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こんにちは、中野梓です。 学生生活2度目の学祭が終わり、一段落しました。 クラスの出し物や先輩達とのライブが上手くいき、気分は上々です。 突然ですが私はハーレムを計画しています。 題して「中野梓ハーレム計画」 私がこの学校を選んだ理由でもあり、私の原動力。 『ハーレム』 誰もが考えたことがあると思います。 学祭が終わったことで心に隙ができる今がチャンスです。 これまで積み上げてきたものを見せる時がきたのです。 全ては私のため、ハーレムのため。 まず最初に澪先輩と律先輩を仕留めたいと思います。 ガチャ 梓「こんにちは」 律「おー梓きたかー」 紬「お茶入れるね~」 澪「なぁ梓、唯を見なかったか?」 梓「いえ、見てないですね」 律「まぁ直ぐ来るだろ~」 梓「…」 作戦決行。 梓「あっ!」 ポテンッ 律「何も無いところで転んだぞ!?なにやってんだ?」 澪「大丈夫か?梓」 梓「え、えぇ」 梓「足が…」 紬「捻ったの?」 梓「律先輩、澪先輩、ちょっと“足”見てもらっていいですか」 律「お、おう」 澪「あ、うん…」 紬「このイスに座って」 梓「ありがとうございます」 ギシ… 梓「…律先輩、靴下脱がせてください」 スルスル 律「…」 澪「…」 梓「どうしたんですか?」 私は知っている。 律先輩と澪先輩は極度の足フェチ。 これを利用する手はない。 律「あ、梓ぁ」 澪「」ジー ふふ、分かりやすい人たちですね。 梓「足、見えません?じゃあ…」 トン トン 紬「!」 律「あ、梓、足が顔にのってるぞ!?」 澪「っふ、ふが」 のせてるんですよ。 梓「舐めてください」 律「ぇ……舐めていいのか?」 澪「ほ、本当か」 梓「はい、舐めれば足の痛みが引くと思うので」 律「…」 澪「…」 律「んれ……」 澪「れむ……」 ペロペロ ペロペロ 梓「っ……き、気持ちいいですよ」 ……。 紬「」ジー 律澪「」ペロペロ 梓「っ……っ……」 紬「梓ちゃん!」 梓「…な……んですか」 紬「わ、私も足を……」 この人もだったか……。 紬「いいよねっ」 梓「ダメです」 紬「え…」 ムギ先輩はハーレム計画の攻略リストに入ってないんですよね。 まぁでも、 梓「ムギ先輩はこのクリップ使って一発芸でもやってください」 少しぐらいエサをあげておいてもいいかな。 紬「……」 紬「じゃ、じゃあ」ヌギムギ 梓「なんで脱いでるんですか」 紬「一発芸をしようと思って…」 梓「何する気ですか…」 紬「こ、このクリップを……」 乳首に向かってますけど……。 パチンッ 紬「はふぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!」 梓「…」 紬「……ウグッ……ハウッ」 律「はむ…れぅ」 澪「んちゅ…ちゅんっ」 梓「さてと…」スタ 澪「チュポン…あ…」 律「……もういいのか?」 梓「少し用事があるので」 澪「…すぐ戻って来てくれるか」 梓「あとでいくらでも舐めさせてあげますよ」 澪「やった」 律「待ってるぞぉ」 梓「ってかクリップかえしてください」 ブチンッ 紬「はふっっ!!!!」 梓「変なことに使わないでくださいよ、まったく…」 ……。 【廊下】 律先輩と澪先輩、ついでに紬先輩の攻略完了っと。 簡単すぎて話にならなかった。 バカみたいに足舐めてさ。 プライドとかないのかな?律先輩澪先輩は? ムギ先輩は…よくわかんないや。 ということで本命攻略に動くとしよう。 私の本命は平沢姉妹。 ついに私のものになる時がきた。 ってか平沢姉妹とはフラグ立ち過ぎてるから、触れただけでエンジェルしちゃうんじゃないかな? ムフフ、楽しみだ。 【体育館倉庫前】 唯「憂遅いなぁ…」 唯「あ、憂ー!」 憂「お姉ちゃん!」タタタ 唯「待ったよもうー」 憂「お待たせ、用ってなに?」 唯「…? あずにゃんから『憂が体育館倉庫にいるのできてください』ってメールで読んで来たんだよー?」 憂「あれ…?私も梓ちゃんからメールが来たからここに……?」 唯「あずにゃんの用事かな?」 憂「倉庫の中?」 ガララ… 唯「あずにゃーん?」 憂「梓ちゃーん?中にいるのー?」 ……。 唯「う~ん暗くてよく見えないなぁ」 憂「お姉ちゃん気をつけて」 ……。 唯「…?」 憂「…?」 ガララララガチャンッ 唯「ぇ…?」 憂「閉じ込められた…?」 梓「♪」 ふふふっ 平沢姉妹の捕獲に成功。 しばらくはそこにいてください。 お楽しみは最後にとっておく。それが私。 あとでじっくりと楽しませてもらおう。 それにしても順調順調。 次は真鍋和。 あなたです。 ……。 【体育館倉庫内】 憂「……誰も外にいないみたい」 唯「りっちゃん達に電話してみたんだけど電源入ってない…」 憂「梓ちゃんは?」 唯「今かけてみる」ポチポチ 唯「…………あ、もしもしあずにゃん?―――」 【廊下】 唯『閉じ込められちゃって~』 やっぱり電話してきました。 本当唯先輩はわかりやすいですね。 梓「しばらくしたら開けるので待っていてください」 唯『うん、わかった~』 梓「では、また後で」 梓「……これでよしっと」 テクテク 「梓ー」 梓「?……って純か」 純「……なにその面倒くさそうな目は」 梓「部活はどうしたの」 純「それ梓にも言えるんですけどー」 梓「……用事あるから行くね」 純「ちょ、ちょっと待った」 梓「なに」 純「何か隠してるでしょ?」 梓「……」 うわぁ…面倒くさいなぁ。 こうなったら…。 梓「ねぇ純」 純「ん?」 ギュッ 純「なっっ?ちょ、梓!?」 梓「…」ギュゥゥ 純「ア、アズサ」 梓「…これでわかったでしょ」パッ 純「コレッテツマリ…」 梓「そういうことだから」 タタタタ… 純「……良い匂い」スンスン 2
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ハーレム?5 11スレ目 812 「新年会というものがしてみたいわ」 八雲紫のこの一言で、元旦という日もまた常と変わらぬ宴会が博麗神社で行われる事になった。 「結局の所、ただ宴会がしたいだけだよなぁ……」 ぼやきつつも作業は淡々とこなしていく○○。 「と言いつつも、貴方も準備に余念がないじゃない」 「仕事はいつも俺に回ってくるからでしょう、霊夢さん」 背後からかかる声。振り向かなくても誰か分かるようになったその声の主は博麗 霊夢。 「まぁそうだけど。ほら、御節の準備もしなきゃいけないんだから」 「宴会で御節食べるんじゃないんですか? どれだけ食べるつもりなんですか」 呆れ返ると返事は誤魔化しだった。 「まぁ、いいじゃない。ほらほら、用意、急いで」 「誤魔化さないで。準備大変なのは俺なんですから」 「やる事に変わりは無いでしょー? じゃ、私は明日に備えて寝てくるわーふぁぁ……」 「お待ちになって霊夢さーん」 逃げられそうになる。慌てて袖を掴むがするりとかわされ、逃亡を許してしまう。 「んー……。何よ?」 「……やればいいんでしょう」 「よく分かってるじゃない。じゃ、頑張ってね」 三白眼で睨み、自身の寝室に引っ込む霊夢。 「……ずりぃなぁ」 ぼやく口も、無言の一文字に。 「明けましてお目出度う御座います」 ぺこり、と振袖姿で礼をするのは霊夢。 対する○○は、幻想郷に来たときの格好、詰まる所、ジーパンにセーターという不格好。 「御目出度う御座います。本年も昨年と変わらぬご指導ご鞭撻の程を、って何処の挨拶だよ」 「新年なんだから挨拶くらいちゃんとしなさいよ」 うだうだと長く、変になった挨拶を止めるとそれに賛同する声が一つ。 「そうよー○○」 「あ、紫さん。それと、藍さんと橙。おめでとう御座います。今年もよろしくお願いします」 空間を割って現れたのは八雲 紫とその式、八雲 藍、その式の橙である。 「おめでとう。そうねぇ、今年と言わずに何時までもよろしくしてあげるわよ?」 「まぁ、寿命続くぐらいまでは」 「ここでは死んでも死後の世界がしっかりとあるわよ」 「あぁ、そうだった。まぁ、死んだ後の事は死んだ後に考えますので。当面の問題は寒くて宴会に誰も来ないっていう、ね」 「そんなに寒いかしら?」 「そりゃあ、貴女はスキマで一瞬ですし。こらこら、橙。何もわざわざ炬燵の中で丸くならなくていいから」 疑問に答えつつ丸くなった橙を炬燵から引っ張り出す。せめて顔だけでも出しとかないと脱水症状を起こしかねない。 「さ、寒いんだもん……」 「な、何!? 寒いのか橙ようし私が暖めてあげようさぁこっちへおいで!」 「藍さん藍さん。鼻血垂らしながらスッパの準備しないで下さい」 今にも、というか既に暴走している九尾の狐に突っ込みを入れると、あっさりと沈静化してくれた。 「はっ!? いかんいかん。いや、済まない○○」 「お気になさらずに。で、どうしましょうか、人数。無理にでも何人か拉致りましょうか」 拉致などと危険な言葉を発しながら宴会に関する提案をする○○。 「こらこら、物騒な発言しないの。でも、ま、悩んでても仕方ないから、ね!」 「え? 何笑顔で肩に手を置いてるの霊夢さん?」 ○○の言葉通り、良い笑顔で、それはそれは良い笑顔で霊夢は○○の肩を掴む手に握力を加える。 「貴方が呼びに行けば何人かは釣れるでしょ? ―――――行け」 「命令ですか!? 俺だって外に出るの嫌なんですよ?」 「私だって嫌よ。女の子をこの寒い中、外に行かせる気?」 いけしゃあしゃあとそんな事をのたまうが、当然のように○○も反論。 「俺は何時だって男女平等を叫んでますよ? ここは平等にじゃんけんで」 「良い度胸してるじゃない。私に勝負を挑んだ事、後悔させてあげるわ」 「上等。じゃあ、……最初はグー!」 両者勢いよく、それぞれの手を出す。 『じゃんけん、ほい!』 「あ、私の勝ちね」 そこへ割って入った、紫の声と手。 グー同士であいこだった筈のじゃんけんは、紫がパーを出した事によって紫の一人勝ちになっていた 「へ?」 「ゆ、紫……、あんたねぇ」 「ほら、仲良く二人で行ってきなさいな」 「……行きますか、霊夢さん」 諦めたように外に行く支度を始める○○。コートを探しに宛がわれた自室に戻ろうとする。 「……そうねぇ。でも、少し待ってくれる?」 「あぁ。数秒で済ませろよ」 振り返る○○の表情は八雲家の誰にも見えなかったが、口の端が歪み、かなりの黒い表情になっていた。 合わせて、霊夢の表情も同種の物へと。 「えちょっちょっと霊夢何をそんなに殺気立って」 「問答無用! 夢 想 封 印 !」 アッー 「おー、吐く息しれー」 膝ほどまで丈のある漆黒のコートと、鍔広の、コート同様漆黒の帽子に身を包む○○。 それに合わせて歩くのは、振袖にマフラーというなんとも微妙な出で立ちの霊夢。 「遊んでないで。まずは、魔理沙の所に行きましょ」 「それからどうしますよ。ていうか二手に分かれた方が早くないですか」 「んー。そうだけど、さっ」 言葉と共に○○の帽子を取り、被る。 「うわっ、と」 「一人だと、寒いじゃない」 「まぁ、……そうですけど」 「ほら、行きましょう」 「ん、了解です」 「帰れ」 玄関に来た来客の姿を見るなり、一言だけ若干の怒りを込めて発したのは霧雨 魔理沙。 いきなりの不満顔に○○の不満が漏れる。 「えー、せっかく呼びに来たのに」 「五月蝿いお前らがいちゃついてる場所になんかいたくないんだよ!」 「と、申されておりますが霊夢さん」 「そっちこそ五月蝿い四の五の言わずにさっさと来なさい」 「と、申されておりますが魔理沙」 「○○を私にくれるんだったらいいぜ」 「と、申されておりますが霊夢さん」 「はっ、何を言ってるのかしら。○○は私のものよ。誰かに渡すわけ無いじゃない」 「と、申されておりますが、魔理沙」 「だったら行かないだけだ。行っても無駄なだけだと、今はっきりしたからな」 「と、申され」 『いい加減にしろ』 「あい」 この両者にどすの利いた声で脅されて平気な人はいるのでしょうか、とそんな事を考えながらガクブル震える○○。 「ったく……。惚れた男のイチャを見るのは結構辛いんだぜ?」 「てゆーかさ」 反論するように声を上げる○○。 「俺、別に霊夢が好きだって一言も言ってないんだけど」 な、何だってー!? それはもう幻想郷が割れんばかりの声で、むしろ幻想郷が声を発しているような感じで世界が揺れた。 どこから聞きつけたのか、地獄耳の烏天狗が「号外ー! 号外ー!」と叫んでいる。 「ちょ、ちょっと○○!」 「世話になってる身で悪いんだけどさ、恋愛感情はそれと別だわ。霊夢が好きならしっかり好きって言うけど、言ってないし」 「な、成程……。つまり、私にもチャンスが残ってるんだな!?」 「まぁ、結論を出すのは多分もっと先ですし。兎に角今は宴会に来い」 「勿論行くぜー!」 「来るなー!」 「おいおい、お呼びでもない人たちが来すぎだろ」 陽気な魔理沙と、落胆した霊夢を連れて博麗神社に一旦戻ると、何故か朝には来ていなかった連中がまぁわんさかと。 そして、○○の言葉を聞いたのか、ぐるりと一斉に○○を見て、一言だけ。 『嫁を探していると聞いて飛んできました!』 「探してねぇよ! 天狗の誇張された噂を信じるな!」 「でも嫁は霊夢じゃないんでしょう?」 代表者なのか、日傘をメイド長の十六夜 咲夜に差してもらいながら 普段は無いカリスマを最大限に発して発言するのはレミリア・スカーレット。 どうでもいいですが咲夜さん傘差しながら狩人の目で此方を見つめるのは止めてください。 「だからと言って何故貴様を嫁にしなければならない」 この○○、幾ばくかの確執がこの吸血鬼とその周辺住民に存在する為、普通なら即死級の言葉遣いなのである。 勿論、機嫌が悪ければ一撃なのだろうが。 「よ、よよよよよ嫁といいい今」 「お嬢様、せっかくのカリスマが急降下中ですわ」 心なしか、咲夜さんのフォローも投げやり感が漂う。 まぁ、主人が鼻血流してそれを止めようともしてなければそうかとも納得できる。 「そ、それで、○○さんは一体誰が好きなんですか?」 カリスマ急降下中の吸血鬼に代わって質問してきたのは守矢神社の巫女、東風谷 早苗である。 ○○と同様、外から来た人間なので襲撃した霊夢のお詫びに行った時にすぐに打ち解けた。 「いやだから、俺は今すぐに決める気はなi」 「いいこと早苗? 恋愛が絡めば女は須く敵よ。―――――勿論私もね」 「なっ、神奈子様まで!?」 「勿論、私もいるよ」 「諏訪子様!?」 「……話聞けよ」 「あはは。大変な事になってるわね、○○」 傍にスキマを出して現れたのは紫だった。 「笑い事じゃないでしょう。俺の責任ではあるんでしょうけど、暴走しすぎです。たかが俺ごときの事で」 「ごとき、なんかじゃないわよ? 事実、これだけの女性の心を動かしているのだから」 私も含めてね、と参戦宣言。 そんな紫の言葉を聞いてか聞かないでか、○○は集まった女性陣の方を眺めていた。 「……なーんか、喧嘩腰のふいんき(何故かry)になってきましたね」 「何よ! ○○は私の事が好きなのよ!」 知らんがな、と突っ込みを心の中で先ほどの発言をした蓬莱山 輝夜に入れておく。 「ほほぅ……。いい度胸してるじゃない、輝夜。焼かれて死ぬ?」 「私は死なないわよ馬鹿妹紅ー!」 「比喩だ馬鹿輝夜ー!」 「……微笑ましいんだか、何なんだか」 「あら、誰が微笑ましいって?」 「んぁ? ……どこから湧いてきてんですか、貴女は」 「別に、少し気配を絶っただけよ?」 ○○が言う先には微笑を携えた風見 幽香がいた。 「気配断ち、ですか。たかが人間の俺には無理な事です」 「そうよ。でも、心は人と一緒。誰かを好きになったり、恋したいと思うのも、ね」 「……本気で喧嘩になりそうだな。止めてくるか」 「止めときなさい。火に油よ?」 「かもしれませんが、何もしないわけにはいかないでしょう」 「なら私が千切っては投げれば」 「比喩でもなく本当にしそうですので遠慮しておきます。こら、そこの今にも取っ組み合いしそうな二人。いい加減に―――――」 「……平和、なのかしらねぇ」 幽香の呟きは、誰にも聞こえない。 「それで、どうするのよ」 と、目の前に正座する女性達に向かって問いかける霊夢。 「その前に少し待とうか。何で俺、亀甲縛りで縛られてんねん」 その後ろでうねうねと動く○○。 「逃げるじゃない」 「あぁ逃げますとも! こんな事されるくらいなら逃げますとも!」 「さて、馬鹿は無視しといて。この馬鹿を見てくれ。こいつをどう思う?」 『すごく……、欲しいです……』 「何でー!?」 うほっ、良い視線。こんな視線に晒された日には僕は、僕は思わず。 「いやぁー! 何か○○がうねうね動きながら逃げてるー!」 「無駄に動きが気持ち悪いー! しかも高速ー!」 「うわぁこっち来た気持ち悪いー!」 無駄に阿鼻叫喚な状況を作り出してしまった。出来る事と言えば、横回転とニャ○キの様に這う事である。 しかし選択は横回転。故に目が回り動けなくなるのは自明の理。 「うげ……、吐きそうだ……」 「動きが止まったぞー! 捕らえろー!」 本当に無駄にテンションと連携力が高く、警戒しての事なのか、彼女達は○○の周りを囲うのみ。 「酔った……。視界が回る……」 「隊長! 目標は行動が困難なようです! 今の内に捕らえるべきなのでは!」 「まぁ待ちなさいよ。イタチの最後っ屁というのもあるじゃない」 「譬えは悪いですがその通りですね!」 それにしてもこいつら、ノリノリである。因みに隊長は霊夢で、今霊夢に話しかけているのが噂の発生源、射命丸 文である。 「……」 「目標の沈黙を確認! 今より、捕獲に移ります!」 「楽しそうだな、あんたら」 「えぇ、それはもう」 「てか選ぶ気、今はさらさら無いって言ってるんだから帰してくれよ!」 「いやでもこの中から全員可能性があるのなら高めておきたいじゃないですか」 「駄目だ、この烏天狗……。早く何とかしないと……。こんな事されたら逆に嫌いになりますが」 その言葉で面白いぐらい陣が乱れる。 「はぁ……。俺が望んでいるのは日常で、だから壊さないでおくれよ」 「これも日常の一種じゃない」 「亀甲縛りが日常とか、嫌な日常だなぁ。……あ、そうだ。今度、それぞれの場所にお伺いしますよ。それで見極めます」 本当はこんな事言える立場じゃないんだけど、と付け足す○○。 それに合わせて女性達はそれぞれの日常へ慌てて戻る。亀甲縛りの○○を残しながら。 先ほど答えた霊夢でさえも○○を残して、神社の奥の方に戻る。 「それで、宴会は?」 ―――――――――― 日数分けたり、夜中に書くと自分が如何に異常かが分かる。 さて、紅、妖、永、萃、花、文、風。それぞれ書きますか。 こ、この全ての人が出てくるなんて無茶だと思ったから打ち切ったわけじゃないんだからね! 10スレ目 572 ……ふぅ、大体こんなものでしょうか。 ん? はい、どうぞ? ああ、ありがとうございます……もうそんな時間ですか。 そうですね、では少し休憩するとしましょうか。 ん……美味しいですね、この羊羹。 程良い甘さがなんとも……はい? ああ、それですか? 少し幻想郷縁起に載せる人物を追加しようと思いまして。 ええ、その資料はそのためのものです。 いいえ、妖怪じゃありません、人間の方です。 いえ、只の人間ですよ? 外の世界から来たことを除けば、空を飛んだり魔法を使うことも出来ない一般人です……しいて挙げるとすれば、逃げ足が物凄く速いことぐらいでしょうか。 なんでそんな人を載せるのかって? 確かに彼は、我々人間の間では無名です。 ですが、人間以外の間ではとても有名な人なんですよ。 現在、名の有る人外達が対立していることはご存知ですか? ……そうですね、あれだけ大っぴらにやっていれば知る気が無くても知ってしまいますね。 その人外の方達、正確には……紅魔、西行寺、八雲、永遠亭、風見、伊吹の鬼、天狗、閻魔、魔界、そして洩矢の神々。 どれもこの幻想郷では知らぬ者は居ない程の方達ばかり。 この方達の対立の原因が、彼なんです。 ええ、私も驚きました。 何故これほどまでに強大な力を持った方達が、こんな、なんの変哲も無い只の一般人を奪い合うのかと…… 答えは単純にして明解。 所謂、恋の多角関係というものです。 はい呆けないでください、気持ちは分かりますけど。 残念ですけどこれ本当なんです。 紫様にお会いした時に、直接聞きましたから。 彼のことを話す時の彼女は、正に恋する乙女といったところでしょうか。 幾ら強力な妖怪と言えども心は少女、ということですかね。 おや? 誰かいらっしゃったみたいですね。 ……あら、これはこれは。 貴方も大変ですねぇ……離れが空いていますから、どうぞそちらへ。 ……彼も相変わらず大変みたいですね。 え? ああ、貴女は会ったことが無かったんでしたっけ? 偶に痴話喧嘩から逃げて、此処に匿って貰いに来るんですよ。 まあ、相手をするには分が悪すぎですからねぇ…… それでですね、何故彼女達が彼に惹かれたのかが気になった私は、彼についての情報を集めたんです。 ええ、あなたの予想通り、烏天狗の彼女からです。 彼についての情報が欲しいと言った時の彼女の形相と言ったら……もう凄かったですよ~。 いつも笑顔で好奇心旺盛な彼女の顔から笑みが消えて、一瞬無表情になった後、突然般若のような顔になって睨みつけてきましたからね。 もう殺意剥き出し、殺す気満々。 あの時、あと数秒理由を話すのが遅れていたら……私、今この世に居ないんじゃないでしょうか? いやはや、恋をするとああも変わるものなんでしょうかねぇ…… まあ、すぐに誤解を解いて資料をお借りすることは出来たのですが、その後がまた大変でした……言わなくても分かりますよね? 彼との出会いから始まり、彼に恋をした時の心境、寝顔を覗き見た時の胸の高鳴りなど、その他色々と…… 資料の恩が有るとはいえ、流石に惚気話を半日は辛かったです…… ま、その話はこれくらいにしておいて……で、それがこの資料です。 大半が彼女の私的な資料でしたが、先程なんとかまとめることが出来ました。 この資料によると、どうやら彼は彼女達以外の人外からも好かれているみたいなんですよ。 例に挙げると湖の氷精や夜雀、宵闇の妖怪などですね。 彼女達も彼のことを慕っているみたいです。 ですが彼女達の場合、幼さも相まってか恋愛感情ではなく純粋な好意だと思われます。 優しい人ですからね、女性や子供には特に。 それに相手が人間だろうが人間以外だろうが差別しない。 そこに皆さん惹かれたんじゃないでしょうか? そういう事には疎そうな方達ですからねぇ……恋に落ちたらラブラブ街道一直線!みたいな感じでしょうか? ……すみません、忘れてください。 なんにせよ、もてる男は辛いってことですね。 ま、彼に自覚がないっていうのが、そもそもの原因なんでしょうけど。 朴念仁とは良く言ったものです。 え? 何故彼が誰にも捕まらないのか、ですか? そうですね、理由を挙げるなら二つ。 一つ目は、彼に出来るだけ被害を与えたくないため。 想い人ですからね、怪我などは避けたいのでしょう。 相手に嫌われること、相手を傷つけること程、辛いことはありませんから。 なら何故争っているのかって? そんなの、ライバルは一人でも少ない方が良いからに決まっているじゃないですか。 そして二つ目は、彼を守護する者がいるためです。 ええ、それはもう、とびっきりの守護者が。 幻想郷最高クラスの彼女達も、本気になった彼女と戦うのは不利と分かっているのでしょう。 ですから彼の傍に彼女が居る場合は滅多に彼に近づかない、もとい近づけないという訳です。 当然、捕まえるなんてもってのほか。 彼女が彼の傍を離れるまで我慢するしかないんです。 ……と言っても、あの二人は大抵一緒に居ますから、捕まえるチャンスなんて滅多に無いんですけどね。 守護者ですか? 貴女も良く知っている人物ですよ? というか、この幻想郷で知らない人はまず居ないでしょう。 ほら、あそこの神…………ん? また誰か来たみたいですね? ……あら、これはいつも御苦労様です。 彼ですか? こちらには来ていませんよ? ええ、本当に。離れになんて居ませんよ? いえいえ、どういたしまして。 はい、それでは。 ……ふぅ。 え? 彼の居場所を教えて良かったのか、ですか? 被害は少しでも減らしたほうが良いでしょう? ……ふぅ、御馳走様でした。 さてと、一息入れたところでそろそろ作業を再開しましょうか。 ええ、ありがとうございます。 では、また夕御飯の時に。 …… ………… ……………… さて、そろそろでしょうか…… 『何処かに出かける時は私を呼べっていつも言ってるでしょうがこの馬鹿ーーーーーーっ!!!!』 『わかった! わかりました! 今度から気をつけます! だから……』 『心配ばかりかけさせるなーーーーーーっ!!!!』 『ギャーーーーーース!!!』 <チュドォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!> ……後で離れの修理を頼んでおきましょうか。 さてと、執筆執筆…… 『幻想郷縁起』 英雄伝・追記 「異邦人・○○」 外界から来た青年で、誰に対しても差別なく接する優しい性格の人物である。 その対象は人外にも及び、よく氷精や宵闇の妖怪、夜雀などと遊んでいるのが目撃されている。 能力はこれと言って保有していない、いわゆる一般人である(しいて言えば、逃げ足が物凄く速いことだろうか) だが、一般人だからといって甘く見てはいけない。何故なら彼の周囲には最上級の危険が山程あるのだから。 彼という人間は、何故か妖怪・その他、人外の者達に好かれてしまう体質(もしくは人柄)であるらしく、その影響(注:1)は甚大であり、 常に彼女達から注視されているのである(注:2) なので、彼に接触する際には不貞を働かぬよう注意が必要だ。 もし不貞を働いた時、その先に待っているものは、死、のみである(注:3) 彼自身、そのことを不満に思っているらしく、最近では若干改善されたようである(注:4) しかし、彼女達が何故そのようなことをしているのかを理解していない模様(注:5) 幻想郷に来た当初は村に住んでいたのだが、周囲の環境が変わったため、現在はその現状を見かねた巫女の計らいによって、 博麗神社にて生活をしているらしく、巫女と一緒のところが度々確認されている(注:6) 時折、様々な場所で彼と巫女の喧嘩(というより私刑?)が見られるが、見かけた場合は速やかに退避するのが得策であろう。 触らぬ神に祟り無し、である。 (注:1) 所謂恋の病。 強大な力を持つ者故、そのような事柄には不慣れであったのだろう。 突然湧き出した感情に戸惑いながらも彼女達は現在、彼に対して求愛活動真っ最中である。 ちなみに、今起こっている人外達の対立はこのことが原因。 恋は盲目と言うが、少しは程度というものを知って貰いたいものである。 (注:2) 主な例として、紅魔館の面々、西行寺の亡霊嬢とその庭師、八雲一家、永遠亭、風見幽香、伊吹の鬼、烏天狗と白狼天狗、 閻魔とその死神、魔界神、守矢神社の神々などが挙げられる。 (注:3) 特に女性は要注意。 女性の嫉妬というものは、どの種族にも存在するものだが、いかんせん相手が相手。 (注:4) だが油断は禁物である。 (注:5) 朴念仁とは彼の為にある言葉であろう。 (注:6) 巫女との関係は現在調査中。 これは私見だが、もしや巫女も彼に好意を抱いているのではなかろうか? ……ふぅ、こんなところでしょうか。 では、これを清書に…… あ、お帰りですか? え? ああ、いえいえ、そんなお気になさらずに、いつものことですから。 はい、はい……ええ、わかりました。 それでは、また、お気をつけて。 お大事に~。 12スレ目 549 うpろだ846 穏やかな日差しが窓から射しこむ。 俺は気持ちの良い暖かさのせいでついウトウトとしていた。 ガンガン! その眠気を吹き飛ばすような音が玄関の方から聞こえてくる。 おそらく来客だろう。 そう思った俺は玄関の方へ行き、扉を開けた。 「また、来てやったわよ! ○○!」 そこにいたのは、バカ四人+保護者。 偉そうに腕を組むチルノ。 チルノの態度に申し訳なさそうにしている大妖精。 相変わらず、何を考えているのかわからないルーミア。 蝶やら蜂やらいろんな虫を侍らせたリグル。 俺が出てきたのに、気にせず歌っているミスティア。 「ホント、いつもと変わらないよな」 「すみません、○○さん……」 「いや、君のせいじゃないよ」 「何で大ちゃんが謝ってんのさ?」 「お前は少しは遠慮ってもんを覚えろ、このバカ」 「むきー! バカって言った方がバカなんだぞ!」 「はいはい。じゃ、中に入れよ」 五人にそう告げ、俺は家の中へと引っ込んだ。 五人が俺の家に来るのはこれが初めてではない。 いや、実を言うと何回目かすら覚えてない。 まぁ、それぐらい多いってことだ。 俺は外の世界にいたとき、小説家の真似ごとをしてた。 だからこっちに来てから、外の世界にあった物語とか、自分で作った小説なんかを話したり書いたりした。 それを目の前の連中にもやったところ、どうやら大ハマリしてしまったらしい。 それ以来、こいつらは俺の家に入り浸っているってわけだ。 「それで、この前はどこまで話したっけ?」 机の上にいろんなお菓子を置きながら聞く。 「実は主人公の相棒が敵だった、ってとこまでだよ」 リグルが答えてくれた。 「ああ、そこか」 一息吸い、五人の方を見る。 皆が皆、真剣に聞こうとしてくれている。 これほど真剣だと、こっちも熱が入るってもんだ。 「じゃあ、始めるか。『そいつの言葉に俺は衝撃を隠せなかった』……」 「『そして、主人公は新たな任務につく。仲間達とは別れることになったが、それでも彼は寂しくはなかった。 だって、彼らの間にはちゃんとした絆があるから』……。おしまいっと」 充足感を感じながら、彼らの方を見る。 興奮冷めやらぬ、といったところであろう。 これなら甲斐があったというものだ。 いや一人だけ、チルノが何やら難しそうな顔でうつむいている。 腹でも壊したか? そう思った瞬間、何を決意したのか急に顔を上げた。 「ねぇ、○○……」 その言葉にはいつもの元気さはなかった。 「○○は……どこかにいなくなったりしないよね?」 しんみりとした声でつぶやく。 その途端、周りの空気が急激に重くなった。 全く、このバカは本当に空気が読めないな。 なんて軽くおちょくってやろうとした瞬間、ミスティアが口を開いた。 「外の世界に帰ったりとか……しない、よね……?」 不安げな声だった。 見れば他の四人も一様に泣きそうな悲しい顔をしていた。 いや、大妖精などは既に涙が見えている。 「はぁ……」 大きな溜息を吐いてしまう。 本当に俺って愛されてんだな。 少なくとも、ここにいて欲しいと思われる程には。 俺は立ち上がり、チルノの髪をくしゃくしゃにしてやった。 「な、何すんのさ!」 「やかましい。帰る気があるならとっくに帰ってるわ」 それは俺の偽らざる本音だった。 つまるところ、俺は幻想郷が、こいつらのことが気に入ってしまったんだ。 そう、外の世界よりも。 「だから、そんな顔すんな。お前らにはそんなのよりもバカっぽい顔のが似合う」 「むー、バカじゃないもん……」 目の前でチルノがうめいているようだが無視する。 「さーてと、こんなにいい天気なんだから外で遊ぼうぜ」 「「「「……うん!」」」」」「……はい!」 ようやくこいつらの顔に笑顔が戻った。 やっぱ、何だかんだで俺はこいつらのこういうところが好きなんだな。 「じゃ、戸じまりするから先に出てろ」 そう言い、キッチンの方へ火が止まっているか確認しに行く。 ホント。俺って恵まれてんなぁ。 こんなにいい奴らに囲まれて。 思わず笑ってしまいそうだった。 「火元はオッケーっと。じゃ、行きますか」 俺は満ち足りた気分で、あいつらの待つ外へと、その足を踏み出した。 12スレ目 636 うpろだ861 「十三、十四、十五……これくらいかな」 早苗さんが大豆の数を数えている。 もう節分なので、皆豆を食って無病息災やら願うということだ。 「八坂様は大豆いくつ召し上がられますか?」 「バケツ一杯」 「なら俺は二杯で」 「じゃあ私は三杯」 「早苗、やっぱり四杯にして」 「「どうぞどうぞ」」 「おま、謀ったなコワッパーズ」 背中のオンバシラを叩きつけながら神奈子様が言う。 ズドーンと良い音を立てるオンバシラと、 直後鈍い音を立てて神奈子様の延髄に叩きこまれる早苗さんの蹴りの対比は非常に怖い物があった。 「皆さんバケツ何杯分も豆がありませんよ」 ずれた袴を直しながら早苗さんが言う。 「いや本当に作らなくても良いよ」 「そうね、それより酒のほうが良いわね」 「……いっとく?」 くいっとグラスを傾ける仕草をしながら諏訪子様が言う。 「でも発泡酒より麦酒のほうがいいわね」 「よーし、それなら蔵から出してこようか」 意気揚々と蔵に行く二柱、大してこちらの一柱は頭を抱えている。 「はぁ……、○○さんはいくつですか?」 「二十三頂戴」 「はい二十三……あれ? 今二十三歳ですか?」 「そう、今年二十四になる」 「じゃあ今年本厄ですね。厄除けは……まだですね」 「うん、まだだね。ここじゃやってないし、ここ以外には行ってないし」 「ほうほう○○は今年が大厄か」 神奈子様が麦酒片手にやってくる。 「それじゃきっちり厄払いしておかないとね」 つまみに何かの干物を齧りながら諏訪子様が来る。 「それでは今から厄払いしましょうか? もう結構遅い時間ですが」 「うん、俺は構わないけど」 「それじゃあ早苗、準備のほうはお願いね」 普段妙なことばかりやっている神様なのだから、お祓いも随分妙なことになるのだろう、 そう思っていたがそういうことは無く、粛々と神事は進められた。 でも神奈子様の膝の上に諏訪子様が座るのは無しだろ。 「それでは最後にこのお神酒を飲んでください」 中に少しの透明な液体の入った小さな椀を渡される。 ぐっとやるまでも無く、少し傾けただけで中身はすぐに空になった。 「おおいい呑みっぷり。じゃあ、その意気でこっちも行こうか」 そういって神奈子様がもう一つ、漆塗りの盃を差し出してくる、角隠しをして。 「えー神奈子様、この盃はどういった意味を持つ物なんでしょうか」 「もちろん固めの盃だ。三々九……」 途中まで言うと神奈子様の手の中の盃は諏訪子様に取られ飲み干されてしまった。 「ちょっと何するのよ諏訪子!」 「一人で抜け駆k……し……」 諏訪子様も途中で言を止める。その目の前には…… 「鬼っ子じゃ、鬼っ子がおる!」 「まずいぞ、いつにも増して袴が青くなっている! あれは攻撃色だ!」 「ま、待つんだ早苗さん! 話し合おう! そ、そうだ。飴を――飴を上げるから!」 「どうして八坂様は最後まできちんと締められないんでしょうね……」 酷く怒気を孕んだ笑顔を見せる早苗さんがいた。 (神奈子、何とかしなさいよ) (何とかってどうすりゃいいのよ) ひそひそと皆で相談する。実際には生贄を選んでいると言ったほうが良いのだが。 (なんか早苗さんの頭に角が見えてきたよ) (角……よし、その角隠してしまおう) (いや比喩だから、喩えだから。意味ないですよそれ) (よし手伝うよ。○○、早苗ちゃんの気を引いといて) (やるの!?) 言いながら○○を押し出し、その後ろに陣取る諏訪子。 それより数瞬遅れて動き出す神奈子。 「OK、落ち着くんだ早苗さん。まず落ち着いて、その大幣っぽいものを下ろすんだ」 「落ち着いています、私は十分に冷静です。さあ、そこをどいてください」 「そんな物を振りかぶっちゃいけない、ああ絶対にいけないんだ」 早苗にクリンチしつつ、冷静になるよう声をかける。しかしあまり意味がない。 「早苗ちゃん落ち着いて!」 そんな時に真後ろから諏訪子が突進しつつ説得に来る。 全く慮外の行動だったため○○は為す術無く、早苗を下に巻き込む形で地面に倒れる。 かろうじて腕を下に敷くことが出来、早苗を下敷きにすることは避けられた、 しかし妙な体勢なのと、上に諏訪子が乗っかっているため一度腕を抜かなければ立つことが出来ない。。 「早苗さん、とりあえず一旦そこから退いて。あと諏訪子様降りて」 「え、ああはい、分かりました」 驚いたせいか落ち着きを取り戻し、体を上に引き摺りながら出す早苗。 対して諏訪子は背中の上で寝たまま、動く気配は無い。 その時―― 「隠したー」 テンション高く、角隠しを早苗にかぶせる神奈子。 「神奈子ー、もう終わっちゃってるよー」 それに突っ込む諏訪子。うなだれる神奈子。 「八坂様、これはどういうことです?」 そして追求する早苗。 「え、それは」 「つまり、私と○○さんの結婚を認めてくれる、と言うことですね」 「違うよまだ何も言ってないよ」 「でも、角隠しを直に被せたというのはそういう事なのではないですか?」 「いやその理屈はおかしい」 結婚を認めさせようとする早苗と認めまいとする神奈子。 普通は嫁の父と婿のすることだが、ここでは嫁とその母役のすることらしい。 「早苗さん、いいから早く脱出して。あと諏訪子様降りて。もう腕痛い」 震える腕で体を支える○○。 ここで力尽きれば事態はより訳の判らない方向に進むことは必至なので、その点に関しては彼は必死だ。 「えいっ」 しかし掛け声と共に早苗が○○の腕を引き倒す。 支えを失った体は当然早苗の上に倒れ、伸し掛かり、押し倒す。 「早苗さん何するのん」 「押し倒されちゃいました。これは責任とって貰うしかありませんね」 「早苗…恐ろしい子!」 ○○は非難の声を上げるが早苗は聞かず、むしろ体を抱きしめ離さずにいる。 そして何故か神奈子は慄いている。 「よし……早苗、そこまで言うなら結婚を認めましょう」 ○○の意思は全く無視して話が進んでいく。 別に早苗さんを迎えるのに不服があるというわけではなく、むしろ願わしいことであるが。 「でもその前に私を娶ってもらいましょう」 「!」 「そして私も娶ってもらいましょう!」 「!?!」 眼前で神奈子様が、背中の上で諏訪子様が言う。 「というわけで早苗、式の準備を」 「神奈子ー、そこら辺は霊夢に頼んだほうが良いんじゃない。早苗ちゃんも出るんだし」 「んーそうか。そうだね。じゃあ明日依頼してくる」 「神奈子様、着物はやっぱり白無垢なんですか? それともウェディングドレス?」 「着物は考えてなかったねえ。明日一緒に里で仕立ててもらおうか」 「そうなると時間結構かかりますね」 「いいじゃない。その間に色々考えてようよ」 「あれ、また俺ハブられてる?」 ○○のぼやきを聞く者は誰もいない。 「いや、結婚するとかはいいんだけどさ、こういう決め方はどうなのかなあ」 「なに暗い顔してるのよ。かわいいお嫁さんが三柱いるのよ」 「……かわいい?」 神奈子様が首に腕を回して言ってくるが、諏訪子様がそれを笑い飛ばす。 それを機に両者威嚇を始め、早苗さんに鎮圧される。 「まあこれでいいのか」 騒がしい彼女らが好きなのだから、求婚も結婚も騒がしいほうがいいのだろう。……一柱例外もいるが。 これからもずっと振り回されることになるんだろうな、と思いつつ○○は銚子の酒を飲み干した。
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663 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/06/22(土) 23 33 10.27 ID vh+VaYYM0 [1/2] ええと、報告一件良いかな とりあえず、上と似たような話でヒロインことごとく持ってかれたって言うか、そんな感じなんだけど 664 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/06/22(土) 23 36 39.51 ID EgQEBdCL0 どうぞどうぞ 665 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/06/22(土) 23 40 53.27 ID 3Qi3etD8O [2/2] 都筑アンデルセンだったら笑う 668 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/06/22(土) 23 49 08.20 ID vh+VaYYM0 [2/2] ありがとう、とりあえず1レスで済ませられるよう整理してみたんで時間かかった、すまん。 フェイクあり。 システムはFEAR系のと思ってほしい。全5話構成のキャンペーンで、現在4話が終わったところなんだ。 参加者はGMふくめて5人。PCナンバーはハンドアウトで毎回変更になって、第1話でPC4だった私が4話で1になったりする。 で、問題と思われるのは第一話でPC1だったPLとGM(以下、第1話PC1はHと呼称)。上でも書いたように、毎回最終的にPC1の立場を持っていくんだ。 第1話はほぼ 590と似たような状況。PC4の幼馴染が敵に取り込まれてHに助けられ、Hにベタ惚れ化した。 この時はまだ、ハンドアウトとPCナンバー的に仕方がないか、と思った。思っていた。 第2話は第1話でPC2だったエージェントと同じ施設で育ったヒロインが敵に洗脳されて、と言うものだったのだけど、 PC1(第1話PC2)のリソース大量消費込の必死の説得もまるで効果なし。 最終的にはPC4になったのHの説得に心動かされたらしいヒロインが助け出されて終局。エンディングでHの家に押しかける、と言う代物だった。 なお、PC1は十分ロスト圏内だったが、奇跡的に出目がよく戻ってこられた。 第3話は第1話でPC3だった治安維持組織の支部リーダーと関係がある娘がヒロインだったんだが、その娘が色々と重要だから護れ、という感じ。 中盤あたりで浚われるまでは特にヒロインとHに接触はなかった。せいぜい、合流のシーンで顔を合わせたくらい。 くらいだったんだが、敵組織のアジトに救出に向かったら、PC1(第1話PC3)では救出できない、とGMに突っぱねられた。理由を聞いても反応なし。 やっぱり最終的にはHのPCがヒロインを救出。ヒロインがPC1の自称許嫁を名乗って押しかけるエンドだった。 第4話はようやく第1話でPC4だったPCがPC1になったんだが、これまでの流れから嫌な予感しかしなかった。 結果的中。PC1(第1話PC4)の家の前で行き倒れていた娘はPC1に助けられ、しばらく世話になり、 最終的にはロストしかけるほどリソースをつぎ込んで助け出したのに、その場にいただけのHに一目ぼれした。 エンディングは第3話と似たように、居候としてヒロインがHの家に押しかけた。 PC4は私なので私怨が入っているかもしれないが、だいたいこういった感じだ。 次回はHが再びPC1をやるような予告で、現在までに2,3,4話のPC1へのフォローは一切なかった、と追記しとく。 665 都築アンデルセンって何ぞ? 669 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/06/22(土) 23 55 20.13 ID ONs2v+lo0 [2/2] 668 報告乙。まじでそうじゃねえか…そのGMとPL1いつ頃から面子にいんの? 670 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/06/23(日) 00 00 31.91 ID ExShrMMqP 668 乙、他のPL全員でGMを問い詰めたくなるなw 671 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/06/23(日) 00 03 30.85 ID sQQhzMbr0 [1/2] 668 報告乙。 GMとのコンビ打ちというところが物凄くアレ臭いが これまでとはちょっと手法が違うから何とも言えないな・・・ 良かったらもうちょっとkwsk 672 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/06/23(日) 00 03 46.30 ID reekY6eb0 668乙 現在進行形の話なら、ちょっと時間置いて頭冷やしてから来た方がよかったかもね たぶんDXなんだろうけど、俺は都築アンデルセンとは違うものを感じたなー GMが第一話PC1をキャンペーンの主役に据えて、ラブコメハーレムものをやりたがっているだけに見える 方向性のすりあわせができていない結果の事故 673 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/06/23(日) 00 06 32.82 ID 8kcQ2wznO [1/3] はいはい事故認定事故認定 674 名前:668 ◆.mxGb3qniAlQ [sage] 投稿日:2013/06/23(日) 00 08 53.93 ID bTFUqmja0 [1/3] 669 大体半年前くらいらしい。外部から流れてきたらしいけど、良くは知らない。 671 GMとHは上の通り同時期に参加したらしいけど詳細は不明。 手段と言うかパターンとしては、途中まではそのシナリオのPC1とそうなるように見せかけておいて、最終的な結果でHが総取り、と言った感じかな。 3話何てヒロインがPC1に告白しかけてるような描写まであったのに、最後はPC1の「自傷許嫁」だ。 672 4話が終わったのが1週間ほど前。 それなりに頭は冷えたと思ったけど、どうしても私怨交じりになったみたいだ。ごめん。 675 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/06/23(日) 00 10 10.72 ID L8OfBdYy0 [1/2] まあ現在進行形はあまり話題にしない方がいいけど、 どう見ても立派な困だから安心しろ。少なくとも事故じゃないわ。 676 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/06/23(日) 00 10 53.19 ID R2XgUAkQ0 [1/4] 668 乙 各話でHに惚れたヒロインはその後の話でもちゃんと全員出ているのかな? 677 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/06/23(日) 00 13 35.16 ID QyoaTuki0 これが事故だったらこの世に困なんておらんわw 都築アンデルセンはまとめサイト見ればわかるけど、 GMとPL1とのコンビでハーレム作ってた困s。 要約するとほとんど変わらんなw 678 名前:668 ◆.mxGb3qniAlQ [sage] 投稿日:2013/06/23(日) 00 16 08.68 ID bTFUqmja0 [2/3] 674の誤字とかがひどいからちょっと修正。 「PC1の「自傷許嫁」」→「Hの「自称許嫁」」だ。 675 ぶっちゃけると、このまま進行するのがいやだって意見が私以外の二人(2話PC1,3話PC1のPL)から出てる。 私も内心彼らに同意で、GMとHにはかかわらないところでいろいろ話したりはしてるんだ。 676 日常シーンだけれど出てる。朝布団にもぐりこんだりとか、エンディングで新規ヒロインと口論したり。 あ、日をまたいだけどコテハンつけてみた。こんな感じで良いかな? 679 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/06/23(日) 00 18 01.98 ID 8kcQ2wznO [2/3] 大体半年前くらいらしい。外部から流れてきたらしいけど、良くは知らない。 アカン時期が一致しとる そいつ以前の鳥取が困に乗っ取られたとか吹いてたら確定ですわ 680 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/06/23(日) 00 18 35.24 ID L8OfBdYy0 [2/2] 678 まあ現状から考えてろくなことにならんし、やめるなら創意で「やりたくない」とつきつけてもいいと思うよ。 681 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/06/23(日) 00 20 53.36 ID zLtKwMzY0 ツヅアンっぽくはねぇな。アイツラはもっと強引な印象 その手のコンビ打ち困って流行ってんのかねぇ……嫌な世の中だ 668 DXでコンビ打ちでヒロイン強奪する困。詳しくはまとめWikiで探してくるといい。 682 名前:668 ◆.mxGb3qniAlQ [sage] 投稿日:2013/06/23(日) 00 28 02.42 ID bTFUqmja0 [3/3] 677 681 見てきた。何アレこわい。 Hは吸血鬼とか言ってないし、GMは別にHの太鼓持ちって感じじゃないから多分別人だとは思うけど……。 一人称ぼくのヘタレ熱血的と言うか、本気を出せばすごい主人公なんだぞ的、と言うか。 680 おk、その方向で考えてみる。 684 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/06/23(日) 00 36 05.99 ID VWl4PL+yO 668 乙。やりかたを多少変えた都築アンデルセンにしか見えねえ 嫌だと言っているメンツが他にいるのだからそのメンツと協力して平穏を勝ち取ってくれ。としか部外者のオレには言えない しかし都築アンデルセンだとすると禄でもないことにしかならない予感。こんな奴らに負けないでくれ 685 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/06/23(日) 00 40 02.13 ID sQQhzMbr0 [2/2] 684 別人だと思うけどなあ。 ここまでガラッと手法を変えられるような脳味噌が アレに備わってるとは思えんw 686 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/06/23(日) 00 56 47.01 ID R2XgUAkQ0 [2/4] 因は1人見かけたら同じようなのが30人はいると思え、ってことですね 687 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/06/23(日) 01 11 45.30 ID I19hOy5B0 [1/2] つまり、ヒロイン助ける事なんか考えず全力で攻撃すりゃいい、って事だね! ……マジ乙、しんどかったらやめちゃえマジで 689 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/06/23(日) 02 38 02.37 ID /jM8qNZs0 [1/2] 嫉妬ロールして全員でHのPCに殴りかかるレベル まあ主人公補正で逆に惨殺されるんだろうが 693 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/06/23(日) 08 30 32.66 ID I19hOy5B0 [2/2] 「ナオンとワシらだけのうれしげな約束の地じゃよ~ ギャワー!」 (バカはこの後犬に襲われて死んだ) 696 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/06/23(日) 10 02 37.08 ID 8QJo/omY0 [1/2] ただ単にPC1を中心としたモテモテハーレム物もどきを やるだけならそんな珍しいもんでもないだろうけど 他PC全てを当て馬にしたNTRネタとのコンボというのが悪質だな 705 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/06/23(日) 12 02 51.89 ID In+t5mRn0 次のシナリオ(最終回?)でPC1への支援リソース絞ってやればいいんじゃない? 普通にこれ言うと困だが「(ヒロインとられてるし)戦うモチベーションがない!」とかで。まあ全滅だろうが確定されたハーレムをひっくり返すくらいできるかも? 707 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/06/23(日) 12 15 53.53 ID eX/Bop5r0 [2/2] 705 見える、ワシには見えるぞ・・・ ヒロイン達の愛の力()でピンチをひっくり返すPC1の姿が・・・ 709 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/06/23(日) 14 27 04.16 ID 2kArNgtG0 [2/2] コレ以上は苦痛だというなら他の二人と話し合ってはっきり意思表示すべきだと思う。 つーか件のGMとPCは1on1でやってりゃいいのになんだって他人を巻き込むんだ 877 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/06/24(月) 18 47 58.68 ID jPZ8xw760 [1/4] ええと、流れ読まないようだけど追加報告していいか? 一応解決した感じなんだが 878 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/06/24(月) 18 52 59.66 ID ebiWmkEE0 [5/7] 877 聞かせておくれ 879 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/06/24(月) 18 56 50.42 ID LJlR21ja0 [2/3] 877 とんでもねえ、待ってたんだ 882 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/06/24(月) 19 13 22.36 ID jPZ8xw760 [2/4] げ、コテハン飛んでた……。 878-879 ありがとう。以下から投下。 結局不満を持っていた残り二人と一緒にGMと話したら、色々と白状した。 結論から言うと、結局GMとHは結託していたらしい。 「世間じゃハーレムものやNTRが流行りだから、そういう卓をやってみたい」とのHの発案、及びHのPCの造形を元にシナリオ組みだしたとか言っていた。 「何もしなくてもヒロインが集まってくるハーレム主人公がやりたい」とのこと。直接聞いたわけじゃないが。 私や第2話、第3話のPC1が割を食うのも、シナリオの都合上仕方がないことだった、とか。 助け出した張本人では無い者にそういう事になるのは不自然な流れじゃないのか、と聞いたら 「そういうシナリオだから仕方がない。Hの要求だと各話ヒロインからそれぞれのPC1に説教も含まれていたけど流石にやり過ぎと思ったから多少でカットした」 と開き直ったな。いわく、参考にしたエロゲやハーレム物のSSでは当たり前のことらしい。 なお、最終話は大方の読み通り、 ヒロインたちの愛の力とやらで超パワーアップしたHのPCがラスボスの女を倒してそのラスボスもハーレムメンバー入り、と言うものだったとか。 私たちには何のフォローもない予定らしかった。 もし私たちのPCが反逆を試みた場合も、GM権限で一時的に取得できるエネミースキルの効果で 「HのPCは傷一つ付かず悔しさのあまり堕落した寝取られ男たちを一掃しその魂を救う」とか言う流れになる予定だったらしい。 らしいらしいばかりで文脈が酷いが、とりあえずはこれで終わり。キャンペーンは無期限延期にするとか言っていた。 Hには連絡が取れていないからわからない。 885 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/06/24(月) 19 19 01.22 ID V+3bmprNO [11/12] やっぱり都築アンデルセンじゃないか(憤怒) らしくない部分はタイコ持ちが浅知恵働かせた結果だったってとこか 886 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/06/24(月) 19 22 12.39 ID BuvI87D10 同一であって欲しい(願望 887 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/06/24(月) 19 32 20.73 ID +sLeDXFi0 [13/13] 882 乙 無期延期もなにもプレイヤーに拒否されて頓挫じゃねえか 人ってここまで身勝手になれるんだな 889 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/06/24(月) 19 40 51.33 ID ebiWmkEE0 [6/7] 882 お疲れさん 他人巻き込んでコケにしてまでそういう妄想を実現させてあげようと言うのが… やっぱり都築アンデルセンでいいんじゃないかなー 890 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/06/24(月) 20 16 06.43 ID LJlR21ja0 [3/3] アイツラはリアル犯罪起こしてでも強行する奴らだから、こんなにあっさり引き下がるとは思えん 891 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/06/24(月) 20 24 34.10 ID TsxqYKRs0 小説やゲームというソロプレイ前提のメディアだからこそ成立するハーレム・NTR・ホモ・グロ・ロリetcの異常要素を、 なぜマルチプレイのTRPGに持ち込んで受け入れられると考えるんだろう 893 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/06/24(月) 20 36 51.19 ID MxSKvUui0 882 お疲れ様でした。オチが分かれば他の人はもういいやだろうに、なんで無期延期とかの発想になるんだろうか。 895 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/06/24(月) 20 57 51.59 ID 1cI0+OPHO [4/4] 893 休刊という名の廃刊みたいな遠回しな表現だと思いたい それよりも無期延期を聞いたHの反応が気になる 近いうちにまた報告があるんじゃないだろうか 897 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/06/24(月) 21 03 36.75 ID wtS3+tYy0 882 乙。もうね、不満組の君ら三人に心底同情するわ そのGMとHにはキャンペーン無期限延期などと生温いこと言わず もう「永遠にさよなら」していいんじゃないかな? 900 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/06/24(月) 22 10 26.09 ID ogIUCxTP0 [2/2] 882 乙 無期限延期って仮に再開したとして Hハーレム入りした各PCの元ヒロイン達が それぞれのPCのもとに戻っても PL達は納得しないだろうねぇ 901 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/06/24(月) 23 22 07.26 ID k+ONbPfk0 顛末乙 開始前にH以外のPLにもキャンペーンの趣旨を説明してあって納得してるなら、そういうキャンペーンも一応アリだとは思うんだが そうでなく「嫌な目に合う方」にされて楽しめる人なんて滅多にいないよなぁ スレ354
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【検索用 いないいない 登録タグ CeVIO い たまき めろくる りむる 凜 曲 曲あ】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:めろくる 作曲:めろくる 編曲:めろくる 絵:たまき(Twitter) 動画:凜(Twitter) 唄:りむる 曲紹介 曲名:『いないいない』 CeVIO AIソングボイス「りむる」公式デモソング。 歌詞 (YouTube概要欄より転載) 話しかけないで お一人様 気に入ってんだからお疲れ様 bye Tonight みんなでワイワイしたきゃそうしてる 一人内内緒で過ごしたい時だって 気にせず無礼講 気の向くまま行こう お願い邪魔しないで通知はOFFにしてね 月明かりだけを灯して 何もかも忘れていいから 食べちゃっていいから 後先考えなくてOK!! 遊びたいまだまだ楽しみたい つまらない時間なんていらないいらない 適当に過ごしてダラダラ揺られて これが special night え?分からない? バカじゃない?結局は自分次第 くだらないこと言ってないで いないいないしたいから 私だけの special night You’re いないいないない いらないない 私だけの空間に大好きだけを並べて ここだけ他の誰にも邪魔されたくない 遊びたいまだまだ楽しみたい つまらない時間なんていらないいらない 適当に過ごしてダラダラ揺られて これが special night え?分かんないの? バカじゃない?結局は自分次第 くだらないこと言ってないで いないいないしたいから 私だけの special night You’re いないいないない いらないない コメント 名前 コメント
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【作品名】満開!ハーレムスクール 【ジャンル】エロ漫画 【名前】アイリス(満開!ハーレムスクール) 【属性】淫魔 【大きさ】女子高生並み 【攻撃力】女子高生並み 【防御力】フソウの鬼娘による体当たりで、2階建ての家を丸ごと吹き飛ばす爆発の真っ只中にいて無傷 淫魔なので人外 認識不可……人間に一切認識されない魔法をかけている 実際に目の前でフェラチオしても一切気付かれなかった 永遠に若い姿でいられる不老 【素早さ】女子高生並み 【特殊能力】催淫魔法……校庭や体育館含む学校全体にいっぺんにかけることが可能 範囲内の男は意識を失い、女性は全員発情し精液をごくごく飲んでHすることしか考えなくなる 範囲は人間以外に鬼等にも掛かる為、人間と人外か 催淫魔法は範囲内に一瞬で届く また体育館や校舎内にも届いているので範囲内なら遮蔽物も無効化されると思われる為、搭乗型ロボットの操縦者等にも有効か 空中移動可能、高度は30mくらいか 【長所】最終的に主人公と結ばれた 【短所】代償として淫魔ではなくなり能力も失った 【戦法】認識不可状態で参戦、催淫魔法効かなくても範囲内ギリギリから催淫魔法連発し寿命勝ち 【備考】主人公に死ぬまで射精し続ける魔法をかけ、魔力を吸い取り殺そうとしてきたので敵 参戦vol.110 319-320 修正vol.110 344 vol.110 341名無し草 (ワッチョイ 91b9-L9hK [60.117.238.142])2022/12/01(木) 00 59 47.47ID wWR7Fz2K0 アイリス(満開!ハーレムスクール) 考察 素早さはかなり低いが高射程の人間と人外に効く精神攻撃は大きい。 同じく女子高生並み反応で人間と人外に効く精神攻撃持ちの香住令の所までは行けるだろう。 空中移動可能なので上空2mからの参戦も可能か。 上空2m参戦+人間限定の認識不可があるので、人間の敵が相手の場合 攻撃範囲が広くない限り適当撃ちでは攻撃が当たらず勝てるものとする。 △ 香住令 互いに精神攻撃で相打ち △ 如月高校の野球部員 鍛えた高校野球部と女子高生並みだと流石に反応に差が 出る気もするが、一先ず精神攻撃と追放で分け扱いで △ 押切トオル 精神攻撃と追放で相打ち 〇 七夜志貴 認識不可が通じるか微妙だが、防御力もあるのでナイフ耐えて催淫魔法勝ち × テレサ 発動同時、防御力があるとはいえこの威力を耐えるのはやや厳しい。 〇 六角のシュピール 認識不可が通る、認識不可の相手に初手縦振りはしないだろうし勝てるか。 × 薬剤が効き難いゴキブリ 飛行可能とは書かれていないが、ゴキブリなので飛行可能と見て良いか 〇 ダースドラゴン この防御力なら火炎放射も少しは耐えられるだろう。高度上げて寿命勝ち × ヴィンセント 認識不可が通じず先手怨霊呼ばれ負け 〇 望月千代女 棒手裏剣は認識不可で凌げるか。初手前方撃ちでは当たるまい × バルバトス TOD2のグランヴァニッシュについて動画で調べたが、エフェクト的に上空2mでも当たる 範囲も広いので認識不可とはいえ適当撃ちでも巻き込まれるか △ 榎本 クリス 催淫魔法とサイコキネシスが同時、衝撃波が全方位に出せるなら負けるが、 そうでないなら防御力でサイキネは耐えて催淫魔法勝ちか 〇 クロノ・ハーヴェイ 認識不可の相手に催眠魔法は通じないか。 (常人反応不可の壁) 〇 地獄山羊 防御力的に突撃でも一撃負けはしないだろう × シャーロット・ブロンテ 黄金瞳で認識不可を破られて先手斬られ負け 〇 由良 健二 認識不可が通る、催淫魔法勝ち 〇 ファン 認識不可が通る、催淫魔法勝ち ※次レスに続く 342名無し草 (ワッチョイ 91b9-L9hK [60.117.238.142])2022/12/01(木) 01 00 20.74ID wWR7Fz2K0 × シド・デイビス 認識不可が通るが吸収を試されて負けるか × フェイフォン 認識不可が通じず負け △ 千子村正 認識不可が通じるか検索して属性を調べたところピクシブ百科事典には 『「自分に似た別の人間」を依り代に疑似サーヴァントとして現界している』 と記載されていた。かなり微妙なラインなので分け判定で 〇 龍樹 認識不可が通る、こちらも相手は見えないが催淫魔法に巻き込み勝ち 〇 マダム・アニエス 魔女とはいえ人外と見れる表記は無いので認識不可が通るか。 火炎も直撃ならともかくかする程度なら防御力で耐えられるだろう 〇 ジェイ 元天使の少年なので、元天使ではあるが人外ではなく人間という判定になるか。 認識不可が通って催淫魔法勝ち 〇 劉蕪生 認識不可が通る、催淫魔法勝ち 〇 ガウ・ルゲイラ 福音摂取状態だが、あくまで身体組織の壊滅で人外化ではないので 認識不可が通るか。催淫魔法勝ち 〇 黒木武 認識不可が通る、催淫魔法勝ち 〇 カルミス・ウィッシュバーン あくまでも不死身の人間扱いだろう。催淫魔法勝ち × 柳川裕也 認識不可が通じず先手で殴られまくって負け 〇 アントワヌ 認識不可が通る、催淫魔法勝ち 〇 大杉大和 認識不可が通る、催淫魔法勝ち 〇 デミガルヴァ 防御力で炎も少しは耐えられるか。高度上げて寿命勝ち ここで一度ストップ。 単なる認識不可だと初手適当撃ちで負けるかもしれないが、上空2mで参戦すれば 人間相手への適当撃たれ負けがほぼ無くなり、防御力も地味にそこそこ高くて なんか思ったより強い。 ここまでの考察に異議が無ければ、後日もっと上から考察続きします。 346名無し草 (ワッチョイ 87b9-Znoa [60.117.237.34])2022/12/03(土) 15 22 01.25ID UVF0Z4Rb0 アイリス(満開!ハーレムスクール) 考察再開 (常人反応不可の壁)上位勢まで飛ばします。 人間相手は2m空中浮遊+認識不可で敵の攻撃範囲が広くない限り 勝てるものとする。 〇 オルネア 人間、催淫魔法勝ち 〇 シエル 不死だがあくまで人間、催淫魔法勝ち 〇 神咒萬嶽 人間、催淫魔法勝ち 〇 毛利蘭(犯人の犯沢さん) 人間、催淫魔法勝ち 〇 ヒイラギ 人間、催淫魔法勝ち × 加藤保憲 神仙なので認識不可が通らないか、ドーマンセーマン負け × 『彼女』 相手は吸血鬼、サブマシン超え格闘負け △ 完成体 Cウイルスを摂取した人間、ここまで変異していると通じるか微妙 × 後藤 寄生生物の集合体、認識不可は通らないか。 〇 工藤建介 人間、催淫魔法勝ち 〇 久保涼二 人間、催淫魔法勝ち 〇 ともだち こちらが人外なのでウイルスは通じない、催淫魔法勝ち 〇 ドグラー 人間だろうし、仮に人外でもこの程度の攻撃力なら即負けは無い × とうめいにんげん エッグモンスター、身長差で浮いていても顔に問題なくらくがきできる 〇 オバーン こちらが人外なので相手の怪光線は通じない、 こちらの催淫魔法もフィギアには通じないがお互い通じないなら寿命勝ち 〇 クワイエット 人間、相手が見えないが催淫魔法勝ち × 鬼巌鉄 魔人、神々の鉄槌負け × ジオダンテ 人外というよりは獣寄りか、ビーム負け 〇 ラスボス(アフェーガ) 5m爆発超え程度の威力なら長期戦でも耐えられる、寿命勝ち (高速戦闘の壁) ※次レスに続く 347名無し草 (ワッチョイ 87b9-Znoa [60.117.237.34])2022/12/03(土) 15 22 11.41ID UVF0Z4Rb0 348 × 枢木スザク 認識不可は通るが、太さ6mのビームに巻き込まれるか × カレン(ホームレス転生) ヴァンパイアサキュバス、8m岩破壊を防ぐのは厳しい 〇 霧雨正雪 人間、催淫魔法勝ち 〇 精霊王ギガゾンビ 未来人だが扱いとしては人間だろう、催淫魔法勝ち 〇 仮面ライダーシザース 攻撃範囲は広いとは言えないか。認識不可→催淫魔法勝ち 〇 エルサ・アレンデール 初手魔法は当たらない、怪物来る前に催淫魔法勝ち × カラミティ 悪魔、炎負け 〇 斎藤利三 人間、催淫魔法勝ち × バズ・ガイガン サイボーグ、ギロチンウイング負け × 森里螢一 本体はプログラム側、催淫魔法が通らないか。相手も飛行可能なので負けで × リザードイチ 怪人、殴られ負け 〇 黒ナナ 分身なので人外というよりは人間扱いになるだろう、催淫魔法勝ち × ギシテル 怪物、石化負け × ボルボックス 催淫魔法は通じない、長期戦で触手負け × バーサーカー 英霊なので人外扱いになるか、殴られ負け ここから先も人間には有利を取れるだろうが、反応差が極端に大きいと 2m空中浮遊+認識不可だけで勝ち進むのは厳しいか? 扱いに悩むところですが一旦この位置でランクインで。 異論ある方は遠慮せず再考察お願いします。 カラミティ>アイリス(満開!ハーレムスクール)>エルサ・アレンデール 348名無し草 (アウアウウー Sa47-SEYY [106.146.65.233 [上級国民]])2022/12/03(土) 19 14 30.59ID a4fyHKP0a 349 347 催淫魔法は人外にも有効なのでは 349名無し草 (ワッチョイ 87b9-Znoa [60.117.237.34])2022/12/03(土) 20 38 10.47ID UVF0Z4Rb0 354 348 もちろん催淫魔法は人外にも有効だし、それで考察しているけど、 素の素早さが女子高生並みなのでこの辺りになると 認識不可が通じない=先手負けになります。 この辺りだと素早さはもちろん2階建て家屋破壊耐久程度の 防御なら抜いてくるメンバーも多いですし…… 354名無し草 (アウアウウー Sa47-SEYY [106.146.64.18 [上級国民]])2022/12/03(土) 22 40 18.57ID jNHyPm8/a 349 あーなるほど なら大丈夫
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鈴木「そうだよ、一回ぐらい体験してみたいだろ?」 聡「無理だろ」 鈴木「諦めたらそこで終わりだろ!やろうと思わないから出来ないんだよ!」 聡「何熱くなってんだ」 鈴木「でもハーレムって良いよな」 聡「何が」 鈴木「こう…複数の女子が自分を巡って争っているとか思うと、タマラナクネ?」 聡「そうだなー」 鈴木「ちゃんと聞けよ」 聡「だって出来もしないのにそういうこと考えられるからさ。俺は姉ちゃん見ててそういう考え捨てたわ」 鈴木「お前の姉ちゃん?」 聡「そう。全く乙女な所ねえしさ、って言うかむしろ男より強えぜ。この前なんかスクリュードライバーかけられたし」 鈴木「お前も苦労してんだな…」 聡「澪姉はあんなに女っぽいのにさ」 鈴木「誰だそれ?」 聡「何でもねえよ。じゃあ俺こっちだから」 鈴木「おう、じゃあな」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 聡「と言ってはいたけど、まぁ実際俺も少しは期待していたんだけど…姉ちゃんはあのスタイルだし、澪姉とも最近会ってねえような気がするし…」 「まぁハーレムなんて無理だろ…ハハハ…」ガチャ 律「おー聡おかえり」 唯「あ、聡くんだ!」 澪「あ、聡か、おかえり」 紬「聡くん?お邪魔してま~す」 梓「あ、お邪魔してます聡くん」 聡「なん…だと…?」 ~~~~~~~~~~~~~~~ 聡「あぁ、軽音部で集まってたんですか」 紬「そうなの聡くん。いきなり来てごめんね」 聡「いえいえとんでもない。ただ…」 澪「なんだ?」 聡「いや…これだけ周りに異性が居るの、すげえ新鮮だなぁと思って…」 律「発情すんじゃねえぞ~中学生」 聡「しねえよ。少なくともあんたには」 律「何だとー!じゃあ他の皆はどうなんだよ」 聡「えっ!?」 唯「そうだよー聡くん。私はりっちゃんと違ってまだ女っ気があるよ!身体とか!」 律「唯、ちょっと表出ようか」 唯「え?冗談でしょりっちゃん?顔怖いよ?ちょっと襟つかまないでどこ行くのおぉぉー……」 梓「唯先輩どっか行っちゃいましたね」 澪「あぁ見えて意外とスタイルコンプレックスなんだよな律」 聡(澪姉の胸がまた成長してる…) 紬「私たちはどうなの?聡くん」 聡「えっ!?」 梓「ムギ先輩、止めましょうよ、聡くんも困ってますよ」 紬「あら、それは自分に自信がないから?」 梓「んなっ!?そんな訳じゃないですよ!わっ、私だって、スタイルこそあれですけど、でもスタイルが全てじゃないんですよ!」 澪「二人ともおかしくなった」 聡「いやーでも金髪さんは優しそうだし、ツインテールさんは視線が同じ位で話しやすいと思います」 梓「でしょでしょ!?聡くん」 聡「(か、顔が近い…)ぁ、はい」 紬「よし!こうなったら一人づつ一緒に生活してもらって、誰が一番いいか競い合って貰うわ!」 梓「望むところです!」 律「お前ら何の話してんの?」 梓「律先輩、じつはかくかくしかじかまるまるうまうまで」 唯「おもしろそうだね~!私達も入れて!」 梓「唯先輩は顔を洗って出直して来てください」 澪(話が見えない) 聡(どうしてこうなった) ~~~~~~~~~~~~~~~ 紬「早速ルーレットを作って来ましたっ!」 唯「はい!私が回す!」 唯「あ、私だー」 紬「……チッ」 梓「期間はどれ位なんですか?」 律「一週間でいいだろ」 唯「じゃあ早速私の家行こうかー聡くん」 聡「え あ うん」 平沢家の前 聡(場面変換はやっ) 唯「ただいまー」 聡「お、お邪魔します…」 唯「あれー?ういー?」 憂「だあれ?あなたは」 聡「ぎゃあああああああ!!!」 唯「あっ、天井にいたんだねー」 聡(この状況を受け流すとは) 憂「おかえりー。お姉ちゃんと…」ギロリ 唯「りっちゃんの弟の聡くんだよ!今日から一週間、ここで暮らすの!」 憂「」 聡「(ものすごい殺気)よ、よろしくお願いします」 憂「うん、よろしくね」ニコリ 聡「(普通の挨拶でも殺意が見える)そういやあ、部屋ってどうなるんすか?」 唯「私と相部屋だよ」 聡憂「」 聡「そそそれはさすがにまずいかと」 憂「そうだよ夜になったら私も居るんだよ!?」 聡「えっ」 憂「あっ」 唯「あっ、そうだったねー」 憂「そうだよ、見られたくないでしょ?」 聡(聞かなかったことにしよう) 唯「でも!皆と勝負してる以上、私は勝ちにいくんだよ!」 憂「………」 唯「お願い!一週間経ったらまた始めるから」 憂「……お姉ちゃんのお願いならしょうがないね」 唯「憂……!」 憂「でも、終わったらまた、いっぱいしてね」 聡(なぜだろう、感動しない) 憂「それじゃあ私は純ちゃんの所にいるねー」 唯「うん、じゃあねー」 聡(あ、出て行くのか)バタン 唯「……さあて、聡くん」 聡「はい」 唯「聡く~ん」ガバッ 聡「」 聡(夢か夢なんだなこれはそうでなかったらこんな夢のようなことある訳ないでもなんか柔らかい感触はするけどやっぱ夢なんだなja m repm"jtMd m」 唯「聡くん大丈夫?」 聡「ボクハ イタッテ フツウデス」 数分後 唯「ごめんね~聡くん。なるべく控えるようにするから」 聡(なにか良いことされたんだろうけど覚えてないなあハハッ」 唯「聡くんさっきもそうだけど声漏れてるよ」 聡「おおっとこんな時間!ええっと…」 唯「ゆ・い」ニコッ 聡「唯さん、お腹減らないすか?(かわええ)」 唯「まだ減ってn」グギュングルグル 聡「(すげえ音したぞ)」 唯「大丈夫だよ!私が作る!聡くんはゆっくりしてて!」 聡「そんじゃあ、お言葉に甘えて…(唯さんの腕やいかに) 唯「まずはお湯を沸かしt」ドンガラガッシャン 聡「」 唯「ごめんね、聡くん」 聡「大丈夫です、いつもやるんで」 唯「あとでお礼しないとね!」 聡「いいすよ、お礼なんて(汚れたキッチン掃除するよりましだし)」 唯「じゃあ私ゴロゴロしてるね~」 聡(言う程のことだろうか) 唯「あはは、面白~い」ゴロゴロ 聡(唯さん見てると、なんか和むな) 唯「聡くん、できた~?」 聡「もうすぐなんで待ってください」 唯「うん、分かったー」ゴロゴロ 聡(うーむ、いいねえ) 聡「はい、肉じゃがです」 唯「おお~!美味しそう!」 聡「味はあんま期待しないでください」 唯「そうかな?いただきまーす」パクッ 聡「…………」ゴクリ 唯「美味しい!美味しいよ聡くん!」 聡「マジですか!ありがとうございます!」 唯「うーん」パクパク 聡「どうしたんですか?」モグモグ 唯「いや、今憂どうしてるかなぁって思って」 聡「楽しくやってるんじゃないですか?」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 憂「…………」バン!バン! 純「だ、大丈夫?憂」 憂「気にしないで」バン!バン! 鈴木(無言でサンドバッグ叩いていたらそりゃ心配するだろ) 2
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ハーレム?19 新ろだ638,640 ――出会いがあれば別れが存在する。 それは人であれば必ず体験するだろう。 だがそれは妖怪であろうが亡霊であろうが変わることはない。 たとえ運命が操れたとしても…… 紅魔館にも図書館の魔女や瀟洒な従者が居なかった頃も存在する。 これは、そんな時に出会った吸血鬼姉妹と一人の青年のお話―― 「もう朝か。……ねむい」 朝。 人里を少し離れた所に在る一軒家に柔らかな日差しが照りつける。 窓の外から聞こえてくる小鳥の囀りを耳にしながら僕は布団の中でそう呟く。 それから暫くは心地よい布団の中でまどろんで居ようと再び目を閉じる。 が、徐々に意識が覚醒していく。 そして再び目を開き誰もいない空間に向かって叫んだ。 「ああぁぁぁ。眠いのに寝れない!」 休日の微妙に眠いけど寝れないと言う状況に嫌気がさしたので僕はストレスを発散するように叫んでから起床した。 「釣れないなぁ……」 朝餉を取り一息ついたところで僕は釣りに行く事にした。 理由は簡単である。 夜食べるものが余り無いので夕飯の材料を釣ってしまおうと考えたのだ。 そして家の奥から釣り道具一式を取り出し此処霧の湖までやって来た。 それから2時間ほど餌を湖に落とすが一向に釣れる気配がない。 「あら……? こんな所に人がいるなんて珍しいわね」 思っていた以上に魚が釣れなくていっその事里に行って買い物にしようか検討し始めた時少し幼い声が背後から聞こえてきた。。 振り向く。そこには幼い少女が日傘を手に立っていた。 「君は誰かな?」 気付いたら女の子がすぐ近くまで来ていたので驚きつつもそう尋ねる。 すると彼女は少し思い出すかのように一瞬だけ視線を動かす。 「(えっと…)人に名前を尋ねる時はまず自分から名乗るものじゃないからしら?」 そして再び僕と目を合わせると口元に微笑を浮かべてそう言い返した。 「これは失礼しました。僕は○○と申します。以後お見知り置きを」 目の前の幼い少女が、見た目に反した言葉で話した。 それが凄く微笑ましくて僕はそれに合わせる様な言い方で名乗る。 普段なら決してしないような名乗り方で我ながら違和感満載である。 「そう……○○と言うのね。覚えておくわ」 しかし彼女はそんな僕に満足したのかうんうんと頷きながら僕の名前を口にする。 「ところで君は何と言う名前なのかな?」 そこで次は僕が尋ねる。 流石に違和感が凄いので先ほどのような言い回しは辞めるのを忘れない。 すると次は先ほどとは違い凛とした声で名乗る。 「私の名前はレミリア・スカーレット。そこに見えている紅魔館の主よ」 それは僕の思いもしなかった名前だった。 「え?」 最初は耳を疑った。 それはそうだろう。紅魔館の主と言えば此処幻想郷でもトップクラスの力を持つ妖である吸血鬼なのだから。 その吸血鬼が何故か幼い女の子でしかも真昼間から外出していて、僕なんかの目の前にいる。 非現実すぎて冗談を言っているとしか思えない。 「え…と。冗談ですよね?」 とりあえず僕は敬語でそう聞き返す。 万が一、目の前の女の子が本当に紅魔館の主なら対等に喋れるような存在ではないからだ。 それによく見たら可愛らしい背に大きな羽を生やしている。 この時点で普通の人間でないことは明白なので腰を低くしておく。 「私にそんな事で嘘を言う理由があるのかしら?」 彼女は訝しげにだが凛と響く声でそう聞き返す。 そして僕が疑っていることをすぐに理解したのかこちらを睨むように見る。 そして少しだけ羽が動く。 それだけで背筋がゾクリとする。 動作一々に情けない反応を起こしそうになるが気合で持ちこたえる。 彼我の力関係は兎も角、大の大人が幼い女の子に脅えさせられていると言うのはかなり情けないからだ。 そんなどうでも良いプライドのために僕は軽口を叩く。 「ですよね。僕なんかの前に紅魔館の主程の方が現れるとは思いませんでしたので」 内心では「こんな状況で何言ってるんだ僕は!」等と思っているのは内緒である。 どちらにせよ相手が妖では襲われれば歯が立たないので、彼女との会話をすぐに終わらせようと必死で頭を回転させる。 「ところで貴女は何故こんな所に?」 「ただの気まぐれよ。それとレミリアで構わないわ」 「ふむふむ……それではレミリア嬢、吸血鬼って日中出歩いても大丈夫なんですか?」 「たしかに日の光は苦手だけど偶には散歩でもしてみようかと思ったの」 「ほうほう。こう言ったらアレですけど……暇なんですか?」 世間話を少しして適当に切り上げようと思い会話を始めたのだが、何故か僕は軽口をたたく。 そんなつもりは無かったのだが、何故だか知らないがこの時はそうしてしまった。 「なっ! そ、そんな事は無いわよ!」 案の定彼女は頬を赤く染め怒ったように言ってくる。 しかし僕はさらに続ける。 「ではレミリア嬢は普段どんな仕事をしているのですか?」 「え?! いや、その…ええと……」 「どうしたんですか?」 「うぅ…」 すると案の定言葉に詰まる。想定通りの展開である。 最初の台詞を思い出すように言っていた事から、レミリア嬢は少し背伸びをしているように感じたからだ。 そして僕の予想通り言葉に詰まっている。 にやにやしながら見ているが、あまり度が過ぎると怒りを買うので助け船を出す。 「ああそうか。部外者である僕にそんな事教えられないのか」 「そ、そうなのよ。悪いけど教えるわけにはいかないわ!」 「これは失礼しました」 「ええ……許すわ」 すると彼女は助かったとばかりに続ける。 そして僕は少し笑みを浮かべた後謝罪する。 手玉に取られた手前強く出るわけにもいかないのか、納得できないという顔をしながらも彼女は許してくれた。 吸血鬼と言っても理不尽に襲ってくる訳では無いと解ったので、僕はしばらくレミリア嬢と話していた。 話してみると吸血鬼だからといって話が通じないわけではなく、むしろ話していると楽しいと思える人だった。 ……この場合は吸血鬼だった。の方が正しいだろうか? みた目どおり幼いだけかと思えば物事を鋭く指摘してくる。 その反面僕の軽口に向きになって反応してくれる。 当初あった恐れが、この少女と話しているうちにすっかり消え去っていた。 「そろそろ僕は帰ろうかな……」 楽しい時間と言うのはあっという間に過ぎてしまうのか、気が付けばもう陽が沈みかけていた。 僕は自衛手段をほとんど持っていない(逃げ足のみ有 よって夜になったら危ないので、レミリア嬢ともっと話していたいと思いつつも家に帰ることにする。 ちなみに話している間に三匹ほど釣れました。 「そう……。○○今日は楽しかったわ」 レミリア嬢は僕の言葉を聞いて少しさびしそうな顔をする。 が、すぐに微笑みを浮かべる。 「こちらこそ楽しかったですよ。それではさようなら……」 「さようなら○○……」 僕も同じように微笑みを浮かべて別れの挨拶を告げる。 そして彼女に背を向け歩き出す。 これで僕と彼女が会うことはないだろう。 そう思うと少しだけ、少しだけ寂しく感じた…… 「○○!」 「……? なんですか?」 少し歩いたところで彼女から声がかる。 何事かと思い振り向くと―― 「あ、明日もまた来なさいよ!」 ――レミリアが少し困ったような顔をしてそう言った。 「……」 時間が止まった気がした。 今日だけだと思った彼女との時間がまだ続くとは思わなかったからだ。 出会って数時間しかたっていないが彼女にはそれなりに信用して貰えたようで嬉しく思ってしまった。 「……だめ?」 僕が何も言わずに固まっていると彼女は不安そうな声でそう聞いてくる。 「いいえ構いませんよ。ではまた明日」 そんな彼女をなるべく安心させるように僕は穏やかに答える。 それを聞いた時、夕陽の所為かも知れないが彼女の顔が少し赤くなっていた気がした。 ─────────────── 「釣れない」 レミリア嬢と昨日約束した通り僕はまた湖に来ていた。 彼女はまだ来ていなかったので僕は昨日と同じように釣竿に仕掛けをつけ湖に糸を垂らしていた。 結果は惨敗。 たまに引きを感じるのだが餌だけをを持っていかれている。 釣りを始めたやった時は餌だけとっていかれることにイライラしていたのだが今はそんな事はない。 それどころかこの微妙な駆け引きの応酬を僕は楽しんでいる。 釣り人と魚の一騎打ちは奥が深いのである。 「こんにちは」 それから又しばらく釣りを楽しんでいると後ろから声が掛る。 といってもだれかは予想が付いているので驚きもしないで前を向いたまま答える。 「はい、こんにちは」 「人に背を向けたまま挨拶を返すのはあまり感心できないのだけど?」 「それは失礼しました」 「はぁ……まあいいわ」 レミリア嬢である。 何気に声が震えている。 僕が振り向きもせず挨拶を返したことに若干御立腹の様子である。 この程度なら大丈夫だろうが機嫌を損ねたままなのは不味いと思いできる限りさわやかな笑顔で振り向き詫びる。 「はぁ……まあいいわ」 「ありがとうございます」 するとレミリア嬢はため息交じりで僕を許してくれた。 昨日そこそこ話しただけではあるが僕の扱いを覚えたようである。 まあ僕も彼女の扱いを覚えてきたところですが(笑 「今日も釣りをしているのね」 レミリア嬢は僕が昨日と同じで釣竿を片手に持ちながら話しているのに気付きそう言ってくる。 「ええ。まあ戦火は壊滅的ですがね」 今日のところは負け続けているので苦笑しながらそう言う 実際問題一匹も釣れていないのは不味い。 夕食の心配をしなければいけないからだ。 もしかすると今日は絶食と言うこともありうるので割と死活問題である。 「ふふ。それは大変じゃない」 そんな切り返しにレミリア嬢は愉快そうに笑みを浮かべながら僕の隣に座る。 若干日傘が邪魔なのは内緒である。 「まあまだ時間はあるのでそのうち釣れるかな?」 釣れないと色々と困るのだが、僕は暢気にそう続ける。 たまには釣れなくともいいか?等と思ってしまう。 何故か判らないけど彼女と話していたらそう思っていた。 「ところで○○」 「なんですか?」 「貴方はなにか仕事とかしているのかしら?」 「んーとですね。たまに魔道具とか作ってますね」 「魔道具って……人間なのにすごいじゃない!」 僕は一応魔道具職人をしていた。 簡単に言うと魔力や霊力を帯びた道具のことである。 「いえいえ。全然未熟なんで生活していく上で少し便利になる程度のものしか作れないんですけどね」 レミリア嬢が食いついてくる。 が、未熟な僕に作れるものは火を使わずに少量のお湯を沸かしたす器(ポットみたいなもの)等簡単な生活用品である。 熟練した魔道具職人は凄い武器など作ったりするらしいのだが僕には無理なはなしである。 「それでも凄いじゃない。自分の仕事には自信を持ってもいいと思うわ」 しかしレミリア嬢は僕を褒めてくれる。 褒められると言うのは良いのだが―― 「いや……それ以前に魔道具作りは副業と言うか、趣味みたいなものですので」 ――現実問題僕は定職についてるわけでもなくその日暮らしの生活であった。 NEETではないんだからね! 「あら? では何かしているのかしら?」 「……気ままにその日暮らしを楽しんでいます」 レミリア嬢が痛いところを質問してくる。 それに僕はなんとも言えない微妙な顔をして答える。 「あらら……」 何故か同情される。 しかし昨日の仕返しだと言わんばかりにニヤニヤしているのは気のせいではないだろう。 「いっそ誰かに弟子入りでもしようかなぁ……」 彼女の表情を見ているとなぜか負けた気がしたので本気でそんな事を考えてしまった。 「んー。不味いなぁ」 レミリア嬢と話しながら釣りをしていたのだが、一匹も釣れないで辺りが夕焼けに染まり始める。 最初は釣れなくてもいいか、等と思っていたが本当に釣れないとなると焦ってくる。 どうしたものかと考えこんでしまう。 「どうかしたのかしら?」 そんな僕に気付いたのか彼女は僕にそう尋ねる。 若干恥ずかしかったが、嘘を言っても仕方がないので僕は正直に答える。 「いやですね…まったく釣れないので今日の夕食どうしようかと思いまして」 「ああ、なるほど」 彼女は僕の今日の戦果を見てあっさりと納得する。 戦火無じゃ当然ではあるが(泣 「そう……なら私が夕食を招待しようかしら」 「いいんですか?」 彼女に言っても仕方がないと思っていたら、まさかの救いの手が差し伸べられる。 「駄目なら最初から誘わないけど?」 「たしかに」 「いや、冗談と言う可能性も捨てきれないので」 「なんでそんな事で一々冗談言わないといけないのよ」 「……なんとなく?」 「はぁ…もういいわ。結局夕食は御馳走しなくていいのかしら?」 「……御馳になります」 「よろしい」 まさかの申し出だったのでつい嬉しくなり軽口で返す。 レミリア嬢はそんな僕に呆れたかのように溜息をつきながらもどこか楽しそうだった。 ――青年&発展途上カリスマ移動中―― 「凄く……紅いです」 紅かった。 何と言うか……紅かった。 紅魔館と言うだけはあり屋敷全体が血のような赤で塗装されている。 遠くから眺めていた時はそれほどでもなかったのだが、いざ近くでその異様な雰囲気に見ると圧倒されてしまう。 しかし流石は吸血鬼と言えばいいのかレミリア嬢はこの屋敷を前にしてもほとんど違和感を感じなかった。 「ぼさっとしてないで早く来なさい」 「あ、はい」 いつの間にか扉が開き半歩ほど入ったところでレミリア嬢が急かすように言う。 害はないと解ってはいるのだが、僕は入るのを一瞬躊躇した後紅魔館に足を踏み入れた。 僕が中に入ったのを確認するとレミリア嬢は「いくわよ」っとだけ言いすたすたと歩いて行く。 外に居た時とは別人のように冷たい雰囲気を醸し出しながら悠然と歩いて行く。 それに僕は慌ててついて行った。 彼女について行くうちに数人のメイドらしき妖精とすれ違う。 彼女たちはみな主であるレミリア嬢に挨拶をした後僕に軽く会釈をする。 レミリア嬢はそれに視線だけ動かし進んでいき、僕は会釈を返しつつそんな彼女の後ろを歩いて行く。 これが紅魔館の主としてのレミリア嬢なのか、っと感心すると同時に少し無理をしているのかと心配になってくる。 それぐらい湖であったときとは別人のように感じていた。 食堂に入りレミリア嬢が席に座る。 「どこでも好きな所に座りなさい」 「はい」 僕は彼女の言うとおり適当な席に座る。 暫くお互いに無言で待っていると料理が運ばれてきた。 どの料理も僕が食べているようなものと違い、どの料理も見た目は色鮮やかで食欲をそそる良い香りが漂っている。 「それではいただきましょうか」 「はい。いただきます」 そして二人して無言で食事をとる。 料理はとても美味しいのだが…… 「……」 「……」 お互い無言なので食べるので空気が重い。 この状態では料理を楽しむ余裕がなかった。 しかし館の主であるレミリア嬢が何も言わないのに、客でしかない僕が話しかけるのも失礼だと思い結局は無言で食事が進んでいく。 正直な話、屋敷の中のレミリア嬢は外と違いすぎるので困っていたのである。 吸血鬼としての威厳を保つためか、屋敷の中では外のように穏やかではなく凛としているので軽口を言うのも憚られる。 さてどうしたものか?等と考えていた時だった―― 「お姉さま! お帰りさない!」 ――明るい声が聞こえてきたのは。 「あらフランどうしたの?」 「お姉さまが戻って来たから一緒にごはんを食べようって思ったの!」 「そう……ふふ。じゃあ用意させないとね」 「うん!」 重苦しい空気を打ち砕いたのは金髪の女の子だった。 そしてそのままレミリア嬢に軽く抱きつく。 いかにも元気そうな子で、レミリア嬢に抱きついたまま楽しそうに笑っている。 そんな女の子にレミリア嬢は少し微笑みかけながら話を聞いている。 何気に屋敷に入って初めて見た笑顔である。 レミリア嬢をお姉さまと呼んでいるので二人は姉妹なのかな?などと思っていた。 「レミリア嬢その子は?」 二人の会話が一段落ついたところで僕はそう尋ねる。 会話の内容とレミリア嬢の表情で大体の関係は予想できているが一応確認はとっておく。 「私の妹でフランドール・スカーレットよ」 「そうですか。はじめまして○○と言います」 「はじめまして○○! フランってよんでね」 「はい解りましたフラン嬢」 「よろしくね○○!」 そしてお互い自己紹介を終えたところでフラン嬢の食事が運ばれて来た。 フラン嬢を交えて再び食事を取り始めた。 「○○~」 「なんですか?」 「お姉さまとはどうして知り合ったの?」 フランドール嬢が加わったところで先ほどの重苦しい空気とは違い和やかな雰囲気で食事が進んで居た時に、何気なく聞かれる。 レミリア嬢とどういう経緯で知り合ったのかを。 いかにも興味津々と言う表情で聞かれているので早速答える。 「そうですね……釣りしているところに話しかけられました」 「それだけ?」 「それだけですねぇ」 「ええー! つーまーんーなーいー」 「いやいや。そんな事言われましても……」 レミリア嬢と知り合った時の話をするとなぜか文句を言われる。 実際これだけなのでどうしようもない。 最初は面白おかしく脚本しようかと思ったのだがレミリア嬢に何を言われるかわからないのでやめておいたのは内緒である。 「……その時にですね」 「うんうん」 「達磨がタンスから落ちてきてそいつに当たったんですよ」 「あはは、なにそれー!」 それからも色々とフラン嬢に聞かれる。 その殆どが他愛もない事なのだが彼女は楽しそうにしている。 僕も妹ができたような気がして気分よく話していた。 ふとレミリア嬢を視る―― 「……」 ――無言で睨まれました(汗 きっとフラン嬢と話してばかりで空気になっていたのが気に入らなかったのだろう。 「ねぇ○○?」 「はい?」 「ちょっと手をどけてー」 「?」 食事が終わりフラン嬢が僕の傍に来てそう言う。 僕はよくわからないが取りあえずは手をどける。 「えへへー」 「え!?」 「なっ!?」 三者三様の反応。 まあ僕とレミリア嬢は似たようなものだが。 簡単に言うと僕が手をどけたらフラン嬢が膝の上に座ったのである。 「あったかいー」 「ちょ、フラン嬢!?」 まさか膝の上に乗られるとは思ってなかったので焦る。 レミリア嬢を見ると目が点になっている。 助けは期待できないと思い何とかしようと思ったのだが―― 「んん~。……すぅすぅ」 彼女はそのまま直ぐに眠ってしまった。 再びレミリア嬢を見る。 今度は目が合う。 僕が困ったように笑うと彼女も似たように笑ったのだった。 「ところで○○」 「なんですか?」 フラン嬢が完全に眠ったのを確認した後にレミリア嬢に話しかけられる。 「ものは相談なんだけど紅魔館で執事をしてみない?」 「はい?」 まさかの申し出に驚く。 「んん~~」 僕の声で一瞬フラン嬢が目を覚ましそうになる。 (声が大きい!) (もうしわけないです……) 彼女を起こさないように二人して小声で話す。 ついでにフラン嬢の頭を軽く撫でておく。 昔自分も親に頭を撫でてもらったら安心してよく眠れたからだ。 それを思い出した時にはもう手が動いていた。 「ん……zzz」 それが良かったのかフラン嬢は再び眠ったようだ。 彼女が穏やかに眠っている姿が微笑ましくて僕は少し笑みを浮かべる。 ふと視線を感じてレミリア嬢を見る。 すると彼女は少し驚いたような顔をしていた。 「どうかしましたか?」 「いや優しい顔をしていると思っただけ」 「……照れるからやめてください」 「ふふ」 「むぅ」 レミリア嬢に自分の表情を指摘される。 褒められてはいるのだろが気恥ずかしくなる。 そしてそっぽを向くと案の定笑われてしまった。 「それでやって貰えるのかしら?」 「そうですね……すぐには答えられそうにないので一日もらえませんか?」 「ええ良いわよ。良い返事を期待しているわ」 「ありがとうございます」 執事になるかどうかという件について聞かれる。 返事は大体決まっているのだが一応時間をもらう事にした。 「それから○○。今日はもう遅いから泊って行きなさい」 「いいのですか?」 「このまま追い出したら貴方死ぬんじゃないかしら?」 「ですよねー。ではお世話になりますね」 「ええ。ゆっくりして行きなさい」 夜も遅いので紅魔館に泊まっていけることになった。 断る理由はないので僕は好意を受けることにした。 そして僕は宛がわれた部屋に連れられて行った。 ちなみにフラン嬢はレミリア嬢に引き取ってもらいました。 トライアングル(新ろだ739) ―魔法の森・霧雨邸― “第弐回神無月外界ツアーのお知らせ” 目が覚めると、テーブルの上にそう書かれたチラシが置いてあった。 「もしかしなくても紫の仕業か」 一年前も同じことをやっていたのを思い出す。“外”の文化に触れる貴重な機会だって香霖の奴も喜んでいたっけ。 コーヒーを啜りながら目を通していると、ある一文に目が留まった。 “※カップルに限る” 先日の異変でより絆が深まったカップルにはもってこいの企画。しかし珍しいな、あの紫が…あ。 「自分がやりたいだけじゃないか」 結局いつもの気まぐれか、と一人ごちて空になったカップ片付ける。 ―妖怪の山― 「文様ー、○○さんをお連れしましたー」 白狼天狗に連れられ、敷居を跨ぐ。危険なのは判るが、毎度抱えられながら飛んで来るというのは慣れないもんだ。 居間に通されてしばらく待っていると、見知った黒髪が姿を現した。 「○○さん。いつもご苦労様です」 「いや、こっちこそ載せてもらってありがとな」 俺の職業は小説家、と言えば聴こえは良いが、目の前の少女が発行している新聞の片隅に連載しているだけなのが現状だ。 しかしいずれは本も出して、ベストセラーになって、一人でも多くの人…いや、妖怪にも読んでもらえるよう日々努力の毎日である。 「ほい、今回の分の原稿」 「いつもありがとうございます。結構好評なんですよ、これ」 それは何より。やっぱり自分で創った物で誰かが笑顔になるというのは良いもんだな、うん。 「はい、原稿料です。それからこれも」 「? 何々…、外界ツアー…?」 主催者は…ああ、あの隙間妖怪か。外界…外の世界か。 「○○さんも外来人でしたよね。いい帰郷になるんじゃないですか?」 「帰郷…ねぇ」 彼女の言うとおり、俺は外来人。元はこの幻想郷の外の世界の住人だ。 確かに俺が向こうに行くのは帰郷になるが… 「カップルに限るとありますぜ」 「またまた、相手がいないとでも言うつもりですか?」 ニヤニヤしながら言いやがってこのブン屋は。なまじ間違っちゃいないから反論もできない。 「この間の異変の時も話してないって聞きましたよ。いい機会じゃないですか、誘ってあげたらどうです?」 「む…」 あんまりベタベタするのは嫌いなんだよ…ってちょっと待て。 「なんで知ってんだよ」 「ブン屋の情報網をなめてもらっちゃ困ります。ふふん」 これからはもうちょっと周りに気を配ろう。主にプライバシー的な意味で。 「何でしたら私がご一緒しましょうか?」 「却下」 即答ですか、と苦笑い。心にも無い事を言うからだ。 「だったらこんな所で油売ってないで、本命誘いに行ってくださいなっ」 「話振ったのそっちじゃ…いたたっ、引っ張るなって」 「椛ー、○○さんのお帰りですよー」 「すみません○○さん。まったく、文様は…」 山を降りながら謝る椛。上司と比べて部下は礼儀正しくてよいよい。爪の垢でも煎じて飲んで貰いたいものだ。 「気にしてないさ。それより、今日は自宅じゃなくて…」 「魔法の森にお送りすればいいんですね、了解です」 …顔に出てるんだろうか。 「遊びにきたよん」 「ホント唐突な、お前」 せっかく会いに来たというのに。そんなしかめっ面してると、せっかくの可愛い顔が台無しだぞ。 「…恥ずかしい事言うな、馬鹿」 本心なんだから仕方あるまい。 「で、上がっていいのか?」 「…コーヒー淹れるから上がって待っててくれ」 りょうかーい。 「で、最近どうなんだ?」 「どうなんだ、というと?」 仕事だよ、と続ける魔理沙。 「何だ、読んでくれてないのか?」 ちょっとショック。 「新聞のは読んでるさ。他には無いのか?本を出したとかさ」 「…順調だヨ」 「目を逸らしながらじゃ説得力ないんだぜ」 ちっ。 「まぁぼちぼちやってくさ。っと、そうだ」 「?」 「これ。一緒にどうかなと」 言いながら外界ツアーのビラを見せてやる。天狗の受け売りじゃあないが、確かにここずっと会ってなかったしな。 「なんだ、○○の所にも来てたのか」 言って指差した先に全く同じビラが。なんだ、知ってたのか。 「それなら話は早い。行かね?」 「んー…」 「俺としては行きたいんだけど。帰郷も兼ねて」 「帰郷…」 ありゃま、あんまり乗り気じゃない? 「無理にとは言わないからさ。まだ日があるし、考えておいてくれ」 言って席を立つ。何か面白そうな本は無いかな~と… 物色するべく背を向けると、椅子の倒れる音と共に背中を衝撃とぬくもりが襲う。 抱き付かれた気づくのに殆ど時間は要らなかった。 「どした?」 返事が無い。ただの魔理沙のようだ。 繰り返そうと口を開いたところで、 「帰りたく…ならないか?」 言ってる意味が、良く分からなかった。 聞こうととした俺の言葉を遮って、魔理沙が言葉を続ける。 「里帰り…なんだろ?」 なーる、そういうこと。まったく、うちのお姫様は。 「Q1.俺とお前の関係は?」 「…恋人」 「その恋人である俺が信じられないか?」 「…最近、会って無かった」 「…寂しかった」 回された両手に力が入る。 「心が…離れたんじゃないかって」 …ったく、恋人失格だな、俺。 両手を後ろに回し、脇腹をつついてやる。 「ひゃっ!?」 拘束が緩んだ隙に体を180度反転。正面から抱きしめてやる。 シャンプーのいい香りが鼻をくすぐる。あー良い匂い。 「○○…?」 「Q2.魔理沙は、実家を出たんだよな?」 「…うん」 「Q3.じゃあ何で帰ろうと思わない?」 「そりゃ、ここが好きだから…あ」 そう。それが答えだ。 「俺の居場所は、ここだから」 「うん」 「それと、構ってやれなくて…ごめん」 「うん」 それともう一つ。 「外界ツアー、思いっきり楽しもうな」 「…うん」 体を離し、魔理沙の顔を見る。これからは泣かせないようにしないとな。 「…ん…」 久しぶりのキスの味は、ほろ苦かった。 朝日と鳥の囀りで目が覚めた。 ちなみに昨日は霧雨邸に泊まった。泊りがけで何をしたかはここでは割愛する。 隣には、俺の大事な大事なお姫様の寝顔。この顔を曇らせるくらいなら、少しくらいベタベタするのも悪くない。 先の異変の再来を、ちょっとだけ期待する俺であった。 ちょっとだけ、な。 ―外界・京都― ――こ― ――れ―こ! ―蓮子! 「ひゃい!?」 友人の声に驚いて、持っていた本を落としてしまう。 「大きな声出さないでよメリー、ビックリするじゃない」 「ボーっとしてるのがいけないんでしょ」 「ごめん…」 メリーはため息をつくと、 「また、彼の事?」 図星だった。返す言葉が見つからない。 そんな私を見て二つ目のため息。 「ほんと、どこに行っちゃったのかしらね」 ○○が、居なくなった。 元々放浪癖のある人だったけど、長くても二、三ヶ月しか家を空けなかった。 二年は長過ぎる。 家族の方も心配して警察に捜索を依頼したみたいだけど、見つからずに現在に至る。 死んだ、なんて言う人達もいる。そう考えるのも仕方が無いのかもしれない。 けれど、私は生きているって信じてる。きっとメリーも。 ううん、私の場合、願いでもある。生きていて欲しい。失いたくない。 恋、なのだろうか。 確かめようにも、彼はいない。私の気持ちは、宙ぶらりん。 会いたい。会って話がしたい。この気持ちを確かめたい。 「○○…会いたいよ」 運命の時は、目前に。 つづかない。
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プリンセスハーレム https //www.dlsite.com/maniax/work/=/product_id/RJ280657.html 【処女】 フローライト(騎士姫) 【非処女】 チャロアイト(ビッチ・チュートリアル担当) アズライト(彼氏持ち) 調教シミュレーション 後ろ盾のない王子が政略結婚にきた3人の他国の姫を調教で堕として後ろ盾にしようとするお話 15日で3人堕とせるバランスなのでコツを掴めばすぐ終わる チャロは普通にビッチと書いてたから諦めていたけど、アズライトも非だったのはガッカリ エンディングはBadが2つ、個別が各1つ、ハーレム1つ、そしてハーレムと同じ条件で寝取らせENDという誰得が1つ(^q^) 製作中の次回作に期待
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ハーレム?7 12スレ目 949 さて、俺は今、窮地に立たされている。 目の前にはチョコが二つ。 どっちもトリュフチョコだ。 何が問題かと言えば、二つとも、唇に咥えられていること。 「…」 「…」 やめてくれ妹紅も慧音もそんな潤んだ目で俺を見るな… どちらかに視線を少し動かすと、片方の目に涙が溜まる。 かといって少し距離を置こうとすると、両方の目に涙が溜まる。 「…二人とも、目を閉じろ。」 素直に閉じる二人。 俺は一気に二人を抱き寄せて、その唇とチョコを同時に奪った。 「ま、○○、どういうことだ!」 「…お前、優柔不断にも程があるだろ!」 だが、二人のその顔は、少し、安堵の相が見えた。 「どっちかを選べと言われても俺には無理だ! どっちかと離れると考えただけで、心臓が止まりそうだ! だから両方を選んだ! 俺は二人を愛している!」 我ながらむちゃくちゃだ。ただの馬鹿だ。だが本心だ。 「…ぷっ…」 え? 「…あ、あっはっはっはっはっはっはっはっはっ!」 え?え? 「○○、お前がそういうのは分かっていたよ。」 「私達も、同じ気持ちだったから…」 そう言うと、二人は俺の頬にキスをした。 「「不束者達ですが、よろしくお願いします」」 「ああ、って途中色々すっ飛ばしてそこですか!?」 13スレ目 201 うpろだ962、1001 ここは幻想郷で唯一の梅ノ木が咲いているところ。 ここには○○という一人の男が梅ノ木を世話していた。 これはとある日のこと ○○「今日もいい天気だな~」 ???「そうね~」 ○○「誰ですか?そこにいるのは?」 近くの草むらから西行寺家のお嬢様、西行寺幽々子が出てきた。 なぜお供の魂魄妖夢をつれていないのだろう? 幽々子「あなたが育てたこの梅ノ木も立派になったわね~」 ○○「そうですね。幽々子さんたちのおかげですよ」 最近この幻想郷に迷い込んだ○○は、突然現れたスキマから梅ノ木の苗を渡されたのだった。 スキマから「あなたはなかなか見所がありそうね~。どう?この梅ノ木を育ててみない?」 ○○「あなたは誰なんですか?それにここはどこでどうすれば帰れるんですか?」 スキマから「私の名前は八雲 紫。ここは幻想郷。妖怪と人間の住む場所。そしてあなたはもう元の世界には戻れないわ」 ○○「じゃあどうすれ「だ~か~ら梅ノ木を育ててみない?」……何でですか?」 紫「何でって……暇だからよ!最近霊夢も相手にしてくれないし。藍や橙も忙しいみたいだし…」 ○○「霊夢や藍って誰ですか…でも、場所とか水や肥料の問題もありますし、まず僕が生きていけないと…」 紫「場所ならここから見えてるあの小高い丘にすればいいじゃない。たぶんあそこなら元気に育つわ。 しかも、ちょうど良く小屋があるじゃない」 …僕は見ていた。大きなスキマから小屋が落ちてくるのを… 紫「食べ物だったらここを下っていって人間の里から分けてもらえばいいわ。この辺なら妖怪もあまり出ないみたいだし 上白沢って人に言えば食べ物や道具とかもどうにかしてもらえるわ。 ○○「さいですか…」 こんな感じで僕はこの場所で梅ノ木を育てることになったのである。 幽々子「回想が長いわよ~」 ○○「そうですね。少し長すぎました」 幽々子さんたちに出会ったのは、一度、鴉天狗の取材があって次の日にこの事が新聞でばら撒かれていたからだ。 その後、評判を聞きつけて幽々子さんやいろんな人がこの木を見に来た。 緑色の腋巫女からは、食べ物をもらったり、元の世界で住んでいるところが近かったらしく、話し込んだりした。 くしゃくしゃの耳をしているブレザーのウサギからは、病気になるといけないからといって永琳印の救急箱をもらった。 ⑨は梅ノ木を折ろうとしたのでなぞなぞを出して追い払った。 そして幽々子さんからは、虫がつかないようにする肥料のようなものをもらったり、こうしてここで話していたりする。 不思議なのはこの梅ノ木で苗から三ヶ月で立派な木になり、今では蕾もつけている。 幽々子「この調子ならもう少ししたら花が咲くわね。」 ○○「蕾もたくさんついてますし、咲いたらお花見ができますね」 そう言って幽々子さんは涎をたらしている。花より団子ですか。 こうして一時間ほど話した後唐突に幽々子さんがこう切り出してきた。 幽々子「ねぇ○○、あなたはこの梅の花が咲いた後どうするのかしら?」 ○○「そうですね……梅ノ木の世話ですかね。あとはゆっくりと過ごすつもりです」 幽々子「ね、ねぇ、良かったらだけどうちの桜たちの面倒も見てもらえないかしら。もちろん三食昼寝付きで、庭師よりもいい待遇をしてあげるわ」 ○○「それもいいかm「ちょっとまったー!!」 そういって話に飛び込んできたのは、妖怪クラスでトップの力を持つ、風見 幽香であった。 幽香「○○は西行寺には渡さないわよ!」 幽々子「どうしてあなたがそんな事を言えるのかしら?」 怖いですよ。お二人さん なんか殺気が立ちこもって来てますよ 幽香「なぜならうちの花たちの世話をしてもらうんだから。それに……」 なんで顔を赤くしてるんですか? 幽々子「ダメよ○○。あなたは私、この西行寺幽々子と共に、桜たちの世話をしなきゃ」 なんでこちらも顔を赤くしていて、しかも幽々子さんの名前のところを大きな声で強調しているんですか? 幽香「これはもうあれね」 幽々子「そうね。あれよね」 あれってもしかして…… 幽香&幽々子「「弾幕ごっこよね!!」」 色とりどりの弾幕が展開されていく。そのうちスペルカードを使い始めて流れ弾がこっちに当たるようになり 僕は意識がなくなっていった。 どうしていたのだろう。まさか僕は死んだのだろうか。 ○○「うぅ、イタタタ」 幽々子「○○大丈夫?生きてる?」 幽香「意識ある?」 目を開けると梅ノ木の下でぼくは横たわっていた。 目の前には幽香さんと幽々子さんがいた。 幽々子「良かったわ。あなたが死ぬなんて私、考えられないわ」 幽香「怪我とかしてない?ふぅ、大丈夫そうね」 ○○「僕はどうしたんですか?」 幽香「あなたは私たちの弾幕の流れ弾に当たって気を失っていたのよ」 幽々子「あなたが寝ている間に私と幽香は話し合っていたんだけどね~」 ○○「何を話していたんですか?」 そこで二人はまた顔を赤らめて、 二人同時に 幽々子&幽香「「あなたのことが好きなの!!」」 はい? 二人が俺を好き? なぜ?why? 幽々子「だからあなたに私か幽香をどちらかを選んでほしいの」 選ぶ?僕が?幽々子さんか幽香さんを? 幽香「さぁどっちを選ぶ?私?西行寺?」 そして僕が選んだのは…… 続く? 一応幽香エンド… ○○「幽香さんだよ」 幽香「本当なの?私でいいのね…」 ○○「ああ、俺は幽香のことを愛している」 幽々子「そうなの…妖夢帰るわよ」 妖夢「わ、待ってください幽々子様~」 幽々子「○○、あなたに一言だけ言っておくわ。例え自らと存在が違おうとも愛することは永遠にできるのよ」 ○○「わかりました。俺は永遠に幽香さんを幸せにすることを誓います!!」 幽香「○○…」 幽々子「そのいきよ。もし間違っても白玉楼に来たら消滅させるから。ふふふh」 幽々子さんその笑顔でそれを言うのは反則だと思います 幽々子さんと妖夢はそのまま宙に浮き、飛んでいった 幽香「そうね。白玉楼なんかに○○は行かせないわ」 ○○「幽香…」 幽香「さぁ早く帰りましょう?私たちの家へ」 そういって幽香は手を差し伸べてきた 俺はその手をやさしく手に取る ○○「ああ、帰ろっか」 二人はその手を離さぬようにしっかりとつないだ …二度とその手が離れぬように… 13スレ目 328 うpろだ975 少女は幸せだった。 端から見たらさぞかし不気味だったんだろうが・・・・それでも少女は幸せだった。 そう、目の前に飾られている雛人形を見るだけで。 ―――今日は雛祭り。 人形師である私は当然、自分で雛人形を造り、自分で飾る。 毎年のことである。 だけど、今年はデザインを変えた。 そう、お雛様と、・・・・・お内裏様を。 お雛様を・・・・・私、お内裏様を・・・・・・○○に。そう、似てるようにデザインした。 少女趣味にも程があるのは自覚している。 でも、やっぱり見ているだけで幸せになれる。自分でもまさか、これほど効力があるとは思っていなかった。 ほんの、ちょっとしたアイデアというか、・・・・・・そんな感じだったのに。 ―――○○は最近、幻想郷に迷い込んできたらしい。 第一発見者は魔理沙。森の木の上で昼寝している○○を見つけ、そのまま仲良くなったらしい。 そして、私にも紹介してくれた。 最初はなんだか冴えなさそうな印象だった。 けど・・・・・・・私は、いつのまにか彼にしか目が行かなくなってしまっていた。 いつからかはわからない。でも、この気持ちは紛れもなく本物だった。初めてだった。 ―――ピンポーン! 「え?」 呼び鈴の音が鳴った。 どういうことだろう。今日は来客の予定なんて無かったはず・・・・・・・・ 急いで窓から外を見る。するとそこには・・・・・・ 「霊夢に・・・・・・魔理沙に・・・・・・○○・・・・・・・?」 「やっぱりいないんじゃないか?」 呼び鈴を鳴らしても出る気配がない。 なんで俺達が、アリスの家に来ているかというと、魔理沙が突然、アリスの家でパーティーやろうぜ!とか言い出したのである。 他人の家前提なのが魔理沙らしいと言えば魔理沙らしい。 「いーや、いるはずだぜ。予定無いとか呟いてたし」 「だからってアリスの家でやらなくても」 「私の家はガラクタだらけだし、霊夢のところはもう飽きたし」 「そりゃ、あんたらがあれだけ宴会やってれば飽きるわよ・・・・・・」 「ちなみに、言うまでもなく俺の家は無理だからな?」 俺の家は森の奥のほうにあった廃屋。 不便さ全開だが、野宿よりは数倍マシである。 「仕方ない。強行突破だぜ」 「おいおい、破壊する気か?」 「出ないアリスが悪いぜ」 「やめといたほうが・・・・」 「無駄よ、○○。こうなった魔理沙は止まらないわ」 「そういうことだぜ。ほんじゃま、ちょっくら・・・・」 窓から3人をボーっと見ていると突然魔理沙の手元が光りだした。 あ、まずい!まだ雛人形が飾ったまま・・・・・! 「こ、こら!魔理沙!私はいるから、もうちょっと待ちなさい!」 窓からそう叫び、急いで雛人形を片付ける作業に入る。 だが、流石に短時間でこれだけの台や人形を片付けるのは無理だ。長引くと怪しまれる。 止むを得ず、○○の姿をしたお内裏様を上海と蓬莱に託し、隠すよう命じた。 急がないと、魔理沙にドアを破壊される・・・・ 窓からアリスの声が聞こえたと思ったら、すぐ引っ込んでしまった。 何をしているのだろうか。 「やっぱりいたぜ」 「でも、あれだけ鳴らしたのに、なんですぐ出なかったんだろう?」 霊夢が答えた。 「人形でも作ってたんじゃない?今日は雛祭りだしね」 「そういや今日は雛祭りだったか。でも、なんか慌ててたようだったけど」 「魔理沙にドアを破壊されるところだったからでしょ」 ガチャリ 「・・・・・・はぁ。まったく、一体何の用よ・・・・」 何秒かした後、ドアからアリスが出てきた。 なぜか息を切らしているが。 すると、アリスを横切るように魔理沙が先に行った。 「お邪魔するぜー」 「ちょっと魔理沙、勝手に入らないでよ!」 「いつものことじゃないか」 「それとこれとはちがーう!」 そう言って、二人は家の奥のほうへ駆けていった。 「・・・・・・・」 「・・・・・・・」 俺と霊夢は二人そろって「やれやれ」のポーズで、遅れてアリスの家の中へと入った。 「へえー。立派な雛人形だな」 家に入ると、まずそこになんとも立派な台に綺麗な装飾が施された人形達。 見入ることは間違いない。 「でも、お雛様はいるのに、なんでお内裏様がいないんだぜ?」 確かにそうだ。 主役と言っていいお内裏様がいないのには、何か理由があるんだろうか。 「う、うるさいわね・・・・えーと、その・・・・・・・・失くしたのよ」 「失くした?」 「そ、そうよ!失くしたの!」 「なんでそんなに怒ってるんだぜ・・・・」 「怒ってないわよ!・・・・・・・はぁ、それで、ここに何の用なの?」 これには霊夢が答えた。 「魔理沙がここでパーティーをしたいらしいのよ」 「はい?」 「今日は雛祭りだし、どんちゃん騒ぎやろうぜ!ってことらしいわよ。魔理沙が。」 「なんで私の家で・・・・・・・」 「かくかくしかじか・・・・・だぜ」 「便利だねぇ」 「勝手に決めないでよ・・・・・」 「どうせ、何も予定無かったんだろ?」 「そうだけど・・・・・」 「じゃあいいじゃないか。減るもんじゃないぜ。じゃ、○○、材料よろしく」 突然の名指しである。 「え、なんで俺?持ってきてるわけないだろ」 「買い物よろしくだぜ」 「自分勝手だな」 「気にしたら負けだぜ」 なんか騙された気分になりながらも、俺は一人寂しく人里へ材料の買い物に出かけることにした。 つーか、考案者なら用意しとけよな・・・・・・。 「あら?」 ○○が買い物に出かけた後、突然霊夢が妙な声を出した。 もしや隠してた人形が見つかった・・・・? 隠し場所は上海と蓬莱に任せてしまったのでどこにあるかはわかってない。 「このお雛様・・・・よく見たらアリスに似てない?」 「え?」 しまった、こっちも隠しておくべきだった・・・・・ 「そ、そうかしら?」 「ほら、この黒髪を金髪にして、顔をもうちょっと丸くして・・・」 「気のせいよ、気のせい」 「ん?上海と蓬莱、こんなところで何やってるんだ?」 「!?」 今度は向こうから魔理沙の声。 上海と蓬莱・・・・? 「ん?何か隠してる・・・・?」 「ああああああああああ、そ、それはダメなの!ね!」 「な、なんだ急に・・・・」 こら、上海と蓬莱、同じところで固まってたら普通バレるでしょ! もうちょっと上手く隠しなさい! 「そうされると意地でも見たくなるぜ・・・・・」 「ダメ!これはダメなの!」 「なんでダメなんだぜ?」 「それは・・・・・・」 「別に見られたって死ぬわけじゃないでしょ?」 「霊夢、いいところにきたぜ」 「ダメ!」 「まぁまぁ、運が悪かったと思って」 霊夢に腕を掴まれる。 「やめて!」 「さーて、上海と蓬莱、吹っ飛ばされたくなかったらどいてなー」 そう言われて帰ってくる上海と蓬莱。 この臆病者ー!! 「ん・・・・・・人形?」 「人形ね」 この世から消えてしまいたい。 「あれ・・・・この人形・・・・・」 「・・・・○○・・・・・・よね・・・・・・」 この世から消えうせてしまいたい。 ごめんなさい、お母さん。私、もう無理かも・・・・・・ 「アリス・・・・・お前まさか・・・・・」 「・・・・・・そうよ。魔理沙の思ってる通りよ・・・・・・○○のことが好きなの、私」 「な・・・・・・・」 下手に否定するほうが不自然だから、もう認めるしかない。 なかば、ヤケクソだ。 「なんで・・・・・・お前も・・・・・・」 ・・・・・・・・・お前「も」? 「魔・・・理・・・沙・・・?」 「あ、いや、今のは違うんだぜ!言葉のアヤってやつで・・・・」 真っ赤な顔で否定されても説得力に欠けている。 「魔理沙・・・・・あんたまで○○のことが・・・・」 「うう・・・・・・」 「霊夢?あなたまでそんなこと言うんじゃ・・・・・」 「・・・・・・・・・・」 ちょっと。 どんな状況よ、これ。 まさか3人・・・・・・・・? 「雛さーん、いい加減はなれてくれよ~」 魔理沙に頼まれた買い物帰り、俺は途中の道で雛さんに遭遇した。 雛さんは魔理沙の次に幻想郷で出あった人(?)だ。 その日は、迷い込んでた森でたまたま雛さんと出会い、なぜか気に入られてしまった。 雛さん曰く、「あなたの厄は数え切れないほどある。心配なの」 とのこと。 そんな、まだ俺若いのに・・・・・・この先の人生やっていけるのかな・・・ ところで、さっきの「離れてくれよ」はなんだったのかというと、 「あなたには、今、かなり大きい女難の厄がとり憑いているわ」 とか言って背中に雛さんが抱きついて離れないのである。あなたは蝉か。 それにしても、女難ってなんだろう・・・・・魔理沙辺りの話ならもう何回もそんな目に会ってるが・・・・・ちょっと違うか? 「この厄は・・・・かなり大きいし、近いわ」 「あのー、離れて欲しいんだけど」 「お気になさらず」 「重いんだけど」 頭にゲンコツがとんできた。両手には荷物を抱えているので守ることが出来ずクリーンヒット。 かなり痛い。 「レディ相手に失礼ね」 「(・・・・・・鬼だ・・・・・)」 「なんか思った?」 「めっそうもございませーん!」 なんだかんだしている内にアリスの家が見えてきた。 結局雛さんまで憑いてきてしまったけど。 「近い・・・・近いわ」 「雛さん?」 「今・・・・・あの家に入るのは危険よ」 「・・・・・・・どうしてだ?」 「危険だと脳が告げてるわ」 「でも、あの家が目的地なんだけど」 「危険よ」 「・・・・・・・どうすればいいんだ?」 「・・・・・私から離れないようにしなさい」 「この状態で行けってことかい?」 「そう」 ・・・・・まぁ、客が一人増えるぐらいなら大丈夫だろう。 そう思い、俺はアリスの家へと入った。頭に雛さんを乗せて。(流石に背中に抱きつきっぱなしは疲れたらしい) ―――まず思ったこと。 ・・・・・・・・・何事かと思った。 俺が買い物に出るまでは確か和気藹々(?)してたはずだった。 なのに、今のこの部屋の惨状はなんだろう。 部屋は荒れに荒れ、壁がところどころ破壊されてるわ、テーブルが壊れてるわ・・・・・まるでここで弾幕バトルが起きたみたいじゃないか。 「おーい、霊夢に魔理沙にアリス~?どこいったんだ~?」 荷物を置き、雛さんを頭に載せたまま3人を探すが、どうやらここにはいないようだ。 強盗・・・・・なわけないよな。むしろ返り討ちだろう。 となると、やはりこれは・・・・ 「・・・・・・さっきまでここで弾幕勝負があったようね。それもかなり大きい」 「でも・・・・なんで突然?」 「・・・・・・・・それは自分で知りなさい。私からはなんとも言えないわ」 「・・・・?」 「(まったく、朴念仁なんだから・・・・これだから私の気持ちも・・・・・・)」 家を探し回っていると、ここから出たと思われる窓があり、その外には荒れた草や木が倒れていた。 「いくらなんでも激しすぎだ・・・・」 「まずいわね。かなりオーバーヒートしてるみたい」 「行くしかないか」 森を進み、平地を進み、湖のほとりを渡り、ようやっと、3人の影らしきものが見えてきた。 いや、よく頑張ったよ、俺。飛ばずに歩いてここまで来れるなんてさ。 というか頭の上の雛さん、あなた飛べるでしょう。 「今頃気づいたの?」 「いつのまにか違和感が無くなってたんだよ・・・・・多分明日は首と肩が筋肉痛だな・・・・・」 やれやれだ。 周囲に起こるのは旋風。砂塵。 ここだけ別世界なんじゃないかと思うほど、この3人の周囲は荒れていた。 これ以上の激しさを伴った弾幕勝負が、かつて幻想郷で起こっただろうか。 「それに・・・・しても・・・・・!」 弾幕を放ち、あるいは避けながら、3人は思い思いに叫ぶ。 「まさか・・・・・アリスや・・・・・・!霊夢までが・・・・・・!あいつのことを好きだとは・・・・思わなかったぜ・・・・・!!」 叫ぶと同時に強調するかのようにそれぞれのスペカ・技が繰り出される。 魔理沙の場合はスピード感溢れる星型弾幕だ。 だが、今のような本気モードはスピード感では表現できない。威圧感がこもっている。 「魔理沙は・・・・前から妖しいとは思ってたけど・・・・・・・・・アリスまでそうだとは思わなかったわよ!」 霊夢は魔理沙と正反対の弾幕だ。 だが、彼女の弾幕はどこまでも相手を追いかけ、確実に、致命傷とまではいかないまでも少しずつ体力を削りとる。 そして、霊夢はワープを駆使し、弾幕を寄せ付けない戦い方をする。 「こうなるとは・・・・思って無かったわ・・・・・本気で・・・霊夢や魔理沙と戦うのは・・・・・初めてよ!」 惚れた男が絡むと女は恐ろしいというのは本当のことのようだ。 アリスの弾幕は綺麗な模様美。人形師らしい、魅せ、テクニックにこだわった弾幕だ。 だが、本気が絡むと、魔理沙に勝るとも劣らないスピードの弾幕が重なってくる。 まさに、この地帯は戦争状態だった。 「す、すげえ・・・・」 岩陰に隠れながら、俺は3人の戦いを見ていた。 3人が何て言っているかは聞こえないが、完全にあそこだけ別世界だ。 あんなところに放り込まれたら、どんな妖怪も一瞬で蒸発するんじゃないだろうか? 「でも、これじゃ近づけないな・・・・雛さん、何とかできない?」 「・・・・・・・」 返事が無いと思ってたら、隅で何故かブルブル震えていた。 どうやら、弾幕勝負をしたことがある奴にしかこの恐怖はわからないらしい。 「無理よ・・・・・私でもこれ以上の厄を見たことが無いわ・・・・・・・・ものすごい量が渦巻いているわ・・・・・」 雛さんをここまで震え上がらせるとは・・・・ 「それにしても、なんでこんなことになってるんだろう?」 基本的にあの3人は仲がいいはずである。 俺が買い物に出かけてから戻るまでに、何か友情破壊するような事件でもあったのだろうか。 いや、あったとしても理由がまったく考え付かない。それに、あのバトルを見ている限り相当の理由っぽい。 なんだ、一体なんだ・・・? 「○○!前!前!」 「え?」 雛さんが珍しく叫んでいた。 あれ・・・・流れ弾・・・・・? そう認識する前に、目の前がテレビの電源が切れたように真っ暗になった、 ・・・・辛うじて、俺が地面に倒れたということはわかった・・・・・。 「お、おい、あれ、○○じゃないか?」 「「え?」」 魔理沙の声に釣られて振り返ると、地上に・・・・・確かに○○がいた。 でも、地面に倒れている。 「まずい、巻き込んじまったか!」 「しまった、すっかり夢中で見えてなかったわ・・・・」 「こんなことしてる場合じゃないわ!」 ・・・・後にその場の生き証人で、第三者であった鍵山 雛はこう語る。 3人がこっちに向かってくる際、そのスピードが恐ろしく速かったこと。 私も傍にいたはずなのに、思いっきり無視されてたこと。倒れた○○にしか目がいってなかった事。 まるで別人のようだった。「愛は盲目」という言葉を体の奥まで理解させられた、と。 でも、私は諦めない、と、最後に語ってくれた。雛さん頑張れ、超頑張れ。 ―――あの騒動から一ヶ月。 今のあの3人と○○は・・・・・ 「○○、この人形どう思う?」 「ん?ああ、綺麗に出来てるじゃないか」 「そうでしょ?だから、○○も一緒n「そんな人形なんかほっといて、○○、キノコ狩りに行こうぜ!」 「・・・・・昨日も行かなかったか?」 「気のせいだぜ」 「ちょっと魔理沙、まだ私の話は終わってないわよ!」 「人形の話なんて、聞かなくても退屈であくびが出るぜ」 「そうよ。○○は私とお茶を飲みながらゆっくり過ごしたいって言ってるじゃない」 「ふん。霊夢なんかあのAAのセリフでも吐いて勝手に一人でゆっくり過ごしとけばいいぜ」 「「「なによ!!!」」」 「はぁ・・・」 ここんところ毎日である。 いつからこうなったのやら。 またもこの騒がしい少女達は以前ほどのバトルとまではいかないまでも、また外で弾幕バトルを始めた。 流石に以前のは反省したらしい。 だが、あの日以来、俺の家にこの3人以外のお客さんが増えた。 そう、雛さんである。 「・・・・・・・」 3人が弾幕勝負をしに外へ出て行った後、無言で入ってくる。 これも、毎日のことだ。 「ああ、雛さん。今日も来たんだね」 「・・・・うん」 赤くなる雛さん。どうしたのだろうか。 「それにしても、ホント変わったよなぁ、あの3人。あそこまで活発的だったっけ?」 「・・・・・・大丈夫。今度はずっと私がいるから・・・・もうあんな危ない騒動なんかには会わせないから・・・」 「・・・・?」 ちなみに、あの騒動は当然、ブン屋の記事のネタにされた。 それ以来、どこかでひっそりと、スキマ妖怪主演の、「誰が最終的に○○とくっつくか?」賭博が行われているそうな。 それによると、意外にも鍵山 雛の相場が高いそうなのである。 果てさて・・・・・どうなるのやら。 13スレ目 455 昼下がり。縁側で茶を啜ってたら黒猫がやってきて、俺のひざの上で欠伸をかき始めた。 春も近いぽかぽかした日だったので、一緒に昼寝するかと思い座布団を枕に横になる。 それから一時間くらい経ち、人の気配を感じてふと目を覚ます。 目の前3cmまで接近した春妖精リリー(白)がいた。 何してんだと尋ねる前にわが身を振り返る。すると胸板あたりに猫化が解けた橙が寝ぼけて俺に抱きついてた。 …なる程。寝てたらうっかり変身が解けたか。こりゃ人目引くな。 起こすのもなんなのでその態勢のままでいると、動けないのをいい事にリリー(白)までこっちに抱きついてきた。 こりゃ暖かいを通り越して暑いな。とのんびり考えていると、頭上を闇が通り過ぎていった。 丁度いいやと思いその闇を呼び止め、闇の主に戸棚の干し肉と引き換えにしばらく留まって日光を遮って貰う事にする。 三分ぐらいはじっとしていたルーミアだが、干し肉を食い終えるとこれまた俺を抱き枕にして昼寝し始めた。 …これで計三人の人外をぶらさげて昼寝してる事になる。どういう状況だ。 で、結局その日は気づいたら夜になっていた。 三人に夕食を奢り、俺のなんてことのない休日は終わりを告げたのであった。 13スレ目 456 春の陽気とは人や妖怪関係なしに昼寝に誘う魅力があるらしい。 川辺でうとうとしていたらにとりが寄りかかってくるし、 森で木にもたれていたらいつのまにか白黒リリー二人に挟まれていたし、 野原で大の字に寝転がっていたらいつのまにかチルノや大ちゃん等々妖精と雑魚寝していたし、 向日葵畑が見える丘で寝ていたら何故か幽香が腕ひしぎ十字固めしながら寝てるし、 ほんと、みんな寝るのが好きだなぁ うpろだ1019 まぁやってきたといっても気付いたらいたというだけで幻想郷の住人のみんなからするとたまに現れる外からの迷い人なだけでしかないわけだが。 外の世界に帰ることも出来たんだけど外での生活に特に未練も無かった俺はあっさりと幻想郷に永住することを決めた。 基本的に外からの迷い人はみんな帰ってしまうのか、俺があっさりと「こっちで暮らすよ」って言った時にはみんな驚いていたのが印象的だった。 それからはいろんなことがあったが、特筆するような出来事といえば博麗神社の巫女さん、霊夢と恋人同士になったことだろう。 まぁその経緯はいつか話すこともあるかもしれない。 と軽く過去の話をしたところで現在 縁側で霊夢と一緒にお茶を飲んでいる。年寄り臭いとか言うな 「平和だなぁ……」 「平和ねぇ……」 俺の何気ない呟きにそのまんまの返答をする霊夢 「そろそろなにか異変が起こりそうな時期じゃないか?」 「縁起でもない事言うのやめてよ、めんどくさい」 「博麗の巫女がそんなことを堂々と言ってるのも問題だと思うが……」 「異変なんてない方がいいのよ。誰にとってもね」 「まぁそれもそうか……」 とまぁこんなゆるいやり取りもいつものこと。 本当に平和だなぁなんて思ってたらいつの間にか霊夢が俺の膝を枕に寝転がりだした。 男女が逆じゃないのか?普通だと俺が霊夢にしてもらう立場だと思うが…… 「だらしないぞ、おい」 「いいのよ」 一体何がいいのか疑問だったが俺としても悪い気はしないし放っておこう。 そんな感じにまったりと過ごすこと30分くらいした頃 「○○さーん!」 聞き覚えのある声に見上げるとつい先日幻想郷に神社ごと引っ越してきたという守矢神社の巫女さん、東風谷早苗がやってきた。 「また来た……」 途端に不機嫌になる霊夢、別に遊びに来るくらいで怒るなよ 「ん?早苗じゃないか。どうした?」 ちなみに俺と早苗は普通に仲がいい。 つい先の異変の際に霊夢が守矢神社に殴りこんだとのことで保護者の俺としてはご迷惑をおかけしてすみませんでした的な意味で菓子折りを持ってお詫びに行った時に意気投合したのである。 お互いに外からの移住者であることが大きかったのかもしれない。 まぁ決定的だったのは 「あのですねー、今ゼ○ダやってるんですけど、ここの謎解きがよくわからないんですよ。○○さんならわかるかと思って」 ……これだ。流石現代っ子、D○を取り出してずずいっと寄ってくる。 「んー、ちょっと見せてくれ。……霊夢、悪いが頭どけてくれ」 流石にこの体勢でD○やるのは辛い 「いや」 「いやってお前……いいからどけ」 「いーや」 (駄々っ子かお前は……) そんなことを考えていると 「えい☆」(ガスッ) いつの間に後ろに回り込んだのか、俺の膝を枕にしていた霊夢の脇腹を早苗が蹴り飛ばした。 「ぐえっ」 潰れたカエルみたいな呻き声を上げて霊夢は縁側から庭に転げ落ちていった 「れ、霊夢ー!」 「さあさあ邪魔者もいなくなりましたし」 「いや、邪魔者って……」 とりあえず早苗は俺の話を聞く気は無いらしい、というか霊夢のことはもはや眼中に無いらしい。 「まぁいいか……うーん、ここは……多分爆弾を上手く使って時間差で通るんじゃないかな?」 「そうなんですか?ちょとやってみてくださいよ」 そう言いながら何故か密着してくる早苗、近いって!というか胸当たってる! 「ちょ、近すぎだろ早苗……」 「だってこれくらい近づかないと携帯ゲームなんて画面見えませんよー」 「それもそうか」 納得したところで再開 「くぉら」(ゴスッ) 再開しようとしたら後頭部にものすごい衝撃が来た。隣を見たら早苗も頭を押さえている。 「自分の恋人が地面を転げ回ってるのに『まぁいいか』で済ませてあまつさえ他の女とイチャイチャしてるってのはどういうことよ!」 ごもっともな話です。今は反省している。 「そんなの決まってるじゃないですか」 え、早苗サン? 「何がよ」 「霊夢さんは○○さんにとって『まぁいいか』で済ませられるような存在なんじゃないですかー?」 「さ、早苗……?」 なにやら雲行きが怪しくなってきた気がしなくもない。 「どういうことかしら……?」 聞き捨てならなかったのか頬を引き攣らせながら霊夢が聞き返す。 鼻で笑いながら早苗は 「大体その程度のことで暴力を振るうような恋人なんて御免ですよねー○○さん?」 「お、俺にここで振るのか!」 どう答えろというのか、ほらー、霊夢もすごい顔で睨んでるし…… 「ま、まぁ殴られるよりは殴られない方がいいのは確かだが……」 「ですよね!じゃあうちの神社に住めばいいですよ!それだったら私もわざわざ○○さんに会うためだけにここまで来る必要もなくなりますし!」 それが目的かい 「ちょっと!なに勝手なこと言ってんのよ!○○は私の恋人なのよ、それがどうしてあんたの神社に住む話になるのよ」 そらそーだ 「簡単な話ですよ。霊夢さんと○○さんが別れて私と付き合えばいいだけの話じゃないですか」 Ω<な、なんだってー! 「ふん、なにを馬鹿なことを、○○、この女に言ってあげなさいよ、俺が愛してるのは霊夢だけだって……あれ?」 「○○さん、いい機会ですから全部言いたいこと言っちゃいましょうよ、俺は今日から早苗との愛に生きるって……あら?」 「冗談じゃない、あれ以上あの場にいたら何が起こるかわかったもんじゃない……」 というわけで某ジョースター家に伝わる戦いの発想法を発動した。 まぁただ逃げただけなんだけどね! (にゅ)「……で、どうするわけ?」 まるで図ったようなタイミングで出てくるなこの人は…… 「どうするもこうするもないでしょう紫さん。今頃神社じゃ弾幕ごっこが行われてるはずでしょうしほとぼりが冷めた頃に帰りますよ」 俺のその答えに紫さんはそうじゃないというように首を振る 「そうじゃなくて、霊夢と山の神社の巫女、どっちを選ぶの?」 「核心を突きましたね」 「女ってのはいくつになっても他人の色恋沙汰ってのは大好物なのよ」 外の世界でも幻想郷でもそれは変わらないんだなぁ 「霊夢のことは大切ですよ、恋人ですしね。でも……」 「でも?」 「早苗のことも嫌いじゃない。むしろ好きだと言っていいかも知れませんね」 「あらあら」 なにが楽しいのかニヤニヤとムカつく笑いをし出す紫さん 「何が面白いんですか何が……」 「ほら、あれ」 そう言って紫さんは俺の後ろを指差した。倣って振り返るとそこには霊夢と早苗がいた。 「○○、今の話は本当なの……?」 恐ろしいまでの負のオーラを纏った霊夢と 「○○さん、嬉しいです……」 真っ赤な顔をした早苗がいた。 「え、ちょ、ちょっと待て!今の全部聞かれてたの!?紫さん?っていねぇ!」 絶対ハメられた! 「……それで、どうするの?」 「さあさあうちの神社に行きましょう!神奈子様と諏訪子様も喜びますよ!」 対照的な反応の二人だが、俺はどうしたらいいんだろう 収拾つかなくなってきたから唐突に終わり うpろだ1021 正座状態の俺の頭を足蹴にしながら霊夢が言う。 「それで式はいつにします?」 早苗は早苗で頭の中が春になってるようだ。 それにしてもどうしてこうなってしまったのか。 まぁ俺が全部悪いんですけど。 あ、ありのままに説明するとこうなる 霊夢と付き合っていながら早苗のことも好きになったのがバレた。 「だ、だけどまだ早苗とはなにもしてませんよ?」 「いきなりなにを言い出してんのよあんたは」 いかん、動揺しすぎて思わず声に出してしまったようだ。 「あ、いや、あれですよ。もしかすると覗いてるかもしれない天狗や鬼にもわかりやすく……」 我ながらどういう誤魔化し方なんだか。 「それはどうでもいいんだけど、さっきも言ったようにどうするつもりなの?」 やっぱり誤魔化されてはくれませんか。 女って怖いなぁ。 「○○さん!子供は何人がいいですか!?」 早苗はもう少し落ち着いてくれ。 ともあれそろそろ真剣に話をする頃合だろう。 「とりあえず二人とも、落ち着いてくれ」 「「…………」」 え、霊夢はともかくさっきまで春爛漫状態だった早苗まで? 「まず最初に、俺が紫さんに言ったことは事実だ」 「まぁ紫に嘘は吐かないわよねあんたは、どういうわけか」 だってあの人嘘吐いてもすぐ見破るし…… 「でも霊夢、お前のことが好きじゃなくなったとかそういうわけじゃないのも事実だ」 ここまでは問題ない。 ここから先を言うのがとても気が重いだけだ。 「ただ早苗のことも好きになった。それだけの話だ」 ここで弱気になると大変なことになる、出来る限り堂々と宣言した。 「そ、それだけって、あんたねぇ!」 やっぱり霊夢さんは怒りますよね。 だがまだ俺のバトルフェイズは終了してないぜ! 「逆に考えるんだ、好きな人が二人いてもいいやって考えるんだ(AA略」 ふ……、決まった…… さすがの霊夢もジョー○ター卿の言葉には敵うまい。 ……ってあれ? 「そう……言い残す言葉はそれでいいのね……?」 ってなんでスペルカードを取り出してるんですか? ちょ、リアルに生命の危機? 逃げようにもずっと正座だったせいで足が痺れて立ち上がれねぇ! 短い人生だったなぁ。 妖怪に殺されるんじゃなくて博麗の巫女に殺されるとは思ってませんでした。 そんなことを考えていると 「ということはあれですか?霊夢さんと○○さんの関係は解消、ってことでいいんですか?」 ここまで黙って成り行きを見守っていた早苗が爆弾発言をしやがりました。 「「……え?」」 重なる俺と霊夢の声 「だってそうですよね?そこまで怒るんですから」 「いや、あんたは腹立たないの?ハッキリと二股宣言よこれは!?」 ご尤もな話ですね いやはや本当に申し訳ない。 「私は別に構いませんよ?だって私のことも好きだって言ってくれましたし」 なんて懐の広い…… まさに大和撫子ってやつじゃないですかね? 普段俺とマ○オカートで対戦中に嬉々として赤甲羅をぶつけてくる子とは思えん。 ……あと雷で小さくなった所を狙って踏み潰しに来たりもしたな。 「で、でも、最初に付き合ってたのは私なのに……」 やっぱ納得いかないよなぁ…… だって俺が霊夢の立場でも気に食わないと思うもん 「別に霊夢さんも○○さんのことが嫌いになったわけじゃないんですよね?」 「と……当然じゃない!そもそもそうだったらこんなに怒らないわよ!」 お、なにやら雲行きが変わって来たっぽいぞ? 具体的に言うと俺にとって都合がよくなりそうな空気だ。 「ここで提案がある」 流石に全てを早苗に任せるのも当事者として情けない。 「なによ」 「二人には悪いが、少しだけ時間をくれないか?」 「時間って、どうする気よ?」 「俺が結論を出す時間だ」 「つまり私と霊夢さんのどちらを選ぶかってことですよね?」 「まぁ……そんなこと言える立場じゃないけど、そうなるな」 「「…………」」 俺の真剣な表情に二人とも考えこんでるようだ。 先に口を開いたのは早苗の方だった。 「私は構いませんよ。負ける気がしませんし」 なんでこんなに強気なんだろう。 「なっ……、わかったわよ……『私も』負けるつもりはないしね」 霊夢も対抗意識バリバリだなぁ…… 「二人とも、すまん、そしてありがとう」 「いえいえ、○○さんは私の将来の旦那様ですからー♪」 「ふん、今回は許してあげるけどこれ以上「好きになった」とかいう女増やしたら今度こそ殺すわよ?」 「その辺はもう重々承知しております……」 あえて早苗の脳内妄想トークはスルー 「とりあえず今日の所は私は帰りますね。お二人とも、お邪魔しましたー」 と以外にも早苗はさっさと帰ってしまった。 「随分あっさりと帰ったなぁ……」 「気を使ってくれたんでしょ、正々堂々と勝負ってところね」 俺の何気ない呟きに霊夢が返す。 「さーてと、晩御飯の準備しようっと」 霊夢は霊夢でさっきまでの修羅場空間が嘘のようにいつもの生活に戻ったようだ。 俺は料理をする霊夢の後姿を眺めながら どうにかして片方じゃなくて両方と付き合う方法はないかなぁなんて考えていた。 少々gdgdになった気がしなくも無いが終わり
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ゆき兄ハーレム王国 開幕 とある山奥。 ほぼ完璧に外界から隔絶された場所にゆき兄ハーレム王国がぶっ建てられた。 人口はかろうじて数百人程度である。 ~ゆき兄キャッスル3階玉座~ 俺「あー、眠い…」 高「…で、現在野菜類の供給率が落ちていて これをしのぐために外界との接触もやむを得ず…って聞いてるのか?」 俺「あー、聞いてる聞いてる…」 高「少しは真面目にやってくれ」 俺「だからお前がいるんだろ?」 無駄に装飾品が大量についたドアが開いた。 入ってきたのは腹筋だった。 腹「外道がBランクの女の子に手を出したぞ」 俺「またか…あのアホは…」 高「処分は?」 俺「トンカツ部屋にぶち込め、今回は一週間ぐらい閉じ込めておけ」 高「小川が怒るぞ」 俺「かまわねーよ…ああ、クソ、まだ眠い…眠気覚ましに散歩してくるわ…」 ~ゆき兄キャッスル2階廊下~ 適当に歩いていると向こう側から猛烈に走ってくる小さい影があった。 ??「めがっさー!」 俺「ちゅるやさんか」 ち「ゆき兄丁度よかったにょろ! 僕がめがっさ買い溜めしておいたプリンが無くなってるにょろ!」 俺「地下の大型冷蔵庫に移されたんじゃね?」 ち「わかったにょろ!見てくるにょろ!」 俺「いってらっしゃーい…(2~3個食ったけどバレなきゃいいな)」 ~ゆき兄キャッスル東塔2階螺旋階段~ 誰か降りてくる ??「ん、ゆき兄どうしたん?こんな所で」 俺「黒やんか、散歩中だよ」 黒「そっすかww」 俺「デートか?」 黒「へへww」 俺「猫の世話もちゃんと頼むぜ?」 黒「おkおk、んじゃ行って来ます」 俺「ういよ」 ~ゆき兄キャッスル東塔1階~ ??「今から俺の部屋こない?」 女「えー」 ??「大丈夫だよ、何もしないって」 女「うーん…ごめんなさい!」 ??「あ、ちょ!」 俺「はいはい、お疲れ様。神楽君」 神「あ、ゆき兄…」 俺「まぁ…頑張れ」 神「うん…」 ~ゆき兄キャッスル東塔ー中央塔1階渡り廊下~ 誰か会話している。 ??「ゆきちゃん本当に攻略難しいな…」 ??「正直、他の子狙わないか?」 俺「ゆき狙うのはかまわんけど一応命に気をつけろよ、えび助に天君」 え「うお!びっくりした!」 天「ちすww」 俺「何か2人が並ぶと名前的にえび天みたいだな」 え「戒名つけたのはゆき兄じゃないかwwwwwwww」 天「やっぱゆきちー狙いは命を賭ける必要性があるか…」 俺「まぁ頑張って」 ~ゆき兄キャッスル1階中央塔玄関ホール~ 俺「ハーレム王国な割に女の子が少ないのが問題ありあり…」 俺「キノコさんに平山さん、ABCさんに、あやちかともか、絵里さん、そんでリカか…後は全部名無し」 俺「ゆきは俺の対象外だし…トンカツは嫌だしな…」 俺「建国したのはいいが、そう簡単に手を出せないというのが問題だ…」 俺「エロマンガの世界ならよかったのにな…」 俺「…部屋に帰って寝よ」 ~ゆき兄ハーレム王国トンカツ専用エリア~ 現在ここには4人いた。 うち1人はこのエリアの主。 うち2人は望んでここにいる奴。 最後の1人は身の程知らずの行動でぶち込まれた奴である。 外「だあああああああ!!ちくしょおおおお!!」 小「うるさいなぁ…」 剣「外道うぜぇwwwwwwwwwwwwwwww俺らの邪魔すんなwwwwwwww」 ト「弱い奴に限って吼えるのよね」 外「あああああ!ちくしょおおお! 何で俺がちょっと可愛い女の子に手を出したぐらいでこんな所に!」 ト「いいじゃない、楽しみましょう?」 小「ああ…トンカツ様…」 剣「やべ…俺の竹刀が反応して…」 外「気が狂いそうだ…」 ト「でも、あんた達にも飽きたわねぇ…」 小「そんな!」 剣「何でもしますから僕等を見捨てないで下さい!」 ト「そうね…じゃあこの国を乗っ取って私の逆ハーレム王国でも作りましょうか?」 小「それはいい考えですね!」 剣「僕等もお手伝いします!」 外「(それだとまだゆき兄が王の方がいいような…)」 ト「アンタはどうするの?」 外「俺?」 ト「そうよ、アンタしかいないでしょ?」 外「いや、俺はー…」 ト「あんな奴の思い通りにさせておいて悔しくないの?」 外「…」 ト「いいじゃない…女の子に興味なんて無いからそっちのほうはあなたに全部まかせるわ…」 外「…いいだろう、手を組んでやるよ…」 4人「アーハッハッハッハッハ!!」 ~ゆき兄キャッスル3階私室~ 俺「あー…キノコさんかぁいいよキノコさん…」 キ「…すー…すー…」 俺「寝顔っていいなぁ…」 ドアが開いて高橋が入ってくる 俺「なんとまぁ…無粋だな…」 高「トンカツと小川と剣三郎と外道が反逆した」 俺「え?マジで?」 高「マジ、今玄関ホールで腹筋が抑えてるが突破されるのは時間の問題だろうな」 俺「あちゃー…」 高「どうする?」 俺「戦闘可能な人員は全員対象の排除に、所詮4人だ。数で押せ。 戦闘不可能な奴等は全員避難。地下室辺りに。」 高「ちなみにけっこうな人数が寝返った」 俺「え…?」 高「そりゃあ、こんな独裁政治だと寝返る奴も多いよなwwwwww 特に扱いが不遇な低ランクの男とかはwwwwwwww」 俺「笑ってないで何とかしろよ」 高「はいはい…じゃあ鎮圧に行って来ますよっと…」 俺「戦争ってのは相手のキングを取れば勝ちだ、トンカツを討て」 高「尽力するよ」 ~ゆき兄キャッスル1階中央塔玄関ホール~ 腹「中に入れさせるな!ここは死守しろ!」 兵「はっ!」 腹「外道…血迷いやがって…」 ~ゆき兄キャッスル西塔裏~ 小「高橋が本気になると厄介だからな… 兵力のほぼ全てが正門に集中してるうちに速攻でゆき兄を倒す奇襲作戦だぜ…」 剣「ところで外道は?」 小「東塔から侵入だってよ」 剣「協調性がないな」 小「まぁそのうちトンカツ様に忠誠を誓うさ… よし、開いたぞ」 兵「!?…貴様らそこで何を!?」 剣「っし!」 ズバシュ! 兵「がぁぁ…」 小「お見事」 剣「さっさと中に入ろうか」 ~ゆき兄キャッスル東塔裏~ 外「何でついてくるんだ?」 ト「あら、嫌かしら?」 外「かなり」 ト「…ふふ…(カチャカチャ)」 外「ちょ…何を!止めろ!ズボンを脱がすな!(何て力だ…!)」 ト「いただきまぁす…」 外「ぐおぉおおおああああ!!あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ!!」 ~ゆき兄キャッスル西塔1階~ 小「…!」 剣「どうした?」 小「なんだか猛烈に嫌な予感がした」 剣「…急いでゆき兄を討とう…」 小「ああ…」 兵「あっ!お前ら!」 剣「っし!」 ズバシュ! 兵「がはっ…」 剣「行け」 小「悪いな」 兵「侵入者だ!」 剣「…ここは通行止めだ…行きたきゃ俺を倒していけよ 雑魚が何人来ようと問題ないけどな…!」 ~ゆき兄キャッスル1階中央塔玄関ホール~ 天「ドアの完全封鎖完了っす」 神「女の子達は全員避難完了です」 黒「猫も全部。猫部屋に」 え「ところで、ゆきちゃんがいないんだけど…」 腹「ゆきちゃんは放っておいて大丈夫だろう… しかし、このドアもすぐに破られるだろうな…」 兵「西塔に侵入者です!!!」 腹「何だと!」 高「こっちは陽動だったみたいだな… 敵の主力が数人すでに入り込んでる」 腹「高橋… くそ!まさか外道にそんなことを考える頭があるとは!」 高「どうかな…少なくとも作戦を考えたのは外道じゃないな…」 腹「どうする?」 高「…そうだな。どのみちこちらが不利なのは間違いないな 避難民も大量に抱えてるし、食料が持たない… 速攻でかたをつけるしかない」 腹「で、具体的な策は?」 高「向こうが極少数を城の中に送り込んでくるなら… こちらも極少数で城の中の奴等を叩く 通常の兵士は全員で正門から流れ込んでくる敵の兵士を叩け 地の利はこちらにある」 腹「わかった、従おう」 高「俺はゆき兄についておく 腹筋は黒と一緒に東塔へ えびと神と天は西塔へ行ってくれ」 全「了解!」 ~ゆき兄キャッスル東塔裏~ 外「が…かはっ…」 ト「ごちそうさま」 外「俺が…こんな…簡単に…」 ト「どう?私に忠誠を誓うなら…いつでもこの快楽をあげるわよ…?」 外「…くそ…」 ト「ふふ…まぁしばらく時間をあげるわ? 足腰がしっかりしてきたら追いかけてきなさいね?」 外「ちくしょおおおおおおおおお!!!!!」 ~ゆき兄キャッスル西塔1階~ 剣「ち…めんどうな奴等が来たな…」 え「あ!剣三郎だ!」 天「ちょwwww何でここにいるのwwwwww」 神「おまwwwwww何やってんのwwwwww」 剣「この国を作り変えるんだよ」 え「反乱起こしたのお前らかよwwww」 神「トンカツ乙wwwwww」 剣「あの人を馬鹿にするな…例えお前らでも死んでもらうぞ…」 神「うわ…こいつマジだ…」 天「恋は盲目か…」 え「気乗りはしないけどやるしかないな…」 剣「僕の剣の錆にしてやるよ…」 ~ゆき兄キャッスル中央塔2階ホール~ 小「…高橋か」 高「小川か…」 小「退け」 高「断る」 小「例えお前でも邪魔すると容赦しないぞ?」 高「ああ、俺も容赦はしないから、安心しろ」 小「いいね…!」 高「来いよ…!」 ~ゆき兄キャッスル東塔1階~ 腹「こちらに侵入者はいないのか?」 黒「そうみたい…」 ??「あら、こんなところにいい男が2人も」 腹「!?」 黒「誰だッ!?」 壁に亀裂が走ると同時に轟音と振動が響き 大穴が開き、そこから現れるは魔の具現 ト「貴方たちも食べてあげるわ」 黒「と、と、とんかつ…」 腹「ひるむなっ!!叩き斬れっ!」 ~ゆき兄キャッスル3階玉座~ 俺「いつの時代も…王は新たな王に倒される…」 俺「いつかこうなるとは思っていた…」 俺「ただ、最悪なのは…反乱を起こしたのがトンカツとはな…」 俺「…負けないさ…俺達は…」 ~ゆき兄キャッスル中央塔1階玄関ホール~ 兵「門が壊されたぞおおおおおおおお!!」 兵「皆殺しだああああああああ!!」 兵「うおおおおおおおおおおおおお!!!」 敵「モン…アイタ…」 敵「タオセ…タオセ…」 敵「ゴォオオオオオオ!!!!」 ~ゆき兄キャッスル西塔1階~ 剣「はぁっ!!」 剣三郎の持っている剣は蛇のようにうねり獲物を噛み[ピーーー]ような勢いで襲い掛かってくる 3人はかろうじてこれを避ける え「うお…!?」 天「あの剣、伸びるのな…」 神「相当なリーチだぞ…気をつけろ」 剣「お前ら…ゆき兄に媚びへつらって何が楽しい? 不公平なランク付けされて何が面白い? こんな国…滅ぼしてやろうよ…」 え「トンカツがトップに立つぐらいならまだゆき兄のほうがいいな」 天「同感、それに別に媚びてるわけでもねーしな」 神「トンカツじゃあなー…」 剣「愚か者どもがあああああ!!!」 剣三郎の怒気は世界を揺るがすかの如く 神「っち!」 天「リーチが長すぎるな…」 え「せめて懐に入れればな…」 ~ゆき兄キャッスル東塔1階~ 腹「がは…」 黒「腹筋!腹筋!」 ト「中々おいしかったわよ」 腹「化け物か…攻撃が効かない…」 ト「さ、次はあなたの番よ?」 黒「舐めるなっ!!!」(シュッ) ト「消えた!?」 黒「こっちだっ!」 トンカツの延髄に剣が振り下ろされる が、剣は弾かれる 黒「くそ!!」(シュッ) ト「何てスピードなの…」 黒「迦楼羅の名は伊達じゃないぞ!」 トンカツのわき腹に剣が突き立てられるが それすらも弾かれる 黒「何でだ!?」 ト「…あなたの攻撃なんて風が肌を撫でているぐらいに過ぎないわ」 黒「くそおおおおおお!!」 何度も何度も剣を振り、刺し、突き立てる だが、その全てを受けてトンカツは全くの無傷だった そして体勢がよろけた黒翼天の足に何かが絡みつく 黒「なっ!?」 体勢を崩して転倒する黒翼天 足に絡みついたのはロープだった ロープの先に…いたのは…外道 ト「あら?やっと忠誠を誓う気になったのね?」 外「…黙れ…俺は俺の意思でやってるんだ」 ト「ふふ、まぁいいわ…それじゃこの子をいただきましょう」 黒「うあああああああああああああああああ!!」 ~ゆき兄キャッスル西塔1階~ 剣「…ちょこまかちょこまかと逃げやがって…」 天「くそ…接近すらできないとはな…」 え「段々と避け切れなくなってる…このままじゃマズイ…」 剣「大地を飲み込む蛇の顎よ!我が敵を討つ白蛇と化せ!」 神「まずい…まだ何かやる気だぞ…気をつけろ…!」 剣「飲み込め!神速なる白蛇の顎よ!!」 剣より放たれた白い光は一瞬のうちに神を呑み込む 神「うおおあああああああああああああああ!!」 天「な!?」 え「神楽君!!?」 剣「散れ!純白の蛇を紅き蛇に染めて!!」 神「がはっ…」 光が消えた後、口から大量の血を吐き 神楽はその場に倒れこむ。 天「おい!おい!しっかりしろ!」 え「やめろ…今は目の前の脅威に全力で抵抗しろ」 天「くそおおおおおお!!」 剣「次はどちら呑まれるかな…?」 ~ゆき兄キャッスル2階中央塔2階ホール~ 小「ざまぁないな…」 視線の先には血を流し、今にも倒れそうな高橋がいた 高「くそ…攻撃が見えない…」 小「高橋…今からでも遅くない、こちら側に来ないか? お前のそのルックスと頭脳はとても有益だよ」 高「はは…悪いな… 俺はゆき兄を裏切るつもりはねぇんだよ… うざくて…馬鹿で…空気読まないけど…親友だからな…」 小「…じゃあここで終わってしまえ!」 ??「させないッ!」 小川の遥か後方より 剣が飛来し、小川の身体をかすめる 小「がっ!」 高「ピュアハート…」 ピ「ごめん、遅くなった」 高「すまない…助かった」 小「どいつもこいつも…!お前らそんなにゆき兄がいいのかよ!」 ピ「ゆき兄がいいんじゃない、ゆきがいいんだ」 高「トンカツよりかは数倍ゆき兄の方がいい」 小「ぶっ潰してやる…!ゆき兄の首を塔の最上階に吊るし上げてやる…!」 高「気をつけろ…小川の攻撃は…見えない…」 ピ「…了解」 ~ゆき兄キャッスル東塔1階~ ト「さ、早く行きましょうか」 外「…」 ト「どうしたのかしら?」 外「やっぱり…お前とは手を組まない…」 ト「あらあら…強情ね」 外「確かに…俺はゆき兄を失脚させたかったが… 関係無いこいつらを巻き込みたくはなかった…」 足元に転がる 黒翼天と腹筋を見て、外道の心は揺らいでいた ト「馬鹿ね、何かを変えるには犠牲はつきものよ」 外「…とにかく…俺はもうお前には協力しない」 ト「無理な相談ね…だって貴方は…」 外「…!?…な、なんだ?手が…!」 ト「もう、私の物よ」 外「馬…鹿な…意識…が………」 ト「フフフ…さぁ行きましょうか…」 外「はい…」 ~ゆき兄キャッスル3階玉座~ 俺「戦闘が始まってる…」 俺「俺は…見守る事しかできない…」 俺「王は前線で戦ってはいけないのはわかってる…」 俺「もどかしい…な」 ~ゆき兄キャッスル西塔1階~ 剣「呑み込め!金色の蛇の顎よ!全てを喰らい焼き尽くせ!」 辺りに金色の粉が散布される 天「何だ…これ?」 え「これは…!伏せろぉおおおおおおおおお!!!!!」 天「え?」 剣「もう遅い!吹き飛べ!!!」 金色の粉は一瞬輝きを更に増し その刹那、辺りに爆炎を撒き散らす 天「うああああああああああああああああ!!」 え「くそ…!!」 爆炎の後に残るのは肉の焼け焦げた匂い え「ちくしょう…!ちくしょう…!」 剣「戦意喪失か…」 え「こんな…こんな人殺しがお前らの理想か!?」 剣「違う、俺たちの理想はこの国をひっくり返す事だ 人を殺したいわけじゃない」 え「同じ事だろうが!何でなんだよ! 何でそんな簡単に昔の仲間を[ピーーー]ことができるんだよ! お前は何がしたいんだよ!目を覚ませってんだよ!!」 剣「…飲み込め…黒き蛇の顎よ…」 え「ちくしょおおおおおおおおおおおお!!!!」 戦闘が終わり、残るは死の静寂 掻き消すのは誰に問うたわけでも無い、呟き 剣「歴史は常に…勝った方が正義とされる… お前たちにもいずれわかるさ…」 ~ゆき兄キャッスル1階中央塔玄関ホール~ 兵「う…がぁ…」 兵「何なんだ…こいつら…」 兵「なぜ…平気なんだ…」 敵「タオセ、タオセ」 敵「ユキ兄ヲタオセ、タオセ」 敵「アノカタノ、タメニ。タオセタオセ」 ??「行かせないッ!!」 大量の銃弾が敵兵に降り注ぐ まるでドミノ倒しのように倒れていく 銃弾の先には固定式のガトリング砲を構えたキノコさんがいた キ「寝てたら凄いことになってた… とりあえずここは死守しないと…」 銃弾の雨を食らってもなお立ち上がろうとする敵兵の頭を叩いて周る 小さな影が1つ ち「ここはめがっさ通行止めにょろ! ネギでも食ってろにょろ!プリンよこせにょろ!」 敵「タオセ…タオセ…」 1回倒れたぐらいで見せ場が終わると思ったら大間違いだぜ!? ~ゆき兄キャッスル中央塔2階ホール~ 高橋の腕から鮮血がほとばしる 高「ぐ…」 小「ははははは!!結局2人になっても同じだったな!」 ピ「何でだ…!?なぜ攻撃が見えない?」 小「お前らには永遠にわからないだろうな!!」 ピュアハートの肩の肉が裂け、血が噴出した ピ「うあああああ!!」 小「あはははははは!」 高「………剣じゃない…剣にしてはリーチが長すぎる… それに小川が何もしてないのに斬られるってのは…」 ピ「そろそろフィナーレだよ!まずは高橋!お前からだ!」 高「………!!」 高橋の胸が抉れて、赤い液体が辺りに散らばる ピ「あ…あ…!!!」 高「…捕まえた…!」 小「…!しまった!」 何も無い場所を掴んでる高橋の手からは血が流れ落ちていた 高橋はすでに血まみれで力が入るはずもない だけど、その手は「何か」をしっかりと掴んでいた ピ「それは…?」 高「よく聞いてくれ…ピュアハート… 小川の武器は…極端に薄い…光を屈折させるリングのようなものだ…」 小「っち…!」 高「だから…俺達には見えなかったんだ… そして小川をそれを…どうにかして…遠隔操作している… …小川が…トドメを狙ってくる瞬間を待っていた…この時しか…掴めないからな…」 小「それ以上喋るなぁああ!!!」 高「馬鹿なやつだぜ…素直に出血多量で倒れるのを…待てばよかった…のにッ!!」 高橋の身体が一瞬ビクンと跳ねて血が噴出する 小川のリングは高橋の命を切り裂いた 高「あと…は…頼…」 ドサリと崩れ落ちる高橋 手向けの花の名は…死の安らぎ ピ「うああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」 小「…例え…正体がわかったところで… 貴様に避けれないことに変わりはない!」 ピ「…お前は…許さない…絶対に…」 高橋の剣を取り血が滲むほどの強さで柄を握る ピ「この剣で…貴様を討つ…」 ~ゆき兄キャッスル3階玉座~ 俺「幸せな未来は不幸無しに掴む事は出来ないのか…?」 俺「人は皆…辛いことから目を背ける…」 俺「皆が戦っているのに…俺だけこうして座っている」 俺「…辛いな…王ってのも…」 ~ゆき兄キャッスル東塔1階~ 猫「にゃあ…」 小さな猫が一匹 黒翼天の周りを回る 猫「にゃー…」 軽く頬を舐める 黒翼天に動きはない 猫「にゃおん…」 ウロウロと困ったように子猫は回る だけど、黒翼天は動かない 猫「にゃーん!にゃーん!!」 主人の死を嘆き、悲しむ声が塔にこだまする 黒翼天の手が、小さく動いた 猫「にゃー!にゃー!!」 声は、確かに届いた。 黒「…ごめんな…ミルク…まだだったよな…」 ゆっくりと起き上がり 子猫を抱きかかえて、瞳に確かな炎を宿して彼は立つ 黒「そうだよな…俺が逝ったら誰がお前の世話をするんだって話だよな… …まだ…足元がおぼつかないけど…まだ俺は…やれる…」 フラフラと壁に手をつきながら、螺旋階段を上がろうとする黒翼天 腹「待て…」 黒「!」 腹「これを…俺の剣を…」 黒「…ああ…」 腹「まかせ…た…」 黒「ああ!ああ……まかせてくれ…!」 ~ゆき兄キャッスル西塔1階~ 動くものは無くなった場所に 足音が響いた ??「…お前ら…」 返答は無い 足音の主は 3人のボロボロになった衣服を整え しばしの黙祷を捧げた 床に一滴の雫が垂れた そして足音の主は螺旋階段を駆け上がっていった 神「…見たか?今の?」 え「見た…」 天「さっきの爆発のショックで目がよく見えなくなってんだけど…誰だった?」 神「たまにこういう事があるから…ここにいるんだよな」 え「全くだな…」 天「え?…結局誰だったの?」 え「なぁ…俺達…このまま寝てるわけにはいかないよな…」 神「さすがにそれはかっこ悪いよな…」 天「いや…ちょっと…質問に答えてくれ」 え「剣三郎には敵わないけど…中央の雪崩れ込んでくる奴等を食い止めるぐらいなら出来るよな…」 神「はは…女の子だけにまかしとくわけにはいかねーよな…」 天「おーい…」 ゆっくりと神楽が立ち上がる 続いてえび助が立ち上がる え「大丈夫か?天君…」 天「ああ…大丈夫…」 神「肩貸してやるよ…」 天「悪い…」 3人は中央塔へと向かう ぼろぼろの身体に鞭を打って。 守るために。 え「…ゆきちゃん…剣三郎のこと…頼んだよ」