約 163,867 件
https://w.atwiki.jp/loadbalancer/pages/55.html
目次 目次 PT指揮官について 簡易発言内容リスト PT指揮官について 指揮官はPT作成時に決定する。 指揮官権利を拒否することは、そのPT内すべての人間に与えられるが、 なりたくないから、という理由での拒否は認めない。 【例1】 <指揮官権利を有する者が5人PT中の4人だった場合の決め方、 今回はDがPT指揮官の権利を初心者のため拒否している> (1.Aさん 2.Bくん 3.C太郎 4.Dちゃん 5.E様) まずPT番号1の者(PTリーダー)が権利を得たいものがいないか聞く。 いなかった場合、ゲブランド帝国首都で/seaし、何もソートせずに 一番上にきたプレイヤーを参考にし、数字を算出する。 ( ランク + レベルの二桁 + レベルの一桁 ) * クラス で出す。 ※クラスによって数字が違い、1ヲリ、2サラ、3スカ、4笛、5セスとする。 (参照したプレイヤー:ランク3 Lv23 ヲリ) (3+2+3) * 1 = 8 この数字を現在のPT人数で割る。 8 / 5 = 1 ... 余り3 この場合、3番目のC太郎が指揮官権利を得ることになる。 【例2】 <例1のPTで、参照するプレイヤーが違った場合> (参照したプレイヤー:ランク5 Lv 40 ヲリ) ( 5 + 4 + 0 ) * 1 = 9 9 / 5 = 1 ... 余り4 ただし今回4番目のDちゃんが初心者でPT指揮官権利を拒否しているため、 一つ下にずれて、5番目のE様がPT指揮官となる。 なお、PTを組んだ際、全員がどうしても仕方なくPT指揮官権利を拒否した場合、 PTを継続させるかについては、PTリーダーに委ねる。 簡易発言内容リスト 2桁表示で、上位桁でジャンル分け、下位桁で内容分けがそれぞれされています。 改定ログ +... 2013/07/06 上位6と8を交換。 06.の追加 上位桁について(折りたたみ) +... 0:維持系 1:展開系 2:方針系 3:始動系 4:撤退系 5:カウンター系 6:状況系 7:援護系 8:注意系 9:緊急系 下位桁について(折りたたみ) +... 0:汎用、又は両翼 1:準備 2:不要 3:右翼 4:間接戦 5:近接戦 6:後方 7:特殊行動 8:ハイド 9:左翼 ※方角については、時計の針に合わせてあります。12時=前方、3時=右翼… ~リスト~ 00.ぬるぽ 01.現状を維持せよ 02.深追い不要 04.距離を保て 05.攻勢に転ぜよ 06.戦線を縮小せよ 10.両翼を展開して半包囲陣を布け 13.右翼から敵陣を圧迫せよ 15.円錐陣で中央突破 三┗|┳|┛ 16.方陣を展開せよ 17.円陣を展開せよ 19.左翼から敵陣を圧迫せよ 20.突出した敵を叩け 21.HPを温存せよ 24.遠距離からの攻撃に専念せよ 25.近接戦闘に切り替えよ 27.一撃離脱もしくはキル優先 30.両翼からチャンスを待て 33.右翼でのチャンスに合わせよ 35.ごり押し┗|┳|┛ 38.ハイド潰しに専念せよ 39.左翼でのチャンスに合わせよ 40.各自撤退 41.退路の確保を 43.右翼から撤退せよ 46.後方に撤退せよ 49.左翼から撤退せよ 50.鶴翼陣からカウンターの準備をせよ 53.右翼からの一翼包囲陣でのカウンターの準備をせよ 56.密集隊形でカウンターの準備をせよ 58.ハイドによるカウンターの準備をせよ 59.左翼からの一翼包囲陣でのカウンターの準備をせよ 60.援軍を待て 70.各自援護 73.右翼の援護に回れ 76.後方の援護に回れ 79.左翼の援護に回れ 80.被カウンター注意 83.右翼からの側面攻撃に注意 86.後方からの背面攻撃に注意 88.複数のハイドに注意 89.左翼からの側面攻撃に注意 99.急速撤退(IKIRO) 100.ガッ 発言例:40 ⇒ 56 ⇒ 24 ⇒ 25 ⇒ 15 (密集隊形での撤退からの中央突破カウンター) 以下予備 +... 0.応戦せず撤退せよ 1.押せ 2.引け 3.その場で戦え 4.バッシュやブレイクに行け 5.バッシュやブレイクを待て 6.側面敵注意 7.背面敵注意 8.ハイド注意 9.撤退せよ ただしピアやカレスなどの撤退戦闘、及び敵の出すぎたプレイヤーは倒せ
https://w.atwiki.jp/arcanaheart/pages/56.html
台詞集:朱鷺宮神依選択選択待ち 登場 勝利 アルカナフォース 攻撃投げミス 必殺技 超必殺技 アルカナ必殺技 アルカナ超必殺技 アルカナブレイズ ダメージ 受け身 ダウン タイムアップ ドロー コンティニュー ゲームオーバー 音声無し勝利 特殊勝利 スコアアタック 台詞集:朱鷺宮神依 選択 いざ、参る! 選択待ち 心配はいらん 悪いようにはせん 私に任せよ 登場 この刃に、斬れぬ物はない 去れ。無益な殺生は、好むところではない 勝利 まだ私に挑むつもりか? この身、この剣の背負いし宿命……わかるまい 諦めよ。貴様の命運は尽きた アルカナフォース オン・アウンラケン・ソワカ… 攻撃 いざ! えいっ! 覚悟! とあぁ! はっ! ふっ! やぁっ! 投げミス うっ 必殺技 閏間「参る――閏間(うるま)!」 吐切「吐切(はばき)!」 天鎖「天鎖(てんざ)!」 斯封「斯封(こうふ)!」 功刀「功刀(くぬぎ)!」 業刎「業刎(わざばね)!」 超必殺技 無怨「オン・サンザンザン・サク・ソワカ…」HIT時「無怨(むおん)! ……許せ」 逝斬「オン・アラハ・シャナゥ…――逝斬(せいざん)!」 枯霊「オン・アキショウビヤ・ウン…」溜め解放「枯霊(こだま)!」 死祀「ナゥマク・サンマンダ・バザラ・ダン・カン――死祀(しまつり)! ……加減を出来ぬ、私の未熟を恨むがいい」 アルカナ必殺技 ヘェトゥ ラジャス ヴァーチ アルカナ超必殺技 オン・アミリタ・テイゼイ・カラ・ウン… センダ・ソハタヤ・ウン… アルカナブレイズ 本不生の意「ハラ・ドボウ・オン・ボッケン・シュタン・シリィ・オン・アビラウンケン・アヌトゥパーダ!」 汎用「オン・バザラ・ダト・バン――終わりにしよう」 ダメージ あっ ああっ あんっ うぅっ! 受け身 甘い! ダウン (通常)迂闊… (最終ラウンド)不甲斐なや… (特殊)ふああぁーっ! タイムアップ なんとしたことかっ…… ドロー 面白い コンティニュー (待ち)私が至らぬばかりに… (決定)二度の敗北は無い ゲームオーバー なんと無力なことか… 音声無し 勝利 過去と他人は変えられない。しかし、未来と自分は変えられる。心の片隅にでも憶えてもらえると嬉しい。 平凡なことを非凡に努めよ。目指すところがあるなら、尚更だ。 誰も征かぬ道を征く。誰も為さぬ事を為す。それがこの身に負いし千年守の宿命。 宿命に従うも宿命、逆らうも宿命。好きにすればいい。ただ、命を粗末にしないで欲しい。 特殊勝利 必殺フィニッシュ 「この刃、身を斬らず心を斬る。我が愛刀、珠依姫・三門守宗に打ち損じはない。」 超必殺フィニッシュ 「待ち望むのは運。身を委ねるのは不運。自らの手で手繰り寄せるは幸運。――何のことはない、ただの実力だ。」 「僅差、微差、累積すれば大差になる。限りある時を大切にしろ。……私とは違うのだからな。」 アルカナ必殺フィニッシュ 「人は平等に賢く、同時に平等に愚かだ。例外はない。私を含めてな……。」 アルカナ超必殺フィニッシュ 「勝敗を決する行為に勝因はない。あるのは、ただ敗因のみ。それが道理だ。」 「自らを殺し、他を生かす。偽善と言われても致し方ないが、それもひとつの生き方であり、真理だ。」 時ABフィニッシュ 「本不生の意を解せぬ者に私とアヌトゥパーダは捉えられまい」 他ABフィニッシュ 「長く生きていると、それなりに自尊心やしがらみが生じてな……。安易に負けてやれん。赦せよ。」 vs神依 「…………………………寝不足……か……。私に瓜二つの幻が見える……。やはり、1日12時間は寝なくては……。」 「何処の不埒者かは知らんが、生兵法は大疵の基だ」 「うむ………長生きすると、面白いものと出会えるものだな……。」 スコアアタック 1位「ようやく得点番付一番か。うむ……やはり、誰かに認めて貰えるのは素直に嬉しいものだな。」 2位以下「む……。得点番付に記載されると? そうか……。しかし、そうなると、頂を欲するのが人の心というものか……。」
https://w.atwiki.jp/taikaisyu/pages/668.html
前編 p1 p2 前回の幻覚世界で味覚を知らないことを指摘されたため、味を覚えている。不味いお菓子の件もあるかも。 p3 ハウスマンと丸の肉体は生前の物ではなく、稀男とルーサーの肉体を元に作られている。 ハウスマンの目の特徴が稀男と左右反転しているのは、メフィストフェレスの鏡の胎界で作られた肉体だからか。 p4 p5 p6 p7 ルーサーは8歳のとき悪魔と誓約し、ヘッドとして12年間使役されている。20歳になりそれが満期となる件の説明 p8 p9 「人でなしの夢」の夢魔はサタナキア配下のルキフグ派だったということか? p10 学校をサボってザリガニ釣りをしているところを猿谷にチクられ、日光先生夫妻がついてきた。というのがp5,p6の話 p11 p12 p13 p14 p15 p16 p17 p18 ろうそくに火をつけたことを二郎は「こんなのできるやつ西海道にいくらでもいる」といっているから、パイロキネシスは特別な能力ではない? p19 p20 ルーサーは20歳で、もうすぐヘッドに入って12年になる。つまり8歳でヘッドと誓約している。 p21 稀男のマナ凍結は傀の能力? p22 p23 「塔の男」後編p23 キックの貸し p24 p25 p26 p27 後編 p1 p2 p3 p4 p5 p6 p7 p8 p9 p10 影縫いが使えるのは傀の肉体が闇のアカーシャ球体でできているためか。 p11 p12 日光夫妻の顔が写っていないのは女木常の視界に入っていないためか。 p13 p14 p15 p16 日光夫妻に久松二三夫から詫びを入れさせられている笑作? 稀男がいたときのゴタゴタが発覚した? p17 p18 p19 p20 p21 p22 所有者への飛来物を逸らすシルフの指輪。 p23 p24 運ぶ力の持ち主は日常では運が良くない描写が多々ある。ハウスマンも稀男も、狙って投げても空き缶や紙飛行機がゴミ箱に入らず、本人も入らないのを自覚している事から今までもそうだったと思われる。これはマナ(運)がコントロール下にあるため。いちいちマナ消費の意思を持って行う必要があり、器が大きいためその意思なしにマナがこぼれ落ちることは無い。そして結果(意思を込めれば成功する)が分かりきっているため実際にマナを使うこともない。一般人と違い、日常のどうでもいいことで、マナのたれ流し(無駄使い)がされない。 p25 p26 p27 p28 p29 後編9ページの「あのオカマチビ稀男を捨てて俺らにつくってよ」が間違いだったことがわかり喜んでいるルーサー。 p30 p31 p32 最後のコマより、メフィストはルーサーの目を通して生成世界の状況を見ていることが分かる。 p33 今回の人的組織関係整理 ルーサー(現ベール派) もうすぐ誓約から12年でベール派の満期 アスからルキフグ派への転属の誘いを受けている また、ベリアル派メフィストフェレスからも転属の誘いを受けている(前編p7)。代償はレックスから身を守ってもらえること →ルーサーは「アスの返答に身を委ねる」という黙認をしていたので、アスが表面上ハウスマンに従ったため、これを受けてメフィストフェレスの指示に従い丸に同行した タロット・アス(ルキフグ派) 表向きはハウスマン(ベリアル派)の伝える上位の意向に従うが、稀男にシルフの指輪を潜ませる 稀男 アスの提案(ルキフグ派誓約)を退け、ハウスマン(ベリアル派)とたましいを賭けて決闘 3%のマナと三発の銃弾 稀男一発目:マナ1%使用「墓の上でわめいてる罰当たりの太モモを撃ち抜け」 →ハウスマンに命中しない(1%命中と1%防御が相殺し、距離が遠く当たらなかった) 稀男:マナ1%使用「この身体をハウスマンの銃弾から守れ」 稀男二発目:マナなし射撃 →ハウスマンに命中しない(一発目から1%防御効果は引き継ぐ?) 稀男三発目:マナ1%使用「銃口に弾丸をぶちこめ」 →成功(防御指定が身体だけだったからと思われる)
https://w.atwiki.jp/niconicomugen/pages/977.html
最新話 「どこを見ている!」 「あなたの太ももでs(ドグシャ」 あらすじ 研究所で生み出されたクローンの少女。彼女は研究所を壊滅状態へ追いやった後行方不明になってしまう。 windが主人公のチョッピリカオスで殺伐とした青春ストーリーのつもり 解説 ゲニ子もといWindが主人公のストーリー動画。 冒頭のあらすじは第0話を見れば分かるのだが、この展開はまんま『エルフェンリート』の第一話のモロパクである。 あまりに好きすぎてネタパクっちゃった♪(うp主談) 第1話から中間中国がいちゃつき調子に乗って社長に教育されたりなど、中々すっ飛ばしている。 しかし話が進むにつれ徐々にシリアスよりになってきている (それでも話のどこかにカオス成分は隠れている) 変態やカオス系の動画が増えてきたMUGENの中でもシリアス系なので気になる人は見てみるといいだろう。 また最初の頃は動画の編集技術や撮影なども荒かったが、 ストーリーが進むことでそれらの技術も向上している。 このうp主もブランドー一家に影響されて製作に踏み切ったの事。 往々にして原作無視のキャラたちが織り成すストーリー。 登場人物 + ... ウィンド ルガール運送関係者 ルガール社長 アーデル(洗脳) さゆりん オズ 中間管理職 中国 ファウスト先生 八雲紫 Windの学友 あやややや みょん PAD長さっきゅん(洗脳) もやしぱちゅ ミク 承太郎 ヴェノム先生 ザトー=ONE先生 ミリア先生 スレイヤー校長 理事長 敵側勢力 ゲーニッツ ズェピア ロードラビナス アルター 豪鬼(脱退済み) 山崎(死亡) レアス(くぎゅ)(脱退済み) カーネル 影DIO まさよし その他 ディオ イングリッド ベガ(塩) レミリア Unknown どな☆るど 友人B ネロ ??? 中間中国は俺のジャスティス -- 名無しさん (2008-07-11 04 31 07) うp主新作上げるの早やすぎwwでもGJww -- 名無しさん (2008-07-11 12 23 32) ここに要望とか書いてくれても善処させてもらいます。ちなみに不破師範は出す予定はないです。 -- \うp主/ (2008-07-12 17 09 01) うp主の優しさに全俺が泣いた!でも、視聴者の要望に答えていくまじめなうp主に限って、人数が増えすぎて収拾が・・・ってのは間々あるし、飽くまで自分のペースで作ることをお勧めしますぜ。製作につまった時に視聴者に委ねるってのは有りだとは思うがw -- 名無しさん (2008-07-14 00 15 10) ああ・・・、ザキさんが・・・。 -- 名無しさん (2008-07-14 15 58 02) 久しぶりに来てたな -- 名無しさん (2008-07-24 05 34 44) ババァ!!俺だ!結婚してくれ! -- 名無しさん (2008-07-24 17 55 26) なぜだぁ!ルガール運送になぜさゆりんがいないんだ! -- 名無しさん (2008-07-28 21 38 59) ↑さゆりんは名前だけ出たが、まだ御本人登場してないから。windに付き添ってるから運送関係者なのは確かでしょう。 -- 名無しさん (2008-08-01 02 18 16) 新作来てた! -- 名無しさん (2008-09-23 08 42 17) 新作でさゆりん登場したな -- 名無しさん (2008-09-23 13 49 02) お久しぶりです。新作上げました -- うp主 (2008-10-28 18 05 31) ・・・・すごい回想だ。 -- 名無しさん (2008-10-29 00 00 16) なんかうp主のブログ見たら大変そうだな。。。元気出せよ~ -- 名無しさん (2008-11-10 21 42 22) 新作きたっぽい~ -- 名無しさん (2009-04-18 20 28 12) もうちょっと評価されてもいいと思うんだがなぁ -- 名無しさん (2009-05-05 14 18 34) 「自由なる風の人」がMUGENに参戦したのかと思った……のはきっと自分だけじゃない筈だ。 -- 名無しさん (2009-05-09 02 33 35) ↑よう俺 -- 名無しさん (2009-05-09 07 28 41) 1周年おめでとうございます -- 名無しさん (2009-07-09 17 11 48) 名前 コメント マイリスト MUGEN 【ニコニコ動画】風使いさん
https://w.atwiki.jp/vip_witches/pages/2599.html
目の前の男が笑みを作った。 そっと心を包み込んでくれるような笑顔。幾度も自分の心を安らげてきた微笑み。 そんな人好きのする微笑に自然と口元を緩めてしまったラルであったが、即座に我を取り戻す。 これからこの男に身を委ねるのだと思うと、胸の高鳴りが激しくなり呼吸すら上手く繰り返すことができない。 ラル「ほ、本当に……するのか?」 上擦った声で問う。 戦場において各隊員たちに指示を下す威厳のある明るい声音には憂慮の色が満ちるだけでなく、幾分か震えているようにも聞き取れる。 俺「あぁ。嫌ならやめておくけど」 期待と不安が入り混じる青い瞳の眼差しを受けた俺が自身の顎に手を添え、噛み砕くように何度か頷く。 人類第三位の撃墜数を誇るグレートエースといえどラルが歳相応の少女であることは俺自身も触れ合っていく中で知っていた。 憂慮に震えるラルを少しでも落ち着かせようと彼女の頬に手を添えると、緊張しているせいか、触れた彼女の頬は風邪にでも掛かったかと思わせるほどの熱を帯びていた。 俺「おい……本当に大丈夫か?」 あまりの高熱に思わず、そう訊ねてしまった。 ラル「……あぁ」 瞼を閉じたラルが頬に添えられた手を握る。 そうすることで僅かでも安らぎを得ようとするかのように、包み込んだ俺の手に頬を摺り寄せた。 俺「……で、どうする? 無理に勧めるつもりはないぞ?」 いくら軍人といえども生娘には変わりない。 初めての体験に不安の念を抱くのは詮無きことだろうと言い聞かせながら、落ち着いた口調で瞑目するラルに声をかける。 俺とて無理に段階を進めるつもりはない。 こういった営みは、やはり一歩ずつ事を運んだ上で行うほうが互いに後腐れが残らないからだ。 ラル「いや、というわけじゃないんだ。ただ……その、お前に見せるのは恥ずかしいんだよ……」 俯き頬を桃色に染めるラルが、蚊が泣くような声で呟いた。 これから行われる行為では自らの恥所を曝け出さなければならない。 誰にも見せたことの無い場所を、それも愛おしい男に見せるということへの抵抗感を抱くラルが本音を吐露する。 不安はある。恐怖もある。 だが、それ以上の歓喜があるというのもまた事実。 自身が惚れた男に。世界中の誰よりも大切な男に身を委ねることができる女としての喜びが、それら負の感情よりも勝っていた。 俺「気持ちは……分からなくはないけどな」 ラル「それに! 私は……してもらうのは初めて、なんだ」 やはり、という思いが俺の胸裏に生まれる。 同時に世界中の誰よりも大切な彼女の初めての相手になれたことへの喜びが込み上げ、自分を信じて身を捧げてくれるラルからの信頼に胸の内が溶けていく感覚をも覚えた。 それは痛くもあり、熱くもあり、そして砂糖菓子にも似た甘い感覚。 彼女への好意に気付くことが出来た時に抱いた情念と同質のものが新たに胸の中へと充溢していく。 俺「あぁ……それは確かに不安になるな。怖いなら無理しなくても良いんだぞ?」 ラル「大丈夫だ! ただ、な? 優しくしてもらえると……うれしい」 意を決し、瞼を開く。 硬質な決意の光が宝玉を思わせる双眸に宿るのを捉えた俺が頬に添えた手を彼女の背中に回して抱き寄せると彼女は無言のまま身を預けてきた。 ただ、見つめ合い。抱きしめるだけだというのに。 どうして彼女はこんなにも自分の心を掻き乱すのだろう。 どうして彼女をこんなにも愛おしく思えるのだろう。 俺「もちろん。なるべく痛くならないように気をつけるつもりだ」 ――もっとラルのことが知りたい―― ――もっとラルを見ていたい―― ――もっと、もっとラルを愛したい―― 底知れぬ欲求に全身が支配される感覚を俺はラルの背中を撫でることで紛らわせる。 このままでは本当に理性が保てなくなると悟っての行動であった。 ラル「じゃ、じゃあ。よろしく……たのむ」 俺「よし。おいで、グンドュラ」 ラル「……あ、あぁ」 手招きに小さく首肯したラルが俺の上に身を委ねた。 自室のベッドよりも。 以前ホテルに泊まった際に使用したベッドよりも硬いというのに言い知れぬ心地よさを感じることが出来たのは、やはり相手が俺だからなのだと改めて実感する。 俺「どうだ?」 ラル「あたたかい、な……それに。おちつく」 偽りの無い言葉。 愛する存在に身を任すことがこんなにも心地よいとは。 俺「そりゃよかった。じゃあ……入れるからな? 痛かったら、すぐに言うんだぞ?」 ラル「優しいんだな。お前は」 俺「男としては当然だと思うんだけどなぁ」 ラル「それを当然だと思えるから良いんだ。やっぱり……おまえを好きになって、よかったよ。いま、すごくそう思う」 獣欲に支配されることなく自分の身を大切にしてくれる俺の優しさに素直な感情を洩らしたラルが眠りに就くかのように瞼を閉じる。 男の手に全てを委ねるという意思表示でもあるが、依然表情からは強張ったものが窺える。 だとしても、自分を信じて身を委ねてくれた以上は信頼に応えなければならない。 恐怖を乗り越えて歩み寄ってきた彼女の勇気を無碍にしないために、自分もまた彼女を傷つけるかもしれないという恐怖を乗り越える必要があった。 俺「……ありがとう。それじゃ、力抜いて」 ラル「……こう、か?」 俺「そうそう、そんな感じだ。それじゃ、入れるぞ……痛かったらすぐに言うんだぞ」 ラル「あぁ……ふぁ……!?」 ゆっくりと内部へ侵入してくる異物の感触に、横たわるラルの全身が小さく波を打つ。 初めて味わう感覚に、その美貌が苦悶の色に塗り替えられ始めた。 胸の動機が激しくなる。 まるで取り出された心臓の鼓動を耳元で聞かせられているかのようだ。 俺「……痛かったか?」 ラル「いや。少し、気持ちよかっただけだ……続けてくれ」 俺「本当か?」 ラル「あぁ。本当だ」 返事を皮切りに、再び抽挿が開始される。 ゆっくりと、そして慈しむかのように彼女の内部を進んでいく。 初めの内は表情を強張らせていたラルではあったが、時が経過するに連れて端正な顔立ちはほぐれていき、桜色の唇からは熱を帯びる吐息が吐き出された。 ラル「んっ……ふぁっ……ぁ……」 俺「どうだ?」 ラル「わるく、ないっ。ふぁ!? そんな……ふかいところ、まで……!!」 会話の途中に、それまで浅い箇所に存在した異物が徐に深い部分にまで進行し始めた途端にラルの口から甲高い悲鳴が割って出た。 突然の感覚に身体を動かさなかったのは彼女がグレートエースと称されるウィッチからなのか。 あるいは愛しい男に全てを委ねるが故の態度なのか。 俺「そういうものだぞ?」 ラル「そう、なのか……んっ……んぁぁっ」 俺「お、おい。本当に大丈夫なんだろうな?」 徐々に艶を帯びていくラルの吐息に俺が問いかける。 ラル「ふふっ……おまえは心配性だなぁ」 俺「自分の女を心配しないやつがどこの世界にいるよ? これでも。結構、びくついているんだぞ?」 ラル「そうなのか?」 俺「当たり前だ。おまえに……痛い思いはしてほしくないからな」 愛しい女性に痛い思いを味わって欲しくない。 悲しい思いも、辛い思いもして欲しくない。 命の灯火が消える最後の刹那まで、幸せだったと笑い続けて欲しいのだ。 ラル「ぅぁ……」 真っ直ぐに自分を見下ろす俺の瞳に声音を震わせる。 飾り気のない率直な言葉に込められた自身に対する無限の愛情に、頬の上に広がっていた熱が耳たぶにまで広がっていくのを感じた。 愛されているという喜びがラルの全身をじんわりと温めていった。 俺「続けても?」 ラル「あぁ。もっと……してくれ」 俺「承知」 ラル「んっ……い、いたっ」 俺「悪い! 大丈夫か!?」 慌てた声が降り注ぎ、思わず笑みを零してしまった。 その狼狽ぶりから如何に自分が大切に思われていることを知ったラルは口元を押さえた手を俺の顎元に伸ばすと、そのままくすぐるように撫で始めた。 ラル「いや、もう平気だ」 俺「ごめんな……」 ラル「まったく……そんな顔をするやつがあるか」 俺「だけどよ。おまえに、痛い思いさせちまった」 痛い思いをしてほしくないといった傍からこの始末だ。 気落ちした様子でラルを見下ろす俺の頬に、それまで顎元をくすぐる繊手が這った。 ラル「良いんだ。頼んだのは私だ」 俺「……グンドュラ」 落ち込む子供を慰めるかのように、頬を撫でるラルの手を包み込む。 ラル「次からは……優しく、な?」 俺「あぁ。わかったよ」 慎重に彼女の内部への進入を再開する。 次こそは痛みを与えないよう細心の注意を払いながら。 ラル「ん……いぃ……」 俺「本当か?」 ラル「あぁ。すごく……気持ちいい。ひぃぁ……やんっ」 可愛らしい悲鳴が下から聞こえ、思わず動きを止めてしまいそうになる。 俺「あんまり動くな。また痛くなるぞ?」 ラル「で、でもっ! そんなに……中で動かれたらぁっ!」 俺「うわ……すごい。こんなにたくさん」 ラル「やだっ! やだやだ! 見るな! 言うなぁ!」 羞恥のあまり今にも泣き出してしまいそうな声をあげる。 俺「だって……こんなに」 ラル「やめろっ! 恥ずかしい!」 涙を浮かべた瞳を、瞼を閉じて覆い隠す彼女の姿に俺は心臓が引っこ抜かれるような感覚を覚えた。 普段の大人びた姿も魅力的だが。 こうして時折見せる歳相応の姿もまた可愛らしい。 俺「くくっ……いまのグンドュラ。いつも以上に可愛いぞ?」 ラル「うぅぅぅぅ」 俺「さてと……この辺りで良いかな」 やり過ぎると傷が残ってしまう。 今後のことを踏まえると、ここらが潮だろう。 ラル「……はぅ」 ロスマン「それで……お二人は何をしているんですか?」 それまで二人のやり取りを気まずげに見守っていたロスマンが指示棒の先端を指先で玩びながら、恐る恐る訊ねた。 心なしか頬は赤く染め上げられ、小柄な体躯を捩じらせる。 俺「見て分からないか? 耳かきだよ」 ラルの耳から、そっと引き抜いた道具を器用に回しながら俺が返す。 ロスマン「ですが、隊長の声が明らかにその……喘ぎ、声に聞こえ……」 俺「ほほぉ? エディータは一体何を想像したのかな?」 頬を染め、数珠繋ぎで言葉を洩らすロスマンの態度に何を感じ取ったのか。 口元を歪に吊り上げた俺が意地の悪い口調で問いかける。 ロスマン「なっ! 何も想像していません!」 ぷいっと顔を背ける姿に子供らしさを感じた俺が口元に笑みを作った。 俺「ははは! それじゃ、時間も時間だし。この辺りでお開きにするかな……で、どうだった?」 窓の外に視線を移すと硝子越しの景色には夜の帳が下りている。 残念ながらラルとの睦言を楽しむ余裕は残っていないようだ。 ラル「気持ちいいものだな……誰かにしてもらうのは」 俺の膝を枕代わりにしていたラルが起き上がる。 胸元に手を添え、どこか落ち着きの無い態度で視線を泳がせてぽつりと呟くように返した。 まるで情事を終えたかのように、艶やかに見える。 俺「もしかして、欧州やリベリオンの人は誰かに耳掃除をしてもらう習慣はないのか?」 ロスマン「全ての人が、とは言えませんが。少なくとも私の家や近所の人たちはそういったことは」 ラル「おまえは……今みたいに誰かにしてもらったことがあるのか?」 俺「俺? あるぞ? 智子に武子に綾香に圭子に敏ねぇに……って、あれ? グンドュラ?」 ラルのように顔を赤く染め上げ、耳かきを手にした指を振るわせる智子には危うく鼓膜をぶち破られそうになった。 武子は緊張のあまり奥まで届かずに、結果として寝る前に自分で掃除をした。 綾香は逆に豪快に突き進んできたため、痛い思いを何度か味わう羽目になった。 以外にも圭子と敏子の二人は器用に手を動かし、一度も痛みを感じることなく掃除が終わった。 その上、膝の感触が心地よく、そのまま寝入ってしまった自分が起きるまで正座を維持したまま膝を貸してくれた。 指を順番に折りながら彼女たちとの思い出を掘り起こす最中、不意に俯いたラルがゆっくりと肩を震わせる。 視線を落とせば両の拳は力強く握り締められており、何やら剣呑な空気が談話室に漂い始めているではないか。 ラル「ほぅ……そうかそうか」 瑞々しい唇から割って出た声を耳にした俺は本能的に身を退こうと試みる。 先ほどまで艶がかった声音は氷刃の如く、凍てついた鋭さを帯びていた。 しかし長時間の間、正座を続けていたために足が痺れて思うように動かすことが出来ない。 俺「あれ? 俺……もしかして地雷踏んだ?」 ロスマン「俺さん……あなたって人は」 視線を逸らせばロスマンがやれやれと言わんばかりに肩をすくめている。 彼女の仕草から、先ほどのラルからの問いかけへの返事が地雷だったことに気がつくも、時は既に遅かったようだ。 ラル「こ、来い! 今度は私がしてやる!!」 羞恥とは違った紅色で頬を染めたラルが俺の首根っこを掴む。 悔しさ。 それが今の彼女を突き動かす感情だった。 自分の知らない俺がいて、それを知る人間が片手の指の数だけいることがどうしても悔しかった。 この男は自分の恋人で。 この男を愛しているのは自分だというのに。 自分の初めてを奪っておきながら、この男は既に他の女性との経験を経ていることが悔しくて、悔しくて。 俺「いやっ! 俺これから寝るところなんですけどぉ!?」 ラル「うるさいっ! もう誰にも、お前の耳を掃除させたりはしないからな!」 だから、ラルは俺の言葉を一蹴した。 俺が愛する女も、俺を愛する女も自分なのだ。 それなのに彼の中には未だに他の女の記憶が残っている。 自分だけを見ろ――というのは恋焦がれる女性にとって究極の望みであるが、それを強いるほど自分は病み切っていない。 もちろん、そういった望みが露とも無いといえば嘘にはなる。 だとしても、もう少し自分に注目してもいいではないかと願うくらいは許されるはずだ。 ラル「(絶対に負けない……負けてたまるか)」 嫉妬の炎を瞳に滾らすラルの姿にロスマンが小さな笑みを零した。 あれほど頼もしいと思ったグレートエースを一介の少女に変えてしまうのだから、恋とは摩訶不思議なものである。 俺「ちょっと待ってくれ! ずっと正座してたから足が痺れ――ってうぉぁ!?」 ラル「ぅわ!?」 ロスマン「あら……まぁ」 ラルの手によって無理やりその場に立たされるも、正座によって足の裏が痺れてしまい思う具合に両脚へ力を込めることが出来ない俺は反射的にラルへと身を預ける。 しかし、彼女も突然のことに踏ん張りが利かず結果、二人揃ってその場に倒れこんでしまった。 俺「いてて……ん? なんだこりゃ?」 体勢を崩し、床の上に倒れたというのに痛みはまるで伝わってこない。 それどころか、温かくも柔らかな感触が自分の顔と手の平を包み込んでいる。 はて、これは一体何だろうかと手を動かすと柔らかで弾性に富んだそれに指が沈み込んだ。 すると持ち前の弾性によって指は押し返され、柔らかな物体はまた本来の形状を取り戻した。 ラル「……っく」 俺「あ……え、あ……」 ロスマン「お邪魔しました! そしてご馳走様でしたぁ!!」 両手で顔を覆いロスマンが勢い良く部屋を飛び出した。 バタバタと廊下を駆けていく足音が徐々に小さくなっていく。 俺「え、あ……はっ!? 悪い!!」 顔を上げると視線の先には顔を赤く染め上げ、こちらを見つめるラルの艶かしい表情。 そこで俺は自分が彼女の胸に顔を埋め、挙句の果てにはその柔らかさまで堪能してしまったことに気がつき、慌てて起き上がった。 ラル「……」 俺「えっと……悪い」 ラル「その……別に、嫌じゃ……なかったぞ」 ぽつりとラルが呟いた。 それこそ、誰もいない談話室だからこそ聞き取れたほどの大きさで。 俺「……え?」 ラル「相手が……その、お前だからな」 俺「グンドュラ……」 ラル「お前じゃなかったら……胸を触らせたり、耳掃除を任せたりはしない。全部……おまえだから、俺だから……委ねられるんだ」 体勢を整え、その場に座り、身を捩らせながら言葉を紡いでいく。 自分で言っておいて恥ずかしいと思える台詞をよくもここまで口に出来るとはと思いながらラルは真っ直ぐに俺へと視線を注いだ。 たとえ大した切欠でなかったとしても。 この想いを捻じ曲げるつもりは無い。 たとえ誰から何を言われようとも。 この幸せを捨てるつもりも無い。 俺「は、ははは。そう言ってもらえると……何だか。すごく……嬉しい、な」 ラル「……おれ」 俺「うん? あぁ……わかったよ」 ラル「んっ……」 俺「んっ」 ねだるようにラルが瞼を閉じた。 言葉を使わずとも何を欲しているのか理解した俺は片手で彼女を抱き寄せ、形の良い唇に自分のそれを重ね合わせる。 ただ唇を重ねるだけだというのに、胸の中を温かく満たすこの一体感は何だろうか。 そんなことを胸の中に抱きつつ、唇を甘噛みするとラルの身体がぴくりと強張った。 やりすぎたかという思いが俺の頭の中に浮かんだが、すぐさまラルも唇を弱々しく噛み返してきた。 ゆっくりと互いを求め合うキスを続けること五分弱。 ラル「良いな……やっぱり」 俺「本当に、な」 俺と同時に拳一つ分の距離を隔てたラルが洩らす。 短い言葉は充足感で満ち溢れ、その声も心なしか弾んでいるように聞こえた。 ラル「おれ……今日はこのまま、ここで寝るか?」 ソファを指差し、悪戯めいた微笑みを口元に作る。 たしかに狭いソファに横になり、柔らかな彼女の肢体と密着して眠りに就くというのは思いのほか魅力的ではあるが、風邪を引いては今後の仕事に影響が出るのではないかいう理性が煩悩に勝った。 俺「寝るって……ここは寒いぞ? 部屋に戻ってベッドで寝たほうが良いんじゃないか?」 ラル「構わないさ。お前が温めてくれるなら」 首に手を回し身体を密着させたラルが返す。 最高の殺し文句に思わず首を縦に振りそうになるのを寸前のところで押さえ込んだ俺は、同じように彼女を更に強く抱きしめた。 胸元に押し付けられる彼女の豊かな双丘から心臓の鼓動が伝わってくる。 それにしても、こうして抱きしめるだけで口元がにやけてしまいそうになるのは何故だろう。 きっと幸せだからなのだと俺は納得する。グンドュラ・ラルと共に生きていける今にどうしようもないほどの幸せを感じているのだ。 俺「それでもだ。風邪を引いたら大変だ。それともあれか? また看病して欲しいのか?」 ラル「うっ。その話を持ち出すのは反則じゃないか?」 大人びた言葉にラルが一瞬、言葉を詰まらせた。 決まりが悪そうに視線を泳がせる姿に胸を突かれたような痛みを覚えながら俺が彼女の頭の上に顎を乗せる。 俺「それだけお前には健やかでいて欲しいんだよ。さっ! 部屋に戻るぞ」 ラル「ところで……足はいいのか?」 俺「あふん。やめろ」 立ち上がろうとした俺の足をラルが指先で突っつくと俺の身体が支柱を失った植物のように、床の上に倒れ伏した。 そんな姿がツボに入ったのか。 口元に浮かべた笑みを深くしたラルは執拗に俺の足を攻撃する。 ラル「ふふっ。ほらほら。どうした?」 嗜虐心に満ちた笑みを浮かべる彼女に俺は一瞬、皮製のボンテージ衣装が似合うのではないかと益体もないことを考えてしまった。 俺「やめっ! いま本当にまずいんだって!!」 ラル「そういう顔も出来るんだな。可愛いぞ?」 いつもの姉御肌に戻ったラルが隣に腰を降ろすなり寄りかかる。 俺「男に……可愛いは禁句なんだぞ」 顔色を曇らせて返す俺。 生憎と自分のそれは中性的でもなければ偉丈夫と称されるほどの顔でもない。 一体どこに可愛いなどという評価を受ける部分があるのだろうか。 ラル「そういう慌てた表情のことを言ったんだ……けど、悪かったな。カッコいい、で良いか?」 俺「言い直されてもなぁ……」 ラル「……カッコいいというのは本当だぞ?」 俺「本当か? 自分で言うのもなんだけど……顔の作りは平凡だぞ」 姉代わりである江藤敏子からはよりにもよって突然変異体とまで称され、笑われたのだ。 その日、ショックのあまり不貞寝するとなぜか夢の中に四匹の亀が出てきたのは彼女が放った言葉と何か関係していたのだろうか。 ラル「顔じゃない、中身だ。私が止めたのに戦場に出てきた、あのときのお前は……そのっ、あれだ」 俺「??」 ラル「カッコ……よかったぞ?」 最後のほうが疑問系になったのは措いておくとして。 恋人からの褒め言葉に、妙なこそばゆさを感じた俺は自然と口元が吊り上がらせた。 俺「え、あ……あははっ。何だか照れるな。おまえにそんなこと言われると……はははっ」 ラル「おれ」 俺「ん?」 ラル「部屋に……戻るか」 俺「そうだな」 戦場で勇ましく銃を握り締めているにも拘わらず柔らかなラルの手を握り、立ち上がる。 何だかんだ睦言を楽しんでいる間にすっかり夜は更けこんでいた。 早いところ床に就かなければ明日はきっと寝不足に苦しむに違いない。 ラル「当然、同じ布団だからな?」 俺「もちろん。最近は特に寒いからな」 寒い冬が終わって、暖かい春が来ても、暑い夏が過ぎ去り、涼しげな秋が訪れても。 彼女の温もりを感じながら寝入りたいものである。 ラル「抱きしめても……いいか?」 俺「俺もするぞ?」 冬の寒さだけはどうしても慣れないが、愛しい女性に抱きしめられながら同じ布団で眠りに就けることを考えると、冬もそう悪いものではないのかもしれない。 ラル「そ、そうか……うん。そうだな……」 俺「……それじゃ。行くか」 ラル「……あぁ」 そんなことを考えながら柔らかなラルの手を握り締め、俺は照明が落とされた談話室を後にするのだった。 おしまい 地の文追加してみました
https://w.atwiki.jp/oreqsw/pages/1542.html
目の前の男が笑みを作った。 そっと心を包み込んでくれるような笑顔。幾度も自分の心を安らげてきた微笑み。 そんな人好きのする微笑に自然と口元を緩めてしまったラルであったが、即座に我を取り戻す。 これからこの男に身を委ねるのだと思うと、胸の高鳴りが激しくなり呼吸すら上手く繰り返すことができない。 ラル「ほ、本当に……するのか?」 上擦った声で問う。 戦場において各隊員たちに指示を下す威厳のある明るい声音には憂慮の色が満ちるだけでなく、幾分か震えているようにも聞き取れる。 俺「あぁ。嫌ならやめておくけど」 期待と不安が入り混じる青い瞳の眼差しを受けた俺が自身の顎に手を添え、噛み砕くように何度か頷く。 人類第三位の撃墜数を誇るグレートエースといえどラルが歳相応の少女であることは俺自身も触れ合っていく中で知っていた。 憂慮に震えるラルを少しでも落ち着かせようと彼女の頬に手を添えると、緊張しているせいか、触れた彼女の頬は風邪にでも掛かったかと思わせるほどの熱を帯びていた。 俺「おい……本当に大丈夫か?」 あまりの高熱に思わず、そう訊ねてしまった。 ラル「……あぁ」 瞼を閉じたラルが頬に添えられた手を握る。 そうすることで僅かでも安らぎを得ようとするかのように、包み込んだ俺の手に頬を摺り寄せる。 俺「……で、どうする? 無理に勧めるつもりはないぞ?」 いくら軍人といっても生娘には変わりない。 初めての体験に不安の念を抱くのは詮無きことだろうと自分に言い聞かせながら、落ち着いた口調で瞑目するラルに声をかける。 俺とて無理に段階を進めるつもりはない。 こういった営みは、やはり一歩ずつ事を運んだ上で行うほうが互いに後腐れが残らないはずだ。 ラル「いや、というわけじゃないんだ。ただ……その、お前に見せるのは恥ずかしいんだ……」 俯き頬を桃色に染めるラルが、蚊が泣くような声で呟いた。 これから行われる行為では自らの恥所を曝け出さなければならない。 誰にも見せたことの無い場所を、それも愛おしい男に見せるということへの抵抗感を抱くラルが本音を吐露する。 不安はある。恐怖もある。 だが、それ以上の歓喜があるというのもまた事実。 自身が惚れた男に。 世界中の誰よりも大切な男に身を委ねることができる女としての喜びが、それら負の感情よりも勝っていた。 俺「気持ちは……分からなくはないけどな」 ラル「それに! 私は……してもらうのは初めて、なんだ」 やはり、という思いが俺の胸裏に生まれる。 同時に世界中の誰よりも大切な彼女の初めての相手になれたことへの喜びが込み上げ、自分を信じて身を任せてくれるラルからの信頼に胸の内が溶けていく感覚を覚えた。 それは痛くもあり、熱くもあり、そして砂糖菓子にも似た甘い感覚であった。 彼女への好意に気付くことが出来た時に抱いた情念と同質のものが新たに胸の中へと充溢していく。 俺「あぁ……それは確かに不安になるな。やっぱり……怖いなら無理しなくても良いんだぞ?」 ラル「大丈夫だ! ただ、な? 優しくしてもらえると……うれしい」 意を決し、瞼を開く。 硬質な決意の光が宝玉を思わせる双眸に宿るのを捉えた俺が頬に添えた手を彼女の背中に回して抱き寄せると彼女は無言のまま身を預けてきた。 ただ、見つめ合い。抱きしめるだけだというのに。 どうして彼女はこんなにも自分の心を掻き乱すのだろう。 どうして彼女はこんなにも愛おしく思えるのだろう。 俺「もちろん。なるべく痛くならないように気をつけるつもりだ」 ――もっとラルのことが知りたい―― ――もっとラルを見ていたい―― ――もっと、もっとラルを愛したい―― 底知れぬ欲求に全身が支配される感覚を俺はラルの背中を撫でることで紛らわせる。 このままでは本当に理性が保てなくなると悟っての行動であった。 ラル「じゃ、じゃあ。よろしく……たのむ」 俺「よし。おいで、グンドュラ」 ラル「……あ、あぁ」 手招きに小さく首肯したラルが俺の上に身を委ねた。 自室のベッドよりも。 以前ホテルに泊まった際に使用したベッドよりも硬いというのに言い知れぬ心地よさを感じることが出来たのは、やはり相手が俺だからなのだと改めて実感する。 俺「どうだ?」 ラル「あたたかい、な……それに。おちつく」 偽りの無い言葉。 愛する存在に身を任すことがこんなにも心地よいとは。 俺「そりゃよかった。じゃあ……入れるからな? 痛かったら、すぐに言うんだぞ?」 ラル「優しいんだな。お前は」 俺「男としては当然だと思うんだけどなぁ」 ラル「それを当然だと思えるから良いんだ。やっぱり……おまえを好きになって、よかったよ。いま、すごくそう思う」 獣欲に支配されることなく自分の身を大切にしてくれる俺の優しさに素直な感情を洩らしたラルが眠りに就くかのように瞼を閉じる。 男の手に全てを委ねるという意思表示でもあるが、依然表情からは強張ったものが窺える。 だとしても、自分を信じて身を委ねてくれた以上は信頼に応えなければならない。 恐怖を乗り越えて歩み寄ってきた彼女の勇気を無碍にしないために、自分もまた彼女を傷つけるかもしれないという恐怖を乗り越える必要があった。 俺「……ありがとう。それじゃ、力抜いて」 ラル「……こう、か?」 俺「そうそう、そんな感じだ。それじゃ、入れるぞ……痛かったらすぐに言うんだぞ」 ラル「あぁ……ふぁ……!?」 ゆっくりと内部へ侵入してくる異物の感触に、横たわるラルの全身が小さく波を打つ。 初めて味わう感覚に、その美貌が苦悶の色に塗り替えられ始めた。 胸の動機が激しくなる。 まるで取り出された心臓の鼓動を耳元で聞かせられているかのようだ。 俺「……痛かったか?」 ラル「いや。少し、気持ちよかっただけだ……続けてくれ」 俺「本当か?」 ラル「あぁ。本当だ」 返事を皮切りに、再び抽挿が開始される。 ゆっくりと、そして慈しむかのように彼女の内部を進んでいく。 初めの内は表情を強張らせていたラルではあったが、時が経過するに連れて端正な顔立ちはほぐれていき、桜色の唇からは熱を帯びる吐息が吐き出された。 ラル「んっ……ふぁっ……ぁ……」 俺「どうだ?」 ラル「わるく、ないっ。ふぁ!? そんな……ふかいところ、まで……!!」 会話の途中に、それまで浅い箇所に存在した異物が徐に深い部分にまで進行し始めた途端にラルの口から甲高い悲鳴が割って出た。 突然の感覚に身体を動かさなかったのは彼女がグレートエースと称されるウィッチからなのか。 あるいは愛しい男に全てを委ねるが故の態度なのか。 俺「そういうものだぞ?」 ラル「そう、なのか……んっ……んぁぁっ」 俺「お、おい。本当に大丈夫なんだろうな?」 徐々に艶を帯びていくラルの吐息に俺が問いかける。 ラル「ふふっ……おまえは心配性だなぁ」 俺「自分の女を心配しないやつがどこの世界にいるよ? これでも。結構、びくついているんだぞ?」 ラル「そうなのか?」 俺「当たり前だ。おまえに……痛い思いはしてほしくないからな」 愛しい女性に痛い思いを味わって欲しくない。 悲しい思いも、辛い思いもして欲しくない。 命の灯火が消える最後の刹那まで、幸せだったと笑い続けて欲しいのだ。 ラル「ぅぁ……」 真っ直ぐに自分を見下ろす俺の瞳に声音を震わせる。 飾り気のない率直な言葉に込められた自身に対する無限の愛情に、頬の上に広がっていた熱が耳たぶにまで広がっていくのを感じた。 愛されているという喜びがラルの全身をじんわりと温めていった。 俺「続けても?」 ラル「あぁ。もっと……してくれ」 俺「承知」 ラル「んっ……い、いたっ」 俺「悪い! 大丈夫か!?」 慌てた声が降り注ぎ、思わず笑みを零してしまった。 その狼狽ぶりから如何に自分が大切に思われていることを知ったラルは口元を押さえた手を俺の顎元に伸ばすと、そのままくすぐるように撫で始めた。 ラル「いや、もう平気だ」 俺「ごめんな……」 ラル「まったく……そんな顔をするやつがあるか」 俺「だけどよ……おまえに、痛い思いさせちまった」 痛い思いをしてほしくないといった傍からこの始末だ。 気落ちした様子でラルを見下ろす俺の頬に、それまで顎元をくすぐる繊手が這った。 ラル「良いんだ。頼んだのは私だ」 俺「……グンドュラ」 落ち込む子供を慰めるかのように、頬を撫でるラルの手を包み込む。 ラル「次からは……優しく、な?」 俺「あぁ。わかったよ」 慎重に彼女の内部への進入を再開する。 次こそは痛みを与えないよう細心の注意を払いながら。 ラル「ん……いぃ……」 俺「本当か?」 ラル「あぁ。すごく……気持ちいい。ひぃぁ……やんっ」 可愛らしい悲鳴が下から聞こえ、思わず動きを止めてしまいそうになる。 俺「あんまり動くな。また痛くなるぞ?」 ラル「で、でもっ! そんなに……中で動かれたらぁっ!」 俺「うわ……すごい。こんなにたくさん」 ラル「やだっ! やだやだ! 見るな! 言うなぁ!」 羞恥のあまり今にも泣き出してしまいそうな声をあげる。 俺「だって……こんなに」 ラル「やめろっ! 恥ずかしい!」 涙を浮かべた瞳を、瞼を閉じて覆い隠す彼女の姿に俺は心臓が引っこ抜かれるような感覚を覚えた。 普段の大人びた姿も魅力的だが。 こうして時折見せる歳相応の姿もまた可愛らしい。 俺「くくっ……いまのグンドュラ。いつも以上に可愛いぞ?」 ラル「うぅぅぅぅ」 俺「さてと……この辺りで良いかな」 やり過ぎると傷が残ってしまう。 今後のことを踏まえると、ここらが潮だろう。 ラル「……はぅ」 ロスマン「それで……お二人は何をしているんですか?」 それまで二人のやり取りを気まずげに見守っていたロスマンが指示棒の先端を指先で玩びながら、恐る恐る訊ねた。 心なしか頬は赤く染め上げられ、小柄な体躯を捩じらせる。 俺「見て分からないか? 耳かきだよ」 ラルの耳から、そっと引き抜いた道具を器用に回しながら俺が返す。 ロスマン「ですが、隊長の声が明らかにその……喘ぎ、声に聞こえ……」 俺「ほほぉ? エディータは一体何を想像したのかな?」 頬を染め、数珠繋ぎで言葉を洩らすロスマンの態度に何を感じ取ったのか。 口元を歪に吊り上げた俺が意地の悪い口調で問いかける。 ロスマン「なっ! 何も想像していません!」 ぷいっと顔を背ける姿に子供らしさを感じた俺が口元に笑みを作った。 俺「ははは! それじゃ、時間も時間だし。この辺りでお開きにするかな……で、どうだった?」 窓の外に視線を移すと硝子越しの景色には夜の帳が下りている。 残念ながらラルとの睦言を楽しむ余裕は残っていないようだ。 ラル「気持ちいいものだな……誰かにしてもらうのは」 俺の膝を枕代わりにしていたラルが起き上がる。 胸元に手を添え、どこか落ち着きの無い態度で視線を泳がせてぽつりと呟くように返した。 まるで情事を終えたかのように、艶やかに見える。 俺「もしかして、欧州やリベリオンの人は誰かに耳掃除をしてもらう習慣はないのか?」 ロスマン「全ての人が、とは言えませんが。少なくとも私の家や近所の人たちはそういったことは」 ラル「おまえは……今みたいに誰かにしてもらったことがあるのか?」 俺「俺? あるぞ? 智子に武子に綾香に圭子に敏ねぇに……って、あれ? グンドュラ?」 ラルのように顔を赤く染め上げ、耳かきを手にした指を振るわせる智子には危うく鼓膜をぶち破られそうになった。 武子は緊張のあまり奥まで届かずに、結果として寝る前に自分で掃除をした。 綾香は逆に豪快に突き進んできたため、痛い思いを何度か味わう羽目になった。 以外にも圭子と敏子の二人は器用に手を動かし、一度も痛みを感じることなく掃除が終わった。 その上、膝の感触が心地よく、そのまま寝入ってしまった自分が起きるまで正座を維持したまま膝を貸してくれた。 指を順番に折りながら彼女たちとの思い出を掘り起こす最中、不意に俯いたラルがゆっくりと肩を震わせる。 視線を落とせば両の拳は力強く握り締められており、何やら剣呑な空気が談話室に漂い始めているではないか。 ラル「ほぅ……そうかそうか」 瑞々しい唇から割って出た声を耳にした俺は本能的に身を退こうと試みる。 先ほどまで艶がかった声音は氷刃の如く、凍てついた鋭さを帯びていた。 しかし長時間の間、正座を続けていたために足が痺れて思うように動かすことが出来ない。 俺「あれ? 俺……もしかして地雷踏んだ?」 ロスマン「俺さん……あなたって人は」 視線を逸らせばロスマンがやれやれと言わんばかりに肩をすくめている。 彼女の仕草から、先ほどのラルからの問いかけへの返事が地雷だったことに気がつくも、時は既に遅かったようだ。 ラル「こ、来い! 今度は私がしてやる!!」 羞恥とは違った紅色で頬を染めたラルが俺の首根っこを掴む。 悔しさ。 それが今の彼女を突き動かす感情だった。 自分の知らない俺がいて、それを知る人間が片手の指の数だけいることがどうしても悔しかった。 この男は自分の恋人で。 この男を愛しているのは自分だというのに。 自分の初めてを奪っておきながら、この男は既に他の女性との経験を経ていることが悔しくて、悔しくて。 俺「いやっ! 俺これから寝るところなんですけどぉ!?」 ラル「うるさいっ! もう誰にも、お前の耳を掃除させたりはしないからな!」 だから、ラルは俺の言葉を一蹴した。 俺が愛する女も、俺を愛する女も自分なのだ。 それなのに彼の中には未だに他の女の記憶が残っている。 自分だけを見ろ――というのは恋焦がれる女性にとって究極の望みであるが、それを強いるほど自分は病み切っていない。 もちろん、そういった望みが露とも無いといえば嘘にはなる。 だとしても、もう少し自分に注目してもいいではないかと願うくらいは許されるはずだ。 ラル「(絶対に負けない……負けてたまるか)」 嫉妬の炎を瞳に滾らすラルの姿にロスマンが小さな笑みを零した。 あれほど頼もしいと思ったグレートエースを一介の少女に変えてしまうのだから、恋とは摩訶不思議なものである。 俺「ちょっと待ってくれ! ずっと正座してたから足が痺れ――ってうぉぁ!?」 ラル「ぅわ!?」 ロスマン「あら……まぁ」 ラルの手によって無理やりその場に立たされるも、正座によって足の裏が痺れてしまい思う具合に両脚へ力を込めることが出来ない俺は反射的にラルへと身を預ける。 しかし、彼女も突然のことに踏ん張りが利かず結果、二人揃ってその場に倒れこんでしまった。 俺「いてて……ん? なんだこりゃ?」 体勢を崩し、床の上に倒れたというのに痛みはまるで伝わってこない。 それどころか、温かくも柔らかな感触が自分の顔と手の平を包み込んでいる。 はて、これは一体何だろうかと手を動かすと柔らかで弾性に富んだそれに指が沈み込んだ。 すると持ち前の弾性によって指は押し返され、柔らかな物体はまた本来の形状を取り戻した。 ラル「……っく」 俺「あ……え、あ……」 ロスマン「お邪魔しました! そしてご馳走様でしたぁ!!」 両手で顔を覆いロスマンが勢い良く部屋を飛び出した。 バタバタと廊下を駆けていく足音が徐々に小さくなっていく。 俺「え、あ……はっ!? 悪い!!」 顔を上げると視線の先には顔を赤く染め上げ、こちらを見つめるラルの艶かしい表情。 そこで俺は自分が彼女の胸に顔を埋め、挙句の果てにはその柔らかさまで堪能してしまったことに気がつき、慌てて起き上がった。 ラル「……」 俺「えっと……悪い」 ラル「その……別に、嫌じゃ……なかったぞ」 ぽつりとラルが呟いた。 それこそ、誰もいない談話室だからこそ聞き取れたほどの大きさで。 俺「……え?」 ラル「相手が……その、お前だからな」 俺「グンドュラ……」 ラル「お前じゃなかったら……胸を触らせたり、耳掃除を任せたりはしない。全部……おまえだから、俺だから……委ねられるんだ」 体勢を整え、その場に座り、身を捩らせながら言葉を紡いでいく。 自分で言っておいて恥ずかしいと思える台詞をよくもここまで口に出来るとはと思いながらラルは真っ直ぐに俺へと視線を注いだ。 たとえ大した切欠でなかったとしても。 この想いを捻じ曲げるつもりは無い。 たとえ誰から何を言われようとも。 この幸せを捨てるつもりも無い。 俺「は、ははは。そう言ってもらえると……何だか。すごく……嬉しい、な」 ラル「……おれ」 俺「うん? あぁ……わかったよ」 ラル「んっ……」 俺「んっ」 ねだるようにラルが瞼を閉じた。 言葉を使わずとも何を欲しているのか理解した俺は片手で彼女を抱き寄せ、形の良い唇に自分のそれを重ね合わせる。 ただ唇を重ねるだけだというのに、胸の中を温かく満たすこの一体感は何だろうか。 そんなことを胸の中に抱きつつ、唇を甘噛みするとラルの身体がぴくりと強張った。 やりすぎたかという思いが俺の頭の中に浮かんだが、すぐさまラルも唇を弱々しく噛み返してきた。 ゆっくりと互いを求め合うキスを続けること五分弱。 ラル「良いな……やっぱり」 俺「本当に、な」 俺と同時に拳一つ分の距離を隔てたラルが洩らす。 短い言葉は充足感で満ち溢れ、その声も心なしか弾んでいるように聞こえた。 ラル「おれ……今日はこのまま、ここで寝るか?」 ソファを指差し、悪戯めいた微笑みを口元に作る。 たしかに狭いソファに横になり、柔らかな彼女の肢体と密着して眠りに就くというのは思いのほか魅力的ではあるが、風邪を引いては今後の仕事に影響が出るのではないかいう理性が煩悩に勝った。 俺「寝るって……ここは寒いぞ? 部屋に戻ってベッドで寝たほうが良いんじゃないか?」 ラル「構わないさ。お前が温めてくれるなら」 首に手を回し身体を密着させたラルが返す。 最高の殺し文句に思わず首を縦に振りそうになるのを寸前のところで押さえ込んだ俺は、同じように彼女を更に強く抱きしめた。 胸元に押し付けられる彼女の豊かな双丘から心臓の鼓動が伝わってくる。 それにしても、こうして抱きしめるだけで口元がにやけてしまいそうになるのは何故だろう。 きっと幸せだからなのだと俺は納得する。 グンドュラ・ラルと共に生きていける今にどうしようもないほどの幸せを感じているのだ。 俺「それでもだ。風邪を引いたら大変だ。それともあれか? また看病して欲しいのか?」 ラル「うっ。その話を持ち出すのは反則じゃないか?」 大人びた言葉にラルが一瞬、言葉を詰まらせた。 決まりが悪そうに視線を泳がせる姿に胸を突かれたような痛みを覚えながら俺が彼女の頭の上に顎を乗せる。 俺「それだけお前には健やかでいて欲しいんだよ。さっ! 部屋に戻るぞ」 ラル「ところで……足はいいのか?」 俺「あふん。やめろ」 立ち上がろうとした俺の足をラルが指先で突っつくと俺の身体が支柱を失った植物のように、床の上に倒れ伏した。 そんな姿がツボに入ったのか。 口元に浮かべた笑みを深くしたラルは執拗に俺の足を攻撃する。 ラル「ふふっ。ほらほら。どうした?」 嗜虐心に満ちた笑みを浮かべる彼女に俺は一瞬、皮製のボンテージ衣装が似合うのではないかと益体もないことを考えてしまった。 俺「やめっ! いま本当にまずいんだって!!」 ラル「そういう顔も出来るんだな。可愛いぞ?」 いつもの姉御肌に戻ったラルが隣に腰を降ろすなり寄りかかる。 俺「男に……可愛いは禁句なんだぞ」 顔色を曇らせて返す俺。 生憎と自分のそれは中性的でもなければ偉丈夫と称されるほどの顔でもない。 一体どこに可愛いなどという評価を受ける部分があるのだろうか。 ラル「そういう慌てた表情のことを言ったんだ……けど、悪かったな。カッコいい、で良いか?」 俺「言い直されてもなぁ……」 ラル「……カッコいいというのは本当だぞ?」 俺「本当か? 自分で言うのもなんだけど……顔の作りは平凡だぞ」 姉代わりである江藤敏子からはよりにもよって突然変異体とまで称され、笑われたのだ。 その日、ショックのあまり不貞寝するとなぜか夢の中に四匹の亀が出てきたのは彼女が放った言葉と何か関係していたのだろうか。 ラル「顔じゃない、中身だ。私が止めたのに戦場に出てきた、あのときのお前は……そのっ、あれだ」 俺「??」 ラル「カッコ……よかったぞ?」 最後のほうが疑問系になったのは措いておくとして。 恋人からの褒め言葉に、妙なこそばゆさを感じた俺は自然と口元が吊り上がらせた。 俺「え、あ……あははっ。何だか照れるな。おまえにそんなこと言われると……はははっ」 ラル「おれ」 俺「ん?」 ラル「部屋に……戻るか」 俺「そうだな」 戦場で勇ましく銃を握り締めているにも拘わらず柔らかなラルの手を握り、立ち上がる。 何だかんだ睦言を楽しんでいる間にすっかり夜は更けこんでいた。 早いところ床に就かなければ明日はきっと寝不足に苦しむに違いない。 ラル「当然、同じ布団だからな?」 俺「もちろん。最近は特に寒いからな」 寒い冬が終わって、暖かい春が来ても、暑い夏が過ぎ去り、涼しげな秋が訪れても。 彼女の温もりを感じながら寝入りたいものである。 ラル「抱きしめても……いいか?」 俺「俺もするぞ?」 冬の寒さだけはどうしても慣れないが、愛しい女性に抱きしめられながら同じ布団で眠りに就けることを考えると、冬もそう悪いものではないのかもしれない。 ラル「そ、そうか……うん。そうだな……」 俺「……それじゃ。行くか」 ラル「……あぁ」 そんなことを考えながら柔らかなラルの手を握り締め、俺は照明が落とされた談話室を後にするのだった。 おしまい 地の文追加してみました
https://w.atwiki.jp/hgg01/pages/41.html
宅外派遣規約 「宅外派遣」とは隊が公式に役務提供するイベント参加形態のことを指します。 「宅外派遣部隊」とは、隊員規則に同意し、自宅警備隊のコスプレをして外部に出動することを隊に承認された隊員と派遣指揮官で構成された部隊のことを指します。 宅外派遣は、隊員に対して交通費、イベント参加費、必要とされる装備、その他の費用および機器を提供するものではありません。 隊員が18歳未満の場合、保護者の承諾を得て参加となります。 2015年度以前入隊の隊員には等しく宅外派遣資格が与えられますが、その場合は隊員規則に同意したものとみなされ、宅外派遣参加日より3ヶ月以内に再登録を行なわなければなりません。 宅外派遣中の傷病やその他の事故などがあった場合、隊は一切の責任を負いません。また隊員が他の参加者などに怪我を負わせた場合も、当事者間で解決することとなります。 以下に記す規約に変更が生じた場合、隊員はそれに従うこと。 宅外派遣に際して、隊員に対し次の各号の行為を行うことを禁止します。 1. 法令または本規約、イベント内規則、その他本規約等に違反すること 2. 隊の定めた派遣指揮官の掌握下に入らず、個人的な活動に終始すること 3. 隊、およびその他の第三者の権利、利益、名誉等を損ねること 4. 犯罪または犯罪に結びつく行為や、青少年の心身に悪影響を及ぼす恐れがある行為、その他公序良俗に反する行為を行うこと 5. 他の利用者その他の第三者に迷惑となる行為や不快感を抱かせる行為を行うこと 6. 隊の定めた基本装備(別規程に基く)より大幅な逸脱をすること。 7. 体調の管理、およびそれに必要な物資の管理を他者に委ねること 8. 隊員自身の体調不良、及びその恐れがある時に休憩もしくは中断の措置をとらないこと 9.第三者の知的財産権、肖像権、プライバシーの権利、その他の権利又は利益を侵害する行為をこと 10.現場指揮官を含む本部要員に成りすまし、不正に隊員を指揮する行為 11.宅外派遣部隊の運営を妨害しようとする行為 12.その他隊の定めた派遣指揮官が不適切と判断すること 派遣指揮官は、隊員が宅外派遣時の行為が前項のいずれかに該当し、又は該当するおそれがあると宅外派遣指揮官が判断した場合には、隊員に事前に通知することなく、当該行為の全部又は一部を停止させ、当該違反行為を排除するあらゆる措置を講じることができるものとします。 基本装備 フリッツヘルメット バラクラバ ゴーグル 黒色上衣・ズボン タクティカルベスト エルボーパッド ニーパッド タクティカルグローブ ブーツ 以上の黒色装備を揃えていない隊員の宅外派遣は認められませんが、 隊の判断により自宅警備部隊などから宅外派遣支援要員が分遣されることがあり、 その場合は作戦に適切な装備が別途指示されます。 なお、宅外派遣には様々な装備が許可される場合があり、場合によっては装備を持たぬ隊員の作戦参加は拒否されることもあります。 個性を出すためのアイテム及び装備(バッジ、ワッペン、ぬいぐるみ、フィギュア、小道具など)には黒以外の色を認めますが、 規模や目的によっては、本部及び本部より委任された宅外派遣指揮官よりの通達で制限されることがあります。 以下は基本装備に追加される際の装備呼称であり、のみ、推奨、必須、禁止を組み合わせて指示されます。 またこれらは一例であり、イベントの趣旨や企画の主催者の指示等によって部分的な変更が生じることもあります。 装備の材質、長さなどは各イベントの規定に従うこと。 N装備 ネタ武器を装備。 P装備 リアリティのある拳銃を装備。 A装備 全ての装備。 B装備 リアリティのある銃器を装備 C装備 リアリティのある刀剣を装備 例 ●撮影会 A装備推奨、P装備必須。 ●スタッフ参加イベント N装備のみ ●即売会 基本装備のみ ●自由参加イベント B装備推奨、C装備禁止 宅外派遣先について 各方面隊長及び、各県支部隊長は宅外派遣作戦を立案する場合において各派遣先の規約を確認する事。 その際に『職業上権力を有する公務員、警備関係などの衣装は禁止・制限致します』などといった文面がある場合については初回参加時のみ、事前に派遣先イベントの運営に確認を行う事。
https://w.atwiki.jp/nerun/pages/139.html
https //twitter.com/metensa096/status/896370857823551488 特別編架空ねるん枠第一話「夢」 次の話 前の話
https://w.atwiki.jp/nerun/pages/192.html
https //twitter.com/metensa096/status/1264179306600660992 RAGE当選で今度こそ自分の出番かと思いきや雀魂にねるんをとられたシャルロッテ #odaibako_metensa096 https //odaibako.net/detail/request/1d275e711a884f25b2cfa73b4d87e75e?card 手抜きです 次の話 前の話
https://w.atwiki.jp/siika/pages/181.html
▼T13政策 詩歌藩国ではT13の新たな政策として、以下の三つを定める 黒曜子およびそのコア技術の流入規制 主要施設警備の強化と避難訓練の実施 核兵器の禁止 ■黒曜子およびそのコア技術の流入規制 共和国で発生したテロ事件に使われた事を考慮し、黒曜子およびそのコア技術の流入を規制する。 これと連動して宰相府藩国で作成された無人機とそのコア技術の流入も規制する。 これらの技術は悪用された場合に被害が大きいだけでなく、正規運用についての研究・議論もまだ乏しい。 よって、開発国または帝國・TLIO等のしかるべき方針が決定するまでの間は規制を実施するものである。 規制は以下のように行う。 環状線、駅での検査‥ 従来のチェックの延長としてコア技術およびその研究者の入国を規制する 上記に付随して危険物持込の制限強化‥ 重火器以上の破壊物持込規制に関して、監視を強化する。 国内での運用規制‥ コア技術を使用した機体の運用を当面規制する。 国内での情報規制‥ コア技術を作成・運用する情報の流布を規制する。 規制に反して持ち込まれた黒曜子および無人機は機能を凍結し、政府がこれを管理する。 規制に反してコア技術を作成・運用したもの、情報の流布を行ったものについては警告を行い、規制に従わないものをこれを罰する。 以下は例外とする。 自らの意思を持ち、入国を希望するものはその意思を確認し、入国審査を行う。 既に他国で認定された機械知性などは自国で本人照明を発行してもらい、照合できれば入国を許可する。 上記入国許可されたものについては政府から入国許可証を発行する。 入国許可証は滞在中有効であり、国外へ出る場合には返還する義務があるものとする。 上記入国許可に当たっては危険物取り締まり規制、核兵器禁止条項についても考慮すること。 開発国または帝國・TLIO等と政府の合意があった場合は規制を解除する。 ■主要施設警備の強化と避難訓練の実施 詩歌藩国は宰相府より発令された施政方針に従い、防衛戦力を派遣する。 それに伴い藩国国境および主要施設の警備を強化し、避難訓練を実施する。 実施に当たっては国内滞在ACE及びISSにその権限を委ねるものとする。 警備を強化するのは以下の地点・施設である。 国内防衛と不審人物発見に努めること。 ゲート及び環状線連結駅施設 倉庫や工場など、国内生産施設 神殿、病院など人の集まる施設 避難訓練の実施要綱は以下の通りとする テロ事件、軍事的侵攻に備えて避難施設、避難経路を確認し被害を最小限に抑える事を目的とする。 定期的に訓練を実施する事で突然の事態にも反射的に行動出来るように務める。 避難施設として指定するのは神殿、消防署、サファイアラグーン等。 病院や交番はその機能を充分に発揮できるよう配慮する。 主要施設の警備強化はT13の間有効とする。 避難訓練はT14以降も定期的に実施するが、災害避難・救命講習を主目的に変更する。 ■核兵器の禁止 共和国で発生したテロ事件で放射能の被害が確認された。 既に国際的に禁止の方向で進んでいるが、改めて核兵器の禁止をここに確認する。 核兵器の禁止とは以下の三条項である。 この三条項を国内では徹底する。 核兵器の所持禁止 核兵器の使用禁止 核兵器の持ち込み禁止 また、核兵器の作成材料となる放射性廃棄物の所持・持込についても原則禁止とし、特別な場合を除いてこれを許可しない。 放射性物質を動力とする船舶・車両等は充分な放射能対策が行われた上であればこの滞在を許可する場合もあるが、藩国はこれらを所持せず、一定期間を超える滞在も許可されない。 またなるべくなら代替機関に換装する事を推奨とする。 黒曜子およびそのコア技術の流入規制にあたっては該当機体が放射性物質を動力源としていたとの報告もあり、環状線駅施設等での検査を強化すること。