約 762,561 件
https://w.atwiki.jp/kinsho_second/pages/2822.html
消えゆくあいつの背中を追って 2 御坂美琴は学園都市の中を走っている。彼女は、病院から突然姿を消した上条当麻を探していた。(……ったく! あの馬鹿は!)上条は病気のため、満足に動くこともできないはずだ。そんな状態の彼が、どうして姿を消したのか。おそらくは、御坂妹から上条自身が狙われている事を伝えられたのだろう。たとえ上条が動けなくなったとしても、彼を守ろうとする人は大勢いるだろう。当然美琴もその一人だ。しかし、上条はその事を良しとするだろうか。逆に、自分を守った人が傷つけられる可能性を恐れるのではないか。それならばいっそのこと……(考えてる事バレバレなのよ!)上条のいる場所に当ては無い。そのため、美琴には心あたりにある場所をひたらすら走り回るしかなかった。「きっと、ミサカがあの人に、狙われているという事を伝えてしまったからです…… と、ミサカは激しい後悔の念に苛まれながらお姉さまに報告します」美琴と携帯電話で連絡を取り合っている御坂妹の声が聞こえてくる。「アンタが落ちこむ事はないわよ。悪いのは全部、勝手にどっかいったアイツなんだから」「しかし……」「いいから! そんなことより、アイツを探すのに集中するわよ」「了解しました……とミサカは力無く答えます」「こら、そんなにしょぼくれてちゃ、見つかるものも見つからないわよ……って」美琴の言葉が途中で途切れる。「お姉様?」「……いたわ」美琴の視線の先には、見覚えがある鉄橋と、その上でたたずんでいる上条の姿があった。――― 「やっと見つけたわよ」上条のすぐそばまで近付き、美琴が声をかける。「……御坂か、奇遇だな」「ふざけないで! アンタ、こんなところで何しようとしてんのよ」二人の間にしばし沈黙の時間が続く。やがて、上条は全く違う話を始めた。「俺さ、なんかこのままだとすげー迷惑をかけちまいそうなんだ」「迷惑?」「お前も知ってるんだろ? 俺がコールドスリープ状態になったら、どっかの連中が狙いに来るって」「……」美琴の沈黙を肯定と受け取って、上条は言葉を続ける。「それも、めちゃくちゃ物騒な奴ららしいじゃねえか……参った参った」「心配しなくても、アンタの事は私たちが守るわ」「……余計なお世話だ、っていったらどうする?」「ふざけんな、って言いたいところだけど…… どうせアンタには動けないんだし、大人しく守られてるって選択肢しかないのよ。 いっつも回りをどんだけ心配させてるか、逆の立場になって一度味わえばいいわ」上条の言葉に対して、美琴は落ち着いて対処できていた。どれも、ここにくるまでに想定していたものだからだ。「たしかに、お前の言うとおりなんだよなあ……」上条は一度ため息をついた。「だから動けるうちに……ってここに来たんだけどな」その言葉を聞き、美琴は厳しい表情で上条を見据える。「させないわよ」「……冗談だよ。まあ、病院を出たときはわりと本気だったんだけどな」「アンタね、私達がどれだけ心配したかわかってんの!?」「……わりい」そう答える上条の声は非常に弱弱しい。「仲の良かった奴が、急にいなくなるのはきついもんな」「急になにを……」「夢を見たんだ」「夢?」どうして急にそんな話を、と不思議がる美琴にかまわず、上条は話を続ける。 「ふと目が覚めたら、みんながおめでとうって言ってくれたんだ。 そこで俺は、ああ、病気が治ったんだって思った。嬉しかったよ。俺だって死にたくねえしな。 んで、きっと御坂が治してくれたんだろう、お礼いわなきゃなって思って、お前を探したんだ。 でも、お前はその場にいないんだ。なんかおかしいなって思ってたら、唐突に気付いちまったんだ。 ほら、俺がコールドスリープに入ったら俺を狙いにくる連中がいるって話があっただろ? お前は、その連中から俺を守って……」上条はそこで一旦言葉を途切れさせた。「そこで目が覚めた。夢の設定だからいろいろおかしいんだけど、 あのときは現実感ありまくりで全身から震えがとまらなかったよ。 あんな未来もあり得るかもって思うと、怖くてしかたなかった。 それで、何か俺にできることはないのかってずっと考えてた。 ……で、気がついたらここにいた」美琴にも上条の気持ちは理解できた。もし立場が逆だったら、自分は上条同じ行動を取るかもしれない。しかし、だからといって上条を見逃すわけにはいかなかった。「それでも、アンタがいなくなったら……」上条がいなくなったら、私達が悲しい。そう言葉を続けることは美琴にはできなかった。その言葉は上条を追い詰めるだけかもしれない。「わかってるよ。俺が死んでみんなが安全になったとしても、 それじゃみんなに、あの夢の立場を逆にして押し付けてるだけだよな」「……そうね」「そんなことはわかってるんだ。わかってるんだけどよ……」上条は美琴から視線を外す。そのまましばらく黙り込んだ後、意を決したように声を絞り出した。「だったら、俺には何ができるんだ? 何もできねえのか? このまま黙って眠ってるしかねえのか?」その言葉は、美琴へ向けたものではなく、上条が自身に問いかけたものだったのだろう。しかし、その言葉は美琴の胸に突き刺さった。美琴には、上条の問いに答えることができない。実際に、今の状況では上条ができることは何も無いのだ。美琴が思い悩む一方で、弱音を吐き出して少し楽になったのか、上条は少し落ち着いた声で美琴に謝った。「わりい。せっかくお前が頑張って俺を助けてくれようとしてるのに、こんな弱音吐いちまって」「べ、別に謝らなくても……」「そういや、前にもこんな事あった気がするな」上条の脳内に、ハワイでのグレムリンとの戦っていた時のことが思い浮かんだ。あの場で、上条は失敗を犯した。そして自棄になり、身を捨てても自分の道を突き進もうとしていた。そんな時、その重荷を一緒に背負うと声をかけてくれた少女がいた。「あの時も、お前が近くにいてくれたんだよな」その後、危険に晒すことを恐れて置き去りにしてしまったが、美琴の言葉は上条に救いを与えていた。「あの時と一緒で、お前と話したらちょっとだけ気が楽になったよ。ありがとな」そう言って、上条は再び視線を美琴に戻す。少し落ち着きを見せた上条とは逆に、美琴はより辛そうな表情をしていた。 「御坂?」上条が呼びかけても返事はない。美琴は上条が心の内を吐露してから、ずっと考えていた。上条の苦しみは、自分が想像しているよりはるかに大きかった。こんな状態の彼に、何せず、じっと眠ってすべてが終わるのを待っていろというのは正しいのだろうか。いや、きっと正しくない。もっと他に、いい方法はないのだろうか?安全で、上条に無駄な心配をかけさせなくてもよい方法が。そもそも、上条がコールドスリープに入らなければならないのは、彼を治す準備に時間が必要だったからだ。その時間を短縮することはできないのか。それは、本当に手を尽くした上でのリミットなのか。まだ何か、手は残っていないのか。そう考えた瞬間、美琴の頭にあるアイデアが浮かんだ。「ごめん」「え?」「私が間違ってた」「御坂? どうしたんだよ急に」美琴の真意が読めず、聞き返す上条。「時間に余裕があると思ってた。 私は心のどこかで、アンタを眠らせた後、アンタを守りながらゆっくりと準備をすればいいって思ってた。 ……でも、アンタはそれじゃ嫌なのよね」「それは……」肯定したいが、それは自分のわがままなのではないかと思い、上条はすぐに返事ができない。「だったら明日……いいえ、今日中に、アンタを治せるようにする」美琴は上条に向かって宣言する。「……無理だろ。気を使ってくれるのは嬉しいけど、いくらなんでもそんな都合のいい話が」「アイデアはあるわ」「……マジかよ」「解決しなきゃいけない問題が別のところで残ってるけど……でも、絶対になんとかする。 危険な事も、何一つ起こさせない。だから……」美琴は両手で上条の右手を優しく包み込み、自らの胸の前に移動させる。上条自身は気づいていなかったが、その右手は美琴と会ったときからずっと震えていた。「だから、アンタは何も怖がることなんかないのよ」美琴のその言葉は、上条の不安を取り除きたいという思いだけではなく、絶対に上条を助けるんだという自らへの誓いでもあった。美琴の強い想いが熱となり、腕を通り、絶望で冷たくなっていた心に流れ込んでくる。そのように上条は感じた。気が付くと、上条の手の震えは止まっていた。 「……はは」「何よ」「いや、なんでだろうな。正直何するのか全然わかんねえんだけど、 お前の顔見てたら、もう大丈夫な気がしてきた」これがお姉様パワーってやつなのかね、と上条は軽口を叩き始める。「な、何よ。人が真剣に話してるってのに……」美琴が文句を言おうとしたところで、二人の背後で車のブレーキ音が鳴った。そこには救急車が停まっており、その中から御坂妹が姿を現した。「報告を受けたので急いで来てみれば……何をやっているのですか。 ずるい、という感情をミサカは隠しきれません」「うわわっ!?」急いで上条の右手を離す美琴。「お姉さまは二人の世界に没頭していたのですね。とミサカは呆れます」「ぼ、没頭してない! ああもう、んなこと言ってないで早くコイツを病院まで連れて行くわよ」照れ隠しをしながらも、美琴と御坂妹は二人で上条を救急車に乗せた。その後、美琴は御坂妹に頼みごとをする。「悪いんだけどさ、後はアンタ一人でやってくれる? 私はこれから行かなきゃいけないところがあるの」「それはかまいませんが……あの人に付き添わなくてよろしいのですか? とミサカは問いかけます」「ちょっとね、あんまり時間が残ってないのよ」「それでは私があの人と二人っきりになれますね。とミサカは漁夫の利を得た事に気付き、高揚した気分になります」「はいはい……それじゃ、まかせたわよ」そう言って、美琴はその場から離れようとする。その瞬間、その光景を見ていた上条の心の中に、言い表しようのない不安が沸き起こった。美琴に会うのは、これが最後かもしれない。なぜだかそのような予感がした。気がつくと、上条は美琴を呼び止めていた。「御坂」走り出そうとしていた美琴は、上条の言葉で立ち止まる。「何?」「いや……なんかよくわからねえんだけど。……また、病院に戻ってくるよな?」「当たり前でしょ? 何言ってんのよ」「そうだな……悪い」何かを心配しているような上条の様子を、美琴はしばらく眺めていた。しかし、その後上条が何か言うこともなかったので、美琴はその場を離れる事にした。――― 美琴は、友人であり風紀委員でもある、初春飾利へと電話をかけていた。「初春さん、ちょっとお願いがあるんだけど、今いい?」「はい、大丈夫ですよ」「風紀委員としてはちょっと問題ある内容なんだけどね、人を探す協力をして欲しいの。 ……学園都市の監視カメラの映像から探せないかしら」「ええっ!?」「今すぐに力を借りないといけない人がいるの……お願い」美琴の頼みごとは、風紀委員の職権を超えていた。そのため初春は一瞬躊躇する。しかし、美琴がそのことを想像できないとは思えない。だとするなら、きっと何か事情があるはずだ。だったら自分がやることは一つ。大事な友人のために、初春は危ない橋を渡る覚悟を決めた。「わかりました。名前とか学校とかわかれば、調べられると思います」「名前は布束砥信、長点上機学園の生徒よ」「了解です……所属データを見つけました。監視カメラの映像と照合させて、どこかでこの人が写ってないか調べます」そして、1分もたたないうちに初春は布束を見つけだした。どうやら長点上機学園の近くにいるようだ。「ごめんね。もし怒られたら、私が謝るから」「気にしないでください。御坂さんの事ですから、きっとこれは大事な事なんですよね?」「うん。……初春さん、ありがとう」「いえいえ。それに、私は証拠を残すような事はしませんから、問題ありません」「そ、そう。心強いわね……」初春があまりにも自身満々なため、逆に少し不安になった美琴だったが、言葉には出さないでおいた。――― 学園都市、第18学区。能力開発のエリート高が集うその学区の中を美琴は走っていた。彼女が持っている電話から声が聞こえる。「御坂さん、その人は1分前に次の角を右に曲がって行きました」「オッケー。ありがとう初春さん」美琴が道を曲がると、目的の人物が見つかった。「久しぶり、かしらね」「あなたは……」「アンタに用があるの」長点上機学園の制服を着たその少女の名は布束砥信。かつての絶対能力進化実験の際に、美琴と面識のある人物だった。突然の来訪者に驚いている布束の次の言葉を待たずに、美琴は質問をぶつける。「アンタ、学習装置《テスタメント》ってのに詳しいのよね?」布束砥信、長点上機学園の三年生。彼女はかつて、妹達を用いた絶対能力進化計画の中で洗脳装置(テスタメント)と呼ばれる装置の開発に携わっていた。彼女は一度、危機的状況に陥ることがあったが、現在では普通の学生生活を送るようになっていた。「……用件は何かしら」「その前に、場所を変えましょう」その場ではそれ以上話ができないということで、二人は場所を変えた。 美琴が布束を連れてきたのは、閉鎖されている研究所の跡地だった。そこは、かつて妹達の研究が行われていた場所だった。美琴は布束に上条の状況と、時間に猶予が無い事を説明する。そして一瞬で必要な知識を得るために、学習装置《テスタメント》を使うことができないかと尋ねた。「そのために、こんな場所までつれて来たというわけね。 学習装置《テスタメント》については……たしかに、理論上は可能ね」「本当!?」「However, やめておいた方がいいわね。危険が伴うわ」「……多少危険だからって、引くわけにはいかない状況ってことを理解してくれないかしら」一度ため息をつき、布束は言葉を続ける。「たしかに、妹達にしたように、貴方の脳へ学習装置《テスタメント》で必要な知識を書きこむ事は可能よ。 ただし、まっさらな状態だった妹達の脳と、今の貴方の脳は状態が違う。これが何を意味しているかわかる? 学習装置《テスタメント》は貴方の脳のすでに保存されていた情報を、別の情報で上書きしてしまうかもしれない。 そうなった場合、記憶や人格に影響が出る可能性がゼロとは言えないわ。」布束の言葉を聞き、美琴は息を飲んだ。学習装置によって人格が変わる、あるいは記憶が消えてしまうかもしれない。そうなってしまった場合、今、こうして考えている御坂美琴は消え去るということだろうか。一瞬、途方も無い恐怖にとらわれる美琴だったが、すぐに視線を布束に戻した。「それでも、私はやらなきゃいけないのよ」記憶や人格を失ったとしてもかまわない。美琴の視線には強い意思が込められていた。布束はもう一度ため息をつき「私に協力する義理は無い、と言いたいところだけれど…… そうね。あの実験に関わった一人として、貴方への罪滅ぼし代わりにはなるかもしれないわね」美琴に協力することを了承した。その後、布束は少し離れた場所にあった棚まで行くと、そこから何かを取り出し、美琴に渡す。「学習装置《テスタメント》の準備には少し時間がかかるわ。その間にこれを使いなさい」渡されたものは、数個のボイスレコーダーだった。「ボイスレコーダー? 何に使うの?」若干の沈黙の後、布束は答えた。「杞憂に終わればいいのだけれど、もしもの場合への備えといったところよ。 貴方が今の貴方であるうちに、知り合いに遺言でも残しておきなさい」遺言。その不穏な単語に、美琴は息をのむ。布束は美琴の反応を待たずに、学習装置《テスタメント》が設置されている部屋へと入っていった。しばし呆然としていた美琴だったが、やがて気を取り直すと、気合を入れるために自らの両頬を軽く叩く。「ったく、何ビビッてんのよ。 どんなことでもするって決めたんでしょ。覚悟を決めなさい」そう呟いた後、美琴はボイスレコーダーのスイッチを入れた。――― 学習装置《テスタメント》での知識の書き込みが終わり、装置の中から美琴が姿を現した。「気分はどうかしら」「……特に、変わったとは思わないわね。ったく、アンタ脅しすぎよ」美琴は文句を言いながらも、手に持ったメモのようなものを眺めている。それは事前に作った記憶のチェックリストであり、美琴は何か忘れていることがないかどうかを調べていた。「うん、問題なさそうね」どこかホッとした様子の美琴に、布束が話しかける。「一応、脳の精密検査もした方がいいと思うのだけれども」「今はいいわ。とにかく時間がないの」「そう」「……アンタにはお礼を言わなくちゃいけないわね」「必要ないわ。私が過去にしてきたことを思えばね」「それでも、ありがとう」「……」その後、少しの会話を交わした後、美琴は上条の待つ病院へ向かった。その場に残された布束は手に持っている。ボイスレコーダーを眺めながら呟いた。「これは回収しなくてよかったのかしら。あるいは、忘れてしまったのか……」
https://w.atwiki.jp/yggdrability/pages/140.html
複合能力 概要 能力の中には複数の能力タイプにまたがった作用・効果を持つものがある。 これらを当wikiでは複合能力と称し、アンノウンに分類している。 実際の複合能力として、以下のパターンが挙げられる。 ①物理的・精神的(生体内)なものに同時に作用可能なもの。 ②能力発動時の条件に他の能力タイプの作用・効果を含むもの。 ①は主にサイキッカー、トランサー、クリエイター能力の作用・効果を生体内まで及ぼせるもの。 元々の作用として物質・精神の両面を対象として取れる能力を指し、 単純に能力のパワーによって生体内まで効果を与えられるもの、 能力の応用として生体外部から内部に間接的に作用できるものは含まない。 ②は作用・効果の過程・発動条件に他の能力タイプが関わるもの。 「対象の記憶を読み取り(エスパー)、それに応じて変身する(トランサー)」ような物が一例。 こちらは発動条件と作用がセットになっていることが前提であり、どちらか一方の能力だけを単品で使用することは出来ない。 他にトランサーはその変化物を、クリエイターはその生成物をサイキッカーのように自在に操作出来るが、 これらはトランサー、クリエイター元々の性質であるため、複合能力には含まない。 またトランサーの変化物、クリエイターの生成物が独自の能力を有している場合があるが、 こちらは能力者当人が対象にもたらす最初の作用を分類上優先し、それぞれ純粋なトランサー、クリエイターとして扱ってよい。 無論、変化物・生成物の能力を優先し、その作用・効果が複合能力のパターンに当てはまればアンノウンに分類してもよい。 実際の作用・効果が二種類以上あり、それらを別個に使用できるものは多重能力となる。 + コラム:アンノウンは両面作用の免罪符? 公式ページの能力タイプより、生体内へと確実に作用できる能力タイプはエスパーのみであり、 他タイプ、とりわけサイキッカーは通常は生体内に作用できないことが明記されている。 そのため物質・精神の両面に確実に作用できる能力はアンノウンとなるわけだが、 そもそも生体内干渉はエスパーの専売特許であり、他系統が安々と侵せる領域ではない。 そのため「サイキッカーだけど生体内部にも作用させたいからアンノウンにしておこう」という安易な考えはトラブルの種である。 「まず能力ありき」であり、その作用が複数の能力タイプにまたがっていた時のみ、 複合能力としての能力タイプ:アンノウンを選択する権利があると言えよう。 アンノウン + ... →/ 【打撃】【斬撃】【射撃】【火傷】【凍傷】【電撃】【毒】【特殊攻撃】【物理防御】【精神防御】【物理無効】【強化】【弱化】【成形】【回復】【罠化】【拘束】【隠蔽】【情報収集】【浮遊】【高速移動】【特殊移動】【広範囲】【相互変換】【多重能力】【自律能力】
https://w.atwiki.jp/yggdrability/pages/137.html
能力一覧 サイキッカー 物質・エネルギー操作 +氷を操る能力 氷を操る能力 → 物質・エネルギー操作 / 氷・雪 周囲の氷を操る能力。 【打撃】:氷の塊をぶつける。 【斬撃】:鋭く尖らせた氷の刃で斬る。 【射撃】:氷の弾丸を撃ち出す。 【凍傷】:氷をまとわりつかせる。 【物理防御】:氷の壁・盾で防ぐ。 【成形】:氷を削り出し、氷の彫刻を作る。 【拘束】:氷をまとわりつかせて固める。 【浮遊】;浮かせた大きな氷の塊の上に乗る。 【高速移動】:地面に氷を張り、その上を滑って移動する。 【広範囲】:大量の氷を周囲に叩きつける。 +雪を操る能力 雪を操る能力 → 物質・エネルギー操作 / 氷・雪 / 天候 降っている雪を操る能力。 【打撃】:雪を一点に集中して降らし、対象を押しつぶす。 【射撃】:吹雪を起こし、対象を凍りつかせる。 【凍傷】:雪をまとわりつかせ、対象を凍りつかせる。 【成形】:雪を固めて雪像を作る。 【拘束】:雪で固め、相手を凍らせて拘束する。 【隠蔽】:雪で視界を覆い尽くす。 【広範囲】:周囲に吹雪を起こす。 +雪だるまを操る能力 雪だるまを操る能力 → 物質・エネルギー操作 / 氷・雪 作った雪だるまを操る能力。 【打撃】:雪だるまを操作し、殴らせる。 【凍傷】:対象に雪だるまを抱きつかせ、凍らせる。 【物理防御】:雪だるまを盾にする。 【成形】:雪だるま同士を合体させ、巨大な雪だるまを作る。 雪だるまを変形させ、自在な形を作る。 【拘束】:対象に雪だるまを抱きつかせ、動きを封じる。 【隠蔽】:雪だるまの中に入って隠れる。 +雹を操る能力 雹を操る能力 → 物質・エネルギー操作 / 氷・雪 / 天候 降っている雹を操る能力。 【打撃】:雹を一点に集中して降らせて叩きつける。 【広範囲】:周囲一帯に巨大な雹を降らせる。 +岩石を操る能力 岩石を操る能力 → 物質・エネルギー操作 / 岩・砂・土 周囲の岩石を操る能力。 【打撃】:岩を操り、叩きつける。 【斬撃】:尖らせた岩で貫く。 【射撃】:岩を飛ばす。 【物理防御】:岩を盾にする。 【成形】:岩を組み合わせ、人形を作る。 【拘束】:岩の檻に閉じ込める。 【隠蔽】:岩の欠片で表面を覆い、カモフラージュする。 【浮遊】:操る岩の上に乗って移動する。 【広範囲】:全方向に大量の岩を飛ばして攻撃する。 岩雪崩を起こし、周囲を巻き込む。 +砂を操る能力 砂を操る能力 → 物質・エネルギー操作 / 岩・砂・土 周囲の砂を操る能力。 【打撃】:砂の塊を叩きつける。 【斬撃】:砂で対象を削り取り、切断する。 【射撃】:砂を飛ばす。 【物理防御】:砂の壁を作る。 【成形】:砂を固めて人形を作る。 【拘束】:砂をまとわりつかせ、動きを封じる。 流砂を作り、対象を飲み込んで動きを封じる。 【隠蔽】:砂嵐で視界を覆い尽くす。 【浮遊】:操る砂の上に乗って移動する。 【広範囲】: 砂嵐を起こし、周囲を削り取る。 +土を操る能力 土を操る能力 →物質・エネルギー操作 / 岩・砂・土 周囲の土を操る能力。 【打撃】:土の塊を叩きつける。 土を隆起させ、対象を弾き飛ばす・圧し潰す。 【射撃】:土の塊を飛ばす。 【物理防御】:土の壁を作る。 【成形】:土を固め、人形を作る。 【拘束】:対象を土で固め、動きを封じる。 【隠蔽】:対象の表面を土で覆い、カモフラージュする。 土の中に潜って隠れる。 【浮遊】:操る土の上に乗って移動する。 【特殊移動】: 【広範囲】:周囲の土を操り、地震を起こす。 周囲一帯の地面を隆起させる。 +泥人形を操る能力 泥人形を操る能力 →物質・エネルギー操作 / 岩・砂・土 作った泥人形を操る能力。 【打撃】:泥人形に対象を殴らせる。 【物理防御】:泥人形を盾にする。 【成形】:泥人形同士を合体させ、巨大な泥人形を作る。 泥人形を変形させ、自在な形を作る。 【拘束】:泥人形で対象を拘束する。 +宝石を操る能力 宝石を操る能力 → 物質・エネルギー操作 / 宝石 宝石を操る能力。 【打撃】:宝石を操り、対象にぶつける。 【射撃】:宝石を高速で撃ち出す。 【物理防御】:宝石を集め、盾にする。 【浮遊】:操る宝石の上に乗り、空中を移動する。 【広範囲】:全方向へと宝石を飛ばす。 +水を操る能力 水を操る能力 → 物質・エネルギー操作 / 水 周囲の水を操る能力。 生体内の水分は直接操れない。 【打撃】:水の塊をぶつける。 水で相手をからめとり、叩きつける。 【斬撃】:高圧で水を放ち、物体を切断する。 【射撃】:水の弾丸を撃ち出す。 【特殊攻撃】:相手の呼吸器を水でふさぎ、窒息させる。 【物理防御】:水の盾を作る。 【強化】:水を操り、泡の酸素ボンベや水流を生み出し、水中を自在に動く。 【弱化】:激流を作り、相手の動きを鈍らせる。 【成形】:水を操り、任意の形の水人形を作る。 【拘束】:ゲル状にした水で相手をからめとる。 水の渦を起こし、相手を閉じ込める。 【高速移動】:サーフィンのように水に乗って高速移動する。 【特殊移動】:水を噴き上がらせ、エレベーターにする。 【広範囲】:周囲を水で押し流す。 周囲一帯を水に沈める。 +相手の身体を外部から操る能力 相手の身体を外部から操る能力 → 物質・エネルギー操作 / 行動制限・強制 / 人間 サイコキネシスの一種。 対象を能力エネルギーで包み込み、念動で外力を加えて強制的に動かす能力。 物を浮かせたり、関節や筋肉が無い・機能しないものを動かしたりは出来ない。 【打撃】:対象を動かし、自身を壁や床に叩きつけさせる。 対象を動かし、自身を殴らせる。 【特殊攻撃】:対象の呼吸を封じ、窒息させる。 対象の身体を捻じ曲げさせ、骨折・脱臼・捻挫を引き起こす。 【強化】:自身を操り、限界を超えた動きを実現する。 【弱化】:対象の動きを縛り、行動を鈍らせる。 【拘束】:対象の動きを縛り、行動を完全に封じる。 【高速移動】:自身を操り、限界を超えたスピードで動く。 +塩を操る能力 塩を操る能力 → 物質・エネルギー操作 / 塩 周りにある塩を操る能力。 粉末としてあるものはもちろん、水に含まれる塩分を抽出して扱うことも可能。 ただし生物に含まれる塩分は直接操れない。 【打撃】:塩の塊をぶつける。 【斬撃】:塩の結晶で刃を作り、斬る。 【射撃】:塩の塊を飛ばす。 【特殊攻撃】:塩の吸水性を操作、付着させた塩に対象の水分を吸わせ、細胞を破壊する。 【物理防御】:塩の壁を作り、攻撃を防ぐ。 【弱化】:塩を対象の目にすり込み、視覚を封じる。 【成形】:塩を固め、任意の形を作る。 【拘束】:塩で対象を固める。 【隠蔽】:塩を対象の目にすり込み、視覚を封じる。 【浮遊】:操作する塩の塊の上に乗って空中を移動する。 【広範囲】:周囲に塩を撒き散らす。 +ガラスを操る能力 ガラスを操る能力 → 物質・エネルギー操作 / ガラス 周囲のガラスを操る能力。 【斬撃】:割って尖らせたガラスを飛ばし、突き刺す。 【射撃】:ガラス片を飛ばす。 【火傷】:レンズ状にしたガラスで光を一点に集中し、対象を焦がす。 【物理防御】:ガラスの盾を作る。 【強化】:レンズ状にしたガラスで即席の望遠鏡を作り、遠くを見る。 ガラスで光を反射・屈折させ、対象の像の位置をずらす。 【成形】:ガラス片を組み合わせ、任意の形を作る。 ガラスの粘度を操り、一度溶かしてから再成形する。 【罠化】:鋭く尖らせたガラス片を空中に周囲に浮かべ、触れた物に突き刺す。 【拘束】:粘度を操作し、溶かしたガラスで相手を包んで再度固めて拘束する。 【隠蔽】:ガラスで光を反射・屈折させ、対象の像をずらす・隠す。 【浮遊】:浮かせたガラスの上に乗って空中を移動する。 【広範囲】:周囲の窓ガラスを割り、空から一帯に降り注がせる。 物理概念操作 +エネルギーの多寡を操る能力 エネルギーの多寡を操る能力 → 物理概念操作 / エネルギー増幅・減衰 あらゆる物理的なエネルギーの増幅・減衰を操る能力。 精神的なエネルギーや速さの増幅・減衰は出来ない。 【火傷】:対象周囲の空気の運動エネルギーを高め、高熱を起こして焼く。 【凍傷】:対象周囲の空気の運動エネルギーを下げ、冷気を生み出し凍らせる。 【特殊攻撃】:対象周囲の酸素の化学エネルギーを下げ、窒息させる。 【強化】:対象の攻撃が持つエネルギーを増幅し、威力を高める。 【弱化】:対象の目の前の光エネルギーを増幅し、視界を奪う。 敵の攻撃が持つエネルギーを減衰し、威力を弱める。 【隠蔽】:周囲の光エネルギーを増幅し、目もくらむ光で周囲を包む。 周囲の光エネルギーを減衰し、暗闇を作り出す。 【高速移動】:地面を蹴るエネルギーを増幅し、高速で移動する。 【広範囲】:周囲一帯の空気のエネルギーを操作し、気温を操る。 +エネルギーを増幅する能力 エネルギーを増幅する能力 → 物理概念操作 / エネルギー増幅・減衰 あらゆる物理的なエネルギーを増幅する能力。 精神的なエネルギーや速さの増幅は出来ない。 【火傷】:対象周囲の空気の運動エネルギーを高め、高熱を起こして焼く。 【強化】:対象の攻撃が持つエネルギーを増幅し、威力を高める。 【弱化】:対象の目の前の光エネルギーを増幅し、視界を奪う。 【隠蔽】:周囲の光エネルギーを増幅し、目もくらむ光で周囲を包む。 【高速移動】:地面を蹴るエネルギーを増幅し、高速で移動する。 【広範囲】:周囲一帯の空気のエネルギーを増幅し、気温を上昇させる。 +エネルギーを減衰させる能力 エネルギーを減衰させる能力 → 物理概念操作 / エネルギー増幅・減衰 あらゆる物理的なエネルギーを減衰させる能力。 精神的なエネルギーや速さの減衰は出来ない。 【凍傷】:対象周囲の空気の運動エネルギーを下げ、冷気を生み出し凍らせる。 【特殊攻撃】:対象周囲の酸素の化学エネルギーを下げ、窒息させる。 【弱化】:敵の攻撃が持つエネルギーを減衰し、威力を弱める。 【隠蔽】:周囲の光エネルギーを減衰し、暗闇を作り出す。 【広範囲】:周囲一帯の空気のエネルギーを操作し、気温を下げる。 +物体を凍らせる能力 物体を凍らせる能力 → 物理概念操作 / 振動・温度 / 氷・雪 物体を凍らせる能力。 【凍傷】:対象を凍りつかせる。 【拘束】:対象を凍りつかせて固める。 地面を凍らせ、周囲の者の足を滑らせる。 【高速移動】:地面を凍らせ、その上を滑って移動する。 +氷の中を移動する能力 氷の中を移動する能力 → 物理概念操作 / 空間移動 / 氷・雪 氷の中を移動する能力。 【高速移動】:氷の中を高速で移動する。 【特殊移動】:氷の中を移動する。 +雪を降らせる能力 雪を降らせる能力 → 物理概念操作 / 氷・雪 / 天候 雪を降らせる能力。 【打撃】:大量の雪を一点に集中して降らし、対象を押しつぶす。 【射撃】:吹雪を起こし、対象を凍りつかせる。 【凍傷】:雪をまとわりつかせ、対象を凍りつかせる。 【拘束】:雪で固め、相手を凍らせて拘束する。 【広範囲】:周囲を豪雪で覆い尽くす。 +雹を降らせる能力 雹を降らせる能力 → 物理概念操作 / 氷・雪 / 天候 雹を降らせる能力。 【射撃】:大きな雹の塊を降らせ、叩きつける。 +水を熱湯にする能力 水を熱湯にする能力 → 物理概念操作 / 振動・温度 / 水 / 水蒸気・霧・雲 周囲の水を熱湯に変える能力。 生体内の水分は直接変化させられない。 【火傷】:浴びせかけた水を熱湯に変える。 【広範囲】:周囲の空気が含む水分を全て熱湯に変え、高温のスチームを作り出す。 エスパー 精神干渉 +精神を攻撃する能力 精神を攻撃する能力 → 精神干渉 / 精神攻撃 相手の精神に直接負荷をかけ、破壊する能力。 【特殊攻撃】:相手の精神を直接攻撃する。 【広範囲】:周囲の者全ての精神を直接攻撃する。 +思念を伝える能力 思念を伝える能力 → 精神干渉 / テレパシー / 精神攻撃 自分の思考やイメージしたことを対象の脳に直接送り込む能力。 【特殊攻撃】:大量の思念を送り込み、相手の脳をショートさせる。 【強化】:味方に思念を伝え、行動をサポートする。 【広範囲】:周囲の者全てに思念を送り込む。 +思念を送受信する能力 思念を送受信する能力 → 精神干渉 / テレパシー / 読心 / 精神攻撃 自分と他人の思念を送受信する能力。 自分の思考やイメージを他人の脳に直接伝えたり、 逆に相手が考えていることを読み取ったりする。 【特殊攻撃】:大量の思念を送り込み、相手の脳をショートさせる。 【精神防御】:他人から送り込まれる精神波をせき止め、精神干渉を防ぐ。 【強化】:味方とテレパシーにより相互通信し、連携を高める。 相手の思考を読み取り、次の行動を先読みする。 【情報収集】:相手が考えていることを読み取る。 【広範囲】:周囲の人間に思念波を送り込む。 +画像・映像イメージを伝える能力 画像・映像イメージを伝える能力 → 精神干渉 / テレパシー / 視覚 自分が思い浮かべる視覚的なイメージを他人の脳に直接伝える能力。 【強化】:味方に映像イメージを伝え、行動をサポートする。 +記憶を操る能力 記憶を操る能力 → 精神干渉 / 記憶 対象の記憶を操作する能力。 【特殊攻撃】:対象に捏造したトラウマの記憶を植え付け、精神を衰弱させる。 記憶を混濁させ、同士討ちさせる。 【弱化】:対象の記憶を一時的に奪い、行動を鈍らせる。 【隠蔽】:対象の記憶を操作し、警戒を解く。 【情報収集】:対象の記憶を操作し、「自分を信頼の置ける人物」にして情報を喋らせる。 【広範囲】:周囲の者の記憶を操作し、扇動する。 +忘れさせる能力 忘れさせる能力 → 精神干渉 / 記憶 ある物事(キーワード)について忘れさせる能力。 【弱化】:対象から「戦っていること」を忘れさせ、判断を遅らせる。 対象から「攻撃の仕方」を忘れさせ、攻撃力・命中力を下げる。 対象から「回避の仕方」を忘れさせ、回避力を下げる。 【隠蔽】:対象に自分のことを忘れさせ、警戒を解く。 【広範囲】:周囲全ての者から特定の物事についての記憶を奪って忘れさせる。 +記憶を捏造する能力 記憶を捏造する能力 → 精神干渉 / 記憶 / 暗示・刷り込み 対象の記憶を捏造し、真実だと思い込ませる能力。 【弱化】:対象に自身が重症だという記憶を植え付け、行動を鈍らせる。 【情報収集】:対象の記憶を捏造し、「自分を信頼の置ける人物」にして情報を喋らせる。 【広範囲】:周囲全ての者に捏造した記憶を植え付ける。 +一瞬で記憶する能力 一瞬で記憶する能力 → 精神干渉 / 記憶 一瞬でも見たり聞いたりしたことを鮮明に記憶できる能力。 【強化】:あらゆることを一瞬で記憶する。 +覚えたことを忘れない能力 覚えたことを忘れない能力 → 精神干渉 / 記憶 一度見たり聞いたり、感じたことを絶対に忘れない能力。 その時自分が何を考えていたかも思い出せる。 【強化】:見たり聞いたりしたことを絶対忘れない。 +道具を100%扱える能力 道具を100%扱える能力 → 精神干渉 / 技能習得・複製 / 武器・道具 自分が扱う道具の性能を100%引き出す能力。 扱う道具に合わせて自身の動作も練磨され、その道の達人のような動きを再現できる。 ただし、その道具の性能以上のことは出来ない。 【強化】 武器の性能を引き出し、自身の動きをそれに合わせて洗練させる。 キーピックの性能を引き出し、より複雑な鍵の解錠も行えるようにする。 車やバイクの性能を引き出し、より高速で精密な運転を可能にする。 【情報収集】 コンピューターの性能を引き出し、任意の情報を探しだす。 +暗示をかける能力 暗示をかける能力 → 精神干渉 / 暗示・刷り込み / 行動制限・強制 対象に暗示をかける能力。 時に肉体的な変化さえもたらせるが、物理的な性質変化は起こせない。 【打撃】:対象に「殴られた」と思い込ませ、内出血を起こさせる。 【斬撃】:対象に「斬られた」と思い込ませ、その身体に刀傷を浮かべる。 【火傷】:対象に「炎に焼かれた」暗示をかけ、その身体に火傷を作らせる。 【凍傷】:対象に「凍傷にかかった」暗示をかけ、皮膚を壊死させる。 【毒】:対象に「毒に侵されている」暗示をかけ、体内を徐々に崩壊させて蝕む。 【特殊攻撃】:対象に強い暗示をかけ、ダメージを負ったように錯覚させる。 【精神防御】:自己暗示をかけ、精神を強く保つ。 【強化】:自己暗示をかけ、肉体の動きを速やかにする。 【弱化】:対象に「重い鎖につながれている」暗示をかけ、動きを鈍らせる。 【回復】:自己暗示をかけ、傷が早く治るように働きかける。 【拘束】:対象に「檻に閉じ込められている」暗示をかけ、動きを封じる。 【隠蔽】:対象に「何も見えなくなる」という暗示をかけ、視界を奪う。 【情報収集】:対象に「情報を喋りたくなる」ように暗示をかけ、情報を引き出す。 【広範囲】:周囲全ての者に暗示をかける。 +相手の身体を内部から操る能力 相手の身体を内部から操る能力 → 精神干渉 / 行動制限・強制 対象の精神を掌握し、その肉体を内部から操る能力。 対象の意識は保たれたまま、身体だけが遠隔操作される。 強制的な能力発動や、肉体のリミッター解除も可能。 【打撃】:対象を動かし、自身を壁や床に叩きつけさせる。 対象を動かし、自身を殴らせる。 【特殊攻撃】:対象の呼吸を封じ、窒息させる。 対象の身体を捻じ曲げさせ、骨折・脱臼・捻挫を引き起こす。 対象の能力を強制的に発動させる。 【強化】:自身を操り、限界を超えた動きを実現する。 【弱化】:対象の動きを縛り、行動を鈍らせる。 【拘束】:対象の動きを縛り、行動を完全に封じる。 【高速移動】:自身を操り、限界を超えたスピードで動く。 +洗脳して操る能力 洗脳して操る能力 → 精神干渉 / 洗脳 対象を洗脳し、自分の手駒として操る能力。 【打撃】:洗脳した対象に自身を殴らせる。 【特殊攻撃】:洗脳した対象に強制的に能力発動を行わせる。 【物理防御】:洗脳した対象を盾にする。 【拘束】:対象を洗脳し、動きを止めさせる。 【隠蔽】:対象を洗脳し、見たものを認識させなくする。 【情報収集】:対象を洗脳し、情報を自白させる。 +感情を操る能力 感情を操る能力 → 精神干渉 / 感情 対象の感情を操る能力。 【弱化】:対象に自分を「最愛の友人」と思わせ、攻撃をためらわせる。人によっては通じない。 【拘束】:対象の恐怖の感情を肥大化させ、動きを封じる。人によっては通じない。 【情報収集】:怒っている者、敵対心を持っている者を和ませ、交渉しやすくする。 +言語を理解する能力 言語を理解する能力 → 精神干渉 / 言語 / 読心 あらゆる言語を理解できる能力。 他言語をしゃべる人間はもちろん、動物や植物の言葉(感情)も聞き取ることが出来る。 【情報収集】:動植物の話(感情)を聞き取る。 +言葉を伝える能力 言葉を伝える能力 → 精神干渉 / 言語 / テレパシー どんな者にも自分の言葉で思いを伝えられる能力。 他言語をしゃべる人間はもちろん、動物や植物にも自分の思いを伝えることが出来る。 単純な思考を持った動植物には簡単な命令を与えて動かすことも可能。 【特殊攻撃】:周囲の鳥やネズミに命令し、攻撃を行わせる。 +言葉を操る能力 言葉を操る能力 → 精神干渉 / 言語 言葉を操り、他人に任意のことを喋らせる能力。 【特殊攻撃】:肺の中の空気が抜け切るまで、息継ぎなしに強制的に叫ばせる。 【弱化】:しゃべる内容を操り、敵同士での情報伝達を阻害する。 【広範囲】:周囲の者の言葉を操る。 +認識を操る能力 認識を操る能力 → 精神干渉 / 認識 対象が五感で得る情報の意味、認識を操る能力。 物理的なダメージや変化を起こすことは出来ない。 【特殊攻撃】:周囲全ての物を敵として認識させる。 適当な物を「対象にとって最も価値のある物」にして破壊し、精神ダメージを与える。 【弱化】:対象に自分の攻撃を「受け止めなくてはならないもの」に認識させ、回避させない。 対象に自分を「傷つけてはいけないもの」と認識させ、攻撃の手を緩めさせる。 【拘束】:対象に「今は動いてはいけない時」と認識させ、動きを封じる。 【隠蔽】:自分を認識させないようにし、存在感をゼロにする。 【情報収集】:対象にとって「信頼できる人物」に自分を認識させ、情報を得る。 【広範囲】:周囲の者全ての認識を操る。 +価値を操る能力 価値を操る能力 → 精神干渉 / 認識 対象が思う、その物の価値を操る能力。 価値を高めた物には傷つけたくない、失いたくない、手に入れたいという強い思いが働き、 逆に価値を下げた物からは対象の興味・関心を無くすことが出来る。 【特殊攻撃】:適当な物を「対象にとって最も価値のある物」にして破壊し、精神ダメージを与える。 【弱化】:対象にとっての自分の価値を高め、攻撃の手を緩めさせる。 【隠蔽】:対象を路傍の石と同価値にし、興味や注意を失わせる。 【情報収集】:適当な物を対象にとって高価値な物にし、交渉の材料にする。 【広範囲】:周囲の者が、ある物に感じる価値を操作する。 +嗜好を操る能力 嗜好を操る能力 → 精神干渉 / 嗜好・依存 / 行動制限・強制 / 感情 対象の嗜好を操る能力。 物体はもちろん、特定の図柄やフレーズ、行為などについても嗜好の対象に出来る。 それらを依存対象とするぐらい好きにさせたり、 逆に視界にも入れたくないほど嫌わせたりすることが出来る。 【特殊攻撃】:対象を適当な物に依存させ、それを破壊して精神的ショックを与える。 対象を自分に依存させ、命令に従わせる。 「空気を吸うこと」を忌避の対象にし、窒息させる。 【弱化】:対象を自分に依存させ、攻撃の手をゆるめさせる。 「人を傷つけること」を忌避させ、攻撃の手をゆるめさせる。 【拘束】:「動かないこと」に依存させ、対象の動きを封じる。 「動くこと」を忌避させ、行動を封じる。 【隠蔽】:適当な物を依存対象にし、対象の気をそらす。 【情報収集】:適当な物を最高の依存対象に仕立て、交渉の材料に用いる。 【広範囲】:周囲の者の嗜好を操作する。 +依存させる能力 依存させる能力 → 精神干渉 / 嗜好・依存 / 行動制限・強制 / 感情 対象を何かに依存させる能力。 物体はもちろん、特定の図柄やフレーズ、行為などについても依存させられる。 対象は依存しているものを失うことを最も恐れるようになり、 時に倫理観さえも捨ててそれを守ろうと行動するようになる。 【特殊攻撃】:対象を適当な物に依存させ、それを破壊して精神的ショックを与える。 対象を自分に依存させ、命令に従わせる。 【弱化】:対象を自分に依存させ、攻撃の手をゆるめさせる。 【拘束】:「動かないこと」に依存させ、対象の動きを封じる。 【隠蔽】:適当な物を依存対象にし、対象の気をそらす。 【情報収集】:適当な物を最高の依存対象に仕立て、交渉の材料に用いる。 【広範囲】:周囲の者を何かに依存させて操る。 +忌避させる能力 忌避させる能力 → 精神干渉 / 嗜好・依存 / 行動制限・強制 / 感情 対象に何かを忌避させる能力。 物体はもちろん、特定の図柄やフレーズ、行為などについても依存させられる。 対象は忌避するものに関わることにさえ大きなストレスを感じるようになり、 それらに接触すれば精神的なダメージさえも負う。 【特殊攻撃】:「自分自身」を忌避の対象にし、精神的ショックを与える。 「空気を吸うこと」を忌避の対象にし、窒息させる。 【弱化】:「人を傷つけること」を忌避させ、攻撃の手をゆるめさせる。 【拘束】:「動くこと」を忌避させ、行動を封じる。 【隠蔽】:適当な物を忌避の対象にし、対象の気をそらす。 【広範囲】:何かを周囲の者に忌避させる。 +夢を見せる能力 夢を見せる能力 → 精神干渉 / 夢 眠っている対象に任意の夢を見せる能力。 自分が眠っている時にも発動し、夢の中で自由に活動することが出来る。 【特殊攻撃】:眠っている対象に悪夢を見せ、精神を摩耗させる。 【自律能力】:自分が眠ると自動で発動。夢の中で自由に活動が出来るようになる。 +夢をつなげる能力 夢をつなげる能力 → 精神干渉 / 夢 周囲にいる眠っている者同士の精神をつなぎ、同じ夢を見せる能力。 自分に対しても発動し、自分が他人の夢に介入した時、夢で起こること全てを支配することが出来る。 【特殊攻撃】:夢を支配し、攻撃イメージをそのまま具現化して精神を直接攻撃する。 【広範囲】:周囲で眠っている者同士の精神をつなぎ、同じ夢を見せる。 【自律能力】:自分が眠ると自動発動。他者の夢に介入し、その支配権を得る。 感覚干渉 +平衡感覚を操る能力 平衡感覚を操る能力 → 感覚干渉 / 平衡感覚 平衡感覚を操る能力。 【強化】:自分の平衡感覚を操作し、どんな姿勢からでも命中・回避を行えるようにする。 【弱化】:対象の平衡感覚を操作し、バランスを崩させる。 【高速移動】:回転・ジャンプを伴う動きを行う際、全身のバランスを補助する。 【広範囲】:周囲の者の平衡感覚を操る。 超感覚 肉体・体内物質操作 生物操作 +ネズミを操る能力 ネズミを操る能力 → 生物操作 / ネズミ ネズミを使役する能力。 【毒】 ネズミを操り、雑菌にまみれた歯で攻撃させる。 【特殊攻撃】:ネズミを操り、歯で肉を削り取らせる。 【物理防御】:ネズミの集団で壁を作り、攻撃を防ぐ。 【拘束】:大量のネズミをまとわりつかせる。 【情報収集】:周囲にネズミを展開し、レーダーにする。 ネズミに匂いを覚えさせ、追跡させる。 ネズミを先導させ、トラップの有無を確認する。 【広範囲】:大量のネズミを波のように一斉に放つ。 電脳干渉 トランサー 性質変化 +刃の性質を持たせる能力 刃の性質を持たせる能力 → 性質変化 対象に刃の性質を持たせる能力。 その対象に触れると白刃に斬られたかのように刀傷を負う。 対象の硬度は変化しない。 【斬撃】:肉体や道具に刃の性質を与え、敵を斬る。 【罠化】:地面に刃の性質を与え、踏み込んだ者の足を斬る。 自分に刃の性質を与え、触れた者を斬る。 【広範囲】:周囲一帯の地面を刃に変え、上に立つ者を全て切り刻む。 +爆弾の性質を与える能力 爆弾の性質を与える能力 → 性質変化 対象に爆弾の性質を与える能力。 作動させることで起爆し、対象を粉々に吹き飛ばす。 時限式にして時間差で爆破させたり、感圧式にして衝撃を与えた瞬間爆発させることも可能。 【打撃】:爆弾化させたものを爆発させ、周囲の者を吹き飛ばす。 【火傷】:爆弾化させたものを爆発させ、爆炎を起こす。 【特殊攻撃】:対象を爆弾化し、爆発させて粉々に吹き飛ばす。 【罠化】:適当なものを感圧式の爆弾に変え、地面に転がして地雷にする。 【広範囲】:辺りの物を全て爆弾に変え、周囲一帯を吹き飛ばす。 +硬軟を操る能力 硬軟を操る能力 → 性質変化 / 硬化・軟化 対象の硬さ、柔らかさを操る能力。 対象の組成・構造を保ったまま、鋼鉄のような硬さやゴムのような柔らかさを与えられる。 【打撃】:腕を柔らかくしてゴムのように引き伸ばし、反動で叩きつける。 【射撃】:柔らかくした物で即席パチンコを作り、伸縮を操って弾丸を高速で飛ばす。 【物理防御】:全身を硬化させ、攻撃を防ぐ。 全身を柔らかくし、攻撃を受け流す。 【強化】:武器を硬化させ、威力を上げる。 肉体を硬化させ、打撃力を上げる。 【弱化】:対象の武器や肉体を柔らかくし、威力を削ぐ。 【罠化】:地面を柔らかくし、上に乗ったものを沈み込ませる。 【拘束】:巻きつけたロープなどを硬化させ、ガチガチに固めて拘束する。 【特殊移動】:地面を柔らかくし、トランポリンにして跳ね上がったり、着地の衝撃を逃がす。 全身を柔らかくし、狭い隙間から侵入する。 【広範囲】:周囲一帯の地面を柔らかくし、動きにくくする。 形状・質量変化 +自分の姿・形を変える能力 自分の姿・形を変える能力 → 肉体変化 / 形状・質量変化 / 形態変化 自分の肉体を細胞レベルで操り、変形させる能力。 自分から分離した肉体は操作できない。 【斬撃】:刃状に変形させた骨を露出させ、対象を斬る。 爪を高速で伸ばし、対象を貫く。 【射撃】:血圧を高め、血を高圧でカッターのように射出する。 筋肉を蠕動させ、爪を弾丸にして撃ち出す。 腕を銃型に変形させ、空気銃の要領で骨や取り込んだものを弾丸にして撃ち出す。 【火傷】:濃度を高めた胃酸を吐き出し、対象を溶かす。 【物理防御】:骨を皮膚の下に張り、防御力を高める。 【強化】:腕や足の筋繊維を増設し、腕力や脚力を高める。 腕や足を増設し、手数を増やす。 【成形】:肉体を変形させ、任意の形を作る。 顔を変化させ、別の人間に変装する。 【回復】:欠損した部位、ダメージを再生して補う。 【拘束】:腕を鞭状に変形させ、対象をからめとる。 髪を伸ばして操り、対象に巻き付けて動きを封じる。 【隠蔽】:顔や体つきを変化させ、他人に偽装する。 【情報収集】:眼や耳などの感覚器官を増設し、より感覚的な情報を得やすくする。 皮膚から神経繊維を数メートル伸ばして展開し、触れたものを察知する。 【浮遊】:肉体の一部を翼上に変形させ、飛行・滑空を行う。 【高速移動】:足の筋繊維を増設、さらに脛骨をバネ状に変形させて高速移動を行う。 【特殊移動】:手のひらにカギ爪を作り、壁を上る。 肉体を流動体に変形させ、狭い隙間から侵入する。 【広範囲】:腕を鞭状にして長く伸ばし、周囲をなぎ払う。 自分を巨大化させ、周囲を踏み潰す。 +素材を武器に変える能力 素材を武器に変える能力 → 形状・質量変化 / 素材生成 / 武器・道具 対象を素材にして武器を生み出す能力。 固形物のみを対象とし、複雑な構造を持った銃器などは作れない。 【打撃】:周囲の建材等をハンマーに変えて殴る。 【斬撃】:周囲の金属等を剣に変えて斬る。 地面を剣に変え、真下から敵を刺す。 【弱化】:相手の武器を別の武器に変化させ、その構造を破壊する。 【拘束】:地面から刃を生やし、檻を作って閉じ込める。 【特殊移動】:壁から剣の持ち手を生やし、それを手がかりに登る。 【広範囲】:周囲一帯の地面から剣を生やして攻撃する。 異種変化 +武器に変える能力 武器に変える能力 → 異種変化 / 武器・道具 物体を武器に変える能力。 固形物のみを対象にし、近接兵装・銃器問わず、手に持って扱う武器なら何でも変化させて作れる。 【打撃】:周囲の物をハンマーに変えて殴る。 【斬撃】:周囲の物を剣に変えて斬る。 地面を剣に変え、真下から敵を刺す。 【射撃】:周囲の物を銃に変えて撃つ。 【火傷】:周囲の物を火炎放射器に変え、焼き払う。 【電撃】:周囲の物をスタンガンに変え、電撃を食らわせる。 【毒】:周囲の物を毒ガス弾に変えて撃ち込む。 【弱化】:周囲の物をフラッシュガンに変換、激しい光で対象の視力を奪う。 【成形】:周囲の物を任意の武器を変化させる。 【拘束】:地面から刃を生やし、檻を作って閉じ込める。 【特殊移動】:壁から剣の持ち手を生やし、それを手がかりに登る。 【広範囲】:物体をグレネードに変化させ、周囲を吹き飛ばす。 周囲一帯の地面から剣を生やして攻撃する。 肉体変化 +自分の姿・形を変える能力 自分の姿・形を変える能力 → 肉体変化 / 形状・質量変化 / 形態変化 自分の肉体を細胞レベルで操り、変形させる能力。 自分から分離した肉体は操作できない。 【斬撃】:刃状に変形させた骨を露出させ、対象を斬る。 爪を高速で伸ばし、対象を貫く。 【射撃】:血圧を高め、血を高圧でカッターのように射出する。 筋肉を蠕動させ、爪を弾丸にして撃ち出す。 腕を銃型に変形させ、空気銃の要領で骨や取り込んだものを弾丸にして撃ち出す。 【火傷】:濃度を高めた胃酸を吐き出し、対象を溶かす。 【物理防御】:骨を皮膚の下に張り、防御力を高める。 【強化】:腕や足の筋繊維を増設し、腕力や脚力を高める。 腕や足を増設し、手数を増やす。 【成形】:肉体を変形させ、任意の形を作る。 顔を変化させ、別の人間に変装する。 【回復】:欠損した部位、ダメージを再生して補う。 【拘束】:腕を鞭状に変形させ、対象をからめとる。 髪を伸ばして操り、対象に巻き付けて動きを封じる。 【隠蔽】:顔や体つきを変化させ、他人に偽装する。 【情報収集】:眼や耳などの感覚器官を増設し、より感覚的な情報を得やすくする。 皮膚から神経繊維を数メートル伸ばして展開し、触れたものを察知する。 【浮遊】:肉体の一部を翼上に変形させ、飛行・滑空を行う。 【高速移動】:足の筋繊維を増設、さらに脛骨をバネ状に変形させて高速移動を行う。 【特殊移動】:手のひらにカギ爪を作り、壁を上る。 肉体を流動体に変形させ、狭い隙間から侵入する。 【広範囲】:腕を鞭状にして長く伸ばし、周囲をなぎ払う。 自分を巨大化させ、周囲を踏み潰す。 クリエイター 単純生成 +宝石を創る能力 宝石を創る能力 → 単純生成 / 宝石 / 光 宝石を生成する能力。 屈折率を変えた宝石を生成することで、間接的に光を操ることが出来る。 【打撃】:宝石を操り、対象にぶつける。 【斬撃】:宝石で剣を創り、対象を斬りつける。 【射撃】:宝石を高速で撃ち出す。 屈折率を変えた宝石を生み出し、透過する光を収束してレーザーを撃ち出す。 【物理防御】:宝石で盾を創り、攻撃を防ぐ。 【成形】:宝石を生み出し、任意に成形する。 【拘束】:宝石の鎖を生み出し、敵を拘束する。 【浮遊】:生み出した宝石の上に乗り、空中を移動する。 【広範囲】:全方向へと宝石を飛ばす。 +武器を創る能力 武器を創る能力 → 単純生成 / 武器・道具 武器を具現化する能力。 近接兵装・銃器問わず、手に持って扱う武器なら何でも具現化可能。 【打撃】:ハンマーを具現化して殴る。 【斬撃】:剣を具現化して斬る。 【射撃】:銃を具現化して撃つ。 【火傷】:火炎放射器を具現化して焼き払う。 【電撃】:スタンガンを具現化して電撃を食らわせる。 【毒】:毒ガス弾を具現化して撃ち込む。 【弱化】:フラッシュガンを具現化、激しい光で対象の視力を奪う。 【成形】:任意の武器を具現化する。 【広範囲】:グレネードを具現化し、周囲を吹き飛ばす。 特殊生成 空間生成 アンノウン 概念干渉 時空間干渉 メタ干渉 能力干渉 複合能力 多重能力
https://w.atwiki.jp/nrks/pages/672.html
キャラクターの能力だけを詳細に解説するページです。 能力の名前、使用者、効果、範囲、弱点などなど ページ作成順 能力名:使用者 一刀正伝唯刃流:中邑 瑛月 白刃龍紋流:幸徳井佳乃 Hello World:谷山基樹 跳弾戦法(リフレクタクティクス):マーシャル・T・ロウ Broken Glass Syndrome:カチューシャ
https://w.atwiki.jp/vipdetyuuni/pages/287.html
バトルを行う上で、攻撃が一方的になりやすいものをまとめた。 授与する人は以下の点に気をつけてほしい。 【禁断能力】:被ダメージの手段が極稀 【絶対吸収・無効化】 一方の攻撃が効かず、殴り合いや道具による決着になってしまう 【反射】 一方は攻撃を受けず、更に相手が自滅するのを待てば自動勝ち 【即死】 つまらん 【危険能力】:被ダメージ手段が稀、あるいは一方的に攻撃可能 【時間】 指向的に時間の停止・遡上は相応な対価なしだと凶悪 【空間操作】 攻撃が相手へ戻ってくるループ空間を作るなどが可能で、相応な対価なしだと凶悪 【異空間】 自分は逃げつつ、相手が届かない場所からの一方的な攻撃ができ、相応な対価なしだと凶悪 【警戒能力】:使用者が能力を乱用すると凶悪化する 【幻術系】 解く方法、あるいはそれなりの対価があれば問題ではない 【精神操作系】 通常へ戻る方法や戻す方法があれば問題ではない 【万能系】 多様な属性、多種にわたる生物や召喚獣を使役できるもの、乱用されなければ問題ではない 【人外系】 人間の身体能力を超える身体能力を与えた場合、相応の制限も必要
https://w.atwiki.jp/nouryoku/pages/1992.html
「つ、詰能力者だと!?信じられん・・・まさかこの新世界で『詰』がこの眼前に・・・」 「なに?知っているのか!?」 「うむ!詰能力者とは・・・」 詰能力者(つめのうりょくしゃ)とは、能力者スレのルールを用いたパズルである。 キャラクターが投下された場所(主に街中や路地裏、時にダンジョン)から与えられたミッションをクリアするというパズルであり、 元は本能力者(詰能力者と区別する上でこう呼称する)の終盤力を磨くための練習問題という位置づけであったと思われる。 現在ではパズルとして、本能力者から独立した一つの分野となっている。 造物能力者、詰物能力者、図式能力者ともいう。 はいっ、ではここからの詰能力者についてはは案内役は私、ナビ子がお送りします! 詰能力者とは一言で言いまして、 「自キャラ語りが大好きな皆さんに、存分に語っていただきましょう!」 というコンセプトより生まれた勝手な企画です。 よって、「参加者の制限」や「回答期限」は設定されていません。 新規さんから古参さんまで、いつでも、誰でも、どこでも、当店はウエルカムです。 さて、この詰能力者、もともとは通常の能力者スレのロール展開と特に変わりはありません。 ただし通常のパート速報能力者スレで展開される形式ではなく、ロールの舞台はatwikiによって展開されます。 以下、スレでの戦闘イベント・ダンジョンイベントでの「あなたならどうする?」という問題が出題されるので、 あなたのキャラは「どのような行動をとるのか」をコメント欄でご回答ください。 そしてイベント形式の詰能力者に限り、案内役として私「ナビ子」が同伴します。 ただしトラップ問題回答時には私を「いないものと想定して回答」してもらって構いません。 「うわぁ、こいつ、邪魔だなぁ」と感じる場合には無視してもOKですよー。 逆に私を「イベントクリアのための装置」という位置づけで捉えてもらっても構いません。 【ナビ子に助けを求める】や【ナビ子の手を引いて走り出す】という回答もアリです、むしろ照れます/// 無論キャラによってそれぞれ回答が異なるでしょうが、寄せられた回答郡から「良回答」を選び出す、などということはありません。 「こんな場合に、自分のキャラだったらどうするだろうか?」といったパズルゲームとしてお楽しみください。 また、問題3は一連のストーリー形式で展開されますが、難しいようならば途中の一問だけの回答でも結構です。 キャラ使用に制限はありませんので、同じ中の人の所有するキャラが探検隊を結成し、チームとしてダンジョンに挑むという形式でも構いません。 その場合は「チームを代表して誰か一人キャラがトラップをクリア」または「複数キャラの協力プレイによってトラップをクリア」となります。 複数キャラを所有の方は「うちの○○ならこうやって切り抜ける」「逆に××だったらここをこうする」と、それぞれのキャラごとの回答もお待ちしています。 そして業務連絡ー!業務連絡ー! この詰能力者企画は、蠢く人が一人だけの権利企画ではありません。 もし皆さんで「こんなシチュエーションだったら、他の能力者はどういう行動をとるのかな?」と思いついたら、 自由に設問してくださって結構ですよ。むしろジャンジャン問題を作っていただきたいくらいです。 「個々の能力者が己の知恵と勇気と能力によって困難を脱却する」ような問題を待っております。(by蠢く人) それでは詰能力者、スタートです! 詰能力者 問題1 詰能力者 問題2 詰能力者 問題3-1 詰能力者 問題3-2 詰能力者 問題3-3 詰能力者 問題3-4 詰能力者 問題4-1 詰能力者 問題4-2 詰能力者 問題4-3 詰能力者 問題4-4 詰能力者 問題5
https://w.atwiki.jp/kinsho_second/pages/1158.html
ささやかなる想いを星あかりのもとで 2 前編B ――帰国直前に行われた、上条(と美琴)の送迎会にて。(何だか、やたら見られてるような……) 表面上は、常盤台中学で培った完璧なお嬢様スタイルで佇み、にこやかに応対する御坂美琴。 なぜか日本語が普通に通じる。(堅苦しい雰囲気じゃないのは助かったけど、妙な顔ぶれよねコレ) 王家の人間もいるわりに、やたらとお気楽な会であった。 美琴の格好は、王女サマから借りた――着させられたと言うべきか――白いドレスをまとっている。 まわりの人々が普通に普段着であったり修道服であったりで、正装な美琴はまるで王家側の人間に見える。 日本人で、上条の手助けに駆けつけた最強クラスの超能力を持つ学園都市の少女。 国際色豊かな女性陣は興味津々であった。何より、上条当麻との関係に、である。 そもそも上条の傍らには、常にインデックスがいる。 だが、天草式十字凄教の調査により、どうやら上条とインデックスは恋人未満であると判明している。 実際観察してみると、上条からインデックスへの恋人っぽいアプローチが、皆無なのが分かる。肩や手すら触れない。 上条の本命は別にいる、おそらくは未知の世界、学園都市に! ということになったのだが…… そんなやきもきした面々の中に、子羊が投げ込まれた。御坂美琴である。 その力はエレクトロマスターという言葉だけで、謎のベールに包まれていたのだが……、戦争の最終局面にて。 彼女と、彼女に瓜二つな少女による、『空気中酸素のオゾン変換によるクレムリン・レポート作戦阻止』という離れ業で、一気に名前が広まったのだ。 上条当麻の本命第一候補はこのお嬢様か! と相成ったのは自然な流れであった。 美琴の許へ、そばかすの小柄なシスターなど、次々に質問攻めにやって来た。……上条に関する質問ばかりを。 にこやかに、『恩人です』『尊敬してます』『手助けに参りました』とひたすら堅苦しく、当たり障りなくかわす。(こ、このやたらとアイツとの関係を探ろうとする空気は何なのよ!?) 何故か、能力の方の質問がほとんどない。 これは、美琴が知らないことであったが――事前に根回しがされていたためである。 学園都市LV5、言うなれば学園都市の最高機密でもある。探っていると思われる行動は避けること、とされていたのだ。(アイツひょっとして、この人達みんなにフラグ立ててんの?) 上条の姿を探すと、インデックスを連れて王家の女性たちと話している姿が見える…… 相手女王よ、分かってんの!? と心で突っ込んでいると、緑のドレスを着た女性が美琴の視線に気付き、やって来た。 第三王女、ヴィリアンである。 ヴィリアンは、美琴があの時――地下鉄のシャッターで困っていた時、の上条の携帯電話の相手だったことも知って、前日に顔を合わせてから、この10歳年下の少女のファンになっていた。 美琴も、世間では無能と称されていた第三王女の噂は、……少なくとも別角度から見れば完全に誤っている事を知った。 というより、美琴までこの王女を守りたくなってくる。とんでもない人徳オーラを発する王女であった。(外からじゃ分かんないわね、このカリスマは。この人の為に笑って死んでいく騎士、一杯いるんじゃないかしら?) 事実、王女が近くに来たというのに周りのシスターを始め皆、萎縮もせず、にこにこと王女の真横に立っていたりする。「どうですか、皆さん? あの少年への想いを、ミコトは語ってくれましたか?」 周りの人々は皆、ブンブンと首を横に振る……「ち、違いますヴィリアン様! さ、昨日からご説明いたしております通り、彼は恩人でして、お役に立てるなら、と……!」「ねえ神裂。まさにミコトのような女性をヤマトナデシコと言うのかしら?」「ですね。清楚で凛とし、慎ましやかで、一歩引いて男性を立て、男性に尽くす甲斐甲斐しい女性……日本女性の鑑かと」 ヴィリアンが声を掛けたのは、先日ラストオーダーの件で同席していた神裂という日本人女性だった。 美琴はこの女性を見ると、あらゆるパーツで敗北感を感じるため、ちょっと苦手な感があったりする。 神裂の横には、美琴が以前から知っている人物がいた。五和である。 ただ、美琴もお久しぶり、と言う程の仲でもなく、五和もモジモジしっぱなしで、お互い微妙な空気のままだったが。(この人は……あの銭湯以来よね。こっち関連の人だったのねー……うぅ、色々負けてる……ちくしょー!) その後も、ちくちくと美琴は上条の関係をつつかれたが、幸いお嬢様モードが功を奏したのか、深くは追求されずに済み。 そうしている間に、女王エリザードが締めの言葉を語り始め、終会の雰囲気になって美琴がほっとため息をついた、その時。 ハッ、と美琴が気がついた時には、周囲の目がこちらに集中していた!「おっと、聞こえておらんかったか? ミス・レールガン。お主の技をひとつ、披露してもらってお開きにしたいが、どうだ?」 周りの人々がどよめいている。 誰も美琴の能力に触れずにいた所に、女王みずからの指名である。「は、はい? ひ、披露と申されましても、私の技はどれも破壊的で、お見せできるものでは……」 突然の指名に美琴はたどたどしく答える。小さな電光では締めとしては白けるだろうし、壁歩きはこの格好では無理である。「構わん」「……はい?」「破壊して構わん。ここに居る者共は、皆今回の戦争で戦ってきた者。ケガの一つや二つで泣き言は言うまいよ」「ひ、人もそうですが、部屋が滅茶苦茶になってしまいます!」「部屋なら尚更構わぬ。また創れば良い。……だが、お主とはもう相見えることは叶わぬかもしれぬ」「…………、」「御坂。俺が受ければ、それほど滅茶苦茶にならねーだろ。やろうぜ!」 上条が美琴に声を掛けた。 美琴はちょっと苦笑い風の上条を見て、同じように苦笑いし、……意を決した。「……分かりました。私の通り名でもあるレールガン、御覧くださいませ」 周りから、拍手の嵐が巻き起こった! それからのセッティング変更は素早かった。 部屋といっても50メートル四方はある大広間である。 真ん中は綺麗に片付けられ、相当の衝撃波が来るということで、グラス等の吹き飛びそうなモノは片付けられた。 向こう側の端に、受け手として上条が。距離は40メートル程、十分な射程距離だ。 真ん中に、ハンガーにかけられた甲冑が3つ。破壊力を示すためである。 あとはギャラリーが、めいめい好きな場所で座り込んだ。「――甲冑の破片にはご注意願います。あと、携帯電話など、電磁波の影響で壊れるかもしれません――」 美琴は思いつく限りの注意点を述べていった。 が、何故かもう皆ノリノリで、あまり聞いてくれていない。(どーなっても知らないわよ、もう……) 美琴は上を見上げた。シャンデリアはないが、照明器具の何かは落ちてくるかもしれない。「落下物はお気になさらずに。私が見ておりますから」 声を掛けてきた神裂に美琴は頷くと、改めて周りを見渡した。「それでは、参ります」 美琴はコインを握りしめた。コインは、イギリスの正式な硬貨。 女王の肖像画が刻まれていたが……美琴に手渡したのが他ならぬ、女王エリザードであった。使わざるを得ない。 右手を構えた上条を見据え、ピン! とコインを跳ね上げる。(ハンパに弾くと、甲冑を壊しきれずまっすぐ吹き飛んでアイツが危ない……、ほぼ全力でっ!) コインが美琴の構えた親指に戻ってきた。 インデックスは、見た。――美琴の腕と、上条の腕が、一本の光で繋がったのを。 オルソラは、見た。――光と共に、真ん中の甲冑が『消え』、左右の甲冑の一部が吹き飛ぶ瞬間を。 アニェーゼは、感じた。――ガシュ!!という音は、遅れてやってきたことを。 ルチアは、見た。――間髪入れず、御坂美琴の頭部が電光で光ったことを。 アンジェレネは、見た。――電光が吹き飛んだ甲冑の破片を捕らえたかと思うと、全て美琴の手元に引き寄せられた所を。――あとは、衝撃波による、暴風。 ◇ ◇ ◇「そうか、2人は無事帰国の途に着いたのだな」「はっ。あの少女はパスポートを所持しておりませんでしたが、その辺りの対応も問題なく。」「しかしあのレールガンとやら、驚いたものだな! あの威力がコイン1枚で、しかも指で弾くだけ、だと!」「そしてあの少年もやはり恐るべき、かと。あれを片手で平然と受けきるわけですから……」「どうだ騎士団長、お前がもし戦ったら?」「武器と認識できないので、私奴の『ソーロルムの術式』が効かず、ゼロにできないのが厄介ですな。ただ……」「くっくっく。少年が言ってたな。それ以前に戦うこと自体ない、か」『凄いように見えるでしょ? でも今の甲冑にカエルのキーホルダーでも付けとくだけで、コイツ撃てなくなるから!』 大声でからかった上条を、ドレスの裾をつまんで電撃で追いかけまわす美琴の姿を思い出し、エリザードは笑みを浮かべた。「いやしかし、いい子たちだ! 戦争を丸く収めてしまうのも道理と言う訳だ、ハッハッハ!」――そして、機内に場面は戻る。「はあ、最後もやりすぎたなあ……」「お前な、あんな冗談ぐらいで追いかけまわすとか。学園じゃねーんだからさ」「あ、あれは、レールガン見て皆引いていたみたいに感じたのよ。だから雰囲気変えようと……」「ほー。あれはそういうことだったのかよ」「絶対引いてたって! あーあ、最後までおとなしくしてりゃ良かった……」 美琴の感じていた通りであった。あの場にいた者は現実に引き戻されたのである。 ……魔術は魔力を使って精神を浪費するのに、この少女は指一本で汗もかかず、絶大な破壊力を持つ。 ……魔術は詠唱というワンアクションが入るが、この少女はノータイムで電撃を出せる。噂通りなら10億ボルトの。 そして、空気を電気分解できる、ネットワークもハッキングできる、そういった情報もインプットされている者たちは―― この白いドレスを着た少女の底しれなさに、畏れ慄いたのだ。 だが、上条の冗談で、皆我に返った。 この少女はチカラの使い方を知っている、『仲間』なのだ、と。――上条と同じ方向に、向かう限り。「ま……まあ、あれでエリザード女王も上機嫌で送り出してくれたしさ。良かったじゃん。パスポートも手配してくれたんだろ?」「あー、そうなのよね。私、身一つで飛び出してきちゃったからね……普通捕まるわよね、戦時中とはいえ。助かったわ」「お前……大丈夫か? その、帰ったら、さ……」「うん……まあ、何とかなる……のかなあ?」 美琴は話しながら、まあ停学は間違いないかなー、と思っていた。 無断欠席だけで済めば軽いが、戦闘機乗っ取りや、勝手な学園都市外活動あたりが引っかかれば、相当重くなる。 結局は、全て知っている上層部次第だ。美琴が考えてもどうしようもない。 どの道、常盤台中学は秩序を重んじる。能力者が集まる中学だけに、規律は厳しい。無罪放免だけは、ない。「私の心配より、アンタは自分の心配してなさいよ。出席日数やばいんでしょ?」「絶望的なんだよなー。補習で巻き返せるレベルじゃ、既に無い気がするんだよな」「まさか留年?」「ま、覚悟はしとかにゃならんかな。でも、お前は気にしなくていーさ。先生と考えるよ」「…………、」 世の中を救っても、この仕打ち。あまりに不条理だ。「もし……宿題とか勉強の話で解決するなら、呼びなさいよね!? さすがにそれぐらいは協力するわよ」「ああ。ってか、そういう時は、お前しか頼れねえからな。そんときゃよろしくだ」 美琴は頷き、一旦上条から視線を外してため息をついた。(こと勉強だけは頼ってくれるのよね……他のことも、頼ってくれればいいのに……)「ところで、あのミサカネットワークとやらに、入ったりしてるのか、お前?」「ラストオーダー単体とたまにアクセスしてる程度ね。ネットワークにはあんまり入る気ないし」「そうなのか」「1万人の意識が流れ込んでくるのは、さすがにね。それに……」「それに?」「ラストオーダーがね、シスターズの記憶には、お姉様が見てはいけないものがある、ってね。……想像はつくけど」「……だな」 アクセラレータに惨殺された記憶を、シスターズは全て情報共有で覚えているらしい。 感情豊かな美琴が見ようものなら、精神が崩壊するだろう。「だからまあ、非常時だけ、ね。たまにアクセスして異常ないかチェックするぐらいかな」「ま、それがいいよなー」 ちょっと上条が真面目な顔をした。「そういや、ミサカワーストの行方は……ネットワークでもわかんねえのか」「うん、全くアクセスログなし。アクセスできるはずなんだけどね」 あの凶悪な作戦阻止に、オゾン生成を提案したのはミサカワースト自身だった。シスターズで生成実績があったらしい。 実際、美琴は細菌兵器の漏れ対応を担当し、真に危険地帯へ踏み込んだのは、ミサカワースト、だったのだ。 必死で止める美琴にボディブローを入れ、美琴が悶絶している間に、ボロボロの身体で突っ込んでいった。――食い止めたことだけは明らかだが、その後、行方知れず。「あの子、『これを止めれば、私の存在にも意味があったってことだよね!』なんて、言ってさ……」「アイツが世界を救ったことは間違いねえ。――クソッ、元気でいてくれりゃいいが」 酸素を電気分解して高濃度オゾンを生成する。それで細菌兵器を殲滅しても、オゾンもまた有毒なのだ。呼吸もできない。 オゾンをまた酸素に戻せば呼吸は可能だが、もし細菌が生き残っていたら…… ともかく、超難度の作業である。「学園都市に帰っていいのかしら、って思うのよね、あの子の事を思うと……ミサカネットワーク頼りで、帰ってきちゃったけど」「居場所分かれば、ロシア待機のシスターズ動かせるもんな」「うん……どこで何やってんのかな」 美琴は飛行機の窓の景色に目をやって思いを馳せる。きっと元気でいる、ただアクセスに障害があるだけだ、と信じて……「ところでシスターズといえば、アンタ、妹達にどんな調教したのよ」 美琴は沈んだ気持ちを切り替えるかのように話し出した。上条をジト目で睨みつつ。「ちょ、ちょうきょうーー!?」「ちょっとだけ、アンタの事で知ってること……私の知らないような、ね、そういうのネットワークで教えてもらおうとしたらさ」 ごくっ、上条が唾を飲み込む。御坂妹との絡みは、一部美琴に知られるとマズイものがある……「まさに鉄壁のブロック。『秘密』の一点張り。ほんと肩書きだけの管理者だわよ」「……そもそも、何で俺のこと探るんだよう」「きょ、共通の知り合いはアンタだけでしょ! まず共通の話題で話を広げていこうと、そ、それだけよ!」「お前、新入生の友達作りじゃねーんだからさ……」「う、うるさいわねっ!」 空気を変えようとして、何だか墓穴を掘ったような気分になった美琴であった。「……あとラストオーダーね。あんな小さな子をあんな酷い目に合わせるなんて、まったく……」「しっかし、ラストオーダーの存在ってあぶねえよな。アクセラレータが保護してたってのも二重に驚いたけどさ」「すっごい危ない仕組みよこれ。外部信号を受け付ける仕様にするなんて、悪意以外の何ものでもないわ。でも今後は……オリジナルの私を、外部アクセスでウィルス仕込んだり操ったりは、多分不可能」 美琴はアクセラレータの話には乗ってこず、ラストオーダーの件しか触れなかった。「多分、て」「うん、やっぱLV5に至るまでにはさ、『開発』って名目で、色々あるわけでね。余計な仕込みがある可能性は否定出来ないの」 美琴は頭をトントンと指でノックした。「ま、エレクトロマスターの私を操れる技術あるんなら、もう誰が操られててもおかしくないけどねー。シスターズいらないわよ」「う~ん……こえー話だ」「あと、ウチの学校にいるLV5、心理掌握とかに気をつけないとヤバイわね。自分だけの問題じゃなくなっちゃった」 改めて上条は美琴を見やった。ミサカネットワークを引き受け、誰よりも深く、考えている。「それに、ラストオーダーに命令できるのは私だけだけど、ラストオーダーは私の命令を否定してもいい仕組みにしてある。絶対命令じゃないの。私が万が一おかしくなっても、ラストオーダーが否定してしまえば、大丈夫」「何か……」「ん?」「何か、俺にできることはないのか? 例えば、俺の右手でしか破壊できない電子ロックみたいな? 適当に言ってるけど」「……面白いわね。アンタがいないと解除されない、っての凄く面白い……うん、考えさせてもらうわ。でもアンタの能力、私も完全に把握してるわけじゃないからさ。微調整できなさそうな力じゃない?」「う~ん……」 上条は自分の右手を見つめる。「すまん。俺自身、把握してねーや」 ご丁寧に美琴はズッコケてあげた。ずらした身体を元に戻しつつ姿勢を正し。「アンタほんと適当ね!」「はっはっは! それで今まで生きてこられてるんだから、いーんだよ!」「なんでこんなヤツに負けるのかしら……ったくもう」 美琴はため息をつきつつも、いい雰囲気で話せていることに満足していた。 真剣な話であったり、他愛ない話でもあったりしたが、2人きりで邪魔されず話せるのは久々である。 少なくとも、想いを自覚してからは初めてであり……思ったより舞い上がらずに話せている。 結局、激昂したりむやみに電撃を発したりして、今まで雰囲気をぶっ壊していたのは自分だったと、改めて自分を省みる。 上条もやたら友好的(?)というか、おとなしめな美琴に少々驚いていた。 機内で電撃が使えず、シートベルトで暴れられない、ので御坂も観念したのか、と失礼なことを思っていたぐらいである。(しっかし、コイツ何でロシアまで来たのか、結局言葉濁すばかりで教えてくんなかったなあ) 上条を狙った特殊部隊を倒してくれたらしい事は聞いた。それの延長でロシアに来たとだけ。 しかし上条にしてみれば、その見たこともない特殊部隊の話をされても実感が沸かず。 聞き出すと理由らしいことを話すのだが、貸しだの借りだの力試しだの、回りくどい話ばかりでさっぱりわからない。(一緒に行動したらしたで、レッサーと何だかいがみ合ってたしなあ。ほんと騒がしい2人だったぜ……) ◇ ◇ ◇ しばし、思い出にふけっていた上条は、我に返った。(おっとっと。準備準備!) 講習は主要科目だけらしく、それでも教科書と問題集で結構な量である。これを事前に渡された。 明らかに難易度が高い。単純なレベルで、教科書の文字が小さく、密度が濃い。(これは……マジきつい) この目の前の山を3ヶ月で。少なくとも明日の日曜は丸一日、予習しておく気概は必要だろう。 深くため息をつきつつ、一枚のプリントを手に取る。講習場所と、担当者が記してあった。「布束砥信さん、なあ。どんな人だろ」――長点上機学園、特別講習初日。「自習室B、此処か……」 上条当麻は、その教室の前で佇んでいた。 こちらの校舎はあまり人気がないようだ。おそらく特別教室系が集中しているのだろう。(3年の布束砥信さん、か。怖い人じゃなけりゃいいなー) なんせ今までの担任、月詠小萌先生は何だかんだいって激甘先生である。 厳しいのには慣れていない上条であった。 ガラス越しに中が見える。既に黒髪の女生徒が居る。 意を決した上条は、ドアを遠慮がちに開けた。振り向いた女性を見て。(こ、怖そーだ! これはちょっと大変な3ヶ月が予想されます!) 上条は幸せな日々は諦めた表情になって、一歩教室内に踏み込んだ。 後ろ手でドアを締め、頭を下げる。「え、え~と」「初めまして、布束砥信よ。よろしく。専攻は生物学的精神医学、テスタメントの研究やってるわ」「は、初めまして。上条当麻、です……って、テスタメント?」『特別講習ってのはあれやろ、テスタメント? そーでもせんと、カミやんが編入なんて無理やって』(青髪ピアス……テメエのジョークはマジだった! シャレになんねーって!) ガクガクブルブルと震えだした上条を気にもとめず、布束は口を開いた。「ふ~ん、貴方が……あの怪物を止めた男、ね」「怪物?」「私はね、シスターズのテスタメントを開発した人間。それで全部、分かるでしょう?」 あの実験の関係者だと!? 上条の震えは吹っ飛んだ。 つまり怪物とは、アクセラレータの事か。 そして、あの2万人のシスターズのテスタメント開発……コイツが、コイツがあの悲劇の元凶なのかっ!? 上条の驚き・怒りは予想通りだったのだろう。布束の態度は変わらない。「……アルフレッド・ノーベルはダイナマイトを発明した。後の世界の激変は、ご存知の通りね。私は、テスタメントを開発した。ノーベル同様、自分の発明が、何を引き起こすかを『分かっていた』のに。被験体のシスターズと話して、目が覚めたけど、ね」「何故……俺に話した? 隠しておくこともできた話だよな?」「Because、感謝の言葉を述べたかった。あの実験を止めてくれてありがとう、と。そしてシスターズの実験の邪魔をして捕まっていた私も、それに乗じて逃げ出せたから……脳だけの機械にされてたかも」「邪魔? ……良心の呵責ってヤツか?」「ま、正解ね。And、逃げ出せたのは」 布束は手を挙げた。 それが合図だったのか、ドアの開く音に、振り向いた上条は言葉を失う。「御坂……!?」 御坂美琴が、苦笑いしながら、そこに立っていた。「何話してたの……じゃなくて、話してたんですか?」「実験の話よ。捕まった私が貴方に助けてもらって逃げ出せた時の話」 ああ、と美琴が頷く。 上条は、美琴が一連の話を承知していると知って、驚愕する。「み、御坂。その、諸々の事を全部知って、……コイツを許したのか?」「ん~、まあね……って!」 布束砥信のローリングソバットが上条に襲いかかっていた! 「年上に『コイツ』はないでしょう。それ以前にも敬語は気になっていたけど。……however」 上条は、不意打ちにもかかわらず、あっさりと手で払い落としていた。「さすが1位を倒しただけあって、強いわね」「いきなりなんで蹴るんだ!」 上条がわめく。「布束さんは、そういうの厳しいのよ。コイツなんていっちゃだめ」(それにしても、なんて反射神経してんのよ。私はあのソバット、普通に食らったのに)「それより御坂! さっきの話もそうだけど、なんでここに!? その制服は何だ!」 長点上機学園の制服を着た美琴が、引きつった顔で頭をポリポリと掻きながら、上条から目をそらす。「えーとね…………無期限停学、食らっちゃった。ははは……」
https://w.atwiki.jp/kinsho_second/pages/3065.html
前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/消えゆくあいつの背中を追って 御坂美琴は学園都市の中を走っている。 彼女は、病院から突然姿を消した上条当麻を探していた。 (……ったく! あの馬鹿は!) 上条は病気のため、満足に動くこともできないはずだ。 そんな状態の彼が、どうして姿を消したのか。 おそらくは、御坂妹から上条自身が狙われている事を伝えられたのだろう。 たとえ上条が動けなくなったとしても、彼を守ろうとする人は大勢いるだろう。当然美琴もその一人だ。 しかし、上条はその事を良しとするだろうか。 逆に、自分を守った人が傷つけられる可能性を恐れるのではないか。 それならばいっそのこと…… (考えてる事バレバレなのよ!) 上条のいる場所に当ては無い。そのため、美琴には心あたりにある場所をひたらすら走り回るしかなかった。 「きっと、ミサカがあの人に、狙われているという事を伝えてしまったからです…… と、ミサカは激しい後悔の念に苛まれながらお姉さまに報告します」 美琴と携帯電話で連絡を取り合っている御坂妹の声が聞こえてくる。 「アンタが落ちこむ事はないわよ。悪いのは全部、勝手にどっかいったアイツなんだから」 「しかし……」 「いいから! そんなことより、アイツを探すのに集中するわよ」 「了解しました……とミサカは力無く答えます」 「こら、そんなにしょぼくれてちゃ、見つかるものも見つからないわよ……って」 美琴の言葉が途中で途切れる。 「お姉様?」 「……いたわ」 美琴の視線の先には、見覚えがある鉄橋と、その上でたたずんでいる上条の姿があった。 ――― 「やっと見つけたわよ」 上条のすぐそばまで近付き、美琴が声をかける。 「……御坂か、奇遇だな」 「ふざけないで! アンタ、こんなところで何しようとしてんのよ」 二人の間にしばし沈黙の時間が続く。 やがて、上条は全く違う話を始めた。 「俺さ、なんかこのままだとすげー迷惑をかけちまいそうなんだ」 「迷惑?」 「お前も知ってるんだろ? 俺がコールドスリープ状態になったら、どっかの連中が狙いに来るって」 「……」 美琴の沈黙を肯定と受け取って、上条は言葉を続ける。 「それも、めちゃくちゃ物騒な奴ららしいじゃねえか……参った参った」 「心配しなくても、アンタの事は私たちが守るわ」 「……余計なお世話だ、っていったらどうする?」 「ふざけんな、って言いたいところだけど…… どうせアンタには動けないんだし、大人しく守られてるって選択肢しかないのよ。 いっつも回りをどんだけ心配させてるか、逆の立場になって一度味わえばいいわ」 上条の言葉に対して、美琴は落ち着いて対処できていた。 どれも、ここにくるまでに想定していたものだからだ。 「たしかに、お前の言うとおりなんだよなあ……」 上条は一度ため息をついた。 「だから動けるうちに……ってここに来たんだけどな」 その言葉を聞き、美琴は厳しい表情で上条を見据える。 「させないわよ」 「……冗談だよ。まあ、病院を出たときはわりと本気だったんだけどな」 「アンタね、私達がどれだけ心配したかわかってんの!?」 「……わりい」 そう答える上条の声は非常に弱弱しい。 「仲の良かった奴が、急にいなくなるのはきついもんな」 「急になにを……」 「夢を見たんだ」 「夢?」 どうして急にそんな話を、と不思議がる美琴にかまわず、上条は話を続ける。 「ふと目が覚めたら、みんながおめでとうって言ってくれたんだ。 そこで俺は、ああ、病気が治ったんだって思った。嬉しかったよ。俺だって死にたくねえしな。 んで、きっと御坂が治してくれたんだろう、お礼いわなきゃなって思って、お前を探したんだ。 でも、お前はその場にいないんだ。なんかおかしいなって思ってたら、唐突に気付いちまったんだ。 ほら、俺がコールドスリープに入ったら俺を狙いにくる連中がいるって話があっただろ? お前は、その連中から俺を守って……」 上条はそこで一旦言葉を途切れさせた。 「そこで目が覚めた。夢の設定だからいろいろおかしいんだけど、 あのときは現実感ありまくりで全身から震えがとまらなかったよ。 あんな未来もあり得るかもって思うと、怖くてしかたなかった。 それで、何か俺にできることはないのかってずっと考えてた。 ……で、気がついたらここにいた」 美琴にも上条の気持ちは理解できた。もし立場が逆だったら、自分は上条同じ行動を取るかもしれない。 しかし、だからといって上条を見逃すわけにはいかなかった。 「それでも、アンタがいなくなったら……」 上条がいなくなったら、私達が悲しい。そう言葉を続けることは美琴にはできなかった。 その言葉は上条を追い詰めるだけかもしれない。 「わかってるよ。俺が死んでみんなが安全になったとしても、 それじゃみんなに、あの夢の立場を逆にして押し付けてるだけだよな」 「……そうね」 「そんなことはわかってるんだ。わかってるんだけどよ……」 上条は美琴から視線を外す。 そのまましばらく黙り込んだ後、意を決したように声を絞り出した。 「だったら、俺には何ができるんだ? 何もできねえのか? このまま黙って眠ってるしかねえのか?」 その言葉は、美琴へ向けたものではなく、上条が自身に問いかけたものだったのだろう。 しかし、その言葉は美琴の胸に突き刺さった。美琴には、上条の問いに答えることができない。 実際に、今の状況では上条ができることは何も無いのだ。 美琴が思い悩む一方で、弱音を吐き出して少し楽になったのか、上条は少し落ち着いた声で美琴に謝った。 「わりい。せっかくお前が頑張って俺を助けてくれようとしてるのに、こんな弱音吐いちまって」 「べ、別に謝らなくても……」 「そういや、前にもこんな事あった気がするな」 上条の脳内に、ハワイでのグレムリンとの戦っていた時のことが思い浮かんだ。 あの場で、上条は失敗を犯した。そして自棄になり、身を捨てても自分の道を突き進もうとしていた。 そんな時、その重荷を一緒に背負うと声をかけてくれた少女がいた。 「あの時も、お前が近くにいてくれたんだよな」 その後、危険に晒すことを恐れて置き去りにしてしまったが、 美琴の言葉は上条に救いを与えていた。 「あの時と一緒で、お前と話したらちょっとだけ気が楽になったよ。ありがとな」 そう言って、上条は再び視線を美琴に戻す。 少し落ち着きを見せた上条とは逆に、美琴はより辛そうな表情をしていた。 「御坂?」 上条が呼びかけても返事はない。 美琴は上条が心の内を吐露してから、ずっと考えていた。 上条の苦しみは、自分が想像しているよりはるかに大きかった。 こんな状態の彼に、何せず、じっと眠ってすべてが終わるのを待っていろというのは正しいのだろうか。 いや、きっと正しくない。 もっと他に、いい方法はないのだろうか? 安全で、上条に無駄な心配をかけさせなくてもよい方法が。 そもそも、上条がコールドスリープに入らなければならないのは、 彼を治す準備に時間が必要だったからだ。 その時間を短縮することはできないのか。 それは、本当に手を尽くした上でのリミットなのか。 まだ何か、手は残っていないのか。 そう考えた瞬間、美琴の頭にあるアイデアが浮かんだ。 「ごめん」 「え?」 「私が間違ってた」 「御坂? どうしたんだよ急に」 美琴の真意が読めず、聞き返す上条。 「時間に余裕があると思ってた。 私は心のどこかで、アンタを眠らせた後、アンタを守りながらゆっくりと準備をすればいいって思ってた。 ……でも、アンタはそれじゃ嫌なのよね」 「それは……」 肯定したいが、それは自分のわがままなのではないかと思い、上条はすぐに返事ができない。 「だったら明日……いいえ、今日中に、アンタを治せるようにする」 美琴は上条に向かって宣言する。 「……無理だろ。気を使ってくれるのは嬉しいけど、いくらなんでもそんな都合のいい話が」 「アイデアはあるわ」 「……マジかよ」 「解決しなきゃいけない問題が別のところで残ってるけど……でも、絶対になんとかする。 危険な事も、何一つ起こさせない。だから……」 美琴は両手で上条の右手を優しく包み込み、自らの胸の前に移動させる。 上条自身は気づいていなかったが、その右手は美琴と会ったときからずっと震えていた。 「だから、アンタは何も怖がることなんかないのよ」 美琴のその言葉は、上条の不安を取り除きたいという思いだけではなく、 絶対に上条を助けるんだという自らへの誓いでもあった。 美琴の強い想いが熱となり、腕を通り、絶望で冷たくなっていた心に流れ込んでくる。そのように上条は感じた。 気が付くと、上条の手の震えは止まっていた。 「……はは」 「何よ」 「いや、なんでだろうな。正直何するのか全然わかんねえんだけど、 お前の顔見てたら、もう大丈夫な気がしてきた」 これがお姉様パワーってやつなのかね、と上条は軽口を叩き始める。 「な、何よ。人が真剣に話してるってのに……」 美琴が文句を言おうとしたところで、二人の背後で車のブレーキ音が鳴った。 そこには救急車が停まっており、その中から御坂妹が姿を現した。 「報告を受けたので急いで来てみれば……何をやっているのですか。 ずるい、という感情をミサカは隠しきれません」 「うわわっ!?」 急いで上条の右手を離す美琴。 「お姉さまは二人の世界に没頭していたのですね。とミサカは呆れます」 「ぼ、没頭してない! ああもう、んなこと言ってないで早くコイツを病院まで連れて行くわよ」 照れ隠しをしながらも、美琴と御坂妹は二人で上条を救急車に乗せた。 その後、美琴は御坂妹に頼みごとをする。 「悪いんだけどさ、後はアンタ一人でやってくれる? 私はこれから行かなきゃいけないところがあるの」 「それはかまいませんが……あの人に付き添わなくてよろしいのですか? とミサカは問いかけます」 「ちょっとね、あんまり時間が残ってないのよ」 「それでは私があの人と二人っきりになれますね。とミサカは漁夫の利を得た事に気付き、高揚した気分になります」 「はいはい……それじゃ、まかせたわよ」 そう言って、美琴はその場から離れようとする。 その瞬間、その光景を見ていた上条の心の中に、言い表しようのない不安が沸き起こった。 美琴に会うのは、これが最後かもしれない。なぜだかそのような予感がした。 気がつくと、上条は美琴を呼び止めていた。 「御坂」 走り出そうとしていた美琴は、上条の言葉で立ち止まる。 「何?」 「いや……なんかよくわからねえんだけど。……また、病院に戻ってくるよな?」 「当たり前でしょ? 何言ってんのよ」 「そうだな……悪い」 何かを心配しているような上条の様子を、美琴はしばらく眺めていた。 しかし、その後上条が何か言うこともなかったので、美琴はその場を離れる事にした。 ――― 美琴は、友人であり風紀委員でもある、初春飾利へと電話をかけていた。 「初春さん、ちょっとお願いがあるんだけど、今いい?」 「はい、大丈夫ですよ」 「風紀委員としてはちょっと問題ある内容なんだけどね、人を探す協力をして欲しいの。 ……学園都市の監視カメラの映像から探せないかしら」 「ええっ!?」 「今すぐに力を借りないといけない人がいるの……お願い」 美琴の頼みごとは、風紀委員の職権を超えていた。 そのため初春は一瞬躊躇する。しかし、美琴がそのことを想像できないとは思えない。 だとするなら、きっと何か事情があるはずだ。だったら自分がやることは一つ。 大事な友人のために、初春は危ない橋を渡る覚悟を決めた。 「わかりました。名前とか学校とかわかれば、調べられると思います」 「名前は布束砥信、長点上機学園の生徒よ」 「了解です……所属データを見つけました。監視カメラの映像と照合させて、どこかでこの人が写ってないか調べます」 そして、1分もたたないうちに初春は布束を見つけだした。 どうやら長点上機学園の近くにいるようだ。 「ごめんね。もし怒られたら、私が謝るから」 「気にしないでください。御坂さんの事ですから、きっとこれは大事な事なんですよね?」 「うん。……初春さん、ありがとう」 「いえいえ。それに、私は証拠を残すような事はしませんから、問題ありません」 「そ、そう。心強いわね……」 初春があまりにも自身満々なため、逆に少し不安になった美琴だったが、言葉には出さないでおいた。 ――― 学園都市、第18学区。 能力開発のエリート高が集うその学区の中を美琴は走っていた。 彼女が持っている電話から声が聞こえる。 「御坂さん、その人は1分前に次の角を右に曲がって行きました」 「オッケー。ありがとう初春さん」 美琴が道を曲がると、目的の人物が見つかった。 「久しぶり、かしらね」 「あなたは……」 「アンタに用があるの」 長点上機学園の制服を着たその少女の名は布束砥信。 かつての絶対能力進化実験の際に、美琴と面識のある人物だった。 突然の来訪者に驚いている布束の次の言葉を待たずに、美琴は質問をぶつける。 「アンタ、学習装置《テスタメント》ってのに詳しいのよね?」 布束砥信、長点上機学園の三年生。 彼女はかつて、妹達を用いた絶対能力進化計画の中で洗脳装置(テスタメント)と呼ばれる装置の開発に携わっていた。 彼女は一度、危機的状況に陥ることがあったが、現在では普通の学生生活を送るようになっていた。 「……用件は何かしら」 「その前に、場所を変えましょう」 その場ではそれ以上話ができないということで、二人は場所を変えた。 美琴が布束を連れてきたのは、閉鎖されている研究所の跡地だった。 そこは、かつて妹達の研究が行われていた場所だった。 美琴は布束に上条の状況と、時間に猶予が無い事を説明する。 そして一瞬で必要な知識を得るために、学習装置《テスタメント》を使うことができないかと尋ねた。 「そのために、こんな場所までつれて来たというわけね。 学習装置《テスタメント》については……たしかに、理論上は可能ね」 「本当!?」 「However, やめておいた方がいいわね。危険が伴うわ」 「……多少危険だからって、引くわけにはいかない状況ってことを理解してくれないかしら」 一度ため息をつき、布束は言葉を続ける。 「たしかに、妹達にしたように、貴方の脳へ学習装置《テスタメント》で必要な知識を書きこむ事は可能よ。 ただし、まっさらな状態だった妹達の脳と、今の貴方の脳は状態が違う。これが何を意味しているかわかる? 学習装置《テスタメント》は貴方の脳のすでに保存されていた情報を、別の情報で上書きしてしまうかもしれない。 そうなった場合、記憶や人格に影響が出る可能性がゼロとは言えないわ。」 布束の言葉を聞き、美琴は息を飲んだ。 学習装置によって人格が変わる、あるいは記憶が消えてしまうかもしれない。 そうなってしまった場合、今、こうして考えている御坂美琴は消え去るということだろうか。 一瞬、途方も無い恐怖にとらわれる美琴だったが、すぐに視線を布束に戻した。 「それでも、私はやらなきゃいけないのよ」 記憶や人格を失ったとしてもかまわない。美琴の視線には強い意思が込められていた。 布束はもう一度ため息をつき 「私に協力する義理は無い、と言いたいところだけれど…… そうね。あの実験に関わった一人として、貴方への罪滅ぼし代わりにはなるかもしれないわね」 美琴に協力することを了承した。 その後、布束は少し離れた場所にあった棚まで行くと、そこから何かを取り出し、美琴に渡す。 「学習装置《テスタメント》の準備には少し時間がかかるわ。その間にこれを使いなさい」 渡されたものは、数個のボイスレコーダーだった。 「ボイスレコーダー? 何に使うの?」 若干の沈黙の後、布束は答えた。 「杞憂に終わればいいのだけれど、もしもの場合への備えといったところよ。 貴方が今の貴方であるうちに、知り合いに遺言でも残しておきなさい」 遺言。その不穏な単語に、美琴は息をのむ。 布束は美琴の反応を待たずに、学習装置《テスタメント》が設置されている部屋へと入っていった。 しばし呆然としていた美琴だったが、やがて気を取り直すと、気合を入れるために自らの両頬を軽く叩く。 「ったく、何ビビッてんのよ。 どんなことでもするって決めたんでしょ。覚悟を決めなさい」 そう呟いた後、美琴はボイスレコーダーのスイッチを入れた。 ――― 学習装置《テスタメント》での知識の書き込みが終わり、装置の中から美琴が姿を現した。 「気分はどうかしら」 「……特に、変わったとは思わないわね。ったく、アンタ脅しすぎよ」 美琴は文句を言いながらも、手に持ったメモのようなものを眺めている。 それは事前に作った記憶のチェックリストであり、美琴は何か忘れていることがないかどうかを調べていた。 「うん、問題なさそうね」 どこかホッとした様子の美琴に、布束が話しかける。 「一応、脳の精密検査もした方がいいと思うのだけれども」 「今はいいわ。とにかく時間がないの」 「そう」 「……アンタにはお礼を言わなくちゃいけないわね」 「必要ないわ。私が過去にしてきたことを思えばね」 「それでも、ありがとう」 「……」 その後、少しの会話を交わした後、美琴は上条の待つ病院へ向かった。 その場に残された布束は手に持っている。ボイスレコーダーを眺めながら呟いた。 「これは回収しなくてよかったのかしら。あるいは、忘れてしまったのか……」 前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/消えゆくあいつの背中を追って
https://w.atwiki.jp/tyuu2nouryoku/pages/85.html
バトルを行う上で、攻撃が一方的になりやすいものをまとめた。 授与する人は以下の点に気をつけてほしい。 【禁断能力】:被ダメージの手段が極稀 【絶対吸収・無効化】 一方の攻撃が効かず、殴り合いや道具による決着になってしまう 【反射】 一方は攻撃を受けず、更に相手が自滅するのを待てば自動勝ち 【即死】 つまらん 【危険能力】:被ダメージ手段が稀、あるいは一方的に攻撃可能 【時間】 指向的に時間の停止・遡上は相応な対価なしだと凶悪 【空間操作】 攻撃が相手へ戻ってくるループ空間を作るなどが可能で、相応な対価なしだと凶悪 【異空間】 自分は逃げつつ、相手が届かない場所からの一方的な攻撃ができ、相応な対価なしだと凶悪 【警戒能力】:使用者が能力を乱用すると凶悪化する 【幻術系】 解く方法、あるいはそれなりの対価があれば問題ではない 【精神操作系】 通常へ戻る方法や戻す方法があれば問題ではない 【万能系】 多様な属性、多種にわたる生物や召喚獣を使役できるもの、乱用されなければ問題ではない 【人外系】 人間の身体能力を超える身体能力を与えた場合、相応の制限も必要
https://w.atwiki.jp/trivia-mike/pages/357.html
とある科学の超電磁砲(とあるかがくのレールガン)とは、2007年よりアスキー・メディアワークス『月刊コミック電撃大王』で連載中の漫画、およびそれを原作としたアニメである。略称は「超電磁砲」「レールガン」など。 原作:鎌池和馬。作画:冬川基。キャラクターデザイン:灰村キヨタカ。 登場人物 主な登場人物 御坂美琴 本作の主人公。 14歳で常盤台中学のエースで学園都市に7人しかいないレベル5の第3位。 能力は電撃使い(エレクトロマスター)。超電磁砲(レールガン)という二つ名を持つ。子供っぽくてカワイイものが好きなツンデレ。 CV:佐藤利奈。身長:161cm。 白井黒子 美琴のことをお姉様と呼び慕う変態淑女。準主人公。 慕うどころか完全に惚れてる気がする。風紀委員(ジャッジメント)に所属している。能力は空間移動(テレポート)でレベル4。 決め台詞は「ジャッジメントですの!」。 CV:新井里美。身長:152cm。 初春飾利 風紀委員(ジャッジメント)に所属している13歳女子中学生。 なぜか頭から花を生やしている。 触れている物の温度を一定に保つ能力でレベル1。 能力によって頭の花を長持ちさせていると思われる。 身体能力はかなり弱いが実は凄腕のハッカー。 CV:豊崎愛生(因みに原作で「飴玉を転がすような甘ったるい声」と記述が有る)。 身長:153cm。 佐天涙子 初春のスカートを捲るのが好きな13歳女子中学生で黒髪ロング。 レベル0であることに強いコンプレックスを抱いている。 秘めたる能力は第四波動 空力使い(エアロハンド)である。 CV:伊藤かな恵。身長:160cm。 上条当麻 右手に幻想殺しを宿している『とある魔術の禁書目録』の主人公。 困っている人を見かけたら必ず助けようとする少年。 美琴には日々勝負しろと追いかけられているようだ。 CV:阿部敦。身長:168cm。 木山春生 残念美人な先生。 なぜかいきなり脱ぎ始める「脱ぎ女」と呼ばれる。 昏睡状態にある生徒たちを救うために奔走している。 CV:田中敦子。 一方通行 学園都市に7人しかいないレベル5の中でも第1位に君臨する超能力者。 あらゆるベクトルを操作する能力を有する。 『超電磁砲』ではレベル6シフト計画の中心人物となる。 CV:岡本信彦。 その他の登場人物 名前 CV 備考 枝先絆理(エダサキバンリ) 佐藤聡美 りっちゃん!? 春上衿衣(ハルウエエリイ) 花澤香菜 口癖は『~なの』。もしかして大食い・・・? 別名、「擬々人化シェイミ」 テレスティーナ・木原・ライフライン 大原さやか 先進状況救助隊。よく見るとかなりの巨乳。顔芸。 妹達(シスターズ) ささきのぞみ 実はかなりのギャグセンスを持っている。 一方通行(アクセラレータ) 岡本信彦 鈴科百合子。レベル5の第一位。 小湊鐵道は鉄道とバスの両部門がありますが、どちらかといえばどっちに力を入れて...cojp4839futureさん ゲコ太 ― 学園都市内のラヴリーミトン製 カエル医者 仲野裕 リアルゲコ太。写メりたい うずうず byレールガン 月詠小萌(ツクヨミコモエ) こやまきみこ 合法ロリ。生きる学園都市七不思議の一つ。 土御門舞夏 福圓美里 メイド学校に通う。土御門元春の義妹。 寮監 生天目仁美 鬼の寮監。 婚后光子(コンゴウミツコ) 寿美菜子 扇子の人。アニメとその他で設定が違う人。蛇姫!? 重福省帆(ジュウフクミホ) 田村ゆかり まゆげの人。 百合疑惑 固法美偉(コノリミイ) 植田佳奈 アニメ化前の認識名称は「眼鏡先輩」。巨乳。 鉄装綴里(テッソウツヅリ) 遠藤綾 眼鏡の警備員(アンチスキル) 黄泉川愛穂(ヨミカワアイホ) 甲斐田裕子 口癖:~じゃん 芳川桔梗(ヨシカワキキョウ) 冬馬由美 2万人分の縞パンを安価に入手。 丘原燎多(オカハラリョウタ) 大原崇 1話で強盗してた発火能力17歳。 湾内絹保(ワンナイキヌホ) 戸松遥 男たちに絡まれてた方。 泡浮万彬(アワツキマアヤ) 南條愛乃 この娘がオープニングを歌っているんですよ。 鞄の少女 竹達彩奈 上条妹(仮) 介旅初矢(カイタビハツヤ) 野島裕史 虐められっ子の眼鏡。 鋼盾掬彦 西健亮 バナナマン日村。 釧路帷子(クシロカタビラ) ― 量子変速(シンクロトロン) アケミ 矢作紗友里 涙子の友達。落した子。 むーちゃん 小橋知子 涙子の友達。落っことされた子。 マコちん 石川桃子 涙子の友達。ダイエットに成功した子。巨乳。 木原幻生(キハラゲンセイ) 高岡瓶々 ゲス科学者ジジイ。誰かさんの血縁? 中邑 永田依子 水着メーカー社員。 黒妻綿流(クロヅマワタル) 小西克幸 ムサシノ牛乳の人。ビッグスパイダーの元リーダー。 蛇谷次雄 保村真 偽黒妻。ビッグスパイダーの現リーダー。 柳迫碧美 柚木涼香 固法先輩のルームメイト。 タメゾウ 興津和幸 ビッグスパイダーのメンバー。 鴻野江遥希 皆川純子 格ゲーマー。 大圄先生 間島淳司 年の差結婚。 禁書目録(インデックス) 井口裕香 大食いニートシスター。 姫神秋沙 能登麻美子 削板軍覇(ソギイタグンハ) ― レベル5の第七位。「すごいパーンチ」 布束砥信(ヌノタバシノブ) ― 萌えないゴスロリ。話術サイド。 麦野沈利(ムギノシズリ) ― レベル5の第四位。「はーまづらあ」 絹旗最愛(キヌハタサイアイ) ― 会話に「超」を超入れる超変わった超美少女(超笑) フレンダ=セイヴェルン ― 会話に「結局」を入れる。 滝壺理后(タキツボリコウ) ― 浜面の嫁 食蜂操祈 - レベル5の第5位。常盤台中学の女王様。巨乳