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幼澪「バンド?」 幼律「そう!バンドだよ!バンド!バンド組もう!」 幼澪「どうしてバンドなの?」 幼律「えぇー?だってなんかかっこ良さそうじゃんか!バンド!」 幼律「私、ドラムね!えーっと、澪ちゃんはねぇ……」 幼澪「りっちゃん待って!私もやるの?」 幼律「当たり前じゃん!だって一緒にやってるとさ、なぁんかいつまでも一緒!って感じになるじゃん?」 幼澪「いつまでも一緒……?」 幼律「そう、私達はいつまでも一緒なんだよ!」 幼澪「……わかった。私やるよ!」 幼律「やったぁ!じゃあ、澪ちゃんはなにやるの?」 幼澪「えぇっとねぇ……」 『いつまでも一緒』 何があっても この約束は永遠だと思っていた…… ━━━━それなのに… ギィ 個室の扉が不気味な音を立てながら独りでに全開していく。 そして…… 私の目の前に 現れたのは…… 澪「………え?」 首を吊った律 澪「り、律!……いやああああァァァ!」 澪「なんで!? どうしてだよ!」 澪「やだ……やだ!」 ク……ヒッ…… ミ……オ…… ………ッ… 澪「……律! 生きてるの!?今助けるから!」 私は律の首を縛っているロープに飛びついた。 澪「うぅ……なに……このヒモ……固い……どうやって取ればいいんだよ!」 律「ギフッ……カッ」 澪「律ッ!」 くそっ!ほどこうとすると引っ張っちゃって余計に律の首が閉まる……! 澪「(とにかく……首が閉まらないようにしなきゃ……そうだ!)」 澪「んっ……(体ごと持ち上げてしまえばっ……)」グイッ 私は律の腰を抱き抱えるようにして持ち上げる。 澪「(律……どうだ?これなら苦しくないはず……」 ミシッ 律「ガハッ……グゥ!」 澪「えっ!?」 どうして!?これなら体が持ち上がって楽な……いや違う。 下半身を支点に持ち上げたことで頭が床の方に下がってしまい首がしまってるんだ。 律「………ッ!…………ッ!」 ガンッ 苦しみから逃げようと暴れだした律の肘鉄が米髪にぶち当たり、私は壁の方にふっ飛ばされた。 律「グウッ……」 律「……グ グ グ グゥグッ」 ガリガリガリガリガリガリ 澪「いやだぁぁァァァ!」 澪「ご ごめん、ごめんよ律ぅ!」 律が自分でほどこうとしているのか首元を恐ろしい形相で引っ掻いている。 しかし、女子高生のような長い爪は凶器と化し、その顔や首は血だらけになり、あげくの果てに右手の親指と左手の人差し指の爪が根本から肉ごと剥がれ落ちた。 澪「やだ…… どうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう!」ハァハァ 澪「……あっ!?あれ!」 澪「あそこ……取れそうな結び目がある……。」ハァハァ 澪「…………ッ………」 な、何か台になるものがあればっ……助けられるかも……。 ……そうだっ! 澪「律……ごめん、ちょっと待ってて!足場になるもの持ってくる!!」 澪「お願い、頑張ってくれよ!すぐに戻るから!」 私は厠を出た。 【3階・東通路】 澪「これだっ!」 私が目をつけたもの。 それは、うじ虫の大量に湧いた何かの肉塊が入った、あの錆びたバケツ。 澪「これを足場に……!」 ドサッ! ボトッ! ガサ ガサ ガサ バケツを持ち上げただけで中の生き物が一斉に動き出す。 澪「う、ぅっ……! (き、気持ち悪い……でも!)」 澪「……うあぁぁぁぁっ!」 うじ虫を スカートや手に大量にぶちまけながら…… 【汚れたバケツ】を取りました。 バケツはところどころ腐敗しており、不快な臭いも漂ってきます。 澪「これでっ!」 私は再び厠へと疾走していった。 【女子厠】 澪「律! 今助けるから……」 澪「━━━━━!」 ゴトンッ 汚れたバケツを落とした。 手に……体に力が入らない。 なぜなら…… ……空ろな目をした律が 完全に脱力し、ゆらゆらと便器の上で揺れていたから。 澪「あ……ァ ……あっ……!」 澪「嫌ァァアアァアァァアアァアアアっ!」 澪「嫌……」 澪「いやぁぁァァァっ!」 澪「……ううっ……なんでだよ! なんで 首なんて吊るの……!」 澪「……さっきまで 笑ってたじゃないか……」 澪「……一緒に ……生きて ここを出ようって言ったじゃない……!」 澪「……やめてよ」 澪「一人に……しないでよぉ!」 澪「ヒクッ…… グスッ ……っ返事してよぉ……!」 澪「……ううぅ…… 律……」 澪「……さっきの事…… 謝らせてよ……!」 ほんの数時間前、教室で楽しく笑ってたトモダチが 目の前で首を吊って絶命…… こんな現実、受け入れられるわけない 澪「嫌だよ……律……律ゥゥウウウウ!!!」 澪「信じない……私……信じない」 澪「信じない……!」 第2部 澪「幸せのサチ子さん?」 完 第3部へと続く ━━━━━━━━━━━━ 【死者ゾーン】 律「ヒュードロドロドロ!はぁい!りっちゃんどうぇーす!」 律「いやぁ、まさか私が一番最初に死んじゃうとはさすがに思わなかったぜ! ……自分だけに!」 律「まぁ、そのおかげで次回予告役として化けて出たわけだが……」 律「…………みんな、友達は大切にするんだぞ。いつまでも側にいてくれるとは限らないんだから。」 律「……なんか一人で喋ってるのもあれなんで、予告いってみよう!」 ━━━━━━━━━━━━ 次回 第3部始動 はぐれた生徒達を助けるため 一人廃校を走るさわ子 また、純・梓も 先生を追いながらクラスメイトを探し、奔走する しかし、非常にも幽霊達は…… ┃ ┃ 彼 女 ら 襲 い 掛 か っ た 純「あ、梓?どうし……」 梓「いやぁぁぁ! ……ハァッハァッハァッ」 ギ……ギ ギギギギ…… 果たして三人は無事生存者と 合流することができるのか!? パリンガシャン さわ子「! きゃ……!」 そしてさわ子に降りかかった 絶体絶命の危機とは一体!? ドタンッザクッ 第3部タイトル 純「幸せのサチ子さん?」 see you next chapter… ━━━━━━━━━━━━ 律「同時上映!律「激闘!幽霊と私」も(ry」 作者「ありません。」 律「…………。」 ━━━━━━━━━━━━ 戻る あとがき ※唯「幸せのサチ子さん?」のコメント欄に私が書き込んだことに不快を持った方々。 この場を借りて謝罪いたしましす。 もうしわけありませんでした。 あと、澪の片耳ピアスの件は、本当は第一部でそういう描写を入れるつもりだったのに忘れてしまってます。 なので、『なんか都合いい展開』って思った方々は堪えてください。 最後に『校内の地形が分かりにくい』 これは作者の文章力の問題です。 生温かい目で見守ってやってください。
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元スレURL 侑「天神小学校?」歩夢「ここは何処なの!?」 (序章~第1章) 概要 ネットで見つけたおまじない「幸せのサチコさん」を試した同好会の面々は奈落の闇に飲み込まれる 意識を取り戻すとそこは見知らぬ学校で…? クロス:コープスパーティ タグ ^虹ヶ咲 ^高咲侑 ^ホラー ^クロス 名前 コメント
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一般情報ミチコさん概要(類型的) ミチコさん概要(ひわた) はざま レスまとめ多様なイリーガルはミチコさんの設定補強の為? 姿を現したミチコさん 一般情報 都市伝説で語られ、古い空間に居るといわれる。 呼び出すと何でも願いごとを叶えてくれるというが、アッチにつれていかれるという話もある。(4話フミエ談及び2話冒頭ウワサより) 怪談話などで度々登場したり、「ミチコさん呼ぶぞ」などと脅し文句で用いられる事からも、 子供達からは恐れられている存在らしい。 ミチコさん概要(類型的) ミチコさんはどこにでも居る普通の女の子でした。 でもある日、かわいがっていた電脳ペットが突然走り出しました。 ミチコさんは見ました。 真っ黒い生き物が道路の向こうでおいでおいでをしているのです。 美智子さんがとめるのも聞かず、ペットは道路に飛び出して、車の画像とごちゃごちゃに混じりあって、消えてしまいました。 数日後、ペットのことが忘れられないミチコさんは交差点へ行きました。 すると、ぐちゃぐちゃになって死んだはずのペットが、道路の向こう側でおいでおいでをしているじゃありませんか。 ミチコさんは自分の足が勝手に踏み出すのを止められませんでした。 ミチコさんはぐちゃぐちゃになってしまいました。 ところがかけていたメガネだけは全く傷が無かったそうです。 その後、交差点でめがねをかけるとその端っこに見えるそうです。 おいでおいでをしているミチコさんが。 その場所こそが、都市伝説に聞く、はざま交差点なのです。 ミチコさん概要(ひわた) みちこさんはその日遅刻をしてしまった。 三階に着いたのにシーンとしている。 そこでミチコさんは異変に気づいた。 まだ朝なのに、窓の外が夕焼けなんだ。 ミチコさんは時計を確認しようと教室をのぞいた。 でも、時計はなかった。 それどころか、生徒は一人も居なかった。 隣のクラスも、その隣のクラスも。 ミチコさんは怖くなって外に出ようとした。 ところが、階段を下りても降りても一階に着かないんだ。 どんなに降りても高さが変わらない。 ミチコさんはメガネの原因に違いないと思ってメガネをはずそうとした。 ところが、メガネはなかった。 いつのまにか、電脳の体だけになっていたんだ。 ミチコさんは恐怖のあまり叫んだ。 すると、無人だったはずの教室から、生徒たちの声が聞こえてくるじゃないか。 ミチコさんは夢から覚めたような気になって教室をのぞいた。 すると、教室の中は、人の形をした真っ黒い生き物がひしめいていた。 ミチコさんはそこでようやく気づいたんだ。 自分の体が、いつの間にか、真っ黒い生き物に変わっていたんだ。 ※「ひわた」は、大黒市・駅向こうの地名である。(15話) はざま OPのマンホールに「金沢市はざま」の文字が。 参照 はざま レスまとめ 多様なイリーガルはミチコさんの設定補強の為? 109スレ(22話)より 720 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で 投稿日:2007/10/28(日) 21 45 25 ID XI0PAPiP ○魚 自分が住める古い空間を拡張していく生存本能をもつイリーガルの存在を見せる。 予想だけど、黒いものは共食いになるので食べないような本能を持っていると思う。 ○首長 仲間意識があるイリーガルの存在を見せる。 ○ヒゲ 高度な知能を持つに至る進化するイリーガルの存在を見せる。 並べてかくと、全部ミチコ関連の設定の補強のためにあるんじゃないかと思える。 721 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で 投稿日:2007/10/28(日) 21 46 25 ID yXkCie3N でもミチコ及びnullとは違う生き物なんだよな そのへんは宗介が説明してくれると思うが 722 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で 投稿日:2007/10/28(日) 21 48 14 ID RGDgIsMh ­ ­ 720 魚が赤が好きで黒が嫌いって、赤いサッチーと黒い2.0に何かかかってるんじゃないかな。 729 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で 投稿日:2007/10/28(日) 21 52 09 ID fRUiQaPF ­ ­ 720 nullの異業種、あるいは特殊進化形=イリーガルみたいなものかな。 イリーガルの有する性質のひとつひとつをつぶさに調べて行くと 彼らの先祖の姿であるnullなんかの生態がわかってくるとか。 猫目が魚なんかの新種イリーガルのデータをまとめてたのもその為かも。 姿を現したミチコさん 128スレより 200 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で 投稿日:2007/11/24(土) 20 30 22 ID bX8cEqjy 光ってないミチコさん怖いね。 212 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で 投稿日:2007/11/24(土) 20 31 26 ID +W5t8aV6 ­ ­ 200 あんなに細部を再現する必要あったのか疑問 ミチコさんは大宇宙の意思っぽく不定形でいてほしかった 229 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で 投稿日:2007/11/24(土) 20 33 11 ID bX8cEqjy ­ ­ 212 光ってるキャラのほうが神秘的だね。 目玉片方だけでしかも白目のミチコさんは、貞子みたい。 219 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で 投稿日:2007/11/24(土) 20 32 17 ID rWIVXiwH ­ ­ 212 つまり、ミチコは大宇宙の意志みたいな超然とした存在ではないと言う表現だろ? 240 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で 投稿日:2007/11/24(土) 20 33 58 ID ymEsVixq ­ ­ 219 なるほど! そんなに神々しい存在じゃないんですよコイツは ということを伝えていたのか…
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登録日:2009/05/30(土) 02 16 43 更新日:2024/04/16 Tue 07 37 57NEW! 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 Cドメイン コンピューターウィルス ネタバレ項目 ホラー ミチコさん 主人公が原因 女神 妖怪 都市伝説 電脳コイル アニメ『電脳コイル』において、劇中の都市伝説で語られる存在。 電脳空間のどこかに居て、子供の願いを何でも叶えてくれる女神だと噂されている。 姿は黒い少女のシルエットで、首から何かの鍵を下げている。 しかし、一方では交差点に現れて交通事故を引き起こすとか、子供を電脳空間へ攫ってゆくとか、関わった子供は呪いを受けるという話も流布している。 そのため、ミチコさんの正体は電脳空間のお化けであるとか、コンピューターウィルスの一種であるイリーガルであるとか、様々な説が伝わっている。 ハラケンによれば、電脳空間に迷い込んだ少女の意識がそのまま取り残されたものだという話もあるようだ。 いずれにしても、大黒市の子供たちの間で、憧れと恐れを持って語られる存在である。 以下、物語の根幹に関わるネタバレを含みます。 コイルス社が実験電脳空間で秘密裏に生出した、最初の電脳生物。 量子回路「イマーゴ」を介して、人間の集合無意識下に存在する「願望」を電脳物質として視覚化した存在であり、自我を持つ。 簡単に言えば、心理学でいうところの心の「原型」、すなわちグレートマザーやアニマ等がデータ化されたもの。 ミチコさんは、コイルス社に対して、実験用ではない通常のインフラとして使われる電脳空間での生存を要求したが、コイルス社は倒産。 人の集合無意識をデータ化した実験電脳空間が、業務を引き継いだメガマス社に知られることを恐れたコイルス社によって、 膨大なデータ等と共にミチコさんは「Cドメイン」に隠蔽されることとなる。 しかし、程なくしてメガマス社は実験用電脳空間と共にミチコさんの存在を認知。メガマス製電脳空間や、「イマーゴ」を介した人の精神への悪影響が懸念された。 メガマス社はただちにセキュリティ電脳マシーンを出動させ、「Cドメイン」ごとミチコさんの存在する領域をフォーマットすることを決定した。 しかし作戦は失敗に終わり、フォーマットが不完全となった「Cドメイン」とミチコさんのデータは断片化し、電脳空間全域に散らばった。 これが電脳グッズの材料となる「メタバグ」や、イサコの集めている「キラバグ」である。 以下、更にネタバレ。 しかし、ある日ミチコさんは再び蘇ることとなる。 幼い頃、ヤサコは精神医療用の電脳空間「4423」へ迷い込んでしまう。 そこには、兄ノブヒコを交通事故で亡くし心を閉ざしたイサコの精神と、ノブヒコの「幻影」が存在していた。 そこでヤサコは幻影ノブヒコとしばらく楽しい時を過ごす。その様子を影から見ていたイサコは、兄を奪われたと感じ、ヤサコに対して強烈な嫉妬を抱く。 「お兄ちゃんを、奪わないで……」 「4423」は、かつてコイルス社の作った実験用電脳空間と構造が類似している。すなわち人の願望が反映されるのだ。 こうして、イサコの「嫉妬」を核に、ミチコさんは再び電脳空間に蘇った。 ミチコさんは、イサコから「4423」内の記憶を奪い、イサコの願望に従って「古い電脳空間」を広げ、幻影ノブヒコを守ろうと行動を始めた。 (本来、幻影ノブヒコはイサコが回復した後消去される予定だった)。 大黒市内で、何度セキュリティ電脳マシーンでフォーマットを行っても「古い電脳空間」が現れるのは、ミチコさんが上記の理由で抵抗しているからである。 追記・修正よろしくお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 名前 コメント
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駆け寄ろうとする唯達。 そんな唯達をさわ子はしかりつけた。 さわ子「来ちゃダメよ!今来たらみんな巻き添えになるわ!」 ピタッとみんなの動きが止まる。 さわ子「私の可愛くて優しい生徒達!聞きなさい!私からの最後の授業よ!」 律「さわちゃん……最後だなんて……」 和「律……」 さわ子「強く生きなさい!何事にも負けない信念を持ちなさい!」 さわ子「人生は辛いことだらけよ!自分では道を選べないこともある!」 紬「……っ……」 さわ子「逆に、まだ進みたくないのに進まなくちゃいけないこともある!」 唯・律「…………、」 さわ子「わかって欲しくてもわかってくれないことや、努力して積み重ねてきた事がひょんなことで無に帰すこともあるは!」 梓・澪「……………」 和・純「…………」 さわ子「でも、そのたびに目をそむけてちゃダメなの!逃げてちゃダメなの! 戦いなさい!抗いなさい!独りで無理なら皆で! そうすればきっと……」 ガガガガガガガッ 教室の床が全て崩れた。 ホワイトボードに寄り添うようにしてさわ子も穴に落ちていく。 さわ子「あなた達は素敵な人生を送れるは!」 そう言い残してさわ子の姿はどんどん小さくなり、やがて消えた。 和「……、」 ━━━━バタンッ 目をそらすようにして和が教室の扉を閉めた。 和「1階に降りましょう。憂や先生が見つかるかもしれない。」 唯「……うん。」 唯が辺りを見回すと、その視線を掻い潜るようにして皆、悔しそうに目を伏せる。 紬「……、(それにしても変ね。教室の床が全て抜けるくらいの大地震の発生。なのに、廊下にはなんら破損が見られない。)」 壁に触ってみるがなんのへんてつもないただの壁。 紬「(いくら耐震工事したところで、ここまで無傷なのはありえないわ……。)」 あぁでもない、こうでもないと思考錯誤する紬。 紬「ねぇ、みんな。ちょっと……」 アハハハッ━━━ 皆「……!?」 紬「なに……今の?」 和「……笑い声?」 梓「しかも、小さな女の子の声でしたよ!?」 律「小さな女の子って……ここ高校だぞ!?」 純「……いったいどこから!?」 ?「お姉ちゃん達も……イッショニアソボウ?」 ━━ドドドドドドドッ そんな音と共に、彼女達の世界は反転した。 唯は、天井を見下げていることで自分達が落ちていることを容易に理解する。 唯「キャアァアァア!」 闇━━。 みんなも一緒にいるのかすらわからない闇。 怖い、怖い、死ぬのが怖い。 闇が怖い。 憂やさわちゃんもこんなにも強大な恐怖と戦ったのかと思うと思わず歯ぎしりする。 唯「(意……識が)……!?」 薄れゆく意識の中、唯は確かに見た。 ふわふわ宙に浮いたボロボロの赤いワンピースを来た小さな女の子。 子どものものとは思えない残虐非道な目で、ニヤニヤしながら私達を見下ろしていたのを……。 ?「キャハッ♪」 ━━━━━━━━━━。 澪「うーん……今日のパンツ……ミセパン……ノーパン」ムニャムニャ 澪「……んっ」 澪「……あぅ!?」グキッ 突然襲ってきた痛みによって私は目を覚ました。 澪「……痛っ……痛い…… 足が……」 澪「……ふぅ、動くけど……捻挫してる……」 澪「あれ? ここはどこだ……?」 私は手探りで辺りを探すが、何も見つからない。 澪「家じゃ……ないよな?」 澪「えっ?うそ?」ガバッ 私は、とりあえず立ち上がって目を凝らす。 澪「……?暗くてよく見えないな。」 澪「確か地震のせいで憂ちゃんや先生が落ちて……。その後、皆で探しに行こうってなって……どうなったんだっけ?」 だんだん目が慣れてきた。どうやら、木造の古い建物のようで、床はところどころ抜けているが机が何列かになって並んでいた形跡があった。 澪「……学校……か?」 ジジッ━━ 澪「!?」 音を立てて明かりがついた。 突然の明かりで一瞬目が眩んだが、すぐに今まで見えなかった光景が露になる。 天井がところどころ剥がれて落ちてきたのか、真っ二つに割れたような板切れがそこら中に散乱しているし、 ボロボロの机は足まで木造でいかにも月日を感じさせていた。 澪「ここ、どこだよ……!」 半ば混乱しつつも、目が見えるようになったことで安心したのか、私は右足を引きずるようにして辺りを探索し始める。 澪「教室の後ろ側の右隅……扉だな。……扉の奥は暗いけど……外に廊下はちゃんとあるみたい……。」 澪「……まだ教室全部見てないし、ここから出るのはまだ止めておこう。」 ……先に言っとくが、べ、別に怖くなった訳じゃないからな! 私は左隅へと足を進める。 澪「この板……落ちて来た時割れなかったのかな? ボロボロには違いないけどけっこう長い……って今は関係ないか。」 澪「次は教室の前側を……あれ?」 澪「教壇のところに誰か……寝てる……!?」 そいつは、私と同じ紺色のブレザーに青いリボンタイをつけ、プリーツスカートをはいていた。 髪にしている黄色カチューシャがよく似合っている。 おまけに嫌と言うくらいに見知った顔ときた。 澪「律っ!?律か!?」 嬉しさのあまり声が上ずる。 孤独からの解放感と言えばいいのだろうか? 体がフッと軽くなった気がする。 しかし━━。 澪「へ、返事が返って来ない……。」 まさか死━━? 澪「……大変だ!」 澪「……床が壊れていてこれ以上先に進めない……。」 澪「……そうだ!一度、廊下に出て教壇側の扉から入れば……!」 澪「くそっ……やっぱり廊下暗いな。足元に気を付けないと……」 澪「痛ッ……!くぅ……、板キレにつまづいた……。」 澪「足……大丈夫かな…… やばそうかも……」 でも、律が危ないんだ。 澪「負けない……。」 私はパンパンに腫れ上がった右足にムチをうつ。 澪「なんだこれは?紙……新聞か?」 教室の一歩手前に落ちていたそれを私は拾う。 澪「えー……なになに?」 ■****校■ "行方不明者ついに3名に" 相次ぐ***学*の 生徒児童の失踪事件に、ついに三人目の行方不明者が出てしまった。 同級生の証言によると、5年生の ****んは下校時刻に 校内の渡り廊下で 友人達と別れた後、その後の消息を絶った模様。 警察は誘拐事件の可能性も視野に入れ、 捜査員を増やし 一刻も早い解決に向けて捜索にあたっているが 一人目の児童失踪よりはや十日。 未だ消息の知れない子供達の安否が気遣われている…… 澪「なんでこんなものが……ここに?いや、今はそれより律だ!」 澪「律!」 私は一目散に教室へと駆け込むと、律の名前を呼んで倒れ込むようにして飛びつく。 澪「……!?」 澪「よ、良かった。ちゃんと息はしてる。」ホッ 澪「おーい!律起きろ!」 私は中々起きない父親を起こすようにユサユサと律の身体をゆする。 律「う~ん……あと5分……。」 澪「さっさと起きろっ!」ゴツン 律「あぅ……。」 律「……あれ?澪じゃん?おはよう。こんな早くからうちになんのようだ……?」 澪「寝ぼけるな!」バキッ 律「ohアウチ!」 澪「起きたか?」 律「あぁ、目が覚めたよ。だが、頭を思いっきり蹴飛ばすのはやりすぎだバカヤロー。」 律「あれ?ここはどこだ?」 律は明かりが眩しいのか、目を細めて辺りを見渡している。 やがて、焦点が合い出したのか切羽つまったように焦りだす。 律「どこだよここ!?」 澪「私だって知らない!」 澪「知るわけ……ないだろ……。」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━。 律「……ふんぬっ……ぬぬぬぬぬぬっ!」ググッ 律「ぷっはぁ!ダメだぁ!」 律「この窓、ビクともしねぇ……。」 律「それに、外も真っ暗で、よく見えねぇし……。」 澪「……どうなってるんだよ……」 律「……ここ……やっぱり、学校なのかな?」 澪「それにしては、何か妙に机が小さい気がするんだよね……」 澪「……小学校みたいに」 律「小学校って……」 澪「……まさか……」 律がスタスタと歩きだす。目標は黒板横の掲示板。 そこには一枚の張り紙がしてある。 律は張り紙を覗き込むようにして読み始めた。 律「━━っ!?」 驚きのあまりだろうか? 律が掲示板から一歩後退する。 ……いったいなにに驚いたんだ? 澪「……どうしたの……?」 律「壁の……ブリントに……」 律「『天神小連絡通信』……って」 澪「天神小……学校……?」 澪「私達の学校……桜ヶ丘高校が建つ前に、取り壊された……廃校じゃないか……!」 律「ちっくしょォォオオ!何なんだ!私達どこにいるんだ!!みんなは?みんなはどこにいった!?」 澪「落ち着けっ!律!」 私は、明らかに平常心を失った律を手を握って必死になだめる。 律「━━ハァ……ハァ。」 律「わ……悪い……。取り乱して。」 律も私も、手を握り合ったまま声も出せなかった……。 歯が ガチガチと音を立てるほど、全身が震える経験なんて……生まれて初めてだったから。 頭の中がふわふわして……今 自分達の置かれている状況を、整理して考えることが出来ない。 悪い夢かと期待しても、ちっとも目の前の景色は消えてくれない。 ただ静寂が、苦しい…… 。 ダメだ……黙ってると……。 澪「とにかく、学校の外に出てみないか?」 律「外に……か?」 澪「このままずっと震えてても……何も解決はしないだろ(こんな気持ち悪いところ……少しの間でも居たくないし)。」 律「……珍しく積極的だな。」 澪「いつも頼りにしてる誰かさんがやけに消極的だからな。」 律「……悪い。」 律「だが、窓も開かないんだぜ?かたいとかじゃなくて……そう、ガチッと空間に固定されてる感じ……。」 律「外になんて……本当に出られるのか?」 澪「あぁ、だけど ……玄関とか、非常口とかあればそこから外に出られるかも知れないじゃないか。」 律「そう……だな…… ジッとしてたら、おかしくなりそうだし……。」 澪「よし、とにかくこの部屋をでよう。」 澪「私達だけじゃなく……ひょっとすれば、みんなもいるかもしれないし!」ニコッ 律「みんなと一緒なら……何とか なるかも知れないな!」ニコッ 澪「あぁ、そうとも!」 証拠も何もない話…… 私もパニックってただけかも知れない でも、じっとしてると……私まで悲鳴を上げそうで 必死に強がってみせた。 唯「幸せのサチ子さん?」 【第一部、完】 次回予告 次回予告 澪「なんだこれ……髪の毛?」 澪「ヒィィィィ!?」 律「うわああぁぁあぁ!?」 澪「さっきと廊下の……形が変わってる?」 ?「……キ・ミ・タ・チ」 律「無い!?幸せのサチ子さんのお守りがない?」 ???「……キャハ♪」 澪「嫌だよ……律……律ゥゥウウウウ!!!」 戻る
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紬「これじゃダメなのよ!」 さわ子「ムギちゃん?」 紬「私……実はみんなと少し常識が違うせいで、中学の頃はいろいろあったの! 本当は高校では部活も入らずにひっそりと生活するつもりだった!」 紬「でも、見ちゃったの! 澪ちゃんとりっちゃんが楽しそうに会話してるのを!いいなって思った! そしたら偶然、人数がそろわないと廃部になるから困ってるって……聞いちゃったの!」 紬「でも、自分に自信が持て無くて。また、中学の時みたいに拒否されるのが怖くて!それで合唱部の入部届けなんかを携えて軽音部を見に行って……それで……」 律「ムギ、わかった。わかったから……もう……いい。」 息を荒げながら、すごい勢いで話すこんなに紬を律は半ば強引に制した。 こんな必死な紬を見るのはあの時━━ 『唯ちゃんの代わりはいません!』 そう、あの以来だ。 澪「なぁ、ムギ……なら、私達はどうすればいいんだ?私達ではムギを引き止めることはできないんだよ?」 紬「わかってる。 ……だからあの時、私を笑顔で受け入れてくれたように、せめて笑顔で送り出して。 私……いつかこっちに戻って来るから……決してさよならじゃないから……だから! 行ってらっしゃいって! いつもみたいに元気に!」 紬「私の居場所はここなんだから!」 ━━━。 音楽室は静まりかえっていた。みんな紬になんて声をかければいいかわからなかったからだ。 唯「……ムギちゃん、帰ってきたら一緒にまたバンドしよう!」ニコッ 紬「唯ちゃん……。」 梓「待ってますよ!ムギ先輩!」ニコッ 紬「梓ちゃん……。」 澪「次に会うときを楽しみにしてるよ、ムギ。」ニコッ 紬「澪ちゃん……。」 次は私の番か。でも、焦ることはない。私が送る言葉はもう決めてある。 律「ムギ……これだけは覚えて置いてくれ。HTTの琴吹 紬の代わりはどれだけ探してもいない!」 紬「りっちゃん……」 唯・梓・律・澪 「みんなムギ(ちゃん・先輩)が大好きだ(です)よ!」ニコッ 紬「みんな……」ブワッ 律「おい、ムギ!泣くなって言ったやつが泣いてどうすんだよ!」 紬「グスッ……ごめんなさい……ごめんなさい!」 でも、今だけは許して━━。 和「いいわね、軽音って。私も大学行ったらやろうかしら?」ニコッ 律「おっ、協力なメンバー加入かぁ?唯、確保だ~!」ニヤニヤ 唯「ラジャー!!!」 澪「するとしたらどの楽器を?」 和「そうね……『カスタネット』かしら。」ニコッ 唯「あぁ!和ちゃん、それ皮肉でしょ!?言っとくけどねー!実はカスタネットって難しいんだよ!ねぇ、さわちゃん?」 さわ子「そうだけど……真鍋さんなら要領良さそうだしきっと大丈夫ね。」 律「さ、さわちゃんのお墨付きとは!?」 梓「これは私達の手に余る逸材かもしれない……。」 でも、カスタネットはビジュアル的にどうだろか?っと考えてしまった梓であった。 憂・純「せーの……皆さん!!」 突然、憂と純が叫んでみんなを制した。 梓「どうしたの?憂?純?」 憂「実は昨日、純ちゃんと私で紬さんに送れるものを考えてたんです!!」 純「それでネットで調べた結果とっても素敵なものが見つかりました!」 澪「なんだ?写真立てとかかい?」 憂「いえ、携帯がある今の時代に写真立てはいらないかなって思いまして。」 純「実は……『幸せのサチ子さん』っていうおまじないなんです!」 純はポケットからスッと紙人形を取り出した。 澪「な、なにそれ?またへんな紙人形……」 和「(あれ、どこかで聞いたことあるような?……気のせいかな?)どんなおまじないなの?」 憂「和ちゃん、これをやるとね。 その場にいたみんなが、ずっと離れずに、いつまでも友達でいられるんだって!」 紬「おまじない?」 純「はい!おまじないです!」 紬「私、一度でもいいから皆でおまじないやるのが夢だったの~!」ニコニコ さわ子「(ムギちゃん、こういう目新しいことは好きだもんね。いや、今はみんなとできるだけ長くいたいだけなのかもしれないけど。……まぁ、仕方ないか!)」 さわ子「みんないい?」 皆「はーい♪」 憂「(みんな喜んでくれてる!)やったね!純ちゃん!」 純「うん!頑張って探した甲斐があったってもんだよ!」 ━━━━━━━━。 憂・純「よし!準備完了ッ!」 唯「う~い~!これどうやってやるの?」 憂「もう、焦らさないでお姉ちゃん!」 フゥーッと一息つく憂。 そんな憂にかわって今度は純が進行を進める。 純「……じゃあ、皆さんまずこのサチ子さん人形をかこんで……」 純「『サチ子さんお願いします』、って心の中で……えっと……」 純「……7、8、……うん、9回唱えてくださいね。」 純「間違ってもいいから、絶対言い直しちゃダメですよ!」 梓「どうして?」 純「そ、それは……(ヤバい忘れた……)。」 憂「唱える回数が、人数より多かったり少なかったりすると……失敗しちゃうからだよ、梓ちゃん。」 純「そ、そゆこと!(サンキュー、憂♪)」 和「ねぇ、八木さん?」 純「鈴木です。ってか、さっきからよく『~木シリーズ』がでてきますね。どんだけレパートリーがあるんですか。それに、もう普通に純でいいんですよ。」 和「わかったは。ねぇ、『普通に純』ちゃん。」 純「なんですか?(突っ込まない……絶対に突っ込まないぞ!)」 和「そのおまじない、失敗……すると、どうなるの?」 澪「なんか、この人形少し気味悪いんだけど……。」 純「フフッ。ムギ先輩の為に失敗なんてできません。だから、気合い入れてください!」 和「そ、そう……わかったわ(気になるわね)。」 純「それじゃ、いきますよ?みんなも心の中で唱えてくださいね?」 憂「お姉ちゃん!ちゃんと話聞いてた?『サチ子さんお願いします』を、9回だからね!」 唯「わ、わかってるよ~!(10回かと思ってた……。9なんてキリの悪い数、そうそう覚えられないよ!)」 憂「(お姉ちゃん、数学できても算数できないからな~。9をキリのいい10回にしなきゃいいけど……。)」 梓「(憂の唯先輩への釘の刺しよう……)」 さわ子「(これは、本気で……)」 律「(失敗なんてしたら……)」 澪「(一大事になりかねないかもな……)」 みんなの結束がさらに固まった気がした。 純「……せーの、はい!」 サチ子さんお願いします、サチ子さんお願いします、サチ子さんお願いします、サチ子さんお願いします、サチ子さんお願いします、サチ子さんお願いします、サチ子さんお願いします、サチ子さんお願いします、サチ子さんお願いします ━━。 ゴロゴロ……。 久々に訪れた静寂を遮るように雷が鳴り響く。 純「ふぅ。……ちゃんと9回唱えましたか?」 紬「うん!」 唯「唱えたよ~!」 梓「……純早く!早く進めてくれないと心の中でもう一回言っちゃいそう!」 純「う、うん!わかった!じゃあ、皆さん、手を伸ばして…… このサチ子さん人形のどこでもいいから掴んでください!」 ━━━━━━━━━。 唯「掴んだよ!」 さわ子「これでいい?」 純「ハイ、じゃあ 爪を使ってしっかり掴んだら、みんなで引っ張って千切っちゃってください! いきますよ……せーのッ!ハイ!」 ビリッ ドッシャアァァアアァン! 複数の紙の破れる音が重なって一つになった時、今までで一番大きい雷の音が私達の胸を叩いた。 純「はい、お疲れさまです~。」 憂「皆さん、その千切った紙の切れ端を…… 学生証入れとか、定期入れとかに挟んで、ずっと持っててください!」 梓「へ~……?なにかの意味があるの?」 憂「それを持ってる限り、ずーっとみんな……友達として繋がっていられる、 そういうおまじなんだって!」 唯「へ~、いいね!これ!」 律「いやぁ、チョーいいじゃん!無くさないようにしなくちゃな!」 紬「憂ちゃん、純ちゃん、ありがとう! ……宝物に、するね」ニコッ 純「ハイ!」 憂「こうやってまた集まりましょうね!」 紬・純・憂「フフッ♪」ニコッ さわ子「さぁ、じゃ、みんな帰る準備よ。」 皆「ハーイ!」 その時だった ゴゴッ、ゴゴゴゴゴッ━━ 澪「ひゃっ!?」 律「っ!? ……地震!?」 和「キャッ!」 梓「和先輩ッ!?」 余りの揺れの大きさに和が横転するところを梓が目の端で捉えた。 しかし、叫ぶことが精一杯で助けにいけない。 皆「キャアァァアアァ!」 梓「くっ……何ですか!?この揺れ!でかいです!」 パリンッ 天井の蛍光灯が割れて唯のいた場所の横にある机に破片が降り注ぐ。 憂「お姉ちゃん!?」 唯「か、間一髪だったよ……。」 そう言ってる間にも、頭上の蛍光灯達は一つ、また一つと次々に割れていく。 さわ子「(マズイ……。) み、みんな落ち着いて!机で頭を守りなさい!!」 そう言われても、揺れが大きすぎてまともに身動きが取れない。1メートル先がこれほど遠いとは、この時誰もが思ったに違いない。 バキッ! 紬「キャアァァアアァ!」 律「ムギィィイィイィィイィイィィ!」バッ 蛍光灯が割れずに紬の頭上に落ちてきた。 すんでのところで律が紬を自分の方へ引き寄せなければ、彼女は間違いなく死んでいただろう。 さわ子「みんな早くっ!」 さわ子が床を這うようにして皆を先導しようとする。 しかし、その時━━ ダンッ! 私達がいる教壇側の反対。掲示物用の後ろ黒板の辺りの床が、いっぺんに強大な音をたてて崩れ去った。 澪「! ……なにっ?!」 純「嘘でしょぉ!?」 律「マジかよ!おい!?」 ダンッ タダダンッ━━ 床はものすごいスピードで崩れていく。あっという間に、教室の半分以上の床が抜け、バランスを崩した憂があろうことか教室に空いた穴に飲み込まれていく。 唯「ういぃぃいいぃぃいぃ!!!」 まさか唯が、あの唯がこんな超反応を見せつけるなんて! 憂の姿が消える寸前、唯は穴にヘッドスライディングを決めてギリギリ憂の手首を掴むことにかろうじて成功していた。 だが━━。 憂「お姉ちゃん、手を離して!!!」 そう、憂の直感が働いたのだ。 今のままなら1分もしない内に、唯が自分の体重に引っ張られて2人まとめて落ちてしまうと。 そして、激しく揺れる足場で人一人引き上げるのは不可能っと言うことも。 憂「お姉ちゃん、離して!」 唯「い……やだ」 苦しそうな返事が返ってきた。 そして、それは決して憂が望んでいたものじゃなかった。 唯「痛ッ……あっ!?」 憂は唯の指を思いっきり噛んだ。 そして、唯は、痛みと驚きが相まって思わず握っていた手を離してしまった。 これが生まれて初めてかもしれない。 大好きなお姉ちゃん(唯)に反抗したのは。 唯「う……い……。」 さわ子「……ここはもう危ないは!みんな音楽室の外に!唯ちゃん、ボーっとしないで立ちなさい。」 唯「嫌だ……憂がどこかに……どこ……私ここに残……」 スパーンッ━━ 地震の轟音の中でもはっきりと聞こえるくらい大きな音が響く。 さわ子が唯の頬に平手打ちを食らわせていた。 さわ子は唯の頭を鷲掴みにして無理矢理穴に目を向けさせる。 さわ子「今言おうとしたの言葉!ここで言えるもんなら言ってみなさい!」 梓「ちょっと、先生……」 和「いや、梓。止めちゃダメよ。唯のため、憂のため、そして山中先生のためにも。」ダッ さわ子「ここに残る?ふざけんじゃないわよ! 見なさい!この底なしの穴を! 憂ちゃんは……唯ちゃん、あなたの安全の為に瞬時に助かることを諦めた!自らここに飛び込んだのよ! 大好きなお姉ちゃんの指まで噛んで! そんな……そんな憂ちゃんの気持ちを! 踏みにじれるもんなら踏みにじってみなさい!」 律「さわちゃん……」 澪・純「先生……」 さわ子「わかったなら、その両足で歩きなさい! その両腕で生にしがみつきなさい! 憂ちゃんの分まで命を背負ったんだから……簡単に命を諦めるようなこと……言ってんじゃないわよ!」 唯「あ……あ……ぁ」 唯の涙腺が崩壊した。 せき止めていたダムが決壊したかのように。その涙の意味は、追及する必要はないだろう。 唯「………………憂がね。最後に言ったんだ。 地震のせいで声は聞こえなかったけど、口の動きは見えた。 『ダ・イ・ス・キ』 ━━━━━━って。 私に向かって大好きって言いながら落ちていったんだ。」 さわ子「うん……うん。」 唯「山中先生ありがとう!私、目が覚めました!」 さわ子「どういたしまして。あと、いつも通りさわちゃんでいいわよ。」ニコッ 唯「ありがとう!さわちゃん!」 紬「唯さわとは新しいわね……」 梓「不謹慎ですよ。」 さわ子「さぁ、揺れも小さくなってきたわ!唯ちゃん!走って皆に追い付くはよ!」 気が付けば、ふらつきながらでも走れる程度の揺れになっていた。 唯「ハイ!」 さわ子の号令を機に、二人は、一斉に駆け出した。 目指すは教壇側の出入口。 その開けっ放しになった扉の向こうには先に教室から出たメンバーが待っていた。 さわ子「(もう床がほとんど残ってない……)唯ちゃん!先に出なさい!」 唯が滑り込むようにして扉をくぐる。 すぐに後ろを向いて手を伸ばす。 唯「さわちゃ……」 ダダンッ━━ 唯が見たのは私達が武道館の夢を綴ったホワイトボードが倒れさわ子を押し倒したところだった。 さわ子「う、うぅ……(あ、足が挟まって……動けない……。)」 律・唯「さわちゃん!」 澪・梓・純・和・紬 「さわ子先生!」 3
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【シール2】を手に入れた。 【1階西階段】の手すりにあった亀の像に貼られていたものと同じ物で、可愛い猫のプリントが描かれたシールはなんだか私達に既視感を漂わせている。 粘着力がほとんど無いことから貼り付けられてから、多大な時間の経過が伺える。 澪「……2枚目のシールか。それも全くの同じ種類の。粘着力も1枚目とさほど変わらないから同時期に同一人物が貼ったと考えるのが適当かな?」 律「だろうなぁ。でも、何の為にこの人は2枚もシール貼り付けてんだろ?」 澪「……さぁ?」 気がふれたのかもよ、っと言おうと思ったがやめた。ますます気が重くなるだけだからだ。 律「……おっかしいなぁ。」 律の幸せのサチ子さんのお守りは結局【2のAの教室】では見付からず、私達はすごすごとその部屋を出た━━━━━。 【2階廊下】 ブブッ 律「……あぁっ、もう!やっぱりハエうぜぇ!」 今、私達は【2階東階段】の奥にある廊下を歩いている。 やはり、ここら周辺に来るとハエが多数飛んでいる。 澪「……(なんで、ここに来たとたんハエが出てくるんだろう? いや、むしろ進むに連れてハエの数が増えてる……。)」 まぁ……ハエくらい気にすることじゃないか。 澪「さわ子先生や憂ちゃんの声が聞こえたってことは、次元が重なったってことなのかな?」 ブブッブブッ 私は、【2のAの教室】で出会った人魂が言っていたことを思い出しながら律に話を切り出す。 律「どうなんだろうな?だけど、実際、声が聞こえたところに行ってもさわちゃんには会えなかったわけだし……」 律「あれ?でも、そこにいなけりゃ声なんて聞こえないはず……?」 ブブッブブブッ 律「だぁぁ!やっぱりわかんねぇ!」 澪「もっとあの人魂が情報くれれば良かったのになぁ……。」 律「まぁ、そんなこと言ってもしょうがないだろ。気楽に行こうぜ~!」 澪「……、」 ブブブッブブッ いつまで『気楽に』なんて言えるのだろうか。 いや、もともと私達にはそんな余裕は…… 律「おっ!理科室発見!」 律の楽しそうな声が響く。 普段は場を和ませているこの声が、今ではハエの羽音と同じで私をいっそう苛立たせているような気がする。 律「って、理科室も開かねぇ!ここも、窓や玄関と一緒で固定されてるような感じだ!」 私達はさらに奥へと進んだ。 ブブッブブブブッブブッブブッブブッ 澪「……なんか臭い。」 律「えっ?いや、だから風呂はちゃんと……」 澪「あぁ、わかってる。そうじゃない。」 そう、これは……この臭いはあれだ。 【1のAの教室】の戸棚に漂っていた臭い……。 澪「血と……内臓の臭い……。」 ブチュ━━ 律「んっ?なんか踏ん……」 律「ギャアァアアッ!?」 私がそう呟いた途端に律の怒鳴り声にも似た叫び声が私の頭蓋骨を揺らした。 澪「律っ!」ダッ 澪「……っ!?」 そこには凄惨な光景が広がっていた。 律の足元の床と壁一面は乾いた血で黒く染まっている。 しかも、そこら中に千切れた肉片や内臓が散乱していて、それらにはびっしりとハエがたかっていた。 ……通りでハエがたくさんいるわけだ。 澪「き、気持ち悪い……。」 律「ふ、ふふふ踏んだッッッ!?」 澪「ほ、ほら……ティッシュやるからさっさと拭いとけっ!」 律「あ、あぁ……ありがとう。」ゴシゴシ 澪「……」 律「私が踏んだこれ……絶対に腸だよ……。だって、踏んだ瞬間っ、ブチュって!うんこみたいなのが出たもん……。」 澪「……うぷっ……や……めろ……けほ……吐いちゃうじゃないか……こほ……」 律「ご、ごめん……。」 澪「……いったい 何なんだよこれっ……」 律「何があったかはわからないけど……なんか、壁に思いっきり、 向こうか、叩き付けられて、潰れた死体っぽい……。」 澪「けふ……う うう…… う……ふう……っ」 律「大丈夫か!?ほら、全部出しちゃった方がスッキリするよ……。」 澪「うぅ……悪い 律……。」 律「とりあえずどこかで休もう……!」 律「ほらっ!澪!あそこ!保健室がある!あそこで休もう!」 律「……澪、歩けるか?」 澪「ん……大丈夫。」 澪「悪いな、律……。面倒かけちゃって……。」 律「気にしない気にしなーい!辛いときはお互い様だぁ!」ニコニコ 律「それにしても、近くに保健室があるなんてラッキーだな♪これで澪の足の手当ても出来るかもしれないし!」 澪「……ありがとう。」 カチャリ 律が手早く扉の鍵を開けてフラつく私を支えながら、保健室の中へと入っていった。 ━━━━━━。 【保健室】 保健室は床の破損も少なく、他の部屋に比べれば割りと綺麗な部屋だった。 戸棚がいくつかと流し台、あとストーブが設置されており、壁には "せっけんで 手 を洗おう" などと言う張り紙もしてあった。 保健室の先生用の机もあり、その上にはスタンドライトや日記が整理されて置かれていた。 律「おっ!ベッド発見~!」 澪「そりゃ、保健室だしな。でも、ベッドだけは案外、埃っぽくないね?」 さっきまで誰か使ってたのかな? 律「そうだ、澪。ちょっとそこに腰かけといてくれよ!」 澪「えっ?……うん、わかった。」 律がなにやら戸棚の中をごそごそとあさり始める。 再び私の元に戻ってきたに、律の手にはある物が握られている。 律「ジャーン♪板切れと包帯ゲットしたぜ!」 澪「……?」 律「訳がわからないって顔してんな。よーし!見てろよ!」 律「えーっと、ここに板切れを添えてっと。後は包帯でグルグルに巻いて固定……うん!カンペキ!」 律「どうだっ?澪?」 澪「……すごい楽になったよ。ありがとう、律!」 澪「これなら、またしばらく動けるよ!さっ、憂ちゃんとさわ子先生探しに行こう!」 律「ちょ……ストップ澪!」 律「憂ちゃんもさわちゃんも、もう声が聞こえないわけだしさ。とりあえずここで待とうよ!」 澪「えっ?」 律「いや、だってさ。声がしないと、どこにいるか見当もつかないし、やみくもに走っても疲れるだけだよ。」 律「それに澪の顔色もまだ悪いし。」 澪「う……」 律「横になってたら気分も少しは良くなるだろうし……憂ちゃん達はまた声が聞こえたら探そう。」 澪「律……わかった。ならちょっとだけ横にならせてもらうよ。」ヨイショ 律「おうっ……なんでわざわざ隅っこのベッドを?」 澪「エヘへ♪隅っこの方がなんか落ち着くんだよな、私!」 律「……やみっこ?」 澪「否、断じて否!」 律「ククッ、冗談だよ!ちなみに私も隅っこ大好き派だ!」ガバッ 澪「ガバッってお前も寝るんかい!」 律「……zzz」 澪「って、もう寝てる……まぁ、いっか。」 律「お許しもゲット!では遠慮なく……」 澪「へんな律……。」 律「ひでぇ。澪だって今日は十分変だぜ。」 律・澪「…………、」 律「なぁなぁ、澪ォ?」 澪「んっ?」 律「唯に会ったら何したい?」 澪「……は?」 律「だってさ、ほら……釣り橋効果だっけか? 極限状態に置かれた二人って、恋に落ちやすいって言うじゃん?」 律「さっさと覚悟決めてさぁ 告っちゃぇよ!」 澪「待てっ、なんで私が唯のことが好きなのを知って……」 律「片耳ピアスは同性愛者の密かなアピール。」 澪「……、」ピクッ 律「最近、唯の前でだけ必ずつけてるだろ? まぁ、今はこんな状況で外すのも忘れてるみたいだが。 あとは、雰囲気と幼なじみとしての勘!」 澪「……それ、他の人には言ってない?」 律「私が?言うわけないだろ。」 いや、お前だから心配なんだよ……。 澪「……唯、受け止めてくれるかな?」 律「正直なところ、どうとも言えない。ただ、一つだけ言えるのは……」 澪「……言えるのは?」 律「どんな結果であれ、私は澪の恋を応援するってこった!」 律「いつでも、私は澪の味方だよ!」ニコッ 澪「……ありがとう、告白は考えとくよ。」 律「早く会えるといいな」 澪「……うん」 律「でも一方で、唯までこんな酷い目に遭ってなければ良かったのにって」 律「ここにいなければ良かったのにって心配してるんだよな……澪」 律「これって母性みたいなものなのか?……深いわ~」 澪「(軽い口調でよくみてるよね……律。やっぱりかなわないや。)」 澪「(さっきから結構 辛くあたってるな私……あとで、謝らなきゃ)」 ……おねぇ……ちゃぁーん ……うぁーん ……うぁ ー ん 澪「━━また 憂ちゃんの声……!」 律「聞こえたな……ちょっと見てくるよ。」 澪「うん、それじゃ私も……」 律「澪は、もう少し休んでてくれ。 すぐに戻るからさ!」 澪「でも、心配だし 私も行くよ。」 律「ん、ダイジョブだって! ここでちょっと待ってて?」 澪「でも……」 律「四の五の言わずに、せっかくの機会なんだし、もう少し休んでろって!」 澪「……うん、わかったよ……」 私がしぶしぶ頷いたのを確認してから、律は保健室から出ていった。 澪「(……あ……ホントに楽になった……流石だなぁ、律)」ガタッ 澪「ふぅ……」 澪「それにしても、この足だと確かに全力では走れないけどさぁ 置いてくことないじゃんか……」 澪「…………(律 憂ちゃんのこと見つけてくれるといいけど…… ちょっと心配だな。)」 澪「(先生……みんな……唯……どうしてるかな)」 澪「……、」 澪「会いたいよ……」 澪「何で……こんなことに……」 澪「……くよくよしててもしょうがないか。律のおかけで足もだいぶ楽になったし……やっぱり私も憂ちゃんを探しに行こう。」 そう思って、私は保健室の扉に手をかけた━━。 ガチャリ 澪「……? どうして鍵まで閉めてるんだ……!?」 7
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【2階廊下】 澪「2階まで降りてきたはいいが……」 律「どっちに行けば憂ちゃんにあえるのかわかんない……。」 澪「……まだ調べてないところあるし、ひとまず先に進んでみよう。」 律「先に進むって……憂ちゃんを探すんじゃないのか!?」 澪「いや、探すよ? だが、探すにしても手がかりがないんだから、校舎のまだ見てない所を巡りながら憂ちゃんを探した方が色々と効率がいい。」 律「そ、そっか。悪ぃな!なんか憂ちゃんは後回しみたいに聞こえたからさ……。」 澪「バカいうなバカ律。私だって、何よりも早くみんなの無事を確認したい……」 ?「だからって……じっとしてなんて居られません! どいて」 律「うぉっ!?今の声って!?」 澪「……さわ子先生だ!すぐそこから聞こえたぞ!」 律「あの教室だ!急ぐぜ!」 澪「あぁ!」 ━━━━━━━。 澪「この教室って……」 律「【2のAの教室】の隣みたいだな……。」 澪「なぁ、律……」 律「おう……」 澪「こんなとこに教室ってあったか?」 律「私も今同じことを思ってた……。……【3のAの教室】か。」 澪「……でも、ここで声がしたよな?」 律「あぁ、それは間違いないよ……あれっ?鍵かかってる?」 澪「鍵?」 律「さわちゃん!さわちゃ~~ん!いたら返事しろぉ!」 律が扉をドンドンと叩く。ずいぶんと乱暴なノックだ……。 律「……いないみたいだな?」 澪「鍵か……なぁ、もしかしてこの鍵あわないかな?」 律「あぁ、あのどこのか分からない【不明の鍵】か……ちょうどいいし、試してみようぜ!」 澪「うん……。」 私はポケットから鍵を取り出して、鍵穴に差し込んだ。 なんだろう……さっきからするこの胸騒ぎは。 カチャリッ 澪「……開いちゃった。」 律「おぉ!やったじゃん、澪!さっそく入ろうぜ!」 澪「あ、あぁ……。」 律に急かされて私は扉に手をかけた。 澪「うっ……」 律「今度はなんだ!?」 澪「な、なんか今 一瞬だけ胸を押し潰されたような痛みが……」 澪「やっぱり……ここ入るの……止めないか?」 律「えっ?でも、さわちゃんがいるかもしれないんだぜ?」 律「それに、この鍵は私達に必要だって言ってたろ?」 律「だったら、この部屋に何か大切なことが隠されてんじゃないか?」キラリ 澪「それはそうだけど……」 律「ほらっ、ぐちゃぐちゃ言ってないで入るぞ!」ガラッ 澪「ちょっ……うん。」 【3のAの教室】 この教室は、教室内の半分ほどがもうすでに床が崩れていた。 地震の影響をもろに受けたのか、今まで見た教室の中で一番荒廃としており、不穏な空気が流れている。 律「さわちゃ……やっぱり、いないな。どこ行っちゃったんだろう?」 澪「いや……いないって決めつけるのは早いかもしれない。」 澪「……あれを見ろ。」 律「うっ……また骸骨……。って、もしかして……さわ……ちゃん……?」 澪「と、とにかく調べてみよう……。」 私達は死体を調べた。 律「おっ、名札発見!えっと……愛知 心さんだって!」 澪「先生じゃないのか……。」 私はホッと安堵の息をもらした。 間違いなく、人が死んでいるというのに、それが知り合いのものじゃなかっただけで安心できる自分に少し畏怖の念を抱いてしまう。 律「……目立った損傷も血痕もないところを見ると、ガス殺かな?」 律がそれに手を合わせながら私に訊ねてくる。 澪「……いや、ここにガスが充満してたなら私達も、もう何かしらの症状が出てるはず……。だったら、ガス殺よりは、餓死の方が可能性は高いよ。」 澪「餓死……餓死か……。そういえば、ここに来てから何も食べてない……。」 澪「私達、いつここを出られるんだろう……?」 水も無いし、もしかしたら私達に残されてる時間って24時間もないんじゃ……。 律「……大丈夫!その内みんなで脱出できるって!」 澪「そうだといいけど……。あれっ?」 律「どうした?」 澪「この子……床に何か書き残してるぞ!?」 床には強引に爪で引っ掻いて書いた文字が見えた。 律「ホントだ!えぇっと……なになに? "奥にある新聞紙を絶対に読んではいけない"……?」 澪「うっ……(また胸に痛みが……)」 澪「な、なぁ。もう出よう……?やっぱりここなんか変だよ……。」 律「えぇっ……? でも、気になるなぁ……あの新聞紙……」 律「……やっぱりちょっとだけ見てみるよ!」ダッ 澪「あっ!?おい!」ダッ 律「なぁんだ、結局澪もついてくるんじゃん!」 澪「……、」 律「じゃあ読むぞ♪」 ■天神町奉知新聞■ 【 児童四名 連続誘拐・殺害事件 速報 】 我が町の誇る学び舎『天神小学校』に於いて、忌むべき犯罪が勃発した。 ここひと月の間に、町内で多数発生していた『連続児童失踪事件』は当局の調査の結果、 急転直下 最悪の形で解決へと向かった。 昭和四拾八年九月拾八日 午後七時、同校内にて失踪中の児童たちの亡骸と 血の付いた鋏み(はさみ)を持ち放心している教員一名を発見、これを確保した。 遺体は全て、舌が*り取ら*ており、***を凶器*定* 律「下半分がちぎれていてこれ以上は読めないな。」 澪「……ひどい事件。」 律「そういえば何か、昔 そんなことがあったって聞いたことがある……」 澪「私達が、まだ生まれてなかった時代の話だからよく知らないけどね……」 ガチャリ 澪「……!?」 律「扉が勝手に閉まった……!?」 ……今度は何が現れるんだ? 赤い少女か?犠牲者か? 私は思わず身構えた。 ………………━━━━━━━━━━━━、、、? 澪「何も現れない……?」 律「……よかったぁ!さぁ、こんなとこさっさと出て━━」 ガチャリ 澪「あぁ、そうだな。さっさと出よう━━ってどうしたんだ?さっさと扉開けてくれよ?」 律「あの……その……澪さん?」 澪「なんだ……?」 律「扉……開かない……」 澪「なにっ!?」 私は律を突き飛ばして扉の前に立ち、開けようと試みた。 ガチャリ やはり、律の言う通り扉はピタリと空間に固定されて開かない。 澪「(この感じ……窓や玄関扉と同じ感覚。)」 澪「閉じ込め……られた。」 瞬間、私の頭の中にさっきの餓死死体が浮かび上がった。 もしかしたら、愛知さんも新聞紙を読んで閉じ込められたのかもしれない。 そして、他に犠牲者が出ないようにするために書き置きを…… 澪「……私達、もう出られない……」 律「うぅ……どうしよう」 澪「……っていうかさぁ……」 律「えっ?えっ?」 澪「あぁもう……!もとわと言えばお前の……」 ガチャリ ジジッ━━ 私が律を責めようとした時、教室の天井に設備されている蛍光灯が音を立てて一斉につき、さらに先程までビクともしなかった扉がまた独りでに開いた。 澪・律「……!?」 私達は猫に追われた鼠の如く足早に【3のAの教室】を後にした。 ━━━━━━━。 律「ああ びっくした~、」 澪「……はぁっ」 律「……あれ……?な、無い……無い!」 澪「……なにが?」 律「憂ちゃん達から貰った 紙人形の切れ端……」 律「幸せのサチ子さんのお守りが……ない。」 澪「あぁ……あのおまじない?」 澪「……私のは、学生証入れに入ってるけど。」 律「くそー…… あの時、ポケットに入れたせいかな……」 澪「スグ ちゃんとしまわないからだよ……」 律「しょんぼり……。」 澪「……何か心当たりは?」 律「心当たりかぁ……あっ!?」 澪「心当たりあるのか?」 律「ほら、【2のAの教室】で私、澪と一緒に転んじゃったじゃん?」 律「もしかしたら、あの時に落としちゃったのかも……。」 なるほど、一理ある。 だけど……、 律「私、見てくるよ!」 澪「やめとけ、あそこまだあの女の子がいるかもしれないし……」 律「ヘーキヘーキ♪」 律「ちょっと行って見てくるだけ!澪は足痛そうだしここで待っててくれ!」 澪「ちょ……律っ!」 澪「待てよ……私も一緒に……」 澪「痛ッ……また足が……。」ズキッ 痛みのあまり目をギュッと瞑り、思わず足を手で抑えてしまう。 そうこうしてる間に律は【2のAの教室】に入って行ってしまった。 澪「くそっ、ホントに幽霊がいたらどうすんだよ……。」 澪「これだから律は……」 "お前たちは 本当は お互いが 嫌い いすれ 殺し合う゛ 澪「……、」 澪「……しょうがないな。怖いけど……放ってはおけない。」 私は律の後を追って、再び【2のAの教室】に足を踏み入れることにした。 ━━━━━━。 【2のAの教室】 教室に入るなり、律はすぐに見つかった。 何やら、黒板を携帯の光で照らしてボーっと見つめている。 澪「……律!」 律「あっ、澪……ちょっとこれ見てくれ。」 不安そうな顔をしている律。 それは、3秒後の私の顔でもあった。 澪「な、なんだ……これ?」 黒板には何やら、チョークで落書きが施されていた。 あまり上手い絵では無いから具体的には説明しにくいが、どうやら鋏みを持った男一人と子供4人が何かをしている絵のようだ。 律「あの女の子の幽霊が描いたのかな……」 澪「分かんない……でも、子供が書きなぐったような絵だし、唯達ではないと思う……。」 澪「それにこの絵……なんだか嫌な感じ……。」 なんでこんな落書きを……もしこれを書いたのがあの幽霊だとしたら、あの女の子は一体何者なんだ? 律「……あっ!?」 澪「どうした?紙人形の切れ端が見つかったのか?」 律「……いや、そうだと思ったんだが、どうやら違ったみたいだ。だが、おもしろい物見つけたぞ。」 律が脚が一本抜けている机から何かをつまみ上げた。 澪「……これはっ!?」 6
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キャラクター一覧|ALLキャラ進化表|デバフもち|クリティカルもち|小判&ドロップもち|キャラダメージ表 + ガチャキャラ一覧 ガチャ(レア)【体当たり(キャラ)|弓(キャラ)|魔法(キャラ)|ため(キャラ)|サポート(キャラ)】 ガチャ(激レア)【体当たり(キャラ)|弓(キャラ)|魔法(キャラ)|ため(キャラ)|サポート(キャラ)】 ガチャ(超激レア)【体当たり(キャラ)|弓(キャラ)|魔法(キャラ)|ため(キャラ)|サポート(キャラ)】 ※限界突破のステータスは上限解放が記載されていないものは未解放状態での値です ※限界突破のステータスは推測値ですので+-10ぐらい前後する場合があるかもしれません。(参考までに サチコ キャラガチャ「剣豪伝」にて出現するキャラ。 サチコ 女将のサチコ 大女将のサチコ #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (c_1848_1.png) #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (c_1849_1.png) #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (c_1850_1.png) キャラ名 タイプ 属性 レアリティ レベル 体力 魔力 CP サチコ ため 火 レア 20 1731 102 280 女将のサチコ ため 火 レア 20 3834 365 460 大女将のサチコ ため 火 レア 30 9839 1034 460 限界突破 +20 17710 1861 440 サチコ 女将のサチコ 大女将のサチコ マジックスキルサチコ 女将のサチコ 大女将のサチコ 体力30%増加(火)(司令ネコ体力1以下)射程+20攻撃間隔100%増加(司令ネコ体力2以上)火属性攻撃10%増加火属性攻撃20%増加(司令ネコ体力1以下) 体力70%増加(火)(司令ネコ体力1以下)射程+20攻撃間隔100%増加(司令ネコ体力2以上)火属性攻撃20%増加火属性攻撃30%増加(司令ネコ体力1以下) 体力100%増加(火)(司令ネコ体力1以下)射程+20攻撃間隔100%増加(司令ネコ体力2以上)火属性攻撃30%増加火属性攻撃70%増加(司令ネコ体力1以下) 進化素材表 サチコ 降臨の書3 女将のサチコ 降臨の書・真3 神竜の紅玉1 竜のウロコ3 大女将のサチコ 説明 弁増の修行寺でご飯屋を営む女将・サチコ。 修行で疲れ果てた者たちに腹いっぱいのご飯を提供する。 ご飯のお残しに関してはかなり厳しく、食べ切るまでは絶対に帰してはくれないそうだ。 弁慶がレバーを嫌いであることを知らずに大盛りで出したときは、弁慶は泣きながら頑張って完食したそうだ。 特にハードな修行のときはプロテインや肉を大量に混ぜたスペシャルミルクを提供するが、お味のほうは大不評のようだ。 備考 動作確認用。 射程の相手には攻撃が当たるっぽい。 真横にレーザーを出すタイプなので攻撃を当てやすい。
https://w.atwiki.jp/dennou-coil/pages/54.html
第9話 あっちのミチコさん 第9話 あっちのミチコさんうわさ 43スレより電話 46スレより電脳空間 44スレよりサッチー 地図エラー イマーゴ イリーガルとキラバグ イマーゴと脳 うわさ 子供の噂では、ミチコさんの正体はイリーガルではないかと囁かれています。 43スレより 電話 445 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2007/07/07(土) 18 54 59 ID OdJiu0VY 電話でハラケン何て言われてたか聞き取れなかった・・・ 何て言ってたんだ? 470 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2007/07/07(土) 18 55 39 ID CJFc+ddN ­ ­ 445 交差点を北へ云々と言っていたから道順であろうか 759 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[] 投稿日:2007/07/07(土) 19 06 05 ID ZePA8/gd 交差点を北に 最初の大通りを右に。 三番目の何とかの入り口 左に行って 左に行って、最初の小道の右端に? ってきこえた 46スレより 51 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2007/07/08(日) 19 55 06 ID rmn/3CtO 電脳コイル44 http //anime2.2ch.net/test/read.cgi/anime/1183799226/843n ­ 843 名前 風の谷の名無しさん@実況は実況板で 投稿日 2007/07/07(土) 21 01 07 ID t1tCsMyl ­ 電話の声字幕で確認してみた ­ ­ 交差点を北に… ­ 最初の大通りを西に… ­ 3番目の小道が入り口… ­ 北に進んで…。 ­ ­ この後にも最初の小道云々言っているけど、字幕で表示されたのはこれだけ 画像と音声をキャプってみた。 http //www.imgup.org/iup414453.jpg http //wwww.douch.net/src/douch2618.mp3.html 最後は「最初の小道を東に歩く・・・」とか言ってるような気もするけど、 ハラケンの息とバックの音が大きくてイコライザーかけてもよく聞き取れない。 62 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2007/07/08(日) 20 08 04 ID 3RguXvqQ ­ 交差点を北に… ­ 最初の大通りを西に… ­ 3番目の小道が入り口… ­ 北に進んで…。 ガイドブックP58の地図左上の方にある、#10の印がそれっぽい 76 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2007/07/08(日) 20 19 04 ID CMZKDKXP ­ ­ 51 過去スレで誰か貼ってたやつの再掲だけど ルートはこれっぽい ttp //www.vipper.net/vip270959.jpg 入り口部分はガイドブックに10話のしるし付いてる ttp //www.vipper.net/vip270962.jpg 電脳空間 787 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2007/07/07(土) 19 07 43 ID 84OkCo1W ____________ γ⌒ヽ /(゚ト,。,/ けっこうきつかったんよ. | 屮 屮 ノ 8 8│ (____,ノ 856 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[] 投稿日:2007/07/07(土) 19 11 48 ID MIr4KaNJ ­ ­ 787 なんで学校の廊下に収まるように変形してたのかと放映中は疑問に思ったが 考えてみたら建物の形状データそれぞれとは衝突判定をするのが当たり前なんだな>電脳物質 更に狭いところに無理やり押し込めて凄い形になってるサッチーとかもありえそうだ… 889 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2007/07/07(土) 19 13 58 ID ZhtAOUCt ­ ­ 856 4話でもイサコの鉄壁が蛍光灯の所で止まったし 959 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[] 投稿日:2007/07/07(土) 19 18 25 ID MIr4KaNJ ­ ­ 889 おー! そういやそうだった あのシーンでも、この作品特有の「ルール」を披露・説明してたわけか 作りが細かいな 44スレより サッチー 71 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2007/07/07(土) 21 55 45 ID zNU04duJ サッチーをメタタグで改造してたけど、あんなことすうるとサッチーは自分で自分を攻撃する矛盾が発生して暴走しそうじゃない? 82 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2007/07/07(土) 22 04 32 ID Qdcgtn9l ­ ­ さすがに自分は攻撃しないだろうけど 玉子さんが手に持ったメタバグは撃ちたかったに違いない 86 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2007/07/07(土) 22 05 19 ID is/xCO3H ­ ­ 71 自分のバグは感知しないとか もう一体のサッチーに見つかったらアウトなきがする 87 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2007/07/07(土) 22 07 17 ID zNU04duJ ­ ­ 82 いや、自分に攻撃命令が出るけど自己防衛プログラムでカットして、その繰り返しでループしてそのまま暴走しそうだなと思って。 92 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2007/07/07(土) 22 09 53 ID wD29Ycg/ ­ ­ 82 あ、そうか おばちゃん自身違法物質常備してることになるんだ 94 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2007/07/07(土) 22 10 24 ID B56xJl4q ウイルス駆除ソフトをクラックしてそのソフト自身を削除させられるかどうかっていう話に置き換えると想像しやすいんじゃないの? 97 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2007/07/07(土) 22 11 29 ID zNU04duJ ­ ­ 86 門のところには二体いたよな、ポチ!タマ!って言ってたし。 100 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2007/07/07(土) 22 13 06 ID Yy5dcFJa ­ ­ 87 セキュリティ・ソフトにセキュリティホールがあるなんて今でも日常茶飯事だろ。 Bot感染の事例すら報告されてるんだから。 それに対応してセキュリティ・ソフトのエンジンがおかしな挙動するなんてことはない。 単純に、セキュリティ・ソフト自身に穴ができるだけ。 102 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2007/07/07(土) 22 13 31 ID QAHrj1je ­ ­ 87 むー。ロボット三原則か。優先順位の問題か対象識別の問題か 103 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2007/07/07(土) 22 14 52 ID is/xCO3H ­ ­ 97 あ、あれ? てことは全てのサッチーは一つのプロセスで動いてるとかかな わかんねえ 104 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2007/07/07(土) 22 15 14 ID 77A4HSa6 ­ ­ 100 でもうまくホールをつくのは意外と難しいよ。 地図エラー 101 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2007/07/07(土) 22 13 23 ID OCRGmhQy てん http //www.imgup.org/iup413706.jpg 中津交差点とか学校あたりが表示エラーっぽい イマーゴ 504 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2007/07/08(日) 02 38 39 ID +OqtH1By イマーゴの強みって電脳空間への「アクセスの速さ」な訳で、 言わば精神と電脳の間の距離が近いほどそれは速まっていく。 ミチコさんを吸収する度に精神は電脳化(ミチコサン化)していって、イマーゴも強化されていくと。 だからオバちゃんがヤサコの頭部に見た影はミチコさんの顔だったっぽいな。 556 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2007/07/08(日) 05 18 16 ID rU2FzH6p ­ ­ 504 よく覚えてないんだけど・・ イマーゴってメガネの隠し機能とか言ってなかった? アクセス権限持てば誰でも使えるようになるとか 560 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2007/07/08(日) 05 31 02 ID ff3HvZjt ­ ­ 556 つまり、どのメガネにも存在してるけど、封じられてる機能ってことでしょ。 だけど、その機能を使いこなせてるのはイサコだけ。 そのなれの果てが、今のイサコ。 逆にいえば、ああならないために、封じられた可能性が・・・。 イマーゴが強化っていうのは、つまりミチコさんをドライバとして、 電脳世界への最適化、機能強化が施されたと考えることもできる。 571 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2007/07/08(日) 05 56 40 ID rU2FzH6p ­ ­ 560 最終的にはメガネも要らなくなるのかなぁ 電脳視覚とリアルの区別が付かなくなっていくのは怖いな カンナの事故(電脳ナビの誤作動)ってのが、見える物が見えなかった為に起きたとしたら・・ ダイチがバスの車内で転んだのもそれが原因だよね 574 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2007/07/08(日) 06 06 59 ID ff3HvZjt ­ ­ 571 どうなのかな? 最低限必要なインターフェースであるメガネがないと、情報のやりとりもできない気がする。 キーボードとモニタがないのと同じで。 メガネが目と手の代わりにはなると思うけど、それ以上はどうなのかな。 SF的な説明が難しくなってしまうw そこまでいかないまでも、メガネのレンズは見なくても、 電脳世界が見えてしまうということは起こりうるかな。 情報→レンズ→目→脳 だったのが 情報→イマーゴ→脳 みたく。 情報→ミチコ→脳 になったらテラコワスwww 575 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[] 投稿日:2007/07/08(日) 06 11 03 ID dA3zPmwi ­ ­ 560 イマーゴはもともと思考で電脳物質を操ることを意図してつくられたはずだけど、 予想以上に電脳世界と密着することができるようになってしまって危険だから封印したのかも。 メガネをかけた子供が魂食われるとかってのがイマーゴが勝手に発動して、意識を あっちに持っていくことを意味しているとか。 588 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2007/07/08(日) 06 42 29 ID ff3HvZjt ­ ­ 575 イマーゴの暴走による電脳世界の意識への侵食? その引き金がイリーガル? イリーガルとキラバグ 558 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2007/07/08(日) 05 26 06 ID z7zIShZX おばちゃんが黒イリーガルの残骸を見て「キラバグはどこだ!?」と言っていたから、 キラバグこそがイリーガルの本体ってことなのかな? 第一話や廃工場で鍵を持って黒イリーガル捕まえようとしていたのは中身ミチコ(仮)を取り出すため・・・ 脱皮したときは正直驚いた 562 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2007/07/08(日) 05 40 46 ID ff3HvZjt ­ ­ 558 キラバグは電脳物質である意味媒体のような存在で、 あくまで体を構成する物質のようなもので、通常空間では自然消失していく エネルギーにも似たような感じはするけど、 その大量のエネルギーや情報が凝縮されたのがキラバグなのでは? カギを指すことによって、安定化することができるらしいのは分かるけど、 それによって、ミチコさんを実体化させることが可能なのかな。 イリーガルはそれに至るまでの、不安定な状態かも。 イマーゴと脳 660 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2007/07/08(日) 09 21 19 ID je14GOaG とりあえずイサコが普通の人間に戻ることは不可能になったな 662 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2007/07/08(日) 09 32 14 ID O6mKKxVF ­ ­ 660 メガネ外しても? 663 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2007/07/08(日) 09 33 41 ID jAjx9DHA ­ ­ 660 まだ決め付けるのは早いと思う 俺はヤサコがことあるごとにイサコに手を差し伸べてる様子から イサコが取り込まれるか暴走してしまったとき、ヤサコが(ハラケンたちのアシスト含む)助けると思う 多分、ミチコさんの開放というカタチで・・・ ミチコさんを取り込んだときに鍵穴ができるのも重要なヒントで 鍵穴があるというころは鍵をかけることもできれば開放することもできるはず 665 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2007/07/08(日) 09 36 48 ID je14GOaG ­ ­ 662 イリーガルなんて取り込んだらさすがに精神が蝕まれるだろ と思ったんだけど、現実世界には一切関係ないのだろうか? あの鍵穴も眼鏡を外せば見えなくなるんだろうけどね 666 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2007/07/08(日) 09 39 55 ID DFXpe564 ­ ­ 665 問題はやはりイマーゴだろうな。脳と繋がっているとヤバい。 667 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2007/07/08(日) 09 41 38 ID pUrMfsDK ­ ­ 660 眼鏡のメモリにウィルスが入っただけぢゃね? 668 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2007/07/08(日) 09 41 49 ID XSQxPjha ­ ­ 665 イマーゴの危険性はそこなんだろうね。 メガネを通じてむこうとこっちが直結しているような物。 第1話などを見る限りはヤサコも感覚器は直結していそうな感じ。 仮にイサコが向こうの世界にいっちゃったとしても探しだせるのはヤサコだけなんだろうな。 671 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2007/07/08(日) 09 47 50 ID O6mKKxVF イマーゴってどの程度のものなのかねぇ。 絵的に視線検出UIぽい気もするけど、あっちの世界に連れて行かれちゃうとか 都市伝説とかがあるしなぁ。 それともネトゲ廃人のある意味あっちの世界に~って感じかねw 673 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2007/07/08(日) 09 52 47 ID YAaprdb5 イマーゴは脳の電流や電磁波を受信してるだけじゃなく、脳に逆流させてる可能性もあるよな。 679 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2007/07/08(日) 09 58 13 ID je14GOaG ­ ­ 666 考えるだけで操作出来るんだから、脳には相応の負担が掛かるんじゃないだろうか 691 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2007/07/08(日) 10 21 53 ID jAjx9DHA ­ ­ 673 ヤサコがデンスケに始めてあったときの背景から読みとると じいちゃんの研究では脳のイメージから直接アクセスしたり入力できるのだから 当然フィードバックされるものもあるだろう 結合してわずかな融合時間ですぐにサッチーの攻撃を壁も使わないでブロックしてるんだから そのシンクロ率(?)はかなりのものじゃないかな