約 55,310 件
https://w.atwiki.jp/bonraccoon/pages/31.html
今回の地震における水道への影響について情報収集をしようと考えました。市町村、都道府県単位で、時系列に情報をメモしていく方針です。 岩手県 NHK 盛岡放送局 地震・大津波情報 ライフライン 矢巾町より地震直後から今回の地震の対応についての示唆を継続的にいただいております。別ページにまとめました。 2021年3月11日 報道 【210311】東日本大震災後の津波で被災した岩手、宮城、福島3県沿岸部37市町村の水道の延長は、集団移転等により1081km(8%)増。人口減少が続く被災地では、維持管理費用の捻出が課題に。 6月9日 報道 【150609】岩手県達増知事、平成28年度以降復興事業の地元負担を求める復興庁と沿岸自治体の首長らと意見を交換で、下水道整備等の復興事業で、全面的な財政支援の継続を求める要望書を復興庁側に渡す。 2015年5月10日 報道 【150516】復興庁が震災から5年の集中復興期間終了後に自治体に復興事業費の負担を求める方針を示したことに、甚大な被害を受けた地域では行政や住民が「被災の程度が違うのに一律に5年で区切られてはたまらない」と不満の声。例えば、岩手県釜石市の場合は下水道整備への影響を懸念。 5月10日 報道 【130510】岩手県大船渡市、震災で失った住居を自力で再建する被災者の、水道工事費用などにかかわる補助の制度を今年度で打ち切る予定だったが、2016年度末まで3年間延長することに。 4月1日 報道 【130401】岩手県内の災害対策本部、水道などのライフラインの復旧や仮設住宅の整備に伴い、災害対策本部を順次、廃止していたが3月末ですべて廃止に。応急対策にめどが立ったことが理由と見られ、岩手、宮城、福島の3県では初。 2013年2月27日 報道 【130227】岩手県、東電に損害賠償請求した費用のうち、2011年度の下水道事業関連の費用約3000万円について、3月下旬に支払われる見込みと発表。県の担当課長は「依然として請求の大半が認められていない。東電に対しては引き続き厳しく支払いを求めていきたい」と表明。 12月26日 報道 【121226】岩手県、東電より11年度の工業用水の放射線測定や汚泥の保管・処分にかかわる費用など76万円の支払があったと発表。 11月13日 報道 【121113】岩手県、下水の汚染汚泥・焼却灰などの保管・処分費用や放射線測定費用計約3000万円を東電に請求。 10月10日 報道 【121010】岩手県大槌町、水道管が未整備の地域に、自力で自宅再建する世帯にも、水道工事費として上限200万円を支給。その他の自宅再建についても、状況に応じて補助。 9月5日 報道 【120905】岩手、宮城、福島県沿岸の被災37市町村のうち、住宅再建について岩手県大船渡市と陸前高田市のように、水道設備の復旧費を補助する自治体もある一方、半数の自治体が財政難で未対応。 8月6日 【下水道】国交省調べ(6日10:00) 処理施設 陸前高田市 陸前高田浄化センター 稼働停止 別位置にて応急対応中 通常(膜分離活性汚泥法) 釜石市 大平下水処理場 稼働停止 応急対応中 簡易(沈殿+消毒) ポンプ施設 陸前高田市 高田ポンプ場 雨水 稼働停止 排水対象地区なし 釜石市 鵜住居雨水ポンプ場 雨水 稼働停止 排水対象地区なし 大槌町 栄町ポンプ場 雨水 稼働停止 排水対象地区なし 大槌町 大町雨水ポンプ場 雨水 稼働停止 排水対象地区なし 管渠・マンホールに被害 13市町(盛岡市、大船渡市、花巻市、北上市、遠野市、一関市、陸前高田市、釜石市、奥州市、平泉町、大槌町、山田町、野田村)※二次調査(テレビカメラによる調査)終了済 被害延長/総延長 13km/3,712km 7月24日 報道 【120724】岩手県陸前高田市や大船渡市、被災者の住宅再建の際に、水道整備にかかる費用を200万円を上限に全額補助など支援拡大の動き。 7月19日 報道 【120719】岩手県陸前高田市に水道などの専門職員13人を長期派遣している愛知県名古屋市市長、陸前高田市を訪問し来年度以降も支援を続ける方針を確認。 6月20日 報道 【120620】岩手県や県内の市町村、水道の放射線影響対策に要した人件費など、約7億8300万円を東電に2次請求。 5月7日 【下水道】国交省調べ(7日10:00) 処理施設 陸前高田市 陸前高田浄化センター 稼働停止 別位置にて応急対応中 通常(膜分離活性汚泥法) 釜石市 大平下水処理場 稼働停止 応急対応中 簡易(沈殿+消毒) 大槌町 大槌町浄化センター 稼働停止 応急対応中 簡易(沈殿+消毒) 野田村 野田浄化センター 稼働停止 応急対応中 簡易(沈殿+消毒) ポンプ施設 陸前高田市 高田ポンプ場 雨水 稼働停止 排水対象地区なし 釜石市 鵜住居雨水ポンプ場 雨水 稼働停止 排水対象地区なし 大槌町 栄町ポンプ場 雨水 稼働停止 排水対象地区なし 大槌町 大町雨水ポンプ場 雨水 稼働停止 排水対象地区なし 管渠・マンホールに被害 13市町(盛岡市、大船渡市、花巻市、北上市、遠野市、一関市、陸前高田市、釜石市、奥州市、平泉町、大槌町、山田町、野田村)※二次調査(テレビカメラによる調査)終了済 被害延長/総延長 13km/3,712km 4月28日 報道 【120428】岩手県大船渡市、震災で壊れた住宅を自力再建する被災者向けに宅地造成と水道施設工事費の一部を補助する方針。 4月10日 報道 【120410】岩手県達増知事、台風並みに発達した低気圧で仮設住宅の屋根が飛んだことを受けて、仮設住宅での水道管凍結や屋根の破損の対策について、「台風シーズン前や厳冬期に入る前に毎年全団地を点検し、入居者に不便や不安をかけないよう対策を実施していく」と述べる。 4月9日 【下水道】国交省調べ(9日10:00) 処理施設 陸前高田市 陸前高田浄化センター 稼働停止 別位置にて応急対応中 通常(膜分離活性汚泥法) 釜石市 大平下水処理場 稼働停止 応急対応中 簡易(沈殿+消毒) 大槌町 大槌町浄化センター 稼働停止 応急対応中 簡易(沈殿+消毒) 野田村 野田浄化センター 稼働停止 応急対応中 簡易(沈殿+消毒) ポンプ施設 陸前高田市 高田ポンプ場 雨水 稼働停止 排水対象地区なし 釜石市 鵜住居雨水ポンプ場 雨水 稼働停止 排水対象地区なし 大槌町 桜木町雨水ポンプ場 雨水 稼働停止 仮設ポンプにより排水 大槌町 栄町ポンプ場 雨水 稼働停止 排水対象地区なし 大槌町 大町雨水ポンプ場 雨水 稼働停止 排水対象地区なし 管渠・マンホールに被害 13市町(盛岡市、大船渡市、花巻市、北上市、遠野市、一関市、陸前高田市、釜石市、奥州市、平泉町、大槌町、山田町、野田村)※二次調査(テレビカメラによる調査)終了済 被害延長/総延長 13km/3,712km 2月24日 【水道】厚労省まとめ情報 21,161戸断水(うち家屋等流出地域全て)(24日11:00) 大船渡市 断水 2,600戸(復旧13,000戸) 陸前高田市 断水 3,662戸(復旧4,338戸) 釜石市 断水 4,779戸(復旧8,825戸) 大槌町 断水 3,108戸(復旧2,497戸) 宮古市 断水 3,459戸(復旧17,929戸) 山田町 断水 3,000戸(復旧3,000戸) 岩泉町 断水 40戸(復旧148戸) 田野畑村 断水 182戸(復旧213戸) 野田村 断水 331戸(復旧470戸) 復旧済み 盛岡市、岩手町、滝沢村、雫石町、葛巻町、矢巾町、紫波町、花巻市、遠野市、北上市、西和賀町、奥州市、金ヶ崎町、藤沢町、平泉町、久慈市、普代村、洋野町、二戸市、一戸町、一関市 2月14日 報道 【120214】岩手県、大槌町の仮設住宅の水道凍結防止用ヒーターから出火した件について、建設を請け負った業者(盛岡市)の不適切な施工が原因だったとして、この業者が建設した全551戸の仮設住宅について早急な点検を指示。 2月11日 報道 【120211】岩手県大槌町の仮設住宅の水道凍結防止用ヒーターから出火しボヤ。 1月23日 報道 【120123】被災地の仮設住宅で、水抜きをしたにもかかわらず、水道管の凍結が相次ぐ。水道管のパイプの傾斜角度がゆるく管の途中に水がたまり、凍ってしまうのが原因とみられ、岩手県は県が整備した全仮設住宅約14,000戸について、月内に凍結防止対策を完了させると発表。 2012年1月12日 報道 【120112】岩手県宮古市で-9℃を観測。仮設住宅では水道凍結防止のため、水抜きが行われる。 12月19日 【下水道】国交省調べ(19日10:00) 処理施設 大船渡市 大船渡浄化センター 稼働停止 応急対応中 簡易(沈殿+消毒) 陸前高田市 陸前高田浄化センター 稼働停止 別位置にて応急対応中 通常(膜分離活性汚泥法) 釜石市 大平下水処理場 稼働停止 応急対応中 簡易(沈殿+消毒) 大槌町 大槌町浄化センター 稼働停止 応急対応中 簡易(沈殿+消毒) 野田村 野田浄化センター 稼働停止 応急対応中 簡易(沈殿+消毒) ポンプ施設 陸前高田市 高田ポンプ場 雨水 稼働停止 排水対象地区なし 釜石市 鵜住居雨水ポンプ場 雨水 稼働停止 排水対象地区なし 大槌町 桜木町雨水ポンプ場 雨水 稼働停止 仮設ポンプにより排水 大槌町 栄町ポンプ場 雨水 稼働停止 排水対象地区なし 大槌町 大町雨水ポンプ場 雨水 稼働停止 排水対象地区なし 管渠・マンホールに被害 11市町(盛岡市、大船渡市、花巻市、北上市、遠野市、一関市、奥州市、平泉町、大槌町、山田町、野田村)※二次調査(テレビカメラによる調査)終了済 被害延長/総延長 12km/3,526km 11月8日 報道 【111108】岩手県、水道水や農林水産物などの放射線を精密測定するゲルマニウム半導体検出器を、現在の1台から3台に増設へ。 9月5日 【下水道】国交省調べ(5日10:00) 処理施設 大船渡市 大船渡浄化センター 稼働停止 応急対応中 簡易(沈殿+消毒) 陸前高田市 陸前高田浄化センター 稼働停止 別位置にて応急対応中 通常(膜分離活性汚泥法) 釜石市 大平下水処理場 稼働停止 応急対応中 簡易(沈殿+消毒) 大槌町 大槌町浄化センター 稼働停止 応急対応中 簡易(沈殿+消毒) 野田村 野田浄化センター 稼働停止 応急対応中 簡易(沈殿+消毒) ポンプ施設 陸前高田市 高田ポンプ場 雨水 稼働停止 排水対象地区なし 釜石市 鵜住居雨水ポンプ場 雨水 稼働停止 排水対象地区なし 大槌町 桜木町雨水ポンプ場 雨水 一部稼働 施設損傷 大槌町 栄町ポンプ場 雨水 稼働停止 排水対象地区なし 大槌町 大町雨水ポンプ場 雨水 稼働停止 排水対象地区なし 管渠・マンホールに被害 11市町(盛岡市、大船渡市、花巻市、北上市、遠野市、一関市、奥州市、平泉町、大槌町、山田町、野田村)※二次調査(テレビカメラによる調査)終了済 被害延長/総延長 12km/3,526km 8月12日 報道 【110812】岩手県陸前高田市の住民が、給水活動時に配布された京都府長岡京市の緊急用の給水ポリ袋に感謝のメッセージを書き込み、長岡京市役所に返還。 7月23日 報道 【110723】岩手県花巻市で震度5弱の地震により水道管にひびが入り4戸で断水。 7月19日 【下水道】国交省調べ(19日10:00) 処理施設 大船渡市 大船渡浄化センター 稼働停止 応急対応中 簡易(沈殿+消毒) 陸前高田市 陸前高田浄化センター 稼働停止 別位置にて応急対応中 通常(膜分離活性汚泥法) 釜石市 大平下水処理場 稼働停止 応急対応中 簡易(沈殿+消毒) 大槌町 大槌町浄化センター 稼働停止 応急対応中 簡易(沈殿+消毒) 野田村 野田浄化センター 稼働停止 応急対応中 簡易(沈殿+消毒) ポンプ施設 陸前高田市 高田ポンプ場 雨水 稼働停止 排水対象地区なし 釜石市 鵜住居雨水ポンプ場 雨水 稼働停止 排水対象地区なし 大槌町 桜木町雨水ポンプ場 雨水 一部稼働 施設損傷 大槌町 栄町ポンプ場 雨水 稼働停止 排水対象地区なし 大槌町 大町雨水ポンプ場 雨水 稼働停止 排水対象地区なし 管渠・マンホールに被害 10市町(大船渡市、花巻市、北上市、遠野市、一関市、奥州市、平泉町、大槌町、山田町、野田村)※二次調査(テレビカメラによる調査)終了済 被害延長/総延長 18km/1,762km 7月12日 【水道】厚労省まとめ情報 21,173戸断水(うち家屋等流出地域21,161戸)(12日11:00) 大船渡市 断水 2,600戸(うち流失 全て)(復旧13,000戸) 陸前高田市 断水 3,662戸(うち流失 全て)(復旧4,338戸)(応急給水中) 釜石市 断水 4,791戸(うち流失 4,779戸)(復旧8,813戸)(応急給水中) 大槌町 断水 3,108戸(うち流失 全て)(復旧2,497戸)(応急給水中) 宮古市 断水 3,459戸(うち流失 全て)(復旧17,929戸) 山田町 断水 3,000戸(うち流失 全て)(復旧3,000戸) 岩泉町 断水 40戸(うち流失 全て)(復旧148戸) 田野畑村 断水 182戸(うち流失 全て)(復旧213戸) 野田村 断水 331戸(うち流失 全て)(復旧470戸) 復旧済み 盛岡市、岩手町、滝沢村、雫石町、葛巻町、矢巾町、紫波町、花巻市、遠野市、北上市、西和賀町、奥州市、金ヶ崎町、藤沢町、平泉町、久慈市、普代村、洋野町、二戸市、一戸町、一関市 (家屋流失地域)については、津波により家屋等が流失した地域で、地域の復興に合わせて水道も復旧・整備する予定として報告のあったものを記載 (応急給水中)については報告のあったもののみ記載 7月5日 【水道】厚労省まとめ情報 21,184戸断水(うち家屋等流出地域21,161戸)(5日11:00) 大船渡市 断水 2,600戸(うち流失 全て)(復旧13,000戸) 陸前高田市 断水 3,662戸(うち流失 全て)(復旧4,338戸)(応急給水中) 釜石市 断水 4,802戸(うち流失 4,779戸)(復旧8,802戸)(応急給水中) 大槌町 断水 3,108戸(うち流失 全て)(復旧2,497戸)(応急給水中) 宮古市 断水 3,459戸(うち流失 全て)(復旧17,929戸) 山田町 断水 3,000戸(うち流失 全て)(復旧3,000戸) 岩泉町 断水 40戸(うち流失 全て)(復旧148戸) 田野畑村 断水 182戸(うち流失 全て)(復旧213戸) 野田村 断水 331戸(うち流失 全て)(復旧470戸) 復旧済み 盛岡市、岩手町、滝沢村、雫石町、葛巻町、矢巾町、紫波町、花巻市、遠野市、北上市、西和賀町、奥州市、金ヶ崎町、藤沢町、平泉町、久慈市、普代村、洋野町、二戸市、一戸町、一関市 (家屋流失地域)については、津波により家屋等が流失した地域で、地域の復興に合わせて水道も復旧・整備する予定として報告のあったものを記載 (応急給水中)については報告のあったもののみ記載 6月27日 【下水道】国交省調べ(27日10:00) 処理施設 大船渡市 大船渡浄化センター 稼働停止 応急対応中 簡易(沈殿+消毒) 陸前高田市 陸前高田浄化センター 稼働停止 別位置にて応急対応中 通常(膜分離活性汚泥法) 釜石市 大平下水処理場 稼働停止 応急対応中 簡易(沈殿+消毒) 大槌町 大槌町浄化センター 稼働停止 応急対応中 簡易(沈殿+消毒) 野田村 野田浄化センター 稼働停止 応急対応中 簡易(沈殿+消毒) ポンプ施設 陸前高田市 高田ポンプ場 雨水 稼働停止 排水対象地区なし 釜石市 鵜住居雨水ポンプ場 雨水 稼働停止 排水対象地区なし 大槌町 桜木町雨水ポンプ場 雨水 一部稼働 施設損傷 大槌町 栄町ポンプ場 雨水 稼働停止 排水対象地区なし 大槌町 大町雨水ポンプ場 雨水 稼働停止 排水対象地区なし 管渠・マンホールに被害 10市町(大船渡市、花巻市、北上市、遠野市、一関市、奥州市、平泉町、大槌町、山田町、野田村)※二次調査(テレビカメラによる調査)終了済 被害延長/総延長 18km/1,762km 6月24日 報道 【110626】岩手県陸前高田市、3ヶ月半ぶりに水道全面復旧。 6月24日 【水道】厚労省まとめ情報 21,470戸断水(うち家屋等流出地域21,161戸)(24日11:00) 大船渡市 断水 2,600戸(うち流失 全て)(復旧13,000戸) 陸前高田市 断水 3,886戸(うち流失 3,662戸)(復旧4,114戸)(応急給水中) 釜石市 断水 4,864戸(うち流失 4,779戸)(復旧8,740戸)(応急給水中) 大槌町 断水 3,108戸(うち流失 全て)(復旧2,497戸)(応急給水中) 宮古市 断水 3,459戸(うち流失 全て)(復旧17,929戸) 山田町 断水 3,000戸(うち流失 全て)(復旧3,000戸) 岩泉町 断水 40戸(うち流失 全て)(復旧148戸) 田野畑村 断水 182戸(うち流失 全て)(復旧213戸) 野田村 断水 331戸(うち流失 全て)(復旧470戸) 復旧済み 盛岡市、岩手町、滝沢村、雫石町、葛巻町、矢巾町、紫波町、花巻市、遠野市、北上市、西和賀町、奥州市、金ヶ崎町、藤沢町、平泉町、久慈市、普代村、洋野町、二戸市、一戸町、一関市 (家屋流失地域)については、津波により家屋等が流失した地域で、地域の復興に合わせて水道も復旧・整備する予定として報告のあったものを記載 (応急給水中)については報告のあったもののみ記載 報道 【110624】兵庫県神戸市、岩手県大槌町に派遣していた給水タンク車を同町に譲渡。 6月21日 【水道】厚労省まとめ情報 21,793戸断水(うち家屋等流出地域21,161戸)(21日11:00) 大船渡市 断水 2,600戸(うち流失 全て)(復旧13,000戸) 陸前高田市 断水 4,174戸(うち流失 3,662戸)(復旧3,826戸)(応急給水中) 釜石市 断水 4,864戸(うち流失 4,779戸)(復旧8,740戸)(応急給水中) 大槌町 断水 3,108戸(うち流失 全て)(復旧2,497戸)(応急給水中) 宮古市 断水 3,459戸(うち流失 全て)(復旧17,929戸) 山田町 断水 3,005戸(うち流失 全て)(復旧2,995戸) 岩泉町 断水 40戸(うち流失 全て)(復旧148戸) 田野畑村 断水 182戸(うち流失 全て)(復旧148戸) 野田村 断水 331戸(うち流失 全て)(復旧470戸) 復旧済み 盛岡市、岩手町、滝沢村、雫石町、葛巻町、矢巾町、紫波町、花巻市、遠野市、北上市、西和賀町、奥州市、金ヶ崎町、藤沢町、平泉町、久慈市、普代村、洋野町、二戸市、一戸町、一関市 (家屋流失地域)については、津波により家屋等が流失した地域で、地域の復興に合わせて水道も復旧・整備する予定として報告のあったものを記載 (応急給水中)については報告のあったもののみ記載 報道 【110621】岩手県奥州市、市内の五つの小中学校のプールで放射性物質の検査を始める。飲料用水道水の基準(放射性ヨウ素300Bq/kg、同セシウム200Bq/kg)を参考にする。初回検査での検出はなし。 6月20日 【下水道】国交省調べ(20日10:00) 処理施設 宮古市 田老浄化センター 稼働停止 応急対応中 簡易(沈殿+消毒) 大船渡市 大船渡浄化センター 稼働停止 応急対応中 簡易(沈殿+消毒) 陸前高田市 陸前高田浄化センター 稼働停止 別位置にて応急対応中 通常(膜分離活性汚泥法) 釜石市 大平下水処理場 稼働停止 応急対応中 簡易(沈殿+消毒) 大槌町 大槌町浄化センター 稼働停止 応急対応中 簡易(沈殿+消毒) 野田村 野田浄化センター 稼働停止 応急対応中 簡易(沈殿+消毒) ポンプ施設 陸前高田市 高田ポンプ場 雨水 稼働停止 排水対象地区なし 釜石市 鈴子ポンプ場 雨水 稼働停止 準備中(既設ポンプ活用) 釜石市 鵜住居雨水ポンプ場 雨水 稼働停止 排水対象地区なし 大槌町 桜木町雨水ポンプ場 雨水 稼働停止 準備中(仮設ポンプにより排水) 大槌町 栄町ポンプ場 雨水 稼働停止 排水対象地区なし 大槌町 大町雨水ポンプ場 雨水 稼働停止 排水対象地区なし 管渠・マンホールに被害 10市町(大船渡市、花巻市、北上市、遠野市、一関市、奥州市、平泉町、大槌町、山田町、野田村)※二次調査(テレビカメラによる調査)終了済 被害延長/総延長 18km/1,762km トップページへ
https://w.atwiki.jp/pam-iwate/pages/440.html
[[文化タクシー]] 観光タクシーで行く、釜石市内・周辺観光! 文化タクシー株式会社 〒026−0034 岩手県釜石市中妻町2−14−18 TEL:0193−23−5038 FAX:0193−23−6600 ※画像をクリックするとパンフレットが開きます。 imageプラグインエラー 画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。 ホームページ http //www.cab-kamaishi.com/pc/index.html 《ブログ》 素晴らしい港町の朝でした。 http //blogs.yahoo.co.jp/kakkey2001/32300861.html みちのく一人旅(仕事ですけど・・・) 土曜日の気持ちの良い港町の朝です。 http //blogs.yahoo.co.jp/kakkey2001/32225557.html カモメさんとドラゴンラーメン http //blogs.yahoo.co.jp/cocozou0905/29320241.html 雨にも・・・ 風にも・・・ http //blogs.yahoo.co.jp/syu519/29360698.html 釜石・観光船「はまゆり」に乗船 http //blogs.yahoo.co.jp/kfuji_taxi/50332641.html 行ってきました(^-^) http //blogs.yahoo.co.jp/kouki1mb/26336139.html 釜石.鉄の歴史館です。 http //blogs.yahoo.co.jp/marin5162/10804406.html 朝の呑ん兵衛横丁の看板を撮ってみました。 http //blogs.yahoo.co.jp/kakkey2001/31736216.html 海が見たい!〜南三陸キハの旅〜 http //blogs.yahoo.co.jp/hayate_komachi2003/40237659.html 散策・・碁石 http //blogs.yahoo.co.jp/qeen_tutako/9428533.html 携帯サイト 最新のチラシ imageプラグインエラー 画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。 《周辺情報》 観光船はまゆり…揺れの少ない双胴型高速船です http //www.city.kamaishi.iwate.jp/index.cfm/8,353,46,245,html シープラザ釜石…交流・交歓による情報の拠点 http //www.city.kamaishi.iwate.jp/index.cfm/8,354,46,245,html 御箱崎(千畳敷)…花崗岩の巨大な奇岩が敷きつめられた http //www.city.kamaishi.iwate.jp/index.cfm/8,344,46,244,html 根浜海岸…美しい白浜の海水浴場です http //www.city.kamaishi.iwate.jp/index.cfm/8,345,46,244,html 和山高原…風車43基が建設されています http //www.city.kamaishi.iwate.jp/index.cfm/8,347,46,244,html 五葉山…ホンシュウジカやニホンザルなどの住む http //www.city.kamaishi.iwate.jp/index.cfm/8,349,46,244,html シープラザ釜石…地元特産品のお土産店のほか http //www.city.kamaishi.iwate.jp/index.cfm/8,354,46,245,html 釜石大観音…胸元は展望台になっており、釜石港を一望できる。 http //www.kamaishi-daikannon.com/ 鉄の歴史館…鉄の総合的な資料館 http //www.city.kamaishi.iwate.jp/rekishikan/ 呑ん兵衛横丁…懐かしい雰囲気を醸し出す旅行客の癒しの場 http //www.city.kamaishi.iwate.jp/index.cfm/8,357,46,245,html 釜石市郷土資料館…市民の手作りの資料館 http //www.city.kamaishi.iwate.jp/kyoudo/index.html サン・フィッシュ釜石…新鮮な海の幸のほか、山の幸やお土産品、お食事処 http //www12.ocn.ne.jp/~sunfish/ /
https://w.atwiki.jp/shimin/pages/31.html
編集者は市町村の項目について空欄を埋めていく。 また表外のその他、備考欄に追記情報や条例URLのリンクを記入していく。 編集について、項目の内容についての説明は「項目内容」を参照。 市町村 記入年月 自治基本条例/まちづくり基本条例など 住民投票条例/市民投票条例など 備考 条例名称 状況 市民参画 参画資格者 最高規範性 条例名称 状況 形態 投票資格者 結果の取扱 盛岡市 宮古市 大船渡市 花巻市 北上市 久慈市 遠野市 一関市 陸前高田市 釜石市 二戸市 八幡平市 奥州市 雫石町 葛巻町 岩手町 滝沢村 H23-01 まちづくり基本条例 検討予定 住民投票条例 施行H22.10.1 常設型 住民・18歳・外国人(3ヶ月) 尊重 結果:投票資格者総数の1/2 紫波町 矢巾町 西和賀町 H23.10 まちづくり基本条例 H24.1.1施行 可能 町民 有り 今後作成 常設型 町民15歳以上外国人含む 尊重 パブコメに意見なし 金ケ崎町 平泉町 藤沢町 住田町 大槌町 山田町 岩泉町 田野畑村 普代村 軽米町 野田村 九戸村 洋野町 一戸町 その他、備考欄 ※注意:条例リンクはPDFのURLでは無く、PDFリンクが掲載されているページURLへのリンクとする ※注意:改行はシフト+エンター ◆盛岡市 ◆宮古市 ◆大船渡市 ◆花巻市 ◆北上市 ◆久慈市 ◆遠野市 ◆一関市 ◆陸前高田市 ◆釜石市 ◆二戸市 ◆八幡平市 ◆奥州市 ◆雫石町 ◆葛巻町 ◆岩手町 ◆滝沢村 住民投票条例 http //www.vill.takizawa.iwate.jp/jyumintouhyoujyourei まちづくり基本条例 住民協働の推進 http //www.vill.takizawa.iwate.jp/kyoudou-suisin ◆紫波町 ◆矢巾町 ◆西和賀町 H23.9現在 まちづくり基本条例制定間近www.town.nishiwaga.lg.jp/index.cfm/8,0,107,html ◆金ケ崎町 ◆平泉町 ◆藤沢町 ◆住田町 ◆大槌町 ◆山田町 ◆岩泉町 ◆田野畑村 ◆普代村 ◆軽米町 ◆野田村 ◆九戸村 ◆洋野町 ◆一戸町
https://w.atwiki.jp/blackkousoku/pages/15.html
公立高校 岩手県立盛岡第一高等学校 岩手県立盛岡第二高等学校 岩手県立盛岡第三高等学校 岩手県立盛岡第四高等学校 岩手県立盛岡南高等学校 岩手県立盛岡工業高等学校 岩手県立盛岡商業高等学校 岩手県立杜陵高等学校 岩手県立平舘高等学校 岩手県立盛岡北高等学校 岩手県立盛岡農業高等学校 岩手県立雫石高等学校 岩手県立沼宮内高等学校 岩手県立葛巻高等学校 岩手県立不来方高等学校 岩手県立紫波総合高等学校 岩手県立水沢高等学校 岩手県立前沢高等学校 岩手県立岩谷堂高等学校 岩手県立水沢農業高等学校 岩手県立水沢工業高等学校 岩手県立水沢商業高等学校 岩手県立杜陵高等学校奥州校 岩手県立一関第一高等学校 岩手県立一関第二高等学校 岩手県立千厩高等学校 岩手県立大東高等学校 岩手県立花泉高等学校 岩手県立一関工業高等学校 岩手県立花巻北高等学校 岩手県立花巻南高等学校 岩手県立大迫高等学校 岩手県立花北青雲高等学校 岩手県立花巻農業高等学校 岩手県立黒沢尻北高等学校 岩手県立北上翔南高等学校 岩手県立黒沢尻工業高等学校 岩手県立遠野高等学校 岩手県立遠野緑峰高等学校 岩手県立金ケ崎高等学校 岩手県立西和賀高等学校 岩手県立釜石高等学校 岩手県立釜石商工高等学校 岩手県立宮古高等学校 岩手県立宮古北高等学校 岩手県立宮古工業高等学校 岩手県立宮古商業高等学校 岩手県立宮古水産高等学校 岩手県立大船渡高等学校 岩手県立大船渡東高等学校 岩手県立高田高等学校 岩手県立住田高等学校 岩手県立大槌高等学校 岩手県立岩泉高等学校 岩手県立山田高等学校 岩手県立久慈高等学校 岩手県立久慈高等学校長内校 岩手県立久慈東高等学校 岩手県立福岡高等学校 岩手県立福岡工業高等学校 岩手県立大野高等学校 岩手県立種市高等学校 岩手県立軽米高等学校 岩手県立伊保内高等学校 岩手県立久慈工業高等学校 岩手県立一戸高等学校 盛岡市立高等学校 私立高校 岩手高等学校 岩手女子高等学校 江南義塾盛岡高等学校 岩手女子高等学校 江南義塾盛岡高等学校 盛岡白百合学園高等学校 盛岡スコーレ高等学校 盛岡誠桜高等学校 盛岡大学附属高等学校 盛岡中央高等学校 水沢第一高等学校 一関学院高等学校 一関修紅高等学校 花巻東高等学校 専修大学北上高等学校
https://w.atwiki.jp/blazer_novel/pages/163.html
「マーガレット…?」 その名を、目の前の少女が言った。 少女の周囲には鉄の獣達が囲むように闊歩し、その全てが威嚇するようにその巨大な顔面を俺に向けている。 だが、そんな事実は今の俺にはどうでも良くなっていた。 言葉を発するのも億劫だ。だが、この手に持った銃だけは下げるわけにはいかない。 手に持つ銃はダンベルでも持っているかのように重く感じられたが、それでも俺は思考をやめなかった。 何故今、この少女はマーガレットの名を呼んだ? 今ここには、俺しかいないのに。 確かに、昨日まで俺はマーガレット・カーライルから依頼を受けており、そして彼女の死まで見届けてしまったが。 俺の姿から、どうやって彼女の気配を読み取った? この反応から見るに、俺の姿を目にした時にそれを察したようだったが。 駄目だ。疲労と全身の痛みから、考えが纏まらない。今こそこれまで培ってきた頭脳を使うべき時だというのに。 だが、一つだけ分かることがある。俺は銃を突きつけた体勢のまま、口を開いた。 「お前…『レイラ』か」 俺の言葉に、ゆっくりと少女は首を縦に振る。 レイラ。マーガレット・カーライルが俺に捜索を依頼した少女。 彼女の話だと、ロワイアル・ファミリーに身柄を拘束され、ある研究施設で実験台となっているとかいう話だった。 だが…まさか、これが実験の成果だというのか。 こんな――鉄の獣を操るだけの力が。 「はは…悪趣味なジョークだ」 そう言って、俺は遂に銃を取り落とした。もう握っている体力も無くなったからだ。 金属音がその場に木霊する。 もう意識すら失いそうだった。 そんな俺の顔をただずっと少女が眺めている。 一言も発しない。 ただ、ずっと俺の顔を見つめたまま。 かと、思った。 『生きたい?』 頭の中に、声が聞こえた。 遂に俺の気が狂ったか? 目の前の少女は、ただ俺の顔をじっと見つめているだけだ。 「(一体なんだ。どうなってる)」 頭の中で浮かべた問いに、返事は来なかった。 その代わり、少女は俺に向かって、手を差し伸べた。 頭では、それを拒否している筈だった。 だが実際には、俺の手はその手を掴んでいた。 そして、その瞬間に、全身から感じていた痛みが、嘘のように消えていた。 「ああ、糞。一体どうなってんだ。さっきから」 俺は立ち上がった。やはり、先程までは少しでも動けば全身に激痛を感じていたのが、今では普通に立てる。 そして、俺は少女を見下ろした。立ち上がった今では、その少女の背がかなり低いことが分かる。年齢は10歳行っているかも怪しいものだった。 その少女は、俺の顔を見つめたまま動かず、言葉も発しない。 だが―― 『そう。探偵なの』 まただ。再び頭の中に声が響き、俺は壁を背にしたまま反射的に少女から横へ一歩離れた。 「何だ。何なんだお前」 『そう。マーガレットは…』 「やめろ!!」 広大な空間に、俺の叫び声が木霊する。 それで漸く頭から声が聞こえなくなった。 しばらく、俺はこれからどうすべきか必死に考えた。 分からないことが多過ぎる。 だがまずは、色々と…はっきりさせておくべきだと思った。 だから、俺はその場に片膝をつき、少女と目線を合わせると、言った。 「…何故、俺を助けた」 少女は、しばらく俺の言葉の意味を思案している様子だった。だが、やがて俺の望み通りに、口を開いて言葉を発した。 「私の…知ってる、人を…助けて、くれた…から」 長い文章を口で発するのに慣れていないのかもしれない。少女はかなり苦労した様子でそれだけ口にした。 「しかし、他の人間は…!」 そこまで言いかけて、俺はやめた。 今は人殺しを糾弾している場合じゃない。そもそもがこれを計画しているのはロワイアル・ファミリーだ。 それより、俺は今自分に残っている…依頼を完遂すべきだろうと思った。 「マーガレットから、お前を助けてほしいと言われた。だから選べ。ずっとここで冷たいペットに肉を食わせて過ごすか、それともここを抜け出すか」 俺の言葉に少女はしかし、目を伏せた。 俺の言葉が理解できなかったのか、それとも単純にずっとここにいたいのか。いずれにしろこの反応では返答はノーなのか。と諦めかけた時だった。 『ごめんなさい。この方が話しやすいの』 また、頭の中に声が聞こえた。 『ここにずっといるつもりなら…あなたを助けてない』 「…いいんだな?」 少女は、頷いた。 それで十分だった。 周りの獣を見回す。やはりこちらを襲ってくる気配は無い。 そう思っていると、また頭の中に声がした。 『大丈夫。この子達は私を襲わない。だからあなたも襲わない』 「…つまりお前と離れたら命は保障できないわけか」 そのまま俺は、少女――レイラと手を繋ぎ、遺跡の中を歩き出した。 しばらく歩くと、やがて広大な空間の終わりが見えてきた。 先程俺が入ってきた扉と同じようなものが、次第に近づいてくる。 そこで、俺は立ち止まった。 「(ちょっと待て。このまま脱出は本当にできるのか?ロワイアル・ファミリーがレイラを…いやこの賭け全体を管理しているのなら、こんな事態を予想していないわけは…)」 「大丈夫」 俺の思考を断ち切るかのように、レイラは俺の手を強く握ってそう言った。 反射的に、俺はレイラの顔を見る。 「…どういうことだ」 「今は、考えるより、急いで」 レイラも、俺の目を見据えてそう言った。 仕方ない。ただでさえ俺の常識から外れた世界だ。今はこの小さな娘に頼る他無い。 そこまで考えて、不意に気づいた。 先程俺がいた部屋。あそこにいた男達は、身体に電子機器などを付けている様子は無かった。そして俺もそうだ。 なら――あの賭け場のホールにあったモニター。あれに映っていた映像は、どうやって撮影していたんだ? 考えてみれば、あの映像には謎が多い。 撮影された映像には、遺跡の中に放り込まれて焦る男の様子が映っていた。 だが、肝心のその男の姿は映らず、ただ息遣いや声しか聞こえなかったのだ。 なので、てっきり男がカメラを担いでいるか、それとも身体のどこかにカメラを固定していたのかと思ったのだが。 今俺の身体のどこにもカメラを付けられた様子は無いし、最初の部屋で目覚めてからも身体のどこかにカメラみたいなものが取り付けられていた様子は無かった。 「…奴らは…どうやって撮影を…?」 歩きながらそう呟く。やがて、一緒に歩いていたレイラがまた口を開いた。 「ここから…出れば、受信、できなく…なる」 「…受信?」 レイラは頷いた。 受信?テレビ局のようにか。だがそれは俺の疑問の答えになっていない。 受信する映像をどうやって撮ってるんだ? それをしばらく考えたが、やはり答えは出なかった。 やがて扉の前まで着き、扉を開く。その先は廊下となっていた。 その廊下は狭く、後ろにいる鉄の獣達が入れる余地は無い。 「…ここから先は大丈夫なのか」 『この遺跡のことなら心配ない。私に攻撃できるリーバードはいない』 まただ。また頭の中でレイラの声がした。 先程から口で発音するのが辛そうだったのは分かったが、それでもこの方法で答えられるのは気持ちが悪かった。 「ああ、分かったよ…!」 なので、あえて俺は口に出して答える。語気を強めて。 そのまま、俺はレイラと共に薄暗い遺跡の中を歩いていった。 そこから先の道のりは長かった。 どれくらいの時間歩いたのかは定かではない。同じような壁、床、天井の道がずっと続くせいで、時間の感覚が麻痺したからだ。 途中、少し広い部屋みたいな所を幾つか通り過ぎた。部屋の中央には決まって禍々しい形をした機械――恐らくリーバードとかいうものだろう――がいたが、どれも一様に動きを見せなかった。傍を通り過ぎてさえ。 それから、もう一つ気がかりなことがあった。恐らくは数時間歩いたというのに、俺の身体は全くといっていいほど疲れないのだ。その事実が、俺に不気味な感覚を与えた。 一体、傍にいるレイラの手を握った時から、俺の身体はどうにかなってしまったんだろうか。 そんな俺の胸中とは裏腹に、やがて出口と思われる所まできた。 白い台座と、それに備え付けられた操作盤。 これも図書館の資料で見た覚えがある。遺跡の出入口となるエレベーターだ。 「ここが出口か」 隣のレイラは、ただ頷く。 だが、俺は躊躇した。 まずこの事態はロワイアル・ファミリーにとっても緊急事態だろう。 となれば、遺跡の出入り口付近を固めているに違いない。いくらディグアウターズギルドでも、たかが一都市の地下にある遺跡の出入り口を24時間監視などできまい。 そうなると、俺とレイラが外に出た瞬間にロワイアル・ファミリーの手下共に囲まれる可能性もあるわけだ。 だが、だからといってここにいるわけにもいかない。 食料も水も無いここで一体何日生きられるというのか。そうなるくらいなら、遺跡から出て一息に死んだ方がマシだ。 「もう一度確認しておく。この先にはどんな危険があるか分からん。それでも…お前も来るんだな?」 レイラに視線を向けて問う。少女の答えは変わらない。ただ無表情で頷くのみだった。 そして、俺達は意を決して、エレベーターに乗った。 「あー…予想通りか」 エレベーターを出て遺跡の入り口を出た瞬間、俺とレイラは黒服の男達に取り囲まれていた。 全員一様に黒いスーツとサングラスだ。分かりやすい。 「…マクスウェインはいないのか?」 俺の質問に、男達は答えない。全員無言で銃を向けている。 どこかと連絡を取っているらしい奥にいる一人を除いて。 さて、流石にこの状況で言い包められる材料は持っていない。一応銃はあるが、何発入っているかは確認できないし、そもそも装弾数以上の人数だ。とても突破は無理だろう。 「分かったよ。殺すなら…」 銃声。 一瞬、撃たれたのかと思った。だが違った。 黒服の一人が、奥にいる連絡を取っていた黒服に向けて撃っていた。 「!!?」 「な…お前何してる!!」 「え?あ…え?」 そんな会話が繰り広げられるが、その場にいる全員が、唖然とした顔だ。 何より奇妙なのが、発砲した黒服さえも呆然としていることだった。 『もう少し待ってから、逃げて』 また頭の中から声だ。レイラの方を向くと、彼女は俺の目を見て頷いていた。 次の瞬間、その場にいた者達が大恐慌に陥った。 黒服達が同士討ちを始めたのだ。 「お前、何で」 「わかんねぇよ、何で今俺は」 「待て、やめろ、撃つな!!」 そんな会話を聞き流しながら、俺は行動するしかなかった。 数秒後、俺は混乱に陥るマフィアの手下達を尻目に、レイラと共に路地裏を駆けていた。 「おい…今のはお前の仕業か!?」 路地裏を駆けながら、俺はレイラにそう話しかける。 いつのまにか、レイラを小脇に抱えたまま俺は走っていた。 路地裏から路地裏へ。とにかく、人のいない場所へ。 いつのまにか民家の庭すらも横切っていた。 「方法、無かった」 短い返答。一体どうやって、と聞こうと思ったが、今はそんな問答をしている状況ではない。 俺は路地裏を駆け抜けながら、どうやってこの状況を打破するか必死で考えていた。 まずここはどこだ?流石にこの街の遺跡の出入り口がどこにあるかなんて図書館で把握していない。 一軒家が多い。高級住宅地という奴だろうか。マンションも所々にある。 どこと無く見覚えのある場所だった。前に何かの調査で来た所か。 どこかに身を隠す必要がある。ここから俺の事務所までどれくらいあるだろう?いや、俺の事務所や自宅は張り込まれている可能性が高いか。 ならば警察か。仮に警察で先程見た光景をカーネルやエリスに話したとして、信じてくれるだろうか。物証も無い今、エリスはまだしもカーネルが100%信じてくれるとは思えなかった。 その二人で思い出した。マーク・ウィルクスは何をやっているのか。 別れた時に迎えは出せないと言っていたし、この後警察と合流すると言っていたが。今も殺し屋の集団を検挙中か? そう言えば、警察は今ロワイアル・ファミリーが開催した狂ったゲームにかかりきりだった。ということは俺とレイラが出頭したとして、保護してくれるかは期待すべきではないだろう。 前にマクスウェインが言っていた。警察の中にもロワイアル・ファミリーの息のかかった奴らがいると。下手をすればそいつらに見つかり、また遺跡の底に逆戻りする可能性だってある。 「くそ、孤立無援か…!」 手近なバスにでも乗って移動するか? そう思っていた時だった。 「ごめん、なさい。もう、力が…」 脇に抱えていたレイラが、そう呟いた。 「大丈夫か?…!!?」 その瞬間、俺の全身に激痛が走った。 思わず、抱えていたレイラをその場に落とす。 あまりの痛みに、立っていられない。 「ガハッ!!」 その場で吐血した。一体俺の身体はどうなってしまったのか。 その場に両手と両膝を着き、かろうじて俺は倒れるのを免れていた。 ふと傍に目をやると、レイラの方はその場に倒れ、目を閉じている。意識を失ってしまったのか。 「くそ…こんな、所で…!!」 俺は痛む全身を鞭打って、傍に倒れているレイラの手に全力をかけて手を伸ばした。 目を覚まし、即座に上体を起こす。 途端に全身に激痛が電流のように走る。痛みに思わず呻き声を上げた。 あの後、どうにか立ち上がり、レイラを連れて歩き出した。そこまでは記憶にあるんだが、そこから先が無い。 「ここは…」 そこまで言いつつ周囲を見て、俺は凍りついた。 鉄製の巨大なロッカーが周囲を取り囲み、俺が寝ていたのは鉄製の寝台だった。 ロッカーの形状で分かる。ここは死体安置所だ。 そして、俺が今寝ているのは死体が解剖される手術台だ。 「…いつの間に死んでたんだ俺」 「ようやく目、覚めた?」 そんな俺に声をかけたのは、赤みがかった癖のあるブロンドの髪に青白い肌をした、白衣を着た痩せた女だった。 「ベアトリス…!?」 「何その驚き方」 暢気にそう言いつつ、手にしたマグカップからコーヒーを飲む女――ベアトリス・ファーガソン。 俺は前の依頼で彼女から情報を入手したことがあった。だが、その後情報提供者が次々と殺され、また彼女とも連絡が取れなくなったので、てっきり死んだかと思っていたのだ。 「…俺は、何故ここに?」 「こっちが聞きたいわね。夜中にこのモルグ(死体安置所)の前であんた達が倒れてたから、ボブがここに運んだんだけど」 ボブとは、前にここで会った警備員の名前だ。太っていていつもドーナツをパクついている。 それはともかく、『あんた達』と言われて俺は安堵したが、急いで確認した。 「俺の他に誰かいなかったか?」 「あんたが子持ちだったのは予想外だったわ。向こうのソファで寝てる」 勘違いを否定するより先に、今度こそ俺は安堵した。レイラをどこかに置き去りにはしなくて済んだわけだ。 「よく救急車を呼ばなかったな。死人専門だろ、ここ」 「呼ぼうと思ったけど、あんたがうわ言で『警察は呼ぶな、救急車もだ』って何度も言うから」 そう言いつつ、ベアトリスはコーヒーメーカーから別のマグカップにコーヒーを淹れ、俺に差し出した。 俺はそれを受け取ると、自分の身体を見下ろす。 いつのまにか着ていたスーツはズボン以外無くなり、上半身には包帯が巻かれていた。 「怪我はどの程度だ?」 「普通に入院してたら全治半年は優に越えるくらいね。手足の骨が折れてなかったのは幸いだけど、肋骨の何本かは折れてたし、内臓にも損傷があった」 そこまで言って、コーヒーを一口飲んでから、ベアトリスは不意に鋭い目で俺を睨む。 「正直言って、生きてるのが不思議なくらい。というかもう少し発見が遅れてたら確実に死んでた。何やったの?」 「…話すと長いし、話したらあんたの身が危険なんだがな」 俺もコーヒーを飲みつつ答える。俺の答えに満足したのかベアトリスは頷くと、口を開いた。 「じゃあ質問を変える。あの子は…何者?」 レイラはベアトリスの頭の中にも話しかけたのか。そう思ったが、まだ確定ではない。とりあえず俺はシラを切ってみた。 「それはどういう意味だ。俺の子供じゃないことは確かだが、あんたには何か別の生き物にでも見えるのか?」 俺の言葉に対して、ベアトリスの反応はそっけないものだった。 「そう。別に何も思わないならいい。ああそれと、あんたを運び込んだ時、あの子頭を怪我してたから、包帯を巻いておいた。勝手に外さないでね」 「…頭を?」 俺はそう言うと、手術台から降りた。 途端に全身を激痛が駆け巡る。 「ぐ、うっ…!!」 「別に私の忠告を無視するのは構わないけど、だったら自分一人で何とかして。例えば勝手にそこから降りておいて私の手を借りようとするとか御免よ」 辛辣な物言いだな。そう思いつつ、周囲にある移動式の椅子やら棚やらを手がかりに、俺は隣の部屋へ移動した。 先程も言ったが、上半身裸で裸足だ。寝ていた時は申し訳程度に薄い毛布がかかっていたから感じなかったが、ここは酷く寒かった。 隣の部屋は、ベアトリスの仕事部屋らしい。 雑多な書類が積まれた事務机と幾つかの棚。そして部屋の中央にソファがあり、そこで先程の俺と同じように毛布をかけられて寝ているレイラの姿があった。 先程ベアトリスが言ったように、頭には包帯が巻かれ、左目まで覆っている。 俺は後ろをついてきていたベアトリスに言った。 「…そんなに酷い怪我だったのか?」 「命に別状は無い。けど、位置が微妙でね。刺激すると失明の危険があるから、包帯には触らないであげて」 そう言われたら従うしかない。 しかし疑問なのは、俺の記憶にレイラが頭を怪我した場面が無いことだった。 「そうだ。今何時だ?すぐにここから出なけりゃ」 「もうすぐ6 00だけど」 腕時計を眺めて、暢気にベアトリスはそう言う。 俺は痛み交じりではあるが漸く自由になってきた身体を動かし、周囲に目を走らせた。 「俺が着てた衣類は?それを受け取ったらすぐにここを出て行く」 「却下。さっきも言ったけど、あなた絶対安静よ」 「ベアトリス」 俺は彼女の名前を呼び、その顔を睨んだ。それでようやく事の重要性が伝わったらしい。 ベアトリスは目を細めると、勝手にしろとでも言うように肩を竦める。 「そこにある引き出し。全部入ってる」 「礼を言う」 俺は言われた通り、左にあった棚の下側にある大きめの引き出しを開ける。 果たして、そこに俺の着ていたコートやボロボロのスーツが入っていた。 服を着て、俺はレイラの肩を揺すった。 「おい、起きれるか?」 レイラは最初呻き声を上げていたが、やがて薄く目を開ける。 『外を見て』 途端に、頭の中で声が響く。 だからそれはやめろ。俺はよっぽどそう怒鳴ろうかと思ったが、その前にむしろ言われた内容の方に注意が移ってしまっていた。 そして、服を着つつ入り口の近くの窓から外を眺めた。 いつのまにかこの死体安置所の前に数台のパトカーが止まっている。覆面のだ。 そして、一人の男がそのパトカーから姿を現す所だった。 マーク・ウィルクス。 「やっと来たか…全く」 そう愚痴ると、俺はレイラの方に視線を向けた。 「安心しろ。助けが…」 『彼らは…私を殺すつもり』 「…何?」 頭の中に聞こえたレイラの声に、俺は思わず声を上げた。 「その子、何も言ってないわよ」 事情の分からないベアトリスが、暢気にそんな声を上げる。 だが俺は、死体保管所へ近づいてくるウィルクスを窓のブラインドの間から眺めたまま、思考を巡らせた。 レイラの言う事は本当だろうか。 警察官であるウィルクスが、レイラを殺す気とは。 何故そんなことをする必要がある? そこでピンときた。奴が俺をわざわざロワイアル・ファミリーのカジノに潜入させた理由だ。 恐らくだが、ウィルクスは警察とは別の組織にも身を置いているんじゃないだろうか。 少なくともロワイアル・ファミリーとは敵対している組織で、何らかの理由で表立って活動ができない組織だ。だから俺を利用した。 そう仮定すると、その組織がロワイアル・ファミリーの実験によって生まれたらしいレイラを抹殺しようとするのもおかしい話ではない。 「レイラ」 俺は再度、レイラの方へ視線を向けた。 「逃げたいなら逃げろ。もうお前は自由だ」 レイラは俺の言葉に反応を見せず、しかしずっと俺の顔を見つめている。 俺は言葉を続けた。 「だが、人の頭に話しかけるな。ちゃんと言葉にしろ。そうやって人間は理解し合っていくものだ。俺の言えた事じゃないがな」 「わかった…」 やはりまだぎこちない。だが、安易に俺の頭に向けて返事されるよりはよっぽどマシだと思えた。 腕を組み、そんな俺とレイラのやり取りを眺めていたベアトリスに向かって口を開く。 「ベアトリス。ここって裏口とかあるか?」 「あるし、何をしてほしいかは皆まで言わなくていいわ。それで、あなたはどうするの?」 「別に。いつも通り話をつけに行くだけだ」 そう言うと、俺は痛む身体に鞭打ちながら死体安置所の入り口へ向かった。 俺が死体安置所から出てくると、ウィルクスは近づいてきた。 背後にパトカーのライトが光る。 ウィルクスが俺の眼前まで来ると、俺は声を張った。 「マーク・ウィルクス!!『アレ』を、お前は知ってたのか!?」 俺は地下の惨状と、それを娯楽にする奴らのことを思い浮かべる。そして、その怒りをウィルクスへと向けた。 無表情のまま、ウィルクスは答える。 「まさか生きて帰れたとは驚きだ」 「ふざけるな…!何故お前らはアレをどうにかしない…!?」 俺の剣幕など受け流すかのように、ウィルクスは更に一歩進んだ。 「茶番はやめろ。情報は入っている。そこに、子供を一人匿っているな」 やはり無理に怒った演技などするものではないか。俺ももう、最早怒るとかいう次元ではなかったせいで、無理矢理演技をする他は無かったのだが。 深呼吸を一回して、俺は言った。 「匿う、か。あの子供はお前らにとっても重要な存在らしいな」 「その通りだ。貴方もあの子供と少しでも一緒にいたのなら、分かる筈だ。その危険性が」 「だから殺すのか」 俺の言葉に、ウィルクスは眼を見開く。今度は奴の方が語気を強めていた。 「何故私が、あの子供を殺すと思った?」 やはり一筋縄ではいかない相手だ。ウィルクスの質問に、俺は無言のまま頭を掻く。 すると、ウィルクスは俺を指差して叫んだ。 「あの子供に言われたのだろうが!!分かるだろう、人間の思考が読める存在など、この先どんな悪用をされるか…!」 「一つ聞く。何故お前はそのことを知ってる?」 ウィルクスの言葉に即座に浮かんだ疑問を、俺は口にした。 だが今度は、ウィルクスの方が答えに詰まる番だった。そして答えに詰まった奴は、代わりにこんな言葉を口にした。 「悪いが、それは答えられない。それに、言った所で貴方には理解できまい」 「…傲慢だな。何から何まで」 痛む全身など忘れ、俺は精一杯ウィルクスを睨む。 「どんな理由があろうと、お前が子供を殺すと言うのなら…ここから先に行かせる訳にはいかねぇな」 「別に今殺すとは言っていない。だが少なくとも、ここで我々に引き取らせてもらう。それに」 次の瞬間、俺はウィルクスに突き飛ばされていた。 全身の傷のせいで避けることすらできず、俺はそのまま路上に尻餅をつく羽目になる。 ウィルクスはそんな俺を見下ろし、やがて言った。 「大口を叩くなら、その前にその身体をどうにかしろ」 そう言うと、ウィルクスはそのまま死体安置所の方へどんどん進んでいってしまう。 俺は必死で立ち上がり、その後を追いかけた。 「待て、話は終わってねぇぞ!ウィルクス!!」 「いないわよ」 死体安置所内で、腕を組んで落ち着き払った様子でベアトリスはそう告げた。 その光景を見た時、正直言って俺は混乱し、そして状況を理解して憤った。 裏口があると言ってたが、この女はレイラを一人のまま逃がしたのだ。警備員のボブもやはり死体安置所の入り口に突っ立ってやがる。 「(…何が『何をしてほしいかは皆まで言わなくても分かる』だ。全然分かってねぇじゃねぇか…!!)」 「何だと?」 俺の胸中の思いを他所に、米神の血管を浮き立たせてウィルクスがベアトリスに向けてそう言う。 「ちょっと目を離したらどこかに行っちゃったの」 「どこにだ」 「さぁ。ここのどこかじゃない?」 暢気な様子で、テーブルに置かれていたコーヒーを啜るベアトリス。その際俺の視線に気づいたのか、この女はそっけない様子で言った。 「何よ。ずっと見てろって?私があんたにそこまでしてやる義理は無いわね」 「ああ、そうかよ」 俺はベアトリスを睨んだが、やはり暖簾に腕押しの様だ。 その時、死体安置所の奥の方から風が吹いてきた。 「この先には何が?」 ウィルクスの問いに、ベアトリスが落ち着き払った様子で答える。 「自分で確認すれば?すぐそこよ」 ベアトリスの答えに苛立ちを隠そうともせず、不機嫌そうな様子でウィルクスは奥へと向かっていく。俺も同様にするしかなかった。 果たして、そこには開いたドアがあった。正面のドアとは違い、こちらは裏口らしく地味な作りだ。 「糞、ここから脱出したか!」 焦燥するウィルクスに、俺は意外なものを感じた。 「裏口なんてどこの建物にもある。張ってたんじゃないのか」 ウィルクスは裏口を睨んだまま間髪入れずに答える。 「張るほどの人員はまだここに回せない。私はもう行くが、部下達にここを見張らせる」 「俺は?」 その問いにウィルクスは俺を睨み、言った。 「貴方はもう手を引け。これ以上は邪魔になるだけだ」 そう来たか。まぁ予想はしていたが。俺は肩を竦める。 「必要なことをしてくれたら後はもう用済みってか。いいさ、命があるだけマシだ」 「報酬は後日渡す。その代わりこの件は口外しないでほしい。すれば…」 「殺しに来るんだろ。それくらい分かってるさ」 もう人にあれこれ指図されるのは御免だ。そう思い、俺は一方的に話を打ち切り、ベアトリスの元へ向かった。 振り返っても、ウィルクスはついてこない。代わりにドアを閉める音が聞こえた。あそこから出て行ったのかもしれない。 「…確かに義理は無いな。迷惑をかけた。もうここには二度と来ねぇよ」 俺はベアトリスに向かってそう言った。だがそんな俺に視線を向けず、ベアトリスは警備員のボブに向かって言う。 「ボブ、私達以外もうここにはいない?」 ベアトリスの問いに、ボブは警棒を片手に死体安置所を巡回し始めた。 ゆっくりと、しかし油断無い動作で。どうやらいつもドーナツをパクついてる給料泥棒だと思っていたが違ったらしい。 一通り巡回を終えると、裏口の鍵をかけて、ボブは戻ってきた。 「誰もいません」 それを聞くと、ベアトリスは死体の安置されているロッカーに向かう。ここで初めて俺に視線を向け、意味ありげに先へ促した。 「?」 やがて死体が格納されているロッカールームに行くと、ベアトリスはそのロッカーの一つを引き出した。 「っ…!!?」 無残な焼死体だ。食事したばかりだと危なかった。いきなり凄惨な死体を見せられて、俺は不快な表情を隠せぬままベアトリスに問う。 「一体なんだ」 当のベアトリスは、その焼死体を数秒間見つめた後、そのロッカーを元に戻した。 「間違えたわ」 彼女が隣のロッカーを引き出すと、寒さで震えるレイラの姿があった。 「一体何しでかしてんだお前!!?」 俺は思わずベアトリスを怒鳴りつけていた。 当然ながら死体安置所では、腐敗を防ぐために死体は冷凍されている。 何故そこに子供を入れた。 「ここ以外に無かったんだから仕方ないでしょ。ちゃんと毛布で包んであげたし」 確かにレイラの身体は毛布で包まれているが、それでもこの数分間ここにいたのは地獄だった筈だ。 「危うく本物の死体になる所だ!」 「じゃあ聞くけど、裏口から私と一緒にこの子が逃げたとして、逃げ切れると思う?」 ベアトリスの問いに、今度は言葉に詰まった。 確かに、数秒くらいの猶予しかない状態で、刑事であるウィルクスから一般人であるベアトリスと子供であるレイラが逃げ切れると思うのは無理がある。 まぁとにかく、今はレイラの状態を確認する方が先だ。俺はそう思い直し、視線をレイラの方に向けた。 「おい、大丈夫か」 歯をガチガチ言わせながら、レイラはまた俺の頭に声を響かせた。 『死にそう』 俺は安堵のため息をついた。 第四章へ 刹那に生きる者・目次
https://w.atwiki.jp/wiki6_piro/pages/1802.html
2006年夏プレ案 2006年夏の、橋野プレ案。 メンバーは、橋野、柘植、高原、越川。 8月14日(月) 輪行 稲毛→有壁 宮城県金成町 有壁宿 ↓16km 岩手県一関市 厳美渓 ↓9km 岩手県平泉町 風呂:悠久の湯 宿泊:金鶏山麓キャンプ場 8月15日(火) 岩手県平泉町 中尊寺 ↓18km 岩手県水沢市 水沢城下町 ↓8km 岩手県金ヶ崎町 金ヶ崎城下町 ↓10km 岩手県北上市 ↓15km 岩手県花巻市 ↓10km 岩手県東和町 風呂:日高見の霊湯 宿泊:道の駅とうわ 8月16日(水) 岩手県東和町 ↓13km 岩手県宮守村 岩根橋 めがね橋 道の駅みやもり ↓15km 岩手県遠野市 千葉家住宅。重要文化財の南部曲がり屋。 続石 風呂:銭湯(亀の湯/喜久の湯) 宿泊:道の駅遠野風の丘 8月17日(木) 岩手県遠野市 カッパ淵 ↓40km 岩手県釜石市 橋野高炉跡。現存する日本最古の洋式高炉遺跡。国指定史跡。 風呂:舌鼓市場宝来館 宿泊:根浜海岸キャンプ場 8月18日(金) 岩手県釜石市 ↓40km 岩手県宮古市 風呂:七滝湯 宿泊:臼木山公園 8月19日(土) 岩手県宮古市 浄土ヶ浜 ↓50km 岩手県岩泉町 風呂:龍泉洞温泉ホテル 宿泊:龍泉洞青少年旅行村キャンプ場 8月20日(日) 岩手県岩泉町 龍泉洞 ↓37km 弁天崎 岩手県普代村 北山崎 黒崎 風呂:国民宿舎くろさき荘 宿泊:普代浜園地キャンプ場 8月21日(月) 岩手県普代村 ↓32km 岩手県久慈市 風呂:幾久の湯 宿泊:未定 8月22日(火) 岩手県久慈市 ↓45km 岩手県八戸市 種差海岸 蕪島 風呂:ことぶき湯 宿泊:蕪島キャンプ場 8月23日(水) 青森県八戸市 陸奥湊駅前朝市 ↓20km 青森県下田町 2006年夏アフター案へ
https://w.atwiki.jp/ekidash/pages/4154.html
まつくら 東日本旅客鉄道 岩手県釜石市甲子町 JR釜石線(銀河ドリームライン釜石線) 洞泉←→小佐野
https://w.atwiki.jp/kotokoto2/pages/3952.html
所在地岩手県釜石市甲子町 開業日1944/10/11 接続路線釜石線 隣接駅上有住(釜石線:花巻方面) 洞泉(釜石線:釜石方面) 訪問日2004/5/3 戻る
https://w.atwiki.jp/kamaishi/pages/21.html
観光スポット ■シープラザ釜石 http //www.city.kamaishi.iwate.jp/seaplaza/ ■釜石大観音 http //www.kamaishi-daikannon.com/
https://w.atwiki.jp/kotokoto2/pages/3957.html
所在地岩手県釜石市甲子町洞線 開業日1945/6/15 接続路線釜石線 隣接駅陸中大橋(釜石線:花巻方面) 松倉(釜石線:釜石方面) 訪問日2004/5/3 戻る