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部室 唯「あれ、あずにゃん一人?」 梓「はい、先輩方はまだみたいです」 唯「えへへ……そっかー二人っきりだねあずにゃん」 梓「この展開は……」 唯「あずにゃーん♪」ギュー 梓「やっぱりー!? ちょっとやめてください!!」 唯「え~いいじゃーん、せっかく二人きりなんだから~」 梓「ダメです! 唯先輩、今日という今日は許しません! これ以上近づいたらひっかきますよ?」キシャー 唯「……むぅ、今日のあずにゃんは手ごわいね……でも私、あきらめないよ?」ワキワキ 戦闘開始! ―――――――――――― 梓「唯先輩はいつもくっつきすぎなんです!」 唯(あずにゃんたら、恥ずかしがっちゃってもう……) ████████ ████████ 梓 【防御】 【攻撃】 唯 唯「あ、ず、にゃん♪」ジリジリ 梓「……っ」 唯「……ぎゅ」ギュ 梓「や、やめてくださいって言ってるでしょう!」ブンブン 唯「あう……んも~あずにゃんのいけず」 ―――――――――――― 梓「……あんまりしつこいと怒りますよ?」 唯(ここはあずにゃんの恥ずかしさをなくしてあげるためにどーんといっちゃうべきだよね!) ██████░░ ████████ 梓 【防御】 【必殺】 唯 唯「照れなくていいのに……あっずにゃーん!」ダッ 梓「ひぃっ!?」ベチン!!! 唯「いたいっ!? あ、あずにゃんしどい……」 ―――――――――――― 梓「少しは懲りましたか?」 唯(むー、優しくしてあげなきゃだめかな) ██████░░ ░░░█████ 梓 【防御】 【攻撃】 唯 唯「あずにゃん……」 梓「な、なんですか……?」 唯「ごめんね……」ナデナデ 梓「あっ……」 唯「ちょっと激しすぎたよね……優しく抱きしめてあげるからね?」ワキワキ 梓「……」イラッ ―――――――――――― 梓「反省してないみたいですね……」 唯(ここでもう一押し!) █████░░░ ░░░█████ 梓 【攻撃】 【攻撃】 唯 唯「あずにゃ――」ガバッ 梓「来ないでください!」グイグイ 唯「私、負けないよ!」グイグイ 梓「何の勝負ですか!?」グイグイ ―――――――――――― 梓「もう怒りました! 許しません!」 唯(あ、あれ……もしかしてほんとに怒ってる!?) ███░░░░░ ░░░░░███ 梓 【必殺】 【防御】 唯 梓「覚悟するです! たぁあああ!!」ダッ 唯「うわわ!?」ドテッ 梓「ちょ、急に――きゃあ!?」ドテッ 梓「いたた……あっ」 唯「えへへ、よかった……あずにゃんから来てくれるなんて……んも~大胆なんだからー」ギュー 梓「し、しまった……! ちょ、ちょっと離してくださいってば!?」 唯「あずにゃ~んちゅっちゅ~」ギュー 梓「いやぁぁぁぁぁ!!?」 ░░░░░░░░ ░░░░░███ 梓 唯 唯の勝利! おわりです あとがき これではよくわからないのでできれば映像化したいところ… 戻る
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ややこしい神の家系図です。
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オリジナルSS投稿掲示板 記号・英数字・あ・か・さ・た・な・は・ま・や・ら・わ タイトル 投稿者 ま 現代ファンタジー(終わり、完結、終了) はぎは 舞い・降り龍・剣士(幻想水滸伝5・オリ主) 草薙 シュウ 【完結】毎度有難うございます。総合商社パンドラ剣装部です!【ガテン系 近未...... ダイス まおう SO 魔王軍の内勤ですが雑務が忙しいです【転生もの】 インザスカイ 魔王継承戦争~次の魔王はこの僕だ~ (5/3 21 04 一話がバグっていたことに...... 月野 陽 魔王さまの『ありがとう』 ふかひれ 魔王様の国取り物語 とらのすけ 魔王と少年 RION 魔王のこうせき(異世界→現実)【完結】 ミケ 魔王のための物語 ぼろぼろ 魔王は愉快な方を召還したようです 日野一郎 紛い物語 語り部 マキナな世界 第一話 「気がつけばゼンラー」 屋鳥 【迷宮 学園】魔剣生徒会!! nielsen 魔剣と少女の珍道中 keiya マジカル・マッスル・プリンセス【完結】全話改訂 三角 魔術師・深山煉治の事件レポート ボブジュニア 魔術師と死霊術師(オリジナルファンタジー) ほにゃ 魔術師は甘え(キリッ ダンジョン探索モノ DDZ 魔術人形(マジカルドール)は懐かない PAKUPAKU 魔術のオ・キ・テ soba 魔女っ子+バカクラス 【謎のファンタジーコメディ(注:なんていうか、登場...... Gast 魔女っ子すたぁ☆ 亜流 魔女ヘクセの面倒ごと ラオ 魔人 魔人 魔人装甲 トゥテムプォル マスターと店員とお客様の話~喫茶「イノリ」~ ロンギヌス 増田家回顧録 増田朋美 魔聖人は、突き進む!!(異世界→異世界) ロイヤルスパーク まだイケ!(読みきり) 寛喜堂 秀介 町に佇み(R15) Phyche マックはいつデレる?<02話裏追加しました> ハゲネ 松沢一族 ハマジ 全く、ついてない。誰か助けてくれ。(オリジナル、異世界、基本ギャグのつもり...... 火焔魔神 マディリピート(短編・ホラー・恋愛) 烏口泣鳴 魔法少女グランソニックリゾルヴァー ああああ 【ちら裏より】魔法少女は俺がやるっ!【ギャグ・オリジナルTS物】 夕菜 魔法少年、ただ今就職活動中 ティッシュメ... 魔法使いと司書の旅 くおん 魔法使いのキミと 醤油わさび 魔法使いの矜持 (異世界ファンタジーもの・主人公最強系) かるかるかん 魔法使いの条件(中世ヨーロッパ風異世界、日記形式) ユアサ 魔法と剣の物語 愚人 魔法人形・槌谷の非日常的日常の非日常 猫 幻の喫茶店はどこにある?(オリジナル・喫茶) ナギサの 幻の境界 [完結] 太郎 ままままま界 ~< 創成期 編 >~ 薄い絵本 【オリジナル】麻薬王バルコ【マフィアもの】 GD マレビトの詩 ~Lunatic Syndrome~ 久我七夜 「満員」 次の人 漫画家とアイドルの恋愛事情 mike-neko 曼珠沙華 久我七夜 ミーハー人生なにが悪い! ちりぺら 三国外史 Dalcuff 短すぎるって言うなよ 波瑠 見知らぬ世界で冒険譚 【現実→異世界】 やさぐれ道 ミス!テリー! 短!編! 石灰 みずきのボール みずき 水彩度【suicide】 梦現慧琉 ミッドガルド王国年代記 (旧題:異世界にて) navi 未定 なーヴィス 『実君と雪さんと』(オリジナルほのぼの) A.K 宮森春姫の「八坂が恋に落ちるまで」 haru 未来から娘が来た。押入れには住んでいない 群青 ミリアの鍛冶屋 でん ミルク多めのブラックコーヒー(似非中世ファンタジー・ハーレム系) かおらて みんなだいすき、まほうしょうじょ あしゃり ムギュギュ 終日 朔名 無口の川島さん TAKU 蟲達の作る因果律(伝奇モノ?) ピングーの首 虫っ娘ぱらだいむっ! ~布安布里 詩人の研究ノート~【擬人化ほんのりコメデ...... 三郎 無職の旅立ち ~魔王討伐記~ ガガガ12 結人の大冒険 (現実パート→拉致→古代エジプト?) れろ 無題・短編読み切り wahnfried 無題掌編(完結 mm 胸なんて飾りです、っておばあちゃんが言ってた(学園・ラブコメ) ハチミツ好き 紫眼の魔術師 てぃらみす 迷宮剣士?エクシード(R-15予定) Shinji 迷宮時代 チー太郎 迷宮探索RPG ムッシュ俺様 迷探偵ヤンデルクイナ あ 冥府の門 りい 痲蔓の森の少女 はんどろん めくるめくパラソル (ラブコメ) 烏口泣鳴 めくるめくパラソル (恋愛) 烏口泣鳴 メノス・ワールド(迷宮世界)現実→*異世界*TSもの ru メビウス・バイオ(処女作) プロローグ改訂 ニフィア 【習作】メル変(読みきり・改訂) 寛喜堂 秀介 メル友は巨大ロボ (第四話後編アップ お待たせしました) 志信 妄想海洋戦記「DEEP BLUE SEA」 ~母なる海も金次第~ 空 妄想航空戦記 「THE DISTORTED SKY」 ~歪な空の下で~ (完結) 空 もくさん tokiwa もしもあなたが悪ならば(異世界騎士物語) ガタガタ震え... もしも来世があるのなら 暁 もたざるもの おっとっと 求めるは、魔 山目天朗 物語を買う(山) フェイゲン 【お知らせ有り】モノクロ潰し【現代ファンタジー・異能力】 新藤悟 モノナシ (異世界トリップ・ファンタジー) ヒガナ もも☆おに(修正版) 目次 きびだんご 森の魔女・ドロテア(オリジナル・ファンタジー・ちょっと百合?) 逗子ジョウゴ オリジナルSS投稿掲示板 記号・英数字・あ・か・さ・た・な・は・ま・や・ら・わ
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ヘクトル・セリアー シリアヴァン・セリアー エイリーク・ダカン アンテルム・アグエイアス ディキーダカン
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コーザ・ゲラート ペトラ・ゲラート ヘクトル・ゲラート エイリーク・ゲラート アドリーノ・ゲラート
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今日 - 合計 - 幻想水滸外伝Vol.1 ハルモニアの剣士の攻略ページ 目次 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 名前 コメント 選択肢 投票 役に立った (0) 2012年10月09日 (火) 17時08分52秒 [部分編集] ページごとのメニューの編集はこちらの部分編集から行ってください [部分編集] 編集に関して
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GENRE TITLE ARTIST bpm notes CLEAR RATE WORLD/ELECTRONICA 水上の提督(Short mix from "幻想水滸伝V") 猫叉Master 140 nn%(yyyy/mm/dd) 攻略・コメント CS時より楽にはなってるけど左手の13と57の交互ロールが圧巻。初見難は特に注意 -- 名無しさん (2009-10-31 17 37 53) 両方に階段が多め。左には乱をつけない方がいい -- 名無しさん (2009-11-04 01 52 12) 隣接皿譜面がそれなりにある今作でわざわざ譜面変更して隣接皿消したのは最大の謎である -- 名無しさん (2009-11-04 23 00 08) がっかり移殖とは言うが地味に☆10ではかなりの良譜面に仕上がっていると思う。正規は階段の基礎力固めに、両乱はとっさに来る無茶な配置を見切るなり餡蜜するなりの練習に役立つ。 -- 名無しさん (2010-02-02 19 18 24) 難易度が下がった分、幅広い層が触れるようになったとプラスに考えてみる。 スピカ等の階段譜面が苦手だと、正規はかなり難しく、その上光らない。また、中盤の1Pに振る13+57トリルは個人差が出るかも。苦手な人は中指を抜いて手首を動かすように押すと安定する。ここが綺麗に繋がると非常に爽快。他の部分も元より押してて楽しい譜面になっており、結果的には良くなったと俺は思う。 -- 名無しさん (2010-03-14 21 13 11) ロール後もそれなりに難しいので、瀕死抜けの場合はテンパって落とさないよう注意。あと、片手力もそれなりに要るか -- 名無しさん (2010-03-17 14 59 48) HARDは☆10でも結構簡単な方だと感じた。 -- 名無しさん (2010-03-18 20 48 19) 難埋めは1+3 5+7トリルもさることながら、その手前の片手地帯がこぼしやすい。 -- 名無しさん (2010-03-20 01 59 43) ☆12の鎌鼬(A)をやっていなかったら、この曲の難クリアにはてこずったかも知れない。逆に言うと、1+3と5+7のトリルは今後も出てくる可能性があるから、餡蜜せずに対応できるようになりたい。 -- 名無しさん (2010-05-15 01 27 30) ノマゲクリアは13+57トリルでがっつり減っても回復可能。結局、この曲のクリアに必要なのはトリル攻略よりも階段を的確に捌く片手力だと言える。 -- 名無しさん (2010-07-02 02 53 58) 意見が分かれているがHARD難度はやはりレベル10最難クラスだと思う。13+57のところは同時押して叩いてしまえば全く減らないので大丈夫。それよりも途中何度も入る小階段などが非常にくせ者。最悪これは撫でるようにして対処してしまってもいい。 -- 名無しさん (2010-09-14 13 02 13) 右利きは FLIP でだいぶ楽になる。最後の8小節で20%くらい回復できるのであきらめないように・・・。 -- 名無しさん (2010-12-24 20 48 02) FLIP左鏡で白点きました。右利きなら、例の地帯が右側に&全体的に階段が内寄り気味になるのでやりやすかったです。 -- 名無しさん (2011-07-05 22 09 52) 1p右利きで色々OPつけたけど結局両正規で緑 中盤のトリルはホムポジがしっかり出来てればただの回復なので中、薬辺りで頑張って小階段を以下に拾えるかがクリアを分ける気がする -- 名無しさん (2017-08-08 21 00 34) 左鏡でEX-H 餡蜜駆使し何度も練習し、譜面を覚えたらなんとかなりました -- 名無しさん (2017-08-09 09 10 51) 名前 コメント
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……そして、『剣』と『たて』をかざっていた27の宝石が 『27の真の紋章』となり、世界が動きはじめたのである。 (『創世の物語』より) ☆ 抜けるような青空の下、広い大海原。その波の合間を一艘の小船が漂っている。 乗っているの一人の少年……だったものだ。 顔は青白く、見るからに生気はない。心臓に脈動の気配はなく、息をしていないことは明らかだ。 ――小船の上の少年は死んでいる。 誰が見たとしても、そうとしか判断できない状態。 彼の左手には大きな痣があった。黒い、巻貝を重ねたような歪な痣。 その痣が光を放つ。目を覆わんばかりの眩い光だ。光輝くその痣は一つの紋章であった。 そして彼の体に生気が戻る。血色が良くなり、心臓が脈打ち、胸も呼吸で上下している。 それはあまりにも小さく、彼が未だ瀕死の状態であることは明らかだ。 だがそれでも、彼はたしかに息を吹き返したのだ。 そして、紋章の光とは別の、温かな光が彼を包む。 その光はしばらく彼の体にまとわりつき、そして消える。 光が消えた時、彼はもうこの世界には存在していなかった。 ☆ 「――我が導きに答えなさい!」 ルイズは精神を集中し、高らかな声で使い魔召喚の呪文を唱え、魔法を発動させる。 彼女の手の中の小さな杖は振るわれ、そして―― 「うわあっ!」 「きゃぁっ!?」 まわりで召喚の儀式を見守っていた同級生達は悲鳴を挙げる。 轟く爆音、激しい光、そして舞い上がる土ぼこり。 ルイズの魔法の結果はいつものとおりの爆発。彼女のよくやる失敗魔法だったのだ。 メイジとしての一生を左右すると言っても過言ではない使い魔召喚の儀式。 それに失敗することは、いつもの魔法の失敗とは程度の違う問題だ。 また失敗してしまった? ルイズの内心に焦りが浮かぶ。 使い魔を召喚できなければメイジ失格。彼女の在籍するトリステイン魔法学院を落第となっても文句は言えないだろう。 そう考え、ルイズは最悪の結果を恐れた。だが、それは意外な形で裏切られることとなる。 ルイズの失敗魔法が引き起こした爆煙は未だあたりに立ちこめている。 その爆煙の中に何ものかの影が映る。人間大の影、それはルイズが召喚した『使い魔』に他ならない。 ルイズは歓喜の声を挙げる。 「やった? 成功した!」 喜び勇み、一刻でも早く使い魔の姿を確認しようと煙の中に歩み寄る。 少しづつ煙は晴れていき、その姿は鮮明になっていく。 竜だろうか? グリフォンだろうか? いや、この影はそれほど大きくないか。でも一体、自分の使い魔は何なのだろう? 期待に胸を躍らせ、じっくりと己の使い魔を見定める。 だがその使い魔は…… 「何これ! 人間じゃないの!」 煙の中から現れた彼女の使い魔は、幻獣でもなければ竜でもない。小動物ですらない、ただの人間だった。 年のころはルイズと同じか、それよりも少し上くらいだろう。青年というには少し若い、少年であった。 顔立ちはまぁまぁ整っている。特徴らしい特徴は無いが、強いて言うなら優しげな面立ちをしていると言えるだろう。 身なりは立派なものではない。黒いシャツに黒いジャケットに黒のズボン、そして黒の皮手袋。 服の上から胸当てをつけていることからそれが一種の軍装であることがわかる。 鎧姿のような頑丈さよりも身動きのとりやすさを主軸にした水兵服に近いものだ。 いずれにせよ、貴族の身なりではない。平民のそれであることは間違いない。 ふと、ルイズの前に立っている少年の体がぐらりと揺らぐ。その目は薄く閉じられていて、体勢は弛緩している。 つまり、彼は意識が無いということで。当然の結果として彼は倒れ付す――目の前に立つルイズの上に。 「きゃっ!」 ドサリ、と鈍い音を立てて二人は倒れこむ。 受身も何も無い、あまりにも無防備な倒れ方から彼が正真正銘意識不明であることがわかる。 「ちょ、ちょっと! 離れなさいよ!」 客観的に見れば彼に押し倒される格好となり、真っ赤になってルイズは彼に怒鳴りつける。 しかし眠っているわけではない彼が目を覚ますはずもない。 彼の体の下から抜け出そうにも脱力した少年の体は重く、非力なルイズの力では思うように動かせなかった。 ことの成り行きを見守っていた級友達が、先ほどにも増してざわざわと騒ぎ始める。 「ルイズが平民を召喚した?」「でもなんかぐったりしてるわよ」「ひょ、ひょっとして死んでる?」「ルイズが殺した!?」 最後の言葉に弾かれるように、皆一斉に後ずさる。関り合いになるのを恐れての行動だ。 あまりにも薄情が過ぎるクラスメイトに、ルイズは涙目になって叫ぶ。 「ま、待ちなさいよあんた達! 私はただ呼び出しただけでしょうがあー!」 「落ち着きたまえ、ミス・ヴァリエール」 そう言って監督役の教師であるコルベールは、喚くルイズを少年の下から引っ張り出す。 人間が呼び出されたことに驚きこそすれ、死体のようなものには動じることなく淡々と少年の体を検分する。 脈に手を当て、口元に耳を寄せ呼吸を確かめ、手でまぶたを開いて瞳孔の反応を見る。 「……ふむ、死んではいないようだ。かすかだが、脈もある」 「ほ、ホントですか?」 あわや殺人者扱いされるところだったルイズはほっと息をつく。 「ああ。だがとても衰弱していることは間違いない。すぐに手当てをしなければな。それとミス・ヴァリエール」 「はい?」 呼び出したものが死体でなかったことにたいする安堵感でいっぱいのルイズに、コルベールは意外な言葉を投げつける。 「今のうちに契約をしておきたまえ」 「ええ? こんな状況でですか!」 驚くルイズ。 契約の儀式そのものは簡単に済ませられるものであるが、何もこんな状況でやることはない。 この謎の平民がの健康状態が回復し、その正体を確かめてからであっても遅くは無い。 無論のことコルベールもそう思ってはいるのだろう。やや困った顔をして言う。 「今は契約の儀式をしている場合ではないという、君の言うことももっともだ。ミス・ヴァリエール。 だがこのままこの少年が助かるにしろそうでないにしろ、契約をしておかねばいろいろと厄介ごとも多い。 なにせ前例の少ない事態だ。契約前に召喚した生物が死亡した場合、次にまた使い魔を召喚することが可能かどうかも怪しい。 それに、ただの平民ではなく君の使い魔ということにすれば手当ての手続きも簡略化できる。 平民を使い魔にするなど、不測の事態であるとは言え決まりは決まりだ。混乱するのもわかるが、残念ながら例外は認められない」 召喚した使い魔が死亡した場合、メイジは新たな使い魔を召喚することができる。 しかしそれはあくまでも契約した使い魔が死んだ場合だ。 ルイズのように、召喚したはいいが契約していない場合はどうなるかわからない。 普通はこのように、瀕死の状態で使い魔が召喚されることなどまず無いからだ。 そして彼を治療するにしても、自らが回復の魔法を使えるわけでもないルイズは学院の薬と治療専門の教師を頼ることとなる。 しかし、貴族のために用意された医療設備がただの平民の治療に使われるということは無い。 それを行うには、せめて彼がルイズにとって無二の関係者であるという事実が必要だ。 つまり彼を、メイジであるルイズには大事な存在『使い魔』にするのだ。 そのことに、無論抵抗はある。相手は獣や竜ではない。人間、しかも平民なのだ。 平民を使い魔にするなど、前代未聞と言ってもいいだろう。 この少年はたしかに自分の魔法で呼び出されたものではあるが、普通は平民が召喚されるなど在り得ない事態だ。 そんなイレギュラーを納得して受け入れることなどできはしない。 だがしかし――ルイズはやはりメイジなのだ。召喚した使い魔を無下に扱うなど、メイジ失格といえる。 さらにこの魔法学院においては、使い魔契約の儀式を成功させなければ在学し続けることはできないという厳しい掟があるのだ。 これではルイズとて、彼を使い魔にすることを拒むことはできない。 そして何より。たとえどこの誰だかわからない平民であっても、瀕死の重態に陥っている人間を見捨てることなどルイズにはできない。 使い魔を得なければならないという打算でもなく、弱者への哀れみとも少し違う、彼女の中にある『義』がそれを要求するのだった。 「わかり、ました……」 しかしそれでもまだ少し戸惑いながらも、ルイズは契約の儀式を行う準備をする。 少年の体を地面に寝かせ、その顔を見つめる。契約の儀式――すなわち口づけをする相手の顔を。 不思議なことに嫌悪感は少ない。この、まだ口も聞いたことの無い少年からは嫌な感じはしなかった。 「なんでこんなことになっちゃったのかしら……?」 ぼやくルイズ。自分が確実におかしな事態に陥っていることがわかる。 しかしそれでも、この少年を助けるためには自分が契約するしかない。 「……これでもファーストキスなんだから。ちゃんと回復しなさいよね」 せめてそれだけが願いとばかりに、早口で契約の呪文を唱え少年と唇を合わせる。 近づいた少年の髪からは、どこか懐かしい潮の香りがした。 ☆ 夢を見ていた。遠い、たしかな記憶として残っていないほど過去の夢。 それがいつのことなのか、浮かんでくる風景がどこなのか、誰が見えているのか、それを思い出そうとしても適わない夢。 だけどただ一つだけわかること、あれは―― ☆ 「ようやく目が覚めたみたいね」 薄く開いた眼に飛び込む光。まるで何日も光を見ていなかったかのような、あまりの刺激に頭痛がする。 「っ……」 首を振って、ゆっくりと眼を開ける。彼が最初に見たのは少女の顔だった。 薄く桃色がかった髪が特徴的な、気の強そうな顔立ちをした美しい少女。 彼女の大きな眼はじっとこちらを見つめていた。 「まだ寝てなさいよ。あんた三日も眠りっぱなしだったんだから」 言われて彼は身を起こそうとしてみたが、硬くなった関節は容易に彼の言うことを聞こうとしない。 時間をかけなければ歩くことはおろか、起き上がるのも難しいだろう。 三日とこの少女は言ったが、ひょっとすればもっと長い間気を失っていたのかもしれない。 記憶が混乱する。気を失う以前のことがはっきりと思い出せない。 少女の顔に見覚えがないことから、いろいろと状況が変わっていることは間違いない。 彼は少女に今の状況を尋ねようとして、自分がまだ彼女の名前も知らないことに気がついた。 「えっと……君は?」 「私の名前はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール」 「ルイズ・フランソワーズ……?」 あまりにも長ったらしい名前に閉口する。彼の知っている最も長い名前よりもさらに長い。 名前を覚えられない彼の態度に不機嫌そうな顔をして少女、ルイズは言う。 「……ルイズでいいわ。それで? あんたの名前は?」 「ラズロです。姓はありません」 問われて彼――ラズロはそう名乗る。姓も何も無い彼の名前は、ルイズに比べれば単純なものだ。 ラズロの名前を聞き、ルイズはしばし思案するような素振りを見せる。 「ラズロ、ね。……姓も無し。その名前からして、やっぱりあんた貴族じゃないわね」 「え、ええ。そうですけど」 彼の知る限り、世界には貴族でない人間のほうがよほど多い。というよりは、そうでなければ貴族にはならない。 なので、彼が貴族でないことは別に驚くことではないはずである。しかしそれに対する彼女は……。 ラズロは辺りを見回す。質素だが品の良い調度品に囲まれた清潔な部屋。間違っても下賎な人間の住むところではない。 かつてある貴族の屋敷で住み込みの使用人として働いていたことのあるラズロには、それがよくわかった。 「ええと――ルイズさん、ここはどこですか?」 「私の部屋。ついでに言うならあんたが寝てるのは私のベッドよ」 「え?」 言われて自分の寝ているベッドを見てみれば、それは天蓋つきの立派なもので、かけられたシーツも上質のものだ。 つまり、不可抗力とは言え自分は女の子のベッドで眠りこけていたということになる。 「――うわっ!」 気恥ずかしさに慌てて身を起こしベッドから抜け出ようとするが、やはり体はついてこない。 結果ベッドの上で転んでしまうこととなった。 それを見てルイズは呆れたように言う。 「だから寝てなさいって言ってるでしょ!」 「ご、ごめんなさい……」 女の子のベッドでゆっくり寝れるわけはないが、今は彼女の言うことを聞くのが懸命だ。 ラズロの肩をベッドに押し倒し、強引にベッドに寝かしつける。 「私だって赤の他人――しかも平民にベッドを貸す趣味は無いわ。でもしょうがないのよ、あんたは私の使い魔なんだから」 彼女が自分を心配してくれているのは、どうやら自分が『使い魔』なるものらしいからであるようだ。 「あの……使い魔って何ですか?」 聞きなれない単語に、ラズロは彼女に尋ねてみる。 彼が抱く当然の疑問に、ルイズは面倒そうに言う。 「やっぱり説明しなきゃ駄目よね……。もう! 普通の使い魔ならこんなこといちいち言わなくていいのに!」 そしてルイズは説明を始める。使い魔とは何か、召喚とは何かを。 説明を聞いたラズロは、半信半疑といった様子で聞く。 「つまり、貴女が僕をその……『召喚』したってことですか?」 「そうよ」 通常の場合、獣や竜などがその対象になるというのに、自分のような人間が召喚されてしまっている。 普通は起こりえないことだと言われ、召喚された当の本人であるラズロも困り果てる。 「それは……困ったな」 「困ったのは私のほうよ! 強くて美しい使い魔を期待してみれば出てくるのは平民だし! しかも死にそうになってるし!」 「ぼ、僕に言われても……」 怒りを露にするルイズに、ラズロは圧されたようになる。 彼女には彼女の事情があるとはいえ、自分もまた召喚に応じた覚えも無ければ好き好んでここにやってきたわけではない。 困り果てて視線を逸らし、窓の外を眺めてみてラズロは驚く。 「海が……無い?」 うみぃ? と鸚鵡返しにルイズは言う。 「海なんてここからじゃすごく遠いわよ。……ねえ、あんたどこから来たの? この辺じゃあ見ない格好してたけど」 それはラズロも気になっていた。ルイズの格好と自分たちが暮らしていた場所の服装は少し違う。 自分が主に海上での活動を主においた服装をしているのに対し、彼女の服装は内陸部のものにように見受けられる。 「群島諸国のラズリルからなんですけど」 群島、という言葉にルイズは得心したような顔をする。 「……そうか、島ね。それでキスした時に潮の香りが――」 「キス?」 何やら聞き捨てなら無い単語を聞きつける。 キス? キスというとやはり口づけのことか? 「えっと、キスってなんの事?」 不思議に思い、ラズロは聞いてみるが。 「! な、なんでもないわよ!」 ルイズは何故か顔を赤くし、慌てたように首を振る。 「とにかく! ラズリルなんて聞いたことないわ。あんた適当なこと言ってんじゃないでしょうね?」 誤魔化すように言われたその言葉に愕然とする。 「じゃあ僕は本当にここに召喚されたの……?」 ラズロの仲間の中には、一瞬で離れた場所へ移動することのできる力を持った紋章を使う者もいた。 そして、さらに数ある紋章の中には異界から物や生物を召喚するものもあるという。 それと同じような現象がラズロの身に起きたというのだろうか? 半信半疑のラズロにルイズは言う。 「契約の儀式を済ませた使い魔の体には、使い魔の刻印(ルーン)が刻まれるているわ。それが証拠になるはずよ」 なるほど、とラズロは納得する。理屈はわからないが、自分の体に何かしらの変化があるならば だがまた一つ、素朴な疑問が浮かんでくる。 「それで、その契約の儀式っていうのはどんなことをしたんですか?」 使い魔の刻印、というからには何か彫り物でもされてしまったのではないかと思ったのだ。 しかしルイズにはその質問が意外だったのか、再び慌てたようにして言う。 「う、うるさいわね! なんだっていいでしょう!」 言うや否や、ルイズはバッとシーツをめくりラズロの左腕を引っ掴む。 引き出したラズロの手の甲を指差す。 「とにかく、あんたの左手にはこの使い魔のルーンが……って、あら?」 「!」 彼の左手を見た瞬間。ルイズは間の抜けたような声を出し、ラズロは息を呑む。 ラズロの左腕にはたしかに使い魔のルーンがあった。 ラズロには読むことの出来ない、棒を何本か組み合わせた単純な文字。これがおそらくルイズの言う『使い魔のルーン』だろう。 問題はその『使い魔のルーン』の下にあるものだ。 「最初に見たときは慌てたから気づかなかったけど、ルーンの下に何かあるわね。何これ……痣?」 表面を刻印に覆われるようにして描かれた、黒い歪な形の巻貝を重ね合わせたかのような形をした禍々しい紋章。 ラズロは己の愚かさを悔やむ。 自分は何故この紋章の存在を今まで忘れていたんだ? これを宿したその日からラズロの運命を大きく動かしてきた、今の彼とは不可分の因縁のある呪い。 この世に27あるという、世界の根源を現した真の紋章の一つ。 その忌まわしき名こそ―― 「……罰の紋章」 え? とルイズはラズロのほうを見る。ラズロはそんなルイズと瞳を合わすことなく俯いた。 「まだ、僕の手の中にあったんだな……」
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