約 420,264 件
https://w.atwiki.jp/shakai_rinsho/pages/7.html
沖縄は、これまでシマ社会と呼ばれ、相互扶助の生活が日常化された共同社会と考えられてきました。 しかし、第二次世界大戦と、その後の基地の島としての固定化、さらに日本への復帰による本土化の中で、これまでの精神風土が崩され、共同性も生活習慣も大きく変えられてきたといわれています。 その中で、子どもたちの中でさまざまな事件が起こり、親による子どもへの虐待や放置といった現実も起こってきています。また学校で、地域社会でのきびしい現実も起こっています。 どうして、このような状況が生まれてきてしまったのか。日常的に子どもたちと関わりつつ沖縄の暮らしを考えつづけてこられた方々に、現場から感じる子ども論を語っていただこうと考えています。 長い間、子ども会活動に関わってこられた玉寄さんには、子ども会の歴史を。そして、児童相談所の現状を砂川さんから、さらに保育園と子育て支援センター「なんくる家」の活動から見えてくるものを石川さんに。 そして最後に久高島での子どもたちとの関わりを坂本さんに語っていただき参加者と共に沖縄の子ども社会について考えたいと思います。できれば今後も継続した集まりとネットワークが、このシンポジウムから生まれることを期待しています。 加藤彰彦・小沢牧子(司会) 児童相談所から見る子どもの様子 砂川恵正(中央児童相談所所長) 児童相談所ではこれまで保護者または学校等関係機関の相談・通告により援助活動を開始されていたのが、現在は子どもの人権保障、最善の利益という視点で要保護状態の解消への対応が強まり、保護者及び関係機関からの相談等がなくとも、保護者の意図としない介入的援助活動を開始しなければならないようになりました。 県内の要保護児童の家庭の特徴の一つに養育意識の低さ、単身世帯、経済的困窮世帯または自己の出身世帯との関係を絶った孤立的な世帯等が見られます。このような家庭の状況から子どもの養育機能を見るとネグレクト状態の家庭が目立つように思われます。児童虐待だけでなく、非行相談の家庭背景にもかなりの数でネグレクト家庭が認められます。 ネグレクトの状態(子どもと保護者の関係性)によって、その後の子どもの心身の発達やあらゆる場面での適応状態に大きく影響してきます。従って保護者の養育意識の変容を図る援助を行わなければなりませんが、その為には児童相談所完結型の援助では限界があり、地域のあらゆるマンパワーをまきこんだ援助体制が必要になります。命の太さを実感しつつ、児童相談所の任務を果たしたいと考えています。 社会福祉法人みどり保育園 石川キヨ子(社会福祉法人みどり保育園園長) わたしは20代でみどり保育園を立ち上げました。そして、何のためらいもなく園長になりました。正直にお話すると、ためらいがあったかどうかを忘れてしまっているのかもしれません。 保育園歴ゼロの園長の誕生でした。わが子2才、母親歴2年生の園長でした。無我夢中ということばをそのまま生きてきました。考えるゆとりはなく、ただただ仕事(保育)を身体で覚えるという感覚でした。 ベテラン保育士の中に混じった新米園長です。 時は過ぎて……30年が経過しました。古い保育室は改修工事を終えました。園庭のガジマルは大木に、わたしの頭には白いものも……。孫の世代が入園してきます。いまやっと(お恥ずかしいのですが、本当にやっとこの頃)子どもの育つ力を心底信ずることができるのです。子どもの動き一つ一つに意味があること……。眼差しの先の興味関心と行動に移すときの頃合いの測り方。飽くなき探求心と旺盛な欲求。大人が世話してあげるのが「子ども」だと思っていた私たちの想像をはるかに超えた命の太さ。 魂の尊さと崇高さ。己を信ずる力……すべて大人が失ってしまったものをもっているのが子どもたちなんだと思い知らされました。目まぐるしく動く価値観の中で、一番身近な存在の子どもの生命力こそが揺るぎないものであることに気づくことこそ、自分の存在に気づくことではないでしょうか。わたしたち大人は何かを心の底から信ずることをやめてしまっています。でも子どもの育ちを見つめながら、ふたたび信じられる存在が目の前にあることを確認していきたいです。 わたしもやっとそのことに気づきました。子どもの置かれている立場を守るためにも子どもの存在を中心にお話してみたいと考えています。 久高島留学センターからの報告 坂本清治(久高島留学センター代表) 久高留学センターの活動について 親元から離れて山村や離島に生活しながら、その地域の学校に通学することを「山村留学」といいます。当センターは10数名の小中学生が共同生活する山村留学の寮で、2001年にスタートしました。 静かで美しい環境、独特の文化的背景、適性規模のコミュニティ、その中での共同生活が子ども達を大きく成長させています。学校の児童生徒数の増加(5年間で12名から48名へ)、人口も20数年ぶりに300人代に復活したことは県内の離島関係者の耳目を集めています。 現状とこれから 当センターの募集活動は手作りのホームページだけで行われていますが、年間100件以上の問い合わせがあり、相当数の方をお断りしていることになります。留学を希望する子どもたちの中にはとても困難な状況(イジメ、引きこもり、不登校など)にある子も多く、子どもたちを取り巻く環境が急速に悪化していることも背景にあると考えています。 一方、学校存続や地域振興のため、他の離島関係者から同活動の導入について相談を受けるケースも続いています。子ども達と地域の双方にとって有益であるこの活動を、沖縄県行政の一つの看板として、全国の子どもたちに発信し、多くの離島やヤンバルでたくさんの子ども達を受け入れられたら素敵だと思っています。 (玉寄哲永さんから浅野誠さんにシンポジストの変更が在りました。) 浅野誠(浅野にんげん塾主宰)
https://w.atwiki.jp/endworld2/pages/18.html
◇ 少女の時代が終わるよりも早く、世界の終わりは告げられた。 今、この時に叶えたかった夢【トップアイドル/シンデレラ/あなたのとなり】は山程あるし、 大人になってから叶えたかった夢【お嫁さん/あなたのとなり/わからないけど素敵な未来】も山程あったはずだった。 手が届きかけた夢は、結局掴めないまま終わる。 掴んだはずの夢は、全てが無意味になってしまった世界で嘘みたいにすり抜けていく。 今、目の前にあるしあわせも、世界まるごと巻き込んで何もかも夢だったかのように消えてしまう。 「ボクは嫌ですよ……プロデューサーさん」 世界は十二時を迎え、魔法は解けてしまった。 かつて、数多のアイドルを抱えていた■■プロダクションにも、今となってはかつての賑わいはない。 ほとんどのアイドルは、かつてアイドルだった女の子になり、かつてあった日常を無理矢理に演じるために家族の元へと帰っていった。 今この終焉の時代にもアイドルを続けようとする女の子は、やはり事務所を飛び出して――自分が立ちたかった舞台でライブを行っている。 かつての憧れであったドームも、今となってはそこで歌い踊ることに資格はいらない。 今、事務所に残っているのはプロデューサーと、そして唯一人のアイドル輿水幸子のみ。 「けどなぁ、幸子……」 「だって、だって……ラストライブに行ってしまったら、諦めてしまったみたいじゃないですか。本当に世界が終わってしまうみたいじゃないですか」 プロデューサーは困ったように溜息をついた。 本当に世界は終わるし、どう足掻いても■■プロダクションのアイドルとしては今行われているものがラストライブになってしまう。 普通の女の子に戻るならば、それでいい。 けれど、輿水幸子はアイドルとしてプロダクションに残った。 ならば、世界の魔法が解けてしまうまで――アイドルとして最後の舞踏会で踊って欲しい。 アイドルでいようとするならば、最後までアイドルとして終焉を迎えさせてやること。 それがプロダクションの総意でであったし、プロデューサー個人としてもそれは理想だった。 けれど、目の前の少女は――自分が世界の終焉の最後の鍵であるかのように、まるで自分が否定すれば世界は終わらないかのように振る舞う。 そうだろうとプロデューサーは思った、虚無が突き付けられているというのに、未だに世界の終焉は冗談としか思えない。 それならば、目の前の十四歳の少女は尚更だろう。 普段、散々に大人【レディー】ぶってみせても、結局はプロデューサーから見れば未だ子どもなのだ。 無限大とは言わない、けれど――素晴らしい未来が待っているはずだった。 終わらないと言ってあげたい。 世界は明日も、明後日も、明々後日も、一週間後も続いていくし、幸子には幸福な未来が待ち受けていると言ってやりたい。 けれど、それは無理だ。 プロデューサーは世界の終わりをわかりきった大人で、正義のヒーローが虚構であると知ってしまった大人で、 そして待ち受ける終焉に対して何の力もない大人だ。 「幸子」 だから、プロデューサーは幸子に向けて手を伸ばすことしか出来ない。 「世界は終わるけれど、俺達は皆消えてしまうかもしれないけれど、 それでも……幸子はアイドルで、俺はプロデューサーで、舞台があって、観客がいて、あぁ……っと、つまり 一緒に行こう、幸子。カボチャの馬車は無いけど、そこそこ速い車は持ってるんだ」 「……キス」 「え?」 「キスしてください、プロデューサーさん」 言っている意味がわからなかった。 幸子は女の子ではなく、アイドルのはずだった。 女の子だとしても、相手は自分ではない――もっと、若い、幸子と一緒に学校へ行くような少年だと思っていた。 「あは、プロデューサーさんはダメダメですね」 幸子は瞳を潤ませていた。 どんな演技よりも真に迫る彼女そのものが目の前に立っていた。 「やっぱり……女の子の扱い方を知らない。気づかなかったんですか?」 142cmしかない背を精一杯伸ばしても、プロデューサーの顔は未だ遠い。 今までずっと、この近くて遠い数センチの距離が縮まらなかった。 「ボクは……自分が思っていたよりも女の子で、 最後までプロデューサーさんの側にいたかったずるい女の子で、プロデューサーさんのことが大好きな、カワイイ恋する女の子なんですよ」 幸子は女の子の力でプロデューサーを思いっきり抱きしめる。 身長は変えられないから、だから自分に出来ることをする。 プロデューサーが、自分へと距離を縮めてくれるように。 「キスしてください、プロデューサーさん。 ボク、今だけはアイドルから普通の女の子に戻ります。キスしてくれたら、アイドルに戻ります」 ――キスしても、アイドルには戻れない、戻れるわけがない ――けれど、輿水幸子はやっぱりずるい女の子で ――プロデューサーさんが大事にしていたアイドルという自分を人質に取ることが出来る ――普通の弱い女の子だった 「……」 法律はもう意味が無い、14歳も16歳も20歳も変わりはない。 今ここでキスしたところで、誰もスキャンダルにはしないし、されたところで意味は無い。 だから、世界はプロデューサーが目の前のカワイイ女の子の思いを受け止めることを咎めも妨げもしない。 プロデューサーは、キスして、髪を撫ぜて、愛の言葉を囁いてやることも出来る。 そうやって、目の前の女の子をアイドルに戻すことが出来る。 何より、終わりゆく少女に――すぐに消えてしまう大切な思い出を一つだけ渡すことが出来る。 「幸子……俺は……」 自分自身。 幸子。 幸子のファン。 他のアイドル。 ■■プロダクション。 自分の中のアイドル。 「出会った時から、お前を愛していたよ」 プロデューサーは全てを裏切った。 「プロデューサーさん……」 幸子は女の子で、プロデューサーは大人で、 好きでもない女の子に愛していると囁くことが出来るずるい大人で、 好きでもない女の子に口づけを交わすことの出来るずるい大人で、 幸子はそんな思いに気づきながらも、信じたフリが出来るずるい女の子だった。 「ボクは幸せです」 「ああ、俺も幸せだ」 ――この一瞬だけの愛情が永遠に続けばいいのに。 ◇ ■■プロダクションを抜けだして、二人はそこそこに高級なホテルへと訪れた。 その行いを誰も妨げはしないし、誰も咎めはしない。 「プロデューサーさん」 「どうした幸子」 「ボク怖いです」 「怖いか」 「どうせ終わるなら、世界で一番幸せな女の子になって、幸せの絶頂で終わりたいと思ってました。 でも……嫌です、こんなに幸せなのに……何もかも終わってしまうのは嫌です」 「そうか……俺も怖いよ」 「プロデューサーさんも怖いですか」 「みんな思い出作りに励んでるけどさ、結局自分が終わってしまうことを必死に忘れようとしてるだけなんだ。 だから……思い出してしまうと、叫び出したくなるぐらいに怖い」 「プロデューサーさんにはやりたいことがありますか?」 「山程あるよ……なぁ、俺、子どもの頃にやりたかったことは、大人になるとほとんどどうでも良くなってた。 けど、大人になってから初めて見つかるやりたいことって言うのも、山程ある。幸子、お前は……そういうものを見つけられないんだな」 「…………」 「幸子、俺はお前をトップアイドルにしたかった。 誰よりもカワイイアイドルにしてやりたかった。ああ……いや、いいさ。愛してるよ、幸子。永遠に愛してる」 ボソリと、プロデューサーが言った『死にたくねぇな』の一言を幸子は聞き逃さなかった。 誰もが皆、死という言葉を避けていた。 終わるだとかそういう言葉で遠ざけたかった、ふわふわとしたものに包んで誤魔化したかったのだ。 事実を目の当たりにしてしてしまうことは、何よりも恐ろしいことだから。 「あぁ……」 「プロデューサーさん……」 幸子はプロデューサーを抱きしめた。 体温が直に伝わる零距離。 二人で溶けて混ざってしまいそうな、ぬくもり。 「ごめんな……お前が一番怖いのにな」 「……いいんです、ボク」 ――幸せですから その言葉を、幸子は飲み干した。 幸せであればあるほどに、終わる時が怖い。 ただ、麻薬に溺れるようにしてぬくもりに溺れてしまうしか無い。 ただひたすらに終わりを待っていたい。 溶け合ったままのハッピーエンドマークが付くような終わり。 けれど、そうはいかないだろう。 「幸子……お前」 プロデューサーが幸子の肌を撫ぜる。 「タトゥーなんかしてたんだな」 幸子に刻まれた三枚の悪魔の羽根の文様。 サーヴァントへの絶対命令権――令呪。 普通の女の子が世界の終わりに抗うための空想の弾丸。 「どうせ……終わっちゃいますからね」 そう言って、幸子は笑ってみせる。 いつかは戦わなければならないと思っていた。 終焉の時代に現れた無限の願望機、聖杯を巡る争い――聖杯戦争。 聖杯を手に入れることが出来れば、世界は何事もなかったかのように再び時を刻み始めるだろう。 来週にデートの約束を取り付けることだって出来るだろう。 けれど、幸子はカワイイだけの普通の女の子で、とても殺し合いが出来るとは思わなかった。 だから、勇気を振り絞って――プロデューサーに告白して、いっそ終わってしまっていいと思い込もうとして、 それでも無理だった――幸せであれば、幸せであるほどに、世界の存続を望んでしまう。 当たり前だ。 誰だって死ぬのが怖いし、輿水幸子に心中の趣味は無いのだ。 だから、幸子は戦いに赴く。 眠るプロデューサーの頬にキスをして、プロデューサーのぬくもりに別れを告げて、 そして世界が再動を始めれば、きっと――この愛は壊れてしまうことを知りながら。 ◇ 「それで、いいのかい?」 「ええ、大丈夫です」 ホテルの外には、如何にも魔女然とした少女が立っていた。 美少女であることを除けば、百人が百人思い描く魔女のイメージそのままのクラシックスタイル。 つまり、魔女のとんがり帽子、魔法の箒、そして魔女のワンピースだ。髪は二房の三つ編にまとめてある。 丈の長い紫地のコートと首から提げたお守り袋だけが一般的な魔女のイメージに反しており、 コートの背中には大きく金字で『御意見無用』と刺繍されている。 その魔法少女こそが、幸子の召喚したライダーのクラスのサーヴァントであった。 「……ボクは聖杯戦争に参加します」 幸子が聖杯戦争への参加を表明した時、ライダー何かを思い出すような物憂げな表情を浮かべて、手を差し出した。 「とりあえず握手な、よろしくマスター」 ライダーに叶えたい願いはある。 今更どう足掻こうとも、どうにもならない願い。それでも、聖杯ならば叶えられるであろう願い。 けれど、それは――戦うことを望まない少女を巻き込んでまで、叶えようとは思わなかった。 今でも思い出す。 十六人の魔法少女が殺し合うこととなった、地獄。 自身も命を喪い、そして――大切な人の命を喪ったあの魔法少女の試験。 ライダーは己の腹を撫ぜた、今となっては痛みも何も無い。 全ては終わってしまったことなのだ。 だから、魔法少女のようにカワイイ目の前の女の子を無理に戦場に引きずり出す気はなかった。 世界は終わる、だが安らかな世界で死ぬことを望むというのならばそれで良かった。 「よろしくおねがいします」 幸子が手を握る。 幸子――幸せな子ども。 良い名前だとライダーは思った、親の望みというのは結局子どもの幸せなのだろう。 自分だってそう思う。 「んじゃあ、とりあえず飛んでみよっか!幸子は空飛ぶの初めて?」 「スカイダイビングの経験ならありますよ、ボクはアイドルでしたから」 「えぇー」 アイドルというものはスカイダイビングを経験するものなのだろうか、 少なくともトップスピードにはそうは思えなかったが、世界が違うのだ。深くは気にしないことにした。 初めて乗る空飛ぶ箒は、バイクのような風防やハンドル、マフラーや推進装置がゴテゴテと盛られていた。 「魔法の箒って、みんなこんな感じなんですか?」 「いやー、俺だけだと思うよ。なにせ俺は――」 トップスピード【最高速度】それが魔法少女としての彼女の真名だ。 もちろん、人間としての真名もある。 だが、それを知っているものは英霊にはいないだろうし、人間としての自分を覚えているものだけが知っていればいいと思っている。 だから、自分の名はライダーのトップスピード、それでいい。 魔法の箒が浮かび上がる。 ビルよりも高く、月よりも低い場所――幸子は空を飛んだ。 魔法少女に憧れなかった女の子はほとんどいない、そして幸子は魔法少女に憧れた女の子だった。 世界は滅ぶ、戦いに挑む、落ちたら死ぬ、でも――すごい、空を飛んでいる。 「~~~~~!!!」 だが、それは声にならない叫びになるばかりであった。 「大丈夫、大丈夫、しっかり掴まってれば後部座席からは落ちない……と思う」 「本当に大丈夫なんですか!?」 「なんなら曲技飛行をやってもいいよ」 「嫌ですよ!」 「はは、ジョーダンだって」 箒の後部座席に乗った相手と会話をするのは久しぶりのことだった。 共に戦った相棒――素直じゃない忍者の魔法少女のことを思い出す。 彼女はあの戦いを生き延びたのだろうか、今でも元気でやっているだろうか――出来れば、そうであって欲しい。 自分が生き延びることの出来なかった半年を生きているのならば、嬉しい。 「なぁ、プロデューサーさん、どうだって?」 幸子は女の子で、相手は大人で。 幸子はアイドルで、相手はプロデューサーで。 分厚い障壁に妨げられた告白を、ライダーは背を押すどころか箒に乗せて壁の向こう側へ放り込んだ。 戦わないにしても、世界が終わるならば後悔はしてほしくなかった。 彼女がいなければ、幸子は――アイドルとプロデューサーのまま、世界を終えていただろう。 「愛してるって言って、キスしてくれました」 照れたように、そして世界一幸せな女の子であるかのように幸子は言う。 だが、その声色に若干の悲しみが混ざっている。 失恋したわけではないのだろう、けれど完全無欠のハッピーエンドではなかったのだろう。 容易に推測のできることだった。 けれど、無理やり事実を聞き出す必要はない。 「そうか、良かったな!」 「はい!」 「やっぱり、ボクはプロデューサーさんのこと、大好きなんですよ!!」 ほんの少しだけ、トップスピードは 幸せな子どものことを可哀想に思った。 【出典】 アイドルマスターシンデレラガールズ 【マスターとしての願い】 世界が続くこと 【weapon】 カワイイ 【能力・技能】 カワイイ 【人物背景】 中学二年生の十四歳。 「ボクが一番カワイイに決まってますよ」と事あるごとに自分を「カワイイ」と発言するなど自意識過剰な性格の髪の右側に緑と赤のヘアピンをした薄紫のショートヘアの少女。 髪の両端の一部が少しハネている(持ち歌の歌詞では寝癖)。一人称は「ボク」。口癖は「ふふーん!」。どこか慇懃無礼な口調だが、 分が悪くなると強がりつつも弱腰になる。元の世界ではエスカレーター式の私立に通っている。 現在の所CDデビューを除いたすべてのレア名には「自称・」が付く。自称・マーメイドでカナヅチであることが判明。 そしてプロデューサーと結ばれた、世界で一番幸せな子ども。 【方針】 ??? 【真名】 トップスピード(室田つばめ)@魔法少女育成計画 【クラス】 ライダー 【属性】 中庸・善 【パラメーター】 筋力:D 耐久:C 敏捷:C 魔力:C 幸運:D 宝具:C 【クラススキル】 対魔力:D 一工程(シングルアクション)によるものを無効化する。魔力避けのアミュレット程度の対魔力。 騎乗:E++ 自身の持つ魔法の箒を操ることのみに特化している。 【保有スキル】 魔法少女:C 『魔法の国』から与えられた力。魔法少女『トップスピード』に変身できる。 魔法少女時は身体能力や五感や精神が強化され、容姿や服装も固有のものに変化する。 通常の毒物は効かず、食事や睡眠も必要としない。その影響かサーヴァントとしての現界に必要な魔力量が通常時よりも低下している。 気絶や死亡などで意識を失ったら変身は解除される。 俺だって、魔法少女だ。 人間観察:E 人々を観察し、理解する技術。 人間時の経験が、魔法少女化によりブーストされている。 【宝具】 『猛スピードで空を飛ぶ魔法の箒を使うよ(ラピッドスワロー)』 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1-飛べるところまで 最大捕捉:2人 空を飛ぶ魔法の箒、最高速度【トップスピード】は敏捷A++ 取り付けられた風防にはある程度の物理攻撃、魔法攻撃を防ぐ効果がある。 後部座席が付いており二人乗りが可能となっている。 『後部座席の相棒(――)』 ランク:C 種別:対魔法少女宝具 レンジ1 最大補足1人 大虐殺の中で戦った二人の魔法少女に対する牙なき民衆の祈り、箒に二人乗りの魔法少女のイメージを強化する宝具、 ラピッドスワローの後部座席に誰も乗っていない際、その後部座席にくノ一の姿をした魔法少女を具現化する。 英霊の座からの召喚ではないため、くノ一の姿をした魔法少女は、 トップスピードがよく知る魔法少女と、同じ姿をして、同じ声で喋り、同じ戦い方をし、同じ心根を持った他人である。 【weapon】 『ラピッドスワロー』 【人物背景】 魔法少女の試験で自分の命と大切な人の命を喪った魔法少女。 【サーヴァントとしての願い】 大切な人を蘇らせたい。
https://w.atwiki.jp/toyama-steiner/pages/128.html
藤條 恵子 この春、娘が大学生となって、家から巣立って行きました。 親子として18年、1人目の子どもということもあって、親は悪戦苦闘もしましたが、 成長とともに明るく語り合う同士のように(親がそう思っていただけかもしれませんが) 過ごしていました。「18になったら、家を出て行きなさいよ」と口では言っていたものの、 実際に子が家から出ていくということを想像できずにいました。 子は自分で行き先を決め、親は「あら、そう」と初めは軽く言っていたけれど、日が 立つにつれ「本当にそんなに遠くへ行くつもり?」と言ってみたりしていました。 でも子は何の迷いもないかのように、一直線に前を向いて進んで行きました。まるで 運命の糸に引っ張られるかのように。これがこの子の道なのだろう、と思えました。 親は、「親子がずっといっしょに暮らすわけではなく、子には子の道がある」という あたりまえのことを再認識しなければなりませんでした。 内心少しオロオロしている親を勇気づけてくれたのが、子どものまっすぐな気持ち でした。自分でやっていこう、自分の足で歩いていこうとしている姿を見るは、とても うれしいものです。自分らしく、自分のしようと思うことをすることができる、これが 育ったということだと思いました。一人前に立派に仕上がったなとは思いません。まだ まだ身につけさせなければならないことがたくさんあったようにも思います。でも、 18年間、充分に家で過ごし新しい世界へ飛び立つ気持ちが生まれ、そしてその準備が できたと思えました。まさに鳥のヒナが育って、巣立ち、飛び立っていく様子と同じだ と思いました。 子どもが家から離れてからしばらくは連絡もよく来ていたのですが、最近では、時々に なりました。親は毎日無事でいることを確認して安心したいと思っていたのですが、 子は、毎日連絡する必要はないだろうと言って来ました。新しい生活に慣れ、自分で やっていく自信がついたのでしょう。新しい生活に気持ちがしっかり向いているので しょう。親の方も気持ちをきりかえて、日常の細々したことや、なにか事故にでも巻き 込まれていないだろうかなどと必要以上の心配をしたりせず、無事でいることを信じて いようと思いました。ただ無事でいることを願っていようと思いました。かつては、 すっかり大人になってしまった子どもの心配をいつまでもする親の話を笑っていたので すが、今はその気持ちが実感できます。生きている間はずっと、子の無事を祈るの だろうと思います。体験して初めて、気持ちの1つ1つが本当に分かるのだと思いました。 子育て中は、あんな風に育って欲しい、あんなことができるようになって欲しい、早く 大きくなってくれればいいと、欲張りなことばかり、先のことばかり、思っていたように思い ます。でも、親は、子が外の世界へ飛び立つ力を、身に付けるまでのほんの一時期を預 かっていただけで、子育ての為に日常を忙殺されながらも、夢のように楽しい時間を もらっていたのだと思いました。
https://w.atwiki.jp/kodomoteate/pages/1060.html
参加します -- (meiji) 2010-04-09 22 51 29 応援してます! -- (名無しさん) 2010-04-10 09 55 45
https://w.atwiki.jp/kodomoteate/pages/1816.html
"上記注意事項を守れない場合、やむをえず退場していただく場合がございます。 ご了承ください。 " ←偉そう -- (曽我) 2010-07-01 18 14 20
https://w.atwiki.jp/kodomoteate/pages/214.html
大阪版つくりました。活用してください。 -- (管理人) 2010-04-03 02 09 39
https://w.atwiki.jp/kodomoteate/pages/753.html
主婦で子供がまだ小さいので主催するのは難しいですが、デモをするならお手伝いしたいです! -- (愛媛県) 2010-04-05 15 14 38
https://w.atwiki.jp/kodomoteate/pages/1618.html
是非こちらへの書込お待ちしております! http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/news/5075/1273324885/ -- (名無しさん) 2010-05-08 23 43 00
https://w.atwiki.jp/kodomoteate/pages/1021.html
栄とかだといいよね。がんばろう -- (名無しさん) 2010-04-08 22 31 26
https://w.atwiki.jp/kodomoteate/pages/1797.html
スタッフ参加致します。皆さん、当日はよろしくお願いします!! -- (seahorse) 2010-06-15 22 38 33