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IDしかわからない人はIDで書いてます チームマスター たみよ; (ヘルフレット) たみよ;語録 (プリン) くさい くさいチーマス ビジター アヴリル ラグネきち Celerom ガストきち ゆり 憎しみで呪い○す たけのこ うんこ たけのこ語録 かわいいいいいいいいいい IKEMEN.jr アフロ N毛 えっぐっぐ ドゥドゥの中の人 Rari@ マールーの中の人 かわいいちゃん !!!!!!!!!!!! 飛行機Booooooooon! 如月 (如月語録) どnキチ す@ぷに (オロチ) さぼ 協力スティックのり ピンクのあいつ グワナーダ グワナーダ (%) 新人 System System oh...crazy
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元スレURL 彼方「遥ちゃんに彼ぴが…?」 概要 何度目だ彼ぴ疑惑 今度のご相手は…? タグ ^近江彼方 ^近江遥 ^短編 名前 コメント
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しかし、こんなときに限って、余計にえりかちゃんをへこませてしまうような出来事は続くみたいで・・・ 「はい、では次の質問です!」 ゲストとして参加している千聖に、一問一答の質問をするコーナー。その最終問題が、“愛理ちゃんとえりかちゃん、2人のうちで、お嫁さんになってほしいのは?”というものだった。 千聖は「えー?」なんて言いながら、私とえりかちゃんの顔を見比べている。そんな千聖にえりかちゃんは 「もう決まってるんでしょー?言っちゃいなよ!」と私の方を見ながらちょっと寂しそうにけしかけた。 「え?えー・・・?じゃあ、愛理。」 千聖も少し困惑した様子で、私を選んでくれた。嬉しい、けど・・・何か変な感じだ。 本当はえりかちゃんを選びたかったのかな?とまでは思わないけど・・・ 「ほら、やっぱり愛理だ。千聖は何でも愛理だもん。お嫁さんにしたいのも、ライバルも愛理だし」 えりかちゃんにそう言われて、千聖は困った顔で首をかしげた。 私にはわかる。えりかちゃんは混乱してるし、傷ついてもいる。少なくともお嬢様の千聖はえりかちゃんに恋愛感情まで抱きつつあったはずなのに、よりによって今は変態呼ばわり。 千聖も千聖で、ひどく戸惑っている。ふざけて抱きついたりべたべたするんじゃなくて、いつもとは全然違うえりかちゃんの振る舞いが、本当に怖かったんだと思う。 でも、私だってお嬢様の千聖とは2回ほど過ちをおかしかけた立場なわけで・・・あんまり偉そうに割ってはいるのは気が引けた。 しばらく後のハガキでも、「自分が男の子だったら、℃-uteの中で誰と付き合いたい?」という質問があった。 また少し、えりかちゃんが落ち込んだ顔をした。 「私、このままの性格だったら弱虫で泣き虫だ。一応身長あるけど。・・・千聖は?誰?」 「えー、そうだなあ」 「どうせ愛理でしょ?もう愛理って言っちゃいな。」 えりかちゃんは一応ニコニコしてるけど、何かやけになってる感じがする。 「でもでも、愛理は千聖の相手なんかしてくれなそう。」 「そんなことないよ。私、千聖がいいな。」 私はつないだままの手に力を入れた。 「何か、盛り上げてくれそうだし。」 「へー」 「そうかぁ」 どうやら私は自分で思っていたより、元気な千聖が戻ってきたことが嬉しかったらしい。にこにこ笑う無邪気な顔を見ていたら、つられて笑ってしまった。 その後えりかちゃんは“なっきぃ”(ひどいモノマネ付き!)、千聖は“舞美ちゃん”を選んで、その話題は終了した。 別に嘘をついたわけじゃないけど、私が千聖と答えれば、千聖は私の名前を出さないだろうという考えも少しはあった。 千聖は普段は長女だけれど、キュートでは甘えん坊なとこがあるから、舞ちゃんやイタズラ仲間の栞菜は選ばないで、お姉ちゃんとして慕ってる3人のうちの誰かを選ぶとは思っていた。 でも、舞美ちゃんというのは私的に意外な答えだった。なっきぃはえりかちゃんと被るし、当人のえりかちゃんでは自分が気まずいから?・・・・いや、千聖はそんな風に計算して答えるだろうか?舞美ちゃんと千聖だってじゅうぶん仲のいいコンビだ。 何だか疑り深くなっている自分が少し嫌になった。どっちの千聖の気持ちも、一番フラットな状態で受け止めてあげられる存在でいたいのに。私もまだまだ修行が足りないなあ・・・ 「はい、お疲れ様でしたー。」 「「「ありがとうございましたー!!」」」 2時間ぐらいかけて、2週分の収録が終わった。 「あー・・・食べたかったよぅ・・・・・」 大好きなスイーツをかけてのゲームも大失敗に終わったえりかちゃんは、さらに落ち込んで、机にバタッと伏せてしまった。 「えりかちゃん・・」 さすがにどうにかしたいと思ったのか、千聖はえりかちゃんの横に移動して、投げ出されたその手を軽く握った。 ―あ。 乳白色が指の先に向かって、ピンクに染まっていくグラデーション。先端に大粒のラメ。 2人の指をおそろいで飾っているシロップネイルは、お泊りの日、私が千聖にしてもらったのと一緒だった。 そっか、あれはえりかちゃんに習ってたんだ。 私はもう落としてしまっていたけど、お嬢様の千聖は、今日えりかちゃんと一緒の爪になれたらいいなと思って、塗りなおしてここに来たのかもしれない。 「千聖ぉ」 「へっ?あ、あれ?あれ?一緒だ??」 「キレイだねー。えりかちゃんとおそろいだねー。」 「うん・・・?え、でも何で」 私の目線を辿った千聖は、自分の指とえりかちゃんの指を見比べて、目をぱちくりさせた。 「・・・・・・千聖。」 私達の会話を遮るように、いきなり、えりかちゃんがガバッと顔を上げた。 千聖に握られていた手は、逆に千聖の手をがっしり掴んでいる。 「え、えりかちゃん・・・?」 「千聖、ご飯たべに行くよ。」 「ええ!?なんで、ちょっと待って今日はママのホイコーローが明日菜のチンジャオが」 「行くよ。ごめん、愛理お先!後でメールするね。」 「お疲れ様~・・・?」 火事場の舞美力。とでも言うのか、えりかちゃんは右手に千聖の荷物、左手に千聖の手を掴んだまま、ずるずる引きずるようにブースを出て行った。 「愛理ぃいぃ・・・」 千聖のフカ゛フカ゛声が遠くなっていく。私は頭にクエスチョンマークをいっぱい並べたまま、とりあえず帰る準備を始めた。 “行くよ”だって。もう決定事項じゃん。 千聖はびっくりしてたけど、私はちょっとぐらい強引なえりかちゃんの方が安心する。これで2人が、仲直りっていうか、普通に戻ってくれるといいんだけど・・・ お父さんが迎えに来てくれるというので、駅前の公園のベンチに座って、千聖にメールを打った。そんなに早く返事は来ないだろうけど、一応、どうなってるのか後で簡単にでも聞かせて欲しかったから。 ―結局、就寝時間になっても返事はこなかった。まあ、今の千聖は結構忘れっぽいし、後で手紙で何か教えてくれるかもしれない。そう思ったから、あんまりそのことは気にしなかった。 だけど、私はその時、もう少しよく考えておくべきだった。 “後でメールするね” そう自分から言っていたえりかちゃんからも、メールは来なかったその意味を。 戻る TOP 次へ コメントルーム 今日 - 昨日 - 合計 -
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5ちゃんねるβ 「5ちゃんねるβ」は、5ちゃんねるをポータルサイト風にしたものである。 概要 Web検索機能(Googleによる)、ニュースヘッドライン、そして掲示板を兼ね備えた ポータルサイト化を目指すうえでの準備段階を形にしたものである。 この案が将来的に採用されるかどうかは未だ未定だが、実現するなら鯖の契約期間更新と同時に行われる予定である。 沿革 2007年4月、管理人の発言によりプロジェクトの進行が始まった。 兼ねてからポータルサイトに興味はあったものの、本格的に構築をしたことはなかった。 6月で「5ちゃんねる」として発足して1年を迎えるにあたって、新たな革新を考え、現在に至っている。 2007年5月14日、デザインに大幅な変更がなされた。 検索機能 検索機能はGoogleより検索窓を借りて、設置されている。 そのため、Yahoo! JAPANのような独自のシステムがなされているわけではない。 ニュース CEEK.JPというサイトのヘッドラインからRSSを借りて稼動している。 このサイトのRSSは5分おきにデータを更新するので、最新の情報を得ることが出来る。 掲示板 「5ちゃんねる」の基礎とも言えるコンテンツである。 現在採用されているのは、 5ちゃんねるに使用されているスクリプト YouTube動画のサムネイル表示 の2点である。 今後「VIPクオリティ機能」を実装する予定である。 外部リンク 5ちゃんねるβ
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「……それで、私のところへ?」 「――はい……すみません、かがみ先輩」 「あー、気にしないでいいよ。悪いのはあいつだし」 「ありがとうございます」 ☆ 午後10時ごろ、こなたお姉ちゃんの部屋にて。8月7日。 「……えっとお、こ、こなたお姉ちゃん?」 「なーにゆーちゃん」 「できれば、その手に持っているものを説明して欲しいなあ……」 こなたお姉ちゃんがニヤニヤしながら持っているあれを、私は引きつって笑いながら尋ねる。もしかすると、もしかしなくても……。 「バイブレーション、もといバイブレーター」 「それを、どうして持っているのかな」 「そりゃあ――」 ゆーちゃんをやっちゃうため♪ ひゃっほーい、と笑顔でとんでもないことを言いながらこなたお姉ちゃんが飛び込んでくる。私は「わあああ」と驚きながら、間一髪のところで転がり、それを避ける。手足を縛られていないのが幸いだった。こなたお姉ちゃんは舌打ちをしながら、 「ちぇ、やっぱりロープを買えばよかったなあ」 「そ、そういう問題じゃ」 「いやね、おじさん、エロゲーで」 いきなりおじさん口調でふけ気味に話すこなたお姉ちゃんは、えっちなゲームで発情した云々、ちょうどそのとき私が通りかかって腹いせの意味も込めてやっちゃうと思ったしだい云々。てゆーかゆーちゃん萌えるし、これはもう私のものにするっきゃない、とか。いつからこなたお姉ちゃんの所有物に? 確かに私の前方2メートル先には、立ち上がりっぱなしのパソコンがうぃんうぃん言っている。バイブレーターもうぃんぅうぃんうにょんうにょんしている。目を背けたくなるような淫猥なそれは、前後にまるで毛虫のように蠢いている。よくわからないけど――ほんとによくわからないんだよ? 私えっちじゃないもん――男の子ってああいうものなのかな、なんて思う。私だってそこまで純ではないから、少しは意味はわかるけど――だから私、えっちじゃないもん! 先ほどまでは卑猥な女の子のあられもない姿が映し出されていて、私は真っ赤にになりながら目をそむけた。こなたお姉ちゃんがマウスをクリックすると、画面上の女の子の甘い声がこなたおねえちゃんの部屋中に響く。わ、私もあんな声、でるのかな――とまったく凸凹のないぺったんこの胸を左手で撫でる。それも数分した後、スクリーンセイバーが表示されて事なきを得る。そのスクリーンセイバーも女の子姿だったけれど、これは普通に着物を着ていてかわいらしい女の子だった。 「と、いうわけで」 「と、いうわけで?」 「ゆーちゃんのバージンをゲットだぜ! たとえスカートの中でもね!」 「キャーっ!―――いやゲットじゃないよ!」 ふーじこちゃーん、と言いながらダイブするこなたお姉ちゃんを、すんでのところで交わす。運動神経のいいこなたおねえちゃんの魔手から二度も逃れたなんて、ノーベル賞受賞物じゃないか、ってそんな与太話を考えている暇なんてない。そもそもどんな賞だろう。私は腰が引ける、私のガラスの心臓をなんとか励まして、立ち上がり、あわてて扉を開いた。自分の部屋に鍵をかけて閉じこもっても、頼りない備え付けの鍵じゃ五円玉ひとつで突破されてしまう。私は自室という選択肢を切り捨て、素早く玄関に向かい、靴を履き外にでた。 そのまま自転車を持ち出し、駅までひたすら漕いだ。家を出た時点でこなたお姉ちゃんが追いかけてくることはないとわかっていたけれど、行く当てがない私はとりあえず幸手の駅に向かった。八月の初旬、夏真っ盛りとはいえ午後10時ともなるとあたりは深淵の闇に覆われている。油蝉もなき止み、物音ひとつしない。静寂の空間から漏れているのは私の激しい息継ぎと、ペダルを漕ぐことによって生じるチェーンのギィギィと擦れる音だけだ。少し進むごとに現れる電線柱の燐光と、ダイヤモンドが散りばめられている夜空との陰影がとても印象的だった。私は自転車を操りながら、時折空を見上げ、妖美に輝く三日月の壮麗さに目を奪われていた。神秘的な光景を目の当たりにしておきながら、そのまま駆け抜けるには、この情緒にとんだ夜景は充分すぎるものだったから、結局私は自転車から降りて、しばし神秘的な天空を眺めることにした。山紫水明の景色だ。 道の端っこに自転車を立てかけ、スタンドを立てる。サドルの上に座り、倒れないようにバランスをとった。急ブレーキをかけてあたり一面にタイヤの擦れる音を響かせるのは周りに迷惑だし、人工的な音をこの切り取られた空間に持ち込みたくなかった。だからゆっくりとブレーキを踏んで停めた。 はあはあと過呼吸気味にあえぎながら、息を潜めて空を切り裂くように手をかざした。 天体観測もまた風流だ。一人でやっても楽しいけれど、みなみちゃんと一緒だったらもっと楽しかったのかなと一人この状況を独占している私はもったいないと思う。 天文学の知識に乏しい私は名前だけ覚えているわし座のアルタイルはあれかな? と根拠もなくひときわ輝く一等星にその名前を冠した。彦星様が年に一度の逢瀬を願う織姫様――こと座のベガを、私はこりもせず煌々と明るい一等星にその名前を当てる。 「それじゃあ、あれが天の川」 やっぱり私は恣意的に決定していったけど、なんだか幸せな気分だった。学者になった気分を味わえたし、宇宙はすべての知悉が詰まっている気がして、私はその中のほんの一握りでも触れた気がしたからだ。 ちょうど一ヶ月前は七夕だ。こなたお姉ちゃんとそうじろう叔父さんと一緒に短冊に願い事を飾ったから、その日のことははっきりと覚えていた。願い事? 秘密。 その日はたしか一日中雨。 私が残念そうに、庭に立てかけられた短冊を窓から眺めていると、隣に座っていたそうじろう叔父さんが教えてくれた。 「七夕の日に振る雨のことを洒涙雨って言うんだ」 「さいるいう……ですか?」 「織姫と彦星が再び離ればなれになる織姫の愛別離苦、惜別の悲しみとしてそそいだ涙だそうだ」 「素敵な言葉ですね」 そうじろう叔父さんは作家だけあって物知りだ。私は日本語の素敵で、美しい言葉に触れられて、そうじろう叔父さんに感謝しながら胸に刻んだ。来年はもし雨が降ったら織姫の悲哀を思いながら、私も一緒に織姫と彦星の再び訪れるであろう逢瀬の日々も七夕の願いにこめようと思う。 「それとな」 そうじろう叔父さんはこうも教えてくれた。 「七夕の前日に降る雨は洗車雨って言うらしいぞ」 「どんな意味なんですか?」 「前日、つまり7月6日に彦星が織姫に会いにいくために、牛車を洗う水が雨になるそうだ」 「そうなんですか――そうじろう叔父さんは物知りですね」 すごく勉強になりましたと、私がえへへと笑いかけると、そうじろう叔父さんはなんだか不遜な表情をしていたけれど、この際だから忘れよう。雨とか空には思わず心が疼いてしまうような素敵な言葉が多い。私はその後、図書館に行ってそうした日本語を調べてみた。 にわか雨のことを言う「村雨」、小さい頃は友達と「お天気雨だね~」なんて言っていた日が照っている雨のことを「きつねの嫁入り」、篠竹を束にして地面に突きおろすように、はげしく降る大雨、豪雨のことを「篠突く雨」という。 なんだか高良先輩の気持ちがわかった気がする。知ることって素敵だ。図書館で声を漏らさないように注意しながら私は「へー」とか「きれいだなあ」と感嘆するのだった。 ノースリーブ姿でも寒気を感じることがないくらい、夏の夜は暖かいが、われに返るとこの状況はとても危険だ。この辺りは治安がいい、というかこの時間帯になると出歩くような人はほとんどいないとはいえ、女の子ひとりで夜道を歩く(漕ぐ)というのはあまりほめられたものではないと思う。自転車に乗っているうちは安全だと思い、慌てて自転車に乗りなおした。そのまま幸手駅まで向かう。 駅について、どうしようか逡巡し、ぱっと思いついたのがかがみ先輩だった。幸運だったのは、こなたお姉ちゃんの部屋に訪れたとき、財布と定期券をきちんとぽけっとの中に入れておいたことだと思う。駅の時刻表を眺めた後、携帯電話で現在の時刻を確認すると、幸手駅の到着時刻は五分後。私は安堵のあまりほっとため息をついた後、かがみ先輩の携帯電話をアドレス帳から選び、プッシュする。怒られるか、呆れられるかと私はびくびくしながら携帯の読み出し音に耳を傾けていた。 かがみ先輩は私にではなく、こなたお姉ちゃんに軽口を叩いた後、すぐに了承してくれる。迷ったら大変だからということで、かがみ先輩が鷹宮駅のプラットフォームで待っているとまで言ってくれた。耳から受話器を離し、電源ボタンを押した頃には駅内に電車が到着する旨の放送が流れ、数十秒のタイムラグの後、私は乗車した。 この時間帯ともなると乗車客もまばらで、赤い座席シートが寂しげにしている。私は歩きながら端っこの座席に座り、出発するのを腰をかけて待っていた。 ガタンゴトンと、時折びっくりするくらい振動しながら、電車は運行していた。全身に掻いた汗も、もうすっかり冷えて、車内の冷房が肌寒かった。 ☆ 「なんていうか、こなたの奴、最低ね」 「――いえ、私が邪魔したのがいけなかったです」 「いやゆたかちゃんは悪くないわ。安心してね、明日こなたをいたーい目に遭わせてあげるから」 「えっと、お手柔らかに」 「なにしようかなー。あれとか、これとか? あれはこなたのじゃ入らないかな? うーんでもお仕置きだからいいわよね♪」 ど、どんなことを考えているんだろう。こなたお姉ちゃん以上に邪悪に顔をゆがませながら、先ほども耳にしたバイブレーションとかローターとか、とんでもない言葉が次々にかがみ先輩から飛び出している。 もしかしたら、逃げていくところを間違えたのかもしれない。 「あ、そういえばゆたかちゃんは泊まっていくんでしょ? もう終電逃しているし」 駅でかがみ先輩を見つけ、家まで送ってもらった後、かがみ先輩は私をコーヒーとチーズケーキでもてなした。私は「気を使わないでください」と謙遜したけれど、結局私はそのご好意に甘えることになった。一息ついた後は、かがみ先輩に事情を話した後、とりとめのない四方山話に花を咲かしていて、かがみ先輩の壁にある掛け時計に目を向けるといつの間にやら次の日になっていた。あわてて自分の携帯で時刻を再度確認すると、やっぱり十二時を軽く回っていた。 かがみ先輩はポテトチップスと冷蔵庫から麦茶を取り出した後、私をかがみ先輩の部屋に案内してくれる。通るときに見かけた固定電話が、昔懐かしい黒電話で、私はちょっと驚きにみちた目でかがみ先輩を振り向いてしまった。かがみ先輩は少し顔を赤らめ右手でぽりぽりと頬を掻きながら「あはは、うちって、古風だから」と弁明するのを私は、少しでもかがみ先輩の気に障るまねをしたことにひたすら謝り倒す。 多少微妙な空気が流れたが、かがみ先輩はすぐに気を取り直して、私を案内してくれた。かがみ先輩の部屋は二階らしく、階段を上る。上りきったとき、かがみ先輩は奥はつかさの部屋といいながら、目の前にある部屋の扉を開け、私を招待した。 「えっと、ご迷惑じゃなければお願いします」 願ってもない提案に私は甘えさせてもらう。携帯電話は持ってきたので、あとでそうじろう叔父さんに連絡しようと思う。結局のところ私はタイミングが悪くこなたお姉ちゃんの……その、なんて説明すればいいのかわからないけれど、情事を邪魔してしまったからこうなったわけで。私がそういうことをしたことがあるかというと――ううん、なんでもない。なんでもないよ? 明日になればそうしたもじもじした感情も消えうせている頃だから、私も安心してまたこなたお姉ちゃんの家に居候できると思う。こんどは気をつけないと。 「あ、じゃあ」 …………先ほど見せたような、邪悪な笑みのまま私に笑いかける。えっと、かがみ先輩? かがみ先輩は何も言わず、てくてくと扉に向かい、鍵をかける。鍵をかけただけじゃなく、机からガムテープを取り出し、背伸びして扉の四方に正確に張って行った。 「な、何をしているんですか?」 一連のかがみ先輩の行為の理由を悟り、私は顔を青くしながら恐る恐るその意図を尋ねてみる。どうか杞憂でありますように。どうか冗談でありますように。どうか――どうか無事家に帰れますように。切実です。織姫様。 「先にゆたかちゃんで練習してみようかなって。それにこうして一緒にいるとゆたかちゃん、かわいいし」 「え、えっとお――ー」 「えいっ!」 逃れのようない密室で距離を詰められ、私は羽交い絞めに――。 「なんていうか、こなたの気持ちもわかるわ。妹に欲しいくらいだもん。いっそのこと柊ゆたかになってみない?」 「だ、誰か~」 「今日は私しかいないわよ♪」 ――もしかしなくても、逃げていくところを間違えた。 ☆ ところで、こなたお姉ちゃんをお仕置きするのがかがみ先輩なら、かがみ先輩にお仕置きするのは誰なんだろう? みなみちゃんかな。みなみちゃんはなんだか怒っていたようだけど、しばらくするといそいそとみなみちゃんは自分の部屋をでていった。暫くすると戻ってくる。その理由を尋ねてみると、 「家中の鍵を閉めてきた」 「えっとお、それって?」 「ごめん、ゆたか」 ――あれ、なんだかループしてる。じゃあみなみちゃんのお仕置きは――田村さん? でも田村さんの家に行くのは冗談でなく本気で怖い。この流れからいっても。 …………誰かお願いします。こんな人たちにお仕置きをしてください。 織姫さん、彦星さん、私のためにも泣いてください。 できればその対価が私というのも、やめてくれると嬉しいです。 コメントフォーム 名前 コメント ゆい姉さんのところに行けば? お仕置きしてくれるよ(法的な意味で) -- 名無しさん (2012-12-14 10 14 29) 私、小早川ゆたかはバージンを狙われています。なぜ、誰にバージンを狙われているのかはわかりません。 これをあなたが読んだなら、その時私は"奪われて"いるでしょう。…バイブであるか、ないかの違いはあるでしょうが。 これを読んだあなた、どうか、お仕置きをしてください。それだけが、私の望みです。 小早川ゆたか ……ぅおおぉおぉぉお惨劇だぁああぁあぁ……。 -- 名無しさん (2009-02-08 21 10 18) んで、ゆい姉さんの次がおれか -- 15 (2009-02-04 00 22 33) いや~~ループすぎて怖い(^_^; つーかゆい姉さんところ行けば?? -- 名無しさん (2009-02-02 18 01 44) ・・・ ・・・・・落語でこんな感じの展開の話があったなあ・・・ もはや言葉もありませぬ。 -- 名無しさん (2009-02-02 17 48 34)
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このページではスージーちゃんのルールについて解説しています。 さあ君もスージーちゃんの第一人者になろう! まずは初歩の初歩から ルール スージーちゃんはじゃんけんから派生した遊びです。その為、手の構成は全て同じです。 ①このゲームは4人以上で成立します(5人以上の方が盛り上がります)。 ②まずは「スージーちゃん」の掛け声とともに手を出します。 ③出した手が一人しかいない場合、その手を出した人が「スージーちゃん」にみなされます。 たとえば…四人でスージーちゃんをした場合 グー グー グー パー の場合、パーを出した人がスージーちゃんになります。 チョキ グー パー パー の場合、チョキとグーを出した人がスージーちゃんになります。 グー グー チョキ チョキ の場合、スージーちゃんに該当する人はいません。 ④スージーちゃんになった人は、参加している人から一人ずつビンタされます。 ⑤スージーちゃんに該当する人がいない場合は、②をスージーちゃんが決定するまで続けます。 特殊なルール 元祖スージーちゃん スージーちゃんが誕生した時のルール。 基本的には普通のスージーちゃんと同じだが、スージーちゃんになった人は殺されるというルールだった。怖いね。 スーパースージーちゃん 基本は普通のスージーちゃんと同じですが、掛け声が「スーパースージーちゃん」となり、スーパースージーちゃんになった人は往復ビンタを食らうという鬼畜スージー。 ごまかしスージー なんらかの違反をしたにもかかわらず、申告をせずにスルーし、誰かが指摘場合に適用。 罰はもちろん往復ビンタ。ちなみに違法行為がばれなかったらごまかしスージーは適用されません。 虐待スージー スージーちゃんにビンタをする際、常識の範疇を超えた力でビンタをした人は、虐待スージーが適用されます。 虐待スージーが適用された方は、往復ビンタを受けなければなりませんので注意しましょう。 やりかけスージー 何らかのルール違反をしかけた時に適用されるスージーちゃんです。 このスージーはイエローカード扱いなので、2回やりかけスージーをすると往復ビンタされます。 ダニエルくん スージーちゃんの発案者である某家畜がスージーちゃんのウケがよかったため、調子に乗って作って意味不明なルール。 なんでもかんでも名前を使ったらウケるというわけでもないのよ。
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初めまして ちのちゃんデスデス。 えーっと、絵師を目指してまふ(*´(エ)`*) あ、でも… 絵師なんてまだまだまだまだなんですよっ!! ちなみに、絵の依頼は受け付けてないでs…((((ぉぃ。 なんでかって、それは…皆様の目を腐らせてしまうから((← 実際、絵って言っても上手くないですし…ふふぅん それでも、描いて欲しいって方はいないですもん( ● ´ ー ` ● ) 仲良くなってきたり、友情が深まってきたら… 描いてあげちゃうかもしれませんですねッッ!!!!!←ぇ。 こえ部始めたばかりの、オバカちゃんですが(o´・ω・`o) ぜひぜひ、家族になりましょぉおお!!!((バカ 申し遅れました。 主な活動地?こえ部/ニコニコ動画/youtube/配信 ピクシブ/絵チャット etc... こんな感じに、あたしは生活してまふ(´・∀・`)ぇ、生活… {こえ部での主な歌} えと、アニソンとヵボカロ類を歌いますー!! {こえ部での主な活躍地} 人のLIVEに勝手にいきまふぅ!! 迷惑でない限り、上がったりもしますっ {絵,イラスト} こえ部のサムネはほとんどあたしが描いてます。 見たら、眼科行きですよ^p^ ペンタブ等をつかって描いてます(。`- ω・´。) {こえ部のみなさんに一言} 絡も♪絡も♪ 出会い厨じゃないよ♪← 絡みたいだけですからっ!!((キリッ 初、wiki参戦というコトで、ですね…かるぅーく Shinra様と、雛先生様と、自称キング様の紹介を(*ノ∀`照) まずは、 Shinra様 あたし的には、尊敬のMIX師様!!素晴らしいですっ!! そして、多声類でゎないのか…と 思わせるほどの音域の広さ!!しゅげぇ… 可愛いロリボから、カッコイイショタボまで!! Shinra様いい人すぎまふ(* ´Д゜*)hshs//← これからも、素晴らしいMIX師様で いてくださいましぃ!!! 次に、 雛先生様 あたしは、雛先生様のコトをイケボ先生と 呼ぶくらい、★IKB★なのですよ(*σ・ω・`*)エヘ まさかの、神〇浩〇本人の可能性も…!?← Skypeなどで会議をするときに… 『神〇浩〇さん仕事しなさい…!!』とかも 思ったりしてましt…(((← イケボ先生のvoice驚愕デスデス(* ´ 3`*) 最後に、 自称キング様 何年前だろうか、1年前ですね。← ある、チャットで出会った人っ!! 彼女サンを誰よりも愛してるコトが特徴← レディーファーストなところもあるんでゎないでしょうか(ノω`*) マイクを買って、通話をしたときには 『あ、美声だ…!!!』なんて思ったりもしました!! レディーファースト美声キングと呼ぶコトにしようか(*´∀`*)← .。*゚+.*.。長々と失礼しましたっこれからもこの4人を応援してくださいっ!!゚+..。*゚+
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1 2 梓「ちくしょう憂ちくしょう」 2010/05/16 http //yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1273943040/ 戻る 名前 コメント すべてのコメントを見る 編集 ログイン 検索 メニュー ページ一覧 紬が百合ノートをまとめているようです 梓「ちくしょう憂ちくしょう」 1 律「ど、どうしたんだよ梓……」 梓「え?あ、すみません。声に出しちゃってたみたいですね」 律「いや、別に謝らなくていいけど……」 梓「そうですか」 律「……」 梓「……」 律「……憂ちゃんと何かあったの?」 梓「聞いてくれますか!」ガタッ 律「いやまあ、気になるし……とりあえず落ち着け」 梓「あ、すみません」 律「で、何かあったの?」 梓「それがですねー、今朝のことなんですが……」 ~回想~ 梓「憂、おはよ~」 憂「あ、梓ちゃん!おはよ~♪」 梓「最近暖かくなってきたね~。朝とか夜はまだ寒いけど」 憂「そうだね~、えへへへへ~♪」ニコニコ 梓「……?憂、どうかしたの?」 憂「え~、何が~?うふふふ……♪」ニコニコ 梓「何かすごく機嫌良さそうじゃん。何か良いことでもあったの?」 憂「まあね~♪昨日の夜、ちょっとね~。えへへ……」ニコニコ 純「止めときなって梓。延々と惚気話聞かされるよ?」 梓「あ、純。……惚気話?」 純「そ、惚気話。何でも昨日の夜は唯先輩が甘えてきて、一緒にお風呂に入ったり抱き合って寝たりしたらしいよ」 梓「なっ!?」ガタッ 純「うわっ!突然大きな声出さないでよ、びっくりするじゃん」 梓「ゴメンゴメン。……それより憂、今の話って本当?」 憂「え~、何が~?」ニコニコ 梓「だからその……唯先輩とお風呂に入ったり、寝たり、とか……」 憂「うん、本当だよ~♪」ニコニコ 梓「っ!へ、へえ~そうなんだ……」 憂「もう甘えてくるお姉ちゃんがすっごく可愛くて!最高だったよ~」ニコニコ 梓「ふ、ふ~ん」 憂「ご飯食べた後ね、お姉ちゃんが『うい~、久しぶりに一緒にお風呂入らない?』って言ってきて……。背中洗いっことかしちゃった♪」ニコニコ 梓「……」 憂「そして寝ようとした時!お姉ちゃんがドアを控えめにノックして、『うい~、今日は一緒に寝ない……?』って上目遣いで頼んできて!びっくりして黙ってたら、 断られると勘違いしたみたいで涙目になって『だ、ダメ……かな……?』って!もう何ていうか、お姉ちゃんやべええええええ!って感じで!」ハアハア 純「憂落ち着け」 梓「……」プルプル 憂「お姉ちゃんに抱き締められるとね、あまりの多幸感で意識がトリップしちゃう 内容は良くある話だけど、書き方やキャラの活かし方が上手。 -- (名無しさん) 2015-08-01 22 24 30 りっちゃんが振り回される、不憫な役割の話はハズレがないな。 -- (名無しさん) 2014-09-21 22 38 08 梓と憂のさらに上をいってるじゃないですか唯さんwww りっちゃん本当にお疲れさまでした。 -- (名無しさん) 2014-01-31 04 59 31 古典的なあずにゃんVS憂選手なんだが、表現や間が上手いのでいちいち吹いてしまう。 中でも、「アイスを必死に舐める唯先輩を視姦するのに忙しいので話し掛けないで下さい」 のセリフは面白い。 そして、お約束の人のいいりっちゃんが巻き込まれるパターンもいい。 -- (名無しさん) 2014-01-31 01 13 17 駄目だこいつら・・・早くなんとかしないと・・・ -- (名無しさん) 2013-04-13 17 52 26 ルイズ止めれwwwwww -- (名無しさん) 2012-12-03 16 11 40 律大変だなwww 他の三人は変態だけどwww -- (名無しさん) 2012-08-14 09 18 27 寺生まれか -- (名無しさん) 2012-02-25 15 24 02 ダメだ…この3人、早く何とかしないと(笑) -- (あずキャット) 2012-01-15 01 42 53
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「いーちゃんに会いたい」 ◆T7dkcxUtJw 千刀『ツルギ』。 戦国時代、四季崎記紀によって作られた十二本の完成形変体刀が内の一本にして、完全なる同一を誇る、千本で一本の刀。 その千刀の内の三本を地に並べ――とがめは熟考していた。 「……三本が三本とも、寸分違わぬ出来。これらはまさしく千刀に相違ない」 そう語るとがめの顔には、明らかに困惑の色が混じっていた。 それも当然のこと、これら三本は先刻宗像形によって突き刺されたものだが――本来ならば、今、この場にあるはずがないものだ。 千刀は――去る弥生、出雲にて、他でもないとがめ自身が蒐集していたのだから。 入手した千刀は、一本残らず尾張城へと移送した。それらが失われたなどという報告は受けていない。 また、尾張城には否定姫がいる。 認めたくはないが、奴がいながら完成形変体刀が奪われるなどという失態は絶対に起こり得ないと、とがめは確信していた。 ならば、ここにある千刀はいったい何なのか。 「贋作、という線は薄いな……出雲では嫌と言うほど千刀を見続けたのだ。今でも形状ははっきりと覚えている。 それに、贋作だとすればこれらがこうも同一である説明がつかない。千刀を完成形変体刀たらしめる理由は、そこにこそあるのだから」 千刀に付着した自分の血液を拭き取りながら、とがめはいくつかの可能性に思いを巡らす。 まず、尾張幕府がこの殺し合いの首謀者である可能性。これならば千刀の存在に説明はつくが――幕府に利点がない、と即座に却下する。 仮に幕府がとがめの素性に感づいたとしても、自分を始末するためにこんな大掛かりな舞台を用意する必要性は皆無だろう。 ならば、尾張幕府をも凌ぐ力を有する何者かが首謀者である可能性ならばどうか。 力づくで尾張幕府が保有する完成形変体刀を奪えるような存在が、この殺し合いを催したのではないか。 「いや……たしかに全盛期と比べれば幕府の力は弱まってはいるが、だとしても未だ絶対的な力を保有しているはずだ。 幕府以上の力となれば、国内にはまずありえぬ。……それこそ、諸外国に目を向けるしかあるまい。 しかし、そのような動きがあれば軍所総監督の私の耳に入らぬはずが――」 と、まあしばらくの間そんな風に悩んでいたとがめだったが。 現状、これ以上悩んでみたところで答えは出ないだろうとしめくくり、地面の千刀を拾う。 二本は背負い袋に入れ、残った一本を左腰に帯びる。 実際にこの刀を振るうつもりはない――とがめは剣士ではないし、刀を使った戦闘の経験もない。 だから、この刀はあくまで今後の他の人間との交渉を優位に進めるための飾りでしかない。 刀を帯びていれば、相手も考えなしにとがめを襲うということはしないだろうし、ならばそこに交渉の余地が生まれるだろう。 それに、下手に扱って千刀を失いでもしたらことだ。 千刀は千本で一本の刀、それゆえに一本でも欠けてしまえば千刀はその価値を失う。 そして、それはすなわち、とがめたちの刀集めの旅の失敗を意味する。 こんなわけのわからない殺し合いで、刀集めを終わらせてなるもるわけにはいかない。 「おそらく残りの九百九十七本はあの男、宗像形が所有しているはず……いずれ回収する必要があるか。 わたしを刺したように、あちこちに千刀を撒き散らされると厄介だが……いや、撒き散らされる程度ならまだいい。 宗像形よ……頼むから、頼むから一本たりとも折ってくれるなよ……。 たしかに使い物にならなくなったら代用できるのが千刀の利点てはあるが、それをされてはわたしが困る」 新たに生まれた心配事に頭を抱えつつ、とがめは再び歩き始めた。 何処へ向かうというわけでもないが、ひとまず山を下りたい。山道は、どうにも苦手だ。 とにかくあちらこちらがでこぼこしていて、よく見て歩かなければ転びそうになる。 宗像の見よう見まねではあるが、支給品の懐中電灯の使い方を理解できたのは幸運だった。 これがなければ、月明かりすらろくに届かない鬱蒼とした森の中だ。何度無様にすっ転ぶはめになっていたかわからない。 文明の利器を片手に、とがめは慎重に山道を進んでいく。 「……む?」 視界に突如出現した、鮮やかなオレンジ。 奇策士が橙なる種と出会ったのは、それから間もなくのことだった。 ■ ■ 「俺様は、想影真心だ」 無防備にも、大木に背を預けて眠っていたその少女は――寝惚け眼を擦りながら、想影真心と名乗った。 話を聞けば、最初の場所で強制的に眠らせられてから、一度はここで目を覚ましたものの、その直後に二度寝を始めたらしい。 悪びれもせず「だって俺様、眠かったし」と、しれっと言い放つ真心に、とがめは心の中で呆れる。 言うまでもなく、今は殺し合いの真っ最中である。斯く言うとがめも、つい先ほど宗像に危うく殺されかけたところだ。 だと言うのに、目の前の少女は寝入っていた。とがめが起こさなければ、そのまま寝続けていただろうことは想像に難くない。 この状況下で、あまりにも危機感が欠如している。 とがめが呆れ返るのも、無理なきことだった。 「まったく……見つけたのが、わたしのような善良かつ清廉潔白な人間でなければ、どうなっていたことか」 「うーん。多分、どうにでもなったと思うけどな。俺様、人よりちょっと強いから」 「たわけ。このわたしよりも、さらにさらに細身なその体で、なにができると言うのだ」 真心の小柄な体躯を指差して、とがめは言う。 とがめも決して背が高い方ではないが、真心はそれに輪をかけて小さい。童女と言っても何ら差し支えないほどだ。 童女でありながら、人並み外れた怪力を有する凍空こなゆきを、そして凍空一族を知っていたものの―― なまじ彼女の力を知っていたがゆえに、あのような規格外な存在がそうそういるはずがないと、とがめは考えてしまう。 目の前の少女が“こなゆき以上に規格外な存在である”という可能性には――至らない。 「まあいいや。えーと……とがめ、だっけ?」 「うむ。尾張幕府家鳴将軍家直轄預奉所――軍所総監督、奇策士とがめだ」 「んー。じゃあ、とがめ。あんた、これからどうするんだ?」 「これから、か。とにかく、なんとしてでもこの忌々しい首輪を外して、ここから脱出したいところだ。 わたしにはやり残したことがある――こんな殺し合いで死ぬわけにはいかないのだ。……それに、待たせている者もいるのでな」 嘘ではない。 最初に“今の段階では”を付けていない以外は、概ねとがめの本心そのままだ。 少なくとも現時点では、それが最も生き残れる可能性が高いと、とがめは踏んでいる。 その答えに、そっか、と真心は呟く。 「俺様もとがめと同じだ。殺し合いとか、実験とか……そんなのはどうでもいいし、面倒臭い。 できるなら、とっととここから抜け出して――いーちゃんに会いたい」 「……それが、おぬしの理由か」 「ああ。俺様は、いーちゃんが好きだ。好きだから、いーちゃんの、いーちゃんたちのいる場所に早く帰りたい」 「では、真心――わたしに協力してはくれぬか」 真っ直ぐに、真心の橙色の瞳を見つめ。 とがめは、少なからず緊張を含んだ表情で、そう言う。 力のない者が、この場で生き延びるには徒党を組むしかない。 身の安全を確保するにしても、脱出のための情報を集めるにしても、協力者は必要不可欠だ。 「別にいいぞ」 とがめの申し出に、真心は二つ返事で応える。 そして続けて、 「どうせ一人でいても、何をすればいいか俺様には判断つかないしな。 それなら、とがめを手伝ってた方が、時間の使い方としては有意義だろうし」 と、屈託のない笑顔を浮かべながら言った。 「これからよろしくな」と、真心が微笑み。 「こちらこそよろしく頼む」と、とがめが頷いた。 こうして―― はからずも、奇策士は最強の手駒を手に入れた。 けれど、奇策士は気付かない。 橙なる種自身も――気付いていない。 橙なる種に仕掛けられた罠――時宮時刻によって施されていた“操想術による解放”、その瞬間が刻一刻と迫っていることに―― 彼女たちはまだ――気付いてはいなかった。 【1日目 深夜 E-8】 【とがめ@刀語】 [状態] 腹部に負傷(止血済み) [装備] 千刀・ツルギ [道具]支給品一式、ランダム支給品(1~3) 千刀・ツルギ×2 [思考] 基本:どんな手段を使っても生き残る 1:想影真心と行動しつつ、利用できそうな人間と合流。身を守ってもらう。 2:ひとまずは脱出優先。殺し合いに乗るのは分が悪い [備考] ※千刀・?(ツルギ)についての情報を持つ以降から 【想影真心@戯言シリーズ】 [状態]軽い眠気 [装備] [道具]支給品一式、ランダム支給品(1~3) [思考] 基本:いーちゃんのところに帰りたい。 1:とがめと協力して、脱出の術を探す [備考] ※ネコソギラジカル(中)、十月三十一日から 全てが0になる 時系列順 出陣だ 全てが0になる 投下順 出陣だ 「正義は必ず勝つんだぜ」 とがめ 混沌は始まり、困頓はお終い START 想影真心 混沌は始まり、困頓はお終い
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601 目次@携帯 sage 07/16(木) 10 04 12.01 ID InNyj6NrO (11) ID AA こんにちは。平沢憂です。今日は家に律さんが遊びに来ています。とは言っても、お姉ちゃんは和さんと遊びに行っちゃってるし、どうしよう? 「ねー、憂ちゃん。憂ちゃんが知ってる古いゲームって何?」 「ゲームですか? イースとか桃伝ですかね。あ、インベーダーとかもありますし、QOHや美鈴ちん危機一髪とかも……」 「インベーダーは別として、FALC○Mのイースとかってパソコンでしょ? 確かに古いけど……」 あれ? イースがパソコンゲーム? 「律さん、パソコンじゃないですよ?」 「え?」 やっぱり律さんも勘違いしてたみたいです。 「PCエンジンですよ」 「何……それ?」 「ちょっと待っててくださいね。確か押し入れにあったはずなので」 603 目次@携帯 sage 07/16(木) 10 17 19.13 ID InNyj6NrO (11) ID AA 「ちょっと待ってくださいね」 二階の押し入れに入っているはずのPCエンジンを見つけに部屋を後に。 「えーっとどこだったかな……」 押し入れの中はすぐ見つかるようにちゃんと整理しています。確かPCエンジンは二段目の右奥のはず…… 「あ、あった」 と、見つけたのは良いものの、肝心のソフトが二つだけ。流石に古いハードのはお気に入り以外捨てちゃったのかな……? 「律さん。これがPCエンジンですよ」 「へー……PCエンジンっていう割にプレステっぽいね」 律さんは、やっぱり初めて見たらしく、興味津々。 「ソフトが二つしかないですけど、やりますか?」 「やるやる! で、このダチョウっぽいパッケージのやってみようかな」 605 目次@携帯 sage 07/16(木) 10 39 01.19 ID InNyj6NrO (11) ID AA 「あ、スプラッシュレイクですね。面白いですよ」 「で、具体的にどんなゲーム?」 「コンセプトとしては、仲間を裏切れちゃうアクションパズルです。バルーンファイトみたいな要素がありますよ」 「自分だけ生き残って、仲間は落とすみたいな?」 律さん、バルーンファイト知ってるってことはぶつ森やってたのかな? 「そうですね。ルールとしては、湖に道のように配置されたパネルを叩き割って、湖に敵を落とすゲームですね」 「へー……」 「百聞は一見に如かず。って言いますし、一先ずやってみましょう」 609 目次@携帯 sage 07/16(木) 11 17 19.13 ID InNyj6NrO (11) ID AA 「グアァァ!!」 コントローラーを投げ出して倒れる律さん。可愛いなぁ……お姉ちゃんには負けるけど。 「律さん、パネル削り過ぎだと思いますよ?」 「だって~敵が動きすぎで、倒せないじゃないか」 「確かに慣れもありますからね」 「んー。何しようかな……」「あ、スイカ食べますか? 昨日の残りになっちゃうんですけど……」 「食べる食べる。憂ちゃんが作ればなんだって美味しいし」 「じゃ、ちょっと待ってて下さいね」 冷蔵庫に残っているスイカもただ出すんじゃ失礼だし……フルーツポンチにしようかな。 「律さん。フルーツポンチでも良いですか?」 「あ、そこまでしなくて良いよ。大変でしょ?」 「でも……」 「じゃあ憂ちゃん盛りなら良いよ?」 え? 私盛り? でも律さんなら…… 「冗談だよ冗談」 「律さんならそれでも……」 私はエプロンを取り、ブラウスのボタンを外す。 611 目次@携帯 sage 07/16(木) 11 24 17.09 ID InNyj6NrO (11) ID AA 「憂ちゃん……」 ……やっぱり恥ずかしい……でもここまできたら下がれない。 私はジーンズのファスナーを下ろして下着姿になる。 「憂ちゃん盛りは冗談のつもりだったけど……」 律さんの顔が近づいてくる。律さんの顔が赤い…… 「憂ちゃんを味わせてもらうね……」 これ以上は自主規制で完