約 12,141 件
https://w.atwiki.jp/churuyakofu/pages/178.html
「暇だな……」 魔法の森の小さなお店、香霖堂。 店主の森近霖之助は、いつになく暇をもてあましていた。 【宿敵と書いてライバルと読む?】 店の中は今日も閑古鳥が威勢よく鳴いている。 まあそれはいつものことなのだが、困ったことに手持ちの本を全て読んでしまった。 もう一度読んでもいいのだが、やはり先の展開がわかっていると面白さも半減である。 「こんにちは~」 そこに現れたのはスキマ妖怪こと八雲紫。 狙い済ましたかのようなタイミングだが、実際話しかけるチャンスを3時間ほど伺っていたりする。 それはまあさておき、 「……君か」 暇なせいか、霖之助は虫の居所が悪いようだ。 あまり歓迎されていない様子にちょっとショックを受ける紫。 しかしそんな内心を悟られるのは恥ずかしいので、何とか取り繕いつつ本題に入る。 「あら、お邪魔でした?折角時間をつぶせるものを持参いたしましたのに」 「……できれば正当な客としてきて欲しいものだけどね。 まあ時間をもてあましていたのは確かだ。それで何を持ってきたんだい?」 霖之助さんも良く知ってるものですけど、と前置きして紫が取り出したのは、何の変哲もないトランプだった。 「霖之助さんはスピードというゲームはご存知?」 「一応ね。 昔は少々やりこんだこともあったよ」 (※ルールは長くなるので略。いないと思うけど知らない人はwikiをみてね!) 「それなら話は早いわ。 ただやるだけじゃあつまらないし、何か賭けるというのはどう? 例えば、7回勝負で勝ち数の多いほうが相手に言うことを一つきいてもらうというのはいかがかしら?」 何か嫌な予感がしないではないが、霖之助も勝つ自信はかなりある。 それになんだかんだで紫の力はいろんな意味で大きい。 トランプ如きで貸しを作れるチャンスをみすみす逃すこともあるまい。 「いいだろう。ただし、相手に何かしらの被害を与えるような過激なものはなしだ」 「それはもちろんよ。じゃ、賭けは成立ね」 互いにカードを切り、戦いの用意は整った。 「「せえの、スピード!」」 シュバババババババババババババババババババババババッ!!! 「ぬっ!」 「くうっ!」 互いの手が残像を残すほどの速度でカードを切り続ける。 (おのれ紫!さては相当特訓した上で持ちかけたな!) (何が少しやりこんだことがある、よ! これじゃあホントに5分5分の勝負じゃない!) 実力を隠していたのはお互い様と言うものだが、文句を言っていてはその隙に差をつけられてしまう。 手を一切休めずカードを切り続け、初戦は後1枚で霖之助が負けた。 「くっ……なかなかやるじゃあないか」 「いいえ、霖之助さんのほうこそ」 声は笑っているが2人とも戦士の目になっている。 賭けのことも忘れてもう一回、もう一回と勝負は続き、結局藍が迎えに来るまで互いに172勝172敗という互角の勝負を繰り広げた。 「ハァ、ハァ、この決着はまた今度……だね」 「フゥ、フゥ、ええ、今度こそ完璧に打ちのめしてあげる」 勇ましい捨て台詞を残して帰っていった紫。 何しにいったんですかと藍に突っ込まれ、実は最初に決めたルールでは勝っていたことを思い出した紫は3日間寝込んだらしい。 「……紫は今日も来ないのか!?」 その代わり、霖之助が紫の来訪を今か今かと待ち焦がれるようになったとか。
https://w.atwiki.jp/minasava/pages/650.html
第4話 宿敵邂逅 地吹雪が起こり、フロントガラスをさえぎった。 積雪を強風が吹き散らしている。車がやっとすれ違うくらいの狭い道を上っていく。 晴れていれば前方に高山が見える筈だ。小さな針葉樹林を抜ける頃、雪が大量に降ってきた。 降雪と地吹雪で前が見えない。フォグライトでも視界五、六メートルというところだ。まさしく雪の壁である。 送迎バスとの距離を取った。 バベルの塔へは二十分くらいの道程だ。俺は自分のスクーターでバスの後に続いた。 今晩挑み、決着をつける。 ただしどうすればいいのかはわからない、でも行かなければならない。だから自分の力で行くのである。 大きな公道に出たところ、雪は小降りになった。 周辺に人影はない。落ち着いている。寂れているともいえた。 『バベルの塔』到着である。塔から少し離れて駐車場に停めた。 駐車場はかなり広く、普通車なら三十台は余裕を持って駐車できるのではないか。 視界の隅に奇妙なものを捕らえた。 駐車場の出入り口側に二人の人影があった。 一人は神父様だ。かなり大きい。だが、その眼差しは昏い。 もう一人は美しかった。遠めで見てもそれがはっきりとわかるほどだ。 質素な衣服を纏い、端麗な顔立ちをした中性的な人物だ。 この異常な状況下でなかったら、この場で呆けていたことだろう。 近づいて、見た。敵かと思ったが、おそらく敵ではない。 自分と同じ、異変に気づいてわざわざ敵地に乗り込もうとする酔狂な人たちだろう。 「はじめまして、と言ったところか少年」 「あんたは?」 「私は言峰。彼はセイバーだ。君と同じように、この塔がいささか目障りなのでね。 こうして出張ってきたというわけだ」 「よろしくね」 愛想のいい青年はニコッと笑って挨拶をする。 「こちらこそよろしく頼む。俺は衛宮士郎。 あんたたちのような人たちがいてすごく心強い」 「衛宮……士郎?」 神父はなお昏い眼差しで、俺をじっと観察し、得心がいったとばかりに不気味な笑みを浮かべた。 挨拶もそこそこに俺とセイバーさんは塔に侵入した。 言峰という神父は別にやることがあるといい、入口で別れた。 「以上が、この地で行われている聖杯戦争という古いシキタリです。 ご理解いただけましたか?」 「ああ、理解した。まったくふざけた話だ。そんな物のために街のみんなを巻き込むなんて」 「あなたは青いですね」 「よく喋るなあんた?」 「接待の必要はあるでしょう?」 「お前、本当はいくつだ? でもそうだな。暇ならちょっと話でもするか」 セイバーさんの会話にのった。 走りながら青年年と向かい合う。 彼はさりげなく気を遣っている。 ささくれ立った俺の刺々しい言葉にも嫌な顔一つせず、コミニケーションをとってくれるのが有難い。 「衛宮くん、明日は九時から学校始まるんですよね」 「今日のテストもみんな妙に盛り上がっててね。 明日はみんなダウンしてるかもしれない。予定通り始まらないかもな。 ま、午前中は授業に出ない。 それにしてもセイバーさん、さっきから思ってたんだが、今時の人にしては珍しく言葉遣いが丁寧だな」 「〝ですます〟は言葉の鎧(よろい)なんですよ。心を守るバリアーです」 「そんなにもろいのか?」 「連れの神父様は事あるごとに説教してくるものですから」 「二日酔いの頭にはいいかもな――眠れて」 「明日サボる人のいうことですか」 「謹言耳が痛い。が、あいつってどう思う?」 「どうって……さすがに神父様って感じです。手なみが全然違いますね。教え方も丁寧です。 見かけは怖いけど紳士です。僕なんかよりよほど教え方が上手い」 「人の悪口を言うのは憚れるんだけど、あいつは……なんかイヤな感じがした……」 「そうですね。彼は虚ろな伽藍堂。愛を履き違えた可哀想な人です」 「…………」 いえっと振りかぶって話題を変えようとする。 「あんたは好きな子はいるのか?」 「いますよ。人も動物も植物も、みんな大好きです」 「とぼけるなよ。美少女」 「美少女? 僕ですか?。何で名前をいわないんですか、いやらしいな。 モデルは女性の方ですが、僕に性別はありませんよ。 あなたはいないんですか?。卒業前に思い出を作っておいたほうがいいですよ」 「何てセンチメンタル」 「恋人いるんですか?」 「ただの後輩です。家にご飯を作りに通う理由はよくわかりません。 ちょっとした怪我をした時に、私が償いをするって。丁重に断ったんだけど、でも、私も行くって」 うわーにぶちんだーとジト眼で俺を見る。 「そうかもしれない」 「茶化してるんですよ」 「何が面白くてこんな塔建てるんだろな。」 「話逸らしましたね」 「やっぱり勝つためだろうなんでけどさ、ハタ迷惑にも程がある」 「そうですね。バベルの塔……でしたか。宗教のことはよくわからなくて」 「俺も。でも確か地獄のすがたが書かれてましたよね。ダンテの神曲みたいに」 「前は血の池、後ろは針の山?」 「よく覚えてないんですが、罪に応じた八つの地獄があるんだ。 殺生を犯した者は果てしなく傷つけ合う世界に落とされるとか、盗みを犯した者は熱鉄の上で切られるとか」 「舌を抜くってのもある?」 「上の地獄にいくほど罪がプラスされてくんだよ、あれ。殺生・盗み・邪淫・飲酒プラス妄語、 ――つまり嘘・いいかげんな言葉、この罪を犯した者が舌を抜かれるんだ。 その名も大叫喚地獄。セイバーさんも気をつけた方がいいぞ」 「結構詳しいですよ衛宮くん」 「地獄・天国なんかについては興味があって調べたことがあるんです。『煉獄の魂』の煉獄ってなんだろうって」 「あなたも興味があるんですか?」 「でしょうね。それとも死ぬ準備でもしてるんだろうか」 「行く先の下調べですか……」 「様子を見てこようかな」 「この塔の先で?」 「セイバーさんも行くか」 「……止めときます」 「そうか」 十数分後、俺たちはまだ塔の中を疾走していた。前を行くセイバーさんの姿も足音も耳に入らない。 走るには不自由なかったが、それにしても彼は人間離れしたスピードであった。 途中で彼に背負われる形で前に進む。 風ですらあの美青年の行く手を阻むのを恐れているのかと、俺は思った。 途端に全身が凍りついた。 有無をいわさず神経に叩きつける凄惨な鬼気に、細胞のひとつひとつが原初の恐怖を甦らせていく。 意識は前に出ろと命じても身体が反抗するのだ。人間は霊肉一致の生物などではなかった。 20メートルほど先に豪奢な装飾品を纏った裸身の女が立っていた。 眼を伏せててっと囁くセイバーの言葉に従い、彼の背後に降り、ゆっくりと後ずさる。 さらにその約二メートル先に、赤いコートをまとった女性がうつぶせに倒れていた。 顔は見えないが束ねた長髪から女と知れる。他に何もない。誰もいない。 にもかかわらず、自らの全身を絡め取った凶気の発現点を、俺はその裸身の女の身体に感じ取った。 セイバーも虜(とりこ)になったのか。いや。 セイバーはすでに剣を抜いていた。 切っ先を右足指の先端につくほど低く保った姿勢は、構えと言うには不自然にすぎるが それゆえに、そこから生じる技の凄絶さを窺わせるものがあった。 また、その剣は明らかに異常だった。 形状・材質ともに絶えず変化を繰り返し、その剣は本当に剣なのかどうかまるで読み取ることができない。 まるで理解することが出来ない業物に気づき、萎縮した俺の胸に場違いな歓喜が湧き上がった。 凶猛な気は彼の周囲に渦巻きながら、その身体には指一本触れずにいるのだった。 彼は恐れていない! 女の上の凶気が動いた。 跳んだ! セイバーも空中に舞っていた。厳しい冷気に彫り込まれた秀麗な鷹の像のようであった。 銀光だけを俺は見た。 空間が歪んだ――そんな感じがした。 何かが傍らを通り抜け、塔の一角を吹き飛ばして消えた。 倒れている女のそばに着地したセイバーは女へ駆け寄った。 呪縛は消え、冷たく平穏な空間が広がっているばかりだった。 セイバーは女の傍らに膝をつき、脈をとっていた。 無表情な顔は敵が何ものかの方を見ようともしない。俺は別の生物を見る思いだった。 男の自分でさえ見惚れてしまうほど美しいこの若者が、あの凶猛な気の主よりも不気味に恐ろしく思えた。 女の手を下ろし、彼女を抱きかかえセイバーが立ち上がった。 こちらに飛んで俺に預ける。「怪我でも?」と訊く俺に首を振り、「大丈夫」と言った。 俺の胸に安堵が広がった。 ぴいんと緊張の糸が張りつめた。 黒いものが外の窓に押しつけられた。 鼻も口元も平たくつぶれた異形の顔が、この世界に属さぬ笑いを浮かべて部屋を覗き込んでいる。 ぱっ! と分厚いものが宙に舞った。 赤い水塊だ。 セイバーの視線は塔との境の窓に吸いついていた。裸身の女が側面から赤い大量の水を集めている。 また、血のように赤い眼球がセイバーの身体を射た。主人から誘いの手が伸びたのだ。 捕食者本人は訪問せず、意のままに動く犠牲者を呼ぶ。よくある手だ。 しかし、普通は無防備に手を出す。わざわざ罠かも知れぬ道を通らせはしまい。 盲点であった。加えて、窓の外には奇怪な影がいた。囮(おとり)か? 女が666ガロン相当の水塊をぶつけようと一歩退がった。 セイバーが疾(はし)った。けたたましい叫びを発して外壁がはじけ飛び、突風がなだれ込んだ。 俺と倒れた女性との絶叫が巻き起こった。 全員の声をセイバーはきき分けた。水塊がぶつかるより早く、何かが荒れ狂う外からこちら側へ、ドス黒い腕が伸びてくる。 通路が吹っ飛ぶ。瓦礫の破片と爆風が石の床を隆起させ、外壁を外へ撤き散らした。 裸身の女は対面30m先の片隅に移動していた。くくくっと忍び哂いがきこえ、 ジャラジャラと装飾品を鳴らしながら、優雅にこちらに歩を進める。 通路の一角が砕ける寸前、セイバーは俺と女性を横抱きに安全圏へ跳んでいたのだった。 外壁が隆起してから吹っ飛ぶまで一秒とかかっていない。まさに神速。 それは、俺たちとの対面に現れたらしかった。 塔中に凄まじい呪いがみなぎり、相手を求めて声なき咆哮をほとばしらせていた。 奇怪なことに、セイバーにはそいつの体形まで理解し得た。 「首」がセイバーと俺たちに向いた。 凶気と呪いの凝集。「四肢」を踏みしめ、襲いかかってくる。 ゆっくりとこちらへ向かう裸身の女を尻目に、セイバーは剣を抜いた。待っていたのは意外な結末であった。 塔外にまで轟く絶叫とともに、凶気が消滅してしまったのだ。 ごおごおと夜風の鳴り響く、しかし平凡な冬の空気の中に、セイバーは立ち尽くしていた。 あり得ないことであった。凶猛な気は四散こそすれ消滅は不可能だ。 その断片――残存エネルギーだけは、一種のガス塊となって宙に留まる。それがきれいに跡形もない。 最初から存在しなかったと考えるのが最も妥当だった。 考えあぐねる代わりにセイバーは動いた。 破壊された通路と苦しみ喘ぐ俺と女性に眼をやり、次の瞬間、塔の外に身を躍らせていた。 絶叫の主は外壁のすぐ上に伏していた。 そして黒色の影が裸身の女を抱きすくめていた。全身におぞましい文字を巻きつけたかのような怪異な人物であった。 薄い生地の布に覆われた顔の奥で、血色の眼がセイバーをねめつけた。女はぴくりとも動かない。 白蝋の顔に別世界の悦楽を知った恍惚の表情を浮かべ、大きくはだけた胸元の乳房を影の胸で押しつぶしていた。 いや、剥き出しになった生々しい太腿を影の足に巻きつけてさえいたのである。 襲うものと襲われたものの描く淫蕩な秘図であった。 異形なものの、そこだけ露出した忌わしい唇の脇から二本の牙がのぞき、あろうことか、 女の首についた傷痕からチュルチュルと血の糸をすすり上げているのを認めた刹那、セイバーの右手が白光を放った。 五発の対神迎撃砲が石壁に貫通する音をききながら、血の唇が笑いの形をつくった。 女と絡み合う姿勢には一点の変化もない。この呪いの塊は身動きひとつせずに移動して、セイバーの光輝く砲弾をかわしたのだ。 セイバーが床を蹴った。 ドス黒い巨体が跳び、それを避ける何百分の一秒だけ攻撃に遅延が生じた。 白光は巨体の表面を切り裂き、影とセイバーは互いにその位置を変えた。 凄愴の気が満ちた。 初めて遭遇する強敵であった。 戦闘のメイン・ファクターは一にスピード、二にパワーである。少なくとも影のスピードはセイバーに匹敵した。 だが――。 影の喉の奥から人間のものとは思えぬ呻きが、風に乗って流れ出たのである。 頭頂から下顎の辺にかけて、つうと黒い筋が走ったと思いきや、左右に割れて両肩にわだかまった。 全身を両断するような裂け目の間から冠を載せた新たな頭が複数覗かせ、間髪入れず顔を覆うや、影は塔の上へと跳躍した。 セイバーも走る。 両者の距離には一分の変化もなかった。 銀色の流れ星! 世にも美しい音を立てて、セイバーの刃は影の振りかざした長爪で受け止められていた。 飛び散る火花に似て七つの顔が遠ざかる。 十メートルほどの距離をおいて着地するのと同時に、互いをつなぐ空間に連続音が木魂(こだま)した。 空中で剣を口にくわえざま影の放った超恒温の溶鉄を、セイバーの腕から延びる光る鞭が迎え撃ったのである。 彼特有の怪力が鞭と合わせれば、街の一区画を薙ぎ払う戦略兵器並みの威力を発揮する。 セイバーの至る所から肉を焼く音が流れた。 だが、手傷を負わせた影もたたらを踏んで後じさる。 顔を押さえた左手の親指が根元から消失していることを、ようやく雲間から覗いた月が認めたかどうか。 四肢を石壁に下ろし、どちらも動かない。 冬の名残を告げる風の怒号に乗って、これはいつ果てるとも知れぬ超人と魔物の死闘であった。 轟音が終了を命じた。 セイバーの上体がわずかに揺れる。 緊張が破れた。突っ込もうとして影はとどまり、次の瞬間宙へ躍った。 石垣を越え、闇に溶け込む速度は風以上であった。 セイバーもそれを追わない。 セイバーの身体を貫いた恒温の溶鉄の二撃めを恐れたわけではない。 飛沫を全身に受けながら、セイバーの剣先は微動だもしていなかったのだ。 ひときわ強い風が敵の気配を吹き散らし、セイバーはゆるやかに流動する剣を収めた。 ゆったりとした衣服は汚れ、溶鉄の飛沫の命中個所を示しているが、美しい顔にはいかなる感情の色もない。 彼らの下へ戻ると悲鳴が入り乱れた。士郎と女性はあの黒い影の呪詛に当てられて正気を失い苦しんでいるのだ。 セイバーはもがく彼らに近づき、両手を変形させて治療器具を顕現させる。 状態異常の診察に用心したが、十分間に合うとわかるとはさっさとセイバーは治療を開始する。 さらに濃い闇の中に溶け込んだ。すでに闇と同化した裸身の女に、このとき初めてセイバーは不気味なものを感じた。 何か想像もつかない世界の闇に呑み込まれそうな恐怖に首筋を凍りつかせながら、塔の上に広がる暗闇を見上げた。 「最初見たときはとっても憎たらしかったんだけど、あの玩具の言葉をきいた途端、それが抜けちゃったのよね。」 この裸身の女、マザー・ハーロットは、誰にもきき取れぬ別世界の響きをきいたのだろうか。 「記憶と耳のいい私がアレを憶えてないってことは、見知らぬ誰かさんってことなのでしょうけど」 あのサーヴァントは桁外れだ。 この『緋色の獣』と対等に渡り合うなぞ、まず有り得ない。 正面から対抗するのは、本気を出さないとならないだろう。 それは些かつまらない、美しくない。 「ねェねェねェ」 とライダーがおよそ場違いな声を張り上げ、意味ありげに『緋色の獣』を肘でこづいた。 「早くお仕事済ませてさ、わたしと一緒に世界をしゃぶらない? 前途は薔薇色よ」 彼女は獣に乗り、手綱を握った。 ライダーはその横顔にチラリと眼を走らせると、悪戯っぽく笑いかけた。 「どうしても怖い顔が抜けないのね、深刻屋さん。ひとつ予言をしてあげる」 獣の瞳がギラリと光ったのを知ってか知らずか、ライダーはわざとらしく眼を閉じ、空気でも嗅ぐように鼻を動かした。 「そうよ、わたしのよく当たるんだから、えーとね――ほら、出た」 それから隣のおぞましい横顔を夢みるように見つめて、 「彼ら、きっと笑いながらこの土地を出ていくことになるわ」
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/1451.html
145 :休日:2013/01/03(木) 18 27 09 では投下します 嶋田×ユフィ好きな方には申し訳ないです ネタ 楽隠居?と円卓の少女の延長線上の近未来 嶋田さんとモニカ結婚 提督たちの憂鬱キャラがギアス平行世界に転生 平和だが少しきな臭く 性格改変注意 146 :宿敵(とも)時空を超えて:2013/01/03(木) 18 31 10 宿敵(とも)時空を超えて 後進の指導も上手く行き政界も夢幻会も完全に引退した嶋田繁太郎は漸く手に入れた平穏静かな老後を大いに満喫していた。 数年前に結婚したモニカとの間に生まれた子供(女の子)の世話も最初の頃は大変だったが今では手慣れて名実共に立派な主夫となっている。 「ふぅ、やっと寝てくれたか」 ぐずる子供をあやし続けていた彼は、子供が腕の中で目を瞑って寝息を立て始めたのを見て一息付く。 そのまま起こさないようベビーベッドに寝かせて布団を掛けてあげると、溜まっていた洗濯物を洗い始めた。 殆どの家庭では妻がするそれらの仕事を難無くこなしている辺り、主夫というのは意外に向いているのかもしれない。 「後は干すだけだな」 すすぎ終えた洗濯物をかごに放り込み庭にある物干し竿に掛けていく。 かごは下に置いてあるため立ったりかがんだりを繰り返す訳だが、海軍時代とそれに続く政治家人生の激務で鍛えているお陰か 腰に掛かる負担の割には痛みを感じない。 「よしっ、洗濯物はこれで終わりだ」 後は買い物だと思い冷蔵庫を空けてみる。 「ん~まだ大丈夫かな」 食材は十分残っていた。 嶋田家は彼とモニカと子供の三人家族だが子供はまだ離乳食を食べているところなので実質二人分あれば事足りる。 追加で買いに行って調理が遅くなっては消費期限が切れてしまう事になりかねない。 「今日は買い物は無しだ」 そうなると夕飯まで丸々時間が空くことになる。 植木いじりでもするか、昼寝でもするか、それとも本を読むか。 「平和だなぁ~」 これだよこれ、こういうのんびりした老後を夢見ていたんだ。 彼はいま憧れていた生活のまっただ中にいた。 147 :宿敵(とも)時空を超えて:2013/01/03(木) 18 31 48 * 「ただいま帰りました」 玄関の戸が開く音と共に若い女性の声が聞こえた。 安楽椅子でうたた寝をしていた嶋田はその声を聞いて起き上がると玄関まで迎えに出る。 「お帰りモニカ」 「ただいま」 嶋田の出迎えに歳の離れた若い金色の長い髪の女性が抱き着いてくる。 ナイトオブトゥエルブ、モニカ・クルシェフスキー・嶋田。彼の愛おしい妻だ。 「ん」 そのまま交わされるただいまのキス。 いってらっしゃいとたたいまのキスは毎日欠かさないのだ。 「制服のまま帰宅とはめずらしいね」 出勤時と帰宅時は私服、公務に於いては制服と分けている彼女にしては珍しく今日はタイトなスカートの上下白の制服姿に、 表の生地が黄緑、内側の生地が紫のマントを着用していた。 「これですか?」 嶋田に抱き着いていたモニカは身体を離すとマントを少し広げる。 「実は今日EUが緊急発表を行うという情報が入ったのでいつでも動けるようにとの通達が入ったのです」 「ああ、そういえば俺の方にもある筋からそんな連絡が入ってたよ」 引退してからそれなりに時が経つとはいえ何かの際には連絡が入ることがある。 緊急性や彼自身に関係がある情報などは特に。 「シゲタロウにもですか?」 「これでも元首相だからね。とりあえず此処じゃなんだから居間で話そう」 「そうですね」 148 :宿敵(とも)時空を超えて:2013/01/03(木) 18 32 36 * 居間に移動したモニカは着ていたマントを脱いでハンガーに掛けると、ベビーベッドに寝ている我が子に「ただいま」と言ってキスをした。 そんな彼女を微笑みを浮かべながら見ていた嶋田はこたつに入ってテレビを付ける。 時間的にもうすぐ緊急速報的な放送が流れる事になるはずだ。 「そろそろですね」 子供の寝顔を見ていたモニカも制服姿のままこたつに足を入れた。 並んでもたれ合うようにして座っている辺り二人の夫婦仲の良さが表れている。 こたつの温もりに負けないくらい温かい身体の温もり。 互いにそれを感じながら何も言わずにテレビの画面を見続ける。 家にいるときはこうして仲良く寄り添っているのが二人のいつもの姿であった。 暫くの間芸人が騒ぐだけのテレビ番組が流れていたが緊急速報のテロップが出た瞬間映像が切り替わる。 番組の途中ですが云々。お決まりのセリフを喋るキャスターの言葉が終わったと同時に記者会見の場のような映像が映し出された。 記者達のざわめく声だけが聞こえる画面に一人の男が姿を現した。現EUの代表を務めている男だ。 『ええ、お集まりの皆様。並びに画面を通してこの会見を目にされている世界中の皆様。わたくしはこの度、長年にわたってEU加盟国を纏められなかった責を取り辞任することと相成りました』 EU代表の辞任表明。 これは確かに大ニュースだった。 だが何かがおかしい。 「変だな・・・ここ数年EUは急速に纏まってきてたような」 「ええおかしいです。あれだけ意思疎通が上手くいかずにバラバラだったEUですが以前からは考えられないほど纏まってきています。それなのに代表が辞任なんて・・・」 そう、ここ暫くの間EUは考えられないくらいの纏まりを見せ始めていた。 まるで見えない何かに操られているかのように。 それまでの自国本位の意見を潜めて、手に手を取り合い経済力も回復してきていたはずだ。 遡ってみればそれ以上前からそんな動きは見られていた。 夢幻会も何かあると見ていたがそれが先鋭的な軍国主義や攻撃性に繫がる様子は無かったので様子見に止めていたのだ。 平和その物のこの世界で多少気が緩んでいる処があったのも確かだが。 嶋田とモニカの疑問を余所にEU代表――いや元代表となった男は話を続けた。 『しかし私の代では成し得なかった経済対策、技術革新を、陰に日向に支え実行し続けていた方々が居られます。彼らは我々を支えてくれどん底にあったEUを再び蘇らせようとしています』 (なんだそれ・・・まるで夢幻会みたいじゃ・・・) 『そんな彼らを率いる方々に私は、いや我がEUは、総意を持って全権を委任する決定を致しましたッ!』 元代表の言葉に会見場はどよめきに包まれた。 それはそうだ。何処の誰かも分からない者に全権委任すると言いだしたのだから。 だが元代表は言い切る。彼らならば大丈夫。必ずや強いヨーロッパを再建してくれる。 日本やブリタニアに負けない国にしてくれると。 『紹介しましょう。彼らが次のEU代表となる方々ですッ!!』 大袈裟な身振りで声を張り上げた元代表が席を立つと、入れ替わるように入って来たのは年の頃は五十代と思われる一人の軍服姿の男。 149 :宿敵(とも)時空を超えて:2013/01/03(木) 18 33 23 「ち、ちょっとまてぇぇッッッ!!」 見たこともないデザインで威圧感たっぷりの軍服に制帽をかぶったその男は、無表情だが意志の強さを感じさせる瞳で会見場にいる記者達を睥睨して黙らせた。 喋ってはいけない。この男の前で勝手な発言はできない。 無意識の内にすり込まれたそれは一体何だろうか? 答えを知るものはいない。嶋田を含めた夢と幻の存在達以外には。 「ど、どうしたのシゲタロウ??」 「い、いやすまない・・・ちょっと、ね・・・」 突然画面に向けて叫んだ夫にびっくりしたモニカ。 普段優しく穏やかな空気を放っている彼にしては珍しいほどテンパっている。 だがそれも仕方のない話だ。画面に現れた人物を見て彼に驚くなと言う方が無理なのだから。 事情を知らないモニカには悪いが気にしていられない。 男は静かになったのを見て帽子を脱いだ。 髪の色は黒で、髪型はすそ刈りにした七三分け。 見る者に取っては冷たいようにも暖かいようにも見える不思議な瞳。 何よりも目を引く特徴的なヒゲ。 その不思議な男はゆっくりと口を開く。 『この場にお集まり頂いた諸君。並びにカメラの向こうにいる世界の方々。こんにちは』 冷たい表情に僅かばかりの笑みを浮かべる男。 その瞬間男に引き込まれた者は相当数に上っただろう会心の笑み。 『自己紹介の前にまず、遠い時空の彼方より戦いを繰り広げている我が宿敵達に挨拶をしたい』 代表就任や自己紹介が始まるのかとカメラを向けていた記者達は、急に意味不明なことを言いだしたEU新代表に戸惑いを隠せない。 そんな記者達を気にも留めず男は喋り出す。 150 :宿敵(とも)時空を超えて:2013/01/03(木) 18 34 17 『おそらくこの会見を見ているだろう諸君! 久しぶりだな、私は帰ってきたぞ!』 「帰ってくるなァァアァッッ!!」 「シゲタロウ大丈夫ですかッ?!」 またまた叫ぶ夫にモニカは心配になってきた。 『私の推理によれば、この新世界に於いても諸君は確かに存在し、暗闘していると答えが出ている。短期間に日本が飛躍しているのとそれを成し遂げた面々を見ればわかるというものだ。 例え世界を誤魔化せても私の目は誤魔化せんぞ!!』 (だ、誰かッ、誰かこのキバヤシを黙らせろッ! 回り回って真実を言い当てるんだよこの男はァァァ!!) 「さっきからどうしたのですか・・・? それにこの人は一体何を話して・・・」 「気にしなくていい! モニカは気にしなくていいんだ!!」 『だが、私と君たちが正面切って戦えば世界はラグナロクの戦いへと突入することになる・・・それは本意ではないし我が盟友も反対なようだ』 そこまで言うとまた一人、会見場に姿を現した。 『ははは、久しぶりだな。君と食べたナポリタンの味は今も忘れてはいないよ?』 先に来た男よりもふくよかで、穏和な表情の男。 彼もまた軍服を着ており、入って早々女性記者に声を掛けていた。 『そういうのは後にしてくれないかねドゥーチェ』 『すまんな。レディに声を掛けるのは私の流儀なものでね』 「あ、あは、あははは・・・おわった・・・おれの・・おれの夢が・・・・隠居生活が・・・」 「しっかりしてアナタァァァァ!!」 EU新代表の会見終了後、時を置かずして嶋田の家の電話が鳴った・・・・・・。 “申し訳ありません嶋田さん、お子さんのことがあるので毎日とは言いませんが、時々お仕事お頼みする事となりそうですので御容赦のほどを” 151 :名無しさん:2013/01/03(木) 18 39 15 終わり 次回こそはドロテアさんネタ書きたいです・・・
https://w.atwiki.jp/yurayuki/pages/118.html
#blognavi シーパレを確認しようと白を起動したら、瀬戸口の宿敵シナリオが途中だったのでその続きに突入。黙々と進めて1月頭に議会名誉章げっと。 亜美たんがみおちゃんに似ていて可愛いので、口説いてたら、自然と恋人に。途中1枚絵げっと。師匠らしくえろえろアプローチしたら、怒られたり、逃げられたり。ち。あと、上田も妙にかわいらしく見えます。師匠マジック。 ひとまず、優勢状態で難易度9でも友軍投入して大勝できるようにはなってきました。対空戦車もがんがん投入してますけどね。 しかし、シーパレ2話目がまだ確認できない、という。が、がんばる。 カテゴリ [GPO] - trackback- 2006年09月11日 05 08 35 #blognavi
https://w.atwiki.jp/irosumass/pages/520.html
スパゲティ イタリア・ローマ生まれの空想世界育ちの殺人スパゲッティ調理師。手に持っているフォークは相手を絡めてスパゲッティにしてしまう。
https://w.atwiki.jp/revival/pages/63.html
私は一人、休憩所で昼間の戦闘に関して物思いにふけっていた。 「おい!!あの馬鹿が何処に行ったか知らないか!!」 休憩所に飛び込んできたコニールさんが、私の顔を見るなり開口一番そう言った。 「え? 基地に帰ってきてから見ていないですけど」 私の返事を聞くと、少し落胆した顔のコニールさんは「そうか」とだけ言った。 おかしい。あの人の基地に帰還した時の様子といい、コニールさんも何か変だ。 「何かあったんですか? 昼間の戦闘からシンさんも変だし」 まあ、変なのはいつもの事だけど。今日のはいつもとは違う。 あの狂気にかられたような顔はいったい。 「・・・・・・・何でもない」 そんな暗い顔されて言われても。 内心苦笑しつつ再度聞くことにした。 「なんか変ですよ、あの赤いMSと戦ってから」 昼間の戦闘、作戦自体は成功していた。 当初の目的である軍事施設の破壊に成功し後は撤退するだけ。 その時だった。 敵の増援として5機のMSが飛来したのは。 すでに撤退を始めていた味方を無視して、シンさんは一人敵に突っ込んで行った。 コニールさんの怒声も無視し、執拗に敵の隊長機らしい真っ赤なMSと戦うシンさんのジン。 (やめろ市街地に被害をだす気か!!) そのコニールさんの声を聞き、シンさんはようやく撤退をした。 「俺からは何も言えない・・・・・・ただアイツは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・シンの恋人の仇なんだ」 コニールさんが暗い声でそう呟いた。 それを聞いた時、私は聞くべきじゃなかったんじゃないかと少し後悔をした・・・・・・
https://w.atwiki.jp/sengoku-oomp/pages/373.html
概要 宿敵の龍虎-龍之陣-天国・第一陣-越後の龍- 天国・第二陣-砥石崩れ 天国・第四陣-義父と子 初級・第二陣-戦国一の牙 初級・第四陣-軍師の教え 中級・第二陣-川中島の戦い 中級・第四陣-啄木鳥戦法 上級・第二陣-車掛の陣 上級・第四陣-八幡原・武田本陣 地獄・第二陣-長槍の勇将 地獄・第四陣-花も実もある勇士 修羅・第二陣-一騎討ち 修羅・第四陣-終結 羅刹・第二陣-不屈の精神 羅刹・第四陣-新たな戦火 概要 第二章実装以降の合戦イベントで紹介札を獲得した時及び条件達成時に発生する、会話イベントの一覧。不自然な全角スペースの箇所は、作中の台詞における改行箇所に当たる。 宿敵の龍虎-龍之陣- 天国・第一陣-越後の龍- 鬼小島弥太郎:殿は本当に強ぇよ! オラも殿みてぇにつよくなりてぇ なぁ 上杉謙信:謙信が最強にあらず 鬼小島弥太郎:殿より強い相手が いんのかぁ? 上杉謙信:否、我に最高の闘争を与えてくれる 者は未だおらず 鬼小島弥太郎:じゃあ、殿が一番だっぺや! 上杉謙信:否……最高の闘争を当ててくれる 宿敵は必ず現れる、その時は そう遠くはない 鬼小島弥太郎:オラにはよくわからんけど、殿は先に起こることがわかってんだなぁ やっぱ、殿はすげぇなぁ! 天国・第二陣-砥石崩れ 武田信玄:義清よ、退いてはくれんかね? 村上義清:おーおー、また懲りずに痛い目 見たいってか?砥石城は お前にゃ崩せねぇよ 武田信玄:やってみなきゃ、わからんよ 今日は崩せるかもしれんよ 村上義清:くっくっ…… ああ、お前が崩れ落ちる様が 拝めるかもなぁ 武田信玄:おことは相変わらず、 性格が悪いのう 村上義清:ふっ、お前にだけは 言われたかねぇぜ 天国・第四陣-義父と子 上杉景勝:……闘争 上杉謙信:闘争を渇望するか それは謙信の心中に同じ 上杉謙信:謙信が最高の闘争を成せるは 宿敵の存在があるが故 汝も宿敵を得よ 上杉景勝:御意…… 上杉謙信:真の宿敵を得たとき、道は開ける その時は兼続、姉上が汝の力となろう 上杉景勝:兼続と御前が…… …… ……御意…… 初級・第二陣-戦国一の牙 太田資正:貴様、猛犬を打ち負かしたことが あるそうだな 鬼小島弥太郎:お? ああ、そんなこともあったけなぁ 鬼小島弥太郎:将軍様のとこの猿と相撲とったこと もあるっぺ、あいつぁ強かった 太田資正:ほぅ、さすがだな…… だが、くれぐれも我が愛犬には 手を出すなよ 鬼小島弥太郎:ああ!大丈夫だって 味方のワンコを怪我させたりしないっぺ 太田資正:いや、貴様の身を案じてのことよ 我が愛犬の牙は戦国一 そこらの野犬とは比べ物にならぬ 初級・第四陣-軍師の教え 直江兼続:宇佐美殿、義を貫かんがため、 是非ともあなたの軍法を学びたい 宇佐美定満:軍法とは節制 各々が意志を節制し、 まとめきることこそが第一 直江兼続:なるほど、節制とは謙信公の 生き様とも言えそうですな 宇佐美定満:さよう、殿は自らで軍法を体現しておる そのような主君を持つことこそ 上杉家が強さ 宇佐美定満:殿を脅かす者あれば、わしはこの命を 賭して、その脅威を排除しよう ……たとえ、それが身内であろうと 直江兼続:まさに義と愛の結晶たる意志! 兼続もその意志しかと刻みまする! 中級・第二陣-川中島の戦い 綾御前:謙信、何やら嬉しそうね 上杉謙信:姉上、謙信は今日、宿敵を得ました 綾御前:あら、ついに見つかったのね 謙信が対等に軍略を戦わせられる 相手が 上杉謙信:武田信玄 ……それが宿敵の名です、姉上 綾御前:あなたが軍略を十分に発揮できぬまま 戦を終えねばならぬことがなくなる のですね 上杉謙信:…… 綾御前:あ、謙信、どこへ行くのです 謙信……相変わらず、一つのことし か頭にないのね 中級・第四陣-啄木鳥戦法 高坂昌信:明け方を狙い、謙信公の後ろを突き、 妻女山の麓で待つ本隊と挟み撃ちに する…… 高坂昌信:御館様と勘助殿の策は見事でございます しかし、謙信公は油断ならぬ御方…… 高坂昌信:あなたのように気配を消すことが できれば、敵を欺くのも楽なのです が…… 高坂昌信:今も、この闇深い森の中で あなたを見失いそうになりましたよ 内藤昌豊:……高坂殿 私はわざと気配を消している訳では ないのですよ 上級・第二陣-車掛の陣 上杉謙信:…… 宇佐美定満:殿、何をご覧になっておられるので す……? 宇佐美定満:……あれは炊事の煙? こんな夜更けにまさか…… 上杉謙信:兵を動かす 宇佐美定満:賛成ですぞ 敵は闇に乗じ、妻女山を登り、我らの 虚をつくつもりでありましょう 上杉謙信:我が宿敵、戦場に導かん 宇佐美定満:ええ、八幡原に全軍を向けます 殿に最高の闘争を贈るとしましょう 上級・第四陣-八幡原・武田本陣 ナレーション:夜明けと共に、目の前に現れたのは 戦の準備の整えた謙信率いる上杉軍で あった 山本勘助:我が啄木鳥戦法出し抜かれたり やはり謙信公を欺くは容易ではなかった 武田信玄:ほっほっほっ、さすが軍師よ 面白くなってきおった 山本勘助:お館様、お下がりください この失態、自らの身を持って 挽回させていただきまする 武田信玄:勘助よ、わしは下がらんよ 軍神を前に背を向けるなど逆に 恐ろしいからのう 地獄・第二陣-長槍の勇将 村上義清:武田の犬が、先の戦では 汚い真似してよくもやってくれたな 真田昌幸:戦国の世、 謀略は当り前ではありませんかな 村上義清:フ、確かにな、大層なもんだ だが、認めねぇよ 村上義清:没落はしたが、俺の切っ先は貴様を 離さなぇ、魂は尖ったままだ 真田昌幸:さすがは信玄公を二度も退けた猛将 正面からの戦いは避けたいところ 地獄・第四陣-花も実もある勇士 山県昌景:これほどの武人、 やはり軍神との戦は 魂が揺さぶられる 鬼小島弥太郎:おめぇ強えなぁ、 よっし ここは全力で行くしかねぇな 山県昌景:臨むところ……、待て!! 鬼小島弥太郎:お?どうした? 山県昌景:あれは……信玄公の息子・義信様が 危ない……、こんなことを敵方に 言うのははばかれるが 山県昌景:どうか…… 助けに行かせてくれぬか 鬼小島弥太郎:おお!いいぞ!! 行ってこい行って来い! 山県昌景:なんと!即断で快諾を!? 鬼小島弥太郎:おお、おめぇは強えから、 全力で相撲してぇしな、 行ってくるといいさ! 山県昌景:お主こそ、花も実もある勇士よ! 面目ござらん!! 修羅・第二陣-一騎討ち 武田信玄:単騎、敵本陣に乗り込もうとは さすが軍神と言うべきかの? 武田信玄:しかし、おことと一騎打ちなぞ、 御免こうむりたいね 上杉謙信:我が闘争、汝に阻むことは敵わん 武田信玄:ほっほっほっ、わしもついとらんね 軍神に好かれちゃうとわ じゃあ、ご期待に沿うてやるかの 修羅・第四陣-終結 ナレーション:川中島合戦は互いに多くの犠牲者を出す激戦となった 武田信玄:謙信、もうおしまいじゃ わしらは大切なものを失い過ぎた これ以上は互いに無益よ 上杉謙信:汝の申し事、 謙信の心中に同じ ナレーション:両雄の決着はまたいしてもつかず 次の戦を待つこととなるのだった 羅刹・第二陣-不屈の精神 直江兼続:資正殿の武、誠に見事! 上杉家臣として、ともに義を 唱えるのはいかがか!? 太田資正:謙信公には感謝している が、馴れ合うつもりは毛頭ない 太田資正:今はなき主君が無念を晴らさんが ため…… 北条の首を狙うのみよ 直江兼続:残念…… だが、やはりその義心こそ強さと いうことか! 太田資正:一人にしてくれ あまりうるさいと、貴様の喉元も 危ういぞ 羅刹・第四陣-新たな戦火 上杉景虎:武田との争いに決着はつかず、か 上杉景勝:勝利の美酒……味わうこと敵わず…… 上杉景虎:義父上としては不服であったかもな ……だが、俺らの敵は信玄公だけ じゃねぇぜ 上杉景勝:第六天魔王…… 上杉景虎:魔王とは仰々しいが、信長は恐ろしい 野郎だ 上杉景虎:義父上が戦に興じているうちに 奴は今川を破っちまったしな 上杉景勝:天下…… 上杉景虎:そうだ、奴は天下に近い男…… だが、毘沙門天の化身である義父上が 負けるはずがねぇ、そうだろ? 上杉景勝:うむ…… 上杉景虎:珍しく愉しそうにしやがる……まあ、 今回の戦はお預けだったから、次こそは 思いっきり暴れてやろうじゃねぇか
https://w.atwiki.jp/hakikewomoyo-sujyaku/pages/762.html
▽メニュー一覧 All Monsters Go カートゥーンラビリンスモンスターズ スーパー大冒険クラブの宿敵 ディズニーヴィランズ ヴィラン 人物 スーパー大冒険の宿敵の一人。 忍者を目指して常に忍者修行を続けている中年男性。 実家は牧場。 補足 シューティングスターヒルズには「忍者になる」との願い事がある。
https://w.atwiki.jp/sousakuhero/pages/892.html
▽メニュー一覧 ヴィラン スタンス ヴィラン 人物 大大大冒険クラブの宿敵の一人。 バイオテクノロジーにより蘇生された恐竜。 補足 シューティングスターヒルズには「旨い肉を腹いっぱい食べたい」との願い事がある。
https://w.atwiki.jp/tomutomu/pages/70.html
エクス「・・?」 エクスの足元に謎の無線機がおいてあった 謎の無線機「ざ・・ざーーー」 エクス「!?」 謎の無線機「エクス・・このときをまっていたぞ・・私はゼロセイバーお前を育てたものだ・・おまえは・・・」 エクス「?」 謎の無線機は壊れてしまった エクス「いったい・・」 ???「ハッーハッハッハ」 エクス「!」 デルファイター「俺の名はデルファイター!」 ???「ちょとまてやデルファイターちょっとですぎや!わいにも出番だしとくれ」 デルファイター「・・」 デルントリック「わいの名はデルントリック」 エクス「?!」 デルファイター「ところでデルビーゾルは?」 デルントリック「ようじがあるってどっかいってしもうた」 デルファイター「・・・・・」 エクス「敵!」 デルファイター「今日はちょっとしたあいさつがわりだ!いけおまえたち!」 デルントリック「わいも手伝うでぇ!いけぇ」 悪魔軍「ヘーイ!」 エクス「な・・なんてかずだ・・・」 ???「そこもらったぁ!」 デルゴン「兄貴つよいでぇ!もっとやったれぇ!」 デルファイター「じゃあなそいつらとあそんでな!」 デルントリック「バーイ」