約 1,107,061 件
https://w.atwiki.jp/tokimeki_dictionary/pages/951.html
利き腕【ききうで】 『3』と『4』にのみ登場するキャラクターのプロフィール。 これによると、左利きなのは以下のキャラクターである(残りはすべて右利き、ただし『4』の男性キャラは不明)。 『3』:河合理佳、神条芹華、矢部卓男 『4』:響野里澄、七河瑠依 『3』の女子2人はボウリングのミニゲームなどで判別可能。 『4』の2人はそれぞれのスチルイベントで左手にペンを持つ姿が描かれている。 その他の作品のキャラクターについては作中のスチルイベント描写から判断するしかないが、判別可能なキャラはすべて右利きである。 以下に右利きと推定できるキャラを挙げる。 なお、『1』はドラマシリーズや『ときめきの放課後』、『2』はサブストーリーズでの描写も含める。 『1』:藤崎詩織、如月未緒、片桐彩子、虹野沙希、清川望、朝日奈夕子、早乙女優美 『2』:陽ノ下光、水無月琴子、寿美幸、一文字茜、赤井ほむら、八重花桜梨、伊集院メイ、九段下舞佳、穂刈純一郎、爆裂山和美、三原咲之進、主人公 + 判別可能な一例 判別可能な一例 該当キャラクター 該当シーン 作品 陽ノ下光 お箸を右手に持っている 『2』本編 水無月琴子 右手で引っ叩いてくる 『2』本編 寿美幸 スプーンを右手に持っている 『2』本編 一文字茜 総番長を右手で殴っている 『2』本編 赤井ほむら 輪投げを右手で行っている 『2』本編 八重花桜梨 スプーンを右手に持っている 『2』本編 伊集院メイ 金魚すくいを右手で行っている 『2』本編 九段下舞佳 右手にコップ、左手にお盆を持っている(空のお盆は右手で持っている) 『2』本編 穂刈純一郎 右手で殴り掛かってくる 『MRO』 爆裂山和美 右手で将棋を指している 『MRO』 三原咲之進 ピストルを右手に持っている 『2』本編 主人公 スプーンを右手に持っている 『2』本編 『GS1』:葉月珪、守村桜弥、三原色、姫条まどか、鈴鹿和馬、日比谷渉、氷室零一 『GS2』:佐伯瑛、氷上格、針谷幸之進、クリストファー・ウェザーフィールド、天地翔太、若王子貴文、水島密 関連項目 用語
https://w.atwiki.jp/tokimeki_dictionary/pages/1180.html
きらめき高校の冬制服【きらめきこうこうのふゆせいふく】 『GS1』のフリーマーケットで買う事が出来るコスプレ服の一つ。 元ネタは当然『1』のきらめき高校の冬制服(初代)。 概要 値段は100リッチ。 フリーマーケットに行くには、事前に情報誌で確認しなければならない。 デートに着ていく事が出来るが、コスプレなので男性陣はどん引きといってもいいだろう。 2008年にコナミから発売されたニンテンドーDSソフト『ハヤテのごとく! お嬢様プロデュース大作戦 ボク色にそまれっ!』では、 特定のパスワードを入力するときらめき高校(『1』)・ひびきの高校(『2』)・はばたき学園(『GS1』)の制服(冬服)を入手することができ、『ハヤテのごとく!』の主要ヒロインたちに着せることができる。 また『ラブプラス』シリーズでは高嶺愛花のイベントでこの制服を着て『1』風に描かれた愛花が登場するほか、 『NEWラブプラス』ではこの制服を愛花に着せる事ができる。 (ちなみに小早川凛子はひびきの高校の冬制服、姉ヶ崎寧々は『4』のきらめき高校の新・冬制服)。 関連項目 アイテム きらめき高校の夏制服
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/1910.html
「あんた、誰?」 抜けるような青空を背景に才人の顔をまじまじと覗き込んでいる少女が言った。その瞳に、今にも溢れそうな涙が浮かんでいる。 頭痛を感じた才人は頭を降りながら言った。 「誰って……。俺は平賀才人」 一滴の涙が透き通るような白い頬を伝った。 「なんで、成功しちゃうの?なんでよ?私はゼロのルイズでしょ?なんで、こんな時に限って……」 平賀才人と名乗る青年はどことなく彼に似ていた。だけど、彼ではない。 残酷な結果を突き付けられたルイズはとめどなく鳴咽を漏らした。 その光景を見守っていたキュルケは、ルイズにかける言葉も見つからず、沈痛な面持ちのまま俯くしかない。 サモン・サーヴァントの成功は、皮肉にも一つの事実を示唆していた。 それは、一度結ばれたはずの主従関係の消滅。つまり、小波の死である。 才人は目の前で泣き伏せる少女を呆然と見つめ続けた。 「なんで、こんな時に限って、ゼロじゃないのよ……」 ルイズが自嘲気味に呟く。 『ぼくは大丈夫』 彼の言葉は履行されることなく、いともあっさりと蹂躙されたのだ。 かつては名城と謳われたニューカッスルの城は惨状を呈していた。 生き残った者には絶望を感じさせ、死者に鞭打つような状況である。 城壁は度重なる砲撃と魔法攻撃で、瓦礫の山となり、無惨に焼け焦げた死体が転がっている。 この度、勝利を得た反乱軍勢、しかしながらその損害は想像の範疇を越えていた。 三百の王軍に対して、損害は四千。怪我人も合わせれば八千。しかも、その半分近くが、たった一人の戦士によって築かれた被害だった。彼は最後の一兵になりながらも、最後に至るまで果敢に剣を振るったのだ。 彼を始末したのは、反乱軍の指導者、クロムウェルだった。 クロムウェルの唱えた魔法『エクスプロージョン』により、彼の強き意志は吹き飛ばされた。 つまり、アルビオンで巻き起こった革命戦争の最終決戦、ニューカッスル攻城戦は百倍以上の軍に対して、自軍の二十倍にも上る損害を与えた戦い……、伝説となったのであった。 「なぁ、相棒」 剣が、無いはずの口を開いた。 「なんだい、デルフリンガー?」 「お人よしが過ぎるんじゃないかい?嬢ちゃんの元に戻るだけの路銀は十分に貯まったろ?」 気の滅入りそうな雲天の下で、紺色の衣を纏った青年が小さく笑った。 「困っている人を放っては置けない。その性分だけが、ぼくの取り柄なんだよ」 「残った右腕が無くなるのも時間の問題だね、こりゃ」 剣が呆れたように呟いた。 青年は背を付けた廃屋の壁越しに、十数匹のオーク鬼を凛とした瞳で見つめている。 「……クロムウェルの思想は危険だ。何があろうともあの老人だけは取り除かなければならない、ルイズの為にも、トリステインの為にも。そんな気がするんだ。だから、剣の鍛練は欠かせないよ。光の精霊に頼ってばかりでは駄目だ。アルビオンで痛いくらいに、実感したよ」 「相棒はボランティアが好きなんだね」 「なんだよ、それ?今回だって、別に無償で奉仕してるわけじゃない。依頼を終えたら、きっちりと報酬はもらう」 剣はため息をつき、のんびりと言った。 「銅貨十枚で命を賭けるおバカさんはハルケギニア広しと言えど、お前さんくらいだよ。だから、『銅貨の良心』なんぞ、有り難くない二つ名が付いてまわるんだ」 青年はその言葉には応えず、『彼』を強く握りしめると、壁から踊り出て先頭を歩くオーク鬼に切り掛かった。荒縄で繋がれた人骨のネックレスを首にかけるオークの胴体が一瞬にして両断される。 味方を殺されたことに気付いたオーク鬼達は、すぐさま青年を囲むように散開した。 青年は、剣を構えたまま、オーク鬼達を冷たい視線で見据えた。 オーク鬼の背筋に冷たい汗が流れ、本能が、奴は危険だと訴えかける。 オーク鬼たちは顔を見合わせた。 いや、自分達が負けることなど有り得ない。目の前にいるのは人間の、それも隻碗の青年だ。剣を扱うということは、メイジですらない。 オーク鬼は咆哮あげ、一斉に襲い掛かる。それは、彼等の死が決定づけられた瞬間でもあった。 才人は中庭に向かうと、ゼロ戦に取り付いた。 後ろから、ルイズが彼の腰に抱き着く。 「どこに行くのよ!」 「タルブだ!」 「な、何しに行くのよ?」 「決まってるだろ!シエスタを助けに行くんだよ」 ルイズは才人の腕にしがみついた。振りほどこうとしても、がっしりとしがみついて離れない。 「駄目よ!今は戦争中なのよ!あんた、一人がいったってどうにもならないわ!」 「俺には零戦と破壊の一面鏡がある。それに前の使い魔だって、戦場に単身飛び込んだんだろ?だったら、なおさら、逃げるわけにはいかない!」 才人は決意の篭った声で言い放った。 ルイズが悲しみに顔を歪ませる。 「だけど、彼は死んだわ……!」 「俺は死なねぇよ」 「……彼もそう言った。ねえ、お願い。思い留めて」 ルイズは才人の手が震えていることに気付いた。 「やっぱり、怖いんでしょ。ばか、怖い癖に無理してかっこつけないで」 「怖いよ。ああ、無理してる。俺は死ぬことが怖くて仕方ない臆病者さ。だけど、死ぬのが怖いのなんて当然だろ。だれだってそうだ。その小波って奴も、絶対怖かったはずだ。だけど、俺と同じ何の変哲もない高校生が、そこまで勇気を示せたんだ。なら、俺にだってできる!」 ルイズの顔が崩れ、鳶色の瞳から涙が溢れ出した。 「もう嫌なの……。私の周りにいる人が死ぬだなんて、いや。……あんな苦しみ二度と味わいたくない。だから、お願い……」 「ルイズ、俺は必ず生きて帰る」 風防が閉じられ、穏やかな陽光に照らされる中、ゼロ戦は突き抜けるような青空に舞った。 才人は風防から顔を出して、眼下のタルブの村を見つめた。素朴で美しい村は跡形も無かった。全ての家屋は黒く焼け焦げ、ドス黒い煙が立ち上っている。 怒りに奥歯を噛み締めた。 草原を眺めると、そこはアルビオンの軍勢で埋まっていた。 この前、二人で草原を見つめていたときのことを思い出した。シエスタの言葉が蘇る。 『この草原、とても綺麗でしょう?これをサイトさんに見せたかったんです』 美しかった村のはずれの森に向かって、一騎の竜騎兵が炎を吐きかけた。 森が勢いよく延焼した。 唇を噛んだ。地の味が滲む。 「叩き落としてやる」 才人はノートパソコンを操作し、地獄の番犬サイバーファングを召喚した。 ルイズの話では、小波もサイバーファングを駆使したらしい。しかし、プログラム起動に必要なパスワードを知るのはきらめき高校電脳部員だけのはずだ。 彼も自分と同じきらめき高校の生徒だったのだろう。 同窓生の敵はとなければならない。 機体を捻らせ、タルブの村めがけて零戦が急降下を開始する。 サイバーファングは怒りの咆哮をあげると、アルビオン軍に向け疾走した。 三色の『レコン・キスタ』の旗を掲げ、静々と行進してくるアルビオン軍が見えた。彼等が唱歌するアルビオン軍歌が、その威容を不気味なものへと昇華させている。 生まれて初めて見る敵に、ユニコーンに跨がったアンリエッタは震えた。 しかし、恐怖の対象はそれだけにとどまらない。 アンリエッタは敵軍の上空に位置する大艦隊を見つめた。 その舷側が光る。艦砲射撃だ。何百発もの砲弾が重力の後押しを受け、トリステイン軍を襲った。 岩や馬や、人が一緒くたになって舞い上がる。 圧倒的な力を前にして、味方の兵が浮足立った。 アンリエッタの側に控えるマザリーニ卿が呟く。 「この砲撃が終わり次第、敵は一斉に突撃してくるでしょう。とにかく迎えうつしかありませんな」 「祖国の存亡を賭けたこの決戦、勝ち目はありますか?」 マザリーニは、度重なる砲撃によって、兵の間に同様が走りつつあるのを見届けた。 人間の勇気には限界がある。 しかし、幼く純粋な姫殿下に現実を突き付ける気にはなれなかった。 「五分五分、といったところでしょうな」 着弾。辺りが地震のように揺れた。 マザリーニは痛いぐらい状況を理解していた。 敵軍は空からの絶大な支援を受けた五万。 我が軍は砲撃で崩壊しつつある一万二千。 奇跡でも起きない限り勝ち目は、ない。 三つの奇跡が急速に接近しつつある事実を彼が知るよしも無かった。
https://w.atwiki.jp/streetpoint/pages/13.html
姫条まどか 子どものような恋(恋人・高校卒業後・姫条視点) 鈴鹿和馬 倦怠期? 知るかよ(恋人・高校卒業後・鈴鹿視点・超短い) 三原色 また明日(高校生・三原視点・超短い) 氷室零一 私を酔わせて(氷室が通うバーの女性バーテンダーになったつもりで読んでください) 埋まらない音(高校生・ヒロイン視点・短い) 天童壬 嬉しいこと(高校生・ねつ造イベントw) ときメモGSへ戻る トップページへ戻る
https://w.atwiki.jp/81908/pages/197.html
攻略可能ヒロイン 陽ノ下 光 ESFP 水無月 琴子 ISTJ 寿 美幸 ENFP 一文字 茜 ISFJ 白雪 美帆 INFP 赤井 ほむら ESTP 八重 花桜梨 ISFJ 佐倉 楓子 ENFP 伊集院 メイ ENTP 麻生 華澄 ENFJ 白雪 真帆 ESTP 九段下 舞佳 ESFP 野咲 すみれ INFJ その他のキャラクター 坂城 匠 INTP 穂刈 純一郎 ISTJ 爆裂山 和美 ENFJ 三原 咲之進 ISTJ 一文字 薫 ESTJ 飯塚 三流 ENTJ 野咲 ストレリッチア ESFJ
https://w.atwiki.jp/tokimeki_dictionary/pages/435.html
Sakuya Morimura 守村 桜弥【もりむら さくや】 『ときめきメモリアル Girl s Side』に登場する攻略キャラクターの1人。 プロフィール 誕生日 1986年7月2日 お気に入り 紅茶、古いコント 星座 蟹座 ジャスミンの香り 血液型 O型 アルバイト なし 身長 163cm (3年間) 奥義 自然の守り 体重 48kg (1年目) ライバル 有沢志穂[1] 49kg (2年目) 将来の夢 樹木医 49kg (3年目) 進路 一流大学農学部 所属部 園芸部 電話番号 ○×○-△○○□-○□×△ 趣味 園芸、読書、ゲーム 声優 石田彰 ※「好きな服装」と「好きなアイテム」は攻略を参照のこと。 概要 医者の息子で将来の夢は樹木医。その夢の関係か、園芸部に入部している。 勉強が得意で学園始まって以来の秀才と目されているが、中学時代からの友人である葉月珪よりテストの順位は低い(DS版では修正されており、葉月より下の順位を取ることは無くなった。)。 中性的で小柄な外見をしており、服装もかわいらしい物を着ているが別にそういう趣味というわけではない。 頭がいいが運動が苦手、そして髪の毛が緑色系でメガネキャラという『1』の如月未緒を踏襲したようなキャラだが、 意外にもゲーム好きでUFOキャッチャーや格闘ゲームを好み、 葉月以外にも姫条まどかや鈴鹿和馬といった不真面目(?)なキャラとも仲が良かったりするなど、交友関係は広いようである。 守りに入りがちで桜のように可憐な少年という事から命名されている(「桜」がつく名前としては他に『2』の八重花桜梨がいる)。 有沢志穂から密かに想われており、主人公が守村・有沢双方と知り合った上で双方と仲良くしていると有沢とVS状態になるが、 このときの有沢のポエム(VS突入)イベントは、『GS1』全イベントの中で必見中の必見と言ってもいいだろう。 『GS3』では紺野玉緒と設楽聖司が2人で「守村家のお茶会」に行った帰りというイベントがある。 脚注 ^守村のライバルではなく、守村を巡る上での主人公のライバルという意味。 関連項目 「守村 桜弥」の攻略 園芸部 有沢 志穂 葉月 珪
https://w.atwiki.jp/tokimeki_dictionary/pages/1162.html
高貴なる家系【こうきなるかけい】 『1』に登場する伊集院レイのキャラクターテーマ曲。 よくわからないが彼(彼女)の高貴というかゴージャスな雰囲気は捉えられているのでは。 ゲーム開始直後の彼(彼女)が自己紹介をする場面で流れていたのがこの曲だが、 他キャラのテーマ曲と比べると残念ながらプレイ中に耳にする機会は少ない。 聴く回数を増やしたい人は彼(彼女)に電話をかけ続けてみよう。 けなしイベントに伊集院が登場する際にはこの曲が流れるが、 不確定要素の強いイベントであり、またイベントの内容からして聴けてもあまり嬉しくないだろう。 「ときめきメモリアル対戦ぱずるだま」では8戦目(伊集院戦)の前にかかる為、 伊集院戦の鬼畜な難易度も相乗効果になり嫌というほど聴けるのだが。 ところでステレオドラマシリーズでは彼(彼女)がスピーカーや放送越しに話すシーンが多く存在するのだが、 その際、なぜかこのテーマ曲にも放送越しのエフェクトがかかる。生演奏なのだろうか? もっとも彼(彼女)についていえば、私設演奏部隊のようなものが話すたびに演奏していても違和感はないが。 ドラマシリーズ『彩のラブソング』では終盤の空港でレイが登場する際にこの曲が流れるが、これは主人公を除いた彩の3人の大沢巧実・田村康司・美咲鈴音が生演奏していることがCDドラマで明らかになっている。 同ドラマでは、文化祭のステージごと空輸で移動中にレイがこの曲の楽譜を彩のメンバーに渡し、自分の合図で演奏してくれるよう指示するシーンが描かれている。 空港への到着まで時間がない状態で演奏を完璧に仕上げる彩の3人は流石というべきか。 余談だが伊集院家というのは出来星ではなく、なかなか古い歴史を誇る家系のようである。 詳細は「伊集院大橋」の項目を参照されたい。 関連項目 用語 キャラクターテーマ曲 伊集院 レイ
https://w.atwiki.jp/mqjproject/pages/20.html
ねぎまるの部屋
https://w.atwiki.jp/83452/pages/13359.html
「ふう……」 私はお風呂から上がり、部屋に戻ると、濡れた髪もそのままに、ベッドにバフっと身を投げた。 頬に濡れた髪が張り付いて不快だけれど、 今はそんな瑣末なことは気にならない。 もっといやな感情が、胸の奥で暴れまわっていたから。 瞳を閉じると、今日の部活での一時を思い出してしまう。 思い出したくなんかないのに。 ――― 「こんにちは、オソクナッテすみま」 「あ~ずにゃん!」 今日もまた、挨拶も終わらないうちに、唯先輩に抱きつかれる。 「唯先輩、いきなり抱きつかないでください!」 別に唯先輩が嫌いなわけじゃないし、抱き疲れるのだっていやなわけじゃない。 正直に言うと、唯先輩だって好きだし、抱き疲れるのだって、 どちらかって言うと嬉しかったりする。 でもこうやって、いつでもどこでも抱き疲れると、ちょっと困ってしまう。 特に澪先輩の見ている前では。 それでも澪先輩が、 『唯、梓が困ってるじゃないか』 なんて言ってとめてくれた時は、さらに嬉しさが増すんだけど。 別に、それが嫉妬心や独占欲から出た言葉じゃないってことぐらい分かってるけれど、 それでもやっぱり嬉しかった。 今日もそんな言葉を期待して、澪先輩の方へと視線を向ける。 「ちょ、ちょっと律、やめろって」 「私のお薦めDVDが見れないと言うのかぁ!?」 「そんな怖いの見れるわけないだろ!!」 「ほらー、見てみろって!」 「うまいこと言ったつもりかー」 「うりうりぃ」 「いいかげんにしろ!」 「あいったぁ!」 私の気持ちも、ううん、私の今置かれている状況差へ知らず、 澪先輩はいつものように律先輩とじゃれていた。 気分がよくないのは事実だけれど、いつもなら、この程度のことは よくあることだから気になんかしない。 だけど、今日はそれだけじゃなかった。 お茶してる時だって――― ――― 「今日のケーキはティラミスよ」 「わ~い」 「おっ、今日もうまそうだな」 ムギ先輩の言葉に、唯先輩と律先輩が歓声を挙げる。 「……今日は私はいいや。 唯、よかったら私の分も食べるか?」 そう言うと澪先輩は、自分のケーキを、唯先輩の前え置いた。 「やったぁ、澪ちゃん大好き!」 「え?澪先輩どうかされたんですか?」 「ううん、今日はちょっと……な」 私の質問には、そうあいまいに答えただけの澪先輩だったけれど、ムギ先輩が耳打ちすると、 二人で身を寄せてなにかこそこそと話し始めた。 (……ムギ先輩には話せるのに、私には話せないんだ) 仲良く身を寄せあって話をする二人を見ていると、さっきのことと相まって、 胸の奥に、嫌な感情がむくむくと芽生えた。 ――― 「さて、みんな食べ終わったみたいだし練習するか」 みんながケーキを食べ終わったのを見計らって、澪先輩が、いつものように声をかける。 「え~、まだいいじゃんかよぉ」 「もっとお茶した~い!」 そして、これまたいつものように駄々をこねる律先輩と唯先輩。 「唯、今日はケーキ二つも食べたんだから、きちんと練習しような」 「うう」 「じゃないと今度私が要らない時あげないぞ」 「分かった!りっちゃん!練習だよ練習!」 唯先輩を宥めすかして練習に気持ちを向ける澪先輩。 いつもなら微笑ましい光景なんだけど…… 「それにほっぺにクリームついてるぞ」 「え?どこどこ?澪ちゃんふいて~」 「しょうがないなあ」 唯先輩のほっぺ似ついたクリームを、自分のハンカチで優しく拭ってあげる所まで見せられると…… (私のことなんか全然見てくれないくせに!) さっき芽生えた嫌な感情が、胸いっぱいに広がり、 はちきれそうになった。 私はずっと澪先輩のこと見つめていたのに、今日、 澪先輩と目が会ったのなんて、私が話しかけた一度だけ。 しかもすぐ逸らされたし。 (どうせ私のことなんて) それからの練習は、もう、集中することなんてできなかった。 ――― 「澪先輩なんて大ッ嫌い!」 私が、自分の感情を持て余して、枕に顔を押し付け叫んだその時、 携帯が振るえ、着信を知らせた。 (誰よ、こんな時に。 純だったら怒鳴りつけてやるんだから!) 純に対する、そんな理不尽な怒りを浮かべ、携帯のディスプレイを確認すると 【澪先輩(ハート)】 と表示されていた。 「澪先輩……」 私は震え続ける携帯の、そのディスプレイの文字を見つめる。 普段なら嬉しい澪先輩の電話なのに、今日は素直に出ることができない。 出ないで置こうかとも思ったけれど、私は躊躇いながら通話ボタンを押した。 「もしもし」 『もしもし、梓』 「はい、澪先輩、どうされたんですか?」 なんの用なんだろうか? 練習に集中できなくって、酷い演奏したから、怒られるのだろうか。 でもそれはみんな澪先輩のせいなのに。 澪先輩が他の先輩方ばかり見てるから――― 私のことは、全然見てくれないから――― そのせいなのに。 『いや、たいした用じゃないんだけど……』 私の声に、不機嫌さが滲み出ていたのか、澪先輩は少し口ごもってしまう。 『……今日、梓、元気なかったみたいだから気になって』 「…………」 思いもよらないことを言われ、私は言葉につまった。 『なにか悩みでもあるのかなって……』 なんてことだろう。 私が気がつかなかっただけで、澪先輩は本当は 私のことも気にかけてくれていたんだ。 「……えっと……」 『何か悩みがあるなら、相談してくれよ』 そして、こうやって心配して、電話までかけてくれた。 「あの、別にそう言うわけじゃ……」 『そう……』 澪先輩に申し訳なくって、私がなんていっていいかわからず、言葉を濁していると、 澪先輩は、ため息を吐くように、小さく呟いた。 『私に言えないようなことなら、唯や憂ちゃんでもいいから相談して、一人で抱え込まないようにな』 「……はい」 『私は、梓にはいつも笑顔でいて欲しいから……』 胸の中が熱くなる。 私は他の先輩方に嫉妬して、いっぱい嫌な事考えてたのに…… 澪先輩なんか大っ嫌いって言っちゃったのに…… 『……じゃぁ……また明日な』 「待ってください!」 澪先輩に謝らなきゃ。 そう思い、呼び止めたけれど、うまく言葉が出てこない。 だって謝っちゃったら私がやきもち妬いてたってこと言わなきゃいけなくなるし、 そんなことしたら、澪先輩のこと好きだって言ってるようなものだから。 『…………』 「あの……ありがとうございます! 私、もう元気になりました」 だから、謝る代わりに感謝の言葉を送った。 『……え?』 「澪先輩の声聞いたら元気になっちゃいました」 『そう、なの?』 「はい」 『それならよかった』 澪先輩は安心したように呟く。 それからは、今度やる新曲の話で盛り上がった。 ――― 「あの、今度やる曲なんですけど」 『うん』 「イントロとか、ツインにした方がかっこよくないですか?」 『あぁ、それいいかもなぁっ! じゃぁ、梓、ハモリのパート作ってみてよ?』 「え?私がですか?」 『うん、みんなに聴いてもらって、良ければ採用しよう。 大丈夫、梓ならできるよ』 「はい!やってみます!」 澪先輩が私に期待してくれている。 そう思っただけで、心が弾んだ。 ――― 「よし!」 私はムスタンを抱えると、ICレコーダーの再生ボタンを押す。 今日、みんなで録ってみた新曲が流れ出す。 「これなら、あまり複雑にするより、単純な方がかっこいいかな?」 私は、イヤホンから流れてくる唯先輩のリフに合わせて ムスタンを爪弾く。 「うん、こんな感じかな」 1時間ほどあれこれ悩み、なんとか満足いくフレーズを完成させ、 私はムスタンをギタースタンドに立てかけた。 そして、そろそろ寝ようかと思い、ICレコーダーを聴きながら、ベッドに仰向けになった。 私は瞳を閉じて、イヤホンから流れる曲に耳を傾ける。 澪先輩の伸びやかな声が、耳に、胸に、心地いい。 『あなたのためにカラメルソース わたしのハートもカラメルソース ちょっぴり焦げ付いちゃっても、あなたの火加減でおいしくなるの』 私ははっとした。 まるで今日の私みたい。 先輩方に嫉妬して、心が焦げ付いちゃっても、 澪先輩のたった1本の電話だけで、機嫌直しちゃって。 (やっぱり澪先輩はすごいなぁ。 恋する女の子の気持ちを、こんなに的確に詩にできるなんて) 『I m 故意のパティシエ 甘さ控えめなあなたに 自家製のソースかけちゃおう♪』 『なんかエッチくさい歌詞だよな』 律先輩はそんなことも言ってたけれど。 私もそれを聞いて、思わず笑ってしまったけれど。 でも今なら、澪先輩の伝えたかったことも、なんとなく分かる気がする。 『ずっと見てるのに あなたはなぜ気づかないの』 ほんとに。 なんで気づいてくれないんだろう。 自分は、こんな詩を書けると言うのに。 私はちょっと腹立たしくなって、澪先輩を少し困らせてやろうと思い、 携帯を手にとって、メール作成画面を開いた。 「これでよしっと」 私は、きちんと送信されたことを確認すると、パタンと携帯を閉じた。 (澪先輩はこのメールを見たら、なんて思うんだろう? 私の気持ちに気付くかな? それとも意味が分からず悩んじゃうかな?) 私は、照れて顔を真っ赤にした澪先輩や、困惑して、真剣に 悩む澪先輩の顔を思い浮かべ、微笑むと、眠りについた。 『From AZUSA To 澪先輩(ハート) 味見したくなったら言ってくださいね。 ほっぺがおちますよ(ハート)』 おしまい 戻る
https://w.atwiki.jp/tokimeki_dictionary/pages/883.html
Sketching event写生会【しゃせいかい】 『4』で行われるイベントの一つで、芸術系のイベント。 似たような条件付きのイベントに、文系の弁論大会と理系のロボット大会がある。 概要 芸術が150以上で病気でなければ10月第3週(1年目10月18日・2年目10月17日・3年目10月16日)に古我先生から電話での誘いがあり、それを受諾するとその翌日(1年目10月19日・2年目10月18日・3年目10月17日)に参加する事になる。 参加するのは主人公以外では、龍光寺カイ・柳冨美子・エリサ・D・鳴瀬・響野里澄・皐月優(2年目まで)・大倉都子(攻略時のみ)のいずれか1人で、その時点で最も好感度が高いキャラが参加する。 都子を除く5人は爆弾が点火している場合(怒り状態)は参加しない。 ちなみに都子が友好(ヤミ期間中は参加不可能)で他の5人が全員怒り状態または未登場なら、小林学と一緒に絵を描く事になる。 野郎2人で絵を描いても楽しくないので、該当の女性キャラが登場していて写生会に参加するつもりなら、彼女達を怒らせないように注意しよう。 参加すると、登場している女性キャラ全員の友好度が少しだけ上がると同時に傷心度も僅かに下がる。 そして参加報酬的な意味合いなのか、芸術パラメータが5~6程度上がる。 誘いを拒否すると、全員のときめき度が僅かだが下がってしまうので、誘われたのなら参加しておこう。 日程的に弁論大会とロボット大会の中間ぐらいの位置づけだが、『4』の芸術にはパラメータを一気に引き上げる特技・芸術の閃きが存在する。 1年目5月の最初の特技実践でこの特技を実践しておけば1年目の10月までに参加条件である芸術150は十分満たせるだろう。 関連項目 行事・イベント 弁論大会 ロボット大会