約 94,585 件
https://w.atwiki.jp/yutaka_korin/pages/20.html
高良みゆき 年齢:18歳 性別:女性 階級:足軽組頭 役職:- 官位:典膳 石山の町にいた為、千利休の門を叩き高弟の1人に数えられる事になったが、 小早川家の存在を知り、暇乞い。 その後、小早川家の茶会の講師として招かれ、仕官を試みるのだが、 『野心』を見抜かれたゆたかによって、半値で買い叩かれる羽目にあう。 だが、ゆたかの人を見る目は確かで、その後のみゆきは 数々の献策をして、戦乱の世においても一目置かれる存在となる。 その風貌に『歩く萌え要素』は欠片も無く、『ダークネスみゆき』とまで呼ばれる始末。 持ち前の頭脳と、礼法・弁舌を用いて内政・外交にも功績を挙げるが、 最大の仕事は、計略と兵器開発である。 砂鉄が豊富に手に入る出雲の地において、速攻で大筒を開発する等、 小早川家の戦力面においては、必要不可欠な存在となっている。 以上の功績より昇進してもおかしくはないのだが、その「黒さ」がゆたかに 「高良みゆき、昇進」の一言を躊躇わせていると言っても過言ではない。 第28話で宇喜多直家の養女となっている。 …戦国最強の謀略親子の誕生であろう。 ちなみに動画中、原作からのキャラブレイク率が一番高い人物。 しかしニコニコでの架空戦記では、もはやこの性格が普通になりつつあるようだ。 統率55+2 武勇42 知略120+10 政治99+2 義理3 忠誠100 足D 騎D 弓C 鉄C 計S 兵S 水A 築S 内S 別名「小早川印絶対零度の剃刀」「ピンク色のオーベルシュタイン」 -- バースロイル (2008-10-05 10 52 09) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/gununu/pages/6473.html
星空みゆき〔ほしぞら みゆき〕 作品名:スマイルプリキュア! 作者名:スパロボあき 投稿日:2012年3月4日 画像情報:640×480px サイズ:122,965 byte ジャンル:[[]] キャラ情報 このぐぬコラについて コメント 名前 コメント 登録タグ 2012年3月4日 スパロボあき スマイルプリキュア! 個別ほ
https://w.atwiki.jp/ws_wiki/pages/1313.html
autolink() LS/W05-017 カード名:高良 みゆき カテゴリ:キャラクター 色:黄 レベル:1 コスト:0 トリガー:0 ● パワー:1500 ソウル:1 特徴:《メガネ》?・《委員長》? 【起】●助太刀1500 レベル1[手札のこのカードを控え室に置く](あなたは自分のフロントアタックされているキャラを1枚選び、そのターン中、パワーを+1500) インフルエンザと風邪の違いはですね… レアリティ:C illust.美水かがみ 便利な1/0カウンター・・・とはいうものの、黄には既にサーチ、回収共にとても容易な《魔法》?持ちの「ルイズ&シエスタ」、《武器》?持ちの「不可視の剣セイバー」が存在している。 らき☆すた限定、または《メガネ》?デッキ等の専用デッキでもなければ採用する意味合いは少ないだろう。
https://w.atwiki.jp/jyumawiki/pages/673.html
声優-あ行検索 名前:上田 みゆき よみ:うえだ みゆき 性別:女性 誕生日:1944年6月2日 出身地:東京都 血液型:O型 所属:いさお企画 旧名:上田みゆ起 出演作品 関連商品 声優-あ行検索
https://w.atwiki.jp/fantasyearthleash/pages/329.html
キャラクター名 みゆき_SPスキル:★信頼性:★コミュ力 :★迷惑度 :★★★★★ #ref error :画像URLまたは、画像ファイル名を指定してください。 メイン職業 エンハイ率 無課金 与ダメランク Class D キルランク Class D デッド数 Class D 所属部隊名 戦闘スタイル 無課金プレイ 総評 口だけ軍死 活動時間 00 00~24 00 本人への要望 キャラデリしてください 本人より wwww 別キャラ ペカン菌種 みゆき_Sとは 戦場に現れるなり開幕からネガキャン発言を繰り返すことで味方の士気を下げるネガキャン軍死。 歩兵が弱いなどの発言を繰り返すが当の本人はうろうろと歩き回るだけで何しておらず、戦ってもPSがないため完全な足手まとい。 †みゆき_S†のような名前の左右に記号を付けたサブキャラが各国に存在する。 行動が類似したプレイヤーに苺愛_♪がいる。
https://w.atwiki.jp/tetsumusuds/pages/23.html
プロフィール ・生年月日 1987年4月9日 ・星座 おひつじ座 ・血液型 A型 ・身長 150cm ・出身地 広島県広島市 ・家族構成 父、母、兄(海上保安庁勤務) ・業務 車掌 ・事業者 広島電鉄株式会社 シャッターチャンス 制服夏服 撮影の最適位置:200%で正面中央、[ ] の中央に前髪の先端をもってきてください。 また、この状態からズームをすれば高さ補正はほぼ不要となるはずですが、ズーム率が高い場合は微細なズレで3%近く減るので難易度大。 ズームは基本25%区切りです。 通常取材「はにかむ感じ」で上限の80%弱 通常取材「決めポーズで最高の笑顔」or 休日取材で上限まで。 シャッターチャンスは常時上限値 休日イベント(追加取材)発生 9月2週 みゆきの広島案内 え? 平和公園かな?(特には…… -1) 10月1週 大食い大会(CG3枚目) (日記あり) ええ~!? え、何で? +1 10月2週 お好み焼き屋にお呼ばれ。(特殊服 エプロン) わ~。 おいしそう~。 +1 11月2週 みゆきの広島案内2 1本だとすぐに折れてしまうけど… 3本でも折れる +1 12月2週 ひろしまドリミネーション(CG4枚目) (日記あり) 選択肢無し 注)お悩み中までイベントを進めると不発 取材中及び記事作成の選択肢・CG[取材進行度対応] ■初回取材(6月1週) [CG1枚目](初登場) どうしよう。 自分も緊張していると言う +1 (何もしない -1) ○○さん、そんなに早起きできるんですか? で、できるよ +1 □取材後(固定) でも朝を笑顔で迎えられると…… 嬉しいですよね +1 [記事] 広島電鉄本社ビルの隣の施設は? 車庫 広島電鉄の改名前の社名は? 広島電気軌道 原爆投下後、広島電鉄が運転再開したのは? 3日後 ■進行度0 (グリーンムーバーマックス) グッドデザイン賞を受賞した電車か… かっこいいな +1 (普通かな。 -1) [記事] 2005年グッドデザイン賞を受賞した車両は? グリーンムーバーマックス グリーンムーバーマックスの主な運行路線は? 1号線 グリーンムーバーマックスのシートの特徴は? もみじをあしらったデザイン [CG2枚目](車掌業務についての取材) とても楽しいです。 失敗とかは? ±0 (歌い出したくなりますね -1) [記事] 今回取材した鷹野さんの業務は? 車掌業務 今回のアナウンス業務に使用した道具は? マイク 鷹野さんがアナウンス業務で間違って言ってしまったことは? いらっしゃいませ (路面電車の歴史) 今でも!? それはすごいですね +1 (古いんですね -1) [記事] 路面電車はなぜ環境にやさしいといわれている? 排気ガスが出ない 100形電車を再現したレトロ電車、通称は? 大正電車 レトロ電車の走行区間は? 横川~江波間 (広島駅について) あ、いえ… 忙しいんだろうな、っと…… +1 [記事] 広島電鉄では運賃は? 後払い 広島駅電停では朝のラッシュ時に… 移動式運賃箱が活躍 広島駅前に乗り入れている路面電車は全部で何種類? 4種類 □取材後・自由会話1群(以下からランダムに発生。重複なし) (みゆきの交友関係) へえ…… 素敵な友達ですね +1 (学生時代の思い出) へぇ~。 長距離ですか? +1 (みゆきの趣味) へえ…… うらやましい +1 (苦手なもの) そうです。あの苦さがどうも…… わかる気もします +1 □取材後・自由会話2群(1群消化後、以下からランダムに発生。重複なし) (元気が無いみゆき) 情けなくって… 輝いてますよ +1 気のせいですよ -1 (うれしかったこと・ほめられた) そ、そうですか? はい +1 どうかな~ -1 (素敵な恋がしたーい) 意外でしたか? いや、そういうわけじゃ… ±0 意外でした -1 (俺のことをどう思っているか) 選択肢無し ■進行度1 「少し仲良くなってきた」以降 (車掌さんの仕事内容) 本当、いっぱいだ…… 大忙しですね +1 [記事] 広島電鉄で導入されている乗車カードの名前は? パセオカード 連接式路面電車は二人で運行していますが、その職種は? 運転士と車掌 鷹野さんが例えた、車掌さんの意味は? 運転手の女房役 (広島電鉄周遊) ○○さんたちは宮島へは? 行ったことあります +1 [記事] 広島電鉄の路面電車区間の料金は大人何円均一? 150円 1日乗車乗船券、広島電鉄以外になにに乗れる? 宮島松大汽船 広島電鉄1日乗車券の料金は? 600円 (紙屋町の案内) え? お好み焼き! +1 わからないなあ -1 [記事] 鷹野さんが話していた広島名物で会話に出てこなかったものは? 広島東洋カープ 紙屋町の由来となった人物は? 伊予屋九郎左衛門 紙屋町商店街、どの程度の規模? 中国四国地方最大 (路面電車1日案内) 別? 大変なんですね +1 [記事] 鷹野さんが考える、広島電鉄の魅力は? 生活に密着している 鷹野さんが話していた、宮島線を運転するために必要な免許……それを規定している法律は? 鉄道線の法律 宮島線はどの区間を走っている? 広電西広島駅~広電宮島口駅 □取材後(固定) (笑顔の秘訣) 自然と身についているので… 企業秘密とか? +1 (2回目以降の取材後は自由会話) ■進行度2 「仲良くなってきたぞ」以降 (進行度1で未消化のものから発生) (進行度2では、取材内容を全て消化、または伊集院乱入を除く取材5回目以降、写真撮影だけの取材になる) (みゆきの実家へ) え? ないですよ、もちろん +1 う…… 行く +1 [記事] 今回の取材で、鷹野さんが話してくれた趣味は? 食べ歩き 鷹野さんの実家のお好み焼き店、その名前は? みゆき 鷹野さんは母親に主人公の事をなんと話していた? 出版社の人 (車内清掃) やっぱり現実は甘くないですね。 同じですね +1 [記事] 鷹野さんが広島電鉄に就職を決めた理由は? 実家から通勤できる所 鷹野さんが新人のころ苦労したと話していたことは? お客様にからかわれた 今何問目? 3問目 □取材後(固定) (先輩として・その1) 先輩だなんて……。しっかりしなくちゃ。 大丈夫ですよ +1 (2回目以降の取材後は自由会話) ■進行度3 「なかなかいい感じ」以降 (社員食堂の紹介) どうしようかな…… 定食or日替わり丼 ±0 (ラーメン -1) [記事] 広島電鉄の社員食堂の定食の値段は? 480円 広島電鉄の社員食堂の定食の特徴でないものは? 割り箸禁止 週替わり丼のうち、今回の取材で紹介されたものは? ビビンバ丼 (広島弁について) (日記あり) え? 気にならないけどなあ…… +1 (そうかもしれない -1) [記事] 今回の取材で、鷹野さんが降車電停を案内していない観光地は? お好み焼き『みゆき』 広島で『ずいたれ~』、どういう意味? 食いしん坊 まんが図書館の最寄り駅は? 比治山下電停 □取材後(固定) (先輩として・その2) …… 大丈夫そうに見えない +1 (2回目の取材後は自由会話) ■進行度4 「かなり仲良くなってきた」以降 (運転士養成学校の取材) (日記あり) へえ…… 難しそう…… ±0 (意外と難しくないかも -1) [記事] 運転士養成学校での講習内容のうち、学科講習は何科目? 9科目 広島電鉄の運転士の養成学校は何造り? レンガ造り 運転士養成学校の講習期間は? 6ヶ月 □取材後(固定) (先輩として・その3) ……。私に、そんな力ありません。 そんな事ないですよ +1 ■進行度5 「相当打ち解けられたようだ」以降 [CG6枚目](お悩み中) …… 俺でよければ…… +1 ※撮影は「はにかむ感じ」が最高ですが上限値になりません。「決めポーズ」は出ません。 [記事] 休日の質問から選択 (笑顔が戻ったみゆき) 選択肢なし ※この取材が完了していることが、EDの条件となります。撮影で「決めポーズ」は出ません。 [記事] 休日の質問から選択 □取材後 選択肢無し ■ED (みゆきの取材が完全に完了している&全むすめの中で獲得ファンレターが最大) [CG7枚目] 運転士鷹野みゆき ■伊集院(進行度関係無し) (伊集院1回目) まあ、あの伊集院の勢いは迷惑極まりないよな… 助ける +1 見守る -1 (伊集院2回目) むっ。伊集院が何だかアピールしてやがるな… 俺もおかわり +1 黙ってる -1 ■休日・取材進行度不足・伊集院後の記事 いずれかの質問をランダム。 [記事] 鷹野さんの働いている鉄道会社は? 広島電鉄株式会社 鷹野さんの仕事内容は? 路面電車車掌 鷹野さんの趣味は? 家事の手伝い [記事] 鷹野さんの家族は何人家族? 4人家族 鷹野さんの趣味は? 大食い 鷹野さんのお兄さんの職場は? 海上保安庁 [記事] 鷹野さんの身長は? 150cm 鷹野さんの車掌勤務の第一印象は? 電車の中はお店と一緒だ 鷹野さんの中学時代の部活は? 陸上部 ■特定取材後に日記(鉄むすコミュ)が出現するもの [休日イベント] 10月1週 大食い大会 12月2週 ひろしまドリミネーション [通常取材] 進行度3 広島弁について 進行度4 運転士養成学校の取材
https://w.atwiki.jp/seinen_comic/pages/221.html
ましみゆき(ましみゆき) 詳細 サイトましみん工房-Notice 別名「みしまゆき」 若い女性~大人の女を描いた作品が中心です。若干ギャグ風味。 コミックリスト トラブルファミリー 溺れる人妻(アンソロジー) 作者・作品に対する感想をお聞かせください。 名前 コメント 作者・作品は気に入りましたか? 選択肢 投票 はい (7) いいえ (0)
https://w.atwiki.jp/zensize/pages/103.html
【高良みゆき】 【作品名】らき☆すた 【ジャンル】漫画 【名前】高良みゆき 【属性】おっとり 【大きさ】166cm 【長所】博識 【短所】母親からババくさいと言われたことがある 参戦 vol.1
https://w.atwiki.jp/voicetwitter/pages/153.html
名 前 : 植原 みゆき ( ウエハラ ミユキ ) 誕生日 : 9月10日( おとめ座 ) 出身地 : 神奈川県 所 属 : アーツビジョン 植原みゆき@MyumyU_Uehara #twitter_widget_profile
https://w.atwiki.jp/konatazisatu/pages/77.html
みゆきの想い② 『今日は素敵な一日ですね 泉さん』 こなたの声 こなたの涙 こなたの吐息 こなたの匂い こなたの寂しそうなあの目 目の前に こなた がいる しかも 二人っきりで 「みゆきさん・・・・どうしたの?」 「あ・・・・失礼しました・・・・ちょっと考え事を・・・」 みゆき が こなた の隣に座った事で教室での騒動はとりあえず落ち着いた 相変わらず無視される こなた を 擁護する みゆき 誰から見ても みゆき はそう見えた しかし、実際は 自分の餌を他人から守っていたに過ぎなかった そんな みゆき の行動にすっかり警戒心を緩めた こなた 気が付けば今日一日で みゆき に付いて歩くようになっていた 放課後、下校を共にする二人 「少し お話しませんか?」 と滅多に人を誘わない みゆき が自分をお茶に誘ってくれた こなた はその好意を素直に受ける事にした。 場所は学校から離れた 喫茶店 ここは小さいお店なのでテーブルも少なく 夕方ということも有り お客は こなた と みゆき の二人だけだった 『可愛い・・可愛い・・可愛い・・可愛い・・・・』 こなた に見とれながら みゆき は口を開く 「泉さん・・・・・一体 何があったのですか?」 本人よりも詳しい自分が質問するには可笑しい問いかけだが・・・・ 今はまだ この事を知られてはいけない・・・・・ 用心の為に 会話に出しておく必要が有った 「解らないよ・・・・でも・・・昨日から変なんだよ・・・・」 「・・・・・・変ですか・・・・・・・・・・」 こなた は みゆき に話した つかさの事 かがみの事 ゆたかの事 父親の事 ゆいの事 ななこの事 さっきアルバイト先から「もう 来なくていい」と電話があった事 しかし、何もかもがハッキリしない・・・自分でも何がなんだか解らないのだ ただ 解っているのは 「今はもう みゆき さんしかいないよ・・・・でも良かった・・・・みゆきさんが居てくれて・・・・」 「お辛い思いをなさったんですね・・・・・大丈夫ですよ、私はずっと泉さんの味方です」 「みゆきさん・・・・・・」 みゆき の優しい言葉が こなた の心をくすぐる 「みゆきさん・・・・有難う・・・・・・」 みゆき の匂い ラベンダーの優しい匂い シャンプーかな・・・・? ああ・・・・髪の毛 綺麗だな・・・・胸も大きいし・・・・目・・・綺麗・・・・・・ 「・・・・泉さん?・・・」 「・・うあ!・・・・あ?ごめん・・・・」 「うふふ・・・・どうしたんですか?私の顔に何か付いてますか・・・・?」 みゆき は こなた に顔を近づける ゆっくり ゆっくり 迫ってくる みゆき の瞳・・・・柔かそうな 唇は ニッコリと微笑んでいて・・・・ 『あ・・・・駄目駄目・・・・みゆきさんには嫌われたくない・・・・』 しかし、こなた の気持ちを知ってか知らずか、いや 気付いていてあえてだろう みゆきは じっと こなた の瞳を見ている 『駄目・・・・・みゆきさんが居なくなったら 私 独りぼっちになっちゃう・・・・』 「み・・・・みゆきさん・・・・・?」 「はい・・・なんですか 泉さん・・?」 「きょ・・今日は 本当にありがとう・・・・で・・・・それで・・」 「泉さん・・・・・」 「?」 戸惑う こなた を見て みゆき は満足そうに微笑んだ 「うふふ そろそろ 出ましょうか」 「ただいま・・・・・」 自宅に帰った こなた はまた 一人ぼっちに戻った・・・・・・ 誰もいない家・・・・・ こなた は早々と自室へ行き PCも漫画も何もかもスリ抜けて ベットに転がる 別れ際 いつもの電車のホームで みゆき が買い物に行こうと誘ってくれた 電車までの時間が少しあったので 近くの小物屋へ行く 「可愛いキーホルダーですねー」 「うん・・・猫の頭からからシッポが生えてるなんて・・・ちょっとイビツだけど・・・・」 『まるで 私みたい』 二人はそれを手にとってみる 「香り付きキーホルダー・・・・」 「今は色々 あるんですね」 様々な色と香りのキーホルダーが並んでいる こなた はピンクのキーホルダーに手を伸ばした 「ラベンダーの・・・・・みゆきさんの・・・・・匂い・・・・・」 少しの間 その香りを楽しむ 「泉さん・・・・・・」 「!・・・・・あ・・・・」 耳元で みゆき の声がして 一気に頭に血が昇った・・・・・・ 振り向くと すぐ近くに あの唇があった 『ああ・・・良い匂い・・・・・聞こえちゃったかな・・・変に思われてないかな・・・・・』 自己嫌悪に陥っていると キーホルダーを目の前に差し出される 「・・・・青・・・・・」 かすかな匂い・・・・この匂い・・・・ 「timothy grass ・・通称 ティモテ・・・「オオアワガエリ」(またはチモシ)というイネ科の牧草です」 「・・・・・・・・・」 「Timmyという愛称になおしますと活発な少年を意味します。」 「へ・・へえ・・・物知りだね・・・みゆきさんって・・・・」 「青い綺麗な髪に活発な少年の様な 泉さんのイメージにピッタリ・・・」 「みゆきさん・・・・・」 二人は色違いのキーホルダーを買った こなた はピンクのキーホルダーを みゆき は青のキーホルダーを それぞれ一つずつ・・・・ 駅のホームは別々の方向・・・・ 別れを惜しむ こなた に みゆきは「まるで 泉さんが近くにいる様で 落ち着きます」と告げて 笑顔で手を振って帰っていった 「みゆきさん・・・・・」 こなた はキーホルダーをポケットから出して携帯に付けた 「ラベンダーの匂い・・・・・」 みゆき のあの唇が脳裏をよぎる ふわっとした髪 優しい瞳・・・・・ こなた はキーホルダーにそっとキスをし みゆき と同じラベンダーの香りを抱き絞めた 「ん・・・ん・・みゆきさん・・・・みゆきさん・・・・・あん・・・・・みゆきさあん・・・・ああ・・・」 あの 長い指で触れて欲しい・・・・・ 「みゆきさん・・・・・・」 あの髪に触れたい・・・・・・・・ 「んん・・・みゆき・・・・さん・・・・・」 あの胸で包まれたい・・・・・ あの声をまた聞きたい・・・・・・ 囁いて欲しい・・・・傍にいて欲しい・・・・・・ 「みゆきさん・・あん!・みゆきさん・・ん!んん!!・・・・みゆきさんみゆきさんみゆきさん!!!」 「「泉さん」」 こなたは心の中で 耳元で自分の名前を囁く 甘い声を思い出した・・・・・ 「みゆきさんん!!!」 こなた は みゆき の名前を呼ぶと 体を仰け反らせて 恍惚した表情で さっきまでスカートの中にあった右手を見た 『下着・・・・濡れちゃった・・・・洗わなきゃ・・・・・・』 また やってしまった・・・・・ かがみ の時もそうだった、かがみ を親友だと信じ 一緒に遊んだあの頃・・・・ こなた は突然 目覚めた・・・・ いや、うすうす気がついてはいただろう、あの 淡い気持ち・・・・ こなた は想像の中で みゆき に愛された後に 机の中の かがみの写真を持ち出す 「かがみん・・・・どうしてなの・・・・?みゆきさんは・・・あんなに優しくしてくれるのに・・・・」 かがみの写真を手で撫でていると 涙がこぼれそうになる・・・・・ 感傷に浸っていると 携帯が鳴った・・・ チャッチャチャラララ~ チャ~チャ チャンチャン♪ 「嫌な・・・音・・・・」 ピッ 「・・・・もしもし・・・・・?」 「もしもし?黒井ですけど・・・・・・」 「・・・・・なんですか?黒井先生・・・・?」 「・・・・・泉・・・・・・・・」 『ななこさんって呼んでくれへんのやな・・・・まあ、当たり前か・・・・・』 「・・・・用がないなら切りますよ・・・・・黒井先生・・・」 こなた は ななこを『先生』と呼ぶ事で『敵』と位置づけている 「ちょっと、またんかい・・・・・話があんねん・・・・・」 「なんですか・・・・?」 「あんな・・・・高良の事なんやけど・・・・・・」 「私の次は みゆきさん まで巻き込むつもりですか!?そんな事したら・・・・・」 利用されていただけの ななこ は一切信用されていない それなのに みゆき はどうだろうか・・・・・・ こうなっては もう どうにも出来ない・・・・・ 「・・・・・・泉・・・・・・・・・」 「今度はなんですか?」 「・・・・高良には気をつけぇ・・・・・・あいつは・・・・・」 こなた は感情を声に込めた 愛するものを冒涜した『敵』に向ける 怒りの感情を 「・・・るさい・・・・・・うるさい!!・・・・」 「ちょ・・・・」 「お前達なんか大嫌いだ!! 皆嫌い!二度と会いたくない!声も聞きたくないよ!!」 「・・・・・・・・・・・・」 「なんで そんなに私を虐めるの!?ねえ・・・・みゆきさんは私の友達なんだから!!」 「・・・・・・いず・・・・・・・」 「もう、掛けてこないで!!」 ブツ・・・・ッツー・・・ッツー・・・ッツー・・・ッツー・・・ 「泉・・・・・・先生・・もう どうしたら良いか解らん様になってしもうたわ・・・・・」 『柊 かがみ・・・・・黒井ななこ・・・・』 未だ こなたの中に住む かがみ せっかく自分を愛し始めた こなた に横槍をいれる ななこ まずは どちらから処分するか・・・・・ 『とりあえず、御傷心中の かがみさんは様子を見るとして・・・・・まずは黒井先生をなんとかしましょう』 みゆきはパソコンに端末を繋いだ携帯電話で ♯2 を押す プルルルルルルル プルルルルルル ガチャ 「もしもし・・・・まだ、何かあるんですか・・・?」 「はい、是非 貴女のお力添えが必要なのですが・・・・・ご協力願えますか?」 電話の向こうからは 心労で今にも倒れそうな 小早川ゆい の冷めた声が聞こえる 「・・・どうせ、私に選択権はないんでしょ・・・?」 「さすがは警察官ですね、物分りがよろしい方は嫌いじゃありません」 「で・・・・何をすればいいの・・?」 「では、お話いたします・・・・・・・」 「そんな・・・・・できるわけ・・・・・」 ゆい は半ば叫んでいた 「そうですか・・・・・では、今から貴女の旦那様に匿名でお電話を・・・あ、番号は◎×◎ー×■△■ー◎△△□でよろしかったですか?」 「!?・・・・・貴女、いつの間に・・・・・」 「あらあら、何故でしょう?こんな所に電話がありますね、番号を押してしまいましょう・・・・」 プルルルルルル プルルルルル 「ちょっと・・・・・・・・」 電話の向こうから 呼び出し音が聞こえる・・・・・ 『まさか・・・・・』 ガチャ {はい成実です・・・・・もしもし・・・・・?} 電話の向こうからは 間違いなく ゆいの旦那である成実きよたか 本人の声が聞こえた・・・・・ 「こんばんわ・・・・成実様のお電話ですか?・・・・・・」 みゆき は至って平然と・・・いやむしろ明るく 成実に語りかける 「やめて!!」 ゆい は溜まらず電話に叫んだ・・・・・ 「解っていただけましたか?あなたの出来る出来ないは私には関係ないんですよ・・・・・」 {はい、そうですが・・・・・・もしもし・・・・?もしもし・・・??} 電話越しの 愛しい きよたか の声がゆいを責め立てる様に聞こえる・・・・・ 「はい・・・・・やります・・・・・」 「よくできました・・・・・・」 ゆい の返事に満足した みゆき はもう一つの電話を手にとって 「では、御機嫌よう・・・・・」と言い残し 終了ボタンを押した。 「では、早速 今から実行していただけますね?」 「・・・・・・はい・・・・・・・」 黒のジャケット、黒のスニーカー、黒のジーンズ、黒の帽子、黒のデストロイヤ・・・そしてサングラス 全身黒ずくめの 小早川ゆい は 黒井ななこ の自宅の前にいた 「ここね・・・・・・」 ゆいは数人の青年を引き連れて このマンションにやってきた 「良いですか?まず 今からお伝えする場所へ行き、赤い帽子の方に『案内に来た』と話しかけてください」 黒ずくめも みゆき の指示だ・・・・ 「あとはその方たちを 先生のご自宅に案内していただきます」 どうやら すでに相手との連絡は取っている様だ・・・・・ 「その後は・・・・どうしたら いいの?」 「簡単です・・・・・・・」 ゆい は青年達を ななこ の家のドアから死角になる場所へ移動させ、自分も階の端に移動して携帯を取り出す {WAWAWA 忘れ物~♪ 俺の忘れ物~♪ あの日 あの時} 風呂を上がり ビールを飲んでいた ななこ は携帯に手を伸ばす・・・・ 携帯には{小早川 ゆい}と表記されていた 『なんや 文化祭以来やな・・・・』 「・・・・・・はい・・・黒井です・・・」 「もしもし~ お久しぶりです~ゆいです~」 「久しぶり、今日はどないしました?」 「いや~、今日は久しぶりに 早く上がれたから 一緒にどうかな~と思って」 『お願い・・・断って・・・・』 ゆい は願った・・・・ここであの女の計画が破綻すれば・・・・・・ 「いいですね~」 正直 そんな気分では無いが、今は誰かと一緒にいた方が 心が安らぐ・・・・ ななこ はそう思って 誘いを受けた・・・・・ 「あ・・・・・」 「・・・?どないかしました?」 「い・・・いえ、まさか ご一緒して貰えるとは思わなかったので・・・・・・」 「なんや そんな事かいな、なら 支度できたらすぐに行きますわ」 「え・・ええ、家を出たら 電話してください」 「はーい、ほな 後で~」 ッツー・・・ッツー・・・ッツー・・・ 『どうしよう・・・・どうしようどうしようどうしよう・・・・・・』 ゆい とは久しぶりに会う・・・・ ななこは 鏡に向かいながら家を出る準備をしている 「ひょっとしたら 泉を助けられるかもな・・・・・」 今日は 秋にしては少し暖かい夜だ・・・・簡素な服装でいいだろう・・・・ ななこ はワイシャツとスラックス、 あとはアクセントにネクタイを付ける ブローしたばかりの長い髪を髪を束ねながら 玄関に向かった 「さて・・・電話電話・・・と・・」 電話を取り出した ななこ は 靴の踵をあわせながら ドアの鍵を開け、外に出た・・・・・・・男達が一斉に動いた 「むううううう!!!!」 ななこ はとっさに羽交い絞めにされ、口を押さえられ声も出せないまま 自宅に運び込まれた 男達の顔を見た ななこ は驚く・・・・ 『こいつら・・・・・ウチのガッコの生徒・・・・しかも問題児ばっかや・・・・・』 手足を引っ張られ 強引に体を大の字にされながら ななこは懸命にも 助けを呼ぼうともがいている しかし、口を押さえられ 頭ごと羽交い絞めにされているので 動くどころか 声も出ない 「先生・・・・・俺達に色々教えてくれよな?」 赤い帽子を被った男は ななこ のワイシャツを掴み左右に破く 中からは白く柔かそうな膨らみが 赤いブラの端から漏れている 「んんんんんん!!んん!!!」 「うわあ・・・・こりゃあ 楽しめそうだぜ!!」 「俺から俺から!」 「ふっざけんな!」 「おい、静かにしろよ・・・何回でもやれるんだから いいだろ?」 「ま、気持ちはわかるよ、このセンコーにはちょっとお世話になったからな・・・」 「そうだな・・・・・」 ななこ は今から何が起こるかを想像し 息を呑むが・・・・・半ば諦めたかの様に天井を見ている 『これが 教員として生徒の教育に励んできた結果か・・・・』 自分の体に貪りつく 男子生徒たちを見る 『ウチはもう なにやっても助からんように出来とるんやな・・・・そうなんやろ・・?高良・・・・』 「もしもし・・・・うまく・・・いったわ・・・・」 「そうですか、では もう結構ですよ、あ・・・・変な気は起こさないで下さいね・・・・」 「わかってる・・・・・」 「なら 結構です・・・有難うございました・・・それにしても酷いお友達もいたものですね・・・」 「・・・・・・・」 「大丈夫、証拠は何もありませんから心配いりません、では御機嫌よう」 ッツー・・・ッツー・・・ッツー・・・ ななこ の家から少し離れた公園のベンチで みゆき からの電話を切った ゆい は 頭を抱え込んで 泣きじゃくった 「ごめんね・・・・うう・・・・ななこさん・・・・こなた・・・・ごめんね・・・・みんな・・・・」 罪悪感が頭を支配する・・・・・ 「それでも・・・私は、旦那が大事なの・・・全てなの・・・・だから・・・・しかたないの・・・・・」 みゆき は自宅でシャンパンでも開けそうな表情で紅茶を嗜む 『さあ、これで しばらくは 泉さんと私の仲は安泰ですね・・・・』 明日からの こなた との日々・・・・みゆき は胸を躍らせながら 床に就くことにした 『おやすみなさい・・・・・泉さん・・・・黒井先生・・・ふふふ』 「泉さん おはようございます」 「あ!みゆきさん おはよう!今日も綺麗だね・・・・」 ななこ の家を ゆい に襲わせてから三日目・・・・・・・ ななこ は学校を休み クラスは担任不在の状態が続いている もちろん こなたは真相を知る筈も無く 日に日に みゆき に依存してくるようになった 「あのね、みゆきさんとそっくりなキャラがいてね・・・・・」 「そうですか、それは是非 見てみたいですね・・・」 「今度、貸してあげるよ~」 「それよりも ご一緒に 拝見させて頂きたいですね」 「う・・・・うん・・・いいよ!」 みゆき がたまに口にする こなた への素直な気持ちは こなた自身の心をどんどん みゆき色に染めていく 相変わらず 教室での こなたへの扱いは酷く、未だにこなたの机の周りには 円形に空間が空いている しかし、すでにそれは「悲劇的な距離」から「みゆきと二人きりの空間」に変貌していた 「みゆきさん ここ解らないんだけど・・・・」 「みゆきさん 教科書 何ページ?」 「みゆきさん 頭いいよね」 「みゆきさん・・・・みゆきさん・・・・みゆきさん・・・・・」 毎日の様に みゆき と過ごす時間・・・・・ みゆき は清楚で聡明、発言力も存在感も持ち合わせており まさに完璧超人である為 周囲の人間からしてみたら 何故 こなた といるのか理解できなかった・・・ しかし、虐めの対象にも出来ず シカトする事などもっての外だった こなた も みゆき といれば虐められない そんな みゆきと一緒にいるからこそ 救われた気持ちになれる こなたは 『これからずっと みゆき さんと一緒にいたい・・・・・』 いつの間にか そんな事ばかりを考えるようになっていた こなたのお気に入りの時間は お昼休み・・・・ みゆき と 一緒に行動するようになって 二人は『お弁当当番』を交代でしようという事になった 言いだしっぺは もちろん みゆきだ 三日前二人で一緒にお昼ゴハンを食べていると ゆたか がいなくなってからチョココロネばかりの こなたに みゆき がお弁当を作って来たのだ 「泉さん よろしければ これをどうぞ」 「え・・・・・?お弁当・・・・・私にくれるの・・・・・!?」 「ええ・・・ご迷惑でなければ 食べていただきたいな と思いまして・・・」 「た・・・食べる食べる!みゆきさんのお弁当だぁ~ わーい!」 無邪気に喜ぶ こなたを見て みゆきは胸がキュンとした 『ああ・・・貴女を食べてしまいたい・・・・』 みゆき の気持ちには気付かない こなた は 優しく微笑む目の前の天使に感謝しながら幸せなお昼のひと時を過ごした 「何か お返しがしたい・・・・」という こなた に対して みゆき は 「でしたら 『お弁当当番』を設けるのはいかがですか?」 と少しだけ 自分の願望を口に出した・・・・ こなた はキョトンとした顔をしている 「お弁当当番?」 「ええ、ですから 明日は泉さんに私のお弁当を作って頂き、明後日は また私が 泉さんにお弁当を持ってくる・・」 「・・・・・・」 「これを繰り返します。そうすれば、お互い 助け合える訳ですし、泉さんのお返しも出来て一石二鳥と言う訳です」 「でも・・・・・」 「それに・・・私、泉さんの手料理も食べてみたいんです、私のワガママを聞くと思って、・・・いかがでしょうか?」 みゆき に助けられてばかりの こなた は最初 遠慮していたのだが・・・ みゆき の「泉さんの手料理も食べてみたい」という言葉に一瞬胸が高鳴り 「する!『お弁当当番』するよ!」 と二つ返事で『お弁当当番』を始めた そして、今日は こなたがお弁当を作ってくる日なのだ・・・・・・ 『みゆきさん・・・・・喜こんでくれるかな・・・・・・』 お昼休み、昔は四人で屋内と 決めていたが 今は晴れた日には中庭で食べる様にしている 二人はいつもの 食堂の茂みの前に腰掛ける そう・・・・・ここは みゆきの計画が始まった場所でもある しかし、皮肉にも 今は こなた の数少ない安らぎの場所・・・・・・ 「今日も良い天気だね、みゆきさん」 「そうですね~、まるで二人でハイキングに来てるみたいですね」 「えへへ・・・・・」 こなた は照れ笑いをしながら みゆき の前にお弁当を広げる 小さいお弁当箱が六つ 好きな物を好きなように食べれる様に こなた が考えて作ったメニューである 「今日はね 少し 凝ってみたんだ・・・・・・」 こなたは 歯の弱い みゆき の為に あまり硬いものを入れずに 彩りも綺麗にまとめていた 「・・・・・・・・・・・・・」 みゆき は呆然とした顔でお弁当を眺めている 「あ・・・・み・・・みゆきさん?」 何かミスをしたのだろうか?怒らせた?海老フライが嫌いだったとか・・・・? こなた は みゆき の様子を見て 少し不安になっている 「凄い・・・・・・」 「え・・・・・?」 「こんなにまでして頂けるなんて 私 なんて言って良いか・・・・・・」 みゆき の言葉は こなた の予想を裏切ったものだった、もちろん 良い意味で・・・だ お弁当箱の中身は 今まで みゆき が好んで入れていた物が多く しかも、味付けを調整出来るように調味料も小分けに入れてある 「これは素晴らしい才能ですよ!泉さんはきっと良いお嫁さんになれますね」 「そうかな?そんなに喜んでもらえるなんて・・・・・・う、嬉しいな・・・」 「うふふ・・・美味しそうですね、では頂きます。」 「うん!食べて食べて!」 みゆき は出汁巻き卵に箸を付けると 口に運んで ユックリと味わって食べる その口は 太陽の光を柔かい唇で受けながら 「はむはむ」と口の中の物を噛み分けている 『・・・私も・・・みゆきさんに食べられたいな・・・・』 じっと、その光景を眺める こなた に みゆきは 「とても美味しいですよ・・・・・さあ、泉さんもどうぞ・・・・」 と ミートボールを「はい、アーン」といいながら差し出してきた 「え!!え!・・・・・」 まっすぐこっちを見ながら 何の臆面も無く そんな事をする みゆき と目が合い 自分の顔が赤くなっていくのが良くわかる 幸か不幸か、この学校では こなた の周りで昼食をとる様な酔狂な者など みゆき以外おらず 辺りには誰もいない・・・・・・・・ 『ああ・・・・なんか ゾクゾクするよ・・・・』 こなたは生唾を飲み込んで 意を決した様に恐る恐る 口を開ける 「あ・・・あーん」 みゆきさんの 匂いがここまで・・・・ 「泉さん もう少し お口を大きく開けてください」 「う、うん・・・・あーーん・・・・あ・・・」 「はい・・・どうぞ・・・・」 ミートボールがこなたの小さな口の中に入って来た 『・・・・みゆきさんの・・・お口に中に入ったお箸・・・・・』 こなた はお箸まで食べてしまいそうな勢いで 口を閉じると 箸に付いた みゆき の唾液すらも逃さないように しっかりと味わってから 箸を抜く 『頭がクラクラするよ・・・・・・』 もう ご飯どころの騒ぎでは無かった・・・・・こなた の頭はショート寸前だ・・・・ そんな こなた にはお構いなして 「さあ、今度は私にも食べさせて頂けますか?」 「・・・・う、うん・・・・いいよ・・・・」 「泉さんに食べさせて頂けるなんて 嬉しいです」 みゆき は少し はにかんで見せる 『あーー、もう・・・可愛いな~みゆきさん・・・・・』 まるで「はやく・・・」と言わんばかりに 食べ物をねだる みゆき に まともに視線を合わせる事も出来ない それでも こなた は緊張して震える箸で 今度はプチトマトを摘みあげる それを、そおっと みゆき の口に近付けて行き 「は・・・はい・・・みゆきさん・・・あ、あーん・・・」 「あーーん」 まるで 蕾が開くかのように みゆきの唇が開く こなた はその唇に見とれながらも プチトマトを みゆきの口へと運ぶ みゆき はそれを小さく突き出した舌で 優しく 受け止めて 口の中へと導いた さっきから熱を帯びている こなたの顔は その妖艶な みゆきの色気に対して 過剰なほど反応し 遂には気絶すんじゃないか・・・という所まで来ていた 「ふふ・・・美味しい・・・・・」 みゆき は口の中のトマトを 噛み潰し 口の端からはトマトの汁が少し覗く それを 舌で舐めながら こなた に視線を送って そのまま ゆっくり前のめりになった 「あ・・・・」 不意に みゆき が顔を近づけて こなたの唇に手を伸ばす 「こなたさん・・・ソースが付いていますよ、とって差し上げますね」 こなたの唇に優しく人差し指を這わせる みゆき 「あ・・・ふう・・・・・」 『くすぐったい様な変な感じ・・・・』 こなたの口から思わず声が漏れてしまう・・・・・ 「うふふ・・・・」 みゆき はそれを楽しみながら こなた の唇からぬぐったソースを『ペロッ』と舐めた その 次の瞬間・・・・・・・・ みゆき は こなたの唇に 自分の唇を重ねる 柔かい感触が こなたの唇を襲う 『ああ・・・・柔かい・・・・・・』 みゆきも こなたの唇を感じていた・・・・・・ 『これが・・・泉さんの味・・・・・』 少しの間 二人は動きを止めて お互いの唇を重ね合わせる そして、ほぼ同時に 離れ、お互い恥ずかしそうに見詰め合う二人 風が みゆき の髪をたなびかせ こなたを覆う 「良い匂い・・・・・みゆきさんの匂い・・・・」 風は二人の髪を絡ませあった 「さあ、早くしないとお昼休みが終わってしまいますよ?」 「あ・・・うん そだね」 さっきよりも くすぐったい空気の中 二人は幸せな昼食を味わった そんな二人の姿を 屋上から見守る 影 「ゆきちゃん・・・・・酷いよ・・・・・・・・」 ここの所 かがみが休みがちで 一人で昼食を済ますようになっていた つかさは、 最近の みゆきの行動が どうも気になり いつからか 二人の事を盗み見する様になっていたのだが まさか、こんな場面を目の当たりにするとは思っても見なかった 「ゆきちゃんは・・・・・こなちゃんを自分のものにする為に私を利用したんだね・・・・」 「今更 後戻りなんて出来ないじゃない・・・・・・」 そう、この誤解を解くためには 本当に かがみ と自分との関係を こなたに伝えなければならない しかし、そんな事が出来るわけも無い そして もう一つ つかさ は みゆきに言われた様に「かがみ が こなた を拒否したような文」を かがみ の携帯から こなた へ送っていた こんな事がバレれば、かがみ は自分から離れてしまうだろう それは駄目だ・・・・・・・ 全ては みゆき が仕組んだ罠であり つかさ が蒔いた種なのだ どう足掻こうが 関係の修復など・・・・・有り得なかった 「でも・・・・・それでも・・・・・・・・・」 つかさ は 放課後に みゆき を呼び出す決意をした しかし つかさは気付かなかった みゆき が屋上を見て 笑った事など 「? みゆきさん どうしたの?」 「・・・ふふ・・・なんでもありません、ただ こうして泉さんと空を見るのもいいものだなと思いまして」 「・・・もう・・・・みゆきさんったら・・・・・・」 『何をしても無駄ですよ、つかささん?私はこの幸せを守る為なら どんな事でもしますよ・・・・・』 生徒手帳の中に入れてある 四人で撮ったプリクラ・・・・・ 多分 これが私の一番の思い出・・・・ 「ここで こうして皆さんと過ごすのも・・・・あと一年なんですね・・・・・」 桜の舞う季節・・・・二年生の教室で みゆきが言った言葉を つかさ は思い出していた ここで みゆき や こなた と出会えたのは 本当に奇跡だと・・・・今でも思っている そして、何故 あの関係が終わってしまったのかを考えていた 夏祭りでの こなたの質問に対して「ブルーハワイの由来は・・・」と答えた つかさに対して 「凄いですね つかささん」と褒めてくれた言葉も 「家事が出来るなんて偉いですね」と調理実習で投げかけてくれた言葉すらも 今では思い出の中にある 虚像の様に思えてくる 「・・・こなちゃん・・・・ゆきちゃん・・・・・お姉ちゃん・・・・・・・」 こなた は自分と似ていた・・・そして 正反対でもある 料理が得意で だらしなくて 早とちり、かがみ や みゆき にいつも宿題を見せてもらっていた でも こなたは明るく 話題が豊富・・・そりゃあ、コアなネタを振って周囲を困惑させたり 多少 自己中心的な所もあったけど、それは こなたの欠点でも有り 同時に こなたらしさでもある それは・・・愛嬌とでも言うのだろうか・・・つかさも そんな こなた を嫌いでは無かった それに比べて 私は・・・・・姉との関係を終わらせたくない・・・ただ それだけで こなたを傷つけた みゆき に利用されたとは言え 姉を騙して こなたを貶めたのは、紛れも無い事実であり そして・・・・姉に近づいて 私に取って代わろうとしていた こなたに対しての 防衛手段・・・・・ 違う、たまたま みゆきが 自分の中の黒い部分を引き出す切っ掛けになっただけだ それは 防衛手段なんかじゃない、間違いなく 憎むべき恋敵への攻撃に他ならない どんなに弁解してみても それをさせたのは「姉を愛する自分自身」なのだ 「結局 私のせいなんだよね・・・・こなちゃん・・・・・・」 なら、どうすれば良い? こなた に本当の事を話すか?姉との関係も、みゆきが話を持ちかけて来た事も、かがみのメールが嘘だった事も でも、そうすれば以前の関係に戻れるのか? いや、以前の関係など それこそ 思い出の中の虚像でしか無くなってしまった きっと こんな話をしたところで こなたは信じてくれないだろう・・・・ そもそも、こなた は自分の話に耳を貸してくれるだろうか? 学校中で虐められてるのを知っていて こなた を無視し続ける自分の話など、聞いてくれる筈が無い なら・・・どうすれば・・・・・・・ 「お姉ちゃん・・・私 どうしたらいいの・・・・?教えて・・・・・」 『we love kagami・・・・・・こなちゃん・・・今も同じ気持ち?私は・・・私はずっと前からお姉ちゃん愛してるよ・・』 6時間目も終わり 放課後を迎えた教室には こなた と みゆき がいる クラス委員のみゆき は律儀にも 忘れ物の点検や教室の簡単な掃除をしていた こなた は机に座って なにやら考え事をしているようだった 『we love kagami・・・・・かがみん・・・・・・・』 「あら?どうしたんですか?泉さん・・・・」 「え・・・あ、ちょっと・・・・・」 こなたは アニメキャラの手帳に貼ってあるあのプリクラをじっと見つめている 「あの頃の 私達には戻れないのかな・・・・?」 「そうですね・・・・・」 みゆき は表情を壊さずに頷く 「あの頃に戻りたいですか?」 「みゆきさんは戻りたくないの?」 『・・・・・・あの頃・・・・・貴女と離れていたあの頃に・・・・・・?』 こなた は みゆきの顔をまっすぐ見ている その瞳には 涙を溜めているのが伺えた 「もちろん 戻りたいです。出来る事なら 今すぐにでも・・・・そうでしょう・・・・?」 何故だろうか、今まで散々傷つけた こなた・・・手に入れるためなら 何でもした なのに 今は嘘が痛い・・・・悲しんで欲しくない・・・・・ そんな 気持ちが みゆきの中に芽生えてきていた 『・・・・どうしたんでしょう・・・・私・・・・』 戻りたい訳では無い・・・ただ 私の言葉で悲しんで欲しくない でも・・・・・・ 『泉さんは・・・私だけでは おいやですか・・・・?』 気持ちが通じた今、昔に戻るという事は もとの関係に戻るという事だ しかし、これは口に出してはいけない・・・・・・ 「・・・でも、みゆきさんとは このままで居たいよ・・・」 こなた は涙目の笑顔で みゆき の手を握った 頬を伝う冷たい雫・・・・・・・? 「みゆきさん・・・・・・・泣かないで・・・・」 『何故・・・・私は泣いているんでしょう・・・・・・』 「え・・・ええ・・・・」 「みゆき さんは・・・何も悪くないんだよ・・・私がいけないんだ・・・・・」 「・・・・泉さん・・・・・・・」 『ああ・・・・そうだ、泉さんが泣いているから 私も泣いているんですね・・・・・・』 こなた と唇を重ねてたった数時間・・・・泉こなたの中に 高良みゆき を愛する気持ちが存在するように みゆきの中にも 泉こなた への愛が芽生えていた 『恋は盲目といいますが・・・・なら・・愛とは一体なんなのでしょう・・・・?』 「大丈夫・・・・・・泉さんは私が守ります・・・・・・」 「ゆきちゃん・・・・こなちゃん・・・・・」 二人が校門を出た辺りで 聞きなれた声がする 「・・・・つかさ・・・・・・」 「・・・・御機嫌よう・・つかささん・・・・」 驚く こなた とはうらはらに みゆき は『やっと来ましたか』と言いたげな目で つかさを見る 「・・・・ゆきちゃん・・・・お話があるの・・・・・」 「なら・・・ここでお願いします・・・・」 「つかさ・・みゆきさん・・・・・」 あくまでも笑顔で話す みゆきに対して つかさ は恐怖すら感じた 『どうして・・・あんな顔ができるの・・・・・?』 「あ・・・・みゆきさん・・・私・・・あの喫茶店で待ってるから・・・・・」 「あ・・・・こなちゃ・・・・・」 「そうですか・・・・では、後でお迎えにあがりますね」 こなた はその場の空気に耐えられなかった・・・・・・・ つかさ が怖かった・・・・・話したくなかった・・・・・また 裏切られる・・・・・ こなた は つかさに トラウマにも似た感情を抱きながら 例の喫茶店への道へと消えていった 「泉さんは つかささんとはお話したくない様ですね・・・・」 「さあ、・・・・お話とはなんでしょうか・・・・?」 みゆき は こなた の姿が見えなくなってから、つかさ に問いかける 「・・・・ゆきちゃん・・・・・・」 「先に言っておきますが・・・私は泉さんを愛してます・・・・・」 「え・・・・・?」 突然の みゆき の言葉に つかさ は面食らってしまった 「今はもう 泉さんは私のものであり 私は泉さんのもの・・・・・邪魔はさせません」 「私だって お姉ちゃんを愛してる・・・・でも、ゆきちゃん も こなちゃんも好き・・・・・」 「泉さんを好き・・・・・・?私を好き・・・・・?」 みゆき はユックリと つかさ に近づく 「泉さん を一番傷つけたのは誰だと思ってるんですか・・・?」 「・・・・・そ・・・それは・・・・・・・」 確かに元凶は みゆき だが・・・彼女は一度も自分から手を下してはいない・・・・・ 「どうしますか・・・・?」 「・・・・私・・・こなちゃんに全てを話すつもり・・・・・・」 「・・・・・・・・・・・・」 「そうすれば、話して謝れば・・・・・きっと、もとに戻れる・・・・・・・」 「・・・・・そうですか・・・・・・」 「時間はかかるかも知れないけど・・・・・・・」 「つかささん・・・・・どうして黒井先生がお休みになっていらっしゃるか、知りたくありませんか?」 「え・・・・・?」 みゆき は一度 眼鏡を外してハンカチでレンズを磨く 学校では ななこ は風邪で休んだ事になっている・・・・・・まさか・・・・? 「黒井先生のご自宅に 数名の暴漢が入ったらしいですよ?」 「そんな・・・・・」 「なんでも犯人は、この学校の男子生徒だったとか・・・・・・」 真相は つかさ が想像したものより 悲惨だった・・・残酷すぎた・・・・・・ 「そんな!なんでそこまで!!」 「あらあら・・つかささん 何をそんなに怒っていらっしゃるんですか?」 「だって!・・・・」 「私はただ、{暴漢には気をつけましょう}と忠告してさしあげてるんですよ?」 「!?」 つかさ は悟った・・・・これは脅しなのだ・・・・・・ もしも、つかさ が こなたに本当の事を話せば、どうなるか解っているだろう?と 「・・・・ゆきちゃん・・・・・・・・・・」 情けないが これでは動きようが無い・・・・・・・・ みゆき は「もう、用は済みましたね」と つかさに 背中を向ける 「それでは、失礼します 恋人が待っていますので・・・・・・・・・」 「ゆきちゃん・・・・」 何故だろう・・・・・つかさには みゆき の背中はまるで泣いているように見えた・・・・ 「もう・・・・・戻れないんだね・・・・・・ゆきちゃん・・・・・・」 その言葉に みゆき は立ち止まり・・・・・ 「ええ・・・申し訳ありません・・・・つかささん・・・・これが私なんです・・・・」 そう呟くと 愛する こなたの待つ喫茶店へと足を向けた 「こなた・・・・・・・・」 かがみが学校に行かなくなってから既に一週間が過ぎていた 「こなた・・・・」 妹との関係が こなたにバレてしまった事・・・・・・ こなたが自分を監視していた事・・・・・ かがみ は みゆき の描いた絵をそのまま信じきっている 「どうしたらいいの・・・・こなたも・・・・つかさも・・・私は失いたくない・・・・・」 しかし、どうする事もできない こなたにも顔を合わせられない つかさには何も聞けない・・・・・・ 今は・・・・誰にも会いたくない・・・・・・・ そうだ・・・・・そうだ、・・・・ある・・・・・解決方法が、 いや 解決は出来ないかもしれないけど、突破口にはなるかもしれない どうして もっと早く気が付かなかったのだろうか? 彼女なら・・・力になってくれるに違いない・・・・・・ かがみは 携帯を取り出して メールを打ち始めた 『みゆき・・・・助けて・・・・・』 「あ、みゆきさん・・・何もされなかった?」 喫茶店では こなたが待っていた 「ええ・・・・・心配してくれてたのですね・・・」 「・・・うん、、みゆきさんの事はいつも心配してるんだよ・・・・・」 「・・・・・・・・」 彼女は こなた の隣に座る 「?・・・みゆきさん・・・・こっち空いてるよ?」 こなたは 向かいでは無く わざわざ隣に座ってきた みゆきを不思議に思った だが みゆきはそんな こなたの手を握って もたれ掛かって来る 「・・・・・みゆきさん・・・・・・」 「大丈夫・・・ここは柱で死角になっていますから・・・・・・」 ほんのりとラベンダーの香りが こなたを幸せにする・・・・ それと 同時に何か有ったのかと 心配になった 「みゆきさん・・・・・・」 こなた は みゆきの顔を心配そうに覗き込んできた みゆきも こなたの方を向いて、見つめ合う形になる 潤んだ瞳の こなたと目が合い 気恥ずかしさや 情欲よりも 安心感が湧いてくるのが解る 「泉さん・・・・・・」 「みゆきさん・・・今日・・・・・その・・・・・・一緒に・・・・家に来ない・・・・・・?」 みゆき は こなたの唇に優しくキスをした 「ええ・・・喜んで・・・・・」 こなた はキスをされた事と 今日は一日中 みゆきと一緒にいられるという喜びで 顔を真っ赤にし みゆきの体にギュッとしがみ付く 「嬉しい・・・・・みゆきさん・・・・・」 『つかささん・・・・・貴女にもわかるでしょう・・・・?私の気持ちが・・・』 みゆき は背中ごしに泣きじゃくる つかさの姿を思い出していた 『愛おしい・・・・今はただ・・・貴女と触れ合っていたい・・・・泉さん・・・・・』 みゆきの想い③へ