み始め、夜はさらにふけていく。 才人とルイズは、明日にそなえて早く寝なければと思いつつも、今日に限ってやってこない睡魔を待ち焦がれて空を望み続けた。 しかし、美しい夜空の下で、邪悪な陰謀をめぐらせているものたちは確実に存在する。 才人たちのいる辺境から遠く、ガリア王国の首都リュティス。夜更かしな者たちが酒で天国を味わうとき、この国の王は グラン・トロワのバルコニーで、ひとりワイングラスをもてあそんでいた。 「美しい夜空よ。余が詩人であれば、ここで歌でもかなでるところであるが、余にとっては自然のおりなす芸術も、贅を 尽くした宮殿の造形美も等しく空虚だ。この美酒も、余を酔わすにはいたらん」 ジョゼフはそうつぶやくと、グラスに満ちた、庶民からすれば金が注がれているにも等しい液体をバルコニーからぶちまけた。 一陣の風が舞い、飛び散った液体が赤い霧になって消えていく。しかし、数千のルビーが舞い散っていくようなその輝きも、 ジョゼフの表情に変化をもたらすことはなかった。 「ふむ、確かブリミル歴六一八〇年の逸品ものであったかな。父上がご健在であられたころは、シャルルが新しい魔法に 目覚めるたびに、これで祝杯をあげていたっけなあ……しかし、父上の遺品を粗末に扱えば、少しは罪悪感が浮かんでくる かもと思ったのだが、別になにも感じんなあ。いや、料理を粗末にすることならば、王なら別にめずらしくもないな。ふむ」 ジョゼフは空のワイングラスを手の中で回しながら、自分のした悪戯のできばえを確認する子供のように、しばらく 独り言にいそしんだ。 「まったくもって、城暮らしというものは最高に退屈だ。これならば、酒場でうさばらしをしている庶人のほうがよほどに 幸福といえようなあ。世の者たちは、なにゆえにこんなつまらない暮らしをすることにあこがれるのだろうか?」 本当に不思議そうにジョゼフはつぶやいた。王の座というものは、余人たちは骨肉の争いの末に手に入れるのが 当たり前のことだと信じているようだが、なってみるとこんなにつまらない身分はほかにない。すべての欲望がかなうとか 幻想にすぎず、制限される自由と強制される政のなんと多いことよ。 おかげで、毎回の暇つぶしにもいろいろと手間をかけなければならないと、ジョゼフは自分に同情したように苦笑した。 苦笑したとはいっても、彼はガリア王家の血統である群青の髪と端正な美貌を持ち、引き締まった肉体を持つ長身の 美丈夫であるために、そんなしぐさでも絵になった。だが、彼の心は美しさとは異種のものでしめられていた。 「政か……余にとっては庶人の暮らしなどはどうでもよいが、シャルル……もしお前が王であったならば、ガリアをよりよき 国にするために奔走したのであろうな。ああ、もしそうなっていたならば誰にとっても幸せであったろうに、なぜ父上は お前を跡継ぎに指名しなかったのだろうな?」 空をあおぎ、ジョゼフは三年前の先王の崩御のときのことを思い出した。あのとき、ジョゼフよりもあらゆる面で優れていた 弟シャルルが次王になるものと、ジョゼフでさえも確信していたし、そのほうがよいと思っていた。しかし、先王が死に際に ジョゼフを指名したことからすべてが狂った。 「父上、天国とやらから聞いておられますか? あなたの望みどおり、私は王になりましたよ。もちろん、王らしいことも ちゃんとしております。弟を自らの手にかけ、その妻や娘も痛めつけるなど、まさに王の所業そのものでしょう?」 死人が返事をすることなどないのはわかっている。が、それでもジョゼフは言わなくては我慢できなかった。あの日、 父は病気でぼけていたのだろう。しかし、その一言がどんな結果をまねいたのかの感想を、父に聞けるものならぜひ 聞きたい。落胆しているか、激怒しているか、後悔しているのか、少なくとも喜んではいるまい。父の顔を想像すると、 ジョゼフはぞくぞくするものを感じた。 「でもね父上、それもあなたの責任なのですよ。ですから、私はあなたの軽はずみな言葉のとおりに王を やってきました。おおそうだ! よい知らせがあるのですよ。シャルロット、あなたの可愛がっていた孫娘が私の 与えた任務をしくじりましてね。なんとも、仲間に毒をもれという簡単な仕事だったのですが。それで、心が 痛むのですが王としては家臣の信賞必罰には厳しくないといけませんからね。少々おしおきを加えることに したのです。もしかしたら、父上のもとにゆくことになるかもしれませんが、そのときには昔のようにかわいがってあげてください」 ジョゼフが、ガリアから脱出しようとする才人たちを放置していたのはそれが理由だった。ジョゼフにとって、 刹那の楽しみが終われば、それに対する興味は即座に失われてしまう。そして今、ジョゼフの関心は虚無にはなかった。 答えぬ存在に向かって独語し、ジョゼフは髪をかきあげた。前髪の下から現れた瞳には、深い憎しみの光が宿っている。 「では父上、今日はこのへんで失礼いたします。王というものは激務でして、夜も昼も関係ありません。ですが、 父上が私に与えてくれた。”王の責務”を、きちんと果たさないといけませんからね」 過去の幻影に別れを告げると、ジョゼフは自らの寝室に帰った。 寝室には明かりはなく、窓から差し込んでくる月光が唯一の照明となっている。しかし、晴天の月は人工の明かりを 必要としないだけの光量を与えてくれている。そうして、ジョゼフは代々の王が腰掛けてきた年代ものの椅子に腰を下ろす。 彼の前には細身の女性が頭を垂れて待っていた。 「ご気分がすぐれませぬか、ジョゼフさま」 「うむ、酒で気を紛らわせようとしたが駄目だな。年は人並みにとっているのだが、どうも酒に酔う楽しみというものは いまいち理解できぬ。酔えれたなら、少しは退屈もまぎれたろうにな」 「いえ、ジョゼフさまが酔う姿はあまり様になりませぬわ。それよりも、お楽しみの時間がそろそろ始まるようでございます」 シェフィールドのその言葉に、それまで気の抜けたようすであったジョゼフの顔に、ぱっと生気が蘇った。 「ほう! ようやくやってきたか。待ちかねたぞ」 「はい、まもなく到着するもようです。すでに、仕掛けは完了し、あとはジョゼフさまにご観覧あらせられるのみにございます」 そうしてシェフィールドは、ジョゼフの前に特別製の遠見の鏡を用意した。これは通常のものよりも映し出せる 距離が長く、最大数百リーグもの遠方のものを映し出すことができる。ただし、映し出したいところにあらかじめ 準備しなくてはいけない上に、扱いが非常に難しいので、シェフィールドにしか使えない代物であった。 「ふむ、まだ映っていないではないか?」 「申し訳ありません。なにぶん、リュティスの魔法アカデミーで失敗作とされたものを引き取ったものですから。 もうしばらくお待ちください。調整に、あと少々かかりますので」 「不便なものだな。しかし、お前のおかげで余はこれまでいろいろと楽しませてもらってきた。これも、お前がいなくては ガラクタに等しい代物だ。頼りにしておるぞ、余のミューズよ」 「そんな、もったいないお言葉を」 鏡を操作しているシェフィールドの手が震えるのを、ジョゼフはやや苦笑しながら見守った。 「ところで、例の仕掛けの取り付けには手を焼いたのではないか?」 準備ができるまでの暇つぶしにと、ジョゼフが尋ねた。 「はっ、なにせ異世界の技術でできたものですし、下手をすれば私まで虜にされてしまいかねない危険な 代物でしたので、細心の注意をはらいました。本来なら、私が直接映像を送りたかったのですが……しかし、 着実に発芽し、成長しているのは確認しました」 「ならばよい。チャリジャ……あの男はなかなか楽しませてくれたが、もういないからな。残った駒は大切に使わねばならん」 ジョゼフの手元には、ワープロのようなもので印刷された薄い冊子が握られていた。その表紙には、『怪獣カタログ』と、 ガリア語で記されており、チャリジャのサインも書かれている。 数日前、タバサとロングビルの戦いのあった夜。それが、チャリジャがジョゼフの前に姿を現した最後となった。 いつものとおりの軽い口調と営業スマイルで現れた白塗りの似非紳士は、宇宙人の姿を現すとうやうやしく礼をした。 そして、いつもどおりに二人の会話ははじまった。 「久しぶりだな。どうだ、近頃の景気は?」 「王様のおかげで、こちらでの営業も順調です。この星では、私どもの世界にはいない怪獣が豊富に見つかりますもので、 大いに助かっております。私どもの商品のほうも、お気にめしていただけていますか?」 「ああ、どれも大いに役立て、楽しませてもらっている。だが、お前はそんなことを言いに来たわけではあるまい」 「ええまあ。こちらの世界もそろそろ雲行きが怪しくなってまいりましたので、そろそろ撤退を考えておりまして。でも、 その前にお得意様に閉店セールのご案内に来たしだいであります」 要するに、自分と手を切ると言いに来たチャリジャに、ジョゼフは怒ったりしなかった。むしろ、労苦をねぎらうように声を返した。 「ほお、そろそろ帰るということか。お前にはいろいろ役立ってもらっていたから惜しいものだな」 「申し訳ございません。私としてもこの世界には未練がありますが、物事にはなにごとも引き際というものがありまして。 これをわきまえない商人は、よくて大損、悪くて破産するのです」 「ほほお、道理だな」 怪獣バイヤーの処世術を、ジョゼフはうなずきながら聞いた。チャリジャが、怪獣バイヤーという危険な仕事をしながら 今まで無事で来られたのは、危険が迫れば即座に身を引くあきらめのよさにあるという。たとえ、苦労をかさねて 手に入れた怪獣でも、倒されてしまったらさっさと逃げるのが、生き残る秘訣なのだそうだ。 「私もこの世界でいろいろと仕入れさせていただき、王様には私どもの商品の実用試験をしていただきまして、本当に 助かっておりました。ですが、そろそろ私の存在に気がつくものも現れ始めた様子。ここらが潮時ということですなあ」 「ははは、言いたいことをずけずけと言うやつよ。だがまあ、お前は言いたいことがあけすけだから話しておもしろいし、 なによりも信用できる。にしても、やりたいだけやられて、気がついたときには元凶のお前はとうに逃げられていたと 知ったら、お前の怪獣で痛めつけられたものたちは怒るであろうな。まあ余も、お前の怪獣は虚無をいぶりだすのに 大いに役立たせてもらった。これ以上を望むのは、ちと欲深いであろうな」 「王様は無欲でいらっしゃいます。しかし私も商人のはしくれ、ひいきのお客様にはサービスさせていただきます。 いくつか新商品のサンプルを持参いたしましたので、お納めください。では」 そうしてチャリジャは一冊の冊子を残すと、すうっと消えていった。ジョゼフは冊子を手に取ると、ざっと流し読みした。 「ほほお、なかなかいいものが揃っているではないか……ま、道中気をつけていくことだ」 「ありがとうございます。それでは、ご縁がありましたら、また」 こうして、ハルケギニアで暗躍した怪獣バイヤー・チャリジャは、あっけなくいずこかへ去っていった。 しかし、ジョゼフの手元にはチャリジャの数々の置き土産が残っている。彼はそれらを、新しいおもちゃを手に入れた 子供のように目を輝かせて検分し、一つの項目に目をつけたのであった。 「これだ。これがちょうどよい! はっはっはは! これならば、シャルロットよ。お前との最後のゲームにはまさにうってつけだ」 そうして彼はシェフィールドに命じて、”最後のゲーム”のための準備を始めさせた。 それが数日前のこと、そしてゲームの準備が整うのを心待ちにしていたジョゼフは、期待に胸を膨らませて遠見の鏡を 調整しているシェフィールドを見守っている。 けれども、人間はこれからがというところで邪魔が入るのが常であるらしい。突然、寝室のドアがノックされると 侍従の声が室内に響いた。 「夜分失礼いたします。ロマリアの特命大使と名乗る者が、至急お会いしたいと申しております」 「こんな時間になんだ! 追い返せ!」 当然のようにジョゼフは怒鳴り返した。が、侍従のおびえたような声が一瞬響いた後に、続けて彼が言った言葉がジョゼフの眉を動かした。 「そ、それが……ジョゼフさまの、ゲームに彩りを与えるお手伝いができると、そう言えば必ずお会いになられるなどと、 そう言っておられますが」 「なに……」 苛立ちが一瞬で消えて、続いて疑問が湧いてくる。なぜ、ロマリアがそんなことを知っている? もしや、ビダーシャルの 頼みでロマリアの動きを探っていたのを気づいたのか。だが、どうしてこのタイミングで、なにが目的だ。 「おもしろい、会おう。どんな奴だ?」 「それが、恐ろしいほど美々しい少年でして。謁見の間で、待たせておりますが」 「ふふ、ロマリアめ。なにを企んでいるかは知らぬが、余のゲームに加えてもらいたいというか。ミューズよ、すまぬが 少し席を外す。すぐに戻るが、あとを頼むぞ」 「ご心配めされずとも、始まるまでにはまだしばらく時間がございますわ。それよりも、ロマリアがなにを企んでいますか 得体がしれません。お気をつけください」 シェフィールドが頭を垂れて見送る前で、ジョゼフは肩をいからせながら大股に寝室の扉をくぐっていった。 一方で、動き始めた遠見の鏡には、森の中にたたずむ大きな屋敷と、空のかなたから近づく一頭の青い龍が映り始めていた…… 続く 前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔
https://w.atwiki.jp/nextgov/pages/139.html
734 名前:和紙[] 投稿日:2008/06/17(火) 23 22 45 ID jWewxUvG ああ、あった。 出だし。 「新しい経済OSのモジュール研究」 ~21世紀、開発型経済を導入せよ~ 現在の国が抱えている多くの問題は、 再設計された開発型の経済システムを導入する事で解決する事ができるだろう。 そもそもこれほど技術の革新があった20世紀・21世紀において、 経済システム自体が開発の対象とならなかった事は、 大変な不幸であった。 よくよく考えてみれば、貨幣制度、会社制度、国家制度さえ、 開発の対象とならない事はないのである。 735 名前:和紙[] 投稿日:2008/06/17(火) 23 25 30 ID jWewxUvG 構成要素である貨幣、労働、生産、分配、自体を考察し、 より我々のニーズにあった、 経済システムに開発、導入する事こそが、 21世紀の我々に求められた常識的な対応である。 我々は、自然発生的な市場主義に拠る必要もないし、 イデオロギーである共産主義に拠る必要もない。 そのように二者択一である必要がない。 736 名前:和紙[] 投稿日:2008/06/17(火) 23 28 36 ID jWewxUvG 周りを見渡して欲しい。 なぜ、我々は機械・PCが発達した今、 これほどの過剰な労働を強いられているのだろうか。 限られた労働を奪い合い疲弊し、 我々の生活の基盤である多くの企業は 将来の見通しがたたず、 全く安定性を欠いたシステムとなっている。 それは、この競争原理を謳う資本主義自体が、そのシステムの実用性を問われるほどの 競争にさらされる事がなかったという矛盾が放置してきた非文明的な装置であり、 非常に非効率的なシステムだからなのではないだろうか。 737 名前:名無しさん@3周年[] 投稿日:2008/06/17(火) 23 31 07 ID m42P2645 不具合を作っているのは資本主義を正義として振りかざしている”アメリカ”に原因がある!! 738 名前:和紙[] 投稿日:2008/06/17(火) 23 33 43 ID jWewxUvG 私は、人間の叡智をここにこそ、結集すべきであると考える。 非人間的な世界を作り出しているのは、 このシステムが元凶であることを認識し、。。 筆、止まっちゃった。 739 名前:和紙[] 投稿日:2008/06/17(火) 23 40 32 ID jWewxUvG イヤー、むずむずするわ。 今、「宮元ムサシ」 っていうギャグ小説を書いてるんだけど、 そっちに頭がいっちゃうんだよね。 740 名前:和紙[] 投稿日:2008/06/17(火) 23 50 18 ID jWewxUvG the ecnomi of the people,by the people,for the people 但し、前提条件として、諸外国は資本主義経済のままであると仮定し、 日本のみが新しい経済体制を導入する事について述べる。 モジュールの考察 減価する貨幣の導入(シルビオ・ゲゼルより) 労働、労働意欲をどのように成立させるか。 グループシステムについて 生産高に対応した貨幣 非循環貨幣の基本的な仕組み 対外貿易に使用する円との差異 741 名前:和紙[] 投稿日:2008/06/17(火) 23 53 03 ID jWewxUvG そしてどのような日本を目指すべきか。 ※ここはネット政党のホームページの管理人の願望を載せる。 http //www.net-seitou.com/ 742 名前:新自由主義改革を見直し、政権交代を ◆awGf4Sny.k [] 投稿日:2008/06/17(火) 23 55 35 ID 0DHRZp/8 736 和紙さんって人は、すごく高尚なことを考えているんだ! 感心したよ それは、この競争原理を謳う資本主義自体が、そのシステムの実用性を問われるほどの 競争にさらされる事がなかったという矛盾が放置してきた非文明的な装置であり、 非常に非効率的なシステムだからなのではないだろうか。 一昔前、飽食の時代といわれたことがあった http //homepage2.nifty.com/shokuiku/subhensyukoki0211.htm 編集後記・食育へのひとこと 2002.11.1 「食の基本」に立ち返る Webmaster 大村直己 "飽食の時代"といわれるようになってからすでに二十数年がたち、いまや"飽食"ならぬ"崩食"の時代といわれるようになりました。 今、私たちは当たり前のように豊かな食生活を営んでいますが、ほんの数十年前までは、多くの人々が、食べ物が満足に手に入らなかったり、つましい食事をしていたり、というような暮らしをしていたわけです。 このような時代は高度経済成長(1960年代)当たりまで続きますが、経済成長に伴って、消費社会が急速に進展し始め、人々の食生活は大きく変化していきました。 (略) 一方で、穀物自給率は28%、これは173カ国・地域中124番目(2002年時点)だと(下記) そういう経済構造だから、食料を輸入しないと食えない。食うため輸入代金を稼ぐ必要がある・・・、ってことかな でも、良い問いだね http //ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A3%9F%E6%96%99%E8%87%AA%E7%B5%A6%E7%8E%87 日本の食料自給率 穀物自給率は28%となっている。これは、173カ国・地域中124番目(2002年時点)となっている[1]。 日本国民の意識としては、7割の人が食料自給率を低いと感じている[2]。大食いのテレビ番組に対して、食べ物を無駄にしているという批判がある[3]。 (略) 743 名前:新自由主義改革を見直し、政権交代を ◆awGf4Sny.k [] 投稿日:2008/06/18(水) 00 01 07 ID 0DHRZp/8 741 ※ここはネット政党のホームページの管理人の願望を載せる。 http //www.net-seitou.com/ ああ、乙! しかし、”~ネット政党党員募集中!!~”なんだろ? そして、党員は思ったほど集まらない・・・、党員が集まらないというところが問題だ 党員が集まれば、現実を動かす力が出て来るんだが・・・ 745 名前:和紙[] 投稿日:2008/06/18(水) 00 06 35 ID LFRu0dLR 743 そうなんだよな。 アレ放置したまんまなんだ。 6月ぐらいにはおしゃれなホームページになってるはずだったんだが。 SEOだけはしちゃってるから、「ネット政党」でググると 来るんだけど。 党員募集ぐらいはCGI使わないと駄目ね。 746 名前:名無しさん@3周年[] 投稿日:2008/06/18(水) 01 05 12 ID H039cH9z lambdaさん、和紙さん共にスレタイに沿った建設的なカキコだなあ。 先が楽しみ。 747 名前:名無しさん@3周年[] 投稿日:2008/06/18(水) 01 06 10 ID 8zJ98Kh9 資本主義というOSが不具合というより今の資本主義のあり方に問題があると思う とにかくアメリカが世界経済の実権を握っていたために起こった不具合です。 1929年の世界恐慌もそう!今回もそう! 皆の衆、分かる? 748 名前:新自由主義改革を見直し、政権交代を ◆awGf4Sny.k [] 投稿日:2008/06/18(水) 05 28 11 ID rKYfwXl5 746-747 うん、だから 1)今の”日本の”資本主義のあり方に問題:どこがどう問題なのか? 2)そこをどう変えて欲しいのか?:具体的政策まで落とさなくても良い、こうして欲しいと書く そこから始めたらどうよ? まさか、”日本の”資本主義のあり方に問題あり、だから「共産主義革命」とか「日本共産党政権誕生」とはいくまいよ 現実の日本は、代議制なんだし 一番の近道は既存の政党に必要な政策=今の”日本の”資本主義のあり方の問題修正をやってもらうこと それやらないとなれば 和紙さんを党首にしてネット政党で政治をやる ただ、それが現実になるには早くても数年かかるだろう・・ 749 名前:新自由主義改革を見直し、政権交代を ◆awGf4Sny.k [] 投稿日:2008/06/18(水) 05 40 17 ID rKYfwXl5 747 1929年の世界恐慌もそう!今回もそう! 1929年の世界恐慌と今回とは、多分違うと思うよ 原因も、その背景も、取るべき対策も これ、ご参考に http //ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%96%E7%95%8C%E6%81%90%E6%85%8C 過剰生産によりアメリカ工業セクターの設備投資縮小が始まったのが大きな要因であり世界恐慌がさらに投資縮小を誘引したため、強烈な景気後退に見舞われることになった。 産業革命以後、工業国では10年に1度のペースで恐慌が発生していた。しかし1930年代における恐慌(世界恐慌)は規模と影響範囲が絶大で、自律的な回復の目処が立たないほど困難であった。 各国の状況 未曾有の恐慌に資本主義先進国は例外なくダメージを受けることになった。 植民地を持っている国(アメリカ・イギリス・フランス)は様々な政策を採りダメージの軽減に努めたが、持っていない国(日本・ドイツ・イタリア)はそれができず国によっては全体主義の台頭を招くことになる。 第一次世界大戦後、世界恐慌まで続いていた国際協調の路線は一気に崩れ、第二次世界大戦への大きな一歩を踏み出すこととなった。 この中で経済政策で対応し、かつ満州を経済圏として持った日本のGDPは1934年に恐慌前の水準に戻り、ニューディール政策も取ったアメリカは1941年まで恐慌前の水準に回復することができなかった[1]。 共和党のフーヴァー大統領は古典的経済学の信奉者であり、国内経済において自由放任政策を採った。 その一方で1930年にはスムート・ホーリー法を定めて保護貿易政策を採り、世界各国の恐慌を悪化させた。 1931年、オーストリア最大の銀行が倒産してヨーロッパ経済の更なる悪化が予想されたことに対しようやくフーヴァーモラトリアムと称される支払い猶予を行ったが、既に手遅れであり恐慌は拡大する一方だった。 (引用おわり) 共和党のフーヴァー大統領=いまのブッシュであることは間違いない 幸いなことに、来年はブッシュではないwww 750 名前:新自由主義改革を見直し、政権交代を ◆awGf4Sny.k [] 投稿日:2008/06/18(水) 07 32 36 ID rKYfwXl5 686 ほい、こっちにも貼っておくよ 【アメ崩壊後】筆者・国家社会主義の綱領 #6 http //money6.2ch.net/test/read.cgi/seiji/1213338549/680 http //richardkoshimizu.at.webry.info/200806/article_17.html 751 名前:lambda ◆GLPLA.M.6I [] 投稿日:2008/06/18(水) 09 26 09 ID SjulLJAC 734-741 これはこれでよいと思う。これを一段詳細化してはどうかな。 文章へのコメントとしては、次の3点。 1)”経済システム” これまでどんな経済システムがあって、各々の長短は何か 2)現在の”経済システム”の抱える問題とは 3)当然、これから開発する”経済システム”は問題を解決できたものである必要ある この3点は、厳密に示す必要があると思う。 私が思いつく範囲だと、ポランニーをかじった範囲+αでは次の通り。 1) 原始経済、古代経済、近代経済 2) 現在の経済システム(近代経済システム)の問題は、 物の購買において、需要供給で価格が決まる市場システム 労働の報酬が貨幣であること、つまり、労働価値が貨幣に転化されること 地域市場(市)と対外市場(貿易)が同一原理であること(通貨) 信用購買(買掛、売掛)の無秩序な適用 他人の価値、未来の価値を担保にすること(レバレッジ等) 失業問題 3)市場間を孤立させること 需要と供給で価格を決めない 労働を商品とせず、生産性向上等のクリエイティブなアイデア、行動に重きを置く 通貨を分けること 信用購買の条件を明確にすること 金融はカジノとみなす 土地の扱いをどうするかが難しい。つまり、近代経済において土地をもたず 食糧を生産できない人間は、労働を商品として貨幣を供給してもらうしかない。 当然、失業し収入がなくなると生きていけない。 貨幣を基盤とする資本主義社会の、最も根源的な政治課題だと思う。 754 名前:名無しさん@3周年[] 投稿日:2008/06/18(水) 13 09 18 ID wv7OrR4C あっしら経済学のスレ立てても落ちてしまうのでここでいろいろ議論して 広めてもらってもいいですか? 755 名前:lambda ◆GLPLA.M.6I [] 投稿日:2008/06/18(水) 13 12 15 ID SjulLJAC 754 どうぞー。背景も含めて解説・紹介していただけると助かります。 765 名前:B@a[] 投稿日:2008/06/18(水) 23 06 27 ID VovtQpY2 wawawa...和紙サンはネット政党の中の人でしたか! あちらのスレでも私、お邪魔しておりました。なんか右傾化しちゃって残念でしたね。 さて、今頃になって私の論点がKYな理由が判りました。 皆様は「経済」という政策運営OSを論じていたのに、私は政治スレだからと「政体」と いう政策運営ハードウェアの提案をしていたのですねorz..... でも、どっちから再構築スレ場委員のでしょうか? 768 名前:lambda ◆GLPLA.M.6I [] 投稿日:2008/06/19(木) 07 42 25 ID c1WiEr3j 765 そういう話でもよろしいと思いますよ。 まだ、政体の話まで行けてませんしね。 769 名前:和紙[] 投稿日:2008/06/19(木) 11 09 28 ID jfCQA8cp 765 B@aさん。オハロー。(本日、振休) 個人的には私は経済をOSと捕らえ方をしましょうという考え方で、 機能をモジュールという部品毎に分けて考えましょうという ロジックを構築したいので、モジュール毎に アイデアを書き溜めていってるのですが、 正直、経済も政治も分けてないです。 「国と国民のナレッジマネジメントの手法」 →①「携帯メール情報配信の有効性について。 main(全国民に配信)とsub(職能別・地域別など) グループを分けて情報を一次配信。HP上で情報共有 閲覧」 ②ナレッジマネジメントコントロールセンターの仕組み みたいな。 だからなんでもOK。 このスレの人、みんなそう。 「ネット政党の中の人」っていう表現いいですね。 昭和に入って、TVが登場したときは、テレビの中に人がいると思ったっていう話を 掛けてるのなら、和歌風でお洒落だと思ふ。 object指向economi 開発したい。 770 名前:和紙[] 投稿日:2008/06/19(木) 11 29 19 ID jfCQA8cp まあ、結構開発するにしても 開発者が何人か必要だよな。 できれば共有して数人で、 協力開発していきたい。 どっかの政党がやとってくれれば良いけど、 ネット政党ってお金になるの。 まぁ和紙はいいけど。 771 名前:和紙[] 投稿日:2008/06/19(木) 11 38 55 ID jfCQA8cp (メモ)基本的な考え方は、 労働意欲については後ほど語るとして。 生産高を増やす。 世界の市場主義経済で勝つ(黒字化) 国民を総公務員にする。 ただ別の名称が必要だろうな。名前がダサいから。 組織的な経済体制を目指す。(計画経済とは違う) 国民は円ではなく、有効期限付きかつ生産高本位制により (当然、国内の生産物に限らない) 金額設定されかつ、発行高をあらかじめ算出された、 電子マネーを労働の対価として受取商品を買う。 貿易は国が管理する。 円・電子マネーのレート・交換方法を 電子マネーをあからさまに優位にする。 これで、うまくいっちゃうんじゃない? 772 名前:和紙[] 投稿日:2008/06/19(木) 11 43 53 ID jfCQA8cp これによって、国家が能動的に、 信賞必罰の賞も握れるわけだ。 今までの個人にとって有益なサービスかどうか? という観点から、国家にとってという視点がプラスされるから、 押し売りの営業とか、詐欺とかなくなるだろうな。 営業に追われる必要もない設定にできる。 へんな就業問題も皆無。 773 名前:和紙[] 投稿日:2008/06/19(木) 11 54 28 ID jfCQA8cp 利他的、協力的、経済体制。 限定競争システム。 774 名前:名無しさん@3周年 ◆9YzZouIJBw [sage] 投稿日:2008/06/19(木) 11 59 31 ID VhkYpvWK 国民を総公務員にし、組織的な経済体制を構築するにも関わらず、計画経済ではない。 というところに興味をひかれます。 生産高本位制についてもう少し詳しく教えていただきたい。 国家が貿易を管理するにあたり、和紙さんが想定している管理とは 円・電子マネーのレート操作が主体となる管理システムを指すんですか? 775 名前:和紙[] 投稿日:2008/06/19(木) 12 14 51 ID jfCQA8cp 国民を総公務員にし、組織的な経済体制を構築するにも関わらず、計画経済ではない。 というところに興味をひかれます。 基本的には公務員なんだけど、 売上の責任を持つのは、個人・団体だという事。 但し、利益が個人の収入源となるわけではない。 この電子マネーは流通しない性質だから。(非循環貨幣) 現在でいえば、「粗利」の部分と「業種別の変数」で算出した数字を 評価として受け取り、来年度の給料「電子マネー」を国からもらう。 776 名前:和紙[] 投稿日:2008/06/19(木) 12 22 11 ID jfCQA8cp 775 ただ、計画経済ではないだけで、 国の計画はあるよ。 政策としては護送船団方式をイメージしてます。 (需要と供給のメカニズムを決めるのは個人。 価格は国家が決めるものと、個人が決めて良いものがある。) 働き方としては、 国営企業に勤める方法と、 個人営業をする方法で分けてる。 個人営業に関しては、保護的な変数を掛ける。 福利厚生的な発想。 あくまで、国営企業の衛星的な労働としてとらえるんだけど。 なんかあとで、簡単に説明できる文章考えて公開するね。 777 名前:名無しさん@3周年 ◆9YzZouIJBw [sage] 投稿日:2008/06/19(木) 12 24 00 ID VhkYpvWK そうですか。楽しみに待っております。 778 名前:和紙[] 投稿日:2008/06/19(木) 12 31 01 ID jfCQA8cp まあ、そういえば、皆変な議論してトラぶってるみたいだけど、 資本主義懐疑派は多いのかね。 資本主義懐疑派の著名人って誰?リストある? http //video.google.com/videoplay?docid=4306120927821466898 q=%E5%85%B1%E7%94%9F%E7%B5%8C%E6%B8%88 ei=VURLSImbN4XCwgOYmNXYCw 資本主義懐疑派というコンセンサスでネット政党攻めようかな。 779 名前:和紙[] 投稿日:2008/06/19(木) 12 38 08 ID jfCQA8cp あと、市場は、個人がサービスを購入する場合だけにしたい。 設備とかは、国が世界戦略の上で、 無料・安価で供給するものにしたい。 「IPを売りつけるとかはないわけ。」 国が資源の対外調達費・国内の生産高・ 技術的な妥当性を考えて、導入する。 780 名前:名無しさん@3周年[] 投稿日:2008/06/19(木) 13 38 20 ID UulFZPTO 771 一度株式で株価とかで全ての銘柄をする努力してみるといいよw もっと身近だと、県内のゲームの中古売買価格を全て把握w 県内の魚の卸売価格から小売価格まで単品事w ※、実際は地域内(首都圏とか近畿圏クラス)の販売点数(生活雑貨ではなく、電化店とかね)の少ない中小企業の売価のマスター管理すら一人では無理w システム屋がいるのにこの程度の事もわからんとは、お笑いですw その程度のことは個人一人で出来ないと価格を統制する事は無理w 社会主義者ってこの程度の事もわからない人たちだねw 781 名前:和紙[] 投稿日:2008/06/19(木) 19 17 58 ID jfCQA8cp 780 ? 和紙は価格は統制するなんて一言もいっとらんぞ。 782 名前:名無しさん@3周年[] 投稿日:2008/06/19(木) 20 11 55 ID 6Dbi8/N/ 問題の単純化のために物=富、生産=所得、生産性の改善=所得増と仮定すると、 生産性を改善して生産を拡大し続けれるなら和紙さんの経済でも良い 783 名前:和紙[] 投稿日:2008/06/19(木) 22 42 11 ID Pvj22J2P 次の社会は技術開発は力を入れつつも、小さな需要でも、 良い社会だろう。 そもそも、これだけ機械が発達した今、 生産性は、100年前と比べれば飛躍的に向上している。 潜在的な需要不足が表出してる。末期癌みたなものだ。 人間はもっと、サーフィンだとか、キャンプだとか、 娯楽だとかに力を入れたほうがいい。 784 名前:名無しさん@3周年[] 投稿日:2008/06/19(木) 22 51 34 ID /lQYMA+4 テスト 785 名前:lambda ◆GLPLA.M.6I [] 投稿日:2008/06/19(木) 22 55 53 ID c1WiEr3j 783 同意。 786 名前:アク禁解けた[] 投稿日:2008/06/19(木) 23 01 10 ID /lQYMA+4 やっと書き込み出来るようになったっす。みなさんお久しぶり 生産性は、100年前と比べれば飛躍的に向上している。 潜在的な需要不足が表出してる。末期癌みたなものだ 需要不足に対する必然として失業が生まれる訳だけど、 それに対する社会的な捉え方を変えりゃ良いと思うんですな 失業者=悪というより、過剰な労働は害悪と価値感が変われば ワークシュアリングも良い形で進むんじゃないでしょうか 787 名前:lambda ◆GLPLA.M.6I [] 投稿日:2008/06/19(木) 23 04 26 ID c1WiEr3j 786 価値観の転換、ソレダ!! 788 名前:和紙[] 投稿日:2008/06/19(木) 23 28 43 ID Pvj22J2P まあ、ネット政党の話で恐縮だけど、 弁の立つ人が何人かいた方が良いね。 エジソン風な奴もいれば、妙にシニカルな奴もいたり。 主張をひとつにする必要はないな。 今の各政党は遅れてる。 (多分、政治自体が、保護産業だから) まず、参入障壁が高すぎて、政党が競争してないよな。 そこ、突っ込むか。 まだ、Jリーグ開催前。 789 名前:和紙[] 投稿日:2008/06/19(木) 23 33 58 ID Pvj22J2P ネット政党は、弁論家プロデューサーでも良いかなとか思ってるんだけど。 持論があり、弁の立つ奴を引っ張ってきて、議論を展開。アウヘーベンする。 ネット政党の雰囲気は「分かりやすい POP」が特徴。 ロックが流行ったのは、分かりやすくてポップだったから。 今の経済、政治はまだclassicだね。 「女性が語れる政治」なんていうのも、良いかもしれない。 790 名前:アク禁解けた[] 投稿日:2008/06/19(木) 23 34 09 ID /lQYMA+4 http //www2.ttcn.ne.jp/honkawa/3080.html ↑ちなみにこれは、主要国の失業率のデータです フランスもドイツも8%~9%高い割合で推移してる (イギリスは5%台とやや低め)雇用統計の仕方に違いもあるんでしょうけど 4%弱の日本よりもずっと高い。 だけど労働に対する価値感が欧州と日本じゃまるで異なるから、 ワークシュアリングも失業者保護制度も向こうじゃかなり進んでる ドイツなんぞ、その手厚い失業保護政策が失業率の高止まりの原因になってたとの事 行き過ぎは困るけど、欧米の労働=原罪という価値感はある程度、 戦後の「追いつけ追い越せ」の価値感に染まった日本人は逆に見習う必要があるかと思います。 だいたい昭和も戦後も、とうの昔に終わっておりますしね 791 名前:和紙[] 投稿日:2008/06/19(木) 23 35 43 ID Pvj22J2P 面白い奴はネット政党に強引に引っ張る。 しかも2chから探すという、 夜店感覚。 792 名前:和紙[] 投稿日:2008/06/19(木) 23 41 05 ID Pvj22J2P 790 まあ正直、仕事大好き人間の和紙も、 日本人的だろうから。 自分で言っておいてなんだけど、 サーフィンとかどうせするなら、 極めろっていいたいね。 (だめか) 一億総天才、計画立ててるから。 次の世代は皆、発明家気質、忍者気質、傭兵気質、弁論家気質も なにかしら持ってないと生き残れない世界にしてあげたい。 793 名前:アク禁解けた♪[] 投稿日:2008/06/19(木) 23 41 16 ID /lQYMA+4 今度、和紙さんのネット政党のページにメールでも送ってみますので その時は宜しくお願いします(出来たらHPにメル欄付けて欲しいです) じゃあ、俺はもう寝るんで、また 794 名前:和紙[] 投稿日:2008/06/19(木) 23 42 10 ID Pvj22J2P 793 よろぴこ。 795 名前:和紙[] 投稿日:2008/06/19(木) 23 49 55 ID Pvj22J2P 発明家気質、傭兵気質、弁論家気質、 将気質、デザイナー気質、放送作家気質とかも育てたいな。 コレ、新しい時代の、必須科目。 発明の才あり、軍略あり、博覧強記で、 戦闘能力が高いのが理想の男性。 三高じゃなくて、なんて呼ぼうかな。 なおかつ、えばらないで、可愛い雰囲気を持ってないと、 粗野な奴じゃと、疎まれる。 796 名前:名無しさん@3周年[] 投稿日:2008/06/20(金) 00 00 14 ID 6Dbi8/N/ 783 例えば1万円のパソコンやら30万円の車を開発させれば(どっちも実現しつつあるが)、 貧困層でも今よりリッチな暮らしができるだろう。 それが生産性の向上=所得増と言うこと。 生活できれば良いなら、当然衣食住だけ生産して後は遊んでれば良い訳だけど それだと生活水準が向上しない点で問題があると思う 797 名前:和紙[] 投稿日:2008/06/20(金) 00 13 28 ID 99j7h0sK 電子マネーのネーミング何にしようかな。 電子マネーのネーミングってひどいの多いんだよな。 お金もどきだから、「真似マネー」みたいな案も出たんだろうな。 できれば、いいづらい言葉にしてあげたいね。 いちいち500マネマネーとか言うのつらいと思うんだ。 でも、高校生のアルバイトさんとかが、 「おつりは345マネマネーです。」なんて言ってたら、 良いなと思ふ。 798 名前:和紙[] 投稿日:2008/06/20(金) 00 19 32 ID 99j7h0sK 796 生活は著しく向上させないとと思ってます。 今の日本人は結局、 家の中とかは、デザインに対して貧困な 素人がやらざるを得ないから、居心地が悪い。 (デザイナーにインテリアとか装飾してもらう お金を無駄だと判断するから) こういうのを一般に流行らせないと駄目だな。 こういうのは生活必需品じゃないから むしろ市場主義経済では、あんまり発達しないと考えてます。 個人がお金を出すとは思えない。国で人を雇って、 個人はほぼ無料で受けられるようにしないと、 いかんのじゃないかの。 799 名前:lambda ◆GLPLA.M.6I [] 投稿日:2008/06/20(金) 00 29 54 ID rzDrTiXz 798 同意。 今の、日本の建築デザインは戦後のバラックが起源だと聞いたことがある。 それと、戦後以降の一軒家のデザインは、核家族用のデザインだとも。 日本らしい建築技術は著しく貧困さを保ってる、と思う。 800 名前:和紙[] 投稿日:2008/06/20(金) 00 39 33 ID 99j7h0sK まあ、ラムダさんはラムダ経済で売り出して。 って勝手に勘定してるけど。 筆者スレとかにも面白キャラいるんだよな。 優秀な奴、ごっそり取り込みたい。 筆者・ウィキペディア氏対立しとるけど、 見てるほうとしては、両方オモロイ。 筆者逮捕アオリはやりすぎだと思うけど。 (勝手に他スレに弁護論を展開して、話を難しくしとく和紙。) 801 名前:和紙[] 投稿日:2008/06/20(金) 00 44 32 ID 99j7h0sK 799 起きてましたか。こんばんわ。 λさん執筆の「ラムダ経済」お待ちしてます。 初めて「λ」使ってみました。 「民主党工作員ウィキペディア」なんていうのも ハクがあっていいよね。 802 名前:和紙[] 投稿日:2008/06/20(金) 00 45 56 ID 99j7h0sK 「民主党党員より弁が立つ、 ロジックの王様ウィキペディア」 みたいな。 なんか「金曜エンタ」みたいだけど。 803 名前:和紙[] 投稿日:2008/06/20(金) 00 46 26 ID 99j7h0sK 鉄壁のロジックで今夜もあなたを・・・ 804 名前:アク禁解除[] 投稿日:2008/06/20(金) 00 58 55 ID bzpvYMwZ 798 風呂入って来たので、最後に横レス入れときます 生活できれば良いなら、当然衣食住だけ生産して後は遊んでれば良い訳だけど それだと生活水準が向上しない点で問題があると思う 生活出来る(衣食住が生産・消費出来る(生産=所得)の水準)これは時代によって その「水準」自体が変化する性質があるんですな。 基本的に有史以来のそれなりに上手く言った文明では、その時代の技術に見合ったレベルですが 大抵はその総生産力を人口で割った場合に少々余りが生じるくらいの生産力は持ってたそうです だから、文明というのは常に過剰を生み出すもんだから、未開社会ではポトラッチに代表される 過剰を「蕩尽」する宗教儀式が生み出された。 過剰を市場における目的合理的な生産と消費という形で過剰なほどに蓄積してしまうのが 近代の市場システムで、これはカミサマがどっか逝ったと考えたアタマの良い西洋の近代人が だったら人間の手で人工の楽園と未来社会を作れると考えて(近代啓蒙思想という奴です) 改良を重ねて生み出したモノなんだそうです。ソ連型の共産主義社会その代表格です 前にこのスレで主張した、資本主義と共産主義の根っこにあるのは同じモノであるというのは こういう事なんですな。この主張自体が評論家の呉智英さんがずっと昔に述べてましたから、 その借り物に過ぎませんけどね。 それじゃ、俺は寝るんで、また 805 名前:lambda ◆GLPLA.M.6I [] 投稿日:2008/06/20(金) 01 04 45 ID rzDrTiXz 801 今日は、ちょっと目が冴えてます。こんばんわ。 首相、非正規雇用待遇改善などで緊急対策 8月までに 2008年6月19日 http //www.asahi.com/job/news/TKY200806190084.html ということで、われらが首相は陣頭指揮をとってらっさいます。 でも、結局、こういう場当たり的な対処っていうのは、結果がブレちゃうんだよな。 おそらく。 803 ちょ、面白スギw 806 名前:和紙[] 投稿日:2008/06/20(金) 07 34 15 ID 99j7h0sK アー朝からすみません。 ラムダさんの主張を簡単にまとめた物あったら、 下さい。 次のスレで、スレタイ近辺に掲示しておきましょうよ。 どうしても、「新規参加者募集」「お気軽にご参加ください」 的なコメントも、載せたいから、 参加者増えるような、予備知識欲しい。 807 名前:和紙[] 投稿日:2008/06/20(金) 07 39 39 ID 99j7h0sK 「資本主義に疑問符」 的な論調の方が、集まる系のスレに、 なるんじゃないかな。 808 名前:和紙[] 投稿日:2008/06/20(金) 07 44 47 ID 99j7h0sK 次のスレ試しに和紙に立てさせてね。 ラムダさんでもよいけど。 809 名前:B@a[] 投稿日:2008/06/20(金) 08 22 50 ID nCWDHj3m Poli-NUX計画:ダウンサイジングとブロードバンドを政治にも[長文注意] ①「国家」から「圏(area エリア)」へ[LAN構築技術の政治化] 人口1000万人の「市」が人口100万の「国」の下部機関とされる統治関係を是正する国際 的な標準政策処理機構規格として「圏」を領域設定し、将来的にはそのISO化を求める (PC用OS同様、地域の言語基準や文化習慣に合わせた限定な機能適用もOK) ②「三権分立」から「三務分担」へ[マルチタスク技術の政治化] 立法府と行政府を「政務」機能に統合して[行政立法]という詭弁を解消し、新たに経済 政策と予算分配を「財務」機能にスタンドアローンし、司法の独立性を向上した「法務」 機能で統括制御する事で、政策処理クロックをアップデートする。 ③「一院二議会」制度による政策決定の効率化[バイオス設計技術の政治化] 「衆参逆転」に代表される政策処理の空転化防止と政策決定クロックの向上の為、1議 場に両院議員を集約して包括審議する「デュアルCPU」方式で国会運営する(衆議員1年 参議員4年[2年ごとに半数を改選]・参政員1年[オンブズマン制度]) ④「祉(Sitey:シチー)」単位の自治[ユーザーフリー技術の政治化] 都/道/府/県/市/町/村単位に轢断された地方自治体を、人口20万~40万前後の「祉」 レベルにクラスタを再編成し、「祉民(シチズン)」による政治参加を促す連邦制度と しての「圏」へツリー構造化する[圏は道路交通・送電通信・上下水道などの保全整備 のみ政策処理する] 810 名前:和紙[] 投稿日:2008/06/20(金) 08 34 12 ID 99j7h0sK 809 B@aさんの資料、載せたいね。 本名と住所は消すけど。 B@aさん、デザインセンスあるっぽいから、 HP作って、素人にも分かる、 わかり易い解説もあると、 誘導しやすい。 811 名前:B@a[] 投稿日:2008/06/20(金) 08 49 58 ID nCWDHj3m 皆さん、おはよう御座います[業務連絡] 755...総公務員化よりも総派遣労働化っていうのはいかがでしょうか?企業は 役職者(無限労働責任者)以外の雇用を派遣会社から調達。派遣会社は登録労働者 に最低賃金以下で労働させたり過労死させると廃業という罰則を強化すると。 789...「言論NPO」でググってください。さながら凌山泊www 797...いまこそ「銭(SENN)」の復活をば。ちなみに生活保護者には電子マネー 以外の現金使用制限すればアル中や喫煙癖の是正に貢献かもorz... 799...おつかれさまです。長崎の軍艦島(=端島)を整備保全して昭和の建築構造 をふりかえるテーマパーク化スレ場よいのかもしれませんね。 812 名前:lambda ◆GLPLA.M.6I [] 投稿日:2008/06/20(金) 09 01 36 ID rzDrTiXz 大量生産大量消費から少量生産永続保守の持続的な社会へ ネットワークの発達を最大限利用した、企業-地域-個人の職域分担 地方における農林水産業の保護と都市による産業研究開発の両立 人材を循環する労働環境=35才と55才の2段階定年制 体系立った職能を養成できる教育 無駄な労働をしない 手間を省く工夫も労働価値として評価する 地方ではなく地域自治の強化 ハレとケのケジメをつける人生 今、見えてる範囲だとこんな感じ。人間らしい生活しよう、が基調。 頑張って技能を見に付けた人に過ごしやすい世の中がよい。 813 名前:和紙[] 投稿日:2008/06/20(金) 09 37 05 ID 99j7h0sK 価格統制の話なんだけど。 国家で100円ショップ計画なんていうのなら出来そうじゃない? 地域別でもいいんだけど、コントロールセンター作って。 100円のもの、200円のもの。 大雑把に分けられるものは分ける。 例えば、米だったら、 Aランク米1500円 Bランク米1000円 Cランク米500円みたいな。 米の品種開発してもらって、 ランク登録を争うのよ。 商品はいくら売れたか集計して、 赤字のものは、値段上げちゃえばいいんじゃない? 月別ぐらいの迅速な対応とれそうジャン。 ガソリンなんか、 経営が国で、資本が一緒なら、 電車無料にして、「車<電車」 文化に誘導しちゃえば良いのにな。 CO2対策にもなるな。 814 名前:名無しさん@3周年[] 投稿日:2008/06/20(金) 11 04 51 ID bInRKe9P ◎低所得者の税、保険料負担の現状 一人暮らし、年金受給者と若者会社員の税、保険料負担比較 ●年金収入年180万(月15万)一人暮らし 地方税 4,500円 介護保険料 50,000円 国民健康保険料40,000円 所得税 0円 合計94,500円 ●会社員 給与所得年180万(月15万)一人暮らし(39歳まで) 地方税 70,000円 介護保険料 0円 組合康保険料 60,000円 所得税 35,000円 合計165,000円 ●これは我が市と、ある会社の保険料算出を参考に比較したもの。 これから判断して、高齢者と若者で、病気にかかる頻度を考えれば 低所得者では負担の差はないとしていいだろう。 とにかく自公政権は低所得者に重負担をかける政策を実行してきた。 彼らを政治の舞台から追放せねば庶民の幸福はない。 815 名前:名無しさん@3周年[] 投稿日:2008/06/20(金) 11 05 48 ID uV5zythD 商品はいくら売れたか集計して、 赤字のものは、値段上げちゃえばいいんじゃない? 複数商品を一くくりに管理して、とうやって個別商品に赤字が出たのか判定できるのですかw 笑えますw 816 名前:名無しさん@3周年[] 投稿日:2008/06/20(金) 11 59 21 ID z9g5Wjhi テスト 817 名前:237[] 投稿日:2008/06/20(金) 12 06 21 ID z9g5Wjhi 813 公共料金の価格統制は今でもやってるから、 今度は米・味噌・醤油等の主食食品や生活必需品が投機の対象に ならないようにする為、価格設定に上限値と下限値を設けるのは良いん じゃねーかと思います 818 名前:名無しさん@3周年[] 投稿日:2008/06/20(金) 12 11 45 ID uV5zythD 食料品にしても、水道ガスなどにしても、環境の変化が投機にに前触れして価格が変動してると考える事も出来るが むしろ、価格の変動で環境に適した食料品やエネルギーの開発が進むから、何の問題もないんじゃない 価格統制で従来エネルギー、食料生産体系を延命させても問題を先送りするだけだと思うがw 819 名前:名無しさん@3周年[] 投稿日:2008/06/20(金) 12 26 10 ID z9g5Wjhi 817 価格の変動で環境に適した食料品やエネルギーの開発が進むから、何の問題もないんじゃない 超長期的に見ればそうかもしれんが、原油は7~8年前の3倍以上に高騰してるが それに代わるエネルギーは未だに発明されて無いし、食料品の技術改良だって進んでないと思うが 820 名前:名無しさん@3周年[] 投稿日:2008/06/20(金) 13 03 08 ID uV5zythD 819 今、問題になってる某諸島の海底資源など、昔はコストかかりすぎて見向きもされなかった資源であり 資源コストが上がれば自然とそういった今まで眠っていた資源に注目がいく 短期的な観点は政体の改変ではなく、一時的な資金援助等の短期政策で考える問題であり、そもそも資本主義がどうのこうのという問題ではないw そのような小学生でもわかりそうな根本的に勘違いした妄想してるから、クソスレって呼ばれるんじゃあ無いのw そもそも、労働価値論って要約すると 例上げるT、俺が鉄からクギやすりでこすりだして、1ヶ月かけて作ってこの釘1本25万になりますって議論だしw ※そんなの誰が買うのって議論は労働価値では無い、又俺が削り出したら1ヶ月くらいはらくらくかかるだろうw 821 名前:名無しさん@3周年[] 投稿日:2008/06/20(金) 16 02 47 ID w3qSA3eg 815 複数商品を一くくりに管理して、とうやって個別商品に赤字が出たのか判定できるのですかw 横レスすみません。 これは商品個別に管理してという話だと思いますが。 「一くくりに」という記述は見当たらなかった。 822 名前:名無しさん@3周年[] 投稿日:2008/06/20(金) 16 11 52 ID w3qSA3eg ここは共産主義スレではなかった気が。 労働価値説の話は関係ないのでは。 823 名前:名無しさん@3周年[] 投稿日:2008/06/20(金) 16 53 30 ID w3qSA3eg 価格統制で従来エネルギー、食料生産体系を延命させても また、横レスすみません。 ID「uV5zythD」さん。 延命させる話なんて載ってないですが。 824 名前:名無しさん@3周年[] 投稿日:2008/06/20(金) 17 20 53 ID L+QcGE+l 820 今、問題になってる某諸島の海底資源など、昔はコストかかりすぎて見向きもされなかった資源であり 資源コストが上がれば自然とそういった今まで眠っていた資源に注目がいく これに関しては、色々考えなきゃならない話ですな。 だけど↓の そもそも、労働価値論って要約すると 例上げるT、俺が鉄からクギやすりでこすりだして、1ヶ月かけて作ってこの釘1本25万になりますって議論だしw ※そんなの誰が買うのって議論は労働価値では無い、又俺が削り出したら1ヶ月くらいはらくらくかかるだろうw そんなの誰が買うのって部分に関しては同意なんだが、労働価値説に関しては「社会的必要労働」という観点が 抜けてると思うぞ 普通の人が一ヶ月に5千本螺子を削りだせるとして、俺が50本しか削れないとしたら 俺が作った螺子に含まれる労働価値は通常の螺子の100分の1だろう。 まあ、マルクスが○か×かの話はスレ違いだから、世界史板の「共産主義は何故失敗したのか」 あたりでやったら良いと思う。個人的には○が○か×でも如何でもいいけど・・・ 825 名前:名無しさん@3周年[] 投稿日:2008/06/20(金) 17 31 46 ID L+QcGE+l 何故社会主義・共産主義は資本主義に敗れたのか3 http //s.s2ch.net/test/-/academy6.2ch.net/whis/1194349395/ お待ちしております。 826 名前:名無しさん@3周年[] 投稿日:2008/06/20(金) 17 33 33 ID uV5zythD 821 個別管理するんだったら、わざわざ、A商品グループ100円とか区分けせずにそのまま売ればいいじゃんw 827 名前:237 824[] 投稿日:2008/06/20(金) 19 12 36 ID L+QcGE+l 826 横レスですまないが 和紙さん本人に聞いて見なきゃ分からんけど 安定供給が必要な物資にはある程度の価格統制が必要だが 単に政府や農協が買い上げるだけでは品質の保証が出来ないから 品質の水準に公的なランクを付けるべきだという話なんじゃないか?
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/33216.html
登録日:2015/12/01 Tue 23 59 56 更新日:2024/09/25 Wed 13 05 08NEW! 所要時間:約 23 分で読めます ▽タグ一覧 1億パワー オーストラリア キン肉マン キン肉マンスーパー・フェニックス コンプレックス コンプレックスの塊 ゴッドセレクテッド トラップ フェニックス フェニックスマン マッスル・リベンジャー ラスト・インテリジェンス ラスボス 三大悪行超人 不死鳥 中村悠一 初代ラスボス 卑怯 合体 外道 天才 嫉妬 小物界の大物 小細工 強力の神 悪行超人 技巧の神 抽象的な知性 改心 残虐の神 池水通洋 特殊リング 王位争奪編 知性の神 知性チーム 絶対的な知性 覆面レスラー 貧乏 贖罪する罪人 超人レスラー 超人閻魔 運命の5王子 長期連載の弊害 飛翔の神 思い知れーっ キン肉マンよ おまえがキン肉星の大王の器でないことを!! 読者 視聴者「お前が言うな」 キン肉マン スーパー・フェニックスとは、漫画『キン肉マン』の「キン肉星王位争奪編」に登場するキャラクター。 キン肉マンと同じ日に生まれた運命の子のうちの1人「フェニックスマン」に、邪悪5大神「知性の神」が憑依した姿である。 知性(フェニックス/ちせい)チームのリーダーを務める他、同作(旧シリーズ)のラスボスでもある。 プロフィール 所属 知性チーム大将 出身地 キン肉星・サーロイン村(エントリー国はオーストラリア) 身長 190cm 体重 114kg 超人強度 1億パワー(フェニックスマンとしては95万パワー) 生年月日 地球時間で1960年4月1日 年齢 24歳 血液型 B型 スリーサイズ B128 W76 H94 家族構成 父・フェニックス太郎(故人)、母・シズ子 CV: 池水通洋(アニメ版王位争奪編、『マッスルグランプリ2』) 中村悠一(2024年アニメ版) 概要 「知性こそ超人格闘技の源」と豪語して、知性を活かした科学的レスリングによる戦いを得意とする運命の5王子の1人。 キン肉スグルをモチーフにしたデザインに、額の不死鳥マーク、全身を走る赤い模様、白目、パンツの2枚穿きなどデザイン上での特徴が多い。 特に、トレーニングパンツの上にホットパンツを穿くという時代を先取りしすぎたファッションは他に類を見ない。 登場時は冷静沈着・大胆不敵の実力者に見えたが、残虐チーム(超人血盟軍)戦からは気の弱さがちらほら見え、短気で姑息な卑怯者という面が強くなっていく。故に多くのファンから「小物」と呼ばれている。 王位編の連載が長期化するにつれてその傾向は顕著になっていき、決勝戦に至ってはやる事なす事全てが外道の域である。 この手の姑息な卑怯者が似合うのはせいぜい三下か、よくて中堅レベルである事が多いが、よりにもよってシリーズのラスボスにこんな卑怯者を持ってくるのはどうなのかという指摘も未だに多い。後期キン肉マンの迷走を物語る人物と言える。 とはいえ、そこまで人気がないわけでもなく、『超人総選挙2015』では15位と上位に食い込んでいる。プリズマンがやられた際、原作では「完全に俺の采配ミス」、アニメでは「私のミスで勝てる試合を落としてしまった」と考えるなど卑怯な手を使う反面、自分のミスを他人に転嫁しようとせず認める面もあった。(プリズマンがラーメンマンにやられたのは、フェニックスの責任ばかりでなく、実際に戦ったプリズマンにも責任があるのにもかかわらず。) また、実の母親であるシズ子に対してだけは育ててもらった恩や愛情を決して忘れておらず、父親が事故で亡くなった時は決勝戦を辞退して母親を優先したり、 王位継承編において終盤で現れた母の説得に対しては狼狽し何度も迷いを見せていた。 真弓らに対してはネズミなどと呼んだ時もあったが、シズ子に対しては呼び方もずっと「母さん」で一貫していた。 実力は本物であり、キン肉族三大奥義のひとつを素の力で使いこなし、フェイス・フラッシュも使える。 超人強度1億パワーの持ち主である点からしても、卑怯な手を遣わずに真剣に戦えば、シリーズでも屈指の実力者に数えられるだろう。 彼に憑依する知性の神は他の邪悪神と違って眼鏡をかけているので一目で見分けがつく。 知性=眼鏡とか発想がポル・ポトレベルとか言ってはいけない。 アニメでは悪そうな感じを出そうとしているのかサングラスをかけているが、そのせいでサンプラザ中野っぽくなっている。 なおファンの間では「スーパーフェニックス」と中黒抜きで表記される事も多いが、公式では一貫して「スーパー・フェニックス」表記なので注意。 まさかゆで作品でそんな細部に拘ってケチを付けてくる連中もおるまいが 作中での活躍 過去~王位継承サバイバルマッチ開幕 スグルと同じ日に生まれ、病院の火災に巻き込まれるも無事に助けられる。 退院の日、父のフェニックス太郎はリヤカーを引っ張って迎えに来たのに、スグルの父・真弓はスグルを送迎車で大層に迎えに来た。 才能を見込まれ王立幼稚園に特待生として入園した時も、バカのスグルが苦労もなく入園したのに嫉妬心を抱く。 特待生だけあってその才能は素晴らしく、世界各国の言葉を2日で覚え、12ケタの暗算をし、幼稚園に入る頃には大学生の勉強もできていた。 その後スグルは入園祝いの旅行でブタと間違われて捨てられ、その11年後に養子をとろうと考えた真弓が新王子決定マッチを開催。 フェニックスはこれに参加し、知性を生かしたテクニカルなレスリングを使った戦いでスイスイと勝ち進んでいく。 しかし決勝まで来たところでシズ子から父が転落死したことを聞かされ、泣く泣く決勝戦を辞退した。 なお、この大会は後にスグルが発見された事で、結局意味のないものになっている。というか真弓は11年間何やってたんだ。 以来フェニックスは人生を悔やむようになり、後に見られる勝つためには手段を選ばない性格に変貌していく。 フェニックスを気遣うためにシズ子は「王子と自分の本来の子を助け間違えたかもしれない」と慰める。 だがそれは逆効果であり、それを聞いたフェニックスは「自分が真の王子なのだ」とブツブツ呟いたり薄ら笑いを浮かべるなど、性格が変わっていった。 そして知性の神が現れた事で「神のお告げだ!」と確信、スーパー・フェニックスへと転生する。 悪気はないとは言え、ある意味この母親こそが全ての元凶と言えなくもない。 なおここまでの一連のエピソードは後からの回想シーンだが、初登場時は違うデザインから知性の神の憑依によりスーパー・フェニックスの姿になったのだが、回想では最初からスーパー・フェニックスの顔である。 そしてキン肉マンの戴冠式に乱入した運命の5王子は、邪悪の神より王位継承候補として推薦される。 そこでフェニックスは団体戦を提案し、ギリギリになって現れたスグルを含めた6チームでの王位継承サバイバルマッチが始まった。 1回戦 会津若松城 VS強力チーム 先鋒にマンモスマン、次鋒に自分を選出し、3人のミステリアス・パートナーを温存。 マンモスマンには次々と勝ち進ませ、副将のキャノン・ボーラー戦でわざと引き分けて倒れるように命令。 また、「敵は大きければ大きいほど倒しがいがある」として、スグルのいる熊本城に向かうテリーマンとロビンマスクを援護している。 この時はまだ王位継承候補者としてのカリスマに溢れていた そして次鋒スーパー・フェニックスVS大将ビッグボディ戦はあっと言う間に「真マッスル・リベンジャー」によって決着がついてしまった。 アニメ版ではビッグボディもドロップキックなどいくらか攻撃を入れてはいるのだが、こちらはこちらでマッスル・リベンジャーの前半部分で倒されてしまってる。 飛翔チーム大将のマリポーサが偽・マッスルリベンジャーを破られ敗北した後の出来事なので彼もまたフェニックスの引き立て役にされている。 マンモスマンに3戦目以降舐めプさせていたのもこの演出のためだろうか。 2回戦 名古屋城 VS残虐チーム(超人血盟軍) まず先鋒のサタンクロスがザ・ニンジャを軽々と破る。 その際にサバイバルマッチを15連勝の負けなしで勝ち抜くパーフェクト勝利宣言をするが、直後にサタンクロスはアシュラマンと引き分け。でも負けではないと言い張る。 名古屋城が姫路城と合体して関ヶ原格闘城に姿を変えたり、キン肉マンチームが技巧チームを倒したりした後に名古屋城サイドでも3試合目が始まろうとしていた。 その際、ブロッケンJr.が3対3の「6人タッグ・キャプテン・ギブアップ・マッチ」を提案し、フェニックスもこれを了承(アニメではフェニックスが提案している)。 まるで狙ったかのように仕込んでいた、宙に浮く立方体リングを使い、そこで「スーパー・フェニックス マンモスマン プリズマンVSソルジャー ブロッケンJr. バッファローマン」と目もくらむ豪華メンバーによる試合が始まった。 最初は力量を図るための消極的なレスリングを行うソルジャーに対して優位に立ち、知性チーム全体で攻めてかかる。 だが、プリズマンはブロッケンと相打ちとなり、マンモスマンも真・友情パワーに目覚めたバッファローマンに追い込まれ、何よりブロッケンの犠牲を悔やんだソルジャーの攻めに苦戦。 その中でソルジャーの残虐さの感じられないクリーンなファイトと邪悪の神々の助言でソルジャーが偽物である事に気づき、同時に知性以外の邪悪の神の助力も得るようになった。 残虐の神はソルジャーの正体・キン肉アタルの超人預言書のページを奪い、それを巡ってバッファローマンとマンモスマンが場外へ。 さらにフェニックスのみをロープで助けた後、立方体リング内の浮遊装置も破壊してアタルを力づくで倒そうとするが、バッファローマン渾身のハリケーン・ミキサーで元の位置に舞い上げられる。 両リーダー1対1の状況となるが、死してなおアタルを守る血盟軍の魂を前にフェニックスは攻めあぐねる。 しかし、気絶したふりをして生き残っていたマンモスマンがアタルの予言書のページを手にし、それをたいまつに投げ入れたことで状況は一変。 キン肉アタルという超人の存在がこの世から消え始めてしまい、足から消滅していくところを「超人牛裂き刑 レイジング・オックス」にかける。 だが、ニードロップをアタルに受け止められてしまい、最後の力を振り絞った「業火のクソ力」からの「アタル版マッスル・スパーク」を受ける。 しかし、アタル消滅の進行により技が解け、最後は逆に「真マッスル・リベンジャー」で消えゆくアタルの頭部をコーナーポストに叩きつけて勝利した。 決勝戦 大阪城 VSキン肉マンチーム 決戦を前にそれぞれ特訓に励むキン肉マンチームを嘲笑うかのように、飛行船のモニターでグラス片手にそれを眺める知性チーム。 だが、キン肉マンが完璧マッスル・スパークを決めた瞬間に、その勢いでモニターが爆発してしまい、習得したかどうかが分からなくなる。 そして始まる決戦、先鋒は先と同じくサタンクロスを選出。キン肉マンチーム先鋒・キン肉マンと「魔方陣リング装着デスマッチ」を繰り広げる。 なお、この時キン肉マンに「フェニックスの相手はロビンで十分」と言われ、立ち上がってまで怒るが、それをマンモスマンに宥められるという珍シーンも見せていた。 試合の中ではサタンクロスのディフェンド・スーツ装着をサポートするが、勝手に床からトゲを出す援護射撃で反感を買ってしまう。 そしてサタンクロスは「完璧マッスル・スパーク」を完全に会得したキン肉マンに敗れてしまった。 その後両チームは大阪城内へ移動するが、キン肉マンチームに対して邪悪の神々が設けた地下道はトラップだらけ。 飛車角の迷宮を抜けた先の血縄縛りの門にて全滅しかけるが、予想外なアシュラマンの手助けによって抜けられてしまう。 続く次鋒ラーメンマンVS次鋒プリズマンの「ジャングル・ビッグ・ジム摩天楼デスマッチ」では、まさかのレインボー・シャワー返しによりプリズマンが瀕死に。 期待を寄せるのを早々に諦め、ジャングルジムを倒壊させる仕掛けを使うが、一枚上手だったラーメンマンにより引き分けに終わる。 ここでキン肉マンとフェニックスが同時に吐血し、超人予言書に「ニセの王子が心臓の病気を持っている」と記されている事が判明した。 血を吐くほどの疲労が溜まっていたため、こうした采配ミスが続いていくが、それを気にかけた中堅ジ・オメガマンは副将ジェロニモを難なく撃破。 その時3階では、第8超人病院に行ってきたミートくんが真弓・小百合・ビビンバに6人の王子のレントゲン写真を見せ、超人予言書の内容が事実と確信された。 だが、それに気づいた知性チームの面々は3階に行って全員を捕えた挙句、フェニックスはビビンバの唇を強引に奪う。 そして「イリミネーション・ルーレット・デスマッチ」を提案し、スーパー・フェニックス マンモスマン ジ・オメガマンVSキン肉マン ロビンマスクによる最終決戦が始まった。 パワーファイトに慣れすぎたキン肉マンに対し、テクニック重視のレスリングでフェニックスは有利に戦いを進める。 だが、謎の超人ザ・サムライが乱入したり、ロビンマスクとの激闘の中で片腕的存在であるマンモスマンの預言書のページが燃え始めてしまう。 そこでもう使えないと判断したマンモスマンを見捨てようと、冷徹にもリングを揺らして妨害。 この裏切りには激怒され、秘蔵技「アイス・ロック・ジャイロ」で凍結したロビンマスクをぶつけられてしまう。 そこからの激闘の末にマンモスマンとロビンは完全に消滅するが、それについては悲しむ様子もなく、むしろ寝返りに激怒していた。 ザ・サムライがネプチューンマンであった事が判明したり、リングが大パノラマ闘技場に姿を変えたりと、さらに激化していく決勝戦ではオメガマンを前に出し、自身はサポートに回る。 具体的に言うと、「巌流島ドロップ」を受けたオメガマンをスプリングに変身させてあげるとか、高圧電流を冷静で的確な行動力で無効化するとかだったが。 そしてオメガマンを助けに入った際に「レインボー・ブリッジ・スープレックス」をあっさりと受けてしまい、そこからキン肉マン ネプチューンマンの息の合ったコンビネーション技を受け続ける。 だが、邪悪5大神全員の力を得たことでパワーアップ。 「不死鳥合体」からの「不死鳥乱心波」によってオメガマンがプリンス・カメハメの姿を得た時には、手を出させまいとネプチューンマンを妨害した。 それはホッグタイの形に縛り、ロウソクでルーレットストリングを徐々に燃やしていくもので、どう見てもSMプレイである。 キン肉マンの成長を認めて満足したカメハメはこの世を去るが、キン肉マンには52の関節技まで会得されてしまう。 逆に、オメガマンはキン肉マンは仕留められずとも、ネプチューンマンの撃破には成功した。 悲しむキン肉マンに不意打ちのフライング・ニール・キックを放つが、その卑劣な戦法を嘆いたビビンバは身を投げる。 2人は彼女を受け止めようとするが、喧嘩してもたついているうちに顔面から墜落。 まともに見られないほどの痛ましい顔となり、フェニックスは美を失ったビビンバを見捨てる。 一方、アタルの預言書の灰によって王位争奪戦の意味に気づいたキン肉マンはオメガマンを瞬殺し、ビビンバをフェイス・フラッシュで治療した。 ちなみにこの時、フェニックスはビビンバに駆け寄るキン肉マンのリングアウトカウントをレフェリーに止めさせ、アニメではビビンバとキン肉マンを襲おうとしたオメガマンを羽交い絞めにして制止するちょっとした漢っぷりを見せてる。 ビビンバを救うキン肉マンの気高い姿に動揺するフェニックスは邪悪5大神からさらなる力を得、真の王子の証明となるレントゲン写真を破り捨てて最後の決戦に挑む。 52の関節技のひとつ「キャプチュード」をオメガマンの死体への「不死鳥乱心波」によって防いだり、王家の者にしか扱えないはずのフェイス・フラッシュを放つフェニックス。 さらにオメガマンが得たイメージの読み取りとマリポーサ並の柔軟性で「完璧マッスル・スパーク」を破り、「マッスル・リベンジャー」名義の「マッスル・インフェルノ」を決める。 技の切り返し合戦も征し、「超人牛裂き刑 レイジング・オックス」を放つが、ネプチューン・メッセージを受け取った正義超人らと共に、全てを知っているシズ子が現れてしまう。 母が語る過去の真相に戸惑うがレイジング・オックスを続行、キン肉マンの心臓の鼓動を停止させる。 …が、心臓の病を抱えていたのは彼の方であり、病は確実に彼を蝕み、遂に限界に達してしまう。 血反吐を吐きながらも完全にトドメを刺すべく、「真マッスル・リベンジャー」で打ち上げていくが、消滅した正義超人たちの魂が邪悪大神殿に封じられた「火事場のクソ力」を解放。 最後は復活したキン肉マンの「7000万パワーマッスル・スパーク」を受けて敗北、純白のマントの中央に血をスタンプされ、直後に予言通り心臓の病で死に至った。 その後、左胸へのフェイス・フラッシュにより蘇生。全ての罪を詫び、キン肉マンと和解した。 フェニックスを抱えるキン肉マンの一枚絵で、本作は大団円の完結を迎えている。 ちなみにアニメ版でスグルは二階堂マリを恋人に選んだため、ビビンバの相手はフェニックスとなっている。 王位争奪戦後どうしているのかは明言されていないが、おそらくフェニックスマンとして母と共にキン肉星に帰ったと思われる。 もしかしたら、その頭脳を活かして国のために働いている……とも予想されていた。 また、半公認同人ゲーム「マッスルファイト」をフェニックスでクリアすると、スグルの抹殺に成功した邪悪五大神に見捨てられ、心臓の病気で死亡する。 オメガ・ケンタウリの六鎗客編 「オメガ・ケンタウリの六鎗客」が地球に襲来したころに、どこか辺境の惑星で不毛の大地を開墾している姿が描かれた。(*1) 始祖編では読者に再登場を期待されている一人でありながら僅かに言及されるのみだったフェニックスだったが、漸くのWeb連載以降での登場となった。 そこに、二度と会わない約束だった知性の神が現れ、もう一度戦うよう声を掛けられる。 再び姿を表した知性の神に対し声を荒げるフェニックス。対する知性の神は事情が変わったと説明。 自身の古くからの友人が何らかの陰謀に関わって暗躍している事を告げる。 その後、経緯は不明だがスーパー・フェニックス時代のマスクが展示されている超人博物館にかつての運命の5王子のメンバー(ソルジャーは除く)を引き連れて来訪。各々展示されている自身のマスクを盛大にディスプレイのガラスをぶち抜いて強奪。こらそこ、空き巣とか言うんじゃない フェニックスマンは再びキン肉マン スーパー・フェニックスとしてリングに舞い戻ったのだった。 また、王位争奪戦の後にはスグルからその知性を見込まれ、行政の中枢を担う補佐役を打診されていたが固辞すると共に、キン肉星からも姿を消してしまっていたことが判明。 まあ衆人環視のもとで大王をガチで殺しかけ王妃に無理矢理キスした人物がそんな地位に就いたら信賞必罰がメチャメチャになりそうだからな。 待望の復活となったオメガ・ケンタウリの六鎗客編では、相変わらずの上から目線めいた態度や、ナチュラルに相手を煽るような口調こそ健在なものの、かつてのキン肉スグルとの試合を経て自らの過ちを認めると共に改心しており、上述の小悪党めいた要素は形を潜めている。 特に、最終戦で形振り構わずに卑怯な手を使い散々に苦しめると共にスグルにとって大切な者達の名誉をも辱しめたたにもかかわらず、惨めに敗れて死んだ自分を復活させ、更には友とまで認めてくれたスグルに対する恩義の感情が要所でクローズアップされている。 その恩義からかスグルがキン肉星の最重要ポストに取り立てようとしてくれた時も固辞したが、精神的にはスグルの一番の臣下として役立ちたいと願っていた。 更に言えば、フェニックスは自らをスグルの好敵手=仲間という立ち位置ではなく、あくまでも「贖罪する罪人」であるとして今回の戦いで自己を犠牲にしてまで目的を果たそうとしている覚悟を垣間見せている。 その為、今回も慈悲の心を見せるスグルに対して「やはりヤツは優しすぎる」と言いつつも、まるで己に向けられた優しさを思い出したのか、泣き笑いの様な表情を浮かべたりといった場面も。 実際、スグルの優しさと正しさを知るフェニックスを初めとした運命の王子達は事を前に六鎗客の抱える事情を聞かされていたのだが、スグルが同情して戦えなくなることを危惧したのか揃って口を閉ざしており、フェニックスに至ってはスグルとアリステラを戦わせられないとまで言っていた。(*2) 一方、フェニックス自身の戦いに目を向けると、六鎗客との戦いではオメガの現当主にして、かつて自分が手駒として使っていたジ・オメガマンことディクシアの兄であるオメガマン・アリステラと対戦。 アリステラからは弟が死んだ最大の原因にして仇として個人的な憎悪も燃やされていたのだが、上述の様に知性の神に唆されていたとはいえ、基本的に王位争奪戦編での己の行いの全てに反省モードに入っているので、アリステラの指摘も受け入れ謝罪までしている。 ……しかし、上述の人を煽るような態度や口調は元よりの素だったらしく、そのやり取りを見た読者からも「反省して見えない」「煽ってるだろwww」とネタにされる始末であった。 尤も、過去の己の非道を認め、オメガの民の境遇に同情の余地があることも認めつつも、邪悪五大神よりオメガの民の追放の真の理由と、万が一にでもザ・マンが排除された場合に起きる災厄を聞かされていた運命の王子達は六鎗客を殺してでも止める覚悟を以て戦いに臨んでいるのも確かであり、フェニックスもまた、アリステラを倒すべく死力を尽くす。 ……その一方で、戦いの中で読者としても運命の王子達の最大の特徴として捉えられていた神の憑依による1億パワーバフを使わずに戦っていたことも判明して衝撃を与えた。 とはいえ、知性を活かした徹底した戦術理論と、これまた計算し尽くされた受け身の技術でアリステラの攻撃を受け流していたが、相対するアリステラもまたフェニックスにも劣らぬ技量を誇っており、今度は圧倒的な超人強度差によるプレッシャーをかけられて追い詰められることになる。 そして、他ならぬアリステラ自身の挑発と呼び掛けてきた知性の神の誘いに悪い予感がありつつも乗ったフェニックスは再び知性の神を憑依させて1億パワーを取り戻すも、これこそが神を越え神の世を終わらせることを悲願としてきたオメガの民の怨念を背負ったアリステラの狙っていた状況であった。 敢えて、自らを追い込んだアリステラは賭けに勝利し自らの特殊能力である相対する者の超人強度の吸収と共に、先に散ったルナイト、ヘイルマン、ギヤマスターの力も借りつつ友情パワー=火事場のクソ力の発現に成功。 一時的だったとはいえ、1億パワーを発揮している筈のフェニックスを圧倒すると共に必殺のΩハルマゲドンアベンジャーでフェニックスは倒されてしまうのだった。 しかしここで、敗れこそしたものの1億パワーを宿していた恩恵からか、生還することは出来たフェニックスは勝利を喜ぶアリステラに対して「ザ・マンは味方だぞ」と語りかける。 アリステラとしても憎むべき仇敵、弟を利用するだけ利用した恥ずべき策士として捉えていた相手だったものの、実際に戦ってみて評価を改めるに至っていた男の言葉ということもあり、少なからず動揺させることになった。 その後、同じく残虐の神より情報提供を受けたキン肉アタルがソルジャーのマスクを身に付けて参戦してきたことから、同じ立ち位置の仲間として後を託して回復に務める。 戦いの舞台として導いた懐かしの立方体リングでの戦いは、アタルとパートナーとして呼び出されたブロッケンJr.によるフルメタルジャケッツが、アリステラ マリキータマンのオメガグロリアスに勝利して六鎗客との戦いは決着。 その後、黒幕である大魔王サタンの襲来、それを食い止めるべく現れた始祖ジャスティスマンの降臨と救済という名の大魔王イジメといった衝撃の展開の後、ジャスティスマンにより導かれたザ・マンの御前にて遂に六鎗客編開始以降に出されていた情報の全てが開示される。 ここで、邪悪五大神より情報を得たフェニックスが語っていたザ・マンがオメガの民をも含む超人の側の味方というのは真実であり、始祖によるオメガの民の罪への粛正も事実だが、同時にオメガの民と超人全てを救うための苦肉の策であったことが明らかとなり、更にはオメガの民が抱いてきた神の治世=ザ・マンの支配という認識までもが誤っていたことが判明。(*3) 何れにせよ、自らの言葉でオメガの民に苦難の道を歩ませてしまったことへの謝罪までも口にしたザ・マンに対して、真実を受け止めたアリステラもまた涙を流し、ここにオメガの民との和解も約束されたのだった。 超神編(仮) しかし、この流れの中で邪悪五大神やザ・マンと始祖が真の危機と語っていた、サタンをも手駒としていた超人という種の絶滅を企む“調和の神”と天界の過激派の一派が、自ら下天して“超神”を名乗り地上に降臨。 邪悪五大神とザ・マンの持つ超人絶滅光線カピラリア七光線の再照射に必要なピースを回収すべく侵攻を開始するのだった。 この事態に、漸くダメージから回復したフェニックスは、先陣を切って“戒律の神”ランペイジマンと対峙していたビッグボディに助け船を出す。超神達に邪悪五大神が持っているカピラリアの欠片は全て自身が持っていることを暴露し、そして超神らに知性の神の力を借りて、四つの大穴と滝をだして、大穴の先に自身が持っているカピラリアの欠片に関する確実な情報源を24時間後に差し向けると提案した。調和の神が知性の神の思惑だと判断したことで、フェニックスの提案を了承した。 そして、死亡したディクシアを除くかつての知性チームを呼び寄せて各々に超神と交戦させる一方で、自らはビッグボディにタッグを結成することを持ちかけ、ゴッドセレクテッドを名乗り、ローマのコロッセオにて、二つのカピラリアの欠片をかけて“理性の神”イデアマンと“狂気の神”ノトーリアスによるマイティハーキュリーズとの交戦を開始。 ゴッドセレクテッドでは、相変わらずの上から目線に見える態度と、その裏に隠れた自分のみが責任を背負えばいいとする想いに勘づいている(・・・・・・)ビッグボディの反発を招く等、ちぐはぐな試合の始まりとなってしまったものの、駆け付けてきたスグルの言葉と共に、ビッグボディの自らがマイティハーキュリーズの波状攻撃に曝されてでもフェニックスの目を覚まさせようという気持ちを汲んで本心を開いたフェニックスは、抜群のタイミングでビッグボディのアシストに入る。 こうして、遂に同格の同士によるチームとして機能を始めたゴッドセレクテッドは、天界最強のタッグを自称するマイティハーキュリーズにも食らいつく所か、圧倒すら始めるのだった。 そして死闘の末、ビッグボディのメイプルリーフクラッチと自身のマッスル・リベンジャーの複合技「ゴッドブレス・リベンジャー」で、 マイティハーキュリーズを下し勝利を収め、かつて撃破したビッグボディと握手を交わした。フェニックスも新シリーズにて初勝利を飾った。 だが自身が勝敗をつけた頃には知性チームは勝敗を問わず全滅していた。 皮肉にも自らが助けた強力チームとは対照的な結果となったが、ビッグボディとキン肉マンに励まされ、あらためて調和の神と対峙した。 調和の神とザ・マンとの対談によって、これ迄の闘いで超人達が出した功績から、彼らに天界への道であるバベルの塔を登れる資格が与えることとなり、調和の神から新たに与えられた3つのカピラリアの欠片を合わせて、残った超神と同じ数の8人の超人を選抜することとなり、徐々に超人が選抜されて行く中、自身もバベルの塔を登った先に何があるのかを確かめようと、参戦を表明するが、先の試合とアリステラとの闘いも合わせて連戦したことで既に身体が重傷であり、万全の状態ではないことをキン肉マンから指摘されると、自身の代わりになる人物としてキン肉マンを指名し、キン肉マンに後を託した。 ……以上のように、復活後は自らの邪な野望が消え去ったこともあり、同じ立場であるが、かつては敵同士であった他の運命の王子にも表にこそ出さないものの仲間意識みたいなものも芽生えている模様。 中でも、かつて自分が惨殺した相手であり、運命の王子の中では格落ち感があったと、作者も読者も思い込んでいたビッグボディの活躍と初勝利には自分の試合中ながら笑みを浮かべたりしていたのだが、その後でまさかのタッグ結成をフェニックスの側から持ちかけると共に、同格の戦友として信頼を寄せ合うまでになるという展開は読者にいい意味で大きな衝撃を与えた。 また、当時から実力に於いては遥かに上を行かれていたと評価されながらも卑怯な策で倒したキン肉アタルとの再会に際しては、同じ立場、目的の為に動いた同士として当時の非道を申し開きもないと語り、更には王位争奪戦編当時は使い捨てのような扱いすらした知性チームの面々をカピラリア七光線のピースを預けるに足る同士として超神との戦いに駆り出して見せる等、恩人として避けてすらいたスグル以外への人物へも、何だかんだで歩み寄りの態度を見せている所ある。 しかし、一方ではそうした態度や動きを表に出さず、多くのことを自分一人で背負い込もうともしていたらしいフェニックスだったのだが、その姿勢も再会したスグルやパートナーとなったビッグボディにより改められてきている所である。 ……ここから、復活後のフェニックスは小悪党で非道な偽りの指導者、狡猾なラスボスという評価の殻を破り、参謀役もこなせる成長途中の実力者という、よりシリアスで深みのあるキャラに成長したとも言えるだろう。 キン肉マンⅡ世 本編中直接姿を見せることは殆どないが、無印ラスボスという事もあって回想のコマなどで度々その姿が描かれる。 また、ヘラクレス・ファクトリーの授業では悪魔将軍、マンモスマンと共に3大悪行超人の一人として数えられている。 究極の超人タッグ編では準決勝、新星・イクスパンションズ(ネプチューンマン マンモスマン)VS世界五大厄(ファイブ・ディザスターズ)(サンダー ライトニング)の試合中に登場。 正確にはフェニックス本人とは明言されていない、「絶対的な(アブソリュート・)知性(フェニックス)」なる超人だが、どう見ても本人。 時間超人の変幻自在な戦法に苦しめられるマンモスマンに、ネプチューンマンは見当違いな指示を出していたが、「絶対的な知性」はより正確な指示を出していく。 次第にネプチューンマンは完璧超人の教えとはまるで異なる戦法を取り始め、それにマンモスマンは反発、試合を放棄して「絶対的な知性」の許へ向かっていった。 本作のマンモスマンはウォーズマンとネプチューンマンを裏切っているが、この後フェニックスをも裏切る結果となるのである。 ちなみに連載時は「絶対的な知性」ではなく、抽象的な(アブストラクト・)知性(フェニックス)と名乗っていた。 また、フェニックスマンがこの時にスーパー・フェニックスになっていたかは疑問符がつくところ。 キン肉マンがパレードをやっているのを見てから邪悪5大神は運命の5王子に憑依し始めたため、それが発生していないこの世界では……いや、でもゆでだし……。 もしくは、マンモスマンに目を付けた知性の神自身が、フェニックスの姿に化けたものだったのかもしれない。 知性チームのメンバー 先鋒サタンクロス(4100万パワー) 次鋒プリズマン(5200万パワー) 中堅ジ・オメガマン(8600万パワー) 副将マンモスマン(7800万パワー) 大将スーパー・フェニックス(1億パワー) と、数値の上では比類なき最強チーム。 他のチームの超人強度も、強力チーム副将キャノン・ボーラーが800万、技巧チーム副将パルテノンが1500万、キン肉マンチーム助っ人ネプチューンマンが2800万であることから、知性チームのぶっ飛びっぷりがよくわかる。 この中でサタンクロス(寄生虫)とプリズマンは知性の神が生み出した超人で、フェニックスがうまく優勝するために手回ししておいたとも推察できるだろう。 他の神もこういう風に手助けすれば勝ち抜けていけたのでは……もしくは知性の神だからこそできたのか……? そしてジ・オメガマンは金目当てに参加したものの、これが中々の忠義者。 アニメ版ではタメ口などほとんど対等な立場のようなものだったが関係が悪いとかはそういうのは無かった。 マンモスマンも根っこの獣性が素直なためか、裏切られるまでは純粋に従っていた。 しかし、試合中に余計な小細工をしたためサタンクロス(サムソン)には嫌悪され、プリズマンはおつむが弱い上にヘタレ気味、マンモスマンは裏切られてマジギレ……と、内情はかなりギスギスしている。 実際、マンモスマンやオメガマンにはだいぶ慕われていたし、合体技もいくらか有しているため、化けの皮が剥がれるまではチームメイトにとってそこまで悪くはないリーダーだったのだろう。 対戦成績 ○ キン肉マンビッグボディ(真マッスル・リベンジャー) ○ キン肉マンソルジャー/キン肉アタル(真マッスル・リベンジャー) ● キン肉マン(7000万パワーマッスル・スパーク) ● オメガマン・アリステラ(Ωハルマゲドンアベンジャー) ○ マイティハーキュリーズ(ゴッドブレス・リベンジャー) 【戦闘能力】 知性の神が憑依する以前からその頭脳を活かした格闘テクニックを身に着けており、憑依後は神の専売特許である超人強度1億パワーを得たことで知性とパワーを非常に高い水準で備えている。 同じ1億パワーを持つビッグボディを一方的に叩きのめしている事からもその実力の高さがわかる。 また新シリーズにおいてその知性は主に攻撃を躱したりダメージを最低限に抑える受け身の技術などに使い消耗疲弊を抑える事に活用していることが判明した。 恐らく弱点であった心臓を負荷から庇う為の物を応用発展させた内容と思われる。 しかしトラップや人質などリングの内外を問わず小細工を仕掛ける事が多いため、結果的に微妙な印象が拭えない。 邪悪5大神同時憑依の際には肉体がより強化された上に、マリポーサやゼブラといった他の王子全員の技や能力まで使用可能というチート仕様となっており、カメハメ殺法100手を修めたキン肉マンとは別の形で「究極の超人」になったと言える。 ちなみにアニメ版では同時憑依ではなく超人閻魔との結託で強化されたが、体色が紫色に変色するという気持ち悪いデザインになっている。 アリステラ戦では当初素の95万パワーで戦っており、「防御には長けているが超人強度の高い対戦相手に対抗するには決定力に欠ける」という欠点が指摘された。 不死鳥の名を冠しているにもかかわらず、火事場のクソ力を持ち合わせていないのが辛いところか。 とはいえ、95万パワーの状態でもマッスル・リベンジャーが完璧に決まれば大抵の相手はKOできるようである。 ◆得意技 超人牛裂き刑 レイジング・オックス 技名のとおり牛裂き刑をモチーフにした技。 相手の首と両足を両側から引っ張ったロープに絡めることで相手の体を裂いていき、そこにニードロップを放ってさらに苦しめる。 アニメ版では残虐の神が憑依した事で使えるようになった。 フェイス・フラッシュ 部分的に剥がしたマスクから覗く素顔から、摩訶不思議な現象を起こす光を発する能力。 本来はキン肉族王家の聖地「筋肉の滝」から流れる湧水を浴びた者だけが使えるのだが、シズ子が赤ん坊のフェニックスの顔を密かに湧水に浸けていたため発現している(アニメ版ではスグルのママ・小百合が偶然その瞬間を目撃したものの、あえて何も言わずに立ち去るシーンがある)。 作中ではルーレット・ストリングを切断したり、フェニックスにも真の王子の資格があることの証明になったが、スグルとの打ち合いには負けた。 アニメでは、スグルのものと違ってビビンバを治す能力がないとフェニックスが自信を無くしていた。 ちなみにスグル同様に素顔は結構整っていることがわかる。 デスボディ・シュート 超人の死体を蹴り飛ばす、文字通りの技。 首をねじ切られたゴーレムマンに対して使用し、超人警備隊に追われていたテリーマンとロビンマスクを助けた。 「敵は大きければ大きいほど倒しがいがあるというのがわれわれの考え方でな」 五体背骨手(ごたいはいこつしゅ) 相手の体を一突きすることで、傷を付けずに肋骨や腰骨を抜き取る中国拳法の暗殺拳。 これを用いてリング下に埋め込まれているスプリングを抜き、オメガマンにΩメタモルフォーゼを使わせて巌流島ドロップを耐えさせた。 設定からしてフェニックスの最強技と冗談交じりに言われているが、単に知識だけ持っており、咄嗟に使ってみただけなのかもしれない。 明らかに力任せにリングに手を突っ込んでスプリングを引っこ抜くという別の技になってるし。 電流地中埋蔵 オメガマンが放つ殺超人電流がオメガマン本人を苛み始め、そしてネプチューン・メッセージを聞きつけた正義超人軍団の足音が聞こえないのを煽られた事にキレて使用した技。 リングロープを2本引きちぎり、そこから取り出したワイヤーを結ぶ。それをオメガマンの体に当てて、電流を全て貰い受ける。 そして全身をきりもみ回転させながら大阪城の床を突き破り、地中に潜って電流を埋蔵する、という凄まじい技。というか、技なのだろうか。 「あ…あのみずからの肉体の危機になんという冷静で的確な行動力なの…」 「や…やはり違う。キン肉マンスーパー・フェニックスは今までのスグルさまの対戦相手たちとは…」 とビビンバも納得させた。 ちなみにキン肉アタルが持つのは「冷静で的確な判断力」である。 不死鳥(フェニックス)ストレッチ 相手の上半身に飛び乗り首と両腕を極める関節技。 不死鳥乱心波(フェニックスらんしんは) 残りの邪悪の神と合体してから使用した技。 眉に指を当て、そこから放つ催眠光線で思い通りに相手を操る。具体的には空中に浮かせる、自白させる、肉体を動かすなど。 生きている者は勿論、死体さえも操ってしまう。 これを用いてオメガマンをプリンス・カメハメに変身させたり、マッスル・スパークの全容も知るなど、試合展開を大きく動かした。 使用するためにはオメガマンとの不死鳥合体が必要かと思われたが、別にそんな事もなかった。 地獄の三重殺・超人デコレーション・ツリー 知性チームが協力して放つタッグ技。 マンモスマンが1人の相手をアルゼンチンバックブリーカーに捕らえると同時に、両膝に残り2人を仰向けに乗せる。 そしてフェニックスとプリズマンが逆立ちの状態で、アルゼンチンバックブリーカーに掛けられた相手に首四の字と足四の字を同時に仕掛け、さらに両膝に乗せた相手に体重を掛け責める複合技。 3人で1人の相手を攻撃するバージョンも存在。 その場合は空中高く放り投げた相手をフェニックスとプリズマンが首四の字と足四の字に捕らえ、 さらにマンモスマンが相手の背中目掛け勢い良くジャンプし、攻撃を加える。 スーパーパイル・ドライバー 強力の神の力により使用可能とした技。 怪力により相手の両足首をつかみ、相手を逆さまにして放つパイル・ドライバー。『マッスルグランプリ』では「強力の怪力殺法」と命名された。 名前はアニメより。 マッスル・インフェルノ キン肉族3大奥義の一つ。技巧の神の助力で使用した。 ゼブラのものと異なって上へと向かっていき、相手の首を照明の中にぶち込む。 キン肉マン戦で使用したが、なぜか「マッスル・リベンジャー」と呼んでいた。 真・マッスル・リベンジャー キン肉族3大奥義の一つ。 元は読者投稿時に必殺技として書かれていたものの流用。相手を頭突きの連続で打ち上げ、空中で捕らえた後、コーナーポストに頭頂部を激突させる。 マリポーサが見せたものは実は偽物だったため、完璧に技を使いこなすフェニックスの格がわかる。 ビッグボディとアタルを撃破し、キン肉マンへのトドメにも使用するなど、フェニックスと言えばこの技というイメージも強い。 ビッグボディを一撃KOした時のみコーナーポストに叩きつけた後に更に締め上げており、脚が消えていてこの工程が入らなかったアタルは戦闘不能になったものの予言書焼失まで意識を保っていたことから、 この技の不発描写とビッグボディの実力の描写が増えた六鎗客編・超神編以後は、地味に最後の締め上げのダメージが大きいのではないかという説も囁かれているとかいないとか…。 不死鳥(フェニックス)サンダーストーム アリステラ戦で使用した新技。 空中で相手の両腕をつかみ、両足をロックして落下しリングに叩きつける。 劇中ではオメガハンドで受け身を取られ、致命傷を与えるまでにはいかなかった。 なんとなくキン肉万太郎のイ・ロ・ハ地獄巡りにかけ方が似てる気がする。 インテリジェンスモンスターパワークラッシュ アリステラ戦で使用した新技。 空中で相手の左脚を右腕、右脚を両脚でロックし右ひじを後頭部に押し付けて落下しリングに叩きつける。 肉のカーテン 首を縮め、両腕で前面を庇うボクシングのピーカブー・スタイルに似た防御法。 イデアマンの猛攻に対してキン肉マンから借りる形で使用。 オクラホマ・アバランシュクラッシュ マイティハーキュリーズ戦で見せたゴッドセレクテッドのツープラトン。 互いに相手をボディスラムで確保し、オクラホマスタンピートの体勢で相手を突撃させる。 ゴッドブレス・リベンジャー ゴッドセレクテッドのツープラトンで、フェニックスのマッスル・リベンジャーとビッグボディのメイプルリーフクラッチを組み合わせた技。 マッスル・リベンジャーを仕掛けた相手の首をメイプルリーフクラッチに重なるようにドッキングさせ、ビッグボディが両腕で首をロックしてリングに着地する。 マイティハーキュリーズ戦でフェニックスが互いの技では2人を倒し切れないと判断して生まれた即興技で、 イデアマンはマッスル・リベンジャーに加えて下から抱えるビッグボディの両手でガッチリと首を掴まれ脱出がほぼ不可能。 更にザ・ノトーリアスも弓なりに曲げられた状態で両肩を極められ腋だけで留めている両脚も超人三人分の重量と落下の勢いの所為で動かすこともままならないというかなりのエゲツナイ技。 しかし即興故に上手くコンビネーションが合わなければ軌道を合わせられず不発に終わる上に、ビッグボディが両手でイデアマンの首を拘束している間、 ノトーリアスを両足だけで簡易的に拘束する不完全なメイプルリーフクラッチとなり、マットに激突する瞬間でなければ簡単に技を抜けられてしまう。 実際ノトーリアスは通常のメイプルリーフクラッチなど簡単に抜けられると豪語していた。 しかしゴッドセレクテッドが対戦を通じて徐々に息が合い始めたことと、元々のスタンスの違いの所為でマイティハーキュリーズのチームワークが乱れ始めたこと、 そして「お前ならできる。だからパートナーに選んだ!!」とフェニックスが叱咤激励したおかげでビッグボディの火事場のクソ力が発動し、軌道調節に成功。 これによりマイティハーキュリーズはKOされ、イデアマンは超人の成長をほめたたえながらこと切れた。 「ゴッドブレス」は意訳すれば「神の恵み」となり、その見た目からゴッドセレクテッド版マッスルドッキングと称する読者もいる。 追記・修正は元の項目が大きければ大きいほどやりがいがあるというのがわれわれの考え方でな △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 コメントログ コメントをログ化しました -- (名無しさん) 2024-09-25 13 05 16 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/sangokushi7/pages/63.html
「ここがこうなっていたらいいのに」と思う事が良くある三國志7。 ここに書いたからと言って実装される見込みはないのだが、それでも考えてみるといろいろ並ぶ。 そんな妄想と空想のページ。 三國志8の変更点も参考に。 ゲームシステムを変更せず、AIの思考ルーチンを変更するもの 戦略 兵器制作の優先順位を「とりあえず都市の技術で作れる最高のもの」ではなく象>蒙衝>楼船>連弩(弩を装備済み)>騎馬(連弩を装備していない。武力50以上で武力>知力)>弩>藤甲>弓の順にする。都市限定ものを優先、条件が合えば連弩や騎馬、それから弩や弓に。鉄甲、馬鎧、木獣、井闌、霹靂車、火炮は勝手に生産しない。 共同作戦を約束したら翌月戦争を始める。共同作戦を締結しておいて無視しないこと。 太守や軍師にしたり、将軍位を与える基準を変更する。君主の人物登用方針が「義理が低い武将」もしくは内政方針が「私欲」である:悪政。義理が低い武将、「私欲」「ランダム」「無関心」などの連中ばかり高位に付ける。 君主の人物登用方針が「ランダム」もしくは内政方針が「無関心」である:情実主義。血縁武将、相性の良い武将、親密度の高い武将を高位に付ける。 君主の人物登用方針が「名声」である:外面重視。名声が高い武将を高位に付ける。異民族の武将は冷遇する。 君主の人物登用方針が「能力」で、内政方針が「内政」「バランス」「バランス内政」である:年功序列。功績、仕官年数、年齢が高い武将を高位に付ける。 君主の人物登用方針が「能力」で、内政方針が「軍備」「バランス軍備」「謀略」である:実力主義。能力、特技(聖痕、医術、偵察、収拾など計略ポイントが必要なもの)が高い武将を高位に付ける。 武力80以上の君主は積極的に最前線に移動する。武力80以下の君主は、大都市>学術都市>通常都市>港湾都市>放牧都市で人口順に首都を決め、最前線でなくなれば手元の武将を前線に配置する。 君主から指示された統治方針が「内政」か、太守の戦略方針(マスクデータ)が「内政」の場合、治安は常に90以上、12月は100を目安とする。「バランス内政寄り」の場合、常に80以上、12月は90以上を目安とする。 武力が低い武将が前線の太守になっていたら、太守の配置転換を行う。 隣接都市が全て自軍勢力で安全な都市は、毎年7月に必要最低限の物資を残して君主所在都市に輸送する。 君主が武将にアイテムを与える時、あまりにも無意味なものは渡さないようにする。君主が名馬を1つしか持っていないのなら渡さない。 アイテムを与えられる武将が、より高性能なアイテムを持っていれば渡さない。 アイテムを与えられる武将が、アイテム獲得によって得られる特技をすでに習得していれば渡さない。 武器や書物など、パラメータが上がるアイテムは、与えられる武将の該当能力が80以上でなければ渡さない。 軍議 編成優先順位は、弩(連弩あり)>鉄騎>騎馬>弩>象>藤甲>歩兵にする。「乱射」「応射」「火矢」を修得している武将・連弩を装備している武将は弩隊になる。 初期指揮を計算して、埋め合わせられるように「鼓舞」を選択しておく。「鼓舞」を使える武将がおらず、初期士気70以下になる場合は攻め込まない。 攻撃側の場合、「虚報」を選択しない。守備側の場合、「神速」「鼓舞」を選択しない。 「増計」を2つ以上選択しない。 戦争 君主が率先して行動しない。 やられそうな大将を放置して目の前の敵に夢中になったりしない。 自軍陣地の守備に部隊を置く。 負傷兵が多いと、砦に回復しに行く。 兵士数が少ないと、戦場からの離脱を試みる。 部隊数が多かったら、陣地を守る役を残す。特に、軍議で「敵に援軍が出ている」と指摘されている時など、敵の援軍が予想される場合。 地形効果が有利な場所から攻撃する。わざわざ沼地に移動してから攻撃しない。「水軍」を持っていない武将は川や海で無理をしない。 弩を使用するべき時、通常攻撃を用いる時をしっかり把握する。弩:連弩を装備している、自軍の負傷兵が多い、敵軍が強い通常:包囲している、敵武将が壊滅間近 守備側でも数で勝っている場合、砦を取られないよう積極的に前進する。 計略を効果的に用いるように。砦から誘い出す時以外など、全く無意味な「挑発」を使用しない。「水軍」を持っていない海・川にいる相手に「足止」を用いる、など。 ゲームシステム自体の変更を伴うもの 基本 Windows版のパワーアップキット、ショートプレイモード、戦術シミュレーションモード、PS2版の黄巾シナリオ、いにしえ武将、アイテムコンプリート・名勝古跡コンプリートによるボーナスを兼ね備えた完全版。黄巾シナリオの武将の追加と戦術シミュレーションモードができるなら、戦術シミュレーションモードに「黄巾」を追加できる。この時期は群雄割拠の騒乱を描くためのゲームシステムではなく、官軍vs黄巾の戦争のみに焦点を当てた方が適切なはず。 エディタ機能のさらなる充実。武将能力変更をtxtファイル化して他のプレイヤーとやりとりが可能、AIの思考ルーチンを指定する、など。 初級と上級の差を増やしてほしい。(現在は親密度と忠誠度の可視/不可視しか影響が無い)ここでの要望を、初級のみに追加するとか、上級のみに追加するとか。 ゲーム開始と同時に内政・兵士数・訓練度が最高になっているモードを選べるといい。後半のシナリオで開始してすぐに大規模戦争ができる。地図上では大勢力ができているのに内情はガタガタで、数年間は国力を上げねばならず、攻め込めば隙だらけというのはまずい。 バグ修正 画面左上の地図が間違っているので正しくしてもらいたい。PC版で確認。一般武将の時に地図が狂うようだ。在野・太守・軍師・君主の時は正しく表示される。 + 詳細 所在都市が空白地の場合、「富豪」があっても金が増えないバグを解消。 新シナリオ 191年『董卓洛陽を焼き 諸侯相争う』董卓が長安遷都後のシナリオ。189年からの変化は、洛陽が空白地になって荒廃、連合軍諸侯の敵対心増加、華雄死亡、孫堅が玉璽を入手、など。 228年『姜維蜀に降り 魏に仲達立つ』第二次北伐のシナリオ。227年からの変化は、姜維が蜀に移籍、馬謖死亡、司馬懿が魏の軍師に、など。 244年『曹爽蜀を狙い 呉で二宮乱る』魏の曹爽が蜀征伐を企てたシナリオ。234年からの変化は、蒋琬が蜀の軍師に、何晏が魏の軍師になど。また呉は孫覇(孫和と家督を争った)の追加が必須。 266年『晋司馬炎立ち 呉孤塁を守る』司馬炎が魏から禅譲を受け、晋(西晋)を建国したシナリオ。257年からの変化は、蜀が滅亡し、荀勗(追加が必要)が晋の軍師に、張悌が呉の軍師になど。呉は交州を失っており、晋の統一は秒読み段階だが、晋は北方異民族の爆弾も抱える。史実より早いが、鮮卑の樹機能(追加が必要)を君主として出すのもあり。大量の武将追加は必須である。 ifシナリオ 他シリーズで存在したもの 184年『群雄地に潜み 賢聖名を顕す』三國志5「放浪の賢聖」より。ほとんどの武将が在野か未発見武将であり、華佗、于吉、左慈、禰衡、司馬徽らが各地で君主になっている。 189年『姦雄漢を盗み 天下を統一す』三國志4より。曹操が皇帝となって天下統一寸前の状況。登録武将で空白地から旗揚げし、三國志の全てを相手に大逆転勝利を狙えるか? 191年『袁家争い 群雄両陣営に集う』上記191年シナリオと同時期の状況だが、袁紹が曹操を、袁術が孫堅を、公孫瓚が劉備を配下に収めている。三國志9で「白馬将軍の威」、三國志11で「序を制する者」として二度も採用されている。 208年『元直主を違えず 天命変転す』三國志9「超・三国志」より。二次創作小説「反三国志」「超三国志」をもとにした設定。赤壁の戦いに近い状況で劉備が荊州を制圧、さらに馬騰亡き後の馬超軍を吸収している。徐庶が曹操に降らず、なぜか姜維まで早期に登場する劉備軍究極のオールスター。なにしろ反三国志の年齢設定が無茶苦茶なので寿命・年齢の設定は存在しない。 210年『周朗蜀を得 孔明荊南に臥す』三國志9「周瑜の天下二分の計」より。呉の勢力が荊州北部を通って蜀まで制圧、魏と二大勢力を築き上げている。劉備は荊州南部で曹操と接触せずに安全圏だが、天下を狙うには呉と魏を連破するしかない。呉から見れば「まずは劉備を潰して後方の安全確保と人材吸収」がメイン戦略であり、双方の事情から劉備・孫権同盟は成り立たない。 新ネタ 192年『孫堅玉璽を盗み 漢室鳴動す』「もしも孫堅が劉表戦で戦死しなかったら?」のifシナリオ。劉表を滅ぼして荊州を掌握した孫堅は玉璽を手に帝位を僭称、楚帝となる。(勢力が荊州なので呉帝ではない)史実の袁術同様、他勢力との関係性は最悪で孤立状態。しかし袁術と違って多士済々の孫堅軍は単独で天下を狙えるはず。孫策はすでに登場済み、翌年には周瑜が加わる。 235年『丞相星に祈り 北斗天に輝く』「もしも諸葛亮の延命の祈祷が成功したら?」のifシナリオ。魏延が誅殺され、司馬懿・司馬師・司馬昭は戦死、涼州方面は蜀の手に落ち、長安陥落も目前に迫っている。諸葛亮の寿命が初期設定の3から5まで増加、約12年長生きする。 英雄集結 301年『英雄集いて 一同に覇を競う』三国志8以降で定番になった、寿命なし・登場年不問のオールスター「英雄集結」。 ゲーム全体 行動力関係 行動力の上限を200から999(ほぼ無制限)に変更。太守、軍師、君主の行動力増加を大きく上げる。在野:政治力/2+80 (一般と同じで、仕事をしなくていい。鍛錬をするなら一般より在野の方が有利) 一般:政治力/2+80 (現状) 太守:政治力+80 (政治力ぶんが現状の倍に。政治70の武将は150となり、自分が仕事+部下7人に命令+巡察1回が可能) 軍師:政治力+100 (政治力80の軍師なら毎月180回復。「自分含めて10人出陣」で140使用するので、実際これぐらい必要) 君主:政治力+100+保有都市数×10 (20カ国を有する政治80の君主で毎月380。自分が行動する、10名に加増、1回巡察、他20名に指示が可能。) 内政関係 とにかく金も米も余りすぎる。内政値の上限は現在の半分でいい。「武将の人数×配備できる最大限の兵士数」の保有が簡単すぎる。「武将の人数=総兵士数」ではなく、「大都市の保有数=総兵士数」となるバランスに。 技術の上限が1000まで上がるのは大都市だけで、他は500でいい。(生産できなくなるのは井闌、霹靂車、火炮、木獣。連弩と楼船は生産可能) 防御度の上限は大都市1000、他は600、放牧都市は300に。(グラフィック上の変化が起きる直前で止まる) 騎馬を編成できるのは放牧都市のみに限定。一都市確保したら領土全体に行き渡るほど馬はいないはず。 鉄甲の生産に必要な資源に、鉄鉱・皮革に加えて馬も必要とする。馬を持っていないのに鉄甲の生産をしないように。 城防御度が高くなると、戦場の係争地点が堅固になっていって欲しい。防御度500:洲→水塞(砦と同じ)、山→砦防御度800:砦→城 交趾・南海は貿易によって栄えていた。ゲーム中では商業最大値が300~400という不毛の地だが、もっと高くてもいいのではないか。中原の騒乱を避けて人が流れてきたという話もあるので、人口も周辺地域より多そう。 「評価」を持つ武将は、推挙が成功しやすくなる。推挙した武将が名声・功績500の4品官で登用される。人材傾向が「名声」の君主でも新人を受け入れてくれるようになる。 「商才」を持つ武将は、内政の「商業」の効果が高くなる。 「発明」を持つ武将は、内政の「技術」の効果が高くなる。 「修復」を持つ武将は、内政の「補修」の効果が高くなる。 戦争関係 挑発にかかっている武将は一騎討ちに必ず応じる。 「一騎」を修得している武将が一騎討ちを断ると、ランダムで部隊が混乱状態になって数ターン操作できなくなる。 称号を獲得していると、一騎討ちや「無双」で包囲攻撃を無効化した時などに専用の台詞が欲しい。 包囲攻撃の際に親密度が高い武将との掛け合いが出た時、威力を高めて欲しい。 「突撃」を持っている武将が騎馬等の標準装備されている兵科で突撃する時は何らかの特典をつけて欲しい。(攻撃回数上限+1など) 弩の攻撃で壊滅した武将が撤退する時、矢に当たって負傷して欲しい。こういうメリットが無いので「通常攻撃なら捕縛できたのに」と思うとやるせない。連弩隊なのにフィニッシュのみ接近して通常攻撃というのも、どうも……。 井闌は弩隊の追加武装、霹靂車は歩兵の追加武装になり、野戦での行動順は弩・歩兵に準ずるという形式に。 「反計」か「偵察」があれば、伏兵の被害を無効。 「罵声」を持つ武将は、挑発の成功率が高くなる。 「収拾」を持つ武将は、鼓舞の際に混乱などが治まる可能性が高くなる。 戦後処理関係 戦後処理の登用時、最初に君主の動向を決めさせて欲しい。(まだ劉備軍が存在しているので)関羽登用拒否、張飛登用拒否、劉備登用(劉備軍滅亡)の順で処理するからおかしくなる。劉備登用(劉備軍滅亡)→(劉備軍が滅亡したので)関羽と張飛も配下に、劉備登用拒否・解放(劉備軍存続)→(まだ劉備軍が存在しているので)関羽登用拒否、張飛登用拒否の流れが正しいはず。 戦後処理の登用、引き抜き、在野武将登用直後など、頻繁すぎる勢力移動はできないように。「一度裏切った勢力には登用されない」というシステムがあってもいい。 死亡頻度の変更システムが欲しい。現状のまま、全く斬首されなくなる、斬首確定条件が多くなる、など。斬首確定条件の例:「敵君主とその血縁武将」「登用を拒否した」「一度裏切った」「一定以上相性の値が離れている」など。 武将を捕らえて配下にできたとき、所持していたアイテムを奪うかどうか決めさせて欲しい。「アイテムを返すから配下にならないか?」と誘えるといい。 関羽を斬ったら寿命が縮まる設定を無くす。 親密度・交友関係 武術大会・漢詩大会で顔を会わせた武将とは親密度が最低限1にして欲しい。武術大会で戦ったら虎狩りと同じく親密度+15くらいあってもいいはず。 個人コマンド「贈答」でアイテムを知人に渡したり、君主に献上できるように。玉璽、銅雀、聖獣などを献上すれば功績大幅上昇。 手紙で上がる親密度は21まで。 大勢の人と一度に会う「宴会」が欲しい。同じ都市にいる武将だけでもいいので。 朝廷関係 劉備、劉表など漢帝室に繋がる武将が禅譲を受ける時「漢帝国滅亡、新しい帝国が誕生」という扱いでなくして欲しい。公、王を受ける時、軍師が「位人臣を極めました」と止めないで欲しい。 君主や部下が玉璽を持っている場合、朝廷に献金して官位をもらう時に「玉璽を返却しなさい」と言ってくるように。他のアイテムと違い、承諾すると本当に持って行かれてしまい、ゲーム中に登場しなくなる。帝位禅譲で再登場。 献帝が禅譲した後、「朝廷」のコマンドの内容が変化して欲しい。特に漢帝国滅亡後・献帝没後の257年、諸葛誕が「朝廷」を行うと献帝に金を差し出しているのはおかしい。後漢が滅びなかった場合、史実で山陽公になった劉康(献帝の孫)、劉瑾(劉康の子)、劉秋(劉瑾の子)と帝位が受け継がれて行くようにして欲しい(*1)。 大会イベント関係 武術大会の賞品は武器に、漢詩大会の賞品は本に限定。無意味なものを渡したりしない。 漢詩大会の審査員に選ばれるという展開があってもいい。誰に何ポイント与えるか選択し、高得点をあげた武将との親密度が上がる。 いにしえ武将の項羽が漢詩大会に出た時、「抜山蓋世」の専用漢詩を。少なくとも歴史に残る歌なのだから。詩人武将として優勝する項羽を見てみたいかも? 歴史に残っている漢詩がひとつだけしかない場合は難しいかもしれないが、複数残っている場合は詩聖フラグを追加してほしい。魏文帝みたいに大会ボーナスはなく、出てくる漢詩が専用のものになるだけでもいいので。 単純に漢詩を追加してほしい。 巡察イベント関係 特技「天文」を持っている武将は、巡察での雨乞いに確実に成功して欲しい。(現状でも「占卜」持ちの武将は絶対成功する) 一般・太守・軍師でプレイ中、玉璽を拾った時、君主に差し出すかどうか選ばせて欲しい。必ず玉璽を隠匿するのはいかがなものか。 仕事や巡察だけでなく、街での遊興も欲しい。博打、書館、酒楼など? 巡察に行ったとき、民から金を搾り取ったり悪商人と結託して儲けたい。 「占卜」か「聖痕」を持っていると、邪教撲滅で寿命が低下しないように。 「一騎」か「無双」を持っていると、山賊退治で怪我をしないように。 「○○様の名前は轟いていますよ」と噂を聞いた時、その人物に手紙を出せるように。 訪問イベント関係 君主・軍師・太守で性格が「私欲」の人は面会したときに賄賂を要求してくる。 訪問で友人の教えてくれる都市情報は、友人の属する勢力の隣接都市のみに。意味不明な土地を調べているという不自然さが無くなるし、ある程度狙った地域の都市情報を得る事ができるはず。 狩りの誘いが発生する条件から「無双」を外し、「一騎」だけに。 負傷している武将を訪問した時、狩りや名勝古跡や鍛冶屋などのイベントが起きなくなり、必ず病気見舞いイベントにして欲しい。 「評価」がある武将でプレイ中、名声が低く面識の無い武将が「私の相を見て欲しい」と尋ねてくる。見てあげれば親密度が15くらい上がる。未発見武将を「探訪」なしで発見でき、親密度もある程度高くなっているので推挙や登用が楽になる。 友人が特技を教えてもらいに来た時、どの特技を伝授したか表示して欲しい。 訪問による鍛錬の際に「聖痕」を教える事が無いように。(現状でも「富豪」「評価」は訪問で習得できない) 鍛錬関係 能力が100になっていても鍛錬できるように。能力が上がらなくても特技修得のため。 親密度100の師匠と鍛錬中に、師匠の特技を教えてもらえるように。 アイテム関係 所持金が足りなくても、どのアイテムを売っているか確認できるように。 「孫子の兵法書」に付加される特技が「水攻」なのはおかしい。孫武は敵城を水攻めにした経験がない。「敵を知り、己を知れば、百戦して危うからず」の故事から「諜報」ではないか。 「孟徳新書」に付加される特技が「反計」なのはおかしい。曹操は計略をよく食らう側ではないだろうか。「青梅、渇を癒す」の故事から「鼓舞」か、もしくは「説到曹操、曹操就到」から「諜報」ではないか。 アイテムを持った武将が寿命で死亡したとき、血縁武将がいればアイテムが受け渡されるように。 通常アイテムと、有力武将の固有品「遺品アイテム」の分類。青龍偃月刀のない関羽は想像できないし、兵法二十四編など自分が書いた本を取られて知力や政治が低下する人物もまずい。青嚢書を失っても医術を忘れない華佗が正しい。 赤兎馬と絶影は没後のシナリオに出てこないように。劉備死後(龐統死後?)の的盧と、曹操死後の爪黄飛電も不自然。 その他 華佗、禰衡、司馬徽、許劭、于吉、左慈、管輅、馬鈞らを武将でなくNPCに変更する。 登録武将の設定で、各シナリオでの初期配置都市や仕えている君主を設定させて欲しい。ゲーム中に登場していない人物を新規登録しようと思っても、全く関係ない場所に現れる在野武将では意味がない。 エンディング プレイヤーが異民族武将の場合、異民族征服エンドの際にエンディングの分岐を発生。北方系異民族なら、臣下ならば自らが取って代わるようになる、自分はあくまで漢民族に尽くして倒れるなど。 南蛮系異民族なら、北から浸食されていく中華の地を捨てて故郷に戻る、漢民族に尽くして倒れるなど。基準は忠誠度や君主への親密度など。 ベストエンディングの兵士数上限を緩和。極端に兵士数を少なくした上で、君主の一族武将が一定数以上+忠誠・親密度が一定未満の条件を満たすと、新エンディング「八王の乱」が登場。基本は異民族征服エンドだが、途中で皇族の内乱の描写が追加される。 プレイヤー武将の親が皇帝・王・公であり、プレイヤー武将が長男であるか兄弟中の功績がトップである場合、「丞相就任」でなく「帝位(王位、公位)継承」になる。親が亡くなったのに後を継がず、混乱した国を丞相としてまとめあげるのは、どう考えてもおかしい……。 異民族エンディングは「鮮卑に滅ぼされる」一択だが、永嘉の乱で西晋を滅ぼしたのは匈奴(劉淵・劉聡らの前趙)である。鮮卑はむしろ西晋に付いていた部族(*2)が目立つので、厳密にはifエンディングの一種といえる。史実通り「匈奴に滅ぼされる」展開も欲しいが、分岐方法が難しい。ⅥやⅨのように、異民族勢力をNPCとして用意すればエンディング分岐フラグに使えるが、ゲームの改変が大きすぎるか。 一般武将 戦争前に、兵科の種類を選択(具申)させて欲しい。却下される場合もあるだろうが、せめて申し出るぐらいは……。 「他国に内通の手紙を送る」というコマンドが欲しい。戦場で敵軍に寝返る事を約束する。索敵にかかった状態と同じ。裏切りが太守だけでは不自然だし、下野して他国で登用されるという正しい退職手続きを踏むより逆転性がある。関連して、計略で「偽の寝返りを約束する」というものがあるといい。呉の周魴が曹休を陥れた偽降の計。 太守 敵が攻め込んできたときに「城を明け渡して降伏」「城を捨てて逃亡(全員確実に退却。物資の持ち逃げも可能)」も選ばせて欲しい。関連して、他国の太守に降伏を勧告する事ができてもいい。国家全体の降伏ではなく、一都市のみの降伏勧告。 戦争で捕らえた敵を処刑する権限が欲しい。君主プレイ時は前線太守が勝手に処刑したりしない、という事で。 軍師 君主・太守が戦争を始める前に、助言を求めてきて欲しい。親密度51以上という制限付きでもいいから。 独り言や、内心での発言という形で、自分自身の行動でも助言して欲しい。 君主 玉璽を手に入れたとき、献帝に返すかどうか選ばせて欲しい。返せば朝廷貢献度+200~250くらい。 漢詩大会や武術大会優勝者に何を与えるか決めさせて欲しい。 後半になると金も米も異常に余るので、宮殿造営とか無駄遣いできるコマンドが欲しい。 太守への方針設定に、物資輸送先の指定と割合などを細かく指定させて欲しい。 逆に、輸送の「完全委託」機能もつけてほしい。毎月、輸送許可のハンコ押しが面倒。 君主のみ、アイテム購入と授与の消費行動力を0にする。 都市の金を個人資産に入れたり出したりするのを、消費行動力0にする。 武将の能力値・特技の変更 趙雲の一騎討ち補正を消す。呂布はあっていいと思うが。いにしえ武将の項羽にも必要。 ゲームとしては正しいのかもしれないが、人材登用方針が「能力」の武将が多すぎる。「名声」を重視する人物が多くてもいいはず。 諸葛亮の登場年を207年にする。200年登場はどう考えてもおかしい。 徐庶の登場年を200年にする。もしくは、司馬徽のもとで学問に励む前の剣客・徐庶を早期に登場させ、呂蒙のように成長イベントを作る。そのイベントが起きる前は「一騎」があり、学問を志すイベントで「一騎」を無くしてしまうとか。 後半の張飛は知力31→76(+45)、政治力26→66(+40)くらい欲しい。張郃の知力74を上回っていて欲しいし、政治力60以上でないと太守に任命されない。 趙雲が太守に任命されないように、政治力を62から52に下げた方がいい。 張遼、審配、[赤β]昭に「無双」を。 荀彧や程昱に「無双」を。これはイメージが分かれるだろうか。包囲効果を防ぐ特技の名前が「堅陣」とかだったら良かったのだが。 陳登は孫策の侵攻を防いだほどなのだから、戦闘が高かったり「無双」を持っててもいいはず。 袁尚の武力を70程度に、特技「一騎」も付けて。史渙を討ち取ったり、袁譚と一騎討ちやったのに。そう言えば、今回その史渙がいない……。 孔融と禰衡の間の親密度を21に。(現状は初期値0。友人だったはずでは?) 劉備と呉巨の間の親密度を21に。知人なのに。 曹操と許劭の間の親密度を21に。人相を見てあげたのに。 邢道栄に「反計」を。 諸葛亮「我が計を動かすや曹軍百万も壊滅した」邢道栄「曹軍を破ったのは呉の周瑜とその兵力だ」諸葛亮「なんだとこの野郎」という展開を……さすがにネタなので、せめて「罵声」を。 夏侯楙は蓄財が趣味であったので、「商才」を与えてもいいのでは。曹洪が同様の理由で「商才」を持っているのだから……。 楊彪は李傕・郭汜の仲を裂く計略を用いたが、このエピソードにまつわる特技があってもいいはず。ゲーム中で同盟軍を離反させる「反間」を使うためには「神算」になってしまう。さすがにこれはやりすぎ?「虚報」あたりが妥当なところだろうか。「扇動」を持っているが、これは攻城戦で住民に呼びかけるものなので、李傕・郭汜との話とは違ってくる。ちなみに、馬超と韓遂を離反させた賈詡は「神算」「扇動」「虚報」を全て持っている。 詩聖という特別な補正があるのだから、曹植の知力は70でも構わない。(これでも漢詩大会に出たら知力100の軍師たちをぶっちぎりで優勝する) 後漢の将軍や大臣たち(皇甫嵩、朱儁、廬植、楊彪、士孫瑞、馬日磾、王允、董承、伏完ら)の相性を、漢室=劉備の75に近くする。現在の数値は結構ばらばらで、楊彪8、皇甫嵩33、士孫瑞45、馬日磾45、王允45、廬植87、朱儁88、董承92、伏完92となっている。蔡邕は相性19で董卓に近いが、史実の行動を見ると董卓とぴったりの0にしてもいいかもしれない。 陳到の相性を76に。長年劉備(相性75)に仕えた武将なのに、相性16である理由が分からない。これは設定ミスなのでは? 孔融、禰衡の相性を曹操と正反対の100に。ついでに武安国も。太史慈や王修との仲も良くなる。禰衡と劉表・黄祖との仲が悪くなる。 馬超、韓遂、龐徳のいずれかに「水攻」を。曹操軍の地下城を水攻で破った演義のエピソードから。誰か一人持っていれば実行できるが、発案者は韓遂か龐徳あたりだろうか。 ゲームに登場していない武将の追加 後期の武将たち。257年シナリオでは、ゲーム開始時から武将が足りず、特に魏の後方都市が軒並み太守不在になっているのを解消する。8PUK・9・14から引っ張ってくるのが手っ取り早いが、竹林の七賢(王戎のみ登場済。13PUKで阮籍、嵆康も追加)、劉淵などシリーズ未登場で、後期の有名人を追加するのもあり。例中、*はシリーズ未登場。魏・西晋の武将の例:*曹志、*司馬衷、司馬伷、*司馬駿、*司馬亮、*司馬倫、李勝、王淩、令孤愚、鍾毓、廬毓、王粛、牽弘、楊欣、龐会、衛瓘、諸葛緒、阮籍、嵆康、*山濤、荀勗、荀顗、王沈、王業、成済、王祥、何曾、鄭沖、劉寔、石鑒、焦彝、蒋班、楊肇、唐彬、馬隆、胡烈、胡淵、丘建、周浚、張喬、楊済、*楊駿、*傅玄、*任愷、*劉毅、*劉弘、*張富(*3)、*閻纘(*4) 蜀漢の武将の例:劉璿、*劉恂、胡済、張遵、黄崇、羅憲、*羅尚、蒋顕、陳祗、楊戯、鄧良、王含、柳隠、李密、楊稷、毛炅、句安、王嗣、*呂祥、*諸葛京、*文立、*何攀、*李毅、*王崇、*杜軫、*馬融、*董元、*馬承(*5) 呉の武将の例:孫覇、孫𩅦(*6)、孫壱、孫奮、孫震、*孫奉(*7)、全紀、施朔、魯淑、鍾離牧、胡沖、陶璜、虞汜、孟宗、王蕃、楼玄、董朝、魏邈、薛珝、盛曼、歩闡、左奕、伍延、何植、滕脩、陸景、脩則、脩允、郭馬、*顧栄、*周処、*虞忠、*虞昺、*留憲 その他・異民族の武将の例:*劉淵、*樹機能、*若羅抜能、*拓跋力微、*李特、*楊飛龍 焦触、張南:共に袁紹配下。後に曹操に降り、赤壁の戦いの序盤で戦死する。武力が低くても「水軍」がある武将は活躍できるゲームなのに、未登場は惜しい。 楊齢、陳応:それぞれ韓玄、趙範配下。行動力という限界があるとは言え、基本的に武将数=コマンド実行回数であるこのゲームでは弱小君主の配下は能力が低くても大事な存在。 孟節:万安隠者。孟獲の兄。隠棲している人物だが、華佗が武将として登場しているなら南蛮軍に「医術」持ちの人が加入できるはず。 張超、臧洪:張邈の弟、またその配下。臧洪は後に袁紹配下になるが、張邈が曹操と対立した時に援軍に出る事を許されず、袁紹と絶縁。袁紹に攻め滅ぼされた。演義に登場しないが相当の傑物。 鮮于輔:劉虞の配下。主君の死後、北方異民族の兵を集めて公孫瓚と戦った。公孫瓚滅亡後はその領土を統治、袁紹が滅びると魏に臣従。魏では軻比能との折衝に当たっている。軍事能力、統治能力、外交能力を備えた人物。 王子服、种輯、呉碩、呉子蘭:曹操暗殺計画の面々。 金禕、韋晃、耿紀、王必:曹操暗殺計画の面々と、犠牲になった人。 韋康、姜叙、楊阜、趙衢、尹奉、趙昂:第二次馬超の乱の主要人物。それぞれ得意分野の能力は70台あたりを見込めるはず。 閻行、成公英:韓遂配下。馬超を破ったという閻行は武力90台は見込める。 段煨:董卓配下。駐屯した華陰に善政を布き、献帝が李傕から逃亡する際に物資を援助し、賈詡が一時世話になり、最終的に李傕を討ち取った。董卓軍とは思えないほどまともな人物で、演義でも扱いに困ったのか、最後の「李傕を討ち取った」場面だけ切り取って登場。 楊任、楊昂:張魯配下。陽平関を守り、一度は夏侯淵・張郃を撃破した。それぞれ武力70台を見込める。曹操の計略に乗らなかった楊任は冷静が高く知力70台まで行けるかも。一流の名将とは言えないが、手元にいてくれる良将も増えて欲しい。 田豫:幽州出身で、最初は劉備配下。母の看病のため劉備と別れ、公孫瓚、曹操と北方の群雄に仕えて統治に尽力する。コーエーの三國志シリーズでは、次回作の三國志VIIIから登場する。VIIIでの能力はぱっとしなかったが、IX以降では万能型の名将。登場時期も最初期から250年ぐらいまで非常に長い。 孔秀、韓福、孟坦、王植、秦琪、蔡陽:関羽千里行~張飛との再会の場面で斬られた武将たち。卞喜と胡班はゲームに登場している。 方悦:王匡配下。虎牢関の戦いで呂布に討たれた。同様の武安国、穆順はゲームに登場している。弱小君主の配下は増えて欲しい。 ゲームに登場していないアイテムの追加 実はPC版PKのエディタで登録可能。 後のシリーズにある「政書」のカテゴリーが無いので韓非子や管子を設定できないのが残念。 全シナリオで手に入る名馬や医書があると有り難い。 特技が得られるアイテムを設定しておけばプレイが非常に快適になる。 名馬 価格 能力 特技 所有者 備考 五花馬 1000 強行 孫策 春蘭 1000 強行 袁紹 出典は吉川英治の三国志。 白龍 1000 強行 趙雲 白鵠 1000 強行 曹洪 驚帆 1000 強行 曹真 白馬 800 強行 特に逸話が無い、購入用アイテム。三国志で有名なものは公孫瓚の白馬義従や、白馬将軍の龐徳とか。 涼州馬 800 強行 特に逸話が無い、購入用アイテム。 武具 価格 武力 特技 所有者 備考 三公宝剣 2500 +3 呂虔 所有者は三公の位に登ると言われる宝剣。呂虔から王祥に贈られた。王祥は三國志7にはおらず、三國志シリーズには9から登場する。 大刀 800 +2 韓当 孫堅、程普、黄蓋の武器はあるのだから残り二人にも……。 二刀 800 +2 祖茂 鉄鎖 800 +2 甘寧 皖城の守将・朱光を討ち取った。 鉄丸 800 +2 張郃 長坂で趙雲と戦った時に用いた。吉川英治版に登場。 鉄槌 800 +2 武安国 この武器で呂布に立ち向かった。 大鉞 800 +2 邢道栄 この武器で張飛、趙雲と渡り合った。 鳳嘴刀 800 +2 特に逸話が無い、購入用アイテム。 眉尖刀 800 +2 特に逸話が無い、購入用アイテム。 撃剣 500 +1 特に逸話が無い、購入用アイテム。徐庶に買い与えて剣客軍師を楽しもう。 玉具剣 2500 +3 玉の飾りのある剣。固有名詞ではない。特定の所有者の無い、購入用アイテム。 神刀 2000 +10 蜀の西曹掾・蒲元が諸葛亮に献じた刀。三千本量産されており、固有名詞ではない。特定の所有者の無い、購入用アイテム。 地図 価格 能力 特技 所有者 備考 禹貢 1000 偵察 医書 価格 能力 特技 所有者 備考 傷寒雑病論 2000 医術 神農本草経 2000 医術 医神神農の名を冠した中国最古の薬物書。後漢時代の作。三百六十五種の薬品を収載。 奇書 価格 知力 特技 所有者 備考 兵書 価格 知力 特技 所有者 備考 三略 2500 +8 無双 特技は「柔能く剛を制す」の一文から。 孫濱兵法 2500 +8 反計 特技は「囲魏救趙」の故事や竈を減らして撤退する等、相手の計略を逆手に取った功績から。 呉子 2500 +8 鼓舞 特技は兵士の膿を吸い出して志気を上げた故事から。 墨子 2500 +8 修復 特技は「墨守」の言葉を生んだ守城の技術から。 司馬法 2500 +8 収拾 特技は「将、軍に在っては、君令も受けざる所有り」の故事から。 尉繚子 2500 +8 (何かいい特技の逸話がないでしょうか) 魏公子兵法 2500 +8 諜報 特技は、王に警戒されるほどの情報網を持っていた信陵君の逸話から。 史書 価格 政治 特技 所有者 備考 三国志 3000 +10 評価 陳寿 後漢の混乱期から、西晋による三国統一までの時代を扱う。二十四史の一。本当に登録すると、政治81+10で91になってしまう。本人の能力を下げた方がいいかも? 英雄記 1500 +7 王粲 後漢末期の軍閥の事績を記載したもの。本当に登録すると、政治87+7で94になってしまう。本人の能力を下げた方がいいかも? 呉越春秋 3000 +10 鍛錬 特技は「臥薪嘗胆」の故事から。 呂氏春秋 3000 +10 商才 特技は呂不韋がもとは大商人であった事や、「一字千金」の故事から。 論文 価格 政治 特技 所有者 備考 答教 1000 +5 行動 曹植 楊修が作った政治指南書、もしくは対曹操用カンニングペーパー。孟徳新書があるならこれだって……ちなみに曹植は他に論文「弁道論」を持っているので、特技などで変化を持たせないと意味が無くなってしまう。 塩鉄論 1000 +5 商才 特技は財政改革について書かれたものであることから。それは政治力の上昇で表現されているかもしれないが。 京氏易伝 1000 +5 占卜 京房による。漢代に成立した象数易の書物。京房の理論は、鄭玄や虞翻等によって更に発展した。 霊憲 1000 +5 天文 後漢の学者、張衡(張魯の父親とは別人)が著した天文学の書。 算罔論 1000 +5 偵察 後漢の学者、張衡(張魯の父親とは別人)が著した地形学の書。 コメント いつも編集有難うございます -- 名無しさん (2011-12-18 16 23 04) 軍師が「位人臣を極めました」と止めないで欲しい。<義理の高い(13以上)軍師は止めますよね。じゅんいくとか -- 名無しさん (2011-12-22 21 48 03) 劉氏一族は王になってもいいはずなのです。そもそも帝室の一門なのだから「人臣」じゃないですし……。 荀彧が曹操に対して「魏王になるなんて止めてください」と言いますが、諸葛亮は劉備を漢中王に推薦してもいいのです。 -- 名無しさん (2011-12-22 22 11 28) PK版では諸葛亮は義理12なので、止めない気がします>劉備の皇帝就任 禅譲とか就任パターン、機種によって違うのかな? -- 名無しさん (2011-12-23 21 20 12) あ、そういうことではなくて…… 荀彧など普段は止めるように言ってくる軍師たちも、君主が劉備や劉表だったら王位就任は止めないで欲しいという事なのです。さすがに帝位禅譲までは止めると思いますが(汗) -- 名無しさん (2011-12-24 08 09 18) そういうことでしたか(汗 皇帝を庇護している状態で、かつ名声も領土も十分な状態でも、劉氏の王位就任を止めるのはちょっとおかしいですね。同意です。 -- 名無しさん (2011-12-24 19 28 34) 三國志8の攻略本を買ってみたら、ここに書かれてる事がいくつか実現してて羨ましいと思った。特に漢室関係は矛盾が無くていいなあ……。 -- 名無しさん (2012-08-24 22 54 56) アイテムについていろいろ記載。「占卜」や「天文」の本も欲しいけどネタが無い……。あと兵書の特技、いいネタないでしょうか -- 名無しさん (2012-09-01 08 15 04) 「占卜」の本でいいのを発見したので記載。経書でも史書でもないので仕方なく論文。奇書にすると買えなくなってしまうし。 あとは「天文」だけど、漢代の天文学の本って何があるんだろうか -- 名無しさん (2012-09-03 14 01 02) しばらく見ないうちに、ずいぶんと充実したなぁ。天文だと司馬遷の史記にある「天官書」、張衡(漢代天文学者)の「霊憲」(内容は当時の天文学理論の要約)かな? -- 名無しさん (2012-10-01 16 00 18) 王充も一応天文関係を論じているけど、哲学者なので微妙。あと三国志10以降ではかなりアイテムが追加されているので、そちらのwikiを見てみるのもいいかも -- 名無しさん (2012-10-01 16 06 45) ありがとうございますー。「天官書」は「史記」の一部のようなので、独立した品にするなら「霊憲」のほうが良さそうですね。続編のアイテムはいろいろ参考にしてます。 -- 名無しさん (2012-10-01 17 34 35) あぁ、シリーズ後発の作品は既に確認済でしたか。失礼しました。では計略の方をば -- 名無しさん (2012-10-05 22 42 11) ・三略、司馬法:現存部分を見ると、法や儀礼、人材の活用方法など、組織運営が主ですね。三略 「柔能く剛を制す」「香餌」など、人身掌握、情報重視。「鼓舞」もしくは黄石公と張良の逸話から「神算」「鬼謀」、司馬法は追撃制限の話や、元になった司馬穰苴の逸話などから「鼓舞」、「収拾」も良いかもしれません。 -- 名無しさん (2012-10-05 22 42 49) ・尉繚子:作者が名前しか判らないこと、本文も一部しか残っていないことから、これといった逸話がなく、内容も軍政寄り。あえて特技を付与せずに能力上昇+10にして、他の特技がある書籍は能力上昇を3~9に減らす手もあるかと。もしくは、いっそ真三国無双onlineの効果(1回の出撃につき、2回出撃したのと同じ武器経験値を得られる)から、「鍛練」? -- 名無しさん (2012-10-05 22 43 20) ・魏公子兵法:魏公子(信陵君)の集めた食客が信陵君に献上した兵法書の総称。内容は失われている。食客を集めることで、他国に恐れられるほどの情報網を築いた信陵君の逸話から、「諜報」「偵察」ですかね。以上、参考までに。馬だと曹真の驚帆、龐徳の騧とか。後者はフォントが登録できないのが難点。 -- 名無しさん (2012-10-05 22 44 03) いろいろとネタ出しをありがとうございますー。孫子以降の兵法家って、だいたい「戦争の前に内政と人心掌握と兵士の訓練をしっかり。信賞必罰。戦う前に勝つべし」ばかりで、強烈な個性や逸話が少ないのですよね……。そうなると、だいたい「鼓舞」「収拾」「諜報」あたりに落ち着きますよね。 -- 名無しさん (2012-10-06 02 22 01) >三略 「柔能く剛を制す」 これ「無双」に該当するような気がしますー。「無双」修得の案が出来て喜んでますが、どうでしょうか -- 名無しさん (2012-10-06 02 30 10) 他のシリーズで奇書扱いされている「山海経」を調べてみると、どうも地図とは言いがたい……。 代わりに「禹貢」というのを発見。「書経」の一部のようですが、漢代に用いられていた地理書のネタが他に見当たらないです -- 名無しさん (2012-10-06 18 57 55) 無双は良い案だと思います。山海経は地図というより、空想の外国や神仙・一つ目などキテレツ生命体の紹介ですからねぇ。地理だと漢書芸文志でも該当するものが見当たらないんですよ。他も探して見ますが、今のところ禹貢が無難かと思います -- 名無しさん (2012-10-06 23 58 46) 現存する地方志で一番旧いのが晋代の華陽国志なので、献上された地図は数あれど、殆ど現存しないと見たほうが良さそうです。ただ上で出てくる張衡が「算罔論」(方眼地図の描き方理論、散逸)、「飛鳥図」(多分、鳥瞰図の地図と描き方。これも散逸)を書いているようです。採用するなら「飛鳥図」を地図とみなすか、あるいは鄧艾の例もあるので、「算罔論」が偵察技能もちの論文、でいい気がします。 -- 名無しさん (2012-10-07 13 39 20) 偵察技能付きの論文なら購入できるようになりますね。ゲームとしてはこっちの方が嬉しいかも -- 名無しさん (2012-10-07 16 01 30) 編集有難うございます。PK版では50件まで登録可能なので、もう半分は埋めたことになりますねwまた何かありましたら、宜しくお願いします -- 名無しさん (2012-10-08 21 50 31) 「一騎」が付いた武器をばらまいておいたら、それらを持った武将が戦争で捕らえられたときに君主の手に渡り、曹操や劉備が「一騎」を持っているような事態が起きたので没案にします…… -- 名無しさん (2014-03-19 14 22 50) 遅だけど↑なんという無茶をw 諸葛亮とか軍師系が、手がつけられなくなりますぞ -- 名無しさん (2014-08-22 20 38 51) ゲームというよりwikiの改良案だけど、2ch.netが専用ブラウザで見られなくなったので、書き込みも出来なくなった。wikiに避難所を作っても良いものかな -- 名無しさん (2015-03-13 21 41 22) 蔡邕の相性19はちょうどいいんじゃないかな?曹操や王さんとの交流があるから、董卓と曹操(25)の中間で10ぐらいがいい気もする。このへんは難しいね -- 名無しさん (2015-05-07 21 03 49) そもそも、0-150の相性システム自体が無理があるしね。魏から蜀に行った夏侯覇、馬騰から曹操に行った韓遂や龐徳、劉表から曹操に行った王粲や文聘、劉璋も蜀も魏も裏切った孟達とか、どういう数値にしても矛盾は出る……。 -- 名無しさん (2015-05-08 20 35 59) 一般武将で、他勢力に領地を分断されて君主と別れ別れになると、身動きが出来なくなるのを何とかして欲しい。兵を持っていない場合は移動は出来る、ただし他勢力を通るので、捕らえられる可能性があるとか -- スマホ版 (2022-01-08 08 46 44) ネタだけど張飛に「俺様は燕人張飛。泣く子も黙る虎髭男」みたいな漢詩を歌わせて欲しい。基本は「ひどい歌声だ…」と最低評価を受けるが、一部の審査員(龐統など)には最高評価を受ける事も。 -- 名無しさん (2022-10-25 10 28 06) 馬騰軍は全員強行&偵察持ちにして欲しい。ほぼ全員が弓系特技に割かれているせいで、公孫瓚軍の方がよほど騎馬隊らしいのはどうかと…。 -- 名無しさん (2023-11-24 15 06 11) 張世平、蘇双:劉備の義勇軍設立に貢献した商人。政治70台の無難な文官能力に加え、「商才」「発明」「富豪」等のレア特技を所持。 -- 名無しさん (2023-12-18 16 49 59) 崔修平、石公元、孟公威:諸葛亮の学友で司馬徽の門弟たち。200年~240年頃まで在野武将として荊州に在住。「鬼謀」「神算」「天文」「占卜」等の特技をピンポイントで伝授してくれる人物として有用。 -- 名無しさん (2023-12-18 16 56 56) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/36492.html
登録日:2017/03/21 Tue 21 48 13 更新日:2024/09/11 Wed 02 39 40NEW! 所要時間:約 20 分で読めます ▽タグ一覧 ウイングガンダムゼロ ガンダムDX チビ 万能の人 三国志 世界史 中国史 元ヤン 君主 好色 孫子 文学者 文武両道 曹操 曹操一家 梟雄 武将 武帝 英雄色を好む 覇王 覇道 詩人 開祖 阿瞞 魏 魏武帝 曹操(そうそう)とは「三国志」の英傑の一人である。字は孟徳。 後世では一般的に諡から魏武、魏武帝と呼ばれる。 豫州、沛の人。 生年:155年 没年:220年 【出生】 後漢後期の155年、後漢王朝で大長秋(宦官侍中としての最高位)まで上り詰めた宦官、曹騰の孫として生まれる。幼名は阿瞞。 その祖先は漢王朝の祖、劉邦に仕えた重臣曹参と夏侯嬰にさかのぼる(*1)というのは有名だが、実は直系ではなくかなり埋もれた末端の家系。 というか実質的には祖父曹騰の代で官界に表れたといってよく、当時としてはかなり新興の家系である。 当時、宦官というのは儒教論理的に「親からもらった身体を傷つけ、子孫を残して祖先の祭祀を続けることを拒む、人間以下の存在」として非常に卑しめられた存在であった。 曹騰は出世しても身を慎み、多くの人材を公平に推挙することで反感を和らげようとしたが、それにもやはり限界はあった。 その養子となった曹嵩、さらにその子である曹操もこの蔑視から逃れることは出来ず、「宦官の孫」としてのレッテルと生涯戦い続けることになる。 「富裕な家庭」「高祖から続く漢の名族出身」「三公に登った官僚の息子」といった点から誤解しがちだが、曹操は当時の感覚では素直に「名門のおぼっちゃま」とはいえない家系の出なんである。 また質素倹約家だったらしく、妻子達にも高価な衣装や装飾品をあまり身に着けないよう言いつけていたようだ。 とはいえども彼の時代における漢の政治といえば、乱れきっていてもはやほとんど終わっていた状態であり、 後述する彼の来歴から見ても分かるように、どれだけの名門であろうが財力や兵数といった即物的なもの以外はあまり信用できず、 ちょっとしたかけ間違えで容易く崩壊する脆いものになっていた(*2)。 そのため曹操自身の才覚と運もあり、成り上がるのに十分以上な土台が既に形成されていた。これが[[三国志]]で主人公になり辛い要因な気もする 【幼少時代】 と書いてチンピラと読んだ時代。 若い頃の曹操は任侠を気取って遊びまわり、親戚が注意しても聞かなかった。ニートではない!遊び人である! 有名な「後のライバル袁紹とタッグで花嫁泥棒」の逸話はこの頃であるが、信憑性はかなり怪しい。 当然世間からは単なる遊蕩児という評判だったが、曹操と会った名士達の中にはそのただならぬ才能を高く評価した者も多い。 特に許劭の「治世の能臣、乱世の姦雄」という評価は、後の曹操の代表的な評価となる。 【官僚時代】 役人界の甲子園投手的ホープ時代。 175年、時は汚職政治の極みにあった霊帝期。 19歳(数え年で20歳)になって官職についた曹操は、チンピラ時代と一転し、法に厳正で容赦を知らないきれいな曹操になって評価を高めた。 黄巾の乱でも朝廷の若き将軍の一人として武勲をあげ、後に霊帝が新設した近衛軍「西園軍」にも最高指揮官の一人として抜擢されている。 と、三公にまで登った父曹嵩の威光もあって、官僚として順風満帆で出世していくが、 既に漢王朝体制は末期的症状にあり、その腐敗と混乱は留まるところを知らなかった。 189年に霊帝が崩御し、時代の主役は董卓へと移る。 董卓は宮廷の若きホープである曹操をも召しだそうとするが、曹操は仮病を使って故郷へトンズラを決め込んだ。 無論董卓の誘いを断った以上、ただ待っていてもお礼参りは確実であり、曹操は自分の財力で兵を集め、自らの軍事力を作り出してこれに対抗することにした。 無論これは純粋なる私兵、つまり私的な軍事行動であり、官僚としての正当行為ではない。 つまりこの時こそ、曹操が官僚としての朝廷秩序を離れ、群雄としての第一歩を踏み出した瞬間であった。 10年以上の官僚生活を経た後の189年冬、曹操34歳のことである。 【群雄時代】 波乱万丈の激動期にして絶頂期。不屈の精神と知性で天下へ飛翔した時代。 やがて董卓に反発した諸侯たちによって、反董卓戦争が始まる。 曹操も当然これに参戦するが、既に朝廷の権威喪失によってパパの地位は当てにならなくなっており、 味方には進言を却下されるわ、自分で出撃すれば徐栄にボコボコにされ死にかけるわで全くいいとこなしであった。 このため董卓死後の群雄割拠時代になると曹操勢力は一時的に衰退してしまうが、袁紹の支援を受けてしぶとく立ち直る。 当時袁紹は南の袁術、北の公孫瓚との関係が悪化しつつあり、両面作戦を避けるため曹操が南の防波堤となってくれることを期待していたのである。 袁紹の期待通り、曹操はたちまち南の袁術・呂布・劉表・陶謙らに充分対抗できる勢力に成長する。 だが曹操の勢いはそれだけにとどまらず、30万の黄巾残党を吸収したことを皮切りに、呂布を打倒したり、張繍を降伏させたりとさらに勢力を拡大していった。 袁紹は当初これに連携し周囲の敵に当たっていたが、次第にその戦力の強大化を脅威とみなすようになっていき、両者の関係は冷え込んでいった。 190年代も後半になると、両者の緊張状態はかなりの危険域に達していた。 ここで曹操は袁紹に対抗するため、混迷の続く首都長安から脱出していた献帝を保護。その庇護者となり、漢朝の正当性を武器にすることに成功する。 が、当然この件で袁紹との関係はさらに悪化し、また両者共通の敵であった公孫瓚・袁術が共に滅んだ今、決裂は避けられない状況となっていた。 そして200年、官渡一帯でついに両者は激突する。 曹操は四州に勢力を拡大したとはいえ、勢力圏のうち多くが戦禍から立ち直り切っていなかったり豪族たちが様子見に回ったりしていたため地力で劣っていた。 それでも戦力を巧みに運用し緒戦を制するが、兵力・兵站力の差で徐々に押し切られて防戦一方になり、ついには内部崩壊の兆しさえ見えるほどの大苦戦となった。 さすがの曹操も「もう帰ったほうがよくない?出直した方がよくない?」と弱気になるが、後方の管理を一任されていた荀彧からの激励で立ち直る。 そして打ち続く苦戦の中、敵将許攸の投降という僥倖を得ると、その情報を元に軍師荀攸に作戦を立てさせ、即座に袁紹軍の物資集積地点を強襲したのである。 しかも曹操自らが部隊を直接率いてという、まさに全力の一撃であった。 文字通り一か八かの一手だったが、袁紹側の判断ミスもあって作戦は見事成功。 集積した兵糧の大半を喪失した袁紹軍は撤退せざるを得なくなり、曹操はぎりぎりながらも一応の戦勝の形を得ることに成功した。 一方、敗れたとはいえ依然優勢な勢力を維持していた袁紹であったが、数年後に袁紹自身が死ぬと事態が急変する。 袁紹が死後の展望についてはっきりとした態度を示していなかったこともあり、その息子たちが愉快な逆噴射を始めたのである。 曹操は謀臣郭嘉の言を容れてこの抗争に介入し、兄弟を争わせてついには袁家勢力を滅ぼすことに成功する。 ここに至り曹操は群雄たちの中で最大版図を達成。帝をも擁する一強勢力となり、事実上の中原の覇者としての地位を確立したのである。 207年、天を蓋わんばかりの威勢を示した曹操は52歳の絶頂期であった。 【赤壁の戦い】 慢心か?衰えか?あるいは天意か?大きな転換期となった時代。 曹操はその後も手を緩めることなく平定を進め、208年には併合した劉表勢力の荊州水軍を主力に、揚州を制すべく南征を決行。 これについては性急すぎると謀臣たちからの反対も強かったが、基本的に決断的、悪く言えばせっかちな曹操は構わず強行する。 しかし孫組の若きドン孫権はこれに屈せず、陣営内の意思統一の後に徹底抗戦の意を示した。 孫権の元に揚州の諸氏は一体となって戦意を高め、最終的に曹操率いる大軍は赤壁において名将周瑜が率いる孫権軍に完敗、南征軍は大損害を負ってしまった。 曹操軍の被害の規模については諸説ある。 史書では「疫病が流行った」「曹軍の軍船が燃やされた」くらいしか書いておらず、 燃えたのも曹軍が撤退に当たって自ら燃やしたと言う記述もあったりして記述がブレブレなのだ。 が、当面の南征を諦めざるを得ないほどの大損害だったのは間違いない。その証拠として、曹操自身討死寸前まで追い詰められていたとされる。ジャーンジャーンジャーン!げぇっ、関羽 無論大打撃を受けたといっても一軍のことであり、曹操勢力全体にとっては致命的な傷ではなかったので以後も各国からは強大な国として立ちはだかり続ける。 しかしこの戦いで出来立ての水軍を殆ど喪失してしまった影響もまた大きく、以後曹操は孫権に対しては防戦一方の状況が続く。 結果論ではあるが、曹操一代による覇業は、事実上ここで頓挫してしまったといっていいだろう。 【三国鼎立】 生き急ぐかのような晩年。どんどん密度が濃くなる時代。 南下を諦めた曹操は西に目を向け、漢中の張魯、西涼の馬超などを相次いで攻略し、順調にその版図を広げていった。 しかし赤壁での壊滅的大敗はいかんともしがたく、手薄になった南方では孫権が勢いづき調子こいていた。 さらにその隙をついて流浪の身だった劉備も荊州に根を張り、さらには蜀をぶんどって一大勢力を築き上げてしまう。 そして蜀の地で力を蓄えた劉備は218年、曹操の支配下であった漢中の地に出征。 その勢いは凄まじく、曹操側は歴戦の宿将である征西将軍夏侯淵までも討ち取られる。 その後長安にいた曹操も漢中に着陣したが、既に要害を押さえて堅守する劉備軍を崩すことはできず、数ヶ月の小競り合いの後に撤退。 この敗北によって、孫権に続き劉備もまた曹操に対抗できる勢力を築き上げたことが天下に示された。 ここに至り中原の曹操、江南の孫権、蜀の劉備という形は完成し、文字通りの三国志の時代が到来したのである。 219年、曹操は64歳になっていた。 【崩】 「天下はいまだ定まらず、礼に則った葬儀や派手な副葬品は必要ない。軍人も役人も、みな持ち場を離れず仕事に精励せよ」 劉備勢力は勢いに乗ってその後も攻勢を強めていたが、三者係争の地であった荊州の領有権を巡り、同盟関係であった孫権勢力との関係が急激に悪化。 この隙をついて曹操は孫権からの降伏を受け入れ、魏へと侵攻中であった関羽軍の後背を襲わせてこれを撃退した。 これによって劉備勢力はその怒涛の勢いを決定的に弱められたものの、三国鼎立のバランスを崩すにはいたらず、 以後中国では40年以上に渡って三国が抗争する状況が続くことになった。 220年3月15日、洛陽で死去。享年65歳。 【子供達】 『曹昂』 曹操がヨソで人妻に手を出したせいで戦死してしまった長男。 養母であった正室にブチ切れられ、ひたすらごめんなさいしても許されず、離婚される始末となった。 曹操にとってこの一連の顛末は非常に堪えたらしく、死の間際になっても曹昂と正室へ懺悔する一言を残している。 『曹鑠』 戦死時がある分まだスポットが当たっている長男と比べ、恐ろしいほどに存在感の薄い次男。 若死にしたようで、後継争いには全く登場しない。子もいたが、孫の代で断絶している。 『曹丕』 長男と思われがちだが、実は3男。陰湿な人格や二度に渡る戦争の失敗などで批判の多い魏朝初代皇帝。 控えめにいっても可愛くない子供代表みたいな人格なので両親からはけっこう嫌われており、他の兄弟にあるような親子間のほっこり逸話は皆無。 しかし愛されてはいなくとも信用はされており、曹操の元で五官中郎将(実質、副丞相の立場)という重職を歴任して確かな手腕を示した。 また史上初めての成功例にして、以後の模範となった帝位禅譲の達成と新王朝の樹立、 迅速な災害対応や暫進的な経済政策、各種法制度改革など、皇帝としても決して悪い方ではない。 曹丕が基礎を築いた貴族制は以後600年に渡って存続し、著書で顕した「文章経国」の思想は文化大革命まで中華思想の根底を成すなど、 歴史的な意義はある意味父親より大きい。 『曹彰』 兵士の反乱時に67人切りを達成したという父の武勇を受け継いだ、脳筋4男。 勉強?べんきょうってなんだ?的な体育会系のノリと素直な性格を父に愛されたが、立場上その武勇を発揮する機会はあまりなかった。 演義でも魏の武将とは思えないくらい暴れるが、曹操の後継となることはなく、フェードアウトに近い終わり方をする。 『曹植』 英雄詩の体現者である父の詩想を受け継いだポエマー5男。 「豆を煮るに豆萁(まめがら)を燃やす」の語源。(*3) 偉大な文学者で、後世の宮廷サロンでは父をも越える有名人。 本人の希望はむしろ政治・軍事方面にあったようだが、そっちの才能は(主に大酒飲み等人格面の問題で)哀しいほどに皆無で、 父の寵愛にもかかわらず後継者の座を逸し、不遇の後半生を過ごした。 『曹熊』 早世したクマー。と言っても子供はいたが、こっちもあっけなく断絶。 演義だと曹操の葬儀に出てこなかったことを曹丕に責められた際に自殺。正史では普通に病死。どんだけ曹丕を貶めたいんだ? 『曹沖』 愛され8男。幼い頃から聡明で心優しく、パパの寵愛をめいっぱいに受けて、曹操は上を5人もすっ飛ばして後継者にしようという意向さえみせたが、12歳で早世。 『曹宇』 9男。大都督になったこともあったが、特に能力はなかったようで地位もさっさと渡してしまった。 が、魏が晋に代わっても生きていたばかりか、子の曹奐は魏最後の皇帝となり、その後の曹氏の血筋も曹宇の家系が継いでいる。 『曹幹』 曹操の最後の子。 曹操が亡くなる直前に曹丕に託されたが年齢差が30歳前後ともはや親子並みに離れており、 曹幹自身も曹操の事を殆ど知らずに育ち、曹丕の事を「父上」と呼んでいた。曹丕はその都度自分は父親ではなく兄であると訂正し、哀れな子だと涙したと言う。 『曹節』 献帝に嫁いだ、何女かわからんのだけど曹丕よりは年下の娘。 政略結婚にもかかわらず夫には忠実で、兄の簒奪時に抵抗して逸話を残す。王莽の簒奪時の逸話を流用しただけ?そ、そんなことないし 推定50人以上の子供がいるので、他は省略。 一般的な曹操のイメージと違い、曹操は子供が多いだけでなく、子供達との逸話も非常に多く、基本的に「家族への愛情が深いタイプ」である。 まあ本人より部下の死の方が悲しいと言われた曹昂、人格をえぐるようなハラスメントを受けた曹丕などの例を見ると、愛憎が深いといったほうがより正確かもしれない。 【人物】 正史には 「文武両道」 「常に書物を手放さなかった」 「華美を好まず、服も粗末なものを用いた」 「戦利品や恩賞も惜しみなく分け与えた」 「信賞必罰を厳守していた」 などという君主の定型age表現も並んでいるが、一方で 「人柄は軽はずみでフリーダム、音楽や芸人が大好き」 「人と話すときはジョークを絶やさない」 「ノリノリでヘドバンして食卓の皿に頭を突っ込んだことがある」 などといったファンキーなおっさん像も描写されている。 後者の話は出典が限りなく怪しい(曹瞞伝)という理由で捏造扱いされることもあるが、曹操自身「酒最高!宴会最高!」というはっちゃけた詩を詠んでいるし、捏造というより、要素を誇張したといったほうが正しそうである。 こういった二つの極端な人格描写は、どちらかが正しくどちらかが間違っているというようなものではなく、 その両方を持っていたのが曹操という人物であり、彼の人格的な魅力でもあったのではなかろうか。 【人事】 よく言われる「人材マニア」の呼び名の通り、人材の収集には非常に熱心だった。 「才能あるものであれば、例え悪人や身分の低い人間であろうとも厚く遇する」という趣旨の“求賢令”は非常に有名で、 後漢朝が人材登用に当たって重視した“孝廉(親孝行などの優れた道徳性)”の真逆を行く大胆な布告であったとされる。 だがあまり効果が無かったらしくやっぱり考廉を重視して連れてくるため、「陳平(*4)とかだって人格面はイマイチだったろ?とにかく才能ある奴をどんどん集めて来い」「他の偉人だってみんな考廉だとダメだったろうが!!いいから才能ある奴は全員一人残らず俺んとこに連れて来るんだよ!!」と三度も布告を出している。 しかし才能有る者は厚く遇するが、才能のない者は虫ケラ同然…といったフリーザ様的な人材運用に終始していたというわけでもない。 実際、当時の主な人材層であった「名士」達は、一般的な傾向として禰衡のように人物評価や徳行を専らとして実務を軽んじる面が強く、 名声は高くとも世俗的な才能を持っていない者も相当多かったのである。 しかしこういう人達も曹操の元で冷遇されたということはなく、その究極系である孔融のような人間もきちんと遇されていた。 曹操は単に人を集めるのが好きだっただけではなく、人の使い道を見つけることにも優れる、寛大かつ懐の広いリーダーでもあった。 例えば官渡における曹操だが、前述の通り大苦戦の上にかろうじて逆転勝利を収めた後、袁紹の陣地で大量の文書を発見した。 それはなんと、曹操の部下達から袁紹に送られた、内応を約束する手紙だった。 しかし曹操はこれを一瞥しただけで、差出人などを調べることもせず、まとめて焼き捨てることを命じた。 「俺だって勝てねえかもと思ってたんだ、部下達はなおさらだろう」と言い、この件を一切不問に附すことを宣言したのである。カッケェ。 ただこの寛容な人材登用姿勢の影には、曹操自身の卑しい出自からの引け目があったことも否定はできない。 何か隙があれば「そうか、そうか、つまりきみは宦官の孫なんだな」といわれてしまう在○認定のようなレッテルが曹操には常に付きまとっており、人材を冷遇することで自身に悪評が立つのを慎重に避けねばならない、ということでもあったのだろう。 そしてその姿勢のため、到底自分と相容れないような人材までも迎えてしまい、かえって害になってしまった例もまた多い。 三国鼎立の張本人となった劉備などはその究極系であり、曹操の名声を後世まで落とすことになった孔融も然り。 結果論でいうなら、司馬懿もまさしく害になったと言えるだろう。 しかし優秀な人材というのは、つまるところ「自分の判断で動ける人材」ということである。 優秀な人物の活用と言うのは、優秀であるからこそ常に危険がつき物なのであり、 そういう弊害を承知しながらも尚それにこだわった曹操様だからこそ魅力があるというものであろう。 また、曹操は身内にも有力武将が多かったことも見逃せない。 張遼をも上回る名将と評価された従兄弟の曹仁や、官渡決戦で本陣を守り袁紹軍の攻撃を防ぎ切った曹洪。 他にも曹仁の弟曹純や夏侯惇・夏侯淵と言った名将たちが軒並み曹操旗揚げ時から付き従っていた親族であった。 更にその後も、曹真や曹彰、曹休、夏侯尚といった名将が次々身内に生まれている。 勢力が大きくなっていくと、相対的なトップの権力が低下し、統率力の喪失から果ては乗っ取りと言う事態を招きやすい。 組織を大きくしつつ主導権を失わないためにはトップが自前戦力を準備し、どんな人材が来ようと「トップには逆らえない」と言う体制を作っておく必要があるのだ。 曹操の親族は裏切りや投降もなく(*5)、彼らが曹操陣営内において「曹操自身の権力」を確立していたと思われる。 だからこそ、害になりかねない人材も「いざとなれば自力で抑える」ことを前提に吸収できたともいえるのだ。 そして後にバカ孫の曹爽がやらかして曹一族の権力がなくなった結果魏は司馬氏に乗っ取られ、その司馬氏も統一後の代になると… 【英雄好色】 ピンク色な方面でも曹操様の覇者っぷりは有名。 若き日の人妻略奪から始まり、女のせいで息子と忠臣が死んでしまったり、息子が略奪した女をうらやましがったりとそのエピソードも豊富。 単純な数値としても、32歳の時に生まれた曹丕の後、死ぬまでの33年間の間にさらに22人の男子をもうけている。 数が不明な女子を含めればその倍ぐらい行くだろうから、実に年間1.3人のハイペース子作りである。 外にあっては遠征、内にあっては崩壊した宮廷機構の再生と、死ぬほど忙しい生涯を送ったのは間違いないのだが…… もちろん女好きとはいえ単にハーレム厨だっただけではなく、女性という存在を大切にする漢でもあった。 曹操は臨終時、公的な布告としては、↑のように質実剛健でかっこいい乱世の君主っぷりを示しているのだが、子供達に残したプライベートな遺言では 「俺の奥さんや愛人達は、墓に毎日お参りにこさせてね?あと一月に2回は彼女たちに墓で踊ってもらってね?あ、勿論お前らも来ていいよ。時々ね?」 という本音丸出しの素敵なメッセージを残している。 しかしその後には 「俺の女たちの面倒はちゃんとお前らが見るように。宮廷で生活していけない者は、内職で稼げるようにしてあげるように。あとお香も彼女たちで分け合わせてちょーだい」 と現実的で細やかな心遣いも続いているのだ。気配りも出来る漢なのである(ちなみに曹丕は遺言どおり曹操の女達をそのまま宮廷に留めた結果、母親にキレられている)。 【詩人として】 稀にファンからは「漢詩の創始者であり、三国志随一の詩人」とまでいわれることがあるが、これはちょっと正確ではない。 曹操が愛した漢詩は“楽府”という歌うことを前提にした詩であり、すでに前漢の時代には成立していた古典形式である。 「形式的な旧詩の世界を打破し、志や憂憤や苦難を詠った新しい詩の世界を作った」ともされるが、 そういう方向性の歌も既に在野の士大夫層の中に存在しており、曹操のオリジナルと言うわけでもない。 曹操は単にその愛好者であり、一作者兼有力保護者であったにすぎない。 また純粋に詩自体の相対的評価としても、建安文学の詩人たちの中ではそれほど優れているわけではない。 随所に出てくる豊富な文学的知識はともかく、その使い方や根本的なセンス、また構成や修辞などという点でも、息子たちにもやや劣るという見方が一般的である。 しかし曹操の詩の魅力はそういう歴史的な意義や技巧的な点ではなく「この詩を詠んだのが曹操という人物であること」自体にあると言えよう。 考えても見て欲しい。義務教育など考え方すらなかった時代、彼のように元々は武力で成り上がった者が、 まるで畑違いのことに対して「詩っていいよな、音楽っていいよなぁ」と興味を示し、自ら努力して作ろうとするだけでも凄いことなんである(*6)(*7)。 例えば曹操は短歌行という詩を作っている。曹操の詩の中でも代表的なものの一つだが、なんとこれ宴会ソングである。 「人生とかどうでもいいよ!酒最高!宴会最高!お前ら最高!」というはっちゃけた詩であるが、 生涯を覇業で明け暮れ、戦争であらゆる苦難を体験し、様々な人間に支えられ裏切られ、乱世に消えた多くの命を見てきた曹操が、 どのような気持ちでこの詩を詠んだのか。 そんな曹操の人生自体を背景に考えることで、初めてその詩の真価が表れると言えるだろう。 つまりある意味で曹操の詩は「英雄詩」そのものであり、そういう面から評価をすれば中国史上、いや人類史上屈指の詩人といっても過言ではない。 【軍人として】 数多の戦場で陣頭指揮を取り、そして勝利を収めてきた曹操は、歴史学者からは後漢~三国時代における代表的な用兵家とされている。 その戦略・戦術的な特徴としては、何より積極果敢、かつ能動的であるという点が挙げられるだろう。 「兵は拙速を聞くも未だ巧久を見ず」「afferrare la fortuna per i capelli(幸運の女神は前髪しかない)」など、 戦争において積極的に主導権を掌握することの重要性は古今東西強調されているが、真に実践できる将帥は決して多くない。 その戦歴を見ても、曹操は常に自分から積極的に動いていくことで勝利をつかみ取っており、 この戦争の大原則を(実戦経験に裏付けられる形で)熟知していたと言えるだろう。 もっとも、こうした積極性は不用意と紙一重でもあり、曹操自身も前線に不用意に出過ぎて死にかけたことが何度もある。夏侯淵のことを思慮が浅いとか言えたクチじゃないよ! こういった積極性と、それを成功に結びつける実力か強運がなければ群雄の中で抜きんでた存在になることは不可能だったのが当時の乱世であった。 また文筆家でもあった曹操は、孫子や六韜などの兵法書に自ら注釈を入れて部下に配っていた。 曹操が注釈した孫子(孟徳新書とか魏武注孫子とか呼ばれる)は現代にも残っている(*8)が、そこには 「軍の用語や編成制度」 「軍勢に対する必要物資の量と、兵站線の構築方法」 「奇襲、及び予備戦力の重要性」 「速度の重要性」 などが極めて実戦に即した形で具体的に書かれており、曹操がこれを部下に対する軍事教育的な目的で編纂したことは明らかである。 テキストを編んで部下に軍事的教育を施す将軍、というのは世界史的に見てもかなり珍しく、近代以降の将校養成に通じる先進的なやり方ともいえるだろう。 組織的な、個々の将官任せでない将校・参謀養成が現実に行われるようになったのは、なんと19世紀のドイツまで待たなければならなかったのである。 【その他のエピソード】 陳寿の正史『三国志』は、正確さを重視する余り、人物にまつわるエピソードの紹介などは殆ど省かれてしまった。 この欠点を補うために陳寿の死から三百年後の南北朝時代、南朝「宋」の官僚である裴松之は、骨組みとしての正史の記述に「血肉」としての注を付けることにした。 この云わば裴松之版『三国志』こそ『三国志演義』の原型であり、現在我々が『三国志』としてイメージするモノである。 裴松之は陳寿が採用しなかったものも含め、史料の良否はあまり気にせず取り入れているため、信憑性に関しては怪しいものも多いが、当時の人々が曹操をどのように捉えていたかが分かるだろう。 エピソード1 ある時、曹操が賊を討伐する途中で兵糧が不足した。そこで曹操は担当官(姓名不詳)に対策を尋ねると、「枡を小さくして(規定に)足らせましょう」と答え、曹操はそれを採用した。ところが軍中で、曹操が兵士達を騙していると噂が立った。そこで曹操は担当官に「君に死んでもらい衆をなだめたい。さもなくば解決しないのだ」といって斬首した。担当官は梟首とされ、「小さな枡を使って糧食を盗んだので、軍門に斬った」と示した。 エピソード2 曹操は、若いころ放藻無頼の生活を送っていた。子供に甘い父親の曹嵩はこれを叱ろうともしない。ただ、叔父のひとりが、たびたび曹嵩に注意していた。これをうるさく思った曹操は、ある日、道でその叔父に出会ったとき、一計を案じ出会い頭に昏倒した。これに驚いた叔父は慌てて介抱し気を取り戻した曹操にどうしたのかと訊ねると曹操は「私にはどうも癲癇の気があるようです」と答えた。 叔父からこの話を聞いた曹嵩がびっくりして曹操を呼び寄せ「叔父さんはお前が癲癇を起こしたというのだが、もう治ったのか?」といった。それに対して曹操は笑って「この通り、わたくしは問題はありません。叔父上はわたくしのことを嫌っておいでですから、あることないことなど出任せをいって、お父上を困らせたのでしょう」といった。 それ以来、曹嵩は弟が曹操のことを報告しても、一切信用しなくなった。 エピソード3 霊帝の時代、後漢の政治は宦官によって牛耳られており、中でも中常侍の張譲は、その権勢を利用して私利私欲をむさぼり、政治の乱れの元凶ともいうべき人物だった。 若き日の曹操は、後漢王朝の政治の乱れを正そうとする志を持っていた。それゆえ、張譲をはじめとする宦官の横暴に対し、腹にすえかねるものがあった。 ある日、張譲の横暴に義憤を感じた曹操は、張譲を殺そうと張譲邸に侵入したものの、すぐに張譲に気づかれてしまう。 邸宅の使用人が、侵入者を捕らえんと向かってくるが、曹操は庭で戟を振り回し、並外れた武技でもって敵を寄せつけず、ついには土塀を乗り越えて、逃走に成功した。 エピソード4 当時、曹操の父親である曹嵩は、董卓によって引き起こされた戦乱を逃れるために徐州へ疎開していた。 ところがある時、曹嵩が徐州の兵に殺される事件が起こる。 父親が殺されたのを知った曹操は怒りに震え、復讐のため徐州に侵攻。 徐州に侵攻した曹操の軍勢は兵士だけでなく住民も虐殺し、史料には、「十五の県城を陥落させ、数十万の住民を殺した。泗水の流れは無数に浮かぶ死体のために淀み、無人の都市が残された」と記されている。 この徐州での大虐殺は、曹操 = 大悪党、というイメージを定着させ、曹操の悪評を高めることとなった。 【創作作品における曹操】 学術上の観点から言っても、曹操は毀誉褒貶の激しさという点では屈指の存在であり、評価が全く安定しない。 「徳」が君主としての最優先事項ではなくなった近代以降は全体的に高くなってくるが、 それでも個人としての能力や歴史的意義も含め、安定した結論は出ていないといえる。 よって創作作品における曹操もまた多種多様な存在であり、作り手や受け手によって様々な顔を見せる。 『民間創作』 説話から始まって雑劇・講談に及ぶ民間創作レベルでは、非常にわかりやすい極悪非道な悪の親玉である。 しかしこれは「劉備や張飛たち正義サイドの敵=悪」という感じで、実際の曹操の要素が殆ど入っていない単純な悪役であることが殆ど。 せいぜい「簒奪者」という属性が残っているぐらいか。 よって業績や人間関係もかなり適当であり、息子の代を待たずに自分で簒奪しちゃったり、酷い時は夏侯惇や夏侯淵が曹操の兄弟になってたりもする。 また中国には「説曹操、曹操就到(曹操の話をするとすぐ曹操が来る)」という諺がある。 「噂をすれば影」というような意味だが、これは三国演劇における「登場人物が曹操に対する謀反を協議する」→「舞台ソデで曹操が聞いている」→「話は聞いたぞ!と殴りこんでくる」という定番描写から生まれたものである。 無論こんな逸話は曹操にはないが、そういうタイプのキャラだとされているということである。 民間における三国志創作の歴史は非常に長いが、時代に応じてキャラクター性を微妙に変化させてきた主人公サイド(蜀)の武将たちと異なり、 曹操のキャラクターは黎明期からほとんど変化がない。 そういう意味では実は作中でもかなり希少な存在である。 『三国志演義』系統 庶民向けの民間創作の流れを、士大夫層知識人が編集・再構成して生まれたのが三国志演義である。 よって正史における曹操の要素が入り込んだことで、大きく立場が向上している。 相変わらず悪役であることには変わりはないが、冷静で強大な覇者としての側面も表れ、単なる悪党からラスボスにランクアップしたような感じ。 ただしこの「ヒールとしての曹操」は庶民にはわかりにくかったのか、時代を下って版が新しくなるに従い、単に悪人としての点が強調されていくようになる。 特に中国・日本を含むアジア全域で「三国志演義」として流通している毛宗崗系本では、この点が顕著。 逆に、古い日本三国志ファンになじみ深い「吉川三国志」は、 明末の李卓吾系版→日本江戸時代の「通俗三国志演義」→「吉川版」というルートをたどっているため、まだヒールとしての曹操がかなり魅力的な形で残っている。 『三国志(横山光輝)』 ジャーン ジャーン ジャーン 「げえっ 関羽」 関羽の伏兵に驚く場面がよくネタにされる劉備のライバル。 演義ということで、この作品でも基本は悪役、敵役として劉備や諸葛亮に立ちはだかる強大な敵として描かれている。 特に諸葛亮の登場以降はしてやられるシーンばかり印象に残る気も その他にも、上述した畜生エピソードがいくつか採用されて描写されていたり、 最大の見せ場である官渡の戦いが関羽周り以外ナレーションで片付けられたりと、 色々と立ち位置の煽りを受けてしまっているところも。 一方で、特に諸葛亮の登場前ごろまでは彼の視点で話が進むことも多く、 髭が生える前のイケメンぶりもあって劉備と対になる物語の主役格としてスポットライトが当てられることも多かった。 根無し草として流浪の身を続ける時期の劉備に対し、度重なる激戦を潜り抜けながら着実に軍力と権力を身に着けていく最大の脅威として、 ライバルらしい立ち位置としても描写されていた。 「今の世にそのような人物がおりますでしょうか」 「いる」 「君と 余だ」 アニメ版のCVは松本保典氏。 『蒼天航路』 現代日本の曹操様再評価ムーブメントを生んだ作品。 三国志ブーム以前の94年に始まった先駆的な作品であり、現代創作の曹操像に大きな影響を与えている。 基本的に演義の展開を踏襲せず、正史要素を積極的に活用して別ベクトルに脚色した新しい曹操用演義と言えるタイプの作品であり、 主人公の曹操は政治や軍事、文学や哲学などあらゆる分野に興味と才能を示す異才として描かれている。 「ならばよし!」 『園田三国志』 「こやつめ!ハハハ」 「ハハハ」 『コーエー三国志』 主役級の一人……というか孔明、呂布と並んで主役そのものであり、 性能・周辺イベント・台詞・モデリングなど、あらゆる面において最高級に優遇されている。 性能面ではやや控えめの武力(統率と武力が分かれている場合)以外全ての数値が最高レベルで(*9)、能力値合計はほぼ全てのタイトルで1位の座を譲らない。 パラメータ以外の補正や技能なども強力で、11の特技「虚実」などはもはやチートレベル。 人材コレクターらしく、配下の武将も超一流揃いで、猛将、智将、軍師、文武両道にたけた勇将に事欠かず、初心者がプレーするなら、関羽・張飛は優秀だがそれ以外に乏しい劉備より、序盤から人材の揃ってる曹操の方がゲームを覚えるという点でも分かりやすいだろう。 顔は割りと度々変わっており、実はシリーズ初期では「よく言ってスリムな董卓」系の悪人面だった。 7あたりから無双チックなラスボス風にデザインが固定されるが、なんだか野望の信長とかぶってきたという意見も…… 『無双』シリーズ 「覇道を行く者」がキャッチコピー。誰だサリーちゃんのパパっていったやつは CVは格ゲー時代から一貫して岸野幸正氏が担当している。 格ゲー時代では終盤の中ボスということで悪役サイドとして作られたキャラであったが、真・三國無双3ぐらいから「全キャラがヒーローサイド」的な方針になったことで、大物感を強調したキャラになった。 近年では正史要素も入ってきたことで、より多角的な英雄になってきた感がある。二喬のために赤壁ってた時代は黒歴史。 演義の「ヒールとしての曹操」をさらにヒロイックに突き詰めたようなキャラで、正史系統の創作とはまた別のラスボス然とした魅力に溢れており、ファンも多い。 この度無双キャラの「上司にしたい武将人気投票」で当然のように一位に輝いた。 「それ以上言うな袁紹、お前の漢が軽くなる」 無双OROCHIでは魏シナリオの主役が曹丕なので、いるだけで曹丕を食ってしまう曹操は当初行方不明扱い。自軍参入が遅く、以後のシリーズでも参入は中盤以降、仲良しすぎる惇もセットで遅くファンには渋い顔をされた。 初代での遠呂智打倒後は、信長と器を認め合っているが簡単に馴れ合いたくはない、どっちかと言えば信玄と謙信みたいな関係性で勢力を保って小競り合いを繰り返している。 無双シリーズで共通するのは、正史・演義を鑑みると異様なほど 嫁や子供に恵まれないこと 。曹丕以外の息子達も登場はするもののモブ扱いを出れない。まあ曹昂あたりをプレイアブル化したら曹丕が俺様キャラをやれなくなるだろうけれど。 特に演義方面では曹操の嫁や娘の影が薄めなのは確かなのだが、魏の少ない女性枠をもっとマイナーな女流文人とかに割いて無視し続けているのはやっぱり不思議と言わざるを得ない(*10)。 『白井式三国志』 極めて有能な人物であるが、スケベでロリコンのため嫁さんにはフルボッコにされた挙句逃げられた。離婚後は家族思いの良いパパになっている。阪神ファン。 かなりワガママな性格で、献帝に対してはやたら扱いが酷い。 部下からはあまり慕われておらず、造反者を探るためにデスノート(玩具)を城に置いておいたところ、全ページにあらゆる筆跡・字体でビッシリ「曹操」と書かれていた。 『一騎当千』 B級闘士。作中最強勢力である許昌学院の頭。ワイルドな風貌のイケメン、つまり♂。 主人公の孫策以上に凶暴な竜を持っているため、普段は飄々とした態度を装っているが、実はとても仲間思いな熱い男。 原典通りの低身長では無いが、周りの女闘士にもっと高身長が数名いるので絵面では背が低めにも見える。 義経との戦いで両目を潰されるが心眼に覚醒する。 『BB戦士三国伝』 項目参照。 『SDガンダムワールド 三国創傑伝』 本名は曹操ウイングガンダムであるが、ベース機体はウイングガンダムゼロカスタム。 ギ・エリア最大の企業「ブルーウイング」CEOであり、文武両道の超天才。 実家は一介のトリニティ加工会社であり(先代社長=父はウイングガンダムに似ている)、卓越した経営センスと義侠心により他の会社を纏め上げた。 『三国伝』とは異なり劉備ユニコーンガンダムからは「英雄」として尊敬されているので、創作三国ものの中でもかなり仲がいい部類に入る。 司馬懿デスティニーの暗躍によりトリニティ枯渇問題を解決するべく、選ばれし民以外の全てをBUGに変えようと目論みリーブラを起動させるも、 劉備らの説得により思いとどまり、改心後は贖罪の為に会社を張遼サザビーらに任せ、人々を救う旅に出る。 続編『SDガンダムワールド ヒーローズ』ではムシャワールドに赴き、信長ガンダムエピオンと対決する。 『恋姫†夢想』 真名は華琳。金髪でドリルツインテール。 けっこう年配(アニメ版の描写を見る限り20代半ばくらいは確実にある)のはずだが、小柄でスリムボディ。 文武に優れ、料理なども手広く熟せる完璧超人だが、ドSかつ男性に性的な意味で興味がない百合キャラ(実際はバイ)という強烈な個性も持つ。 自他共に厳しい性格で、普段は情け深く家臣に接しているが、失敗した者を容赦なく罰することも。また、『真』では主に主人公に対してツンデレぶりを見せる。 人気ランキングでも常にトップを争う、恋姫シリーズの顔の一人。 特に『真』の魏ルートラストの彼女と主人公の一連のやり取りは、恋姫史上屈指の名シーンとも称えられる。 演義で「ハアハア…関羽ハアハア…」だったのを拡大解釈して、アニメでは夜伽を迫ろうとしていた。 『十三支演義』 まぎれもなく本作のメインヒーローの一人。 頭が切れ、目的の為ならば手段を択ばない冷徹な美青年。 演義で「ハアハア…関羽ハアハア…」だったのを拡大解釈して、バッドエンドだと猫耳関羽ちゃんを妊娠させる。2の赤壁での彼は俗に50万[[ストーカー]]なんて言われる。 『ウルトラマン英雄伝』 ウルトラマンロッソが演じている。曹操で火属性というのはなんか皮肉を感じなくも無いが。 因みに弟のウルトラマンブルは夏侯惇役。なら夏侯淵はグリージョかと思いきや未登場。 『おそ松さん』 第二期の「三国志さん」にて登場。赤壁直前に単騎で負傷していたところをおそ松たちに助けられる。 位置的に荊州北部あたりで「松」の国を作って独立していた六つ子をスカウトして呉と戦わせた。 天寿を全うした後は地獄に落ちていたらしく、突然の事故で死んだ六つ子を蘇らせるため、地獄の鬼を相手に戦っていた。 ちなみにCVは横山三国志と同じ松本保典氏。 『三国志(1992年)』 1992年に公開されたアニメーション映画。 「英雄達の夜明け」「長江、燃ゆ!」「遥かなる大地」の全3部構成。 古い作品なので概ねの立ち位置は史実や演義に準拠しており、他の三国志関連の作品を履修しているなら特に目新しい点は無いものの、CVを担当しているのがなんとあの往年の名優・渡哲也氏である。 非常に渋い声質で強大な宿敵の存在感を存分に醸し出している。 第3部のみ、同じく俳優で実兄の渡瀬恒彦氏に交代している。 本作はAmazonPrime等で配信も行われている。 「記事に対しては当に追記:修正すべし、人生幾何ぞ」 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 項目なかったのか孟徳・・・ -- 名無しさん (2017-03-21 21 58 57) 完成度高くて追記したくなくなるな -- 名無しさん (2017-03-21 22 34 17) 群雄時代の劉表二人居ないか? -- 名無しさん (2017-03-21 22 52 51) 一々トップが動かなくても軍隊が動かせるようにする参謀って、ナポレオンくらいまで時代進まないと現れないんじゃなかったっけ。 -- 名無しさん (2017-03-21 23 25 10) この人の愛人への配慮は当時からすれば破格なんだよね。というか、今でも実践出来る人が少ないレベル。この逸話を知って曹操を好きになった -- 名無しさん (2017-03-21 23 36 23) 遺書に「無蔵金玉珍宝」とかいうエッチな事(大嘘)が遺されていた人 -- 名無しさん (2017-03-22 00 52 20) 立て逃げが許されない上にキャラが濃ゆすぎるから初版である程度のレベルが求められるココではかなり項目作りにくい部類だからな。ともあれ乙 -- 名無しさん (2017-03-22 03 28 29) 宦官は去勢した人なのにその孫なのか? -- 名無しさん (2017-03-22 06 40 34) 確か養子だったと思う -- 名無しさん (2017-03-22 07 28 23) ↑↑曹騰の養子が曹嵩で、その実の子が曹操。本来宦官は養子を持てない(=権力が一代限り)だからこそ大きな権力を持てた -- 名無しさん (2017-03-22 10 28 19) 蒼天航路面白かったけど途中から実質的な主人公が曹操から劉備になっちゃうのがなぁ。まあ、後半も面白かったけどさ -- 名無しさん (2017-03-22 10 36 03) 才能ある人は厚遇でないと冷遇する上司の例でフリーザは違和感あるな。 -- 名無しさん (2017-03-22 11 17 11) 作中きっての強キャラに人間臭い一面や茶目っ気があると異様に親近感が沸く現象の好例みたいな人 -- 名無しさん (2017-03-22 14 01 01) 今まで無かったのか。実は本家中国よりも日本で人気がある人物だとか。 -- 名無しさん (2017-03-22 16 56 32) いつだったかのアニメ版では曹操はケツアゴの金髪美男子だったなあ そして于禁が愛に生きる美女という -- 名無しさん (2017-03-22 17 07 51) ↑そのアニメで劉備を演じた井上和彦が13の曹操のを演じるという… -- 名無しさん (2017-03-22 22 39 56) 演義の話だが、才能ある人間を評価する一方欠点はあっても自分に長く務めてきた人間をそこそこの地位につかせるという一面もあった -- 名無しさん (2017-03-23 07 52 18) 素晴らしい記事だ -- 名無しさん (2017-03-23 13 09 58) 恋姫の追記見て思いだした。そう言えば曹操は自分の身長が低いのを気にしてたんだっけ -- 名無しさん (2017-03-24 11 58 37) 即断即決、前へ前へと進みたがる人、っていう感じがすごいする。演義でもその辺りの性格が良く反映されていて、赤壁での撤退中、部下に先の道がぬかるんでいてどうすればいいか聞かれて「そんなこと聞く暇あったらさっさと橋をかけろ(意訳)」と怒りを見せていたり、退場する少し前にも老木の祟りを耳にして、馬鹿馬鹿しいと鼻で笑って自ら一太刀浴びせに行ったりしている。 -- 名無しさん (2017-04-12 18 57 03) ↑ただそれが行きすぎて軍師達の重要な仕事の一つが曹操の軽率な行動にブレーキをかける事になってる感がある -- 名無しさん (2017-05-17 00 03 00) 即断即決の結果やらかしてる群雄も多い訳で(夷陵の劉備とか)、本当にすごいのは「即断即決を繰り返しながら全てを失うような壊滅的大失敗をやらかさなかった」ことだろうと思う。 -- 名無しさん (2017-09-12 16 16 42) とはいえ徐栄に敗れた時なんかはかなり危うかった。その後かき集めた兵士にも反乱起こされてるし。果断さは軽率さと表裏一体ってことだな。逆に慎重さは鈍重にも通じる。 -- 名無しさん (2017-11-22 15 57 38) 積極的過ぎるあまり陣頭を突っ切りたがる主演俳優癖があるんで、そこに罠仕掛けられて死にかける事が多いよね。遊戯王で言うと速攻ビートダウンだけど、攻撃反応罠でピンチになりやすい感じ -- 名無しさん (2018-04-01 21 28 40) 夏侯惇大好きマン -- 名無しさん (2018-05-18 11 56 34) 度々軽率だけど他能力が完璧超えてるから結局カバーされちゃう感じがある -- 名無しさん (2018-05-25 23 08 26) 「貴方が魏王様ですか」「そうそう」 -- 名無しさん (2018-12-10 11 33 32) 徐州大虐殺についても解説が欲しい。確かに曹操の最大の汚点だけど曹操の項目でこれについて書いてないのはどうかと思う -- 名無しさん (2019-03-14 02 35 23) 『悪人でも有能なら登用』って……おいおい(汗 -- 名無しさん (2019-04-11 13 36 01) 恋姫の曹操の説明で「文化人としても名を馳せ、多くの才能に溢れている人物で、エッチ大好き」というのが「全部事実」とスレで書かれていたのにはゲラゲラ笑ったわ -- 名無しさん (2019-04-11 13 58 01) 「最近、曹操が腕を上げてるんだって?」「そうそう、もうとっくんしてるんだよ」 -- 名無しさん (2019-07-28 21 24 59) ↑2 同じ紹介でフェラが大好き扱いされた彼よりよっぽど扱いがいいと思った -- 名無しさん (2019-08-02 18 52 02) 官渡の内応の手紙焼き捨て事件、手紙は袁紹軍の最後っ屁的な内紛誘発作戦の可能性考えていたってことは…深読みのしすぎかな? -- 名無しさん (2020-01-23 16 17 38) ↑蔣幹のせいで蔡瑁を殺す羽目になったあたり、そういう離間計には疎かったかもねwまぁでも手紙焼き捨ての真実は置いといてやっぱこのエピソードは曹賊の器のデカさを表してるよなぁ -- 名無しさん (2020-09-15 12 43 46) もし偽手紙なら軍内に疑心暗鬼・内部分裂が起きて袁紹側の思うつぼ。本物だったとしても、未だ袁紹軍の勢力が強壮なので自軍の弱体化につながる綱紀粛正はしたくない。そう考えると見なかったことにして追及しないっていうのは普通に最適解と言える。始皇帝みたいに統一国家ができた後なら容赦なかったかもしれない。 -- 名無しさん (2020-09-15 14 13 28) 頭痛持ち -- 名無しさん (2022-10-24 17 34 31) 横山三国志で父親の仇討ちをしようとしているときに部下に「お前達は自分の父親が殺されてないからそういう事が言えるのだ」と言ってるがそれを見た時に「自分だって後に馬超を自分と同じ立場にしてるじゃん」と思ってしまった -- 名無しさん (2022-10-28 15 08 52) 漢中で劉備軍団と対峙した時、昔始末しなかった事を後悔したんだろうか…… -- 名無しさん (2022-10-30 15 31 29) 高祖劉邦の重臣の子孫である曹操と高祖劉邦の子孫である劉備。血筋で言ったら劉備の方が上だけど三国志の初期の段階では立場が逆転してるように見える -- 名無しさん (2022-12-28 07 24 06) 呂布の項目を読んで思ったんだけど息子の代で皇位を簒奪したから一緒くたにされてるだけで曹操本人は漢王朝の再興が目的でむしろ忠臣だったんじゃないだろうか -- 名無しさん (2022-12-30 01 07 40) 再興させるつもりがあるなら王位をそもそも受けないだろうし、魏王国の行政機構で漢帝国を乗っ取ったりもしないと思う。曹操の生前から既に構造的な意味での政権奪取は9割がたなされていて、息子の代にされたのはほぼ名義変更のみ。 -- 名無しさん (2022-12-30 09 55 55) ↑逆に言えばいつでも簒奪出来たけど彼自身はやらなかったっていうことだろう。最近の研究じゃ足利尊氏も成り行きで敵対しただけで本人の主観的には後醍醐天皇の忠臣だった説も有るし。一つの仮説としては面白いと思うのだが -- 名無しさん (2022-12-31 00 27 51) 簒奪するつもりがなければ、そもそも「いつでも簒奪できる状態」にする必要がないでしょ。王位だって辞退してもよかったし、あくまで漢の丞相として漢の運営だけを行っていることもできたのに、そうはしなかったってことだからね。これで簒奪の意志がなかった、ってのはちょっと無理があると思う。 -- 名無しさん (2023-01-20 22 21 41) 身ごもっている献帝の奥さんを殺害したってマジ?あと徐州以外でも民間人をやたらと殺した事も…… -- 芋好き (2023-03-13 21 29 29) 曹操のWikipediaの改悪が凄いから一度、見て欲しい -- 名無しさん (2023-06-28 21 14 54) ↑欠点もあるし、非難されるに足りる要素(特に儒教的価値観)もある人物だけど、中立的客観的にここまで酷評される人物ではないと思う -- 名無しさん (2023-06-28 21 18 19) 妖怪三国志ではフユニャンが演者やっとったな。CMで「そうそう」とダジャレ言われまくってたのが印象に残ってるわ -- 名無しさん (2023-06-28 23 17 16) 中国語読みだとツァオツァオなんだが、日本人的にはちょっと可愛く聞こえてしまうのが困るw ちなみにこの表記でモンハンXXの武器になった事もある。 -- 名無しさん (2023-06-28 23 21 49) wikiの改悪はかなりひどい。まず史料批判が欠けているし、何より編集者の新曹操や曹操本人への憎悪があまりにもちらついていて英語版のほうが見やすい -- 名無しさん (2023-06-29 19 14 56) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/44311.html
登録日:2020/03/13 Fri 14 32 45 更新日:2024/09/18 Wed 02 27 10NEW! 所要時間:約 8分で読めます ▽タグ一覧 0083 イギリス ガンダム ガンダム登場人物項目 グリーン・ワイアット バーミンガム 地球連邦軍 大将 戦略家 提督 政略家 機動戦士ガンダム0083 田中秀幸 紅茶 紳士 老人 英国紳士 「お茶の用意を。私はダージリンが良いな」 グリーン・ワイアット(Green Wyatt)は『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』の登場人物。 CV:田中秀幸 地球連邦宇宙軍ルナツー方面軍第2守備艦隊所属の大将。 艦隊旗艦のバーミンガムと共に、デラーズ・フリートが引き起こしたデラーズ紛争に対抗する。 ◆経歴 ◆活躍 ◆人物像 ◆漫画「REBELLION」 ◆ゲーム作品 ◆観艦式での演説 ※紺色の部分は小説版のもの ◆余談 ◆経歴 「うむ……紳士は時間に正確でなくては、な」 一年戦争から連邦軍に所属する白髪の老将。 一年戦争時は中将で、ア・バオア・クー攻略にも参戦。レビル将軍亡き後の混乱する連邦艦隊をまとめて再編成し、困難な戦いを勝利に導いた殊勲者のひとりである。 連邦軍内のタカ派であり、自らの派閥も持っている政治屋。そのため他のタカ派連邦高官とは折り合いが悪い。 大将という階級と宇宙軍を任される立場にありながら、デラーズ紛争の収束のために活動する。 ◆活躍 「ふっ、これでは内通したがる者が出るのも、無理ならんかな」 八話の「策謀の宙域」から登場。 哨戒任務で接近していたMSの所属をアルビオンのものと聞き、「ふっ、例の融通の効かぬ船か」と評していた。 そしてシーマ・ガラハウに接近し、「シーマ艦隊への永住権を手配する代わりに星の屑作戦阻止に協力する」という条件の密約を交わそうとする。 お互いのメリットは大きく交渉はうまくいきそうだった… ……のだがシーマ艦隊がアルビオンの逆探に引っかかってしまいアルビオン隊はMSを出撃。その連絡を受けたワイアットは密約を誤魔化すため、やむなくシーマ艦隊を攻撃して離脱する。 その気になればシーマ艦隊の三隻を丸ごと消滅させることも可能ではあったが、あえて僚艦のムサイだけを撃つことで「シーマを逃がす」ことを伝えていた。(*1) 彼女も「いい男だったかねぇ……」(*2)とこぼしており、案外気性は通じた模様。 シーマ艦隊から見れば交渉に来たはずのバーミンガムが突如反転を始めた挙句僚艦を撃沈したため、部下達は「裏切りか」と浮足立ったのだが シーマは「罠なら優先して旗艦を狙うはずだが撃てば当たる角度なのにそのまま回頭を続けている」という時点で 前述のワイアットの本意を汲み取り 「もうすぐわかるよ」と発言。 バーミンガムが旗艦ではなく僚艦に当たる位置で砲撃したことでワイアットはシーマを撃つ気がないことや近くに別の連邦艦艇がいることを察知して部下にも告げた。むしろシーマ様の洞察力が凄い。 一方でアルビオン隊から見ても、「友軍艦バーミンガムの近くに敵艦を探知したのでMS隊を向かわせつつ連絡を入れたところ、バーミンガムが敵艦を撃沈し、残存敵艦にも弾幕を張りつつ逃げてきた」と言う状況であり、 ぱっと見は「バーミンガムと敵艦隊が不意の遭遇戦に入った」ように見えた(ワイアットがそう見せた)ため、そのまま戦闘に突入している。 しかし結果的にこの戦闘は、シーマの攻撃でバニング大尉は戦死し、ワイアットは貴重な情報を失い核攻撃阻止に失敗、シーマはコウ・ウラキに恨まれ最終的に殺されるという、三方一両損どころではない大惨事を引き起こすハメに……。 バーミンガムはこの戦闘の最中、アルビオン隊とシーマ艦隊の交戦の隙に撤退した模様。 「来るなら来いだ! このような散漫な攻撃でなにをしようというのだ」 その後、コンペイトウに戻り、連邦の総力を結集した観艦式を挙行。 星の屑作戦の詳細こそ入手し損ねたものの、軍艦はいつでも攻撃できる体勢のうえ、MS隊、有人偵察機・無人攻撃衛星など、あらゆる監視網・迎撃網を張り巡らせていた。 果たしてワイアット大将の読み通り、デラーズ・フリートは各地のジオン残党を呼び込みつつ攻撃を仕掛けてくる。 しかし迎撃網は極めて堅固で、接近する敵を手当たり次第に迎撃、デラーズ・フリート本隊にも主力ジム隊を差し向け、優位に立つ。 しかし敵の切り札であったアナベル・ガトーの2号機は、もっとも侵入困難とされた区画を突っ切りコンペイトウの真上に出現。 放たれた核攻撃を受け、艦隊ごと戦死した。死の間際、 「これが……星の屑か!」 と絶句していたが、時既に遅しであった。 なお、彼の死後も艦隊はステファン・ヘボン(ヘップバーン)少将が再編して追撃を開始する。 彼は核攻撃直後にアルビオン隊が助けると言い出した時には「何を今さら!!!! 無用だといってやれ!! 港は混乱してむしろ迷惑だと!!」と激怒している。 彼もワイアット大将の腹心であったと思われ、シーマとの取引も知っていたとすると、アルビオンの介入がなければ取引が成立していたと考えていたのかも知れない。 シーマ艦隊との交渉がうまくいけば、ガトーを仕留め核攻撃とコロニー落としの両方を阻止して連邦の英雄として語り継がれる事だっただろうに。 …つくづく運の無い人である。 ◆人物像 「デラーズの艦隊こそ、海の藻屑だ」 「モビルスーツのない艦隊はどうなるかを、教えてやる……!」 腐敗した連邦軍人の代名詞のような扱いを受けることが多いが、星の屑阻止とジオン残党の弱体化のため、割と筋の通った行動もしている。 密約の件もアルビオン隊とは違った方向から星の屑阻止へ動いているのであり、シーマ艦隊の「戦争犯罪者」という悪評を考えても、十分取引可能な相手だったと考えられる。 ただし部下は懐疑的だったようで、直前まで罠ではと疑っていた。それに対して当のワイアットはどっしり構えていたが、これを大物の風格と取るか慢心の表れと取るかは微妙なところ。 シーマを取り込むことでジオンの悪行を白日の下に晒し、ジオン残党の大義名分を叩き折り、精神的に弱体化させることを目論んでいた模様(*3)。 実際、ジオンの悪業(コロニーへの砲撃や毒ガス注入や地球墜落、条約を破っての核攻撃、休戦協定の一方的な蹂躙と奇襲、etcetc……)は枚挙にいとまがなく、証人・生き残りも非常に多い(*4)ため、シーマからの告発と合わせて公表すればジオンの大義を徹底的に崩せた可能性は高い。 一方で「ジオンの脅威からスペースノイドを庇護する慈悲深き地球連邦」を演出することで連邦による支配を盤石なものにしようと画策していたともされるので、真の意味でアースノイドとスペースノイドの共存を願っていたかは不明。 イギリスの二枚舌は旧世紀からのことだし。 ただ、たとえ「共存」が建前にせよ、「スペースノイドを殺してアースノイドの利権を優先しよう」という考えがあったかは言動からは一切読み取れない。 しかし後述するように特別アースノイドを敵視する発言がなかっただけで、わざわざ観艦式でそういった発言を堂々とする辺り明らかに下に見ていたことは火を見るより明らかである。 真意はともかく、自ら密約に出向いたり、元々の予定でもあったにせよあれだけの戦力を導入したりなど、この事態を非常に重く捉えていたのは間違いなく、 ジオンに裏切られ猜疑心に溢れている上に何かと辛辣だったシーマも彼のことは一定の評価を下していたことも、その姿勢故と言える。 柔軟な対応により被害を最小限に抑えた上で事態の収束を図り、後のことまで考えているなど、ジョン・コーウェン中将やアルビオン隊以上に、政治面で有能な存在として描かれている(無論場当たり的とはいえ緊急出動して追い続ける彼らも必要な役割を担っているが)。 こうして劇中の印象付けとは正反対に放送後に評価が高まった人物であるが、では一部で言われているように 「実は全面的にすごい有能だった」「彼の思惑を邪魔したアルビオンが戦犯」という理屈が全て正しいかと言えば大いに疑問が残る。 少なくとも元々の製作者が意図する「自分の政治的な立場で動いていた結果、詰めが甘くて身を滅ぼした人」という人物評は覆せるものではない。 「テロリストに核兵器搭載MSを盗まれる」という非常事態にもかかわらず、連邦内の派閥争いから逃れられていないうえ、表面的には危機感を感じている様子がないことに関しては、 「腐敗した~」という評価もやむを得ないかもしれない。 会合に失敗したのもアルビオン隊に発見されたからであるが、アルビオンを支援していたコーウェンと意思疎通が取れていれば回避できた可能性はあった。(*5) 第一に絶対に外に露見してはいけない密約を交わすという時に、自分の艦の真横を事情を知らない友軍艦のMSが横切っている、という時点で何かしら警戒を行うべきであるが、 ワイアットはこれを怠ったばかりか先のように「融通の効かない艦」と嘲笑するに留まっており、気にした様子すらない。 彼の嘲笑自体はアルビオン隊の性質を表すうえではある意味で的確な表現(*6)だが、 それを把握しながらも多少でも部下に隠蔽工作やアルビオンを遠ざける指示をした様子がないのは密約をする事前準備としてはお粗末な対応である。 アルビオンが空気を読むべきだったとする突飛な意見もあるが、この時点でアルビオンは何度もデラーズ・フリートやジオン残党と戦闘を行い、ましてやシーマ艦隊と一戦交えて苦汁を舐めさせられた状態であった。 アルビオンの艦内はかなりピリピリしていた、というわけではないが常に臨戦態勢ではあり(*7)、 艦の性質を知っていてかつ第一線に身を置いている彼等を前にして、詭弁を弄して遠ざけるなどの対処をしなかったことを有能な判断というには無理がある。むしろワイアット自身の慢心を描いたシーンであると言える。 そもそも密約が上層部というか世間にバレると逆にワイアットの立場が少なからず悪くなることは間違いない。よって機密にするにしてもコーウェン派との不仲があろうがなかろうが、というかコーウェン派以外だろうが友軍の航行経路には気を配るべきであった。 が、劇中では先の反応を見てもそれすら行った様子がない。 というかアルビオン隊があの現場に政治的意図を察知することなく芝居にすんなり騙されてくれたことで結果として独断による密約が上にバレることもなかったので、そういう意味では彼らの愚直さに救われた部分もある。 最初から欲を出した密約などせず、内々で有力派閥や連邦政府の限られた人間と連携を取ってやりくりしていれば、少なくともアルビオンに邪魔されることなく、 シーマ艦隊を地球連邦全体で上手く利用することも出来たはずである。 「他の派閥との連携」と言う点なら、ワイアット自身が「軍部の有力派閥」の領袖である上に、彼の密約をコリニー派が継承していたことからも「ワイアット派はコリニー派とはうまく連携を取っていた」可能性は高いが(*8)。「政府との連携」も、描写されていない以上、どこかの派閥と連携できていた可能性はある(*9)。 また本件の場合少なくとも「密約をせず堂々と」というのは不可能ではあった(下手に知る人数が増えると、それこそ情報が漏れてシーマ艦隊が粛清されたり、あるいは会談場所に超兵器をぶち込まれる危険さえあった。すでにコーウェン派閥からは情報漏洩が起きているので尚更である)。 ただではほぼワイアット一派だけで話を進めようとしたことが正解だったかと言えば結果と危機感の薄さを見ればそう断じることはできない。 結果として失敗したことは紛れもないい事実なので「空気の読めないアルビオン隊が全て悪い」論は流石に暴論が行き過ぎである。(*10) 結局は戦争を早く終わらせよう…という崇高な目的があったというのは重ね重ね美化が過ぎる解釈であり、それよりは、自身の立場をより強くする政治的な野心が間違いなく念頭にある。それ故の詰めの甘さがあったのは否めない。 これを彼の人物評に含めないのは流石に色眼鏡が過ぎるだろう。というか演出意図としても彼は「味方側の悪役(無能)」として描かれてるのだし。 あの事態とて、本来の思惑が崩れる可能性はあるが、あの場でアルビオンを止めるために腹芸の一つも見せなかったのは、自身の立場を守るための自己中心的な判断だと言われても仕方がない。(*11) もっとも、個人の野心・欲目から出た行動であろうとも、それが道理に則り、結果として事態解決に貢献するなら、この件に限れば「内心」は問題なかったとは言える(*12)。 ただし政治的汚職が民衆の心離れや反体制側の先導のタネになるのも確かだし、劇中でも腐敗・平和ボケっぷりを大々的に描いて問題視している。 なので「結果良ければ全て良し」と単純にもいかないのがこの手の話題の難しさである(*13)。 非常事態にもかかわらず、自ら観艦式に臨むというのもかなりリスキーな選択であったが、自動砲台やMS部隊に守られた状態で37機のMSを撃破しているので、ジオン残党を一網打尽という目的は結構果たせている。 核バズーカ背負っただけの鉄砲玉みたいなMSが、鬼神のような強さで単騎駆けして防衛線を突破して、更に射出した核弾頭も妨害されなかったのが異常なだけであり(作劇上の都合にも近い)、発想は何らおかしなものではなかった。 仮に観艦式を中止したとして、それは矮小な勢力のジオン残党の一部に戦略的敗北を喫する形となる上に、問題の先延ばしに過ぎず、 むしろその後いつどこでこの核を撃たれるのか分かったものではなくなり、更に厄介な事態が予想される。 先述したように連邦軍内で派閥争い中であったが、シーマとの密約を利用して星の屑を阻止できていれば、その後の歴史が大きく変わったことも考えられる。 デラーズ・フリートの行動はティターンズの設立に大義名分を与えたが、それを与えずに済むことに加え、 対立していたジーン・コリニー中将はジャミトフ・ハイマンの上司でもあるので、上手く行けば連邦軍内から急進派を一掃することも夢ではなかったか。 あのジャミトフのことなので、「ジオン贔屓」とでもレッテルを張られて逆に追放されそうであるが。 あるいは、これほど大局的な視野・手腕・権力を持つワイアットがジャミトフと組んでいれば、ギレンの野望シリーズで描写されたような、ジャミトフの「真の理想」も叶っただろうか? 少なくともワイアットについて、スペースノイドを「ども」をつけて見下すセリフこそあれ、アースノイドを特別視する発言はないのである。 よってもし彼が立場を強めていれば少なくともティターンズがあそこまで台頭するようなことは防げたであろうと思われる。 かといって連邦がもう少しクリーンで引き締まった組織体制になったかと言われれば劇中のそれを見るに怪しく、下手をすれば歴史上起こるとされている連邦軍の腐敗による衰退が早まった可能性もまあある まとめると、一指揮官としてはバーミンガムの指揮管制能力と防衛衛星などを組み合わせた迎撃の巧みさや、 艦隊を集めた状況でありながらMSの重要性に言及する点など、大艦隊の司令官としての優秀さは演出されている。 政治家としても企み自体は先見性があって十分な良策を用いていた。が、指揮にせよ策謀にせよ慢心があったことは否定しようがない。 よって「不運にも死神という名のアルビオンに好かれてしまった」人、というよりは慢心に溺れて身を滅ぼした自業自得の人である。 ただ少なくとも階級にふさわしい作戦行動や策略は取れる人でもある。結局ワイアットもまた「ご都合主義のせいで思ったように描けなかった人物」ということだろう。 ◆漫画「REBELLION」 「観艦式が終了次第わたしはスペースノイドにジオン公国の凶行を大々的に喧伝し、そしていまだジオンの思想にかぶれた者どもを一掃する!!スペースノイドどもは知るであろう!! ジオンが「悪」で我々が――――……地球連邦が彼らの「絶対的守護神」であったのだと!!これが政治的「征服」というものだよ。諸君!!」 リメイク漫画である本作では、ワイアットの思想をより一本に定めて明確化したうえで描かれている。 上記のセリフのように、戦略家のみならず世界の政治そのものを導ける(※少なくとも間違ったことは言っていない)政略家であることも強調されている。 その意味では、(劣悪な環境という違いも大きいとはいえ)どこまでも戦略レベルしか見れないエギーユ・デラーズとは対照的である。 ビグ・ザムを「ソロモン戦の象徴」としてあえて回収・改造し、嫌がらせを兼ねてぶつける一面も。それがなかなか強力であるから侮れない。 また「ジオンの大義」によって立つデラーズやガトーの正体を「一年戦争の敗北を受け入れられずに宇宙を徘徊していた連中」とも喝破している。 例えばガトーのセリフに「怨恨のみで戦いを支える者にこの私は倒せん! 私には義によって立っているからな!!」というものがある。 しかしガトーの「義」とは本人も無自覚ながらその前大戦の『怨恨』によるところが大部分であり、彼らの言動はまさしく「敗れたという現実を認められず徘徊していた連中」のそれである。 またアルビオン隊に「まるで厄介事の元凶だ!!」とも発言しているが、 上司のコーウェンが核兵器の製造を主導し、責任者にも拘らず核兵器をまんまと奪われ(*14)、追撃作戦もことごとく失敗し、黒星ばかり重ねた彼らの行状を考えるとこれも正鵠を射ている。 そのため本来なら何かしらのツッコミどころを担いそうな役回りなのに、こちらでもツッコミどころが意外と少ないという問題が生じた。 また上記の「地球連邦こそがスペースノイドの絶対的守護神」というのも、宇宙世紀の歴史を俯瞰すれば結局的中する。 当時より数十年後、地球連邦がスペースノイドの守護をやめてしまった結果、スペースノイドは迷走と暴走を繰り返し、慌てて連邦に泣きつくも助けてもらえず、結局文明すら退行させる「宇宙戦国時代」を引き起こしてしまったのである。 以上のように戦略と政略を掘り下げられたワイアットではあるが、一方で周囲との連携があまりに拙い、という欠点もこの作品では強調されている。 前述のヘボン少将はワイアットが死んだと見るや「気取り屋」などと死者に鞭打つような罵倒を行い、部下たちはシーマより先に寝返っていたジオン海兵隊員を殺そうとする有様(*15)。 他の派閥はもちろん、部下にさえも彼の考えが受け入れられていたとは言い難い(*16)。 なお前述のシーマとの密約をアルビオンに邪魔された際にはアルビオン隊は威嚇射撃を行った上で説明を求めるという当然の行いを行っているにもかかわらずに こちらのワイアットはバーミンガムで何の非もないコウ達を撃って交渉を継続することを検討したが友軍を撃墜したログを改竄する目処が立たないため断念した。 つまり改竄が可能なら コウ達を殺して黙らせる気だったという ことであり、身内に「気取り屋」くらい言われてもおかしくない人物となっている。 更に終盤ではジャミトフが「デラーズ紛争は全てコントロールしている」という旨の発言をしているため、ワイアットが死んだことも想定内だったようである(*17)。 ◆ゲーム作品 ギレンの野望シリーズには『ジオンの系譜』から登場する。 しかし異常に能力が低いステータスが与えられている。某無能大将よりは使えるレベル……と言いたいが、無駄に耐久だけは高いあのお方に対して「万遍なく弱い」のでどうしようもない。 原作ネタを拾おうにも、バーミンガムも「耐久力だけはある固定砲台」なので、高耐久のあのお方に乗ってもらった方がいい。とはいえたまには僻地でティータイムを楽しんでもらうのもいいだろう。 様々な連邦軍人のなかでも、もっと腐敗してそうなコーウェンとかコリニー、さらには裏切ってた上に作戦中に酒を飲むようなエルランよりも弱いのは謎である。 ちなみにこのゲームには、隣に並ぶと能力が上がる「友好キャラ」が設定されているのだが…… 片や連邦軍どころか全勢力最弱である我らがゴップ大将(*18)、もう一人はどこかで連邦軍から居なくなるエルランと、シリーズ屈指の役に立たない友好キャラを与えられている。 例外的に『ジオン独立戦争期』では策略や内政要素と登場と軍団制(*19)によってそれなりに利用価値が上がった。 また、彼をオリジナルモードの総大将にすると「皆が紳士の心を持てば世界は平和になるのだ。」というニュアンスの政策を打ち立てて本当に世界を平和にしてしまうと言うレビルでも出来なかった快挙を成し遂げた(*20)。 その後の『アクシズの脅威』では従来通りの無能キャラクターという扱いに戻った。 『新ギレン』ではゴップとともにちゃんと前線で司令塔として戦えるステータスにパワーアップした。 将官らしく指揮する部隊の攻撃命中率を上げるスキルを持ち、さらに占領した拠点の開発度低下を抑える珍しいスキルも持ち合わせている。 ◆観艦式での演説 ※紺色の部分は小説版のもの 「宇宙暦、0079。つまり、先の大戦は、人類にとって最悪の年である。 この困難を乗り越え、いままた、三年ぶりに、宇宙(そら)の一大ページェント、観艦式を挙行できることは、地球圏の安定と平和を具現化したものとして、喜びに耐えない。 そも、観艦式は、地球暦1341年、英仏戦争の折、英国のエドワード三世が、出撃の艦隊を自ら親閲したことに始まる。 以後、スペインの無敵艦隊、アメリカの白艦隊、日本の連合艦隊などあまたの艦隊が大いなる歴史の中にその名を刻んでいった。 そして今、大宇宙の望洋たる海原に、我が地球連邦宇宙軍の勇壮なる姿を誇示すべく、観艦式の開催を高らかに宣言するものである。 諸君、煌めく星々の光を、恵みの光を放ち続ける太陽を、そして眩くも美しい母なる地球を見てほしい。 この共有すべき大宇宙の恩恵を、一部の矮小なるものどもの蹂躙に任せることは、 すなわち人間としての尊厳を捨て去ることに他ならない。諸君、我々は新たなる決意の時を迎えたのだ。」 宇宙世紀にもなって英仏戦争のうんちくは必要だったんですかね。 ◆余談 エドワード3世の話を持ち出す、紅茶を好む、「紳士は時間に正確でなくてはな」と言いながら観艦式へ向かうなど、イギリス紳士(*21)としての立ち振る舞いが目立つ。 冒頭のセリフもその一つ。しかし「ダージリン『が』いいな」ということは、宇宙勤務なのに種類を選べるくらい多様な紅茶を用意しているのだろうか……(*22) 宇宙世紀は西暦の延長線上にある設定だが、彼のように「旧世紀の事象に明確に触れる」人物は珍しい。(*23) 宇宙世紀元年=西暦2045年という説(*24)を採れば、英仏戦争は900年近く過去の話。 これだけ進んだ宇宙世紀にありながら旧世紀について流暢に語る将軍は、博識かつ勤勉なのかもしれない。「紳士は学問に正確でなくてはな」 Wiki篭りは追記・修正が好きだと、相場は決まっている。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 耐久が高いっていってもギレンの野望じゃゴップの方がずっと上。エルランは元々裏切り者だしゴップは政治家として再評価されてるのに、こいつときたら…… -- 名無しさん (2020-03-13 14 56 31) 新ギレンだとゴップ共々ちゃんとしたパラメータになってるな 正直ジオン贔屓の能力調整が過ぎる野望シリーズは資料として不適当 -- 名無しさん (2020-03-13 15 11 57) 物語の分岐点って感じなお方 -- 名無しさん (2020-03-13 15 15 25) MS搭載能力無しのバーミンガムと0083版マゼラン・サラミスのせいか、昔は大艦巨砲主義推しでMS母艦軽視という考えが古い軍人扱いされてたり。けど「そもそもバーミンガム・マゼラン・サラミスといったMS非搭載艦の大量建造がワイアットのせいだとは一言も言われてない」「全艦にMS搭載しなくても砲戦艦とMS母艦を別々に建造し使い分けるというドクトリンもアリ」「実際観艦式には護衛MS隊やペガサス級もちゃんといてサイサリス以外は撃墜できてた」といった擁護論が近年は大分定着してきた感じ -- 名無しさん (2020-03-13 15 51 08) 2号機がイレギュラー過ぎただけで劇中描写だとむしろ有能感ある -- 名無しさん (2020-03-13 15 58 53) 「良い男かもしれないがツキは無いようだねぇ」とはシーマ様の談。結構的確かも。 -- 名無しさん (2020-03-13 16 25 26) この人がいたらグリプスやネオジオン抗争はひどくならなかったと思う。ごっぷほどじゃないけど俗物で有能。 -- 名無しさん (2020-03-13 17 00 16) 0083の再評価が進むとアルビオン隊サイドの描写もどんどんきな臭くなってくるな -- 名無しさん (2020-03-13 20 46 17) 0083の前半は派閥のボスの失態をどうにか内々に処理しようとしていたところに、事態を知った他の派閥が手を突っ込んできたところ足並みが乱れたところに核を食らったって展開だしそらね -- 名無しさん (2020-03-13 21 02 48) シーマとの取引ができたらデラーズをつぶせたかもな…そうするとコリニー派の躍進もないからティターンズもやばめの組織じゃないになった可能性も… -- 名無しさん (2020-03-13 21 44 43) 調べてみたらスパロボの方にはワイアットは2020年時点で未だに出てないのね。そろそろ0083のストーリーを本格再現して(その上でIF展開に持ち込んで)ほしいなぁ…… -- 名無しさん (2020-03-13 21 50 51) ↑スパロボは基本的に「地球侵略する悪に対して逆境から立ち向かう話」なので……。0083はその悪役側が逆境からの逆転を狙っての星の屑なので、スパロボとはある意味真逆になってる -- 名無しさん (2020-03-14 04 35 12) 0083は連邦内は戦争が終わった驕りで腐敗が進み始めてるし、ジオンもジオンで一枚岩じゃないし、ほんと敵も味方もグダグダなんだなぁ。 -- 名無しさん (2020-03-14 06 28 47) ↑ところがどっこい1年戦争の頃からエルランはいたし腐敗は今更なのだ -- 名無しさん (2020-03-14 06 56 36) そろそろゴップの記事も欲しい、初期>冷遇時代>ORIGINでの兵站トップとしての活躍 再評価という流れで -- 名無しさん (2020-03-14 07 32 34) ↑2そういやそんな人もいたな。あと思い返してみればジオンも一年線戦争の頃から派閥分かれてギスギスして一枚岩ではなかったわ -- 名無しさん (2020-03-14 08 51 03) ↑むしろそれがジオンの敗因の一つだしなぁ -- 名無しさん (2020-03-14 18 39 32) 余談のとこの紅茶の件だけどUCのオットー艦長も紅茶にこだわりがあったから一種の文化になってるんじゃないかな? -- 名無しさん (2020-03-14 21 04 12) もっと評価されるべき人物。というか、ジオンにはこれぐらいの戦略家や政略家がいない。 -- 名無しさん (2020-03-15 00 49 09) ↑ジオンはザビ家(ギレン)のワンマン経営みたいなところあったしなぁ… -- 名無しさん (2020-03-15 09 33 56) こうやって他の視点からアルビオン隊を見るとなんかこう…ままならないというか報われない事ばっかりだなぁ的な… -- 名無しさん (2020-03-18 12 03 20) ↑コーウェン配下になったのが最大の不幸というかなんというか・・・ -- 名無しさん (2020-03-18 17 28 23) コーウェンは他派閥への根回しとか全然やってない……どころか自派閥の人心掌握すら出来てないっぽいしね。アルビオン隊がワイアットやシーマ様と連携取れていたら0083は全く違う物語になってただろうな -- 名無しさん (2020-03-18 20 48 21) 最初はド無能扱いだったけど最近の連邦系二次SSだと優遇されているんだよな -- 名無しさん (2020-03-22 22 08 49) シーマ様との裏取引=腐敗してる=無能、みたいなレッテルと、GP02の核で消し飛ばされた点で「とりあえず連邦側のやられ役にしとこう」みたいな風潮があったのかねぇ。劇中の描写見る限りはむしろコーウェンよりずっと有能なんだけど -- 名無しさん (2020-03-23 00 03 34) 決して善良とは言えなかったり色々とアレなコーウェンは主人公サイドの理解者という立場だったからかスパロボだとマイナス面はほぼ描かれなかったな(αシリーズだと初作の途中でフェードアウトするわ、第四次に至っては生存が絶望的だわと別のマイナス補正がやや大きいが) -- 名無しさん (2020-04-14 10 48 35) 「コンスコンだけど二周目はなんとかしたい」での話を追記しました。もしNGだったらすみません; -- 名無しさん (2020-04-25 14 54 51) あのさあ、漫画とかゲームとか公式の許可を得た作品ならまだしも、一般投稿サイトの二次創作なんてNGに決まってるでしょ -- 名無しさん (2020-04-25 15 23 53) ↑ありゃ……すみません; -- 名無しさん (2020-04-25 15 24 51) この人が生き残ってたらティターンズは発足せず、再建された主流派連邦艦隊も健在で少なくとも連邦は正史よりはずっと平和かつ長く存続したんじゃねーの?という割と凄いターニングポイントなおじさん -- 名無しさん (2020-05-06 23 24 02) 殺人前提の軍隊で善人も悪人ないんだよなあ。自国の利益を生み損失を防げば有能なわけで、そういう意味では星の屑防ぎそうだったこいつは超有能。ちなみにアルビオン隊とデラーズフリートはゴミの極致だが -- 名無しさん (2020-09-14 06 49 02) そういえばコ―ウェン、ガンダム戦記の漫画版でマット・ヒーリィの上官として出てましたな・・・。当時の夏元は「不殺と軍務のはざまで悩むマットを温かく見守る理想の上司」のつもりで描いてたかもしれんが、あれもよくよく考えれば「自分のこだわりで部下を死なせ被害を増やす士官を更迭できない信賞必罰がまるでできなダメ人間」ともとれるな・・・ -- 名無しさん (2021-04-05 19 44 50) 政治家ではあるが、戦場の霧を理解できない点で兵法家としては落第点。結果この有り様だし。 -- 名無しさん (2021-04-06 11 31 41) ワイアット有能で話を止めときゃいいのに、結局↑↑↑みたいに、アルビオン隊やデラーズフリートを叩く叩き棒にするために持ち上げてるとしか思えない言い草の奴が居るから反感を買うだけでコイツの評価が上がることには繋がらない -- 名無しさん (2021-04-06 11 58 54) アンチジオン派が元気になった結果、なんか連邦サイドに気持ち悪い主観むき出しの擁護記事が増えたな……わざわざ太字で協調してる「可能性は高い」とか「間違いないだろう」とか、コレ書いた奴の妄想でしょ? 資料集なりスタッフインタなりで明言されてるならともかくさぁ -- 名無しさん (2021-09-11 01 02 07) 中の人がウッディ大尉(TV)・・・ -- 名無しさん (2021-09-19 15 58 21) ↑↑でもガルマ辺りも作中であっさり死んだ割に擁護論多いしなあ -- 名無しさん (2021-12-19 22 45 00) 人物像のところ描いた人の主張ゴリゴリに強いな -- 名無しさん (2023-06-08 01 41 23) 英仏戦争に詳しいと言っても、デギンもヒットラーのことを話題にしているから、違和感は別にないな。歴史に詳しい人もいるだろう。 -- 名無しさん (2023-07-25 14 15 47) まぁゲーム等では無能の代表格みたいな扱いだったから多少鼻息荒くなるのもわからなくはない。他人物や勢力下げは論外だけど -- 名無しさん (2023-07-30 22 30 59) >>ちょっと頭を働かせれば「なにかあるかな」と察せられる状況である。 -- 名無しさん (2023-09-09 21 22 09) 、ちょっと頭を働かせれば「なにかあるかな」と察せられる状況である。 ←これこそ派閥争いして水面下の政治工作やらに忙しいアホ策士側の言い訳でしかない。逆に護衛いないなら心配されて当然、特殊任務で艦隊旗艦出すのがアホ。アルビオン隊の到着は事前に人払い出来てんなかったワイアットのミスだろ・ -- 名無しさん (2023-09-09 21 25 14) ↑頭がキレる上司だからできないバカのことを読みきれずに失敗、ってのはたまにあるけどまさか軍隊で上位者を無視して攻撃しかけるとか思わなかったんだろう -- 名無しさん (2023-09-09 23 17 37) ↑2 まったくの逆意見 護衛がいない理由を推察できない方がアホ、またそうだとしても安全圏まで護衛をするのが普通。戦闘終わったらハイさよならはあり得ない。 -- 名無しさん (2023-09-11 18 56 44) 特殊任務で艦隊旗艦出すのがアホ ← 観艦式の艦隊の半数以上を壊滅させられる核弾頭の情報が取引条件である以上最高責任者が出て当然。実際疑いあっていたし、シーマが不審に思って逃げられたら取り返しのつかない状況になっていた。臆病者でないなら軍人として前に出るべき状況だよ。 -- 名無しさん (2023-09-11 18 59 48) 有能か無能かは別として、劇中では「スペースノイドども」とか言って見下す言動を多く言っていたんだから。やはり腐敗した連邦軍将校ではあったと思う。 -- 名無しさん (2023-09-22 08 06 11) 裏取引の件に関してはアルビオン隊だけの落ち度とは言えなくね?そもそも -- 名無しさん (2023-09-22 09 19 34) 途中送信失礼。取引の現場も事情を知らない部隊からしたら戦闘じゃあないとしたら内通を疑われる場面でもあるし。実際一年戦争で将官が内通してた前例があるしどの道アルビオン隊以外でも直属でもなければ接触しないと察するも糞もないんでは? -- 上1 (2023-09-22 09 27 16) ↑旗艦側に先に接触したならその言い分も通るんだけどアルビオンは先にシーマ達に攻撃をしながらバーミンガムに「今から敵を攻撃するね」って電信を送ってるのよ。つまり電信でまず交信できるのにワイアットが止めようがないタイミングで攻撃しかけてる -- 名無しさん (2023-09-22 09 38 39) 本編再確認したけど上1言い分の不正確過ぎだろ。まずアルビオン側が補給中足が止まってる状態でミノフスキーの干渉逆探知機からバーミンガムとシーマ艦隊発見。ミノフスキー散布下なら交戦状態とも考えられる異常自体。少なくとも裏取引を察する材料がこの時点で事情を知らない部隊には無理。ニュータイプでも無理なタイミング。でMS隊緊急発進と同時にバーミンガム側に連絡いれてる=交戦前。少なくともワイアット側が止めようがないのは否定しないが裏取引失敗をアルビオン隊のみの責任にするのは酷としか言えん。ワイアットがここで芝居打ったのは良策には違いない。派閥争いで内通疑われ失脚に繋がるリスクを考えたら。 -- 名無しさん (2023-09-22 20 33 13) ↑いや旗艦の時点で気が付くべき、現代で例えるなら「県警のトップが【護衛なしで】自分の管轄の地域で情報提供者のやくざと密会をした」状態なんだぞ?やくざからの内通ならともかく県警のトップが内通すると思う?普通威嚇射撃はしても即攻撃はしないよ。 -- 名無しさん (2023-09-23 09 18 49) ↑というかワイアットの内通を疑ったなら「問いただす」「逆に刺激せずにバーミンガムとシーマ艦隊の接近を写真撮って上に訴える」とかならともかくいきなり攻撃って尚更愚策だよね。バーミンガムからの砲撃という「誤魔化し」をさせちゃうし -- 名無しさん (2023-09-23 12 05 41) 彼だけじゃないけど、連邦はジオンが自分たちとはまったく違う価値観を持つということを理解しきれずに傷を広げてしまった感があるね。アルビオン隊が景気づけのために敵前で信号弾を上げて出撃したガトーを「そんな馬鹿なことをする奴がいるはずがない」って見逃してしまったのも、ジオンへの無理解に伴うミスだし。ワイアットも優秀だだけに「自分たちが馬鹿な事だと思うことをする連中」を理解できなかったのかも -- 名無しさん (2023-09-23 12 23 41) 上2 1 そもそも護衛無しの密会自体がリスクでしかない行為だし例えそのものが的外れ。第一情報提供者が接触前に消される可能性を考慮してない上性質上味方にも露見するのは避けるべき。第二にアルビオン即攻撃じゃなくて『MSを急行させた』だぞ。現場に到着したらいざ戦闘もなく接触してたのを目撃されたらあらぬ嫌疑も掛かる。旗艦がそんな事してたら尚の事。既に一年戦争で前例もあるから余計に。あとかなり読み違いしてるけどアルビオン隊はまず疑いすらしてないぞ。実際現場に着いたらバーミンガムが不利な状態でも迎撃してると感心してるしで裏取引の露見は阻止してる。 -- 名無しさん (2023-09-23 21 33 56) あと一応ガンダムじゃあかなり軽視されてるけど民主主義形態の組織で軍の将校が裏取引をテロリスト、しかも戦犯級の相手としてる事自体大問題だぞそもそも。これが許されるのは露見せずは前提条件だし加えて組織が腐敗してる証だよ。全うな民主国家組織ならお偉いさんの首が飛ぶレベルの不祥事だ。 -- 名無しさん (2023-09-23 21 42 05) ↑2 アルビオンがワイアットを疑わず「助けに行った」つもりなのは明白。それでも事実確認をせず攻撃かけたのは稚拙、もしワイアットを疑ったのであれば尚更攻撃が稚拙って話だから特に矛盾はしてない -- 名無しさん (2023-09-23 22 23 33) ↑2 ワイアットが情報もらうのに失敗しただけで結局コリニー達がシーマと裏取引して終盤でシーマ艦隊を公式に味方として戦闘に入れてるからしょうがない…というか後の「Z」で一軍閥やアナハイムの代表がアクシズと交渉してザビ家容認の「悪例」作っちゃったからそのフォロー(前例)の意味もあるので仕方がない -- 名無しさん (2023-09-23 23 14 05) ↑2 事実の確認が歪んでるぞ。あの取引現場で最初に攻撃したのはワイアットだぞ?順序がアルビオンが異常発見→MS隊急行させ派遣→同時に連絡→MS隊到着にあわせてバーミンガムが偽装の為に発砲って流れ。アルビオン隊の攻撃はその直後だぞ?だから事実確認のタイミングはワイアット自身が潰してる。それは何故か?裏取引の現場自体が取引成立前に露見すれば面倒だから。上1もそれに関して劇中シナプス艦長が真っ当に批判してるよ。軍閥政治だ、と。でどのみちフォローの内容がそれだと軍人及び組織としての腐敗度の強調でしかない。 -- 名無しさん (2023-09-24 01 12 54) ↑ワイアットが「今からシーマ艦を攻撃しに行きますbyアルビオン」の伝聞を受け取るのと同時にMS隊が向かってることを知る→「バカが!(せめて確認取れ)」→(リベリオン版ではコウを撃って黙らせることも考えるがやめる)→もうコウ達を止めようがない→仕方ないからシーマのムサイ撃って誤魔化そう…の流れだぞ。結果的に後ろ暗い密約だったというだけで実は「投降」とかの何の問題もない行為だったらどうする?だから「なんで確認より先に攻撃なんだよ」って言われてるの。「警察とヤクザ」の例えでわからないなら「ヤクザの抗争中だけど『自分の親分と敵の組の幹部が喫茶店で武器も出さず話をしてる」って段階で何もわからんうちに敵の幹部に銃を撃つ」くらいヤバいことしてんの -- 名無しさん (2023-09-24 01 27 39) 上1、だからヤクザの例えそのものが間違ってる訳(第一ヤクザの取り決めなんざ成立させるために武力がある前提。さもあり得ない仮定を例とするのが誤り)。で何度もアルビオンの電文捏造してるけどあの段階だと『急行して派遣する』としか言ってない。攻撃するとは言ってない訳。であの取引は現場で露見したらアウト、現場で確認なんて持っての他。だからワイアットが芝居打ってアルビオン隊加勢に入った形にした。そもそもいきなり攻撃って認識が間違い。てかあのタイミングじゃ少なくともバニングが現場にいるんだから投降だった精々武装解除に立ち会うか(過去に襲撃されてるし悪名高い相手ならこれは当然)そのまま帰投して済んでるだろう。後のシーマ艦隊への攻撃がバニング戦死が引き金になってる事を考えれば。つまる所アルビオン責任論のいきなり攻撃そのものが事実と違う間違い -- 名無しさん (2023-09-24 03 12 18) ↑なんでバーミンガムに黙って行う、たった一つだけで全て台無しになる件はスルーしてんの?相手は上司で指揮通信能力に長けた旗艦に乗ってるのに誤爆の危険もあるのにそのバニングまでがバーミンガムに連携をしようとしないで攻撃始めて、そのまま戦闘後も距離的に近いバーミンガムにはほとんどアクションせず。アルビオン隊にはホウレンソウがないのかと -- 名無しさん (2023-09-24 03 47 14) あとアニメと同一設定かはさておき小説版は描写や時系列が細かくなってて旗艦バーミンガムに近づく不明艦を発見して、不明艦に先に警告してから10分以上後のMSが到着直前にバーミンガムに緊急電文送ってる。最初に守らないといけない相手に一番最後に警告というよくわからんことに -- 名無しさん (2023-09-24 03 56 58) 上2 スルーしてないし明確にバーミンガムに現場到着前にアルビオン打電してるの書いてるよね?後アルビオン側からしたら異常自体で現場の状況わからないから把握も兼ねてMS急行させた、と同時にバーミンガムに打電。これだけなら職務や権限の範疇の動き。黙って行うも間違ってる認識。で君はアルビオンの電文内容曲解してるのずっとスルーしてるよね?それにバニングが連携しようとせず、って書いてるけど読解が間違ってると言わざる得ない。まずバニングは戦闘目的を『退避するバーミンガムの援護』と言ってウラキにも促してる。誤爆危険云々もバーミンガムの付近で戦う所か間に入るでもなくシーマ艦隊側へ向かってる(数の上で不利な状況でこれはバーミンガムに配慮してる証左)離脱した時点で護衛せず放置も間違ってる読解。でバニングが星の屑全容の資料入手してるからMSで護衛しないは間違った判断じゃない。途中亡くなったからこのファインプレーも帳消しだけど。 -- 名無しさん (2023-09-24 05 50 05) 大体ミノフスキー下で旗艦付近に所属不明反応があるなら現場に急行して確認するのはアルビオンでなくともおかしい行動じゃない。裏取引を誰であろうと断定出来る材料が無い以上。しかも哨戒任務の艦ならともかく足の止まってる艦にキャッチされる位置で取引しようとするのはセッティングが甘いと言わざる得ない。指揮通信能力に長けた艦にいるなら尚の事。 -- 名無しさん (2023-09-24 05 52 17) そもそも観艦式に出るはずの主賓がなぜか変な位置にいることについて疑問に思わないことがおかしい、戦時中ならともかくなんだが、分別のある人間なら「なんでコンペイトウにいないんだ?」って思考になるはず。普通なら偽物を疑うべき状況。 -- 名無しさん (2023-09-24 09 37 51) 今確認してきたけど 観艦式二日前の出来事だぞ?普通に考えて最低でも何の理由でこの空域にいたのか聞くべきだろ。 -- 名無しさん (2023-09-24 09 45 40) 本来はルナツー防衛するバーミンガムがコンペイトウへ向かうコースではあるのよ。シーマも星の屑のためにソロモンへ目立たないコースで向かっている途中で会うって流れ。それでも敵が近い位置を単艦で?とはシナプスも疑問に思った -- 名無しさん (2023-09-24 10 02 48) 都合の悪い部分スルーして話変えてるけど上2に関してはその為のMS派遣 打電な。加えて偽物疑うなら尚の事現場に派遣は正当性増す行動。で上1 3に関してはバーミンガムの位置をそもそも艦長把握してる=バーミンガムの予定行路。主賓が現地入りするのが数日前なら然程不思議ではないタイミング。但し護衛無しは不審か心配のどちらかを確実に生む。それに戦時中なら~って書いてるけど劇中では立派に戦時です。上1はアルビオン以上にワイアット無能にしてるって気づかない?公にしてる行路で裏取引とかバカのする事だぞ?後何故かアルビオンを必要以上に貶めてる割にワイアットやコリニーの軍閥行為は仕方無いって擁護してるけどはっきり言えば無能通り越して害悪レベルだからな?民主国家組織の将官なら。 -- 名無しさん (2023-09-24 11 04 58) 「戦時に」「わざわざ敵側に先に連絡してから」「守るべき旗艦には既に出撃したMSが到着する頃に連絡」「そんで最後まで勝手に戦闘して何も言わず帰投」ワイアットに非はないとは言わんけどこの時点で大概帳消しになるくらいやらかしてるって話だよ。本当にワイアットがピンチで命を救われたとしても連絡の遅れは叱責されるレベル -- 名無しさん (2023-09-24 11 32 08) 加えて偽物疑うなら尚の事現場に派遣は正当性増す行動。←だったらバーミンガムに攻撃しろという話、真偽を確かめないのがおかしい -- 名無しさん (2023-09-24 14 43 01) バーミンガムの位置をそもそも艦長把握してる=バーミンガムの予定行路。主賓が現地入りするのが数日前なら然程不思議ではないタイミング。 ワイアットが最高責任者なのだから最低でも一月前に入るのが普通でエンジントラブルなどで数日遅れれば超赤恥になるところだった。予定からしておかしい -- 名無しさん (2023-09-24 14 48 19) 観艦式の観閲官ってどっちかと言えば主賓だからそれでいいんじゃね。そりゃギリギリになるのも問題だけどルナツーで(派閥争い以外にも)デラーズ対策で仕事がある人だし -- 名無しさん (2023-09-24 15 09 55) ワイアット擁護にアルビオン中傷が余りにも穴だらけだから一つ一つ教えるわ。まず「」書きしてる奴は全部本編描写と異なるから論外。既に説明済み。偽物云々も勝手に出してる話でそれならどのみち現場で確認は間違いじゃない。で偽物疑うならまずバーミンガムを攻撃しろ?それこそ確認せずやったらただのFFじゃねえか。てかそもそも偽物論自体間違いの自体出るのが間違いだろ。その前に目視確認してるんだしお前本編見てねえで適当に書いてるだろ?か読解力の極端な欠場 -- 名無しさん (2023-09-24 17 32 21) で、現実の式典やサミットの類いで現地議長開催国でもなければ主賓やトップが前日入り所か当日入りだってままあるからな。下手したら議長開催国でも外遊の都合前日入りだってあるしな。第一予定がおかしいも何も本編で予定はしてたが強行開催の旨該当話冒頭で出てるからな。それに艦隊司令クラスが一月もたかが式典ごときで任地から離れるなんて現実でもねえよ。あるなら実例複数あげろな?それが普通なら: -- 名無しさん (2023-09-24 17 40 52) ↑2 長々と議論かどうか微妙な流れが続いたがついに反証を諦めて読みにくい文章で否定して終わりに見えるよ -- 名無しさん (2023-09-24 17 52 26) 上1 確かに一部文章読みにくいから偽物論自体のくだりは訂正する。そもそも偽物論が間違いとして明確なのは本編でアルビオン側がバーミンガムを目視確認した上で識別信号確認してる。こっからは偽物論自体が出る事が間違いであり本編を見てないか読解力欠如してる誤った認識をしてると言える。で反証はすれど都合悪い話は逸らしてるか既に言った事で説明つく事しか帰って来ない訳だが -- 名無しさん (2023-09-24 18 16 55) コロニーやアクシズで上質な農産物を生産できてる世界だから宇宙産の新鮮な紅茶が艦艇では珍しくない世界かもしれないね。ワイアットは無理にでもダージリンとか地球産にこだわるとか -- 名無しさん (2023-09-24 18 46 19) 記事ちょくちょく自分の主観で本編曲解内容で編集してるけど(しかも指摘されてる部分結局スルーして)露骨に話逸らしてるのはどうなの?てかそもそも主観的過ぎる内容や誹謗中傷は実在、非実在共に規約違反だよね?規約に -- 名無しさん (2023-09-24 20 30 48) 主観と言われてもむしろ反対してる人間が「本編見てるのか」とかの汲み取りようがない意見ばかりじゃね -- 名無しさん (2023-09-24 20 36 47) 報告にあった荒らしコメントを削除しました。 -- 名無しさん (2023-09-28 17 56 02) 記事そのものが偏った印象を受けますねこれは 善悪を決めようとしている感覚 -- 名無しさん (2024-06-19 00 28 42) アルビオンに察しろというのは無理がないか?これまでの作戦行動を考えてもアルビオンをむしろ遠ざけないとダメだろ。 -- 名無しさん (2024-06-28 02 36 48) アルビオンを遠ざけるような命令をしたらそれだけで何かあると伝えるようなものだし、まさか攻撃を仕掛けてくるなんて思うはずがない。普通だったらリベリオンのように威嚇射撃で済ませて状況確認を求めてくるのが普通だよ。 -- 名無しさん (2024-06-28 11 25 44) あとついでにアルビオンはニナのような民間人も乗せていたからオービルのように情報を流していたらそれだけで終わっていたよ。 -- 名無しさん (2024-06-28 11 27 43) >アルビオンを遠ざけるような命令をしたらそれだけで何かあると伝えるようなものだし 察しろと言っておいてその返しは無理がある、ましてやアルビオンはデラーズと戦っていてピリピリしてるのに攻撃仕掛けてくるなんて思わない、はアレ。 -- 名無しさん (2024-07-15 00 31 40) 察するのはシナプス、隠すべきはニナ。あらかじめバーミンガムの位置はわかっているのだから、何かおかしいと思ったならば攻撃する前にすぐに連絡するべき。 -- 名無しさん (2024-07-16 15 27 56) 0083本編の項目が変に盛り上がってるけど、こっちの項目を中立に戻してきちんと本編項目から誘導できる形にする方が手っ取り早い気がする。 -- 名無しさん (2024-08-14 09 27 43) 主に◆活躍の欄に極めて主観的または一方的見解な考察が長々と記載されているため、まずは劇中描写が明確な部分以外の大幅削除を行おうと思います。 キャラクターの個別項目なので複数観点の考察を記述する箇所はあってもいいかもしれませんが、副題としては改めて別のものを準備すべきかと。2,3日ご意見を募ります。 -- 名無しさん (2024-08-14 21 43 26) 基本的にワイアットの目的は超個人的かつ軍閥政治の都合なんだからこんな美化される理由はないだろうし、勿論密約が成功していれば被害は最小に抑えられていたとしても雑な隠蔽工作の責任をかの編集者みたいにアルビオン側に押し付けるのは流石に絶賛前線戦闘中な彼等を軽視しすぎ。↑の人の編集を見てからでないとわからないけど現状のあまりに偏向的な内容が改善されるならとりあえずいいと思いますよ。あとガトーなんかもアレらしいですが。 -- 名無しさん (2024-08-14 22 08 56) 他所でツッコミ見て思ったけど本当に紛争解決が目的ならアルビオンの出撃時点であの艦は投降艦だと腹芸の一つもやってみせればよかったのに、それをしなかった時点で自己保身ほぼ100%なんだよなこの人。もし自分の身を顧みずそれをやったならいざ知らず、政治的出世欲により事態の好転を妨げたって時点でここはマイナス評価としておくべきだと思った。 -- 名無しさん (2024-08-17 16 37 48) 極めて主観的または一方的見解な考察、劇中描写が明確という点について認識が大きく異なるようですので編集を差し戻した上で改めて↑3の提案に反対します -- 名無しさん (2024-08-19 21 42 56) ↑別ページで指摘された箇所については編者(私)の主観ではないか?と言う点については一理あると思いましたので、その部分を削除します。その上で別章を立てての両論併記を提案します。 -- rs0412 (2024-08-19 23 11 20) ↑については異論ありません。別の編集者によって追記された部分については以前の記述と真逆になっている点があるのでその部分には追記して両論併記にします。 -- 名無しさん (2024-08-20 22 12 44) 名前 コメント