約 664,688 件
https://w.atwiki.jp/izjij939fzs/pages/6.html
きょうはおなかのみぞおちの辺がビリビリするような身体感覚で痛む感じだったので、総合病院厚生中央病院に行ってきました。 さいたま市浦和区ご出身の医師の池ノ内先生によればできれば精密な検査を行なってみたほうがいいということらしい。 正直、知らねーよって感じ。 それはそうと、いい香りのするブレックファーストはひやめしと、クロアナゴ(トウヘエ)と鳴門産のわかめのお味噌汁 かな~り美味そうでしょ? 食べるの遅いから30分かけて食べ終わり、8時50分に自宅をおさらば たま~に立ち寄る北海道釧路市に店舗を構えているセブンに入店して、ウコンの力を買いました(^^) 最寄りの八川駅まで京都醍醐地区を走るコミュニティバ、およそ45分。駅中の自動販売機でジンジャーエールを購入。 普段通りのルーチンですから(^^)。 東京急行電鉄 田園調布-日吉間の電車の中では、音楽を聴く 出勤したら、両方の肩こりの不快感を耐え忍びながらルーチンのヤフートップラインを見てみると 今朝のニュースは・・・ ↓↓ [映画.com ニュース] アイドルグループのAeLL.(エール)が7月7日、世界文化遺産に登録された富士山に初めて登った。「苦しかった。途中で何度も心が折れそうになった。でも、やっぱり爽快な気分」。篠崎愛は「登山なんてしたことなかったから、不安だったけど最高の七夕を迎えることができた」と目を輝かせた。 【フォトギャラリー】篠崎愛らAeLL.も駆けつけた!舞台前夜、松山千春を熱唱 西恵利香が「今まで、富士山をナメちゃいけないって聞かされるばかりだったけど、今度は私たちが富士登山をナメちゃいけないと堂々と言うことができます」と胸を張れば、鷹那空実は「自然の中で雲海を体験したのは初めて。東京スカイツリーが下に見えるんだからね」と快心の笑み。石條遥梨は「どこが登山道か分からなかった。岩がいっぱいあって、富士山がこんなにゴツゴツした山とは思わなかった」と目を丸くした。 今回、本八合目「胸突江戸屋」で世界遺産登録記念のコラボグッズを七夕にあわせ限定販売開始したことから富士登山が実現。6日深夜に都内を発ち、7日未明に静岡県側の須走口五合目に到着。仮眠を取り、御来光を見た後、早朝6時半から登り始めた。11時頃に鷹那が一番乗り。続いて篠崎が到着した。「4人の中で絶対に負けたくなかった」と意地を見せた。 AeLL.は、人気グラドル篠崎を中心に結成された4人組。おととし4月にシングル「エコロジーモンキーズ」でデビュー。健康、エコ、環境を活動テーマに掲げ、これまでシングル4枚とアルバム1枚をリリース。山梨県南アルプス市ではファンとともに耕作放棄地を開墾して作物栽培を行う“AeLL.村”も開設している。富士山でも「ゴミ問題などをアピールしていきたい」。 世界遺産登録を記念した絵馬にそれぞれ願いを記し、7日のうちに下山。翌8日には都内でライブをこなした。ハードスケジュールに、篠崎は「やれるんだったら座ってライブをやりたい」と苦笑いだったが、元気にステージで歌い踊った。 富士山本八合目の江戸屋からはFM NACK5が連日、富士山情報を放送するほか、元NHK新潟でキャスターを務めていた大西蘭、モデル出身で俳優の松下幸司とだいすけが2カ月間滞在して過酷な富士山の生活を体験する。(映画.com×文化通信.com) (この記事は映画.comから引用させて頂きました) へー・・・ 正直、知らねーよって感じ。 まあそれは置いといて 多分次の更新は明後日になるかも・・・ カミングsoon! Todeyのどーでもいい一言 おとといに感じたこと。今からちょうど2.5年前に、青森県青森市に位置するTOKIMEKI 彩風堂で偶然に顔見知りになった井利元氏は、たいそうな趣味人だ。 彼はおとといの日のことをしゃべってくれた。あの日はバブルの歴史 チューリップ恐慌からインターネット投機へとカルロス・ゴーンと英語を話すを流し読み。ブルーレイでユー・ガット・メールを鑑賞したあと、フードプロセッサーを使って、茄子とささみの揚げびたしを調理。その後、アビジャン(コートジボワール)に在住する専門学校時代の同期の友達とメールで連絡を取り合う。 正直、知らねーよって感じ。こういうふうに思った自分が・・・
https://w.atwiki.jp/kairakunoza/pages/552.html
時期は夏真っ盛り。 窓の外に見える景色は、アスファルトより上昇する熱気のせいでゆらゆらと形を変える。 元気に鳴くセミ達の声が、壁1枚を隔てた、この部屋の中にまで聞こえてきた。 窓を開けると、それはもう一種の騒音ともいえるほどにけたたましい。 私は健康のことを考えて、クーラーではなく扇風機で過ごしている。 しかし、今日はこの夏一番の暑さと言われているだけあって、扇風機だけでは 流れる汗が止まることはない、聴覚的に暑さをもたらすセミの声もあいまって…… 扇子を持ち出し片手で仰ぐ、もう一方の手では、本のページを捲る。 しかし、首を振る扇風機が風を送ってくるたびに、勝手にページが捲れてしまう。 「泉さん…遅いですね」 誰もいない部屋で独り言を呟いた。 今日はなぜ部屋でじっとしているか、それはあの方を待っているため。 これは一昨日のこと…… 『ねぇねぇみんな、今度の日曜、みゆきさん家行こうよ!!』 『え?』 泉さんはそんなことを言いだした。 『はぁ?いきなりなによ』 『だってぇ、みゆきさんの家だけ行ったことないんだもん』 『そりゃそうかもしれないけど、まずはみゆきの家の事を考えてから言いなさいよ』 『私は……別に構いませんが』 確か今週の日曜日は何も予定は……なかったと思います。 『よし!決まりだね!!』 泉さんが、机に両手を突いて立ち上がる。 『悪いけど、私は無理よ』 『あ、私もちょっと無理かも』 『ふぇ?なんで?』 『うちのクーラーの調子が悪いみたいだから、家族全員で電気屋さんに行くのよ、新しいの買いに』 『むぅ……そっかぁ…それじゃあ仕方ないか』 意気消沈といった感じで、両手をぷらーんと力なくぶら下げる泉さん。 そして目を瞑り、腕を組みながらこう言う。 『仕方ない……日曜はみゆきさんと2人でフォーリンラヴするとしますか』 『みゆきに何かしたら、月曜日ひどいことになるわよ?』 かがみさんが、背後にメラメラと炎を携えて、拳を鳴らした。 さすがの泉さんも、おずおずと後づさる。 手を前に翳して、防御の体勢をとりつつ言った。 『か、かがみぃ~ただでさえ熱いのに萌えないでおくれよぉ~』 『いま燃えるの漢字が違かったような気がするんだけど』 『気のせいさね』 いまだ眉間に皺を寄せて、睨みつけてくるかがみさんを軽く流す泉さん。 『そんなわけで、日曜日みゆきさんの家行くね?』 『あ、はい…何時頃がよろしいでしょうか』 『みゆきさんの都合のいい時間でいいよ』 『日曜は特に用事がないので何時でも構いませんよ』 『じゃあ午後でいいかな?1時くらい』 『はい、ではそのくらいでお願いします』 楽しそうに予定を決める私達を見ながら他のお二人は 『……』 『お姉ちゃん、やっぱり行きたいの?』 『え!?いや別に、こなたと一緒に行きたいわけじゃ!!』 『え?いや誰とじゃなくて、ゆきちゃん家に……ていうか「こなちゃんと」なんて、一言も言ってないんだけど』 『あぅぇ!!い、いや、その……』 つかささんの発言に言いよどみ、顔を赤くするかがみさん、泉さんはそれに全く気がついていない様子。 泉さん、肝心な時にタイミングが合わないようですね。 『そんじゃ、そんな感じでいいかな…そろそろ授業始まるし』 『はい、それでお願いします』 『かがみも早く戻らないと遅れるよ?』 『ふぇ!?あ…そ、そうね』 『なんで顔赤いの?』 『し、知らないわよ!!』 更に顔を赤くしながら教室を出て行くかがみさん。 つかささんはクスクスを笑いながら見送る。 そして狙ったかのように、午後の授業が始まる合図が鳴った。 『あ~午後の授業めんどくさいなぁ~』 『ふふふ』 そんなことを言いながら、泉さんは自分の机へと戻っていった。 そして今日が、その日曜日。 泉さんが来るはずの時間から、40分ほど経っている。 そういえば前にかがみさんが、泉さんは時間にルーズだと言っていました。 もう少し待ってみて来ないようでしたら、電話をかけてみることにしましょう。 そう思った矢先 ピンポンと、家のチャイムが鳴る。 泉さんでしょうか、本を閉じて玄関へと向かった。 「あ、いま開けます」 夏の暑さにも関わらず冷たいままのドアノブに、少しだけ涼みながら扉を開ける。 そこには、ノンスリーブにミニスカートという、ラフな格好の泉さん。 その顔には汗の粒がキラキラと光を反射させていた。 左手にはかばん、右手にはお菓子が入っているであろう袋、泉さんが持つにはどちらも少し大きいような気がした。 「みゆきさんこんちゃ~、いや~今日も暑いねぇ」 「こんにちは泉さん、本当暑いですよね」 お決まりであろう挨拶を交わす私達。 「はやくクーラーのある部屋で涼みたいものだよ」 「あ、申し訳ないのですけれど……クーラー自体はあるのですが、つけていなくて」 「な、なんですとぉ~~~~!!」 泉さんは相当驚いた状態で固まってしまっている。 「私、普段は扇風機だけで過ごしていますので」 「この暑さを扇風機だけで過ごせるなんて……さすがみゆきさん」 何が流石なのかは分かりませんが、取り合えず家に上がってもらうことにしました。 お菓子の袋を受け取り、部屋へと案内する。 うぅ~…などと唸りながら私の後をついてくる泉さん。 しかし部屋に入るなり 「おぉ~、ここがみゆきさんの部屋!!予想通りの知的な部屋だぁ!!」 などと発言……やはり泉さん、こんなときでもリアクションは忘れないんですね。 「にしても暑い……」 すぐに意気阻喪、泉さんの特徴でもある、頭のてっぺんに跳ねる髪の毛もフニャフニャと だらしなく垂れてしまっている。 「クーラーつけましょうか?」 「いや、大丈夫……せっかくみゆきさんが、エコに取り組んでいるというのに、私が邪魔してはいけない!!」 いえ、別にエコというわけでは…… 「取り合えずみゆきさん、飲み物を……水分を失いすぎて、枯れてしまいそうだ」 「は、はい」 部屋を出て、台所へと向かい、冷蔵庫の中に作り溜めしてある麦茶を取り出す。 お盆にコップ2つと麦茶を乗せて部屋へと向かう。 ドアを開けると、泉さんが私のベッドで寝転がっていました。 「ん~~、みゆきさんのベッドいい匂~~い♪」 「い、泉さん」 体を伸ばしたり丸めたりする泉さんは、まるで子猫のよう。 その様子を見ていると、体が妙にうずうずします。 「……」 「みゆきさん?」 泉さんは、仰向けの状態から、ゴロンと半回転してうつ伏せになり、肘で上半身だけを起こす。 こちらに顔を向けてかわいらしく首を傾げた。 「い、いえ…その、麦茶をお持ちいたしましたので」 「お~サンキューみゆきさん」 テーブルの上にお盆をおくと 泉さんは、麦茶をコップに並々と注ぎ、一気に飲み干した。 「ゴクッゴクッ……っぷはー、汗かいたあとの麦茶は格別だねぇ~」 「ふふ、おじさんみたいですよ泉さん」 「いやぁ父子家庭だと、どうもお父さんの影響か、こんな風になってしまうのだよ」 「そういうものなんですか?」 「そういうものなんです!!」 人指し指を私の鼻先にビシッと突きたてる泉さん。 そんなに力説しなくてもいいんじゃないでしょうか…… 「そういえばおばさんは?」 「母は、今日用事があるようで遠出しています、少し遅くなると言っていました」 「ふ~ん」 泉さんは特に考えるでもなく、言葉を続けた。 「さてと、何して遊ぼうか……ゲームとか漫画は無理だから…」 泉さんは、目をギュッと瞑って腕を組み、うんうんと唸りながら考えている。 ふと、なにかを思いついたように顔を上げた。 「よし、トランプやろう!!」 「トランプ……ですか?」 「そうトランプ!!」 またもや人指し指を私の鼻先にビシッと突きたてる。 「ババ抜き、ポーカー、スピード、ブラックジャック、神経衰弱なんでもOK!!みゆきさんは何がいい?」 トランプですか…やるのは久しぶりかもしれません。 「それでは……7並べなどはどうでしょうか?」 「7並べか……いいね、やろう!!」 早速泉さんはトランプを……と思ったのですが。 「そういえばトランプないや」 「あ、それなら確かこの辺りに……ありました」 引き出しの奥のほうにしまってあったトランプを引っ張り出す。 黒を基調としたデザイン、中央には鳥を模ったレリーフが掘ってある。 少し色あせた表面が、子供の頃の思い出を蘇らせてくれた。 「お、これはまた随分と西洋を感じさせる、アンティークなトランプだねぇ」 「はい、私がまだ幼稚園生くらいだった頃、骨董品を取り扱うお店で、母に買ってもらったものなんです」 「へ~」 泉さんは興味津々と言った様子でトランプと見つめる。 「ねぇみゆきさん……」 「なんでしょうか?」 「みゆきさんの子供の頃の話……聞かせてほしいな」 「私の……子供の頃、ですか?」 突然、私の昔話を聞きたいと言いだした。泉さんの顔を見ると、いつもは見せることのない 真剣な眼差し、そして少し微笑んでいるような表情で私を見ていた。 じっと見つめていると、吸い込まれてしまいそうな瞳。 心の中を見透かされているような感覚がした。 何でも話してしまいそうになる、思わず触れてしまいそうになる…… 私は泉さんから、目を離せないでいた。 「はい」 無意識に返事をする、まるで洗脳されてしまったように…… 「ありがと」 いつものフニャッとした顔に戻っていた。 今のは…白昼夢だったのでしょか…… 「そうですね…あれは小学校1年生くらいの時でしょうか」 さっきまでの感覚が嘘のように消え、言葉がすらすらと出てきた。 それから私達は、お互いの話をした。 私の子供の頃の話、泉さんの子供の頃の話、泉さんが私に持つ印象、私が泉さんに持つ印象…… 泉さんは私に対してコンプレックスを持っているようですけど 私もまた、泉さんにコンプレックスを持っていました。 小さな体、人懐っこい性格、いつも前向きなところ…… 私にないものをたくさん持っていることが、すごくうらやましかった。 そして、そんな泉さんが友人であることが、誇らしかった。 すごく楽しくて、時間が過ぎるのがあっという間で、気がつけば時計の針は7時を指していた。 「7時か……あ」 泉さんが何かを思い出したように呟く。 「ごめん、結局トランプやらなかったね」 横に置かれたトランプに目をやる。 「私は、お話をしているだけでも……すごく、すごく楽しかったです」 私の言葉に少し驚いたような顔をする泉さん。 しかし、それはすぐに笑顔に変わった。 「そっか、ありがと……みゆきさん」 お互いに笑顔を向ける2人。 耳に痛いような静寂、しかしそれは私にとって、とても幸せな静けさだった。 「泉さん……」 「ん?わ……」 私から視線を逸らし、向こうを向いて、麦茶を片付けようとしていた泉さんを 背後からやさしく抱き寄せる。 トクントクンと2人の鼓動がハーモニーを奏でた。 「み、みゆきさん?」 泉さんは、こちらを向かずに、少し戸惑ったような声で言う。 「少しだけ……このままでいても……いいですか?」 「……」 少し間をおいて、穏やかに言った。 「うん……いいよ」 好きだからとか、そういう感情からではなかった。 ただ触れたかった、抱きしめたかった…… ――可愛くて、強くて……優しいあなたを どのくらいそうしていただろうか 少しだけと言ったにもかかわらず、実際に抱きしめたその体は 暖かくて、華奢で、抱きしめているだけで幸な気分へと誘ってくれた。 私にはない、いろいろなものを持っていた、離してしまうのがもったいなかった。 「泉さん……泉さん?」 返事がない。 「みふきふぁん」 なんだか舌が回っていないようです……一体どうしたのでしょうか。 「あふい」 「……!!す、すいません!!」 急いで手を離す、すると泉さんは、こちらにお尻を突き出すような形で、前向きに倒れた。 一瞬触ってみたくなる衝動に襲われたけれど、頭を振って意識を戻す。 「ど、どうなさったのですか!?泉さん!?」 「い、いや~……ずっと暑いの我慢してたんだけどねぇ~……なんか今ので限界点を突破してしまったようで…… 私がクーラーっ子だからか、体にこもった熱が抜けなくてさ……なんていうのかなぁ……」 顔がまるで茹蛸のように真っ赤になっていた。 「ね、熱中症ですか!?そ、それは大変です!!はやく処置を!!」 「いや、さすがにそれはな」 「と、取り合えず氷を!!」 泉さんの言葉を遮って台所へと向かう。 さっきまでの雰囲気が嘘のように、高良家には、バタバタと私が走り回る足音だけが響いていた。 その時丁度帰ってきた母は、普段見せない切羽詰った私の姿に 驚いたり笑ったり固まったりで、昼間の用事よりも忙しかったといっていた。 「本当にすみませんでした」 「いやいや、気にせんでいいよみゆきさん、いい経験できたし」 縁側に腰掛け、泉さんに膝枕をしながら、団扇で扇ぐ。 庭先では、私が生まれた頃からいる鯉達が、元気に泳いでいた。 2人で、泉さんが来る時に持ってきたお菓子を啄ばんでいた。 外はすっかり暗くなって、時間は既に9時半を回っている。 「時間も…こんなに遅くなってしまって……」 「別にいいよ、泊まるつもりだったし」 「え!?」 泊まるだなんて聞いていない。 そういえば妙に荷物が多かったような気が…… 「やっぱり迷惑かな……帰った方がいい?みゆきさん……」 「……」 そんな捨てられた子猫のような目で見ないでください。 「構いませんよ、むしろ大歓迎です。母もきっと喜ぶと思います」 「うむ、ありがとう」 向日葵のような、満面の笑顔を咲かせる泉さん、すると突然、空が輝き始めた。 ヒューー……パァアアンッ パンパンッ 「お?花火だ」 夜空に咲き誇る色とりどりの光の花。 そういえば今日、近くで花火大会が開かれているんでした。 「綺麗ですね…」 「うん…」 2人で、打ち上げられる大きな花火を見つめた。 赤、黄色、緑、青、紫 打ち上げられる花火と同じ色に染まる、空と、私達の顔。 「なんかさぁ」 花火を見つめたまま、泉さんが呟いた。 私は、花火の光によってカラフルに染まる泉さんの顔を覗き見る。その瞳は、まるで夏祭りに来た子供のような輝きを放っていた。 「……小さな夏祭りに来てるみたいだよね」 「小さな夏祭り……ですか?」 「うむ……いまここには私とみゆきさんしかいなくて、お菓子食べて、綺麗な花火が見れて…… だから、2人だけの、小さな夏祭り……ね?ぽいでしょ?」 「2人だけの……夏祭り……」 窓枠にぶら下がった風鈴を、夜風がやさしく撫でる。 チリンと、夏を感じさせる音が耳に心地よい。 「……涼しいね」 「……ええ、本当に」 私達はなにも言わずに、ただただ空に咲き乱れる光の花を、見つめていた。 最後の花火がおわり、私達の小さな夏祭りは幕を閉じた。 黙りこんでいた泉さんが、そっと口を開き、言葉を紡ぐ。 「今度は4人でやりたいね、小さな夏祭り」 ……今度は4人で、ですか……泉さんらしいですね…… こんなにやさしい泉さんを独り占めにしていたら、きっと罰が当たってしまいますよね…… ―――…… 泉さんにこのような気持ちを抱いているのは私だけではない。 きっとあの2人も同じ……同じだからこそ分かる……だからこそ… まだ今のままでいい、まだ今のままがいい。 今日泉さんといて、再び気づいた、自分の気持ち。 それをごまかすように、大きく返事をした。 「……はい♪」 でもいつか……いつかきっと、この気持ちを伝えられるように そして、この温もりがこれからもずっと、傍にあることを願って 私は、泉さんの手を確かめるように握る。 それに気づいた泉さんは、こちらを見ずに、ちょっとだけ驚いた顔をした後 ニッコリと微笑みながら、答えるように握り返す。 「みゆき、こなたちゃん、降りてらっしゃーい、ご飯食べましょー」 「はい、今行きます」 「おばさんの料理楽しみだなぁ~」 2人で母の待つリビングへと向かう。 ――繋いだ手を、握り締めたまま 【 fin 】 コメントフォーム 名前 コメント 普段二人とも色恋沙汰とは無縁だからか、こういう雰囲気はグッと来る。この二人の組み合わせ結構好き -- FOAF (2014-01-23 22 34 05) 読んでて、とても 穏やかな気持ち になりました。 -- チャムチロ (2012-07-23 01 24 08) こなたの やんちゃで目を離せない言動は、母性本能をくすぐるんでしょうね。 -- 名無しさん (2011-04-14 07 08 11) G!J! -- 名無しさん (2010-06-11 00 32 04) 俺はもしかしたら性行為はいるより好きってことを何となく 匂わせるような作品の方がすきなのかもしれない。 これはみゆきもこなたもまともだったから良かった。 -- taihoo (2008-09-28 05 03 35) きれいなお付き合いGJすぎる! -- 名無しさん (2008-09-24 08 58 33) GJ! 壊れてないみゆきさんも良いです -- にゃあ (2008-09-16 06 21 05) 超GJです。むやみに性行為させるよりこういうソフトなほうがうけが良いと思いました -- 生足 (2008-03-02 02 19 27) GJ!やっぱり百合は軽くハグぐらいがいいですね! -- 名無しさん (2007-10-05 18 59 08) こ、これは素晴らしい!!うちのみゆきさんにもたまにはこのくらいサービスしてあげようと強く心に決めました。果てしなくGJ!! -- 名無しさん (2007-10-05 16 41 15)
https://w.atwiki.jp/magichappy/pages/2104.html
▼ The Smallest of Favors 進行内容 PIO.ワークスへ戻ると、 ティアナが薬の礼を言いに来ていた。 アシェラもティアナのように、 完全に元気を取り戻してくれると いいのだが……。 西アドゥリン / PIO.ワークス Tiana あ、[Your Name]さん! Levil ああ、きたきた。 この子、君に会いたいからって、 ずっとここで待っていたんだよ。 Levil おじいちゃんの薬を 探してあげたんだって? Tiana えへへ。 おひさしぶりです、[Your Name]さん! Tiana えっ? おじぃちゃまですか? Tiana あのおねぇさんのお薬のおかげで、 お咳も止まって元気になったんだよ! ずっと治らなかったのに。 Tiana それでね。 もう1回、ちゃんとお礼を言いたくって! Tiana あのときは、ありがとう、 [Your Name]さん! Tiana ほんとは、 あのおねぇさんにもお礼を言いたかったの。 Tiana ……でもね、 おねぇさんは実は、おひめさまだったの! Tiana びっくりしちゃった。 だから会えないって、おじぃちゃまが……。 Tiana もし、あのおねぇさんに会ったら、 あたしの代わりにお礼を伝えてほしいの。 お願いなのです! Levil ああ~、 姫さまってのはちょっと違うんだけどな。 おーい。 Levil っと、行っちまったか。 まあ間違いでもないんだが……うーん。 Levil 俺たちも、 若姫さまとか言ってるしなー。 でも、今じゃアドゥリンには 王家はないからなー。 Levil って、そんなことを あの年頃の子に言ってもわかんないか……。 Levil そうそう、[Your Name]。 君とアシェラさまとで、 あの子の祖父の薬を探してあげたんだって? どうやら、森でしか採れない珍しい薬草らしいね。 Levil 若姫さまは そういうことにお詳しいから……。 最近は、森に行ってないみたいだけれど。 Levil で、姫さまの様子は どうだった? いや詳しく話せないような 内容なら聞かないけどさ。 選択肢:アシェラの様子は? セレニア図書館で話をした Levil そうか。 セレニア図書館で調べ物を? スィーツが好きらしい Levil 甘いもの? うーん。ダイエットの悩みだろうか。 それはともかく…… 好きなタイプが聞き出せなかった Levil なっ!? よ、よりによって姫さまに 何てこと聞いてんだよ! まったく……。 Levil まあ、元気ならなによりだよな。 Levil 開拓に慎重なアシェラさまは、 あまり推進派のお偉方には受けがよくないし…… Levil 古い奴らには、 危険な森に平気で入っていく若姫さまを、 まるで魔女か何かのように言うヤツもいるけど……。 Levil あの人は、偉ぶらずに、 誰にでも同じように接してくれるからね。 実はPIO.ワークスの中にも、 若姫さまを好きな連中はいるんだよ……。 Levil あの小さい お嬢ちゃんのようにさ。 Levil [Your Name]……。 これからも、若姫さまのことを 気にかけてあげてくれよな! Levil [Your Name]……。 これからも、若姫さまのことを 気にかけてあげてくれよな! ▲ 晴れぬ戸惑い 小さなお願い 精霊に呼ばれし娘 ■関連項目 アドゥリンミッション Copyright (C) 2002-2014 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. ~
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/2810.html
【検索用 とうけんきょうのちいさなあん 登録タグ 2008年 VOCALOID と トマ豆腐 曲 曲た 鏡音レン】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:トマ豆腐 作曲:トマ豆腐 編曲:トマ豆腐 唄:鏡音リン 曲紹介 曲名:『桃源郷の小さな庵』(とうげんきょうのちいさなあん) シングル版は一部発音が異なります 歌詞 目指した場所は 遠く遠く 遥か彼方の幻の都 夢に満ち溢れた 伝説の 最果ての地 そこに何があるのか 人は幸福と快楽を求め行く 浮世の戦士は刀を棄てて 広がってく 美しき世界を 誰も邪魔は赦されない 耳をすませて目を閉じて 流るる川のせせらぎを聞いた 桃源郷の小さな庵は 今日も静かに夜を越える 道はどこまでも果てなく続いて行く 地獄の囚人は枷をも武器に 光を探し 浄化の糸を 誰も邪魔は赦されない やわらかな光の当たる丘で かわいい鳥達の囀りを聞いた 桃源郷の小さな庵は 今日も静かに朝を迎える 広がってく 美しき世界を 誰も邪魔は赦されない 耳をすませて目を閉じて 流るる川のせせらぎを聞いた 桃源郷の小さな庵は 今日も静かに夜を越える コメント 名前 コメント コメントを書き込む際の注意 コメント欄は匿名で使用できる性質上、荒れやすいので、 以下の条件に該当するようなコメントは削除されることがあります。 コメントする際は、絶対に目を通してください。 暴力的、または卑猥な表現・差別用語(Wiki利用者に著しく不快感を与えるような表現) 特定の個人・団体の宣伝または批判 (曲紹介ページにおいて)歌詞の独自解釈を展開するコメント、いわゆる“解釈コメ” 長すぎるコメント 『歌ってみた』系動画や、歌い手に関する話題 「カラオケで歌えた」「学校で流れた」などの曲に直接関係しない、本来日記に書くようなコメント カラオケ化、カラオケ配信等の話題 同一人物によると判断される連続・大量コメント Wikiの保守管理は有志によって行われています。 Wikiを気持ちよく利用するためにも、上記の注意事項は守って頂くようにお願いします。
https://w.atwiki.jp/nolnol/pages/5709.html
武家屋敷 NPCドロップ家具 小さな松の植木 (チイサナマツノウエキ) 【家具】 価値 重量 種別 特殊効果 属性 1 13.7 屋外 なし − 幅 奥 高 ◇ ◇ 4.0 4.0 4.6 2 3 ドロップ情報 婆系 蛇骨婆 美濃のアリクラノ婆 地獄谷のすてられ婆 信濃のおかん婆 龍爪山古刹の怨念喰い 比叡山の不磨の金剛(お供か?) 浜名湖底洞穴の霧吹き婆 伊賀の名張の鬼女 情報募集 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/ashcape/pages/114.html
部品構造 大部品 小さなギャラリー RD 4 評価値 3部品 ギャラリーの基本情報 部品 ギャラリーの利用方法 部品 展示作品 部品 デートスポットとしての利用 部品定義 部品 ギャラリーの基本情報 元々は画廊。美術館より小さいスペースで芸術作品を展示するスペースであったが、絵以外のものも置くようになりギャラリーと呼ばれるようになった。 小さなギャラリーはコンパクトな企画で展示物をまとめているため、街中の空きスペースなどで開かれることが多い。 部品 ギャラリーの利用方法 入場料は格安または無料。中で気に入った作品を購入してもらうことで利益を出す。気に入った作品は店員に告げると売約済みとなり、 展示期間が終わった段階で購入することが出来る。 部品 展示作品 地元で活躍する芸術家や、バイヤーが買い付けてきた作家の作品をテーマに合わせて展示している。 絵画の他、彫像や書などギャラリーに収まる小さなものが取り扱われる。 部品 デートスポットとしての利用 企画展などがあるのならば、期間限定だからという口実でデートに来るカップルも多い。 ギャラリー内は撮影禁止であることが多いので記念撮影は注意が必要である。 提出書式 大部品 小さなギャラリー RD 4 評価値 3 -部品 ギャラリーの基本情報 -部品 ギャラリーの利用方法 -部品 展示作品 -部品 デートスポットとしての利用 部品 ギャラリーの基本情報 元々は画廊。美術館より小さいスペースで芸術作品を展示するスペースであったが、絵以外のものも置くようになりギャラリーと呼ばれるようになった。 小さなギャラリーはコンパクトな企画で展示物をまとめているため、街中の空きスペースなどで開かれることが多い。 部品 ギャラリーの利用方法 入場料は格安または無料。中で気に入った作品を購入してもらうことで利益を出す。気に入った作品は店員に告げると売約済みとなり、 展示期間が終わった段階で購入することが出来る。 部品 展示作品 地元で活躍する芸術家や、バイヤーが買い付けてきた作家の作品をテーマに合わせて展示している。 絵画の他、彫像や書などギャラリーに収まる小さなものが取り扱われる。 部品 デートスポットとしての利用 企画展などがあるのならば、期間限定だからという口実でデートに来るカップルも多い。 ギャラリー内は撮影禁止であることが多いので記念撮影は注意が必要である。 インポート用定義データ [ { "title" "小さなギャラリー", "part_type" "group", "children" [ { "title" "ギャラリーの基本情報", "description" "元々は画廊。美術館より小さいスペースで芸術作品を展示するスペースであったが、絵以外のものも置くようになりギャラリーと呼ばれるようになった。\n小さなギャラリーはコンパクトな企画で展示物をまとめているため、街中の空きスペースなどで開かれることが多い。", "part_type" "part" }, { "title" "ギャラリーの利用方法", "description" "入場料は格安または無料。中で気に入った作品を購入してもらうことで利益を出す。気に入った作品は店員に告げると売約済みとなり、\n展示期間が終わった段階で購入することが出来る。", "part_type" "part" }, { "title" "展示作品", "description" "地元で活躍する芸術家や、バイヤーが買い付けてきた作家の作品をテーマに合わせて展示している。\n絵画の他、彫像や書などギャラリーに収まる小さなものが取り扱われる。", "part_type" "part" }, { "title" "デートスポットとしての利用", "description" "企画展などがあるのならば、期間限定だからという口実でデートに来るカップルも多い。\nギャラリー内は撮影禁止であることが多いので記念撮影は注意が必要である。", "part_type" "part" } ], "expanded" true } ]
https://w.atwiki.jp/oyatu1/pages/577.html
『小さな足跡』 ★ 「……の接近に伴い、未明から広い範囲で………………明日の関東地方は この冬一番の寒さに見舞われる見込みです。この影響により……」 どこからかアナウンサーの声が聞こえてくる。 とめどなく流れ続ける無機質な声がどこか心地よい。 「ううん……、まだ眠い……」 このまま寝ていたかったけど、そうも言っていられない。 しかたなく重い頭を上げ、目を覚ました。 今日は一日中勉強にかかりきりだった。 いや、正確には今日もと言うべきか。 連日の勉強に疲れて、一息入れようとコーヒーで体を温めていたところまでは覚えている。 ラジオから流れてくる曲を聴いている内に眠ってしまったらしい。 「さむっ」 思わず身震いする。 タイマーをセットしておいたファンヒーターが止まっていた。 どうりで寒いわけだ。 時計に目をやると時刻は深夜の零時前。 何て微妙な時間に目を覚ましてしまったんだろう。 カレンダーに目をやると、明日は日曜日だ。 習慣からつい浮ついた気分になってしまう。 ──駄目よ、集中しなきゃ 甘い誘惑に負けそうになる弱い自分を叱咤する。 ──みんな必死で勉強してるんだから ここ最近原因不明の不調に私は悩まされていた。 不調といっても全く勉強に手が付かなくなる程じゃない。 時折心が乱れ集中力が続かなくなるという厄介な症状。 ついでに頭が重くなりやる気もうせる。 最初は受験のストレスから来ているのかと思っていたけど、どうもそうではないらしい。 別にたるんでいるわけでもない。 ……私はあいつみたいに怠け者じゃない。 これまでコツコツと勉強してきたおかげで受験直前にあせるようなこともなく、本番は必要以上に緊張もせずベストを尽くせたと思う。 私は本番に強いほうだ。 これまでより頑張ったと思うし、実際試験の結果もまずまずの出来だった。 案ずるより産むが易しとはよく言ったもの。 変な症状を除いてはむしろ順調すぎるほどだった。 気になるのはその症状が最近増えてきているような気がすること。 それさえなければ、順風満帆と言えるんだけど…… 気合を入れ直し愛用のシャーペンを握り締め再び勉強机に臨む。 …… 開始数分で目の前に並ぶ数式がまるで古文書のように異質に見えてくる。 「まただ」 いつもならすらすらと頭に入ってくることすら理解できない。 ──駄目、何も考えられない 気だるい気分に襲われ、そのままベッドに倒れこむ。 「はぁ……」 出てくるのは大きなため息。 これで今日何回目だろう。 そのまましばらく目をつぶったままでいた。 思い出すのはいつもの教室。 4人揃って取り留めの無いことを話していた日々。 そこにはいつでも笑顔が満ち溢れていた。 なかでも人一倍よく分からないことを自信たっぷりに語っていた少女を思い出す。 いつも人をからかうようにニヤニヤして、いつも宿題写しに来て、いつも私に迷惑かけて、 ……でも何故か憎めなくて。 学校で顔は合わしているはずなのに、何故か久しく会っていないように感じる。 ──最近全然話すことないから いつも気まぐれな猫のように行動し、くるくると変わる表情を思い出す。 ただ、その猫のような表情の中に時折どこか遠くを見つめるような顔をすることも知っていた。 いつも見ていた笑顔を思い描いてみる。 それは私にとっていつも隣にあったもの。 当たり前すぎてこれまで気にも留めなかった。 でも、今は…… 「何であんたの顔ばかり出てくるのよ」 彼女のことばかり思い返していたことに気づき慌てて忘れようとする。 思わず声に出して突っ込みを入れてしまうのは私の悲しい性。 目の前にはいつもの笑顔が浮かんでいる。 ……でも何でだろう。 近頃その笑顔があまり思い出せない。 笑っているはずの顔が、次第に悲しそうな表情に変わっていく。 「あっ」 またいつものように頭が重くなる。 「疲れてるのかな、私……」 少し自嘲気味につぶやく。 ──今頃どうしてるかな、こなた ◆ 毎日が色あせた写真のように味気なく感じられるようになったのはいつからだろう。 さすがに私も受験生だけあり、これまでのように一日中ゲーム三昧という日々を送っているわけじゃない。 私だって受験生だし、勉強もやるときはやる。 ただ、勉強で疲れた頭をリフレッシュするために、ほんのちょっとゲームをしているだけ。 まあ、そのほんのちょっとが1時間を越えるときもあるけど。 でも…… これまで夢中になっていたオンラインゲームにすら身が入らない。 前まで気が付いたらあっという間に1時間以上経っていたのに…… どことなく醒めた目でディスプレイに映る自分の分身を眺めていた。 「あっ」 ディスプレイが暗転し悲しげな音楽が流れる。敵にやられてしまったらしい。 パーティーの仲間から次々とメッセージが送られてくる。 【調子悪いの?】 【らしくないね。いつもはこんなとこでやられないのに。】 急いでメッセージを返す。 【ちょっと体調が悪いみたい。今日はもうオチるね。】 メッセージを送り早々にログアウトする。 そのままベッドにうつ伏せで倒れこむ。 ベッド脇に眼をやると、携帯が無造作に放置されていた。 普段は自分からかけることもほとんどなく、もはや部屋のオブジェと化したそれを手に取る。 数少ない着信履歴の中にその人の名前を見つけた。 「かがみ……」 おそるおそる指を発信ボタンへと近づける。 指が震えているのが分かる。 そのまま数分が過ぎただろうか、力を失った手から携帯がベッドへ滑り落ちた。 ──駄目、迷惑かけないって決めたのに…… 寝返りを打ち天井を見上げると、蛍光灯の光が周囲のフィギュアを照らしていた。 あれほど熱心に集めていたグッズが無機質な光に照らされ色褪せて見える。 やるせない気分になり視線を別の場所に向けると、写真たてが目に入った。 その中には修学旅行に行った時4人で撮った写真が収められている。 ぶっきらぼうな顔しているくせに、どこか嬉しさを隠しきれない少女がこっちを見ている。 嬉しいことや楽しいことがあっても素直にそれを表さず、いつも怒ったような表情を浮かべていた少女。 それでいて嬉しさを隠しきれずに素顔をほんの少し覗かせていた不器用な彼女。 ここしばらく彼女とまともに話せる機会はなかった。 ──あれ、どうしたんだろ 顔がぼやけて見える。 天井の光をもう一度見つめ直す。 正円を描いていた光の輪はやがてその輪郭を崩し始め、白い光の乱反射へと変わっていった。 一筋の光が頬を伝う。 ──今頃勉強してるのかな…… ★☆ 1月も終わりに差し掛かる頃、長いようであっという間に過ぎ去っていった高校生活も残すところあと2ヶ月を切っていた。 残り少なくなった高校生活だが、この時期の3年生はそんなことに気を使っている余裕は無い。 残りの学校での生活に思いを馳せ、これまで友人と共に過ごしてきた日々を思い返し余韻に浸ることが出来るのは、仕事をやり終えた一部の生徒の特権。 多くの学生は高校生活の総仕上げに取り掛かっている真最中だ。 大学受験。 みな目標の大学に合格するべく猛勉強に励んでいる時期。 既にセンター試験も終え、ある者は試験の結果にため息をつき、またある者は本命の大学へ 一歩近づけた嬉しさに自信をみなぎらせる。 見えない将来に対する不安、新しい生活への期待、これまで共に歩んできた友を失ってしまうことへの恐怖など、 人生の岐路に立ち初めて味わうさまざまな感情が3年生を支配していた。 ◆ 毎日のように集まりたわいの無い話に花を咲かせていた私たち4人も例外じゃなかった。 肌寒さを感じさせる頃、みゆきの発言がそもそものきっかけだったと思う。 「……はい、というわけでお昼休みも勉強に専念しようかと思いまして」 いつものように4人集まり昼食をとっている中、受験についての話題が上ったときだった。 みゆきはかねてから志望していた医者の道に進むことを改めて宣言し、そのためしばらく勉強に集中しなければならないと、どこか申し訳なさそうに伝えた。 「へぇ、みゆきさんでも勉強する必要あるんだ」 「ゆきちゃん前からお医者さんになりたいって言ってたもんね。たくさん勉強しなきゃ。寂しくなるけどがんばってね」 目をうるうるさせながらつかさはみゆきを応援している。 みゆきが前から医者になりたいと言っていたのは私も知っていた。 けれど改めてその決意を聞かされ、私は少なからず動揺した。 別に受験が怖いのでも忘れていたのでもない。 突然あわてることの無いようこれまで受験に向けて勉強してきたし、ちゃんと準備もしてきた。 ただ、ついにそんな時期に突入してしまったのだという、ある種当然の認識をしたまでだ。 ──じゃあ、一体何に動揺しているの? それも薄々気づいていた。 これまで当たり前のように続いてきた日常は、いつかは終わってしまうということ。 頭では理解しながら、4人の関係が崩れることを恐れ真正面から向き合うことを拒否してきた事実。 ──強いな、みゆきは しっかりと現実を見据えて、自分の目標に向かって努力する。 当たり前のことだけど、なかなか普通の人には実行できない。 そんな難しいことをきちんとやり遂げようとする意志の強さを持っている。 ──それに比べて私は…… ついみゆきと比較してしまい、自分の弱さに少し落ち込んでしまう。 「……ちゃん、お姉ちゃん?」 「えっ、……ど、どうしたの?」 つかさの声が私を現実に引き戻す。 どうやら一瞬現実から遠ざかっていたらしい。 「もうお姉ちゃんったら、みんなでゆきちゃん応援しようねって言ってたとこだよ」 「そっ、そうね。みゆき、大変な道だと思うけどがんばってね」 親友がこれから目指そうとする道の大変さに比べ、余りにも不釣合いでありきたりなエール。 ──どうしてもっと気の利いた言い回しができないんだろう…… そんな言葉しか贈れないことに、さらに落ち込んでしまう。 「ありがとうございます。かがみさんもご自分の目標に向かってがんばって下さいね」 こちらの様子を見越してか、ありきたりな言葉でもとても嬉しそうに、そして優しい表情で返してくれた。 そんな表情に救われ、すこし心が晴れた気がする。 ──かなわないな、みゆきには 「それでは後ろ髪引かれる思いですが、失礼させていただきますね」 「うん、ゆきちゃんファイト!」 「がんばってね~」 みゆきは名残惜しそうに、教室を去っていった。 今から図書室で猛勉強するのだろう。 その後姿を見送りながら、私はこれからのことを考えていた。 ──私もみゆきを見習わなきゃ……でも 勉強に専念しだすと、この教室にも余り来られなくなる。 ──そうしたら……一緒に…… ふと視線を目の前に座っている蒼髪の少女の方へとやる。 こなたはみゆきが去っていった方をじっと眺めていた。 その後ろ姿がどこか寂しそうに映る。 ──こなた? その様子をうかがっていると、突然くるっとこちらへ振り返った。 ずっと見ていたことが恥ずかしくなって、あわてて目をそらす。 「ん、どったのかがみん?」 「べ、別に何も無いわよ」 ごまかすようにぷいと横を向いたけど、こなたは上目遣いでこちらをじっと見ている。 するといつものニヤニヤした表情に変わった。 ──こ、こいつは……人の気も知らないで 私の気持ちを知ってか知らないでか、あえてふざけたような口調で話しかけてきた。 「あれ~、かがみんはみゆきさんと余り会えなくなるのが寂しいのかな?」 両手を頭の上に乗せて、ぴょこぴょことうさぎのように動かす。 いつもなら、はいはいどうせ私はうさぎみたいに寂しがりやですよと、軽く受け流していたと思う。 でも、その時はさっきまで感じていた自分の弱さを指摘されたように感じ、つい強い口調で言い返してしまった。 「あのねえ、大体あんたも受験生なんだからいつまでものんびりしている暇は無いのよ? そのへん自覚してる?」 「ん~、まあなんとかなるんじゃない?」 「ならないわよ。というか、そもそもあんた受験勉強する気あるの? あんたの将来が心配だわ」 冗談めかして言ったものの、心配しているのは本当だった。 一緒の大学に行くのはさすがにあきらめているけど、せめて下宿先だけでも近ければいいなとは思っている。 でも、もしこなたが大学にすら行かないのなら……そんな願いも無に帰してしまう。 自分勝手な願いだってことは十分承知している。 だから、そんなこと言うわけにはいかない。 こなたはそんな私の気持ちも知らずに、いつもの余裕の窺える表情のままでいる。 私一人あせっているみたいで、なんか悔しい。 「それにこうしてみんな集まってゆっくり喋ってられる時間もあとわずかなのよ? 分かってる?」 「大丈夫だって。もう、かがみんは心配性だなぁ」 全く意に介していないような態度が、ますますイライラに拍車をかける。 「なっ、あんたはみんなと会えなくなっても寂しくないの?」 つい本音が漏れてしまう。 ──それに、私とも…… 「会えないって、大げさだな。受験シーズンが始まっても、ちゃんと学校で会えるよ?」 「それは、そうだけど……」 ──でも、これまでみたいに頻繁に会えなくなるじゃない 「やっぱり寂しがり屋だね、かがみんは。大丈夫だよ、そんなに心配しなくても」 なんであんたはそんなに余裕なのよ? 私一人寂しがっているみたいで納得できない。 するとこなたはこれまでのニヤケ顔を止め、少し真面目な顔になって言った。 「それに、私ならかがみと会えなくても大丈夫だから」 ──えっ? ……何でそんなことさらっと言うの? どうしてそんな涼しげな表情で、何のためらいもなく言えるの? その言葉に目の前の景色が色褪せていく。 ──あんたは……私と会えなくなってもなんとも思わないの? 「わ、私も一応受験生だから、勉強しなきゃいけないし……」 内心動揺していることに気付かれないよう、精一杯普段通りを装うも、顔が引きつっているのが自分でも分かる。 「……私違うクラスだし、あんまりこっちばかり来て迷惑かけられないし……」 「うん、分かってるよ。だからみゆきさんみたいに勉強に集中してもらっていいよ」 私がここにいると邪魔なの? 「……余り会えなくなるし……」 すがるような思いで声に出す。 「今日はずいぶんデレが多いね。どうしたの?」 冗談はやめて。 「別にそんなこと気にしなくてもみんな……」 ──そんなこと? その言葉に、ついカッと頭に血が上ってしまった。 「もういい!あんたがそんな薄情な奴だとは知らなかった!」 いきなり発せられた大きな声に、周囲が振り向く。 目の前にいるこなたも呆気にとられたような表情で固まっている。 ──私のことなんてどうでもいいんだ 「お、お姉ちゃん?」 驚いた表情でつかさが間に割って入ってくる。 でもそんなことを気に留める余裕は今の私には無かった。 ───こなたは私と会えなくなっても気にしない それだけのこと。 ただそれだけのことなのに無性に腹が立ち、つい怒鳴ってしまった。 これまでこの教室に来るたびに高まっていた気持ち。 自分でも良く分からないまま抱いていた淡い期待。 それらが全て裏切られた気がした。 涙が出そうになるのをぐっとこらえる。 ──何を期待してたって言うのよ 踵を返し教室を出て行く。 ──私、馬鹿みたい…… ◆ さっき見せた怒りも収まり、消え行くように去ってゆくかがみの後ろ姿を私はただ黙って見送るほか無かった。 「かがみ……違うよ、違うよ……」 私の小さな呟きは周囲の喧騒に掻き消されてしまう。 ──そんなこと言いたかったんじゃないよ…… 少し前までの自分なら、追いかけていって謝るなりしたと思う。 でも、かがみの言葉が棘となって胸に突き刺さり動けなかった。 ──ただ、かがみをはげまそうと思って…… 最後に見た表情が脳裏に浮かぶ。 かがみは泣きそうだった。 私はかがみの心を傷つけてしまった。 自分が傷つけられるのなら耐えられる。 でも、かがみは…… 「お姉ちゃんなら大丈夫だよ」 普段の様子と異なる私に戸惑いながらも、つかさは優しく声をかけてくれた。 「うん、ありがと……」 こんなに自分のことを気にしてくれる親友がいる。 つかさの心遣いは素直に嬉しい。 でも、心が晴れることはなかった。 ごめんね、つかさ。 こんなにもかがみの一言一言が気になるようになったのはいつからだろう。 いつものように怒ったようでいて、嬉しさを押し隠した言葉が聞きたかった。 それなのに、少しでもかがみの気がまぎれるようにと放った言葉が誤解されてしまった。 私の喋り方が気に入らないのかな。 みゆきさんみたいに勉強で役に立つこともできない、すこしでも励まそうとしても空回りしてしまう。 ──私じゃ役に立てない? 私が居ると迷惑なのかな…… その結論に打ちのめされ、目の前が真っ暗になっていく。 結局その日は授業にも集中できず、放課後は用事があるからと嘘をついて逃げるように家に帰った。 翌日かがみに話があるからと、メールを送った。 ──返事が来なかったらどうしよう 待っている間とても怖かった。 ほんの数分しか経っていないはずなのに、1時間は待ったように思う。 しばらくして返信が来た。 ──今からそっちに行く ぶっきらぼうな文面。 でも、嬉しかった。 もう会ってくれないかと思ってたけど、かがみはちゃんと会いに来てくれた。 会えるだけでとても嬉しい。 「あの、……昨日はごめんね。かがみを怒らせるつもりなんてなかったのに」 「わ、私もいきなり大きな声出して悪かったわ」 かがみも恥ずかしそうに詫びてきた。 でも、いつもとどこか様子が違う。 照れを隠すように笑っているはずなのに、どうしてそんなに悲しそうな顔しているの? それが自分の事のように辛かった。 そうだ、昨日ほんとに言いたかったことを伝えよう。 「かがみ、あのね……」 「じゃあ、私は勉強があるから」 そう言うと、かがみはその場から急いで立ち去った。 ──えっ? 「か、かがみ?」 呼び止めようとしたものの、あっというまにこの場を去ってしまった。 走って追いかけようと思ったけど、出来なかった。 だって、とても辛そうな顔してたから。 どうしてそんな顔するの? あんな顔されちゃ呼び止めることなんて出来ないよ…… その後かがみは私の教室に来なくなった。 心配して何度か会いに行ったものの、勉強で忙しいからと追い返された。 受験が本格化するにつれ4人揃ってゆっくりと昼食をとる機会も減っていき、 互いの勉強時間に配慮してかおしゃべりも控えめなものとなっていった。 やがて全員揃うことのほうが少なくなっていった。 かがみとも廊下で顔を合わすことはある。 でも、あの日以来かがみと簡単なあいさつを交わす以外、余り話すことがなくなった。 かがみ、どうして私のこと見てくれないの? いつものように私に突っ込みを入れてよ。 もっと私のことを見て。 私に会うのも嫌になった? ねえ、答えてよ、かがみ…… 『小さな足跡(2)』へ続く コメントフォーム 名前 コメント (/ _ ; )b -- 名無しさん (2023-02-25 13 17 27) すれ違い・・・ 切なすぎる -- 名無しさん (2008-05-09 18 48 03) 切ねぇ… -- 名無しさん (2008-05-07 08 34 14)
https://w.atwiki.jp/redsaboten/pages/23.html
カード名 小さな賢者 マロン カード種別 ノーマルユニット グレード 1 クラン 【ロイヤルパラディン】 種族 ジャイアント 国家 ユナイテッド・サンクチュアリ トリガー ― パワー 8000 シールド 5000 クリティカル 1 スキル ブースト 効果テキスト ― グレード1の【ロイヤルパラディン】 。 初収録は【フラッシュファイト スターターセット】。 パワー8000のバニラで序盤から終盤まで使える。 アニメでは先導アイチの使用カード。 アニメで初登場時の攻撃は持っている本を使ってチョップする物理的な攻撃だったがいつのまにか魔法のような攻撃方法に変更されていた。 モデルはイギリスの文人マロリー(Malory)と思われる(本を持っているような点からも)。 アーサー王伝説を集大成した「アーサー王の死」の作者とされる。 収録 カードNo イラストレーター フレイバー 【フラッシュファイト スターターセット】 KAD1/004 山崎奈苗 ― 【聖域の光剣士】 TD01/004 山崎奈苗 世界中の不思議を体験するのが、僕の夢なんだ。 【第1弾:騎士王降臨】 BT01/42 C 山崎奈苗 まかせて、いい作戦があるんだ!
https://w.atwiki.jp/rowacross/pages/88.html
クリムト「大自然よ、クリムトは眼が見えぬぞ。襲い掛かってくるがいい」 ノ ロ ウ ィ ル ス が 襲 い 掛 か っ て き た ! 【クリムト@FFDQ3rd 死亡確認】 ☆ ☆ ☆ ゴゴ「俺は物真似ゴゴ、今まで物真似をして生きてきた。お前は今何をしているのだ?」 阿部「俺は阿部高和っていうんだ。今まで男を食って生きてきた。 今はそこで出会ったキョン君を食べている所さ」 ゴゴ「そうか、なら俺もキョンを食うという物真似をやってみるとしよう」 阿部「嬉しい事言ってくれるじゃないの。俺は3Pでも構わずにやっちまう人間でね」 キョン「ここでもか、アッー!」 【キョン@ニコロワ 腹上死確認】 ☆ ☆ ☆ アニかがみ「私がもしラッド・ルッソの力に飲み込まれたらアンタは……!」 出夢「おねーさんは僕より弱い。だから例えおねーさんが暴走したところで僕は死な―――」 サクッ 出夢「ねぇ……?」 アニかがみ「テメェ、何て言った? 今、死なねぇって言ったよな。俺の前で!」 出夢「僕も年貢の納め時って事か。なぁ理澄……ぎゃは、ぎゃははは―――」 【匂宮出夢@ラノロワ 死亡確認】 ☆ ☆ ☆ 「ひぃっ、嫌よ! あんな大きすぎるの、無理よ!」 迫り来る大きな巨体。付箋は逃げる事が不可能と悟って恐怖に身体を震わせる。 徐々に―――付箋にとっては急速に、近づいてくる大男。 大男は震える付箋に対してもなんの感情も持たずに近づく。 付箋はそれがなおの事怖かった。 いやでも、無感情にそして無慈悲にめちゃくちゃにされる己の身体を想像してしまう。 (シャーペンさん。死ぬ前に、最後にあなた色に染められたかった……) だがそんな夢が叶う筈もなく、大男はその大きな身体を付箋の小さな身体に圧しつける。 そしてその巨体で、一息に付箋の最奥まで蹂躙する。 「ひぎぃっ……!」 付箋はその痛みに絶えることもできずに断末魔の声を上げる。 大男は物言わなくなった付箋の体から身体をどけると、やはりなんの感情も持たずに去っていった。 付箋が一瞬で逝く事が出来たのは大男なりの最後の慈悲だったのだろうか。 それは誰にも、大男にすら分からなかった。 ブオーン(さっき何か踏んだような気がするけど気のせいかな?) 【付箋@文房具ロワ 死亡確認】
https://w.atwiki.jp/aoari/pages/5688.html
武家屋敷 NPCドロップ家具 小さな松の植木 (チイサナマツノウエキ) 【家具】 価値 重量 種別 特殊効果 属性 1 13.7 屋外 なし − 幅 奥 高 ◇ ◇ 4.0 4.0 4.6 2 3 ドロップ情報 婆系 蛇骨婆 美濃のアリクラノ婆 地獄谷のすてられ婆 信濃のおかん婆 龍爪山古刹の怨念喰い 比叡山の不磨の金剛(お供か?) 浜名湖底洞穴の霧吹き婆 伊賀の名張の鬼女 星野山地下三階のからかい小僧(お供) 情報募集 名前 コメント