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2010年4月21日 19 41 54 2010年4月21日、ニコニコ動画のニコニコ生放送に、島崎博さんが出演しました。 島崎博さんは、日本の推理小説史の中でさまざまな逸話により伝説的になっている探偵小説専門誌『幻影城』(1975年~1979年)の編集長をなさっていた方です。 島崎博さんについて 島崎博さんは1933年・台湾生まれで、現在76、77歳になる訳ですが、今日の生放送の場をセッティングした林依俐さんと、幻影城作家の思い出、手塚治虫や白戸三平の漫画の話などを笑顔で語っていらっしゃって、非常にお元気そうでした。画面を通してとはいえ、今日その謦咳に初めて接することができて感激しました。 島崎さんは、『幻影城』の廃刊後は台湾に戻られ、その後長い間、日本のミステリ界からは島崎さんに連絡がつかないようになっていました。それが一転したのが2004年のことで、詳細は、「探偵小説専門誌「幻影城」と日本の探偵作家たち」の2004年3月16日付の記事「「幻影城」を支えた友情-島崎博さんの消息-」で知ることができます。お薦めの記事です(なお、この記事に登場する「台湾のミステリーファンであるblueさん」は、昨年9月に邦訳『錯誤配置』が刊行された藍霄(ランシャウ)氏です)。 その後島崎さんは、第8回(2008年)本格ミステリ大賞の特別賞を受賞し、それに前後して日本のミステリ関連雑誌・書籍などのインタビューを積極的に受けていらっしゃったので、その後のことはここで書く必要はないかもしれません。台湾では最近、評論集『謎詭・偵探・推理』(2009年)を刊行なさっています。(島崎博さんインタビュー記事リストはこちら: 台湾ミステリについて知るための資料リスト ) 今日の放送について 今日(2010年4月21日)の放送は、台湾の雑誌『月刊挑戦者』(2004年~2008年)の編集長をつとめ、いまはオンライン読み物サイト「ComiComi」(http //www.comibook.com/)の運営などをなさっている編集者の林依俐さん(エリリンさん)がニコニコ動画内に設置しているチャンネル「エリリンの時差アワー」(http //com.nicovideo.jp/community/co32814)で放送されたものです。 (『月刊挑戦者』については、VOFANがカラー漫画を連載していた雑誌、と言えば通りがいいかもしれません。今日の放送でも、バックにはVOFANがキャラクター原案を担当したアニメ『化物語』のポスターが1枚貼られていて、そこに島崎博さんが一緒に映っているというのが不思議な感じでした) 林依俐さんは、台湾のミステリ作家・林斯諺(第1回島田荘司推理小説賞最終候補になった方)とミステリに関する講演を行ったり、東野圭吾『名探偵の掟』の中国語への翻訳をしたりと、推理小説ともゆかりのある方です。 今日の放送は「島崎博さんといっしょにテスト放送」(http //live.nicovideo.jp/watch/lv15470723)と題されていて、テスト放送ということなので、今後もまた放送があると思います。 要チェックですね。 今日の話の流れ 放送は30分間(17 00 - 17 35)、来場者54人、コメント数121 (4月22日追記 出演したのは島崎さんと林依俐さんのお二人で、日本語での放送でした) 台湾での日本のミステリの話(『ゼロの焦点』台湾版の刊行が、日本ミステリの翻訳の最初だったという話など) ※注 『ゼロの焦点』台湾版が刊行されたのは1977年4月 ※私が放送を見始めたのは、この日本ミステリの話の途中からなので、それ以前の最初の10分ぐらいの内容については分かりません。 日本の漫画の話(島崎さんは白戸三平が好きであるとのこと) 幻影城作家の話(島崎さんは筑波耕一郎作品が好きだったが、意に反してあまり人気にならなかったという話など) ほかには、最近は中国の古典ばかり読んでいる、それからビックバンや大統一理論など宇宙に関する本も多く読んでいる、ということをおっしゃっていました。 島崎博さんがニコニコ生放送に興味を持っており、そのうち生放送に出演するかもしれないと、林依俐さんが最初にtwitterに書き込んだのが確か昨年の12月ぐらいだったと思います。それからずっと、放送を楽しみにしていました。(4月22日追記 島崎さんがネット上での生放送に関心を持つ過程は、林依俐さんのtwitterのログ(2009年12月17日)で見ることができます http //twilog.org/elielinjp/date-091217) 自分が生まれた頃にはすでに廃刊となっており、『幻影城』という雑誌は自分にとっては、古本屋でたまに見かけてその時代に思いを馳せるような、文字通り幻の雑誌でした。廃刊から30年という時を経て、その編集長が、インターネット上での生放送という手段を使って、台湾から直接私たちにメッセージを発してくれる。 非常に感慨深い20分を過ごすことができました。次の放送に期待しています。 追記 「ニコニコ生放送」の視聴のし方について 知らない人も多いと思うので、ニコニコ生放送の視聴のし方について書いておきます。とはいえ、自分はニコニコ動画のまわし者でも何でもなく、有料会員登録もしてないですよ。 ☆生放送で見る … ニコニコ動画に会員登録(無料)すれば見られます。 ☆事前予約して見る … ニコニコ動画に会員登録(無料)すれば、事前予約(「タイムシフト予約」)が出来ます。放送終了後1週間以内に、1度だけ放送を見ることができます。事前予約は、放送開始の30分前までに行ってください。 ☆生放送に気づかなかった! もう放送は終わっているみたいだけど、どこかで見られない? … 放送終了後の番組をあとから見るためには、有料の会員登録が必要です。有料会員登録をした場合、放送終了後1週間以内であれば、いつでも視聴することができます。 ☆放送終了後の番組をアーカイブで見る … 放送者が、映像をアーカイブとして保存し、放送終了後いつでも見られるようにしている場合があります。その場合、無料の会員登録をしていれば、いつでも見ることができます。 (今回(2010年4月21日)の放送に関しては、アーカイブにはしないとのことです)
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注:当ページを含めサークル別のカラオケ情報まとめページは、2013年11月末を以って全て更新終了しております こちらは、サークル「こなぐすり」のヴォーカル曲について配信中・投票中・交渉中を調査し、CD・トラック順に並べた一覧です。 (最終更新:2013年4月) 関連ページ JOY-配信曲-か JOY-リクエスト投票曲-か JOY-「交渉中」状態の曲-か CD順全曲一覧 上に戻る アルバム名 配信(予定) 投票中 交渉中 投票終了 トラックNo. 曲名 歌手名 備考 東方對魔薬 ○ 01 チルミルチルノ 愛空アキハ ○ 02 GRIMORE×ALICE 愛空アキハ ○ 06 ハイパー門番タイム 愛空アキハ ○ 08 閃光マイスター 愛空アキハ 東方河童乃薬 ○ 01 カパネットにとり 愛空アキハ ○ 02 冬の堰 花の湊 このみ 03 ETERNAL FLAME 愛空アキハ 04 Dancing star 時花 05 Let s me say good bye 彩月あみ 06 Untouchable killer ムンサル ○ 07 あのアリスも自問自答するんです! 時花 08 The Distorted world 時花 ○ 09 緋の道を辿って このみ ○ 10 「神」それは儚き人のために ヲタクのこま 東方万能飲薬 ○ 01 ひなちょこダークマター 愛空アキハ 03 Starry Tales Cryu ○ 04 マイステリートラベル ななひら ○ 05 戒律の炎と蒼星姫 葉月ゆら ○ 06 Hypno Apple!! 時花 東方虹華薬 01 白い花咲く場所で まめみ ○ 02 Bloody Raven ハナビ雨季 ○ ○ 03 忘れられない忘れ傘 Mayumi ○ 04 binta 時花 ○ 06 Complete Clarification 愛空アキハ ○ 07 -Rayrain- まめみ ○ 08 唐傘奮闘記!~ラクトフェリンの果てへ~ 愛空アキハ 時花 音召薬 02 Re birth requiem まめみ 03 Renaissance 桜ふみ&まめみ 04 TwinkleEmotion 桜ふみ 08 瞬 -Flash- 愛空アキハ 09 漢じやすい彼女の事情 愛空アキハ 10 果てしなき終端 UTA 東方神魔薬 ○ 01 My Rainbow in the Dream はるうら 02 Memorial Days 時花 03 transparent color 愛空アキハ ○ 04 聖輦邂逅 -Esoteric mind- まめみ ○ 07 GARDEN -rayrain another story- まめみ Era of conagusuri 01 02 マホウノクスリ こなこ オリジナル ○ 03 閃光マイスター 愛空アキハ 「東方對魔薬」より再録 ○ 04 Hyono Apple!! 時花 「東方万能飲薬」より再録 ○ 07 ひなちょこダークマター 愛空アキハ 「東方万能飲薬」より再録 ○ 10 GRIMOIRE×ALICE 愛空アキハ 「東方對魔薬」より再録 ○ 11 チルミルチルノ 愛空アキハ 「東方對魔薬」より再録 ○ 12 戒律の炎と蒼星姫 葉月ゆら 「東方万能飲薬」より再録 ○ 14 マイステリートラベル ななひら 「東方万能飲薬」より再録 15 チルミルチルノ ハングル語Ver. 梢依 antiphona ○ 01 戀獄タランテラ はるうら ○ 02 祈りの瞳~3rd EYE = SAD EYE~ うさ ○ 03 Contradiction うさ 04 Over the noisy ground まめみ 05 萃想遊戯 -beyond the mirage- ほたる ○ 06 My place まめみ ○ 07 桜∞friendship 実谷なな ○ 08 アンダーワールド・ファニーシーカー 時花、Tsubaki ○ 09 三つ目が悟る~これが私のドキュメント~ ななひら ○ 10 音速ふぃ→ばぁ♪ 時花 Thalia Aggregation ○ 01 THE SEED OF SUN うさ 02 レゾナンス・メッセージ 時花 03 桜∞frendship [MiYAMO Remix Ver.] 実谷なな 04 亡聖ノ音 はるうら 06 輪廻托生 まめみ 07 re uni-BIRTH まめみ 08 Starry heavens 黒崎朔夜 Eraofconagusuri02 ○ 01 -rayrain- まめみ 「東方虹華薬」より再録 ○ 02 忘れられない忘れ傘 Mayumi 「東方虹華薬」より再録 ○ 03 戀獄タランテラ はるうら 「antiphona」より再録 04 re uni-BIRTH まめみ 「Thalia Aggregation」より再録 ○ 05 THE SEED OF SUN うさ 「Thalia Aggregation」より再録 ○ 06 カパネットにとり 愛空アキハ 「東方河童乃薬」より再録 ○ 07 桜∞friendship 実谷なな 「Thalia Aggregation」より再録 08 レゾナンス・メッセージ 時花 「Thalia Aggregation」より再録 ○ 09 唐傘奮闘記!~ラクトフェリンの果てへ~ 愛空アキハ&時花 「東方虹華薬」より再録 ○ 10 三つ目が悟る ~これが私のドキュメント~ ななひら 「antiphona」より再録 ○ 11 祈りの瞳 ~3rd EYE=SAD EYE~ うさ 「antiphona」より再録 ○ 12 GARDEN -rayrain another story- まめみ 「東方神魔薬」より再録 13 代表がいつもどおりやらかした MiYAMO 月光CRIMSON -爽- 01 See-saw Spiral 加藤乃依 02 GUILTY 黒崎朔夜 04 十六夜咲夜の現形断想 はるうら 05 chill out まめみ 07 comin comin tune ~かみかみ☆チューん~ 時花 08 かくれんぼ まめみ 09 遊音☆ムーン・ウォーカー 時花 Cluster Amaryllis 01 Midnight Blooming まめみ 02 Sorrowful doll show~哀しき人形ショー まめみ 03 想花~Last perfume~ 時花 04 モノクロームシンドローム 加藤 乃依 05 -Natural Visual Shock- 加藤 乃依
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「どぼじでぞんなごどいうのおぉおおぉおおっ゛!?」 「それはごっぢのせりふでしょおおおぉぉぉっ゛!?」 まりさとありす。 ご近所さんが言い争う怒号が周囲に響いた。 怒髪天状態のまりさとありす。 その側に寄り添うのは、それぞれのツガイ達。 必死に仲裁をして喧嘩を止めようとしていた。 しかし、怒りはおさまらない。 お隣さんへのおすそ分けに向かった際の世間話。 そこで、お互いの赤ちゃん出産方法を主張した時に火が付いたのだ。 「すっきりにふさわしいのは、すりすりだけだよっ! ほかはぜったいみとめないよ!!」 「ちがうわ!! ぺにぺにですっきりーっ! するのがとかいはなのよ!!」 バチバチと火花を散らすまりさとありす。 言い争いは、既に三十分にも及んでいた。 「すりすりはね、ゆっくりしながらしあわせーっ! な、きもちになれるんだよ!!」 「ぺにぺにだってまけていないわ! ありすのあいするはにーも、きもちよさそうにしているんだもの!!」 ありすの側にいたツガイが顔を赤く染めた。 別段、否定をする気は無いらしい。 「……ゆゆゆ。でも、すりすりのほうが、かわいいあかちゃんうまれるんだよ!!」 「ありすのあかちゃんもまけていないわ!! ほら、とってもかわいいでしょ?」 ずいっ! と、まりさに赤ゆを見せるありす。 これは自慢のぺにぺにで出来たと豪語している。 実際、目の前に見せられた赤ちゃんは可愛い(ゆっくり視点)ので、まりさはぐうの音も出ない。 「でも、まりさのあかちゃんもかわいいよ!! とってもゆっくりしてるでしょ?」 まりさがツガイの頭に生える茎を見上げながら叫んだ。 そこには数体の赤ゆが実っている。 ありすは、その可愛い赤ゆ(あくまでもゆっくり視点)の姿に悶絶した。 「でもっ!」 「でもっ!」 先程からこの繰り返し。 まるで大量の酒を飲んだ性質の悪い客のようだ。 何度も何度も、赤ゆ自慢とすっきり方法の口論がループし続ける。 「ぷん! ありすとは、ぜっこーだよ!!」 「わからずやのまりさなんて、かおもみたくないわ!!」 そして、最後は仲たがいをしてのお開きとなる。 まりさのツガイの頭に生えている緑色で甘い香りをした一本の茎。 そこに実っていた数体の赤ゆ達が身体を小刻みに振動させた。 直後、赤ゆ達は茎から離れ、地面に敷き詰められた柔らかい草の上へと落下。 大きな瞳で親の姿を確認して、笑顔で最初に行うべき事を実行した。 『『 ゆっきち、しちぇいってねっ!! 』』 挨拶をした可愛い赤ゆの姿を見ながらまりさが声をかける。 「ゆ~ん! かわいいまりさのあかちゃんだよ! ゆっくりしていってね!!」 大粒の涙を流しながら、感極まった声を漏らすまりさ。 これが、" すりすり " で、作られた赤ちゃんの可愛さだ。 そう思いながら生まれたての赤ゆ達と挨拶を交わす。 「ゆっくりしていってね!(チラッ! すりすりでできたあかちゃんはかわいいよーっ!!(チラチラッ!!)」 横目で嫌らしい視線をありすへと向ける。 生まれたての赤ゆは凶悪な可愛さを持っている。 ある程度育ったありすの赤ちゃんの魅力は、まりさの新生児より確実に劣っていた。 見下すようなまりさの視線。 それに奮起したありすは、側で子守りをしていたツガイへと圧し掛かる。 「ありすのあかちゃんつくろうね! とかいはなあかちゃんつくろうね!?」 「だめだよっ! あかちゃんはこれいじょういらないよ!?」 嫌がるありすのツガイ。 だが、囁きながら激しく獣のように愛してくるありすの狂言に、ツガイは丸め込まれていった。 『『 すっきりーっ!! 』』 にょきにょきと生える茎。 可愛すぎる実ゆが大量に宿る。 「ゆ~ん! とかいはなありすのあかちゃんだわ!(チラッ! ぺにぺにさんなら、こんなにいっぱいできるのよ~!!(チラチラッ!!)」 数自慢を始めるありす。 しかし、実際はすりだろうがぺにだろうが、実る赤ゆに大きな数の違いはない。 双方のやる気の問題が大きい。 だが、ありすはその違いを大きく誇張し始めた。 その安い挑発にカチンときたのは、生まれたての赤ゆをぺろぺろしていた、お向かいのまりさ。 舐めて綺麗にしていた赤ゆを掻き分けて、出産直後のツガイへと体を摺り寄せ始めた。 「だめだよっまりさっ!? あかちゃんはもういらないよっ!?」 「すーりすーり!! だいじょうぶだよ!! あかちゃんはとってもゆっくりできるんだよ!!」 強引に頬をすり合わせるまりさ。 次第に、まりさのツガイの頬が赤く染まり、目元が力なく垂れてくる。 「「 ゆっ、ゆっ! ゆ……、すっきりーっ!」」 またも新しい赤ゆを生やしたまりさのツガイ。 ちょっと悲しみで涙目になっている。 でも、可愛い赤ゆを見たら即座に機嫌が直った。 「かわいいまりさのあかちゃんだよ~っ!!」 まりさは向かいのありすに聞こえるように大声で叫ぶ。 それを聞いたありすは歯軋りを鳴らす。 第一次、すっきりー! 戦争の始まりだった。 「すーりすーり! は、からだのふたんがすくないんだよ!!」 「ぺにぺにはとってもすっきりー! が、できるのよ!!」 すりすり。 ぺにぺに。 「ゆううんっ! すっきりしながらゆっくりをあじわえるんだよ!!」 「ゆううんっ! まえからうしろからのばりえーしょんがあるのよ!!」 すりすりっ! ぺにぺにっ! 「ゆっくしゃあああっ゛!? ひっさつ、あかちゃんっにほんざしいいいっ!!」 「ゆっほぉあおおおっ゛!? ひっさつ、あかちゃんっどうじにんっしんっ!!」 まりさのツガイは頭に二本の茎が生えた。 ありすのツガイには頭に一本の茎が、そして、お腹がぽっこりと膨れた。 「やるね!! ありす!! それでこそ、まりさのらいばるだよっ!!」 「まりさもね!! ふふふ、まだまだこれからのようね」 ニヤリと笑いあう二体のゆっくり。 その足元には、今までの意地の張り合いでこさえた赤ゆ達が所狭しと纏わり付いている。 「あしたも、すっきりをしてあかちゃんつくるよっ!」 「とうぜんねっ! とかいはなぺにぺにのちからをみせてあげるわ!!」 まりさとありすは高らかに宣言した。 『『 もういやああああああああああああああああああああっ゛!! 』』 それぞれのツガイが悲鳴を上げる。 連日の出産で既に体は限界に達していた。 頬は痩せこけ、今にもゆっくりしてしまいそうなツガイ達。 「ゆ!? それはこまったんだぜっ! でも……まりさにはぬかりはないよ!!」 「はにーは、ゆっくりやすんでねっ! ありすにもおくのてがあるのよ!!」 にやけ笑いで身体を上へと伸ばすまりさとありす。 まるで、向こうにいる誰かに呼びかける体制をとっているかのようだ。 「「 ゆっくりでてきてねっ!!」」 まりさとありすは同時に叫ぶ。 すると、物陰から頬を染めた二体のゆっくりが、静かな歩みで姿を現した。 「「 あいじんさんだよ!!」」 まりさとありすのツガイ達は目を見開いて驚いている。 急展開に頭がついていかないのだ。 「まりさのあいじんさんは、すーりすーりがすきなんだよ!!」 「ありすのあいじんさんは、ぺにぺにがだいすきなのよ!!」 双方同時に放った言葉は新たな戦いの幕開けを示したようだった。 ニヤリと笑ったまりさとありすは、開戦の言葉を口にする。 「「 ゆっくりしょうぶするよ!! 」」 第二次、すっきりー! 戦争の始まりであった。 「ここはせまいから、あいじんさんのおうちにゆっくりいくよ!!」 「そうね!! とかいはなぺにぺにのうごきで、あかちゃんがつぶれてしまうわ!!」 愛人と寄り添いながら移動していくまりさとありす。 残されたのは、それぞれの正妻と大量の赤ゆ達。 「ごはんさんはゆっくりたべてね!? ごはんがなくなったら、ゆっくりせずにかりにいってね!!」 「とかいはなありすがしばらくいなくなるけど……ないたらだめよ?」 そのような言葉を最後に残して消えた両者と愛人。 ボーゼンと見送っていたまりさとあいすの正妻達。 金縛りから溶けた瞬間、目尻に涙を溜めた後、大きなお口を開いて叫んだ。 「うわぁああああああっ゛!? まじざあああっ゛!! もどっでぎでええええええっ゛!? ごはんざん、だりないにぎまっでるでじょおおおおおおっ゛!!」 「あじずぅううううううっ゛!? ばがぁああああああああああああっ゛!! だいっぎらいだああああああっ゛!!」 大声がまりさとありすに向けられる。 だが、その姿はすでになく、悲鳴が空しく響くだけ。 その絶望的な状況を理解したツガイ達は、頬に流れる涙の線が太くなり、地面に垂れていく涎も量を増していく。 「ゆん! ゆん! ちゅーりちゅーり!!」 「ちょかいは!! ちょかいはにゃ、ぴぇにぴぇに!!」 蛙の子は蛙。 片親の姿と、悪い性質が濃縮されたような赤ゆ達が、ツガイ達の周囲に山のように積み重なっている。 これらの問題児を抱えた正妻達の今後の苦労は目に見えていた。 ツガイの片方は、頭から茎を二本生やし、もう片方はお腹がぽっこりと膨れている。 まだ身重の体で狩りに行けというのが無茶なのだ。 『『 ゆわぁあああああああああああああんっ゛!?』』 正妻達は仲良く声を揃えて泣いてカラカラになっていく。 赤ゆ達は巣の餌をみるみる内に食らい尽くしていった。 お腹いっぱいになった赤ゆ達の一部が、母親の肌ですっきり練習に励んでいた。 背中を走る嫌悪感に身を捩るツガイ達。 小さなうちからすっきりを行う、ゆっくり出来ない赤ゆと認識した親。 怒りの形相を浮かべたツガイ達は、下半身で地面を跳ね上げて、その丸い身体を宙へと舞い上がらせた。 一方、ゆっくりした表情で獣道を進む二体のゆっくり。 「ぺにぺにはすっきりー! できるね!! さいこうだったよ!!」 「すりすりもすてきだったわ!! とってもとかいはね!!」 何やら和解したまりさとありす。 仲良くなったきっかけは、" この行為が出来ないんでしょ!! " と、いう内容で罵倒した後、 そんなことは無いと意気込んで相手のすっきりー方法を実践した時の事だった。 相手のすっきり行為を実践したまりさとありすに、鮮烈な快感が走った。 そして、お互いの方法を認め合った。 第2次すっきり戦争の終結である。 「まりさがゆっくりかえったよ!! げんきだっ……ゆ?」 「とかいはなありすがきたくしたわ!! はにーは……え?」 満面の笑みで正妻の巣の中を確認したまりさとありす。 それぞれの愛の巣は異臭が漂う地獄絵図と化していた。 驚きのあまり声が出ない両者。 正妻達の足が汚れていて、赤ゆが潰された後がある。 煩さに耐えかねて不満が爆発したのだろう。 だが、まりさ達はそんな事は考えない。 咆哮を上げた後、正妻達へと勢い良く向かっていく。 「あがぢゃんをごろじだ、ゆっぐりでぎないやづはじねええええええっ゛!?」 「どがいはじゃないわあああああああああああああっ゛!?」 歯を使って正妻達の肌を次々と食い破っていくまりさとありす。 その後、地面に転がった正妻達にヒッププレスを入念にお見舞いし、完全に止めを刺した両者。 「「 ゆっくりできないやつはしんでねっ!! 」」 まりさとありすは、大声で制裁の完了を告げた。 可愛い赤ちゃんが殺された事に、深く落ち込みながら歩みを進めるまりさとありす。 ゆっくりと向かうのは、愛人のお家。 「……ゆ!?」 「……ゆゆ!?」 まりさとありすが付いた早々に目撃したのは、それぞれの愛人達が巣の中で暴れまくっている事件現場。 愛人達は、足元に群がっていた大勢の赤ゆ達を次々と潰していく。 「ま…まじざのがわいいあがぢゃんだじがああああああっ゛!?」 「あ…あじずのどがいはなあがぢゃんだじがああああああっ゛!?」 正妻宅と同じ様な状況に陥った愛人宅。 それぞれのすっきりー方法を認め合った事により、新鮮な快感を味わう為にすっきりをしまくった。 結果、愛人の元にも赤ゆを大量に置いて後にしたのだ。 「「 うわああああああああああっ゛!? 」」 惨すぎる光景を垣間見たまりさとありすは悲鳴をあげた。 その声に反応した愛人達の相貌が怪しく輝く。 "殺される" 突然、まりさとありすの脳内に浮かんだその言葉。 体の底から恐怖が湧き上がってくた。 自分の意思に反して、足が勝手に動き逃亡を試みる。 地面を転がるようにして逃げていくまりさとありす。 悪鬼の形相をしながら追いかけてくる愛人達。 まりさとありすは、何度も後ろを振り返りながら、道無き道を必死で走る。 『『 までぇえええええええええっ゛!? 』』 「いやああああああっ゛!? ごないでぇええええええっ゛!!」 「とかいはじゃないわっ゛!! ありすなにもわるいことはしてないのにっ!?」 捕まったら確実に殺される死神との追いかけっこは、それから数分間続いた。 そんなに長い距離は走らずに決着を迎えることになる。 『『 おぼぉおおおおおおおおおっ゛!? 』』 愛人達は苦しそうな悲鳴を上げながら地面へと転がる。 両者の腹は、ザックリと縦に裂けて中身が外部に漏れ出していた。 胎生妊娠をしているゆっくりは絶対安静が必須。 間違っても激しい運動はしてはならないのだ。 しかし、この愛人達は怒りで我を忘れて襲い掛かってしまった。 大量の赤ゆを自分達へと勝手に託して巣を飛び出した、まりさとありすの姿を運悪く見てしまったのが原因だ。 『『 いだいよおおおっ゛!? だずげでええええええっ゛!! 』』 腹から赤ゆの出来損ないを流しながら激痛を訴える愛人達。 愛人達は痛みに体を捩った際、地面に広がった未熟児の体を磨り潰した。 その砕けた僅かな破裂音は、まりさとありすに鮮明に届く。 恐怖にかられたまりさとありすは、助けを求める愛人を置き去りにして、暗い森の奥へと逃げ去っていった。 自然に掘られたとは思えない洞穴の中。 二つの丸い塊が身を寄せ合いながら震えていた。 「ゆぅううううううっ゛!? ごわいよっ! ごわいよおおおおおおっ゛!?」 「まじざあああっ゛!! ぎゅっとしてねっ!? もっどごっぢにぎでねっ゛!!」 目の奥に焼きついた恐怖。 巣の中で大量の赤ゆがペースト状に広がった光景。 腹から赤ゆになるはずだった物を流しながら助けを求めた愛人達の姿。 それが、まりさとありすの頭の中から消えてくれない。 周囲の暗闇は、更なる恐怖の増加と新たな不安を生み出す材料にしかならなかった。 「ゆうううっ゛!! ゆゆゆゆゆ……ゆ? なんだか、きもちよくなってきたよっ!?」 「ゆうっ゛!? ゆほっ!! ゆゆゆゆゆゆっ!!」 振動しながら体を密着させたまりさの頬が赤く染まっていく。 ありすのぺにぺには次第に動悸し始めて、天に向けて反り返っていく。 「ゆっ! ゆっ゛!? ありすっ!! すっきりしようねっ!? まりさとすっきりしようねっ゛!!」 「まりざあああっ゛!! すっきりしましょうっ゛!! きてええええええっ゛!?」 すりすりと激しく頬を擦る二体のゆっくり。 呼吸は荒くなり、快感が体の奥底から湧き上がって、脳天から爆発してしまうようなヘブン状態。 『『 すっきりーっ! 』』 ありすの頭から一本の茎が伸びた。 「とかいはな、すっきりー! だったわっ!! まりさっ!!」 満足そうに微笑むありす。 すりすりですっきりを終えたまりさは、お尻をありすに向けて言葉を紡ぐ。 「……ありす…きて…」 その言葉にぺにぼっきが最高潮になったありすは、おねだりしていたまりさに向かって突進していく。 まむまむにしっかりと都会派なぺにぺにを深々と捻じ込んで、ありすは獣の様に激しく腰を振る。 「まりさのまむまむしまるよおおおっ゛!! とってもきもちいいわああああああっ゛!!」 「ありすうううっ゛!! ありすのとかいはなぺにぺにさいこうだよおおおおおおっ゛!!」 ありすの頭に生えた茎が、激しく上下に揺れる。 小さな実ゆが振動に耐え切れず、茎から離れて硬い地面へと叩きつけられていく。 でも、そんな状況はお構いなし。 「いくよおおおおおおっ゛!?」 「きてええええええっ!! まりさのなかにきてええええええっ゛!?」 『『 すっきりいいいいいいいいいいいいいっ゛!!』』 ありすが跳ね上がるように腰を突きたてた後、まりさの体が大きく揺らいだ。 互いに恍惚の表情をしながら余韻に浸っている。 息を細めながら吐いているまりさのお腹が大きく膨れ上がった。 「あかちゃんできたねっ!!」 「きっと、とかいはなかわいいあかちゃんだわっ!!」 笑顔で赤ゆを宿したことを喜ぶまりさ。 それに答えたありすの顔も生き生きとしていた。 とってもゆっくりしていたまりさとありす。 「ゆっ!?」 「うゆっ!?」 どこか遠くで風の音がした。 その耳障りで不快な音色は洞穴内に響いて不気味な反響音を伴う。 浮かれ気分だったまりさとありすは、冷や水をかけられたかのように、震えながら丸い体を小さく圧縮させた。 「もっと……いっぱいつくろうね…」 「そうね…とかいはなあかちゃんがいっぱいいたほうが…ゆっくりできるわ」 呟くようにまりさが言った。 ありすも救いを求めるかのような涙声で囁く。 「ありすううううううっ゛!?」 「まりさああああああっ゛!?」 この二体は恐怖を断ち切る為に、簡単に得ることが出来る快感へと逃げた。 「ゆっほおおおおおおおおおっ゛!?」 「いいわあああっ゛!! とってもとかいはよおおおっ゛!?」 まりさがぺにを使って腰を振り、ありすが口から涎を垂らす。 大きくなっていたまりさの腹は不規則に揺れ動き、中に詰まった赤ゆの元を混ぜ合わせていく。 声無き声を発しながら、その姿をミンチに変えていく赤ゆだった物。 その悲痛な叫びを耳には入れず、まりさは腰をありすの尻へと打ち続けた。 『『 すっきりいいいいいいいいいっ゛!! 』』 今度はありすの腹が大きく膨れ上がる。 それを気にした様子も無く、頬をまりさへと激しく合わせて上下に振り始めた。 ゆゆゆ。との声を漏らした後、目を虚ろにさせて一心不乱にすりすりを続けていく。 『『 すっきりーっ!! 』』 まりさの頭に茎が生えた。 その後、まりさが間髪いれずにありすの前からぺにを入れる。 恐怖から逃れる為に、無謀なすっきりを重ねていくまりさ達。 それは、暗い未来への扉へと進む道標しか残されていない、最低で醜悪な行動だった。 洞穴で二つの大きなゆっくりが鎮座している。 暗い影を落とした顔をしている二体の周囲には、多数の赤ゆが群がっている。 赤ゆの中には、体が醜く歪んだ奇形とされる物や、未熟に生まれてきて知能の発達が乏しい固体も数多く見られた。 「ゆっくち! ちゅりちゅり!! ぴぇにぺぇにっ!!」 「ありちゅはちょかいはっ!! ちゅりぴぇにっ!! ちゅりぴぇにっ!!」 ただし、良不備問わず、口癖に叫ぶ決められた言葉と上下左右運動。 赤ゆ達は、まりさとありすの悪い所をしっかりと継承して、ゆっくり出来る固体は一匹も存在していなかった。 「うわあああっ゛!? どぼじでゆっぐぢでぎないのおおおっ゛!! まりさにのあがぢゃんなら、もっどすでぎなゆっぐりになるはずなのにいいいいいいっ゛!?」 「どがいはじゃないいわああああああっ゛!? どうじで、ありずにのおちびぢゃんは、ぺにぺにをつんつんさせたままだのおおおおっ゛!?」 すっきりの予行練習を始める優秀な赤ゆ達。 練習台は、当然、お腹の大きなまりさとありす。 過剰なすっきり行為の際、何度も腹の中で潰れた赤ゆは、再構築される時に潰れたカスを巻き込み巨大化していった。 腹に詰め込んだお荷物を抱えた親達は、密着してくる赤ゆ達を振り解く行動がおこせない。 「やめでねっ!? すりすりしないでねっ!! すっきりーしちゃうよっ!?」 「いやあああああああああっ゛!? おちびぢゃんだじ、ゆっぐりじでよおおおおおおっ゛!!」 まりさ達は言葉で説得しようとするが、赤ゆ達の行動は全く止まらない。 すっきりを行った赤ゆが黒ずみ、次々を死んでいく。 「ゆっくち!! ちゅっきり! ちゅっきり!! ゆべぇっ゛!?」 「ぴぇにぺぇにっ! ぴぇにぺぇにっ! ぴぇ…ごぼぇええっ!!」 「むーじゃ! むーじゃあああっ゛!! ふじあわぜええええええええっ゛!?」 「ゆうううっ゛!? おちびぢゃんごべんねえええええええええっ゛!?」 生きている赤ゆ、黒ずんでいく赤ゆ。 そんな赤ゆ達を急激な空腹に襲われているまりさ達は、我慢できずに腹に収めていく事を決めた。 まりさ達は、泣きながら赤ゆを租借していく。 その親の姿を見てもすっきりを続ける赤ゆ達。 この洞穴の中は、完全に地獄と化していた。 まりさ達が赤ゆを食らい尽くした後、深刻な食糧難に陥るのは明白。 双方とも胎生妊娠の最中で、狩りに出かけることすら間々ならないからだ。 「ありずが、かんがえなじにすっきりーっ! するがら、ごうなっだんだよっ!? ゆっぐりせぎにんをどっでねっ!!」 「まりざがわるいんでしょおおおっ゛!? ありずのせいにしないでねっ!!」 怒鳴りあう二体のゆっくり。 それに群がっている大量の赤ゆ達。 まりさ達はすっきりを語る前に、これからの未来を語らなければならない。 もっとも、一寸の光りさえも無い絶望的な状況でもあるが。 ・すっきりをいっぱいするお話 かなり前に作ってそのまま放置していた作品です ・内容がとても荒いですね 本当にすいません 手がけている新作を早く仕上げたいと思います ・一部他作者様の設定をお借りしています 過去作 ふたば系ゆっくりいじめ 779 そうだ、駆除しよう ふたば系ゆっくりいじめ 764 たまたま ふたば系ゆっくりいじめ 752 おらべならい ふたば系ゆっくりいじめ 742 お呼び出し ふたば系ゆっくりいじめ 718 完全予約制 ふたば系ゆっくりいじめ 710 基本種 ふんどしれいむの復讐 ふたば系ゆっくりいじめ 683 あんらっき~を乗り越えて ふたば系ゆっくりいじめ 665 基本種 れいむの受難 ふたば系ゆっくりいじめ 638 ばうんてぃはんたー ふたば系ゆっくりいじめ 612 かってにはえてくる ふたば系ゆっくりいじめ 593 迷作劇場 ふたば系ゆっくりいじめ 572 ぎゃんぶらー ふたば系ゆっくりいじめ 507 火の用心 ふたば系ゆっくりいじめ 500 駄目だよ? ふたば系ゆっくりいじめ 458 ドゲスー ふたば系ゆっくりいじめ 449 希少種の価値 2 ふたば系ゆっくりいじめ 448 希少種の価値 1,5 ふたば系ゆっくりいじめ 443 希少種の価値 ふたば系ゆっくりいじめ 398 ゆっくり達を必殺技で葬る物語 ふたば系ゆっくりいじめ 382 穴だらけの計画とその代償 ・他、6点
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Expansion3のクランホームへようこそ テスト期間です。 何作るか決めたらいろいろ貼るのでお待ちください。 "Expansion3"「えくすぱんしょんすりー」と読む。クランマスターは"らんえぼ"。 主に護衛・殲滅戦で活動を行う。ゲスト戦・クラン戦も5人以上から行う。 【メンバー募集要項】 メンバー募集に関しては基準があるので理解してほしい。 募集概要・申請の仕方についてはこちら→募集概要・申請の仕方
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前編 「むきゅぅ、むきゅぅ、むきゅぅ、、、、」 ぱちゅりーは道路を避け、茂みに身を隠しながら移動する。 この町を出て、森に行けばきっと安全だ。 馬鹿な野良共を利用して何とか生き延びてやろうとぱちゅりーは考えた。 (この先に公園があるはずよ。そこから林を抜けていけば人間に見つからずにぬけられるわ…!) むきゅむきゅと体を引きずらせながら公園にたどり着いたぱちゅりー。 ここから隣接する林を辿って行けば森に行ける。 そう思いながら公園を進んでいると、途中で人間に捕獲された。 「むぎゅ! はなじでぇぇ…」 声を張り上げることの出来ないぱちゅりーは為す術もなく木箱に詰められ、拉致された。 一日後 「………!」 ばさっ 「ゆっくりしないでおきてね!!!」 (うるさいわ…) ぱちゅりーは何者かの怒鳴り声で目覚めた。 「むきゅ、うるさいのよ…」 「ゆ、おきたねぱちゅりー!」 騒いでいたゆっくりを見たときぱちゅりーは思った。 (どこかで見たような……………………………!!!) ぱちゅりーの奸計にはまってしまった森の美れいむの幼なじみのまりさだ。 じつは、ぱちゅりーに返り討ちに遭い、 死にかけていたところをゲスまりさ達の餌食になったありすの飼い主の男性(以降、男性)に保護されたのだった。 まりさは助けられた後、事情を説明した。 男性はそこで事件の元凶の存在を知り、このまりさを利用してぱちゅりーを探した。 そして、まりさは民家の庭でのんびりしていたぱちゅりーを見つけることに成功。 男性の女性を説得し、引き取ることができた。 ただ、捕獲した頃には虐待の傷が酷く、簡単に死んでしまいそうだったので、 加工所に持って行き、ボロボロになった皮の張り替え、その他命に関わる傷を修復し、休ませた。 そして今に至る。 「よくもれいむにひどいことしたね!!! ゆるさないよ!! ゆっくり・・・しねぇ!!!」 ぼよん! 間の抜けた音を立て、転がってゆくぱちゅりー。 「ゆべっ!」壁にぶつかりようやく止まる。 修復されたとはいえ、虐待による体力低下は深刻で、 今やぱちゅりーは野良ぱちゅりーの体力と大差ない程度まで下がっていた。 「まりさのほうがつよいんだよ! ゆっくりりかいしてね!!!」 と言い放ち何度もぱちゅりーに攻撃を加えるまりさ。 「むぎゃあああ!! もうやめてぇぇええええ!!!」 何度も攻撃され、泣き出すぱちゅりー。 異なる色の目からダクダクと涙を流し、相手の同情を誘おうとしている。 「まりさ、その辺にしとけ」 男性がまりさを止める。 「ゆ、わかったよ!!!」 まりさは男性の言うとおり攻撃を止め、下がる。 「ぱちぇは飼いゆっくりなのよ!!! こんな事して言いと思ってるの!!!」 しかし、ぱちゅりーの頭にバッヂは、無い。 お姉さんが手術後にこっそりと外したため、ナイトキャップには何もついていない。 つまり、今のぱちゅりーは飼いゆっくりを自称する野良と同じ扱いになる。 ちなみにまりさの帽子にもバッヂは、無い。 30分後 まりさと男性はとある場所を訪れていた。 「ぼおやべでええぇぇぇえええ!!」 「ばりざをだづげでぇえええええ!!!」 そこにはかつて、男性のありすを犯し、殺したゲス達が飼いゆっくりの性欲処理機として活躍していた。 苦行を受けてきたゲス達の肌はヒビだらけ。 加工所職員がぎりぎり死なない程度、かつ公衆便所として使用できる程度の修復をしていたため、 死ぬことも出来ず、かつて自分たちが行った事を何ヶ月も飼いゆっくり達にやられていた。 飼いゆっくり達が一通り、すっきりーを終えると、男性はぱちゅりーをそこに放り込む。 そして、ゲス達の戒めを解き、説明してやる。 「えー、このぱちゅりーは、人間に酷いことをしようとして、制裁されるクズ饅頭です。 これからこのクズ饅頭がどうなろうと人間は関知しません。 ちなみに君たちがこうやって饅頭便器になった原因を作ったのもこのクズ饅頭です。 それじゃあ、ゆっくり楽しんでいってね!!!」 その瞬間、ゲス達はぱちゅりーに襲いかかる。 「むぎゃあああああ!!! やべでええええぇぇぇぇえええ!!!」 「うるざいんだぜぇえぇえええ!!」 「おばえのぜいだあああああ!!!」 「じね!!! おばえのようないだがぼのはじねええええええええ!!!」 度重なる暴力により体力が限界のゲス達であったが、出せる力を振り絞り、ぱちゅりーに体当たりを仕掛ける 「すっぎりさせろおおおおぉぉおおお!!!」 まずれいむがぱちゅりーに襲いかかる。 「ゆひひひ・・・、ばぢゅりーのまむまむがらくりーむででるよ"!!!ばちゅりーのばーじんはでいぶがもらっだああぁぁあ!!!」 「!!!・・・・・・ゆぎゃ"あ"ああ"ああ"あ!!!」 お姉さんの手術により、一度破壊されたまむまむの部分には自分の子供のまむまむが移植されている。 そのため、まむまむは子ゆっくり程度の大きさしかない。 そこに成体サイズのぺにぺにを突っ込まれたら、ぱちゅりーのまむまむは破れ、 直接内蔵に当たるクリームを蹂躙される。その激痛は想像を絶するものだろう。 ぱちゅりーが思うのは激痛からの逃避か、子の純潔を守れなかった悔しさか。 しかし、ゲス達はそんなことを気にすることはない。 むしろ、ぱちゅりーが「ついさっきまでばーじんだった」という事に興奮、後ろから、横からひっきりなしに、ぱちゅりーを責める。 そして、植物型でにんっしんっした子供を千切られ、食べさせられる。 これはいつぞやにぱちゅりー達がゲス達に教えた美れいむで「商売」をするための方法。 自分の教えた悪行が巡り巡って自分に返ったのだ。 数十分後 男性により回収されたぱちゅりーは見た目上少し痩せた程度に見えたが、 息も絶え絶えになり、ガタガタ震えていることから、かなりの苦行を受けたことが伺える。 「ゆっくりざまぁみてね!!! ゲラゲラゲラ!!!」 まりさはざまみろと笑い、ゲス達はまだ満足していないのか、いつまでもぱちゅりーを罵っていた。 「まりさ、気は済んだか?」 「ゆ! まだすんでないよ! むれにつれていってみんなでせいさいするよ!!!」 男性は「そうか」とだけ言った。 ぱちゅりーを透明な箱に入れ、すぃーと呼ばれるゆっくり用の自動車に乗せるとまりさに乗るよう指示した。 「おじさん! いままでありがとう! こんどまりさのむれにきたらいっしょにゆっくりしてあげるよ!!!」 「ああ、そうだ。まりさ、お前の言ってたれいむなんだが、まだ生きてるらしいぞ」 「ゆっ!!! ほんとう!? どこ、れいむはどこ!!?」 死んだとばかり思っていたれいむが生きている。 まりさにとってはこれ以上に良いニュースは無い。 「うん、あそこに大きい家があるだろ? あそこに住んでいるらしい」 と他の家よりも広く、大きな家を指さしながら男性が伝えた。 「わかったよ!!! まりさはれいむをつれもどしてから、もりのおうちにかえるよ!!! おじさん! ありがとうね!!! まりさとれいむにあかちゃんができたらいっぱいみせてあげるよ!!!」 まりさは瀕死のぱちゅりーを連れ、大きな家を目指した。 人間の早歩き程度の速度が出るすぃー。 憎いぱちゅりーが透明な箱越しに同乗しているけど、気にならない。 まりさの心はれいむでいっぱいだからだ。 -もうすぐれいむに会える まりさはそう思うとこれまでの全ての苦労が報われる気がした。 あと少しでれいむに会える。 -れいむに会ったら、いっぱいすりすりしよう、 -いっぱい酷いことされたはずだけど、まりさがいっしょにゆっくりすればげんきになるはず。 甘い未来を思い描いていると、あっという間に目的地に到着した。 門は開いており、まりさはそこからすぃーを利用して敷地内に入る。 扉の前の縁石のそばにすぃーを止め、扉に体当たり。 「ゆっくりしていってね!!! まりさだよ!! れいむ、開けてね!!!」 大声でれいむを呼ぶが返事はない。何度も呼んだが返事はない。 (それにしてもれいむはすごいね! こんな大きいお家に住んでるなんて!) そのうちまりさはきっとお昼寝中か、お出かけ中だろうと予測し、 帰ってくるor起きるまでは庭でゆっくりする事にした。 ゆーゆーと雑音を立てたり、ぱちゅりーの入っている透明な箱に体当たりしたり、罵ったり。 しばらくすると、門の方から物音が。 まりさがそちらを見ると、みょんが入ってきた。髪飾りには金に輝くバッヂがついてる。 (きっとれいむの召使いだね! 召使いが居るなんて、さすがれいむだよ!) 「そこのみょん! ゆっくりしていってね!!!」 元気に挨拶。 「!!!・・・不覚みょん・・・」 みょんはなぜかがっくり項垂れた。 その行動がまりさにはお辞儀をしているように見えた。 「まりさだよ!!! れいmゆべっ!!!」 れいむを出してね! と言おうとしたところで体当たりされ、家の壁まで転がり、ぶつかる。 「いだいいいぃぃいいぃぃ!!!」 わんわんと泣き出すまりさ。 「クソ野良が侵入したなんて、お父様に示しがつかないみょん!!! お前も加工場送りにしてやるみょん!!!」 「ゆ"ーーーーーー!!! 加工所はいやああああああ!!!」 「うるさいみょん!!!」 暴れるまりさに何度も体当たりし、動けなくなると今度は何度も踏みつけた。 「ただいま、、、ん? これは・・・みょん」 みょんがまりさに攻撃することに専念している間に、家主である名士が帰宅した。 名士はまりさへの攻撃に夢中になっているみょんを呼ぶ。 「ゆ? お、お父様・・・、ち、違うんですみょん!!! これは、その、ゆぅぅぅ、すいません。野良に侵入されてしまったんですみょん・・・」 言い訳しようとしたが、言い逃れる為の文句を思いつかいないみょんは素直に謝った。 ちなみに、普段は門を閉めてあるため、野良は侵入できないようになっていたのだが、 みょんが「狩り」に出かける際に門を閉め忘れたため、侵入を許してしまった。 みょんは「お仕置き」を覚悟した。 「みょんや、これはこの間言ってた『真犯人』だよ」 名士はみょんを抱き上げ、透明な箱の中でぐったりしているぱちゅりーを指さし囁く。 「みょん?」 一室にぱちゅりーとまりさは入れられ、まりさの幼なじみである「れいむ」が運び込まれた。 「でいぶ!!! でいぶ!!! なんでごんなごどにいいいぃぃいいいい!!!」 「うるさいみょん!!!」ぼよん! 「ゆべっ! ゅぐぐ・・・どぼじで! どぼじでごんなごとするのおおおおおおお!!!」 まりさには訳が分からなかった。 ここにくれば、れいむがいる。たしかにれいむはここにいた。 しかし、れいむの頭からは花が咲き、れいむ自身は非常に苦しそうな表情を浮かべ 時折「ゆ"っ!」と低くうめく。まりさを見ても涙を流すだけ。 どう見ても、大丈夫なんかじゃない。 「みょんの大事なありすが死んだのにこんな薄汚い野良が生きてるなんて許せないんだみょん!!!」 「どおいうことなのおおおおおお!!!」 自分の婚約者のありすがあのゲス共に嬲られ、死んでしまった。 自分の命よりも大事なありすが死んだのに、 この汚い糞饅頭は「みょんはつよいしかわいいしれいむのおよめさんにぴったりだよ!!!」 と、自分に色目を使ってきた恥知らず。生きてる価値はない。 「死にたくない」とうるさかったから仕方なく、「花瓶」として役に立ててやってる。と 「なんでえええ!!? でいぶをもどにもどじでよおおおおおお!!!」 まりさには意味が分からなかった。 あまりにも理不尽すぎないか? れいむはみょんを褒めただけなのにこの仕打ち。 八つ当たり以外の何者でもない。 「ゆふふ、みょんはいま機嫌がいいみょん。折角だからお前も殺さないでやるみょん」 「いいがら! はやぐでいぶをだずげでねえええええ!!!」 「うるさいみょん!!!」 「ゆべっ!」 喚き散らすまりさに手加減なしで体当たりをかますと、まりさは勢いよく吹き飛び、壁とキスした。 剥がれ落ちたまりさは餡子を吐き、細かく痙攣する。 みょんはまりさを無視し、ぱちゅりーの入った透明な箱に向き直る。 「ゆふふ、お前には自分の罪深さを知って貰わなければならないみょん・・・」 ずっと蚊帳の外にいたぱちゅりーは突然のみょんの宣告にびくりと反応した。 「まずこの写真を見るみょん」 そこにはみょんとありす、そして二匹の飼い主である名士とゲスをぱちゅりーにけしかけた青年が映っていた。 「よく見て覚えるみょん、それがお前が不幸にしたありすだ!」 みょんはこの写真のありすが自分の婚約者であることを伝え、 さらにぱちゅりーがゲス達を手なずけるために考えた「商売」により死んでしまったことを伝えた。 「お前はただ殺すだけじゃ駄目だみょん・・・加工所で精々苦しんで死ね」 数分後 「ちわー、加工場でーす!」 「あ、どーもご苦労様」 元気に挨拶する加工場職員二名。 「こいつとこいつと、あとうちのみょんを同行させてやってください」 「まっで! ぱちぇは飼いゆっくりなのよ! 勝手に加工場につれてっちゃだめなのよ!!! よぐみでよ! ぱちぇの頭にゴールドバッヂあるでしょ!!!」 「何言ってるみょん? お前の頭にバッヂなんて無いみょん!」 「むきゅ?」 慌てて帽子を取って探すが見つからない。 「むぎゅ! まっでね! おねえさんに聞けば良いんだわ! お姉さんに聞けば・・・」 「うるせーなぁ」ゴン! 「むぎゃ!」 やかましく騒いでいたが、一発殴られるとしゃべることも出来なくなった。 職員は手早く段ボール箱にぱちゅりーを移し、まりさに手をかけようとする。 「ゆあああああ!!! やべで! かごうじょはゆっぐりできないいいいいいい!!!」 「ゆっ! そうだ! まりさはおにいさんと一緒に暮らしていたから、かいゆっくりだよ! ゆっくりりかいしてね!!!」 まりさは人間の世話になっている時に飼いゆっくりは加工所に連れて行かれないと学んだ。 だから、自分が飼いゆっくりだといえば大丈夫だろう。 そう思っていた。 「お前、馬鹿かみょん? 頭にバッヂついてなければただの薄汚い野良だみょん!」 顔色一つ変えずにまりさを梱包する職員に変わりみょんが代弁した。 ぱちゅりーは暗闇の中、これからどうしようかあれこれ思案していた。 このままでは加工場で虐待され、殺されることは火を見るよりも明らか。 何とか逃げ出すチャンスは無いものか・・・。 数分後、ぱちゅりーはクリーム脳なりに作戦を立てた。 みょんに色目を使って隙を作らせ、その間に逃げる。 ぱちゅりーは自分の容姿には自信があった。 ただ、今の自分の姿がどうなっているか考えつかなかっただけ。 がたっ 「むきゅ?」 ぱちゅりーは箱から取り出され、職員に抱えられた。 「あれを見るみょん」 隣の職員はみょんを抱えている。 ぱちゅりーは示された方向にある家に見覚えがあった。 あそこはつい最近まで自分が住んでいた家。お姉さんが住んでいる家。 -きっとぱちゅりーをお姉さんの家に帰してくれるのね!!! そのお姉さんに虐待されたことも、そのお姉さんから逃げていたことも忘れ、 ただ都合の良いことだけを夢想するぱちゅりー。 「お前を飼っていたお姉さんだみょん、よく見るみょん!」 窓からお姉さんが見えた。 ニコニコ笑顔で何かを持っている。 それはちぇんだった。バッヂが無いのでおそらく野良だろう。 お姉さんは表情を変えずに、手に持ったちぇんを思い切り壁に叩きつけた。 -いだいよおおおお!!! わからないよおおおおおお!!! ちぇんの叫び声が聞こえてくるかのようだった。 しかし、お姉さんは叫び声を聞いて止めたりはせず、それどころか更に壁にちぇんを叩きつけた。 ぴょんぴょんとらんが跳ねて抗議しているようだが、状況は変わらない。 ちぇんが反応を返さなくなると今度はらんをちぇんと同じように壁に叩きつけ始めた。 終始笑顔でゆっくりを壁に叩きつけ、餡子の花を咲かせる。 「むきゅぅ・・・」 ぱちゅりーはまだ優しかったころのお姉さんとのことを思い出す。 前の飼い主に捨てられ、また人間の飼いゆっくりになるために奮闘していた頃、 ぱちゅりー達は如何に自分たちが不幸なゆっくりであるかを宣伝し、同情を誘ったのだが 三文芝居に付き合う人間はなかなか現れず、何日も粘った。 いくら野良のゆっくり達を捕食していたとは言え、人間の生活の快適な環境から、 野良の環境に移ると嫌でも体力的にも精神的にも辛くなる。 寒い環境の中、本気で泣いて助けを求めても誰も振り向かない。 そんな中、ぱちゅりー達の三文芝居に付き合い、涙を流して同情し、 保護を約束してくれたのがお姉さんであった。 そんなお姉さんが今ではゆっくり達が泣き喚き命乞いをする様をみてゲラゲラ笑っている。 なぜ、そんなになってしまったのか。 「お前達があのお姉さんを襲ったからこうなってしまったんだみょん」 「お前達に襲われて、周りから孤立した時に頭がおかしくなってゆっくりを虐待するようになったんだみょん」 「前はあんな人じゃなかった、タチの悪い野良でも笑って許すような人だったのに・・・」 ぱちゅりーの表情から考えていることを読み取ったのか、みょんが原因を話した。 みょんが職員に一言二言話すと職員達はぱちゅりーを梱包し、台車を引いて移動した。 「ゆべっ! いたいわ! ぱちぇをもっと丁寧に扱いなさい!!!」 「むきゅ? ここはどこ?」 「加工所だみょん」 加工場に到着すると、まりさとれいむは職員に「生活雑貨製作所」と書かれた場所に連れて行かれた。 「いやああああああ!!! でいぶにひどいごどじないでえええええ!!!」 「ごべんなざいいい!!! いいこにするがらゆるじでええええ!!!」 「みょんとゆっくりできないよおおおおお!!!」 「むぎゅうううぅぅううう!!!」 ぱちゅりーが連れてこられたのはゆっくりの飼育室。 そこにいるのはみょんの「狩りの成果」、つまりみょんのゆっくり狩りの成果。 美れいむが所属していた群れのゆっくり達がアクリル板で出来た牢獄に閉じこめられていた。 「うるさいみょん!!! 」 みょんが怒鳴るとゆっくり達はびくりと反応し、皆一様に黙ってガタガタ震えている。 「・・・良いことを教えてやるみょん、お前達、なんでここに閉じこめられているか分かるか?」 「ゆぅ、みんながみょんのだいじなありすですっきりしたからだよ・・・」 一匹のまりさが答える。 みょんがゆっくり達を加工場に引っ立てる際に恒例の「どおj(ry」に答えた内容を覚えていたようだ。 「確かにそれがみょんがお前達を襲った理由だみょん! 」 そして始まるゆっくりの命乞いと罵声の大合唱。 ぱちゅりーはみょんの意図をうかがい知ることが出来ないでいた。 突然みょんが攫った群れのゆっくり達への大演説。 単純に演説が目的ならぱちゅりーをここに連れてくる必要はなかったはずだ。 そして、一緒に来たはずのまりさは不在。 どこで何をしているかも全く分からない。 不安ばかりが募った。 (むきゅ、、、) ぱちゅりーが困惑していると、職員が大きな籠を二つ持って入ってきた。 そして、床に中身を置いた。 「「ゆ"っ! ゆ"っ! ゆ"っ! ゆ"っ! ゆ"っ! 」」 「いだぃよ"おお"ぉぉ"ぉぉ・・・」 「おでえざん、ぼおやべでえぇぇぇ・・・」 籠に入っていたのはれいむ+まりさの組み合わせが二組。 片方は絶叫の表情で頭から花を咲かせ、激しく痙攣、いわゆる「花瓶ゆっくり」になっている。 もう片方は皮が透明で、中身である餡子や目玉等が透けてスケルトンゆっくりになっていた。 群れのゆっくり達とぱちゅりーは花瓶ゆっくりとなったまりさとれいむには見覚えがあった。 自分たちの群れの仲間の性格の悪い美れいむと気立ての良いまりさだ。 そしてぱちゅりーはさらにスケルトンゆっくりとなったまりさとれいむにも見覚えがある。 お姉さんの家に置き去りにした、元手下のれいむとまりさだ。 「ゆぎゃああああああああ!!!」 「い"やあ"あああ"あああ"!!!」 「やだああああ!!! ごわいいいい!!!」 「だずげでえええ!!! らんじゃまああああああ!!!」 自分たちの未来を目の当たりにし、さらに恐慌状態に陥るゆっくり達。 ぱちゅりーはガクガクと震え、みょんに色目を使う作戦も、何もかもをすっかり忘れた。 「うるさいみょん!!!」 みょんが怒鳴ると、再びその場の全員が静まりかえり、小さく「ゅっ、ゅっ、」と嗚咽する音以外聞こえなくなった。 「よし、全員揃ったから説明してやるみょん! まずこの二匹だみょん!!!」 ぶよっ! ぶよっ! 二匹を踏みつけ、 「この二匹はお前達の群れの糞饅頭だみょん! 加工所特製の『花瓶』に改造してやったみょん!!!」 「「ゆ"い"っ!!!」」 涙を流し、痙攣する二匹。 「ゆがああああああ!!! れいむとまりさにひどいことするいなかものなみょんはじねええええ!!!」 二匹の幼なじみであるありすはみょんの行動に完全にキレてしまい、口汚く罵る。 みょんは何度も怒鳴って黙らせようとするが、黙らない。 みょんは職員に頼んでうるさいありすを取り出して貰い、「公開処刑」した。 ありすはぼろぼろの饅頭片になり、その死体は牢に放り込まれた。 「うるさい奴はそのありすと同じ目に遭わせてやるみょん!!!」 ありすの死体に当たってしまったゆっくりが最初悲鳴を上げていたが、みょんが怒鳴ると静かになった。 「ふん、そこの気持ち悪い透明ゆっくりはそこの汚いぱちゅりーの手下だみょん!」 首をかしげるゆっくり達。それがどうした?とでも言いたそうだ。 「この汚いぱちゅりーのせいでお前達は死ぬんだみょん!」 「むぎゅ!?」 みょんは飼い主から教えて貰った事情を全て話した。 -ぱちゅりーが飼い主であるお姉さんを襲うために痺れ薬を手に入れようとし、 ゲス達に信用されるために美れいむを使って「商売」をするための方法を教えたこと -そのゲス達がみょんの婚約者のありすを襲ってみょんが見つけた頃にはありすが死んでしまったこと 等々 全ての内容を把握できた者はほとんどいなかったが 「ぱちゅりーのせいでこんな目に遭っている」と言うことだけは全員理解できた。 職員は透明な箱にぱちゅりーを入れ、牢の真ん中に設置した。 すぐさま、透明な箱越しのリンチが始まる。 「じね!!! あだまでっがちのぱちゅりーはいますぐしねえええええ!!!!」 「らんじゃま"を、らんじゃまをがえぜええ"ええ"え"え"!!!」 「お"まえにてんこのなに"がわがるっでいう"んだああ"あ"ああ!!!」 「でいぶのあがちゃんがじんだのもおまえのぜいだああああああああ!!!!」 「ばちゅりーのはじさらじめえぇえぇぇ!!!」 丈夫な透明な箱が壊れることはなく、体当たりをするゆっくり達は自分の体を壊しながらも体当たりを続ける。 ぱちゅりーはゆっくりの怨嗟の籠もった表情に圧倒される 「むぎゃあああああ!!! ばぢぇはわるぐないいいいいいい!!!」 どこを見てもぱちゅりーを睨む顔、顔、顔。 潰れ、崩壊してもにらみ続ける。 崩壊したゆっくりの餡子により透明な箱が餡子まみれになった頃にぱちゅりーは回収された。 「むぎゅぅぅう、むぎゅぅぅう・・・」 大きく息をつく。 ずぬっ 「むぎゃぁ、、、ああ"ああ"あああああ"ああああ"ああ"!!!」 休む暇無く今度は剣山の上に置かれた。 「いだいわ! ぬいで!!! ぱちぇのあんよからいだいのぬいでええぇぇぇえええ!!!」 「・・・ねぇ、じ・・・ねぇ・・・」 「むきゅ!?」 「ばちゅりーはじねえぇぇぇえええ!!!」 「おばえのぜいで、でいぶもばりざもばげもどにざれだんだあああ!!! おばえが、おばえがおねえざんをどでいにずるなんでばがなごとしようとじたからあああ!!!」 ぱちゅりーの目の前には中身を羊羹にされ、皮を透明な葛に交換されたスケルトンれいむとまりさが。 二匹とももう自力で跳ねることも這いずることも出来ないが、口を動かすことだけは出来た。 「うるざい! おまえだぢがだらじないからしっばいじたんだ!!!」 わずかな気力を振り絞り、二匹を罵倒する。 「いいわげばがりいうんじゃないんだぜええええ!!! おばえのさくぜんなんで、いちどもせいこうじだごとないぐせにぃぃぃ!!!」 「おばえざえいなげればでいぶだぢはおねえざんとながよくくらぜたのにぃぃぃ!!!」 二匹の反論が終わる頃に職員は剣山に付いていたスイッチを押した。 「むぎゅぅぅ」 180度回転すると、そこには花瓶ゆっくりとなったれいむとまりさが仲良く並んでぱちゅりーを睨んでいた。 「じ・・・ねぇ・・・」「じね・・・」 不規則に痙攣するくらいしか出来ないように加工されているはずだが、 よほど恨みが強かったのか、わずかに死ね、死ねと呟く。 「むぎゃああ!! うるざい! うるざい!! うるざいいいぃぃぃぃぃ!!!」 ぱちゅりーは剣山に底部を抉られる激痛に苛まれながら喚く。 「もぉゆるじでぇ・・・」 数分もするとぱちゅりーは反論する気力も消え失せた。 みょんが職員に一言何かを言うと職員はぱちゅりーを回る剣山から回収。 そしてぱちゅりーと花瓶ゆっくり、スケルトンゆっくりが加工場の外に運び出された。 森の近くにはゆっくりが縦に二匹埋まる程度の深さの穴が掘られていた。 職員達は真ん中にぱちゅりーを、 そして花瓶ゆっくり、スケルトンゆっくりをぱちゅりーを取り囲むように配置した。 「お前の顔は二度と見たくないみょん。その四匹はお土産だみょん、精々仲良くするみょん」 「まっでよ!!! でいぶたぢをだずげでよ!!!」 「そうなんだぜぇ! ばりざはばちゅりーなんがといっしょにいたぐないんだぜぇええ!!!」 ここにおいて行かれると言うことは、自力で動けないまりさとれいむ二組にとっては 一生ぱちゅりーと一緒に暮らせ。と言うこととなる。 それはごめんだと訴えるスケルトン二匹。花瓶二匹は恨めしそうにみょんを睨むだけで何も出来ない。 みょんは何も言わずに去っていく。 そして職員達は平らな木の板で蓋をし、その上に土を被せ、足で固める。 「むきゅぅぅぅ・・・」 ぱちゅりーは真っ暗になった空間で少しだけ落ち着きを取り戻せた。 この真っ暗な空間には恐ろしい顔で自分に呪詛を投げかけるゆっくり達はいない。 近くに元手下のれいむとまりさ、ゲス共をけしかけた美れいむとその幼なじみのまりさがいるが、 どちらも動けないように「加工」されていた。 だから、特に問題もない。 しばらく休み、もう一度考える。 -ここは加工所だから、まさかぱちゅりーをこのまま餓死させるわけがない。 -だから誰かが食べ物を持ってくるはず、その時に逃げ出せばいい 数日後 「むぎゅぅぅ、なんでぇ・・・なんでご飯持ってきてくれないのぉ・・・」 ぱちゅりーの中では職員がぱちゅりーに食べ物を持ってくる事になっているが、 当の加工所内ではぱちゅりーの事も、スケルトン二匹の事も花瓶二匹の事もとうの内に忘れ去られていた。 名士の指示により、浅めの穴に「餌」と一緒に入れ、後は放置するように指示されていたためである。 空腹でまともに跳ねることも出来ない。 「餌」として一緒に放りこまれた饅頭を文字通り「餌食」にしたのはそれから数時間後。 ぱちゅりーは考える。 こんなはずではなかった。自分はゆっくりの王になるはずだったのに。 最初の飼い主とずっと一緒に幸せに暮らすはずだったのに。 馬鹿な人間を奴隷にしてこき使ってやるはずだったのに。 一体どこで間違えたのだろうか。何を間違えたのだろうか。 何日経っても答えは出ない。 次第に、光の届かないはずの空間でいるはずのない物達の幻覚を見るようになった。 元飼い主のお姉さん、いつもの雰囲気からは想像も出来ないような恐ろしい顔でにらみつけてくる。 元手下のまりさとれいむ、ついさっき食い殺したばかりなのに、「じねぇ、じねぇ」と叫び、迫ってくる。 森のゲスまりさ達、「すっぎりざぜろぉぉぉ!」と暴行を受けすぎて変形した顔を擦りつけようとしてくる。 ゲス達の餌食となったありすの飼い主とみょん、憤怒の表情で「ありすを返せ!」と叫びながら迫ってくる。 美れいむと幼なじみまりさ、「お前のせいだぁぁぁ」と横から囁き続けてくる。 群れにいたゆっくり達、「みんなお前のせいだ! じね! じね! じね! じね! 」と大勢で叫ぶ。 ぱちゅりーの精神はあっという間に限界を迎え、気絶するも起きればまた幻覚が迫ってくる。 一月もすると、空腹で動くことも出来なくなった。 しかし、まだ死ねない。 お姉さんに注射された「体内のすべての内容物が流出しない限り死なない」薬の効果である。 名士はみょんを抱え、頭を撫でながら呟く。 「あの饅頭は、あまりにも他者を不幸にさせすぎた。もはや殺す価値も、生かす価値もない。 皆の前から消え、忘れ去られた後も自分が不幸にした相手の幻影に怯えながら 文字通りゆっくりと腐っていくがいい・・・」 ぱちゅりーが埋められて二ヶ月後 この頃には周りの土から虫たちが沸いてきてぱちゅりーの体を貪り始めていた。 徐々に体を失い、衰弱するぱちゅりー。 ぱちゅりーの見る幻覚に変化が現れ始めた。 現れたのはみょんの婚約者だったありすと美れいむ。 その二匹はゲス達に強姦されていた。 「おにいさあああん! みょおおおおおおん!! たすけてええええええ!!!」 「ばりざ! ばりざだずげでええええ!!!」 その幻覚が消えると、今度は自分がゲス達に強姦されている。 「むぎゃあああ!!! やべでえええええ!!!」 (苦しかったわ・・・むきゅ、あのゲス共、ぱちぇが嫌がってもずっとひどいことしたのよ・・・!) そして、 「むきゅ、簡単よ。れいむですっきりーして出来た赤ちゃんはれいむに食べさせれば良いのよ!!」 強姦し、子供が出来たら母体に子供を食べさせるという恐ろしいことを誰かがゲス達に提案していた。 (むきゅ!? 何を言っているの! そんなこと・・・) ぱちゅりーはそんな鬼畜な事は止めさせようと声を上げようと頑張った。 そして、気付いた。 この恐ろしい提案をしているのが誰であるか。 「むぎゃあああああああああああああああああああああああ!!!」 その後も自分の起こした行動で様々なゆっくりや人間が苦しむ姿を見た。 自分たちを保護してくれた優しいお姉さんが、膝を抱いて泣いている姿。 死んでしまったありすの亡骸を抱いて悲しみに暮れる男性とみょん。 大好きならんをみょんに殺され、嘆くちぇん。 幼なじみを懸命に探し、ボロボロになりながらも見つけた幼なじみが花瓶に加工されてしまっていたまりさ。 最後まで自分を信頼してくれたれいむとまりさが見捨てられて絶望にうちひしがれている姿。 ようやく自分の失敗が何であったかを悟ったぱちゅりー。 しかし、気付くのが遅すぎた。 もはや虫に体を食い散らかされ、謝罪の言葉を発することも出来ない。 (ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・ ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・ ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・ ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・ ごめん・・・な・・・ぃ・・・ご・・・) ぱちゅりーは虫たちにより消えて無くなるまで消えゆく意識の中謝罪を繰り返した。 終わり 文句はたくさんあるでしょうが、 まず、さっさと終了させなかったこと、 次になんかぱちゅりーへの制裁が冗長化していること この二点が大きな反省点だなぁと思ってます。 あと、「飼いゆっくりが飼い主を不幸にする」という部分が非常に不評だった事も 自分の認識不足と痛感してます。 今後、SSを書く事があれば今回の反省点を活かすつもりです。 今まで書いたSS ドスまりさとゆうか1~3 ゆっくり闘技場(性)1 不幸なきめぇ丸 名物餡玉 行列の出来るゆっくり スカウトマンゆかりん前・後 ファイティング親子とゆっくり まりさの商売 ぱちゅりーの失敗1~4 盲点 進化
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スリープマテリアル(すりーぷまてりある) 概要 PS2版デスティニーに登場した素材系のアイテム。 登場作品 + 目次 デスティニー(PS2) 関連リンク関連品 ネタ デスティニー(PS2) 原石の一種。睡眠防止の宝石の素材。 分類 道具 備考 - 効果 睡眠防止の宝石の素材 買値 2500 売値 500 メニュー × 戦闘 × 入手方法 店 ジャンクランド・武具屋(第2部)スノーフリア・装飾屋サイリル・装飾屋ハイデルベルグ地下通路・装飾屋ハイデルベルグ・装飾屋クレスタ・装飾屋ラディスロウ・装飾屋 拾 ティルソの森 サ ルーティ ▲ 関連リンク 関連品 ネタ 名前は「眠りの素材」という意味。
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ぺるそなすりーどらましーでぃーわん でいらいと 公式 月光祭直前の特別課外活動部の日常を描いたCDドラマ。 明るい雰囲気で、キャラクターそれぞれに見せ場がある。 ペルソナ3シナリオ担当の田中氏がプロットを書かれている。 公式サイドストーリー。 CDドラマだけの声の出演に、 友近健二:野島健児 ベベ:菅沼久義 伏見千尋:前田愛 少女:斉藤千和(メティスではないらしい) 聞き所 栄養不足で疲れ気味の天田のために、カレーを作る荒垣。 文化祭の直前、ゆかりのメイド服騒動の裏で暗躍(?)する順平。 などなど。
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【名前】 モールイマジン3 【読み方】 もーるいまじんすりー 【声】 小田久史 【登場作品】 オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー 【分類】 はぐれイマジン/モールイマジン 【契約者】 不明 【契約内容】 不明 【過去の日付】 不明 【童話】 親指姫サンブリーナ 【イメージモチーフ】 モグラ 【詳細】 未来人のエネルギー体が童話『親指姫サンブリーナ』からモグラをイメージし、この世に現出した姿。 左腕にドリルハンドを装備し、黄色の服を着ている。 【余談】 声を演じる小田氏は特撮作品での出演は今作が初となり、シオマネキングの声も演じている。
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【名前】 ゴーライナー3 【読み方】 ごーらいなーすりー 【登場作品】 救急戦隊ゴーゴーファイブ 【分類】 ファイブライナー 【出力】 不明 【合体】 グランドライナー 【搭乗者】 ゴーグリーン 【詳細】 グリーン専用のゴーライナー。 マシンには2門の冷凍銃フリーズキャノンが装備される。 使用するマシンは「99マシン」1台の格納が可能。 ロボの合体では頭部から大腿部の部分を構成している。 ゴーゴーファイブ5人の集まる集合コクピットは同車両の部位にあり、グランドライナーへの合体時はメンバー全員が搭乗することとなる。