約 1,794,247 件
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/18781.html
【登録タグ あっ!Key ま 初音ミク 曲】 作詞:あっ!Key 作曲:あっ!Key 唄:初音ミク 曲紹介 ただ貴方のそばにいたい。大切なものを守りたい気持ちはミクたんを強くする 歌詞 (作者HPより転載) まもりたいあなたの笑顔 まもりたい幸せな時間 刹那さの小さな双葉 花となりあなたに捧げたい 小さな街 青い海 煌めく世界 始まりの場所 出逢いから 動き出す あなたのもとへ翼広げて 溢れる想い止まらないいつでも 愛したい触れる指を 愛したい瞳に映る 誰もが同じように 結びつく心ある人を 下り坂 光る海 朝焼けの中 なびく空髪 未来へと 進む道 二人で一緒 自転車に乗り 波打ち揺れる明日でも離れない まもりたい信じる気持ち 愛したい地球の想い 伝えたいありがとうね 優しさを与えてくれる人 お お ぞ ら へ と び た と を ただ あなたの 傍にいたいの ただ あなたの ぬくもりを ただ あなたに 触れていたいの だきしめて ただ あなたの まぶたの中に ただ あなたの 腕の中に ただ あなたと 一緒にいたいの だいすきよ コメント なんか…大人きゅん的な?www -- dream (2017-11-14 16 14 12) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/dreamxkiss/pages/605.html
まもりたい(まもりたい) ■作詞:大倉忠義 作曲:宮崎歩&亜美 編曲:佐藤泰将 ■アルバムズッコケ大脱走に収録
https://w.atwiki.jp/oreqsw/pages/612.html
『まもりたいもの』 その2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 520 :試作な俺-14話[sage]:2011/01/20(木) 19 33 39.27 ID 1at2KLLQ0 俺「はっ!そう来なくっちゃあ!」 ニッ そう言って手を握り返し、バルクホルンを引っ張り立たせる。 片足を怪我をしている為、あくまで優しくだ ザザァァァーン・・・・・ 海水がいつの間にか、膝下まで迫って来た。勢いも増してる気がする 俺「さてっ、俺と一緒に脱出して貰うぞ。バルクホルン」 バルクホルン「ああ勿論だ。こんな所で朽ちるつもりは無い。クリスに会う為にもな」 俺「よし!さっさと掴まった!時間無いぜぇ?」 バルクホルン「ああ!」 ガシッ バルクホルンが俺の背に負ぶさり、両腕を俺の首に絡めてしっかり密着する 俺「うおわっ・・・」 グラッ バルクホルン「す、すまない。・・・重いよな」 俺「いーや全然?軽いモンさ」 ハハハ 俺(どっちかってーと、水着越しの感触の方が気になる・・・) バルクホルン「そ、そうか。なら良かった」 ホッ 俺(なるほど。あの時のエイラはこういう事ね)(※11話) 俺「これで無事に助かっても、もし助からなくても2人一緒だ」 バルクホルン「正しく運命共同体だな」 俺「ははっ。あんたとなら、悪くないな」 バルクホルン「私もお前となら、・・・いいぞ」 俺「そりゃあ光栄だ。・・・でも、そうそう死ぬ気はねぇってな!」 ザザァーン・・・ 徐々に波が強くなってきた。心なしか先程よりも強くなる速さも上がってきたような気がする。あまり時間は無いようだ 俺「さてっ・・・」 スッ 目の前に聳える巨大な岩壁と、その上にある脱出地点となる穴を見据えると、意識を集中させて魔法力を開放する ピョコン 使い魔である烏の黒い羽が、側頭部と後ろ腰から生えた 俺(チャンスも体も一つしか無い。ミスは許されない・・・) 俺(俺を信じてくれた、バルクホルンの為にも・・・!) 俺(邪念を捨てろ。集中だ。集中・・・・・ッ!) 俺(”牙”・・・!) 俺は戦闘中常に変換能力で弾に破壊力を込めている為、一般のウィッチと比べると銃撃の威力が非常に高い。 ”牙”は物体に破壊力を宿らせる。それで上がる銃弾の威力が他のウィッチよりも高いのだ しかし”牙”は物体の破壊力を著しく向上させるのと引き換えに、耐久性が低下して壊れやすくなる 攻撃力の代償として寿命が縮まってしまうのだ。使い捨ての銃弾とかならばそれも問題ないだろう しかし剣などではそうはいかない。敵に大ダメージを与えるのはいいが、毎回剣が壊れてしまっては堪まった物じゃないだろう。(バスターソードは例外) ”牙”は銃弾のような使い捨ての物にこそ使うべき能力であって、本来繰り返し使用する物に使うべき能力ではない ───ましてや、それが自分の肉体となると尚更である─── ザザァーン・・・ 俺(意識を両手足に集中・・・・・よし!) 俺(大丈夫、出来る。やった事ねえけど・・・) 俺(バルクホルンが一緒だからか・・・?何か出来るような気がする) 俺(あー・・・。なんか今なら”何チャラ波”とか撃てそう) ”牙”を手足に使い、魔法力を注ぎ込む 破壊の魔法力が宿り、両手を薄い青白い光が包み込んだ 俺(集中しろ。力を込めすぎても駄目だ。砕きすぎて下に落ちたら元も子もない・・・) 俺は聳え立つ岩壁に手をかけ、登り始めた ガッ! 俺「くっ・・・」 ズキンッ! 俺(この程度ならっ・・・何とか・・・!) ガッ、ガッ 岩壁を砕き、自ら手足を引っ掛ける場所を作る。 これなら岩が多少湿り気を帯びていたり、ぬめっていたりしたとしても問題ない ズキッ!ズキン! 両手足の先に激痛が走る。岩を砕いて登るなんて普通じゃない。故に手足への負担も大きいのである それでも激痛に耐え、どんどん順調に登って行く 俺「へへっ、なんだよ。余裕じゃねぇか」 ズキンッッ!! 俺「ぐっ・・・」 バルクホルン「どうした、大丈夫か?」 俺「・・・大丈夫だ、問題ねえよ。むしろ順調。このままならすぐに───」 ┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"!!!!! 俺・バルクホルン「!?」 524 :試作な俺-14話[sage]:2011/01/20(木) 19 49 34.35 ID 1at2KLLQ0 俺「オイオイオイオイ!マジかよ!」 バルクホルン「急に水の勢いが・・・」 先程とは比べものにならない程の勢いで海水が、この地下洞窟に轟音と共に流れ込んで来ている。まさに激流だ 俺(なるほど。あの岩の削れ方はそう言う事ね───って、それどころじゃねえ!!) 流れ込む水量が急激に増した為、水嵩がどんどん増して行く。このままではそう遠く無い内に流れに飲み込まれるだろう 俺「ちょっとばかし荒っぽく行くぜ!?しっかり捕まりなぁッ!」 バルクホルン「あ、ああ!」 ギュウ~! 俺「行くぜええええええエエエッッ!!!」 ガッ!ガッ!ガッ!ガッ! 先程よりも速く岩壁を登って行く。手足に激痛が走るが、そんなの気にしてなんていられない しかし水嵩は、2人のすぐ下まで迫っていた ┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"!!!! 俺「死ぬかよ・・・っ!」 ┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"!!!!! 俺「死なせるかよっ!!!」 だが無慈悲にも荒れ狂う流れは2人に迫り来る。岩壁を削り取る激しい水流の魔の手が、2人を飲み込もうと手を伸ばした 俺(くそっ!くそ─────) 896 :試作な俺-14話 支援ありがとう[sage]:2011/01/22(土) 12 46 22.03 ID 5Nh+7fPY0 俺「・・・?」 ガッ!ガッ!ガッ・・・ ┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"!!! 水嵩の上昇が止まった。思わず周囲を見渡す どうやら夢中になって激流から逃げ登るうちに、中腹を越えていたようだ。水嵩の上昇は止まっている 俺「に、逃げ切れた・・・」 ホッ バルクホルン「今のは危なかったな。まさかこんなにも急激に流れの勢いが変わるとは・・・」 俺「でも、そのおかげでもう中腹越えたぜ。あと少しだ」 ガッ、ガッ・・・ 俺(手足・・・やべえな。特に手) 暗くてバルクホルンには見えないが、俺の両腕は”牙”を使って酷使した為、酷く傷付いて出血している。 既に両手の平の皮膚は剥がれ落ち、赤い肉が剥き出しだ。体力もかなり消耗した バルクホルン「すまない。大丈夫か?」 俺「・・・余裕余裕。ホント大丈夫だから、しっかり掴まってなよ」 バルクホルン「・・・わかった」 ガッ・・・ガッ・・・ ―――――――――――――――――――― ガッ、ガッ・・・ 897 :試作な俺-14話[sage]:2011/01/22(土) 12 48 26.96 ID 5Nh+7fPY0 俺「なぁ。こっから出たらさ、今度休日取って脱出記念でローマに行かないか?」 バルクホルン「ローマに?」 俺「ああ。2人っきりでだ。勿論任務とかじゃないぞ?観光に行くんだよ」 バルクホルン「観光・・・」 俺「だってこの前行った時はあんた何かの任務持ちだったし、ずっと上の空だったし。俺は1人で楽しんじゃってたし。ネウロイ出たし」 バルクホルン(確かに観光どころでは無かったな・・・) 俺「だからさ、また2人で。今度は一緒に遊ぶ為にだ」 バルクホルン「しかし・・・・・」 俺「たまには肩の力抜いて休もうぜ?あんただって、24時間年中無休で軍人してる訳じゃないだろうし、そんなんじゃ疲れて倒れちゃうだろ?」 俺「だからさ、気を締める時は締める。休む時は休む。それでいいじゃないか」 バルクホルン「・・・・・・・」 俺「ダメ、か・・・・・?」 バルクホルン「ふふっ、いいな。行こう」 俺「・・・・・!」 パアァッ 俺「ああ、行こう!絶対だぞ?約束だからなっ」 バルクホルン「ああ。約束だ」 ニコッ 898 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/01/22(土) 12 51 14.99 ID idSyq0+o0 支援支援 899 :試作な俺-14話[sage]:2011/01/22(土) 12 51 44.04 ID 5Nh+7fPY0 ―――――――――――――――――――― バルクホルン(もう直ぐ頂辺だ・・・。脱出できる・・・) 下の方で激流が渦を巻き、ゴウゴウと音を立てている だが自分達の足元より遙か下の出来事。もう脱出する自分達には関係の無い事だ 自分を担いでいる少年を、じっと見つめる バルクホルン(あんなに虚弱だった俺が・・・懸垂の一回も出来なかった俺が・・・私までも背負っているのに、この巨大な壁を登り終えようとしている) 普段から飄々としていて、自由気儘な少年 とんでもない虚弱体質で、腕力でも自分の半分にも満たない少年 どこか危なっかしくて、寂しがり屋で放っておけない少年 自分に頼って貰えない事を嘆き、憤りを感じていた少年 だが今その少年が、怪我した自分を諦めないでくれている 自分を闇から連れ出してくれようとしている 自分の事を大切な人だと言ってくれた。守りたいと言ってくれた。 ギュッ・・・ 自然と彼に抱き付く腕に力が籠もる。 彼の背中は、いつもよりも大きく見えた 900 :試作な俺-14話 支援感謝です[sage]:2011/01/22(土) 12 54 26.41 ID 5Nh+7fPY0 バルクホルン(もう、私が教える事なんて無いのかもな……) トクン・・・、トクン・・・ バルクホルン(俺の心臓の動く音が・・・・・、俺の音が聴こえる) バルクホルン(何故だろう?すごく聴き心地がよくて、安心する・・・) バルクホルン(暖かい・・・) ギュッ・・・ ―――――――――――――――――――― 痛みに耐えながら登り続け、ようやく出口直前にまで辿り着き、穴の縁に片手を付いた 俺(よっしゃ!これで・・・!) ―――――脱出成功――――― 俺が心の中でそう確信した時──── < ド ゴ ン ッ ! その音が聞こえた 俺「何だ・・・っ?」 奥の方から。脱出地点となる穴を越えたもっと向こうから、振動と共に轟音が聞こえた。まるで、何かが床を砕いたかのような音が バルクホルン「今のは一体……」 901 :試作な俺-14話[sage]:2011/01/22(土) 12 56 25.76 ID 5Nh+7fPY0 ガラッ・・・ バルクホルン「!! 俺!危な───」 俺「は?」 ドゴッ! 俺「がっ・・・・」 突如頭を襲う激しい痛み。一瞬視界が眩む 先程の轟音を伴った衝撃で、俺の直上の天井の一部の岩石が落ち、俺の頭部に直撃したのだ ガ ク ッ ! 俺「! しまっ───」 バルクホルン「きゃっ!?」 ズルッ 俺「ぐっ!」 ガシッ! ガラガラガラ・・・ 岩の直撃を受けたショックで体制が崩れ、バルクホルンが背中からずれ落ちる とっさに腕を伸ばして彼女の腕を掴み、もう片方の手は縁を掴む 穴の縁に片手でぶら下がり、もう片方の手でバルクホルンの腕を掴んで宙吊りになっていると言う状態になった 遙か下方では相も変わらず激流が、轟音を立てて渦巻いている 902 :試作な俺-14話[sage]:2011/01/22(土) 12 58 27.43 ID 5Nh+7fPY0 ビキィッ! 俺「ぐっ・・・!」 ブチッ、ブシュッ、グシュッ・・・ ”牙”を使って腕を酷使し過ぎたせいか、バルクホルンの腕を掴んでいる左腕の肉がミシミシと裂け、嫌な音と共に激しく出血する バルクホルン「!! おまえ、腕が・・・」 俺(くそっ・・・。力が入らねえ・・・!) 今俺は傷付いた腕、特に酷い状態の左腕一本で人1人の全体重を支えている バルクホルンを助ける為には、その左腕でバルクホルンを縁の高さまで持ち上げなければならない。だが力が入らない。体力ももう限界だ 俺(くそ!何で動かねえんだよ!!) バルクホルン「・・・・・俺、私を離せ。その腕で私を引き上げるのは無理だ」 俺「!」 バルクホルン「おまえはよくやってくれたよ。こんな所まで運んでくれたんだ。・・・もう、十分だ」 俺「っ・・・・・!」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 『出来損ない』 『失敗作』 『なり損ない』 『廃棄寸前』 『濫造品』 『消耗品』 『試作品』 『使い捨て』 《結局、おまえに誰かを守る事なんざ出来ねぇんだよ》 《おまえには誰も 救 え な い 》 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 俺「・・・・・・・」 ギリッ・・・ バルクホルン「腕がちぎれるぞ!早く!!」 俺「・・・ああ。そうだなぁっ!!」 ギ ュ ッ ! ! バルクホルン「な!?」 俺は手を離すどころか、バルクホルンの腕を力強く握りしめる 俺「約束しただろうが!2人で一緒に助かるって!!」 バルクホルン「だが、おまえの腕が────」 俺「はぁ?腕ぇ!?そんなモンどうって事ねえんだよ!」 俺「俺はなぁ!あんたが居てくれなかったら!あんたと出会えなかったら!もうとっくに死んでんだよ!!」 バルクホルン「!!」 俺「”人”としても! この”体”もなぁ!」 俺「だから! あんたを助ける為なら! 腕の一本や二本くらい─────」 904 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/01/22(土) 13 01 56.83 ID idSyq0+o0 流石に一本や二本や三本とか言い出したらどうするかと(ry 905 :試作な俺-14話 904ワンピースだっけ?[sage]:2011/01/22(土) 13 05 42.17 ID 5Nh+7fPY0 俺「安いモンなんだよおおおおおおオオオオオおおおっ!!!」 グィッ!! 叫びと共に、俺は全身全霊の力でバルクホルンを引っ張り上げる 一気に縁の高さまで引っ張り上げ、遂にバルクホルンは自らの手で縁を掴んだ バルクホルン「! 着いた!」 ガシッ バルクホルン「やったぞ俺─────俺!?」 ズ ル ッ ・ ・ ・ 俺「あっ・・・」 ガクン どうやら今のが残された最後の力だったようだ 力が抜けて縁を掴んでいた手が離れ、俺はゆっくりと闇に吸い込まれて行く 一瞬が永遠に感じられる (あっ・・・。これ・・・死ぬな……) (溺死か・・・苦しいんだろうなぁ) (くそっ・・・!一緒に行きたかったな。ローマ・・・) (でも、今度こそちゃんと守れたよな?バルクホルン・・・・・) 906 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/01/22(土) 13 07 50.36 ID idSyq0+o0 いや、むしろ某洋画だけどね 支援 907 :試作な俺-14話 それかジョジョかと思ったんだがどっちも違ったか・・・支援感謝[sage]:2011/01/22(土) 13 09 47.81 ID 5Nh+7fPY0 ガシィッ! 俺「!」 すんでの所でバルクホルンが、俺の腕を掴んだ 先程とは立場が逆で、全く同じ状態になる 俺「バ、バルクホル─────」 バルクホルン「つおりゃあああああああああああぁぁぁッッッ!!!」 グ イ ッ ! 俺「うおぁっ!?」 ブ ン ッ ! ド サ ッ ! バルクホルンが片腕で、俺を体ごと穴の上に放り投げ上げた。俺は地面に尻餅を着いたが、無事穴から出れたのだ 俺「さっ、さすがだな・・・・・」 そしてバルクホルン自身も穴から這い出て、無事上の洞窟に戻れた 今度こそ、無事に2人で脱出に成功したのだった 908 :試作な俺-14話[sage]:2011/01/22(土) 13 11 55.74 ID 5Nh+7fPY0 俺「・・・・・俺達、生きてるよな」 ゼェ……、ハァ…… バルクホルン「…………ああ」 俺「脱出成功・・・だよな?」 バルクホルン「・・・そうだな」 俺・バルクホルン「~~~~~~~!!!」 俺「よっしゃあ!やったぜコンチクショウ!!」 バルクホルン「そうだ!脱出成功だぞ!!」 互いの怪我の事も忘れ、2人は身を寄せ合って生還を祝う 俺「あっははははははは!!やったぜ!あんたが居てくれたからだよっ。最高だぜあんた!」 バルクホルン「何を言う。おまえが諦めないでくれたおかげだっ」 俺「いやいや。それもあんたのおかげだって。あんたが居てくれて良かったよ本当ッ」 バルクホルン「私だって、おまえが居てくれたから今生きて居るんだ」 バルクホルン「これでまた戦える。守れる。クリスにも会いに行ける」 バルクホルン「全部おまえのおかげだ、俺。本当にありがとう」 ニコッ 俺「っ・・・・・///」 909 :試作な俺-14話 ちょっと加速[sage]:2011/01/22(土) 13 15 32.42 ID 5Nh+7fPY0 俺「じゃ、じゃあ脱出成功は2人のおかげって事にしようぜ?」 バルクホルン「2人の?」 俺「どっちのおかげでもあるなら2人のおかげだ。それなら公平だろ?」 ニコッ バルクホルン「っ・・・・・///」 バルクホルン「そ、そうだな///」 俺「んじゃ、2人のおかげで脱出成功って事で」 スッ バルクホルン「……ああ!」 スッ グ ジ ャ ッ ! 俺「Σ っ!!いってぇー~~~ッ!!!」 ジタバタ バルクホルン「お、俺?」 脱出成功!って事で2人はハイタッチをしたのだが、手がぶつかって聞こえたのは乾いた音では無く、肉が潰れるような音だった 俺(手の状態忘れてたーッ!!超痛えぇーっ!!) ゴロゴロ バルクホルン「俺。手を見せろ」 ガシッ 俺「あっ───」 バルクホルン「……!!」 バルクホルンは俺の両手を見る。 皮膚は剥がれ落ち、肉が剥き出しになっており、傷だらけだ 洞窟の中は薄暗くてよく見えなかったのだが、酷く出血している 痛々しくてとても直視出来た物ではない バルクホルン「何でこんな・・・。ここまで酷く・・・」 俺「・・・体に使う技じゃないからな。本来」 バルクホルン(こんなになってまで、私の事を・・・) ギュッ・・・ バルクホルンは両手で傷付いた俺の手を包み込み、自分の胸元で優しく包み抱く 俺「バ、バルクホルン・・・?///」 バルクホルン「・・・すまない。私のせいで、こんな」 俺「な、何言ってんだ!あんたの為なら腕の一本や二本、安いモンだって言ったろ?こんくらいどうって事無いって!」 バルクホルン「・・・・・すまない」 俺(あ~~~!もう!さっきまで笑ってたのによ!俺の大バカヤロー!) 俺(何か・・・・・・) チラッ 俺(・・・・・そうだ!) ピコーン! 911 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/01/22(土) 13 18 26.57 ID 2JAmrKws0 俺「パリィ!」 912 :試作な俺-14話[sage]:2011/01/22(土) 13 18 28.27 ID 5Nh+7fPY0 俺「悪い。ちょっと離して?」(かなり名残惜しいけど) バルクホルン「・・・?」 パッ 俺(よし) スタッ、クルッ ゴソゴソ 俺はバルクホルンに背を向け、ゴソゴソと何かをしている バルクホルン「俺・・・?」 俺「(・・・よし。)バルクホルンバルクホルン」 バルクホルン「何だ?」 ク ル ッ 俺「胸毛ーーっ♪」 ←海藻 バルクホルン「・・・・・・・」 俺「・・・・・・・」 ←ワカメ バルクホルン「・・・・・・・」 俺「・・・・・・・」 ←ワカメ 913 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/01/22(土) 13 19 29.34 ID klLNxhzNI 試作さん来とるやないですか 超支援 914 :試作な俺-14話-まもりたいもの[sage]:2011/01/22(土) 13 20 17.14 ID 5Nh+7fPY0 バルクホルン「・・・ぷっ」 クスッ バルクホルン「はっははははは。何だそれは(笑)」 クスクス 俺「そう。それだよそれ」 バルクホルン「え?」 俺「その顔。俺に気を使うくらいなら、そうやって笑っててくれ。あんたには笑っていて欲しい」 俺「俺、あんたの笑顔が好きなんだから」 ニコッ バルクホルン「っ・・・・・///」 バルクホルン「あ、ありがとう・・・///」 俺「へへっ、どういたしまして」 ニコッ こうして俺達は、激流の地下洞窟から無事に脱出した。 すぐに宮藤達にも合流し、怪我の手当てをしてもらった その時少佐がまだ酔っ払っていて俺に飛びついて来たので、とっさに隣に居たペリーヌを盾にしてしまった そして何かまた少佐がペリーヌに、その…………例の凄いキ、キスをして、ペリーヌは恍惚の表情を浮かべて身悶えしていた 悪い事したなと思ってすぐに謝ろうとしたのだんだけど、本人が思いのほか満足気だったのでやっぱりそっとしておいた バルクホルンが無事で本当に良かった。少しは借りを返せたかな…… とりあえず、もう洞窟は懲り懲りだ 95 :試作な俺-14話 あ、ミスった。前スレ 914からの続きです[sage]:2011/01/22(土) 23 20 04.16 ID tbXpzbe60 <その日の夜・医務室> 俺「───そんで、どんくらい掛かるって?」 バルクホルン「・・・全治一週間だそうだ」 部屋の中央のベッドに、バルクホルンが寝かされている。右足は天井から吊った状態だ 俺はベッド脇の長椅子に座っている。左腕には包帯が巻かれ、三角巾で首に吊られて固定されていた 俺「いやー。ひでえ目に遭ったけどさ、それで済んで良かったじゃん。歩けなくなるとかじゃなくて良かったよ本当」 バルクホルン「・・・これでは訓練も、戦闘も何も出来ない」 俺「いいじゃねえか。たまにはゆっくり休めよ。あんたの居ない間の基地防衛は、俺に任しときな」 グッ バルクホルン「・・・ふふっ、そうだな。頼んだぞ、俺」 俺「っ・・・・!」 パアァ 俺「お、おうよ!任せとけ!」 ビシッ! バルクホルン「・・・そう言えば”約束”、ちゃんと守ってくれたな」 俺「約束・・・?」 バルクホルン「あの時のだ」 96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/01/22(土) 23 20 50.96 ID 3eC/8iN6O 午後のシエンタ 97 :試作な俺-14話 93服は着てくれww支援感謝です[sage]:2011/01/22(土) 23 22 34.11 ID tbXpzbe60 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 〔バルクホルン『のぼせて倒れるなんて・・・、まったく仕方のない奴だな』〕 〔俺『こ……、この借りはすぐに返すぜ。あんたが倒れた時は、俺が運んでやるよ』〕 〔バルクホルン『ふふっ、軟弱なおまえでは無理だ』〕 〔俺『』 カチン〕 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 俺「約束ってアレか・・・?よく覚えていたな」(※8話) バルクホルン「まぁな」 バルクホルン(ちゃんと実行してくれたな・・・) 俺(そういえば宮藤達はあそこで何やってたんだ・・・?聞くの忘れてたな) バルクホルン「・・・・・俺」 俺「・・・ん?」 バルクホルン「聞いてもいいか?」 俺「何を?」 バルクホルン「地下洞窟で言っていた、”昔大切な人を守れなかった”ってのは、どういう事なんだ・・・?」 98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/01/22(土) 23 23 09.81 ID eb/m/n+RO おいおい!本スレでは試作、避難所では忍者…… 今夜も豊作だぜ!!! 支援だ!! 99 :試作な俺-14話 おおっと忍者さんktkr。支援多謝[sage]:2011/01/22(土) 23 26 05.73 ID tbXpzbe60 俺「・・・・・そのまんまの意味だよ。俺は昔、大切な人を守れなかった」 俺「・・・・・俺が弱かったせいでな」 バルクホルン「家族、か・・・?」 俺「記憶喪失だから家族の事は覚えてねーつーの」 俺「そうだな・・・」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 〔『ねえねえ!あなた昨日の夜のウィッチでしょ?』〕 〔『昨日は助けてくれてありがとう♪名前を教えてくれると嬉しいなぁ~』〕 〔『な、無いって事はないでしょっ。教えてよぉ・・・』〕 〔『”ゼロ”・・・?かっこいい名前だねっ♪』〕 〔『あっ。私の自己紹介がまだだったよね』〕 〔『私はアンジェ。アンジェリーナ・エクステルミ。”アンジェ”って呼んでね?』〕 〔『ちょっ、名前負けしてるとか言わないでよー・・・。気にしてるのに……』 シュン〕 〔『それじゃあ、よろしくねっ。ゼロ♪』 ニコッ〕 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 俺「親友・・・・・かな」 バルクホルン「その人は・・・?」 俺「死んだよ」 バルクホルン「!」 俺「……俺の目の前でネウロイに体の半分を消し飛ばされて、な」 バルクホルン「・・・・・すまない」 俺「いや、いいって別に」 ハァ 軽い溜め息。2人の間に沈黙が流れる やがて、俺が口を開いた 俺「・・・この前、あんたの言った通りだったんだよ」 バルクホルン「え?」 俺「そいつが死んでからさ、俺は憎しみだけで戦ってたんだ。ネウロイ共に怒りをぶつける事で、色々忘れようとしてた」 俺「だけどそれも長続きしなかった。怒りは消え、残っていたのは絶望だけ。”俺には誰も守れない。誰も救えないんだ”ってな」 俺「だからあの時はローマであんたが言った通り(※6話)、俺は自暴自棄で戦ってたんだよ。”どうにでもなれ”って思ってた」 俺「文字通り、ただ命令に従って壊すだけの歯車だったんだよ」 バルクホルン「・・・・・・・」 102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/01/22(土) 23 32 38.32 ID DxesO4ca0 エクステルミ! 103 :試作な俺-14話 102我ながらもうちょいマシな名前は思いつかなかったのかと[sage]:2011/01/22(土) 23 35 05.17 ID tbXpzbe60 俺「……でも、だからこそだ」 俺「過去はもういい。俺はあんたやみんなを守りたい。守る為に戦いたい」 俺「だからあんたの事と・・・・・あんたの守りたい物を守る」 俺(それが、俺に出来る精一杯だ・・・) バルクホルン「・・・・・・・」 俺「・・・・・・・」 バルクホルン「・・・・・駄目だ」 俺「!?」 俺「ど、どうして!」 守る事が出来なかった。救う事が出来なかった。だから憎んだ 俺は壊す事しかしなくなった。憎しみの示すままに殺し続けた。そして憎しみすら忘れ、何も残らなかった。戦う理由なんて…………、とっくに失っていた 戦えと言われたから戦っているだけ。逃げる事も出来ないから戦ってるだけ。自分が死にたくないから戦ってるだけの歯車だった でも、そんな俺でも仲間を見つけられた。また、誰かを守りたいと思えた。守りたい人が出来た 命令されたからじゃない。歯車だからじゃない。”人”として、自分の意志で守りたいと思った。生きる意味を見つけられた それなのに───── 104 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/01/22(土) 23 38 27.83 ID DxesO4ca0 うんにゃ、いいと思う。 エスペラント語ってなんか語感が不思議ですよね。 105 :試作な俺-14話 104どもです。でも所詮オリキャラ()なんだよね・・・[sage]:2011/01/22(土) 23 40 42.47 ID tbXpzbe60 俺「なんで・・・なんでだよバルクホルン」 俺「アレか?やっぱり俺が弱いからか?そんな奴が守るだなんて烏滸がましいって───」 バルクホルン「違う!」 俺「っ!」 バルクホルン「・・・一緒にだ」 俺「えっ・・・」 バルクホルン「私達は守られるだけじゃない、お互いに支え合ってこその仲間なんだ。一人では駄目なんだ」 バルクホルン「だから、一緒でなくては駄目だ。自分が守られる事も考えろ。仲間が共にいれば、可能性は無限に広がる筈だ」 俺「!」 俺「守られる、か・・・・・」 バルクホルン「ああ、そうだ」 俺「・・・・・・・」 俺「ははっ・・・。やっぱり強いよな。あんた」 バルクホルン「そうか?」 俺「ああ、強すぎ。俺なんかよりもずっと・・・ずっとな」 106 :試作な俺-14話[sage]:2011/01/22(土) 23 44 46.20 ID tbXpzbe60 俺(・・・でも、出来ればやっぱりあんたやみんなには戦って欲しくない) 俺(戦場じゃあ命なんて安いモンだ。一瞬で失われる。……一瞬でな) 俺(みんなには、そんな危険な所に出向いてなんか欲しくないんだよ) 俺(あんたは…………あんた達は強い。俺なんかよりもずっと・・・。眩し過ぎるんだよ、あんた達は) 俺(でも、そんなあんた達だからこそ守りたい。傷付いて欲しくない) バルクホルン「俺?」 俺(それに─────) 俺(多分きっと・・・・・これが俺の”役目”何だろうからな) 俺(俺の事はいいんだよ。無意味だった歯車としての戦いの中に、戦う意味が出来た。見つけられた。それで…………十分だ。十分な筈だ) 俺(だから、どうせ流れが変えられないというのなら、せめて─────) 俺(俺はみんなの為に、みんなを守る為に─────) バルクホルン「俺、どうしたんだ?」 ヌッ 俺「へっ?」(顔近ッ!///) いつの間にかバルクホルンが体を半分起こして、黙って考えこんでいた俺の顔を覗き込んでいた バルクホルン「急に黙ってどうした?」 俺「あ、イヤ別に。何でもない・・・」 109 :試作な俺-14話 [sage]:2011/01/22(土) 23 51 40.53 ID tbXpzbe60 バルクホルン「?」 俺「と、とにかくだ」 コホン 改めてバルクホルンに向き直り、じっと目を見る。バルクホルンも俺の目を見つめる。 俺「守るだけじゃなく、共に支え合ってこそが仲間だというのはわかった」 俺「だからあんたと、あんたの守りたい物を守る。いや、共に守らせてくれ」 バルクホルン「・・・ああ、勿論だ。共に戦おう」 ニコッ 俺「あ、ああ!」 パアァ バルクホルン「それなら、お前も私ももっともっと強くならないとなっ。私も自分より弱い者に守られるつもりはない。 怪我が治ったら、すぐに特訓再開だ!」 ビシッ! 俺「よっしゃ!やるぜ!」 俺「待ってろよ?めっちゃ強くなって、模擬戦とかでもすぐにあんたに勝てるようになってやるからなっ」 バルクホルン「私にか?」 俺「そうだ。そんでもって、テウルギストだとかバスターライフルだとかが無くても、みんなを守れるくらい強くなってやる」 キリッ バルクホルン「ふふっ、そうか。・・・だが、私も簡単には負けるつもりはない」 バルクホルン「私に勝てるようになる日を、楽しみしているぞ?」 俺「へへっ、楽しみにしててくれ」 ニッ 110 :試作な俺-14話 [sage]:2011/01/23(日) 00 00 05.49 ID Efxw1Qg00 スッ バルクホルンは、俺に右手を差し出す 俺「バルクホルン?」 バルクホルン「トゥルーデだ」 ニコッ 俺「えっ・・・」 バルクホルン「これからは公儀の場で無い時には、トゥルーデと呼んでくれ」 俺「…………いいのか?」 バルクホルン「いいも何も、お前と私の仲だろう?」 俺「・・・!」 バルクホルン「仲と言っても同郷の好みだとかでは無いぞ?(おまえの出身不明だし)その、私はおまえの事を家族・・・いや、家族なのはみんな同じなんだが、その・・・、何だ」 バルクホルン「おまえを、背中を預ける事の出来る戦友(とも)だと、掛け替えのない仲間だと思っている」 バルクホルン「おまえと出会ってそこまでの時間が経った訳では無いが、様々な事が沢山あった。今更他人行儀な呼び方をする必要もあるまい」 俺「だが・・・・・」 バルクホルン「イ、イヤか・・・?」 俺「・・・・・・・・」 111 :試作な俺-14話 sage]:2011/01/23(日) 00 03 47.43 ID Efxw1Qg00 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 〔ダルシム『あの小娘共が余計な首を突っ込んでくると、こちらとしても困ります』 〕 〔ダルシム『だから、馴れ合いはほどほどにする事ですね』 〕 〔俺『………………』 〕 〔ダルシム『それに、あなたの為でもあるのですよ』 〕 〔ダルシム『あなたは彼女らとは『違う』。あそこに在る物は……、あなたには二度と手に入らないものだ』 〕 〔俺『二度とも何も……、一度でも手に入れてた記憶なんてねえよ』 〕 〔ダルシム『……そうでしたね』 〕 〔ダルシム『とにかく、中途半端に光に当たってしまう事はお勧めしませんよ』 〕 〔ダルシム『あなたは自分が生きる事だけを考えていれば良いのです。自分の命以外に執着しない方がいい』 〕 〔ダルシム『必要が迫られた時、自分が死にたくなければね……』〕 〔俺『………………』〕 〔ダルシム『ま、そんな可能性は杞憂でしょうけどね』〕 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/01/23(日) 00 09 07.93 ID Rve+J7A/O 支援 113 :試作な俺-14話 支援マジ感謝です[sage]:2011/01/23(日) 00 11 56.45 ID Efxw1Qg00 俺(・・・・・でも) 俺(呼び名くらいなら、いいよな・・・・・?) 俺「そんな事無い。嬉しいよ」 ニコッ バルクホルン「・・・///」(良かった・・・!) 俺はそう言って差し出されたバルクホルンの手を握り締める 俺「改めてよろしくな。トゥッ…、トゥ・・・・」 俺「トゥルーデ///」 バルクホルン「あ、ああ!よろしく。俺///」 2人は固い握手を交わし、改めて共に戦う事を誓う しかしお互いの間の距離は、以前と比べて大きく縮まっていた ―――――――――――――――――――― 俺「・・・っと、そろそろ消灯か。部屋に戻らなくちゃな」 バルクホルン「もう行ってしまうのか・・・?」 シュン バルクホルン「・・・仕方ないか。軍規だ」 しばらく他愛の無い話で盛り上がっていたが、消灯時間が近付いたので俺が切り出す バルクホルンは少し寂しそうな顔をする 115 :試作な俺-14話 支援感謝ナンダナ[sage]:2011/01/23(日) 00 15 54.44 ID Efxw1Qg00 俺「そ。とりあえず今日はもう戻るけどさ。その・・・」 俺「明日も・・・来ていいか?」 バルクホルン「・・・!」 バルクホルン「ああっ!勿論だとも」 バルクホルン「じゃ、じゃあさ。怪我が治るまでは、毎日トゥルーデに会いに来てもいいか?」 バルクホルン「当然だ。待っているぞ///」 俺「っ・・・」 パアァ 俺「よっしゃ!じゃあ、また明日も来るよ」 ニコッ バルクホルン「ああ。また明日」 ニコッ 俺「それじゃっ」 スタッ テクテクテクテク・・・ バルクホルン「あ、俺ッ」 俺「ん?」 ピタッ、クルッ 長椅子から立ち上がり、医務室から出ようとした俺を、バルクホルンが呼び止める 俺「何だ?」 116 :試作な俺-14話 ギリギリ終わりそうだしさっさと終わらせるかー[sage]:2011/01/23(日) 00 17 40.55 ID Efxw1Qg00 バルクホルン「ローマ。楽しみにしているからなっ」 ニコッ 俺「・・・!」 俺「そうだな。怪我治して、休暇がとれたら行こうぜっ」 バルクホルン「ああ。おやすみ、俺」 ニコッ 俺「おやすみ、トゥルーデ」 ニコッ ガチャッ、キィッ・・・、ガチャン ポフッ・・・ 1人になったバルクホルンは起こした体をベッド寝かせ、目を閉じて今日あった事を思い出す バルクホルン(俺と2人でローマか、楽しみだ・・・♪) バルクホルン(足が治ったら、ミーナに休暇を貰おう。何時がいいかな・・・) バルクホルン(この前みたいに俺に車を運転して貰って、2人で街を巡って色々な物を見て、2人で食事をして、それから・・・) ガバッ! 眠りかけていた意識を、体を起こして再覚醒させる バルクホルン(ちょ、ちょっと待て!何をこんなに浮かれているんだ私は?カールスラント軍人たる私がこんな……) 117 :試作な俺-14話[sage]:2011/01/23(日) 00 19 00.91 ID Efxw1Qg00 バルクホルン(いくら何でも気を抜き過ぎだぞゲルトルート!自重しろ!) バルクホルン(我が祖国は依然、ネウロイに占領されている。奴らはロマーニャにまでもその手を伸ばそうとしている) バルクホルン(それなのに、私がこんな体たらくでどうする?浮かれ過ぎだ!) バルクホルン(全員が全員私のように考える必要は無い。だが、私まで気を抜いては────) ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 〔俺『たまには肩の力抜いて休もうぜ?あんただって、24時間年中無休で軍人してる訳じゃないだろうし、そんなんじゃ疲れて倒れちゃうだろ?』〕 〔俺『だからさ、気を締める時は締める。休む時は休む。それでいいじゃないか』〕 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ バルクホルン(・・・・・・・) ポフッ・・・ 起こした体を再び寝かせ、枕に頭を沈めて再度目を閉じる バルクホルン(まぁ、今回ばかりはいいか・・・) バルクホルン(俺、か・・・・・) バルクホルン(いい奴だよな。初めて会った時は、とんだひねくれ者が入隊して来たと嘆いたものだ・・・) 118 :試作な俺-14話[sage]:2011/01/23(日) 00 20 31.90 ID Efxw1Qg00 バルクホルン(でも、それは違ってた。あいつは迷っていただけなんだ。話せばちゃんと分かる奴だった) バルクホルン(「守りたい」か・・・。過去に親友を亡くした恐怖が、あいつにそう思わせているのか?) バルクホルン(一体何があったんだ・・・?いつか話してくれないのだろうか) バルクホルン(しかし、改めて言われると恥ずかしい・・・というか、くすぐったいものだな) バルクホルン(さっきも私の事を守りたいって・・・。大切な人だって・・・・・///) バルクホルン(・・・・・/////) 地下洞窟で自分に頼って貰えない事に嘆き、己自身に憤慨していた俺の事を思い出す バルクホルン(まさか私の行動が、あそこまで俺を追い込んでしまっていたとは・・・) バルクホルン(あいつは、私やみんなに助けられた事に負い目を感じていたのか) バルクホルン(馬鹿者が・・・。家族なんだから、助け合うのは当然じゃないか) バルクホルン(守りたいのは私も・・・いや、私達も同じだというのに・・・) バルクホルン(本当にわかっているのか?俺・・・・・) 私を運んでくれていた時のあいつは、とても頼もしかった。 守ると言っていた時は、心から決意しているように見えた。 そこには明確な、とても強固な意志が感じられた。覚悟を決めた物の目をしていた 初めて会った時とはまるで違う。あいつなりに思い悩んで、決意した結果なのだろう 119 :試作な俺-14話[sage]:2011/01/23(日) 00 22 44.15 ID Efxw1Qg00 ─────でも、何故だろう? あいつの事が時々、とても脆く、儚く見える まるで・・・、目を離していたら、今にも消えてしまいそうに──────── ――――――――――6日後―――――――――― <D特殊実験戦闘部隊専用船・ラオホウ> 研究者A「───強化型魔導エンジン、両機とも良好です」 研究者B「リミットシステム、正常な動作を確認。テウルギスト、オールグリーン」 助手「い、以上で調整は終了です……」 ダルシム「・・・ふむ、ご苦労様です」 助手(ね、眠い・・・・・) ダルシム「さて、ようやくテウルギストの全調整が終了しましたので、これで全ての準備が整った事になります」 研究者A「・・・・・では?」 ダルシム「・・・ええ」 ダルシム「明後日、テウルギストの最大加速実験を行います」 ド ン ッ ! !
https://w.atwiki.jp/oreqsw/pages/611.html
『まもりたいもの』その1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 341 :試作な俺:2011/01/19(水) 18 59 56.79 ID LM7bInCC0 <ロマーニャ基地上空> パァンッ! エーリカ「わわっ!?」 ベタベタ ピィーーー! 坂本「勝者、俺!」 俺「っしゃあ!ハルトマンに勝った!」 ガッツポーズ エーリカ「にゃはは、負けたー・・・」 俺「へへっ、これでいつぞやのチーム戦の借りは返したぜ」 エーリカ(仕方ないかー。3戦目だし) エーリカ「でも、次は負けないからねー?」 俺「おう、また戦ろうぜー」 バルクホルン「あいつ、ハルトマンに勝ったのか・・・」 バルクホルン(これは私もうかうかして居られないな……) 坂本「さて、次の組み合わせは・・・」 俺「少佐少佐」 グィッ 坂本「ん?どうした俺」 俺「次は・・・バルクホルンと俺とにしてくれ」 バルクホルン「!」 坂本「バルクホルンと?」 俺「ハルトマンへの借りは返した。このまま一気に、いつぞやの借り(※5話)も返す」 俺「この前の鬱憤、晴らさせてもらうぜ!」 ビシィ! バルクホルン「ほう、あの時のか」 宮藤「え?でもあの時の俺さん、真剣勝負が出来た事にスゴい満足してたじゃない」 俺「ちょっ、宮藤何言って───」 バルクホルン「そうだったのか?」 宮藤「はい。とっても嬉しそうに笑ってました」 バルクホルン「笑っていたのか・・・」 俺「その話はもういい!と、とにかくリベンジさせてもらうぞ」 俺「負けっぱなしってのは好きじゃないんでな。そろそろ下剋上と行こうかぁ!」 バルクホルン「・・・そうか、わかった」 バルクホルン「なら、相手をしよう!」 ビシィ! 343 :試作な俺-14話 338もったいないお言葉を 340どうも~:2011/01/19(水) 19 10 28.49 ID LM7bInCC0 ―――――――――――――――――――― 俺「ま、負けた・・・」 ガックシ バルクホルン「どうやら下剋上にはまだ早かったようだな」 ニヤリ 俺「何でだ・・・?だってこの前はほぼ相討ちで、それから俺は特訓して戦法とかを身に付けて確実に強くなってる筈なのに・・・」 ズーン バルクホルン「誰がその戦法を教えたと思っている?」 俺「あっ」 キョトン バルクホルン「私はおまえ以上に、おまえの飛び方に精通している。おまえの戦法など全て私の手の内なんだぞ?」 フフン 俺「く、くっそ~・・・。そんな分かるモンなのか」 グヌヌ バルクホルン「当然だ。どれだけおまえが飛ぶのを見て来たと思っている?飛行の挙動一つ一つや、旋回時の癖まで手に取るように動きが分かるぞ」 エッヘン シャーリー「つまりバルクホルンは俺を見るのに夢中って事なのか~」 ニヤリ バルクホルン「Σ なっ!?///」 シャーリー「俺を見るのが好きみたいだし、もう堅物は俺博士で決定だな」 ニヤニヤ バルクホルン「へ、変な言い方は止めろ」 シャーリー「じゃあ、嫌なんだ?」 バルクホルン「嫌じゃない───・・・じゃなくて茶化すな!」 俺(・・・聞いてるこっちが恥ずかしい) <翌日・夕食後・談話室> シャーリー「そういえばバスターライフルってあれからどうなったんだ?今日の戦闘でも使って無かったけどさ」 俺「んー?まだまだ修理中らしいぞ」 シャーリー「まだ直らないのか?オペレーション・ノーティラスからもう二週間は経つのに」 俺「なんか重要な部位が壊れちまったんだと。だから修理に手間取ってるんだって」 サーニャ「大丈夫・・・?あのライフルが無いと、色々苦労しない・・・?」 俺「別に無くても・・・。アレに頼りっきりにはなりたくないし」 宮藤「俺さんバスターライフル無くても普通に強いもんね」 俺「アハハありがとよー」 エイラ「そう言えば、何でアッチのは全然使わないんダ?」 俺「アッチ……?」 エイラ「ほら、あの・・・背中に装着けるデカいジェットみたいなヤツ」 バルクホルン「テウルギストの事か」 エーリカ「へー。あれテウルギストって言うんだ」 エイラ「何で戦いで全然使わないんダ?あんなにスゴいのに」 345 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 19 16 10.58 ID xrIU/Ft60 試作ktkr 支援! 346 :試作な俺-14話 支援感謝です!:2011/01/19(水) 19 20 14.69 ID LM7bInCC0 俺「アレすげえデリケートなんだよ。いっつも調整中。だから使えない事の方が多いんだ」 エーリカ「そんな不安定な物使って大丈夫なの?あれ背負って飛ぶんでしょうー」 バルクホルン「試作品みたいだからな。トラブルは付き物だ、仕方ないさ」 俺「・・・・・そう。"試作品"、だから……な」 エイラ(・・・ん?ライフルもジェットも無しで、コイツは何のテストをしているんダ・・・?) 俺「そんな事よりも今日の戦闘、ペリーヌ大活躍だったよなっ。気迫が違った」 リーネ「はい。すごかったです」 ペリーヌ「・・・・・・・」 俺「ペリーヌ?」 ペリーヌ「へっ・・・?あっ。ありがとう……」 俺「・・・?」 スタスタスタスタ・・・ ミーナ「はーい、みんな注目」 パンパンッ 坂本「明日は海に行くぞ」 俺「…………海?」 347 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 19 20 45.60 ID t4ItrP0BP 試作ー!俺だー! 支援 348 :試作な俺-14話 支援ありがとうー 今回スーパー原作回です。ごめん:2011/01/19(水) 19 25 37.44 ID LM7bInCC0 <翌日・基地付近の海岸> ザザァーン・・・ シャーリー「ひゃっほーい♪」 タッタッタッタッ ルッキーニ「ひゃ~イッェーイ♪」 タッタッタッタッ エーリカ「ほら行くよ~」 グイッ バルクホルン「ちょっ、準備体操くらいしろーーっ」 ヨットト サーニャ「あったかい・・・」 エイラ「そうダナ・・・」 <岩の上> 坂本「いいか!訓練だからと言って、絶対に気を抜いてはいかんぞ」 ミーナ「久しぶりだから気をつけてね」 リーネ「この訓練だったんだ・・・」 宮藤「またやるんですか・・・」 ペリーヌ「・・・なぜ私まで」 俺「・・・これ装着けて海に入るのか?」 349 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 19 26 58.24 ID rtcOQS+O0 しえーん 350 :試作な俺-14話:2011/01/19(水) 19 31 47.68 ID LM7bInCC0 宮藤、リーネ、ペリーヌ、そして俺の4名は訓練用のストライカーを履き、岩の上に立たされている 海の上で戦う事もあるウィッチ達は、戦闘中に何があっても対応出来るようにならなければならない。 もしも海上で飛行不能になって、海に落下した時の訓練は必須なのだ 俺「普通に泳ぎてえんだけどな・・・」 坂本「つべこべ言わずにさっさと飛び込め!」 ペリーヌ「はっ!」 タンッ 宮藤「わっ!」 ピョン リーネ「・・・っ!」 ピョン 俺「そいっ!」 ヒョイ ザッパァーン! 4人が海に飛び込み、ミーナが手元の時計で時間を測る ミーナ「いい天気ね」 坂本「そうだな」 少し時間が経って、最初に海面に顔を出したのは─── 俺「プハァッ!」 ザパン! ミーナ(あら、意外ね) 坂本「お?俺が一番か」 351 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 19 35 30.92 ID UoTaKuFSO 試作来てた~ 支援 352 :試作な俺-14話 支援感謝ナンダナ:2011/01/19(水) 19 37 26.09 ID LM7bInCC0 ミーナ「運動は苦手と聞いていたんだけど」 俺「泳ぎだけは得意なんすよ。泳ぎだけはね」 坂本「ほーう」 続いて海面に浮かび上がって来る一つの影。次に顔を出したのは─── ザパン! ペリーヌ「ぷはっ!はぁっ・・・」 坂本「お、流石だなペリーヌ」 ペリーヌ「はいっ、日頃のご指導の賜物ですわ」 俺「あとはアイツらだけ───」 リーネ「ぷはっ!」 ガシッ! 宮藤「ふふぁっ!」 ガシィッ! 俺「へっ?」 宮藤「おれさっ、助け───」 ガボガボガボ・・・ リーネ「お、溺れ───」ガボガボガボ・・・ 俺「ちょっ!俺も沈む───」 ガボガボガボガボ・・・ 坂本「・・・助けてやれ」 ペリーヌ「は、はい」 ザプン 353 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 19 37 49.86 ID rtcOQS+O0 しえんた 354 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 19 39 41.78 ID XZuGo98v0 ちょっと内容が被ったよ!キニシナイ…キニシンナイ… お帰りの支援! 355 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 19 41 08.16 ID 2iyN4q/10 シエンヌ 356 :試作な俺-14話 支援マジありがとう! .354 原作回だからね・・・。ゴメン:2011/01/19(水) 19 44 45.92 ID LM7bInCC0 ―――――――――――――――――――― <岩場> 坂本「よし、訓練終了!」 俺「し、死ぬかと思った・・・」 リーネ「はぁー、疲れたね」 宮藤「うん、久しぶりだったしね」 リーネ「ペリーヌさんが居て助かりました」 俺「確かに。三人揃ってドザエモンになる所だったしな」 ペリーヌ「おかげで私まで溺れる所でしたわ。まったくもう……」 ふとペリーヌの視界に、基地の大きい橋が入った ペリーヌ「立派な橋・・・」 宮藤(箸・・・?) リーネ「ペリーヌさん?」 俺「さて、俺はもう少し泳ごうかな~っと。一緒にどうだ?」 スタッ 宮藤「えっ?うん!行く行く!」 宮藤(やった!俺さんが誘ってくれた♪) 357 :試作な俺-14話:2011/01/19(水) 19 49 09.11 ID LM7bInCC0 ガクッ 宮藤「あ、あれ?力が入らない……」 リーネ「わ、わたしも・・・」 俺「あー疲れちゃったんだな。仕方ないか、休んどけよ」 宮藤「えっ、でも」 俺「無理して泳いだって危ないだけだぞ?んじゃ、ゆっくりな~」 テクテクテクテク・・・ 宮藤「あっ・・・。行っちゃった・・・」 シュン 宮藤(せっかく俺さんと一緒に泳ぐチャンスだったのに・・・) 宮藤(私のバカバカバカ!) <海岸> 俺「ってなわけで泳ぎに来た訳だが、普通泳いでもつまらねー。そこでだ」 エーリカ「そこで?」 俺「競争だ!」 ビシィ! バルクホルン・エーリカ「「競争?」」 358 :試作な俺-14話:2011/01/19(水) 19 52 28.53 ID LM7bInCC0 俺「そう、競争。あそこの岩場まで誰が一番早く着くかでだ。どうだ?」 バルクホルン「いいだろう。乗ってやる」 フフン エーリカ「えー。面倒くさいよ・・・」 俺「じゃあ敗者は勝者の言うことを一つ何でも聞く罰ゲームってのはどうよ?」 エーリカ「じゃあやるーっ♪」(俺子再臨♪俺子再臨♪) バルクホルン「では私が勝ったら貴様に部屋の掃除をさせるか」 エーリカ「あ、やっぱり止めるね」 スッサスッサ 俺(逃げんの早ッ!) 俺「っと、2人だけになっちまったが条件はそのままでいいよな?」 バルクホルン「ああ。いいぞ」 俺「よし。始めようぜ!」 ―――――――――――――――――――― <岩場> 俺「くそっ!もうちょいだったのに・・・!」 グヌヌ・・・! バルクホルン「ふふ、惜しかったな」 ニヤリ 360 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 19 58 19.25 ID /IL/nBnN0 珍百景見てる間に試作さん来てた! 支援せにゃあ 361 :試作な俺-14話 支援多謝!:2011/01/19(水) 20 00 14.12 ID LM7bInCC0 バルクホルン「それにしても驚いた。まさかここまで拮抗するとは。俺は泳ぐのが得意だったんだな」 俺「まぁ、それなりにはな」 バルクホルン「以前から水泳の機会があったのか?」 俺「えっ?ああ。・・・・・ちょっとな」 俺「・・・さてっ。あんたの勝ちだけどどうすんだ?罰ゲーム」 バルクホルン「そうだな・・・・・」 バルクホルン「うーん…………」 俺「思いつかないなら保留にするか?別に今すぐに考える必要も無いしな」 バルクホルン「そうだな。じゃあ保留にしよう」 俺「ま、お手柔らかなので頼むぜ。そんじゃあそろそろ戻るかー」 バルクホルン「それは私の気分次第だ。ああ、戻ろう」 <再び海岸> ミーナ「ルッキーニさんが居ない?」 シャーリー「ああ。魚を捕るからとか言って、岩場の方へ行ったっきり戻って来ないんだ」 俺「あー疲れた・・・って、どうしたんだ?」 バルクホルン「何かあったのか?」 362 :試作な俺-14話 この辺原作そのまんま:2011/01/19(水) 20 05 10.96 ID LM7bInCC0 岩場へ行ったっきり戻らないルッキーニ、宮藤、リーネ、ペリーヌを探して一同は岩場に向かった そこで海辺に、4人が入って行ったと思しき洞窟を見つけて入ったのだが───── ペタッ ミーナ「どう?」 バルクホルン「・・・ちょっと前に誰かが歩いている。この奥に入って行ったんだろう」 シャーリー「どっちに行ったんだ?」 坂本「二手に別れるか……」 ミーナ「いえ、別れるのは危険だわ」 俺「・・・ここは左が正解だな」 エーリカ「何でわかるの?」 俺「勘」 ミーナ「じゃあ、右から行きましょう」 俺(スルー!?) ―――――――――――――――――――― <洞窟内> エーリカ「まったく手間かけさせるなぁ……」 シャーリー「でも、探検みたいで楽しいなぁっ」 俺「だな。洞窟なんて入るの初めてだっ。何があるかな~っと」 バルクホルン「遊びじゃないんだぞ」 坂本「人工の洞窟のようだが・・・」 ミーナ「私達が基地にしている所は元々は古代のウィッチの遺跡だったから、この洞窟もその一部じゃないかしら」 坂本「ほう・・・ん?」 大きい暖炉の上に、こりゃまたとても大きい壺が置かれていた。坂本達は思わず足を止めて壺を見上げる ミーナ「これは・・・随分立派な壺ね」 坂本「我々の大先輩の技か。素晴らしいな」 フム ミーナ「本当ね」 エーリカ「はぁー。そんなのどうでもいいじゃん」 シレッ 興味なさげな顔でエーリカは軽くため息を吐き、近くの壁に寄りかかる ガコッ!ズズズ・・・ エーリカ「へ?」 坂本「!! 危ないっ!」 ドンッ! ミーナ「きゃっ!」 ヒュッ!・・・ドシャアアァッ!! 突如壺が落下し、真下に居たミーナを押し潰そうとする。 とっさに坂本がミーナを庇い、代わりに壺の下敷きになってしまった バルクホルン「少佐!?」 シャーリー「少佐っ!」 俺「もっさん!!?」 ミーナ「いやああああああああっ!!」 ミーナの体に血のように真っ赤な液体が大量に付着する。まるで坂本の血のようだ ミーナ「何コレ・・・・・美緒!美緒ォ!!」 エーリカ「はわわわわわわわわ・・・・・」 (真っ青) 俺「オイ洒落になんねえぞ!?オイ!もっさん!!」 バルクホルン「少佐!くっ・・・」 ググッ・・・! バルクホルン「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・どりゃあ!!」 ド ガ シ ャ ン ! ! シャーリー「やった!」 365 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 20 19 40.58 ID vTPT7MYZO 支援ぬ 366 :試作な俺-14話 支援感謝です:2011/01/19(水) 20 22 26.40 ID LM7bInCC0 バルクホルンが魔力を込めた拳で壺を砕いた。中に入っていた大量の赤い液体が散乱する 坂本は無事だった。 どうやら壺が落下する際にひっくり返り、中に入る形で下敷きになった為に事なきを得たようだ。壺の大きさが救いになった。 すぐにミーナが駆け寄る ミーナ「美緒!大丈夫美緒!?しっかり、美緒!」 バルクホルン「ちょっと待て」 スンスン バルクホルン「何だ?この匂いは・・・」 バルクホルンが飛び散った赤い液体の匂いを嗅ぎ、異変に気がつく ミーナも自分に付着した赤い液体の匂いを嗅ぐ ミーナ「あれ、血じゃない・・・?」 俺「この匂い・・・?」 シャーリー「まさか、これ」 バルクホルン「・・・ああ」 エーリカ「ワインだね」 ミーナ「えっ・・・・・美緒?」 ピクッ!グググ・・・ どうやら坂本が目を覚ましたようで、グググとその身を震わせ───── 坂本「わっしょおおおおぉぉぉぉいっっ!!!」 \(Po^)/ 一同「」 367 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 20 23 12.45 ID 2OK4k0km0 キマシタワー 368 :試作な俺-14話:2011/01/19(水) 20 28 32.26 ID LM7bInCC0 ミーナ「ひゃっ!」 俺「はぁっ?」 坂本「かぁ~///」 ミーナ「あ、あの美緒?──いや少佐、大丈夫・・・?」 突如変貌した坂本に戸惑いながらも、ミーナは坂本に問い掛ける 坂本「ん・・・勿論───」 坂本「らぁ~いじょぶだぁ!///」 バッ! ミーナ「!?」 チュウゥゥゥゥゥウ~~~~! 突如坂本がミーナにキスをした。 しかも深い方 坂本「ムグムグ」 チュルッ、レロッ ミーナ「~~~!?/////」 坂本「ムグムグムグムグ」 チュッ、チュムッ!レロレロ ミーナ「んっ・・・んぅ・・///」 坂本「」 ジュッ!チュルッ、チュムッ!ヂュルルルル~~!ヂュウゥゥゥゥゥ!! ミーナ「!??///~~!!~~~~~!!!/////」 ビクン!ビクビクンッ! 口内を激しく舐めまわし、舌を絡め取り、いやらしい音を立てて啜り上げる 369 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 20 31 11.34 ID dm2GaHoB0 支援! 370 :試作な俺-14話 支援サンクス:2011/01/19(水) 20 35 11.24 ID LM7bInCC0 シャーリー「しょ、少佐ぁ?///」 バルクホルン「な、な、な・・・///」 俺「えっ?・・・・・・・ええっ!?」 チュポッ・・・ ようやく2人唇が離れる。舌と舌の間に、お互いの唾液が混ざり合った透明のアーチが出来た ミーナ「んっ・・・」 パタリ 俺(な、何なんだよ。これは・・・) 坂本「わっはっはははっ!俺!」 ベロンベロン 俺「へっ?・・・俺?」 坂本「この前のパルーリア戦れは、よくやっらな~」(パトゥーリア戦では、よくやったな~) ヒック 俺(へっ?何?) 坂本「そこれら・・・」(そこでだ・・・) ジリジリ 俺(こ、こっちに来た!) 頬を紅潮させ呂律の回らない状態の坂本が、妖美な目つきでジリジリと俺に歩み寄って来る バルクホルン「しょ、少佐・・・?」 坂本「ご褒美をやろう~~っっ!!///」 ガバッ! 俺「うおお!?」 ひらり 両手を広げて俺に抱き付こうとして来た坂本を、俊敏な動きで躱す 坂本「むぅ・・・逃げるろか」 ヒック 俺「お、落ち着けもっさん!正気に戻れ!」 坂本「もっさんじゃらい!!お仕置きに変更ら~!!」(もっさんじゃない。お仕置きに変更だ) ガバッ! 俺「わっ!」 サッ ガバッ! 俺「おぁっ!」 ヒョイ ガバッ! 俺「へあッ!?」 ひらり やがて壁際へと追い詰められた 俺「や、やば!」 ガシッ!! 顔を両手でガッチリ捕まれて固定される 俺「う、嘘だよな?冗談だよな少佐」 坂本「やっと捕まえら・・・。いたらきまぁ~す///」 グググ・・・! 俺(ちょっ、待っ───) 372 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 20 43 45.52 ID t4ItrP0BP よしズボン脱いだ 373 :試作な俺-14話 履いてください:2011/01/19(水) 20 47 57.54 ID LM7bInCC0 バルクホルン「すまない少佐!」 ドンッ! 坂本「わらっ!?」 ドサッ 俺「バ、バルクホルン!?」 坂本「わっしゃああぁーい!!」 ガバッ 俺「っと!」 サッ バルクホルン「こっちだ俺!」 グィッ 俺「わわっ!?」 タタッ・・・ 坂本「逃げるろかぁ~?待て~!」 タッタッタッタッ 俺「うわっ!?まだ来るぞ!」 タッタッタッタッ バルクホルン「とにかく少佐から離れるぞ!」 タッタッタッタッ 坂本「わっはっはっはっはっはははっ!わっしょーいっ!!」 タッタッタッタッ ―――――――――――――――――――― 坂本< どこに行っらぁ~? ヒック バルクホルン「・・・ここまで来れば大丈夫か」 俺「その、バルクホルン。助けてくれたのは嬉しいんだけど……腕が痛い・・・」 バルクホルン「あっ・・・・」 ギュウゥゥ~ バルクホルン「す、すまない」 パッ 374 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 20 49 47.23 ID xMTN/sUm0 わっふるわっふる 375 :試作な俺-14話:2011/01/19(水) 20 51 08.97 ID LM7bInCC0 バルクホルン「まずいな。少佐は今完璧に酔っ払ってしまっている。こっちの話を聞くかどうか・・・」 俺「とりあえず・・・酒に飲まれるような男にはなりたくねえなと思ったよ」 坂本「ん~?こっちらぁ~?」 タッタッタッタッ! 俺「うおっ!また来たぞ!」 バルクホルン「とにかく・・・逃げるぞっ!」 ダッ! 俺「お、おう!」 ダッ! 坂本「あっ!見つけらぞ俺ぇ~!」 ダッ! タッタッタッタッ・・・ バルクホルン「こっちに─────しまった・・・!」 ピタッ 俺「げっ!行き止まりじゃ────」 ガ コ ン ! 俺「はっ・・・?」 バルクホルン「なっ・・・・」 (足場が崩れ─────) 俺(落ちる─────!?!?) 俺が行き止まりでバルクホルンに追いついた途端、2人の足場が突然崩れる。 突如現れた大穴に2人は成す術がまるでなく、吸い込まれるように落下して行った 376 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/19(水) 20 56 51.74 ID dm2GaHoB0 支援だよ 377 :試作な俺-14話-まもりたいもの:2011/01/19(水) 21 01 51.73 ID LM7bInCC0 俺・バルクホルン「うわあああああアアアアアアアァァァァァ──────ッッッ!!!」 ヒュゥゥゥゥゥーーー~~~ン・・・ 坂本「追い詰めらぁ~!─────れ?」 キョトン 地面にポッカリ空いた穴「ゴゴ・・・」 坂本「いない・・・・・?」 キョロキョロ 地面にポッカリ空いたアナ「ゴゴゴゴゴゴ・・・!」 坂本「・・・・・・・・」 地面にポッカリ空いたANA「ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴゴゴ・・・・・!!」 坂本「・・・・・・」 坂本「こっちじゃらいかぁ~///」 ヒック 地面に(ry「」 ガクッ 坂本「わっはっはっはっはっはっはっ!!!わっしょーい!!」 タッタッタッタッ・・・・・ 穴「・・・・・」 シュン…… ―――――――――――――――――――― 俺「イッッテェェ~~~・・・・・!!バルクホルン大丈夫か・・・?」 バルクホルン「・・・だ、大丈夫だ」 俺「良かった・・・」 ホッ バルクホルン「…………ここは」 俺は立って辺りを見渡す。苔が光っているお陰で視界はそこまで暗くなかったから、状況把握に大して時間は掛からなかった 先ほどの洞窟よりも下の洞窟に落ちたようだ。海抜が低くなったせいか海水が脛の高さまで来ている 俺「あそこから落ちたのか。結構高いな・・・」 バルクホルン「だが、何とか登れそうだな」 俺「えっ・・・これ登るのか?」 バルクホルン「他に道はないようだし仕方ない。ここを登るしかこの穴から出る手段は───」 スクッ ズキッ! バルクホルン「うぐっ・・・!」 俺「バルクホルンっ?」 バルクホルン「あ、足が・・・」 ズキズキ 落下の衝撃で挫いたのか、右足首が酷く腫れ上がって赤黒くなっている。 捻挫─────それどころか骨折かもしれない。歩行、ましてや崖登りなんてとても無理そうだ 俺「俺に治癒魔法が使えれば・・・くそ!」 バルクホルン「・・・悔やんでも仕方がない。動けないのなら、助けが来るのを待つしか───」 俺「いや、ムリダナ」 バルクホルン「・・・何故そう思う?」 俺「考えてみろ。俺達が落ちた時、近くにはあの少佐しか居なかった。”あの状態”のな」 俺「つまり助けが来るどころか、誰も俺達が落ちた事になんて気がついてすら無いだろうよ」 バルクホルン「まさか。いくら何でもそんな・・・」 ―――――――――――――――――――― その通りだった 坂本「はっはっはっはっ!わっしょーい!」 タッタッタッタッ←暴走中 ミーナ「う~ん・・・///」←指揮不能 シャーリー「少佐がどっかに行ったっきり戻って来ない・・・」 エーリカ「ミーナはこんな感じだし。トゥルーデ達も全然戻って来ないね」 エーリカ「・・・まあ、あの2人なら心配要らないと思うけどさ」 シャーリー「確かに。あの2人なら大丈夫そうだよな~」 505 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/01/20(木) 18 48 56.55 ID 8xylic/m0 支援 506 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/01/20(木) 18 49 12.01 ID dan66U3k0 支援じゃっど 507 :試作な俺-14話[sage]:2011/01/20(木) 18 50 52.10 ID 1at2KLLQ0 ―――――――――――――――――――― バルクホルン(・・・ありそうだな) 俺「宮藤達はそもそも探される側。サーニャとエイラは来てすらいない。 助けが来る可能性はほぼ無いと思うけどな」 バルクホルン「まさかこんな事になるとは・・・」 俺「ってな訳で、ホイ」 スッ バルクホルン「・・・なんだ?」 俺「おんぶだよ、おんぶ。さっさと上に戻ろうぜ」 バルクホルン「・・・いや、行くならおまえ1人で行け」 俺「は?何で?」 キョトン バルクホルン「私を背負って上まで登るなんて無理だ。私は後でいいから、まずはおまえ1人で脱出しろ」 俺「・・・あんたはどうするんだ?」 バルクホルン「後で梯子でもロープでも下ろしてくれればそれでいい。今は助けを呼びに行ってくれればいいさ」 俺「・・・残念だが、その案は駄目だな」 バルクホルン「何・・・?」 ザザァーン・・・ 俺「見てみ」 スッ 俺は落ちてきた穴から見て、中腹辺りの高さを指差す 俺「波に削られた跡がある。それもかなり激しくな。恐らく満潮になったら、あの高さまで波が届くんだろうよ」 バルクホルン「あんな所まで・・・?」 俺「フジツボもちょうどあの位置で途切れている。間違い無いだろうな。それにこの岩の削れ方は・・・いや、いいか」 俺「さてっ、もうわかっただろ?このままここに残ってたんじゃ、海の藻屑コース一直線だ。回避は不可能ってな」 ザザァーン・・・ 俺「だから、さっさと2人で逃げるぞ。これ以上こんな辛気臭い所は御免だ。掴まれ」 バルクホルン「・・・駄目だ。脱出はおまえ1人でしろ」 俺「おい。聞いてなかったのか?このままここに居たんじゃ助からねーって言ってんだよ」 イラッ 俺「それとも何?海藻宜しく波に弄ばれたいの?」 バルクホルン「おまえこそ聞いていなかったのか?私を担いでこの壁を登るなど、不可能だと言ったんだ」 バルクホルン「波が来ようが来なかろうがそれは変わらない。私は私で何とかしてみせるから、おまえは1人で先に脱出するんだ」 バルクホルン(少なくとも、これで俺は確実に助かるはずだ・・・) 509 :試作な俺-14話[sage]:2011/01/20(木) 18 57 05.15 ID 1at2KLLQ0 ザザァーン・・・ 俺(こんな時でも頼りにしてくれねぇってのか・・・?) バルクホルン(本当に波が来た・・・。水嵩も徐々に増している。時間が無い・・・!) 俺「くそっ・・・・・・!」 イライラ バルクホルン「何をしている俺。早く壁を登ってあの穴から脱出を─────」 スゥ~~~~~~~~・・・ 俺「ヤ~~~~ダ~~~~ねェッッ!!!」 バルクホルン「なっ───」 俺「この状況で仲間───いや、家族見捨てて自分だけ逃げる馬鹿がどこに居るんだよ!冗談じゃねぇっつーの」 俺「こんな所に1人置いていけるかよ!一緒に逃げるんだよ!」 バルクホルン「それでは2人共助からない。・・・上官命令だ。1人で脱出しろ」 俺「はあァ?俺が上官命令に従うような良い子ちゃんに見えるのか?軍規覚えた所で実行するかどうかは別なんだよ」 俺「今の自分を見てみな”ゲルトルート・バルクホルン大尉”。今のあんたは軍服すら着ていない。ただの”バルクホルン”だろうが。怪我人だろうが」 510 :試作な俺-14話 改めて見るとこの辺ヒスっぽいな・・・[sage]:2011/01/20(木) 18 59 54.99 ID 1at2KLLQ0 バルクホルン「しかし、これではおまえまで巻き添えに───」 俺「っ!うっせぇよ!!」 バルクホルン「!」 俺「こんな時まで俺の心配か?はっ!自分の方がよっぽどヤバい状況だろうがよ!」 俺「いっつもそうだ!前からあんたはいつもいつもいつも・・・!」 バルクホルン「俺・・・?」 体の奥底から怒りがフツフツと沸き上がり、激情が俺を狂わせて行く 俺「ローマに行った時、俺はあんたに助けられた!パトゥーリアから逃げる時だって助けられた!」 俺「そして今、あんたはそんな状況でも俺を助けようとしている!逃がそうとしている!」 俺「悔しいよ!こんな時にも頼ってもらえないなんてなぁ!!」 俺「ムカつくなぁ!どうしようも無くムカつくなァッ!!あんたはかっこよすぎるんだよっ!!」 バルクホルン「俺・・・・・」 俺「ああそうさ!!あの時と今では状況が全然違う!”敵を倒してハイ終わり”じゃねえ! おかしくねえ!間違っちゃいねえ!俺があんたを担いで崖登って脱出だなんて、無理だと思って当然だ!」 俺「俺がもっと頼もしければ!こんな非力なモヤシじゃなくて、それ相応の力があれば!出来損ないじゃなければ! あんたにこんな思いをさせる事も無いんだろうよ!あんただって、迷わずに助けを頼むんだろうよ!!」 511 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/01/20(木) 19 00 36.18 ID cOdZqyAaO し え ん 512 :試作な俺-14話 支援どもです[sage]:2011/01/20(木) 19 05 25.55 ID 1at2KLLQ0 バルクホルン「おまえ・・・・・」 俺「俺は弱えよ!模擬戦でもあんたに勝てねえ! 今までの戦いだってそうだ。あんたらの助けが無ければどうしようもなかった!俺1人じゃ勝てないのばかりだった!」 怒りと共に、ずっと心の中で引きずっていたモノが溢れ出る 自分が助けられてばかりの情けない奴じゃ無ければ もっともっと強くて、どんな敵が来ても負けずに1人で全ての敵を打ち倒せるような、頼りがいのある男ならば ─────出来損ないの試作品(プロトタイプ)じゃ無ければ───── 俺「ムカつくんだよ情けねえんだよ!こんな状況でもあんたに頼ってもらえないなんて。それどころか、逆に気を使われちまうなんてなぁ!!」 俺「笑えるぜ!何つうザマだよこれはぁ・・・!」 バルクホルン「俺・・・・・」 バルクホルン(私の発言が、こんなにも俺を追い込んでしまっていた・・・?) 俺「ちっ・・・・・!」 俺(くそっ!何言ってんだよ俺は・・・!こんなの、ただの八つ当たりじゃねえか・・・。落ち着けっての・・・!) 513 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/01/20(木) 19 06 12.90 ID rQLv5jOe0 しえん 514 :試作な俺-14話 支援どもです[sage]:2011/01/20(木) 19 08 41.83 ID 1at2KLLQ0 ザザァァァーン・・・・・ バルクホルン「・・・時間が無い。早く脱出しろ」 俺「っ!あんたまだそんな事───」 バルクホルン「おまえの言うとおりだ。おまえじゃ私を助ける事は出来ない」 俺「くっ・・・」 ギリッ・・・ バルクホルン「・・・それでも私を助けたいのなら、急いで助けを呼びに行ってくれればいい。おまえだけでは無理だ」 俺「だが・・・」 バルクホルン「・・・おまえの気持ちは嬉しい。だが言ったはずだ。」 バルクホルン「『戦場において、生の感情丸出しで戦ったりすれば、それは時に味方を危険に晒す。』だから律する必要があるとな」 俺「・・・・・・・」 バルクホルン「今は感情で考えるな。効率で考えろ。私を助けると言うのなら、早急に1人で脱出して助けを呼びに行くしかない」 俺「それじゃあんたが・・・」 バルクホルン「心配するな。私はおまえより強いんだぞ?おまえが戻って来るまでは耐えてみせる。だから気にせず行け」 バルクホルン(頼む。これで引き下がってくれ・・・!) 俺「・・・・・・・・」 515 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/01/20(木) 19 12 23.63 ID 4KDhEGTaQ いいよいいよこういうの大好物 516 :試作な俺-14話 515よかったです[sage]:2011/01/20(木) 19 20 12.51 ID 1at2KLLQ0 俺(結局、あんたはまたそう言うんだな・・・) 俺(見え透いた嘘吐きやがって・・・。どう考えても無理だろうが) 俺(そうやって、俺を安心させようとしている。守ろうとしている) 俺(痛みに耐えて無理やり笑ってんだろうな。笑顔が引きつってんぞ・・・?) 俺(やっぱ、あんたはかっこよすぎるんだよ。そんで強すぎ) 俺(でも・・・そんなあんただからこそ、俺は──────) バルクホルン「俺・・・?」 俺(でも、これだけは譲れねえなぁ・・・) 俺(ここは、俺も意地を張らせてもらいますか!) 俺「…………俺さぁ」 バルクホルン「?」 俺「昔・・・、つってもそこまで昔でも無いんだけど。大切な人を守れなかった事があるんだよ」 バルクホルン「守れなかった・・・」 俺「辛かった。すげえ辛かった。痛みなんかよりもずっと、ずっとずっと・・・!」 バルクホルン(俺・・・・・) 俺「俺はもう、あんな思いは二度としたくない」 俺「俺はもう・・・大切な人を失いたくない!」 バルクホルン「!」 俺「あんたはこうも言ったはずだ。『感情で行動するのは、正しい人間の生き方だ』ってな」 俺「だから俺は自分の感情に従う。あんたを助けたい」 俺「あんたには、笑っていて欲しい」 俺「あんたを・・・守りたいんだよ!」 バルクホルン「っ・・・・・!」 俺「だから・・・信じてくれ」 スッ そう言って俺は、バルクホルンに手を差し出す 俺「生きて帰ろうぜ。2人でさっ」 ニコッ 518 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/01/20(木) 19 25 50.94 ID XSonka8R0 \ _,,-‐'"ヽ. ∧ _∧ / _ \ノ\ ヽ ト、 /∧´・ω・) /∧_∧ ../ jjjj. \. ヽ_(⌒) _,,.. -‐'"ノ /ノ >‐个 、../ ( ´・ω・) / タ {!!\ `7⌒/'フ >,ノ--―‐‐' ̄ /_‐'´ \ / `ー、_ ノ ~ `\ ∨ ∨ >ミ .//' ̄`Y´ ̄`Y´ ̄`レ⌒ヽ `ヽ. ∧_∧ , ‐'` \ { { / { 、 ノ、 | _,,ム,_ ノl \ `ヽ(´・ω・`)" ノ/ \∧∧∧∧∧/ /\ ̄ ̄ ̄ (;;゚;;) ̄ ̄旦 ̄\ `、ヽ. ``Y" r < 壁 >/◇◆\_________\ i. 、 ¥ ノ < 殴 >\\◇/◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆\ `、.` -‐´;`ー イ. < の り > \(ニニニニニニニニニニニニニ) ───────────< 予 代 >────────────────── ★壁殴り代行始めました < 感 行 > ∧__∧ __________ ムカついたけど壁を殴る < !!!! > __( ´・ω・` ) ! . . . ..... =≧=‐- 、 壁を殴りたいけど殴る壁 < > _/ . ヽ i / / ' .. . ..,. ''. `ヽ 壁殴りで鍛えたスタッフが /∨∨∨∨∨\-'´;. .、... . . i i / . .. ,.‐''". . . 、 . モチロン壁を用意する / ∧_∧ \ノ . ..\. ヽ , -‐''´ .. .. . l . . スタッフがあなたの家/ (´・ω・`) _、_,,_,,,. \ ` ヽ、 / . 、 .. .. . . . i ... 家の壁を無差別に/ /´`''" '"´``Y'""``'j ヽ. .\ i . . . `''‐-=、ヽ、. .. . ノ 1時間\1200~ / { ,ノ' i| ,. ,、 ,,|,,. 、_/´ ,-,,.;;l. \ | . . . /゙"ヽ、 . ´ . 24時間営業 / '、 ヾ ,`''-‐‐'''" ̄_{ ,ノi,、;;;ノ.. \ | . . . . . { . ;'`‐ . 年中無休!!!/ ヽ、, ,.- ,.,'/`''`,,_ ,,/ \ . . . .. .. . . .. . | . . i .. 519 :試作な俺-14話[sage]:2011/01/20(木) 19 29 56.72 ID 1at2KLLQ0 俺は手を差し出したまま、じっとバルクホルンの目を見つめる バルクホルン(おまえは・・・私の気も、知らないで・・・) バルクホルン(私がどれだけ、おまえを逃がそうと・・・) バルクホルン(どれだけ、おまえを守ろうと・・・) バルクホルン(それなのにおまえは、それでも私を守りたいって・・・) チラッ バルクホルンも俺の目を見つめる。2人の視線が交錯する 俺「・・・?」 俺「♪」 ニコッ バルクホルン「・・・っ!///」 微笑みかけられて赤面。軽く咳払いして改めて俺を見つめる バルクホルン「・・・まったく、酔狂な奴だなお前は」 俺「伊達や酔狂でこんな事しねえよ。俺はいっつも真面目にやってるんだぜ?」 ニヤッ バルクホルン「・・・なら、もう私も遠慮しないからな?」 フッ ガシッ 言葉と共に、バルクホルンは俺の手を力強く握りしめる。その瞳には、迷いも曇りも在りはしなかった
https://w.atwiki.jp/childreninfukushima/pages/282.html
◆◆◆福島を元気にする子どもキャンプ 富士山◆◆◆ ◆◆◆ ~富士山の大自然で冒険~ ◆◆◆ 2012年3月30日(金)~4月2日(月)<3泊4日> http //wens.gr.jp/program/camp/2011/fukushima-camp-hujisan.html ※諸事情によりHPトップから詳細ページへアクセスは出来ません。 お申し込み・詳細は上記のURLまたは、お電話でお願いいたします。 富士山の麓で子どもキャンプ行う団体として「子どもキャンプ」 での支援を行いたいと考えキャンプを企画しました。 大災害という自然の脅威を目の当たりにした今だからこそ、 自然の偉大さそして温かさをキャンプを通してお持ち帰りいただき たいと思います。 ◆福島を元気にする子どもキャンプ 富士山 《協力:富士山YMCA・日本NPOセンター》 ◆日時:2012年3月30日(金)~4月2日(月) ◆対象:福島県在住新小学2年生~新中学3年生 ※当日朝いわき駅で合流できる福島県在住の小中学生 ◆参加費:無料 《いわき駅~東京駅までの交通費は自己負担となります。》 ※東京駅よりバスで移動します。 ◆定員:30名 ◆会場:富士山YMCA ◆お申し込み方法:HPお申し込みフォームよりお申し込み ください。 ◆スケジュール: 1日目:いわき駅集合・電車移動・夕食・ナイトプログラム 2日目:子ども会との交流遊び・野遊び 3日目:洞窟樹海探検・ナイトプログラム 4日目:フリーチョイス(子ども達のやりたいことを聞いて遊びます) 片付け・電車移動・いわき駅解散 ※天候等により変更することがあります。 ◆主催:ホールアース自然学校 協力:富士山YMCA ◆お問い合わせ先 ホールアース自然学校 〒419-0305 静岡県富士宮市下柚野165 ホールアース自然学校 担当:遠藤・川道 TEL:0544-66-0152 FAX:0544-67-0567 E-mail:info@wens.gr.jp
https://w.atwiki.jp/kodomonomachi/pages/13.html
※2018/02/26追記 最新版を作成中です。こちらからご覧ください(別ウインドウで開きます) ▼各都道府県に飛ぶ 北海道/青森県/岩手県/秋田県/宮城県 栃木県/千葉県/埼玉県/東京都/神奈川県 富山県/長野県/静岡県/岐阜県/愛知県 滋賀県/三重県/京都府/大阪府/奈良県/兵庫県 島根県/広島県/高知県/福岡県 不明/番外編 北海道(2つ) ♪オホーツクMiNiタウン(北海道北見市 他) ♪こどものまち ミニさっぽろ(北海道札幌市) 青森県(2つ) ♪はちのへ こどものまち(青森県八戸市) ♪ミニ ひろさき(青森県弘前市) 岩手県(1つ) ♪ミニひろの(岩手県洋野町)秋田県(1つ) ♪しごとーーいあきた(秋田県八郎潟町)宮城県(3つ) ♪せんだいこどものまち(宮城県仙台市) ♪piccoliせんだい(宮城県仙台市) ♪こどものまち・いしのまき(宮城県石巻市) 栃木県(2つ) ♪あそびのまち(栃木県小山市) ♪ミニかぬま(栃木県鹿沼市) 千葉県(14つ) ♪こどものまちCBT(千葉県千葉市) ♪はなみがわCBTこどものまち(千葉県千葉市) ♪おゆみ野cafeこどものまち(千葉県千葉市緑区) ♪スマイル・グリーン・シティ(千葉県千葉市緑区) ♪わかば CBT こどものまち(千葉県千葉市若葉区) ♪吉岡こどもまちづくりプロジェクト(千葉県四街道市) ♪ミニ☆いちかわ(千葉県市川市) ♪ミニいちかわ(千葉県市川市) ♪キッズビジネスタウンいちかわ(千葉県市川市) ♪ミニさくら(千葉県佐倉市) ♪ピノキオマルシェ(千葉県柏市) ♪キッズタウンNARITA(千葉県成田市) ♪ミニまつど(千葉県松戸市) ♪ラーバンこどものまち(千葉県印西市) 埼玉県(11つ) ♪こどもがつくる街Coみなみ(埼玉県さいたま市南区) ♪ミニ北区(埼玉県さいたま市) ♪ミニ桜区(埼玉県さいたま市) ♪ミニ大宮(埼玉県さいたま市) ♪ミニ見沼区(埼玉県さいたま市) ♪ミニさいたま(埼玉県さいたま市) ♪ミニまつぶし(埼玉県松伏町) ♪ミニかわごえ(埼玉県川越市) ♪ミニあさか(埼玉県朝霞市) ♪子どものまち・ましがるつ(埼玉県鶴ヶ島市) ♪ミニそうか(埼玉県草加市) 東京都(8つ) ♪こどものまちをつくろう(東京都新宿区) ♪ミニたちかわ(東京都立川市) ♪ミニこがねい(東京都小金井市) ♪キッズタウンいたばし(東京都板橋区) ♪児童館・こどもシティ(東京都八王子市) ♪むさしのミニタウン(東京都武蔵野市) ♪日本橋キッズタウン ~わくわく!ワーク体験~(東京都中央区) ♪キッズハッピーよこ町(東京都台東区) 神奈川県(7つ) ♪ミニヨコハマシティ(神奈川県横浜市) ♪ミニたまゆり(神奈川県川崎市) ♪ミニひらつか(神奈川県平塚市) ♪エンジョイスマイルさがみ(神奈川県相模原市) ♪ミニさがみはら(神奈川県相模原市) ♪たなっちょタウン(神奈川県相模原市) ♪ミニあやせ(神奈川県綾瀬市) 富山県(1つ) ♪未来ぽ~ろ(富山県富山市) 長野県(2つ) ♪あそびのまちin松本(長野県松本市) ♪あそびのまちin東信(長野県真田町) 静岡県(5つ) ♪にじの子タウン(静岡県伊豆の国市) ♪ミニしずおか(静岡県静岡市) ♪こどもクリエイティブタウンま・あ・る(静岡県静岡市) ♪ミニはままつ(静岡県浜松市) ♪KIDS TOWN ぼくらのまちのはら(静岡県牧之原市) 岐阜県(5つ) ♪ぎふマーブルタウン(岐阜県岐阜エリア) ♪西野マーブルタウン(岐阜県西野エリア) ♪岐大祭マーブルタウン(岐阜県岐阜市) ♪羽鳥子どものまち(岐阜県羽鳥市) ♪かさまつ子どものまち「ミニかさ横丁」(岐阜県笠松町) 愛知県(21つ) ♪子ども商店街(愛知県安城市) ♪あいちマーブルタウン(愛知県三河エリア) ♪エコットキッズタウン(愛知県豊田市) ♪こどものまち・みずほ(愛知県名古屋市) ♪ピンポン横丁(愛知県名古屋市) ♪キッズタウンなかむら(愛知県名古屋市) ♪だがねランド(愛知県名古屋市) ♪なごや☆子どもCITY(愛知県名古屋市) ♪守山児童館『こどものまち』(愛知県名古屋市) ♪こどものまち☆たかおか(愛知県名古屋市) ♪こどものまち 前津児童館(愛知県名古屋市) ♪子どもCity in zoo(愛知県名古屋市) ♪こどものまち・デザイン ちくちく(愛知県名古屋市) ♪なごみん横丁(愛知県岡崎市) ♪マーブルタウン(愛知県岡崎市) ♪愛知学泉大学マーブルタウン(愛知県岡崎市) ♪こどものまち in ちた(愛知県知多市) ♪もりもりタウン(愛知県丹羽郡) ♪クローバーズタウン(愛知淑徳大学版マーブルタウン)(愛知県長久手市) ♪愛知学院大学マーブルタウン(愛知県日進市) ♪ドリームタウン(愛知県安城市) 滋賀県(1つ) ♪こどものまち おおつ(滋賀県大津市) 三重県(1つ) ♪こども四日市(三重県四日市市) 京都府(4つ) ♪ミニ京都(京都府京都市) ♪宇多野(京都市宇多野) ♪東山区民ふれあいこどものまち(京都府京都市) ♪チャキッズタウン(京都府京都市) 大阪府(8つ) ♪ミニ大阪(大阪府大阪市) ♪ミニ☆大阪(大阪府大阪市) ♪ミニ★シティ(大阪府大阪市) ♪KisdCity!天王寺(大阪府大阪市) ♪ミニすみのえ(大阪府大阪市) ♪ミニたいしょう(大阪府大阪市) ♪ミニひがし(大阪府堺市) ♪ミニさかい(大阪府堺市) 奈良県(1つ) ♪ミニまほろば(奈良県橿原市) 兵庫県(3つ) ♪ミニたからづか(兵庫県宝塚市) ♪こどものまち高砂(兵庫県高砂市) ♪こどものまち東播磨(兵庫県) 島根県(1つ) ♪海士人村(あまんちゅむら)(島根県海士町) 広島県(1つ) ♪広島キッズシティ(広島県広島市) 高知県(2つ) ♪とさっ子タウン(高知県高知市) ♪ミニ香北町(高知県香北町) 福岡県(2つ) ♪ミニふくおか(福岡県福岡市) ♪子ども金印ランド(福岡県志賀島) 不明(2つ) ♪ながれランド ♪ぷらざタウン 番外編(1つ) ♪リトルトーキョー(東京都江東区) 計 112 つの子どものまちが存在しています(2017/05/03現在)▲ページのトップへ
https://w.atwiki.jp/childreninfukushima/pages/91.html
(2011.05.22更新@管理人) 情報登録の方法 検索やニュースなどで避難所、または宿泊プラン等の情報を得られましたら登録のお手伝いをお願い致します。 ページ作成の方法 [メニュー]⇒[新規ページ作成]よりページを作成 県名ページより[編集]⇒新規ページの名前をリンクにして追加⇒出来たリンクをクリックしてページを編集 タイトルの付け方 【●●県○○市】提供内容を一読でわかりやすいように記入ください wikiの編集方法について htmlの知識が無くとも、どなたでも記号を使用して簡単に編集することができます。wikiの編集方法に付いてはこちらをご覧ください。 テンプレートをご利用ください(2011-06-19更新) ふくしまのこどもを、まもりたい。避難先情報掲載用テンプレート 未掲載の避難先情報を見つけましたらご登録をお願い致します 情報にアイコンをつけてください 情報には「短期間」「自主避難[母子]」等のタグ(,区切り)を付けています。 付けられたタグをわかりやすく可視化するために、その情報に対して以下のようなアイコンをつけています。クリックすると、そのタグが付けられている情報のリンクを表示できるようになっています。 アイコンは現在進行形で制作中ですが、現在あるものについては、以下のリンク先のタグを貼付けてください。 ふくしまのこどもをまもりたい。タグ集(Google Docs) ※空欄部分は制作中です 情報の修正について 間違いや更新された情報を見つけたら、積極的に修正お願い致します 状況は変化していきます。「募集したが思ったより希望者が多いので受け入れ人数を増やした」「期間を延長した」等のことがよくあるようです。 情報の間違い等気づかれることがありましたら、ぜひ積極的に修正をお願い致します。
https://w.atwiki.jp/densetunomamoribito/pages/14.html
伝説のまもりびととは? 原作はEightDefender'sというゲームです。 「伝説のまもりびと by GMO」は、キャラクターを育て、仲間と一緒に敵の侵入を阻止する新感覚タワーディフェンスRPGです。ゲームの基本は迫りくる敵を迎え撃ち、敵の侵入を阻止する「任務」をたくさんこなすこと。敵を逃さず倒すためには、戦略と心強い仲間、そして強い力と武器が必要です。これらを揃えて敵を迎え撃ち、最強のまもりびとを目指しましょう! ゲームの基本となる「任務」は、敵の侵入を阻止し、防衛することです。モンスターはわき目もふらず侵入しようとしてくるので、侵入される前にせん滅しましょう。戦闘は自動的に進むので、プレイヤーはメンバーを選択するだけでオーケー。モンスターの侵入をうまく食い止め、防衛成功率を高くするほど、報酬として得られる素材やゲーム内通貨「ゼニー」が多くなります。 任務に連れていける仲間は、NPC(ノンプレイヤーキャラクター)の「おともびと」のほか、仲間になった他のプレイヤーの中から3人選べます。他のプレイヤーを積極的に仲間に誘えば任務が楽になるうえ、相手にとってもイイコトがあるかも……。 また、任務に連れていく仲間の編成によって、結果も大きく変わります。登場するモンスターの属性を踏まえ、攻撃速度や攻撃力、武器、特性などを参考に編成するのが任務成功のコツです。完全防衛するとスコアが増え、上位者は全プレイヤーによる「伝説度ランキング」に載ります。ランキング入りを目指し、全任務の制覇を目指しましょう!
https://w.atwiki.jp/cfvg/pages/888.html
ロイヤルパラディン - ハイビースト グレード〈2〉 ノーマルユニット (インターセプト) パワー 11000 / シールド 5000 / クリティカル 1 永【V/R】:《ロイヤルパラディン》以外のあなたの、ヴァンガードかリアガードがいるなら、このユニットのパワー-2000。 自【前列R】:あなたの《ロイヤルパラディン》のヴァンガードがアタックされたバトルのガードステップ開始時、このユニットをGにレストでコールする。 フレーバー:最期まで主君を守り続ける。それがハイドッグの役目。 順位 選択肢 得票数 得票率 投票 1 面白いと思う 4 (100%) 2 使ってみたいと思う 0 (0%) 3 弱いと思う 0 (0%) 4 強いと思う 0 (0%) その他 投票総数 4 能力調整:R→前列R(考案者より) (2012-07-15 12 16 06) パワーがバグってるけど強いと思います (2012-07-28 21 16 53) ヴァミメタか (2012-12-11 18 08 02) コメント
https://w.atwiki.jp/childrights/pages/324.html
子どもの権利委員会・一般的意見24号:子ども司法制度における子どもの権利 一般的意見一覧 参考:子どもにやさしい司法に関する欧州評議会閣僚委員会指針(2010年) CRC/C/GC/24 配布:一般(2019年9月18日)[注] 原文:英語 日本語訳:平野裕二(日本語訳PDF) [注] 技術的理由により2019年11月11日に再発行されたもの。 子どもの権利委員会 子ども司法制度における子どもの権利についての一般的意見24号(2019年) I.はじめに 1.この一般的意見は、少年司法における子どもの権利についての一般的意見10号(2007年)にとって代わるものである。そこには、国際的および地域的基準、委員会の先例、子どもおよび青少年の発達に関する新たな知識ならびに効果的実践(修復的司法に関連するものを含む)に関するエビデンスの普及の結果として生じた、2007年以降の進展が反映されている。また、最低刑事責任年齢についての傾向および自由の剥奪の根強い利用などの懸念も反映されている。この一般的意見では、非国家武装集団(テログループとして指定されているものを含む)による徴募および使用の対象とされている子どもならびに慣習的司法制度、先住民族司法制度またはその他の非国家的司法制度における子どもに関連する諸問題のような、特定の問題も取り上げている。 2.子どもは、その身体的および心理的発達の面で、大人とは異なる。このような違いが、より低い有責性の認識、および、差異化された個別的アプローチをともなう独立の制度の根拠となる。刑事司法制度との接触が子どもにとって害となり、子どもが責任ある大人となる可能性を制約することは実証されてきた。 3.委員会は、公共の安全の保全が、子ども司法制度を含む司法制度の正当な目的のひとつであることを認知する。しかしながら、締約国は、子どもの権利条約に掲げられた子ども司法の原則を尊重しかつ実施する自国の義務を前提として、この目的を追求するべきである。条約が第40条ではっきりと述べているように、刑法に違反したとして申し立てられ、罪を問われまたは認定された子どもは、常に、尊厳および価値についての子どもの意識を促進するのにふさわしい方法で取り扱われることが求められる。エビデンスの示すところによれば、子どもが行なう犯罪の発生件数は、これらの原則にのっとった制度が採択された後に減少する傾向にある。 4.委員会は、条約に合致した子ども司法制度を確立するために行なわれてきた多くの努力を歓迎する。条約およびこの一般的意見に掲げられた規定よりもいっそう子どもの権利に資する規定を有している国は称賛の対象であり、かつ、条約第41条にしたがい、いかなる後退的措置もとるべきではないことを想起するよう求められる。締約国報告書が示すところによれば、多くの締約国はいまなお条約の全面的遵守を達成するために相当の投資を行なう必要があり、このことはとくに防止、早期介入、ダイバージョン措置の開発および実施、多職種連携アプローチ、最低刑事責任年齢ならびに自由の剥奪の削減との関連で顕著である。委員会は、自由を奪われている子どもに関する国連国際研究を主導した独立専門家の報告書(A/74/136)に対し、各国の注意を喚起する(この報告書は、委員会が端緒となった国連総会決議69/157にしたがって提出されたものである)。 5.この10年の間に、司法へのアクセスおよび子どもにやさしい司法を促進するいくつかの宣言・指針が国際機関および地域機関によって採択されてきた。これらの枠組みは、犯罪の被害者および証人である子ども、福祉手続における子どもならびに行政審判所の審理の対象とされる子どもを含む、司法制度のあらゆる側面における子どもを対象とするものである。これらの進展は、貴重ではあるものの、この一般的意見の範囲には入らない。この一般的意見では、刑法に違反したとして申し立てられ、罪を問われまたは認定された子どもに焦点を当てている。 II.目的および適用範囲 6.この一般的意見の目的および適用範囲は次のとおりである。 (a) 子どもの権利条約の関連の規定および原則に関する現代的なとらえ方を示すとともに、各国に対し、子どもの権利の促進および保護につながる子ども司法制度のホリスティックな実施に向けた指針を提供すること。 (b) 防止および早期介入の重要性ならびに制度のあらゆる段階における子どもの保護の重要性をあらためて指摘すること。 (c) 子どもの発達に関する知識の増進にのっとって、刑事司法制度との接触がもたらすとりわけ有害な影響を低減させるための主要な戦略、とくに次に掲げる戦略を促進すること。(i) 刑事責任に関する適切な最低年齢を定め、かつ子どもが当該年齢に達しているか否かにかかわらず適切に取り扱われることを確保すること。 (ii) 公式な司法手続からの子どものダイバージョンおよび効果的プログラムへの付託の規模を拡大すること。 (iii) 子どもの拘禁が最後の手段であることを確保するため、社会内処遇措置の利用を拡大すること。 (iv) 体刑、死刑および終身刑の使用をなくすこと。 (v) 自由の剥奪が最後の手段として正当とされる数少ない状況において、当該措置が年長の子どものみを対象として適用され、厳格な期間制限に服し、かつ定期的再審査の対象とされることを確保すること。 (d) 組織、能力構築、データ収集、評価および調査研究の向上を通じた制度の強化を促進すること。 (e) この分野における新たな進展、とくに非国家武装集団(テログループとして指定されているものを含む)による子どもの徴募および使用ならびに慣習的司法制度、先住民族司法制度および〔その他の〕非国家的司法制度と接触する子どもについての指針を示すこと。 III.用語法 7.委員会は、刑法に違反したとして申し立てられ、罪を問われまたは認定された子どもに関連して、スティグマにつながらない言葉の使用を奨励する。 8.この一般的意見で使用されている重要な用語を以下に列挙する。 適切な大人(appropriate adult):子どもを援助できる親または法定保護者がいない状況においては、締約国は、適切な大人が子どもを援助することを認めるべきである。適切な大人としては、子どもおよび(または)権限ある機関によって指名された者も考えられる。 子ども司法制度(child justice system)[1]:罪を犯したとみなされる子どもにとくに適用される法律、規範および基準、手続、機構ならびに規定、ならびに、このような子どもに対応するために設置された制度および機関。 自由の剥奪(deprivation of liberty):いずれかの司法機関、行政機関その他の公的機関の命令によるあらゆる形態の拘禁もしくは収監または公的もしくは私的な身柄拘束環境への措置であって、対象とされた者がみずからの意思で離れることを許されないもの [2]。 ダイバージョン(diversion):関連の手続の開始前または進行中のいずれの時点であるかにかかわらず、子どもを司法制度から切り離して他の対応に委ねるための措置。 最低刑事責任年齢(minimum age of criminal responsibility):法律により、当該年齢に達していない子どもは刑法に違反する能力がないと判断される最低年齢。 未決拘禁(pretrial detention):逮捕の時点から処分または刑の言い渡しの段階までに至る拘禁(審理の全期間を通じて行なわれる拘禁を含む)。 修復的司法(restorative justice):被害者、罪を犯した者および(または)犯罪活動の影響を受けた他のいずれかの個人もしくはコミュニティ構成員が、しばしば公正かつ中立な第三者の援助を受けながら、犯罪から生じた問題の解決にともに参加するすべてのプロセス。修復的プロセスの例としては、仲裁、会議、調停および量刑サークルなどがある [3]。 [1] この一般的意見の英語版では、「少年司法」(juvenile justice)に代えて「子ども司法制度」という用語を用いる。 [2] 自由を奪われた少年の保護に関する国連規則(ハバナ規則)、第11条(b)。 [3] 刑事事案における修復的司法プログラムの利用に関する基本原則、パラ2。 IV.包括的な子ども司法政策の中核的要素 A.子どもの犯罪の防止(最低刑事責任年齢に達していない子どもを対象とする早期介入を含む) 9.締約国は、「犯罪防止および刑事司法の分野における子どもに対する暴力の解消に関する国連モデル戦略および実務措置」ならびに刑事司法制度への子どもの関与の根本的原因に関する国内的および国際的比較研究を参照するとともに、防止戦略の策定の参考とするために独自の調査研究を行なうべきである。調査研究の結果、さまざまな社会制度(家庭、学校、コミュニティ、仲間関係)に存在する、子どもが示す深刻な行動上の困難を助長する側面に肯定的変化をもたらすことを目的とした、家庭およびコミュニティを基盤とする集中的な処遇プログラムにより、子どもが刑事司法制度に関与するようになるおそれの低減につながることが実証されている。防止および早期介入のプログラムにおいては、家族、とくに脆弱な状況にある家族または暴力が生じている家族への支援に焦点が当てられるべきである。危険な状況にある子ども、とくに通学しなくなった子ども、退学させられた子どもまたはその他の形で教育を修了していない子どもに対して支援を提供することが求められる。仲間集団による支援および親の強力な関与が推奨されるところである。締約国はまた、子どもの特有のニーズ、問題、悩みおよび関心に対応し、かつその家族に適切なカウンセリングおよび指導を提供するような、コミュニティを基盤とするサービスおよびプログラムも発展させることが求められる。 10.条約第18条および第27条は子どもの養育に対する親の責任の重要性を確認しているが、条約は同時に、締約国に対し、親(または他の養育者)が親としての責任を果たすにあたって必要な援助を与えることも求めている。乳幼児期のケアおよび教育への投資は、将来の暴力および犯罪の発生率の低下と相関関係にある。このような援助は、たとえば親としての能力増進を目的とする家庭訪問プログラムなどによって、子どもがごく幼い時期から始めることが可能である。援助のための措置は、コミュニティおよび家族を基盤とする防止プログラム(親子の相互交流向上プログラム、学校とのパートナーシップ、肯定的な仲間関係ならびに文化的活動および余暇活動など)に関する豊富な情報を活用することが求められる。 11.最低刑事責任年齢に満たない子どものための早期介入においては、子どもが最低刑事責任年齢に達している場合には犯罪とみなされるであろう行動の最初の兆候に対し、子どもにやさしい多職種連携型の対応をとることが必要となる。このような行動の背後にある複合的な心理社会的原因のみならず、レジリエンス(回復力)を強化する可能性がある保護的要因も反映した、エビデンスに基づく介入プログラムを発展させるべきである。介入に先立って、子どものニーズの包括的かつ学際的アセスメントが行なわれなければならない。絶対的優先事項として、子どもは家庭およびコミュニティにおいて支援されるべきである。家庭外への措置が必要となる例外的事案においては、そのような代替的養護はなるべく家庭的環境のもとで行なうことが求められる。ただし、必要とされる一連の専門家によるサービスを提供するため、一部の事案においては施設養護への措置が適切である場合もありうる。施設養護への措置は、最後の手段として、かつもっとも短い適切な期間でのみ用いられるべきものであり、また司法審査の対象とされるべきである。 12.防止に対する組織的アプローチには、貧困、ホームレス状態または家族間暴力の結果であることが多い微罪(学校の欠席、家出、物乞いまたは住居侵入など)の非犯罪化を通じ、子ども司法制度への経路を閉ざすことも含まれる。性的搾取の被害を受けた子どもおよび同意に基づく性的行為を行なう青少年も犯罪者として扱われることがある。地位犯罪としても知られるこれらの行為は、成人が行なう場合には犯罪とみなされない。委員会は、締約国に対し、自国の法令から地位犯罪を削除するよう促す。 B.最低刑事責任年齢に達している子どもを対象とする介入 [4] [4] 後掲IV.Eも参照。 13.条約第40条(3)に基づき、締約国は、適切な場合には常に司法手続によらずに子どもに対応するための措置の確立を促進しなければならない。実務上、このような措置は一般的に2つのカテゴリーに分類される。 (a) 関連の手続の開始前または進行中のいずれの時点であるかにかかわらず、子どもを司法制度から切り離して他の対応に委ねるための措置(ダイバージョン)。 (b) 司法手続の文脈でとられる措置。 14.委員会は、締約国に対し、双方のカテゴリーの介入に基づく措置を適用するにあたって、子どもの人権および法的保障が全面的に尊重されかつ保護されることを確保するために最大限の配慮がなされるべきであることを想起するよう求める。 司法手続の利用を回避する介入 15.司法手続の利用を回避しながら子どもに対応する措置は、世界中の多くの法体系に導入されてきており、一般的にダイバージョンと呼ばれている。ダイバージョンにおいては、事案が公式な刑事司法制度から切り離されて他の対応(通常はプログラムまたは活動)に委ねられる。このようなアプローチは、スティグマが付与されることおよび前科がつくことを回避できることに加え、子どもにとって望ましい結果をもたらし、かつ公共の安全に適合するとともに、費用対効果も高いことが証明されてきた。 16.ダイバージョンは、事案の大多数において、子どもに対応する望ましいやり方とみなされるべきである。締約国は、ダイバージョンが可能な犯罪(適切な場合には重大犯罪を含む)の範囲を継続的に拡大するよう求められる。ダイバージョンの機会は、制度への接触後の可能なかぎり早い段階から、かつ手続全体を通じたさまざまな段階で、利用可能とされるべきである。ダイバージョンは子ども司法制度の不可欠な一部とされるべきであり、かつ、条約第40条(3)にしたがい、あらゆるダイバージョンの手続およびプログラムにおいては子どもの人権および法的保障が全面的に尊重されかつ保護されなければならない。 17.ダイバージョンの正確な性質および内容について決定し、かつその実施のために必要な立法上その他の措置をとることは、締約国の裁量に委ねられている。委員会は、社会奉仕、指定された職員による監督および指導、家族集団会議ならびにその他の修復的司法措置(被害者に対する原状回復および賠償を含む)など、コミュニティを基盤とする多様なプログラムが開発されてきたことに留意するものである。 18.委員会は次の点を強調する。 (a) ダイバージョンは、申し立てられている犯罪をその子どもが行なったこと、子どもが脅迫または圧力を受けることなく自由かつ自発的に責任を認めていること、および、子どもが当該責任を認めたことがその後のいかなる法的手続においても子どもの不利になるような形で用いられないことについて確証がある場合でなければ、利用されるべきではない。 (b) ダイバージョンに対する子どもの自由かつ自発的な同意は、措置の性質、内容および期間ならびに措置に協力せずまたは措置を修了しなかった場合の結果に関する、十分かつ具体的な情報に基づいたものであるべきである。 (c) 法律においてどのような場合にダイバージョンが可能かが明らかにされるべきであり、かつ、警察、検察官および(または)その他の機関による関連の決定は規制および審査の対象とされるべきである。ダイバージョンのプロセスに参加するすべての国の職員および関係者に対し、必要な研修および支援を提供することが求められる。 (d) 子どもに対しては、権限ある機関から提示されたダイバージョンに関連する法的その他の適切な援助を求める機会および措置の再審査の可能性が認められなければならない。 (e) ダイバージョンの措置に自由の剥奪が含まれるべきではない。 (f) ダイバージョンの修了をもって、当該事案は確定的かつ最終的に終結したものとされるべきである。ダイバージョンの記録は、行政上、再審査上、捜査上および研究上の目的で秘密が守られる形で保存することができるものの、当該記録は刑事上の有罪判決とみなされるべきではなく、または犯罪歴の記録とされるべきではない。 司法手続の文脈における介入(処分) 19.権限ある機関によって司法手続が開始されるときは、公正かつ適正な審判の原則が適用される(後掲D参照)。子ども司法制度においては、社会的および教育的措置を活用する機会、ならびに、逮捕の時点から、手続全体を通じ、かつ量刑において自由の剥奪の使用を厳格に制限するための機会が豊富に用意されるべきである。締約国は、指導および監督の命令、保護観察、コミュニティモニタリングまたはデイレポートセンター〔通所型保護観察施設〕ならびに拘禁からの早期釈放の可能性のような措置が最大限かつ効果的に活用されることを確保するため、十分な訓練を受けた職員による保護観察機関または同様の機関を整備することが求められる。 C.年齢と子ども司法制度 最低刑事責任年齢 20.犯行時に最低刑事責任年齢に満たなかった子どもは、刑法上の手続において責任を問うことはできない。犯行時に当該最低年齢に達していたが18歳未満であった子どもは、条約を全面的に遵守したうえで、正式な告発および刑法上の手続の対象とすることができる。ただしこれらの手続(終局的結果を含む)は、この一般的意見で詳しく述べられている条約の原則および規定を全面的に遵守するものでなければならない。委員会は、締約国に対し、適用される年齢は犯行時の年齢であることを想起するよう求める。 21.条約第40条(3)に基づいて締約国は最低刑事責任年齢を定めなければならないが、同条は具体的な年齢を明らかにしていない。50以上の締約国が条約批准後に当該最低年齢を引き上げており、国際的にもっとも一般的な最低刑事責任年齢は14歳である。にもかかわらず、締約国が提出する報告書によれば、受け入れられないほど低い最低刑事責任年齢を維持している国があることが明らかになっている。 22.子どもの発達および神経科学の分野で記録されてきたエビデンスが示すところによれば、12歳から13歳の子どもはその前頭皮質がいまなお発達中であるため、その成熟度および抽象的推論能力もなお発達途上にある。したがって、この年齢層の子どもが自己の行動の影響または刑事手続について理解できる可能性は低い。これらの子どもは、思春期に達しようとしていることからも影響を受けている。思春期における子どもの権利の実施についての一般的意見20号(2016年)で委員会が指摘しているように、思春期は、急速な脳の発達によって特徴づけられ、その後の人生のあり方を左右する人間発達上の特有の段階であって、このことがリスクをともなう行動、ある種の意思決定および衝動制御能力に影響を及ぼしているのである。締約国は、最近の科学的知見に留意するとともに、自国の最低年齢をしかるべき形で、少なくとも14歳まで、引き上げるよう奨励される。さらに、発達および神経科学に関わる証拠は、青少年の脳が10代を終えてもなお成熟し続けており、ある種の意思決定に影響を及ぼしていることを明らかにしている。したがって委員会は、より高い最低年齢(たとえば15歳または16歳)を定めている国を称賛するとともに、締約国に対し、条約第41条にしたがって、いかなる場合にも最低刑事責任年齢の引き下げを行なわないよう促すものである。 23.委員会は、最低刑事責任年齢を合理的に高い水準に設定することは重要であるものの、アプローチが効果的なものとなるかどうかは、当該年齢以上および当該年齢未満の子どもに国がどのように対応するか次第でもあることを認識する。委員会は、締約国報告書の審査においてこの点を引き続き吟味していく。最低刑事責任年齢に達していない子どもは、そのニーズに応じた援助およびサービスを提供されなければならず、刑法上の犯罪を行なった子どもと捉えられるべきではない。 24.年齢の証明がなく、かつ子どもが最低刑事責任年齢未満であるか否かが立証できないときは、その子どもは灰色の利益を認められなければならず、刑事責任を有しないものとされなければならない。 最低年齢の例外を設けている制度 25.委員会は、たとえば子どもが重大な犯罪を行なったとして申し立てられている事件において、より低い最低刑事責任年齢の適用を認める慣行があることについて懸念を覚える。このような慣行は、通常は公衆の圧力に対応するために設けられたものであり、子どもの発達に関する理性的理解に基づいたものではない。委員会は、締約国がこのような慣行を廃止し、その年齢に達していない場合には例外なく子どもの刑法上の責任を問うことができない、統一された単一の年齢を定めるよう強く勧告する。 2つの最低年齢を設けている制度 26.締約国のなかには、2つの最低刑事責任年齢(たとえば7歳と14歳)を適用し、低いほうの年齢には達しているものの高いほうの最低年齢には満たない子どもについて、十分に成熟していることが実証されないかぎり刑事責任を欠くという推定を設けている国がある。当初は保護のための制度として設けられたものだが、これが実際には保護につながらなかったことは証明済みである。刑事責任の個別鑑定という考え方を支持する声もあるものの、委員会の見るところ、これは裁判所の裁量に多くを委ねることになり、結果として差別的実務につながっている。 27.締約国は、単一の適切な最低年齢を定めるとともに、このような法改正が最低刑事責任年齢に関する立場の後退につながらないことを確保するよう、促される。 発達の遅れまたは神経発達障害に関連する理由で刑事責任を欠く子ども 28.発達の遅れまたは神経発達障害(たとえば自閉症スペクトラム障害、胎児性アルコール・スペクトラムまたは後天性脳損傷)がある子どもは、たとえ最低刑事責任年齢に達していたとしても、けっして子ども司法制度の対象とされるべきではない。このような子どもは、自動的に除外されない場合、個別鑑定の対象とされるべきである。 子ども司法制度の適用 29.子ども司法制度は、犯行時に最低刑事責任年齢に達していたものの18歳には満たなかったすべての子どもに適用されるべきである。 30.委員会は、自国の子ども司法制度の適用を16歳(またはそれ以下の年齢)未満の子どもに限定している締約国、または16歳ないし17歳の子どもが例外的に(たとえば罪種を理由として)成人犯罪者として扱われることを認めている締約国に対し、自国の子ども司法制度が犯行時に18歳未満であったすべての者に差別なく全面的に適用されることを確保するために法律を改正するよう勧告する(一般的意見20号、パラ88も参照)。 31.子ども司法制度は、犯行時に18歳未満であったものの審判または量刑言い渡し手続の間に18歳に達した子どもに対しても保護を提供するべきである。 32.委員会は、一般的規則としてまたは例外としてのいずれであるかにかかわらず、18歳以上の者に対する子ども司法制度の適用を認めている締約国を称賛する。このアプローチは、脳の発達は20代前半まで続くことを示す発達学上および神経科学上のエビデンスにのっとったものである。 出生証明書および年齢鑑別 33.出生証明書を持たない子どもに対しては、年齢証明のために必要とされるときは常に、国によって速やかにかつ無償で当該証明書が提供されるべきである。出生証明書による年齢の証明ができない場合、当局は、年齢を証明しうるすべての書類(出生届、出生登録抄本、洗礼証明書もしくはそれに類する書類または学校成績表など)を受理するよう求められる。書類は、別段の証明がないかぎり真正なものとみなされなければならない。当局は、年齢についての親の事情聴取もしくは親による証言を認め、または子どもの年齢を知っている教員もしくは宗教的指導者もしくはコミュニティの指導者による宣誓書の提出を認められるようにするべきである。 34.これらの措置が功を奏さないことが証明される場合にかぎり、専門の小児科医または発達のさまざまな側面の評価に熟達した他の専門家によって実施される、子どもの身体的および心理的発達の鑑別を行なうことができる。このような鑑別は、迅速な、子どもおよびジェンダーに配慮した、文化的に適切なやり方(子どもが理解できる言語による、子どもおよび親または養育者の事情聴取を含む)で実施されるべきである。国は、とくに骨および歯の分析に基づく医学的手法(これらの手法は、誤差が大きいために不正確であることが多く、かつトラウマにもつながりうる)のみを用いることがないようにするよう求められる。もっとも侵襲性の低い鑑別手法が適用されるべきである。決定的証拠がないときは、子どもまたは若者に対して灰色の利益が認められなければならない。 子ども司法措置の継続 35.委員会は、ダイバージョン・プログラムまたは社会内処遇措置もしくは施設内処遇措置を修了する前に18歳に達した子どもが、成人向け施設に送致されるのではなく、当該プログラム、措置または刑の修了を認められるべきであることを勧告する。 18歳を前後して行なわれた犯罪および成人とともに行なわれた犯罪 36.若者が複数の犯罪を行ない、その一部は18歳前に、一部は18歳に達した後に行なわれた場合について、締約国は、合理的理由があるときはすべての犯罪について子ども司法制度を適用できるようにするための手続規則の制定を検討するべきである。 37.子どもが1人または複数の成人とともに犯罪を行なった場合、審理が併合されるか分離されるかにかかわらず、子どもに対しては子ども司法制度の規則が適用される。 D.公正な審判のための保障 38.条約第40条(2)には、すべての子どもが公正な取扱いおよび審判を受けられるようにすることを目的とした一連の権利および保障が掲げられている(市民的および政治的権利に関する国際規約第14条も参照)。これらの権利および保障は最低基準であることに留意するべきである。締約国は、より高い基準を設けかつ遵守することが可能であるし、そのように努めることが求められる。 39.委員会は、これらの保障を維持するために、子ども司法制度に関与する専門家の継続的かつ体系的訓練が欠かせないことを強調する。このような専門家は、学際的なチームを組んで働くことができるべきであり、かつ、子どもおよび思春期の青少年の身体的、心理的、精神的および社会的発達ならびにもっとも周縁化された子どもの特別なニーズに精通しているべきである。 40.差別を防止するための保障措置が刑事司法制度との接触の最初期から審判全体を通じて必要であり、かつ、いかなる集団の子どもに対する差別についても積極的是正が要求される。とくに、女子に対しておよび性的指向またはジェンダーアイデンティティを理由に差別されている子どもに対して、ジェンダーに配慮した注意が払われるべきである。障害のある子どもに対する配慮も行なわれるべきであり、このような配慮としては法廷その他の建物への物理的アクセス、心理社会障害のある子どもへの支援、意思疎通の援助および文書の読み上げならびに証言のための手続的調整などが考えられる。 41.締約国は、制度との接触(職務質問、警告または逮捕の段階を含む)の時点から、警察その他の法執行機関による拘禁中、警察署、拘禁場所および裁判所間の移送中ならびに尋問、捜索および証拠物の収集の際において子どもの権利を保障する法律の制定および実務の確保を図るべきである。あらゆる段階および手続において、子どもの所在および状態に関する記録を保管することが求められる。 子ども司法の遡及的適用の禁止(第40条(2)(a)) 42.いかなる子どもも、実行のときに国内法または国際法によって犯罪とされていなかったいかなる犯罪についても、有罪とされない。テロリズムを防止しかつこれと闘うために刑法の規定を拡大する締約国は、これらの変更によって子どもの遡及的処罰または意図せざる処罰が行なわれないことを確保するよう求められる。いかなる子どもも犯行時に適用されていた刑罰よりも重い刑罰を科されるべきではないが、犯罪後の法改正でより軽い刑罰が定められた場合、子どもは当該改正の利益を受けられるべきである。 無罪の推定(第40条(2)(b)(i)) 43.無罪の推定により、どのような性質の犯罪であるかにかかわらず、被疑事実の立証責任は検察側に課されなければならない。子どもには灰色の利益が認められ、これらの被疑事実が合理的な疑いを超えて立証された場合にのみ有罪とされる。子どもの疑わしい言動は、手続に関する無理解、未成熟、恐怖心その他の理由によるものである可能性があるため、当該言動を理由として有罪の推定が行なわれるべきではない。 意見を聴かれる権利(第12条) 44.委員会は、意見を聴かれる子どもの権利についての一般的意見12号(2009年)のパラ57~64において、子ども司法の文脈で意見を聴かれる子どもの基本的権利について説明を行なった。 45.子どもは、最初の接触の時点から始まる手続のすべての段階において、代理人を通じてのみならず、直接意見を聴かれる権利を有する。子どもには黙秘権があり、子どもが陳述を行なわないことを選択した場合に、いかなる不利な推論も行なわれるべきではない。 手続への実効的参加(第40条(2)(b)(iv)) 46.最低刑事責任年齢に達している子どもは、子ども司法の手続全体を通じて参加する能力を有しているとみなされるべきである。実効的に参加するために、子どもは、代理人弁護士に指示を与える目的で被疑事実ならびに考えられる結果および選択肢について理解し、証人に異議を申立て、出来事について陳述し、かつ、証拠、証言および科されるべき措置について適切な決定を行なうための支援を、すべての実務家から提供されなければならない。手続は子どもが完全に理解できる言語で進められるべきであり、また通訳者が無償で提供されなければならない。手続は、子どもの全面的参加を可能とする、理解に満ちた雰囲気のなかで進められるべきである。子どもにやさしい司法に関わる進展は、あらゆる段階における子どもにやさしい言葉遣い、子どもにやさしい面接空間および法廷の配置、適切な大人による支援、委縮につながる法服の廃止ならびに手続の修正(障害のある子どものための配慮を含む)を促進するきっかけを提供している。 被疑事実に関する迅速なかつ直接の情報(第40条(2)(b)(ii)) 47.すべての子どもは、自己に対する被疑事実を迅速かつ直接に(または適切なときは親または保護者を通じて)告知される権利を有する。迅速にとは、子どもが司法制度と最初に接触してから可能なかぎり早期にという意味である。親に対する告知を便宜上または資源上の理由で怠るべきではない。被疑段階でダイバージョンの対象とされる子どもは自己の法律上の選択肢を理解できるべきであり、また法的保障が全面的に尊重されるべきである。 48.当局は、子どもが被疑事実、選択肢および手続について理解することを確保するべきである。子どもに公式書類を提供するだけでは不十分であり、口頭による説明が必要となる。子どもは、いかなる書類についてもそれを理解するために親または適切な大人の援助を受けるべきであるが、当局は、被疑事実の説明をこれらの者に委ねるべきではない。 弁護人その他の適切な者による援助(第40条(2)(b)(ii)) 49.国は、手続の最初の段階から、防御の準備および提出において、かつすべての不服申立ておよび(または)再審査が尽くされるまで、子どもに対して弁護人その他の適切な者による援助が保障されることを確保するべきである。委員会は、締約国に対し、第40条(2)(b)(ii)に関して行なったいかなる留保も撤回することを要請する。 50.委員会は、多くの子どもが、弁護士による代理の利益を受けることなく、司法機関、行政機関その他の公的機関において刑事告発の対象とされ、かつ自由を奪われていることを、依然として懸念する。委員会は、市民的および政治的権利に関する国際規約第14条(3)(d)において、弁護士による代理を受ける権利はすべての者にとって刑事司法制度における最低限の保障であるとされており、これが子どもに対しても平等に適用されるべきであることに留意するものである。同条では自ら防御することが認められているものの、司法の利益のために必要とされるときは弁護士代理人が選任されなければならない。 51.以上のことに照らし、委員会は、子どもが成人を対象とする国際法上の保障よりも弱い保護しか提供されていないことを懸念する。委員会は、各国が、司法機関、行政機関その他の公的機関において刑事告発の対象とされているすべての子どもに対し、効果的な弁護士代理人を無償で提供するよう勧告する。子ども司法制度においては、放棄の決定が自発的に、かつ公平な司法的監督のもとで行なわれる場合を除き、子どもが弁護士による代理を放棄することが認められるべきではない。 52.子どもがプログラムへのダイバージョンの対象または有罪判決、前科もしくは自由の剥奪に至らない制度の対象とされているときは、十分な訓練を受けた職員による「その他の適切な者による援助」が援助の形態として容認される場合もある。ただし、すべての手続において子どもに弁護士代理人を提供できる国は、第41条にしたがってそのようにするべきである。その他の適切な者による援助が認められている場合、当該援助を提供する者は、子ども司法手続の法的側面について十分な知識を有しており、かつ適切な訓練を受けていなければならない。 53.市民的および政治的権利に関する国際規約第14条(3)(b)で求められているとおり、防御の準備のために十分な時間および便益が保障されなければならない。子どもの権利条約に基づき、子どもとその弁護士代理人またはその他の援助者との通信の秘密が保障されなければならず(第40条(2)(b)(ii))、またプライバシーおよび通信への干渉から保護される子どもの権利(条約第16条)が尊重されなければならない。 遅滞なく、かつ親または保護者の関与を得たうえで行なわれる決定(第40条(2)(b)(iii)) 54.委員会は、犯罪の遂行から手続の終結までの期間は可能なかぎり短いべきであることをあらためて指摘する。この期間が長くなるほど、対応によって所期の成果を得られない可能性が高まる。 55.委員会は、締約国が、犯罪の遂行から警察による捜査の完了、子どもを告発する旨の検察官(または他の権限ある機関)の決定ならびに裁判所または他の司法機関による終局決定までの期間について期限を定め、かつ当該期限を実施するよう勧告する。当該期限は、成人について定められたものよりもはるかに短いものであるべきであるが、それでも法的保障を全面的に尊重できるものであるべきである。ダイバージョン措置に対しても同様の迅速な期限を適用することが求められる。 56.手続全体を通じ、親または法定保護者が立ち会うべきである。ただし、裁判官または権限ある当局は、子どもまたはその弁護人その他の適切な援助者の求めにより、または子どもの最善の利益にかなわないという理由で、手続における親の立会いを制限し、制約しまたは排除する旨の決定をすることができる。 57.委員会は、締約国が、親または法定保護者が手続に最大限可能なまで関与する旨を法律で明示的に定めるよう勧告する。このような関与は、子どもに対する全般的な心理的および情緒的援助を提供し、かつ実効的成果に寄与する可能性があるためである。委員会は、親でも法定保護者でもない親族と非公式に暮らしている子どもも多いこと、および、親の援助が得られない場合には本当の養育者が手続において子どもを援助できるようにするために法律を修正すべきであることも、認識する。 自己負罪の強制からの自由(第40条(2)(b)(iv)) 58.締約国は、子どもが証言することまたは罪を自白しもしくは認めることを強制されないことを確保しなければならない。自認または自白を引き出すために拷問または残虐な、非人道的なもしくは品位を傷つける取扱いを行なうことは、子どもの権利の重大な侵害である(子どもの権利条約第37条(a))。このようないかなる自認または自白も、証拠として認容することはできない(拷問および他の残虐な、非人道的なまたは品位を傷つける取扱いまたは刑罰に関する条約第15条)。 59.子どもに自白または自己負罪的証言を強要することは容認されない。「強制され」という文言は広く解釈されるべきであり、有形力に限定されるべきではない。虚偽の自白のおそれは、子どもの年齢および発達、理解の欠如ならびにどうなるかわからないという恐怖(収監の可能性を示唆されることによる恐怖も含む)ならびに尋問の期間および状況によって、高まる。 60.子どもは、弁護人その他の適切な援助者にアクセスできなければならず、かつ尋問の際には親、保護者または他の適切な大人による支援を受けられるべきである。裁判所その他の司法機関は、子どもによる自認または自白の任意性および信頼性を検討するにあたり、その子どもの年齢および成熟度、尋問または勾留の期間、ならびに、弁護人または他の独立の援助者および親、保護者または適切な大人の立会いの有無を含む、あらゆる要素を考慮に入れるよう求められる。警察官その他の捜査機関は、強要されたまたは信頼性を欠く自白または証言につながる尋問の技法および実務を回避するための十分な訓練を受けているべきであり、また可能な場合には視聴覚技術が利用されるべきである。 証人の出廷および尋問(第40条(2)(b)(iv)) 61.子どもは、自己に不利な証言を行なう証人を尋問し、かつ自己の防御を支援する証人の関与を得る権利を有しており、子ども司法手続においては、平等な条件のもと、弁護人による援助を受けた子どもの参加が望ましいものとみなされるべきである。 再審査または上訴の権利(第40条(2)(b)(v)) 62.子どもは、あらゆる有罪の認定または科される措置について、上級の、権限ある、独立のかつ公平な機関または司法機関による再審査を受ける権利を有する。この再審査の権利はもっとも重大な犯罪に限定されるものではない。締約国は、とくに前科または自由の剥奪に至る事件において再審査が自動的に行なわれる措置の導入を検討するべきである。さらに、司法へのアクセスはより幅広い解釈を要求するものであって、あらゆる手続的または実体的誤謬に基づく再審査または上訴が認められ、かつ実効的救済が利用できることが確保されなければならない [5]。 [5] 人権理事会決議25/6。 63.委員会は、締約国が、第40条(2)(b)(iv))についてのいかなる留保も撤回するよう勧告する。 通訳者による無償の援助(第40条(2)(b)(vi)) 64.子ども司法制度で用いられる言語を理解できずまたは話せない子どもは、手続のあらゆる段階において、通訳者による無償の援助を受ける権利を有する。当該通訳者は子どもとともに活動するための訓練を受けているべきである。 65.締約国は、意思疎通上の障壁を経験している子どもに対し、十分な訓練を受けた専門家による十分かつ効果的な援助を提供するべきである。 プライバシーの全面的尊重(第16条および第40条(2)(b)(vii)) 66.手続のすべての段階においてプライバシーを全面的に尊重される子どもの権利(第40条(2)(b)(vii))は、第16条および第40条(1)とあわせて解釈されるべきである。 67.締約国は、子ども司法の審判は非公開で実施されるという原則を尊重するべきである。この規則に対する例外は、きわめて限定された、かつ法律で明確に定められたものであることが求められる。評決および(または)量刑が法廷において公開で宣告される場合、子どもの身元が明らかにされるべきではない。さらに、プライバシーについての権利とは、子どもに関する裁判書類および記録は厳重に秘密とされるべきであり、かつ、事件の捜査および裁定ならびに事件についての判決言渡しに直接携わる者を除き、第三者に対して非開示とされるべきであることも意味する。 68.子どもに関連する判例報告は匿名で行なわれるべきであり、また判例報告がネット上に掲載される場合にもこの原則が順守されるべきである。 69.委員会は、締約国が、いかなる子ども(または犯行時に子どもであった者)についても、いかなる公的な犯罪者登録簿にもその詳細を掲載しないよう勧告する。非公開ではあるが再統合の機会へのアクセスを妨げる他の登録簿にそのような詳細を記載することも回避されるべきである。 70.委員会の見解では、子どもが行なった犯罪については生涯にわたって公表からの保護が保障されるべきである。公表を禁止する規則を設け、かつ子どもが18歳に達した後も禁止を継続しなければならない根拠は、公表が継続的なスティグマの原因となり、教育、仕事、住居または安全へのアクセスに悪影響を及ぼす可能性が高いところにある。これにより、子どもが再統合し、かつ社会において建設的役割を果たすことが阻害される。したがって締約国は、あらゆるタイプの媒体(ソーシャルメディアを含む)について、生涯にわたるプライバシーの保護が一般的規則とされることを確保するべきである。 71.さらに委員会は、締約国が、子どもが18歳に達したときにその犯罪記録を自動的に(または例外的場合においては独立の審査を経たうえで)削除することを認める規則を導入するよう勧告する。 E.措置 [6] [6] 前掲IV.Bも参照。 手続全体を通じたダイバージョン 72.子どもを司法制度の対象にする旨の決定がなされたからといって、その子どもが正式な裁判手続を経なければならないというわけではない。前掲IV.Bで述べた所見にしたがい、委員会は、権限ある機関――ほとんどの国では検察官――はダイバージョンその他の措置を通じて裁判手続または有罪判決を回避する可能性を継続的に模索するべきであることを強調する。換言すれば、ダイバージョンの選択肢が、最初期の接触の時点から審判が開始されるまでの間に提示されるべきであり、かつ手続全体を通じて利用可能とされるべきである。ダイバージョンを提示する過程においては、ダイバージョン措置の性質および期間は要求水準の高いものとなる可能性があり、したがって弁護士その他の適切な者による援助が必要であることを念頭に置きながら、子どもの人権および法的保障が全面的に尊重することが求められる。ダイバージョンは、公式な裁判手続を一時的に停止するための手段であり、ダイバージョン・プログラムが満足のいく形で履行されれば当該手続も終了するものとして、子どもに提示されるべきである。 子ども司法裁判所による処分 73.条約第40条を全面的に遵守した手続が行なわれた後(前掲IV.D参照)は、処分についての決定が行なわれる。法律は、幅広い社会内処遇措置を掲げるとともに、自由の剥奪が最後の手段としてかつもっとも短い適切な期間でのみ用いられることを確保するため、社会内処遇措置が優先されることを明示的に定めておくべきである。 74.社会内処遇措置(修復的司法措置を含む)の利用および実施については幅広い経験が存在する。締約国は、このような経験を役立てるとともに、これらの措置を自国の文化および伝統にあわせて修正することによってその発展および実施を進めるべきである。強制労働または拷問もしくは非人道的なおよび品位を傷つける取扱いに相当するような措置は明示的に禁じられ、かつ処罰の対象とされなければならない。 75.委員会は、制裁としての体罰はあらゆる形態の残虐な、非人道的なおよび品位を傷つける取扱いおよび処罰を禁じた条約第37条(a)違反であることをあらためて指摘する(体罰その他の残虐なまたは品位を傷つける形態の罰から保護される子どもの権利についての委員会の一般的意見8号(2006年)も参照)。 76.委員会は、犯罪への対応は常に、犯罪の状況および重大性のみならず、個人的状況(子どもの年齢、有責性の低さ、状況、および、適切な場合には子どもの精神保健上のニーズを含むニーズ)ならびに社会の種々のニーズおよびとくに長期的ニーズにも比例したものであるべきであることを強調する。厳格に懲罰的なアプローチは、条約第40条(1)に掲げられた子ども司法の原則にしたがうものではない。子どもが重大犯罪を行なった場合、罪を犯した者の状況および犯罪の重大性に比例する措置を、公共の安全および制裁の必要性に関する考慮を含む形で検討することができる。第一次的考慮事項としての子どもの最善の利益および社会への子どもの再統合を促進する必要性が重視されるべきである。 77.委員会は、自由の剥奪が子どもおよび青少年に引き起こす害およびそれが再統合の成功の展望に及ぼす悪影響を認識し、締約国が、犯罪を行なったとして申し立てられた子どもを対象として、「もっとも短い適切な期間」の原則(子どもの権利条約第37条(b)を反映した刑の上限を定めるよう勧告する。 78.一定以上の量刑を義務づけることは、子ども司法における比例性の原則、および、拘禁は最後の手段でありかつもっとも短い適切な期間でなければならないという要件と両立しない。子どもに刑を言い渡す裁判所は白紙の状態から出発するべきである。裁量に基づく最低量刑制度でさえ、国際基準の適正な適用を阻害する。 死刑の禁止 79.条約第37条(a)は、18歳未満の者が行なった犯罪に対して死刑を科すことを禁じた慣習国際法を反映したものである。いくつかの締約国は、この規則は執行時に18歳未満である者の死刑執行を禁じているにすぎないと考えている。18歳まで執行を延期する国もある。委員会は、明示的かつ決定的な基準が犯罪遂行時の年齢であることをあらためて指摘するものである。ある者が犯行時に18歳未満であったという信頼できる決定的証拠がないときは、当該者には灰色の利益が認められるべきであり、死刑を科すことはできない。 80.委員会は、18歳未満の者が行なったすべての犯罪に関する死刑の言い渡しをまだ廃止していない少数の締約国に対し、緊急にかつ例外なく廃止の対応をとるよう求める。犯行時に18歳未満であった者に対して言い渡されたいかなる死刑も、条約に全面的に一致する制裁へと減じられるべきである。 仮釈放のない終身刑の禁止 81.犯行時に18歳未満であったいかなる子どもも、釈放または仮釈放の可能性がない終身刑を言い渡されるべきではない。仮釈放の検討までに経なければならない期間は成人よりも相当に短くかつ現実的なものであるべきであり、かつ仮釈放の可能性が定期的に再検討されるべきである。委員会は、釈放または仮釈放の可能性がない終身刑を実際に子どもに言い渡している締約国に対し、このような制裁を科すにあたっては条約第40条(1)の実現に向けて全力を尽くさなければならないことを想起するよう求める。このことは、とくに、終身刑を言い渡された子どもに対し、その釈放、再統合、および社会において建設的な役割を果たす能力の構築を目的とした教育、処遇およびケアが提供されるべきであることを意味するものである。また、釈放の可能性について決定するために子どもの発達および進歩を定期的に審査することも求められる。終身刑は、再統合という目的の達成を、不可能ではないにせよ非常に困難にするものである。委員会は、拷問および他の残虐な、非人道的なまたは品位を傷つける取扱いまたは処罰に関する特別報告者が、2015年の報告書において、終身刑および長期刑(累積刑など)は、子どもに対して科されたときは著しく比例性を欠いており、したがって残虐な、非人道的なまたは品位を傷つける処罰にあたると認定していること(A/HRC/28/68、パラ74)に留意する。委員会は、締約国が、犯行時に18歳未満であった者が行なったすべての犯罪について、あらゆる形態の終身刑(無期刑を含む)を廃止するよう強く勧告するものである。 F.自由の剥奪(未決拘禁および審判後の収容を含む) 82.条約第37条には、自由の剥奪の利用に関する重要な原則、自由を奪われたすべての子どもの手続的権利ならびに自由を奪われた子どもの取扱いおよび環境に関する規定が掲げられている。委員会は、到達可能な最高水準の身体的および精神的健康を享受するすべての者の権利に関する特別報告者の、2018年の報告書に対して締約国の注意を喚起するものである。特別報告者は、同報告書において、拘禁および監禁の対象とされている子どもの苦痛の規模および甚大さに鑑み、コミュニティを基盤とするサービスへの投資の拡大と並んで、子どもを対象とする刑務所および大規模養護施設の廃止に対する世界的コミットメントが必要であると指摘している(A/HRC/38/36、パラ53)。 84.この一般的意見のいかなる記述も、自由の剥奪の利用を促進しまたは支持するものとして解釈されるべきではなく、自由の剥奪が必要と判断される少数の事案における正しい手続および環境を示したものとして解釈されるべきである。 主導的原則 85.自由の剥奪の利用に関する主導的原則は次のとおりである。(a) 子どもの逮捕、拘禁または収監は、法律にしたがって行なうものとし、最後の手段として、かつもっとも短い適切な期間でのみ用いられる。(b) いかなる子どもも、不法にまたは恣意的にその自由を奪われない。逮捕が未決拘禁の出発点となることは多く、各国は、逮捕の文脈において第37条を適用する明確な義務が法律で法執行官に課されることを確保するよう求められる。各国はさらに、子どもが移送留置または警察における留置の対象とされず(最後の手段としてかつもっとも短い適切な期間である場合を除く)、かつ成人とともに収容されないこと(そのような収容が子どもの最善の利益にかなう場合を除く)を確保するべきである。親または適切な大人のもとに速やかに釈放する手続を優先させることが求められる。 86.委員会は、多くの国で、子どもが数か月の未決拘禁に苦しんでおり、その期間が数年間に及ぶことさえあることに、懸念とともに留意する。これは条約第37条(b)の重大な違反である。未決拘禁はもっとも深刻な事案を除いて利用されるべきではなく、もっとも深刻な事案においても、コミュニティへの措置について慎重に検討した後でなければ利用されるべきではない。未決段階でのダイバージョンは拘禁の利用を少なくすることにつながり、たとえ子どもが子ども司法制度における審判の対象とされる場合でも、未決拘禁の利用を制限するために社会内処遇措置が注意深く目指されるべきである。 87.法律で未決拘禁の利用の基準について明確に定めておくべきであり、その利用は主として裁判所における手続への出頭を確保することを目的とする場合および子どもが他の者に差し迫った危険を及ぼす場合に限られるべきである。子どもが(自分自身または他の者にとって)危険を及ぼしていると考えられるときは、子ども保護措置を適用することが求められる。未決拘禁は定期的再審査の対象とされるべきであり、かつその期間は法律で制限されるべきである。子ども司法制度に携わるすべての者は、未決拘禁下にある子どもの事案に優先的に対応することが求められる。 88.自由の剥奪はもっとも短い適切な期間でのみ科されるべきであるという原則を適用するにあたり、締約国は、勾留(警察留置を含む)から早期に解放して親または他の適切な大人のケアに委ねられるようにする恒常的機会を提供するべきである。権限を認められた者または場所に出頭することのような条件を付したうえで釈放するか否かについては、裁量の余地を認めることが求められる。保釈金の支払いについては、ほとんどの子どもにとっては支払い不可能であり、かつ貧しい家族および周縁化された家族を差別することになるため、要件とされるべきではない。さらに、保釈について定められている場合には、子どもは釈放されるべきであるという裁判所の原則的認識が存在することを意味するのであって、他の手続を活用して出廷を確保することが可能である。 手続的権利(第37条(d)) 89.自由を奪われたすべての子どもは、弁護人その他の適切な者による援助に速やかにアクセスする権利、および、その自由の剥奪の合法性について裁判所または他の権限ある、独立のかつ公平な機関において争い、かつ当該訴えに対する迅速な決定を受ける権利を有する。委員会は、公共の安全または公衆衛生に関わる真正の懸念が存在する場合を除いていかなる子どもも自由を奪われないようにすることを勧告するとともに、締約国に対し、子どもの自由を合法的に剥奪することの年齢制限(16歳など)を定めるよう奨励する。 90.逮捕されて自由を奪われたすべての子どもは、当該自由の剥奪(またはその継続)の合法性について審査するため、24時間以内に権限ある機関に引致されるべきである。委員会はまた、締約国が、未決拘禁を終わらせることを目的とした定期的再審査が行なわれることを確保するようにも勧告する。最初の引見(24時間以内)のときまたはその前に子どもを条件付きで釈放することが不可能なときは、当該子どもは、可能なかぎり早期に、かつ未決拘禁が実行されるようになってから30日以内に、申し立てられている犯罪について正式に審判開始請求の対象とされ、かつ、当該事案の処理のため裁判所または他の権限ある、独立のかつ公平な機関の前に引致されるべきである。委員会は、裁判所による審理がしばしば複数回、かつ(または)長期にわたって行なわれる慣行があることを認識し、締約国に対し、審理継続の回数および期間の上限を定めるとともに、裁判所または他の権限ある機関が当該請求についての最終的決定を拘禁の開始日から起算して6か月以内に行なうことを確保するために必要な法律上または行政上の規定を導入するよう、促す。当該期限が守られなかった場合には。子どもは釈放されるべきである。 91.自由の剥奪の合法性について争う権利には、裁判所の決定に不服を申し立てる権利のみならず、行政決定(たとえば警察、検察官その他の権限ある機関によるもの)について再審査を求めるために裁判所にアクセスする権利も含まれる。締約国は、条約で要求されているように、迅速な決定を確保するため、不服申立ておよび再審査の終了に関する短期の期間制限を定めるべきである。 処遇および環境(第37条(c)) 92.自由を奪われたすべての子どもは、警察の留置房における場合も含めて、成人から分離されなければならない。自由を奪われた子どもは、成人用の施設または刑務所に措置されてはならない。成人用施設に子どもを措置することが、子どもの健康および基本的安全ならびに犯罪とは無縁の生活を維持しかつ再統合する将来の能力を損なうことについては、豊富な証拠があるためである。成人からの子どもの分離について条約第37条(c)で認められている例外――「子どもの最善の利益にしたがえば成人から分離すべきではないと判断される場合を除き」――は狭義に解されるべきであり、締約国の都合が最善の利益よりも優先されるべきではない。締約国は、自由を奪われた子どもを対象として、適切な訓練を受けた者が職員として配置され、かつ子どもにやさしい方針および実務にしたがって運営される、独立の施設を設置するべきである。 93.このような規則があるからといって、子どもを対象とする施設に措置された子どもが、18歳に達したらただちに成人用施設に移送されなければならないというわけではない。子どもを対象とする施設に引き続き留まることも、それがその子どもの最善の利益にかなっており、かつ当該施設の子どもの最善の利益に反しない場合には、可能とされるべきである。 94.自由を奪われたすべての子どもは、通信および面会を通じて家族との接触を保つ権利を有する。面会の便宜を図るため、子どもは家族の居住地から可能なかぎり近い施設に措置されるべきである。このような接触の制限につながりうる例外的事情は、法律で明確に定められるべきであり、当局の裁量に委ねられるべきではない。 95.委員会は、とくに、自由の剥奪のあらゆる事案において次の原則および規則が遵守されなければならないことを強調する。 (a) 隔離拘禁は、18歳未満の者については認められない。 (b) 子どもに対し、入所措置の目的である再統合に資する物理的環境および居住環境が提供されるべきである。プライバシー、感覚刺激、仲間と交流する機会ならびにスポーツ、身体運動、芸術および余暇時間活動に参加する機会に対する子どものニーズについて、正当な配慮を行なうことが求められる。 (c) すべての子どもは、そのニーズおよび能力(受験に関連するものを含む)に適合し、かつ社会復帰の準備を目的とした教育に対する権利を有する。加えて、すべての子どもは、適切な場合には、将来の就労の備えになると思われる職種についての職業訓練を提供されるべきである。 (d) すべての子どもは、拘禁施設または矯正施設への入所と同時に医師または保健従事者による診断を受ける権利を有し、かつ、施設に滞在する全期間を通じて十分な身体的および精神的保健ケアを提供されなければならない。当該保健ケアは、可能な場合には地域の保健施設および保健サービス機関によって提供されるべきである。 (e) 施設職員は、子どもがより幅広いコミュニティと頻繁に接触することを促進し、かつそのための便宜を図るべきである。このような接触には、家族、友人その他の者(定評のある外部の団体の代表を含む)との通信ならびに自宅および家族を訪問する機会が含まれる。子どもが、弁護士または他の援助者と、秘密が守られる形でかついかなるときにも通信できることについては、いかなる制限も課されてはならない。 (f) 抑制または有形力は、子どもが自分自身または他者に対する切迫した脅威となっている場合に限って、他のあらゆる統制手段が尽くされた場合にのみ用いることができる。抑制は従わせるために用いられるべきではなく、また意図的に苦痛を加えることはけっしてあってはならない。処罰の手段として用いられることもけっしてあってはならない。身体的、機械的、医学的および薬理学的抑制を含む抑制または有形力の使用は、医学および(または)心理学の専門家による緊密な、直接のかつ継続的な管理下に置かれるべきである。施設職員は適用される基準についての研修を受けるべきであり、また規則および基準に違反して抑制または有形力を用いた職員は適切な処罰の対象とされるべきである。国は、抑制が行なわれまたは有形力が用いられたすべての案件の記録、監視および評価を行ない、かつ抑制または有形力の使用が最低限に留められることを確保するよう求められる。 (g) 規律の維持のためのいかなる措置も、少年の固有の尊厳の擁護および施設ケアの基本的目的に合致したものでなければならない。規律の維持のための措置のうち条約第37条に違反するもの(体罰、暗室への収容、独居拘禁、または対象者である子どもの身体的もしくは精神的健康またはウェルビーイングを害するおそれがある他のあらゆる処罰を含む)は厳格に禁止されなければならず、かつ、規律の維持のための措置において子どもの基本的権利(弁護士代理人による面会、家族との接触、食料、水、衣服、寝具、教育、運動または他者との意味がある日常的接触など)が奪われるべきではない。 (h) 独居拘禁は子どもを対象として用いられるべきではない。子どもを他の者から分離するいかなる措置も、可能なもっとも短い期間で、かつ子どもまたは他の者を保護するための最後の手段としてのみ、用いられるべきである。子どもを分離して収容することが必要であると判断される場合、適切な訓練を受けた職員の立ち会いまたは緊密な監督のもとで行なわれるべきであり、かつ理由および期間を記録することが求められる。 (i) すべての子どもに対し、内容について検閲を受けることなく、中央行政機関、司法機関または他の適切な独立機関に要請または苦情申立てを行ない、かつその返答について遅滞なく知らされる権利が認められるべきである。子どもは、自己の権利について知るとともに、要請および苦情申立てのための機構について知り、かつこれらの機構に容易にアクセスできなければならない。 (j) 独立のかつ資格を有する査察官に対し、定期的に査察を実施し、かつ職権で事前通告なしの査察を行なう権限が与えられるべきである。査察官は、施設に措置されている子どもと秘密が守られる環境下で話をすることをとくに重視するよう求められる。 (k) 締約国は、子どもの自由の剥奪を促進する誘因、および、措置に関する腐敗または物品およびサービスの提供もしくは家族との接触に関する腐敗の機会が存在しないことを確保するべきである。 G.特定の問題 軍事裁判所および国家安全保障裁判所 96.軍事裁判所および国家安全保障裁判所による文民の裁判は、権限ある、独立のかつ公平な裁判所による公正な裁判を受ける逸脱不可能な権利の侵害であるという見方が広がりつつある。このような裁判は、常に専門の子ども司法制度によって対応されるべき子どもの場合、さらに懸念される権利侵害である。委員会は、いくつかの総括所見においてこの点に関する懸念を提起してきた。 非国家武装集団(テログループとして指定されているものを含む)による徴募および使用の対象とされている子どもならびにテロ対策の文脈で罪を問われている子ども 97.国際連合は、非国家武装集団(テログループとして指定されているものを含む)による子どもの徴募および搾取が行なわれた無数の事案を確認してきた。このような事案は、紛争地域のみならず非紛争地域(子どもの出身国および通過国または帰還先の国を含む)でも発生している。 98.子どもは、そのような集団の支配下にあるとき、複合的形態の人権侵害の被害を受ける可能性がある。強制的徴募、軍事訓練、敵対行為および(もしくは)テロ行為(自殺攻撃を含む)における使用、処刑の強要、人間の盾としての使用、誘拐、売買、取引、性的搾取、児童婚、薬物の輸送または売買における使用、または危険な任務(スパイ行為、見張り、検問所の警備、見回りまたは軍備の輸送など)を遂行させるための利用などである。非国家武装集団およびテログループとして指定されている集団が、忠誠心を示させることおよび将来の逃亡を抑止することを目的として、自分の家族に対してまたは自分のコミュニティのなかで暴力行為を行なうことを子どもに強制しているという報告も行なわれてきた。 99.締約国当局は、このような子どもに対応する際、多くの課題に直面する。締約国のなかには、子どもの権利をまったくまたはほとんど考慮しない懲罰的アプローチをとってきた国もあり、その結果、子どもの発達にとっての永続的影響および社会的再統合の機会への悪影響が生じ、ひいてはより幅広い社会にとって深刻な影響が及ぶ可能性も出ている。このような子どもは、紛争地域における行動、および、それほどの規模ではないものの、出身国または帰還先の国における行動を理由に、しばしば逮捕、拘禁、訴追および裁判の対象とされている。 100.委員会は、安全保障理事会決議2427 (2018)に対して締約国の注意を喚起するものである。理事会は、同決議において、あらゆる非国家武装集団(テロ行為を行なった集団を含む)と関係を有する子どもまたは関係があると主張されている子どもを子どもの保護に携わる関連の文民関係者に迅速に引き渡すための標準運用手続を確立する必要性を強調した。理事会は、軍隊および武装集団によって適用可能な国際法に違反して徴募されてきた子どもおよび武力紛争中に犯罪を行なったとして申し立てられている子どもについて、第一義的には国際法違反の被害者として主に扱われるべきであると強調している。理事会はまた、加盟国に対し、訴追および拘禁に代わる選択肢として再統合に焦点を当てた非司法的措置を検討することも促すとともに、軍隊および武装集団との関係を理由として拘禁されたすべての子どもを対象として適正手続を適用することも求めた。 101.締約国は、犯罪を理由に告発されたすべての子どもが、犯罪の重大性または文脈にかかわらず、条約第37条および第40条の規定にしたがって対応されることを確保するとともに、意見の表明したことを理由にまたは非国家武装集団(テログループとして指定されているものを含む)と関係があることのみを理由に子どもの告発および訴追を行なわないようにするべきである。一般的意見20号のパラ88にのっとり、委員会はさらに、締約国が、テロ対策関連の安全保障理事会決議(決議1373 (2001)、2178 (2014)、2396 (2017)および2427 (2018)など)および総会決議72/284(とくにパラ18に掲げられた勧告)を実施する際にも、社会的要因および根本的原因に対処するための予防的介入ならびに社会的再統合措置を採用するよう勧告する。 慣習的司法、先住民族司法および非国家的司法 102.公式な司法制度と並行してまたはその周縁で運用される複数の司法制度と接触を持つことになる子どもは多い。このような制度には、慣習的司法制度、部族司法制度、先住民族司法制度その他の司法制度が含まれる場合がある。これらの制度は、公式な機構よりもアクセスしやすく、かつ、文化的特性に適合した対応を迅速に、かつ相対的に費用のかからない形で提案できる利点を有することがある。このような制度は、子どもに対する公的手続に代わる手段となりうるものであり、子どもと司法に関する文化的態度の変化に好ましい形で貢献する可能性が高い。 103.司法部門のプログラムの改革においてこのような制度に注意を向けるべきであるという合意が形成されつつある。手続的権利に関する懸念および差別または周縁化の危険性に関する懸念に加え、国家の司法および非国家的司法との間に生じうる緊張関係も考慮し、改革は、関係する比較可能な諸制度についての全面的な理解を踏まえた、かつすべての関係者が受け入れることのできる手法により、段階的に進められるべきである。慣習的司法の手続および結果については、憲法ならびに法的および手続的保障との一致を図ることが求められる。同じような犯罪を行なった子どもが並行的な制度または場において異なる形で対応される場合、不公正な差別が生じないようにすることが重要である。 104.子どもに対応するすべての司法機構に条約の原則が浸透させられるべきであり、締約国は条約が知られかつ実施されることを確保するべきである。修復的司法に基づく対応は、慣習的司法制度、先住民族司法制度または他の非国家的司法制度を通じて達成できることが多く、かつ公式な子ども司法制度にとって学びの機会を提供してくれる可能性もある。さらに、このような司法制度を認知することは先住民族社会の伝統の尊重を高めることにも貢献しうるのであり、そのことが先住民族の子どもにとって利益となりうる。介入、戦略および改革は特定の文脈に応じて立案されるべきであり、プロセスは国内の関係者によって主導されるべきである。 V.子ども司法制度の組織 105.これまでのパラグラフで述べてきた原則および権利の全面的実施を確保するためには、子ども司法を運営するための実効的組織の確立が必要である。 106.包括的な子ども司法制度においては、警察、司法機関、裁判制度、検察官事務所内に専門部署を設けること、ならびに、専門の弁護人その他の代理人が子どもに法律上その他の適切な援助を提供することが必要となる。 107.委員会は、締約国が、独立の部局としてまたは既存の裁判所の一部としてのいずれであれ、子ども司法裁判所を設置するよう勧告する。実際上の理由からこれが実現可能でないときは、締約国は、子ども司法関連の事件を取り扱う専門の裁判官が任命されることを確保するべきである。 108.保護観察、カウンセリングまたは監督のような専門のサービスが、専門の施設(たとえば通所型処遇センター、ならびに、必要な場合には子ども司法制度から付託された子どもの入所型ケアおよび処遇のための小規模施設)とあわせて設けられるべきである。これらのあらゆる専門的な部局、サービスおよび施設による諸活動の効果的な機関間調整を継続的に促進することが求められる。 109.加えて、子どもの個別鑑別および多職種連携アプローチが奨励される。最低刑事責任年齢に達していないものの支援が必要であると鑑別された子どもを対象とする、コミュニティを基盤とする専門のサービスに対して特段の注意が払われるべきである。 110.非政府組織は子ども司法制度において重要な役割を果たすことができ、かつ現に果たしている。したがって委員会は、締約国が、自国の包括的な子ども司法政策の策定および実施においてこれらの組織の積極的関与を求めるとともに、これらの組織に対し、このような関与のために必要な資源を提供するよう勧告する。 VI.意識啓発および訓練 111.犯罪を行なった子どもはメディアで否定的な取り上げ方をされることが多く、これがこうした子どもたちに対する差別的および否定的なステレオタイプの形成を助長している。このように子どもを否定的に取り上げまたは犯罪者扱いすることは、しばしば犯罪の原因に関する不正確な説明および(または)誤解にもとづいており、かつ、より厳しいアプローチ(ゼロトレランスおよび「3ストライク・アウト」アプローチ、義務的量刑、成人裁判所における裁判および第一義的には懲罰的性質を有するその他の措置)を求める声に帰結するのが常となっている。締約国は、子ども司法制度の対象とされている子どもについて条約のあらゆる側面が擁護されることを確保するための教育およびその他のキャンペーンを促進しかつ支援する目的で、議会議員、非政府組織およびメディアの積極的かつ前向きな関与を求めるべきである。子ども、とくに子ども司法制度に関わった経験を有する子どもがこれらの意識啓発の努力に関与することがきわめて重要となる。 112.子ども司法の運営の質にとって、関連するすべての専門家が条約の内容および意味について適切かつ学際的な訓練を受けることは不可欠である。このような訓練は体系的かつ継続的であるべきであり、関連する国内法および国際法の規定についての情報に限定されるべきではない。このような訓練には、とくに、犯罪の社会的その他の原因、子どもの社会的および心理的発達(現在の神経科学上の知見を含む)、一部の周縁化された集団(マイノリティまたは先住民族に属する子どもなど)への差別に相当する可能性がある格差、若者の世界の文化および傾向、集団活動の力学ならびに利用可能なダイバージョン措置および社会内処遇刑(とくに司法手続に訴えることを回避するための措置)に関してさまざまな分野から得られる、確立された情報および明らかになりつつある情報が含まれるべきである。ビデオによる「出廷」のような新たな技術の利用の可能性についても、DNAプロファイリングのような他の新技術のリスクに留意しつつ、検討することが求められる。機能するやり方に関する継続的再評価が行なわれるべきである。 VII.データ収集、評価および調査研究 113.委員会は、締約国に対し、子どもが行なった犯罪の件数および性質、未決拘禁の利用および平均期間、司法手続以外の措置(ダイバージョン)により対応された子どもの人数、有罪判決を受けた子どもの人数ならびにこれらの子どもに科された制裁の性質および自由を奪われた子どもの人数に関するものを含む細分化されたデータを体系的に収集するよう促す。 114.委員会は、締約国が、子ども司法制度の定期的評価が、とくにとられた措置の実効性について、かつ差別、再統合および再犯パターンとの関連で、実施されることを確保するよう勧告する。このような評価は独立の学術機関によって行なわれるのが望ましい。 115.子ども(とくに現に制度と接触している子どもまたはかつて制度と接触したことのある子ども)がこのような評価および調査研究に関与すること、ならびに、評価および調査研究が、調査研究への子どもの関与に関する既存の国際的指針にのっとって行なわれることは重要である。 更新履歴:ページ作成(2020年2月18日)。/パラ75「制裁としての制裁」を「制裁としての体罰」に修正(9月9日)。