約 9,154 件
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/7226.html
山村美紗サスペンス 京都財テク殺人事件 【やまむらみささすぺんす きょうとざいてくさつじんじけん】 ジャンル アドベンチャー 対応機種 ファミコン 発売元 ヘクト 開発元 トーセ 発売日 1990年11月2日 定価 8,500円 判定 良作 ポイント 良くも悪くもFCらしいグラフィック内容は安定の山村美紗 山村美紗サスペンスシリーズリンク 概要 ストーリー概要 特徴 評価点 賛否両論点 問題点 総評 概要 「山村美紗サスペンスシリーズ」の3作目。バブル期に流行した「財テク(財務テクノロジー)」を題材にしている。 今まではタイトー発売だったが、今回はヘクトへと変わった。開発は引き続きトーセが担当している。 ストーリー概要 物語は主人公が親友と待ち合わせをしている所から始まる。 友人の一人がいつまで経っても来ず、しばらくすると近くで騒ぎが起き始める。 様子を見に行ってみると、そこには待ち合わせをしていた友人の死体があった。 親友が殺された理由を探る為、主人公は事件を探り始める。 特徴 システムは標準的なコマンド選択式ADV 前作までは目や口等のアイコン選択によるコマンド選択方式だったが、今回は「はなす」や「とる」等、シンプルなコマンド選択式になっている。 グラフィックはバストアップタイプ 前作までは顔のアップで俳優を表現していたが、サイズが小さくなった事で、『ポートピア』等の一般的なADV同様のキャラグラになった。 一部の場面では簡易的な株取引も可能 シナリオが進むと株価が変わるので、売り買いで主人公が損したり、得したりする。 評価点 シナリオは今回も良好 大金の動く株取引、株取引会社内での成績争い、薬品会社社長令嬢と有能社員の政略結婚、ライバル企業によるスパイ工作や引き抜き等、様々な事情が絡んでいる。 上記も相まって事件は二転三転し、最後まで怪しい人物が何人もいる事件となっている。 あまり詰まる事無くシナリオに集中できる。 選べるコマンドはその時々で必要な物が表示されるので、詰まる事はあまりない。 BGM BGMはこれまでのシリーズ同様、サスペンスの世界観を演出する良曲がそろっている。 賛否両論点 主人公の株取引による損得がゲームに影響しない あくまでシナリオ理解の為に、株取引がどういう物かを理解する為の物である為、主人公が得しても損してもゲームには一切影響がない。 実際、FCのメイン層である子供には必要な説明ではあるし、シナリオ外の要素で詰まっても仕方ないのでこれはこれで問題はないのだが、頑張って儲けても特に何もないのは寂しいと言えば寂しい。 問題点 特徴のなくなったグラフィック メーカーが変わった影響が一番大きく出た点。今までの顔を大きく俳優を再現したグラフィックが「山村美紗サスペンスシリーズ」の作風に合っていた事もあり、今作のシンプルな画面はシリーズファンには残念な点。 とはいえ、ファミコンADVとしては標準的なもので質自体も及第点と言えるレベルであり、あくまで今までの2作をプレイしていると気になる点である。 シナリオのミス ライターとグラフィック担当の連絡ミスか、ライターの勘違いか、ある場所で友人が目撃されたシーンで、「髪の長い女性」が目撃されてしまっている。髪が長いのは主人公の方である。 旅情感がない 財テク関連の話がメインゆえに舞台が京都であることを感じさせてくれる要素が登場人物のしゃべり方以外になく、せっかく舞台が京都なのに旅情感がない。 総評 前作までの特徴であるグラフィックは平凡な物になったが、シナリオの良さは相変わらず。 システムやグラフィックも無難にまとまっているので、FCのミステリとしては十分良く出来た一作と言える。
https://w.atwiki.jp/retrogamewiki/pages/5273.html
今日 - 合計 - タグ アドベンチャー ミステリー 山村美紗サスペンス 京都花の密室殺人事件の攻略ページ 基本情報 ストーリー 攻略情報 Tips プチ情報 関連動画 参考文献、参考サイト 感想・レビュー 基本情報 [部分編集] メーカー 開発トーセ、発売タイトー ハード ファミコン 発売日 1989年2月11日 価格 5,900円(税別) ジャンル アドベンチャー、ミステリー プレイ人数 1人 セーブデータ 無し(パスワード制) 山村美紗の推理小説『キャサリンシリーズ』を元にしており、そちらの主人公キャサリン・ターナーはゲーム主人公の協力者として登場する。 『山村美紗サスペンス 京都龍の寺殺人事件』(1987年12月、タイトー)、『山村美紗サスペンス 京都財テク殺人事件』(1990年11月、ヘクト)等と合わせ『山村美紗サスペンスシリーズ』と呼ばれる。 ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 名前 コメント 選択肢 投票 役に立った (0) 2022年06月30日 (木) 00時13分15秒 [部分編集] ページごとのメニューの編集はこちらの部分編集から行ってください [部分編集] 編集に関して
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/7220.html
山村美紗サスペンス 金盞花京絵皿殺人事件 【やまむらみささすぺんす きんせんかきょうえざらさつじんじけん】 ジャンル アドベンチャー 裏を見る 対応機種 PCエンジン 発売元 ナグザット 開発元 トーセ 発売日 1992年3月6日 定価 7,200円 判定 なし ポイント 京都の旅情感はたっぷり移動やフラグ立てのテンポは悪い 山村美紗サスペンスシリーズリンク 概要 ストーリー概要 特徴 評価点 問題点 総評 概要 推理作家・山村美紗がシナリオを担当したミステリーADV「山村美紗サスペンスシリーズ」の4作目。 ハードがPCエンジンになった事で、グラフィックや音源の面ではかなりパワーアップしている。 ストーリー概要 主人公は旅行グルメ雑誌『ぐるめいと』記者の小早川優子。 取材中に殺人事件に遭遇し、別の偶然も重なりさらに殺人事件に巻き込まれていくことになる。 特徴 通常時はコマンド選択式の標準的なADV アクティブディスカバリーシステム コマンド選択式以外の場面での探索システム。矢印で行先を指定すると、画面内の優子がその場所へ移動する。 移動先に話しかける人や調べられる物があると右下に表示されるので、そこをクリックする事で話しかけたり調べたりできる。 移動方法は『クロックタワー』や『闘将!!拉麺男 炸裂超人一〇二芸』に近い。 ボイス搭載 山村美紗サスペンスシリーズとしては初めてボイスが搭載された。 主要シーンはほぼフルボイスだが、同じ会話を繰り返す場合や、一部のシーンはボイスなしになっている。 評価点 京都の旅情感はたっぷり出ている。 PCエンジンのグラフィック性能を活かして、当時のゲームとしては京都の風景や料理、古皿等がしっかり描かれている。 主人公が旅行雑誌の取材で訪れている事もあり、料理の解説や祭で訪れるお寺など、京都を旅しているような感覚を味わえる。 BGM BGMも全体的に雰囲気は良く出ている。 ボイス 平松晶子氏や藤原啓治氏など、有名どころの声優が複数出演している。 山村美紗の娘である、俳優の山村紅葉氏も声優として参加している。他のプロの声優と比べるとやはり棒気味だが、酷い出来ではない。 問題点 アクティブディスカバリーシステムが色々と面倒 まずシステム自体が面倒。 移動を早める事が出来るとはいえ、指定した場所までキャラを動かして移動、細かい場所を指定してさらに右下でチェックと、長くやっていると面倒に感じやすい。 さらにこの画面の際にフラグ立てが面倒な場面も多い。 あっちこっち歩き回って調べないとフラグが立たない場面が多く、その調べる対象も事件には直接関係ない場所ばかり。色々調べてみるのが楽しい内は良いが、いざ進まなくなると総当たりは非常に面倒くさい。 加えて、いくつものマップがつながった探索範囲が広い場面もあり、上記のようなフラグ立ての面倒さもあって、アクティブディスカバリーシステムで詰まってしまった人もいた。 シナリオ全体でみると出来は少々微妙 旅情感は出ている一方、ミステリ・サスペンスとして見ると、主人公は役立たず。 システムの都合上、探索画面ではしっかり探し物をする一方、事件の謎解きは途中から事件の相談相手となる人物頼り。 相談相手となる人物にしても、過去に多くの事件を解決してきたキャサリンのような人物ではなく、ごく普通の板前である。事件が起きたからと、探偵でもなんでもない人物に真っ先に相談をしに行く主人公の行動に首をかしげた人も少なくない。 途中の情報集めのシーンでもツッコミどころが多い。 主人公は最初の事件では同じ場所にいただけの部外者同然なのだが、以降の捜査シーンでも取材の名目で事件の事を聞いてばかり。細かい事を聞かれたくない人間にその点は突っ込まれるが、逆に言えばそれ以外では取材は忘れているとしか思えない。さらには無理な注文もあったとはいえ、取材に関しての電話をしてくる上司を迷惑がってばかりいる。 それ以外にも主人公の言動にはおかしなところが多く、最初の事件の前には、食品会社の社長が何人かと話し合ってる場所にいきなり自己紹介しながら話しかけた後、「あの、失礼とは存じますが……どちら様でしょうか?」と、自分から話しかけておいてこの質問である。社長と分かった後には謝罪はしているが、そもそもその話しかけ方がおかしい。 他にもたまたま2つの事件に関わったというだけで、狩矢警部は完全に主人公を信頼しきっており、強盗殺人事件のあった家を捜索する際には、自由に探索させ、見つかった事を聞いてくる。鍵が見つからずに開けられない部屋に関しても、壊すのはまだ早いとして鍵の捜索まで主人公にお願いしている。ようは探索シーンの探索する楽しさと尺稼ぎを目的としたシーンなのだが、状況的にツッコミ所ばかり。警察の仕事とは一体。 シナリオ自体がおかしいというより、システムやゲーム的な展開の都合に振り回されている形なので、どちらかといえばゲームに落とし込むのに失敗している。 ボイスの読み込み ボイス自体は豊富なのは良いのだが、そのせいで時々読み込みで待たされる。この点もゲームのテンポを悪くしてしまっている。 また、ボイスはスキップ不可能。 総評 ハードの性能を活かし京都の旅情感たっぷりに描けているのは良いものの、テンポの悪いシステムやボイス再生でゲームのプレイテンポを損なってしまっている。 シナリオもミステリやサスペンスを期待すると少々残念な出来になってしまっており、良い所、悪い所がはっきり出る出来となってしまった。
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/556.html
山村美紗サスペンス 京都龍の寺殺人事件 【やまむらみささすぺんす きょうとりゅうのてらさつじんじけん】 ジャンル アドベンチャー 対応機種 ファミリーコンピュータMSX2 メディア 【FC】2MbitROMカートリッジ 発売元 タイトー 開発元 トーセ 発売日 【FC】1987年12月11日【MSX2】1987年12月11日 定価 【FC】5,500円(税別) 判定 なし ポイント 有名作家が手がける推理ADV無理矢理アナグラム 山村美紗サスペンスシリーズリンク 概要 ストーリー 特徴 評価点 問題点 総評 その後の展開 概要 推理作家・山村美紗がシナリオを担当したミステリーADV「山村美紗サスペンスシリーズ」の第一作。 同氏が執筆するミステリーサスペンスの1つ「キャサリンシリーズ」を根底としたオリジナルストーリーが展開される。 同作の主人公キャサリンも登場するが、主人公はあくまでプレイヤー自身であり、彼らはサブキャラクター的な扱いとなっている。また、シリーズレギュラーの狩矢警部も登場する。 ストーリー 新作ソフト「京都龍の寺殺人事件」の制作発表会とサイン会のために京都を訪れていたゲームデザイナーの主人公は、サイン会の会場となる京都・竜安寺で発生した殺人事件の現場の第一発見者となった。更に自身が開発した新作ゲームのシナリオと殺人現場の状況が酷似していたことから容疑者とみなされてしまう。 アメリカ副大統領の娘であり、数々の事件に首を突っ込んで解決してきた経歴を持つアメリカ人女性キャサリンと現場で偶然出会った主人公は、 彼女の手助けを受け、自身にかけられた容疑を晴らすべく事件の謎にたちむかっていく。 特徴 本作には日付の概念があり、調査がある程度進んだら主人公の部屋に戻ってそれまで集めた情報をまとめる事で日付が変わる。 ミステリーADVで定番のコマンド選択式。コマンドはアイコンで視覚的に表現されている。 人物の立ち絵は主に顔のアップで描かれ、絵のサイズが大きい。 セーブはパスワード方式。カフェ・ド・ミサで「中断」コマンドを実行すると、山村氏似のマダムがパスワードを教えてくれる。 基本的に名探偵キャサリンが推理をリードしてくれる。プレイヤーは関係者に話を聞いたり手掛かりを探したりして情報を集める助手的な役割を主に担う。 アイコンの「キャサリン」は、カフェにキャサリンがいる時にのみ選択可能で、キャサリンが様々な助言を与えてくれる。 評価点 シナリオ全般の出来 下記のようなややこしい名前の問題はあれど、山村美紗が執筆しただけあり2時間ドラマのようなミステリーとしての出来はなかなか。 最初の事件でダイイングメッセージが示されたり、一連の事件の中に密室殺人が含まれたり、尾沢家における遺産を巡る人間関係や血縁関係がストーリーに関係してきたり、といった推理小説定番の要素がふんだんに盛り込まれている。 BGM 切なさの漂うタイトル画面曲や、尾沢家で流れる哀愁感漂う曲、エンディングを迎えた際の安堵感ある曲や、物語の終幕を演出する穏やかなスタッフロール曲など、サスペンスドラマにふさわしい雰囲気溢れる曲がそろっている。 顔グラ 顔グラが大きく描かれている分しっかりと描かれており、元となった俳優によく似て出来も良い。 問題点 シナリオ面 手がかりの為のギミックで人物名がややこしくなってしまっている。 物語冒頭のダイイングメッセージでひらがな六文字が出てくるのだが、該当者が5人(おさわみなこ、おさわなみこ、こさわみなお、こなみさわお、みさわなおこの5人。)もいる上、ゲーム上の表記が全てひらがな表記なので読み辛く、非常にややこしい。 全員がきちんとした役割をもって物語に絡んでくるものの、かなり強引なのは否めない。 しかもこのダイイングメッセージは「上記5人の内の誰か」以上の意味はなく、作中でも殺害された人に連なる人間を調べていけば彼らは出てくる。その為、結局名前をややこしくしただけの存在になってしまっている。 そのせいでスタッフも混乱したのか、エンディングのキャスト紹介で「こさわみなお」が「おさわみなお」と誤記されている。 システム面 コマンドアイコンがモノトーンで描かれているので、やや視認性が悪い。 またアイコンのマークの目や耳といった身体パーツがリアルに描かれていて見た目の印象が少々不気味。「考える」や「中断」は漫画調なのに…。 コマンド選択がかったるい 状況に応じて不要なコマンドを絞り込んで誘導してくれない上、選択肢の数も多いので難易度が高く作業的になりがち。 人にアリバイを聞くという作業にしても『アイコンの「聞く」→ 誰に聞きますか?「人物名」→ 何を聞きますか?「人」→ 誰のことを聞きますか?「人物名」→ 何を聞きますか?「アリバイ」』と、これだけの数を経なくてはならない。 カーソルを使ってグラフィックウインドウ内を調べるADVではお馴染みの謎解きが出てくるが、判定はシビアで詰まりやすい。 判定が狭い場所で詰まってしまいクリアできなかった人も多い。 また、このシビアな判定のせいでシナリオ進行がそのつど足止めされてしまうため、ストーリー進行のテンポは全体的にいまいちになってしまっている。 バグやフラグミスが多い。 例えば、「コマンドを実行してもテキストが表示されない場合がある」「パスワードを入力して再開するとプレイヤーの名前が変わる」など。中にはフリーズや詰みといった重大なものも多い。 + 進行不能バグの詳細 17日に尾沢家に行き、およねにみなこの写真を見せるとフリーズ。 20日にヴィラみやこで「聞く→あたりのひと→さわお」を行わずに移動してしまうと尾沢家のみなおの部屋となみこの部屋へ行けなくなり進行不能になる。 誤植や文章の区切りがおかしい点が目立つ。 特に、誤植に関してはゲームの非常に重要な場面でやらかしており、ずっこけさせられる。 総評 愛憎もつれる人間ドラマや密室トリックといったミステリーサスペンスの王道を行くシナリオを搭載し、FCソフトとはいえ「山村美紗」のブランド力をきっちりと作品に活かし、小説同様に謎解きを楽しめる質の高さをきちんと備えている。 いっぽう、肝心のシステム面では全体的に粗が多く不親切で、進行を阻害するバグも多いため、話を楽しむ事に没頭し辛い。 地道な作業をこつこつ積み重ねられる人なら、タイトルに惹かれて本作を買ってもそこそこ楽しめるだろうが、逆に言えば、元来アドベンチャーゲームに耐性のある人でないと厳しい。 まだシステムがこなれていない時代に発売された作品なので仕方ない部分はあるものの、プレイアビリティ面の配慮含め、もう一歩足りないのがおしい点である。 その後の展開 FC版発売の翌年の1988年にMSX2に移植された。 登場人物の減少や音楽の使用箇所の変更などの多くの変更が施され、難易度はFC版よりやや下がっている。
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/571.html
山村美紗サスペンス 京都花の密室殺人事件 【やまむらみささすぺんす きょうとはなのみっしつさつじんじけん】 ジャンル アドベンチャー 対応機種 ファミリーコンピュータ メディア 1MbitROMカートリッジ 発売元 タイトー 開発元 トーセ 発売日 1989年2月11日 定価 5,900円 判定 良作 ポイント 女王が手がけるミステリサスペンスADV二作目舞台は花の世界 山村美紗サスペンスシリーズリンク 概要 ストーリー 特徴 評価点 問題点 総評 概要 推理作家・山村美紗がシナリオを担当したFCミステリーADV三作品の内の第二作目。 本作までがタイトー製になっており、前作、本作は「キャサリンシリーズ」を土台に作られている。 基本的な設定やシステム周り、キャサリンに狩矢警部といった主な登場人物は、前作『龍の寺殺人事件』と同じ。 ストーリー 生け花の個展会場で友人が殺害された事件の謎を追うキャサリン。しかしその裏には華道界の影の部分が関係すると思われ、混迷を極めたまま事件は連続殺人に発展してしまう…。 一部のトリックは、小説のキャサリンシリーズ本編から採られているものもある。 登場人物 主人公 主人公はキャサリンと友人関係という設定。説明書によると職業はゲームデザイナーらしいが、今作ではその設定は事件と特に関係ない。 設定から推察するに前作主人公と同一人物の可能性もあるが、「生け花を通じて知り合った」(前作の出会いのきっかけは生け花ではない)という表現もあり、いまいち人物像は掴みきれない。 その他の人間関係 「京本流」という華道の流派を中心とする。最初の被害者である「松野愛子」は、京本流随一の実力者。その他の主な登場人物は、京本流家元夫妻、京本流理事、愛子とは兄弟弟子にあたる3人の女性、家元の一人息子、愛子の生徒など。 特徴 タイトルにある通り、本作で発生する事件には「密室殺人」が含まれる。 キャサリンは主にそちらのトリック解明にあたり、主人公は前作同様、関係者への聞き込み調査や証拠集めなどを行う。 自室に時計が置かれ、表示時刻と捜査の進捗状況がシンクロするようになった。 その日の捜査が完了している事を目で確認できるため、便利。 アイコンに関する仕様変更 モノクロだったコマンドアイコンは多少色が増えて、一部手直しもされている。 もっとも、目・耳・口などのリアルな身体パーツというデザインの方向性は据え置きであり、やっぱり見た目が若干不気味。 場面に応じて必要なコマンドを絞り込んでくれるようになった。 評価点 シナリオの出来は前作同様安定して良好。 シリーズ通例で舞台は京都。また、今回は「華道」というやや特殊な世界観を下敷きに、後継者争いの模様を絡めた物語が展開される。 単に華やかで風情があるというだけでなく、事件の内容や推理のロジックにも、花の世界ならではの要素が絡んでくる。 前作と比べるとグラフィックの質が向上している。 人物の立ち絵も上手くなり、髪型や顔のシワなどの表現力が上がった。中には、表情変化のあるキャラクターもいる。 パスワード担当でおなじみのマダムも、こちらを向いた顔と横顔の2パターンあり。 BGMの種類が増え、場面ごとに使い分けられるようになった。 OPで流れている哀愁漂う曲やそのアレンジ版を含め、地味に良曲が多い。 事件発生時などで曲調に緊迫感の加わるシーンには、(人物の顔がリアル調な上サイズが大きい事も相まって)子供心に「怖かった」という印象を抱いているプレイヤーも少なくない。 前作に比べてかなり遊びやすくなった。 不要なアイコンが非表示になった事で無駄なコマンドを大量にチェックする必要がなくなり、テンポよくシナリオを進められるようになった。 それもあってか、本筋と関係ないメッセージでのお遊びは少な目。ただし、前作の時点からお遊びは少なく、のみならず「テキストがまだない」状態のケースもあったので、実質的には改善点と言えるだろう。 プレイヤー自身が頭を捻る必要は特にないほど、コマンド表示やキャサリンのリードが懇切丁寧なので、詰まる事も減った。 問題点 シナリオの物足りなさ ボリュームは並程度であり、肝心のゲーム性の面でもコマンド表示や推理のリードなどの親切設計が増えたことも相まって、本腰を入れてプレイすると2日くらいで終わってしまう。 前作が遊びづらさが実質的にプレイ時間の水増しに繋がっている状態だったので、プレイ時間が減っていると言っても悪化しているわけでもないのだが、ファミコンのADVゲームのプレイ時間としては物足りなさは否めないところ。 ラストに主人公が真犯人と対峙するいわゆる「崖の上」のシーンがない。 真犯人およびトリック、動機が分かったあと、その事実を狩矢警部に報告してそのままエンディングとなる。 上記の通り推理の簡単さもあり、サスペンスドラマ(特に山村美沙シリーズ)のファンにとっては非常に物足りない印象がある。 何故か無音になる場所がある。 曲が流れない事で逆に妙な緊張感が出て、結果的にはシナリオの流れと無関係に気になるシーンになってしまっている。意図的な演出だったのか単なる指定ミスなのかは判らない。 前作同様、誤植が多い。 シリアスなストーリーにもかかわらず、「キャサリん」などの誤植や人名のミスなどが所々で見られるので気が抜けてしまう。 総評 本作のシナリオは、ストーリーや謎解きに「京都の華道界」という個性的な設定を上手く織り交ぜた面白さがある。またシステム面が前作から大きく改善された事で、作品本来の良さを自然に受け取れるようになった。 攻略難度が低くストーリー進行のテンポが良い点と、肝心の密室トリックは特別な知識を必要とせず誰でもわかりやすいものである点が功を奏し、奥深いシナリオでありながらミステリーADVとして接しやすい作品である。 遊び心はあまりなく、またゲームとして見るとやや受動的な作りではあるものの、全体的に発売年相応にきちんと作られているので、火サスなどの2時間ドラマの雰囲気が好きな人なら触って損はない作品である。
https://w.atwiki.jp/storyteller/pages/1937.html
山村美紗サスペンス 京都龍の寺殺人事件 当Wiki連絡用掲示板内「差し替え・追加スレッド」-970~980 970 :山村美紗サスペンス 京都龍の寺殺人事件:2016/04/13(水) 02 37 58 ID ??? ■山村美紗サスペンス 京都龍の寺殺人事件 1987年のファミコンのアドベンチャーゲーム。総当たり系の推理小説。 とにかく出てくるキャラの名前が似通っていて、紛らわしい。 ●4月15日 京都龍安寺の門前。主人公(名前は自分で設定)はゲームデザイナー。 新作ファミコンゲーム「京都 龍の寺殺人事件」の発表とサイン会の為にここに来た。 イベントを終え、桜の木が並ぶ人の少ない境内へ。たくさんの桜の花びらが地面に山を作っている。 桜の花びらの山から足が出ていた。スタッフのいたずらか、どうせマネキンだろうと花びらをどける。 だがそこには本物の、若い女性の死体があった。 驚き、混乱する主人公。後ろにいた観光客の女性が悲鳴を上げ、人が集まってくる。 そこに金髪青眼の女性が現れる。彼女はキャサリン、主人公の事を知っているらしい。 キャサリンは「名探偵キャサリン」という小説を書いている作家で、元アメリカ副大統領の娘。 キャサリンは女性の死体を見る、主人公も続いてよく見ると女性の死体は花びらを手に握っていた。 まだ温かさがあり殺されてすぐのようだ。調べると六枚の花びら、触れると警察がうるさい。写真だけ取っておいた。 そこに警察が来た、キャサリンと知り合いの男性である狩谷。キャサリンは警察に協力して、事件を解決した事がある。 狩谷は京都府警の警部。警察の電話番号を聞くと2394000だと教えてくれる。 第一発見者であり、さらにこの寺で殺人が起こるというゲームを作った主人公は疑われるだろうとキャサリンは言う。 何かあればカフェ・ド・ミサを訪ねてとキャサリン。主人公は事情を聞かれるため警察へと連れていかれた。 京都警察本部。一通り発見時の事を伝えると、また後日と今日は家に帰る事となった。 自分の家の部屋で、花びらの写真を見直す。花びら六枚にはそれぞれ文字が書いてあり「お・な・み・わ・こ・さ」とある。 事件について考える。自分が一番疑われている事を理解し、早く犯人を捜さないとと考えた。 カフェ・ド・ミサに行くとキャサリンがいた。事件について聞く。 殺されたのはユリコオサワ21才。嵯峨野にあるオサワ家という古い家の養女だと言った。 あの花びらの文字は被害者が残したダイイング・メッセージではないかと推測。 ついでにこのカフェのマダムを紹介され、セーブ用のパスワードが聞ける。 ●4月16日 家を出る前に自宅のお菓子を持っていく。オサワ家を尋ねた主人公。女中のオヨネさんが対応に出てきて、話を聞く。 オサワ家は20年前に当主がなくなり、現在はフジという女性が継いだ。 オサワフジは53才、現在のオサワ家の当主であり、体が弱く今は衰弱している。 いつもは寝たきりだが、ユリコの事件の事もあり朝から起きているのだと言う。 次にフジに話を聞く。オサワ家には三人の養女がおり、特にユリコは三人の中で一番気立てが良かったと言った。 他の二人の養女の名前はナミコとミナコ。この家には大きな財産があると聞け、もうすぐ相続するとフジが言う。 この家には他に使用人のオヨネ、さらにゲンゾウ。居候のコサワミナオがいる。 オヨネにナミコについて聞くと、大人しく真面目な人。ミナコは妹二人の面倒を良く見ていたと言った。 ミナオは先代の遠縁にあたる人だと聞いたが、よくわからない。 ゲンゾウ、げんさんはオヨネの夫。気難しい人で、手土産の一つでももっていったら機嫌を良くするとの事。 971 :山村美紗サスペンス 京都龍の寺殺人事件:2016/04/13(水) 02 38 39 ID ??? オヨネの部屋に行き、ゲンゾウに会う。手土産としてお菓子を持っていくと色々と聞けるようになる。 フジさんかミナコさんを尋ねたければ、母屋に行けば会える。他の三人の部屋はガレージ横の離れにある。 ナミコの部屋を訪れる、いまはナミコはいない。いろいろと調べる、小説やジャズのレコードなどが棚に並ぶ。 ジャズを聞くための機械には、タイマー機能が付いている。 引き出しを調べると車のキーがあった。ナミコは運転できるようだ、車のキーを借りる。 ユリコの部屋を訪れる。ファミコンがあった。 ミナコの部屋を訪れる、いたので話を聞く。ユリコは明るいいい子だった。ミナオはナミコに言い寄っていた。 ミナコの写真を撮っておく。ミナオの部屋は鍵がかかって入れない。 警察に行き狩谷に話を聞く、殺されたユリコがなぜあの龍安寺に来ていたのか? ひょっとして主人公の新作ゲームのイベントに来ていたファンだったのではないかと聞かれる。 確かに部屋にはファミコンがあった。それをこたえると、ユリコの死亡時刻が聞ける。 15日の午前7時半から8時の間。イベントに参加するつもりで、朝早くから来ていたのであろう。 もう一度オサワ家に行き、話を聞く。オヨネに15日に気付いた事を尋ねる。 朝の7時ぐらいに車の発信音がガレージからした、しかし9時ごろに見に行ったら車はあった。 ナミコについて聞くと、毎朝ジョギングしている。昨日も朝7時過ぎにでて8時頃もどった。 ミナコの部屋に行き話を聞く。15日の朝はずっと部屋にいた。ミナオは9時過ぎに朝ご飯を食べに来てた。 ナミコの部屋に行くと、部屋に戻っていた。25才で現在は無職。 ナミコは主人公がゲームデザイナーである事を知っている、新聞で事件を知りショックを受けている。 ユリコはとてもいい子だった。15日は7時過ぎからジョギングに行き、8時過ぎに帰ってきた。 ミナオの事は良く知らない、あまり好きではない。母のフジは医者の話では長くない。 母は以前その事を、三人を集めて話しており、財産を分けると言っていた。 車について聞くと、この家で車を持っているのはナミコとミナオの二人。ナミコの車は修理に出している。 ナミコの写真をとっておく。車のキーを返しておこうとすると、それは自分のキーではないと言った。 龍安寺に行き、観光客に話を聞くと、ここの拝観は朝の8時30分からで、それまでは人もほとんどいない。 ●4月17日 警察本部に行き、話を聞く。ユリコの死因は青酸カリ、近くに落ちていた缶コーヒーからも反応があった。 オサワ家からジョギングで7時から龍安寺まで行き、8時に帰ってくるのは無理。 また、ユリコには恋人がいた。名前は「コナミ サワオ」、岡崎のヴィラみやこというマンションに住んでいる。 だが彼には「ミサワ ナオコ」という婚約者がいた。 ヴィラみやこに行き、サワオの部屋を尋ねる。そこにはナオコもいた。 コナミサワオは24才。一流会社のエリート。聞けばユリコとは以前、付き合っていた。死んだと聞き、ショックを受けた。 15日は朝10時までナオコと一緒にこの部屋にいた。 ミサワナオコは22才。ナオコにサワオについて聞く。趣味は寺巡り、多数の女と関係を持っていた。私は気にしていない。 写真を撮ろうとするとサワオは拒否したが、ナオコの写真は撮れた。 サワオ家に行く。今日はフジは体調が悪く、会う事が出来ない。またミナコとナミコは買い物に出かけた。 ミナコの部屋を訪ねるといなかった、アルバムを見ると、一年前の写真が何枚か剥がしてあった。 972 :山村美紗サスペンス 京都龍の寺殺人事件:2016/04/13(水) 02 39 13 ID ??? カフェ・ド・ミサに行くとキャサリンがいた。「お・な・み・わ・こ・さ」の文字に当てはまる人物について考える。 当てはまる人間は五人。あと、あなたのゲームは何か関係ある気がすると言って去って行った。 自分の家に戻り、ゲームの内容を見直す。まさかこの通りに事件が起こるとはと考えるが、一応。 次の殺人現場は天龍寺、その次が三玄院。次は善峯寺、相国寺。いずれも竜に関係ある寺だ。 ●4月18日 ゲームで殺害現場である。天龍寺に行き、そこの和尚であるムソウに話を聞く。 色々と聞くと、今から断食道の掃除に行くところだと言うので、一緒についていく。 するとその部屋で女性が倒れていた。すでに死んでおりムソウは念仏を唱える。 死んだ女性はミナコだった。ミナコには特に傷が見受けられない、ほこりの積もった部屋には足跡が見当たらない。 この部屋の鍵はムソウが管理しており、ずっと密室だった。 死体は壁際でその上には窓がある。窓は二つとも内側から留め金が差し込んで有り、また梯子でもないと届かない。 外に行き、断食道の窓を外から見る。横の梯子には土が付いており、壁にはムソウが昨日はなかったと言うくぼみがあった。 窓枠はよく見るとぐらついている。 京都府警に行き、狩谷警部と話す。死体が発見され、その時にあなたがいたのはなぜかと聞かれる。 ゲームの内容とそれを知っている人物を聞かれ答える。他に知っているのはゲームライターのキクチアキラ。 オサワ家に行く。ミナコの事を伝えるとオヨネは驚く、そしてある事を思い出した。 15日の夜にミナコが真剣な顔で電話をしていたらしい、向こうからかかってきたようだ。ナミコは今は出かけている。 カフェ・ド・ミサに行きキャサリンに会う。どうやってあの場所に死体を置いたか、断食道でのトリックについて考える。 そう言って見取り図を渡され、キャサリンは去っていく。 自分の家に戻って見取り図を調べる。天井近くにある窓、その下の家の中の死体、外に設置された梯子。 外から梯子をかけて、窓を開けずに枠ごと外し死体を中に落とした。そう考える事が出来る。 オサワ家の二人の娘が殺された、やはり犯人の目的はオサワ家の財産ではないかと主人公は考えた。 ●4月19日 家を出る時、またもやお菓子が届いたので持っていく。オサワ家に行くと、オヨネに今は誰とも会えないと門前払いされる。 京都府警に行く。すると三玄院でナオコ、善峯寺でサワオの死体が発見されたと狩谷警部から伝えられる。 どうやら犯人は、主人公のゲームを知っている人物で間違いない。 ナオコとサワオは婚約していた、サワオとユリコは付き合っていた。何かあるのではないかと警部。 ミナコの検死結果は17日の午後10時から11時の間。死因は青酸カリ。それと睡眠薬も検出された。 それとミサワナオコは、白川荘というアパートに住んでいた事を聞いた。 白川荘に行き、ナオコの部屋へと入り、中を調べる。 机の上の卓上カレンダーの15日の部分が破れていた。ゴミ箱の中に敗れた紙切れがあった。 破れた紙を集めると「7、03、89、17、1、PM、52」。順番はわからない。 973 :山村美紗サスペンス 京都龍の寺殺人事件:2016/04/13(水) 02 40 08 ID ??? ヴィラみやこに行く、サワオの家の扉の前の床には、重いものを手押し車で運んだような跡があった。 サワオの家には鍵がかかっていない。家の中を調べると、電話の棚の下にA、B、Oが線で結んだメモがあった。 OとB=O OとAB=O と書かれたメモを持っていく。メモは血液型だと考えられる。 掛けられていたカレンダーの17日に丸が付けられて7時と書かれていた。 善峯寺に行く。辺りの人に話を聞いて回ると、18日の夜に車が止まる音が聞こえた、一台が止まって少し後にもう一台。 大徳寺前の三玄院へと向かった。辺りの人に話を聞くと、18日の夜に白いクラウンの車が寺の前に止まっていたと言った。 そこから少し離れたところに赤い車も止まった。 カフェ・ド・ミサに行き、キャサリンと会う。血液型のメモを見せると、これは誰の血液型かしらと言われる。 京都府警に行き、狩谷警部にそれぞれの血液型を聞く。ナオコはO型。サワオはA型。 もう一度、キャサリンに会いメモの話をすると、親の血液型も調べないとと言われる。 また京都府警に行くと、ルポライターのアキラが出張中らしい、電話番号は103-9371と教えてもらう。 それとナオコの両親の事は太秦警察署の方でお願いしますと答えられた ルポライターのアキラに電話するが、スタジオペンにつながりアメリカに出張中であり、留守電にしかつながらない。 太秦警察署、その前で橋口警部補と会う。話すと狩谷警部の後輩である事を聞ける。 こちらも自己紹介すると、連続殺人事件の容疑者として逮捕すると告げられる。 冗談です、ハッハッハッと笑われた。 ナオコについて尋ねると、実家はここらしい。 ナオコの両親の事を尋ねる。調べてもらうと、両親は五年前に交通事故で死亡している事が分かる。 そして母親はO型、父親はAB型だと聞ける。 オサワ家に行くと、玄関で医者のヤブモトに会う。 フジがかなり弱っているらしく、話は出来ないとの事。ついでにフジの血液型を尋ねるとOである事を知った。 先代のリュウタロウにつていも血液型を効くと、B型だったと思いだしてくれる。 カフェ・ド・ミサに行き、キャサリンと会う。すると恋人のハマグチイチロウを呼んできた。 イチロウは生物医。血液型のメモを見せると、OとABの間にはOは生まれないと答えた。 オサワ家に行き、部屋にいたオヨネに会い、いろいろと話を聞く。 フジは正妻ではなく妾だった。先代の遺言でこの家を継いだ。内緒だけど、先代とフジの間には子供がいた。 ナオコの実家に行く。あたりの人に話を聞くと、そこのオサヨ婆さんなら知ってるかもと聞ける。 オサヨを尋ねる。気が強く話を聞かないが、お菓子を渡すと気が良くなる。 ミサワナオコについて尋ねるが、聞いた覚えはあるが忘れたと言う。ナオコの写真を見せると思いだす。 ナオコはミサワの本当の子供ではないと言う。20年以上前に赤い毛布に包まって、車折神社に捨てられていた。 それをミサワの両親が拾って育てたのが、ナオコだと言う。 そう言えば少し前に、ナオコの事を訪ねてきた人がいたと言う。これ以上は面倒だと、ぶぶ漬でも食えと追い出される。 974 :山村美紗サスペンス 京都龍の寺殺人事件:2016/04/13(水) 02 41 00 ID ??? オサワ家に行くと、フジが玄関に会いに来た。子供について尋ねると答えた。 自分の事情で20年以上前に、赤い毛布に包んで車折神社に捨てたと。 ナミコの部屋に行くが会いたがらない。さらにすぐにどこかに出て行った。 玄関にもう一度行くと誰もいない。玄関にある電話を調べると、横に半分ちぎられたメモ用紙があった。 ・・・952と書かれていた。 自分の家に戻り事件について考える。 ナオコはフジの子供だった。犯人はそれを知っていたナオコを殺した。目的はやはり、オサワ家の財産。 しかしだとしたら、関係ないサワオはなぜ殺されたのか? あのメモに意味はあるのか。 カフェ・ド・ミサに行き、破れたメモをキャサリンに見せる。 サワオの部屋のカレンダーの印に17日7時と書かれていた、17、7、PMの文字はそれらを現している。 952はオサワの家の電話番号。残りの数字と京都の局番を調べれば・・・。 17日の夜に心当たりがあるかと聞かれる、ミナコの死亡時刻だ。 サワオ、ナオコ、ミナコの三人には何か関係が有る様に、思えるとキャサリンは去って行った。 104に電話をかけ、局番を調べる。嵯峨野は103であった。1038952に掛けると、オサワ家の電話番号であった。 ナオコは15日、オサワ家に電話をかけていた。その電話にミナコが出て17日の午後7時に何かの約束をした。 そこには当然、サワオもいた。そして何かがあった。 ●4月20日 京都府警に行き、狩谷警部に会う。ナオコとサワオの死亡時刻ははっきりせず、18日の午前中であるとの事。 死斑の出方がおかしく、胃の中の検出物はミナコとほとんど同じ、ケーキとお茶と睡眠薬。 今までの話をした結果、狩谷警部と共にヴィラみやこと白川荘に調査に行く事になった。 ヴィラみやこ。管理人のホシノや近所の人に話を聞く。サワオについて聞く、やりてでいつも色々な女性が出入りしていた。 17日の夜11時のガレージに、サワオの車がなかった。次の日の18日の夜12時も車はなかったが、朝には戻っていた。 サワオは車のキーを所持していなかった、それに18日の12時には彼は殺されていたはずと狩谷が言う。 近所の人に聞く、17日の夜も女の人が何人か来ていた。また17日から18日までサワオの部屋からクーラーの音がした。 写真を見せるが、見た気がする程度ではっきりとは覚えていない。 白川荘へと行く。管理人のミハラにナオコについて聞く。 17日の朝に出て行ったまま帰ってこなかった。ここで狩谷警部と別れる。 カフェ・ド・ミサでキャサリンと話す。ナオコ、サワオ、ミナコの三人は17日の夜に一緒にいたのではないかと推測。 もしいたとしたらサワオの家。集めたのはサワオで、ナオコがフジの子供であることを調べ、何かを計画していた。 ナオコと婚約してオサワ家の財産を横取りしようとした、その計画にナオコも協力した。そしてミナコを電話で呼びだした。 ミナコを殺そうと考えていたのかも、だがそこにもう一人、別の人物がケーキを持って現れ、三人に睡眠薬を入れ殺した。 サワオの部屋に死体があり、クーラーがずっと点いて冷え死亡時刻がずれる。後は自分で考えてとキャサリンは去る。 オサワ家でオヨネから話を聞く。ナミコもミナオも出かけているらしい。 気付いた事を尋ねると、昨日の夜、ミナオの部屋から話声が聞こえた。確かナミコの声だった。 975 :山村美紗サスペンス 京都龍の寺殺人事件:2016/04/13(水) 02 41 31 ID ??? 自分の家に帰り考える。ナオコ、サワオ、ミナコの三人は恐らく一緒に殺された。 17日と18日の夜に犯人は死体を寺に運び込んだ。 オサワ家にもう一度行くと、ナミコが部屋に戻っている。部屋に行き、話を聞いた。 17日の話を聞く。ミナコと買い物に出かけ、8時過ぎに家に帰った。ミナコと別れたのは7時前。 バスが中々こなくて、帰るのに時間がかかった。それから母屋で夕食を済ませ、お風呂に入る。 10時頃はずっと部屋でジャズを聞いていた。 18日の話を聞く、ずっと部屋で音楽を聞いていた。12時頃に友達のミキから電話が掛かり1時間ほど話をしていた。 ミナオについて聞くと、17日も18日も夜に帰ってきたと言う。 ミキについて聞く、コミヤミキという名前で昔からの友達。コーポおむろというマンションに住んでいる。 事件については次は自分が殺されるのではないかと心配している、車はまだ修理が終わらないと言った。 ミナオの部屋に行くと、ようやくミナオに会える。ナミコに主人公の事は聞いていたらしい。 コサワミナオ24才。円町にあるアート企画という会社で働いている。 事件については大変だなと、財産については関係ないと思うと言った。 15日について聞くとずっと寝てた。車の音がしたというのは気のせいだろうと言った。 17日は会社に行ってからコンサートに行っていた、帰ってきたのは12時過ぎ。 18日は会社で残業をして、12時過ぎに帰った。 車について聞くとガレージに止まった、赤いワーゲンが自分の物。車のキーを見せると、なくしたスペアキーだと言う。 ミナオの写真を撮っておく。 オサワ家から出るとヤノ巡査と会う。最初の殺人があってから、この辺りを巡回していたらしく、主人公に協力する。 17日の8時過ぎ頃にナミコが「バスは疲れるわ」と言って家にはいった。ミナオに関してはわからない。 コーポおむろに行きミキに会う。コミヤミキ25才のOL。 ナミコについて話を聞く、18日の午後に遊びに来た。妹の事件でかなりショックを受けていた。 寂しいので夜中の12時に電話をしてほしいと言われ、言われた通り1時間ほどしゃべった。 アート企画へと行き、社長のカネハラと話す。主人公の事を知っていて丁寧に話す。 ミナオについて聞くと、良く休むらしい。17日は7時前に帰り、18日ははやく帰ったのでわからないと答えた。 気付いた事を尋ねると、主人公の事はスタジオペンのキクチアキラに聞いた。アキラは仕事でここへ来てたらしい。 色々聞いてもあまりわからないため、社長は他の社員を呼ぶ。部下のクボが現れ、代わりに話をする。 ミナオについて聞くと17日は「バーまいご」のユキちゃんとデートしていた。 18日の夜はミナオだけ残業していたが、11時頃に電話しても出なかったのでいないはずと言った。 スタジオペンにキクチアキラが帰ってきた事を聞く。アメリカから先ほど帰ってきたらしい。 ミナオについて聞くがわからない。ただ写真を見せると、この人と仕事をしたことがあると答えた。 ミナオについて再度聞くとアキラは主人公に謝罪する。実はこの人にゲームの内容を雑談混じりでしゃべってしまった。 京都府警で狩谷警部と話す。17日の夜、ナミコが本当にバスで帰ってきたのなら彼女はサワオの部屋には行けない。 岡崎から嵯峨野まではバスで1時間はかかる。ミナオに関してはいくつか怪しい所が有る。 自分の家で事件について考える。容疑者は二人、ナミコとミナオ。 どちらかが17日の夜にサワオの部屋で三人を殺した。だが証拠がない。 ナミコはともかく、ミナオのアリバイはない。それにゲームの内容を知っていた。かなり怪しい。 976 :山村美紗サスペンス 京都龍の寺殺人事件:2016/04/13(水) 02 42 04 ID ??? ●4月21日 バーまいごに行き話を聞こうとするが、そこのママが酒を飲まないならお話をしないと言う。 ミキちゃん目当てだと言うと、今日は休みだと言った。何を聞いても酒を飲んでと言い、飲むと気付けば家に帰る。 オサワ家に行く、すると狩谷警部がいた。ナミコが襲われたらしい、怪我はなかったがショックで休んでいる。 現場は相国寺。もしオサワ家の財産がらみの事件だとしたら、ミナオが怪しいが現在は出かけている。 明日の朝、重要参考人として取り調べる事となった。 フジはかなり容態が悪く、明日まで持つかも怪しい。 直接、現場にいたハラ巡査がいて話を聞く。9時頃に境内で悲鳴が聞こえ、駆け付けたら気絶した女の人がいた。 悲鳴を聞いてから1分で駆け付けたが犯人の姿は見えなかった。しかしその後で、車の発信する音が聞こえた。 ナミコの部屋に行き話を聞く。午後7時から大学の同窓会でお酒を飲み、酔いを醒まそうと学校近くのお寺にいた。 突然に後ろから襲い掛かられた、思わず大声で叫び、気付けばお巡りさんが側にいた。 その後も色々と聞こうとしたが、疲れているのでと話を聞けなかった。 相国寺に行き、住職のシュンオクに話を聞く。事件の日に赤く丸い車が止まっていたと聞ける。 家に帰って事件について考える、やはりミナオが犯人なのか?と考えていると、電話が掛かってくる。 電話は狩谷警部で、フジが亡くなった。ミナオもかえって来たので、明日の朝オサワ家に来てくださいと言った。 ●4月22日 オサワ家に行くと玄関にオヨネがいて、呆然としていた。ミナオはんがと口にし、それ以上何も言わない。 ミナオの部屋に行くと、狩谷警部がいてミナオが死んだと教えてもらう。状況からして自殺だろうと言った。 彼は昨日、ナミコを殺すのを失敗し、フジが亡くなった。これで彼に財産が入る望みが亡くなった。 部屋の中からは京都の地図と青酸カリの瓶が見つかった。 最初に発見したのは狩谷警部。ドアに鍵がかかっていたので、外の窓から覗くとミナオが倒れていた。 窓にも鍵がかかっており、割って入った。 ヤブモト医が死体を見た、ウイスキーに青酸カリが入っており、それを飲んだ。死んだのは恐らく夜中の2時から3時頃。 フジが亡くなって少し後だった。 ナミコの部屋で話を聞くが、帰ってくださいとばかりで話をしてくれない。 オヨネの部屋に行きゲンゾウと話す、参っている様子。 ミナオについて聞くと、昨日の夜にフジが亡くなってすぐ、ミナオの部屋を見に行くとナミコと何かを話していた。 アート企画に行く。社長のカネハラにミナオが死んだことを言うと、もうすぐナミコさんと結婚すると言ってたのにと驚く。 バーまいごに行く、ユキを呼んで話を聞く。ミナオには17日の夜にコンサートに一緒に行った。 その日に車で送ってもらっている時に、ミナオが横を走っていた車を見て、急に用事を思い出したと言ってどこかに行った。 時間は夜の11時、白のクラウンで女性が運転していた。 スタジオペンでミナオについて話を聞く、人を殺せるような奴じゃないとアキラは言う。 そして次のゲームの為の取材に、縁切り寺である法雲寺に行くと言った。 977 :山村美紗サスペンス 京都龍の寺殺人事件:2016/04/13(水) 02 42 46 ID ??? 家に帰り、考える。17日の夜にミナオがユキを送っていく途中で見た車に乗っていたのは、恐らくナミコ。 ミナオがナミコの後を着けていたら、18日の夜も、さらにナミコがそれに気づいていたら。 だがナミコにはアリバイがある。コミヤミキと電話をしていた以上、受話器から離れる事は出来ない。 カフェ・ド・ミサに行きキャサリンに会う。ミナオが犯人ではないと考えるなら、残るはナミコ。 ならばとコーポおむろに行き、ミキと話す。ナミコは最近、ファミコンを妹とやってたと話を聞く。 気付いた事を尋ねると、電話のバックで車の音がしたと言う。いつもならジャズがながれているのにと答える。 また18日と20日、ミキがトイレで電話を離れている間に、別の人と電話していた。内容までは知らない。 ヴィラみやこに行き、ホシノからサワオの車について聞く。自分で調べると良いと、車種は白のクラウンだと聞く。 ガレージに行き白のクラウンを調べると、中に電話機がついており、電話する事が出来る車である事が分かった。 カフェ・ド・ミサに行きキャサリンと話す、もう少しでナミコのアリバイが崩れる。 コーポおむらのミキの部屋に行き、ナミコに電話をしてほしいと言われた。コーポおむらに行く。 電話を調べると、プッシュホーンについてミキが教えてくれる。電話機に登録すると簡単にその家につなげる事が出来る。 例えばなみこの部屋には*03でつなげる事が出来ると教えてくれた。 試しに*03と押して電話をする。するとキャサリンが電話に出る。 先にミキの家に行って*03に細工をして、白のクラウンにつながる様にしたと言う。 もしも18日に同じ細工をしていたら、ナミコのアリバイは崩れる。ただ20日には*03は元に戻したようだ。 自分の家に帰り考える。アリバイは崩れたが、証拠は無い。どうするかと考えると日が暮れていた。 ●4月23日 オサワ家に行きナミコに会う。やはりミナオが犯人だったと、財産欲しさに人を殺すなんてと言う。 ミナオが主人公のゲームの話をしていたのを聞いた事があると語った、自分はその話には興味はなかったと答えた。 ファミコンについて聞いたが、興味ないと強い口調で言われた。また今日は帰ってくださいとしか答えなくなる。 ユリコの部屋に行く、整頓されておりダンボールの箱などが置いてある。 ダンボール箱を調べるとアルバムを見つける、中の写真には幼稚園生が二人並んだ写真があった。 小さいほうがユリコ、大きいほうがナミコ。胸に付けた桜の名札にひらがなで名前が書いてある。写真を持っていく。 ミナオの部屋を調べる。窓を調べると窓と窓枠に、接着剤の乾いた跡があった。 取っ手がさび付いていて、回すのに力がいる。空回りしても気づかない。 以前は鍵がかかっていた棚が開いていて中を調べる、カセットテープがあるのを見つける。それを持って行く。 家に帰ってテープを聞く。「俺は知ってるんやで」「何の事?」「とぼけても無駄や、やってる所を見たんや」 「黙ってるから、俺と結婚しろ」「…わかった、ほとぼりが冷めたら婚約しましょう」「裏切ったらわかってるな?」 ミナオとナミコの声だった。 978 :山村美紗サスペンス 京都龍の寺殺人事件:2016/04/13(水) 02 43 18 ID ??? カフェ・ド・ミサに行きキャサリンと会う。そして事件について話す。 ナミコは主人公のゲームについて、ミナオから話を聞いていた。 アルバムの写真を見せる、ユリコは死ぬ直前に幼稚園の頃を思い出し、桜の名札を模して、花びらに名前を書いた。 ミナオの密室事件について考える。犯人はドアから入っていった。 そして窓から外に出た。ここの窓は回して鍵をかけるタイプだが、古くて空回りしかせず、鍵がかかっているように見える。 窓には出る時につけたであろう接着剤があった、押しても開かないせいでなおさら外側から鍵がかかっているように感じる。 窓は最初から鍵は掛かっていなかった。窓を壊しておもいっきり開いて接着剤が外れた。 だがナミコには財産の為だけに、五人も殺す動機がないとキャサリンは言った。 天龍寺に行き辺りの人に話を尋ねて回る。その尋ねた人は家が岡崎にあると答える。 バスではここまで1時間かかるが、車なら30分でこれると言った。 法雲寺に行く、ここは縁切りの寺、あたりの人に話を聞くと、ここで願をかけるのはよほど相手が憎いのだろうと言った。 縁切りの為に奉納された写真を見る。するとサワオが、ミナコ、ユリコ、ナオコとそれぞれ二人きりで写った写真があった。 三枚の写真にハサミが付けてあった。 自分の家に帰り、ナミコの行動について最初から整理する。 15日の朝、ナミコはジョギングすると見せかけて盗んだスペアキーでミナオの車で龍安寺に行き、ユリコを殺害。 17日の夜7から7時半頃、サワオの部屋に行きミナコ、ナオコ、サワオに睡眠薬を飲ませた。 白のクラウンで家に帰った後、ジャズのタイマーをつけて再びサワオの部屋へ行った。 3人を殺し、ミナコの死体を天龍寺に運ぶ。だがそれをミナオに見られてしまい、脅され結婚を約束された。 18日に電話のトリックを使いナオコと、サワオの死体をそれぞれの寺に運んだ。 21日、相国寺でのナミコが襲われたと言うのは狂言。ミナオを電話で呼び、ミナオは悲鳴が聞こえ怖くなって逃げだした。 そして22日の朝までにミナオを自殺に見せかけて、ナミコはミナオを殺した。 オサワ家に行き、ナミコの部屋へと行く。そこには狩谷警部も来ていた、警部もナミコが怪しいと思っていた。 だが決定的な証拠がない。なにか証拠はありますかと聞かれる。 ユリコのダイイング・メッセージを裏付ける、幼稚園のアルバムの写真。 そしてミナオがナミコを脅迫するのを、録音しておいたカセットテープ。 狩谷警部も捜査の際に、ナミコの部屋で見つけたと言う、オサワとナミコが並んで撮った写真を見せた。 日付は一年前の4月の写真、二人も付き合っていたのだ。縁切り寺にもそのような写真があった事を伝える。 二人でナミコの部屋へと行く。狩谷警部がカセットテープを再生する。 ナミコは動揺しながら、自分を嵌めるためにミナオが録音したものだと答える。 アルバムの写真を見せ、ダイイングメッセージの意味を言う。 イベントに来ていたユリコを裏口から境内に呼びだし、青酸カリ入りの缶コーヒーを飲ませた。 その後、ユリコを花びらの中に埋めた。だがユリコは死ぬ前に花びらにあなたの名前を書いた。 ミナオの車を使えば、8時までには帰られる。 主人公はナミコを告発する。ナミコは観念し、警察署に行きなにもかも話すと言った。 そのまえに龍安寺に行きたいと言う。あそこは思い出の場所なんだと。 979 :山村美紗サスペンス 京都龍の寺殺人事件:2016/04/13(水) 02 43 56 ID ??? 龍安寺に来る。ナミコはサワオと付き合っていた、だがユリコとミナコも彼と付き合っていた。三人とも夢中だった。 いつしか血の繋がってない三人はお互いに憎み合うようになった。サワオは結局、財産が目的だった。 愛していた、だから許せなかった。何もかもなくして、一からやり直そうと思った。 ゲームは最初から、ミナオから聞いていたと主人公に謝罪する。 最初から殺すつもりで睡眠薬を飲み物に混ぜ、ケーキを配った。サワオのキーを探し出し彼のクラウンで家に帰る。 車を止めたのはバス停付近、それから部屋でアリバイ作りで音楽を流し、再びサワオの部屋へ行った。 それから寝ている三人に青酸カリを飲ませて、殺害した。 フジが亡くなった後に、ミナオの部屋に行き話でもしながら、彼にウイスキーを飲ませた。 狩谷警部がナミコを、警察署へと連れていく。そこにキャサリンが現れ、主人公と共に境内へと入っていった。 キャサリンは事件について話す、サワオは三人の娘と付き合っている時に財産の事とフジの容態を聞いた。 さらに偶然付き合っていたナオコが、フジの子供であることを突き止め、オサワ家の財産を独り占めしようと考えた。 ユリコが殺されたのを知り、二人も自分が殺してしまおうと考えていた。その上でナオコと結婚し財産を手に入れようと。 サワオとナオコの家のカレンダーや、破れたメモ等がそれらの証拠。 ナオコと共謀し、17日の計画を立てた。だが逆に彼らはナミコに殺された。ただの自分の推理だけど。 女は怖いのよとキャサリン。そこに風が吹いて桜が舞う、この事件も桜から始まった、桜は綺麗ねとキャサリンは言った。 スタッフロール。終わり。 980 :名無しさん:2016/04/13(水) 02 45 45 ID ??? 各登場人物の名前はゲーム中ではひらがなですが、カタカナの方が分かりやすいかと思い変えました しかし本当に紛らわしい。何度か見直したけれど、まだ間違ってるかも。特にミナコとナミコ
https://w.atwiki.jp/storytellermirror/pages/1822.html
山村美紗サスペンス 京都龍の寺殺人事件 当Wiki連絡用掲示板内「差し替え・追加スレッド」-970~980 970 :山村美紗サスペンス 京都龍の寺殺人事件:2016/04/13(水) 02 37 58 ID ??? ■山村美紗サスペンス 京都龍の寺殺人事件 1987年のファミコンのアドベンチャーゲーム。総当たり系の推理小説。 とにかく出てくるキャラの名前が似通っていて、紛らわしい。 ●4月15日 京都龍安寺の門前。主人公(名前は自分で設定)はゲームデザイナー。 新作ファミコンゲーム「京都 龍の寺殺人事件」の発表とサイン会の為にここに来た。 イベントを終え、桜の木が並ぶ人の少ない境内へ。たくさんの桜の花びらが地面に山を作っている。 桜の花びらの山から足が出ていた。スタッフのいたずらか、どうせマネキンだろうと花びらをどける。 だがそこには本物の、若い女性の死体があった。 驚き、混乱する主人公。後ろにいた観光客の女性が悲鳴を上げ、人が集まってくる。 そこに金髪青眼の女性が現れる。彼女はキャサリン、主人公の事を知っているらしい。 キャサリンは「名探偵キャサリン」という小説を書いている作家で、元アメリカ副大統領の娘。 キャサリンは女性の死体を見る、主人公も続いてよく見ると女性の死体は花びらを手に握っていた。 まだ温かさがあり殺されてすぐのようだ。調べると六枚の花びら、触れると警察がうるさい。写真だけ取っておいた。 そこに警察が来た、キャサリンと知り合いの男性である狩谷。キャサリンは警察に協力して、事件を解決した事がある。 狩谷は京都府警の警部。警察の電話番号を聞くと2394000だと教えてくれる。 第一発見者であり、さらにこの寺で殺人が起こるというゲームを作った主人公は疑われるだろうとキャサリンは言う。 何かあればカフェ・ド・ミサを訪ねてとキャサリン。主人公は事情を聞かれるため警察へと連れていかれた。 京都警察本部。一通り発見時の事を伝えると、また後日と今日は家に帰る事となった。 自分の家の部屋で、花びらの写真を見直す。花びら六枚にはそれぞれ文字が書いてあり「お・な・み・わ・こ・さ」とある。 事件について考える。自分が一番疑われている事を理解し、早く犯人を捜さないとと考えた。 カフェ・ド・ミサに行くとキャサリンがいた。事件について聞く。 殺されたのはユリコオサワ21才。嵯峨野にあるオサワ家という古い家の養女だと言った。 あの花びらの文字は被害者が残したダイイング・メッセージではないかと推測。 ついでにこのカフェのマダムを紹介され、セーブ用のパスワードが聞ける。 ●4月16日 家を出る前に自宅のお菓子を持っていく。オサワ家を尋ねた主人公。女中のオヨネさんが対応に出てきて、話を聞く。 オサワ家は20年前に当主がなくなり、現在はフジという女性が継いだ。 オサワフジは53才、現在のオサワ家の当主であり、体が弱く今は衰弱している。 いつもは寝たきりだが、ユリコの事件の事もあり朝から起きているのだと言う。 次にフジに話を聞く。オサワ家には三人の養女がおり、特にユリコは三人の中で一番気立てが良かったと言った。 他の二人の養女の名前はナミコとミナコ。この家には大きな財産があると聞け、もうすぐ相続するとフジが言う。 この家には他に使用人のオヨネ、さらにゲンゾウ。居候のコサワミナオがいる。 オヨネにナミコについて聞くと、大人しく真面目な人。ミナコは妹二人の面倒を良く見ていたと言った。 ミナオは先代の遠縁にあたる人だと聞いたが、よくわからない。 ゲンゾウ、げんさんはオヨネの夫。気難しい人で、手土産の一つでももっていったら機嫌を良くするとの事。 971 :山村美紗サスペンス 京都龍の寺殺人事件:2016/04/13(水) 02 38 39 ID ??? オヨネの部屋に行き、ゲンゾウに会う。手土産としてお菓子を持っていくと色々と聞けるようになる。 フジさんかミナコさんを尋ねたければ、母屋に行けば会える。他の三人の部屋はガレージ横の離れにある。 ナミコの部屋を訪れる、いまはナミコはいない。いろいろと調べる、小説やジャズのレコードなどが棚に並ぶ。 ジャズを聞くための機械には、タイマー機能が付いている。 引き出しを調べると車のキーがあった。ナミコは運転できるようだ、車のキーを借りる。 ユリコの部屋を訪れる。ファミコンがあった。 ミナコの部屋を訪れる、いたので話を聞く。ユリコは明るいいい子だった。ミナオはナミコに言い寄っていた。 ミナコの写真を撮っておく。ミナオの部屋は鍵がかかって入れない。 警察に行き狩谷に話を聞く、殺されたユリコがなぜあの龍安寺に来ていたのか? ひょっとして主人公の新作ゲームのイベントに来ていたファンだったのではないかと聞かれる。 確かに部屋にはファミコンがあった。それをこたえると、ユリコの死亡時刻が聞ける。 15日の午前7時半から8時の間。イベントに参加するつもりで、朝早くから来ていたのであろう。 もう一度オサワ家に行き、話を聞く。オヨネに15日に気付いた事を尋ねる。 朝の7時ぐらいに車の発信音がガレージからした、しかし9時ごろに見に行ったら車はあった。 ナミコについて聞くと、毎朝ジョギングしている。昨日も朝7時過ぎにでて8時頃もどった。 ミナコの部屋に行き話を聞く。15日の朝はずっと部屋にいた。ミナオは9時過ぎに朝ご飯を食べに来てた。 ナミコの部屋に行くと、部屋に戻っていた。25才で現在は無職。 ナミコは主人公がゲームデザイナーである事を知っている、新聞で事件を知りショックを受けている。 ユリコはとてもいい子だった。15日は7時過ぎからジョギングに行き、8時過ぎに帰ってきた。 ミナオの事は良く知らない、あまり好きではない。母のフジは医者の話では長くない。 母は以前その事を、三人を集めて話しており、財産を分けると言っていた。 車について聞くと、この家で車を持っているのはナミコとミナオの二人。ナミコの車は修理に出している。 ナミコの写真をとっておく。車のキーを返しておこうとすると、それは自分のキーではないと言った。 龍安寺に行き、観光客に話を聞くと、ここの拝観は朝の8時30分からで、それまでは人もほとんどいない。 ●4月17日 警察本部に行き、話を聞く。ユリコの死因は青酸カリ、近くに落ちていた缶コーヒーからも反応があった。 オサワ家からジョギングで7時から龍安寺まで行き、8時に帰ってくるのは無理。 また、ユリコには恋人がいた。名前は「コナミ サワオ」、岡崎のヴィラみやこというマンションに住んでいる。 だが彼には「ミサワ ナオコ」という婚約者がいた。 ヴィラみやこに行き、サワオの部屋を尋ねる。そこにはナオコもいた。 コナミサワオは24才。一流会社のエリート。聞けばユリコとは以前、付き合っていた。死んだと聞き、ショックを受けた。 15日は朝10時までナオコと一緒にこの部屋にいた。 ミサワナオコは22才。ナオコにサワオについて聞く。趣味は寺巡り、多数の女と関係を持っていた。私は気にしていない。 写真を撮ろうとするとサワオは拒否したが、ナオコの写真は撮れた。 サワオ家に行く。今日はフジは体調が悪く、会う事が出来ない。またミナコとナミコは買い物に出かけた。 ミナコの部屋を訪ねるといなかった、アルバムを見ると、一年前の写真が何枚か剥がしてあった。 972 :山村美紗サスペンス 京都龍の寺殺人事件:2016/04/13(水) 02 39 13 ID ??? カフェ・ド・ミサに行くとキャサリンがいた。「お・な・み・わ・こ・さ」の文字に当てはまる人物について考える。 当てはまる人間は五人。あと、あなたのゲームは何か関係ある気がすると言って去って行った。 自分の家に戻り、ゲームの内容を見直す。まさかこの通りに事件が起こるとはと考えるが、一応。 次の殺人現場は天龍寺、その次が三玄院。次は善峯寺、相国寺。いずれも竜に関係ある寺だ。 ●4月18日 ゲームで殺害現場である。天龍寺に行き、そこの和尚であるムソウに話を聞く。 色々と聞くと、今から断食道の掃除に行くところだと言うので、一緒についていく。 するとその部屋で女性が倒れていた。すでに死んでおりムソウは念仏を唱える。 死んだ女性はミナコだった。ミナコには特に傷が見受けられない、ほこりの積もった部屋には足跡が見当たらない。 この部屋の鍵はムソウが管理しており、ずっと密室だった。 死体は壁際でその上には窓がある。窓は二つとも内側から留め金が差し込んで有り、また梯子でもないと届かない。 外に行き、断食道の窓を外から見る。横の梯子には土が付いており、壁にはムソウが昨日はなかったと言うくぼみがあった。 窓枠はよく見るとぐらついている。 京都府警に行き、狩谷警部と話す。死体が発見され、その時にあなたがいたのはなぜかと聞かれる。 ゲームの内容とそれを知っている人物を聞かれ答える。他に知っているのはゲームライターのキクチアキラ。 オサワ家に行く。ミナコの事を伝えるとオヨネは驚く、そしてある事を思い出した。 15日の夜にミナコが真剣な顔で電話をしていたらしい、向こうからかかってきたようだ。ナミコは今は出かけている。 カフェ・ド・ミサに行きキャサリンに会う。どうやってあの場所に死体を置いたか、断食道でのトリックについて考える。 そう言って見取り図を渡され、キャサリンは去っていく。 自分の家に戻って見取り図を調べる。天井近くにある窓、その下の家の中の死体、外に設置された梯子。 外から梯子をかけて、窓を開けずに枠ごと外し死体を中に落とした。そう考える事が出来る。 オサワ家の二人の娘が殺された、やはり犯人の目的はオサワ家の財産ではないかと主人公は考えた。 ●4月19日 家を出る時、またもやお菓子が届いたので持っていく。オサワ家に行くと、オヨネに今は誰とも会えないと門前払いされる。 京都府警に行く。すると三玄院でナオコ、善峯寺でサワオの死体が発見されたと狩谷警部から伝えられる。 どうやら犯人は、主人公のゲームを知っている人物で間違いない。 ナオコとサワオは婚約していた、サワオとユリコは付き合っていた。何かあるのではないかと警部。 ミナコの検死結果は17日の午後10時から11時の間。死因は青酸カリ。それと睡眠薬も検出された。 それとミサワナオコは、白川荘というアパートに住んでいた事を聞いた。 白川荘に行き、ナオコの部屋へと入り、中を調べる。 机の上の卓上カレンダーの15日の部分が破れていた。ゴミ箱の中に敗れた紙切れがあった。 破れた紙を集めると「7、03、89、17、1、PM、52」。順番はわからない。 973 :山村美紗サスペンス 京都龍の寺殺人事件:2016/04/13(水) 02 40 08 ID ??? ヴィラみやこに行く、サワオの家の扉の前の床には、重いものを手押し車で運んだような跡があった。 サワオの家には鍵がかかっていない。家の中を調べると、電話の棚の下にA、B、Oが線で結んだメモがあった。 OとB=O OとAB=O と書かれたメモを持っていく。メモは血液型だと考えられる。 掛けられていたカレンダーの17日に丸が付けられて7時と書かれていた。 善峯寺に行く。辺りの人に話を聞いて回ると、18日の夜に車が止まる音が聞こえた、一台が止まって少し後にもう一台。 大徳寺前の三玄院へと向かった。辺りの人に話を聞くと、18日の夜に白いクラウンの車が寺の前に止まっていたと言った。 そこから少し離れたところに赤い車も止まった。 カフェ・ド・ミサに行き、キャサリンと会う。血液型のメモを見せると、これは誰の血液型かしらと言われる。 京都府警に行き、狩谷警部にそれぞれの血液型を聞く。ナオコはO型。サワオはA型。 もう一度、キャサリンに会いメモの話をすると、親の血液型も調べないとと言われる。 また京都府警に行くと、ルポライターのアキラが出張中らしい、電話番号は103-9371と教えてもらう。 それとナオコの両親の事は太秦警察署の方でお願いしますと答えられた ルポライターのアキラに電話するが、スタジオペンにつながりアメリカに出張中であり、留守電にしかつながらない。 太秦警察署、その前で橋口警部補と会う。話すと狩谷警部の後輩である事を聞ける。 こちらも自己紹介すると、連続殺人事件の容疑者として逮捕すると告げられる。 冗談です、ハッハッハッと笑われた。 ナオコについて尋ねると、実家はここらしい。 ナオコの両親の事を尋ねる。調べてもらうと、両親は五年前に交通事故で死亡している事が分かる。 そして母親はO型、父親はAB型だと聞ける。 オサワ家に行くと、玄関で医者のヤブモトに会う。 フジがかなり弱っているらしく、話は出来ないとの事。ついでにフジの血液型を尋ねるとOである事を知った。 先代のリュウタロウにつていも血液型を効くと、B型だったと思いだしてくれる。 カフェ・ド・ミサに行き、キャサリンと会う。すると恋人のハマグチイチロウを呼んできた。 イチロウは生物医。血液型のメモを見せると、OとABの間にはOは生まれないと答えた。 オサワ家に行き、部屋にいたオヨネに会い、いろいろと話を聞く。 フジは正妻ではなく妾だった。先代の遺言でこの家を継いだ。内緒だけど、先代とフジの間には子供がいた。 ナオコの実家に行く。あたりの人に話を聞くと、そこのオサヨ婆さんなら知ってるかもと聞ける。 オサヨを尋ねる。気が強く話を聞かないが、お菓子を渡すと気が良くなる。 ミサワナオコについて尋ねるが、聞いた覚えはあるが忘れたと言う。ナオコの写真を見せると思いだす。 ナオコはミサワの本当の子供ではないと言う。20年以上前に赤い毛布に包まって、車折神社に捨てられていた。 それをミサワの両親が拾って育てたのが、ナオコだと言う。 そう言えば少し前に、ナオコの事を訪ねてきた人がいたと言う。これ以上は面倒だと、ぶぶ漬でも食えと追い出される。 974 :山村美紗サスペンス 京都龍の寺殺人事件:2016/04/13(水) 02 41 00 ID ??? オサワ家に行くと、フジが玄関に会いに来た。子供について尋ねると答えた。 自分の事情で20年以上前に、赤い毛布に包んで車折神社に捨てたと。 ナミコの部屋に行くが会いたがらない。さらにすぐにどこかに出て行った。 玄関にもう一度行くと誰もいない。玄関にある電話を調べると、横に半分ちぎられたメモ用紙があった。 ・・・952と書かれていた。 自分の家に戻り事件について考える。 ナオコはフジの子供だった。犯人はそれを知っていたナオコを殺した。目的はやはり、オサワ家の財産。 しかしだとしたら、関係ないサワオはなぜ殺されたのか? あのメモに意味はあるのか。 カフェ・ド・ミサに行き、破れたメモをキャサリンに見せる。 サワオの部屋のカレンダーの印に17日7時と書かれていた、17、7、PMの文字はそれらを現している。 952はオサワの家の電話番号。残りの数字と京都の局番を調べれば・・・。 17日の夜に心当たりがあるかと聞かれる、ミナコの死亡時刻だ。 サワオ、ナオコ、ミナコの三人には何か関係が有る様に、思えるとキャサリンは去って行った。 104に電話をかけ、局番を調べる。嵯峨野は103であった。1038952に掛けると、オサワ家の電話番号であった。 ナオコは15日、オサワ家に電話をかけていた。その電話にミナコが出て17日の午後7時に何かの約束をした。 そこには当然、サワオもいた。そして何かがあった。 ●4月20日 京都府警に行き、狩谷警部に会う。ナオコとサワオの死亡時刻ははっきりせず、18日の午前中であるとの事。 死斑の出方がおかしく、胃の中の検出物はミナコとほとんど同じ、ケーキとお茶と睡眠薬。 今までの話をした結果、狩谷警部と共にヴィラみやこと白川荘に調査に行く事になった。 ヴィラみやこ。管理人のホシノや近所の人に話を聞く。サワオについて聞く、やりてでいつも色々な女性が出入りしていた。 17日の夜11時のガレージに、サワオの車がなかった。次の日の18日の夜12時も車はなかったが、朝には戻っていた。 サワオは車のキーを所持していなかった、それに18日の12時には彼は殺されていたはずと狩谷が言う。 近所の人に聞く、17日の夜も女の人が何人か来ていた。また17日から18日までサワオの部屋からクーラーの音がした。 写真を見せるが、見た気がする程度ではっきりとは覚えていない。 白川荘へと行く。管理人のミハラにナオコについて聞く。 17日の朝に出て行ったまま帰ってこなかった。ここで狩谷警部と別れる。 カフェ・ド・ミサでキャサリンと話す。ナオコ、サワオ、ミナコの三人は17日の夜に一緒にいたのではないかと推測。 もしいたとしたらサワオの家。集めたのはサワオで、ナオコがフジの子供であることを調べ、何かを計画していた。 ナオコと婚約してオサワ家の財産を横取りしようとした、その計画にナオコも協力した。そしてミナコを電話で呼びだした。 ミナコを殺そうと考えていたのかも、だがそこにもう一人、別の人物がケーキを持って現れ、三人に睡眠薬を入れ殺した。 サワオの部屋に死体があり、クーラーがずっと点いて冷え死亡時刻がずれる。後は自分で考えてとキャサリンは去る。 オサワ家でオヨネから話を聞く。ナミコもミナオも出かけているらしい。 気付いた事を尋ねると、昨日の夜、ミナオの部屋から話声が聞こえた。確かナミコの声だった。 975 :山村美紗サスペンス 京都龍の寺殺人事件:2016/04/13(水) 02 41 31 ID ??? 自分の家に帰り考える。ナオコ、サワオ、ミナコの三人は恐らく一緒に殺された。 17日と18日の夜に犯人は死体を寺に運び込んだ。 オサワ家にもう一度行くと、ナミコが部屋に戻っている。部屋に行き、話を聞いた。 17日の話を聞く。ミナコと買い物に出かけ、8時過ぎに家に帰った。ミナコと別れたのは7時前。 バスが中々こなくて、帰るのに時間がかかった。それから母屋で夕食を済ませ、お風呂に入る。 10時頃はずっと部屋でジャズを聞いていた。 18日の話を聞く、ずっと部屋で音楽を聞いていた。12時頃に友達のミキから電話が掛かり1時間ほど話をしていた。 ミナオについて聞くと、17日も18日も夜に帰ってきたと言う。 ミキについて聞く、コミヤミキという名前で昔からの友達。コーポおむろというマンションに住んでいる。 事件については次は自分が殺されるのではないかと心配している、車はまだ修理が終わらないと言った。 ミナオの部屋に行くと、ようやくミナオに会える。ナミコに主人公の事は聞いていたらしい。 コサワミナオ24才。円町にあるアート企画という会社で働いている。 事件については大変だなと、財産については関係ないと思うと言った。 15日について聞くとずっと寝てた。車の音がしたというのは気のせいだろうと言った。 17日は会社に行ってからコンサートに行っていた、帰ってきたのは12時過ぎ。 18日は会社で残業をして、12時過ぎに帰った。 車について聞くとガレージに止まった、赤いワーゲンが自分の物。車のキーを見せると、なくしたスペアキーだと言う。 ミナオの写真を撮っておく。 オサワ家から出るとヤノ巡査と会う。最初の殺人があってから、この辺りを巡回していたらしく、主人公に協力する。 17日の8時過ぎ頃にナミコが「バスは疲れるわ」と言って家にはいった。ミナオに関してはわからない。 コーポおむろに行きミキに会う。コミヤミキ25才のOL。 ナミコについて話を聞く、18日の午後に遊びに来た。妹の事件でかなりショックを受けていた。 寂しいので夜中の12時に電話をしてほしいと言われ、言われた通り1時間ほどしゃべった。 アート企画へと行き、社長のカネハラと話す。主人公の事を知っていて丁寧に話す。 ミナオについて聞くと、良く休むらしい。17日は7時前に帰り、18日ははやく帰ったのでわからないと答えた。 気付いた事を尋ねると、主人公の事はスタジオペンのキクチアキラに聞いた。アキラは仕事でここへ来てたらしい。 色々聞いてもあまりわからないため、社長は他の社員を呼ぶ。部下のクボが現れ、代わりに話をする。 ミナオについて聞くと17日は「バーまいご」のユキちゃんとデートしていた。 18日の夜はミナオだけ残業していたが、11時頃に電話しても出なかったのでいないはずと言った。 スタジオペンにキクチアキラが帰ってきた事を聞く。アメリカから先ほど帰ってきたらしい。 ミナオについて聞くがわからない。ただ写真を見せると、この人と仕事をしたことがあると答えた。 ミナオについて再度聞くとアキラは主人公に謝罪する。実はこの人にゲームの内容を雑談混じりでしゃべってしまった。 京都府警で狩谷警部と話す。17日の夜、ナミコが本当にバスで帰ってきたのなら彼女はサワオの部屋には行けない。 岡崎から嵯峨野まではバスで1時間はかかる。ミナオに関してはいくつか怪しい所が有る。 自分の家で事件について考える。容疑者は二人、ナミコとミナオ。 どちらかが17日の夜にサワオの部屋で三人を殺した。だが証拠がない。 ナミコはともかく、ミナオのアリバイはない。それにゲームの内容を知っていた。かなり怪しい。 976 :山村美紗サスペンス 京都龍の寺殺人事件:2016/04/13(水) 02 42 04 ID ??? ●4月21日 バーまいごに行き話を聞こうとするが、そこのママが酒を飲まないならお話をしないと言う。 ミキちゃん目当てだと言うと、今日は休みだと言った。何を聞いても酒を飲んでと言い、飲むと気付けば家に帰る。 オサワ家に行く、すると狩谷警部がいた。ナミコが襲われたらしい、怪我はなかったがショックで休んでいる。 現場は相国寺。もしオサワ家の財産がらみの事件だとしたら、ミナオが怪しいが現在は出かけている。 明日の朝、重要参考人として取り調べる事となった。 フジはかなり容態が悪く、明日まで持つかも怪しい。 直接、現場にいたハラ巡査がいて話を聞く。9時頃に境内で悲鳴が聞こえ、駆け付けたら気絶した女の人がいた。 悲鳴を聞いてから1分で駆け付けたが犯人の姿は見えなかった。しかしその後で、車の発信する音が聞こえた。 ナミコの部屋に行き話を聞く。午後7時から大学の同窓会でお酒を飲み、酔いを醒まそうと学校近くのお寺にいた。 突然に後ろから襲い掛かられた、思わず大声で叫び、気付けばお巡りさんが側にいた。 その後も色々と聞こうとしたが、疲れているのでと話を聞けなかった。 相国寺に行き、住職のシュンオクに話を聞く。事件の日に赤く丸い車が止まっていたと聞ける。 家に帰って事件について考える、やはりミナオが犯人なのか?と考えていると、電話が掛かってくる。 電話は狩谷警部で、フジが亡くなった。ミナオもかえって来たので、明日の朝オサワ家に来てくださいと言った。 ●4月22日 オサワ家に行くと玄関にオヨネがいて、呆然としていた。ミナオはんがと口にし、それ以上何も言わない。 ミナオの部屋に行くと、狩谷警部がいてミナオが死んだと教えてもらう。状況からして自殺だろうと言った。 彼は昨日、ナミコを殺すのを失敗し、フジが亡くなった。これで彼に財産が入る望みが亡くなった。 部屋の中からは京都の地図と青酸カリの瓶が見つかった。 最初に発見したのは狩谷警部。ドアに鍵がかかっていたので、外の窓から覗くとミナオが倒れていた。 窓にも鍵がかかっており、割って入った。 ヤブモト医が死体を見た、ウイスキーに青酸カリが入っており、それを飲んだ。死んだのは恐らく夜中の2時から3時頃。 フジが亡くなって少し後だった。 ナミコの部屋で話を聞くが、帰ってくださいとばかりで話をしてくれない。 オヨネの部屋に行きゲンゾウと話す、参っている様子。 ミナオについて聞くと、昨日の夜にフジが亡くなってすぐ、ミナオの部屋を見に行くとナミコと何かを話していた。 アート企画に行く。社長のカネハラにミナオが死んだことを言うと、もうすぐナミコさんと結婚すると言ってたのにと驚く。 バーまいごに行く、ユキを呼んで話を聞く。ミナオには17日の夜にコンサートに一緒に行った。 その日に車で送ってもらっている時に、ミナオが横を走っていた車を見て、急に用事を思い出したと言ってどこかに行った。 時間は夜の11時、白のクラウンで女性が運転していた。 スタジオペンでミナオについて話を聞く、人を殺せるような奴じゃないとアキラは言う。 そして次のゲームの為の取材に、縁切り寺である法雲寺に行くと言った。 977 :山村美紗サスペンス 京都龍の寺殺人事件:2016/04/13(水) 02 42 46 ID ??? 家に帰り、考える。17日の夜にミナオがユキを送っていく途中で見た車に乗っていたのは、恐らくナミコ。 ミナオがナミコの後を着けていたら、18日の夜も、さらにナミコがそれに気づいていたら。 だがナミコにはアリバイがある。コミヤミキと電話をしていた以上、受話器から離れる事は出来ない。 カフェ・ド・ミサに行きキャサリンに会う。ミナオが犯人ではないと考えるなら、残るはナミコ。 ならばとコーポおむろに行き、ミキと話す。ナミコは最近、ファミコンを妹とやってたと話を聞く。 気付いた事を尋ねると、電話のバックで車の音がしたと言う。いつもならジャズがながれているのにと答える。 また18日と20日、ミキがトイレで電話を離れている間に、別の人と電話していた。内容までは知らない。 ヴィラみやこに行き、ホシノからサワオの車について聞く。自分で調べると良いと、車種は白のクラウンだと聞く。 ガレージに行き白のクラウンを調べると、中に電話機がついており、電話する事が出来る車である事が分かった。 カフェ・ド・ミサに行きキャサリンと話す、もう少しでナミコのアリバイが崩れる。 コーポおむらのミキの部屋に行き、ナミコに電話をしてほしいと言われた。コーポおむらに行く。 電話を調べると、プッシュホーンについてミキが教えてくれる。電話機に登録すると簡単にその家につなげる事が出来る。 例えばなみこの部屋には*03でつなげる事が出来ると教えてくれた。 試しに*03と押して電話をする。するとキャサリンが電話に出る。 先にミキの家に行って*03に細工をして、白のクラウンにつながる様にしたと言う。 もしも18日に同じ細工をしていたら、ナミコのアリバイは崩れる。ただ20日には*03は元に戻したようだ。 自分の家に帰り考える。アリバイは崩れたが、証拠は無い。どうするかと考えると日が暮れていた。 ●4月23日 オサワ家に行きナミコに会う。やはりミナオが犯人だったと、財産欲しさに人を殺すなんてと言う。 ミナオが主人公のゲームの話をしていたのを聞いた事があると語った、自分はその話には興味はなかったと答えた。 ファミコンについて聞いたが、興味ないと強い口調で言われた。また今日は帰ってくださいとしか答えなくなる。 ユリコの部屋に行く、整頓されておりダンボールの箱などが置いてある。 ダンボール箱を調べるとアルバムを見つける、中の写真には幼稚園生が二人並んだ写真があった。 小さいほうがユリコ、大きいほうがナミコ。胸に付けた桜の名札にひらがなで名前が書いてある。写真を持っていく。 ミナオの部屋を調べる。窓を調べると窓と窓枠に、接着剤の乾いた跡があった。 取っ手がさび付いていて、回すのに力がいる。空回りしても気づかない。 以前は鍵がかかっていた棚が開いていて中を調べる、カセットテープがあるのを見つける。それを持って行く。 家に帰ってテープを聞く。「俺は知ってるんやで」「何の事?」「とぼけても無駄や、やってる所を見たんや」 「黙ってるから、俺と結婚しろ」「…わかった、ほとぼりが冷めたら婚約しましょう」「裏切ったらわかってるな?」 ミナオとナミコの声だった。 978 :山村美紗サスペンス 京都龍の寺殺人事件:2016/04/13(水) 02 43 18 ID ??? カフェ・ド・ミサに行きキャサリンと会う。そして事件について話す。 ナミコは主人公のゲームについて、ミナオから話を聞いていた。 アルバムの写真を見せる、ユリコは死ぬ直前に幼稚園の頃を思い出し、桜の名札を模して、花びらに名前を書いた。 ミナオの密室事件について考える。犯人はドアから入っていった。 そして窓から外に出た。ここの窓は回して鍵をかけるタイプだが、古くて空回りしかせず、鍵がかかっているように見える。 窓には出る時につけたであろう接着剤があった、押しても開かないせいでなおさら外側から鍵がかかっているように感じる。 窓は最初から鍵は掛かっていなかった。窓を壊しておもいっきり開いて接着剤が外れた。 だがナミコには財産の為だけに、五人も殺す動機がないとキャサリンは言った。 天龍寺に行き辺りの人に話を尋ねて回る。その尋ねた人は家が岡崎にあると答える。 バスではここまで1時間かかるが、車なら30分でこれると言った。 法雲寺に行く、ここは縁切りの寺、あたりの人に話を聞くと、ここで願をかけるのはよほど相手が憎いのだろうと言った。 縁切りの為に奉納された写真を見る。するとサワオが、ミナコ、ユリコ、ナオコとそれぞれ二人きりで写った写真があった。 三枚の写真にハサミが付けてあった。 自分の家に帰り、ナミコの行動について最初から整理する。 15日の朝、ナミコはジョギングすると見せかけて盗んだスペアキーでミナオの車で龍安寺に行き、ユリコを殺害。 17日の夜7から7時半頃、サワオの部屋に行きミナコ、ナオコ、サワオに睡眠薬を飲ませた。 白のクラウンで家に帰った後、ジャズのタイマーをつけて再びサワオの部屋へ行った。 3人を殺し、ミナコの死体を天龍寺に運ぶ。だがそれをミナオに見られてしまい、脅され結婚を約束された。 18日に電話のトリックを使いナオコと、サワオの死体をそれぞれの寺に運んだ。 21日、相国寺でのナミコが襲われたと言うのは狂言。ミナオを電話で呼び、ミナオは悲鳴が聞こえ怖くなって逃げだした。 そして22日の朝までにミナオを自殺に見せかけて、ナミコはミナオを殺した。 オサワ家に行き、ナミコの部屋へと行く。そこには狩谷警部も来ていた、警部もナミコが怪しいと思っていた。 だが決定的な証拠がない。なにか証拠はありますかと聞かれる。 ユリコのダイイング・メッセージを裏付ける、幼稚園のアルバムの写真。 そしてミナオがナミコを脅迫するのを、録音しておいたカセットテープ。 狩谷警部も捜査の際に、ナミコの部屋で見つけたと言う、オサワとナミコが並んで撮った写真を見せた。 日付は一年前の4月の写真、二人も付き合っていたのだ。縁切り寺にもそのような写真があった事を伝える。 二人でナミコの部屋へと行く。狩谷警部がカセットテープを再生する。 ナミコは動揺しながら、自分を嵌めるためにミナオが録音したものだと答える。 アルバムの写真を見せ、ダイイングメッセージの意味を言う。 イベントに来ていたユリコを裏口から境内に呼びだし、青酸カリ入りの缶コーヒーを飲ませた。 その後、ユリコを花びらの中に埋めた。だがユリコは死ぬ前に花びらにあなたの名前を書いた。 ミナオの車を使えば、8時までには帰られる。 主人公はナミコを告発する。ナミコは観念し、警察署に行きなにもかも話すと言った。 そのまえに龍安寺に行きたいと言う。あそこは思い出の場所なんだと。 979 :山村美紗サスペンス 京都龍の寺殺人事件:2016/04/13(水) 02 43 56 ID ??? 龍安寺に来る。ナミコはサワオと付き合っていた、だがユリコとミナコも彼と付き合っていた。三人とも夢中だった。 いつしか血の繋がってない三人はお互いに憎み合うようになった。サワオは結局、財産が目的だった。 愛していた、だから許せなかった。何もかもなくして、一からやり直そうと思った。 ゲームは最初から、ミナオから聞いていたと主人公に謝罪する。 最初から殺すつもりで睡眠薬を飲み物に混ぜ、ケーキを配った。サワオのキーを探し出し彼のクラウンで家に帰る。 車を止めたのはバス停付近、それから部屋でアリバイ作りで音楽を流し、再びサワオの部屋へ行った。 それから寝ている三人に青酸カリを飲ませて、殺害した。 フジが亡くなった後に、ミナオの部屋に行き話でもしながら、彼にウイスキーを飲ませた。 狩谷警部がナミコを、警察署へと連れていく。そこにキャサリンが現れ、主人公と共に境内へと入っていった。 キャサリンは事件について話す、サワオは三人の娘と付き合っている時に財産の事とフジの容態を聞いた。 さらに偶然付き合っていたナオコが、フジの子供であることを突き止め、オサワ家の財産を独り占めしようと考えた。 ユリコが殺されたのを知り、二人も自分が殺してしまおうと考えていた。その上でナオコと結婚し財産を手に入れようと。 サワオとナオコの家のカレンダーや、破れたメモ等がそれらの証拠。 ナオコと共謀し、17日の計画を立てた。だが逆に彼らはナミコに殺された。ただの自分の推理だけど。 女は怖いのよとキャサリン。そこに風が吹いて桜が舞う、この事件も桜から始まった、桜は綺麗ねとキャサリンは言った。 スタッフロール。終わり。 980 :名無しさん:2016/04/13(水) 02 45 45 ID ??? 各登場人物の名前はゲーム中ではひらがなですが、カタカナの方が分かりやすいかと思い変えました しかし本当に紛らわしい。何度か見直したけれど、まだ間違ってるかも。特にミナコとナミコ
https://w.atwiki.jp/storytellermirror/pages/1823.html
山村美紗サスペンス 京都花の密室殺人事件 連絡用掲示板・議論スレ-110~121 110 :山村美紗サスペンス 京都花の密室殺人事件:2016/08/20(土) 18 40 29 ID ??? ■山村美紗サスペンス 京都花の密室殺人事件 1989年ファミコンで発売のアドベンチャー。主人公の名前は自分でつける。 ゲームは全て平仮名ですが、漢字に変更してます。今回、主人公がどんな人間かいまいちわからない。 ●3月1日 主人公はキャサリンの友人。主人公は「まつの あいこ」という華道家に興味を持っていた。 「まつの あいこ」は雑誌で華道の家元制度を批判していた。 キャサリンに華道について尋ねると、実は「あいこ」の友人である事が分かり、紹介してもらった。 昼頃、まだ開始されてない生け花の展示会場に赴く二人。着物を着た女性「あいこ」が笑顔で出迎える。 京都では有名な生け花の京本流の中でも、一番の実力を持つ「あいこ」。 朝から忙しかったと「あいこ」は言い、化粧直しに一度離れて、また戻ってきた。 展示された生け花を「あいこ」が紹介しようとした所、苦しそうな顔でうめく。 そしてその場で「あいこ」が倒れた。キャサリンが驚いた顔で様子を見ると、すでに息を引き取っていた。 慌てて警察に連絡する主人公。呆然とするキャサリン。 倒れた「あいこ」には外傷はなく、口から血を流していた。 パトカーのサイレンの音がする。狩谷刑事が現れた。主人公とキャサリンは後で話を聞くと、自宅に帰された。 一度、自宅に帰り警察本部へと主人公は行く。あの様子では自殺は無いと考える主人公。 警察署の狩谷警部の元に行くとキャサリンもいた。二人で当時の様子を話す。 まだ会場は開いておらず、他に客はいなかった。毒物によるものだと考えられる、他殺・自殺両方で調べている。 自殺は考えられないと言うキャサリン、狩谷警部に頼んで記名帳のコピーを貰い、二人でカフェドミサに行く。 カフェドミサ。キャサリンは「あいこ」について話す。 初めて会ったのはニューヨークで個展を開いていたのを訪れ、友人となった。 その後、日本に来て京本流で生け花を習っていた。長い友人だったのだ。 頼まれて事件解決を手伝う主人公。考えをまとめたいキャサリンに、代わりに調査を依頼される。 記名帳のコピーを受け取り、主人公は調査を開始した。 五条堀川、京本流の家元の屋敷。大きな屋敷の玄関で、着物の女中と話す。 警察からすでに連絡が入り、それを受けて家元もおかみも出かけたようだ。 「あいこ」はここのお弟子さんである。女中に記名帳のコピーを見せ、知っている人を尋ねた。 「きょうもと しゅうほう」が京本流の家元。「きょうもと みつお」がその一人息子。 「さわだ」は理事係。「くじょう たまみ」「うめかわ しずえ」はお弟子さん。 「こぎく」「こはる」は「あいこ」の弟子で舞子をやっていると教えてもらう。 ほとんど「あいこ」の事で出かけているが「こぎく」「こはる」なら舞妓として働いてるかもしれないと聞ける。 京都の古い町並みを歩き、人に話を聞く。舞妓が務める場所を置き屋と言い、みのやと言う置き屋に行ってみる。 みのやに行き、女将さんに「あいこ」が亡くなった事を伝え、話を聞かせてもらう。 「こぎく」に話を聞く、個展には「こはる」と一緒に行った。自殺は無いと思うと答える。 「こはる」の方が「あいこ」と付き合いが長いので詳しい話を聞いたほうがいいと言う。だが今は「こはる」はいない。 111 :山村美紗サスペンス 京都花の密室殺人事件:2016/08/20(土) 18 41 00 ID ??? ●3月2日 次の日、警察本部に行く。死因は青酸カリ。しかしどうやって飲ませたのかはわからないらしい。 家元の屋敷を尋ねる。今日は「あいこ」の葬式を行っていた。 応接間に行く、ソファーに和服姿の家元「きょうもと しゅうほう」が座っていた。 キャサリンの知り合いである事を自己紹介し、事件の調査に協力してもらう。 一番弟子である「あいこ」が亡くなった事は、今でも信じられないと答えた。 カフェドミサに行き、キャサリンに会う。死因が青酸カリである事を伝える。 自殺でないとすると、どうやって青酸カリを服用させたか。あの時の事を思い出す。 「あいこ」は化粧直しに一度離れた。キャサリンはその事で閃く、おそらく口紅に青酸カリが塗られていたのだと。 みのやに行き舞妓の「こはる」と会い、事件について話を聞く。 「あいこ」は「しゅうほう」と家元制度についてよく言い争いをしていたと聞く。 この事件の裏には家元制度に対する批判が、原因にあるのではないかと考える主人公。 主人公は家元の屋敷を尋ね、「しゅうほう」にその事に関して話を聞いた。 家元制度は古くからのしきたりで真っ向から言い争いになった事もあった、ただ良い分は解る。 華道大会について聞くと、今は妻の「かおり」に任せきりになっている。「かおり」は茶室にいるので、案内される。 茶室は母屋と離れており、廊下も繋がっていない。案内した「しゅうほう」が去り、茶室から出た「かおり」に話を聞く。 「あいこ」は弟子の中で一番腕が良く、家元を継がせたいと「しゅうほう」は考えていた。 本来なら血筋である息子「みつお」が家元を継ぐしきたりなのだが、生け花の稽古をサボり腕も悪い。 華道大会には「しゅうほう」「みつお」「あいこ」が出品する予定だった、「あいこ」が亡くなったので代わりを選ぶ。 警察本部に行き、狩谷警部にキャサリンから口紅の話を伝えた。 調べた所、青酸カリの反応が出た。殺人事件と断定し、青酸カリを塗ったか口紅をすり替えたのだろうと狩谷警部は言う。 どちらにしろ「あいこ」の身近な人物の犯行と考えられる。 112 :山村美紗サスペンス 京都花の密室殺人事件:2016/08/20(土) 18 41 36 ID ??? ●3月3日 家元の屋敷を尋ね、玄関の女中と話す。 「みつお」は屋敷以外にもマンションの部屋を持ち。今日はマンションにいる。 他の弟子の「たまみ」と「しずえ」は座敷で現在、稽古を行っている。 「さわだ」は桂にある自宅にいると思いますと、女中は答えた。 座敷に行く。着物を着た「たまみ」「しずえ」に主人公はキャサリンの友人で、事件を調査中と伝えた。 「しずえ」は「あいこ」と「たまみ」の後輩。「しずえ」は「あいこ」の紹介で生け花を習っている。 「あいこ」が亡くなった以上、華道大会は「たまみ」が出品する事になるだろうと聞けた。 「あいこ」が使っていた口紅と「たまみ」「しずえ」が使っている物は同じ物だと答える。青酸カリだと聞くと驚いた。 会場の控室に「あいこ」のハンドバッグが置かれていた。関係者の出入りが多く、誰でもすり替えられたと聞ける。 桂の「さわだ」の自宅を訪ねる。家に入り出迎えた眼鏡の男性、「さわだ」に主人公は自己紹介し、事件について話を聞く。 話をしようとした所で山村証券の男性が尋ねてくる、後で電話をすると「さわだ」は断る。 「あいこ」は弟子の中でも一番の腕、華道大会は弟子の中で一人しか出品できないので「あいこ」が選ばれた。 家元はショックを受けており、今日は少し寝込んでいる。 「みつお」は家元を継ぐ立場だが、遊びたい盛りであまり華道を勉強せず、別にマンションを借りて住んでいる。 北白川のモダンハウスというマンションだと教えてもらう。 京本流はまだ主流ではないが、弟子の数も多い。 口紅が殺人に使われた事を話すと、女性的な発想ですねと「さわだ」は答えた。 「みつお」のマンションに行ってみる。インターホーンを押すと、「みつお」が答える。 家の中に入り自己紹介し、事件について尋ねる。 「あいこ」が亡くなってチャンスを得た人間がいる。 父親は生け花一筋で、経営は妻と「さわだ」に任せきり。もし自分が家元を継いだら、経営面をバリバリやりたい。 「たまみ」は「あいこ」の次の実力。要領が良くて、色々と話を周りにしていた。 「しずえ」は大人しい娘で「みつお」のタイプではないらしい。 次期家元として華道大会に出品する予定、ただ自分はビジネスタイプで生け花一筋にはなれないと言った。 カフェドミサに行きキャサリンと話す。家元の妻の「かおり」から電話があり、明日の昼食会に二人を招待するとの事。 昼食会の前に、華道大会の出品者を発表するという。明日の昼前に屋敷で会いましょうと話す。 また「あいこ」「たまみ」「しずえ」が同じ口紅だった事を伝える。つまり「たまみ」と「しずえ」は種類を知っていた。 「たまみ」「しずえ」には地位と言う動機が一応ある。また「みつお」も家元を継ぐのに「あいこ」が邪魔だった。 とにかく明日、京本邸で関係者について詳しく調べようと主人公は考えた。 113 :山村美紗サスペンス 京都花の密室殺人事件:2016/08/20(土) 18 42 15 ID ??? ●3月4日 京本の家を尋ねる主人公。3月だと言うのに朝に大雪が降り、地面に積もっている。 女中に案内され、座敷の中へ入る。人がたくさんいた。 座敷には京本流の関係者が集まっていた。キャサリンもすでに座って家元と話をしていた。 「さわだ」が華道大会に関するポスターを準備していた。弟子も手伝っている。 選考会はすでに終わっており、「たまみ」が華道大会に出品する事が決まった。 しかしその「たまみ」の姿が見えない。現在、「しゅうほう」が弟子たちに探させている。 「しゅうほう」も探しに行く、その様子を見て「さわだ」もポスターを張るのをやめてついて行く。 「かおり」もまた「たまみ」を探しに座敷を出る。 キャサリンと、何か嫌な予感がするわねと話をしていると、女の悲鳴が聞こえ、「かおり」が座敷に駆け込んできた。 茶室で「たまみ」が死んでいると言った。 茶室に向かう主人公。突然の事で辺りは騒然としている。 母屋と離れた場所の茶室、「しゅうほう」が入り口の前に立って見張っている。 雪の上には茶室に向かう足跡が三組、戻る足跡が一組あった。 警察が来るまでは誰も近づかないでと「しゅうほう」が皆に言う。 また茶室の中に「さわだ」が入っていて、様子を看ているようだ。 サイレンが鳴り、狩谷警部が来る。警部に言われ、全員が座敷へと戻る。 座敷に戻り正座して待つ一同。だが「みつお」の姿がない事に「かおり」が気付いた。 選考会の後から姿を見かけないと「かおり」が言う。 「しゅうほう」が言うには「たまみ」を探している時にガレージを見たが、車がなかったらしい。 この忙しい時にまたふらりと出かけたのかと、「しゅうほう」が愚痴った。 皆に話を聞いていく。死因は恐らく毒物、青酸カリではないかとの事。 選考会の後に「たまみ」の姿が見えない事に気付き、「しゅうほう」は弟子たちに探させていた。 雪の上に茶室に行く足跡がなかったので、誰も茶室に入ったとは思っていなかったらしい。 雪は朝のうちに降っていたが、選考会が始まった時には止んでいた。 「しずえ」はショックを受けている。 「さわだ」に話を聞く、探しても見つからないので、茶室も念のために見に行った。 すると内側から鍵がかかっていた。もしかしてと家元と一緒に、無理やり開けたと言う。 そして中に倒れていた「たまみ」を発見、すでに死んでいたと答えた。 狩谷警部が来る。茶室は内側から掛け金がかかっていた、「しゅうほう」が一人で落ち着くために着けていた。 とりあえず全員に状況を聞いていくと言い、主人公とキャサリンは帰らせた。 カフェドミサへと行き、キャサリンと共に事件を整理する。 選考会が終わったのは10時、雪はすでに止んでいた。昼食の準備で皆、忙しくしていた。 「たまみ」がいない事に気付いたのは11時ごろ、そして11時半に「たまみ」の死体が発見。 つまり殺害されたのは10時から11時まで、皆忙しくて座敷を離れていた。 茶室は内側から鍵をかけられていた密室。さらに母屋と茶室は3Mほど離れており、雪の上には足跡が無い。 飛び移るには遠い距離。「たまみ」は華道大会への出品が決まり、自殺は考えにくい。 キャサリンは密室に関して考えるから、明日、屋敷に行って調査してほしいと主人公は頼まれた。 主人公は考える。「あいこ」「たまみ」が殺されたなら、やはり華道大会に関係した事件なのか? 114 :山村美紗サスペンス 京都花の密室殺人事件:2016/08/20(土) 18 42 55 ID ??? ●3月5日 京本邸を尋ねる主人公。玄関で女中に会い、屋敷に入れてもらう。 茶室に入り部屋を調べる。出入り口のフスマ以外に入れそうな所は無く、鍵をかければ密室になる。 応接間に行き家元の「しゅうほう」と話をする。 「たまみ」は華道大会に出られることを喜んでいた、とても自殺する様子ではなかった。 「さわだ」は大阪に仕事で出かけている。「かおり」は疲れたと部屋で休んでいる。「みつお」はおそらくマンション。 選考会の内容を聞く。「たまみ」「しずえ」「あそう マキ」の三人に生け花を出品してもらった。 三人の実力はほぼ互角。それを皆で選んだと言う、「さわだ」「みつお」は「たまみ」の生け花を推薦した。 「マキ」について話を聞くと、若いが個性的な腕を持った女性で、今は座敷にいると聞ける。 「マキ」に会い、自己紹介して話を聞いた。事件当時はポスターを張っていたと言う。 「あいこ」が亡くなったのは残念だが、おかげで家元の指導を受けやすくなった。 「たまみ」はきっと殺されたと思う、同じ弟子の間ではそんなに評判は良くなかったと言う。 「しずえ」とはあまり話した事は無いらしい。今日の葬式が終わった後に黙って帰ってしまった。 ただ華道大会の出品者は「しずえ」になるだろうと「マキ」は言った。 「たまみ」は良く木屋町のローズという店に、遊びに行っていたと聞ける。 選考会は「たまみ」になるとわかっていた、おそらく「たまみ」は選考者にすでに根回ししていたと思うと言った。 狩谷警部に会う。死因は青酸カリ、落ちていた茶碗から反応があった。 問題は内側からの鍵と、犯人と被害者の足跡が残っていない事。飛び移るのはさすがに無理がある。 板のような物を橋にすれば行けるが、警察には見つけられなかったと言う。 今から「たまみ」の家を調べに行くと言うので、主人公は一緒について行く。 整理された部屋。引き出しを調べると、「たまみ」と「みつお」のツーショット写真が見つかった。 狩谷警部にばれる前に、写真を持っていった。 「みつお」のマンションに行く。インターホーンを押す。家に入り、話を聞く。 「たまみ」は選ばれたから殺されたのかと考える「みつお」。「マキ」は親父の気を引こうと必死だった。 「あいこ」は人に殺されるような恨みを持たれるような人間ではなかったと言う。 足跡について聞く。茶室の足跡がなかった事を言うと突然「みつお」は考えだし、そういう事かと一人納得する。 聞こうとするが、なんでもないですと答えてくれなかった。 事件について聞く。選考会が終わったら、ああいう雰囲気が嫌で部屋に戻り、そのあとすぐに車で出かけたと答えた。 「たまみ」と二人で写った写真を見せる。すると観念したかのように答える。 元々「あいこ」の事が好きだったが振られてしまった、そこに「たまみ」が声を掛け適当に付き合うようになった。 「たまみ」の狙いが最初から地位だと気付いていた。華道大会に推薦してくれと頼まれていた。 だが、他にも付き合っている男がいる気がすると「みつお」は言った。 バー、ローズに行く。そこの店員が「たまみ」と友達だと言うので話を聞く。 家元の息子とうまくいっていると言っていたのに、死んでしまうなんてと言う。 他にも男がいたかと聞くと、確かに別の男と店に来たのを見た事があると店員は答えた。 115 :山村美紗サスペンス 京都花の密室殺人事件:2016/08/20(土) 18 43 24 ID ??? ●3月6日 京本邸を尋ねる。家元や「しずえ」は出かけている。応接間に行き「かおり」に話を聞いた。 「たまみ」は気が強く肌が合わなかった、「みつお」と隠れて付き合っていた噂も聞いた。 「しずえ」は大人しい娘だが腕はある、華道大会には彼女が出る事になるだろうと言った。 「さわだ」は先ほどまでいたが、清水の三年堂という陶器屋に用事で出かけた。 高校時代の知り合いで、計理士の資格を持っているので理事を頼んでいる。家としてはとても助かっている。 「マキ」は「あいこ」の弟子だったが、これからは家元が直々に教える事になったと聞ける。 座敷で練習中の「マキ」に話を聞く。 家元は自分の実力をきっと認めてくれる。「みつお」と結婚したら、自分は家元夫人になれる。 ローズのマスターは「たまみ」と仲が良かった。「さわだ」は若い女に弱いタイプ。 清水の三年坂にある三年堂という陶器屋、店主に話を聞く。清水焼きという陶器を売買している。 ここは京本流に陶器を良く販売している。「さわだ」はすでに帰ったらしい。 京本流は昔は小さい流派だったが、「さわだ」が来てから大きな屋敷になった。 家元の「しゅうほう」も経営は完全に「さわだ」に任せきりだと言う。 「さわだ」の家に行き、話を聞く。 事件が続いており、京本流の評判が落ちている。犯人を早く捕まえてほしいと頼まれる。 「しずえ」が華道大会に出品する事になるだろう、だがそのせいで立場が微妙なものになってしまった。 最近では理由をつけて、屋敷に来るのを避けているようだ。もっと家元を助けてほしいと言う。 経営を任されているのかと尋ねると、確かにその通りですと認める。家元が経理を考えない人だと答えた。 京本邸を尋ねる。女中に「しずえ」が座敷にいると聞ける。座敷に行き「しずえ」と話す。 家元を助けるべきなのでしょうがと、「しずえ」は口ごもる。 華道大会に対して、「あいこ」「たまみ」が亡くなった事で恐怖を抱いていた。 ●3月7日 京本邸を尋ねる。玄関の女中に挨拶し、応接間に行き「しゅうほう」と話す。 「みつお」「しずえ」「さわだ」は今日はまだ来ていない。 「みつお」は華道大会についての話し合いの予定があるのに、まだ来ていないのでこれから迎えに行くと言う。 「しゅうほう」と共にモダンハイツのマンションに来た主人公。まだ眠っているのだろう困った奴だと家元。 扉の前に行きインターホーンを押しても返事がない。 「しゅうほう」が合い鍵を持っていたので、鍵を開けて中に入る。 一体いつまで寝ているつもりだと言う家元、奥の和室にいくと誰かが倒れていた。 「みつお」が死んでいた。取り乱し息子の「みつお」の名前を叫ぶ「しゅうほう」。 「しゅうほう」は警察へと連絡しに行く。主人公は和室を見る。 「みつお」の死体に目立った外傷はない。座布団が二つ出されていた。 また奥に生け花が飾られており、四本の花を中心に枝が並んでいる。ゴミ箱には華の茎などが捨てられていた。 狩谷警部が来たので、主人公は部屋を出た。状況を説明し、後は警察に任せた。 カフェドミサに行く。キャサリンに「みつお」が殺された事を伝える。 「みつお」が殺された事に驚くキャサリン。もしかしたら「みつお」は事件を目撃したのではないかとキャサリンは考える。 主人公に「みつお」の死因、「たまみ」の男性関係の調査、それと「さわだ」をマークするようにと指示する。 まだ「たまみ」の事件の密室のトリックが解けない。ただ茶室には長い板を使ったのだろうとキャサリンは言った。 警察署に行き狩谷警部と話す。狩谷が言うには「しゅうほう」は息子を失ったショックで、まともな話は聞けなかった。 ただ和室の状況から「みつお」が生け花の練習をしていた事、「下手糞な生け方をしおって」と生け花を見て泣いていたと。 「みつお」の死因は青酸カリ。死亡時刻は3月6日の午後8時前後。 また「みつお」は生け花の状況や捨てられた茎から、生け花の練習後に殺されたとみられる。 116 :山村美紗サスペンス 京都花の密室殺人事件:2016/08/20(土) 18 43 56 ID ??? ●3月8日 警察署に行き狩谷警部と話す。どうやら「みつお」の死体に不審な点があるようだ。 青酸カリが胃ではなく血液から検出された。 「みつお」のすねぼ部分に小さな針で刺したような傷がたくさん円形についていた。 京本流に関して警察も調べているが、「しずえ」が何か隠しているように見えると言う。 また「しずえ」にも警察は話を聞いたが、事件当時は家にいてアリバイはないと証言していた。 カフェドミサに行き、キャサリンに「みつお」の死因を伝える。 すねの傷に関して考える。そして稽古をサボっていた「みつお」が自室で稽古をするのだろうかと悩んだ。 京本流の関係者が次々と死んでいく。また「しずえ」の様子がおかしい。 今日は華道大会の打ち合わせがあるので、「しずえ」は京本邸に行っているだろう。 京本邸に行き、玄関の女中と話す。「しゅうほう」は現在、華道大会について話し合いをしている。 6日の午後8時について聞く。女中は夕食の片づけをしており、「しゅうほう」や「かおり」も屋敷にいた。 モダンハイツに行き、管理人に頼んで「みつお」の部屋に入る。 部屋の中の棚を調べると手帳があった。『6日 夜8時にお花の稽古』と書かれていた。手帳を持っていく。 和室を調べる。現場は「みつお」の死体以外はそのまま。 生け花を調べると剣山に花が刺さっている。剣山はするどい釘がたくさん並べられたもの。 押し入れの中の座布団を調べると、一か所に小さな穴がたくさん円形に開いている座布団があった。 主人公は閃く。凶器は剣山で、青酸カリを縫って座布団の中に入れ、「みつお」をその上に座らせた。 すねに傷があったのは座布団の上に「みつお」が正座したから。犯人は外の座布団と押し入れの物を、その後入れ替えた。 警察署に行き、剣山について狩谷警部に話す。狩谷は調査すると言った。 ただ生け花の自らは青酸カリが検出されなかったので、生け花の剣山とは別の物だと言う。 手帳を見せると勝手に現場の物を持ち出すのは困ると言う狩谷。ただ内容から、死亡時刻に稽古をすると書いてある。 また華道大会だが「しずえ」が辞退したいと言いだしたようだ。 「しゅうほう」と「さわだ」が説得し、ようやく「しずえ」が出品する事で決まった。 京本邸に行き、玄関の女中と話す。「しずえ」はかなり気分が悪そうだと言う。 「しずえ」と「さわだ」はそれぞれ帰宅。「マキ」は稽古中。応接間の「しゅうほう」のもとに行く。 参っている様子の「しゅうほう」。「かおり」も疲れが出たと部屋で休んでいる。 「しずえ」は落ち着かない様子で、華道大会への出品が決まると逃げるように帰ってしまった。 華道大会の出品に「マキ」はまだ若く、「さわだ」も「しずえ」を押していた。 アリバイを聞くとなぜ私が息子をと怒るが、すぐに落ち着き、妻と女中とともにこの屋敷にいたと告げた。 座敷で稽古中の「マキ」に会い、話を聞く。 「しずえ」が出品を辞退すると言って自分のチャンスだと思ったが、結局「しずえ」になった。 きっと「たまみ」の時と同じく、「さわだ」が推薦したのだろうと言う。 「しずえ」は顔色が悪く、なにか怪しい。 アリバイを聞くと、前に言っていたローズで友達と酒を飲んでいた。マスターもいたから聞いてほしいと言った。 117 :山村美紗サスペンス 京都花の密室殺人事件:2016/08/20(土) 18 45 14 ID ??? ●3月9日 京本邸に行く、玄関の女中さんが言うには華道大会の用事で「しゅうほう」は出かけている。 応接間に行くと「かおり」がいたので話を聞く。 息子の「みつお」は、マンションで一人暮らしなんかするからこんな事になると言う「かおり」。 ここにも部屋があるのにと言った。「みつお」の部屋は二階の突き当りにある。 「しずえ」は今日この屋敷には来ていない、また家にも帰っていないらしい。 「みつお」の部屋に行くが、今から女中が掃除すると言うので出る。 応接間に戻ると「さわだ」がいたので、話を聞く。 「しゅうほう」はかなり気落ちしている、「みつお」の事はとても残念だった。 「しずえ」は何処に行ったのかは自分も知らない。 アリバイについて聞くと友人から自宅に8時前に電話があり、ずっと話していた。 8時ごろ辺りで昼に仕事で行っていた三年堂から、自宅に電話してもらった。 割り込み電話だったので、友人との電話を切り、三年堂に電話を掛け直した。 友人の名前は「かとう」、下賀茂に住んでいる。警察にも話したから、裏付けは取れている。 「みつお」の家で見つけた手帳を見せる。するとこういう証拠が出た以上は黙っているわけにはいかないと話し始める。 実は「みつお」は事件の日に「しずえ」と生け花の稽古をする予定だったらしい。 「しずえ」に稽古を頼んだのは「さわだ」。家元が心配をしていたのに「みつお」はずっと稽古もしない。 せめて形だけでも、華道大会に出品できるような物をだせるようにと「しずえ」に頼んだと「さわだ」は言った。 この事が知れれば京本流の恥になるだろうと「さわだ」は警察にも言わなかったと言う。 掃除が住んだようなので「みつお」の部屋へと行く。特にこれといったものはない。 換気の為に窓を開けている。窓から裏庭の納屋が見えた。 扉の開いた納屋、良く見ると長い板のような物が見える。 納屋に行く。ここからは茶室も遠くない。中に長さが3メートルほどの、大きな板があった。 玄関に行き女中に板について聞く、あれは茶室を立てた時の余りで、前は母屋の床下にあった。 誰かが女中の知らないうちに移動させたようだと、話を聞ける。 カフェドミサに行く。キャサリンに話を聞くと「しずえ」が昨日から行方が分からないとの事。 また「しずえ」の家にいたと言うアリバイだが、近所の人が7時に出かけたのを見たと情報が上がっている。 「しずえ」のアリバイは嘘だった。主人公は手帳を見せ「さわだ」の証言を伝える。 つまり「しずえ」はその時間、「みつお」のマンションに行っていた事になる。 京本邸の納屋で見つけた板の事を伝える。 犯人は母屋の廊下から茶室まで、板をかけて、「たまみ」を茶室に誘った。そして毒入りのお茶を飲ませた。 これで足跡がなかった理由が分かった。そして「たまみ」の事件当時、「みつお」は自分の部屋にいた。 そこから納屋に板を持ち込んだ人物を、窓から見たのではないかとキャサリンは推測する。 そして「みつお」は主人公の話を聞いて、あれが犯人だと後でわかり、犯人を脅迫した。 それが「みつお」が殺された理由だと推測できる。 118 :山村美紗サスペンス 京都花の密室殺人事件:2016/08/20(土) 18 45 47 ID ??? ●3月10日 朝、部屋で起きると電話が鳴る。取るとキャサリンからだった。 友達の浜口がきているので一緒に事件について話したいと言った。 カフェドミサに行く。キャサリンは浜口と事件について話し、「しずえ」が犯人だとは思えないと考えていた。 そこで「みつお」の部屋に行き、生け花を見たいとキャサリンは言う。 生け花にはその人の個性が出る。見れば本当に「しずえ」が関与したかわかるかもしれないとの事。 キャサリンと共にマンションに行き、管理人から鍵を借りて「みつお」の部屋に入る。 そして和室の生け花を見る。あまりうまくはなく「みつお」の物だろうと言うキャサリン。 だが「しずえ」が教えたのならもっと形になるはず、と言いかけたところで急に何かに勘付く。 この生け花は「みつお」でも「しずえ」の物でもない、生け花に関して何も知らない人が生けた物だと言いだした。 生け花の花の数は奇数である事が決められている。なのにこの花は四本。 つまり生け花の常識を知らない犯人が、これを生けた事になる。おそらく写真か何かを見て生けたのであろう。 花が隠れてよく見えなかったか何かで、適当に生けた。 そして京本流の関係者で生け花に関しての仕事についていない人は一人、「さわだ」である。 警察署に行き狩谷警部と話す。 「しずえ」が事件当日に「みつお」の部屋に行っていたという証言を「さわだ」から聞いたと狩谷。 生け花の稽古をしていたと。未だに「しずえ」は行方知れずで、指名手配する事になったと言う。 生け花に関して伝え、犯人は「しずえ」ではないとの推理を言った。キャサリンは浜口との用事を思い出し先に帰った。 「しずえ」をマンションに行かせ、に殺人容疑をかぶせた「さわだ」が怪しくなる。警察でも調べると言った。 バー『ローズ』に主人公は行く。マスターに会い、「たまみ」の事を聞いた。 「たまみ」はいつも誰かと飲みに来ていた。京本流の息子とよく来ていた。 他に眼鏡をかけた中年の男性とも来ていた。「たまみ」とその男は、最初に来たときは株の話などをしていた。 だが次に来たときは、なにかその男性は「たまみ」に脅されている様子だった。 またその男は最後に一緒に来たとき、「たまみ」に口紅に関して話を聞いていた。 119 :山村美紗サスペンス 京都花の密室殺人事件:2016/08/20(土) 18 46 31 ID ??? ●3月11日 カフェドミサに行くと、キャサリンはおらず、浜口がいる。 キャサリンは夜遅くまで密室トリックに関して考えており、今は寝ていると言う。 浜口にローズで聞いた話をする。もしその男が「さわだ」なら、殺人の動機は何なのか。 株の話をしていたというのが、関係しているのではないかと浜口は言った。 最初に「さわだ」の家に行った時、山村証券の人が尋ねていたのを主人公は思い出す。 浜口が言うには四条烏丸に山村証券のビルがあったはずだと言うので、そこに行く事にする。 山村証券に行き、受付で「さわだ」を担当している者と主人公は会った。 「さわだ」は二か月前に手持ちの株が暴落して、大きな損をしていたようだ。 多額の借金を抱えたが、すぐに返されたという。 ひと月ほど前に「さわだ」の紹介で女性が来たが、「さわだ」の借金に関する話ばかり聞いてきたとの事。 警察本部に行き狩谷警部に、「さわだ」の株について話す。 警察の調査で「さわだ」は京本流の資金を先月、数百万おろしていた。その事に関して「しゅうほう」は心当たりがない。 株の借金の返済の為に京本流の資金を使用したのなら、「さわだ」は横領罪である。 次にローズでマスターから聞いた話をする。「さわだ」が「たまみ」と思われる女性から脅迫されていたと言う。 「さわだ」が「たまみ」を殺害する動機はある。また「あいこ」を先に殺す事で京本流内のいざこざだと周りに思わせる。 そして「しずえ」に容疑をかぶせた。「みつお」を殺した際も「しずえ」に罪をかぶせようとした。 しかし「みつお」殺害時に「さわだ」には、友人と三年堂から自宅で電話を受けていたアリバイが存在している。 とにかく横領罪で「さわだ」を逮捕する事になった。主人公は他の証拠を探しに行く。 三年堂に行き主人と話す。「さわだ」は6日の昼に来て、夜八時に電話してほしいと言っていた。 言われた通り電話すると話し中、『今、話し中で、こちらから後ですぐにかけ直す』と言った。 五分後に「さわだ」から電話が来た。キャッチホンは割り込んで話せるから便利だと主人は言う。 気付いた事とは、こっちが何も言ってないのに「掛け直す」と言った事。本当にわかっているのか気になった。 五分後に掛け直されたので、大丈夫だったかと思ったと言う。ちなみに「さわだ」の家には留守番電話もあるらしい。 下賀茂の「かとう」の家。扉の前に行くと、何をごそごそしているんだと男が出てくる。 自己紹介し事件について聞く。前に警察も来たと、「かとう」は言った。 電話について聞くと、確かに8時前頃に「さわだ」から電話があった。 電話の内容については大した用事もない。十分ぐらいで割り込み電話があった。 気付いた事といえば、割り込み電話の音が変だったと「かとう」は言った。 カフェドミサに行くとキャサリンがいた、電話に関する話をキャサリンにした。 するとキャッチホンと留守番電話があれば、アリバイトリックを作る事が出来るとキャサリンは答えた。 まず事件があった6日の夜、「さわだ」は「みつお」を殺した後に「みつお」のマンションから「かとう」に電話をした。 そして8時頃、三年堂の主人は「さわだ」の家に電話。 「さわだ」の家の留守番電話で、後で掛けるとのテープのメッセージを三年堂の主人が聞く。 「さわだ」は8時5分頃に「かとう」に割り込み電話が来たからと演技をして、電話を切る。 そして「みつお」のマンションから自宅に電話をかけ留守電が動いているのを確認。三年堂の主人に電話をかけた。 後は茶室の密室トリックだけ、もうすぐ解けるとキャサリンが言う。明日それを主人公に見せると言う。 自宅に戻り、事件について考えていると電話が鳴る。キャサリンからの物だった。 「こぎく」からすぐに話したい事があると連絡がある、主人公とキャサリンはそれぞれみのやに向かった。 みのやに着き女将に話を聞くと「こぎく」はお茶屋に舞妓として行ったようだ。主人公もそちらに行く。 お茶屋に着くが、そこは一見さんお断りだった。そこの女将さんに中に入れてもらえない。 しかしそこにキャサリンが来る、キャサリンは友人と来た事があり中に入れる。「こぎく」を呼んでもらう。 ちょうど仕事が入ってしまったと謝る「こぎく」。「しずえ」先生の事で話したい事があると言う。 みのやに「しずえ」を匿っていると言う。主人公とキャサリンはみのやに戻る。 みのやに行き女将に話すと「しずえ」を呼んできてもらえた。 「しずえ」はご心配をかけたと謝る。周りから疑われている事が怖くなり、ここなら安全とみのやの人に匿われていた。 もうすぐ犯人が分かるので、その間、念の為に隠れていてほしいとキャサリンは言った。 120 :山村美紗サスペンス 京都花の密室殺人事件:2016/08/20(土) 18 47 11 ID ??? ●3月12日 カフェドミサに行くがキャサリンはいない。マダムがメッセージを預かっていた。 Kホテルの609号室に来てほしいと言う。 Kホテルでキャサリンがまっていた。ここの部屋は密室になっているとキャサリン。 フスマには掛け金がかかっていて、鍵がかかっている。 あの時の状況を思い出す。鍵がかかっていたので力づくで開き、そして中には「たまみ」の死体があった。 そして「さわだ」が中で見張り、「しゅうほう」と「かおり」が外に出て、10分後に警察が来た。 それと同じ状況を作るために、狩谷警部を呼んできてほしいと主人公にキャサリンは言う。 トリックはまだ完成していない、その10分の間に完成すると言う。 フスマの奥に行くキャサリン。言われた通り、狩谷警部を呼んでくる主人公。 キャサリンは一つずつ、主人公に問題を出すように説明していく。 まず「たまみ」に青酸カリを飲ませて殺害、そして犯人はどこから脱出したのか。 出入り口はフスマのみ。そして犯人は、鍵のかかったフスマに穴をあけて中から脱出した。 そして同じ柄のフスマ紙を外から張り付けた。 その後、足跡をつけないように板を渡って外に出て、板を片付ける。 後に「たまみ」を探しに「しゅうほう」「かおり」と共に茶室のフスマを力任せに開け、鍵を壊して中に入った。 そして家元たちが出て、中に一人が残り見張りをするふりをして、内側からフスマを貼り直した。 しかし中には木組みの桟があったはずと言う狩谷に、前もって切り取っておいたのだとキャサリンは言う。 そしてKホテルのフスマの紙を剥がして、実際にやって見せた。 あとフスマ紙を持っていたら怪しまれるが、華道大会のポスターを「さわだ」は貼っていた。 ポスターを入れる筒の中に隠していたようだ。しかし本当にホテルのフスマを壊すとはと驚く狩谷警部。 三人は京本の屋敷に行き、茶室のフスマを調べに行く。 フスマを調べるが壊した跡や、張り替えた跡はは見当たらない。 女中に話を聞くと、「さわだ」から死人が出た茶室のフスマは縁起が悪いと、表具屋に頼んでつけかえたようだ。 三人は表具屋に行き、そこの主人に京本の屋敷のフスマを見せてもらう。まだそのままの状態で置いてあった。 その張り紙を外すと、桟を切り取った跡があった。 これで「さわだ」を殺人犯として逮捕できる、ご協力ありがとうございましたと言って狩谷警部が去って行った。 キャサリンは主人公に、どこか静かな場所に散歩に行こうと言った。 結局「さわだ」が殺したかったのは、使い込みがばれた「たまみ」だけ。 華道大会のいざこざだと周りに思わせるために、連続殺人を行った。そのために綿密に殺人計画を立てた。 「あいこ」と「たまみ」を殺し「しずえ」に罪を着せる、「みつお」に犯行を見られ、それも「しずえ」に見せかけ殺した。 だがそのための生け花が「しずえ」が犯人でない証明となった。 きっと「しずえ」は華道大会でも素晴らしい作品を見せてくれるだろう。もうすぐ春ねと、キャサリンは言う。 おわり 121 :名無しさん:2016/08/20(土) 18 47 57 ID ??? 投下終了 たまみの死体を単独で見張らせたとか、警察に隠れて写真や手帳を持っていった主人公とかもあれだが 何より、納屋にある橋になる板を見落とした警察がおかしい。話自体は前回よりまとまってるのだが
https://w.atwiki.jp/storyteller/pages/1980.html
山村美紗サスペンス 京都花の密室殺人事件 連絡用掲示板・議論スレ-110~121 110 :山村美紗サスペンス 京都花の密室殺人事件:2016/08/20(土) 18 40 29 ID ??? ■山村美紗サスペンス 京都花の密室殺人事件 1989年ファミコンで発売のアドベンチャー。主人公の名前は自分でつける。 ゲームは全て平仮名ですが、漢字に変更してます。今回、主人公がどんな人間かいまいちわからない。 ●3月1日 主人公はキャサリンの友人。主人公は「まつの あいこ」という華道家に興味を持っていた。 「まつの あいこ」は雑誌で華道の家元制度を批判していた。 キャサリンに華道について尋ねると、実は「あいこ」の友人である事が分かり、紹介してもらった。 昼頃、まだ開始されてない生け花の展示会場に赴く二人。着物を着た女性「あいこ」が笑顔で出迎える。 京都では有名な生け花の京本流の中でも、一番の実力を持つ「あいこ」。 朝から忙しかったと「あいこ」は言い、化粧直しに一度離れて、また戻ってきた。 展示された生け花を「あいこ」が紹介しようとした所、苦しそうな顔でうめく。 そしてその場で「あいこ」が倒れた。キャサリンが驚いた顔で様子を見ると、すでに息を引き取っていた。 慌てて警察に連絡する主人公。呆然とするキャサリン。 倒れた「あいこ」には外傷はなく、口から血を流していた。 パトカーのサイレンの音がする。狩谷刑事が現れた。主人公とキャサリンは後で話を聞くと、自宅に帰された。 一度、自宅に帰り警察本部へと主人公は行く。あの様子では自殺は無いと考える主人公。 警察署の狩谷警部の元に行くとキャサリンもいた。二人で当時の様子を話す。 まだ会場は開いておらず、他に客はいなかった。毒物によるものだと考えられる、他殺・自殺両方で調べている。 自殺は考えられないと言うキャサリン、狩谷警部に頼んで記名帳のコピーを貰い、二人でカフェドミサに行く。 カフェドミサ。キャサリンは「あいこ」について話す。 初めて会ったのはニューヨークで個展を開いていたのを訪れ、友人となった。 その後、日本に来て京本流で生け花を習っていた。長い友人だったのだ。 頼まれて事件解決を手伝う主人公。考えをまとめたいキャサリンに、代わりに調査を依頼される。 記名帳のコピーを受け取り、主人公は調査を開始した。 五条堀川、京本流の家元の屋敷。大きな屋敷の玄関で、着物の女中と話す。 警察からすでに連絡が入り、それを受けて家元もおかみも出かけたようだ。 「あいこ」はここのお弟子さんである。女中に記名帳のコピーを見せ、知っている人を尋ねた。 「きょうもと しゅうほう」が京本流の家元。「きょうもと みつお」がその一人息子。 「さわだ」は理事係。「くじょう たまみ」「うめかわ しずえ」はお弟子さん。 「こぎく」「こはる」は「あいこ」の弟子で舞子をやっていると教えてもらう。 ほとんど「あいこ」の事で出かけているが「こぎく」「こはる」なら舞妓として働いてるかもしれないと聞ける。 京都の古い町並みを歩き、人に話を聞く。舞妓が務める場所を置き屋と言い、みのやと言う置き屋に行ってみる。 みのやに行き、女将さんに「あいこ」が亡くなった事を伝え、話を聞かせてもらう。 「こぎく」に話を聞く、個展には「こはる」と一緒に行った。自殺は無いと思うと答える。 「こはる」の方が「あいこ」と付き合いが長いので詳しい話を聞いたほうがいいと言う。だが今は「こはる」はいない。 111 :山村美紗サスペンス 京都花の密室殺人事件:2016/08/20(土) 18 41 00 ID ??? ●3月2日 次の日、警察本部に行く。死因は青酸カリ。しかしどうやって飲ませたのかはわからないらしい。 家元の屋敷を尋ねる。今日は「あいこ」の葬式を行っていた。 応接間に行く、ソファーに和服姿の家元「きょうもと しゅうほう」が座っていた。 キャサリンの知り合いである事を自己紹介し、事件の調査に協力してもらう。 一番弟子である「あいこ」が亡くなった事は、今でも信じられないと答えた。 カフェドミサに行き、キャサリンに会う。死因が青酸カリである事を伝える。 自殺でないとすると、どうやって青酸カリを服用させたか。あの時の事を思い出す。 「あいこ」は化粧直しに一度離れた。キャサリンはその事で閃く、おそらく口紅に青酸カリが塗られていたのだと。 みのやに行き舞妓の「こはる」と会い、事件について話を聞く。 「あいこ」は「しゅうほう」と家元制度についてよく言い争いをしていたと聞く。 この事件の裏には家元制度に対する批判が、原因にあるのではないかと考える主人公。 主人公は家元の屋敷を尋ね、「しゅうほう」にその事に関して話を聞いた。 家元制度は古くからのしきたりで真っ向から言い争いになった事もあった、ただ良い分は解る。 華道大会について聞くと、今は妻の「かおり」に任せきりになっている。「かおり」は茶室にいるので、案内される。 茶室は母屋と離れており、廊下も繋がっていない。案内した「しゅうほう」が去り、茶室から出た「かおり」に話を聞く。 「あいこ」は弟子の中で一番腕が良く、家元を継がせたいと「しゅうほう」は考えていた。 本来なら血筋である息子「みつお」が家元を継ぐしきたりなのだが、生け花の稽古をサボり腕も悪い。 華道大会には「しゅうほう」「みつお」「あいこ」が出品する予定だった、「あいこ」が亡くなったので代わりを選ぶ。 警察本部に行き、狩谷警部にキャサリンから口紅の話を伝えた。 調べた所、青酸カリの反応が出た。殺人事件と断定し、青酸カリを塗ったか口紅をすり替えたのだろうと狩谷警部は言う。 どちらにしろ「あいこ」の身近な人物の犯行と考えられる。 112 :山村美紗サスペンス 京都花の密室殺人事件:2016/08/20(土) 18 41 36 ID ??? ●3月3日 家元の屋敷を尋ね、玄関の女中と話す。 「みつお」は屋敷以外にもマンションの部屋を持ち。今日はマンションにいる。 他の弟子の「たまみ」と「しずえ」は座敷で現在、稽古を行っている。 「さわだ」は桂にある自宅にいると思いますと、女中は答えた。 座敷に行く。着物を着た「たまみ」「しずえ」に主人公はキャサリンの友人で、事件を調査中と伝えた。 「しずえ」は「あいこ」と「たまみ」の後輩。「しずえ」は「あいこ」の紹介で生け花を習っている。 「あいこ」が亡くなった以上、華道大会は「たまみ」が出品する事になるだろうと聞けた。 「あいこ」が使っていた口紅と「たまみ」「しずえ」が使っている物は同じ物だと答える。青酸カリだと聞くと驚いた。 会場の控室に「あいこ」のハンドバッグが置かれていた。関係者の出入りが多く、誰でもすり替えられたと聞ける。 桂の「さわだ」の自宅を訪ねる。家に入り出迎えた眼鏡の男性、「さわだ」に主人公は自己紹介し、事件について話を聞く。 話をしようとした所で山村証券の男性が尋ねてくる、後で電話をすると「さわだ」は断る。 「あいこ」は弟子の中でも一番の腕、華道大会は弟子の中で一人しか出品できないので「あいこ」が選ばれた。 家元はショックを受けており、今日は少し寝込んでいる。 「みつお」は家元を継ぐ立場だが、遊びたい盛りであまり華道を勉強せず、別にマンションを借りて住んでいる。 北白川のモダンハウスというマンションだと教えてもらう。 京本流はまだ主流ではないが、弟子の数も多い。 口紅が殺人に使われた事を話すと、女性的な発想ですねと「さわだ」は答えた。 「みつお」のマンションに行ってみる。インターホーンを押すと、「みつお」が答える。 家の中に入り自己紹介し、事件について尋ねる。 「あいこ」が亡くなってチャンスを得た人間がいる。 父親は生け花一筋で、経営は妻と「さわだ」に任せきり。もし自分が家元を継いだら、経営面をバリバリやりたい。 「たまみ」は「あいこ」の次の実力。要領が良くて、色々と話を周りにしていた。 「しずえ」は大人しい娘で「みつお」のタイプではないらしい。 次期家元として華道大会に出品する予定、ただ自分はビジネスタイプで生け花一筋にはなれないと言った。 カフェドミサに行きキャサリンと話す。家元の妻の「かおり」から電話があり、明日の昼食会に二人を招待するとの事。 昼食会の前に、華道大会の出品者を発表するという。明日の昼前に屋敷で会いましょうと話す。 また「あいこ」「たまみ」「しずえ」が同じ口紅だった事を伝える。つまり「たまみ」と「しずえ」は種類を知っていた。 「たまみ」「しずえ」には地位と言う動機が一応ある。また「みつお」も家元を継ぐのに「あいこ」が邪魔だった。 とにかく明日、京本邸で関係者について詳しく調べようと主人公は考えた。 113 :山村美紗サスペンス 京都花の密室殺人事件:2016/08/20(土) 18 42 15 ID ??? ●3月4日 京本の家を尋ねる主人公。3月だと言うのに朝に大雪が降り、地面に積もっている。 女中に案内され、座敷の中へ入る。人がたくさんいた。 座敷には京本流の関係者が集まっていた。キャサリンもすでに座って家元と話をしていた。 「さわだ」が華道大会に関するポスターを準備していた。弟子も手伝っている。 選考会はすでに終わっており、「たまみ」が華道大会に出品する事が決まった。 しかしその「たまみ」の姿が見えない。現在、「しゅうほう」が弟子たちに探させている。 「しゅうほう」も探しに行く、その様子を見て「さわだ」もポスターを張るのをやめてついて行く。 「かおり」もまた「たまみ」を探しに座敷を出る。 キャサリンと、何か嫌な予感がするわねと話をしていると、女の悲鳴が聞こえ、「かおり」が座敷に駆け込んできた。 茶室で「たまみ」が死んでいると言った。 茶室に向かう主人公。突然の事で辺りは騒然としている。 母屋と離れた場所の茶室、「しゅうほう」が入り口の前に立って見張っている。 雪の上には茶室に向かう足跡が三組、戻る足跡が一組あった。 警察が来るまでは誰も近づかないでと「しゅうほう」が皆に言う。 また茶室の中に「さわだ」が入っていて、様子を看ているようだ。 サイレンが鳴り、狩谷警部が来る。警部に言われ、全員が座敷へと戻る。 座敷に戻り正座して待つ一同。だが「みつお」の姿がない事に「かおり」が気付いた。 選考会の後から姿を見かけないと「かおり」が言う。 「しゅうほう」が言うには「たまみ」を探している時にガレージを見たが、車がなかったらしい。 この忙しい時にまたふらりと出かけたのかと、「しゅうほう」が愚痴った。 皆に話を聞いていく。死因は恐らく毒物、青酸カリではないかとの事。 選考会の後に「たまみ」の姿が見えない事に気付き、「しゅうほう」は弟子たちに探させていた。 雪の上に茶室に行く足跡がなかったので、誰も茶室に入ったとは思っていなかったらしい。 雪は朝のうちに降っていたが、選考会が始まった時には止んでいた。 「しずえ」はショックを受けている。 「さわだ」に話を聞く、探しても見つからないので、茶室も念のために見に行った。 すると内側から鍵がかかっていた。もしかしてと家元と一緒に、無理やり開けたと言う。 そして中に倒れていた「たまみ」を発見、すでに死んでいたと答えた。 狩谷警部が来る。茶室は内側から掛け金がかかっていた、「しゅうほう」が一人で落ち着くために着けていた。 とりあえず全員に状況を聞いていくと言い、主人公とキャサリンは帰らせた。 カフェドミサへと行き、キャサリンと共に事件を整理する。 選考会が終わったのは10時、雪はすでに止んでいた。昼食の準備で皆、忙しくしていた。 「たまみ」がいない事に気付いたのは11時ごろ、そして11時半に「たまみ」の死体が発見。 つまり殺害されたのは10時から11時まで、皆忙しくて座敷を離れていた。 茶室は内側から鍵をかけられていた密室。さらに母屋と茶室は3Mほど離れており、雪の上には足跡が無い。 飛び移るには遠い距離。「たまみ」は華道大会への出品が決まり、自殺は考えにくい。 キャサリンは密室に関して考えるから、明日、屋敷に行って調査してほしいと主人公は頼まれた。 主人公は考える。「あいこ」「たまみ」が殺されたなら、やはり華道大会に関係した事件なのか? 114 :山村美紗サスペンス 京都花の密室殺人事件:2016/08/20(土) 18 42 55 ID ??? ●3月5日 京本邸を尋ねる主人公。玄関で女中に会い、屋敷に入れてもらう。 茶室に入り部屋を調べる。出入り口のフスマ以外に入れそうな所は無く、鍵をかければ密室になる。 応接間に行き家元の「しゅうほう」と話をする。 「たまみ」は華道大会に出られることを喜んでいた、とても自殺する様子ではなかった。 「さわだ」は大阪に仕事で出かけている。「かおり」は疲れたと部屋で休んでいる。「みつお」はおそらくマンション。 選考会の内容を聞く。「たまみ」「しずえ」「あそう マキ」の三人に生け花を出品してもらった。 三人の実力はほぼ互角。それを皆で選んだと言う、「さわだ」「みつお」は「たまみ」の生け花を推薦した。 「マキ」について話を聞くと、若いが個性的な腕を持った女性で、今は座敷にいると聞ける。 「マキ」に会い、自己紹介して話を聞いた。事件当時はポスターを張っていたと言う。 「あいこ」が亡くなったのは残念だが、おかげで家元の指導を受けやすくなった。 「たまみ」はきっと殺されたと思う、同じ弟子の間ではそんなに評判は良くなかったと言う。 「しずえ」とはあまり話した事は無いらしい。今日の葬式が終わった後に黙って帰ってしまった。 ただ華道大会の出品者は「しずえ」になるだろうと「マキ」は言った。 「たまみ」は良く木屋町のローズという店に、遊びに行っていたと聞ける。 選考会は「たまみ」になるとわかっていた、おそらく「たまみ」は選考者にすでに根回ししていたと思うと言った。 狩谷警部に会う。死因は青酸カリ、落ちていた茶碗から反応があった。 問題は内側からの鍵と、犯人と被害者の足跡が残っていない事。飛び移るのはさすがに無理がある。 板のような物を橋にすれば行けるが、警察には見つけられなかったと言う。 今から「たまみ」の家を調べに行くと言うので、主人公は一緒について行く。 整理された部屋。引き出しを調べると、「たまみ」と「みつお」のツーショット写真が見つかった。 狩谷警部にばれる前に、写真を持っていった。 「みつお」のマンションに行く。インターホーンを押す。家に入り、話を聞く。 「たまみ」は選ばれたから殺されたのかと考える「みつお」。「マキ」は親父の気を引こうと必死だった。 「あいこ」は人に殺されるような恨みを持たれるような人間ではなかったと言う。 足跡について聞く。茶室の足跡がなかった事を言うと突然「みつお」は考えだし、そういう事かと一人納得する。 聞こうとするが、なんでもないですと答えてくれなかった。 事件について聞く。選考会が終わったら、ああいう雰囲気が嫌で部屋に戻り、そのあとすぐに車で出かけたと答えた。 「たまみ」と二人で写った写真を見せる。すると観念したかのように答える。 元々「あいこ」の事が好きだったが振られてしまった、そこに「たまみ」が声を掛け適当に付き合うようになった。 「たまみ」の狙いが最初から地位だと気付いていた。華道大会に推薦してくれと頼まれていた。 だが、他にも付き合っている男がいる気がすると「みつお」は言った。 バー、ローズに行く。そこの店員が「たまみ」と友達だと言うので話を聞く。 家元の息子とうまくいっていると言っていたのに、死んでしまうなんてと言う。 他にも男がいたかと聞くと、確かに別の男と店に来たのを見た事があると店員は答えた。 115 :山村美紗サスペンス 京都花の密室殺人事件:2016/08/20(土) 18 43 24 ID ??? ●3月6日 京本邸を尋ねる。家元や「しずえ」は出かけている。応接間に行き「かおり」に話を聞いた。 「たまみ」は気が強く肌が合わなかった、「みつお」と隠れて付き合っていた噂も聞いた。 「しずえ」は大人しい娘だが腕はある、華道大会には彼女が出る事になるだろうと言った。 「さわだ」は先ほどまでいたが、清水の三年堂という陶器屋に用事で出かけた。 高校時代の知り合いで、計理士の資格を持っているので理事を頼んでいる。家としてはとても助かっている。 「マキ」は「あいこ」の弟子だったが、これからは家元が直々に教える事になったと聞ける。 座敷で練習中の「マキ」に話を聞く。 家元は自分の実力をきっと認めてくれる。「みつお」と結婚したら、自分は家元夫人になれる。 ローズのマスターは「たまみ」と仲が良かった。「さわだ」は若い女に弱いタイプ。 清水の三年坂にある三年堂という陶器屋、店主に話を聞く。清水焼きという陶器を売買している。 ここは京本流に陶器を良く販売している。「さわだ」はすでに帰ったらしい。 京本流は昔は小さい流派だったが、「さわだ」が来てから大きな屋敷になった。 家元の「しゅうほう」も経営は完全に「さわだ」に任せきりだと言う。 「さわだ」の家に行き、話を聞く。 事件が続いており、京本流の評判が落ちている。犯人を早く捕まえてほしいと頼まれる。 「しずえ」が華道大会に出品する事になるだろう、だがそのせいで立場が微妙なものになってしまった。 最近では理由をつけて、屋敷に来るのを避けているようだ。もっと家元を助けてほしいと言う。 経営を任されているのかと尋ねると、確かにその通りですと認める。家元が経理を考えない人だと答えた。 京本邸を尋ねる。女中に「しずえ」が座敷にいると聞ける。座敷に行き「しずえ」と話す。 家元を助けるべきなのでしょうがと、「しずえ」は口ごもる。 華道大会に対して、「あいこ」「たまみ」が亡くなった事で恐怖を抱いていた。 ●3月7日 京本邸を尋ねる。玄関の女中に挨拶し、応接間に行き「しゅうほう」と話す。 「みつお」「しずえ」「さわだ」は今日はまだ来ていない。 「みつお」は華道大会についての話し合いの予定があるのに、まだ来ていないのでこれから迎えに行くと言う。 「しゅうほう」と共にモダンハイツのマンションに来た主人公。まだ眠っているのだろう困った奴だと家元。 扉の前に行きインターホーンを押しても返事がない。 「しゅうほう」が合い鍵を持っていたので、鍵を開けて中に入る。 一体いつまで寝ているつもりだと言う家元、奥の和室にいくと誰かが倒れていた。 「みつお」が死んでいた。取り乱し息子の「みつお」の名前を叫ぶ「しゅうほう」。 「しゅうほう」は警察へと連絡しに行く。主人公は和室を見る。 「みつお」の死体に目立った外傷はない。座布団が二つ出されていた。 また奥に生け花が飾られており、四本の花を中心に枝が並んでいる。ゴミ箱には華の茎などが捨てられていた。 狩谷警部が来たので、主人公は部屋を出た。状況を説明し、後は警察に任せた。 カフェドミサに行く。キャサリンに「みつお」が殺された事を伝える。 「みつお」が殺された事に驚くキャサリン。もしかしたら「みつお」は事件を目撃したのではないかとキャサリンは考える。 主人公に「みつお」の死因、「たまみ」の男性関係の調査、それと「さわだ」をマークするようにと指示する。 まだ「たまみ」の事件の密室のトリックが解けない。ただ茶室には長い板を使ったのだろうとキャサリンは言った。 警察署に行き狩谷警部と話す。狩谷が言うには「しゅうほう」は息子を失ったショックで、まともな話は聞けなかった。 ただ和室の状況から「みつお」が生け花の練習をしていた事、「下手糞な生け方をしおって」と生け花を見て泣いていたと。 「みつお」の死因は青酸カリ。死亡時刻は3月6日の午後8時前後。 また「みつお」は生け花の状況や捨てられた茎から、生け花の練習後に殺されたとみられる。 116 :山村美紗サスペンス 京都花の密室殺人事件:2016/08/20(土) 18 43 56 ID ??? ●3月8日 警察署に行き狩谷警部と話す。どうやら「みつお」の死体に不審な点があるようだ。 青酸カリが胃ではなく血液から検出された。 「みつお」のすねぼ部分に小さな針で刺したような傷がたくさん円形についていた。 京本流に関して警察も調べているが、「しずえ」が何か隠しているように見えると言う。 また「しずえ」にも警察は話を聞いたが、事件当時は家にいてアリバイはないと証言していた。 カフェドミサに行き、キャサリンに「みつお」の死因を伝える。 すねの傷に関して考える。そして稽古をサボっていた「みつお」が自室で稽古をするのだろうかと悩んだ。 京本流の関係者が次々と死んでいく。また「しずえ」の様子がおかしい。 今日は華道大会の打ち合わせがあるので、「しずえ」は京本邸に行っているだろう。 京本邸に行き、玄関の女中と話す。「しゅうほう」は現在、華道大会について話し合いをしている。 6日の午後8時について聞く。女中は夕食の片づけをしており、「しゅうほう」や「かおり」も屋敷にいた。 モダンハイツに行き、管理人に頼んで「みつお」の部屋に入る。 部屋の中の棚を調べると手帳があった。『6日 夜8時にお花の稽古』と書かれていた。手帳を持っていく。 和室を調べる。現場は「みつお」の死体以外はそのまま。 生け花を調べると剣山に花が刺さっている。剣山はするどい釘がたくさん並べられたもの。 押し入れの中の座布団を調べると、一か所に小さな穴がたくさん円形に開いている座布団があった。 主人公は閃く。凶器は剣山で、青酸カリを縫って座布団の中に入れ、「みつお」をその上に座らせた。 すねに傷があったのは座布団の上に「みつお」が正座したから。犯人は外の座布団と押し入れの物を、その後入れ替えた。 警察署に行き、剣山について狩谷警部に話す。狩谷は調査すると言った。 ただ生け花の自らは青酸カリが検出されなかったので、生け花の剣山とは別の物だと言う。 手帳を見せると勝手に現場の物を持ち出すのは困ると言う狩谷。ただ内容から、死亡時刻に稽古をすると書いてある。 また華道大会だが「しずえ」が辞退したいと言いだしたようだ。 「しゅうほう」と「さわだ」が説得し、ようやく「しずえ」が出品する事で決まった。 京本邸に行き、玄関の女中と話す。「しずえ」はかなり気分が悪そうだと言う。 「しずえ」と「さわだ」はそれぞれ帰宅。「マキ」は稽古中。応接間の「しゅうほう」のもとに行く。 参っている様子の「しゅうほう」。「かおり」も疲れが出たと部屋で休んでいる。 「しずえ」は落ち着かない様子で、華道大会への出品が決まると逃げるように帰ってしまった。 華道大会の出品に「マキ」はまだ若く、「さわだ」も「しずえ」を押していた。 アリバイを聞くとなぜ私が息子をと怒るが、すぐに落ち着き、妻と女中とともにこの屋敷にいたと告げた。 座敷で稽古中の「マキ」に会い、話を聞く。 「しずえ」が出品を辞退すると言って自分のチャンスだと思ったが、結局「しずえ」になった。 きっと「たまみ」の時と同じく、「さわだ」が推薦したのだろうと言う。 「しずえ」は顔色が悪く、なにか怪しい。 アリバイを聞くと、前に言っていたローズで友達と酒を飲んでいた。マスターもいたから聞いてほしいと言った。 117 :山村美紗サスペンス 京都花の密室殺人事件:2016/08/20(土) 18 45 14 ID ??? ●3月9日 京本邸に行く、玄関の女中さんが言うには華道大会の用事で「しゅうほう」は出かけている。 応接間に行くと「かおり」がいたので話を聞く。 息子の「みつお」は、マンションで一人暮らしなんかするからこんな事になると言う「かおり」。 ここにも部屋があるのにと言った。「みつお」の部屋は二階の突き当りにある。 「しずえ」は今日この屋敷には来ていない、また家にも帰っていないらしい。 「みつお」の部屋に行くが、今から女中が掃除すると言うので出る。 応接間に戻ると「さわだ」がいたので、話を聞く。 「しゅうほう」はかなり気落ちしている、「みつお」の事はとても残念だった。 「しずえ」は何処に行ったのかは自分も知らない。 アリバイについて聞くと友人から自宅に8時前に電話があり、ずっと話していた。 8時ごろ辺りで昼に仕事で行っていた三年堂から、自宅に電話してもらった。 割り込み電話だったので、友人との電話を切り、三年堂に電話を掛け直した。 友人の名前は「かとう」、下賀茂に住んでいる。警察にも話したから、裏付けは取れている。 「みつお」の家で見つけた手帳を見せる。するとこういう証拠が出た以上は黙っているわけにはいかないと話し始める。 実は「みつお」は事件の日に「しずえ」と生け花の稽古をする予定だったらしい。 「しずえ」に稽古を頼んだのは「さわだ」。家元が心配をしていたのに「みつお」はずっと稽古もしない。 せめて形だけでも、華道大会に出品できるような物をだせるようにと「しずえ」に頼んだと「さわだ」は言った。 この事が知れれば京本流の恥になるだろうと「さわだ」は警察にも言わなかったと言う。 掃除が住んだようなので「みつお」の部屋へと行く。特にこれといったものはない。 換気の為に窓を開けている。窓から裏庭の納屋が見えた。 扉の開いた納屋、良く見ると長い板のような物が見える。 納屋に行く。ここからは茶室も遠くない。中に長さが3メートルほどの、大きな板があった。 玄関に行き女中に板について聞く、あれは茶室を立てた時の余りで、前は母屋の床下にあった。 誰かが女中の知らないうちに移動させたようだと、話を聞ける。 カフェドミサに行く。キャサリンに話を聞くと「しずえ」が昨日から行方が分からないとの事。 また「しずえ」の家にいたと言うアリバイだが、近所の人が7時に出かけたのを見たと情報が上がっている。 「しずえ」のアリバイは嘘だった。主人公は手帳を見せ「さわだ」の証言を伝える。 つまり「しずえ」はその時間、「みつお」のマンションに行っていた事になる。 京本邸の納屋で見つけた板の事を伝える。 犯人は母屋の廊下から茶室まで、板をかけて、「たまみ」を茶室に誘った。そして毒入りのお茶を飲ませた。 これで足跡がなかった理由が分かった。そして「たまみ」の事件当時、「みつお」は自分の部屋にいた。 そこから納屋に板を持ち込んだ人物を、窓から見たのではないかとキャサリンは推測する。 そして「みつお」は主人公の話を聞いて、あれが犯人だと後でわかり、犯人を脅迫した。 それが「みつお」が殺された理由だと推測できる。 118 :山村美紗サスペンス 京都花の密室殺人事件:2016/08/20(土) 18 45 47 ID ??? ●3月10日 朝、部屋で起きると電話が鳴る。取るとキャサリンからだった。 友達の浜口がきているので一緒に事件について話したいと言った。 カフェドミサに行く。キャサリンは浜口と事件について話し、「しずえ」が犯人だとは思えないと考えていた。 そこで「みつお」の部屋に行き、生け花を見たいとキャサリンは言う。 生け花にはその人の個性が出る。見れば本当に「しずえ」が関与したかわかるかもしれないとの事。 キャサリンと共にマンションに行き、管理人から鍵を借りて「みつお」の部屋に入る。 そして和室の生け花を見る。あまりうまくはなく「みつお」の物だろうと言うキャサリン。 だが「しずえ」が教えたのならもっと形になるはず、と言いかけたところで急に何かに勘付く。 この生け花は「みつお」でも「しずえ」の物でもない、生け花に関して何も知らない人が生けた物だと言いだした。 生け花の花の数は奇数である事が決められている。なのにこの花は四本。 つまり生け花の常識を知らない犯人が、これを生けた事になる。おそらく写真か何かを見て生けたのであろう。 花が隠れてよく見えなかったか何かで、適当に生けた。 そして京本流の関係者で生け花に関しての仕事についていない人は一人、「さわだ」である。 警察署に行き狩谷警部と話す。 「しずえ」が事件当日に「みつお」の部屋に行っていたという証言を「さわだ」から聞いたと狩谷。 生け花の稽古をしていたと。未だに「しずえ」は行方知れずで、指名手配する事になったと言う。 生け花に関して伝え、犯人は「しずえ」ではないとの推理を言った。キャサリンは浜口との用事を思い出し先に帰った。 「しずえ」をマンションに行かせ、に殺人容疑をかぶせた「さわだ」が怪しくなる。警察でも調べると言った。 バー『ローズ』に主人公は行く。マスターに会い、「たまみ」の事を聞いた。 「たまみ」はいつも誰かと飲みに来ていた。京本流の息子とよく来ていた。 他に眼鏡をかけた中年の男性とも来ていた。「たまみ」とその男は、最初に来たときは株の話などをしていた。 だが次に来たときは、なにかその男性は「たまみ」に脅されている様子だった。 またその男は最後に一緒に来たとき、「たまみ」に口紅に関して話を聞いていた。 119 :山村美紗サスペンス 京都花の密室殺人事件:2016/08/20(土) 18 46 31 ID ??? ●3月11日 カフェドミサに行くと、キャサリンはおらず、浜口がいる。 キャサリンは夜遅くまで密室トリックに関して考えており、今は寝ていると言う。 浜口にローズで聞いた話をする。もしその男が「さわだ」なら、殺人の動機は何なのか。 株の話をしていたというのが、関係しているのではないかと浜口は言った。 最初に「さわだ」の家に行った時、山村証券の人が尋ねていたのを主人公は思い出す。 浜口が言うには四条烏丸に山村証券のビルがあったはずだと言うので、そこに行く事にする。 山村証券に行き、受付で「さわだ」を担当している者と主人公は会った。 「さわだ」は二か月前に手持ちの株が暴落して、大きな損をしていたようだ。 多額の借金を抱えたが、すぐに返されたという。 ひと月ほど前に「さわだ」の紹介で女性が来たが、「さわだ」の借金に関する話ばかり聞いてきたとの事。 警察本部に行き狩谷警部に、「さわだ」の株について話す。 警察の調査で「さわだ」は京本流の資金を先月、数百万おろしていた。その事に関して「しゅうほう」は心当たりがない。 株の借金の返済の為に京本流の資金を使用したのなら、「さわだ」は横領罪である。 次にローズでマスターから聞いた話をする。「さわだ」が「たまみ」と思われる女性から脅迫されていたと言う。 「さわだ」が「たまみ」を殺害する動機はある。また「あいこ」を先に殺す事で京本流内のいざこざだと周りに思わせる。 そして「しずえ」に容疑をかぶせた。「みつお」を殺した際も「しずえ」に罪をかぶせようとした。 しかし「みつお」殺害時に「さわだ」には、友人と三年堂から自宅で電話を受けていたアリバイが存在している。 とにかく横領罪で「さわだ」を逮捕する事になった。主人公は他の証拠を探しに行く。 三年堂に行き主人と話す。「さわだ」は6日の昼に来て、夜八時に電話してほしいと言っていた。 言われた通り電話すると話し中、『今、話し中で、こちらから後ですぐにかけ直す』と言った。 五分後に「さわだ」から電話が来た。キャッチホンは割り込んで話せるから便利だと主人は言う。 気付いた事とは、こっちが何も言ってないのに「掛け直す」と言った事。本当にわかっているのか気になった。 五分後に掛け直されたので、大丈夫だったかと思ったと言う。ちなみに「さわだ」の家には留守番電話もあるらしい。 下賀茂の「かとう」の家。扉の前に行くと、何をごそごそしているんだと男が出てくる。 自己紹介し事件について聞く。前に警察も来たと、「かとう」は言った。 電話について聞くと、確かに8時前頃に「さわだ」から電話があった。 電話の内容については大した用事もない。十分ぐらいで割り込み電話があった。 気付いた事といえば、割り込み電話の音が変だったと「かとう」は言った。 カフェドミサに行くとキャサリンがいた、電話に関する話をキャサリンにした。 するとキャッチホンと留守番電話があれば、アリバイトリックを作る事が出来るとキャサリンは答えた。 まず事件があった6日の夜、「さわだ」は「みつお」を殺した後に「みつお」のマンションから「かとう」に電話をした。 そして8時頃、三年堂の主人は「さわだ」の家に電話。 「さわだ」の家の留守番電話で、後で掛けるとのテープのメッセージを三年堂の主人が聞く。 「さわだ」は8時5分頃に「かとう」に割り込み電話が来たからと演技をして、電話を切る。 そして「みつお」のマンションから自宅に電話をかけ留守電が動いているのを確認。三年堂の主人に電話をかけた。 後は茶室の密室トリックだけ、もうすぐ解けるとキャサリンが言う。明日それを主人公に見せると言う。 自宅に戻り、事件について考えていると電話が鳴る。キャサリンからの物だった。 「こぎく」からすぐに話したい事があると連絡がある、主人公とキャサリンはそれぞれみのやに向かった。 みのやに着き女将に話を聞くと「こぎく」はお茶屋に舞妓として行ったようだ。主人公もそちらに行く。 お茶屋に着くが、そこは一見さんお断りだった。そこの女将さんに中に入れてもらえない。 しかしそこにキャサリンが来る、キャサリンは友人と来た事があり中に入れる。「こぎく」を呼んでもらう。 ちょうど仕事が入ってしまったと謝る「こぎく」。「しずえ」先生の事で話したい事があると言う。 みのやに「しずえ」を匿っていると言う。主人公とキャサリンはみのやに戻る。 みのやに行き女将に話すと「しずえ」を呼んできてもらえた。 「しずえ」はご心配をかけたと謝る。周りから疑われている事が怖くなり、ここなら安全とみのやの人に匿われていた。 もうすぐ犯人が分かるので、その間、念の為に隠れていてほしいとキャサリンは言った。 120 :山村美紗サスペンス 京都花の密室殺人事件:2016/08/20(土) 18 47 11 ID ??? ●3月12日 カフェドミサに行くがキャサリンはいない。マダムがメッセージを預かっていた。 Kホテルの609号室に来てほしいと言う。 Kホテルでキャサリンがまっていた。ここの部屋は密室になっているとキャサリン。 フスマには掛け金がかかっていて、鍵がかかっている。 あの時の状況を思い出す。鍵がかかっていたので力づくで開き、そして中には「たまみ」の死体があった。 そして「さわだ」が中で見張り、「しゅうほう」と「かおり」が外に出て、10分後に警察が来た。 それと同じ状況を作るために、狩谷警部を呼んできてほしいと主人公にキャサリンは言う。 トリックはまだ完成していない、その10分の間に完成すると言う。 フスマの奥に行くキャサリン。言われた通り、狩谷警部を呼んでくる主人公。 キャサリンは一つずつ、主人公に問題を出すように説明していく。 まず「たまみ」に青酸カリを飲ませて殺害、そして犯人はどこから脱出したのか。 出入り口はフスマのみ。そして犯人は、鍵のかかったフスマに穴をあけて中から脱出した。 そして同じ柄のフスマ紙を外から張り付けた。 その後、足跡をつけないように板を渡って外に出て、板を片付ける。 後に「たまみ」を探しに「しゅうほう」「かおり」と共に茶室のフスマを力任せに開け、鍵を壊して中に入った。 そして家元たちが出て、中に一人が残り見張りをするふりをして、内側からフスマを貼り直した。 しかし中には木組みの桟があったはずと言う狩谷に、前もって切り取っておいたのだとキャサリンは言う。 そしてKホテルのフスマの紙を剥がして、実際にやって見せた。 あとフスマ紙を持っていたら怪しまれるが、華道大会のポスターを「さわだ」は貼っていた。 ポスターを入れる筒の中に隠していたようだ。しかし本当にホテルのフスマを壊すとはと驚く狩谷警部。 三人は京本の屋敷に行き、茶室のフスマを調べに行く。 フスマを調べるが壊した跡や、張り替えた跡はは見当たらない。 女中に話を聞くと、「さわだ」から死人が出た茶室のフスマは縁起が悪いと、表具屋に頼んでつけかえたようだ。 三人は表具屋に行き、そこの主人に京本の屋敷のフスマを見せてもらう。まだそのままの状態で置いてあった。 その張り紙を外すと、桟を切り取った跡があった。 これで「さわだ」を殺人犯として逮捕できる、ご協力ありがとうございましたと言って狩谷警部が去って行った。 キャサリンは主人公に、どこか静かな場所に散歩に行こうと言った。 結局「さわだ」が殺したかったのは、使い込みがばれた「たまみ」だけ。 華道大会のいざこざだと周りに思わせるために、連続殺人を行った。そのために綿密に殺人計画を立てた。 「あいこ」と「たまみ」を殺し「しずえ」に罪を着せる、「みつお」に犯行を見られ、それも「しずえ」に見せかけ殺した。 だがそのための生け花が「しずえ」が犯人でない証明となった。 きっと「しずえ」は華道大会でも素晴らしい作品を見せてくれるだろう。もうすぐ春ねと、キャサリンは言う。 おわり 121 :名無しさん:2016/08/20(土) 18 47 57 ID ??? 投下終了 たまみの死体を単独で見張らせたとか、警察に隠れて写真や手帳を持っていった主人公とかもあれだが 何より、納屋にある橋になる板を見落とした警察がおかしい。話自体は前回よりまとまってるのだが
https://w.atwiki.jp/yamamura2/pages/317.html
【TOP】【←prev】【FAMILY COMPUTER】【next→】 京都花の密室殺人事件 タイトル 京都花の密室殺人事件 機種 ファミリーコンピュータ 型番 DTF-YM ジャンル アドベンチャー 発売元 タイトー 発売日 1989-2-11 価格 5900円 山村美紗サスペンス 関連 FC 京都龍の寺殺人事件 京都花の密室殺人事件 京都財テク殺人事件 SCD-R 山村美紗サスペンス 金盞花京絵皿殺人事件 3DO 山村美紗サスペンス 京都蔵馬山荘殺人事件 駿河屋で購入 ファミコン(箱説あり) / ファミコン(箱説なし)