約 488 件
https://w.atwiki.jp/kinsho_second/pages/1347.html
「証拠隠滅ゥ!!」 「待てェ!!いきなり殺しはマズイだろォ!?」 「スルーが一番じゃねェの?」 「この状況でスルーできるヤツなンていねェだろ」 「考えろォ……上条ならこの状況をどォするかを……」 「お礼を言って『今度なにかさせていただきますゥ』とか言うに決まってらァ」 「なるほどォ!!攻略法はっけェン!!」 一方通行が脳内会議を終えると、チョーカーのスイッチをカチッ!!と入れて、 「じゃァな」 逃げた。 「ああっ!!待ってくださいアク様!!」 だが一方通行が心理掌握を待つことはなく、風の様に去っていった。 ちなみに他の生徒達は操られて痛い目に遭いたくないので一方通行と共に最後の力を使って逃げているのは言うまでもないだろう。 「だあっ! ゼェ、ゼェ、な、何だってンだあの女ァ……。入学式の件で懲りたンじゃねェのかよ……」 逃亡という逃げの一手をチョイスした一方通行、大急ぎで男子更衣室に入ると自分の手に心理掌握から貰ったものが握られていることに気付いた。 着替え終わった土御門がそのことに気付き、一方通行をからかい始める。 「おやおやー、アクセラくんの手に握られてるものは何なのかにゃー? まさか可愛い女の子からの差し入ゲフッ!」 「かわいかねェ! これはちょっとした油断ってやつだ! 相手は心理掌握だぞ、きっとまたロクでもねェこと企んで」 「へぇ、心理掌握さん頑張ったなぁ」 さりげなく心理掌握を褒めたのは土御門と同じく着替え終わった真夜で、一方通行はすぐさま彼の胸倉を掴み上げる。 普通なら怒れる学園都市最強に凄まれたら怯むものだが、真夜が能力だけでなく精神面でも成長してるので特に動じたりはしなかった。 「大丈夫だよ一方通行。心理掌握さんは何も悪いことは考えてないから。単に善意でスポーツドリンクとタオルを渡しただけだからさ」 「何でてめェにそンなことが分かるんだ弟ォ。まさかオレとあいつをくっつけようとか」 「ううん全然。俺はただ心理掌握さんが変われる手伝いをしてるだけに過ぎないよ。現にあの子はそうやって変わり始めてる。それは分かるだろ?」 真夜の言葉に嘘は無いと感じ取った一方通行、現に今までの心理掌握だったらもっとえげつないことを平然としていただろうから。 そうしてようやく一方通行は真夜の胸倉を掴んでいた手を離すと、チョーカーのスイッチを脳内でオフにして怒りを完全に収めた。 「一方通行にしてみたら面倒だとは思うけどさ、心理掌握さんはお前のことが知りたいだけなんだよ。だからさ、あんまり邪険にしないでくれると助かるな」 「……チッ、わーったよ。けどてめェも大概なお人よしだな弟ォ。あンな厄介な女の肩を持つなンざ」 「そうでもないよ。どのみち心理掌握さんが失恋するって思ってるし、それはあの子も承知してることだから」 「前言撤回だ、てめェは意外と酷ェ野郎だ……」 「それ本人にも言われたことがある。でも俺は甘くは無いってだけだから。じゃあそろそろ行くよ、建宮のおっさんの炊き出しが食べたいし」 真夜が去った後で一方通行達は思った、日頃から恋人二人を甘やかしてる奴が言うことじゃないと。 それから三分間、何だかんだで心理掌握からも物を貰った一方通行は更衣室にいるクラスメートからの質問の嵐に晒されることに。 「げぇっ! 保健室鍵かかってんじゃねーか!」 「マジかよ! こっちは個人特訓でボロボロだってーのに!」 「仕方ない、保健室は諦めて着替えて教室行こうぜ……」 保健室を利用しようとしていたのは情報屋、東原、野原の個人特訓対象者だが鍵がかかっていたので仕方なく諦めることに。 三人は揃って授業中に堂々と居眠りしようと考えていたりする、相手が小萌だろうと災誤だろうと。 しかし保健室は無人では無かった、中には青黒が居るのだ。 「ふっへっへっへ……さあさあ○○様!!黒子と一緒に未知なる世界へ旅立ちましょう!!」 「ま、待つんや黒子はん!!うちらはまだ清い関係でいようや!!」 「もう遅いですわ……私たちの関係はもっっっと深く、もっっっとディープになるんですの!!」 実は青ピが動けなくなっているのを良いことに、黒子はあーんな事やこーんな事をしようとしているのだ。 だが青ピはどれだけハーレムを作ろうとしようが、上条派ジェントルマンなので断固反対だ。 しかし相手はレベル4、そしてこちらはレベル0。 ………………………………………………………………………………………………………………………………………。 「勝ち目0やん!?」 青ピが叫ぶも暴走状態の黒子は止まらず、青ピは真っ裸にされてしまう。 そして黒子はいつの間にかナース服に着替えていた。かなりマニアックである。 ガチャ、ガラガラガラ 黒子が襲いかかろうとしたその瞬間、鍵を開けて教員が入ってきた。 警備員でもある黄泉川先生が。 扉を開けて目に入ったのは、月詠先生の生徒が裸でベッドに横たわり、顔見知りの風紀委員がナース姿で襲いかかろうとしている場面である。 「お前たち何やってるじゃん!!」 表面上は強がってる黄泉川だがパンツ一丁の青ピとナース姿の黒子を前に僅かながらも動揺していた。 「まだ何もしておりませんわ、これからする所ですの! そう、黒子は可憐なる少女の殻を破り大人の女性へと生まれ変わります!」 「ジャッジメントのくせに何をとんちきなことを抜かしてんじゃん! 今ならまだ見逃してやるから大人しく常盤台に」 「ああもう小うるさい方ですわね。少し大人しくしてて下さいな」 「なっ、しまっ……!」 比較的大人の対応をしている黄泉川を煩わしいと思った黒子は【空間移動】で間合いを詰めると、黄泉川の足を払って金属矢のテレポートで床へと縫いつけた。 床に縫いつけられてもまだ説得してくる黄泉川を無視して自分へと迫る黒子に対して青ピが出来ること、それは神に祈ることだけである。 (神様仏様女神様! どーかボクを助けて下さい! こないな形で黒子はんと結ばれるんは本意や無いんです! せやから) 「ふわぁ~あ、ったく朝から球技大会の練習なんて健康的な生活は疲れるわ……。とりあえず一時間目はサボって寝直ししよう。あ、いっそのこと翔太も」 「ボクの祈りが神様に通じたーーーーーーーーっ!」 「はぁ? アンタ確か土御門の…………(何? この状況)」 青ピの祈りが奇跡的に通じ、やって来たのは【座標移動】で青黒が使ってるベッドの横に降り立った結標だった。 パンツ一丁の青ピ、その青ピに今まさに襲い掛からんとしてるナース姿の黒子、床に縫い付けられている黄泉川、よく分からない状況なので結標はとりあえず考えることにした。 (床に転がされてる黄泉川、動くというか動ける気配を見せない土御門の連れ、その連れを変態丸出しの表情とコスで性的に食おうとしてる白井黒子……ダメ、全く分からない。けどとりあえずは) 「へっ? む、結標さん一体何をなさギャンッ!!」 結標の取った行動はシンプルで、この保健室で一番迷惑そうな黒子の後方に自分自身を【座標移動】させ、すぐさま警棒で後頭部に一撃を入れた。 黒子もいきなりのことに対処出来ず結標の全力の一撃をモロに喰らい気絶、黒子の計画はこれにて終了=青ピの危機も終了と相成った。 「おーい結標、悪いけどこの金属矢も抜いてくれると助かるじゃん。見返りに一時間目のサボリは目を瞑ってやるから」 「そうゆうことなら♪ はいっ、これで全部抜けたわよ。ところで白井黒子とこの男はどうするの?」 「白井は建宮の知り合いに常盤台の寮で働いてる子達がいるからその子達に引き取ってもらうじゃん。青ピは……どうだ、動けそうか?」 「あきません。ボク、朝練のダメージが残っとって動けそうにありませんわ。少ししたら動けそうになりそうやからそしたら教室行きます」 物分りのいい青ピに内心驚きながらも黄泉川は建宮から聞いていた対馬の携帯に連絡、今回の件を伝えて黒子を引き取りに来てもらうように頼み込む。 携帯越しからでも分かるくらいに対馬がうんざりしているのを感じ取っていたが、それでも了承してくれたことに感謝しつつ黄泉川は職員室へと戻って行った。 「じゃあ私は寝るけど何かしたらタダじゃすまさないからね」 「わ、分かってますって! それにボク、まともに動けへんからそない気ぃ張らんでも大丈夫……って寝るの早っ!」 早々に眠りについた結標に驚きながらも青ピも体を休めることにした、気絶してる黒子が過激な寝言を言ってるのは無視して。 黒子は思いもしないだろう、迎えに来るのが対馬ではなく他校にまで迷惑を掛けたことに怒り心頭な寮監だとは。 こちらは当麻&翔太、心理掌握から必死で逃げてようやく更衣室の前に到着した。 しかし目の前には売店の売り子のエプロンを身に着けて、ソワソワしてる麦野がいた。 「む、麦野さん、どうしたんでせう?こんなところで」 「は、浜面のは、裸……」 そう麦野は売店からそのまま抜け出して疲れた浜面の介護(?)をしに来たら浜面の着替えを目撃してしまったのだ 最近、女らしくなった麦野はそれに動揺してしまったのだ 「はー、あなた様にもそんな女らしいところがあったんですね」 「……テ、テメェ、喧嘩売ってんのかぁ?」 「い、いえそんな滅相もない!しょ、翔太、はやく着替えて教室に行こうぜ!」 「う、うん」 怖くなったのですばやく更衣室に二人は逃げ込んだ 数分後、着替え終わった浜面が出てきて麦野に優しくしてしまい追われることを二人はなんとなく予感していた
https://w.atwiki.jp/seisoku-index/pages/330.html
サーシャ「亡命します」 ワシリーサ「えっ?何を言ってるのサーシャちゃんッッッッッ!!」 サ「第一の解答ですが、貴様が無理矢理着せてるこの変態的な衣装にいい加減うんざりしてるので亡命します。」 サ「第二の解答ですが、もう貴様の下で働きたくありません。解答の補足ですが、ッが多くてウザい」 ワ「そう、そんなに嫌だったの。ごめんなさい、サーシャちゃんの苦しみに気付いてあげられなくて…」 サ「気付くも何も確信犯だろクソボケ」 ワ「私はサーシャちゃんが嫌がることを続けさせるような血も涙も無いサタンじゃないのよ」 サ「そのセリフを主の前でも言える自信はありますか?」 ワ「分かったわ、じゃあその服は今日限りでやめにしましょう!」 サ「とか言いつつどうせ機動少女カナミンの衣装にするとか言うんだろ?」 ワ「もうサーシャちゃんたら、私がそんな酷い事すると思う?」 サ「Да」 ワ「今回はちゃんとした布地の多い服よ。」 サ「第一の質問ですが、それは本当ですか?」 ワ「ええもちろんよ。」 ワ「ほら!ミ○キーマ○スのきぐるみ♪」 サ「うわああああああああああああああああああ!!!」グシャッ! サーシャはワシリーサがどこからともなく取りだした○ッキーの頭部を ワシリーサごとバールで薙ぎ払った サーシャ「さて、これから一体どこに行けば良いのでしょうか?」 早速だがイギリスはどうだろうか? 元ローマ正教の一部隊や日本の天草をまるごと受け入れたくらいだ。 きっと自分の身柄も保証してくれるだろう。 サーシャ「というわけでイギリスに亡命しましょう」 サーシャ「第一の質問ですが、あらすじは以上でよろしいですか?」 神裂「それが今あなたがここに居る理由であると?」 サーシャ「Да」 アニェーゼ「亡命ですか。服装的な意味で。」 ルチア「まさに着の身着のままですね。服装的な意味で。」 アンジェレネ「あれじゃあスカートめくりもできそうにありませんね。服装的な意味で。」 オルソラ「ロシアは非常に寒いはずですが、お体の方は大丈夫でございましょうか?服装的な意味で。」 シェリー「水着か?最近のガキは大胆だねぇ。服装的な意味で。」 サーシャ「第一の解答ですが、それがここに居る理由です。匿っていただけますか?」 「第二の解答ですが、Да。」 「第三の解答ですが、ドクサレ上司のせいで服が他にないのです。」 「第四の解答ですが、もうめくるとかめくらないとかの問題じゃないでしょう。服装的な意味で。」 「第五の解答ですが、このインナーはア○ダーアー○ー社製のコー○ドギアを魔術で強化したものですから問題ありません。」 「第六の解答ですが、スケスケネグリジェのお前が言うな。」 そのころランべス宮殿では ローラ「亡命?」 ステイル「はい、ロシア成教殲滅白書に所属するサーシャ・クロイツェフという者です。」 ローラ「へえ」 ステイル「いかがなされますか?」 ローラ「来たるものは拒まざることよステイル」 ステイル「しかし、今はロシアと学園都市の間で戦争が始まろうとしている状況です。 ロシア成教からの亡命者を受け入れるというのは…」 ローラ「アニェーゼ部隊や天草式の様な大所帯ならともかく、たかが猫を一匹拾うだけ。 そのくらいならこのローラお姉さんがどうにかしたるわ。」 ステイル(お姉…さん…?) 神裂「先ほどバーコードから電話がありました。上から許可が下りたようです。 手続きも全て引き受けてくれました。」 オルソラ「そうですわね、モスクワでは35度を超える気温を記録したこともございますし。」 アニェーゼ「これで晴れて私達の仲間ですね」 サーシャ「ありがとうございます。やはりここに来て正解でした。では、さっそくこの忌々しい服を」 アニェーゼ「そのままでも良いんじゃねえですか?」 サーシャ「第一の解答ですが、それでは亡命した意味がありません。さあ早く修道服を!普通の修道服を!」 アニェーゼ「わ、わかりましたから!そんなに迫らねえでください!アンジェレネ、彼女の着替えを手伝ってあげてください」 アンジェレネ「は、はい!サーシャさん、こちらへ!」 サーシャ「Да」 これでようやく普通の格好に… サーシャ「………」 現在のサーシャの格好 黒地を基調とした上下分割の極めて布が少ない 例えるならきわどい黒ビキニにヒラヒラしたレースをつけたもの さらに小さな悪魔の羽と尻尾もついている 頭にはネコミミのおまけつき ルチア「アンジェレネ、これは一体どういう事です?なぜ着替える前よりも露出度が高くなっているのですか?」 アンジェレネ「えっと、なんででしょう…?」 神裂「何やら嫌なトラウマが…」 アニェーゼ「それは私の小悪魔ロリエロメイドしゃないですか。」 シェリー「なんでアンタがそんな物持ってんだよ」 アニェーゼ「上条当麻を落とすためです!」 オルソラ「あらあら、尻尾と羽までついているのですか。とても凝ったデザインでございますね。」 サーシャ「第二の解答ですが……グスッ…ひっく……もう嫌です……」 サーシャはとうとう泣き崩れてしまった ルチア「シスターアンジェレネ、あとでお尻百叩きの刑です。シスターアニェーゼも後でみっちりと話し合いましょう。」 アニェ&アン「…Да」 ルチア「申し訳ありませんサーシャさん。今度はちゃんとした修道服をお渡ししますから。」 サーシャ「……ほんと?」 ルチア「ええ。ですから機嫌を直してください。」 ルチアはへたり込んで泣いているサーシャに手を差し出した サーシャ「……うん(ぎゅっ)」 サーシャはルチアの手を握り、もう片方の手で泣きはらした目をこすりながらルチアの後についていく オルソラ「まるで姉妹みたいございますね。なんて微笑ましい光景でしょうか。そう思いませんか?」 神裂「思いません。」 アンジェレネ「百叩き百叩き百叩き(ガクブル)」 ルチア「はい、どうぞ。」 サーシャ「第一の解答ですが、ありがとうございます…たしかに普通の修道服ですね。」 ルチア「出ていきましょうか?」 サーシャ「第二の解答ですが、すぐに終わりますから。それに、こちらの修道服を着るのは初めてですので、 色々とお手伝いしていただけるとありがたいのですが。」 ルチア「わかりました。」 サーシャはルチアの前で小悪魔ロリエロメイドを脱ぎ始めた ルチア「……」 ルチア(下着…上は付けてないのですね。それもそうでしょう、あの拘束衣では。 それにしても、陶器肌というのでしょうか?真っ白でマシュマロの様に柔らかそうで、 思わず頬ずりをしたくなる様な……はっ!私ともあろうものが何とふしだらな! しかも相手は女の子じゃないですか!しかし、あの絹の様な肌を見せつけられては……いけない、 これはきっと主が私めに与えてくださった試練です!試練なのです!!) サーシャ「あの」 ルチア「はい!!」サーシャ(ビクッ!) ルチア「ああすみません、少々考え事をしていたもので。」 サーシャ「そ、そうですか。では第一の質問ですが、あなたがたの修道服はなぜ ジッパーが取りつけられているのですか?ス○ィッキィフィンガーズですか?」 ルチア「季節によって半袖に切り替える事ができますし、戦闘の際には動きやすい様スカートを短くすることができるようにと、 まあそんな感じです。私とアニェーゼはデフォルトでミニスカですけど。」 サーシャ「なるほど、魔術だけでなく機能的な意味合いが込められているということですか。 では第二の質問ですが、スカートのジップを取り外すのを手伝っていただけないでしょうか?」 ルチア「はい、えっとスカートのジップはこうやって…」 サーシャ「ひゃっ!」 ルチア「どうかなされましたか?」 サーシャ「第三の解答ですが、すみません、太股が少しこすれて…」 ルチア「そうですか。ですが、すぐに終わりますので我慢してください。」 サーシャ「はい//// (もじもじ)」 ルチア(なるほど、弱点というわけですか。サーシャさんたらかわいらしく太股を擦り合わせたりして……フフフ) サーシャ「ん////……まだですか…?」 ルチア「終わりましたよ。」 サーシャ「第四の解答ですが、ありがとうございました/////」 ルチア「いえこちらこそ本当にありがとうございました。」 サーシャ「えっ?」 ルチア「い、いえ!なんでもありませんっ!!」 ルチア「というわけで、着替え終わりました。」 オルソラ「あらあら、とても良くお似合いでございますよ。」 アニェーゼ「ついでにこの厚底サンダルもどうですか?」 サーシャ「第一の解答ですが、歩きにくそうなので遠慮します。」 アンジェレネ「百叩き百叩き百叩き(ガクブル)」 神裂「二―ソはそのままなんですね。サーシャさん、ではこれを」 サーシャ「第一の質問ですが、これはイギリス清教の十字架ですか?」 神裂「はい。改めてこちら側に付くという事になるので、建前だけでも通していただかないと。」 サーシャ「建前…?第二の質問ですが、この※八端十字架は捨てなくてもよいのですか?」 ※ロシア成教の十字架 神裂「ええ。奇天烈に感じるでしょうが、イギリス清教はそう言った面に関しては寛容ですから。 ただし、イギリス清教のために働くという事が大前提ですが。」 ドクサレ上司の職権乱用に耐えられずにロシア成教を捨てたとはいえ 長年忠と信仰を尽くしてきたのだ。自分が常に身に着けていた ロシア成教徒の証である八端十字架に愛着が無いと言えば嘘になる。 だからこの待遇は素直に嬉しい。それでも、イギリス清教の 十字架を前にすると、改めてロシア成教を捨てた事の重みが 自分の後ろ髪を引かれるというより、引っ張られる様な気分にさせられる。 サーシャ「たぶん、そういう思いを緩和させるためにこの様な処遇を…最大主教もなかなか侮れませんね……」 神裂「どうかしましたか?」 サーシャ「いえ、第二の解答ですが、ただの独り言です。第三の解答ですが、改めて、サーシャ・クロイツェフと申します。よろしくお願いします。」 神裂「ええ、こちらこそよろしくお願いします。」 こうしてめでたくサーシャはイギリス清教の仲間入りしたのでした その頃、ロシア成教殲滅白書では ワシリーサ「サーシャちゃん………」 シスターA「あの、ワシリーサ様?」 シスターB「ダメね、魂が完全に抜けてるわ。殲滅白書の仕事どうしよう…」 シスターA「ニコライ司教はなんと?」 シスターB「私達(殲滅白書)の方でなんとかしろだって。だけど、トップがこの有様じゃねえ……」 シスターA「それにサーシャが居ないと、何だかんだ言ってワシリーサ様を上手く扱えるのはサーシャしか居ないし。」 シスターB「首輪を付けられてるのはサーシャの方なのにね。さすがにあの服はちょっとねえ…」 シスターA「今まで良く耐えていたと思うわ。私だったら初日で辞めてそうだもの。」 ワシリーサ「てめえらサーシャたんの悪口言ってんじゃねぇぞ売女ァ!!!」 AB「言ってねえよ!!ちょ、暴れないでください!!」 深刻なサーシャショックが発生していた アニェーゼ「ところで、サーシャが着てた拘束服はどうするんです?」 バシン!ほわァ! サーシャ「第一の解答ですが、燃やしましょう。」 バシッ!あうっ! アニェーゼ「え?良いんですかい?」 バチン!そげぶっ! サーシャ「ええ、第二の解答ですが、さすがにこの服に愛着などありません。」 バチコン!アッー! アニェーゼ「わかりました。焼却炉まで案内しましょう。」 バシッ!だんだん気持ちよくなってきました/////// アンジェレネッ! アニェーゼ「さ、着きましたよ。」 サーシャ「そぉい!」バサッ! アニェーゼ「1秒たりとも迷いを見せずに放りこみやしたか。よほど嫌だったんですね。」 サーシャ「終わった…我々の勝利です。」 アニェーゼ「いや、私らは全く関係ないでしょう。」 サーシャ「第三の解答ですが、共にこの喜びを分かち合ってください(ガシッ!)」 アニェーゼ「そう言われても…しかも抱きつかないで、泣かないでくださいよ。」 感動的な場面なのかそうでないのか、この二人の温度差が生み出すなんとも 奇妙な空間がそこにあった。 オルソラ「ところで、サーシャさんの好きな食べ物は何でございましょうか?」 サーシャ「第一の解答ですが、ガムです。」 オルソラ「ガムでございますか。それは少々難しい課題になりそうです。」 神裂「あのですね、実は今晩、寮の皆さんでサーシャさんの歓迎会を開こうという事になりまして。」 サーシャ「第二の解答ですが、そういう事は先に言っていただかないと、ガムと答えた私がKYみたいじゃないですか。」 オルソラ「まずはガムベースを購入し、それから果実エキスや香料を…」 神裂「すみません、では改めて好きな食べ物を教えていただけますか?」 サーシャ「第三の解答ですが、特にこれと言って思い浮かぶものもありませんが…… しいて挙げるとすれば、ありきたりですがボルシチですかね。」 神裂「なるほど、ロシア料理の定番ですね。」 特別ボルシチが好きというわけではない。 ただ、いつだったかワシリーサが自分にボルシチを御馳走してくれたのを思い出したのだ あんなおちゃらけた上司だが、意外に料理の腕は高くて驚いた覚えがある サーシャ「……」 神裂「サーシャさん?」 オルソラ「ガムの甘味料は、人工甘味料と果物の甘味料、どちらを使えばよろしいのでしょうか? オリーブオイルでアレンジを加えるのも面白そうでございます。」 神裂「嫌ですよそんな噛む度に口が油まみれになるガム。想像しただけで吐き気がします。」 サーシャ「だいよ…かい…うえ…おぶっ!!!」 神裂「サーシャさんッ!!!」 オルソラ「ロシア料理と言えば、ビーフストロガノフも有名でございますよ。最も、私達は修道女なので肉食はできるだけ慎まねばなりませんが。」 オルソラ「それでは、今宵の歓迎会の料理はロシア料理中心ということでよろしいのでございますね?」 神裂「ええ、というかロシア料理の方もレシピをカバーしているのですか?」 オルソラ「私に作れない料理はございません。」 神裂「さすがは原作者が嫁にしたいと公言しただけありますね。では、私が買物に行ってきますので、材料のメモを」 サーシャ「あの、第一の質問ですが、私に行かせてもらえないでしょうか?」 神裂「えっ!ですが、今日はあなたのための歓迎会ですよ?」 サーシャ「第一の解答ですが、寮周辺の地図を把握したいのです。ダメですか?」 神裂「しかし…」 オルソラ「まあまあ、よろしいではありませんか。せっかくですから、このロンドンの街並みを楽しんできてはいかかですか?」 サーシャ「第二の解答ですが、突然の要望を受諾してくださった事に感謝します。」 オルソラ「はい、これがレシピです。大型の食品店に行けば大抵のものは揃っているのでございますよ。」 サーシャ「第三の解答ですが、では、任務を果たしてまいります。」 オルソラ「ふふ、楽しんできてくださいね。」 神裂「……大丈夫でしょうか?今日ここに来たばかりだというのに。それに、旅の疲れもたまっているかもしれませんし。」 オルソラ「まあまあ、かわいい子には旅をさせろという言葉が日本にはございますよ?」 神裂「それは色々と間違っています。とにかく心配なので、五和に連絡しておきましょう。」 五和「というわけで女教皇様から連絡を承ったので、例のサーシャという女の子を探しているのですが…」 サーシャ「……」 五和「えっと、小柄で金髪で色白で、修道服を着ている女の子ですね。」 サーシャ「……」 五和「補足として、ミニスカ二ーソで胸は控えめと…」 サーシャ「……(ピキッ!)」 五和「それらしき人は見当たりませんが…」 サーシャ「第一の質問ですが、あなたのその二つある目と乳は飾りですか?」 五和「うわっ!等身大のフランス人形が喋りだしました!」 サーシャ「第一の解答ですが、宣戦布告として捉えさせていただきます」 五和「あの、もしかしてあなたがサーシャ・クロイツェフさんですか?」 サーシャ「第二の質問ですが、まさか本当に今まで気付かなかったのですか?だとしたら信じられないくらいの天然ですね。」 五和「すみません。あの、私はイギリス清教並びに天草十字凄教に所属する五和と申します。」 サーシャ「第二の解答ですが、同僚というわけですか。あなたの服装から魔術的な匂いを感じたので、 こちらから接触してみたのですが、どうやら勘違いだったようです。」 五和「勘違い?もしかして、人探しでもしているのですか?」 サーシャ「いえ、第三の解答ですが、かくかくしかじか」 五和「亡命!!なるほど、女教皇様は、私に殲滅白書から狙われてるあなたの護衛を任されたという事ですね!」 サーシャ「第四の解答ですが、全ては私の勘違いですから。補足説明すると、取り越し苦労というやつです。」 五和「そうなんですか。では、なぜ女教皇様は、あなたに接触する様に指示を…?」 サーシャ「第五の解答ですが、迷子になりました。」 五和「それにしても、よく私が魔術師だって気付きましたね。天草は隠密行動に長けているので、 見つからない事には自信があったのですが。いえけして私が地味キャラだという事ではなくてですね」 サーシャ「第一の解答ですが、先程も述べた通り殲滅白書から逃げてきた身です。少々魔術の反応に神経質になっていたからでしょう。」 五和「さすがはプロという感じですね。ところで、なぜ亡命を?」 サーシャ「第二の解答ですが、どうかその事については触れないでください。」 五和「……?」 店員「では、いつも通り女子寮に配達しておきますね。夕方までには届けさせます。」 五和「よろしくお願いします。」 サーシャ「第一の解答ですが、助かりました。ありがとうございます。」 五和「いえいえ、同じイギリス清教の仲間じゃないですか。そうだ、もしよろしければ、この後私達の住み家に来ませんか?」 サーシャ「第一の質問ですが、天草のアジトですか?」 五和「そんな大それたものじゃないですよ。和洋混合の長屋みたいなものですから。」 サーシャ「NAGAYA?」 五和「あー、えーっと、要は寮みたいなものです。私達が治安維持と管理を任されている日本人街にあるのですが」 サーシャ「第二の質問ですが、イギリス清教に転身した身とは言え、昨日まではロシア成教に所属していました。 そんな私をあなたがたの拠点に招いてもいいのですか?」 五和「大丈夫ですよ!根拠はないけど。」 サーシャ「はあ、では第二の解答ですが、お言葉に甘えさせていただきましょう。」 私、メリーさん、今あなたのマンションの前に居るの 香焼「教皇代理、チャンネル変えましょうよ……」 建宮「何言ってんの!そんなチンケな肝っ玉で天草の十字教徒がつとまるかってのよ!!」 野母崎「おい早く外に逃げろよ!何で部屋の中に隠れるんだよ!」 対馬(なんでイギリスで日本のホラー番組が放送されてるのかしら?しかもこんな真昼間から) 私、メリーさん 建宮・野母崎・香焼(ごくっ……) 今、あなたのウ・シ・ロ・ニ・イ・ル・ノ!! 「ぎゃあああああああああああああああああああ!!!」 対馬「ああうるさい…」 五和「ただいま戻りましたー。ていうか、みなさんなぜ雄叫びなど?」 対馬「ほっときなさい。ところで五和、その子は?イギリス清教のシスターさん?」 五和「ああ、彼女は」 建宮「おお五和ァ!今凄く怖い番組がやってたのよ!世の中俺達の知らない世界っつーもんがまだまだ沢山あんのよな。 お前にも見せてやりた……」 サーシャ「……」 建宮「……」 サーシャ「……?」 建宮「……(ダラダラ)」 香焼「ほんと怖かったですよねー。アレ、どうしたんですか教皇代理?そんな滝の様な冷や汗を……」 建宮「はぎゃあああああああーッ!!!!メリーさんが後ろにいいいいい!!!!!」 香焼「(ピクピク)」泡を吹いて気絶している サーシャ「……」 五和「ちょっ、建宮さん!失礼じゃないですか!」 サーシャ「第一の質問ですが、初対面で等身大のフランス人形呼ばわりしたあなたがそれを言いますか。」 建宮「いやいや先程は失礼したのよ。俺は天草の教皇代理をやってる建宮っつーもんなのよ。」 サーシャ「第一の解答ですが、私はイギリス清教のサーシャ・クロイツェフです。」 五和「お茶がはいりましたよー。はい、サーシャさん、おしぼりです。」 サーシャ「第二の解答ですが、ありがとうございます。湿ったタオルを日本ではオシボリというのですね。」 野母崎「まさか五和、あの少年だけじゃなくて、その子まで……いかんぞ!確かにイギリスは同性愛には寛容だが、 上条少年に上手くアタックできないからとは言えそっちの方向に走ってはいかんぞッ!!」 五和「な、何言ってんですか/////!!まるでおしぼりが私の求愛行動であるかの様な発言はやめてください!!」 サーシャ「…?第一の質問ですが、一体何の(ry」 対馬「気にしないで良いから。ほら、せんべい食べる?」 サーシャ「第三の解答ですが、いただきます。これは日本式のクッキーみたいなものでしょうか?すごく硬そうです。 ところで、お砂糖はありますか?」 五和「はい、どうぞ。でも、お砂糖が必要な食べ物なんてありましたっけ?」 サーシャ「ありがとうございます(ドバッ)」 一同「!!!!!!?」 サーシャは豪快に緑茶の中に砂糖をぶちまけた サーシャ「第四の解答ですが、グリーンティーは初めてです。紅茶とはまた違った香りと味を楽しめますね。」 五和(緑茶にお砂糖ですか!?) 香焼(しかもあんなに沢山!) 対馬(でも甘茶とかあるし、案外いけるのかしら?) 建宮(うっ、きもちわるくなってきたのよ…) 初めての緑茶?を堪能するサーシャを尻目に、天草式一同はカルチャーギャップをこれ以上ないくらいに感じていた サーシャ「第五の解答ですが、センベイと言いましたか?少し硬いですが、この香ばしさと、 コクがあってほど良いしょっぱさは病みつきになりそうですね(バリボリ)」 五和「そ、そうですか、喜んでいただけて何よりです……」 サーシャ「……?第二の質問ですが、私の顔に何かついていますか?」 五和「え!?い、いえ!なんでもありませんよなんでも!」 サーシャ「……?(バリバリ)」小首をかしげつつせんべいを噛み砕くサーシャ 五和「……(それにしても)」 お茶をすすりながらバリバリと煎餅を頬張るフランス人形の様に綺麗な顔をした修道服の美少女外国人。 「なんてシュールな光景なのだろう」とその場にいた天草式の誰もがそう思わずにはいられなかった。 サーシャ「第一の解答ですが、楽しいひと時を過ごさせていただき感謝します。続いて第一の質問ですが、また来てもよろしいですか?」 建宮「おう、こんなかわいいシスターさんならいつでも大歓迎なのよ!」 対馬「ロリコン?」 サーシャ「第二の解答ですが、ありがとうございます。では」 五和「女子寮まで見送りに行きますね。また迷子になったら大変ですから(ニヤニヤ)」 サーシャ「むっ、第三の解答ですが、五和は見た目に反してなかなか意地悪な方ですね。」 五和「くすっ、冗談ですよ(からかった時の反応が可愛いですね)」 野母崎「五和、襲うんじゃないぞ?」 五和「いい加減にしないとシバきますよ野母崎さん?(ニコッ)」 五和「ところで、サーシャさんはなぜ亡命を?あ、いえ、話しにくい事情があるのでしたらいいですけど。」 サーシャ「第一の解答ですが、その事については触れないでくださいと先程言った気がします。」 五和「えっ!そうでしたっけ!?すみません、やっぱり話したくないですよね、深刻な問題ですし…」 サーシャ「……第一の質問ですが、なぜ気になるのですか?私が亡命した理由など」 五和「そうですね…興味があるというのも確かなんですが、なんというかその…助けたい、いえ、力になりたいんです。あなたの。」 サーシャ「私の?第二の質問ですが、もう少し詳しい説明を要求します。」 五和「だって同じイギリス清教の仲間ですし、それに友達じゃないですか、私達。」 サーシャ「友達……?」 五和「ええ、友達ですよね。」 恋には奥手の五和だが、こういう時だけはなぜか妙に積極的だ 原作ではどうか知らないが 五和「もしかして、嫌ですか?」 サーシャ「い、いえ、第二の解答ですが、あなたの認識に間違いはありません。私も…その……あなたを友人であると認識しています……/////」 五和「ではサーシャさん、あらためて」 サーシャ「第三の解答ですが、サーシャです。」 五和「はい?」 サーシャ「サーシャさんではなく、サーシャと呼び捨てしてください……/////」 五和(照れてる…かわいいなあもう!)ぎゅっ! サーシャ「だ、第三の質問ですが!いきなり何を!むぎゅっ!く、苦しい…」 五和「よろしくおねがいしますねサーシャちゃん!(スリスリ)」 辛抱たまらなくなった五和に抱きしめられ、頬ずりをされるサーシャ 隠れ巨乳と噂される彼女の双丘の圧迫は、地味にそれでいて確実にサーシャの意識と体に ダメージを与えていく 満足して開放した頃には、ある意味本当に物言わぬフランス人形の様になっていたという 五和「それでは、この辺で。今度は一緒にロンドンを遊びまわりましょうね。」 サーシャ「第一の解答ですが、お見送り感謝します。第二の解答ですが、その時はまたよろしくお願いします。 補足させていただきますが、天草式の圧殺術をかけるのはもう勘弁してくだいさい。」 五和「す、すみません、サーシャちゃんが可愛過ぎたのでつい/////」 サーシャ「な、何を言ってるのですかあなたは/////」 赤面してうつむく二人 そこへ アンジェレネ「大変!大変ですよー!大事件です!そこ!!女同士でなんか良い雰囲気出してる場合じゃないですよー!!」 五和「えっ!いえ!良い雰囲気とかそんなんじゃ!?」 サーシャ「第一の質問ですが、詳細な説明をお願いします。」 アンジェレネ「説明するより現場を見てもらった方が早いです!百聞は一見に如かずですっ!」 アンジェレネはサーシャの手を握り、その現場とやらに連れて行った そこは、先程アニェーゼに連れられ、サーシャが忌々しい拘束衣と決別した焼却炉がある……いや、正確にはあったはずの場所だった 神裂「シスターアンジェレネ、サーシャさんを連れてきてしまったのですね…」 サーシャ「第二の質問ですが、一体何が?」 神裂「少しショッキングかもしれませんが…覚悟してください…」 焼却炉に来た時点ですでに嫌な予感はしていた だが、もしかしたらそれは違うと、杞憂だと、僅かな希望にすがりたかった 神裂はサーシャの前から退き、サーシャはおそるおそる、その悪夢の光景を自分の目に映し、事実の認識に努めようとした その悪夢の光景とは、その事実とは なぜか焼却炉が跡形も無く木っ端みじんに爆破していたこと そして、そんな大爆発があったにも関わらず、なぜかそれが、全てを焼き尽くす紅蓮の炎に投じたはずのそれが、 目立った傷一つなくホコリすらも寄せ付けず、まるで宝箱の中に大切に保管されていた物の様にそこに鎮座されていた 焼却炉「洗濯して干してアイロンがけまでちゃんとやっておきましたよ。ただし俺の命と引き換えにな!!」とでも言わんばかりである 一体、あの拘束衣にはどんな強大な聖骸布レベルの術式が施されていたのだろう いや、もう考えたくない サーシャ「はは…ははははは……」 サーシャは口を引きつらせ、抑揚の無い笑い声を発した後、暗転する視界と意識に身を任せた 同僚達が自分の名前を叫ぶのが聞こえたきがするが、なんかもういいや…… サーシャ「!!!!!!?」 サーシャ「夢……ですか……」 たぶん今まで見た夢の中でワースト3位に入る悪夢だろう ちなみにワースト1位は、先程の悪夢に出てきた拘束衣を上回る、もはや布がほとんど 無くて衣服として全く意味を成さないほどの服を着たまま戦死する夢だ。 あの時は本当に心の底から泣きつつワシリーサが呪われることを祈った覚えがある。 サーシャ「第一の解答ですが、当然のごとく眠れなくなりました。補足説明ですが、ついでにお腹も空きました。 って、誰も居ないのに誰に対して説明してるのでしょうか?」 あの大惨事を見た後、ショックで倒れてしまった。 亡命してきたことの疲労もあってか、そのままぐっすり寝てしまい、悪夢を見てしまったわけだが。 あれから何も食べていない。最後に何かを口にしたのは、天草の拠点で緑茶とせんべいを口にした時だ。 きゅるるとお腹からかわいらしい音が鳴るのが聞こえた サーシャ「そう言えば、今日は私の歓迎会を開いてくれるはずでしたね。みなさんに悪い事をしてしまいました……」 サーシャ「ですが、今更悔いてもしかたありません。少し出歩くとしましょう…」 サーシャは夜中の暗い女子寮の徘徊を始めた 今度は「歩くフランス人形が!」とか言われて驚かれたりしないかと少し心配になったが、 西洋人を見なれない東洋人からすればそう見えるだけで、西洋人はそんな事を言ったりは ルチア「……そこの歩くフランス人形の幽霊みたいなのは誰ですか?もう就寝時間はとっくに過ぎてますよ?」 サーシャ「……」 ルチア「おや、サーシャさんではありませんか。」 ルチア「先程は心配しました。いきなり倒れたものですから。まああんな光景を見せられては無理もありませんが…」 サーシャ「ッ…!」 ルチア「どうかしましたか?」 サーシャ「いえ、第一の解答ですが、再びかくかくしかじか」 ルチア「確かに、それは酷い夢でしたね。心中お察しします。」 サーシャ「第二の解答ですが、もう私はダメかもしれません」 ルチア「え、いやそこまで思いつめなくても」 サーシャ「第三の解答ですが、私の灰は故郷に蒔いてください。灰になれば、 もうあの服を着る事もありませんから……フフフフフアハハハハハハハ」 ルチア「あ、あの、少しお話しませんか?話せば少しは楽になるかもしれませんし。」 修道女の寮で変死体が発見されるなどという最悪の事態を避けたかったのが本音である ルチア「どうぞ。」 サーシャ「第一の解答ですが、ありがとうございます。」 ルチアから紅茶を受け取るサーシャ そして、その紅茶にこれでもかというくらいにミルクと砂糖を入れる サーシャ「第二の解答ですが、ここは月が良く見えますね。まるでどこかの成金の別荘の様です。」 二人は今、女子寮最上階のテラスに居た 優雅に外の景色を眺めながらティータイムを楽しめる空間であり、休憩時には修道女達に人気の場所である。 しかし、今現在はすでに就寝時間を過ぎているため、そこにはサーシャとルチアしかいない。 サーシャ「ふぅ…第三の解答ですが、少し落ち着きました。」 ルチア「何となく誤解を招きそうな表現ですが、そこはスルーしましょう。」 サーシャ「……」 ルチア「後悔してますか?」 サーシャ「第一の質問ですが、それはどういう意味でしょうか?」 ルチア「実は私も、元はローマ正教のシスターでした。あなたと同じ、自分の本来の信仰を捨てた身です。 アニェーゼやアンジェレネ達も。」 サーシャ「そうですか」 ルチア「特にアニェーゼやアンジェレネは孤児だった身を救われたのですから、ローマ正教を捨てるのは辛かったでしょう。 アニェーゼに至っては、ここに来た今でもローマの教えを貫いているくらいですから。それに、私だって辛かったですよ。 色々とあって最終的にはそうせざるを得なくなってしまいましたが。」 サーシャ「第一の解答ですが、私はあなた方とは違います。あなた方は捨てたくなかったのに捨てる事になってしまった。 しかし、私は自らの意思で捨てたのです。あなた方の信仰心は、私とは違い、とても気高きものであったと思います。」 ルチア「そんな事ありませんよ。それに、辛かったのに変りはないでしょう?」 サーシャ「第二の解答ですが、少なくともここに来た事への後悔はありません。みなさんが私を受け入れて下さった事に対する感謝は、 言葉では表せないくらいです。補足しますと、友人も一人できましたし……」 ロンドンの街で出会った初めての友人の事を思い出し、少し顔が赤くなる サーシャ「第三の解答ですが、私は友人と呼べる者は今まで居なかった気がします。 その事に改めて気付かされた時に、なぜかあの嫌な上司の顔を思い浮かべてしまったのです。 もとはと言えば、全てはワシリーサが元凶だというのに…」 サーシャは俯き、その顔を影が覆う 良く見ると、ティーカップの側面を包む様に持つ彼女の両手が、かすかに震えている様に 見える サーシャ「なぜなんでしょうね?今更あの愉快なアホ上司の顔を思い出すと、こんなにも 胸が締め付けられるのは…」 結局、後悔してるのかしていないのか、辛いのか辛くないのか それすらも曖昧なままで答えが出てこなかった なぜか胸が苦しくなるので、考える事すら避けたかった ルチア「たぶん、あなたはその上司の事が好きだったのかもしれません。だから、その苦しみはまだ続くでしょう。」 そういうと、ルチアはサーシャを抱き寄せ、優しく抱きしめてあげた… ルチア「気の利いた言葉は思い浮かびませんが、こうすると少しは楽になりませんか? 本当に辛い時は、誰かに甘える。焦る必要はありません。答えが見つからない時は、それを答えにしてしまえば良いのです。」 サーシャ「……」 不思議な温かさだった ワシリーサとは根本的に性格が違うのに、なぜか同じ温かさを感じる サーシャ「第二の質問ですが、もう少しこのままで居ても良いですか(ぎゅっ)」 ルチア「ええ、あなたの気が済むまで。」 結局のところ、答えは分からない しかし、ここに来たという事だけは、間違いなく正解である この温かさがそう教えてくれている 悪夢も苦しみも、今だけは全てを忘れ、ルチアの温かさに身を委ねてみようと 彼女はそう思った サーシャ「第一の解答ですがルチア、ルチアはとても良い匂いです。優しくて懐かしい 匂いです。それに暖かくて、まるでお姉さんみたいですね。」 ルチア「そ、そうですか?でもサーシャさんもとても白くて綺麗でかわいいですよ?」 サーシャ「第二の解答ですが、うちのクソ上司もルチアみたいだったら良かったのですが」 ルチア「あなたの上司の代わりはできませんが、辛い時は遠慮なく私を頼ってくれて良 のですよ。それこそ、あなたのお姉さんみたいにです。」 サーシャ「第三の解答ですが、ありがとうございます、お姉様…(すりすり)」 ルチア(うっ、まずいですねこれは……) ルチアはしっかりした性格で面倒見が良いため、年下に懐かれやすい。 アンジェレネもその一例なのであるが。 もちろんアンジェレネも可愛い。しかし、彼女の場合は手のかかる妹的な可愛さである。 そしてサーシャの場合は、それとはどこか違うベクトルの可愛さがある。 その可愛さは、なぜかルチアには「ここから先へ足を踏み入れたら戻れなくなりますよ?」 と警告されている様に思えてしまう かつてロシアの殲滅白書のリーダーを魅了し、天草十字凄教の少女の理性を砕いた魔性の少女サーシャ サーシャ「ルチアお姉様…(ぎゅっ)」 今、アニェーゼ部隊で最も厳格で禁欲的で理性的な敬虔なる修道女ルチアの理性をも砕こうとしていた ルチア「(いけない、このままでは理性が…)サーシャさん、とりあえず、お姉様という呼 び方は変更していただけますか?」 サーシャ「第一の質問ですが、お姉様はダメなのですか?」 ルチア「むしろ良、いやダメです!」 サーシャ「そうですか。では第四の解答ですがシスタールチア(すりすり)、ルチアは 意外と胸が大きいですね。スタイルも良くて羨ましいです(ぎゅっ)」 サーシャはルチアの胸に顔をうずめる ルチア「(いや、何も解決できてませんね。この可愛さは反則でしょう)修道女にはその 様なものは必要ありません。それに、胸ならシスターオルソラや神裂さんの方が」 オルソラ「お呼びでございましょうか?」 ルチア「……シスターオルソラ…いつからそこに?」 オルソラ「あらあら、逢瀬でございますか?どうやら私はお邪魔のようでございますね」 ルチア「お、おうっ!?一体どこをどう見ればそんな背徳的な表現につながるというのです!!」 オルソラ「でも満更ではないのでございますよね?」 ルチア「まあ確かに……って!そうじゃなくてですね!!」 オルソラ「そうそう、お料理の準備が整ってございますわ。」 ルチア「相変わらずですが、あなたの話には脈絡が無さすぎます。ていうか、何でこんな 時間に料理?」 オルソラ「とても微笑ましい光景で、思わず見とれてしまいました。」 ルチア「なぜそこに戻るのですか!?」 オルソラ「さあ、食堂へ参りましょう」 ルチア「もしかして寝ぼけてますか?」 オルソラ「みなさんお待ちかねですよ。」 ルチア「……」 寝ぼけてるのかまじめに言ってるのか、デフォルトでこんな感じのなのでイマイチ判断が難しい しかし、もしオルソラの言ってる事が正しいのならば、こんな夜中に飲み食いをしている 不貞の輩どもに制裁を加えねばならない というわけで、オルソラに連れられて食堂へと歩むサーシャとルチア サーシャ「第一の解答ですが、何やら良い匂いがしますね。」 どうやらオルソラは寝ぼけていたわけではなさそうである ルチア「オ・シ・オ・キ・カ・ク・テ・イ・ネ」 オルソラ「さあさあ、サーシャさん、主役はあなたでございますよ。」 サーシャ「第一の質問ですが、それはどういう」 質問を言い切る前に、オルソラが食堂の扉を開けた そこには・・・ アニェーゼ「あ、やっと来ましたか。遅えですよ二人とも。」 アンジェレネ「シスターサーシャ!早く早く!」 シェリー「夜食を漁りに来たら私まで無理矢理参加させられたんだが」 そこには、さすがに大勢とは言えないが、こんな真夜中でも起きているシスター達が居た オルソラ「さすがに御馳走とまではいきませんが、簡単な軽食をご用意させていただきま した。日本で言う前祝いという奴です。」 ルチア「まったく、こんな夜中に飲み食いして馬鹿騒ぎする修道女が一体どこの世界にいるの ですか」 アンジェレネ「まあまあ、良いじゃないですかシスタールチア。今日くらいは主も許し てくれますよ。それよりも早く料理を」 ルチア「それに神裂さん、あなたまで。」 神裂「え、いや私はその…」 オルソラ「さあ、お二人とも、早く席についてください。お料理が冷めてしまうのでございますよ。」 ルチアはやれやれといった感じでため息をつき、オルソラに促されるように席に座る 五和「さ、どうぞ」 五和はサーシャのために椅子を引いてあげた サーシャ「五和!?」 五和「えへへ、来ちゃいました。」 アニェーゼ「ところで、乾杯の音頭は誰がするんです?」 アンジェレネ「シスタールチアが良いと思いますっ!」 ルチア「アンジェレネッ!」 オルソラ「よろしいのではないですか?」 神裂「私も賛成です。」 シェリー「何でも良いから早く食いたいんだが」 ルチア「はぁ、これではまるでミイラ取りがミイラになってしまってるみたいですね」 アニェーゼ「細けえこたぁいいんですよ」 サーシャ「……」 何やら楽しそうに騒いでいるのを傍からぼーっと見ているのであるが、それも自分を歓迎するためのものだと考えると、 何やら妙な気分にさせられる ルチア「では、本日はお日柄もよく」 アニェーゼ「夜ですよ?」 ルチア「サーシャ・クロイツェフさんはロシア成教殲滅白書に所属していたという事で」 シェリー「話が長いぞ部長」 ルチア「ぐぬぬ……わかりました!では簡潔にしますよ簡潔に!!」 神裂「そんなヤケにならなくても」 ルチア「私達の新しい仲間であるシスターサーシャと、主が与えて下さったこの素晴らしい出会いの奇跡に!!!」 全員「かんぱーい!!!」 五和「サーシャちゃん、おしぼりをどうぞ」 サーシャ「第一の解答ですが、ありがとうございます五和」 ちなにみ本格的な歓迎会は後日行われました
https://w.atwiki.jp/index-ss/pages/345.html
とある女達の最終兵器 一方その頃上条当麻宅に、カメラ数十個を、誰もきずかれない所に設置して いた天草式は、とある男性寮の屋上で、その光景を見ていた。 「ノー!なぜ五和は、おしぼりなのよ!ふつう押し倒したらそのままやって しまえばいいものおおおおおおおおおお!!これじゃ、大精霊チラメイドを 着せた意味がないのよねええええええええええ!これじゃ、『神』が用意 してくれた作戦の意味がないのよねええええええええええええ!!」 「落ち着いてください教皇代理……いや、建宮さん!効果は絶対ありました!」 「そうですよ!上条当麻は男の顔をしてました!」 「しかしなのよね!これじゃあ、『神』の報告書のフラグ総数5桁を持つ上条当麻 には 日常茶飯事なのよね!!」 「「「「「「何いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!」」」」」」 「フラグ総数5桁ですか!?せいぜい2桁だと思ってました!!しかものがあれほど のものが日常茶飯事ですか!!」 「そんなんじゃあ、上条じゃなくてまさに神上じゃないですか!!」 「そうなのよね、もうローマ正教は上条当麻を崇めるべきなのよね!!」 「フラグ総数5桁…、五和はその中の一人とでもいうんですか!!そんなん じゃあ五和勝ち目0じゃないですか!」 「まて!今回は五和の応援だけではなく、他の目的もあるのよね!!それを 忘れたか!!」 「「「「「堕天使エロメイドVS大精霊チラメイド!!!!!」」」」」 「そうなのよね!!『神』が創ってくれたこの作戦!!成功させるのよね!!」 「神神神って、誰のことだにゃー?」 「「「「「神よ!!!!!」」」」」 そう、さっきからちょこちょっことでてきた『神』とは… 「土御門様参上ぜよ。」 「神よ、来てくれたのですね!!」 「おお!まさにこの輝き!女教皇様(プリエテス)に堕天使エロメイドを着せた 神の輝き!!」 「今度からは『二度目』だけどにゃー。」 「「「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」」」」」 「まあ、そんな感じで、神崎ねーちんの方は、 準備してやったにゃー!!」 「「「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」」」」」 そんなわけで、天草式男共+神(土御門)のバカ騒ぎは………これからである!! =つづく!
https://w.atwiki.jp/index-ss/pages/17.html
TSスレまとめ トップページ 禁書板内に投下されたSSの内、【女性化】禁書キャラを性転換させてみるスレ【男性化】(TSスレ)に投下された SS(二次創作小説、二次小説)等はこちらへ格納されています。なお、「TSスレ」の対象作品はSSスレに準じます。 ご案内 TSスレ運営委員会からのお知らせです。 このスレは、常時ステルス仕様となっております。 いわば伏兵状態であり、脳の構造がTS向けに出来てない人がうかつに踏むと、精神が崩壊、発狂、撤退します。 【禁書TSは良いものなので、表の人間には秘密にしておこう……なんだよ】 次いで、TSスレ運営委員会名誉委員冥土返しからのお言葉です 【表の人にうっかり漏らした人には、もれなく私の性別転換実験の被検体になってもらいます。 ああ、必ずしも美女・美少女にはなれないから安心したたまえ】 連絡は以上です スレッド案内 現行スレhttp //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/6947/1229605591/(3スレ目) 過去スレhttp //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/6947/1137765797/(1スレ目) http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/6947/1189680884/(2スレ目) 連載中の作品 とある世界の性別反転 『忘れられない思い出に』 長編まとめ 完結 天井奮闘記天井亜衣が主人公のSS 『とある上嬢の貞操騒動』 『花見日和に何を思う』 更新停止中 かげ☆とま ~とある影達の舞踏会~上嬢さん主体のSS 短編まとめ 炎の少女ステイル~マールボロは危険な香りステイル主体のSS 記念すべきTSスレ初作品 女性化したステイルが女性陣に弄られる話 ヒノ☆タンヒノタン主体SS 彼女の日常を描くお話 リレー小説TSスレ1-594の書き込んだ幻想が発達・進化したSS リレー小説チック CrazyAcademy ~蘇る番長伝説~ 1 2結標兄貴主体のSS TS建宮 とある『未元物質』の再出発 とある高校のバレンタイン & とある二人たちのホワイトデー インデックス(♀)・神裂(♀)×上嬢さん 『とある上嬢の日常とイベント』 『日常+非日常=?』 1 2 上記以外の短編・小ネタについては → こちら 単語集 単語集 投下ログ 1スレ目 2スレ目 3スレ目 ※投下ログ内のテキストをむやみに改訂することは、たとえ作者であってもご遠慮ください。 具体的にはページタイトルが「TS(スレッド番号)-(レス番号)」であるものです。 wikiを編集される方へ TSスレまとめ編集上の注意
https://w.atwiki.jp/ws_wiki/pages/3884.html
ヴァイスサイド 禁書目録Ⅱ&超電磁砲カードリスト ブースター トライアルデッキ プロモーションカード 総評 ブースター 番号 種類 レアリティ 色 カード名 レベル/コスト スペック 特徴 ID/W13-001 キャラ RR 黄 裏社会に生きる少年 一方通行 1/1 5000/1/1 《超能力》? ID/W13-002 キャラ RR RRR 黄 “お姉さま”美琴 2/2 7000/2/1 《超能力》? 《カエル》? ID/W13-003 キャラ R SR 黄 チア衣装の小萌 0/0 2000/1/0 《先生》? 《科学》? ID/W13-004 キャラ R SP 黄 お姉さまの露払い 黒子 0/0 2500/1/0 《超能力》? 《風紀委員》? ID/W13-005 キャラ R 黄 美琴の妹 ミサカ 1/0 2500/1/0 《超能力》? 《クローン》? ID/W13-006 キャラ R 黄 インデックスの保護者 当麻 2/2 7500/2/1 《特徴なし》? ID/W13-007 キャラ R SP 黄 異能の右手を持つ男 当麻 3/2 10000/2/1 《特徴なし》? ID/W13-008 キャラ U 黄 メイド候補生 舞夏 0/0 500/1/0 《メイド》? ID/W13-009 キャラ U 黄 いたずらっ子 打ち止め 0/0 500/1/0 《超能力》? 《クローン》? ID/W13-010 キャラ U 黄 変化する日常 一方通行 0/0 2000/1/0 《超能力》? ID/W13-011 キャラ U 黄 負けられない戦い 美琴 1/0 5000/1/0 《超能力》? 《カエル》? ID/W13-012 キャラ U 黄 “多角スパイ”土御門 2/1 2000/1/1 《魔法》? 《超能力》? ID/W13-013 キャラ U 黄 “電極解放”一方通行 2/1 8000/1/1 《超能力》? ID/W13-014 キャラ C 黄 御坂 美鈴 0/0 2000/1/0 《特徴なし》? ID/W13-015 キャラ C 黄 最強の能力者 一方通行 0/0 1500/1/0 《超能力》? ID/W13-016 キャラ C 黄 吹寄 制理 0/0 2500/1/0 《スポーツ》? ID/W13-017 キャラ C 黄 不幸体質 当麻 0/0 3000/1/0 《特徴なし》? ID/W13-018 キャラ C 黄 妹達の上位個体 打ち止め 1/0 5000/1/0 《超能力》? 《クローン》? ID/W13-019 キャラ C 黄 結標 淡希 1/1 7000/1/0 《超能力》? ID/W13-020 キャラ C 黄 学園都市の高校生 当麻 1/1 7500/1/0 《特徴なし》? ID/W13-021 キャラ C 黄 役者な中学一年生 黒子 2/1 2500/1/1 《超能力》? 《風紀委員》? ID/W13-022 イベント U 黄 劇画ショック 1/0 EV ID/W13-023 クライマックス CR 黄 幻想殺し CX 1・風 ID/W13-024 クライマックス CC 黄 学園都市最強の男 CX 2 ID/W13-025 クライマックス CC 黄 借り物競争 CX 1・炎 RG/W13-026 キャラ RR SR 緑 “精神感応”春上 2/2 7500/2/1 《超能力》? RG/W13-027 キャラ RR SP 緑 水辺の佐天 3/2 10000/2/1 《特徴なし》? RG/W13-028 キャラ R SP 緑 佐天のクラスメイト 初春 0/0 500/1/0 《超能力》? 《風紀委員》? RG/W13-029 キャラ R 緑 春上 衿衣 0/0 1500/1/0 《超能力》? RG/W13-030 キャラ R SR 緑 水辺の初春 1/0 2000/1/0 《超能力》? 《風紀委員》? RG/W13-031 キャラ R 緑 “透視能力”固法 1/1 3500/1/1 《超能力》? 《風紀委員》? RG/W13-032 キャラ R 緑 初春のクラスメイト 佐天 2/2 7000/2/1 《特徴なし》? RG/W13-033 キャラ U 緑 浴衣の初春 0/0 2500/1/0 《超能力》? 《風紀委員》? RG/W13-034 キャラ U 緑 “異能力者”春上 1/0 3000/1/0 《超能力》? RG/W13-035 キャラ U 緑 普通の女の子 佐天 1/0 5000/1/0 《特徴なし》? RG/W13-036 キャラ U 緑 “定温保存”初春 2/1 7500/1/0 《超能力》? 《風紀委員》? RG/W13-037 キャラ U 緑 子ども達の先生 木山 2/2 8000/2/1 《先生》? 《科学》? RG/W13-038 キャラ C 緑 浴衣の佐天 0/0 500/1/0 《特徴なし》? RG/W13-039 キャラ C 緑 浴衣の春上 0/0 2500/1/0 《超能力》? 《和服》? RG/W13-040 キャラ C 緑 大脳生理学者 木山 0/0 2500/1/0 《先生》? 《科学》? RG/W13-041 キャラ C 緑 鉄装 綴里 0/0 2000/1/0 《先生》? 《メガネ》? RG/W13-042 キャラ C 緑 意外とミーハー 佐天 0/0 3000/1/0 《特徴なし》? RG/W13-043 キャラ C 緑 バックアップ担当 初春 1/1 5000/1/1 《超能力》? 《風紀委員》? RG/W13-044 キャラ C 緑 仲良しクラスメイト 初春&佐天 1/1 7000/1/0 《超能力》? 《風紀委員》? RG/W13-045 キャラ C 緑 思い出の革ジャン 固法 2/1 8000/1/1 《超能力》? 《風紀委員》? RG/W13-046 イベント U 緑 誰かが見てる 1/3 EV RG/W13-047 イベント U 緑 ビッグスパイダー 2/1 EV RG/W13-048 クライマックス CR 緑 ようこそ! CX 2 RG/W13-049 クライマックス CC 緑 衿衣との再会 CX 宝 RG/W13-050 クライマックス CC 緑 私にできること CX 2 RG/W13-051 キャラ RR RRR 赤 裏打ちされた自信 美琴 2/2 8500/2/1 《超能力》? 《カエル》? RG/W13-052 キャラ RR SR 赤 一つ屋根の下 美琴&黒子 3/2 10000/2/1 《超能力》? 《風紀委員》? RG/W13-053 キャラ R 赤 学園生活 美琴 0/0 2500/1/0 《超能力》? 《カエル》? RG/W13-054 キャラ R 赤 正義の体現 美琴 0/0 2500/1/0 《超能力》? 《カエル》? RG/W13-055 キャラ R SP 赤 勝気な女の子 美琴 1/1 6000/1/0 《超能力》? 《カエル》? RG/W13-056 キャラ R RRR 赤 常盤台のお嬢様 黒子 1/1 6000/1/0 《超能力》? 《風紀委員》? RG/W13-056 キャラ R 赤 モダンガール 黒子 2/2 7000/2/1 《超能力》? 《風紀委員》? RG/W13-058 キャラ U 赤 常盤台のお嬢様 美琴 0/0 1000/1/0 《超能力》? 《カエル》? RG/W13-059 キャラ U 赤 お姉さまへの憧れ 黒子 0/0 2000/1/0 《超能力》? 《風紀委員》? RG/W13-060 キャラ U 赤 “空力使い”婚后 0/0 2500/1/0 《超能力》? 《扇子》? RG/W13-061 キャラ U 赤 第一七七支部所属 黒子 1/0 5000/1/0 《超能力》? 《風紀委員》? RG/W13-062 キャラ U 赤 パジャマの美琴 2/1 7000/1/1 《超能力》? 《カエル》? RG/W13-063 キャラ C 赤 浴衣の美琴 0/0 1500/1/0 《超能力》? 《カエル》? RG/W13-064 キャラ C 赤 水辺の黒子 0/0 2500/1/0 《超能力》? 《風紀委員》? RG/W13-065 キャラ C 赤 記録係 黒子 0/0 3000/1/0 《超能力》? 《風紀委員》? RG/W13-066 キャラ C 赤 ドレス姿の美琴 1/0 5500/1/0 《超能力》? 《カエル》? RG/W13-067 キャラ C 赤 “メイド・オブ・メイド”婚后 1/1 2000/1/1 《超能力》? 《メイド》? RG/W13-068 キャラ C 赤 寮監 1/1 3000/1/1 《メガネ》? RG/W13-069 キャラ C 赤 テレスティーナ・木原・ライフライン 2/1 8500/1/1 《メガネ》? 《科学》? RG/W13-070 キャラ C 赤 浴衣の黒子 2/1 9000/1/1 《超能力》? 《風紀委員》? RG/W13-071 イベント U 赤 手掛かり 1/1 EV RG/W13-072 イベント U 赤 執念 3/2 EV RG/W13-073 クライマックス CR 赤 高速道路の戦い CX 2 RG/W13-074 クライマックス CC 赤 超電磁砲 CX 扉 RG/W13-075 クライマックス CC 赤 まさかの共闘 CX 2 ID/W13-076 キャラ RR RRR 青 “Dedicatus545”インデックス 1/0 3500/1/0 《魔法》? 《本》? ID/W13-077 キャラ RR SP 青 銀髪碧眼のシスターさん 3/2 10000/2/1 《魔法》? 《本》? ID/W13-078 キャラ R 青 チア衣装のインデックス 0/0 500/1/0 《魔法》? 《本》? ID/W13-079 キャラ R 青 オルソラ=アクィナス 0/0 1000/1/0 《魔法》? 《シスター》? ID/W13-080 キャラ R 青 “追跡封じ”オリアナ=トムソン 1/0 4000/1/0 《魔法》? 《本》? ID/W13-081 キャラ R SR 青 いつも賑やか 当麻&インデックス 1/1 6500/1/0 《魔法》? 《本》? ID/W13-082 キャラ R SR 青 不思議シスター インデックス 2/2 8000/2/1 《魔法》? 《本》? ID/W13-083 キャラ U 青 歩く教会 インデックス 0/0 500/1/0 《魔法》? 《本》? ID/W13-084 キャラ U 青 アニェーゼ=サンクティス 0/0 2500/1/0 《魔法》? 《シスター》? ID/W13-085 キャラ U 青 蓮の杖の使い手 アニェーゼ 1/0 5000/1/0 《魔法》? 《シスター》? ID/W13-086 キャラ U 青 建宮 斎字 1/1 1000/1/1 《魔法》? 《武器》? ID/W13-087 キャラ U 青 元天草式十字凄教 神裂 2/1 8000/1/1 《魔法》? 《武器》? ID/W13-088 キャラ C 青 異教地への伝道者 オルソラ 0/0 1000/1/0 《魔法》? 《シスター》? ID/W13-089 キャラ C 青 “Fortis931”ステイル 0/0 2500/1/0 《魔法》? 《タバコ》? ID/W13-090 キャラ C 青 上条家の居候 インデックス 0/0 3000/1/0 《魔法》? 《本》? ID/W13-091 キャラ C 青 水着のインデックス 0/0 4000/1/0 《魔法》? 《本》? ID/W13-092 キャラ C 青 ローラ=スチュアート 1/0 5500/1/0 《魔法》? 《日傘》? ID/W13-093 キャラ C 青 天草式十字凄教 五和 2/1 4500/1/1 《魔法》? 《おしぼり》? ID/W13-094 キャラ C 青 ルーンの魔術師 ステイル 2/2 8500/2/1 《魔法》? 《タバコ》? ID/W13-095 キャラ C 青 闇咲 逢魔 2/2 9000/2/1 《魔法》? 《武器》? ID/W13-096 イベント U 青 屋台の誘惑 2/1 EV ID/W13-097 イベント U 青 十字架の意味 2/2 EV ID/W13-098 クライマックス CR 青 大した事ない? CX 2 ID/W13-099 クライマックス CC 青 魔滅の声 CX 本 ID/W13-100 クライマックス CC 青 食いしん坊少女 CX 2 トライアルデッキ トライアルデッキ とある魔術の禁書目録Ⅱ 番号 種類 レアリティ 色 カード名 レベル/コスト スペック 特徴 封入数 ID/W13-T01 キャラ TD 黄 最強の能力者 一方通行 0/0 1500/1/0 《超能力》? 4 ID/W13-T02 キャラ TD 黄 不幸体質 当麻 0/0 3000/1/0 《特徴なし》? 4 ID/W13-T03 キャラ TD 黄 妹達の上位個体 打ち止め 1/0 5000/1/0 《超能力》? 《クローン》? 2 ID/W13-T04 キャラ TD 黄 結標 淡希 1/1 7000/1/0 《超能力》? 2 ID/W13-T05 キャラ TD 黄 “多角スパイ”土御門 2/1 2000/1/1 《魔法》? 《超能力》? 2 ID/W13-T06 キャラ TD 黄 役者な中学一年生 黒子 2/1 2500/1/1 《超能力》? 《風紀委員》? 2 ID/W13-T07 クライマックス TD 黄 幻想殺し CX 1・風 2 ID/W13-T08 クライマックス TD 黄 学園都市最強の男 CX 2 2 ID/W13-T09 キャラ TD 青 “Fortis931”ステイル 0/0 2500/1/0 《魔法》? 《タバコ》? 2 ID/W13-T10 キャラ TD 青 上条家の居候 インデックス 0/0 3000/1/0 《魔法》? 《本》? 4 ID/W13-T11 キャラ TD 青 ローラ=スチュアート 1/0 5500/1/0 《魔法》? 《日傘》? 4 ID/W13-T12 キャラ TD 青 元天草式十字凄教 神裂 2/1 8000/1/1 《魔法》? 《武器》? 4 ID/W13-T13 キャラ TD 青 闇咲 逢魔 2/2 9000/2/1 《魔法》? 《武器》? 2 ID/W13-T14 クライマックス TD 青 食いしん坊少女 CX 2 4 ID/W13-101 キャラ TD 青 学園都市に暮らすインデックス 1/0 3000/1/0 《魔法》? 《本》? 1 ID/W13-102 キャラ TD 青 冬の贈り物 インデックス 1/0 5000/1/0 《魔法》? 《本》? 1 ID/W13-103 キャラ TD 黄 学園都市の第一位 一方通行 2/2 9500/2/1 《超能力》? 2 ID/W13-104 キャラ TD 黄 “科学と魔術”当麻&インデックス 3/2 10000/2/1 《魔法》? 《本》? 2 ID/W13-105 キャラ TD 黄 素直になれない美琴 0/0 1000/1/0 《超能力》? 《カエル》? 4 プロモーションカード 番号 種類 レアリティ 色 カード名 レベル/コスト スペック 特徴 ID/W13-106 キャラ PR 青 当麻&インデックス 1/1 2000/1/1 《魔法》? 《本》? RG/W13-107 クライマックス PR 赤 お嬢様の休日 CX 2 RG/W13-108 キャラ PR 赤 放課後の美琴 2/1 8000/1/1 《超能力》? 《カエル》? ID/W13-109 キャラ PR 黄 学園都市の中学生 美琴 1/0 5000/1/0 《超能力》? 《カエル》? ID/W13-110 キャラ PR 青 体操着のインデックス 0/0 2500/1/0 《魔法》? 《本》? ID/W13-111 キャラ PR 黄 ドキドキプレゼント!? 美琴 1/0 4500/1/0 《超能力》? 《カエル》? RG/W13-112 キャラ PR 赤 気になる存在 美琴 2/1 8000/1/1 《超能力》? 《カエル》? ID/W13-113 キャラ PR 青 機械に疎いインデックス 0/0 2500/1/0 《魔法》? 《本》? RG/W13-114 キャラ PR 赤 電撃を司る能力者 美琴 2/1 8000/1/1 《超能力》? 《カエル》? ID/W13-115 キャラ PR 黄 さっぱりした気性 美琴 1/0 4000/1/1 《超能力》? 《カエル》? ID/W13-116 キャラ PR 黄 “黒い翼”一方通行 2/1 7500/1/1 《超能力》? ID/W13-117 キャラ PR 黄 脅威に立ち向かう当麻 3/2 12000/3/1 《特徴なし》? ID/W13-118 キャラ PR 青 おやすみ インデックス 0/0 500/1/0 《魔法》? 《本》? ID/W13-119 キャラ PR 青 いつもの光景 当麻&インデックス 0/0 3500/1/0 《魔法》? 《本》? ID/W13-120 キャラ PR 青 水着の神裂 0/0 3500/1/0 《魔法》? 《武器》? ID/W13-121 キャラ PR 青 幼児体型 インデックス 1/0 3500/1/0 《魔法》? 《本》? ID/W13-122 キャラ PR 青 物欲しげなインデックス 1/0 4500/1/0 《魔法》? 《本》? ID/W13-123 キャラ PR 青 前方のヴェント 2/1 7000/1/1 《魔法》? ID/W13-124 キャラ PR 青 賑やかな昼餐 インデックス 3/2 9000/2/1 《魔法》? 《本》? 放映時期と発売日の都合上、禁書目録Ⅱは13話(~大覇星祭編)までの収録となっている。 一方で、超電磁砲は前回のブースターで収録されなかった乱雑解放編が収録されている。
https://w.atwiki.jp/ws_wiki/pages/3856.html
タイトル基本データ 作品番号 ID、RG エクスパンション セット名 セット番号 エキスパンション形式 セット枚数 備考 禁書目録&超電磁砲 W10 BP/TD 100+TD限定5 TDは「とある科学の超電磁砲」名義で販売 禁書目録Ⅱ&超電磁砲 W13 BP/TD 100+TD限定5 TDは「とある魔術の禁書目録Ⅱ」名義で販売 とある科学の超電磁砲S W26 BP/TD 80 パワーアップセット「とある科学の超電磁砲S」 WP03 特殊 8 特徴 科学と魔術が交差する人気ライトノベルのアニメ版。 原作再現と言わんばかりにレベル5やレベル6といった狂ったようなレベルパンプが多数存在。無論上条さんのレベルはゼロである。 とある魔術の禁書目録 黄と青で構成されており、魔術サイドの人間中心で構成されているため必然的に《魔法》?《本》?がメインとなる。 インデックスと当麻を中心とした絆が多数存在する他、CX連動でカウンターステップにバトル相手をデッキボトム送りにできる禁書目録を司るインデックスや回復魔術など、青らしい回復やダメージ減退に秀でたエンドカードを所有している。 足回りに関しても、デッキサーチを行える応援持ちのチア衣装のインデックス・レベル応援の天草式十字凄教 五和・1/0/2000助太刀の建宮 斎字・相手ターン1/0/6500になるIndex-Librorum-Prohibitorumなど標準的なものは一通り揃えている。 超電磁砲サイドと比べると、カード追加の機会が少なく、長らく同タイトル内でもマイナーなタイプであった。 2015年のカムバックキャンペーンでサーチ集中を持つおやすみ インデックスや幼児体型 インデックスなどのレベル1キャラ、早出しできるレベル3の賑やかな昼餐 インデックスなど優秀な新規カードが追加されている。 とある科学の超電磁砲 赤と緑で構成されており、《超能力》?《風紀委員》?を主軸に据えている。 美琴と黒子、初春と佐天の絆が多数あり、そのどれもが絆先とシナジーしており、実用性に富んだ性能を持つ。 チェンジによって早出しできる非常に強力なレベル3一つ屋根の下 美琴&黒子や全体レベル応援“多才能力者”木山・条件付き1/1/7500の常盤台のお嬢様 黒子・アンコール付与の“冥土帰し”など盤面を制圧することに長けた強力なカードが多数存在する。 安定したパワーラインと優秀なフィニッシャーの一つ屋根の下 美琴&黒子の存在から、かつては「とあるの夏」という言葉を生み出すほどの強さを誇っていたデッキタイプ。最終的に上述したカードのほとんどが規制を受けることとなった。 詳しくは「とあるの夏」で詳細に解説されているのでそちらを参照してほしい。 とある科学の超電磁砲Sの参戦によって“アイテム”滝壷やもぐもぐ春上などが追加され、規制の緩和・制限解除も行われたものの、他タイトルのパワーラインの上昇・強力なフィニッシャーの増加により相対的に弱体化していた。 魔術サイドに続き、科学サイドには2016年にパワーアップセットが登場。 レベル1アタッカーや、集中の放課後の初春が追加されたことで0~1レベル帯の安定性が上がった。また、新たなレベル3として“ただそれだけ”美琴が登場した。 これまでのカードプールの広さとあわせて、デッキに幅広い選択肢ができたといえるだろう。 チェンジ方式は「CXフェイズ/チェンジ先とのコスト差+①/手札1枚を控え室に置き、自身を思い出にする」 ただし、“無能力者”当麻のみ「CXフェイズ/手札1枚をクロックに置き、自身を思い出にする」となっている。 主なデッキタイプ 【魔術サイドデッキ】(青) 強力な回復イベントである回復魔術を使うことを目的として、《本》?キャラでデッキを固めたタイプ。 ネオスタンでの《本》?キャラはほとんどが同時に《魔法》?を持ち合わせているため、必然的に《魔法》?デッキといった趣の構成となる。 2015年カムバックキャンペーンによって大幅に強化されたデッキタイプである。賑やかな昼餐 インデックスは「当麻」ネームも参照してくれるので、脅威に立ち向かう当麻などの上条さんを採用することもできる。 超能力デッキでもよく使われるお姉さまへの憧れ 黒子や一つ屋根の下 美琴&黒子をタッチで入れた型も多い。 キーカード おやすみ インデックス 《魔法》キャラ対象のサーチ効果に加えて、中央のキャラへのパワーパンプを持つ優秀な後列向けキャラ。 回復魔術 条件付きだが2点回復できるイベント。同種の回復イベントの多くが規制を受けている中で、現在でも使用できる数少ないうちの一つ。 【黒子美琴型】(赤) かつて「とあるの夏」を引き起こした最も猛威を振るったデッキタイプである。 レベル0帯はお姉さまへの憧れ 黒子の移動能力を使い、相手の攻撃をかわしつつストックをため、レベル1帯は常盤台のお嬢様 黒子、レベル2以降は“多才能力者”木山によるパワーパンプや、早出しした一つ屋根の下 美琴&黒子or水着の初春で盤面を制圧するパワーデッキ。バーンとCIP回復で一気に勝負を決める。 【初春佐天型】(緑赤) もぐもぐ春上を利用してレベル1帯を乗り切るデッキタイプ。 上記のデッキが規制を受けたことから、とある科学の超電磁砲Sの発売後によく使われるようになったデッキタイプ。 もぐもぐ春上 自キャラ全てに500パンプ、さらに「佐天」「初春」に500パンプ、合計で1000パンプができるカード。 食えない女 クロウディアなどの同種のカードのほとんどが1/1だが、このカードは1/0で出すことができ極めて優秀。 このカード一枚のためにLv1帯を「佐天」「初春」で固める価値のあるほどの強力なカード。 【一方通行型】(黄) 枚数制限の無い妹達を大量に入れ、一方通行のマーカーにして強化させるデッキ。 “多才能力者”木山のパワーパンプも併せた非常に高い制圧力が魅力的。 ただし、バウンスや早出しメタを使われると元に戻ってしまうのが欠点。 コメント欄 ↑5 わざわざ言うことじゃないだろうが、紫陽花と言ったらまゆきだろう。字は違うが、文脈からして。 -- (名無しさん) 2013-10-10 12 19 06 ↑それなら普通にまゆきって言ってくれれば分かったのに。紫陽花ってなんだったっけって思ってしまったわw -- (名無しさん) 2013-10-10 13 12 22 ↑すまん。相討ちのほうもいたよね。紛らわしかったか。まぁ、ぶっちゃけ居ても居なくても回るけどな。今の超能力が、絹旗居る居ないで勝敗決まるほどの性能とは思えないが -- (名無しさん) 2013-10-10 14 26 29 ↑ そだね。言っちゃアレだけど、アジサイ使うカーポ生徒会、特に記憶生徒会はレールガンの敵じゃない。杏で耐久されようが、クロック3/0から詰めきるのがレールガンだし -- (名無しさん) 2013-10-10 14 47 50 ダカーポはやっぱりシャルルのバーンが怖いかな。新聞で使われるにせよ生徒会で使われるにせよレールガンでは除去方法がないからな。ただやっぱやられる前に一方通行や屋根下で攻めきってしまえばいいだけだが -- (名無しさん) 2013-10-10 15 34 50 ただ、今のとあるに正面突破出来るのダカーポの美夏と超火力ビビオペくらいだとは思うんだが。まぁ、ダカーポは早出し使わなくても勝てるし、ビビオペにも勝ち気という天敵もこちらには入るわけだし。一方のお陰で、リバースさせなくても詰められるようになったし -- (名無しさん) 2013-10-10 16 12 31 現状は記憶生徒会というか手軽にバウンスしてくるリッカが今の最大の敵だとおもうけどなー CX依存とはいえあれ一枚で場面崩壊させられるし一番当たりたくないわ -- (名無しさん) 2013-10-10 16 57 05 ↑同意。おそらくダカーポと当たった場合高確率で生徒会か新聞だろうしな~。新聞ならいいが生徒会だとバウンスするリッカ、美夏カウンター、レベル3の記憶条件満たした音姫、シャルルバーンとか嫌なのばかり -- (名無しさん) 2013-10-11 02 55 09 記憶生徒会で1番怖いのはデッキ圧縮からのキャンセルだと思うんだが。屋根下二面からでも詰めきれない場面よく見るし。 -- (名無しさん) 2013-10-11 14 41 41 ↑圧縮は確かにウマいしバウンスの性能含め生徒会は確かにブン回りされると痛いけど、1帯が敵じゃない上にデッキパワーで勝る、シャルバーンが一面限界、0帯が此方有利、美夏を握る余裕与えない、フィニッシャー音姫が2帯以降狩られて更に効果が此方の圧縮手助けの場面多い、を含めたら単純にパワー+バーンで詰められる新聞が警戒視高い。生徒会はリッカバウンスを二面で決めて1コス二面を返されたりアジサイねばり余裕な場面与えなきゃ怖くないぞ? -- (名無しさん) 2013-10-11 21 20 57 ↑冥土返し選択だとレベル応援込みで音姫が12500だから1500助太刀でも屋根下のパワーに届く上アンコ封じられるから生徒会のほうが厳しいと思うけどな。木山選択だとあっちがCX張らない限りパワー超えられない上生徒会に美夏使う余裕ないってのは同意だから楽だろうけど -- (名無しさん) 2013-10-12 15 36 39 ↑冥土アンコは最近減ってるし木山抜擢より1帯黒子抜擢のも居るからどうだろう。何より抜擢関係無く滝壺で直ぐ巻き返せるのが今の超能力の強みじゃない?1帯は運動神経抜群やら食蜂やら自ターン6000打ち止めやら集中妹と優秀揃いだし、それでも音姫で屋根下や進化計画がデッキから一枚減るのは痛手か。自分が一番怖いのは圧縮後のリフかな。3帯リフでクロックにCX落ちる可能性も増すけど…。新聞は単純にシャルルを回避する術が無く二面討ちされるのが怖いだけだから結果記憶満たした音姫と圧縮後だけ怖い生徒会とどっこいどっこいな気もするけど -- (名無しさん) 2013-10-13 09 41 38 話の流れ的に一番警戒しないといけないタイトルはD.Cってこと? -- (名無しさん) 2013-10-17 08 14 13 とあるに限った事じゃないけど、個人的にはサラ軸が苦手。ソウル+2と木琴でクロック差を広げてくるし、とあるだとホラーは苦手がキツイな。 -- (名無しさん) 2013-10-17 08 56 56 DCってプール広いからメタカード持ってることが多いだけで、デッキパワー足りないからまるで脅威じゃない。レールガンは助太刀美夏とホラーにだけ警戒しとけばだいたいok。バウンスとかどーにでもなるし。DCなんかよりむしろガルガンのマシンキャリバーとかを警戒すべき。 -- (名無しさん) 2013-10-17 09 05 49 バウンスされると厳しいかどうかはデッキ構築によって変わるとは思うけど、レールガンは小萌とかお嬢様黒子、散歩中みたいにコスト使うの多いからバウンスされると嫌だな~。 -- (名無しさん) 2013-10-17 16 55 48 そういや、大体入賞レシピ揃ったが、滝壺ともぐもぐ否定派は息してんのかなぁ………… -- (名無しさん) 2013-12-18 11 44 26 カムバックキャンペーンくるらしいですね、楽しみです -- (名無しさん) 2015-05-12 01 41 04 ↑超能力はもういいから、上条さんと魔術サイドの強化して欲しいな。 -- (名無しさん) 2015-05-12 21 08 25 屋根下の説明文が起動能力になっているけど、どうしてだろう… -- (名無しさん) 2015-09-27 18 57 20 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/kinsho_second/pages/1067.html
「そろそろ、家に着くな。(俺は家の中がどうなっているのかが心配だが。)」 「そうね。そういえば私が化粧直しに行っている間に誰と電話してたの?」 そう、当麻が青ピと土御門と電話している時、偶然にも美琴は近くのトイレに行っており化粧直しをしていたのだ。 まあ、美琴が土御門と青ピの電話の内容を知らなかった事が嫉妬の度を上げることになるとは当麻は思っていなかっただろう。 「ああ、ちょっと青髪と土御門に電話してただけだ。」 「そうなの。って行ってる間についたわよ。」 「あ、本当だ。とりあえず入るか。」 そして、当麻は美琴の嫉妬のカウントダウンが近づいている事を知らずに家の玄関の前に居た。 ちなみに、今の当麻の状況は左手に美琴の右手が握っていたりする。 そして、当麻は新居のドアを開けた。 「「ただいまー。って何これ…」」 上琴はドアを開けると見えたチョコの量に驚いた。(当麻はこれほどの量だとは知らなかったので。) そして、美琴の方から『ブチッ』っという音がした。 「とーーーーーうーーーーーまーーーーー!!」 「なぜ俺が怒られなきゃいけないのでせうか!?」 「当麻がいろんな女にフラグを立てるのがいけないのでしょうが!!」ビリビリ 「ふこーdっ、」 当麻は左手に美琴の右手が握ってあるのを忘れていたのでまともに電撃を受けてその場に倒れ、気絶してしまった。 もちろん美琴はそんな事気づいてはおらず、そのまま電撃が錯乱しており、運悪くブレーカーにあたり、新居の地下からすべて停電した。 ちなみに、新居は美琴の電撃が新居の中で放たれても良いように対策はしてあるので焦げたりなどはしていない。 そして、停電した事により地下に居た五人はというと… 「黒子はんどこに居るんや。」 「○○様どこから聞こえるのですの?」 「最愛どこ~」 「私は超ここに居ますよ~」 「お~い、あんまり動かない方が良いと思うよな。動き回ると逆に分からなくなるのよね。」 五人は停電した事によりさらに地下なのでまったく周りが見えない状態だった。 しかも運悪く『ゲームルーム』に居たのでとても広く、建宮が忠告した時にはみんな離ればられになっていたのだ。 「とりあえず、みんなわしの声が聞こえているのよね?」 「俺は聞こえているや。」 「私も聞こえていますわ。」 「私も超聞こえてますよ。」 「えっと、○○、白井、絹旗は近くに居るのよね。あれ、佐天は?」 建宮がみんなが居るか声を頼りに呼んでみたら、青黒、絹旗は近くに居るのが分かったが佐天の声が聞こえなかった。 「涙子~、私の声が超聞こえますか~」 「…………………………」 絹旗も佐天を呼んでみたが、返事が無かった。 「返事が超ありませんね。超どこに行ったのでしょうか?」 「今、動いても逆に迷うだけだからとりあえず停電が終わるまで待っているしかないのよね。」 「そうですわね。」 という事で青黒、絹旗、建宮は停電が直るまでその場で止まる事にした。 しかし、停電が直るのは美琴が落ち着くまで当分先なのでまだ先のことである。 一方、四人とはぐれてしまった佐天はというと… 「白井さ~ん、最愛~、○○さ~ん、建宮~どこに居るのですか~?」 佐天は誰か近くに居るか分からなかったので、四人を呼んでみていた。 「どうしよ。誰も近くに居ない。」 呼んでも返事が無かったので佐天はどうしようか考えていた。 「とりあえず、危ないけどみんなを探すために動きますか。」 佐天はとりあえずみんなと合流するために移動し始めた。 やきもちで我を忘れて放電しまくった美琴、ようやく気持ちが収まった所だ。 しかし問題が一つあり、放電をしていた記憶はあってもどうして放電していたのかすっぱり忘れていたことだった。 「あれ? 私どうして放電なんか……ねぇ当麻……当麻? ウソ、でしょ?」 放電した理由を忘れた=当麻を気絶させたこともすっぱり忘れているわけで、黒こげで倒れてる当麻を見てショックを受ける美琴。 なお、奇跡的に当麻宛のチョコは全て無事で火事にならなかったことはラッキーだが唯一の犠牲者になった当麻は確実に不幸だろう。 「ね、ねぇ、当麻……冗談、でしょ? あんたのことだから、き、きっと寝てるフリ、なんでしょ? お願い、目を……開けてよ」 単に気絶してるだけの当麻なのだが、冷静じゃない美琴にはその判断を下せるだけの余裕は無かった。 悲しみの感情が一定値を超えた美琴、とうとう泣き出してしまうのだがいつもとは違う変化を見せる。 「ヒグッ、やだよぅ……。とうま、いったよ? みことを一人にしないって、エグッ、およめさんにするって。みこと、いい子にするからおきてよぅ、グズッ……」 主にアルコールを摂取した時に見せる幼児返り、どうやら悲しみの感情が一定値を超えた時にも見られるようだ。 「とうま、とうま、ウウッ……ウワ~~~~~~~~~~~~~~~ン」 大泣きし始めた幼児化した美琴、またしても放電が始まるかと思ったがそこに美琴の携帯が鳴る。 何とか泣くのをこらえた美琴、幼児化したままだが電話に出ることにした。 「もしもし美琴お姉さんですか? もう自宅に帰ってますか? 最愛さん達が居ると思うんですけど……もしもし?」 『かざり、なの? あ、あのね、みことね、と、とうまがしんじゃって……。どうしていいかわ、わかんないの……』 「(……あれ? 美琴お姉さん、幼児化してる? それに当麻お兄ちゃんが死んだ……?)み、美琴お姉さん、状況を教えてもらえます?」 美琴に電話を掛けたのは上琴新居二号で絹旗たちが何かやらかしてないか心配した初春だった。 ところが美琴は幼児化、しかも有り得ないこと(当麻死亡)を言っているのに驚いたが、努めて冷静に美琴に状況説明を求める。 幼児化したとはいえ美琴は美琴、幼児化したなりに覚えてる範囲で分かりやすく初春に説明した。 「なるほど、事情は何となく理解できました。美琴お姉さん、当麻お兄ちゃんの胸に耳を当ててもらえます? 心臓の音が聞こえるはずですから」 『う、うん。……ホントだ。かざり、とうま生きてるよ! みことがいい子だからとうま、いきかえったのかな?』 「えっと……そ、そうですね、きっとそうですよ。じゃ、じゃあ私たちも急いでそちらに向かいますから美琴お姉さんは当麻お兄ちゃんを診てて下さいね」 『わかった! みことはとうまのおよめさんだもん♪ かざりたちがくるまでとうまのことかんびょうしてるね』 美琴が元気になった(幼児化したままだが)ことを確認した初春は電話を切り、後ろに控えていた神裂、目を覚ましたシェリーと向き合う。 「飾利、どうかしましたか? 何やら上条当麻の身によからぬことが起きたような気がするんですが……」 「そんなに心配することも無いみたいです。当麻お兄ちゃん宛の大量のチョコを見て美琴お姉さんがやきもち焼いて大放電したんでしょう。推測ですけど」 (推測のはずなんだが飾利が言うと結論にしか聞こえないのが不思議だよ……) 「それよりも急ぎましょう。当麻お兄ちゃんと美琴お姉さんも心配ですけど、結局聞けなかった最愛さん達のことも心配ですから」 初春、神裂、シェリーの三人は何かと心配事が待ち構えてる上琴新居二号へと急ぐことにした。 (美琴お姉さんの放電で下手したら停電してるかもしれないけど確か非常用発電機があるからそっちに切り替わるはず……なんだけど嫌な予感がするなぁ) その頃、打ち止めの所へ向かっていた一方通行の前に心理掌握が立ちはだかる、チョコを抱えて。 (あっ、なンかメンドォな事になりそォだな) 瞬時にそう考えた一方通行は思考で能力をONにする。 反射をする物の中にはには、一方通行がこれは反射した方がいいな。と思った『音』も反射する事にした。 「――――ッ!!―――――――ッ!?」 これで彼女が何を言ってるかはわからない。一方通行はわからない方が良いような気がしたからだ。 何故かと言うと、何だか打ち止めが泣くような気がしたからだ。 「~~~~ッ!!――――――ッ!!」 心理掌握が何か叫んだ。 すると周りにいた、老若男女と言う人達が一方通行めがけて襲ってきた。 (あのアマァ!!余計なことしやがってェェェええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!) きょうはかなりハッスルした為、一方通行の残り能力使用時間3分。 (オレはドコの特撮ヒーローだっつゥのォ!!) 一方通行の選んだ選択肢 戦う 殺す 説得 アイテム →逃げる 最良の選択だった。 美琴が泣いてる中、実は上条は起きていた。 なぜ起きないかって? (美琴がかわいいからですッッッ!!!!) 美琴はいつもかわいいのだが、今日は違う種類の『かわいい』だ。 嬉しくてデレデレしたり、怒ってツンツンしたり、キスするとふにゃけたりと、それはそれはかわいいのだ。 だが今の美琴は違う。今の美琴はウルウルなのだ。目をウルウルして声もウルウルして、めちゃくちゃかわいいのだ!! (美琴!!ヤバい!!ヤバすぎます!!美琴かわい過ぎだ!!いつもの事だけど上条さんのハートをわしづかみですッッッ!!!!) 実はもうひとつ、起きない理由がある。それは……、 (ギャー!!こっ、このままじゃ、理性が、理性が保てません!!) こういう意味でもピンチなのだ。 今すぐ、今すぐ美琴を襲いたい!!上条は理性と本能の戦いの真っ只中なのだ。 本能『理性軍を攻め落とせー!!』 理性『本能軍を叩き潰すぞー!!』 今のところ理性と本能は互角、今何かきっかけがあったら理性軍は直ぐ様切り落とされる。 そんな時に美琴は、 「ううっ……、とうまぁ、はやくぅ、起きてよお……!!」 ………………………………………………………………上条さんの心にストレート。 本能『勝ったぞー!!』 理性『ふ、不覚……』 (もう上条さんは我慢できません!!) 上条は理性と言うリミッターを解除し、男なら誰でも使える能力、狼へとへんし 「ぶはー!!美琴はんやっと落ち着いたんか~?」 やっと電気が通って、上に出てきた青髪ピアスがそこにいた。 ちょうどその頃、一方通行を追いかける心理掌握は走りながらも目に付いた一般人を次々に洗脳、一方通行を捕獲する為に操作する。 やり方は人として決して褒められるものでは無いのだが、気持ちはあくまで純粋だったりする。 「お待ち下さい! 私はただ貴方に私の想いを伝えたいだけなのです! なのにどうして逃げるのですか!」 「てめェが何言ってるか聞こえねェけどよォ、通行人どもをけしかけられて逃げねェわけにはいかねェだろうがァ!」 「それは貴方が私の話を聞いてくれないからです! 私だってこんなことはしたくありません! こうやって洗脳するのも心苦しいんですのよ!」 心理掌握、学園都市最強に本気で惚れただけに一方通行に対しては思考は乙女……のはずだ。 しかし打ち止めしか愛せない一方通行にはそんな事情はどうでもいいわけで、相手が一般人とあって逃げることしか出来なかったがそれも限界だった。 「チッ、面倒だが軽くひねってやっから覚悟し」 「おーーーーーいそこの人たちーーーーっ! 危ねぇからどいてくれーーーーーーっ!」 「へっ? きゃーーーーーーーーーーーっ!!!」 自分の美学よりも打ち止めへの愛を選んだ一方通行、洗脳されてる一般人と心理掌握を蹴散らす決意をする。 ところが心理掌握は横から叫びながら突っ込んできた団体とぶつかって気絶してしまう。 ぶつかったきた団体、それが追いかけっこの真っ最中の浜面、滝壺、麦野だったので一方通行は反射をオフにした。 「何やってンだ? てめェら」 「アクセラ! ちょうど良かった助けぐえっ!」 「ダメだよはまづら。これは私とはまづらとむぎのの問題。あくせらを巻き込むのは良くない」 一方通行に助けを求める浜面を滝壺が馬乗りになって押さえ込むという普段なら浜面大喜びのシチュエーションだが、そんなことを考える余裕は無い。 なぜなら目の前に閃光のアームをわきわきさせてサディスティックな微笑を浮かべている麦野が仁王立ちしているのだから。 「滝壺の言う通りだぞ浜面ぁ。あんたにはさっきの嘘の件でしーっぽりと聞きたいことがあるんだからね♪」 「しーっぽりじゃなくてたっぷりの間違いだよな! 大体麦野、お前俺と会ってからずーっとそんな」 「浜面、アクセラ、ふさげ!!」 そこへ誰かの声が聞こえてきたと同時に球が投げられ破裂すると、中から煙が出てきた。 その煙を吸った洗脳中の一般人、滝壺、麦野は倒れ込み、声の指示通りに口と鼻を塞いだ一方通行と浜面は事なきを得る。 「助かったぜ半蔵。しっかし睡眠作用のある煙幕弾なんて作ってたんだな」 「ああ、それ郭が作ったんだ。何に使うつもりか分からんかったから一応預かってたんだが、役に立つ日が来て良かったぜ」 (言えない、恋人になる前に半蔵様を眠らせて既成事実をでっち上げる為に作っただなんて……) 一方通行と浜面を助けたのはバカップルで唯一、平和なバレンタインを過ごしていた半郭だった。 心理掌握と洗脳されていた一般人を置いて一方通行、半郭、滝壺と麦野を抱えた浜面は近くの公園に避難していた。 ちなみに心理掌握、買い物中の寮監に拾われて説教というかなり不幸な目に遭うのだが夢の中にいる彼女がそれを知る術は無い。 「世話になったな半蔵、郭。俺はそろそろ行かせてもらうぜ、打ち止めが待ってっからなァ」 一方通行は半郭に礼を言うと、そのまま打ち止めが待っているマンションへと帰って行った。 浜面は眠っている滝壺と麦野を抱えながらどうしたものかと悩んでいると、郭からアドバイスが送られる。 「浜面氏、理由は聞きませんけどきちんと二人と向き合うべきです。滝壺氏とそちらは確か麦野氏でしたね、きっと分かってくれますよ」 「そう……か? でもよぉ、滝壺はともかく麦野があだっ! 何しやがる半蔵!」 うだうだしてる浜面の頭を叩いた半蔵、有無を言わさない感じで浜面の説得にかかる。 「そうゆうのはな、結果が出てから言えよ! やってもいねぇのにウダウダすんな! 男ならガツンと言ってやれ!」 「……分かったよ、サンキューな半蔵! 俺、滝壺と麦野にガツンと言ってやるぜ!」 「よーしそれでこそ浜面だ。じゃあ俺達も行くぜ、じゃあな。郭、来い」 「はい半蔵様♪ 浜面氏、健闘を祈ります」 半郭を見送った後で浜面はすっきりした表情で滝壺と麦野を担ぎ上げ、自分の部屋ではなく滝壺の部屋へと向かうことに。 だが浜面は知らない、これから月曜日まで滝壺と麦野に色んな意味で搾られることになろうとは。
https://w.atwiki.jp/kinsho_second/pages/724.html
その頃、教会に木山が呼び出された者達の中で一番早く到着した。 「やあ、花飾の少女はどこだい?」 「飾利なら中……はっ!!もしやあなたは飾利を奪いに!?」 さすが上条の義妹と言うべきか、妹フラグを立て続ける初春を狙いに来るという可能性は捨てられない。と考えている神裂 「それは違う、私はただ単に花飾りの少女に呼ばれて来た招かれた客だが?」 「……ほんの冗談です。」 かなりマジだったのに(恋)敵ではないと知ると手のひらを返す。 「さあ、こちらにどうぞ。」 木山が教会に入ると、初春とシェリー、それにステイルが言い合っている最中だった。 「頼む飾利! あんたから最大主教に私を日本に配属してくれるように取り成してくれ! 明日イギリスに帰るなんて冗談じゃないよ!」 「……それ、私じゃ無理ですよシェリーさん。そもそも学園都市にはネセサリウスの魔術師が充分過ぎるほど配属されてますし」 「初春の言う通りだシェリー。それに君までこっちに配属されたらイギリスの方の守りが心許無くなるよ」 「あっちは大丈夫だろ。アニューゼ達に天草式の男連中、あれだけいりゃイギリスは問題無いさ。そんなに言うならステイル、お前一人でイギリスに戻ったらどうだ?」 シェリーに『帰れ』と言われたも同然の言葉にカッとなったステイルは、ついつい自分の本心をインデックスの前で曝け出すというポカをしてしまう。 「君は何を言ってるんだ! 僕は最大主教の命でここに配属されてるんだぞ! はいそうですかってインデックスを置いてイギリスに帰ることなんて出来るわけが無い! 僕にはインデックスが必要……ハッ!」 言い終わってステイルは穴があったら入りたい気分になっていたが、それを救ったのはインデックスだった。 「ステイルに必要とされてるなんて偶然かも。私もね、ステイルはとっても必要なんだよ。だってご飯のこともそうだし、仕事もとてもやりやすくて助かってるんだよ。ありがとう、ステイル」 「……こちらこそありがとう、インデックス(ご飯と仕事、か。いいさ、今はそれでも)」 ステイルはインデックスの言葉が嬉しくて気付けなかった、周り(インデックスと木山は除く)から可哀想だと思われていることに。 いつの間にか自分の問題からステイルの問題に摩り替わっていたことに気付いたシェリーは、気持ちを切り替えて話を再開させる。 「まあ、ステイルと禁書目録のことはどうでもいい。それよりも飾利! 私を日本に配属するように最大主教を脅してくれ!」 「シェリーさん、最初より物騒ですよ……。でもやっぱりローラさんに直談判するしか無いですよ。たとえばモトハル2ndのような血液を媒介にしたゴーレムの研究……とか?」 「……それだっ! モトハル2ndとエリハル弐号機の成果を最大主教に報告して、血液を媒介に使用するゴーレムの研究としてならイケる! ありがとな飾利! さすが私の最高の親友だよ♪」 「お役に立てて何よりです♪ でも一度イギリスに帰らないとダメですからね。そうしないと示しが付かないですから」 初春のアイディアに突破口を見出したシェリーは嬉しさのあまり、初春を思いっきりハグした。 最初の頃は驚きまくっていた初春だったが、今ではすっかり慣れてしまい、シェリーの腕の中でニコニコしている。 そこへ割って入ってきた神裂とシェリーが小競り合いを始めたことで、初春はようやく木山に挨拶をした。 「おはようございます木山先生。挨拶が遅れてしまってすみませんでした」 「いいさ、私は気にしていない。それに色々と珍しいものも見れたしな。だが、あの二人の喧嘩は止めなくてもいいのか?」 「気にするだけ無駄なのよね。あの二人の喧嘩は日常の他愛無い一コマのようなもの。いちいち気にしてたら身が持たんのよ」 「かおりとシェリーのアレは一種のコミュニケーションのようなものなんだよ。だから邪魔をする方が野暮ってものかも」 木山は建宮とインデックスの説明を受けて、神裂とシェリーの小競り合いについての考えを放棄して、集合時間を待つことにした。 その頃、五和は対馬と浦上にウィリアムとヴィリアンの関係、ついでに一打の関係についての講義を受けている最中だった。 「なっ………私がいない間にそんなことになってたんですか!?」 「そう、わかった?」 「十分わかりました。この二人がロリコンだって言うことも。」 二人が黙って剣を抜いたり、黒い翼と黒い悪魔の右腕をだすと直ぐ様対馬の後ろに隠れた。 「……突っ込むのも野暮かもしれないけどあなたいつの間に黒いのシリーズを自由自在に出せる様になったの?ってミサカはミサカはあなたに問いかけてみる」 「…………自分でも分からねェ」 「ついでに聞くと昨日のミサカへの熱い唇のキスは何だったの?ってミサカはミサカはさりげなくあなたのロリコンを確信されそうな発言をしてみる」 その瞬間全員吹き出した。まあ無理もないだろう。 これは絶対的なロリコン宣言なのだから。 「……イギリスでもその年では犯罪ですよ」 「ちょっと待てェ!!俺はキスしただけだぞォ!?」 「へぇ、キス自体は否定しないの……」 「しまったァ!?」 「ロリコン……」 「何だよ何ですか何なんですかァその視線はァ!?」 「え?た、確かに恋愛に年は関係ないって言われてますけど……ちょっとキスは……ねえ……」 「仕掛けて失敗してるテメェには言われたかネェ!!」 「ロリコン……まさか唇まで奪うとは……」 「そこの王女サマサマとズッコンバッコンしてるテメェだけは引かれたかねェ!!」 「失礼な、まだしてないのである」 「『まだ』って事はこれからスルンですカァ!?」 「…………………………………………………………………………………………………………………」 「黙秘権使ってンじゃねェ!!」 だがこの言い争いも“最後の絶望”(ラストオーダー)で終わる。 「やれやれ、低レベルな争いは醜いよ?ってミサカはミサカは呆れてみる」 その時、一方通行の体がガクンと落ちた。それが某ドラマのスローモーションシーン見たいに見える彼らはこう思った。 ――――ああ、コイツは本当にロリコンなんだな と、 だが“最後の天使”(ラストオーダー)は見放さなかった。 「冗談冗談!!ミサカだけはあなたを見放さないよ?ってミサカはミサカはあなたに囁いてみる」 しばらく固まってた一方通行だったが何か思い付くと、不意に打ち止めを持ち上げ肩車をした。 「ンな事言ってンならさっさと行くぞォ?」 「ラジャー!!ってミサカはミサカは敬礼してみる!!」 そんな彼らを見ている者達は微笑ましく笑った。 「ゼェ、ゼェ、ゼェ、や、やっと着いたぜェ……」 「おつとめご苦労ってミサカはミサカはあなたの頑張りを高く評価すると共にプレゼントをあげてみたり!」 結局そのまま打ち止めを肩車して教会まで歩いた一方通行は体力が人並み以下なのでバテバテ状態だ。 そんな一方通行を気遣って、打ち止めは彼の肩から降りるとご褒美として一方通行にキスをした、唇に。 「な、なななななな何してやがンだァ!」 「えーいいじゃない別にってミサカはミサカはあなたのそのうろたえっぷりにちょっと物足りなさを感じてみたり」 「そうですよ一方通行さん。お二人は立派な恋人なんですから唇にキスなんて珍しくも何とも有りません♪ アホ毛ちゃんみたいに堂々としてて下さい」 一打の会話に割り込んできたのは初春だが、一方通行は彼女がデジタルカメラを持っていることに驚愕する。 すぐさま一方通行は初春からデジタルカメラを強奪しようとするが、初春には最強とも呼べる守護者がいるのでそれは叶わなかった。 「飾利に手を上げるなと口で言うだけでは分からないようですね。本当に私の『七閃』を味わわせなければいけないのですか?」 「てめぇ飾利に何しようとしやがった? 事と場合によっちゃ集中治療室逝きにするぞコラ」 「白いの、お前さんはいい奴よな。だが飾利姫に危害を加えるなら容赦はせん。お前さんの黒翼と黒き悪魔の右腕が出る前に斬って捨てることは可能だ。言ってる意味は分かるよな?」 「くっ、分かったよ……(ちょっと待て、どうしてこいつらが右腕のこと知ってンだァ? ……初春の仕業か、チッ)」 神裂、シェリー、建宮という初春の守護者達の前に一方通行はデジタルカメラ回収を諦めるが、黒き悪魔の右腕の情報が漏れてることに驚く。 しかし今の初春なら学園都市中の防犯カメラを手中に収めることに躊躇いはないと考えると、情報漏洩していたことに納得した。 「はーい五和さん。スマイルスマイル♪ そのメイドさんの格好、可愛いですよ♪」 「えっ、そうですか? ……って違います! 携帯に私の動画撮ってどうするつもりですか! 今すぐうわっ!」 初春の今度のターゲットは五和で自分の携帯に彼女の動画を収め始めたことに気付き、五和はすぐさま初春の携帯を奪おうとする。 だがそれも神裂の『七閃』による体に触れるギリギリの牽制で失敗に終る。 「あ、危ないじゃないですかプリエステス! 今ひょっとしなくても当てるつもりでしたよね!」 「失礼なこと言わないで下さい。貴女の力量なら避けられるギリギリの力で『七閃』を放ったんですよ。現に上手く避けたじゃないですか。成長しましたね、五和」 自身の成長を女教皇の神裂に褒められた五和だが、動機とかを考えると喜んでいいものかどうか本気で悩んだ。 そこに初春がタイミング良くデジタルカメラで撮影を始めたことを疑問に持った浦上が初春に尋ねた。 「ところで初春ちゃん。やけにタイミング良く撮影してたよね? どうやって私達が来ることを知ったの?」 「簡単なことである。教会の入り口に姿を隠していた魔術師がいたのを我は気配で確認している。おそらくその者が少女に報告したのだろう。出てきたらどうだ? 魔術師」 初春の代わりに答えたのはウィリアムで、彼に呼ばれた人物が姿を現した。 出てきたのは闇咲で、実は『透魔の弦』で姿を隠しながら、怪しい人物もしくは面白そうなことがあったら初春に逐一報告していたのだ。 「気配は上手く消したつもりだったのだがな。それでも気付くとはさすがは噂に名高い聖人にして『神の右席』のことはある」 「貴様こそ見事な隠遁魔術だった。日本にこのような使い手がいることに驚いているのである」 「申し遅れた。私はネセサリウスの魔術師、闇咲逢魔だ。以後宜しく、後方のアックア」 「その呼び方はここでは止めて欲しいのである。今の私はウィリアムだ。この名で呼んでくれると助かる」 ウィリアムと闇咲、武骨者を絵に描いたような二人の挨拶は特に何の問題も無く終了した。 その様子をかやの外状態で見ていたのはインデックス、ステイル、木山である。 「本当に魔術師というのは面白い連中ばかりだな。見ていて飽きないよ」 「……面白いという表現はあの人達にしか当てはまらないんだよ。私は違うから。私は立派なシスターだからはるみには勘違いしてもらっちゃ困るかも」 (いや、君も立派にあの面白連中の仲間だからね、インデックス) 「まあ、そうゆうことにしておこうか。ところで英国の第三王女はさっきから何をしてるんだ?」 木山が指差す方向を見ると、そこには頭を抱えて悩んでるヴィリアンとそれに付き添ってる対馬の姿があった。 「ど、どうしましょう対馬。私、緊張してきました……。初春は本当に私の『妹』になってくれるでしょうか?」 「だ、大丈夫ですよヴィリアン様。初春はいい子ですから、ヴィリアン様のお望みも聞き入れてくれますよ」 「え、ええ、初春がいい子というのは私も分かります。ですが神裂達があのようにしていては切り出すものも切り出せなくて……」 ヴィリアンは初春が自分の『妹』になって欲しいというワガママを聞いてくれるか不安になっていた、初春の性格を分かっていても。 しかしヴィリアンを躊躇わせるのは先ほどから初春にベッタリしてる神裂、シェリー、建宮の存在である。 「飾利、先程の五和の動画を見せてくれますか? あの子のノリノリのメイド姿というものは実に楽しそうですから」 「じゃあ私は白ガキとチビっ子の方だ。特にキスのシーンなんて最高じゃないか♪」 「二人とも、そんなにくっついては飾利姫が困ってしまうのよ! 飾利姫のことを思うなら少し距離を取るのがゲフッ!」 「た、建宮さーーーん! もう! 火織お姉ちゃんもシェリーさんも教会で暴力はいけません!」 「「ゴメンなさい……」」 対馬は思った、ヴィリアン様にあの混沌に満ちた集まりの中に割って入ることは無理だと。 しかしヴィリアンをこのままにはしておけないので対馬はヴィリアンの初春に対する事情を知ってる一打、ウィリアム、五和、浦上を集めて作戦会議を開くのだった。 補足だが、打ち止めも五和もここに着く前にヴィリアンから初春に『妹』になってもらう件を本人から聞いていたりする。 一方こちらは上琴一行、レッサーと初対面の月夜との自己紹介が始まっていた。 「はじめましてレッサーちゃん。私は白雪月夜。この元春の恋人よ。よろしくね」 「い、いえっ! こ、こちらこそ! 白雪さんって美人ですね! さすがはあの土御門元春の恋人なだけあります!」 「ありがとう。でも美人は大袈裟だよ。それに元春は確かに素敵だけどそんなに騒ぐようなやつじゃないよ」 意外と忘れてる人が多いと思うけど、月夜は当麻のクラス一の美少女である。 しかも落ち着きある態度で接してくるのでレッサーは緊張していた、柄にも無く。 だがレッサーは『新たなる光』の魔術師、こんな時でも相手の分析は怠らない。 (色白で流れるような黒髪、しかもバランスの取れたボディライン。とどめはあの奥ゆかしい態度。……間違いない、彼女が今回の本命です!) (いや……でもまだ決め付けるのは早いです。白雪さんをひとまず第一候補として最終決定は教会に着いてからにしましょう) 見た目、そして初対面ということで色々と猫被ってる月夜を、レッサーはオルソラの乱の裏で暗躍(?)してた人物の第一候補に認定した。 しかし彼女は知らない、月夜は普段こそ落ち着いてはいるが土御門に対してはかなり焼きもち焼きでもの凄く過激な女性だということを。 「それにしても白雪さんが土御門さんの恋人で良かったですよ。白雪さんが上条さんの恋人なら勝ちムガッ!」 「ほほぅ、つまりあんたは私が当麻の恋人で良かったと。私ならまだ勝ち目があって当麻を奪うのもチョろいと。ホントにいい度胸してるわね……」 「ムガガっ! ムガッ!(そ、そこまで言ってませーーーーんっ!)」 ついつい口から出てしまった言葉によって美琴の怒りを買ったレッサーだが、後悔した所でもう手遅れ。 美琴は黒子に度々食らわせていた電撃よりも出力を上げたものを直接レッサーの体に叩き込んだ。 「あばばばばばばばばばばばばばばばばばっ!!! ……ゲフッ」 「み、美琴サン……。今のはちょーっとやり過ぎだと上条さんは思うのですが?」 「心配しないで当麻♪ 手加減しといたから生きてるわよ、あの子」 「そっか、なら安心だ。えらいぞ美琴ー♪」 電撃食らわせたことを咎めずにレッサーを生かしたことを褒める当麻と、当麻に褒められながら頭を撫でられて『えへへっ♪』と喜ぶ美琴。 それを見ていた土白、浜滝、絹旗、かろうじて意識があるレッサーは思った、『この二人、怖い』と。 「ほらレッサーさん。気を超しっかり持つんですよ。目的地の教会は目の前ですから」 「き、絹旗さんには度々ご、ご迷惑をかけてしまって申し訳ありません……」 「そんな気遣いは超無用です。レッサーさんとは超知らない仲じゃありませんから」 絹旗とレッサーの仲良し具合を見て微笑ましく思っているのは浜滝だ。 「きぬはたとれっさー、すっかり仲良しさんだね」 「それはいいんだけどよ、レッサーちゃんも懲りないよな……。こうゆう時に使うんだよな? 『雉も鳴かずば撃たれまい』っての」 「はまづらがそんな言葉を知ってることにちょっとビックリ」 一方、レッサーの態度を見て頭を痛めてるのは土御門、それを労るように月夜が励ます。 「あのカップルを邪魔するのは海原のアホと五和だけかと思ってたが……。また面倒なのが出てきたもんですにゃー」 「でもさ、レッサーちゃんはあの二人と比べたら可愛いもんだよ。それに私、レッサーちゃんはあの二人を祝福してくれそうな気がするし」 「だといいんだけどにゃー……」 懸念する土御門だが月夜の考え通り、レッサーが上琴を祝福する側に回ることになるのだがそれはほんのちょっと先のことである。 上琴一行が教会の扉を開けるまであと1分30秒。 「ハイハーイ!!土御門元春様のご登場ぜよ!!」 「土御門ですか……ってシェリー!!飾利のほおをいじっていいのは私だけです!!」 この同性愛者二人はまたやっているのか…… 情けないことにここにいる人間は慣れてしまった人間だけで助かる……いや、1人違うのか? 「おお……!!ここに百合の花が咲いているだと……!?ここは悪魔でも教会なのにそう言うところも教えてくれるんでしょうか……?」 前言撤回、少しは自重をしてくれ。 「レッサー、お前の頭はもう一回叩き直さないといけないみたいだな……」 「冗談!!冗談ですから!!本当にその右手怖いからやめてー!!」 「安心して当麻、今すぐ私が黒子にやっているお仕置きを叩き込んでやるから、当麻の手は汚さなくていいわ」 「な、何をってうぎゃああああああああああああああああああ!!」 そんなコントをしているのを見ているインデックスはあることを思い出す。 「ねえステイル」 「ん?なんだい?」 「ここにいる人間って魔術の事を知ってる人たちが集まっているんだよね?」 「そうだよ?」 「じゃああいさも来るんだね?あいさとは久しぶりなんだよ!!」 だがインデックスがはしゃいでいるのとはうらはらにステイルは頭の中が?だらけだ。 (あいさ……あいさ………………………………姫神の事か?) つまり 「しまったーーーーー!!」 「どうしたんだよステイル?」 「今から彼女を迎えに言ってくる。クソッ!!彼女のほうが深く魔術いや、それどころか錬金術にまで関わってるじゃないか!!と言うわけで行ってくる!!」 「何であいさの事を忘れるんだろう………?」 それは永遠の謎である。 「じゃあ初春ちゃんとヴィリアン様が話しやすいように私達でプリエステス、建宮さん、シェリーさんを力づくで引き離すってことでいいの?」 「それしか無いでしょ。……あの三人を力づくとなると難しいけどこっちには学園都市最強と聖人の一人がいるんだから何とかなるわよ」 「任せるのである。ヴィリアンの為にも我は命を賭けて使命を果たしてみせる!」 初春にヴィリアンの『妹』になってもらう為にやる気満々なのは対馬、浦上、ウィリアム。 ただ、その方法に関してはかなりの力技というのが微妙ではあるが。 「あなたも協力してあげるんだよってミサカはミサカは初春おねーちゃんとヴィリアンおねーちゃんの仲を応援してみたり」 「……仲とか言うな。王女サマはあくまで初春を『妹』にしたいだけだからなァ。変な感情はねェんだぞ。まァ、俺も出来るかぎりのことはするけどよォ」 ちょっと乗り気ではない一方通行だが、打ち止めのお願いでもあるのでヴィリアンに協力することに。 「まったく……。どうして私が初春さんの為なんかに動かないと……」 「ごめんなさい五和。私のワガママのせいであなたに不快な思いをさせてしまって」 「い、いえ! とんでもありません! ヴィリアン様にご不満などとそのような……ただ私は初春さんがチヤホヤされてるのが、その」 「寂しいのですね。大丈夫です、皆があなたを思う気持ちが変わることは無いのですから」 五和が初春を嫌ってる理由、それはいじられポジションを掻っ攫われ、おまけに自分以上に可愛がられているという子供の焼きもちだった。 しかし冷静に考えれば五和がそんな扱いを今まで受けていたのかどうかと言われれば100%の肯定が得られるのかどうかは微妙な気もするが。 乗り気ではない五和もヴィリアンの人徳によって動くことを決意する、あくまでヴィリアンの為に。 「じゃあ早速行きましょう! ウィリアムがプリエステス、一方通行はシェリーさん、私、五和、浦上で建宮さんを引き離すということで」 「引き離すってどうゆうことぜよ?」 「どうゆうことって……つ、土御門! それに上条当麻達もいつの間に! くっ、これは今すぐは無理か……」 すぐさま行動に移ろうとした対馬をリーダーとした『ヴィリアンの初春『妹』作戦』は当麻一行が到着したことで後回しにすることに。 一方、木山はインデックスに姫神のことについて尋ねていた。 「なあシスター。もしかしてあいさとは姫神秋沙のことか?」 「うん。あいさはとうまと同じで事件に巻き込まれたというか自分が当事者になってるの。だからかざりやはるみ達よりもわたし達と縁は深いんだよ、多分」 「そうか(しかし多分とか今まで忘れ去られていたことを考えると本当に縁が深いのかどうか疑ってしまうな)」 インデックスの説明、それと今の今まで忘れられていた少女に木山は内心で失礼なことを考えていた。 ちょうどその時、美琴の電撃で気絶していたレッサーが目を覚まして辺りを見渡すと固まってしまう。 (……えっ? こ、この教会って、ま、魔術師だらけじゃないですかーーーっ! 聞いてません、こんなの聞いてませんよ!) レッサーは自分達が掴んだ情報では魔術師は土御門とアステカの魔術師数名しか学園都市には潜り込んでいないとされていた。 ところが周りには天草式十字凄教、ネセサリウス、神の右席、日本の魔術師と予想以上の数の魔術師が揃っているのだ。 混乱するレッサーに更なる追い討ちがかけられる。 「あの、あなた初めて見る顔ね。もしかしてあなたも魔術師かしら?」 「ヴぃ、ヴィヴィヴィヴィヴィヴィヴィヴィリアン様ーーーーーーーっ! ……きゅう」 「えっ! ちょ、ちょっとあなたしっかりして! ウィリアム! 今すぐこの子を介抱してーっ!」 混乱状態のレッサーにここにいるはずのない英国の王女様のヴィリアンから声をかけられたことで、彼女の思考はストップしてしまった。 ヴィリアンの突然の叫びにウィリアムだけでなく、教会にいた人間全員がそちらの方へと駆けつける騒ぎとなってしまうのだった。 一方、慌てて姫神を探しに行ったステイルは幸運なことにすぐに彼女を見つけることが出来た。 「あ、ちょっと、そこのお嬢さん」 「えーと・・・だれ?」 姫神に忘れられたと思い、しょんぼりしていると 一緒にいた小萌先生が 「あーステイルちゃんじゃないですかー えーと、姫神ちゃん、この人が姫神ちゃんの命の恩人ですよー」 「あぁ、その節は、どうも、ありがとう」 単に意識が薄くて覚えて無かっただけだった 「いやいや。それよりちょっと来てほしいんだが」 「別に、いいけど、どこへ?」 「すぐ近くの教会だ」 「わかった。先生、また、あとで」 「わかりましたですよー。それじゃあ後でですー」 ふたりで協会にむかった。
https://w.atwiki.jp/kinsho_second/pages/2291.html
「よっしゃ勝ったーーーーっ! やったな情報屋!」 「ああ! ありがと上条、ありがとみんな!」 「今日ばっかりは紫木はんに華持たせんとな♪ 何せ吹寄はんに男が出来て大人しくなギャンッ!」 「青髪くんったらそんな打算的なこと考えてちゃダメだよ。あの元春でさえ純粋に紫木くんを応援してたんだから。ね? 元春」 「もちろんだぜい♪ まったく青ピはそうゆうトコロがダメダメなんだにゃー(少し打算があったのは秘密秘密っと)」 球技大会の主役といっても過言ではない情報屋をデルタフォースと白雪が取り囲んで騒いでいた。 その様子をやや離れた所から見ていたのは姫神、浜面、半蔵、そして吹寄。 「良かったね吹寄さん。紫木くんが頑張ってくれて。後でいいから。紫木くんにおめでとうって。言ってあげて」 「ま、まあアイツもそれなりに頑張ってくれたし、それくらいは……。で、でも違うからね! あたしは情報屋が頑張ってくれたのが嬉しいわけじゃなくて……」 「ホントに吹寄はいつでもどこでもツンデうぎゃっ! す、すびばぜん姫神さま……」 「ったく浜面、お前ってホントに学習しねぇのな。じゃあ姫神さま、俺たちは郭たちの所へ」 姫神に殴られた浜面を引きずって半蔵は郭たちの居る所へと向かった、すでに上条と青ピもそこに居たりする。 その騒がしい取り巻きを離れた所で見てるのは人が多くて打ち止めの所へ行けない一方通行と勝利したことで怒りを収めた真夜の2人。 「一方通行は他の皆と騒がないのか?」 「そうゆうのはガラじゃねェってわけじゃねェけどな。つーか弟、テメェこそあの2人の所へ行かなくていいのか?」 「閉会式が終わってからにするよ。抜け出したら真昼さんと赤音さんに追い返されそうだし。自分達に気を遣うなってさ」 「あ、あのアク様、それに井ノ原先輩。今日はありがとうございました!」 そこに心理掌握が現れて一方通行と真夜にお礼を言った、全力で試合をしてくれたことに対して。 心理掌握は愛する一方通行、尊敬する真夜に変わりつつある自分の在り方を見てくれることが一番の目的だったりする。 短いながらも成長の跡を感じ取っていた一方通行と真夜はそれぞれに感想を口にする。 「テメェが正々堂々とスポーツするたァな、ちったァ見直してやるよォ」 「それにチームの皆ともちゃんと向き合ってたね。頑張ったね心理掌握さん」 「あ、ありがとうございます!」 心理掌握の礼儀正しいお辞儀に一方通行は何も言わず手をひらひらさせて去って行った、口元に僅かばかりの笑みを作って。 真夜はそんな2人の雰囲気を笑顔で眺め、心理掌握が頭を上げた後で試合について色々と会話を交わし始めた。 ―――――――――― 心理掌握と真夜と別れた一方通行が向かった先は上条や青ピや浜面や半蔵が居る所、すなわち自分達の恋人が応援してくれた場所の前だった。 応援していた美琴、黒子、滝壺、郭は観客席からグラウンドに下りていてそれぞれの恋人といちゃついていた、節度は控えて。 1人寂しく佇んでいた打ち止めが一方通行に気付くと、元気いっぱいに自分の恋人へとタックルのように勢い良く抱きついた。 「今日の一方通行はいつもよりカッコよかったよってミサカはミサカは今の気持ちを体で表現してみた!」 「オ、オゥ、ありがとな……(ったくなンつータックルかましやがンだコイツはよォ……。チッ、腹が痛ェ)」 「むーっ、その気の無い返事は何なのってミサカはミサカはむくれながら勝利のキッスをむぎゅ」 「ンなコト人前でやるンじゃねェ!」 自分達らしくイチャイチャしてる一打を微笑ましく眺めている上琴、当然こちらも自然な感じでラブラブモードだ。 「優勝おめでとう当麻♪ でも……当麻って前半はともかく後半は足引っ張ってたよね。オウンゴールまで決めちゃうし」 「うぐっ……そ、それは上条さんも気にしていたことなのに。けど実際、目立ってたのは他の奴らだったしなぁ。反論出来ねぇな」 「大丈夫♪ 私には当麻が頑張ってるのはちゃんと伝わったから。それに当麻はどんな当麻でも大好きなのは変わらないかキャッ♪」 美琴の可愛さにあてられた上条、感動のあまり美琴を思いっきりハグする(キスは場を弁えてしない)。 節度を意外にも守ってる上琴に対して節度やモラルなど関係なくいちゃついてるのは青黒、というか主に黒子。 「○○様、途中出場ながらすんばらしい活躍でしたわ! この黒子、文字通り○○様に惚れに惚れ直しました! というわけで2人の赤ちゃんを今ここで!」 「気持ちは嬉しいけどボクは犯罪者になるのは嫌やねん! 後生やからここは気持ちをクールに」 「よいではないですかよいではないですか。○○様の女性の趣味が黒子一択になればさらにギャフンッ!」 暴走する黒子を黙らせたのは美琴の雷撃、気絶した黒子の表情は満ち足りているのを見た青ピは柄にも無く真面目に黒子に不安を覚えた。 その一方でバカップルなのにいちゃついてる雰囲気を見せないのは浜滝と半郭。 「はまづら、優勝おめでとう。けど必要以上にひめがみに下僕っぽかったからちょっとマイナス」 「私も滝壺氏と同意見ですよ半蔵様。いくら球技大会の為とはいえ半蔵様が他の誰かにかしずいているのはちょっとショックでした」 滝壺と郭がむくれていたのは浜面と半蔵の姫神に対する扱いのことで、球技大会に勝つ為とはいえあそこまでやられるといい気はしないもの。 結局、姫神に対する態度は球技大会が終わったので改めることを約束させられた浜面と半蔵だが姫神への下僕モードはそう簡単には抜けないのだった。 「悪いが君達、いちゃつくのは閉会式が終わってからにしてくれないか。他の生徒や参加者はすでに集まっている、君達も早く来たまえ」 バカップルの集まりに容赦なく割り込めるのはそういった空気を全く介さない木山で、上条たちも慌てて動き出す。 その際、自分達のクラスに結標が居たことを不思議に思ったが翔太を満面の笑みで胸元で抱えてるのを見てすんなりと納得した。 ―――――――――― そして閉会式が始まったが、最初から優勝旗やトロフィーは用意されておらず授与式も無い上に校長の話は黄泉川から巻きが入ったので手早く終了。 「やれやれ、長い長い球技大会が終わってようやく落ち着……いかん、とんでもなく嫌な予感が頭をよぎったぜい」 「嫌な予感?」 「月夜も知ってるだろ? 初春ちゃんがロンドン行ったって話。仮にねーちんと建宮とシェリーに何も言わずに出立したらって考えたら」 「うわぁ……。で、でも大丈夫だと思うよ。初春ちゃんがあの3人に内緒でどこか遠くに行くなんてありえないもん」 それもそうだな、土御門は白雪の言葉に納得して考える事を止めた。 しかしシェリーだけが初春の渡英を知っていて、神裂と建宮には知らされていないというある意味悪い真実があることを土御門が知るのは先の話。 そんな中、木山から今後の日程について発表がされようとしていた。
https://w.atwiki.jp/kinsho_second/pages/834.html
そして数分後、上琴、土白、佐天、青ピは小物類の収納が終わり、絹旗と建宮もリビングの後片付けが終わっていた。 さらに数分後、一打、浜滝、半郭も上琴新居に続々と集まってきた。 「さて、何しますか?」 「う~ん、こんなに多くて遊べるものだよね?」 上琴はみんなで何して遊ぶか考えてた。 「とりあえずみんな自由でいいんじゃねかァ?」 突如一方通行が話に入ってきた。 「とりあえずそうしますか。」 「それもそうね。後でみんなと遊べばいっか。」 ということでみんなは自由にすることにした。 「月夜、何するにゃー。」 「う~ん、じゃあ二人の新居の中がどうなっているのか見たい。」 「じゃあそうするぜよ。」 「ならボクも一緒に行くで。」 ということで土白、青ピは新居の探検するのだった。 「いやーそれにしても大きいなぁ!!」 「『外』と比べたら小さいものだけど、それでもやっぱり広いよねー」 「ったく、御坂家は色々とでかすぎにゃー」 そんなこんなで二階にまで上がっていくと、 「おっ、この部屋『当麻と美琴の愛の部屋』て書いてあるやん。可愛いところあるやないか。さすがバカップルNo,1やね!!」 だが後ろのバカップルはただ固まってる。 「青ピ?それのどこが可愛いんだ?」 「何言うてますね………………前言撤回、シャレにならへんわ」 その下に『入ったら感電死♪』と書いてある。あの二人なら殺りかねないだろう。うう、何て恐ろしいことだ。 「見なかったことにしよっか……」 「「うん」」 三人は部屋をあとにした。 その他のバカップル達はと言うと、ただ単にいちゃいちゃしていた。 「あれ?レッサーは超どこに行ったんですか?」 「ありゃ?本当にどこいった?」 ほとんどの人間がレッサーが月夜に氷漬けにされて今もなお、庭先で放置されていることを忘れていた。 後から来た一打、浜滝、半郭も彼女の変わり果てた姿に驚き、心配していたがいちゃつくうちに頭の隅に追いやってしまう。 たった一人を除いては。 「ごめんねレッサー。話しかけて気を紛らわすのが精一杯で……」 「い、いえ、そ、そそそれだけでも、た、助かり、ます……。さ、さささ佐天さんは、や、やや優しい……ああ、何だかまた眠くなって……」 「寝たらダメーッ! 寝たら本当に死んじゃうからーっ! 当麻兄さん達の家で死体になるのは止めてーっ! あと三十分で終るから!!」 初対面にも関わらず、自分を唯一気遣ってくれる佐天にレッサーは寒さに苦しみつつも感謝していた。 時刻は午後3時半、罰ゲーム終了まであと三十分だったがそこでようやくレッサーが気付く。 「あ、あああああの、さ、佐天、さん。あ、あなたがあの二人に、ちゅ、中止を求めれば、そ、そそそれでいいなぁってき、気が……」 「……それはダメじゃないかな? レッサーはほら、悪いことしたんだから。罰は最後まで受けないとダメだよ♪ あたしが最後まで付き合ってあげるから頑張ろう、ね?」 「は、はい……(き、厳しいですよーーーーーっ! でも優しくしてくれてるんだから感謝しなくては。しかし……っ)」 佐天の優しいんだか厳しいんだか分からない態度にレッサーはどう反応すべきか本気で迷っていた。 そこへようやくレッサーの存在を思い出した絹旗と建宮がやって来た。 「レッサー、超大丈夫ですか? あと少しですから超頑張ってくださいね」 「今回のことは上条当麻との正しい付き合い方を学んだ授業料だと思うのよね。もう少しの辛抱だ、頑張れよレッサー」 (ううっ、励ましてはくれても助けてはくれませんか、この二人も……) 佐天と同じく応援するだけの絹旗と建宮に、レッサーはまたも複雑な感情を抱くのだった。 その頃、先ほどまでいちゃついていた一打が今度は上琴新居二号の探検に出かけた。 二階は土白と青ピが捜索済みだと知っていたので二人は一階の探検に出ることに。 「ねえねえあっちのパパとママの新居じゃ見たことの無いものがあるよってミサカはミサカはワクワクしながらあなたを呼んでみたり」 「おいおいそンなはしゃぐなよ、転ンだらどうすンだ、ったくよォ。……何だ、こりゃあ」 打ち止めに急かされて一方通行が見たもの、それは彼の好奇心を駆り立てるのに充分だった。 一打が見たもの、それは地下に伸びる階段だった。 「この階段の入り口床が開いたり閉まったりするねってミサカはミサカは目を輝かせてみたり!!」 「いかにも隠し扉って感じだなァ……」 この姿をみたら誰でも分かる。二人は好奇心に溢れる子供だと。 「そんじゃァ行きますかァ」 「それじゃあしゅっぱーつ!!ってミサカはミサカは足を踏み入れてみる!!」 そう言いながらずんずんと進んでいった。すると地下には長い廊下があった。 「オ、こんなところに電灯のスイッチがアンぞ」 カチッとつけるとその廊下にはズラリと扉が並んでいた。 「アァン?ナンでコンなにアンだよ?」 「ねー見て見て、ソファーとテレビがどの部屋にもいっぱいあるよ!!ってミサカはミサカは扉を次々と開けてみたり!!」 打ち止めの言う通り部屋の一つ一つにソファーとテレビがたくさんある。 だがそのテレビは普通のと違ってごっついしドデカイスピーカーまである。 部屋の中心にテーブルがあるのだがその上にカーナビより一回り大きい画面のようなものがあった。 一方通行は頭をフルに回転してひとつの結論にたどり着いた。 「カラオケボックス………ハァ!?」 「カラオケボックスって歌うあれ?ってミサカはミサカはあなたに聞きただしてみる」 「アァ、たぶんなァ……」 なんでそンなモンがここにあるんだ?と思ったがすぐわかった。 あの親馬鹿達だ。たぶん学園都市には友達がたくさんいる。そのためできるだけ思い出も作らせようという心配りだろう。 だとしたらその他にも映画館の様な大画面の部屋もあったりするのだろう。 まったく、親馬鹿にもほどがある。 「………ねーねー、こんな所に男女別のトイレもあるよ、てミサカはミサカはトイレ渋滞には困らないと思ってみたり。」 「バカ、こンなんじゃァ遠すぎるだろうが」 そんなバカな会話をしながら歩いていると違ったような扉がある。たぶんここからは違うフロアになるのだろう。二人は思い切って開けてみた。 そこは丸い部屋だった。扉がいくつもある。扉にはなにやら文字が書いてある。自分たちが出てきた扉には『カラオケフロア』と書いてある。 「…………ドンだけでけェンだよ」 そして一打は他の扉を見てみると『ボーリングフロア』、『卓球フロア』、『ビリヤードフロア』などといろんなフロアが書かれてあった。 「ここはどこかのアミューズメントかァ!!」 「確かにここまで来ると驚いちゃうねってミサカはミサカはさすがにあの親達にあきれてきたり。」 「とりあえず一通り見てそれから戻りますかァ…」 一打は一応すべての部屋を見て、それから一階に戻った。 「アクセラ、一体どこ行ってたんだ?」 一打が戻るとすぐに上琴が聞いてきた。 「どこって地下にいたが?」 「この家に地下なんかわよ?」 「お前ら、地下があるの知らなかったのかよ!!」 「「え、この家って地下なんかあったの!?」」 この新居に住んでいる上琴でさえも地下があることにまったく知らなかった。 「「地下の入り口ってどこにあったの!?」」 「そこの開いたり閉まったりする床だがっていつのまにかいなくなってる。」 上琴は一方通行から入り口を聞くとすぐに地下に降りていった。 『『な、なんじゃこりゃー!!』』 「オォオォ、下から思いっきし聞こえてンぞ」 「やれやれ、ってミサカはミサカは肩をすくめて見る」 二人はきわめて冷静なのだがその他はそうともいかない。 「なんぜよなんぜよ今の声は!?」 「おいおい、今の声下から聞こえてきたのよね!!」 「それに上条たちの声じゃねえか!!それやばくねえか色々と!?」 「それは上条氏と御坂氏のピンチ!!手分けして探しましょう!!」 と、探そうとしたがレッサーは氷ったままだった。 「ちょ、その前に開放して下さい!!もう時間はすぎてますよ!?」 「ほほいのほい!!はい氷は砕け散ったから美琴ちゃん達探してもらうよ!!」 さすが白雪、『絶対零度(アブソリュートゼロ)』を名乗ることだけあって一瞬で氷は砕け散った。だが、 「鬼ー!!悪魔ー!!寒すぎて動けません!!」 寒すぎてガタガタ震えていた。 「そんなの超ほっといて、浜面超頑張って下さい。」 「最終的に俺が動いて、お前はこの荒れたリビングのソファーに座るのか!?業者さんの迷惑だろうが!!」 「はまづら、突っ込みは短く」 「皆さんそんな馬鹿げた声出してないでお兄さんたち探しに行きますよ!!」 「こんな風に」 「いつの間にか突っ込み論議になってんじゃねえか!!」 「本当に探して下さいね!!」 などと騒いでいた。 「………アホらしすぎるだろォが」 打ち止めはうんうんと同意していた。 自分を心配してくれていた絹旗、佐天、建宮までも上琴のもとに向かったのでレッサーは一人、氷から解放された今も寒さで震えていた。 そこに偶然か神の悪戯か、インデックスとステイルが彼女の目の前に現れる。 「ねえステイル。レッサーが何だか顔色悪いかも。おまけにガタガタ震えてて辛そうなんだよ」 「け、けけけけけけ剣んんんんん~~~~。ひ、ひひひひ火~~~~をををををを~~~~っ」 「剣? 火? ……ああ、なるほどね。仕方ないな」 寒さに震えながらもレッサーが必死で紡いだ言葉を理解したステイルは、炎剣を出して彼女に暖を取らせる。 レッサーの顔がみるみるうちに良くなっているのを見ていながらも、ステイルはレッサーが炎剣で焼かれないように配慮していた。 「あ~~~~~~~、ようやく生きた心地がしましたよ~~。さすがはステイル=マグヌス、よい炎をお持ちで」 「僕の炎剣はこんなことの為に使うものじゃ無いんだけどね。それにしても一体何があったんだい?」 「聞いて下さい二人とも! 私の聞くも涙、語るも涙の物語を! あれはそう」 「れっさー、お風呂沸いてるから入って。あ、いんでっくすとすている、いらっしゃい。玄関はあっちだよ?」 レッサーが語ろうとした時に現れたのは彼女のことをそれなりに心配していた滝壺だった。 お風呂という単語を聞いて喜んだレッサーは『ありがとうございまーすっ!』と言い残してバスルームへと向かった。 玄関に回って滝壺に出迎えられたインデックスとステイルは今の状況を彼女に尋ねる。 「ねえねえりこう。何だか家の中が騒がしいけど何かあったの?」 「うん。さっきかみじょうとみさかの叫び声が聞こえたからみんなで二人を探してる所」 「師匠、それはかなり一大事では? いや、僕としてはレッサーに何があったのかも同じくらい気になるけど……」 「大丈夫。みんなが一生懸命探してるからかみじょうとみさかは心配いらない。それにレッサーの心配はもっと要らない。そもそも」 滝壺はレッサーの身の上に起こった出来事、そこに至る経緯を説明した。 それを聞いたインデックスは呆れ、ステイルはちょっとした怒りを感じていた。 「とうまとみことの家を傷つけるなんてレッサーにはやれやれなんだよ」 「炎剣を出した甲斐が全く無いよ……。というか聞くも涙、語るも涙って大嘘じゃないか」 「そんなことはどうでもいいからかみじょうとみさかを探すの、二人も手伝って」 滝壺のお願いに彼女に懐いてるインデックスは快諾、インデックスマイスターとして尊敬しているステイルは渋々ながらも了承する。 「おーい滝壺ー。あいつらの居そうな場所見つけたぞー。ってステイルにインデックスちゃんも来てたのか。二人も来いよ、なんか凄そうだぜ」 そこにタイミング良く地下室への階段を見つけた浜面が滝壺を呼びに来たが、インデックスとステイルがいたことには少しビックリしている。 こうして浜滝、インデックス、ステイルは皆から遅れながらも地下室への階段を下りるのだった。 「おー!!ステイル!!こんなところにも地下世界があるんだよ!!」 「それを言うなら地下街だと思うけど?」 「違う、ここは明らかにその次元を越えている」 などと騒いでいるが、まあしょうがない。何てったって学園都市最強だって腰をぬかしたのだから。 ちなみに、上琴を追いかけて入ってきた扉は上琴が入ってきた扉ではない。ついさっき修理が終わったリビングからだ。 どうやら隠し扉は幾つも有るらしい。この扉からはあのどの部屋にも入れる丸い空間らしい。 「でさ滝壺、上条と美琴ちゃんが言ったのはどの部屋か分かるか?」 「多分こっち」 滝壺が指を指したのは『メインコンピュータールーム』と書いてある扉だ。 「それはなんだい?」 「俺もよくわからないけど、こんなに部屋があるんじゃ色々と制御しないといけないんじゃないか?」 とりあえず四人は『メインコンピュータールーム』に入ることにした。 そこには確かに居た。桃色空気を出してめちゃくちゃ喜んでいる二人が。 「どうしたのみさか?」 「あ、滝壺さん。実はさ、あの馬鹿親こんなメッセージ残してたのよ!!」 美琴が見せたメモには達筆で書かれた、上琴が喜ぶに値する美鈴からのメッセージとは、 〔この地下アミューズメントはいずれ生まれ来るあなた達の子供達への贈り物です〕 上琴ファミリーという将来を見越した素敵という言葉だけでは言い表せないものだった。 「かみじょうとみさかの両親、さすがだね」 「ありがと♪ でもね、それだけじゃないのよ」 「いやいや、それだけでも充分だろ? まだ何かあるのかよ?」 「まあな。こっからは俺達宛てっていうよりはみんな宛てになるんだ。というわけで見てやってくれ」 当麻が渡したメモにはまたも達筆な美鈴のメッセージが書かれていたがそれを見た浜滝、インデックス、ステイルは、 〔まーでも二人の子供、つまり私達の孫ってまだまだ先の話なのよねー。だからって当麻くんと美琴ちゃんだけにってのも勿体ないって思うのよ〕 〔そこで私達は考えました。この地下アミューズメントは二人の可愛い義妹たち、二人の大切なお友達の贈り物にもさせて貰います〕 〔いつも当麻くんと美琴と一緒に居てくれてありがとう。これからも二人のこと、よろしくね。あなた達の友情がいつまでも続きますように〕 美鈴の初めて見せる親としての一面に驚くと共に、感動を覚えていた。 「とうまとみこと、ご両親にとっても愛されてるんだね」 「そうだね。それに僕達のことまで気にかけてくれるとは思いもしなかったが、何だか嬉しいね」 「はまづら、泣いてるの?」 「な、泣いてねーよ! これはアレだ、め、目に埃が入っただけだ! 感動して涙なんて、な、流すわけ、うお~~~~~~~~んっ」 一人感動しすぎて泣いてる浜面を滝壺は自分のハンカチで、彼の涙を甲斐甲斐しく拭いていた。 メインコンピュータールームのモニターには上琴捜索そっちのけで遊んでいる客人の姿が見える。 「楽しそうだな、皆。美鈴さんがこれ見たら喜ぶんじゃないか?」 「間違いないわね。まったく我が親ながらとんでもないことやってくれるわよ、ホント」 「美琴の親だけじゃなく俺の親も間違いなく絡んでるだろうな。……なーんか子供が早く欲しくなってきたけど分かってるよな? 美琴」 「わ、分かってるわよ! Hも子作りも責任取れるようになってからだって! でも当麻も同じ気持ちで嬉しいよ♪」 上琴が自分達の世界にトリップしていちゃつき始めたのを見た4人は呆れながらも止めようとはしなかった。 4人はそっとメインコンピュータールームの扉を閉めると、美鈴のメッセージを皆に見せるために各フロアを回ることに。