約 126,558 件
https://w.atwiki.jp/1548908-tf/pages/427.html
松田悠平:倒すのではなく壊す モンスターカード クルーエル×3 使徒喰い虫×2 執念深き老魔術師×3 瞬着ボマー×3 昇霊術師 ジョウゲン スフィア・ボム 球体時限爆弾×3 鉄のサソリ×2 ニュードリュア×3 爆弾かめ虫×3 人喰い虫×3 黄泉へ渡る船×3 魔法カード 悪魔払い 酸の嵐 地砕き 成仏 地割れ スペシャルハリケーン 戦士抹殺 トゲトゲ神の殺虫剤 ハンマーシュート 魔女狩り 罠カード 大成仏 ヘル・ブラスト×2 道連れ×3 計45枚
https://w.atwiki.jp/terachaosrowa/pages/5301.html
僕の目の前で、おじいちゃんが激怒していた。 「なんじゃ!なんじゃ!あの野田総理とやらは!?殺し合い?そんなバカげたこと! あのじゃちごーぎゃく……じゃぎぼーじゃく?じゃ……」 ボカン。難しい言葉を言おうとした、おじいちゃんは頭が爆発した。 ちなみにおじいちゃんが言おうとしていたのは「邪智暴虐」である。 【じーさん@絶体絶命でんぢゃらすじーさん邪 死亡確n】 「ワシはまだ死んどらん!」 ……まあ、僕達一応ギャグマンガの登場人物だしね。 「いいか、孫。よく聞け。同じ国民同士での殺し合いなどバカげておる。 みんな仲良くせなならんのじゃ。だからこそ、このバトロワを壊す! ……ワシはそう決めた」 ……普段バカをやっているおじいちゃんがなんかかっこよく見える。 でも、おじいちゃんの言うことは間違いではない。 理由はどうあれ、この現状は絶対におかしい。 正直、所謂『一般人』である僕達にはこのバトルロワイアルを壊せるかどうかはわからない。 けど、やってやるしかないのだ。……やってやるしか。 「ときに孫、お前の武器はなんじゃ?ちなみにワシは……」 おじいちゃんがリュックから取り出したのは……。 なんか、無駄に厚いマンガ雑誌。表紙に書かれていたその本の名前は…… 「最強ジャ○プゥゥゥゥゥ!?!」 「そうじゃ!あのアホ総理、ワシにライバル社の雑誌を支給しおって。 それに内容がいろいろと被るんじゃ!いろいろと!!」 「そういう問題じゃなくて!こんなんじゃ戦えないでしょ、どうするのさ!」 「……それはその時考える!」 「おい」 まあ、がっかりしていても仕方がない。 よく考えたら、僕がいい武器を引き当てればなんとかなるじゃないか。 そうしてリュックから、僕の武器を……武器を……。 リュックから武器が顔を出し始める。結構大きい。 やがて、姿を見せたそれを見て僕は固まった。ええと、これって……。 「ここここ、こりは!?」 おじいちゃんはすごく驚いた。 無理もない、形状があれだもの。形容しがたいあれだもの。 「こ、こりはネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲じゃないか!」 ええええ!? 「太平洋戦争末期にわが国で秘密裏で開発されるも、使われずに封印された伝説の兵器! その威力、まさに大陸いっこを消し飛ばすほどの!!」 こんな卑猥な形のブツにそんな裏話が!? っていうか、アームストロング2回言わなかった!? 「貸せ、孫!こんな武器小学生のお前にゃ10年早い!っていうか、ワシの武器と交換しろい!」 そうしておじいちゃんはネオアー(ryを奪い取ると、最強ジャン○を強引に渡した。 「見ておれ、野田総理!こんな殺し合いに、ワシはのらんぞぉォォォォォォ!」 ネオ(ryをぶっ放しながら、おじいちゃんは叫んだ。 これにより、その辺にいた何人かが死んだ。 【安心院なじみ@めだかボックス 死亡確認】 【アンドリューW.K.@現実? 死亡確認】 【シン・アスカ@機動戦士ガンダムSEED DESTINY 死亡確認】 【ハクオロ@うたわれるもの 死亡確認】 【松岡勝治@人造昆虫カブトボーグ V×V 死亡確認】 【山下さん@激辛!カレー王子 死亡確認】 死因:ネ(ryの爆撃に巻き込まれた。 っていうか、おじいちゃん!期せずして人殺しまくってますけど!! 【一日目・10時11分/岐阜県大垣市】 【じーさん@でんぢゃらすじーさん邪】 【状態】健康 【装備】ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲@銀魂 【思考】 基本:殺し合いを壊す 1:東京まで行って、野田総理をぶっ飛ばす。 2:校長は……どうでもいい。 【孫@でんぢゃらすじーさん邪】 【状態】健康 【装備】最強○ャンプ 【思考】 基本:殺し合いを壊す 1:野田総理にあって、この殺し合いを止めさせる。 2:……っていうか、おじいちゃんの暴走を止める。
https://w.atwiki.jp/utbggappyou/pages/21.html
トップ Noise37号 『作るも壊すも』将倫 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/27792.html
《電壊する想翼(ダイイングエンジェル) アリス》 電壊する想翼 アリス SR 水文明 (9) クリーチャー:アウトレイジMAX 1000 ■G・ゼロ-バトルゾーンに「テスタ・ロッサ」が1体以上いて、自分の場に「電壊する想翼 アリス」がいなければ、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。 ■ウルトラ・セイバー:テスタ・ロッサ(自分の「テスタ・ロッサ」がバトルゾーンを離れる時、かわりにこのクリーチャーを破壊してもよい) ■自分の「テスタ・ロッサ」がバトルゾーンを離れた時、「電壊する想翼 アリス」が自分の場に居なければ、このクリーチャーを手札からコストを支払わずに召喚してもよい。 ■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、山札を見て、好きな順に並べ替えて置く。その後、カードを3枚引き、手札から「テスタ・ロッサ」をコストを支払わずに召喚してもよい。 作者:イベリ子 レガシィクロニクルデッキ「気焔万丈テスタ・ロッサ」に収録されて欲しいカード。 山札全操作という超ド派手な効果。もうアリスの[[デッキ]]だろこれ……テスタ・ロッサのサポートのため自壊すると知りながら全力を超えたアリスの姿。それを反映してか、パワーは9コストの中でも最低である。ローズ・キャッスル等でパワーダウンを受けていると効果は発動出来ないため注意が必要。 ド派手な効果に見合って9コストと非常に重いが、「テスタ・ロッサ」と名がつくクリーチャーがバトルゾーンに1体でもいればG・ゼロが可能。9コストという重さがG・ゼロになるには簡単すぎる条件である。それでもテスタ・ロッサデッキはそんなに強くないが…… 山札操作も手札補充も「テスタ・ロッサ」との相性は抜群。しかし山札を操作する範囲が全てという広さであるため、プレイヤーのリアル技能が多分に求められる。使いこなすには練習が必要だろう。 フレーバーテキスト だいじょうぶ。あなたは、わたしがささえるから。だから、テスタは、前を見て。---電壊する想翼 アリス 選択肢 投票 良いカード! (3) 物足りない!(調整希望) (0) 強い! (0) 強すぎ!(調整希望) (0) 評価 全世界の皆さんごめんなさい。私は心が歪んでいるのでヤンデレにしか見えません。 -- シザー・ガイ (2020-06-17 00 37 09) コメントありがとうございます。何が問題ですか? -- イベリ子 (2020-06-17 09 15 32) 冗談です。テスタもクロスファイアもアリスも最終弾の前に黒幕に殺されるというあまりにもあんまりな結末なので、死を覚悟しながらも黒幕倒す方がマシかな、と……。 -- イベリ子 (2020-06-17 09 19 34) 遅延行為とかのトラブルに繋がりそうなカードですね -- 名無しさん (2020-09-26 18 01 53) コメントありがとうございます!そうですね、実際の環境には山札全操作は色々な理由から出てこなさそうな効果ですが、ロマンはあると思いました! -- イベリ子 (2020-09-27 15 51 34) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/for_orpheus/pages/270.html
◆ 3月31日の夜を過ぎても、双亡亭の周りは静けさを保ったままだ。 いつもと変わらない閑散。平時通りの陰鬱。 人も鳥獣も草木も寄りつかない不毛の地であるのと引き換えに、戦争の気配からは遠ざかっている。 代わりに漂うのは、呪い。 色もなければ形も不定形の見えざる負の想念も夏油傑には見えている。 世を呪わず人を呪わず、だが星を滅ぼすに足る念が、浄化も発散もされないまま滞留しているのが。 噂の幽霊屋敷<双亡亭>を監視して2週間前後が経過している。 その間、1日中霧に覆われた不気味の総本山に目立つ動きは何もなかった。 人の入りはまばらにあっても、出てくる人は誰もいない。自ら敵陣に上がり込む蛮勇の成果は未帰還のまま、勢力の難関さだけを知らしめている。 唯一の例外は、この屋敷の主と契約する葬者と思しき少女。 護衛らしい影も見せず無防備に出歩く姿はいかにも隙だらけだが、こんな伏魔殿を平然と出入りしている葬者だ、油断できるはずもない。 現に尾行は全て撒かれている。監視に特化した呪霊を数体、何度念を入れ慎重を期して配置しても、気づけば見失ってしまう。 まさか目に気づいて隠匿しているのか。何の術の起点を見せず、夏油の支配下にある呪霊に干渉して? 意図してやっているとすれば侮れない手練れだ。 ともあれ、葬者共々不気味な存在感を放っている双亡亭だが、特殊なアクションを起こすことなく静観を貫いてる。 外の状況を知って穴熊を決め込んでいるなら、相当に肝が太い家主だ。 何せ空では超音速の波を撒き散らしながら殺し合う竜が、そして冥界からは認識外の射程から地区一帯を丸ごと消滅させる砲撃が降り注いでいるのだ。 どれほど自陣の防護に自信があるとしても、籠城において上を取られるディスアドヴァンテージの埋め合わせは如何ともし難い。 目に見える内の備えといえば、屋敷全周を覆う霧での位置の撹乱ぐらいのもの。 ピンポイントの狙撃を阻害する程度の効果は見せるだろうが、区画ごと消し飛ばす砲撃の前にどれだけ効果があるかは疑わしい。竜に至っては言うに及ばずだ。 昨夜の衝突を目にした葬者達は今頃、『竜』と『消滅』への対応策に追われている事だろう。 あれほど分かりやすい脅威を見て、禄に行動していない屋敷を優先する理由がない。 その未来を読んだ上で、今も夏油は双亡亭の動向に注視していた。ここの存在が薄れ、全員の目から逸れる事態を、危ぶんだのだ。 『竜』と『消滅』が台風や地震のような自然災害なら、双亡亭はウイルスと同様だ。 人知れず潜伏し、感染が発覚した時には、症状はもう取り返しのつかない規模と段階まで侵攻している。 非術師のような弱者が淘汰されるのは結構だが、それを待って未来ある術師も全滅してしまえば元も子もない。 このウイルスは恐らく見境がない。術師非術師の区別なく平等に感染させ食らっていくだろう。 生還は1人のみのルールを鵜呑みにするわけでもないが、裏口を探るほど希望的観測に縋る気もない。 雌雄を決するならば資格ある者のみが相応しい。無能な猿に奇跡が渡る可能性は残してはいけない。 考え方を変えればこれは好機だ。 他の陣営が災害をどうにか抗するべく慌てふためいてる間に、夏油は落ち着いて双亡亭の調査に乗り出せる。 あれらもまた夏油にとっては踏み越えなければならない難関だが、積極的に追跡しても得るものは少ない。 単独で討ち取ろうと考えている葬者はごく少数だろう。既にそれなりの規模で、徒党を組んで対抗しようと駆け回ってる者もいるはず。削り役はそちらに任せてしまえばいい。 そこには参戦せず、監視が緩まる案件に集中させた方が効率的であり、攻略の際に『総取り』の目も高くなる。 ここまで夏油が双亡亭に執心するのも、そこが理由だった。 あの館は単なる術による結界や、建物型の宝具というわけではない。 呪いを識る夏油には分かる。あれは一種の擬態。建造物を肉にした、巨大な呪霊の集合体だ。 単なる呪霊の巣窟とは桁違いの質量。これほどの規模の霊は見た事がない。高専の歴史書、呪術最盛期の平安の世ですら書かれていない。 故にこそ───夏油にはあれを掴める資格がある。 呪いに分類されている能力ならば呪霊操術の範囲内なのは自身のサーヴァントで検証済みだ。 敵の霊を自分の駒に変えられる、夏油にのみ許される特権。 劣化した影ではない、純粋な英霊の宝具を葬者が手中に収められる。 冥界を混乱させる騒動に乗じて、聖杯の争奪戦で圧倒的に後続を突き放す一隅の機会なのだ。 「とはいえ……まだまだ乗り込むには準備不足だけどね。 あそこは常時展開された領域のようなものだ。必殺必中が時間制限もなしに飛び交う伏魔殿、簡易領域も役に立たず、いずれ轢き潰される末路にしかならない」 「……?」 隣で聞いていたリリィがこてんと小首をかしげる。 魔女の憑霊はともかく、当人の技量はからきしなのであった。 「協力者は不可欠だということだよ。私と同じく呪いを理解し、この案件の重大さに気づく賢者がね」 およそ3桁の呪霊、リリィの浄化に穢者。加えて秘されている切り札も足せば手札は相応に充実してる。 短期で挑むには十全野備えにも関わらずより万全を期するのは、魂に刻まれた苦い敗北か、青い記憶か。 幸いな事にもあてはあるのだ。才能に恵まれ適正もある、呪いの寵児が。 寶月夜宵。昨日補足した、街中の霊が吹き出すスポットを荒らし回る幼き術師。 あの悪霊狩りが最大の厄持ちの物件に関心を寄せてないはずがない。必ずや祓いに来る。 その時夏油が接触し上手く立ち回る為にも、此処で先んじて情報で上を行く必要があるのだ。 「……と。噂をすればだ」 監視させていた穢者が反応を見せる。 配置していたのは有翼の飛行兵士と芋虫の姿の穢者。視界の開けた屋根上を陣取る飛行型の方の目を借りて現場を確認する。 大仰に旧字体で名が打たれた看板を提げる正門に、小さな影が近づいてる。 ともすれば夜の闇に紛れて埋もれてしまいそうな矮躯は、闇より濃い呪いを垂れ流す門へ一直線に向かって歩く。 「……何?」 訝ったのは、そこが契機だった。 現れたのは寶月夜宵ではない。傍に控える勇ましき益荒男もいない。 もっと小さく、生き物の根底からして全く違う生き物だ。 蔦を巻き付けた棍棒。 白い狐の面。 始め夏油の脳内に浮かべるのは、鬼という名。 日本に現れる怪異、魔の者の代表格。 人の怖れを受け止める形として分かりやすく、伝説上の鬼神を模した呪霊が出るのは決して珍しいものではないが……夏油の目はその鬼に釘付けにされる。 目を逸らせない。 「───何だ、アレは?」 知りもしない所感が胸元から湧いて出る。 おぞましきものを見た本能が疼いている。 英霊でも鬼でもない。定形の枠組みを破壊している。 アレは、ここにはいてはいけない存在だ。 呪いと呼ぶのも憚れる、悪臭を放つ汚穢だ。 世界を蹂躙する、単騎で完結した暗黒の軍勢だ。 あの淀みを前にしては、能力の価値など塵埃に等しい。術師非術師の区別が無意味になる。 食い千切られ、引き裂かれる。踏み潰され、焼き尽くされる。 人が背負う死の形態を余すことなく発現される。 皆等しく鏖にされる。例外はない。他に道はない。 ならば、どうする。どうすれば──────。 内蔵する呪力に火を点ける。 保有する軍勢を抜き晒して、ケダモノを駆除に前に出る。 溜め込んできた資産を衝動的に蕩尽するのに何の疑問も湧かない。 それは当然の摂理であり、己に課した使命であり、抗えない本能だった。 「──────」 夏油の中の呪いが溶け出す。 祓え。全霊を懸けてアレを否定しろ。 でなければ夏油は折れる。また壊れる前に玉を損なう。 絆を捨てて決めた道。夏油の掲げる選民を、微塵に粉砕する。 家族を切り、仲間を捨て、友に背を向けてまで自分の進む道を決めたというのに。 死ぬまで貫いた理想を、死んだ後になってから失われていい筈がない。 呪力を込めて翳す手が闇よりも濃い帳を降ろそうとするのを───背後から伸びた白く細い手が阻んだ。 「キャスター?」 「……!」 この構図も何度目になるのか。 ふるふると顔を横に振って夏油を制するリリィ。 しかし今はいつものそれよりも酷く逼迫した様子が見受けられて、必死さに溢れていた。 危ない場所に近づいてはいけないと子供を抑える母親のように。 呪いの根源である負の意識を増大させられた熱は、それで瞬くうちに冷却されていた。 白巫女には呪いを吸収する力がある。 穢れ、淀み……穢土から流れ出る負の概念を浴び心身を壊した者から、痛みと呪いを引き受ける。 その効能が今の夏油を精神支配から救ったのか。それとも時前の精神力で持ち直したのか。 どちらにせよ急速に冷えた頭で、夏油は己の不明に愕然とした。 自分は何をしようとしていたのか。期せずして現れた鬼を威力偵察に使うどころか、凄まじく無意味な吶喊をしようとしていた───などと。 気づけば後を引かず霧散する程度とはいえ、リリィに掴まれるまで自覚すら出来なかった。 鬼は使い魔に一瞥もくれず、そこを通して見ている夏油にも気づいてる様子はない。 無意識に垂れ流すレベルの呪力、霊を経由した資格情報だけで、夏油を汚染しようとしたというのか。 『どうやら……あの獣に対して過剰な反応が起きたようだ』 燐光を散らす球体が声を発する。 黒騎士の霊。不死の契約によりリリィら白巫女を護る魂は、呪いに侵された2人の間を漂う。 『国ひとつを呑み込んでも足りない程の呪いの塊だ。制御しきれない恐れにお前は反撃に、彼女は防衛として表れたのだろう。 私も、恐ろしいと思う』 「……恐れだって?」 騎士が言葉にした内容に、耳が震えた。 熟練の術師、それも霊の使役する呪霊操術を持つ夏油が、たったひとつの呪いに臆するなど。 底なしの闇に向かい合うような、原初の恐怖。 理想を説いた所で、お前たちは人の軛をひとつも越えてはいない、井戸の中の水に浮かぶ孑孑に(ぼうふら)でしかないなどと。 猿の老廃物から生まれた呪いの分際で、そう嗤うのか。 「馬鹿を言うな。呪いなど、とうに食い飽いているよ」 吐いて、捨てる。 余分な感慨はそこで終わった。 目線を主観から俯瞰に映す。鬼のみではなく周囲の空間を捉えた観察に変える。 未だ心細く見つめるリリィを無視して、間諜を継続する。 従者の前で無様を晒したのは事実。二度とこのような不覚は取るまいとだけきつく戒め、雑念を彼方に追いやる。 これより起こる───ひとつの戦争を、しかと目に焼き付ける為に。 ◆ <双亡亭>正門より25メートル前。 そこでソレは進む足を止めた。 面を被った、小さな子供だ。 少なくとも、傍目には。そう見ようとすれば見えないこともないぐらいの、若草色の外套を羽織って縁日で売ってる狐面を被った子供だ。 正鵠は射てはいるのだ。ある意味で。子と見做すのは一部では正しい。 ソレはまだ赤子だ。子宮の中の胎児。母の腹で撒かれた胤が実を結びゆっくりと育ちながら、しかし時期を誤り途中で産道を通り出てしまった未熟児。 生まれはしたものの、望まれた通りの形とは到底いえない不完全でありながら、ソレはもう世に仇なす厄災だった。 蔓延る鬼気、瘴気、悪意。許されず愛されず歓迎されぬ負を是とする情報源泉。 光あれと言祝がれた世界に不要と廃棄され、紛れもない世界の一部であるが故に今日まで残り続けたモノ。 ───白面の者。 太極の陰を司るその獣の名を知る者はまだいない。 しかしそれも間もなく知れ渡るだろう。 かつて獣の参加に降り暴虐に耽った黒き獣が、今も生前のままの強欲を満たそうとしている。 よく知る主の気配を感じ配下に探らされてる限りは、やがてその名は広く冥界に伝播される事になる。 あるいは───今すぐ、ここで。 「─────────」 鬼が疾走る。 空気が爆裂する。 鬼の背後で突如発生した激流の気圧が、両足で地面を蹴る以上の速度を叩き出して鬼の弾丸を射出する。 獣が被る皮の名、オーガポン。 或る世界に棲み着く不思議な生き物、ポケットモンスター、縮めてポケモン。 キタカミの里に伝わるおめんポケモン。1人の男に寄り添い、3びきの”ともっこ”を追い払った泣いた赤鬼。 全て、偽装だ。 これはオーガポンなどではない。優しきポケモンなどではなき。 光に憧れ手を伸ばし、何も掴めず滑落した少年の闇から引き出した一尾の形だ。 「鬼さまの相棒になりたい」と、叶わなかった願望を拾い上げて葬者の心を歪ませ、獣の本体を招く投影体でしかない。 似せているのは姿形だけ。力も、素早さも、性格も何もかもが違う。 皮の下にある獣とは何もかも違って、かけ離れている。 「─────────!」 最後の5メートル。 十分な助走をつけてから地面を蹴り上げて跳躍。 空中で小さな体は反り返り、捻じれ上がり、得物を最大の力で振り下ろす凶器になる。 棍棒に巻かれる旋風と稲光。金色の獣への畏れが生んだ七つ目の尾が、局所的な自然災害を招来する。 轟音は大嵐であり、落雷だった。 天から黄金の槍が突き刺さるが如し。地を踊る竜が踊り狂うが如し。 それら未曾有の天変地異が、一本の棍棒に集約され凝縮され叩きつけられた結果、正門が物々しさごと消し飛んだ。棍棒の接触を待たずして焼却されたのだ。 横一面に広がる塀も残らず灰燼と化す。螺旋が通り過ぎてから遅れて音が鳴った。 まだ離れた家屋の柱が捻じれ、堀が軋む音が、切れ切れに聞こえる。 それは冥界に建てられて以来の、双亡亭の驚きの声。 人食い屋敷が獲物であるはずの霊に牙を折られ顎を裂かれた絶叫。 敷地内ごと揺れ動く鳴き声を聞いて、白面の両肩も小刻みに振動した。仮面の奥の貌が隠しきれず露出する。 莫大、膨大な悪意の群れ。大海を泳ぐ小魚。そこを通る鯨にとっては、ただの餌。 大喰らいも満足するだけの餌の供給場を見つけた事への、歓喜の震え。 蹂躙の業を悦とするのは侵略者のみではない。一世紀近く地下に籠もりきりの外来種より、よほどその手の愉しみ方の玄人だ。 光に馴染めず、暗き陰にしか身を置けない闇の怪は世界に無数にある。 そして異なる闇は食い合う定めだ。色を陰に隠せる闇は、自身が染まるのをよしとしない。違う色が混じれば必ず同色に辱めようとする。 如何に光が違う理を見出そうとも、弱肉強食の掟は闇に息づき続ける。 『白面の者』が、<双亡亭>に突入する。 生粋の妖怪と侵略者の激突は、必然の如く幕を上げる。 途中退席は起こらない。魔境より起こせし人外に妥協の念はあり得ない。 どちらかが食われ、残る方の養分に成り果てぬ限り演目に終わりはない。 斯くして、聖杯戦争は決着するのだ。 成体の獣か、波濤の決壊か。この後に残る、片方の闇を吸い上げ尽くして形を成す"魔"によって。 誕生した魔は世界を喰らう巨獣、英霊如きが誅せる階梯に最早いない。 誰が是を打ち倒せるというのか。生の運命を失った死者達に。葬られる運命しかない死霊達に。 答えはある。 「双亡亭は壊させぬ」と、堂々と宣言する声が。 「何をしている……」 絶叫する喉元に十指が絡み、気道を圧迫。 輪郭も危うくなる程振動していた双亡亭が、その瞬間停止した。 柱は固まり、堀は凪ぐ。建物が独りでに動く非常識を窘められて身を正した。 死後の国に似合いの静謐。息も許されない絶対の無音。 虫も死に絶えた真の冥奥を作り上げたのは、妖怪でも侵略者でもない。 それよりもなお化け物然とした、異常異形の精神の持ち主によるものだった。 黒衣の痩身。 染み付いた油絵の具の匂い。 狂気に身を浸しながら純粋のままであり、逆にそれを呑み尽くした者。 フォーリナー。芸術家。邪神を星に招き入れる祭壇を立てし者。 ───坂巻泥努。 「何だ、貴様は」 誰何の答えをオーガポンは持たぬ。 人語の細かな発声の為の器官は未だ揃えられておらず、孵る前の卵の殻に名は付けられない。 人と鬼の問答は不可能。会話を通らぬ相手と邂逅した場合、取れる手段は限られてくる。 オーガポンの取った行動は単純なものだった。 暴力。殺害。先制攻撃。 忽然と姿を表したこの人間が、屋敷全体を支配する主人であると理解した途端、対象の殺害を即時決断した。 男がサーヴァントであるのなら、この屋敷は男の宝具であろう。 ならば英霊を殺し、宝具が効能を失い諸共に消滅する間隙を縫って屋敷を丸ごと捕食するべし。 嵐と雷を纏った棍棒。正門粉砕にも見せたこの体での最大の攻撃は、対人及び対軍宝具相当の威力を十二分に発揮している。 飛びかかり、振り下ろす。その二行程で顔面が爆ぜ、全身が焼き尽くされる。 「……」 オーガポンが『ツタこんぼう』を繰り出すのを、泥努は見ていた。 ただ見て、手を足を、胴を体を、隠した顔を見透かすように観察する。じっくりと、時間をかけて。 殺戮はいつまで経っても起こらない。掲げられた棍棒は、オーガポンの意に反して上から下へ落ちてこない。 鬼の五体は縛られている。 白い、女子供のように細い手だ。 縄や鎖の強靭さもなさそうなのに、凄まじい怪力で鬼を抑え込んでいる。 上腕のみの手が泥努の背後、何も見えない暗闇から、夥しい数が伸びている。 「太極より分かれた『陰』の念が……汚泥の底から這い出でたか」 拘束されたオーガポンを、仮面どころか腑の奥まで見透かすように泥努は観察する。 見た事のない動物が、新たな画相の種にならないかと幾ばくかの期待を寄せたに過ぎない。 初見の物体の構造を把握する芸術家の性といえた。 オーガポンは鬼だ。 白面は獣だ。 ならば、この男は人であるのか。 その正体が宇宙の始まりから存在する邪悪の権化だとしても……感情が恐怖を発する兆しすら見せない。 むしろ、沸々と湧き上がるのは別の感情だ。 黙っていれば端正な顔立ちは、見る見るうちに眉間に縦皺が刻まれ、美貌を凶相に変える。 「だが芸術を解する脳も持たぬ畜生如きが私のアトリエに足を踏み入れ……床を汚し、調度品を倒し、私の絵の制作を邪魔する……。 そんな事が……許される筈が、ないだろう」 間近で見られている立場のオーガポンは、泥努を見た。 泥努の脳から現れた感情が作用したかのように、全身が奇怪にねじくれていく様子を。 顔に至っては張り付いた筋肉が崩壊していく。男の激情を表現するのに、通常の顔筋では不可能な動きを強制させて出来た顔だった。 その感情の名は怒り。 人が持ち操り過つ、負の想念の代表格。 呪いや祟りといった迂遠な回り道のない、直接的過ぎる憤慨。 「今すぐその糞尿塗れの足を私のアトリエからどけろ! 畜生めがァァ!!」 黒き炎が、爆ぜる。 先程の双亡亭の叫喚も電嵐の豪風も隙間風に聞こえるほどの大声大喝破。 主の意思に応じた空気が、噴流を迸らせ破裂して、鬼の小さな体を木端のように屋敷の外に吹き飛ばした。 ◆ 雑司ヶ谷鬼子母神堂。 寺院の名称は法明寺が正式だが、子育て安産の神として信仰を集める事から前者の相性で人々に親しまれている。 そのシンボルたる鬼子母神像と激突して、オーガポンは着地した。 像は衝撃で頭部が粉々に砕け、首なしで虚しく鎮座している。 「うわああああ! 鬼さま!?」 息を切らして飛び込む勢いで境内に入るスグリ。 双亡亭か寺まで、一直線に空を飛んで行った相棒を、必死の思いで追いかけてきた。 「だ、だいじょうぶか鬼さま!? ケガしたのか!? 待ってろ、いまキズぐすりをあげるから……!」 全速力で走って肺が痛むのを構わずに、荷物からエーテル塊───魔力資源を口元に差し出す。 深夜に入れる謎の道具屋から、少ない小遣いで買った回復品だ。 聖杯戦争という儀式に今ひとつ実感がなく、運命と惚れ込んだ相棒の裏を一切知らないスグリだが、一端のトレーナーとして、パートナーと共に勝ち抜く形式である事は理解していた。 前線にはポケモンが出て、トレーナーを背後から指示を飛ばしたり、道具でサポートする。構図が出来上がれば馴染むのは早かった。 血の滲む修練、ブルベリーグチャンピオンの座についた実力はスグリを裏切らなかった。敗北の過去が無駄でないのがスグリには嬉しかった。 甲斐甲斐しく世話をするスグリを尻目に、白面は今回の顛末を振り返る。何が失敗の原因だったのか。 あの双亡亭はたまらない栄養素だ。悪と負の意識が渾然一体となった、ひとつの宇宙にも等しい濁った水源。 白面の側からは好きなだけ貪れて、逆に相手は悪意の集積であるが故白面に傷ひとつ付けられない。 元の肉を作り直すのに、あそこは格好の溜まり場だった筈だ。それを阻んだのがあの男だ。 白面を滅ぼした人妖の大連合、その旗印となった急先鋒。 獣の槍を携える人と妖怪にあった、陽の輝く光は一片も見えないのに、己を捕らえて一方的に排斥した。 絶対に覆らない相性差が崩されたのだ。人間は愚か妖怪も逸脱した狂気と精神力によって。 最高の餌場に、最悪の天敵が居座っている。 目の前にあるのに手にできない生殺し状態が何とも憎らしいが、今のままで再び挑んでも二の舞にしかならない。異なる手段と、策を弄する必要がある。 献身的に治療するスグリに見えないよう、尾の一部を切り離し、分身体を産み落とす。 分裂した尾は白面の一部にして本体を御方と仰ぐ従属者だ。復活の手筈を整える布石になる。 贄を喪うわけにはいかないが、同時に精神を徐々に追い詰めて恐怖を肥え太らせなくてはいけない。要石から取り込む力が増せば、屋敷の攻略も楽になろう。 壊すべきものを定め、今暫くの時を堪えて待ちながら、獣は天を昇っていく日輪を眩しげに見上げた。 【豊島区・双亡亭母屋/1日目・早朝】 【フォーリナー(坂巻泥努)@双亡亭壊すべし】 [状態]憤慨 [装備] [道具] [所持金]なし [思考・状況] 基本行動方針:絵を描く。 0.畜生め。 1.誰も彼も邪魔ばかりしおって……。 2. [備考] 【豊島区・雑司ヶ谷鬼子母神堂/1日目・早朝】 【スグリ@ポケットモンスター・スカーレットバイオレット】 [運命力]通常 [状態]健康 [令呪]残り3画 [装備] [道具] [所持金] [思考・状況] 基本行動方針:鬼さまといっしょに戦う。 1.鬼さま、おれ、頑張るよ。 2. [備考] 【アヴェンジャー(白面の者)@うしおととら】 [状態]ダメージ(小)、分身 [装備] [道具] [所持金] [思考・状況] 基本行動方針:贄を育て、生誕する。 0.コノイエハ トテモ オイシイ。 1.双亡亭を捕捉。アソコデウマレタイ。 [備考] 【豊島区/1日目・早朝】 【夏油傑@呪術廻戦】 [運命力]消耗(小) [状態]健康 [令呪]残り3画 [装備]淀んだ穢れの残滓、呪霊(3桁規模、シャドウサーヴァント含む) [道具] [所持金]潤沢 [思考・状況] 基本行動方針:見込みがある人物は引き入れる、非術師は優先して駆除。 0.今のは……。 1.双亡亭を監視。攻略の準備をする。 2.寶月夜宵……素晴らしいね。 [備考] 寶月夜宵を『西の商人』で気づかれない範囲から監視しています。 双亡亭を『崖の村の少年』『成れ果ての衛兵』で監視しています 【キャスター(リリィ)@ENDER LILIES】 [状態]健康 [装備]猛る穢れの残滓、古き魂の残滓 [道具] [所持金] [思考・状況] 基本行動方針:夏油に寄り添う。 1.「……!」『あの館は危険だ。凄まじい穢れに満ちていると告げている』 2.「……」『マスターが心配なようだ』 [備考]
https://w.atwiki.jp/angevierge/pages/940.html
《壊す力 千地木よつば》 プログレスカード レベル2/青/P5000/G4000/S2 【人間】/【超能力】 リンクフレーム なし よつばは触れたものを分解できる。そのせいで常に手袋が欠かせない。 illust やすゆき 緑の門を喚ぶ少女で登場のレベル2の青色のプログレスカード。 収録 緑の門を喚ぶ少女 B5-014 U
https://w.atwiki.jp/kt108stars/pages/10795.html
関連スレ:壁を交渉判定で壊すなんてリアルじゃない 151 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2015/09/19(土) 00 39 22.79 ID HvVVMqDJ0 困報告の後日談というかなんというか。 以前、幻覚攻撃で壁が壊せるはずが無いとゴネたやつのことを報告したものなんだが、あるコンベでダブルクロスのGMをやった。 そこで幻覚(というか交渉技能)で攻撃するキャラを作ってくれた人がいた。 で、扉を開ける際に攻撃して一定以上のダメージを出すか、適切な技能で判定する、といったシチュエーションが合ったわけだ。 この幻覚攻撃使い、とりあえず判定したらスゲーいい目をだして、数人で攻撃を想定していた壁を一撃で壊してくれた。 「演出どうする?」と聞いたところ、 「じゃあ、扉に手を当てて一言『道を開けたまえ』と扉に向かって命令するよ。すると扉が普通に開いていくね」 と演出してくれた。 かっこ良くてものすごく盛り上がったね。 あの時の困もこういうことしてくれればよかったのに。そう思った出来事だった。 あと、エンディングにて。 そいつ、FHのエージェントだったのと、高経験点のセッションだったんでエンディングで 「今回の活躍を評価し、マスターワードを名乗る許可が出ているよ」 と言ったところ、 「ワードマスターのほうがいいな。元ネタ的に」 と返された。 ここで俺はネタに気づき、川上好きがいたということで嬉しくなり、身内のサークルに誘ったところ快く参加してくれた。 以上で。 152 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2015/09/19(土) 01 04 33.00 ID MxWPpK9c0 151 困ったちゃん居ないじゃん!ただの自慢話じゃん 153 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2015/09/19(土) 01 09 30.21 ID t1A7KXxb0 140 乙 なんか辛いなあ…理由が悲しい だが「鳥取内で一番の○○になりたい」は実際ちょいちょい見るな 困レベルまで行くのは幸いにして会った事が無いが 151 後日談…? まあ川上のアレは好きだ 154 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2015/09/19(土) 05 01 02.45 ID lQO4yzJv0 [1/2] 140 自己満足だけで誰にも認められてない英雄かぁ…失笑ってのはこういうときに出るんだろうな 馬鹿だね、男なら 誰かのために強くなり護り抜ける、ただそれだけ出来れば英雄 って歌もあるのに 151 うーん、何だこれ やってTRYの成功例放送パターンかな スレ424
https://w.atwiki.jp/naruhara/pages/255.html
グリーンフォール岩盤層爆破作戦 オーダータイプ オファー:ランクD 依頼内容 ORDER:HORIZONホライゾンによるオーヴァルリンク中心部のエリア調査が決定されました。本オーダーは詳細調査を行うための準備工作が目的となります。 オーダーマップ 廃都市グリーンフォール 達成目標 報酬 指定位置への爆弾設置 11,000c 【出現する敵機】 グリッター スレイドッグ ネペンテス ストライ×2(内1機は増援) ブレイズパイソン(増援) 【僚機】 ☆ディアブロ ☆ジャック 内容 【ターゲット数3】 三か所ある指定位置に爆弾を設置する。 設置後イベント発生・目標が「指定地点への到達」に更新される。 指定地点まで行くとイベント発生・目標が「敵性AIの殲滅」に更新される。 【ターゲット数54】 全てのターゲットを撃破すると、オーダークリア。 スキャン 「ホーネット」 スタート地点からまっすぐ前方に行き、フェムトゾーンになっている大きな建物の裏にある建物。 「ウォールアート(9)」 東端にある建物の屋上。とても薄いのでわかりづらい。 「クラブ」 注意、全て?後半でスキャン不可になる? 入手可能装備 【アーマー】 種類 装備名 対象機体 最大S枠 ヘッド ゴリアテ ストライ 3 レギオン ボディ レギオン 2 Rアーム ゴリアテ 3 レギオン Lアーム レギオン 1 レッグ レギオン 「最大S枠」は確認した最大スロット枠です。「〇」はスロット枠は無かったものの、入手確認した事を表しております。 【ウェポン】 種類 装備名 対象機体 N F S L レーザー アグニフレイム ストライ 3 スペシャル カグツチ 2 2 3 シールド セイクリッドムーン 2 〇 ミサイル スカーレットスター 〇 〇 1 ウェポンの「N」は通常版を表しています。また「N・F・S・L」にある数字は、確認した最大スロット枠を表しています。最大スロット枠や武器のタイプ(F・S・L)は、オーダー関係なくランダムだと思いますが念のために全て記録しています。 装備構成メモ A レギオン レギオン ゴリアテレギオン レギオン セイクリッドムーンアグニフレイム なしなし B ゴリアテ レギオン レギオンレギオン レギオン カグツチなし スカーレットスターなし なしなし
https://w.atwiki.jp/ls2014/pages/22.html
全て壊すんだ ◆YVlxKr3lBQ この殺し合いの舞台となった島には本来あり得ない場違い施設が点在している。グランバニア城もその一つだ。そしてその頂点に一人の少年が立っている。紫電の眼光、白銀の髪、彼の名はゼオン。人間界とは異なる世界にて生を受けた魔物の子。その中でも特別な存在。王族に生まれた双子の片割れとして、幼少より大人の兵士に混じり文字通り血を吐く訓練を受けて育った子だ。 「やはり見たこともない場所だな」 支給品と地図、そして名簿を確認したゼオンは、グランバニア城を物見台にして島を見渡していた。全てを見通すことは不可能だが、グランバニア城の巨体とゼオンの視力をもってすれば広い範囲まで把握することができる。 そして記憶を操る力によって自分の記憶を検索したゼオンはこの島が彼の知るいかなる場所にも当てはまらないことを認識した。 「分かりやすい目印でも有ればガッシュと合流しやすかったが仕方無い」 小さく落胆するゼオン。その身に秘めた強大な力に見合うだけの傲慢な気性を持つ彼が心配するのは双子の弟であるガッシュについて。 かつて己の未熟な心から徒に傷つけ苦難を与えることとなった相手であり、それを乗り越えてゼオンに打ち勝った強く正しい心を持った新たな王。何としても生きて帰さなくてはならない相手だ。 だがそれはポーキーの言葉に従うことにはならない。ゼオンが進む道は反逆。あの醜悪な老人に従い命を拾うのではなく、それを打倒して未来を掴む。 ガッシュの選ぶであろう道だからでもあるが、何よりゼオンのプライドがその惨めな生き方を許容しない。魔界にいる両親に、そして人間界で生きているパートナーに顔向け出来ない行動は我慢ならない。 「仲間が必要、か……」 それはかつてのゼオンにとってはあり得ない言葉だ。制限によって一人では術が使えない今の状態であっても、ゼオンからしてみればポーキーを倒すのは自分の手で成し遂げたいという思いが有る。だが敢えてここは仲間を集める道を選ぶ。 敵は魔界でも上位に位置するゼオン、そして魔界の王ガッシュに気づかれることなく連れ去り、その力を封じることが出来る相手だ。この時点でポーキーは明らかな強者。一人で挑むには手強いだろう。どれだけの力を持っているか見当もつかない。 だがゼオンは知っている。 絶望的な戦力差を覆し、時に奇跡を呼び込むその力を。 言葉にすれば陳腐だが、王を決める戦いで大抵の場合は弱者とされていた弟が、圧倒的な強者であった兄を破り王となれたのもそれが在ったからこそだ。 ガッシュは必ずやこの殺し合いを打破するために動き、仲間を集めるはず。ならばゼオンもそれに倣おう。それがこの戦いを勝ち抜く最善の道と信じて。 月明かりに照らされた夜道を一人の少女が走っている。傷ついた体に喝をいれながら懸命に、神代璃緒は走り続ける。 しかし、その努力も後方から迫るもう一人の少女には通用しない。一息で両者の距離を零にした追跡者は片脚の具足で璃緒を蹴り上げる。人がボールのように跳んでいった。 「――ぐうっ」 「はーい、残念だったわね。それよりもっと良い悲鳴上げて頂戴。ハンターを楽しませるのが獲物の義務ってものでしょう? なってないわね」 「ず、随分、勝手なこと言ってくれますわね」 「フフ、今のは中々よ。その調子で頑張って」 苦痛に呻きながらも目の前の敵を睨み付ける璃緒。そしてそれを恍惚と見下す少女。月の女神に照らし出されたその姿は奇抜である。身に纏うものは袖が余るロングコートと足に付けた剣のように鋭い具足。全開にしたコートから覗く股間には申し訳程度の下着を付けているだけ。そして仕上げに背中と手に持つランドセル。どこからどう見ても痴女な彼女の名はメルトリリスといった。 璃緒は悔しげにメルトリリスを、正確には彼女の持つランドセルを睨む。メルトリリスが視線に気づくと愉しげにランドセルを振る。 「どうしたの。そんな物欲しそうな顔をして、はしたないわよ」 「あら、物取りよりはマシだと思うわ」 「ふーん、生意気ね」 「ぐうっ」 璃緒の体を踏みつけるメルトリリス。璃緒はそれに対して呻くことしか出来ない。開始直後に強襲された彼女の支給品は全て、奪われたランドセルの中。メルトリリスが止めを刺すよりもいたぶることを優先したお蔭で何とか逃げてきた彼女だがもう一度はないだろう。 「まあ、それなりに楽しめたわ。でももう飽きちゃった」 そう言って脚を振り上げるメルトリリス。片足だけで10kgにもなる凶器が璃緒の頭上で輝く。 「バイバイ」 その言葉と共に振り下ろされる具足。少女に凶刃が触れる瞬間―― 「それはこちらのセリフですわ!」 ――璃緒からメルトリリスへ光弾が放たれた。 油断仕切っていたメルトリリスは直撃を喰らい吹き飛ばされる。その手からは璃緒のランドセルが零れ落ちた。神経障害を持つ指先は掴みきれなかったのだ。 璃緒は素早く拾い上げると駆け出してランドセルの中を確認する。光弾は人間を気絶させる程度の威力しかない。その為メルトリリスの隙を窺っていた。起死回生の手がランドセルに無ければいよいよ覚悟を決めるしかない。 「これは!?」 璃緒がソレを掴むのと後方のメルトリリスが支給品を発動したのは同時だった。 璃緒とメルトリリスの両者を囲むように赤く発光する四角形の板が大量に展開されていく。やがてそれは二人を宙に浮かばせると球体を形成した。 外界から遮断された二人はその中で向かい合う。メルトリリスが得意気に口を開いた。 「どうかしら私の支給品。なかなか面白いものでしょう? コレ、外界から完全に切り離された異空間を作るアイテムなんですって。決着が着くまで出られないの。残念だったわね、魔術師さん。折角不意を撃って逃げられると思ったのに」 勝利を確信したメルトリリスが嬲るように言葉を紡ぐ。璃緒を追いかける途中でこれを見つけたメルトリリスはいざという時のために準備していた。本来はこれを使わずとも追いかけることは出来たが、彼女の特性である加虐趣味が傷ついた獲物を更にいたぶる為に発動させたのだ。 その言葉に璃緒は黙り込み、やがて静かに笑いだした。 「あらあら、どうしたの? いよいよおかしくなったのかしらね」 「いいえ、私は正常よ。ただ、貴女が余りにも滑稽だったから」 「なんですって?」 空気が凍り付く。メルトリリスから放たれる殺気はその密度を増大させる。常人ならばそれだけで死に至るほどの重圧である。 だがズダボロに痛め付けられていた筈の璃緒はそれを涼しげに受け流していく。 「随分と余裕なのね。ハイサーヴァントである私を前にして」 「いえ、感謝しているの。おかげさまで一か八かの勝負に出る必要が無くなったわ」 不吉なものを感じたメルトリリスは璃緒に飛び掛かる。三柱の女神のデータを組み込まれた彼女の最高速度は、制限によって大幅に劣化していたとしても、死に損ないの少女一人には十分過ぎる。一瞬で距離を詰めるメルトリリス。 しかし、璃緒の言葉はそれより速く紡がれる。 「バリアルフォーゼ!!」 少女の持つバリアラピスが青く光り輝く。衣服が消滅し、傷ついた肉体を高次元エネルギーが包み込む。光はやがて白いドレスとなりその身を被い、顔には白き仮面が装着される。その腕に展開されたDパッドにはランドセルから取り出した彼女のデッキが差し込まれ、主の命令を待ちわびている。彼女は腕を一振りして光を払うと高らかに宣言した。 「灼熱の太陽すら瞬間凍結! 氷の剣 メラグ!」 メルトリリスは知るよしも無いが、神代璃緒は魔術師ではない。それどころか人間ですらない。 彼女はバリアンという高次元エネルギー生命体だ。彼らはバリアン世界という人間界とは別に存在する異世界に住んでいて本来は強大なパワーを持った存在だが、人間界では基本的に全力を出すことが出来ない。そのために璃緒はメルトリリスに抵抗出来なかったのだ。 しかしバリアンの一人、ドルベは人間界で戦う為にあるアイテムを作り出した。それこそがメルトリリスが使った支給品――バリアンズスフィアキューブ。メルトリリスは自身の悪癖に足を引っ張られることとなったのだ。 「チィッ」 止めの一撃はメラグの展開したバリアに防がれる。メルトリリスは直ぐ様バックステップで距離を取る。メラグは格闘戦に疎そうな雰囲気ではあったが、氷の剣という名乗りを警戒した結果の行動だ。 しかしその判断は間違いだった。 「出でよ! No.103 神葬零嬢ラグナ・ゼロ!!」 「な、召喚魔術!?」 メラグはメルトリリスの隙を逃がさない。メラグ自身の魂にして力の結晶であるNo.を召喚する。そう、彼女は決闘者(デュエリスト)だ。例えビームを出そうが、バリアを張ろうが、空を飛ぼうが、彼女の最も頼みとする戦力はカードである。 呼び出されたラグナ・ゼロは主の意思に従い、メルトリリスに襲いかかる。 振り下ろされた巨大な鎌を回避したメルトリリスはメラグに肉薄するために壁を蹴る。だがラグナ・ゼロは手に持つ鎌を回転させて二人の間に斬撃の壁を作り、それを通さない。人よりもずっと巨大なラグナ・ゼロと同等クラスの大きさを誇る得物だ。それを無視することは出来ない。メラグの放った光線を避けると、メルトリリスは苛立たしげにラグナ・ゼロへ飛び掛かっていった。 ココまで読んだ 「ふーん、経験値の足しにもならない雑魚かと思っていたのだけれど、なかなか粋がるじゃない」 そう言い放つメルトリリスは、ボロボロになったロングコートの袖を揺らしながらメラグを見据えた。 メラグには新しく刻まれた傷は無い。しかし彼女の傍らのラグナ・ゼロはそうではなかった。身体中をボロボロにしながらメルトリリスに相対している。 両者の戦いは互角。否、若干メルトリリスに傾きつつある。当初はラグナ・ゼロの豪快かつ俊敏な攻めとメラグの光線に押されていたメルトリリスだったが、慣れてくるにつれて一方的な攻撃を加えていた。 圧倒的な瞬発力と格闘能力を持つメルトリリスはその能力を生かして、パワーと耐久力に勝るラグナ・ゼロを手玉に取る。メラグもむざむざやられていた訳では無いが、援護しようにも巧みにラグナ・ゼロを射線上に置くメルトリリスに押されていた。 ラグナ・ゼロ以外のカードも、負傷の為か精彩さを欠いている今、三次元的な軌道で襲い掛かる俊敏なメルトリリスに対しては温存するしかない。 元々は非戦闘員である巫女だったメラグと、衛士として造られ、生まれながらの戦士であるメルトリリスの差がここに来て現れつつあった。 しかしそれでも千日手だ。メラグがメルトリリスを捉えることが出来ないように、メルトリリスもメラグに攻撃を与えることが出来ない。メラグを守るラグナ・ゼロが今だに衰えを見せないのだ。 メルトリリスは初め、ラグナ・ゼロを始末してからメラグを倒そうと考えていたが、ラグナ・ゼロはどれだけダメージを与えても一向に倒れる気配がない。傷を受けても平然と戦い続けるのだ。 (この感じ。耐久力が高いんじゃないわね。どちらかと言えば私のクライムバレエみたいな無敵能力……) ラグナ・ゼロの猛撃をかわしながら思考するメルトリリス。戦闘中に考えることは彼女にとって最も苦手なことの一つだが、自分の能力との類似性から辺りをつける。そしてそれは正しかった。全てのNo.は『No.はNo.でしか破壊出来ない』という共通の能力に護られている。この能力が有る限り、メルトリリスはラグナ・ゼロを倒すことは出来ない。 消耗戦でも勝ち目は有るだろうが、それはメルトリリスの趣味に合わない。どんな相手も一方的に踏み潰すことが彼女の理想的な戦闘なのだ。壊れない盾を持つならば盾ごと押し潰してしまえば良い。メルトリリスは己の宝具の使用することを決意した。。 「まさかアナタにこれを使うことになるなんて思わなかったわ。アレの言ってた殺し合いもあながち間違いじゃ無いのかも」 距離を取ると構えるメルトリリス。 濃密な魔力と先程までとは比べ物にならないプレッシャーがスフィアフィールドを駆け巡り、本来外力によっては破壊されないはずのそれを軋ませる。 「くっ、これ程のパワーが!?」 宝具の予兆に驚愕するメラグ。 バリアンの持つカオスの力に匹敵するその波動にメラグの決闘者としての勘が警鐘を鳴らす。敵の放つ必殺の気配に対抗するため、彼女も己の切り札を発動させる。 メルトリリスもまた自身の女神の力を開放するため真名開放を行った。 「RUM―七皇の――」 「弁財――」 二つの強大なパワーが放たれようとしたその時、バリアンズスフィアフィールドは崩壊した。 「な!? これは、スフィアフィールドが限界を!?」 「え? なんなのこれ。もしかして不良ひ――」 轟音を撒き散らしながら爆発していくスフィアフィールド。内部で戦っていた二人に逃れる術などなく、両者纏めて爆風に呑み込まれた。 バリアンズスフィアキューブ。 それは確かにバリアン七皇が全力を奮うことを可能にする。しかしその全力にフィールドが耐えきれるかは別問題だった。 かつて七皇の一人ミザエルが使用した時は、対戦者の切り札『超銀河眼の光子龍』とミザエルの切り札『超銀河眼の時空龍』が共鳴した際に発生したパワーに耐えきれずに崩壊を起こしたという前科を持つアイテムなのだ。 メラグとメルトリリス。二人の切り札は共通点を持つ。時すら凍りつかせる邪神のCNo.と流れるものを操る女神の宝具。相反する二つの力が起こした共鳴は、ポーキーによって量産されたことで品質の劣化したスフィアフィールドを見事に爆砕したのであった。 「ハァハァ……クッ、ぐう……」 スフィアフィールドが爆発した場所より離れたところに璃緒はいた。 ボロボロだったが致命傷は受けていない。ラグナ・ゼロを咄嗟に盾にしたことによって爆発のダメージを抑えたのだ。寧ろ長時間の戦闘の方が彼女の身を苦しめていた。 やがて、彼女は物影に這い入って隠れると糸が切れたように意識を手放した。 ゼオンはあっさりと璃緒を発見した。 本人からしてみれば隠れたつもりだったのだろうが、ゼオンからすれば一目瞭然である。 グランバニア城の周辺で大きな力が発生したのを感じとったゼオンは、力の残滓を辿ることで璃緒の下へ来たのだった。 「いきなり騒がしい奴等がいると思ったが、まさかこんな奴だとはな」 眠る璃緒を見下ろしながら、ゼオンは彼女の頭へと手を添える。記憶操作発動のためだ。 「さて、何があったのか。教えて貰うぞ」 暫くして、璃緒の記憶を読んだゼオンは手早く彼女をマントに包み、城へと歩きだした。 「バリアンにハイサーヴァント、魔術師という奴等もいるのか。どうやらこの戦い、オレの思っていた以上に複雑らしい」 (まずはコイツを仲間に引きいれる必要がある。だが、もし殺し合いに乗るようなら……) 改めて決意を強めたゼオン。その先に待つ結末はまだ誰にも分からない。 【B6/深夜】 【ゼオン・ベル@金色のガッシュ!!】 [状態]:健康 [装備]:ゼオンのマント@金色のガッシュ!! [道具]:基本支給品一式、ゼオンの本@金色のガッシュ!!、ランダム支給品 [思考・行動] 基本方針:ポーキーを倒して殺し合いを打破する 1:手始めに神代璃緒を仲間にする 2:ハイサーヴァントを名乗る痴女(メルトリリス)、新月零を警戒 3:ガッシュと合流するか仲間を集める 4:危険な参加者は始末する 5:色んな相手の記憶を確認する必要がある? ※原作終了後からの参戦です。 ※自身にかけられた制限を理解しています。 ※遊戯王ZEXALの世界観に関する知識を得ました。 【ゼオンのマント@金色のガッシュ!!】 特殊な糸で編まれたマント。魔力を込めてイメージを加えることで操れる。 攻撃や防御にも使えて、使用者次第で防御時は上級クラスの術も防ぐことが出来る。 ブローチの力でどんなにボロボロになっても一晩も経てば元に戻る。 使用には訓練が必要。 【神代璃緒@遊戯王ZEXAL】 [状態]:睡眠中、負傷(中)、疲労(大) [装備]:決闘盤(璃緒)@遊戯王ZEXAL [道具]:基本支給品一式、ランダム支給品 [思考・行動] 基本方針:殺し合いからの脱出 1:体を休める 2:状況を確認する 3:ハイサーヴァントを名乗る痴女(メルトリリス)を警戒 ※原作127話以降からの参戦です。詳しい時期は次の書き手の方にお任せします。 ※No.103 神葬零嬢ラグナ・ゼロ使用済みです。 ※バリアンズスフィアキューブ無しでバリアルフォーゼ出来るかは不明です 璃緒がゼオンによって持ち運ばれている頃、メルトリリスは海に浮かんでいた。 爆発の際、RUM発動前だった璃緒とは違い不完全ながら宝具を発動していたメルトリリスは足下の爆風から逃れる為、宝具によってスフィアフィールドから逃れていたのだった。 彼女の誤算はそのまま爆風に煽られて海にまで跳んでいってしまったこと。本当なら爆発を無傷でやり過ごしたメルトリリスは消耗した璃緒に止めを刺すはずだった。 しかし現実は無情。こうしてメルトリリスは海上で波に揺られている。宝具の流れるものを操る力によって浮かんではいるが、岸にたどり着くのは骨が折れそうだ。 それにメルトリリスも戦闘中は余裕ぶっていたものの、実はかなり消耗していた。今はまだ休んでいたい。 「まさかハイサーヴァントの私がここまでやられるなんて。BBったら何を考えているのかしら」 メルトリリスの口から疑問が漏れる。彼女はこの殺し合いの裏に自身の創造主BBが絡んでいると考えていた。何故なら彼女はBBに対して野心を気取られた結果、ここにいるのだから。 「あろうことかこの私にあんな不良品を掴ませるなんて、許しがたいわ」 メルトリリスの脳裏には、かつて趣味の人形集めの折、邪神と呼ばれる不良品に引っ掛かった時の記憶が浮かんでいた。その時の怒りは今も鮮明に思い起こすことが出来る。 「それにメルトウィルスも発動しなかったし、BBは本気で私が嫌いなのかしら。まあ、お互い様だけど」 思い出すのは先程の戦闘。クライムバレエの無敵能力が完全に無効化されていただけでなく、出会い頭に打ち込もうとしたメルトウィルスが使えなかった。 絶対的な防御能力であるクライムバレエと他人のレベルを奪い取れるメルトウィルス。メルトリリスの強さを支えていた二つの能力が使えない今、彼女の力は大きく制限されている。 しかしメルトリリスの表情に不安の色は無い。 「待ってて。私はあなたの最良の理解者なんだもの。こんなゲーム直ぐにクリアしてみせるんだから」 思い浮かべるのは今も月の裏側で足掻いているはずのあの人。波に揺られながら、己の愛のため狂気の乙女が笑みを浮かべた。 【B5/深夜】 【メルトリリス@Fate/EXTRA CCC】 [状態]:負傷(中)、疲労(大) [装備]:無し [道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~2 [思考・行動] 基本方針:このゲームをクリアして、月の裏側に帰還する 1:体を休める 2:メルトウィルスを試したい ※原作5章からの参戦です。 ※クライムバレエとメルトウィルスの制限に気づいています。 ※メルトウィルスは少なくとも人間態の璃緒レベルの相手には使えません。 ※バリアンズスフィアキューブが何個か海に落ちました。海岸に流れつく可能性があります。 「あら? あの不良品、何処かに落としたみたいね」 【バリアンズスフィアキューブ@遊戯王ZEXAL】 バリアン七皇の一人ドルベの作った品の劣化品。耐久性に不安が残る。 展開すると球状のフィールドになり、閉じ込められたら勝負が終わるまで出られない。 崩壊した時の爆発の程度はランダムです。 バリアン七皇はこの中でなら全力で戦える。 ≪004 魔法幼女リリカルヴィヴィオ 時系列順に読む 006 輝き≫ ≪004 魔法幼女リリカルヴィヴィオ 投下順に読む 006 輝き≫ ≪000 豚王遊戯 ゼオン・ベルの登場SSを読む 神代璃緒の登場SSを読む メルトリリスの登場SSを読む
https://w.atwiki.jp/hotrowa/pages/78.html
壊す者、壊れる者 ◆28/Oz5n03M 「はぁ、もうやんなっちゃうわ…」 ため息をつきながらとぼとぼと歩く。 私の名前はキュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストー。 トリステインの留学生。なぜかこんな殺し合いに巻き込まれてしまったわけで。 「しかも、タバサ達まで…」 同級生で一番の親友であるタバサ、犬猿の仲であるルイズ、その使い魔である平賀才人、 最近転校してきたティファニア。なぜかトリステインとの戦争で行方不明のワルドもいる。 知っている名前は五人。それなりにいる。 とりあえず皆との合流を優先しましょう。そしてワルドは警戒ね… 頭の中でこれからの行動方針を考えていると 「僕の声が聞こえていますか? 僕の名前は菊地真です! あと他にもティファニアさんがいます! もちろん僕達は殺し合いに乗ってません! もし僕達の声が聞こえている人がいたら、旅館に来てください! 僕達はそこで待っています!」 「テファ!よし、旅館に行きましょう。あくまでも冷静に… それにこれもあるしね」 絶対に私は生き残ってみせる―― ◆ ◆ ◆ 「ふむ、殺し合いね…」 僕はジャン・ジャック・フランシス・ド・ワルド。レコン・キスタの一員だ。 確かトリステインとの戦争でルイズの魔法で吹き飛ばされて…うーむ、思い出せん。 とにかく僕には早くこの場所から脱出して「聖地」を取り戻す義務がある。 となれば、 「やはり、優勝狙いでいくしかないな…」 ゲーム序盤はうまく脱出派を演じて周りを利用することにしよう。 邪魔だと思った奴は秘密裏に殺せばいい。 だが、ここにはルイズとその使い魔である平賀才人もいる。 そいつらには自分の悪評を広められてしまう恐れがある。 広められる前に速やかに排除しておく必要があるだろう。 「さて動くとす「僕の声が聞こえていますか? 僕の名前は菊地真です! あと他にもティファニアさんがいます! もちろん僕達は殺し合いに乗ってません! もし僕達の声が聞こえている人がいたら、旅館に来てください! 僕達はそこで待っています!」……ほう…」 これはちょうどいい。まずはこいつらを利用してやるとしよう。 それに僕にはこいつがある。 「ふふっ…」 あまりにも運がついているから思わず笑いが出てしまったよ。 さて、行くとしよう、旅館とやらに。 僕は早く帰らなくてはいけないからね。 「聖地」と「力」を手に入れるために―― ◆ ◆ ◆ 「僕の声が聞こえていますか? 僕の名前は菊地真です! あと他にもティファニアさんがいます! もちろん僕達は殺し合いに乗ってません! もし僕達の声が聞こえている人がいたら、旅館に来てください! 僕達はそこで待っています!」 休む所をどこにしようかなと考えているといきなり声が聞こえた。 「旅館?もしかするとここに行けば休めるかもしれないし、参加者もいるから壊せる…。 フフッ…ラッキー♪」 さて、行くとしますか。 壊すために。 楽しい楽しい遊戯の始まりだ―― ◆ ◆ ◆ 旅館の探索を終えた僕達は拡声器につられてやってくる参加者と接触するために外に出ていた。 旅館内には特に目ぼしい物は無かった。 強いて言えば、事務室にパソコンがあったけど、手間取りそうなので素通りした。 「来るんでしょうか…殺し合いに乗ってない人… もし殺し合いに乗ってる人なんて来たら…」 「大丈夫さ!その時は僕がこれで追っ払ってやるから」 バットで軽く素振りをしながら答える。 それに僕はこれでも空手道場に通っていた事がある。黒帯初段まで取ったし、それなりの強さなはず。 だからきっと大丈夫だ。 「そろそろ誰かやって来る頃かな?」 「そうですね。きっと来ますよ。乗ってない参加者が」 「うん。あっ、レーダーに一人乗ってる。桂言葉…よし接触しよう!」 「はい!」 僕達はレーダーに映った桂言葉さんの所に向かうことにした。 数分走ったら向こう側からロングヘアーの黒い髪の女の子が見えてきた。 あれが、桂言葉さんだろう。 「すいませーん。桂言葉さんですよね。僕は菊地真。 拡声器でも言った通り殺し合いに乗っていません」 「私はティファニア。私も真さんと同じで殺し合いに乗っていません」 あれ…返事が来ない。おかしいな…何かあったのかな? 「菊池真さん」 「は、はい!」 「お願いがあるんです。死んでください」 言葉さんが腰に差していた刀を抜いて僕に迫る… 「危ない!」 「うわっ!」 ティファニアさんに腕を掴まれたお蔭でぎりぎり回避することが出来た。 「な、何で…」 「何でって誠くんを生き返らせるために決まってるじゃないですか。そのためには優勝しなければいけないんです。それにあなたまことって言いましたっけ?誠くんは一人で十分なんです。だから、死んでください。あなたはこれ以上ないくらい残虐に…残虐に残虐に残虐に残虐に残虐に!…殺してあげます…。ふふふっ、あぁ楽しみ。わくわくしちゃいます。そういえば、西園寺さんにもこれ以上ない苦痛を味あわせて殺さないといけませんでした。これから大変ですね。あぁ、誠くん早く逢いたいです。誠くん誠くん誠くん誠くん誠くん。誠くん誠くん誠くん誠くん誠くん誠くん誠くん誠くん誠くん誠くん!ずっと、ずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっと!永遠に一緒…。ふふっ…うふふふふふっ…はは…あはははははははははははははははははははははははははははははははははは!!」 …狂ってる…!いや…狂ってるっていうレベルじゃない! 「だから、早く死んでください♪」 「くっ…ティファニアさん下がって!」 「は、はい!」 斜め上から切り込まれる斬撃をバットで受ける。 (速いっ!この子、剣道でもやってるの!?) 何合か切り結ぶが一向に攻められない。このままじゃ…! 「隙ありです」 「うわあ!」 しまった。バットを弾かれてしまった。これじゃあ… 「ティファニアさん、逃げて!」 「逃がしませんよ。あなたを殺したら次はあの子ですから」 刀が僕に迫ってくる。 咄嗟に僕は目を瞑ってしまう。終わった。そう思った。 ……あれ?おかしいな?刀が来ない。恐る恐る目を開けてみると、 「やれやれ、危ないところだったわね」 「キュルケさん!」 地面に倒れている言葉さん。そして燃えるような赤髪の女性が銃を持って立っていた。 ◆ ◆ ◆ 「キュルケさん!それ!」 「ああ、これ?麻酔銃よ。だからあの子は死んでないわ」 「よかった~」 「はぁ…自分を殺そうとした人まで気に掛けるなんて…お人好しねぇ」 「でも、殺さないに越したことは無いです」 「はぁ…あなた達は…。もういいわ。それにしてもあなた達無用心すぎない? こんな殺し合いの場であんな大声で周りに呼びかけるなんて自殺行為よ?」 「でも、キュルケさんが来てくれたじゃないですか!」 「それはたまたま。あなた達は運がよかっただけ」 「へへっ。でもこうして殺し合いに乗ってない参加者と会えてうれしいです」 よかった。真さんが無事で。キュルケさんが来てくれなかったらどうなっていたことか。 とりあえず言葉さんの持っていた刀と支給品を回収する。 これで起きたとしてもむやみに暴れないだろう。 「そういえば、探知機に他の人がまた載ってるかも!」 真さんはごそごそとデイパックを漁って探知器を探している。 あ、キュルケさんに改めてお礼を言わないと。 「キュルケさんありがとうございます」 「いいわよ。別に…。そこまでされると恥ずかしいじゃない」 「あっ!私達以外にも人が!二人います。一人はフランドール・スカーレット。 もう一人は「見―つけた♪」……え?」 ――――――――――グシャッ 何かがつぶれるような音が辺りに響いた。 私とキュルケさんの目に映ったのは、 赤。潰れた肉。飛び出た目玉。破裂して飛び散った脳みそ。粉々の骨。 え?ま…ことさん? いや… 「いやああああああああああああああああああああああ!!」 ◆ ◆ ◆ 「いやああああああああああああああああああああああ!!」 「…っ」 「うーん、やっぱりいつもより調子が悪いなー。粉々に出来なかったし まっ、いいか♪まずは一人♪」 なによ…!こいつ!空飛んでる!? 見たところ普通の金髪の女の子だけど!やばい。こいつはやばい。 …逃げないと。テファを連れて早く逃げないと! 「さーて、次はどれにしよ「これでもくらってなさい!」 とっさにバックの中に入っていた重たいなにかを投げつける! 「邪魔!」 ドォンッ! 爆発音と同時に白い粉あたりに舞い上がる。これはチャンス! 「テファ!逃げるわよ!」 「でも、真さんが…」 「いいから!」 テファの手を引きながら私は全速力でこの場所から離れた。 あの子が追ってくる前に… 何なのよ…!あんな化け物みたいな奴がごろごろいるってわけ! 私達本当にこれから先、生き残れるの? ◆ ◆ ◆ 「あーあ、残念。結局一人だけか…」 もっと壊せるかなと思っただけに残念。 まぁいいや。かなり疲れたし。少し休まないと。 遊び疲れちゃった… パンッ あれ?お腹が痛い。何でだろう?それに何だか眠くなってきちゃった。 あぁでも、何でだろう。今、無性に紅魔館のみんな、特にパチェリーやアイツに会いたい。 でもだめ。眠くてまぶたも開けられない。 あっ!寝る前に言わないといけない言葉があったんだ。 パチェリーが教えてくれたあの言葉。 「お…や…すみ…な…さ…ぃ……」 それを最後に私の意識は急速に闇に落ちていった。 ◆ ◆ ◆ ふう…このドラグノフとう狙撃銃のおかげで楽に仕留めることが出来た。 あういう危険な子にはしつけをしないとね。 さてあそこでいまだに寝ている子はどうするかな? 近くに置いて利用するか?泳がすか?それとも殺すか? ふむ…どうしようかね… 【菊地真@THE IDOLM@STER 死亡確認】 【フランドール・スカーレット@東方Project 死亡確認】 【E-9 街西部/1日目・黎明】 【ティファニア@ゼロの使い魔】 [状態]:肉体疲労(中)、精神疲労(大)、粉まみれ [装備]:北高の制服@涼宮ハルヒの憂鬱、ルイズの杖@ゼロの使い魔 [道具]:支給品一式、濡れたティファニアの服、トウカの日本刀@うたわれるもの [思考・状況] 基本:殺し合いはしない。 1:真さん… 2:キュルケさんと一緒に行動する。 3:仲間を探す。 【キュルケ@ゼロの使い魔】 [状態]:肉体疲労(中)、精神疲労(小)、粉まみれ [装備]:麻酔銃(14/15)@現実、予備マガジン×2、小麦粉×2@現実 [道具]:支給品一式×2、不明支給品0~3 [思考・状況] 基本:殺し合いはしない。 1:あの子何者… 2:とにかく逃げる。 3:知り合いをできれば探す。 【桂言葉@School Days】 [状態]:肉体疲労(小)、粉まみれ、睡眠 [装備]:なし [道具]:なし [思考・状況] 基本:優勝して誠を蘇生させる。 1 … 【ワルド@ゼロの使い魔】 [状態]:健康 [装備]:ドラグノフ(9/10)@現実、予備マガジン×3 [道具]:支給品一式、不明支給品0~2 [思考・状況] 基本:優勝狙い 1:この子をどう利用するべきか… 2:うまく集団の中に入り込む。人数が少なくなってきたら積極的に乗る。 3:邪魔な参加者は秘密裏に排除。 4:平賀才人、ルイズを速やかに排除。 [備考] ※E-9街中央部に小麦粉が舞い上がりました。辺りは粉だらけです。 ※E-9街中央部に金属バット@ひぐらしのなく頃に、支給品一式×2、拡声器@現実、 誠の携帯@School Days、不明支給品1~3が落ちています。 ※ E-9街中央部に菊池真の死体(原型を留めていない)、フランの死体があります。 ※ 探知機は真を殺した時のフランの力に巻き込まれて壊れました。 【麻酔銃@現実】 ベレッタM92Fモデルの麻酔銃。装弾数15。 麻酔はかなり強力。 【小麦粉@現実】 パンによし、うどんによし、ホットケーキによし。 袋に詰められてます。3つ入り。 【ドラグノフ@現実】 1963年にソビエト軍が制式採用した、セミオート式狙撃銃。 正式名称は長いので割愛。豆知識だが発砲音は、他の小銃には無いほどの金属音がする。 41 薔薇乙女の通り道 ~ Dark Road 時系列順 34 古泉一樹の憂鬱 31 真夜中の病院で何を思う 投下順 33 殺しあいDo-Dai? キュルケ [[]] ワルド [[]] 09 まことがさけぶ頃に 菊地真 死亡 09 まことがさけぶ頃に ティファニア [[]] 09 まことがさけぶ頃に 桂言葉 [[]] 21 そしてフランは殺し合いに参加させられるのか? フランドール・スカーレット 死亡