約 2,958,497 件
https://w.atwiki.jp/ff14lore/pages/629.html
イフリートIfrit アマルジャ族が呼び出した蛮神。 「焔神」や「炎獄の神」といった二つ名で恐れられる。 非常に獰猛で猛々しい神として知られる存在で、その息は燃え盛り、その爪は鉄を溶かし、 その角は天を焦がす。挑みかかる者は、必ずや「地獄の火炎」で焼かれることになるだろう。 アマルジャ族にとって、「ザナラーン」地方は焔神「イフリート」の「聖なる炎で焼き清められた土地」とされる。 それゆえ聖地奪還のため、軍勢を派兵しており、過去に幾度も交易都市「ウルダハ」と戦ってきた。 初召喚がいつかは不明だが、初の目撃例は第六星暦1564年(新生視点で13年前)に遡る。 当時、南ザナラーンに存在したアマジナ鉱山社の採掘施設「3号霊銀試掘場」を襲撃し、壊滅させたのだ。 このとき目撃された「炎を吹く巨大な魔物」が、ウルダハ人による最初のイフリート目撃報告とされている。 後に、冒険者たちによって討伐が成されたほか、ウルダハのグランドカンパニー「不滅隊」でも、 たびたび決死隊を結成して、討伐を繰り返されており、被害を最小限に押さえ込むことに成功しているという。 ただし、「超える力」を持たない者は、イフリートによってテンパード化されるため、 多くの犠牲を出しながらの討伐のようだ。 使用技 技名 英名 備考 熱風 Sear 定期的に周囲にダメージ インシネレート Incinerate 「焼却・火葬」の意。前方扇範囲攻撃 バルカンバースト Vulcan Burst 「バルカンの爆発」の意。「バルカン」はローマ神話の火と鍛冶の神。ノックバック技 エラプション Eruption 「噴火」の意。足下に亀裂が走り、数秒後に爆発 光輝の炎柱 Radiant Plume 複数範囲攻撃。通称サラミ クリムゾンサイクロン Crimson Cyclone 「真紅の大暴風」の意。ライン状突進攻撃 炎獄の楔 Infernal Nail イフリートが召喚するピラー状の物体 地獄の火炎 Hellfire 全体大ダメージ技。炎獄の楔を破壊することでダメージ低減 炎獄の鎖 Infernal Fetters 極にて使用。2人がチャネリングで結ばれ攻撃力などが低下 炎獄の焔 Infernal Surge 極にて使用。炎獄の楔破壊時に爆発 灼熱の咆吼 Inferno Howl 極にて使用。単体遠隔攻撃。熱風状態を付与。名称はFF11より
https://w.atwiki.jp/sousakurobo/pages/304.html
「これが……、切り札……。凄い……」 「当然ね。なんたってザイフリードですもの」 崩れた丘から上半身を覗かせる騎士――ザイフリード――は、雪人達へと迫る機甲騎士と比べ、非常に格調高く思えた。 それは、土に埋もれていたにも関わらず一片の輝きをも失っていない白銀の鎧に身を包んでいるからか。 白銀の鎧――ザイフリードの体を覆う装甲は、雪人もゲームや物語などで馴染みのあるプレートアーマーによく似ている。 また、ロボットのキモとも言えるアクチュエーター内蔵の関節部分も、隙間無いよう白銀の装甲で覆われていた。 両の肩部アーマーからはそれぞれ一本ずつ、テールが機体後方に向かって伸びている。 胸部アーマーの、特に左胸は意匠の凝らされた作りになっており、何かの紋章が象られていた。 重装の胸部に比べ腰部分は細く、蛇腹状の装甲によって守られている。 「……」 「どうしたのよ」 「綺麗だ……」 「当然!」 雪人が無意識に呟いた言葉に、マナは自分がそう言われたかのように喜んだ。 それはマナが、このザイフリードを心の底から誇りに思っていることの証であろう。 「……お姉様、時間がありません。ユキトも」 「あ、ああそうね忘れてたわ。ユキト! あんたは今から、ザイフリードに乗りなさい!」 「ああ! ……ああ? ……ええっ!?」 マナからの突然の搭乗指令に、雪人が心底驚いた顔で飛び上がった。 ザイフリードに乗れ、だって? それはつまり、この騎士を動かせと言うことであって……。 つまりこの騎士を駆って、着実にこちらへ向かいつつあるあの騎士を倒せということだ。 「む、無理無理無理無理!」 「無理じゃない! できるわ!」 「そうですユキト、あなたならば……いえ、あなたにしかできません!」 「な、何故にっ!」 「そう、決まっているからです」 ミナがその瞳に力強い光を宿し、雪人を見つめる。その姿に思わず雪人も言葉を失ってしまった。 二人の間に沈黙が流れる。互いに口を開かず、否、開けず、ただただ見つめあう。 「はぁ。いい、ユキト。ミナはね、巫女なのよ」 その沈黙が気まずかったのか、マナがおちゃらけた風に口を開く。 マナが言葉を続けるのと同時に、ミナが気まずそうに視線を逸らし、地面へと向けた。 「黒いローブ、それは巫女の礼服みたいなもんなんだけど……ううん、それはともかく」 「な、なんだよ」 「優秀な巫女は、ありとあらゆる物をこの世界へと呼び出すことが出来る。これがどういう意味か、わかるわよね」 この世界へと、呼び出す。雪人はその言葉を反芻し、そして理解した。 自分はやはり異世界に呼び出されたのだ。 そしてそれは、目の前にいるこの少女、ミナ・エウリューデの力によるものだったのだと。 「お前が……、俺を……?」 「そうです……。ユキト」 顔を上げたミナの瞳には、若干の後悔と、縋るような色が見て取れた。 機甲聖騎士ザイフリード 第2話【ザイフリード】 「お前……、お前が俺をこんな世界に呼んだのか」 「はい……」 「だったら、俺を元の世界に戻す事なんて容易いはずだよな? 返してくれよ」 堰を切ったように、雪人の口が動き始めた。 何の意味もなくこんな出来事に巻き込まれたと思っていたが、すぐ近くにその要因がいたのだ。 聞きたいことや言いたいことがたくさんあって、上手く言葉に纏まらない。 しかしとにかく雪人にとって重要であったのは、元の世界に戻れるのか、否かであった。 「どうなんだよミナ! 俺は戻れるのか! 戻れるよな、な?」 「……」 「何で黙るんだよ……、おい! 答えてくれよ!」 「ちょっとユキト、妹を虐めないでもらえるかしらね」 マナの避難するような視線に、雪人は若干たじろいだ。 少し勢いに任せて乱暴な口調が過ぎたかも知れなかった。事実、ミナは涙目になっている。 雪人は自称フェミニストであった。女性にこんな表情を見せられるのはたまった物ではない。 「う……、すまん、ミナ」 「い、いえ……」 「あの、それで……、俺は元の世界に戻れるのか?」 「まだ言うかこの夜這い魔!」 反応する前に、マナの拳が雪人の腹にめり込んだ。 ぐえっ、と情けない声を出し、雪人は草原に転がった。 「な、なにすんだっ……」 「今問題なのはそこじゃない! 見なさい、あれを!」 痛みで滲んだ視界、マナが指さす方向にはさらに距離を詰めてきた機甲騎士が見える。 もう数分でこちらまで辿り着いてもおかしくはない。地面の揺れもひどくなってきている。 「くっ……、確かに、今はあいつを何とかしないと……」 「だぁから、あんたがザイフリードに乗るのよ!」 ずい、と頬を膨らませたマナが雪人に詰め寄った。 目と鼻の先にマナの整った顔があり、雪人は少し気恥ずかしくなって目を逸らした。 彼女が膝を屈めている故に、白いワンピースの胸元の谷間を直視してしまうことになりかねないというのも理由であるが。 「あー、あの……絶対?」 「生きている限り、どんなこと、何にでも可能性はあるって知ってた? つまりはそういうことよ」 「ユキト、厚かましいとは思います……。けれど、お願いです!」 マナとミナ、二人の言葉に、雪人は無言で、だがしっかりと頷いた。 「……ここで死んだら、帰れるものも帰れないしな!」 「ユキト。あんたはもう、ザイフリードに認められているわ。心ゆくまで、ザイフリードを駆りなさい!」 「え?」 「お姉様と私があなたを認めていますから……。ザイフリードもきっと、それに応えてくれます」 「……そうなのか、ザイフリード」 下半身を未だ土砂に埋めたままのザイフリードに向かい、雪人は問うた。 すると、彼の言葉に反応したのか、兜をあしらったデザインの頭部、その奥から覗くザイフリードの両眼が光り始める。 「う、うわっ?」 「ユキト、あなたはザイフリードに認められたのです。……あなたは今日から、騎士となるのですよ」 「俺が……、騎士……?」 雪人の問いかけに、ミナは静かに微笑んだ。 「まだまだひよっこのへなちょこでしょうけどね」 続いてマナが茶化すように口を開く。 うっさい、と雪人は答え、ゆっくりと差し出されたザイフリードの左手にその足を掛けた。 「……ザイフリード、頼む」 敵の機甲騎士は、着々と近づいてきている。このザイフリードが発見されるのも時間の問題だろう。 雪人が搭乗する前に撃墜――なんてことになっては洒落にもならない。 雪人のはやる気持ちと焦りに応えたか、ザイフリードの左手は左胸部、紋章の手前まで彼を持ち上げた。 「ここに……、入れってことなのか?」 問いと同時に、紋章が中心を境に二つに割れた。 開かれた扉から覗くのは、ザイフリードを駆るための中枢部分だろう。 雪人は小さく頷き、ザイフリードのコクピット部分へと足を踏み入れた。 「……なるほど、全方位カバーってね」 雪人がコクピット内部に入った後に扉が閉まり、扉があった部分を中心に、全周囲に外の風景が映し出された。 雪人の足下――ザイフリードの足下近く――には、勝ち気な笑みを浮かべるマナと、心配そうに胸の前で両手を握るミナの姿が見える。 「む。これに座れってことか」 扉のあった位置、つまりザイフリードと雪人から見て正面に対するように、操縦席が置かれていた。 雪人の過ごした世界では見たことも触ったこともないような不思議な材質であり、常に、薄い色を変えて発光している。 それに座ったと同時に、足下には二つのヘッドペダルが、両手近くには操縦桿が、どこからかせり出してきた。 それぞれに手を掛け足を掛け、雪人は薄く笑った。 「さぁて、やってやろうじゃないか!」 足下のフットペダルを踏み込むのと同時に、機体が大きく揺れる。 両足のスラスターを噴かしているのだ。雪人はペダルをさらに強く押し込んだ。 「まずは枷を取るぞ!」 ザイフリードの下半身は土砂に埋もれている。強くスラスターを噴かし、雪人は土砂を除けることにしたのだ。 数秒の後に足下のスクリーンを見れば、下半身を覆っていた土砂は全てどこかへ吹き飛ばされていた。作戦成功である。 「よし、やれるな」 「こらこの夜這い魔ぁぁぁぁ!」 満足そうに頷いた雪人であったが、横合いから入った少女の怒号に眉を顰めた。 「なんだよ……」 「考え無しに行動するんじゃないわよ! 見なさい、私の服が!」 「あ……。悪い」 マナの服は、飛んできた土や砂のせいで白い部分を見つけるのが困難なほどになっていた。 「あんた、降りてきたら折檻よ。折檻折檻……、うふふふふ」 「降りたくねぇ……」 「ユキト、頑張ってください……。どうか、ご無事で」 「ああ、心配しなくて大丈夫。こいつに乗ってると、負ける気がしないからな!」 見えてはいないだろうが、雪人はスクリーン越しに、ミナへと満面の笑みを向けた。 それを感覚で理解したのか、ミナも小さく笑みを漏らす。 ミナのその姿を見て、何故か雪人の心は、ふと温かくなるような、そんな感覚に囚われた。 「そろそろ……だな」 スクリーン正面。刻々とザイフリードとの距離を詰めるのは、フランツァ王国の量産型機甲騎士キルデベルタであった。 陽光を浴び、燦然と輝く白銀の鎧を纏うザイフリードと比べると、その装甲はくすんでしまった鉄の鎧としか見えない。 だがその姿は紛れもなく騎士である。兜の形状はザイフリードと比べるといたってシンプルで、頭蓋は曲面状に覆われていた。ヘルメットに見えるな、と雪人は何となく思った。 ヘルメットの下、面の奥に配された両眼はカメラアイとなっており、怪しく紅い光を発している。 機甲騎士の挙動において重要なアクチュエーターが内蔵される肩部や大腿部アーマーは大きな球状になっており、中身をしっかりと守られるように作られていた。 また、腰部分はスカートのようになっており、関節部分保護と武器でもある細剣の保持に一役買っている。 全体的に見て、突出した部分はない、纏まった機体と言える。量産機として見れば、かなり評価の高い部類に入るであろう。 「……来たか」 「いい、ユキト! ザイフリードを壊さないように! 以上!」 「わかってる!」 雪人がそう叫んだのと同時に、ザイフリードの存在に気がついた敵のキルデベルタが右手を前に突き出すように駆けてきた。 右手の指、五本のマニピュレーターは銃口になっており、そこから牽制用の掃射を行なうのである。 「マナ、ミナ、お前達はとりあえず逃げてろ」 「ええ! 頑張るのよ!」 その言葉に頷き、雪人はペダルを踏みしめた後操縦桿を倒す。 またたく間にその動きはザイフリードの両下肢へと伝達し、聖騎士はキルデベルタの射線から避けるように素早く動いた。 ザイフリードが動いたことに若干驚いたのか、キルデベルタの動きが一瞬止まる。 「もらった!」 雪人の叫びと共に、ザイフリードが駆ける。脚部スラスターを噴かし、一直線に敵へと向かっていく。 ザイフリードに武器はないが、固めた両の拳はおそらく敵の装甲を貫けるであろう。 右腕を振りかぶり近づいたところで、ようやく敵が動きを再開した。後方にスラスターを噴かしつつ、頭部のマスク部分に埋め込まれていたバルカン砲からの牽制射撃を行なう。 スラスターの勢いで草原が抉れ土埃が舞った。視界の悪い状況で、敵からの射撃攻撃を受ける状況はあまり芳しいものではない。 雪人はペダルを踏み込み、後方へと回避行動を取った。 「こっちにも何か……、飛び道具があれば……」 だが見たところ、ザイフリードには飛び道具と思わしき武装は搭載されていない。 だがため息を吐いた雪人の言葉に呼応してか、操縦桿の一部分が薄く光った。 「……これは……ザイフリード……、これを使えってことか?」 答えはないが、しかし既に出ているようなものだ。 ザイフリードは雪人を認めた。その彼が、雪人に教えてくれているのだろう。 「オーケー、やってやるよ! うおおおおっ!」 雪人の咆吼。 ザイフリードの肩部アーマーから伸びるテールがゆっくりと持ち上がり、先端は円弧を描くようにして機体の正面へと固定された。端から見れば、肩部から砲身が伸びたような形となる。 数刻の後、テール先端部分が輝きを増した。光が収束し、大きな球を作り出す。 「ん? ……そうか、こいつは【テール・カノン】だな?」 スクリーンの端に映し出された、Tail Cannonの文字。それはおそらく、この武器の名称なのだろう。 文字の下に表示された数値は発射までの時間を表している。 テール・カノン発射まで、後数秒……。 「覚悟しろよ……、ヘルメット野郎」 だが、しかし。 「うわああああっ!」 「なにっ!?」 粉塵の影から、敵のキルデベルタが飛び出して来る。フィンガーバルカンを発射しながらの突撃である。 テール・カノンの充填は終わっているが、思わぬ襲撃にザイフリードはバランスを崩してしまった。 「ぐっ……、うおおっ!」 雪人は無理矢理に機体上半身を捻り、テール・カノン発射のトリガーを引いた。 しかし不安定な姿勢からか銃身は逸れ、キルデベルタの横を狙うような形となってしまう。 「くそっ!」 雪人の毒づきと同時に、テール・カノンが発射された。 大地は震え、空が揺れる、そんな感覚に陥るほどの轟音が雪人の脳髄を叩く。 スクリーンのほとんどを覆うような閃光が迸る。あまりの衝撃の大きさに、雪人も開いた口を塞がずにはいられなかった。 発射の反動で機体が撥ね、ザイフリードは草原をゴロゴロと転がる。白銀の騎士が、情けなく地を転げ回る。 何回転したろうか。雪人は頭を打ち付け、彼の視界には星が舞った。 「……てて……、どう、なった……。……な!?」 瞳を開けて、スクリーンを凝視する。 段々とはっきりしてきた雪人の視界が捉えた、かつての草原は、見るも無惨な姿になっていた。 大地は数km先まで、テール・カノンの射線上に抉られ、黒い煙を上げている。敵のキルデベルタも巻き込まれたのか、短く残った右腕を残し、跡形もなく消えてしまっていた。 そう、全てはザイフリードの力のために。 「……な、おい……嘘だろ? いくらなんでも、無茶苦茶すぎる……」 過ぎたる力。そんなフレーズが頭をよぎる。 まさしくそれは、一介の高校生に過ぎなかった雪人には過ぎたる力としか言いようがなかった。 テール・カノンは、発射すれば全てを消し去る魔の巨砲だ。 「くっそ……、今になって膝が笑って来やがった……。なんだよこれ」 腔内がカラカラに乾いてしまった。上手く声を出せない。 操縦桿を握る両手も、じっとり汗ばんで力を上手く入れられない。 「……こいつは……、とんでもないぞ……」 雪人はぼんやりと呟いた。 「……ユキト」 ザイフリードを降りた雪人を待っていたのは、屋敷から大急ぎで駆けてきたのか、肩で息をするマナと、涼しい顔で姉の後ろに立つミナの姉妹であった。 マナは言いたいことがたくさんあるのか、ザイフリードやテール・カノンがこしらえた直線上の焦土、雪人を代わる代わるに見ては口を開けたり閉めたりしている。 「マナ?」 「あー……えっと、とにかく。うりゃっ!」 「げぶぅっ!?」 意を決したか、マナが拳を大きく振りかぶって雪人を殴った。鳩尾への一撃に雪人はバランスを崩し、またも地に伏す。 「な、なにずんだっ……!」 「あんたは、馬鹿かっ! あんなことになって、もう……あんたは!」 「……」 マナの言うあんなことというのが何であるのかは、さすがの雪人も一瞬で理解した。 テール・カノンでの一撃と、それによるかのような甚大な被害。マナが怒るのも無理はないと思う。 「今回は屋敷と逆方向で良かったけど……いやあんまりよくないけど、それでもこれはやりすぎよ……」 「俺だって……そう思ってるさ」 「……ザイフリードは、強大な力を持った機甲騎士です。自身が持つ力を、見誤ってはいけません」 今まで黙っていたミナが、ゆっくりと口を開いた。 まったくその通りだと、雪人は小さく項垂れた。 「……今回は、初めてザイフリードを駆ったわけです。こういう事があっても、おかしくはありませんよ、お姉様」 「だけど……、こんなひどいことになってるのよ? 見なさいよ……」 「心ゆくまでザイフリードを駆れと仰ったのはお姉様です」 「う……」 ミナの正論に、マナが言葉を詰まらせる。 「それに、早い段階でザイフリードの力の大きさを知れたことは僥倖と言えます。これから先、能力をセーブして戦うことが出来るようになりますから」 「……それも、そうね」 「ですから。ユキトに謝罪しないとダメですよ、お姉様」 「うん……ユキト、その、いきなり殴って悪かったわね。……過程はともかく、結果は完全にあんたの勝ち。よくやってくれたわ」 笑顔で手を差し出すマナ。雪人は小さく微笑み返し、その手を握った。 「ところで、フランツァとか何とか言ってたよな、さっきの騎士」 「説明していませんでしたね。私たちが住まうブルグント王国は、隣国フランツァ王国と現在戦争のまっただ中なのです」 雪人の疑問に対し、ミナが静かに答えた。 「戦争……」 「そ、戦争よ。詳しい事は後で教えてあげるけど……。ミナ」 「はい?」 「ちょっと……」 マナがミナを手招きし、耳元で何事かを囁く。マナが一言喋る度にミナの顔色は様々に変化し、見ている雪人を飽きさせなかった。 とはいえ、なんだか疎外感ばりばりでもの凄く寂しいことに変わりはない。 既にこの二人との会話には慣れたと言っても、雪人は着の身一つで異世界に放り出された不運な高校生なのだ。 まだ不安なこともたくさんある。自分はこれからどうなってしまうのか、など。 「……」 「ユキト」 「ん?」 「あんた、今日から私たちの下僕ね」 「はぁっ!?」 いきなり、それも予想の遥か斜め上を貫くマナの言葉に、ユキトが目を剥いた。 だが、マナは事も無げに、さらっとした表情で言葉を続けようとする。 「拒否権は無し。なぜならユキトは夜這い魔だから」 「違うって言ってる!」 「しらを切るの? 知ってんのよ、あんたが私の……胸をちらちら見てるってね」 「!?」 雪人の反応に、マナは「図星ねー」とけらけらと笑った。 目の前でそれなりの大きさの胸が揺れていたら、目が行くのは男の性である。 「胸のことはともかく……、ベッドにいたのは仕方ないだろ。ミナが俺を――」 「ふぅん……、男の癖に責任一つ取れないの?」 「何の責任だよ何の! ……っていうか、俺は元の世界に戻れるのか!?」 「――その事ですが、ユキト」 やけに沈痛な面持ちのミナに、雪人は不安を隠せなかった。 「呼び出すことは容易いのですが……、戻すことは……」 「ちょ、ミナ、おまっ……ええっ!? 俺は元の世界に戻れないのかよ!?」 「い、いえっ、ですから、私がさらに優秀な巫女になれば……その」 つまり、ミナが優秀な巫女としてこれ以上の力をつけるまでは雪人はこの世界に縛られなければならないと言うこと。 少しだけ、目頭が熱くなってしまった。 「マジ……か……」 「はい、ですからそれまで私たちの事……、守ってくださいね」 小さくちょこんと首を傾げたミナに対して、雪人は何も言うことは出来やしなかった。 ――だって可愛いんだもの! 守りたくなっちゃうよね! 続く ↓ 感想をどうぞ(クリックすると開きます) + ... 名前
https://w.atwiki.jp/sone/pages/50.html
基本設定>守護聖獣>イフリート イフリート 聖獣装具 【爆炎剣・イグニス】 真っ黒な刀身をした両手剣型の聖獣装具です。 その刀身は常に高熱を放っており、宿る聖獣の力を感じさせます。使用者が念じる事で、刀身を灼熱化させ凄まじい熱により物体を切断する事が出来ます。 ヴィジョンの姿 タイプ 戦士型 外見 赤銅の肌と炎でできた髪、2本の角を持った魔神。体の至る所から炎が吹き出ている。 触れたもの全てに火傷を負わせ、掌より放たれる火の玉も非常に強力です。通常の炎によるダメージを全く受けません。 イフリートの灼熱 通常の炎では火傷しない
https://w.atwiki.jp/dimensionzero/pages/1534.html
イフリート 赤の大陸にて鬼哭神機に続いて登場する巨神兵器。 一般的には炎の魔人を指す傾向にあるが、本来は必ずしも炎属性というわけではない。 ストーリーでは赤の覇王が白の大陸侵攻の為に復刻させた古代の兵器。 鬼哭神機と違って光背や蓮華といった仏像風の装飾が施されている。 名前の法則は「機神兵~(仏教の神や言葉)~」 ベースを利用したスマッシュ加速を得意とし、 無慈悲にトドメの一撃を乱発する。 種族「イフリート」を持つユニット フォースセンチュリー ベーシックパック 機神兵クビラ 機神兵バサラ 機神兵ア 機神兵ウン 機神兵ルシャナ 機神兵ミロク フォースセンチュリー 禁じられし邂逅 機神兵フドウ 機神兵ビシャモン? 機神兵カンノン 外部関連リンク wiki イフリート
https://w.atwiki.jp/inourrpg/pages/129.html
炎から生まれる魔人。 とても体格が大きく、大変好戦的であり獰猛。個体数は大変少ない。 短気で自惚れやすく、大声で吼えるように人語を話す者が多い。火山に我が物顔で君臨する。 死火山を活火山化させる程炎属性に強い魔力を持つ。イフリートは火山活動を早め、火山はイフリートにその溶岩などを与えるといった利害関係を作る。 悪魔の一種または遠縁とされる研究もあるが、悪魔とは魂の契約などの思考が違い、区別されている事が多い。 また、悪魔とは異なり集団を作る事を嫌い、大変稀だが一つの火山に二体以上のイフリートが対面すると喧嘩を起こす。その際は周囲に地震や火山灰等の被害を与え、飛び火が森や街までに広がり火事が発生する危険性すらある。 サハタとアラグランが試練の際対峙したものは
https://w.atwiki.jp/seffex/pages/89.html
モンスター モンスター一覧 / 中ボス 召喚獣 イフリート / シヴァ / ラムウ / ドリュアス / フェニックス / ディアボロス / フェンリル / アレクサンダー / アマテラス / リヴァイアサン / バハムート / オーディン ボス 神獣 / ギルガメッシュ / オメガ 召喚獣 - イフリート・変異体イフリート 出現情報 出現マップ 最寄りと関連マップ 討伐クエスト ロアテスの浮島 最寄り:ヒバト山麓→ロアテス洞窟の奥 ★2.炎の魔神★8.吹き荒れる火山★8.二つの海、地獄への分かれ道★9.究極の獄炎(究極体) フォスタ花園 最寄り:ヒルージ湖→フォスタ大森林の奥 ★3.火花舞う灼熱の花園 ▼変異体イフリート▼ 出現マップ 最寄りと関連マップ 討伐クエスト ティンズ湖 最寄り:ティンズ海岸→ティンズ地下道の奥 ★7.氷上での地獄の火炎★8.豪腕!ガチンコ勝負(DLCクエスト)★10.深淵なる魔人の業火(究極変異体) ドロップ情報 部位 レアリティ1 レアリティ2 レアリティ3 製造秘文 撃破時 火の魔晶,火の大魔晶 獄炎の宝玉 格闘武器斧,棍棒軽盾,重盾 頭部 火の魔晶,火の大魔晶 劫火の毛皮 獄炎の角 腕(左右) 火の魔晶,火の大魔晶,紅蓮の爪 劫火の毛皮 獄炎の腕輪 ▼変異体イフリート▼ 部位 レアリティ1 レアリティ2 レアリティ3 製造秘文 撃破時 火の魔晶,火の大魔晶 劫火の毛皮 獄炎の貴宝玉 格闘武器斧,棍棒軽盾,重盾 頭部 火の魔晶,火の大魔晶 劫火の毛皮 獄炎の黒鋭角 腕(左右) 火の魔晶,紅蓮の爪 劫火の毛皮 獄炎の金剛環 ★頭部を破壊すると角が折れる。 ★腕を破壊すると、破壊部位の炎が消え、物理攻撃力が低下する。 魔石 武器でのサポート効果:バック攻撃+1 防具でのサポート効果:物理盾回避+1 素材:アクセサリ「ブレイブリング」の素材 (イフリートの魔石×1,獄炎の宝玉×1,劫火の毛皮×2,紅蓮の爪×2) 耐性情報 種類 有効または弱点 攻撃属性 斬属性、水属性、氷属性、光属性、闇属性(全部位) 状態異常 凍結(本体以外)暗闇、混乱、沈黙、忘却、速度低下、能力低下(全部位) 変異体も同様。 通りやすい属性が多く、凍結も効くので戦い方によっては一方的な展開になることも。 オススメ装備など 火耐性、火傷耐性。火傷耐性がなければ、状態回復1を付加したものやエスナ。 クリスタルドライブ「凍氷の加護」。ブリンクなど分身効果。 水属性攻撃、氷属性攻撃。 特徴 通常の移動は遅めだが、高速で移動する特殊攻撃が幾つかある。 ロアテスの浮島で戦う場合、外周のマグマ部分は浮遊状態でなければダメージを受けるので注意する。 大半の攻撃に火傷効果が付加されている。 危険な攻撃は、猛炎の壁と地獄の火炎。連続ヒットで一気にHPを持って行かれてしまう。 炎獄の槍も威力が高く、至近距離で戦う場合は回避が難しい。 炎の突進や炎の拳、猛炎の壁、地獄の火炎に注意しておけば、遠距離での戦闘が楽。 近寄られた場合は攻撃をさせて、相手の硬直中にまた距離を離すと良い。 魔石化を狙うなら、猛炎の壁や地獄の火炎を避けた後や、怒り。 または、ファイアやファイガの詠唱開始時に横か背後に回り込めた場合。 ※地獄の火炎は2,3回火柱が出るまで様子を見てから。 ▼変異体イフリート▼ 変異体全体の特徴として攻撃力やHPが大幅に強化されている他、移動速度が上昇している。 猛炎の壁が半円ではなくほぼ円範囲になっており(隙間はある)、炎の進撃の速度が上昇。 また、ティンズ湖なのでエリアが多少狭くなることにも注意しておく。 特殊攻撃 ★炎の進撃 ジャンプ後、正面に向かって高速の突進を行う。 カメラロックしながら横にダッシュしておけば避けやすい。 ★殴る 右腕を大きく振って殴る。 至近距離に居る場合は避けづらいが、思い切ってダッシュで潜り込むと避けられる場合もある。 ★連続拳 2回連続で殴る。 横に移動するなどしておかないと、1回目のダメージを受けて怯んだ際に2回目を受けてしまう。 こちらも潜り込むと以外と安全なことがあるが、至近距離の場合のみ。 ★炎の拳 高速移動しながら殴る。 タメ動作はあるものの、移動範囲が割と広い。 こちらも潜り込むと以下略。 ★咆哮 周囲に麻痺効果を発生させる。 ★怒り 周囲に火傷効果を発生させる。範囲表示が出る。 またイフリートの物理攻撃・魔法攻撃が上昇する。 シヴァのものより若干出が早い気がする。 ★ファイア(★2で使用) 黒魔法のファイアを使用する。爆発範囲は小さめ。 ★ファイガ(★3で使用) 黒魔法のファイガを使用する。爆発範囲は大きめ。 ★炎獄の槌 その場で高くジャンプし、地面を割って攻撃する。 至近距離で避けるのは難しいので、予め少し距離を取り、動作が見えたらすぐ後退する。 ヒットするとダウンさせられることもある。 ★猛炎の壁 正面のおよそ半円の範囲に火柱を発生させる。発生までに少し時間がある。 連続ヒットさせられるので非常に危険。 早めにイフリートの背後か真横くらいに移動して避けたいが、 火柱の発生までに若干、ロックオン先を追尾して旋回するので注意しておく。 火柱の発生範囲に居なければ隙だらけなので、大きなチャンス。 ★地獄の火炎 タメ動作の後、多数の火柱を発生させる。 ロックオンされている場合は、2回ほど自分を狙って火柱が発生するので注意。 火柱の発生前には地面がひび割れるので、変化が生じたらすぐ移動する。 こちらも2回ほどの発生の後は隙だらけになるが、円範囲で幾つかの火柱が発生するので油断しないように。
https://w.atwiki.jp/faren_ency/pages/167.html
イフリート 火属性エレメント。サラマンダーよりも強い能力を持つ。 火魔法を極めたものだけが召還できる。 -- 名無しさん (2008-11-09 11 16 12) 無意味にサラマンダーを攻撃中に成長させるとイフリートが出来ます。ただし、成長した頃には戦争終了www -- tekichan (2009-05-06 23 30 58) なんだか耳?がウサギのように見える。 個人的にはかわいくて仕方ないが、かといって倒さないとこちらがやられてしまう、という葛藤に悩まされる。 -- 名無しさん (2009-11-15 19 50 05) 最上級エレメントって大体微妙だよね そのうち三体は雇用からのクラスチェンジで手に入れられるし -- 名無しさん (2015-02-18 10 28 47) 火わんこかわいいよね!!イフリートナイト♀とか作って遊んだ記憶 -- mititdoll (2020-01-10 05 56 10) なかなか見る機会がない -- 名無しさん (2022-02-04 11 51 24) フォルゴット専用 -- 名無しさん (2022-05-05 11 30 07) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/konocardgame/pages/125.html
イフリート 色 画像 レベル 攻撃力 HP 速度 能力 赤 6 7 5 普通 ■勝利効果(消費魔力1) 相手のライフを1減らす 勝利とともに更にライフを削る恐ろしく攻撃的な炎の魔人。 相手のライフを直接減らす赤らしい効果のアタッカー。 このアタッカーによる戦闘勝利は2勝分の価値があるわけである。 初期ライフが4しかないカードコマンダーにおいて、この能力は極めて暴力的と言えるだろう。 たった2回戦闘に勝つだけでライフはゼロ、ゲーム終了なのだから。 緑の世界樹と対比的なカード。 レベル6消費魔力付き勝利効果ライフ干渉までは同じ。違いはライフを増やすか減らすか。 効果こそとてつもないが、レベルも相応に高いのでどう出すかが課題となる。 普通に出そうとするとレベル6はかなりハードルが高い。 出た頃には戦局も終盤、ライフも普通なら尽きかけのはず。 その時点で、ライフ-2という効果もあまり意味を成さないことが多い。 主力に据えるならウィッチなどで魔力を稼ぎ、序盤でいきなり出してしまうのが良いだろう。 相手へも強いプレッシャーを与えることができる。 また、緑なら魔力を増やしやすい。 スフィンクスなどでライフ延命し、充分に魔力が貯まったところで使うのもいい。 相手のライフが増えようとも、一気に奪い去れるイフリートの長所で挽回出来る。 勝利効果ということで、海賊親分で効果を発動させることができる。 親分で勝利効果起動→戦闘勝利→勝利効果発動と続けば、1ターンにライフを3も削ることが可能。 ただこの場合、デッキを赤青にしなければならない。ヤタガラスで三色デッキにする方法もあるが。 どちらも魔力の補充手段の貧弱さや初期魔力などの問題点からこのカード自体が出しにくくなるのが難点。 この場合は速攻狙いではなく、終盤戦を一気に押し切る策として海賊親分を使うのが妥当だろうか。 あるいは、錬金術師を用いてブーストする。 もしくは、煙を多目に入れる方がいい。 ただし、それでも序盤に登場させるのは難しい。せいぜい中盤以降からの登場となる。 それよりも、水先案内人でデッキから呼び出すのが一番いいかもしれない。 奇襲性も加わり相手にはより厄介であろう。 水先案内人で呼び出すなら人魚予言者で仕込むと言う手もある。 この場合、青絡みのデッキなら赤青デッキでなくても良いので奇襲性はより高まる。 黒なら魔力加速以外にネクロマンサーを利用して墓地から復活させる方法もある。 手札の一番右がイフリートの場合は地獄蝶でネクロマンサーを呼び出すといい。 少々運絡みになるが、他の自己手札破壊を採用するのも手だろう。 運絡みならば、放火魔を採用するのもいい。 デッキ一番上がイフリートなら墓地へ逝ってくれる。 さらに戦場に6ダメバーンを与えれれば戦況的にも悪くないだろう。 そこでネクロマンサーでイフリートを復活させれれば、かなり優勢に持っていけるはず。 他、大量カード破壊と合わせてアヌビスでミイラ化する価値もイフリートにはある。 また、連勝出来るのが望ましいが、当然相手も全力で除去しようとしてくる。 強アタッカーを連投したりバーンなどでHP5を削れるだけ削ろうとするだろう。 こちらもなるべく翼竜をつけたりHPを増加したりしたい。 押し切られそうなら、いっそカブトガニで勝利効果を敗北効果にして痛み分けを狙うのもありかもしれない。 ソーサラーの射程圏でもあるので、単純にウィザードで不動を付けるのも悪くない。 くれぐれも消費魔力1が要ることはお忘れなく。 そのまま殴らせるのは不安だからと先攻だの無効だのを付けたくなる。 しかし、うっかり魔力を空にしてしまうと肝心の勝利効果が発動しないといったことに。 魔力を消費する勝利効果は数少ないだけに、この点は意外と見落とされやすい。 貴重なライフ攻撃の機会を自ら潰さないよう気を付けたい。 関連項目 勝利効果関連 ライフ関連 魔力・魔力増加量関連 意見所 名前 コメント 海賊親分でライフ削る場合、無理に1ターンで3点取ろうとするのではなく、デュラハン等で確実に勝利して、次のターンの頭に海賊親分発動するほうが確実。 -- 名無しさん (2017-04-07 22 48 13)
https://w.atwiki.jp/nijiiromonogatari/pages/124.html
イフリート No.16(裏USDXオリキャラ系) 肩書き:殺傷 種族:スピリット族 能力:? 血液型:?型 性別:男 主な出演作品:裏USDX 鎧を被った二刀流の騎士。 その見た目からは想像できない程のスピードで刹那に人を斬り殺す。 イフリート 登場作品のキャラ説明文 覚える技 関わりのある主なキャラ他のキャラからこのキャラについて その他 登場作品のキャラ説明文 特になし 覚える技 斬 刹那の速さで動いて対象を斬る。正確には技ではない。 エネルギーブレード 2つの剣を交差させてX字のエネルギー弾を放つ。 紅葉を斬る如く 静かに構え、動いた物を思いっきり斬る。 大木は力強く斬り刻む 静かに構え、動かない的をとことん斬り刻む。 関わりのある主なキャラ 未編集 他のキャラからこのキャラについて サタン?「生半可な覚悟でイフリートに挑んだが最期。どうなったのかもわからずに人生終了さ。ほほほっ。」 ジャーン「あいつはコエーぜ。同志じゃなけりゃどうなるかと思う程に恐ろしい奴だ。」 マリード「同志5人の中で、一番確実に素早く仕事を済ませるのが奴じゃ。安心と安全の殺し屋じゃ。」 その他 ここから先はネタバレを含みます。まだ小説を読んでない、ネタバレは嫌だという人は開かないよう注意してください。(未編集) +...
https://w.atwiki.jp/21silverkeys/pages/72.html
《機械修理》ザイフリート&セイバー ◆GO82qGZUNE ◇ ◇ ◇ かつての記憶がない。 何者かが消し去ったのだろうか。 ◇ ◇ ◇ 「素晴らしい」 アーカムシティ。しがない地方都市の一角、ノースサイドと呼ばれる区画に聳え立つビルの一室にその姿はあった。 年若い男だ。端整な顔に気品ある雰囲気を纏わせ、口元には温和な笑みを湛えている。 「人の営みが、文明が、これほどまでの発展を遂げるとはな。 聞けばこの世界では人は空を飛び、地の深くに潜り、果ては星海にまで進出したという。人の智慧とはかくも偉大なるものであったか」 語る口調は高みから見下ろす為政者のものであると同時に、素直な敬意と憧憬を匂わせる只人のそれでもあった。 男の名はザイフリート。かつて海の深くに沈んだとされる都市「深都」の指導者だ。 「我は人々の安寧と成長を心より願っている。深都も、海都も、いずれはこのように健やかに発展してほしいものだと切に期待している。 そしてそのためには―――フカビトと"魔"を打倒せねばならぬ」 語るザイフリートの語気が一気に強まる。フカビトと"魔"の打倒、それがこの男の抱く願いか。 ザイフリートの視線は既に眼下の街並みではなく部屋の片隅に移っている。先ほどから黙ってザイフリートの話を聞いていたその人物は、尚も言葉を発さずザイフリートの話に耳を傾ける。 「いと深き場所に巣食う"魔"の根絶。これこそ我が聖杯に託す願望だ。 ……さて、我は全てを話したぞ。そろそろ卿の話を聞きたいところだが」 「……大した話じゃないよ」 そこで初めて口を開く。声変わりを迎えているのかも怪しい声質とは裏腹に、発する声が与える印象はどこまでも重苦しい。 その人物は少年のようにも見えた。未だ青年の外見をしているザイフリートに輪をかけて幼いその少年は、その実伝説に名を刻む比類なき英雄に相違ない。 セイバーのクラスで召喚されたサーヴァント。それが少年の正体であった。 「僕の願いも貴方と同じ、世界が平和であることだよ。尤も、もう僕の世界には貴方達が直面しているような危急の厄災はないんだけどね」 なんせ僕が滅ぼした。そんな冗談めかした締めの言葉を、ザイフリートはくつくつと、含み笑いと共に受け入れた。 「なるほど、流石は英霊として呼ばれるだけの大人物であると言ったところか。 我らも卿のように"魔"を討ち滅ぼせたならば良かったのだが」 「できるよ。そのための聖杯だ」 含み笑いを続けるザイフリートに対し、セイバーの表情は能面のように変わらない。それでもセイバーに嫌悪の感情がないことは容易に察せられた。 「そうか、そうだな。聖杯をこの手に掴み取るために、我は銀の鍵を以て扉を開けたのだ。 ならばこそ。我に手を貸してくれるな、セイバー」 「当然だよ。僕にだって譲れないものはある。これからよろしく、マスター」 同じ願いを持つ者同士、協力して戦いに望むことに意義はない。能面のような顔は変わらずとも、セイバーは確かにザイフリートと手を取り合った。 決して躊躇いなどしない。我は必ず聖杯を掴み、魔を打ち払うのだ、と。 欠けた記憶を気にも留めず。孤独の王は勝利を誓うのだった。 ◇ ◇ ◇ "……勇者よ、よくぞ辿り着いた。余こそが魔王、■■■■■■■■■■である" それは過去の記憶。眠る意識が垣間見せる記憶の断片。 かつて確かにあった現実。今は存在しない幻想。全ては彼方に追いやられ、真実を知る者は誰もいない。 "僕は、魔物が人間を苦しめさせるのを止めるために来たんだ! お前を殺すために来たんじゃない!" 記憶の中で少年は慟哭する。ついぞ真実を見抜けず、綺麗なものばかりを追ってきた自分に相応しい無様な末路。 "もう僕の目的は済んでるんだ! だからもう、お前の犠牲なんて必要ないんだ!" だが、無様なのはあくまで自分だけ。人々は口々に少年を勇者と賞賛する。 大衆は分かりやすい物語を求めている。勇者が魔王を倒し、全てが平和になりました。そんな分かりやすい、単純明快な物語を。 "見事だ、勇者よ……" ご都合主義など存在するわけもなく、物語はハッピーエンドで幕を閉じる。 これは人類史に刻まれた英雄譚の一節。誰もが望んだ幸せの形。 民衆の心象により捻じ曲げられた結末は、セイバーを決して離しはしない。 この記憶も、夢から醒めれば全て忘れてしまうだろう。勇者とはかくあるべしと望まれた姿に、魔王との繋がりなど必要ないのだから。 ふと思った。少しだけ垣間見えたマスターの記憶。そこにあった、マスターを兄を呼び慕う幼い少女の影。 家族などいないと言っていたマスターの、それは歪められたナニカなのだろうかと。 いや、どちらにしても同じか。頭を振り、セイバーは急速に覚醒しつつある意識の狭間で、薄れていく過去の記憶に思いを馳せた。 最早名前も顔も思い出せない誰か。 きっと証明してみせる。君を殺したことが、決して間違いなどではなかったことを。 君の死は、決して無意味なものではなかったのだと。 【クラス】 セイバー 【真名】 ルカ@もんむす・くえすと! 【ステータス】 筋力B 耐久B 敏捷B 魔力A 幸運B 宝具- 【属性】 秩序・中庸 【クラススキル】 対魔力:B 魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。 大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。 騎乗:C 騎乗の才能。大抵の乗り物、動物なら人並み以上に乗りこなせるが、野獣ランクの獣は乗りこなせない。 本来セイバーは神鳥ガルダを使役しているが、ライダークラスでの召喚ではないためランクが低下している。 【保有スキル】 虚偽の英雄:A 生前の思想を捻じ曲げられ、神と人々に祀り上げられた英雄。 人在らざる者と相対する時、全てのステータスと魔剣スキルが1ランク上昇する。 しかし、真っ当なる『人間』と相対する時、全てのステータスと魔剣を含む全てのスキルが1ランク下降する。 このスキルは決して外すことができない。 魔剣:C 魔族の扱う剣術。人を超えた豊潤な生命力と高い身体能力を活かした剣技であり、セイバーはこれを完全に会得している。 本来ならば最高クラスの適正を持つが、精霊の加護のランク低下と虚偽の英雄によりランクが低下している。 神性:E 神霊適性を持つかどうか。高いほどより物質的な神霊との混血とされる。 始まりの天使である明星の血を引くセイバーの神霊適正は本来最高クラスであるが、虚偽の英雄により極限までランクが低下している。 信仰の加護:A(E) 一つの宗教観に殉じた者のみが持つスキル。 信心から生まれる自己の精神・肉体の絶対性であるが、ランクが高すぎると人格に異変をきたす。 虚偽の英雄によりランクが大幅に上昇している。 精霊の加護:E 自然を構成する四精霊の加護を受けており、精霊と同調することで魔剣スキルの性能向上及び固有のスキルを取得可能。 しかしキャスタークラスでの召喚ではないことと虚偽の英雄により、極限までランクが低下している。 なお、聖杯戦争において呼び出される精霊に自我は存在せず、扱える力も精霊とは思えないほどに劣化している。 【宝具】 『堕剣エンジェル・ハイロゥ』 ランク:- 種別:- レンジ:- 最大捕捉:- かつてセイバーが振るった魔封じの剣。 しかし後世の逸話にこの剣は一切登場せず、セイバーがこの剣を振るったことを知る者は神を除き誰一人として存在しない。 存在しないものを持ち得る道理はなく、故にセイバーはこの剣を所有していない。 『天魔剣・混沌元素(カドラプル・ギガ)』 種別:対軍魔剣 レンジ1~50 最大捕捉:50 四属性の魔力を剣に込めて絶死の衝撃波として放つ。この技で魔王を殺害した逸話から魔の属性を持つ者に対し特効となる。 この技の発動には4ターンの時間を要し、その間セイバーは完全に無防備な状態となる。単独ではまず発動できないであろう代物。 【weapon】 女神の宝剣 煌びやかな外見の宝剣であり、掲げるだけで魔を退ける力を持つ。 ……とされているが、実際は装飾過多な儀礼用の剣に過ぎない。一応は実用に耐えるだけの強度はあるが業物というには程遠い。魔を退ける力なんぞない。 セイバーが生前この剣を手に戦ったという虚偽の英雄譚から、聖杯戦争ではこの剣が与えられることになった。 リボン 色あせた黒色のリボン。一般に出回っている布製品と大差なく、これ自体に何かしらの効果はない。 それはかつて誰かにあげた親愛のしるし。伝承に捻じ曲げられる前のセイバーの名残を残す、唯一の物品。 これが何なのかさえ、セイバーが思い出すことは許されない。 【人物背景】 かつて勇者を目指し、魔物と人間の平和的共存を夢見た少年。しかしその在り方は後世の伝承により捻じ曲げられ、魔を討滅した英雄として祀り上げられる。 青臭い理想主義者のように見えて、実のところは悲観的かつ破滅願望持ち。村が疫病に晒された中で生き残ってしまったことに罪悪感と強迫観念を抱いていた。 本編中章、アリス殺害エンドの世界線における英霊。 【サーヴァントとしての願い】 「人」の世界の恒久的な平和/■■■との再会という願いは既に失われている。 【マスター】 ザイフリート@世界樹の迷宮Ⅲ 星海の来訪者 【能力・技能】 王様やってるだけあって政治手腕はそれなりにあるはず。機械技術にも精通する。 体を機械化しており戦闘能力は非常に高い。でもサーヴァントとやり合えるわけではない。普通に負ける。 精神耐性:長きに渡りディープワンっぽいのと戦い続けているため神秘の目撃に対する抵抗力がある。既に低度の精神汚染相当の障害を持っているに等しい。 【weapon】 機械化した体。右腕がでかい刃っぽいものになる。 【人物背景】 深海に存在する都市「深都」の王。外見は若い青年だが100年の時を生きている。 基本的には物腰穏やかで礼儀正しい性格だがどこか無機質で冷たい印象を受ける。 元々は地上世界の王族だったのだが、宇宙から飛来してきた「魔」とその眷属たるフカビトの侵略から世界を守るべく世界樹に協力し深都にてフカビトたちの侵攻を食い止めている。 長い時を生きるために体を機械化しており、そのために一部の記憶を失っている。 シスコンでロリコンでフィギュア作りが趣味で話相手はクジラと世界樹とアンドロしかいない。世界を救うために犠牲になった悲劇の王とかいって自分に酔ってるちょっと痛い子。かわいそう(公式設定画集原文ママ)。 • ● ● カッ 【マスターとしての願い】 「魔」とフカビトを消し去り世に平和をもたらす/■■■■■■との再会という願いは既に失われている。