約 94,593 件
https://w.atwiki.jp/rakirowa/pages/309.html
【名前】高良みゆき 【所属】らき☆すた(原作) 【性別】女性 【声優】遠藤綾(アニメ版) 【外見】 かなり癖のあるライトピンクの超ロングヘア。瞳は薄い青紫色。眼鏡をかけている。 身長166cm。左利き。胸ランクは5。プロポーションはかなり良い。 【詳細】 東京都在住。 陵桜高等学園に通う。 容姿端麗、成績優秀、品行方正、文武両道な優等生。かがみ曰く「聖人君子」。 勉強のことから雑学に至るまで非常に博識。 おっとりしている為ドジを踏みやすい。ただし、こなたに言わせればそれは欠点ではなく萌え要素。 所謂天然系の眼鏡っ娘だが怒ると怖い。 みなみとは家が近く、姉妹のような関係。 パロロワにおいて、なぜか腹黒くなっていたり裏切り行為を働く等、開始からキャラがおかしくなっている時がある。それらのロワがカオス成分大であることも一因か。 あと、あまり活躍の機会に恵まれない。 ●らき☆ロワ参加作品中、参加ロワ 漫画キャラバトルロワイアル テラカオスバトルロワイアル(4期、5期、6期(らき☆すたのピンク 名義)、7期) やる夫がバトル・ロワイアルに参加しているようです
https://w.atwiki.jp/broadcast/pages/78.html
鳥居みゆき 山里亮太のヤンピース MIYUKI TORII FM j-wave PLATOn 1/3 MIYUKI TORII FM j-wave PLATOn 2/3 MIYUKI TORII FM j-wave PLATOn 3/3 鳥居みゆき 山里亮太のヤンピース http //www.nicovideo.jp/watch/sm3032648 MIYUKI TORII FM j-wave PLATOn 1/3 MIYUKI TORII FM j-wave PLATOn 1/3 Uploaded by toritoritorii MIYUKI TORII FM j-wave PLATOn 2/3 MIYUKI TORII FM j-wave PLATOn 2/3 Uploaded by toritoritorii MIYUKI TORII FM j-wave PLATOn 3/3 MIYUKI TORII FM j-wave PLATOn 3/3 Uploaded by toritoritorii
https://w.atwiki.jp/kagakyon/pages/444.html
part14-687◆Ftc6.YoghEさんの作品です。 男性とご縁の無かった私ですが、いつの間にか知り合い、お話をしている内にだんだんと彼に惹かれていき、 泉さん、かがみさん、つかささんにこのことを相談したら…… つかさ「わぁ~ゆきちゃん凄ぉい。私応援するよ~」 こなた「おぉ~、キョンキョンはみゆきさんフラグを立ててたのか」 かがみ「ふざけないの。みゆき、早い者勝ちとは言わないけど、本当に好きなら告白したら? キョンくん狙ってる人ほかにもいるみたいだし」 こなた「誰のことかな~?」 かがみ「なぐるわよ。不安なら一緒に行ってあげるし」 とてもありがたい言葉でした。 実際、その後泉さんがキョンさんを呼び出してくれて、物陰に隠れて見守ってくれました。 キョン「ん? 高良さん。あれ? 泉に呼び出されたんだが」 みゆき「ぁ、ぁの……」 キョン「高良さん、泉のやつ知りませんか? 人のこと呼び出しておいてあいつ……」 かがみ「(何でみゆきが呼んでるって言わなかったのよ)」 こなた「(いやぁ~、早い方がいいと思ったんだよね~。それにハルにゃんもいたしね~)」 つかさ「(ゆきちゃんするのかな、するのかな?)」 かがみ「(しっ、何か話すみたいよ)」 みゆき「キョ、キョンさん」 キョン「はい?」 みゆき「ゎ、わゎわ私と、おぉお、お、お、お、おつ、お付き合いしてくださいっ!!」 キョン「はいぃっ!?」 かがみ「(おお~言ったよ)」 つかさ「(ゆきちゃんかっこいい~)」 こなた「(いやぁ青春だねぇ)」 みゆき「ぁ……ぅぅ……」 キョン「え、あ、あのそれは買い物に、とかっていう意味じゃないんですよね?」 みゆき「……はぃ」 キョン「気を悪くしないでくれると嬉しいんだが、それは泉やハルヒ辺りに無理矢理とか、罰ゲームってことじゃないんだな?」 みゆき「……(コク)」 キョン「正直、そんな風に思われてると思ってなかったから驚いてる。俺のことを想ってくれてるのは嬉しい」 こなた「(う~んこれは残念フラグが立っちゃったかなぁ)」 つかさ「(ゆきちゃん可哀想~)」 かがみ「(ま、まだ分からないでしょ)」 こなた「(おやおや応援するんですが)」 かがみ「(本当にぶつわよ)」 こなた「(おおこわ)」 キョン「その……何だ、俺なんかで良ければ。かなり至らない男だと思うからがっかりするなよ」 みゆき「ふぇえぇ~……」 キョン「おっ、おい何で泣くんだよっ」 こなた「あ~、キョンキョンみゆさん泣かせた~」 キョン「なっ、こなた!」 かがみ「良かったじゃないみゆき」 キョン「かがみまでっ!?」 つかさ「ゆきちゃんおめでと~」 キョン「つ、つかさまで……」 みゆき「う、嬉しいぃですぅ~」 こなた「お~、キョンキョン愛されてるね~」 みなさんありがとうございます。みなさんがいるって思っただけで告白する勇気が出てきたんです。私一人じゃ絶対無理でした。 この後みなさんと、か、彼氏のキョンさんと一緒に教室に戻りました。途中で泉さんが今日は一緒に下校するようにとキョンさんに言って、私は今からそれを考えてしまって恥ずかしくなり真っ赤な顔をより真っ赤にしてしまいました。 これからキョンくんと一緒だと思うととても心が弾みます。授業中、不謹慎ですが早く放課後になってくれないかなとずっと思っていました。 キョンさんとお付き合いを始めて半年。楽しいことが多くてあっという間に過ぎたように思います。 彼と図書館に行って一緒に勉強したり、お買い物に行ったり、お互いの家に行き来したりしました。 ですが……未だに手を繋いで歩いたことがないんです。半年という期間で手を繋ぐことが早いのか遅いのか私には分かりません。 勉強が出来ても、人より少し物を知っていても分からないです。 本の中では一年経ってと書いているのもあれば、お付き合いを始めたその日にというのもあります。やっぱり分かりません。 今日は彼とお買い物の予定です。いつもの駅前で待ち合わせです。何度一緒にお出かけしても気が早ってしまって十分前には着きます。 そしてキョンさんはいつも少し遅れて来ます。お寝坊さんなんですねきっと。 キョン「悪い、待たせたな」 みゆき「いえ、私も今来た所なんですよ」 キョン「本当か? 遠慮せず本当のこと言っていいんだぞ?」 みゆき「はい」 キョン「ならいいんだが」 遅れて来ることは別にいいのです。待ってるのも楽しいですから。本当のことを言っていいのなら手を繋いで欲しいです。 でも……そんなわがままを言って嫌われてしまったら、と思うとやっぱり何も言えません。 キョン「じゃあ行くか。今日は服を買うんだろ?」 みゆき「は、はい。それと欲しい文房具があるのですが」 キョン「じゃあ途中で店があったら寄るか」 みゆき「すみません」 キョン「別に謝ることじゃないさ。行くかみゆき」 みゆき「はいっ」 お付き合いをしてから彼が私のことを下の名前で呼んでくれるようになったのがとても嬉しいです。 私を見てくれている気がするから。でもこれもかがみさんや泉さんがキョンさんにそうするように言ったから。 私はとても良い友人を持っていると思いました。でも友人がいなければ何も変えられない自分がとても恨めしいです。 キョン「そういえば妹がみゆきに会いたがってたな」 みゆき「そうなんですか? じゃあ今度お邪魔してもいいですか?」 キョン「ああいいぞ。なんなら俺の代わりにずっと相手しててくれ」 みゆき「ふえっ」 そ、それはそのつまり……ず、ずっと家にいて欲しいということですかっ? キョン「どうした、すっとんきょうな声出して」 みゆき「い、いえ」 私は早まる心臓の鼓動を必死に抑えて彼についていきました。 前を歩くキョンさんの背中を見ながら私は少しずつ近寄って手を握ろうと頑張ります。 でもあと少しの所でどうしても勇気が出せず躊躇してしまいます。 そしてそうしていると彼が振り返って私に声をかけてくれます。きっと何か話さないといけないと思ってのことだと思います。 彼の優しさに嬉しく思う反面、せっかくここまで近づいたのにと残念に思います。彼に気付かれるのが恥ずかしくて慌てて体を離してしまいます。 キョン「でな、泉のやつが俺もオタクになれってうるさいんだよ」 みゆき「共通の趣味を持ちたいのではないでしょうか?」 キョン「そうかもな。何だかんだで周りにいないからあいつも思うところがあるのかもしれん」 みゆき「かもしれませんね。でもかがみさんやつかささん、最近では長門さんとも仲がいいんですよ?」 キョン「らしいな。何か対極にいる二人が仲良くしてると不思議な気分だ」 みゆき「人は自分に無いものを求めると言いますから、それが関係しているのかもしれませんね」 キョン「なるほど。それは面白いな。常に人間は飢えているわけか」 みゆき「そうとも考えられますね」 こうして他愛も無い会話をしながら買い物をしていきます。キョンさんは全部荷物を持ってくれます。 私が持つと言ってもいいからと言って持ってくれます。やっぱり優しいです。 そして喫茶店に入って休憩をすることにしました。 キョン「ふぅ~」 みゆき「大丈夫ですか? お店を出たら私も荷物持ちますよ。もともと私の物ですし」 キョン「あ~いやいや。喫茶店に良い思い出があまりなくてな、自然に出ちまうんだ。悪い、気をつけるよ」 その思い出に私と一緒の時もあるのでしょうか。そう思うと心が苦しくなってしまいます。 私はオレンジペコーをキョンさんはアイスコーヒーを頼みました。 キョン「みゆきは紅茶が好きなのか?」 みゆき「はい、家でも良く飲んでますよ」 キョン「家に邪魔した時に飲ませてもらってるがありゃうまいな。俺ん家で飲む時はティーバッグしかないから本格的なのを見た時は驚いたもんだ」 みゆき「ありがとうございます。今度葉を分けましょうか?」 キョン「いやいい。俺は飲む専門でね。飲みたくなったらみゆきが淹れてくれ。お前さえ良ければだがな」 みゆき「はい。飲みたくなったらいつでも言ってくださいね」 キョン「遠慮はしないから覚悟してろよ」 みゆき「ええ」 そしてお店を出ようとした時です。私が自分の足に足をひっかけて転んでしまいそうになりました。 その時キョンさんは私の手を取って抱きとめてくれたんです。 びっくりしました。驚きすぎて動けません。 キョン「おい大丈夫か? そそっかしいんだな。泉とかがそんなこと言ってたが」 みゆき「す、すすすみませんっ!」 慌てて彼から離れます。でもその時また足をひっかけてしまって、今度は後ろに倒れそうになりました。 ですがまだ手を握っていましたし、彼は荷物を持っている手を咄嗟に伸ばして私の腰に手を回して支えてくれたのです。 キョン「泉の言ってたことが本当なんだって理解できたよ。ほら、立てるか」 みゆき「すみません。重ね重ねすみませんっ」 キョン「今までこんな姿を見たことないから新鮮だな。ほら、転ばないように」 みゆき「え、あの……ぇぇ」 キョンさんはそう言って私に手を差し出してきました。こ、これはつまり手を繋ぐっていうことですかっ? そうなんですかっ? みゆき「ふ、不束者ですが」 キョン「いや、それは間違ってるが」 こうしてキョンさんと手を繋ぐことが出来ました。それからというもの、彼は私が転ばないようにと手を繋いでくれるようになりました。 とても嬉しくてでも恥ずかしいのですが、私、今とても幸せです。 キョンさんが手をつないでくれるようになって一ヶ月。とても嬉しいのですが私はまた悩んでいます。 それはキョンさんが私のことをまだ一度も「好き」と口に出したことがないことです。 でも私もまだ言ったことがないのでお互い様と言えばお互い様です。けれど私は自分が彼にそう言ったらきっと恥ずかしくて倒れてしまうと思います。 告白をするだけでも心臓がバクバクと音を立てていたのに、それを口に出したら大変です。 いつか彼は言ってくれるのでしょうか? やはり私から言わなければ言ってくれないのでしょうか? はぁ……。 かがみ「みゆき、また悩み事?」 みゆき「あ、かがみさん。実は……」 私はかがみさんに相談していました。何か良い知恵をお借りできればいいんですが。 こなた「なるほどねぇ。キョンキョン鈍感だからそれじゃあフラグ立てらんないと思うよ」 みゆき「い、泉さん。聞いてらしたんですか?」 つかさ「ゆきちゃん可哀想~。そうだよね好きな人には好きって言いたいし言ってもらいたいよね」 かがみ「つかさアンタまで」 こなた「それにしても、いやぁ初々しいですなぁ。ゲームじゃ会った三分後には手をつないでますよ」 かがみ「何でもかんでもゲームに例えるな。でもキョンくん、本当に気づいてくれないから、何もしなかったら言ってもらえないかもよ?」 みゆき「そうですかぁ……」 つかさ「ゆ、ゆきちゃん落ち込まないでっ」 こなた「みゆきさんさえよければちょいと妥協してどう思ってるかだけ聞いてみるってのは?」 かがみ「おー、それいいわね。どうみゆき? 急に聞いてもキョンくん驚くだろうし」 みゆき「で、でもそれで……」 こなた「じょぶじょぶ、嫌われないよ。でもまぁ不安ならこの前の反対で行こうか」 かがみ「どういうこと?」 キョン「で、なぜ俺は三人に囲まれてるのか聞きたいんだが」 こなた「両手どころから見渡す限り花だね」 かがみ「何だそれは」 キョン「何だ? カツアゲか? リンチか? いっとくが俺は弱いぞ」 こなた「それは自慢になりませんなぁ」 つかさ「ち、違うよキョンくん」 かがみ「まぁこなたならカツアゲくらいしそうだけどね、本買うお金なーいって」 こなた「むぅ失礼だなぁ」 キョン「で、本当に用件は何だ?」 こなた「それはだね~」 みゆき「(ありがとうございます、みなさん。でも、その、あの……あまり近寄られると……)」 こなた「ずばり! みゆきさんのことどう思ってる?」 キョン「は?」 かがみ「だから、こう……みゆきとデ、デートしてるんでしょ?」 キョン「ま、まぁ」 つかさ「だからどう思ってるのかなって」 キョン「ど、どうって、良い子だし優しいし勉強教えてくれるし料理上手いし妹の世話してくれるし」 こなた「めがねっ娘だしドジっ娘だし巨乳だしね」 キョン「それはお前の感想だろ」 かがみ「そ、そういうのじゃなくて」 キョン「?」 つかさ「う、うん。ほら、ね~?」 キョン「ね~? と言われても」 みゆき「(や、やっぱりキョンさんは私のこと嫌いだったのでしょうか……。私に同情して付き合ってくれてるんでしょうか……)」 こなた「だみだこりゃ。鈍感とかっていうレベルじゃねーぞ!」 キョン「何急にわけ分からんことを叫んでるんだ」 かがみ「仕方ない、とりあえず戻りましょ」 つかさ「あ、お姉ちゃん」 キョン「い、いったい何だったんだ?」 午後の授業に身が入りませんでした。ペンを動かす気力もなく私はずっと俯いていました。 休み時間にみなさんが励ましてくれるのですが、私は無理に作った笑顔で大丈夫ですというしかありません。 せっかく私のためにがんばってくれたのですから、それに応えるしかないのです。 放課後になり私はすぐにでも帰りたい気持ちでいました。するとキョンさんからメールを頂き、来て欲しいと書いていました。 お昼のことで何か言われるのかもしれないと思い、とても喜んで行く気持ちにはなれませんでしたが、 こうして書いていますし、見てしまった以上行かないわけにもいきません。 重い足取りで私は呼ばれた所へ行きました。 キョン「みゆき……」 みゆき「……はい……」 私は俯いて返事を返しました。もしかしたらこのまま別れ話を切り出されるかもしれないと思うと目に涙が溜まっていきます。 キョン「昼間な、泉とかがきたんだ」 みゆき「……はい……」 キョン「でな、みゆきのことどう思ってるか聞かれたんだ」 みゆき「……はい……」 キョン「みゆきがみんなに相談したんだろ?」 みゆき「っ!」 私は手をぎゅっと握って目を閉じました。涙がこぼれた気がします。 キョンさんにバレた。絶対に悪い印象を持たれてしまいました。絶対に別れ話です。 キョン「悪かったな、俺が不甲斐ないせいで」 みゆき「ぇ……?」 キョン「鈍感だ鈍感だと周りに言われて自分じゃそう思ってなかったんだが今日のことで自覚したよ」 わ、私のことを嫌いになったんじゃないんですか? キョン「あのなみゆき。俺も自分のこと全部知ってるわけじゃないが、このことで分かることが一つある」 キョンさんは続けます。 キョン「俺は好きでもない奴とは多少は会話するかもしれんが、告白されたからといって付き合ったりはしない」 え、じゃあ……。 キョン「つまりこのことから分かることはつまり、何だ……その俺がみゆきと付き合ってるのは、あー、す、好きだからだ」 その言葉を聞いた途端に泣いていました。頭の中で何度も繰り返されています。 私は顔を上げてキョンさんの顔を見ました。 キョン「な、泣いてる」 みゆき「わ、私も、っく、キョ、キョンさんのことが、うぅ、す、す、好きですぅ」 泣きながら私は言って、キョンさんに抱きついていました。涙が止まりません。嬉しくて嬉しくて仕方ありません。 キョン「そ、そうか。そいつは嬉しいな。泣き止んでくれるともっと嬉しいんだが」 ご迷惑をかけているとは分かりますが今この時だけはわがままでいさせてください。 こなた「あ~キョンキョンまた泣かせてる~」 キョン「いっ、泉! またお前ら隠れて見てたのか」 こなた「いや~、今回は勝手についてきたんだよ」 かがみ「みゆきを泣かせたら殴ってやろうかと思ってたけど……これじゃあ殴れないわね」 キョン「そ、そうかそれは良かった」 つかさ「ゆきちゃんおめでと~。これでそーしそーあいだねっ」 キョン「つかさ、お前はまた恥ずかしいことを……」 こなた「じゃ、邪魔者は帰りますよ」 かがみ「ちゃんと家まで送るのよ」 つかさ「ばいば~い」 そして帰り道。私はさきほどの出来事が恥ずかしくて恥ずかしくて顔が赤くなっていると思い見られないように俯いて歩いていました。 でもきっと全身が赤くなってるかもしれないので無駄かもしれません。夕日で気づかないで欲しいです。 キョンさんと並んで歩いて、手はしっかりと繋がれています。キョンさん、とっても大好きですよ。 いつものように皆さんとお食事をしていた時でした。泉さんが思い出したように話しかけてきました。 こなた「そういえばみゆきさん~」 みゆき「はい何でしょうか?」 こなた「キョンキョンとさ~」 みゆき「はい」 こなた「チューした?」 みゆき「へっ、えっ、あのっ、そのっ、えっとっ……」 かがみ「ちょっとこなた、何聞いてんのよ」 こなた「だって気になるじゃん」 つかさ「私もちょっと~」 かがみ「実は……私も」 こなた「なんだかがみ人のこと怒れないじゃん」 かがみ「う、うるさいわね。それで……みゆき?」 みゆき「え、ええと、それはその……ま、だです」 こなた「なぁんだ~」 つかさ「でも何かゆきちゃん一人だけ先に行っちゃったねぇ」 かがみ「そうね」 こなた「おっかしいなぁ。普通だったらもうエンディングでチューの一つもしてるしものによっちゃ……ねぇかがみん」 かがみ「わ、私に振るなっ」 こなた「キョンキョンは自分からフラグ立てようとしない割にはいつの間にか立ててるし、かと思いきや折るからねぇ」 かがみ「せめて分かる言語で話してくれ」 こなた「前もさぁ話したかと思うんだけどキョンキョンは鈍感だから、したかったら自分からじゃないとねえ」 みゆき「じ、自分から……ですか……」 で、ですが現状でも満足しているのは確かです。でも……ちょっとしたいと思うのはいけないことなのでしょうか。 こ、こんなこと思っていたらキョンさんに嫌われてしまいますっ。はぅ~、頭から消えてくれません~。 キョン「お~いみゆき~」 みゆき「キョ、キョンさん!」 キョン「ど、どうしたんだ急に」 みゆき「な、なな何でもありませんっ」 キョン「そうなのか?」 みゆき「はい、そうなのです」 キョン「? それで今日は真っ直ぐ帰るのか?」 みゆき「あのっ、今日は買いたい本が発売されたので本屋さんに寄りたいのですが」 キョン「分かった。じゃあ行くか」 キョンさんが差し伸べてくれる手を取り、本屋さんへ向かって歩き出します。 そして本屋さんに寄った後私はあることを思い出しました。キ、キスのことじゃありませんっ。 みゆき「この辺りに新しいアイス屋さんが出来たそうですよ」 キョン「へぇ~。行ってみるか?」 みゆき「い、いいんですか?」 キョン「ああ。もっともみゆきがダイエットか何かで断固拒否っていうならいいんだが」 みゆき「そっそそんなことないです。行きたいです、言ってみたいです!」 キョン「力説するくらい行きたかったのか」 みゆき「ち、違うんですぅ~」 私たちは新しく出来たというアイス屋さんに着きました。アイス屋さんだけあってターゲットは女性らしく、内装外装共に可愛らしいです。 キョン「は、入りずらっ」 みゆき「あの、でしたら無理していただかなくても」 キョン「いや問題無い。よく考えれば妹もこんな感じの店に入りたがるからな」 みゆき「あ、それなら妹さんも呼べば良かったですね」 キョン「まぁ家には居るとは思うが、さすがに来んだろう」 みゆき「あ、それもそうですね、お恥ずかしいです」 キョン「それより何食べる?」 みゆき「え、えっと……ストロベリーマンゴーにします」 キョン「うん実に女の子らしいチョイスだ」 みゆき「あ、ありがとうございます~」 キョン「顔赤いな、熱出たか?」 みゆき「ちっ、違います大丈夫ですっ」 キョン「そうか? じゃあ俺は……豆乳抹茶にするかな」 みゆき「体に良さそうなアイスですね」 キョン「ああ。それにアイスの抹茶は美味いからな」 アイスを受け取り席に着きます。とても冷たくて美味しいです。 キョン「美味いか?」 みゆき「はい。そちらはどうですか?」 キョン「ああ。やはり抹茶だな」 みゆき「本当に美味しそうですね」 笑顔のキョンさんを見ていると幸せな気持ちになります。本当に美味しそうに食べる姿は少し可愛いと思ってしまいます。 キョン「ん? 食べたいのか? ほれ」 みゆき「ふえっ!? あのあのあのっ」 キョン「あれ、違ったか」 みゆき「いえ、それもそうでもなくてですねっ」 キョン「いやどっちなんだよ。ほれあーん」 あ、あーん……凄く凄く恥ずかしいです。他のお客さんが全員こちらを見ている気がしてなりません。うぅ、こっちを見ないでくださ~い。 みゆき「あ、あ~ん……」 キョン「どうだ?」 みゆき「ぉ、ぉぃしいでした……」 キョン「言葉がおかしいぞ、おい。じゃあ代わりにそっちのも食わせてくれ」 みゆき「えええぇぇぇぇぇえええ!」 キョン「そ、そんなに嫌か。そうか……」 みゆき「い、いぃぃぃいいいぃぃ嫌じゃないですっ!」 キョン「力いっぱい言わなくても良いから。じゃあ貰うぞ」 みゆき「あ待ってくださいっ、あのあ、あ~ん」 キョン「……やられると恥ずかしいな。あん。……うん、甘酸っぱくて美味いな」 あうぅ~、恥ずかしいですぅ~。ほ、本当に恋人同士なんですね私たち。じゃ、じゃないとできませんよね。 ……あ、こ、これってか、かかか間接キ、キキキ、キスってやつですよねっ、ですよねっ。 みゆき「ぁぅぅぅ~」 キョン「おいアイス溶けてるぞ」 もうキョンさんの顔が見られません~。キョ、キョンさんこっち見ないでください~。気にしてしまいます~。 そうしてようやくアイスを食べ終えた私は、手を繋いだだけで先ほどの光景が何度も思い浮かべられて、今日も俯いていました。 そして次の日。私は昨日の出来事をみなさんにご報告しました。 こなた「えぇ~、それってカウントする~?」 かがみ「こなたっ! みゆきにとっては大きな一歩なんだからねっ」 つかさ「ゆきちゃん大人~。いいなぁ、私もしてみたいなぁ」 こなた「っていうかさぁ……こういう話したらみゆきさんがドジってキョンキョンの体を押し倒してうっかりってパターンなんじゃないの?」 かがみ「みゆきだっていつもそんなことしてるわけじゃないでしょ」 こなた「だってさぁ、誰だってそう思う、私だってそう思う」 みゆき「あの、恥ずかしいのであまり大きな声で」 こなた「こんなにスローペースじゃ怒られちゃうよ」 かがみ「誰によ」 こなた「誰かに」 みゆき「うぅ~、今日もキョンさんに会う度に思い出してしまいました」 かがみ「ま、まぁみゆきにはこのくらいがちょうどいいのよ。次がんばって」 みゆき「は、はぃ……」 次、ですか……。想像しただけで顔が赤くなってしまいます。か、間接キスですけど……初めての味は抹茶の味でした。 ま、また一緒に行きましょうねキョンさん。 作品の感想はこちらにどうぞ
https://w.atwiki.jp/kagakyon/pages/479.html
なぜ、みゆきさんは元気が無いのだろう 治療が終わってしまうからか?普通逆だろ イヤな事が終わるのに喜ばないなんて・・・ 治療が終わることによって、なにか別のことまで終わってしまうのか? だから、あんなに落ち込んでいるのだろうか・・・? 歯医者さんの通院はあと2回 私はそれまでに、キョンさんに想いを伝えなければなりません でも、怖いんです・・・ あのドリルの音なんかより、ずっと キョンさんの気持ちを知るのが・・・怖い 想いが通じ合うのなら、それはとても喜ばしいことですが でも、もしこの想いが一方通行だったら・・・ そう考えると、とっても怖いんです このままではいけない、そうわかってはいるのですが あと一歩が踏み出せないでいるんです キョン妹「キョンく~ん、起きてぇー」 ボフッ!! キョン「おぅぶ!!!!」 妹よ、手加減というのをしらんのか? キョン妹「てへっ☆」 何がてへっ☆だ・・・って今何時? キョン妹「もう10時だよぉ」 なにー!!! やばい、完全に遅刻だ・・・ キョンさんが、来ない・・・ きっと急な用事が入ったんでしょう しかたないですね・・・今日は1人で行きます・・・ いつもならキョンさんとお話しながら歯科医院へ向かうので 緊張なんか忘れているのですが・・・ キョンさんがいないと、足取りがとても重くなります でも、いくら重くなったといっても 一歩一歩、確実に目的地に近づいていきます それにともなって、恐怖心も一歩一歩 私へと近づいてくるのです そしてついに、歯科医院の扉の前までやってきました ですが・・・中へ入る勇気が無いんです キョンさんがいないと怖くてたまらないんです キョンさんがいないと・・・ キョンさん・・・どうして来てくれないの? どうして、手をつないでくれないの? どうして、抱きしめてくれないの? キョンさん・・・キョンさん・・・ 怖い!!キョンさんがいないと 怖くてたまらないんです!! キョンさん・・・キョンさん!! 人目を憚らず、まるで子供のように泣く私の姿は 周りを歩く通行人の目に、どう映ったのでしょう・・・ みゆき「ぐすっ・・・キョン・・さん」 この涙は怖いからという理由だけではありません 『どうして?どうして私の気持ちに気付いてくれないの?』 待ち合わせ場所にはもうみゆきさんはいなかった 当たり前だよな・・・俺は急いで歯医者へと向かう この道を歩くとき、みゆきさんは怖くてたまらなかったはずだ 俺がその恐怖心を和らげてあげてたんだからな ちくしょー、今日ほど自分の寝起きの悪さを呪う日は無いな もう行きなれた歯医者さんの前に、その女性はいた 扉の前に立ち、1人静かに泣いていた・・・ まるで何か悪さをして家を追い出され、 玄関の前で泣きながら許しを請う、小さな女の子のように キョン「みゆきさん!!」 みゆき「・・・キョンさん・・・キョンさん!!」 そういってみゆきさんは俺に抱きついてきた その体の出せる精一杯の力で・・・ キョン「みゆきさん、すいません」 みゆき「キョンさん・・・キョンさん・・・」 キョン「大丈夫です、俺がいますから」 みゆき「チガウ・・・違うんです」 キョン「え?」 みゆき「違うんです・・・」 キョン「何が、違うんです?」 みゆき「・・・キョンさんは、本当に鈍感さんですね」 キョン「??・・・と、とにかく診察を」 なんとか落ち着いてくれたようで、 今日も無事、診察を終えたみゆきさんはまた、いつもの顔に戻っていた でもやはり、どこか暗い感じがする・・・ 「チガウ・・・違うんです」 一体何が言いたかったんだ?何が違うんだ? 「鈍感さんですね」 鈍感だと言ったな・・・よく言われるが、俺はそんなつもりはないんだよな ってそれにさえ気付かないから鈍感だと言われるのか・・・ ま、そんなこと今はどうでもいい これから楽しい楽しいティータイムなんだからな みゆき「すみません、キョンさん・・・今日はもう帰ってもらえますか?」 キョン「え?・・・あ、はい・・・」 みゆき「すみません」 キョン「そ、そんな謝んなくてもいいですよ そう何度もお邪魔するわけに行かないし・・・」 みゆき「邪魔なんかじゃありません・・・ただ、今日は・・・」 キョン「じゃ次の、最後の診察のときに」 みゆき「はい、今日はありがとうございました」 ちょっと残念だったが、今日あんなことがあったんだ 俺にも責任があるんだし、しょうがないよな 次で最後か・・・なんだかあの紅茶が飲めなくなるのは寂しいな それに、ゆかr・・・なんでもない みゆき「ただいま・・・」 ゆかり「おかえりみゆき、あら?キョン君は?」 みゆき「今日は帰ってもらいました」 ゆかり「あら、ざんねん、用事があったのかしら?」 みゆき「・・・」 ゆかり「・・・違うようね」 みゆき「・・・」 ゆかり「みゆき、何事もやらなくて後悔するよりも・・・って誰かが言ってたわよね 今のみゆきにピッタリの言葉なんじゃないかしら?」 みゆき「・・・」 ゆかり「もう次で診察は最後なんでしょ? でもこの関係を最後にするかしないかは みゆき自身にかかっているの、たとえその結果がダメだったとしても、 それでも、想いを伝えるってことはとっても大切な事なのよ」 みゆき「お母さん・・・」 ゆかり「口で上手く伝えられなくても大丈夫・・・ 心が通じれば、貴方の思いは必ずキョン君に届くはずよ」 みゆき「・・・はい」
https://w.atwiki.jp/kagakyon/pages/400.html
みゆき「今日は本当にありがとうございました」 ゆかり「ごめんなさいね、キョン君 みゆきのワガママに付き合っていただいて」 キョン「俺なんかでお役に立てるのなら、光栄です」 みゆき「あの、もしよければ・・・また」 キョン「えぇ、次の診察の時には、また付き添いますよ」 みゆき「いえ・・・それもなんですが、その・・・」 キョン「??」 みゆき「また、私の部屋でいろいろなお話を・・・」 キョン「そうですね、是非」 ゆかり「あらあら・・・なんだかお2人とも初々しいわね」 みゆき「////」 キョン「////」 ゆかり「でも、私もキョン君のこと、気になるなぁ」 キョン「え?」 ゆかり「今度家にいらしたときは、私ともお話ししてくださる?」 キョン「え?えぇ、是非」 みゆき「・・・」 ゆかり「よかったぁ」 キョン「そ、それじゃー今日はこれで・・・お邪魔しました」 ゆかり「なんだかキョン君って、すてきねぇ~」 みゆき「も、もうお母さん!」 ゆかり「あら?みゆき、妬いてるのね」 みゆき「ち、ちがっ・・・」 ゆかり「あらあら、わかりやすい子」 みゆき「もう・・・」 いかん・・・いかんいかん これはマズイ、実にマズイ・・・マズイマズイマズイ(紅茶じゃないぞ!!) ゆかりさんが頭から離れなくなっちゃったぞ!! おら、ムラムラしてきたぞ!! これは一時の気の迷いだ、そうだそうに違いない よくあるだろ?学校の先生に恋しそうになったり、 それこそ友達のお母さんに憧れちゃったり、 年頃のウブな少年にそんな気の迷いの1つや2つや3つや4つ、 あってもおかしくないよな? そうだよな、な? それに、俺にだってやって良い事と悪い事の区別ぐらいはできる …だが、人妻ゆかりさんもいいかなぁと、 一瞬血迷った俺を誰が責められよう・・・ って、そんなことはどうでもいい・・・ 俺は必死で邪念を振り払う なんとか俺の中のゆかりさんも諦めてくれたようだ よかったよかった、ゆかりさんにまで手を出したとなっちゃ 俺はきっとこれを見てるみんなに、かの音痴なガキ大将よろしく メッタメタのギッタギタにさせられるだろうな 外はもう薄暗いし、古泉の餌にするなんて末恐ろしいことを言われた気がするが・・・ 俺の心はなんだかとてもハレ晴レしていた 今日みゆきさんと話したいろいろな話 そのどれもが楽しく、また為になるものだった みゆきさんはいろんなことを知っているからな 今までみゆきさんとはあまり話をしたことが無かったが こんなことなら、もっと早くからいろんな話をしておけばよかった でもまぁこれからその分、たくさん話をすればいいさ そう思いながら俺は、この緩やかな坂道をとぼとぼと歩いていく・・・ 私、歯医者さんが怖いんです。お恥ずかしながら。 でも歯医者さんに行くのがとっても楽しみなんです おかしいですよね、怖いのに楽しみだなんて 何故私が歯医者さんに行くのが楽しみなのかといいますと、 あの人に、キョンさんに会えるからなんです・・・ キョンさんが、なかなか入り口のドアを開ける勇気が出ない私の、 不安で仕方がない私の手を取ってくれるからなんです そして診察前の緊張を、そのあたたかな、そしてたくましい胸で やさしく包んで・・・ほぐしてくれるからなんです そして診察が終わったら、私の部屋で紅茶を飲みながら キョンさんとたくさんのお話ができるからなんです 歯医者さんに行くのは嫌なのですが・・・ なんだか私は虫歯が治る方がもっと嫌な気がします この虫歯の治療が終わる前に・・・ 診察の付き添いという理由は抜きで、キョンさんとお出かけできるように・・・ そのついでにという理由は抜きで、キョンさんを私の家へ招待できるように・・・ そのような関係に、なれるといいですね
https://w.atwiki.jp/v-sw/pages/144.html
第1戦目 第2戦目 第3戦目 第4戦目 第5戦目 END こなた パティ ひかげ ひなた こなた 有り ※補足 みゆきシナリオは他のシナリオと違い分岐がありません また,このシナリオをクリアするだけでみゆきのコスチュームが全て揃います 真・らき☆すた Topページへ
https://w.atwiki.jp/broadcast/pages/44.html
鳥居みゆき ドラマ登場シーン 鳥居みゆき ドラマ登場シーン
https://w.atwiki.jp/marowiki001/pages/1588.html
目次 【時事】ニュース入江みゆき RSS入江みゆき 口コミ入江みゆき 【参考】ブックマーク 関連項目 タグ 最終更新日時 【時事】 ニュース 入江みゆき 【アクトレスガールズ】12・13『Actwres girl Z 後楽園ホール大会』全対戦カード決定! | ガジェット通信 GetNews - ガジェット通信 【「聖地X」評論】“記憶”の正体を問いかけながら、入江悠が個性を殺さず伝えたかった真意 - 映画.com 佐々木久美|アルバム『ソウル・サウンド・オン・ビクトロン (ふるさとの旅)』が2021年リマスタリング仕様で8月18日タワレコ限定発売 - TOWER RECORDS ONLINE - TOWER RECORDS ONLINE RSS 入江みゆき 【アクトレスガールズ】12・13『Actwres girl Z 後楽園ホール大会』全対戦カード決定! | ガジェット通信 GetNews - ガジェット通信 【「聖地X」評論】“記憶”の正体を問いかけながら、入江悠が個性を殺さず伝えたかった真意 - 映画.com 佐々木久美|アルバム『ソウル・サウンド・オン・ビクトロン (ふるさとの旅)』が2021年リマスタリング仕様で8月18日タワレコ限定発売 - TOWER RECORDS ONLINE - TOWER RECORDS ONLINE 口コミ 入江みゆき #bf 【参考】 ブックマーク サイト名 関連度 備考 ピクシブ百科事典 ★★ 関連項目 項目名 関連度 備考 参考/AngelBeats! ★★★★ 登場作品 参考/阿澄佳奈 ★★★ キャスト タグ キャラクター 最終更新日時 2013-05-02 冒頭へ
https://w.atwiki.jp/kairakunoza/pages/2036.html
☆第三幕☆ 二人の間を流れる穏やかで静かな時間。 木製の洋風ちゃぶ台を挟んだ向こうではつかさが熱心に教科書に向かっている。 みゆきは彼女を見ていると、可愛い妹を愛でる幸せというものはきっとこのような幸せだろうなと思う。そう思うと少しかがみを羨ましく思ってしまう。 ……でも、そろそろ休憩ですね。 彼女自身は気付いていないけれど、教科書の問題をそのまま書き写したりで進みが遅くなってきていた。 「つかささん……もうそろそろおやつにしませんか……?」 むっくりと顔を上げる。 「……はぅ?」 書き写し作業に熱中していたつかさは寝ぼけたような声が漏れた。 みゆきが落ち着いた微笑みでペースを合わせてくれるので、つかさも気持ち良く笑顔になれる。 「うん!」 「難しくないですか?」 「あはは……、やっぱりまだ慣れてないかな」 仕上げにやっている発展問題。基礎的な事はそれなりに自身があるけれど、混ざり込んで現実的なワンシーンになって現れると世の中を見せつけられたように風当たりが悪くなる。 ばっちり解いて見せたいのに……。 テスト期間中はお互いに家でやることに決めたので、今日で二人の勉強会はその目的を達せられる事になっている。 「大丈夫ですよ。本番は基礎が沢山出ますから」 基礎は完璧。 「わ、私基礎だったらもう心配無いって、実感してるよ!」 「そうですね、私もそう思います」 よ、良かったぁ…… 「かがみさんや泉さんをびっくりさせちゃいましょうね!」 「うん!」 みゆきは茶道の作法にでも従っているように行儀良く立ち上がる。 「ケーキがありますのでとってきますね。紅茶も入れるので少し待っていて下さい。」 「うん、楽しみに待ってるね」 みゆきは楽しげに何かを口ずさみながら部屋を出た。 みゆきはティーポットの金網に茶葉を入れ、お湯を注ぎ入れる。 今日で終わりなんですね…… そう考えると何か物寂しい。 今日のつかさの出で立ちは、白を基調にしながらもピンク色チェック柄のワンピース、首もとにはシャーリングの入っていて、黒い薄手のキャミソールを下肢から覗かせている。どちらも新しいようだった。 照れながらも自分からその評価を訊いてはこなくて、「素敵ですね」とみゆきが言うと、顔を真っ赤にしてうつむいた。 彼女との勉強会は、みゆきにとっても楽しみな事だった。 充実してたなぁ…… と、天井を仰ぎ見る。 ……みゆきが説明をする。 ……へぇ~、そうなんだぁ! 小学生の頃、友達は素直に喜んでくれた。 みゆきに教えて欲しくてみんなが色んな事を訊いてきた。友達にとってみゆきとの話しはとても楽しいもののようだった。 みゆきは自分の楽しみを、調べる事を、みんなが共有してくれているんだと嬉しかった。 だからみゆきは学ぶ事が大好きになった。 でも、それは少し違っていたのだ。 なぜならみんなは訊くだけで調べたり学んだりに熱心ではなかったから。 やがておしゃれと成績がクラスの重要な話題となると、みゆきの肩書きは美人で成績優秀な秀才になった。 だからどうだという訳でもない。友達はいつだっていたし、自分は変わらずに学ぶ事が好きだったから。 ………。 紅茶を白くて、控えめに花柄の入ったカップ2つに注ぎ入れる。テーブルには読みかけの本がある。 ……つかささんが「一緒」って言ってくれた事、やっぱり嬉しいです。 「うぅん……」 つかさは悩んでいた。昨日自分が四人での勉強会を拒んでしまったことだ。 二人きりでの勉強を望んでしまった。 こんなのなんだか意地悪だ。 しかもその事で悩んでいたはずなのに、ここに来てみゆきに会って服を褒められた頃にはすっかり忘れていた。 私、お姉ちゃんやこなちゃんのことないがしろにしてる…… 昨日までそれに気付かなかった自分がいた。 どうしよう…… ゆきちゃんだってこんな私のこと嫌いになるかも…… みゆきに嫌われる、それを思うと胸に刺さるような痛みを感じる。 ゆきちゃん、はやく来ないかな…… 何度目かにそう願った直後、扉が開いてつかさは花が咲いたように嬉しくなったのだった。 勉強道具一式を下において机にはケーキと紅茶が並べられる。 つかさはお菓子の家にでも出会ったかのように笑顔がこぼれた。 「お疲れさまですね、じゃあいただきましょう!」 「うん!」 二人はゆったりとケーキを口に運んだ。 素材の香りと一緒に甘く柔らかなクリームがスポンジをほどいて上品に口を楽しませる。 「おいし~い!」 「そうですね!このお店のは今日初めて買ったんですけど、これはいいお店を見つけました」 「えぇ!そうなの!じゃあ大発見かも!」 「そうですね」 「あのね、私自分でこういう発見したりするとすっごく嬉しいんだぁ♪いっぱい通いつめちゃったりして」 「わかります。つかささんも喜んでくれてるので嬉しさは二倍ですね」 「そうなの!?それ凄いよぉ!じゃあ私はぁ、自分とゆきちゃんので三倍かな……?」 「うふふっ凄いですね」 つかさは二口目をパクりとして、ほわんと悦に浸る。会話が途切れたその沈黙に呟いた。 「こうやって二人で食べるのも最後かぁ……」 「そんな、いつでもいらして下さい」 つかさは「うんっ」と笑って紅茶を飲む。華やいだ香り。天井を眺めつつ言いたいことをまとめた。 「あのね、私も本が楽しい事とか、勉強が楽しい事とかゆきちゃんと一緒にいて大発見いっぱいあったよ。なんていうかぁ、今回は本当に色々と、ありがとうございます」 つかさはペコリとおじぎをした。それから少し照れたように微笑む。 「いえ、そんな、どういたしまして」 今度はみゆきも頭を下げる。ピンクの髪がふわりと揺れる。つかさにはそんな仕草も優雅に見えた。 勉強会はその全ての仕上げに入る。 サラサラコツコツとペンの走る音だけが静寂をまぎらわせるように、せわしなく部屋に響く。 つかさはパラパラと問題集をめくってみた。どのページの問題もなじみ深くなっていて簡単だ。大切な思い出に見える。 問題集越しにみゆきを覗く。 みゆきはしゃんとした姿勢でペンを走らせている。勉強会が始まってから何度も眺め、その度に魅せられて憧れた姿。 それを追いかける自分も好きだった。最後とばかりにじっくりとそれを眺める。 とくん…… みゆきが側にいてくれるのが嬉しい。 空気が好き…… と、つかさは思った。 二人だけの空間を包み込む特別な空気。 ゆきちゃんも……そうだったらいいな…… つかさがぼうっとそんなことを思っていると、みゆきは問題を1ページ解き終わる。一生懸命なつかさの調子を確認しようと優しい瞳をしながら顔を上げる。そこにはまじまじと自分を見つめるつかさがいた。 二人はぴったりと目があった。 みゆきはつかさの瞳に見入って何も言えずにいる。 部屋には少しの間、静寂が流れた。 「ゆき……ちゃん?」 室内を震わせた微かな響き 「……つかささん?」 みゆきはわずかに首をかしげる。 つかさの視線は声を聞いたとたんに恥ずかしそうにノートに落ちる。 「ゆきちゃんは……空気、好き?」 聞いていいのかわからない。少し鼓動が早いようだ。 「空気、ですか?」 つかさは喉をつまらせそうになりながら話す。 「あ、あのね。私とゆきちゃん、二人でいるときだけの空気。私は……好きなの」 血の巡りが早くて体が火照ってくる、平静を保つのがやっと。 「お姉ちゃんとか、こなちゃんがいるとね、違うの。……二人だけ、の空気」 みゆきは戸惑う。二人だけの、と言われてもそれに当てはまるものが見つからない。 でも、それを「好きです」って言いたい…… 二人だけの時で違ったこと……。きっと暖かな何か。……雰囲気? 考えていると、つかさはわたわたと言葉をつないだ。 「ご、ごめん、空気なんてだめだよね、わかんないよね。私もっと本とか読んでいい言葉探してみるね。だから今の忘れて……?」 「ちょ、ちょっと待ってください!」 「は、はいっ」 つかさのままの言葉が届いてくれない自分が悔しい。 でもみゆきはわかった事もあった。 「私は……」 ーーーそれはある日、自分から欠けてしまって、つかさがもう一度くれたもの。 「つかささんのために何か出来て、凄く嬉しいんです」 喜んでくれる誰かのために学ぶ幸せ、好きなことを共有してくれる人がいる幸せ。 「つかささんが私とお勉強してくれて……私、凄く楽しかったです」 みゆきは自然と高揚した笑顔になる。 胸が熱くなる。 私にとってつかささんは特別な友達なんですね。それを伝える言葉は難しいです。でも、これがきっと私の一番確かな気持ち。 「つかささんと二人だけの時間、私は……」 みゆきは暖かで柔らかい春のそよ風のような笑みを浮かべる、精一杯今の気持ちを伝えたい。 「大好きですよ」 「え……」 とくん…… とくん……とくん…… つかさは気付いた。 ……そうだったんだ 私って…… ゆきちゃんのこと…… 好き……なんだ…… ……なんですとぉ~!? 身振り大きくつかさはまくしたてた。 「うわっ!えっと!ゆゆゆゆゆきちゃん??」 みゆきはぽぅっとしながらつかさに答える。 「はい……?」 「あ……えと…えと……、ありがとう、嬉しいな」 みゆきはほっとした顔になる。 「良かったです、ちゃんと答えになっていたのですね」 「あ……うん、なんのだっけ?」 みゆきは当たり前のように人差し指を立てて答える。 「空気です」 「う、うん!やっぱり凄いね、ゆきちゃん!」 つかさは頭を掻きながら、凄いな凄いなと褒め続けた。 こうしてつかさはみゆきへの気持ちを知ることになった。 それから二日後の午後の事だった。 あのね……口が滑りました。 お姉ちゃんとこなちゃんにあっさりばれちゃったんです。 ☆第四幕☆ 「あんた……えぇっ?!ちょっ……えぇ!?」 かがみは目を白黒させる。フルーリーの入れ物が締め付けられて辛そうにしている。蓋がとれそうだ。 「はわわわ……」 つかさはかがみに手を伸ばして落ち着くよう促そうとしているが、彼女の方も混乱して埴輪のような顔になっている。アップルパイは既に絞殺されて泡を吹いている。 「まぁまぁ、二人とも落ち着いて落ち着いて……はぐわっ!」 かがみのチョークスリーパー。 「あんたが訳の分からん事を言うからだろぉが……!」 プルプルと蓋が射出されそうでこれが妙に怖い。 「う……つかさぁ、私……」 つかさはようやく正気に戻った。 「お姉ちゃん!こなちゃん辛そうにしてるよ!」 こなたは爽やかに微笑んだ。 「私、もうゴールしてもいいよね……」 それはつかさが今まで見たことが無いくらい澄み渡ったこなたの笑顔だった。 つかさが「いやぁああ!!」などと叫ぶ前に、フルーリーの蓋がこなたの顔面に直撃した。 「あいたぁ!」 「あ、ごめん大丈夫?こなた?」 「むぅ……かがみんのばぁか……」 つかさは恥ずかしそうに二人を覗いている。 「……ちょっと、さすがに驚くわよ」 「仕方ない、かがみ、私達もカミングアウトしようか……」 「ねぇよ」 っていうかあれよ こなたはシェイクを一口ゴクリと飲んで、ふぅ、とため息か悦の吐息かを吐くと、ウィンクして親指を立てて言った。 「つかさ、私達は応援するよ!みゆきさんは攻略難度激高だけど、つかさが幸せになったら嬉しいし!ね?かがみ?」 つかさは嬉しそうにかがみを見る。 「う……まぁ……そう、ね。うん。みゆきとなら、私も安心。嬉しい……かな?」 かがみも少し眉を寄せ気味ながら笑顔を贈った。 「えへへ……ありがとう、お姉ちゃん。……ごめんね、変な妹で」 「な、何言ってんのよ!私そんなふうになんか思ってないわよ!」 「ホント……?」 今度はつかさが安心出来るだけの嘘の無い笑顔になれた。 「うん、素敵じゃない。女の子同士でもさ」 ただそれに続く言葉は浮かばなかった。 私もそうなんだよ、って言うのが一番なんだろうけどね……。 隣に当人がいてはそうもいかない。 「ねぇねぇ、時につかさ。みゆきさんの事、どれくらい好きなの?」 「ふぇ!?」 こなたはにんまりかつにやにやと次の言葉を待つ。 私の言葉には反応無しかよ……。 「あのね、知った日の夜はね、えと……おとといの夜、なんだけど、もうドキドキして眠れなくて……」 ははぁん、そういうことか。それで私のベッドに潜り込んだのね、納得だわ。ってあれ? ……それって 「ほうほう……それで?他には?」 「そのね、えと……その、とにかく……好き……だから」 ……こなたを好きと知った頃の自分を見ているみたい。 「うわぁ~、まいった。おじさんお腹一杯だよ!!よし、みゆきさんを持っていきたまえ!!」 「ホントにおっさんだな」 「はうぅ……」 つかさは事切れて、ふにゃふにゃとテーブルに溶けた。 かがみは少し気になることがあった。 「それでつかさ、これからどうするつもりなの?」 「うん……、こういう事だし、とりあえず何もしないつもり。私は友達としてゆきちゃんの側にいられるだけでも幸せだから」 かがみは心の中で深いため息をついた。 私と全く同じだ。双子の妹とは言え、こうも同じものだろうか…… 「でも良かったよぉ。テスト期間中も勉強会が続くんじゃなくて。心臓もたないもん」 「……ダメよそれじゃ」 かがみのその声は叱りつけるように低かった。 「「え?」」 「今まで友達だったんだからそんなふうにいつも通りなんてやってたら何にも変わらなくて時間だけ過ぎちゃうじゃない。せっかくだもの少しずつでも近づこうとしなきゃ!」 「はぅっ!そうなの?」 「そうよ。今まで通りに満足しちゃったらどんどんタイミング逃しちゃうわよ!」 「恋愛経験無しの姉が妹に贈る、これは涙無しでは語れない物語……」 「あんたは黙ってろ」 「でも、ゆきちゃんの気持ちもあるから……」 「そ、そうだけど……」 かがみはフルーリーを一口食べて飲み込み、言い放った。 「恋させちゃえばいいじゃない!!」 店内にある時計が4時を告げる。音楽はディズニーの三匹の子豚の『狼なんか怖くない』。三人は鳴り終わるまで、その安っぽく軽快なデジタル音を重鎮指揮者のクラシックコンサートのように鑑賞していた。 「……お姉ちゃん?」 「……かがみ大胆。」 つかさは立ち上がった。 「も、もう4時だよ?そろそろ帰って明日の勉強しなきゃ……」 そう言うとつかさはトイレへ小走りで向かった。 かがみは小さく縮こまってのぼせたようになっている。 「いやぁ……かがみもつかさの事となると暴走するねぇ……ん?」 すっとかがみの腕がこなたの膝元の手に伸びる。 その手を握った。 指を絡めた恋人繋ぎ。 「ぬゎ?」 こなたはその手を眺めて頬を染めた。 「えと……かがみ?」 「……こなたも他人ごとじゃ無いんだからね」 「かがみ……」 こなたは空いた手でその手を包もうとした。 「うわっ!?」 が、その前にかがみが自分のやっていることに気付いてとっさに手を離す。 しまった!?バレた!? ヤバい、こんな変な告白ってないよ!! こなたはテーブルに肘をつくと、つまらなそうに言った。 「私にはそんな浮いた話はありませんよ~、買いかぶりすぎだよ」 それからシェイクをちゅうちゅうと一気飲みし始めた。 「……お腹こわすわよ」 鈍感ねぇ……。 まあ危うく変な告白になるとこだったし、今はそれに感謝しなきゃ。 でも、つかさにあんな事言ってないで、私もいい加減気持ちを伝えなきゃいけないよね。 つかさはそれから戻って来た。 「私ちょっと頑張ることに決めたよ!」 と言って、二人に勉強会継続作戦を話した。 かくて物語は☆Intro☆に戻る。 ☆幕間☆ この天地に一つの大駄作を演じている、休憩時間。 「かがみ?」 かがみはベンチでポカリを飲みながら足をブラブラさせている。 「なぁ~に?」 「そんなに私が好きかい?」 「う~ん、そうね、友達以上好き未満」 「好き未満!?ちょっ、友達としては好き、なんだよね!?」 「~♪」 (いったんおしまい) コメントフォーム 名前 コメント (削除) 面白かったです。つか×みゆ・も 良いものですね! -- チャムチロ (2012-09-12 20 14 46) こっちまでドキドキするような内容で とてもよかったです。 ぜひ続編を>< -- 名無しさん (2009-05-22 03 30 44) また全裸で待つ作業が始まるお…。 出来れば1ヶ月以内で頼む…。 -- 名無しさん (2008-05-13 01 25 47)
https://w.atwiki.jp/kansai-shugei/pages/668.html
みゆき手芸店 和洋裁、手芸材料、毛糸 http //nishinomiya.atcity.jp/store/store_view.asp?mem_num=573 兵庫県西宮市羽衣町7-30-115 夙川グリーンタウン専門店街1F TEL 0798-23-1594 営業時間 10 00~19 00 定休日 水曜日 地図 阪急「夙川」駅 2007-09-24