約 1,924,171 件
https://w.atwiki.jp/kimo-sisters/pages/1289.html
364 名前:幸せな2人の話 補足・下(終わりA)[sage] 投稿日:2011/03/22(火) 02 28 46.36 ID QIcezTTP 俺はこんな沙紀を見たくなんてなかった。 けれど俺には何もできない。 陽たちを救う事もできないし、 沙紀の悲しみを和らげることもできない。 「なあ、辛いんだったら、一緒に泣いてくれないか。 俺も泣きたいんだ、悲しくてしょうがない。 だから、こっちに来てくれないかな?」 できる事は一緒にここで泣く位しかないけど、 それでも沙紀にとって少しでも救いになりたい。 「……ありがとう」 沙紀が俺の隣の席へ移る。 体が軋むような痛みを感じる、沙紀は俺の体を強く抱きしめた。 そのまま沈み込むように俺の胸に顔を埋める。 「圭君は……どこにも行かないでね」 俺がここにいる事を確かめるように怯えた声で沙紀が尋ねる。 「ああ、俺はもう沙紀を置いて何処にも行ったりしないよ」 「怖いよ、圭君はいつもいなくなっちゃうから……」 「ごめんな、でも、誰よりも…好きだよ……沙紀……」 「私も……大好き……だよ」 かちり、という鍵の外れる音がして、 俺の体を縛る鎖が落ちた。 「だから……もう…圭君に……お仕置きなんて……言わないわ……。 ずっと……圭君に……そう言って……欲しかったの…」 沙紀は泣いた、とても弱弱しかった。 その姿を見た俺は目が覚めるようだった。 最後に沙紀に好きだって言えたのは何時だろう? そうだ、俺はそれが言いにくくて、 沙紀もそう言って欲しいのに言えなかったんだな。 それで、嫉妬した沙紀から逃げて、捕まって。 そういう気楽な関係をずるずると続けてしまったんだっけ。 たった一言で片付くはずだったのに、ずっと。 なんだ、俺達も陽達の事を馬鹿だなんて言えないじゃないか。 「…ごめんな……もう…沙紀から離れたり…なんて……しない」 沙紀は答えない、代わりに押し込むように頭を押し付ける。 そこから先は言葉にならなかった。 俺達は泣いた。 それでも俺たち二人は幸せだった。 だってこうやって自分の気持ちを交し合えたのだから。 けれど、陽や雪風やシルフちゃんはもう泣く事すらできない。 幸せなつもりだから気付く事ができないんだ。 本当はあんなのが幸せなはずないのに。 そう考えると胸の中から悲しみが込み上げてくる。 きっと沙紀も同じなのだろう。 365 名前:幸せな2人の話 補足・下(終わりA)[sage] 投稿日:2011/03/22(火) 02 30 02.30 ID QIcezTTP ************************************* 「s……ぃ…る…f…、sぇ……t…ぅ…k……a」 体の奥から絞り出すようにして空気を吐き出す。 空気の抜ける音に混じった、微かなノイズが耳に入る。 壊れてしまった喉はもう二度とまともな音を出せないだろう。 それでも何とか、舌を捩じって、口の開きを何度も直して、 それを繰り返す中で、言葉のような音が漏れるようになった。 出せる音はほんの僅かな種類だけ。 それでも何かを伝えられるかもしれないって期待していた。 もしも、それを聞こうとしてくれればの話だったけど。 そうだな、今日だって何も伝える事は出来なかったよ。 366 名前:幸せな2人の話 補足・下(終わりA)[sage] 投稿日:2011/03/22(火) 02 30 42.79 ID QIcezTTP 「―――――――――――」 「うん、分かってる。 お兄ちゃんは今、嬉しいんだよね。 だって私もそうだもの 私も、お兄ちゃんも、姉さんもここにいる。 それが一番私にとって幸せな事」 「―――――――――――」 「うん、私もお兄ちゃんの事、愛してる」 シルフはいつものように嬉しそうに答えた。 「―――――――――――」 「ふふ、兄さんは本当に諦めてくれないんだね。 どんなに頑張っても、もう声は出ないんじゃないかな?」 「―――――――――――」 「良いよ、そうやって音を出す位は許してあげるよ。 くすくす、けど、私には兄さんが何を伝えたいのか全然分からないわ。 ふふ、だって、兄さんはと~っても幸せなんだよ? 大好きな恋人が幸せで、大切な、……ただの妹も幸せなの。 それが兄さんの幸せだよね? だから、兄さんはもう何もしなくて良いの。 そうすれば、受け入れればもっと幸せになれるわ、くすくす。 ね、そうしようよ? 兄さん」 雪風に優しく抱き留められた。 まるで、そうしないと俺が溶けて無くなるかのように。 367 名前:幸せな2人の話 補足・下(終わりA)[sage] 投稿日:2011/03/22(火) 02 31 41.27 ID QIcezTTP 毎日がこの繰り返しだった。 それが今日で何度目だったのか? いや、そもそもあの日から何日たったのかも分からない。 ……もう一度だけ、どんな奇跡でもいいから、 声を取り戻せないかな? それが駄目なら、体が動いてくれないか? そうすれば、伝えたい事もしたい事も、たくさんあるのに。 例えば、俺の胸元に顔を埋めるようにして、 満足そうな顔で眠っている大切な人に 「最近、俺のあげた櫛を大事そうに見ながらよく笑っているよな。 困っているとき程笑う癖、やっぱり直らないのか。 いつも言えなかったけど、 その癖は直した方が良いってずっと思っていたんだ。 そうしないとお前が悩んでいるんだって誰も気付けないからさ。 でも、今何をして欲しいのかは分かるよ」 それで、その櫛で雪風の髪を梳いてあげたい。 雪風は昔から俺に頼みごとのできない奴だから。 例えば、俺に背中からぴったりと体を付け、 心地良さそうな寝息を立てている大切な人に 「お前は素直すぎるよ。 シルフはシルフなんだから、 心まで俺や雪風に合わせようなんてしちゃ駄目なんだ。 だから、自分を騙して、信じ込んだりなんてしないでくれ。 ……本当に幸せなんだったら、 どうして今、俺の体が壊れそうになる位に強く抱きしめるんだ? そんな事をしなくても大丈夫だよ。 絶対に何処にも行かないって約束しただろ。 シルフは俺の大事なお嫁さんなんだぞ」 それから、頭を撫でてあげたい。 シルフ、いつも物足りなそうに頭を俺に擦り付けるから。 それから、あと……、それも…… ああ、駄目だ。 たった一度だけの奇跡じゃ足りないな。 他にもまだまだたくさんあるんだ。 なのに、どうして思い通りになってくれないんだよ? 368 名前:幸せな2人の話 補足・下(終わりA)[sage] 投稿日:2011/03/22(火) 02 32 43.54 ID QIcezTTP 誰よりも近くに居るのに想いが伝えられない。 ほんのちょっとだけで良いのに体一つ思い通りに動いてくれない。 たったそれだけの事なのにそれが日を追う毎に辛く、重くなっていった。 それでその辛さに段々耐えられなくなってきているんだと思う。 ……最近、よく夢を見るんだ。 その夢はいつも同じ夢で寸分も違わない。 俺も、シルフも雪風もまだずっと小さかった時の事でさ。 三人で夜にあの場所に行くんだ。 それで、先に扉の前に着いた雪風は笑ってて、 シルフはおどおどしながら俺の方を見ていて。 二人とも少し遅れて歩いている俺に手を振っていてくれる。 それを何度も見るんだ。 俺もそこに早く行きたいんだけど、 二人へ近づくにつれて、 このまま行ってしまったら心が折れて戻れないような気がして、 心だけをそこに置いてきてしまうんじゃないかって怖くなるんだ。 それで迷っているうちに目が覚めてしまう。 けど、もしまた同じ夢を見たら、 今度は少しだけ行ってみようかなって思う。 大丈夫、だよな? 別に行ったからってただの夢なんだ。 ちゃんと俺はここに居るんだ。 シルフや雪風との約束を忘れていないから大丈夫だよな? 俺はもうどこにも行かない。 だから、目が覚めるまで、ちょっとだけ夢を見るだけなんだ。 ゆっくりと瞼を閉じて、 それから、眠りに落ちる前にもう一度、 二人に伝えたかった事を思い出した。 シルフ セツカ イママデモ コレカラモ アイシテル 369 名前:幸せな2人の話 補足・下(終わりA)[sage] 投稿日:2011/03/22(火) 02 33 24.83 ID QIcezTTP ************************************* 満点の星空が眩しい位に明るい。 そして、光の中で白い劇場は浮かび上がるように建っていた。 その扉の前で二人は待ってくれていた。 黒い髪の少女は笑っていて、 白い髪の少女は少しだけ不安そうに少年の方を見つめていた。 少年は立ち止まったままポケットに手を入れた。 その中にはちゃんと大事な指輪が入っている。 それに満足した少年は二人に向けて駆け出した。 きっと少年は幸せなんだろう。 だって、伝えたい想いも、渡したい物も、 夢の中なら叶うのだから。 戻る 目次
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/48168.html
【検索用 あわーぐらす 登録タグ VOCALOID あ ごめんなさいが言えなくて 曲 鏡音リン】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:ごめんなさいが言えなくて 作曲:ごめんなさいが言えなくて 編曲:ごめんなさいが言えなくて 唄:鏡音リン 曲紹介 曲名:『アワーグラス』 ごめんなさいが言えなくて氏の33作目。 歌詞 (動画より書き起こし) 息ができない抜け殻の感情 何もする気が起きない午前3時に かさぶたになって一言だけ残った 近くにい居ても心はどこにあるの 床の上に落としたグラスの破片 掴んだ手には雨 ひとりよがりな声だけが ぐらついた感情の果てさえも アナタはきっとボクのことなんて 少しも気にしていないでしょう 期待ばかりの言葉だけ すり減らす対象的な合間に 今以上の夢を見せて 針が重なる瞬間に 居なくならないで 滑らす指に感じている 思い出重くて邪魔になる 気づいたら消えてしまいそう 見つめてる失くさないように 跡を残したくて爪を立てた 呼吸の音誰の面影を見てる 帰らないでとか今は少し わがままを許して 都合のいい夢を見てる くらいついためまいに溺れている ひとりよがりな声だけが ちらついた瞳の奥に揺れる アナタはきっとボクのことなんて 少しも気にしていないでしょう 期待はずれの現実に すり減らす対照的な感傷 今以上を望んだら きっとアナタは消えてしまいそうだから ひとりよがりな感情に溺れてる すり減らす心の中は誰を見ているの コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/kt108stars/pages/11804.html
410 名前:ゲーム好き名無しさん (ワッチョイ 19d3-DqgS)[sage] 投稿日:2018/05/30(水) 22 35 21.27 ID 3R6JNllK0 [1/2] 「ルール的に問題なくできるけどやったらタダの消化試合になる」行為はできるとしても自重するなぁ 純粋に面白くないしバランス考えてくれたGMにも失礼 ただしバランス考えないGMが相手なら好きにすればいい 以下困報告というか愚痴 SW2.0でドレイクデュークの穢れの酒のんで竜化習得Lv27になれるって主張したPLと それを受け入れたGMは何考えてたんだろうか。 LV27でもバランスを取る気のあるGMならよかったんだけど 人間冒険者の心技体が1d6+6で振れるハウスルールを導入しながら 「器用貧乏になるリスクがあるので利用は自由」とか言ってたのでバランスに関して欠片も信用できなかった その時はキャラメイク回だったから 都合が悪くなったので辞退しますって言ってセッション開始前に抜けた 411 名前:410 (ワッチョイ 19d3-DqgS)[sage] 投稿日:2018/05/30(水) 22 50 30.99 ID 3R6JNllK0 [2/2] 410補足:各ステータスごとに4回振って最大値を選んでいいハウスルールも込み だから大体 12,11,11とかになる。 それは器用貧乏じゃなくて万能って言うんだよ! スレ455
https://w.atwiki.jp/grigoik/pages/17.html
夫に対する不満が沸き起こって困ります。 どうしていいのかわかりません。 でも、やっぱり夫がスキなんだと思います。 どうしていいのか。 自分一人でも幸せになる方法を私はちゃんと見つけないと。 夫の態度で、自分の幸せが左右されるっていうのは、タダの感情。 そんなのじゃあ、一生幸せになれない。 夫が私への愛がなくなったとても、私はわたしで幸せに生きる。 そう思わないと、人生は不幸せになる。 私の幸せは、私が自分で作らないと。
https://w.atwiki.jp/nohohondame/pages/405.html
「誕生日だけど誰にも祝ってもらえなくて寂しいよ~」url置き場 目次 スレ誕生 スレタイとURL(1-) 最終レス スレ誕生 誕生日だけど、誰にも祝ってもらえない人のスレッド 1 名前:うみゅー 投稿日:2000/11/14(火) 00 49 今日は私の誕生日。 でも、だれもお祝いなんかしてくれないし、 プレゼントももらえないのさ。 そんな人たち、思いの丈をどーぞ。 上に戻る スレタイとURL(1-) 誕生日だけど、誰にも祝ってもらえない人のスレッドhttp //human.2ch.net/nohodame/kako/974/974130569.html 誕生日だけど誰にも祝ってもらえなくて寂しいよ~http //human5.2ch.net/test/read.cgi/nohodame/1045843079/ 誕生日だけど誰にも祝ってもらえなくて寂しいよ~2http //human5.2ch.net/test/read.cgi/nohodame/1094148851/ 誕生日だけど誰にも祝ってもらえなくて寂しいよ~3http //human7.2ch.net/test/read.cgi/nohodame/1131700434/ 誕生日だけど誰にも祝ってもらえなくて寂しいよ~4http //yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/nohodame/1183984280/ 誕生日だけど誰にも祝ってもらえなくて寂しいよ~5http //yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/nohodame/1289776032/ 上に戻る 最終レス 1 名前: のほほん名無しさん 投稿日: 2010/11/15(月) 08 07 12 ID GuTQ3ZyO リアルでは誰にも祝ってもらえないから せめてスレ上では祝ってもらいたいよ~。 そんな人のためのスレです。 2 名前: のほほん名無しさん [sage] 投稿日: 2010/11/15(月) 08 07 22 ID ??? 誕生日だけど、誰にも祝ってもらえない人のスレッド http //human.2ch.net/test/read.cgi/nohodame/974130569/ 誕生日だけど誰にも祝ってもらえなくて寂しいよ~ http //human5.2ch.net/test/read.cgi/nohodame/1045843079/ 誕生日だけど誰にも祝ってもらえなくて寂しいよ~2 http //human5.2ch.net/test/read.cgi/nohodame/1094148851/ 誕生日だけど誰にも祝ってもらえなくて寂しいよ~3 http //human7.2ch.net/test/read.cgi/nohodame/1131700434/ 誕生日だけど誰にも祝ってもらえなくて寂しいよ~4 http //yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/nohodame/1183984280/ 上に戻る 【登録タグ】 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/83452/pages/18866.html
戻る 百合系 相変わらずのバカップルぶりに砂吐いたwww 最近この手の律澪が減ってきてちょっと寂しけどこうやって書いてくれる人がいてくれるのは本当にありがたい事です。 -- (名無しさん) 2012-10-02 17 02 14 凄まじい甘さだぜ…イチャイチャラブラブし過ぎだろwww 律澪はバカップルなのが似合うな -- (名無しさん) 2012-10-02 17 10 20 な、何なんだこのバカップルは… 良いぞもっとやれ! -- (じゅわ〜) 2012-10-02 21 00 05 いいもんじゃの〜。 -- (通りすがり) 2012-10-02 21 11 07 女の子同士でイチャイチャしているのを見るとムギちゃんはリア充になるのかwww -- (名無しさん) 2012-10-02 21 14 49 甘々過ぎて清々しいくらいだなwww -- (名無しさん) 2012-10-02 22 43 46 バカップル=律澪、正にこれ宇宙の真理ね。 しかしムギちゃんもやっと盗撮は犯罪だと言う事を学習して自重する事が出来る様になったか。 -- (名無しさん) 2012-10-03 02 49 25 部屋の外はおkとか変態レベルだろwww -- (名無しさん) 2012-10-03 03 09 01 ギャグといい甘々といいすごく律澪スレ的なSSだw -- (名無しさん) 2012-10-03 15 07 03 さすが王道期待を裏切りませんなw 早く結婚するべきだよ -- (百合を求めて三千里) 2012-10-03 17 35 37 王道展開かと思ったらその後の話だったwww -- (名無しさん) 2012-10-03 19 30 56 徹頭徹尾甘かったなぁ -- (名無しさん) 2012-10-03 21 55 27 あずにゃん途中で襲われてるw -- (名無しさん) 2012-10-11 08 04 16 勃起しまくりだ パンパン…どひゅん -- (マイキン) 2012-12-15 07 39 31 りつぅりつぅっておんぶされてる澪ちゃんヤバイな -- (名無しさん) 2013-01-25 04 14 09
https://w.atwiki.jp/byoujaku/pages/29.html
雄平は、暇で仕方がなかった。 そんなときに、母親にタイミング良く頼まれたお使いは、1ヶ月前から入院してる祖父のお見舞いだった。 祖父は、自転車の運転中若い女の子に目を取られ電信柱にぶつかり全治三ヶ月という …一見大怪我にも思える状況だが、しかしてその実態は運ばれた病院に美人の看護士さん が多い事に早々と気付いた祖父が医者を騙して入院期間を長くさせた、というものだった 。その事をお見舞いに行った兄から聞いた日には、心底呆れて行く気も失せた。 だが、こうも暇になってしまうと、お見舞いついでにその美人看護士さん達を拝みに行くのも悪くない。 しかし本当に美人ばかりであった。廊下ですれ違った看護士さんは本物の天使かと思った程だ。 これは祖父は中々いい所に入院したなと感心しつつ、祖父の部屋に着いた。 だがそこに居たのは怪我人ではなく、看護士さんのお尻を触るエロジジイ。 呆れて開いた口がふさがらない。扉を閉め、帰ろうとしたら、扉の向こう側から看護士さんがジジイを怒る声がした。 病院内を歩いていると、雄平はとても恐ろしいことに気付いた。 「あれ?ここ…どこだ?」 どうやら迷ったらしい。しかもよりによって、病院内で。こんなことって…と呟いている雄平だが、 実のところこの家から病院までの距離は徒歩5分。だが雄平の所要時間は30分あった。 「う…ここはどこですか~?」 涙目で歩いていると、左手のドアが開いた 「君、どうしたの?」 ドアから顔だけを出した状態で女の子が尋ねてきた。 雄平はと言うと、いきなり開いたドアにびっくりしてしりもちを着いていた。 「大丈夫?」 そう言って伸ばしてきた手を、雄平は少し照れながらもつかみ、立ち上がろうとした。 だが、本来支えるべきのその人は、雄平が力を込めたとたんに、風船が落ちるようにゆっくりと雄平の方へ倒れてきた。 「へ?」 「あれ?」 二種類のまぬけ声。彼女は座り込んだままの雄平の上へと倒れこんだ。だが雄平は、寝転んだ。 と言ったほうがしっくり来るような、不自然な軽さを感じた。 「ありゃりゃ?おかしいな?引っ張り上げたと思ったら倒れてるぞ?」 雄平の胸の上…というか胸の中で首をかしげながら彼女は独り言を呟いた。 雄平は少し以上に戸惑っていた。 まず、彼女の可愛らしさ。幼い顔立ちに、緩くウェーブかかった長い黒髪。 二つ目は、その体の小ささ。雄平自身、あまり大きい体躯ではないのだが、その腕の中にスッポリ収まるほど。 「あ、大丈夫?」 そう聞かれて、彼女がいつの間にか立ち上がってたことに気付く。もう流石に手はのばさない用だ 「え、あ、はい。大丈夫です。」 テンパりながら立ち上がると、彼女の身長は雄平の肩程までしかなかった。 「君、こんなところで何してるの?ここら辺はあんまりお見舞いの人は来ないけど」 正直に話すべきか、迷った。雄平も思春期の男の子。こんな可愛い、実はものすごくタイプな女の子に、 「病院で道に迷いました」なんて言うのは、いささか勇気がいる。 「や、帰ろうとおもったけどこの病院広いからちょっと探検したくなっちゃって。」 「へぇ~。探検中だったんだ。」 「うん」 そう言うと、彼女は鼻をつまんで 「ここはどこですか~?探検中に迷子になっちゃったンデスカ?」 と、からかうように声を変えて言った。 耳まで真っ赤になって狼狽する雄平を見ると彼女はいたずらっぽく笑った。 「まぁ仕方ないよ。この病院はホントに広いからね」 「あ、あの、玄関まではどう行ったら…?」 この場にいたたまれない雄平はさっさと帰りたかった。 「ここは別館の7階。一般玄関とはまったく逆方向だよ。」 「……」 「君、方向音痴?」 「っ、そんなことない!…と思う…。」 にんまりと、彼女は笑って、雄平の手を掴んだ。 「せっかくだし、寄ってって。暇で暇でしょうがないの。」 正直、逃げ出したいとも思ってた雄平だが、こんな可愛い子の頼みを無下に断る事は出来なかった。 その結果、雄平は彼女の個室に招かれたのだった。 坂上乃佳。 病室の前にあるプレートにはそう書かれていた。 乃佳はベッドに座ると、椅子を探してた雄平に自分の隣をポンポンと叩き座るよう示した。 「で、君は何しに病院に来たの?見た感じ誰かのお見舞い?」 「えっと…じいちゃんの見舞いだったんだけど…」 「けど…?」 雄平は身内のバカ話を乃佳にした。乃佳はカラカラと笑い転げて、雄平の肩をバシバシと叩いた。 「確かにこの病院は看護士さん可愛いよねー。でも多分、おじいさんがお尻を触った人は注意したほうがいいよ。 あの人なんかBL趣味があるらしいから。」 「びーえる?…ベーコンレタス?」 中学生にしてはあまり異性の体に興味のない雄平は、そういった知識に乏しかった。 乃佳はというと、ベーコンレタス発言を聞いて固まった後、また先ほどの用に笑い転げた。 「そっかー、まだお子ちゃまには早かったかぁ。」 よくわからないが子供扱いされてる事は分かった。 「こっ、子供扱いすんな!だいたい、乃佳ちゃん何歳だよ!」 照れ隠しが混ざってたものの、それほど強く言い放ったわけではなかった。 しかし乃佳は急に笑いを止め、冷めた目で窓の外を見た。 「何歳に…見える?私。」 その聞き方は、新任教師が生徒に聞かれて言うそれとは違った。もっと冷たい何かを、雄平は感じた。 「え…13くらい?」 実際はもっと年下に見えた。だが乃佳の答えはそれと正反対の事だった。 「小学一年の時、この病院に入院してから、10年。今年で17歳になるよ。」 そう言われても、雄平は信じられなかった。 140程の身長に、幼い顔立ち、胸の膨らみは申し訳程度、小学生と言っても通りそうだった。 「私、病気でね、二次成長が来ないの。」 「…?」 「ん。簡単に言うと、中学生一歩手前で成長が止まっちゃった感じかな?」 「へー…」 「でもね、私、夢があるのよ。」 「夢?」 「そう。私、まだ子供を産める体じゃないんだ。でもいつか、自分の子供を産みたいの。 ねぇ、雄平くんは将来何人子供が欲しいとか考えた事ある?」 「う?んー」 そんなこと考えた事ない。考える仕草をする雄平に乃佳は続けた 「私はね、3人欲しいの。男の子二人と女の子が一人。」 もう、さっきまでの冷めた目はして無かった。その代わり、キラキラした子供のような目をしてた。 「俺は…女の子も男の子も一人がいいな。」 「んっふっふー。分かんないよ?そういう人に限ってHが大好きになってポンポン産ませちゃったりするんだから。」 「えっ、えっちじゃないもん!」 雄平はまたも耳まで真っ赤になった。乃佳はクスクス笑い、真っ赤になった耳に囁いた。 「…して、みる?」 「うぇ?」 「エッチ、しよ?」 そういうと乃佳は、雄平の唇を奪った お互いにまったく経験はなく、乃佳も雄平も、ただ唇を合わせるだけだった。 しかし、それでも雄平は初めての接吻の快感に酔いしれていた。柔らかい、乃佳の唇。 ほんの十数秒だが、何時間もたったような気がした。お互いに頬を紅くして、見つめ会い、また接吻をした。 今度は軽く吸うのを何度も、チュ、チュと。 「ねえ…触って?」 雄平の手を取ると、胸にあてがった。自分でやってて相当恥ずかしいのだろう、先ほどの雄平の用に耳まで真っ赤である。 ゆっくりと、掌で包むように揉んでいく。小振りとも言えない程の胸だが、 パジャマの上から触るだけでピクピクと反応する乃佳が可愛いすぎて、雄平はなんともいえない快感を感じていた。 いつの間にか、雄平が乃佳に覆い被さるような体制になっていた。その事にお互いは気付かない。 乃佳のパジャマのボタンに手をかける。恥ずかしいのか顔を背ける乃佳の頬にキスをする。 ボタンを一つ外すごとに白磁のような肌が見えてくる。 すべて外すと、パサッと音を立ててパジャマがはだけ、桃色をした小さな乳首が顔を出した。 雄平はそっと、胸に触れた。乃佳の肌は熱く、瑞々しく、触れた指に吸い付くような感触をしていた。優しく撫でるように触る。 乃佳の吐息は、見た目以上、実年齢以上の艶を含み、雄平が快感の渦へ巻き込まれるのを加速させた。 桃色の乳首は、完全に勃起していた。それを優しく摘まむと、乃佳は息を飲み、上体を反らせた。 右手では摘まんだ乳首を転がし、左手では掌で包むように刺激する。その間、乃佳へキスをする。 すると、雄平の口内へ何かが入って来た。ヌメヌメとした、小さな舌。 雄平は伸ばされた舌を甘噛みしたり、自分の舌を絡めたりし、自分からも乃佳の口内に舌を伸ばした。 ディープキスに夢中になっていた雄平は、つい力が入り、乳首を一際強く摘まんでしまう。 その瞬間、あまりの急な刺激に乃佳は伸ばされた舌先を噛んでしまった。 「―ふっ!」 雄平は舌にチクリとした痛みを感じ、乃佳の口からゆっくりと放すと、二人の間に架かった唾液には、赤いものが混ざっていた。 「ご、ごめんなさい。びっくりしちゃって…」 「……」 雄平は胸の辺りまで顔を下げると、血の流れる舌で乃佳の乳首を舐めた。 「ひゃうっ」 ビクン、と体を揺らす。 雄平は唾液と血を垂らしながら、胸をまんべんなく舐めて行く。乃佳の腕は、雄平の頭を押さえるように置かれていた。 そして、その乳首を雄平が甘噛みした瞬間 「―――――ぁっ!!!」 乃佳は雄平の頭を抱き締める形で、絶頂を迎えた。 ビクンビクンと、全身を痙攣させて、肩で息をする乃佳。しかし、雄平は休ませてくれなかった。 雄平の手は、胸からへそを通って股間に伸びて言った。 パジャマはびしょびしょだった。溢れ出た蜜はショーツどころかパジャマまでも濡らしていた。 雄平はパジャマだけを下ろすと、ショーツ越しに撫で上げて見た。 「んあぁっ」 雄平は、ヌルヌルとした指に絡みつく液体を、舐めてみたあまり味はしなかったが、興奮は一層高まった。 雄平は顔を乃佳の股の間に近づけると、透けて意味を持たなくなったショーツを下ろした。 「ゃ…」 乃佳のそこには、毛は生えて無かった。割れ目もぴったり閉じ、ふっくらと盛り上がっている。 雄平は、その割れ目に舌を這わせた。 乃佳は涙を流し、下唇を噛んで快感に呑まれないように必死になっていた。 そんな顔を見ると、雄平はもっとしたくなってしまう。舌先を、割れ目の奥にグッと押し込む。 「ダメ!ダメ!感じ過ぎちゃうからぁぁぁあ!」 実際、たった今絶頂に達したばかりである。敏感になったそこは、狂いそうな快感を乃佳の全身へ伝える。 「ダメ!雄平くん、汚いから、ね?」 雄平は乃佳の言葉に耳を傾けず、指も使い愛撫を続ける。すると、プックリと勃起した蕾が目に入った。 雄平は舌で包むように蕾にあてがい、ゆっくり、舐め上げた。 「―――!!?」 何をされたか分からない程の快感。 もうダメだ。これ以上されたら死んじゃうかもしれない。 そう思うと不意に、愛撫がやむ。 いざ止められると物足りなく感じてしまい、顔だけで雄平を見やる。 「っおっきい…」 雄平の肉棒は、成人男性で言えば平均並だったが、雄平の歳、乃佳の体に対しては大きかった。 「これ…入れるん、だよね?」 「うん、そのはず。」 不安になって尋ねる乃佳に、雄平はあっさりと答え、肉棒を割れ目にそっと当て、一気に突き上げた。 「いっ―!!」 覚悟を与えられる間もない、いきなりの痛みに乃佳はよだれを出してもがく。 「いったぁぁ。ぅう…」 雄平は、自分の肉棒を包む感触に感動していた。温かく、ヌルヌルとした腟壁が締め付けてくる。 我慢、できない 乃佳が受けた破瓜の痛みが落ち着かないうちに、雄平は動き出した。 腟の奥から流れ出る愛液は拙い雄平の腰使いでも抵抗なく動けるようにした。 「雄平くん、まだ、まっ、て、いっ、たい、のっ、ああっ!」 「ごめん、我慢できないんだ。腰が勝手に動くんだ。」 痛みと、快感が混ざり混ざって押し寄せる。 激しい水音を立てる結合部からは、二人体液が混ざって流れている。 「うぁぁ、もう出るよ乃佳ちゃん!」 雄平が叫ぶと乃佳は力一杯雄平を抱き締めた。 放たれた種子は、乃佳の中を満たしていった。 「絶倫変態小僧。」 後処理を終えた後、乃佳は頬を膨らませ呟いた。 「…ごめんなさい…」 「初めてだったのに。あんなに止めてって言ったのに。サディスト。好色坊主。」 「でも、誘ったのは乃佳ちゃんで…」 「…ごめん」 「え?なにが?」 「雄平くんの子たちはね、私の中にいても無駄なんだ。相手が居ないからね。」 乃佳は、また冷たい目をしていた。 「……」 「もう、来ないでね。お互い、辛くなっちゃうから。」 雄平は、部屋を出ると、振り返らずに帰った。 乃佳は、窓の外を見ると、どこをどう通ったのか裏口から出て行く雄平を見つけた。 クス、と笑ったあと、その後ろ姿に呟いた。 「いつか、会いにいくから。夢だからね。」 つづ…く?
https://w.atwiki.jp/jujin/pages/291.html
悪気が無くても大打撃 106 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2008/11/25(火) 21 29 02 ID XOrc1Icj 元ネタの台詞はDQ6の1P漫画 校内一うざい人ランキング1位。 若頭~がここまでなるとは想像の範囲外(*1)) 自分が描くパンダは目の周りを大きく黒く塗り潰すクセが あるので他と変わらないと思って頂ければ… 描いた後で「あーまた塗ってしまった、まあいいや、黒い 部分が広いせいで過去に何かあったとかネタできそー」とか 適当考えてたんで別にネタはもう何でも…… 塚本はあえて左利きにしたので気がついてくれてちょっとポッ
https://w.atwiki.jp/presenile/pages/102.html
童子は歌う・・・ 夏草の上に寝そべり 空はヒコーキ雲だから あなたのところへ連れて行ってほしい ・・・と。 優しい風がぼくを撫でるから 独りはとても気持ちいい このまま夏草の上に寝そべって死にたいと思う ・・・と。 あなたがもし死んだらぼくは死ねるだろうかと考え続けたけれど きっとぼくは死ねないと思う ぼくはG線の上から滑り堕ちた一匹の汚れた虫だった
https://w.atwiki.jp/akatonbowiki/pages/12414.html
このページはこちらに移転しました あなたはいつまでも 作詞/536スレ38、41 なにも知らなくていいんだ なにも知らなくていいんだ 考えなくてもいいんだ 心配しなくていいんだ 全部忘れていいんだ 全部忘れていいんだ 「忘れてしまう」なんて言わず 「忘れた」とだけ言えばいい 雨の中、頭がかゆい 宇宙服のようなカッパ ごつい手袋をはいてる 頭をかけずに涙流した とてもさみしいのだけれど とてもかなしいのだけれど なにも考えなくていい 心配しなくてもいいんだよ 次なんていらないんだよ 次なんていらないんだよ 「心配」だなんて言わずに 「どうでもいい」とだけ言えばいい 楽しいことを思い出す ホントは大したことじゃない 雨に打たれすぎている 救いがほしくて泣いた なにも知らなくていいんだ なにも知らなくていいんだ 全部忘れていいんだ 全部忘れていいんだ わたしのことなど知らずに 祈りのことなど知らずに 涙のことなど知らずに あなたはいつまでも幸せでいるでしょう なにも知らなくていいんだ なにも知らなくていいんだ 全部を全て忘れても あなたはいつまでも幸せでいるでしょう それを祈り続ける人が それを祈り続ける人が どこかにずっといるでしょう どこかにずっといるでしょう