約 36,196 件
https://w.atwiki.jp/poke_ss/pages/2166.html
8ページ目 あれから数カ月。 学園生活を通して下界の情報を得るが、それでもわからない事が多い。 それより心配なのが、織姫の存命だ。 彼女も私と一緒に下界に流された筈なのだが 一向に連絡が入ってこない。 鵲組は天界でも名を馳せた最強グループなのだが… そんな、五月のお昼頃だった。 とある男子生徒「お前が、彦星だな。」 彦星「はい、そうですが…!?!」 突然、銃を頭に向けられる。 男子生徒「織姫を探しているそうだな。今日の夕方、E地区の廃工場に来てもらう、返答は聞いてない。」 彦星「!?」 そう言って、男は去って行った…。 ただ一つわかる事は、アイツは只者じゃないってことだ。 アイツ…顔はよく見えなかったが…織姫を知っているのか? 兎に角、情報が得られるのなら、行くしかない。 俺は廃工場に向かった。 次へ トップへ
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1267.html
鋼の心 ~Eisen Herz~ 第六話:姫と騎士(後編) 「はい。それでは歴史の授業を始めますわね?」 歴史の教師、斎藤浅葱。 前髪を切り揃えたロングヘアに柔和な微笑。フランクな態度での分かりやすい授業が特徴だ。 スタイルも良く、服飾のセンスも教師としてギリギリのレベルで魅力的にまとまっているためか、男女を問わず生徒からの人気も高い教師であった。 しかし…。 「えー、今日は十字軍の遠征をテーマにするつもりでしたが、あんなロクでもない騎士ども話なんか如何でもいいので、すっとばしちゃいますわ。そこで今日は中国は明の初代皇帝。洪武帝のあたりから始めたいと思いますの」 「「えっ!?」」 教室中が一瞬ざわめく。 「何か文句でもありますの?」 「………あの、先生。十字軍の遠征は歴史的な重要事項であり………」 「テストには出しませんわ?」 おっしゃー、と一部の者がガッツポーズ。 これで生徒の過半数はオチた。 「しかし、受験のためには避けては通れない道で………」 食い下がるのはクラス委員長以下数名の、高学歴志望組。 「大丈夫。大学入試に十字軍なんて1割も出ませんわ」 それを言ったら、洪武帝なんかもっと出ないと思う。 そう口に出していえる命知らずはこのクラスには居なかった。 「ですが、先週配布したレジュメにはあれほど丁寧に資料をそろえていたではありませんか!?」 「ええ、ですが昨日騎士が嫌いになったんですのよ」 「………」 流石に絶句する委員長。 「他に文句のある人は居ませんわね?」 沈黙する教室。 「はい、それでは授業を始めますわ………。ああ、それと先週のレジュメは各自で焼却でもしちゃって下さいな」 今日の斉藤教諭は、えらく不機嫌だった。 「…って事があってな」 「それはまた………。ユカイな教師ね………」 歴史の授業の後はすぐに放課後。 何時もどおり“奇遇にも”合流した美空に、祐一は今日の出来事を話した。 [こんにちは、ユーイチ。今日もレライナは万全よ。早く対戦しましょう] 美空に連れられてやってきたリーナが、祐一の腕を取りながらはしゃぐ。 [分かった。それじゃあ対戦台借りてくるね……] 祐一は半ば逃げ出すようにカウンターに向った。 「そういえば、美空とフェータは知ってたの?」 残されたアイゼンがアーンヴァルとその主に尋ねる。 「え、何を?」 「あの子、イギリスのジュニアチャンピオン………」 日本語なので、傍にいるリーナは会話の内容を理解できていない。 「…へぇ、そうだったんだ」 「………聞いてないんだ?」 「すっごく強いのよ、とは聞いていましたけど、流石にチャンピオンだとまでは………」 「道理で、強いわけだ………」 なるほどなー、と頷きあう美空とフェータ。 「フェータは、レライナに勝てる?」 「え?」 アイゼンの問いに意表を付かれたフェータが一瞬考え込む。 「………え~と、たぶん互角だとは思いますけど………」 控えめにそう言った彼女の言を訳せば、勝率は5割を超えると言うことだろう。 似て非なる戦法を持つ両者だが、後の先を取るレライナと先の先をとるフェータでは、多少フェータに分があるのだ。 だがしかし、アイゼンにとっては瞬間速度の高いレライナの方が比較的相性が悪い。 あの異常な速さがその原因だ。 近い距離でダッシュされれば、決して低くないアイゼンの動体視力をもってしても、補足できるかどうかは微妙なところ。 もしも見逃せば、レライナは一瞬とは言え“消える”のだ。 その間に何かをされてもアイゼンには見えていない。 相手を見て、それに対応するアイゼンのようなタイプにとって、レライナは天敵だった。 「………勝ち目はあるんですか?」 フェータの言葉にアイゼンは顔を上げた。 表情は何時もの無表情。…だが。 「大丈夫。祐一がいるなら負けない」 その瞳には受付を済ませ、戻ってきた祐一が映っていた。 戦闘フィールドは草原。 平地が主体の見通しの良いフィールドだが、岩や森林と言った遮蔽物として使える地形が周囲に散りばめられており、神姫のタイプに応じて主戦場を選べるようになっている。 そして、そのタイプが食い違った際、如何に自分の有利な地形で戦わせるかが、オーナーの腕の見せ所といえる。 『言って置くけど、今日のレライナは本気モードよ。昨日のバトルロイヤルでは使ってない武器だってあるんだからね』 [それは楽しみ。こっちも修理が終ったばかりのパワーアームだ。接近戦だからって楽に勝てると思うなよ?] 『ええ、それじゃあお互い楽しみましょう。幸運を』 [そっちもね] 言って敵側のコーナーとの通信をきる。 「アイゼン。調子は如何?」 「問題なし。レスポンス、精度ともベストな状況」 「火器は?」 「装備方面は問題なし。火器管制もオールグリーン」 「よし。……レライナのパワーは凄いけど、パワーアームで武装している分、単純な力押しならこちらが有利だ。問題となるのは機動性だけど、瞬間的な速度以外はフェータと比べればそこまで絶望的な数値じゃない」 「つまり、あのダッシュが曲者?」 「そうだね、いかにサイフォスとは言え、攻撃力自体はフェータに及ばない」 昨日の戦闘でも、さして耐久性に優れる訳でもないマヤアが、クリーンヒットではない攻撃には耐えていた。 「つまり、ちゃんとガードすれば耐えられるレベルだ。………だからダッシュで撹乱されて、無防備な急所に一撃を貰うのがまずい」 「つまり、あのダッシュを見切れるかどうかが鍵………」 「そう言う事。―――頑張ってね、今日は早めに決着を着けるよ?」 「…………、いいの?」 「ああ」 祐一が頷くと同時に、戦闘開始が告げられた。 アイゼンは会話を打ち切り、戦場へと向う。 アイゼンの武装はストラーフの標準装備、パワーアームに強化レッグ。そして各種ブレード類。 追加装備としてフォートブラッグの滑空砲を二門、パワーアームにマウントし、手持ちの火器はアサルトライフルを選択している。 勝つことを最優先とするアイゼンは、対戦の際に特定の武装に拘る事が無い。 敵に応じて武装を変えられるのが、そして如何なる武装でも使いこなし、マスターの構築した戦術を余す所なく発揮するのが、優れた神姫であると考えているからだ。 そんなアイゼンが唯一拘るのがこの装備。 バトルロイヤルに挑む際の装備である。 コンセプトは臨機応変。 遠距離砲撃から近接格闘までこなす重武装と、武装を追加し“重くした”副腕を“振る”事によって生み出される瞬間的な高機動。 ストラーフのパワーアーム本来のパワーと頑強さを、そのまま火力と機動性に直結させたアイゼンの最強形態と言ってもいい。 「────!! 目標捕捉!!」 レライナの姿を空中に捉え、アイゼンに驚愕が走る。 『あれは……、フローラルリング?』 そのシェルエットから祐一が口にしたのは、本来ジルダリアタイプの主兵装の名だった。 この基盤となるリングと、そこに付属する大小合わせて四対の翼剣は、装備した神姫の機動性と攻撃力を同時に、かつ大幅に増強する。 極めて強力な兵装ではあるものの、神姫側からの操作が難しいらしく、習熟にはかなりの時間を要する“使い勝手の悪い”兵装でもあった。 逆に言えばジルダリアタイプとは、この兵装を使用することに特化した神姫だといってもいい。 ジルダリアの素体を使用しながら、この兵装を放棄する神姫が少ない事がその証明となる。 『冗談じゃない。あれだけの性能を有しながら、フローラルリングまで使いこなすって言うのか?』 確かに、切り札としてはこの上ない代物だろう。 祐一もアイゼンも、レライナの剣技には敵わないまでも追従は可能と考えていた。 近接戦に入っても、致命的なダメージを負う前に何とか鍔競り合いに持ち込み、パワーアームのパワーで押しつぶす。 そんな作戦も立てていたのだ。 しかし、“レライナが”“フローラルリングを”装備しているのなら話は変わる。 向こうが有する同時攻撃可能な刃は9つ。 それに対してアイゼンの腕は4本しかないのだ。 『アイゼン。偏差射撃で弾幕を張って近寄らせるな。流石にアレと至近距離で戦うのは無謀だ!!』 「了解」 アイゼンが頷き、戦闘の口火を切った。 パワーアームの両腕にマウントした滑空砲を左右交互に発砲。 アサルトライフルの射撃も合わせ、浮遊しているレライナに対し弾幕を張る。 「ふん甘いわ、その程度が当るものか……!!」 フローラルリングを蝶の翼のように操り、接地。 そのまま地を蹴り弾丸のように突進してくるレライナ。 「チャンス!!」 直線的な機動を取ったレライナに、アイゼンは予測射撃で応じる。 如何に速くとも直線的な軌道であれば、着弾時に存在している空間を割り出すのは容易だ。 アイゼンは迷わずその空間に滑空砲の片方を発砲。 連射を中断し、リロードを終えたもう一方の砲は、追撃の為に温存する。 「だから甘いといっておる!!」 レライナは空中で翼を羽ばたかせる。 当然ながらアイゼンは、レライナが翼で回避を試みる事も予測していた。 しかし、レライナの低空跳躍はその余りの速さゆえに、多少の軌道修正では着地地点を変更できない筈だ。 そして、フローラルリングにそこまでの機動性は無い。 (この砲撃が外れる要因は、無い……) しかし、レライナが行なった軌道修正はアイゼンの予測を上回る。 もちろん軌道修正のパワーが、では無い。 軌道修正の方向が、である。 「地面に!?」 レライナは、信じがたい事に、低空を高速移動している自身の身体を、自ら地面に叩き付けた。 これで確かに砲弾の直撃はかわせただろうが、レライナが受けるダメージはそれ以上になる筈だ。 自滅? そんな考えを抱いた次の瞬間。 「────!?」 アイゼンは何の理由も無い直感で、その場から跳躍する。 その直後。 ぞっ、と鈍い音がして、空気を引き裂く一閃がアイゼンの一瞬前まで居た空間を横薙ぎに薙ぐ。 「……!!」 そこにアイゼンは、剣を振りぬいたレライナの姿を見た。 「今のをかわすか。こ奴、想像以上に出来るわ……」 『昨日美空に聞いたでしょ。アイゼンは強いんだから、油断しちゃダメ』 「ふん、言われずとも分かっておる」 実を言えば、レライナの最大の武器は、剣技でもフローラルリングでも無い。 剣技に限ればレライナより上の神姫も幾人か居るだろう。 ましてや、フローラルリングの扱いは普通のジルダリアにも劣るとさえ考えている。 しかし、剣技は一撃であらゆる神姫に致命的なダメージを与えられればそれで充分であり、フローラルリングに至っては、彼女の最大の武器を活用するための追加装備に過ぎない。 その最大の武器とは、桁外れの瞬発力である。 素体のチューンに加え、バッテリー出力を最大限に活用するためのコンデンサと、それらを統合する自作の制御プログラムが生み出した爆発的な加速力。 そのパワーは、決して軽くはないレライナの身体を、弾丸と見紛うばかりの速度で打ち出せる程である。 これにより、レライナは敵の反応を許さぬ速度で、最も無防備な場所に、最大限の力を込めた一撃を放つ事が出来るのだ。 レライナが、イギリスを制覇した三度の大会。 その全てを合わせても、レライナに2撃目を要求した神姫は10を数えない。 しかし、日本に来て僅か2日で、その2撃目を必要とする敵が2人も現れた。 「くくく、面白い。面白いぞ……」 再び距離を取るアイゼンを見送るように、レライナは暫し待つ。 アイゼンからの再度の発砲。 素直にレライナの居る場所を狙ってきているのは、先ほどの軌道を確認するためか。 当然、レライナはこの一撃を低空跳躍でかわす。 ぐん、と視界が狭まり、空気の壁に押し返されるようないつもの感覚を突き破る。 狭まった視界の隅でアイゼンの発砲。 弾道予測の先は、先ほどと同じく着地予想地点。 「だから、それでは無理だというのだ!!」 これも先ほどと同じ。 フローラルリングを駆使し、只でさえ低い跳躍の軌道を地面すれすれまでに近付け、そこで強引に別方向へ跳躍する。 ずれた軌道を修復して、三度跳躍するまで5分の1秒もかからない。 上から見ればジグザグの軌道。 敵から見れば、消えたレライナがいきなり目の前に居るように感じるはずだ。 当然、レライナが振るうソードに対応できる筈も無い。 しかし。 「何っ!?」 『嘘っ!?』 アイゼンは、軽く後方に跳びあがり、振るわれたソードをパワーアームのナイフで受けた。 ソードに弾き飛ばされるように、跳び上がっていたアイゼンが吹き飛ばされる。 ────否。 レライナのソードの力を利用して、アイゼンは無理矢理間合いを離したのだ。 発砲!! 着地と斬撃の反動で硬直していたレライナの耳元を掠めるように、轟音を上げて通り過ぎてゆく砲弾。 「そんな馬鹿な、たったの一撃で我の動きを見切ったとでも言うか!?」 『レライナ、来たわよ!!』 レライナの驚愕を他所に、アイゼンは三度距離を離しての砲撃を開始する。 もちろん、レライナが避けない訳には行かなかった。 『かわされた!?』 「ちがう。発砲のタイミングがコンマ1秒ずれた」 『タイミングがシビアだね。もう一度出来そう?』 「ん。マスターが望むなら、何度でも……」 こちらの発砲から、レライナの斬撃が到達するまでの時間が短すぎて回避が出来ない。 かと言って、瞬間移動じみたレライナの動きは目で追える訳も無く、攻撃を受けるのも困難。 フェータとは違い、斬撃そのものは決してアイゼンが捌けないレベルではないのだが、攻撃の開始モーションが見えなくては何時、何処で受け止めれば良いのか判断がつかないのだ。 そこでアイゼンは、最初の一回のアタックパターンを解析し、高さと方向を予測。 その軌跡に“ナイフを置いておく”事で二撃目を受けたが、そう何度も通用する手段ではない。 『こんなその場凌ぎ。多分、次にはばれるだろうね、ここで決めるよ』 「ん」 最初の跳躍への予測射撃。 跳躍中に強引に接地して、“消える”レライナ。 レライナ自身に押し跳ばして貰う為に、軽くジャンプしてナイフを構える。 しかし。 「────っ!?」 襲ってきたのは斬撃ではなく体当たり。 「あっ!?」 後悔する間もなく体勢を崩され、無防備な姿を晒してしまうアイゼン。 隙は極微だが、レライナを相手取っては致命的とも言える時間。 そう考えたのとどちらが早かったのか、がつっ、と鈍い音が胸部から響く。 そこに突き立てられた白銀の刃。 『アイゼンっ!!』 「大丈夫。ライフルだけ。本体のダメージは軽微」 言いながらバランスを立て直して着地。 半ばから切断され、既に用を成さなくなっているライフルをレライナに投げつけて、離脱の時間を稼ぐ。 『……?』 レライナが煩わしそうにライフルの残骸を振り払う間に、アイゼンはなんとか距離を取った。 「強い……」 『アイゼン。滑空砲の行進間射撃は可能?』 「命中は期待ないよ?」 『構わないよ。それでね……』 アイゼンは祐一の作戦を聞き目を丸くする。 「それで、いいの?」 『ああ、単純な格闘戦だけならフェータ程じゃない。充分に対処できるだろう?』 「あの踏み込みからの一撃を捌くよりは………」 『充分だ、行け』 「んっ!!」 答え、アイゼンはレライナに向けて踏み出した。 「────っ!?」 アイゼンの予想外の行動に戸惑ったのか、レライナの迎撃は余裕のないものだった。 チャンスとばかりに、パワーアームの大型ナイフで畳み掛ける。 祐一の読み通り、迎撃はソードで行なわれた。 (やはり、フローラルリングには本体ほどの精度が無い) もしあるのなら、今の一撃はフローラルリングで受け、その隙にソードを振るう方が良いはずだ。 それをしないと言う事は、出来ないという事。 それを否定しようとするかのように、フローラルリングが展開して斬撃を放ってくる。 しかし、それが逆に祐一の予想を裏付ける。 一撃、一撃が重くない。 左右のパワーアームが握るナイフで、本体の手にしたブレードで、包み込むような斬撃の群を捌いてゆくアイゼン。 『パワーでは上なんだ。ソードの一撃にさえ注意すれば、むしろ移動に翻弄されない近接戦の方が分がある』 レライナのアタックパターンが、あの低空跳躍にある事を見抜いた祐一が立てた作戦。 それが、明らかに不利である敵の間合いでの戦闘だった。 「それに、フローラルリングがこの程度なら、多少は捌ける………」 むろん、フェータほどではないにせよ、格闘戦におけるレライナの技量はアイゼンより上だ。 そこにフローラルリングまで加わっては歯が立たない、と一度は放棄した近接戦だが、実の所中距離からの射撃戦を挑むよりは分がある。 どうせ距離を離して砲撃しても、あっという間に距離を詰めての斬撃が来るのだ。 ならば、こちらから近接戦闘を挑む方が、砲撃による隙を作らない分まだ勝ち目があるといえた。 更に、レライナの困惑が一時的とは言え互角の戦いを展開させてくれる。 逃げる敵を追うことに慣れているレライナは、その実このような斬撃の応酬に慣れていない。 当然だ。 何処の誰が、飛び道具を持たない持たない騎士型神姫。近接最強を謳われるサイフォスに、態々正面からの格闘戦を挑むものか。 ましてや、有名になればなるほど、挑んでくる神姫はレライナを研究し、近接戦対策を考慮した者ばかりになってくる。 そう。 最強の近接戦能力を持つが故に、レライナは近接戦の経験が不足していたのだ。 「お、おのれ……!!」 冷静になったのか、それとも逆上したか。攻勢に出るレライナ。 しかし、アイゼンは攻撃を放棄し、レライナの斬撃を受ける事だけに終始する。 威力のあるソードへの対応を最優先にしているため、捌ききれないフローラルリングが何度もパワーアームの装甲を引っ掻くが、辛うじて致命傷だけは回避できている。 このような近接戦では、レライナ最大の武器である跳躍は今までのようには活かせない。 しかし、交わされた斬撃の応酬が三桁を数える頃、レライナがそれに気付いた。 「飛べぇ!!」 アイゼンに向っての直接跳躍。 「────くっ!!」 パワーアームで武装したアイゼンの巨体を、体当たりで吹き飛ばし間合いを広げる。 そして、ダッシュからの斬撃と言う必殺のパターンに持ち込もうとするが……。 アイゼンも、この体当たりを待っていたのだ。 「そこっ!!」 体当たりから跳躍へ移る一瞬の隙。 しかし、その瞬間を待っていたアイゼンがそれを見逃す筈も無い。 「────しまっ!!」 左右両方の滑空砲で同時射撃。 アイゼンが外すような距離ではない。 当然、直撃だった。 しかし。 「────!?」 爆炎の中から飛び出してきたフローラルリングの翼剣がアイゼンの全身に突き刺さる。 「この程度でぇ!!」 続いて飛び出してくるレライナ。 被弾し、大ダメージを負ってはいるが戦闘不能ではない。 翼剣を射出し、用済みになった基部を切り捨て身軽になると、そのまま横薙ぎの斬撃を繰り出す。 「────!!」 ざくっ、と嫌な音がしてパワーアームの左手が動かなくなる。 分厚い装甲を突き抜け、中枢部にまでダメージが及んだらしい。 「────やられる……!!」 次の攻撃は最早防げない。 アイゼンは敗北を覚悟した。 「………………、…………、……、…?」 しかし、止めの一撃は何時まで待っても来なかった。 「……レライナ?」 剣を振りぬいたまま立ち尽くす青い騎士。 返事は、無い。 コンピュータがアイゼンの勝利を宣言したのはその時だった。 「……バッテリー切れ!?」 レライナの敗因を聞き、素っ頓狂な声を上げる美空。 彼女の言うとおり、先の戦いの決着はレライナのバッテリー切れによる戦闘不能であった。 「じゅ、充電して無いわけ、無いわよね?」 美空はクレイドルの上で眠るレライナを指差し、小声で尋ねる。 わざわざ小声なのは、寝ているレライナを起こさない様にとの配慮だろうか? [レライナの戦い方はバッテリーを馬鹿喰いするのよ。だからすぐ寝ちゃうし、戦うとき以外はあんまり起きてないわ……] 美空の言葉を翻訳され、リーナが唇を尖らせる。 ちなみに通訳はフェータである。 [だから、早めに決着をつけようと思ったんだけど、さすがユーイチのアイゼンだわ。レライナが仕留めそこなった相手なんてこれが始めてよ?] [あと、メンテナンスも頻繁に要求するだろう?] [ええ。ブーツのサス取り替えろって、よく言って来るわ] [まぁ。負担の大きい戦い方しているからな……] 祐一は苦笑する。 実の所、祐一はレライナの弱点が継戦能力の低さである事には、とっくに気付いていた。 それ故に、短期決戦で決着をつけようと思ったのだが、レライナはそれほど甘い敵ではなく、戦いを長引かせてしまった結果がこれである。 (実質、負けたようなものだね……) 勝つには勝ったが、これでアイゼンがレライナより強いと胸を張れるかといえばそうでもない。 英国チャンピオンの実力は想像以上だったと言えるだろう。 [でも、これでレライナの弱点が分かったわね。今度はもっと格闘戦の訓練をしてユーイチに挑戦しなくちゃ!!] 「戦い方を変えるのが先だと思うけど?」 眉を寄せて唸る美空。 [何言ってるのよ美空。レライナが力尽きるまで耐えられるのなんてアイゼン位だわ] [……美空のフェータは、俺が知る限り格闘戦では最強だよ?] 通訳を続けるフェータを見ながら祐一は言った。 [嘘っ!? だってフェータってアーンヴァルじゃない!?] [うん、俺も最初に戦ったときはビックリした] [……へぇ、それじゃあ次はフェータと戦いたいわ] 「いいわよ、返り討ちにしてあげるわ」 [うふふ、それは楽しみね……] リーナは美空を見て、唇の端を吊り上げる。 「マスター?」 にらみ合う美空とリーナを横目にアイゼンが祐一に寄って来る。 「あ、ゴメンね。メンテナンス一人でさせちゃって」 「……あのね」 「?」 いい淀むアイゼンに祐一は首を傾げた。 「パワーアーム、また壊れた」 「え゛っ!?」 美空のフェータに叩き斬られ、修理から帰ってきて早々。 アイゼンの最強装備一式は、再びメーカー送りとなった。 第七話:デルタ1につづく 鋼の心 ~Eisen Herz~へ戻る
https://w.atwiki.jp/shosensyojodokusen/pages/26.html
姫と乙女のヤキモチLOVE -きらめき夏物語!- ttps //s-digi.jp/princess-sugar/01-soft/f03_himeoto/index.html 処女 千鳥 杏子 非処女 アリーゼ=ヴィルエルド 天都 沙良 銅襄 菜乃花 ベルアージュ=ポゾン マジョリーヌ 備考 出血差分あり 非処女ヒロインの内アリーゼ、沙良、菜乃花、ベルは姫乙女本編で貫通済み マジョリーヌと杏子は姫乙女本編のハーレムルートで主人公と関係を持ったが今作ではそのハーレムルートとは別の世界線の設定。 そのため杏子は処女だがマジョリーヌは本編のCGを過去回想の形で使いまわして主人公と関係を持ったということになっているため非処女。
https://w.atwiki.jp/maid_kikaku/pages/1529.html
(投稿者:フェイ) * 「――――以上、前件の報告を終了いたします」 「ご苦労」 「…はい」 ギーレン・ジ・エントリヒ宰相の執務室。 ギーレンは、報告を終えて深々と礼をしたスィルトネートに労いの言葉をかけ、暗に下がってよい、と伝える。 しかし、一度顔を上げたスィルトネートは再び顔を俯かせ、その場を動かない。 「………」 「…どうした」 「いえ、今回の件…敵の捕虜になり醜態を晒した挙句、あまつさえギーレン様のお手を煩わせ…本当に…」 声が震え、視界がぼやけた。 叱りの言葉を恐れているわけではなく、単純に自らのふがいなさに対する悔しさに、涙がこぼれそうになる。 刀を持つMAIDにも破れた。 シュヴェルテに打ちのめされ、捕虜とされた。 共にメディシスに助けられ今こうしてここにいるが、自分の実力は明らかに足りていない。 こんな自分が、ギーレンの騎士でいて――ギーレンの隣に居て、良いのであろうか。 またあのような事があった場合、自分は自らが護ると誓ったものを護れるのか。 自分自身すら―――。 「…私………私、は………」 「スィルトネート」 声をかけられ、嫌な方向へ流れかけていた思考が止まる。 かけてからしばらく、何かを考えるように間をあけた後、ギーレンは再び口を開く。 「……身体の、調子は…どうだ?」 「…え……」 「…抑制装置を長時間つけていた場合、悪影響が残ると聞く。…問題は、ないか?」 「…………は、はい…」 あっけに取られたように頷くスィルトネートに、ギーレンは僅かに表情を緩めた。 「……ならば、よい。お前は我々の計画の中枢を担うものだ。まずは自らを第一に考えよ」 「…! ……はい」 「では、下がれ」 「はい…失礼します。…ギーレン様、ありがとうございます」 スィルトネートが一礼をし顔をあげれば、既にギーレンは背を剥け、書類へと目を通していた。 寸前までの暖かさは微塵もなく、しかしいつもどおりのギーレンにどこかほっとしながら、スィルトネートは執務室を出た。 その心遣いに感謝し、しかし心に強い決意を秘めると、宮殿の廊下を歩いていく。 ――自らを第一に考えよ。 その通りだ、と、少し前までの自分を笑い飛ばす。 自分自身をどうにかできなくてどうする――命を投げ捨てて護り、その後はどうするというのだ。 自らの命を捨てず、期待に応え、その上で護るべきものを護る。 「…それに」 ――もう一つ、理由は、ある。 しかし今は首を振り、その思考を外へと追い出した。 強くなる――理由は心の奥底で覚えておけばいい――今は只、強くなること。 「その為には…」 ようやく辿りついた、滅多に来ない一室の前で軽く深呼吸。 やや緊張しながらも、落ち着いてノックをする。 「ん? 誰だ?」 「スィルトネートです。やはり、この時間ならいらっしゃるようで、安心しました。…少し、よろしいですか?」 「ああ…珍しいな」 一歩引くと、ドアが開きその部屋の主が姿を現した。 「お休みのところ、申し訳ありません。…少し、訓練を付けていただきたくて」 「ほう。だが、私が教えられるのは…」 「わかっています。その『技術』が、今の私には必要なのです。――お願いします、シャルティ」 「ふ…いいだろう」 そのまま部屋から出てこようとしたシャルティを、スィルトネートは一度丁寧に部屋の中へ押し戻す。 「…? なんだ、今からでは都合が悪いのか?」 「いいえ、今すぐにでもお願いしたいぐらいです。…が」 スィルトネートは一歩下がり、シャルティの格好を上から下まで眺めてからため息を一つ。 「コートは羽織ってきてください、といつも言ってる筈です…」 場所をメード待機場の横に併設されている訓練場に移した二人は、訓練用の武器を手に取る。 何十種類と飾られた武器の中から、シャルティは自らのレーヴァティンに似た、鞘のついた片手剣を。 スィルトネートもまた、武器を手に取る。 「…? スィルト、それは…」 「…ええ、私が教えていただきたいものは、これです」 二振りの長剣。 長さは普段スィルトネートが使っているグレイプニールの短剣より長く、シャルティの持つ片手剣と変わらない。 それを両手に一本ずつ持ち、シャルティの前に立つスィルトネートの目は、真っ直ぐ。 シャルティは軽くため息を吐いてから。 「スィルトネート。長剣は本来一つを扱うものだ。いくら短剣で経験があるとはいえ、両手の長剣をそれぞれ自由に扱えるようになるには…」 「長い時間と鍛錬が必要だというのは承知しています」 「では何故だ」 「近距離での戦い方を教えて欲しいのです。慣れているとはいえ短剣では、間合いをとり直すのに向きません…」 「……それで長剣か」 「はい。…それに、力も速さもない私が、技術を盗むには…貴女からしかありませんから」 自嘲げな笑みを浮かべるスィルトネートに、シャルティは苦笑を一つ。 やや力を抜きながら鞘から模擬剣を抜く。 「なら先ずは構え方からだな。短剣や私のように鞘ならよいが、その剣を逆手持ちするわけにもいかないだろう」 「はい、お願いします」 「まず、片手を防御、もう片方を攻撃に回せ。通常なら利き手に攻撃用、逆手に防御用を持つべきだな」 「こう…ですか」 スィルトネートが右手にもった剣を前へ、左手の剣を後ろに回したところで、シャルティが鞘の方を前に出し、構える。 「防御側は動かさなくていい、只、打って見ろ。まず型を見てから、直すべき所を伝えていった方が早い」 「わかりました。では…いきます!」 スィルトネートは一歩目を踏み込み、突き出すように剣を前へ。 踏み込まれた分を一歩下がったシャルティは、鞘をかざすまでもなく身を仰け反らせてかわす。 即座に手首を返し、突きから切り上げへと移行した剣を、しかしかいくぐる様に避け、スィルトネートの後ろへと回り込む。 「っ…!」 振り返りながら剣を背後へつき出すが、その前に首筋に突きつけられる感触。 冷静にスィルトネートの首筋を狙ったシャルティは、剣を元の位置に戻して間合いを取り直す。 「…なるほど。まだ硬いな。もう少し柔らかく扱わないと、切り返しは遅くなるし打ち合うようなことがあれば手首を痛めるぞ」 「は、はい」 「それと、長剣のリーチを活かすのに突きは良いが、短剣より重い分隙も大きくなる。柔軟に動けるようになるまでは控えることだ」 「…わかりました」 「……ふむ。では、私からも行くぞ。左腕の剣も前へ。受け止め、打って来い」 鞘を引き、剣を前へ、シャルティが構えを直す。 スィルトネートは、軽く息を吐くと、同じように構えを取り。 「……行きます!」 「そうですか――いえ、ご多忙なところお邪魔いたしましたわね。失礼致します」 一礼すると、メディシスは丁寧に戸を閉じた。 部屋の中にいるギーレンに聞こえぬよう、軽くため息をつき。 「…折角会いに来ましたのに、部屋にいないとはどういう…」 ぶつぶつと今ここにいない相手に文句を言うように呟きながら、廊下を歩いていく。 「全く、あれほど大事をとれと…病み上がりで特訓とか何を考えてるのやら、困った子ですわ」 靴が床を叩く音だけが廊下に響きわたる。 その静けさがまたメディシスの苛立を助長する。 「そもそも何故シャルティを。…い、いえ、別に私を呼べとかそういうつもりでは…」 一瞬頬を赤くし、誰に言い訳するでもなく首を振る。 そんな自分の姿を省み、慌てて周囲を見渡し誰にも見られてないことを確認してから、今一度深くため息。 「……それもこれも、スィルトが部屋にいないのがいけないんですわ」 とりあえず全責任をスィルトネートに転嫁して自己完結。 気を取り直してスィルトネートとシャルティが向かったと言う訓練場を目指す。 しばらく歩いた後、ようやくたどり着いた訓練場からは剣撃の音が外まで響きわたっていた。 「…さ、て――」 「――何故そこまでして力に急ぐ? 超えたいものでもあるのか?」 「…っ目標ぐらい、はっ…!!」 「ほう…目標…?」 「はい……とある人のために」 ギン、とぶつかり合う音が響き、メディシスの手が止まる。 剣を弾き合い、間合いをとったのか、二人の声がやや遠くなる。 戸に手をかけた状態で思わず止まってしまったメディシスは、自然とその手を離す。 (…こ、これでは盗み聞きをしているように…ま、全く、何をしていますの私は!? そもそも、スィルトの大事な人といったらギーレン閣下に決まって…) 「ほう…やはり、ギーレン宰相閣下か?」 「ええ、無論―――ですが、もう一人。………真に友と呼びたい人が…いるのです」 「…真に?」 「…はい」 一呼吸――やや長く思われた沈黙の後、スィルトネートが口を開いた。 「…彼女には、幾度も助けられました。私は、彼女がいなければ、既にここにはいないでしょう」 「…それが、嫌なのか? 悔しくて、鍛えようと?」 「……悔しい、というのは当たりです。借りばかり作ってしまっていますから」 「……」 「嫌、というのは…違います。助けられたのは、とても感謝しています…彼女を友に持ったことを、誇りに思うほど」 「では…」 「…誇りに思うからこそ…助けられるだけの関係ではなく。助け合い、並び立てる強さを、持ちたいのです…。大事な…大事な、親友ですから」 「……」 力強い意思を込めたスィルトネートの言葉。 シャルティは穏やかに微笑み、そして何かに気づいたように視線を向けると、模擬剣を鞘に収める。 「シャルティ…?」 「お前の意思は十分伝わった」 近づき、そっとスィルトネートの頭を撫で、その手から二本の長剣を取り上げる。 「あ…」 「だが、根の詰めすぎは逆効果だ。それに来客もある。また今度付き合ってやろう」 「はい…来客、ですか?」 「片付けはしておいてやる。早く行ってやれ」 「わ、わかりました」 ややつかれた身体を起き上がらせ、一礼すると出入口へのドアへ手をかけ、開く。 「…?」 ドアの外には誰も居らず。 軽く見渡してから、その長い髪の後ろ姿へと気がついた。 「メディ? 来ていたのですか…」 「…え、ええ。全く、病み上がりの身体でそんな事をして。少しでも心配した私が馬鹿だったみたいですわね」 「あ…す、すみません。……あの、メディ?」 こちらを振り返ろうとしないメディシスに、恐る恐る声をかける。 メディシスは一度びくり、と身を震わせたあと、ややわざとらしく聞こえるような咳払いを一つ。 「貴女は折角の来客に、そのような姿で、迎えますの?」 言われ、スィルトネートは慌てて自らの姿を確認する。 先程まで行っていた模擬戦のため、スカートはやや捲れ上がり、袖はよれよれ。 そもそも戦闘用の服装である。 「ご、ごめんなさいっ。すぐ着替えてきますので…!」 せめて、とスカートだけでも直し、走り去っていくスィルトネート。 残されたメディシスは、気付かれないようにそっと安堵の吐息を漏らして。 小さく、つぶやいた。 「…もう。あ、あんなこと言われて。……顔が戻らないじゃありませんのっ…」 「メディシス、一緒に行ったんじゃなかったのか?」 「な、ちょ…シャルティ!? 見ましたわね!?」 シャルティの協力を取り付け、帝国皇室剣術を習い始めた。 短剣とは勝手も違うが、あのような醜態を再び晒す前に、やれる事はやっておかねばならない。 自分のため、ギーレン様のため、そして――。 そういえば、メディシスと会うのもあの事件以来だった。 久しぶりの割にはどこか余所余所しいというか、どこかふわふわしている様子だったが。 理由を聞こうとすると怒られたので、とりあえず聞かないことにした。 ともあれ、会いに来てくれたのは嬉しかった。 願わくば、シャルティも、そしてメディも。 こういった関係が長く続きますように。 関連
https://w.atwiki.jp/tetrismonster/pages/204.html
第23話 暗雲の存在 水属性モンスターが登場。23-3からボスが強敵になるので注意。 クエスト一覧 竜の背骨山脈にひそむ 消費スタミナ 11 バトル数 3 獲得経験値 3500 Gold 12792 バトル 出現モンスター 備考 1 ウォーターヘルハウンド アースヘルハウンド ウォーターヘルハウンド 2 アースユニコーン アースユニコーン アースユニコーン アースユニコーン アースユニコーン どちらかのパターンが出現 閃光の女神 3 ウォーターヘルミィ ウォーターヘルミィ ウォーターヘルミィ ウォーターヘルミィ 大海の王女・マリン ボス 人の噂は消えるのか? 消費スタミナ 11 バトル数 3 獲得経験値 3500 Gold 12792 バトル 出現モンスター 備考 1 ウォーターヘルミィ ウォーターヘルミィ ウォーターヘルハウンド 2 ウォーターペガサス ウォーターペガサス ウォーターペガサス ウォーターペガサス ウォーターペガサス どちらかのパターンが出現トパーズテトリミノは高防御モンスター。3ターンに1回攻撃 トパーズテトリミノHP 8 3 海姫・マリン 海姫・マリン 海姫・マリン 海姫・マリン フロストドラゴン ボス 自分は悪くない 消費スタミナ 11 バトル数 3 獲得経験値 3500 Gold 8172~12792 バトル 出現モンスター 備考 1 ウォーターペガサス ウォーターペガサス 大海の王女・マリン 2 ウォーターヘルハウンド ウォーターヘルハウンド ウォーターヘルハウンド ウォーターヘルハウンド ファイアーウォーミィ どちらかのパターンが出現トパーズテトリミノは高防御モンスター。3ターンに1回攻撃 トパーズテトリミノHP 8 3 アイスジャイアント マリン アイスジャイアント マリン 覚醒・フロストドラゴン ボス 人々のなかに兆すもの 消費スタミナ 13 バトル数 5 獲得経験値 4000 Gold 16728 バトル 出現モンスター 備考 1 海姫・マリン 海姫・マリン フローズンジャイアント 2 ウォーターヘルミィ ウォーターヘルミィ ウォーターユニコーン 3 氷雪の女神 氷雪の女神 氷雪の女神 どちらかのパターンが出現上部は高防御モンスター 閃光の女神 4 ルーク フローズンジャイアント アイスジャイアント 5 盗賊・バルカン 猫娘・ミィーナ 兵士・ルーク 兵士・ルーク 水龍の巫女・マリン ボス バージョン履歴 2014-01-10 0 00 ~ (ステージ数減少、出現モンスター変更、経験値減少) + 過去の内容 竜の背骨山脈にひそむ 消費スタミナ 11 バトル数 6 獲得経験値 3500 Gold 9150~9400 バトル 出現モンスター 備考 1 アースヘルハウンド ウォーターヘルハウンド ウォーターヘルハウンド 2 アースユニコーン アースユニコーン アースユニコーン 3 ウォーターペガサス ウォーターペガサス ウォーターペガサス どちらかのパターンが出現 閃光の女神 4 アイスジャイアント フローズンジャイアント アイスジャイアント 5 ウォータードラゴン ウォータードラゴン ウォータードラゴン 6 大海の女王・マリン ボス 人の噂は消えるのか? 消費スタミナ 11 バトル数 6 獲得経験値 3500 Gold 11200 バトル 出現モンスター 備考 1 ウォーターヘルミィ ウォーターヘルハウンド 2 ウォーターペガサス ウォーターペガサス ウォーターペガサス 3 海姫・マリン 海姫・マリン マリン どちらかのパターンが出現 トパーズテトリミノ 4 フローズンジャイアント アイスジャイアント スノージャイアント 5 ルーク 大海の王女・マリン ミィーナ 6 フロストドラゴン ボススキル「ブロックホールド☆」を使用 自分は悪くない 消費スタミナ 11 バトル数 6 獲得経験値 3500 Gold 11200 バトル 出現モンスター 備考 1 ウォーターペガサス 大海の王女・マリン 2 ウォーターヘルハウンド ファイアーウォーミィ 3 アイスジャイアント マリン アイスジャイアント 4 海姫・マリン 大海の王女・マリン 海姫・マリン 5 ウォーターペガサス ウォーターペガサス 6 覚醒・フロストドラゴン ボススキル「ブロックホールド☆」を使用 人々のなかに兆すもの 消費スタミナ 13 バトル数 9 獲得経験値 5500 Gold 15200 バトル 出現モンスター 備考 1 海姫・マリン フローズンジャイアント 2 ウォーターヘルミィ ウォーターユニコーン 3 ウォーターペガサス ウォーターペガサス ウォーターペガサス どちらかのパターンが出現 閃光の女神 4 ルーク フローズンジャイアント アイスジャイアント 5 ホーリードラゴン ロックドラゴン ルーク 6 聖騎士・リチャード 聖騎士・リチャード 聖騎士・リチャード 7 ホーリードラゴン ホーリードラゴン フロストドラゴン ロックドラゴン ホーリードラゴン 8 盗賊・バルカン 猫娘・ミィーナ 兵士・ルーク 皇帝・リチャード 9 水龍の巫女・マリン ボス このページの意見、情報提供、反論、感想などあればコメントどうぞ 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/pirate/pages/14.html
【世界設定】 星の名前は「アクエリアス」。この星は、表面積の9割が海で覆われている。わずかに存在する陸地は、すべてが島と呼べる程度の大きさだった。 「アクエリアス」に国というものは2つしかない。1つはこの星でもっとも大きな島に築かれた、この星で最大の武力を持っている国、ペールキャスト公国。もう1つはペールキャスト公国からはるか東、8つの島が1つの国として治められている、ヤマタ諸島。それ以外の島では、すべて島の住民によって自治が行われている。 【過去と現在】 かつてこの星にはもっとたくさんの陸地があり、高度な文明も発達していた。特に、人類の脳を覚醒させ、その結果、声を出さずに意思を伝えたり、触れずに物を宙に浮かせたりといった、今まで無い異能力を発現させる技術が存在していたという。 しかし、ある事件―『大海嘯(だいかいしょう)』と呼ばれている―によって世界中の陸地が沈み、文明は滅びた。『大海嘯(だいかいしょう)』がなぜ起きて、何が起こったのかは、今の世には伝えられていない。噂では1人の人間の異能力によるものだという話だが、真実はすべて海の底だ。 ・・・それから1000年後。人類はどうにかこうにか生きていた。島の中だけで手に入る資源は島によって大きく異なるため、人類は貿易を行うために船を作り、海に出た。 【海賊】 しかし、まもなくしてその船を襲い積荷を奪う悪党が現れた。海の荒事屋、「海賊」だった。海の知識を持ち、海で戦う技を知り尽くした彼らは、海では無敵である。加えて海には逃げ場がない。不幸にも海賊船と出遭ってしまったなら、食料と水以外を差し出して命を乞うしか術はなかった。 商船を出さなければ島の生活は立ち行かない。しかし海に出れば海賊に根こそぎ持っていかれる。悩みぬいた末に商人たちが考え出した方法、それは、「別の海賊を護衛に雇うこと」だった。元々奪う側だった海賊に報酬を与え、他の海賊から守ってもらう。その契約が何度か繰り返されるうちに、雇われた海賊は島お抱えの海賊となり、その島に根城を持つようになるのだ。ただ「略奪者」でしかなかった海賊たちは、一方で「用心棒」としての顔も持つようになった。 また、そういった島の世情には全く興味を持たず、海に沈んだ古代文明の建造物を調べようとする海賊たちもいた。海底遺跡には古代文明の遺物が無数に眠っている。有益なものをサルベージしてくる事が出来れば、巨万の富を手に入れる事が可能だ。特に100年前、古代技術を一部復活させて発明した薬によって、人類でも丸1日水中に潜っていられることが可能になってからは、一攫千金を求めて海底遺跡に潜る海賊が、我先にと海へ飛び出して行った。彼らは「略奪者」でも「用心棒」でもない、「探索者」としての顔を持つ海賊だった。 【伝説は始まった】 船が沈んで漂流した、ある男の話をしよう。 男は気がつくと、どこかの島に流れ着いていた。その島は今まで男が見たことのあるどの島よりも大きく、様々な資源が豊富にあった。そしてそこに住む人々は、まるで古代文明時代の人間たちのように、不思議な異能力を自在に操っていた。島の民は、この島のことを「リヴァイアサン」と読んだ。 男は家族を連れて来てここで住みたいと伝えた。しかし島民は「それは無理だ。もうじき潜水の時期になる。キミが帰りたいというのなら、帰らせてあげよう」と言った。 その時、島全体を、この世のものとは思えない巨大な鳴き声が辺りに響き渡った。島民の声が聞こえる。「この島は生きている。じきにこの島は海の底に潜り、半年は浮かび上がらない。その間私たちは、島の中で暮らすのだ。さぁ、そろそろ島が沈む。お別れだ」 そういうと、男の体が淡く光り始め、男は気を失った。次に目を覚ました時には、近くの島に倒れていたという。 ・・・この男の話は噂に乗って瞬く間に世界中に伝わった。話を聞いたペールキャスト公国の若き王、ヴィープストリーム5世は、直ちに世界中に伝書を飛ばさせた。 「リヴァイアサンの秘密を解き明かし、我らの国に連れ帰った者には、1兆$(ダラー)与える」 常識外れの賞金額。手がかりは夢物語かホラ話にしか聞こえない1つの噂。まともな者ならまず見向きもしないようなこの話。だが、彼らはこれを大真面目に信じて、その動く島を本気で探し始めた。 ある者は賞金1兆$のために。またある者は島に眠るであろう古代文明の遺物を手に入れるために。またある者は、動く島それ自体を我が物にするために。世界中の海賊たちが、一斉に錨を上げた。
https://w.atwiki.jp/new2souennokanntai/pages/236.html
参、戦1空1重1駆3or+潜1)索敵2610で自軍奇襲成功、2538でも2回奇襲を受けなかったので奇襲防止ならそれくらいでも平気かも。 - 名無しさん (2018-05-31 10 40 54) (途中で送ってしまった)戦1空1重1駆3or駆2+潜1、空母は電探・偵察機のみで奇襲防止要員、対潜艦1だと相手の駆逐や事故があるので2や3にしています。 - 名無しさん (2018-05-31 10 44 05) 敵駆逐艦は2艦とも爆雷装備はないため対潜は1回攻撃どまりみたいですが、両艦ともに広域5持ちなので潜水艦は置いても囮くらいですかね。 - 名無しさん (2018-05-31 10 47 48) 同じ傾向だとすると肆は今回は正攻法で抜けないとダメですかね。(まぁ本来、戦力が揃っている人向けなのでしょうけれど) - 名無しさん (2018-05-31 10 51 11)
https://w.atwiki.jp/ercr/pages/28.html
発売日 2018年3月30日 ブランド PULLTOP タグ 2018年3月ゲーム 2018年ゲーム PULLTOP キャスト 鬼頭明里(エミリィ),高田優希(小笠原ちさ),大野柚布子(小笠原ちなみ),村上聡(二ノ宮漁太),寺依沙織(水野マチ子),大泊貴揮(舟作),久保田梨沙(Q太郎) スタッフ 企画・シナリオ:紺野アスタ 原画・キャラクターデザイン:八島タカヒロ,ヤマシタコウジ SD原画:田口まこと グラフィックチーフ:Rけん グラフィック:八月朔日珈瑠,まんごープリン,遊丸,わぽ吉,つゑふ,一色緑,みう,青谷鴬,moment果汁(有限会社アフェス「無月庭」),よっしー,ヲジャ八丸,ROMA(Loop-LLC.),uroco(Loop-LLC.),浅沼克明(Loop-LLC.),ホームラン 美術設定・背景原画:塩澤良憲 背景美術:岡部順 背景差分作成:まーと イベント背景原画:ヤマシタコウジ,K.TAKA,bcd,Rけん 演出オブジェクト:ヤマシタコウジ,プ~,Yow 主題歌・BGM:TWOFIVE 音響監督:広江義光(コネクトハーツ) 音響制作:株式会社アスガルド 収録スタジオ:ASGARD Studio スタジオエンジニア 藤代英和 音声編集:スタヂオトモ,古川明日香,岡野加奈 ブッキング:三浦妙子 プログラム:Aftermath,鶏さん スクリプト:マゲ 演出:御剣ヒロ,Yow タイトルロゴ:まーと ウェブサイト・インターフェイスデザイン:アザミユウコ ウェブサイト・コーディング:プ~ 販促物デザイン:やよ デバッグ:仁井豊太郎 スペシャルサンクス:池田圭一,さえき≒それなり,月月 企画・ディレクション:Yow 制作:PULLTOP 製作・販売:株式会社ウィルプラス 楽曲 メインテーマ 「Step into the Ocean」 歌:まり子 作詞:Minao Ohse 作編曲:おおくまけんいち ギター:侑音 ベース:丑山智一(TWOFIVE) レコーディングディレクター:丑山智一(TWOFIVE) レコーディング&ミックスエンジニア:太田将義(TWOFIVE) レコーディングスタジオ:TWOFIVE STUDIO ムービーほか
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1342.html
鋼の心 ~Eisen Herz~ 第九話:舞姫と歌姫(後編) 『それでは行きますよ。2on2、戦闘フィールドは草原、制限時間は30分』 晴香の宣言は悪い意味での予想を裏付けていた。 『Get Ready』 草原フィールド。 そこはアイゼンとレライナが戦った場所でもある。 そして、そのステージの端には湖があった。 『Go!!』 「行きますよ!!」 「応!!」 戦闘開始と同時に上空と地上を併走するフェータとレライナ。 最優先の確認事項は当然ステージ端の湖。 相手にイーアネイラ。水中戦への適正が高い神姫がいる以上、水辺を取られるのは避けねばならない。 出来れば湖の傍に相手が近づく前に交戦状態に入りたい。 水中と言う特殊な環境への配慮か、湖はステージの中央端にある。 どちらかのコーナーに極端に近ければ、水中戦型の神姫はどちらのコーナーでエントリーするかで勝率が変わってしまうからだ。 それを避ける為の措置だろうが、機動性に長けたフェータとレライナには都合のいい話だった。 二人の速さであれば、並の神姫では湖までの行程を半分も行かずに補足される。 「見つけた!!」 フェータが補足したのは二騎の神姫。紅緒とイーアネイラ。 『やっぱ、イーアネイラも陸戦で来た!!』 イーアネイラの装備に注目していた美空が、それに気づいたのは少し後、レライナと同時になる。 「…!?」 『…え、あれって…!?』 イーアネイラの装備はスタンダードな魚型神姫のものだった。 両肩に装備したレールガンと、申し訳程度のアーマー。 手にするは竪琴の形をした中距離用の全方位音響兵器、オルフェウス。 特筆するべきところの無い外観。 だから、驚愕を誘ったのは紅緒の装備だった。 …否。 紅緒の“装備では無かった”と言うべきだろう。 その驚愕は、紅緒が“何の装備も有していない”事によるもの。 防具はもちろん、武器も一切見当たらない『素体のままの神姫』。 そんなものが、戦場に居た。 「馬鹿な、正気か!?」 レライナの困惑も最もだ。 神姫は機械だ。 人間とは違い、鍛えるという概念は無い。 ゆえに、性能差とは、装備の差であった。 重く、硬い装甲を纏えば防御に長け。軽く、動きを妨げない装甲であれば回避を考慮した機動が出来る。 武器も同じこと。 長い砲身を持つ武器は、長距離での射撃精度に長ける反面取り回しが悪くなり、近距離での目標を狙う際にはその砲身の重さと長さが命中精度を逆に下げてしまう。 このように装備が性能を決定する以上、神姫の戦いの半分は装備を選定した時点で決まってしまう。 では、装備が無ければ? 当然の事だが、装甲には期待できない。 軽いと言うのならばこの上なく軽いため、回避力は確かにあるだろう。 だがそれは、砲弾の破片一発で戦闘力を喪失してしまう程度の防御力と引き換えである。 回避力が欲しいならバーニアなり何なり装備すれば、ある程度の装甲値を維持したまま同様の回避が出来る。 それでも回避力以外いらないのだとするなら、その状態で装甲を外す方がより高い回避力が得られる。 武器の方に関しては言うまでも無いだろう。 素手で出来る攻撃などパンチ、キックが精々で飛び道具など望めない。 そこら辺で石でも拾って投げる事もできるが、それで勝てるなら銃など開発されるはずも無い。 要するに、何の装備も無いと言うのは最低限度の戦闘力すら有さないと言う事。 そもそも戦う気が無いとしか思えない。 「貴様、どういうつもりじゃ!?」 レライナの怒号に薄く笑って返す素体のままの紅緒、マイナ。 「見ての通りおす。あんさんを倒すのに大仰な剣や槍など必要おまへん。ましてや鎧など不要でっしゃろ?」 「言うたな貴様!! この我を相手に無手で挑むと!?」 「そう聞こえんのやったらもう一度言いますえ? あんさんを負かすのに武器や防具は不要ですわぁ」 そう言って、一歩前に出るその意図は『斬れる物ならば斬って見ろ』と言う意味か…。 『言うじゃない、…良いわレライナ。叩っ切りなさい!!』 「言われるまでも無い!!」 稲妻の速度で弾かれた様に突進するレライナ。 神姫の限界に挑む程のダッシュ速度こそが、彼女の最大の武器だ。 「レライナさん!?」 フェータの静止を聞き捨て、レライナがマイナを攻撃範囲に収めるまで僅か1秒もかからない。 本来は背中や側面などの無防備な箇所を狙って軌道修正するのだが、今回は必要ない。 何せ相手は寸鉄すら帯びていない。“全身余すところ無く無防備”だった。 「迂闊な人おすな…」 だがしかしマイナは、そう呟いてゆっくりと右に半歩ずれる。 上半身を捻り、右腕を後ろに、左腕の肘を曲げて前に。 ゆっくりと、だがしかし、自分の剣に確実に速度を合わせながら動くマイナに、剣を振り下ろしてゆくのをレライナはスローモーションのように知覚していた。 「―――!?」 一秒後に起こった事だけを書くならば。 レライナの攻撃は全く通用せず、マイナの攻撃を一方的に喰らって弾き飛ばされていた。 「レライナさん!?」 フェータの声で正気に返る。 レライナの身体は未だ中空。 マイナに突き飛ばされ、甲冑を着込んだ彼女の身体は宙を舞っていた。 「―――っく!!」 フローラルリングで重心を制御し辛うじて脚から着地。 衝撃は膝と腰を沈めて殺し、追撃に備えて即座に立ち上がる。 霞む視界の向こうでは、先程の位置を動いていないマイナと、その後ろにイーアネイラ型のカレン。 戦闘を急ぐ気はないのだろう、悠然と構えたまま、こちらの動向をうかがっていた。 「大丈夫ですか!?」 霧を搔き分けるようにホバリングで降下してくるフェータ。 「今の一撃は…?」 「…ただ、突き飛ばされただけのように見えましたけど………」 フェータの目で見ても、レライナの受けた印象と同じ答えが出たようだ。 もちろん、それでは説明が付かない。 だから聞き返したのだが、理由はフェータにも理解できなかったようだった。 「もう一度行く。お主は魚型を抑えておれ!!」 言って再び突進。 今度は撹乱のために、マイナの直前で一端方向を変えて、背後にまで回るつもりだったが…。 「ほんに迂闊おす。おまけに、学習能力も無しと来ては勝負にもなりませんえ…?」 マイナは迷わず一歩前に出た。 そこはレライナの着地地点。 方向を変えるために一度蹴る必要のある足場だった。 「―――っ!!」 強引に攻撃するしかない。と結論付けたのは、着地の直前になってからだった。 それでもレライナならばまだ間に合う速さ。 だから、間に合わなかったのはマイナがもう一歩踏み込んできた所為だった。 再び突き飛ばされて宙を舞うレライナ。 それを器用にかわし、低空飛行のままフェータは間髪入れずにマイナに斬りかかった。 「…ふっ」 マイナは一瞬だけこちらに目をやり、霧を搔き分けるように飛びのいて離脱する。 方向は真横。 今からでは方向転換は間に合わない。 「―――っ!!」 諦め、上昇しようとしたフェータの目に飛び込んで来たのは、無数のキラキラと光る何か。 「―――っくうぅ!!」 強引なローリングで真横に翼を倒し緊急回避。 翼端で地面を掠めながらも、辛うじてそれをかわし切る。 飛んで来た方向は飛び退く前のマイナの背後。イーアネイラ型の方だった。 「かわしましたか、偶然か、あるいは実力か………」 視界は霧に霞んでよく見えないが、カレンと名乗ったイーアネイラの声に相違ない。 霧の向こうに見えるシェルエットがそのようだ。 「………? ―――霧!?」 そこで初めて気づく。 いつの間にかバトルフィールドが薄らとした霧によって覆われていた。 『…そんな、バトルフィールドに霧なんて…』 発生するはずも無い。 擬似的な戦場とは言え、そこはケージの中の小さな世界。 霧が発生する程の気候の変化は望むべくも無い。 『つまり、この霧は奴らの仕業って訳ね…』 冷静に状況を判断したリーナであっても、その意図までは判らない。 視界を塞ぐとは言え、あくまで距離があればの話だ。 近接攻撃のみのレライナとフェータにはさほど関係の無い話。 そして、敵側も霧に隠れて遠距離攻撃を行うつもりではないのは、相手の装備を見れば一目瞭然。 マイナは言うまでも無く近接戦しか出来ないし、カレンであっても遠距離砲撃のための装備は無い。 要するに、この霧には多少、…本当に“多少”視界が悪くなる程度の効果しか望めないのだ。 『美空、一対一に持ち込みましょう』 『…いいけど、何で?』 リーナの発案に異議は無いが、一応はそう聞き返しておく。 『この霧で一番怖いのは、いつの間にか敵の姿を見失う事よ。特に、レライナとフェータが両方でマイナにかまけていたら、カレンの方を見失いかねないわ…』 一対一で、カレンに集中する者がいれば、その心配は無い。 「それに、向こうは姉妹です。私とレライナさんよりも連携は遥かに上ですよ」 リーナに同意する旨を伝えてくるフェータ。 「先程の攻撃はおそらく、スクリーンショットの類だと思います。連携を続けさせたら、こちらが不利になりますよ…」 スクリーンショット。 連携の基本中の基本となる攻撃方法だ。 理屈は簡単。 前衛の神姫の影から、後衛の神姫が射撃を行うだけのもの。 しかし、タイミングよく放たれるそれは、前衛が飛び退いたら『いきなり砲弾が目の前にある』という不回避の状況を容易に生み出す。 まさしく前衛の神姫を、敵の目を塞ぐスクリーン(遮幕)に見立てた連携だった。 当然、両者共に前衛と言うフェータとレライナでは望むべくも無い。 『わかったわ。…で? どちらがどちらの相手をする?』 「我が紅緒に行く!! このまま引き下がれるものか!!」 『そうね。このまま引き下がるのは確かに癪だわ』 『オッケー。それじゃ、フェータはカレンの相手。良いわね?』 「了解です!!」 言って、二騎の神姫は左右に飛び出した。 「主殿、敵さん。散開しはりましたえ?」 「どうします、こちらも散開しますか?」 『………ええと。 霧は張り終えたのよね? なら大丈夫。マイナはサイフォス、カレンはアーンヴァルの相手をして』 「わかりました」 「はいっ!!」 答え、迎撃に向かう姉妹。 敵の思惑もこちらと同様の組み合わせだったのだろう。 カレンの目に、霧の中を突き進むアーンヴァルが見えた。 「悪いですけど、いきなり決め技で行きますよ!!」 宣言と同時に左右のレールガンでアーンヴァルに狙いを定める。 弾頭は、先程のスクリーンショットでも使用したニードルガンだった。 実際の所、霧の思惑は2つ。 元より装甲の無いマイナは当然として、装甲の薄いカレンであっても、遠距離からの砲撃や誘導ミサイルは歓迎しがたい攻撃だ。 その対策として、ステージ端に置いてきたポッドからの霧で視界を塞ぎ、遠距離からの補足を不可能にする事で、姉妹が得意とする近接、中距離の戦闘に持ち込みやすくする。 加えて大気の流動を目に見える様にする『霧』が、大気を引き裂いて飛来する砲弾やミサイルを見やすくするのだ。 その結果、回避も迎撃も容易になる。 それは、砲弾ならぬアーンヴァルであっても同じ事。 霧の流動が目視よりもハッキリと、アーンヴァルの挙動を教えてくれていた。 「当たれ!!」 電磁加速された両肩のレールガンから帯電したニードルが発射される。 ニードルは一射につき20本。左右あわせて40本にもなる針が、電磁気の反発で拡がりながら進んでゆく。 それは正に、ニードルによるショットガンであった。 「―――うそ!?」 カレンの武器がニードルガンである事を知ったとき、敵の反応は水中での使用を視野に入れた選択だと思うだけだろう。 だがしかし、ニードルガンを選択した本当の理由は、二つ。 そのうちの一つが、霧を搔き分けずに進む事だ。 霧の壁を押し分けず、隙間を通すように進むニードルガンは、霧に遮られ目視ししづらい。 敵の銃弾は見えるのに、カレンの針は見えない。 絶対的な射撃戦の優位がカレンの武器であったのだが、しかし、アーンヴァルはそれすらもかわす。 「―――先程の回避も、やはりまぐれではなかったか…!!」 外れた無数の針は、周囲の地面や岩に突き刺さるだけで終わった。 そして、飛来するアーンヴァルから逃れる事は出来ない。 「なら、追い払うのみ!!」 カレンは手にした竪琴、オルフェウスを最大出力で発動させた。 ジルダリア型のアレルギーペダルと同様の音響兵器であるオルフェウスは、神姫の聴覚素子に共鳴する音波を発生させ、エラーを引き起こす事で神姫を一時的に麻痺させる。 アレルギーペダルとの違いは、確実性が薄れる代わりに効果範囲が広い事。 近づいてくるアーンヴァルは、既に射程距離だった。 「―――!! オルフェウス!?」 混乱し始めた平衡感覚では、地上スレスレの低空飛行は自殺行為だ。 やむを得ず高度を上げるが、これを繰り返されていてはフェータに攻撃の機会は無い。 「マスター、どうします!?」 『近付けば音で、遠退けば針で攻撃してくる。おまけにどちらも回避は困難、か………』 そして厄介なのがこの霧。 霧の所為でフェータは敵から離れられない。…距離を得られない。 つまり、敵に対し加速する時間が殆ど得られないのだ。 そこへ下される謎の攻撃。 地面や岩に刺さったものを見れば、おそらくニードルガンの類だと想像も付く。 決してかわせない攻撃ではないが、かわせば速度を更に失う。 そして、さほど早くも無い速度のまま敵に近づけば、先程のようにオルフェウスでの迎撃を許してしまうのだ。 『さて、どうした物かしらね………』 それほどの逆境にあって尚、美空は不敵に微笑んだ。 『レライナ、慎重にね。敵の動きが妙だわ…』 リーナの言うとおり、レライナの前に立つ紅緒の動きは妙だった。 先程から何度もシミュレートした結果として判明している『事実』は二つ。 一つに、紅緒の動きはレライナよりも遅い事。 二つ目は、紅緒にはレライナを吹き飛ばせるほどの腕力は無い事。 だがしかし、先の二度の攻防で起こった『結果』は二つ。 一つは、紅緒はレライナの攻撃を優にかわし、レライナは紅緒の動きに反応できなかった事。 二つ目は、紅緒は確かにレライナを吹き飛ばしたという事だった。 この二つの謎を解かない限り、レライナに勝ち目は無いだろう。 だがしかし、リーナは既に二つ目の謎の方には見当をつけていた。 『要するに、フェータと同じ事をしているんだわ』 「…どういう事じゃ?」 レライナの疑問にリーナは答えた。 『非力なアーンヴァルであるフェータが、あれほどの攻撃力を持つのは、加速力と抜刀の速度を腕力に加えているからだわ』 「だが、マイナは翼も刀も無いぞ? 一体何を加えているというのだ?」 『簡単よ。…体全部』 リーナの言葉にようやくレライナも納得がいった。 レライナにも付与されている格闘用の汎用プログラムには、パンチやキックの基本動作も入力されている。 その動作プログラムは効率の良い動作を保障するものではあるが、あくまでそれらは基本でしかない。 だが仮に、一から格闘動作を学習した神姫がいたとすれば、それは千変万化に応用の利く打撃をもたらせる。 つまり、掌底の接触する瞬間に、つま先、足首、膝、股間、腰、胸、肩、肘、手首に至る全ての関節を全力で打撃力に変化させたのだ。 大地を支えに使い、斜め下から磐石の足場の反発全てを全身の力全て叩き込めれば、重たい甲冑を着込んだサイフォスであっても突き飛ばし、宙を舞わせられるだろう。 「なるほど、状況に対応できる万能のプログラムには真似の出来ない、限定下での打撃と言うわけか」 レライナの言うとおり、マイナの打撃は応用が利かない。 自分から撃っては出られないし、大地に両足を付けなければ、打撃の威力は半分以下になる。 身体に干渉するパーツ(アーマー)は装備できないし、無駄な重量(武装)もあるだけ邪魔になる。 当然、空中や水中でも使用できない使い勝手の悪い打撃だ。 『…つまり、そのお膳立てを整えるのが霧であり、パートナーのカレンな訳よ』 「近接迎撃専門の格闘技か…。相手の呼吸に合わせると言うのは、まるで舞踏だな…」 『…で、問題はそちらの方』 「どうやって我の動きを読んでいるか、じゃな」 言って、レライナは目の前のマイナを睨む。 迎撃専門、という種が割れてしまえば、絶好の間合いを詰めもせずにこちらの動向をうかがうのみと言うのも理解できる。 要するに、マイナには積極的な攻撃の手段が無いのだ。 密着するほどの距離でしか攻撃できないマイナは、自分から攻め込むのではなく、敵の攻撃に対し間合いを調整し最適の距離を確保して攻撃する他無いのだ。 それがつまり、マイナの弱点。 だがしかし、レライナから攻撃しない訳には行かなかった。 「敵に策があると知れば…」 『打ち破って進むのみ!!』 そこに、消極的な待ちの戦法や、相手の弱みを狙う狡猾さは必要無い。 『やりなさい、レライナ!!』 「応っ!!」 そうするに足る力をリーナは与え。 そうするに足る力をレライナは授かった。 ゆえに、レライナは迷わず攻勢に転じた。 「どう思います、島田君?」 戦いを見守る浅葱の声は硬い。 「勝ち目はあると思います?」 「…そうですね、数値的には勝てない相手じゃないですけど…」 「相手の策を何処まで見破れるか、ですわね………」 「リーナは武術とかには疎いだろうし、美空に針と琴の仕掛けに気づけと言うのも無理だと思いますけど………」 「…それじゃあ、勝てないじゃありませんの」 「そうですね」 祐一は苦笑する。 「アドバイスした方が良いんじゃありませんの?」 「どうしてです?」 「…負けちゃいますわよ、あの子達?」 「例えそうだとしても、きっと楽しんではいますよ。だったらそれで良いじゃないですか」 祐一はそう言って笑顔を見せた。 (…温泉旅行がどうとかって考えていた私が、まるで汚れた大人ですわね………) まあ単に。 熱い戦いに密かに興奮している祐一は、賭けのこと等すっかり忘れ去っているだけだったりするのだが…。 楽しくない戦いに勝利しても意味など無い、と言うのは多分真理なのだろう。 そういう意味では、美空もリーナも、フェータもレライナも。 敵であるマイナとカレンにその主たる晴香も。 この戦いを楽しんではいた。 「正気ですか、マスター!?」 フェータの驚愕を美空は笑い飛ばした。 『じゃあ、他に手はある?』 「…それは………」 だからこその美空の策。 いや、それは策と言うのもおこがましい力任せの強行突破だった。 目視でカレンを捕らえられるギリギリの範囲で旋回を続けながら、攻めあぐねたフェータに美空が下した命令とは…。 『単純よ。速さが足りないのなら、補えばいい。この世界にはちゃんと強い力が満ちているんだから、それを借りるのよ』 「一歩間違えると只の自爆です」 『じゃあ、一歩も間違えずにカレンに勝てる?』 「…………わかりました。やりますよ。………でも…」 『やると決まったらやるのよ!! 行きなさい、フェータ!!』 「…はい!!」 主がそう決めた以上、これ以上の迷いは不要。 フェータは美空の剣として主が定めた敵を斬るのみである。 カレンに向かって加速を開始すると同時に、カレンも前に出る。 「さあ、フェータさん。イタチごっこは終わりです!!」 言って放たれるニードルの束。 かわせば速度を失い、近寄るまでにオルフェウスの発動を許してしまい。当たれば防御力の低いフェータは只ではすまない。 しかし…。 『一撃耐えればそれで充分!! さっきの岩に刺さった針を見れば、一撃の威力はさほど高くないっ!!』 「なら、私でも一撃は耐えられる!!」 そう言って、フェータは無数の針の弾幕に躊躇う事無く突っ込んでいった。 「勝った!!」 カレンはそうほくそ笑む。 実のところ、彼女が狙っていたのは終始“針を当てる”事であった。 威力は低く、真っ当な装甲を纏う相手には、表面を撫でる程度の効果しかないニードルガンだが、“どんな装甲にも刺さる”ように工夫はされていた。 そして、“刺されば充分”なのである。 物体には必ず周波数が存在する。そして、その周波数と同じ周波数の振動を受ければ、物体は共振を始めるのだ。 同じ音叉を二つ用意して、片方を叩き鳴らすと、もう片方も共鳴し勝手に振動を始めて音を出す。 そして、カレンの針は、オルフェウスと共振するように作られている。 つまり…。 「もはや距離の問題は消えました!! この戦闘フィールドの何処へ逃げようとも、私の呪歌から逃れる術はありません!!」 カレンのオルフェウスが発動すれば、大気の振動である音を通じて神姫の身体に刺さった針が、オルフェウスと同じ周波数の音。 即ち、神姫を麻痺させる呪いの歌を奏でるのだ。 複数の弦の振動がもたらす高周波音の効果範囲は限定的なものだ。 しかし、その振動が全て、対象となる神姫のすぐ傍でかき鳴らされるのだとしたら。 「…如何なる神姫も、私の呪歌の前に只ひれ伏すのみ!!」 文字通り、あらゆる動作を阻害された神姫はその場に倒れる他無くなるのだ。 これこそ、カレンが針と琴を武器とする第二の理由。―――呪歌の呪いであった。 「あとは―――」 迫るアーンヴァル。 「―――一撃だけかわせれば…!!」 初撃さえかわしてしまえば、反転したフェータが二の太刀を放つまでに、オルフェウスは充分な効果を発揮する。 それで積みだった。 マイナがこちらの動きを読む術は最後まで判らなかった。 レライナが、知覚しながらも反応できなくなる現象も謎のままだった。 だがしかし、レライナを見て、その行動を予測しているのは確実なのだ。 ならば、解決策は二つに一つ。 レライナを見せないか、レライナが見られても構わない状況を作り出すか…。 「行くぞ!!」 「きなはれ…」 レライナは一歩間合いを詰める。 そして…。 『右!!』 叫んだのはリーナだった。 「…なっ!?」 主の声に従って跳ぶレライナ。 跳躍は右斜め前。 兆候が無かったために反応は遅れ、慌てて目で追うが、それと同時にリーナの第二声が響く!! 『左よ、レライナ!!』 「承知!!」 返す返すもその速度は閃光のそれ。 跳躍のタイミングと方向を事前に知っていなければ、殆どの神姫は反応する事も出来ない速さ。 そして、マイナには事前にそれを知る術は有っても、知らずに反応するだけの反応速度は無かった…。 「…っ!!」 神姫の動きのクセ。 どんな神姫でも、強くなるためには動作を最適化してゆく。 それは効率よく身体を駆動させる事で、擬似的な能力値(パラメーター)のアップにつながるが、逆を返せば最適化されてゆく動作には数種類の極致しかないという意味でもある。 全体的な動作は神姫ごとに千差万別でも、ダッシュならばダッシュで、数種類の動作のみが最速を生み出しうる動作のパターンとして分類されるのだ。 その『機』を見破れれば、神姫が次に起こす行動の大まかな内容は予測が付く。 その予測で得られる情報は僅かではあるが、それほどの極地に至っている神姫との戦いであれば、その僅かな情報が生死を分ける分水線となる。 それを、レライナはマスターの指示をそのまま動作にすると言う方法で消去した。 当然、レライナも事前に自分の行動を認識している訳ではない。 レライナ自身でさえも行き当たりばったりな咄嗟の反応でしかないのだ。 ゆえに、多少その速度は落ちるのだが、元が元だ。 予備動作無しでのダッシュとは言え、簡単に捕らえられるものでは無い。 「…くぅ」 こうなればカンでしかない。 右か、左か。いや、相手は充分にこちらを脅威と認識しているだろう。 ならば…!! 「真後ろ…!!」 振り向いたカレンの動作と…。 『…そこで真後ろ!!』 叫んだリーナの声は全くの同時だった。 「…あかん!!」 振り向くのを中止しなければと思っても、動き始めた身体を止めて逆の動作を起こすには、初動の倍の力か時間を必要とする。 既に動いている身体を止めて、逆に動かすためにはどうしてもその力が必要なのだ。 ゆえに、全力で起こしたアクションは、止められない。 レライナが不可解に思った現象をいま、マイナ自身が追体験していた。 『今よ、レライナ!!』 右、左とジクザグの軌道で跳躍したレライナは、マイナの背後に回り、そこから後ろに向かって跳躍した。 丁度90度傾けた正三角形を描く軌道だ。 当然、位置的にはダッシュの開始前と大差無い場所へと戻って来る事になる。 しかしそこには、レライナが通り過ぎた筈の背後へ振り向こうとしているマイナの姿があった。 「貰ったぁ!!」 レライナは叫び、ようやく振り向きなおし始めたマイナに斬りかかった。 カレンが予想していた斬撃は来なかった。 フェータは直前で急上昇をかけ、霧を吹き払いながら上空へと昇ってゆく。 「…愚かな、只一度のチャンスであったものを!!」 既に呪歌の呪いはかかっているのだ。 どれだけ距離を離そうとも、もはやカレンのオルフェウスからは逃げられない。 「聴きなさい、呪いの魔曲を…!!」 カレンはオルフェウスをかき鳴らし、決定打となる一撃を放った…!! 上空120。 対戦用バトルフィールドの天井ギリギリまで上昇し、翼を立て、全身を使ってエアブレーキをかける。 只でさえ上昇のために重力の影響を受け、鈍っていた加速は天井に付く頃には限りなくゼロに近付いていた。 上下逆になり、天井へ脚部を押し付けるように残った速度を相殺するフェータ。 そして…。 「行きます!!」 天井を蹴り、地面へ向かって真逆さまに落下してゆく。 否!! アフターバーナーすら吹かし、垂直に繰り出されるパワーダイブ!! 加速度は、重力と推力の全てを100%受けて、見る見るうちに上昇してゆく。 風を切る擦過音と狭まる視界。 上昇する際に吹き散らした霧の中央に、驚愕に目を見開くカレンが居た。 『今よ、フェータ!!』 美空の指示に従い、最近では切りっぱなしの切り札を切るフェータ。 「ウイング除装!!」 巨大なミサイルと化したウイングユニットは、フェータを追い抜き眼下のカレンに迫る。 「そんな!?」 呆然とするイーアネイラ型の眼前に落下した翼は、残りの燃料を変じさせた爆炎を高々と吹き上げた。 『カレン!?』 『…っ』 晴香の驚愕の声と、美空の不安を押し殺した声。 彼女らが目を凝らして見据える爆炎の中、カレンを引き摺ったフェータがその姿を見せた。 「ウチ等の負けどすな」 「完敗でした」 対戦が終わった後、マイナとカレンはそう言いながら現れた。 「おっしゃー温泉ゲット!! よくやったわフェータ」 「いえ、犠牲をいとわないマスターの勝利です」 「…犠牲?」 「…ええ、これでまた、ウイングセットがダメになりましたけど………」 「…あ゛っ」 青ざめる美空。 「…もしかして、そこまで考えていませんでしたか?」 「忘れてた~~~~~~っ!?」 美空の絶叫が響く。 ウイングセット一式の値段は、温泉旅館二泊三日と比して高いのか、安いのか…。 どちらにせよ、丸儲けと言う意図は潰えた。 「まあ、嘆く美空はさて置いて、レライナもお疲れ様。流石は私の神姫だわ」 「当然じゃ。我とリーナが挑んで勝てぬ可能性のあるものなど、アイゼンとフェータとセタ位のものじゃからな」 えっへんと、ふんぞり返るレライナ。 「しかし、ウチの心眼を見抜いたのは驚きましたえ? 予備動作でその先の行動を予測するのは、簡単な事ではおまへんけど、それを見抜くのもまた用意ではあらしまへん」 「いや、見抜いてなかったと思うぞ?」 マイナの絶賛を打ち消す祐一。 「結局、見抜いたというよりも、他の可能性が無くなるまで考え抜いたからの作戦だったんだろ?」 「そうね―――」 頷くリーナ。 「―――レライナの何を見ているのか判らなかったけど、レライナを見てその行動を予測しているとは思ったもの」 ゆえの策。 リーナが行動を指示する事で、レライナ自身にすら自分の行動をあらかじめ把握させない作戦であった。 「…なるほど、随分な力押しでおましたな…。ウチとは役者が違ったようどす………」 「…あのそれでは、最後に私のオルフェウスが効かなかったのは…?」 フェータの急降下からの一撃。 翼を先に着弾させ、その爆風をブレーキにして強引に着地し、目の前のカレンを斬り捨てた一連の動作。 そこに、オルフェウスによる麻痺は見られなかった。 その時点では確かに発動していたにも拘らず………。 「………多分、ドップラー効果じゃないかな?」 「ドップラー効果…?」 祐一の分析に首を傾げるカレン。 「救急車が近付いてくる時と、離れてゆく時とではサイレンの音が違はりますでしょう? それの事おす」 「………オルフェウスの周波数(音)が、フェータさんに届いたときには変わってしまっていた?」 「そうだね。あれだけの速さで近付いてきたフェータには、カレンがかき鳴らした音より高く聞こえてたんだろうね」 「だから、麻痺しなかった…」 呆然と呟くカレン。 「美空も、そこまで考えてた訳じゃないでしょ?」 「………………」 「ああ、今マスターは現実逃避中です。…確かにそこまで考えてはいませんでしたけど………」 「…つまり、私もお姉さまも、力押しで負けたのですね………?」 「…そうなるかな?」 割と残酷な結論だった。 「あの~、結局。私の公演はどうなるんでしょう…?」 「あ、マスターも居たんだっけ?」 アイゼンさん酷いです。 「いました~。最初から居ました~。晴香です。藤堂晴香です~。忘れないで~」 「晴香様、ご覧の通り敗北してしまいましたので公演の方は中止にするしかないかと…」 「それと、ご実家の方に連絡して事情を説明せなあきませんな、主殿?」 「…う゛っ」 「園長先生はんには平謝りする他無いのと違いますのん?」 「ご両親の説得も大変だとは思いますが、晴香様にならきっと、…出来るかもしれません」 自らの神姫にすら、微妙に信頼されて無い晴香であった。 「やっぱりそうなるのね~。うぅ、誰か助けて~」 「おっけ~♪」 「え?」 ふと気づくとすぐ傍に人の影。 「…あの、貴女は?」 「ん~? 世紀末救世主?」 「いや、姉さんだし」 「雅だし」 祐一と浅葱がため息を付いた。 「あんたね、どうやって嗅ぎ付けてきたのよ?」 浅葱が呆れた声を出す。 「…ふっ、知れたこと。可愛い弟の身に起きた出来事なら、お姉ちゃんは何時だって飛んで来る!!」 来て欲しくない時にも来るもんな~。など口には出せない祐一であった。 「さて、晴香ちゃん?」 「は、はい?」 「人形劇させてあげるから、あたしも旅館に招待して」 「…え?」 「後ついでに村上君も」 入り口を指差し雅は言った。 …見ればぐったりしている村上衛。 まあ、何があったのかは想像に難くない。…どうせ雅に無茶言われたに決まっている。 たとえば、街中を80キロでノンストップ疾走する自動車の助手席に載せられたとか………。 「…あの、人形劇、手伝ってくれるのですか!?」 「勿論よ。夏休みを満喫するためなら、いくらでも使っていいわよ?」 「あ、ありがとうございます!!」 感極まった声で感謝する晴香。 しかし、彼女は後にこう語る。 『いえ、まさかあんな事になるとは夢にも思わなくって…』 彼女の実家、季州館(きしゅうかん)において、後々まで語り継がれる凶事の幕開けであった。 ―――It is somewhere then. 「なるほど、ようやく見つけたか」 『はっ。マスター』 『オリジナルのコピー。確度は90』 「よくやった。後はこちらで処理する。ヒモだけ付けて戻って来い」 『了解であります』 『帰搭予定は5時間後、以上。…交信終了』 通話は切れた。 「マスター、これで後は幽霊探しだけですわね?」 「ふん。…コピーの方も放置は出来ん。なんとしてもデータの回収だけはしなければならない」 「ユーレイ、キットこぴート、感染者ニ遭エナイ様二出来テル。こぴー探シテかうんたーういるすツクレバ会エルヨ?」 「だといいがね…。どちらにせよコピーの確保が先決だ。センター以外でなら仕掛けられる」 会話の主は女と二人の神姫だった。 「ばとるろいやるジャ無ケレバイインジャナイ?」 「そうだな、対戦の方でもチャンスがあれば仕掛けるさ…。どちらにせよ、最初はお前達がやるといい」 「宜しいんですの? 妹たちが怒りますわよ?」 「オ姉チャン特権。年ノ順二挑ムノガイイヨ」 男に答える神姫はジルダリアとツガル。 どちらも既製品をカスタマイズした違法改造級の神姫だった。 「順番など如何でも良いさ。結果として終わらせられれば其れで良い」 「御意」 「ワカッタヨ」 神姫の答えを聞き届け、女は地下室の扉を開けた。 外の光が差し込み、始めて女の相貌があらわになる。 背の高い女の怜悧な相貌の中、一際目を引くのは黒い眼帯。 「…まあ、コピーは欠陥品だからな。お前たちでは相手にもなるまいが………、その時が来たのなら、思う存分遊ぶといい…」 言って、眼帯の女は地下室を出る。 残された神姫たちはクレイドルの上で静かに眼を閉じる。 彼女らが威を振るうときがすぐそこまで迫っていた。 第十話:海だ山だ温泉だ(前日)につづく 鋼の心 ~Eisen Herz~へ戻る 難産でした。 一言では言い表せないぐらいの難産でした。 おまけに長いです。(文章量は今までで最長。一話と二話足したのより長い………) 以下、長い言い訳アンド楽屋ネタ。 今回の縛りは2対2の戦い。 個別に一対一をやるだけでは2対2の意味無いし、4人の神姫が入り乱れると書ききれない(←実力不足)。 そこで前半乱戦、後半一対一と言う苦し紛れの構成…。 ちなみにこれ、書き直し4回目のプロットだったりします。 原因は。 ①フェータ、レライナ共に攻撃手段が乏しく変化がつけ辛い(←そういう風にデザインしたのはALCです)。 (フェータが毎回ウイング切り離しを使っているのも、抜刀の他に攻撃手段はそれしかないからですし…) ②カレンとマイナの能力差(←だから、そういう風にデザインしたのはALCです)。 マイナは当初関節技(関節破壊=フレーム破壊なので、ALCの設定上リタイアにならない理由を思いつけなかった…のでボツ)と全身の力を一極集中させる打撃を武器にする神姫でした。 しかし、カレンは………。 作中でも使用している、針と竪琴によるコンボに加え、ツイントライデントとグラーブスアイビーを利用した、鞭で槍を振り回すという謎攻撃。 更にオケアノス(魚型支援ユニット:当初は霧もコイツの仕業にする予定だった)を利用したVLS(垂直発射ミサイル)攻撃と芸が多彩。 全部書いているとマイナの技のレパートリーが持ちませんでした………。 なにせ、新しい技を出す度にその説明をしなきゃならないし………。 いや、設定上、『一芸特化型の強い姉(マイナ)の脚を引っ張らない用に、色々と武器と技を満載した多芸な妹(カレン)』という予定がこの結果を生んだ訳です………。 ③更に、武装神姫である以上マスターとの会話から勝機を見出す描写を加えたくて悪戦苦闘。 リーナはともかく、美空が敵の仕掛けを読み解くのは不自然ですし………。 その結果がコレですね…。 長くてブツ切りになった話が交錯するわかり辛い読み物の出来上がりです………。 次からしばらく(2、3話?)バトルはお休みでただ遊びまわる主と神姫を書きたいものです。 でも、ついに敵となるマスターとその神姫が(少しだけ)登場しましたし、密かに動いている〇と〇〇の目的も明かさねばなりません。 コピーとか、幽霊とか、謎のセリフも出てきました。 それでも一応、次の話は劇終了後の夏休みの話になります。 (劇の内容の方は番外編で思う存分いぢるとしましょう) 次はもうちょっと考えてプロット組もうと考えた、ALCでした。
https://w.atwiki.jp/echizen/pages/372.html
前へ 海法 の発言 #王女は無事なのかな? 治療とか必要だったら呼んでください。 芝村 の発言 エースたちはげっそりして歩いて行った。 矢上麗華@アイテム図鑑 の発言 「お疲れ様でした・・」>エースの方たち KBN の発言 「おつかれさーん」 セントラル越前@越前藩国 の発言 Q:お見舞いの続行は普通にぽちの元まで行けるんでしょうか? 芝村 の発言 A:ええ セントラル越前@越前藩国 の発言 「…情報戦が入り用ならまた呼んでください」>エースの皆様 矢上麗華@アイテム図鑑 の発言 「爽一郎さん、大丈夫でした?」 セントラル越前@越前藩国 の発言 では、お見舞いを続行してぽちの様子を見に行きます。罠に気をつけつつ。 芝村 の発言 爽一郎:「……呼ぶタイミングが遅かった。すまん」 矢上麗華@アイテム図鑑 の発言 「皆無事だったし・・さ、時間もないしお見舞いいこう?」 セントラル越前@越前藩国 の発言 (騒ぎを何と言ってごまかそうと思いつつ) セントラル越前@越前藩国 の発言 ぽちの病室の近くに異変はありますか? 芝村 の発言 あるね。破壊されている。 芝村 の発言 ペンギンが苦笑している。 セントラル越前@越前藩国 の発言 ぐはっ KBN の発言 「やれやれ」 矢上麗華@アイテム図鑑 の発言 「あ・・・爽一郎さんペロ課長に・・・大丈夫かな・・」 セントラル越前@越前藩国 の発言 「な、ななななー!?」 矢上麗華@アイテム図鑑 の発言 「うわー」 KBN の発言 「扉にも罠かな」 矢上麗華@アイテム図鑑 の発言 「姫は?姫は無事ですか?」 セントラル越前@越前藩国 の発言 ペンギンの様子を伺って注意されたらすぐ引っ込めるようにして、ぽちの病室に入ります 芝村 の発言 ペンギン:「中を見ればわかる」 矢上麗華@アイテム図鑑 の発言 では越前さんのあとに続きます 芝村 の発言 病室の窓があいててカーテンでロープ作ってる KBN の発言 「こんにちわー」 芝村 の発言 ああ、下にたらされているようだ。 セントラル越前@越前藩国 の発言 「……KBN!背中に乗せろ!」 矢上麗華@アイテム図鑑 の発言 「ロープ・・」 セントラル越前@越前藩国 の発言 「飛び降りる!」 KBN の発言 「おk」 矢上麗華@アイテム図鑑 の発言 「ちょ・・・」 セントラル越前@越前藩国 の発言 そらとびわんわんなKBNさんの特殊で飛行+騎乗しつつロープの垂れた方に飛びます 芝村 の発言 とんだ。 矢上麗華@アイテム図鑑 の発言 「姫どこに・・はっ!アメルダさんは?アメルダさんはどこですかー?」 芝村 の発言 オタポンが下で手を振ってる 矢上麗華@アイテム図鑑 の発言 窓の外をのぞきます 芝村 の発言 オタポン:「散歩か?」 セントラル越前@越前藩国 の発言 「見舞いですよ…えーと、ノポトさん?」 矢上麗華@アイテム図鑑 の発言 「姫はどちらに?」>オタポン セントラル越前@越前藩国 の発言 「姫。そうだ私の妹っ! またどっかに飛び出していったとかか!」 KBN の発言 「飛び出したのはお前だけどな」 芝村 の発言 オタポン:「ゲーム機が30分前にこわれてな。今、かいにいってる」 セントラル越前@越前藩国 の発言 「だあああー!」 芝村 の発言 オタポン:「?」 矢上麗華@アイテム図鑑 の発言 「・・・お元気になられたのですか?」 セントラル越前@越前藩国 の発言 後ろにつんのめってKBNの背から転げ落ちます KBN の発言 「タイムリーに壊れるゲーム機だのう・・・」 芝村 の発言 オタポン:「いや、俺のマシンが死んだ。今や俺はただのデブだ」 芝村 の発言 #物理域変動だよ セントラル越前@越前藩国 の発言 「はっ。サイボーグじゃなくて良かった」 セントラル越前@越前藩国 の発言 #編成入ってなかったんでただの人でした 矢上麗華@アイテム図鑑 の発言 「姫はご無事なんですね・・よかった・・・」爽一郎の胸に顔うずめます セントラル越前@越前藩国 の発言 「じゃなくて! あー。迎えに!迎えに行こう! どっちの方向に!?」 芝村 の発言 オタポンは面倒臭そうに指差した。 矢上麗華@アイテム図鑑 の発言 「そうですね、せっかくだから姫のお顔みたいです」 芝村 の発言 オタポン:「中古屋じゃない店だ」 セントラル越前@越前藩国 の発言 「感謝します。あとで電子妖精にお礼を届けさせるから!」 オタポンに言い残してまたKBNの背中に乗ろうとします KBN の発言 「とりあえず走れ!」 矢上麗華@アイテム図鑑 の発言 「越前さんずるいー」 矢上麗華@アイテム図鑑 の発言 そういいつつ付いていきますー 芝村 の発言 ゲーム屋の前に降りたよ。 矢上麗華@アイテム図鑑 の発言 姫を探します セントラル越前@越前藩国 の発言 店の中に入ります。 芝村 の発言 たくさん袋持ったぽちがげげーという顔して越前を見た KBN の発言 とりあえず新作チェックを 芝村 の発言 アメルダに荷物をおしつけた。 セントラル越前@越前藩国 の発言 へなへなと崩れ落ちます 矢上麗華@アイテム図鑑 の発言 「姫様!」 セントラル越前@越前藩国 の発言 「よ、よかった・・」 芝村 の発言 ごほごほ咳をしている。 矢上麗華@アイテム図鑑 の発言 「よかった・・お元気になられて・・・ホントによかった・・・」 セントラル越前@越前藩国 の発言 「あ、あんまり良くない……か? 大丈夫か? 苦しい? 咳?」おろおろとします KBN の発言 「もちつけ!どうみてもうそ臭い」 矢上麗華@アイテム図鑑 の発言 「て、姫!大丈夫ですか!」駆け寄って背中さすります 矢上麗華@アイテム図鑑 の発言 ものすごーく心配そうな顔して(笑) 芝村 の発言 ぽち:「昨日は調子よかったのに、少し無理をしてしまったようです」 芝村 の発言 アメルダ:「謝ってください。そこは素直に」 芝村 の発言 ぽち:「・・・えーと」 芝村 の発言 ぽちは照れた 矢上麗華@アイテム図鑑 の発言 「でも、お元気になられた様でよかったです。爽一郎さん、霊薬本当にありがとう・・」 セントラル越前@越前藩国 の発言 「いや。良かった。本当に」 KBN の発言 「とりあえず、病院が酷いことなったのでどこか違う場所へ移動したほうがいいですよっと」 芝村 の発言 ぽち:「ちょっとごめん・・・」 芝村 の発言 ぽちはKBNを見た 芝村 の発言 ぽち;「怒ってる?」 KBN の発言 「いや、むしろ面白い」 セントラル越前@越前藩国 の発言 「よし。KBN、お前荷物持ち」 矢上麗華@アイテム図鑑 の発言 Q:爽一郎みても反応しないのですか?>姫 芝村 の発言 ぽち:「病院が?」 芝村 の発言 爽一郎は頭痛しているらしい KBN の発言 「俗に言うところの自爆テロみたいなもの?」 矢上麗華@アイテム図鑑 の発言 「・・・まぁ、お元気になられたのだからいいじゃないですか」>爽一郎 芝村 の発言 爽一郎:「まあ、そうだな」 矢上麗華@アイテム図鑑 の発言 「うん」微笑みます KBN の発言 「一応、藩王なんだから移動先の確保とかしよーぜ」>越前 芝村 の発言 ぽち:「病院が襲われたの?」 KBN の発言 「越前が襲われたと思います。一応藩王でVIPなので」 芝村 の発言 ぽちは病院に走って行った。 セントラル越前@越前藩国 の発言 「KBN!」 矢上麗華@アイテム図鑑 の発言 「既に処理が始まっていますので・・って姫ー!」 矢上麗華@アイテム図鑑 の発言 追いかけて捕まえます セントラル越前@越前藩国 の発言 KBNの背中に飛び乗ってぽちを捕まえます KBN の発言 追いかけます。AR-1なのでおいつけるはず! 矢上麗華@アイテム図鑑 の発言 奥さん込みで能力22あります 芝村 の発言 ぽちにはだれも追いつけないというか、触れられないよ セントラル越前@越前藩国 の発言 なぜー! 芝村 の発言 ぽちは病院にいった。 矢上麗華@アイテム図鑑 の発言 なぜー 芝村 の発言 威厳だ。 矢上麗華@アイテム図鑑 の発言 きゃー セントラル越前@越前藩国 の発言 だぁー! 芝村 の発言 触るのがはばかられた。 矢上麗華@アイテム図鑑 の発言 「姫、姫、待ってくださいー」呼びかけて足を止めさせます KBN の発言 では併走で セントラル越前@越前藩国 の発言 「ぽち姫! こっちに乗った方が早いですよ」 セントラル越前@越前藩国 の発言 「空も飛べますし」 セントラル越前@越前藩国 の発言 乗ってるKBNの背中をぱしぱし叩きます 矢上麗華@アイテム図鑑 の発言 「今専門の人が処理中ですので、今行くと邪魔になります!」 矢上麗華@アイテム図鑑 の発言 さわれないなら、前に回りこみます 芝村 の発言 前にまわることもできなかった。 矢上麗華@アイテム図鑑 の発言 えー 芝村 の発言 ぽちは病院の中に入った。 芝村 の発言 死体を見てる セントラル越前@越前藩国 の発言 「無視ですか! お兄さん泣きますよ」 矢上麗華@アイテム図鑑 の発言 「姫様・・」 芝村 の発言 ぽちは黙ってる。 KBN の発言 r:死体に警戒しておきます セントラル越前@越前藩国 の発言 Q:キュアポーション持ってるんですが、治療難易度ってどれくらいですか? セントラル越前@越前藩国 の発言 (一応質問だけ…) 矢上麗華@アイテム図鑑 の発言 「爽一郎さん周りに気をつけないと、まだ罠があるかも・・」 芝村 の発言 A:81 セントラル越前@越前藩国 の発言 ちょー罠ですね 矢上麗華@アイテム図鑑 の発言 「姫様、我々がここにいても何も出来ません、出来る事をしましょう・・」 芝村 の発言 爽一郎は手をそっとあげて、麗華を黙らせた 矢上麗華@アイテム図鑑 の発言 「爽一郎さん・・・」 芝村 の発言 ぽち:「誰がこんなことを許した」 矢上麗華@アイテム図鑑 の発言 「詩歌の大神殿行って連絡を取りましょう・・」 セントラル越前@越前藩国 の発言 「私は、許しません」 芝村 の発言 ぽちは怒っている。 セントラル越前@越前藩国 の発言 「いにしえのレムーリアの神に誓います。必ず報いを」 芝村 の発言 アメルダ:「・・・・・・」 芝村 の発言 ぽち:「PPGは何をしている。帝國軍は?」 芝村 の発言 アメルダ:「警察権などありません。彼らには」 芝村 の発言 ぽちは足を踏みならした。 芝村 の発言 アメルダ:「くやしいのなら、国を動かすべきでしょう。われわれにあたるのではなく」 KBN の発言 r:FVB関係のこれまでの状況を報告します KBN の発言 #一応PPG参加者と越前はT12の責任者なので 矢上麗華@アイテム図鑑 の発言 「こちらの方々を助けないと・・」詩歌の大神殿に連絡は取れませんか? 芝村 の発言 ぽちはくやし涙を拭いた。 KBN の発言 r:絶技メッセージで大神殿に連絡入れておきます。 緋璃 の発言 #連絡:呪いは解けました。蘇生難易度30に落ちています 芝村 の発言 蛇がにょろにょろやってきたよ。 緋璃 の発言 #>81だったものが 芝村 の発言 蛇:「・・・・!!」 芝村 の発言 蛇:「・・・・・・・」 矢上麗華@アイテム図鑑 の発言 #虎キチの神様・・? KBN の発言 「こんにちわー」 芝村 の発言 蛇は目をそらした。 芝村 の発言 蛇:「またぎょうさんしんどるな。87年の優勝を思い出す」 セントラル越前@越前藩国 の発言 「……」頭を垂れます 矢上麗華@アイテム図鑑 の発言 「なんでも阪神ですか・・・」頭を下げます 芝村 の発言 蛇:「・・・・・・あんまり下見ると、ロクな大人にならんで。よし、蘇生するか」 矢上麗華@アイテム図鑑 の発言 「こちらの方々をお助けできませんか?・・ありがとうございます」 芝村 の発言 蛇は蘇生を開始した。 セントラル越前@越前藩国 の発言 「ありがとう御座います。蛇神様」 芝村 の発言 アメルダ:「……おとぎばなしのようですね」 矢上麗華@アイテム図鑑 の発言 「ありがとうございます」 矢上麗華@アイテム図鑑 の発言 「なんとお礼を言えばよいか・・・」 セントラル越前@越前藩国 の発言 「ぽち姫」 芝村 の発言 ぽちは口を真一文字に結んでいる セントラル越前@越前藩国 の発言 「ご命令を」 セントラル越前@越前藩国 の発言 「我々は燃えさかる葦です」 芝村 の発言 ぽち:「誰あろうと、帝國の民を2度も傷つけたのだ。許さぬ・・・・・・許してやるものか」 矢上麗華@アイテム図鑑 の発言 「私も出来ることをやりましょう・・・」 芝村 の発言 ぽち:「PPGを使います。議会に連絡を」 セントラル越前@越前藩国 の発言 「承知しました。KBN、伝令」 KBN の発言 「了解した」 芝村 の発言 アメルダはKBNに軽く頭を下げた。 芝村 の発言 /*/ 矢上麗華@アイテム図鑑 の発言 「経済面での援助なら出来ます。いつでもご命令ください: 芝村 の発言 はい。お疲れ様でした。 矢上麗華@アイテム図鑑 の発言 お疲れ様でしたー セントラル越前@越前藩国 の発言 お疲れ様でした KBN の発言 お疲れ様でした。 セントラル越前@越前藩国 の発言 色々な意味で死ぬかと思いました… 芝村 の発言 #途中、邪魔(エースの場合しかたないので邪魔じゃないけど)が入った分、延長しております セントラル越前@越前藩国 の発言 (ACEの皆様ありがとうございます) 矢上麗華@アイテム図鑑 の発言 ありがとうございましたー KBN の発言 ありがとうございましたー 矢上麗華@アイテム図鑑 の発言 ぽち姫は健康になられたのですか? KBN の発言 さすがに KBN の発言 健康じゃなければ KBN の発言 アレはないのではなかろうか? 矢上麗華@アイテム図鑑 の発言 そうだといいなぁ(笑) 芝村 の発言 まあ、猛烈に健康だよ 芝村 の発言 さすがにあまりに不自然なので、入院させてる 矢上麗華@アイテム図鑑 の発言 霊薬効いたんだ。よかったーでも猛烈て(笑) セントラル越前@越前藩国 の発言 健康になったのは良かったですが、また無理させるとすぐ倒れそう… 矢上麗華@アイテム図鑑 の発言 そうですねー セントラル越前@越前藩国 の発言 そして緑オーマ… うぬぬ。 セントラル越前@越前藩国 の発言 Q: PPGに勅令が出ましたが、ナンバリングイベントになりますでしょうか? 芝村 の発言 A:T13になるだろうなあ。 セントラル越前@越前藩国 の発言 T13となると、間にガンパレでお休み挟まりますか 芝村 の発言 そだね。 海法 の発言 真の模様の男で「すぐ戦う」を仮に選ぶとどうなりますかね。 芝村 の発言 まあ、あんまりやりたくないが、すぐイベントがはじまるな。 海法 の発言 #なるほどー 芝村 の発言 負けた時がにがーい。キャンペーンスタートになりそうだが 海法 の発言 ありがとうございます。 芝村 の発言 はい。 芝村 の発言 秘宝館には1、1で依頼できます。 芝村 の発言 では解散しましょう。お疲れ様でしたー 矢上麗華@アイテム図鑑 の発言 評価値の変動などはありませんか? KBN の発言 おつかれさまでしたー セントラル越前@越前藩国 の発言 お疲れ様でした 芝村 の発言 評価変動はないですよ? 矢上麗華@アイテム図鑑 の発言 了解しました 芝村 の発言 あ、クーリンガンから+1+1 矢上麗華@アイテム図鑑 の発言 ありがとうございましたー 芝村 の発言 では解散しましょう。ではー 矢上麗華@アイテム図鑑 の発言 えー(笑) KBN の発言 わらた セントラル越前@越前藩国 の発言 あんまり嬉しくない・・・