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小鳥遊無双? ◆FoU.wbC/ko 「う、嘘だろ……?どうなってるんだよ……!?」 呆然と立ち尽くす彼の名は、小鳥遊宗太。 高校に通うかたわら、ファミレス「ワグナリア」でバイトをこなす日々を送っている。 周囲にいる人間は皆、強力な個性をもった人ばかり。始めは彼らに翻弄されていたが、今ではそれが日常に変わった。 そのことを差し引いても、彼は「普通の」高校1年生。 人間離れした戦士達が集まるこのバトルロワイアルにおいては、むしろ異質な存在ですらあった。 そんな少年に、当然事態が呑み込めるはずもなく。 (夢だと思ったのに……ひどい夢だけど、目が覚めたら現実に戻れるはずなのに…… でも、いま首に付いている、これは……!) 悪夢から逃れた彼が立っていたのは、自分の部屋ではなく大きな池のほとり。 そして視線の先にはなぜかワグナリアの制服姿で、首に銀の首輪をはめられた自分の姿があった。 恐る恐る首輪に手を伸ばすと、ヒヤリとした冷たい触感が指に伝わる。 頭から冷水をかけられたような悪寒が全身を襲い、これがまぎれもない現実だと気付かせた。 (……待て、待て。落ち着け、小鳥遊宗太。 俺はさっきまで何してた?そうだ、今日もワグナリアでバイトだ。 久しぶりに音尾さんが来たのも、山田さんが3枚も皿を割ったのも覚えてる。間違いない。 それで、仕事が終わって着替えようとして――) その後どうなったのだろうと必死に頭を働かせるが思い出せない。 消しゴムで消されたように、すっぽりと記憶が抜け落ちている。 思い出せるのは見ず知らずの人々で一杯の部屋と、そこで起きた惨劇。 (そういえばあの人、「殺し合いをしろ」とか言ってたような…… まさか俺、拉致されてここに……!?ど、どうしよう……? 携帯は?ポケットに入れてたのに……だめだ、どこにもない。) オロオロとしていると、ぽつねんと草むらに置かれたバッグが目に入った。 まさか開けたら爆発とかしないよな――とこわごわデイバッグを開ける。 中の物を1つずつ取り出す。水、パン、懐中電灯、コンパス、時計―― 棒状の固いものに触れ、それを引き抜く。すると、小さなデイバックから予想外に長い物体が飛び出した。 (わっ!……これ、刀だ。これで他の人を殺せってことか。 そんな気はないけど、身を守るぐらいなら、まぁ……) 刀を置き、荷物の確認を続けていると2枚の紙が出てきた。片方は地図。そしてもう片方は名簿だった。 『 翠星石 蒼星石 』 (――中国人?) 『 一方通行 』 (――え?道路標識?) 『 ドラえもん 』 (――本名?いや、あだ名……だよな、これ? なんなんだこの名簿?本当に……) 『 小鳥遊宗太 伊波まひる 』 (――!!あった、俺の名前……って、伊波さん!?) 再び電流のような衝撃が走り、さまざまな思いが頭の中でぐるぐると渦巻く。 (なんで伊波さんまで……いや、そんなことよりも。 彼女もやっぱり、どこかこの近くに一人で置き去りになってるんじゃ!?) さ、探さないと!!どこかの誰かに殺されちゃうよ! あの人に殺し合いなんて、できるわけ……) できるわけない、と思いかけたところで別の考えが浮かんできた。 (伊波さんにもなんか武器が支給されてるんだよな、たぶん。 ってことは、だ。もし誰かが彼女を助けようとしても、その人が男だったら―― 伊波『な…なんなんですか?ここどこですか? なんで私、殺し合いなんかさせられてるんですか?シクシク』 紳士『やぁ、お嬢さん、大丈夫かい?泣いていないで、私と』 伊波『(びくぅ)きゃーっ!!来ないでーーっ!!』 ズガン! 紳士『ぎゃああぁぁぁ……』 【紳士 死亡確認】 ……とかなんとか。 ま、まずい!まずいぞ!一刻も早く探さないと、どこかの誰かが危ない!!) あわてて荷物の確認を中断し、デイバッグに詰め込んで立ち上がろうとしたとき―― 「おい、ちょっといいか」 不意に後ろから声をかけられる。振り向くと、男が立っていた。 派手な緑色の髪。 左耳につけた3連ピアス。 筋肉質の体に、威嚇するような目つきの悪さ。 ポケットに手を突っ込み、肩をいからせる歩き方。 「ん?おぅ、いいもん持ってんじゃねーか。俺にくれよ」 (も……ものすごくベタな不良だ!!) あっけにとられる小鳥遊をよそに、近づいてくる不良風の男。 「な、な、何の用でしょう?」 「お前に用はねぇんだがな……その刀が欲しいんだよ」 脇に抱えていた刀を指さす。 「か、刀?これのこと?でもこれが無いと……」 「何だ」 「あ、あのその、もし誰かから襲われたりしたときに、身を守れない、というか」 「あぁ?俺がそんな風に見え」 「とんでもない!」 全力で首を振り否定する。男は舌打ちをし、持っていたデイバッグをあさり始めた。 「まぁ、そうだな……お前弱そうだからな、丸腰じゃぁすぐ殺されちまいそうだ」 「え、ええ、そうですね、ハハハ……」 「渡したくないってんならしょうがねぇ」 ゆっくりと、デイバックから引き抜かれた男の手。 その手には不気味に黒光りする物体が握られていた。 「この」 それが何なのかを認識するのに、長くはかからなかった。 「銃を」 拳銃だ。 脳裏に、あの部屋で起きた光景がフラッシュバックのように蘇る。 「お前に」 (こ……殺される!?) 声にならない悲鳴をあげ、思わず刀を掴んでいた。 (やっぱり素直に差し出してればよかったんだ……!! こんなこ……!?な、何だ?体が勝手に……!?) 「うわあああああああああああぁ!!」 不意を突かれた男の右手にきれいに小手がきまる。拳銃が宙を舞い、くるくると回転し地面に落ちた。 「のわっ!?て、テメェ……」 「ひぃぃ!ご、ごめんなさ……あれ?」 右手を押さえて、こちらを睨みつける男。 たしかに刀で斬ったはずなのだが、なぜか一滴も血が出ていなかった。 「何だ?その刀、ただの模擬刀なのか?」 「え?……あ、本当だ。触っても切れない。 よ、よかった……ってあれ、ちょ、ちょっ」 「……分かった。そんなもんいらねぇから、とっとと失せ」 ガツン、と派手な音がして言葉を打ち切る。 振り出した刀が男の緑髪をかき分けて、頭部にクリーンヒットしていた。 一気に、その場に張りつめた緊張感が広がっていく。 (な、何だよこの刀!?持ってると体が言うことを……いやそれよりも、怒ってる、怒ってるよこの人!) 「……虫も殺せねぇようなツラしてると思ってたが……どうやら違ったみてぇだな」 「ち、違いますよ!いや、違うっていうか違わないって言うか、その……わっ!」 そう言っている間にも、体は勝手に構えをとり次の攻撃を繰り出そうとする。 動かないように踏ん張っているのだが、ピョコピョコと相手に向かっていってしまう。 「い、嫌だーーー!戦いたくない!!」 「ふざけてんのかコラァ!どの口が……」 腰の引けた体勢から繰り出される無数の斬り、突き。 それは、並の戦士なら耐えられないほどの猛攻。しかし相手が悪かった。 賞金額一億ベリー越え、しかも三本の刀を振るう”超”が付く一流剣士。 落ち着いて剣筋を読み、巧みなステップでそれらを次々にかわす。 そして一瞬のすきを突き――振り下ろされた刀の刀身を、素手でがっちりと掴んだ。 「!?」 「つ・か・ま・え・た・ぜ」 もう一方の手で、小鳥遊宗太の右手を掴む。 常人離れしたその握力に右手首は悲鳴をあげ、思わず手を離してしまった。 男と視線が合う。口元は笑っているが、その眼に込められているのは明らかな殺意。 「ひ……」 「手こずらせやがって……覚悟できてんだろうなぁ?」 ドスの利いた声が頭の中に響くが、その意味は全く認識できない。 小鳥遊宗太は、刀と一緒に意識をも手放していた。 ★ ☆ ★ 小さな液晶画面に<D-7>の文字が踊る。 ボタンを操作し地図を右にスライドさせると、表示が<D-8><D-1><D-2>と変化していく。 (地図の上下、左右でループしている……?なんなんだここは。 ふざけやがって、あのギラーミンとかいう男、ただでは済まさんぞ……) 林の中で一人奥歯をギリギリとかみしめる男は吉良吉影。 誰よりも平穏な日常を望む彼にとって、今の状況は最悪と言っていいだろう。 (今日はなんて日だ……広瀬康一、東方仗助、それにジョータローとか言う男…… 素顔も名前もスタンド能力も知られてしまった。その上気がついたら見知らぬ土地にいるとは。 殺し合いだと?誰がそんなことをするかッ!! 私は静かに暮らしたいんだ、植物のように静かな日常を……) 一通り荷物の確認を終え、最後に出てきた名簿に目をやる。 (クソッ……広瀬康一も東方仗助もいるじゃあないか…… この二人は一刻も早く消さねばならない……他の参加者に私のことを話す前にだ。 とにかく、ここを動くとしよう――) 「そこのお前、待てよ」 (……遅かったか) 声の主を探すと、先ほどまで闘っていたガラの悪い男がこちらに近づいてきていた。 吉良はこの戦い一部始終を、こっそりと林の中からうかがっていた。 「……よく気づいたな。隠れていたつもりだったんだがね」 「フン。戦いには慣れてねぇみたいだな…… 全然気配が隠れてなかったぜ。それに」 「それに?」 男はニヤリと笑う。 「臭うんだよ、テメェは。血の匂いがする。 そこらの人間とは違う。俺と同じ匂いだ。……なぁ、テメェ何者だ?」 ジロジロと吉良の全身を観察するように見る緑髪の男。 その視線が吉良の胸元に止まる――お気に入りの、ドクロ柄のネクタイ。 男が元いた世界では、それが意味するものは即ち「海賊」。 「はっ、同業者か!どうりで……ははぁ、なるほどな」 良く分らないうちに勝手に同類扱いされ、カッと頭に血が昇りそうになる。 (このカスが……貴様のような馬鹿とは生き方が違うんだよ。 私のキラー・クイーンは最強だ、貴様も消してやろうか?) 「……さっきのガキは殺したのか」 「いや。睨みつけたら勝手に気絶しやがった。 刀の扱いには慣れてるみたいだったが……強いんだか弱いんだか分かりゃしねぇ」 「そうか。それで?私に何の用だ?」 「刀を持ってないか。ここに集められた時から、俺の刀がねぇんだ…… あいつが持ってたのは、ありゃオモチャだ。」 「……持っていたとして、初対面の人間にタダで殺しの道具を譲るとでも?」 「分かってるよ。タダとは言わん、これと交換してくれ。 こんな小さいのでも、刀よりは役に立つんじゃないのか?」 男はデイバッグから拳銃を取り出す。 (ふむ、拳銃か……確かに、何が起こるか分からないからな…… 接近戦なら負ける気はしないが、離れた相手にはキラー・クイーンでは分が悪い。持っていて損はないか) 「……もし刀を手に入れたとして、これからどうするつもりだ? あのギラーミンとかいう男に従って、他の参加者を皆殺しにするつもりか?」 「あぁ?別にアイツに従うつもりはないな……とりあえず、何人か知り合いがいるから探してみるつもりだ。 あぁ、まぁ強そうな奴がいたら戦ってみたい気はするな。特に剣士なら最高だ」 「ほぅ、そうか」 その答えを聞き、一つの決断を下した。 自分のデイパックから、一振りの刀を取り出す。 「いいだろう、お望みのものだ。交換といこうか」 「なんだ、持ってるじゃねぇか……ほらよ、交換だ。 なるほど、悪くねぇ刀だ……」 男は刀を腰にさし、吉良は拳銃をスーツの内ポケットにしまう。 その時、吉良が思い出したように一枚のメモ用紙を取り出した。 「忘れていたよ……その刀についてたものだ」 「?『トウカの刀』だと?なんだ、トウカって」 「名簿の中にトウカ、という名前があった。持ち主の名前だろうな。 おそらく没収された武器を再分配したのだと思う。つまり……」 「……俺の刀も誰かが持ってる、ってことか。 そりゃぁ良かった。なにしろ、形見の品もあるんでな」 「多分誰かが持っているだろうさ。取り返したければ他の参加者に聞いて回ることだな。 さて、私は失礼するよ」 「何だ、一人で動くのか?いろいろ聞こうと思ってたんだが」 男の言葉に耳を貸さず、荷物を担ぎおもむろに立ち上がる吉良。 「悪いかね?私は一人が好きなんだ。話し相手は他をあたってくれ……じゃぁな」 「まて、せめて名前ぐらい……おい!」 そう言うと、吉良はまた林の中へと向かっていった。 後ろでまだ何事かわめいているようだが、それを無視して振り切るように歩き続ける。 (誰が貴様なんぞと仲良くするか!この場で消してやりたいぐらいだッ! ……まぁいい。なかなか好戦的な男だったし、他の奴らと潰し合ってくれるだろう。 あの部屋にいた人間、何人が殺し合いに乗ったのかは知らんが…… この調子なら仗助に康一も、じきに戦闘に巻き込まるだろうさ。 私が手を下すのはまだ後でいいだろう。しばらく人のいなさそうな所で様子を見るとするか。 この先は『ゴミ処理場』に『温泉』。まさか戦いを求めた人間は来ないだろう……) 振り返ると、気絶したままの少年を担ぎ反対方向へ歩いて行く男の姿があった。 それを確認した後、吉良は踵を返し森の奥へと歩を進めた。 【D-7 林の中/1日目 深夜】 【吉良吉影@ジョジョの奇妙な冒険】 [状態]:健康 [能力]:スタンド「キラー・クイーン」 [装備]:ニューナンブM60(残弾5/5)、GPS [道具]:支給品一式 [思考・状況] 1・なるべく戦闘に参加しない。 2・東方仗助、広瀬康一は始末する 3・とりあえず北へ向かう。 ※参戦時期は単行本39巻「シアーハートアタックの巻⑩」から。シンデレラによる整形前の顔です。 また、第三の爆弾バイツァ・ダストは使えません。 ※キラー・クイーンの能力制限にはまだ気が付いていません。 【D-7 湖のほとり/1日目 深夜】 【ロロノア・ゾロ@ワンピース】 [状態]:健康 [装備]:トウカの刀 [道具]:支給品一式 秘剣”電光丸”不明支給品(0~2) [思考・状況] 1・自分の刀(特に、和道一文字)を回収する。 2・こいつ(小鳥遊宗太)から情報を得る 3・ゲームにはのらないが、襲ってきたら斬る(強い剣士がいるなら戦ってみたい?) 4・ルフィ、ウソップ、チョッパーを探す ※参戦時期は未定。 ※秘剣”電光丸”の能力には気づいていません。 ※吉良吉影のことを海賊だと思っています。 【小鳥遊宗太@WORKING!!】 [状態]:気絶 [装備]:なし [道具]:支給品一式 不明支給品(0~2) [思考・状況] 1・この男はヤバイ! 2・伊波まひるを一刻も早く確保する。 3・ゲームに乗るつもりはない。 ※参戦時期は具体的には不定。 <支給品情報> 【トウカの刀@うたわれるもの】 トウカが愛用している刀。 【秘剣”電光丸”@ドラえもん】 持っているだけで勝手に体が動き、剣の達人のような立ち居振る舞いができる。 具体的には相手の動きをセンサーで検知し、コンピュータで判断した作戦を実行する。 死亡状態でない限り、持ち主の状態に関係なく作動する。(目を閉じている、眠っているなどの状態でも可。) ただし刃が付いていないので、殴るだけである。またバッテリーが切れると動かなくなる。 【ニューナンブM60@現実】 日本警察が正式採用するリボルバー。弾丸は装填済み。 【GPS@現実】 小型のGPS。 液晶画面に地図と正確な現在位置を表示する。 時系列順で読む Back 不倶暗雲 Next ruins 投下順で読む Back 不倶暗雲 Next ruins GAME START 小鳥遊宗太 小鳥の遊び GAME START ロロノア・ゾロ 小鳥の遊び GAME START 吉良吉影 吉良吉影は静かに過ごせない
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小鳥遊さん タイトル 登場ACE・ゲスト チビの蒼空 チビ、滝川陽平、蒼天 2008年1月16日小笠原ゲーム チビ、蒼天 2008年1月28日小笠原ゲーム チビ、瀧川陽平、石津萌 2008年2月7日小笠原ゲーム チビ、蒼天、蒼穹号 タイトル 登場ACE・ゲスト 小笠原旅行20070715 携帯版 瀧川陽平、チビ、石津萌、城島月子、吉田遥 ヤガミ2251 天領へ 生活ゲームページへ
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「Kikkeriki~!」 株式会社カバー運営のバーチャルアイドルグループ「ホロライブ」のバーチャルYouTuber。 キャラ製作者の小鳥遊綺羅氏とは無関係。「きら」ではなく「きあら」である。だからと言って魔性菩薩でもない(こちらは姓が違う)。 読みは「たかなし~」。現実には30人程度しか居ないと言われる珍しい姓だが、 可愛い字面に面白い読みからか、創作業界ではネームドキャラだけでも50人以上居ると言う変な状況に( こちら を参照)。 EN1期生(通称「ホロミス」)の一員。ファンネームは「kfp」。愛称は「店長」「kiwawa」。 唯一、同期の死神の森カリオペからは「クソ鳥」と呼ばれているが、 「この呼称はカリオペのみに許されたもの」というのが配信者仲間及びリスナーの暗黙の了解である。 ファストフードチェーンの店主が夢の不死鳥の化身。デビュー配信の際も行った直後にチャンネルが誤BANを受け、 チャンネル復帰後にデビュー配信をもう一度やり直すというまさしく不死鳥の復活劇のような珍事を起こしたことも。 リスナーからはニワトリ扱いされており、公式の紹介文で「不死鳥であり、ニワトリや七面鳥ではない(重要)」と否定しているが、 帽子は骨付き肉の持ち手の飾り紙である「chaplet(チャップ:花)」モチーフであるし、上記設定も某フライドチキンの会社を暗に匂わせており、 ついでにデビュー時点でフライドチキンを持っている立ち絵が別途用意されており、チキン扱いが不可避となっている。 いや、食われる側じゃなく食う側だから。「小鳥遊=たかなし」って「鷹が居ないから小鳥が遊べる」って意味のはずだけど てか「Kikkeriki(キッケリキー)」ってドイツ語版「コケコッコー」) オーストリア(ラリアじゃない方)出身で、ENの配信者の中でも特に語学力に長けており、 ドイツ語(オーストリアの公用語)、英語(ラリアの公用語)、日本語(OTAKUの公用語)を話せる鳥リンガルトリリンガル(三言語話者)。 不死鳥らしく鳥語も話せるそうなので実際はクワドリンガル(四言語話者)だとか。 更には、フットワークも軽いのでJPのホロメンと盛んに交流を行っている他、リスナーの日本語のコメントにもよく返答する。 ……ゲームでヤクザが「タマ(魂=命)取ってこい」と日本語で言ったのを下のタマタマの事だと誤解したり (まぁヤクザスラングなので知らなくても仕方が無いが。一応、一般語「たまげた」は「魂消た」ではあるが)、 ポンと叩くという意味の英語のツイートがイギリスのスラングのせいで「エッチな(18禁)」と日本語にGoogle翻訳されたり、 何故か偶に日本語関連でセンシティブな誤解に(この執筆者はフライにされました)。 実例その1(ある意味間違っていない) 実例その2 同期のカリオペとは仲が良く、「タカモリ」のコンビ名で知られる。 上記の愛称も仲が良いからこそである。キアラの求愛行為が激しすぎてよく引かれるが。 また、兎田ぺこらの大ファンで、ホロライブに入る前からのファンだったとのこと。 彼女の配信で最も有名なのが、JPの配信者を1人招き、事前にTwitterなどで集めた質問を日本語で訊いて日本語で答えてもらい、 キアラがその回答をその場で英語に通訳するトークショー「HOLOTALK」。 日本語に疎い英語圏のリスナーにとっては翻訳切り抜き以外でJP勢を知れる機会であり、 上述のように基本的に日本語で会話が進むので、日本人でもそのまま支障無く視聴できる。 また、ゲーム配信だけでなく雑談配信や歌配信もこなす。 好きなゲームは『テイルズ』シリーズと『マリオ』シリーズとのことで、基本的には最新のハードの作品の実況配信が多い。 また、ASMRの声がドナルドダックみたいという理由でアヒル属性がついてしまったスバルドダック大空スバルとキアラがコラボした際、 「HOLOTORI」というユニットが出来たが、その後も鳥モチーフのホロメンが増えるに従い「HOLOTORI」のメンバーも拡充。 現在はJPからは鷹嶺ルイ、ENからは七詩ムメイ、IDからはパヴォリア・レイネを加えたクインテット(五人組)となり、 この五人での三か国語が入り混じりつつ思わず一緒に体を揺らしてしまうコラボ曲『HOLOTORI Dance!』は好評を博した。 どんどん増えるよ HOLOTORIの輪! MUGENにおける小鳥遊キアラ キズナアイなども手掛けたkano1氏(Adelina Cano氏)によるMUGEN1.0以降専用キャラが某所で公開されている。 このキャラの公開と同時期にカバーで音乃瀬奏というニワトリ系配信者仲間がデビューしたが偶然と思いたい 公式イラストでも所持している剣と盾を使用して戦うキャラとなっており、 主に剣による近接攻撃が多いが、盾で殴る技も持つ。 超必殺技では熱線を放ったり、ファンメイドゲーム『Holocure』のSP技のような爆熱による広範囲攻撃を行う。 AIはデフォルトで搭載済み。 紹介動画 なお、カバーはガイドラインに違反しない範囲で二次創作を許容しているが、 ルールとマナーを守ってMUGENをプレイしよう。 "Wow,This is an idol,Everybody."*1 (ご覧ください。これがアイドルです) 出場大会 「[大会] [小鳥遊キアラ]」をタグに含むページは1つもありません。 *1 字面だけ見ると真っ当な言葉に見えますが、こんなシチュエーションで出た名言です 公式再現動画(字幕あり)
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小鳥遊敦@FEG様からのご依頼品 /*/ ここは飛行場。 小鳥遊と川原は、照りつける太陽と熱風に迎えられながら、宰相府に降り立った。 空港ロビー。 目の前には、千葉が立って微笑んでいる。 小鳥遊が、感嘆の声をもらす。 「わー…」 そして物珍しそうに辺りを見渡した。 微笑ましい。 その様子に自然、笑顔になりながら、千葉が言った。 「ようこそ。宰相府に。といっても、僕は昔ここにいたことがあるだけだけど」 「私 まともに国外出たことないもので…今日は宜しくお願します」 小鳥遊はちょっと感動しつつ、千葉と川原にお辞儀をした。 川原はそれに微笑んで、 「私も実は観光したことほとんどないの。だいたい仕事につかまってるから!」 にこやかに、なごやかな雰囲気の中、千葉がそっと眼鏡をおさえ笑い、 「今日は、どこをあんないしようか」 小鳥遊はそれを聞いてふと思い出した事があった。 元共和国参謀という事で、誤解受けないように風野秘書官あたりに一報入れておきたい。 さて、どうしたものかと思いながら、 「そーですねー…とんと地理も疎いものでして…」 千葉を見て言った。 「千葉さんのお勧めはございますか?」 そして千葉が思案している間に、小鳥遊が携帯をポケットから取りだし、 「あ、ちょっと失礼します」 と千葉と川原に背を向け、登録してある番号、風野秘書官に、観光で来た旨の連絡を入れた。 FEGを風野が離れたのはほんの少し前のことだが、懐かしい声で、楽しんでと言われ小鳥遊は微笑みを浮かべて、はいと答えた。 千葉は、さて、と小さくつぶやいた後、 「お勧め、ですか。ここは巨大な観光地なので、どこを見ても観光地にはあたると思います。ただ、歴史がないので、新しいのしかないですけどね」 小鳥遊は、千葉の説明を背中で聞きながら、電話を切った。 振り返る。 「中座失礼いたしました…これで無用のトラブルも無いですかね」 そして先ほどの千葉の発言を受け、 「では、人が多いところが見たいです。宰相府に住んでらっしゃる方々を拝見したいです」 千葉は穏やかに微笑んで、 「では居住区に、タクシーでいきましょう」 千葉は空港を出ながら、さす日差しにいささか目を細め、手をかざした。 「バスは便利なんですけど、乗り次が大変なんです」 小鳥遊は、タクシーやバス、と聞いて頷きながら、やはり建物から出た途端に照りつける太陽に、瞬きをした。 「交通網もしっかりなさってるのですね」 そして目がなれてくるに従い、小鳥遊は、環状線の参考になるかなーと、まじまじと空港前の舗装された道を眺めた。 川原も目がなれたようで、微笑み、 「じゃあ行きましょうか」 小鳥遊は、期待に胸を膨らませながら、 「はい」 と答えた。 千葉は、空港前に列をなしているタクシーに荷物を入れると、小鳥遊と川原に先に後部座席に乗るよう促し、自分は助手席へ。 シートベルトをしめ、運転手に短く目的地を告げをタクシーを走らせた。 タクシーはすぐに街中に入る。 色んな車が行き来している。 ごみごみしていてさらに暑い。 うかつにまど開けられない。 川原は窓からの景色を物珍しそうに見て、 「こっちのほうに来たの、はじめてかも・・」 小鳥遊はクーラーのきいた車中にあっても、 「あつー…こちらは我がFEGと同じ、西国でしたね」 と、襟元をパタパタさせた。 千葉は苦笑しながらも、なれた様子で、 「天井にあたる熱がね・・・車のクーラーは全開なんだけど」 そして走るタクシーが徐々にゆっくりになり、そのうち、完全に渋滞に巻き込まれてとまった。 千葉はテールランプをはるかに見ながら、後部座席に声をかけた。 「さ、ここまでかな。歩いていこう。バスじゃこうはいかないから不便なんだ」 小鳥遊はシートベルトをはずしながら、 「なるほど。……運転手さん、ありがとうございました」 川原は明るく、 「はぁい」 と言って帽子をかぶって車を降りた。 外は、乾燥した熱気にあふれている。 3人は渋滞の中を歩いている。 歩道には、子供も多く、花を売ったりしている。 小鳥遊は、あつーとつぶやきながら、辺りを見渡し、 「思ったより、人口も多いのですねー。国土はともかく、ちょっと人口は少なめのイメージでした」 花売りの子供達が、3人にも寄って来た。 千葉は人口を思い出しながら、 「FEGより多いかな」 「こんにちは」 小鳥遊は花売りの子供に微笑みかけた。 川原は千葉の発言をうけ、頷いて、 「商業施設が多いからそれを支える人口も多いのよね。」 小鳥遊は、そういえば自分の国もゆっくり見たことがないことに気づき、 「一度FEG国内もゆっくり見てまわりたいなぁ…」 花売りの子供が、そんな3人を、色とりどりの花を持って追ってくる。 「2わん 2わん」 一杯集まってくるが、千葉は無視して歩いている。 小鳥遊はいっぱいいるなあと笑いながら、ちょっとすまなそうに、手を振って千葉に付いていった。 川原も乾燥した熱風に帽子をおさえながら、 「ごめんねーお金もってないから」 わんわんは手持ちにないからなあ、と、心の中で笑った。 小鳥遊は子供達を避けて歩きながら1本かったら無限に群がってきちゃいそうですね…、と小さくつぶやく。 子供の群れは、買う気がないのがわかると、ひとり、またひとりと取りまきから離れていき、結果3人は子供達をうまくかわした。 と、風景が少し変わる。 居住区だ。 狭い道が曲がりくねっている。 とても車は通れない。 建物が密集しているために道は日陰になっている。 そしてそれゆえに、静かだった。 居住区の建物は一様に白い。 土でかためたレンガのようだ。 千葉は、日陰にわずかながら涼しそうに微笑み、 「雨が降らないので焼かないでいいし、白いのは太陽光の反射のためです」 小鳥遊は、 「なるほどー」 と言って、ここでキョロキョロしたら不審だと思い、千葉を見ながらあいづちをうった。 そしてさらに千葉へ疑問を口にする。 「道が細いのは、土地不足…人口密度が高いのでしょうか」 千葉は、眼鏡を少し押し、 「わざとですよ」 笑って、 「車が入らないように、市道をつくります」 小鳥遊は納得して頷き、 「なるほど、安全の為なのですね」 そして、それならばあるのでは、と想像して、 「近くに街道のような、商店の集まった道はありますか?」 川原は涼しい日陰の風に機嫌よく、 「自転車も通ると危なそうね。この道だと。散歩にはいいけど」 千葉はふたりに楽しそうに笑い、 「生活の知恵、かな。趣味かもしれないけれど。こう見えて中庭はどれも見事ですよ」 そして、小鳥遊の求めていた道を示した。 「こっちです」 一気に視界が開け、景色が極彩色に変わる。 バザールだ。 長い道に露天商が立ち並んでいる。 それまでの静けさが嘘の様に人でごったがえしている。 川原は小鳥遊の方を見て、 「ことりー、はぐれちゃだめだよー」 と言いつつそっと千葉の服のすそを握った。 小鳥遊もこれは迷子になるなと千葉の後ろくっつきながらキョロキョロした。 「はーい」 千葉は川原の仕草に微笑んだ。 バザールには色々な商品と店があった。 小鳥遊は千葉に、 「ここではどのようなものが売られているのですか?」 と尋ねながら周りを見渡した。 小鳥遊の目に飛び込んで来たのは、果物にはじまり、猿や剣、骨董品、似顔絵、美術品……。 川原はしっかりと千葉の服をつかみながら、 「こういうところ大好きなんだけど、人が多すぎるところが欠点ね」 と言いつつ屋台への好奇心は隠せない。 千葉は笑って、小鳥遊を振り返って、 「まあ、奴隷以外は、たいてい」 わずかに、ふ、と不敵にも見えなくもない笑顔で、 「戦闘機だって買えますよ」 驚いた小鳥遊は、 「や、それはすごい」 と言って改めてしげしげと屋台を眺め、 「ともあれ、個人の趣味満たすよりは…なにかお土産でも欲しいですかねぇ」 と、ちょうどあった骨董品のお店のぞいた。 骨董品はアメショーからやかんまで置いてある。 川原はそれを後ろからのぞきこみ、 「アンティークは高いわよ~」 と笑いながら小鳥遊についていく。 露店の軒先には、珍しいので水を清めると信じられる印入りコップがある。 小鳥遊はアメショーを見て、 「…改良型とはいえ、わが国ではまだ現役なんですがねぇ」 複雑な気持ちでいるところに値札に1万わんわんとあるのを見て、ショックを受けた。 安い。 小鳥遊と川原は、手をのばし、アメショーの隅々までためづすがめつする。 状態はかなりいい。 おそらく、大昔、市場に叩き売られた機体のようだ。 川原は在庫あまりを思ってやや複雑に苦笑いする。 小鳥遊はアメショーに心惹かれつつ、コップの値札見た。 コップは10わんわん、第7世界の日本円でいうところの、1000円だ。 小鳥遊は、まじまじとコップを見ながら、 「地味に高いなー…」 川原はコップを持ち上げて、 「でもお土産にはいいかも。」 小鳥遊はやや高いコップを諦め、 「千葉さん、川原さん。似顔絵でも描いてもらいません?」 コップは、綺麗な文字が透かしではいっている円盤があって、これをコップのそこに沈めるようだ。 川原がコップを手にしてるのを見て千葉は、 「交渉しようか?」 川原は手持ちのわんわんを心の中で数えた。 小鳥遊は、千葉の言葉に、再びコップを見て、 「あ、お願いします。千葉さん」 川原は、100わんわんはもってる、うん、と心の中で頷く。 千葉がなれたように露店商に交渉すると、コップはあっさり3わんわんになった。 川原はあまりの下がりように笑いながら、じゃあ買います、と、コップを手にした。 小鳥遊も、 「あら。では、4つください。」 とコップを4つ、購入した。 合計12わんわん払うと、店主は大喜びだ。 千葉は苦笑しながら、 「平均すると1/3くらいになるね。このへんだと」 と、あとでふたりにこっそり教えてくれた。 /*/ 作品への一言コメント 感想などをお寄せ下さい。(名前の入力は無しでも可能です) 名前 コメント ご発注元:小鳥遊敦@FEG様 http //cgi.members.interq.or.jp/emerald/ugen/cbbs_om/cbbs.cgi?mode=one namber=1057 type=1024 space=15 no= 製作: 藤原ひろ子@FEG http //cgi.members.interq.or.jp/emerald/ugen/ssc-board38/c-board.cgi?cmd=one;no=1409;id=UP_ita 引渡し日: counter: - yesterday: -
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小鳥遊なずな〔たかなし なずな〕 作品名:WORKING!! 作者名:スパロボあき 投稿日:2010年6月12日 画像情報:640×480px サイズ:80,222 byte ジャンル:[[]] キャラ情報 このぐぬコラについて コメント 名前 コメント 登録タグ 2010年6月12日 WORKING!! スパロボあき 個別た
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小鳥遊敦@FEG様さんからのご依頼品 ご依頼ありがとうございました! 3人の素の出てる感じのシーンを拾わせていただきました! そして川原さんの帽子を描き忘れたことに気付きました!すみませんww 作品への一言コメント 感想などをお寄せ下さい。(名前の入力は無しでも可能です) 名前 コメント ご発注元:小鳥遊敦@FEG様 http //cgi.members.interq.or.jp/emerald/ugen/cbbs_om/cbbs.cgi?mode=one namber=1057 type=1024 space=15 no= 製作:和志@akiharu国 http //cgi.members.interq.or.jp/emerald/ugen/ssc-board38/c-board.cgi?cmd=one;no=1400;id=UP_ita 引渡し日: counter: - yesterday: -
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小鳥遊敦@FEG様からのご依頼品 景色込みでなるべく雰囲気を出す様に頑張ってみました。 白鳥さんは素敵なお嬢さんなので、描くのが楽しかったです。 ご依頼頂きありがとうございましたー。 こちらおまけになります。 白いワンピース姿の白鳥さんです。 作品への一言コメント 感想などをお寄せ下さい。(名前の入力は無しでも可能です) 名前 コメント ご発注元:小鳥遊敦@FEG様 http //cgi.members.interq.or.jp/emerald/ugen/cbbs_om/cbbs.cgi?mode=one namber=2561 type=2516 space=15 no= 製作:むつき・萩野・ドラケン@レンジャー連邦 http //cgi.members.interq.or.jp/emerald/ugen/ssc-board38/c-board.cgi?cmd=one;no=2377;id=UP_ita http //cgi.members.interq.or.jp/emerald/ugen/ssc-board38/c-board.cgi?cmd=one;no=2378;id=UP_ita 引渡し日: counter: - yesterday: -
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小鳥遊無双? ◆FoU.wbC/ko 「う、嘘だろ……?どうなってるんだよ……!?」 呆然と立ち尽くす彼の名は、小鳥遊宗太。 高校に通うかたわら、ファミレス「ワグナリア」でバイトをこなす日々を送っている。 周囲にいる人間は皆、強力な個性をもった人ばかり。始めは彼らに翻弄されていたが、今ではそれが日常に変わった。 そのことを差し引いても、彼は「普通の」高校1年生。 人間離れした戦士達が集まるこのバトルロワイアルにおいては、むしろ異質な存在ですらあった。 そんな少年に、当然事態が呑み込めるはずもなく。 (夢だと思ったのに……ひどい夢だけど、目が覚めたら現実に戻れるはずなのに…… でも、いま首に付いている、これは……!) 悪夢から逃れた彼が立っていたのは、自分の部屋ではなく大きな池のほとり。 そして視線の先にはなぜかワグナリアの制服姿で、首に銀の首輪をはめられた自分の姿があった。 恐る恐る首輪に手を伸ばすと、ヒヤリとした冷たい触感が指に伝わる。 頭から冷水をかけられたような悪寒が全身を襲い、これがまぎれもない現実だと気付かせた。 (……待て、待て。落ち着け、小鳥遊宗太。 俺はさっきまで何してた?そうだ、今日もワグナリアでバイトだ。 久しぶりに音尾さんが来たのも、山田さんが3枚も皿を割ったのも覚えてる。間違いない。 それで、仕事が終わって着替えようとして――) その後どうなったのだろうと必死に頭を働かせるが思い出せない。 消しゴムで消されたように、すっぽりと記憶が抜け落ちている。 思い出せるのは見ず知らずの人々で一杯の部屋と、そこで起きた惨劇。 (そういえばあの人、「殺し合いをしろ」とか言ってたような…… まさか俺、拉致されてここに……!?ど、どうしよう……? 携帯は?ポケットに入れてたのに……だめだ、どこにもない。) オロオロとしていると、ぽつねんと草むらに置かれたバッグが目に入った。 まさか開けたら爆発とかしないよな――とこわごわデイバッグを開ける。 中の物を1つずつ取り出す。水、パン、懐中電灯、コンパス、時計―― 棒状の固いものに触れ、それを引き抜く。すると、小さなデイバックから予想外に長い物体が飛び出した。 (わっ!……これ、刀だ。これで他の人を殺せってことか。 そんな気はないけど、身を守るぐらいなら、まぁ……) 刀を置き、荷物の確認を続けていると2枚の紙が出てきた。片方は地図。そしてもう片方は名簿だった。 『 翠星石 蒼星石 』 (――中国人?) 『 一方通行 』 (――え?道路標識?) 『 ドラえもん 』 (――本名?いや、あだ名……だよな、これ? なんなんだこの名簿?本当に……) 『 小鳥遊宗太 伊波まひる 』 (――!!あった、俺の名前……って、伊波さん!?) 再び電流のような衝撃が走り、さまざまな思いが頭の中でぐるぐると渦巻く。 (なんで伊波さんまで……いや、そんなことよりも。 彼女もやっぱり、どこかこの近くに一人で置き去りになってるんじゃ!?) さ、探さないと!!どこかの誰かに殺されちゃうよ! あの人に殺し合いなんて、できるわけ……) できるわけない、と思いかけたところで別の考えが浮かんできた。 (伊波さんにもなんか武器が支給されてるんだよな、たぶん。 ってことは、だ。もし誰かが彼女を助けようとしても、その人が男だったら―― 伊波『な…なんなんですか?ここどこですか? なんで私、殺し合いなんかさせられてるんですか?シクシク』 紳士『やぁ、お嬢さん、大丈夫かい?泣いていないで、私と』 伊波『(びくぅ)きゃーっ!!来ないでーーっ!!』 ズガン! 紳士『ぎゃああぁぁぁ……』 【紳士 死亡確認】 ……とかなんとか。 ま、まずい!まずいぞ!一刻も早く探さないと、どこかの誰かが危ない!!) あわてて荷物の確認を中断し、デイバッグに詰め込んで立ち上がろうとしたとき―― 「おい、ちょっといいか」 不意に後ろから声をかけられる。振り向くと、男が立っていた。 派手な緑色の髪。 左耳につけた3連ピアス。 筋肉質の体に、威嚇するような目つきの悪さ。 ポケットに手を突っ込み、肩をいからせる歩き方。 「ん?おぅ、いいもん持ってんじゃねーか。俺にくれよ」 (も……ものすごくベタな不良だ!!) あっけにとられる小鳥遊をよそに、近づいてくる不良風の男。 「な、な、何の用でしょう?」 「お前に用はねぇんだがな……その刀が欲しいんだよ」 脇に抱えていた刀を指さす。 「か、刀?これのこと?でもこれが無いと……」 「何だ」 「あ、あのその、もし誰かから襲われたりしたときに、身を守れない、というか」 「あぁ?俺がそんな風に見え」 「とんでもない!」 全力で首を振り否定する。男は舌打ちをし、持っていたデイバッグをあさり始めた。 「まぁ、そうだな……お前弱そうだからな、丸腰じゃぁすぐ殺されちまいそうだ」 「え、ええ、そうですね、ハハハ……」 「渡したくないってんならしょうがねぇ」 ゆっくりと、デイバックから引き抜かれた男の手。 その手には不気味に黒光りする物体が握られていた。 「この」 それが何なのかを認識するのに、長くはかからなかった。 「銃を」 拳銃だ。 脳裏に、あの部屋で起きた光景がフラッシュバックのように蘇る。 「お前に」 (こ……殺される!?) 声にならない悲鳴をあげ、思わず刀を掴んでいた。 (やっぱり素直に差し出してればよかったんだ……!! こんなこ……!?な、何だ?体が勝手に……!?) 「うわあああああああああああぁ!!」 不意を突かれた男の右手にきれいに小手がきまる。拳銃が宙を舞い、くるくると回転し地面に落ちた。 「のわっ!?て、テメェ……」 「ひぃぃ!ご、ごめんなさ……あれ?」 右手を押さえて、こちらを睨みつける男。 たしかに刀で斬ったはずなのだが、なぜか一滴も血が出ていなかった。 「何だ?その刀、ただの模擬刀なのか?」 「え?……あ、本当だ。触っても切れない。 よ、よかった……ってあれ、ちょ、ちょっ」 「……分かった。そんなもんいらねぇから、とっとと失せ」 ガツン、と派手な音がして言葉を打ち切る。 振り出した刀が男の緑髪をかき分けて、頭部にクリーンヒットしていた。 一気に、その場に張りつめた緊張感が広がっていく。 (な、何だよこの刀!?持ってると体が言うことを……いやそれよりも、怒ってる、怒ってるよこの人!) 「……虫も殺せねぇようなツラしてると思ってたが……どうやら違ったみてぇだな」 「ち、違いますよ!いや、違うっていうか違わないって言うか、その……わっ!」 そう言っている間にも、体は勝手に構えをとり次の攻撃を繰り出そうとする。 動かないように踏ん張っているのだが、ピョコピョコと相手に向かっていってしまう。 「い、嫌だーーー!戦いたくない!!」 「ふざけてんのかコラァ!どの口が……」 腰の引けた体勢から繰り出される無数の斬り、突き。 それは、並の戦士なら耐えられないほどの猛攻。しかし相手が悪かった。 賞金額一億ベリー越え、しかも三本の刀を振るう”超”が付く一流剣士。 落ち着いて剣筋を読み、巧みなステップでそれらを次々にかわす。 そして一瞬のすきを突き――振り下ろされた刀の刀身を、素手でがっちりと掴んだ。 「!?」 「つ・か・ま・え・た・ぜ」 もう一方の手で、小鳥遊宗太の右手を掴む。 常人離れしたその握力に右手首は悲鳴をあげ、思わず手を離してしまった。 男と視線が合う。口元は笑っているが、その眼に込められているのは明らかな殺意。 「ひ……」 「手こずらせやがって……覚悟できてんだろうなぁ?」 ドスの利いた声が頭の中に響くが、その意味は全く認識できない。 小鳥遊宗太は、刀と一緒に意識をも手放していた。 ★ ☆ ★ 小さな液晶画面に<D-7>の文字が踊る。 ボタンを操作し地図を右にスライドさせると、表示が<D-8><D-1><D-2>と変化していく。 (地図の上下、左右でループしている……?なんなんだここは。 ふざけやがって、あのギラーミンとかいう男、ただでは済まさんぞ……) 林の中で一人奥歯をギリギリとかみしめる男は吉良吉影。 誰よりも平穏な日常を望む彼にとって、今の状況は最悪と言っていいだろう。 (今日はなんて日だ……広瀬康一、東方仗助、それにジョータローとか言う男…… 素顔も名前もスタンド能力も知られてしまった。その上気がついたら見知らぬ土地にいるとは。 殺し合いだと?誰がそんなことをするかッ!! 私は静かに暮らしたいんだ、植物のように静かな日常を……) 一通り荷物の確認を終え、最後に出てきた名簿に目をやる。 (クソッ……広瀬康一も東方仗助もいるじゃあないか…… この二人は一刻も早く消さねばならない……他の参加者に私のことを話す前にだ。 とにかく、ここを動くとしよう――) 「そこのお前、待てよ」 (……遅かったか) 声の主を探すと、先ほどまで闘っていたガラの悪い男がこちらに近づいてきていた。 吉良はこの戦い一部始終を、こっそりと林の中からうかがっていた。 「……よく気づいたな。隠れていたつもりだったんだがね」 「フン。戦いには慣れてねぇみたいだな…… 全然気配が隠れてなかったぜ。それに」 「それに?」 男はニヤリと笑う。 「臭うんだよ、テメェは。血の匂いがする。 そこらの人間とは違う。俺と同じ匂いだ。……なぁ、テメェ何者だ?」 ジロジロと吉良の全身を観察するように見る緑髪の男。 その視線が吉良の胸元に止まる――お気に入りの、ドクロ柄のネクタイ。 男が元いた世界では、それが意味するものは即ち「海賊」。 「はっ、同業者か!どうりで……ははぁ、なるほどな」 良く分らないうちに勝手に同類扱いされ、カッと頭に血が昇りそうになる。 (このカスが……貴様のような馬鹿とは生き方が違うんだよ。 私のキラー・クイーンは最強だ、貴様も消してやろうか?) 「……さっきのガキは殺したのか」 「いや。睨みつけたら勝手に気絶しやがった。 刀の扱いには慣れてるみたいだったが……強いんだか弱いんだか分かりゃしねぇ」 「そうか。それで?私に何の用だ?」 「刀を持ってないか。ここに集められた時から、俺の刀がねぇんだ…… あいつが持ってたのは、ありゃオモチャだ。」 「……持っていたとして、初対面の人間にタダで殺しの道具を譲るとでも?」 「分かってるよ。タダとは言わん、これと交換してくれ。 こんな小さいのでも、刀よりは役に立つんじゃないのか?」 男はデイバッグから拳銃を取り出す。 (ふむ、拳銃か……確かに、何が起こるか分からないからな…… 接近戦なら負ける気はしないが、離れた相手にはキラー・クイーンでは分が悪い。持っていて損はないか) 「……もし刀を手に入れたとして、これからどうするつもりだ? あのギラーミンとかいう男に従って、他の参加者を皆殺しにするつもりか?」 「あぁ?別にアイツに従うつもりはないな……とりあえず、何人か知り合いがいるから探してみるつもりだ。 あぁ、まぁ強そうな奴がいたら戦ってみたい気はするな。特に剣士なら最高だ」 「ほぅ、そうか」 その答えを聞き、一つの決断を下した。 自分のデイパックから、一振りの刀を取り出す。 「いいだろう、お望みのものだ。交換といこうか」 「なんだ、持ってるじゃねぇか……ほらよ、交換だ。 なるほど、悪くねぇ刀だ……」 男は刀を腰にさし、吉良は拳銃をスーツの内ポケットにしまう。 その時、吉良が思い出したように一枚のメモ用紙を取り出した。 「忘れていたよ……その刀についてたものだ」 「?『トウカの刀』だと?なんだ、トウカって」 「名簿の中にトウカ、という名前があった。持ち主の名前だろうな。 おそらく没収された武器を再分配したのだと思う。つまり……」 「……俺の刀も誰かが持ってる、ってことか。 そりゃぁ良かった。なにしろ、形見の品もあるんでな」 「多分誰かが持っているだろうさ。取り返したければ他の参加者に聞いて回ることだな。 さて、私は失礼するよ」 「何だ、一人で動くのか?いろいろ聞こうと思ってたんだが」 男の言葉に耳を貸さず、荷物を担ぎおもむろに立ち上がる吉良。 「悪いかね?私は一人が好きなんだ。話し相手は他をあたってくれ……じゃぁな」 「まて、せめて名前ぐらい……おい!」 そう言うと、吉良はまた林の中へと向かっていった。 後ろでまだ何事かわめいているようだが、それを無視して振り切るように歩き続ける。 (誰が貴様なんぞと仲良くするか!この場で消してやりたいぐらいだッ! ……まぁいい。なかなか好戦的な男だったし、他の奴らと潰し合ってくれるだろう。 あの部屋にいた人間、何人が殺し合いに乗ったのかは知らんが…… この調子なら仗助に康一も、じきに戦闘に巻き込まるだろうさ。 私が手を下すのはまだ後でいいだろう。しばらく人のいなさそうな所で様子を見るとするか。 この先は『ゴミ処理場』に『温泉』。まさか戦いを求めた人間は来ないだろう……) 振り返ると、気絶したままの少年を担ぎ反対方向へ歩いて行く男の姿があった。 それを確認した後、吉良は踵を返し森の奥へと歩を進めた。 【D-7 林の中/1日目 深夜】 【吉良吉影@ジョジョの奇妙な冒険】 [状態]:健康 [能力]:スタンド「キラー・クイーン」 [装備]:ニューナンブM60(残弾5/5)、GPS [道具]:支給品一式 [思考・状況] 1・なるべく戦闘に参加しない。 2・東方仗助、広瀬康一は始末する 3・とりあえず北へ向かう。 ※参戦時期は単行本39巻「シアーハートアタックの巻⑩」から。シンデレラによる整形前の顔です。 また、第三の爆弾バイツァ・ダストは使えません。 ※キラー・クイーンの能力制限にはまだ気が付いていません。 【D-7 湖のほとり/1日目 深夜】 【ロロノア・ゾロ@ワンピース】 [状態]:健康 [装備]:トウカの刀 [道具]:支給品一式 秘剣”電光丸”不明支給品(0~2) [思考・状況] 1・自分の刀(特に、和道一文字)を回収する。 2・こいつ(小鳥遊宗太)から情報を得る 3・ゲームにはのらないが、襲ってきたら斬る(強い剣士がいるなら戦ってみたい?) 4・ルフィ、ウソップ、チョッパーを探す ※参戦時期は未定。 ※秘剣”電光丸”の能力には気づいていません。 ※吉良吉影のことを海賊だと思っています。 【小鳥遊宗太@WORKING!!】 [状態]:気絶 [装備]:なし [道具]:支給品一式 不明支給品(0~2) [思考・状況] 1・この男はヤバイ! 2・伊波まひるを一刻も早く確保する。 3・ゲームに乗るつもりはない。 ※参戦時期は具体的には不定。 <支給品情報> 【トウカの刀@うたわれるもの】 トウカが愛用している刀。 【秘剣”電光丸”@ドラえもん】 持っているだけで勝手に体が動き、剣の達人のような立ち居振る舞いができる。 具体的には相手の動きをセンサーで検知し、コンピュータで判断した作戦を実行する。 死亡状態でない限り、持ち主の状態に関係なく作動する。(目を閉じている、眠っているなどの状態でも可。) ただし刃が付いていないので、殴るだけである。またバッテリーが切れると動かなくなる。 【ニューナンブM60@現実】 日本警察が正式採用するリボルバー。弾丸は装填済み。 【GPS@現実】 小型のGPS。 液晶画面に地図と正確な現在位置を表示する。 時系列順で読む Back 不倶暗雲 Next ruins 投下順で読む Back 不倶暗雲 Next ruins GAME START 小鳥遊宗太 小鳥の遊び GAME START ロロノア・ゾロ 小鳥の遊び GAME START 吉良吉影 吉良吉影は静かに過ごせない
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■キャラクター 【キャラ名】小鳥遊 つなぎ(たかなし つなぎ) 【性別】女 【年齢】19 【職業】大学生 【外見】素朴で愛嬌のある顔付き。三つ編みのおさげ。透き通った声。 【内面】内気で大人しい。普段の自分への自信がない。 【交流】 ソフィア・ステパネン・モロボシ:好きなアイドル。雪の妖精のような佇まいに一目惚れした。彼女を含めて「ハッピー・ステップ・ファイブ」を応援している。 【詳細】 以前はバーチャルアイドル「Sally」として活動していた女子大学生。 浮世離れした佇まいとミステリアスな世界観、透き通るような歌声によってコアなファンを獲得していた。 しかし金銭トラブルやセクハラ被害などをきっかけに事務所との関係が悪化し、デビューから1年で引退へと追い込まれる。 自分に自信を持てず、違う何かに変身することを望んでいた彼女にとって、バーチャルアイドルという道は天啓に等しかった。 そのためSallyというペルソナに対する愛情、執着は極めて強い。ただの大学生に戻った今もなお、かつての自分を忘れられないでいる。 ■アバター 【アバター名】Sally 【外見】10歳程度の幼女、銀髪ロング、雪のように白い肌、花柄の模様が描かれたワンピース 【パラメータ】 STR(筋力):E VIT(耐久):E AGI(敏捷):E DEX(器用):E LUK(幸運):C 【スキル】 Misty Rain:A 「霧の歌姫、Sally。彼女は幻か、あるいは―――」 周囲一体に深い霧を発生させ、内部の空間を支配する。 霧の中ではSallyの世界観が具現化され、退廃的でゴシックな情景が展開される。 本体は霧の中を自在に移動できる他、あらゆる位置から歌声を響かせることが可能。 Sweet Dreams:A 「Sallyはどこにでもいるよ。」 彼女の歌声に魅了された者に対して精神判定を行う。成功した場合、相手の心に思念を植え付ける。 常にSallyの幻覚・幻聴が付き纏うようになり、精神を蝕まれれば蝕まれるほど彼女の幻が思考から離れなくなる。 また侵食度が上がるたびにSallyへの信奉心も肥大化していく。 【残GP】15pt