約 198,073 件
https://w.atwiki.jp/tainakasatoshi/pages/19.html
律「ごめんくださーい」 澪「律、どうしたの?聡くんも」 律「学園祭の時の写真できたからもってきたんだ」 澪「そーなんだ、あがってきなよ 律「あたしたちこれから映画行くんだ。写真渡しに来ただけだから」 澪「そっか…」 律「それに聡が澪に会いたい澪に会いたいってうるさくてさ」 聡「ちょっとねーちゃんそれ言うなって言っただろ!!」 律「照れるな照れるなwじゃあ澪、また学校でなー」 澪「お、おう…(聡くん…)」 律「聡ぃ、お前澪のこと好きなのかー?」 聡「ちっ、違うよ!ただ、ちょっと・・・きれいだなと思ってるだけで・・・」 律「ほほ~。何だよ~お前にはこんなにきれいなお姉様がいるじゃないか~」 聡「何言ってんだよ。わ、抱きつくなよ、苦しいじゃんか」 律「照れちゃって、聡は可愛いな~」 聡「何だよ、人前で恥ずかしいからやめろよ~」 律「まだまだ聡は誰にも渡さないぞ~」 律「澪~お願いがあるんだけど…」 澪「なんだ?お願いって」 律「聡とデートしてやってくれないか!?」 澪「デ、デート!?しかもなんで聡くんと!?」 律「いやぁどうしてもって頼まれちゃってさぁ(ホントはゲームに負けたせいなんだけど…)」 澪「でもあたし男の人とデートしたことなんてないし…」 律「だよなぁ、二人っきりでデートなんて澪には無理だよな。ごめんな。聡には無理だって言っておくよ」 澪「…いいよ…」 律「マジで!?」 澪「聡くんなら昔から知ってるし、断る理由もないから…」 律「サンキュー!聡も喜ぶよ!あいつ澪のこと好きみたいだからよろしくな~」 澪「何いってんだよ律!」
https://w.atwiki.jp/fushimi_eroparo/pages/284.html
http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1289713269/382-388 「あにパン! あにパン以外にありえないでしょ!」 「私はおにパンの方がピッタリだと思うんだけどなぁ……」 「私はにぃパンを推奨したしますわ」 桐乃とあやせと沙織の三人はリビングでなにやら盛り上がっている。 まさかあやせの居る前でオタク談義はしないだろうから 多分ファッションとか、そういう話なんだろう。俺の知らない単語も出てきてるし。 こうしてみると、沙織も桐乃やあやせとそう変わらない、俺からみりゃ年下の女の子なんだなーって思ったり。 なんつーか、こうしてあいつらが楽しそうに喋っているのを見守るだけで、俺満足? この気持ち、まさしく兄だ! 「……なに厭らしい目でいこっち見てんのよ、変態」 OK、前言撤回。一瞬足りともコイツを庇護下に置いた俺がバカだった。 「お前らが楽しそうで何よりっつー俺の兄心になんてこといいやがるんだ、お前は」 紅茶をテーブルに運び、全員に渡す。 桐乃は砂糖1個、あやせはミルク、沙織は砂糖ミルク共に無しっと。 この気遣いもまさに兄心だね。決して小間使いに堕ちてるわけじゃないからな。 「京介お兄様は兄の純粋種ですものね」 おお、沙織はよく分かってるじゃないか!! 「変態な部分を除けば、お兄さんは理想のお兄さんかも知れませんね。そんなお兄さん、お兄さんじゃないですけど」 喜んで良いのか泣いて良いのかわからんぞ、あやせ…… 「あんたがベストオブ兄貴?! 寝言は寝て家っての! ウザッ。よくそんな事言えたわね。 あんた、エロゲから何にも学ばなかったの? あの妹の為に生き、妹を心から愛し、妹の為に闘う兄貴と、あんたのドコが一緒?」 二次元と三次元を一緒にするんじゃねぇ! つーか、俺がいつベストオブ兄貴を自称したよ!? そんな賞の受賞無理だかんね?! 俺は世界最速でもなけりゃ、天を突くドリルも持ってねーし、パーフェクトもハーモニーも捨ててな いからね? 「たっくよぉ……兄貴なんてやってられねぇよな。ロックが羨ましいぜ。弟で、姉ちゃんがいてな。俺には一生味わえない感覚だ」 「あら? では京介お兄様は今日一日、私たちの弟というのは如何でしょうか?」 ……は? いや、沙織、何言ってるの? 弟がイイなんてのはちょっとした冗談だっての。 「どうせなら私と結婚いたしますか? そうすればお姉様が京介さんにはできますわよ」 「は、はぁ!? ちょ、ちょっと何言っちゃってんの沙織! じょ、冗談でもコイツと結婚とか、アンタが可哀想すぎるって!」 「そ、そうですよ! お兄さんは変態なんですから、お姉さんの身だって危険ですよ!!」 「お前ら非道くね?」 しかし、沙織の提案で、結局俺は今日一日こいつらの妹をすることになったのであった。マル。 「……っていっても、どうすりゃいいんだ? 取り敢えずアイツらをお姉ちゃんとでも呼べばいいんだろうが」 と俺の前をあやせが横切っていった。 ……へ、いいぜ、やってやろうじゃねえか! 思い出してみれば、俺はこういう状況程燃える男だったじゃねぇか! 相手があやせとなれば、さらに萌えるぜ! 「あやせお姉ちゃん、お出かけの準備できた?」 「なっ…なっ……何を言ってるんですか! 気持ち悪いです、お兄さん!」 「いや、ホラ、俺、弟……」 マジレスされたので、俺はかなり困った。が、あやせも思い出したらしく 「そ、そうでしたね、お兄さんは今弟なんでした」 「あやせお姉ちゃん、お兄さんじゃなくて京介って呼んで?」 調子に乗ってお願いのポーズもしてみる。いいぞ、なんかテンション上がってきた!あやせたんヒャッホゥ! 「きょ、京介…さん……」 「お姉ちゃん、どうしてさん付けなの? 俺達姉弟でしょ?」 「きょ、きょ、きょ、京介!!」 「お姉ちゃん、顔真っ赤だよ? 風邪引いちゃった?」 コツン、と額を合わせて温度を測ってみる。姉弟ごっこをしているとはいえ、俺の方が背が高いのはどうしようもない。 「ひゃうっ! ふ、不潔です! 触らないでください!!」 「お、俺、あやせお姉ちゃんの心配をしただけなのに…ッ!」 「ぁぅ…ぁぅ……ご、ごめんない。痛かった? お姉さんがナデナデしてあげますね」 おおう、なんということでしょう! 普段なら手錠とか通報とかに成りかねない、あやせタッチが弟ならし放題どころか あやせから俺に触れてくるとは!? ビバ弟!! もう俺、兄貴に戻らなくてもいい!! ぽた…ぽた…… 「って、あやせ! 血! 血! 鼻血!!」 「は!? ……あ…っ…あ…」 目の焦点が合ってないあやせに、危機感を覚え、俺はもう弟では居られなくなった。 慌ててあやせの背中をさすりながら、ティッシュを探して鼻に詰めてやる。 「…っ……こ、これは……お兄さんが弟で可愛かったから…… というかお兄さんをナデナデしててたらボーッとしてきて……」 何かブツブツとうわごとを繰り返すあやせは、ハタと俺を見上げて、状況を確認しているようだった。 「よ、よう、大丈夫か?」 「……な、なに触ってるんですか」 「へ?」 と、俺はあやせの背中に回した手に気づき、半歩飛び下がる。 「違っ…これは純粋にお前の事を心配して……」 「死ねエエエェェエエェェエエェェ!!!」 「痛ってぇ……これがアレか? 理不尽な姉に振り回される弟の哀愁ってやつなのか?」 ……妹・桐乃に振り回されている兄・俺と大して変わらない構図な気がするのは気のせいか? 「あら京介、どうかしまして?」 「あ、沙織」 「京介、お姉さんを呼び捨てにしたらいけませんよ?」 口を「ω」にする沙織。ははは、コヤツめ、既に姉弟コスプレに入っておるな。 「ああ、実はさ、あやせお姉ちゃんにドつかれてさ」 「あらあら、あやせちゃんは乱暴ですわねぇ。痛いの痛いの飛んでいけー」 「沙織姉ちゃん、ガキじゃないんだから、そんな事されたって痛いまんまだって」 「昔はこれで京介も泣きやんでいましたのに……京介もいつの間にか大人になったのですわね」 「いや、俺今泣いてねーし」 つーか、「昔は」って……いや、設定的には正しいのか? さすがは沙織というべきか、細部までつくりこんでやがるな。 ふ……そうでなくてはな。これは俺の持論だが、闘いはこうやって、ある程度実力が近くなくては面白くない。ブルアァァ。 「沙織姉ちゃんさ、別に俺は大人じゃねーよ。っていうか、大人になんかなりたくない。 大人になったら、沙織姉ちゃんの弟じゃ居られなくなるだろ。俺、ずっと姉ちゃんの弟がいい」 お、これは結構いい感じのセリフが出てきたな。俺って意外と芝居のセンスがあんのか? 「私が大人になって、京介が大人になっても、私達はずっと姉弟ですわ」 「ホントか? ……ならさ、やっぱ昔みたいにしてくれよ」 「昔みたいに?」 「痛いの痛いのとんでけーじゃなくてさ、もう一つあったろ? 忘れちまったのか?」 「まさか、私が京介との思い出を忘れるわけがございませんわ」 「じゃあ、その……昔みたいにギュッとしてくれるよな?」 「ええ勿論、昔みたいにギュッと……ええ!?」 おやおや、沙織さん、地がでてるぜ、くっくっく…… 「俺、沙織姉ちゃんの胸に抱かれるとさ、すげー安心するんだよな」 「そ、そうでしたの……?」 「姉ちゃん、覚えてないのか……やっぱ、俺を置いて大人になっちまったんだな……」 「京介! お、お姉ちゃんは絶対に京介を置いていったりしません!」 ガバッ!と擬音にするならそんな感じで、沙織は俺に両手を開いて突撃してきた。 ハムッ キターーーーーーーー 沙織の柔らかい二つのおっぱいに俺は顔を埋める形になった。 おお、これ超ヤベェ!? こんな桃源郷が世界に存在していたとは…… 神は人に試練を与えたもうた。それを乗り越えし者にのみ、この祝福を授けたのだ。つまり弟万歳!! ずるいぜ、弟ってずるいぜ。兄貴が妹の胸に顔を埋めたら変態だが、弟なら姉貴がおっぱいさせてくれるってのかぁ!? なんか左右から叩かれてるし。おっぱいで俺叩かれてるし。なんつーこった! 叩かれて喜ぶとは俺はMだったのか! だがそれがいい。これがMだというなら、それは無限大のMだ。つまりおっぱいは宇宙だって事なんだ! 「つーか、もう止め……っ……沙織……苦し……」 オッパイロックされたまま、身体を両手でガッチリ掴まれて、左右に振り回されている俺。 沙織のアトミックシザースは俺を離す気配もなく、月の繭に俺は埋葬されかけていた。 いかん、もう息が……俺の命が……弟の命が吸われていきます! ああ、光が広がっていく……花火かなぁ? 違うな、花火はもっとばぁーって広がるもんなぁ…… し、死ぬかと思ったぜ……ふー…… だが、まだ俺は弟をやりとげていない! ここまできたんだから、桐乃のヤツもお姉ちゃんって呼んでやるぜ。 あいつ、妹萌えだからな。案外、弟もいけるんじゃねーの? くっくっく、最初はエロゲーの妹のように従順でお姉ちゃん大好きな弟を演じてやるが 取り入った後はいつもの貴様のように、ワガママで高慢で姉貴を振り回す弟になってやるのだーーー!! コンコン 「姉貴ーいるー?」 「は? チッ……そうか、弟か。入れば?」 おい、なんかいつもと変わらなくねーか? つーか俺も「姉貴」はないだろ、「姉貴」は。これじゃあ従順で可愛い弟には遠いだろ! 「よ、よう姉…」 「頭が高い。アンタ、姉貴を見下ろしていいと思ってんの?」 「お前は殿様か!!」 「っていうか何? 姉貴の部屋にやってくるのに手土産の一つもないわけ? 使えない弟ねぇ。お菓子ぐらい持ってきなさいよ」 「まてやコラ! なんつー横暴さだ!」 「はあ? はっ! 大方、沙織やあやせに甘やかされてきて調子乗ってるんでしょうけどね、いい? これはあたしが姉貴だからしてや ってんのよ」 はあ? 「甘やかしてばかりで、弟がダメ人間になったら困るじゃん? だからあたしだけは弟をこき使って世の中の厳しさを教えてやってんの 」 「な、なるほど……」 「わかったなら、桐乃おねーさんの優しさに感謝しなさい? ホラ、足舐める」 「へいへい、分かりまし……って、アホかーーー!! 騙されねーぞ、俺は! よしんば騙されたとしても、姉貴の足を舐める弟がどこ にいる!!」 「余所は余所、ウチはウチでしょ。余所の家がどうか知らないけど、ウチでは弟は姉の足を舐めるの」 「舐めねーよ! そんな家庭だったら、俺家出するね!! 盗んだバイクで走り出すね!!」 ベットに座る桐乃に対し、向かい合うように椅子に座る俺。 「はあぁ……アレか? やっぱ姉貴呼びが悪かったのか」 「何言ってんのよ?」 「だから、姉貴じゃお前萌えないんだろってこと。桐乃お姉ちゃん!とか、桐乃ねえたま!とか、そう呼べば良かったんだろってさ」 「キモっ……」 「お前がいつもエロゲーの妹達に呼ばせてることだよ!!?」 「それなら別に、姉貴呼びの妹もいるし。あたし全然萌えられるしぃ」 そうだった、こいつは妹に関してはもはやプロレベルだったのだ。 「つまりあれか、弟がダメだと」 「そりゃそうじゃん? 妹と弟の間には越えられない壁があるのよ。堅さでいえばガンジョーダXぐらい?」 表宇宙なら最強の堅さだな。裏宇宙ならザルだけど。 「それに、アンタの顔と声で弟とか、鳥肌が立つっての」 冷静に考えてみりゃそれはそうだが、その鳥肌の立つような行為を既に2回もしてきた俺って一体…… くそっ! また後先考えずに突っ込む俺の悪い癖かぁぁ!? なんなんだこの病気! 厨二病か? 疼くのか? 静まれ、お調子者の血 !! 「ま、妹抜きにしたって、やっぱ弟には全然萌えない。あやせや沙織にちょっかいだすアンタみてたけど、萌えられなかったし」 見られてたーーー!? もういい、もう殺してくれ……デス・弟…… 「変態……」 「ボソっというなー!」 「やっぱさ……兄妹がベストだよね」 「ん……さぁな。俺他に知らねーからわかんね」 コイツのエロゲーやってても、兄妹最っ高!ってなったことはないしな。 「む……ちょっと、あんたこっち来なさいよ」 「あんだよ……」 もう俺は弟じゃなく、いつもの兄として、桐乃の命令を聞いていた。 「……ナデナデ」 「……は?」 桐乃が俺の頭に手を伸ばして、ナデナデをしていた。 ちなみに結構距離があることと、俺の方が座高…背が高いこともあって、桐乃はちょっと大変そうだ。 「お前、何して……うわっぷ!?」 「うっさい! だまれ! シスコン変態バカ兄貴!!」 なんか柔らかいのが当たってるんですが……沙織ほどデカくないが、これはこれで…… 「って、うあああぁああぁあ!?!!」 俺は桐乃の胸から慌てて飛び退いた。 「い、い、いきなりなんばするっとねーー!!」 「アンタ千葉人でしょーが!!」 「何考えてんだよ、お前は!!」 「だ、だから、同じことやったんでしょ!」 はあ!? 「お、弟と姉でやれることなら、べ、べつに兄と妹でもできるってこと! わかったでしょ!! それに、姉弟でやるより、兄妹でした方が良かったでしょ? そうでしょ!!?」 は、はぁ……? つ、つまりコイツは、姉弟より兄妹が優れていると証明したくて、今日の俺をトレースしたってことか? なんつー……筋金入りの妹萌えだ…… 「どうなの! 答える!」 「あ? あー…まぁ、そうかもな」 「そう、ってどういうことよ?」 「それは、つまりだな……ああもう! そうだよ、弟としてナデナデされたりギュッとされるより 兄貴としてナデナデされたりギュッとされた方が良かったよ! ああ良かったね! これで満足か!!」 「へ、へぇー……やっぱアンタも筋金入りのシスコンだよねぇ……キモッ」 ぐっ……また勢いで㌧でもないこと言っちまった気がするぜ。 腹立つなぁ、ニヤニヤ笑いやがって!! 「ほら、アンタもさっさと準備しなさい!」 「は?」 「なに惚けてんの? 妹に相手してもらえて天国行ってた? 超きもっ! これから観光でしょうが。それでアンタは荷物持ち。わかってんの?」 そういやそうだった。 はあ、荷物持ちねぇ……しゃあねぇな、それが俺の立場ってか。 桐乃がこっち見て八重歯を覗かせた。 「さ、はやく行こっ あ に き !」 「……おう」 結局、俺はどこまでいっても兄貴なんだって、まあそれだけ気づいたことでよしとするか。 俺は桐乃の後を追った。 沙織やあやせも俺達を待っているようだ。 今日も一日、兄貴として頑張りますか。 おしまい
https://w.atwiki.jp/roborowa/pages/256.html
兄弟/姉弟/家族 ◆2Y1mqYSsQ. 「X……パンチ……」 仮面ライダーXの拳を、身体で受け止めながらもメカ沢の瞳は死んでいなかった。 一分、一秒でも時間を稼ぐ。こいつをドラスのもとには向かわせない。 メカ沢の燃える闘志が、ひたすら仮面ライダーXとの『喧嘩』を成立させていた。 メカ沢はそのまま仮面ライダーXの腕を掴み、力に任せたままブン投げる。 軽やかに着地する仮面ライダーXを前に、メカ沢がローリングソバットを打ち放つ。 受け止められるが、メカ沢の予想の範囲。そのまま強固な頭突きで脳天を強打する。 「……はあ、はあ。てめえもロボや俺たちの技が効いているみたいだな」 「…………れ……」 「聞こえねえよ!!」 仮面ライダーXの拳が再び唸る。メカ沢は数発受けながらも、瞳はただまっすぐ前を向いていた。 僅かに、仮面ライダーXに隙ができる。メカ沢は頬に拳を叩き込んだ。 拳が割れるが、知ったことじゃない。 「おめえが殺そうとしたドラスはな、親に捨てられたかわいそうな子供なんだぞ!」 「……く…………れ……」 メカ沢は怒りに任せるままに、身体が壊れるのも構わず、仮面ライダーXを殴り続ける。 先ほどまで命中しなかった拳が次々と仮面ライダーXの身体に吸い込まれた。 「ロボは……いつも他人を気遣って、自分のことを後回しにする、気の優しい奴だったんだ!!」 一際強く力を込めた拳を、仮面ライダーXの胸に放つ。 さすがに仮面ライダーXもただ受けるだけでなく、カウンターを決めてきた。 メカ沢は何とか踏ん張り、倒れるのを阻止する。 「……して……く…………れ……」 「ノーヴェだってな、女の身なのにこの殺し合いを止めようと頑張れる、芯の強い奴だ。 なのに、力のあるお前が何で殺し合いに乗るんだ! 恥ずかしくないのか! それでも男か!!」 メカ沢の気合と共に、アッパーが仮面ライダーの顎を捉えた。 振りぬきながら、メカ沢は仮面ライダーXを通さんと仁王立ちをする。 仮面ライダーXの後方には、壊れたロボの右半身のパーツが放置されていた。再び、怒りがメカ沢に宿る。 怒りのまま、メカ沢は地面を蹴った。握る拳が痛い。 「お前だけは、許しちゃおけねぇぇぇぇぇぇぇ!!!」 メカ沢の怒りのままの突撃に、仮面ライダーXは巧みに長ドスを操り、迎え撃とうとする。 このままでは身体が貫かれるだろう。だが、死ぬ覚悟でなければ攻撃は当たらない。 その瞬間、見覚えのある腕が仮面ライダーXの背中に激突して、長ドスの矛先が逸れた。 黒焦げのロボの腕が、メカ沢を支援するように動いていた。 これは、ロボの身体がショートして、ロケットパンチを発動させる回路が誤作動して起きた奇跡だった。 メカ沢の抉りこむようなストレートが仮面ライダーの鳩尾へと迫る。 その瞬間、ポタ、と水滴がメカ沢の身体に落ちた。血涙。流しているのは…… 「殺……して……く…………れ……」 メカ沢と戦っている相手、仮面ライダーXであった。 それを見た瞬間、メカ沢は初めて相手が好きで戦っているわけでないと知る。 メカ沢の優しさが、拳の力を緩めてしまった。それが、命取りになろうとも。 仮面ライダーXは動きの鈍ったメカ沢の隙を突いて長ドスを横凪に振るった。 メカ沢の首と胴体が分かれる。 (しくじった……。でもよ……殺してくれって頼む奴を……ぶん殴るのは……男じゃない……よな……? 神山……ベータを……林田じゃバカすぎるから…………任せ……た。ドラ……ス……) クロマティ高校の一不良メカ沢。 彼の最期に想ったのは、弟たちのことだった。 □ 「ドラス! どこだ!!」 ノーヴェが鋼鉄に囲まれた通路の中、ドラスを探して声を張り上げる。 まさか、ドラスまでも犠牲になったのでは? ノーヴェの心に不安がよぎるが、押さえ込む。ドラスは生きている。そう自らに言い聞かせて、ひたすらコンテナの隙間を覗きまわった。 「ノーヴェ……お姉ちゃん……?」 「ドラス!」 ノーヴェはようやく見つけたドラスを抱きしめ、手を握る。 震えているのは、寒さだけではない。瞳にはノーヴェでも分かるほど、恐怖に満ちていた。 「メカ沢お兄ちゃんは……?」 「あいつなら心配ない。すぐに駆けつける」 本当にお兄ちゃんと呼んだんだ、と妙に感心しながら、ノーヴェは先を誘導するように腕を引っ張った。 ドラスは抵抗するように、足取りが重い。後ろを振り返る姿から、ノーヴェはドラスが何を思っているか理解した。 「嘘だ……」 「……ドラス。行くぞ」 「嘘だ! 相手は仮面ライダーなんだ! 完成品なんだ! だから僕からメカ沢お兄ちゃんを奪ったんだ……僕の命を奪いに来るんだ!」 「ドラス!!」 ノーヴェが強くドラスの肩を抱く。同時に、安心させるように優しくもあった。 「あたしが守る! お前は、あたしたちの弟だから!」 「ノーヴェ……お姉ちゃん……」 ノーヴェは安心させるようにドラスの背中をポン、と叩いてやった。 ドラスも、落ち着きを取り戻していく。 「それじゃ、ドラス。逃げる……」 ノーヴェは言葉を最後まで告げるよりも早く、ドラスをしゃがませた。 同時に、メカ沢の首が舞う。目の前の、仮面ライダーXをノーヴェは憎々しげに見つめる。 ノーヴェの腹を、長ドスが貫いていた。 ドラスの目の前で、メカ沢の首が金属音を奏でて落ちる。 もう二度と光を宿さないメカ沢の目を見つめて、ドラスはいっそう震えた。 逃げなければと思うのに、身体が動かない。 このまま殺されるのか? もはやメカ沢もこの世にはいない。それもいいかとドラスが諦めかけた。 「ドラスに……近寄るなぁぁぁぁ!!」 ノーヴェの蹴りが、仮面ライダーXの鳩尾を打ち抜いた。 普段の彼女以上の威力で、仮面ライダーXが吹飛んでいく。 ノーヴェは、口元から血を流しながら、ドラスを抱きしめて、頬に軽く口付けをする。 温かい何かが、ドラスの頬にほのかに残る。 「ドラス、後はお姉ちゃんに任せて逃げな。 このPDA、ゼロかチンク姉に見せれば、あたしの弟だって理解してもらえるから、決して落とすんじゃないぞ」 「ノーヴェ……お姉ちゃん……」 ドラスが突き飛ばされ、ノーヴェは微笑みながら仮面ライダーXと対峙した。 まだ恐怖を感じているが、不思議と温かいものに包まれたような感覚のドラスは何とか逃げるために足が動いた。 ドラスはもう一度だけ振り返る。ドラスより弱いはずだったノーヴェの背中が、どこまでも大きく見えた。 ドラスの気配が遠のいていく中、ノーヴェは普段以上の力が振るえたことを微塵にも不思議には思わなかった。 死に際の火事場のクソ力ということもあるが、それ以上にドラスを守るために、下のものを守るために全力以上の力がでることを、当然だと思う。 『おまえも姉なんだぞ』 いつか聞いた、チンクの声が蘇る。足の人工筋肉が引きちぎりかねないスピードで仮面ライダーXとの距離を詰め、腕を決して逃がさないと脇に抱える。 必死で振りほどこうとする仮面ライダーXの力は並ではない。それでも、ノーヴェは全力で仮面ライダーXの腕を逃がさなかった。 「ちょっと空の散歩と、洒落込もうか!!」 テンプレート状のエネルギーが道を作り上げる。エアライナーを仮面ライダーXを抱えながら駆けつづけた。 仮面ライダーXが異常な力でもがき、ノーヴェの人工筋肉、人工骨が軋み、煙を噴出す。 限界を超えた活動に悲鳴をあげているが、ノーヴェの力は一向に衰えない。 (ああ、チンク姉もあたしたちを守ろうとする時は、きっとこういう気持ちだったんだろうな……) もはや、ノーヴェはチンクが殺し合いに乗ったとは微塵も思ってはいない。 だから、自分たちの弟、ドラスを託したのだ。 仲間を殺された悲しみ。大切な姉妹をこんなにも辛い気持ちを抱えながら殺せる姉じゃない。チンクを侮っていたことを、惑わされていたことを内心謝る。 ノーヴェはエアライナーをシャッターが壊れた先ほどの戦場へと続けて、舞い戻る。 そのまま部屋に突入、目的の壊れた天井へと伸びたエアライナーをひたすら走り続けた。 「ブレイク…………」 そのまま呟くノーヴェの声。思い出すのは、目の前の仮面ライダーXと戦った時の記憶。 ゼロと共に編み出した絆の技。そして、ドラスを守るためにまた、ノーヴェは最期の新しい技を生み出した。 ノーヴェは眼下に見えるロボの残骸と、メカ沢の胴体に僅かに黙祷して天を駆け続ける。 (あたしもすぐに駆けつける……だけど、その前にこいつだけは!!) 金のテンプレートの埋め込まれたエネルギーの道を走り続ける。 雪が降り続ける外へとでた時、エアライナーは螺旋状に天に向き続けた。 ノーヴェは必死に足を動かす。 「ライナァァァ……!」 まだ昇り足りない。昇り足りないとノーヴェが必死に足掻く。 もはや感覚は残っていなかった。それでも、がっちりと仮面ライダーXを拘束していることは分かる。 コロニーの天井が見えたとき、ノーヴェは天を向きながら回転、コロニーの天井を蹴って、勢いをつけて落下する。 「落とぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉし!!」 仮面ライダーXの真空地獄車を二度目撃したことが功を奏した。 仮面ライダーXを下に向けたまま、ノーヴェは落下を続ける。地面が見えて、死が近づくのに、ノーヴェの顔は微笑みで満ちていた。 (ゼロ……チンク姉……あとは……よろしく) すべてをやり遂げた、姉のいい笑顔のまま、地面に落ちていった。 □ ドラスは必死で逃げ続けていた。 振り向けば、仮面ライダーが現れて、自分の命を引き裂きに来る錯覚にとらわれ続けたのだ。 また、仮面ライダーに腕を潰される。胸を砕かれる。脚を引きちぎられる。腕を貫かれる。 命を奪われる。 もはやドラスは狩る側ではなく、狩られる側だった。 一際盛り上がった雪にドラスは脚をとられ、無様に倒れた。 雪が顔にまとわりつき、横に振るって雪を跳ね飛ばした時、ノーヴェのPDAの支給道具が目に映った。 懐中時計。 もしやと思い、転送してみると、宏が持っていた懐中時計だった。 オルゴールの旋律が流れ続ける。ドラスはこの音楽が好きだった。 「……違う」 ドラスは目の前の音楽を否定、頭を横に振るう。 「違う! 確かにこの音楽は好きだった。けど、本当は……それ以上に……宏くんが好きだったんだ!」 自分でも驚愕する、心の奥底の吐露。ドラスはようやく、自分が何を求めていたのかを知った。 ドラスは、培養液にいた自分に音楽を聞かせてくれた宏が好きだった。宏の弟になれればいいのにと願った。 「僕は、パパが好きだった!」 自分を創ってくれた、唯一の生み親。 たとえ一時期、狂気にとらわれて、自分を壊そうとしたことがあっても、それでも振り向いて欲しかった。 愛して欲しかった。 「僕は……僕は…………」 神になることも、究極の生命体になることも、それを得るための『過程』に過ぎなかったのだ。 究極の生命体になれば、それを得れると信じて。 「僕は……家族が欲しかったんだ……」 それでようやく、自分が不完全な存在でることを認めた。 ドラスは完全な生命体に感情は不要だと望月博士に教えらている。 つまり、家族を欲しがるドラスは不完全な存在でしかない。そして、仮面ライダーが完全な存在であることを認めざる得なかった。 『あなたの価値を認める仲間は、こんなにもいるのデスカラ』 ロボの言葉が不意に蘇る。 メカ沢は不完全な自分でも、兄になってくれると言った。ノーヴェは自分を守ると、姉であり続けた。 なのに、すべて奪われた。ドラス自身のせいで。 「う……あ……」 思わず、声が漏れる。頬を暖かい体液が流れていた。 自分が涙を流せるなんて、初めて知った。 『俺は兄貴だから、弟を守る』 本当に望んでいたものは、手を伸ばせば届く距離にあった。 素直になれば、掴むことができた。肩にかかるメカ沢の学ランを握り締めて、ドラスは呻く。 『あたしが守る! お前は、あたしたちの弟だから!』 彼女はずっとそう言っていたはずだ。自分が求めるものは、ここにあると。 それを蔑み、馬鹿にしたのは自分だ。それがどれほど、価値があるかはとっくの昔から知っていたのに。 「あ……ああ……ああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!! ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!! ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」 あの時仮面ライダー相手に戦いを挑まなければ。 相手を侮らなければ。自分は、メカ沢もノーヴェも失わずに済んだ。 家族になってくれると誓った相手を、失わずに済んだ。 もう、遅い。 ドラスに始めて、喪失の痛みが訪れた。 □ 雪原地帯でも発揮する走行性能を持つサイクロンにチンクは感心をする。 相当高い技術が積み込まれたバイクだ。風見の先輩とやらが愛用していた理由も分かる。 吹雪く雪に、視界が利きにくい。 面倒だと呟いて、ひたすらバイクを運転続けた。ふと、子供の声が聞こえた気がした。 そんなバカなと首を振るが、もう一度聞こえた。悲しみを込めた、声を。 今度こそは幻聴ではない。チンクはそう判断して、サイクロンを反転、現場に向かうことにした。 チンクが目撃したのは、雪にうずくまる十歳になるかならないかの少女だ。 いわゆるゴシックロリータ服に身を包み、ひたすら泣き続けていた。 害はないと判断して近寄り、声をかける。 「どうした?」 少女は一瞬、ビクッと震えて、ゆっくりと顔をこちらに向けた。 チンクは驚愕の表情を浮かべた。 よく知る顔、セインの顔がそこにあったのだ。警戒をするが、それも一瞬。 瞳に浮かぶ悲しみと脅えに、その必要はないと判断した。 「何か辛いことでもあったのか?」 警戒する必要がないなら、自然と声色が優しくなる。セインに似ているせいであろう。 しかし、目の前の少女はただ首を横に振るだけだ。少女が落ち着くのを待つことに決めた時、PDAの一つのファイル名を目撃した。 『チンク姉、ゼロ、もしくはあたしの弟を守ってくれる人へ ノーヴェより』 チンクがサイクロンから降り、少女のPDAを掴むと、あっさりとチンクの手に移動した。 PDAを操作して、テキストファイルを呼び出す。 それは、ノーヴェが残した遺言だった。 『チンク姉、ゼロ、もしくはこれを読んでいる誰か、これを読んでいるってことは、あたしはもういないと思う。 けど、これを託したのは、ドラスって言って、あたしの弟なんだ。 もしもこれを読んだのがチンク姉やゼロじゃないなら、二人を探すのを手伝ってやって欲しい。 ドラスをよろしく頼む。 PS.チンク姉、あたしはいまから『姉』として戦う』 チンクは知らないが、ノーヴェがドラスを探す間に、もしもの時を想定して残した遺言だった。 それを読みきった瞬間、チンクはもうノーヴェがこの世にいないことを悟る。 震える身体、こみ上げる激情、破壊衝動に身を任せたい欲求が駆け巡った。 (だが、そうするわけにはいかない……) まだチンクは『姉』なのだ。ノーヴェが弟と決めた少年―― 外見は少女にしか見えなかったが ――がいる。 セインと似ていることは、警戒の対象のはずだ。しかし、おびえを含んだ瞳。 そして、何よりノーヴェが『弟』と定めたのなら、チンクは彼女の姉として、彼を守らねばならない。 泣き続けるドラスが落ち着くのを待ちたかったが、そうはいかない。ノーヴェを殺した犯人がここにいる。 今すぐそいつを見つけ出し、八つ裂きにしてやりたい衝動に駆られるが、どうにか抑えた。 ドラスを風見たちのところに連れて行き、犯人を聞き出す。 その後、敵討ちはドラスを風見に預けるなりして行えばいい。 チンクは己を制御しながら、泣き続けるドラスをサイクロンの後部座席にまたがらせた。 【D-3 雪原/午前】 【ドラス@仮面ライダーZO】 [状態]:全身打撲、コアにダメージ。中程度の損傷&疲労。右腕がスバルのもの。悲しみ。 自分が求めていたものが『家族』と自覚。仮面ライダーに恐怖。 [装備]:ラトゥーニのゴスロリ服@スーパーロボット大戦OG、メカ沢の学ラン セインを四、五歳幼くした状態に擬態。ただし、生えている オルゴール付き懐中時計@仮面ライダーZO [道具]:支給品一式、PDA(ドラス) (マルチ)(ノーヴェ) 謎の金属片を所持 荷電磁ナイフ@マルドゥックスクランブル(D-3基地に放置。呼び出し可) スタームルガー レッドホーク、装弾数0/6@ターミネーター2(D-3基地に放置。呼び出し可) [思考・状況] 基本思考:??? 1:仮面ライダーに恐怖。 2:自爆装置、リミッターの解除。 [備考] 自分が未完成品、仮面ライダーが完成品だと勘違いしています。 仮面ライダーを前にすると、恐怖で動けなくなるほどのトラウマを負いました。 また、恐怖心により戦闘能力は発揮できない状況です。 どの程度戦えないかは、次の書き手にお任せします。 【チンク@魔法少女リリカルなのはStrikerS】 [状態] 小程度の疲労、全身に小ダメージ、固い決意、ノーヴェの死を悟り、悲しみと憤怒 [装備]:ヴィルマの投げナイフ@からくりサーカス(3/30) [道具]:支給品一式、不明支給品0~1、サイクロン号(1号)@仮面ライダーSPIRITS 、 金属の詰まった平凡なデイバッグ@ゴミ処理場 [思考・状況] 基本:ノーヴェの仇を討ち、シグマを破壊する 1:ドラスをつれて、志郎と合流。ドラスを預けノーヴェの仇を討つ。 2:志郎と共に本郷・茂・ギンガを探し、合流する。スバル、敬介は警戒。 3:殺し合いに乗った危険人物には容赦しない 4:スティンガー、シェルコートを手に入れる [備考] ※参戦時期は本編終了後です ※優勝者の褒美とやらには興味がなく、信用していません ※志郎を信用していることに気付きました。 ※ゼロと情報交換を済ませました。 □ アルレッキーノは基地からでると、駆けていくドラスを目撃した。 彼には借りがある。走り去っていった方向へと動き、ドラスの姿を探した。 不意に、エンジン音がアルレッキーノの耳に届く。 身を隠しながら、遠目で見つめると、ドラスとチンクの姿があった。 チンクは最初の見せしめの時に姿を晒しているゆえ、姿は知っていた。 そして、ドラスと共にいる。 アルレッキーノにある結論が導き出された。 (やはり、あのメッセージの通りチンクは壊し合いに乗っている!) その手駒として、あのドラスなのだろう。 つまり、ドラスもチンクも放置しておくことは、アルレッキーノにとっては不味い。 (とはいえ、ダメージが残るこの身では二人を同時に相手はできない) 悔しげにうつむきながら、アルレッキーノは一旦ソルティやエックス、そしてエレオノールと接触しそうな人々に彼らの脅威を伝えねばと考えた。 二人を放置していれば、彼らの牙はやがてエレオノールにも届く。 それだけは見逃せない。 (あの少女……人間の姿をしておきながら、他者を壊そうと迫ってきた。 エレオノール様のご意向には背くが……やはり人間であろうとも……殺すべきか……?) アルレッキーノに非情の決断が訪れる。 踵を返して、エックスとソルティのもとへと戻ろうとする彼に訪れるのは、幸運か不運か。 道化は駆け出す。 最悪の情報を持ち出して。 【D-3 雪原/午前】 【アルレッキーノ@からくりサーカス】 [状態]:全身が焦げている。全身に中程度のダメージ、七分袖 [装備]:なし [道具]:なし [思考・状況] 基本思考:エレオノール(フランシーヌ人形)を生還させる。出来れば自分や茶々丸も共に脱出したい 1:一旦エックスとソルティのもとに戻り、チンクとドラスの危険性を伝える。 2:エックスとソルティ以外にも、信頼できる人物にチンクとドラスの危険性を伝える。 3:フェイスレス側の自動人形は積極的に破壊する ※名簿の『フランシーヌ人形』はエレオノールの事だと思っています ※この殺し合いに参加している自動人形には、白銀とフェイスレス以外の何者かが作った者もいるのではと考えています ※シュトロハイムとゲジヒトを、ナチスがあった時代に作成されたナチス製の自動人形であると思っています ※チンクは殺し合いに乗り、シュトロハイムを殺害したと思っています ※ロボットの事を「自分の知っている自動人形とは違う作られ方をした自動人形」と認識しました ※茶々丸と情報交換しましたが、完全には理解できていないようです □ 仮面ライダーXはゆらりと幽鬼のごとく立ち上がった。 ノーヴェのブレイクライナー落しが炸裂する瞬間、彼女は息絶えて腕の拘束が緩んだのだ。 その隙に、ノーヴェの腹から長ドスを引き抜いて、壁に突き刺し勢いを幾分か落としたのだ。 仮面ライダーXのダメージは大きいが、それでもまだ戦える。 そう、人類の自由のために戦う『仮面ライダー』としてではなく、この壊しあいに乗る『怪人』として戦い続けれるのだ。 変身が解け、人間の姿へと戻る。 その両の瞳に血の涙が流れ続けていた。 「殺……して……く…………れ……」 彼の良心が生きている証を呟く。だが、それに応えるものは誰もいない。 敬介は笑みを浮かべ続けるノーヴェの瞳を閉じさせてやった。 怪人としての彼にできる、精一杯の仮面ライダーとしての行動。それが限界である。 ロボのPDAからバイクを呼び出す。長ドスのIDはこっちに移している。 アルレッキーノがドラスに敗れた時、PDAを回収をしていたのだ。 仮面ライダーの名にふさわしく、彼はバイクを操る。 怪人に、最悪の凶器が渡った。 【D-3 基地内/午前】 【神敬介@仮面ライダーSPIRITS】 [状態]:胸部破損、疲労大、全身にダメージ中、生命の水の影響極小 [装備]:阿紫花の長ドス@からくりサーカス、HARLEY-DAVIDSON:FAT BOY@ターミネーター2 [道具]:マグネット×2、支給品一式およびPDA×5(アルレッキーノ、神 敬介、ロボ、アラレ、シュトロハイム) スモールライト@ドラえもん(残り四回):アルレッキーノのPDA ぎんのいし@クロノトリガー、液体窒素入りのタンクローリー@ターミネーター2 (D-3基地に放置) タイムストッパー@ロックマン2(メカ沢の胴体部):ロボのPDA はちゅねミクのネギ@VOCALOID2(E-3道路に放置)メッセージ大砲@ドラえもん(E-3道路に放置) アタッチメント@仮面ライダーSPIRITS(シュトロハイムの右腕) 拡声器@現実(E-3道路に放置):アラレ、及びシュトロハイムのPDA。転送可能 [思考・状況] 1:エックス…… 2:殺してくれ [備考] ※阿紫花の血により回復速度が促進され、胸の出血が止まりました。他に全く影響が無いのかは、次の書き手様にお任せします。 ※第一放送の内容を知りません。 【ノーヴェ@魔法少女リリカルなのはStrikerS 破壊確認】 【メカ沢新一@魁!クロマティ高校 破壊確認】 【ロボ@クロノトリガー 破壊確認】 【残り 33人】 【支給品紹介】 【オルゴール付き懐中時計@仮面ライダーZO】 望月宏の持ち物。劇中では中盤まで壊れて音楽がならなかった。 ドラスの精神を穏やかにする効果がある。 時系列順で読む Back 兄弟/姉弟/家族(中篇) Next 紅の戦士達 投下順で読む Back 兄弟/姉弟/家族(中篇) Next 紅の戦士達 089 兄弟/姉弟/家族(中篇) ノーヴェ GAME OVER 089 兄弟/姉弟/家族(中篇) ドラス 097 芽生え(前編) 089 兄弟/姉弟/家族(中篇) メカ沢 GAME OVER 089 兄弟/姉弟/家族(中篇) ロボ GAME OVER 089 兄弟/姉弟/家族(中篇) アルレッキーノ 095 聞こえた 089 兄弟/姉弟/家族(中篇) 神敬介 094 Wake Up . The ヒーロー その3 081 荒野を渡る風 チンク 097 芽生え(前編)
https://w.atwiki.jp/vipch15/
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/02(木) 11 27 40.93 ID KCbrENoy0 簡単に言うと 今日妹の部屋で弟と二人で寝てるのをハケーンしてしまった。 しかも妹は上半身脱いでた。 これってやばくね? この書き込みから始まった 情けない1の物語。 登場人物 情け1 ◆J6mmAVhPE2 情けないというかヘタレというか・・・。 弟と妹が寝てたことがきっかけでスレ立て。 福井県在住。ひき高校二年生。一応兄貴。 母 1の母親。 弟 情け1と顔似ているらしい。中三。 妹と・・・・。 妹 髪は結構長い。中二。 乳はでかいらしい。 弟と・・・・。 とりあえず1はまだ帰って来ないので ログだけでもおいときますね
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/15028.html
極風の名弟フェルム C 火 2 クリーチャー:フェザーノイド 2000 ■義兄弟の契り?―このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の他の「義兄弟の契り」を持つクリーチャーを選び、このクリーチャーと選んだクリーチャーを、「義兄弟の契り」を結んだ状態にしてよい。このクリーチャーと「義兄弟の契り」を結んだクリーチャーがバトルゾーンを離れた時、または進化した時、結んだ状態は解除される。「義兄弟の契り」を結んだ状態のこのクリーチャーは、次の契能力を得る。 契:このクリーチャーのパワーは+2000される。 契:このクリーチャー及びこのクリーチャーと「義兄弟の契り」を結んでいるクリーチャーは、タップされていないクリーチャーを攻撃できる。 作者:有余 最近分かりにくい能力ばっかり産んでしまってすみません。要するに場に出た時に契り能力を持ったクリーチャーを指定して、そいつと自分が居る間は能力を得る、という奴です。ウェーブストライカーに近いですかね。 フレーバーテキスト 兄貴、一生ついて行きやす! ―極風の名弟フェルム 評価 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/yandere_bot/pages/17.html
反応する単語一覧 あいさつ おはよおやすみごめんすいませんすまん行ってきますいってきますただいま 愚痴 寝ろ寒い暑い疲れた痛い 名前 ニックアベルシオン ふれあい 遊ぼ呼んで可愛い好き嫌いペロペロぺろぺろあっためてぎゅちゅなでなでナデナデ抱きしめてキスして腹パン脱げデュエルチェス その他 眼鏡メガネ誕生日 あげる つ「」で好物をあげると喜ぶかも!
https://w.atwiki.jp/yandere_bot/pages/14.html
反応する単語一覧 あいさつ おはようオハヨウおやすみこんにちはこんばんははじめましていってきますいってくるごめんありがとう 愚痴 ねむい痛いクズ死ねバカつかれた疲れた風邪暑い寒い大変お腹すいた食べたい腹パン 名前 アベルお医者様カインカイーン姉 ふれあい かわいい可愛い好きなでなでペロペロぎゅっちゅっ大丈夫?呼んで遊ぼ寝ろ脱げ抱きしめてキスして TL反応 おはようオハヨウおやすみこんにちはこんばんは眠い痛いいってきますいってくるつかれた疲れた風邪だるい大変wwwww あげる つ「」(「」内にあげるもの)でモノをあげると反応します。好物をあげると喜びます。
https://w.atwiki.jp/ws_wiki/pages/2214.html
autolink() P4/S08-059 カード名:被害者の弟 小西尚紀 カテゴリ:キャラクター 色:赤 レベル:0 コスト:0 トリガー:0 パワー:1500 ソウル:1 特徴:《保健室》?・《酒》? 【永】相手のスタンドしているキャラがいないなら、他のあなたのキャラすべてに、パワーを+500。 【起】[このカードをレストする]あなたは相手のスタンドしているキャラを1枚選び、レストする。 ・・・もう、嫌です。 大切な人を失うのは・・・ レアリティ:U illust.- 吹奏楽部 松永綾音に似た能力を持つ。 あちらは純応援なので常にパンプ効果を発揮できるが、こちらは常時発動が難しい。 アタック順番の操作や、レストしない後列の使用などで無効化されうるので実質自ターン限定パンプともいえる。 特徴的には吹奏楽部 松永綾音より扱い難いが、そこまでの差がある訳でもないので好みで使い分けよう。
https://w.atwiki.jp/jumpherotaisen/pages/190.html
ヒーロー名 属性 最大ステータス 獣人 アリーナ攻 アリーナ守 神殿 総合 HP 攻撃力 防御力 素早さ 戸愚呂弟 白 10111 802 662 97 ー ー ー ー ー スキル1 激怒の拳ダメージ 素早さダウン敵1体に自分の攻撃力414%のダメージを与え、60%の確率で素早さダウン状態[2ターン]にする。倒れている味方一体につき、自分の攻撃力5%のダメージが加算される。 スキル2 親子かめはめ波ダメージ ゲージ吸収 アップ妨害父である悟空と力を合わせ敵全体に3回自分の攻撃力195%のダメージを与え、それぞれ行動ゲージ25%吸収する。会心時、アップ効果を1つ解除する。(再使用3ターン) スキル3 魔閃光ダメージ バリア両手に集めた気を放出し敵全体に自分の攻撃力410%のダメージを与える。さらに自分をHP20%のバリア状態[2ターン]にする。(再使用4ターン) 強み 弱み
https://w.atwiki.jp/bsr_e/pages/1427.html
いつきを着飾らせるのが、政宗の最近の趣味だった。 「ただの人質」ではなく、農民のリーダーに据えるのが目的なので、教育を与えることは 間違っていない。農具の開発や田畑の開発のためなのだから、誰も文句は言わない。 しかし着飾らせるのは、完全に趣味である。女中と同じような格好でも何ら問題はないのだが、 小袖に打ち掛け、髪飾りを用意したり引っ張り出したりしていつきを飾る。 「髪が白いですから、明るい色がよく映えますわ。政宗様、こちらのお召し物は如何でしょう?」 「そうだな……この胡蝶柄の打ち掛けと合わせてみるか。――いつき、紅はつけるか?」 「お、おら、そんな綺麗なべべさ、いいだ。勿体ねぇべ」 「あら、しまっておく方が勿体のうございまする。ささ、こちらの桜の色は如何ですか?」 女中は政宗を着飾らせたいという欲求を全部いつきにぶつけている。政宗もまた 「自分には似合わない」と決めつけ、自分の中にある色んな欲求を全部いつきにぶつけている。 そんな女中たちと政宗が団結して「女が着飾って何が悪い」と言い張れば、誰も文句を言えない。 城主が女であるせいか、米沢城は女の方が圧倒的に強かった。 散々着飾らされ、紅まで塗られ、髪も言葉では表現できない形に結った挙句に 「このままが一番cuteyだな」ということで下ろされた。髪の先に綺麗な紐をつけられ、 嬉しいのか申し訳ないのか分からない。 毎朝そんな調子だから体調を崩しているのだが、そのことに誰も気づかない。 「政宗様、まだこちらにおられましたか」 障子の向こうに小十郎の影が映る。政宗は入れ、と短く命じ手に持っていた 鮮やかな青の着物を畳の上に置いた。 す、と無駄のない所作で小十郎が障子を開ける。いつきを見て目を細め、それから頭を下げた。 「政宗様、評定の時刻にございます」 「あ、もうそんな時間か」 政宗は立ち上がって退室し、小十郎も立ち上がる。後を追う小十郎に向けた「遅い」と 罵るのが聞こえた。女中たちはそれを聞き、袖で口元を隠し、くすくすと笑い合った。 着物を畳んで小物をしまい、膝をつき合わせた。女中たちとの「内緒話」は、 いつきの数少ない楽しみだった。 「本当に、政宗様は小十郎様贔屓でらっしゃいますこと」 「ほんに。いつもいつも罵られておいでですが、あれもまぁ、よく弁が立つというか」 「いつき様、ご存知ですか? 政宗様は小十郎様のお傍でしか眠られないのですよ」 「飴湯も、わたくしたちが入れたものはけしてお飲みになられませんし」 「寝所に入れるのは、小十郎様と女中頭のお二方のみですし」 「お体に触れていいのも、小十郎様だけですのよ」 いつきはぱちくりと丸い目を瞬かせた。ちょんと膝を合わせ、体を乗り出す。 「……ねえちゃん、にいちゃんのこと、好きなんだべ」 「けれどそれはけしてお認めになられない」 「お恥ずかしいのでございましょう」 「本当、気位がお高いというか」 「あら、それがよろしいのよ。気位の高い方が、心をお許しになられた方の前でだけ 女の顔をされるのでしょう?」 きゃあ、と女中たちは弾けたように体を反らし、恥ずかしそうに頬を染める。 それから顔を寄せ合い、またお喋りに興じる。 彼女たちにとって、政宗は主であり不器用な妹のようでもある。妹の恋路は応援するのが 姉というもの。 「本当に……お幸せで、何よりですわ」 女中の一人が漏らすうっとりとした独白に、女中もいつきも頷いた。 政宗が盛大なくしゃみをしたので小十郎が苦笑しながら懐紙を渡すと、 政宗はむすりとした顔で拒んだ。 「お風邪でも召されましたか?」 「Ahー、かもな。あとで生姜湯入れてくれ」 「畏まりました。ささ、評定を行いましょうぞ」 「yeah。今日はどいつが無理難題言ってくるんだろうなぁ」 楽しそうに政宗がつぶやく。白扇を顎にやり、ふと小十郎を振り返った。 「ああ、小十郎が無理を言うか。お前は評定の場では容赦がないな」 「伊達の、ひいては政宗様のためです。苦言に耳くらいお貸し頂きたい」 「――分かってるよ。お前は俺の一の家臣だ」 政宗は小唄を歌いながら評定の場へと向かう。小十郎は肩を落としてため息をつき、 ふと雪に埋まる庭を見た。 政宗が七つの時だった。一番高い木に登って騒ぎになったことがあった。姫君の無茶な振る舞いに、 誰もが唖然とした。梯子を渡せば隣の木に飛び移るという離れ業を披露し、結局木を切り倒して強引に解決した。 あれは、どうしてそんなことをしたのだったか。 「……ああ、そうだ」 思い出して微笑む。政宗の後を追って評定の場に足を踏み入れる。 あんたの奴隷のままでいい14