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実験してみようのコーナー 使い方がわからないなら実験してみればいいじゃないっ! ためしてみるのさ -- 名無しさん (2013-04-30 12 51 25) ほほう こうなるのか -- 名無しさん (2013-04-30 12 51 56) にょんっ=・ω・= -- 名無しにゃん (2013-04-30 13 05 25) このwikiの使い方ってところを別ページに移動しようと思ってコピペしたら「ここを見てね」みたいな部分のリンクが外れちゃった・・・ -- せーちゃん (2013-04-30 13 36 01) トップページと他のページの編集の仕方が違うみたい・・・ そのせいでリンクがうまくコピーできなかったんじゃないかな -- きみかげそう (2013-04-30 13 40 24) きみちゃん見てるかな。このページに記念撮影SSアップロードしたよ。容量が大きいので適宜縮小をば -- せーちゃん (2013-05-06 02 22 36) ギルイベのページを予告と報告にしたらどうかと思ってるんだけど・・・ -- きみかげそう (2013-05-06 15 36 01) アンケート作成で力尽きた・・・バタッ -- きみかげそう (2013-05-06 15 36 32) きみちゃん本当にお疲れ様。作成感謝ですっ(ナデナデ -- せーちゃん (2013-05-06 15 55 16) ギルイベのページ編集したよ(告知ページと過去イベ保管庫にした) -- せーちゃん (2013-05-06 16 36 57) コメントフォームのデザインが気に食わない・・・どうすれば・・・ -- きみかげそう (2013-05-16 22 19 18) コメントフォームっていうと、↓みたいな感じ?枠のサイズとか、日付の非表示とかはできるみたい。 -- せーちゃん (2013-05-17 01 11 53) 投稿されたコメントをBBS風にできないかと模索中 -- きみかげそう (2013-05-17 19 44 49) 余談なんだけど…バザーに出せそうなアイテム数えてリストしてみたら120個ぐらいアイテムあった…orz 行数が多い記事になっても折りたためるようなBBS作れないかな…? -- せーちゃん (2013-05-18 06 30 21) いっそここで作らずにどこかのBBS借りちゃえばー? -- せーちゃん (2013-05-18 06 31 07) やっぱり人によってはそのくらいアイテム数あるよねぇ・・・ -- きみかげそう (2013-05-18 18 11 03) http //www56.atwiki.jp/tabinyanko/pages/23.html -- きみかげそう (2013-05-18 18 38 44) ↑こんなのどうだろうか -- きみかげそう (2013-05-18 18 39 10) 名前 コメント なまえだにゃ こめんとだにゃ 選択肢 test 1 (1) 2 (0) 3 (0) 選択肢 test 2 (1) 3 (0) 4 (0) てst ffff
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お試しになんでもやってみてね!! グラフの 作成って こんな感じ? 二列目 三列目 +実験 器用値 敏捷値 知力値 筋力値 生命力 精神力 リンクって[[]]←これかな?空欄 あ [3つだとどうなんだ?] ↑[]が一個残るのか・・・。 実際にあるページのだとヴォルフこれでいける? 別名リンクってヴぉるふこれでいいのかな? 一次職 二次職 三次職 ファイター ランサー アーチャー セイバー スティンガー フェンサー トルーパー ソルジャー グラップラー マリーン ハンター バーバリアン アマゾネス ビーストハンター レンジャー トレジャーハンター スカウト ルーインダイバー ソーサラー エレメンタル・ソーサラー『光』 エレメンタル・ソーサラー『闇』 エレメンタル・ソーサラー『火』 エレメンタル・ソーサラー『風』 エレメンタル・ソーサラー『土』 エレメンタル・ソーサラー『水』 メイジ サモナー グランドサモナー アークサモナー ネクロマンサー セージ バード プリンシパルバード クラウン 上位種 文字大きさ指定テスト テストだ テストだ テストだ テストだ テストだ テストだ テストだ テストだ テストだ テストだ 中継ポータル表示方法模索(リンクを貼りつつ上下の間を細くすること失敗) N4W4 N4W3 . N4W2 . N4W1 . N3W4 |N3W3 |N3W2 N2W4 N2W3 N2W2 N2W1 セルの中のマップ名の左右に棒もしくは上下線でその方向に中継ポータル意味できる? ]]|[[ 消費アイテム 回復アイテム 食料アイテム 石版アイテム 1位 - 魔王軍団 (25) 2位 - マップ (24) 3位 - キース (16) 4位 - 召喚モンスター (9) 5位 - u3 (5) 6位 - テロメア (5) 7位 - ヴォルフ (4) 8位 - モジュラス (4) 9位 - 全呪文一覧 (4) 10位 - アイソトープ (4)
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闇の実験室 ◆Z9iNYeY9a2 真理とタケシの二人はバーサーカーの脅威からどうにか逃げた後流星塾へと向かっていた。 普通に考えると向かう場所は洞穴なのだろうが真理の向かった場所は山の上だった。 地図に書いてある流星塾は山岳地帯にあったものだが、記載されているそれは洞穴の中にあるように思える配置である。 しかし真理は偶然そうなっていると思い、洞穴ではなく一直線に流星塾へと進行していた。 真理としては当然だろう。彼女にとって流星塾の思い出はとても楽しく、大事であったものであり、洞穴の中にあるべき建物ではないのだから。 だが、たどり着いた場所にあったのは一つの小さな山小屋だった。 「ここがこの流星塾ってところですか?」 「違う…、じゃあ流星塾は…?」 もし草加雅人なら、少なくともこの場にいる草加雅人であれば迷うことなく洞穴へと行ったであろう。 スマートブレインの地下で流星塾を見た彼であれば。そこで見た様々なもの、そしてその場にいた存在を見た彼であれば。 だが園田真理は知らない。彼女にとって流星塾での出来事は楽しかった思い出として刻まれているのだから。 位置を何度確認してもここが流星塾のあるエリアであることには間違いはないはずである。 だが外を見渡してもあるのは山岳の風景のみ。流星塾どころか建築物も見当たらない。 そもそもこの山小屋自体かなり不自然な位置に建っているものなのだが。 (じゃあこれはやっぱり…。でも言い出しにくいなぁ…) タケシはやはり洞穴から行く場所なのではないかということも薄々気が付いていた。 だが、ここに来るまでの間に真理からはその流星塾という場所で過ごした思い出を聞かされていた。 その思い出を話す際の真理の顔がとても楽しそうで、とても輝いているように思えたのだ。 そんな彼女にこの事実を伝えるのは、タケシも躊躇せざるをえなかった。 真理は落胆しつつもあの巨人から逃げてきた後のこの移動で疲れたのか小屋にあった椅子に腰掛ける。 タケシはというともう少しじっくり見たいようで、小屋にあった家具などを物色していた。 無論その最中ずっと真理にどう切り出すべきか考えているようだった。 ずっとこうしていても埒が明かない。 「ん~、どうしたものか…。あれ、グレッグル?どうした?」 ふと気付くとグレッグルは室内にあった棚の前に座ってそれをじっと凝視していた。 棚には何も置かれておらず、特に何かあるようには見えなかった。 「どうした?ここに何かあったか?」 問いかけてみるとグレッグルはタケシの方を一度向き、頬を膨らませた後また棚を見つめた。 何度見ても何かあるようには見えない。 と、その棚を凝視しているとある違和感に気がつく。 「ん?そういえばここの壁…」 一度小屋の外に出るタケシ。 それが違和感の正体が何なのか気付く。 「どうしたの?」 「ここの壁なんですけど、他の場所と比べて妙に厚みがあるみたいなんです」 そう、棚のある一角だけがなぜか他の三角より不自然な厚みがあった。 ぱっと見では分かりづらいが外と見比べるとその違和感はかなりはっきり分かる。 「つまり、どういうこと?」 「ここに何か隠されてるんじゃないかと…」 何かといってもこの場にあるのは棚だけである。 だがこのような場所にあるとすればこの棚自体に何か仕掛けがあるということのはずだ。 何かあるか確かめるために横から押してみたり色々まさぐってみるタケシ。 だが特になにか起こる様子はない。 タケシは棚にもたれかかり考え込む。 「おかしいな…。ここ絶対何かあるんだけど…」 「ケケ」 ふとグレッグルが鳴き声を発し、 その直後だった。棚が突然扉のように横に動いて、後ろの余分なスペース部分が開く。 突然開いたその中に、棚にもたれかかっていたタケシは驚きのまま入り込んでしまう。 「?!何だ!?」 「ちょ…!タケシ!!」 慌ててそこに吸い込まれるタケシを追いかける真理。 グレッグルがその後飛び込んできたと同時にその扉は閉じる。 「……」 訳も分からず呆然とする二人。 だが何が起きたのか把握するにはそこまで時間は掛からなかった。 「これ、エレベーターよね?」 「…みたいですね」 中はあまり広くはなく、何もない空間があるだけだった。 しかし、この空間が下に向けて動いていることは分かった。 しばらくしてまた扉が開くと、そこに広がっていたのは山小屋ではなく、真っ白で小さな空間だった。 行き止まりかと思いつつ壁に手を触れた時、そこが開き薄暗い廊下にたどり着いた。 「これは…どういうことなんですか?」 「分かんない。でも…」 懐中電灯を片手に先頭を歩く真理。 やがてある一つの扉に手をかける。 中は机や椅子が積み重ねられており、床には色々なものが散らかっていた。 足元に気を付けながら、部屋の奥、絵が貼られている壁の前に立つ真理。 「間違いないわ…」 そこには様々な絵があった。多くの人が描かれた絵。男の子と女の子の二人が手を繋いでいる絵。 絵を描いた者の名前はこう記されていた。「園田真理」「草加雅人」 「ここは、流星塾よ」 ◆ ナナリーは流星塾へと向かうために洞穴へと向かっていた。 幸いにもすぐ近くに山道があったようで、そこまでの道もネモの導きのおかげで転んだりすることなく行くことができた。 だが、洞穴内はかなりデコボコしており、車椅子での移動はなかなか困難だった。 時間をかけながらもどうにかたどり着いた奥にあったのは一つの扉だった。 「中には誰かいる?」 『探知機を見る限り、この中にはいないようだ。この山の上に二人いるみたいだな。 まあ気にすることはないだろうな』 マップ上では山の上にいるようだった二人の参加者の反応。確かにこの場から気にする物ではないだろう。 そうナナリーも考える。ただ、念のためにこまめにチェックはするようにしておく。 扉を開けて中に入るナナリーとネモ。 目の見えないナナリーには辺りの視覚情報を得ることはできない。 よってそれはネモに任せる。 「この中の様子ってどうなってるの?」 『確かここは流星塾と言う名前から教育施設とは考えていたが…、どうやらここは学校のようだな』 「学校?」 『ああ、どちらかと言えば昔日本にあった物に近いな。だがそれはかなり前の話のようだが』 辺りに無造作に積み上げられている机こそあるものの、廃校にしては随分と綺麗な廊下である。 (しかしここも学校か…。なぜこの場にはこうも学校が置かれているのだ…?) ネモがマップを見たときから少しだけ思っていたこと。それはこの場に来て疑問となり始めた。 ナナリーの通っていたアッシュフォード学園。さらにそこからそれぞれ反対に離れた位置にある穂群原学園、見滝原中学校も名前からして学校だろう。 そして今いるこの流星塾。 なぜここまで学校が配置されているのだろうか。 学校だけではない。マップ上には参加者の家と思える施設まであった。 間桐、夜神、鹿目、美国、衛宮。 夜神を除くと一人ずつしかその苗字の者はいない。 ついでにNの城というのもある。 ただの民家であるならそこまで重要にはならないはずであるが、学校のこともあわせるとどうも気になってしまう。 何か意味でもあるのだろうか。 (考えすぎならいいのだがな) だがこればかりは実際に行ってみないと分からないだろう。今いるこの場所もそうだ。 『ん?ナナリー!』 そんなことを考えながらナナリーの手にある探知機を見ると、不可解なことが起こっていた。 「どうかしたの?」 『さっきの二つの光点、この建物の中に入ってきているぞ』 山の上にいたはずの二人の参加者はどうやったのかこの流星塾の中に移動していた。 いくらネモでもずっと探知機を見ていた訳ではない。どうやってここまで来たのか、その瞬間を見損ねてしまった。 何らかの瞬間移動の能力を持っているのか、はたまた何かの移動装置でもあったのか。 己の中の油断を呪うネモ。そうこうしている内に光点はこちらに近付いてくる。 「警戒しなくてもいいわネモ。きっと彼らも殺し合いに乗っているわけではないはずよ」 足音はかなり慎重に足を運んでいる。その足取りから辺りを警戒しているのが分かる。 ナナリーの耳には少なくとも危険な人間のものとは思えなかった。 一つ気になるのは足音が三つしていることだろうか。二つは特におかしいところはないが、一つはかなり小さい足音だった。 その小さな足音がこちらに近付いてきた。 その足音はナナリーの目の前で止まる。 『?!何だこいつは?!』 ネモの驚く声が聞こえる。 ナナリーは小さな子供か何かかと思って手を差し出し、優しく声をかける。 「大丈夫よ。私はあなたを襲ったりしないわ」 ナナリーの手にその手が触れるのとさっきの声の主が近付いてくるのは同時だった。 「おい、グレッグル。お前どうし…、あ」 こうしてナナリーはタケシ、真理と出会った。 ◆ 「あの、気を使わなくても大丈夫ですから…」 「いや遠慮しなくてもいいんだよ。こんな足場じゃ危ないだろう?」 ナナリーはタケシに車椅子を押されていた。 盲目で車椅子の少女という姿は真理、タケシに警戒心を起こさせることもなく。 ナナリーからしても声や雰囲気から特に悪い人ではないと印象づけ、おかしな齟齬も生まれることもなく今に至る。 「このグレッグルという子、ポケモンというのですか?」 「なんかそういうみたい。あなた何か知ってるの?」 「ちょっと気になることがあって。私の支給品にこんなものがあったのですが分かりますか?」 そう言ってバッグから取り出したのはプロテクター。 ポケモンという単語が記されていた支給品である。 「あ、これプロテクターだ」 タケシはそれを一目で何なのか把握する。 岩タイプのジムリーダーを勤めていたタケシにとっては重要なアイテムだ。 それを使うことで進化したドサイドンは彼の弟が継いだジムにもいる。 ナナリーは持っていたもう一つの支給品のことも一応聞いてみた。 タケシは知らなかったがそちらは真理が知っていた。 真理はそれを巧の持っていたファイズ強化ツールであることを説明する。 「じゃあこれは真理さんが持っていてください。私が持っていても仕方ありませんし」 そう言ってファイズアクセルを渡すナナリー。 真理としては巧と合流したときのために必要な物であり願ってもないことだった。 だが、同時に真理の中に一つの不安が現れる。 もしかして今巧の手元にはファイズギアはないのではないか、と。 タケシに支給されていたカイザギアもその考えの根拠の一つだ。 カイザギアがここにあるということは雅人や啓太郎の手元にはないということを意味する。 同じように、巧の手元にファイズギアがあるとは限らないのだ。 ではもしかすると、巧は今あの姿で戦っているというのだろうか? 木場や村上のような敵と。さっきのあの巨人のような怪物と。 「あの、タケシさん。そのポケモンという生き物についてもう少し詳しく教えてもらえませんか?」 「そういえば詳しく聞いてなかったわね。この際だから教えてくれない?」 「ああ、そういえば言ってませんでしたね。いいでしょう、このポケモンブリーダー、タケシ。 分からないことがあれば何でもお答えしましょう!さあマリさん、聞きたいことがあればなんでもぎゃ!!」 真理の手を取り熱く語り始めるタケシに毒突きを食らわせ止めるグレッグル。 「あ…、大丈夫ですか…?」 「…だ、大丈夫、いつものことだから…」 慣れとは恐ろしいものだ。 しばらくグレッグルに引きずられていたタケシは間もなく立ち上がって何事もなかったのようにナナリーの車椅子を押し始めた。 ◆ 流星塾の中を回っても特に変わったものは見つけられなかった。 真理の記憶からはかけ離れているほど散らかっているところが多かったものの、過ぎた年月を考えれば当然だろう。 しかしここを掃除する者はいなかったのだろうか?あの日々の後間もなくだれもいなくなってしまったというのだろうか? と、ここまで考えたところで自分があの流星塾とこの場にある流星塾を同じものとして考えていることに気付く。 この場にある流星塾はあくまでこの場にある流星塾だ。いくら似ていようとあの思い出の場であるはずもない。 流星塾をそのままこの場に持ってくるでもしない限り。 やがて真理達が入ったのは理科室だった。 そこは当然何の変哲もないただの理科室である。真理の記憶の中では。 その通り、辺りにあるのは実験器具や人体模型など理科室定番の道具ばかりだ。 当然誰もいないはずの薄暗い空間である。 そしてある机に近付いたときだった。 「えっ?」 机の上においてある電灯に突然明かりが点ったのは。 そして薄暗い中では見えなかったものが目に止まる。 「これは…」 もしこれが本来の、会場に設置されたこの流星塾に通っていた真理であれば分からなかっただろう。 否、推測は立てられただろう。父親から送られてきたそれとそっくりであるこの物体に。 だが、ここにいる真理はそれとかなり似通った物をよく知っていた。 人間居住区に攻め入るオルフェノク達の、あの日大軍で襲い掛かり自分と乾巧を引き離したあの兵士達が装備していたものだから。 机の上で円柱のケースの中で何かの液体に浸かり浮いている物体。 それはスマートブレインの開発したライオトルーパーのベルトに似たものだった。 「これは…、あのカイザとかいう物にそっくりですけど…?」 「スマートブレインのオルフェノク部隊の兵士が使っていたものに似てるわね 試作品か何かかな?」 「もしかしてさっきの時計のファイズっていう言葉に関係があるのですか?」 「これは言ってみればファイズギアの量産型みたいなものなの」 真理としては思わぬ収穫だ。 繋がっているコードを外してバッグに入れようとしたところで真理の腕を掴む者がいた。 グレッグルが真理のその腕を掴んだ。 見ると何だか身震いしているような動きをしている。 「…真理さん、これって普通の人が使ったら危ないんじゃないんですか?」 「まあこれオルフェノク専用の物みたいだし。ただ知り合いに使えそうな人がいるから一応ね」 自分で使うことはできないが、仲間になってくれるオルフェノクがいたときこれがあると少しは戦力の足しになるだろう。 それにベルトについての情報を得る材料になるかもしれない。 と、ここまで言ったところで真理はその知り合いの中にオルフェノクがいるということを言うべきかどうか考えた。 オルフェノクという存在を知らない彼らがオルフェノクかどうかで敵か味方かを判断するとは思えない。 巧はもちろん長田結花、海堂直也のように味方になってくれるだろう者もいるが、オルフェノク側についた木場、スマートブレイン社長の村上が仲間になってくれるとは思えない。 今は切り出しにくいが巧のためにもどこかでタイミングを見て話しておくべきだろうと考えた。 スマートバックルをバッグにしまい、理科室を見て回るが、他におかしなところは見当たらなかった。 ナナリーが持っていた探知機を見せてもらっても周辺には特に人が来る様子はない。 とりあえず理科室を出る三人。 これ以上ここにいても仕方ないと判断した真理は出口に向かいながら二人に意見を聞く。 「ねえ、二人はどこか行きたいところってある?」 本来ならここでしばらく休息をとってから出発するつもりだったが、この散らかりようと薄暗さでは休息はとれないだろう。 ならば人間居住区まで行こうかと思ったが、特にタケシにはこんな所まで付き合わせた事もあり、そっちの意見を優先しておこうというのが真理の考えだった。 「いいんですか?真理さんの知り合いがここに来るってことも考えられますけど」 「あ、そういえばそっか」 タケシに言われてその可能性を考える。 しかしもし巧や啓太郎との合流を考えるのならばここからは遠いがH-3のクリーニング店の方が向いている。 長田結花や海堂直也のような者達などこの場の存在も知っていないはずだ。彼らならむしろ居住区に行くだろう。 ここに来るとすれば雅人くらいしかいない。 ならばこの場にいる意味は薄いと思える。 一応何か書置きくらいはしておこう。一緒に居たくないとはいえあんな奴でも仲間なのだから。 「まあ大丈夫よ。ここに来そうな仲間はあんまりいないと思うし。 ただもしものために伝言残して行くからあの絵のあった教室に寄らせて」 そう、あそこなら雅人への伝言を残しておく場所としては適しているだろう。 通る場所は来た道と同じ場所だ。 何箇所か鍵の掛かった部屋もあったが真理の記憶の中では特に何かあった場所でもないらしいのでそこは通り過ぎることにしていた。 あの謎の染みも今となっては気にするものではない。そのまま三人と一匹は通り過ぎる。 ただ、タケシには、そこを通り過ぎるときにその染みを気にかけるグレッグルが気になっていた。 ◆ 「にしてもここ洞窟の中じゃない! なんでこんな所に流星塾があるのよ…!」 (ああ、やっぱりそうだったんだな) その後最初の教室から出てきた真理は出口へ戻ろうと来た道を戻った。 しかし来た時のようにエレベーターの扉が開かずしばらく立ち往生するはめになってしまった。 だがナナリーの入ってきた場所からなら出られるだろうということで普通の入り口から出たのであった。 洞窟に埋まっているという事実に真理が怒ったのは出口から洞穴に入ってすぐのことだ。 流星塾を出たところでどこへ向かうのかまだ決まっていなかったことに気付く。 「タケシ、ここから近くに休めそうなところってない?」 「それならちょうどいいところが。この滝の下にあるポケモンセンターなんですけど。 ここなら俺の仲間も立ち寄る可能性があるんです」 「あー、じゃあそこでいっか。ナナリーはどうする?」 「滝の下、ですか…。分かりました。私もご一緒させてください」 タケシはもしナナリーが行きたい場所があるのなら優先するつもりではあったのだが大丈夫だったようだ。 そこについてから色々と情報交換すればいいだろう。 真っ暗であった夜も明ける時間は近い。 この深夜に移動詰めだった三人はとりあえずの目的地に向けて出発した。 「ところでポケモンセンターって何なの?」 「ポケモン達の治療や回復ができる施設で、一応我々の休息場所としても適した場所です。 あ、そういえばポケモンについての説明まだでしたね…」 「あー、そんな話もあったわね。まあ向こうに着いてからゆっくり聞くわよ」 「そうですね。ではこのタケシ、ポケモンセンターに着くまでマリさんをエスコートさせてもらいましょう! さあ、その手をこちらに――ぐほっ!!」 そんなやりとりの中、真理の中で一つだけ気になっていることがあった。 雅人への伝言を残すためあの教室に改めて入ったときに気付いたもの。 深く考えはしなかったがほんの少し疑問に思ったそれ。 (あそこの教室の地面にあった染み、あれは何だったんだろ?) 『さっきのあいつのこと、やはり気にしているのか』 ネモが問いかけてくる。自分にしか聞こえない声と今会話するのは控えたかったため頷くぐらいしかできなかったが。 さっきのあの少年は滝の下に落ちていったのだ。もし無事ならそこの近くにある施設にいる可能性はある。 なぜ戦いを仕掛けてきたのか、彼の兄とは誰なのか。もう少し話す時間があれば分かり合えるのではないか。 そういったことも気がかりだった。 『ああ、そういえばあのグレッグルとかいうやつ、意外と面白い能力を持ってるみたいだ』 「え…?」 聞くと、どうもあのグレッグルという生き物があのベルトを押さえたとき、ネモも一瞬何かを感じ取ったらしい。 見えたわけではないのではっきりとは分からないが、危険なものだったというのだ。 偶然かもしれないがネモは何か予知に近い能力を持っているのではないかと推測している。 いや、それ以上にもしそうだとしたら、 『あのベルトはあの二人が思っている以上に危険なものなのかもしれんな』 ナナリーの中の不安が大きくなる。 あの二人は悪い人ではない。まだ出会って間もないがナナリーにはそれがはっきり分かった。 そんな彼らが危険な目に会う。それは嫌だった。 だが何と言って説明すればいいのか。そもそも確信もないことを言って大丈夫なのだろうか。 『ナナリー、こういうことでは私が手を貸すことはできない。 もし力のことを言うのも自由だ。だが後悔することはない選択をしろ』 それっきりネモは話しかけなくなった。 何か考え事でもしているのだろうか。 あの謎の少年、真理の持っているベルト、そしてアリスや兄達の捜索。問題は多い。 向かう先に何があるのか。ネモのギアスは何も示さない。 【B-6/洞穴付近/一日目 早朝】 【園田真理@仮面ライダー555 パラダイス・ロスト】 [状態]:疲労(少)、身体の数カ所に掠り傷 [装備]:Jの光線銃(4/5)@ポケットモンスター(アニメ) [道具]:基本支給品一式、支給品0~2(確認済み)、ファイズアクセル@仮面ライダー555、スマートバックル(失敗作)@仮面ライダー555 [思考・状況] 基本:巧とファイズギアを探す 1:ポケモンセンターへ行く。 2:タケシと同行。とりあえず今は一緒に行動。無駄死にされても困るし…… 3:怪物(バーサーカー)とはできれば二度と遭遇したくない 4:巧以外のオルフェノクと出会った時は……どうしよう? 5:名簿に載っていた『草加雅人』が気になる 6:イリヤと出会えたら美遊のことを伝える 7:並行世界? [備考] ※参戦時期は巧がファイズブラスターフォームに変身する直前 ※タケシと美遊、サファイアに『乾巧』、『長田結花』、『海堂直也』、『菊池啓太郎』、『木場勇治』の名前を教えましたが、誰がオルフェノクかまでは教えていません しかし機を見て話すつもりです ※美遊とサファイアから並行世界の情報を手に入れましたが、よくわかっていません 【タケシ@ポケットモンスター(アニメ)】 [状態]:疲労(少)、背中や脇腹に軽い打撲、身体の数カ所に掠り傷 [装備]:グレッグルのモンスターボール@ポケットモンスター(アニメ) [道具]:カイザギア@仮面ライダー555、プロテクター@ポケットモンスター(ゲーム) [思考・状況] 基本:ピンプク、ウソッキーを探す 1:真理、ナナリーと同行。ポケモンセンターへ向かう。 2:ピンプクとウソッキーは何処にいるんだ? 3:サトシとヒカリもいるらしい。探さないと! 4:菊池啓太郎と出会えたらカイザギアを渡す 5:イリヤと出会えたら美遊のことを伝える 6:『オルフェノク』って奴には気をつけよう 7:万が一の時は、俺がカイザに変身するしかない? 8:並行世界? [備考] ※参戦時期はDP編のいずれか。ピンプクがラッキーに進化する前 ※真理から『パラダイス・ロスト』の世界とカイザギア、オルフェノクについての簡単な説明を受けました ※真理から『乾巧』、『長田結花』、『海堂直也』、『菊池啓太郎』、『木場勇治』の名前を教えてもらいましたが、誰がオルフェノクかまでは教えてもらっていません ※美遊とサファイアから並行世界の情報を手に入れましたが、よくわかっていません 【ナナリー・ランペルージ@コードギアス ナイトメア・オブ・ナナリー】 [状態]:健康 [装備]:呪術式探知機(バッテリー残量7割以上)、ネモ(憑依中) [道具]:基本支給品 [思考・状況] 基本:殺し合いを止める 1:ポケモンセンターに同行する 2:とにかく情報を集める 3:人が多く集まりそうな場所へ行きたい 4:ルルーシュやスザク、アリスたちと合流したい 5:ロロ・ランペルージ(名前は知らない)ともう一度会い、できたら話をしてみたい 6:自分の情報をどこまで明かすか…? [備考] ※参戦時期は、三巻のCODE13とCODE14の間(マオ戦後、ナリタ攻防戦前) ※ネモの姿と声はナナリーにしか認識できていませんが、参加者の中にはマオの様に例外的に認識できる者がいる可能性があります ※ロロ・ランペルージ(名前は知らない)には、自分と同じように大切な兄がいると考えています。ただし、その兄がルルーシュであることには気づいていません ※マオのギアス『ザ・リフレイン』の効果で、マオと出会った前後の記憶をはっきりと覚えていません ※ネモを通して、ルルーシュら一部参加者の名前を知りましたが、まだ全ての参加者の名を確認していません ※園田真理、タケシとはまだ名前しか名乗っていません。 【ネモ@コードギアス ナイトメア・オブ・ナナリー】 [状態]:健康、ナナリーに憑依中 [思考・状況] 基本:ナナリーの意思に従い、この殺し合いを止める 1:とにかく情報を集める 2:参加者名簿の内容に半信半疑。『ロロ・ランペルージ』という名前が気になる 3:ロロ・ランペルージ(名前は知らない)を警戒 4:マオを警戒 5:ポケモンとは何だ? [備考] ※ロロ・ランペルージの顔は覚えましたが、名前は知りません ※ロロ・ランペルージを、河口湖で遭遇したギアスユーザーではないかと認識しています ※アカギは、エデンバイタルに干渉できる力があるのではないかと考えています ※琢磨死亡時、アカギの後ろにいた『何か』の存在に気が付きました。その『何か』がアカギの力の源ではないかと推測しています ※参加者名簿で参加者の名前をを確認しましたが、ナナリーにはルルーシュら一部の者の名前しか教えていません ※マオが自分たちの時間軸では既に死亡していることは知りません ※ナナリーに名簿に載っていた『ロロ・ランペルージ』の名前を教えたかどうかは後続の書き手にお任せます 【スマートバックル(失敗作)@仮面ライダー555】 花形がオルフェノクの王に対抗するため製作した変身ベルト。 オルフェノクが使用することでライオトルーパーへと変身できる。 というのは完成品の話。 こちらは花形曰く失敗作であり、変身は不可能。 人間であれば装着するだけで死亡、オルフェノクであってもダメージを受ける危険物となっている。 ※流星塾の絵が掲示してある部屋に草加宛の真理の書置きがあります。 064 夢の残滓 投下順に読む 066 悪夢→浸食~光の影 時系列順に読む 030 ばーさーかーとのそうぐう タケシ 075 少女地獄 序章 園田真理 036 The Third ナナリー・ランペルージ
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※東方キャラが出ます嫌いな方はご注意ください。 ■禁断★実験 場所:河童★技術開発室 「うーーーーーーーん」 青いワンピースを着た一人の少女が、作業机の前で椅子に座り込み腕を組んで、 うなり声をあげながら・・・・悩んでいた。 「なーんかいい方法ないかなー」 服と同色の髪をツインテールにまとめた河童の少女-河城にとり-は 眉間に深いシワを作り軽く呟く。 「どこから、生体実験の素体を持って来よう・・・」 エンジニアである彼女の目下の開発テーマは『機械による生体コントロール』 つまり、ラジコンの様にボタンで生物の動きをコントロールすることだった。 (ちなみに、このテーマは香霖堂で入手した外界のSF漫画から得た) 早速、永遠亭から生命に関する文献を片っ端から借りて読み 生物が体のコントロールに微弱な電流を使用している事を知り その電流を制御できれば、挙動も制御できるのではないか?と、仮説を立てた。 そして開発の次のステップに進もうと思った矢先 思いがけない壁にぶち当たった。仮説を証明する実験ができない・・・・ 機械実験だったら失敗しても、直せばすむ話だが 生命の場合失敗したら死ぬ。まして実験は1度や2度で終わるものでは無い 膨大な数の生命が犠牲になるだろう。 しかし、にとりにとって死に対する感傷や犠牲数は問題になら無い。 そんな事は彼女にとっては瑣末な問題だ。発明に失敗は付物だと割り切っている。 本当の問題は、近場の生命を大量に実験に使おう物なら 周辺の妖怪や上司の天狗から、即刻クレームが飛んでくる事だった。 にとりは、作業机の上に突っ伏し解決策を探し続けた 「山に居るカラスを使えれば良いんだけど、そんな事したら天狗に殺されちゃうだろうしなー」 と言うか、天狗が使役する生物全てにこの論法は あてはまるので山にいる動物に関しては、初手から詰んでいた。 「永遠亭からウサギでも分けてもらおうかなー、えーりんを何とか説得できれば・・・」 かなり可能性の薄い案だった。 「虫で実験するしかないかなぁ。でもリグルが騒ぎそうだなぁ。それに虫じゃつまんないしなぁ」 もとより虫を素体にしたいとは思ってなかった 「そこそこ知性があって、かつ犠牲が多くても周りが騒がない生物なんて・・・・」 にとりの頭脳に電流が走る・・!!! 「ああ!!いるじゃん!!条件をクリアする素体!!」 転がる様な勢いで部屋を飛び出していった。 場面変わって山 にとりはリュックサックを背負って歩いていた 「えーっと、多分ここら辺に巣穴があると思うんだけど・・・・」 キョロキョロと辺りを見回す。 倒れた巨木の下に不自然に木の枝や葉が積み重なった箇所がすぐに見つかった。 「あ、みーっけ、でわ捕獲作戦開始〜」 その声はとても楽しそうな物だった 一方、ゆっくり一家の巣穴 「ゆゆ、きょうはおねーちゃんれいむのおたんじょうびだよ。みんなでおうたをうたってゆっくりするよ!!」 「まりさがゆっくりできるごはんをたくさんとってきたから、みんなでゆっくりすごすよ!!」 「「「「ゆっくりー!!!」」」」 母れいむと父まりさの呼びかけに満面の笑みで答える子供達 今日は姉れいむの誕生日、家族と一緒に心行くまでゆっくりできる日だ。 当事者の姉れいむはお祝いの言葉とプレゼントを一身に受け「しあわせ〜」と心底思っていた。 今この瞬間までは・・・ 「はーい!!取り込み中ごめんよ!!みんなちゅーもーく」 突如、巣穴入り口のカモフラージュが蹴り飛ばされ 河城にとりが参上した 「ゆゆゆゆゆ!!!!おねーさんだれ!!」 「シャッタップ!!フリーズ!!河童印★捕獲ネットはっしゃー!!」 あまりの急展開に理解がまるで追いつかない一家は「ゆーゆー」鳴いてパニック状態。 そんなゆっくり達にワイヤーで編まれたネットが降りかかる。 「ゆゆ!!なにこれ、ぜんぜんゆっくりできないよ!!」 「ここはまりさたちのゆっくりプレイスだよ、にんげんはさっさとかえってね」 「「「「「こんなの、ゆっくりできないー」」」」 「あーうるさい、はい電流スイッチON」 「「「ゆベベベベッブギャ!!!!」」」 抗議の声には耳を貸さず、にとりが手に持ったリモコンスイッチを押すことにより 金属でできた網に電流が走り家族全員に凄まじい衝撃が行き渡る。 「はい終了ー、れいむ種が母、姉、妹。まりさ種が父、妹で5匹かな? まあ、初回だしこれで良しとするか」 痙攣してピクピクしているゆっくり達を確認する 「でいぶの・・でいぶのこどもがぁぁぁぁぁ」 「ゆっゆっ・・・ばがなにんげんはっざっざとじね!!」 体の大きな親ゆっくり達は電撃に耐え意識がまだ残っているようで 憤怒の表情でにとりを睨み付け、消え入りそうな声で叫んでいた。 「おや、まだ意識あるんだ。結構頑丈だね」 ちょっと困った表情になったにとりはリュックから 河童印★スタンガンを取り出し、親ゆっくりに押し付け 「な・・・なにずるの?」 「ゆっくりしていってね♪」 「「ゆぎゃん!!」」 残っていた意識を奪い去った。 再び河童★技術開発室 作業机の上にゆっくり一家が個別に押し込まれた透明な箱が5個並べられていた。 家族はまだ気絶状態から回復しておらず傍目には幸せそうに寝ているようにも見える。 〜♪〜♪〜♪〜♪ 部屋奥の洗面所で河童の少女は、鼻歌交じりで手を洗い手術用手袋を慣れた手つきで装着した 「さて、どいつで実験しようかな。妹×2は体力的に耐えられない可能性があるし 親は繁殖用に残しておきたいな・・まずは、姉れいむでやってみますか。」 にとりは好奇心が抑えられない表情で実験用の素体=姉れいむが入った透明な箱を手に取った。 傍らにはカラフルなコードが延びている細長い針が10本以上用意され、コードの先には幻想卿では ここでしか見られないような用途不明な機械に繋がっている。その横にはゆっくり用の簡易手術台。 他にも手術用のメスやクーパー、剃毛用のバリカン、点滴パックに入ったオレンジジュース等が揃っていた。 「まずは頭皮を剥がさなきゃね♪髪の毛は剃らないと。バリカンで・・・」 箱から取り出した眠っている姉れいむを左手に持ち、 右手のバリカンでおもむろに後ろ髪を剃り始める ブゥーーーーーーン 「ゆゆ・・・なんだかあたまがさむいよ」 不意な振動に半分寝ぼけて姉れいむは目を覚ます 「あ、起きちゃった。もうちょっとだからゆっくりしててね」 「ゆゆ、おねーさんだれ!?ここどこ?れいむのおうちは!?」 「はいはい、いいからゆっくりしててね」 「ぜんぜんゆっくりできないよ!!」 にとりの左手の中でジタバタと暴れだす姉れいむ 体の大きさはソフトボールぐらいだろうか、少女の手に余る大きさとは言え 柔らかい饅頭皮をしっかり掴まれれば早々抜け出せる物ではなかった。 「はい、もういいよ。箱におもどり」 「ゆべ!!」 急に体を抑える力が弱まりれいむは勢いあまって顔から箱の中に落下した。 狭い箱の中で顔の痛みに耐えつつ体勢を立て直し必死に何が起きたのか確認する。 ついさっきまで両親と妹達が祝ってくれたゆっくりできる家では無く 見た事も無いものばかりの変な部屋で自分は小さな箱に閉じ込められている。 餡子脳ながら姉れいむは直感で理解した。「ここはゆっくりできない」と。 泣き出したい衝動を必死に堪えて周囲の確認を続ける。 ふと目の前に黒い塊がある事に気が付いた 「ゆ・・・かみのけさん・・?があるよ?なんで?だれの?」 困惑。混乱。恐怖。不安。あせり。ゆっくりできない。混在した表情で呟く 「あーそれね君の後ろ髪だよ。悪いけど後頭部全部刈り上げたから」 「ゆっ!!うそだよ!!おねーさんなにいってるの!!れいむのかみのけさんはちゃんと・・・・」 にとりの軽い一言を必死に否定しようと、れいむは体を曲げて髪を振るしぐさ(屈伸運動っぽい)を繰り返す。 しかし、後頭部に何時もの重みや感覚がまるで無い。あるのは饅頭皮に直に触れる空気の冷たさだけだった。 「ん〜『ちゃんと』何かな〜れいむちゃ〜ん?おねーさんは嘘つかないよ〜何なら鏡見る?」 「うそだ!!うぞだよ!!でいぶのぉぉぉ!!でいぶのがみざんんん!!うぞだぁぁぁぁぁ」 姉れいむは真っ青な顔色で見開いた目から滝の様な涙を流し、事実を認めようとせずに絶叫した。 彼女にとって母れいむ譲りの綺麗な黒髪は自慢だった。父まりさがいつも褒めてくれるのが嬉しくてしょうがなかった 妹達が羨ましがってくれた自分の髪の毛が・・・前髪と頭頂部のリボン部分を残して後頭部はツルッパゲと言う 珍妙で不気味な姿になってしまった。 「ああ、もう煩いな。いいじゃん前髪残ってるしリボンも残してあげてるんだからさ」 「ゆあああぁぁぁぁんんん!!」 姉れいむは顔を涙と鼻水でグシャグシャにしながら泣き続けた。 ゆっくりの髪の毛は某戦闘民族のように生まれてから伸縮する事は無い。 従って一度切ってしまった髪は二度と生えてこないのである。 髪を失う事は女性的な感性が強いゆっくりにとって帽子を無くすほどでは無いにしろ相当ショックの強い事だった。 「ゆゆ・・うるさいよ。れいむはねてるんだからゆっくりしずかにしてね・・」 「・・・うるさくてまりさがゆっくりできないよ・・・ゆっくりしてね」 「「ゆ〜うりゅしゃいよ〜」」 と、姉れいむの悲痛な叫び声で今まで気絶していた残りの家族が気づき始めた。 しかし、河童印★透明箱は密閉すると遮音性能が結構高いので姉れいむの絶叫もそれ程箱の中には響かない。 所詮ゆっくり、遠くに聞こえる家族の絶叫よりも三大欲求を選択しているようでなかなか起きそうに無かった。 「あららら、ご両親ともまた寝ちゃったけどいいの?」 「おきゃーさぁぁん!!おとーさぁぁぁん!!ゆっくりしないでおきてね!!れいむをはやくたすけてね!!」 「はいはい、煩いよ。時間も押してるし巻きで行くよ。ゆっくり黙って動かないでね」 「ゆぎゃぁぁぁ!!!!はなじでね!!ゆっぐりでいぶをはなじでね!!」 にとりは再び暴れる姉れいむを透明の箱から取り出し、傍らの簡易手術台に乗せ手早く皮ベルトを体に巻き付け 結束部が頭頂に来るようにがっちりと台に固定した。これでもう身動きは全くできない。 当初にとりは暴れるゆっくりを見て「動くとめんどくさいから低部を焼こうかな?」とも思ったが 実験中に『運動に関する影響箇所』を見つけてしまった場合、正確な実験計測が難しくなると考え なるべく健常体で実験を行うことにした。ちなみに煩いから「口を潰そうか?」とも思ったが 同様の理由で却下した。 一方、姉れいむにとって目の前に居る河童の少女は恐怖の対象でしかない。 何故こんなゆっくりできないことになってしまったのか? 何で家族は自分の事を助けてくれないのか? 自分をゆっくりさせないこのおねーさんは誰なのか? 様々な考えが餡子脳の中を回ったが結局行き着いた先は漠然とした『恐怖』でしかなかった。 そんな事お構いなしに、にとりはテキパキと実験の準備を進める 手術台を自分の手前に寄せ180度回転させて姉れいむの後頭部が目の前にくる配置にセットする ちなみに、姉れいむの目線の先にはぐっすり眠る家族が良く見える。 「おぎゃぁぁぁさーーーん!!はやくおぎでよぉぉぉ!!でいぶがゆっぐりでぎないよぉぉぉ!!」 真っ青の顔で涙を流しながら必死にジタバタと体を動かそうとする姉れいむは 助けの希望を求めて振り絞るように必死の呼びかけを繰り返すが家族が起きる気配は一切無かった。 後ろからガチャガチャと何か準備をしていると音と、少女の気楽な声が聞こえる 「そろそろ諦めなよ。これでも挿せばちょっとはゆっくりできると思うよー」 「ゆびっ!!」 にとりは半狂乱の姉れいむに細い針を一本突き刺した。 その先にはオレンジジュース点滴パックが付いており、ポタポタと内容物が垂れ流れ始める。 「ゆふ〜・・・なんだかからだがゆっくりしてきたよ〜」 姉れいむはさっきまでのパニックはどこへやら、目を細め、口はだらしなく半開き、 下膨れな顎を突き出し、温泉にでも浸かっていい気分になっているような表情になっていた。 手術用具をセットし終えたにとりはその豹変ぶりを見てちょっと呆れた顔をする。 「本当にゆっくりっていい加減な生物だな・・・ ま、何はともあれ準備完了。メーンイベントに入りますか」 にとりの右手に構えたメスがライトに当たってキラリと反射した。 ご満悦の表情でゆっくりしている姉れいむの後頭部に狙いを定める。 「ゆっくり覚悟を決めてね♪」 「ゆふぅ〜おねーさんなにをいってるの、のぉぉぉぉぉぉおぉおおお!!!!!」 にとりの迷いの無いメスが姉れいむの後頭部に突き刺さり、そのまま底部に向かって 縦一筋の切れ目を入れた。再び絶叫が始まる。 「ゆぐぐぐぐぅぅあギャyギャギャギャlkjlkjfdlsjgalk!!!!!!!!」 30秒前まで細めていた目を今度は眼球が飛び出さんばかりに見開き、 限界まで開いた口から言葉にならない絶叫が部屋中に響き渡る。まさに天国から地獄へまっ逆さまだった。 しかし、にとりの手は止まらない。すかさずメスを置きクーパーで切れ目を強引に開き、そのまま固定する。 ミチィ・・・ 「っっっっっっ!!!!!!????????」 クーパーが饅頭皮にできた切れ目を強引に左右に押し開いた分上下に少し裂け目が入った。 饅頭皮にできた隙間から見える姉れいむの餡子は若いだけに小豆に瑞々しさがあり、濡れた様に黒く光っている。 持ち主の姉れいむは痛みのショックで最早言葉が出ていなかったが。 「ふふふ、これはいい餡子だ。貴様は最高の木偶になるぞ・・・」 河童の少女はノリノリで再び獲物をメスに持ち替え、筋肉に当たる外餡子にも切れ目を入れ ゆっくりの中央部に存在する中枢餡を目指す。 「ゆぎゅぎゅぎゅぎゅくうううぅぅぅぎゃがや!!!! ゆっぐゆっぐやべでね!!でいぶのあんござんをかぎばわすのやべでね!!」 凄まじい激痛の中で見開いた目から涙、引きつった口からは涎をダラダラ垂らしながら 姉れいむは必死に懇願した。にとりは慎重にメスを扱いながら軽く答える。 「大丈夫致命傷になるような事はしないよ。実験結果がおかしくなるしね それにオレンジジュースの点滴をしてれば中枢餡を直接破壊しない限り大体生きてられるよ」 にとりの言う事は事実だ。 ゆっくり達にとって万能薬:オレンジジュースを点滴されていればそう簡単に死ぬ事は無い。 しかし、だからと言って痛みが無くなる訳では無い。むしろ体は健常状態を維持し続ける。 詰まる所、姉れいむは麻酔無しで頭部切開手術を受けると言う地獄の状況だった。 どこかから「ヒャア!!」と言う声が聞こえたがそれは幻聴だ。 にとりは別にゆっくりを虐待する趣味は無い。彼女にとってゆっくりは実験素体に過ぎない。 故に、今も単純に自分の実験に最適の環境をゆっくりに与えてるに過ぎない。 リボンを残してやったのは髪飾り喪失のショックで精神崩壊を防ぐ為。 麻酔を使わないのは実験結果に誤差が出るのを防ぐ為。 家族を目の前に置くのは希望を持たせ、絶望死させない為。 ただそれだけの事だった。 「・・・っと中枢餡に到達。フェーズ2に入ります。こっからは完全に未知の領域だね・・・」 「ゆーひゅー・・・ゆーひゅー・・」 姉れいむの後頭部はバックリと大きく開き、そのスキマは体の中心まで深まっており 最深部には固まった黒蜜のように艶のあるこし餡の塊がピクピクと動いている。 最早、姉れいむには言葉を発するだけの気力が無く涙を流し続ける目で すがるように家族を見つめるだけだった。 「む、体力が大分落ちてるな。点滴を増加。」 一旦メスを置いたにとりは姉れいむの体力の低下を懸念して 点滴パックから流れるオレンジジュースの量を増加に調整する。 すると若干ながら姉れいむに気力が回復してきた。 「ゆっゆっゆ・・・おがーざんだずげてね・・・れいむゆっくりできなくなっちゃうよ・・・」 しゃべれる程度には回復した体力で、目の前に安眠する家族に小さな声で呼びかけ続ける。 にとりはそれを横目に、淡々と電極針と記録用のノートを準備する。 「ゆっくりの中枢餡組織研究なんて誰もやってないからね・・・ こっからは本当に実験数こなして自力で解析しないと」 独り言を呟きながらチラリと箱の中のゆっくり一家に目をやる。 「ま、素体の件はクリアしたわけだから気楽に行きましょうか まずは適当に電極打って・・・その反応を見る!!てい!!」 プスッ 「ゆぐっ!!」 にとりは中枢餡の中心部目掛けて電極針を一本突き刺した 刺された姉れいむは一瞬ビクっと体を震わせたがそれ以上の反応は示さなかった。 「ふ〜ん、やっぱり中枢餡には痛覚神経が通ってない分痛みの追加は無いみたいだね。 静かで良いね。・・・さてこのポイントに電流を流すとどんな反応をするかなぁ?」 にとりは「待ちに待った瞬間!!」と言えるような笑顔で 通電気のスイッチをONにし、ダイアルを慎重に操作した上で極低電流を電極針に流し始める。 効果はあっさりと出た。 「ゆひゅっ!?・・・・・なんだかおなかがすごいすいてきたよ」 姉れいむがすとっきょんな声を上げ空腹を訴え始めた。 にとりは様子を眺めながら慎重に、だが徐々に電流量を増やす。 「ゆぐぐぐ!!おながずいだーーーーがばんでぎないぃぃぃぃ おねーざんばがなの!!??でいぶにはやくごばんもっでぎでぇぇぇ!!!!!」 先程とは別の意味で叫び声をあげる姉れいむ。 彼女は今強烈な飢餓感に襲われていた。感覚上では飢死寸前といった所だろうか。 にとりはさらに慎重に電流量を上げる。 「もっどゆっぐり・・・・した・・・・・ゆゆゆ???? なんだかきゅうにおなかがいっぱいになったよ????」 ゆっくり特有の遺言を言いかけた所で、今度はなぜか満腹感が襲ってきた。 姉れいむは自分の体に何が起こっているのかサッパリ分からず餡子頭に「?」を浮かべている。 にとりは冷静な瞳で姉れいむを見つめ症状の一部始終をノートに記録した。 「このポイントはいわゆる『満腹中枢』ってところかな? よしよし仮説はあってたし、いきなり分かりやすい症状も観測できた。幸先良いね」 小さくガッツポーズをする 「ゆ〜、れいむすっごくおなかいっぱいでしあわせ〜だよ〜」 「もっと電流量を上げたらどうなるんだろう?」 「ゆゆゆ、れいむのおなかがぐるじいよ・・・ぼうたべらべないよ・・・やべで・・やべで・・・」 「なるほど満腹感が異常に肥大するのか」 ゆひゅ〜ゆひゅ〜と辛く息をする姉れいむ。 実際は食事を一切取らせてないが、感覚的には口から中身をぶちまける寸前のものを味わってる 「よし、この調子で次行ってみよう」 流している電流を止め、一旦電極針を抜く 「ゆっ!!・・・????おなかがくるじいのがなおったよ???」 姉れいむの呆けた表情を無視して にとりは、サラサラと結果をノートにメモすると 次のポイントに電極針を刺し込み電流を流す。 「ゆぐぅ!!・・・・ゆぶん!!ゆぶん!!なんで?なんで!?」 「ふむ、ここは運動を司るポイントみたいだね」 姉れいむは皮ベルトで固定された体で必死に『垂直に飛び上がろうと』していた 無論、その状態で飛び上がれる訳は無い。むしろ衝撃で後頭部の傷口から餡子が流れ始めた。 「ゆぎゅ!!ゆぎゅ!!いだいよぉぉぉ!!いだいよっぉぉぉ!! なんで!?なんで!?でいぶびょんびょんじだぐないよぉぉぉ!!いだいよぉぉぉ!! あじざんゆっぐりやべでね!!ゆっぐりやべでねぇぇ!!」 頭頂の皮ベルトの止具に頭を打ち付けるような行動を繰り返す姉れいむ。当然本人の意思とは無関係だ。 詳細をもらさないよう通電量と姉れいむの行動を記録するにとり。 「・・・電流をあげるとどうなるかな?」 カリカリカリッ────電流ダイアルを慎重に回す。 「ゆぎゅん!!ゆぎゅん!!ゆぎゅん!!いだいっ!!いだいっ!!いだい!!! でいぶゅん!!!!つびゅれっん!!ぢゃうっん!!おぎゃっ!!ざぁっん!!だずっぶぶぶ!!!」 「跳躍幅が垂直方向に増加と。おそらく電流量に比例・・・」 垂直ジャンプの幅が増えた分、姉れいむの体へかかる負荷も増加した 後頭部の傷口からは飛ぶ度に餡子が間欠泉の様に噴出し、 眼球は後2〜3回も飛べば圧力によって破裂するか飛び出すだろう。 パチンッ──にとりは通電を一旦OFFにし電極針を抜いた。 暴れていた姉れいむは糸の切れた人形のように動きを止める。 いや、よく見ると僅かに痙攣をしていた。 「点滴を増加」 にとりは無表情に流れるオレンジジュースの量を増加する。 ビクン!!と姉れいむが反応した。 「・・・おぎゃふぁふぁあああん・・でいううううっひゅふぃえふぃひゃいぃぃぃ」 「垂直運動中に叫んだから舌を噛み切ったか・・・君は実に馬鹿だなぁ」 意識を取り戻した姉れいむは目が半分白目を向き、意識があるんだか無いんだかはっきりしない また、自身の舌が半分千切れてダラリと垂れ下がり何を喋っているのかも良く分からない。 そんな様子を見て、にとりは腕を組み考える 「さてどうしようかな・・・この個体、後何回実験に耐えられるやら・・」 姉れいむは「うひゅ〜うひゅ〜」と声だか何だか分からない音を出している。 「・・いや行く!!・・・まだまだ終わらせない・・・!地獄の淵が見えるまで!!」 実験は続行された。 あるポイントを刺激すると、 姉れいむは、化物に襲われたような恐ろしい叫び声をあげた。恐怖に関わる場所だった あるポイントを刺激すると、 姉れいむは、意思とは無関係にうんうんを垂れ流し続けた。人間で言えば肛門括約筋を司る箇所だった。 あるポイントを刺激すると、 姉れいむは、突如発情し始めた。性欲に関わる箇所だった。 にとりは幾つかの新たなポイントを観測し、次は何処にしたものか?と考えていると 「・・・・よっひょ・・ゆっひゅりゅい・・や」 体力の限界となった姉れいむは息絶えた。 自分の誕生日。家族が祝ってくれていたあの時から3時間と経っていなかった。 にとりは軽く嘆息する。 「・・・オペレーションオーバー。最初にしては上出来だったよ」 にとりは皮ベルトを外すと姉れいむの遺体を作業台横の 見た目小さなポリバケツに放り込んだ。無論ただのポリバケツではない。 これは河童印★餡子マッシャー。放り込んだゆっくりを生死問わずに 粉砕し練りこみ、甘味物に変化させる大きめのミキサーだった。 にとりは蓋を閉じロックした事を確認すると装置のスイッチをONにした ウィィィィン!!!ビチビチビチ!! 回るモーター音。切り刻まれた姉れいむの破片がブレードの遠心力で 装置の内壁に当たる音がする。あまり良い音では無い (これ、もっと沢山詰め込んでからやるべきなんだよな・・・ そうすれば、弾け飛ぶスペースの余裕が無い分音が鳴らない) 余談だが、これは元々加工場に依頼され河童が製造したものだが 個人にも結構需要があるらしい。きっと甘味好きが世間に多いのだろう。 再びどこかから「ヒャア!!」と言う声が聞こえたがそれは幻聴だ。 にとりは作業台の上 結局、最後まで苦しむ家族の断末魔に目を覚ます事が無かった饅頭一家に目をやる 家族揃って口角をニヘラと上げ、下膨れの顎を突き出し「ゆふ〜ゆふ〜」と惰眠を貪っている。 不愉快という文字を具現化したら多分こうなるんだろう、と思う。 「次は素体数を揃えて一気にやろう。一体一体じゃラチが明かない」 手術手袋を剥ぎ取りゴミ箱に捨てると、実験素体を繁殖させる方法を考え始めた。 ──────あとがき───── 手術シーンを生々しく書きたいなぁと 思ったんですが無理でした。 後日談はアイデアがまとまったら書きます。 作:六人 過去物 夏の庭先 町内の動物 このSSに感想をつける
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赤き獅子の帰還 新魔法威力実験 結論 アイススパイクは威力が 87.5であった 実験準備 魔法についての「おおきくなりません計算式」計算式によれば 基礎攻撃力 = 固定値 + XdY A = 1+3/32(INT+β-12)-(属性耐性) 魔法ダメージ ≒ MR半減 x 基礎攻撃力 x A 対象がPCの場合、MRはダメージ半減確率。MR100以上なら常に半減 INT+β=44 とすると A=4となり計算がとても楽初期INTボーナスによる追加魔法ダメージはMRの計算の際に落ちる MR101以上のPC相手ならば、ダメージは基礎攻撃力のちょうど2倍となる MR101以上のPC相手ならば、クリティカルは基礎攻撃力のちょうど3倍となる 旧魔法基礎攻撃力はおおきくなりませんより引用 従って、以下のキャラクターで実験を行った。 攻撃側: INT+β=44のWIZ (初期INT18) 守備側: MR101のConDE アイススパイク実験 守備側のダメージ121例 176 182 182 237 170 198 172 172 176 158 261 176 285 182 184 148 178 261 190 186 168 270 176 180 178 249 172 168 190 156 188 172 204 182 174 158 166 182 180 267 160 276 192 178 288 154 255 172 270 170 170 174 188 182 186 240 174 164 184 166 255 237 184 176 184 258 186 162 160 186 156 172 164 200 186 190 148 170 186 172 178 172 258 162 178 176 190 237 270 180 282 166 270 176 182 246 186 166 176 172 170 166 264 160 200 162 176 158 168 174 261 196 279 168 158 174 188 164 168 172 182 以上のダメージのうち220以上をクリティカルとみなしたところ、 220以下は全て2の倍数、220以上は全て3の倍数となったので、分別は妥当と考えた。 この結果を元にアイススパイクの威力を求めると以下のようになった。 試行数 平均値 標準偏差 最小値 最大値 攻撃力 121 87.47 5.590 74 102 アイススパイクはサンバーストと同程度の威力を持つ魔法と分かった。 アイススパイクはサンバーストよりMP消費こそ大きいものの、 ディレイが短く(要調査)射程も長い(要調査)優秀な魔法であった。 高レベル単体魔法比較 旧 新 コーンオブコールド 57.5 62 コールライトニング 62.5 62.5 イラプション 60 79 サンバースト 88 88 アイススパイク - 87.5 参考文献 おおきくなりません 魔法ダメージの算出 ステータス再分配以後 魔法ダメージの算出 その8 高Lv単体魔法 コメント 名前 コメント
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特異点ってどうやって創りだすの? この実験がどういうものかについては概要編を参照。 観測者の万物の原料である特異点を、どうやって創りだすのか考察する。 例によって考える材料として、日記の他に↓の場面を用いる。 「2日目、KOTOKO TO GIZMO」より 琴子「私が帰ってきたあの夜、七枷家は量子状態間の干渉減衰時間が大きく乱れ、この世界にとっての特異点となってしまいました」 「8日目、亀裂」より 俺の頭の地図の中では、警察署>公園>クアレの順に近いはずだった。 だが現実には、警察署=公園=クアレだ。直線距離はどれも同じで変わらない。 (中略) 俺の家――七枷家は、3つの鉄塔が作る正三角形の中心に位置していた。 結衣ルート「家族の形」より 電卓「その実験の効果が及ぶ範囲は、電磁場共鳴システムの中心部――つまり、我が七枷家だ」 電卓「これについては、お前ももう気が付いてるよな?」 樹「は?何の話?」 電卓「3本の電波塔って言わねーと、分からねえか?」 樹「何で電波塔が出てくるんだ?」 電卓「研究所が残ってる世界では、電波塔も3本全部残ってる。そういうことだ」 樹「何がそういうことなんだよ?」 電卓「だからよ、お化けが来ちゃっただろ。3本の電波塔の真ん中に」 結衣ルート「絶対零度」より ここは廃棄物みたいなものだ。 本来なら無かったはずのエネルギーを取り出し、 失われた可能性を取りだした代償だ。 上手くいった方の『俺』は、望みのものを手に入れただろう。 だが、そのために消費されたエネルギーは、 どこかの世界が負担しなければならないのだ。 ここにはもう、時間が未来へ進むエネルギーが残っていない ここでストップ 自分で考えたい!という方は↑を考える材料に、編集者としての考察は↓に書きます。 編集者は文章力が無いので、↓を読む際はその点を考慮に入れてください。 また、「これは間違ってるだろ」と思ったらどんどん指摘してください。 考察 読んでいない場合は、概要編を先に読んでくれるとありがたい。 琴子の言うことが正しければ、特異点は七枷家に存在(もしくは七枷家自体)。 重力の特異点は時空に於けるものなので、そこからお化けが登場している。 特異点が何処か分かったところで、次にそれをどう創るかに移る。 日記には以下のように書かれている↓ 要石市と呼ばれるこの地域でのみ観られる、局所的な地磁気・重力異常――。 流星群の飛来による大量の隕石落下――。 それに伴って降り注ぐ、荷素粒子のシャワー。 これら全てが同時に起こるあの日であれば、『それ』は起こる。 『それ』というのは特異点のこと。 要石市で起こる現象によって、素粒子の大きな質量を生み出そうとしている。 また、日記には次のようにも書かれている。 『それ』に必要な質量が足りないというなら、余剰次元から借りてくればいい。 ここで、↑にあった別の『世界』が出てくる。 足りなかった質量は、なんと重なり合った別世界から借りていたのだ。 だが、どうやって質量を借りたのかは不明。 日記の最後にはこんなことが書かれている。 私の撃ち出す素粒子が、シュバルツシルト半径を突き抜けるにはそれだけあれば充分だ。 シュバルツシルト半径を突き抜ける=特異点に到達する? これにより、撃ち出した素粒子によって『観測者』が送られる。 電磁波共鳴システムの役割は、おそらく生じた『歪み』を維持するもの。
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2012年10月の実験班活動報告です。 こんばんは。 久しぶりの実験班活動報告の更新ですね!最近リアルのほうが本当に多忙でして…すみません。 文化祭終了後から今に至るまで、いろいろありました! 時間軸に沿って結論から述べると… ①実験を4回行いました!(10/22(月)、10/26(金)) ↓ ②東京大学の研究室に直接訪問をし、見学をさせて頂き、なおかつアドバイスまで頂きました!(10/31) ↓ ③ある日突然、実験後の生成物の精製方法の新案が閃きました! 10月から11月上旬の流れ、こんな感じです。午後3時まで授業があり、 小テストや宿題が降りかかってくる高校生からすると、とっても密度の高い充実した1ヶ月でした。 東京大学の見学に関しては、こちらのページをどうぞ→2012年度_東京大学見学 それからちょっと話がそれますが、 7月に行った化学グランプリの結果を正確にご報告するのを忘れてました。 良かったらこちらのページをどうぞ→2012年度_化学グランプリ結果 それでは、本題。 平均反応効率(収率/時間)とは? 化学の世界には反応速度(物質の変化量/時間)という概念が存在します。 反応速度とは、ある化学反応A + B → C において、 純物質の「A」や「B」、「C」が、単位時間あたりどれだけの量が変化しているのか、 ということを表します。値の絶対値が大きければ大きいほど反応が早く進んでいるということになります。 ちょっとわかりにくいですね。例をとって考えてみましょう。 <Example ----- 反応速度> 2H2 + O2 → 2H2O という水素(H2)の燃焼(あるいは爆発)の反応において、 例①2.0molのH2と1.0molのO2が4秒で反応し、生成物を計りとって1.6molのH2Oが得られた(0.4mol分のH2Oはロスしたとする)の場合、 H2の反応速度は -0.5mol/秒 O2の反応速度は -0.25mol/秒 (データ上、)H2Oの反応速度は +0.4mol/秒 となります。 例②4.0molのH2と2.0molのO2が4秒で反応し、生成物を計りとって3.2molのH2Oが得られた(0.8mol分のH2Oはロスしたとする)の場合、 H2の反応速度は -1.0mol/秒 O2の反応速度は -0.5mol/秒 (データ上、)H2Oの反応速度は +0.8mol/秒 となります。 ちなみに理論上、 ①の反応では2molのH2Oが、 ②の反応では4molのH2Oが生成するはずですから、 ①の反応の収率は80%、②の反応の収率も80%となります。 ここで…反応の効率を考えてみましょう。 ①、②の反応は収率がいずれも80%なのに対し、 反応速度の値は物質ごとに変化してしまっていますね。 これは、反応速度という概念が「物質の変化量」に依存していて、 反応させる試薬の量を変化させると、反応速度の値の絶対値までもが変化してしまうためです。 反応速度は、反応させる試薬量を変えると最大値が変化してしまうのです。 これから反応速度という概念を”反応の効率のモノサシ”として自分の研究を進めようとすると、 試薬の量のを変えた際に、反応速度の最大値が変化してしまう(モノサシそのものの長さが変化してしまう)ため、 反応速度からの反応の効率の比較が大変しにくくなってしまいます。 同時に、反応の効率を反応速度で数値化することもできなくなってしまいます。 (最大値60において20という数字は全体の1/3だし、最大値90のうち30という数字も1/3。 このとき30>20だから、30のほうが全体を占める割合が大きい!とは言えませんよね。 つまり、この場合、最大値が60と90で異なるので、20と30は数値の大小関係で比較ができない) そこで、僕は平均反応効率(収率/時間)という概念を考えました。(勝手に考えた概念です。) 平均反応効率では、物質の変化量の代わりに「収率」をおきました。 収率とは理論収率に対する生成物の量を百分率で表したものなので、 どんなに反応させる試薬量を変化させても最大値が一定です。 ”反応の効率のモノサシ”としても、最大値が変わらない(モノサシそのものの長さが変わらない)ので最適です。 <Example ----- 平均反応効率> 上記、例①の反応において H2Oの反応速度 :0.4(mol/秒) H2Oの平均反応効率 :20(%/秒) 収率 :80(%) 上記、例②の反応において H2Oの反応速度 :0.8(mol/秒) H2Oの反応反応効率 :20(%/秒) 収率 :80(%) ⇒平均反応効率は試薬の量が変わっても、収率が変わらなければ値が変化しない!! ⇒すなわち、平均反応効率の値が大きければ大きいほど反応の効率が良いと言える。 (その反面、反応速度では、数値における比較が出来ない。) また、反応の進み具合は1次関数的なグラフにはならず、3次関数的なグラフになると予想できるため、 「反応効率」という名ではなく「平均反応効率」という名を付けました。 デメリットとしては、「収率」を用いているので反応物にこの概念を使えないことです。 (例①や②で考えると、物質「A」、「B」にはこの概念が使えないということ。) しかし、僕のアルドール反応の研究は「いかに反応の効率を良くして最終生成物を100%近く得るか」をテーマにしているので、 このデメリットは全く影響がありません。 平均反応効率、我ながら、とても便利そうな概念ですね!(^^)! やはり概念の説明は長くなってしまいますね(汗 難しいと感じた方、すみません。 簡単に一言でいうなら、 物質の変化量(gやmol)を百分率を用いて表した反応速度が平均反応効率です。 う~ん、勉強しなきゃだし、時間が無い…。 すみませんが第3、4回のアルドール反応の実験結果の報告(10/22(月)、10/26(金))と考察は次回にします。 (実は定期試験前でめちゃくちゃ忙しい!!) それでは、 次回の更新もよろしくお願いします! 参考文献 とくになし 部長、実験班班長まっしゅ
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[PT]実験体RM-78c 遂行地域 エリュシオン - 賢者の図書館 適正レベル 取得 41 / 遂行 43 報酬 経験値 2,574,895古い赤色の袋(1) 関連クエスト 1.怪しい研究報告書2.[PT]実験体RM-78c3.生体組織の分析4.ネリソンの糸口5.[潜入/PT]アルキーミア城砦の諜報員6.[潜入/PT]怪しいレペル団 研究家7.[潜入/PT]研究所の鍵探し8.[潜入/PT]証拠入手9.レパル団の陰謀10.[PT]完全体の破壊 進行順序 1.NPCクセノフォンと会ってクエスト獲得2.RM-78cの組織を手に入れてクセノフォンに届けよ-生体組織(1)3.NPCクセノフォンと会ってクエスト完了