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バールの少女・番外編 その1 「うおおおおおおおおおおおッッ、こっち来んなあああああああああああああッッ!!」 おっと、初っ端から絶叫で始めてすまねえ。 俺の名は、「行方 不明」と書き、「なめかた あけず」と呼ぶ。 こんな名を付けた俺の親はさぞッッかし根性腐ってるんだろうが、 名付け主の父親の名は、「跡絶」と書いて、読みはまんまの「とだえる」だ。 これはもう、俺への当て付けとしか思えねえ。そんなに己の名が嫌なら改名手続きすりゃ良いだろうがよ、ッたく……。 ……ああ、悪い悪い。なんで俺が絶叫を上げてるかってーと、だ。 「こっちに来ンじゃねえええええええええええええええええええええッッ!!」 早い話が、スパニッシュフライの大群に追われてるワケよ、俺。 どうして、こんな事になったのか? そこの所もひっくるめて俺の身の上話を始めたいんだが、いいか? ちっとばっか長くなるがな。 OK! じゃ、サクッと進めちまおうか。 俺の名は、行方不明。って、さっきも言ったっけ? 大学卒業して2年目に突入する、ってったら大体の歳が分かるか。 俺は所謂、「フリー」の「能力者」だ。 契約した都市伝説ってのは、業界用語で言うところの『現象型 遠隔発動/形態変化系 都市伝説』ってヤツ。 「ケムトレイル」って言った方が伝わるかな? 契約を結んだのは大学入りたての頃だ。当時は何が何だかよく分からなかったが、 「人に化ける猫」のおっちゃんと出会った事が幸いして、 都市伝説についてや契約、能力の扱い方、エトセトラ、プラスアルファを一通りレクチャーしてもらった。 そこからは、俺独自の能力研究に勤しんだんだが、まあ、時間はたっぷりあったから己のチカラを熟知するには十分だった。 その時、俺は思ったね。もう、超能力者かと。正義のヒーローかと。 ぶっちゃけこの能力使えば、可愛い女の子とチョメチョメしたり極悪漢を一撃でブッ倒したり夜な夜な悪の組織と死闘を演じたり出来るワケだろ? 俺はもう、燃えに燃えたね。その時は。 大学に居た間は、実家のある辺湖市で活動していた。 「猫」のおっちゃんや地元の都市伝説や俺みたいな「契約者」のたむろしてるグループに飛び込んでみたり、 自発的に夜間パトロールとかやってみたり。 ところがさ、事件らしい事件が起きないワケよ。全くと言っていいほど。 しかも、俺の入ったグループの連中ってのが、争いは御免とばかりの超穏健集団でドンパチは他所でやれと言いやがる。 もうね、馬鹿かと。阿呆かと。 都市伝説と契約した以上、能力をフルに使わねえと意味が無いだろがって話よ。 んで「猫」のおっちゃん曰く「隣町には血の気の多い都市伝説どもが跋扈してるから其処へ行ったらどうだ」との事なので 大学卒業を機に実家を飛び出し、隣町、つまり「学校町」に移り住んだ。今から一年半程前の話だ。 「学校町」に来てからはバイト掛け持ちしつつ、一年くらいは情報収集に徹したね。 この間は暴れまわったりはしていない。いや、情報収集はマジで重要。 色々分かって来た事だが、まず「学校町」は都市伝説の個体数が辺湖の比じゃない。 さらには、色々な勢力がひしめき合って、かなり混沌とした状態になっている。無秩序ってヤツだろうか。 しかも、半端無く強い「契約者」どもが幅を利かせてるようで、こんな状況の中にノコノコ踊り出たなら即刻消されちまう。 だが、俺は思ったね。影でコソコソしてんのも中々悪くない、と。 これだけ強い連中がワンサカ居る中で、気付かれない様に過ごすスリル。 都市伝説が蔓延る夜の闇に紛れて、探究心をくすぐるソウル。 まさにゾクゾク来るじゃねえかと。 俺が具体的に動き出したのは、今年の五月辺りからだ。その頃から《夢の国》とかいう都市伝説が俺の耳にも入り始めていた。 そして、話は飛んで秋祭りの前。 近々、《夢の国》が派手に暴れるという情報を掴み、強大な都市伝説相手に闘うか逃げるか考えあぐねていた時だ。 念願の、「スパニッシュフライ」が、しかも、大群で出現した。 「スパニッシュフライ」は前々から狙っていた都市伝説だ。 コイツは使い道によっちゃ、女の子とチョメチョメどころか大金にも化けるシロモノだ。 みすみす見逃す手は無い。 粘り強い探索の末、遂に、西区の廃工場地帯で、スパニッシュフライの大群と相見えた俺は、 早速生け捕りにするべく、ケムトレイルを吹き飛ばしたワケだ。スパニッシュフライの大群に向かって。 ところが、だ。 スパニッシュフライは、当初俺が予想していたように、昏睡状態に陥って地面に落ちる【のではなく】、 何というか、【興奮した】というべきか、【凶暴化した】というべきか……。 兎に角、【活性化して襲いかかって来た】ってワケだ。そして、話は先の絶叫に繋がるってこった。 「クソッ、何だか色々マズい気がするぜ!」 全力疾走する俺の後ろからは、沢山の不気味な羽音が迫って来る。 やろうと思えば全身を「雲化」した状態になれば、追いつかれても無問題なのだが、 ケムトレイルの影響で更に活性化しそうだし、何よりあの大群に突っ込まれるのはたとえ「雲化」した状態でも御免だ。 追いつかれたら、ヤバい。俺の本能が、そう警告を発している。 廃工場が立ち並ぶ中を右に折れ、建物の中に入り、階を上がっては、外へ飛び下り、左に折れて。 ――何て奴らだ! まだ追ってきやがる!! 次の曲がり角を折れた所で、絶句した。マズい、行き止まりだ! 「どうする、どうする俺!!」 羽音はこちらの状況にお構いなく迫って来る。逃げ道は、何処かに逃げ道は――あ。 俺の今まさに踏んでいるのは、下水渠への格子蓋じゃないか。 こ れ だ。 顔を上げれば、曲がり角から姿を現したスパニッシュフライの大群がこっちに突っ込んで来る。 俺は、「全身を雲化」して、一気に【沈み込んだ】!! 「……間に、会ったか!?」 どうやら、セーフらしい。下水渠の下部へ侵入した俺は、数メートル上にある格子蓋を挟んで唸りを上げている羽虫の大群を睨みつけた。 いや待て。奴ら、格子蓋の間から入り込んで来やがった!? 「うおッ、マズッ!!」 俺は「雲化」した状態のまま、下水の流れる方向へと疾走を再開した。 * 「グブッ、ゴホッゴホ」 スパニッシュフライから逃れるために疾走していたが、何時の間にか下水の激流に身体毎持っていかれていた。 下水に流され、どの位の時間が経過しただろうか。唐突に、暗闇から光溢れる世界へと投げ出される。 大きな音と共に、着水。 「ゴホッ、んだよ、此処は。川か何かか?」 両側がコンクリートの壁で、その間を俺は流されてゆく。見上げれば、眩しいまでの青が拡がっている。 出し抜けに視界が暗くなった。橋が架かっている所まで流され、その影に入ったのだ。 「ハア、災難だったな」 壁へと捕まって、排水用だか知らんが小さな塩ビ製のパイプの覗いている穴に器用に手足を突っ込み、壁を登る。 ッたく、スパニッシュフライを生け捕る筈が、その大群に追いかけられるは、ズブ濡れになるは、何やら妙な臭いはするはで、今日は厄日か? 辺りを見回せば、どうやら「学校町」の端、南区と隣町の境目まで流されたようだ。 「うええ、西区から南区まで流されて来たのかよ……」 一旦アパートに戻って、風呂に入ろう。いや、スーパー銭湯に行こう。このまま戻りたくない。 「ちっきしょお、覚えてろ淫乱黒焦げスパニッシュめ……」 えっぎし、とクシャミを一つ。このままじゃ風邪ひいちまうな、と俺はその場を立ち去ろうとして――。 車のハザードをすぐ背後で聞いた。 え、と振り返ってみれば、眼前に青いトラックが迫っている。 何、ひょっとして俺、マズくない? 直後、物凄い衝撃が俺を襲う。そして、俺の意識は闇の中へ、や、闇の、な、か……へ……。 * 「うあっちゃあ、アレ大丈夫かなあ?」 駄菓子屋の前に突っ立っている黒服Iは、車道の向こうにある橋を眺めている。 救急車とパトカーが数台、橋の上に止まっている。 見ている内に車中へ担架が収納され、間もなくサイレンを響かせながら走りだした。 後に残ったのは、青いトラックとその運転手らしき男性、その男性に事情聴取をおこなっている警察官数名だ。 バイクや自転車が転がっていないのを見るに、歩行者を轢いてしまったらしい。 「うーん、無事でありますよーに」 走り去る救急車に向かって、咄嗟に合掌のポーズを取る。 南区の"巡廻"を終えた黒服Iは、遅い昼食兼お八つを買うべく、行きつけの駄菓子屋へと向かっていたのだが 交通事故の現場に遭遇したために、心持ち複雑な気分だ。 駄菓子屋に入ると、早速店主のお婆さんが話しかけてくる。何処か興奮しているようだ。 「アンタ、今しがた其処で交通事故があったんだよ」 「ええ、救急車が走り去るトコ見ましたよ。無事だといいですね」 「ああ、あれはアタシが呼んだのさ。ヒヒ」 この駄菓子屋は狭い。六畳程度の店内に駄菓子やら雑貨やらが所狭しと並んでいる。 黒服は棚からクリームパンを一つ取り、出入り口側の壁に備え付けられた冷蔵庫から冷えた瓶入りコーヒー牛乳を取りだす。 クリームパンとコーヒー牛乳は、この駄菓子屋で彼がよく買う組み合わせだ。 「死んだんならニュースでやるだろ、ニュースで」 「……縁起でも無い事、言わないで下さいよ」 興奮した店主にげんなりしながらも、代金を渡し駄菓子屋を後にする。 「死んだら化けて出るだろおおおおなああ、『姉っ子橋の幽霊』ってなあああ」 追ってくる婆さんの声は凄く楽しそうだ。 ますますげんなりしながらも、出入り口脇のゴミ箱に剥いだ瓶の蓋を捨てる。 あの橋――正式名称『祈りの橋』、通称『姉っ子橋』の向こう側は、辺湖市「新町」である。 言わばこの橋は、「学校町」と「新町」を結ぶ点の一つだ。 黒服のルーチンは、午前は「学校町」南区の"巡廻"を、 そしてそれが終われば辺湖市「新町」の"巡廻"及び辺湖市在住の『担当者』に会う、という事になっている。 今日も今日とて、彼はあの橋を通って「新町」へと行くのである。しかし。 「……ご飯食べてからでもいいですよね」 橋の上は警察による事情聴取のために通行止めとなっている。取り調べはそう簡単には終わらないだろう。 もしかすると、遠回りをして辺湖市に行かなければならないかもしれない。 普段は歩きながら食べる黒服だが、今日は橋の方を眺めながら食事を取る事にした。 駄菓子屋の前で、コーヒー牛乳をちびちび飲みながらクリームパンにパクついていると、携帯の着信音が鳴った。 黒服の持つこの携帯。普段は電話が掛って来る事など殆ど無い。むしろ、黒服から方々に掛ける事が多い。 尤も、重要な時に限って通話中や電波の不調等で相手に繋がらない事が多いのだが。 スーツから引っ張り出し、通話相手を確認する。――上司からだ。 「あい、もしもし。"I"です」 「インソ君、今何処に居る?」 「がっこーちょーみなみくの駄菓子屋前で、ご飯食べてます」 「てコトは、今から「新町」の"巡廻"か?」 「ええ、これから廻るんですけど。……何かありました?」 何処か含みのある上司の声色に、彼はこちらから直接問うた。 「察しがいいな。つい先程"X"から連絡があってね。 どうやら《夢の国》絡みで《イルミナティ》が上層部に挑発を仕掛けてきたらしいんだ。 今は、上層部の重役が向こう側の相手をしているらしいんだが……」 「……何でまた」 《イルミナティ》とは、辺湖に「特務分室」を置いているという『結社』の一つ、らしい。 彼らと《組織》の上層部とは何らかの不和があるらしく、 《組織》の黒服が辺湖内で全くと言っていい程に活動していないのは、こういった事情に由来する、らしい。 ――こうも歯切れ悪いのは、実の所、黒服Iとその上司、 「辺境」のスタッフがこういった事実を知らされたのがつい先日の事だったからだ。 「んな事あたしが知るかい。兎に角、インソ君はこの件のほとぼりが冷めるまで辺湖には入らない方がいいって話だ。 こっちに戻っといで」 「事情がよく分かりませんが、分かりました」 「《夢の国》戦の前に、こんな厄介事ふっ掛けてくる辺り、奴さんらも《組織》に圧力かけて楽しんでるんだろうさ。 さて、その《夢の国》の件で結構な数の書類仕事が舞い込んできてるよ。早いトコ片づけちまお」 「りょーかいです」 んじゃそゆことで、と通話が切られた。 「……《夢の国》かあ」 携帯をしまいながら独りごちる。 過去に一度、『担当者』やその仲間達と一緒に《夢の国》を目撃した事がある。 当時は幸いにして、《夢の国》はただ歩いているだけで犠牲者を出していた訳では無かったために 直接対峙するという事態に至らずに済んだ。 しかし、今回は違う。 近い内《夢の国》と全面的に激突する事になる。 前回のようには、いかないのだ。 「……何としてでも次郎さん達とコンタクト取らなきゃなりませんね」 《夢の国》が暴れ出した時、「学校町」のみならず辺湖も無傷で済むはずが無い。 しかし、最悪の事態を招くような事は、絶対にあってはならないのだ。 「でも今はしっかり腹ごしらえ、と」 黒服は決意新たに、気合いを入れてクリームパンにがぶりついた。 おわる 前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ
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作戦アイドレス 夏コミ、冬コミ ガチャ祭 図書館のイベント、漫画祭とか 図書館の部品追加 姫路城のホール使うこともある的な記述 火災対策関連 コロッセウム 門前商店街と公園広場 屋台村 山椒の粒入り唐揚げ 猟犬(人) ペラ回し 観察眼 マッサージ技能 駄菓子工場 酢こんぶ ポリンキー 神殿2
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【雨の帰り道】/恵千果◆EeRc0idolE わたしは雨が好きだ。ものごころついた時にはもう好きだった。 どの季節に降るものも好きだったが、中でも、ひと雨ごとに秋が深まり冬が近づくこの季節の雨が一番好きだった。 雨で思い浮かぶことはたくさんあるけれど、幾度となく思い返してしまう出来事がある。 あれはそう、こんな風に雨がしとしと降っていた日のこと。まだランドセルを背負っていた頃の……。 学校の帰り道の途中に、原っぱがある。そこを通り過ぎようとすると、ふいに猫が近寄って来た。 近所で飼われている子だった。診察にも何度か来たことがあったから、わたしを覚えてくれてたみたい。 なーお、と小さく鳴いて、わたしの足元に頭を擦り寄せる。首筋を撫でるとごろごろと目を細める。 あんまり可愛くて、つい夢中になって遊んでしまい、気づいたらだいぶ時間が経っていた。 ふいに、音もなく降り出した雨が頬を濡らした。 いけない、帰らなきゃ。わたしは猫ちゃんにさよならして、走り出した。傘を持って来なかったから。 わたしは雨は好きだけど、濡れるのはごめんだ。いったん風邪を引くと長引く体質もあったから、できれば濡れたくはなかった。 ランドセルが重くて走るのが辛くなった頃、駄菓子屋の前を通り掛かった。おばあちゃんの許可を得て、しばらく雨宿りさせてもらうことにした。 夕立ちはだんだん強くなり、本降りになってゆく。 「やみそうもないね。お母さんに電話するかい?あんた、動物病院の子だろ?」 「おばあちゃん、ありがとう」 駄菓子屋のおばあちゃんとそんなやり取りをしているわたしに、店の外から誰かが話し掛けて来た。 「「いのりちゃん!」」 幼なじみのらぶちゃんとみきちゃんだ。 らぶちゃんは桃色の傘に桃色の雨合羽という出で立ち。対象的に、みきちゃんは上から下まで蒼で統一している。 何故か二人とも、目を丸くしてわたしを見ていた。 「らぶちゃん、みきちゃん、今帰り?」 「そんなわけないでしょ!?」 「そうだよ、どこ行ってたの? 尚子おばさん探してるよ!」 「あ……」 お母さんがわたしを探している。それを聞いて、申し訳ない気持ちでいっぱいになる。 「あたし達、尚子おばさんに頼まれたの。ねー? みきちゃん」 「うん、いのりちゃんが帰って来ないから一緒に探してって」 涙があふれて来る。 「おばあちゃん、どうしよう……」 「しょうがないね、あたしが電話しといてやるから、友達の傘に入れてもらって早く帰んな」 「はい、ありがとう、ごめんなさい」 店を出ようとするわたしに、二人が傘を差し掛けようとする。 「いのりちゃん、あたしの傘にどうぞ!」 「らぶ、何言ってんの。入るならアタシの傘でしょ」 「えっと……」 わたしはどちらの傘に入ればいいかわからなくなり、困ってしまった。 「はいはい、じゃあこれでどうだい? これなら皆で入れるだろ。雨合羽のないお嬢ちゃんが真ん中だよ。返すのはいつでもいいからね」 後ろから大きな傘が差し掛けられた。駄菓子屋のおばあちゃんの黒い傘だった。 「本当にありがとう、おばあちゃん」 真ん中に傘の柄を持つわたし。右隣りに、閉じた桃色の傘を持ったらぶちゃん。 左隣りのみきちゃんは、閉じた蒼い傘をバッグを持つように手首に下げている。 おばあちゃんの傘は少し重かったけれど、おかげで3人仲良く雨の中を帰ることができたんだ。 ぎゅうぎゅう肩を寄せ合いながらの帰り道は、狭かったのに何故か楽しくてたまらなかった。 お母さんにもちゃんと謝れたのは、らぶちゃんとみきちゃんが見ていたからかもしれない。 「おばさん許してくれて良かったね、いのりちゃん!」 「うん、ありがとう」 「また明日ね」 「うん、またね」 わたしのせいで遅くなったふたりを、お父さんが送って行くことになった。 「また明日、学校でねー」 桃色と蒼色の傘が曲がり角を過ぎて見えなくなるまで、わたしはずーっと手を振り続けていた。 「そんなことがあったの……。だからブッキーは雨が好きなのね」 「やっぱりせつなちゃんもそう思う?」 「ええ、思うわ」 木陰で本を読んでいて急に夕立に降られたわたしは、雨宿りしながら止むのを待っていた。 そこを偶然通り掛かったせつなちゃんが、傘のないわたしを見つけて自分の赤い傘に入れてくれ、今こうして並んで歩いている。ちょっとだけ昔の思い出話をしながら。 「小さい頃の三人に、会って見たかったな」 ぽつり、とせつなちゃんがつぶやいた。 寂しそうな横顔に何も言えず、わたしは黙ったまま、せつなちゃんの傘の柄を持つ腕に自分のそれを絡め、そっと力を込めた。 ――――せつなちゃんのそばには、今のわたし達がいるよ―――― 黙って歩くふたりの頭上では、真っ赤な傘の表面を滑りながら雨が踊る。踊りながら雨は、ぽんぽろろん、と歌い続ける。 ふいに、せつなちゃんの歩みが止まった。わたしはせつなちゃんの顔を見る。 せつなちゃんは、わたしを見つめてひとこと、こう言った。 「ありがとう、ブッキー。――――そばにいてくれて」 わたしはやっぱり何も言えず、かぶりを振る。何も言えないけれど、何も出来ないけれど、わたし達はこうして寄り添える。 こんな雨の中でも、曇った日でも、晴天の陽光の下でも。戦いのさなかですら。 だから、今はもう、寂しくないよね……。 わたしと組む腕に、返事をするように、せつなちゃんがぐっと力を込めた。 肌寒いはずの11月の夕暮れの中を、ぽかぽかの温もりに包まれながら家路をたどるふたりに、雨は優しい音色を与え続けてくれていた。
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バクチク 入手方法 駄菓子屋で買うか、ギャラボマーを倒して入手 値段 150円 用途 戦闘中に使うと、フレア属性以外の敵にフレア属性の小ダメージを与える 説明文 バクチクだ …なにかに つかえるかもしれない いろいろ ためしてみよう!
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アニメグッズ アニメ四季別一覧 アニメDVD Blu-ray一覧 アニメ・ゲーム音楽一覧 ゲーム一覧 書籍一覧 フィギュア・ねんどろいど一覧 その他一覧 その他一覧 ※アニメに関係の無い物もあります Kindle端末一覧 駄菓子一覧 Amazon.co.jp ウィジェット
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トップ 森園芽以 が、頑張ってチアダンスで応援しますね。 先輩。わたしの応援で元気になってくれると嬉しいです。 チアダンスの衣装は、さすがにちょっと恥ずかしいですね… チアダンスのために、体を柔らかくしないと…うんしょ…うんしょ… わたしなりに、頑張ってチアダンスの練習をしてたんですよ~ 芙来田伊吹 う~ん… チアダンスは、囲碁のように思った通りにはなりませんね~ ダンスで筋肉痛になっても、うちの銭湯に入れば、すぐ治っちゃいますよ~ ふ~ 一曲練習しただけでも、汗をかいちゃいました~ みんな上手だし、私だけ下手っぴで目立たないように頑張りまーす! やっぱり、チアダンスはみんなと合わせるのが大変ですね~ 押井知 頑張って練習したからね。私のチアダンスも楽しみにしててよ~ じゃじゃ~ん、チアダンスの衣装に着替えてみたよ~ どうどう? チアダンスだと、ボタンを押すチャンスがないな~ 残念! ぬおぉ~…あ、足があがらないよぉ…なんでみんな、そんなに柔らかいんだよ~! ボタンを押すと、ポンポンが開くとか…ないかな? エリア 森園芽以 あまり自信はありませんが…やれることはやってみますね。 先輩、どうですか?わたし、上手に踊れていますか? リズムとタイミングを合わせて、ですか?あわわ…難しいですね~ 芙来田伊吹 先輩、タイミングの合わせ方をアドバイスしてくれませんか? 先輩、チアガールってどう思います?やっぱり、応援されると嬉しいですか? チアダンスが始まるまで、まだ時間があるみたいですね。一局、打っちゃいます? 押井知 チアダンスをしてるときは、ボタンを押したくなっても我慢だね~ はうぅ…やってみると…結構…大変…だぁ~… …失敗を恐れずに?よぉし!笑顔で元気にやってみよ~! 勝利 芙来田伊吹 今度は、私に話してくれるんですね。先輩に失礼がないように頑張ります! 先輩、おめでとうございます~!それでは、次は私の番ですよ~! 押井知 おめでとう!今度は、私だよ~ どこからでもかかってきなさい~ なんてね。 じゃじゃ~ん、次は私にアピールする順番だよ~ ささ、準備は大丈夫かな~? 敗北 芙来田伊吹 あらら…でも大丈夫ですよ、先輩!私待ってますから~! 押井知 ドンマイドンマイ~ 上手くいかない時もあるって~ アピール 芙来田伊吹 それでは、しっかりと拝見させてもらいますね! ふぅ、ドキドキしてきちゃいました~ どんな先輩を見れるんだろう…えへへ、期待してます! わぁ、先輩がどんなお話をするのか楽しみです~ アピール成功 いい感じですね!こっちが緊張してきちゃいますよぉ。 いいですね~ この後もどんなお話を聞かせてもらえるのか、ワクワクしてます~ 先輩のお話、素敵です。もっと聞いてみたいです! 先輩の真剣な表情を見てたら、熱くなってきちゃいました~ なんだかドキドキしてきちゃいますね~ えへへ… やっぱり、先輩はすごいですね~ 魅力がとても伝わってきてますよ~ メロメロMAX 好調だったみたいですね。先輩なら、この先もきっと大丈夫ですね。 この後も頑張ってくださいね!疲れたらうちのお風呂にいつでも来ていいので~ さすがですね~ この調子なら、きっと次も好調なんじゃないですか? 押井知 ボタンも片付けてきたし、準備はオッケー!それじゃ、よろしくよろしく~ ほほう…その顔、本気だね~ 私もキミを隅々まで観察しちゃうよ~ よ~し、どんな素敵なところがあるのか、探しちゃうから覚悟してね~ アピール成功 いいねいいね~ ついつい見入っちゃってたよ~ さっすが~ 今の良かったから、つい当確ボタン押したくなっちゃった。 おっとおっとぉ~ 攻めるねぇ。うんうん、でもいい感じだと思うよ~ ふむふむ…今更だけど、緊張しちゃうね、この立場。あはは。 ボタンを押す時くらい、ドキドキしちゃってるかも… 面と向かって話をされると、結構照れるなぁ。あ、ごめんごめん、続けて~ メロメロMAX お祝いの演出ボタンを押しますよ~ それ、ポチっとな!次も押させてね~ おめでと~ 最高の結果だったんじゃないかな~?その調子で頑張れ~ 森園芽以 いよいよ、先輩の番なんですね。失礼がないように、毅然とした態度で… 先輩のいいところを見落とさないように…それでは、よろしくお願いします! わたしみたいな後輩が恐れ多いですが…よろしくお願いしますね。 アピール成功 えっと…なんだか胸の奥がですね…あ、いえ、先輩のせいというかなんというか… こんなに真剣な先輩、初めて見たかも…あっ、すみません…ちょっと考え事を… 神事の時でも、こんなに緊張しないのに…それだけ先輩が魅力的ってこと…? 先輩に見つめられてアピールをされると、その… 直視できません~ とても魅力的で、お話に引き込まれてしまって… 素敵ですね。 目があっただけで、ドキッとしてしまいますね。えっと、とてもいいですよ~ メロメロMAX この調子で、どんそんいきましょ~ 期待していますから~ わたしの方こそ、ありがとうございました。とっても楽しかったです。 差し入れ 森園芽以 登場 緊張しているときは、お掃除をすると気持ちが落ち着くんです。 ステージのお掃除をしておきましたけど、あとは…本番…ですよね。うぅ… 先輩を応援したいんですけど…この衣装、スカートが短くて…ですね… 受け取り お掃除の他に何かできるかなって考えたんですが、よかったらこれ、受け取ってください。 この差し入れで、先輩の緊張も和らぐと良いかなぁと思って。 力を出し切れるように、これで頑張ってくださいね。はい、どうぞ。 芙来田伊吹 登場 ダンスでしっかり応援してますから!全部終わったら、うちで汗を流してください~ ちゃんと合わせられるか心配ですけど、しっかり先輩を応援しますからね~ レッツゴー、先輩!ファイト!先輩!どうですか?元気出ました!? 受け取り これがあれば、全力を出せるんじゃないかと思って、持って来てみました~! 先輩、もしよかったら~ 役に立てば嬉しいです~ はい、どうぞ。おじいちゃんが、これいいぞ~!ってくれたんです。 押井知 登場 いたた…筋肉痛がすごいんだよぉ。でも、ここまできたらやるっきゃないよね~ チアダンスの衣装に、ボタン式スイッチを付けるのは…邪魔なだけ?むむむ… 出番の前に、復習復習っと。ワン、ツー、ワン、ツー…あれ、この動き合ってるかな? 受け取り いい物持ってきたよ~ えへへ、じゃーん!差し入れ。特別大サービスだよ~ ほい、差し入れ持ってきたよ~せっかくだし、すぐ使って使って~ ボタンの他に、何があったら喜ぶかなって考えて、これ持ってきたよ~ デイリーランキング 森園芽以 登場 結果 芙来田伊吹 登場 おやおや!? 結果が出たみたいですよ~ どどどどうでした!? 結果 調子はどうですか? 今日も全力でいっちゃいましょ~! 先輩、今日もたくさん応援しますね~ 頑張っていきましょ~! 押井知 登場 結果
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駄菓子屋にも氷菓用の冷凍庫があるわけなので、街はかなり発展しているらしい。 - 名無しさん (2020-02-25 22 32 35) 店主が奮発して日本製の冷凍庫を仕入れたのかもしれない - 名無しさん (2021-11-26 11 39 47) 前歯を折るとか、ドンだけ固かったんだ……? - 鈴木颯手 (2020-03-15 19 38 49) こちらの世界でも割と起きてる事故 - 名無しさん (2022-07-09 21 47 34) アルー奪還も書いて欲しいけどそもそも書籍7巻出るかどうか - 名無しさん (2022-06-27 18 34 57)
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《さんしゅのじんぎ》めろ・でぃ・るぅ 《三種の神器》メロ・ディ・ルゥ 【分類】 キャラクター 三種の神器 偶像崇拝 楽器 楽姫 神獣 能力 【キャラクター設定】 個体名は『ルゥ』 冒険者レベル33。転生年齢3歳、身長133センチ、駄菓子が好きな黒髪ロングの日本人形風少女。 CV 一人でできる交響楽団が神獣化したもの。 アイテムだけならともかく、音の神獣と歌の神獣のマナに包まれていてはそうなるのは必然だったといえるだろう。 駄菓子の中でも特に笛ラムネが好き。 笛ラムネや指笛、ホイッスルや手持ち太鼓で音階を鳴らすことができる。 ただ、道具を使用せずに歌を唄ったり、音を鳴らせるレナや瑛子の能力に比べ、楽器に依存するルゥの能力は少々見劣りする。 ルゥは頑張って自分にしかできないことを探すが、ルゥができることは大抵レナも瑛子もできる。 神獣としての年期が違う。 【解説】 あらゆる音楽を自在に奏でることができる能力。楽姫。 奏鳴響(そうめいきょう)。かなでよならせよひびかせよ。ソロ・ア・スター。 手を触れずともかざすだけで(かざさないといけないとは言っていない)あらゆる楽器を使いこなし、奏でることができる。 楽器の種類は問わない。数も問わない。形状も問わない。 音楽さえあればそれを奏でることができる。 音楽を奏でるためであれば、それが本来の用途が何であるかは問わない。 演奏中は、自身を含めた楽器の全ては完全に保護され、万全の状態を維持される。 これまでの誕生日にレナと瑛子から共同でプレゼントをもらっているが、ラインナップがなかなかひどい。 1年目に黄金の除夜の鐘 2年目にヘリコプター4機 3年目に大砲5門 4年目に民草の悲鳴で奏でる処刑鞭予定 ★★★ てんつくてんつく ★★★ ぴっぴっぴっぴっぴっぴっぴっぴっ ★★★ ぴっぴっぷーぷっぴっぽー ★★★ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆
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クランパンスキー巡査 名前:Officer Higgins デビュー:『ズートピア』(2016年) 概要 ZPD(ズートピア警察署)シティ・センター第1分署に勤務するサイの巡査。 エピソード ズートピア ジュディ・ホップスがエミット・オッタートンの捜索に向かった際、エミットと最後に会ったレナト・マンチャスと話している最中にマンチャスが凶暴化した。ジュディからの連絡を受け、ボゴ署長はクランパンスキー巡査を伴ってレインフォレスト地区へ急行した。 ヒギンス巡査とクランパンスキー巡査は、ZPD(ズートピア警察署)の受付に復帰したクロウハウザーにドーナツを差し入れした。 登場作品 2010年代 2016年 ズートピア
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一覧へ戻る 名前 イマケン ニックネーム イマケン・オバケン ジャンル サーファー URL 年齢 22 性別 男 守備位置 マネージャー 口癖 日本は終わっとる。やから俺が何とかしてやるよ。 Comment 散々クズヤンズに誘われているが、断固として野球はしないと断り続けている。しかし試合終了後に差し入れをもってきてくれるという優しいこころの持ち主。水谷からパチンコに誘われ、断れずサンドにジャブジャブ漱石さんが吸い込まれていってるのは最近の話しである。口癖からわかるように将来は政治家を目指しており、政党を立ち上げ日本を叩き直すと日々豪語している。またリスペクトは橋本市長。