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我が妹(まい)は吸血鬼である 著者/小鹿野君則 イラスト/zpolice 定価 599円 2013年6月7日発売 ISBN 978-4-04-891679-0 幼い妹がオタクな吸血鬼になって帰ってきた! 地域密着型の庶民的ヴァンパイアストーリー!! 六年前、秩父の渓谷で吸血鬼に襲われ妹を失った笹森。以来、復讐の鬼となった彼は吸血鬼討伐機関・聖ストア騎士団の一員として戦い漬けの毎日を送っていた。 そんなある日、笹森の小さなアパートに届いたダンボール箱。そこから飛び出したのは吸血鬼となった幼き妹だった! 吸血鬼を狩る立場にありながら始まってしまった妹との同居生活。しかも彼女は……血を見れば卒倒する血液恐怖症。 アニメや特撮は実況スレに張り付いて視聴するネット中毒者。日曜の朝は眠い目をこすってSHT(スーパーヒーロータイム)を堪能するオタクな吸血鬼だった! 1巻発売日は俺妹の最終巻が発売でもある。 ぜひ幾夜にも桐乃の意思をついで欲しい。 262 イラストに騙された名無しさん [sage] 2013/06/08(土) 13 20 46.67 ID V1NkLxGb 我妹、あんまり面白くなかった 欠点が目に付くということもないけど 褒めたいところも見当たらない感じ。 265 イラストに騙された名無しさん [sage] 2013/06/09(日) 00 08 15.59 ID MT1xXfO7 我が妹は吸血鬼 妹モノっつーよりオタクネタの方がインパクト強いな ロリが得意そうな絵師に救われた感じ。ぷにぷに 266 イラストに騙された名無しさん [sage] 2013/06/10(月) 17 46 59.48 ID a5HzLYJ5 我妹は家族愛枠としては良作だったが色々不快要素もあるので万人に薦められる感じではなかったが、家族愛枠に飢えているならどうぞ 関連リンク 我が妹(まい)は吸血鬼である|電撃文庫公式サイト 妹がゾンビなんですけど!
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妹「野球しようよ」 妹「野球的な何か」の続編。 妹「野球しようよ」 (前) 妹「野球しようよ」 (後) + オマケ 登場人物紹介(気にならない程度のネタバレ含む) ●家族 「俺」 社会人になり営業職に就く、年齢22歳。 元高校球児。試合中ランナーと接触し腰を負傷、選手生命を絶たれる。 「妹」 高校一年生、お兄ちゃん大好き元気娘。 野球部所属ポジション投手兼外野。女性なので規約により公式戦には出場できない。 「姉」 職業、銀行員。野球漬けの家族の中で唯一野球に興味が無い。 ネイルアートが好きで給料を惜しげもなくオシャレに使う。 彼氏が野球好きらしく野球の勉強を始めているらしいが……? 「父」 一家の大黒柱、父さん。 普段は温厚だがマスクを被ると昔を思い出すらしく性格が変わる。 「母」 縁の下の力持ち、母さん。 料理の腕前はピカ一で弁当も美味いらしい。 ●職場 「先輩」 俺が配属された部署の先輩。 自分の仕事を押し付けた挙句、自分は休憩してしまったり、人の陰口を言ったり上司に擦り寄ったり。 そんな事が平気でできちゃう人。 この会社では先輩の命令は絶対らしい。 ●△△高校 「おじさん」 あるときは高校野球好きのおじさん。 また、あるときは散歩をしているおじさん。 しかしてその正体は……ゲフンゲフン。 「先生」 4月に教員になったばかりの先生、担当教科は現代文。 野球部の顧問をしている。 妹曰く「胸が大きい」らしい、ルックスもよく先生目当てで野球部員もいるらしい。 困ると「はうぅ……」と頭を抱える。 「少年」 俺と因縁浅からぬ少年、本当ならば別の高校に進学するはずがなぜかこの高校に入学する事になった。 その件もあり口数が以前よりも少なくなったんだとか。 ツンデレ。 「部員」 野球部キャプテン。 「部員A」 ポジションはセンター。 「部員B」 ポジションはキャッチャー。 「部員C」 ポジションはサード。 「部員D」 控え野手 「クラスメイト」 妹のクラスメイト。 勉強が苦手だが不得意ではないらしい。 よく一緒に妹と弁当を食べている。 ●合コン 「女A」 ギャル 「女B」 ギャル ●夏の甲子園出場校 「相手監督」 この道三十年のベテラン監督。 選手起用が的確、流れを読む術を心得ている。 「投手」 右の本格派。 サイドスローから投じられる速球はコンスタントに140km/hを計測する。 「捕手」 少年とは顔馴染みのようだが……? 「三塁手」 エラーして怒られてた人。 ●女子プロ野球機構 「男」 中学時代から妹に一目置いていた人物。 野球を愛し、女子プロ野球の普及に尽力する。 「部下」 男の部下。
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http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1290468634/26-29 「私と付き合ってください」 黒猫から告白を受けた後、その場での返事をしなかった俺は、家に帰り一人部屋の中で考えていた。 「まさか、あいつが本当に俺のことを好きだったなんて」 黒猫とは1年くらいの付き合いになる。あいつも初めて会った時とは大分印象が変わり、今までのいろんなやりとりから、 親密になっていきもしかしたらという想いはあったんだが、いざ本当に告白されてみると嬉しい気持ちで舞い上がる半面、 さてどうしたもんかと考えざるを得なかった。 そんな夜だった。桐乃に呼び出されたのは。 ドアがガチャンと開く音と同時に、桐乃が顔をのぞかせてきた。クイックイッっと、妹に指で呼びつけられる。 「ノックもしないで、なんだよお前は」 「・・・・・・・・・・・・・・」 あれ?なんか怒っていらっしゃる? 何もしゃべらない妹に対して、さからってはいけないと身の危険を感じた俺は、 妹のなすがままに妹の部屋へ誘導され、妹のベットの前の床に正座させられた。 そこで、ようやく妹がその重い口を開いたのであった。 「あんた、あの黒いのことをどう思っているの。今日、あいつから告白されたんでしょ」 あれ? 何で知っているんですか桐乃さん? 黒猫? もしかしてあいつが言ったのかな。 「いや、どうって言われても。」 それを今考えているところなんだよ。 俺は妹からの突然の問いかけに対して、動揺を隠すことができなかった。 「はあーーーー。あんたがそんなこと言ってどうすんの。あいつは本気だよ。本当に本当に、あんたのことが好きなのよ。 こんなに真剣になっているあいつを今までに見たことがないくらいに」 そう言って、桐乃は俺の襟首をつかみ、顔を近づけてきた。 「あんなやつのことなんて、どうだっていい。いや、どっちかってゆうと、むしろ失恋でもしてくれたら大笑いして やるんだけどね。だけど・・・・・・・・。だけどね。 ・・・・・・あんたは、あんたはね。あいつに対してしっかりと 考えて答えをださなきゃいけないの。 それが・・・・・・それが・・・・・・。たとえ、どんな答えだったとしても・・・・・・」 何も答えることができなかった。こいつ、本当に黒猫のことを心配しているんだな。昨日のこともあるんだから、 ほんとだったら俺なんかとは口も聞きたくないはずなのに。 だけど。そうだな。そろそろ決着をつけなきゃならないな。そういって俺は立ち上がり、妹の頭にそっと手を差し伸べた。 安心しろ、桐乃。俺は重度のシスコンなんだ。俺はお前のそんな顔なんか見たくない。はん、笑いたければ笑うがいいさ。 俺は妹の笑顔を見るためだったら、何だってやってやるさ。 「黒猫と付き合う。それがお前の望みなんだろ」 「えっ・・・」 その瞬間、桐乃は目を見開いて、とても悲しくて寂しそうな表情になった。 そして・・・・ バンツ! と、顔面をぶっとばされた。桐乃がクッションを拾い上げて、両手で俺の顔面に叩き付けてきたのだった。 「ゲボツ・・・・・」さほど痛くないが、一瞬息ができなくなる。立ち直る暇さえなく、今度は下腹部に衝撃が走った。 ずどんという音がするほど、強烈な前蹴りだ。 「ちょ・・・・・・待・・・・・・痛・・・・・」 「うるさいっ!」 バンツ!!「あたしが・・・・・・・・っ! あたしがどんな気持ちでこんな話をしていると思っているの!」 バンツ!!「あたしが・・・・・・・・っ! あたしがあの時のあんたの言葉でどんだけ傷ついたと思っているの!」 バンツ!!「あたしが・・・・・・・・っ! あたしが、いったいどれだけあんたのことを考えていると思っているの!」 バンツ! バンツ! バンツ! バンツ! 何度も、何度も、あふれる感情のごと、叩き付けてくる。泣きじゃくりながら俺をブッ叩き続けている。 「何怒ってんだ?お前、俺を黒猫と付き合ってほしいんじゃなかったのかよ!」 「な! 違う。 ・・・あたしは・・・・あたしは・・・・・」 「あたしは。あたしはそんなことを望んでいない。本当は・・・・・本当は・・・・・・」 ようやく攻撃を止めた後、桐乃はそう言って顔をゆがめて、とても苦しそうな表情で俺を見つめてきた。 数分後 「嫌だ・・・・・・・・・・・・・・・」 「嫌だ。嫌だ。嫌だ。兄貴が誰かと付き合うなんて絶対に嫌だ。あんたは、あんたは、あたしだけ見ていてよ!」 そう言って、桐乃は俺に抱きついてきた。 それは、信じがたい光景であった。桐乃が・・・あの桐乃がだぜ。最近でこそ、そこそこ仲よくなっていて、偽装デート とかもしていたのだが。まさか、本当にまさかなんだが、俺は今まで大きな誤解をしていたんじゃないだろうか。 「おま・・・! いったい何言ってるんだ!」 「本当は、本当は、あんたのことがずっと前から気になっていたのよ!」 「あんたがあたしにいままで色々してくれたこと、すっごい感謝しているから。嬉しかったから。あんたがいなかったら、 あたしはとっくにあの趣味をやめさせられていたし、あやせとだって絶好していたかもしれない。アメリカに行って苦しん でいた時も、あんたが助けにきてくれてほんとに嬉しかった。いつだって あんたは、あたしが本当に苦しんでいる時に 助けてくれた」 「あたり前だろ。俺はお前の兄貴なんだから」 「だけど・・・だけど・・いつの間にかあたしは、あんたがいないと何もできなくなってきたの。あんたが心のささえに なっていたの。・・・・・・・。表面上は、なんでも完璧にこなしてきたつもりだった。 だけど、だけど、あんたがいないと・・・・・。あんたが見てくれていないとあたしは・・・・・あたしは・・・・・」 「好き・・・・・お兄ちゃん・・・・・・」 「・・・・・バカ野郎」 よくわかった。ようするにこいつは、俺が思い描いていた姿とはまったく正反対であり、とても弱い人間だったのだ。 すべてを完璧にこなしているかのように見える桐乃は、精神的に、決して強いやつじゃない。むしろ、本質は、未熟で脆い。 辛いことがあれば、普通に凹む。だけど、それをなんとかこなしてきたのは、責任感と決意でありなにがなんでもやってやる という気迫だと思っていたのだが、それは俺の大きな勘違いであった。 俺が、こんな何も取り柄もないような俺が、桐乃にとってのパワーの源であり、心の支えになっていたのだ。 俺は、いつかリアに言われた言葉を思い出していた。 「だって、キリノがボロボロになっていたのは、超好きなおにいさんに会えなかったからで、キリノがいきなり早くなったのは、 おにいさんがロスに来たからじゃん」 人一倍、鈍いといわれる俺であったが、さすがにここに至っては、すべてが間違いであったことにようやく気がついたのであった。 たった二人きりの兄弟だっていうのに、どうしてこんなに気持ちがすれ違うんだろうな。 すべてを言い切ったのか、桐乃は、はあはあと息を荒げて、俺の顔を至近距離で睨みつけてきた。力をすべて使い果たしたのか、 今にも気を失ってしまいそうな顔をしている。 「・・・・・桐乃。・・・・・済まなかった。」 こうして、俺と妹の人生最後?の大喧嘩いやカミングアウトは終わった。 決めなければいけない。今度こそ本当に。 その時、頭の中に出てきたのは、もちろん黒猫。 だけではなかった。 我が人生に見てきた人の中で最もかわいいと思っている愛しのラブリーマイエンジェルあやせちゃん。そして、俺の幼馴染であり 俺に最も安らぎを与えてくれる麻奈美。 黒猫だけでなくこの2人との関係もはっきりさせなければならないな。 その時の俺は、本当に真剣だった。 まずは、あやせからだな。 そして、俺は、携帯を手に持ち、ラブリーマイエンジェルあやせちゃんへ、俺の最後のメールを出した。
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宮崎日日新聞 激震口蹄疫へ飛ぶ (魚拓) (2010年5月8日付) 冷静な判断とみんなの力で 口蹄疫(こうていえき)に収束の気配が見えない。感染疑いが確認された農場ではウイルス封じ込めのため、すべての家畜が殺処分されることになる。7日午前までに対象頭数は4万4892頭に上っている。 殺処分の現場が壮絶なありさまであろうことは想像に難くない。また、感染拡大阻止のためとはいえ家畜をこのような事態で失った畜産農家が気の毒でならない。 金銭的な損失だけではない。手塩にかけて育てた牛豚が処分され、がらんとした畜舎と同様に、心に生じた大きな空虚が消え去るには長い時間がかかるはずだ。 ■不足するマンパワー■ さらに、新たな問題が生じている。現場で殺処分や防疫作業に従事している人たちの疲労が限界に達しつつあることだ。 県口蹄疫防疫対策本部によると、牛や豚の殺処分は各家畜保健衛生所やJA、県外から派遣された獣医師らが対応している。 殺処分を行う際には牛を牛舎につないだり、豚を追い込んだりする補助員が必要になる。 JA宮崎中央会、同経済連などJA4連は連日、多くの職員を車両や農場の消毒に投入している。 市町村や自衛隊、県外からの応援も加わって連日千人態勢での防疫活動が続く。 しかし、一向に事態が収まる気配がなく、逆に処分対象の家畜が急増。ここにきて、作業が追いつかない状況に陥っている。 県は不足するマンパワーを補うために全市町村の対策本部を通して窮状の打開に手を貸してくれる人員の募集を始めた。 ■牛や豚の扱いに精通■ 疑似患畜を放置すると、さらなる感染につながる危険性が高まるため一刻も早く、殺処分する必要性がある。 そういう事情もあって、口蹄疫の発生現場は可能な限り多くの人手を求めている。ただし、誰でもいいというわけではない。 過去に家畜を扱った経験があるが、現在は家畜に関与しておらず、自宅が畜産農家に隣接していないことなどの条件がある。 県職員やJA職員で条件を満たす人はもちろん、県内在住で過去に畜産経験のある離農者などは呼び掛けに応じてもらいたい。 農林水産省の食料・農業・農村政策審議会牛豚等疾病小委員会は本県で口蹄疫が広がっている問題について「ウイルスは人や車両などの移動で拡散している疑いが強い」との見方を示した。 つまり、作業に従事する人が広範囲から集まることは感染拡大の危険をはらむ。 応援に駆けつけるにしても牛や豚の扱いに精通し、防疫についてしっかりした知識と冷静な行動、判断力のある人に限られる。 畜産は本県の基幹産業であり、多くの人たちの努力で育てられた宝である。 厳しい状況だが、収束へと前進するため、一人でも多く力を貸してほしい。 5月 支援関係 防疫関係
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魔王な妹との“逆契約”。それは兄のいうことを何でも聞く事!? [ 著者 ] 上栖綴人 イラスト:大熊猫介 [ 内容 ] 「妹は欲しくないか?」高校生の刃更に再婚宣言した父は、少女二人を連れて同居させる。 澪と万理亜、二人は実は新米な魔王とサキュバス。刃更と主従契約を結ぼうとして誤って逆契約、刃更がマスターとなり!? 691 イラストに騙された名無しさん [sage] 2013/02/03(日) 18 29 19.83 ID vZsbttV/ (略) 新妹魔王の契約者Ⅱ 偽妹枠がOKならおすすめな逸品 今回は幼馴染の掘り下げだったが偽妹との関係強化で相変わらずド直球のエロさだった (略) 230 イラストに騙された名無しさん [sage] 2012/10/06(土) 14 56 54.94 ID 5jdB2hYi (略) ところで新妹魔王の契約者Ⅰ読了 分類は偽妹枠だが、邪魔者がいない時のデレモード時は「お兄ちゃん」と呼んで甘えてくるなかなかの逸材 ジャンルは異能バトル+エロコメで1巻での配分は半々ぐらい タイトルで微妙に避けられそうだがなかなか良かったと思う 関連リンク 新妹魔王の契約者Ⅰ ライトノベル 上栖綴人 | 角川書店・角川グループ
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ㅤ ・口蹄疫ってどんな病気? 口蹄疫とは、牛や鹿などの偶蹄類の動物に感染する急性伝染病で、国際的にもっとも重要な家畜伝染病です。 罹患が確認されている家畜動物としては牛,水牛,しか,めん羊,山羊,豚,いのししなど。 口蹄疫にかかった動物の死亡率は低いのですが,伝播力は極めて強く,感染速度が早く,ひとたび流行すると広範囲に広がってしまいます。 症状としては、突然40~41℃の発熱、元気消失に陥ると同時に多量のよだれがみられ、口、蹄、乳頭等に水疱(水ぶくれ)を形成し、足を引きずる症状が見られる、等です。 治療法はなく、発生した場合は家畜伝染病予防法に基づき,蔓延防止のため家畜の所有者による屠殺(とさつ)が義務付けられています。 口蹄疫ウィルスが体内に入ってから症状が出現するまでの期間(潜伏期間)は、24時間から10日ぐらいまでで、それ以上のときもあります。平均的には3-6日です。 ・何故殺処分しないといけないの? 治療薬はないとはいえ、死亡率が低いのに何故殺処分してまで感染を食い止めないといけないのか。 その理由は以下の3つがあげられると思います。 ・伝搬力が極めて高く、感染源を早期に食い止めなければ直ちに蔓延してしまいます。1997年の台湾では全域に広がり畜産業が壊滅しました。 ・死亡率が数%程度なのは成長した家畜であり、仔牛の死亡率は高確率、子羊は40~94%、子豚は40%、離乳前豚はほぼ100%と極めて高いです。 ・感染した家畜は乳がでなくなったり、食欲が落ち痩せて肉質が落ちたりと家畜としての価値がなくなります。 このように一度感染を許してしまえば大変危険な疾病なのです。 なので現段階では早期殺処分が最も効果的な手段だとされています。 ・人間には感染するの? 基本的に人には感染しません。 ネット上では感染するとの噂もありますが、万が一感染しても症例は至って軽度。軽い発熱や口内炎ができる程度らしいです。 農林水産相では 人に感染することはない。 万が一汚染した物を摂取しても感染しない。 そもそも市場に感染した家畜の製品が流出することはない。 としています。 従って今の市場の肉や乳製品を食べたり飲んだりしても、なんら心配はないということです。 ・何を媒介に伝搬するの? 何を媒介にして感染が拡大するかは未知数です。 むしろ何でも媒介にして感染します。 患畜と接触した人間を介して新たな家畜に感染が伝搬するのはもちろん、 空気感染もするし、近くを通った車や人間がウィルスを運ぶことも充分考えられます。 さらには動物や虫、ハエや野鳥など。何でも感染の媒介者に成り得ます。 したがって感染を完璧に防ごうとするのは無理です。 ・ペットの犬や猫、馬なんかも殺処分されるの? いえ、そのようなことはありません。 確かにペット達もウィルスの伝搬媒介となりますが、だからといって殺処分することにはなりません。 殺処分する対象はウィルスを排泄する偶蹄類の動物だけです。 なので感染を広める恐れがあるからといって殺処分対象にはなりません。 ただし、偶蹄類の動物をペットとして飼ってる場合は屠殺対象となるのでお気をつけください。(現に処分例があります) ちなみに同様に、媒介者となる野生動物の予防駆除もすることができません。 家伝法で殺処分が可能なのは、家畜までです。野生動物の管轄は環境省です。 環境省が動かない限りは野生動物の対策がうてないのです。 参考資料 口蹄疫 -動物衛生研究所 口蹄疫とは 口蹄疫について調べてみた -Tのヤギ飼い奮闘記 wiki-口蹄疫 口てい疫(口蹄疫)について -横浜市衛生研究所 表1.動物に由来する畜産物および副産物における口蹄疫ウイルス
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http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1273071103/250-257 「あやせ妹萌化計画」 「お兄さん相談があります」 そう言ってあやせは俺に相談を持ちかけた。 以前、着信拒否されていて猛烈に落ち込んだ事もあったが、 頼れる友達の兄としてあやせに必要とされているのだと思うと嬉しさの余り顔がニヤけそうになる。 「て、お兄さん聞いてます?」 突然のしかもあやせからの電話だったので少々驚いて無言になってしまった様だ。 「あ、ああ。聞いてるぜ。俺に出来る事なら何でも言ってくれ」 「そう言ってくれて安心しました。これは他の人には頼めないお話ですので」 うおー!俺にしか頼めない事だとー!?もしかしてラブリーマイエンジェルあやせたんが俺の事を……。 「で、相談って何だい?」 電話中で顔は見えないが顔がニヤけるのを隠してクールに相談の内容を訪ねる。 「ええ、ちょっと言い辛いんですけど……」 そう言って俺に相談を伝えるあやせだったので俺は期待に胸をふくらませて居たのだが。 俺の願望とは違い、秘められた愛の告白等の相談では無かった。 要約すると、桐乃が留学中に一度も連絡を取ってくれず唯一メールを送ったのも親友である自分では無く俺だった事。 帰国の際にも呼んでくれれば仕事をキャンセルしてでも駆け付けるつもりだったのに、実際に知らせたのはオタ友の方だけだった事。 それはつまり自分は桐乃に頼りにされて無いのでは無いか。 いいやむしろ、自分が桐乃の趣味に理解を示さなかった故に距離を取られてるのでは無いかという話を心痛そうな声で訴えて来たのである。 「それで……うっぐ……桐乃の親友で居るには……もっと私から歩み寄らないと……えっぐ」 最後はほとんど涙声だった。 くそぅ、電話じゃなければ俺の胸の中で泣けみたいに慰み者……じゃなかった慰められたのに。 「いやぁ、でもあやせ。お前は学友や読モ仲間として十分桐乃の親友として支えてくれてるんじゃないか?」 「それじゃ……それだけじゃダメなんです!桐乃の一番の親友は私だけなんだから!肝心な時に桐乃の役に立ちたいんです!」 そりゃ俺も桐乃の難題をあやせに解決して貰えるなら代わって欲しいくらいだけどな。 「正直言って無理じゃないか?俺も桐乃に無理難題を押し付けられたがとてもあやせに解決出来るとは思えない」 その難題の一つはお前自身だったりしたけどな、と言うのは心の中で呟くに留めておく。 「む、無理じゃないです。お兄さんに出来たという事は、私にだって!頑張れば出来るはずです!」 そうは言うがそんなに簡単には行かないだろう、彼女には決定的な弱点があるしな。 「え、エロゲを桐乃と一緒にプレイする事も?」 「うぐっ、そ、それだけは勘弁してください」 ほらやっぱりだ。エロゲや同人誌を穢らわしい物だと思っている以上、オタク関係の問題には関わるのが難しいだろう。 コスプレコンテストの際には一応タナトス衣装を用意するまでは覚悟を決めたらしいが。 結局、加奈子をたぶらかしてあの際どいメルルの衣装を無理やり着せたしな。 それがあやせの限界だ。 「だろうな、だから桐乃もオタ関係の話はお前に頼れないんだよ」 「わ、私も何とか桐乃の気持ちを理解しようと努力したんですよ?で、でもどうしても二次元の女の子を見ても可愛いと思う前に拒否反応が……」 「なんだ一応試してはみたのか」 あやせはあやせなりに桐乃のオタ趣味に理解を示そうとはしていたみたいだ。 「か、勘違いしないでくださいね!やったのは桐乃に頼んで借りたPS2のギャルゲー(?)ですから!」 まあ、それも元はエロゲで移植版なんだろうけどな。 「エロ無しでもダメだったのか、そりゃもう重症……もとい一般人としては正常じゃないか」 「け、けど、桐乃の気持ちが理解出来ないと……桐乃の親友の座をぽっと出の泥棒猫に奪われそうで……」 最後の方ぼそっと酷い事言ったな、泥棒は兎も角猫なのは間違ってないが。 「桐乃を一番上手く操れるのは私なんだから……ブツブツ」 「ん?何か言ったか?」 「い、いえ!何でもないですよー、ウフフ」 うおっ、ブラックあやせに変わりだしたよ。駄目だこいつ早く何とかしないと……。 「よし!お前の悩みは大体分かった!お兄さんに任せない!」 「はぁ、相談に乗ってくれるのは嬉しいですけど、貴方の妹になったつもりはありませんよ」 おっと口が滑った、俺もどうせなら妹より彼女になって欲しいぜ。 ん?彼女……? 「そうかこの手があったか!」 「!!? な、何か思い付いたんですか?」 上手くすれば一石二鳥、いやこれは俺にとっても千載一遇のチャンスだ、じっくり慎重に行かないとな。 「ああ、最高のアイデアが思い浮かんだぜ」 「ま、また変態な発想じゃないですよね」 うぐっ、タナトスコスチュームの事まだ根に持ってるのか。まあ、確かにあれはセクハラと言われても仕方ないが。 「まあ、そう言うなって。方法は突飛かも知れないが、自体の解決には有効な策だ。怒らないと約束してくれるなら教えるぞ」 「怒るかどうかは置いておいて一応聞いておきます」 うわ、せっかく前置きしたのに無効にされた!まあ、話さないと話が進まないが。 「方法だけ言うと……。あやせ、俺の彼女になれ(キリッ」 つい台詞にキリッという擬音が発生するほど真面目に言ってしまったぜ。 「はぁあ?それ本気で言ってるんですか?だとしたら今まで聞いた口説き文句の中でも最低です」 ぐほぁっ、多分嫌われてるとは思っていたがここまでこっ酷く振られるとエロパロネタすら思い付かないほど凹むわ。 「だから怒るなって言ったのに……」 「そりゃ怒りますよ、私が本気でお兄さんを頼って相談したのが馬鹿みたいじゃないですか」 俺とした事が事を急ぎすぎたか。 「まあ、そう言うなって。順を追って説明すればこうするのが一番だと、お前だって分かってくれるはずだ」 「絶対分からないと思いますけど、通報の前に言い訳くらい聞いてあげます」 え?俺通報されちゃうの?女子中学生に告白すると通報されちゃうのか!? 「う、うむ、ごほんっ 前にも説明したかも知れないが。桐乃は何もエロいのが好きなエロエロ中学生なわけではない」 「あ、当たり前です!」 「だ、だろ?なら何であいつがエロゲをやってるかと言うと、あいつの本質は妹萌えなんだ。そこの所をしっかり理解して欲しい」 「はあ、そこまでは何とか理解出来ます。でも何故私がお兄さんの、その……彼女にならないといけなんですか?」 良くぞ聞いてくれた! 「そう、そこなんだよ。妹萌を理解するには妹を作るのが一番だ!だが、あやせには妹が居ない!そうなると、作るしかあるまい」 「つ、作るって何考えてるんですかこの変態!!死ねェェェェェエェェェェエ!!」 耳を劈く様な罵声が携帯電話越しに届き少々頭痛がする。電話じゃなかったら確実に蹴りを入れられてたな。 電話で相談に乗ってて助かったぜ。 「お、落ち着けってあやせと子作りすると娘になっちゃうだろうが。妹を作るというのはそういう意味じゃない。 お前には妹が居ないが俺には居るだろ?つまり桐乃を義妹にすればいい」 「え、あ、何だそういう事ですか。私てっきり……」 てっきり……? 「本性を剥き出しにしたお兄さんにレイプレイされてしまうのかと」 「ちょ、レイプレイは動詞じゃねえええええ!つかそういうのよく知ってたな」 「これは海外でエロゲ批判が出た時に名指し非難されたタイトルですから、内容を思い出しただけで怖気がしますが……」 確かにレイプレイはエロゲの中でも鬼畜な部類に属するのかも知れないが、あやせがエロゲを毛嫌いする理由はこれか。 「話を戻すぞ。桐乃が妹になるとなれば、あやせでも妹萌を理解出来ると考えたわけだ。しかし、そうするには俺と付き合う以外の方法は無い」 どうだ、我ながら完璧な理論だろうグハハハ。 「桐乃が妹……桐乃が私の妹に……うふ、ウフフフ」 うおっ、あやせの変なスイッチが入っちまったよ。 「て、義妹になるだけなら別にお兄さんと付き合う必要無いじゃないですか!私が頼めば姉妹ごっこくらいしてくれるはずです!」 ぐ、痛い所を突かれた。何とかして説得しなければ俺とあやせのラブラブ計画が水の泡だ。 「いや、それはどうかな。桐乃は、あれで結構恥ずかしがり屋な所や頑固な性格があるしアドリブに滅法よわいからな」 「流石、腐っても実の兄ですね。桐乃の性格では快くごっこ遊びに付き合っては貰えないかも知れません」 「だ、だろ?だけど、お前が毛嫌いしている俺と付き合うとすれば。お前の覚悟もちゃんと伝わると思うわけだ」 「う……うーん……」 30秒ほどあやせは逡巡した様だが。最後には納得してくれたみたいだ。 「わ、分かりました。桐乃の気持ちを理解する為なら仕方ないです。けど、彼女になると言っても振りだけですからね。もし指一本でも私に触れたらその時点で通報しますから」 うお、あやせさんマジ怖ええよ。 「あ、ああ。振りだけでも十分嬉し……じゃなかった十分お前の覚悟が桐乃に伝わると思うよ」 「か、勘違いしないでくださいよ!別にお兄さんの事が好きだから付き合うんじゃなんですからね! これは桐乃と私の仲を深める為なんですからね!」 ズキューンと言うSEがした気がした。あやせのツンデレまじやべぇ! ヤンデレだとかSMだとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ。 「よし、それじゃあ桐乃が仕事が休みで家に居る時に決行しよう。それから、お前が家に来る事は桐乃には黙って置くんだぞ」 「え、何でですか?」 「忘れたのか、これからは桐乃の友達としてでは無く俺の彼女として家に来るわけだから桐乃に断りを入れる必要は無い」 「うぐ、凄く嫌ですけど。恋人の振りをするならそうするのが適切かも知れません」 「だろ?それじゃそういう事で、桐乃のスケジュールはそっちで確認してくれ。じゃあまたな」 「あ、最後に一つだけ言わせてください」 何だ?何か念押しか? 「今日は相談に乗ってくれてありがとうございました。お兄さんの事を少しだけ見直しました」 「お、おう。いいって事よ。他ならぬあやせの頼みだからな」 こ、これって高感度UPって事か!?あと何回高感度上がればエロシーンに行けるんだろうなワッフルワッフル。 「はい、それじゃまた」 そうあやせが言って通話が切れた。携帯の通話時間を見ると30分以上も話していたらしい。 電話とはいえ、今までのあやせたんとの会話時間で最長じゃないか? これだけでも十分幸せだと言うのにあやせたんが俺の天使になってくれるとか、俺もう死んでもいい。 と言うのが先週有った話だ。 あやせが桐乃のスケジュールを調べてくれたお陰で部活も読モの仕事も無い日が分かったわけで。 それが今日だ。 都合よく桐乃はリビングのソファーでふんぞり返りながら雑誌を読んでいる。 と、その時ファミファミーファミファミマーと言うチャイムの音が鳴った。 桐乃がすぐに立ち上がろうとするが―― 「多分俺だ」 と言って俺が玄関に向かう。 玄関のドアを開けると、やはりあやせだった。 一度家に帰って着替えたのか、清楚そうな白いワンピースの上に薄い水色のカーディガンを羽織るという出で立ちだ。 制服のあやせたんも良いが私服のあやせたんマジ可愛い!前回は電話だったからあやせ様の御尊顔を拝する事が叶わなかったが。 このあやせの姿を目にしたら俺がラブリーマイエンジェルあやせたんと呼称してしまうのも分かって貰えると思うぜ。 「こんにちは、お待たせしました」 そう言ってはにかむ様な笑みを見せる。 「お、おう。取り敢えず上がれよ」 余りの可愛さに思わず声がうわずってしまった。 「はい、それではお邪魔しますね」 取り敢えず、予定通りリビングにあやせを通す事にする。 リビングのドアを開けると、桐乃が興味津々と言った態度で訪ねてくる。 「ちょっと誰がくんの?あたし聞いてないんだけどもしかして黒猫?」 「ははー、それはどうかな?お前も良く知ってる人物だと思うぜ」 そう言って俺はドヤ顔をした。 と、そこにあやせが入ってくる。 「どうせ黒猫なんでしょ……ってあやせ!?」 今まで俺を訝しげに睨んで喋っていた桐乃の目が丸くなる。 「え、どうしちゃったの?今日うち来るって言ってたっけ?」 ・・・ 「あ、桐乃ちゃんこんにちは」 「あやせがあたしの事ちゃん付けする何て珍しいね、どうしちゃったの?」 動揺を隠しきれていない顔で桐乃が訪ねた。 「あ、あー、説明するとだな――」 ・・・・ 「ちょっと待ってください京介さん、私から説明します」 そう言われたら黙るしか無い。 「桐乃……、今まで黙ってたけど実は私、京介さんと付き合う事にしたの。 だから桐乃は彼氏の妹さんになるから私の事はお姉ちゃんって呼んでね」 「あ……あ、あ……ぁ」 桐乃は口を酸素の薄くなった水槽の金魚の様にパク付かせて喋ろうとするが言葉にならない様だ。 「ど、どうしてこうなった!」 あんた説明しなさいよ!事と次第によってはタダじゃおかないわよという視線を俺にぶつけて来る。 ここまで動揺するとは俺も思わなかった。さっきなんか心臓が止まったんじゃないかって位青い顔してたぞ。 流石に可哀想になったのでネタばらしをしてやる。 と言うかマジであやせと付き合ってる等ど言ったら桐乃に視線だけで殺されそうだ。 「あ、ああ実はな……」 あやせが桐乃と最近中が悪くなったんじゃないかと心配になってる事。 それは自分が桐乃の趣味を否定し続けている事に原因があるのじゃないかと思っている事。 桐乃の気持ちに理解を示す為に妹萌を理解しようとこのごっこ遊びを始めた事などを順を追って説明する。 「なんだ、そう言う事だったんだ。あたしビックリしてそこの女子中学生見て鼻の下伸ばしてる馬鹿を殺そうかと思っちゃった」 殺そうと思ったのかよ!お前は撲殺天使ドクロちゃんかよ! 「でも、相談してくれればあたしだって協力したのに……」 「いや、普通に相談してもお前は乗り気にならなかったと思うぞ。だからあやせも覚悟を決め手こんな手の込んだことしたんだ」 桐乃は考え込む様に腕を組んで言った。 「うっ、確かにあやせをお姉ちゃんって呼ぶのは抵抗あるけど……」 「桐乃、お兄さん……じゃなかった京介さんは私達の寄りを戻そうと思って協力してくれたんだから怒らないであげて」 あやせからのフォローもあって、怯んだ桐乃は今回のドッキリを納得してくれた様だ。 「あやせに言われたら仕方ないしー。元はと言えばあたしにも原因もあるしね」 「と、言う訳で。俺の彼女のあやせと仲良くしてやってくれ」 「「あんたは黙ってなさい!!」」 うおっ、二人共息ぴったりじゃねーか。こりゃここまでしなくても今のままでも十分親友同士なんじゃね? 立ったままでは何なので居間のソファーに桐乃とあやせが並んで座りあやせの対面に俺が座った。 「それじゃ、桐乃ちゃん。私の事をお姉ちゃんって呼んでみよっか」 「え、もう始まってるの?」 驚いて逡巡したものの、桐乃は顔を赤らめながら呟いた。 「お……、あ、あやせ……お姉ちゃん……」 桐乃は顔を赤らめながらもじもじする様に体を捩り上目遣いで何とかお姉ちゃんという言葉を発した。 「は、はあああ、はぁはあ。桐乃ちゃん、もっと呼んで」 と、あやせは興奮気味に催促した。 「あ、あやせお姉ちゃん」 「いい……すっごく可愛いよ桐乃ちゃん、もう抱きしめちゃいたいくらい!」 そう言ってあやせは桐乃に抱きついてしまった。 俺は手持ち無沙汰にその二人のやり取りを眺めていたわけだが。これ百合の花が咲いちゃってないか。 妹キャラが可愛いという部分には気付いてくれたみたいだな、本来の目的から若干離れてる気もするが。 「あ、あやせお姉ちゃん、ちょっと苦しい……そんなに抱き着いたら苦しいよ」 あやせのしめつける攻撃に耐えかねたのか桐乃がギブを訴え始めた。 「あ、あやせさん。そろそろ桐乃を開放してやってくれないですかね。抱き枕じゃないんだからずっと抱き締めていたら嫌がるかも知れないぞ」 そう言われてあやせは桐乃をベアハッグから慌てて開放した。 「ご、ごめーん桐乃。桐乃があんまり可愛いかったから私つい……」 「はぁはぁ、息が出来なくなるかと思った」 俺を蹴り飛ばした時もそうだが、あやせは感情が昂ぶると暴走し出すんだな……。 でもあやせのベアハッグでなら俺死んでも良いな。 だが、抱き着かれた本人の桐乃はよっぽど苦しかったのか怯えてるぞ……。 「どうだあやせ、妹萌の気持ち少しは分かったか」 「ええ、確かに桐乃の魅力が倍増してましたね。お持ち帰りしても良いですか」 そうだろうそうだろう。素直に慕ってくる時の桐乃の可愛さは異常だからな。 まあ、実の兄に対してはそんな事滅多に無いけどな! 「どうぞどうぞと言いたい所だが、親父とお袋が寂しがるから止めといてくれ」 あいつが留学中なんか食卓が寂しくて寂しくてほとんど無言の食事だったしな。 「ちょっと、あたしの事を何であんたが決めようとしてんのよ」 「だってあやせがテイクアウトして良いかって聞くから」 「人の事物みたいに言うな!」 そう叫んだ桐乃は正拳突きを俺のみぞおちに決めやがった。 「ぐへぇ……い、痛ぇ」 本気で殴るなよな……これだからリアル妹は困るぜ。 「妹が可愛いのは事実かも知れないが、リアル妹は今みたいに可愛いだけじゃないってのも覚えて置いた方が良いぞ……。 だから、三次元に理想の妹像を求めたりするわけだ」 何とか迷走しつつも妹萌の実証と考察まで持ってこれたな。 「桐乃が妹なら多少暴力的でも全然平気ですよ。私の桐乃への愛は誰にも負けませんから!」 聞き様によっては告白とも取れる台詞をあやせは高らかに宣言した。 「へぇ、良かったじゃないか桐乃。ここまで献身的な親友がいて。お前ももうちょっとあやせを信頼して秘密を共有しても良いんじゃないか」 桐乃の妹物エロゲー布教活動からの俺の負担が少しでも減れば俺も楽になるしな。 「お兄さん、桐乃の秘密を知ってる様な口ぶりですけど、秘密って何ですか?」 あやせが興味津々と言うよりは親父の尋問の様な凄みのある視線で自白を促してきたぞ。ちょっと怖いですあやせさん。 「そうだな、桐乃の奴が一番喜ぶ事を教えてやろう。あいつの持ってるゲームでパンツ一枚だけのあられも無い姿で『はじめてだから優しくしてね』って言うシーンが一番萌えるらしい」 俺は(キリ)と語尾に付くような表情で教えてやった。 「このへんた……」 自分のそんなCGシーンでも想像したのかあやせの罵声とご褒美が飛んでくるかと思いきや途中でそれを遮るものが在った。 「2回死ねー!!!」 桐乃が立ち上がりざまに必殺技の様に叫びながら放った強烈な回し蹴りが俺の側頭部にクリーンヒットした。 かなり痛かったが、ここは突っ込まずにはいられない。 「それお前の決め台詞じゃねーだろ!?」 そんな訳であやせと桐乃の親睦を深める作戦は一応成功したらしい。 残念ながらミッションを成功に導いた俺に対するあやせの高感度は上がらないどころかまた俺が変態だという誤解を強めてしまっただけだったがな!
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有志の方に作成して頂いたビラなどを掲載します。 適時ビラ配り、ポスティングなどにご利用下さい。 口蹄疫ちらし また、修正についてのご提案があれば、合わせてこちらのページでもどうぞ!! URLを載せるのも必要ですが、ほとんどの人はURLアクセスはしてくれません。検索で行けるようにするのがベストです。 -- (無名) 2010-05-19 01 18 30 5/18付けで「非常事態宣言」出ているのは、ニュースなどで流れていたから「パンデミック」より親しみやすい/わかりやすいかなーと。 あと、義援金の他にふるさと納税っていう手もあるから(人によって税制上有利)それも書いていいかも? -- (ks) 2010-05-19 01 31 54 v1.0として、ちょっと気になった所を修正したものを作成してみました。手元でWordでファイル作ったので、欲しい方がいれば編集用に提供も可能です。背景画像を取り出すのが面倒&逆に見づらい様な気もしたので、現状入れていません。 他に気になるところがあれば、バシバシご指摘下さい!! -- (ks) 2010-05-19 05 10 55 人体への影響の部分、もう少し細かく書いても良くないですか?「人体には感染しないが、保菌者になって他の牛や豚に感染する原因となります」と言った部分が必要かな?と感じました。 -- (新参者) 2010-05-19 13 00 29 政府の責任追及が前面に出てるように感じます。今はもっと別の事が必要なのでは? -- (名無しさん) 2010-05-19 18 35 52 チラシ、新しく作ってみました。修正案、受付中。 -- (きま) 2010-05-21 14 45 31 チラシ、上層部の許可が出ましたので、これで最終版。とりあえず、数字だけ更新しました~ -- (きま) 2010-05-22 03 49 15 ネットプリントに登録しました。 口蹄疫チラシkima_20100522.pdf: 82462248 -- (きま) 2010-05-22 04 00 05 こんにちは。チラシについて、一応政府が対策に動き出すことになりましたので、チラシの趣旨が現状に合わなくなりました。今はメディアによる宮崎県へ責任転嫁やそれまでの無策の隠蔽などの偏向報道。現場無視の政府対策を問題にする内容にする方が良いでしょう。 -- (名無しさん) 2010-05-22 11 08 52 とりあえず、mixiにて指摘をいただいた部分を修正しました。修正部分はQ Aの部分。内容の大幅変更は、別ファイルで対応します。今からだと大変ですが、なんとか頑張ります~~~ -- (きま) 2010-05-22 13 04 17 こんにちは。チラシのQAについて、人にも感染する可能性に関しては、たしかにあると言えますが、現時点でこうした表現をすると、逆に風評被害を煽り、ポスティングすべきか問題です。従って、今のところは人には移らないと言い切るべきです。 -- (名無しさん) 2010-05-23 11 53 11 続き-そこで、政府の対応が遅いとか、報道がおかしいということをマイルドな表現にしたチラシを作成しましたので、ワード版をメールにてお送りします。 -- (名無しさん) 2010-05-23 11 57 00 上部の130,258頭の下に「しかも作業終了はまだ半分」であることを書いていただきたいです。「たくさんかわいそうね」だけの反応で終わらせないようにしなければ。 -- (児湯郡出身) 2010-05-23 21 45 07 ネットプリント 18110803 (口蹄疫チラシkima_20100608.pdf ) 有効期限2010/07/17 -- (ホッケ右翼) 2010-07-10 15 40 48 名前 コメント すべてのコメントを見る
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妹「野球しようよ」(後編) 227 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 17 13 06.50 ID 7TQhvk2x0 俺「そんなこんなで試合の日がやってきました」 部員「集合!」 俺「えー、試合の前に皆に一つ言っておくことがある」 部員「はい!」 俺「この二ヶ月、つらい練習によく耐えてよく付いてきてくれたと思う。ありがとう」 部員「監督……」 俺「俺はまだまだこのチームの皆と一緒にやっていきたい、皆はどうだろう?」 部員「は、はい!」 俺「そっか、うん。勝とうな、今日の試合」 242 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 18 43 46.79 ID 7TQhvk2x0 ワーワー おじさん「おや、あなたが来るなんて珍しい」 教頭「野球部の無様な姿を見にきてやっただけですよ」 おじさん「負けると思うかね?」 教頭「相手は甲子園出場校ですよ」 おじさん「ふむ」 教頭「十中八九勝てないでしょうな」 おじさん「そうかね」 243 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 18 48 54.14 ID 7TQhvk2x0 1回表 俺「おう、マネージャーでベンチに入れて良かったな」 妹「うん……」 俺「お前も一緒に戦うんだよ、前を向け」 妹「うん」 俺「さて、まずはランナーを出したいな」 妹「そうだね」 審判「フォアボール!」 部員A「っしゃ!」 俺「おぉ、良い選球眼だ」 246 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 18 54 18.04 ID 7TQhvk2x0 投手「(しまったしまった、格下だからってコントロール乱れちまったぜ)」 投手「(ここはまァ、バントだろ。アウト一ついただきますか)」 カキーン 投手「え?」 俺「よっしゃ! 回れ回れ! 先制だ!」 妹「初球バスターエンドラン強行……心臓が潰れるかと思った……」 俺「はっはっは、攻めて行くぞ」 249 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 18 59 02.98 ID 7TQhvk2x0 1回裏 審判「ットライク、バッターアウト! チェンジ!」 少年「……ふん」 俺「なんだろう、勝利の予感がする」 妹「まだ1回の表裏が終わっただけよ」 俺「上々の立ち上がりだ」 250 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 19 03 59.48 ID 7TQhvk2x0 2回表 ギィィィン 俺「詰まらされたか」 妹「サード前ボテボテ。でも、弱い当たり幸いして……」 審判「セーフ!」 俺「おっしゃ!」 相手監督「こら! お前どこ守ってんだ! しっかりしろ!」 妹「あの三塁手、怒られてるね」 俺「そうだな」 251 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 19 08 04.97 ID 7TQhvk2x0 4回裏 妹「打ち取った、サードゴロ」 俺「よし、これでチェンj──」 部員C「あ」 妹「暴投だ」 部員C「あ……ぁ……、ごめんなさい……」 俺「いいぞいいぞ! 気にするな! それよりライト、ナイスカバーだ!」 252 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 19 10 39.96 ID 7TQhvk2x0 少年「……」 部員C「ご、ごめんな少年」 少年「……ち」 部員C「ひぃ」 少年「……ミスくらい取り返してやるよ」 審判「ストラックアウト! チェンジ!」 俺「よーしよし、それでいい。お互いカバーし合う事を忘れるなよ」 部員C「は、はい!」 254 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 19 13 39.49 ID 7TQhvk2x0 6回表 俺「次は少年からの打順だったな」 少年「っす」 俺「ちょっと球数が多いな、いけるか?」 少年「いけるも何も」 俺「あん?」 少年「……それがエースだろ」 俺「良い言葉だ」 256 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 19 18 00.65 ID 7TQhvk2x0 少年「……」 捕手「よう」 少年「……」 捕手「思い出したぜ、お前。○○シニアのヤツだろ?」 少年「……」 捕手「うちに来ると思ってたのにな、こんなとこで何やってんの?」 少年「……関係ないだろ」 捕手「そうかい」 257 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 19 22 35.18 ID 7TQhvk2x0 妹「それにしても」 俺「ん?」 妹「甲子園出場するチームの投手の球を簡単にヒットに出来るはずねーだろ、直球だけでも少なくとも130キロは投げるんだぜ。とかって言われてそうじゃない?」 俺「努力だよ」 妹「そうね」 260 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 19 29 40.17 ID 7TQhvk2x0 審判「チェンジ!」 俺「最終回か、……う~ん」 妹「どうしたの?」 俺「いや、なんでもねぇ。ちょっと順調すぎると思ってな」 妹「少年の事?」 俺「それもあるが……なんか不気味だな相手ベンチが。ここまで策らしい策は無し、それは逆に言えば’俺たちになんかいつでも勝てる’って事だぜ」 262 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 19 32 54.76 ID 7TQhvk2x0 少年「(最終回、1点差で勝ってる)」 少年「(この回を抑えれば勝てる……)」 少年「……」チラリ 相手監督「……」 少年「(後悔させてやるよ……俺を採らなかった事を)」 相手監督「審判、代打だ」 264 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 19 37 23.33 ID 7TQhvk2x0 教頭「ぐむむむむむ……」 おじさん「ここまでは勝ってますな」 教頭「くそ! あいつら何をやっているんだ! こんな弱小野球部すら叩き潰せないだと?!」 おじさん「血圧が上がりますぞ」 教頭「ふん!」 俺「ひょっとして代打って、今まで控え選手ばかり出てたとかってオチじゃないよね」 妹「はは、まさか」 カキィィィィィン 俺「あ……」 265 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 19 40 01.98 ID 7TQhvk2x0 妹「せ……センターバックスクリーン直撃」 少年「ホームラン……」 教頭「ははは、ほら見ました?」 おじさん「まだ同点ですよ」 教頭「いつまで冷静で居れますかな?」 俺「少年! まだ同点だ、忘れていけよ!」 272 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 20 00 10.47 ID 7TQhvk2x0 相手監督「審判、代打だ」 俺「ま、また?」 少年「……ち」 カキーン 妹「センター前ヒット……」 相手監督「審判、代打だ」 少年「……うぜぇ」 カキーン 妹「ライト前ヒット……」 相手監督「審判、代打だ」 273 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 20 03 17.51 ID 7TQhvk2x0 カキーン 妹「これでノーアウト満塁……」 俺「一人でも生還でサヨナラか、絶対絶命だな」 妹「そんな他人事みたいに!」 俺「落ち着けよ、俺たちが浮き足立ってどうする。それにまだ負けてない」 妹「こんな時あたしが……投げられたら……」 俺「信じよう、チームを」 妹「……」 275 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 20 04 44.24 ID 7TQhvk2x0 審判「ストラック、アウト!」 俺「よしよし、ワンナウトだ」 妹「(あたしは、何もできないの……?)」 妹「(みんなが、頑張ってるのを、見てるだけなの……?)」 妹「……」 276 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 20 09 01.79 ID 7TQhvk2x0 少年「……ち」 少年「……うぜぇ」 少年「……これで終わらせてやる」 カキーン 俺「センター! タッチアップだ!」 部員A「まかせとけ!!!」 部員A「うぉおおおお!!」 ズサァアアァ 審判「……」 278 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 20 11 36.23 ID 7TQhvk2x0 審判「ホームイン! ゲームセット!」 教頭「終わりましたな」 おじさん「そうですな」 教頭「これで野球部もあなたも終わりだ」 おじさん「ほっほっほ、果たしてそうなりますかな?」 279 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 20 18 04.15 ID 7TQhvk2x0 先生「はうぅ……」 妹「……」 先生「はうぅ……」 俺「まぁ、なんだ。皆よくやったよ、胸を張ろう」 少年「……」 俺「強いて言うならこの敗戦は完全に俺の責任だ。完全に一枚も二枚も向こうの方が上手だった、お前達はよくやった。恥じることはない」 部員「で、でも……。これで、廃部……」 先生「はうぅ……」 281 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 20 23 23.15 ID 7TQhvk2x0 少年「いや……」 俺「ん」 少年「正直……、僕は一人であいつらを抑えようとして力んでしまっていた。……すまない」 俺「少年……」 部員A「俺も! もう少しコントロールが良ければ、バックホーム間に合ったかもしれないのに!」 俺「部員A……」 部員B「俺もだ!」 部員C「自分も!」 俺「お前ら……」 282 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 20 25 39.06 ID 7TQhvk2x0 部員A「帰って練習しようぜ!」 部員B「そうだ! 練習しよう!」 妹「みんな」 部員「で、でも……廃部になるんじゃ……」 部員A「そ、そうだった……」 284 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 20 30 02.52 ID 7TQhvk2x0 おじさん「ほっほっほ、お取り込み中すまないね」 俺「おじ……じゃなくて、理事長」 おじさん「惜しかったね、ナイスゲームだったよ。久々に手に汗握る展開だった」 俺「はぁ……、ですがこれで廃部という事に」 おじさん「その件だけどね、教頭の出した条件は何だったかな?」 俺「条件、ですか?」 先生「えぇっと、たしか’大きい大会で上位に入る’だった様な」 おじさん「それだ、大会はまだ年内に一つ残っているだろう?」 俺「え? そうなの?」 287 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 20 33 08.44 ID 7TQhvk2x0 先生「えぇっと。たしか’地域交流戦’とか言う名前の大会だった気が」 おじさん「その通り、非公式だが伝統ある大会だ。県内県外問わず参加するチームは多い」 俺「という事はつまり」 おじさん「首の皮一枚だが、つながっているという事だよ。俺くん」 俺「マジか……」 297 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 21 00 18.67 ID 7TQhvk2x0 俺「と、いう事で」 俺「帰って、練習するか」 部員「はい!」 298 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 21 05 04.77 ID 7TQhvk2x0 先生「お疲れ様、俺くん」 俺「よう、委員長。お疲れ」 先生「何やってるの?」 俺「今日の試合の反省文書いてる」 先生「反省文?」 俺「反省文というより、改善点かな。もっとこうしたら次に繋がるとか、そういう事をまとめてるよ」 先生「偉いね、俺くん」 俺「相手あっての事だから勝負に絶対は無いんだけどね、試合に負けた時はやっぱりそれは監督の責任なんだよ」 299 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 21 07 01.62 ID 7TQhvk2x0 先生「……好きなのね」 俺「あん?」 先生「野球が」 俺「あ……あぁ野球か、そうだなあ野球しかないからなあ」 305 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 21 22 17.97 ID 7TQhvk2x0 先生「わたしは、だめだなぁ。仕事でちょっと辛い事が起きるとすぐ落ち込んじゃうの」 俺「ねーちゃんに言われた事があるんだよ」 先生「何を?」 俺「仕事してる時は違う自分で居ろって、その方が楽だからって」 先生「楽、か」 306 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 21 25 08.70 ID 7TQhvk2x0 俺「確かにその通りかもしれない、俺だって前の会社に居たときはそうだったし」 先生「そうなんだ」 俺「でも結局それって自分が苦しいだけなんだよね、俺が妥協できない性格なだけかもしれないけど」 先生「頑固だもんね、俺くん」 俺「うるさいよ」 307 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 21 27 41.95 ID 7TQhvk2x0 俺「だけど今は本当に楽しいんだ。やりがいっていうのかな、言葉にすると嘘臭く聞こえるかもしれないけれど」 先生「うぅん、そんな事ない。俺くん輝いてるよ」 俺「よせやい、褒めたって何もでないぞ」 先生「……あのね、俺くん」 309 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 21 31 13.05 ID 7TQhvk2x0 俺「委員長、どうした?」 先生「わたしね」 先生「わたし、俺くんのこと」 妹「あー! お兄ちゃんこんなトコにいたの! 早くかえろ!?」 俺「お、おう」 妹「あれ? お兄ちゃん先生と二人で何してたの?」 俺「なんでもない、世間話だよ」 妹「ふーん」 俺「じゃあ、帰るか」 妹「うん、じゃあね先生」 先生「はい、さようなら。またね」 310 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 21 36 11.57 ID 7TQhvk2x0 俺・妹「ただいま~」 父「おかえり」 妹「あたし先にお風呂はいるから」 俺「おう」 妹「……」 俺「?」 妹「覗かないでね」 俺「覗いて欲しいんかい」 311 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 21 38 53.77 ID 7TQhvk2x0 父「見てきたよ、今日の試合」 俺「一言言ってくれたら良いのに」 父「こういうのは内緒で行くからいいんだろう」 俺「身内で内緒にする必要あるのか」 父「ほら、昔から敵を騙すにはまず味方からと言うだろう」 俺「槙原の隠し球みたいにバレバレなのは意味ないけどな」 314 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 22 02 04.75 ID 7TQhvk2x0 父「今日負けたのはお前の責任だな」 俺「わかってるよ」 父「最終回のあの場面で伝令を送る権利を持ちながら、それができなかった。悪い流れを断ち切れなかった」 俺「そうだな」 父「機を逸すればそれだけ迷う’本当に今流れを切るべきなのか、それともこのまま選手に任せるべきなのか’とな」 俺「……」 父「今日の敗戦はお前のミスだ、試合以前にベンチワークで負けてたんだよ」 俺「そうだよ、俺のミスだ」 父「だが」 俺「あん?」 父「久しぶりに手に汗握る試合展開だったよ、ナイスゲームだった」 俺「そうかい」 315 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 22 04 28.43 ID 7TQhvk2x0 妹「試合に出られないのに練習する意味あるのかな……」 妹「いつも、みんなが一生懸命プレーしてるのを外から見てるだけ」 妹「あたし、本当に必要なのかな……」 キーンコーンカーンコーン 妹「練習……サボっちゃおうかな」 妹「いいや、サボっちゃえ」 316 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 22 08 46.63 ID 7TQhvk2x0 少年「……」 妹「なによ」 少年「……べつに」 妹「ついてこないでよ」 少年「僕の前を歩いてるだけだろ」 妹「……ふん」 317 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 22 10 22.47 ID 7TQhvk2x0 少年「……」 妹「なによ」 少年「……」 妹「何か言いなさいよ」 少年「……べつに」 318 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 22 14 28.55 ID 7TQhvk2x0 妹「こんな時間に街を歩いたのって久しぶり」 少年「……」 妹「あたしくらいの年の女の子ってみんな化粧してオシャレして爪伸ばしてさ。なんか可愛いよね」 少年「……」 妹「あたしも、そうしたらちょっとは可愛くみえるかな?」 少年「……さあ」 妹「何よその返事」 少年「僕は」 妹「なによ」 少年「ユニフォーム着てる方が好きだけどな」 妹「なによ……」 320 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 22 18 43.29 ID 7TQhvk2x0 男「こんにちは、ひょっとして妹さんですよね?」 妹「そうだけど……あんた誰?」 男「あぁ、失礼。こういう者です」 妹「女子、プロ野球機構?」 男「そうですそうです、前回はお断りされましたが今年度も選手を募集してましてね?」 妹「募集って?」 男「妹さんのレベルでしたら、トライアウトも受かるでしょうし。私としてはぜひ興味をもって頂きたいと思っておりまして」 321 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 22 24 38.15 ID 7TQhvk2x0 少年「受けるの?」 妹「……」 少年「さっきの話」 妹「あんたには関係ないじゃない」 少年「ま、そうだけど」 妹「……っ」 少年「受けるも受けないも自由だろ。大丈夫、言い触らしたりしないし」 324 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 22 32 42.77 ID 7TQhvk2x0 俺「委員長、ちょっと調べて欲しいことがあるんだけど」 先生「は~い、何でしょう?」 俺「えーっと地域交流戦の日程と登録人数と、あと大会規約」 先生「わかったわ」 俺「それと、妹と少年知らない?」 先生「妹ちゃんと少年?」 俺「来てないみたいなんだけど……」 妹「すみません遅れました!」 少年「っす」 部員「遅いぞ! グランド10周だ!」 少年「っす」 327 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 22 57 35.03 ID 7TQhvk2x0 俺「さて、いよいよ大会が明日に迫ったわけだが」 妹「……」 俺「妹の機嫌がすこぶる悪い」 妹「……」 ガタン 俺「ひっ」 妹「……おしっこ」 俺「おう、いってらっしゃい」 俺「てか、おしっこって。もう高校生だろうが」 328 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 22 59 06.44 ID 7TQhvk2x0 男『ぜひ興味を持っていただきたく──』 少年『受けるも受けないも自由だろ』 妹「はぁ……」 329 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 23 01 17.16 ID 7TQhvk2x0 父「とうっ! 正義の味方父さん仮面参上!」 妹「……」 父「悩める子供達を救いに来た! はっはっは!」 妹「き……」 父「き?」 妹「きゃあああああああああああああああ!!」 330 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 23 02 41.96 ID 7TQhvk2x0 妹「信じられない! 娘のトイレ覗くとか信じられない!」 父「いや、そんなつもりは……」 妹「そこになおれ! 成敗してくれる!」 父「やっと普段の娘に戻ったか」 俺「体張りすぎだろ……とーさん……」 332 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 23 04 44.29 ID 7TQhvk2x0 父「まぁそれは置いといてだ」 妹「なによ」 父「妹よ」 妹「なによ……」 父「何か大切な事を黙っているだろう?」 333 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 23 07 16.63 ID 7TQhvk2x0 妹「べつに、なにも」 父「知っているか? お前が嘘をつくとき瞬きの回数が多くなるの」 妹「あ、これは違う……」 父「違う? 一体何の話だ?」 妹「……おとーさんには敵わないよ」 父「はっはっは、そうだろうそうだろう。わかったらさっさと白状するんだな明智少年」 334 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 23 10 14.52 ID 7TQhvk2x0 妹「カクカクシカシカ」 父「ほう? 女子プロ野球とな」 妹「うん」 父「前に一度断りの連絡を入れた筈だが」 妹「それが、また誘われて」 父「なるほど、それで? お前はどうしたいんだ?」 335 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 23 13 06.28 ID 7TQhvk2x0 妹「わかんない」 父「わからない?」 妹「高校に入る前はそれでもよかった、試合に出られない事はわかっていたし覚悟だってしてた。けど実際やってみると……」 父「ふむ」 妹「あたし、女に生まれなきゃ良かった……男に生まれたかったよ……、そしたら試合にだって出られるし、思いっきり野球を楽しめるのに」 父「ははあ、そうかそうか」 336 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 23 18 37.90 ID 7TQhvk2x0 妹「この前、街を歩いたの」 父「ほう、街を?」 妹「綺麗にオシャレした女の人がいっぱいだった」 父「……そうかそうか」 337 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 23 20 57.51 ID 7TQhvk2x0 父「父さんな、すまないと思っている」 妹「え?」 父「この家はあまりに野球に漬かり過ぎているからな、おねーちゃんだけは染まらなかったけれども」 妹「……」 父「でもな、お前達が野球を始めたいと言ってきた日な。父さん、ちょっぴり嬉しかったんだ」 父「野球と出会わなかったらあいつもお前も、別の生き方別な人生を歩んでいたかもしれない。それはひょっとして今よりももっと素晴らしい事かもしれない」 父「でも、やっぱり野球をやってくれて。父さん、嬉しかったんだよ。ごめんな?」 妹「何で謝るのよ……」 父「お前こそ、何で泣いてるんだ」 妹「わかんない、わかんないよ……」 339 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 23 34 00.25 ID 7TQhvk2x0 Prrrrrrrrrrrrrrrrrrrr... 先生「あら、こんな時間に誰かしら?」 妹『先生』 先生「妹ちゃん? どうしたのこんな時間に」 妹『いまから、来れる? 学校』 先生「学校? 学校に居るの?」 妹『うん』 先生「わかった、学校に行けばいいのね」 妹『待ってるから』 340 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/07(土) 23 40 27.47 ID 7TQhvk2x0 先生「妹ちゃん、来たわよ」 妹「先生、こんばんは。ごめんねこんな時間に呼び出して」 先生「ううん、大丈夫。お父様には仕事で学校に行くって言い訳してあるから」 妹「単刀直入に聞くわね」 先生「うん?」 妹「先生ってお兄ちゃんの事好きなの?」 343 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/08(日) 00 00 48.48 ID yv3ykY970 先生「え? え? 何の事かなぁ」 妹「誤魔化さないで、真面目に答えてよ。この前あたしが居なかったら告白してたんでしょ?」 先生「はうぅ……」 妹「どうなの?」 先生「俺くんは、俺くんは、えぇっと」 346 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/08(日) 00 07 32.97 ID yv3ykY970 先生「こ、高校の時から、ずっと……好きだったの」 妹「……」 先生「俺くんって、最初は怖い人かと思ったけど。や、野球部の人ってみんな怖いから……、でも野球以外の事はほんと全然だめで、成績も悪くて一緒に勉強とかしたりしてるうちに、だんだん……」 妹「……」 347 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/08(日) 00 09 05.11 ID ikpKlv8L0 先生「みんなからは、あんな人のどこが良いんだって言われたけど。わたしは」 妹「……」 先生「再会できてとっても嬉しくて、俺くんと会う日は毎日楽しくて」 妹「……」 先生「わたし。あなたのお兄ちゃん……ううん、俺くんの事が好き、好きなの。今でも、その気持ちは変わらないわ」 348 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/08(日) 00 10 30.23 ID ikpKlv8L0 妹「そう」 先生「うん」 妹「って、言ってるけど」 俺「委員長……」 先生「え? え?」 350 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/08(日) 00 16 26.44 ID ikpKlv8L0 俺「──」 先生「──」 俺「──」 先生「──」 俺「──」 先生「はうぅ……」 352 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/08(日) 00 19 15.21 ID ikpKlv8L0 少年「……これで良かった、のか?」 妹「さあね、ってかあんたストーカー? なんで居るのよ」 少年「俺さんを……連れてくる様に頼まれた」 妹「あぁ、そうだったわね。ありがと」 少年「……」 妹「はぁ……何やってんだろ、あたし。敵に塩送るような事してさ」 少年「……涙拭けよ」 妹「うるさいわよ、それに泣いてなんか……」 353 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/08(日) 00 28 31.07 ID ikpKlv8L0 少年「……気の利いた事は言えないけど」 妹「なによ」 少年「──」 妹「傷心の女に言い寄るのがあんたの手ってわけ?」 少年「……そんなつもりは……」 妹「ごめん、あたしやっぱりお兄ちゃんが好きなの」 少年「……そうか」 妹「でも、少年。あんたも良い男になったと思うよ」 少年「……ふん」 354 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/08(日) 00 33 43.94 ID ikpKlv8L0 少年「で、どうするのさ」 妹「何がよ」 少年「トライアウト、受けるの? 受けないの?」 妹「そんなの、決まってるじゃない──」 少年「はは、……敵わないな」 妹「ほっとけ」 355 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/08(日) 00 40 15.00 ID ikpKlv8L0 俺「で」 俺「またまた緒戦から甲子園出場校と当たるのはなんでかなあ?」 少年「……わかりやすくて良い、これに勝てば後はザコばかりだろ」 俺「まぁ、そうだけど」 少年「……」 俺「何だよ」 少年「いや、何でもねぇ」 俺「?」 357 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/08(日) 00 43 24.00 ID ikpKlv8L0 俺「ところで少年」 少年「……何だよ」 俺「妹はドコに?」 少年「妹なら来ないよ」 俺「え? 来ないってどういう……」 少年「女子プロ野球のトライアウト、今日なんだとさ」 俺「女子プロ? でもあいつそんな事一言も言ってなかったぞ?」 359 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/08(日) 01 00 35.38 ID ikpKlv8L0 少年「嫌なんじゃないか?」 俺「あん?」 少年「どこかの色ボケ二人組みを見て、自分だけ仲間外れなのが。居場所が無くなるのが嫌なんじゃないか?」 俺「仲間外れって……そんな事は無いだろう」 少年「あんたがそう思ってても、あいつはどうかな。あんたは一応あいつの気持ちを裏切った形になるからな」 俺「……まさか……でも、そんな……」 少年「試合の時間だぜ、しっかりしてくれよ監督」 俺「あ、あぁ……」 360 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/08(日) 01 02 32.70 ID ikpKlv8L0 少年「……ち」 少年「……嫌われ役ってのは損だなぁ」 審判「プレイボール!」 少年「……まぁ良い、シンデレラが現れるまでせいぜい踊ってくれよ……なっ!」 審判「ストラック、アウト!」 少年「っしゃあ!」 361 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/08(日) 01 06 26.46 ID ikpKlv8L0 妹「ハァ……ハァ……」 タッタッタ 妹「ハァ……ハァ……」 タッタッタ 男『やぁ、来たね』 妹『あの』 男『あー、ユニフォームで来たの? テストって言っても形だけだから、それより契約の話に移ろうか』 362 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/08(日) 01 07 26.70 ID ikpKlv8L0 妹『あの! やっぱりあたし、まだその話を受ける事ができません! ごめんなさい!』 男『……いいのかい?』 妹『いいんです。それに』 男『?』 妹『あたしみたいに中途半端な考えの人は、プロになっちゃいけないと思います、だから出直してきます』 男『……そうか、じゃあその時が来たらまた声を掛けてもいいのかな?』 妹『はい!』 364 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/08(日) 01 09 59.51 ID ikpKlv8L0 部下「いいんスか? 社長」 男「逃がした魚はでかい……か。おい、行くぞ」 部下「はい?」 男「視察だよ、あの娘の高校が今日試合のはずだ」 部下「視察って、あの娘は試合には出場できないんでしょ?」 男「あん? 知らないのか? ──」 367 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/08(日) 01 15 08.41 ID ikpKlv8L0 妹「ハァ……ハァ……」 妹「ごめん! 遅れました!」 少年「……よお、随分遅かったな」 妹「すごいじゃない、少年。あの重量打線を1点に抑えるなんて」 少年「うるせ」 俺「おい!」 妹「はい!」 俺「色々言いたいが全部後回しだ。最終回、1点ビハインド、ランナー1.3塁。いけるか?」 妹「うん! いけるよ!」 俺「よし、いけ! 審判! 代打だ!」 368 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/08(日) 01 18 44.81 ID ikpKlv8L0 部員A「え? でも女は出場できないんじゃ」 俺「それは公式戦に限った事だろ。この大会の規約を読んだがどこにも書いて無かったよ、女の出場は禁止なんて事は」 少年「……いいとこ残してやったんだ、打てよ」 妹「当然!」 部員A「でも、この場面いきなり出ていって打てますかね?」 俺「あいつ力は無いが右のサイドハンドを打つのはこの中で誰よりも上手いからな」 投手「(女……だと……? 俺も舐められたもんだな……)」 投手「ふん!」 投手「(これでゲーム・セットだ!)」 369 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/08(日) 01 21 59.94 ID ikpKlv8L0 妹「(いつの間にか、言い訳してた)」 妹「(女だからとか、妹だからとか)」 妹「(でも、そんな事全部関係ない)」 妹「(あたしは、あたし! 他の誰でもない!)」 370 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/08(日) 01 27 04.25 ID ikpKlv8L0 妹「(でも、これだけは言わせて)」 妹「(お兄ちゃんの……お兄ちゃんの……)」 妹「ばーーーーーーーーーか!!」 カキィィィィィィィィン! 妹「いっ」 妹「けぇええええええええええ!!」 374 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/08(日) 01 29 19.85 ID ikpKlv8L0 部員A「うお! 打った! マジで打った! 右中間割った!」 俺「回れ回れ! サヨナラだ! はっはっは!」 少年「はは……すげぇやつ……」 377 :1です[]:2009/11/08(日) 01 39 45.55 ID vWQ62KqQO 審判「ホームイン! ゲームセット!」 部員「勝った! 勝った!」 先生「え? え? 勝った? 勝ったの?!」 部員A「うおおおおおお!!」 俺「よっしゃ! このまま優勝目指して突っ走るぞ!」 妹「もちろん!」 ED曲「sugar!!」 382 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/08(日) 01 46 10.79 ID vWQ62KqQO 俺「ナイスバッティング」 妹「うん」 俺「……後で色々聞くからな」 妹「ねぇ、お兄ちゃん。そんな事より──」 俺「あん?」 妹「野球しようよ!」 高校野球編、おしまい。 以下小ネタ 402 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/08(日) 02 50 52.13 ID ikpKlv8L0 俺「前スレを読んでジッ●ヒットを買った人がいるらしい」 妹「あー、でもちょっと欲しいかも」 俺「なんで?」 妹「バッティング解説DVDが付いてるんでしょ?」 俺「それ目当てか……」 422 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/08(日) 03 56 29.42 ID ikpKlv8L0 俺「往年の名選手?」 妹「うん」 俺「あー……」 妹「どうしたの?」 俺「パワプロ8で苦労させられたわ」 妹「あー……」 452 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/08(日) 12 38 43.98 ID ikpKlv8L0 俺「日本シリーズが終わった直後に引退を表明した選手がいるらしい」 妹「まだあと二年はやってくれると思ってたのに……」 俺「本人にしかわからない衰えもあったんだろうな」 妹「十八年間お疲れ様でした」 俺「でした」 455 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/08(日) 12 50 09.11 ID ikpKlv8L0 俺「いぶし銀といえば?」 父「堅実な二塁手ってイメージだな」 俺「ほう?」 父「土井さんとかな」 俺「渋いね」 父「だろう?」 456 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/08(日) 12 51 51.31 ID ikpKlv8L0 俺「いぶし銀といえば?」 姉「なにそれ御寿司屋さん?」 457 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/08(日) 12 57 57.84 ID ikpKlv8L0 俺「最近珍プレー好プレー見てないな」 妹「視聴率低下とか言われてるけど」 俺「いや……それだけじゃない、拙攻マニアの俺としてはお茶の間で笑えるプレーが減ったのが要因の一つと推測する」 妹「宇野さんのアレとか」 俺「あのヘディングはもう芸術だよ」 461 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/08(日) 13 34 35.27 ID ikpKlv8L0 俺「昔プロボウラーになろうとしたプロ野球選手がいるらしい」 妹「でもボウリングのプロテスト受けにいく途中で速度違反で捕まったらしいね」 俺「その罰金でテストを受ける金が無くなったんだと」 妹「でもその後野球で三冠王取っちゃうんだもんね」 俺「違反切符とった警官のファインプレーだよ」 464 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/08(日) 13 44 52.05 ID ikpKlv8L0 俺「ところで」 妹「うん?」 俺「ついにアンダーアーマーにしたのか……」 妹「な、……なによ」 俺「正直、たまりません」 妹「お兄ちゃん!」 468 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/08(日) 13 56 38.53 ID ikpKlv8L0 姉「大きくしたいの?」 妹「……うん」 姉「またなんで?」 妹「先生の……大きいから」 姉「あ、そ」 475 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/08(日) 14 48 11.77 ID ikpKlv8L0 「球がこうスッと来るだろ」 「そこをグゥーッと構えて腰をガッとする」 「あとはバァッといってガーンと打つんだ」 俺「これを理解したのが松井とか落合だったらしい」 妹「天才同士解り合うものがあったのかもね」 俺「残念だが俺にはサッパリだ」 477 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/08(日) 15 00 51.05 ID ikpKlv8L0 俺「球界にも詐欺師が居たらしい」 姉「なにそれ、当たり屋とか?」 俺「ある意味な」 姉「?」 487 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/08(日) 16 10 10.48 ID ikpKlv8L0 俺「さて、じゃあ。そろそろ行くか」 妹「うん」 俺「これから冬季トレもあるしな、夏の予選なんかすぐやってくるぞ」 妹「うん!」 妹「ねぇ。みんなも一緒に、野球しようよ!」 おしまいおしまい。 492 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/11/08(日) 16 47 08.82 ID ikpKlv8L0 最後になりましたが、読んでくれたみなさん、レスしてくれたみなさん、感想くれたみなさん、ROMのみなさん、ありがとうございました。 また何か書いた時は読んでやってください。 ノシ 以下、ボツネタ。 俺「ねーちゃん、アレどこやったの?」 姉「アレって何よ」 俺「アレだよ、アレ」 妹「はい、お兄ちゃん。これでしょ?」 俺「おー、これこれ。よくわかったな」 妹「週ベなんておねーちゃんに言ってもわかんないわよ」 俺「まぁ全ては結果論だけどな」 妹「おい」 妹「なんか、最近みんなのやる気すごいと思わない? 少年」 少年「そう、かな」 妹「」 少年「僕は……本当はこんなチームに来るはずじゃなかった」 俺「あん?」 少年「あんたとの勝負を、高校のスカウトがたまたま見ていたらしい。それで僕の推薦の話は無くなった」 俺「なん……だと……?」 少年「別にあんたを恨んでるわけじゃない、」 妹「お兄ちゃんと先生の話……立ち聞きしちゃった……」 妹「やっぱり先生……お兄ちゃんの事、好きなんだ……」 妹「……」 妹「あたし、嫌なの?」 妹「先生は良い人じゃない、ちょっとヌけてる所はあるけれど」 妹「でも、それは付き合うとかそういう話じゃなくて」 妹「はぁ……何考えてるんだろう……」 妹「寝よ……、うん」 妹「ごめんなさい、お父さん」 妹「あたしは本当のことを言ったけど、全部は言ってないの」 妹「もうこれ以上お兄ちゃんと先生が仲良くなっていくのを見てるのが耐えられないの」 妹「あはは、ばかだなぁ」 俺「そんなこんなで試合の日がやってきました」 審判「プレイボール!」 俺「よーし、いこうか。絶望的な状況だがなんとか勝とう」 妹「マネージャーとしてベンチ入りしてます」 妹「悔しかったの」 少年「……」 妹「だってそうでしょ? あたしだって皆と同じ野球部員なのよ?」 少年「そうだな」 妹「でも……あたしは……」 少年「」
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1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 18 55 38.02 ID X8Y5fW8r0 俺「やばい」 妹「どうしたの?」 俺「卒論が終わらんのだ、締め切り明日」 妹「ふーん、それってどれくらいやばいの?」 俺「1回から藤川球児が登板するくらいやばい」 妹「息切れしたのね」 2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 18 58 56.48 ID X8Y5fW8r0 俺「今日は俺のオゴリだ」 妹「珍しいね」 俺「横浜が勝ったからな」 妹「珍しいね」 俺「ああ」 3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 19 00 37.79 ID X8Y5fW8r0 俺「あー、ちくしょう。また失敗した」 妹「お兄ちゃん何やってるの?」 俺「見ればわかるだろ? 割り箸を綺麗に割ろうとしたんだ」 妹「ちなみに今まで何回成功したの?」 俺「的場の打率くらいかな」 妹「ふーん」 5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 19 02 49.72 ID X8Y5fW8r0 俺「あぁ、不安だなぁ」 妹「何が不安なの?」 俺「面接の結果が今日知らされるんだよ」 妹「ふーん、でも今日って後2分しかないよ?」 俺「野球は9回からだよ」 妹「あと1分だよ」 俺「野球は9回ツーアウトからだよ」 7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 19 05 53.69 ID X8Y5fW8r0 俺「俺は三振より四球が多い打者が好きだ」 妹「難しいから何かに例えて」 俺「例えるならそうだな、肩が強すぎて捕殺が少ないタイプの外野手かな」 妹「あぁ、打率2割台なのに得点圏打率3割後半みたいな感じ?」 俺「まぁな」 8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 19 08 05.91 ID X8Y5fW8r0 俺「ピッチャーが使うロージンって肌に悪そうだよな」 妹「粉だからね」 俺「そうだよなぁ。……だよなぁ」 妹「何よ」 俺「俺は化粧してない方が好みだな」 妹「……何よ」 9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 19 10 52.85 ID X8Y5fW8r0 俺「二位なのに解任される監督がいるらしい」 妹「へ~」 俺「納得いかないな、ちゃんと結果出してるのにさ」 妹「それはそうとお兄ちゃん、就職はどうなったの?」 俺「ふ。結果を焦ってはいけないな」 妹「さっさと働け」 11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 19 13 26.03 ID X8Y5fW8r0 俺「おい、妹。キャッチボールしようぜ」 妹「藪から棒に」 俺「いやー、女子野球。いいよね、うん」 妹「どうせクロスゲーム読んだんでしょ?」 俺「え?」 妹「ん? 何この本。たいしょ、う。やきゅう……?」 俺「なんでもない、なんでもないから」 13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 19 18 04.48 ID X8Y5fW8r0 俺「お菓子いいよね、カントリーマ○ム」 妹「食べ過ぎると松坂みたいになるよ」 俺「食べすぎで松坂になれたら儲けモンだろうが」 妹「それもそうか」 俺「それもそうだ」 15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 19 20 50.43 ID X8Y5fW8r0 俺「ダブルスチールってかっこいいよな」 妹「あ、そう」 俺「ホームスチールもかっこいいよな」 妹「それより併殺崩しのスライディングの方が」 俺「あー、わかる」 妹「でしょ?」 16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 19 22 46.57 ID X8Y5fW8r0 俺「という事で久しぶりに坊主頭にしてみました」 妹「懐かしいね」 俺「イガグリ頭と呼べ」 妹「イガグリっていうよりチョモランマ?」 俺「あー、そうかも」 妹「そうよねー」 18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 19 25 39.74 ID X8Y5fW8r0 俺「っだあ、なんで今の甘い球を見逃すんだよ!」 妹「あ、そう」 俺「これで追い込まれて難しい球に手を出して三振のパターンだよこれ」 妹「打つと思うけどな」 俺「あん?」 妹「この打者、ツーストライクからの打率が高いのよ、粘りのある証拠」 俺「あん?」 カキーン 19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 19 27 13.80 ID X8Y5fW8r0 俺「どうして捕手って打率低いんだろうね」 妹「女房だからよ」 俺「あー、そうか」 妹「そうよ」 20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 19 29 08.60 ID X8Y5fW8r0 俺「チームの要は先発投手だと思うぞ、俺は」 妹「あ、そ」 俺「だから兄から妹にアドバイスしてやろう、中継ぎタイプのヤツとは付き合うな」 妹「なんで?」 俺「登板数だけ多くてもな、長続きしないぞ」 妹「ローテを守るだけが大事じゃないわよ」 21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 19 30 01.00 ID X8Y5fW8r0 俺「スクイズって結構好きだな」 妹「ふーん」 俺「あのギリギリまで耐える感じがまた何とも」 妹「それってどっちの?」 俺「え?」 妹「え?」 22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 19 33 44.67 ID X8Y5fW8r0 俺「あぁ、今日はなんかいい気分だな」 妹「なんで?」 俺「今年は横浜が勝ったからな」 妹「ああ、もうそんな季節だったわね」 俺「ああ、三毛差でな」 妹「イチローもすごいわねぇ」 24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 19 36 08.36 ID X8Y5fW8r0 俺「ティーバッティングとティータイムって似てるよな」 ズズ 妹「何がよ」 ズズ 俺「一人より二人の方がうまくなる」 ズズ 妹「ザブトン没収」 ズズ 26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 19 39 43.98 ID X8Y5fW8r0 俺「明日にタッチダウンだ!」 妹「何か違うわね」 俺「明日にトライだ!」 妹「それも違う」 俺「明日にタッチアップだ!」 妹「何かを犠牲に皆生きてるのね」 27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 19 42 24.54 ID X8Y5fW8r0 俺「日本のプロを経由せずにメジャーに行く選手がいるらしい」 姉「高校行かずに働くようなもの?」 俺「ねーちゃん、それとは違うだろ」 姉「あたし野球わかんないもん」 29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 19 46 03.59 ID X8Y5fW8r0 俺「日本のプロを経由せずにメジャーに行く選手がいるらしい」 妹「ふーん」 俺「すげーよなぁ」 妹「日本が世界一なのにね」 31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 19 48 20.72 ID X8Y5fW8r0 俺「妹に彼氏ができたらしい」 姉「何? あんた嫌なの?」 俺「リベラのカットボールくらい嫌だ」 姉「?」 32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 19 50 12.37 ID X8Y5fW8r0 俺「ビューリーグ」 妹「ビッグステージ」 俺「ワールドウィン」 妹「ミズプロ」 俺「ビューリーグが一番好きだったけどな」 妹「手に馴染むのビックステージも捨てがたい」 俺「だよなぁ」 33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 19 52 19.70 ID X8Y5fW8r0 俺「アメリカの審判はジャッジが大袈裟だよな」 妹「あれくらいがいいと思うけど」 俺「なんで?」 妹「アメリカっぽくて」 俺「あー」 34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 19 52 29.63 ID JfyMDPmq0 バットはフランクリン一択 36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 19 57 03.31 ID X8Y5fW8r0 俺「ん? どっか出かけるのか?」 妹「どこでも良いでしょ?」 俺「そ、そうか?」 妹「じゃあ行ってきます」 バタン 姉「気になる?」 俺「先発タイプか中継ぎタイプかくらいは」 姉「?」 39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 20 00 09.71 ID X8Y5fW8r0 俺「赤星ってスゴイよな」 妹「レッドスターだもんね」 俺「韋駄天ってより、スピードスターって感じだな」 妹「レッドスターだもんね」 俺「そうだな、レッドスターだな」 41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 20 02 00.27 ID X8Y5fW8r0 妹「どうしたの急に素振りなんかしちゃって」 俺「うるせぇ! 社会が悪いんだ! あの面接官めぇ! うらぁ!」 妹「ちょっとドアスイングになってるよ、それに右肩下がりすぎ」 俺「腰が悪いんだ」 42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 20 05 11.00 ID X8Y5fW8r0 俺「ゴーダ」 妹「スーパーコンドル」 俺「俺はどっちかと言えばルイスビル派だ」 妹「あれ反則的に飛ぶよね」 44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 20 08 09.78 ID X8Y5fW8r0 俺「最近の少年野球は違うらしい」 妹「小さい頃からたくさん変化球投げるよね」 俺「それに、水飲みたい放題と聞いた」 妹「時代よ」 俺「時代か」 47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 20 12 45.15 ID X8Y5fW8r0 ビッグステージ「やあ、兄さん」 ビクトリーステージ「なんだ弟よ」 ビッグステージ「僕、間違って生まれたらしいんだ」 ビクトリーステージ「気にするな、サインミスなど一試合に何度か起きる」 ビッグステージ「……」 48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 20 14 49.60 ID X8Y5fW8r0 俺「それで、どんな男なんだ?」 妹「は?」 俺「相手の男は、どんなヤツなんだ?」 妹「何いってるの? お兄ちゃん」 俺「皆まで言わせるな」 妹「意味わかんない、ばっかじゃなかろかルンバ♪」 俺「ルンバ♪」 51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 20 36 20.70 ID X8Y5fW8r0 男「私はサークル活動でこのように主体性を持って取り組みました」 女「私は20年間続けてきたピアノを~」 俺「カクカクシカシカ」 俺「ちくしょう、どいつもこいつもホームランバッターばっかりじゃねぇか」 俺「小技でセコく生きてるヤツは採用されませんか、そうですか」 52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 20 40 14.46 ID X8Y5fW8r0 妹「うわ、酒くさ~い」 俺「コレがのまいでか! ひっく」 妹「何があったのかわからないけど」 俺「んだよ、ひっく」 妹「あたし、お兄ちゃんの事応援してるから」 俺「んだよ……ひっく」 54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 20 44 15.61 ID X8Y5fW8r0 俺「ファーストベースを投げる監督が居るらしい」 妹「人生投げるとか言わないよね」 俺「まさか」 妹「そうだよね」 俺「そうだな」 55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 20 48 05.83 ID X8Y5fW8r0 姉「プロ野球選手って何億も稼いですごいわね」 俺「そうだな」 姉「なんであんたプロにならなかったの?」 俺「華、かな」 姉「鼻っていうか顔よね」 俺「ほっとけ」 56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 20 50 39.22 ID X8Y5fW8r0 俺「すごいと思うもの? 147キロのフォークとかかな」 姉「それは凄いわね」 俺「ねーちゃんにも凄さが伝わるのが凄いよ」 姉「どうやって持ち上げるの?」 俺「さすがにそれは古くないか?」 57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 20 52 22.29 ID X8Y5fW8r0 俺「ヘッドスライディングで怪我した選手がいるらしい」 妹「怪我と上手く付き合っていくのがプロよ」 俺「付き合う、か」 妹「そうね」 俺「付き合う、ねぇ」 妹「なによ」 58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 20 54 36.48 ID X8Y5fW8r0 俺「おい妹よ」 妹「何? お兄ちゃん」 俺「家の中だからってアンダーシャツってあんた」 妹「楽だからいいじゃない」 俺「楽なら仕方ない」 60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 20 56 43.45 ID X8Y5fW8r0 俺「折れたバットってどうしてるのかって? チャリティーオークションとかで売るんだよ」 姉「もう使えないのに?」 俺「中には欲しい人が居るんだよ」 姉「そんな使えないもの誰が欲しがるのよ」 妹「……」 63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 21 04 22.24 ID X8Y5fW8r0 姉「野球のファールって反則っていう意味じゃないのね」 俺「そうだよ」 姉「じゃあ何回やってもいいの?」 俺「まあな」 姉「野球って不思議ねぇ、サッカーとは違うのね」 俺「足で蹴ってもいいんだよ?」 姉「そうなの? 野球って不思議ねぇ」 俺「まあな」 64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 21 10 17.76 ID X8Y5fW8r0 姉「野球の試合って何であんなにたくさんあるの?」 妹「ホントは春季キャンプの質でシーズンのデキがわかるけど、それだど色々な人が納得しないかららしいわ」 姉「そうなの? 野球って不思議ねぇ」 妹「まあね」 65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 21 13 08.56 ID X8Y5fW8r0 俺「座敷で寛いで野球観戦できる球場があるらしい」 妹「ふーん」 俺「ファールボール飛んできたら大変そうだな」 妹「グラブ常備は基本でしょ?」 俺「基本は基本だから難しいんだよ」 67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 21 16 08.79 ID X8Y5fW8r0 俺「そろそろ教えてくれないか?」 妹「シンカーの握り方?」 俺「そうそう。って、そうじゃなくてだな」 妹「じゃあカーブ? こう握ってるけど」 俺「ほほう? 実はこうした方がよく曲がるんだが」 妹「! つ、次やってみる」 俺「はっは、そうしたまえ」 妹「で、何の話だっけ?」 俺「変化球の握り方だろ?」 68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 21 18 27.32 ID X8Y5fW8r0 妹「で、お兄ちゃんは何か趣味とかあるの?」 俺「野球」 妹「それ以外」 俺「……」 妹「……?」 俺「ベースボール」 妹「それも禁止」 69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 21 22 18.37 ID X8Y5fW8r0 俺「バントの世界記録を作った選手がいるらしい」 妹「アマ時代はクラッチヒッターだったらしいね」 俺「プロの変化球に対応するためにあのスタイルになったんだと」 妹「でも変わるって一筋縄ではいかないわよね」 俺「球団を変える時も一悶着あったしな」 妹「それは言わないお約束」 70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 21 28 54.11 ID X8Y5fW8r0 妹「……ただいま」 俺「おう、おかえり」 妹「今日のピッチングのビデオ見るから、あとで一緒に」 俺「おう」 俺「しおらしいな、さては負けたな」 71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 21 31 46.30 ID X8Y5fW8r0 俺「だからここで肘が下がってるんだよ」 妹「……」 俺「そんなだからシュート回転かかって軽い球になって、はじき返される」 妹「……」 俺「丁度冬の課題が見つかって良かったじゃないか、下半身を一から鍛えるんだな」 妹「……うん」 俺「なんか調子狂うなあ」 73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 21 41 24.69 ID X8Y5fW8r0 俺「ところで、上手くいってるのか? その、彼氏とは」 俺「だいたい彼氏って何だよ」 俺「んな事してるから負けるんだよ」 俺「とか、言えるわけねぇしなあ……」 79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 21 48 10.40 ID X8Y5fW8r0 俺「ナックルボールでプロになった女子選手がいるらしい」 妹「ふーん」 俺「正直お前と大差無いと思う、いやむしろお前の方が勝ってる部分も」 妹「胸、とか?」 俺「あん?」 妹「……」 82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 21 52 52.30 ID X8Y5fW8r0 姉「野球って何が面白いの?」 俺「全部」 姉「どこが好き?」 俺「全部」 姉「わっけわかんない」 俺「じゃあ、ねーちゃんは彼氏のドコが好きなのさ」 姉「決まってるじゃない」 俺「あん?」 姉「全部よ」 86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 22 00 05.09 ID X8Y5fW8r0 妹「ねぇ、お兄ちゃん」 俺「何だよ」 妹「ホームラン打った事ある?」 俺「ん、三回くらいなら」 妹「そうかぁ~いいなぁ」 俺「バッティングセンターいくか」 妹「計画通り」 89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 22 05 36.41 ID X8Y5fW8r0 俺「イチローって自主トレの時スパッツ穿くよな」 妹「エッチ」 俺「まだ何も言ってな」 妹「スケベ」 俺「まだ何も」 妹「変態! 変態!」 94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 22 13 19.29 ID X8Y5fW8r0 俺「シーズンオフはジムでトレーニングする選手が多いそうだ」 妹「ふーん」 俺「水泳とか」 妹「エッチ」 俺「まだ何も言ってな」 妹「スケベ! 変態! スクール水着なんか絶対着ないんだからね!」 99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 22 20 50.58 ID X8Y5fW8r0 俺「というワケでジムのプールに来てみました」 妹「……」 俺「おい、どうしたそんな端っこで」 妹「……どこからか視線を感じる」 俺「マウンドの上よりマシだろうが」 妹「そう?」 俺「そうだよ」 102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 22 28 06.32 ID X8Y5fW8r0 俺「……」 妹「何よ」 俺「……」 妹「な、……何よ」 俺「いや、これはなかなか……」 妹「死にさらせ!」 103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 22 30 42.47 ID X8Y5fW8r0 俺「ぐ……、しかし! 妹のスクール水着姿など俺にとってはどうでも良いのだ!」 妹「あれだけ凝視しといて何を言うか」 俺「うるさい。なぜなら俺は!」 妹「?」 俺「俺はユニフォームフェチだからだ!」 妹「もっとダメだー!」 104 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 22 32 26.76 ID X8Y5fW8r0 俺「正直に言おう」 妹「何よ」 俺「お前よく家でアンダーシャツ一枚でうろついてるよな」 妹「そ、そうだけど」 俺「正直、たまりません」 妹「だめだこいつ……早く何とかしないと……」 110 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 22 42 40.10 ID X8Y5fW8r0 俺「少年野球チームの監督になったら?」 妹「うん。お兄ちゃんならどんなチームを作るか興味あるの」 俺「体格が小さいからと言ってバントをさせない」 妹「なんで?」 俺「その子にできるだけ長く野球をやって欲しいからな」 111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 22 43 33.46 ID X8Y5fW8r0 妹「どういう事?」 俺「負ければ終わりの高校野球じゃないんだ。野球が好きになっていく課程の中で初めて自分の役割を考えて、そこで始めていくつかある選択肢の中からバントを選べばいい。 最初から役割を与えちゃダメだと俺は思う。少なくとも俺はそういう指導者になりたい」 妹「……そういう監督に出会えるかどうかは、また別の話だけどね」 俺「俺が、なってやるよ」 妹「期待してます」 113 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 22 47 14.50 ID X8Y5fW8r0 俺「さて、泳ぐか」 妹「後ろ付いてくるの辞めてよ」 俺「何を言う妹よ、俺の前にお前が居るだけじゃないか」 妹「エッチ! 変態!」 114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 22 51 19.05 ID X8Y5fW8r0 俺「じゃあ俺は先に上がるけど、あと5キロ水の抵抗を受けながら歩くように」 妹「もう終わっちゃうの? お兄ちゃん」 俺「腰が痛い」 妹「無理するからよ」 俺「うるさいよ」 115 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 22 56 58.66 ID X8Y5fW8r0 俺「久々にキャッチボールでもするか」 妹「今日はちょっと出かける用事があるの」 俺「え、あ。ちょ」 バタン 姉「オトコ、ね」 俺「いや、ユニフォームだったぞ」 姉「野球場に男なんかいっぱい居るでしょ?」 116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 22 58 52.57 ID X8Y5fW8r0 姉「綺麗な満月ね、中秋の名月ってヤツかしら」 俺「そうだな」 姉「男なら何か気の効いた一言でも言いなさいよバカ」 俺「そうだな……。月に向かって打て、とか」 姉「?」 118 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 23 02 24.99 ID X8Y5fW8r0 姉「なんで観客席に空きがあるの?」 俺「どこ?」 姉「あの外野の真ん中のトコよ」 俺「あそこは地震が起こった時の為に空けてあるんだよ」 姉「ふーん、なるほどねぇ」 119 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 23 04 06.49 ID X8Y5fW8r0 俺「(信じちゃったよこの人)」 姉「だからさっきから画面が揺れてるのねぇ」 俺「あ、いや。これはちが」 姉「早くあの真ん中のトコに避難しないとねぇ」 俺「イナバぁ!」 122 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 23 07 25.30 ID X8Y5fW8r0 俺「ピッコロに仮装したプロ野球選手が居るらしい」 妹「実写化空席だらけだったんですってね」 俺「ドームは満員なのにな」 妹「ホントね」 俺「ホントにな」 124 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 23 13 13.40 ID X8Y5fW8r0 姉「何してるの?」 俺「グラブの手入れ」 姉「ふーん、ご苦労な事ね」 俺「ねーちゃんも爪の手入れするだろ、それと一緒だよ」 姉「ネイルアートと一緒にしないで、芸術なのよ?」 俺「そうかい」 126 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 23 16 32.60 ID X8Y5fW8r0 妹「お兄ちゃん! 今日のピッチング、ビデオに撮ってあるから見て!」 俺「ふむ、今日は勝ったのか」 129 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 23 22 17.04 ID X8Y5fW8r0 妹「……」 俺「なあ、ねーちゃん。妹のヤツなんで練習休んでるの?」 姉「察しなさい」 俺「あぁ、あの日ね」 姉「男にはわからないんだから」 131 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 23 23 33.35 ID X8Y5fW8r0 俺「……」 妹「ねぇ、お姉ちゃん。お兄ちゃんは何でもんどりうってるの?」 姉「察しなさい」 妹「……タマ?」 俺「……女にはわからないんだから!」 139 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 23 40 26.36 ID X8Y5fW8r0 俺「わざと打撃妨害を狙うキャッチャーがいるらしい」 妹「そんな事したらバット投げられちゃうわよ」 俺「?!」 141 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 23 43 08.81 ID X8Y5fW8r0 俺「お前、綺麗だよな」 妹「手はボロボロ、膝は傷だらけ、ユニフォームは泥だらけのどこが?」 俺「純粋だよ、俺と違って」 妹「年寄りくさい発言禁止!」 148 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 23 49 58.72 ID X8Y5fW8r0 姉「またあんたはユニフォームこんなに汚して!」 妹「いいじゃん」 姉「いい! もっと汚してきなさい!」 俺「ええんかい」 姉「何でも一番を目指すのよ! それが我が家の家訓!」 妹「そんな家訓あったっけ……」 150 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 23 52 53.88 ID X8Y5fW8r0 俺「なんでお前サイドハンドに戻したんだ?」 妹「男と同じ舞台で勝負しても勝てないから」 俺「そんな弱気でどうするんだよ」 妹「何よ……自分は逃げたくせに……」 151 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 23 55 33.94 ID X8Y5fW8r0 俺「体幹のトレーニングが重要らしい」 妹「ふーん」 俺「まずはその胸から」 妹「死にさらせ!」 154 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/19(月) 23 58 11.72 ID X8Y5fW8r0 俺「ぐ……。だが、殴られても何度でも立ち上がるさ!」 妹「まったく、ゴキブリ並の生命力ね」 俺「打たれ強くなきゃ野球選手失格だ」 妹「無駄にかっこいい台詞」 俺「だろ?」 妹「だね」 156 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/20(火) 00 01 28.93 ID sMuk1nWs0 俺「ほう……今日は白か」 妹「?」 俺「昨日の黒も良かったが、いはやは白もなかなか……」 妹「な、なによ」 俺「アンダーシャツn」 妹「死にさらせ!」 158 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/20(火) 00 03 38.47 ID sMuk1nWs0 姉「そういえば」 俺「なに?」 姉「阪神だの西武だの、鉄道会社が多いわね」 俺「スタジアムに駐車場は無いからな」 162 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/20(火) 00 12 42.02 ID sMuk1nWs0 姉「あんた、ほんと野球とったら何も残らないわよね」 俺「そういうねーちゃんはどうなのさ」 姉「野球なんか全然興味ないし」 俺「そうかい」 姉「でもね」 俺「?」 姉「あんたが何をしようとも、応援するから。それが家族でしょ?」 164 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/20(火) 00 16 35.22 ID sMuk1nWs0 姉「銀行員なんかつまんないわよ、お局様のご機嫌取りに始まって、お局様のご機嫌取りに終わる一日のむなしさがアンタに理解できる?」 俺「いや、わかんないけど」 姉「そりゃそうでしょうね」 俺「……」 姉「働くより何倍もつらい事をやってきたアンタなら大丈夫だって、あたしが保障するから」 俺「ねーちゃんに保障されても」 姉「まったく、素直じゃないねぇ。ほんと、誰に似たんだか」 166 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/20(火) 00 19 52.38 ID sMuk1nWs0 姉「駐車場が無い?」 俺「そうだよ」 姉「じゃあ選手はどうやって移動してるの?」 俺「そりゃあ……」 姉「……?」 俺「車でしょうね」 169 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/20(火) 00 23 48.60 ID sMuk1nWs0 姉「じゃあなんで車の会社のプロ球団は無いの?」 俺「それ以上言ったらダメ」 姉「なんで?」 俺「ダメったらダメ」 姉「なんで?」 174 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/20(火) 00 29 48.14 ID NPk7NbU50 マツダ… 175 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/20(火) 00 30 57.82 ID iE3cTjE+0 ズムスタ可哀想に 177 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/20(火) 00 33 40.70 ID rP0vawkQO 広島ファンに全力で謝罪した 184 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/20(火) 00 45 22.75 ID rP0vawkQO 俺「広島ファンにフルボッコにされる 1がいるらしい」 妹「津田プレート残ってよかったね」 俺「永遠の憧れです」 妹「新球場の雰囲気も好きだよ」 188 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/20(火) 00 51 49.80 ID rP0vawkQO 俺「左利きのキャッチャーがいるらしい」 妹「左の遊撃手みたことあるよ」 俺「俺は左のセカンドをみたことがある」 妹「すごいよね」 俺「利き腕のハンディを乗り越える努力は相当だろうな」 妹「うん、ほんと」 俺「お前も性別のハンディを乗り越えなきゃな」 妹「もちろん!」 194 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/20(火) 01 02 35.49 ID sMuk1nWs0 俺「左バッターは色々と得らしい」 妹「ふーん、たしかに一塁近いし流しやすいね」 俺「右で得なことってあるか?」 妹「あるよ」 俺「なに?」 妹「右のサイドハンドの餌食」 俺「カンベンしてくれ」 196 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/20(火) 01 06 09.28 ID sMuk1nWs0 姉「ねぇねぇ」 俺「何だよ」 姉「野球にも良いトコあるじゃない」 俺「どうしたの、急に」 姉「どこにあるの?」 俺「は?」 姉「ダイヤよ、ダイヤ」 198 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/20(火) 01 08 48.07 ID sMuk1nWs0 俺「野球をしない野球マンガがあるらしい」 妹「あだち充?」 俺「最近見つけた白球少女ってやつ」 妹「ハナビちゃんかわいいよね」 俺「チェック済みですか」 199 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/20(火) 01 12 13.08 ID sMuk1nWs0 妹「ねぇお兄ちゃん」 俺「何だ」 妹「あたし、高校で通用すると思う?」 俺「知らん」 妹「……なによ」 俺「そんな言葉が出てるうちはダメだな」 妹「……なによ」 201 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/20(火) 01 14 58.53 ID sMuk1nWs0 俺「女子野球リーグができる?」 男「はい、その件で妹さんにぜひトライアウトを受けていただきたく……」 俺「……はぁ、でも何で俺にその話を?」 男「個人的に、あなたのファンでした。何度もテレビで拝見してましたからね」 俺「……はぁ」 202 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/20(火) 01 17 30.66 ID sMuk1nWs0 俺「──、というワケだ。お前、挑戦してみるか?」 妹「イヤ」 俺「そうか、イヤか。そう言うと思った……え?」 妹「イヤだって言ったの」 俺「ちょ、ちょっと待てよ。こんなチャンスそうそう無いぞ?」 妹「うるさい!」 208 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/20(火) 01 21 58.33 ID sMuk1nWs0 俺「何をムキになってんだよ」 妹「ムキになんかなってないもん」 俺「なってるだろ」 妹「なってないもん!」 俺「そうかい」 妹「……」 俺「なぁ、もう一度考えてみろって」 妹「イヤなものはイヤ!」 210 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/20(火) 01 25 41.58 ID sMuk1nWs0 姉「あ~あ~、こりゃ派手に散らかしたね」 俺「ねーちゃん」 姉「ちゃんと片付けなよ?」 俺「あいつ、俺のいう事聞かなかった事なかったのに」 姉「……あたしは、野球の事はよくわからないけどさ」 俺「?」 姉「あの子は、あんたを超えたいんじゃないかい? 同じ舞台でさ」 俺「同じ……舞台?」 213 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/20(火) 01 27 39.20 ID sMuk1nWs0 姉「不安なんだよ、察してやりな。そういう年頃だ」 俺「でも……こんなチャンス」 姉「しつこい男は嫌われるよ?」 俺「ねーちゃん、わかってくれよ。あいつのためなんだ」 姉「……妹のタメっていうけどさ、結局自分のタメじゃないのかい?」 俺「っ……!」 214 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/20(火) 01 34 22.16 ID rP0vawkQO 姉「あんたは自分をあの子に重ねてるだけなんだよ」 俺「そんな事は」 姉「怪我して野球辞めて。その後はあんた、変わっちまったよ。自分には無理? 何もできやしない? そんなんだから就職も勉学も適当になるんでしょ?挙げ句自分にはできなかった夢の押し売りかい?」 俺「……」 姉「あの子はあの子の自由がある、あんたが押し付けるならあたしがあの子をあんたから守ってやる。覚悟はいい?」 俺「ねーちゃん、わかってくれよ」 姉「わからないね、野球の事なんか」 237 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/20(火) 14 36 24.23 ID sMuk1nWs0 父「とーさんです」 母「かーさんだよ」 姉「姉です」 俺「俺です」 父「あれ? 妹は?」 俺「さあな」 父「反抗期か……、父さん悲しい」 238 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/20(火) 14 39 46.44 ID sMuk1nWs0 父「どこいったか知らないか?」 俺「知らん」 父「ほほう?」 俺「もうあんなやつは知らん」 父「ふむ、ケンカをしたのか」 俺「……人の心を読むのやめてくれ」 父「はっは、捕手として当然の能力だ」 239 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/20(火) 14 45 04.52 ID sMuk1nWs0 俺「カクカクシカシカ」 父「ふむ、そういう事情だったか。女子プロ野球とは、いやはや」 俺「とーさんからも何か言ってくれよ」 父「カァァァアツ! 喝だ!」 俺「?!」 241 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/20(火) 14 52 06.76 ID sMuk1nWs0 父「ゴホン、いいか? お前が月見草なら妹は向日葵だ」 俺「……言葉の意味が、よくわからんのだが」 父「安心しろ」 俺「?」 父「父さんにもよくわからん」 243 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/20(火) 14 57 22.28 ID sMuk1nWs0 父「女心と秋の空とは良く言ったものだ」 俺「はぁ?」 父「それまでキていた変化球がすっぽ抜けて痛打される事もある」 俺「……うん」 父「内角を要求したのにも関わらず甘いコースに入ってしまったりな」 俺「あぁ……なるほど」 父「つまりは、そういう事だ。なんでも自分の思い通りになると思ったら大間違いなワケだ、はっは」 245 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/20(火) 15 01 31.63 ID sMuk1nWs0 父「まったく、誰が捕手に女房役なんて名前を付けたのかね。父さんは男だぞ」 俺「怒るポイント間違ってねぇか」 父「父さん怒っちゃうよ、ぷんぷん」 俺「可愛くないから」 父「そうか」 俺「そうだよ」 247 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/20(火) 15 03 59.91 ID sMuk1nWs0 父「それで」 俺「?」 父「自分の思い通りにいかなくてヘソを曲げてる息子に父さんはどうするべきかな?」 俺「ヘソなんか曲げてない」 父「そうだよなぁ、お前のカーブ全然曲がらないもんな」 俺「ほっとけ」 248 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/20(火) 15 07 14.40 ID sMuk1nWs0 父「妹が野球をやりたいって言った時、家族で唯一父さんだけが反対したんだよ」 俺「そうだったな」 父「だってほら、アレでしょ? 女の子ってきゃっきゃしてて可愛くオシャレしたい生き物でしょ? 野球なんか始めちゃったらそれ全部我慢しないといけないからさ」 俺「……」 父「それでなぁ、父さん聞いてみたんだ妹に」 俺「なにをさ」 父「どうして野球をやるのか」 249 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/20(火) 15 09 45.44 ID sMuk1nWs0 父「そしたら何て言ったと思う?」 俺「……想像もつかないな」 父「おにーちゃんみたいになりたい、ってさ」 俺「……」 父「お前は目標だったんだよ、わかるか? わかるよなぁ、父さんの息子なら」 250 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/20(火) 15 15 48.40 ID sMuk1nWs0 俺「ねーちゃん」 姉「なーに?」 俺「妹どこ行ったか知らない?」 姉「あそこでしょ?」 俺「あそこって、どこだよ」 姉「河川敷あたりで走ってるんじゃないの?」 251 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/20(火) 15 21 00.35 ID sMuk1nWs0 俺「という事で河川敷に来てみました」 妹「なによ」 俺「お、妹発見」 妹「ついてこないでよ」 俺「俺の前をお前が走ってるだけだろ」 252 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/20(火) 15 25 44.28 ID sMuk1nWs0 妹「言っとくけどさっきの話なら……」 俺「あの話だけどな、悪かったよ」 妹「え?」 俺「お前の気持ちも考えないで、悪かった。許してくれ」 妹「お兄ちゃん……」 俺「妹よ……」 妹「……」 俺「……」 妹「……」 俺「その紺色のアンダーシャツもいいな」 妹「変態っ! 変態っ!」 ドゴ! バキ! ズガ! 俺「元に戻ったか」 253 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/20(火) 15 30 02.63 ID sMuk1nWs0 姉「二人とも、今日雨が降るらしいから傘もっていきなさい。はい、どうぞ」 妹「ありがと、おねーちゃん」 俺「サンキュ」 姉「二人とも、傘構えて何やってるの?」 妹「傘を持つと何か……」 俺「スイングチェックをしてしまう習性が……」 姉「あ、そう」 254 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/20(火) 15 35 41.31 ID sMuk1nWs0 俺「インフルエンザで試合を休んだ選手が居るらしい」 妹「プロ野球選手だって人間よ」 俺「そうだな」 妹「そうよ」 255 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/20(火) 15 37 09.42 ID sMuk1nWs0 俺「タッチアップの判定を覆す主審が居たらしい」 妹「審判だって人間よ」 俺「だから野球は面白いよな」 妹「そうね」 257 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/20(火) 16 07 26.12 ID sMuk1nWs0 俺「50m走を5秒7で駆け抜ける野球選手が居るらしい」 妹「ふーん」 俺「ちなみに俺でも6秒ちょっとだった」 妹「案外適当なのね」 俺「そうだな」 258 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/20(火) 16 18 36.91 ID sMuk1nWs0 俺「ボールって言いながらストライクのポーズした審判が居るらしい」 姉「ふーん」 俺「人間くさい話だよな」 姉「野球って不思議ねぇ」 260 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/20(火) 16 39 39.99 ID sMuk1nWs0 俺「マウンドに国旗を刺したチームがあるらしい」 妹「なんでそんな事するんだろうね」 俺「フラグだろ?」 妹「フラグよね」 261 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/20(火) 16 45 44.37 ID sMuk1nWs0 外国人『こんにちは、デ●ク・ジ●ターです』 女の子『この前初めてホームランを打ったの』 妹「ホームランかぁ」 TV『いまならこのお値段で~~』 妹「ホームラン、かぁ……」 263 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/20(火) 17 00 25.77 ID sMuk1nWs0 妹「おにいちゃん」 俺「なんだ、藪から棒に」 妹「腰治すには水泳が良いらしいわよ」 俺「昔マンガで読んだよ」 267 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/20(火) 17 05 37.69 ID sMuk1nWs0 妹「……」 姉「ねぇ、なんで今日あの子機嫌わるいの?」 俺「四球で二回出塁したのに二安打したヤツが褒められてたんだと」 268 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/20(火) 17 17 13.93 ID sMuk1nWs0 俺「ん? 英語の勉強か?」 妹「’手も足も出ない球’って何て言うかわかる?」 俺「Pitchers pitch. かな?」 妹「じゃあ’構造’は?」 俺「スト……スト、なんだっけ?」 妹「strike?」 俺「なんか違うなあ」 妹「う~ん」 269 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/20(火) 17 20 11.94 ID sMuk1nWs0 姉「ねぇねぇ」 俺「ん?」 姉「びじたーって何?」 俺「サッカーで言うアウェイ」 姉「ふーん」 270 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/20(火) 17 28 55.55 ID sMuk1nWs0 俺「という事で家族で野球観戦に来てみました」 ワーワー 父「凄い人だなあ」 妹「ポストシーズンだもんね」 姉「どこに?」 俺「?」 姉「どこにポストあるの? ちょうど葉書出したかったのよ」 271 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/20(火) 17 36 06.85 ID sMuk1nWs0 父「良い試合だなあ、締まった投手戦だ」 妹「これがプロかぁ……」 俺「さっきから内野ゴロの山だな、すげぇよ」 父「調子が良いんだろう、あの投手は速球に加えて打者の手前で細かく曲がるカッターが持ち味だからな」 妹「さっきの回、6球で終わったよ!」 俺「まさに投球術だよなぁ」 父「捕手のリードも忘れちゃいかんぞ」 姉「ふあぁ、全然点数入らないじゃない。つまんない」 273 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/20(火) 17 48 45.94 ID sMuk1nWs0 姉「あら」 俺「?」 姉「この引換券、当たってるわよね?」 俺「あー、ほんとだ。ねーちゃんすげぇな」 姉「何が貰えるのかしら?」 俺「え~、何々? 折れたサイン入りバットだって」 姉「折れたバットなんていらないわよ」 妹「……」 俺「お~、欲しがってる欲しがってる」 274 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2009/10/20(火) 17 50 43.69 ID /w3gv0Aj0 __ ____,,-- ヽ、 ,,==、 ________________)__ _ ヾ ヽ______,_/~~~~ ヽl ヽ、 ヾ //. . . {`、 { ヾ、 )) \//. . . . . . . { } //_=) ヾ〃. . . . . ,--、__ ll _ } |;; ;; ゞヽ-、___(;;; ={ | ;;;;;;;;,,, `---`--、 | ;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,,,,--. . \ /~~`; } ;;;;;;;;;;;,,,,,,//~~. . . . . ヽ、 ___/ ____, ; l ;;;;;;;;;;;,,,,//. . . . . . . . . . . . ~ll~~ / } ;;;;;;;;;;;;,,,,,((______. . . . .. . . . . // / ( ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,,,,,,,,/~~`ヽ_____//- /;//-;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ 275 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/20(火) 17 54 05.25 ID sMuk1nWs0 俺「ストライクコールに気合を入れる審判が居るらしい」 妹「あたしは好きだけど」 俺「俺は苦手だ」 妹「三振取った時気持ちいいじゃない」 俺「三振した時嫌なんだよなぁ」 妹「そうなの?」 俺「そうだよ」 276 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/20(火) 18 03 27.20 ID sMuk1nWs0 姉「いいわ、この引換券あげる」 妹「ありがとう! おねーちゃんダイスキ!」 俺「おー、良かったなあ」 姉「その代わり教えてもらいましょうか」 俺「ん?」 姉「どこにあるの?」 俺「は?」 姉「ダイヤよ、ダイヤ」 俺「またそれか」 278 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/20(火) 18 14 46.24 ID sMuk1nWs0 父「だから~ぼ~く~たちみ~んな~♪」 妹「やきゅう~じょうに~つれてって~♪」 父「だから~ぼ~く~たちみ~んな~♪」 妹「やきゅう~じょうに~いこう~♪」 姉「うちの親子って仲良いわね」 俺「なんてったって女房だからな」 279 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/20(火) 18 26 20.16 ID sMuk1nWs0 実況「さあ、今日も夕焼けの○×野球場からお送りしております。午後六時プレイボーイです」 実況「先発の●●、第一球はストレートから入ってきました。審判が右手を挙げてストライクっ!」 実況「サインに二度三度首を振り、選択したのはスライダー空振り三振っ! ●●、本日上々の立ち上がりです」 姉「ねぇ、今プレイボーイって言ったわよね」 280 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/20(火) 18 35 55.65 ID sMuk1nWs0 シュ シュ 姉「あら、爪の手入れなんて珍しいわね」 シュ シュ 妹「明日の第二試合、先発だから」 シュ シュ 姉「あ、そう」 シュ シュ 283 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/20(火) 18 50 23.76 ID sMuk1nWs0 俺「片耳のヘルメットってかっこいいよな」 妹「両耳の方が好き」 俺「なんで?」 妹「便利」 俺「お前地味にスイッチヒッターだもんな」 285 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/20(火) 18 56 57.64 ID sMuk1nWs0 父「父さん登場だよ~。気分がいいからキャッチボールしてあげよう。ね? ね? キャッチボールしよう?」 妹「うん!」 父「どうした! そんなもんか! もっと気合の入ったボール投げて来い!」 妹「は、はい!」 姉「まるで別人ね」 俺「マスクを被ると昔を思い出すんだと」 288 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/20(火) 19 04 19.69 ID sMuk1nWs0 父「ダメだ! 全然ダメだ! こんなボールじゃ明日も敗戦投手だぞ!」 妹「はい!」 父「わかってるのか?! お前は女だ! 力押しの勝負してどうする! もっと頭を使え!」 妹「はい!」 父「はぁ……強く言いすぎちゃったな……」 父「晩御飯、妹の好きなオムライスにしてあげよう。父さん反省」 293 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/10/20(火) 19 35 12.69 ID sMuk1nWs0 妹「おいしい♪」 父「はっは、そうだろう。父さんの作ったオムライスは美味しいだろう」 妹「うん!」 父「はっは」 父「よ、よかったぁ……」